JP5680946B2 - 遊技場用システム - Google Patents
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Description
第2遊技機は大当たりとなれば多くの出玉が期待出来るため出玉感をアピールするには最適ではあるが、大当たり確率が低く設定されており投資金額が嵩むため、遊技者にとっては敷居が高く遊技を敬遠する傾向もある。
この場合、第1遊技機の出玉率調整は第2遊技機への台移動を考慮させない程度に高めても問題があるが、第2遊技機にて利用出来る程度の出玉を獲得出来ないような調整では意味が無い。即ち、上記推奨を行うに当たり、第1遊技機の出玉率調整を行う場合に、どの程度の出玉を得た時点で遊技者が台移動を行うのか、或いは、その出玉を得るために、どれほどの遊技を行っているか等の台移動前の遊技情報を把握し、出玉率調整を行うことが肝要であるが、従来の管理装置ではそのような台移動を前提とした最適な遊技情報を把握出来なかった。
遊技機側から出力される遊技機の遊技情報を特定可能な遊技信号を入力する入力手段と、前記計数処理結果と前記払戻処理結果との双方の処理結果、及び前記入力手段により入力された遊技信号の少なくとも一方により遊技機単位で遊技情報を特定する遊技情報特定手段と、複数の遊技機をグループ分けするグループ手段と、前記記録媒体が前記発行手段により発行された場合に、その発行手段に対応する遊技機を発行元遊技機として、当該記録媒体に対応付けて特定する発行元特定処理を行う発行元特定手段と、前記記録媒体が前記受付手段により受付けられた場合に、その受付手段に対応する遊技機と、前記発行元特定手段により特定される発行元遊技機とが属するグループが同一であるのか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果が同一のグループではない旨の判定結果であった場合に、当該記録媒体を利用して台移動が行われた旨を特定する台移動特定手段と、前記遊技情報特定手段により特定された前記発行元遊技機、或いは前記発行元遊技機が属するグループに属する遊技機である台移動元遊技機における遊技情報を、元情報として前記記録媒体に対応付けて特定し、その元情報の少なくとも1つとして前記持玉数を示す元持玉情報を特定する元情報特定手段と、前記元情報であって、前記台移動特定手段により台移動が行われた旨が特定された記録媒体に対応する元情報を、前記元持玉情報に対して予め設定される元情報設定値と当該元持玉情報とを比較した結果に基づき前記元情報を区分けして抽出する元情報抽出手段と、前記元情報抽出手段により区分けして抽出された元情報を、遊技機単位、及びグループ単位の内、少なくとも一方の単位で管理する元情報管理手段と、前記元情報管理手段により管理される元情報を表示、及び印字の少なくとも一方により出力する出力手段と、を備えたものである(請求項1)。
遊技機側から出力される遊技機の遊技情報を特定可能な遊技信号を入力する入力手段と、前記計数処理結果と前記払戻処理結果との双方の処理結果、及び前記入力手段により入力された遊技信号の少なくとも一方により遊技機単位で遊技情報を特定する遊技情報特定手段と、複数の遊技機をグループ分けするグループ手段と、前記記録媒体が前記発行手段により発行された場合に、その発行手段に対応する遊技機を発行元遊技機として、当該記録媒体に対応付けて特定する発行元特定処理を行う発行元特定手段と、前記記録媒体が前記受付手段により受付けられた場合に、その受付手段に対応する遊技機と、前記発行元特定手段により特定される発行元遊技機とが属するグループが同一であるのか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果が同一のグループではない旨の判定結果であった場合に、当該記録媒体を利用して台移動が行われた旨を特定する台移動特定手段と、前記遊技情報特定手段により特定された前記発行元遊技機、或いは前記発行元遊技機が属するグループに属する遊技機である台移動元遊技機における遊技情報を、元情報として前記記録媒体に対応付けて特定する元情報特定手段と、前記元情報であって、前記台移動特定手段により台移動が行われた旨が特定された記録媒体に対応する元情報を抽出する元情報抽出手段と、前記元情報抽出手段により抽出された元情報を、遊技機単位、及びグループ単位の内、少なくとも一方の単位で管理する元情報管理手段と、前記元情報管理手段により管理される元情報を表示、及び印字の少なくとも一方により出力する出力手段と、設定手段と、を備え、前記グループ手段は、前記グループを前記元情報の特定対象となる第1グループと、演算対象としない第2グループとにグループ分けし、前記設定手段は、
前記発行元特定手段による前記発行元特定処理が行われる条件として前記発行手段に対応する遊技機が前記第1グループに属すること、及び、前記判定手段による判定、前記台移動特定手段による台移動が行われた旨の特定、前記元情報抽出手段による元情報の抽出、前記元情報特定手段による元情報の特定、前記元情報管理手段による元情報の管理、或いは前記出力手段による元情報の出力が行われる条件として、対応する発行元遊技機が前記第1グループに属することの少なくとも一方を設定するものである(請求項2)。
遊技機側から出力される遊技機の遊技情報を特定可能な遊技信号を入力する入力手段と、前記計数処理結果と前記払戻処理結果との双方の処理結果、及び前記入力手段により入力された遊技信号の少なくとも一方により遊技機単位で遊技情報を特定する遊技情報特定手段と、複数の遊技機をグループ分けするグループ手段と、前記記録媒体が前記発行手段により発行された場合に、その発行手段に対応する遊技機を発行元遊技機として、当該記録媒体に対応付けて特定する発行元特定処理を行う発行元特定手段と、前記記録媒体が前記受付手段により受付けられた場合に、その受付手段に対応する遊技機と、前記発行元特定手段により特定される発行元遊技機とが属するグループが同一であるのか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果が同一のグループではない旨の判定結果であった場合に、当該記録媒体を利用して台移動が行われた旨を特定する台移動特定手段と、前記遊技情報特定手段により特定された前記発行元遊技機、或いは前記発行元遊技機が属するグループに属する遊技機である台移動元遊技機における遊技情報を、元情報として前記記録媒体に対応付けて特定する元情報特定手段と、前記元情報であって、前記台移動特定手段により台移動が行われた旨が特定された記録媒体に対応する元情報を抽出する元情報抽出手段と、前記元情報抽出手段により抽出された元情報を、遊技機単位、及びグループ単位の内、少なくとも一方の単位で管理する元情報管理手段と、前記元情報管理手段により管理される元情報を表示、及び印字の少なくとも一方により出力する出力手段と、設定手段と、を備え、前記グループ手段は、前記グループを前記元情報の特定対象となる第1グループと、演算対象としない第2グループとにグループ分けし、前記設定手段は、前記判定手段による判定、或いは前記台移動特定手段による台移動が行われた旨の認定が行われる条件として、当該判定手段に対応する遊技機が前記第2グループに属する遊技機であることを設定するものである(請求項3)。
前記台移動特定手段は、前記判定手段による判定結果が同一のグループではない旨の判定結果後に、その判定対象となった記録媒体を受付けた前記受付手段に対応する遊技機について、前記遊技情報特定手段が特定した予め設定される台移動判定対象遊技情報が、所定の基準値に達した場合に前記記録媒体を利用して台移動が行われた旨を特定するようにしても良い(請求項4)。
前記元情報管理手段は、前記台移動特定手段により台移動が行われた旨が特定された記録媒体数を移動数として特定し、前記管理対象となる元情報の移動数当たりの平均を管理するようにしても良い(請求項5)。
前記入力手段は、前記遊技信号として、遊技機での使用玉数を示すアウトを特定可能なアウト信号、遊技により遊技機から払出された払出玉数を示すセーフを特定可能なセーフ信号、遊技機での大当たり回数を特定可能な大当たり信号、及び遊技機にて大当たりを発生させるために行われる単位遊技の実行回数を示すスタートを特定可能なスタート信号の内、少なくとも1つの遊技信号を入力し、前記遊技情報特定手段は、前記遊技情報としてアウト、セーフ、大当たり回数、スタート、前記持玉数、前記貸出処理結果により遊技者へと貸出された玉数を示す貸出玉数、前記貸出処理の対価となった有価価値額を示す売上額、前記貸出玉数に対する前記持玉数の割合を示す営業割数、及び前記売上額から前記持玉数が示す持玉の交換対象となる景品の対価額を差し引いた粗利益の内、少なくとも1つである対象遊技情報を特定し、前記元情報管理手段は、前記対象遊技情報を管理対象とし、前記出力手段は、前記遊技情報特定手段により特定される対象遊技情報と、前記元情報管理手段により管理される対象遊技情報とを比較可能に出力するようにしても良い(請求項6)。
また、請求項1の発明によれば、元持玉に応じた遊技者の遊技機に対する評価を把握出来るようになる。例えば500玉未満の台移動回数を管理すれば、遊技者が他グループへと台移動するために必要な持玉を得ることが出来ず、その遊技機での遊技を諦めて台移動した回数が把握出来るし、その元アウトの平均値を特定すれば、どれくらいの遊技を行ったことで遊技を諦めるのか等を把握出来る。同様に3000玉以上の台移動回数を管理すれば、台移動するために必要以上の持玉を獲得し、その遊技機が十分優秀台であると考えられるのにも関わらず台移動した、即ち、遊技機自体に魅力が無いと判断した回数が把握出来るし、その元アウトの平均値を特定すれば、どれぐらいの遊技を行ったことで遊技機に魅力が無いと判断しているのか等を把握出来る。
請求項2の発明によれば、元情報を管理したい遊技機は、遊技の敷居が低い、大当たり確率の甘い所謂甘デジ等の持玉を獲得し易い遊技機であるので、その遊技機を第1グループにて設定出来るようになり、対象となる遊技機を絞って遊技情報を把握出来たり、処理を行うようになり得る。
請求項3の発明によれば、台移動した旨を判定したい遊技機は、遊技の敷居が高い、大当たり確率の辛い所謂フルスペック等の持玉を獲得し難い遊技機であるので、その遊技機を第2グループにて設定出来るようになり、所謂甘デジ間の台移動を排除した上で、台移動後の遊技情報を包含した遊技情報を管理し得るようになる。
請求項4の発明によれば、台移動を特定する場合、単に記録媒体が受付られただけでは、その後に翻意して遊技せずに景品交換等を行う遊技者があった場合や、台移動するつもりが無いのに誤って記録媒体を他のグループにて受付けてしまった場合であっても、その記録媒体に対応する元情報を抽出対象から効果的に除外出来る。
図1は、遊技場用システムの全体構成を示す概略図である。遊技機1に対応して貸出機2(貸出手段に相当)及び各台計数機3(計数手段、払戻手段、発行手段、受付手段、入力手段、遊技情報特定手段、判定手段、元情報特定手段に相当)が設置されており、2台の遊技機1、貸出機2及び各台計数機3に対応して中継装置4が接続されている。管理室には管理装置5(入力手段、遊技情報特定手段、グループ手段、発行元特定手段、台移動特定手段、元情報抽出手段、元情報管理手段、出力手段、設定手段に相当)が設置されている。管理装置5は、モニタ6及びキーボード7を備えており、LAN8を介して遊技機側の各装置との間で互いに情報及び信号を送受信可能に接続されている。尚、実際には遊技場には数百台の遊技機1、貸出機2及び各台計数機3が設置されている。
1)固有のIDが記録されたICカードからなる残高券を残高券挿入口17にて受付け可能であり、残高券を受付けた状態で貨幣投入口18に貨幣が投入された場合に、そのIDに対応付けてその価値(有価価値)を記録する。
2)ICカードを所定数(5枚程度)ストック可能であり、残高券を受付けていない状態で貨幣を受付けると、ストックしているICカードに貨幣の有価価値を記録して、そのICカードを残高券として受付状態にする。
3)有価価値が特定可能な状態で遊技機1に設けられた図示しない貸出釦が押下されると、その有価価値に基づき貸玉を遊技機1の図示しない払出口から払出す貸出処理を実行すると共に、売上信号を送信する。
4)残高券を受付けた状態で返却釦19の押下を受付けると、受付中の残高券を排出する。
アウト信号=使用玉を回収するアウトBOXから出力される使用媒体数(アウト)を特定可能な信号(持玉信号に相当)。回収(使用、打込)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。尚、遊技機1から出力される信号であっても良い。
セーフ信号=遊技機1から出力される払出媒体数(セーフ)を特定可能な信号(持玉信号に相当)。払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。
スタート信号=遊技機1から出力される図柄変動数(役物作動数、スタート)を特定可能な信号。始動口11又は始動口12への入賞により変動(作動)する液晶表示部13における図柄変動(役物作動、スタート処理)1回につき1パルスが出力されるので、「スタート信号数×1」をスタートとして特定する。尚、始動口11又は始動口12への入賞に応じて出力される始動入賞信号をスタート信号としても良い。
大当たり信号=遊技機1から出力される大当たりを特定可能な信号。大当たり中にレベル出力される状態信号なので大当たり信号受信中を大当たり中として特定する。
特別状態信号=遊技機1から出力される特別状態を特定可能な信号。大当たり確率が向上する確変中等の大当たりを通常状態よりも発生させ易い状態である特別状態中にレベル出力される状態信号(確変信号)なので、特別状態信号受信中を特別状態中として特定する。尚、始動口12への入賞率が向上する時短中にレベル出力される状態信号(時短信号)であっても良い。また、大当たり信号、及び特別状態信号を受信していない期間を通常状態として特定する。
売上信号=貸出機2から出力される売上情報(売上玉数、売上額)を特定可能な信号(持玉信号に相当)。遊技者に対する有価価値を対価とした貸出玉25玉毎に1パルスが出力されるので、「売上信号数×25」を売上玉数として特定し、売上玉数×貸単価を売上額として特定。
管理装置5は、遊技機側から送信される遊技信号に基づいて各遊技機1の遊技情報を管理する。
各台計数機3は、CPUからなる制御部、CF(コンパクトフラッシュ(登録商標))、RAM、ROMからなる記憶部、信号を送受信するためのインターフェースからなる送受信部等を備え、中継装置4を介して管理装置5、及び貸出機2と接続されて各種情報の送受信が可能である。カード挿入口25の奥には、持玉券(記録媒体に相当)となるICカードを所定数(10枚程度)まで予めストック可能としており、ICカード非受付中に計数処理を行った場合には管理IDを発行し、ストックしているICカードを内部的に受付状態として持玉に対応付ける。
図3は各台計数機3の記憶領域を示し、図4は管理装置5の記憶領域を示しており、次の各項目が設定されている。
持玉券ID=受付中の持玉券(記録媒体に相当)のID。持玉券に不変的に記録される。
管理ID=管理ID発行条件が成立した場合に発行される持玉券に対するID。上3桁が発行台番を示し、下3桁が営業開始時から発行された連番を示す。
使用台番=現在、持玉券が受付けられている(使用中の)台番。
現持玉=遊技者の現在の持玉数。受付遊技券の持玉、及び各台計数機3における計数処理により加算され、払戻処理により減算される。
発行台番=有効な持玉券を最初に発行した遊技機1の台番(遊技機ID、発行元遊技機に相当)。管理IDの上3桁と同一となるので、管理IDにより特定出来る場合には省略可能。
元持玉=発行台番の遊技機1が属する遊技機種(発行機種、台移動元遊技機に相当)における持玉の増減値(計数玉−払戻玉)。尚、遊技者が台移動しない場合又は同一機種内でのみ台移動する場合には現持玉と一致する。
元アウト=発行機種におけるアウト(使用された玉数)。尚、セーフ、大当たり等も同様に記憶し、以下、これらを元持玉も含めて元情報として取扱う。
先アウト(台移動判定対象遊技情報に相当)=非発行機種におけるアウト。尚、セーフ、大当たり等も同様に記憶し、以下、これらを先情報として取扱う。
遊技者が遊技を行うために貸出機2の貨幣投入口18に貨幣を投入すると、貸出機2は、貨幣受付部にて貨幣を受付け、その受付額を残高に加算する。遊技機1の上部受皿15には図示しない貸出釦及び返却釦が設けられており、遊技者が貸出釦を押下すると、遊技機1から貸出要求信号が貸出機2に送信される。貸出要求信号を受信した貸出機2は残高を参照し、残高の範囲内で貸出1単位(125玉)を上限として貸出玉を払出すよう遊技機1に貸出指令信号を送信する。貸出指令信号を受信した遊技機1は、指令された数の貸出玉を払出すと共に貸出完了信号を貸出機2へと送信する。貸出完了信号を受信した貸出機2は、対価分の残高(貸出玉×貸単価(4円))を減算して売上信号を管理装置5へと送信する。尚、貸出1単位分の貸出を行う際に貸出指令信号と貸出完了信号の送受信を複数回行っても良い。
一方、遊技機1から獲得した獲得玉を各台計数機3で計数した場合は、持玉の範囲内での払出が可能であると共に、持玉が記録された持玉券の発行、或いは会員カードによる貯玉が可能となる。持玉券或いは会員カードを利用することにより台移動して遊技を再開したり、景品交換を行ったりすることができる。尚、以後においては、持玉券を用いた台移動について説明する。
一方、上述したようにして発行された持玉券が再び挿入された場合、或いは台移動先の各台計数機3に挿入された場合は(A13:YES)、持玉券受付処理を実行する(A14)。この持玉券受付処理では、受付けた持玉券に記録されている持玉券ID、管理ID、現持玉を図3の記憶領域に記憶する。
元持玉の「元合計」は、各項目の移動持玉券(001、005、006、011(初めの3桁は省略))の合計値で、「元平均」は「元合計」を移動数にて除した移動持玉券1枚当たりの平均値を示す。他の元情報や先情報についても同様である。
管理装置5は、持玉券情報により追跡フラグが0であれば(B4:YES)、元情報を更新する(B5)。つまり、追跡フラグが0ということは、同一機種への台移動であることを意味していることから、同一機種の台毎に遊技情報を区分せず、台移動先の遊技情報を持玉券発行台(発行機種)の遊技情報として管理するのである。一方、追跡フラグが1ならば(B4:NO)、先情報を更新する(B6)。つまり、追跡フラグが1ということは、他機種への台移動であることを意味していることから、異なる機種の台毎に遊技情報を区分し、台移動先の遊技情報と持玉券発行台の遊技情報とを区分するのである。そして、追跡フラグに関わらず現持玉の更新に応じて現持玉を更新する(B7)。つまり、各台計数機3が払戻処理又は計数処理を行った場合には、持玉、即ち現持玉を更新するのである。
以上のようにして図3及び図4の各記憶領域が更新される。図3及び図4に示す例では遊技者が001番台で2000玉の持玉券を発行後、非発行機種(持玉券を発行した機種に属しない遊技機)の125番台へと台移動して6200玉を使用する遊技を行い、持玉が5000玉増加して7000玉となった状態を示している。
図6は管理装置5による遊技機別遊技情報集計、図7は機種別遊技情報集計であり、次の各項目が設定されている。尚、アウト、売上額、持玉は図5の集計値を示している。
売上額=売上信号に基づく貸出機から貸出された玉数の対価金額(売上玉数×貸単価。持玉情報及び貸出情報に相当)。
ベース=「通常(通常状態)」における出玉率(通常合計セーフ÷通常合計アウト)。尚、特に図示しないがアウト、セーフ、スタートは遊技状態別(通常、甘中、大当たり中)別に集計し、管理している。尚、甘中のベースを管理しても良い。
スタート=「通常」におけるスタート信号に基づいた遊技機における役物作動数の単位アウト(100)当たりの平均であり、通常合計スタート÷通常合計アウト×単位アウトにより求める。尚、合計スタートも遊技状態に応じて通常合計スタート、甘中合計スタートを区分けして管理している。
出玉率=「元」は図5の遊技機別持玉券情報における「元合計」に示される元セーフ÷元アウトで、総合は「総合」に示されるセーフ÷アウトである。
営業割数=売上玉(売上額)に対する持玉(貸単価基準の交換額)の割合である。「元」は図5の遊技機別持玉券情報における「元合計」を対象とした営業割数で、(元売上玉+元セーフ−元アウト)÷元売上玉により求める。「総合」は該当台における「総合」に対応した従来の営業割数で、持玉÷売上玉、即ち(売上玉+セーフ−アウト)÷売上玉により求める
粗利益=遊技機に応じた遊技場の利益額である。「元」は図5の遊技機別持玉券情報における「元合計」を対象とした粗利益で、元売上額−(元売上玉+元セーフ−元アウト)×交換単価により求める。「総合」は該当台における「総合」に対応した従来の粗利益(売上額から持玉により交換対象となる景品の対価額を差し引いた値)で、売上額−持玉×交換単価、即ち売上額−(売上玉+セーフ−アウト)×交換単価により求める。
尚、営業割数や粗利益を演算する場合に、対象となる遊技機の持玉数を売上玉+セーフ−アウトにて間接的に特定する演算式を例示したが、直接的に演算すべく各台計数機3にて計数した計数玉から払戻処理にて払戻した払戻玉を差し引いたり、その遊技機1において更新された現持玉の更新値の合計値を演算式にて採用しても良い。
このような機種の特性を考慮して他の機種への移動を推奨する機種を定めても良いし、機種Aのような特性を利用して「元」を他の機種と同様の程度として、機種Aのような機種の「総合」の粗利益等を更に確保するような調整を行うということも想定出来る。
各台計数機3にて発行される持玉券を利用して、持玉を最初に得た遊技機グループ(機種)にて遊技を行っているか、他のグループに台移動しているのかを特定し、台移動後の遊技情報の増減を含めた遊技情報を管理するようにしたので、遊技場が想定する発行元遊技機にて獲得した持玉を利用して他の遊技機にて遊技者が遊技する場合に、どの程度の目安にて台移動するのかを把握可能となる。
図6,7に示すように「元平均」を管理するようにしたので、遊技者単位で、どの程度の目安で台移動するのかがより具体的に把握可能となる。
アウト、セーフ、大当たり数、スタート、貸出玉、売上額、持玉、営業割数、粗利益について「元」と「総合」とを比較可能に出力するようにしたので、一般的な遊技機の遊技情報について確実に管理することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
元情報として、発行元の遊技機と、その同一グループの遊技機との遊技情報を混合して集計したが、同一グループ内の台移動時においても台番を特定して遊技機毎に元情報を区分けし、他グループへの台移動が特定された場合に区分けした元情報を遊技機毎に振分けて管理しても良い。
元情報の抽出条件を発行台番が属する機種以外の遊技機にて遊技した場合としたが、その抽出条件を、例えば遊技機(機種)を台移動元(第1グループに相当)と台移動先(第2グループに相当)とにグループ分けし、台移動元グループの遊技機が発行台番となって他の機種に台移動すること(=発行台番が台移動先グループの遊技機であれば他機種を遊技しても抽出対象としない)としたり、台移動先グループの遊技機へと台移動すること(=台移動元グループの遊技機での遊技は他機種であっても抽出対象としない)としたり、更にそれらを複合させたりしても良い。
上記他の実施形態の台移動先(元)グループ等も含め、遊技機のグループ分けは機種に限定されず、例えば製造元メーカやスペックが近似する等の他の条件にてグループ分けしても良い。
元持玉(元持玉情報に相当)に対して元情報設定値(例えば500玉と3000玉)を設定し、その元情報設定値と元持玉とを比較した結果により区分した遊技情報を管理しても良い。この場合、元持玉に応じた遊技者の遊技機に対する評価を把握出来るようになる。例えば500玉未満の台移動回数を管理すれば、遊技者が他グループへと台移動するために必要な持玉を得ることが出来ず、その遊技機での遊技を諦めて台移動した回数が把握出来るし、その元アウトの平均値を特定すれば、どれくらいの遊技を行ったことで遊技を諦めるのか等を実施形態同様に把握出来る。同様に3000玉以上の台移動回数を管理すれば、台移動するために必要以上の持玉を獲得し、その遊技機が十分優秀台であると考えられるのにも関わらず台移動した、即ち、遊技機自体に魅力が無いと判断した回数が把握出来るし、その元アウトの平均値を特定すれば、どれぐらいの遊技を行ったことで遊技機に魅力が無いと判断しているのか等を実施形態同様に把握出来る。
先情報としてアウトやセーフ等を例示したが、その他、出玉率等の他の遊技情報を対象としても良い。更に、元情報と同様に先合計や先平均等を管理対象としても良い。勿論、元情報についても例示した以外の遊技情報を管理対象としても良い。
規則等により持玉券等に持玉等を記録させられないこともあるので、管理装置にて管理する図4の記憶領域にて持玉券IDにより持玉や残高を特定しても良い。即ち、持玉等を特定可能であれば必ずしも持玉券に直接持玉等を記録しなくとも良い。
持玉券は回収対象となる記録媒体であればカード状の記録媒体だけでなく、例えばコイン型の記録媒体等であっても良い。
貸出媒体としては現金を対価とした売上玉だけでなく、貯玉等の有価価値を対価として貸出された再プレイ玉等を含めても良い。
対象となる遊技機としては例示した以外のパチンコ遊技機やスロットマシン等も採用し得る。即ち、玉とはメダル等の遊技媒体をも含む概念とする。
各台計数機が行う処理の一部を中継装置や、貸出機や、管理装置等にて行う構成としても良い。同様に管理装置が行う情報処理の一部を中継装置等にて行っても良い。
Claims (6)
- 遊技者が獲得した獲得玉を計数する計数処理を行う計数手段と、
前記計数手段にて計数された獲得玉を遊技者へと払戻す払戻処理を行う払戻手段と、
遊技者が支払った有価価値を対価として遊技者へと玉を貸出す貸出処理を行う貸出手段と、
前記計数手段にて計数された獲得玉の内、前記払戻手段により払戻された獲得玉を除いた残りの獲得玉であり、任意の景品との交換対象となり得る持玉数を特定可能な記録媒体を発行する発行処理を行う発行手段と、
前記記録媒体を受付ける受付処理を行い、当該受付けた記録媒体により特定される持玉数を前記払戻手段による払戻対象に加える受付手段と、が1の遊技機に対応して設けられる遊技場用システムであって、
遊技機側から出力される遊技機の遊技情報を特定可能な遊技信号を入力する入力手段と、
前記計数処理結果と前記払戻処理結果との双方の処理結果、及び前記入力手段により入力された遊技信号の少なくとも一方により遊技機単位で遊技情報を特定する遊技情報特定手段と、
複数の遊技機をグループ分けするグループ手段と、
前記記録媒体が前記発行手段により発行された場合に、その発行手段に対応する遊技機を発行元遊技機として、当該記録媒体に対応付けて特定する発行元特定処理を行う発行元特定手段と、
前記記録媒体が前記受付手段により受付けられた場合に、その受付手段に対応する遊技機と、前記発行元特定手段により特定される発行元遊技機とが属するグループが同一であるのか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果が同一のグループではない旨の判定結果であった場合に、当該記録媒体を利用して台移動が行われた旨を特定する台移動特定手段と、
前記遊技情報特定手段により特定された前記発行元遊技機、或いは前記発行元遊技機が属するグループに属する遊技機である台移動元遊技機における遊技情報を、元情報として前記記録媒体に対応付けて特定し、その元情報の少なくとも1つとして前記持玉数を示す元持玉情報を特定する元情報特定手段と、
前記元情報であって、前記台移動特定手段により台移動が行われた旨が特定された記録媒体に対応する元情報を、前記元持玉情報に対して予め設定される元情報設定値と当該元持玉情報とを比較した結果に基づき前記元情報を区分けして抽出する元情報抽出手段と、
前記元情報抽出手段により区分けして抽出された元情報を、遊技機単位、及びグループ単位の内、少なくとも一方の単位で管理する元情報管理手段と、
前記元情報管理手段により管理される元情報を表示、及び印字の少なくとも一方により出力する出力手段と、
を備えたことを特徴とする遊技場用システム。 - 遊技者が獲得した獲得玉を計数する計数処理を行う計数手段と、
前記計数手段にて計数された獲得玉を遊技者へと払戻す払戻処理を行う払戻手段と、
遊技者が支払った有価価値を対価として遊技者へと玉を貸出す貸出処理を行う貸出手段と、
前記計数手段にて計数された獲得玉の内、前記払戻手段により払戻された獲得玉を除いた残りの獲得玉であり、任意の景品との交換対象となり得る持玉数を特定可能な記録媒体を発行する発行処理を行う発行手段と、
前記記録媒体を受付ける受付処理を行い、当該受付けた記録媒体により特定される持玉数を前記払戻手段による払戻対象に加える受付手段と、が1の遊技機に対応して設けられる遊技場用システムであって、
遊技機側から出力される遊技機の遊技情報を特定可能な遊技信号を入力する入力手段と、
前記計数処理結果と前記払戻処理結果との双方の処理結果、及び前記入力手段により入力された遊技信号の少なくとも一方により遊技機単位で遊技情報を特定する遊技情報特定手段と、
複数の遊技機をグループ分けするグループ手段と、
前記記録媒体が前記発行手段により発行された場合に、その発行手段に対応する遊技機を発行元遊技機として、当該記録媒体に対応付けて特定する発行元特定処理を行う発行元特定手段と、
前記記録媒体が前記受付手段により受付けられた場合に、その受付手段に対応する遊技機と、前記発行元特定手段により特定される発行元遊技機とが属するグループが同一であるのか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果が同一のグループではない旨の判定結果であった場合に、当該記録媒体を利用して台移動が行われた旨を特定する台移動特定手段と、
前記遊技情報特定手段により特定された前記発行元遊技機、或いは前記発行元遊技機が属するグループに属する遊技機である台移動元遊技機における遊技情報を、元情報として前記記録媒体に対応付けて特定する元情報特定手段と、
前記元情報であって、前記台移動特定手段により台移動が行われた旨が特定された記録媒体に対応する元情報を抽出する元情報抽出手段と、
前記元情報抽出手段により抽出された元情報を、遊技機単位、及びグループ単位の内、少なくとも一方の単位で管理する元情報管理手段と、
前記元情報管理手段により管理される元情報を表示、及び印字の少なくとも一方により出力する出力手段と、
設定手段と、を備え、
前記グループ手段は、前記グループを前記元情報の特定対象となる第1グループと、演算対象としない第2グループとにグループ分けし、
前記設定手段は、
前記発行元特定手段による前記発行元特定処理が行われる条件として前記発行手段に対応する遊技機が前記第1グループに属すること、及び、前記判定手段による判定、前記台移動特定手段による台移動が行われた旨の特定、前記元情報抽出手段による元情報の抽出、前記元情報特定手段による元情報の特定、前記元情報管理手段による元情報の管理、或いは前記出力手段による元情報の出力が行われる条件として、対応する発行元遊技機が前記第1グループに属することの少なくとも一方を設定することを特徴とする遊技場用システム。 - 遊技者が獲得した獲得玉を計数する計数処理を行う計数手段と、
前記計数手段にて計数された獲得玉を遊技者へと払戻す払戻処理を行う払戻手段と、
遊技者が支払った有価価値を対価として遊技者へと玉を貸出す貸出処理を行う貸出手段と、
前記計数手段にて計数された獲得玉の内、前記払戻手段により払戻された獲得玉を除いた残りの獲得玉であり、任意の景品との交換対象となり得る持玉数を特定可能な記録媒体を発行する発行処理を行う発行手段と、
前記記録媒体を受付ける受付処理を行い、当該受付けた記録媒体により特定される持玉数を前記払戻手段による払戻対象に加える受付手段と、が1の遊技機に対応して設けられる遊技場用システムであって、
遊技機側から出力される遊技機の遊技情報を特定可能な遊技信号を入力する入力手段と、
前記計数処理結果と前記払戻処理結果との双方の処理結果、及び前記入力手段により入力された遊技信号の少なくとも一方により遊技機単位で遊技情報を特定する遊技情報特定手段と、
複数の遊技機をグループ分けするグループ手段と、
前記記録媒体が前記発行手段により発行された場合に、その発行手段に対応する遊技機を発行元遊技機として、当該記録媒体に対応付けて特定する発行元特定処理を行う発行元特定手段と、
前記記録媒体が前記受付手段により受付けられた場合に、その受付手段に対応する遊技機と、前記発行元特定手段により特定される発行元遊技機とが属するグループが同一であるのか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果が同一のグループではない旨の判定結果であった場合に、当該記録媒体を利用して台移動が行われた旨を特定する台移動特定手段と、
前記遊技情報特定手段により特定された前記発行元遊技機、或いは前記発行元遊技機が属するグループに属する遊技機である台移動元遊技機における遊技情報を、元情報として前記記録媒体に対応付けて特定する元情報特定手段と、
前記元情報であって、前記台移動特定手段により台移動が行われた旨が特定された記録媒体に対応する元情報を抽出する元情報抽出手段と、
前記元情報抽出手段により抽出された元情報を、遊技機単位、及びグループ単位の内、少なくとも一方の単位で管理する元情報管理手段と、
前記元情報管理手段により管理される元情報を表示、及び印字の少なくとも一方により出力する出力手段と、
設定手段と、を備え、
前記グループ手段は、前記グループを前記元情報の特定対象となる第1グループと、演算対象としない第2グループとにグループ分けし、
前記設定手段は、前記判定手段による判定、或いは前記台移動特定手段による台移動が行われた旨の認定が行われる条件として、当該判定手段に対応する遊技機が前記第2グループに属する遊技機であることを設定することを特徴とする遊技場用システム。 - 前記台移動特定手段は、前記判定手段による判定結果が同一のグループではない旨の判定結果後に、その判定対象となった記録媒体を受付けた前記受付手段に対応する遊技機について、前記遊技情報特定手段が特定した予め設定される台移動判定対象遊技情報が、所定の基準値に達した場合に前記記録媒体を利用して台移動が行われた旨を特定することを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の遊技場用システム。
- 前記元情報管理手段は、前記台移動特定手段により台移動が行われた旨が特定された記録媒体数を移動数として特定し、前記管理対象となる元情報の移動数当たりの平均を管理することを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の遊技場用システム。
- 前記入力手段は、前記遊技信号として、遊技機での使用玉数を示すアウトを特定可能なアウト信号、遊技により遊技機から払出された払出玉数を示すセーフを特定可能なセーフ信号、遊技機での大当たり回数を特定可能な大当たり信号、及び遊技機にて大当たりを発生させるために行われる単位遊技の実行回数を示すスタートを特定可能なスタート信号の内、少なくとも1つの遊技信号を入力し、
前記遊技情報特定手段は、前記遊技情報としてアウト、セーフ、大当たり回数、スタート、前記持玉数、前記貸出処理結果により遊技者へと貸出された玉数を示す貸出玉数、前記貸出処理の対価となった有価価値額を示す売上額、前記貸出玉数に対する前記持玉数の割合を示す営業割数、及び前記売上額から前記持玉数が示す持玉の交換対象となる景品の対価額を差し引いた粗利益の内、少なくとも1つである対象遊技情報を特定し、
前記元情報管理手段は、前記対象遊技情報を管理対象とし、
前記出力手段は、前記遊技情報特定手段により特定される対象遊技情報と、前記元情報管理手段により管理される対象遊技情報とを比較可能に出力することを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の遊技場用システム。
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