JP5021363B2 - 遊技場用管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、遊技場に設置された遊技台に関する遊技情報を管理するための遊技場用管理システムに関する。
従来より、遊技場に設置されたパチンコ機やスロットマシン等の遊技台に関する遊技情報を管理する遊技場用管理システムが知られている。遊技場管理システムを用いて各遊技台に関する遊技情報を管理すれば、遊技者の遊技動向等を把握でき、遊技場を経営する上での有用な指針を得ることができる。遊技場用管理システムとしては、遊技情報を時間帯毎に管理し、遊技者の遊技動向等をきめ細かく把握しようとするシステムも提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
従来、獲得遊技媒体を大当たり毎に景品交換することを義務付けた遊技場が多かったが、近年、大当たり後の継続遊技を許容するという、いわゆる無制限営業を実施する遊技場が増えている。無制限営業下では、獲得遊技媒体で遊技する遊技者のグループと、投資して新たに遊技媒体を借り受けて遊技する遊技者のグループとが混在するようになる。これら2つのグループの遊技者の間では、遊技を継続する動機付けが大きく相違している可能性が高い。すなわち、獲得遊技媒体で遊技(以下、継続遊技という。)する遊技者は、獲得遊技媒体が無くなるまで遊技を継続しようとする一方、投資しながら遊技(以下、新規遊技という。)する遊技者は、大当たり等を引き当てようとする強い動機付けにより遊技していると推察できる。
遊技場における継続遊技と新規遊技との比率は、時間帯に応じて変動する可能性が高い。夕食の準備がある家庭の主婦が遊技を終了する頻度が高い夕方の時間帯や、お昼までと時間を決めて遊技する遊技者が多く存在する可能性が高くなると予想される昼間際の時間帯や、全ての遊技者が遊技終了しなければならない閉店間際の時間帯などでは、遊技に時間的な制約がある遊技者が多くなり得る。このような時間帯では、継続遊技と新規遊技との比率が大きく変化する可能性がある。遊技に時間的な制約がある場合、間際に大当たり等が発生しても遊技を終了しなければならない。そのため、この時間帯では、遊技を継続するのに新たな金銭的な投資が必要な新規遊技の遊技者が早めに遊技を切り上げる可能性が高いからである。それ故、上記のような時間帯では、新規遊技の比率が低下すると共に継続遊技の比率が高くなる傾向にあると予測される。
上記のごとく遊技に時間的な制約がある遊技者が多くなり得る時間帯において新規遊技の遊技者が早めに遊技を切り上げるか、最後の最後まで遊技を継続するかが、遊技場の売上を左右する上で非常に大きな要因となり得る。上記のような時間帯において新規遊技の遊技者による遊技を長く引き留めることができれば、遊技場の稼動を向上でき、遊技場の売上を効果的に向上し得るからである。
しかしながら、上記従来の遊技場用管理システムでは、次のような問題がある。すなわち、上記遊技場用管理システムのごとく、単に、時間帯毎の遊技情報を管理するのみでは、新規遊技の遊技者による遊技動向を的確に把握することが困難である。新規遊技の動向を的確に把握できなければ、新規遊技の遊技者による遊技を引き留めるために有効な営業形態を策定することが難しい。
特開2002−320749号公報
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、時間帯毎の遊技動向をきめ細かく管理し得る優れた特性の遊技場用管理システムを提供しようとするものである。
本発明は、所定数の遊技媒体が遊技に使用される毎に遊技台側から送信される使用遊技媒体信号、及び所定数の遊技媒体が貸し出しされる毎に遊技台側から送信される売上信号を受信する遊技信号受信手段と、
遊技場の営業時間の一部である管理時間帯を管理対象の時間帯として設定する時間帯設定手段と、
上記管理時間帯における上記使用遊技媒体信号の受信回数に応じた使用遊技媒体データ、及び上記管理時間帯における売上信号の受信回数に応じた実績売上データを含む遊技情報を管理する遊技情報管理手段と、
所定時間以内に上記使用遊技媒体信号を受信したか否かにより、稼動台であるか非稼動台であるかを判定する一方、上記管理時間帯の開始時刻が経過してから上記使用遊技媒体データが所定のしきい値を超えるまでの判定期間内に上記売上信号の受信がなかった遊技台を継続遊技状態と判定する、あるいは上記開始時刻の経過後に上記売上信号が受信された遊技台を売上遊技状態と判定する遊技状態判定手段と、を備えており、
上記遊技情報管理手段は上記継続遊技状態と判定された遊技台を除外して集計対象となる遊技台を特定するか、あるいは上記売上遊技状態と判定された遊技台及び上記非稼動台と判定された遊技台を集計対象となる遊技台として特定した上で、当該集計対象となる遊技台に関する遊技情報を抽出し、上記管理時間帯の遊技情報として管理するように構成されていることを特徴とする遊技場用管理システムにある(請求項1)。
本発明の遊技場用管理システムは、上記管理時間帯を設定するための上記時間帯設定手段と、上記遊技情報を管理する上記遊技情報管理手段とを備えたシステムである。この遊技情報管理手段によれば、上記時間帯設定手段が設定した上記管理時間帯における上記遊技情報を抽出して管理可能である。
さらに、上記遊技場用管理システムは、遊技台が上記継続遊技状態にあるか、あるいは上記売上遊技状態にあるかを判定する上記遊技状態判定手段を備えている。当該遊技状態判定手段による判定結果に基づけば、上記遊技情報管理手段が、上記継続遊技状態の遊技台以外の遊技台、あるいは上記売上遊技状態の遊技台に関する遊技情報を抽出して管理できるようになる。
以上のように、本発明の遊技場用管理システムは、上記継続遊技状態の遊技台以外の遊技台、あるいは上記売上遊技状態の遊技台に関する遊技情報を抽出して管理可能であり、上記管理時間帯における上記遊技情報をきめ細かく管理し得るという優れた特性を備えたシステムである。
本発明の遊技場用管理システムにより管理する遊技台としては、パチンコ機やパチスロ機などがある。遊技場用管理システムとしては、パチンコ機のみ、あるいはパチスロ機のみを管理するシステムのほか、パチンコ機及びパチスロ機の両方を管理するシステムがある。
なお、上記継続遊技状態の遊技台以外の遊技台としては、新たに貸し出された遊技媒体により遊技が行われている遊技台、及び遊技者による遊技の開始を待機する空台の遊技台がある。
上記のごとく遊技場の営業時間の一部として区切られた管理時間帯における遊技情報を管理しようとする場合、従来の遊技場用管理システムでは、例えば、割数等、上記実績売上データを利用した遊技情報(売上関連遊技情報)を算出する際に問題が生じるおそれがある。上記継続遊技状態の遊技台については、上記管理時間帯において上記売上信号が送信されることなく遊技が行われるため、使用遊技媒体データ等、他の遊技情報と対応付けて遊技情報を算出することが困難となるからである。これに対し、本発明の遊技場用管理システムによれば、継続遊技状態の遊技台以外の遊技台の遊技情報を抽出して管理可能である。継続遊技状態の遊技台以外の遊技台では、遊技に応じて上記売上信号が送信され得る。そのため、本発明の遊技場用管理システムによれば、例えば、割数等、上記実績売上データを利用した遊技情報(売上関連遊技情報)を適切に算出可能である。
また、上記遊技信号受信手段が、所定数の遊技媒体を遊技者側に払い出す毎に遊技台側から送信される払出遊技媒体信号を受信可能である場合では、上記使用遊技媒体データそのものに関するしきい値判断による上記判定期間の設定方法に代えて、上記使用遊技媒体データに基づく他の指標に関するしきい値判断により上記判定期間を設定することもできる。例えば、上記開始時刻以降に受信した上記払出遊技媒体信号に応じた払出遊技媒体データを上記使用遊技媒体データから差し引いた差分データに関するしきい値判断により上記判定期間を設定することもできる。ここでは、上記使用遊技媒体データとしきい値との間接的な比較となる。本発明においては、上記使用遊技媒体データとしきい値とを直接的に比較して上記判定期間を設定する方法のほか、上記使用遊技媒体データとしきい値とを間接的に比較して上記判定期間を設定する方法を採用することができる。
また、上記管理時間帯の遊技情報として、上記継続遊技状態と判定された遊技台に関する遊技情報と、上記継続遊技状態と判定された遊技台以外の遊技台に関する遊技情報とを区別して管理するように上記遊技情報管理手段を構成しておくことも良い。この場合には、上記継続遊技状態の遊技台の遊技情報と、上記継続遊技情報の遊技台以外の遊技台の遊技情報とを容易に対比できるようになる。
また、遊技台のグループを表す遊技台グループを設定するグループ設定手段を備え、
上記遊技情報管理手段は、上記遊技台グループ毎に上記遊技情報を管理可能なように構成されていることが好ましい(請求項2)。
この場合には、上記遊技台グループ毎の上記遊技情報を管理できるようになる。上記遊技台グループ毎に遊技情報を管理すれば、上記遊技台グループ毎の遊技動向をきめ細かく把握できるようになる。
また、遊技台を遊技する遊技者を特定する遊技者特定手段と、
該遊技者特定手段により特定された遊技者の遊技台が属する遊技台グループを特定する遊技台グループ特定手段と、を備え、
上記遊技状態判定手段は、上記継続遊技状態の遊技台のうち、上記開始時刻以前には他の遊技台グループに属する遊技台を遊技していた遊技者により、上記開始時刻の経過後に遊技が開始された遊技台を台移動遊技状態と判定するように構成されており、
上記遊技情報管理手段は、上記管理時間帯の遊技情報として、上記継続遊技状態と判定された遊技台以外の遊技台、あるいは上記売上遊技状態と判定された遊技台に関する遊技情報、及び上記台移動遊技状態と判定された遊技台に関する遊技情報を抽出して管理可能なように構成されていることが好ましい(請求項3)。
この場合には、他の遊技台グループに属する遊技台で獲得した獲得遊技媒体を持って他の遊技台グループに属する遊技台から移動してきた遊技者による遊技を上記台移動遊技状態として区別して管理できるようになる。上記台移動遊技状態の遊技台に関する遊技情報を含めて管理できれば、遊技場内における台移動遊技の動向を把握できるようになる。特に、例えば、上記管理時間帯が閉店間際の時間帯であれば、残り少ない時間内で遊技者が勝負したいと考える遊技台、すなわち短時間遊技に向くと遊技者に評価されている遊技台を確実性高く特定し得るようになる。
また、上記継続遊技状態の遊技台について、新たに貸し出しされた遊技媒体である貸出遊技媒体により遊技されたと仮定した場合に想定される貸出遊技媒体の数量に応じた仮想売上データを算出する仮想売上データ算出手段を備え、
上記遊技信号受信手段は、所定数の遊技媒体が遊技者側に払い出される毎に遊技台側から送信される払出遊技媒体信号を受信するように構成されており、
上記仮想売上デ−タ算出手段は、上記管理時間帯における上記払出遊技媒体信号の受信回数に応じた払出遊技媒体データ、及び上記実績売上データを、上記使用遊技媒体データから差し引くことにより上記仮想売上データを算出するように構成されていることが好ましい(請求項4)。
この場合には、上記継続遊技状態の遊技台について、上記貸出遊技媒体によって遊技されたと仮定した場合に予測される上記仮想売上データを算出できるようになる。なお、上記払出遊技媒体データ及び上記実績売上データを上記使用遊技媒体データから差し引くことにより上記仮想売上データを算出するに当たっては、当然ながら、各データの単位を一致させておく必要がある。遊技媒体の数量を各データの単位として設定したり、遊技媒体の単価と遊技媒体の数量を掛け合わせた金額を各データの単位として設定したりする等の方法がある。なお、上記仮想売上データを算出するに当たって、上記使用遊技媒体データから上記払出遊技媒体データを差し引いて差分データを求め、さらに、この差分データから上記実績売上データを差し引くことにより上記仮想売上データを算出することも良い。
さらに、上記の場合には、継続遊技状態である遊技台を遊技するために必要であったはずの上記貸出遊技媒体の数量のおおよその目安を把握できる。さらにまた、上記継続遊技状態の遊技台に関する上記仮想売上データを精度高く算出できれば、必ずしも遊技場の開店時刻が開始時刻であるとは限らない上記管理時間帯についても、割数等の売上関連遊技情報を精度高く算出できるようになる。
また、上記遊技状態判定手段は、上記継続遊技状態と判定された遊技台側から上記売上信号を受信した場合に、当該遊技台について上記継続遊技状態が終了したと判定するように構成され、
上記遊技情報管理手段は、上記継続遊技状態と判定された遊技台以外の遊技台に関する遊技情報を抽出する際、上記継続遊技状態が終了したと判定された遊技台に関する遊技情報を含めて抽出するように構成されていることが好ましい(請求項5)。
この場合には、上記管理時間帯の途中で上記継続遊技状態が終了し、その後、上記売上信号が受信された場合に、継続遊技状態が終了したと判定できるようになる。このように継続遊技状態の終了を判定できれば、獲得遊技媒体を使用し尽くしても遊技を実施しようとする遊技者の強い動機付け、あるいは他の遊技者による新たな遊技に関する遊技情報を抽出して管理可能になる。それ故、上記遊技情報管理システムが管理する遊技情報の精度を一層、高めることができる。
また、上記開始時刻以降、上記売上信号の受信前に上記使用遊技媒体信号を受信した遊技台を継続遊技状態と判定するように上記遊技状態判定手段を構成しておくことも良い。この場合には、上記開始時刻の経過後速やかに、上記継続遊技状態の遊技台を判定できるようになる。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、遊技場に設置された遊技台2の遊技情報を管理するための遊技場用管理システム1に関する。この内容について、図1〜図10を用いて説明する。
本例の遊技場用管理システム1は、図1に示すごとく、所定数の遊技媒体が遊技に使用される毎に遊技台2側から送信される使用遊技媒体信号(以下、アウト信号という。)、及び所定数の遊技媒体が貸し出しされる毎に遊技台2側から送信される売上信号を受信する遊技信号受信手段221と、遊技場の営業時間の一部である管理時間帯を管理対象の時間帯として設定する時間帯設定手段12と、管理時間帯におけるアウト信号の受信回数に応じた使用遊技媒体データ(以下、アウト数という。)、及び管理時間帯における売上信号の受信回数に応じた実績売上データを含む遊技情報を管理する遊技情報管理手段11と、管理時間帯の開始時刻が経過してからアウト数が所定のしきい値を超えるまでの判定期間内に売上信号の受信がなかった遊技台2を継続遊技状態と判定する遊技状態判定手段222と、を備えている。
上記遊技情報管理手段11は、管理時間帯の遊技情報として、継続遊技状態と判定された遊技台以外の遊技台(適宜、非継続遊技状態の遊技台という。)に関する遊技情報を抽出して管理可能である。
以下、この内容について詳しく説明する。
本例の遊技場用管理システム1(以下、単に管理システム1という。)は、図1に示すごとく、様々な機種の遊技台2が設置された遊技場を管理するためのシステムである。管理システム1は、各遊技台2に対応して個別に設置された中継器22を通信ネットワーク20を介して管理装置10と通信可能な状態で接続したシステムである。中継器22に対しては、遊技台2のほか、遊技台2に対応して個別に設置された貸出装置21及びアウトBOXが専用通信線を介して接続されている。なお、図1では、アウトBOXを省略してある。
本例では、通信ネットワーク20としてLAN(Local Area Network)を採用している。通信ネットワーク20としては、本例のLANに代えて、MOSTやCAN等、様々な仕様のものを採用することができる。さらになお、本例では、遊技台2毎に個別に中継器22を設置したが、これに代えて、2台等、複数の遊技台2に対応して中継器22を設置することもできる。また、本例における遊技台2側から送信される遊技信号とは、遊技台2、貸出装置21、アウトBOX等が出力する各種の信号を意味している。
管理システム1の構成を説明する前に、まず、中継器22に接続された遊技台2、貸出装置21、及びアウトBOXについて説明する。
本例の遊技台2は、図1に示すごとく、大当たり抽選の結果に応じて大当たりを発生させる、いわゆるセブン機と呼ばれるパチンコ機である。遊技台2は、払出玉10玉ごとのセーフ信号(払出遊技媒体信号)、役物動作(本例のごとく特定の入賞口への入賞に応じて大当たり抽選を実施し、その大当たり抽選に基づいて図柄変動を行うセブン機が管理対象であれば、特定の入賞口への入賞に伴う大当たり抽選、あるいは図柄変動等。)を行ったことを表すスタート信号(役物動作信号)、大当たり状態(本例のセブン機では、大当たり図柄の表示に応じて特定の入賞口を開放し、出玉率が高くなる遊技状態。)であることを表す大当たり信号、高確率で大当たり抽選に当選し得る確変状態であることを表す確変信号や、時短状態であることを表す時短信号等の特定遊技状態信号を出力する。
なお、遊技台2は、本例のパチンコ機に限定されず、スロットマシン等の遊技台であっても良い。さらに、セーフ信号を出力しない遊技台2については、遊技台2に遊技媒体を補給する補給装置が出力する補給信号をセーフ信号として取り込むことも可能である。また、パチンコ機である遊技台2としては、本例のセブン機に代えて、羽根物等のセブン機以外のパチンコ機であっても良い。
アウトBOXは、遊技台2に使用されたパチンコ玉(遊技媒体)の回収に応じてアウト信号を出力する装置である。アウトBOXは、回収したパチンコ玉10玉毎にアウト信号を1回ずつ出力する。なお、本例の遊技台2に代えて、アウト信号を直接出力する遊技台を採用することもできる。この場合には、上記アウトBOXを省略することができる。
貸出装置21は、図1に示すごとく、隣り合う遊技台2との台間スペースに設置された装置である。貸出装置21は、貨幣を投入する貨幣投入口211と、パチンコ玉を遊技台2に供給する貸玉ノズル210と、遊技者に個別情報を提示するための液晶パネル212と、会員カードを挿入するカード挿入口213と、を備えている。貸出装置21は、貸玉の対価として100円が投入される毎に1回ずつ売上信号を発生し、中継器22を介して通信ネットワーク20に出力する。
次に、本例の管理システム1を構成する中継器22及び管理装置10の構成を説明する。
中継器22は、図1に示すごとく、図示しないCPU、ROM、RAM等を実装する共に、外部インターフェースであるI/O回路を形成した電子回路基板(図示略)を含む装置である。CPUは、ROMに格納したソフトウェアプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。I/O回路としては、遊技台2、貸出装置21及びアウトBOX等との間でデータの送受信を行う回路と、通信ネットワーク20との間でデータの送受信を行う回路とがある。
中継器22のCPUは、図1に示すごとく、ソフトウェアプログラムの実行により、上記遊技信号受信手段221及び上記遊技状態判定手段222としての機能を実現する。さらに、本例の中継器22は、継続遊技状態の遊技台2等が貸玉(貸玉遊技媒体)により遊技された場合に想定される仮想売上データを算出する仮想売上データ算出手段223と、遊技信号を集計して遊技台2毎の遊技情報を生成する個別遊技情報集計手段224を備えている。中継器22は、各遊技台2のマシンIDを関連付けた状態で、遊技情報や仮想売上データ等を通信ネットワーク20に向けて送出する。
遊技信号受信手段221は、図1に示すごとく、使用遊技媒体信号であるアウト信号、売上信号及び払出遊技媒体信号であるセーフ信号等を遊技台2側から受信する手段である。アウト信号は、上記のごとく遊技媒体であるパチンコ玉を10玉回収する毎に、アウトBOXが出力する信号である。売上信号は、100円分に当たる25玉のパチンコ玉を貸し出す毎に、貸出装置21が出力する信号である。セーフ信号は、遊技媒体であるパチンコ玉を10玉、払い出す毎に遊技台2が出力する信号である。なお、アウト信号に対する上記10玉、あるいは100円に対する上記25玉等は、全て例示であって、パチンコ機あるいはスロットマシン等の遊技台の種別や、遊技場の営業形態等に応じて適宜、変更しても良い。
遊技状態判定手段222は、図1に示すごとく、各遊技台2の遊技状態を判定する手段である。遊技状態判定手段222は、現在時刻が管理時間帯の開始時刻となったとき、対応する遊技台2の遊技状態を判定する遊技状態判定処理(図2参照。)を開始するように構成されている。遊技状態判定手段222は、管理時間帯におけるアウト数、つまり開始時刻をゼロとして積算したアウト数が所定のしきい値を超えた時刻である判定時刻までの判定期間に、売上信号の受信がなかった遊技台を継続遊技状態と判定する。
ここで、継続遊技状態とは、遊技者が獲得したパチンコ玉を持玉(獲得遊技媒体)として継続して遊技する遊技状態である。台移動遊技状態とは、継続遊技状態の一態様であり、他の遊技台2で獲得したパチンコ玉を持玉とし、台移動を経て遊技する遊技状態である。遊技状態判定手段222は、上記判定時刻が設定時刻以降であった場合に台移動遊技状態と判定する。本例の遊技状態判定手段222では、上記開始時刻及び上記設定時刻として、それぞれ、21:00あるいは21:10を設定してある。
なお、本例では、上記所定のしきい値としてアウト数170玉を設定してある。170玉は、通常の遊技状態において500円相当の貸玉数である125玉を消費する際の平均的なアウト数である。なお、上記所定のしきい値としては、0玉〜9玉の範囲の玉数を設定することもできる。この場合には、遊技状態判定手段222は、管理時間帯の開始時刻以降の最初のアウト信号(使用遊技媒体信号)が受信されるまでの期間に売上信号の受信がなかった遊技台2を継続遊技状態等と判定可能である。
本例の遊技状態判定手段222は、図1及び図2に示すごとく、継続遊技フラグ、台移動フラグ、及び復活売上フラグにより上記各遊技状態を管理している。継続遊技フラグは、台移動遊技状態を除く継続遊技状態である旨を表すフラグである。台移動フラグは、継続遊技状態の一態様である台移動遊技状態である旨を表すフラグである。復活売上フラグは、管理時間帯において最初に継続遊技状態(含、台移動遊技状態)と判定された後、継続遊技状態が終了したと判定された旨を表すフラグである。なお、継続遊技状態以外の遊技状態である非継続遊技状態は、継続遊技フラグ及び台移動フラグがオフ状態(ゼロ)であって、かつ、復活売上フラグがオフ状態(ゼロ)であるか、あるいは他のフラグに関わらず復活売上フラグがオン状態(1)である状態である。
個別遊技情報集計手段224は、図1に示すごとく、対応する遊技台2の個別の遊技情報を集計する手段である。個別遊技情報集計手段224は、対応する遊技台2の遊技状態に応じて区別して遊技情報を集計する。すなわち、個別遊技情報生成手段224は、非継続遊技状態、継続遊技状態、及び台移動遊技状態に応じて区別して遊技情報を集計する。中継器22は、遊技状態に応じて区別された個別の遊技情報を管理装置10に向けて送信する。
仮想売上データ算出手段223は、上記のごとく、台移動遊技状態を含む継続遊技状態の遊技台2について、貸玉により遊技された場合に想定される仮想売上データを算出する手段である。仮想売上データ算出手段223は、現在時刻が管理時間帯の開始時刻となったとき、仮想売上算出処理(図3参照。)を開始する。仮想売上データ算出手段223は、アウト数からセーフ数(払出遊技媒体データ。)を差し引いて差玉を求め、さらに、この差玉から売上玉(実績売上データ。貸出玉数。)を差し引いた差数である仮想売上玉(仮想売上データ。)を算出する。
上記管理装置10は、図1に示すごとく、液晶ディスプレイよりなる表示手段103と、各種の演算処理を実行する装置本体101と、キーボード及びマウスを含む入力手段102とを備えている。装置本体101は、演算処理を実行するCPU(図示略)のほか、記憶手段としてのハードディスクドライブ(図示略)を備えている。本例の管理装置10は、装置本体101が内蔵する通信ポート(図示略)を介して通信ネットワーク20に接続されている。管理装置10は、各遊技台2に対応して設置された中継器22が出力する遊技情報や仮想売上データ等を通信ポートを介して受信する。本例の管理システム1では、表示手段103により各種の集計情報が表示出力される。なお、プリンタ等の図示しない印字手段を出力手段として採用すると共に、表示手段103による表示出力に加えて、あるいは、代えて、印字出力により各種の集計情報を出力することも良い。
装置本体101は、図1に示すごとく、ソフトウェアプログラムを実行することにより、上記遊技情報管理手段11、上記時間帯設定手段12、及び遊技台グループを設定するグループ設定手段13としての各機能を実現する。
時間帯設定手段12は、管理時間帯を設定する手段である。本例の管理装置10では、遊技場の閉店時刻の1時間30分前である21:00を開始時刻として、閉店時刻である22:30を終了時刻とした管理時間帯(図4等参照。)が予め設定されている。本例の時間帯設定手段12は、さらに、台移動遊技状態の判定に用いる設定時刻を設定可能である。本例では、上記設定時刻として21:10を予め設定してある。なお、本例に代えて、遊技場の開店時刻でも、閉店時刻でもない2時刻により特定される管理時間帯を入力手段102を利用して設定することも良い。台移動遊技状態を判定するための上記設定時刻についても、入力手段102を利用して設定することもできる。
管理装置10は、図1に示すごとく、時間帯設定手段12により設定された管理時間帯の最先の時刻である開始時刻、最後の時刻である終了時刻及び設定時刻を中継器22に向けて送信する。なお、本例のごとく終了時刻が閉店時刻である場合には、終了時刻以降に遊技が行われる場合はない。それ故、この終了時刻を中継器22で設定することは必須ではなく、中継器22への送信を省略することも可能である。
グループ設定手段13は、遊技台のグループを表す遊技台グループを設定する手段である。グループ設定手段13は、入力手段102を利用した設定操作に応じて遊技台グループを設定する。遊技台グループとしては、機種が同じ、スペックが近似している、同じ島内に設定されている、遊技媒体が共通している等の遊技台のグループがある。本例では、機種毎の遊技台グループを設定してある。
遊技情報管理手段11は、図1に示すごとく、管理する複数の遊技台2に関する遊技情報を抽出して管理する手段である。本例の遊技情報管理手段11が管理する遊技情報としては、アウト数(使用遊技媒体データ)、売上玉(実績売上データ)及びセーフ数(払出遊技媒体データ)がある。アウト数は、アウト信号の受信回数に応じたデータである。アウト数は、アウト信号の受信回数に10玉を乗じて算出される。売上玉は、売上信号の受信回数に応じたデータである。売上玉は、100円当たりの貸玉数25玉を、売上信号の受信回数に乗じて算出される。セーフ数は、セーフ信号の受信回数に応じたデータである。セーフ数は、セーフ信号の受信回数に10玉を乗じて算出される。
次に、図2及び図3に示すフロー図を利用して、遊技状態判定手段222が実施する遊技状態判定処理、及び仮想売上データ算出手段223が実施する仮想売上算出処理の内容について説明する。
まず、遊技状態判定処理の内容について、図2を用いて説明する。この遊技状態判定処理では、まず、ステップS101のごとく、現在時刻が管理時間帯の開始時刻である21:00になったか否かが判断される。開始時刻である21:00になったら、ステップS102のごとく、遊技状態判定手段222が管理している継続遊技フラグ、復活売上フラグ及び台移動フラグが全てゼロリセットされる。
続くステップS103では、アウト信号の受信が判断される。アウト信号を受信した場合には、ステップS104以降の処理が実施される。一方、アウト信号を受信しなかった場合には、ステップS110に移行して売上信号の受信が判断される。まず、アウト信号を受信した場合には、ステップS104のごとく、継続遊技フラグ及び台移動フラグが両方ともオフ状態(ゼロ)であるか否かが判断される。両フラグがオフ状態である場合には、ステップS106のごとく、判定用のアウト数が10玉分、加算される。ここで、このアウト数は、開始時刻をゼロ点として積算したアウト数である。
ステップS107のごとくアウト数がしきい値である170玉を超えた場合、ステップS107の式を初めて満たした時刻である判定時刻が設定時刻(本例では、21:10。)以前であるか否かが判断される(ステップS108)。判定時刻が設定時刻以前である場合には、ステップS109のごとく継続遊技フラグがオン状態(1)に設定される。
一方、判定時刻が設定時刻を過ぎている場合(ステップS108)には、ステップS119のごとく台移動フラグがオン状態(1)に設定されると共に、ステップS120のごとくその時点の時刻である現在時刻が記憶される。なお、ここで、台移動フラグがオン状態に切り換えられた時刻を現在時刻とするのに代えて、最初にアウト信号を検知した時刻や、3分間等の所定時間遡った時刻等を現在時刻として記憶することも良い。
ステップS104において継続遊技フラグ及び台移動フラグの少なくともいずれかがオン状態(1)である場合には、ステップS105のごとく、最後にアウト信号を受信した時刻である最終アウト時刻が更新される。ステップS110では、売上信号の受信が判断される。売上信号が受信された場合には、ステップS111のごとく継続遊技フラグ又は台移動フラグがオン状態(1)であるか否かが判断される。いずれかのフラグがオン状態である場合には、ステップS112のごとく復活売上フラグがオン状態(1)に設定される。このように売上信号を受信した場合は、持玉(獲得遊技媒体)が全て消費されて貸玉遊技が開始された、あるいは他の遊技者により貸玉遊技が開始されたと判定され、ステップS113のごとく最終アウト時刻が記録される。一方、ステップS110において売上信号が受信されない場合には、上記ステップS103に戻る。
次に、図3を用いて仮想売上算出処理の内容について手順を追って説明する。この仮想売上算出処理では、まず、ステップS201のごとく、現在時刻が管理時間帯の開始時刻である21:00となったか否かが判断される。開始時刻である21:00になったら、ステップS202のごとく、仮想売上玉(仮想売上データ)及び売上差玉がゼロリセットされる。仮想売上玉とは、台移動遊技状態を含む継続遊技状態の遊技台が貸玉によって遊技された場合に予想される貸玉数の総和(売上玉)である。売上差玉は、仮想売上玉を算出するための変数である。
続いてステップS203のごとく、アウト信号の受信が判断される。アウト信号を受信した場合には、ステップS204のごとく、上記売上差玉が10玉、加算される。ステップS205では、売上差玉が0玉を超えたか否かが判断される。売上差玉が0玉を超えた場合には、ステップS206のごとく売上差玉が仮想売上玉に加算され、ステップS207のごとく売上差玉がゼロクリアされる。
その後、ステップS208のごとく売上信号を受信した場合、あるいはステップS218のごとくセーフ信号を受信した場合には、ステップS209に移行して売上差玉が減算される。売上信号を受信した場合には、売上差玉が100円分、25玉減算される。セーフ信号を受信した場合には、売上差玉が10玉減算され、マイナス値となる。
次に、本例の管理システム1により管理し得る遊技情報について、図4〜図10を用いて説明する。図4〜図9は、遊技台毎の遊技情報である。図10は、遊技台グループ毎の遊技情報である。
図4〜図6は、閉店前の管理時間帯における各遊技台の遊技情報の履歴を10分間の時間区分毎に例示する図である。図4〜図6は、それぞれ、1番台〜3番台の遊技台に対応している。同図中、アウト及びセーフは、アウト数(使用遊技媒体データ)あるいはセーフ数(払出遊技媒体データ)を示している。売上金額は、売上信号の受信回数に100円を乗じた金額を示している。仮想売上金額は、継続遊技状態あるいは台移動遊技状態の遊技台が貸玉(貸出遊技媒体)によって遊技された場合に予想される仮想売上玉(仮想売上データ)の総和に貸出単価を乗じた金額を示している。
図4〜図6において、継続遊技フラグがオン状態(1)であって、かつ、復活売上フラグがオフ状態(ゼロ)の時間区分は、管理時間帯の開始時刻である21:00を起点として、台移動遊技状態を除く継続遊技状態として遊技情報が集計された時間区分である。台移動フラグがオン状態(1)であって、かつ、復活売上フラグがオフ状態(ゼロ)の時間区分は、台移動フラグがオン状態(ゼロ)に設定されたときに記憶した時刻(図2中、ステップS120。)を起点として、継続遊技状態の一態様である台移動遊技状態として遊技情報が集計された時間区分である。継続遊技フラグ及び台移動フラグのいずれかがオン状態(1)であって、かつ、復活売上フラグがオフ状態(ゼロ)の時間区分が、台移動遊技状態を含む継続遊技状態に対応している。
復活売上フラグがオン状態(1)の時間区分は、台移動遊技状態を含む継続遊技状態が終了した後の非継続遊技状態に対応している。この時間区分では、継続遊技フラグあるいは台移動フラグがオン状態(1)であるため、復活売上フラグがオン状態(1)に切り替えられる前の直近のアウト信号の受信時刻である最終アウト時刻が前遊技者の遊技終了時点と判断され、継続遊技フラグがオン状態(1)であっても、この最終アウト時刻から非継続遊技状態の集計対象に含められる。なお、各フラグの優先度は、復活売上フラグ>台移動フラグ>継続遊技フラグの順番となる。
さらに、図4〜図6における合計1は、実売上集計に対応しており、その集計対象は実売上がないにも関わらず稼動があった遊技情報を除く遊技情報である。すなわち、継続遊技フラグあるいは台移動フラグがオン状態(1)であって、かつ、復活売上フラグがオフ状態(ゼロ)の遊技情報を除外している。合計1は、同図中、斜線ハッチングで示す遊技情報のみを集計対象としたものである。合計2は、補正売上集計に対応している。集計対象は、実売上及び台移動がなく稼動があった遊技情報を除く遊技情報である。すなわち、継続遊技フラグがオン状態(1)であって、かつ、復活売上フラグ及び台移動フラグがオフ状態(ゼロ)の遊技情報を除外している。合計2は、同図中、斜線ハッチングで示す遊技情報、及びクロスハッチングで示す遊技情報を集計対象としたものである。合計3は、総補正売上集計に対応している。集計対象は、管理時間帯の全ての時間区分が集計対象となっている。
図4は、1番台の遊技台において、管理時間帯の開始時刻である21:00以前に獲得した持玉(獲得遊技媒体)を使用して継続して遊技が実施され、その後、21:36に遊技が終了し、21:54から他の遊技者が遊技を開始したときの遊技情報の履歴である。1番台では、開始時刻〜21:30まで継続遊技フラグがオン状態(1)であり、21:50に復活売上フラグがオン状態(1)となっている。1番台については、最終アウト時刻である21:36以降が非継続遊技状態の集計対象となる。
図5は、2番台の遊技台において、開始時刻以前から貸玉による遊技が継続的に実施されており、その後、21:26にその遊技が終了し、22:07より、他の遊技者が遊技を実施したときの遊技情報の履歴である。2番台では、開始時刻から数分経過後に売上が発生しており遊技状態判定処理がそのまま終了するため、継続遊技フラグがオフ状態(ゼロ)のまま、全ての時間区分が非継続遊技状態の集計対象となっている。
図6は、3番台の遊技台において、21:22まで空台(稼動なし)で、その後、台移動により21:46まで遊技が行われ、22:12から他の遊技者が遊技を行っているときの遊技情報の履歴である。3番台では、開始時刻〜21:22まで、継続遊技フラグがオフ状態(ゼロ)であり非継続遊技状態の集計対象となっている。21:22以降は台移動フラグがオン状態(1)となっているが、22:12にて復活売上フラグがオン状態(1)となっている。したがって、最終アウト時刻である21:46以降が非継続遊技状態に関する集計対象となっている。
図7は、実売上集計であり、図4〜図6における合計1に対応している。同図中の稼動は、集計対象の遊技台のうち、アウトが発生した、すなわちアウト数がゼロを超えた遊技台の台数を示している。稼動率は、集計対象の遊技台の台数に対する稼動の台数を示している。玉単価は、アウト数に対する売上比率を示している。粗利は、遊技台による遊技場の利益であり、(売上金額−(売上玉−アウト数+セーフ数)×交換単価)により計算される。なおここで、売上玉は、売上金額を貸出単価により除算した値である。本例では、貸出単価を4円とし、交換単価を3円としている。玉粗利は、アウト数に対する粗利金額であり、(粗利÷アウト数)により計算される。割数は、売上玉と交換玉の割合であり、(売上玉−アウト数+セーフ数)÷売上玉)×10により計算される。ここで、アウト数は、同図中、アウトと示し、セーフ数は、同図中、セーフとして示している。
図8は、補正売上集計であり、図4〜図6における合計2に対応している。補正売上とは、仮想売上算出処理で算出した仮想売上玉(仮想売上データ)に基づく仮想売上金額と、実売上金額とを合計した値である。図9は、総補正売上集計であり、図4〜図6における合計3に対応している。なお、本例のごとく図4〜図6の遊技履歴を作成するのに代えて、図7〜図9のごとく合計のみを集計するだけでも遊技動向を把握するのに充分な効果を期待し得る。
図10は、図7に例示した実売上集計を機種(遊技台グループ)毎にまとめた結果である。同図から知られるように、機種B及びCは、閉店前の稼動率が高くない。このことから、機種B及びCは、時間に制約がある場合に遊技者に敬遠される可能性が高いことを把握できる。一方、機種A及びEは、閉店前の稼動率が高く、玉単価も高い。このことから、機種Aは、時間に制約がある場合にも遊技者から敬遠されていない機種であると把握できる。つまり、機種A及びEについては、閉店前等、時間的な制約が多い時間帯での稼動を伸ばすために有効な機種である。それ故、機種A及びEについては、全体の稼動率が低くても、減台対象としないようにした方が良いと判断できる。
以上のように、本例の遊技場用管理システム1によれば、管理時間帯における遊技動向をきめ細かく、正確性高く把握し得る。
特に、本例のごとく、遊技場の閉店間際の時間帯を管理時間帯として設定する場合では、時間的な制約がある状況下における遊技に対する遊技者の動機付け(モチベーション)を把握することができる。遊技に時間的な制約がある時間帯において、貸玉による新規遊技(貸玉遊技)の遊技者が早めに遊技を切り上げるか、最後の最後まで遊技を継続するかが、遊技場の売上を左右する上で非常に大きな要因となり得る。それ故、閉店間際の管理時間帯における遊技の動機付けを把握することは、遊技場経営にとって極めて有用な指針となり得る。
なお、本例では、仮想売上データである仮想売上玉をリアルタイムで算出したが、これに代えて、大当たり以外の通常の遊技状態における差玉(アウト数−セーフ数)から売上玉を差し引くことで事後的に仮想売上玉(仮想売上データ)を算出しても良い。さらに、本例では、補正売上を貸出単価で算出したが、これに代えて、交換対価分の売上が生じたと考えて交換単価により補正売上を算出することも良い。
また、継続遊技フラグ、台移動フラグ及び復活売上フラグの少なくともいずれかがオン状態(1)に設定された場合であっても、例えば、アウト信号を受信後、3分間等の所定時間が経過した場合等、非稼動と判断された場合は、継続遊技が終了したと判断して、再度、遊技状態判定処理を実施するように構成することもできる。なお、遊技終了の判断方法としては、公知の様々な判断方法を採用可能である。
また、本例では、設定時刻以前であって、かつ、上記アウト数が所定数に達する前に売上信号を受信した場合に、継続遊技ではないと判定している。これに代えて、設定時刻以前に売上信号を受信した場合、あるいはアウト数が所定数に達する前に売上信号を受信した場合に、継続遊技ではないと判定することも可能である。さらに、アウト数に代えて、アウト数からセーフ数を差し引いた差玉が所定数に達しているか否かにより継続遊技であるか否かを判定することも可能である。
また、本例では、所定時間(10分)以内にアウト信号が発生したか否かにより遊技台2の稼動を判定し、その台数割合である稼動率を算出したが、これに代えて、例えば、理論上想定できる最大のアウト数に対する実際のアウト数の比率により稼動率を特定する等、周知のどのような構成により稼動、稼動率を特定するようにしても良い。なお、リアルタイムに稼動率を特定する構成の場合は、復活売上フラグにより最終アウト時刻まで遡ることが出来ない。そこで、この場合は、復活売上フラグを設定した時刻から集計対象とするように構成するのが良い。なお、継続遊技状態と判定された遊技台についても、その後、非稼動状態に移行したときに集計対象に含めることも良い。
なお、本例では、管理対象の遊技台2としてパチンコ機を設定したが、これに代えて、スロットマシンを管理対象として設定することもできる。さらに、全ての数値は例示である。さらに、大当り回数等、他の遊技情報を集計対象として設定することもできる。
また、本例では、遊技状態判定処理を中継器22が実施すると共に、遊技情報の集計を管理装置が実施するように構成したが、これに代えて、遊技場用管理システム1を構成する管理装置10、中継器22及び貸出装置21等、いずれの装置で実施しても良い。
また、本例では、機種毎に遊技情報を集計したが、これに代えて遊技場全体について遊技情報を集計することもできる。この場合には、短時間営業に強い営業形態であるかを把握できるようになる。さらに、この場合、優良台の報知サービスや、景品交換に対する付加的サービス等、サービスの種類により区分して遊技情報を集計すれば、どのようなサービスが遊技客にとって魅力のあるサービスなのかを精度高く把握できるようになる。
さらに、台移動遊技状態を判定する方法としては、本例の方法に代えて、台移動に気づいた従業員の操作によるリモコン信号等に基づいて台移動フラグをオン状態に切り替えることが可能である。台移動遊技状態を判定する方法としては、その他、周知の方法を追加的に採用したり、置き換えることができる。
なお、図2中のステップS110において売上信号が受信された遊技台を売上遊技状態と判定し、当該売上遊技状態の遊技台に関する遊技情報を抽出して管理することも良い。この場合、非稼動の遊技台を特定すれば、売上が発生した遊技台の台数、及び非稼動の遊技台の台数に基づく稼動率の算出が可能になる。
(実施例2)
本例は、実施例1の遊技場用管理システムを基にして、遊技者IDにより遊技者を特定して台移動遊技状態を判定するように構成した例である。この内容について、図11を用いて説明する。
本例の遊技場用管理システムの変更点は、遊技者特定手段及び遊技台グループ特定手段を中継器に設けた点である。
遊技者特定手段は、貸出装置に挿入された会員カードから読み出した遊技者IDを利用して遊技者を特定する手段である。
遊技台グループ特定手段は、特定された遊技者の遊技台が属する遊技台グループを特定する手段である。なお、本例では、実施例1と同様、遊技台の機種をグループとして設定してある。遊技台のグループとしては、実施例1と同様、スペックが近似している、同じ島内に設定されている、遊技媒体が共通している等により括ったグループを設定することも良い。
遊技者を特定すると共に遊技者の遊技台のグループを特定するという遊技者識別処理の内容について、図11のフロー図を用いて説明する。ステップS301のごとく貸出装置から遊技者IDを受信した場合には、ステップS302のごとく受信した遊技者IDを機種毎の遊技台グループに対応付けする。その後、ステップS303のごとく管理時間帯の開始時刻である21:00を過ぎているか否かを判断する。開始時刻以降である場合には、ステップS304のごとく、その遊技者IDが他の遊技台グループに対応付けされたものかを判断する。他の遊技台グループに既に対応付けされた遊技者IDである場合には、ステップS305のごとく台移動フラグをオン状態(1)に切り替える。さらに、ステップS306のごとく、現在時刻を記憶する。
以上のように、本例の遊技場用管理システムでは、会員カードに記録した遊技者IDなど遊技者を特定可能な情報を利用することで、精度高く台移動遊技状態を判定可能である。本例の遊技場用管理システムは、継続遊技の遊技者の休憩に起因して上記アウト数が所定値に到達するタイミングが設定時刻以降になった状況等に対して特に、有効である。このような状況では、実施例1の遊技場用管理システム1が台移動遊技状態であると判定しまうおそれがある一方、本例の遊技場用管理システムによれば継続遊技状態と適正に判定可能である。
実施例1における、遊技場用管理システムのシステム構成を示すシステムブロック図。 実施例1における、遊技状態判定処理の流れを示すフロー図。 実施例1における、仮想売上算出処理の流れを示すフロー図。 実施例1における、管理時間帯における1番台の遊技台に関する遊技情報の履歴を表す説明図。 実施例1における、管理時間帯における2番台の遊技台に関する遊技情報の履歴を表す説明図。 実施例1における、管理時間帯における3番台の遊技台に関する遊技情報の履歴を表す説明図。 実施例1における、実売上集計を示す説明図。 実施例1における、補正売上集計を示す説明図。 実施例1における、総補正売上集計を示す説明図。 実施例1における、機種別の実売上集計を示す説明図。 実施例2における、遊技者識別処理の流れを示すフロー図。
符号の説明
1 遊技場用管理システム
10 管理装置
11 遊技情報管理手段
12 時間帯設定手段
13 グループ設定手段
2 遊技台
20 通信ネットワーク
21 貸出装置
22 中継器
221 遊技信号受信手段
222 遊技状態判定手段
223 仮想売上データ算出手段
224 個別遊技情報集計手段

Claims (5)

  1. 所定数の遊技媒体が遊技に使用される毎に遊技台側から送信される使用遊技媒体信号、及び所定数の遊技媒体が貸し出しされる毎に遊技台側から送信される売上信号を受信する遊技信号受信手段と、
    遊技場の営業時間の一部である管理時間帯を管理対象の時間帯として設定する時間帯設定手段と、
    上記管理時間帯における上記使用遊技媒体信号の受信回数に応じた使用遊技媒体データ、及び上記管理時間帯における売上信号の受信回数に応じた実績売上データを含む遊技情報を管理する遊技情報管理手段と、
    所定時間以内に上記使用遊技媒体信号を受信したか否かにより、稼動台であるか非稼動台であるかを判定する一方、上記管理時間帯の開始時刻が経過してから上記使用遊技媒体データが所定のしきい値を超えるまでの判定期間内に上記売上信号の受信がなかった遊技台を継続遊技状態と判定する、あるいは上記開始時刻の経過後に上記売上信号が受信された遊技台を売上遊技状態と判定する遊技状態判定手段と、を備えており、
    上記遊技情報管理手段は上記継続遊技状態と判定された遊技台を除外して集計対象となる遊技台を特定するか、あるいは上記売上遊技状態と判定された遊技台及び上記非稼動台と判定された遊技台を集計対象となる遊技台として特定した上で、当該集計対象となる遊技台に関する遊技情報を抽出し、上記管理時間帯の遊技情報として管理するように構成されていることを特徴とする遊技場用管理システム。
  2. 請求項1において、遊技台のグループを表す遊技台グループを設定するグループ設定手段を備え、
    上記遊技情報管理手段は、上記遊技台グループ毎に上記遊技情報を管理可能なように構成されていることを特徴とする遊技場用管理システム。
  3. 請求項2において、遊技台を遊技する遊技者を特定する遊技者特定手段と、
    該遊技者特定手段により特定された遊技者の遊技台が属する遊技台グループを特定する遊技台グループ特定手段と、を備え、
    上記遊技状態判定手段は、上記継続遊技状態の遊技台のうち、上記開始時刻以前には他の遊技台グループに属する遊技台を遊技していた遊技者により、上記開始時刻の経過後に遊技が開始された遊技台を台移動遊技状態と判定するように構成されており、
    上記遊技情報管理手段は、上記管理時間帯の遊技情報として、上記継続遊技状態と判定された遊技台以外の遊技台、あるいは上記売上遊技状態と判定された遊技台に関する遊技情報、及び上記台移動遊技状態と判定された遊技台に関する遊技情報を抽出して管理可能なように構成されていることを特徴とする遊技場用管理システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、上記継続遊技状態の遊技台について、新たに貸し出しされた遊技媒体である貸出遊技媒体により遊技されたと仮定した場合に想定される貸出遊技媒体の数量に応じた仮想売上データを算出する仮想売上データ算出手段を備え、
    上記遊技信号受信手段は、所定数の遊技媒体が遊技者側に払い出される毎に遊技台側から送信される払出遊技媒体信号を受信するように構成されており、
    上記仮想売上デ−タ算出手段は、上記管理時間帯における上記払出遊技媒体信号の受信回数に応じた払出遊技媒体データ、及び上記実績売上データを、上記使用遊技媒体データから差し引くことにより上記仮想売上データを算出するように構成されていることを特徴とする遊技場用管理システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、上記遊技状態判定手段は、上記継続遊技状態と判定された遊技台側から上記売上信号を受信した場合に、当該遊技台について上記継続遊技状態が終了したと判定するように構成され、
    上記遊技情報管理手段は、上記継続遊技状態と判定された遊技台以外の遊技台に関する遊技情報を抽出する際、上記継続遊技状態が終了したと判定された遊技台に関する遊技情報を含めて抽出するように構成されていることを特徴とする遊技場用管理システム。
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