以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
すなわち、本発明の一側面の情報処理装置は、台間機より供給される、前記台間機が接続されている遊技台が払い出した遊技球数、および前記遊技台を遊技することにより獲得され計数された遊技球数の情報を、計数情報の履歴として、前記台間機より供給される前記台間機を識別する台間機識別情報と共に、前記遊技台が設置される位置に応じて予め設定されている、前記台間機が接続されている遊技台を識別する遊技台識別情報に対応付けて、データベースに記憶する計数情報記憶手段(例えば、図7の計数情報管理部375)と、前記台間機より供給される前記台間機識別情報と、前記遊技台識別情報との対応関係が、前記データベースに記憶されている対応関係と異なる場合、前記データベース上において、それまでの遊技台識別情報に対応付けて記憶されている計数情報の履歴を、前記遊技台識別情報と共に、前記台間機より供給される台間機識別情報に対応付けて一世代古い履歴として更新する履歴更新手段(例えば、図7の履歴更新部373)と、前記台間機より供給されてくる前記台間機識別情報と、前記遊技台識別情報とを対応付けて、前記台間機より供給されてくる計数情報の履歴を記録させるように、前記データベースの前記台間機識別情報を変更する台間機識別情報変更手段(例えば、図7のシリアル番号変更部374)とを含む。
前記遊技台識別情報に基づいて、前記遊技台が払い出す遊技球数、および遊技台を遊技することにより獲得され計数された遊技球数の情報を、前記計数情報として管理する他の情報処理装置に、前記データベースに記憶されている計数情報の履歴を、前記遊技台識別情報に対応付けて送信する送信手段(例えば、図7の遊技店管理装置通信制御部352)をさらに含ませるようにすることができ、前記他の情報処理装置には、前記遊技台識別情報に対応付けて前記計数情報の履歴を集計させ、前記計数情報を管理させるようにすることができる。
本発明の一側面の情報処理方法は、台間機より供給される、前記台間機が接続されている遊技台が払い出した遊技球数、および前記遊技台を遊技することにより獲得され計数された遊技球数の情報を、計数情報の履歴として、前記台間機より供給される前記台間機を識別する台間機識別情報と共に、前記遊技台が設置される位置に応じて予め設定されている、前記台間機が接続されている遊技台を識別する遊技台識別情報に対応付けて、データベースに記憶する計数情報記憶手段と、前記台間機より供給される前記台間機識別情報と、前記遊技台識別情報との対応関係が、前記データベースに記憶されている対応関係と異なる場合、前記データベース上において、それまでの遊技台識別情報に対応付けて記憶されている計数情報の履歴を、前記遊技台識別情報と共に、前記台間機より供給される台間機識別情報に対応付けて一世代古い履歴として更新する履歴更新手段と、前記台間機より供給されてくる前記台間機識別情報と、前記遊技台識別情報とを対応付けて、前記台間機より供給されてくる計数情報の履歴を記録させるように、前記データベースの前記台間機識別情報を変更する台間機識別情報変更手段とを含む情報処理装置の情報処理方法であって、前記計数情報記憶手段における、前記台間機より供給される、前記台間機が接続されている遊技台が払い出した遊技球数、および前記遊技台を遊技することにより獲得され計数された遊技球数の情報を、計数情報の履歴として、前記台間機より供給される前記台間機を識別する台間機識別情報と共に、前記遊技台が設置される位置に応じて予め設定されている、前記台間機が接続されている遊技台を識別する遊技台識別情報に対応付けて、データベースに記憶する計数情報記憶ステップ(例えば、図12のステップS107)と、前記履歴更新手段における、前記台間機より供給される前記台間機識別情報と、前記遊技台識別情報との対応関係が、前記データベースに記憶されている対応関係と異なる場合、前記データベース上において、それまでの遊技台識別情報に対応付けて記憶されている計数情報の履歴を、前記遊技台識別情報と共に、前記台間機より供給される台間機識別情報に対応付けて一世代古い履歴として更新する履歴更新ステップ(例えば、図12のステップS104)と、前記台間機識別情報変更手段における、前記台間機より供給されてくる前記台間機識別情報と、前記遊技台識別情報とを対応付けて、前記台間機より供給されてくる計数情報の履歴を記録させるように、前記データベースの前記台間機識別情報を変更する台間機識別情報変更ステップ(例えば、図12のステップS105)とを含む。
[本発明に係る遊技店の遊技媒体管理システムの一実施の形態の構成例]
図1は、本発明に係る遊技店の遊技媒体管理システムの一実施の形態の構成例を示す図である。
遊技店1−1乃至1−nは、いわゆるパチンコ店、パチスロ店、または、カジノ店である。また、これらの遊技店1−1乃至1−nは、系列店舗または第3者遊技店管理センタ2の加盟店であって、複数の店舗を統括的に管理する必要のある店舗である。各遊技店1−1乃至1−nは、第3者遊技店管理バス4により接続されており、それらのバスおよびインターネット等に代表される公衆通信回線網5を介して、相互に第3者遊技店管理情報を授受している。尚、以降において、遊技店1−1乃至1−nのそれぞれについて、特に区別する必要がない場合、単に、遊技店1と称するものとし、その他の構成についても同様に称するものとする。
第3者遊技店管理センタ2は、第3者遊技店管理センタを管理運営する事業者により使用されるサーバであり、第3者遊技店管理データベース(DB)3で管理されている媒体貸出管理情報からなるDBを各遊技店1より供給されてくる情報に基づいて更新すると供に、更新した最新の媒体貸出管理情報を各遊技店1の媒体貸出管理装置25に対して配信する。
第3者遊技店管理バス4は、主に各遊技店1の媒体貸出管理装置25により管理される媒体貸出管理情報を流通させるための伝送路として機能する。
遊技店管理装置21は、いわゆるホールコンピュータと呼ばれるものであり、遊技店管理情報バス28を介して遊技台34−1乃至34−mの動作を監視している。遊技店管理装置21は、遊技台34の出球もしくはメダルの払い出しの情報、各遊技台34−1乃至34−mの遊技者の呼び出し情報、またはエラーの発生などの監視状況に応じて、所定の処理を実行し、実行結果を有機EL(Electro Luminescence)やLCD(Liquid Crystal Display)などからなる表示部23に表示する。遊技店管理装置21は、中継装置29を介して供給されてくる、台間機35−1乃至35−mのそれぞれより供給されてくる計数情報を、遊技台36のそれぞれを識別する遊技台番号とを対応付けて遊技台管理データベース22により管理する。
媒体貸出管理装置25は、精算販売機31、および貸出機32からの情報に基づいて、貸し出される遊技媒体の媒体貸出管理情報を媒体貸出管理データベース27を用いて管理すると供に、媒体貸出管理データベース27に登録されている媒体貸出管理情報を更新する際、その更新情報を、第3者遊技店管理バス4および公衆通信回線網5を介して第3者遊技店管理センタ2に送る。さらに、媒体貸出管理装置25は、第3者遊技店管理バス4および公衆通信回線網5を介して第3者遊技店管理センタ2により供給されてくる媒体貸出管理情報を取得し、媒体貸出管理データベース27に蓄積させる。
貸出機32は、遊技者が遊技台34で遊技する際、現金やプリペイドカード(ICコイン、またはICカードを含む)などにより所定の金額を受け付けると、金額に応じた数量の遊技媒体を貸し出す。この際、貸出機32は、受け付けた現金やプリペイドカードの残数などの情報と供に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を媒体貸出管理装置25に供給する。これにより、媒体貸出管理装置25は、受け付けた現金やプリペイドカードの残数などの情報と供に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を媒体貸出管理データベース27に登録する。
精算販売機31は、貸球を借りるための度数をつけてプリペイドカードを販売する。このとき、精算販売機31は、販売したプリペイドカードの度数と払いうけた金額とを媒体貸出管理装置25に供給する。また、精算販売機31は、プリペイドカードなどの度数として貸し出した遊技媒体の残数に基づいて現金を精算して払い出す。このとき、精算販売機31は、プリペイドカードの残数と払い戻した現金の金額を媒体貸出管理装置25に供給する。
貯球払機33は、遊技者が遊技台を遊技することにより獲得した遊技球、またはメダルの数量、すなわち持球の数量が記録された遊技用の記録媒体である、ICコインやICカードを受け付けて、記録媒体に記録された数量の範囲で、遊技球、またはメダルを払い出す。
中継装置29は、台間機35−1乃至35−mより供給されてくる計数情報を、台間機35を個別に識別するシリアル番号と対応付けて、台間機35が接続されている遊技台34を識別する遊技台番号と併せて、中継データベース30に計数情報の履歴として登録し管理する。また、中継装置29は、遊技台管理装置21から計数情報が要求されると、中継データベース30に記憶されている計数情報の履歴を送信する。
遊技台34−1乃至34−mは、遊技者により所定の操作がなされることにより、遊技を実行し、いわゆる小当たりや大当たりに応じて、遊技球、または、メダルを払い出す。尚、以降においては、遊技台34の例として、弾球式遊技台、すなわち、パチンコ台を例にして説明を進めるものとするが、遊技球と同様の、または類似した遊技媒体の払い出し機能を備えることができれば、パチンコ台に限るものではなく、例えば、回動式遊技台、すなわち、パチスロ台にも適用することができる。
台間機35−1乃至35−mは、各遊技台34−1乃至34−mに対応して設けられている。すなわち、台間機35は、遊技台34に対して1対1に設けられており、例えば、図2で示されるように、遊技台34の左側に対応する台間機35が設けられる。また、台間機35は、図3で示されるように、遊技球を払い出すノズル51、および遊技者が遊技により獲得した遊技球、いわゆる持球を受け付ける受皿52が設けられている。ノズル51は、台間機35に内蔵される持球払出部53が、払出ボタン50が押下されて、持球である遊技球の払い出しが指示されたとき、その指示に基づいて払い出された遊技球を遊技台34の上皿に誘導する。受皿52は、遊技により獲得された遊技球、すなわち、持球を受け付けると共に、図3で示されるように、台間機35の下部に設けられた、持球計数部54に誘導して、持球として獲得された遊技球の数量を計数させる。台間機35は、遊技台34より払い出された球数、および持球計数部54により計数された球数を、併せて計数情報として、自らを識別するシリアル番号の情報と共に中継装置29に供給する。
[遊技台および台間機の構成例]
次に、図4を参照して、遊技台34および台間機35の構成例について説明する。
まず、遊技台34の構成例について説明する。
遊技台34は、貸球払出制御部101、操作部102、および貸球払出部103より構成されている。貸球払出制御部101は、操作部102の操作信号に応じて、遊技球の貸し出し、またはICコインなどからなる遊技用の記録媒体の返却を指示する信号を供給する。また、貸球払出制御部101は、台間機35からの貸球の払い出しの指示に基づいて、貸球を払い出す。尚、図示していないが、遊技台34には、この他に遊技球が打ち込まれる遊技盤、および入賞口に遊技球が導入されることにより、遊技状態を変化させたり、演出状態を変化させる基盤等も設けられている。
操作部102は、貸出ボタン111、および返却ボタン112を備えており、それぞれの操作内容に応じた操作信号を発生して、貸球払出制御部101に供給する。貸球払出部103は、貸球払出制御部101により制御され、貸球の払い出しが指示されると、貸球を遊技台34の上皿に払い出す。
次に、台間機35の構成例について説明する。
台間機35は、台間機制御部151、操作部152、送受信部153、台間機情報記憶部154、現金受付部155、払出情報送受信部156、記録媒体受付部157、記録媒体返却部158、持球払出部53、および持球計数部54を備えている。
台間機制御部151は、記録媒体制御部171、持球管理部172、操作制御部173、持球計数処理部174、持球払出制御部175、および貸出価値情報記憶部176を備えており、台間機35の動作の全体を制御している。
記録媒体制御部171は、払出情報送受信部156を介して遊技台34より遊技球の貸し出しを指示する信号を受けると、記録媒体受付部157に問い合わせてICコインなどからなる記録媒体に記録されている有価価値、および持球数情報を読み出し、有価価値の範囲で貸球の払い出しの指示を払出情報送受信部156を介して遊技台34に通知する。この際、記録媒体制御部171は、貸出価値情報記憶部176により設定される遊技球の単価に基づいて、貸出球数を設定し、設定した貸出球数分だけ貸球を払い出すように遊技台34に通知する。また、記録媒体制御部171は、記録媒体より読み出した持球数情報を持球管理部172に通知する。さらに、記録媒体制御部171は、持球管理部172より持球数情報が供給されてくると、記録媒体返却部158の記録部241により記録媒体に持球数情報を記録させる。
また、記録媒体制御部171は、払出情報送受信部156を介して遊技台34からの記録媒体の返却を指示する信号を受けると、記録媒体返却部158を制御して、記録媒体受付部157に受け付けられた記録媒体を返却させる。この際、記録媒体制御部171は、持球管理部172に対しても、記録媒体の返却を指示したことを通知する。
さらに、記録媒体制御部171は、現金受付部155により現金が受け付けられると、記録媒体返却部158の記録部241により記録媒体に対して受け付けた現金の額面に相当する有価価値の情報を記録させる。また、記録媒体制御部171は、有価価値に対応して貸球の払い出しを指示するとき、および、現金の受付に基づいて有価価値を記録させるとき、台間機情報記憶部154に記憶されている台間機35を識別する情報と共に、有価価値、および貸出球数などの情報を送受信部153を制御して、媒体貸出管理装置25に供給する。
持球計数処理部174は、持球計数部54を制御して、図2で示される受皿52より誘導されてくる遊技球の球数を持球数として計数させ、計数結果を持球管理部172に供給する。持球管理部172は、持球計数処理部174より供給されてくる計数結果を、順次累積的に加算して、バッファ221に記憶させる。そして、持球管理部172は、バッファ221に記憶されている計数結果として記憶されている持球数情報を記録媒体制御部171に供給して、記録媒体に記録させるように指示する。また、持球管理部172は、操作制御部173より操作部152の払出ボタン50が操作されて、持球の払い出しが指示されたことが通知されると、持球払出制御部175を制御して、持球払出部53より持球を払い出させる。さらに、持球管理部172は、バッファ221に記憶された持球数情報を記録媒体に記録させるとき、または、記録媒体に記録された持球数情報を読み出して持球を払い出させるとき、操作制御部173に対して持球数情報を供給し、操作部152のLCD231に表示させる。
操作部152は、払出ボタン50およびLCD231を備えており、持球の払い出しを指示するときに操作される払出ボタン50が操作されると、操作内容に応じた信号を操作制御部173に供給する。また、操作部152は、持球管理部172より操作制御部173を介して持球数情報が供給されてくると、対応する持球数情報をLCD231に表示する。
台間機情報記憶部154は、台間機35を個別に識別する識別情報としてシリアル番号を記憶しており、その識別情報(シリアル番号)は、送受信部153を介して媒体貸出管理装置25に対して発信される各種の情報に付加される。
現金受付部155は、いわゆるビルバリと呼ばれる紙幣識別機能を備えた装置であり、投入された紙幣である現金の真偽を判定した上で、投入された現金の額面の情報を読み出し、有価価値情報として記録媒体制御部171に供給する。
記録媒体受付部157は、投入シャッタ191、および読取部192を備えており、投入シャッタ191の開閉を制御し、台間機35の図示せぬ投入口に投入された記録媒体を受け付けると共に、読取部192を制御して、受け付けた記録媒体の記録されている有価価値情報、および持球数情報を読み出させる。
記録媒体返却部158は、記録媒体制御部171により制御され、記録媒体の返却が指示されると、記録媒体受付部157により投入が受け付けられた記録媒体を返却する。また記録媒体返却部158は、記録部241を備えており、記録媒体制御部171からの指示に基づいて、投入された記録媒体に対して有価価値情報、および持球数情報を記録させる。
持球払出部53は、持球払出制御部175により制御され、持球の払い出しが指示されると、指定された数量の遊技球を、持球として払い出す。このとき払い出された遊技球は、ノズル51により遊技台34の上皿に誘導される。尚、払い出される遊技球の数量が、所定数の場合は、台間機35からの指示に基づいて遊技台34が払い出し、所定数に満たない数量の遊技球の払い出しがノズル51より台間機35が直接払い出すようにしてもよい。
持球計数部54は、例えば、図5で示されるように、計数シャッタ211、および計数センサ212を備えており、ソレノイドSLをオンオフさせることにより、計数シャッタ211を開閉し、計数通路R1上を移動する遊技球を計数センサ212へ誘導する。そして、持球計数部54は、計数センサ212を制御し、計数通路R1上を通過する遊技球数を計数する。すなわち、図5で示されるように、計数通路R1は、計数センサ212方向に傾斜しており、遊技球P1乃至P3は、計数シャッタ211が開放されると、計数センサ212方向に移動し、計数センサ212により通過が検出される状態となる。また、計数シャッタ211が閉鎖されると、遊技球P1乃至P3は、計数センサ212方向には移動できない状態となるため、計数センサ212により通過が検出されない状態となる。
[遊技店管理装置の構成例]
次に、図6を参照して、遊技店管理装置21の構成例について説明する。
遊技店管理装置21は、中継装置29より供給されてくる計数情報に基づいて、遊技台番号単位で遊技台34のぞれぞれより払い出される遊技球の球数、および、対応する台間機35により計数された遊技球の球数の情報を、計数情報として遊技台管理DB22で管理する。
より詳細には、遊技店管理装置21は、動作の全体を制御する制御部301、中継装置29等と必要なデータを送受信するための通信部302、および中継装置29より供給されてくる計数情報の履歴を集計して、計数情報として遊技台管理DB22に登録するDB管理部303を備えている。DB管理部303は、台番号並替部311、および合計計算部312を備えている。台番号並替部311は、中継装置29より供給されてくる計数情報の履歴は、遊技台番号に対応付けて、遊技台34の入替が発生する毎に世代管理されているものである。しかしながら、計数情報の履歴は、世代毎に必ずしも遊技台番号の順序通りに記録されたものではないので、台番号並替部311は、遊技台番号通りに並び替える。合計計算部312は、台番号並替部311により遊技台番号通りに集計された計数情報について、遊技台番号単位で合計数を計算して、遊技台管理DB22に登録する。
[中継装置の構成例]
中継装置29は、各台間機35より供給されてくる、対応して設置されている遊技台34より払い出されて遊技球の球数、および台間機35により遊技台34で遊技することにより獲得され計数された遊技球の球数の履歴を計数情報を取得し、台間機35を識別するシリアル番号に対応付けた、台間機35に接続されて設置されている遊技台34を識別する遊技台番号、および計数情報の履歴を中継データベース30として管理する。
より詳細には、中継装置29は、動作の全体を制御する制御部331、各台間機35、および遊技店管理装置21と各種のデータを授受する通信部332、および中継データベース30を管理する中継DB管理部333を備えている。
さらに、制御部331は、台間機通信制御部351、および遊技店管理装置通信制御部352を備えている。台間機通信制御部351は、通信部332を介して、各台間機35より供給されてくる計数情報が、いずれの遊技台番号に接続された台間機35より供給されてきたものであるかを識別する。すなわち、遊技台34が設置される位置は、物理的に決まっており、また、遊技台番号については、物理的な設置位置に対応付けて予め設定されるものである。各台間機35は、遊技台34が設置される位置に設けられた、位置が特定されている通信経路から計数情報を中継装置29に供給する。そこで、台間機通信制御部351は、通信部332に供給されてくる計数情報が、いずれの通信経路を経由して供給されてきている計数情報であるかを認識することにより、その計数情報が、いずれの遊技台番号の遊技台34に対応付けて設置されている台間機35からの計数情報であるかを認識する。遊技店管理装置通信制御部352は、いずれの通信経路から供給されてくる情報であるかに基づいて、遊技店管理装置21と授受される通信をしているかを認識し、遊技店管理装置21宛に情報を送信する際、通信部332を制御して、対応する通信経路により情報を送信させる。尚、ここでいう通信経路は、例えば、配線やカプラなどの物理的に識別可能な通信経路でもよいし、アドレスなどによりソフトウェア上で管理されている識別可能な通信経路などであってもよい。
中継DB管理部333は、シリアル番号検索部371、台間機交換認識部372、シリアル番号変更部374、履歴更新部374、計数情報管理部375、および中継DB読出部376を備えている。
シリアル番号検索部371は、各台間機35に対してシリアル番号を要求し、シリアル番号を取得する。このとき、通信経路に基づいて、対応する遊技台34の遊技台番号も特定できるので、そのときの遊技台34の設置状態に対応する、シリアル番号と遊技台番号との組合せを示す情報を取得することができる。シリアル番号検索部371は、取得したシリアル番号を中継DB30から検索し、検索されたシリアル番号と対応して登録されている遊技台番号の情報を取得する。
台間機交換認識部372は、シリアル番号検索部371により検索されたシリアル番号と遊技台番号との組合せに基づいて、台間機35より供給されてきたシリアル番号と遊技台番号との組合せを比較し、一致するか否かに基づいて、遊技台34が交換がなされたか否かを認識する。
履歴更新部373は、遊技台34の交換がなされたと認識されたとき、今現在の遊技台番号に対応付けて記録されている計数情報の履歴を、シリアル番号に対応付けて一世代前の履歴として退避させることで、履歴を更新し、さらに、最新の計数情報の履歴をリセットする。
シリアル番号変更部374は、遊技台34の交換がなされていたと認識されたとき、遊技台番号に対応付けて、登録されているシリアル番号を、送信されてきた情報に変更して、中継DB30を更新する。
計数情報管理部375は、順次台間機35より供給されてくる計数情報に基づいて、中継DB30内の最新の履歴における計数情報を更新して、管理する。
中継DB読出部376は、遊技店管理装置21より中継DB30の情報が要求された場合、中継DB30の全ての世代の計数情報の履歴を読み出して、制御部331に供給する。
[台間機による計数管理処理]
次に、図8のフローチャートを参照して、台間機35による計数管理処理について説明する。
計数管理処理は、原則として遊技店1の営業時間内において継続される処理である。すなわち、営業が開始されると、処理が開始される。ステップS1において、記録媒体制御部171は、計数シャッタ管理処理を実行し、計数シャッタ211の開閉による遊技球の計数の可否を管理する。尚、計数シャッタ管理処理については、図9のフローチャートを参照して、詳細を後述するものとする。
ステップS1において、計数シャッタ211が開放されて、遊技球の計数が可能な状態となると、処理は、ステップS2に進む。
ステップS2において、記録媒体制御部171は、記録媒体受付処理を実行し、持球計数部54により計数された計数結果を記録媒体に記録させるまでの処理を実行する。尚、記録媒体受付処理は、図10のフローチャートを参照して、詳細を後述する。
ステップS2の処理により、記録媒体の投入が受け付けられるか、または、有価価値情報、若しくは持球数情報が記録された記録媒体が発生すると、処理は、ステップS3に進む。
ステップS3において、記録媒体制御部171は、持球管理部172と共に、遊技媒体管理処理を実行し、記録媒体に記録されるべき、有価価値情報および持球数情報を管理し、記録媒体に記録する。尚、遊技媒体管理処理については、図11のフローチャートを参照して、詳細を後述する。
ステップS3において、遊技媒体管理処理は、記録媒体に記録すべき有価価値情報および持球数情報がなくなるか、または、記録媒体の返却が指示されると、終了し、処理は、ステップS4に進む。
ステップS4において、記録媒体制御部171は、営業終了時間であるか否かを判定し、営業時間内である場合、処理は、ステップS5に進む。
ステップS5において、記録媒体制御部は、送受信部153を制御して、中継装置29よりシリアル番号が要求されたか否かを判定し、例えば、要求された場合、ステップS6において、台間機情報記憶部154に記憶されている、台間機35を識別するためのシリアル番号を読み出して、中継装置29に送信する。
一方、ステップS5において、シリアル番号が要求されていない場合、処理は、ステップS2に戻る。すなわち、営業時間内である限り、ステップS2乃至S6の処理が繰り返される。そして、ステップS4において、営業終了時間であると判定された場合、処理は、終了する。
[計数シャッタ管理処理]
次に、図9のフローチャートを参照して、計数シャッタ管理処理について説明する。
ステップS21において、記録媒体制御部171は、上述した図示せぬ貯留部に、有価価値情報、および持球数情報のいずれも記録されていない未記録の記録媒体が貯留されているか否かを判定する。ステップS21において、例えば、未記録の記録媒体が貯留されていないと判定された場合、ステップS22において、記録媒体制御部171は、持球管理部172に対して、計数シャッタ211を閉じるように指示する。この指示を受けて、持球管理部172は、持球計数処理部174に対して、計数シャッタ211を閉じるように指示する。そこで、持球計数処理部174は、ソレノイドSLを動作させて、計数シャッタ211を閉じて、計数通路R1を流通する遊技球を計数センサ212で検出できない状態とする。
すなわち、何らかの情報が記録された記録媒体が投入された場合には問題がないが、未記録の記録媒体が無い状態で持球数が計数されると、計数結果である持球数情報を遊技者に付与することができない状態となるので、以降の処理においては、少なくとも1枚の未記録の記録媒体が必要となる。そこで、持球となる遊技球の球数を計数できない状態とすると、遊技者が遊技により遊技球を持球として獲得できても、計数ができない状態となる。このような場合、遊技者は、遊技店1の係員に対して計数できない旨の申告をすることとなるため、この申告により未記録の記録媒体が貯留されていないことが係員に認識されることとなり、持球数情報が発生した場合に遊技者に対して、その情報を付与することができないといった事態を回避することが可能となる。
一方、ステップS21において、未記録の記録媒体が投入されるなどして貯留されていると判定された場合、処理は、ステップS23に進む。
ステップS23において、記録媒体制御部171は、記録媒体受付部157に対して、次回の記録対象となる記録媒体を識別するIDの情報を読み出すように指示する。記録媒体受付部157は、この指示に応じて、読取部192を制御し、記録媒体のIDを読み取らせ、読み取ったIDの情報を記録媒体制御部171に供給する。記録媒体制御部171は、この情報に基づいて記録媒体のIDを取得する。
ステップS24において、記録媒体制御部171は、持球管理部172に対して、計数シャッタ211を開くように指示する。この指示を受けて、持球管理部172は、持球計数処理部174に対して、計数シャッタ211を開くように指示する。この指示に基づいて、持球計数処理部174は、ソレノイドSLを動作させて、計数シャッタ211を開き、計数通路R1を流通する遊技球を計数センサ212で検出できる状態とする。
以上の処理により、未記録の記録媒体が投入されていない状態では、持球となる遊技球の数量を計数できないようにすることができる。結果として、遊技者からの申告などにより未記録の記録媒体が貯留されていないことを認識することが可能となり、持球数情報が行き場の無い状態で遊技が継続されてしまうといった事態を回避ことが可能となる。
[遊技媒体受付処理]
次に、図10のフローチャートを参照して、遊技媒体受付処理について説明する。
ステップS41において、持球管理部172は、持球計数処理部174を制御して、持球計数部54の計数センサ212において、遊技球の通過が検出されたか否かを判定する。ステップS41において、例えば、遊技球の通過が検出されている場合、処理は、ステップS42に進む。
ステップS42において、持球管理部172は、バッファ221に記憶されている持球数情報を読み出す。そして、持球管理部172は、持球計数処理部174を制御して、持球計数部54の計数センサ212により計数された遊技球の数量の情報を取得する。そして、持球管理部172は、持球数を、通過が検出された遊技球の数量分だけ加算した値に更新してバッファ221に記憶させる。すなわち、順次計数センサ212により通過が検出された遊技球数分だけ加算されて持球数がバッファ221に記憶される。この処理により、持球計数部54の計数センサ212により遊技球の通過が検出されることにより計数される遊技球の数量が、順次、持球管理部172のバッファ221に持球数として加算されて更新されていく。
ステップS43において、持球管理部172は、バッファ221に持球数として加算された球数を計数情報として記録媒体制御部171に供給する。記録媒体制御部171は、送受信部153を制御して、台間機情報記憶部154に記憶されている台間機35のシリアル番号と共に、計数情報を中継装置29に送信させる。
ステップS44において、記録媒体制御部171は、持球管理部172より供給されてきた計数情報である持球数を記録媒体返却部158に供給し、記録媒体に記録させる。記録媒体返却部158は、記録部241を制御して、記録媒体の現在の遊技球の単価に対応するアドレスに記録されている持球数情報の数量を、持球数の数量を加算した数量に更新して記録させる。
ステップS45において、記録媒体制御部171は、記録媒体受付部157を制御して、投入シャッタ191を閉じさせる。この処理により、新たに遊技者が所持している記録媒体が投入されることを防止する。すなわち、現状の遊技者の持球数の情報は、未記録の状態で貯留されていた記録媒体に記録されているため、他の記録媒体の投入を受け付けると、以降においていずれの記録媒体に対して持球数情報を記録すべきか識別ができない状態となりうる。そこで、新たな記録媒体の投入を受け付けない状態とすることで、現在の遊技者の持球数情報を記録すべき記録媒体を特定できる状態とする。このとき、持球管理部172は、バッファ221に記憶されている持球数の数量の情報をゼロに設定し、処理は、終了する。すなわち、バッファ221には、持球計数部54により計数されたが、記録媒体に持球数の情報として記録されていない状態の数量が蓄積されることとなるが、記録媒体に記録され、中継装置29にも通知されているので、一旦リセットされることになる。
一方、ステップS41において、遊技球の通過が計数センサ212により検出されなかった場合、処理は、ステップS46に進む。
ステップS46において、記録媒体制御部171は、記録媒体受付部157を制御して、読取部192により有価価値情報、または持球数情報が記録された記録媒体が投入されたか否かを判定させる。ステップS46において、有価価値情報、または持球数情報が記録された記録媒体が投入されたと判定された場合、処理は、ステップS47に進む。
ステップS47において、記録媒体制御部171は、記録媒体受付部157を制御して、読取部192より、投入された記録媒体を識別するIDを読み取らせる。
ステップS48において、記録媒体制御部171は、記録媒体受付部157を制御して、読取部192より、投入された記録媒体に記録されている持球数の持球数情報を読み取らせ、処理は、ステップS45に進む。
また、ステップS46において、有価価値情報、または持球数情報が記録された記録媒体が投入されていないと判定された場合、処理は、ステップS49に進む。
ステップS49において、記録媒体制御部171は、現金受付部155が紙幣からなる現金の投入を受け付けたか否かを判定する。ステップS49において、例えば、紙幣からなる現金を受け付けたと判定された場合、処理は、ステップS50に進む。
ステップS50において、記録媒体制御部171は、記録媒体受付部157を制御して、読取部192より、貯留されている記録媒体を識別するIDを読み取らせる。
ステップS51において、記録媒体制御部171は、記録媒体返却部158を制御して、記録部241により記録媒体に受け付けた現金の額面に相当する有価価値情報を記録させ、処理は、ステップS45に進む。
さらに、ステップS51において、紙幣からなる現金を受け付けないと判定された場合、処理は、ステップS45に進む。
すなわち、記録媒体受付処理により、記録媒体が受け付けられたり、または、紙幣等の投入に伴って記録媒体が必要となる際、これらの記録媒体に持球数の情報が管理される情報が、記録媒体に記録されると共に、計数センサ212により遊技球の通過が検出されると、払い出された遊技球数の情報が計数情報として中継装置29に供給される。
[記録媒体管理処理]
次に、図11のフローチャートを参照して、記録媒体管理処理について説明する。
ステップS71において、持球管理部172は、記録媒体制御部171に記録媒体に記録されている持球数の数量を問い合わせる。この問い合わせに応じて、記録媒体制御部171は、記録媒体受付部157の読取部192を制御して、記録媒体に記録されている持球数の数量を読み取り、持球管理部172に供給する。
ステップS72において、持球管理部172は、記録媒体制御部171に記録媒体に記録されている持球数の数量を問い合わせる。この問い合わせに応じて、記録媒体制御部171は、記録媒体受付部157の読取部192を制御して、記録媒体に記録されている持球数の数量を読み取り、持球管理部172に供給する。そして、持球管理部172は、持球数の数量がゼロであるか否かを判定する。ステップS72において、例えば、持球数の数量がゼロではない場合、処理は、ステップS73に進む。
ステップS73において、持球管理部172は、操作制御部173を制御して、操作部152の払出ボタン50の操作を有効な状態に設定させる。
ステップS74において、持球管理部172は、操作制御部173に問い合わせて、操作部152の払出ボタン50が押下されたか否かを判定する。ステップS74において、例えば、払出ボタン50が押下された場合、処理は、ステップS75に進み、持球管理部172は、持球払出制御部175を制御して、持球払出部53より、所定数の持球を払い出させる。
ステップS76において、持球管理部172は、持球払出制御部175を制御して持球として払い出させた球数を計数情報として記録媒体制御部171に供給する。記録媒体制御部171は、送受信部153を制御して、台間機情報記憶部154に記憶されている台間機35のシリアル番号と共に、計数情報を中継装置29に送信させる。
ステップS77において、持球管理部172は、記録媒体制御部171に記録媒体に記録されている持球数の数量を問い合わせる。この問い合わせに応じて、記録媒体制御部171は、記録媒体受付部157の読取部192を制御して、記録媒体に記録されている持球数の数量を読み取り、持球管理部172に供給する。
ステップS78において、持球管理部172は、持球数の数量がゼロであるか否かを判定する。ステップS78において、持球数の数量がゼロではない場合、処理は、ステップS124に戻る。すなわち、持球数がゼロとなるまで、払出ボタン50が押下される限り、ステップS74乃至S78の処理が繰り返されて、持球として計数された分の遊技球が払い出される。
一方、ステップS78において、持球数がゼロとなった場合、ステップS79において、持球管理部172は、操作制御部173を制御して、操作部152の払出ボタン50の操作を無効な状態に設定させる。
ステップS80において、記録媒体制御部171に記録媒体に記録されている有価価値情報を問い合わせる。この問い合わせに応じて、記録媒体制御部171は、記録媒体受付部157の読取部192を制御して、記録媒体に記録されている有価価値情報を読み取り、持球管理部172に供給する。そして、持球管理部172は、有価価値があるか否かを判定する。ステップS80において、例えば、有価価値がある場合、処理は、ステップS71に戻る。
一方、ステップS80において、例えば、有価価値が無い場合、ステップS81において、記録媒体を図示せぬ貯留部に貯留する。すなわち、持球数の数量がゼロであって、有価価値が無い記録媒体は、既に未記録の状態となっているため、遊技者に対して返却されることがなくなるため、未記録の記録媒体として貯留される。
ステップS82において、記録媒体制御部171は、記録媒体受付部157の投入シャッタ191を開放させて、新たな記録媒体を受け付けられる状態に設定する。
ステップS83において、記録媒体制御部171は、処理対象であることを示す記録媒体のIDの情報を消去する。すなわち、現状においては、記録媒体に情報を記録する必要が無い状態となっているため、処理対象となる記録媒体の情報がリセットされることになる。
ステップS72において、記録媒体に記録されている持球数がゼロである場合、または、ステップS74において、払出ボタン50が押下されない場合、処理は、ステップS84に進む。
ステップS84において、記録媒体制御部171は、払出情報送受信部156を制御して、遊技台34より操作部102の返却ボタン112が押下されたことを示し信号が供給されてきているか否かを判定する。ステップS84において、返却ボタン112が押下されている場合、処理は、ステップS85に進む。
ステップS85において、記録媒体制御部171は、記録媒体返却部158を制御して、記録媒体を返却させ、処理は、ステップS82に進む。
一方、ステップS84において、返却ボタン112が押下されなかった場合、処理は、ステップS86に進む。
ステップS86において、持球計数部54の計数センサ212が遊技球の通過を検出したか否かを判定し、遊技球の通過が検出されない場合、処理は、ステップS71に戻る。
一方、ステップS86において、計数センサ212により遊技球の通過が検出された場合、ステップS87において、持球管理部172は、持球計数処理部174を制御して、持球計数部54の計数センサ212により計数された遊技球の数量の情報を取得する。そして、持球管理部172は、持球数を、通過が検出された遊技球の数量分だけ加算した値に更新してバッファ221に記憶させる。さらに、記録媒体制御部171は、記録媒体受付部157の読取部192を制御して、記録媒体に記録されている持球数の情報を読み出させ、取得する。記録媒体制御部171は、持球管理部172に対して今現在の持球数を問い合わせて取得する。そして、記録媒体制御部171は、取得した持球数の数量を、読み出した持球数の数量の加算して記録媒体の持球数の数量を更新し、さらに、記録媒体返却部158の記録部241を制御して、記録媒体に更新した持球数を記録させる。
ステップS88において、持球管理部172は、計数センサ212により計数されて、バッファ221に加算された遊技球数を計数情報として記録媒体制御部171に供給する。記録媒体制御部171は、送受信部153を制御して、台間機情報記憶部154に記憶されている台間機35のシリアル番号と共に、計数情報を中継装置29に送信させる。尚、この後、持球管理部172は、バッファ221に記憶されている持球数の数量の情報をゼロに設定する。
以上の処理により、記録媒体には、持球として計数された持球数の情報が記録されると共に、払い出された球数、または、計数された球数の情報が、計数情報として中継装置29に送信される。
[中継装置、および遊技店管理装置による計数管理処理]
次に、図12のフローチャートを参照して、中継装置、および遊技店管理装置による計数管理処理について説明する。
ステップS101において、制御部331の台間機通信制御部351は、所定の時間が経過したか否かを判定する。ステップS101において、例えば、所定の時間が経過したと判定された場合、処理は、ステップS102に進む。
ステップS102において、台間機通信制御部351は、通信部332を制御して、各台間機35に対してシリアル番号の要求を送信させるように制御する。この処理に応じて、上述したステップS6(図8)の処理により、シリアル番号が送信されてくると、台間機通信制御部351は、通信部332を制御して、台間機35より送信されてきたシリアル番号を取得する。このとき、台間機通信制御部351は、各台間機35より識別可能な通信経路に応じてシリアル番号を受信するため、シリアル番号を受信する通信経路に基づいて、送信している台間機35が、どの遊技台番号の遊技台34に接続されているものであるかを認識することができる。そこで、台間機通信制御部351は、台間機35より送信されてくるシリアル番号に、通信経路により認識される遊技台番号の情報を付して、中継DB管理部333に供給する。
ステップS103において、台間機交換認識部372は、遊技台34の入替などにより台間機35が、接続されている遊技台34が入替っているのか否かを判定する。より詳細には、台間機交換認識部372は、シリアル番号検索部371を制御して、制御部331より供給されてきた、シリアル番号および遊技台番号の情報のうち、シリアル番号に対応する遊技台番号を、中継DB30内で検索させる。そして、台間機交換認識部372は、シリアル番号検索部371により中継DB30よりシリアル番号で検索された遊技台番号と、制御部331より供給されてきた遊技台番号とを比較する。この比較により、一致しないとき、台間機35が交換されて移動されたものとみなし、処理は、ステップS104に進む。
ステップS104において、履歴更新部373は、中継DB30よりシリアル番号で検索された遊技台番号に対応付けて登録されている計数情報の履歴を、制御部331より供給されてきたシリアル番号に対応付けて、一世台古い履歴として追加して、中継DB30を更新する。
ステップS105において、シリアル番号変更部374は、制御部331より供給されてきた遊技台番号に対応付けて、記録されるシリアル番号を、制御部331より供給されてくるシリアル番号に変更し、最新の履歴を生成する。この際、シリアル番号変更部374は、変更されるシリアル番号に対応付けて登録されている履歴を一世代分だけ古い方向に移動させて記録すると共に、最新の履歴として遊技台番号に対応して設定された計数履歴を0にリセットする。
すなわち、中継DB30が、図13の上段で示されるようなである場合、2番台と5番台の遊技台34の入替があり、図13の中段で示されるように、一方の台間機35より供給されてきたシリアル番号EEEEEが、遊技台番号2番台のものであり、他方の台間機35より供給されてきたシリアル番号BBBBBが、遊技台番号5番台のものであるとき、ステップS103において、台間機交換認識部372は、台間機35の交換があったものとみなすことになる。尚、図13においては、履歴Aの遊技台番号に対応付けて登録される台間機35のシリアル番号毎に、履歴B、履歴C・・・と登録されている。すなわち、履歴Aについてのみが、遊技台番号が上から1番台、2番台、3番台、4番台、5番台・・・と登録され、対応付けて計数情報が上から、10、20、30、40、50・・・と登録されている。履歴B以降については、履歴Aの遊技台番号に対応付けて登録されているシリアル番号毎に過去に設置されていた遊技台番号の履歴が記録される。また、履歴A、履歴B、・・・は、履歴Aに近いものほど最新の履歴であり、履歴B、履歴C・・と進むにしたがって、世代の古い履歴となる。図13の上段においては、履歴Aのみが記録されており、履歴B以降については、空欄となっている。
そこで、ステップS104において、履歴更新部373は、図13で示される中継DB30よりシリアル番号BBBBB、およびEEEEEで検索された遊技台番号2番台、および5番台の履歴Aの計数情報を、履歴Bとして一世代古い履歴に更新させて、中継DB30に登録する。
さらに、ステップS105において、シリアル番号変更部374は、制御部331より供給されてきた遊技台番号2番台、および5番台に対応付けて、図13の中段で示されるように、記録されるシリアル番号を、制御部331より供給されてくるシリアル番号である、EEEEE、およびBBBBBに変更する。この際、変更されるシリアル番号EEEEE、およびBBBBBに対応付けて登録されている履歴Bの情報も、遊技台番号2番台、および5番台に移動して記録され、最新の履歴となる履歴Aの計数情報は0にリセットされる。
尚、ステップS104において、所定時間が経過していない場合、ステップS102乃至S105の処理はスキップされる。また、ステップS103において、台間機35に移動がないと判定された場合、ステップS104,S105の処理は、スキップされる。
ステップS106において、台間機通信制御部351は、通信部332を制御して、台間機35より計数情報が送信されてきたか否かを判定する。ステップS106において、例えば、ステップS43(図10)、ステップS76,S88(図11)の処理により、台間機35より計数情報が送信されてきた場合、処理は、ステップS107に進む。
ステップS107において、台間機通信制御部351は、送信されてきた計数情報、および台間機のシリアル番号、並びに、計数情報の受信経路から認識される遊技台番号の情報を中継DB管理部333に供給する。中継DB管理部333の計数情報管理部375は、供給されてきた計数情報を、遊技台番号に基づいて、更新する。すなわち、より具体的には、計数情報管理部375は、図13の上段、または中段で示される履歴Aにおける遊技台番号に対応付けて、計数情報を加算、または減算して更新する。
尚、ステップS106において、台間機35より計数情報が送信されてこない場合、ステップS107の処理は、スキップされる。
ステップS108において、制御部331の遊技店管理装置通信制御部352は、通信部332を制御して、遊技店管理装置21より計数情報が要求されてきたか否かを判定し、要求されてこない場合、処理は、ステップS101に戻る。すなわち、遊技店管理装置21より計数情報が要求されない限り、ステップS101乃至S108の処理が繰り返されて、中継DB30に、順次台間機35より供給されてくる計数情報が蓄積されていく。
一方、ステップS121において、遊技店管理装置21の制御部301は、所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過するまで、同様の処理を繰り返す。ステップS121において、例えば、所定の時間が経過したと判定された場合、ステップS122において、制御部301は、通信部302を制御して、中継装置29に対して中継DB30に蓄積されている、遊技台番号に対応付けて登録されている全ての計数情報を要求させる。
この処理により、ステップS108において、計数情報が要求されているとみなされ、ステップS109において、遊技店管理装置通信制御部352は、中継DB管理部333に対して計数情報が要求されていることを通知する。この通知に応じて、中継DB管理部333の中継DB読出部376は、中継DB30にアクセスし、中継DB30に登録されている全ての計数情報の履歴を読み出して、制御部331に供給する。遊技店管理装置通信制御部352は、中継DB30より読み出された全ての計数情報の履歴を通信部332を介して、遊技店管理装置21に送信させる。尚、このとき、送信される計数情報については、シリアル番号の情報は含まれておらず、いずれも履歴A、履歴B、・・・で示される遊技台番号で対応付けて登録されている計数情報が送信される。
ステップS123において、制御部301は、通信部302を制御して、計数情報が中継装置29より送信されてきたか否かを判定し、送信されてくるまで、ステップS123の処理を繰り返す。ステップS123において、例えば、ステップS109の処理により、計数情報が送信されてきた場合、処理は、ステップS124に進む。
ステップS124において、制御部301は、通信部302を制御して、中継装置29より送信されてきた計数情報を取得する。
ステップS125において、制御部301は、取得した計数情報をDB管理部303に供給する。DB管理部303の台番号並替部311は、取得した計数情報における各履歴の情報を遊技台番号に対応付けて並び替えて、遊技台管理DB22に登録する。すなわち、例えば、シリアル番号の情報を除いた図13の中段で示される計数情報が送信されてきた場合、各履歴の情報は、シリアル番号を基準に配列されているため、台番号並替部311は、図13の下段で示されるように、遊技台番号に対応付けて各履歴からなる計数情報を並び替える。すなわち、図13の下段においては、履歴Bに対応する遊技台番号2番台、および5番台のそれぞれの計数情報である20,50が、図13の中段における状態から入替っており、図13の最左列で示される遊技台番号に対応した順序に並び替えられている。
ステップS126において、合計計算部312は、遊技台管理DB22に登録されている遊技台番号に対応付けて登録されている計数情報の合計を求めて、遊技台管理DB22の合計欄に登録する。すなわち、図13の下段の場合、履歴A,Bの計数情報がそれぞれ遊技台番号に対応付けて合計されて、図13の下段最右部の合計欄で示されるように上から、10、20、30、40、50と登録されている。尚、図13の下段においては、履歴が履歴A乃至Eまでの5世代分の履歴が供給される例が示されているが、それ以外の数の履歴が供給されるようにしてもよい。
以上の処理により、例えば、図14の左部で示されるように、遊技台番号および計数情報のみで管理されている場合、2番台と5番台が入替えられると、図14の中央部で示されるように、2番台と5番台の計数情報が入替えられる。図14の左部においては、上から1番台、2番台、3番台、4番台、5番台、・・・N番台と登録されており、順に計数情報として、10、20、30、40、50、・・・100と登録されている。2番台と5番台の遊技台34の入替により、図14の中央部においては、2番台の計数情報が50とされ、5番台の計数情報が20とされている。遊技店管理装置21は、遊技台番号単位でしか計数情報を管理することができないため、従来においては、このように遊技台34の入替が発生すると、図14の右部で示されるように、図14の中央部で示される計数情報と同様に、入替後の計数情報のみでしか管理することができないため、同一の遊技台番号で一貫して対応した正確な計数情報の管理ができなかった。
しかしながら、上述した手法により、中継装置29にて、台間機35を識別するシリアル番号と、台間機35が接続されている遊技台34の遊技台番号とで中継DB30を構成し、さらに、遊技台34の入替が発生するたびに、履歴としてそれまでの遊技台番号で管理されている計数情報を、台間機35のシリアル番号単位で残すようにしたため、履歴として残されてきた計数情報に基づいて、同一の遊技台番号により一貫して計数情報を正確に管理することが可能となる。
尚、中継装置29においては、所定の時間間隔で遊技台34の入替があったか否かを確認して、入替があると認識されると、シリアル番号を変更して履歴を増やすようにしていたが、さらに、台間機35から計数情報が送信されてくる度に、その計数情報から特定されるシリアル番号および遊技台番号から遊技台34の入替の有無を確認し、入替がないとみなされれば、計数情報のみを更新し、入替があるとみなされれば、遊技台番号に対応するシリアル番号を変更した後、変更したシリアル番号に対応付けられた遊技台番号単位で計数情報の履歴を更新するようにしてもよい。
以上によれば、遊技台の入替作業などにより遊技台と台間機との組合せが変化するようなことがあっても、遊技台を識別する遊技台番号に対応付けて計数情報を管理することが可能となる。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
図15は、汎用のパーソナルコンピュータの構成例を示している。このパーソナルコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)1001を内蔵している。CPU1001にはバス1004を介して、入出力インタフェース1005が接続されている。バス1004には、ROM(Read Only Memory)1002およびRAM(Random Access Memory)1003が接続されている。
入出力インタフェース1005には、ユーザが操作コマンドを入力するキーボード、マウスなどの入力デバイスよりなる入力部1006、処理操作画面や処理結果の画像を表示デバイスに出力する出力部1007、プログラムや各種データを格納するハードディスクドライブなどよりなる記憶部1008、LAN(Local Area Network)アダプタなどよりなり、インターネットに代表されるネットワークを介した通信処理を実行する通信部1009が接続されている。また、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半導体メモリなどのリムーバブルメディア1011に対してデータを読み書きするドライブ1010が接続されている。
CPU1001は、ROM1002に記憶されているプログラム、または磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリ等のリムーバブルメディア1011から読み出されて記憶部1008にインストールされ、記憶部1008からRAM1003にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM1003にはまた、CPU1001が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。