以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明に係る遊技用システム1は、図1に示すように、遊技機(パチンコ機10)に対応して設けられる遊技用装置(カードユニット20)と、遊技場内に設けられ、複数の遊技用装置と通信できる場内管理装置30と、遊技場外に設置される第三者管理機関に設けられ、複数の遊技場に設けられる場内管理装置30と通信できる場外管理装置40とを含んでおり、各遊技場の売上を第三者管理するために既に構築されて実用化されているシステムを利用して遊技者交替数の集計を行い、各遊技場に対して他の遊技場についての遊技者交替数を含む情報を提供するものである。
具体的には、後述する図4に示すように、遊技用装置における入金の状況に応じて遊技者の交替を判定して遊技者交替数の集計を行い、後述する図9〜図11に示すように、各遊技場毎に当該遊技場(例えば遊技場A)以外の他の遊技場(例えば遊技場B,F,H)についての遊技者交替数を含む他店遊技者交替数情報を場外管理装置40にて作成して、当該遊技場の指定する端末装置に対して送信するものである。
ここで図1においては、遊技場として遊技場A〜Cの3つの遊技場を示しているが、該遊技場の数は任意である。また各遊技場A…の構成は略同様であるため、以下においては、遊技場Aについてのみ説明し、遊技場B以下については説明を省略する。
この遊技用システム1では、図1に示すように、紙幣2,硬貨3,及び封入カード4が使用される。紙幣2は貨幣の一例であって、ここでは図2(b)に示すように、1000円紙幣である。硬貨3も貨幣の一例であって、ここでは図2(b)に示すように、100円硬貨,及び500円硬貨である。封入カード4は封入型記録媒体の一例であって、後述する紙幣識別機23又は硬貨識別機24により貨幣を受け付けたとき(即ち入金が行われたとき)に、該受け付けた貨幣の金額に相当する有価価値の大きさである入金残額が記録されるものである。この封入カード4は、長方形状を呈するプラスチック製の薄板における所定の部位に、入金残額が記録される記録領域(図示外)が形成されてなるものであり、ここでは該記録領域として不揮発性のEEPROMを備える非接触式の集積回路を搭載したICカードである。この封入カード4は、図2(b)に示すように、遊技者が指触不能な態様で遊技用装置内部に封入されている。
以下、遊技用システム1の各構成要素について説明する。なお、以下においては、リーダ/ライタを「R/W」,データベースを「DB」と略記する。
カードユニット20は遊技用装置の一例であって、図1及び図2(a)に示すように、パチンコ機10に対応して(ここではパチンコ機10の左側に隣接して)設けられるものである。このカードユニット20は、装置識別情報であるユニットIDにより個々に識別可能とされている。
パチンコ機10は遊技機の一例であって、遊技場における遊技島(図示外)において機種等に従って所定の位置に配置され、遊技媒体であるパチンコ玉を遊技領域に打ち込むことにより遊技を行うものであり、ここでは対応するカードユニット20と通信でき、該カードユニット20との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りが行われて玉貸処理が行われる、いわゆるCR式のパチンコ機である。このパチンコ機10は、遊技機識別情報である台番号により個々に識別可能とされている。
このパチンコ機10は、その前面に遊技領域,上皿,下皿,及び発射ハンドル等を備え、その内部に遊技制御基板11,払出制御基板12,及び玉払出装置13等を備えており、これらの各構成要素は図1に示すように接続されている。遊技制御基板11は、パチンコ機10における遊技状態を制御するものである。払出制御基板12は、カードユニット20の後述する玉貸通信部21bと通信可能に接続され、パチンコ機10とカードユニット20との間における通信を司るものである。これにより、玉貸処理が行われる場合に、パチンコ機10とカードユニット20との間でパチンコ玉の貸出に関する信号のやり取りが行われる。また払出制御基板12は、玉払出装置13と接続され、該玉払出装置13を制御するものである。
パチンコ機10の背後における遊技島には、該パチンコ機10に対応して、パチンコ機10の遊技領域に打ち込まれたパチンコ玉(以下「打込玉」という。)を収集するアウトタンク(図示外)が設けられており、該アウトタンクには、打込玉カウンタ14が付設されている。この打込玉カウンタ14は、打込玉を計数するカウンタであり、該計数された打込玉数を特定可能な情報として、10個の打込玉が計数される毎に1パルスの打込玉信号を出力する。ここで出力された打込玉信号は、場内管理装置30の後述する場内通信部31aに入力される。
カードユニット20は、縦長の箱型の形状を呈するものであり、図2(a)に示すように、その前面に多機能ランプ27,紙幣挿入口23a,硬貨挿入口24a,残度数表示器26,硬貨返却ボタン24e,硬貨返却口24f,及び封入カード確認窓25a等を備え、図2(b)に示すように、その内部に紙幣識別機23,場内管理装置用通信部21a,玉貸通信部21b,制御部22,硬貨識別機24,及び封入カードR/W25等を備えており、これらの各構成要素は図1に示すように接続されている。
場内管理装置用通信部21aは、場内管理装置30の後述する場内通信部31aと通信可能に接続されており、カードユニット20と場内管理装置30との間における通信を司るものであるが、その機能の詳細については後述する。玉貸通信部21bは、前述の如くパチンコ機10の払出制御基板12と通信可能に接続されている。
制御部22は、CPU,RAM,ROM等を備えており、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、カードユニット20に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものであるが、その機能の詳細については後述する。
紙幣識別機23は貨幣受付手段の一例であって、貨幣の入金を受け付けるものであり、ここでは図2(b)に示すように、入金残額及びカード残額が零である状態で紙幣挿入口23aから前記4種類の紙幣2を受け付けて、該受け付けた紙幣2を識別する識別機である。なお紙幣識別機23により受け付けられた紙幣2は、紙幣通路23bを通じてカードユニット20の背面から外部に排出され、遊技島に設けられた紙幣搬送機構(図示外)により搬送されて、金庫(図示外)に回収される。
硬貨識別機24も貨幣受付手段の一例であって、貨幣の入金を受け付けるものであり、ここでは図2(b)に示すように、入金残額及びカード残額が零である状態で硬貨挿入口24aから前記2種類の硬貨3を受け付けて、硬貨通路24bを通じて搬送された硬貨3を識別する識別機である。なお硬貨識別機24により受け付けられた硬貨3も、硬貨通路24cを通じてカードユニット20の背面から外部に排出され、遊技島に設けられた硬貨搬送機構(図示外)により搬送されて、金庫(図示外)に回収される。硬貨返却ボタン24eは、硬貨通路24bや硬貨識別機24において詰まった硬貨3の返却操作を受け付けるためのボタンであり、遊技者により硬貨返却ボタン24eが操作されると、該詰まった硬貨3が硬貨通路24dを通じて硬貨返却口24fに戻る。
封入カードR/W25は、貨幣の入金が行われたときに、紙幣識別機23又は硬貨識別機24により受け付けた貨幣の金額に相当する有価価値の大きさである入金残額を該封入カードR/W25の内部に封入されている封入カード4に対して記録する(書き込む)と共に、後述する玉貸処理が行われたときに、該玉貸処理に使用された使用金額を減算した後の入金残額を封入カード4に対して記録する(書き込む)ものである。この封入カードR/W25は、前記ICカードである封入カード4に対応したICカードR/Wを備えている。なお封入カードR/W25の内部に封入されている封入カード4は、封入カード確認窓25aを介して遊技者が視認可能であると共に指触不能である。
残度数表示器26は、封入カード4に記録されている入金残額に相当する残度数を表示するための表示器である。ここで残度数は、入金残額が所定の比率で変換されたもの(例えば100円=1度数)である。この残度数表示器26では、入金残額が封入カード4に対して記録されたときに、該封入カード4に記録された入金残額に相当する残度数が表示され、後述する玉貸処理の進行に応じて表示が1度数ずつ減算される。
多機能ランプ27は、予め定められた複数の色のうちのいずれかの色で点灯又は点滅することによってカードユニット20の状態を報知するランプである。
ここで前記制御部22は遊技使用処理手段の一例であって、紙幣識別機23又は硬貨識別機24により受け付けた貨幣の金額に相当する有価価値の大きさ(入金残額)の範囲内における所定の大きさの有価価値を遊技に使用させるための遊技使用処理を行うものであり、ここでは貨幣の入金が行われて該入金された貨幣の金額に相当する入金残額が封入カード4に記録されたときに、該遊技使用処理として、封入カード4に記録されている入金残額に基づいてパチンコ玉を貸与する玉貸処理を行う。
このカードユニット20において玉貸処理が行われるときには、該カードユニット20と対応するパチンコ機10との間で、以下のような信号のやり取りが行われる。まずカードユニット20は、1度数に相当するパチンコ玉数(例えば消費税を考慮しないのであれば25個、消費税を考慮するのであれば消費税率に応じて24個,23個…等の、具体的な玉数であり、予め場内管理装置30等により設定されて各カードユニット20に対して送信されている)である払出要求玉数のパチンコ玉の払出を要求する払出要求信号をパチンコ機10の払出制御基板12に対して送信する。
該払出要求信号を受信したパチンコ機10は、前記払出要求玉数のパチンコ玉の払出を指示する払出信号を払出制御基板12から玉払出装置13に対して出力し、これに基づいて、玉払出装置13から払出要求玉数分のパチンコ玉の払出を行い、該払出の終了に基づいて、実際に払い出したパチンコ玉の数である払出結果玉数を示す払出結果信号をカードユニット20の制御部22に対して送信する。
該払出結果信号を受信したカードユニット20は、前記払出要求信号に示される払出要求玉数と、該払出結果信号に示される払出結果玉数とを照合し、照合OKである場合には、1度数分の減算処理として、封入カード4に記録された入金残額からパチンコ玉の貸与に使用された1度数に相当する金額を減算すると共に、残度数表示器26に表示された残度数から1度数を減算する。そしてカードユニット20は、これら1度数分の玉貸処理を封入カード4に記録された入金残額に相当する度数分(即ち1000円が入金された場合には10度数分,500円が入金された場合には5度数分,100円が入金された場合には1度数分)だけ繰り返し、該入金残額に相当する度数分の玉貸処理の終了に基づいて、玉貸終了信号をパチンコ機10の払出制御基板12に対して送信し、玉貸処理を終了する。
なおパチンコ機10において、玉払出装置13から払い出されたパチンコ玉は、上皿に供給され、発射ハンドルの操作により遊技領域の内部に打ち込まれて、遊技が行われる。そして打込玉が遊技領域に形成された始動入賞口に入賞すると、遊技領域に設けられた可変表示装置が可変表示を開始して所定時間の経過後に該可変表示が停止し、該可変表示装置の表示結果が予め定められた所定態様となった場合には、遊技者にとって有利な大当りが発生し、遊技制御基板11から該大当りの発生を示す大当り信号が出力されて、場内管理装置30の後述する場内通信部31aに入力される。
また打込玉が遊技領域に形成された入賞口に入賞すると、払出制御基板12から発せられる払出信号に基づいて、賞球として玉払出装置13からパチンコ玉が払い出されて、上皿又は下皿に供給される。さらに打込玉が打込玉カウンタ14により計数されると、該打込玉カウンタ14から前記打込玉信号が出力されて、場内管理装置30の後述する場内通信部31aに入力される。
前記場内管理装置用通信部21aは遊技用装置売上情報出力手段の一例であって、玉貸処理に使用される有価価値の大きさ(使用度数)である売上を特定できる遊技用装置売上情報を遊技用装置外部の場内管理装置30に対して出力するものであり、ここでは前記玉貸処理が行われたときに、該玉貸処理に使用された使用金額を特定できる売上信号を該遊技用装置売上情報として出力する。また前記場内管理装置用通信部21aは、前記入金が行われたときに、該入金に供された入金残額を特定できる入金信号を場内管理装置30に対して出力する。
場内管理装置30は、遊技場内に設けられ、複数のカードユニット20と通信でき、該カードユニット20より出力された遊技用装置売上情報から特定される売上(売上金額)を管理し、該管理している売上を特定できる遊技場売上情報を遊技場外部の場外管理装置40に対して送信するものである。この場内管理装置30は、前述の如く遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられ、図1に示すように接続される場内通信部31a,場外通信部31b,制御部32,ディスプレイ33,入力装置34,及びハードディスク35等を備えているコンピュータである。
場内通信部31aは、前述の如くカードユニット20の場内管理装置用通信部21aと通信可能に接続されている。場外通信部31bは、後述する場外管理装置40の通信部41と通信可能に接続され、場内管理装置30と場外管理装置40との間における通信を司るものであるが、その機能の詳細については後述する。
制御部32は、CPU,RAM,ROM等を備え、ハードディスク35に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、場内管理装置30を制御して各種の処理を行うものであるが、その機能の詳細については後述する。
ディスプレイ33は各種の情報を表示する(即ち視認できる態様で出力する)ためのものであり、例えば液晶表示器である。このディスプレイ33は出力手段の一例であって、後述する図9及び図10に示すように、後述する場外送信手段(通信部41)より受信した他店遊技者交替数情報に含まれる各遊技場についての遊技者交替数を視認できる態様で出力するものであるが、その表示内容の詳細については後述する。
入力装置34は各種の入力を受け付けるためのものであり、例えばキーボード及びマウスである。これらディスプレイ33及び入力装置34は遊技場条件設定手段の一例であって、図3(a)に示すように、当該遊技場以外の他の遊技場についての遊技者交替数を含む前記他店遊技者交替数情報を作成するときに該他店遊技者交替数情報に遊技者交替数を含める他の遊技場の条件を設定するためのものである。具体的には、図示しないメニュー画面から「遊技場条件設定」モードが選択されると、図3(a)に示す遊技場条件設定画面がディスプレイ33に表示される。この遊技場条件設定画面では、前記他の遊技場の条件を選択するためのプルダウンメニューが表示される。
ここで入力装置34の操作により、プルダウンメニューから「同一商圏内」が選択されて「設定」ボタンが操作されると、同一商圏内(即ち当該遊技場の所在地と同一又は近隣の所在地)にある他の遊技場が、他店遊技者交替数情報に遊技者交替数を含める他の遊技場として設定される。一方、プルダウンメニューから「個別指定」が選択されると、図示しない遊技場入力画面がディスプレイ33に表示され、該遊技場入力画面で所望の遊技場が入力されて「設定」ボタンが操作されると、該入力された遊技場が、他店遊技者交替数情報に遊技者交替数を含める他の遊技場として設定される。ここで設定された他の遊技場の条件は、場外管理装置40に対して送信され、後述する図7に示すハードディスク45の遊技場DBにて各遊技場毎に記憶される。なお遊技場条件設定画面において、「クリア」ボタンが操作されると、入力された内容がクリアされ、「メニュー」ボタンが操作されると、図示しないメニュー画面に戻る。
またディスプレイ33及び入力装置34は機種変更入力手段の一例であって、図3(b)に示すように、当該遊技場に設けられるパチンコ機10の機種が変更された旨を入力するためのものである。具体的には、図示しないメニュー画面から「機種変更入力」モードが選択されると、図3(b)に示す機種変更入力画面がディスプレイ33に表示される。この機種変更入力画面では、機種変更が行われる「日付」,変更前の旧機種の「機種名」と「台数」,及び変更後の新機種の「機種名」と「台数」の各入力欄が表示される。
ここで入力装置34の操作により、各入力欄に日付(ここでは11月27日),旧機種の機種名と台数(ここではCR.YYYが8台とCR.ZZZが8台),及び新機種の機種名と台数(ここではCR.AAAが16台)が入力されて「設定」ボタンが操作されると、該入力された内容を示す機種変更情報が、後述する場内送信手段(場外通信部31b)から場外管理装置40に対して送信され、後述する図7に示すハードディスク45の遊技場DBにて各遊技場毎に記憶される。なお機種変更入力画面において、「クリア」ボタンが操作されると、入力された内容がクリアされ、「メニュー」ボタンが操作されると、図示しないメニュー画面に戻る。
ハードディスク35は、図4に示す入金履歴DB,並びに図5に示す場内遊技者交替数DBを備えている。ここで入金履歴DBでは、図4に示すように、ユニットID毎のデータテーブルが設けられている。この各データテーブルでは、前記入金信号を受信したときに、該入金信号を受信した時刻(例えば10:05)と対応付けて、該受信した入金信号から特定される入金残額(即ち入金に供された入金残額)が記憶される。また前記大当り信号を受信したときに、該大当り信号を受信した時刻(例えば10:25)と対応付けて、後述する集計対象期間中における通算の大当り発生回数(例えば1回目)が記憶される。
また場内遊技者交替数DBは、後述する遊技者交替数集計手段により集計された遊技者交替数(ここでは各集計時間についての遊技者交替数と通算の遊技者交替数)を台番号と対応付けて記憶する場内記憶手段として機能するものである。
この場内遊技者交替数DBでは、図5に示すように、パチンコ機10の台番号と対応付けて、該パチンコ機10に対応するカードユニット20のユニットID,該パチンコ機10の機種,及び当該機種の設置台数が記憶されると共に、台合計の売上金額(*1)と一人あたりの売上金額(*2),台合計の遊技時間(*3)と一人あたりの遊技時間(*4),及び当該遊技場の当日の営業時間中(ここでは後述する集計対象期間)における予め定められた各集計時間(ここでは3時間)についての遊技者交替数(*5)と当該遊技場の当日の営業時間中(ここでは後述する集計対象期間)における通算の遊技者交替数(*6)が記憶される。なお集計対象期間及び集計時間は、後述する図6(b)に示すようにして場外管理装置40にて設定され、該設定内容が場内管理装置30に対して送信されて場内遊技者交替数DBに記憶される。
ここで台合計の売上金額(*1)は、前記売上信号を受信する毎に、該受信した売上信号の送信元であるカードユニット20に対応するパチンコ機10の台番号と対応付けて記憶されている台合計の売上金額に対して、該受信した売上信号から特定される使用金額が加算更新される。また各パチンコ機10毎の売上金額を各機種について合計した機種合計の売上金額(*11)と、該機種合計の売上金額を当該機種の設置台数で除算した機種平均の売上金額(*12)と、各パチンコ機10毎の売上金額を全パチンコ機10について合計した全体合計の売上金額(*13)と、該全体合計の売上金額を全パチンコ機10の設置台数で除算した全体平均の売上金額(*14)も記憶される。
また各パチンコ機10についての一人あたりの売上金額(*2)として、台合計の売上金額(*1)を後述する遊技者交替数集計手段により集計された各パチンコ機10についての通算の遊技者交替数(*6)で除算した値が記憶され、各機種についての一人あたりの売上金額(*21)として、機種合計の売上金額(*11)を後述する遊技者交替数集計手段により集計された各機種についての通算の遊技者交替数(*61)で除算した値が記憶され、全パチンコ機10についての一人あたりの売上金額(*22)として、全体合計の売上金額(*13)を後述する遊技者交替数集計手段により集計された全パチンコ機10についての通算の遊技者交替数(*63)で除算した値が記憶される。
また台合計の遊技時間(*3)は、前記打込玉信号の受信に基づいて加算更新される。具体的には、打込玉信号の受信が開始されたときに遊技時間の加算更新を開始し、打込玉信号の受信が所定時間(例えば2分間)途切れたときに遊技時間の加算更新を中止する。また各パチンコ機10毎の遊技時間を各機種について合計した機種合計の遊技時間(*31)と、該機種合計の遊技時間を当該機種の設置台数で除算した機種平均の遊技時間(*32)と、各パチンコ機10毎の遊技時間を全パチンコ機10について合計した全体合計の遊技時間(*33)と、該全体合計の遊技時間を全パチンコ機10の設置台数で除算した全体平均の遊技時間(*34)も記憶される。
また各パチンコ機10についての一人あたりの遊技時間(*4)として、台合計の遊技時間(*3)を後述する遊技者交替数集計手段により集計された各パチンコ機10についての通算の遊技者交替数(*6)で除算した値が記憶され、各機種についての一人あたりの遊技時間(*41)として、機種合計の遊技時間(*31)を後述する遊技者交替数集計手段により集計された各機種についての通算の遊技者交替数(*61)で除算した値が記憶され、全パチンコ機10についての一人あたりの遊技時間(*42)として、全体合計の遊技時間(*33)を後述する遊技者交替数集計手段により集計された全パチンコ機10についての通算の遊技者交替数(*63)で除算した値が記憶される。
また各集計時間(ここでは10:00〜13:00,13:00〜16:00,16:00〜19:00,及び19:00〜23:00)についての遊技者交替数(*5)は、後述する遊技者交替数集計手段により集計された各集計時間についての遊技者交替数に基づいて加算更新される。また各パチンコ機10について集計した各集計時間についての遊技者交替数を各機種について合計した機種合計の遊技者交替数(*51)と、該機種合計の遊技者交替数を当該機種の設置台数で除算した機種平均の遊技者交替数(*52)と、各パチンコ機10について集計した各集計時間についての遊技者交替数を全パチンコ機10について合計した全体合計の遊技者交替数(*53)と、該全体合計の遊技者交替数を全パチンコ機10の設置台数で除算した全体平均の遊技者交替数(*54)も記憶される。
さらに通算の遊技者交替数(*6)は、後述する遊技者交替数集計手段により集計された通算の遊技者交替数に基づいて加算更新される。また各パチンコ機10について集計した通算の遊技者交替数を各機種について合計した機種合計の遊技者交替数(*61)と、該機種合計の遊技者交替数を当該機種の設置台数で除算した機種平均の遊技者交替数(*62)と、各パチンコ機10について集計した通算の遊技者交替数を全パチンコ機10について合計した全体合計の遊技者交替数(*63)と、該全体合計の遊技者交替数を全パチンコ機10の設置台数で除算した全体平均の遊技者交替数(*64)も記憶される。
ここで前記制御部32は遊技者交替判定手段の一例であって、貨幣の入金が行われてから次の貨幣の入金が行われるまでの時間が予め定められた判定時間を越えていたときに、当該判定条件が満たされたとして、パチンコ機10で遊技を行っている遊技者の交替が行われたと判定するものであり、具体的には、貨幣の入金が行われたときに、遊技者交替の判定が行われる。
この判定時間は、後述する図6(a)に示すようにして場外管理装置40にて設定され、該設定内容が場内管理装置30に対して送信されて入金履歴DBに記憶される。この判定時間としては、入金の金額に対する時間と、大当り1回毎に加算される時間が設定される。ここで入金の金額に対する時間としては、該金額(例えば500円)に相当する数のパチンコ玉(125個)が打ち込まれて消費されるまでの平均的な時間に、若干の余裕時間(例えば遊技者が離席及び着席をするのに必要な時間)を加えた時間(例えば5分間)が、該金額毎に設定される。また大当り1回毎に加算される時間としては、大当り1回で払い出されるパチンコ玉(例えば約2000個)が打ち込まれて消費されるまでの平均的な時間に、若干の余裕時間を加えた時間(例えば50分間)が、該大当り1回毎に設定される。
以下、図4を参照して、前記遊技者交替の判定の詳細について説明する。まず10:05に500円の入金が行われているので、前記判定時間は該500円の入金に対する5分であり、次の入金が行われたのが該判定時間を越えた10:20であるので、該10:20に判定条件が満たされて遊技者の交替が行われた(即ち10:05の入金に相当するパチンコ玉を使い切った後に、別の遊技者により入金が行われた)と判定され、通算の遊技者交替数(ここでは1回目)がハードディスク35に記憶される。
また10:20に500円の入金が行われた後に、10:25に大当りが発生しているので、前記判定時間は該500円の入金に対する5分+大当りの発生毎に加算される50分=55分であり、次の入金が行われたのが該判定時間を越えた11:30であるので、該11:30に判定条件が満たされて遊技者の交替が行われた(即ち10:20の入金に相当するパチンコ玉と10:25の大当り1回で払い出されるパチンコ玉を使い切った後に、別の遊技者により入金が行われた)と判定され、通算の遊技者交替数(ここでは2回目)がハードディスク35に記憶される。
なお11:30に1000円の入金が行われているので、前記判定時間は該1000円の入金に対する10分であり、次の入金が行われたのが該判定時間を越えていない11:35であるので、該11:35には判定条件が満たされたとは判定されない(即ち11:35の入金に相当するパチンコ玉を使い切った後に、同一の遊技者により入金が行われたと判定される)。
また11:35に1000円の入金が行われた後に、11:40に大当りが発生しているので、前記判定時間は該1000円の入金に対する10分+大当りの発生毎に加算される50分=60分であり、次の入金が行われたのが該判定時間を越えていない12:20であるので、該12:20には判定条件が満たされたとは判定されない(即ち11:35の入金に相当するパチンコ玉と11:40の大当り1回で払い出されるパチンコ玉を使い切った後に、同一の遊技者により入金が行われたと判定される)。
また前記制御部32は遊技者交替数集計手段の一例であって、遊技者交替数判定手段により遊技者の交替が行われたと判定されたことに基づいて、遊技者の交替が行われた遊技者交替数を各パチンコ機10毎に集計するものであり、ここでは当該遊技場の当日の営業時間中における予め定められた各集計時間についての遊技者交替数を各集計時間毎に集計すると共に、当該遊技場の当日の営業時間中における通算の遊技者交替数を該営業時間の終了後に集計する。
具体的には、各集計時間の終了時刻(即ち13:00,16:00,19:00,及び23:00)になると、各集計時間についての遊技者交替数を集計すると共に、該終了時刻までの間における通算の遊技者交替数を集計する。例えば図5を参照して、ユニットIDがU-0001であるカードユニット20について説明すると、まず13:00になると遊技者交替数の集計を行い、最初の集計時間である10:00〜13:00の間には4回の遊技者交替が行われているので、10:00〜13:00の遊技者交替数として「4」を記憶すると共に、通算の遊技者交替数を集計して更新する(即ち通算の遊技者交替数が「4」となる)。次に16:00になると遊技者交替数の集計を行い、次の集計時間である13:00〜16:00の間には2回の遊技者交替が行われているので、13:00〜16:00の遊技者交替数として「2」を記憶すると共に、通算の遊技者交替数を集計して更新する(即ち通算の遊技者交替数が「6」となる)。次に19:00になると遊技者交替数の集計を行い、次の集計時間である16:00〜19:00の間には2回の遊技者交替が行われているので、16:00〜19:00の遊技者交替数として「2」を記憶すると共に、通算の遊技者交替数を集計して更新する(即ち通算の遊技者交替数が「8」となる)。最後に23:00になると遊技者交替数の集計を行い、次の集計時間である19:00〜23:00の間には3回の遊技者交替が行われているので、19:00〜23:00の遊技者交替数として「3」を記憶すると共に、通算の遊技者交替数を集計して更新する(即ち通算の遊技者交替数が図5に示す如く「11」となる)。ここでの通算の遊技者交替数の集計が、営業時間の終了後における通算の遊技者交替数の集計に相当する。同様にして、他のユニットIDについても遊技者交替数が記憶される。
また前記場外通信部31bは遊技場売上情報出力手段の一例であって、ハードディスク35で管理している売上を特定できる遊技場売上情報を遊技場外部に設けられる場外管理装置40に対して送信するものである。
さらに場外通信部31bは場内送信手段の一例であって、ハードディスク35により台番号と対応付けて記憶されている遊技者交替数を含む自店遊技者交替数情報を遊技場外部に設けられる場外管理装置40に対して送信するものであり、ここではハードディスク35に記憶されている各集計時間についての遊技者交替数を含む自店遊技者交替数情報を該集計時間毎に送信すると共に、ハードディスク35に記憶されている通算の遊技者交替数を含む自店遊技者交替数情報を営業時間の終了後に送信する。
また場内送信手段として機能する場外通信部31bは、遊技者交替数に対応する台番号から特定されるパチンコ機10の機種を示す情報を場外管理装置40に対して送信するものであり、ここでは遊技者交替数に対応する台番号から特定されるパチンコ機10の機種を示す情報を含んで自店遊技者交替数情報を送信する。
これら遊技場売上情報出力手段及び場内送信手段として機能する場外通信部31bは、前述の如く遊技者交替数集計手段により遊技者交替数の集計が行われる毎(即ち13:00,16:00,19:00,及び23:00)に、図5に示す場内遊技者交替数DBの内容を場外管理装置40に対して送信する。
また場内送信手段として機能する場外通信部31bは、図3(a)に示す遊技場条件設定画面により設定された遊技場条件を場外管理装置40に対して送信すると共に、図3(b)に示す機種変更入力画面により入力された内容を示す機種変更情報を場外管理装置40に対して送信する。
場外管理装置40は、遊技場外に設置される第三者機関に設けられ、複数の遊技場に設けられる場内管理装置30と通信でき、各場内管理装置30より受信した遊技場売上情報から特定される売上(売上金額)を各遊技場毎に管理するものである。この場外管理装置40は、図1に示すように接続される通信部41,制御部42,ディスプレイ43,入力装置44,及びハードディスク45等を備えているコンピュータである。
通信部41は、前述の如く場内管理装置30の場外通信部31bと通信可能に接続され、場外管理装置40と場内管理装置30との間における通信を司るものであるが、その機能の詳細については後述する。
制御部42は、CPU,RAM,ROM等を備え、ハードディスク45に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、場外管理装置40を制御して各種の処理を行うものであるが、その機能の詳細については後述する。
ディスプレイ43は各種の情報を表示するためのものであり、例えば液晶表示器である。入力装置44は各種の入力を受け付けるためのものであり、例えばキーボード及びマウスである。これらディスプレイ43及び入力装置44は判定時間設定手段の一例であって、図6(a)に示すように、前記遊技者交替判定手段による判定条件の判定に用いられる判定時間として、入金の金額に対する時間,及び大当り1回毎に加算される時間を設定するためのものである。
具体的には、図示しないメニュー画面から「判定時間設定」モードが選択されると、図6(a)に示す判定時間設定画面がディスプレイ43に表示される。この判定時間設定画面では、入金の金額,該金額に対する時間,及び大当り1回毎に加算される時間を選択するためのプルダウンメニューが表示される。ここで入力装置44の操作により、プルダウンメニューから所望の入金の金額(ここでは500円),該金額に対する時間(ここでは5分),及び大当り1回毎に加算される時間(ここでは50分)が選択されて「設定」ボタンが操作されると、該選択された内容で判定時間が設定される。ここで設定された判定時間は、各場内管理装置30に対して送信され、前記図4に示すハードディスク35にて記憶される。なお判定時間設定画面において、「クリア」ボタンが操作されると、選択された内容がクリアされ、「メニュー」ボタンが操作されると、図示しないメニュー画面に戻る。
またディスプレイ43及び入力装置44は集計時間設定手段の一例であって、図6(b)に示すように、前記遊技者交替数集計手段による遊技者交替数の集計に用いられる集計時間を設定するためのものである。
具体的には、図示しないメニュー画面から「集計時間設定」モードが選択されると、図6(b)に示す集計時間設定画面がディスプレイ43に表示される。この集計時間設定画面では、集計対象期間の入力欄が表示されると共に、集計時間を選択するためのプルダウンメニューが表示される。ここで入力装置44の操作により、集計対象期間の入力欄に所望の期間(ここでは10:00〜23:00)が入力され、プルダウンメニューから所望の集計時間(ここでは3時間毎)が選択されて「設定」ボタンが操作されると、該入力された内容で集計対象期間が設定されると共に、該選択された内容で集計時間が設定される。ここで設定された集計対象期間及び集計時間は、各場内管理装置30に対して送信され、前記図5に示すハードディスク35にて記憶される。なお集計時間設定画面において、「クリア」ボタンが操作されると、選択された内容がクリアされ、「メニュー」ボタンが操作されると、図示しないメニュー画面に戻る。
ハードディスク45は、図7に示す遊技場DB,及び図8に示す場外遊技者交替数DBを備えている。ここで遊技場DBは、各遊技場毎に、当該遊技場以外の他の遊技場についての遊技者交替数を含む他店遊技者交替数情報を作成するときに該他店遊技者交替数情報に遊技者交替数を含める前記他の遊技場の条件を記憶する条件記憶手段として機能するものである。具体的には、図7に示すように、遊技場の所在地が各遊技場毎に記憶されると共に、各遊技場において図3(a)に示すようにして設定された他の遊技場の条件が各遊技場毎に記憶される。また各遊技場において図3(b)に示すようにして入力された機種変更情報も各遊技場毎に記憶される。
また場外遊技者交替数DBは、場外通信部31bより受信した自店遊技者交替数情報から特定される遊技者交替数(ここでは各集計時間についての遊技者交替数と通算の遊技者交替数)を台番号と対応付けて各遊技場毎に記憶する場外記憶手段として機能するものである。具体的には、図8に示すように、各遊技場より受信した前記図5に示す場内遊技者交替数DBの内容が各遊技場毎に記憶される。
ここで制御部42は他店遊技者交替数情報作成手段の一例であって、場外遊技者交替数DBにより各遊技場毎に台番号と対応付けて記憶されている遊技者交替数に基づいて、遊技場DBに記憶された遊技場条件を満たす他の遊技場についての遊技者交替数を含む他店遊技者交替数情報を各遊技場毎に作成するものであり、ここでは場外遊技者交替数DBにより記憶されている各集計時間についての遊技者交替数に基づいて他店遊技者交替数情報を各集計時間毎に作成すると共に、場外遊技者交替数DBにより記憶されている通算の遊技者交替数に基づいて他店遊技者交替数情報を営業時間の終了後に作成する。
また制御部42は比較加工手段の一例であって、他店遊技者交替数情報作成手段により作成した各遊技場毎の他店遊技者交替数情報に含まれる他の遊技場についての遊技者交替数と、当該各遊技場についての遊技者交替数とを、比較できる形式に加工する(即ち比較データを作成する)ものである。これら他店遊技者交替数情報作成手段及び比較加工手段としての制御部42の具体例については、図9〜図11を参照して後述する。
また前記通信部41は場外送信手段の一例であって、他店遊技者交替数情報作成手段により作成した各遊技場毎の他店遊技者交替数情報を当該各遊技場が指定する端末装置(ここでは場内管理装置30)に対して送信するものであり、ここでは他店遊技者交替数情報作成手段により各集計時間についての遊技者交替数に基づいて作成した他店遊技者交替数情報を各集計時間毎に送信すると共に、他店遊技者交替数情報作成手段により通算の遊技者交替数に基づいて他店遊技者交替数情報を営業時間の終了後に送信する。また場外送信手段として機能する通信部41は、場外通信部31bより受信した遊技者交替数に対応する台番号から特定されるパチンコ機10の機種を示す情報を含んで他店遊技者交替数情報を送信する。
以下、遊技用システム1の具体的な作用について説明する。以下においては、カードユニット20から出力される各種の信号に基づいて、場内管理装置30において、図4に示すように、遊技者の交替の判定が行われていると共に、図5に示すように、売上金額,遊技時間,及び遊技者交替数の記憶が行われており、該場内管理装置30から送信されてきた自店遊技者交替数情報等に基づいて、場外管理装置40において、図8に示すように、各遊技場毎に売上金額,遊技時間,及び遊技者交替数の記憶が行われているものとする。また場外管理装置40において、図7に示すように、遊技場条件,及び機種変更情報が記憶されているものとする。
また、以下においては、場外管理装置40において、遊技場Aの場内管理装置30に対して送信する他店遊技者交替数情報及び比較データが作成される場合について説明する。ここで送信先である当該遊技場Aについては、図7に示すように、他の遊技場の条件として同一商圏内の遊技場が記憶されているので、当該遊技場Aの所在地と同一の所在地にある遊技場B,F(図示外),及びH(図示外)についての遊技者交替数を含む他店遊技者交替数情報が作成される。また該作成された他店遊技者交替数情報に含まれる他の遊技場B,F,Hと、当該遊技場Aについての遊技者交替数とを比較できる形式に加工した比較データも作成される。
まず図9を参照して、前記他店遊技者交替数情報及び比較データとして、全体遊技者交替数を対象とする全体遊技者交替数比較データが作成される場合について説明する。具体的には、図8に示す本日の場外遊技者交替数DBから、遊技場条件を満たす他の遊技場B,F,及びHと、送信先である当該遊技場Aについて、各集計時間毎の全体合計の遊技者交替数(*53)及び通算の全体合計の遊技者交替数(*63)と、各集計時間毎の全体平均の遊技者交替数(*54)及び通算の全体平均の遊技者交替数(*64)が抽出される。
そして図9に示すように、前記抽出された各集計時間毎の全体平均の遊技者交替数(*54)及び通算の全体平均の遊技者交替数(*64)に基づいて、各遊技場についての各集計時間毎の全体平均の遊技者交替数の推移を示す表が作成されると共に、縦軸に遊技者交替数,横軸に集計時間を表すグラフエリアにおいて、各遊技場について各集計時間における全体平均の遊技者交替数をプロットして該プロットされた点を結ぶことにより、各遊技場についての各集計時間毎の全体平均の遊技者交替数の推移を示すグラフが作成される。
また前記抽出された各集計時間毎の全体合計の遊技者交替数(*53)及び通算の全体合計の遊技者交替数(*63)に基づいて、各遊技場についての各集計時間毎の全体合計の遊技者交替数の推移を示す表が作成される。ただし全体合計の遊技者交替数は、各遊技場におけるパチンコ機10の設置台数が異なると比較するのが困難な値であるため、該全体合計の遊技者交替数に基づくグラフは作成されない。
ここで作成される全体遊技者交替数比較データにおいては、送信先である当該遊技場Aに関するデータが太線で表示される。このように、他店遊技者交替数情報の送信先において、他の遊技場についての遊技者交替数と当該遊技場についての遊技者交替数とを比較できる形式で出力されるので、容易に比較検討を行える便利な指標となる。
また該作成される全体遊技者交替数比較データには、図7に示す遊技場DBに記憶されている本日の機種変更情報(ここでは遊技場Aについて、CR.YYY8台とCR.ZZZ8台がCR.AAA16台に機種変更され、遊技場Bについて、CR.ZZZ20台がCR.BBB10台とCR.CCC10台に機種変更された旨)が含まれる。このように、他店遊技者交替数情報の送信先において、他店における機種の変更を把握できるので、自店における機種の変更を行う際の指標となる。
次に図10を参照して、前記他店遊技者交替数情報及び比較データとして、機種別遊技者交替数(ここではCR.AAAの遊技者交替数)を対象とする機種別遊技者交替数比較データが作成される場合について説明する。具体的には、図8に示す本日の場外遊技者交替数DBから、遊技場条件を満たす他の遊技場B,F,及びHと、送信先である当該遊技場Aについて、CR.AAAに関する各集計時間毎の機種合計の遊技者交替数(*51)及び通算の機種合計の遊技者交替数(*61)と、CR.AAAに関する各集計時間毎の機種平均の遊技者交替数(*52)及び通算の機種平均の遊技者交替数(*62)が抽出される。
そして図10に示すように、前記抽出されたCR.AAAに関する各集計時間毎の機種平均の遊技者交替数(*52)及び通算の機種平均の遊技者交替数(*62)に基づいて、CR.AAAに関する各遊技場についての各集計時間毎の機種平均の遊技者交替数の推移を示す表が作成されると共に、縦軸に遊技者交替数,横軸に集計時間を表すグラフエリアにおいて、各遊技場について各集計時間における機種平均の遊技者交替数をプロットして該プロットされた点を結ぶことにより、CR.AAAに関する各遊技場についての各集計時間毎の機種平均の遊技者交替数の推移を示すグラフが作成される。
また前記抽出されたCR.AAAに関する各集計時間毎の機種合計の遊技者交替数(*51)及び通算の機種合計の遊技者交替数(*61)に基づいて、CR.AAAに関する各遊技場についての各集計時間毎の機種合計の遊技者交替数の推移を示す表が作成される。ただし機種合計の遊技者交替数は、各遊技場におけるパチンコ機10の設置台数が異なると比較するのが困難な値であるため、該機種合計の遊技者交替数に基づくグラフは作成されない。
ここで作成される機種別遊技者交替数比較データにおいても、送信先である当該遊技場Aに関するデータが太線で表示される。このように、他店遊技者交替数情報の送信先において、他の遊技場についての遊技者交替数と当該遊技場についての遊技者交替数とを比較できる形式で出力されるので、容易に比較検討を行える便利な指標となる。
また該作成される機種別遊技者交替数比較データにも、図7に示す遊技場DBに記憶されている本日の機種変更情報(ここでは遊技場Aについて、CR.YYY8台とCR.ZZZ8台がCR.AAA16台に機種変更され、遊技場Bについて、CR.ZZZ20台がCR.BBB10台とCR.CCC10台に機種変更された旨)が含まれる。このように、他店遊技者交替数情報の送信先において、他店における機種の変更を把握できるので、自店における機種の変更を行う際の指標となる。
以上の説明においては、機種別遊技者交替数比較データとしてCR.AAAに関するデータが作成される例について説明したが、同様にして他の機種に関する機種別遊技者交替数比較データも作成される。このように、他店遊技者交替数情報の送信先において、遊技機の機種に対応する遊技者交替数を容易に確認できるので、遊技者一人あたりの各機種における売上や遊技時間を把握して遊技場の経営検討を行うことができる。
さらに図11を参照して、前記他店遊技者交替数情報として、各遊技場についての遊技者交替数を含む遊技者交替数詳細データが作成される場合について説明する。具体的には、図8に示す本日の場外遊技者交替数DBから、遊技場条件を満たす他の遊技場B,F,及びHと、送信先である当該遊技場Aについて、機種,設置台数,台番号,及び遊技者交替数(各集計時間についての遊技者交替数と通算の遊技者交替数)が各パチンコ機10毎に抽出され、図11に示すように、該抽出された機種,設置台数,台番号,及び遊技者交替数を各パチンコ機10毎に示す表が作成される。この図11では、遊技者交替数詳細データとして、他の遊技場の筆頭である遊技場Bに関するデータを示しているが、同様にして該遊技場B以外の遊技場A,F,Hに関する遊技者交替数詳細データも作成される。
以上に説明した全体遊技者交替数比較データ,機種別遊技者交替数比較データ,及び遊技者交替数詳細データは、前記終了時刻(ここでは13:00,16:00,19:00,及び23:00)に、その時点におけるハードディスク45の記憶内容に基づいて定期的に作成されて、遊技場Aに対して送信される。ここで例示した図9〜図11は、遊技場の営業終了後に送信されるものであるため、全時間のデータが含まれているが、遊技場の営業中に送信されるものには、送信時間前までのデータが含まれる。このように、他店遊技者交替数情報の送信先において、遊技場の当日の営業時間中における予め定められた各集計時間についての遊技者交替数を随時把握できると共に、遊技場の当日の営業時間中における通算の遊技者交替数を営業時間の終了後に把握できるので、遊技場の経営検討を行う際の便利な指標となる。
そして該全体遊技者交替数比較データ及び機種別遊技者交替数比較データを受信した遊技場においては、図9〜図11に示すように、該受信したデータから特定される各遊技場についての遊技者数がディスプレイ33に表示されて視認可能に出力される。ここで図9に示す全体遊技者交替数比較データ又は図10に示す機種別遊技者交替数比較データがディスプレイ33に表示されている状態で、入力装置34の操作により該ディスプレイ33に表示される「詳細」ボタンが操作されると、図11に示す遊技者交替数詳細データがディスプレイ33に表示される。また図11に示すように、遊技場Aに関する遊技者交替数詳細データがディスプレイ33に表示されている状態で、入力装置34の操作により該ディスプレイ33に表示される「遊技場A」ボタン,「遊技場F」ボタン,又は「遊技場H」ボタンが操作されると、図示しないが、該操作されたボタンに対応する遊技場に関する遊技者交替数詳細データがディスプレイ33に表示される。なお「戻る」ボタンが操作されると、前記図9又は図10に戻る。このように、場内管理装置30において、送信されてくる各遊技場についての遊技者交替数が視認可能な態様で出力されるので、該場内管理装置20で管理している各種のデータを参照して比較検討を行うことができる。
以上に説明したように、本発明に係る遊技用システム1によれば、図4に示すように、カードユニット20における貨幣の入金の状況に応じて遊技者の交替が判定されると共に、図5に示すように、各遊技場の売上を第三者管理するために既に構築されて実用化されているシステムを利用して遊技者交替数の集計が行われ、図9及び図10に示すように、設定条件を満たす他の遊技場についての遊技者交替数を含む他店遊技者交替数情報が各遊技場の指定する端末装置(ここでは場内管理装置30)に対して送信されるので、遊技者の交替を判定するための新たな設備装置や各遊技場と場外管理装置40とを通信可能とするための新たな通信回線を設けて新規のシステムを構築することなく、各遊技場に対して他の遊技場についての遊技者交替数を含む情報を提供できる。
なお、以上の説明では、図9〜図11に示すように、他店遊技者交替数情報に、遊技者交替数のみ(なお図9及び図10では機種変更情報も)含まれる例について説明したが、例えば他店遊技者交替数情報には、図8に示す売上金額や遊技時間を含めるようにしても良く、これによれば、遊技者一人あたりの各遊技機における売上(即ち客単価)や遊技時間を把握することで、遊技場の経営検討(例えば遊技者に適する遊技機の入替,イベント,出玉調整等)を行う上での有効な指標となる。
最後に、本発明の変形例について説明する。
上記の実施形態では、遊技機がパチンコ機10である例について説明したが、これに限らず、該遊技機は、例えば遊技媒体としてメダルを使用するスロットマシン,遊技媒体としてパチンコ玉を使用するスロットマシンであるパチロット,遊技媒体であるパチンコ玉が指触不能に封入された封入式のパチンコ機,パチンコ玉やメダルを用いることなく得点データを使用して遊技可能なパチンコ機やスロットマシン,遊技領域やパチンコ玉が画像にて表示される画像式のパチンコ機,リールが画像にて表示される画像式のスロットマシン等であっても良い。
上記の実施形態では、パチンコ機10がCR式のパチンコ機である例について説明したが、これに限らず、該パチンコ機10はいわゆる現金式のパチンコ機であっても良く、この場合には、遊技用装置(カードユニット20)に玉払出装置が設けられ、遊技使用処理(玉貸処理)が行われると、該遊技用装置に設けられた玉払出装置からパチンコ玉が払い出され、該払い出されたパチンコ玉がノズルを介してパチンコ機の上皿に供給される。
上記の実施形態では、図1に示すように、遊技用装置(カードユニット20)と場内管理装置30とが直接接続されている例について説明したが、これに限らず、台端末及び/又は中継コンピュータ等を介して接続されるようにしても良い。また該接続は、有線には限られず、無線であっても良い。
上記の実施形態では、各遊技場が指定する端末装置が場内管理装置30である例について説明したが、これに限らず、該端末装置は携帯端末(例えば携帯電話端末や携帯情報端末等)であっても良く、これによれば、遊技場外であっても各遊技場についての遊技者交替数を確認できる。
上記の実施形態では、遊技者交替判定手段が場内管理装置30に設けられる例について説明したが、これに限らず、該遊技者交替判定手段は遊技用装置(カードユニット20)に設けられるようにしても良い。
上記の実施形態では、貨幣として、紙幣2及び硬貨3の双方を使用可能である例について説明したが、これに限らず、紙幣2又は硬貨3のいずれか一方のみを使用可能としても良い。また上記の実施形態では、紙幣2として1000円紙幣のみを使用可能である例について説明したが、これに限らず、該1000円紙幣以外の他の金種の紙幣(例えば2000円紙幣,5000円紙幣,及び/又は10000円紙幣)を使用可能としても良い。さらに上記の実施形態では、硬貨3として100円硬貨及び500円硬貨を使用可能である例について説明したが、これに限らず、該100円硬貨又は500円硬貨のいずれか一方のみを使用可能としても良い。
上記の実施形態では、図2に示すように、貨幣受付手段(紙幣識別機23、硬貨識別機24)により受け付けられた貨幣(紙幣2,硬貨3)が遊技用装置(カードユニット20)外部に排出されて、紙幣搬送機構,硬貨搬送機構により搬送される例について説明したが、これに限らず、該受け付けられた貨幣は、遊技用装置内部に貯留されるようにしても良い。
上記の実施形態では、図2に示すように、貨幣受付手段(紙幣識別機23、硬貨識別機24)において、有体物である貨幣(紙幣2,硬貨3)の入金を受け付ける例について説明したが、これに限らず、無体物である貨幣(例えば電子マネー等の貨幣金額に相当する金額データや、クレジットカードから特定される与信金額や、デビットカードから特定される預金金額等)の入金を接触又は非接触で受け付けるようにしても良い。
上記の実施形態では、貨幣(紙幣2又は硬貨3)の入金が行われたときに、貨幣受付手段(紙幣識別機23又は硬貨識別機24)により受け付けた貨幣の金額に相当する有価価値の大きさ(入金残額)が封入カード4に記録され、該封入カード4に記録された入金残額に基づいて遊技使用処理(玉貸処理)が行われる例について説明したが、これに限らず、例えば入金度数を制御部22のRAMに記憶し、該制御部22のRAMに記憶された入金度数に基づいて玉貸処理が行われるように構成しても良く、これによれば、遊技用装置(カードユニット20)に封入カード4及び封入カードR/W25を設ける必要がなくなる。
上記の実施形態では、入金残額が封入カード4に記録されると、遊技者による玉貸操作なしで直ちに玉貸処理が行われる例について説明したが、これに限らず、入金残額が封入カード4に記録されても直ちに玉貸処理を行わずに、遊技者による玉貸操作を受け付けたときに玉貸処理が行われるように構成しても良い。なお玉貸操作を受け付ける玉貸ボタンは、カードユニット20に設けても良く、パチンコ機10に設けても良い。さらにカードユニット20に設けられている残度数表示器26も、パチンコ機10に設けても良い。
上記の実施形態では、遊技用装置(カードユニット20)において、貨幣を受け付けて、該受け付けた貨幣の金額に基づいて遊技使用処理(玉貸処理)が行われる例について説明したが、これに限らず、遊技用装置において、遊技に使用可能な遊技用有価価値の大きさを特定できる情報が記録された遊技用記録媒体(プリペイドカード)を受け付けて、該受け付けた遊技用記録媒体の記録情報から特定される遊技用有価価値の大きさに基づいて遊技使用処理が行われるようにしても良い。
上記の実施形態では、遊技用装置(カードユニット20)において玉貸処理が行われるときに、1度数に相当するパチンコ玉数(例えば消費税を考慮しないのであれば25個、消費税を考慮するのであれば消費税率に応じて24個,23個…等の、具体的な玉数)である払出要求玉数のパチンコ玉の払出を要求する払出要求信号がパチンコ機10に対して送信される例について説明したが、該玉貸処理は、例えば以下の変形例1又は変形例2に示す如く行われるようにしても良い。
まず変形例1として、パチンコ機10において、遊技用装置からの1回の払出要求に応じて払い出すパチンコ玉の数(以下「単位払出数」という。)を設定変更可能に構成すると共に、遊技用装置において、該設定された単位払出数を予め記憶可能に構成した場合には、以下のようにして玉貸処理を行う。まず遊技用装置は、パチンコ玉の払出を要求する払出要求信号(具体的な払出要求玉数は示さない信号)を払出制御基板12に対して送信する。該払出要求信号を受信したパチンコ機10は、前記単位払出数のパチンコ玉の払出を指示する払出信号を払出制御基板12から玉払出装置13に対して出力し、これに基づいて、玉払出装置13から単位払出数分のパチンコ玉の払出を行い、該払出の終了に基づいて、実際に払い出したパチンコ玉の数である払出結果玉数を示す払出結果信号を制御部22に対して送信する。該払出結果信号を受信した遊技用装置は、前記予め記憶している単位払出数と、該払出結果信号に示される払出結果玉数とを照合し、照合OKである場合には、前記1度数分の減算処理を行い、その後、前記入金残額に相当する度数分の玉貸処理を行う。
ここで払出結果玉数を示す払出結果信号は、パチンコ機10の払出制御基板12から出力されるようにしても良いし、払い出されたパチンコ玉の数を検出する図示しない払出検出センサから出力されるようにしても良い。また遊技用装置において予め記憶しておく単位払出数は、場外管理装置40や場内管理装置30で設定し、遊技用装置に配信して記憶するようにすれば良い。そして、例えば前記単位払出数と払出結果玉数との照合NGの場合に、遊技用装置を不能動化するように構成すれば、遊技場が実際の申告よりも小さい単位払出数をパチンコ機10において設定するような不正を防止できる。
また変形例2として、前記単位払出数が一定(例えば25個)である場合には、以下のようにして玉貸処理を行う。まず遊技用装置は、パチンコ玉の払出を要求する払出要求信号(具体的な払出要求玉数は示さない信号)を払出制御基板12に対して送信する。該払出要求信号を受信したパチンコ機10は、玉払出装置13からパチンコ玉の払出が可能であるか否かを確認し、該確認結果が可能である場合には、玉貸準備信号を制御部22に対して送信する。該玉貸準備信号を検出した遊技用装置は、玉貸指令信号を払出制御基板12に対して送信し、該玉貸指令信号を受信したパチンコ機10は、前記単位払出数のパチンコ玉の払出を指示する払出信号を払出制御基板12から玉払出装置13に対して出力し、これに基づいて、玉払出装置13から単位払出数分のパチンコ玉の払出を行い、該払出の終了に基づいて、1度数分の玉貸処理の完了を示す玉貸完了信号を制御部22に対して送信する。該払出結果信号を受信した遊技用装置は、前記1度数分の減算処理を行い、その後、前記入金残額に相当する度数分の玉貸処理を行う。
上記の実施形態では、遊技使用処理が玉貸処理である例について説明したが、これに限らず、該遊技使用処理は、前記メダルを貸与するメダル貸出処理や、前記画像式のパチンコ機やスロットマシンにおいて有価価値の大きさを遊技媒体としての得点に変換して遊技に使用させる処理等でも良い。
上記の実施形態では、有価価値の大きさとして金額が記憶・管理されている例について説明したが、これに限らず、該有価価値の大きさとして、金額が所定の比率で変換された度数や点数等が記憶・管理されるようにしても良い。
上記の実施形態では、図4に示すように、判定条件の判定において、貨幣の入金や大当りの発生に基づいて判定時間がその都度定められ、次の貨幣の入金が行われるまでの時間が該判定時間を越えていたときに、判定条件が満たされて遊技者の交替が行われたと判定される例について説明したが、これに限らず、例えば以下に示すように、判定時間(例えば2分間)を予め定めておき、遊技者に対して貸与又は付与されるパチンコ玉を使い切った状態となってから次の貨幣の入金が行われるまでの時間が前記予め定められた判定時間を越えていたときに、判定条件が満たされて遊技者の交替が行われたと判定されるようにしても良い。
具体的には、遊技者交替判定手段において、貨幣の入金に基づく玉貸処理により遊技者に対して貸与されたパチンコ玉の数(貸玉数)と、該パチンコ玉の打込により遊技者に対して付与されたパチンコ玉の数(賞球数)と、それらパチンコ玉が打ち込まれた数(打込数)とを把握しておき、貸玉数+賞球数=打込数の状態(即ち貨幣の入金に基づいて貸与されたパチンコ玉を使い切った状態)となってから次の貨幣の入金が行われるまでの時間が予め定められた判定時間(例えば2分間)を越えていたときに、判定条件が満たされて遊技者の交替が行われたと判定すれば良い。
また遊技者交替判定手段において、大当りの発生により遊技者に対して付与されたパチンコ玉の数(大当り出玉数)と、該パチンコ玉の打込により遊技者に対して付与されたパチンコ玉の数(賞球数)と、それらパチンコ玉が打ち込まれた数(打込数)とを把握しておき、大当り出玉数+賞球数=打込数の状態(即ち大当りの発生に基づいて付与されたパチンコ玉を使い切った状態)となってから次の貨幣の入金が行われるまでの時間が予め定められた判定時間(例えば2分間)を越えていたときに、判定条件が満たされて遊技者の交替が行われたと判定すれば良い。
上記の実施形態では、貨幣の入金が行われてから次の貨幣の入金が行われるまでの時間が予め定められた判定時間を越えていたときに遊技者の交替が行われたと判定される例について説明したが、例えば判定条件として「貨幣の入金が行われてから該判定時間に達する前に次の貨幣の入金が行われたこと」を加え、該判定条件が満たされたときに遊技者の交替が行われたと判定するようにしても良い。
具体的には、大当り1回毎に加算される時間として50分間が設定されている状態で、大当りの発生後における例えば0〜40分の間に次の貨幣の入金が行われたときには、遊技者Aが該大当りの発生に基づいて付与されたパチンコ玉を使い切る前に(例えば景品交換や貯玉等をすることにより)遊技を止めて、遊技者Aとは別の遊技者Bにより貨幣の入金が行われたとして、判定条件が満たされて遊技者の交替が行われたと判定する。逆に言えば、大当りの発生後における40〜50分の間に次の貨幣の入金が行われたときには、遊技者Aが該大当りの発生に基づいて付与されたパチンコ玉を使い切った又は少量残している状態で、該遊技者Aにより貨幣の入金が行われたとして、遊技者の交替が行われたとは判定しない。
同様に、前述の如く、判定時間(例えば2分間)を予め定めておき、遊技者に対して貸与又は付与されるパチンコ玉を使い切った状態となってから次の貨幣の入金が行われるまでの時間が前記予め定められた判定時間を越えていたときに、判定条件が満たされて遊技者の交替が行われたと判定される場合においては、遊技者交替判定手段において、大当り出玉数+賞球数−打込数=大当り差玉数を把握しておき、該大当り差玉数が所定数(例えばパチンコ機10の上皿に貯留可能な200個)以上であるときに次の貨幣の入金が行われたときには、遊技者Aが該大当りの発生に基づいて付与されたパチンコ玉を使い切る前に(例えば景品交換や貯玉等をすることにより)遊技を止めて、遊技者Aとは別の遊技者Bにより貨幣の入金が行われたとして、判定条件が満たされて遊技者の交替が行われたと判定する。逆に言えば、大当り差玉数が所定数未満であるときに次の貨幣の入金が行われたときには、遊技者Aが該大当りの発生に基づいて付与されたパチンコ玉をパチンコ機10の上皿に残している状態で、該遊技者Aにより貨幣の入金が行われたとして、遊技者の交替が行われたとは判定しない。
これらによれば、大当りの発生に基づいて付与されたパチンコ玉を使い切る前に遊技を止めた場合であっても、遊技者の交替が行われたと判定することができる。
上記の実施形態では、図5に示す遊技時間が打込玉信号に基づいて集計される例について説明したが、これに限らず、該遊技時間は、例えばパチンコ機10の遊技領域に設けられた可変表示装置が可変表示を行った回数を特定可能な情報として遊技制御基板11から出力されるスタート信号や、該パチンコ機10の遊技領域に設けられた入賞口(図示外)に打込玉が入賞することにより玉払出装置13から賞球として払い出されるパチンコ玉の数を特定可能な情報として遊技制御基板11から出力される賞球信号等に基づいて集計するようにしても良い。
上記の実施形態では、図5に示すように、集計時間が3時間毎である例について説明したが、これに限らず、該集計時間は、該3時間毎よりも短い間隔(例えば1時間毎,2時間毎等)であっても良く、該3時間毎よりも長い間隔(例えば6時間毎等)であっても良い。即ち該集計時間は、当日の営業時間中における定期的な時間であれば良い。
上記の実施形態では、場内送信手段(場外通信部31b)が、遊技者交替数に対応する台番号から特定されるパチンコ機10の機種を示す情報を含んで自店遊技者交替数情報を送信する例について説明したが、これに限らず、自店遊技者交替数情報とは別個に、遊技者交替数に対応する台番号から特定されるパチンコ機10の機種を示す情報を場外管理装置40に対して送信するようにしても良い。
上記の実施形態では、図5及び図8に示すように、場内遊技者交替数DB及び場外遊技者交替数DBの双方において遊技機(パチンコ機10)の機種が記憶され、場内管理装置30から場外管理装置40に対して送信される自店遊技者交替数情報,及び場外管理装置40から場内管理装置30に対して送信される他店遊技者交替数情報の双方に遊技機(パチンコ機10)の機種を示す情報が含まれる例について説明したが、これに限らず、場内遊技者交替数DBには機種を記憶せず、自店遊技者交替数情報を送信するときには機種を示す情報を含めない一方、場外遊技者交替数DBには機種を記憶しておき、他店遊技者交替数情報を送信するときに機種を示す情報を含めるようにしても良い。また場内遊技者交替数DBには機種を記憶せず、自店遊技者交替数情報を送信するときには機種を示す情報を含めない一方、場外管理装置40において場外遊技者交替数DB以外で台番号と機種とを対応付けて記憶しておき、他店遊技者交替数情報を送信するときに機種を示す情報を含めるようにしても良い。即ち、少なくとも場外通信手段(通信部41)が他店遊技者交替数情報を送信するときに、機種を示す情報が含まれていれば良い。
上記の実施形態では、図5及び図8に示すように、各集計時間についての遊技者交替数と通算の遊技者交替数とが集計され、該集計時間についての遊技者交替数に基づいて他店遊技者交替数情報が作成されると共に該通算の遊技者交替数に基づいて他店遊技者交替数情報が作成される例について説明したが、これに限らず、各集計時間についての遊技者交替数又は通算の遊技者交替数のいずれか一方のみが集計され、該集計された遊技者交替数に基づいて他店遊技者交替数情報が作成されるものも、本発明に含まれる。
上記の実施形態では、図7に示すように、他の遊技場の条件として、各遊技場において図3(a)に示すようにして設定された条件がそのまま記憶される例について説明したが、これに限らず、他の遊技場の条件として、該条件に合致する遊技場を抽出して記憶するようにしても良い。具体的には、他の遊技場の条件として「同一商圏内」が設定されたときには、当該遊技場の所在地(例えば遊技場A)と同一又は近隣の所在地にある他の遊技場(例えば遊技場B,F,H)を抽出して、他の遊技場の条件として記憶する。
上記の実施形態では、場外管理装置40にて記憶される遊技場条件(図7を参照)が、図3(a)に示すように場内管理装置30にて設定されて場外管理装置40に対して送信される例について説明したが、これに限らず、該遊技場条件は、場外管理装置40にて設定されるようにしても良い。
上記の実施形態では、他店遊技者交替数情報が定期的に場外管理装置40から端末装置(場内管理装置30)に対して送信される例について説明したが、これに限らず、該端末装置から要求が有ったときに他店遊技者交替数情報が場外管理装置40から端末装置に対して送信されるようにしても良い。
上記の実施形態では、出力手段がディスプレイ33である例について説明したが、これに限らず、該出力手段は、例えばプリンタ等でも良い。即ち出力手段は、他店遊技者交替数情報に含まれる各遊技場についての遊技者交替数を視認可能に出力するものであれば良い。
上記の実施形態では、図9及び図10に示すように、比較データが、表とグラフの両方である例について説明したが、これに限らず、該比較データは、表又はグラフのいずれか一方のみであっても良い。
上記の実施形態では、比較加工手段(制御部42)が場外管理装置40に設けられる例について説明したが、これに限らず、該比較加工手段は場内管理装置30に設けるようにしても良い。この場合には、当該遊技場についての遊技者交替数を含まない他店遊技者交替数情報が場外管理装置40から場内管理装置30に対して送信されたときに、該場内管理装置30の場内記憶手段(ハードディスク35の場内遊技者交替数DB)に記憶されている当該遊技場についての遊技者交替数に基づいて比較データが作成されて出力される。
上記の実施形態において、各場内管理装置30において既に送信されてきた他店遊技者交替数情報を記憶しておくと共に、場外管理装置40から各場内管理装置30に対しては前回の送信から今回の送信までに更新した部分の他店遊技者交替数情報のみを送信し、該送信された情報と前記記憶している情報に基づいて出力用の情報を場内管理装置30において作成するようにしても良い。
上記の実施形態では、図9〜図11に示すように、各集計時間毎に作成される他店遊技者交替数情報に、該集計時間までの各集計時間についての遊技者交替数と通算の遊技者交替数とが含まれる例について説明したが、これに限らず、各集計時間毎に作成される他店遊技者交替数情報には、少なくとも当該集計時間についての遊技者交替数が含まれていれば良い。例えば13:00に作成される他店遊技者交替数情報には、少なくとも10:00〜13:00についての遊技者交替数が含まれていれば良い。同様に、上記の実施形態では、営業時間の終了後に作成される他店遊技者交替数情報に、各集計時間についての遊技者交替数も含まれる例について説明したが、これに限らず、営業時間の終了後に作成される他店遊技者交替数情報には、少なくとも通算の遊技者交替数が含まれていれば良い。