JP5752965B2 - 遊技場用システム - Google Patents
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Description
また、特許文献1では、上記個人口座に加え、複数の遊技者にて共有口座を予め開設し、その複数の遊技者にて共有口座に預け入れている玉を共有する技術も提案されている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技者に付与した遊技価値の大きさを複数の遊技者にて好適に分配可能な遊技場用システムを提供することにある。
また、各遊技者の個人口座を管理することにより遊技価値の分配を行うので、分配を実行するタイミングにおいてグループ内の遊技者全員が遊技場内に滞在している必要がなくなる。この結果、遊技を終了させた遊技者が、グループによる遊技価値の分配を行うために、他のメンバーの遊技終了を待つ必要がなくなる。
さらに、閉店となった後に、遊技価値の分配を実現するためのデータを記憶し続ける必要がなくなる。これにより、遊技価値の分配を実現するために必要となる記憶領域を最小限にすることができる。
情報端末機9は、カード挿入口9a、タッチパネル式の表示画面9bを備えており、機種別の台データ(当日の大当たり回数、確変回数など)の確認、貯玉数の照会などができると共に、管理装置4と通信することにより後述するグループ登録、グループ登録の解除、及び精算を実行することができるようになっている。
「アウト信号」=使用玉を回収するアウトBOXから出力される信号である。使用玉(回収玉)10個に対して1パルスが出力されるので、アウト信号数×10をアウト(使用玉数)として特定する。なお、遊技機2から出力されてもよい。
「セーフ信号」=遊技機2から出力される信号である。払出玉10個に対して1パルスが出力されるので、セーフ信号数×10をセーフ(払出玉数)として特定する。なお、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としてもよい。
「大当たり信号」=遊技機2から出力される信号である。所定条件が成立(表示部10において特定図柄を表示する等)した場合に発生し、大入賞口12等への入賞率が高まる大当たり中にレベル信号が出力される。
「再プレイ信号」=貸出装置3から出力される信号である。遊技者が遊技により獲得した玉のうち貸出装置3にて計数した計数玉(獲得玉)や、貯玉を対価として払出されるパチンコ玉1個に対して1パルスが出力されるので、再プレイ信号数を再プレイ玉数として特定する。なお、本構成では、計数玉及び貯玉のいずれを対価とした払出であるかを特定可能に再プレイ信号が出力される。
会員カード32は、例えば磁気カード、ICカードなどのデータ書き換え可能な記憶媒体により構成され、遊技者を特定可能な情報(会員ID等)が記憶されている。管理装置4には、各遊技者の個人口座が設けられ、この個人口座に、遊技者が預け入れた遊技価値の大きさに応じた預入情報が会員カード32と対応付けて累積的に記憶されるようになっている。
(b)遊技者が貸出釦20を押下し、貸出操作を行うと、記憶部28に記憶している金額情報を対価として単位数分の遊技価値(500円で125個)を玉払出口22から遊技機2の上玉受皿14に払い出す。また、単位数分の遊技価値を払い出したことに応じて、記憶部28に記憶している金額情報を減算更新する。
(d)遊技者が再プレイ釦21を押下し、再プレイ操作を行うと、記憶部28に記憶している獲得玉情報のうち所定数の遊技価値(再プレイ玉)を玉払出口22から遊技機2の上玉受皿14に払い出す。また、遊技価値を払出したことに応じて、記憶部28に記憶している獲得玉情報を減算更新する。
遊技者は、複数の遊技者による獲得玉の分配を望む場合、複数の遊技者からなるグループをつくるためのグループ登録を行う。このグループ登録は、情報端末機9にて行う。
図7は、管理装置4におけるグループ登録処理を示すフローチャートである。管理装置4は、図7において、情報端末機9にてグループ登録操作が有ったか否かを判定している(A1)。情報端末機9の表示画面9bにおける初期画面には、図3(a)に示すように、上から順に、「グループ登録」、「グループ登録を解除」、「精算」と表示されている。管理装置4は、遊技者が「グループ登録」の表示をタッチ操作すると、グループ登録操作が有ったと判定し(A1:YES)、図3(b)に示すように、表示画面9bに会員カード32の読込画面を表示する(A2)。このとき、表示画面9bには、「グループ登録する会員カードを挿入してください。」と表示される。複数の遊技者がグループ登録を行う場合、各遊技者は一人ずつ連続して情報端末機9のカード挿入口9aに会員カード32を挿入していく。
また、管理装置4は、挿入されたカードがグループ未登録の会員カード32でない場合は(A4:NO)、挿入されたカードがグループ登録済みの会員カード32であるかを判定する(A8)。挿入されたカードがグループ登録済みの会員カード32である場合は(A8:YES)、所属するメンバーの読込を行い(A9)、図3(b)に示すように、表示画面9bに所属するメンバー画面を表示する(A6)。
管理装置4は、図8に示す投資データ管理処理において、グループ所属の遊技者かを判定し(B1)、グループ所属の遊技者であれば(B1:YES)、口座引出操作、又は、現金に基づく貸出操作が有ったかを判定するようになる(B2)。遊技者により、口座引出操作、又は、現金に基づく貸出操作が有った場合は(B2:YES)、当該遊技者に関する投資データに対応する数(玉数)を加算し(B3)、リターンする。すなわち、現金に基づく投資額を貸出玉数に変更し、口座から引き出した玉数と合わせて投資データとして扱う。グループ所属の遊技者でない場合(B1:NO)、あるいは、口座引出操作、又は、現金に基づく貸出操作がない場合は(B2:NO)、リターンする。
このようにして、管理装置4は、グループ登録された各遊技者の投資データ、すなわち、口座操作により口座から引き出された玉数、又は、現金に基づく貸出操作により付与された玉数を個別に管理している。
管理装置4は、獲得した玉の計数が有った場合は(C2:YES)、遊技者に関する獲得データに獲得数(獲得玉数)を加算し(C3)、リターンする。ここで、獲得データとは、払出玉数、いわゆる当日玉をいう。獲得データに基づく貸出操作が有ったときは(C4:YES)、遊技者に関する獲得データから獲得数を減算し(C5)、リターンする。
このように、管理装置4は、遊技が進行する上で遊技機2が遊技者に付与した遊技価値の大きさを特定可能な付与データ(獲得データ)をグループ内の遊技者について集計している。
管理装置4は、図10に示す遊技抑止状態設定処理において、グループに所属する遊技者かを判定し(D1)、グループ所属の遊技者であれば(D1:YES)、貸出装置3の情報表示部17に、所属するグループ内のメンバーの投資データ(D2)、所属するグループ内のメンバーの獲得データ(D3)、及び、所属するグループ内のメンバーの収支データを表示する(D4)。ここで、収支データとは、獲得データから投資データを差し引いたものである。これら投資データ、獲得データ、及び、収支データは、常に表示されていて、遊技の進行に伴ってデータが変わる度に更新される。
ここで、遊技抑止状態とは、本実施形態では、獲得データ、口座残高に基づく玉の貸出、及び、現金に基づく玉の払出が実行できない状態をいう。なお、口座残高に基づく玉の貸出、現金に基づく玉の払出は実行可能とするが、これらを投資データとして扱わない状態を遊技抑止状態としてもよい。
遊技抑止状態の設定の報知は、グループ内のメンバーに対して、例えば、各遊技者が遊技を行っている遊技機2の情報表示部17に、「AさんによりBさんが遊技不能に設定されました」というメッセージを表示して行う。
管理装置4は、図11に示す遊技抑止状態解除処理において、グループに所属する遊技者かを判定し(E1)、グループに所属する遊技者であれば(E1:YES)、グループ内に遊技抑止状態のメンバーがいるかを判定する(E2)。グループ内に遊技抑止状態のメンバーがいる場合は(E2:YES)、図6に示すように、遊技抑止状態のメンバーを情報表示部17に太枠線で囲い表示する(E3)。
このように、管理装置4は、所定値以上のプラスの収支の遊技者が、所定値以上のマイナスの収支の遊技者における遊技抑止状態を解除できるようにしている。
管理装置4は、図12に示す精算実行処理において、精算操作が有ったかを判定し(F1)、精算操作が有った場合、すなわち、遊技者が表示画面9bにおける「精算」の表示の太枠線内をタッチ操作した場合は(F1:YES)、後述する獲得データ配分処理を実行し(F2)、当該遊技者のグループ登録の解除を実行する(F3)。また、精算操作がない場合は(F1:NO)、グループ登録の解除操作が有ったかを判定し(F4)、グループ登録の解除操作が有った場合、すなわち、遊技者が表示画面9bにおける「グループ登録の解除」の表示の太枠線内をタッチ操作した場合は(F4:YES)、後述する獲得データ分配処理を行い(F5)、登録解除が選択された遊技者をグループ登録から解除する(F6)。
ここで、獲得データの分配方法について説明する。本実施形態においては、ステップG2において算出した合計獲得データを、ステップG1において算出した合計投資データと各遊技者の投資データとの割合に応じて分配する。すなわち、各遊技者の獲得玉を、(グループ内の合計獲得データ)×(遊技者の投資データ)÷(グループ内の合計投資データ)により算出する。図4に示す例では、「あなた」が精算を行うと、11546個のパチンコ玉を獲得することができる旨が表示されている。この例では、合計投資玉数が13750個、合計獲得玉数が31750個、「あなた」の投資玉数が5000個である。したがって、精算を行った場合の「あなた」の獲得玉数は、31750×5000÷13750=11546個と算出されるものである。なお、小数点以下は繰り上げて玉数を算出する。
図14は、強制精算処理を示すフローチャートであり、管理装置4は、図14において、閉店時間かどうかを判定しており(H1)、閉店時間になると(H1:YES)、登録されている各グループの合計投資データをそれぞれ算出するとともに(H2)、登録されている各グループの合計獲得データをそれぞれ算出する(H3)。
このように、管理装置4は、閉店時間になっても、精算が実行されていない場合は、強制的に分配処理を実行してグループ登録を解除する。複数のグループの登録が未完了になっている場合も、各グループ登録の解除を実行する。なお、本実施形態では、グループ登録していない遊技者の獲得データを、各遊技者の個人口座における貯玉にこのタイミングで変換している。
グループ登録をした複数の遊技者の間で獲得玉(付与データ)の共有ができるとともに、各遊技者の投資データの値(各遊技者の個人口座から引き出された玉数、又は、貸出玉数)を加味して付与データの値(グループ内の合計獲得玉数)を分配することで、付与された遊技価値(獲得玉数)の分配を好適且つ円滑に行うことができる。これにより、グループ登録を行った状況における遊技を遊技者に促すことができ、グループによる遊技場への来場頻度を増加させる効果を期待できる。
また、遊技者の投資データの大きさに比例して合計獲得データを各遊技者に分配するので、実際には遊技を行っていないにも関わらず、遊技価値の分配だけを受けようとする遊技者が発生することを抑制できる。
管理装置4は、グループ登録した各遊技者の預入情報を個人口座に累積的に記憶するとともに、個人口座から遊技者が引き出した遊技価値のデータを集計して管理しているので、遊技者が投資した遊技価値の大きさを正確に把握することができる。
また、閉店となった後に、遊技価値の分配を実現するためのデータを記憶し続ける必要がなくなる。これにより、遊技価値の分配を実現するために必要となる記憶領域を最小限にすることができる。
また、複数の遊技者のうち、いずれかの遊技者がグループから脱退する度にグループ内の合計獲得データの分配を実行するので、途中で遊技価値の共有を望まなくなった遊技者が発生した場合や、途中で遊技の終了を望む遊技者が発生した場合にも、良好に対応することができる。
収支データが所定値以上マイナスになった遊技者を遊技抑止状態に設定して、獲得データ、口座残高に基づく玉の貸出、及び、現金に基づく玉の払出を実行できなくすることで、グループ内に大きく負け越す遊技者が発生することを抑制できる。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
本実施形態では、グループ内の合計投資データに対する各遊技者の投資データの割合に基づいて、グループ内の合計獲得データを分配するようにしたが、分配方法はこれに限らない。例えば、投資データとして各遊技者の使用玉数(アウト玉数)を集計し、その使用玉数に応じて分配するようにしてもよい。この場合、グループ内の合計アウト玉数に対する各遊技者のアウト玉数の割合に基づいて、グループ内の合計獲得データを分配する。また、収支データとしてセーフとアウトとの差を集計し、合計収支データを分配するようにしてもよい。
上記構成においては、精算時に獲得データ及び口座残高の両方が不足する遊技者が発生し得る。この場合、不足が発生した遊技者に対して、他の遊技者に現金を渡すことを促すメッセージを表示画面9bに表示するようにしてもよい。このとき、各遊技機2の獲得データを計数する必要はなく、遊技者が遊技を終了して遊技価値を計数した際に、会員カード32と計数した遊技価値を対応付けることで獲得データを管理できる。また、獲得データの不足を補充するように現金投入を促す旨を表示画面9bに表示し、現金投入後に獲得データを精算するようにしてもよい。
さらに、グループ内の各遊技者の収支データがすべてプラスである場合、または、すべてマイナスである場合、グループによる遊技価値の共有がなかったものとして、精算時に分配処理を実行しないようにしてもよい。
遊技抑止状態は、玉の貸出を停止するものに限らず、遊技の進行を抑止できるものであればよく、遊技抑止状態の内容は適宜変更してもよい。例えば、遊技機にて玉の発射を不可とすることや遊技機からの玉の払出を不可とすることで遊技抑止状態としてもよい。または、遊技抑止状態では、精算ができないものとしてもよい。
本実施形態では、会員カード32を記憶媒体としたが、これに限らず、例えば、記憶媒体としてビジター用の収支共有カードを予め店舗にて設定しておき、それを非会員の遊技者に貸与するようにしてもよい。
また、上記した実施形態では、玉を払い出すことで直接遊技者に遊技価値を付与するものとしたが、クレジットや得点を遊技者に付与し、そのクレジットや得点を使用することで、玉を発射するなどの遊技が進行する遊技機に本発明を適用してもよい。つまり、遊技価値の付与には、遊技価値を直接遊技者に払い出すものが含まれるだけでなく、クレジットなどのようにデータとして間接的に遊技者に付与するものが含まれる。具体例として、封入式のパチンコ遊技機や、完全クレジット式のスロットマシンに本発明を適用することが可能である。
上記した実施形態における数値は一例であり、適宜の数値を採用すればよい。
Claims (4)
- 複数の遊技者をグループ化して記憶するグループ情報記憶手段と、
同じグループ内に属する遊技者であることを特定可能な情報を記憶した記憶媒体と、
遊技機に1対1で対応して設けられ、前記記憶媒体に記憶された情報を読取る遊技機用読取手段と、
前記遊技機用読取手段の情報の読取結果から前記グループ内の遊技者が遊技を行っていることを特定する遊技特定手段と、
遊技者が遊技に投資した遊技価値の大きさを特定可能な投資データを、前記グループ内の遊技者について個別に集計する投資データ集計手段と、
遊技者に遊技価値を付与する付与手段と、
遊技が進行する上で遊技者に付与した遊技価値の大きさを特定可能な付与データを前記グループ内の遊技者について集計する付与データ集計手段と、
予め定められた精算操作が実行された場合に、前記付与データの値と前記投資データの値との差が前記グループ内の各遊技者において等しくなるように、前記付与データの値を当該各遊技者のそれぞれに分配する分配手段と、を備えたことを特徴とする遊技場用システム。 - 遊技者が預け入れた遊技価値の大きさに応じた預入情報を、前記記憶媒体と対応付けて累積的に記憶するための個人口座が開設された口座管理手段を備え、
前記投資データ集計手段は、少なくとも前記投資データとして、前記個人口座から遊技者が引き出した遊技価値の大きさに応じたデータを集計することを特徴とする請求項1に記載の遊技場用システム。 - 前記分配手段は、前記精算操作が実行されることなく遊技機を設置している遊技場の閉場時間となったことに基づいて、前記個人口座の前記預入情報を調整することで前記付与データの値の分配を実行することを特徴とする請求項2に記載の遊技場用システム。
- 前記グループ内の遊技者のうちいずれかの遊技者が前記グループから脱退したことを特定する脱グループ特定手段を備え、
前記分配手段は、前記グループから遊技者が抜けたことを特定した場合、前記付与データの値の分配を実行することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の遊技場用システム。
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