以下に添付図面を参照して、本発明に係る遊技管理システム及び遊技管理方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。なおこれらの実施の形態によって、本発明が限定されるものではない。
<遊技管理システムの概要>
まず、本実施例に係る遊技管理システムの概要について説明する。図1は本実施の形態に係る遊技管理システムの概要を説明するための説明図である。
従来の遊技管理システムでは、ある営業日の営業時間中は、台間カード処理機のレート又は遊技機の設定値(以下、単に「レート/設定値」と言う)が変更されることはなく、単一のレート/設定値で運用されるのが通常である。しかし、遊技店に来店する遊技客の客層は時間帯によって異なるため、遊技店の時間帯別の客層等に合わせて、より柔軟にレート/設定値を変更したいというニーズがある。
かかるニーズに応えるために、営業時間中に単にレート又は設定値を変更したならば、問題が生ずる場合がある。例えば、ある遊技機の台間カード処理機に1玉1円の1円レートで獲得した持玉が存在する状況において、1玉4円の4円レートへのレート変更を認めたならば、この持玉数が4円レートで獲得された持玉であるかのように管理されてしまう可能性がある。
そこで、本実施例に係る遊技管理システムでは、営業時間中における遊技機の設定又はレートの変更前に、遊技機20に遊技球及び持玉の有無を判定し、遊技球及び持玉が存在しないことを条件として設定変更又はレート変更を行えるよう構成することにより、設定変更前後又はレート変更前後の遊技機稼働データを別管理するよう構成している。
具体的には、図1(a)に示すように、レート変更又は設定変更を行う権限を有する従業員により台間カード処理機10に対するレート変更又は遊技機20に対する設定変更操作がなされたならば、台間カード処理機10に記憶する持玉数が存在するか、遊技機20に記憶する遊技球が存在するかを判定する。
その結果、台間カード処理機10に記憶する持玉数、遊技機20に記憶する遊技球がともに存在しない場合には、図1(b)に示すように、「設定を変更しました。」等の画面表示を行うとともに、操作された設定変更又はレート変更を行う。
これに対して、台間カード処理機10に記憶する持玉数、遊技機20に記憶する遊技球の少なくともいずれか存在する場合には、図1(c)に示すように、台間カード処理機10の表示操作部13に「持玉/遊技球があるので変更できません。遊技球が0になるまで計数してください」等の計数を促す画面を表示するとともに設定変更又はレート変更を禁止する。
また、図1(d)に示すように、従業員が計数処理操作及びカード抜取操作を行い、持玉及び遊技球が0になったならば、設定/レート変更禁止を解除して、設定変更又はレート変更を行う。なお、ここでは説の便宜上、カード抜取操作を行う場合を示したが、カード抜取操作を行わなくともよい。例えば、計数した持玉を上位装置に送信してクリアする場合が該当する。また、台間カード処理機10に持ち玉数を記憶するものの、遊技機20に送信することができない別レートの持玉として管理する場合が該当する。
このように、本実施例に係る遊技管理システムは、設定変更操作又はレート変更操作を受け付けた場合に、少なくとも持玉又は遊技球が存在する場合には、設定変更又はレート変更を行わないように禁止処理を行い、計数操作及びカード返却操作により持玉及び遊技球がともに0になったならば、設定変更又はレート変更の禁止を解除するように構成したので、持玉又は遊技球が残っている場合は設定変更又はレート変更を行えないようにすることが可能となる。その結果、設定変更前後の遊技機稼働データを別管理することができ、それぞれの貸出レートあるいは設定値に対応する遊技実績を適切に集計することが可能となる。
また、ここでは説明の便宜上、設定変更又はレート変更を行う主体が従業員である場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技客自身がレート変更操作を行えるよう構成することもできる。
<システム構成>
次に、遊技店のシステム構成について説明する。図2は、遊技店のシステム構成を示す図である。図2に示すように、遊技店には、複数の遊技機20と、各遊技機20にそれぞれ対応して設けられた台間カード処理機10が設置される。台間カード処理機10は、島コントローラ30を介して店内のネットワークである通信回線と接続する。通信回線には、島コントローラ30と、カード管理装置40と、会員管理装置50と、賞品管理装置60と、精算機80とが接続される。
遊技機20は、装置内部に封入された遊技球を遊技盤面に打ち込んで遊技を行う装置である。この遊技機20の遊技盤面には、複数の入賞領域(入賞口)が設けられており、当該入賞領域を遊技球が通過したことに基づいて所定個数の遊技球を賞玉として付与するようになっている。また、遊技盤面には、所定個数の始動領域(始動口)が設けられており、当該始動領域を遊技球が通過したことに基づいて所定の抽選を行うこととなっている。当該抽選が大当りとなれば、所定の可動部材等の作動により、前述の入賞領域あるいは他の始動領域への遊技球の通過確率を向上する等、遊技上有利となる作動が行われる。なお、始動領域と入賞領域を兼ねた領域を設けることもできる。
上記入賞領域には、当該入賞領域への遊技球の通過を検出するための入賞センサが設けられており、この入賞センサにより入賞領域へ打ち込まれた遊技球の通過(入賞)を検知するようになっている。また、遊技機20の制御部は、入賞領域ごとに賞玉として付与する遊技球の個数を記憶する賞玉メモリと、遊技客が遊技に使用可能な玉数を示す遊技球メモリを有している。
したがって、打ち込んだ遊技球の特定の入賞領域への通過が入賞センサにより検知されると、遊技機20は、賞玉メモリの記憶内容と、入賞領域を通過した遊技球数とから、付与すべき賞玉数を決定し、決定した賞玉数をデータに加算することができる。また、打ち込んだ遊技球は、入賞領域を通過したか否かにかかわらず、最終的に遊技盤面裏側から遊技機外部に排出される。遊技機外部に排出された遊技球は、遊技機ごとに付設されたアウト玉検出装置によって検出されるようになっている。
遊技機20には、所定の抽選における外れ、当たり及び大当たりの確率を制御するための設定が設けられている。この設定は、各遊技機20において設定されており、カード管理装置40及び会員管理装置50によって管理を行う。
封入式の遊技機20では、賞玉数を払出する場合に、賞玉数を遊技球メモリに記憶する遊技球に加算して記憶内容を更新する。また、遊技球を台間カード処理機10の持玉数として移行させる場合には、遊技球メモリに記憶する遊技球を台間カード処理機10に通知して、遊技球をゼロクリアする。また、台間カード処理機10から玉貸操作等による遊技球加算の通知を受けた場合には、通知された玉数を遊技球に加算して記憶内容を更新する。
台間カード処理機10は、入金の受付、遊技球の貸し出し、カード管理装置40との通信並びに遊技機20との通信を行う。台間カード処理機10は、遊技客により投入された紙幣を受け付けたならば、この紙幣の金額を含む入金通知データをカード管理装置40に送信し、カード管理装置40が管理するプリペイド価値に金額に応じた数を加算させる。そして、所定の玉貸操作がなされたならば、玉貸要求をカード管理装置40に送信し、カード管理装置40が管理するプリペイド価値を減算させて、減算されたプリペイド価値に対応する数の遊技球の払出処理を行う。
封入式の遊技機20では、玉貸に基づく遊技球の払出処理は、減算したプリペイド価値分に対応する数を遊技機20に通知し、遊技球に加算する。
また、台間カード処理機10は、カードの挿入を受け付けたならば、カード管理装置40にカード挿入通知データを送信する。また、台間カード処理機10は、カード管理装置40からプリペイド価値、持玉数、貯玉数を含むデータを受信したならば、受信したプリペイド価値、持玉数、貯玉数を記憶する。そして、持玉数を記憶したならば、台間カード処理機10は、カード管理装置40に対して持玉減算要求データを送信することで、カード管理装置40が管理する持玉数をゼロにクリアする。
また、台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けると、自装置に記憶した持玉数から所定数を減算し、減算した持玉数に対応する数の遊技球の払出処理を行う。また、台間カード処理機10は、貯玉再プレイ操作を受け付けると、カード管理装置40に対して貯玉再プレイ要求データを送信することで、会員管理装置50が管理する貯玉数から所定数を減算させ、減算させた貯玉数に対応する数の遊技球の払出処理を行う。持玉再プレイ及び貯玉再プレイに基づく遊技球の払出処理についても、対応する数を遊技機20に通知し、遊技球に加算する。
また、台間カード処理機10は、カード返却操作を受け付けたならば、自装置が管理する持玉数を含む持玉加算要求データをカード管理装置40に送信し、カード管理装置40に持玉数を加算させた後、カード排出通知データをカード管理装置40に送信し、カードを排出制御する。
島コントローラ30は、遊技島に設けられた一群の遊技機20及び台間カード処理機10を束ねる中継装置である。
カード管理装置40は、カードのプリペイド価値及び持玉数等をカードデータとして管理する装置である。カード管理装置40は、台間カード処理機10からカード挿入通知データを受信したならば、挿入されたカードのカードIDと台間カード処理機10の装置IDとを関連づけて管理し、該カードIDに関連づけられたプリペイド価値及び持玉数を台間カード処理機10に送信する。また、カード挿入通知データに示されたカードIDが会員カードのカードIDである場合には、カード管理装置40は、カード挿入通知データを会員管理装置50に送信し、会員管理装置50から受信した貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から持玉減算要求データを受信した場合には、持玉数をゼロクリアする。また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から持玉加算要求データを受信した場合には、持玉加算要求データに含まれる持玉数をカード管理装置40が管理する持玉数に加算する。
また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から玉貸要求データを受信したならば、カードIDに関連付けられたプリペイド価値を所定値減算し、玉貸許可データを台間カード処理機10に送信する。そして、貯玉再プレイ要求データを受信したならば、該貯玉再プレイ要求データを会員管理装置50に送信し、会員管理装置50が貯玉再プレイデータを出力したならば、貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、カード管理装置40は、賞品管理装置60からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられた持玉数を賞品管理装置60に対して通知する。さらに、精算機80からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられたプリペイド価値を精算機80に対して通知する。
会員管理装置50は、遊技店に会員登録された会員の会員管理データを管理する管理装置である。具体的には、会員に対して発行した会員カードIDに関連付けて、貯玉数、ポイント数、暗証番号及び氏名等を管理する。
会員管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知データを受信したならば、カード挿入通知データに示されたカードIDに関連付けられた貯玉数及び暗証番号を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。また、会員管理装置50は、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求データを受信したならば、貯玉再プレイ要求データに示されたカードIDに関連づけられた貯玉数から所定数を減算し、減算後の貯玉数を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。なお、台間カード処理機10と会員管理装置50との通信は、カード管理装置40を介して行なわれる。
また、会員管理装置50は、賞品管理装置60から貯玉数の問い合わせを受けたならば、指定されたカードIDに対応する貯玉数を賞品管理装置60に通知する。
賞品管理装置60は、遊技店内の賞品交換カウンタに併設された賞品交換用の端末装置であり獲得玉、貯玉数及び持玉数を賞品に交換する賞品交換処理を行う。この賞品管理装置60には、カードからカードIDを読み取るカードリーダ及び賞品を払い出す賞品払出装置が接続されている。賞品管理装置60は、一般カード又会員カードからカードIDを読み出した場合(若しくは、携帯端末等からカードIDに対応する識別データを読み出した場合)には、カードIDをカード管理装置40に送信して、該カードIDの持玉数を要求する。また、貯玉数を賞品交換する場合は、会員管理装置50に対して貯玉数を要求する。
精算機80は、プリペイド価値が関連付けられたカードが挿入されると、このカードのカードIDをカード管理装置40に送信し、その応答データを受信することにより、カードに関連付けられたプリペイド価値を取得し、取得したプリペイド価値に応じて貨幣を払い出す。
次に、図2に示した台間カード処理機10の外観について説明する。図3は、台間カード処理機10の外観を示す図である。なお、図3には、遊技機20に接続された台間カード処理機10の外観を台間カード処理機10として示している。また、図3では、紙幣のみを受け付ける台間カード処理機10を図示したが、硬貨受付用のユニットを設けることもできる。
図3に示すように台間カード処理機10は、状態表示部11、紙幣挿入口12a、表示操作部13、カード挿入口14a及びかざし部14bを有する。
状態表示部11は、台間カード処理機10の装置の状態を所定色のランプの点灯あるいは点滅で表示する。紙幣挿入口12aは、遊技球の貸出に必要な各種紙幣の挿入口である。表示操作部13は、タッチパネル式の液晶ディスプレイ等の操作ボタンの表示や操作ボタンによる入力操作を受け付けるデバイスである。
カード挿入口14aは、遊技客の所持するカードの挿入口である。かざし部14bは、会員登録に用いられた携帯端末をかざす部位であり、かざし部14bに携帯端末がかざされると、携帯端末から携帯端末の固有ID(例えばIDm)等のデータが読み取られる。
遊技機20には、遊技盤面と計数ボタン21とが設けられている。計数ボタン21は、遊技機20の遊技球を減算し、対応する数を台間カード処理機10の持玉に加算することで、投出可能な玉数の管理を遊技機20から台間カード処理機10に移行させる意向管理を行うためのボタンである。この管理移行は、入賞により現物の遊技球が払い出される開放式の遊技機では、払い出された遊技球を台間カード処理機10が計数して持玉に加算する計数処理に対応する。
次に、図2に示した台間カード処理機10の構成について説明する。図4は、図2に示した台間カード処理機10の構成を示す機能ブロック図である。図4に示すように、台間カード処理機10は、紙幣搬送部12と、表示操作部13と、リーダライタ14と、かざし部14bと、通信I/F部15と、記憶部16と、制御部17とを有する。
紙幣搬送部12は、紙幣挿入口12aから挿入された紙幣の金種及び真偽を判別しつつ図示しない紙幣収納部に搬送する搬送部である。表示操作部13は、玉貸に使用可能なプリペイド価値、持玉数、貯玉数等の各種情報の表示と、玉貸操作等の各種操作の受付及び計数を促す画面(以下、「促進報知画面」と言う)の表示等を行なうタッチパネル式の液晶ディスプレイ等の入出力装置である。
リーダライタ14は、カード挿入口14aに挿入されたカードからカードIDを読み取る装置である。なお、カード挿入口14aに挿入されたカードは、このリーダライタ14を経て図示しないカード収納部に収納される。リーダライタ14は、記録媒体を受け付ける記録媒体受付手段としての機能を有する。かざし部14bは、携帯端末等がかざされた場合に、近距離無線通信により携帯端末の固有ID(例えばIDm)等の各種情報を読み取るインタフェース部である。また、リーダライタ14は、遊技客の返却操作に応じて、カード収納部に収納されたカードにカードデータ16bに示される持玉やプリペイド価値等の価値データを関連付けて新たなカードとして発行する機能も有している。ただし、カードデータ16bに示されるプリペイド価値が0であって、持玉数が一定数(最低保持個数)に満たない場合には、返却操作があってもカードを返却しないように制御する。これは、少量の持玉を関連付けたカードが破棄されることにより、遊技店に損失が生じるのを抑止するための制御である。一定数としては、例えば持玉数に玉1個あたりの貸出単価を乗算した値がカードの価額あるいは遊技店内の最低価格の賞品となるように設定することができるが、これに限らず、遊技店の方針によって自由に設定できる。また、返却操作があってもカードを返却しないように制御する場合に、記憶している持玉を払出処理することもできるが、カードが返却できない旨と持玉の再プレイを促す表示を行ってもよい。
通信I/F部15は、遊技機20、島コントローラ30、カード管理装置40、会員管理装置50、賞品管理装置60及び精算機80との間のデータ通信を行なうためのインタフェース部である。記憶部16は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部16は、自装置状態データ16a、カードデータ16b、持玉データ16c及び遊技球データ16dを記憶する。
自装置状態データ16aは、台間カード処理機10の状態を示すデータである。この自装置状態データ16aには、台間カード処理機の装置IDと、遊技設定とを含む。台間カード処理機の装置IDは、台間カード処理機10を遊技店内で一意に識別するための識別データである。遊技設定は、台間カード処理機10に設定された遊技種等を示すデータである。遊技店内で複数のレートの遊技球を扱う場合には、4円レートの遊技球に「玉1」、2円レートの遊技球に「玉2」、1円レートの遊技球に「玉3」というように、レート毎に遊技種名を設定して管理する。台間カード処理機10は、これらの遊技種から遊技に使用するレートを選択して、遊技設定として記憶する。
カードデータ16bは、遊技客が使用中のカードに係るデータである。カードデータ16bは、カードが一般カードである場合には、カードID、プリペイド価値、持玉を含む。また、カードが会員カードである場合には、前述のデータに加え、貯玉、貯玉再プレイの遊技球数等を含む。プリペイド価値、持玉、貯玉は記録媒体に関連付けられ、遊技に使用可能な遊技価値に含まれる。持玉、貯玉について、遊技種(レート)ごとにデータが存在する。カードIDは、リーダライタ14により読み取られたカードIDである。カードが一般カードである場合には、図示しないカード収納部からカード挿入口14aにカードが搬送され、該カードが排出される場合には、この搬送途中でリーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードデータ16bが更新される。また、カードが一般カードである場合には、カード挿入口14aから図示しないカード収納部にカードが搬送される場合にも、この搬送途中でリーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードデータ16bが更新される。カードが会員カードである場合には、カード挿入口14aから受け付けられたカードはリーダライタ14の位置に保持された状態でデータの読み取り、更新等の処理が行われる。
持玉データ16cは、台間カード処理機10内における持玉数を記憶したデータであり、設定/レート変更禁止処理を行うかの判定に用いる。遊技球データ16dは、遊技機20内における遊技球数を記憶したデータであり、設定/レート変更禁止処理を行うか否かの判定に用いる。
制御部17は、台間カード処理機10の全体を制御する制御部であり、データ管理部17a、遊技設定処理部17b、カードデータ通知部17c及び設定/レート変更禁止処理部17dを有する。
データ管理部17aは、カードが挿入された場合に、自装置状態データ16aの装置IDと、カードデータ16bのカードIDとを含むカード挿入通知データをカード管理装置40に送信する。また、データ管理部17aは、カード管理装置40から価値データ(プリペイド価値、持玉数及び貯玉数の少なくともいずれか)を含むデータを受信した場合に、受信した価値データによりカードデータ16bを更新する。データ管理部17aが価値データを受信し、カードデータ16bを更新する制御は、記録媒体に関連付けられた遊技価値を特定する遊技価値特定手段、遊技価値を記憶する遊技価値記憶手段として機能する。データ管理部17aは、カードデータ16bに示されたプリペイド価値、持玉数及び貯玉数を適宜表示操作部13に表示制御する。
また、データ管理部17aは、紙幣挿入口12aに紙幣が挿入されると、挿入された紙幣の金額、カードID及び台間カード処理機IDを含む入金通知データをカード管理装置40に送信する。
また、データ管理部17aは、遊技客により玉貸操作が行なわれた場合に、カードID及び装置IDを含む玉貸要求データをカード管理装置40に送信する。この玉貸要求データへの応答として玉貸許可データを受信したならば、データ管理部17aは、所定数の玉数を遊技機20の遊技球に加算させることで払出処理を行う。
また、データ管理部17aは、遊技客により持玉再プレイ操作が行なわれた場合に、カードデータ16bに示された持玉数から所定数を減算し、対応する玉数を遊技機20の遊技球に加算させることで払出処理を行う。
また、データ管理部17aは、遊技客によりカード返却操作が行なわれた場合に、カードID、装置ID並びに持玉数を含む持玉加算要求データをカード管理装置40に送信して、カードデータ16bの持玉数をゼロにクリアした後、カード排出通知データをカード管理装置40に送信し、カードを排出する。
また、データ管理部17aは、一般カードの持玉とプリペイド価値が0になった場合には、カードデータ16bのカードIDを含む一般カード使切データをカード管理装置40に送信する。
なお、データ管理部17aは、持玉再プレイ操作に基づく遊技球の払出処理(持玉再プレイ)を行った場合には、遊技球に加算した玉数を持玉再プレイ玉数としてカード管理装置40に通知することができる。同様に、移行要求に基づく持玉への加算(計数)を行った場合には、持玉に加算した玉数を計数玉数としてカード管理装置40に通知する。その詳細な説明については後述するが、持玉再プレイ玉数や計数玉数の通知は、カード管理装置40に遊技の履歴として蓄積され、遊技球の収支の集計に用いられる。
また、データ管理部17aは、ワゴン賞品交換が行われた場合には、賞品に対応する持玉数をカードデータ16bに示された持玉数から減算する。そして、カードデータ16bのカードIDを含むワゴン賞品交換データをカード管理装置40に送信することで、ワゴン賞品交換を行った旨を通知する。ここで、ワゴン賞品交換とは、従業員が飲み物やタバコ等の賞品を携行して遊技店内を回り、遊技客が遊技を継続しながら賞品と持玉とを交換できるようにするサービスである。
遊技設定処理部17bは、表示操作部13に対し、自装置状態データ16aの遊技設定に設定された現在の遊技種に対応するレートを表示するとともに、遊技客によるレートの選択を受け付ける設定がされている場合は、表示操作部13に対して選択可能なレートを表示する。遊技客が所望のレートを選択すると、遊技設定処理部17bは、選択されたレートに対応する遊技種により自装置状態データ16aの遊技設定を更新する。一方、遊技客によるレートの選択を受け付ける設定がされていない場合は、遊技中には選択可能なレートは表示されない。この場合、従業員によるリモコン操作等を受け付け、認証を行ったことを条件として、選択可能なレートが表示される。従業員がレートを選択すると、遊技設定処理部17bは、選択されたレートに対応する遊技種により自装置状態データ16aの遊技設定を更新する。また、この場合、カード管理装置40等の上位装置から遊技種の選択を指示する信号があった場合には、選択可能なレートを表示することなく、指示された遊技種により自装置状態データ16aの遊技設定を更新する。
カードデータ通知部17cは、遊技の開始時に、カードデータ16bのカードIDを遊技機20に通知する処理部である。遊技機20は、通知されたカードIDを遊技球と対応付けて管理し、遊技球がゼロとならない限りカードIDの変更を禁止する。
したがって、遊技客が一般カード又は会員カード(すなわち、持玉やプリペイド価値が関連付けられたカード)を台間カード処理機10に挿入して遊技を開始した場合には、カードデータ通知部17cは、挿入されたカードのカードIDを遊技球に対応付ける識別情報として遊技機20に通知することになる。
また、遊技客が入金及び玉貸操作により遊技を開始した場合には、カードデータ通知部17cは、自装置の内部にストックしていたカードから読み出されたカードIDを遊技球に対応付ける識別情報として遊技機20に通知することになる。
設定/レート変更禁止処理部17dは、権限を有する従業員の設定/レート変更操作が行われたとき、持玉データ16c及び遊技球データ16dより遊技機20に持玉及び遊技球が存在する場合に、持玉及び遊技球が0になるまで設定/レート変更を禁止する処理部である。持玉及び遊技球を0にする操作としては、遊技機20に設けられた計数ボタン21を、持玉及び遊技球が0になるまで押し続ける場合等が用いられる。
次に、図2に示したカード管理装置40の構成について説明する。図5は、図2に示したカード管理装置40の構成を示す機能ブロック図である。図5に示すように、カード管理装置40は、表示部41、入力部42、外部ネットワーク通信部43、店舗ネットワーク通信部44、記憶部45及び制御部46を有する。
表示部41は、液晶ディスプレイ装置等の表示デバイスである。入力部42は、キーボードやマウス等の入力デバイスである。外部ネットワーク通信部43は、遊技店外のネットワークを介してデータ通信するためのインタフェース部である。店舗ネットワーク通信部44は、遊技店内において通信回線を介して島コントローラ30、会員管理装置50、賞品管理装置60及び精算機80とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部45は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、遊技種設定データ45a、カード管理データ45b、装置管理データ45c及び設定/レート管理データ45dを記憶する。
遊技種設定データ45aは、貸出レート及び表示名を遊技種に関連付けたデータである。カード管理データ45bは、プリペイド価値と、各遊戯種の持玉数と、該カードが挿入されている台間カード処理機10の装置IDを示す使用先装置IDとをカードIDに関連付けたデータである。装置管理データ45cは、遊技店に配置された装置に関するデータである。この装置管理データ45cは、台間カード処理機の装置ID、台間カード処理機10のアドレス、設置場所、併設された遊技機の遊技機ID及び機種データを含む。設定/レート管理データ45dは、遊技機毎の設定及びレートを管理するためのデータである。
制御部46は、カード管理装置40の全体を制御する制御部であり、遊技種設定管理部46a、カード管理部46b、装置管理部46c及び設定/レートデータ管理部46dを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、遊技種設定管理部46a、カード管理部46b、装置管理部46c及び設定/レートデータ管理部46dにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
遊技種設定管理部46aは、遊技店において使用される遊技種と、レートと、表示名とを対応付けて遊技種設定データ45aとして管理する処理部である。
カード管理部46bは、カード管理データ45bの管理を行う処理部である。具体的には、カード管理部46bは、台間カード処理機10からカード挿入通知データを受信した場合には、カード挿入通知データに示されたカードIDの使用先装置IDを、同じくカード挿入通知データに示された装置IDとする。また、カード挿入通知データに示されたカードIDに関連付けられたプリペイド価値と各レートの持玉数とを価値データとして台間カード処理機10に通知する。また、挿入されたカードが会員カードである場合には、会員管理装置50に対してカード挿入通知データを送信する。カード管理部46bは、台間カード処理機10から持玉減算要求データを受信した場合に、持玉減算要求データに示されたレートの持玉数をゼロにクリアする。
また、カード管理部46bは、台間カード処理機10からカードIDを含む玉貸要求データを受信した場合に、該カードIDに関連付けられたプリペイド価値が所定値以上であるか否かを判定する。プリペイド価値が所定値以上である場合には、カード管理部46bは、カード管理データ45bに記憶されるプリペイド価値から所定値を減算して、台間カード処理機10に更新後のプリペイド価値を含む玉貸許可データを送信する。一方、プリペイド価値が所定値未満である場合には、カード管理部46bは、台間カード処理機10に玉貸不可データを通知する。
また、カード管理部46bは、台間カード処理機10から投入された貨幣の金額、カードID及び装置IDを含む入金通知データを受信したならば、該カードIDに関連付けられたプリペイド価値に入金通知に示された金額分のプリペイド価値を加算する。
また、カード管理部46bは、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求データを受信した場合には、該貯玉再プレイ要求データを会員管理装置50に転送する。また、貯玉再プレイ要求データに対する会員管理装置50からの応答データについても、台間カード処理機10に転送する。
また、カード管理部46bは、持玉加算要求データを受信したならば、該当するレートの持玉数に持玉加算要求データに含まれる持玉数を加算する。また、カード管理部46bは、カード排出通知データを受信したならば、該カードIDの使用先装置IDを消去する。
また、カード管理部46bは、賞品管理装置60からカードIDを受信したならば、このカードIDに対応づけられた各レートの持玉数を賞品管理装置60に対して通知する。また、カード管理部46bは、精算機80からカードIDを受信したならば、このカードIDに対応づけられたプリペイド価値を精算機80に対して通知する。
装置管理部46cは、装置管理データ45cの管理を行う処理部である。装置管理部46cは、台間カード処理機10から取得した装置ID、台間カード処理機10のアドレス、設置場所及び遊技機IDに基づいて、装置管理データ45cの生成と更新とを行う。
また、装置管理部46cは、台間カード処理機10からカード挿入通知データを受信した場合には、装置管理データ45cを参照して、送信元の台間カード処理機10に対応する遊技機IDを特定する。そして、特定した遊技機IDを含めてカード挿入通知データを会員管理装置50に送信する。
同様に、装置管理部46cは、台間カード処理機10からカード排出通知データを受信した場合には、装置管理データ45cを参照して、送信元の台間カード処理機10に対応する遊技機IDを特定する。そして、特定した遊技機IDを含めてカード排出通知データを会員管理装置50に送信する。
また、装置管理部46cは、台間カード処理機10から入金通知データを受信した場合には、装置管理データ45cを参照して、送信元の台間カード処理機10に対応する遊技機IDを特定する。そして、特定した遊技機IDを含めて入金通知データを会員管理装置50に送信する。
設定/レートデータ管理部46dは、遊技機毎の設定及びレートの管理データの管理を行う処理部である。設定/レートデータ管理部46dは台間カード処理機10から取得した設定及びレートデータに基づいて、設定/レート管理データ45dの生成、更新を行う。
また、設定/レートデータ管理部46dは、各遊技機20の設定及びレートが変更された場合などに、台間カード処理機10より変更に伴う設定/レートデータの通知を受ける。この場合に、設定/レートデータ管理部46dは、変更された設定/レートデータを参照して、設定/レート管理データ45dの更新を行う。
次に、図5に示したカード管理装置40の記憶部45が記憶するデータの一例について説明する。図6は、カード管理装置40の記憶部45に記憶されるデータの一例を説明するための説明図である。
図6(a)に示す遊技種設定データ45aは、遊技種名「玉1」に対し、レート「4円」及び表示名「4パチ」を関連付けている。また、遊技種設定データ45aは、遊技種名「玉2」に対し、レート「2円」及び表示名「2パチ」を関連付けている。また、遊技種設定データ45aは、遊技種名「玉3」に対し、レート「1円」及び表示名「1パチ」を関連付けている。
図6(b)に示すカード管理データ45bでは、カードID「1001」にプリペイド価値「2500」と、玉1の持玉数「1500」と、玉2の持玉数「2300」と、玉3の持玉数「0」とが関連付けられている。すなわち、カードID「1001」のカードは、台間カード処理機10に挿入されておらず、持玉の管理がカード管理装置40により行われている。
また、図6(b)に示すカード管理データ45bでは、カードID「1002」にプリペイド価値「500」、各レートの持玉数「0」、使用先装置ID「3004」が関連付けられている。すなわち、カードID「1002」のカードは、装置ID「3004」の台間カード処理機10に挿入されており、持玉数については台間カード処理機10に管理が移っている。このため、各レートの持玉数はゼロである。
また、図6(b)に示すカード管理データ45bでは、カードID「2002」にプリペイド価値「2000」、各レートの持玉数「0」、使用先装置ID「3001」が関連付けられている。すなわち、カードID「2002」のカードは、装置ID「3001」の台間カード処理機10に挿入されており、持玉については台間カード処理機10に管理が移っている。このため、各レートの持玉数はゼロである。
図6(c)に示す装置管理データ45cは、ID「3001」の台間カード処理機10のネットワーク上のアドレスが「AB.CD.EF.GH」であり、設置場所が「島1−1」であり、接続された遊技機20のIDが「P001」であり、遊技種が「玉3」であり、接続された遊技機20の機種が「EV01」である状態を示している。また、この遊技機20が使用中であり、その設定値が「1」であることも示している。
図6(d)に示す設定/レート管理データ45dは、遊技機ID「P001」に設定値「1」及びレート「1円」が関連付けられ、遊技機ID「P015」に設定値「6」及びレート「4円」が関連付けられている。
次に、図2に示した会員管理装置50の内部構成について説明する。図7は、図2に示した会員管理装置50の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、会員管理装置50は、表示部51及び入力部52と接続される。表示部51は、液晶パネルやディスプレイ装置等であり、入力部52は、キーボードやマウス等である。
また、会員管理装置50は、外部ネットワーク通信部53と、店舗ネットワーク通信部54と、記憶部55と、制御部56とを有する。外部ネットワーク通信部53は、遊技店外のネットワークを介してデータ通信するためのインタフェース部である。店舗ネットワーク通信部54は、遊技店内の通信回線を介して賞品管理装置60及びカード管理装置40等とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部55は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、会員管理データ55a、遊技種設定データ55b、賞品マスタ55c、稼働データ55d、集計データ55e及び時間外遊技データ55fを記憶する。
会員管理データ55aは、会員に対して発行した会員カードのカードIDに対し、氏名、貯玉、携帯IDm、住所、電話番号等を関連付けたデータである。遊技種設定データ55bは、遊技種に対してレート及び表示名を関連付けたデータである。賞品マスタ55cは、遊技球を賞品に交換する際に使用するデータである。
稼働データ55dは、各台間カード処理機10より送信された各遊技機IDと挿入されたカードID、各台において行われた処理、処理が行われた時刻及び各台の設定を関連付けたデータである。
集計データ55eは、稼働データ収集部56dより収集した稼働データ55dをもとに、遊技機毎に設定/レート変更が行われた前後におけるアウト玉数を関連付け、記憶したデータである。
時間外遊技データ55fは、当営業日に、設定/レート変更時刻、残っている遊技球、当営業時間外に打ち出されたアウト玉及びセーフ玉を関連付けたデータである。
制御部56は、会員管理装置50を全体制御する制御部であり、会員管理部56a、賞品マスタ管理部56b、カード処理履歴管理部56c、稼働データ収集部56d及び集計処理部56eを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、会員管理部56a、賞品マスタ管理部56b、カード処理履歴管理部56c、稼働データ収集部56d及び集計処理部56eにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
会員管理部56aは、会員管理データ55aの管理を行う処理部である。会員管理部56aは、カード管理装置40及び賞品管理装置60と通信して、カードIDに関連付けられた貯玉の残高を更新する。また、会員管理部56aは、会員登録要求を受け付けた場合には、会員管理データ55aに会員を追加する更新を行う。
ここで、会員管理部56aによる貯玉再プレイ処理について説明する。会員管理部56aは、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求データを受信したならば、該貯玉再プレイ要求データ内のカードIDに関連付けられた貯玉のうち、払出先のレートの貯玉の残高を払出単位数だけ引落し、貯玉再プレイの遊技球数を再計算する。そして、減算後の残高と貯玉再プレイの遊技球数とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
賞品マスタ管理部56bは、賞品マスタ55cを管理する処理部である。賞品マスタ管理部56bは、賞品マスタ55cの更新が行われたならば、遊技店内の賞品管理装置60に賞品マスタ55cを配布する。
カード処理履歴管理部56cは、入金、カード挿入、カード排出などの台間カード処理機10の動作の履歴と、賞品管理装置60、精算機80、島コントローラ30などによる動作の履歴を蓄積する処理部である。
具体的には、カード処理履歴管理部56cは、カード管理装置40からカード挿入通知データ、カード排出通知データ、入金通知データ及び一般カード使切データを受信した場合に、時刻、遊技機ID、カードIDなどと処理の内容とを対応付けて稼働データ55dに追加する。
稼働データ収集部56dは、台間カード処理機10より、各遊技機20における稼働データを収集する処理部である。具体的には、各遊技機20における挿入されたカードID、遊技機において実行された処理、処理が行われた時刻、各遊技機20の設定などの稼働データを収集し、各遊技機のIDとを対応付けて稼働データ55dに追加する。
集計処理部56eは、稼働データ収集部56dより収集した稼働データ55dをもとに、遊技機稼働分析に用いる集計データを作成する処理部である。具体的には、稼働データ収集部56dより収集した稼働データ55dをもとに、遊技機毎に設定/レート変更が行われた前後におけるアウト玉数などを集計し、集計データ55eに追加する
次に、図7に示した会員管理装置50の記憶部55が記憶するデータの一例について説明する。図8は、会員管理装置50の記憶部55に記憶されるデータの一例を説明するための説明図である。図8に示すように、稼働データ55dは、時刻、遊技機ID、カードID、処理及び設定値を対応付けたデータであり、入金、カード挿入、カード排出、打込玉数、賞出玉数、特賞の発生、設定の変更、遊技機20の設定値など、遊技に係る状態が時系列に示されている。
具体的には、稼働データ55dには、時刻「11:10:00」、遊技機ID「P001」、カードID「1002」、処理「カード挿入」、設定値「3」が対応付けて登録されている。また、稼働データ55dには、時刻「11:11:20」、遊技機ID「P001」、カードID「1002」、処理「打込玉数 100」、設定値「3」が対応付けて登録されている。さらに、稼働データ55dには、時刻「11:12:00」、遊技機ID「P001」、カードID「1002」、処理「賞出玉数 30」、設定値「3」が対応付けて登録されている。
また、稼働データ55dには、時刻「12:35:30」、遊技機ID「P023」、カードID「2005」、処理「カード排出」、設定値「1」が対応付けて登録されている。また、稼働データ55dには、時刻「13:20:20」、遊技機ID「P015」、カードID「1055」、処理「入金」、設定値「1」が対応付けて登録されている。さらに、稼働データ55dには、時刻「13:30:00」、遊技機ID「P015」、カードID「1055」、処理「特賞(大当り)」、設定値「1」が対応付けて登録されている。さらに、稼働データ55dには、時刻「13:40:00」、遊技機ID「P015」、カードID「1055」、処理「設定変更」、設定値「3」が対応付けて登録されている。
次に、図1に示した設定/レート変更禁止処理を行った場合における台間カード処理機10の画面表示の一例について説明する。図9は、設定/レート変更禁止処理を行った場合における台間カード処理機10の画面表示の一例を説明するための説明図である。図9に示すように、設定/レート変更禁止処理が行われたとき、台間カード処理機10の表示操作部13に、<設定変更処理>が表示される。また、台間カード処理機10に記憶された残っている持玉と遊技球数が表示される。また、「持玉/遊技球があるので変更できません。遊技球が0になるまで計数してください。」という画面が表示される。
次に、図1に示した権限を有する店舗における従業員が遊技機20の設定/レート変更処理を行う場合の処理手順について説明する。図10は権限を有する従業員が遊技機20の設定/レート変更処理を行う場合の処理手順を示すフローチャートである。図10に示すように、台間カード処理機10はその権限を有する従業員による設定/レート変更操作が行われるまで通常処理を行い(ステップS101;No)、従業員の設定/レート変更操作が行われたとき(ステップS101;Yes)、遊技機20に遊技球が残っていない場合(ステップS102;No)は、設定/レート変更処理を行い(ステップS107)、処理を終了する。
また、遊技機20に遊技球が残っているとき(ステップS102;Yes)、台間カード処理機10は設定/レート変更禁止処理を行い(ステップS103)、台間カード処理機10の表示操作部13に計数促進報知画面を表示する(ステップS104)。この場合における設定/レート変更禁止処理として、設定変更禁止処理の場合、計数処理を検知する前に設定の変更を検知した場合はエラーダウン(計数処理を検知するまでそれ以外の処理を行わない)を行う場合などが挙げられる。また、レート変更禁止処理の場合、台間カード処理機10が直接的にレート変更の禁止処理を行う。次に台間カード処理機10は、従業員が計数ボタンを押して遊技球を0にし、カード返却ボタンを押す等の操作により、遊技球及び持玉が0になるまで待機状態になり(ステップS105;No)、持玉及び遊技球が0になったとき(ステップS105;Yes)、台間カード処理機10は設定/レート変更禁止処理を解除処理し(ステップS106)、従業員により設定/レート変更処理を行い(ステップS107)、処理を終了する。
次に、設定/レート変更処理を、営業日をまたいだ営業時間外に実行する場合において、営業時間外の遊技球が存在する場合について説明する。また、遊技機20は営業時間外の遊技球でプレイされた場合、エラーダウンされる。図11は、当日以外の遊技球でプレイされた時間外遊技データ55fの一例である。図11に示すように、当営業日に、設定/レート変更時刻、残っている遊技球、当営業日外で打ち出されたアウト玉及びセーフ玉を関連付けて会員管理装置50の記憶部に記憶される。
具体的には、「2019年4月1日」の営業日において、設定変更時刻である「23:45」、残っている遊技球である遊技球「90」玉、打ち出されたアウト玉「15」玉及びセーフ玉「5」玉が関連付けて記憶される。
次に、図7における会員管理装置50の記憶部55に記憶される遊技機毎の集計データについて説明する。図12は会員管理装置50の記憶部55に記憶される遊技機毎の集計データの一例である。図12に示すように機種名にレート毎のアウト玉及び日付を関連付けて記憶される。
具体的には、集計データ55eに、「2019年4月1日」における、機種「EV01」、1円レートにおいて「アウト玉45000玉」及び4円レートにおいて「アウト玉30000玉」を関連付けて記憶される。また、「2019年4月1日」における、機種「EV02」に、1円レートにおいて「アウト玉80000玉」及び4円レートにおいて「アウト玉12000玉」を関連付けて記憶される。
このように、本発明に係る遊技管理システムは、設定あるいはレートごとに、実績データを集計することができるため、特に機種ごとの実績データを集計する場合に、設定あるいはレートごとに実績データを集計することができ、当該機種をどのようなレート/設定で運用するかの指標を容易に得ることができる。
また、上述の実施例では会員管理装置50が稼働データを収集、管理をするように構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、パルス信号を通じて図示しないホールコンピュータが稼働データの収集、管理を行ってもよい。
また、上述の実施例では変更する権限を有する遊技店の従業員がレート変更を行うよう構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技客がレートの変更を行えるように構成してもよい。
また、上述の実施例では従業員あるいは遊技客による設定変更を行えるよう構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、稼働データ及び集計データより日時・時間帯別の推奨設定を自動で選択できるよう構成してもよい。
また、上記の各実施例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。