JP6721470B2 - 遊技場用システム - Google Patents

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Description

本発明は遊技場用システムに関する。
遊技機における通常状態時の出率であるベースは遊技機の状態を知る上で重要な指標であり、例えば特許文献1では、入賞口毎に出力される遊技信号を入力して入賞口毎に払出玉数を管理することが提案されている。
特開2001−232003号公報
さて、この度、当局の指導等により、遊技機を設置する際には入賞口毎に基準となる入賞率や払出玉数を示す説明書を遊技場へと提示することが義務付けられており、この基準となる入賞率に遠く及ばない入賞率となる入賞口がある状態で営業していると当局からの指導が入り、場合によっては営業停止となる虞すらある。
しかしながら、遊技機からは特許文献1の様に入賞口毎に入賞信号が出力されるわけではなく、現状では始動口等の特定の入賞口のみが入賞信号の出力対象となっており、入賞信号が出力されない入賞口の入賞率が意図せず問題となる入賞率となっていることを把握することが難しく、当局の突然の検査により指導が入る虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、入賞信号が出力されない入賞口についても、入賞状況が問題のある状態になっていないかを把握可能な遊技場用システムを提供することにある。
請求項1の発明によれば、入力信号が出力されない第2入賞口についても、第2入賞口全体の入賞情報として第2入賞情報を管理可能となり、その入賞状況が問題となっていないかを把握可能となる。
一実施形態における遊技場用システムの全体構成を示す図 遊技機の正面図 遊技機の説明書の要約(その1) 遊技機の説明書の要約(その2) 素データ一覧を示す図 遊技情報集計を示す図 許容値を特定するための説明図(その1) 許容値を特定するための説明図(その2) 他入賞率許容値の演算例を示す図(その1) 他入賞率許容値の演算例を示す図(その2) 通常時の各入賞口許容判定を示す図 甘中の各入賞口許容判定を示す図 総合の各入賞口許容判定を示す図 異なる機種の遊技機の正面図 遊技機の説明書の要約(その1) 遊技機の説明書の要約(その2) 素データ一覧を示す図 遊技情報集計を示す図 通常時の各入賞口許容判定を示す図 甘中の各入賞口許容判定を示す図 総合の各入賞口許容判定を示す図
以下、一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、遊技場用システムの全体構成を示している。遊技場内には多数の遊技機1が設置されており、各遊技機1に対応して遊技装置2が設置されている。これら遊技機1、遊技装置2は2台ずつ中継装置3と接続されており、中継装置3はLAN4を介して管理装置5(第1設定手段、入力手段、遊技情報特定手段、第2設定手段、第2入賞情報特定手段、出力手段、判定手段)と接続されている。遊技場にはPOSや残高精算機(何れも図示せず)も設置されており、これらPOSや残高精算機もLAN4を介して管理装置5と接続されている。尚、図1では図示を省略したが、実際には例えば数百台の遊技機1が管理装置5の管理対象となっている。
管理装置5は、遊技場内の例えば事務室等に設置されており、遊技場の管理者が操作するキーボード6、モニタ7、プリンタ(図示せず)等が接続されている。管理装置5は、遊技機側(遊技機1、遊技装置2等)から出力される遊技信号を入力することで、遊技機1毎の遊技データ、会員登録された会員毎の個人データ、遊技機1や遊技装置2等の稼動状態等を管理する。
遊技機1は、CR(カードリーダ)パチンコ遊技機であり、図2に示すように、盤面8に玉(遊技媒体)を発射する発射装置を構成する操作ハンドル9、玉を貯留可能な上皿10、下皿11を有すると共に、盤面8に、液晶表示部12、普図入賞口13、始動口14(第1入賞口)、始動口15(第1入賞口)、入賞口16〜18(第2入賞口)、大入賞口19を有する。
遊技機1は以下に示すように動作する。
(1)始動口14は入賞率が変動しない入賞口(所謂ヘソ入賞口)であり、始動口15は入賞率が変動する入賞口(所謂電チュー)である。各始動口14,15への入賞(始動入賞)に応じて大当り抽選を行い、抽選結果を液晶表示部12にて行う図柄変動にて報知し、その変動結果に応じて大当りとなる。
(2)図柄変動中に始動入賞した場合には所定の保留上限値(例えば各4つ)まで図柄変動を累積的に保留し、図柄変動終了後に保留している図柄変動を開始する。尚、保留している図柄変動数(保留数)が上限値である状態で始動入賞した場合、図柄変動は保留されない。
(3)大当り抽選の当選確率(大当り確率)は1/260であり、大当りがその後確変状態(確変)となる大当り(確変大当り)となる割合である確変率は(通常状態、確変状態共に)66.6%である。大当りが発生すると対応するラウンド(R)分だけ大入賞口19を開放する。
(4)対応するラウンドも大当り抽選と同様に抽選され、その振分率は始動口14に入賞した場合は4Rが55%であり、15Rが45%であるが、始動口15に入賞した場合は4Rが10%であり、15Rが90%であり、入賞に応じた図柄変動の保留消化優先順位は始動口14よりも始動口15の方が高く設定されている。尚、1Rの上限入賞数は9個であり、上限開放期間は30秒であり、上限入賞数又は上限開放期間の何れかが満たされた場合に1Rを終了する。
(5)確変中は大当り確率が1/74に向上すると共に、各始動口14,15への入賞率が高くなる時短状態(時短)になる。尚、確変は次回大当りまで継続するので、大当り後に大当りでも確変でもない状態である通常遊技状態(通常状態)となる大当り(通常大当り)が発生するまで継続し、その後は所定数(例えば100回)の図柄変動を行うまで時短状態となり、その後に通常状態となる。
(6)始動口15は普図入賞口13への入賞に応じて変動する普通図柄(普図)が当りとなった場合に入賞率の高い開放状態となる。この場合、普図1回の変動時間は通常状態では30秒であり時短状態では3秒となる。又、開放時間は通常状態では0.3秒であり時短状態では5秒となる。即ち、時短状態では通常状態と比較して普図変動時間が短くなる一方、開放時間は長くなることで始動口15の入賞率が高くなる。以上は機種Aを例にして説明したが、例示した値は例えば機種Bであれば大当り確率やラウンドの振分が異なる等、機種に応じて様々な仕様となる。
遊技機1及び当該遊技機1に付設された周辺機器は、遊技者による玉の打ち込みや各始動口14,15への始動入賞等の遊技の進行に伴って、以下に示す遊技信号を出力する。
アウト信号=消費玉を回収するアウトBOXから出力される消費価値(アウト)を特定可能な信号(稼動信号)である。消費(使用、打込、回収)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。尚、遊技機1から出力される信号でも良い。
セーフ信号=遊技機1から出力される入賞付与価値(セーフ)を特定可能な信号である。払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。また、玉を実際に払出した際に出力される実セーフ信号と、入賞に応じて払出が予約された場合に出力される入賞セーフ信号とがあるが、入賞から出力までのタイムラグを極力省くため後者を採用することが望ましい。
スタート信号=遊技機から出力される始動入賞により変動(作動)する液晶表示部(役物)におけるスタート処理(図柄変動、役物作動、単位遊技)、及びスタート(スタート処理数)を特定可能な信号。図柄変動確定時に出力されるので信号入力に応じてスタート処理を特定する。
始動入賞信号=遊技機から出力される始動口14,15へ入賞したことを特定可能な信号。始動口14、始動口15にて区別して出力される始動入賞、及び始動入賞数を特定可能な信号。始動入賞時に出力されるので信号入力に応じて始動入賞を特定する。本実施形態では始動口14及び始動口15の各始動数を始動入賞信号にて特定しているが、スタート信号により特定しても良い。
大当り信号=遊技機から出力される大当り期間を特定可能な信号。大当り中にレベル出力される状態信号なので大当り信号入力中を大当り中として特定する。
特別状態信号=遊技機から出力される特別状態(甘中、有利状態)を特定可能な信号。始動口15の入賞率が向上する特別状態中(時短中)にレベル出力される状態信号なので、特別状態信号入力中を特別状態中として特定する。尚、大当り確率が向上する確変中にレベル出力される状態信号(確変信号)であっても良い。また、大当り信号と特別状態信号のいずれも入力していない期間を通常状態として特定する。
遊技装置2は、所謂各台計数機能付の貸出機であり、図1に示すように、遊技機1の遊技状態を示す状態表示灯20、貨幣(遊技者の貨幣価値、有価価値)が投入される貨幣投入口21、遊技者からの操作入力を受付けると共に遊技の進行に伴って残高や持玉のような貸出処理等に関する情報や、図柄変動回数(スタート回数)や大当り確率等の遊技データを表示するタッチパネル式の液晶表示部22、持玉(遊技者が遊技により獲得した遊技価値である獲得価値、有価価値、会員であれば貯玉も含む)を払出すための払出釦23、払出された玉が通過する払出ノズル24、一般カードや会員カード(記録媒体)が挿入されるカード挿入口25、遊技機1の下皿11の下方に位置する着脱可能な計数受皿26等を有する。
遊技装置2は、以下に示すように動作する。
(1)貨幣を受付けると(貨幣受付処理)、遊技機1と遊技装置2との双方に入金額を残高に加算して表示し、残高がある状態で遊技機1の貸出釦(図示せず)が押下されると(貸出操作)、貸出1単位(例えば500円)分の貸出玉(対価付与価値)を遊技機1から払出し(対価付与処理)、レートに応じた対価分を残高から引落とす(減算する)。尚、貨幣は複数回の対価付与処理の対応分を受付可能である(例えば1万円まで)。
(2)遊技機1の下皿11から落下した玉を計数受皿26により受けると、その受けた玉を計数して持玉として特定し、その持玉を対価とした払出しも可能とする。払出釦23が押下されると(持玉の再プレイ操作、付与操作)、対価額単位(例えば500円)分の持玉を払出ノズル24から払出し(持玉の再プレイ処理、所定の遊技価値を対価として遊技者へ遊技価値を付与する付与処理)、その対価分(払出した玉数と同数)を持玉から引落とす(減算する)。払出ノズル24から払出された玉は上皿10に貯まる。
(3)残高や持玉が残存する状態で遊技機1の返却釦(図示せず)が押下されると(発行操作)、ストックしている残高や持玉を特定可能な一般カードを発行する(獲得価値を対応付けた記録媒体を発行する発行処理)。尚、残高のみや持玉の一部を発行対象とする分割発行も可能で、分割発行する場合は持玉の内、分割発行したい分の持玉を指定する発行操作を行うことで、指定分の持玉が対応付けられた一般カードが発行され、その残りについては分割発行前同様に貸出処理や再プレイ処理の対価とすることが可能である。
(4)遊技場の会員となった遊技者に配布される会員カードも受付可能であり、会員カードに対して一般カードと同様に持玉や残高を対応付け可能である。但し、残高は一般カードと同様に会員カードに残高情報が書込まれるが、持玉は会員カードに持玉情報が書込まれずに管理装置5にて会員カードのIDである会員IDと対応付けて管理され、会員IDが対応付けられると貯玉として特定される。即ち、遊技者の獲得価値として会員IDに対応付けられた獲得価値が貯玉となり、未対応の獲得価値が持玉となる。貯玉は払戻しや景品交換等を当日も含めて翌日以降でも可能とするが、持玉は払戻しや景品交換等を当日限りのみで可能とする等、貯玉と持玉とでは有効期限が設けられる等の性質の違いがある。
(5)中継装置3とのシリアル通信により管理装置5にて貨幣受付処理や対価付与処理、残高や持玉、貸出玉数、払戻玉数、入金額、計数玉数や貸出玉数や貸出玉の対価となる売上額、及び一般カードの受付けや発行処理等の各種情報を特定可能とするが、これらをパルス信号(例えば入金1000円毎に1パルス、売上100円毎に1パルス等)にて特定可能としても良い。尚、貸出処理上の通信については中継装置3を介さずに遊技機1と遊技装置2との間で直接行っても良い。
図3及び図4は、図2に示す機種Aについて遊技機メーカが遊技場へと提示する遊技機1の説明書を要約したものである。
図3は入賞口毎の1入賞当りの賞球と、設計値(以下、基準入賞数)(1分(=アウト100相当)当りの入賞数であり、3.0とは入賞率3.0%を示す))とを、通常時と確変や時短等の甘中とに区分した入賞数を示している。
図4は通常時と甘中とに区分した基準となる払出玉数(1分当りの払出玉数なので、38.5であれば出率38.5%(以下、基準出率)を示す)の範囲を示している。
尚、所謂普図入賞口13や大入賞口19についても同様の説明書が存在するが、本発明と関連性がないので、説明等を省略する。
図3及び図4によると、通常時の各入賞口16〜18の基準入賞率は入賞口16が3%、入賞口17が2%、入賞口18が0.2%、始動口14が6%、始動口15が0.3%であり、賞球を勘案した各入賞口の基準出率は入賞口16が3.0%×4=12%、入賞口17が2%×5=10%、入賞口18が0.2%×6=1.2%、始動口14が6%×3=18%、始動口15が0.3%×3=0.9%で、合計基準出率は12%+10%+1.2%+18%+0.9%=42.1%となる。
この合計基準出率に対して図4のように38.5%〜47.1%の基準範囲が設定されるので、基準出率に対する基準範囲の比率は38.5%÷42.1%〜47.1%÷42.1%=91.4%〜111.9%となる。
さて、管理装置5は、後述するように遊技機1の素データから入賞口16〜18の入賞状況を示す入賞情報が異常であるか否かを判定する判定処理を実行する機能を備えており、その機能を有効とするために図3の内容を管理装置5に設定する。この場合、第1入賞口である始動口14,15に関する情報が第1設定情報に相当する。また、第2入賞口である入賞口16〜18が管理対象となる入賞口である管理第2入賞口にも相当し、これらの入賞口16〜18に関する情報が第2設定情報に相当する。
図5は機種Aの素データ一覧を示しており、次の各項目が設定されている。
アウト=アウト信号により特定される遊技機にて消費された遊技玉数(消費価値)
セーフ=セーフ信号により特定される遊技機への入賞に応じて付与された遊技玉数(入賞付与価値)
入賞S1=第1始動入賞信号により特定される遊技機における始動口14(ヘソ)の入賞回数
尚、以下も含め「甘中」とは時短などの特別状態期間に対応した遊技情報を示す。
入賞S2=第2始動入賞信号により特定される遊技機における始動口15(電チュー)への入賞回数
大当り数=大当り信号により特定される大当り数
「通常」は通常時に発生した大当り数で所謂「初当り」数を示す。
Tアウト〈Tセーフ〉=大当り中、及び甘中、即ち特賞中のアウト〈セーフ〉
T1アウト〈T1セーフ〉=大当り中のアウト〈セーフ〉
尚、例示していないがスタート信号に応じた図柄変動数や売上額等も管理対象としているが、本発明に余り関与しない遊技情報については例示を省略している。
また、「平均」は機種Aを対象とした遊技機平均である。
図6は機種Aの遊技情報集計を示しており、次の各項目が設定されている。
ベース=状態(通常、甘中、総合)別の出率で、「通常」はBセーフ÷B0、「甘中」はBセーフA÷B0A、「総合」は(総合セーフ÷総合アウト)である。
ここで、「総合」とは通常と甘中とを総合した状態であり、以下も含め通常中のアウトであるB0はアウト−Tアウト、通常中のセーフであるBセーフはセーフ−Tセーフ、総合のアウトである総合アウトはアウト−T1アウト、甘中のアウトであるB0AはTアウト−T1アウト、甘中のセーフであるBセーフAはTセーフ−T1セーフ、総合のセーフである総合セーフはセーフ−T1セーフにて特定しているが、B0、Bセーフ、B0A、BセーフA、総合アウト、総合セーフを素データとして特定しても良い。
S%1、S%2=状態別のアウトに対する始動入賞の割合(始動入賞率)で、S%1は始動口14、S%2は始動口15が対象となり、状態別の入賞S÷状態別のアウトである。
尚、入賞Sは各々対応する始動口入賞となり、例えばS%1なら入賞S1となる。
出率=アウトに対するセーフの割合(払出率)で、セーフ÷アウトである。
通常比率=基準となる遊技情報を対象とした総合に対する通常の割合を示したもので、図6では基準となる遊技情報としてアウトを採用しており、通常アウト÷総合アウトにて演算する。
基準他入賞率=信号入力により入賞状況を特定できない入賞口(以下、他入賞口(機種Aであれば入賞口16〜18))の入賞(以下、他入賞)を対象とした基準入賞数分の入賞率を得た場合の合計の入賞率で、図3の説明書における基準入賞数(設計値)により特定し、同一機種であれば同一の数値となる。例えば機種Aであれば入賞口16の基準入賞率+入賞口17の基準入賞率+入賞口18の基準入賞率=3%+2%+0.2%=5.2%となる(基準全体入賞率)。
基準他賞球=基準入賞率を得た場合の全他入賞口を対象とした1入賞当りの平均賞球数で、図3の様に設定した基準入賞数と賞球数とにより特定し、同一機種であれば同値となる。つまり、基準他賞球(基準入賞情報)=各他入賞の基準入賞率×賞球の合計(基準全体入賞率分の出率)÷基準他入賞率となるので、機種Aであれば(入賞口16の基準入賞率×賞球数+入賞口17の基準入賞率×賞球数+入賞口18の基準入賞率×賞球数)÷基準他入賞率(基準全体入賞率)=(3%×4+2%×5+0.2%×6)÷5.2%=4.46となる(基準全体単位付与価値)。機種Aでは他入賞については通常と甘中とが同じ基準入賞率なので状態別には特定していないが、第2実施形態で説明する機種Cのように状態別に特定しても良い。
BYmin=状態別のアウトに対する他入賞分のセーフの割合(他入賞分の出率)で、セーフから入賞数を特定可能な各始動口14,15の入賞率×賞球数を除いた除外セーフが他入賞分のセーフとなるので、状態別に特定した除外セーフ÷状態別のアウトにより特定する(除外出率)。尚、以下では通常中のBYminを通常BYmin、甘中のBYminを甘中BYmin、総合のBYminを総合BYminと言う等、他の遊技情報も含め、データ項目の前に状態を示して、状態別の遊技情報を区別して説明する。
他入賞率=状態別のアウトに対する他入賞口全てを対象とした入賞率で、状態別のBYmin÷基準他賞球を演算した演算値である(第2入賞情報)。
図7及び図8は、図5及び図6のように特定した遊技情報を利用して他入賞についての許容値を機種Aと、後述するように入賞口16〜18の入賞率及び賞球が機種Aと異なる機種Bとについてそれぞれ特定するための説明図であり、次の各項目が設定されている。
B0〜基準他入賞率、通常他入賞率=実績値等で、機種Aであれば図5及び図6の値から特定する。
基準他入賞数=B0に対して基準他入賞率が得られる他入賞数で、B0×基準他入賞率により示される値である。
他入賞標準偏差=他入賞数が正規分布した場合の他入賞数に対する標準偏差で、(基準他入賞数×(1−基準他入賞率))の正の平方根により示される値である。本実施形態でいう標準偏差は、平均値との乖離の大きさを示す一般的なものと同様に、試行回数を示すアウトが大きくなるほど大きくなる性質を有し、アウトに応じて得られる他入賞数のばらつきの度合い(集束度合い)を表している。尚、標準偏差について、本実施形態は上記数式を採用しているが、アウトの大きさに応じて得られる他入賞数の収束度合いを表す指標であれば、どの様な算出方法でも良い。
他入賞数許容値(許容情報)=他入賞標準偏差に基づいて95%の割合で取り得る他入賞数の許容値で、基準他入賞数±1.96×他入賞標準偏差により示される値である。尚、95%や1.96という値はテストデータに基づく経験値であり、任意に設定するようにしても良い。
他入賞率許容値=他入賞数許容値に基づく他入賞率の許容値で、他入賞数許容値÷B0により示される値である。
ここで、B0等の実績値は機種Aについては図5及び図6から抽出、或いは演算した値を示し、機種Bについては機種Aと同様の値が得られたと仮定した場合の値を示している。よって、図7と図8とのB0と通常BYminを同値としている。
図7及び図8ではアウト(B0、程度情報)に基づき他入賞率が取り得る(許容される)上限と下限とを特定し、その上限と下限との範囲外となる通常他入賞率が、下限を下回る場合は緑(図中に右斜線で示す)、上限を上回る場合は赤(図中に左斜線で示す)にて識別している。
図7にて3番台と4番台との通常他入賞率を比較すると3番台の方が小さな値だが、3番台は許容範囲内であるものの、4番台は許容範囲を下回っている。これは4番台のアウトが3番台のアウトの3倍程度あり、3番台の収束範囲が4番台の収束範囲よりも広いためである。即ち、入賞率はアウト等の試行数に応じた収束度合いが異なることに対応するよう図7及び図8のようにしてアウトに応じて異なる許容範囲を特定している。
次に機種Bについて説明する。機種Aは他入賞口となる入賞口16〜18の基準入賞率が3%,2%,0.2%であり、賞球は4,5,6であったが、機種Bでは入賞口16〜18の基準入賞率が7%,2%,0.2%であり、賞球は2,4,6となる機種を想定している。即ち、入賞口16は入賞率が高まる様に配置されている一方、入賞口16,17の賞球数が機種Aとは異なる遊技機を想定している。
よって、機種Aの基準他入賞率と基準他賞球とは5.2%と4.46だったが、機種Bでは9.2%と2.52となり、機種Aとスペック上の通常BYminがほぼ同じとなるが、例えば台番3に対応する台番13や台番5に対応する台番15では、通常他入賞率が機種Aであれば範囲内となるものの、機種Bでは範囲外となる。このように出率(BYmin)を参照するだけでは異常である旨が把握できない場合でも、基準他入賞率によれば異常である旨が把握できる場合もあり、判定精度を高めることが可能となる。
図9及び図10は、図7及び図8にて説明した他入賞許容値について、他入賞が取り得る割合を変更した場合の他入賞率許容値の演算例を示している。
図9中の2重線より左側は図7の詳細を示し、取り得る割合となる許容割合が95%の場合、他入賞率許容値は図7にて示した値となり、許容係数は後述した演算式から求める。一方、図9の2重線より右側は許容割合を99.9%とした場合、図10の2重線より左側は許容割合を99%とした場合、右側は許容割合を90%とした場合の他入賞率許容値を示している。
許容割合が高い方が他入賞率許容値の範囲が広くなるので、複数段階に許容範囲を設定して各々範囲外となるかを判定することにより、例えば90%の範囲外の場合は注意1、95%の範囲外の場合は注意2、99%の範囲外の場合は注意3、99.9%の範囲外の場合は警告等、段階に応じた報知処理が可能となる。
許容割合と許容係数との関係は例えばエクセル関数であれば、許容係数=NORM.S.INV(1−(1−許容割合)/2)なる演算式を例示できるが、これ以外の演算式を用いても良いし、演算式を用いず、95%は2、90%は1.6等、対応する概算値等の数値を予め設定して採用する等、どのような方法を採用しても良い。
図11〜13は機種Aについて、状態別、且つ入賞口別に図7及び図8のような許容範囲を特定する場合の説明図である。
状態としては通常、甘中、総合に区分し、対応するアウトはB0、B0A、総合アウト(図6参照)となる。
入賞率は、図7及び図8に示した他入賞率の他に、S%1、即ち始動口14の入賞率、S%2、即ち始動口15の入賞率を採用しており、遊技信号により入賞数を特定可能な始動口14,15と、残りの他入賞について許容範囲を特定し、許容範囲から外れれば図7及び図8同様に識別対象となる。尚、実際の識別は図6の値を識別する等、他の遊技情報と比較可能な状態で識別することが望ましい。尚、いずれも図7等と同様に基準入賞率に基づく許容範囲となる。
図6を参照すると、通常時のベースは2番台と5番台とでほぼ同値だが、図11〜13を参照すると、2番台はS%1が低く他入賞率が高い一方、5番台はS%1は高いが、他入賞率は低いことが把握でき、遊技機1に何らかの不備がないかを実機を見て確認する必要がある旨を把握可能となる。
また、5番台は甘中のS%2も高いことから、合わせてS%2についても確認する必要がある旨を把握可能となる。
ここで、図13において、図3の通り、始動口15は通常時と甘中とで基準入賞率が異なることから、総合S%2の基準値(基準総合S%2)を基準通常S%2(通常時の始動口15の基準入賞率)×通常比率+基準甘中S%2(甘中時の始動口15の基準入賞率×(1−通常比率)にて特定し、通常比率により重み付けした加重平均値を基準総合S%2として許容範囲を特定している。
標準偏差を用いたアウト等の遊技情報に応じた許容範囲を例示したが、他入賞率だけでなく始動入賞率等も含め、単に基準他入賞率等のスペック上の入賞率(基準入賞率)に±20%を加算した値や乗じた値や、それらから例えばアウトが10000増加する度に1%を増減させる等アウトに応じて変動させた値、或いは図3にて説明した出率における基準範囲の比率である91.4%〜111.9%を基準入賞率に乗じた値を範囲として設定する等しても良い。
図14は機種Cの正面図である。この機種Cは機種Aとは異なり、電チュー(始動口15)が右側にあることから、通常時は機種A同様に始動口14を狙った盤面左側に玉を打ち込む所謂左打ちを行う一方、甘中は始動口15を狙った盤面右側に玉を打ち込む所謂右打ちを行う機種である。
図15及び図16は、図14に示す機種Cについての説明書を要約したものである。
入賞口の配置状況により、左打ちした場合と右打ちした場合とで入賞口16〜18の入賞率の期待値が異なることから、図15に示す様に基準入賞数が状態により異なる値となっている。
図15及び図16によると、左打ちを行う通常時の各入賞口の基準入賞率は入賞口16が3%、入賞口17が2%、入賞口18が0.5%、始動口14が6%、始動口15が0%であり、各入賞口の基準出率は入賞口16が3.0%×4=12%、入賞口17が2%×5=10%、入賞口18が0.5%×6=3%、始動口14が6%×3=18%、始動口15が0%×4=0%で、合計基準出率が12%+10%+3%+18%+0%=43%となる。
一方、右打ちを行う甘中の各入賞口の基準入賞率は入賞口16が0%、入賞口17が0%、入賞口18が4%、始動口14が0%、始動口15が16%であり、各入賞口の基準出率は入賞口16が0%×4=0%、入賞口17が0%×5=0%、入賞口18が4%×6=24%、始動口14が0%×3=0%、始動口15が16%×4=64%で、合計基準出率が0%+0%+24%+0%+64%=88%となる。
この合計基準出率に対して図16のように通常時は39%〜48%、甘中は85%〜95%の基準範囲が設定されるので、基準出率に対する基準範囲の比率は通常時が39%÷43%〜48%÷43%=90.7%〜111.6%、甘中が85%÷88%〜95%÷88%=96.6%〜108.0%となる。
図17及び図18は機種Cを対象とした図5及び図6同様の集計であるが、機種Cは機種Aとは異なり、通常と甘中とで異なる基準他入賞率となることから、基準他入賞率と基準他賞球とを状態別に管理している。
基準他入賞率や基準他賞球では「甘中」以外にも「総合」を設けており、「総合」は図11〜13の説明と同様に「通常比率」により重み付けした通常と甘中との加重平均値となる。即ち基準他入賞率の総合は、通常の基準他入賞率×通常比率+甘中の基準他入賞率×(1−通常比率)にて求め、同様に基準他賞球も通常の基準他賞球×通常比率+甘中の基準他賞球×(1−通常比率)にて求め、総合における他の基準値も同様に求めている。
図19〜21は機種Cについて、図11〜13と同様に許容範囲を特定する場合の説明図である。
機種Cでは総合におけるS%1や他入賞率についても通常時と甘中とで基準入賞率が異なることから、基準入賞数について通常比率により重み付けした加重平均値を採用した上で許容値を特定している。
このような実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
複数の他入賞口16〜18について1入賞当りの平均の賞球数と、BYminとから他入賞口全体の入賞状況を特定するので、他入賞口16〜18についても、他入賞口全体の入賞情報として他入賞率等を管理可能となり、その入賞状況が問題となっていないかを把握可能となる。
状態別に他入賞口全体の入賞状況を特定することで状態別に他入賞率等を管理するので、例えば機種Cのような状態別に他入賞率の基準値が異なるような遊技機であっても他入賞率等を適切に管理可能となる。
他入賞率等の入賞率は試行回数、即ち、アウト等に応じて収束度合いが異なるが、アウトに応じて許容値を変動可能としたため、その点を考慮した異常検知が可能となる。この場合、他入賞率が基準他入賞率と比較して異常な値となっていないかを把握可能になる。
「総合」における他入賞率を管理対象とするので、通常状態と特別状態とで他入賞口16〜18の入賞率の基準値が変わらない例えば機種Aのような遊技機について、より試行回数を多くして他入賞率等を管理可能となる。
通常比率により重み付けして「総合」の遊技情報を特定するので、通常状態と特別状態とで他入賞率の基準値が異なるような機種についても、「総合」に対応した遊技情報を把握可能となる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
遊技機に設けられる全ての入賞口を管理対象として賞球や基準入賞率を設定することを例示したが、例えば、機種Aにおける通常時の始動口15のような入賞率の低い入賞口を管理対象とせず、賞球等を設定することなく基準他賞球等の遊技情報を特定しても良い。即ち、管理第2入賞口全体とは、管理対象となる第2入賞口を適宜除外し、必ずしも遊技機に設けられる全ての第2入賞口を対象とする必要はない。
入賞情報として、入賞率及び入賞数を例示したが、いずれか一方のみを管理対象としても良いし、これ以外の入賞情報を管理対象としても良い。
第1入賞口として始動口を例示したが、始動口以外の入賞口であっても、入賞状況を特定可能な遊技信号が出力対象となれば第1入賞口として取扱えば良いし、始動口であっても入賞状況を特定可能な遊技信号が出力対象とならなければ第2入賞口として取扱えば良い。
アウトに基づいて許容値を特定することを例示したが、遊技された程度を示す程度情報であればアウト以外に入賞S1や大当り数等、他の遊技情報を採用しても良い。
許容範囲として上限と下限とを設けることを例示したが、上限だけ、或いは下限だけを設定しても良い。
図3の様な他入賞口単位の基準入賞率と賞球とを第2設定情報として設定することを例示したが、直接的に基準単位付与価値を設定したり、過去の他入賞率等を基準としたりする等、基準単位付与価値を特定可能な情報であれば、どのような情報を第2設定情報として設定しても良い。
図17等の総合の情報を特定する場合に、(1−通常比率)により特別状態の比率を間接的に特定したが、B0A÷総合アウト等により示される特別比率等の特別状態の比率を直接的に特定したり、(1−特別比率)等通常状態の比率を間接的に特定しても良い。また、許容値を特定する際の程度情報と同様にアウト以外の遊技情報を程度情報として採用しても良いし、許容値と総合の情報とを特定する場合に程度情報として異なる遊技情報を採用しても良い。
基準値との比較等として「超過」と「以上」とのいずれを採用しても良い。また、「未満」と「以下」とを含め、達しているとの表現は正負の符号が同一の基準値に対してその絶対値が「超過」或いは「以上」になるとの概念となる。
図3等の設定情報は予め設定されていれば遊技場管理者が任意に設定しても、管理装置5の製造メーカにて設定しても、外部(例えばチェーン店本部等)の管理サーバからダウンロードして設定しても良いし、実績値をそのまま設定しても良い。また、例示した全ての遊技情報は遊技信号により直接的に特定しても演算式等を利用して間接的に特定しても良い。
遊技機グループとして機種を例示したが、例えば遊技機島単位やレート単位、或いは遊技場全体の遊技機を1グループとする等、任意の遊技機グループを対象としても良い。
対象となる遊技機はパチンコ遊技機が例示出来るが、例示した以外の遊技機を対象としても勿論良い。この場合、遊技媒体を排出せずデータ上のポイントを遊技に応じて更新する所謂封入式の遊技機等も想定できるため、玉やメダル等の遊技媒体や上記ポイントを包含する遊技価値という表現を適宜使用した。また、単位遊技として大当り抽選以外に、入賞により大当りが発生するV入賞口への入賞を許容する状態とする処理、所謂ハネモノのハネ開放等を行う遊技機を対象とする等、単位遊技としてはどのような処理を採用しても良い。
通常状態、大当り、特別状態を区別可能な状態信号を例示したが、通常状態と特別状態との少なくとも一方である旨を特定可能な状態信号として、例えば大当り信号のみを採用する等、通常状態と特別状態とを区別不能な状態信号を採用しても良い。また、大当りや特別状態を区分可能な遊技機を例示したが、所謂普通機等の遊技状態として通常状態しか設けられない遊技機を対象としても良い。
管理装置5が行う処理の一部を遊技装置や中継装置等にて行っても良い。また、例示した構成を適宜設定に応じて採用するか否かを変更したりしても良いし、変形例を含む例示した構成をどのように組合わせても良いし、適宜構成を除外しても良い。
図面中、1は遊技機、5は管理装置(第1設定手段、入力手段、遊技情報特定手段、第2設定手段、第2入賞情報特定手段、出力手段、判定手段)、14,15は始動口(第1入賞口)、16〜18は入賞口(第2入賞口)である。

Claims (5)

  1. 遊技価値を消費する遊技に応じて、遊技盤面上に設けられる入賞口に入賞した場合に遊技価値を付与する遊技機であって、入賞状況を示す入賞情報を特定可能な遊技信号の出力対象となる第1入賞口と、出力対象とならない複数の第2入賞口とが前記入賞口として設けられる遊技機の遊技情報を管理する遊技場用システムであって、
    前記第1入賞口を対象として、1入賞当りに付与される遊技価値である単位付与価値を特定可能な第1設定情報を設定する第1設定手段と、
    遊技により消費された遊技価値を示すアウト、入賞に応じて付与された遊技価値を示すセーフ、及び前記第1入賞口を対象とした前記入賞情報を特定可能な遊技機側から出力される遊技信号を入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力された遊技信号、及び前記第1設定情報により、前記セーフから前記第1入賞口への入賞分のセーフである第1セーフを除いた除外セーフの前記アウトに対する割合を示す除外出率を特定可能な遊技情報を特定する遊技情報特定手段と、
    管理対象となる前記第2入賞口である管理第2入賞口全体を対象とした基準となる前記単位付与価値であり、当該管理第2入賞口全体を対象とした基準となる入賞率である基準全体入賞率にて、当該基準全体入賞率分の出率を除した値を示す基準全体単位付与価値を特定可能な第2設定情報を設定する第2設定手段と、
    前記第2設定情報、及び前記除外出率を特定可能な遊技情報によって、前記管理第2入賞口全体の入賞情報であり、前記除外出率を前記基準全体単位付与価値にて除した値を示す第2入賞情報を特定する第2入賞情報特定手段と、
    前記第2入賞情報特定手段による特定結果を出力する出力手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技場用システム。
  2. 前記遊技機は、前記第1入賞口への入賞に応じて単位遊技を実行可能であると共に、当該単位遊技の結果に応じて大当り、及び通常状態よりも遊技者にとって有利な特別状態を発生可能であり、
    前記入力手段により入力される遊技信号は、遊技機が通常状態であるか特別状態であるかを特定可能な状態信号を含み、
    前記遊技情報特定手段により特定される遊技情報は、通常状態と特別状態とに区分して前記アウト、前記セーフ、及び前記第1入賞口の入賞情報を特定可能であり、
    前記除外出率は、全体のセーフから前記第1セーフを除外した除外セーフの全体のアウトに対する割合を示すと共に、通常状態と特別状態とに区分可能であり、
    前記第2設定情報は、通常状態と特別状態とに区分して前記基準全体単位付与価値を特定可能であり、
    前記第2入賞情報は、通常状態と特別状態とに区分されることを特徴とする請求項1に記載の遊技場用システム。
  3. 前記入賞情報が異常であるか否かを判定する判定処理を行う判定手段を備え、
    前記遊技情報特定手段により特定される遊技情報は、遊技機にて遊技された程度を示す程度情報を特定可能であり、
    前記第2設定情報は、前記基準全体入賞率に対応した入賞情報である基準入賞情報を特定可能であり、
    前記第2設定手段は、前記程度情報に応じて変動可能であると共に、前記基準入賞情報を基準とした前記入賞情報の許容値を示す許容情報を設定し、
    前記判定手段は、前記許容情報と前記入賞情報とを比較することにより前記判定処理を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技場用システム。
  4. 前記遊技機は、前記第1入賞口への入賞に応じて単位遊技を実行可能であると共に、当該単位遊技の結果に応じて大当り、及び通常状態よりも遊技者にとって有利な特別状態を発生可能であり、
    前記入力手段により入力される遊技信号は、遊技機が通常状態、及び特別状態の少なくともいずれかの状態である総合状態である旨を特定可能な状態信号を含み、
    前記遊技情報特定手段により特定される遊技情報は、前記総合状態における前記アウト、前記セーフ、及び前記第1入賞口の入賞情報を特定可能であり、
    前記除外出率は、前記総合状態における全体のセーフから前記第1セーフを除外した除外セーフの前記総合状態における全体のアウトに対する割合を示し、
    前記第2設定情報は、前記総合状態に対応した前記基準全体単位付与価値を特定可能であり、
    前記第2入賞情報特定手段は、前記総合状態における前記第2入賞情報を特定することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の遊技場用システム。
  5. 前記状態信号は、遊技機が通常状態であるか特別状態であるかを特定可能な遊技信号であり、
    前記遊技情報特定手段により特定される遊技情報は、遊技機にて遊技された程度を示す程度情報と前記除外出率とを、通常状態と特別状態とに区分して特定可能であり、
    前記第2設定情報は、通常状態と特別状態とに区分して前記基準全体単位付与価値を特定可能であり、
    前記総合状態における第2入賞情報は、通常状態に対応した前記第2入賞情報と特別状態に対応した前記第2入賞情報とを、前記総合状態における前記程度情報に対する通常状態における前記程度情報の比率と、特別状態における前記程度情報の比率とにより重み付けした加重平均値を示すことを特徴とする請求項4に記載の遊技場用システム。
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