JP6752653B2 - 遊技場用システム - Google Patents
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Description
図1は、遊技場用システムの全体構成を示す概略図である。遊技場内には多数の遊技機1が設置されており、各遊技機1に対応して遊技装置2及び情報表示装置3が設置されている。これら遊技機1、遊技装置2及び情報表示装置3は、中継装置4及びLAN5を介して管理装置6(遊技情報特定手段、シミュレート手段に相当する)と接続されている。管理装置6は、遊技機側(遊技機1、遊技装置2等)から出力される遊技信号を入力して遊技機1毎の遊技データや会員登録された会員毎の個人データ等を管理する。遊技場にはPOSや残高精算機(何れも図示せず)も設置されており、これらPOSや残高精算機も、LAN5を介して管理装置6と接続されている。尚、図1では図示を省略したが、実際には例えば数百台の遊技機1が管理装置6の管理対象となっている。
(1)第1始動口23は入賞率が変動しない入賞口(所謂ヘソ入賞口)であり、第2始動口24は入賞率が変動する入賞口(所謂電チュー)である。各始動口23、24への入賞(始動入賞、始動条件の成立)に応じて大当り抽選を行い、抽選結果を特図表示部19にて行う図柄変動(単位遊技、役物作動、S)にて報知し、その変動結果に応じて大当り(特賞)となる。
(2)図柄変動中に始動入賞した場合には所定の保留上限値(例えば各始動口23、24に4つずつ)まで図柄変動を累積的に保留し、図柄変動終了後に、保留している図柄変動を開始する。尚、保留している図柄変動数(保留数)が上限値である状態で始動入賞した場合、図柄変動は保留されない。
(3)大当り抽選の当選確率(大当り確率)は1/30であり、大当りが発生すると4ラウンド(R)分だけ大入賞口25を開放する。1Rの上限入賞数は10個(6個賞球)であり、上限開放時間は30秒であり、上限入賞数又は上限開放時間の何れかが満たされた場合に1Rを終了する。尚、所謂ラウンド振分を行わない遊技機を例示したがラウンド振分を行う遊技機を対象としても良い。
(5)第2始動口24は普図入賞口16への入賞に応じて変動する普通図柄(普図)が当りとなった場合に入賞率の高い開放状態となる。この場合、普図1回の変動時間は通常状態では30秒であり時短状態では5秒となる。即ち、時短状態では通常状態と比較して普図変動時間が短くなる一方、開放時間は長くなることで第2始動口24の入賞率が高くなる。
「アウト信号」=消費玉を回収するアウトBOXから出力される消費価値(アウト)を特定可能な信号である。消費(使用、打込、回収)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。尚、遊技機1から出力される信号でも良い。
「セーフ信号」=遊技機1から出力される入賞付与価値(セーフ)を特定可能な信号である。払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。出力時点として入賞した時点で出力する信号が望ましいが、払出し完了時点で出力する信号でも良い。又、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。
「大当り信号」=遊技機1から出力される大当り期間を特定可能な信号である。大当り中にレベル出力される状態信号なので、大当り信号入力中を大当り中として特定する。
「特別状態信号」=遊技機1から出力される特別状態(甘中)を特定可能な信号である。第2始動口24の入賞率が向上する特別状態中(時短中)にレベル出力される状態信号なので、特別状態信号入力中を特別状態中として特定する。又、大当り信号と特別状態信号の何れも入力していない期間を通常状態として特定する。
通常時の入賞に応じた図柄変動26回分の平均アウトは、仮に始動入賞率に応じたS%が6%であれば、26÷6%≒433となり、通常時全体の図柄変動は30回なので、平均S=30÷433≒6.92%となる。逆算による累計値を例示すると、例えば初当りが30回発生した場合、大当り発生までの平均図柄変動数が30回であれば累計図柄変動数は900回となるが、増加保留分(第2始動口24分)は1回当りの増加保留分を4回とすると、4×30=120となり、残りの900−120=780が通常時の始動入賞に応じた図柄変動(第1始動口23分)となる。そして、780の図柄変動を得るためには始動入賞率に応じたS%が6%であれば、アウトは780÷6%=13000が必要となり、全体のS%=900÷13000≒6.92%となる。
通常時の入賞に応じた図柄変動16回分の平均アウトは、上記同様に始動入賞率に応じたS%が6%であれば、16÷6%≒267となり、通常時全体の図柄変動は20回なので、平均S=20÷267≒7.50%となる。
通常時の入賞に応じた図柄変動36回分の平均アウトは、上記同様に始動入賞率に応じたS%が6%であれば、36÷6%=600となり、通常時全体の図柄変動は40回なので、平均S=40÷600≒6.67%となる。
「アウト」=アウト信号により特定される遊技機1にて消費された遊技玉数(消費価値)である。
「セーフ」=セーフ信号により特定される遊技機1への入賞に応じて付与された遊技玉数(入賞付与価値)である。
「スタート(スタート情報)」=図柄変動信号により特定される遊技機1における役物の作動回数である。「通常」は通常時に発生したスタートである。尚、以下も含め「甘中」とは時短等の特別状態期間に対応した遊技情報を示す。
「売上玉」=売上信号(遊技装置2から出力されるシリアル通信による電文等)により特定される対応する遊技装置2にて貨幣価値を対価として付与された遊技玉数(貸出玉数、対価付与価値)である。
「Tアウト」=大当り中、及び甘中、即ち特賞中のアウトである。
「Tセーフ」=大当り中、及び甘中、即ち特賞中のセーフである。
「T1アウト」=大当り中のアウトである。
「T1セーフ」=大当り中のセーフである。
「S%」=状態別のアウトに対する図柄変動数の割合である。「通常」は通常スタート÷BO、「甘中」は甘中スタート÷BOAを示す値である。尚、以下では通常時のS%を単にS%、甘中のS%をSAとも称する。
「除外S」、「除外S%(除外スタート)」=除外Sは特別状態後に特別状態時に増加した保留分を除外した通常時のスタートであり、通常スタート−通常大当り数×特賞保留数を示す値である。除外S%は通常スタートを除外SとしたS%であり、除外S÷BOを示す値である。尚、特賞保留数は「4」にて演算している(後述する図6参照)。
「T1Y」=平均大当り中出玉数であり、(T1セーフ−T1アウト)÷合計大当り数を示す値である。尚、合計大当り数=通常大当り数+甘中大当り数である。
「T1O」=平均大当り中アウトであり、T1アウト÷合計大当り数を示す値である。
「出率」=アウトに対するセーフの割合(払出率)であり、セーフ÷アウトを示す値である。
「Bサ」=通常時の差玉数であり、BO−Bセーフを示す値である。
「玉単価」=アウト1当りの売上額であり、売上玉×貸単価÷アウトを示す値である。
「粗利」=遊技に応じた遊技場側の営業利益であり、売上額−獲得玉×貸単価×原価率を示す値である。尚、獲得玉(獲得価値)は売上玉+セーフ−アウト、売上額は売上玉×貸単価を示す値である。又、貸単価は4円、原価率は75%にて演算している。
「玉粗利」=アウト1当りの粗利であり、粗利÷アウトを示す値である。
「営業割数」=実際の売上額(売上玉)に対する遊技場側の損益額(損失玉)の割合であり、獲得玉÷売上玉を示す値である。
実際の特賞保留数を理論上の特賞保留数に置き換えて、図5の理論S%や図7の値3や値4の理論値等を特定することができ、特賞終了後の保留分を考慮した上で適切な理論情報を提示することができる。
図7の値3のようにTSから特賞保留数を除外し、S%から特賞発生分の特賞保留数を除外することで、実際の特賞保留数を理論上の特賞保留数へと置き換えて理論情報を演算することができる。
図5の理論S%のように実際の特賞保留分を除外した除外Sと、実際のスタートに応じた理論上の特賞発生回数分の特賞保留数との合計値である理論Sにより理論情報をシミュレートすることで、実際の特賞保留数を理論上の特賞保留数へと置き換えて理論情報を演算することができる。
機種B〜Dのような特賞保留数の期待値が異なる複数種の特賞を発生可能な遊技機であっても、特賞終了後の保留分を考慮した上で適切な理論情報を提示することができる。
特賞保留数の期待値が「0」となるような特賞を発生可能な遊技機であっても、特賞終了後の保留分を考慮した上で適切な理論情報を提示することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形又は拡張できる。
特賞保留数について想定値を設定したが、想定値ではなく特賞中の始動入賞数−図柄変動数により増加した保留数を特定し、その特定した増加分の保留数を特賞保留期待値として図柄変動の累計値から差し引いたり、平均値をTSから差し引いたりして理論値を特定する等、特賞保留期待値については特賞中に増加した保留分の期待値を示せばどのような数値を採用しても良い。
特賞保留数、特賞保留数1、特賞保留数2は例示した以外に、上限にならないことを見込んで上限−1とする等、期待される値であればどのような値を採用しても良い。又、保留に上限が設けられる遊技機を例示したが、必ずしも上限が設けられる遊技機である必要はない。
時短回数により特賞保留数の期待値が増減する場合には、時短発生率と同様に、その発生割合により重み付けして特賞保留数の加重平均値を特定し、除外S%や理論値を特定しても良い。
ラウンド振分を行う遊技機の理論値を特定する場合、発生頻度の高いラウンド数のT1Y等を管理し、そのラウンド数とラウンド数の平均値との関係から平均的なラウンド数のT1Y等を特定したり、ラウンド別のT1Y等を管理し、ラウンド別の振分率によりT1Y等の加重平均値を特定したりして理論値を特定するようにすれば良い。
理論値のシミュレートとしては例示したように実際の遊技情報を補正するシミュレート以外にも、例えば翌日の遊技情報をシミュレート等も例示することができる。この場合、実際の遊技情報に基づく操作入力や、各情報の基準値を外部入力等により基データ等を特定し、シミュレートしても良い。
始動条件の成立としては始動入賞を例示したが、例えば所定数の玉を消費する等、遊技中に成立可能な条件であればどのような条件としても良い。
各設定値は管理者が任意に操作入力により設定しても、予め管理装置の製造メーカにて設定しても、外部(例えばチェーン店本部等)のサーバから設定情報をダウンロードして設定しても良い。
数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。又、演算式については単なる例示であり例示した演算式と同様の値を示す又は同様の意義を持つ演算値を演算するのであれば、どのような演算式を採用しても良い。
以上と超過についてはどちらを採用しても良く、「達した」等の表現は「以上となった」又は「超過した」の何れにも対応する表現となる。以下と未満についても同様であり、「達していない」等の表現は双方に対応する表現となる。
対象となる遊技機は遊技媒体をデータのみで管理する所謂封入式等の例示した遊技機以外の遊技機等も採用できる。尚、所謂封入式を考慮して遊技媒体は必要に応じて遊技価値と表現する。
管理装置が行う処理の一部を中継装置や情報表示装置等にて行っても良く、各手段が行う処理はどのように分担して行っても良い。更に例示した構成は変形例も含めて、どのように組み合わせても良いし、適宜、採用しない構成としても良い。
Claims (5)
- 通常状態よりも遊技者にとって有利な状態である特賞を発生させるための特賞抽選結果を示す単位遊技を、遊技中に成立可能な始動条件の成立に応じて実行可能であり、当該単位遊技の実行中に新たな始動条件が成立した場合には当該新たな始動条件の成立による単位遊技の実行を保留し、前記特賞中における始動条件の成立に起因する当該特賞終了後の前記単位遊技の回数である特賞保留数の期待値が異なる第1特賞と第2特賞とに特賞振分抽選により振分けて特賞を発生可能な遊技機の遊技情報を管理対象とする遊技場用システムであって、
前記遊技機側から出力される遊技信号、操作入力及び外部入力の内、少なくとも1つにより、前記特賞の発生状況を特定可能な特賞情報、通常状態における単位遊技の回数であるスタートを特定可能なスタート情報、特賞1回当りの前記特賞保留数の期待値である特賞保留期待値であって、前記第1特賞に対応した第1特賞保留期待値と、前記第2特賞に対応した第2特賞保留期待値とを特定可能な特賞保留情報、及び前記特賞振分抽選に対応した前記第1特賞と前記第2特賞との振分率を特定可能な振分情報を少なくとも含む遊技情報を特定する遊技情報特定手段と、
前記特賞抽選の抽選確率通りに前記特賞が発生した場合における理論上の遊技情報である理論情報であって、前記特賞保留数を前記振分率により重み付けした前記第1特賞保留期待値と前記第2特賞保留期待値との加重平均値を示す理論特賞保留期待値とした理論情報をシミュレートするシミュレート手段と、を備えたことを特徴とする遊技場用システム。 - 通常状態よりも遊技者にとって有利な状態である特賞を発生させるための特賞抽選結果を示す単位遊技を、遊技中に成立可能な始動条件の成立に応じて実行可能であり、当該単位遊技の実行中に新たな始動条件が成立した場合には当該新たな始動条件の成立による単位遊技の実行を保留し、前記特賞中における始動条件の成立に起因する当該特賞終了後の前記単位遊技の回数である特賞保留数の期待値が0である第1特賞と0でない第2特賞とに特賞振分抽選により振分けて特賞を発生可能な遊技機の遊技情報を管理対象とする遊技場用システムであって、
前記遊技機側から出力される遊技信号、操作入力及び外部入力の内、少なくとも1つにより、前記特賞の発生状況を特定可能な特賞情報、通常状態における単位遊技の回数であるスタートを特定可能なスタート情報、特賞1回当りの前記特賞保留数の期待値である特賞保留期待値であって、前記第2特賞に対応した第2特賞保留期待値を特定可能な特賞保留情報、及び前記特賞振分抽選に対応した前記第2特賞の振分率を特定可能な振分情報を少なくとも含む遊技情報を特定する遊技情報特定手段と、
前記特賞抽選の抽選確率通りに前記特賞が発生した場合における理論上の遊技情報である理論情報であって、前記特賞保留数を前記振分率と前記特賞保留期待値とにより特定される当該振分率に応じた理論上の特賞保留期待値とした理論情報をシミュレートするシミュレート手段と、を備えたことを特徴とする遊技場用システム。 - 前記遊技情報特定手段は、特賞1回当りの前記特賞保留数の期待値である特賞保留期待値を特定可能な特賞保留情報、前記通常状態において遊技者が消費した遊技価値であるアウトを特定可能なアウト情報、及び予め設定される前記特賞抽選の抽選確率の逆数を示す特賞を発生させるために理論上必要な前記スタートであるTSを特定可能なTS情報を特定し、
前記特賞情報は、前記特賞の発生回数を特定可能であり、
前記シミュレート手段は、前記特賞の発生回数分の前記特賞保留期待値を示す想定上の前記特賞保留数である想定特賞保留数を前記スタートから除外した除外Sの前記アウトに対する割合を示す除外スタートと、前記TSから前記特賞保留期待値分を除外した除外TSとにより特定される特賞を発生させるために理論上必要な前記アウトである理論アウトにより特定される前記理論情報をシミュレー卜することを特徴とする請求項1又は2に記載した遊技場用システム。 - 前記遊技情報特定手段は、特賞1回当りの前記特賞保留数の期待値である特賞保留期待値を特定可能な特賞保留情報、及び予め設定される前記特賞抽選の抽選確率の逆数を示す特賞を発生させるために理論上必要な前記スタートであるTSを特定可能なTS情報を特定し、
前記特賞情報は、前記特賞の発生回数を特定可能であり、
前記シミュレー卜手段は、前記特賞の発生回数分の前記特賞保留期待値を示す想定上の前記特賞保留数である想定特賞保留数を前記スタートから除外した除外S、及び当該除外Sと前記TSから前記特賞保留期待値を除外した除外TSとにより特定される前記スタート分の遊技に応じた理論上の特賞発生回数分の前記特賞保留期待値を示す理論Sにより特定可能な遊技情報をシミュレートすることで、前記特賞保留数を前記理論特賞保留数として前記理論情報をシミュレートすることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載した遊技場用システム。 - 前記遊技情報特定手段は、前記通常状態において遊技者が消費した遊技価値であるアウトを特定可能なアウト情報を特定し、
前記シミュレート手段は、前記アウトに対する前記理論Sの割合を示す理論スタートと前記TSにより特定される特賞を発生させるために理論上必要な前記アウトである理論アウトにより特定可能な前記理論情報をシミュレートすることを特徴とする請求項4に記載した遊技場用システム。
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JP2016154529A JP6752653B2 (ja) | 2016-08-05 | 2016-08-05 | 遊技場用システム |
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JP2018020003A JP2018020003A (ja) | 2018-02-08 |
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JP2016154529A Active JP6752653B2 (ja) | 2016-08-05 | 2016-08-05 | 遊技場用システム |
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