JP5452395B2 - 遊技情報管理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、信号出力単位玉数に満たない端数を電源切入りにより初期化する遊技機と初期化しない遊技機とを混在して管理対象とする遊技情報管理装置に関する。
従来より、遊技場内の島設備の健全化を計る目安として所謂誤差玉が注目されている。誤差玉とは、売上玉から差玉(アウトーセーフ)を減算した理論上の獲得玉と、計数機にて計数した実際の獲得玉との差数であり、島設備等に異常がなければ「0」となるが、誤差玉が負になると理論上の獲得玉数よりも実際の獲得玉数の方が多いことになり、不正行為の虞が有るため、遊技場内の関係者は誤差玉の異常値の原因を追及することに必死となる。このような誤差玉が異常値を示す要因として、本出願人は特許文献1に開示されているように、所謂アウト玉を計数するアウトメータでのチャタリングが発生していることに着眼し、アウトを正常値に補正することで、その要因を排除することを提案している。
特開2004−223129号公報
ここで、アウトについては特許文献1にも開示されているように、ハードウェア的に信号出力単位玉数(例えば10玉)の計数毎に1パルスのアウト信号がアウトメータから出力される。一方、セーフについてもソフトウェア的ではあるが、信号出力単位玉数(例えば10玉)の計数毎に1パルスのセーフ信号が遊技機から出力される。そのため、例えば、営業終了時に信号出力単位玉数に満たない端数(例えば「6玉」)が残り、その分の信号出力を持越した状態で、次営業日の開店を迎えた場合、アウト信号については、アウトメータの構造上、信号出力単位玉数に満たない端数を持越した状態で次営業日における計数を行うことになるので、最初の信号出力では信号出力単位玉数(10玉)に対する端数(6玉)の残数(4玉)分を計数した時点でアウト信号が出力される。セーフ信号についても、同様に信号出力単位玉数に満たない端数を持越した状態で次営業日における計数を行うことになるので、最初の信号出力では信号出力単位玉数に対する端数の残数分を計数した時点でセーフが出力される。その結果、差玉を構成する遊技情報の何れについても、端数を持越した状態で営業開始を迎え、両者の持越しにより計数誤差が相殺され、大きな誤差要因とはならなかった。
しかしながら、近年、大当たり抽選等の制御を行う所謂メイン基板とは異なるサブ基板であって、玉の払出処理を制御する払出基板を電源切入りにより初期化する等して、セーフの端数を電源切入りにより初期化する仕様変更が行われた遊技機が市場に出回り始めており、誤差玉が異常値となる新たな要因が生じている。即ち、アウト信号は端数が持越された状態で出力される一方、セーフ信号は端数が持越されずに初期化された状態で出力されるので、両者の信号出力条件が異なり、上記した相殺が行われずに誤差玉がマイナスとなる要因が生じている。勿論、他の遊技情報についても上記した端数の処理により遊技機間で同一の基準にて遊技情報を特定することができないという問題もある。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、信号出力単位玉数に満たない端数を電源切入りにより初期化する遊技機と初期化しない遊技機とを混在して管理対象とする場合に、同一の基準で遊技情報を特定することが可能な遊技情報管理装置を提供することにある。
請求項1に記載した発明は、入賞口への入賞に応じて玉を払出す遊技機であって、その払出した玉数を示すセーフを特定可能な遊技信号であるセーフ信号を予め定められたセーフ信号出力単位玉数の玉を払出す毎に出力し、そのセーフ信号出力単位玉数に満たないセーフの端数を、遊技機の電源を切入りすることで初期化する第1遊技機と、初期化しない第2遊技機との双方の遊技情報を管理対象とする遊技情報管理装置であって、管理対象となる遊技機が前記第1遊技機であるのか、前記第2遊技機であるのかを特定可能な遊技機設定を、遊技機単位、又は遊技機種単位で行う一方、遊技機単位、又は遊技機種単位で遊技機をグループ分けするためのグループ設定を行う設定手段と、前記セーフ信号を少なくとも含む遊技機側から出力される遊技信号により特定される遊技情報を、前記グループ単位で管理する管理手段と、前記セーフ信号出力単位玉数に満たないセーフの端数であって、遊技場の営業開始前から持越された営業開始時点の端数、又は遊技機の電源が切入りされた場合に初期化対象となる端数の想定値であるセーフ持越し端数を、任意の設定操作、及び遊技機側から出力される遊技信号の少なくとも一方により特定する端数特定手段と、前記グループに属する遊技機のうち、前記遊技機設定により第1遊技機として特定される遊技機数に前記セーフ持越し端数を乗じた値を当該グループの第1合計セーフ端数として演算する第1演算処理、及び前記グループに属する遊技機のうち、前記遊技機設定により第2遊技機として特定される遊技機数に前記セーフ持越し端数を乗じた値を当該グループの第2合計セーフ端数として演算する第2演算処理のうち、少なくとも一方の演算処理を行う合計端数演算手段と、前記第1合計セーフ端数、及び前記第2合計セーフ端数のうちの少なくとも一方と、前記管理手段によりグループ単位で管理される前記遊技情報とを比較可能に出力する第1出力処理、前記管理手段によりグループ単位で管理されるセーフに前記第1合計セーフ端数を加算することで、当該セーフを補正した第1補正セーフにより特定されるグループ単位の遊技情報である第1補正情報を出力する第2出力処理、並びに前記管理手段によりグループ単位で管理されるセーフから前記第2合計セーフ端数を減算することで、当該セーフを補正した第2補正セーフにより特定されるグループ単位の遊技情報である第2補正情報を出力する第3出力処理のうち、少なくとも1つの出力処理を行う出力手段と、を備えたところに特徴を有する。
請求項2に記載した発明は、前記設定手段は、遊技機毎、又は複数の遊技機に対応して設けられ、当該対応する遊技機にて遊技者が獲得した玉を計数する計数機が前記グループの何れに対応するのかを前記グループ設定にて特定可能に設定し、前記管理手段は、遊技機に対応して設けられ、当該遊技機に打込まれた玉を計数し、その打込まれた玉数を示すアウトを特定可能な遊技信号であるアウト信号を予め定められたアウト信号出力単位玉数の玉を計数する毎に出力するアウトメータから出力されるアウト信号により特定されるアウト、遊技機に対応して設けられる貸出機から出力される遊技者へと貸出された玉数である貸出玉数を特定可能な貸出信号により特定される貸出玉数、及び前記計数機における計数玉数を特定可能な計数信号により特定される計数玉数を管理する一方、前記グループ単位で前記貸出玉数とセーフとの合計値からアウトを減算した値を示す理論上の獲得玉数と、当該グループに対応する全ての計数機の計数玉数を示す実際の獲得玉数との誤差を示す誤差玉を管理し、前記出力手段は、前記第1出力処理を実行する場合には、グループ単位で管理される前記誤差玉を前記グループ単位で管理される遊技情報として出力することで前記第1出力処理を実行し、前記第2出力処理を実行する場合には、前記セーフを前記第1補正セーフとすることで特定される前記誤差玉を前記第1補正情報として出力することで前記第2出力処理を実行し、前記第3出力処理を実行する場合には、前記セーフを前記第2補正セーフとすることで特定される前記誤差玉を前記第2補正情報として出力することで前記第3出力処理を実行するところに特徴を有する。
請求項3に記載した発明は、前記端数特定手段は、前記アウト信号出力単位玉数に満たないアウト玉数の端数であって、遊技場の営業開始前から持越された営業開始時点の端数の想定値であるアウト持越し端数を任意の設定操作により特定し、前記合計端数演算手段は、前記グループに属する遊技機数に前記アウト持越し端数を乗じた値を当該グループの合計アウト端数として演算する第3演算処理を実行し、前記出力手段は、前記出力処理として前記第3出力処理を実行し、当該第3出力処理を実行する場合に、前記グループ単位のアウトを、当該アウトから前記合計アウト端数を減算することで補正した補正アウトとすることで特定される前記誤差玉を前記第2補正情報として出力するところに特徴を有する。
請求項4に記載した発明は、入賞口への入賞に応じて玉を払出す遊技機であって、その払出した玉数を示すセーフを特定可能な遊技信号であるセーフ信号を予め定められたセーフ信号出力単位玉数の玉を払出す毎に出力し、そのセーフ信号出力単位玉数に満たないセーフの端数を、遊技機の電源を切入りすることで初期化する第1遊技機と、初期化しない第2遊技機との双方の遊技情報を管理対象とする遊技情報管理装置であって、管理対象となる遊技機が前記第1遊技機であるのか、前記第2遊技機であるのかを特定可能な遊技機設定を、遊技機単位、又は遊技機種単位で行う設定手段と、前記セーフ信号により特定される前記セーフを少なくとも含む遊技情報を遊技機単位で管理する管理手段と、前記セーフ信号出力単位玉数に満たないセーフの端数であって、遊技場の営業開始前から持越された営業開始時点の端数、又は遊技機の電源が切入りされた場合に初期化対象となる端数の想定値であるセーフ持越し端数を、任意の設定操作、及び遊技機側から出力される遊技信号の少なくとも一方により特定する端数特定手段と、前記管理手段により遊技信号に基づき特定された遊技情報であるセーフであって、前記遊技機設定により第1遊技機と特定される遊技機のセーフを、前記セーフ持越し端数を加算することで補正する第1補正処理、又は前記遊技機設定により第2遊技機と特定される遊技機のセーフを、前記セーフ持越し端数を減算することで補正する第2補正処理を実行する補正手段と、を備えたところに特徴を有する。
請求項5に記載した発明は、前記管理手段は、前記遊技信号として遊技機において大当たりを発生させるために作動する役物を、入賞に応じて作動させる始動口への入賞数を示すS入賞数を特定可能なスタート信号により特定される前記S入賞数を管理し、前記端数特定手段は、任意の設定操作により前記セーフ持越し端数の候補となる複数のS補正値を前記S入賞数に対応付けて予め設定しておき、その予め設定した複数のS補正値のうちから遊技場の営業開始時から最初のセーフ信号受信時の前記S入賞数に対応する前記S補正値を特定し、そのS補正値を、遊技機の電源が切入りされた場合に初期化対象となる端数の想定値であるセーフ持越し端数として遊技機毎に特定するところに特徴を有する。
請求項6に記載した発明は、前記設定手段は、前記第2遊技機に保持されている前記セーフ信号出力単位玉数に満たないセーフの端数を消去する消去処理が行われた場合には、前記消去処理が行われた前記第2遊技機を前記第1遊技機としてグループ設定を行うところに特徴を有する。
請求項1に記載した発明によれば、信号出力単位玉数に満たないセーフの端数を遊技機の電源切入りにより初期化する遊技機である第1遊技機と、初期化しない(保持する)遊技機である第2遊技機とを混在して管理対象とする場合に、信号出力単位玉数に満たない端数を遊技機が電源切入りにより初期化するか初期化しないかにより生ずる影響を考慮した上で、遊技情報を参照することができ、同一の基準で遊技情報を特定することができる。
請求項2に記載した発明によれば、信号出力単位玉数に満たない端数を遊技機が電源切入りにより初期化するか初期化しないかにより生ずる影響を考慮した上で、誤差玉(貸出玉数とセーフとの合計値からアウトを減算した値を示す理論上の獲得玉数と、計数機の計数玉数を示す実際の獲得玉数との誤差)を参照することができる。
請求項3に記載した発明によれば、セーフの端数を初期化する遊技機の遊技情報を正として誤差玉を補正する場合、セーフだけを補正するとアウトの端数については誤差が生じ得るが、グループに属する遊技機数にアウト持越し端数を乗じた値を当該グループの合計アウト端数として演算し、グループ単位のアウトを、当該アウトから合計アウト端数を減算することで補正した補正アウトとすることで特定される誤差玉を出力することで、誤差を生じ得る全ての要因を排除した上で誤差玉を特定することができる。
請求項4に記載した発明によれば、上記した請求項1に記載した発明と同様に、信号出力単位玉数に満たないセーフの端数を遊技機の電源切入りにより初期化する遊技機である第1遊技機と、初期化しない(保持する)遊技機である第2遊技機とを混在して管理対象とする場合に、信号出力単位玉数に満たない端数を遊技機が電源切入りにより初期化するか初期化しないかにより生ずる影響を考慮した上で、遊技情報を参照することができ、同一の基準で遊技情報を特定することができる。
請求項5に記載した発明によれば、セーフの端数は遊技機毎に異なっているが、遊技場の営業開始時から最初のセーフ信号受信時のS入賞数により特定したS補正値を、遊技機の電源が切入りされた場合に初期化対象となる端数の想定値であるセーフ持越し端数として遊技機毎に特定することで、実際の端数に見合った端数を特定することができ、遊技情報をより適切に特定することができる。
請求項6に記載した発明によれば、セーフ信号出力単位玉数に満たないセーフの端数を遊技機の電源切入りにより初期化しない第2遊技機であっても、セーフ信号出力単位玉数に満たないセーフの端数を消去する消去処理が行われた場合には端数が初期化されるが、セーフ信号出力単位玉数に満たないセーフの端数を遊技機の電源切入りにより初期化する第1遊技機として管理することで、遊技情報をより適切に特定することができる。
本発明の第1の実施形態を示す全体構成図 誤差玉設定を示す図 機種設定を示す図 遊技機単位の管理データを示す図 機種単位の管理データを示す図 計数機単位の管理データを示す図 誤差玉管理データ(プラスの場合)を示す図 誤差玉管理データ(マイナスの場合)を示す図 本発明の第2の実施形態を示す図3相当図 図4相当図 図5相当図 図8相当図 フローチャート
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について、図1乃至図8を参照して説明する。図1は遊技場システムの全体構成を概略的に示している。遊技場にはパチンコ遊技機(以下、遊技機と称する)1に対応して貸出機2が設置されている。2台の遊技機1及び2台の貸出機2は、1台の中継装置3に接続されており、中継装置3は、LAN4を介して管理装置5(遊技情報管理装置、設定手段、管理手段、端数特定手段、合計端数演算手段、出力手段、補正手段)、及び島端計数機6(計数機)に接続されている。管理装置5は、例えば管理室に設置されている。島端計数機6は、複数の遊技機1が設置されている遊技機島単位で複数設置されている。尚、図1では省略しているが、数100台の遊技機1が管理装置5の管理対象となる。
遊技機1は、所謂デジパチとしての周知の構成を有し、払出された遊技玉を受ける上部受皿7、上部受皿7から溢れた玉又は釦操作により上部受皿7から導かれた玉を受ける下部受皿8、上部受皿7の玉を盤面に発射するためのハンドル9等を備えて構成されている。又、遊技機1の盤面には、普図(普通図柄)入賞口10、第1始動口11、第2始動口12、第1始動口11又は第2始動口12への入賞に応じて表示図柄が変動する液晶表示部13、液晶表示部13に表示された図柄が大当たり図柄である場合に発生する大当たり時に開放する大入賞口14等が設けられている。
遊技機1は以下のように動作する。
(1)第1始動口11又は第2始動口12への入賞に応じて大当たり抽選を行い、抽選結果に基づいて所謂特別図柄(特図)による図柄変動を液晶表示部13にて実行し、その結果に応じて大当たりを発生させる。尚、所謂保留玉の上限は各4個ずつであり、保留中に始動入賞した場合は上限まで保留し、図柄変動終了後に順次保留した図柄変動を実行する。
(2)大当たり抽選の当選確率(大当たり確率)は1/300であり、大当たりのうち大当たり後に確変状態(確変)となる大当たりの割合は66.6%(2/3)であり、平均継続数は1÷(1−(2/3))=3回である。
(3)大当たりが発生すると対応するラウンド(R)に応じた分(15R分)だけ大入賞口14を開放する。尚、1Rの上限入賞数は10個であり、上限開放時間は30秒であり、上限入賞数又は上限開放時間の何れかが満たされた場合に1Rを終了する。
(4)確変中は大当たり確率が1/30に向上すると共に、第2始動口12への入賞率が向上する時短状態(時短)になる。尚、確変は次回の大当たりまで継続するので、大当たり後に通常状態(通常)となる大当たり(通常大当たり)が発生するまで継続する。又、確変及び時短等の遊技者にとって通常よりも大当たりを発生させ易い状態を甘中とする。
貸出機2は、遊技者が貨幣を投入するための貨幣投入口15、遊技データ等の各種情報を表示する表示機能及び遊技者からの入力を受付ける入力受付機能を有するタッチパネル式の液晶表示部16、遊技者が会員カードを挿入するためのカード挿入口17、遊技者がカード挿入口17に挿入されている会員カードを排出させるために操作する返却釦(排出釦)18等を備えている。又、遊技機1の上部受皿7よりやや上方の位置に玉払出口19が設けられていると共に、玉払出口19を覆うように払出ノズル20が設けられており、玉払出口19から払出された遊技玉は払出ノズル20を経由して上部受皿7に供給される。
貸出機2は、CPUからなる制御部、CF(コンパクトフラッシュ(登録商標))、RAM、ROM等からなる記憶部、I/Fからなる送受信部等を備えており、ROMに記憶されている制御プロラムを実行することで、以下の処理を実行する。貸出機2は、貨幣を受付けると、その受付けた貨幣に対応するカードを内部的に発行し、遊技機1に設けられる図示しない貸出釦の押下に応じて、発行したカードに対応する貨幣(有価価値)を対価として遊技機1から玉を払出させる。
遊技機1側からは次に示す遊技信号が出力される。
「アウト信号」:使用玉(使用媒体)を回収するアウトボックスから出力される使用玉数(アウト、使用媒体数)を特定可能な信号である。回収(使用、打込)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。即ち、アウト信号出力単位玉数は「10玉」である。尚、遊技機1から出力される信号であっても良い。
ここで、アウトボックスについて説明すると、アウトボックスにはアウトメータが設けられている。アウトメータは、10個の凹みが形成されたギア(10玉で1回転する歯車)を有し、遊技機1から排出されてアウトボックスに受けられたアウト玉をギアの回転によりカウントし、ギアが1回転することでギアの回転により連動する磁石がリードスイッチの上を通過したときにコネクタからアウト信号を出力する。
「セーフ信号」:遊技機1から出力される払出玉数(セーフ、払出媒体数)を特定可能な信号である。遊技機1での遊技(入賞)に応じた払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。即ち、セーフ信号出力単位玉数は「10玉」である。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。
「スタート信号」:遊技機1から出力される第1始動口11又は第2始動口12への入賞数を特定可能な信号である。第1始動口11又は第2始動口12への入賞1回につき1パルスが出力されるので、「スタート信号数×1」をスタートとして特定する。尚、第1始動口11又は第2始動口12への入賞により変動(作動)する液晶表示部13(役物)における図柄変動(役物作動、スタート処理)数を特定可能な信号を別途有効スタート信号として受信しても良い。
「大当たり信号」:遊技機1から出力される大当たりを特定可能な信号である。大当たり中にレベル出力される状態信号であるので、大当たり信号受信中を大当たり中として特定する。
「特別状態信号」:遊技機1から出力される特別状態を特定可能な信号である。大当たり確率が向上する確変中等の大当たりを通常状態よりも発生させ易い状態である特別状態中(甘中)にレベル出力される状態信号(確変信号)であるので、特別状態信号受信中を特別状態中として特定する。尚、確変中だけでなく、第1始動口11又は第2始動口12への入賞率が向上する時短中にレベル出力される。又、上記した大当たり信号及び特別状態信号の何れも受信していない期間を遊技機1が通常状態であると特定する。即ち、大当たり信号及び特別状態信号は遊技機1の遊技状態を特定可能な信号である。
「貸出信号」:貸出機2から出力される貸出情報(貸出玉数、貸出売上額)を特定可能な信号である。遊技者に対する有価価値を対価とした貸出玉25玉毎に1パルスが出力されるので、「貸出信号数×25」を貸出玉数として特定し、「貸出玉数×貸出単価(例えば4円)」を貸出売上額として特定する。
中継装置3は、CPUからなる制御部、CF(コンパクトフラッシュ(登録商標))、RAM、ROM等からなる記憶部、I/Fからなる送受信部等を備えており、各種信号や各種情報を送受信する(中継する)。
管理装置5は、CPUからなる制御部、HDD、RAM、ROM等からなる記憶部、I/Fからなる送受信部、モニタ及びプリンタ等からなる出力部、キーボード及びマウス等からなる操作部等を備えており、ROMに記憶されている制御プロラムを実行することで、遊技機1側(遊技機1、貸出機2等)から出力された遊技信号を中継装置3を介して受信すると、その受信した遊技信号に基づいて各種の遊技情報を管理する。
島端計数機6は、遊技者が遊技により獲得した獲得玉を受入れる受入口21、計数情報等の各種情報を表示すると共に従業員からの入力操作を受付ける入力受付機能を有するタッチパネル式の液晶表示部22、計数した遊技媒体数を特定可能な情報が印字されたレシートを発行するレシート発行口23、従業員が所持するリモコンからの操作信号を受光するリモコン受光部24等を備えている。
島端計数機6は、CPUからなる制御部、CF(コンパクトフラッシュ(登録商標))、RAM、ROMからなる記憶部、I/Fからなる送受信部等を備えており、ROMに記憶されている制御プロラムを実行することで、以下の処理を実行する。島端計数機6は、遊技者が獲得した遊技媒体(以下、玉)を受入口21により受入れると、受入口21の奥に設けられている図示しない計数センサにより受入れた玉を計数し、計数を終了すると、計数した玉数である計数玉数を特定可能な計数信号を管理装置5に出力すると共に、計数玉数を特定可能な計数情報や精算ボタン等を液晶表示部22にて表示し、精算ボタンが押下されると、図示しないPOSにて計数玉を精算するために計数情報が印字されたレシートをレシート発行口23から発行する。
さて、遊技場に設置されている遊技機1には、セーフ信号出力単位玉数(セーフ信号1パルスに対応する払出玉数である「10玉」)に満たないセーフの端数を電源切入りにより初期化する仕様の遊技機1(第1遊技機)と、セーフの端数を電源切入りにより初期化しない(保持する)仕様の遊技機1(第2遊技機)とがある。管理装置5は、このような遊技機1の種別を考慮し、図2に示す誤差玉設定及び図3に示す機種設定を設定している。誤差玉設定における各項目の意味は次の通りである。
「セーフ所定数」:セーフ信号出力単位玉数である。
「誤差補正値」:セーフ所定数に対する端数(持越し端数)が電源切入りにより初期化されるか初期化されない(保持される)かにより補正を行う際に加減算する補正設定値である。即ち、セーフ持越し端数の想定値である。尚、本実施形態では持越し端数となる「0」〜「9」が取り得る値の平均値である「4.5」を目安として設定している。
「誤差玉補正」:「プラス」は持越し端数が電源切入りにより初期化される遊技機1に対してセーフを誤差補正値分だけ加算する補正を行う場合に設定する設定値である(後述する図7に相当)。「マイナス」は持越し端数が電源切入りにより初期化されない遊技機1に対してアウト及びセーフを誤差補正値分だけ減算する補正を行う場合に設定する設定値である(後述する図8に相当)。「−」は誤差玉補正を行わないことを示す設定値である。
又、機種設定における各項目の意味は次の通りである。
「機種名」:遊技機1の機種である。
「種別」:遊技機1の機種をグループ分けする(遊技機種単位で遊技機をグループ分けする)ための設定であり、「P」はパチンコを示す。尚、他にスロットマシンを示す「G」があるが、例えば貸出玉1玉当たりの貸出単価(4円)が異なる場合にグループ分けしても良い。尚、図示しないが別途設定される計数機設定にて何れの計数機が何れの種別に対応するのかを設定する。
「遊技機ID範囲」:該当機種に属する遊技機ID(所謂台番)の範囲である(遊技機単位で遊技機をグループ分けする)。
「台数」:該当機種に属する遊技機数である。
「電源切入」:「初期化」は遊技機1の電源切入りによりセーフ信号出力に係る持越し端数を初期化することを示し、「保持」は遊技機1の電源切入りによりセーフ信号出力に係る持越し端数を初期化しない(保持する)ことを示す。
「初期化数」:「電源切入」が「初期化」である遊技機数であり、「電源切入」が「初期化」であれば「台数」の値であり、「電源切入」が「保持」であれば「0」である。
「保持数」:「電源切入」が「保持」である遊技機数であり、「電源切入」が「保持」であれば「台数」の値であり、「電源切入」が「初期化」であれば「0」である。
本実施形態では、理解を容易化するために「初期化数」及び「保持数」を設定しているが、「台数」及び「電源切入」を設定すれば、これら「初期化数」及び「保持数」は上記したように当然に特定し得る設定値であるので、「台数」及び「電源切入」を設定することで「初期化数」及び「保持数」を間接的に設定しても良い。
管理装置5は、遊技機1側から出力された遊技信号を受信することに応じて、図4に示す遊技機単位の管理データを管理し、遊技機単位の管理データを遊技場全体で取り纏めることで、図5に示す機種単位の管理データを特定すると共に、計数機6から出力された計数信号を受信することに応じて、図6に示す計数機単位の管理データを特定して計数玉を管理する。遊技機単位の管理データ及び機種単位の管理データにおける各項目の意味は次の通りである。
「アウト」:アウト信号に基づく遊技機1にて使用された玉数である。尚、「合計」は大当たりや特別状態等も含めた全遊技状態におけるアウトの合計であり、「通常」は通常状態におけるアウトの合計である。
「セーフ」:セーフ信号に基づく遊技機1から払出された玉数である。
「S入賞」:通常状態におけるスタート信号に基づく遊技機1における第1始動口11又は第2始動口12への入賞数である。
「平均S」:単位アウト(単位使用媒体数=1000)に対する通常状態における平均S入賞である。「S入賞÷アウト(通常)×単位アウト」の演算式により求める。
「貸出玉」:貸出信号に基づく貸出機2から貸出された玉数である。
尚、図4に示す遊技機単位の管理データ、図5に示す機種単位の管理データ及び図6に示す計数機単位の管理データにおいて、平均として示した遊技情報以外は、何れも営業開始時からの累計値である。図4に示す遊技機単位にて集計した値を機種単位で集計することで、図5に示す機種単位の管理データを遊技場全体(例示は種別「P」のみ)の遊技情報として特定する一方、図6に示す計数機単位の管理データを遊技場全体の計数玉として特定する。
次に、管理装置5が補正誤差玉を特定する手順について、図7及び図8を参照して説明する。
実誤差玉
=貸出玉−(差玉)−計数玉
=貸出玉−(アウト−セーフ)−計数玉
=503600−(1847440−1820030)−478750=−2560
の演算式により、実誤差玉を「−2560」と特定する。
図7は、図2に示した誤差玉設定における誤差玉補正を「プラス」に設定した場合、即ち、持越し端数が電源切入りにより初期化される遊技機1に対してセーフを誤差補正値分だけ加算する補正を行う場合を示している。この場合、
誤差玉管理データの誤差補正値(第1合計セーフ端数)
=誤差玉設定の誤差補正値(セーフ持越し端数)×機種設定の初期化数の合計(第1遊技機として特定される遊技機数)
=4.5×360=1620
の演算式により、誤差補正値を「1620」と特定し(第1演算処理)、
補正セーフ(第1補正セーフ、第1補正情報)
=セーフ+誤差補正値
=1820030+1620=1821650
の演算式により、補正セーフを「1821650」と特定する(第2出力処理、第1補正処理)。又、
補正誤差玉
=貸出玉−(アウト−補正セーフ)−計数玉
=503600−(1847440−1821650)−478750=−940
の演算式により、補正誤差玉を「−940」と特定する。又は、
補正誤差玉
=実誤差玉+誤差玉管理データの誤差補正値
=−2560+1620=−940
の演算式により、補正誤差玉を「−940」と特定する。
一方、図8は、図2に示した誤差玉設定における誤差玉補正を「マイナス」に設定した場合、即ち、持越し端数が電源切入りにより保持される遊技機1に対してアウト及びセーフを誤差補正値分だけ減算する補正を行う場合を示している。この場合、
アウト補正値(合計アウト端数)
=誤差玉設定の誤差補正値(アウト持越し端数)×機種設定の台数の合計(グループに属する遊技機数)
=4.5×500=2250
の演算式により、アウト補正値を「2250」と特定し(第3演算処理)、
補正アウト
=アウト−アウト補正値
=1847440−2250=1845190
の演算式により、補正アウトを「1845190」と特定する。又、
セーフ補正値(第2合計セーフ端数)
=誤差玉設定の誤差補正値(セーフ持越し端数)×機種設定の保持数の合計(第2遊技機として特定される遊技機数)
=4.5×140=630
の演算式により、セーフ補正値を「630」と特定し(第2演算処理)、
補正セーフ(第2補正セーフ、第2補正情報)
=セーフ−セーフ補正値
=1820030−630=1819400
の演算式により、補正セーフを「1819400」と特定する(第3出力処理、第2補正処理)。又、
補正誤差玉
=貸出玉−(補正アウト−補正セーフ)−計数玉
=503600−(1845190−1819400)−478750=−940
の演算式により、補正誤差玉を「−940」と特定する。又は、
補正誤差玉
=実誤差玉+(アウト補正値−セーフ補正値)
=−2560+(2250−630)=−940
の演算式により、補正誤差玉を「−940」と特定する。
以上に説明したように第1の実施形態によれば、セーフ信号出力単位玉数に満たない端数である持越し端数を電源切入りにより初期化する遊技機1と初期化しない遊技機1とを混在して管理対象とし、理論上の獲得玉数と実際の獲得玉数との誤差である誤差玉を特定する場合に、持越し端数を電源切入りにより初期化する遊技機1に対してセーフを誤差補正値分だけ加算したり、持越し端数を電源切入りにより初期化しない遊技機1に対してセーフを誤差補正値分だけ減算したりし、補正誤差玉として特定するようにしたので、持越し端数を遊技機1が電源切入りにより初期化するか初期化しないかにより生ずる影響を考慮した上で、補正誤差玉を参照することができ、同一の基準で補正誤差玉を特定することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図9乃至図13を参照して説明する。尚、上記した第1の実施形態と同一部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。第2の実施形態は、遊技機単位で端数を特定するS補正値に対応した実施形態である。S補正値とはS入賞に対応した設定値を各々設定しておき(機種単位又はS賞球単位で)、営業開始時の最初のセーフ信号受信時のS入賞が、何れの設定値に対応するかにより特定される端数の想定値である。
管理装置5は、図9に示す機種設定を設定している。機種設定における各項目の意味は次の通りである。尚、図9では第1の実施形態で説明した図3から追加した項目のみを示している。
「S賞球」:第1始動口11への入賞(S入賞)に対する賞球数である。
「S補正」:最初のセーフ信号受信時のS入賞に対応するS補正の値であり、セーフ信号の受信とS入賞数により想定される持越された端数の想定値である。「S補正n(n=1〜4)」の「n」は対応するS入賞数であり、例えば機種Aの「S補正1」であれば、S賞球が「3」であることから、S入賞=「1」でセーフ信号を受信した場合、持越し端数は「7」、「8」、「9」の3つの値が想定され、その平均値である「8」を設定する。尚、S賞球とセーフ所定数とが特定可能であれば演算により導出可能な値でもあるので、それらから演算して特定した値を設定値としても良い。
「補正値」:補正値として誤差補正値とS補正値の何れを採用するかの指標である。S補正値を設定した場合は、誤差補正値に代えてS補正値により遊技情報を補正する。尚、補正対象となる遊技情報はセーフだけでも良いし、アウト及びセーフとしても良いが、第2の実施形態ではセーフのみをS補正値により補正し、アウトについては何れであっても誤差補正値にて補正した。
尚、持越し端数は電源が切入りされても端数が保持される遊技機1が対象となるので、「補正値」を「S補正値」としたり「S補正」を設定したりするのは、基本的に電源切入が「保持」に設定される遊技機1となるが、閉店時に電源を切入しない運用をする場合を想定して設定しても良い。
管理装置5は、後述する図13に示すS補正値特定処理を実行することでS補正値を遊技機単位で特定し、図10に示す遊技機単位の管理データを管理し、遊技機単位の管理データを遊技場全体で取り纏めることで、図11に示す機種単位の管理データを管理する。尚、図10では第1の実施形態で説明した図4から追加した項目のみを示し、図11では第1の実施形態で説明した図5から追加した項目のみを示している。
管理装置5は、S補正値特定処理を以下のように実行する。管理装置5は、メイン処理からS補正値特定処理に移行し、S補正値特定処理を開始すると、遊技機1からスタート信号を受信したか否かを判定し(S1)、遊技機1からスタート信号を受信したと判定すると(S1:YES)、S入賞を加算する(S2)。管理装置5は、遊技機1からスタート信号を受信していないと判定すると(S1:NO)、遊技機1からセーフ信号を受信したか否かを判定し(S3)、遊技機1からセーフ信号を受信したと判定すると(S3:YES)、セーフを加算し(S4)、S補正フラグを「1」に設定しているか否かを判定する(S5)。管理装置5は、S補正フラグを「1」に設定していると判定すると(S5:YES)、S入賞に対応するS補正設定値をS補正値として設定し(S6)、S補正フラグを「0」に設定し(S7)、S補正値特定処理を終了してメイン処理にリターンする。
管理装置5は、図12に示す誤差玉管理データのように対象となる遊技機についてはS補正値を採用し、その他の遊技機については第1の実施形態で説明した図8と同様に図2の誤差補正値をそのまま採用する。又、本実施形態では、端数を保持する一部の遊技機1のみにS補正値を採用したが、端数を保持する全ての遊技機1にS補正値を採用する運用が望ましい。
この場合、管理装置5は、
セーフ補正値
=誤差玉設定の誤差補正値×(機種設定の保持数の合計−S補正台数の合計)+S補正値の合計
=4.5×(140−80)+283=553
の演算式により、セーフ補正値を「553」と特定し、
補正セーフ
=セーフ−セーフ補正値
=1820030−553=1819477
の演算式により、補正セーフを「1819477」と特定する。又、
補正誤差玉
=貸出玉−(補正アウト−補正セーフ)−計数玉
=503600−(1845190−1819477)−478750=−863
の演算式により、補正誤差玉を「−863」と特定する。又は、
補正誤差玉
=実誤差玉+(アウト補正値−セーフ補正値)
=−2560+(2250−553)=−863
の演算式により、補正誤差玉を「−863」と特定する。
以上に説明したように第2の実施形態によれば、遊技場の営業開始時から最初のセーフ信号受信時のS入賞数により特定したS補正値をセーフ持越し端数として遊技機1毎に特定するようにしたので、実際の端数に見合った端数を特定することができ、補正誤差玉をより適切に特定することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。
持越し端数を電源切入りにより初期化する遊技機1であっても、電源切入りを行わなければ持越し端数を初期化しないので、閉店時に電源を切らないまま開店を迎えた場合や、電源を入れてから管理装置5のセーフ信号等の遊技情報のクリア処理を行う前に試打ちした遊技機1については持越し端数を初期化した状態とせずに誤差玉補正を行うことが望ましい。即ち、持越し端数を電源切入りにより初期化する遊技機1のうち、電源切入り後に遊技に係る計数が行われたか否かを遊技機単位、又は機種単位で設定し、誤差玉補正を行うか否かを決定しても良い。
持越し端数を電源切入りにより初期化しない遊技機1であっても、電源切入とは別に遊技機1のRAMクリア(信号出力単位玉数に満たないセーフの端数を消去する消去処理、所謂メイン基板の初期化処理等)が行なわれた場合には持越し端数が「0」となるので、この場合は、持越し端数を電源切入りにより初期化する遊技機1と同様に処理する必要がある。即ち、持越し端数を電源切入りにより初期化しない遊技機1のうち、RAMクリアが行なわれたか否かを遊技機単位、又は機種単位で設定し、誤差玉補正を行うか否かを決定しても良い。
補正アウトや補正セーフにより、誤差玉以外の遊技情報を補正しても良い。例えば図4に示した遊技機単位の管理データおける平均Sにてアウト(通常)に誤差補正値を加算、又は減算して演算する等しても良い。この場合、例えばBYmin=(セーフ(通常)−S入賞(通常)×S賞球)÷アウト(通常)のような小さい数値となる遊技情報が好適である(通常、BYminは0.2%程度の値となる)。
S補正値の所定期間(例えば1週間)における平均値を特定し、その平均値を誤差補正値として採用しても良い。
セーフ所定数について「10玉」を例示したが持越し端数がクリアされることで誤差が生じ得る値、即ち、セーフ信号出力に対応する払出玉数が複数であれば、どのような値であっても良い。勿論、アウトについても同様である。尚、本実施形態で説明した数値等は全て例示であり、どのような数値を採用しても良いことは勿論である。
所謂再プレイを実施する遊技場に適用しても良い。この場合、周知のように再プレイ玉を売上玉の一部として誤差玉を演算すれば良い。
複数の遊技機1に対応する島端計数機6を例示したが、遊技機1毎に対応する計数機(各台計数機)を採用した場合に適用しても良い。
全ての値について、例示した演算式により直接的に演算しても良いし、他の演算式により間接的に演算しても良い。又、設定値についても同様に直接的に設定しても良いし、間接的に設定しても良い。
対象とする遊技機1はパチンコ遊技機ではあれば、例示したパチンコ遊技機以外であっても良い。尚、管理装置5の管理対象となるのはパチンコ遊技機以外の遊技機も含む。
管理装置5が行う情報処理の一部を中継装置3や貸出機2等で行っても良い。
図面中、1は遊技機、2は貸出機、5は管理装置(遊技情報管理装置、設定手段、管理手段、端数特定手段、合計端数演算手段、出力手段、補正手段)、6は島端計数機(計数機)である。

Claims (6)

  1. 入賞口への入賞に応じて玉を払出す遊技機であって、その払出した玉数を示すセーフを特定可能な遊技信号であるセーフ信号を予め定められたセーフ信号出力単位玉数の玉を払出す毎に出力し、そのセーフ信号出力単位玉数に満たないセーフの端数を、遊技機の電源を切入りすることで初期化する第1遊技機と、初期化しない第2遊技機との双方の遊技情報を管理対象とする遊技情報管理装置であって、
    管理対象となる遊技機が前記第1遊技機であるのか、前記第2遊技機であるのかを特定可能な遊技機設定を、遊技機単位、又は遊技機種単位で行う一方、遊技機単位、又は遊技機種単位で遊技機をグループ分けするためのグループ設定を行う設定手段と、
    前記セーフ信号を少なくとも含む遊技機側から出力される遊技信号により特定される遊技情報を、前記グループ単位で管理する管理手段と、
    前記セーフ信号出力単位玉数に満たないセーフの端数であって、遊技場の営業開始前から持越された営業開始時点の端数、又は遊技機の電源が切入りされた場合に初期化対象となる端数の想定値であるセーフ持越し端数を、任意の設定操作、及び遊技機側から出力される遊技信号の少なくとも一方により特定する端数特定手段と、
    前記グループに属する遊技機のうち、前記遊技機設定により第1遊技機として特定される遊技機数に前記セーフ持越し端数を乗じた値を当該グループの第1合計セーフ端数として演算する第1演算処理、及び前記グループに属する遊技機のうち、前記遊技機設定により第2遊技機として特定される遊技機数に前記セーフ持越し端数を乗じた値を当該グループの第2合計セーフ端数として演算する第2演算処理のうち、少なくとも一方の演算処理を行う合計端数演算手段と、
    前記第1合計セーフ端数、及び前記第2合計セーフ端数のうちの少なくとも一方と、前記管理手段によりグループ単位で管理される前記遊技情報とを比較可能に出力する第1出力処理、前記管理手段によりグループ単位で管理されるセーフに前記第1合計セーフ端数を加算することで、当該セーフを補正した第1補正セーフにより特定されるグループ単位の遊技情報である第1補正情報を出力する第2出力処理、並びに前記管理手段によりグループ単位で管理されるセーフから前記第2合計セーフ端数を減算することで、当該セーフを補正した第2補正セーフにより特定されるグループ単位の遊技情報である第2補正情報を出力する第3出力処理のうち、少なくとも1つの出力処理を行う出力手段と、を備えたことを特徴とする遊技情報管理装置。
  2. 前記設定手段は、遊技機毎、又は複数の遊技機に対応して設けられ、当該対応する遊技機にて遊技者が獲得した玉を計数する計数機が前記グループの何れに対応するのかを前記グループ設定にて特定可能に設定し、
    前記管理手段は、遊技機に対応して設けられ、当該遊技機に打込まれた玉を計数し、その打込まれた玉数を示すアウトを特定可能な遊技信号であるアウト信号を予め定められたアウト信号出力単位玉数の玉を計数する毎に出力するアウトメータから出力されるアウト信号により特定されるアウト、遊技機に対応して設けられる貸出機から出力される遊技者へと貸出された玉数である貸出玉数を特定可能な貸出信号により特定される貸出玉数、及び前記計数機における計数玉数を特定可能な計数信号により特定される計数玉数を管理する一方、前記グループ単位で前記貸出玉数とセーフとの合計値からアウトを減算した値を示す理論上の獲得玉数と、当該グループに対応する全ての計数機の計数玉数を示す実際の獲得玉数との誤差を示す誤差玉を管理し、
    前記出力手段は、前記第1出力処理を実行する場合には、グループ単位で管理される前記誤差玉を前記グループ単位で管理される遊技情報として出力することで前記第1出力処理を実行し、前記第2出力処理を実行する場合には、前記セーフを前記第1補正セーフとすることで特定される前記誤差玉を前記第1補正情報として出力することで前記第2出力処理を実行し、前記第3出力処理を実行する場合には、前記セーフを前記第2補正セーフとすることで特定される前記誤差玉を前記第2補正情報として出力することで前記第3出力処理を実行することを特徴とする請求項1に記載した遊技情報管理装置。
  3. 前記端数特定手段は、前記アウト信号出力単位玉数に満たないアウト玉数の端数であって、遊技場の営業開始前から持越された営業開始時点の端数の想定値であるアウト持越し端数を任意の設定操作により特定し、
    前記合計端数演算手段は、前記グループに属する遊技機数に前記アウト持越し端数を乗じた値を当該グループの合計アウト端数として演算する第3演算処理を実行し、
    前記出力手段は、前記出力処理として前記第3出力処理を実行し、当該第3出力処理を実行する場合に、前記グループ単位のアウトを、当該アウトから前記合計アウト端数を減算することで補正した補正アウトとすることで特定される前記誤差玉を前記第2補正情報として出力することを特徴とする請求項2に記載した遊技情報管理装置。
  4. 入賞口への入賞に応じて玉を払出す遊技機であって、その払出した玉数を示すセーフを特定可能な遊技信号であるセーフ信号を予め定められたセーフ信号出力単位玉数の玉を払出す毎に出力し、そのセーフ信号出力単位玉数に満たないセーフの端数を、遊技機の電源を切入りすることで初期化する第1遊技機と、初期化しない第2遊技機との双方の遊技情報を管理対象とする遊技情報管理装置であって、
    管理対象となる遊技機が前記第1遊技機であるのか、前記第2遊技機であるのかを特定可能な遊技機設定を、遊技機単位、又は遊技機種単位で行う設定手段と、
    前記セーフ信号により特定される前記セーフを少なくとも含む遊技情報を遊技機単位で管理する管理手段と、
    前記セーフ信号出力単位玉数に満たないセーフの端数であって、遊技場の営業開始前から持越された営業開始時点の端数、又は遊技機の電源が切入りされた場合に初期化対象となる端数の想定値であるセーフ持越し端数を、任意の設定操作、及び遊技機側から出力される遊技信号の少なくとも一方により特定する端数特定手段と、
    前記管理手段により遊技信号に基づき特定された遊技情報であるセーフであって、前記遊技機設定により第1遊技機と特定される遊技機のセーフを、前記セーフ持越し端数を加算することで補正する第1補正処理、又は前記遊技機設定により第2遊技機と特定される遊技機のセーフを、前記セーフ持越し端数を減算することで補正する第2補正処理を実行する補正手段と、を備えたことを特徴とする遊技情報管理装置。
  5. 前記管理手段は、前記遊技信号として遊技機において大当たりを発生させるために作動する役物を、入賞に応じて作動させる始動口への入賞数を示すS入賞数を特定可能なスタート信号により特定される前記S入賞数を管理し、
    前記端数特定手段は、任意の設定操作により前記セーフ持越し端数の候補となる複数のS補正値を前記S入賞数に対応付けて予め設定しておき、その予め設定した複数のS補正値のうちから遊技場の営業開始時から最初のセーフ信号受信時の前記S入賞数に対応する前記S補正値を特定し、そのS補正値を、遊技機の電源が切入りされた場合に初期化対象となる端数の想定値であるセーフ持越し端数として遊技機毎に特定することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載した遊技情報管理装置。
  6. 前記設定手段は、前記第2遊技機に保持されている前記セーフ信号出力単位玉数に満たないセーフの端数を消去する消去処理が行われた場合には、前記消去処理が行われた前記第2遊技機を前記第1遊技機としてグループ設定を行うことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載した遊技情報管理装置。
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