JP5452395B2 - 遊技情報管理装置 - Google Patents
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Description
以下、本発明の第1の実施形態について、図1乃至図8を参照して説明する。図1は遊技場システムの全体構成を概略的に示している。遊技場にはパチンコ遊技機(以下、遊技機と称する)1に対応して貸出機2が設置されている。2台の遊技機1及び2台の貸出機2は、1台の中継装置3に接続されており、中継装置3は、LAN4を介して管理装置5(遊技情報管理装置、設定手段、管理手段、端数特定手段、合計端数演算手段、出力手段、補正手段)、及び島端計数機6(計数機)に接続されている。管理装置5は、例えば管理室に設置されている。島端計数機6は、複数の遊技機1が設置されている遊技機島単位で複数設置されている。尚、図1では省略しているが、数100台の遊技機1が管理装置5の管理対象となる。
(1)第1始動口11又は第2始動口12への入賞に応じて大当たり抽選を行い、抽選結果に基づいて所謂特別図柄(特図)による図柄変動を液晶表示部13にて実行し、その結果に応じて大当たりを発生させる。尚、所謂保留玉の上限は各4個ずつであり、保留中に始動入賞した場合は上限まで保留し、図柄変動終了後に順次保留した図柄変動を実行する。
「アウト信号」:使用玉(使用媒体)を回収するアウトボックスから出力される使用玉数(アウト、使用媒体数)を特定可能な信号である。回収(使用、打込)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。即ち、アウト信号出力単位玉数は「10玉」である。尚、遊技機1から出力される信号であっても良い。
「誤差補正値」:セーフ所定数に対する端数(持越し端数)が電源切入りにより初期化されるか初期化されない(保持される)かにより補正を行う際に加減算する補正設定値である。即ち、セーフ持越し端数の想定値である。尚、本実施形態では持越し端数となる「0」〜「9」が取り得る値の平均値である「4.5」を目安として設定している。
「機種名」:遊技機1の機種である。
「種別」:遊技機1の機種をグループ分けする(遊技機種単位で遊技機をグループ分けする)ための設定であり、「P」はパチンコを示す。尚、他にスロットマシンを示す「G」があるが、例えば貸出玉1玉当たりの貸出単価(4円)が異なる場合にグループ分けしても良い。尚、図示しないが別途設定される計数機設定にて何れの計数機が何れの種別に対応するのかを設定する。
「台数」:該当機種に属する遊技機数である。
「保持数」:「電源切入」が「保持」である遊技機数であり、「電源切入」が「保持」であれば「台数」の値であり、「電源切入」が「初期化」であれば「0」である。
「S入賞」:通常状態におけるスタート信号に基づく遊技機1における第1始動口11又は第2始動口12への入賞数である。
「貸出玉」:貸出信号に基づく貸出機2から貸出された玉数である。
実誤差玉
=貸出玉−(差玉)−計数玉
=貸出玉−(アウト−セーフ)−計数玉
=503600−(1847440−1820030)−478750=−2560
の演算式により、実誤差玉を「−2560」と特定する。
誤差玉管理データの誤差補正値(第1合計セーフ端数)
=誤差玉設定の誤差補正値(セーフ持越し端数)×機種設定の初期化数の合計(第1遊技機として特定される遊技機数)
=4.5×360=1620
の演算式により、誤差補正値を「1620」と特定し(第1演算処理)、
補正セーフ(第1補正セーフ、第1補正情報)
=セーフ+誤差補正値
=1820030+1620=1821650
の演算式により、補正セーフを「1821650」と特定する(第2出力処理、第1補正処理)。又、
補正誤差玉
=貸出玉−(アウト−補正セーフ)−計数玉
=503600−(1847440−1821650)−478750=−940
の演算式により、補正誤差玉を「−940」と特定する。又は、
補正誤差玉
=実誤差玉+誤差玉管理データの誤差補正値
=−2560+1620=−940
の演算式により、補正誤差玉を「−940」と特定する。
アウト補正値(合計アウト端数)
=誤差玉設定の誤差補正値(アウト持越し端数)×機種設定の台数の合計(グループに属する遊技機数)
=4.5×500=2250
の演算式により、アウト補正値を「2250」と特定し(第3演算処理)、
補正アウト
=アウト−アウト補正値
=1847440−2250=1845190
の演算式により、補正アウトを「1845190」と特定する。又、
セーフ補正値(第2合計セーフ端数)
=誤差玉設定の誤差補正値(セーフ持越し端数)×機種設定の保持数の合計(第2遊技機として特定される遊技機数)
=4.5×140=630
の演算式により、セーフ補正値を「630」と特定し(第2演算処理)、
補正セーフ(第2補正セーフ、第2補正情報)
=セーフ−セーフ補正値
=1820030−630=1819400
の演算式により、補正セーフを「1819400」と特定する(第3出力処理、第2補正処理)。又、
補正誤差玉
=貸出玉−(補正アウト−補正セーフ)−計数玉
=503600−(1845190−1819400)−478750=−940
の演算式により、補正誤差玉を「−940」と特定する。又は、
補正誤差玉
=実誤差玉+(アウト補正値−セーフ補正値)
=−2560+(2250−630)=−940
の演算式により、補正誤差玉を「−940」と特定する。
次に、本発明の第2の実施形態について、図9乃至図13を参照して説明する。尚、上記した第1の実施形態と同一部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。第2の実施形態は、遊技機単位で端数を特定するS補正値に対応した実施形態である。S補正値とはS入賞に対応した設定値を各々設定しておき(機種単位又はS賞球単位で)、営業開始時の最初のセーフ信号受信時のS入賞が、何れの設定値に対応するかにより特定される端数の想定値である。
「S賞球」:第1始動口11への入賞(S入賞)に対する賞球数である。
「S補正」:最初のセーフ信号受信時のS入賞に対応するS補正の値であり、セーフ信号の受信とS入賞数により想定される持越された端数の想定値である。「S補正n(n=1〜4)」の「n」は対応するS入賞数であり、例えば機種Aの「S補正1」であれば、S賞球が「3」であることから、S入賞=「1」でセーフ信号を受信した場合、持越し端数は「7」、「8」、「9」の3つの値が想定され、その平均値である「8」を設定する。尚、S賞球とセーフ所定数とが特定可能であれば演算により導出可能な値でもあるので、それらから演算して特定した値を設定値としても良い。
セーフ補正値
=誤差玉設定の誤差補正値×(機種設定の保持数の合計−S補正台数の合計)+S補正値の合計
=4.5×(140−80)+283=553
の演算式により、セーフ補正値を「553」と特定し、
補正セーフ
=セーフ−セーフ補正値
=1820030−553=1819477
の演算式により、補正セーフを「1819477」と特定する。又、
補正誤差玉
=貸出玉−(補正アウト−補正セーフ)−計数玉
=503600−(1845190−1819477)−478750=−863
の演算式により、補正誤差玉を「−863」と特定する。又は、
補正誤差玉
=実誤差玉+(アウト補正値−セーフ補正値)
=−2560+(2250−553)=−863
の演算式により、補正誤差玉を「−863」と特定する。
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。
持越し端数を電源切入りにより初期化する遊技機1であっても、電源切入りを行わなければ持越し端数を初期化しないので、閉店時に電源を切らないまま開店を迎えた場合や、電源を入れてから管理装置5のセーフ信号等の遊技情報のクリア処理を行う前に試打ちした遊技機1については持越し端数を初期化した状態とせずに誤差玉補正を行うことが望ましい。即ち、持越し端数を電源切入りにより初期化する遊技機1のうち、電源切入り後に遊技に係る計数が行われたか否かを遊技機単位、又は機種単位で設定し、誤差玉補正を行うか否かを決定しても良い。
セーフ所定数について「10玉」を例示したが持越し端数がクリアされることで誤差が生じ得る値、即ち、セーフ信号出力に対応する払出玉数が複数であれば、どのような値であっても良い。勿論、アウトについても同様である。尚、本実施形態で説明した数値等は全て例示であり、どのような数値を採用しても良いことは勿論である。
複数の遊技機1に対応する島端計数機6を例示したが、遊技機1毎に対応する計数機(各台計数機)を採用した場合に適用しても良い。
全ての値について、例示した演算式により直接的に演算しても良いし、他の演算式により間接的に演算しても良い。又、設定値についても同様に直接的に設定しても良いし、間接的に設定しても良い。
対象とする遊技機1はパチンコ遊技機ではあれば、例示したパチンコ遊技機以外であっても良い。尚、管理装置5の管理対象となるのはパチンコ遊技機以外の遊技機も含む。
管理装置5が行う情報処理の一部を中継装置3や貸出機2等で行っても良い。
Claims (6)
- 入賞口への入賞に応じて玉を払出す遊技機であって、その払出した玉数を示すセーフを特定可能な遊技信号であるセーフ信号を予め定められたセーフ信号出力単位玉数の玉を払出す毎に出力し、そのセーフ信号出力単位玉数に満たないセーフの端数を、遊技機の電源を切入りすることで初期化する第1遊技機と、初期化しない第2遊技機との双方の遊技情報を管理対象とする遊技情報管理装置であって、
管理対象となる遊技機が前記第1遊技機であるのか、前記第2遊技機であるのかを特定可能な遊技機設定を、遊技機単位、又は遊技機種単位で行う一方、遊技機単位、又は遊技機種単位で遊技機をグループ分けするためのグループ設定を行う設定手段と、
前記セーフ信号を少なくとも含む遊技機側から出力される遊技信号により特定される遊技情報を、前記グループ単位で管理する管理手段と、
前記セーフ信号出力単位玉数に満たないセーフの端数であって、遊技場の営業開始前から持越された営業開始時点の端数、又は遊技機の電源が切入りされた場合に初期化対象となる端数の想定値であるセーフ持越し端数を、任意の設定操作、及び遊技機側から出力される遊技信号の少なくとも一方により特定する端数特定手段と、
前記グループに属する遊技機のうち、前記遊技機設定により第1遊技機として特定される遊技機数に前記セーフ持越し端数を乗じた値を当該グループの第1合計セーフ端数として演算する第1演算処理、及び前記グループに属する遊技機のうち、前記遊技機設定により第2遊技機として特定される遊技機数に前記セーフ持越し端数を乗じた値を当該グループの第2合計セーフ端数として演算する第2演算処理のうち、少なくとも一方の演算処理を行う合計端数演算手段と、
前記第1合計セーフ端数、及び前記第2合計セーフ端数のうちの少なくとも一方と、前記管理手段によりグループ単位で管理される前記遊技情報とを比較可能に出力する第1出力処理、前記管理手段によりグループ単位で管理されるセーフに前記第1合計セーフ端数を加算することで、当該セーフを補正した第1補正セーフにより特定されるグループ単位の遊技情報である第1補正情報を出力する第2出力処理、並びに前記管理手段によりグループ単位で管理されるセーフから前記第2合計セーフ端数を減算することで、当該セーフを補正した第2補正セーフにより特定されるグループ単位の遊技情報である第2補正情報を出力する第3出力処理のうち、少なくとも1つの出力処理を行う出力手段と、を備えたことを特徴とする遊技情報管理装置。 - 前記設定手段は、遊技機毎、又は複数の遊技機に対応して設けられ、当該対応する遊技機にて遊技者が獲得した玉を計数する計数機が前記グループの何れに対応するのかを前記グループ設定にて特定可能に設定し、
前記管理手段は、遊技機に対応して設けられ、当該遊技機に打込まれた玉を計数し、その打込まれた玉数を示すアウトを特定可能な遊技信号であるアウト信号を予め定められたアウト信号出力単位玉数の玉を計数する毎に出力するアウトメータから出力されるアウト信号により特定されるアウト、遊技機に対応して設けられる貸出機から出力される遊技者へと貸出された玉数である貸出玉数を特定可能な貸出信号により特定される貸出玉数、及び前記計数機における計数玉数を特定可能な計数信号により特定される計数玉数を管理する一方、前記グループ単位で前記貸出玉数とセーフとの合計値からアウトを減算した値を示す理論上の獲得玉数と、当該グループに対応する全ての計数機の計数玉数を示す実際の獲得玉数との誤差を示す誤差玉を管理し、
前記出力手段は、前記第1出力処理を実行する場合には、グループ単位で管理される前記誤差玉を前記グループ単位で管理される遊技情報として出力することで前記第1出力処理を実行し、前記第2出力処理を実行する場合には、前記セーフを前記第1補正セーフとすることで特定される前記誤差玉を前記第1補正情報として出力することで前記第2出力処理を実行し、前記第3出力処理を実行する場合には、前記セーフを前記第2補正セーフとすることで特定される前記誤差玉を前記第2補正情報として出力することで前記第3出力処理を実行することを特徴とする請求項1に記載した遊技情報管理装置。 - 前記端数特定手段は、前記アウト信号出力単位玉数に満たないアウト玉数の端数であって、遊技場の営業開始前から持越された営業開始時点の端数の想定値であるアウト持越し端数を任意の設定操作により特定し、
前記合計端数演算手段は、前記グループに属する遊技機数に前記アウト持越し端数を乗じた値を当該グループの合計アウト端数として演算する第3演算処理を実行し、
前記出力手段は、前記出力処理として前記第3出力処理を実行し、当該第3出力処理を実行する場合に、前記グループ単位のアウトを、当該アウトから前記合計アウト端数を減算することで補正した補正アウトとすることで特定される前記誤差玉を前記第2補正情報として出力することを特徴とする請求項2に記載した遊技情報管理装置。 - 入賞口への入賞に応じて玉を払出す遊技機であって、その払出した玉数を示すセーフを特定可能な遊技信号であるセーフ信号を予め定められたセーフ信号出力単位玉数の玉を払出す毎に出力し、そのセーフ信号出力単位玉数に満たないセーフの端数を、遊技機の電源を切入りすることで初期化する第1遊技機と、初期化しない第2遊技機との双方の遊技情報を管理対象とする遊技情報管理装置であって、
管理対象となる遊技機が前記第1遊技機であるのか、前記第2遊技機であるのかを特定可能な遊技機設定を、遊技機単位、又は遊技機種単位で行う設定手段と、
前記セーフ信号により特定される前記セーフを少なくとも含む遊技情報を遊技機単位で管理する管理手段と、
前記セーフ信号出力単位玉数に満たないセーフの端数であって、遊技場の営業開始前から持越された営業開始時点の端数、又は遊技機の電源が切入りされた場合に初期化対象となる端数の想定値であるセーフ持越し端数を、任意の設定操作、及び遊技機側から出力される遊技信号の少なくとも一方により特定する端数特定手段と、
前記管理手段により遊技信号に基づき特定された遊技情報であるセーフであって、前記遊技機設定により第1遊技機と特定される遊技機のセーフを、前記セーフ持越し端数を加算することで補正する第1補正処理、又は前記遊技機設定により第2遊技機と特定される遊技機のセーフを、前記セーフ持越し端数を減算することで補正する第2補正処理を実行する補正手段と、を備えたことを特徴とする遊技情報管理装置。 - 前記管理手段は、前記遊技信号として遊技機において大当たりを発生させるために作動する役物を、入賞に応じて作動させる始動口への入賞数を示すS入賞数を特定可能なスタート信号により特定される前記S入賞数を管理し、
前記端数特定手段は、任意の設定操作により前記セーフ持越し端数の候補となる複数のS補正値を前記S入賞数に対応付けて予め設定しておき、その予め設定した複数のS補正値のうちから遊技場の営業開始時から最初のセーフ信号受信時の前記S入賞数に対応する前記S補正値を特定し、そのS補正値を、遊技機の電源が切入りされた場合に初期化対象となる端数の想定値であるセーフ持越し端数として遊技機毎に特定することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載した遊技情報管理装置。 - 前記設定手段は、前記第2遊技機に保持されている前記セーフ信号出力単位玉数に満たないセーフの端数を消去する消去処理が行われた場合には、前記消去処理が行われた前記第2遊技機を前記第1遊技機としてグループ設定を行うことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載した遊技情報管理装置。
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