JP5215067B2 - 遊技情報管理装置 - Google Patents
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Description
この場合、Sは大当たり抽選回数に対応する所謂有効始動入賞率(以下、有効率とする)である。ここで、遊技場が釘調整によって直接的に調整可能な遊技情報は大当たり抽選を行う条件となる始動口へと入賞した数に対応する所謂始動入賞率(以下、入賞率とする)であるが、有効率と入賞率とは似て非なる値である。即ち遊技機において所謂保留数が上限値にある状態で始動口に入賞した場合に発生する所謂オーバーフロー分の差異が両者にある。オーバーフローの発生状況は保留数が保留上限値に近似する状況の発生具合によって変動する。例えば遊技者により保留数が保留上限値に近似する場合に行われる所謂止打行為、上記した入賞率、更には遊技機種毎に図柄変動時間の長短が異なることによってもその発生状況が左右される。このような理由から、特許文献1に開示されている技術では、釘調整を直接的に反映した遊技情報を得ることを目的としているにも関わらず、今一歩、釘調整に対応した遊技情報と成り得ない要素があった。
(式1)
補正通常使用数=理論通常TS÷(実積通常入賞情報×参照通常有効始動率)×対応通常使用数
(式2)
補正特別使用数=[理論特別TS÷{(実績特別入賞情報×参照特別有効始動率)、或いは実績特別抽選情報}×対応特別使用数]×(理論継続数−1)
(式3)
補正使用数=補正通常使用数+補正特別使用数+平均大当たり使用数×理論継続数
(式4)
補正払出数=補正通常使用数×通常ベース+補正特別使用数×特別ベース+{平均大当たり払出数、或いは(平均出玉数+平均大当たり使用数)}×理論継続数
(式5)
補正出玉率=補正払出数÷補正使用数
(式6)
補正貸出媒体数=補正通常使用数×(1−通常ベース)÷客滞率
(式7)
補正交換媒体数=補正貸出媒体数+補正払出数−補正使用数
(式8)
補正営業割数=補正交換媒体致÷補正貸出媒体数
(式9)
補正営業粗利=補正貸出媒体数×貸出単価−補正交換媒体数×交換単価
但し、貸出単価は遊技場における1の遊技媒体に対する貸出対価、交換単価は遊技場における1の遊技媒体に対する交換対価、客滞率は遊技場における遊技者に対して貸し出された遊技媒体数である貸出媒体数に対する通常遊技状態における差数の割合を示す。
図1は、遊技場用管理システムの全体構成を概略的に示している。図1において、遊技場としてのパチンコホールには、パチンコ台からなる遊技機1に対応してアウトボックス(図示せず)、及び貸出装置2が設置されており、これら遊技機1、アウトボックス、及び貸出装置2は中継装置3に接続されている。管理装置4は、CPUからなる制御部(本発明でいう補正手段、遊技情報特定手段、対象期間特定手段、対象遊技機特定手段、始動率特定手段、対応使用数特定手段、実績情報特定手段、補正使用数特定手段、抽出手段、単位情報特定手段、設定手段、振分手段、対象入賞情報特定手段、対象始動率特定手段、補正払出数特定手段)と、HDDやRAMやROMなどからなる記憶部(本発明でいう仕様情報記憶手段、記憶手段)と、I/Oからなる送受信部(本発明でいう受信手段)と、モニタやプリンタなどからなる出力部と、キーボードやマウスなどからなる操作部とを有して構成されている。中継装置3と管理装置4とはLAN5を介して相互接続されている。
「アウト信号」=使用玉を回収するアウトボックスから出力される信号である。回収玉(使用玉、打込玉)10玉に対して1パルスが出力され、アウト信号数×「10」がアウト(使用数)として特定される。遊技機1から出力されても良い(使用媒体信号)。
「セーフ信号」=遊技機1から出力される信号である。払出玉10玉に対して1パルスが出力され、セーフ信号数×「10」がセーフ(払出数)として特定される。補給装置からの補給信号をセーフ信号としても良い(払出媒体信号)。
「始動入賞信号」=遊技機1から出力される信号である。始動口9への入賞1回につき1パルスが出力される。
「有効始動信号」=遊技機1から出力される信号である。始動口9への入賞に応じて変動する図柄表示部12における図柄変動1回につき1パルスが出力される。
「大当たり信号」=遊技機1から出力される信号である。所定条件が成立(図柄表示部12において特定図柄を表示するなど)した場合に発生し、大入賞口10への入賞率が高まる(開放する)大当たり中にレベル信号が出力される。
「確変信号」=遊技機1から出力される信号である。確変中及び時短中にレベル信号が出力される。尚、時短状態を示す時短信号でも良い(特別遊技状態信号)。
「売上信号」=貸出装置2から出力される信号である。遊技者から受付けた貨幣などの有価価値を対価として貸出した売上玉25玉(100円)に対して1パルスが出力される。売上信号×100が売上額として特定される。
管理装置4は、第1の信号受信処理を開始すると、遊技機1側からアウト信号を受信したか否かを判定し(S1)、遊技機1側からセーフ信号を受信したか否かを判定する(S2)。次いで、管理装置4は、遊技機1側からアウト信号を受信したと判定すると(S1:YES)、素データ一覧における対応する遊技機1のアウトを加算し(S3)、対応する遊技機1で大当たりフラグを「1」に設定しているか否かを判定する(S4)。
管理装置4は、第2の信号受信処理を開始すると、遊技機1側から始動入賞信号を受信したか否かを判定し(S21)、遊技機1側から有効始動信号を受信したか否かを判定し(S22)、遊技機1側から売上信号を受信したか否かを判定する(S23)。管理装置4は、遊技機1側から始動入賞信号を受信したと判定すると(S21:YES)、対応する遊技機1で甘フラグを「0」に設定しているか否かを判定し(S24)、対応する遊技機1で甘フラグを「0」に設定していると判定すると(S24:YES)、素データ一覧における対応する遊技機1の通常始動入賞を加算し(S25)、リターンする。一方、管理装置4は、対応する遊技機1で甘フラグを「0」に設定していない(甘フラグを「1」に設定している)と判定すると(S24:NO)、素データ一覧における対応する遊技機1の甘中始動入賞を加算し(S26)、リターンする。
管理装置4は、状態信号受信処理を開始すると、いずれかの遊技機1の大当たりフラグを「0」に設定しているか否かを判定し(S31)、いずれかの遊技機1の大当たりフラグを「0」に設定していると判定すると(S31:YES)、対応する遊技機1からの大当たり信号の受信を開始したか否かを判定し(S32)、対応する遊技機1からの大当たり信号の受信を開始したと判定すると(S32:YES)、対応する遊技機1の大当たりフラグを「1」に設定し(S33)、対応する遊技機1の甘フラグを「0」に設定しているか否かを判定する(S34)。
「アウト」=アウト信号に基づいた遊技機1にて使用された遊技媒体数(使用数)
「セーフ」=セーフ信号に基づいた遊技機1が払出した遊技媒体数(払出数)
「始動入賞」=始動入賞信号に基づいた遊技機1における始動入賞数(「通常」は通常状態に対応し、「甘中」は甘モード中(特別遊技状態であり、特別遊技状態信号(確変信号)受信中)に対応する)
「売上額」=対応する貸出装置2にて貸出した売上を伴う貸出玉である売上玉に対する対価(貸出装置2への投入金額)
「大当たり」=大当たり信号に基づいた大当たり数、「通常」は通常状態に発生した大当たり数で所謂「初当」数
「Tアウト」=大当たり中及び甘中のアウト
「Tセーフ」=大当たり中及び甘中のセーフ
「T1アウト」=大当たり中のアウト
「T1セーフ」=大当たり中のセーフ
「ベース」=状態(通常、甘中)毎の出玉率
通常のベース=(セーフ−Tセーフ)÷(アウト−Tアウト)
甘中のベース=(Tセーフ−T1セーフ)÷(Tアウト−T1アウト)
尚、「セーフ−Tセーフ」は通常のセーフ(Bセーフ)、「アウト−Tアウト」は通常のアウト(Bアウト)、「Tセーフ−T1セーフ」は甘中のセーフ、「Tアウト−T1アウト」は甘中のアウトに相当し、素データとして直接的に集計することも可能であるので、適宜入替えて採用しても良い。
「入賞率(単位入賞情報)」=状態毎の単位アウト(100)(所定数の使用数)に対する始動入賞数
通常の入賞率=通常始動入賞÷(アウト−Tアウト)×単位アウト
甘中の入賞率=甘中始動入賞÷(Tアウト−T1アウト)×単位アウト
「有効率」=状態毎の単位アウトに対する有効始動数
通常の有効率=通常有効始動÷(アウト−Tアウト)×単位アウト
甘中の有効率=甘中有効始動÷(Tアウト−T1アウト)×単位アウト
尚、合計大当たり数=通常大当たり数+甘中大当たり数
「T1O」=平均T1アウト=T1アウト÷合計大当たり数
「出玉率」=アウトに対するセーフの割合(払出率)=セーフ÷アウト
「Bサ」=通常の差引遊技媒体数=(アウト−Tアウト)−(セーフ−Tセーフ)
「客滞率」=売上玉に対するBサの割合
Bサ÷売上玉
尚、売上玉=売上額÷貸単価
「粗利」=遊技による遊技場側の営業利益=売上額−{売上玉−(アウト−セーフ)}×交換単価
尚、本実施形態では、貸単価=4円、交換単価=3.3円として演算している。
「平均継続数(理論継続数)」=大当たり発生から通常状態となる(甘モードの終了)までに発生する大当たり数の期待値であり、甘モードが確変状態のみであれば1÷(1−確変率)となるが、本実施例では遊技機1が確変状態の終了後には時短状態となり、時短状態中に大当たりが発生することも考慮して確変率に対応する3回に0.5回(時短状態中に大当たりが発生する期待値)分を加算した値を平均継続数とした。
「TS」=通常における大当たり発生確率の逆数(大当たり発生までの平均スタート)。
「TSA」=甘中における大当たり発生確率の逆数(大当たり発生までの平均スタート)。甘中は時短状態も含まれる為、確変時の大当たり確率の逆数よりも大きな値がTSAとなる。
「補正Bアウト(補正通常使用数)」=通常大当たり1回に対応する通常アウト=TS÷(通常入賞率×参照有効始動率)×単位アウト
「補正甘アウト」=通常大当たり1回に対応する甘中アウト=TSA÷(甘中入賞率×甘中有効始動率)×単位アウト×(平均継続数−1)
「補正アウト(補正使用数)」=通常大当たり1回に対応するアウト合計=補正Bアウト+補正甘アウト+T1O×平均継続数
「補正セーフ(補正払出数)」=通常大当たり1回に対応するセーフ合計=補正Bアウト×通常ベース+補正甘アウト×甘中ベース+(T1Y+T1O)×平均継続数
「補正出玉率」=補正セーフ÷補正アウト
「補正Bサ」=補正Bアウト×(1−通常ベース)
「補正割数」=補正交換玉(補正交換媒体数)÷補正売上玉=(補正売上玉+補正セーフ−補正アウト)÷補正売上玉
「補正玉単価」=補正アウトに対する売上額=補正売上玉÷補正アウト×貸単価
「補正玉粗利」=補正アウトに対する利益額=(補正売上玉×貸単価−補正交換玉×交換単価)÷補正アウト={補正売上玉×貸単価−(補正売上玉+補正セーフ−補正アウト)×交換単価)÷補正アウト
「補正総売上」=全体の売上額=補正玉単価×アウト。尚、アウト=実データ
「補正総粗利」=全体の利益額=補正玉粗利×アウト
「補正Bアウト」=360÷(6.3×93.9%)×100=6085
「補正甘アウト」=50÷(29.1×46.4%)×100×(3.5−1)=926
「補正アウト」=6085+926+220×3.5=7780
「補正セーフ」=6085×20.8%+926×91.8%+(1520+220)×3.5=8205
「補正出玉率」=8205÷7780=105.5%
「補正Bサ」=6085×(1−20.8%)=4819
「補正売上玉」=4819÷168%=2874
「補正割数」=(2874+8205−7780)÷2874=1.148
「補正玉粗利」={2874×4−(2874+8205−7780)×3.3}÷7780=0.08
「補正総売上」=(2874÷7780×4)×49480=73102
「補正総粗利」=0.08×49480=3878
図8のスペック値、或いは図9の客滞率等は、操作入力以外に遊技機メーカー等が提供する情報サイトから情報入力しても良い。
図10において、複数種類の参照有効始動率を用いて複数種類の補正値を計算したが、いずれか1種類の補正値を計算するだけでも良い。
図10において、参照有効始動率として、通常状態中の始動有効率のみを採用したが、甘中の始動有効率についても参照有効始動率として採用しても良い。勿輪、甘中については従来通り有効始動率により特定しても良い。また、補正セーフを求める場合のT1Y+T1Oという演算式は平均T1セーフを示す演算式なので、そのまま平均T1セーフを採用しても良い。更に、簡易的に補正Bアウトに実データのTアウトの大当たり平均値を加算して補正アウトを算出したり、補正Bセーフに実データのTセーフの大当たり平均値を加算して補正セーフを算出したりする等、影響の少ない甘中、大当たり中に相当するデータに実データを採用しても良い。
図2に示した素データ一覧及び図3に示した遊技情報集計を営業日単位で記憶したが、複数日単位、或いは所定時間毎等、その単位は営業日のみに限定されない。
始動口数や、大当たり種別(R数)は、複数あっても良い。
参照有効始動率として、会員毎に有効始動数と始動入賞数とを集計し、その集計値の平均値、即ち会員毎の平均有効始動率を採用しても良い。また、その際に、集計対象期間を設定したり、機種毎等に設定した会員毎の平均有効始動率を採用したりしても良い。
特別状態信号が大当たり中に出力される遊技機を管理対象としても良い。この場合、大当たり状態を甘モード状態(確変)に優先させて状態判定を行えば、本実施形態と同様の状態判定を行うことが可能である。
複数の遊技場に設けられる管理装置から送信される遊技情報を受信して集計するサーバにおいて図4ないし図10に示した各種情報を管理しても良い。勿論、管理装置の処理の一部を中継装置等に行わせても良い。即ち本発明における遊技情報管理装置とはサーバや中継装置等をも含めた概念である。
Claims (4)
- 始動口への入賞に応じて予め設定されている理論上の大当たり確率にて大当たり抽選を行い、その抽選結果に応じて図柄変動を行い、その図柄変動の変動結果に応じて大当たり状態を発生させ、更に図柄変動中に新たに始動口へと入賞した場合には所定数を上限として大当たり抽選の対象となる図柄変動を保留する遊技機の遊技情報を管理対象とし、理論上の大当たり確率通りに大当たり状態が発生した場合に必要となる遊技に使用される遊技媒体数である補正通常使用数に基づき、出玉率、売上額、営業割数、及び営業粗利の内少なくとも1つに対応する遊技情報である補正対象情報を補正する補正手段を備えた遊技情報管理装置であって、
遊技機側から出力される遊技に使用された遊技媒体数である使用数を特定可能な使用媒体信号、及び始動口への入賞数である始動入賞数を特定可能な始動入賞信号を遊技信号として受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した遊技信号により、前記使用数、及び前記始動入賞数を少なくとも含む遊技情報を遊技機毎に特定する遊技情報特定手段と、
前記補正手段による遊技情報の補正対象となる期間である対象期間を特定する対象期間特定手段と、
前記補正手段による遊技情報の補正対象となる遊技機、或いは遊技機グループである対象遊技機を特定する対象遊技機特定手段と、
前記対象遊技機特定手段が特定する対象遊技機についての理論上の大当たり確率の逆数である理論TSを少なくとも特定可能な情報である仕様情報を受付けて記憶する仕様情報記憶手段と、
前記遊技情報特定手段により特定される遊技情報、或いは所定の入力操作により、前記始動入賞数に対する前記大当たりの抽選回数の割合を示す有効始動率を参照有効始動率として特定する始動率特定手段と、
所定数の前記使用数、或いは前記対象期間特定手段が特定した対象期間における、前記対象遊技機特定手段が特定した対象遊技機について前記遊技情報特定手段により特定された前記使用数である対応使用数を特定可能な情報である対応情報を記憶し、その対応情報により対応使用数を特定する対応使用数特定手段と、
前記対象期間における対象遊技機について前記遊技情報特定手段により特定された遊技情報により、対象期間における対象遊技機についての前記対応使用数に対応する前記始動入賞数を示す入賞情報である実績入賞情報を特定する実績情報特定手段と、
前記実績情報特定手段が特定した前記実績入賞情報に、前記始動率特定手段が特定した前記参照有効始動率を乗じた値により前記仕様情報記憶手段が記憶する前記仕様情報により特定される前記理論TSを除し、更に前記対応使用数特定手段が特定する前記対応使用数を乗じた値を前記補正通常使用数として特定する補正使用数特定手段と、を備えたことを特徴とする遊技情報管理装置。 - 前記遊技情報特定手段が特定した遊技情報を単位期間毎に遊技機、或いは遊技機グループ単位で記憶する記憶手段と、
前記記憶手段が記憶する遊技情報の内、所定の単位期間を抽出期間とし、所定の遊技機、或いは遊技機グループを抽出遊技機として、抽出期間における抽出遊技機についての遊技情報を抽出する抽出手段と、を備え、
前記受信手段は、大当たり抽選回数を特定可能な大当たり抽選信号を遊技信号として受信可能に構成され、
前記遊技情報特定手段は、大当たり抽選回数を含む遊技情報を特定し、
前記抽出手段は、前記対象期間特定手段が特定した対象期間、及び前記対象遊技機特定手段が特定した対象遊技機の内、少なくとも一方が異なる抽出期間における抽出遊技機について抽出した遊技情報が示す有効始動率を抽出有効始動率として特定し、
前記始動率特定手段は、前記抽出手段が特定した抽出有効始動率を前記参照有効始動率として特定することを特徴とする請求項1に記載した遊技情報管理装置。 - 前記記憶手段が記憶する単位期間毎における遊技機、或いは遊技機グループ単位の遊技情報が示す所定数の前記使用数に対応する始動入賞数を示す単位入賞情報を特定する単位情報特定手段と、
所定数の前記使用数に対応する始動入賞数についての情報範囲を複数段階に区分けして設定する設定手段と、
前記単位情報特定手段が特定する単位入賞情報が前記設定手段により設定される情報範囲のいずれに属するのかに基づいて、前記記憶手段により記憶される遊技情報を情報範囲に対応付けて振り分ける振分手段と、
前記対象期間特定手段が特定した対象期間における、前記対象遊技機特定手段が特定した対象遊技機について前記遊技情報特定手段により特定された遊技情報により、対象期間における対象遊技機についての所定数の使用数に対応する始動入賞数を示す対象入賞情報を特定する対象入賞情報特定手段と、
前記対象入賞情報特定手段により特定される対象入賞情報が属する前記設定手段により設定される情報範囲を特定すると共に、その特定した情報範囲に対応付けて前記振分手段により振り分けられた遊技情報が示す有効始動率を対象有効始動率として特定する対象始動率特定手段と、を備え、
前記始動率特定手段は、前記対象始動率特定手段が特定した対象有効始動率を前記参照有効始動率として特定することを特徴とする請求項2に記載した遊技情報管理装置。 - 理論上の大当たり確率通りに大当たり状態が発生した場合において遊技により払い出しが見込まれる遊技媒体数である補正払出数を特定する補正払出数特定手段を備え、
前記受信手段は、遊技により払い出された遊技媒体数である払出数を特定可能な払出媒体信号、大当たり状態の発生状況を特定可能な大当たり信号、及び遊技機において通常遊技状態よりも大当たり状態が発生し易い状態である特別遊技状態の発生状況を特定可能な特別状態信号を遊技信号として受信可能に構成され、
前記仕様情報記憶手段により受付けて記憶される仕様情報は、前記理論TSとして通常遊技状態に対応する理論通常TS、及び特別遊技状態に対応する理論特別TSとを特定可能な情報である一方、大当たり状態となってから特別遊技状態が終了するまでに理論上発生し得る大当たり状態回数の期待値である理論継続数を特定可能な情報であり、
前記始動率特定手段は、通常遊技状態に対応する前記参照有効始動率を参照通常有効始動率として特定し、
前記対応使用数特定手段は、通常遊技状態に対応する対応使用数を対応通常使用数として特定する一方、特別遊技状態に対応する対応使用数を対応特別使用数として特定し、
前記実績情報特定手段は、通常遊技状態における前記実績入賞情報を実績通常入賞情報として特定し、対象期間における対象遊技機について特定された遊技情報により対象期間における対象遊技機についての通常遊技状態における出玉率である通常ベース、特別遊技状態における出玉率である特別ベース、大当たり状態における平均使用数である平均大当たり使用数、及び大当たり状態における平均払出数である平均大当たり払出数、或いは大当たり状態における払出数と使用数との差である大当たり出玉数の平均である平均出玉数を特定し、
前記補正使用数特定手段は、(式1)より理論上、通常遊技状態において遊技機を大当たり状態とさせる為に必要な前記使用数を前記補正通常使用数として特定し、対象期間における対象遊技機についての特別遊技状態における前記実績入賞情報である実績特別入賞情報、及び特別遊技状態に対応する前記参照有効始動率である参照特別有効始動率、または対象期間における対象遊技機についての特別遊技状態における大当たり抽選回数である実績特別抽選情報に基づいて(式2)より理論上、遊技機が大当たり状態となってから理論継続数だけ大当たり状態が発生した場合に必要な特別遊技状態における使用数を補正特別使用数として特定し、更に(式3)より前記補正使用数を特定し、
前記補正払出数特定手段は、(式4)より前記補正払出数を特定し、
前記補正手段は、出玉率に対応する遊技情報を前記補正対象情報として補正する場合には(式5)より特定される演算値を補正出玉率として特定し、営業割数に対応する遊技情報を前記補正対象情報として補正する場合には(式6)、(式7)、及び(式8)より特定される演算値を補正営業割数として特定し、営業粗利に対応する遊技情報を前記補正対象情報として補正する場合には(式6)、(式7)、及び(式9)より特定される演算値を補正営業粗利として特定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載した遊技情報管理装置。
(式1)
補正通常使用数=理論通常TS÷(実積通常入賞情報×参照通常有効始動率)×対応通常使用数
(式2)
補正特別使用数=[理論特別TS÷{(実績特別入賞情報×参照特別有効始動率)、或いは実績特別抽選情報}×対応特別使用数]×(理論継続数−1)
(式3)
補正使用数=補正通常使用数+補正特別使用数+平均大当たり使用数×理論継続数
(式4)
補正払出数=補正通常使用数×通常ベース+補正特別使用数×特別ベース+{平均大当たり払出数、或いは(平均出玉数+平均大当たり使用数)}×理論継続数
(式5)
補正出玉率=補正払出数÷補正使用数
(式6)
補正貸出媒体数=補正通常使用数×(1−通常ベース)÷客滞率
(式7)
補正交換媒体数=補正貸出媒体数+補正払出数−補正使用数
(式8)
補正営業割数=補正交換媒体致÷補正貸出媒体数
(式9)
補正営業粗利=補正貸出媒体数×貸出単価−補正交換媒体数×交換単価
但し、貸出単価は遊技場における1の遊技媒体に対する貸出対価、交換単価は遊技場における1の遊技媒体に対する交換対価、客滞率は遊技場における遊技者に対して貸し出された遊技媒体数である貸出媒体数に対する通常遊技状態における差数の割合を示す。
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