JP5893910B2 - 遊技情報管理システム - Google Patents
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Description
(1)操作ハンドル8が操作されたことにより盤面11に発射された玉が第1始動口13又は第2始動口14に入賞(始動入賞)することに応じて大当たり抽選を行い、抽選結果に基づいて所謂特別図柄(特図)による図柄変動を液晶表示部15にて実行し、その結果に応じて大当たりを発生させる。尚、所謂保留玉の上限は合計4個であり、保留中に始動入賞した場合は上限まで保留し、図柄変動終了後に順次保留した図柄変動を実行する。
(3)大当たり抽選の当選確率(大当たり確率)は1/300であり、大当たりのうち大当たり後に確変状態(確変)となる大当たりの割合は66.6%(2/3)であり、大当たりが発生すると対応するラウンド数(R)に応じた分だけ大入賞口17を開放する。尚、1Rの上限入賞数(上限数)は9個であり、上限開放時間は30秒であり、上限数又は上限開放時間の何れかが満たされた場合に1Rを終了する。
上記した(1)乃至(4)は、何れも特定の機種のスペックの例示であり、上記したスペックは機種により異なる。
遊技機2側からは以下の遊技信号が出力される。
「セーフ信号」:遊技機2から出力される払出媒体数(セーフ、入賞獲得価値)を特定可能な信号である。遊技機2での遊技(入賞)に応じた払出玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。
「図柄変動信号」:遊技機2から出力される始動入賞により変動(作動)する液晶表示部15(役物)における図柄変動(役物作動、単位遊技)を特定可能な信号である。図柄変動確定時に出力されるので、図柄変動信号の入力に応じて図柄変動を特定する。単位遊技信号、始動信号に相当する。
「特別状態信号」:遊技機2から出力される特別状態(甘中)を特定可能な信号である。第2始動口14の入賞率が向上する特別状態中(時短中)にレベル出力される状態信号であるので、特別状態信号入力中を特別状態中として特定する。尚、大当たり確率が向上する確変中にレベル出力される状態信号(確変信号)であっても良い。又、大当たり信号と特別状態信号の何れも入力していない期間を通常状態として特定する。
(1)会員カードがカード挿入口21に挿入されていない状態では、会員カードのカード挿入口21への挿入を促すメッセージを情報表示部19に繰返して表示する。
(2)遊技者が会員カードをカード挿入口21に挿入すると、カード挿入口21に挿入された会員カードに記録されている各種情報をカードリーダ(図示せず)により読取り、各種遊技情報を情報表示部19に表示したり遊技者からの操作入力を受付可能としたりする。尚、会員カードがカード挿入口21に挿入されていない状態でも、一部の各種遊技情報を情報表示部19に表示したり遊技者からの一部の操作入力を受付可能としたりしても良い。
「停止時間基準値」:後述する図7に示す停止情報集計における停止時間についての基準値であり、停止時間の値がこの設定値に達した場合に識別対象となる。
「イライラ度基準値」:後述する図7に示す停止情報集計におけるイライラ度についての基準値であり、イライラ度の値がこの設定値に達した場合に識別対象となる。
「アウト差基準値」:両隣に隣台がある場合に隣台との比較を行う際の両隣のアウト差(一方の隣台のアウトと他方の隣台のアウトとの差引値)に対する設定値である。両隣のアウト差がこの設定値に達している場合には、アウトが少ない方の隣台を比較対象から除外する。
「状態タイマ」:遊技継続を判定するための状態タイマの作動期間である。状態タイマは図柄変動状態から変動停止状態となった際に作動開始し、その後はアウト信号を入力する毎にリスタートする。この状態タイマの作動期間は図柄変動中でなくとも遊技継続と特定する。
管理装置6は、遊技機2側から出力される遊技信号を入力し、その入力した遊技信号により特定した遊技情報に基づいて図6に示す素データ一覧を集計する。図6に示す素データ一覧における各項目の意味は以下の通りである。
「アウト」:アウト信号に基づく遊技機2にて消費した遊技媒体数(消費価値)である。
「セーフ」:セーフ信号に基づく遊技機2にて獲得した遊技媒体数(入賞獲得価値)である。
「スタート」:始動信号に基づく遊技機2における役物を作動させた始動入賞数(大当たり抽選回数)である。尚、「通常」は通常状態、「甘中」は甘中と遊技状態により区分けして集計している。この点は、「大当たり」等の他の遊技項目についても同様である。
「大当たり」:大当たり信号に基づいた大当たり数である。「通常」は通常状態で発生した大当たり数である、所謂「初当たり」数である。
「Tセーフ」:大当たり状態中及び甘中のセーフである。
「T1アウト」:大当たり状態中のアウトである。
「T1セーフ」:大当たり状態中のセーフである。
尚、「平均」は集計対象の遊技機2(台番「1」〜「8」)の平均値であり、「合計」は集計対象の遊技機2の合計値である。
「停止期間」:遊技期間において図柄変動が停止していた期間であり、単位は秒である。
「停止回数」:遊技期間において図柄変動が停止した回数である。
「イライラ数」:遊技期間において1回の停止期間がイライラ値に達した回数である
「停止率」:遊技期間における停止期間の割合であり、「停止期間÷遊技期間」の演算式により求まる値である。
「イライラ度」:遊技期間におけるイライラ数の第2の単位期間(1時間)当たりの平均値であり、「イライラ数÷遊技期間×3600秒」の演算式により求まる値である。
「停止回数率」:遊技期間における停止回数の割合であり、「停止回数÷遊技期間」の演算式により求まる値である。
「平均停止回数」:遊技期間における停止回数の第3の単位期間(1時間)当たりの平均値であり、「停止回数率×3600秒」の演算式により求まる値である。
「遊技期間」、「停止期間」、「停止回数」、「イライラ数」は、後述する図9及び図10に示す変動停止情報特定処理にて特定する素データである。
「ベース」:状態(通常状態、甘中)毎の出玉率である。通常状態のベースは「通常セーフ÷通常アウト」の演算式により求まる値であり、甘中のベースは「甘中セーフ÷甘中アウト」の演算式により求まる値である。尚、通常アウトは「アウト−Tアウト」の演算式により求まる値であり、通常セーフは「セーフ−Tセーフ」の演算式により求まる値である。又、甘中アウトは「Tアウト−T1アウト」の演算式により求まる値であり、甘中セーフは「Tセーフ−T1セーフ」の演算式により求まる値である。
「平均T1Y」:大当たり状態中の出玉数の平均であり、「(T1セーフ−T1アウト)÷総大当たり」の演算式により求まる値である。尚、総大当たりは「通常大当たり+甘中大当たり」の演算式により求まる発生した大当たりの総数を示す値である。
「出玉率」:アウトに対するセーフの割合(払出率)であり、「セーフ÷アウト」の演算式により求まる値である。
「千円S」:遊技者が遊技により千円分の差玉(アウト−セーフ=250玉)を消費して発生させたスタートの平均値であり、「250÷消費率×通常平均S」の演算式により求まる値である。尚、消費率は「1−通常ベース」の演算式により求まる値である。
図8に示す遊技情報集計では、機種間のスペック上の違いにより生ずる通常平均S(以下、平均Sと称する)に関わる違いを把握し易くするために補出率を一律とした場合を想定している。図8の例示では、3番台の平均S、4番台の平均S、7番台の平均Sを識別出力(識別出力をハッチングや2重線により示す)しているが、各々異なる理由にて識別出力している。尚、識別出力の方法としては、着色や点滅等の何れの方法でも良い。
複数の機種が混在する遊技機グループを対象として停止情報を管理したが、同一機種グループを対象として停止情報を管理しても良い。
アウト差が基準値以上である場合に少ないアウトの隣台を比較対象から除外したが、必ずしも除外する必要はない。又、識別方法としては例えば記号を付す等、どのような識別方法を採用しても良いし、図8に示したように抽出した旨を識別可能であれば、抽出方法が異なる場合に各々を区分可能に識別しても良いし、区分不能に識別しても良い。
基準範囲の設定方法として基準値を採用したが、上限下限の範囲を定める等して基準範囲を設定しても良い。又、図2に示した設定情報、図3に示した機種別設定情報、図4及び図5に示したスペック表は、遊技場の管理者が任意に設定しても良いし、予め管理装置の製造メーカにて設定しても良いし、外部(例えばチェーン店本部等)の管理サーバからダウンロードして設定しても良い。
遊技期間として従来とは異なり、最初の図柄変動が行われる前の期間を除外したが、従来通り、その期間を含める構成、即ち、アウト信号により遊技開始を判定して特定する遊技期間を採用しても良い。
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても良いし、演算式を利用して間接的に特定しても良い。又、数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。
中継装置として、台コンに相当する中継装置と、島コンに相当する中継装置とを有する構成としても良い。
管理装置が行う情報処理の一部を中継装置や貸出装置等にて行う構成としても良い。又、変形例を含む例示した構成をどのように組み合わせても良い。
Claims (5)
- スペックの異なる機種が隣り合って設置される遊技島に設置される遊技機の遊技情報を管理する遊技情報管理システムであって、
前記遊技機側から出力される遊技情報を特定可能な遊技信号を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力される遊技信号であって、遊技機にて行われる大当たりを発生させるための単位遊技の実行を特定可能な単位遊技信号、及び当該単位遊技を行うための条件となる始動口への入賞を特定可能な始動入賞信号の少なくとも一方である始動信号により特定される遊技情報である始動情報を遊技機単位で特定する遊技情報特定手段と、
遊技機について特定された前記始動情報と当該遊技機の隣に設置される遊技機について特定された前記始動情報との差である始動差を遊技機単位で特定する隣台差特定手段と、 前記始動差に対して予め設定される基準範囲を前記始動差が逸脱しているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果を出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする遊技情報管理システム。 - 前記隣台差特定手段は、両隣に遊技機が設置される遊技機についての前記始動差を特定する場合に、その両隣の各々の前記始動情報と、当該遊技機の前記始動情報との差を前記始動差として各々特定し、
前記判定手段は、両隣との各々の前記始動差が前記基準範囲を双方逸脱しているのか、又は一方のみ逸脱しているのかを特定可能に判定し、
前記出力手段は、前記判定手段による判定結果を出力する場合に、両隣との前記始動差が双方逸脱しているのか、又は一方のみ逸脱しているのかを区分可能に出力することを特徴とする請求項1に記載した遊技情報管理システム。 - 前記遊技情報特定手段は、前記入力手段により入力される遊技信号であって、遊技機の稼動時間を示す遊技情報である稼動情報を特定可能な稼動信号により特定される遊技情報である稼動情報を遊技機単位で特定し、
前記隣台差特定手段は、両隣に遊技機が設置される遊技機についての前記始動差を特定する場合に、当該両隣のうち一方の遊技機について特定された稼動情報と、当該両隣のうち他方の遊技機について特定された稼動情報との差を稼動差として特定し、
前記判定手段は、前記稼動差に対して予め設定される基準範囲を前記稼動差が逸脱しているかを判定し、逸脱している旨の判定結果を得た場合に、その両隣の遊技機のうち稼動時間が短い旨を示す稼動情報が特定された遊技機を、前記始動差の判定対象から除外することを特徴とする請求項1又は2に記載した遊技情報管理システム。 - 前記遊技情報特定手段は、前記入力手段により入力される遊技信号であって、遊技機にて消費された遊技価値の大きさを示すアウトを特定可能なアウト信号と、遊技機において少なくとも大当たり状態ではない遊技状態である通常状態である旨を特定可能な状態信号と、前記始動信号とにより、前記通常状態におけるアウトに対する前記通常状態における始動情報の割合を示す通常始動割合情報を遊技機単位で特定可能であり、
前記始動差は、前記通常始動割合情報の差であることを特徴とする請求項1から3の何れか1に記載した遊技情報管理システム。 - 前記遊技機は、前記始動口への入賞により大当たり抽選を行い、その大当たり抽選の結果を前記単位遊技にて報知し、その単位遊技にて予め定められる特定の大当たり抽選の結果が報知された場合に大当たり状態を発生させ、
前記遊技情報特定手段は、前記入力手段により入力される遊技信号により特定される遊技情報を、予め設定される前記大当たり抽選確率を示す確率情報により演算することで、前記大当たり抽選確率通りに大当たり状態が発生した場合における理論上の遊技情報へと補正し、
前記出力手段は、前記判定手段により前記始動差が前記基準範囲を逸脱している旨の判定結果を得た場合に、その遊技機と当該遊技機の比較対象となった遊技機とにおける前記始動情報、及び前記理論上の遊技情報とを比較可能に出力することを特徴とする請求項1から4の何れか1に記載した遊技情報管理システム。
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