JP5893910B2 - 遊技情報管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、異なる機種が隣り合って設置される遊技島に設置される遊技機の遊技情報を管理する遊技情報管理システムに関する。
遊技機の遊技情報を管理する遊技情報管理システムにおいて日々の遊技情報を管理する場合、例えば特許文献1のように遊技機単位で平均始動入賞数(平均S)等を管理することが非常に重要である。
特開2001−232043号公報
さて、近年の遊技場の事情として、遊技機の入替費用を抑える等の理由により遊技機を数台単位で入替たり、入替に伴い遊技機を撤去する場合に数台(例えば1台)だけ残して撤去したりすることで、同一機種の台数を減らし、同一遊技島に複数の機種を混在して設置する所謂バラエティコーナーを設ける遊技場が少なくない。
ここで、バラエティコーナーの遊技機は異なる機種が混在しており、一般的には遊技性の似通った機種を隣り合わせて配置することが多い。しかしながら、スペック上の違いから、同一の出玉率を目標としても、平均Sを高めに調整し得る機種もあれば、平均Sを低めにしか調整し得ない機種もある。この場合、例えば同一の出玉率を目標として釘調整しても、平均Sが高い機種と低い機種とが隣り合うと、平均Sが低い機種にて遊技を行う遊技者は、同一の出玉率調整であるにも拘らず、平均Sが高く調整された隣の機種の始動入賞状況等を見ることで、自身の遊技機が不利に調整されているのではないかと勘繰って遊技を止めてしまい、その結果、稼動が落ちるという虞がある。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の機種が混在するバラエティコーナーにおいて遊技者が不利に感じないような釘調整等を行うことをサポートすることが可能な遊技情報管理システムを提供することを目的とする。
請求項1に記載した発明は、スペックの異なる機種が隣り合って設置される遊技島に設置される遊技機の遊技情報を管理する遊技情報管理システムであって、前記遊技機側から出力される遊技情報を特定可能な遊技信号を入力する入力手段と、前記入力手段により入力される遊技信号であって、遊技機にて行われる大当たりを発生させるための単位遊技の実行を特定可能な単位遊技信号、及び当該単位遊技を行うための条件となる始動口への入賞を特定可能な始動入賞信号の少なくとも一方である始動信号により特定される遊技情報である始動情報を遊技機単位で特定する遊技情報特定手段と、遊技機について特定された前記始動情報と当該遊技機の隣に設置される遊技機について特定された前記始動情報との差である始動差を遊技機単位で特定する隣台差特定手段と、前記始動差に対して予め設定される基準範囲を前記始動差が逸脱しているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果を出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記隣台差特定手段は、両隣に遊技機が設置される遊技機についての前記始動差を特定する場合に、その両隣の各々の前記始動情報と、当該遊技機の前記始動情報との差を前記始動差として各々特定し、前記判定手段は、両隣との各々の前記始動差が前記基準範囲を双方逸脱しているのか、又は一方のみ逸脱しているのかを特定可能に判定し、前記出力手段は、前記判定手段による判定結果を出力する場合に、両隣との前記始動差が双方逸脱しているのか、又は一方のみ逸脱しているのかを区分可能に出力することを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記遊技情報特定手段は、前記入力手段により入力される遊技信号であって、遊技機の稼動時間を示す遊技情報である稼動情報を特定可能な稼動信号により特定される遊技情報である稼動情報を遊技機単位で特定し、前記隣台差特定手段は、両隣に遊技機が設置される遊技機についての前記始動差を特定する場合に、当該両隣のうち一方の遊技機について特定された稼動情報と、当該両隣のうち他方の遊技機について特定された稼動情報との差を稼動差として特定し、前記判定手段は、前記稼動差に対して予め設定される基準範囲を前記稼動差が逸脱しているかを判定し、逸脱している旨の判定結果を得た場合に、その両隣の遊技機のうち稼動時間が短い旨を示す稼動情報が特定された遊技機を、前記始動差の判定対象から除外することを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記遊技情報特定手段は、前記入力手段により入力される遊技信号であって、遊技機にて消費された遊技価値の大きさを示すアウトを特定可能なアウト信号と、遊技機において少なくとも大当たり状態ではない遊技状態である通常状態である旨を特定可能な状態信号と、前記始動信号とにより、前記通常状態におけるアウトに対する前記通常状態における始動情報の割合を示す通常始動割合情報を遊技機単位で特定可能であり、前記始動差は、前記通常始動割合情報の差であることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記遊技機は、前記始動口への入賞により大当たり抽選を行い、その大当たり抽選の結果を前記単位遊技にて報知し、その単位遊技にて予め定められる特定の大当たり抽選の結果が報知された場合に大当たり状態を発生させ、前記遊技情報特定手段は、前記入力手段により入力される遊技信号により特定される遊技情報を、予め設定される前記大当たり抽選確率を示す確率情報により演算することで、前記大当たり抽選確率通りに大当たり状態が発生した場合における理論上の遊技情報へと補正し、前記出力手段は、前記判定手段により前記始動差が前記基準範囲を逸脱している旨の判定結果を得た場合に、その遊技機と当該遊技機の比較対象となった遊技機とにおける前記始動情報、及び前記理論上の遊技情報とを比較可能に出力することを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、スペックの異なる機種を隣り合って設置すると、例えば隣り合う遊技機を同一の出玉率となるように調整しても、スペック上の違いから、一方は遊技者にとって有利な始動情報となり、他方は遊技者にとって不利な始動情報となり得ることがあり、その結果、不利な始動情報となった遊技機にて遊技を行う遊技者の遊技意欲がなくなる虞があるが、そのような危険性を考慮した上で遊技情報を管理することができ、その後の調整(釘調整)や遊技機の配置替え等の対応を適切にサポートすることが可能となる。
請求項2に記載した発明によれば、隣台との比較のための始動差が基準範囲を逸脱する場合として、両隣の双方との始動差が大きい場合と、一方のみとの始動差が大きい場合との何れかがあり得るが、両隣の双方との始動差が大きければ、比較対象となった隣台に問題がある可能性が低く、その遊技機(自台)に問題があると判断することができ、その一方で、一方のみとの始動差が大きければ、比較対象となった隣台に問題がある可能性が高く、何れに問題があるのかを更に比較対象となった隣台における他方の隣台との始動差を参照する等して再検討する必要があり、対応が変わることになるが、その旨を区分可能に出力することで、その対応の変化に対しても適切にサポートすることが可能となる。
請求項3に記載した発明によれば、始動差による比較を行う場合、実際に遊技者が不快感を抱いたかが重要となるが、両隣の稼動時間の差が大きい場合に、両者を同一視して比較してしまうと、実際には稼動が少なく、比較対象とならなかった隣台との始動差が大きいために、遊技者が比較対象としなかった遊技機を比較対象として判定等を行う虞があるが、このような虞を排除して判定することが可能となる。
請求項4に記載した発明によれば、始動差として通常始動割合情報の差を採用することで、実際に遊技者が不快感を抱く通常状態に絞った上で判定することができ、その精度を高めることが可能となる。
請求項5に記載した発明によれば、始動差が基準範囲を逸脱した場合に、対象となる遊技機の双方の始動情報を比較することで、始動差がどの程度であるかを把握することができるが、この場合、始動情報と、大当たり抽選による偏りを是正した理論上の遊技情報とを比較可能に出力することで、遊技場の管理者が意図する理論情報になっているかを確認し、意図通りでなければ始動情報を修正すべく遊技機を調整する一方、意図通りであれば調整ではなく配置替えを行う等の対応を適切にサポートし得る遊技情報を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態を示す全体構成図 設定情報を示す図 機種別設定情報を示す図 スペック表(並替前)を示す図 スペック表(並替後)を示す図 素データ一覧を示す図 停止情報集計を示す図 遊技情報集計を示す図 変動停止情報特定処理を示すフローチャート(その1) 変動停止情報特定処理を示すフローチャート(その2)
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、遊技情報管理システム1の全体構成を概略的に示している。遊技場には遊技機(パチンコ機)2に対応して貸出装置3が設置されている。2台の遊技機2及び2台の貸出装置3は、1台の中継装置4に接続されており、中継装置4は、LAN5を介して管理装置6(入力手段、遊技情報特定手段、隣台差特定手段、判定手段、出力手段に相当する)に接続されている。管理装置6は、遊技場内の例えば管理室に設置されており、主装置6a、遊技場の管理者が操作するマウス6b及びキーボード6c、モニタ6dやプリンタ(図示せず)等が組み合わされて構成されている。尚、図1では図示を省略したが、実際には例えば数100台の遊技機2が管理装置6の管理対象となっている。又、遊技場内には計数装置(図示せず)、POS端末(図示せず)、スロットマシン(図示せず)等も設置されている。本実施形態では、遊技機2としてパチンコ機を想定していることから、遊技価値(遊技媒体)としてパチンコ玉を想定している。
遊技機2は、発射装置を構成する操作ハンドル8、上部受皿9、下部受皿10を有すると共に、盤面11に、普図入賞口12、第1始動口13、第2始動口14、液晶表示部15、入賞口16、大入賞口17等を有する。
遊技機2は以下の動作を行う。
(1)操作ハンドル8が操作されたことにより盤面11に発射された玉が第1始動口13又は第2始動口14に入賞(始動入賞)することに応じて大当たり抽選を行い、抽選結果に基づいて所謂特別図柄(特図)による図柄変動を液晶表示部15にて実行し、その結果に応じて大当たりを発生させる。尚、所謂保留玉の上限は合計4個であり、保留中に始動入賞した場合は上限まで保留し、図柄変動終了後に順次保留した図柄変動を実行する。
(2)第1始動口13は入賞率が変動しない所謂ヘソタイプの入賞口である一方、第2始動口14は普図抽選によって入賞率が変動する所謂電チュータイプの入賞口である。
(3)大当たり抽選の当選確率(大当たり確率)は1/300であり、大当たりのうち大当たり後に確変状態(確変)となる大当たりの割合は66.6%(2/3)であり、大当たりが発生すると対応するラウンド数(R)に応じた分だけ大入賞口17を開放する。尚、1Rの上限入賞数(上限数)は9個であり、上限開放時間は30秒であり、上限数又は上限開放時間の何れかが満たされた場合に1Rを終了する。
(4)確変中は大当たり確率が1/30に向上すると共に、第2始動口14への入賞率が向上する時短状態(時短)になる。尚、確変は次回大当たりまで継続するので、大当たり後に通常状態(通常)となる大当たり(通常大当たり)が発生するまで継続し、通常大当たりが発生した場合は通常状態へと戻る。
上記した(1)乃至(4)は、何れも特定の機種のスペックの例示であり、上記したスペックは機種により異なる。
遊技機2側からは以下の遊技信号が出力される。
「アウト信号」:使用玉を回収するアウトBOXから出力される使用媒体数(アウト、消費価値)を特定可能な信号である。回収(使用、打込)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。尚、遊技機2から出力される信号であっても良い。稼動信号に相当する。
「セーフ信号」:遊技機2から出力される払出媒体数(セーフ、入賞獲得価値)を特定可能な信号である。遊技機2での遊技(入賞)に応じた払出玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。
「始動入賞信号」:遊技機2から出力される第1始動口13又は第2始動口14への入賞(始動入賞)したことを示す信号である。第1始動口13又は第2始動口14への入賞1回につき1パルスが出力されるので、始動入賞信号の入力に応じて始動入賞を特定する。始動信号に相当する。
「図柄変動信号」:遊技機2から出力される始動入賞により変動(作動)する液晶表示部15(役物)における図柄変動(役物作動、単位遊技)を特定可能な信号である。図柄変動確定時に出力されるので、図柄変動信号の入力に応じて図柄変動を特定する。単位遊技信号、始動信号に相当する。
「大当たり信号」:遊技機2から出力される大当たり期間を特定可能な信号である。大当たり状態中にレベル出力される状態信号であるので、大当たり信号入力中を大当たり状態中として特定する。
「特別状態信号」:遊技機2から出力される特別状態(甘中)を特定可能な信号である。第2始動口14の入賞率が向上する特別状態中(時短中)にレベル出力される状態信号であるので、特別状態信号入力中を特別状態中として特定する。尚、大当たり確率が向上する確変中にレベル出力される状態信号(確変信号)であっても良い。又、大当たり信号と特別状態信号の何れも入力していない期間を通常状態として特定する。
貸出装置3は、遊技者が貨幣を投入するための貨幣投入口18、遊技情報等を表示すると共に遊技者からの操作入力を受付けるためのタッチパネル式の情報表示部19、遊技機2の上部受皿9に玉を払出す払出ノズル20、遊技者を識別可能な会員ID(遊技者ID)等が記録されている会員カード(図示せず)を遊技者が挿入するためのカード挿入口21、カード挿入口21に挿入されている会員カードを排出すべく遊技者が操作するためのカード排出釦22等を有する。貸出装置3は、CPUからなる制御部、CF(コンパクトフラッシュ(登録商標))、RAM、ROMからなる記憶部、各種信号や各種情報を入出力するためのインターフェースからなる入出力部等を有し、所謂CRサンドとして構成されている。
貸出装置3は以下の動作を行う。
(1)会員カードがカード挿入口21に挿入されていない状態では、会員カードのカード挿入口21への挿入を促すメッセージを情報表示部19に繰返して表示する。
(2)遊技者が会員カードをカード挿入口21に挿入すると、カード挿入口21に挿入された会員カードに記録されている各種情報をカードリーダ(図示せず)により読取り、各種遊技情報を情報表示部19に表示したり遊技者からの操作入力を受付可能としたりする。尚、会員カードがカード挿入口21に挿入されていない状態でも、一部の各種遊技情報を情報表示部19に表示したり遊技者からの一部の操作入力を受付可能としたりしても良い。
(3)遊技者が貨幣(対価)を貨幣投入口18に投入すると、投入した貨幣に応じた数の玉を払出ノズル20から遊技機2の上部受皿9に払出し、売上情報(売上玉数、売上額)を特定可能な売上信号を出力する。売上信号は、遊技者に対する有価価値を対価とした貸出玉25玉毎に1パルスが出力される信号であるので、「売上信号数×25」を売上玉数として特定し、「売上玉数×貸単価(例えば4円)」を売上額として特定する。
中継装置4は、CPUからなる制御部、CF(コンパクトフラッシュ(登録商標))、RAM及びROM等からなる記憶部、I/Fからなる入出力部等を有し、各種信号や各種情報を入出力する(中継する)。
管理装置6は、CPUからなる制御部、HDD、RAM、ROMからなる記憶部、各種信号や各種情報を入出力するためのインターフェースからなる入出力部等を有し、遊技機2側から出力される遊技信号、貸出装置3から出力される売上信号を入力し、遊技者単位の遊技情報(アウト、セーフ、スタート回数、大当たり回数等)を特定して集計したり遊技状態(通常状態、甘中、大当たり状態等)を特定したりする。
ここで、管理装置6は、本発明に関連して、図2に示す設定情報、図3に示す機種別設定情報、図4及び図5に示すスペック表を所定の記憶領域に設定可能である。以下、管理装置6における遊技情報の管理について説明する。図2に示す設定情報における各項目の意味は以下の通りである。
「隣差基準値高」、「隣差基準値低」:後述する図8に示す遊技情報集計における平均始動入賞数(平均S、始動情報)についての基準値であり、隣台の平均Sと自台の平均Sとの差(始動差)がこの設定値に達した場合に識別対象となる。高低各々を比較する。
「停止時間基準値」:後述する図7に示す停止情報集計における停止時間についての基準値であり、停止時間の値がこの設定値に達した場合に識別対象となる。
「イライラ度基準値」:後述する図7に示す停止情報集計におけるイライラ度についての基準値であり、イライラ度の値がこの設定値に達した場合に識別対象となる。
「アウト差基準値」:両隣に隣台がある場合に隣台との比較を行う際の両隣のアウト差(一方の隣台のアウトと他方の隣台のアウトとの差引値)に対する設定値である。両隣のアウト差がこの設定値に達している場合には、アウトが少ない方の隣台を比較対象から除外する。
図3に示す機種別設定情報における各項目の意味は以下の通りである。
「状態タイマ」:遊技継続を判定するための状態タイマの作動期間である。状態タイマは図柄変動状態から変動停止状態となった際に作動開始し、その後はアウト信号を入力する毎にリスタートする。この状態タイマの作動期間は図柄変動中でなくとも遊技継続と特定する。
「変動タイマ」:図柄変動状態の誤判定を特定するための変動タイマの作動期間である。変動タイマは図柄変動の開始判定毎にリスタートし、始動入賞信号や図柄変動信号の入力がないまま、この変動タイマがタイムアップした場合に図柄変動状態を誤判定したと特定する。
「イライラ値」:図柄変動状態から変動停止状態となった際に作動開始する停止タイマ(詳しくは後述する)に対する設定値である。始動入賞信号や図柄変動信号の入力がないまま、停止タイマがこの設定値に達した場合に後述する図7に示す停止情報集計におけるイライラ数を加算する。
「保留上限」:図柄変動の保留数の上限であり、始動入賞しても図柄変動の保留を加算しないことを特定するための閾値である実行残存数の上限を特定するための設定値である。尚、実行残存数は「変動中の図柄変動+保留中の図柄変動」であるので、その上限は保留上限に「1」を加えた値となり、実行残存数が上限に達した状態では始動入賞しても実行残存数を加算しない。
図4及び図5に示すスペック表は、遊技機2を製造する遊技機メーカや、管理装置6を製造する管理装置メーカ等のサーバから遊技場に設置される機種を対象としてダウンロード可能なスペック値を纏めたデータである。図5に示すスペック表は、図4に示すスペック表を、基準平均Sを基準として並替えた(ソートした)表である。図4及び図5に示すスペック表における各項目の意味は以下の通りである。
「基準平均S」、「基準千円S」:スペックから計算される基準となる後述する図8に示す素データ一覧における平均S、千円Sである。尚、本実施形態では、スペック上、出玉率が「100%」となる値を採用している。
「理論TS」、「理論TSA」、「平均継続数」:何れもスペック値である。理論TSはスペック上の通常状態での大当たり確率の逆数である。理論TSAはスペック上の甘中で大当たり確率の逆数である。平均継続数はスペック上の大当たり継続数である。尚、上記した「基準平均S」はこれらのスペックの他に、大当たり状態中の1Rの上限入賞数や大入賞口17への入賞に応じた払出数や平均R数等を考慮して計算する。
尚、後述する図8に示す遊技情報集計等に基づいて遊技機2の配置替えを行う場合には、基準平均Sを基準として並替えた図5に示すスペック表を参考にすることが望ましい。
管理装置6は、遊技機2側から出力される遊技信号を入力し、その入力した遊技信号により特定した遊技情報に基づいて図6に示す素データ一覧を集計する。図6に示す素データ一覧における各項目の意味は以下の通りである。
「台番」:遊技機2を特定可能な遊技機IDである
「アウト」:アウト信号に基づく遊技機2にて消費した遊技媒体数(消費価値)である。
「セーフ」:セーフ信号に基づく遊技機2にて獲得した遊技媒体数(入賞獲得価値)である。
「スタート」:始動信号に基づく遊技機2における役物を作動させた始動入賞数(大当たり抽選回数)である。尚、「通常」は通常状態、「甘中」は甘中と遊技状態により区分けして集計している。この点は、「大当たり」等の他の遊技項目についても同様である。
「売上額」:対応する貸出装置3にて貸出した売上を伴う貸出玉である売上玉(対価獲得価値)に対する対価(対価額)である。
「大当たり」:大当たり信号に基づいた大当たり数である。「通常」は通常状態で発生した大当たり数である、所謂「初当たり」数である。
「Tアウト」:大当たり状態中及び甘中のアウトである。
「Tセーフ」:大当たり状態中及び甘中のセーフである。
「T1アウト」:大当たり状態中のアウトである。
「T1セーフ」:大当たり状態中のセーフである。
尚、「平均」は集計対象の遊技機2(台番「1」〜「8」)の平均値であり、「合計」は集計対象の遊技機2の合計値である。
管理装置6は、後述する図9及び図10に示す変動停止情報特定処理(停止情報特定処理)を実行し、実行残存数を始動入賞にて加算する一方で図柄変動にて減算して管理することで得た停止情報により図7に示す停止情報集計を特定して管理する。図7に示す停止情報集計における各項目の意味は以下の通りである。
「遊技期間」:通常状態における遊技時間であり、単位は秒である。尚、遊技開始時から最初の図柄変動までの期間と、変動状態を判定し得ない期間を除外している。
「停止期間」:遊技期間において図柄変動が停止していた期間であり、単位は秒である。
「停止回数」:遊技期間において図柄変動が停止した回数である。
「イライラ数」:遊技期間において1回の停止期間がイライラ値に達した回数である
「停止率」:遊技期間における停止期間の割合であり、「停止期間÷遊技期間」の演算式により求まる値である。
「停止時間」:遊技期間における停止期間の第1の単位期間(1分)当たりの平均値であり、「停止率×60秒」の演算式により求まる値である。
「イライラ度」:遊技期間におけるイライラ数の第2の単位期間(1時間)当たりの平均値であり、「イライラ数÷遊技期間×3600秒」の演算式により求まる値である。
「平均停止期間」:遊技期間における1回当たりの平均停止期間であり、「停止期間÷停止回数(単位は秒)」の演算式により求まる値である。
「停止回数率」:遊技期間における停止回数の割合であり、「停止回数÷遊技期間」の演算式により求まる値である。
「平均停止回数」:遊技期間における停止回数の第3の単位期間(1時間)当たりの平均値であり、「停止回数率×3600秒」の演算式により求まる値である。
「遊技期間」、「停止期間」、「停止回数」、「イライラ数」は、後述する図9及び図10に示す変動停止情報特定処理にて特定する素データである。
管理装置6は、図4及び図5に示したスペック表、図6に示した素データ一覧、図7に示した停止情報集計に基づいて図8に示す遊技情報集計を特定して管理する。図8に示す遊技情報集計における各項目の意味は以下の通りである。
「アウト」:図6に示した素データ一覧におけるアウトである。
「ベース」:状態(通常状態、甘中)毎の出玉率である。通常状態のベースは「通常セーフ÷通常アウト」の演算式により求まる値であり、甘中のベースは「甘中セーフ÷甘中アウト」の演算式により求まる値である。尚、通常アウトは「アウト−Tアウト」の演算式により求まる値であり、通常セーフは「セーフ−Tセーフ」の演算式により求まる値である。又、甘中アウトは「Tアウト−T1アウト」の演算式により求まる値であり、甘中セーフは「Tセーフ−T1セーフ」の演算式により求まる値である。
「平均S」:状態(通常状態、甘中)毎のアウトに対する図柄変動数の割合である。通常状態の平均Sは「通常スタート÷通常アウト」の演算式により求まる値であり、甘中の平均Sは「甘中スタート÷甘中アウト」の演算式により求まる値である。
「平均T1Y」:大当たり状態中の出玉数の平均であり、「(T1セーフ−T1アウト)÷総大当たり」の演算式により求まる値である。尚、総大当たりは「通常大当たり+甘中大当たり」の演算式により求まる発生した大当たりの総数を示す値である。
「平均T1O」:T1アウトの平均であり、「T1アウト÷総大当たり」の演算式により求まる値である。
「出玉率」:アウトに対するセーフの割合(払出率)であり、「セーフ÷アウト」の演算式により求まる値である。
「千円S」:遊技者が遊技により千円分の差玉(アウト−セーフ=250玉)を消費して発生させたスタートの平均値であり、「250÷消費率×通常平均S」の演算式により求まる値である。尚、消費率は「1−通常ベース」の演算式により求まる値である。
「補出率」:理論上の大当たり確率にて大当たりが発生し、更に理論上の継続率にて大当たりが継続した場合における補正出玉率である。「初当たり1回当たりの理論上セーフ÷初当たり1回当たりの理論上アウト」の演算式により求まる値である。尚、初当たり1回当たりの理論上セーフは「理論上通常アウト×通常ベース+平均T1セーフ×K+理論上甘中アウト×甘中ベース×(K−1)」の演算式により求まる値であり、初当たり1回当たりの理論上アウトは「理論上通常アウト+平均T1O×K+理論上甘中アウト×(K−1)」の演算式により求まる値である。理論上通常アウトは「理論TS÷通常平均S」の演算式により求まる値であり、理論上甘中アウトは「理論TSA÷甘中平均S」の演算式により求まる値である。又、理論TSはスペック上の通常での大当たり確率の逆数であり、理論TSAはスペック上の甘中で大当たり確率の逆数であり、Kはスペック上の大当たり継続数である。尚、何れも図4及び図5に示したスペック表により特定される。
ここで、図8に示す遊技情報集計について解説する。
図8に示す遊技情報集計では、機種間のスペック上の違いにより生ずる通常平均S(以下、平均Sと称する)に関わる違いを把握し易くするために補出率を一律とした場合を想定している。図8の例示では、3番台の平均S、4番台の平均S、7番台の平均Sを識別出力(識別出力をハッチングや2重線により示す)しているが、各々異なる理由にて識別出力している。尚、識別出力の方法としては、着色や点滅等の何れの方法でも良い。
最初に、3番台について説明する。3番台については、自台の平均Sが「5.56%」であり、一方の隣台である2番台の平均Sが「6.01%」であり、他方の隣台である4番台の平均Sが「5.89%」であり、各々との差は「0.45%(=6.01−5.56%)」と「0.33%(=5.89−5.56%)」である。即ち、双方の隣台との平均Sの差が図2に示した設定情報における隣差基準値(0.30%、又は−0.30%)を超えているので、その旨を示すべくハッチング及び2重線により識別出力している。これは、スペックが辛く平均Sを高めに調節しても出玉率が高くならない機種B(2番台が属する機種)や機種D(4番台が属する機種)と、スペックが甘く平均Sを低めに調整しないと出玉率が高くなってしまう機種C(3番台が属する機種)との違いによるもので、3番台にて遊技を行った遊技者が双方の隣台(2番台、4番台)と比較して自台よりも多く図柄変動している(自台の図柄変動が少ない)と感じていると判断することができる。又、停止時間が「4.85」であり、この停止時間も図2に示した設定情報における停止時間基準値(4.00)を超えていると共に、イライラ度が「3.83」であり、このイライラ度も図2に示した設定情報におけるイライラ度基準値(3.00)を超えているので、3番台の実際の出玉率は非常に高いがアウトは少なく、偶々連荘等により出玉を多く獲得しても、通常状態中に隣台の停止期間等の図柄変動状況を横目で見ながら遊技した3番台の遊技者が、遊技者にとって不利な釘調整が行われていると考えて早々に遊技を終了してしまったこと等を想定することができる。
次に、7番台について説明する。7番台については、自台の平均Sが「5.82%」であり、一方の隣台である6番台の平均Sが「6.17%」であり、他方の隣台である8番台の平均Sが「5.71%」であり、各々との差は「0.35%(=6.17−5.82%)」と「−0.11%(=5.71−5.82%)」である。即ち、片方の隣台である6番台との平均Sの差が図2に示した設定情報における隣差基準値を超えているので、その旨を示すべくハッチングのみにより識別出力している。この場合は、7番台にて遊技を行った遊技者が一方の隣台(6番台)と比較して自台よりも多く図柄変動している(自台の図柄変動が少ない)と感じていると判断することができるが、他方の隣台(8番台)の平均Sよりも若干高いので、上記した3番台よりも緊急性が低いと判断することができる。
次に、4番台について説明する。4番台については、自台の平均Sが「5.89%」であり、一方の隣台である3番台の平均Sが「5.56%」であり、他方の隣台である5番台の平均Sが「6.33%」であり、各々との差は「−0.33%(=5.56−5.89%)」と「0.44%(=6.33−5.89%)」である。即ち、双方の隣台との平均Sの差が図2に示した設定情報における隣差基準値を超えているが、隣台である3番台と5番台とのアウトの差が「24840(=46480−21640)」であり、図2に示した設定情報におけるアウト差基準値(20000)を超えているので、アウトが少ない3番台を比較対象から除外し、アウトが多い5番台との比較に基づいてその旨を示すべくハッチングのみにより識別出力している。即ち、4番台を遊技する上で、3番台よりも5番台の方が多く遊技されているので、遊技者の比較対象も5番台としており、4番台にて遊技を行った遊技者が一方の隣台(5番台)と比較して自台よりも多く図柄変動している(自台の図柄変動が少ない)と感じていると判断することができる。この場合も3番台ほど緊急性は高くないが、釘調整や配置替え等が必要であると判断することができる。
次に、5番台について説明する。5番台については、自台の平均Sが「6.33%」であり、一方の隣台である4番台の平均Sが「5.89%」であり、4番台との平均Sの差が隣差基準値を超えているにも関わらず識別出力していないが、これは、他方の隣台である6番台と4番台とのアウトの差が「21880(=44390−22510)」であり、アウト差基準値(20000)を超えており、更に6番台のアウトが4番台のアウトよりも多いので、4番台を比較対象から除外しているためである。2番台及び6番台についても同様である。尚、一方の隣台のアウトと他方の隣台のアウトとの差は多い方から少ない方を差引くことで算出している。
次に、1番台について説明する。1番台については、自台の平均Sが「5.97%」であり、隣台である2番台の平均Sが「6.01%」であり、2番台との平均Sの差が隣差基準値を超えていないが、停止時間が「4.36」であり、図2に示した設定情報における停止時間基準値(4.00)を超えているので、1番台が属する機種Aは、平均変動時間等が短く、平均Sを高く調整しないと停止期間が長くなる傾向がある機種であると判断することができ、平均Sを高くすることを検討する必要があると判断することができる。尚、1番台は平均Sを識別出力していないので、そのまま調整すれば良いが、1番台自体又は1番台に基づき隣台が識別出力されていれば、隣台の平均Sも一緒に調整する又は配置替え等を検討する必要もある。
次に、上記した構成の作用について、図9及び図10を参照して説明する。図9及び図10は、管理装置6が本発明に関連して行う変動停止情報特定処理をフローチャートにより示している。尚、変動停止情報特定処理にて使用するタイマは以下の通りである。遊技タイマ(単位遊技の終了特定に応じて作動させる第1仮タイマ)と停止タイマ(非実行状態の開始特定に応じて作動させる第2仮タイマ)とは、各々図7に示した停止情報集計における遊技期間と停止期間とを特定するための仮タイマであり、リスタートにより毎回「0」からカウントアップする。状態タイマと変動タイマとは、各々遊技状態と変動期間とを特定するためのタイマであり、リスタートにより毎回各々「20秒(機種A)」と「300秒(機種A)」とからカウントダウンする(図3に示した機種別設定情報を参照)。
管理装置6は、変動停止情報特定処理を開始すると、遊技機2から始動入賞信号を入力した(始動入賞を特定した)か否か(S1)、実行残存数が「0」であるか否か(S10)、遊技機2から図柄変動信号を入力した(単位遊技の実行を特定した)か否か(S22)、変動タイマがタイムアップしたか否かを監視している(S30)。
管理装置6は、遊技機2での遊技開始を待機している状態では、遊技機2から始動入賞信号を入力していないと判定し(S1:NO)、実行残存数が「0」であると判定し(S10:YES)、遊技フラグを判定する(S11)。遊技フラグは、図柄変動中及び図柄変動後の遊技継続中に「1」を設定する遊技期間の加算対象期間である旨を示すフラグである。この場合、管理装置6は、図柄変動中及び図柄変動後の遊技継続中の何れでもなく、遊技フラグを「1」に設定していないと判定し(S11:NO)、変動停止情報特定処理を終了してリターンする。
これ以降、遊技者が遊技機2にて遊技を開始した場合を説明する。遊技者が遊技機2にて遊技を開始し、最初の始動入賞が発生すると、管理装置6は、遊技機2から始動入賞信号を入力したと判定し(S1:YES)、実行残存数が上限値(図3に示した機種別設定情報における「保留上限+1」)に達しているか否かを判定する(S2)。この場合、管理装置6は、実行残存数が上限値に達していないと判定すると(S2:NO)、実行残存数を加算し(S3)、遊技フラグを「0」に設定しているか否かを判定し(S4)、この場合は、遊技フラグを「1」に設定していないので、遊技フラグを「0」に設定していると判定し(S4:YES)、遊技フラグを「1」に設定し(S5)、遊技タイマをリスタートし(S6)、変動タイマをリスタートし(S9)、実行残存数が「0」であるか否か、即ち、図柄変動停止中であるか図柄変動中であるかを判定する(S10)。
ここで、管理装置6は、実行残存数が「0」でない、即ち、図柄変動中であると判定すると(S10:NO)、遊技機2から図柄変動信号を入力したか否かを判定し(S22)、遊技機2から図柄変動信号を入力していないと判定すると(S22:NO)、変動タイマがタイムアップしたか否かを判定し(S30)、変動タイマがタイムアップしていないと判定すると(S30:NO)、変動停止情報特定処理を終了してリターンする。
一方、管理装置6は、遊技機2から図柄変動信号を入力したと判定すると(S22:YES)、図7に示した停止情報集計における遊技期間を遊技タイマ分加算し、停止期間を停止タイマ分加算し、仮停止回数を停止回数に設定し(S23)(遊技期間更新処理及び停止情報更新処理を実行し)、実行残存数を減算し(S24)、遊技タイマをリスタートする(S25)。次いで、管理装置6は、実行残存数を減算したことで、実行残存数が「0」に達したか否かを判定し(S26)、実行残存数が「0」に達したと判定すると(S26:YES)、作動中の変動タイマを作動停止し(S27)、停止タイマをリスタートし、状態タイマをリスタートし、仮停止回数を加算し(S28)、変動停止情報特定処理を終了してリターンする。
この状態で始動入賞があると、管理装置6は、遊技機2から始動入賞信号を入力したと判定し(S1:YES)、実行残存数が上限値に達していないと判定すると(S2:NO)、実行残存数を加算し(S3)、遊技フラグを「0」に設定していないと判定し(S4:NO)、実行残存数が「1」であるか否かを判定し(S7)、実行残存数が「1」であると判定すると(S7:YES)、作動中の停止タイマを作動停止し(S8)、変動タイマをリスタートする(S9)。尚、管理装置6は、始動入賞があっても、実行残存数が上限値でないことを条件として(S2:NO)、実行残存数を加算するので(S3)、実行残存数が上限値である場合は(S2:YES)、始動入賞があっても実行残存数を加算する処理を実行しない。
又、管理装置6は、上記したように、図柄変動中であると判定していれば(S10:NO)、遊技機2から図柄変動信号を入力することに応じて(S22:YES)、遊技期間更新処理及び停止情報更新処理を実行する(S23)。即ち、管理装置6は、停止期間が終了した時点(S7:YES)ではなく、次の図柄変動を待って遊技期間や停止情報を更新する。そして、管理装置6は、実行残存数を減算しても(S24)、図柄変動中である、即ち、実行残存数が「0」に達していないと判定すると(S26:NO)、変動タイマをリスタートし、停止タイマを初期化する(S29)。
又、管理装置6は、実行残存数を減算することにより(S24)、図柄変動停止中であると判定すると(S10:YES)、遊技フラグが「1」であることから(S11:YES)、遊技機2側から図柄変動信号を入力したか(S12)、アウト信号を入力したか(S13)、停止タイマがイライラ値(120秒)に達したか(S15)、及び状態タイマがタイムアップしたか(S17)を判定するようになる。ここで、管理装置6は、遊技機2側からアウト信号を入力したと判定すると(S13:YES)、状態タイマをリスタートする(S14)。状態タイマは、従来の稼動タイマとは異なり、図柄変動停止の判定後に作動を開始し、その後はアウト信号の入力によりリスタートするタイマである。アウト信号は遊技開始から始動入賞するまでの期間、及び図柄変動中には参照しない。又、管理装置6は、停止タイマがイライラ値に達した場合には(S15:YES)、イライラ数を加算する(S16)。
一方、管理装置6は、遊技者が遊技を終了し、状態タイマがタイムアップしたと判定すると(S17:YES)、この場合も、遊技期間更新処理及び停止情報更新処理を実行し、作動中の遊技タイマ及び停止タイマを作動停止し(S19)、遊技フラグを「0」に設定し(S20)、変動停止情報特定処理を終了してリターンする。尚、遊技期間及び停止期間を加算するタイミングは、この2時点(図柄変動停止後の遊技継続が前者であり、図柄変動停止後の遊技終了が後者である)のみである。又、停止回数も同様の考え方だが、仮停止回数は営業開始時にしか初期化しない。即ち、図柄変動停止中に停止回数よりも大きくなり、図柄変動や遊技終了により停止回数と同値になる数値である。
本実施形態では実行残存数の誤判定を特定した場合には、対応期間を参照期間から除外する。ここで、実行残存数の誤判定を特定する方法は、図柄変動停止状態であるとの判定中に図柄変動があった場合(単位遊技の非実行状態である旨が特定された状態で、単位遊技の実行特定が行われた場合)と、図柄変動状態であるとの判定中に図柄変動がない場合(単位遊技の実行特定が行われることなく予め設定される許容期間が経過した場合)との2つである。管理装置6は、前者の場合では、実行残存数が「0」であると判定し(S10:YES)、遊技フラグを「1」に設定していると判定し(S11:YES)、遊技機2から図柄変動信号を入力したと判定すると(S12:YES)、停止回数を仮停止回数に設定し(S21)、作動中の遊技タイマ及び停止タイマを作動停止し(S19)、遊技フラグを「0」に設定し(S20)、変動停止情報特定処理を終了してリターンする。又、管理装置6は、後者の場合では、実行残存数が「0」でないと判定し(S10:NO)、遊技機2から図柄変動信号を入力していないと判定し(S22:NO)、変動タイマがタイムアップしたと判定し(S30:YES)、実行残存数を「0」に設定し、遊技フラグを「0」に設定し(S31)、作動中の遊技タイマを作動停止し(S32)、変動停止情報特定処理を終了してリターンする。即ち、その判定前の図柄変動後からの期間に対応する遊技タイマ及び停止タイマの作動期間を加算対象としない(誤認期間を停止情報の管理対象から除外すると共に、誤認期間を遊技期間から除外する除外処理を実行する)。
又、管理装置6は、遊技フラグを「0」とすることから、変動停止情報特定処理自体を仕切り直しとし、次の始動入賞により上記した処理を再開する。即ち、実際には実行残存数が「2」であるが実行残存数を「0」と判定した状態で図柄変動があった場合、遊技フラグを「0」に設定して次の図柄変動があっても、遊技フラグを「1」に設定していないと判定し(S11:NO)、判定対象としない。一方、管理装置6は、始動入賞があれば実行残存数を「1」に設定し、次の図柄変動で実行残存数が「0」となるが、実際には実行残存数が「1」残っているので。次の図柄変動時に遊技機2から図柄変動信号を入力したと再度判定し(S12:YES)、対応期間を除外する。即ち、始動入賞から図柄変動までの期間だけを図柄変動の判定に間違いがないために対象期間に加算する。
尚、上記の遊技期間の特定、停止期間の特定や各タイマの作動は通常状態時のみ行われるが、実行残存数の増減は大当たり状態中及び甘中にも継続して行い、その終了後に通常状態に復帰した場合、遊技タイマは大当たり等の前の値を引継いで再開させる一方、ステップS26同様に実行残存数により変動中であるか停止中であるかを判定し、ステップS26後の処理と同様の処理を行う。尚、大当たり発生時には仮停止回数を停止回数とする。これは大当たり図柄停止後、大当たり発生までに図柄変動が行われなかったとしても何ら遊技者が不快に思わないからである。
以上に説明したように本実施形態によれば、図柄変動停止状態であるとの判定中に図柄変動があった、又は図柄変動状態であるとの判定中に図柄変動がなかったことで、実行残存数を誤判定した場合に、その判定前の図柄変動後からの期間に対応する遊技タイマ及び停止タイマの作動期間を遊技期間及び停止期間の加算対象としないようにしたので、実行残存数を誤認識した場合であっても、その対象期間を無かったものとして取扱うようになり、実行残存数を間接的に特定する場合に正確な情報だけを管理対象とすることができる。この場合、少なくとも最新の単位遊技の実行特定までの判定は正確であることが担保されることは明らかであり、その時点からを誤認期間として対象から除外することで除外する期間を最小限に留めることができる。
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。
複数の機種が混在する遊技機グループを対象として停止情報を管理したが、同一機種グループを対象として停止情報を管理しても良い。
隣台との比較として平均Sを比較する構成を例示したが、図柄変動信号の代わりに始動入賞信号を採用して平均Sを特定して比較しても良いし、停止期間やイライラ度等の他の遊技情報を比較対象としても良い。
アウト差が基準値以上である場合に少ないアウトの隣台を比較対象から除外したが、必ずしも除外する必要はない。又、識別方法としては例えば記号を付す等、どのような識別方法を採用しても良いし、図8に示したように抽出した旨を識別可能であれば、抽出方法が異なる場合に各々を区分可能に識別しても良いし、区分不能に識別しても良い。
判定結果を出力する際に、一覧出力中にて識別出力する構成を例示したが、例えば抽出した遊技機のみを一覧出力したり、例えば期間を指定して遊技機の遊技情報を出力する際に抽出回数を出力したりする等、どのように判定結果を出力しても良い。
基準範囲の設定方法として基準値を採用したが、上限下限の範囲を定める等して基準範囲を設定しても良い。又、図2に示した設定情報、図3に示した機種別設定情報、図4及び図5に示したスペック表は、遊技場の管理者が任意に設定しても良いし、予め管理装置の製造メーカにて設定しても良いし、外部(例えばチェーン店本部等)の管理サーバからダウンロードして設定しても良い。
遊技タイマを作動させ、図柄変動等の所定条件の成立により遊技タイマを遊技期間等に加算する構成を例示したが、実行残存数の誤判定特定時に変動タイマや停止タイマを遊技期間等から減算する構成としても良い。停止回数についても同様である。又、変動タイマや遊技タイマ(第1仮タイマ)や停止タイマ(第2仮タイマ)等は遊技状態(例えば図柄変動後に実行残存数があれば変動タイマとして作動させる一方、図柄変動後に実行残存数がなければ停止タイマとして作動させる等)等を考慮すれば1つのタイマにて兼用することも可能であり、全てのタイマを1つのタイマにて兼用しても良いし、何れかのタイマを1つのタイマにて兼用する等しても良い。又、一旦、仮停止回数を更新してから停止回数を更新したが、図柄変動停止を特定した際に別途設ける停止フラグ等を「1」とし、次の図柄変動や遊技終了の特定時に停止回数を加算する構成としても勿論良い。
実行残存数が残存するとの判定状態で所定時間が経過した場合、実行残存数が残存しないとの判定状態で図柄変動があった場合に、その対応期間を停止情報の集計対象から除外したが、少なくとも一方の場合に除外するだけでも良い。
遊技期間として従来とは異なり、最初の図柄変動が行われる前の期間を除外したが、従来通り、その期間を含める構成、即ち、アウト信号により遊技開始を判定して特定する遊技期間を採用しても良い。
稼動情報としてアウトを例示したが、例えば図7に示した停止情報集計における遊技期間等を採用しても良い。変動中の図柄変動と保留中の図柄変動とを区分けし、実行残存数を間接的に管理しても良い。
理論上の遊技情報として補出率を例示したが、この他に所謂営業割数や粗利等の周知の遊技情報を補正した理論上の遊技情報を採用しても良い。又、図5に示したスペック表における基準平均S等も理論上の遊技情報として採用可能である。
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても良いし、演算式を利用して間接的に特定しても良い。又、数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。
対象となる遊技機としてはメダルを遊技媒体としたスロットマシン等も採用することができ、又、遊技媒体をデータのみで管理する所謂封入式やクレジット式等の例示したパチンコ遊技機以外の遊技機等も採用することができる。勿論、保留玉を始動口別に管理し、各々上限を持たせた遊技機を対象としても良い。尚、封入式を考慮して遊技媒体は必要に応じて遊技価値と表現する。
中継装置として、台コンに相当する中継装置と、島コンに相当する中継装置とを有する構成としても良い。
管理装置が行う情報処理の一部を中継装置や貸出装置等にて行う構成としても良い。又、変形例を含む例示した構成をどのように組み合わせても良い。
図面中、1は遊技情報管理システム、2は遊技機、6は管理装置(入力手段、遊技情報特定手段、隣台差特定手段、判定手段、出力手段)、13は第1始動口、14は第2始動口14である。

Claims (5)

  1. スペックの異なる機種が隣り合って設置される遊技島に設置される遊技機の遊技情報を管理する遊技情報管理システムであって、
    前記遊技機側から出力される遊技情報を特定可能な遊技信号を入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力される遊技信号であって、遊技機にて行われる大当たりを発生させるための単位遊技の実行を特定可能な単位遊技信号、及び当該単位遊技を行うための条件となる始動口への入賞を特定可能な始動入賞信号の少なくとも一方である始動信号により特定される遊技情報である始動情報を遊技機単位で特定する遊技情報特定手段と、
    遊技機について特定された前記始動情報と当該遊技機の隣に設置される遊技機について特定された前記始動情報との差である始動差を遊技機単位で特定する隣台差特定手段と、 前記始動差に対して予め設定される基準範囲を前記始動差が逸脱しているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果を出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする遊技情報管理システム。
  2. 前記隣台差特定手段は、両隣に遊技機が設置される遊技機についての前記始動差を特定する場合に、その両隣の各々の前記始動情報と、当該遊技機の前記始動情報との差を前記始動差として各々特定し、
    前記判定手段は、両隣との各々の前記始動差が前記基準範囲を双方逸脱しているのか、又は一方のみ逸脱しているのかを特定可能に判定し、
    前記出力手段は、前記判定手段による判定結果を出力する場合に、両隣との前記始動差が双方逸脱しているのか、又は一方のみ逸脱しているのかを区分可能に出力することを特徴とする請求項1に記載した遊技情報管理システム。
  3. 前記遊技情報特定手段は、前記入力手段により入力される遊技信号であって、遊技機の稼動時間を示す遊技情報である稼動情報を特定可能な稼動信号により特定される遊技情報である稼動情報を遊技機単位で特定し、
    前記隣台差特定手段は、両隣に遊技機が設置される遊技機についての前記始動差を特定する場合に、当該両隣のうち一方の遊技機について特定された稼動情報と、当該両隣のうち他方の遊技機について特定された稼動情報との差を稼動差として特定し、
    前記判定手段は、前記稼動差に対して予め設定される基準範囲を前記稼動差が逸脱しているかを判定し、逸脱している旨の判定結果を得た場合に、その両隣の遊技機のうち稼動時間が短い旨を示す稼動情報が特定された遊技機を、前記始動差の判定対象から除外することを特徴とする請求項1又は2に記載した遊技情報管理システム。
  4. 前記遊技情報特定手段は、前記入力手段により入力される遊技信号であって、遊技機にて消費された遊技価値の大きさを示すアウトを特定可能なアウト信号と、遊技機において少なくとも大当たり状態ではない遊技状態である通常状態である旨を特定可能な状態信号と、前記始動信号とにより、前記通常状態におけるアウトに対する前記通常状態における始動情報の割合を示す通常始動割合情報を遊技機単位で特定可能であり、
    前記始動差は、前記通常始動割合情報の差であることを特徴とする請求項1から3の何れか1に記載した遊技情報管理システム。
  5. 前記遊技機は、前記始動口への入賞により大当たり抽選を行い、その大当たり抽選の結果を前記単位遊技にて報知し、その単位遊技にて予め定められる特定の大当たり抽選の結果が報知された場合に大当たり状態を発生させ、
    前記遊技情報特定手段は、前記入力手段により入力される遊技信号により特定される遊技情報を、予め設定される前記大当たり抽選確率を示す確率情報により演算することで、前記大当たり抽選確率通りに大当たり状態が発生した場合における理論上の遊技情報へと補正し、
    前記出力手段は、前記判定手段により前記始動差が前記基準範囲を逸脱している旨の判定結果を得た場合に、その遊技機と当該遊技機の比較対象となった遊技機とにおける前記始動情報、及び前記理論上の遊技情報とを比較可能に出力することを特徴とする請求項1から4の何れか1に記載した遊技情報管理システム。
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