JP6557513B2 - 遊技場用システム - Google Patents

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Description

本発明は遊技場用システムに関する。
遊技場では閉店時まで遊技する遊技者も多数おり、その中には遊技機が遊技者に対して有利な状態である特別状態のまま閉店を迎える遊技者も少なくないため、その特別状態を翌日の遊技に持ち越さないように、例えば特許文献1では閉店時に特別状態である遊技機を抽出して報知することが提案されている。
特許文献1では特別状態を状態信号にて特定するだけでなく、ベース(出率)により判定する構成や、閉店直前に特別状態が終了した遊技機を特別状態とみなして特定するといった構成も記載されている。
特開2013−158567号公報
さて、遊技機の中には大当り終了後に大当り確率が向上する確変状態となるが、その旨を報知しないと共に状態信号を出力せず、ベース等が変動する時短状態にもならない所謂潜伏確変と呼ばれる特別状態となる遊技機もあり、このような潜伏確変も翌日の遊技に持ち越さないようにするのが望ましい。
しかしながら、特許文献1のような状態信号やベースによる潜伏期間(潜伏特別状態期間)の抽出は難しいし、閉店直前に特別状態が終了した遊技機を特別状態と特定する構成も、何時まで閉店直前とすればよいのか、或いは遊技者が閉店よりかなり以前に潜伏確変となったことに気付かずに遊技を終了し、その後、他の遊技者が遊技しない場合等に抽出対象から除外される等、潜伏確変を想定していないため、今一歩、潜伏確変を特定することは難しい。また、このような潜伏確変の特定は閉店時だけでなく、営業中に状態特定する場合や遊技者向けに遊技情報を提供する場合にも必要な管理情報である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、潜伏特別状態期間の特定精度を向上し得る遊技場用システムを提供することにある。
請求項1の発明によれば、潜伏特別状態期間の終了を大当りにより特定するため、例えば閉店時に潜伏特別状態期間にある遊技機を特定する場合に、閉店よりかなり以前に潜伏特別状態期間となった第1遊技機や予め設定される条件を満たす大当り回数となる大当りが発生した第2遊技機が、その後に遊技されないまま閉店を迎えた場合であっても潜伏期間である遊技機として特定可能となる等、特別状態信号の出力対象とならない潜伏特別状態期間の特定精度を向上できる。
一実施形態における遊技場用システムの全体構成を示す概略図 情報表示装置の正面図 潜伏確変設定1を示す図 潜伏確変設定2を示す図 潜伏確変混合機における各信号の出力状態を示す図 リミット型における各信号の出力状態を示す図 管理装置による島レイアウト表示を示す図 中継装置による状態特定処理1を示すフローチャート 中継装置による状態特定処理2を示すフローチャート 管理装置による報知台特定処理を示すフローチャート 情報表示装置による遊技者向け潜伏報知処理を示すフローチャート
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、遊技場用システムの全体構成を示す概略図である。遊技場内には多数の遊技機1が設置されており、各遊技機1に対応して遊技装置2及び情報表示装置3(報知手段)が設置されている。これら遊技機1、遊技装置2及び情報表示装置3は、中継装置4(遊技情報特定手段、開始特定手段、状態特定手段、報知手段)と接続されている。中継装置4は、LAN5を介して管理装置6(設定手段、報知手段)と接続されている。
遊技場にはPOS7や残高精算機(図示せず)も設置されている。POS7及び残高精算機も、LAN5を介して管理装置6と接続されている。POS7は、遊技場内の景品交換カウンタに設けられており、遊技場の係員により操作される。POS7は、カードリーダ(図示せず)を付属しており、一般カード8(記録媒体)を当該カードリーダにより受け付けると、その受け付けた一般カード8に対応付けられている持玉(遊技者が遊技により獲得した遊技価値である獲得価値が)に基づいて景品交換が可能であるか否かの判定や、景品交換に関わる情報の記憶等の景品交換処理を行う(獲得価値について精算処理を行う)。この場合、POS7は、一般カード8に記録されている獲得価値の大きさを取扱うときは、管理装置6が一般カード8に対応して予め記憶している獲得価値の大きさと照合した上で獲得価値の取扱いを有効とし、その有効とした獲得価値の範囲内での景品交換を許容する。また、図示しない残高精算機は、一般カード8を受け付けると、その受け付けた一般カード8に記録されている残高の返却処理を行う(貨幣価値の精算処理を行う)。
管理装置6は、遊技場内の例えば事務室等に設置されており、遊技場の管理者が操作するキーボード9、モニタ10、プリンタ(図示せず)等が接続されている。尚、図1では図示を省略したが、実際には例えば数百台の遊技機1が管理装置6の管理対象となっている。
管理装置6は、記憶しているコンピュータプログラムにしたがって作動し、遊技機側(遊技機1、遊技装置2等)から送信される遊技信号を受信することにより、遊技機1、遊技装置2等の稼動状況を管理することで、遊技機1の稼動状況を示す遊技データを表示する遊技情報表示サービスを実行したり、遊技者毎の獲得価値の大きさ(持玉、会員の場合には貯玉も)を記憶管理することで、遊技者が遊技により獲得した遊技媒体を一旦貯蓄し、当日或いは後日遊技に再利用できるようにする貯玉サービスを実行したりする。
遊技機1は、CRパチンコ機であり、盤面11に玉を発射する発射装置を構成する操作ハンドル12、上部受皿13、下部受皿14を有すると共に、盤面11に、液晶表示部15、普図入賞口16、第1始動入賞口17、第2始動入賞口18、大入賞口19等を有する。
遊技機1は、以下に示すように単位遊技を実行する。
(1)第1始動入賞口17は入賞率が変動しない入賞口(所謂ヘソ入賞口)であり、第2始動入賞口18は入賞率が変動する入賞口(所謂電チュー)である。各始動入賞口17,18への入賞(始動入賞)に応じて大当り抽選を行い、抽選結果を液晶表示部15にて行う図柄変動(単位遊技)にて報知し、その変動結果に応じて大当りとなる。
(2)図柄変動中に始動入賞した場合には所定の保留上限値(例えば各4つ)まで図柄変動を累積的に保留し、図柄変動終了後に保留している図柄変動を開始する。尚、保留している図柄変動数(保留数)が上限値である状態で始動入賞した場合、図柄変動は保留されない。
(3)大当り抽選の当選確率(大当り確率)は1/360であり、大当りがその後確変状態(確変、甘中:発生容易状態)となる大当り(確変大当り)となる割合である確変率は(通常状態、確変状態共に)66.6%である。尚、大当りは通常の大当り(以後、通常大当り)と特別大当りの2種類あり、通常大当りでは1Rの上限入賞数を10個、上限開放時間を30秒とし、特別大当りでは上限入賞数は10個であるものの上限開放時間は2秒としており、いずれの大当りも上限入賞数または上限開放時間のいずれかが満たされた場合に1Rを終了するので、通常大当り時にはほぼ上限入賞数の入賞が得られるため比較的多くの出玉を得られるものの、特別大当り時には少量の入賞、出玉しか得られない。
(4)確変中は大当り確率が1/36に向上すると共に、第2始動入賞口18への入賞率が高くなる時短状態(時短)になる。尚、確変は次回大当りまで継続するので、大当り後に大当りでも確変でもない状態である通常遊技状態(通常状態、通常期間)となる大当り(通常大当り)が発生するまで継続し、その後は所定数(例えば100回)の図柄変動を行うまで時短状態となり、その後に通常状態となる。
(5)確変(潜伏確変も含む)は次回大当りまで継続するため、大当り後に大当りでも確変でもない状態である通常遊技状態(通常状態)となる大当り(通常移行大当り)が発生するまで継続し、その後は所定数(例えば100回)の図柄変動を行うまで時短状態となり、その後に通常状態となる。尚、本実施形態では、通常移行大当りは確変大当りでない通常大当りとしている。つまり、本実施形態では、出玉の多い大当りを通常大当り、出玉の少ない大当りを特別大当りとし、通常大当りとしては、確変とならない通常大当り(通常移行大当り)と、確変となる通常大当り(確変大当り)との2種類が設定されている一方、特別大当りとしては確変(確変大当り、潜伏確変)となる1種類が設定されている。また、出玉の少ない当たりとしては、特別大当りに加えて当り後に確変とならない小当りが設定されている。
(6)大当り後は確変となるか否かに関わらず始動入賞口への入賞率が高くなる時短状態(時短:入賞容易状態)になるが、特別大当り後や小当り後は時短とはならない。時短状態では、第2始動入賞口18は普図入賞口16への入賞に応じて変動する普通図柄(普図)が当りとなった場合に入賞率の高い開放状態となる。この場合、普図1回の変動時間は通常状態では30秒であり時短状態では3秒となる。また、開放時間は通常状態では0.3秒であり時短状態では5秒となる。即ち、時短状態では通常状態と比較して普図変動時間が短くなる一方、開放時間は長くなることで第2始動入賞口18の入賞率が高くなる。
遊技機1及び当該遊技機1に付設された周辺機器は、遊技者による玉の打込みや各始動入賞口17、18への始動入賞等の遊技の進行に伴って、以下に示す遊技信号を送信する。
・アウト信号=消費玉を回収するアウトBOXから出力される消費価値(アウト)を特定可能な信号(稼動信号)。消費(使用、打込、回収)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定。尚、遊技機から出力される信号でも良い。
・セーフ信号=遊技機から出力される入賞付与価値(セーフ)を特定可能な信号。払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。
・始動信号=遊技機から出力される始動入賞により変動(作動)する液晶表示部(役物)におけるスタート処理(図柄変動、役物作動、単位遊技)を特定可能な信号。図柄変動確定時に出力されるので信号入力に応じて図柄変動を特定するので、「始動信号数×1」をスタート回数として特定する。尚、始動入賞口に入賞したことを示す信号としても良い。
・全大当り信号(大当り信号、特別大当り信号)=遊技機から出力される大当り期間(出玉が多い期間)を特定可能な信号。大当り中にレベル出力される状態信号なので全大当り信号入力中を大当り中として特定する。尚、対象となる大当りは通常大当りと特別大当りだけでなく、上述した小当りも大入賞口19を開放状態とすることから大当りとして含まれる。
・除外大当り信号(大当り信号、特別大当り信号)=遊技機から出力される大当り期間を特定可能な信号。大当り中にレベル出力される状態信号なので除外大当り信号入力中を大当り中として特定するが、対象となる大当りは出玉が多い通常大当りのみで、出玉が少ない特別大当りと小当りとは除外される。従って、全大当り信号を入力した場合、この除外大当り信号を入力すれば通常大当りと特定し、入力しなければ特別大当りまたは小当りとして特定する。
・特別状態信号(特別大当り信号)=遊技機から出力される特別状態(甘中)を特定可能な信号。第2始動入賞口18の入賞率が向上する特別状態中(時短中)にレベル出力される状態信号だが、大当り中にも出力されるので、全大当り信号の非入力中であって特別状態信号入力中である期間を特別状態中として特定する。また、全大当り信号と特別状態信号のいずれも入力していない期間を通常状態として特定する。
遊技装置2は、所謂各台計数機能付の貸出機であり、遊技装置2の遊技状態を示す状態表示部20、貨幣(遊技者所有の貨幣価値)が投入される貨幣投入口21、遊技者からの操作入力を受け付けると共に持玉数や貯玉数等の再プレイに関わる情報、或いは遊技の進行に伴って図柄変動回数(スタート回数)や大当り確率等の遊技データを表示するタッチパネル式の液晶表示部22、持玉または貯玉を払い出すための払出釦23、払い出された玉が通過する払出ノズル24、カードが挿入されるカード挿入口25、遊技機1の下部受皿14の下方に位置する着脱可能な計数受皿26等を有する。
遊技装置2は、以下に示す機能を備えている。
(1)貨幣が貨幣投入口21に投入されたことで、貨幣を受け付け(貨幣受付処理)すると、遊技機1と遊技装置2との双方において入金額を残高に加算して表示する。残高がある状態で遊技機1の貸出釦(図示せず)が押下げされると、貸出1単位(例えば500円)分の貸出玉(対価付与価値)を遊技機1内部の払出機構から払い出し(貨幣価値と引換に、遊技に使用可能な遊技価値を付与する貸出処理を行い)、その対価分を残高から減算する。尚、貨幣は複数回分の対価付与処理の対応分を受付可能である(例えば1万円まで)。尚、玉の払い出しを遊技装置2により行っても良い。
(2)遊技機1の下部受皿14が操作された(開放された)ことで、下部受皿14から落下した玉を計数受皿26で受けると、その受けた玉を持玉(計数玉)として計数して液晶表示部22に表示する。持玉がある状態で遊技装置2の払出釦23が押下げされると、持玉の一部を遊技機1内部の払出機構から払い出し(獲得価値を対価として遊技者へと遊技価値を付与する付与処理を行い)、その払出分を持玉数から減算する。尚、この場合も、玉の払い出しを遊技装置2により行っても良い。
(3)残高または持玉がある状態で遊技機1の返却釦(図示せず)が押下げされると(発行操作を受け付けると)、残玉及び合計持玉(引換分を除いた残有価価値)を特定可能な一般カード8を発行する(発行処理を行う)。一般カード8がカード挿入口25に挿入されている状態で返却釦が操作されたときには、そのカード挿入口25に挿入されている一般カード8に残高及び合計持玉の情報を対応付けて(記録して)発行し、一般カード8がカード挿入口25に挿入されていない状態で返却釦が操作されたときには、カードストック部(図示せず)にストックしているICカード(貯留記録媒体)をカード挿入口25に繰出して残高及び合計持玉を記録する(対応付ける)ことで一般カード8として発行する。一般カード8を発行すると、自装置を特定可能な情報(遊技装置ID、装置識別情報)、発行した一般カード8を特定可能な情報(カードID、記録媒体情報)、一般カード8に記録した残高及び合計持玉の情報等を含む発行情報を管理装置6に送信する。尚、残高や合計持玉の一部を発行対象とする分割発行も可能とする。また、一般カード8を受け付けた場合は、その残高や持玉を引継ぐ。
(4)会員カード(記録媒体)もカード挿入口25へと挿入することで受付可能で、会員カードに対しても一般カード8同様に持玉や残高を対応付け可能である。但し、残高は一般カード8同様に会員カードに書き込まれるが、持玉は会員カードには書込まれず、管理装置6にて会員カードのIDである会員IDに対応付けて管理され、会員IDが対応づけられると貯玉として特定される。即ち、遊技者の獲得価値として会員IDに対応付けられた獲得価値が貯玉、一般カード8に対応付けられる等の未対応のものが持玉となる。貯玉は営業日当日以外の期間を含む期間にて獲得した遊技価値であるから、翌日以降も払戻処理や景品交換等を可能とするが、持玉は当日限り有効(貯玉の内、当日預入れられた当日貯玉の場合、翌日以降は貯玉扱い)等、異なる有効期限が設けられる等の違いがある。
(5)中継装置4との間でデータ通信(シリアル通信)を行うことで、管理装置6等にて上記した貨幣受付処理、付与処理、計数処理、払戻処理、発行処理、カード受付処理等の各処理、残高や貸出玉数、入金額、貸出玉数、貸出玉の対価となる売上額、計数玉、払戻玉等の値を特定可能とする。これらをパルス信号(例えば入金1000円毎に1パルス、売上100円毎に1パルス等)にて特定可能としても良い。尚、貸出玉や持玉の一部を払い出す際のデータ通信については中継装置4を介さずに遊技機1との間で直接行っても良い。
情報表示装置3は、図2に示すように、ランプ部27、初当り表示部28、大当り内訳表示部29、スタート回数表示部30、初回大当り確率表示部31、スタートゲーム数履歴表示部32、メッセージ表示部33、各種操作部34が設けられており、通常の遊技情報を表示すると共に、遊技者による操作に応じて遊技者が所望する各種遊技情報を表示したり、呼出操作に応じてランプ部27を点滅したりする。
さて、上述したように、遊技機1は、特別大当り後(潜伏条件の成立後)、大当りの抽選確率が高まる確変状態ではあるが、遊技信号の出力対象とならない潜伏確変(確変である旨の報知が行われず時短にもならない遊技者が確変を認識できない状態)となり、当該潜伏確変が次の大当りが発生するまで継続する機種である。
このように特別大当り後に潜伏確変を発生する機種としては、次の2機種が提供されている。
(1)小当りは発生しないが特別大当りは発生可能な遊技機であり、特別大当り信号により特別大当りが発生した旨を特定可能な場合に、その後100%潜伏確変となる潜伏確変非混合機(第1遊技機)。
(2)特別大当りと小当りとを発生可能な遊技機であり、特別大当り信号により特別大当りと、小当りとのいずれかが発生した旨を特定可能な場合に、その後潜伏確変となる場合もあれば、ならない場合もある潜伏確変混合機(第1遊技機)。
以下、潜伏確変混合機について説明する。
潜伏確変混合機は、大当り抽選とは別に始動入賞に応じて小当り抽選を行い、当選時には特別大当りと同様に大入賞口19を開放し、また、確変大当り後の確変中は大当り確率が1/36に向上するが、小当り後には確変とはならない機種である。つまり、潜伏確変混合機は、大入賞口19の作動が似通う特別大当り(潜伏大当り)または小当りが発生した場合、時短にはならないが、特別大当りであれば確変(潜伏確変、潜伏特別状態)となる一方、小当りであれば確変にもならないことで、実際は小当りであっても遊技者が特別大当りであり潜伏確変であるかもしれないという期待感を持たせる遊技性となっている。
このような潜伏確変混合機の場合、管理装置6側では遊技信号から直接的に特別大当りか小当りかを判別不能であることから、本実施形態では、特別大当りか小当りかを判別不能な場合は、特別大当りとの判別ができない小当りという意味で「小当り相当(潜伏大当り)」と称して取り扱っている。
以上は潜伏確変混在機を対象とした説明であり、潜伏確変非混在機では、上記のような小当りはなく特別大当り後は必ず潜伏確変となる。このように潜伏確変非混合機と潜伏確変混合機のいずれも小当り相当の発生後に潜伏確変、即ち確変を発生させる場合のある遊技機となる。
一方、遊技場には潜伏確変を発生する機種として、確変大当りや通常移行大当りのような大当りの種類に区分のないリミット型遊技機(第2遊技機)も設置されており、リミット型遊技機も管理装置6の管理対象となっている。以下、リミット型遊技機について説明する。
リミット型遊技機は、通常状態にて大当りが発生すると予め設定された回数(例えば2回)分の大当り(例えば計3回)が発生するまで大当り後に確変となる。大当りの種類は通常大当りと特別大当りの2種類であり、通常大当り後は100回分の図柄変動を行うまで時短となり、特別大当り後は時短とはならない。よって、潜伏確変混在機や潜伏確変非混在機同様に時短ではないが確変(潜伏確変)となる場合のある遊技機である。尚、上記の通り、確変大当り等の区分がないので、特別大当り後であっても、当該特別大当りがリミット分となる3回目の大当りであれば、その後、確変とはならない。
尚、例示した数値はどのような数値等が採用されても良く、例えば、確変比率やラウンド数の抽選比率、或いは時短の振分等が第1始動入賞口17と第2始動入賞口18とで異なるようにしても良く、特別大当りや小当りのような少量の出玉しか得られない当りや通常大当り等の後に時短状態にはならないが、確変状態になる場合があるというような特別状態信号の出力対象とはならない特別状態が発生し得ればどのような遊技機を対象としても良い。
遊技場には上述したような潜伏確変を発生する機種が設置されており、管理装置6には、遊技場に設置されている機種に対応して潜伏確変に関わる設定情報が予め設定されている。
図3及び図4は潜伏確変に関わる設定情報であり、管理装置6への設定操作に応じて中継装置4や情報表示装置3へと設定される。
図3は潜伏確変設定1を示しており、以下の項目が設定されている。
・潜伏種別=潜伏確変の種類(以下の(1)〜(4))を示している。
(1)潜伏確変混合は、潜伏条件(潜伏確変条件)が成立した場合に潜伏確変となる場合もあればならない場合もある機種(潜伏確変混合機、第1遊技機)。
(2)潜伏確変非混合は、潜伏条件が成立した場合、潜伏確変となる機種(潜伏確変非混合機、第1遊技機)。
(3)リミット型は、潜伏条件が成立した場合に「回数」にて設定した回数分の大当りが発生するまで潜伏確変となる機種(第2遊技機)。
(4)潜伏確変無は、潜伏確変機能無しの機種。
潜伏種別には、機種毎に(1)〜(4)のいずれかを選択して設定する。
・潜伏条件=潜伏種別が潜伏確変無以外である機種について設定し、潜伏確変が発生する条件(開始条件)を示す。また、図示していないが特別状態信号の非入力中であることも潜伏条件に含まれる。尚、小当り相当発生とは小当りと特別大当りとを遊技信号や出玉等では区別できない状態を示しており、小当り相当発生から小当りと特別大当りとの何れかが発生したことを特定するため、図3のような表現としている。
・回数=潜伏種別がリミット型である場合に設定する潜伏確変が継続する大当り回数で、通常状態となるための大当り回数を示す。つまり、機種Cの場合、3の倍数とならない(予め設定される条件を満たす)回数の大当りが発生し、特別状態とならない場合に潜伏確変となる。
尚、管理装置6側にて特定可能な潜伏種別及び潜伏条件は遊技機により異なり、本実施形態では図3に示すように3種類の潜伏種別、及び2種類の潜伏条件を想定している。
また、上記した潜伏条件は管理装置6側で特定する条件であるため、潜伏確変混合機は管理装置6にて特定可能な潜伏条件を特定した場合に潜伏確変でない可能性が残る遊技機であるが、上述した遊技機1の説明にて示しているように、遊技機側では小当りか特別大当りか等、潜伏条件を明確に特定可能であることから潜伏確変となるか否かは当然にして特定可能である。
一方、図4は潜伏確変設定2を示しており、以下の項目が設定されている。
・報知S=大当り後のスタート回数(S)に対する基準値で、そのスタート回数が報知Sとなった以降に以下に示す潜伏期待度を遊技者に報知する。
・期待度上限=遊技者に報知する潜伏期待度の上限値で、期待度上限1が潜伏確変の可能性が残る(潜伏確変フラグ=1の)場合に報知する上限値で、期待度上限2が潜伏確変の可能性が残らない(潜伏確変フラグ=0の)場合に報知する上限となる(上昇条件)。
・上昇率=上昇率1が期待度上限1、上昇率2が期待度上限2に対応し、大当り後のスタート回数を計数する度にこの上昇率による抽選を行い、当選した場合に期待度を1上昇させる(上昇条件)。
・濃厚基準値=潜伏濃厚表示(図2に示す「潜伏濃厚!!」)を行うための潜伏期待度に対する基準値で、大当り後のスタート回数が報知Sに達している状態で、潜伏期待度が濃厚基準値に達した場合(以上または超過)に潜伏濃厚表示を行う。
さて、中継装置4は、遊技機1単位で図3に基づき潜伏条件が成立したか否かを判断し、潜伏条件が成立した場合には次の大当りが発生するまで潜伏確変と判定することを特徴としており、図3にて機種の潜伏条件として小当り相当発生が対応付けられている場合(潜伏確変混合機または潜伏確変非混合機の場合)は、状態特定処理1にて潜伏確変の発生を特定する。
図8は、中継装置4による図3の潜伏種別として潜伏確変混合、或いは潜伏確変非混合のいずれかが設定された場合を想定した状態特定処理1を示すフローチャートである。中継装置4は、遊技機1が通常状態で大当りフラグが0の場合は(S101:YES)、全大当り信号入力開始か(S102:NO)、特別状態フラグが1か(S113:NO)を判断する待機フローを実行している。遊技機1で確変の当選の有無に関わらず通常大当りが発生すると、図5に示すように全大当り信号が入力開始し(S102:YES)、同時に除外大当り信号も入力することから(S103:YES)、大当りフラグを1(S105)、特別状態フラグを0(S106)、潜伏確変フラグを0(S107)とすることで、現在の遊技状態が通常大当りであることを特定する。
通常大当り中では、大当りフラグが1であることから(S101:NO)、全大当り信号が入力終了か(S108:NO)を判断する待機フローを実行するようになる。通常大当りが終了すると(S108:YES)、大当りフラグを0としてから(S109)、特別状態信号が入力中かを判断する(S110)。通常大当りが終了すると、図5に示すように時短となり特別状態信号が入力中であることから(S110:YES)、特別状態フラグを1とし(S111)、小当り相当フラグを0とすることで(S112)、遊技状態が特別状態であることを特定する。
また、特別状態中で大当りフラグが0(S101:YES)、特別状態フラグが1の場合は(S113:YES)、全大当り信号が入力するか(S102:NO)、特別状態信号が入力終了か(S114:NO)を判断する待機フローを実行するようになる。特別状態信号の入力が終了すると(S114:YES)、特別状態フラグを0とすることで(S115)、特別状態が終了したことを特定する。
一方、特別大当りまたは小当り(以下、小当り相当)が発生すると、図5に示すように全大当り信号が入力するものの(S102:YES)、除外大当り信号は入力しないので(S103:NO)、小当り相当であると判定して小当り相当フラグを1(S104)、大当りフラグを1(S105)、特別状態フラグを0(S106)、潜伏確変フラグを0(S107)とすることで、遊技状態が小当り相当であることを特定する。
小当り相当が終了して全大当り信号が入力終了となると(S108:YES)、大当りフラグを0としてから(S109)、特別状態信号が入力中かを判断する(S110)。小当り相当が終了すると、図5に示すように時短とはならないことから特別状態信号が入力しておらず(S110:NO)、更に、小当り相当フラグが1であることから(S116:YES)、潜伏確変フラグを1(S114)、小当り相当フラグを0(S112)とすることで、遊技状態が潜伏確変の可能性があることを特定する。
一方、中継装置4は、機種の潜伏条件として図3の大当り発生が対応付けられている場合は、状態特定処理2にて潜伏確変を特定する。ここで、小当り相当フラグが1でない場合(S116:NO)は、通常移行大当りであり通常大当りでもある大当りの発生後に時短とならずに通常状態となる遊技機もあることから、その遊技機にて通常大当りが発生し、そのまま通常状態となった場合を想定しており、この場合、潜伏確変フラグを1とはしない。
このように、潜伏確変が開始したことを特定するための開始条件として少なくとも大当りの終了後に時短(入賞容易状態)とならないことを条件としており、状態特定処理1では更に小当り相当が発生したことを条件として開始条件を定めているが、リミット型遊技機に対応した以下に示す状態特定処理2では時短とならないことと、所定数の大当り数とならない大当りが発生したこととを開始条件としている。
図9は、中継装置4による図3の潜伏種別としてリミット型が設定された場合を想定した状態特定処理2を示すフローチャートである。尚、判定大当り数の初期値は0とする。中継装置4は、通常状態で大当たりフラグが0の場合は(S201:YES)、全大当り信号が入力開始か(S201:NO)、特別状態フラグ=1か(S213:NO)を判断する待機フローを実行している。図6に示すように、判定大当り数が0の場合において最初の通常大当りまたは特別大当りが発生して全大当り信号が入力開始すると(S202:YES)、大当りフラグを1(S203)、判定大当り数を加算(=1)し、特別状態フラグを0(S205)、潜伏確変フラグを0(S206)とすることで、大当り状態であることを特定すると共に大当り回数を特定する。尚、リミット型の場合、特別大当りであるか通常大当りであるかが確変となるか否かに影響を与えないので、除外大当り信号の入力に応じた処理は省略している。
大当り中で大当りフラグ=1の場合は(S201:NO)、全大当り信号入力終了か(S207:NO)を判断する待機フローを実行するようになる。大当りが終了して全大当り信号が入力終了すると(S207:YES)、判定大当り数が基準値(図3の回数である3)に達しているかを判定する(S209)。この場合、図6に示すように、判定大当り数は1であり基準値に達していないので(S209:NO)、潜伏確変フラグを1とする(S216)。この場合、動作開始からの累計の大当り数が基準値の倍数でないことにより潜伏確変フラグを1としても勿論良い。
全大当り信号の入力終了時に特別状態信号が入力中であると(S211:YES)、特別状態フラグを1とする(S212)。この場合、潜伏確変フラグと特別状態フラグとが1となるが、特別状態フラグが優先されるので、特別状態であることを特定する。また、特別状態フラグが1であっても潜伏確変フラグが1であることを継続するのは、特別状態(時短)が終了した場合に潜伏確変状態となることを特定するためである。このように開始条件は大当たりの終了後に時短となった場合でも、その時短終了後に成立する場合もある条件となる。
また、特別状態中で特別状態フラグが1の場合は(S213:YES)、大当りフラグが0であることから(S201:YES)、全大当り信号入力開始か(S202:NO)、特別状態フラグ=1(S213:YES)、特別状態信号入力中(S214:NO)であり、特別状態信号の入力が終了すると(S214:YES)、特別状態フラグを0とし(S215)、上述した通り、潜伏確変フラグが1であることから潜伏確変であることを特定する。
通常大当りまたは特別大当りが3回発生すると、図6に示すように判定大当り数が3となり、その状態で通常大当りまたは特別大当りが終了して全大当り信号の入力が終了した場合は(S207:YES)、大当り数が基準値に達しているので(S209:YES)、判定大当り数を初期化(0)とする(S210)。
尚、上述のように中継装置4にて特定した遊技情報(フラグ)は常時、管理装置6及び情報表示装置3へと通知され、管理装置6及び情報表示装置3において中継装置4が特定した遊技情報(フラグ)がリアルタイムで反映されるようになっている。これにより、管理装置6及び情報表示装置3においても遊技機1の現在の遊技状態を特定可能となっている。
管理装置6は、別途設定される閉店時刻に対応した報知抽出時刻(報知時刻)になると、大当りまたは特別状態である遊技機1を特別状態台、潜伏確変である遊技機1は、図3に基づき潜伏確変混合機であれば準特別状態台、潜伏確変非混合機であれば特別状態台として特定する報知台特定処理を実行する。
図10は、管理装置6による報知台特定処理を示すフローチャートである。管理装置6は、報知抽出時刻となったか(S301:NO)を判断する待機フローを実行している。報知抽出時刻となると(S301:YES)、遊技機1単位でS302以降の処理を実行し、大当りフラグまたは特別状態フラグ=1であれば(S302:YES)、閉店が近づいたタイミング、或いは閉店時に大当り状態または特別状態であると判断し、報知対象である旨を示す報知フラグを1とする(S306)。また、遊技機1に対応する潜伏確変フラグが1の場合(S303:YES)、図3に基づき潜伏確変混合機なら(S304:YES)、準報知対象である旨を示す準報知フラグを1とし(S305)、潜伏確変非混合機なら(S304:NO)、報知フラグを1とする(S306)。尚、大当りフラグまたは特別状態フラグが0であり、更に潜伏確変フラグも0なら(S303:NO)、いずれのフラグも1とはせず報知対象としない。
管理装置6は、管理者による操作に応じて上述した報知台特定処理により遊技機1が特別状態台と準特別状態台とのいずれであるかを島レイアウト上にて特定可能に出力する。
図7は管理装置6における特別状態台と準特別状態台とを島レイアウト上にて示した出力例である。別途設定される閉店時刻に対応する報知抽出時刻(例えば23:10)になると、報知フラグと準報知フラグとのいずれが対応付けられるかを遊技台毎に特定して図7のように示す。図7中の数値は台番を示しており、報知フラグ=1が対応付けられた台番は「特別状態台」として赤色(図中に左斜線にて示す)に、準報知フラグ=1が対応付けられた台番は「準特別状態台」として橙色(図中に右斜線にて示す)にて識別出力(異なる報知態様)されている。
尚、出力方法は管理者による操作に応じた表示や印字が想定されるが、報知抽出時刻となり、報知フラグ等を特定したことに応じて出力しても良い。ここで、識別出力を区分した意味合いはいずれもラムクリアの対象となるが、「特別状態台」は確実に特別状態(潜伏確変も含む)であるのでラムクリアの対象となるのに対して、「準特別状態台」は特別状態でない場合(小当り後の通常状態)もあるので、必ずしもラムクリアしなくとも良く、遊技場側の判断によってラムクリアするか否かを選択するという意味合いとなる。
また、情報表示装置3では潜伏確変設定2に基づき潜伏期待度を報知する遊技者向け潜伏報知処理を実行する。即ち、通常状態でのスタート処理の特定に応じて抽選を行い、当選した場合に潜伏期待度を加算して遊技者に潜伏期待度を報知する。この場合、図4の通り潜伏確変であるか否かにより、その当選確率や潜伏期待度の上限が設定されており、実際の潜伏期待度に見合った潜伏期待度を報知対象としている。潜伏期待度はスタートが図4の報知Sに達することを条件として表示され、報知期待度が図4の濃厚期待度に達すると濃厚表示を行う。
図11は、情報表示装置3による遊技者向け潜伏報知処理を示すフローチャートである。情報表示装置3は、特別状態フラグ=0の場合(S401:YES)、大当り開始か(S402:NO)、大当り終了か(S404:NO)、始動信号入力か(S407:NO)を判断する待機フローを実行している。尚、大当り開始、大当り終了は、大当りフラグの変化により判断している。大当り開始なら(S402:YES)、それまで表示していた潜伏期待度表示を終了する(S403)。大当り終了の場合に(S404:YES)、特別状態となったら(S405:YES)、そのままリターンし、特別状態フラグが1であることから(S401:NO)、特別状態終了か(S418:NO)を判断する特別状態待機フローを実行し、特別状態が終了すると(S418:YES)、潜伏期待度及びSを初期化して(S419)、始動信号が入力するか(S407:NO)にて最初の待機フローを実行するようになる。尚、特別状態フラグ等は、中継装置4が実行する状態特定処理1,2にて更新される。
一方、大当り終了の場合に、特別状態とならなかったときは(S405:NO)、潜伏期待度及びスタート回数(S)を初期化してから、上記待機フローを実行する。
通常状態で始動信号が入力した場合(S407:YES)、Sを加算し(S408)、そのSが報知Sに達した場合には(S409:YES)、潜伏期待度表示を開始し(S410)、潜伏確変フラグ=1にて(S411:YES)、潜伏確変であるか否かに応じて対応する期待度上限に潜伏期待度1,2が達していないことを条件として(S413:NO、S421:NO)、対応する上昇率に応じた抽選を行い(S413、S421)、当選した場合(S414:YES)、潜伏期待度を加算し(S415)、加算した潜伏期待度が濃厚期待度に達した場合には(S416:YES)、濃厚表示を開始する(S417)。
図2は情報表示装置3における潜伏期待度を示す表示例であり、メッセージ表示部33に潜伏期待度を示す情報を表示している。潜伏期待度は図11の遊技者向け潜伏報知処理にて特定した潜伏確変の期待度を示す遊技情報である。「潜伏濃厚!!」というメッセージは濃厚表示を示し、潜伏期待度が図4の濃厚基準値に達した場合に表示される。「現在の潜伏期待度は78%です!」というメッセージは、潜伏期待度そのものを示している。尚、上述した通り潜伏期待度は大当り信号や特別状態信号の出力終了後のスタート回数(図2のスタート)が報知Sに達したことにより表示され、同じく濃厚表示は潜伏期待度が濃厚期待度に達したことにより表示される。
また、情報表示装置3は初回大当り確率表示部31にて初回大当り確率も表示している。この初回大当り確率は大当り信号や特別状態信号が出力されていない期間である通常状態におけるスタート回数にて大当り回数を除した値(通常遊技情報)を示しているが、この場合のスタート回数や大当り回数の集計として、潜伏確変フラグが1となっている期間(潜伏期間、潜伏特別状態期間)についても除外した上で初回大当り確率(潜伏期間を除外した上で特定した通常遊技情報)を特定しても良く、遊技者向けだけでなく管理者向けに管理装置6における集計対象として採用しても良い。
尚、図11では潜伏期待度の表示を大当り開始に応じて終了しているが、報知Sと別途設定される基準値である報知終了Sにスタート回数が達した場合に終了しても良く、この場合、潜伏期待度に応じて(例えば濃厚表示を行っている場合等に)継続して表示しても良い。
また、上述した通り中継装置4、管理装置6及び情報表示装置3は、上記した各処理を遊技機単位で行うようになっている。また、等号や等号付き不等号にて基準値等に達したかを判断しているが、達したか否かはいずれにより判定しても良いし不等号により特定しても勿論良い。更に潜伏期待度報知は通常状態時に行うことになるが、図3に示す潜伏確変無の遊技機1については潜伏期待度表示は行わない。
このような実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
中継装置4は、潜伏期間の終了を大当りの発生により特定するので、例えば閉店時に潜伏期間にある遊技機を特定する場合に、閉店よりかなり以前に潜伏期間となった遊技機が、その後に遊技されないまま閉店を迎えた場合であっても潜伏期間である遊技機として特定可能となる等、特別状態信号の出力対象とならない潜伏期間の特定精度を向上できる。
遊技機1は、潜伏確変を小当りの発生後または設定回数目の大当りでない大当りの発生後に発生するので、遊技機1における潜伏期間を発生させる仕様に合わせて開始条件を設定することで、更に潜伏期間に対応した潜伏期間の特定精度を向上できる。
管理装置6は、閉店時に潜伏確変台を報知するので、潜伏期間の特定結果を有効活用できる。
開始条件は大当り信号により潜伏大当り(小当り相当)を特定した場合に成立するが、潜伏大当りを特定した場合、潜伏確変非混合機は遊技機において潜伏期間となるものの、潜伏確変混合機であれば小当りを考慮すると潜伏期間とならない場合もあるが、図6のように潜伏確変台を報知する場合に潜伏確変混合機か潜伏確変非混合機かを区別可能に出力するので、例えば閉店時に潜伏期間にある遊技機を報知する場合には潜伏確変非混合機であれば確変状態であるため遊技機をクリアする一方、潜伏確変混合機であれば確変状態でない遊技機である場合にクリアするか否かを遊技場側が判断するというような運用が対応可能となる。
図4のように潜伏確変か否かにより潜伏期待度の上昇条件を異なるものとしたので、潜伏期待度を報知することで、潜伏期間でなくても潜伏期間であるかもしれないとして遊技者を期待させられると共に、潜伏期待度の上昇条件を潜伏期間として特定されたか否かにより異なる条件とすることで、実際に潜伏期間であるのか否かに応じた適切な報知を行うことが可能となる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
小当りや特別大当りの特定を除外大当り信号と全大当り信号との差分にて特定する構成を例示したが、それらを特定可能であれば、例えば大当り中の出玉や時間等の他の周知の構成により特定しても良い。即ち、それらを踏まえても大当り信号からは小当りと特別大当りとを区別ができないことになる。
図2のように遊技者向けに潜伏期待度を表示する場合に潜伏確変であるか否かに関わらず潜伏期待度を初期値(0)から始めたが、潜伏期待度に応じて異なる数値を採用しても良い。また、スタート毎に上昇率による抽選を行ったが、特定数分のスタート毎に行う等別途設定される抽選条件の成立に応じて行うようにしても良いし、当選時に上昇する報知期待度を潜伏期待度に応じて異なる数値としても良い。
スタートが報知Sに達することで報知期待度を報知することを例示したが、通常状態にて常時表示しても良いし、この場合に濃厚表示を濃厚基準値に達すると共に報知Sにスタートが達することを条件として表示しても良い。また、通常期間の経過をスタートにより特定することを例示したが、時間やアウト等により特定しても良い。
特別状態の終了後に潜伏確変となる場合に報知期待度を初期値から更新する構成を例示したが、特別状態時において特別状態開始時に初期値とし、遊技者向けの表示を行わずに報知期待度を更新して、特別状態終了後に初期化せずに表示しても良い。報知Sについても同様。
超えない、達している等の表現は、基準値との比較において、超過だけなく以上とならないかを判断する構成も包含する。同様に達しないとは未満だけなく以下とならないかを判断する構成も包含する。
記録媒体に獲得価値を対応付け、その記録媒体を受け付けること、及び遊技媒体を計数することで獲得価値を受け付ける構成を例示したが、いずれか一方の受付のみを採用しても良いし、例えば指紋等の記録媒体以外の識別情報に獲得価値を対応付け、その識別情報を受け付けることにより獲得価値を受け付けても良い。
潜伏期間を除外した通常遊技情報として初回大当り確率を例示したが、アウトやセーフ、或いはスタート等、どのような遊技情報を対象としても良い。
遊技情報の集計期間は1営業日を例示できるが、例えば1週間や1月間、或いは午前中等、どのような期間を採用しても良い。
例示した設定値は予め設定されれば、遊技場管理者が任意に設定しても、管理装置6の製造メーカにて設定しても、外部(例えばチェーン店本部等)の管理サーバから設定情報をダウンロードして設定しても良い。また、記録媒体としてカードを例示したが、有価価値を特定可能な情報を記録可能であれば例えばコイン等の他の記録媒体であっても良い。
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても演算式を利用する等して間接的に特定しても良い。また、数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。
対象となる遊技機は遊技媒体をデータのみで管理する所謂封入式等の例示したパチンコ遊技機以外のパチンコ遊技機等も採用できる。尚、所謂封入式等を考慮して遊技媒体は必要に応じて遊技価値と表現する。
例示した処理は中継装置4、管理装置6情報表示装置3、或いは遊技装置等、どのような機器により分担して行っても良いし、いずれかの機器のみで行っても良い。また、変形例を含む例示した構成をどのように組み合わせても良い。
図面中、1は遊技機、3は情報表示装置(報知手段)、4は中継装置(遊技情報特定手段、開始特定手段、状態特定手段、報知手段)、6は管理装置(設定手段、報知手段)である。

Claims (4)

  1. 始動入賞口と大入賞口とが設けられ、始動入賞口へ入賞した場合に単位遊技を行い、その単位遊技の結果に応じて大入賞口を開放状態とする大当りとなる遊技機であって、当該大当り終了後に前記始動入賞口を通常状態よりも入賞し易くする入賞容易状態、及び前記単位遊技の結果として大当りを通常状態よりも発生し易くする発生容易状態を発生可能であり、大当りである期間を特定可能な大当り信号を出力する一方、前記入賞容易状態である期間については前記発生容易状態が重複して発生しているか否かに関わらず当該入賞容易状態である期間を特定可能な特別状態信号を出力し、前記入賞容易状態とならずに前記発生容易状態となった期間である潜伏特別状態期間については当該潜伏特別状態期間を特定可能な状態信号を出力しない遊技機であって、通常大当りと、当該通常大当りよりも期間の短い潜伏大当りとに前記大当りが区分され、当該潜伏大当りの終了後に発生容易状態を発生させる場合のある第1遊技機、及び大当り回数が予め設定される条件を満たす大当り回数となる場合に発生容易状態を発生させる第2遊技機の少なくとも一方の遊技機における遊技情報を管理対象とした遊技場用システムであって、
    遊技機側から出力される遊技信号により遊技情報を特定し、少なくとも当該遊技情報として大当り信号を入力することにより大当りとなったこと、及び前記特別状態信号を入力することにより前記入賞容易状態となったことを特定する遊技情報特定手段と、
    前記潜伏特別状態期間が開始した可能性があることを特定するための条件であり、前記遊技情報特定手段により特定される遊技情報により、少なくとも大当りの終了後に入賞容易状態とならない場合に成立する条件であって、前記第1遊技機において前記潜伏大当りが発生した旨を特定可能な特別大当り信号により潜伏大当りが発生した旨が特定された場合、及び前記第2遊技機において予め設定される条件を満たす大当り回数となる大当りが発生した旨が特定された場合の少なくとも一方の場合に成立する開始条件を設定する設定手段と、
    前記遊技情報特定手段により特定される遊技情報と前記開始条件とを比較することにより前記潜伏特別状態期間の可能性がある潜伏期間の開始を特定する開始特定手段と、
    前記潜伏期間の開始が特定されてから、大当りとなるまでの期間を前記潜伏期間として特定する状態特定手段と、
    前記状態特定手段により開始が特定された前記潜伏期間に基づいた情報である特定情報を報知する報知手段と、
    を備えたことを特徴する遊技場用システム。
  2. 前記報知手段による前記特定情報の報知は、遊技場の閉店時刻に対応した報知時刻となった場合に前記潜伏期間の遊技機を報知することと、遊技機が前記大当り、及び入賞容易状態でない期間である通常期間における遊技情報である通常遊技情報の演算対象期間から前記潜伏期間を除外した上で特定した前記通常遊技情報を報知することとの少なくとも一方で行われることを特徴とする請求項1に記載の遊技場用システム。
  3. 前記遊技機は、通常大当り、及び当該通常大当りよりも期間の短い特別大当りに前記大当りが区分され、当該特別大当りの終了後に発生容易状態を発生させ、前記大当り信号により前記通常大当りと前記特別大当りとを区別可能である潜伏確変非混合機と、前記通常大当りよりも期間は短いが、前記発生容易状態を当該大当たり後に発生させない小当り、前記通常大当り、及び前記特別大当りに前記大当りが区分され、前記大当り信号により前記通常大当りは前記特別大当り、或いは前記小当りと区別可能であるが、前記特別大当りは前記小当りと区別不能である潜伏確変混合機とがあり、
    前記設定手段は、前記潜伏期間の特定対象となる遊技機が、前記潜伏確変非混合機であるのか、前記潜伏確変混合機であるのかを区別可能な設定情報を設定し、
    前記遊技情報特定手段は、前記特別大当り、或いは小当りである潜伏大当りを特定可能な前記大当り信号により潜伏大当りとなったことを特定し、
    前記開始条件は、前記潜伏大当りとなったことが特定された場合に成立し、
    前記報知手段による前記特定情報の報知は、前記潜伏確変非混合機であるのか、前記潜伏確変混合機であるのかに応じて異なる報知態様にて前記潜伏期間の遊技機を報知することで行われることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技場用システム。
  4. 前記設定手段は、前記大当り、及び入賞容易状態でない期間である通常期間において遊技者向けに報知される前記潜伏特別状態期間である期待度を示す潜伏期待度を上昇させる上昇条件を設定し、
    前記上昇条件は、前記通常期間において前記潜伏期間であるか否かにより区別して設定され、
    前記報知手段は、前記潜伏期待度を報知可能であり、
    前記報知手段による前記特定情報の報知は、前記潜伏期待度を前記通常期間の経過に応じて、前記状態特定手段により潜伏期間として特定されたか否かにより、対応する上昇条件の成立に応じて上昇させることで行われることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の遊技場用システム。
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