JP6523126B2 - 遊技場用システム - Google Patents
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Description
図1は、遊技場用システムの全体構成を示す概略図である。遊技場A内には多数の(複数機種の)遊技機1が設置されており、各遊技機1に対応して遊技装置2が設置されている。これら遊技機1及び遊技装置2は2台ずつ中継装置3に接続されており、中継装置3はLAN4を介して管理装置5(管理手段、経過情報特定手段、第1設定手段、第1判定手段に相当)と接続されている。又、遊技場A内にはPOSや残高精算機(何れも図示せず)も設置されており、これらPOSや残高精算機もLAN4を介して管理装置5と接続されている。尚、図1では図示を省略したが、実際には例えば数百台の遊技機1が管理装置5の管理対象となっている。管理装置5は、遊技場A内の例えば事務室等に設置されており、遊技場の管理者が操作するキーボード6、モニタ7、プリンタ(図示せず)等が接続されている。管理装置5は、遊技機側(遊技機1、遊技装置2等)から出力される遊技信号を入力することで、遊技機1毎の遊技データ、会員登録された会員毎の個人データ、遊技機1や遊技装置2等の稼動状態等を管理する。
(1)第1始動口16は入賞率が変動しない入賞口(所謂ヘソ入賞口)であり、第2始動口17は入賞率が変動する入賞口(所謂電チュー)である。各始動口16、17への入賞(始動入賞)に応じて大当たり抽選を行い、抽選結果を液晶表示部14にて行う図柄変動にて報知し、その変動結果に応じて大当たりとなる。
(2)図柄変動中に始動入賞した場合には所定の保留上限値(例えば各4つ)まで図柄変動を累積的に保留し、図柄変動終了後に保留している図柄変動を開始する。尚、保留している図柄変動数(保留数)が上限値である状態で始動入賞した場合、図柄変動は保留されない。
(3)大当たり抽選の当選確率(大当たり確率)は1/260であり、大当たりがその後に確変状態(確変)となる大当たり(確変大当たり)となる割合である確変率は(通常状態、確変状態共に)66.6%である。大当たりが発生すると対応するラウンド(R)分だけ大入賞口18を開放する。尚、1Rの上限入賞数は9個であり、上限開放時間は30秒であり、上限入賞数又は上限開放時間の何れかが満たされた場合に1Rを終了する。
(5)確変中は大当たり確率が1/74に向上すると共に、各始動口16、17への入賞率が高くなる時短状態(時短)になる。尚、確変は次回大当たりまで継続するので、大当たり後に大当たりでも確変でもない状態である通常遊技状態(通常状態)となる大当たり(通常大当たり)が発生するまで継続し、その後は所定数(例えば100回)の図柄変動を行うまで時短状態となる。
(6)第2始動口17は普図入賞口15への入賞に応じて変動する普通図柄(普図)が当たりとなった場合に入賞率の高い開放状態となる。この場合、普図1回の変動時間は通常状態では30秒であり時短状態では3秒となる。又、開放時間は通常状態では0.3秒であり時短状態では5秒となる。即ち、時短状態では通常状態と比較して普図変動時間が短くなる一方、開放時間は長くなることで第2始動口17の入賞率が高くなる。以上は、遊技場A内に設置される複数機種の遊技機1のうち例えば機種Aについて例示したが、例えば機種Bであればラウンドの振分が異なる等、機種に応じて様々な値となる。
アウト信号=消費玉を回収するアウトBOXから出力される消費価値(アウト)を特定可能な信号である。消費(使用、打込、回収)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。尚、遊技機1から出力される信号でも良い。
セーフ信号=遊技機1から出力される入賞付与価値(セーフ)を特定可能な信号である。払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。又、玉を実際に払い出した際に出力される実セーフ信号と、入賞に応じて払い出しが予約された場合に出力される入賞セーフ信号とがあるが、入賞から出力までのタイムラグを極力省くため後者を採用することが望ましい。
大当たり信号=遊技機1から出力される大当たり期間を特定可能な信号である。大当たり中にレベル出力される状態信号であるので、大当たり信号の入力中を大当たり中として特定する。
特別状態信号=遊技機1から出力される特別状態(甘中)を特定可能な信号である。第2始動口17の入賞率が向上する特別状態中(時短中(確変時も含む))にレベル出力される状態信号であるので、特別状態信号の入力中を特別状態中として特定する。又、大当たり信号と特別状態信号の何れも入力していない期間を通常状態として特定する。
(1)貨幣を受け付けると(貨幣受付処理)と、遊技機1と遊技装置2の両方に入金額を表示すると共に貸出1単位(例えば500円)分の貸出玉(対価付与価値)を遊技機1から払い出させ(対価付与処理)、その対価付与処理に応じて入金額の表示を貸出玉の対価を除いた残高の表示とする。貨幣は複数回分の対価付与処理の対応分を受付可能である(例えば1万円まで)。そして、残高がある状態で遊技機1の貸出釦が押下(貸出操作、付与操作)されると、貸出1単位分の貸出玉を遊技機1から払い出させ、その対価分を残高から引き落とす。又、所謂各台計数機能も備えており、遊技者が獲得した獲得玉を計数し、その計数した獲得玉を対価として再度玉を払い戻すことも可能であり、その払い戻し分の対価を除いた玉数を持玉として特定することも可能である。
(3)中継装置3とのシリアル通信(売上信号の送信)により管理装置5にて貨幣受付処理や対価付与処理、残高や貸出玉数、入金額や貸出玉数や貸出玉の対価となる売上額、計数玉、持玉、払戻玉、及び一般カードの受付や発行処理を特定可能であるが、これらはパルス信号(例えば入金1000円毎に1パルス、売上100円毎に1パルス等)でも特定可能である。
図2に示す遊技情報集計(機種A)における各項目の意味は以下の通りである。尚、「平均」は機種Aを対象とした遊技機平均である。
アウト=アウト信号により特定される遊技機1にて消費された遊技玉数(消費価値)である。
セーフ=セーフ信号により特定される遊技機1への入賞に応じて付与された遊技玉数(入賞付与価値)である。
売上玉=売上信号により特定される対応する遊技装置2にて貨幣価値を対価として付与された遊技玉数(貸出玉数、対価付与価値)である。
台粗利=遊技に応じた遊技場側の営業利益である。「売上額−獲得玉×貸単価×原価率」の演算式により求まる値である。尚、獲得玉(獲得価値)=売上玉+セーフ−アウト、売上額=売上玉×貸単価、貸単価=4円、原価率=75%にて演算している。
出率=アウトに対するセーフの割合(払出率)である。「セーフ÷アウト」の演算式により求まる値を示す。
玉単価=アウト1当たりの売上額である。「売上額÷アウト」の演算式により求まる値を示す。
玉粗利=アウト1当たりの粗利である。「粗利÷アウト」の演算式により求まる値を示す。
営業割数=実際の売上額(売上玉)に対する遊技場側の損益額(損失玉)の割合である。「獲得玉÷売上玉」の演算式により求まる値を示す。
稼動貢献店舗=遊技場単位で稼動貢献していると判定された単位期間の遊技場数(以下、店舗数)である。図3の例示では、4週目までは貢献として集計対象となり、5週目以降は非貢献として集計対象とならない。
粗利貢献店舗=遊技場単位で粗利貢献していると判定された単位期間の店舗数である。図3の例示では、7週目までは貢献として集計対象となり、8週目以降は非貢献として集計対象とならない。
稼動重視店舗=遊技場単位で稼動貢献しているが粗利貢献していないと判定された単位期間の店舗数である。図3の例示では、対象週がないので集計対象とはならない。
総合貢献店舗=遊技場単位で総合貢献していると判定された単位期間の店舗数である。図3の例示では、7週目までは貢献として集計対象となり、8週目以降は非貢献として集計対象とならない。これら稼動貢献店舗、粗利貢献店舗、稼動重視店舗、総合貢献店舗は、貢献情報、貢献判定情報に相当する。
対象店舗=集計対象となる店舗数(判定対象となる総数)である。尚、対象機種が基準台数(1台)に達している遊技場が対象店舗となり、撤去等により基準台数に達しなくなった場合には対象とならない。上述した他の店舗数も同様である。
粗利貢献率=粗利貢献している店舗の割合である。「粗利貢献店舗÷対象店舗」の演算式により求まる値を示す。
総合貢献率=総合貢献している店舗の割合である。「総合貢献店舗÷対象店舗」の演算式により求まる値を示す。これら稼動貢献率、粗利貢献率、総合貢献率は、貢献情報が判定対象となる総数に占める割合、貢献判定情報に相当する。
遊技場用システムにおいて、アウト貢献や粗利貢献を遊技場単位で判定するための経過基準情報を設定すると共に複数の遊技場を対象として判定するための貢献判定基準情報を設定し、アウトや台粗利等の経過情報と経過基準情報とを比較し、対象機種の貢献有無を遊技場単位で判定する第1判定処理を行った上で、第1判定処理により貢献していると判定した遊技場数である稼動貢献店舗数や粗利貢献店舗数等の貢献判定情報と貢献判定基準情報とを比較し、対象機種の貢献有無を複数の遊技場を対象として判定する第2判定処理を行うようにしたので、遊技場単位の諸事情により遊技機の評価を行うために参照する遊技情報に偏りが生ずる場合でも、遊技機1を適正に評価することができる。
稼動情報としてアウトを例示したが、スタートや稼動時間等であっても稼動状況を示すので、それらスタートや稼動時間等も稼動情報となり得る。同様に粗利情報として台粗利を例示したが、玉粗利や理論上の粗利(大当たり抽選が偏らずに大当たり等が発生した場合に得られることが想定される粗利)等、台粗利以外の粗利情報を採用しても良い。
各設定値は、遊技場の管理者が任意に操作入力により設定しても良いし、予め管理装置5の製造メーカにて設定しても良いし、外部(例えばチェーン店本部等)のサーバから設定情報をダウンロードして設定しても良い。
稼動貢献率等の貢献率により貢献有無を特定したが、貢献店舗数や貢献遊技機数に対して基準値を設け、貢献店舗数や貢献遊技機数と基準値とを比較することにより貢献有無を特定しても良い。又、貢献遊技機数÷対象遊技機数により示される貢献率を求め、その貢献率と基準値とを比較することにより貢献有無を特定しても良い。又、貢献率を出力対象とする場合、必ずしも貢献店舗数や貢献遊技機数を出力対象とする必要はなく、貢献率の演算過程にて特定しても良い。
機種として、例えばレートやメーカ等によりグループ化する等、遊技機1の種類を示せば、どのような区分により機種を区分しても良い。
数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。又、識別出力についても例示した以外に記号を付ける等、どのような出力態様としても良く、出力としては印字、表示出力が少なくとも想定される。
対象となる遊技機1は、例示したパチンコ遊技機以外のパチンコ遊技機やスロットマシン等も採用することができ、遊技媒体をデータのみで管理する所謂封入式等の遊技機も採用することができる。尚、所謂封入式を考慮して遊技媒体は必要に応じて遊技価値と表現する。
Claims (5)
- 遊技場に設置される遊技機の遊技情報を遊技場単位で機種により区分して管理する管理手段と、
遊技機が遊技場に導入された導入時点を基準とした第1経過期間に応じて前記管理手段により管理される遊技情報を区分した経過情報を特定する経過情報特定手段と、
前記経過情報の基準を示す経過基準情報を遊技場単位で設定する第1設定手段と、
前記経過情報と前記経過基準情報とを比較することにより、当該機種の貢献有無を遊技場単位で判定する第1判定処理を行う第1判定手段と、
前記第1判定処理により貢献していると判定された遊技場数、或いは遊技機数を示す貢献情報を、複数の遊技場を特定対象として機種により区分して特定する貢献情報特定手段と、
前記貢献情報が判定対象となる総数に占める割合、或いは前記貢献情報を示す貢献判定情報を、遊技機が遊技場に導入された導入時点を基準とした第2経過期間に応じて区分して特定する貢献判定情報特定手段と、
前記貢献判定情報の基準を示す貢献判定基準情報を設定する第2設定手段と、
前記貢献判定情報と前記貢献判定基準情報とを比較する第2判定処理を行う第2判定手段と、
前記第2判定処理の判定結果を出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする遊技場用システム。 - 前記第1設定手段は、前記経過基準情報を前記第1経過期間に応じて区分して特定し、前記第1判定処理の判定対象となる前記第1経過期間を少なくとも含む期間において、当該経過基準情報の特定対象となる遊技場に設置される前記第1判定処理の判定対象機種以外の機種を少なくとも含む複数の遊技機の遊技情報の平均値に対応する値を、当該第1経過期間における前記経過基準情報として設定することを特徴とする請求項1に記載した遊技場用システム。
- 前記遊技情報は、遊技機の稼動状況を示す稼動情報と、遊技機を稼動させることで遊技場が得た粗利状況を示す粗利情報とを含み、
前記経過基準情報は、前記稼動情報と前記粗利情報との両方に対して設定され、
前記第1判定手段は、前記稼動情報に対応した前記経過情報と対応する経過基準情報とを比較することにより稼動による貢献有無を判定する一方、前記粗利情報に対応した前記経過情報と対応する経過基準情報とを比較することにより粗利による貢献有無を判定し、その稼動と粗利との両方の判定結果に応じて総合による貢献有無を判定することで前記第1判定処理を行い、
前記貢献判定情報は、前記総合による貢献有無が判定された前記第1判定処理に対応することを特徴とする請求項1又は2に記載した遊技場用システム。 - 前記遊技情報は、遊技機の稼動状況を示す稼動情報と、遊技機を稼動させることで遊技場が得た粗利状況を示す粗利情報とを含み、
前記経過基準情報は、前記稼動情報と前記粗利情報との両方に対して設定され、
前記第1判定手段は、前記稼動情報に対応した前記経過情報と対応する経過基準情報とを比較することにより稼動による貢献有無を判定する一方、前記粗利情報に対応した前記経過情報と対応する経過基準情報とを比較することにより粗利による貢献有無を判定し、稼動による貢献はあるが粗利による貢献はない稼動重視の有無を特定することで前記第1判定処理を行い、
前記貢献判定情報は、前記稼動重視の有無が判定された前記第1判定処理に対応することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載した遊技場用システム。 - 前記貢献判定情報は、貢献情報が判定対象となる総数に占める割合を示し、
当該総数は、前記貢献判定情報が前記第1判定処理により貢献していると判定された遊技場数を示す場合には当該機種が設置される遊技場である旨を特定可能な条件である設置条件を対応する第2経過期間にて満たす遊技場数を示し、前記貢献判定情報が前記第1判定処理により貢献していると判定された遊技機数を示す場合には前記第2経過期間にて設置される判定対象となる遊技機数を示すことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載した遊技場用システム。
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