JP2004229814A - 遊技用システム - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列にある他の遊技機の台番号を確認しなくても、遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列にある他の遊技機の遊技関連情報を確認すること。
【解決手段】ホール管理コンピュータにより、集計された複数種類の遊技関連情報と台間機識別情報とに基づいて、台間機識別情報に基づく台間機に対応する遊技機が属する遊技機列を一画面上に視認可能な状態で、画像データを生成し、台間機により、生成された画像データに基づいて、集計情報画像を表示させる。
【選択図】 図4
【解決手段】ホール管理コンピュータにより、集計された複数種類の遊技関連情報と台間機識別情報とに基づいて、台間機識別情報に基づく台間機に対応する遊技機が属する遊技機列を一画面上に視認可能な状態で、画像データを生成し、台間機により、生成された画像データに基づいて、集計情報画像を表示させる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、台間機等で代表される遊技用装置と、遊技場内の管理システム等の管理装置とを含む遊技用システムに関する。詳しくは、遊技機に対応して設けられ前記遊技機での遊技に関連して発生した情報としての遊技関連情報を示す画像を表示する遊技用装置と、前記遊技関連情報を管理する管理装置とを含む遊技用システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の遊技用装置として従来から一般的に知られているものに、たとえば、パチンコ遊技機等の遊技機に対応して設けられ遊技機での大当り情報等の遊技に関連して発生した情報としての遊技関連情報を示す画像を表示する台間機(パチンコ遊技機間に設けられたカードユニットが代表例である)等の遊技用装置があった。
【0003】
このような遊技用装置においては、遊技関連情報を台番号順(たとえば、1から10番台の10台分等を台番号順)に表示する制御が行なわれていた(特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−263349号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
遊技をしていると他の台(たとえば、遊技中の島や背後の島または同じ機種等)の遊技関連情報が気になるものであるが、従来の遊技用システムは、せっかく遊技機に対応して台間機を設けているにもかかわらず、遊技関連情報が台番号順に表示されるため、左右の台番号は自分の台番号から推測して遊技関連情報を確認できるが、3,4台離れた台や背後の台の遊技関連情報を確認するためには、いちいち台のところまで行き、台番号を把握する必要があり不便であった。
【0006】
この発明はかかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列にある他の遊技機の台番号を確認しなくても、遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列にある他の遊技機の遊技関連情報を確認することが可能な遊技用システムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段の具体例およびその効果】
(1) 遊技機(パチンコ遊技機1)に対応して設けられ前記遊技機での遊技に関連して発生した情報としての遊技関連情報(大当り回数、確変回数、スタート回数、大当り確率のデータ)を示す画像を表示する遊技用装置(台間機2)と、前記遊技関連情報を管理する管理装置(ホール管理コンピュータ8)とを含む遊技用システムであって、
前記遊技用装置は、
前記遊技関連情報を示す画像を表示する画像表示手段(表示装置3、LCD(liquid crystal display,液晶ディスプレイ)27)と、
前記画像表示手段に前記遊技関連情報を示す集計情報画像(パチンコ台情報画像)の表示を指定する画像表示指定手段(台間機制御用マイクロコンピュータ20、カードリーダライタ200、タッチパネル28、S21,S22)と、
該画像表示指定手段により表示を指定された前記集計情報画像を表示するための画像データの送信を前記管理装置に要求する送信要求情報(画像データ送信要求信号)と該遊技用装置を識別可能な装置識別情報(台間機識別番号として用いられる台間機2に対応する遊技機1の台番号)とを前記管理装置に送信する画像データ送信要求手段(台間機制御用マイクロコンピュータ20、入出力インターフェース29、S23)と、
前記集計情報画像を前記画像表示手段に表示させる制御を行なう表示制御手段(台間機制御用マイクロコンピュータ20、VDP(Video Display Processor)24)とを含み、
前記管理装置は、
前記遊技機から出力される複数種類の前記遊技関連情報が入力される遊技関連情報入力部(入出力インターフェース84)と、
該遊技関連情報入力部に入力された複数種類の遊技関連情報のそれぞれを集計する集計手段(制御部80、記憶部87、S1〜S14)と、
前記画像データ送信要求手段により前記送信要求情報が送信されたときに、該集計手段により集計された複数種類の遊技関連情報と前記画像データ送信手段により送信された装置識別情報とに基づいて、前記装置識別情報に基づく遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列を一画面上に視認可能な状態(図4(a)参照)で、前記画像データを生成する画像データ生成手段(制御部80、S41〜S43)と、
該画像データ生成手段により生成された画像データを前記遊技用装置へ送信する画像データ送信手段(制御部80、入出力インターフェース84、S44)とを含み、
前記表示制御手段は、前記画像データ送信手段により送信された画像データに基づいて、前記集計情報画像を前記画像表示手段に表示させる制御を行なう(S24,S25)。
【0008】
このような構成によれば、遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列を含む集計情報画像が、一画面上に視認可能な状態で遊技用装置の画像表示手段に表示されるので、遊技用装置の画像表示手段に表示された集計情報画像を見ることにより、遊技者は遊技をしている遊技機とその遊技機が属する遊技機列にある他の遊技機との位置的な相関関係を把握でき、遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列にある他の遊技機の台番号を確認しなくても、遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列にある他の遊技機の遊技関連情報を確認することができる。
【0009】
(2) 前記画像データ生成手段は、前記遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列を一画面上に視認可能な状態で画像データを生成するときに、前記遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列と向かい合う遊技機列を前記一画面上に視認可能な状態(図4(a)参照)で画像データを生成する(S42,S43)。
【0010】
このような構成によれば、遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列とともに、その遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列と向かい合う遊技機列を含む集計情報画像が、一画面上に視認可能な状態で遊技用装置の画像表示手段に表示されるので、遊技用装置の画像表示手段に表示された集計情報画像を見ることにより、遊技者は遊技をしている遊技機とその遊技機が属する遊技機列と向かい合う遊技機列にある他の遊技機との位置的な相関関係を把握でき、遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列と向かい合う遊技機列にある他の遊技機の台番号を確認しなくても、遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列と向かい合う遊技機列にある他の遊技機の遊技関連情報を確認することができる。
【0011】
(3) 前記遊技用装置は、
前記画像表示手段に表示された集計情報画像の遊技機列から所定の遊技機を選択して、拡大された前記集計情報画像である拡大集計情報画像(拡大表示パチンコ台情報画像)の表示を指定する遊技機選択手段(台間機制御用マイクロコンピュータ20、タッチパネル28、S31)と、
該遊技機選択手段により選択された所定の遊技機を識別可能な選択遊技機識別情報(選択遊技機識別番号)と前記遊技機選択手段により表示を指定された前記拡大集計情報画像を表示するための拡大画像データの送信を前記管理装置に要求する拡大送信要求情報(拡大画像データ送信要求信号)と前記装置識別情報とを前記管理装置に送信する拡大画像データ送信要求手段(台間機制御用マイクロコンピュータ20、入出力インターフェース29、S32)とをさらに含み、
前記管理装置は、
前記拡大画像データ送信要求手段により前記拡大送信要求情報が送信されたときに、前記集計手段により集計された複数種類の遊技関連情報と前記拡大画像データ送信要求手段により送信された選択遊技機識別情報とに基づいて、少なくとも前記選択遊技機識別情報で示される遊技機を含むように(図4(b)参照)、前記拡大画像データを生成する拡大画像データ生成手段(制御部80、S45〜S47)をさらに含み、
前記画像データ送信手段は、該拡大画像データ生成手段により生成された拡大画像データを前記拡大画像データ送信要求手段により送信された装置識別情報に基づく遊技用装置へ送信し(制御部80、入出力インターフェース84、S48)
前記表示制御手段は、前記画像データ送信手段により送信された拡大画像データに基づいて、前記拡大集計情報画像を前記画像表示手段に表示させる制御を行なう(S33,S34)。
【0012】
このような構成によれば、少なくとも選択された遊技機を含む拡大集計情報画像が、遊技用装置の画像表示手段に表示されるので、遊技用装置の画像表示手段に表示された拡大集計情報画像を見ることにより、遊技者は遊技関連情報をさらに容易に確認することができる。
【0013】
(4) 拡大画像データ生成手段は、少なくとも前記選択遊技機識別情報で示される遊技機を含むように前記拡大画像データを生成するときに、拡大前の前記集計情報画像とは異なる遊技関連情報を含む前記拡大画像データを生成する(S47)。
【0014】
このような構成によれば、拡大前の集計情報画像とは異なる遊技関連情報を含む拡大集計情報画像が、遊技用装置の画像表示手段に表示されるので、遊技用装置の画像表示手段に表示された拡大集計情報画像を見ることにより、遊技者は拡大前とは異なる遊技関連情報(たとえば、大当り回数、確変回数、スタート回数、大当り確率のデータ)をさらに確認することができる。
【0015】
(5) 前記画像データ生成手段は、前記遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列を一画面上に視認可能な状態で画像データを生成するときに、前記遊技用装置に対応する遊技機を他の遊技機とは異なる表示態様(図4参照)で表示するための前記画像データを生成する(S43)。
【0016】
このような構成によれば、遊技用装置に対応する遊技機が、他の遊技機とは異なる表示態様で遊技用装置の画像表示手段に表示されるので、遊技用装置の画像表示手段に表示された集計情報画像を見ることにより、遊技者は遊技をしている遊技機の遊技機列中の位置を容易に把握することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態では、遊技用装置の一例として台間機をとり上げて説明するが、本発明はこれに限らず、たとえば、呼出しランプ装置等のその他の遊技用装置であってもよく、遊技機での遊技に関連して発生した情報としての遊技関連情報を示す画像を表示する遊技用装置であれば、すべてに適用可能である。また、本実施の形態による遊技用装置が対応して設けられる遊技機としては、一例としてパチンコ遊技機を説明するが、これに限らず、対応する遊技機としては、スロットマシン等のその他の遊技機であってもよい。
【0018】
図1は、本発明に係る遊技用装置が設けられている遊技場内に設置された遊技機設置島の一部を示す正面図である。
【0019】
パチンコ遊技機1は、遊技機設置島100に複数台並べて設置されている。1つの遊技機設置島100には、多数のパチンコ遊技機1が並設されているが、図1では、紙面の都合上一部のパチンコ遊技機1のみを示している。
【0020】
各パチンコ遊技機1の向かって左側には、玉貸装置としての台間機(「カードユニット」ともいう)2が設置されている。この台間機2は、遊技者による遊技に使用可能な価値としてのカード残高を記録した遊技用カードからのカード残高の引落としを受付けて、その引落金額に応じた貸玉としてのパチンコ玉を払出し、そのパチンコ玉の使用により、遊技者によるパチンコ遊技機1での遊技を可能にすること、および、パチンコ遊技機1での遊技に関連して発生した情報としての各種遊技関連情報を表示すること等を目的として設けられたものである。この遊技関連情報には、パチンコ遊技機1で実行された大当り回数等の遊技の情報を示す遊技データ等の遊技に関連する各種データが含まれている。
【0021】
また、遊技機設置島100において、各パチンコ遊技機1の上方部分には、呼出装置4が設けられている。呼出装置4は、係員を呼出す場合に遊技者の操作に基づいて動作するためのものである。
【0022】
図2は、本実施形態にかかる遊技用装置の一例としての台間機2および遊技機の一例としてのパチンコ遊技機1の正面図である。パチンコ遊技機1において、遊技者が遊技を行なう場合には、遊技に使用可能な遊技用カードを用いる。遊技用カードとしては、遊技場において会員として登録された遊技者に対して個別に発行された会員カードと、すべての遊技者が利用できるビジターカードとの2種類のカードがある。
【0023】
会員カードは、ICカードよりなる記録媒体である。会員カードには、カード番号、遊技者の投入代金の対価としてのカード残高、出玉数情報、貯玉数情報、来店ポイント数情報、および、会員個人を特定する会員情報等の各種情報がカード情報として記録される。会員カードは、貯玉の預入れおよび再プレイの実行等の予め定められた会員の特典を享受するために使用されるカードである。会員カードは、遊技場内に設けられた会員登録装置または遊技場のカウンタにおいて、会員登録をした場合に、会員登録者に対して発行される。このように登録されたカード残高、貯玉数情報、来店ポイント数情報、および、会員情報等のカード情報は、後述するホール管理コンピュータにより、遊技者の遊技履歴とともに、カード番号を用いて管理される。会員カードは、会員が所持し、原則的に、どの台間機2でも使用することができる。
【0024】
ここで、貯玉とは、遊技者所有の持点または玉等の価値を遊技場側に預入れる行為およびその預入れられた価値をいう。貯玉数情報とは、その会員カードを所有している遊技者の貯玉の数を示す情報である。出玉とは、遊技者所有の持点または玉等を示す価値をいう。出玉数情報とは、その会員カードを所有している遊技者の出玉の数を示す情報である。また、再プレイとは、遊技者が貯玉を用いて玉貸しを受けて遊技を行なうことをいう。
【0025】
また、来店ポイントとは、会員の遊技者が遊技場に来店するごとに所定ポイント数ずつ加算更新される数値データであり、そのポイント数に応じて、遊技場側から所定のサービスが遊技者に与えられる。この来店ポイントは、遊技者が遊技場に来店して台間機2に設けられているカード口26aに遊技用カードを挿入するごと(ただし、1日に複数回来店する場合は最初の来店の際の遊技用カードの挿入時のみ)に加算更新される。
【0026】
ビジターカードは、ICカードよりなる記録媒体である。ビジターカードには、カード残高、および、出玉数情報等の各種情報がカード情報として記録される。ビジターカードは、遊技場内に設けられたカード販売装置または遊技場のカウンタにおいて、遊技者に対して販売される。ビジターカードは、遊技者が所持し、原則的に、どの台間機2でも使用することができる。
【0027】
遊技者が遊技を行なう場合は、まず、台間機2に設けられているカード口26aに遊技用カードを挿入する。すると、その挿入された遊技用カードに記録されているカード残高等のカード情報が台間機2に設けられたカードリーダライタにより読取られる。そして、読取られたカード情報に基づいて、カード残高が、台間機2に設けられているカード残高表示部28aに表示される。カード残高表示部28aは、複数の7セグメント表示器よりなり、カード残高を所定の桁数でディジタル表示するように構成されている。また、カード残高表示部28aは、貯玉数を所定の桁数でディジタル表示することも可能なように構成されている。
【0028】
台間機2には、玉貸しを受ける場合に操作する玉貸ボタン27aと、カード残高や出玉数等を精算して遊技用カードの返却を受ける場合に操作する精算ボタン27bと、貯玉を用いて玉貸しを受ける場合、すなわち、再プレイをする場合に操作する貯玉再プレイボタン27cが設けられている。
【0029】
玉貸ボタン27aが操作されれば、遊技用カードに記憶されたカード残高から、予め定められた貸出単位額分の額が引落されて減額され、それと引換えに、貸出単位額分の玉が台間機2から貸玉として払出される。また、カード残高が、カード残高表示部28aに表示される。このような操作は、玉貸し操作と呼ばれる。
【0030】
カード口26aに会員カードが挿入されている状態において、貯玉再プレイボタン27cが操作されれば、会員カードに貯玉数情報として記憶された貯玉数から、予め定められた貸出単位数分の玉数が引落とされて減算され、それと引換えに、貸出単位数分の玉が台間機2から貸玉として返却される。このような操作は、再プレイ操作と呼ばれる。また、貯玉数は、カード残高表示部28aに表示される。なお、カード残高表示部28aにおけるカード残高および貯玉数の表示の切替えは次のように行なわれる。遊技用カードの挿入時には、基本的にカード残高からの玉貸モード状態となってカード残高表示部28aにカード残高が表示される。そして、カード残高からの玉貸モード状態において貯玉再プレイボタン27cが1回操作されると、貯玉からの玉貸モード状態となってカード残高表示部28aに貯玉数が表示される。また、貯玉からの玉貸モード状態において玉貸ボタン27aが1回操作されると、貯玉からの玉貸モード状態となってカード残高表示部28aにカード残高が表示される。
【0031】
カード口26aに会員カードが挿入されている状態において、精算ボタン27bが操作されれば、その時点での出玉数、カード残高、および、貯玉数等の情報が記録された会員カードがカード口26aから排出されて遊技者に返却される。
【0032】
カード口26aにビジターカードが挿入されている状態において、精算ボタン27bが操作されれば、その時点での出玉数、および、カード残高等の情報が記録されたビジターカードがカード口26aから排出されて遊技者に返却される。
【0033】
台間機2から貸玉として払出される玉は、台間機2の内部に設けられている玉払出部から、台間機2の前面側に設けられている玉払出用のノズル251を介し、パチンコ遊技機1に設けられている打球供給皿(上皿)92上に払出される。
【0034】
また、台間機2においては、遊技用カードが適正なものであるか否かを識別する。これに関しては、適正なものであると識別できなかった場合、遊技用カードがカード口26aから返却される。
【0035】
遊技においては、遊技者がパチンコ遊技機1に設けられている打球操作ハンドル90を操作して、打球供給皿92に貯留された打玉を弾発発射し、遊技領域10aに打込む。そして、遊技領域に打込まれた打玉が後述するような各種の入賞領域に入賞すれば、入賞領域別に予め定められた個数の景品玉が打球供給皿92(上皿)に払出される。一方、いずれの入賞領域にも入賞しなかった玉は、アウト口15からパチンコ遊技機1内部に回収される。打球供給皿92が満タンになった場合には、その下方に設けられている余剰玉受皿(下皿)93に玉が送られて貯留される。
【0036】
このパチンコ遊技機1においては、各台計数機5と呼ばれる遊技精算のために用いられるパチンコ玉の計数装置が各パチンコ遊技機1に対応して設けられている。各台計数機5は、パチンコ遊技機1の上方に設けられた計数表示部55、および、パチンコ遊技機1の下方に設けられた計数用玉貯留部94とを含む。
【0037】
計数用玉受部94は、余剰玉受皿93の下方に設けられており、余剰玉受皿93から排出された玉を受けて貯留することが可能な形状に構成されている。貯留玉が満杯になったこと等の理由により、余剰玉受皿93に設けられた排出レバー93aが操作されると、余剰玉受皿93に貯留されていた玉が、余剰玉受皿93の底面の開口部から下方へ排出され、計数用玉受部94に受けられる。
【0038】
計数用玉受部94においては、遊技者による操作が可能な計数シャッタ94aが設けられている。計数シャッタ94aは、計数用玉受部94の底部に設けられた開口部を開閉するための部材であり、一体形成されたレバー部94bの操作に応じて開閉される。計数シャッタ94aは、通常状態において閉成されて計数用玉受部94を玉の貯留が可能な状態にし、遊技者によってレバー部94aが操作された場合に開放される。計数シャッタ94aが開かれると、計数用玉受部94に貯留されていた玉が、計数用玉受部94の底部に連結されている玉排出用通路520に排出される。玉排出用通路520の入側には、計数用玉受部94から排出された玉(以下、「獲得玉」という)を計数するために検出する通過検出用センサよりなる獲得玉検出スイッチ501が設けられている。
【0039】
獲得玉検出スイッチ501により玉が検出され、計数されれば、複数の7セグメント表示器により構成される計数表示部55にその計数値がディジタル表示される。この計数値(「出玉数」ともいう)は、遊技終了時に出玉数情報として遊技用カードに記録され、景品交換等の各種目的のために使用することが可能である。また、会員カードにおいては、遊技場のカウンタで、出玉数情報で示される出玉数を所定の変換率で貯玉数に変換し、貯玉数情報として会員カードに記録しておくことが可能である。この変換率は、この実施の形態の場合、パチンコ遊技機の機種により異なる。
【0040】
また、玉返却スイッチ58が操作されれば、計数表示部55に表示されている計数値から、予め定められた返却単位玉個数分の計数値が引落されて減算され、それと引換えに、返却単位玉個数分の玉が、台間機2の内部に設けられている玉払出部から玉払出用のノズル251を介して打球供給皿(上皿)92上に払出される。このように払出される玉を返却玉と呼ぶ。
【0041】
台間機2における玉払出部からの玉の払出経路は、前述の貸玉用の通路と、前述の返却玉用の通路とが設けられており、これらの通路がノズル251の入口手前で合流する。これにより、ノズル251からは、貸玉と返却玉との両方の玉が払出されることとなる。貸玉払出用の通路には、ノズル251から払出された貸玉を検出するための貸玉検出スイッチ250が設けられている。また、返却玉払出用の通路には、ノズル251から払出された返却玉を検出するための返却玉検出スイッチ700が設けられている。
【0042】
精算を行なう場合には、遊技者により精算ボタン27bが操作される。精算ボタン27bが操作された場合は、前述した獲得玉検出スイッチ501による計数値の全てが景品交換のために精算され、その精算された計数値(言い換えると出玉数)等の情報が、カードリーダライタにより遊技用カードに書込まれ、その遊技用カードが、カード口26aから排出されて遊技者に返却される。
【0043】
遊技において、始動入賞玉が始動入賞領域11aに入賞(始動入賞)した場合には、玉が始動入賞玉検出器(図示省略)により検出され、検出信号が遊技制御部としての遊技制御用マイクロコンピュータに入力される。遊技制御用マイクロコンピュータは、その入力を受けて、特定遊技状態としての大当り状態を発生させるか否かをランダムに決定するとともにマイクロコンピュータよりなる可変表示制御部へ可変表示制御を指令するための表示制御コマンドデータを出力する。可変表示制御部では、表示制御コマンドデータを受け、その指令内容にしたがって、可変表示装置12を可変表示制御する。ここで、特定遊技状態とは、後述するように、ランダムカウンタから抽出したカウント値により得られる乱数値を用いて判定処理(たとえば、所定値と一致するか否か等)を行ない、かかる判定処理の結果、予め定められた所定の判定結果(たとえば、所定値と一致する結果)であれば可変表示装置に大当り図柄(たとえば、「777」等のゾロ目)を導出表示し、その後移行される遊技状態をいう。
【0044】
可変表示装置12は、数字等の図柄よりなる複数種類の識別情報を可変表示可能であり、左可変表示部12a、中可変表示部12bおよび右中可変表示部12cの3つの可変表示部を有する。可変表示装置12においては、始動入賞に応じて各可変表示部が一斉に可変表示開始され、所定期間後に表示結果がすべて導出表示される。可変表示装置12の可変表示結果が予め定められた特定の表示態様の組合せ(たとえば「777」の図柄の組合せ)になった場合には、前述したような遊技者にとって有利な特定遊技状態としての大当り遊技状態が発生し、以下のような大当り制御が実行される。
【0045】
まず、可変入賞球装置13が開放制御されて遊技者にとって有利な第1の状態となる。そして、第1の状態となった可変入賞球装置13内に所定個数(たとえば10個)の打玉が入賞するかまたは所定時間(30秒間)経過するかのうちいずれか早い方の条件が成立することにより可変入賞球装置13が閉成して遊技者にとって不利な第2の状態となる。その第1の状態となっている可変入賞球装置13内に入賞した打玉が所定箇所に形成されている特定入賞領域に入賞すれば、可変入賞球装置13のその回の第1の状態が終了するのを待って可変入賞球装置13を再度第1の状態に制御する繰返し継続制御が実行される。この繰返し継続制御の実行上限回数はたとえば16回と定められている。
【0046】
遊技制御用マイクロコンピュータは、乱数を発生させるためにカウントを行なうカウンタであるランダムカウンタから抽出したカウント値により得られる乱数を用いて各種の制御を行なう。遊技制御用マイクロコンピュータには、大当り判定用のランダムカウンタ、および、可変表示装置12における停止図柄決定用のランダムカウンタ等の各種のランダムカウンタが用いられる。
【0047】
始動入賞に応じて大当り判定用のランダムカウンタから当り外れ用乱数となるカウント値が抽出され、その抽出されたカウント値と、予め定められた大当り判定値とが比較される。そして、抽出されたカウント値と大当り判定値とが一致した場合に、大当り状態を発生させることが事前に決定される。また、始動入賞があった場合には、停止図柄決定用のランダムカウンタから停止図柄用乱数となるカウント値が抽出され、その抽出されたカウント値と予め対応関係にある図柄が予定停止図柄として事前決定され、その予定停止図柄が表示結果として表示されるように、可変表示制御が行なわれる。
【0048】
遊技制御用マイクロコンピュータにより大当り状態を発生させることが事前決定されれば、表示制御部は、大当り状態を発生させるための特定の識別情報の組合せ(たとえばゾロ目の組合せ)となるように可変表示装置12を停止制御する。このような特定の識別情報の組合せは、大当り図柄と呼ばれる。たとえば、大当り状態を発生させるための特定の識別情報の組合せがゾロ目の組合せの場合は、大当りを発生させる場合の中,右可変表示部の予定停止図柄が、左停止図柄決定用のランダムカウンタから抽出されたカウント値に基づいて決定された左可変表示部の予定停止図柄と同じ図柄に揃えられることによりゾロ目の組合せ、すなわち、大当り図柄とされる。一方、大当り状態を発生させないことが事前に決定されれば、左,中,右可変表示部のそれぞれの停止図柄決定用のランダムカウンタから抽出されたカウント値に基づいて、大当り状態の発生を示さない識別情報の組合せ(はずれ図柄)となるように図柄が決定される。なお、大当り状態を発生させないことが事前に決定された場合に停止図柄決定用のランダムカウンタから抽出されたカウント値に対応する予定停止図柄が大当り図柄になってしまう場合には、予定停止図柄の一部が強制的にずらされることによりはずれ図柄にされる。
【0049】
また、停止表示された大当り図柄の組合わせが確率変動を伴う大当り図柄(確変大当り図柄)の組合せである場合には、その大当りに基づく特定遊技状態の終了後に、通常時(通常遊技状態)に比べて大当りが発生する確率が高く変動した確率変動状態(高確率状態ともいう)となる。このような確率変動状態は、特定遊技状態(大当り状態)と異なる遊技者にとって有利な特別遊技状態である。このような確率変動状態は、一般的に、「確変」と省略して呼ばれる場合もある。以下、確変図柄による大当りを確変大当りという。
【0050】
通常遊技状態中に一旦、確変大当りが発生すると、少なくとも予め定められた確変継続回数(たとえば、次回まで)分の大当りが発生するまで確率変動状態に継続制御される。また、確率変動状態中に確変大当りが発生すれば、その確変大当り以降、改めて確変継続回数が計数され、その後、少なくとも確変継続回数だけ大当りが発生するまで確率変動状態が継続する。そして、確変継続回数に達した大当りが確変図柄以外の非確変図柄によるものであった場合には、確率変動の生じていない通常遊技状態に戻る。
【0051】
したがって、確率変動状態の継続制御に制限を設けない場合には、少なくとも確変継続回数に達した大当りが確変大当りである限り、無制限に確率変動状態が継続する。このパチンコ遊技機1の場合には、ある程度、確率変動状態が継続すれば、一旦、確率変動状態への継続制御を終了させるべく、確率変動状態中に確変大当りが連続的に発生する回数について、上限回数が設定されている。そして、この上限回数に基づいて大当りの表示態様が非確変大当りとされた場合には、その時点で確率変動状態の継続制御が強制的に終了する。なお、確変図柄での大当りを禁止する制限が行なわれることは、リミッタの作動と呼ばれる。
【0052】
次に、台間機2における主要な制御回路の構成について説明するとともに、遊技場内での各種の情報管理を行なう遊技用システムとしての遊技用システムの構成について説明する。図3は、台間機2の制御回路および遊技場内の情報管理システムの構成を示すブロック図である。遊技用システムは、パチンコ遊技機1に対応して設けられる台間機2、遊技機設置島に配置された複数のパチンコ遊技機1の遊技関連情報等の各種情報を管理する管理装置としての島管理コンピュータ7、および、ホールに配置された複数の島管理コンピュータ7で管理されている複数のパチンコ遊技機1の遊技関連情報等の各種情報を管理する管理装置としてのホール管理コンピュータ8から構成される。
【0053】
なお、本実施の形態においては、島管理コンピュータ7で、遊技機設置島ごとにパチンコ遊技機1の遊技関連情報等の各種情報を管理し、ホール管理コンピュータ8で、遊技場に設置された複数の島管理コンピュータ7を管理する構成としているが、これに限定されず、島管理コンピュータ7を介さず、ホール管理コンピュータ8で遊技場に設置された複数のパチンコ遊技機1の遊技関連情報等の各種情報を管理する構成としてもよい。
【0054】
パチンコ遊技機1は、遊技制御用マイクロコンピュータ10により、前述したような遊技に関する動作をさせるための遊技制御が行なわれる。パチンコ遊技機1においては、大当り中信号、スタート信号、および、確変中信号等の各種信号が、遊技制御用マイクロコンピュータ10から入出力インターフェース11を介して台間機2へ向けて出力される。
【0055】
大当り中信号は、大当り遊技状態が発生していることを特定可能な信号であり、大当り遊技状態中の期間においてアクティブ状態となる。スタート信号は、可変表示装置12の可変表示(変動表示)が始動したことを特定可能な信号であり、可変表示がスタート(変動表示開始)されるごとにアクティブ状態となる。確変中信号は、確率変動状態が発生していることを特定可能な信号であり、確率変動状態中の期間においてアクティブ状態となる。
【0056】
また、台間機2においては、前述した大当り中信号、スタート信号、および、確変中信号の他に、貸玉検出信号、獲得玉検出信号、返却玉検出信号、および、精算信号を受ける。
【0057】
貸玉検出信号は、貸玉の払出しが検出されたことを特定可能な信号であり、貸玉検出スイッチ250により貸玉の払出しが検出されるごとにアクティブ状態(たとえば、ハイレベル状態であり、以下同様)となる。獲得玉検出信号は、前述した獲得玉が検出されたことを特定可能な信号であり、獲得玉検出スイッチ501により獲得玉が検出されるごとにアクティブ状態となる。返却玉検出信号は、前述した返却玉が検出されたことを特定可能な信号であり、返却玉検出スイッチ700により返却玉が検出されるごとにアクティブ状態となる。精算信号は、前述した精算が行なわれたことを特定可能な信号であり、精算ボタン27bが操作されたときにアクティブ状態となる。
【0058】
台間機2には、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read OnlyMemory)22、RAM(Random Access Memory)23、VDP24、VRAM(Video Random Access Memory)25、および、キャラクタROM26を含む制御回路である台間機制御用マイクロコンピュータ20が設けられている。
【0059】
CPU21は、ROM22に記憶された制御用のプログラムを読出すとともに、RAM23を作業領域として用いて制御用のプログラムを実行することにより、台間機2を動作させる各種制御を実行する。CPU21が実行する制御には、前述した玉の貸出しを行なうための貸出制御、パチンコ遊技機1の各種遊技関連情報を管理するための遊技関連情報管理制御、および、表示装置3に表示する画像を指示すること等の表示制御が含まれる。CPU21が後述するような各種演出表示を行なう場合には、ROM22に記憶された複数の演出表示データから条件に応じて必要なデータを読出し、そのデータに基づいて演出表示を行なう画像表示制御を行なう。また、CPU21は、カードリーダライタ200を制御して、前述した遊技用カードからカード残高および貯玉数情報を読出す処理、および、カード残高、貯玉数情報および出玉数情報を記録する処理を行なう。
【0060】
CPU21は、前述したような貸玉検出信号、獲得玉検出信号、返却玉検出信号、精算信号、大当り中信号、スタート信号、および、確変中信号等の各種信号を、入出力インターフェース29を介して受け、これらの信号に基づいて、パチンコ遊技機1に関する各種遊技関連情報を管理する処理を行なう。
【0061】
VDP24は、画像表示用のIC(Integrated Circuit,集積回路)である。CPU21からVDP24には、画像表示をするための指令データとしての表示制御データが送信される。VDP24は、受信した表示制御データに従った画像表示をするために、画像データが記憶されたキャラクタROM26から必要なデータを読出す。そして、VDP24は、読出したデータに従ってLCD27に表示するための画像データを生成し、その画像データをVRAM25に格納する。そして、VRAM25内の画像データは、R(Red,赤),G(Green,緑),B(Blue,青)信号(RGB信号)に変換されて、表示装置3を構成するLCD27へ与えられる。これにより、台間機2において管理している各種遊技関連情報等の各種画像が表示される。また、タッチパネル28の操作に応じた操作信号がVDP24を介してCPU21へ与えられる。CPU21では、タッチパネル28から与えられた操作信号に応じて、遊技者の操作に応じた遊技関連情報等の画像を表示するための制御を行なう。表示装置3は、LCD27とタッチパネル28とを含む。
【0062】
遊技場内には、パチンコ遊技機1が設置された遊技場内全体を管理対象として遊技関連情報等の各種情報を管理するホール管理コンピュータ8が設けられている。また、遊技場内にはパチンコ遊技機1が複数台並べて配置されている遊技機設置島100が複数設けられているが、それぞれの遊技機設置島には、各遊技機設置島内に配置されたすべてのパチンコ遊技機1を対象として遊技関連情報等の各種情報を管理する島管理コンピュータ7が設けられている。
【0063】
台間機2は、島管理コンピュータ7およびホール管理コンピュータ8とデータの通信が可能なように接続されている。台間機2においては、台間機制御用マイクロコンピュータ20が、データ通信のソフトウェアを実行してデータ通信を行なうデータ通信機能を有しており、入出力インターフェース29を介して島管理コンピュータ7およびホール管理コンピュータ8とデータの通信を行なう。
【0064】
台間機2において管理されている各種遊技関連情報のすべては、島管理コンピュータ7からの要求に応じて、または、定期的に、島管理コンピュータ7に与えられる。これにより、島管理コンピュータ7では、遊技機設置島に配置されたすべてのパチンコ遊技機1を対象として遊技関連情報等の各種情報を管理する。また、遊技場内の複数の島管理コンピュータ7のそれぞれで管理されているパチンコ遊技機1の各種遊技関連情報のすべては、ホール管理コンピュータ8からの要求に応じて、または、定期的に、ホール管理コンピュータ8に与えられる。これにより、ホール管理コンピュータ8では、遊技場内のすべてのパチンコ遊技機1を対象として遊技関連情報等の各種情報を管理する。たとえば、ホール管理コンピュータ8では、各パチンコ遊技機1の遊技関連情報を台別に所定期間にわたり記憶し、各種情報についての管理を行なう。
【0065】
また、ホール管理コンピュータ8において管理されている各種遊技関連情報は、台間機2からの要求に応じて、島管理コンピュータ7を介して台間機2に与えられる。
【0066】
ホール管理コンピュータ8には、CPU81、ROM82、RAM83を含む制御回路であり、ホール管理コンピュータ8の全体を制御する制御部80と、島管理コンピュータ7と通信するための入出力インターフェース84と、ホール管理コンピュータ8に所定の情報を入力するための入力部85と、ホール管理コンピュータ8で処理された所定の情報を表示するための表示部86と、ホール管理コンピュータ8で処理される所定の情報を記憶するための記憶部87とが設けられている。
【0067】
制御部80のCPU81は、ROM82または記憶部87に記憶された情報処理用のプログラムを読出すとともに、RAM83を作業領域として用いて情報処理用のプログラムを実行することにより、ホール管理コンピュータ8を動作させる各種情報処理を実行する。CPU81が実行する情報処理には、遊技機1の遊技関連情報を集計する遊技関連情報集計処理、台間機2の表示装置3に表示するための画像データを生成する画像データ生成処理、生成された画像データを台間機2に送信する画像データ送信処理が含まれる。
【0068】
ホール管理コンピュータ8は、入出力インターフェース84を介して、島管理コンピュータ7と各種の情報を送受信する。
【0069】
入力部85は、キーボードやマウスであり、ホール管理コンピュータ8(CPUを含む制御部80)に必要な情報を入力することができる。表示部86は、液晶表示装置またはCRT(Cathode Ray Tube)等のディスプレイであり、ホール管理コンピュータ8で管理される情報等の各種の情報を表示することができる。記憶部87は、ハードディスクドライブ(HDD,Hard Disk Drive)等の磁気ディスク記憶装置であり、CPU81を含む制御部80に接続されている。記憶部87としては、磁気ディスク記憶装置に代えて、光磁気ディスク記憶装置や、光ディスク等を用いることもできる。
【0070】
次に、パチンコ台情報画面を示す表示画面について説明する。図4は、台間機2で表示されるパチンコ台情報画像を示す表示画面図である。パチンコ台情報画像は、台マップともいい、遊技場内における各遊技機での遊技状況のデータを遊技機の配置状態に対応して配置図形式(マップ形式)により複数台同時に表示する画像である。図4においては、(a)に通常表示のパチンコ台情報画像が示され、(b)に拡大表示のパチンコ台情報画像が示される。
【0071】
図4の(a)を参照して、表示装置3の表示領域30は、3つの表示領域460,461,462からなる。表示領域460には、遊技場に設置される複数の遊技機1の遊技関連情報を示すパチンコ台情報画像が表示される。本実施の形態では、図4に示すパチンコ台情報画像は、台番号(図4においては、「台番」と記載する)「17」の遊技機に対応して設けられる台間機2の表示装置3に表示されるパチンコ台情報画像であり、遊技関連情報として遊技機1における当日の大当り回数を示すパチンコ台情報画像が表示される。台番号とは、遊技場内のそれぞれの遊技機に対して固有に割振られる番号である。なお、パチンコ台情報画像に表示される遊技関連情報は、大当り回数に限定されず、確変回数、スタート回数、大当り確率のデータなど台間機2で集計された他の遊技関連情報であってもよい。
【0072】
表示領域460においては、遊技機1ごとに、台番号と大当り回数とが表示される。表示領域460には、そのパチンコ台情報画像が表示される台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機列が一画面上に視認可能な状態で表示される。具体的には、図4に示す台番号「17」の遊技機に対応して設けられる台間機2の表示装置3に表示されるパチンコ台情報画像は、台番号「17」の遊技機が属する台番号「11」〜台番号「20」までの遊技機からなる遊技機列に属する遊技機の遊技関連情報を遊技者が一画面上で確認することができる状態で表示される。遊技機列とは、遊技機設置島の片面の端から端までの遊技機の並びであり、たとえば、図4(a)に示される遊技機設置島「島1」に含まれる台番号「1」〜台番号「10」までの遊技機からなる並び、あるいは、台番号「11」〜台番号「20」までの遊技機からなる並びである。これにより、遊技者は、台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機列にある他台の台番号を確認しなくても、台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機列にある他台の遊技関連情報を確認することができる。他台とは、その遊技者が遊技をしている遊技機以外の遊技機である。
【0073】
また、パチンコ台情報画像には、そのパチンコ台情報画像が表示される台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機列と向かい合う遊技機列が一画面上に視認可能な状態で表示される。具体的には、図4に示す台番号「17」の遊技機に対応して設けられる台間機2の表示装置3に表示されるパチンコ台情報画像は、台番号「17」の遊技機が属する台番号「11」〜台番号「20」までの遊技機からなる遊技機列と向かい合う台番号「21」〜台番号「25」までの遊技機列に属する遊技機の遊技関連情報を遊技者が一画面上で確認することができる状態で表示される。これにより、遊技者は、台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機列と向かい合う遊技機列にある他台の台番号を確認しなくても、台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機列と向かい合う遊技機列にある他台の遊技関連情報を確認することができる。
【0074】
さらに、パチンコ台情報画像は、遊技場内での遊技機のレイアウトに合わせて、遊技機が背中合わせに設置された2組の遊技機列からなる遊技機設置島ごとに表示される。具体的には、台番号「1」〜台番号「10」の遊技機からなる遊技機列と台番号「11」〜台番号「20」の遊技機からなる遊技機列との2組の遊技機列からなる遊技機設置島「島1」と、台番号「21」〜台番号「25」の遊技機からなる遊技機列と台番号「26」〜台番号「30」の遊技機からなる遊技機列との2組の遊技機列からなる遊技機設置島「島2」とに属する遊技機の遊技関連情報が表示される。これにより、遊技者は、台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機設置島および台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機列と向かい合う遊技機列を含む遊技機設置島にある他台の台番号を確認しなくても、台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機設置島および台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機列と向かい合う遊技機列を含む遊技機設置島にある他台の遊技関連情報を確認することができる。
【0075】
また、表示領域460の右下には、戻るボタン465、および、表示範囲変更ボタン468が表示される。戻るボタン465は、1回前に表示された画面に戻るためのボタンである。戻るボタン465が操作されると、表示される画面が1回前に表示された画面に戻る。表示範囲変更ボタン468は、表示領域460に表示されるパチンコ台情報画像の表示範囲を変更するためのボタンである。この表示範囲変更ボタン468が操作されると、パチンコ台情報画像の表示範囲が変更される。
【0076】
表示領域460の上方に表示される表示領域461には、表示領域30に表示される表示画面の名称である「パチンコ台情報」と、日時の表示である「2002年12月26日(木)13:00」とが表示される。
【0077】
表示領域460の下方に表示される表示領域462には、遊技機1の稼動状態を示す凡例が表示される。具体的には、表示領域462には、遊技機1の稼動状態が大当り中であることを示す凡例481と、遊技機1の稼動状態が確変中(前述した確率変動状態中)であることを示す凡例482と、普通図柄が表示される遊技機の稼動状態が普通図柄の可変表示の時間が短縮される遊技状態中であることを示す普通図柄の時短(変動時間短縮制御状態)中であることを示す凡例483と、遊技機1の稼動状態が空き台中であることを示す凡例484が表示される。普通図柄の変動時間短縮制御状態は、遊技者にとって有利な遊技状態である特別遊技状態の1つであり、大当り状態(特定遊技状態)終了後に所定回数の普通図柄の可変表示に対して(たとえば、100回)付与される。空き台とは、遊技者が遊技をしていない状態の遊技機である。空き台中であることは、遊技用カードがカードリーダライタ200に挿入されているか否かをCPU21が判断することにより検出することができる。
【0078】
表示領域462に示される凡例にしたがって、表示領域460に表示される各遊技機1の稼動状態が示される。具体的には、図4の(a)に示されるパチンコ台情報画像により、台番号「1」,台番号「7」,台番号「10」,台番号「17」,台番号「18」,台番号「21」,台番号「22」,台番号「26」,台番号「28」の遊技機は、大当り中であることが示され、台番号「6」,台番号「11」,台番号「20」,台番号「30」の遊技機は、確変中であることが示され、台番号「2」,台番号「16」,台番号「25」,台番号「27」の遊技機は、時短中であることが示され、台番号「5」,台番号「12」,台番号「15」の遊技機は、空き台中であることが示され、台番号「3」,台番号「8」,台番号「13」,台番号「23」の遊技機は、大当り中、確変中まはた時短中以外の遊技中であることが示される。
【0079】
また、パチンコ台情報画像が表示される台間機2に対応する遊技機が他の遊技機とは異なる表示態様で表示される。具体的には、図4の(a)の台番号「17」の遊技機の表示態様のように、台番号「17」の遊技機の台番号と大当り回数の表示を太線で囲うような表示態様で表示される。これにより、遊技者は、遊技している遊技機の遊技機列中の位置を容易に把握することができる。
【0080】
そして、遊技者が表示領域460に表示されている遊技機の台番号または遊技関連情報の表示を触れたことが、タッチパネル28により検出されることにより、その遊技機が選択され、図4(b)に示されるように、拡大されたパチンコ台情報画像である拡大表示パチンコ台情報画像が表示される。ここでは、遊技者が台番号「16」の遊技機の表示を触れることにより、図4(b)が表示されることとする。
【0081】
図4(b)を参照して、表示領域460には、選択された遊技機、および、選択された遊技機の近傍の遊技機の遊技関連情報を示す拡大表示パチンコ台情報画像が表示される。具体的には、選択された台番号「16」の遊技機、および、台番号「16」の遊技機の近傍の台番号「15」,台番号「17」,台番号「18」の遊技機の当日の大当り回数、確変回数、大当り確率、および、スタート回数を示す拡大表示パチンコ台情報画像が表示される。つまり、パチンコ台情報画像で表示されていた遊技機列の一部が拡大表示されて拡大表示パチンコ台情報画像が表示される。なお、拡大表示パチンコ台情報画像に表示される遊技関連情報は、図4の(a)で説明したパチンコ台情報画像に表示される遊技関連情報と異なる遊技関連情報を含むものであればよい。これにより、遊技者は、拡大前とは異なる遊技関連情報をさらに確認することができる。
【0082】
また、表示領域460には、図4(a)で説明した戻るボタン465と、表示範囲変更ボタン469とが表示される。図4(b)で示される戻るボタン465が操作されると、表示される画面が図4(a)で説明したパチンコ台情報画像に戻る。表示範囲変更ボタン469は、表示領域460に表示される拡大表示パチンコ台情報画像の表示範囲を変更するためのボタンである。この表示範囲変更ボタン469が操作されると、拡大表示パチンコ台情報画像の表示範囲が変更される。
【0083】
図4(b)に示す表示領域461には、図4(a)で説明した表示領域461に表示される表示画面の名称と日時に加えて、表示される拡大表示パチンコ台情報画像がパチンコ台情報画像が拡大表示された画像であることを示す「拡大表示」という表示がされる。
【0084】
また、図4(b)に示す表示領域462に表示される内容は、図4(a)に示す表示領域462に表示される内容と同様であるので、説明は繰返さない。
【0085】
次に、ホール管理コンピュータ8における制御部80により実行される(より具体的にはCPU81により実行される)遊技関連情報収集処理について説明する。制御部80のCPU81では、ホール管理コンピュータ制御のメイン処理およびタイマ割込み処理が実行され、これらの処理により、各種制御用のサブルーチンプログラムが呼び出されて実行されることにより、遊技関連情報収集処理を含む各種制御が行なわれる。
【0086】
図5は、ホール管理コンピュータ8の制御部80により実行される遊技関連情報集計処理の処理内容を示すフローチャートである。この遊技関連情報集計処理は、前述したサブルーチンプログラムの1つであり、大当り回数、確変回数、スタート回数、大当り確率のデータなどの図4に示されるような遊技関連情報を集計するための処理である。以下に示す各種カウンタは、すべて、記憶部87に設けられたカウンタ用領域にカウンタデータを記憶するとともに記憶されたデータを更新することにより実現される。これにより、各種カウンタは、出玉数等の各種遊技関連情報の履歴を記憶する。また、遊技関連情報集計処理においては、遊技機1、および、台間機2から入力される情報は、台間機2の入出力インターフェース29、島管理コンピュータ7を介してホール管理コンピュータ8の入出力インターフェース84により入力されることとする。
【0087】
まず、ステップS(以下、単にSという)1により、貸玉検出信号の入力があった(アクティブ状態となったこと)か否かの判断がなされる。S1により貸玉検出信号の入力があったと判断された場合は、S2に進み、使用数カウンタが「1」だけ加算更新され、その後、S3に進む。ここでいう使用数カウンタとは、遊技に使用可能とされた玉の数(使用数)を計数するための計数手段をいい、より具体的には、1日間における営業開始時から営業終了時までの間の総使用数を計数するために用いられる総数用使用数カウンタをいう。
【0088】
一方、S1により貸玉検出信号の入力がなかったと判断された場合は、そのままS3に進む。S3では、獲得玉検出信号の入力があった(アクティブ状態となったこと)か否かの判断がなされる。S3により獲得玉検出信号の入力があったと判断された場合は、S4に進み、払出数カウンタが「1」だけ加算更新され、その後、S5に進む。ここで、払出数カウンタとは、計数用玉受部94から排出された玉の数に基づいて、入賞に応じて付与(払出)された玉の数(払出数)を計数するための計数手段をいう。
【0089】
払出数カウンタとしては、遊技者個人の払出数を計数するために用いられる個人用払出数カウンタと、1日間における営業開始時から営業終了時までの間の総払出数を計数するために用いられる総数用払出数カウンタとが設けられている。S4においては、個人用払出数カウンタと総数用払出数カウンタとの両方でともに計数が行なわれる。一方、S3により獲得玉検出信号の入力がなかったと判断された場合は、そのままS5に進む。
【0090】
S5では、返却玉検出信号の入力があった(アクティブ状態となったこと)か否かの判断がなされる。S5により返却玉検出信号の入力があったと判断された場合は、S6に進み、払出数カウンタが「1」だけ減算更新され、その後、S7に進む。ここで、払出数カウンタとは、S4により更新される払出数カウンタであり、個人用払出数カウンタと総数用払出数カウンタとの両方である。S4により返却玉に応じて払出数カウンタを減算更新するのは、玉の返却は、獲得玉検出スイッチ501により検出された払出数から返却する玉の数を引落とすことにより行なわれるため、玉の返却に応じてこのような減算更新をしなければ、辻褄が合わなくなるからである。一方、S5により返却玉検出信号の入力がなかったと判断された場合は、そのままS7に進む。
【0091】
S7では、大当り中信号の入力(アクティブ状態)が開始されたか否かが判断される。つまり、S7においては、大当り遊技状態の開始時か否かが判断されるのである。S7により大当り中信号の入力が開始されたと判断された場合は、S8に進み、大当り回数カウンタが「1」だけ加算更新され、その後、S9に進む。ここで、大当り回数カウンタとは、大当り遊技状態の発生回数を計数するための計数手段をいう。一方、S7により大当り中信号の入力が開始されていないと判断された場合は、そのままS9に進む。
【0092】
S9では、確変中信号の入力が開始された(アクティブ状態)か否かが判断される。つまり、S9においては、確率変動状態が開始されるか否かが判断されるのである。S9により確変中信号の入力が開始されたと判断された場合は、S10に進み、確率変動回数カウンタが「1」だけ加算更新され、その後、S11に進む。ここで、確率変動回数カウンタとは、確率変動状態の発生回数を計数するための計数手段をいう。一方、S9により確変中信号の入力が開始されていないと判断された場合は、そのままS11に進む。
【0093】
S11では、スタート信号の入力があった(アクティブ状態になったこと)か否かが判断される。つまり、S11においては、可変表示の始動があったかが判断されるのである。S11によりスタート信号の入力があったと判断された場合は、S12に進み、スタート回数カウンタが「1」だけ加算更新され、その後、S11に進む。ここで、スタート回数カウンタとは、可変表示の始動回数を計数するための計数手段をいう。
【0094】
スタート回数カウンタとしては、前回の大当り遊技状態の終了時から現在までのスタート回数を計数するために用いられる大当り間回数用スタート回数カウンタと、1日におけるすべてのスタート回数を計数するために用いられる総回数用スタート回数カウンタとが設けられている。S11においては、営業開始時または前回の大当り遊技状態の終了時から次に大当り遊技状態が発生する時までの間(大当り間)には大当り間回数用スタート回数カウンタおよび総回数用スタート回数カウンタの両方でともに計数が行なわれ、大当り間以外のとき(非大当り間時)には総回数用スタート回数カウンタのみで計数が行なわれる。一方、S11よりスタート信号の入力がなかったと判断された場合は、そのままS13に進む。
【0095】
次に、S13により、精算信号の入力があったか否かが判断される。S13により精算信号の入力があったと判断された場合は、S14により個人用の払出数カウンタをクリアする処理がなされる。このように個人用の払出数カウンタをクリアするのは、個人用の払出数カウンタの値は、遊技者個人の出玉数として定義され、精算操作があった時点が、遊技者個人の出玉数の管理期間の終期となっているからである。S13により精算信号の入力がないと判断された場合、および、S14の後、この遊技関連情報集計処理が終了し、メインルーチンにリターンする。
【0096】
以上に示したように集計された各種遊技関連情報は、ホール管理コンピュータ8において履歴情報として記憶部87に記憶する処理がなされる。また、各種遊技関連情報が、ホール管理コンピュータ8に送信されるときに、台間機2および島管理コンピュータ7にも、それぞれ対応する遊技機1の各種遊技関連情報が履歴情報として記憶される。履歴情報は、所定期間にわたり記憶管理される。
【0097】
次に、台間機2で実行されるパチンコ台情報画像表示処理について説明する。パチンコ台情報画像表示処理は、台間機2の台間機制御用マイクロコンピュータ20のCPU21で実行される。図6は、台間機2で実行されるパチンコ台情報画像表示処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0098】
まず、S21により、会員カードがカードリーダライタ200に投入されたか否かが判断される。S21により、会員カードがカードリーダライタ200に投入されたと判断された場合は、S22に進む。一方、S21により、会員カードがカードリーダライタ200に投入されていないと判断された場合は、このパチンコ台情報画像表示処理が終了してメインルーチンにリターンする。
【0099】
S22に進んだ場合は、パチンコ台情報画像の表示を指定する入力があったか否かが判断される。S22により、パチンコ台情報画像の表示を指定する入力があったと判断された場合は、S23に進む。一方、S22により、パチンコ台情報画像の表示を指定する入力がないと判断された場合は、後述するS26に進む。
【0100】
S23に進んだ場合は、パチンコ台情報画像を表示するための画像データの送信をホール管理コンピュータ8に要求する画像データ送信要求信号と、自機の台間機識別番号とがホール管理コンピュータ8に送信される。台間機識別番号とは、遊技場に設置されている複数の台間機2を識別することが可能な番号であり、遊技場内のそれぞれの台間機2に対して固有に割振られる番号である。本実施の形態においては、図4で説明した台間機2に対応する遊技機1の台番号を台間機2の台間機識別番号とする。たとえば、自機の台間機識別番号として、台番号「17」が送信される。具体的に、S23では、CPU21により、画像データの送信を要求する画像データ送信要求信号と自機の台間機識別番号とが、入出力インターフェース29および島管理コンピュータ7を介してホール管理コンピュータ8に送信される。
【0101】
そして、S24により、画像データ送信要求信号に応じてホール管理コンピュータ8から送信されたパチンコ台情報画像を表示するための画像データが受信され、S25により、パチンコ台情報画像を表示装置3(LCD27)に表示させる制御が行なわれ、後述するS31に進む。具体的に、S24,S25では、CPU21により、ホール管理コンピュータ8から送信されたパチンコ台情報画像を表示するための画像データが、島管理コンピュータ7および入出力インターフェース29を介して受信され、受信された画像データに基づき、VDP24によりパチンコ台情報画像がVRAM25に展開され、展開されたパチンコ台情報画像がLCD27により出力される。これにより、図4(a)で説明したパチンコ台情報画像が表示装置3に表示される。
【0102】
S26に進んだ場合は、パチンコ台情報画像が表示中であるか否かが判断される。S26により、パチンコ台情報画像が表示中であると判断された場合は、S31に進む。一方、S26により、パチンコ台情報画像が表示中でないと判断された場合は、このパチンコ台情報画像表示処理が終了してメインルーチンにリターンする。
【0103】
S31では、遊技機を選択する入力があったか否かが判断される。具体的には、タッチパネル28により図4で説明したパチンコ台情報画像に表示された複数の遊技機の表示のうち、1つの遊技機1を選択する入力が検出されたか否かがCPU21により判断される。S31により、遊技機を選択する入力があったと判断された場合は、S32に進む。一方、S31により、遊技機を選択する入力がないと判断された場合は、このパチンコ台情報画像表示処理が終了し、メインルーチンにリターンする。
【0104】
S32では、拡大されたパチンコ台情報画像である拡大表示パチンコ台情報画像を表示するための拡大画像データの送信をホール管理コンピュータ8に要求する拡大画像データ送信要求信号と、自機の台間機識別番号と、S31で選択された遊技機を識別可能な選択遊技機識別番号とがホール管理コンピュータ8に送信される。本実施の形態においては、図4で説明した遊技機1の台番号を選択遊技機識別番号とする。たとえば、選択遊技機識別番号として、台番号「16」が送信される。具体的に、S32では、CPU21により、拡大画像データ送信要求信号と、自機の台間機識別番号と、選択遊技機識別番号とが、入出力インターフェース29および島管理コンピュータ7を介してホール管理コンピュータ8に送信される。
【0105】
そして、S33により、拡大画像データ送信要求信号に応じてホール管理コンピュータ8から送信された拡大表示パチンコ台情報画像を表示するための拡大画像データが受信され、S34により、拡大表示パチンコ台情報画像を表示装置3(LCD27)に表示させる制御が行なわれる。その後、このパチンコ台情報画像表示処理が終了し、メインルーチンにリターンする。具体的に、S33,S34では、CPU21により、ホール管理コンピュータ8から送信された拡大表示パチンコ台情報画像を表示するための拡大画像データが、島管理コンピュータ7および入出力インターフェース29を介して受信され、受信された拡大画像データに基づき、VDP24により拡大表示パチンコ台情報画像がVRAM25に展開され、展開された拡大表示パチンコ台情報画像がLCD27により出力される。これにより、図4(b)で説明した拡大表示パチンコ台情報画像が表示される。
【0106】
次に、ホール管理コンピュータ8で実行される画像データ送信処理について説明する。画像データ送信処理は、ホール管理コンピュータ8の制御部80のCPU81により実行される。図7は、ホール管理コンピュータ8で実行される画像データ送信処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0107】
まず、S41により、画像データ送信要求信号と台間機識別番号とが台間機2から受信されたか否かが判断される。S41により、画像データ送信要求信号と台間機識別番号とが受信されたと判断された場合は、S42に進む。一方、S41により、画像データ送信要求信号と台間機識別番号とが受信されていないと判断された場合は、後述するS45に進む。たとえば、台間機識別番号として、台番号「17」が受信されることとする。
【0108】
S42では、S41で受信された台間機識別番号に応じて必要な集計データが読出され、S43により、S42で読出された集計データとS41で受信された台間機識別番号とに基づいて、台間機識別番号に基づく台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機列、および、その遊技機列と向かい合う遊技機列を一画面上に視認可能な状態で、パチンコ台情報画像を表示するための画像データが生成される。また、S41で受信された台間機識別番号で示される台間機に対応する遊技機を他の遊技機とは異なる表示態様で、画像データが生成される。
【0109】
集計データとは、図5で説明した遊技関連情報集計処理により集計された遊技場内の複数の遊技機1の遊技関連情報のデータであり、たとえば、大当り回数、確変回数、スタート回数、大当り確率のデータである。ここでは、遊技関連情報として、大当り回数が用いられる。また、遊技機列と向かい合う遊技機列とは、遊技機列に含まれる遊技機の前面どうしが向かい合う遊技機を含む遊技機列、すなわち、遊技機列に含まれる遊技機で遊技をしている遊技者の背後の遊技機列のことである。
【0110】
具体的に、S42,S43では、制御部80のCPU81により、S41で受信された台間機識別番号である台番号「17」に基づく台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機列およびその遊技機列と向かい合う遊技機列に含まれる台番号「11」〜台番号「25」までの遊技機に関する大当り回数のデータが記憶部87から読出され、読出された大当り回数のデータとS41で受信された台番号「17」とに基づいて、台番号「11」〜台番号「25」までの遊技機の遊技関連情報が一画面上で視認可能な状態で、パチンコ台情報画像を表示するための画像データが生成される。
【0111】
なお、本実施の形態においては、さらに、台番号「17」に基づく台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機設置島「島1」およびその遊技機1と向かい合う遊技機を含む遊技機設置島「島2」に含まれる台番号「1」〜台番号「30」までの遊技機の遊技関連情報が一画面上で視認可能な状態で、パチンコ台情報画像を表示するための画像データが生成される。
【0112】
次に、S44により、S43で生成された画像データがS41で受信された台間機識別番号で示される台間機2に送信される。具体的に、S44では、制御部80のCPU81により、台間機識別番号である台番号「17」に基づいて、S43で生成された図4(a)で説明したパチンコ台情報画像を表示するための画像データが、入出力インターフェース84および島管理コンピュータ7を介して台番号「17」で示される台間機2に送信される。
【0113】
次に、S45により、拡大画像データ送信要求信号と台間機識別番号と選択遊技機識別番号とが台間機2から受信されたか否かが判断される。S45により、拡大画像データ送信要求信号と台間機識別番号と選択遊技機識別番号とが受信されたと判断された場合は、S46に進む。一方、S45により、拡大画像データ送信要求信号と台間機識別番号と選択遊技機識別番号とが受信されていないと判断された場合は、この画像データ送信処理が終了し、メインルーチンにリターンする。たとえば、選択遊技機識別番号として、台番号「16」が受信されることとする。
【0114】
S46では、S45で受信された選択遊技機識別番号に応じて必要な集計データが読出され、S47により、S46で読出された集計データとS45で受信された選択遊技機識別番号とに基づいて、少なくとも選択遊技機識別番号で示される遊技機を含むように、拡大表示パチンコ台情報画像を表示するための拡大画像データが生成される。この集計データは、S42,S43で用いられた集計データとは異なる集計データを含まれ、これにより、S46,S47では、S42,S43で生成された画像データとは異なる遊技関連情報を含む拡大画像データが生成される。また、生成される拡大表示パチンコ台情報画像にS45で受信された台間機識別番号で示される台間機に対応する遊技機が含まれる場合は、この遊技機を他の遊技機とは異なる表示態様で表示する画像データが生成される。
【0115】
具体的にS46,S47では、制御部80のCPU81により、S45で受信された選択遊技機識別番号である台番号「16」に基づく遊技機1、および、その近傍の台番号「15」,台番号「17」,台番号「18」の遊技機に関する大当り回数、確変回数、大当り確率、および、スタート回数のデータが記憶部87から読出され、読出されたデータとS45で受信された選択遊技機識別番号とに基づいて、少なくとも選択遊技機識別番号で示される台番号「16」で示される遊技機を含むように、拡大表示パチンコ台情報画像を表示するための拡大画像データが生成される。
【0116】
次に、S48により、S47で生成された拡大画像データがS45で受信された台間機識別番号で示される台間機2に送信される。具体的に、S48では、制御部80のCPU81により、台間機識別番号である台番号「17」に基づいて、S47で生成された図4(b)で説明した拡大表示パチンコ台情報画像を表示するための拡大画像データが、入出力インターフェース84および島管理コンピュータ7を介して台番号「17」で示される台間機2に送信される。S48の後、この画像データ送信処理が終了し、メインルーチンにリターンする。
【0117】
次に、この実施の形態により得られる主な効果をまとめて説明する。
図4(a)のパチンコ台情報画像、図6のパチンコ台情報画像表示処理のS23〜S25、および、図7の画像データ送信処理のS41〜S44に示されるように、台間機識別番号である台番号「17」の台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機列を含むパチンコ台情報画像が、一画面上に視認可能な状態で台間機2の表示装置3に表示されるので、台番号「17」の台間機2に対応する遊技機1と同列にある他台の台番号を確認しなくても、他台の大当り回数などの遊技関連情報を確認することができる。
【0118】
また、図4(a)のパチンコ台情報画像、図6のパチンコ台情報画像表示処理のS23〜S25、および、図7の画像データ送信処理のS41〜S44に示されるように、台番号「17」の台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機列とともに、その台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機列と向かい合う遊技機列を含むパチンコ台情報画像が、一画面上に視認可能な状態で台間機2の表示装置3に表示されるので、台番号「17」の台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機列と向かい合う遊技機列にある他台の台番号を確認しなくても、他台の大当り回数などの遊技関連情報を確認することができる。
【0119】
また、図4(b)の拡大表示パチンコ台情報画像、図6のパチンコ台情報画像表示処理のS32〜S34、および、図7の画像データ送信処理のS45〜S48に示されるように、少なくとも選択された台番号「16」の遊技機1を含む拡大表示パチンコ台情報画像が、台間機2の表示装置3に表示されるので、大当り回数などの遊技関連情報をさらに確認しやすいものにすることができる。
【0120】
また、図4(a)のパチンコ台情報画像、図4(b)の拡大表示パチンコ台情報画像、図6のパチンコ台情報画像表示処理のS32〜S34、および、図7の画像データ送信処理のS45〜S48に示されるように、図4(a)で示した拡大前のパチンコ台情報画像とは異なる遊技関連情報である確変回数、大当り確率、および、スタート回数を含む拡大表示パチンコ台情報画像が、台間機2の表示装置3に表示されるので、拡大前とは異なる遊技関連情報をさらに確認することができる。
【0121】
また、図4(a)のパチンコ台情報画像、図4(b)の拡大表示パチンコ台情報画像、図6のパチンコ台情報画像表示処理、および、図7の画像データ送信処理に示されるように、台間機識別番号である台番号「17」の台間機2に対応する遊技機1が、他の遊技機とは異なる表示態様で台間機2の表示装置3に表示されるので、遊技機列中の遊技機1の位置を容易に把握することができる。
【0122】
次に、以上説明した実施の形態の変形例や特徴点を以下に列挙する。
(1) パチンコ台情報画像あるいは拡大表示パチンコ台情報画像に表示される遊技関連情報として、大当り回数、確変回数、大当り確率、スタート回数を例として説明したが、これに限定されず、図3で説明した遊技機1あるいは台間機2から出力されホール管理コンピュータ8に入力される貸玉検出信号、獲得玉検出信号、返却玉検出信号、精算信号、大当り中信号、スタート信号、および、確変中信号から算出可能なデータであれば他の遊技関連情報、たとえば、玉の使用数、払出数、出玉数などであってもよい。
【0123】
(2) 図3で説明した遊技機1あるいは台間機2から出力されホール管理コンピュータ8に入力される信号は、貸玉検出信号、獲得玉検出信号、返却玉検出信号、精算信号、大当り中信号、スタート信号、および、確変中信号であるとして説明したが、これに限定されず、遊技機1あるいは台間機2で検出可能な他の信号、あるいは、遊技機1における他の遊技状態中であることを示す信号、たとえば、前述した可変表示の時間が短縮される遊技状態中であることを示す時短中信号、普通図柄が表示される遊技機において普通図柄の当りが発生する確率が通常時(通常遊技状態)比べて高く変動した普通図柄確率変動状態中であることを示す普通図柄確変中信号、普通図柄が表示される遊技機において普通図柄の可変表示の時間が短縮される遊技状態中であることを示す普通図柄時短中信号、遊技者が遊技中であることを示す遊技中信号などが、遊技機1あるいは台間機2とホール管理コンピュータ8との間で入出力可能に構成されてもよい。
【0124】
(3) 前述した実施の形態に示された遊技情報の表示は、遊技機に1対1の対応関係で対応して設けられたいわゆる呼出装置4に、前述した制御回路および表示装置を設けて行なうようにしてもよい。
【0125】
(4) 前述した実施の形態においては、出玉数を算出して遊技用カードに記録するようにしたが、出玉数は、精算のために計数した玉数、精算のための計数値から返却した玉数、および、貸出された玉数を用いて演算されるようにしてもよいし、入賞に応じて払出された玉、および、遊技領域に打込まれた玉(消費された玉)をそれぞれ検出し、それぞれの検出信号に基づいて、払出された玉と打込まれた玉との差数を求めることにより演算されるようにしてもよい。
【0126】
(5) 前述した実施の形態においては、ホール管理コンピュータが遊技関連情報を集計するようにしたが、これに限らず、遊技関連情報は、遊技機1、台間機2、まはた、島管理コンピュータ7で集計し、それぞれ上位の管理装置に送信し、上位の管理装置が遊技関連情報を管理するようにしてもよい。
【0127】
(6) 前述した実施の形態に示した台間機2は、実施の形態に示されたパチンコ遊技機のみならず、内部に封入された玉を用いて遊技が行なわれる封入式のパチンコ遊技機にも適用可能であり、また、前述したような各台計数機5が設けられていないパチンコ遊技機にも適用可能である。
【0128】
(7) 前述した実施の形態に示される台間機2は、パチンコ遊技機1のみならず、スロットマシン等のその他の遊技機にも適用可能であるが、台間機2をスロットマシンに適用する場合、各種技術事項が次のような対応関係となる。
【0129】
前記遊技媒体は、コインである。前記特定遊技状態は、ビッグボーナスゲームである。前記遊技関連情報は、払出コイン数,使用コイン数,スタート回数,ビッグボーナスゲーム回数,アシストタイム回数である。
【0130】
(8) 本実施の形態においては、図6で説明したように、遊技用カードがカードリーダライタ200に投入されたことを条件の1つとして、パチンコ台情報画像および拡大表示パチンコ台情報画像を表示するようにしたが、これに限定されず、遊技用カードを投入されたことを条件としなくてもよい。また、遊技用カードを用いない台間機にも適用可能である。
【0131】
(9) 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技用装置が設けられている遊技場内に設置された遊技機設置島の一部を示す正面図である。
【図2】本実施形態にかかる遊技用装置の一例としての台間機および遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の正面図である。
【図3】台間機の制御回路および遊技場内の情報管理システムの構成を示すブロック図である。
【図4】台間機で表示されるパチンコ台情報画像を示す表示画面図である。
【図5】ホール管理コンピュータで実行される遊技関連情報収集処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図6】台間機で実行されるパチンコ台情報画像表示処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図7】ホール管理コンピュータで実行される画像データ送信処理の処理内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機、2 台間機、3 表示装置、8 ホール管理コンピュータ、20 台間機制御用マイクロコンピュータ、24 VDP、27 LCD、28 タッチパネル、29 入出力インターフェース、200 カードリーダライタ、80 制御部、81 CPU、84 入出力インターフェース、87 記録部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、台間機等で代表される遊技用装置と、遊技場内の管理システム等の管理装置とを含む遊技用システムに関する。詳しくは、遊技機に対応して設けられ前記遊技機での遊技に関連して発生した情報としての遊技関連情報を示す画像を表示する遊技用装置と、前記遊技関連情報を管理する管理装置とを含む遊技用システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の遊技用装置として従来から一般的に知られているものに、たとえば、パチンコ遊技機等の遊技機に対応して設けられ遊技機での大当り情報等の遊技に関連して発生した情報としての遊技関連情報を示す画像を表示する台間機(パチンコ遊技機間に設けられたカードユニットが代表例である)等の遊技用装置があった。
【0003】
このような遊技用装置においては、遊技関連情報を台番号順(たとえば、1から10番台の10台分等を台番号順)に表示する制御が行なわれていた(特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−263349号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
遊技をしていると他の台(たとえば、遊技中の島や背後の島または同じ機種等)の遊技関連情報が気になるものであるが、従来の遊技用システムは、せっかく遊技機に対応して台間機を設けているにもかかわらず、遊技関連情報が台番号順に表示されるため、左右の台番号は自分の台番号から推測して遊技関連情報を確認できるが、3,4台離れた台や背後の台の遊技関連情報を確認するためには、いちいち台のところまで行き、台番号を把握する必要があり不便であった。
【0006】
この発明はかかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列にある他の遊技機の台番号を確認しなくても、遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列にある他の遊技機の遊技関連情報を確認することが可能な遊技用システムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段の具体例およびその効果】
(1) 遊技機(パチンコ遊技機1)に対応して設けられ前記遊技機での遊技に関連して発生した情報としての遊技関連情報(大当り回数、確変回数、スタート回数、大当り確率のデータ)を示す画像を表示する遊技用装置(台間機2)と、前記遊技関連情報を管理する管理装置(ホール管理コンピュータ8)とを含む遊技用システムであって、
前記遊技用装置は、
前記遊技関連情報を示す画像を表示する画像表示手段(表示装置3、LCD(liquid crystal display,液晶ディスプレイ)27)と、
前記画像表示手段に前記遊技関連情報を示す集計情報画像(パチンコ台情報画像)の表示を指定する画像表示指定手段(台間機制御用マイクロコンピュータ20、カードリーダライタ200、タッチパネル28、S21,S22)と、
該画像表示指定手段により表示を指定された前記集計情報画像を表示するための画像データの送信を前記管理装置に要求する送信要求情報(画像データ送信要求信号)と該遊技用装置を識別可能な装置識別情報(台間機識別番号として用いられる台間機2に対応する遊技機1の台番号)とを前記管理装置に送信する画像データ送信要求手段(台間機制御用マイクロコンピュータ20、入出力インターフェース29、S23)と、
前記集計情報画像を前記画像表示手段に表示させる制御を行なう表示制御手段(台間機制御用マイクロコンピュータ20、VDP(Video Display Processor)24)とを含み、
前記管理装置は、
前記遊技機から出力される複数種類の前記遊技関連情報が入力される遊技関連情報入力部(入出力インターフェース84)と、
該遊技関連情報入力部に入力された複数種類の遊技関連情報のそれぞれを集計する集計手段(制御部80、記憶部87、S1〜S14)と、
前記画像データ送信要求手段により前記送信要求情報が送信されたときに、該集計手段により集計された複数種類の遊技関連情報と前記画像データ送信手段により送信された装置識別情報とに基づいて、前記装置識別情報に基づく遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列を一画面上に視認可能な状態(図4(a)参照)で、前記画像データを生成する画像データ生成手段(制御部80、S41〜S43)と、
該画像データ生成手段により生成された画像データを前記遊技用装置へ送信する画像データ送信手段(制御部80、入出力インターフェース84、S44)とを含み、
前記表示制御手段は、前記画像データ送信手段により送信された画像データに基づいて、前記集計情報画像を前記画像表示手段に表示させる制御を行なう(S24,S25)。
【0008】
このような構成によれば、遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列を含む集計情報画像が、一画面上に視認可能な状態で遊技用装置の画像表示手段に表示されるので、遊技用装置の画像表示手段に表示された集計情報画像を見ることにより、遊技者は遊技をしている遊技機とその遊技機が属する遊技機列にある他の遊技機との位置的な相関関係を把握でき、遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列にある他の遊技機の台番号を確認しなくても、遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列にある他の遊技機の遊技関連情報を確認することができる。
【0009】
(2) 前記画像データ生成手段は、前記遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列を一画面上に視認可能な状態で画像データを生成するときに、前記遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列と向かい合う遊技機列を前記一画面上に視認可能な状態(図4(a)参照)で画像データを生成する(S42,S43)。
【0010】
このような構成によれば、遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列とともに、その遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列と向かい合う遊技機列を含む集計情報画像が、一画面上に視認可能な状態で遊技用装置の画像表示手段に表示されるので、遊技用装置の画像表示手段に表示された集計情報画像を見ることにより、遊技者は遊技をしている遊技機とその遊技機が属する遊技機列と向かい合う遊技機列にある他の遊技機との位置的な相関関係を把握でき、遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列と向かい合う遊技機列にある他の遊技機の台番号を確認しなくても、遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列と向かい合う遊技機列にある他の遊技機の遊技関連情報を確認することができる。
【0011】
(3) 前記遊技用装置は、
前記画像表示手段に表示された集計情報画像の遊技機列から所定の遊技機を選択して、拡大された前記集計情報画像である拡大集計情報画像(拡大表示パチンコ台情報画像)の表示を指定する遊技機選択手段(台間機制御用マイクロコンピュータ20、タッチパネル28、S31)と、
該遊技機選択手段により選択された所定の遊技機を識別可能な選択遊技機識別情報(選択遊技機識別番号)と前記遊技機選択手段により表示を指定された前記拡大集計情報画像を表示するための拡大画像データの送信を前記管理装置に要求する拡大送信要求情報(拡大画像データ送信要求信号)と前記装置識別情報とを前記管理装置に送信する拡大画像データ送信要求手段(台間機制御用マイクロコンピュータ20、入出力インターフェース29、S32)とをさらに含み、
前記管理装置は、
前記拡大画像データ送信要求手段により前記拡大送信要求情報が送信されたときに、前記集計手段により集計された複数種類の遊技関連情報と前記拡大画像データ送信要求手段により送信された選択遊技機識別情報とに基づいて、少なくとも前記選択遊技機識別情報で示される遊技機を含むように(図4(b)参照)、前記拡大画像データを生成する拡大画像データ生成手段(制御部80、S45〜S47)をさらに含み、
前記画像データ送信手段は、該拡大画像データ生成手段により生成された拡大画像データを前記拡大画像データ送信要求手段により送信された装置識別情報に基づく遊技用装置へ送信し(制御部80、入出力インターフェース84、S48)
前記表示制御手段は、前記画像データ送信手段により送信された拡大画像データに基づいて、前記拡大集計情報画像を前記画像表示手段に表示させる制御を行なう(S33,S34)。
【0012】
このような構成によれば、少なくとも選択された遊技機を含む拡大集計情報画像が、遊技用装置の画像表示手段に表示されるので、遊技用装置の画像表示手段に表示された拡大集計情報画像を見ることにより、遊技者は遊技関連情報をさらに容易に確認することができる。
【0013】
(4) 拡大画像データ生成手段は、少なくとも前記選択遊技機識別情報で示される遊技機を含むように前記拡大画像データを生成するときに、拡大前の前記集計情報画像とは異なる遊技関連情報を含む前記拡大画像データを生成する(S47)。
【0014】
このような構成によれば、拡大前の集計情報画像とは異なる遊技関連情報を含む拡大集計情報画像が、遊技用装置の画像表示手段に表示されるので、遊技用装置の画像表示手段に表示された拡大集計情報画像を見ることにより、遊技者は拡大前とは異なる遊技関連情報(たとえば、大当り回数、確変回数、スタート回数、大当り確率のデータ)をさらに確認することができる。
【0015】
(5) 前記画像データ生成手段は、前記遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列を一画面上に視認可能な状態で画像データを生成するときに、前記遊技用装置に対応する遊技機を他の遊技機とは異なる表示態様(図4参照)で表示するための前記画像データを生成する(S43)。
【0016】
このような構成によれば、遊技用装置に対応する遊技機が、他の遊技機とは異なる表示態様で遊技用装置の画像表示手段に表示されるので、遊技用装置の画像表示手段に表示された集計情報画像を見ることにより、遊技者は遊技をしている遊技機の遊技機列中の位置を容易に把握することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態では、遊技用装置の一例として台間機をとり上げて説明するが、本発明はこれに限らず、たとえば、呼出しランプ装置等のその他の遊技用装置であってもよく、遊技機での遊技に関連して発生した情報としての遊技関連情報を示す画像を表示する遊技用装置であれば、すべてに適用可能である。また、本実施の形態による遊技用装置が対応して設けられる遊技機としては、一例としてパチンコ遊技機を説明するが、これに限らず、対応する遊技機としては、スロットマシン等のその他の遊技機であってもよい。
【0018】
図1は、本発明に係る遊技用装置が設けられている遊技場内に設置された遊技機設置島の一部を示す正面図である。
【0019】
パチンコ遊技機1は、遊技機設置島100に複数台並べて設置されている。1つの遊技機設置島100には、多数のパチンコ遊技機1が並設されているが、図1では、紙面の都合上一部のパチンコ遊技機1のみを示している。
【0020】
各パチンコ遊技機1の向かって左側には、玉貸装置としての台間機(「カードユニット」ともいう)2が設置されている。この台間機2は、遊技者による遊技に使用可能な価値としてのカード残高を記録した遊技用カードからのカード残高の引落としを受付けて、その引落金額に応じた貸玉としてのパチンコ玉を払出し、そのパチンコ玉の使用により、遊技者によるパチンコ遊技機1での遊技を可能にすること、および、パチンコ遊技機1での遊技に関連して発生した情報としての各種遊技関連情報を表示すること等を目的として設けられたものである。この遊技関連情報には、パチンコ遊技機1で実行された大当り回数等の遊技の情報を示す遊技データ等の遊技に関連する各種データが含まれている。
【0021】
また、遊技機設置島100において、各パチンコ遊技機1の上方部分には、呼出装置4が設けられている。呼出装置4は、係員を呼出す場合に遊技者の操作に基づいて動作するためのものである。
【0022】
図2は、本実施形態にかかる遊技用装置の一例としての台間機2および遊技機の一例としてのパチンコ遊技機1の正面図である。パチンコ遊技機1において、遊技者が遊技を行なう場合には、遊技に使用可能な遊技用カードを用いる。遊技用カードとしては、遊技場において会員として登録された遊技者に対して個別に発行された会員カードと、すべての遊技者が利用できるビジターカードとの2種類のカードがある。
【0023】
会員カードは、ICカードよりなる記録媒体である。会員カードには、カード番号、遊技者の投入代金の対価としてのカード残高、出玉数情報、貯玉数情報、来店ポイント数情報、および、会員個人を特定する会員情報等の各種情報がカード情報として記録される。会員カードは、貯玉の預入れおよび再プレイの実行等の予め定められた会員の特典を享受するために使用されるカードである。会員カードは、遊技場内に設けられた会員登録装置または遊技場のカウンタにおいて、会員登録をした場合に、会員登録者に対して発行される。このように登録されたカード残高、貯玉数情報、来店ポイント数情報、および、会員情報等のカード情報は、後述するホール管理コンピュータにより、遊技者の遊技履歴とともに、カード番号を用いて管理される。会員カードは、会員が所持し、原則的に、どの台間機2でも使用することができる。
【0024】
ここで、貯玉とは、遊技者所有の持点または玉等の価値を遊技場側に預入れる行為およびその預入れられた価値をいう。貯玉数情報とは、その会員カードを所有している遊技者の貯玉の数を示す情報である。出玉とは、遊技者所有の持点または玉等を示す価値をいう。出玉数情報とは、その会員カードを所有している遊技者の出玉の数を示す情報である。また、再プレイとは、遊技者が貯玉を用いて玉貸しを受けて遊技を行なうことをいう。
【0025】
また、来店ポイントとは、会員の遊技者が遊技場に来店するごとに所定ポイント数ずつ加算更新される数値データであり、そのポイント数に応じて、遊技場側から所定のサービスが遊技者に与えられる。この来店ポイントは、遊技者が遊技場に来店して台間機2に設けられているカード口26aに遊技用カードを挿入するごと(ただし、1日に複数回来店する場合は最初の来店の際の遊技用カードの挿入時のみ)に加算更新される。
【0026】
ビジターカードは、ICカードよりなる記録媒体である。ビジターカードには、カード残高、および、出玉数情報等の各種情報がカード情報として記録される。ビジターカードは、遊技場内に設けられたカード販売装置または遊技場のカウンタにおいて、遊技者に対して販売される。ビジターカードは、遊技者が所持し、原則的に、どの台間機2でも使用することができる。
【0027】
遊技者が遊技を行なう場合は、まず、台間機2に設けられているカード口26aに遊技用カードを挿入する。すると、その挿入された遊技用カードに記録されているカード残高等のカード情報が台間機2に設けられたカードリーダライタにより読取られる。そして、読取られたカード情報に基づいて、カード残高が、台間機2に設けられているカード残高表示部28aに表示される。カード残高表示部28aは、複数の7セグメント表示器よりなり、カード残高を所定の桁数でディジタル表示するように構成されている。また、カード残高表示部28aは、貯玉数を所定の桁数でディジタル表示することも可能なように構成されている。
【0028】
台間機2には、玉貸しを受ける場合に操作する玉貸ボタン27aと、カード残高や出玉数等を精算して遊技用カードの返却を受ける場合に操作する精算ボタン27bと、貯玉を用いて玉貸しを受ける場合、すなわち、再プレイをする場合に操作する貯玉再プレイボタン27cが設けられている。
【0029】
玉貸ボタン27aが操作されれば、遊技用カードに記憶されたカード残高から、予め定められた貸出単位額分の額が引落されて減額され、それと引換えに、貸出単位額分の玉が台間機2から貸玉として払出される。また、カード残高が、カード残高表示部28aに表示される。このような操作は、玉貸し操作と呼ばれる。
【0030】
カード口26aに会員カードが挿入されている状態において、貯玉再プレイボタン27cが操作されれば、会員カードに貯玉数情報として記憶された貯玉数から、予め定められた貸出単位数分の玉数が引落とされて減算され、それと引換えに、貸出単位数分の玉が台間機2から貸玉として返却される。このような操作は、再プレイ操作と呼ばれる。また、貯玉数は、カード残高表示部28aに表示される。なお、カード残高表示部28aにおけるカード残高および貯玉数の表示の切替えは次のように行なわれる。遊技用カードの挿入時には、基本的にカード残高からの玉貸モード状態となってカード残高表示部28aにカード残高が表示される。そして、カード残高からの玉貸モード状態において貯玉再プレイボタン27cが1回操作されると、貯玉からの玉貸モード状態となってカード残高表示部28aに貯玉数が表示される。また、貯玉からの玉貸モード状態において玉貸ボタン27aが1回操作されると、貯玉からの玉貸モード状態となってカード残高表示部28aにカード残高が表示される。
【0031】
カード口26aに会員カードが挿入されている状態において、精算ボタン27bが操作されれば、その時点での出玉数、カード残高、および、貯玉数等の情報が記録された会員カードがカード口26aから排出されて遊技者に返却される。
【0032】
カード口26aにビジターカードが挿入されている状態において、精算ボタン27bが操作されれば、その時点での出玉数、および、カード残高等の情報が記録されたビジターカードがカード口26aから排出されて遊技者に返却される。
【0033】
台間機2から貸玉として払出される玉は、台間機2の内部に設けられている玉払出部から、台間機2の前面側に設けられている玉払出用のノズル251を介し、パチンコ遊技機1に設けられている打球供給皿(上皿)92上に払出される。
【0034】
また、台間機2においては、遊技用カードが適正なものであるか否かを識別する。これに関しては、適正なものであると識別できなかった場合、遊技用カードがカード口26aから返却される。
【0035】
遊技においては、遊技者がパチンコ遊技機1に設けられている打球操作ハンドル90を操作して、打球供給皿92に貯留された打玉を弾発発射し、遊技領域10aに打込む。そして、遊技領域に打込まれた打玉が後述するような各種の入賞領域に入賞すれば、入賞領域別に予め定められた個数の景品玉が打球供給皿92(上皿)に払出される。一方、いずれの入賞領域にも入賞しなかった玉は、アウト口15からパチンコ遊技機1内部に回収される。打球供給皿92が満タンになった場合には、その下方に設けられている余剰玉受皿(下皿)93に玉が送られて貯留される。
【0036】
このパチンコ遊技機1においては、各台計数機5と呼ばれる遊技精算のために用いられるパチンコ玉の計数装置が各パチンコ遊技機1に対応して設けられている。各台計数機5は、パチンコ遊技機1の上方に設けられた計数表示部55、および、パチンコ遊技機1の下方に設けられた計数用玉貯留部94とを含む。
【0037】
計数用玉受部94は、余剰玉受皿93の下方に設けられており、余剰玉受皿93から排出された玉を受けて貯留することが可能な形状に構成されている。貯留玉が満杯になったこと等の理由により、余剰玉受皿93に設けられた排出レバー93aが操作されると、余剰玉受皿93に貯留されていた玉が、余剰玉受皿93の底面の開口部から下方へ排出され、計数用玉受部94に受けられる。
【0038】
計数用玉受部94においては、遊技者による操作が可能な計数シャッタ94aが設けられている。計数シャッタ94aは、計数用玉受部94の底部に設けられた開口部を開閉するための部材であり、一体形成されたレバー部94bの操作に応じて開閉される。計数シャッタ94aは、通常状態において閉成されて計数用玉受部94を玉の貯留が可能な状態にし、遊技者によってレバー部94aが操作された場合に開放される。計数シャッタ94aが開かれると、計数用玉受部94に貯留されていた玉が、計数用玉受部94の底部に連結されている玉排出用通路520に排出される。玉排出用通路520の入側には、計数用玉受部94から排出された玉(以下、「獲得玉」という)を計数するために検出する通過検出用センサよりなる獲得玉検出スイッチ501が設けられている。
【0039】
獲得玉検出スイッチ501により玉が検出され、計数されれば、複数の7セグメント表示器により構成される計数表示部55にその計数値がディジタル表示される。この計数値(「出玉数」ともいう)は、遊技終了時に出玉数情報として遊技用カードに記録され、景品交換等の各種目的のために使用することが可能である。また、会員カードにおいては、遊技場のカウンタで、出玉数情報で示される出玉数を所定の変換率で貯玉数に変換し、貯玉数情報として会員カードに記録しておくことが可能である。この変換率は、この実施の形態の場合、パチンコ遊技機の機種により異なる。
【0040】
また、玉返却スイッチ58が操作されれば、計数表示部55に表示されている計数値から、予め定められた返却単位玉個数分の計数値が引落されて減算され、それと引換えに、返却単位玉個数分の玉が、台間機2の内部に設けられている玉払出部から玉払出用のノズル251を介して打球供給皿(上皿)92上に払出される。このように払出される玉を返却玉と呼ぶ。
【0041】
台間機2における玉払出部からの玉の払出経路は、前述の貸玉用の通路と、前述の返却玉用の通路とが設けられており、これらの通路がノズル251の入口手前で合流する。これにより、ノズル251からは、貸玉と返却玉との両方の玉が払出されることとなる。貸玉払出用の通路には、ノズル251から払出された貸玉を検出するための貸玉検出スイッチ250が設けられている。また、返却玉払出用の通路には、ノズル251から払出された返却玉を検出するための返却玉検出スイッチ700が設けられている。
【0042】
精算を行なう場合には、遊技者により精算ボタン27bが操作される。精算ボタン27bが操作された場合は、前述した獲得玉検出スイッチ501による計数値の全てが景品交換のために精算され、その精算された計数値(言い換えると出玉数)等の情報が、カードリーダライタにより遊技用カードに書込まれ、その遊技用カードが、カード口26aから排出されて遊技者に返却される。
【0043】
遊技において、始動入賞玉が始動入賞領域11aに入賞(始動入賞)した場合には、玉が始動入賞玉検出器(図示省略)により検出され、検出信号が遊技制御部としての遊技制御用マイクロコンピュータに入力される。遊技制御用マイクロコンピュータは、その入力を受けて、特定遊技状態としての大当り状態を発生させるか否かをランダムに決定するとともにマイクロコンピュータよりなる可変表示制御部へ可変表示制御を指令するための表示制御コマンドデータを出力する。可変表示制御部では、表示制御コマンドデータを受け、その指令内容にしたがって、可変表示装置12を可変表示制御する。ここで、特定遊技状態とは、後述するように、ランダムカウンタから抽出したカウント値により得られる乱数値を用いて判定処理(たとえば、所定値と一致するか否か等)を行ない、かかる判定処理の結果、予め定められた所定の判定結果(たとえば、所定値と一致する結果)であれば可変表示装置に大当り図柄(たとえば、「777」等のゾロ目)を導出表示し、その後移行される遊技状態をいう。
【0044】
可変表示装置12は、数字等の図柄よりなる複数種類の識別情報を可変表示可能であり、左可変表示部12a、中可変表示部12bおよび右中可変表示部12cの3つの可変表示部を有する。可変表示装置12においては、始動入賞に応じて各可変表示部が一斉に可変表示開始され、所定期間後に表示結果がすべて導出表示される。可変表示装置12の可変表示結果が予め定められた特定の表示態様の組合せ(たとえば「777」の図柄の組合せ)になった場合には、前述したような遊技者にとって有利な特定遊技状態としての大当り遊技状態が発生し、以下のような大当り制御が実行される。
【0045】
まず、可変入賞球装置13が開放制御されて遊技者にとって有利な第1の状態となる。そして、第1の状態となった可変入賞球装置13内に所定個数(たとえば10個)の打玉が入賞するかまたは所定時間(30秒間)経過するかのうちいずれか早い方の条件が成立することにより可変入賞球装置13が閉成して遊技者にとって不利な第2の状態となる。その第1の状態となっている可変入賞球装置13内に入賞した打玉が所定箇所に形成されている特定入賞領域に入賞すれば、可変入賞球装置13のその回の第1の状態が終了するのを待って可変入賞球装置13を再度第1の状態に制御する繰返し継続制御が実行される。この繰返し継続制御の実行上限回数はたとえば16回と定められている。
【0046】
遊技制御用マイクロコンピュータは、乱数を発生させるためにカウントを行なうカウンタであるランダムカウンタから抽出したカウント値により得られる乱数を用いて各種の制御を行なう。遊技制御用マイクロコンピュータには、大当り判定用のランダムカウンタ、および、可変表示装置12における停止図柄決定用のランダムカウンタ等の各種のランダムカウンタが用いられる。
【0047】
始動入賞に応じて大当り判定用のランダムカウンタから当り外れ用乱数となるカウント値が抽出され、その抽出されたカウント値と、予め定められた大当り判定値とが比較される。そして、抽出されたカウント値と大当り判定値とが一致した場合に、大当り状態を発生させることが事前に決定される。また、始動入賞があった場合には、停止図柄決定用のランダムカウンタから停止図柄用乱数となるカウント値が抽出され、その抽出されたカウント値と予め対応関係にある図柄が予定停止図柄として事前決定され、その予定停止図柄が表示結果として表示されるように、可変表示制御が行なわれる。
【0048】
遊技制御用マイクロコンピュータにより大当り状態を発生させることが事前決定されれば、表示制御部は、大当り状態を発生させるための特定の識別情報の組合せ(たとえばゾロ目の組合せ)となるように可変表示装置12を停止制御する。このような特定の識別情報の組合せは、大当り図柄と呼ばれる。たとえば、大当り状態を発生させるための特定の識別情報の組合せがゾロ目の組合せの場合は、大当りを発生させる場合の中,右可変表示部の予定停止図柄が、左停止図柄決定用のランダムカウンタから抽出されたカウント値に基づいて決定された左可変表示部の予定停止図柄と同じ図柄に揃えられることによりゾロ目の組合せ、すなわち、大当り図柄とされる。一方、大当り状態を発生させないことが事前に決定されれば、左,中,右可変表示部のそれぞれの停止図柄決定用のランダムカウンタから抽出されたカウント値に基づいて、大当り状態の発生を示さない識別情報の組合せ(はずれ図柄)となるように図柄が決定される。なお、大当り状態を発生させないことが事前に決定された場合に停止図柄決定用のランダムカウンタから抽出されたカウント値に対応する予定停止図柄が大当り図柄になってしまう場合には、予定停止図柄の一部が強制的にずらされることによりはずれ図柄にされる。
【0049】
また、停止表示された大当り図柄の組合わせが確率変動を伴う大当り図柄(確変大当り図柄)の組合せである場合には、その大当りに基づく特定遊技状態の終了後に、通常時(通常遊技状態)に比べて大当りが発生する確率が高く変動した確率変動状態(高確率状態ともいう)となる。このような確率変動状態は、特定遊技状態(大当り状態)と異なる遊技者にとって有利な特別遊技状態である。このような確率変動状態は、一般的に、「確変」と省略して呼ばれる場合もある。以下、確変図柄による大当りを確変大当りという。
【0050】
通常遊技状態中に一旦、確変大当りが発生すると、少なくとも予め定められた確変継続回数(たとえば、次回まで)分の大当りが発生するまで確率変動状態に継続制御される。また、確率変動状態中に確変大当りが発生すれば、その確変大当り以降、改めて確変継続回数が計数され、その後、少なくとも確変継続回数だけ大当りが発生するまで確率変動状態が継続する。そして、確変継続回数に達した大当りが確変図柄以外の非確変図柄によるものであった場合には、確率変動の生じていない通常遊技状態に戻る。
【0051】
したがって、確率変動状態の継続制御に制限を設けない場合には、少なくとも確変継続回数に達した大当りが確変大当りである限り、無制限に確率変動状態が継続する。このパチンコ遊技機1の場合には、ある程度、確率変動状態が継続すれば、一旦、確率変動状態への継続制御を終了させるべく、確率変動状態中に確変大当りが連続的に発生する回数について、上限回数が設定されている。そして、この上限回数に基づいて大当りの表示態様が非確変大当りとされた場合には、その時点で確率変動状態の継続制御が強制的に終了する。なお、確変図柄での大当りを禁止する制限が行なわれることは、リミッタの作動と呼ばれる。
【0052】
次に、台間機2における主要な制御回路の構成について説明するとともに、遊技場内での各種の情報管理を行なう遊技用システムとしての遊技用システムの構成について説明する。図3は、台間機2の制御回路および遊技場内の情報管理システムの構成を示すブロック図である。遊技用システムは、パチンコ遊技機1に対応して設けられる台間機2、遊技機設置島に配置された複数のパチンコ遊技機1の遊技関連情報等の各種情報を管理する管理装置としての島管理コンピュータ7、および、ホールに配置された複数の島管理コンピュータ7で管理されている複数のパチンコ遊技機1の遊技関連情報等の各種情報を管理する管理装置としてのホール管理コンピュータ8から構成される。
【0053】
なお、本実施の形態においては、島管理コンピュータ7で、遊技機設置島ごとにパチンコ遊技機1の遊技関連情報等の各種情報を管理し、ホール管理コンピュータ8で、遊技場に設置された複数の島管理コンピュータ7を管理する構成としているが、これに限定されず、島管理コンピュータ7を介さず、ホール管理コンピュータ8で遊技場に設置された複数のパチンコ遊技機1の遊技関連情報等の各種情報を管理する構成としてもよい。
【0054】
パチンコ遊技機1は、遊技制御用マイクロコンピュータ10により、前述したような遊技に関する動作をさせるための遊技制御が行なわれる。パチンコ遊技機1においては、大当り中信号、スタート信号、および、確変中信号等の各種信号が、遊技制御用マイクロコンピュータ10から入出力インターフェース11を介して台間機2へ向けて出力される。
【0055】
大当り中信号は、大当り遊技状態が発生していることを特定可能な信号であり、大当り遊技状態中の期間においてアクティブ状態となる。スタート信号は、可変表示装置12の可変表示(変動表示)が始動したことを特定可能な信号であり、可変表示がスタート(変動表示開始)されるごとにアクティブ状態となる。確変中信号は、確率変動状態が発生していることを特定可能な信号であり、確率変動状態中の期間においてアクティブ状態となる。
【0056】
また、台間機2においては、前述した大当り中信号、スタート信号、および、確変中信号の他に、貸玉検出信号、獲得玉検出信号、返却玉検出信号、および、精算信号を受ける。
【0057】
貸玉検出信号は、貸玉の払出しが検出されたことを特定可能な信号であり、貸玉検出スイッチ250により貸玉の払出しが検出されるごとにアクティブ状態(たとえば、ハイレベル状態であり、以下同様)となる。獲得玉検出信号は、前述した獲得玉が検出されたことを特定可能な信号であり、獲得玉検出スイッチ501により獲得玉が検出されるごとにアクティブ状態となる。返却玉検出信号は、前述した返却玉が検出されたことを特定可能な信号であり、返却玉検出スイッチ700により返却玉が検出されるごとにアクティブ状態となる。精算信号は、前述した精算が行なわれたことを特定可能な信号であり、精算ボタン27bが操作されたときにアクティブ状態となる。
【0058】
台間機2には、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read OnlyMemory)22、RAM(Random Access Memory)23、VDP24、VRAM(Video Random Access Memory)25、および、キャラクタROM26を含む制御回路である台間機制御用マイクロコンピュータ20が設けられている。
【0059】
CPU21は、ROM22に記憶された制御用のプログラムを読出すとともに、RAM23を作業領域として用いて制御用のプログラムを実行することにより、台間機2を動作させる各種制御を実行する。CPU21が実行する制御には、前述した玉の貸出しを行なうための貸出制御、パチンコ遊技機1の各種遊技関連情報を管理するための遊技関連情報管理制御、および、表示装置3に表示する画像を指示すること等の表示制御が含まれる。CPU21が後述するような各種演出表示を行なう場合には、ROM22に記憶された複数の演出表示データから条件に応じて必要なデータを読出し、そのデータに基づいて演出表示を行なう画像表示制御を行なう。また、CPU21は、カードリーダライタ200を制御して、前述した遊技用カードからカード残高および貯玉数情報を読出す処理、および、カード残高、貯玉数情報および出玉数情報を記録する処理を行なう。
【0060】
CPU21は、前述したような貸玉検出信号、獲得玉検出信号、返却玉検出信号、精算信号、大当り中信号、スタート信号、および、確変中信号等の各種信号を、入出力インターフェース29を介して受け、これらの信号に基づいて、パチンコ遊技機1に関する各種遊技関連情報を管理する処理を行なう。
【0061】
VDP24は、画像表示用のIC(Integrated Circuit,集積回路)である。CPU21からVDP24には、画像表示をするための指令データとしての表示制御データが送信される。VDP24は、受信した表示制御データに従った画像表示をするために、画像データが記憶されたキャラクタROM26から必要なデータを読出す。そして、VDP24は、読出したデータに従ってLCD27に表示するための画像データを生成し、その画像データをVRAM25に格納する。そして、VRAM25内の画像データは、R(Red,赤),G(Green,緑),B(Blue,青)信号(RGB信号)に変換されて、表示装置3を構成するLCD27へ与えられる。これにより、台間機2において管理している各種遊技関連情報等の各種画像が表示される。また、タッチパネル28の操作に応じた操作信号がVDP24を介してCPU21へ与えられる。CPU21では、タッチパネル28から与えられた操作信号に応じて、遊技者の操作に応じた遊技関連情報等の画像を表示するための制御を行なう。表示装置3は、LCD27とタッチパネル28とを含む。
【0062】
遊技場内には、パチンコ遊技機1が設置された遊技場内全体を管理対象として遊技関連情報等の各種情報を管理するホール管理コンピュータ8が設けられている。また、遊技場内にはパチンコ遊技機1が複数台並べて配置されている遊技機設置島100が複数設けられているが、それぞれの遊技機設置島には、各遊技機設置島内に配置されたすべてのパチンコ遊技機1を対象として遊技関連情報等の各種情報を管理する島管理コンピュータ7が設けられている。
【0063】
台間機2は、島管理コンピュータ7およびホール管理コンピュータ8とデータの通信が可能なように接続されている。台間機2においては、台間機制御用マイクロコンピュータ20が、データ通信のソフトウェアを実行してデータ通信を行なうデータ通信機能を有しており、入出力インターフェース29を介して島管理コンピュータ7およびホール管理コンピュータ8とデータの通信を行なう。
【0064】
台間機2において管理されている各種遊技関連情報のすべては、島管理コンピュータ7からの要求に応じて、または、定期的に、島管理コンピュータ7に与えられる。これにより、島管理コンピュータ7では、遊技機設置島に配置されたすべてのパチンコ遊技機1を対象として遊技関連情報等の各種情報を管理する。また、遊技場内の複数の島管理コンピュータ7のそれぞれで管理されているパチンコ遊技機1の各種遊技関連情報のすべては、ホール管理コンピュータ8からの要求に応じて、または、定期的に、ホール管理コンピュータ8に与えられる。これにより、ホール管理コンピュータ8では、遊技場内のすべてのパチンコ遊技機1を対象として遊技関連情報等の各種情報を管理する。たとえば、ホール管理コンピュータ8では、各パチンコ遊技機1の遊技関連情報を台別に所定期間にわたり記憶し、各種情報についての管理を行なう。
【0065】
また、ホール管理コンピュータ8において管理されている各種遊技関連情報は、台間機2からの要求に応じて、島管理コンピュータ7を介して台間機2に与えられる。
【0066】
ホール管理コンピュータ8には、CPU81、ROM82、RAM83を含む制御回路であり、ホール管理コンピュータ8の全体を制御する制御部80と、島管理コンピュータ7と通信するための入出力インターフェース84と、ホール管理コンピュータ8に所定の情報を入力するための入力部85と、ホール管理コンピュータ8で処理された所定の情報を表示するための表示部86と、ホール管理コンピュータ8で処理される所定の情報を記憶するための記憶部87とが設けられている。
【0067】
制御部80のCPU81は、ROM82または記憶部87に記憶された情報処理用のプログラムを読出すとともに、RAM83を作業領域として用いて情報処理用のプログラムを実行することにより、ホール管理コンピュータ8を動作させる各種情報処理を実行する。CPU81が実行する情報処理には、遊技機1の遊技関連情報を集計する遊技関連情報集計処理、台間機2の表示装置3に表示するための画像データを生成する画像データ生成処理、生成された画像データを台間機2に送信する画像データ送信処理が含まれる。
【0068】
ホール管理コンピュータ8は、入出力インターフェース84を介して、島管理コンピュータ7と各種の情報を送受信する。
【0069】
入力部85は、キーボードやマウスであり、ホール管理コンピュータ8(CPUを含む制御部80)に必要な情報を入力することができる。表示部86は、液晶表示装置またはCRT(Cathode Ray Tube)等のディスプレイであり、ホール管理コンピュータ8で管理される情報等の各種の情報を表示することができる。記憶部87は、ハードディスクドライブ(HDD,Hard Disk Drive)等の磁気ディスク記憶装置であり、CPU81を含む制御部80に接続されている。記憶部87としては、磁気ディスク記憶装置に代えて、光磁気ディスク記憶装置や、光ディスク等を用いることもできる。
【0070】
次に、パチンコ台情報画面を示す表示画面について説明する。図4は、台間機2で表示されるパチンコ台情報画像を示す表示画面図である。パチンコ台情報画像は、台マップともいい、遊技場内における各遊技機での遊技状況のデータを遊技機の配置状態に対応して配置図形式(マップ形式)により複数台同時に表示する画像である。図4においては、(a)に通常表示のパチンコ台情報画像が示され、(b)に拡大表示のパチンコ台情報画像が示される。
【0071】
図4の(a)を参照して、表示装置3の表示領域30は、3つの表示領域460,461,462からなる。表示領域460には、遊技場に設置される複数の遊技機1の遊技関連情報を示すパチンコ台情報画像が表示される。本実施の形態では、図4に示すパチンコ台情報画像は、台番号(図4においては、「台番」と記載する)「17」の遊技機に対応して設けられる台間機2の表示装置3に表示されるパチンコ台情報画像であり、遊技関連情報として遊技機1における当日の大当り回数を示すパチンコ台情報画像が表示される。台番号とは、遊技場内のそれぞれの遊技機に対して固有に割振られる番号である。なお、パチンコ台情報画像に表示される遊技関連情報は、大当り回数に限定されず、確変回数、スタート回数、大当り確率のデータなど台間機2で集計された他の遊技関連情報であってもよい。
【0072】
表示領域460においては、遊技機1ごとに、台番号と大当り回数とが表示される。表示領域460には、そのパチンコ台情報画像が表示される台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機列が一画面上に視認可能な状態で表示される。具体的には、図4に示す台番号「17」の遊技機に対応して設けられる台間機2の表示装置3に表示されるパチンコ台情報画像は、台番号「17」の遊技機が属する台番号「11」〜台番号「20」までの遊技機からなる遊技機列に属する遊技機の遊技関連情報を遊技者が一画面上で確認することができる状態で表示される。遊技機列とは、遊技機設置島の片面の端から端までの遊技機の並びであり、たとえば、図4(a)に示される遊技機設置島「島1」に含まれる台番号「1」〜台番号「10」までの遊技機からなる並び、あるいは、台番号「11」〜台番号「20」までの遊技機からなる並びである。これにより、遊技者は、台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機列にある他台の台番号を確認しなくても、台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機列にある他台の遊技関連情報を確認することができる。他台とは、その遊技者が遊技をしている遊技機以外の遊技機である。
【0073】
また、パチンコ台情報画像には、そのパチンコ台情報画像が表示される台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機列と向かい合う遊技機列が一画面上に視認可能な状態で表示される。具体的には、図4に示す台番号「17」の遊技機に対応して設けられる台間機2の表示装置3に表示されるパチンコ台情報画像は、台番号「17」の遊技機が属する台番号「11」〜台番号「20」までの遊技機からなる遊技機列と向かい合う台番号「21」〜台番号「25」までの遊技機列に属する遊技機の遊技関連情報を遊技者が一画面上で確認することができる状態で表示される。これにより、遊技者は、台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機列と向かい合う遊技機列にある他台の台番号を確認しなくても、台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機列と向かい合う遊技機列にある他台の遊技関連情報を確認することができる。
【0074】
さらに、パチンコ台情報画像は、遊技場内での遊技機のレイアウトに合わせて、遊技機が背中合わせに設置された2組の遊技機列からなる遊技機設置島ごとに表示される。具体的には、台番号「1」〜台番号「10」の遊技機からなる遊技機列と台番号「11」〜台番号「20」の遊技機からなる遊技機列との2組の遊技機列からなる遊技機設置島「島1」と、台番号「21」〜台番号「25」の遊技機からなる遊技機列と台番号「26」〜台番号「30」の遊技機からなる遊技機列との2組の遊技機列からなる遊技機設置島「島2」とに属する遊技機の遊技関連情報が表示される。これにより、遊技者は、台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機設置島および台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機列と向かい合う遊技機列を含む遊技機設置島にある他台の台番号を確認しなくても、台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機設置島および台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機列と向かい合う遊技機列を含む遊技機設置島にある他台の遊技関連情報を確認することができる。
【0075】
また、表示領域460の右下には、戻るボタン465、および、表示範囲変更ボタン468が表示される。戻るボタン465は、1回前に表示された画面に戻るためのボタンである。戻るボタン465が操作されると、表示される画面が1回前に表示された画面に戻る。表示範囲変更ボタン468は、表示領域460に表示されるパチンコ台情報画像の表示範囲を変更するためのボタンである。この表示範囲変更ボタン468が操作されると、パチンコ台情報画像の表示範囲が変更される。
【0076】
表示領域460の上方に表示される表示領域461には、表示領域30に表示される表示画面の名称である「パチンコ台情報」と、日時の表示である「2002年12月26日(木)13:00」とが表示される。
【0077】
表示領域460の下方に表示される表示領域462には、遊技機1の稼動状態を示す凡例が表示される。具体的には、表示領域462には、遊技機1の稼動状態が大当り中であることを示す凡例481と、遊技機1の稼動状態が確変中(前述した確率変動状態中)であることを示す凡例482と、普通図柄が表示される遊技機の稼動状態が普通図柄の可変表示の時間が短縮される遊技状態中であることを示す普通図柄の時短(変動時間短縮制御状態)中であることを示す凡例483と、遊技機1の稼動状態が空き台中であることを示す凡例484が表示される。普通図柄の変動時間短縮制御状態は、遊技者にとって有利な遊技状態である特別遊技状態の1つであり、大当り状態(特定遊技状態)終了後に所定回数の普通図柄の可変表示に対して(たとえば、100回)付与される。空き台とは、遊技者が遊技をしていない状態の遊技機である。空き台中であることは、遊技用カードがカードリーダライタ200に挿入されているか否かをCPU21が判断することにより検出することができる。
【0078】
表示領域462に示される凡例にしたがって、表示領域460に表示される各遊技機1の稼動状態が示される。具体的には、図4の(a)に示されるパチンコ台情報画像により、台番号「1」,台番号「7」,台番号「10」,台番号「17」,台番号「18」,台番号「21」,台番号「22」,台番号「26」,台番号「28」の遊技機は、大当り中であることが示され、台番号「6」,台番号「11」,台番号「20」,台番号「30」の遊技機は、確変中であることが示され、台番号「2」,台番号「16」,台番号「25」,台番号「27」の遊技機は、時短中であることが示され、台番号「5」,台番号「12」,台番号「15」の遊技機は、空き台中であることが示され、台番号「3」,台番号「8」,台番号「13」,台番号「23」の遊技機は、大当り中、確変中まはた時短中以外の遊技中であることが示される。
【0079】
また、パチンコ台情報画像が表示される台間機2に対応する遊技機が他の遊技機とは異なる表示態様で表示される。具体的には、図4の(a)の台番号「17」の遊技機の表示態様のように、台番号「17」の遊技機の台番号と大当り回数の表示を太線で囲うような表示態様で表示される。これにより、遊技者は、遊技している遊技機の遊技機列中の位置を容易に把握することができる。
【0080】
そして、遊技者が表示領域460に表示されている遊技機の台番号または遊技関連情報の表示を触れたことが、タッチパネル28により検出されることにより、その遊技機が選択され、図4(b)に示されるように、拡大されたパチンコ台情報画像である拡大表示パチンコ台情報画像が表示される。ここでは、遊技者が台番号「16」の遊技機の表示を触れることにより、図4(b)が表示されることとする。
【0081】
図4(b)を参照して、表示領域460には、選択された遊技機、および、選択された遊技機の近傍の遊技機の遊技関連情報を示す拡大表示パチンコ台情報画像が表示される。具体的には、選択された台番号「16」の遊技機、および、台番号「16」の遊技機の近傍の台番号「15」,台番号「17」,台番号「18」の遊技機の当日の大当り回数、確変回数、大当り確率、および、スタート回数を示す拡大表示パチンコ台情報画像が表示される。つまり、パチンコ台情報画像で表示されていた遊技機列の一部が拡大表示されて拡大表示パチンコ台情報画像が表示される。なお、拡大表示パチンコ台情報画像に表示される遊技関連情報は、図4の(a)で説明したパチンコ台情報画像に表示される遊技関連情報と異なる遊技関連情報を含むものであればよい。これにより、遊技者は、拡大前とは異なる遊技関連情報をさらに確認することができる。
【0082】
また、表示領域460には、図4(a)で説明した戻るボタン465と、表示範囲変更ボタン469とが表示される。図4(b)で示される戻るボタン465が操作されると、表示される画面が図4(a)で説明したパチンコ台情報画像に戻る。表示範囲変更ボタン469は、表示領域460に表示される拡大表示パチンコ台情報画像の表示範囲を変更するためのボタンである。この表示範囲変更ボタン469が操作されると、拡大表示パチンコ台情報画像の表示範囲が変更される。
【0083】
図4(b)に示す表示領域461には、図4(a)で説明した表示領域461に表示される表示画面の名称と日時に加えて、表示される拡大表示パチンコ台情報画像がパチンコ台情報画像が拡大表示された画像であることを示す「拡大表示」という表示がされる。
【0084】
また、図4(b)に示す表示領域462に表示される内容は、図4(a)に示す表示領域462に表示される内容と同様であるので、説明は繰返さない。
【0085】
次に、ホール管理コンピュータ8における制御部80により実行される(より具体的にはCPU81により実行される)遊技関連情報収集処理について説明する。制御部80のCPU81では、ホール管理コンピュータ制御のメイン処理およびタイマ割込み処理が実行され、これらの処理により、各種制御用のサブルーチンプログラムが呼び出されて実行されることにより、遊技関連情報収集処理を含む各種制御が行なわれる。
【0086】
図5は、ホール管理コンピュータ8の制御部80により実行される遊技関連情報集計処理の処理内容を示すフローチャートである。この遊技関連情報集計処理は、前述したサブルーチンプログラムの1つであり、大当り回数、確変回数、スタート回数、大当り確率のデータなどの図4に示されるような遊技関連情報を集計するための処理である。以下に示す各種カウンタは、すべて、記憶部87に設けられたカウンタ用領域にカウンタデータを記憶するとともに記憶されたデータを更新することにより実現される。これにより、各種カウンタは、出玉数等の各種遊技関連情報の履歴を記憶する。また、遊技関連情報集計処理においては、遊技機1、および、台間機2から入力される情報は、台間機2の入出力インターフェース29、島管理コンピュータ7を介してホール管理コンピュータ8の入出力インターフェース84により入力されることとする。
【0087】
まず、ステップS(以下、単にSという)1により、貸玉検出信号の入力があった(アクティブ状態となったこと)か否かの判断がなされる。S1により貸玉検出信号の入力があったと判断された場合は、S2に進み、使用数カウンタが「1」だけ加算更新され、その後、S3に進む。ここでいう使用数カウンタとは、遊技に使用可能とされた玉の数(使用数)を計数するための計数手段をいい、より具体的には、1日間における営業開始時から営業終了時までの間の総使用数を計数するために用いられる総数用使用数カウンタをいう。
【0088】
一方、S1により貸玉検出信号の入力がなかったと判断された場合は、そのままS3に進む。S3では、獲得玉検出信号の入力があった(アクティブ状態となったこと)か否かの判断がなされる。S3により獲得玉検出信号の入力があったと判断された場合は、S4に進み、払出数カウンタが「1」だけ加算更新され、その後、S5に進む。ここで、払出数カウンタとは、計数用玉受部94から排出された玉の数に基づいて、入賞に応じて付与(払出)された玉の数(払出数)を計数するための計数手段をいう。
【0089】
払出数カウンタとしては、遊技者個人の払出数を計数するために用いられる個人用払出数カウンタと、1日間における営業開始時から営業終了時までの間の総払出数を計数するために用いられる総数用払出数カウンタとが設けられている。S4においては、個人用払出数カウンタと総数用払出数カウンタとの両方でともに計数が行なわれる。一方、S3により獲得玉検出信号の入力がなかったと判断された場合は、そのままS5に進む。
【0090】
S5では、返却玉検出信号の入力があった(アクティブ状態となったこと)か否かの判断がなされる。S5により返却玉検出信号の入力があったと判断された場合は、S6に進み、払出数カウンタが「1」だけ減算更新され、その後、S7に進む。ここで、払出数カウンタとは、S4により更新される払出数カウンタであり、個人用払出数カウンタと総数用払出数カウンタとの両方である。S4により返却玉に応じて払出数カウンタを減算更新するのは、玉の返却は、獲得玉検出スイッチ501により検出された払出数から返却する玉の数を引落とすことにより行なわれるため、玉の返却に応じてこのような減算更新をしなければ、辻褄が合わなくなるからである。一方、S5により返却玉検出信号の入力がなかったと判断された場合は、そのままS7に進む。
【0091】
S7では、大当り中信号の入力(アクティブ状態)が開始されたか否かが判断される。つまり、S7においては、大当り遊技状態の開始時か否かが判断されるのである。S7により大当り中信号の入力が開始されたと判断された場合は、S8に進み、大当り回数カウンタが「1」だけ加算更新され、その後、S9に進む。ここで、大当り回数カウンタとは、大当り遊技状態の発生回数を計数するための計数手段をいう。一方、S7により大当り中信号の入力が開始されていないと判断された場合は、そのままS9に進む。
【0092】
S9では、確変中信号の入力が開始された(アクティブ状態)か否かが判断される。つまり、S9においては、確率変動状態が開始されるか否かが判断されるのである。S9により確変中信号の入力が開始されたと判断された場合は、S10に進み、確率変動回数カウンタが「1」だけ加算更新され、その後、S11に進む。ここで、確率変動回数カウンタとは、確率変動状態の発生回数を計数するための計数手段をいう。一方、S9により確変中信号の入力が開始されていないと判断された場合は、そのままS11に進む。
【0093】
S11では、スタート信号の入力があった(アクティブ状態になったこと)か否かが判断される。つまり、S11においては、可変表示の始動があったかが判断されるのである。S11によりスタート信号の入力があったと判断された場合は、S12に進み、スタート回数カウンタが「1」だけ加算更新され、その後、S11に進む。ここで、スタート回数カウンタとは、可変表示の始動回数を計数するための計数手段をいう。
【0094】
スタート回数カウンタとしては、前回の大当り遊技状態の終了時から現在までのスタート回数を計数するために用いられる大当り間回数用スタート回数カウンタと、1日におけるすべてのスタート回数を計数するために用いられる総回数用スタート回数カウンタとが設けられている。S11においては、営業開始時または前回の大当り遊技状態の終了時から次に大当り遊技状態が発生する時までの間(大当り間)には大当り間回数用スタート回数カウンタおよび総回数用スタート回数カウンタの両方でともに計数が行なわれ、大当り間以外のとき(非大当り間時)には総回数用スタート回数カウンタのみで計数が行なわれる。一方、S11よりスタート信号の入力がなかったと判断された場合は、そのままS13に進む。
【0095】
次に、S13により、精算信号の入力があったか否かが判断される。S13により精算信号の入力があったと判断された場合は、S14により個人用の払出数カウンタをクリアする処理がなされる。このように個人用の払出数カウンタをクリアするのは、個人用の払出数カウンタの値は、遊技者個人の出玉数として定義され、精算操作があった時点が、遊技者個人の出玉数の管理期間の終期となっているからである。S13により精算信号の入力がないと判断された場合、および、S14の後、この遊技関連情報集計処理が終了し、メインルーチンにリターンする。
【0096】
以上に示したように集計された各種遊技関連情報は、ホール管理コンピュータ8において履歴情報として記憶部87に記憶する処理がなされる。また、各種遊技関連情報が、ホール管理コンピュータ8に送信されるときに、台間機2および島管理コンピュータ7にも、それぞれ対応する遊技機1の各種遊技関連情報が履歴情報として記憶される。履歴情報は、所定期間にわたり記憶管理される。
【0097】
次に、台間機2で実行されるパチンコ台情報画像表示処理について説明する。パチンコ台情報画像表示処理は、台間機2の台間機制御用マイクロコンピュータ20のCPU21で実行される。図6は、台間機2で実行されるパチンコ台情報画像表示処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0098】
まず、S21により、会員カードがカードリーダライタ200に投入されたか否かが判断される。S21により、会員カードがカードリーダライタ200に投入されたと判断された場合は、S22に進む。一方、S21により、会員カードがカードリーダライタ200に投入されていないと判断された場合は、このパチンコ台情報画像表示処理が終了してメインルーチンにリターンする。
【0099】
S22に進んだ場合は、パチンコ台情報画像の表示を指定する入力があったか否かが判断される。S22により、パチンコ台情報画像の表示を指定する入力があったと判断された場合は、S23に進む。一方、S22により、パチンコ台情報画像の表示を指定する入力がないと判断された場合は、後述するS26に進む。
【0100】
S23に進んだ場合は、パチンコ台情報画像を表示するための画像データの送信をホール管理コンピュータ8に要求する画像データ送信要求信号と、自機の台間機識別番号とがホール管理コンピュータ8に送信される。台間機識別番号とは、遊技場に設置されている複数の台間機2を識別することが可能な番号であり、遊技場内のそれぞれの台間機2に対して固有に割振られる番号である。本実施の形態においては、図4で説明した台間機2に対応する遊技機1の台番号を台間機2の台間機識別番号とする。たとえば、自機の台間機識別番号として、台番号「17」が送信される。具体的に、S23では、CPU21により、画像データの送信を要求する画像データ送信要求信号と自機の台間機識別番号とが、入出力インターフェース29および島管理コンピュータ7を介してホール管理コンピュータ8に送信される。
【0101】
そして、S24により、画像データ送信要求信号に応じてホール管理コンピュータ8から送信されたパチンコ台情報画像を表示するための画像データが受信され、S25により、パチンコ台情報画像を表示装置3(LCD27)に表示させる制御が行なわれ、後述するS31に進む。具体的に、S24,S25では、CPU21により、ホール管理コンピュータ8から送信されたパチンコ台情報画像を表示するための画像データが、島管理コンピュータ7および入出力インターフェース29を介して受信され、受信された画像データに基づき、VDP24によりパチンコ台情報画像がVRAM25に展開され、展開されたパチンコ台情報画像がLCD27により出力される。これにより、図4(a)で説明したパチンコ台情報画像が表示装置3に表示される。
【0102】
S26に進んだ場合は、パチンコ台情報画像が表示中であるか否かが判断される。S26により、パチンコ台情報画像が表示中であると判断された場合は、S31に進む。一方、S26により、パチンコ台情報画像が表示中でないと判断された場合は、このパチンコ台情報画像表示処理が終了してメインルーチンにリターンする。
【0103】
S31では、遊技機を選択する入力があったか否かが判断される。具体的には、タッチパネル28により図4で説明したパチンコ台情報画像に表示された複数の遊技機の表示のうち、1つの遊技機1を選択する入力が検出されたか否かがCPU21により判断される。S31により、遊技機を選択する入力があったと判断された場合は、S32に進む。一方、S31により、遊技機を選択する入力がないと判断された場合は、このパチンコ台情報画像表示処理が終了し、メインルーチンにリターンする。
【0104】
S32では、拡大されたパチンコ台情報画像である拡大表示パチンコ台情報画像を表示するための拡大画像データの送信をホール管理コンピュータ8に要求する拡大画像データ送信要求信号と、自機の台間機識別番号と、S31で選択された遊技機を識別可能な選択遊技機識別番号とがホール管理コンピュータ8に送信される。本実施の形態においては、図4で説明した遊技機1の台番号を選択遊技機識別番号とする。たとえば、選択遊技機識別番号として、台番号「16」が送信される。具体的に、S32では、CPU21により、拡大画像データ送信要求信号と、自機の台間機識別番号と、選択遊技機識別番号とが、入出力インターフェース29および島管理コンピュータ7を介してホール管理コンピュータ8に送信される。
【0105】
そして、S33により、拡大画像データ送信要求信号に応じてホール管理コンピュータ8から送信された拡大表示パチンコ台情報画像を表示するための拡大画像データが受信され、S34により、拡大表示パチンコ台情報画像を表示装置3(LCD27)に表示させる制御が行なわれる。その後、このパチンコ台情報画像表示処理が終了し、メインルーチンにリターンする。具体的に、S33,S34では、CPU21により、ホール管理コンピュータ8から送信された拡大表示パチンコ台情報画像を表示するための拡大画像データが、島管理コンピュータ7および入出力インターフェース29を介して受信され、受信された拡大画像データに基づき、VDP24により拡大表示パチンコ台情報画像がVRAM25に展開され、展開された拡大表示パチンコ台情報画像がLCD27により出力される。これにより、図4(b)で説明した拡大表示パチンコ台情報画像が表示される。
【0106】
次に、ホール管理コンピュータ8で実行される画像データ送信処理について説明する。画像データ送信処理は、ホール管理コンピュータ8の制御部80のCPU81により実行される。図7は、ホール管理コンピュータ8で実行される画像データ送信処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0107】
まず、S41により、画像データ送信要求信号と台間機識別番号とが台間機2から受信されたか否かが判断される。S41により、画像データ送信要求信号と台間機識別番号とが受信されたと判断された場合は、S42に進む。一方、S41により、画像データ送信要求信号と台間機識別番号とが受信されていないと判断された場合は、後述するS45に進む。たとえば、台間機識別番号として、台番号「17」が受信されることとする。
【0108】
S42では、S41で受信された台間機識別番号に応じて必要な集計データが読出され、S43により、S42で読出された集計データとS41で受信された台間機識別番号とに基づいて、台間機識別番号に基づく台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機列、および、その遊技機列と向かい合う遊技機列を一画面上に視認可能な状態で、パチンコ台情報画像を表示するための画像データが生成される。また、S41で受信された台間機識別番号で示される台間機に対応する遊技機を他の遊技機とは異なる表示態様で、画像データが生成される。
【0109】
集計データとは、図5で説明した遊技関連情報集計処理により集計された遊技場内の複数の遊技機1の遊技関連情報のデータであり、たとえば、大当り回数、確変回数、スタート回数、大当り確率のデータである。ここでは、遊技関連情報として、大当り回数が用いられる。また、遊技機列と向かい合う遊技機列とは、遊技機列に含まれる遊技機の前面どうしが向かい合う遊技機を含む遊技機列、すなわち、遊技機列に含まれる遊技機で遊技をしている遊技者の背後の遊技機列のことである。
【0110】
具体的に、S42,S43では、制御部80のCPU81により、S41で受信された台間機識別番号である台番号「17」に基づく台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機列およびその遊技機列と向かい合う遊技機列に含まれる台番号「11」〜台番号「25」までの遊技機に関する大当り回数のデータが記憶部87から読出され、読出された大当り回数のデータとS41で受信された台番号「17」とに基づいて、台番号「11」〜台番号「25」までの遊技機の遊技関連情報が一画面上で視認可能な状態で、パチンコ台情報画像を表示するための画像データが生成される。
【0111】
なお、本実施の形態においては、さらに、台番号「17」に基づく台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機設置島「島1」およびその遊技機1と向かい合う遊技機を含む遊技機設置島「島2」に含まれる台番号「1」〜台番号「30」までの遊技機の遊技関連情報が一画面上で視認可能な状態で、パチンコ台情報画像を表示するための画像データが生成される。
【0112】
次に、S44により、S43で生成された画像データがS41で受信された台間機識別番号で示される台間機2に送信される。具体的に、S44では、制御部80のCPU81により、台間機識別番号である台番号「17」に基づいて、S43で生成された図4(a)で説明したパチンコ台情報画像を表示するための画像データが、入出力インターフェース84および島管理コンピュータ7を介して台番号「17」で示される台間機2に送信される。
【0113】
次に、S45により、拡大画像データ送信要求信号と台間機識別番号と選択遊技機識別番号とが台間機2から受信されたか否かが判断される。S45により、拡大画像データ送信要求信号と台間機識別番号と選択遊技機識別番号とが受信されたと判断された場合は、S46に進む。一方、S45により、拡大画像データ送信要求信号と台間機識別番号と選択遊技機識別番号とが受信されていないと判断された場合は、この画像データ送信処理が終了し、メインルーチンにリターンする。たとえば、選択遊技機識別番号として、台番号「16」が受信されることとする。
【0114】
S46では、S45で受信された選択遊技機識別番号に応じて必要な集計データが読出され、S47により、S46で読出された集計データとS45で受信された選択遊技機識別番号とに基づいて、少なくとも選択遊技機識別番号で示される遊技機を含むように、拡大表示パチンコ台情報画像を表示するための拡大画像データが生成される。この集計データは、S42,S43で用いられた集計データとは異なる集計データを含まれ、これにより、S46,S47では、S42,S43で生成された画像データとは異なる遊技関連情報を含む拡大画像データが生成される。また、生成される拡大表示パチンコ台情報画像にS45で受信された台間機識別番号で示される台間機に対応する遊技機が含まれる場合は、この遊技機を他の遊技機とは異なる表示態様で表示する画像データが生成される。
【0115】
具体的にS46,S47では、制御部80のCPU81により、S45で受信された選択遊技機識別番号である台番号「16」に基づく遊技機1、および、その近傍の台番号「15」,台番号「17」,台番号「18」の遊技機に関する大当り回数、確変回数、大当り確率、および、スタート回数のデータが記憶部87から読出され、読出されたデータとS45で受信された選択遊技機識別番号とに基づいて、少なくとも選択遊技機識別番号で示される台番号「16」で示される遊技機を含むように、拡大表示パチンコ台情報画像を表示するための拡大画像データが生成される。
【0116】
次に、S48により、S47で生成された拡大画像データがS45で受信された台間機識別番号で示される台間機2に送信される。具体的に、S48では、制御部80のCPU81により、台間機識別番号である台番号「17」に基づいて、S47で生成された図4(b)で説明した拡大表示パチンコ台情報画像を表示するための拡大画像データが、入出力インターフェース84および島管理コンピュータ7を介して台番号「17」で示される台間機2に送信される。S48の後、この画像データ送信処理が終了し、メインルーチンにリターンする。
【0117】
次に、この実施の形態により得られる主な効果をまとめて説明する。
図4(a)のパチンコ台情報画像、図6のパチンコ台情報画像表示処理のS23〜S25、および、図7の画像データ送信処理のS41〜S44に示されるように、台間機識別番号である台番号「17」の台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機列を含むパチンコ台情報画像が、一画面上に視認可能な状態で台間機2の表示装置3に表示されるので、台番号「17」の台間機2に対応する遊技機1と同列にある他台の台番号を確認しなくても、他台の大当り回数などの遊技関連情報を確認することができる。
【0118】
また、図4(a)のパチンコ台情報画像、図6のパチンコ台情報画像表示処理のS23〜S25、および、図7の画像データ送信処理のS41〜S44に示されるように、台番号「17」の台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機列とともに、その台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機列と向かい合う遊技機列を含むパチンコ台情報画像が、一画面上に視認可能な状態で台間機2の表示装置3に表示されるので、台番号「17」の台間機2に対応する遊技機1が属する遊技機列と向かい合う遊技機列にある他台の台番号を確認しなくても、他台の大当り回数などの遊技関連情報を確認することができる。
【0119】
また、図4(b)の拡大表示パチンコ台情報画像、図6のパチンコ台情報画像表示処理のS32〜S34、および、図7の画像データ送信処理のS45〜S48に示されるように、少なくとも選択された台番号「16」の遊技機1を含む拡大表示パチンコ台情報画像が、台間機2の表示装置3に表示されるので、大当り回数などの遊技関連情報をさらに確認しやすいものにすることができる。
【0120】
また、図4(a)のパチンコ台情報画像、図4(b)の拡大表示パチンコ台情報画像、図6のパチンコ台情報画像表示処理のS32〜S34、および、図7の画像データ送信処理のS45〜S48に示されるように、図4(a)で示した拡大前のパチンコ台情報画像とは異なる遊技関連情報である確変回数、大当り確率、および、スタート回数を含む拡大表示パチンコ台情報画像が、台間機2の表示装置3に表示されるので、拡大前とは異なる遊技関連情報をさらに確認することができる。
【0121】
また、図4(a)のパチンコ台情報画像、図4(b)の拡大表示パチンコ台情報画像、図6のパチンコ台情報画像表示処理、および、図7の画像データ送信処理に示されるように、台間機識別番号である台番号「17」の台間機2に対応する遊技機1が、他の遊技機とは異なる表示態様で台間機2の表示装置3に表示されるので、遊技機列中の遊技機1の位置を容易に把握することができる。
【0122】
次に、以上説明した実施の形態の変形例や特徴点を以下に列挙する。
(1) パチンコ台情報画像あるいは拡大表示パチンコ台情報画像に表示される遊技関連情報として、大当り回数、確変回数、大当り確率、スタート回数を例として説明したが、これに限定されず、図3で説明した遊技機1あるいは台間機2から出力されホール管理コンピュータ8に入力される貸玉検出信号、獲得玉検出信号、返却玉検出信号、精算信号、大当り中信号、スタート信号、および、確変中信号から算出可能なデータであれば他の遊技関連情報、たとえば、玉の使用数、払出数、出玉数などであってもよい。
【0123】
(2) 図3で説明した遊技機1あるいは台間機2から出力されホール管理コンピュータ8に入力される信号は、貸玉検出信号、獲得玉検出信号、返却玉検出信号、精算信号、大当り中信号、スタート信号、および、確変中信号であるとして説明したが、これに限定されず、遊技機1あるいは台間機2で検出可能な他の信号、あるいは、遊技機1における他の遊技状態中であることを示す信号、たとえば、前述した可変表示の時間が短縮される遊技状態中であることを示す時短中信号、普通図柄が表示される遊技機において普通図柄の当りが発生する確率が通常時(通常遊技状態)比べて高く変動した普通図柄確率変動状態中であることを示す普通図柄確変中信号、普通図柄が表示される遊技機において普通図柄の可変表示の時間が短縮される遊技状態中であることを示す普通図柄時短中信号、遊技者が遊技中であることを示す遊技中信号などが、遊技機1あるいは台間機2とホール管理コンピュータ8との間で入出力可能に構成されてもよい。
【0124】
(3) 前述した実施の形態に示された遊技情報の表示は、遊技機に1対1の対応関係で対応して設けられたいわゆる呼出装置4に、前述した制御回路および表示装置を設けて行なうようにしてもよい。
【0125】
(4) 前述した実施の形態においては、出玉数を算出して遊技用カードに記録するようにしたが、出玉数は、精算のために計数した玉数、精算のための計数値から返却した玉数、および、貸出された玉数を用いて演算されるようにしてもよいし、入賞に応じて払出された玉、および、遊技領域に打込まれた玉(消費された玉)をそれぞれ検出し、それぞれの検出信号に基づいて、払出された玉と打込まれた玉との差数を求めることにより演算されるようにしてもよい。
【0126】
(5) 前述した実施の形態においては、ホール管理コンピュータが遊技関連情報を集計するようにしたが、これに限らず、遊技関連情報は、遊技機1、台間機2、まはた、島管理コンピュータ7で集計し、それぞれ上位の管理装置に送信し、上位の管理装置が遊技関連情報を管理するようにしてもよい。
【0127】
(6) 前述した実施の形態に示した台間機2は、実施の形態に示されたパチンコ遊技機のみならず、内部に封入された玉を用いて遊技が行なわれる封入式のパチンコ遊技機にも適用可能であり、また、前述したような各台計数機5が設けられていないパチンコ遊技機にも適用可能である。
【0128】
(7) 前述した実施の形態に示される台間機2は、パチンコ遊技機1のみならず、スロットマシン等のその他の遊技機にも適用可能であるが、台間機2をスロットマシンに適用する場合、各種技術事項が次のような対応関係となる。
【0129】
前記遊技媒体は、コインである。前記特定遊技状態は、ビッグボーナスゲームである。前記遊技関連情報は、払出コイン数,使用コイン数,スタート回数,ビッグボーナスゲーム回数,アシストタイム回数である。
【0130】
(8) 本実施の形態においては、図6で説明したように、遊技用カードがカードリーダライタ200に投入されたことを条件の1つとして、パチンコ台情報画像および拡大表示パチンコ台情報画像を表示するようにしたが、これに限定されず、遊技用カードを投入されたことを条件としなくてもよい。また、遊技用カードを用いない台間機にも適用可能である。
【0131】
(9) 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技用装置が設けられている遊技場内に設置された遊技機設置島の一部を示す正面図である。
【図2】本実施形態にかかる遊技用装置の一例としての台間機および遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の正面図である。
【図3】台間機の制御回路および遊技場内の情報管理システムの構成を示すブロック図である。
【図4】台間機で表示されるパチンコ台情報画像を示す表示画面図である。
【図5】ホール管理コンピュータで実行される遊技関連情報収集処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図6】台間機で実行されるパチンコ台情報画像表示処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図7】ホール管理コンピュータで実行される画像データ送信処理の処理内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機、2 台間機、3 表示装置、8 ホール管理コンピュータ、20 台間機制御用マイクロコンピュータ、24 VDP、27 LCD、28 タッチパネル、29 入出力インターフェース、200 カードリーダライタ、80 制御部、81 CPU、84 入出力インターフェース、87 記録部。
Claims (5)
- 遊技機に対応して設けられ前記遊技機での遊技に関連して発生した情報としての遊技関連情報を示す画像を表示する遊技用装置と、前記遊技関連情報を管理する管理装置とを含む遊技用システムであって、
前記遊技用装置は、
前記遊技関連情報を示す画像を表示する画像表示手段と、
前記画像表示手段に前記遊技関連情報を示す集計情報画像の表示を指定する画像表示指定手段と、
該画像表示指定手段により表示を指定された前記集計情報画像を表示するための画像データの送信を前記管理装置に要求する送信要求情報と該遊技用装置を識別可能な装置識別情報とを前記管理装置に送信する画像データ送信要求手段と、
前記集計情報画像を前記画像表示手段に表示させる制御を行なう表示制御手段とを含み、
前記管理装置は、
前記遊技機から出力される複数種類の前記遊技関連情報が入力される遊技関連情報入力部と、
該遊技関連情報入力部に入力された複数種類の遊技関連情報のそれぞれを集計する集計手段と、
前記画像データ送信要求手段により前記送信要求情報が送信されたときに、該集計手段により集計された複数種類の遊技関連情報と前記画像データ送信要求手段により送信された装置識別情報とに基づいて、前記装置識別情報に基づく遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列を一画面上に視認可能な状態で、前記画像データを生成する画像データ生成手段と、
該画像データ生成手段により生成された画像データを前記遊技用装置へ送信する画像データ送信手段とを含み、
前記表示制御手段は、前記画像データ送信手段から送信された画像データに基づいて、前記集計情報画像を前記画像表示手段に表示させる制御を行なうことを特徴とする、遊技用システム。 - 前記画像データ生成手段は、前記遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列を一画面上に視認可能な状態で画像データを生成するときに、前記遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列と向かい合う遊技機列を前記一画面上に視認可能な状態で画像データを生成することを特徴とする、請求項1に記載の遊技用システム。
- 前記遊技用装置は、
前記画像表示手段に表示された集計情報画像の遊技機列から所定の遊技機を選択して、拡大された前記集計情報画像である拡大集計情報画像の表示を指定する遊技機選択手段と、
該遊技機選択手段により選択された所定の遊技機を識別可能な選択遊技機識別情報と前記遊技機選択手段により表示を指定された前記拡大集計情報画像を表示するための拡大画像データの送信を前記管理装置に要求する拡大送信要求情報と前記装置識別情報とを前記管理装置に送信する拡大画像データ送信要求手段とをさらに含み、
前記管理装置は、
前記拡大画像データ送信要求手段により前記拡大送信要求情報が送信されたときに、前記集計手段により集計された複数種類の遊技関連情報と前記拡大画像データ送信要求手段により送信された選択遊技機識別情報とに基づいて、少なくとも前記選択遊技機識別情報で示される遊技機を含むように、前記拡大画像データを生成する拡大画像データ生成手段をさらに含み、
前記画像データ送信手段は、該拡大画像データ生成手段により生成された拡大画像データを前記拡大画像データ送信要求手段により送信された装置識別情報に基づく遊技用装置へ送信し、
前記表示制御手段は、前記画像データ送信手段により送信された拡大画像データに基づいて、前記拡大集計情報画像を前記画像表示手段に表示させる制御を行なうことを特徴とする、請求項1または2に記載の遊技用システム。 - 前記拡大画像データ生成手段は、少なくとも前記選択遊技機識別情報で示される遊技機を含むように前記拡大画像データを生成するときに、拡大前の前記集計情報画像とは異なる遊技関連情報を含む前記拡大画像データを生成することを特徴とする、請求項3に記載の遊技用システム。
- 前記画像データ生成手段は、前記遊技用装置に対応する遊技機が属する遊技機列を一画面上に視認可能な状態で画像データを生成するときに、前記遊技用装置に対応する遊技機を他の遊技機とは異なる表示態様で表示するための前記画像データを生成することを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の遊技用システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003020572A JP2004229814A (ja) | 2003-01-29 | 2003-01-29 | 遊技用システム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006346225A (ja) * | 2005-06-17 | 2006-12-28 | Samii Kk | 携帯型情報表示装置及び情報表示プログラム |
JP2007125094A (ja) * | 2005-11-01 | 2007-05-24 | Glory Ltd | 遊技用管理装置 |
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2003
- 2003-01-29 JP JP2003020572A patent/JP2004229814A/ja not_active Withdrawn
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