JP2004208780A - 遊技用装置及び遊技用システム - Google Patents
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Abstract
【課題】弾球遊技機(パチンコ機)の普通有利状態中(時短状態中)における可変表示回数(スタート回数又は回転数)に対する大当り発生分布(大当り回数又は大当り発生率)を遊技者に対して容易に把握させることができる遊技用装置及び遊技用システムを提供する。
【解決手段】大当り情報と時短情報とスタート情報に基づいて、時短状態中における大当り回数や大当り発生率を、時短状態中におけるスタート回数を予め複数の範囲に区分した各スタート回数と対応付けた形態で示す大当り発生分布を生成し、該生成結果に基づいて、時短状態中におけるスタート回数の区分に対する大当り回数分布や大当り発生率分布を表示する。
【選択図】 図8
【解決手段】大当り情報と時短情報とスタート情報に基づいて、時短状態中における大当り回数や大当り発生率を、時短状態中におけるスタート回数を予め複数の範囲に区分した各スタート回数と対応付けた形態で示す大当り発生分布を生成し、該生成結果に基づいて、時短状態中におけるスタート回数の区分に対する大当り回数分布や大当り発生率分布を表示する。
【選択図】 図8
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、弾球遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報を収集して表示する遊技用装置及び遊技用システムに係り、特に該弾球遊技機の普通有利状態中における可変表示回数に対する大当り発生分布を表示可能な遊技用装置及び遊技用システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、打球を遊技領域に打ち込んで遊技が行われ、特別始動領域を構成する普通可変入賞球装置に打球が侵入することにより可変表示動作を行う特別可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、遊技者に有利な大当り状態を発生する弾球遊技機(例えばパチンコ機)から、該弾球遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報を収集して表示するものとして、弾球遊技機における大当り状態の発生時刻を示す識別情報を時間軸上に表示する遊技データ表示システムが知られている(例えば特許文献1を参照)。
【0003】
ところで前記弾球遊技機としては、前記大当り状態の終了後、前記特別可変表示装置が可変表示を所定回数(例えば100回)行うまでの間、前記普通可変入賞球装置が打球を受け入れ難いあるいは受け入れない第2の状態から打球を受け入れ易い第1の状態に変化する頻度が向上する普通有利状態(例えば時短状態)を発生する機能を有するものが知られている。この弾球遊技機によれば、該普通有利状態が発生している間、普通可変入賞球装置に打球が侵入し易くなるため、特別可変表示装置における可変表示の頻度が向上すると共に、普通可変入賞球装置への入賞に対する賞球の払出が増えるので持ち球の減少を抑えながら遊技を行うことができる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−210187号公報(第2頁,図9)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、普通有利状態の発生は遊技の展開を左右する重要な機能であるにも拘わらず、前述した従来の遊技データ表示システムでは、普通有利状態中に特別可変表示装置において可変表示動作が行われた可変表示回数(いわゆるスタート回数又は回転数)に対してどれだけ大当り状態が発生しているかという大当り発生分布(例えば大当り回数分布や大当り発生率分布)を遊技者に対して容易に把握させることができないため、普通有利状態中における可変表示回数に対する大当り発生の期待度を十分に盛り上げることができなかった。また前記弾球遊技機の特徴である普通有利状態を発生する機能を十分にアピールすることができなかった。
【0006】
本発明は、このような背景のもとになされたものであり、その目的は、弾球遊技機の普通有利状態中における可変表示回数に対する大当り発生分布を遊技者に対して容易に把握させることができる遊技用装置及び遊技用システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために、次のような手段を採る。
【0008】
まず請求項1に係る発明は、打球を遊技領域に打ち込んで遊技が行われ、普通始動領域に打球が侵入することにより可変表示動作を行う普通可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、特別始動領域を構成する普通可変入賞球装置が打球を受け入れ難いあるいは受け入れない第2の状態から打球を受け入れ易い第1の状態に変化し、該普通可変入賞球装置に打球が入賞することにより可変表示動作を行う特別可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、遊技者に有利な大当り状態になり、該大当り状態の終了後、前記特別可変表示装置が可変表示動作を所定回数行うまでの間、前記普通可変入賞球装置が前記第2の状態から前記第1の状態に変化する頻度が向上する普通有利状態となる弾球遊技機から、該弾球遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報を収集する遊技用装置であって、前記遊技関連情報を遊技者に対して表示する遊技関連情報表示手段と、前記弾球遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報として、前記大当り状態である旨を示す大当り情報と、前記普通有利状態である旨を示す普通有利情報と、前記特別可変表示装置の可変表示動作が行われた旨を示す可変表示動作情報と、を入力する遊技関連情報入力部と、該遊技関連情報入力部に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報に基づいて、前記普通有利状態中における前記大当り状態の発生状況を、該普通有利状態中に前記特別可変表示装置において可変表示動作が行われた可変表示回数を予め定められた複数の範囲に区分した各可変表示回数と対応付けた形態で示す大当り発生分布を生成する大当り発生分布生成手段と、を備え、前記遊技関連情報表示手段は、前記大当り発生分布生成手段による生成結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記可変表示回数の区分に対する前記大当り発生分布を表示することを特徴とする遊技用装置である。
【0009】
また請求項2に係る発明は、打球を遊技領域に打ち込んで遊技が行われ、普通始動領域に打球が侵入することにより可変表示動作を行う普通可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、特別始動領域を構成する普通可変入賞球装置が打球を受け入れ難いあるいは受け入れない第2の状態から打球を受け入れ易い第1の状態に変化し、該普通可変入賞球装置に打球が入賞することにより可変表示動作を行う特別可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、遊技者に有利な大当り状態になり、該大当り状態の終了後、前記特別可変表示装置が可変表示動作を所定回数行うまでの間、前記普通可変入賞球装置が前記第2の状態から前記第1の状態に変化する頻度が向上する普通有利状態となる弾球遊技機から、該弾球遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報を収集して管理する遊技用管理装置と、該遊技用管理装置と通信可能であり、前記遊技関連情報を遊技者に対して表示する遊技関連情報表示手段を備える遊技用装置と、からなる遊技用システムであって、前記遊技用管理装置は、前記弾球遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報として、前記大当り状態である旨を示す大当り情報と、前記普通有利状態である旨を示す普通有利情報と、前記特別可変表示装置の可変表示動作が行われた旨を示す可変表示動作情報と、を入力する遊技関連情報入力部と、該遊技関連情報入力部に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報に基づいて、前記普通有利状態中における前記大当り状態の発生状況を、該普通有利状態中に前記特別可変表示装置において可変表示動作が行われた可変表示回数を予め定められた複数の範囲に区分した各可変表示回数と対応付けた形態で示す大当り発生分布を生成する大当り発生分布生成手段と、を備え、前記遊技関連情報表示手段は、前記大当り発生分布生成手段による生成結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記可変表示回数の区分に対する前記大当り発生分布を表示することを特徴とする遊技用システムである。
【0010】
また請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載した遊技用装置又は遊技用システムであって、前記遊技関連情報入力部に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報に基づいて、前記普通有利状態中において前記大当り状態の発生に至るまでの前記可変表示回数を集計する可変表示回数集計手段と、該可変表示回数集計手段による集計結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記大当り状態の発生毎の前記可変表示回数を記憶する可変表示回数記憶手段と、をさらに備え、前記大当り発生分布生成手段は、前記可変表示回数記憶手段による記憶内容に基づいて、前記大当り発生分布を生成することを特徴とする遊技用装置又は遊技用システムである。
【0011】
また請求項4に係る発明は、請求項1又は2に記載した遊技用装置又は遊技用システムであって、前記普通有利状態中において前記大当り状態が発生した大当り回数を、前記予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けて記憶する可変表示回数別記憶手段と、前記遊技関連情報入力部に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報に基づいて、前記普通有利状態中において前記大当り状態の発生に至るまでの前記可変表示回数を集計する可変表示回数集計手段と、該可変表示回数集計手段による集計結果に基づいて、前記可変表示回数が前記予め定められた複数の可変表示回数の区分のうちいずれに属するかを特定する区分特定手段と、前記可変表示回数別記憶手段により前記予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けて記憶されている前記大当り回数のうち、前記区分特定手段により特定された前記可変表示回数の区分に対応する前記大当り回数を加算更新する加算更新手段と、をさらに備え、前記大当り発生分布生成手段は、前記可変表示回数別記憶手段による記憶内容に基づいて、前記大当り発生分布を生成することを特徴とする遊技用装置又は遊技用システムである。
【0012】
また請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載した遊技用装置又は遊技用システムであって、前記普通有利状態中における前記可変表示回数の区分を設定する区分設定手段をさらに備えることを特徴とする遊技用装置又は遊技用システムである。
【0013】
また請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか1つに記載した遊技用装置又は遊技用システムであって、前記遊技関連情報入力部に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報に基づいて、前記普通有利状態中において前記大当り状態が発生した大当り回数を、前記普通有利状態中における前記予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けた形態で集計する普通有利状態中大当り回数集計手段と、該普通有利状態中大当り回数集計手段による集計結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記大当り回数を、前記普通有利状態中における前記予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けた形態で示す大当り回数分布を生成する大当り回数分布生成手段と、をさらに備え、前記遊技関連情報表示手段は、前記大当り回数分布生成手段による生成結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記可変表示回数の区分に対する前記大当り回数分布を表示することを特徴とする遊技用装置又は遊技用システムである。
【0014】
また請求項7に係る発明は、請求項1〜6のいずれか1つに記載した遊技用装置又は遊技用システムであって、前記遊技関連情報入力部に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報に基づいて、前記普通有利状態中において前記大当り状態が発生した大当り回数を、前記普通有利状態中における前記予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けた形態で集計する普通有利状態中大当り回数集計手段と、前記遊技関連情報入力部に入力される普通有利情報に基づいて、前記普通有利状態が発生した普通有利回数を集計する普通有利回数集計手段と、前記普通有利状態中大当り回数集計手段及び前記普通有利回数集計手段による集計結果に基づいて、前記普通有利状態中において前記大当り状態が発生した大当り発生率を、前記普通有利状態中における前記予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けた形態で算出する大当り発生率算出手段と、該大当り発生率分布算出手段による算出結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記大当り発生率を、前記普通有利状態中における前記予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けた形態で示す大当り発生率分布を生成する大当り発生率分布生成手段と、をさらに備え、前記遊技関連情報表示手段は、前記大当り発生率分布生成手段による生成結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記可変表示回数の区分に対する前記大当り発生率分布を表示することを特徴とする遊技用装置又は遊技用システムである。
【0015】
また請求項8に係る発明は、請求項6又は7に記載した遊技用装置又は遊技用システムであって、前記遊技関連情報表示手段は、前記普通有利状態中大当り回数集計手段による集計結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記可変表示回数の区分に対する前記大当り回数を表示することを特徴とする遊技用装置又は遊技用システムである。
【0016】
さらに請求項9に係る発明は、請求項1〜8のいずれか1つに記載した遊技用装置又は遊技用システムであって、前記大当り状態の発生から該大当り状態の発生に関連して発生した普通有利状態の終了までの間において連続して発生した一連の大当り状態について、該一連の大当り状態において発生した大当り回数を該一連の大当り状態毎に集計する連続大当り回数集計手段と、該連続大当り回数集計手段による集計結果に基づいて、前記一連の大当り状態において発生した大当り回数の平均である平均連続大当り回数を算出する平均連続大当り回数算出手段と、をさらに備え、前記遊技関連情報表示手段は、前記平均連続大当り回数算出手段による算出結果に基づいて、前記平均連続大当り回数を表示することを特徴とする遊技用装置又は遊技用システムである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明に係る遊技用装置及び遊技用システムは、弾球遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報を収集して表示するものであり、特に該弾球遊技機の普通有利状態中における可変表示回数に対する大当り発生分布を表示可能なものである。
【0018】
以下においては、図1〜図3,及び図9に示すように、前記弾球遊技機が、打球を遊技領域11に打ち込んで遊技が行われ、普通始動領域(始動通過口11c)に打球が侵入することにより可変表示動作を行う普通可変表示装置11aの表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、特別始動領域(始動入賞口11d)を構成する普通可変入賞球装置(可動部材11e)が打球を受け入れ難いあるいは受け入れない第2の状態から打球を受け入れ易い第1の状態に変化(図3(b)を参照)し、該普通可変入賞球装置に打球が入賞することにより可変表示動作を行う特別可変表示装置11bの表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、遊技者に有利な大当り状態になり、該大当り状態の終了後、前記特別可変表示装置が可変表示動作を所定回数(例えば100回)行うまでの間、前記普通可変入賞球装置が前記第2の状態から前記第1の状態に変化する頻度が向上する普通有利状態となるパチンコ機10である例について説明する。
【0019】
また、以下においては、前記普通有利状態が、普通可変表示装置11aにおける可変表示動作の時間が通常時よりも短縮される状態(以下「時短状態」という。)であり、該普通有利状態である旨を示す普通有利情報が、時短情報である例について説明する。この時短状態は、大当り状態の終了後に、所定の条件が満たされたときに発生し、該時短状態を発生する弾球遊技機としては、例えば後述する確変状態とならない大当り状態が終了したときに時短状態が発生するもの(いわゆるフルスペック機)や、確変状態中において発生した確変状態とならない大当り状態が終了したときに時短状態が発生するもの(いわゆるハーフスペック機)等がある。なお前記可変表示回数は、前記特別可変表示装置11bにおいて可変表示動作が行われた回数であり、以下においては「スタート回数」と称する。
【0020】
以下においては、まず図1〜図8を参照して、本発明の第1実施形態に係る遊技用装置であるカードユニット20について説明し、次に図9〜図13を参照して、本発明の第2実施形態に係る遊技用システム1’について、第1実施形態と異なる点を説明する。
【0021】
[1.第1実施形態に係る遊技用装置]
まず図1は本発明の第1実施形態に係る遊技用装置であるカードユニット20の一例を表す機能ブロック図である。ここでカードユニット20は遊技用装置の一例であって、パチンコ機10での遊技に関連して発生する遊技関連情報を収集して表示するものである。これらパチンコ機10及びカードユニット20は、遊技場内に設けられる図示しない遊技島において、該パチンコ機10の機種等に従って所定の位置に配置されている。ここで遊技島は、島番号(1番島,2番島…)により識別可能とされており、パチンコ機10及びカードユニット20は、台番号(1番台,2番台…)により識別可能とされている。
【0022】
パチンコ機10は前記弾球遊技機の一例であって、図2及び図3(a)に示すように、遊技媒体であるパチンコ球を遊技領域11に打ち込んで遊技が行われるものであり、ここでは該パチンコ機10での遊技に使用されるパチンコ球を貸し出すための処理を行う貸与処理装置として機能するカードユニット20と通信可能に接続され、該カードユニット20にて遊技に使用可能な前払い有価価値の大きさ(例えばプリペイド度数)を特定可能な情報が記録された記録媒体(例えばプリペイドカード)が受け付けられ、後述する球貸しボタン13bにて貸出操作が受け付けられたときに、該カードユニット20との間でパチンコ球の貸出に関する信号のやり取りが行われてパチンコ球が貸し出される、いわゆるCR式のパチンコ機10である。
【0023】
このパチンコ機10の前面には、図2に示すように、後述する遊技領域11,パチンコ球を該遊技領域11に打ち込む操作を受け付けるための発射ハンドル12,後述する賞球払出装置17から払い出されるパチンコ球を貯留するための上皿13,該上皿13内に貯留しきれない余剰のパチンコ球を貯留するための下皿14等が設けられている。ここで上皿13の前面には、カードユニット20にて受け付けられているプリペイドカードの記録情報から特定されるプリペイド度数の残数を表示するための残度数表示器13a,該残度数を使用したパチンコ球の貸出操作を受け付けるための球貸しボタン13b,該プリペイドカードの返却操作を受け付けるための返却ボタン13cが設けられている。またパチンコ機10の背面には、図1に示すように、遊技状態を制御するための遊技制御基板15,賞球払出装置17を制御するための払出制御基板16,パチンコ球を賞球又は貸球として払い出すための賞球払出装置17,及び遊技関連情報を出力するための情報出力端子18等が設けられている。これらパチンコ機10に設けられる各機器は、図1に示すように接続されている。
【0024】
前記遊技領域11には、図3(a)に示すように、普通可変表示装置11a,特別可変表示装置11b,始動通過口11c,始動入賞口11d,可動部材11e,大入賞口11f,開閉板11g,入賞個数表示器11h,アウト口11i,及び始動入賞記憶表示器11jが設けられている。ここで始動通過口11cには、該始動通過口11cへの打球の侵入を検知するためのセンサが付設されている。また始動入賞口11dにも、該始動入賞口11dへの打球の入賞を検知するためのセンサが付設されている。さらに大入賞口11fにも、該大入賞口11fへの打球の入賞を検知するためのセンサが付設されている。また可動部材11eには、該可動部材11eを後述する第1の状態から第2の状態に動作するためのソレノイドが付設されている。また開閉板11gにも、該開閉板11gを閉成状態から開成状態に動作するためのソレノイドが付設されている。これら遊技領域11に設けられる各機器は、図1に示すように接続されている。なお遊技領域には、図示しないが、複数の一般入賞口,多数の釘,適数の風車や役物等も設けられている。
【0025】
ここで普通可変表示装置11aは、例えば7セグメントの表示器により構成され、識別標識(以下「普通図柄」という。)として2桁の数字を可変表示可能なものであり、普通始動領域である始動通過口11cに侵入することにより可変表示動作を行うものである。また特別可変表示装置11bは、例えば液晶表示器により構成され、識別標識(以下「特別図柄」という。)として3桁の数字を可変表示可能なものであり、特別始動領域である始動入賞口11dに打球が入賞することにより可変表示動作を行うものである。
【0026】
また可動部材11eは普通可変入賞球装置の一例であって、始動入賞口11dに対して揺動自在に取り付けられる左右一対の可動片により構成されるものであり、前記普通可変表示装置11aの表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、図3(b)に示すように、打球を受け入れ難い第2の状態から打球を受け入れ易い第1の状態に変化するものである。さらに開閉板11gは、大入賞口11fに対して揺動自在に取り付けられる板材により構成されるものであり、前記特別可変表示装置11bの表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、遊技者に有利な大当り状態になり、打球を受け入れない閉成状態から打球を受け入れ易い開成状態に変化するものである。
【0027】
このパチンコ機10においては、後述するようにして貸球として払い出されたパチンコ球又は賞球として払い出されたパチンコ球を発射ハンドル12の操作によって遊技領域11に打ち込んで遊技が行われ、該パチンコ機10での遊技に関連して、以下に示す遊技関連情報が遊技制御基板15から情報出力端子18を通して外部出力される。
【0028】
即ち、まず遊技領域11に打ち込まれた打球が始動通過口11cに侵入して、該打球が始動通過口11cに付設されたセンサにより検知されると、遊技制御基板15の制御により、普通可変表示装置11aにおいて普通図柄の可変表示動作が開始され、所定時間の経過後に該可変表示動作が停止する。なお始動通過口11cに侵入した打球は、遊技領域11に再度放出される。
【0029】
ここで普通可変表示装置11aの表示結果が予め定められた特定の表示態様(例えば「33」や「77」等の特定のゾロ目)になったときには、図3(b)に示すように、通常時には左右一対の可動片が略垂直に閉じており、打球を受け入れ難い第2の状態とされている可動部材11eが、遊技制御基板15の制御により、該可動部材11eに付設されたソレノイドが励磁されて左右一対の可動片が略水平に開いて、打球を受け入れ易い第1の状態とされ、所定時間の経過後に再度第1の状態に戻る。
【0030】
また遊技領域11に打ち込まれた打球が始動入賞口11dに入賞して、該打球が始動入賞口11dに付設されたセンサにより検知されると、払出制御基板16の制御により、予め定められた数の賞球が賞球払出装置17から払い出されると共に、遊技制御基板15の制御により、特別可変表示装置11bにおいて特別図柄の可変表示動作が開始され、所定時間の経過後に該可変表示動作が停止して、該可変表示動作が行われた旨を示す遊技関連情報として、1パルスの可変表示動作情報(以下「スタート情報」という。)が、遊技制御基板15から情報出力端子18を通して外部出力される。なお始動入賞口11dに入賞した打球は、パチンコ機10の背後に設けられるアウトタンクに導かれる。
【0031】
ここで特別可変表示装置11bの表示結果が予め定められた特定の表示態様(例えば「000」〜「999」のいずれかのゾロ目)になったときには、遊技者に有利な大当り状態が発生して、通常時には大入賞口11fを閉じており、大入賞口11fに打球を受け入れない閉成状態とされている開閉板11gが、遊技制御基板15の制御により、該開閉板11gに付設されたソレノイドが励磁されて大入賞口11fを開き、大入賞口11fに打球を受け入れ易い開成状態とされる。
【0032】
このようにして開成状態となっている大入賞口11fに打球が入賞して、該打球が大入賞口11fに付設されたセンサにより検知されると、払出制御基板16の制御により、予め定められた数の賞球が賞球払出装置17から払い出されると共に、該検知個数が入賞個数表示器11hにより表示される。なお大入賞口11fに入賞した打球は、パチンコ機10の背後に設けられるアウトタンクに導かれる。なお開成状態は、所定時間(例えば30秒間)の経過,又は大入賞口11fへの所定個数(例えば10個)の打球の入賞のいずれか早い方の条件が成立することによって終了して、閉成状態に戻る。
【0033】
一方、大入賞口11f内のある箇所には特定入賞領域(いわゆるV入賞)が設けられており、開成状態となっている大入賞口11fに打球が入賞して、該打球が特定入賞領域に侵入すると、遊技制御基板15の制御により、開成状態が終了して閉成状態となった後に一定のインターバル期間が経過するのを待って、再び開閉板11gを開成状態とする、繰り返し継続制御が行われる。この繰り返し継続制御の上限回数は例えば15回と定められている。
【0034】
以上のようにして、特別可変表示装置11bの表示結果が予め定められた特定の表示態様(例えば「000」〜「999」のいずれかのゾロ目)になったときには、遊技者に有利な大当り状態が発生して、該大当り状態である旨を示す遊技関連情報として、該大当り状態の発生から終了までの間(即ち大当り期間中)において継続的な大当り情報が、遊技制御基板15から情報出力端子18を通して外部出力される。
【0035】
また特別可変表示装置11bの表示結果が予め定められた特別の表示態様(例えば「111」,「333」,「555」,「777」,又は「999」のいずれかのゾロ目)になったときには、該大当り状態の終了後に、大当り状態の発生確率が通常確率から高確率に変動する確率変動状態(以下単に「確変状態」という。)が発生が発生して、該確変状態である旨を示す遊技関連情報として、該確変状態の発生から終了までの間(即ち確変期間中)において継続的な確変情報が、遊技制御基板15から情報出力端子18を通して外部出力される。この確率変動状態は、初回の大当りの発生を含めて例えば合計2回の大当りが発生することにより通常確率に復帰すると共に、該2回目の大当りが前記特別の表示態様となった場合には、該確率変動状態が継続(いわゆる連チャン)する。
【0036】
さらに大当り状態の終了後に、所定の条件が満たされたときには、特別可変表示装置11bが可変表示動作を所定回数(例えば100回,又は50回等)行うまでの間、可動部材11eが第2の状態から第1の状態に変化する頻度が向上する前記時短状態が発生して、該時短状態である旨を示す遊技関連情報として、該時短状態の発生から終了までの間(即ち時短期間中)において継続的な時短情報が、遊技制御基板15から情報出力端子18を通して外部出力される。この時短状態では、普通可変表示装置11aにおける可変表示動作の時間が通常時よりも短縮されることにより、可動部材11eが第2の状態から第1の状態に変化する頻度が向上して、可動部材11eに打球が侵入し易くなるため、特別可変表示装置11bにおける可変表示の頻度が向上すると共に、始動入賞口11dへの入賞に対する賞球の払出が増えるので持ち球の減少を抑えながら遊技を行うことができる。
【0037】
なお特別可変表示装置11bが可変表示動作を行っている最中に始動入賞口11dに打球が入賞すると、その始動入賞が記憶され、特別可変表示装置11bの可変表示動作が停止して再び可変表示動作を開始できる状態になってから、該記憶された始動入賞に基づいて特別可変表示装置11bの可変表示動作が開始される。この始動入賞の記憶の上限値は例えば4個と定められており、現時点における始動入賞の記憶個数が始動入賞記憶表示器11jにて表示される。従って、始動入賞の記憶が4個となっている状態で始動入賞口11dに打球が入賞した場合には、該入賞は特別可変表示装置11bの可変表示動作には使用されずに無効始動となるが、入賞に対する賞球の払出は行われる。
【0038】
また遊技領域11に打ち込まれた打球がその他の入賞口に入賞すると、払出制御基板16の制御により、予め定められた数の賞球が賞球払出装置17から払い出され、該入賞した打球は、パチンコ機10の背後に設けられるアウトタンクに導かれる。一方、いずれの入賞口にも入賞しない打球は、アウト口11iからパチンコ機10の背後に設けられるアウトタンクに導かれる。
【0039】
カードユニット20は前記遊技用装置及び前記貸与処理装置の一例であって、図2に示すように、パチンコ機10に対応して(ここではパチンコ機10の左側に隣接して)設けられ、縦長の箱型の形状を呈するものであり、その前面にタッチパネル式のディスプレイ23,及びカード挿入・排出口24a等を備え、その内部に遊技関連情報入力部21a,球貸し通信部21b,制御部22,カードリーダライタ24,及びEEPROM等を備えており、これらの各機器は図1に示すように接続されている。
【0040】
遊技関連情報入力部21aは、パチンコ機10の情報出力端子18と通信可能に接続されており、これにより、該パチンコ機10での遊技に関連して発生する遊技関連情報として、特別可変表示装置11bの可変表示動作が行われた旨を示すスタート情報と、大当り状態である旨を示す大当り情報と、確変状態である旨を示す確変情報と、時短状態である旨を示す時短情報が入力される。
【0041】
球貸し通信部21bは、パチンコ機10の払出制御基板16と通信可能に接続されており、これにより、パチンコ機10とカードユニット20との間でパチンコ球の貸出に関する信号のやり取りが行われる。
【0042】
制御部22は、CPU,RAM,及びROM等を備え、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、カードユニット20に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。この制御部22は、ディスプレイ23に表示させる表示内容の制御を行う表示制御手段として機能するものである。
【0043】
また制御部22は、遊技関連情報入力部21aに入力される各情報に基づいて、遊技関連情報を集計・算出するものである。具体的には、大当り情報に基づいて、大当り状態が発生した大当り回数が集計される。また確変情報に基づいて、確変状態が発生した確変回数が集計される。またスタート情報,確変情報,及び時短情報に基づいて、確変状態中以外の通常時における通常時スタート回数が集計される。また「(大当り回数−確変回数)÷通常時スタート回数」の式で初当り確率が算出される。また普通有利回数集計手段として機能することにより、時短情報に基づいて、時短状態が発生した時短発生回数が集計される。また大当り情報と時短情報に基づいて、時短状態中において大当り状態が発生した大当り回数(ここでは時短中大当り回数)が集計される。また「時短中大当り回数÷時短発生回数×100」の式で時短中大当り発生率が算出される。
【0044】
また制御部22が連続大当り回数集計手段として機能することにより、大当り状態の発生(いわゆる初当り)から該大当り状態の発生に関連して発生した普通有利状態(ここでは時短状態)の終了までの間において連続して発生した一連の大当り状態について、該一連の大当り状態において発生した大当り回数(いわゆる連チャン回数)が該一連の大当り状態毎に集計される。
【0045】
具体的には、前記フルスペック機では、確変状態とならない大当り状態が終了したときに時短状態が発生するので、図4に示すようにして、初当りから該初当りに関連して発生した時短状態の終了までの間において連続して発生した一連の大当り状態について、該一連の大当り状態において発生した大当り回数が集計される。まず図4(a)に示すように大当り状態が発生した場合には、確変大当り(初当り)→確変状態中の通常大当り→直前の通常大当りに関連して発生した時短状態中の通常大当り→直前の通常大当りに関連して発生した時短状態中の確変大当り→確変状態中の通常大当り→直前の通常大当りに関連して発生した時短状態の終了、という前記一連の大当り状態について、大当り回数が5(いわゆる5連チャン)と集計される。また図4(b)に示すように大当り状態が発生した場合には、通常大当り(初当り)→直前の通常大当りに関連して発生した時短状態中の確変大当り→確変状態中の通常大当り→直前の通常大当りに関連して発生した時短状態中の終了、という前記一連の大当り状態について、大当り回数が3(いわゆる3連チャン)と集計される。
【0046】
一方、前記ハーフスペック機では、確変状態中において発生した確変状態とならない大当り状態が終了したときに時短状態が発生するが、通常状態中又は時短状態中において発生した確変状態とならない大当り状態が終了したときには時短状態が発生しないので、前記図4と同様に大当り状態が発生した場合であっても図5に示すようにして、初当りから該初当りに関連して発生した時短状態の終了までの間において連続して発生した一連の大当り状態について、該一連の大当り状態において発生した大当り回数が集計される。まず図5(a)に示すように大当り状態が発生した場合には、3回目の大当りが時短状態中において発生した通常大当りであるために、該通常大当りが終了しても時短状態が発生しないので、確変大当り(初当り)→確変状態中の通常大当り→確変大当りに関連して発生した時短状態中の通常大当り、という前記一連の大当り状態について、大当り回数が3(即ち3連チャン)と集計されると共に、確変大当り(初当り)→確変状態中の通常大当り→確変大当りに関連して発生した時短状態の終了という、前記一連の大当り状態について、大当り回数が2(いわゆる3連チャン)と集計される。また図5(b)に示すように大当り状態が発生した場合には、1回目の大当りが通常状態中において発生した通常大当りであるために、該通常大当りが終了しても時短状態が発生しないので、該1回目の通常大当り(初当り)について大当り回数が1(いわゆる単発)と集計されと共に、確変大当り(初当り)→確変状態中の通常大当り→確変大当りに関連して発生した時短状態中の終了、という前記一連の大当り状態について、大当り回数が2(いわゆる2連チャン)と集計される。
【0047】
さらに制御部22が平均連続大当り回数算出手段として機能することにより、連続大当り回数集計手段による集計結果に基づいて、前記一連の大当り状態において発生した大当り回数(いわゆる連チャン回数)の平均である平均連続大当り回数(ここでは平均連チャン回数)が算出される。具体的には、前記一連の大当り状態を大当り群とした場合に、「各大当り群の大当り回数の合計÷大当り群の数」の式で平均連チャン回数が算出され、例えば第1群の大当り回数が4(即ち4連チャン),第2群の大当り回数が1(即ち単発),及び第3群の大当り回数が7(即ち7連チャン)である場合には、(4+1+7)÷3=4で平均連チャン回数が4回と算出される。
【0048】
以上のようにして集計・算出された大当り回数,確変回数,通常時スタート回数,初当り確率,時短発生回数,時短中大当り回数,時短中大当り発生率,及び平均連チャン回数は、図6(a)に示すように、遊技関連情報記憶手段として機能するEEPROM25により記憶される。
【0049】
また制御部22は、カードユニット20の仕様により、可変表示回数集計手段としてのみ機能する(以下「第1の仕様」という。)か、又は可変表示回数集計手段,区分特定手段,及び加算更新手段として機能する(以下「第2の仕様」という。)。ここで第1の仕様では、制御部22が可変表示回数集計手段として機能することにより、遊技関連情報入力部21aに入力される大当り情報と時短情報とスタート情報に基づいて、時短状態中において大当り状態の発生に至るまでのスタート回数(以下「時短中スタート回数」という。)が集計される。具体的には、制御部22には時短中スタート回数をカウントするカウンタが設けられており、時短情報が入力されると該カウンタの作動が開始され、スタート情報が入力される毎に該カウンタが加算更新され、大当り情報が入力されると該カウンタの作動が停止されてカウンタ値が時短中スタート回数として集計されると共に該カウンタ値がリセットされる。なお時短情報の入力中に大当り情報が入力されなかった場合(即ち時短状態中に大当り状態が発生しなかった場合)には、時短情報が入力されなくなったときにカウンタの作動が停止されてカウンタ値がリセットされる。
【0050】
そして第1の仕様では、図6(b)に示すように、可変表示回数記憶手段として機能するEEPROM25により、可変表示回数集計手段による集計結果に基づいて、時短状態中における大当り状態の発生毎の時短中スタート回数が記憶される。従って、この第1の仕様によれば、時短状態中において大当り状態の発生に至る時短中スタート回数が集計されるので、該大当り状態の発生状況を容易に集計することができる。
【0051】
また第2の仕様では、図6(b’)に示すように、可変表示回数別記憶手段として機能するEEPROM25により、時短状態中において大当り状態が発生した大当り回数(即ち時短中大当り回数)が、予め定められた複数のスタート回数の区分(以下「時短中スタート回数区分」という。)と対応付けて記憶される。ここで時短中スタート回数区分は、時短中スタート回数が1〜20回である第1区分,同21〜40回である第2区分,同41〜60回である第3区分,同61〜80回である第4区分,及び同81〜100回である第5区分の5つに区分されている。
【0052】
この第2の仕様では、制御部22が前記可変表示回数集計手段として機能すると共に、区分特定手段として機能することにより、可変表示回数集計手段により集計された時短中スタート回数が予め定められた複数の時短中スタート回数区分のうちいずれに属するかが特定され、加算更新手段として機能することにより、EEPROM25により時短中スタート回数区分と対応付けて記憶されている時短中大当り回数のうち、区分特定手段により特定された時短中スタート回数区分に対応する時短中大当り回数が加算更新される。例えば時短中スタート回数が25回である場合には、該時短中スタート回数が属する第2区分に対応する時短中大当り回数が加算更新される。従って、この第2の仕様によれば、時短状態中において大当り状態が発生した大当り回数が、予め定められた複数の時短中スタート回数の区分と対応付けて集計されるので、後述する大当り発生分布を容易に生成することができる。
【0053】
さらに制御部22は、遊技関連情報入力部21aに入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報に基づいて、時短状態中における大当り状態の発生状況を、該時短状態中におけるスタート回数を予め定められた複数の範囲に区分した各スタート回数と対応付けた形態で示す大当り発生分布を生成する大当り発生分布生成手段として機能するものである。
【0054】
具体的には、後述する図8に示すように、制御部22が普通有利状態中大当り回数集計手段として機能することにより、遊技関連情報入力部21aに入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報に基づいて、時短状態中において大当り状態が発生した時短中大当り回数が、時短中スタート回数区分と対応付けた形態で集計され、大当り回数分布生成手段として機能することにより、該普通有利状態中大当り回数集計手段による集計結果に基づいて、時短中大当り回数を時短中スタート回数区分と対応付けた形態で示す大当り回数分布が生成される。
【0055】
また、後述する図8に示すように、制御部22が大当り発生率算出手段として機能することにより、前記普通有利状態中大当り回数集計手段及び前記普通有利回数集計手段による集計結果に基づいて、時短状態中において大当り状態が発生した大当り発生率(即ち時短中大当り発生率)が時短中スタート回数区分と対応付けた形態で算出され、大当り発生率分布生成手段として機能することにより、該大当り発生率算出手段による算出結果に基づいて、時短中大当り発生率を時短中スタート回数区分と対応付けた形態で示す大当り発生率分布が生成される。
【0056】
これら大当り回数分布及び大当り発生率分布の表示形式には、図8のD13に示すような表形式のものと、図8のD14に示すようなグラフ形式のものがある。
【0057】
タッチパネル式のディスプレイ23は、各種の情報を表示すると共に、各種の入力を受け付けるものであって、表示画面が遊技者に向くようにカードユニット20の前面から前方に突出する態様で設けられており、液晶表示器等の表示画面と、遊技者による押圧操作を検出するタッチパネルを備えている。
【0058】
このタッチパネル式のディスプレイ23は、遊技関連情報を遊技者に対して表示する遊技関連情報表示手段として機能するものであり、具体的には、後述する図8に示すように、大当り発生分布生成手段(大当り回数分布生成手段及び大当り発生率分布生成手段)による生成結果に基づいて、時短中スタート回数区分に対する大当り発生分布(大当り回数分布及び大当り発生率分布)を表示する。また普通有利状態中大当り回数集計手段による集計結果に基づいて、時短中スタート回数区分に対する時短中大当り回数を表示すると共に、平均連続大当り回数算出手段による算出結果に基づいて、平均連チャン回数を表示する。
【0059】
カードリーダライタ24は、カード挿入・排出口24aから挿入されたプリペイドカードを受け付けて、該受け付けたプリペイドカードの記録情報(例えばカードID及びプリペイド度数)を読み取るものである。ここで読み取られた記録情報からプリペイド度数が特定されて、該特定されたプリペイド度数が制御部22のRAMに記憶されると共に残度数表示器13aに表示される。またカードリーダライタ24は、プリペイド度数を使用したパチンコ球の貸出が行われたときに、該使用されたプリペイド度数が減算された後の残度数をプリペイドカードに対して記録するものでもある。
【0060】
EEPROM25は、不揮発性の半導体メモリである。このEEPROM25は、前述の如く遊技関連情報記憶手段として機能するものであり、図6(a)に示すように、制御部22により集計・算出された大当り回数,確変回数,通常時スタート回数,初当り確率,時短発生回数,時短中大当り回数,時短中大当り発生率,及び平均連チャン回数が、遊技関連情報として、本日,前日,及び前々日の3日間分について記憶されると共に、該遊技関連情報の3日間分の平均が記憶される。
【0061】
またEEPROM25は、第1の仕様では前記可変表示回数記憶手段として機能するものであり、第2の仕様では前記可変表示回数別記憶手段として機能するものである。ここで前述の如く可変表示回数記憶手段として機能する場合には、図6(b)に示すように、時短中大当り毎の時短中スタート回数が、本日,前日,及び前々日の3日間分について記憶される。また前述の如く可変表示回数別記憶手段として機能する場合には、図6(b’)に示すように、時短中スタート回数区分に対応する時短中大当り回数が、本日,前日,及び前々日の3日間分について記憶される。
【0062】
このカードユニット20が貸与処理装置として機能する場合には、以下のようにしてパチンコ球が貸し出される。まず遊技者がプリペイドカードをカード挿入・排出口24aに挿入すると、該プリペイドカードの記録情報がカードリーダライタ24にて読み取られ、該記録情報から特定されるプリペイド度数が制御部22のRAMに記憶されると共に残度数表示器13aに表示される。次に遊技者が球貸しボタン13bを操作すると、パチンコ機10とカードユニット20との間でパチンコ球の貸出に関する信号のやり取りが行われ、所定度数分のパチンコ球が賞球払出装置17から払い出されて、パチンコ球が貸し出される。なお遊技者が返却ボタン13cを操作すると、前記挿入されているプリペイドカードがカード挿入・排出口24aから排出される。
【0063】
またカードユニット20が遊技用装置として機能する場合には、以下のようにして遊技関連情報が表示される。まずパチンコ機10の情報出力端子18から外部出力されるスタート情報,大当り情報,確変情報,及び時短情報が遊技関連情報入力部21aに入力されると、各情報に基づいて大当り回数,確変回数,通常時スタート回数,初当り確率,時短発生回数,時短中大当り回数,時短中大当り発生率,及び平均連チャン回数の各遊技関連情報が制御部22により集計・算出され、図6(a)に示すように、該集計・算出された遊技関連情報がEEPROM25の本日の記憶欄に記憶される。また第1の仕様では、図6(b)に示すように、時短中大当り毎の時短中スタート回数がEEPROM25の本日の記憶欄に記憶され、第2の仕様では、図6(b’)に示すように、時短中スタート回数区分に対応する時短中大当り回数がEEPROM25の本日の記憶欄に記憶される。
【0064】
一方、タッチパネル式のディスプレイ23では、図7及び図8に示す各画面が表示される。具体的には、まず図7のD11に示すメニュー選択画面では、メニューの選択を促す旨が表示されると共に、該メニューを選択するためのボタンとして「遊技データ」ボタン,「テレビ」ボタン,及び「注文」ボタンが表示される。ここで遊技者により「テレビ」ボタンが操作されると、テレビ画像がディスプレイ23に表示される。また遊技者により「注文」ボタンが操作されると、飲物,食べ物,又はプリペイドカード等の注文を受け付ける画面がディスプレイ23に表示される。一方、遊技者により「遊技データ」ボタンが操作されると、図7のD12に示す遊技データ表示画面がディスプレイ23に表示される。
【0065】
D12に示す遊技データ表示画面では、EEPROM25に記憶されている遊技関連情報のうち、大当り回数,確変回数,及び初当り確率について、本日,前日,及び前々日の3日間分のデータと該3日間分のデータの平均が表示される。ここで遊技者により「戻る」ボタンが操作されると、前記D11に戻る。また遊技者により「時短中データ」ボタンが操作されると、図8のD13に示す時短中データ表示画面がディスプレイ23に表示される。
【0066】
D13に示す時短中データ表示画面では、EEPROM25に記憶されている記憶内容に基づいて生成された大当り発生分布として、時短中大当り回数を時短中スタート回数区分と対応付けた形態で示す大当り回数分布と、時短中大当り発生率を時短中スタート回数区分と対応付けた形態で示す大当り発生率分布が、本日,前日,及び前々日の3日間分について、表形式で表示される。
【0067】
またD13に示す時短中データ表示画面では、EEPROM25に記憶されている遊技関連情報のうち、時短中大当り回数(の合計),時短中大当り発生率(の合計),及び平均連チャン回数も、本日,前日,及び前々日の3日間分について、表形式で表示される。このように、時短中大当り回数や、時短状態中に発生した大当り状態を含めた平均連チャン回数が表示されるので、時短状態中における大当り状態の発生に対する期待度を十分に盛り上げることができる。
【0068】
このD13に示す時短中データ表示画面で、遊技者により「戻る」ボタンが操作されると、前記D12に戻る。また遊技者により「メニュー」ボタンが操作されると、前記D11に戻る。また遊技者により「グラフ形式」ボタンが操作されると、図8のD14に示す時短中データ表示画面がディスプレイ23に表示される。
【0069】
D14に示す時短中データ表示画面では、EEPROM25に記憶されている記憶内容に基づいて生成された大当り発生分布として、時短中大当り回数を時短中スタート回数区分と対応付けた形態で示す大当り回数分布と、時短中大当り発生率を時短中スタート回数区分と対応付けた形態で示す大当り発生率分布が、本日,前日,及び前々日の3日間分について、グラフ形式で表示される。具体的には、時短中大当り回数が棒グラフの形式で示されることにより大当り発生分布が表示されると共に、時短中大当り発生率が該棒グラフの近傍(ここでは上側)に示されることにより大当り発生率分布が表示されるので、大当り発生分布を遊技者に対して一見して把握させることができる。
【0070】
このD14に示す時短中データ表示画面で、遊技者により「戻る」ボタン又は「表形式」ボタンが操作されると、前記D13に戻る。また遊技者により「メニュー」ボタンが操作されると、前記D11に戻る。
【0071】
このように、カードユニット20によれば、時短中スタート回数区分に対する大当り発生分布を遊技者に対して容易に把握させることができるので、時短状態中におけるスタート回数に対する大当り発生の期待度を十分に盛り上げることができる。またパチンコ機10の特徴である時短状態を発生する機能を十分にアピールすることができる。
【0072】
また時短中スタート回数区分に対する大当り回数分布や大当り発生率分布を遊技者に対して詳しく把握させることができるので、時短状態中におけるスタート回数に対する大当り発生の期待度を十分に盛り上げることができる。またパチンコ機10の特徴である時短状態を発生する機能を十分にアピールすることができる。
【0073】
さらに本日,前日,及び前々日の3日間分の大当り発生分布を遊技者に対して把握させることができるので、本日の大当り発生分布と過去の大当り発生分布の比較検討を容易に行うことができる。
【0074】
[2.第2実施形態に係る遊技用装置]
次に図9は本発明の第2実施形態に係る遊技用システム1’に含まれる遊技用装置であるカードユニット20’と遊技関連情報表示端末30’,及び遊技用管理装置であるホールコンピュータ40’の一例を表す機能ブロック図である。ここでホールコンピュータ40’は遊技用管理装置の一例であって、前記パチンコ機10での遊技に関連して発生する遊技関連情報を収集して管理するものであり、カードユニット20’及び遊技関連情報表示端末30’は遊技用装置の一例であって、該遊技関連情報を表示するものである。この第2実施形態に係る遊技用システム1’では、ホールコンピュータ40’において遊技関連情報が収集・管理されると共に大当り発生分布が生成され、カードユニット20’及び遊技関連情報表示端末30’において遊技関連情報や大当り発生分布が表示される点、即ち遊技関連情報の収集・管理や大当り発生分布の生成とそれらの表示とが別個の装置で行われる点に特徴がある。
【0075】
これらパチンコ機10及びカードユニット20は、第1実施形態と同様に、遊技場内に設けられる図示しない遊技島において、該パチンコ機10の機種等に従って所定の位置に配置されている。ここで遊技島は、島番号(1番島,2番島…)により識別可能とされており、パチンコ機10及びカードユニット20は、台番号(1番台,2番台…)により識別可能とされている。またホールコンピュータ40’は、図示しない中継コンピュータ及び台端末を介して、複数のパチンコ機10及びカードユニット20’と通信可能に接続されている。なお図8では、1台のパチンコ機10及びカードユニット20’のみを示し、他のパチンコ機10及びカードユニット20’は省略している。さらにホールコンピュータ40’は、遊技関連情報表示端末30’とも通信可能に接続されている。
【0076】
パチンコ機10は前記弾球遊技機の一例であって、第1実施形態と同様のものである。ただし第1実施形態と異なり、情報出力端子18はホールコンピュータ40’の通信部41’と通信可能に接続されている。
【0077】
カードユニット20’は前記遊技用装置及び前記貸与処理装置の一例であって、図2に示すように、パチンコ機10に対応して(ここではパチンコ機10の左側に隣接して)設けられ、縦長の箱型の形状を呈するものであり、その前面に前記タッチパネル式のディスプレイ23,及び前記カード挿入・排出口24a等を備え、その内部にホールコンピュータ通信部21a’,前記球貸し通信部21b,制御部22’,及び前記カードリーダライタ24等を備えており、これらの各機器は図8に示すように接続されている。ただし第1実施形態に係るカードユニット20と異なり、カードユニット20’は遊技関連情報入力部21a,及びEEPROM25を備えていない。
【0078】
ホールコンピュータ通信部21a’は、ホールコンピュータ40’の通信部41’と通信可能に接続されており、これにより、カードユニット20’からホールコンピュータ40’に対して該カードユニット20に対応するパチンコ機10についての遊技関連情報や大当り発生分布の送信が要求され、ホールコンピュータ40’からカードユニット20’に対して該要求に応じた遊技関連情報や大当り発生分布が送信される。球貸し通信部21bは、第1実施形態と同様のものである。
【0079】
制御部22’は、CPU,RAM,及びROM等を備え、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、カードユニット20’に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。この制御部22’は、ディスプレイ23に表示させる表示内容の制御を行う表示制御手段として機能するものである。ただし第1実施形態と異なり、制御部22’は、遊技関連情報の集計・算出はせず、また連続大当り回数集計手段,平均連続大当り回数算出手段,可変表示回数集計手段,区分特定手段,加算更新手段,大当り発生分布生成手段,大当り回数分布生成手段,大当り発生率分布生成手段,普通有利状態中大当り回数集計手段,及び普通有利回数集計手段としては機能しない。タッチパネル式のディスプレイ23,及びカードリーダライタ24は、第1実施形態と同様のものである。
【0080】
このカードユニット20’が貸与処理装置として機能する場合には、第1実施形態と同様にしてパチンコ球が貸し出される。なおカードユニット20’が遊技用装置として機能する場合については、遊技用システム1’の作用の説明で詳述する。
【0081】
遊技関連情報表示端末30’は前記遊技用装置の一例であって、遊技場内の所定箇所(例えば景品カウンタの近傍等)に設けられ、キオスク端末型の形状を呈するものであり、その前面にタッチパネル式のディスプレイ33’等を備え、その内部に通信部31’,及び制御部32’等を備えており、これらの各機器は図8に示すように接続されている。
【0082】
通信部31’は、ホールコンピュータ40’の通信部41’と通信可能に接続されており、これにより、遊技関連情報表示端末30’からホールコンピュータ40’に対して遊技関連情報や大当り発生分布の送信が要求され、ホールコンピュータ40’から遊技関連情報表示端末30’に対して該要求に応じた遊技関連情報や大当り発生分布が送信される。
【0083】
制御部32’は、CPU,RAM,及びROM等を備え、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、遊技関連情報表示端末30’に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。この制御部32’は、ディスプレイ33’に表示させる表示内容の制御を行う表示制御手段として機能するものである。
【0084】
タッチパネル式のディスプレイ33’は、各種の情報を表示すると共に、各種の入力を受け付けるものであって、表示画面が遊技者に向くように遊技関連情報表示端末30’の前面に設けられており、液晶表示器等の表示画面と、遊技者による押圧操作を検出するタッチパネルを備えている。
【0085】
このタッチパネル式のディスプレイ33’は、遊技関連情報を遊技者に対して表示する遊技関連情報表示手段として機能するものであり、具体的には、後述する図13に示すように、後述する大当り発生分布生成手段(大当り回数分布生成手段及び大当り発生率分布生成手段)による生成結果に基づいて、時短中スタート回数区分に対する大当り発生分布(大当り回数分布及び大当り発生率分布)を表示する。また後述する普通有利状態中大当り回数集計手段による集計結果に基づいて、時短中スタート回数区分に対する時短中大当り回数を表示すると共に、後述する平均連続大当り回数算出手段による算出結果に基づいて、平均連チャン回数を表示する。さらに該大当り発生分布生成手段による生成結果,及び該平均連続大当り回数算出手段による算出結果に基づいて、パチンコ機10が属する機種毎の大当り発生分布(大当り回数分布及び大当り発生率分布),及び平均連チャン回数の平均値である機種平均を表示する。
【0086】
ホールコンピュータ40’は前記遊技用管理装置の一例であって、遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられ、図8に示すように接続される通信部41’,制御部42’,ディスプレイ43’,入力装置44’及びハードディスク45’等を備えている。
【0087】
通信部41’は遊技関連情報入力部の一例であって、パチンコ機10の情報出力端子18と通信可能に接続されており、これにより、該パチンコ機10での遊技に関連して発生する遊技関連情報として、特別可変表示装置11bにおける可変表示動作の可変表示動作が行われた旨を示すスタート情報と、大当り状態である旨を示す大当り情報と、確変状態である旨を示す確変情報と、時短状態である旨を示す時短情報が入力される。なお通信部41’は、前述の如くカードユニット20’のホールコンピュータ通信部21a’,及び遊技関連情報表示端末30’の通信部31’とも通信可能に接続されている。
【0088】
制御部42’は、CPU,RAM,及びROM等を備え、ハードディスク45’に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、ホールコンピュータ40’に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。この制御部42’は、ディスプレイ43’に表示させる表示内容の制御を行う表示制御手段として機能するものである。
【0089】
また制御部42’は、通信部41’に入力される各情報に基づいて、遊技関連情報をパチンコ機10毎に集計・算出するものである。具体的には、大当り情報に基づいて、大当り状態が発生した大当り回数が集計される。また確変情報に基づいて、確変状態が発生した確変回数が集計される。またスタート情報,確変情報,及び時短情報に基づいて、確変状態中以外の通常時における通常時スタート回数が集計される。また「(大当り回数−確変回数)÷通常時スタート回数」の式で初当り確率が算出される。また普通有利回数集計手段として機能することにより、時短情報に基づいて、時短状態が発生した時短発生回数が集計される。また大当り情報と時短情報に基づいて、時短状態中において大当り状態が発生した大当り回数(ここでは時短中大当り回数)が集計される。また「時短中大当り回数÷時短発生回数×100」の式で時短中大当り発生率が算出される。
【0090】
また制御部42’が連続大当り回数集計手段として機能することにより、大当り状態の発生(いわゆる初当り)から該大当り状態の発生に関連して発生した普通有利状態(ここでは時短状態)の終了までの間において連続して発生した一連の大当り状態について、該一連の大当り状態において発生した大当り回数(いわゆる連チャン回数)が該一連の大当り状態毎に集計される。具体的には、第1実施形態と同様にして(図4及び図5を参照)、一連の大当り状態についての大当り回数が集計される。
【0091】
さらに制御部42’が平均連続大当り回数算出手段として機能することにより、連続大当り回数集計手段による集計結果に基づいて、前記一連の大当り状態において発生した大当り回数(いわゆる連チャン回数)の平均である平均連続大当り回数(ここでは平均連チャン回数)が算出される。具体的には、第1実施形態と同様にして、平均連チャン回数が算出される。
【0092】
以上のようにして集計・算出された大当り回数,確変回数,通常時スタート回数,初当り確率,時短発生回数,時短中大当り回数,時短中大当り発生率,及び平均連チャン回数については、パチンコ機10が属する機種毎の平均値(機種平均)も算出される。そしてそれらは、図11(a)に示すように、遊技関連情報記憶手段として機能するハードディスク45’により記憶される。
【0093】
また制御部42’は、ホールコンピュータ40’の仕様により、可変表示回数集計手段としてのみ機能する(以下「第1の仕様」という。)か、又は可変表示回数集計手段,区分特定手段,及び加算更新手段として機能する(以下「第2の仕様」という。)。ここで第1の仕様では、制御部42’が可変表示回数集計手段として機能することにより、通信部41’に入力される大当り情報と時短情報とスタート情報に基づいて、時短状態中において大当り状態の発生に至るまでのスタート回数(以下「時短中スタート回数」という。)がパチンコ機10毎に集計される。具体的には、第1実施形態と同様にして、時短中スタート回数が集計される。
【0094】
そして第1の仕様では、図11(b)に示すように、可変表示回数記憶手段として機能するハードディスク45’により、可変表示回数集計手段による集計結果に基づいて、時短状態中における大当り状態の発生毎の時短中スタート回数がパチンコ機10毎に記憶される。従って、この第1の仕様によれば、時短状態中において大当り状態の発生に至る時短中スタート回数が集計されるので、該大当り状態の発生状況を容易に集計することができる。
【0095】
また第2の仕様では、図11(b’)に示すように、可変表示回数別記憶手段として機能するハードディスク45’により、時短状態中において大当り状態が発生した大当り回数(即ち時短中大当り回数)が、予め定められた複数のスタート回数の区分(以下「時短中スタート回数区分」という。)と対応付けてパチンコ機10毎に記憶される。ここで時短中スタート回数区分は、後述する区分設定手段による設定に基づいて、時短中スタート回数が1〜20回である第1区分,同21〜40回である第2区分,同41〜60回である第3区分,同61〜80回である第4区分,及び同81〜100回である第5区分の5つに区分されている。なお時短中大当り回数については、パチンコ機10が属する機種毎の平均値(機種平均)も記憶される。
【0096】
この第2の仕様では、制御部42’が前記可変表示回数集計手段として機能すると共に、区分特定手段として機能することにより、可変表示回数集計手段により集計された時短中スタート回数が予め定められた複数の時短中スタート回数区分のうちいずれに属するかが特定され、加算更新手段として機能することにより、ハードディスク45’により時短中スタート回数区分と対応付けて記憶されている時短中大当り回数のうち、区分特定手段により特定された時短中スタート回数区分に対応する時短中大当り回数が加算更新される。具体的には、第1実施形態と同様にして、時短中大当り回数が加算更新される。従って、この第2の仕様によれば、時短状態中において大当り状態が発生した大当り回数が、予め定められた複数の時短中スタート回数の区分と対応付けて集計されるので、後述する大当り発生分布を容易に生成することができる。
【0097】
さらに制御部42’は、通信部41’に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報に基づいて、時短状態中における大当り状態の発生状況を、該時短状態中におけるスタート回数を予め定められた複数の範囲に区分した各スタート回数と対応付けた形態で示す大当り発生分布をパチンコ機10毎に生成する大当り発生分布生成手段として機能するものである。
【0098】
具体的には、後述する図13に示すように、制御部42’が普通有利状態中大当り回数集計手段として機能することにより、通信部41’に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報に基づいて、時短状態中において大当り状態が発生した時短中大当り回数が、時短中スタート回数区分と対応付けた形態でパチンコ機10毎に集計され、大当り回数分布生成手段として機能することにより、該普通有利状態中大当り回数集計手段による集計結果に基づいて、時短中大当り回数を時短中スタート回数区分と対応付けた形態で示す大当り回数分布がパチンコ機10毎に生成される。
【0099】
また、後述する図13に示すように、制御部42’が大当り発生率算出手段として機能することにより、前記普通有利状態中大当り回数集計手段及び前記普通有利回数集計手段による集計結果に基づいて、時短状態中において大当り状態が発生した大当り発生率(即ち時短中大当り発生率)が時短中スタート回数区分と対応付けた形態でパチンコ機10毎に算出され、大当り発生率分布生成手段として機能することにより、該大当り発生率算出手段による算出結果に基づいて、時短中大当り発生率を時短中スタート回数区分と対応付けた形態で示す大当り発生率分布がパチンコ機10毎に生成される。
【0100】
ディスプレイ43’は各種の情報を表示するためのものであり、例えば液晶表示器等である。入力装置44’は各種の情報を入力するためのものであり、例えばマウス及びキーボード等である。ここでディスプレイ43’及び入力装置44’は、時短中スタート回数区分を設定する区分設定手段として機能するものであり、以下のようにして時短中スタート回数区分が設定される。
【0101】
即ちホールコンピュータ40’において、図示しないメニュー選択画面から「区分設定」モードが選択されると、図10のD21に示す区分設定画面がディスプレイ43’に表示される。この区分設定画面では、第1区分〜第10区分までの各区分について時短中スタート回数を入力するための入力欄が表示される。ここで遊技場側により入力装置44’が操作されて、各区分に対応する各入力欄に時短中スタート回数が入力され、「設定」ボタンが操作されると、該入力欄に入力された時短中スタート回数に基づいて時短中スタート回数区分が設定される。このように、時短中スタート回数区分を設定可能なので、遊技場側が希望する区分を設定できる。なお「クリア」ボタンが操作されると、各入力欄に入力された時短中スタート回数がクリアされ、が表示され、「メニュー」ボタンが操作されると、図示しないメニュー選択画面に戻る。以下においては、D21に示すように、時短中スタート回数区分として第1区分〜第5区分までの5区分が設定されている例について説明する。
【0102】
ハードディスク45’は、不揮発性の磁気記録媒体である。このハードディスク45’は、前述の如く遊技関連情報記憶手段として機能するものであり、図11(a)に示すように、制御部42’により集計・算出された大当り回数,確変回数,通常時スタート回数,初当り確率,時短発生回数,時短中大当り回数,時短中大当り発生率,及び平均連チャン回数が、遊技関連情報として記憶されると共に、該遊技関連情報の機種毎の平均値が記憶される。
【0103】
またハードディスク45’は、第1の仕様では前記可変表示回数記憶手段として機能するものであり、第2の仕様では前記可変表示回数別記憶手段として機能するものである。ここで前述の如く可変表示回数記憶手段として機能する場合には、図11(b)に示すように、時短中大当り毎の時短中スタート回数が、パチンコ機10毎に記憶される。また前述の如く可変表示回数別記憶手段として機能する場合には、図11(b’)に示すように、時短中スタート回数区分に対応する時短中大当り回数が、パチンコ機10毎に記憶されると共に、該時短中大当り回数の機種毎の平均値が記憶される。
【0104】
以下、遊技用システム1’の作用について説明する。まずパチンコ機10の情報出力端子18から外部出力されるスタート情報,大当り情報,確変情報,及び時短情報がホールコンピュータ40’の通信部41’に入力されると、ホールコンピュータ40’において、各情報に基づいて大当り回数,確変回数,通常時スタート回数,初当り確率,時短発生回数,時短中大当り回数,時短中大当り発生率,及び平均連チャン回数の各遊技関連情報がパチンコ機10毎に制御部42’により集計・算出され、図11(a)に示すように、該集計・算出された遊技関連情報がハードディスク45’に記憶される。また第1の仕様では、図11(b)に示すように、時短中大当り毎の時短中スタート回数がハードディスク45’に記憶され、第2の仕様では、図11(b’)に示すように、時短中スタート回数区分に対応する時短中大当り回数がハードディスク45’に記憶される。
【0105】
ここでカードユニット20’では、第1実施形態と同様に、図7及び図8に示す各画面が表示される。具体的には、まず第1実施形態と同様に、図7の前記D11に示すメニュー選択画面が表示される。このD11で遊技者により「遊技データ」ボタンが操作されると、第1実施形態と異なり、カードユニット20’からホールコンピュータ40’に対して、該カードユニット20’に対応するパチンコ機10(ここでは0001番台のパチンコ機10)についての遊技関連情報及び大当り発生分布の送信が要求され、該要求を受信したホールコンピュータ40’において、該要求に応じた遊技関連情報がハードディスク45’から抽出されると共に該要求に応じた大当り発生分布が生成され、ホールコンピュータ40’からカードユニット20’に対して、該抽出された遊技関連情報及び該生成された大当り発生分布(3日間分の遊技関連情報及び大当り発生分布)が送信され、該遊技関連情報及び大当り発生分布を受信したカードユニット20’において、該受信した遊技関連情報及び大当り発生分布が制御部22’のRAMに記憶され、該記憶されている遊技関連情報に基づいて、第1実施形態と同様に、図7の前記D12に示す遊技データ表示画面がディスプレイ23に表示される。
【0106】
このD12で遊技者により「時短中データ」ボタンが操作されると、制御部22’のRAMに記憶されている遊技関連情報及び大当り発生分布に基づいて、第1実施形態と同様に、図8の前記D13に示す時短中データ表示画面がディスプレイ23に表示される。またD13で遊技者により「グラフ形式」ボタンが操作されると、第1実施形態と同様に、図8の前記D14に示す時短中データ表示画面がディスプレイ23に表示される。
【0107】
また遊技関連情報表示端末30’では、図12及び図13に示す各画面が表示される。具体的には、図示しないメニュー選択画面から機種選択モードが選択されると、図12のD31に示す機種選択画面がディスプレイ33’に表示される。この機種選択画面では、機種の選択を促す旨が表示されると共に、該機種を選択するためのボタンが表示される。ここで遊技者によりいずれかのボタン(ここでは「CRF○○○」ボタン)が操作されると、遊技関連情報表示端末30’からホールコンピュータ40’に対して、該操作されたボタンに対応する機種についての遊技関連情報及び大当り発生分布の送信が要求され、該要求を受信したホールコンピュータ40’において、該要求に応じた遊技関連情報がハードディスク45’から抽出されると共に該要求に応じた大当り発生分布が生成され、ホールコンピュータ40’から遊技関連情報表示端末30’に対して、該抽出された遊技関連情報及び該生成された大当り発生分布(3日間分の遊技関連情報及び大当り発生分布)が送信され、該遊技関連情報を受信した遊技関連情報表示端末30’において、該受信した遊技関連情報及び大当り発生分布が制御部32’のRAMに記憶され、該記憶されている遊技関連情報に基づいて、図12のD32に示す遊技データ表示画面がディスプレイ33’に表示される。
【0108】
D32に示す遊技データ表示画面では、制御部32’のRAMに記憶されている遊技関連情報に基づいて、CRF○○○に属する16台分のうちの3台分のパチンコ機10(ここでは0001番台,0002番台,及び0003番台のパチンコ機10)に関する大当り回数,確変回数,及び初当り確率が、各パチンコ機10の台番号を示す台番号ボタンと対応付けて表示されると共に、CRF○○○に属する16台分のパチンコ機10に関する大当り回数,確変回数,及び初当り確率の平均が表示される。
【0109】
このD32に示す遊技データ表示画面で、遊技者によりいずれかの台番号ボタン(ここでは「0001」ボタン)が操作されると、図7の前記D12と同様の遊技データ表示画面がディスプレイ33’に表示される。この遊技データ表示画面では、制御部32’のRAMに記憶されている遊技関連情報に基づいて、該操作されたボタンに対応するパチンコ機10に関する大当り回数,確変回数,及び初当り確率について、本日,前日,及び前々日の3日間分のデータと該3日間分のデータの平均が表示される。なおD32で、遊技者により「前へ」ボタン,又は「次へ」ボタンが操作されると、CRF○○○に属する16台分のうちの該表示されている3台分以外のパチンコ機10に関するデータが表示される。また遊技者により「戻る」ボタンが操作されると、前記D31に戻る。また遊技者により「時短中データ」ボタンが操作されると、図13のD33に示す時短中データ表示画面がディスプレイ33’に表示される。
【0110】
D33に示す時短中データ表示画面では、制御部32’のRAMに記憶されている大当り発生分布に基づいて、CRF○○○に属する16台分のうちの3台分のパチンコ機10について、時短中大当り回数を時短中スタート回数区分と対応付けた形態で示す大当り回数分布と、時短中大当り発生率を時短中スタート回数区分と対応付けた形態で示す大当り発生率分布が、表形式で表示される。
【0111】
またD33に示す時短中データ表示画面では、制御部32’のRAMに記憶されている遊技関連情報に基づいて、CRF○○○に属する16台分のうちの3台分のパチンコ機10について、時短中大当り回数(の合計),時短中大当り発生率(の合計),及び平均連チャン回数も、表形式で表示される。このように、時短中大当り回数や、時短状態中に発生した大当り状態を含めた平均連チャン回数が表示されるので、時短状態中における大当り状態の発生に対する期待度を十分に盛り上げることができる。
【0112】
さらにD33に示す時短中データ表示画面では、制御部32’のRAMに記憶されている遊技関連情報及び大当り発生分布に基づいて、各時短中スタート回数区分に対応する時短中大当り回数及び時短中大当り発生率と、時短中大当り回数(の合計),時短中大当り発生率(の合計),及び平均連チャン回数について、パチンコ機10が属する機種毎の平均値(機種平均)が表示される。このように、ある機種に属するパチンコ機10毎のデータと該機種毎の平均値を遊技者に同時に把握させることができるので、両者の比較検討を容易に行うことができる。
【0113】
このD33に示す時短中データ表示画面で、遊技者によりいずれかの台番号ボタン(ここでは「0001」ボタン)が操作されると、図8の前記D13と同様の時短中データ表示画面がディスプレイ33’に表示される。この時短中データ表示画面では、制御部32’のRAMに記憶されている遊技関連情報及び大当り発生分布に基づいて、該操作されたボタンに対応するパチンコ機10に関する大当り発生回数分布,大当り発生率分布,時短中大当り回数(の合計),時短中大当り発生率(の合計),及び平均連チャン回数について、本日,前日,及び前々日の3日間分のデータが、表形式で表示される。
【0114】
なおD33に示す時短中データ表示画面で、遊技者により「前へ」ボタン,又は「次へ」ボタンが操作されると、CRF○○○に属する16台分のうちの該表示されている3台分以外のパチンコ機10に関するデータが表示される。また遊技者により「戻る」ボタンが操作されると、前記D32に戻る。また遊技者により「メニュー」ボタンが操作されると、前記D31に戻る。また遊技者により「グラフ形式」ボタンが操作されると、図13のD34に示す時短中データ表示画面がディスプレイ33’に表示される。
【0115】
D34に示す時短中データ表示画面では、制御部32’のRAMに記憶されている大当り発生分布に基づいて、CRF○○○に属する16台分のうちの3台分のパチンコ機10について、時短中大当り回数を時短中スタート回数区分と対応付けた形態で示す大当り回数分布と、時短中大当り発生率を時短中スタート回数区分と対応付けた形態で示す大当り発生率分布が、グラフ形式で表示される。具体的には、時短中大当り回数が棒グラフの形式で示されることにより大当り発生分布が表示されると共に、時短中大当り発生率が該棒グラフの近傍(ここでは上側)に示されることにより大当り発生率分布が表示されるので、大当り発生分布を遊技者に対して一見して把握させることができる。
【0116】
このD34に示す時短中データ表示画面で、遊技者によりいずれかの台番号ボタン(ここでは「0001」ボタン)が操作されると、図8の前記D14と同様の時短中データ表示画面がディスプレイ33’に表示される。この時短中データ表示画面では、制御部32’のRAMに記憶されている遊技関連情報及び大当り発生分布に基づいて、該操作されたボタンに対応するパチンコ機10に関する大当り発生回数分布,及び大当り発生率分布について、本日,前日,及び前々日の3日間分のデータが、グラフ形式で表示される。
【0117】
なおD34に示す時短中データ表示画面で、遊技者により「前へ」ボタン,又は「次へ」ボタンが操作されると、CRF○○○に属する16台分のうちの該表示されている3台分以外のパチンコ機10に関するデータが表示される。また遊技者により「戻る」ボタン又は「表形式」が操作されると、前記D33に戻る。また遊技者により「メニュー」ボタンが操作されると、前記D31に戻る。
【0118】
このように、遊技用システム1によれば、カードユニット20’又は遊技関連情報表示端末30’において、時短中スタート回数区分に対する大当り発生分布を遊技者に対して容易に把握させることができるので、時短状態中におけるスタート回数に対する大当り発生の期待度を十分に盛り上げることができる。またパチンコ機10の特徴である時短状態を発生する機能を十分にアピールすることができる。
【0119】
また時短中スタート回数区分に対する大当り回数分布や大当り発生率分布を遊技者に対して詳しく把握させることができるので、時短状態中におけるスタート回数に対する大当り発生の期待度を十分に盛り上げることができる。またパチンコ機10の特徴である時短状態を発生する機能を十分にアピールすることができる。
【0120】
さらに本日,前日,及び前々日の3日間分の大当り発生分布を遊技者に対して把握させることができるので、本日の大当り発生分布と過去の大当り発生分布の比較検討を容易に行うことができる。
【0121】
以上に説明した実施形態と対応付けて本願の請求項に係る発明を説明すると、以下のとおりである。
【0122】
まず請求項1に係る発明は、打球を遊技領域(11)に打ち込んで遊技が行われ、普通始動領域(始動通過口11c)に打球が侵入することにより可変表示動作を行う普通可変表示装置(11a)の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、特別始動領域(始動入賞口11d)を構成する普通可変入賞球装置(可動部材11e)が打球を受け入れ難いあるいは受け入れない第2の状態から打球を受け入れ易い第1の状態に変化し、該普通可変入賞球装置に打球が入賞することにより可変表示動作を行う特別可変表示装置(11b)の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、遊技者に有利な大当り状態になり、該大当り状態の終了後、前記特別可変表示装置が可変表示動作を所定回数行うまでの間、前記普通可変入賞球装置が前記第2の状態から前記第1の状態に変化する頻度が向上する普通有利状態(時短状態)となる弾球遊技機(パチンコ機10)から、該弾球遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報を収集する遊技用装置(カードユニット20)であって、前記遊技関連情報を遊技者に対して表示する遊技関連情報表示手段(ディスプレイ23)と、前記弾球遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報として、前記大当り状態である旨を示す大当り情報と、前記普通有利状態である旨を示す普通有利情報(時短情報)と、前記特別可変表示装置の可変表示動作が行われた旨を示す可変表示動作情報(スタート情報)と、を入力する遊技関連情報入力部(21a)と、該遊技関連情報入力部に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報に基づいて、前記普通有利状態中における前記大当り状態の発生状況を、該普通有利状態中に前記特別可変表示装置において可変表示動作が行われた可変表示回数(スタート回数)を予め定められた複数の範囲に区分した各可変表示回数と対応付けた形態で示す大当り発生分布を生成する大当り発生分布生成手段(制御部22)と、を備え、前記遊技関連情報表示手段は、前記大当り発生分布生成手段による生成結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記可変表示回数の区分(時短中スタート回数区分)に対する前記大当り発生分布を表示することを特徴とする遊技用装置である。
【0123】
また請求項2に係る発明は、打球を遊技領域(11)に打ち込んで遊技が行われ、普通始動領域(始動通過口11c)に打球が侵入することにより可変表示動作を行う普通可変表示装置(11a)の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、特別始動領域(始動入賞口11d)を構成する普通可変入賞球装置(可動部材11e)が打球を受け入れ難いあるいは受け入れない第2の状態から打球を受け入れ易い第1の状態に変化し、該普通可変入賞球装置に打球が入賞することにより可変表示動作を行う特別可変表示装置(11b)の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、遊技者に有利な大当り状態になり、該大当り状態の終了後、前記特別可変表示装置が可変表示動作を所定回数行うまでの間、前記普通可変入賞球装置が前記第2の状態から前記第1の状態に変化する頻度が向上する普通有利状態(時短状態)となる弾球遊技機(パチンコ機10)から、該弾球遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報を収集して管理する遊技用管理装置(ホールコンピュータ40’)と、該遊技用管理装置と通信可能であり、前記遊技関連情報を遊技者に対して表示する遊技関連情報表示手段(ディスプレイ23又は33’)を備える遊技用装置(カードユニット20’又は遊技関連情報表示端末30’)と、からなる遊技用システム(1’)であって、前記遊技用管理装置は、前記弾球遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報として、前記大当り状態である旨を示す大当り情報と、前記普通有利状態である旨を示す普通有利情報(時短情報)と、前記特別可変表示装置の可変表示動作が行われた旨を示す可変表示動作情報(スタート情報)と、を入力する遊技関連情報入力部(通信部41’)と、該遊技関連情報入力部に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報に基づいて、前記普通有利状態中における前記大当り状態の発生状況を、該普通有利状態中に前記特別可変表示装置において可変表示動作が行われた可変表示回数(スタート回数)を予め定められた複数の範囲に区分した各可変表示回数と対応付けた形態で示す大当り発生分布を生成する大当り発生分布生成手段(制御部42’)と、を備え、前記遊技関連情報表示手段は、前記大当り発生分布生成手段による生成結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記可変表示回数の区分(時短中スタート回数区分)に対する前記大当り発生分布を表示することを特徴とする遊技用システムである。
【0124】
また請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載した遊技用装置(カードユニット20)又は遊技用システム(1’)であって、前記遊技関連情報入力部(21a又は通信部41’)に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報(スタート情報)に基づいて、前記普通有利状態(時短状態)中において前記大当り状態の発生に至るまでの前記可変表示回数(時短中スタート回数)を集計する可変表示回数集計手段(制御部22又は42’)と、該可変表示回数集計手段による集計結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記大当り状態の発生毎の前記可変表示回数を記憶する可変表示回数記憶手段(EEPROM25又はハードディスク45’)と、をさらに備え、前記大当り発生分布生成手段(制御部22又は42’)は、前記可変表示回数記憶手段による記憶内容に基づいて、前記大当り発生分布を生成することを特徴とする遊技用装置又は遊技用システムである。
【0125】
また請求項4に係る発明は、請求項1又は2に記載した遊技用装置(カードユニット20)又は遊技用システム(1’)であって、前記普通有利状態(時短状態)中において前記大当り状態が発生した大当り回数(時短中大当り回数)を、前記予め定められた複数の可変表示回数の区分(時短中スタート回数区分)と対応付けて記憶する可変表示回数別記憶手段(EEPROM25又はハードディスク45’)と、前記遊技関連情報入力部(21a又は通信部41’)に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報(スタート情報)に基づいて、前記普通有利状態中において前記大当り状態の発生に至るまでの前記可変表示回数(時短中スタート回数)を集計する可変表示回数集計手段(制御部22又は42’)と、該可変表示回数集計手段による集計結果に基づいて、前記可変表示回数が前記予め定められた複数の可変表示回数の区分(時短中スタート回数区分)のうちいずれに属するかを特定する区分特定手段(制御部22又は42’)と、前記可変表示回数別記憶手段により前記予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けて記憶されている前記大当り回数のうち、前記区分特定手段により特定された前記可変表示回数の区分に対応する前記大当り回数を加算更新する加算更新手段(制御部22又は42’)と、をさらに備え、前記大当り発生分布生成手段(制御部22又は42’)は、前記可変表示回数別記憶手段による記憶内容に基づいて、前記大当り発生分布を生成することを特徴とする遊技用装置又は遊技用システムである。
【0126】
また請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載した遊技用装置(カードユニット20)又は遊技用システム(1’)であって、前記普通有利状態(時短状態)中における前記可変表示回数(時短中スタート回数)の区分を設定する区分設定手段(ディスプレイ23,又はディスプレイ43’及び入力装置44’)をさらに備えることを特徴とする遊技用装置又は遊技用システムである。
【0127】
また請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか1つに記載した遊技用装置(カードユニット20)又は遊技用システム(1’)であって、前記遊技関連情報入力部(21a又は通信部41’)に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報(スタート情報)に基づいて、前記普通有利状態(時短状態)中において前記大当り状態が発生した大当り回数(時短中大当り回数)を、前記普通有利状態中における前記予め定められた複数の可変表示回数の区分(時短中スタート回数区分)と対応付けた形態で集計する普通有利状態中大当り回数集計手段(制御部22又は42’)と、該普通有利状態中大当り回数集計手段による集計結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記大当り回数を、前記普通有利状態中における前記予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けた形態で示す大当り回数分布を生成する大当り回数分布生成手段(制御部22又は42’)と、をさらに備え、前記遊技関連情報表示手段(ディスプレイ23又は33’)は、前記大当り回数分布生成手段による生成結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記可変表示回数の区分に対する前記大当り回数分布を表示することを特徴とする遊技用装置又は遊技用システムである。
【0128】
また請求項7に係る発明は、請求項1〜6のいずれか1つに記載した遊技用装置(カードユニット20)又は遊技用システム(1’)であって、前記遊技関連情報入力部(21a又は通信部41’)に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報(スタート情報)に基づいて、前記普通有利状態(時短状態)中において前記大当り状態が発生した大当り回数(時短中大当り回数)を、前記普通有利状態中における前記予め定められた複数の可変表示回数の区分(時短中スタート回数区分)と対応付けた形態で集計する普通有利状態中大当り回数集計手段(制御部22又は42’)と、前記遊技関連情報入力部に入力される普通有利情報に基づいて、前記普通有利状態が発生した普通有利回数(時短発生回数)を集計する普通有利回数集計手段(制御部22又は42’)と、前記普通有利状態中大当り回数集計手段及び前記普通有利回数集計手段による集計結果に基づいて、前記普通有利状態中において前記大当り状態が発生した大当り発生率(時短中大当り発生率)を、前記普通有利状態中における前記予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けた形態で算出する大当り発生率算出手段(制御部22又は42’)と、該大当り発生率分布算出手段による算出結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記大当り発生率を、前記普通有利状態中における前記予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けた形態で示す大当り発生率分布を生成する大当り発生率分布生成手段(制御部22又は42’)と、をさらに備え、前記遊技関連情報表示手段(ディスプレイ23又は33’)は、前記大当り発生率分布生成手段による生成結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記可変表示回数の区分に対する前記大当り発生率分布を表示することを特徴とする遊技用装置又は遊技用システムである。
【0129】
また請求項8に係る発明は、請求項6又は7に記載した遊技用装置(カードユニット20)又は遊技用システム(1’)であって、前記遊技関連情報表示手段(ディスプレイ23又は33’)は、前記普通有利状態中大当り回数集計手段(制御部22又は42’)による集計結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記可変表示回数の区分(時短中スタート回数区分)に対する前記大当り回数(時短中大当り回数)を表示することを特徴とする遊技用装置又は遊技用システムである。
【0130】
さらに請求項9に係る発明は、請求項1〜8のいずれか1つに記載した遊技用装置(カードユニット20)又は遊技用システム(1’)であって、前記大当り状態の発生から該大当り状態の発生に関連して発生した普通有利状態(時短状態)の終了までの間において連続して発生した一連の大当り状態について、該一連の大当り状態において発生した大当り回数(連チャン回数)を該一連の大当り状態毎に集計する連続大当り回数集計手段(制御部22又は42’)と、該連続大当り回数集計手段による集計結果に基づいて、前記一連の大当り状態において発生した大当り回数の平均である平均連続大当り回数(平均連チャン回数)を算出する平均連続大当り回数算出手段(制御部22又は42’)と、をさらに備え、前記遊技関連情報表示手段(ディスプレイ23又は33’)は、前記平均連続大当り回数算出手段による算出結果に基づいて、前記平均連続大当り回数を表示することを特徴とする遊技用装置又は遊技用システムである。
【0131】
最後に、本発明の変形例について説明する。
【0132】
上記の実施形態では、弾球遊技機が、いわゆるCR式のパチンコ機10である例について説明したが、これに限らず、該弾球遊技機は、現金球貸機にて貸し出されたパチンコ球を使用して遊技を行う、いわゆる現金式のパチンコ機であっても良い。またパチンコ機は、例えば指触不能に封入されたパチンコ球が遊技領域に打ち込まれ、該パチンコ球の入賞に応じて所定数の遊技媒体である得点が景品遊技媒体として付与される封入式のパチンコ機や、画像にて表示されたパチンコ球が画像にて表示された遊技領域に打ち込まれ、該パチンコ球の入賞に応じて所定数の遊技媒体である得点が景品遊技媒体として付与される画像式のパチンコ機であっても良い。
【0133】
上記の実施形態では、普通有利状態が、普通可変表示装置11aにおける可変表示動作の時間が通常時よりも短縮される時短状態である例について説明したが、これに限らず、該普通有利状態は、普通可変表示装置11aにおいて予め定められた特定の表示態様になる確率が通常確率から高確率に変動する普通図柄確率変動状態でも良い。
【0134】
上記の実施形態では、時短状態中において、普通可変表示装置11aにおける可変表示動作の時間が通常時よりも短縮される例について説明したが、該時短状態中において、特別可変表示装置11bにおける可変表示動作の時間も通常時よりも短縮されるようにしても良い。
【0135】
上記の実施形態では、普通可変表示装置11aが7セグメントの表示器により構成される例について説明したが、これに限らず、該普通可変表示装置11aは「○」若しくは「×」,又は「○」若しくは「−」を普通図柄として表示するランプや液晶表示器により構成され、該「○」が表示されたときに予め定められた特定の表示態様になったとされるものでも良い。また上記の実施形態では、普通可変表示装置11aが特別可変表示装置11bと別個に設けられている例について説明したが、これに限らず、該普通可変表示装置11aは、例えば液晶表示器により構成される特別可変表示装置11bの一部分に普通図柄が表示されるものでも良い。即ち普通可変表示装置11aは、予め定められた特定の表示態様になったことを識別可能なものであれば、その構成は特に限定されない。また上記の実施形態では、特別可変表示装置11bが液晶表示器により構成される例について説明したが、これに限らず、該特別可変表示装置11bは、3つのドラムの外周に特別図柄が表示されているものでも良い。なお普通図柄や特別図柄は数字には限られず、文字,記号,絵等でも良い。
【0136】
上記の実施形態では、図3(b)に示すように、普通可変入賞球装置が、第2の状態において打球を受け入れ難い状態となる可動部材11eである例について説明したが、これに限らず、該普通可変入賞球装置は、第2の状態において打球を受け入れない状態となるものでも良い。具体的には、例えば遊技領域11に開閉可能な小孔を設け、第1の状態では該小孔が開いて打球を受け入れ易くなり、第2の状態では該小孔が閉じて打球を受け入れなくなるものでも良い。
【0137】
上記の実施形態では、可変表示動作情報(スタート情報)が、特別可変表示装置11bにおける特別図柄の可変表示動作が停止した際に出力される例について説明したが、これに限らず、該可変表示動作情報は、特別可変表示装置11bにおいて特別図柄の可変表示動作が開始されてから停止されるまでのいずれのタイミングで出力されるものでも良い。即ち可変表示動作情報は、特別可変表示装置11bの可変表示動作が行われた旨を示す情報であれば良い。
【0138】
上記の実施形態では、遊技関連情報である大当り情報,確率情報,又は普通有利情報(時短情報)が、大当り状態,確変状態,又は普通有利状態(時短状態)の発生から終了までの間において継続的に出力される例について説明したが、これに限らず、それらの発生時に該発生を特定可能な所定幅のパルスを出力し、それらの終了時に該終了を特定可能な所定幅のパルスを出力するようにしても良い。また該パルスの幅を発生時と終了時で異ならせるようにしても良い。
【0139】
上記の実施形態では、弾球遊技機(パチンコ機10)に対応して設けられる遊技用装置がカードユニット20又は20’である例について説明したが、これに限らず、該遊技用装置は、弾球遊技機の上部に設けられる呼出ランプ装置でも良い。
【0140】
上記の第1実施形態は、遊技用装置が、弾球遊技機(パチンコ機10)に対応して設けられるカードユニット20である例について説明したが、これに限らず、遊技用装置は、例えば第2実施形態における遊技関連情報表示端末30’のように、弾球遊技機に対応しないものでも良い。
【0141】
上記の第1実施形態では、予め定められた可変表示回数(スタート回数)の区分がEEPROM25に既に記憶されている例について説明したが、これに限らず、遊技用装置(カードユニット20)に区分設定手段を設けて、該区分設定手段により可変表示回数の区分を設定するようにしても良い。
【0142】
上記の第2実施形態では、図10に示すように、区分設定手段(ディスプレイ43’及び入力装置44’)により、時短中スタート回数区分として第1区分〜第5区分までの5区分が設定される例について説明したが、これに限らず、該時短中スタート回数区分は2区分以上の任意の区分数が設定されれば良い。
【0143】
上記の第2実施形態では、図10に示すように、区分設定手段(ディスプレイ43’及び入力装置44’)が遊技用管理装置(ホールコンピュータ40’)に設けられている例について説明したが、これに限らず、遊技用装置(カードユニット20’又は遊技関連情報表示端末30’)に区分設定手段を設けるようにしても良い。
【0144】
上記の実施形態では、図8又は図13に示すように、大当り発生分布生成手段(制御部22又は42’)により、大当り発生分布として大当り回数分布と大当り発生率分布の双方が生成され、遊技関連情報表示手段(ディスプレイ23又は33’)により該双方が表示される例について説明したが、これに限らず、大当り発生分布生成手段により、大当り発生分布として大当り回数分布又は大当り発生率分布のいずれか一方のみが生成され、遊技関連情報表示手段により該一方のみが生成されるものでも良い。
【0145】
上記の実施形態では、図8又は図13に示すように、大当り回数分布における時短中大当り回数や、大当り発生率分布における時短中大当り発生率が、数字で表される例について説明したが、これに限らず、それらは文字,記号,色分け等により表されるものでも良い。
【0146】
上記の第1実施形態では、図8に示すように、3日間分の大当り発生分布が表示され、上記の第2実施形態では、図13に示すように、1日間分の大当り発生分布が表示される例について説明したが、該大当り発生分布は、1日間分以上の任意の日数分が表示されれば良く、該日数を遊技場側が任意に設定できるようにしても良い。
【0147】
上記の第2実施形態では、図13に示すように、機種毎の平均値が表示される例について説明したが、該機種毎の平均値が表示されないものでも良い。又機種毎の平均値ではなく、遊技島毎,パチンコ機10の台番号毎,又はパチンコ機10の仕様毎の平均値が表示されるものでも良い。ここでパチンコ機10の仕様とは、例えばパチンコ機10のタイプ(例えばCR機,又は現金機),パチンコ機10の種別(例えば第1種,第2種,又は第3種),時短状態が発生する所定の条件の種別(例えば前記フルスペック機,又は前記ハーフスペック機)等である。
【0148】
【発明の効果】
本発明に係る遊技用装置によれば、以下のような効果を奏する。
【0149】
まず請求項1に係る遊技用装置によれば、普通有利状態中における可変表示回数の区分に対する大当り発生分布を遊技者に対して容易に把握させることができるので、普通有利状態中における可変表示回数に対する大当り発生の期待度を十分に盛り上げることができる。また弾球遊技機の特徴である普通有利状態を発生する機能を十分にアピールすることができる。
【0150】
また請求項2に係る遊技用システムによれば、遊技用装置により、普通有利状態中における可変表示回数の区分に対する大当り発生分布を遊技者に対して容易に把握させることができるので、普通有利状態中における可変表示回数に対する大当り発生の期待度を十分に盛り上げることができる。また弾球遊技機の特徴である普通有利状態を発生する機能を十分にアピールすることができる。
【0151】
また請求項3に係る遊技用装置又は遊技用システムによれば、普通有利状態中において大当り状態の発生に至る可変表示回数が集計されるので、該大当り状態の発生状況を容易に集計することができる。
【0152】
また請求項4に係る遊技用装置又は遊技用システムによれば、普通有利状態中において大当り状態が発生した大当り回数が、予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けて集計されるので、大当り発生分布を容易に生成することができる。
【0153】
また請求項5に係る遊技用装置又は遊技用システムによれば、普通有利状態中における可変表示回数の区分を設定可能なので、遊技場側が希望する区分を設定できる。
【0154】
また請求項6に係る遊技用装置又は遊技用システムによれば、普通有利状態中における可変表示回数の区分に対する大当り回数分布を遊技者に対して詳しく把握させることができるので、普通有利状態中における可変表示回数に対する大当り発生の期待度を十分に盛り上げることができる。また弾球遊技機の特徴である普通有利状態を発生する機能を十分にアピールすることができる。
【0155】
また請求項7に係る遊技用装置又は遊技用システムによれば、普通有利状態中における可変表示回数の区分に対する大当り発生率分布を遊技者に対して詳しく把握させることができるので、普通有利状態中における可変表示回数に対する大当り発生の期待度を十分に盛り上げることができる。また弾球遊技機の特徴である普通有利状態を発生する機能を十分にアピールすることができる。
【0156】
また請求項8に係る遊技用装置又は遊技用システムによれば、普通有利状態中に発生した大当り回数が表示されるので、普通有利状態中における大当り状態の発生に対する期待度を十分に盛り上げることができる。
【0157】
さらに請求項9に係る遊技用装置又は遊技用システムによれば、普通有利状態中に発生した大当り状態を含めた平均連続大当り回数が表示されるので、普通有利状態中における大当り状態の発生に対する期待度を十分に盛り上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施形態に係る遊技用装置であるカードユニットの一例を表す機能ブロック図である。
【図2】図2はパチンコ機及びカードユニットの一例を表す正面図である。
【図3】図3(a)はパチンコ機の遊技領域の一例を表す正面図であり、図3(b)は第1の状態における可動部材,及び第2の状態における可動部材の一例を表す正面図である。
【図4】図4はフルスペック機における大当り情報,確変情報,及び時短情報の発生タイミングの一例を表すタイミングチャートである。
【図5】図5はハーフスペック機における大当り情報,確変情報,及び時短情報の発生タイミングの一例を表すタイミングチャートである。
【図6】図6は第1実施形態に係るカードユニットのEEPROMに記憶されるデータの一例を表す図であって、(a)は遊技関連情報記憶手段として機能する場合,(b)は可変表示回数記憶手段として機能する場合,(b’)は可変表示回数別記憶手段として機能する場合である。
【図7】図7は第1実施形態に係るカードユニットのディスプレイに表示される画面の一例を表す図である。
【図8】図8は図7に続く図である。
【図9】図9は本発明の第2実施形態に係る遊技用システムに含まれる遊技用装置であるカードユニットと遊技関連情報表示端末,及び遊技用管理装置であるホールコンピュータの一例を表す機能ブロック図である。
【図10】図10は第2実施形態に係るホールコンピュータのディスプレイに表示される区分設定画面の一例を表す図である。
【図11】図11は第2実施形態に係るホールコンピュータのハードディスクに記憶されるデータの一例を表す図であって、(a)は遊技関連情報記憶手段として機能する場合,(b)は可変表示回数記憶手段として機能する場合,(b’)は可変表示回数別記憶手段として機能する場合である。
【図12】図12は第2実施形態に係る情報表示端末のディスプレイに表示される画面の一例を表す図である。
【図13】図13は図12に続く図である。
【符号の説明】
[第1実施形態]
10…パチンコ機
11…遊技領域
11a…普通可変表示装置
11b…特別可変表示装置
11c…始動通過口
11d…始動入賞口
11e…可動部材
11f…大入賞口
11g…開閉板
11h…入賞個数表示器
11i…アウト口
11j…始動入賞記憶表示器
12…発射ハンドル
13…上皿
13a…残度数表示器
13b…球貸しボタン
13c…返却ボタン
14…下皿
15…遊技制御基板
16…払出制御基板
17…情報出力端子
20…カードユニット
21a…遊技関連情報入力部
21b…球貸し通信部
22…制御部
23…(タッチパネル式の)ディスプレイ
24…カードリーダライタ
24a…カード挿入・排出口
25…EEPROM
[第2実施形態]
1’…遊技用システム
20’…カードユニット
21a’…ホールコンピュータ通信部
22’…制御部
30’…情報表示端末
31’…通信部
32’…制御部
33’…(タッチパネル式の)ディスプレイ
40’…ホールコンピュータ
41’…通信部
42’…制御部
43’…ディスプレイ
44’…入力装置
45’…ハードディスク
【発明の属する技術分野】
本発明は、弾球遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報を収集して表示する遊技用装置及び遊技用システムに係り、特に該弾球遊技機の普通有利状態中における可変表示回数に対する大当り発生分布を表示可能な遊技用装置及び遊技用システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、打球を遊技領域に打ち込んで遊技が行われ、特別始動領域を構成する普通可変入賞球装置に打球が侵入することにより可変表示動作を行う特別可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、遊技者に有利な大当り状態を発生する弾球遊技機(例えばパチンコ機)から、該弾球遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報を収集して表示するものとして、弾球遊技機における大当り状態の発生時刻を示す識別情報を時間軸上に表示する遊技データ表示システムが知られている(例えば特許文献1を参照)。
【0003】
ところで前記弾球遊技機としては、前記大当り状態の終了後、前記特別可変表示装置が可変表示を所定回数(例えば100回)行うまでの間、前記普通可変入賞球装置が打球を受け入れ難いあるいは受け入れない第2の状態から打球を受け入れ易い第1の状態に変化する頻度が向上する普通有利状態(例えば時短状態)を発生する機能を有するものが知られている。この弾球遊技機によれば、該普通有利状態が発生している間、普通可変入賞球装置に打球が侵入し易くなるため、特別可変表示装置における可変表示の頻度が向上すると共に、普通可変入賞球装置への入賞に対する賞球の払出が増えるので持ち球の減少を抑えながら遊技を行うことができる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−210187号公報(第2頁,図9)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、普通有利状態の発生は遊技の展開を左右する重要な機能であるにも拘わらず、前述した従来の遊技データ表示システムでは、普通有利状態中に特別可変表示装置において可変表示動作が行われた可変表示回数(いわゆるスタート回数又は回転数)に対してどれだけ大当り状態が発生しているかという大当り発生分布(例えば大当り回数分布や大当り発生率分布)を遊技者に対して容易に把握させることができないため、普通有利状態中における可変表示回数に対する大当り発生の期待度を十分に盛り上げることができなかった。また前記弾球遊技機の特徴である普通有利状態を発生する機能を十分にアピールすることができなかった。
【0006】
本発明は、このような背景のもとになされたものであり、その目的は、弾球遊技機の普通有利状態中における可変表示回数に対する大当り発生分布を遊技者に対して容易に把握させることができる遊技用装置及び遊技用システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために、次のような手段を採る。
【0008】
まず請求項1に係る発明は、打球を遊技領域に打ち込んで遊技が行われ、普通始動領域に打球が侵入することにより可変表示動作を行う普通可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、特別始動領域を構成する普通可変入賞球装置が打球を受け入れ難いあるいは受け入れない第2の状態から打球を受け入れ易い第1の状態に変化し、該普通可変入賞球装置に打球が入賞することにより可変表示動作を行う特別可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、遊技者に有利な大当り状態になり、該大当り状態の終了後、前記特別可変表示装置が可変表示動作を所定回数行うまでの間、前記普通可変入賞球装置が前記第2の状態から前記第1の状態に変化する頻度が向上する普通有利状態となる弾球遊技機から、該弾球遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報を収集する遊技用装置であって、前記遊技関連情報を遊技者に対して表示する遊技関連情報表示手段と、前記弾球遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報として、前記大当り状態である旨を示す大当り情報と、前記普通有利状態である旨を示す普通有利情報と、前記特別可変表示装置の可変表示動作が行われた旨を示す可変表示動作情報と、を入力する遊技関連情報入力部と、該遊技関連情報入力部に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報に基づいて、前記普通有利状態中における前記大当り状態の発生状況を、該普通有利状態中に前記特別可変表示装置において可変表示動作が行われた可変表示回数を予め定められた複数の範囲に区分した各可変表示回数と対応付けた形態で示す大当り発生分布を生成する大当り発生分布生成手段と、を備え、前記遊技関連情報表示手段は、前記大当り発生分布生成手段による生成結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記可変表示回数の区分に対する前記大当り発生分布を表示することを特徴とする遊技用装置である。
【0009】
また請求項2に係る発明は、打球を遊技領域に打ち込んで遊技が行われ、普通始動領域に打球が侵入することにより可変表示動作を行う普通可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、特別始動領域を構成する普通可変入賞球装置が打球を受け入れ難いあるいは受け入れない第2の状態から打球を受け入れ易い第1の状態に変化し、該普通可変入賞球装置に打球が入賞することにより可変表示動作を行う特別可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、遊技者に有利な大当り状態になり、該大当り状態の終了後、前記特別可変表示装置が可変表示動作を所定回数行うまでの間、前記普通可変入賞球装置が前記第2の状態から前記第1の状態に変化する頻度が向上する普通有利状態となる弾球遊技機から、該弾球遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報を収集して管理する遊技用管理装置と、該遊技用管理装置と通信可能であり、前記遊技関連情報を遊技者に対して表示する遊技関連情報表示手段を備える遊技用装置と、からなる遊技用システムであって、前記遊技用管理装置は、前記弾球遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報として、前記大当り状態である旨を示す大当り情報と、前記普通有利状態である旨を示す普通有利情報と、前記特別可変表示装置の可変表示動作が行われた旨を示す可変表示動作情報と、を入力する遊技関連情報入力部と、該遊技関連情報入力部に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報に基づいて、前記普通有利状態中における前記大当り状態の発生状況を、該普通有利状態中に前記特別可変表示装置において可変表示動作が行われた可変表示回数を予め定められた複数の範囲に区分した各可変表示回数と対応付けた形態で示す大当り発生分布を生成する大当り発生分布生成手段と、を備え、前記遊技関連情報表示手段は、前記大当り発生分布生成手段による生成結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記可変表示回数の区分に対する前記大当り発生分布を表示することを特徴とする遊技用システムである。
【0010】
また請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載した遊技用装置又は遊技用システムであって、前記遊技関連情報入力部に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報に基づいて、前記普通有利状態中において前記大当り状態の発生に至るまでの前記可変表示回数を集計する可変表示回数集計手段と、該可変表示回数集計手段による集計結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記大当り状態の発生毎の前記可変表示回数を記憶する可変表示回数記憶手段と、をさらに備え、前記大当り発生分布生成手段は、前記可変表示回数記憶手段による記憶内容に基づいて、前記大当り発生分布を生成することを特徴とする遊技用装置又は遊技用システムである。
【0011】
また請求項4に係る発明は、請求項1又は2に記載した遊技用装置又は遊技用システムであって、前記普通有利状態中において前記大当り状態が発生した大当り回数を、前記予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けて記憶する可変表示回数別記憶手段と、前記遊技関連情報入力部に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報に基づいて、前記普通有利状態中において前記大当り状態の発生に至るまでの前記可変表示回数を集計する可変表示回数集計手段と、該可変表示回数集計手段による集計結果に基づいて、前記可変表示回数が前記予め定められた複数の可変表示回数の区分のうちいずれに属するかを特定する区分特定手段と、前記可変表示回数別記憶手段により前記予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けて記憶されている前記大当り回数のうち、前記区分特定手段により特定された前記可変表示回数の区分に対応する前記大当り回数を加算更新する加算更新手段と、をさらに備え、前記大当り発生分布生成手段は、前記可変表示回数別記憶手段による記憶内容に基づいて、前記大当り発生分布を生成することを特徴とする遊技用装置又は遊技用システムである。
【0012】
また請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載した遊技用装置又は遊技用システムであって、前記普通有利状態中における前記可変表示回数の区分を設定する区分設定手段をさらに備えることを特徴とする遊技用装置又は遊技用システムである。
【0013】
また請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか1つに記載した遊技用装置又は遊技用システムであって、前記遊技関連情報入力部に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報に基づいて、前記普通有利状態中において前記大当り状態が発生した大当り回数を、前記普通有利状態中における前記予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けた形態で集計する普通有利状態中大当り回数集計手段と、該普通有利状態中大当り回数集計手段による集計結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記大当り回数を、前記普通有利状態中における前記予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けた形態で示す大当り回数分布を生成する大当り回数分布生成手段と、をさらに備え、前記遊技関連情報表示手段は、前記大当り回数分布生成手段による生成結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記可変表示回数の区分に対する前記大当り回数分布を表示することを特徴とする遊技用装置又は遊技用システムである。
【0014】
また請求項7に係る発明は、請求項1〜6のいずれか1つに記載した遊技用装置又は遊技用システムであって、前記遊技関連情報入力部に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報に基づいて、前記普通有利状態中において前記大当り状態が発生した大当り回数を、前記普通有利状態中における前記予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けた形態で集計する普通有利状態中大当り回数集計手段と、前記遊技関連情報入力部に入力される普通有利情報に基づいて、前記普通有利状態が発生した普通有利回数を集計する普通有利回数集計手段と、前記普通有利状態中大当り回数集計手段及び前記普通有利回数集計手段による集計結果に基づいて、前記普通有利状態中において前記大当り状態が発生した大当り発生率を、前記普通有利状態中における前記予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けた形態で算出する大当り発生率算出手段と、該大当り発生率分布算出手段による算出結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記大当り発生率を、前記普通有利状態中における前記予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けた形態で示す大当り発生率分布を生成する大当り発生率分布生成手段と、をさらに備え、前記遊技関連情報表示手段は、前記大当り発生率分布生成手段による生成結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記可変表示回数の区分に対する前記大当り発生率分布を表示することを特徴とする遊技用装置又は遊技用システムである。
【0015】
また請求項8に係る発明は、請求項6又は7に記載した遊技用装置又は遊技用システムであって、前記遊技関連情報表示手段は、前記普通有利状態中大当り回数集計手段による集計結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記可変表示回数の区分に対する前記大当り回数を表示することを特徴とする遊技用装置又は遊技用システムである。
【0016】
さらに請求項9に係る発明は、請求項1〜8のいずれか1つに記載した遊技用装置又は遊技用システムであって、前記大当り状態の発生から該大当り状態の発生に関連して発生した普通有利状態の終了までの間において連続して発生した一連の大当り状態について、該一連の大当り状態において発生した大当り回数を該一連の大当り状態毎に集計する連続大当り回数集計手段と、該連続大当り回数集計手段による集計結果に基づいて、前記一連の大当り状態において発生した大当り回数の平均である平均連続大当り回数を算出する平均連続大当り回数算出手段と、をさらに備え、前記遊技関連情報表示手段は、前記平均連続大当り回数算出手段による算出結果に基づいて、前記平均連続大当り回数を表示することを特徴とする遊技用装置又は遊技用システムである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明に係る遊技用装置及び遊技用システムは、弾球遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報を収集して表示するものであり、特に該弾球遊技機の普通有利状態中における可変表示回数に対する大当り発生分布を表示可能なものである。
【0018】
以下においては、図1〜図3,及び図9に示すように、前記弾球遊技機が、打球を遊技領域11に打ち込んで遊技が行われ、普通始動領域(始動通過口11c)に打球が侵入することにより可変表示動作を行う普通可変表示装置11aの表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、特別始動領域(始動入賞口11d)を構成する普通可変入賞球装置(可動部材11e)が打球を受け入れ難いあるいは受け入れない第2の状態から打球を受け入れ易い第1の状態に変化(図3(b)を参照)し、該普通可変入賞球装置に打球が入賞することにより可変表示動作を行う特別可変表示装置11bの表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、遊技者に有利な大当り状態になり、該大当り状態の終了後、前記特別可変表示装置が可変表示動作を所定回数(例えば100回)行うまでの間、前記普通可変入賞球装置が前記第2の状態から前記第1の状態に変化する頻度が向上する普通有利状態となるパチンコ機10である例について説明する。
【0019】
また、以下においては、前記普通有利状態が、普通可変表示装置11aにおける可変表示動作の時間が通常時よりも短縮される状態(以下「時短状態」という。)であり、該普通有利状態である旨を示す普通有利情報が、時短情報である例について説明する。この時短状態は、大当り状態の終了後に、所定の条件が満たされたときに発生し、該時短状態を発生する弾球遊技機としては、例えば後述する確変状態とならない大当り状態が終了したときに時短状態が発生するもの(いわゆるフルスペック機)や、確変状態中において発生した確変状態とならない大当り状態が終了したときに時短状態が発生するもの(いわゆるハーフスペック機)等がある。なお前記可変表示回数は、前記特別可変表示装置11bにおいて可変表示動作が行われた回数であり、以下においては「スタート回数」と称する。
【0020】
以下においては、まず図1〜図8を参照して、本発明の第1実施形態に係る遊技用装置であるカードユニット20について説明し、次に図9〜図13を参照して、本発明の第2実施形態に係る遊技用システム1’について、第1実施形態と異なる点を説明する。
【0021】
[1.第1実施形態に係る遊技用装置]
まず図1は本発明の第1実施形態に係る遊技用装置であるカードユニット20の一例を表す機能ブロック図である。ここでカードユニット20は遊技用装置の一例であって、パチンコ機10での遊技に関連して発生する遊技関連情報を収集して表示するものである。これらパチンコ機10及びカードユニット20は、遊技場内に設けられる図示しない遊技島において、該パチンコ機10の機種等に従って所定の位置に配置されている。ここで遊技島は、島番号(1番島,2番島…)により識別可能とされており、パチンコ機10及びカードユニット20は、台番号(1番台,2番台…)により識別可能とされている。
【0022】
パチンコ機10は前記弾球遊技機の一例であって、図2及び図3(a)に示すように、遊技媒体であるパチンコ球を遊技領域11に打ち込んで遊技が行われるものであり、ここでは該パチンコ機10での遊技に使用されるパチンコ球を貸し出すための処理を行う貸与処理装置として機能するカードユニット20と通信可能に接続され、該カードユニット20にて遊技に使用可能な前払い有価価値の大きさ(例えばプリペイド度数)を特定可能な情報が記録された記録媒体(例えばプリペイドカード)が受け付けられ、後述する球貸しボタン13bにて貸出操作が受け付けられたときに、該カードユニット20との間でパチンコ球の貸出に関する信号のやり取りが行われてパチンコ球が貸し出される、いわゆるCR式のパチンコ機10である。
【0023】
このパチンコ機10の前面には、図2に示すように、後述する遊技領域11,パチンコ球を該遊技領域11に打ち込む操作を受け付けるための発射ハンドル12,後述する賞球払出装置17から払い出されるパチンコ球を貯留するための上皿13,該上皿13内に貯留しきれない余剰のパチンコ球を貯留するための下皿14等が設けられている。ここで上皿13の前面には、カードユニット20にて受け付けられているプリペイドカードの記録情報から特定されるプリペイド度数の残数を表示するための残度数表示器13a,該残度数を使用したパチンコ球の貸出操作を受け付けるための球貸しボタン13b,該プリペイドカードの返却操作を受け付けるための返却ボタン13cが設けられている。またパチンコ機10の背面には、図1に示すように、遊技状態を制御するための遊技制御基板15,賞球払出装置17を制御するための払出制御基板16,パチンコ球を賞球又は貸球として払い出すための賞球払出装置17,及び遊技関連情報を出力するための情報出力端子18等が設けられている。これらパチンコ機10に設けられる各機器は、図1に示すように接続されている。
【0024】
前記遊技領域11には、図3(a)に示すように、普通可変表示装置11a,特別可変表示装置11b,始動通過口11c,始動入賞口11d,可動部材11e,大入賞口11f,開閉板11g,入賞個数表示器11h,アウト口11i,及び始動入賞記憶表示器11jが設けられている。ここで始動通過口11cには、該始動通過口11cへの打球の侵入を検知するためのセンサが付設されている。また始動入賞口11dにも、該始動入賞口11dへの打球の入賞を検知するためのセンサが付設されている。さらに大入賞口11fにも、該大入賞口11fへの打球の入賞を検知するためのセンサが付設されている。また可動部材11eには、該可動部材11eを後述する第1の状態から第2の状態に動作するためのソレノイドが付設されている。また開閉板11gにも、該開閉板11gを閉成状態から開成状態に動作するためのソレノイドが付設されている。これら遊技領域11に設けられる各機器は、図1に示すように接続されている。なお遊技領域には、図示しないが、複数の一般入賞口,多数の釘,適数の風車や役物等も設けられている。
【0025】
ここで普通可変表示装置11aは、例えば7セグメントの表示器により構成され、識別標識(以下「普通図柄」という。)として2桁の数字を可変表示可能なものであり、普通始動領域である始動通過口11cに侵入することにより可変表示動作を行うものである。また特別可変表示装置11bは、例えば液晶表示器により構成され、識別標識(以下「特別図柄」という。)として3桁の数字を可変表示可能なものであり、特別始動領域である始動入賞口11dに打球が入賞することにより可変表示動作を行うものである。
【0026】
また可動部材11eは普通可変入賞球装置の一例であって、始動入賞口11dに対して揺動自在に取り付けられる左右一対の可動片により構成されるものであり、前記普通可変表示装置11aの表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、図3(b)に示すように、打球を受け入れ難い第2の状態から打球を受け入れ易い第1の状態に変化するものである。さらに開閉板11gは、大入賞口11fに対して揺動自在に取り付けられる板材により構成されるものであり、前記特別可変表示装置11bの表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、遊技者に有利な大当り状態になり、打球を受け入れない閉成状態から打球を受け入れ易い開成状態に変化するものである。
【0027】
このパチンコ機10においては、後述するようにして貸球として払い出されたパチンコ球又は賞球として払い出されたパチンコ球を発射ハンドル12の操作によって遊技領域11に打ち込んで遊技が行われ、該パチンコ機10での遊技に関連して、以下に示す遊技関連情報が遊技制御基板15から情報出力端子18を通して外部出力される。
【0028】
即ち、まず遊技領域11に打ち込まれた打球が始動通過口11cに侵入して、該打球が始動通過口11cに付設されたセンサにより検知されると、遊技制御基板15の制御により、普通可変表示装置11aにおいて普通図柄の可変表示動作が開始され、所定時間の経過後に該可変表示動作が停止する。なお始動通過口11cに侵入した打球は、遊技領域11に再度放出される。
【0029】
ここで普通可変表示装置11aの表示結果が予め定められた特定の表示態様(例えば「33」や「77」等の特定のゾロ目)になったときには、図3(b)に示すように、通常時には左右一対の可動片が略垂直に閉じており、打球を受け入れ難い第2の状態とされている可動部材11eが、遊技制御基板15の制御により、該可動部材11eに付設されたソレノイドが励磁されて左右一対の可動片が略水平に開いて、打球を受け入れ易い第1の状態とされ、所定時間の経過後に再度第1の状態に戻る。
【0030】
また遊技領域11に打ち込まれた打球が始動入賞口11dに入賞して、該打球が始動入賞口11dに付設されたセンサにより検知されると、払出制御基板16の制御により、予め定められた数の賞球が賞球払出装置17から払い出されると共に、遊技制御基板15の制御により、特別可変表示装置11bにおいて特別図柄の可変表示動作が開始され、所定時間の経過後に該可変表示動作が停止して、該可変表示動作が行われた旨を示す遊技関連情報として、1パルスの可変表示動作情報(以下「スタート情報」という。)が、遊技制御基板15から情報出力端子18を通して外部出力される。なお始動入賞口11dに入賞した打球は、パチンコ機10の背後に設けられるアウトタンクに導かれる。
【0031】
ここで特別可変表示装置11bの表示結果が予め定められた特定の表示態様(例えば「000」〜「999」のいずれかのゾロ目)になったときには、遊技者に有利な大当り状態が発生して、通常時には大入賞口11fを閉じており、大入賞口11fに打球を受け入れない閉成状態とされている開閉板11gが、遊技制御基板15の制御により、該開閉板11gに付設されたソレノイドが励磁されて大入賞口11fを開き、大入賞口11fに打球を受け入れ易い開成状態とされる。
【0032】
このようにして開成状態となっている大入賞口11fに打球が入賞して、該打球が大入賞口11fに付設されたセンサにより検知されると、払出制御基板16の制御により、予め定められた数の賞球が賞球払出装置17から払い出されると共に、該検知個数が入賞個数表示器11hにより表示される。なお大入賞口11fに入賞した打球は、パチンコ機10の背後に設けられるアウトタンクに導かれる。なお開成状態は、所定時間(例えば30秒間)の経過,又は大入賞口11fへの所定個数(例えば10個)の打球の入賞のいずれか早い方の条件が成立することによって終了して、閉成状態に戻る。
【0033】
一方、大入賞口11f内のある箇所には特定入賞領域(いわゆるV入賞)が設けられており、開成状態となっている大入賞口11fに打球が入賞して、該打球が特定入賞領域に侵入すると、遊技制御基板15の制御により、開成状態が終了して閉成状態となった後に一定のインターバル期間が経過するのを待って、再び開閉板11gを開成状態とする、繰り返し継続制御が行われる。この繰り返し継続制御の上限回数は例えば15回と定められている。
【0034】
以上のようにして、特別可変表示装置11bの表示結果が予め定められた特定の表示態様(例えば「000」〜「999」のいずれかのゾロ目)になったときには、遊技者に有利な大当り状態が発生して、該大当り状態である旨を示す遊技関連情報として、該大当り状態の発生から終了までの間(即ち大当り期間中)において継続的な大当り情報が、遊技制御基板15から情報出力端子18を通して外部出力される。
【0035】
また特別可変表示装置11bの表示結果が予め定められた特別の表示態様(例えば「111」,「333」,「555」,「777」,又は「999」のいずれかのゾロ目)になったときには、該大当り状態の終了後に、大当り状態の発生確率が通常確率から高確率に変動する確率変動状態(以下単に「確変状態」という。)が発生が発生して、該確変状態である旨を示す遊技関連情報として、該確変状態の発生から終了までの間(即ち確変期間中)において継続的な確変情報が、遊技制御基板15から情報出力端子18を通して外部出力される。この確率変動状態は、初回の大当りの発生を含めて例えば合計2回の大当りが発生することにより通常確率に復帰すると共に、該2回目の大当りが前記特別の表示態様となった場合には、該確率変動状態が継続(いわゆる連チャン)する。
【0036】
さらに大当り状態の終了後に、所定の条件が満たされたときには、特別可変表示装置11bが可変表示動作を所定回数(例えば100回,又は50回等)行うまでの間、可動部材11eが第2の状態から第1の状態に変化する頻度が向上する前記時短状態が発生して、該時短状態である旨を示す遊技関連情報として、該時短状態の発生から終了までの間(即ち時短期間中)において継続的な時短情報が、遊技制御基板15から情報出力端子18を通して外部出力される。この時短状態では、普通可変表示装置11aにおける可変表示動作の時間が通常時よりも短縮されることにより、可動部材11eが第2の状態から第1の状態に変化する頻度が向上して、可動部材11eに打球が侵入し易くなるため、特別可変表示装置11bにおける可変表示の頻度が向上すると共に、始動入賞口11dへの入賞に対する賞球の払出が増えるので持ち球の減少を抑えながら遊技を行うことができる。
【0037】
なお特別可変表示装置11bが可変表示動作を行っている最中に始動入賞口11dに打球が入賞すると、その始動入賞が記憶され、特別可変表示装置11bの可変表示動作が停止して再び可変表示動作を開始できる状態になってから、該記憶された始動入賞に基づいて特別可変表示装置11bの可変表示動作が開始される。この始動入賞の記憶の上限値は例えば4個と定められており、現時点における始動入賞の記憶個数が始動入賞記憶表示器11jにて表示される。従って、始動入賞の記憶が4個となっている状態で始動入賞口11dに打球が入賞した場合には、該入賞は特別可変表示装置11bの可変表示動作には使用されずに無効始動となるが、入賞に対する賞球の払出は行われる。
【0038】
また遊技領域11に打ち込まれた打球がその他の入賞口に入賞すると、払出制御基板16の制御により、予め定められた数の賞球が賞球払出装置17から払い出され、該入賞した打球は、パチンコ機10の背後に設けられるアウトタンクに導かれる。一方、いずれの入賞口にも入賞しない打球は、アウト口11iからパチンコ機10の背後に設けられるアウトタンクに導かれる。
【0039】
カードユニット20は前記遊技用装置及び前記貸与処理装置の一例であって、図2に示すように、パチンコ機10に対応して(ここではパチンコ機10の左側に隣接して)設けられ、縦長の箱型の形状を呈するものであり、その前面にタッチパネル式のディスプレイ23,及びカード挿入・排出口24a等を備え、その内部に遊技関連情報入力部21a,球貸し通信部21b,制御部22,カードリーダライタ24,及びEEPROM等を備えており、これらの各機器は図1に示すように接続されている。
【0040】
遊技関連情報入力部21aは、パチンコ機10の情報出力端子18と通信可能に接続されており、これにより、該パチンコ機10での遊技に関連して発生する遊技関連情報として、特別可変表示装置11bの可変表示動作が行われた旨を示すスタート情報と、大当り状態である旨を示す大当り情報と、確変状態である旨を示す確変情報と、時短状態である旨を示す時短情報が入力される。
【0041】
球貸し通信部21bは、パチンコ機10の払出制御基板16と通信可能に接続されており、これにより、パチンコ機10とカードユニット20との間でパチンコ球の貸出に関する信号のやり取りが行われる。
【0042】
制御部22は、CPU,RAM,及びROM等を備え、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、カードユニット20に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。この制御部22は、ディスプレイ23に表示させる表示内容の制御を行う表示制御手段として機能するものである。
【0043】
また制御部22は、遊技関連情報入力部21aに入力される各情報に基づいて、遊技関連情報を集計・算出するものである。具体的には、大当り情報に基づいて、大当り状態が発生した大当り回数が集計される。また確変情報に基づいて、確変状態が発生した確変回数が集計される。またスタート情報,確変情報,及び時短情報に基づいて、確変状態中以外の通常時における通常時スタート回数が集計される。また「(大当り回数−確変回数)÷通常時スタート回数」の式で初当り確率が算出される。また普通有利回数集計手段として機能することにより、時短情報に基づいて、時短状態が発生した時短発生回数が集計される。また大当り情報と時短情報に基づいて、時短状態中において大当り状態が発生した大当り回数(ここでは時短中大当り回数)が集計される。また「時短中大当り回数÷時短発生回数×100」の式で時短中大当り発生率が算出される。
【0044】
また制御部22が連続大当り回数集計手段として機能することにより、大当り状態の発生(いわゆる初当り)から該大当り状態の発生に関連して発生した普通有利状態(ここでは時短状態)の終了までの間において連続して発生した一連の大当り状態について、該一連の大当り状態において発生した大当り回数(いわゆる連チャン回数)が該一連の大当り状態毎に集計される。
【0045】
具体的には、前記フルスペック機では、確変状態とならない大当り状態が終了したときに時短状態が発生するので、図4に示すようにして、初当りから該初当りに関連して発生した時短状態の終了までの間において連続して発生した一連の大当り状態について、該一連の大当り状態において発生した大当り回数が集計される。まず図4(a)に示すように大当り状態が発生した場合には、確変大当り(初当り)→確変状態中の通常大当り→直前の通常大当りに関連して発生した時短状態中の通常大当り→直前の通常大当りに関連して発生した時短状態中の確変大当り→確変状態中の通常大当り→直前の通常大当りに関連して発生した時短状態の終了、という前記一連の大当り状態について、大当り回数が5(いわゆる5連チャン)と集計される。また図4(b)に示すように大当り状態が発生した場合には、通常大当り(初当り)→直前の通常大当りに関連して発生した時短状態中の確変大当り→確変状態中の通常大当り→直前の通常大当りに関連して発生した時短状態中の終了、という前記一連の大当り状態について、大当り回数が3(いわゆる3連チャン)と集計される。
【0046】
一方、前記ハーフスペック機では、確変状態中において発生した確変状態とならない大当り状態が終了したときに時短状態が発生するが、通常状態中又は時短状態中において発生した確変状態とならない大当り状態が終了したときには時短状態が発生しないので、前記図4と同様に大当り状態が発生した場合であっても図5に示すようにして、初当りから該初当りに関連して発生した時短状態の終了までの間において連続して発生した一連の大当り状態について、該一連の大当り状態において発生した大当り回数が集計される。まず図5(a)に示すように大当り状態が発生した場合には、3回目の大当りが時短状態中において発生した通常大当りであるために、該通常大当りが終了しても時短状態が発生しないので、確変大当り(初当り)→確変状態中の通常大当り→確変大当りに関連して発生した時短状態中の通常大当り、という前記一連の大当り状態について、大当り回数が3(即ち3連チャン)と集計されると共に、確変大当り(初当り)→確変状態中の通常大当り→確変大当りに関連して発生した時短状態の終了という、前記一連の大当り状態について、大当り回数が2(いわゆる3連チャン)と集計される。また図5(b)に示すように大当り状態が発生した場合には、1回目の大当りが通常状態中において発生した通常大当りであるために、該通常大当りが終了しても時短状態が発生しないので、該1回目の通常大当り(初当り)について大当り回数が1(いわゆる単発)と集計されと共に、確変大当り(初当り)→確変状態中の通常大当り→確変大当りに関連して発生した時短状態中の終了、という前記一連の大当り状態について、大当り回数が2(いわゆる2連チャン)と集計される。
【0047】
さらに制御部22が平均連続大当り回数算出手段として機能することにより、連続大当り回数集計手段による集計結果に基づいて、前記一連の大当り状態において発生した大当り回数(いわゆる連チャン回数)の平均である平均連続大当り回数(ここでは平均連チャン回数)が算出される。具体的には、前記一連の大当り状態を大当り群とした場合に、「各大当り群の大当り回数の合計÷大当り群の数」の式で平均連チャン回数が算出され、例えば第1群の大当り回数が4(即ち4連チャン),第2群の大当り回数が1(即ち単発),及び第3群の大当り回数が7(即ち7連チャン)である場合には、(4+1+7)÷3=4で平均連チャン回数が4回と算出される。
【0048】
以上のようにして集計・算出された大当り回数,確変回数,通常時スタート回数,初当り確率,時短発生回数,時短中大当り回数,時短中大当り発生率,及び平均連チャン回数は、図6(a)に示すように、遊技関連情報記憶手段として機能するEEPROM25により記憶される。
【0049】
また制御部22は、カードユニット20の仕様により、可変表示回数集計手段としてのみ機能する(以下「第1の仕様」という。)か、又は可変表示回数集計手段,区分特定手段,及び加算更新手段として機能する(以下「第2の仕様」という。)。ここで第1の仕様では、制御部22が可変表示回数集計手段として機能することにより、遊技関連情報入力部21aに入力される大当り情報と時短情報とスタート情報に基づいて、時短状態中において大当り状態の発生に至るまでのスタート回数(以下「時短中スタート回数」という。)が集計される。具体的には、制御部22には時短中スタート回数をカウントするカウンタが設けられており、時短情報が入力されると該カウンタの作動が開始され、スタート情報が入力される毎に該カウンタが加算更新され、大当り情報が入力されると該カウンタの作動が停止されてカウンタ値が時短中スタート回数として集計されると共に該カウンタ値がリセットされる。なお時短情報の入力中に大当り情報が入力されなかった場合(即ち時短状態中に大当り状態が発生しなかった場合)には、時短情報が入力されなくなったときにカウンタの作動が停止されてカウンタ値がリセットされる。
【0050】
そして第1の仕様では、図6(b)に示すように、可変表示回数記憶手段として機能するEEPROM25により、可変表示回数集計手段による集計結果に基づいて、時短状態中における大当り状態の発生毎の時短中スタート回数が記憶される。従って、この第1の仕様によれば、時短状態中において大当り状態の発生に至る時短中スタート回数が集計されるので、該大当り状態の発生状況を容易に集計することができる。
【0051】
また第2の仕様では、図6(b’)に示すように、可変表示回数別記憶手段として機能するEEPROM25により、時短状態中において大当り状態が発生した大当り回数(即ち時短中大当り回数)が、予め定められた複数のスタート回数の区分(以下「時短中スタート回数区分」という。)と対応付けて記憶される。ここで時短中スタート回数区分は、時短中スタート回数が1〜20回である第1区分,同21〜40回である第2区分,同41〜60回である第3区分,同61〜80回である第4区分,及び同81〜100回である第5区分の5つに区分されている。
【0052】
この第2の仕様では、制御部22が前記可変表示回数集計手段として機能すると共に、区分特定手段として機能することにより、可変表示回数集計手段により集計された時短中スタート回数が予め定められた複数の時短中スタート回数区分のうちいずれに属するかが特定され、加算更新手段として機能することにより、EEPROM25により時短中スタート回数区分と対応付けて記憶されている時短中大当り回数のうち、区分特定手段により特定された時短中スタート回数区分に対応する時短中大当り回数が加算更新される。例えば時短中スタート回数が25回である場合には、該時短中スタート回数が属する第2区分に対応する時短中大当り回数が加算更新される。従って、この第2の仕様によれば、時短状態中において大当り状態が発生した大当り回数が、予め定められた複数の時短中スタート回数の区分と対応付けて集計されるので、後述する大当り発生分布を容易に生成することができる。
【0053】
さらに制御部22は、遊技関連情報入力部21aに入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報に基づいて、時短状態中における大当り状態の発生状況を、該時短状態中におけるスタート回数を予め定められた複数の範囲に区分した各スタート回数と対応付けた形態で示す大当り発生分布を生成する大当り発生分布生成手段として機能するものである。
【0054】
具体的には、後述する図8に示すように、制御部22が普通有利状態中大当り回数集計手段として機能することにより、遊技関連情報入力部21aに入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報に基づいて、時短状態中において大当り状態が発生した時短中大当り回数が、時短中スタート回数区分と対応付けた形態で集計され、大当り回数分布生成手段として機能することにより、該普通有利状態中大当り回数集計手段による集計結果に基づいて、時短中大当り回数を時短中スタート回数区分と対応付けた形態で示す大当り回数分布が生成される。
【0055】
また、後述する図8に示すように、制御部22が大当り発生率算出手段として機能することにより、前記普通有利状態中大当り回数集計手段及び前記普通有利回数集計手段による集計結果に基づいて、時短状態中において大当り状態が発生した大当り発生率(即ち時短中大当り発生率)が時短中スタート回数区分と対応付けた形態で算出され、大当り発生率分布生成手段として機能することにより、該大当り発生率算出手段による算出結果に基づいて、時短中大当り発生率を時短中スタート回数区分と対応付けた形態で示す大当り発生率分布が生成される。
【0056】
これら大当り回数分布及び大当り発生率分布の表示形式には、図8のD13に示すような表形式のものと、図8のD14に示すようなグラフ形式のものがある。
【0057】
タッチパネル式のディスプレイ23は、各種の情報を表示すると共に、各種の入力を受け付けるものであって、表示画面が遊技者に向くようにカードユニット20の前面から前方に突出する態様で設けられており、液晶表示器等の表示画面と、遊技者による押圧操作を検出するタッチパネルを備えている。
【0058】
このタッチパネル式のディスプレイ23は、遊技関連情報を遊技者に対して表示する遊技関連情報表示手段として機能するものであり、具体的には、後述する図8に示すように、大当り発生分布生成手段(大当り回数分布生成手段及び大当り発生率分布生成手段)による生成結果に基づいて、時短中スタート回数区分に対する大当り発生分布(大当り回数分布及び大当り発生率分布)を表示する。また普通有利状態中大当り回数集計手段による集計結果に基づいて、時短中スタート回数区分に対する時短中大当り回数を表示すると共に、平均連続大当り回数算出手段による算出結果に基づいて、平均連チャン回数を表示する。
【0059】
カードリーダライタ24は、カード挿入・排出口24aから挿入されたプリペイドカードを受け付けて、該受け付けたプリペイドカードの記録情報(例えばカードID及びプリペイド度数)を読み取るものである。ここで読み取られた記録情報からプリペイド度数が特定されて、該特定されたプリペイド度数が制御部22のRAMに記憶されると共に残度数表示器13aに表示される。またカードリーダライタ24は、プリペイド度数を使用したパチンコ球の貸出が行われたときに、該使用されたプリペイド度数が減算された後の残度数をプリペイドカードに対して記録するものでもある。
【0060】
EEPROM25は、不揮発性の半導体メモリである。このEEPROM25は、前述の如く遊技関連情報記憶手段として機能するものであり、図6(a)に示すように、制御部22により集計・算出された大当り回数,確変回数,通常時スタート回数,初当り確率,時短発生回数,時短中大当り回数,時短中大当り発生率,及び平均連チャン回数が、遊技関連情報として、本日,前日,及び前々日の3日間分について記憶されると共に、該遊技関連情報の3日間分の平均が記憶される。
【0061】
またEEPROM25は、第1の仕様では前記可変表示回数記憶手段として機能するものであり、第2の仕様では前記可変表示回数別記憶手段として機能するものである。ここで前述の如く可変表示回数記憶手段として機能する場合には、図6(b)に示すように、時短中大当り毎の時短中スタート回数が、本日,前日,及び前々日の3日間分について記憶される。また前述の如く可変表示回数別記憶手段として機能する場合には、図6(b’)に示すように、時短中スタート回数区分に対応する時短中大当り回数が、本日,前日,及び前々日の3日間分について記憶される。
【0062】
このカードユニット20が貸与処理装置として機能する場合には、以下のようにしてパチンコ球が貸し出される。まず遊技者がプリペイドカードをカード挿入・排出口24aに挿入すると、該プリペイドカードの記録情報がカードリーダライタ24にて読み取られ、該記録情報から特定されるプリペイド度数が制御部22のRAMに記憶されると共に残度数表示器13aに表示される。次に遊技者が球貸しボタン13bを操作すると、パチンコ機10とカードユニット20との間でパチンコ球の貸出に関する信号のやり取りが行われ、所定度数分のパチンコ球が賞球払出装置17から払い出されて、パチンコ球が貸し出される。なお遊技者が返却ボタン13cを操作すると、前記挿入されているプリペイドカードがカード挿入・排出口24aから排出される。
【0063】
またカードユニット20が遊技用装置として機能する場合には、以下のようにして遊技関連情報が表示される。まずパチンコ機10の情報出力端子18から外部出力されるスタート情報,大当り情報,確変情報,及び時短情報が遊技関連情報入力部21aに入力されると、各情報に基づいて大当り回数,確変回数,通常時スタート回数,初当り確率,時短発生回数,時短中大当り回数,時短中大当り発生率,及び平均連チャン回数の各遊技関連情報が制御部22により集計・算出され、図6(a)に示すように、該集計・算出された遊技関連情報がEEPROM25の本日の記憶欄に記憶される。また第1の仕様では、図6(b)に示すように、時短中大当り毎の時短中スタート回数がEEPROM25の本日の記憶欄に記憶され、第2の仕様では、図6(b’)に示すように、時短中スタート回数区分に対応する時短中大当り回数がEEPROM25の本日の記憶欄に記憶される。
【0064】
一方、タッチパネル式のディスプレイ23では、図7及び図8に示す各画面が表示される。具体的には、まず図7のD11に示すメニュー選択画面では、メニューの選択を促す旨が表示されると共に、該メニューを選択するためのボタンとして「遊技データ」ボタン,「テレビ」ボタン,及び「注文」ボタンが表示される。ここで遊技者により「テレビ」ボタンが操作されると、テレビ画像がディスプレイ23に表示される。また遊技者により「注文」ボタンが操作されると、飲物,食べ物,又はプリペイドカード等の注文を受け付ける画面がディスプレイ23に表示される。一方、遊技者により「遊技データ」ボタンが操作されると、図7のD12に示す遊技データ表示画面がディスプレイ23に表示される。
【0065】
D12に示す遊技データ表示画面では、EEPROM25に記憶されている遊技関連情報のうち、大当り回数,確変回数,及び初当り確率について、本日,前日,及び前々日の3日間分のデータと該3日間分のデータの平均が表示される。ここで遊技者により「戻る」ボタンが操作されると、前記D11に戻る。また遊技者により「時短中データ」ボタンが操作されると、図8のD13に示す時短中データ表示画面がディスプレイ23に表示される。
【0066】
D13に示す時短中データ表示画面では、EEPROM25に記憶されている記憶内容に基づいて生成された大当り発生分布として、時短中大当り回数を時短中スタート回数区分と対応付けた形態で示す大当り回数分布と、時短中大当り発生率を時短中スタート回数区分と対応付けた形態で示す大当り発生率分布が、本日,前日,及び前々日の3日間分について、表形式で表示される。
【0067】
またD13に示す時短中データ表示画面では、EEPROM25に記憶されている遊技関連情報のうち、時短中大当り回数(の合計),時短中大当り発生率(の合計),及び平均連チャン回数も、本日,前日,及び前々日の3日間分について、表形式で表示される。このように、時短中大当り回数や、時短状態中に発生した大当り状態を含めた平均連チャン回数が表示されるので、時短状態中における大当り状態の発生に対する期待度を十分に盛り上げることができる。
【0068】
このD13に示す時短中データ表示画面で、遊技者により「戻る」ボタンが操作されると、前記D12に戻る。また遊技者により「メニュー」ボタンが操作されると、前記D11に戻る。また遊技者により「グラフ形式」ボタンが操作されると、図8のD14に示す時短中データ表示画面がディスプレイ23に表示される。
【0069】
D14に示す時短中データ表示画面では、EEPROM25に記憶されている記憶内容に基づいて生成された大当り発生分布として、時短中大当り回数を時短中スタート回数区分と対応付けた形態で示す大当り回数分布と、時短中大当り発生率を時短中スタート回数区分と対応付けた形態で示す大当り発生率分布が、本日,前日,及び前々日の3日間分について、グラフ形式で表示される。具体的には、時短中大当り回数が棒グラフの形式で示されることにより大当り発生分布が表示されると共に、時短中大当り発生率が該棒グラフの近傍(ここでは上側)に示されることにより大当り発生率分布が表示されるので、大当り発生分布を遊技者に対して一見して把握させることができる。
【0070】
このD14に示す時短中データ表示画面で、遊技者により「戻る」ボタン又は「表形式」ボタンが操作されると、前記D13に戻る。また遊技者により「メニュー」ボタンが操作されると、前記D11に戻る。
【0071】
このように、カードユニット20によれば、時短中スタート回数区分に対する大当り発生分布を遊技者に対して容易に把握させることができるので、時短状態中におけるスタート回数に対する大当り発生の期待度を十分に盛り上げることができる。またパチンコ機10の特徴である時短状態を発生する機能を十分にアピールすることができる。
【0072】
また時短中スタート回数区分に対する大当り回数分布や大当り発生率分布を遊技者に対して詳しく把握させることができるので、時短状態中におけるスタート回数に対する大当り発生の期待度を十分に盛り上げることができる。またパチンコ機10の特徴である時短状態を発生する機能を十分にアピールすることができる。
【0073】
さらに本日,前日,及び前々日の3日間分の大当り発生分布を遊技者に対して把握させることができるので、本日の大当り発生分布と過去の大当り発生分布の比較検討を容易に行うことができる。
【0074】
[2.第2実施形態に係る遊技用装置]
次に図9は本発明の第2実施形態に係る遊技用システム1’に含まれる遊技用装置であるカードユニット20’と遊技関連情報表示端末30’,及び遊技用管理装置であるホールコンピュータ40’の一例を表す機能ブロック図である。ここでホールコンピュータ40’は遊技用管理装置の一例であって、前記パチンコ機10での遊技に関連して発生する遊技関連情報を収集して管理するものであり、カードユニット20’及び遊技関連情報表示端末30’は遊技用装置の一例であって、該遊技関連情報を表示するものである。この第2実施形態に係る遊技用システム1’では、ホールコンピュータ40’において遊技関連情報が収集・管理されると共に大当り発生分布が生成され、カードユニット20’及び遊技関連情報表示端末30’において遊技関連情報や大当り発生分布が表示される点、即ち遊技関連情報の収集・管理や大当り発生分布の生成とそれらの表示とが別個の装置で行われる点に特徴がある。
【0075】
これらパチンコ機10及びカードユニット20は、第1実施形態と同様に、遊技場内に設けられる図示しない遊技島において、該パチンコ機10の機種等に従って所定の位置に配置されている。ここで遊技島は、島番号(1番島,2番島…)により識別可能とされており、パチンコ機10及びカードユニット20は、台番号(1番台,2番台…)により識別可能とされている。またホールコンピュータ40’は、図示しない中継コンピュータ及び台端末を介して、複数のパチンコ機10及びカードユニット20’と通信可能に接続されている。なお図8では、1台のパチンコ機10及びカードユニット20’のみを示し、他のパチンコ機10及びカードユニット20’は省略している。さらにホールコンピュータ40’は、遊技関連情報表示端末30’とも通信可能に接続されている。
【0076】
パチンコ機10は前記弾球遊技機の一例であって、第1実施形態と同様のものである。ただし第1実施形態と異なり、情報出力端子18はホールコンピュータ40’の通信部41’と通信可能に接続されている。
【0077】
カードユニット20’は前記遊技用装置及び前記貸与処理装置の一例であって、図2に示すように、パチンコ機10に対応して(ここではパチンコ機10の左側に隣接して)設けられ、縦長の箱型の形状を呈するものであり、その前面に前記タッチパネル式のディスプレイ23,及び前記カード挿入・排出口24a等を備え、その内部にホールコンピュータ通信部21a’,前記球貸し通信部21b,制御部22’,及び前記カードリーダライタ24等を備えており、これらの各機器は図8に示すように接続されている。ただし第1実施形態に係るカードユニット20と異なり、カードユニット20’は遊技関連情報入力部21a,及びEEPROM25を備えていない。
【0078】
ホールコンピュータ通信部21a’は、ホールコンピュータ40’の通信部41’と通信可能に接続されており、これにより、カードユニット20’からホールコンピュータ40’に対して該カードユニット20に対応するパチンコ機10についての遊技関連情報や大当り発生分布の送信が要求され、ホールコンピュータ40’からカードユニット20’に対して該要求に応じた遊技関連情報や大当り発生分布が送信される。球貸し通信部21bは、第1実施形態と同様のものである。
【0079】
制御部22’は、CPU,RAM,及びROM等を備え、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、カードユニット20’に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。この制御部22’は、ディスプレイ23に表示させる表示内容の制御を行う表示制御手段として機能するものである。ただし第1実施形態と異なり、制御部22’は、遊技関連情報の集計・算出はせず、また連続大当り回数集計手段,平均連続大当り回数算出手段,可変表示回数集計手段,区分特定手段,加算更新手段,大当り発生分布生成手段,大当り回数分布生成手段,大当り発生率分布生成手段,普通有利状態中大当り回数集計手段,及び普通有利回数集計手段としては機能しない。タッチパネル式のディスプレイ23,及びカードリーダライタ24は、第1実施形態と同様のものである。
【0080】
このカードユニット20’が貸与処理装置として機能する場合には、第1実施形態と同様にしてパチンコ球が貸し出される。なおカードユニット20’が遊技用装置として機能する場合については、遊技用システム1’の作用の説明で詳述する。
【0081】
遊技関連情報表示端末30’は前記遊技用装置の一例であって、遊技場内の所定箇所(例えば景品カウンタの近傍等)に設けられ、キオスク端末型の形状を呈するものであり、その前面にタッチパネル式のディスプレイ33’等を備え、その内部に通信部31’,及び制御部32’等を備えており、これらの各機器は図8に示すように接続されている。
【0082】
通信部31’は、ホールコンピュータ40’の通信部41’と通信可能に接続されており、これにより、遊技関連情報表示端末30’からホールコンピュータ40’に対して遊技関連情報や大当り発生分布の送信が要求され、ホールコンピュータ40’から遊技関連情報表示端末30’に対して該要求に応じた遊技関連情報や大当り発生分布が送信される。
【0083】
制御部32’は、CPU,RAM,及びROM等を備え、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、遊技関連情報表示端末30’に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。この制御部32’は、ディスプレイ33’に表示させる表示内容の制御を行う表示制御手段として機能するものである。
【0084】
タッチパネル式のディスプレイ33’は、各種の情報を表示すると共に、各種の入力を受け付けるものであって、表示画面が遊技者に向くように遊技関連情報表示端末30’の前面に設けられており、液晶表示器等の表示画面と、遊技者による押圧操作を検出するタッチパネルを備えている。
【0085】
このタッチパネル式のディスプレイ33’は、遊技関連情報を遊技者に対して表示する遊技関連情報表示手段として機能するものであり、具体的には、後述する図13に示すように、後述する大当り発生分布生成手段(大当り回数分布生成手段及び大当り発生率分布生成手段)による生成結果に基づいて、時短中スタート回数区分に対する大当り発生分布(大当り回数分布及び大当り発生率分布)を表示する。また後述する普通有利状態中大当り回数集計手段による集計結果に基づいて、時短中スタート回数区分に対する時短中大当り回数を表示すると共に、後述する平均連続大当り回数算出手段による算出結果に基づいて、平均連チャン回数を表示する。さらに該大当り発生分布生成手段による生成結果,及び該平均連続大当り回数算出手段による算出結果に基づいて、パチンコ機10が属する機種毎の大当り発生分布(大当り回数分布及び大当り発生率分布),及び平均連チャン回数の平均値である機種平均を表示する。
【0086】
ホールコンピュータ40’は前記遊技用管理装置の一例であって、遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられ、図8に示すように接続される通信部41’,制御部42’,ディスプレイ43’,入力装置44’及びハードディスク45’等を備えている。
【0087】
通信部41’は遊技関連情報入力部の一例であって、パチンコ機10の情報出力端子18と通信可能に接続されており、これにより、該パチンコ機10での遊技に関連して発生する遊技関連情報として、特別可変表示装置11bにおける可変表示動作の可変表示動作が行われた旨を示すスタート情報と、大当り状態である旨を示す大当り情報と、確変状態である旨を示す確変情報と、時短状態である旨を示す時短情報が入力される。なお通信部41’は、前述の如くカードユニット20’のホールコンピュータ通信部21a’,及び遊技関連情報表示端末30’の通信部31’とも通信可能に接続されている。
【0088】
制御部42’は、CPU,RAM,及びROM等を備え、ハードディスク45’に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、ホールコンピュータ40’に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。この制御部42’は、ディスプレイ43’に表示させる表示内容の制御を行う表示制御手段として機能するものである。
【0089】
また制御部42’は、通信部41’に入力される各情報に基づいて、遊技関連情報をパチンコ機10毎に集計・算出するものである。具体的には、大当り情報に基づいて、大当り状態が発生した大当り回数が集計される。また確変情報に基づいて、確変状態が発生した確変回数が集計される。またスタート情報,確変情報,及び時短情報に基づいて、確変状態中以外の通常時における通常時スタート回数が集計される。また「(大当り回数−確変回数)÷通常時スタート回数」の式で初当り確率が算出される。また普通有利回数集計手段として機能することにより、時短情報に基づいて、時短状態が発生した時短発生回数が集計される。また大当り情報と時短情報に基づいて、時短状態中において大当り状態が発生した大当り回数(ここでは時短中大当り回数)が集計される。また「時短中大当り回数÷時短発生回数×100」の式で時短中大当り発生率が算出される。
【0090】
また制御部42’が連続大当り回数集計手段として機能することにより、大当り状態の発生(いわゆる初当り)から該大当り状態の発生に関連して発生した普通有利状態(ここでは時短状態)の終了までの間において連続して発生した一連の大当り状態について、該一連の大当り状態において発生した大当り回数(いわゆる連チャン回数)が該一連の大当り状態毎に集計される。具体的には、第1実施形態と同様にして(図4及び図5を参照)、一連の大当り状態についての大当り回数が集計される。
【0091】
さらに制御部42’が平均連続大当り回数算出手段として機能することにより、連続大当り回数集計手段による集計結果に基づいて、前記一連の大当り状態において発生した大当り回数(いわゆる連チャン回数)の平均である平均連続大当り回数(ここでは平均連チャン回数)が算出される。具体的には、第1実施形態と同様にして、平均連チャン回数が算出される。
【0092】
以上のようにして集計・算出された大当り回数,確変回数,通常時スタート回数,初当り確率,時短発生回数,時短中大当り回数,時短中大当り発生率,及び平均連チャン回数については、パチンコ機10が属する機種毎の平均値(機種平均)も算出される。そしてそれらは、図11(a)に示すように、遊技関連情報記憶手段として機能するハードディスク45’により記憶される。
【0093】
また制御部42’は、ホールコンピュータ40’の仕様により、可変表示回数集計手段としてのみ機能する(以下「第1の仕様」という。)か、又は可変表示回数集計手段,区分特定手段,及び加算更新手段として機能する(以下「第2の仕様」という。)。ここで第1の仕様では、制御部42’が可変表示回数集計手段として機能することにより、通信部41’に入力される大当り情報と時短情報とスタート情報に基づいて、時短状態中において大当り状態の発生に至るまでのスタート回数(以下「時短中スタート回数」という。)がパチンコ機10毎に集計される。具体的には、第1実施形態と同様にして、時短中スタート回数が集計される。
【0094】
そして第1の仕様では、図11(b)に示すように、可変表示回数記憶手段として機能するハードディスク45’により、可変表示回数集計手段による集計結果に基づいて、時短状態中における大当り状態の発生毎の時短中スタート回数がパチンコ機10毎に記憶される。従って、この第1の仕様によれば、時短状態中において大当り状態の発生に至る時短中スタート回数が集計されるので、該大当り状態の発生状況を容易に集計することができる。
【0095】
また第2の仕様では、図11(b’)に示すように、可変表示回数別記憶手段として機能するハードディスク45’により、時短状態中において大当り状態が発生した大当り回数(即ち時短中大当り回数)が、予め定められた複数のスタート回数の区分(以下「時短中スタート回数区分」という。)と対応付けてパチンコ機10毎に記憶される。ここで時短中スタート回数区分は、後述する区分設定手段による設定に基づいて、時短中スタート回数が1〜20回である第1区分,同21〜40回である第2区分,同41〜60回である第3区分,同61〜80回である第4区分,及び同81〜100回である第5区分の5つに区分されている。なお時短中大当り回数については、パチンコ機10が属する機種毎の平均値(機種平均)も記憶される。
【0096】
この第2の仕様では、制御部42’が前記可変表示回数集計手段として機能すると共に、区分特定手段として機能することにより、可変表示回数集計手段により集計された時短中スタート回数が予め定められた複数の時短中スタート回数区分のうちいずれに属するかが特定され、加算更新手段として機能することにより、ハードディスク45’により時短中スタート回数区分と対応付けて記憶されている時短中大当り回数のうち、区分特定手段により特定された時短中スタート回数区分に対応する時短中大当り回数が加算更新される。具体的には、第1実施形態と同様にして、時短中大当り回数が加算更新される。従って、この第2の仕様によれば、時短状態中において大当り状態が発生した大当り回数が、予め定められた複数の時短中スタート回数の区分と対応付けて集計されるので、後述する大当り発生分布を容易に生成することができる。
【0097】
さらに制御部42’は、通信部41’に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報に基づいて、時短状態中における大当り状態の発生状況を、該時短状態中におけるスタート回数を予め定められた複数の範囲に区分した各スタート回数と対応付けた形態で示す大当り発生分布をパチンコ機10毎に生成する大当り発生分布生成手段として機能するものである。
【0098】
具体的には、後述する図13に示すように、制御部42’が普通有利状態中大当り回数集計手段として機能することにより、通信部41’に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報に基づいて、時短状態中において大当り状態が発生した時短中大当り回数が、時短中スタート回数区分と対応付けた形態でパチンコ機10毎に集計され、大当り回数分布生成手段として機能することにより、該普通有利状態中大当り回数集計手段による集計結果に基づいて、時短中大当り回数を時短中スタート回数区分と対応付けた形態で示す大当り回数分布がパチンコ機10毎に生成される。
【0099】
また、後述する図13に示すように、制御部42’が大当り発生率算出手段として機能することにより、前記普通有利状態中大当り回数集計手段及び前記普通有利回数集計手段による集計結果に基づいて、時短状態中において大当り状態が発生した大当り発生率(即ち時短中大当り発生率)が時短中スタート回数区分と対応付けた形態でパチンコ機10毎に算出され、大当り発生率分布生成手段として機能することにより、該大当り発生率算出手段による算出結果に基づいて、時短中大当り発生率を時短中スタート回数区分と対応付けた形態で示す大当り発生率分布がパチンコ機10毎に生成される。
【0100】
ディスプレイ43’は各種の情報を表示するためのものであり、例えば液晶表示器等である。入力装置44’は各種の情報を入力するためのものであり、例えばマウス及びキーボード等である。ここでディスプレイ43’及び入力装置44’は、時短中スタート回数区分を設定する区分設定手段として機能するものであり、以下のようにして時短中スタート回数区分が設定される。
【0101】
即ちホールコンピュータ40’において、図示しないメニュー選択画面から「区分設定」モードが選択されると、図10のD21に示す区分設定画面がディスプレイ43’に表示される。この区分設定画面では、第1区分〜第10区分までの各区分について時短中スタート回数を入力するための入力欄が表示される。ここで遊技場側により入力装置44’が操作されて、各区分に対応する各入力欄に時短中スタート回数が入力され、「設定」ボタンが操作されると、該入力欄に入力された時短中スタート回数に基づいて時短中スタート回数区分が設定される。このように、時短中スタート回数区分を設定可能なので、遊技場側が希望する区分を設定できる。なお「クリア」ボタンが操作されると、各入力欄に入力された時短中スタート回数がクリアされ、が表示され、「メニュー」ボタンが操作されると、図示しないメニュー選択画面に戻る。以下においては、D21に示すように、時短中スタート回数区分として第1区分〜第5区分までの5区分が設定されている例について説明する。
【0102】
ハードディスク45’は、不揮発性の磁気記録媒体である。このハードディスク45’は、前述の如く遊技関連情報記憶手段として機能するものであり、図11(a)に示すように、制御部42’により集計・算出された大当り回数,確変回数,通常時スタート回数,初当り確率,時短発生回数,時短中大当り回数,時短中大当り発生率,及び平均連チャン回数が、遊技関連情報として記憶されると共に、該遊技関連情報の機種毎の平均値が記憶される。
【0103】
またハードディスク45’は、第1の仕様では前記可変表示回数記憶手段として機能するものであり、第2の仕様では前記可変表示回数別記憶手段として機能するものである。ここで前述の如く可変表示回数記憶手段として機能する場合には、図11(b)に示すように、時短中大当り毎の時短中スタート回数が、パチンコ機10毎に記憶される。また前述の如く可変表示回数別記憶手段として機能する場合には、図11(b’)に示すように、時短中スタート回数区分に対応する時短中大当り回数が、パチンコ機10毎に記憶されると共に、該時短中大当り回数の機種毎の平均値が記憶される。
【0104】
以下、遊技用システム1’の作用について説明する。まずパチンコ機10の情報出力端子18から外部出力されるスタート情報,大当り情報,確変情報,及び時短情報がホールコンピュータ40’の通信部41’に入力されると、ホールコンピュータ40’において、各情報に基づいて大当り回数,確変回数,通常時スタート回数,初当り確率,時短発生回数,時短中大当り回数,時短中大当り発生率,及び平均連チャン回数の各遊技関連情報がパチンコ機10毎に制御部42’により集計・算出され、図11(a)に示すように、該集計・算出された遊技関連情報がハードディスク45’に記憶される。また第1の仕様では、図11(b)に示すように、時短中大当り毎の時短中スタート回数がハードディスク45’に記憶され、第2の仕様では、図11(b’)に示すように、時短中スタート回数区分に対応する時短中大当り回数がハードディスク45’に記憶される。
【0105】
ここでカードユニット20’では、第1実施形態と同様に、図7及び図8に示す各画面が表示される。具体的には、まず第1実施形態と同様に、図7の前記D11に示すメニュー選択画面が表示される。このD11で遊技者により「遊技データ」ボタンが操作されると、第1実施形態と異なり、カードユニット20’からホールコンピュータ40’に対して、該カードユニット20’に対応するパチンコ機10(ここでは0001番台のパチンコ機10)についての遊技関連情報及び大当り発生分布の送信が要求され、該要求を受信したホールコンピュータ40’において、該要求に応じた遊技関連情報がハードディスク45’から抽出されると共に該要求に応じた大当り発生分布が生成され、ホールコンピュータ40’からカードユニット20’に対して、該抽出された遊技関連情報及び該生成された大当り発生分布(3日間分の遊技関連情報及び大当り発生分布)が送信され、該遊技関連情報及び大当り発生分布を受信したカードユニット20’において、該受信した遊技関連情報及び大当り発生分布が制御部22’のRAMに記憶され、該記憶されている遊技関連情報に基づいて、第1実施形態と同様に、図7の前記D12に示す遊技データ表示画面がディスプレイ23に表示される。
【0106】
このD12で遊技者により「時短中データ」ボタンが操作されると、制御部22’のRAMに記憶されている遊技関連情報及び大当り発生分布に基づいて、第1実施形態と同様に、図8の前記D13に示す時短中データ表示画面がディスプレイ23に表示される。またD13で遊技者により「グラフ形式」ボタンが操作されると、第1実施形態と同様に、図8の前記D14に示す時短中データ表示画面がディスプレイ23に表示される。
【0107】
また遊技関連情報表示端末30’では、図12及び図13に示す各画面が表示される。具体的には、図示しないメニュー選択画面から機種選択モードが選択されると、図12のD31に示す機種選択画面がディスプレイ33’に表示される。この機種選択画面では、機種の選択を促す旨が表示されると共に、該機種を選択するためのボタンが表示される。ここで遊技者によりいずれかのボタン(ここでは「CRF○○○」ボタン)が操作されると、遊技関連情報表示端末30’からホールコンピュータ40’に対して、該操作されたボタンに対応する機種についての遊技関連情報及び大当り発生分布の送信が要求され、該要求を受信したホールコンピュータ40’において、該要求に応じた遊技関連情報がハードディスク45’から抽出されると共に該要求に応じた大当り発生分布が生成され、ホールコンピュータ40’から遊技関連情報表示端末30’に対して、該抽出された遊技関連情報及び該生成された大当り発生分布(3日間分の遊技関連情報及び大当り発生分布)が送信され、該遊技関連情報を受信した遊技関連情報表示端末30’において、該受信した遊技関連情報及び大当り発生分布が制御部32’のRAMに記憶され、該記憶されている遊技関連情報に基づいて、図12のD32に示す遊技データ表示画面がディスプレイ33’に表示される。
【0108】
D32に示す遊技データ表示画面では、制御部32’のRAMに記憶されている遊技関連情報に基づいて、CRF○○○に属する16台分のうちの3台分のパチンコ機10(ここでは0001番台,0002番台,及び0003番台のパチンコ機10)に関する大当り回数,確変回数,及び初当り確率が、各パチンコ機10の台番号を示す台番号ボタンと対応付けて表示されると共に、CRF○○○に属する16台分のパチンコ機10に関する大当り回数,確変回数,及び初当り確率の平均が表示される。
【0109】
このD32に示す遊技データ表示画面で、遊技者によりいずれかの台番号ボタン(ここでは「0001」ボタン)が操作されると、図7の前記D12と同様の遊技データ表示画面がディスプレイ33’に表示される。この遊技データ表示画面では、制御部32’のRAMに記憶されている遊技関連情報に基づいて、該操作されたボタンに対応するパチンコ機10に関する大当り回数,確変回数,及び初当り確率について、本日,前日,及び前々日の3日間分のデータと該3日間分のデータの平均が表示される。なおD32で、遊技者により「前へ」ボタン,又は「次へ」ボタンが操作されると、CRF○○○に属する16台分のうちの該表示されている3台分以外のパチンコ機10に関するデータが表示される。また遊技者により「戻る」ボタンが操作されると、前記D31に戻る。また遊技者により「時短中データ」ボタンが操作されると、図13のD33に示す時短中データ表示画面がディスプレイ33’に表示される。
【0110】
D33に示す時短中データ表示画面では、制御部32’のRAMに記憶されている大当り発生分布に基づいて、CRF○○○に属する16台分のうちの3台分のパチンコ機10について、時短中大当り回数を時短中スタート回数区分と対応付けた形態で示す大当り回数分布と、時短中大当り発生率を時短中スタート回数区分と対応付けた形態で示す大当り発生率分布が、表形式で表示される。
【0111】
またD33に示す時短中データ表示画面では、制御部32’のRAMに記憶されている遊技関連情報に基づいて、CRF○○○に属する16台分のうちの3台分のパチンコ機10について、時短中大当り回数(の合計),時短中大当り発生率(の合計),及び平均連チャン回数も、表形式で表示される。このように、時短中大当り回数や、時短状態中に発生した大当り状態を含めた平均連チャン回数が表示されるので、時短状態中における大当り状態の発生に対する期待度を十分に盛り上げることができる。
【0112】
さらにD33に示す時短中データ表示画面では、制御部32’のRAMに記憶されている遊技関連情報及び大当り発生分布に基づいて、各時短中スタート回数区分に対応する時短中大当り回数及び時短中大当り発生率と、時短中大当り回数(の合計),時短中大当り発生率(の合計),及び平均連チャン回数について、パチンコ機10が属する機種毎の平均値(機種平均)が表示される。このように、ある機種に属するパチンコ機10毎のデータと該機種毎の平均値を遊技者に同時に把握させることができるので、両者の比較検討を容易に行うことができる。
【0113】
このD33に示す時短中データ表示画面で、遊技者によりいずれかの台番号ボタン(ここでは「0001」ボタン)が操作されると、図8の前記D13と同様の時短中データ表示画面がディスプレイ33’に表示される。この時短中データ表示画面では、制御部32’のRAMに記憶されている遊技関連情報及び大当り発生分布に基づいて、該操作されたボタンに対応するパチンコ機10に関する大当り発生回数分布,大当り発生率分布,時短中大当り回数(の合計),時短中大当り発生率(の合計),及び平均連チャン回数について、本日,前日,及び前々日の3日間分のデータが、表形式で表示される。
【0114】
なおD33に示す時短中データ表示画面で、遊技者により「前へ」ボタン,又は「次へ」ボタンが操作されると、CRF○○○に属する16台分のうちの該表示されている3台分以外のパチンコ機10に関するデータが表示される。また遊技者により「戻る」ボタンが操作されると、前記D32に戻る。また遊技者により「メニュー」ボタンが操作されると、前記D31に戻る。また遊技者により「グラフ形式」ボタンが操作されると、図13のD34に示す時短中データ表示画面がディスプレイ33’に表示される。
【0115】
D34に示す時短中データ表示画面では、制御部32’のRAMに記憶されている大当り発生分布に基づいて、CRF○○○に属する16台分のうちの3台分のパチンコ機10について、時短中大当り回数を時短中スタート回数区分と対応付けた形態で示す大当り回数分布と、時短中大当り発生率を時短中スタート回数区分と対応付けた形態で示す大当り発生率分布が、グラフ形式で表示される。具体的には、時短中大当り回数が棒グラフの形式で示されることにより大当り発生分布が表示されると共に、時短中大当り発生率が該棒グラフの近傍(ここでは上側)に示されることにより大当り発生率分布が表示されるので、大当り発生分布を遊技者に対して一見して把握させることができる。
【0116】
このD34に示す時短中データ表示画面で、遊技者によりいずれかの台番号ボタン(ここでは「0001」ボタン)が操作されると、図8の前記D14と同様の時短中データ表示画面がディスプレイ33’に表示される。この時短中データ表示画面では、制御部32’のRAMに記憶されている遊技関連情報及び大当り発生分布に基づいて、該操作されたボタンに対応するパチンコ機10に関する大当り発生回数分布,及び大当り発生率分布について、本日,前日,及び前々日の3日間分のデータが、グラフ形式で表示される。
【0117】
なおD34に示す時短中データ表示画面で、遊技者により「前へ」ボタン,又は「次へ」ボタンが操作されると、CRF○○○に属する16台分のうちの該表示されている3台分以外のパチンコ機10に関するデータが表示される。また遊技者により「戻る」ボタン又は「表形式」が操作されると、前記D33に戻る。また遊技者により「メニュー」ボタンが操作されると、前記D31に戻る。
【0118】
このように、遊技用システム1によれば、カードユニット20’又は遊技関連情報表示端末30’において、時短中スタート回数区分に対する大当り発生分布を遊技者に対して容易に把握させることができるので、時短状態中におけるスタート回数に対する大当り発生の期待度を十分に盛り上げることができる。またパチンコ機10の特徴である時短状態を発生する機能を十分にアピールすることができる。
【0119】
また時短中スタート回数区分に対する大当り回数分布や大当り発生率分布を遊技者に対して詳しく把握させることができるので、時短状態中におけるスタート回数に対する大当り発生の期待度を十分に盛り上げることができる。またパチンコ機10の特徴である時短状態を発生する機能を十分にアピールすることができる。
【0120】
さらに本日,前日,及び前々日の3日間分の大当り発生分布を遊技者に対して把握させることができるので、本日の大当り発生分布と過去の大当り発生分布の比較検討を容易に行うことができる。
【0121】
以上に説明した実施形態と対応付けて本願の請求項に係る発明を説明すると、以下のとおりである。
【0122】
まず請求項1に係る発明は、打球を遊技領域(11)に打ち込んで遊技が行われ、普通始動領域(始動通過口11c)に打球が侵入することにより可変表示動作を行う普通可変表示装置(11a)の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、特別始動領域(始動入賞口11d)を構成する普通可変入賞球装置(可動部材11e)が打球を受け入れ難いあるいは受け入れない第2の状態から打球を受け入れ易い第1の状態に変化し、該普通可変入賞球装置に打球が入賞することにより可変表示動作を行う特別可変表示装置(11b)の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、遊技者に有利な大当り状態になり、該大当り状態の終了後、前記特別可変表示装置が可変表示動作を所定回数行うまでの間、前記普通可変入賞球装置が前記第2の状態から前記第1の状態に変化する頻度が向上する普通有利状態(時短状態)となる弾球遊技機(パチンコ機10)から、該弾球遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報を収集する遊技用装置(カードユニット20)であって、前記遊技関連情報を遊技者に対して表示する遊技関連情報表示手段(ディスプレイ23)と、前記弾球遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報として、前記大当り状態である旨を示す大当り情報と、前記普通有利状態である旨を示す普通有利情報(時短情報)と、前記特別可変表示装置の可変表示動作が行われた旨を示す可変表示動作情報(スタート情報)と、を入力する遊技関連情報入力部(21a)と、該遊技関連情報入力部に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報に基づいて、前記普通有利状態中における前記大当り状態の発生状況を、該普通有利状態中に前記特別可変表示装置において可変表示動作が行われた可変表示回数(スタート回数)を予め定められた複数の範囲に区分した各可変表示回数と対応付けた形態で示す大当り発生分布を生成する大当り発生分布生成手段(制御部22)と、を備え、前記遊技関連情報表示手段は、前記大当り発生分布生成手段による生成結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記可変表示回数の区分(時短中スタート回数区分)に対する前記大当り発生分布を表示することを特徴とする遊技用装置である。
【0123】
また請求項2に係る発明は、打球を遊技領域(11)に打ち込んで遊技が行われ、普通始動領域(始動通過口11c)に打球が侵入することにより可変表示動作を行う普通可変表示装置(11a)の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、特別始動領域(始動入賞口11d)を構成する普通可変入賞球装置(可動部材11e)が打球を受け入れ難いあるいは受け入れない第2の状態から打球を受け入れ易い第1の状態に変化し、該普通可変入賞球装置に打球が入賞することにより可変表示動作を行う特別可変表示装置(11b)の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、遊技者に有利な大当り状態になり、該大当り状態の終了後、前記特別可変表示装置が可変表示動作を所定回数行うまでの間、前記普通可変入賞球装置が前記第2の状態から前記第1の状態に変化する頻度が向上する普通有利状態(時短状態)となる弾球遊技機(パチンコ機10)から、該弾球遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報を収集して管理する遊技用管理装置(ホールコンピュータ40’)と、該遊技用管理装置と通信可能であり、前記遊技関連情報を遊技者に対して表示する遊技関連情報表示手段(ディスプレイ23又は33’)を備える遊技用装置(カードユニット20’又は遊技関連情報表示端末30’)と、からなる遊技用システム(1’)であって、前記遊技用管理装置は、前記弾球遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報として、前記大当り状態である旨を示す大当り情報と、前記普通有利状態である旨を示す普通有利情報(時短情報)と、前記特別可変表示装置の可変表示動作が行われた旨を示す可変表示動作情報(スタート情報)と、を入力する遊技関連情報入力部(通信部41’)と、該遊技関連情報入力部に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報に基づいて、前記普通有利状態中における前記大当り状態の発生状況を、該普通有利状態中に前記特別可変表示装置において可変表示動作が行われた可変表示回数(スタート回数)を予め定められた複数の範囲に区分した各可変表示回数と対応付けた形態で示す大当り発生分布を生成する大当り発生分布生成手段(制御部42’)と、を備え、前記遊技関連情報表示手段は、前記大当り発生分布生成手段による生成結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記可変表示回数の区分(時短中スタート回数区分)に対する前記大当り発生分布を表示することを特徴とする遊技用システムである。
【0124】
また請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載した遊技用装置(カードユニット20)又は遊技用システム(1’)であって、前記遊技関連情報入力部(21a又は通信部41’)に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報(スタート情報)に基づいて、前記普通有利状態(時短状態)中において前記大当り状態の発生に至るまでの前記可変表示回数(時短中スタート回数)を集計する可変表示回数集計手段(制御部22又は42’)と、該可変表示回数集計手段による集計結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記大当り状態の発生毎の前記可変表示回数を記憶する可変表示回数記憶手段(EEPROM25又はハードディスク45’)と、をさらに備え、前記大当り発生分布生成手段(制御部22又は42’)は、前記可変表示回数記憶手段による記憶内容に基づいて、前記大当り発生分布を生成することを特徴とする遊技用装置又は遊技用システムである。
【0125】
また請求項4に係る発明は、請求項1又は2に記載した遊技用装置(カードユニット20)又は遊技用システム(1’)であって、前記普通有利状態(時短状態)中において前記大当り状態が発生した大当り回数(時短中大当り回数)を、前記予め定められた複数の可変表示回数の区分(時短中スタート回数区分)と対応付けて記憶する可変表示回数別記憶手段(EEPROM25又はハードディスク45’)と、前記遊技関連情報入力部(21a又は通信部41’)に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報(スタート情報)に基づいて、前記普通有利状態中において前記大当り状態の発生に至るまでの前記可変表示回数(時短中スタート回数)を集計する可変表示回数集計手段(制御部22又は42’)と、該可変表示回数集計手段による集計結果に基づいて、前記可変表示回数が前記予め定められた複数の可変表示回数の区分(時短中スタート回数区分)のうちいずれに属するかを特定する区分特定手段(制御部22又は42’)と、前記可変表示回数別記憶手段により前記予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けて記憶されている前記大当り回数のうち、前記区分特定手段により特定された前記可変表示回数の区分に対応する前記大当り回数を加算更新する加算更新手段(制御部22又は42’)と、をさらに備え、前記大当り発生分布生成手段(制御部22又は42’)は、前記可変表示回数別記憶手段による記憶内容に基づいて、前記大当り発生分布を生成することを特徴とする遊技用装置又は遊技用システムである。
【0126】
また請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載した遊技用装置(カードユニット20)又は遊技用システム(1’)であって、前記普通有利状態(時短状態)中における前記可変表示回数(時短中スタート回数)の区分を設定する区分設定手段(ディスプレイ23,又はディスプレイ43’及び入力装置44’)をさらに備えることを特徴とする遊技用装置又は遊技用システムである。
【0127】
また請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか1つに記載した遊技用装置(カードユニット20)又は遊技用システム(1’)であって、前記遊技関連情報入力部(21a又は通信部41’)に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報(スタート情報)に基づいて、前記普通有利状態(時短状態)中において前記大当り状態が発生した大当り回数(時短中大当り回数)を、前記普通有利状態中における前記予め定められた複数の可変表示回数の区分(時短中スタート回数区分)と対応付けた形態で集計する普通有利状態中大当り回数集計手段(制御部22又は42’)と、該普通有利状態中大当り回数集計手段による集計結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記大当り回数を、前記普通有利状態中における前記予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けた形態で示す大当り回数分布を生成する大当り回数分布生成手段(制御部22又は42’)と、をさらに備え、前記遊技関連情報表示手段(ディスプレイ23又は33’)は、前記大当り回数分布生成手段による生成結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記可変表示回数の区分に対する前記大当り回数分布を表示することを特徴とする遊技用装置又は遊技用システムである。
【0128】
また請求項7に係る発明は、請求項1〜6のいずれか1つに記載した遊技用装置(カードユニット20)又は遊技用システム(1’)であって、前記遊技関連情報入力部(21a又は通信部41’)に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報(スタート情報)に基づいて、前記普通有利状態(時短状態)中において前記大当り状態が発生した大当り回数(時短中大当り回数)を、前記普通有利状態中における前記予め定められた複数の可変表示回数の区分(時短中スタート回数区分)と対応付けた形態で集計する普通有利状態中大当り回数集計手段(制御部22又は42’)と、前記遊技関連情報入力部に入力される普通有利情報に基づいて、前記普通有利状態が発生した普通有利回数(時短発生回数)を集計する普通有利回数集計手段(制御部22又は42’)と、前記普通有利状態中大当り回数集計手段及び前記普通有利回数集計手段による集計結果に基づいて、前記普通有利状態中において前記大当り状態が発生した大当り発生率(時短中大当り発生率)を、前記普通有利状態中における前記予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けた形態で算出する大当り発生率算出手段(制御部22又は42’)と、該大当り発生率分布算出手段による算出結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記大当り発生率を、前記普通有利状態中における前記予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けた形態で示す大当り発生率分布を生成する大当り発生率分布生成手段(制御部22又は42’)と、をさらに備え、前記遊技関連情報表示手段(ディスプレイ23又は33’)は、前記大当り発生率分布生成手段による生成結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記可変表示回数の区分に対する前記大当り発生率分布を表示することを特徴とする遊技用装置又は遊技用システムである。
【0129】
また請求項8に係る発明は、請求項6又は7に記載した遊技用装置(カードユニット20)又は遊技用システム(1’)であって、前記遊技関連情報表示手段(ディスプレイ23又は33’)は、前記普通有利状態中大当り回数集計手段(制御部22又は42’)による集計結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記可変表示回数の区分(時短中スタート回数区分)に対する前記大当り回数(時短中大当り回数)を表示することを特徴とする遊技用装置又は遊技用システムである。
【0130】
さらに請求項9に係る発明は、請求項1〜8のいずれか1つに記載した遊技用装置(カードユニット20)又は遊技用システム(1’)であって、前記大当り状態の発生から該大当り状態の発生に関連して発生した普通有利状態(時短状態)の終了までの間において連続して発生した一連の大当り状態について、該一連の大当り状態において発生した大当り回数(連チャン回数)を該一連の大当り状態毎に集計する連続大当り回数集計手段(制御部22又は42’)と、該連続大当り回数集計手段による集計結果に基づいて、前記一連の大当り状態において発生した大当り回数の平均である平均連続大当り回数(平均連チャン回数)を算出する平均連続大当り回数算出手段(制御部22又は42’)と、をさらに備え、前記遊技関連情報表示手段(ディスプレイ23又は33’)は、前記平均連続大当り回数算出手段による算出結果に基づいて、前記平均連続大当り回数を表示することを特徴とする遊技用装置又は遊技用システムである。
【0131】
最後に、本発明の変形例について説明する。
【0132】
上記の実施形態では、弾球遊技機が、いわゆるCR式のパチンコ機10である例について説明したが、これに限らず、該弾球遊技機は、現金球貸機にて貸し出されたパチンコ球を使用して遊技を行う、いわゆる現金式のパチンコ機であっても良い。またパチンコ機は、例えば指触不能に封入されたパチンコ球が遊技領域に打ち込まれ、該パチンコ球の入賞に応じて所定数の遊技媒体である得点が景品遊技媒体として付与される封入式のパチンコ機や、画像にて表示されたパチンコ球が画像にて表示された遊技領域に打ち込まれ、該パチンコ球の入賞に応じて所定数の遊技媒体である得点が景品遊技媒体として付与される画像式のパチンコ機であっても良い。
【0133】
上記の実施形態では、普通有利状態が、普通可変表示装置11aにおける可変表示動作の時間が通常時よりも短縮される時短状態である例について説明したが、これに限らず、該普通有利状態は、普通可変表示装置11aにおいて予め定められた特定の表示態様になる確率が通常確率から高確率に変動する普通図柄確率変動状態でも良い。
【0134】
上記の実施形態では、時短状態中において、普通可変表示装置11aにおける可変表示動作の時間が通常時よりも短縮される例について説明したが、該時短状態中において、特別可変表示装置11bにおける可変表示動作の時間も通常時よりも短縮されるようにしても良い。
【0135】
上記の実施形態では、普通可変表示装置11aが7セグメントの表示器により構成される例について説明したが、これに限らず、該普通可変表示装置11aは「○」若しくは「×」,又は「○」若しくは「−」を普通図柄として表示するランプや液晶表示器により構成され、該「○」が表示されたときに予め定められた特定の表示態様になったとされるものでも良い。また上記の実施形態では、普通可変表示装置11aが特別可変表示装置11bと別個に設けられている例について説明したが、これに限らず、該普通可変表示装置11aは、例えば液晶表示器により構成される特別可変表示装置11bの一部分に普通図柄が表示されるものでも良い。即ち普通可変表示装置11aは、予め定められた特定の表示態様になったことを識別可能なものであれば、その構成は特に限定されない。また上記の実施形態では、特別可変表示装置11bが液晶表示器により構成される例について説明したが、これに限らず、該特別可変表示装置11bは、3つのドラムの外周に特別図柄が表示されているものでも良い。なお普通図柄や特別図柄は数字には限られず、文字,記号,絵等でも良い。
【0136】
上記の実施形態では、図3(b)に示すように、普通可変入賞球装置が、第2の状態において打球を受け入れ難い状態となる可動部材11eである例について説明したが、これに限らず、該普通可変入賞球装置は、第2の状態において打球を受け入れない状態となるものでも良い。具体的には、例えば遊技領域11に開閉可能な小孔を設け、第1の状態では該小孔が開いて打球を受け入れ易くなり、第2の状態では該小孔が閉じて打球を受け入れなくなるものでも良い。
【0137】
上記の実施形態では、可変表示動作情報(スタート情報)が、特別可変表示装置11bにおける特別図柄の可変表示動作が停止した際に出力される例について説明したが、これに限らず、該可変表示動作情報は、特別可変表示装置11bにおいて特別図柄の可変表示動作が開始されてから停止されるまでのいずれのタイミングで出力されるものでも良い。即ち可変表示動作情報は、特別可変表示装置11bの可変表示動作が行われた旨を示す情報であれば良い。
【0138】
上記の実施形態では、遊技関連情報である大当り情報,確率情報,又は普通有利情報(時短情報)が、大当り状態,確変状態,又は普通有利状態(時短状態)の発生から終了までの間において継続的に出力される例について説明したが、これに限らず、それらの発生時に該発生を特定可能な所定幅のパルスを出力し、それらの終了時に該終了を特定可能な所定幅のパルスを出力するようにしても良い。また該パルスの幅を発生時と終了時で異ならせるようにしても良い。
【0139】
上記の実施形態では、弾球遊技機(パチンコ機10)に対応して設けられる遊技用装置がカードユニット20又は20’である例について説明したが、これに限らず、該遊技用装置は、弾球遊技機の上部に設けられる呼出ランプ装置でも良い。
【0140】
上記の第1実施形態は、遊技用装置が、弾球遊技機(パチンコ機10)に対応して設けられるカードユニット20である例について説明したが、これに限らず、遊技用装置は、例えば第2実施形態における遊技関連情報表示端末30’のように、弾球遊技機に対応しないものでも良い。
【0141】
上記の第1実施形態では、予め定められた可変表示回数(スタート回数)の区分がEEPROM25に既に記憶されている例について説明したが、これに限らず、遊技用装置(カードユニット20)に区分設定手段を設けて、該区分設定手段により可変表示回数の区分を設定するようにしても良い。
【0142】
上記の第2実施形態では、図10に示すように、区分設定手段(ディスプレイ43’及び入力装置44’)により、時短中スタート回数区分として第1区分〜第5区分までの5区分が設定される例について説明したが、これに限らず、該時短中スタート回数区分は2区分以上の任意の区分数が設定されれば良い。
【0143】
上記の第2実施形態では、図10に示すように、区分設定手段(ディスプレイ43’及び入力装置44’)が遊技用管理装置(ホールコンピュータ40’)に設けられている例について説明したが、これに限らず、遊技用装置(カードユニット20’又は遊技関連情報表示端末30’)に区分設定手段を設けるようにしても良い。
【0144】
上記の実施形態では、図8又は図13に示すように、大当り発生分布生成手段(制御部22又は42’)により、大当り発生分布として大当り回数分布と大当り発生率分布の双方が生成され、遊技関連情報表示手段(ディスプレイ23又は33’)により該双方が表示される例について説明したが、これに限らず、大当り発生分布生成手段により、大当り発生分布として大当り回数分布又は大当り発生率分布のいずれか一方のみが生成され、遊技関連情報表示手段により該一方のみが生成されるものでも良い。
【0145】
上記の実施形態では、図8又は図13に示すように、大当り回数分布における時短中大当り回数や、大当り発生率分布における時短中大当り発生率が、数字で表される例について説明したが、これに限らず、それらは文字,記号,色分け等により表されるものでも良い。
【0146】
上記の第1実施形態では、図8に示すように、3日間分の大当り発生分布が表示され、上記の第2実施形態では、図13に示すように、1日間分の大当り発生分布が表示される例について説明したが、該大当り発生分布は、1日間分以上の任意の日数分が表示されれば良く、該日数を遊技場側が任意に設定できるようにしても良い。
【0147】
上記の第2実施形態では、図13に示すように、機種毎の平均値が表示される例について説明したが、該機種毎の平均値が表示されないものでも良い。又機種毎の平均値ではなく、遊技島毎,パチンコ機10の台番号毎,又はパチンコ機10の仕様毎の平均値が表示されるものでも良い。ここでパチンコ機10の仕様とは、例えばパチンコ機10のタイプ(例えばCR機,又は現金機),パチンコ機10の種別(例えば第1種,第2種,又は第3種),時短状態が発生する所定の条件の種別(例えば前記フルスペック機,又は前記ハーフスペック機)等である。
【0148】
【発明の効果】
本発明に係る遊技用装置によれば、以下のような効果を奏する。
【0149】
まず請求項1に係る遊技用装置によれば、普通有利状態中における可変表示回数の区分に対する大当り発生分布を遊技者に対して容易に把握させることができるので、普通有利状態中における可変表示回数に対する大当り発生の期待度を十分に盛り上げることができる。また弾球遊技機の特徴である普通有利状態を発生する機能を十分にアピールすることができる。
【0150】
また請求項2に係る遊技用システムによれば、遊技用装置により、普通有利状態中における可変表示回数の区分に対する大当り発生分布を遊技者に対して容易に把握させることができるので、普通有利状態中における可変表示回数に対する大当り発生の期待度を十分に盛り上げることができる。また弾球遊技機の特徴である普通有利状態を発生する機能を十分にアピールすることができる。
【0151】
また請求項3に係る遊技用装置又は遊技用システムによれば、普通有利状態中において大当り状態の発生に至る可変表示回数が集計されるので、該大当り状態の発生状況を容易に集計することができる。
【0152】
また請求項4に係る遊技用装置又は遊技用システムによれば、普通有利状態中において大当り状態が発生した大当り回数が、予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けて集計されるので、大当り発生分布を容易に生成することができる。
【0153】
また請求項5に係る遊技用装置又は遊技用システムによれば、普通有利状態中における可変表示回数の区分を設定可能なので、遊技場側が希望する区分を設定できる。
【0154】
また請求項6に係る遊技用装置又は遊技用システムによれば、普通有利状態中における可変表示回数の区分に対する大当り回数分布を遊技者に対して詳しく把握させることができるので、普通有利状態中における可変表示回数に対する大当り発生の期待度を十分に盛り上げることができる。また弾球遊技機の特徴である普通有利状態を発生する機能を十分にアピールすることができる。
【0155】
また請求項7に係る遊技用装置又は遊技用システムによれば、普通有利状態中における可変表示回数の区分に対する大当り発生率分布を遊技者に対して詳しく把握させることができるので、普通有利状態中における可変表示回数に対する大当り発生の期待度を十分に盛り上げることができる。また弾球遊技機の特徴である普通有利状態を発生する機能を十分にアピールすることができる。
【0156】
また請求項8に係る遊技用装置又は遊技用システムによれば、普通有利状態中に発生した大当り回数が表示されるので、普通有利状態中における大当り状態の発生に対する期待度を十分に盛り上げることができる。
【0157】
さらに請求項9に係る遊技用装置又は遊技用システムによれば、普通有利状態中に発生した大当り状態を含めた平均連続大当り回数が表示されるので、普通有利状態中における大当り状態の発生に対する期待度を十分に盛り上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施形態に係る遊技用装置であるカードユニットの一例を表す機能ブロック図である。
【図2】図2はパチンコ機及びカードユニットの一例を表す正面図である。
【図3】図3(a)はパチンコ機の遊技領域の一例を表す正面図であり、図3(b)は第1の状態における可動部材,及び第2の状態における可動部材の一例を表す正面図である。
【図4】図4はフルスペック機における大当り情報,確変情報,及び時短情報の発生タイミングの一例を表すタイミングチャートである。
【図5】図5はハーフスペック機における大当り情報,確変情報,及び時短情報の発生タイミングの一例を表すタイミングチャートである。
【図6】図6は第1実施形態に係るカードユニットのEEPROMに記憶されるデータの一例を表す図であって、(a)は遊技関連情報記憶手段として機能する場合,(b)は可変表示回数記憶手段として機能する場合,(b’)は可変表示回数別記憶手段として機能する場合である。
【図7】図7は第1実施形態に係るカードユニットのディスプレイに表示される画面の一例を表す図である。
【図8】図8は図7に続く図である。
【図9】図9は本発明の第2実施形態に係る遊技用システムに含まれる遊技用装置であるカードユニットと遊技関連情報表示端末,及び遊技用管理装置であるホールコンピュータの一例を表す機能ブロック図である。
【図10】図10は第2実施形態に係るホールコンピュータのディスプレイに表示される区分設定画面の一例を表す図である。
【図11】図11は第2実施形態に係るホールコンピュータのハードディスクに記憶されるデータの一例を表す図であって、(a)は遊技関連情報記憶手段として機能する場合,(b)は可変表示回数記憶手段として機能する場合,(b’)は可変表示回数別記憶手段として機能する場合である。
【図12】図12は第2実施形態に係る情報表示端末のディスプレイに表示される画面の一例を表す図である。
【図13】図13は図12に続く図である。
【符号の説明】
[第1実施形態]
10…パチンコ機
11…遊技領域
11a…普通可変表示装置
11b…特別可変表示装置
11c…始動通過口
11d…始動入賞口
11e…可動部材
11f…大入賞口
11g…開閉板
11h…入賞個数表示器
11i…アウト口
11j…始動入賞記憶表示器
12…発射ハンドル
13…上皿
13a…残度数表示器
13b…球貸しボタン
13c…返却ボタン
14…下皿
15…遊技制御基板
16…払出制御基板
17…情報出力端子
20…カードユニット
21a…遊技関連情報入力部
21b…球貸し通信部
22…制御部
23…(タッチパネル式の)ディスプレイ
24…カードリーダライタ
24a…カード挿入・排出口
25…EEPROM
[第2実施形態]
1’…遊技用システム
20’…カードユニット
21a’…ホールコンピュータ通信部
22’…制御部
30’…情報表示端末
31’…通信部
32’…制御部
33’…(タッチパネル式の)ディスプレイ
40’…ホールコンピュータ
41’…通信部
42’…制御部
43’…ディスプレイ
44’…入力装置
45’…ハードディスク
Claims (9)
- 打球を遊技領域に打ち込んで遊技が行われ、普通始動領域に打球が侵入することにより可変表示動作を行う普通可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、特別始動領域を構成する普通可変入賞球装置が打球を受け入れ難いあるいは受け入れない第2の状態から打球を受け入れ易い第1の状態に変化し、該普通可変入賞球装置に打球が入賞することにより可変表示動作を行う特別可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、遊技者に有利な大当り状態になり、該大当り状態の終了後、前記特別可変表示装置が可変表示動作を所定回数行うまでの間、前記普通可変入賞球装置が前記第2の状態から前記第1の状態に変化する頻度が向上する普通有利状態となる弾球遊技機から、該弾球遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報を収集する遊技用装置であって、
前記遊技関連情報を遊技者に対して表示する遊技関連情報表示手段と、
前記弾球遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報として、前記大当り状態である旨を示す大当り情報と、前記普通有利状態である旨を示す普通有利情報と、前記特別可変表示装置の可変表示動作が行われた旨を示す可変表示動作情報と、を入力する遊技関連情報入力部と、
該遊技関連情報入力部に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報に基づいて、前記普通有利状態中における前記大当り状態の発生状況を、該普通有利状態中に前記特別可変表示装置において可変表示動作が行われた可変表示回数を予め定められた複数の範囲に区分した各可変表示回数と対応付けた形態で示す大当り発生分布を生成する大当り発生分布生成手段と、を備え、
前記遊技関連情報表示手段は、前記大当り発生分布生成手段による生成結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記可変表示回数の区分に対する前記大当り発生分布を表示することを特徴とする遊技用装置。 - 打球を遊技領域に打ち込んで遊技が行われ、普通始動領域に打球が侵入することにより可変表示動作を行う普通可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、特別始動領域を構成する普通可変入賞球装置が打球を受け入れ難いあるいは受け入れない第2の状態から打球を受け入れ易い第1の状態に変化し、該普通可変入賞球装置に打球が入賞することにより可変表示動作を行う特別可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様になったときに、遊技者に有利な大当り状態になり、該大当り状態の終了後、前記特別可変表示装置が可変表示動作を所定回数行うまでの間、前記普通可変入賞球装置が前記第2の状態から前記第1の状態に変化する頻度が向上する普通有利状態となる弾球遊技機から、該弾球遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報を収集して管理する遊技用管理装置と、
該遊技用管理装置と通信可能であり、前記遊技関連情報を遊技者に対して表示する遊技関連情報表示手段を備える遊技用装置と、からなる遊技用システムであって、
前記遊技用管理装置は、
前記弾球遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報として、前記大当り状態である旨を示す大当り情報と、前記普通有利状態である旨を示す普通有利情報と、前記特別可変表示装置の可変表示動作が行われた旨を示す可変表示動作情報と、を入力する遊技関連情報入力部と、
該遊技関連情報入力部に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報に基づいて、前記普通有利状態中における前記大当り状態の発生状況を、該普通有利状態中に前記特別可変表示装置において可変表示動作が行われた可変表示回数を予め定められた複数の範囲に区分した各可変表示回数と対応付けた形態で示す大当り発生分布を生成する大当り発生分布生成手段と、を備え、
前記遊技関連情報表示手段は、前記大当り発生分布生成手段による生成結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記可変表示回数の区分に対する前記大当り発生分布を表示することを特徴とする遊技用システム。 - 請求項1又は2に記載した遊技用装置又は遊技用システムであって、
前記遊技関連情報入力部に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報に基づいて、前記普通有利状態中において前記大当り状態の発生に至るまでの前記可変表示回数を集計する可変表示回数集計手段と、
該可変表示回数集計手段による集計結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記大当り状態の発生毎の前記可変表示回数を記憶する可変表示回数記憶手段と、をさらに備え、
前記大当り発生分布生成手段は、前記可変表示回数記憶手段による記憶内容に基づいて、前記大当り発生分布を生成することを特徴とする遊技用装置又は遊技用システム。 - 請求項1又は2に記載した遊技用装置又は遊技用システムであって、
前記普通有利状態中において前記大当り状態が発生した大当り回数を、前記予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けて記憶する可変表示回数別記憶手段と、
前記遊技関連情報入力部に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報に基づいて、前記普通有利状態中において前記大当り状態の発生に至るまでの前記可変表示回数を集計する可変表示回数集計手段と、
該可変表示回数集計手段による集計結果に基づいて、前記可変表示回数が前記予め定められた複数の可変表示回数の区分のうちいずれに属するかを特定する区分特定手段と、
前記可変表示回数別記憶手段により前記予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けて記憶されている前記大当り回数のうち、前記区分特定手段により特定された前記可変表示回数の区分に対応する前記大当り回数を加算更新する加算更新手段と、をさらに備え、
前記大当り発生分布生成手段は、前記可変表示回数別記憶手段による記憶内容に基づいて、前記大当り発生分布を生成することを特徴とする遊技用装置又は遊技用システム。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載した遊技用装置又は遊技用システムであって、
前記普通有利状態中における前記可変表示回数の区分を設定する区分設定手段をさらに備えることを特徴とする遊技用装置又は遊技用システム。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載した遊技用装置又は遊技用システムであって、
前記遊技関連情報入力部に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報に基づいて、前記普通有利状態中において前記大当り状態が発生した大当り回数を、前記普通有利状態中における前記予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けた形態で集計する普通有利状態中大当り回数集計手段と、
該普通有利状態中大当り回数集計手段による集計結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記大当り回数を、前記普通有利状態中における前記予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けた形態で示す大当り回数分布を生成する大当り回数分布生成手段と、をさらに備え、
前記遊技関連情報表示手段は、前記大当り回数分布生成手段による生成結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記可変表示回数の区分に対する前記大当り回数分布を表示することを特徴とする遊技用装置又は遊技用システム。 - 請求項1〜6のいずれか1つに記載した遊技用装置又は遊技用システムであって、
前記遊技関連情報入力部に入力される大当り情報と普通有利情報と可変表示動作情報に基づいて、前記普通有利状態中において前記大当り状態が発生した大当り回数を、前記普通有利状態中における前記予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けた形態で集計する普通有利状態中大当り回数集計手段と、
前記遊技関連情報入力部に入力される普通有利情報に基づいて、前記普通有利状態が発生した普通有利回数を集計する普通有利回数集計手段と、
前記普通有利状態中大当り回数集計手段及び前記普通有利回数集計手段による集計結果に基づいて、前記普通有利状態中において前記大当り状態が発生した大当り発生率を、前記普通有利状態中における前記予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けた形態で算出する大当り発生率算出手段と、
該大当り発生率分布算出手段による算出結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記大当り発生率を、前記普通有利状態中における前記予め定められた複数の可変表示回数の区分と対応付けた形態で示す大当り発生率分布を生成する大当り発生率分布生成手段と、をさらに備え、
前記遊技関連情報表示手段は、前記大当り発生率分布生成手段による生成結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記可変表示回数の区分に対する前記大当り発生率分布を表示することを特徴とする遊技用装置又は遊技用システム。 - 請求項6又は7に記載した遊技用装置又は遊技用システムであって、
前記遊技関連情報表示手段は、前記普通有利状態中大当り回数集計手段による集計結果に基づいて、前記普通有利状態中における前記可変表示回数の区分に対する前記大当り回数を表示することを特徴とする遊技用装置又は遊技用システム。 - 請求項1〜8のいずれか1つに記載した遊技用装置又は遊技用システムであって、
前記大当り状態の発生から該大当り状態の発生に関連して発生した普通有利状態の終了までの間において連続して発生した一連の大当り状態について、該一連の大当り状態において発生した大当り回数を該一連の大当り状態毎に集計する連続大当り回数集計手段と、
該連続大当り回数集計手段による集計結果に基づいて、前記一連の大当り状態において発生した大当り回数の平均である平均連続大当り回数を算出する平均連続大当り回数算出手段と、をさらに備え、
前記遊技関連情報表示手段は、前記平均連続大当り回数算出手段による算出結果に基づいて、前記平均連続大当り回数を表示することを特徴とする遊技用装置又は遊技用システム。
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