JP2002325953A - 記録媒体処理装置 - Google Patents

記録媒体処理装置

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JP2002325953A JP2001131916A JP2001131916A JP2002325953A JP 2002325953 A JP2002325953 A JP 2002325953A JP 2001131916 A JP2001131916 A JP 2001131916A JP 2001131916 A JP2001131916 A JP 2001131916A JP 2002325953 A JP2002325953 A JP 2002325953A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技機に対応して設けられる装置の設置作業
を簡素化することが可能な記録媒体処理装置を提供する
ことである。 【解決手段】 会員に対して所定のサービスを提供する
ために用いられる情報であるサービス用情報が入力され
る入力ポート361と、このような入力ポート361か
ら入力された情報を会員管理装置71へ出力する出力ポ
ート352aとが、記録媒体処理装置であるカードユニ
ット3に設けられ、このような構成により、サービス用
情報の入出力が行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばカードユ
ニット等で代表される記録媒体処理装置に関し、詳しく
は、遊技機に対応して設けられ、所有者が特定された記
録媒体であって前記遊技機による遊技に使用可能な遊技
用価値の大きさを特定可能な情報が記録される所有者特
定記録媒体の記録情報により特定される大きさの遊技用
価値を該大きさの範囲内で遊技に使用するための使用処
理を行なう記録媒体処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の記録媒体処理装置において、従
来から一般的に知られているものに、たとえば、玉等の
遊技媒体を使用して遊技がされるパチンコ遊技機等の遊
技機に対応して設けられたカードユニット等の記録媒体
処理装置があった。このような記録媒体処理装置として
は、所有者が特定された記録媒体であって遊技機による
遊技に使用可能なカード残高等の遊技用価値の大きさを
特定可能な情報が記録される会員カードのような所有者
特定記録媒体の記録情報により特定される大きさの遊技
用価値を該大きさの範囲内で遊技に使用するための使用
処理を行なうものがあった。
【0003】そして、このような記録媒体処理装置が対
応して設けられる遊技機では、さらに、所有者特定記録
媒体の所有者に対して所定のサービスを提供するために
用いられるサービス用情報の入出力機能を有する入出力
装置が、記録媒体処理装置とは別に各遊技機に対応して
設けられていた。
【0004】このように、従来の場合は、遊技機に対応
して設ける装置として、記録媒体処理機能を有する装置
とサービス用情報の入出力機能を有する装置とが別個に
設けられていたのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したよう
な従来の場合には、記録媒体処理機能を有する装置とサ
ービス用情報の入出力機能を有する装置とが別個に設け
られていたので、2つの装置を設置する作業を行なわな
ければならないため、遊技機に対応して設けられる装置
の設置作業が煩雑であるという問題があった。
【0006】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、遊技機に対応して設けられる装
置の設置作業を簡素化することが可能な記録媒体処理装
置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段の具体例およびその効果】
(1) 遊技機に対応して設けられ、所有者が特定され
た記録媒体であって前記遊技機(パチンコ遊技機2)に
よる遊技に使用可能な遊技用価値(カード残高)の大き
さを特定可能な情報が記録される所有者特定記録媒体
(会員カード21)の記録情報により特定される大きさ
の遊技用価値を該大きさの範囲内で遊技に使用するため
の使用処理(図11の会員貸出処理等)を行なう記録媒
体処理装置(カードユニット3)であって、前記所有者
特定記録媒体の所有者に対して所定のサービス(ポイン
ト付与、ポイント外サービス付与)を提供するために用
いられるサービス用情報(サービス用情報)が入力され
る入力ポート(入力ポート361)と、該入力ポートか
ら入力された前記サービス用情報を前記記録媒体処理装
置と通信接続される管理装置(会員管理装置71)に出
力する出力ポート(出力ポート352a)とを含む。
【0008】このような構成によれば、記録媒体処理装
置において、サービス用情報が入力される入力ポート
と、その入力ポートから入力されたサービス用情報をそ
の記録媒体処理装置と通信接続される管理装置に出力す
る出力ポートとが設けられたため、サービス用情報の入
出力を行なう装置を別途設置する必要がなくなる。これ
により、遊技機に対応して設けられる装置の設置作業を
簡素化することができる。さらに、記録媒体処理装置が
サービス用情報の入出力装置を兼ねるので、1つの装置
への機能の集約化により、設置する装置数が減少するた
め、設置作業に要する費用が低減できるとともにサービ
ス用情報の入出力装置を別途購入する必要がなくなり、
結果的に、遊技機に対応して設けられる装置の遊技場へ
の導入費用を低減することができる。さらに、記録媒体
処理装置がサービス用情報の入出力装置を兼ねるので、
遊技機および遊技機に対応する装置を遊技機設置島に設
置する場合において、遊技機設置島内での装置の配置構
成を簡素化することができる。
【0009】(2) 前記入力ポートを複数(入力ポー
ト361,361…)備える(図7参照)。
【0010】このような構成によれば、入力ポートが複
数備えられるため、入力ポートから複数のサービス用情
報を得ることができる。
【0011】(3) 前記入力ポートに対応して、無電
圧信号にて送信されるサービス用情報の入力を受けるた
めの無電圧信号入力回路(無電圧信号入力回路362
b)と、有電圧信号にて送信されるサービス用情報の入
力を受けるための有電圧信号入力回路(有電圧信号入力
回路362c)と、前記サービス用情報の入力を受ける
回路を切替える切替手段(入力切替回路362a)とを
含む。
【0012】このような構成によれば、サービス用情報
の入力を受ける回路が無電圧信号入力回路と有電圧信号
入力回路とに切替え可能であるため、無電圧信号と有電
圧信号とのどちらの入力信号にも対応してサービス用情
報の入力を受けることができる。
【0013】(4) 前記入力ポートに入力された前記
サービス用情報を示す信号をシリアル信号に変換する信
号変換手段(信号変換回路353)をさらに含む。
【0014】このような構成によれば、入力ポートに入
力されたサービス用情報を示す信号がシリアル信号に変
換されるので、サービス用情報をシリアル信号の形式で
出力するようにできるため、サービス用情報出力用の信
号線の本数を少なくすることができる。
【0015】(5) 前記管理装置は、前記出力ポート
から出力された前記サービス用情報を受信した場合に、
当該サービス用情報を受信した旨を示す情報(返答情
報)を返信し(図15のS72a参照)、前記記録媒体
処理装置は、前記出力ポートから前記サービス用情報を
前記管理装置へ出力した後に、前記管理装置から前記サ
ービス用情報を受信した旨を示す情報の返信を受けるま
で、出力したサービス用情報を記憶保持する(図14の
S63〜S68参照)記憶保持手段(RAM343)を
さらに含む。
【0016】このような構成によれば、サービス用情報
を管理装置へ出力する場合に、管理装置からサービス用
情報を受信した旨を示す情報の返信を受けるまで、出力
中のサービス用情報が記憶保持されるため、たとえ通信
不良状態であっても、サービス用情報を確実に管理装置
へ送ることができる。
【0017】(6) 予め定められたバックアップ条件
の成立に応じて、前記入力ポートより入力された情報を
バックアップ保存するためのバックアップ手段(RAM
343、バックアップ電源345)をさらに含む。
【0018】このような構成によれば、入力ポートから
入力された情報が、予め定められたバックアップ条件の
成立に応じてバックアップ保存されるので、停電が生じ
た場合であっても入力されたサービス用情報が保存でき
る。このため、停電時において、入力されていたがまだ
出力されていなかったサービス用情報を保存し、停電復
旧後において、保存されているまだ出力されていないサ
ービス用情報を出力することができる。
【0019】(7) 前記使用処理は、所有者が特定さ
れない記録媒体であって前記遊技機による遊技に使用可
能な遊技用価値を特定可能な情報が記録される所有者不
特定記録媒体(ビジターカード23)の記録情報により
特定される大きさの遊技用価値(カード残高)を該大き
さの範囲内で使用するための処理(図12のビジター処
理等)をさらに含む。
【0020】このような構成によれば、記録媒体処理装
置において、所有者特定記録媒体の他に所有者不特定記
録媒体についても記録情報により特定される大きさの遊
技用価値を使用するための処理ができるため、あらゆる
遊技者にとって利用しやすい記録媒体処理装置を提供す
ることができる。
【0021】(8) 前記所有者特定記録媒体の所有者
(会員の遊技者)からの貨幣の受付に応じて、前記所有
者特定記録媒体の記録情報により特定される遊技用価値
を加算更新する価値加算手段(図10のS16)をさら
に含む。
【0022】このような構成によれば、所有者特定記録
媒体の所有者からの貨幣の受付に応じて、所有者特定記
録媒体の記録情報により特定される遊技用価値が加算更
新可能であるので、記録媒体処理装置においてその場か
ら離れずに遊技用価値を追加することができるようにな
り、記録媒体処理装置および遊技機の稼動率を向上させ
ることができる。
【0023】(9) 前記出力ポートから出力されるサ
ービス用情報には、前記所有者特定記録媒体の前記記録
情報から特定される遊技用価値の使用に関する情報(貸
出情報)をさらに含む(図7参照)。
【0024】このような構成によれば、所有者特定記録
媒体の記録情報から特定される遊技用価値の使用に関す
る情報所有者特定記録媒体の使用に関連する情報がサー
ビス用情報に含まれているため、所有者特定記録媒体の
使用に関連してサービスを提供することが可能となり、
所有者記録媒体の使用を促進することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、本実施の形態においては、
記録媒体処理装置の一例としてパチンコ遊技機に対応し
て設けられたカードユニットを取り上げて説明するが、
当該カードユニットとしてはたとえばコイン遊技機、コ
インを使用するスロットマシン、コインの投入の代わり
に所定個数のパチンコ玉を投入してスロットマシン遊技
を行なう遊技機、等のその他の遊技機に対応して設けら
れたカードユニットであってもよく、カードユニット以
外の記録媒体処理装置であってもよい。つまり、本発明
は、遊技機に対応して設けられ、所有者が特定された記
録媒体であって前記遊技機による遊技に使用可能な遊技
用価値の大きさを特定可能な情報が記録される所有者特
定記録媒体の記録情報により特定される大きさの遊技用
価値を該大きさの範囲内で遊技に使用するための使用処
理を行なう記録媒体処理装置であれば、どのような管理
装置にも適用可能である。
【0026】図1は、遊技機設置島に設置された遊技機
の一例としてのパチンコ遊技機2と記録媒体処理装置の
一例としてのカードユニット3を示す正面図である。遊
技場においては、パチンコ遊技機2が背中合わせに(裏
面側が向かい合う態様で)複数台並んで設けられた遊技
機設置島200aが複数設置されている。各パチンコ遊
技機2の左隣には、1台のパチンコ遊技機2に対して1
対1の対応で、カードユニット3が付設されている。
【0027】このカードユニット3においては、遊技場
において会員として登録された遊技者に対して個別に発
行された会員カード(図3(a),(c)等の会員カー
ド21参照)と、すべての遊技者が利用できるビジター
カード(図3(b),(d)等のビジターカード23参
照)との2種類のカードを玉の貸出しを受けるために使
用することができる。
【0028】会員カードは、たとえば、遊技者が所定の
登録用紙に必要事項を記入して遊技場に提出することに
より発行を受けることができる記録媒体である。この会
員カードには、後述するように、遊技者の投入代金の対
価としてのカード残高、および、会員個人を特定する会
員情報等の各種情報がカード情報として記録される。会
員カードは、会員が所持し、原則的に、どのカードユニ
ット3でも使用することができる。また、ビジターカー
ドは、カードユニット3に内蔵されており、遊技者によ
る紙幣または硬貨の投入に応じて発行された後、取込ま
れる記録媒体であり、1つのカードユニット3内で繰返
し使用される。このビジターカードには、後述するよう
に、遊技者の投入代金の対価としてのカード残高等の各
種情報がカード情報として記録される。これら会員カー
ドおよびビジターカードは、後述するように、非接触型
のICカードにより構成されている。
【0029】また、遊技機設置島200aにおいては、
一端部に、遊技機設置島200aにおける貨幣の搬送制
御等の遊技機設置島200aに関する各種の制御を行な
う島端制御装置および貨幣の回収ボックス等の機器が設
けられた島端制御ボックス201が設けられている。
【0030】カードユニット3の下端部に設けられたカ
ード挿入排出口4に遊技者が会員カードを挿入すれば、
カードユニット3内に設けられているカードリーダライ
タ装置(図4〜図6参照)によって、挿入された会員カ
ードの記録情報が読取られる。そして、玉貸スイッチ8
0が押圧操作(貸出要求操作)されると読取られたデー
タに含まれているカード残高の一部または全部が引落さ
れてパチンコ遊技機2の上皿5に引落しカード残高に相
当する個数の玉が貸出(払出)される。このカードユニ
ット3とパチンコ遊技機2とは、配線接続されており、
両者データのやり取りができるように構成されている。
【0031】会員カードが挿入されて、遊技者の操作に
応じてカード残高を引落して玉の貸出しが行なわれる場
合には、カードユニット3から玉貸指令信号がパチンコ
遊技機2に送信される。パチンコ遊技機2は、玉貸指令
信号に従って所定数の貸玉を上皿5に払出す。そして、
遊技者は、上皿5に払出された貸玉を、パチンコ遊技機
2に設けられた遊技領域へ弾発発射して遊技が可能とな
る。会員カードを返却する場合は、返却スイッチ81を
押圧操作すると返却される。また、会員カードのカード
残高が0になった場合にも自動的に返却される。
【0032】また、上皿5には、挿入された会員カード
に記録されているカード残高および発行されたビジター
カードに記録されているカード残高を表示するためのカ
ード残高表示器8が設けられている。
【0033】一方、会員カードがカード挿入排出口4よ
り挿入されていない状態で、カードユニット3に設けら
れている紙幣投入口61に遊技者が紙幣(1000円紙
幣)を投入するか、または、カードユニット3に設けら
れている硬貨投入口62に硬貨(500円,100円硬
貨)を投入することにより、その投入金額分のカード残
高が記録された前述のビジターカードがカード挿入排出
口4から遊技者に発行される。このビジターカードは、
プリペイドカード発行会社が遊技場に搬入し、遊技場に
おいて各カードユニット3内に1枚ずつセットされるも
のであり、各カードユニット3に内蔵されている。ビジ
ターカードは、発行時において、遊技者が視認できるが
抜取れない態様でカード挿入排出口4から一旦排出され
るが、その後、遊技者による操作を経ずに自動的にカー
ド挿入排出口4から内部に取込まれる。
【0034】ビジターカードが発行された場合には、取
込まれたビジターカードのカード残高全額が自動的に引
落とされ、前述した会員カードの場合と同様の手順での
上皿5への払出しによる玉の貸出しが行なわれてカード
残高全額分の貸出しが一括的に行なわれる。
【0035】ビジターカードの発行が紙幣の投入に応じ
て行なうことが可能であるために、1回の発行に伴なっ
て比較的高額(たとえば1000円)の金額が消費され
ることが可能となり、遊技場の売上げが向上する利点が
ある。また、ビジターカードが1回発行されれば、カー
ド残高の全額が玉の貸出しのために引落とされるため、
遊技者は少なくともその発行されたビジターカードの記
録情報から特定されるカード残高を使い切るまでは遊技
を行なうために、遊技場でのパチンコ遊技機2の稼動率
が向上する。
【0036】また、遊技機設置島200aにおいて、裏
面側が対向配置された2列のパチンコ遊技機およびカー
ドユニット3の列間の空間には、貨幣搬送装置の搬送路
が設けられている。カードユニット3により受付けられ
た紙幣および硬貨は、紙幣を識別する処理が行なわれた
後、カードユニット3の裏面側から搬送路上に排出さ
れ、遊技機設置島200aの端部に設けられた回収ボッ
クスまで搬送されて回収される。
【0037】遊技者が打球操作ハンドル51を操作すれ
ば、上皿52にあるパチンコ玉が1発ずつ弾発発射さ
れ、遊技領域53内に打込まれる。遊技領域53に打込
まれた打玉が始動入賞口54に入賞すれば、入賞玉が始
動入賞玉センサ(図示省略)により検出され、遊技領域
53の中央部に設けられた可変表示装置55の可変表示
領域(たとえば、可変表示領域は、左,中,右に並んだ3
つの可変表示領域を有する)において、数字等の複数種
類の図柄よりなる特別図柄の可変表示(更新表示または
変動表示とも呼ばれる)が開始される。なお、打玉が始
動入賞口54に入賞することを特に始動入賞と呼ぶ。
【0038】そして、可変表示装置55における特別図
柄の可変表示の停止結果が予め定められた特定の表示態
様(たとえば777等のゾロ目の図柄の組合せ)である
大当り図柄となれば、特定遊技状態としての大当り状態
が発生する。大当り図柄の組合せは、複数種類あり、そ
れらのうちのいずれかの大当り図柄の組合せが停止表示
されれば、大当り状態が発生する。
【0039】大当り状態が発生すれば、ソノイド(図示
省略)が励磁され、これにより、可変表示装置55の下
方部分に位置する可変入賞球装置56に設けられた開閉
板57が開成状態となって大入賞口が開き、可変入賞球
装置56が遊技者にとって有利な第1の状態となる。そ
して、可変入賞球装置56においては、パチンコ玉の可
変入賞球装置56への所定個数(たとえば10個)の入
賞、あるいは所定期間(たとえば30秒間)の経過のう
ち、いずれか早い方の条件が成立することによりこの第
1の状態が終了し、開閉板57が閉成して遊技者に不利
な第2の状態に変化する。
【0040】可変表示装置55の可変表示中に再度打玉
が始動口54に入賞すれば、その始動入賞が記憶されて
可変表示装置55が可変停止した後再度可変開始できる
状態になるまで待ってその始動入賞に基づいて可変表示
装置55が再度可変開始される。この始動入賞記憶の上
限値は、「4」に定められており、所定箇所に表示され
る。
【0041】可変入賞球装置56が第1の状態となって
いる期間中に可変入賞球装置56内に進入したパチンコ
玉は10カウントセンサ(図示省略)あるいは特定入賞
玉セ(図示省略)により検出される。パチンコ玉が特定
入賞玉センサにより検出されれば、その回における可変
入賞球装置56の第1の状態が終了するのを待って再度
可変入賞球装置56を第1の状態に制御する繰返し継続
制御が行なわれる。この繰返し継続制御の実行上限回数
はたとえば16回と定められている。
【0042】繰返し継続制御が終了した後、いわゆる大
当り状態が終了して、再び大当りが発生しない限り開閉
板57が開成しない状態となる。なお、このような状態
に移行した際、状態移行前に発生した大当りが、特に、
ある特別の図柄の組合せによるものである場合には、大
当りが発生する確率が高くなるように制御される。つま
り、大当りが発生する図柄の組合せが複数種類あり、そ
のうちのある図柄の組合せで大当りが発生した場合に、
大当りが発生する確率が高くなるように制御されるので
ある。
【0043】このように大当り確率の変動した遊技状態
が特に確率変動状態(略称、確変)と呼ばれる。このよ
うな大当り確率が変動した状態は、たとえばその後大当
りが2回発生するまで継続する。
【0044】可変表示装置55の可変表示中において
は、リーチ状態が発生する場合がある。ここで、リーチ
とは、表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可
変表示装置が時期を異ならせて複数の表示結果を導出表
示し、該複数の表示結果が予め定められた特定の表示態
様の組合せとなった場合に、遊技状態が遊技者にとって
有利な特定遊技状態となる遊技機において、前記複数の
表示結果の一部がまだ導出表示されていない段階で、既
に導出表示されている表示結果が前記特定の表示態様の
組合せとなる条件を満たしている表示状態をいう。ま
た、別の表現をすれば、リーチとは、表示状態が変化可
能な可変表示部を複数有する可変表示装置の表示結果が
予め定められた特定の表示態様の組合せになった場合
に、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態とな
る遊技機において、前記可変表示装置の表示結果がまだ
導出表示されていない段階で、前記特定の表示態様の組
合せが表示されやすい可変表示態様となったと遊技者に
思わせるための表示状態をいう。そして、たとえば、前
記特定の表示態様の組合せが揃った状態を維持しながら
複数の前記可変表示部による可変表示を行なう状態もリ
ーチ表示状態に含まれる。さらにリーチの中には、それ
が出現すると、通常のリーチに比べて、大当りが発生し
やすいものがある。このような特定のリーチをスーパー
リーチという。また、リーチの中には、それが出現する
と、100%大当りとなるものがある。このような特定
のリーチをプレミアムリーチという。
【0045】また、リーチ状態とは、可変表示装置が可
変開始された後表示制御が進行して表示結果が導出表示
される前段階にまで達した時点でも、前記特定の表示態
様となる表示条件から外れていない表示態様をもいう。
【0046】また、リーチ状態とは、可変表示装置の表
示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にま
で達した時点での表示状態であって、前記表示結果が導
出表示される以前に決定されている複数の可変表示領域
の表示結果の少なくとも一部が前記特定の表示態様とな
る条件を満たしている場合の表示状態をもいう。
【0047】また、遊技領域53においては、前述した
始動入賞口54の他にも、通常の入賞口58が設けられ
ている。また、いずれの入賞領域(入賞口および可変入
賞球装置内の入賞領域)にも入賞しなかったパチンコ玉
は遊技領域53の下部に設けられたアウト口58により
回収される。アウト口58により回収された玉および入
賞領域に入賞した玉は、パチンコ遊技機2の内部で合流
されて、所定の排出経路を経て外部に排出される。
【0048】このようなパチンコ遊技機2においては、
玉が入賞した場合に、入賞に応じて所定個数の景品玉が
払出され、その玉を用いて引続き打球発射を繰返し行な
って遊技が行なえる。貸出のために払出される玉および
景品玉として払出される玉は、ともに所定の補給経路を
経てパチンコ遊技機2の内部に補給される。
【0049】次に、カードユニット3の構成を詳細に説
明する。図2(a)はカードユニット3の一部拡大正面
図であり、図2(b)は、図2(a)のA−A線による
カード挿入排出口4近傍の断面図である。
【0050】カードユニット3内の前面側の下端部にお
いては、カード挿入排出口4が設けられており、その奥
側に、ICカードリーダライタを含むカードリーダライ
タ装置(図4〜図6参照)が備えられており、そのカー
ドリーダライタ装置内に1枚のビジターカード23がセ
ットされて常時保持された状態となっている(図5
(b)参照)。そして、会員カードがカード挿入排出口
4より挿入されない状態で、遊技者が紙幣を紙幣投入口
61に投入するか、または、硬貨を硬貨投入口62に投
入するかによって貨幣の投入を行なうことにより、その
投入貨幣の金額に相当するカード残高がカードリーダラ
イタ装置によってビジターカード23に書込まれて、カ
ード挿入排出口4から一部突出させることによりビジタ
ーカード23が発行される(図2(b)参照)。
【0051】図2(b)を参照して、カードユニット3
の前面側におけるカード挿入排出口4の近傍は、カード
ユニット3の前面よりも奥の側に窪んだ形状の凹部40
となっており、その凹部40の空間に透明な樹脂からな
るカバー24が嵌込まれている。このカバー24は、カ
ード挿入排出口4の形状に合わせてカードを出入れ可能
なカード出入穴41が形成されており、カードユニット
3の前面よりも外側に突出しないように取付けられる。
カバー24は、プリズム効果により、カード挿入排出口
4からカードがわずかに排出された場合でも、カードユ
ニット3の正面を含むあらゆる角度からカードの排出状
態が視認できるように構成されている。
【0052】ビジターカード23は、一部がカード挿入
排出口4から遊技者が視認できる位置まで排出されて発
行され、その後、遊技者の手に渡ることなくすぐに内部
に取込まれる。この発行時において、ビジターカード2
3は、カバー24から外部には飛出さないようにカバー
24内に排出される。このため、ビジターカード23
は、発行時に遊技者の手に渡ることなく再度カードユニ
ット3の内部に取込み可能となる。このように、カード
挿入排出口4がカバー24で覆われていることにより、
ビジターカード23の発行時には、遊技者がビジターカ
ード23を引抜くことができないように構成されてい
る。
【0053】なお、カードユニット3の前面部分に窪み
を設けずに、カードユニット3の前面にそのままカード
挿入排出口を設けるとともに、カードユニット3の外側
に透明樹脂製のカバー部材(前述したカバー24と同様
に、会員カード21の出入れが可能なカード出入穴が形
成されたもの)を張出して設け、ビジターカード23の
発行時に、そのカバー部材内にカードの一部を突出させ
るようにしてもよい。その場合であっても、カバー部材
の存在により、カードの発行状態を視認することができ
るとともに、遊技者がビジターカード23を引抜くこと
ができない。
【0054】発行された後に内部に取込まれたビジター
カード23は、カードリーダライタ装置によってそのカ
ード残高が読取られる。そして、ビジターカード23か
ら読取られた全カード残高に相当する個数の貸玉がパチ
ンコ遊技機2から上皿5内に払出される。つまり、ビジ
ターカードを用いた玉の貸出しは、カード残高の全額分
が一括的に行なわれる。そして、玉の貸出しが行なわれ
た後、ビジターカードは、自動的にカードリーダライタ
装置内部の所定の待機位置まで戻され、次の発行のため
の待機状態にさせられる。これにより、ビジターカード
は、繰返し使用可能となる。
【0055】このように、カードユニット3では、ビジ
ターカード23を一旦発行して再度取込んで玉の貸出し
を行なう動作を繰返し行なうことができ、遊技場におけ
るランニングコストを極力抑えることができる。
【0056】また、カバー24には会員カード21の使
用時においてカバー全体を赤色で発光させる会員用発光
ランプ241とビジターカード23の使用時においてカ
バー全体を緑色で発光させるビジター用発光ランプ24
2とが設けられている。具体的に、会員用発光ランプ2
41は、会員カード21が挿入されている間、発光させ
られる。一方、ビジター用発光ランプ242は、ビジタ
ーカード23の発行時から発行後の玉の貸出しの終了時
まで発光させられる。このような発光色の違いにより、
カードユニット3はどちらのカードが使用されているか
ということを遊技者が知らせることができ、遊技者はそ
の発光色を区別することによりどちらのカードが使用さ
れているか明確に区別して認識することができる。
【0057】なお、本実施の形態では、ビジターカード
23のカード残高が全額一括的に引落されるものを示し
たが、ビジターカード23の発行時にはカード残高が一
部のみ引落されるようにしてもよい。
【0058】カードユニット3の最も上部には、カード
ユニット3が、カードユニット管理装置(図6参照)に
対してオンライン状態にある場合にあるか否かを報知す
るオンライン表示ランプ91が設けられている。このオ
ンライン表示ランプ91は、カードユニット3がカード
ユニット管理装置に対してオンライン状態にある場合に
は点灯し、オフライン状態にある場合には消灯する。オ
ンライン表示ランプ91の下部には、ビジターカード2
3の利用の可否を報知するためのビジターカード利用可
ランプ92が設けられている。このビジターカード利用
可ランプ92は、ビジターカード23が利用可能である
場合に点灯し、その利用が不可能である場合に消灯す
る。
【0059】また、カードユニット3内でなんらかのエ
ラーが発生した場合、または、カードユニット3とパチ
ンコ遊技機2との間で通信エラーが発生した場合には、
ビジターカード利用可ランプ92が点滅する。
【0060】ビジターカード利用可ランプ92の下方に
は、紙幣投入口61と硬貨投入口62とが上下方向に並
んで設けられている。紙幣投入口61には、1000
円,200円,5000円,10000円という複数種
類の紙幣を投入することができる。硬貨投入口62に
は、100円,500円の複数種類の硬貨を投入するこ
とができる。
【0061】紙幣投入口61に紙幣を投入すれば、紙幣
識別装置31(図6参照)により紙幣が取込まれて適正
な紙幣であるか否かの判別が行なわれる。また、硬貨投
入口62に硬貨を投入することにより、硬貨識別装置3
2(図6参照)により硬貨が取込まれて適正な硬貨であ
るか否かの判別が行なわれる。このような紙幣および硬
貨、すなわち、貨幣が適正である場合には、次のように
状況に応じて、会員カード21への入金(この実施の形
態の場合は10000円を上限とした入金が可能)また
はビジターカード23の発行(この実施の形態の場合は
1000円を上限としたカード残高のカード発行が可
能)を行なうことができる。
【0062】適正な会員カード21がカード挿入排出口
4に挿入されていない状態で、予め定められた上限値
(たとえば、1000円)を超えない額の貨幣(紙幣,
硬貨)が投入された場合には、その投入貨幣に相当する
金額がカード残高として記録されたビジターカード23
が遊技者の操作を経ず自動的に発行される。また、会員
カード21がカード挿入排出口4に挿入されている状態
で予め定められた上限値(たとえば、10000円)を
超えない額の貨幣が投入された場合には、そのカード残
高が「0」になっていることを条件として、会員カード
21への入金が可能となる。ここで、入金とは、投入貨
幣に相当する金額をカード残高へ加算してカード残高を
更新することをいう。この実施の形態では、カード残高
が「0」である状態で貨幣が投入されることに応じて、
遊技者の操作を経ず自動的に入金が行なわれる。このよ
うに、会員カード21では、カード残高が一旦「0」に
ならなければ、入金を行なうことができない。
【0063】硬貨投入口62の下方には、投入した硬貨
が内部で詰まった場合に返却を要求するために操作する
返却ボタン93が設けられている。返却ボタン93が操
作されると、操作に応じて、機械的な排出動作が行なわ
れることにより、投入した硬貨が表示プレート30の下
方に設けられた硬貨返却口94から返却される。
【0064】返却ボタン93の下方には、各種の表示お
よび操作を行なうための表示プレート30が設けられて
いる。この表示プレート30には、貨幣利用可ランプ1
3、金額設定ボタン14、金額表示器15、端数表示ボ
タン16、金額表示器17、玉表示器18、連結台方向
表示器19、および、カード挿入中ランプ20が設けら
れている。
【0065】貨幣利用可ランプ13は、会員カード21
への入金およびビジターカード23の発行のために貨幣
(紙幣および硬貨)を紙幣投入口61または硬貨投入口
62へ投入可能であるか否かを報知するためのものであ
る。貨幣利用可ランプ13は、紙幣および硬貨のうちの
少なくとも一方が投入可能である場合に点灯し、紙幣お
よび硬貨の両方が投入不可能である場合に消灯する。
【0066】このカードユニット3では、会員カード2
1を挿入している場合には、ビジターカード23を発行
することができない。また、このカードユニット3で
は、ビジターカード23が発行されてそのビジターカー
ド23のカード残高が0でない場合には、ビジターカー
ド23の発行および会員カード21への入金を行なうこ
とができないように構成されている。
【0067】金額設定ボタン14は、会員カード21を
用いた1回の玉貸出に使用されるカード残高の金額(以
下、貸出設定金額と呼ぶ)を設定するためのものであ
り、操作を行なうことにより、貸出設定金額を選択する
ことができる。この金額設定ボタン14を押圧操作する
毎に、1回の玉貸出に用いられるカード残高が切換えら
れる。金額設定ボタン14により選択できる金額は、た
とえば、100円、200円、300円、400円、5
00円、…1000円というように複数種類設けられて
おり、金額設定ボタン14の操作によりいずれかの金額
を選択的に決定することができる。このため、遊技者
は、自由に貸出設定金額を選択設定することができる。
これに対し、ビジターカード23については、カード発
行に供された金額すべてが1回の貸出に使用されるた
め、1回の貸出設定金額を自由に設定することができな
いようになっている。
【0068】金額設定ボタン14の操作と貸出設定金額
の選択との関係は次の通りである。たとえば、貸出設定
金額には、初期値(デフォルト値)が定められており、
金額設定ボタン14が1回押圧操作されるごとに、貸出
設定金額が100円、200円、300円、400円、
500円、…1000円の順に切換えられ、1000円
の選択状態からさらに1回操作が行なわれると、貸出設
定金額が再度100円に戻って引続き同様の順序で切換
えられる。つまり、金額設定ボタン14が操作されるご
とに複数種類の貸出設定金額がローテーションする。
【0069】貸出設定金額の初期値は、複数種類の金額
のうちから選択された1つの金額が設定される。貸出設
定金額には、前述した複数種類の選択可能な貸出設定金
額のうちの1つが初期値として予め定められている。貸
出設定金額の初期値は、たとえば、遊技者が貸出設定金
額として選択する確率が最も高いと認められる金額(た
とえば、前述した金額例の場合には500円等)に設定
するのが望ましく、そのような設定を行なえば、遊技者
が貸出設定金額の変更をする操作をする手間を省くこと
が可能となるので、遊技者にとって便利なものとなる。
【0070】金額設定ボタン14の操作に応じて選択さ
れた貸出設定金額は、金額表示器15により表示され
る。そして、金額設定ボタン14を操作してたとえば2
00円の貸出設定金額が選択されている状態で、会員カ
ード21が挿入され、かつ、パチンコ遊技機2に設けら
れた玉貸スイッチ80が操作された場合には、その会員
カード21に記録されているカード残高から200円分
が引落されて200円分の貸玉がパチンコ遊技機2から
払出される。
【0071】また、会員カード21がカード挿入排出口
4から排出されて遊技者により会員カード挿入口4から
抜取られた場合のように、会員カード21の使用が終了
した時から新たな会員カード21が使用されずに所定時
間(たとえば1分間)経過した場合には、1回の玉貸出
し(玉貸し)に用いられる貸出設定金額の設定値が前述
した初期値に戻されて、その初期値(500円)が金額
表示器15に表示される。
【0072】端数表示ボタン16を押圧操作することに
より、当該カードユニット3を識別するためのID番号
等のようなカードユニット設定状態や、前回の直前の貸
出状況を特定する表示が行なわれる。
【0073】金額表示器17は、会員カード21への入
金またはビジターカード23の発行のために投入された
金額等の各種の表示をするためのものであり、金額の他
に、貯玉数、および、再プレイ数を選択的に表示する。
この実施の形態では、貯玉および再プレイは、会員のみ
に認められる。ここで、貯玉とは、遊技者所有の点数ま
たは玉等の価値を遊技場側もしくは遊技場から委託され
た第三者管理機関等に預入れられる行為およびその預入
れられた価値をいう。たとえば、貯玉は、遊技場内の玉
計数装置(ジェットカウンタ)へ遊技者が出玉と会員カ
ード21とを持参し、出玉を計数する際に、遊技者が会
員カード21を当該装置内に挿入して貯玉することを指
定する操作をすれば、その計数された玉の個数が貯玉と
して後述する会員管理装置(図6参照)に登録されるこ
とにより、各会員について行なうことが可能である。ま
た、再プレイとは、遊技者が貯玉を用いて玉の貸出しを
受けて遊技を行なうことをいう。また、再プレイ数と
は、所定個数の玉を1単位として貯玉数から引落として
行なわれる再プレイのプレイ可能回数をいう。再プレイ
における貯玉数と貸出玉数との関係は予め定められてお
り、貯玉数から再プレイ数を引落とすことにより玉の貸
出しが行なわれる。
【0074】なお、この実施の形態では、貯玉として、
パチンコ玉を預け入れることを一例として示したが、貯
玉としての概念は、パチンコ玉だけでなく、メダルを預
け入れる貯メダル、得点等の点数を預け入れる貯得点等
のその他の価値を預け入れることも含む。
【0075】さらに、この金額表示器17は、エラーコ
ードの表示にも兼用されている。たとえば、当該カード
ユニット3に発生した種々の異常状態やカードユニット
3とそれに対応したパチンコ遊技機2との間での通信異
常等、異常原因ごとにエラーコードを表示する。
【0076】玉表示器18は、当該カードユニット3
が、パチンコ玉を貸出すためのものであるかメダルを貸
出すためのものであるかを選択的に点灯表示するもので
ある。カードユニット3の中には、パチンコ玉の貸出で
はなくてスロットマシン等のメダル(コイン)の貸出を
行なうためのものもあり、それとの区別が玉表示器18
の点灯表示により認識できるように構成されている。
【0077】連結台方向表示器19は、当該カードユニ
ット3がどちらのパチンコ遊技機2に配線接続されてい
るかを点灯表示するためのものである。カード挿入中ラ
ンプ20は、会員カード21が会員カード挿入口4に挿
入されていることを点灯表示により報知するためのもの
である。
【0078】表示プレート30の下方には、硬貨返却口
94が設けられている。投入された硬貨は、前述したよ
うにこの硬貨返却口94から返却可能である。硬貨返却
口94の下方には、暗証番号等の数値を入力可能なテン
キーを含む数値入力部95が設けられている。遊技者が
会員になった場合には、会員ごとに暗証番号が決めら
れ、その暗証番号が会員情報に含めて遊技側で登録され
る。会員が貯玉および再プレイを行なう場合には、本人
認証のために遊技者が数値入力部95から暗証番号を入
力する。このように入力した暗証番号が登録されている
暗証番号と一致した場合に、貯玉および再プレイを行な
うことができる。再プレイに際しては、遊技者が再プレ
イ数を数値入力部95から入力することにより再プレイ
数を指定することができる。
【0079】会員カード21がカード挿入排出口4に挿
入された状態で遊技に使用され、遊技者が遊技終了操作
としての返却スイッチ81(図1参照)の押圧操作を行
なえば、減額更新されたカード残高が記録された会員カ
ード21が会員カード挿入口4からカバー24の外側に
一部が飛出るような態様で排出(返却)される。なお、
カード残高をすべて使用尽くしたゼロカードも、カード
挿入口4から同様に排出(返却)される。遊技者は、こ
のような状態で排出された会員カード21を抜取ること
により、排出された会員カード21を受取る。
【0080】次に、会員カード21およびビジターカー
ド23を詳細に説明する。図3は、会員カード21およ
びビジターカード23の構成および記録情報を示す図で
ある。
【0081】図3において、(a)には会員カード21
の一部破断平面図、(b)にはビジターカード23の一
部破断平面図、(c)には会員カード21の記録情報、
(d)にはビジターカード23の記録情報がそれぞれ示
されている。
【0082】図3の(a),(b)を参照して、会員カ
ード21は、従来から一般的なカードと同様の大きさに
構成されているが、ビジターカード23は、会員カード
21よりも小さい寸法のカードで構成されている。会員
カード21およびビジターカード23は、ともに非接触
型のICカードよりなる。
【0083】会員カード21の内部においては、ICチ
ップ21aとICチップ21aに接続されたアンテナコ
イル21bとが一端部に設けられている。このようなI
Cチップ21aとアンテナコイル21bとは、会員カー
ド21の内部に埋込まれた態様で設けられている。図に
おいては、ICチップ21a,アンテナコイル21bの
近傍を破断した状態が示されており、ICチップ21
a,アンテナコイル21bがカード内部に埋込まれてい
る構成が示されている。アンテナコイル21bは、カー
ドリーダライタが出力する電磁波を受信する。これによ
り、ICチップ21aにおいて電源電力が発生してIC
チップ21aが動作する。また、アンテナコイル21b
は、カードリーダライタとの間で各種データの送受信を
行なう。
【0084】ICチップ21aには、電源部、制御部、
メモリ(図示省略)等の各種構成要素が設けられてお
り、電源部により電源電力が発生されて各部に供給さ
れ、制御部およびメモリ等が動作する。制御部は、各種
の演算および制御が実行可能なプロセッサであり、制御
用プログラムを実行することによりデータの送受信およ
びデータの読出しおよび書込み等の各種制御を行なう。
メモリは、電力がない状態でもデータを失うことなく記
憶するものであり、カード情報を記憶保持する。
【0085】図3の(b)を参照して、ビジターカード
23の内部においては、ICチップ23aとICチップ
23aに接続されたアンテナコイル23bとが一端部に
設けられている。図においては、ICチップ23a,ア
ンテナコイル23bの近傍を破断した状態が示されてお
り、ICチップ23a,アンテナコイル23bがカード
内部に埋込まれている構成が示されている。このような
ICチップ23aおよびアンテナコイル23bは、前述
した会員カード21のICチップ21aおよびアンテナ
コイル21bと同様の構成を有し、同様の働きをする。
【0086】図3の(c)を参照して、会員カード21
には、カード番号情報211、発行店情報212、カー
ド残高情報213、会員特定情報214、入金ユニット
番号情報215、貯玉数情報216、サービス情報21
7、セキュリティ情報218、および、その他の情報2
19がメモリに記録される。会員カード21のメモリに
おいては、これらの情報を記録するためにそれぞれの情
報を記録する領域が設けられている。
【0087】カード番号情報211は、会員を識別する
ために各会員に付与された識別情報である会員カード番
号を特定可能な情報である。発行店情報212は、会員
カード21が発行された遊技場を特定する情報である。
【0088】カード残高情報213は、カード残高を特
定する情報である。会員特定情報214は、会員の氏
名,住所,生年月日等の会員個人を特定する情報であ
る。入金ユニット番号情報215は、カードに記録され
ているカード残高が記録されたカードユニット3のユニ
ット番号を特定する情報である。貯玉数情報216は、
会員の貯玉数を特定する情報である。サービス情報21
7は、会員に付与された後述するサービス用のポイント
数に関する情報およびポイント数以外のサービスに関す
る情報のそれぞれを特定する情報である。セキュリティ
情報218は、会員カード21のセキュリティチェック
をするための情報であり、このセキュリティ情報218
が予め定められたセキュリティ情報と一致する場合に、
当該カードが正規のカードであると判定される。そし
て、会員カード21には、このような情報以外にも、各
種の情報、すなわち、その他の情報219が記録されて
いる。
【0089】次に、図3の(d)を参照して、ビジター
カード23には、カード番号情報231、発行店情報2
32、カード残高情報233、発行ユニット番号情報2
34、セキュリティ情報235、および、その他の情報
236がメモリに記録される。
【0090】カード番号情報231は、ビジターカード
23を識別するために各ビジターカード23に付与され
た識別情報であるビジターカード番号を特定可能な情報
である。発行店情報232は、ビジターカード23が発
行される遊技場、すなわち、カードユニット3が設けら
れた遊技場を特定する情報である。カード残高情報23
3は、ビジターカード23のカード残高を特定する情報
である。発行ユニット番号情報234は、ビジターカー
ド23が発行されたカードユニット、すなわち、ビジタ
ーカード23が内蔵されているカードユニット3のユニ
ット番号を特定する情報である。セキュリティ情報23
5は、前述した会員カード21のセキュリティ情報21
7と同様の情報である。そして、ビジターカード23に
は、このような情報以外にも、各種情報、すなわち、そ
の他の情報236が記録されている。
【0091】次に、カードリーダライタ装置33におけ
る会員カード21の処理動作を説明する。図4は、カー
ドリーダライタ装置33における会員カード21の処理
動作を示すカードリーダライタ装置33の断面図であ
る。図4においては、時間経過に従った状態の変化が
(a)〜(e)に示されている。
【0092】図4の(a)を参照して、カードリーダラ
イタ装置33には、カード1枚が移動できる程度の幅の
空間が設けられており、その空間内でビジターカード2
3および会員カード21が搬送される。カードの搬送
は、カードリーダライタ装置33に設けられたモータに
より駆動される複数の搬送ベルト(搬送ベルト332,
333,334のみ図示)によって行なわれる。
【0093】カードリーダライタ装置33内の空間の長
手方向中央部には、前述したカードのアンテナコイル部
21b,23bと通信をするためのアンテナコイルより
なる通信部331が設けられている。カードリーダライ
タ装置33内の空間においては、通信部331と向かい
合う位置にアンテナコイル部21b,23bがある場合
に、各カードとカードリーダライタ装置33とが通信可
能な状態となり、各カードの記録情報の読出しおよび書
込みが可能となる。
【0094】また、カードリーダライタ装置33におい
ては、カードリーダライタ装置33の内部空間における
カードの存在の有無を検出するために複数のカード検出
位置センサ335〜338が設けられている。各カード
検出位置センサは、カードリーダライタ装置33の内部
空間において発光部および受光部を対向配置させて受光
部が発光部からの発光を受光したか否かにより光学的に
カードの存在を検出するセンサである。カードリーダラ
イタ装置33内の空間において、カード挿入排出口4側
から奥に向かって順に4つのカード検出位置センサ33
8,337,336,335が設けられている。
【0095】カード検出位置センサ338は、カード挿
入排出口4と通信部331との中間点に設けられてい
る。カード検出位置センサ337は、通信部331の近
傍であって、通信部331よりもカード挿入排出口4側
の位置に設けられている。カード検出位置センサ336
は、通信部331の近傍であって、通信部331を挟ん
でカード検出位置センサ337と対向する位置に設けら
れている。カード検出位置センサ335は、カード挿入
排出口4と通信部331との中間点に設けられている。
カードリーダライタ装置33内部空間の最も奥の側に設
けられている。
【0096】カードリーダライタ装置33の内部空間に
おいて、通信部331よりも奥の側には、その内部空間
の最も奥の位置から通信部331周辺の位置までカード
を搬送可能な搬送ベルト332が設けられている。この
搬送ベルト332は、カードを両面側から挟んでカード
を搬送するものであり、図中には、一方側の搬送ベルト
のみ図示されている。また、カードリーダライタ装置3
3内部空間において、通信部331よりもカード挿入排
出口4の側には、その内部空間のカード挿入排出口4の
位置から通信部331周辺の位置までカードを搬送可能
な搬送ベルト333,334が上下方向に平行に並んで
設けられている。この搬送ベルト333,334は、カ
ードを両面側から挟んでカードを搬送するものであり、
図中には、一方側の搬送ベルトのみ図示されている。
【0097】図4(a)を参照して、カードリーダライ
タ装置33では、会員カード21もビジターカード23
も処理されていない待機状態において、ビジターカード
23がカードリーダライタ装置33内部空間の最も奥の
位置で保持されている。この状態では、ビジターカード
23が、搬送ベルト332によって挟持されるとともに
カード検出位置センサ335により端部が検出される。
【0098】次に、図4(b)を参照して、会員カード
21が挿入されると、その会員カード21がカード検出
位置センサ338により検出される。その検出に応じて
搬送ベルト333,334が会員カード21を内部へ搬
送する方向へ駆動され、搬送ベルト333,334によ
り会員カード21が内部へ搬送される(図中の白抜矢符
参照)。
【0099】次に、図4(c)を参照して、会員カード
21が内部へ搬送されてその端部(搬送方向の先端部)
がカード検出位置センサ336により検出されると、搬
送ベルト333,334の駆動が停止され、会員カード
21がアンテナコイル部21bを通信部331と対向さ
せた位置で停止する。これにより、会員カード21とカ
ードリーダライタ装置33との間でデータの読出しおよ
び書込みが可能な状態となる。つまり、カード検出位置
センサ336は、会員カード21の端部(搬送方向の先
端部)を検出した場合に、アンテナコイル部21bが通
信部331と対向する位置となるような位置に配置され
ている。また、会員カード21が通信部331の位置ま
で入ってきた場合であっても、ビジターカード23は、
入ってきたカードと接触しないような位置で保持されて
いるので、内蔵されているビジターカード23と挿入さ
れた会員カード21とが接触することはない。
【0100】次に、図4(d)を参照して、会員カード
21への入金が行なわれる場合には、会員カード21へ
の入金によりカード残高が更新記録された後、搬送ベル
ト333,334がカードを外部へ搬送する方向(図中
の右向きの白抜矢符参照)へ駆動される。これにより会
員カード21が外部へ向けて搬送される。そして、図に
示されるように、会員カード21がカード検出位置セン
サ337により検出されなくなると、搬送ベルト33
3,334の駆動が一旦停止され、会員カード21が端
部(搬送方向の先端部)をケース24内に突出させた態
様で停止する。そして、直ちに、搬送ベルト333,3
34がカードを内部へ搬送する方向(図中の左向きの白
抜矢符参照)へ駆動される。これにより、会員カード2
1が内部へ向けて搬送される。
【0101】次に、図4(e)を参照して、内部に向け
て搬送された会員カード21は、元の位置まで戻され
る。このように、会員カード21に入金が行なわれる場
合には、会員カード21の一部がケース24内に一旦突
出することにより入金が行なわれた旨を示した後、元の
位置まで戻される。その場合、会員カード21の端部
(搬送方向の後端部)がカード検出位置センサ336に
より検出されなくなると、搬送ベルト333,334の
駆動が停止されることにより、会員カード21が元の位
置まで戻される。
【0102】次に、カードリーダライタ装置33におけ
るビジターカード23の処理動作を説明する。図5は、
カードリーダライタ装置33におけるビジターカード2
3の処理動作を示すカードリーダライタ装置33の断面
図である。図5においては、時間経過に従った状態の変
化が(a)〜(e)に示されている図5(a)を参照し
て、カードリーダライタ装置33では、ビジターカード
23が発行される場合、搬送ベルト332がカードを外
部へ搬送する方向へ駆動され、搬送ベルト332により
ビジターカード23が外部へ向けて搬送される(図中の
白抜矢符参照)。
【0103】次に、図5(b)を参照して、ビジターカ
ード23が搬送されてその端部(搬送方向の後端部)が
カード検出位置センサ337により検出されると、搬送
ベルト332の駆動が停止され、ビジターカード23が
アンテナコイル部23bを通信部331と対向させた位
置で停止する。これにより、ビジターカード23とカー
ドリーダライタ装置33との間でデータの読出しおよび
書込みが可能な状態となる。つまり、カード検出位置セ
ンサ337は、ビジターカード23の先端を検出した場
合に、アンテナコイル部23bが通信部331と対向す
る位置となるような位置に配置されている。ビジターカ
ード23の発行時においては、この図に示されるような
位置で、ビジターカード23に各種カード情報が記録さ
れる。
【0104】次に、図5(c)を参照して、ビジターカ
ード23に各種カード情報が記録された後、搬送ベルト
332,333,334がカードを外部へ搬送する方向
(図中の右向きの白抜矢符参照)へ駆動される。これに
よりビジターカード23が外部へ向けて搬送される。そ
して、図に示されるように、ビジターカード23がカー
ド検出位置センサ338により検出されなくなると、搬
送ベルト332,333,334の駆動が一旦停止さ
れ、ビジターカード23が先端部をケース24内に突出
させた態様で停止する。そして、直ちに、搬送ベルト3
33,334,332がカードを内部へ搬送する方向
(図中の左向きの白抜矢符参照)へ駆動される。これに
より、ビジターカード23が内部へ向けて搬送される。
このように、ビジターカード23が発行される場合に、
ビジターカード23が一旦排出されることにより、ビジ
ターカード23が発行されたことを遊技者に対して視覚
的に認識させることができる。
【0105】次に、図5(d)を参照して、内部に向け
て搬送されたビジターカード23は、一旦通信部331
とアンテナコイル部23bとが重なる元の位置まで戻さ
れる。そして、その状態で、記録情報が読出される。そ
の場合、ビジターカード23の端部(搬送方向の後端
部)がカード検出位置センサ337により検出されなく
なると、搬送ベルト332,333,334の駆動が停
止されることにより、ビジターカード23が元の位置ま
で戻される。そして、その後、さらに搬送ベルト332
がカードを内部へ搬送する方向(図中の左向きの白抜矢
符参照)へ駆動される。
【0106】次に、図5(e)を参照して、内部に向け
て搬送されたビジターカード23は、元の位置まで戻さ
れる。つまり、図に示されるように、ビジターカード2
3の端部(搬送方向の先端部)がカード検出位置センサ
335により検出されると、搬送ベルト332の駆動が
停止され、ビジターカード23が待機位置で停止する。
【0107】次に、カードユニット3の構成および遊技
場100内外の管理システムの構成を説明する。図6
は、カードユニット3の構成および遊技場内外の管理シ
ステムの構成を示すブロック図であり、一部の構成につ
いては図示および説明を省略している。
【0108】遊技場100においては、場内に設けられ
た複数のカードユニット3を管理する管理用のコンピュ
ータよりなるカードユニット管理装置400がカードユ
ニット3と通信可能に設けられている。遊技場100の
外部には、カードユニット3が設けられた複数の遊技場
100におけるすべてのカードユニット3を統括的に管
理する機関であるユニット管理センタ500が設けられ
ている。このユニット管理センタ500においては、複
数の遊技場100におけるすべてのカードユニット3を
統括的に管理するコンピュータを含む中央管理装置50
1が設けられている。この中央管理装置501は、通信
回線を介して各遊技場100のカードユニット管理装置
400と通信可能に接続されており、各カードユニット
管理装置400と通信を行なうことにより、各遊技場1
00におけるすべてのカードユニット3を統括的に管理
する。また、中央管理装置501は、各遊技場100で
登録されたすべての会員のカード残高を管理する。
【0109】カードユニット3における制御装置34の
制御部340は、紙幣識別装置31、硬貨識別装置3
2、カードリーダライタ装置33、センサ・ランプ類9
1,92,…,338、ボタン類14,16、および、
数値入力部95と接続されている。また、制御部340
は、パチンコ遊技機2に設けられ、玉の貸出しのための
払出しを行なうことが可能な制御用のマイクロコンピュ
ータよりなる払出制御部200と通信部36を介して相
互通信可能な態様で接続されている。さらに、制御部3
40は、通信部36を介して、パチンコ遊技機2に設け
られた玉貸スイッチ80、返却スイッチ81、カード残
高表示器8、遊技制御部300、補給玉検出器701、
および、排出玉検出器702と接続されている。
【0110】紙幣識別装置31は、紙幣投入口61から
投入された紙幣が適正な紙幣であるか否かを識別する識
別部および紙幣搬送用の搬送部(ともに図示省略)を含
む。紙幣識別装置31では、投入された紙幣を搬送部に
より識別部まで送り、識別部により紙幣の識別処理を行
ない、紙幣の識別結果を示す情報を制御部340へ与え
る。紙幣識別装置31は、制御部340からの制御信号
により制御される。
【0111】硬貨識別装置32は、投入された硬貨が適
正な硬貨であるか否かを識別する識別部および硬貨搬送
用の搬送部(ともに図示省略)を含む。硬貨識別装置3
2では、投入された硬貨を搬送部により識別部まで送
り、識別部により硬貨の識別処理を行ない、硬貨の識別
結果を示す情報を制御部340へ与える。硬貨識別装置
32は、制御部340からの制御信号により制御され
る。
【0112】制御装置34の制御部340は、オフライ
ン表示ランプ91、ビジターカード利用可ランプ92、
貨幣利用可ランプ13、金額表示器15、金額表示器1
7、玉表示器18、連結台方向表示器19、カード挿入
中ランプ20、会員カード使用ランプ241、および、
ビジターカード使用ランプ242のそれぞれに表示制御
信号を与え、各ランプおよび表示器について、前述した
ような表示制御を行なう。
【0113】制御装置34の制御部340は、金額設定
ボタン14および端数表示ボタン16から各ボタンの操
作信号を受け、その操作信号に応じて、前述したような
制御を行なう。また、制御部340は、数値入力部95
から操作入力信号を受け、その操作入力信号に応じて、
前述したような制御を行なう。
【0114】制御装置34の制御部340は、会員カー
ド21がカード挿入排出口4に挿入されていない状態で
貨幣が投入された場合には、その投入貨幣に相当する金
額がカード残高として記録されたビジターカード23を
発行するための制御を行なう。その制御に際しては、カ
ード検出位置センサ335〜338による検出信号に基
づいてビジターカード23の位置を監視しながらカード
リーダライタ装置33に制御信号を与え、前述したよう
なビジターカード23の発行制御を行なう。
【0115】また、制御装置34の制御部340は、会
員カード21がカード挿入排出口4に挿入されている状
態で貨幣が投入された場合には、そのカード残高が
「0」になっていることを条件として、その投入貨幣に
相当する金額を会員カード23のカード残高へ加算する
ための制御を行なう。その制御に際しては、カード検出
位置センサ335〜338による検出信号に基づいて会
員カード21の位置を監視しながらカードリーダライタ
装置33に制御信号を与え、前述したような会員カード
21への入金制御を行なう。
【0116】また、制御装置34の制御部340は、玉
貸スイッチ80からの貸出要求操作信号に応じて、前述
したような玉の貸出制御を行なう。また、制御部340
は、返却スイッチ81玉貸スイッチ80からの返却要求
操作信号に応じて、前述したようなカードの返却制御を
行なう。また、制御部340は、パチンコ遊技機2に設
けられたカード残高表示器8へ表示制御信号を与えて、
会員カード21またはビジターカード23のカード残高
をカード残高表示器8に表示させる制御を行なう。
【0117】さらに、カードユニット3に何らかの異常
が発生した場合には、制御装置34は、その異常原因を
示すエラーコードを前記金額表示器17またはカード残
高表示器8に表示させる制御を行なう。その結果、金額
表示器17またはカード残高表示器8は、異常原因を表
わすエラーコードを表示する。
【0118】制御装置34の制御部340では、ビジタ
ーカード23の発行直後と、会員カード21挿入時にお
ける貸出要求操作があった場合とにおいて、カード残高
を引落として玉を貸出すための制御を行なう。その玉を
貸出すための制御の際に、制御部340は、貸出金額に
相当する数のパチンコ玉を貸出すための貸出指令信号を
パチンコ遊技機2における払出制御部200へ送信する
制御を行なう。
【0119】貸出指令信号は、玉の貸出しを1払出単位
(100円分)ずつ指令する信号であり、たとえば、1
000円分の玉の貸出しを指令する場合には、1払出単
位の玉の貸出しを指令する貸出指令信号が10回送られ
ることとなる。払出制御部200では、貸出指令信号を
受けて玉を貸出す制御を行ない、1単位の玉の払出しを
行なうごとに、貸出完了信号を制御装置34の制御部3
40に返信する。
【0120】制御部340では、会員カード21または
ビジターカード23から読出して制御部340が記憶し
ているカード残高を、貸出完了信号を受けるごとに減算
更新する演算を行なう。さらに、制御部340では、カ
ード残高の減算更新に応じて更新されたカード残高をカ
ード残高表示器8に表示する制御を行なう。そして、制
御部340は、貸出設定金額分(会員カード21の場
合)または投入金額分(ビジターカード23の場合)の
玉の貸出しが完了した場合に、カードリーダライタ装置
33においてセットされている会員カード21またはビ
ジターカード23のカード残高を更新後のカード残高に
書換える更新記録制御を行なう。
【0121】ビジターカード23が発行された場合に
は、紙幣の挿入に応じてビジターカード発行時に記録
(発行のための入金)された金額(発行金額)を示す発
行金額データがリアルタイムで制御部340から通信部
35を介してカードユニット3の外部に出力される。ま
た、会員カード21への入金が行なわれた場合には、入
金金額を示す入金金額データがリアルタイムで制御部3
40から通信部35を介してカードユニット3の外部に
出力される。また、ビジターカード23または会員カー
ド21のカード残高の引落としによる玉の貸出しが行な
われた場合には、貸出し金額を示す消費金額データがリ
アルタイムで制御部340から通信部35を介してカー
ドユニット3の外部に出力される。
【0122】このような発行金額データ、入金金額デー
タ、消費金額データが出力される場合には、そのデータ
に次のようなデータが付加される。会員カード21によ
る入金金額データおよび消費金額データには、遊技場番
号(カードユニットが設置されている遊技場を特定する
番号)、ユニット番号(カードユニットを特定する番
号)、および、会員IDが付加される。また、会員カー
ド21による消費金額データには、消費した金額が当日
に入金されたものであるかそれよりも前の日に入金され
たものであるかを特定するデータも付加される。
【0123】また、ビジターカード23による発行金額
データおよび消費金額データには、遊技場番号(カード
ユニットが設置されている遊技場を特定する番号)、ユ
ニット番号(カードユニットを特定する番号)、およ
び、ビジターカードID(ビジターカードに予め付与さ
れ、ビジターカードを特定するための番号)が付加され
る。外部に出力される発行金額データ、入金金額デー
タ、および、消費金額データに、このようなデータが付
加されることにより、データを受取った側では、出力さ
れたデータが、どのカードユニットから出力されたかを
把握できるともに、会員カード21に対応するデータと
ビジターカード23に対応するデータとのどちらである
かを把握できる。さらに、会員カード21についてはI
D別データを把握することができる。
【0124】このように外部に出力される発行金額デー
タ、入金金額データ、および、消費金額データは、遊技
場100内に設けられた複数の中継装置60により中継
されてカードユニット管理装置400へ与えられる。中
継装置60は、遊技場100内の遊技機設置島200a
ごとに1つ設けられた情報中継機能を有する装置であ
り、遊技機設置島内の複数のカードユニット3から出力
される各種データの中継を行なう。各中継装置60に対
して複数のカードユニット3がシリアル通信接続されて
いる。そして、複数の中継装置60は、カードユニット
管理装置400に対してシリアル通信接続されており、
カードユニット管理装置400に直接的に接続された中
継装置60以外は、他の中継装置60を介してデータを
カードユニット管理装置400まで送る。このように、
カードユニット3、中継装置60およびカードユニット
管理装置400の間の接続関係により、カードユニット
3は、中継装置60を介してカードユニット管理装置4
00に対してシリアル通信接続されている。
【0125】また、このような発行金額データ、入金金
額データ、および、消費金額データは、同様に、制御部
340から、遊技場100内に設けられてパチンコ遊技
機2の遊技情報と遊技場100の売上とを管理するホー
ル用管理コンピュータ(図示省略)にも送信される。
【0126】カードユニット管理装置400は、各種管
理のための処理を実行するマイクロコンピュータを含む
管理装置である。カードユニット管理装置400は、遊
技場100に1つ設けられており、遊技場100内に設
置されたすべてのカードユニット3を統括的に管理す
る。その管理内容には、カードユニット3の稼動状況の
管理、カードユニット3の売上管理、会員カード21の
管理、および、ビジターカード23の管理が含まれてい
る。たとえば、カードユニット管理装置400は、会員
カードごとおよびビジターカードごと、あるいは、カー
ドユニット3ごとに、発行金額データ、入金金額デー
タ、および、消費金額データ等の売上情報等を分類集計
し、集計した情報を、ユニット管理センタ500に送信
することにより、プリペイドカード発行会社の経営管理
に役立つことができるように構成されている。さらに、
カードユニット管理装置400は、カードの種類別に、
発行金額データおよび入金金額データよりなる入金情報
と、消費金額データよりなる消費情報とを集計し、遊技
場100内における売上管理を行なう。
【0127】また、カードユニット管理装置400は、
遊技場100において登録された会員による売上等の管
理のために、会員情報等を含む各種管理データよりなる
会員管理データベースを記憶している。この会員管理デ
ータベースには、カードユニット3に挿入された会員カ
ード21が適正な会員カードであるか否かを認証するた
めの認証データも記憶されている。
【0128】遊技場100において、カードユニット管
理装置400には、遊技場100側で会員管理を行なう
ための会員管理装置71と、会員カード21について精
算(カード残高を現金に変換して遊技者に払戻すこと)
を行なうための精算装置72とが接続されている。
【0129】会員管理装置71は、入力部、表示部、制
御部(会員情報を管理する処理を実行可能なマイクロコ
ンピュータ)、外部記憶部、および、通信部を含む(詳
細については図7を参照)。会員登録があった場合に
は、この会員管理装置71において、その会員に関する
会員情報が入力部から入力される。会員管理装置71で
は、入力された会員情報に基づいて、遊技場100にお
いて登録されたすべての会員について、会員カード番
号、氏名、住所、生年月日、カード残高、貯玉数、暗証
番号、および、サービス情報(遊技者へのサービス用の
ポイント付与およびポイント付与以外のサービス付与に
関する情報)等の所定の会員情報を外部記憶部にデータ
ベース化し、会員データベースとして記憶する。
【0130】会員管理装置71は、カードユニット管理
装置400と通信可能に接続されており、新規の会員登
録に応じて会員情報の入力があった場合に、新規登録さ
れた会員情報(貯玉数および暗証番号を除く会員情報)
をカードユニット管理装置400へ送る。これにより、
カードユニット管理装置400では、会員管理装置71
から送られてくる会員情報を追加記憶していく。このよ
うに会員情報の追加記憶をしていくことにより、カード
ユニット管理装置400では、会員管理データベースに
最新の会員情報を記憶する。
【0131】遊技者がカードユニット3に会員カード2
1を挿入した場合、カードユニット3は、まず、カード
リーダライタ装置33によりその会員カード21の記録
情報を読出し、その読出した情報に基づいて、中継装置
60を介した通信によりカードユニット管理装置400
へ認証用データ(カード番号情報,カード残高情報,セ
キュリティ情報)を送る。この認証用データは、挿入さ
れたカードが適正なカードであることを認証するための
データであり、この認証データに基づいて適正なカード
であると認められた場合に、会員カード21を用いた入
金および貸出等の各種処理を行なうことができるように
なる。
【0132】カードユニット管理装置400では、カー
ドユニット3から送られてきた認証用データに含まれる
会員カード番号に対応して会員管理データベースに記憶
されている認証用データ(カード番号情報,カード残高
情報,セキュリティ情報)を読出し、その読出した認証
用データとカードユニット3から送られてきた認証用デ
ータとを照合し、データが一致した場合に、その会員カ
ード21が適正な会員カードであることを認証してその
使用を許容し、使用を許容する旨を示す許容情報をカー
ドユニット3へ返信する。つまり、遊技者は会員カード
21を自由に挿入できるが、そのカードを用いた入金お
よび貸出はカードユニット管理装置400によりカード
の認証がされたことを条件として行なわれるのである。
【0133】また前述のような認証により使用が許容さ
れた会員カード21を使用して貯玉を用いた再プレイを
する場合には、カードユニット3において、前述した数
値入力部95からの暗証番号の入力が遊技者に要求され
る。その場合には、カードユニット3は、挿入されてい
る会員カード21の会員カード番号および暗証番号の情
報を、中継装置60およびカードユニット管理装置40
0を介した通信により会員管理装置71へ送る。会員管
理装置71では、前述したデータベースに記憶された会
員情報に基づいて、送られてきた会員カード番号の暗証
番号と、データベースに記憶されている当該会員カード
番号の暗証番号とを照合し、暗証番号が一致した場合
に、貯玉による再プレイを許容し、再プレイを許容する
旨を示すとともに貯玉数に対応した再プレイ回数を示す
再プレイ回数情報をカードユニット3へ返信する。この
ような再プレイ回数情報を受けたカードユニット3は、
再プレイ回数情報により特定される再プレイ回数を金額
表示器17に表示し、再プレイを許容する。
【0134】また、会員カード21が挿入されている場
合には、玉の貸出しのためにカード残高または貯玉数が
会員カード21において更新記録されるごとに、その更
新記録情報が会員カード番号を特定する情報とともに、
中継装置60を介した通信によりカードユニット管理装
置400に与えられる。カードユニット管理装置400
では、受信したカード残高情報に基づいて該当する会員
のカード残高の情報を更新する。また、カードユニット
3からカードユニット管理装置400が受信したカード
残高または貯玉数の情報は、会員管理装置71にも与え
られる。会員管理装置71では、受信したカード残高情
報および貯玉数の情報に基づいて、データベースにおい
て、該当する会員のカード残高および貯玉数の情報を更
新する。
【0135】また、カードユニット3とカードユニット
管理装置400との間がオンライン状態である場合に
は、前述したようにカードユニット3とカードユニット
管理装置400との間で情報の通信をしながら会員カー
ド21の認証を行なうが、カードユニット3とカードユ
ニット管理装置400との間がオフライン状態である場
合には、カードユニット3単体で会員カード21の認証
を行なう。その場合の認証は、たとえば、カードユニッ
ト3の制御部340にセキュリティ情報を記憶してお
き、そのセキュリティ情報と会員カード21から読出し
たセキュリティ情報とが一致した場合に、その会員カー
ド21が適正なカードであると認証する簡易な認証を行
なう。そのようなオフライン状態の場合には、不正行為
を防ぐことを目的として、入金の上限値をオンライン状
態の場合の上限値よりも低い金額に設定する。
【0136】また、この遊技場100においては、会員
登録がされた場合に、前述したように会員管理装置71
に登録情報が記憶されるのであるが、その登録当日は会
員カード21の使用ができないように管理される。つま
り、会員登録がされた場合は、その当日に登録情報が会
員管理装置71に記憶されるのであるが、その新たな登
録情報はその翌日に会員管理装置71からカードユニッ
ト管理装置400へ送られるのである。さらに、登録当
日には、会員カード21に前述した会員特定情報が記録
されない。そして、カードユニット3に新規の会員カー
ド21が挿入されると、カードユニット3から会員特定
情報が記録されていない新規カードが使用されている旨
がカード管理装置400に知らされ、それに応じて、カ
ード管理装置400から当該会員の会員特定情報がカー
ドユニット3に送られ、その会員特定情報のカードユニ
ット3によりその会員カード21に記録されることによ
り、その会員カード21は使用可能なカードとなるので
ある。なお、会員カード21は、会員登録の翌日から使
用可能となるようにせず、登録当日から使用可能となる
ようにしてもよい。
【0137】また、サービス用のポイント数の付与等の
サービスのために用いられるサービス用情報が補給玉検
出器701、排出玉検出器702、および、パチンコ遊
技機2の遊技制御部300から通信部36を介して制御
部340に入力される。ここで、遊技制御部300は、
マイクロコンピュータを含み、前述したようなパチンコ
遊技機2の遊技制御を行なう制御部である。補給玉検出
器701は、遊技機設置島200a内の各パチンコ遊技
機2に玉を補給するための補給樋から各パチンコ遊技機
2の玉タンク(払出す玉を貯留するためのタンク)への
補給経路に設けられ、その補給経路を介してパチンコ遊
技機2に補給される玉(補給玉)を検出するためのもの
であり、サービス用情報として、補給玉の検出信号を制
御部340へ出力する。また、排出玉検出器702は、
各パチンコ遊技機2から回収のために外部に排出される
玉(排出玉)の排出経路に設けられ、その排出経路を介
して外部に排出される玉を検出するためのものであり、
サービス用情報として、排出玉の検出信号を制御部34
0へ出力する。また、遊技制御部300は、前述したよ
うな可変表示装置の制御等のパチンコ遊技機における各
種の遊技制御を行なうマイクロコンピュータを含む制御
部であり、予め定められた種類のサービス用情報(後述
する特定リーチ情報、特定大当り図柄情報等)を出力す
ることが可能である。
【0138】制御部340では、前述したサービス用情
報の入力を受けた場合に、挿入されている会員カード2
1の会員特定情報に対応付けてそのサービス用情報を蓄
積記憶し、そのようなサービス用情報を所定時間が経過
するごとに通信部35を介して外部へ出力する。このよ
うに出力されたサービス用情報は、中継装置60および
カードユニット管理装置400を介して会員管理装置7
1へ送られる。会員管理装置71では、サービス用情報
および会員特定情報を受信した場合に、その会員特定情
報に対応付けてそのサービス用情報を記憶し、記憶した
サービス用情報に基づいて、サービスとして、ポイント
およびポイント外サービスのそれぞれについて付与する
か否かを判断し、どちらかのサービスを付与する旨判断
された場合には、サービス付与を指令する信号(以下、
サービス指令情報という)を、カードユニット管理装置
400および中継装置60を経て、通信部35を介し
て、制御部340に送る。カードユニット3において
は、このようなサービス指令情報の指令に応じて、制御
部340がポイントの付与(ポイント数の加算更新)ま
たはポイント外サービスの付与のための処理を行なう。
【0139】精算装置72は、会員カード21のカード
残高の精算を要求する遊技者に対して、そのような精算
のための処理を行なうものである。精算装置72は、カ
ードユニット管理装置400と通信可能に接続されてお
り、入力部、表示部、処理部(精算処理を実行可能なマ
イクロコンピュータ)、現金払出部、および、通信部を
含む。
【0140】この実施の形態の場合、会員カード21に
カード残高が残っている場合に、そのカード残高の精算
を希望する遊技者は、会員カード21を精算装置71ま
で持って行って精算装置71にそのカードを挿入して精
算処理を受けることができる。
【0141】遊技者が精算装置72に会員カード21を
挿入すると、精算装置72は、挿入された会員カード2
1の記録情報を読出し、その読出した情報に基づいて、
カードユニット管理装置400へ認証用データ(カード
番号情報,カード残高情報,セキュリティ情報)を送
る。カードユニット管理装置400から通信部を介した
通信により取得し、会員カード21に記録された認証用
データ(カード番号情報,カード残高情報,セキュリテ
ィ情報)と照合する。そして、認証用データが一致した
場合、カードユニット管理装置400では、カードユニ
ット3から送られてきた認証用データに含まれる会員カ
ード番号に対応して会員管理データベースに記憶されて
いる認証用データ(カード番号情報,カード残高情報,
セキュリティ情報)を読出し、その読出した認証用デー
タとカードユニット3から送られてきた認証用データと
を照合し、データが一致した場合に、その会員カード2
1が適正な会員カードであることを認証してその使用を
許容し、使用を許容する旨を示す許容情報をカードユニ
ット3へ返信する。つまり、遊技者は会員カード21を
自由に挿入できるが、そのカードを用いた精算はカード
ユニット管理装置400によりカードの認証がされたこ
とを条件として行なわれるのである。精算装置72は、
カードの認証がされた場合に、表示部にカード残高を表
示し、挿入されている会員カード21のカード残高の全
額に相当する現金を現金払出部から払出す精算処理を行
なう。このような精算装置72が設けられていることに
より、遊技者の希望に応じて、当日のカード残高を現金
として遊技者に払出すことができる。このような精算が
行なわれた場合、精算後のカード残高情報が会員カード
番号情報とともに精算装置72からカードユニット管理
装置400に送られ、これにより、カードユニット管理
装置400はそのように送られてくる情報に基づいてデ
ータベースにおいて該当する会員カード番号のカード残
高を更新する。
【0142】また、各カードユニット3と中央管理装置
501との間では、カードユニット管理装置400を介
して、次のような情報の通信が行なわれる。遊技場10
0の営業日において、開店前にカードユニット3の電源
が投入されると、カードユニット3の制御装置34から
カードユニット管理装置400に、営業動作(通常の動
作)を開始する旨を示す動作開始情報が与えられる。カ
ードユニット管理装置400では、遊技場100内のす
べてのカードユニット3から受けた動作開始情報を、送
信元のカードユニット3のユニット番号を特定して、中
央管理装置501へ送信する。中央管理装置501で
は、各遊技場100から動作開始情報を受けると、それ
に応じて、所定の動作許可条件が満たされていることを
条件として、対応するカードユニット3の動作を許可す
る旨を示す動作許可情報を送信先のカードユニット3の
ユニット番号を指定して、各遊技場100のカードユニ
ット管理装置400へ順次送信する。そして、動作許可
情報を受けたカードユニット管理装置400は、直ちに
(営業開始前の段階で)、動作許可情報を自己管理して
いる日付情報とともに、各カードユニット3へ送信す
る。カードユニット3は、このような動作許可情報を受
けたことを条件として、営業をするための動作が許可さ
れ、営業動作を開始する。
【0143】また、遊技場100の閉店の際には、閉店
後、カードユニット管理装置400から遊技場100内
の各カードユニット3についての1日の売上情報がまと
めて中央管理装置501に送信される。ここで、売上情
報とは、前述した発行金額データ、入金金額データ、お
よび、消費金額データを含む情報である。中央管理装置
501では、売上情報を受けたことに応じて、カードユ
ニットごとの売上情報の集計、遊技場ごとの売上情報の
集計、すべての遊技場のカードユニットの売上情報の集
計等の集計処理を行ない、売上情報を管理する。
【0144】なお、ここでは、遊技場100の閉店後に
売上情報を中央管理装置501に送信する例を示した
が、これに限らず、売上情報は、カードユニット管理装
置400が各カードユニット3から売上情報を受けるご
とに、カードユニット管理装置400から中央管理装置
501に送信されるようにしてもよい。また、カードユ
ニット管理装置400が、売上情報を各カードユニット
3から受け、その売上情報をある程度集計し、各カード
ユニット3から売上情報が送られてくる周期よりも長い
周期のタイミングでカードユニット管理装置400から
中央管理装置501に送信されるようにしてもよい。つ
まり、たとえば、各カードユニット3から売上情報が送
られてくる周期が30分とした場合に、カードユニット
管理装置400から中央管理装置501に集計された売
上情報が送信されるタイミングが3時間ごとであるよう
にしてもよい。
【0145】以上に示したように、ビジターカード23
を用いる場合には、遊技者が紙幣または硬貨を投入する
と、ビジターカード23が自動的に発行され、その後、
遊技者の操作によらずに、自動的に発行金額の全額分の
玉の貸出しが行なわれる。これにより、遊技者が遊技に
使用可能なカードの購入および玉貸しのためにパチンコ
遊技機2およびカードユニット3の前から離れることを
防ぎ、その結果として、パチンコ遊技機2およびカード
ユニット3の稼働率を向上させることができる。さら
に、一旦発行されたビジターカード23が遊技者の手に
渡ることなく取込まれるので、ビジターカード23に不
正な情報を記録する不正行為を行ないにくくすることが
できる。
【0146】次に、サービス用情報の伝送経路について
詳細に説明する。図7は、サービス用情報の伝送経路の
詳細な構成を示すブロック図である。カードユニット3
の通信部36は、サービス用情報が入力される情報入力
部360を含む。情報入力部360には、サービス用情
報をパラレルに入力するための複数の入力ポート36
1,361,…と、複数の入力ポート361,361,
…のそれぞれに対応して設けられ、対応する入力ポート
から入力される入力信号をカードユニット3の内部信号
に変換する入力処理を行なう複数の入力回路362,3
62,…とが含まれている。
【0147】遊技制御部300は、たとえば、発生確率
が極めて低いプレミアムリーチ(たとえば、100%大
当りが発生するリーチ)のような予め定められた特定の
リーチが発生した場合に、その特定リーチが発生した旨
を示す特定リーチ情報をサービス用情報として出力す
る。さらに、遊技制御部300は、予め定められた特定
の大当り図柄により大当りが発生した場合に、その特定
大当り図柄が発生した旨を示す特定大当り図柄情報をサ
ービス用情報として出力する。これら特定リーチ情報お
よび大当り図柄情報は、それぞれ別の入力ポート361
を介して入力され、対応する入力回路362から制御部
340へ送られる。
【0148】また、前述した補給玉検出器701により
補給玉が検出された場合に、その検出信号がサービス用
情報の1つである補給情報としても出力される。さら
に、前述した排出玉検出器702により排出玉が検出さ
れた場合に、その検出信号がサービス用情報の1つであ
る排出情報としても出力される。これら補給情報および
排出情報は、それぞれ別の入力ポート361を介して入
力され、対応する入力回路362から制御部340へ送
られる。
【0149】制御部340は、CPU(Central Proces
sing Unit )341、ROM(ReadOnly Memory)34
2、および、RAM(Random Access Memory)343を
含むマイクロコンピュータよりなる。制御部340で
は、CPU341が、ROM342に記憶されている制
御用プログラムを読出し、RAM343を作業領域とし
て用いて制御用プログラムを実行することにより、各種
の処理を実行する。
【0150】また、制御部340は、玉の貸出処理の実
行の際に、貸出しに消費された金額の情報を読込んで貸
出情報として一旦RAM343に記憶する。また、前述
したような特定リーチ情報、特定大当り図柄情報、補給
情報、および、排出情報が入力された場合、制御部34
0は、入力された情報を一旦RAM343に記憶する。
そして、制御部340は、所定時間(たとえば10分)
が経過するごとに、このようにRAM343に一旦記憶
した情報をサービス用情報として、パラレル信号形式で
通信部35を介して出力する制御を行なう。このため、
RAM343には、特定リーチ情報、特定大当り図柄情
報、補給情報、排出情報、および、貸出情報のそれぞれ
を記憶するための領域が設けられており、それらの記憶
領域に各情報が一旦記憶(保存)され、所定周期の出力
タイミングで記憶された各情報が出力される。
【0151】また、制御装置34は、主電源100から
動作用の電力の供給を受けて動作するが、停電等の原因
により主電源100からの電力供給が遮断された場合に
RAM343の記憶データを所定期間にわたりバックア
ップ記憶するために制御部340にバックアップ電力を
供給するバックアップ電源345が設けられている。こ
のバックアップ電源340は、主電源から制御部340
に電力が供給されている状態ではその電力に基づいて電
荷を蓄積し、主電源100からの電力供給が遮断された
場合に、蓄積していた電荷をバックアップ電力として供
給する大容量コンデンサにより構成されている。なお、
バックアップ電源345は、大容量コンデンサに限ら
ず、電池等のその他のバックアップ電力供給源により構
成されてもよい。
【0152】カードユニット3の通信部35は、制御部
340から出力されるパラレル信号形式のサービス用情
報をシリアル信号形式の情報に変換する信号変換回路3
53と、サービス用情報等の各種情報を出力するための
情報出力部352と、前述したサービス付与指令情報等
の各種情報の入力を受けるための情報入力部351とを
含む。情報出力部352には、出力ポート352aと、
信号変換回路353により信号変換された信号のレベル
を予め定められた外部出力信号のレベルに変換して出力
するための出力回路352bとが含まれている。
【0153】信号変換回路353では、制御部340か
らパラレル信号形式で出力される特定リーチ情報、特定
大当り図柄情報、補給情報、および、排出情報をシリア
ル信号形式の情報に変換する。そして、そのような特定
リーチ情報、特定大当り図柄情報、補給情報、および、
排出情報が、シリアル信号形式で出力回路352bから
出力ポート352aを介して外部に出力される。このよ
うに出力されたサービス用情報は、中継装置60および
カードユニット管理装置400を介して、会員管理装置
71に入力される。
【0154】情報入力部351には、入力ポート351
aと、入力ポート351aから入力される入力信号をカ
ードユニット3の内部信号に変換する入力処理を行なう
入力回路351bとが含まれている。サービス指令情報
等の入力信号は、入力ポート351aを介して入力回路
351bへ与えられ、入力回路351bから制御部34
0へ与えられる。
【0155】会員管理装置71は、入力部711、表示
部712、制御部713、外部記憶部714、および、
通信部715を含む。
【0156】制御部713は、CPU713a、ROM
713b、および、RAM713cを含むマイクロコン
ピュータよりなる。制御部713では、CPU713a
が、ROM713bに記憶されている制御用プログラム
を読出し、RAM713cを作業領域として用いて制御
用プログラムを実行することにより、各種の処理を実行
する。
【0157】また、制御部713は、カードユニット管
理装置400との間の通信を、通信部715を介して行
なう。また、表示部712は、液晶表示装置等の画像表
示装置よりなり、制御部713によって制御され、後述
するような管理情報等の各種情報を表示する。また、外
部記憶部714は、ハードディスク装置等の不揮発性の
メモリよりなり、前述した会員データベース等の各種情
報を記憶する。また、入力部711は、キーボードおよ
びスイッチ(ボタン)等の各種操作入力手段よりなり、
操作入力情報を制御部713に与える。
【0158】制御部713では、操作入力情報に応じ
て、表示部712における管理情報の表示のような所定
の制御処理を行なう。さらに、制御部713は、カード
ユニット3から中継装置60およびカードユニット管理
装置400を介して入力された前述のサービス用情報に
基づいて、ポイントの付与、および、ポイント外サービ
スの付与に関する処理を行ない、ポイント付与条件が成
立した場合にはポイント付与を指令するサービス指令情
報を通信部715を介して出力し、ポイント外サービス
付与条件が成立した場合にはポイント外サービス付与を
指令するサービス指令情報を通信部715を介して出力
する。このように出力されるサービス指令情報は、カー
ドユニット管理装置400および中継装置60を経て、
情報入力部351に含まれる入力ポート351aを介し
て制御部340に入力される。制御部340では、入力
されたサービス指令情報に応じて、会員にサービスを付
与するための処理を行なう。
【0159】次に、情報入力部360における入力回路
362の構成を詳細に説明する。図8は、情報入力部3
60における入力回路362の構成を示すブロック図で
ある。図8において、図7と共通する部分については、
同一の参照番号を付し、重複した説明をしない。
【0160】図8を参照して、入力回路362は、入力
切替回路362a、無電圧信号入力回路362b、およ
び、有電圧信号入力回路362を含む。入力切替回路3
62aは、入力ポート361からの入力信号について入
力処理を行なう回路を、無電圧信号入力回路362bと
有電圧信号入力回路362cとの間で切替えるための回
路であり、入力ポート361からの入力信号を無電圧信
号入力回路362bと有電圧信号入力回路362とのう
ちの選択された回路へ送る。
【0161】無電圧信号入力回路362bは、入力信号
が無電圧信号である場合に入力回路として選択される回
路であり、無電圧信号を入力信号として内部信号に変換
する入力処理を行なう回路構成を有する。一方、有電圧
信号入力回路362cは、入力信号が有電圧信号である
場合に入力回路として選択される回路であり、有電圧信
号を入力信号として内部信号に変換する入力処理を行な
う回路構成を有する。
【0162】入力切替回路362aは、選択する入力回
路を切替えるための切替信号を受け、その切替信号に応
じて、入力回路として選択する回路を無電圧信号入力回
路362bと有電圧信号入力回路362との間で切替え
る。つまり、入力信号の発信源の回路構成が無電圧信号
用の構成であれば、入力回路が切替信号に応じて無電圧
信号入力回路362bに切替えられ、入力信号の発信源
の回路構成が有電圧信号用の構成であれば、切替信号に
応じて入力回路が有電圧信号入力回路362cに切替え
られる。これにより、情報入力回路360では、入力信
号の発信源の回路構成に合わせて、無電圧信号および有
電圧信号のどちらでも受けることができる。この場合、
パチンコ遊技機1の所定箇所に無電圧信号入力回路36
2bと有電圧信号入力回路362とを切替えるための切
替え操作部としての切替スイッチ(図示省略)が設けら
れており、その切替スイッチを管理者が操作することに
より無電圧信号入力回路362bと有電圧信号入力回路
362との切替えが可能である。つまり、前述した切替
スイッチの操作状態に応じて前述した切替信号が入力切
替回路362aへ与えられて無電圧信号入力回路362
bと有電圧信号入力回路362との切替えが行なわれる
のである。
【0163】次に、制御装置34の制御部340におい
て実行されるカード処理を説明する。このカード処理
は、制御部340において各種制御のために実行される
メインプログラムにより起動されるサブルーチンプログ
ラムのうちの1つであり、会員カード21およびビジタ
ーカード23を用いた玉の貸出しを行なうために実行さ
れる処理である。
【0164】図9は、カード処理の処理内容を示すフロ
ーチャートである。まず、ステップS(以下、単にSと
いう)1により、会員カード(正規の会員カードである
と認証された会員カード)21の挿入中であるか否かの
判断がなされる。S1により挿入中ではないと判断され
た場合は、後述するS6に進む。一方、S1により挿入
中であると判断された場合は、S2に進み、貨幣(紙
幣,硬貨)の投入があったか否かの判断がなされる。
【0165】S2により貨幣の投入があったと判断され
た場合は、挿入されている会員カード21への入金のた
めに会員入金処理のサブルーチンが実行される。この会
員入金処理の内容については、図10を用いて後述す
る。
【0166】一方、S2により貨幣の投入がないと判断
された場合は、S4に進み、玉貸スイッチ80による貸
出操作(貸出要求操作)があったか否かの判断がなされ
る。S4により貸出操作があったと判断された場合は、
S5に進み、挿入されている会員カード21の残高を用
いた玉の貸出のために会員貸出処理のサブルーチンが実
行される。この会員貸出処理の内容については、図11
を用いて後述する。一方、S4により貸出操作がないと
判断された場合は、このカード処理が終了する。
【0167】また、前述したS1により会員カード21
の挿入中ではないと判断されてS6に進んだ場合は、貨
幣(紙幣,硬貨)の投入があったか否かの判断がなされ
る。S6により貨幣の投入があったと判断された場合
は、S7に進み、挿入されているビジターカード23の
発行のためにビジター処理のサブルーチンが実行され
る。このビジター処理の内容については、図12を用い
て後述する。一方、S6により貨幣の投入がないと判断
された場合は、このカード処理が終了する。
【0168】このように、カード処理では、貨幣の投入
の際に会員カード21が挿入されているかどうかで、処
理の進行が会員カード21の処理とビジターカード23
の処理とに振分けられる。
【0169】次に、図9のS3により実行される会員入
金処理を説明する。この会員入金処理は、制御部340
において実行されるサブルーチンプログラムのうちの1
つであり、会員カード21への入金のために実行される
処理である。
【0170】図10は、会員入金処理の処理内容を示す
フローチャートである。まず、S11により、投入金額
を金額表示器17に表示する処理がなされる。次に、S
12に進み、挿入されている会員カード21のカード残
高が「0」であるか否かの判断がなされる。
【0171】このカードユニット3の場合、カード残高
が「0」であることが会員カード21への入金許容条件
の一つとなる。したがって、S12によりカード残高が
「0」ではないと判断された場合は、S21に進んで投
入金額を返却する処理をした後、この会員入金処理装置
が終了する。一方、S12によりカード残高が「0」で
あると判断された場合は、S13に進み、カードユニッ
ト3とカードユニット管理装置400との間がオンライ
ン状態であるか否かの判断がなされる。
【0172】S13によりオンライン状態ではなく、オ
フライン状態であると判断された場合は、後述するS1
5に進む。一方、S13によりオンライン状態であると
判断された場合は、S14に進み、投入金額がオンライ
ン上限値を超えているか否かの判断がなされる。ここ
で、オンライン上限値とは、前述したオンライン状態の
場合における投入金額の上限値であり、その金額を超え
た入金は許容されない。この実施の形態の場合、オンラ
イン上限値は、たとえば、10000円に設定されてい
る。したがって、この実施の形態の場合では、オンライ
ン状態においてどの金種の入金も認められる。なお、オ
ンラン上限値は、運用において5000円等のその他の
金額に設定してもよい。
【0173】S14によりオンライン上限値を超えてい
ると判断された場合は、前述したS21に進んで投入金
額を返却する処理がなされた後、この会員入金処理が終
了する。なお、この実施の形態の場合は、オンライン上
限値が10000円に設定されている場合であり、金額
の投入が1枚の紙幣または1つの貨幣に限られているた
め、投入金額が返却されることはない。一方、S14に
よりオンライン上限値を超えていないと判断された場合
は、後述するS16に進む。
【0174】また、前述したようにS13によりオフラ
イン状態であると判断されてS15に進んだ場合は、投
入金額がオフライン上限値を超えているか否かの判断が
なされる。ここで、オフライン上限値とは、前述したオ
フライン状態の場合における投入金額の上限値であり、
その金額を超えた入金は許容されない。この実施の形態
の場合、オフライン上限値は、オンライン上限値よりも
低額のたとえば、1000円に設定されている。
【0175】ここで、オフライン上限値をオンライン上
限値よりも低額にした理由は次の通りである。すなわ
ち、オフライン状態の場合は、カードユニット管理装置
400により売上情報および会員カード情報等のカード
ユニット3に対するの管理が行なわれないため、オンラ
イン状態の場合よりも不正行為が行ないやすいと考えら
れる。このため、たとえ不正がしやすくても1回の入金
金額が低額であれば、高額の不正入金を行なうためには
何回も不正な入金をしなければならず不正行為の効率を
悪くすることができ、その結果として不正行為を抑制す
ることができる。このような理由によりオフライン上限
値をオンライン上限値よりも低額にしたのである。
【0176】S15によりオフライン上限値を超えてい
ると判断された場合は、前述したS21に進んで投入金
額を返却する処理がなされた後、この会員入金処理が終
了する。一方、S15によりオフライン上限値を超えて
いないと判断された場合は、S16に進む。
【0177】S16に進んだ場合は、投入されている会
員カード21において、図3に示されたカード残高情報
213の記録領域に記録されたカード残高を投入金額分
だけ加算更新記録するとともに、入金ユニット番号情報
215の記録領域に記録された入金ユニット番号を、当
カードユニット3の番号に更新記録する処理がなされ
る。これにより、投入金額の入金が行なわれるととも
に、その入金が行なわれたカードユニット3を特定する
番号が記録される。
【0178】次に、S17に進み、図4(d)に示した
入金時の会員カード21の一部排出動作を行なうため
に、会員カード21の一部を排出させる動作を実行させ
る処理がなされる。この処理は、カード検出位置センサ
335〜338の検出信号を確認しながら図4に示した
ように行なわれる。そして、S18に進み、図4(d)
に示した会員カード21の一部排出動作後の取込みを行
なうために、一部が排出されている会員カード21を取
込む動作を実行させる処理がなされる。この処理は、カ
ード検出位置センサ335〜338の検出信号を確認し
ながら図4に示したように行なわれる。このような動作
により、入金が行なわれることを遊技者に対し、視覚的
にわかりやすくアピールすることができる。
【0179】次に、S19に進み、カード残高表示器8
においてカード残高の表示を、入金に応じた加算更新後
のカード残高に更新する表示がなされ、その後、S20
により金額表示器17において表示されていた投入金額
を「0」にクリアする処理がなされる。これにより、投
入金額分だけカード残高が増加したことを遊技者に明確
に示すことができる。また、会員カード21の一部排出
動作後にカード残高が更新されることにより、その一部
排出動作の意味を遊技者が理解しやすくすることができ
る。S20の後、図示を省略しているが、入金された金
額を示す入金金額データをカードユニット管理装置40
0へ送信する処理を経て、この会員入金処理が終了す
る。
【0180】次に、図9のS5により実行される会員貸
出処理を説明する。この会員貸出処理は、制御部340
において実行されるサブルーチンプログラムのうちの1
つであり、会員カード21のカード残高を用いた玉の貸
出のために実行される処理である。
【0181】図11は、会員貸出処理の処理内容を示す
フローチャートである。まず、S21により、カードユ
ニット3とカードユニット管理装置400との間がオン
ライン状態であるか否かの判断がなされる。
【0182】S21によりオンライン状態であると判断
された場合は、後述するS23に進む。一方、S21に
よりオンライン状態ではなく、オフライン状態であると
判断された場合は、S22に進み、その会員カード21
について直前に入金をしたカードユニット3と、現在挿
入されて貸出しを行なおうとしているカードユニット3
とが同一のカードユニットであるか否かの判断がなされ
る。具体的には、会員カード21に記録されている入金
ユニット番号と、現在挿入されているカードユニット3
のユニット番号とが一致するか否かを判断することによ
り、カードユニットの同一性を判断する。
【0183】この実施の形態の場合、オフライン状態に
おいては、会員カード21について、入金が行なわれた
カードユニット3においてのみ、会員カード21のカー
ド残高を貸出しに使用することができる。言い換える
と、オフライン状態の場合は、あるカードユニット3で
入金したカード残高は、その他のカードユニット3にお
いて貸出しに使用できない。つまり、S22では、他の
カードユニット3で入金が行なわれたカード残高が記録
された会員カード21の使用を排除するための振分けを
しているのである。
【0184】S22により入金および貸出が同一のカー
ドユニットではないと判断された場合は、S27に進
み、挿入されている会員カード21の返却のためにその
カードを遊技者が取出し可能な位置まで排出させる返却
処理がなされた後、この会員貸出処理が終了する。一
方、S22により入金および貸出が同一のカードユニッ
トであると判断された場合は、S23に進む。これによ
り、オフライン状態の場合は、同一のカードユニット3
での入金によるカード残高のみが貸出しに使用できる。
【0185】S23に進んだ場合は、現在挿入されてい
る会員カード21に、貸出設定金額分のカード残高があ
るか否かの判断がなされる。S23により貸出設定金額
分のカード残高がないと判断された場合は、カード残高
不足であるので、S23aに進み、カード残高が「0」
になっているか否かの判断がなされる。
【0186】S23aによりカード残高が「0」になっ
ていると判断された場合は、S27に進み前述したよう
な会員カードの返却処理が行なわれた後、この会員貸出
処理が終了する。これにより、会員カード21のカード
残高が「0」であることにより残高が貸出設定金額に満
たない場合は、そのまま会員カード21が返却される。
【0187】一方、S23aによりカード残高が「0」
になっていないと判断された場合は、S23bにより貸
出設定金額に満たないカード残高全額分の玉を貸出す処
理が行なわれた後、S23cにより会員カード21にお
けるカード残高情報213の記録領域に記録されたカー
ド残高を「0」に減算更新記録する処理がなされる。そ
して、S27に進み、前述したような会員カードの返却
処理が行なわれた後、この会員貸出処理が終了する。こ
れにより、会員カード21のカード残高が「0」ではな
いが残高が貸出設定金額に満たない場合は、現在のカー
ド残高すべてが使用されて玉の貸出しが行なわれた後、
カード残高が「0」になった会員カード21が返却され
る。
【0188】一方、前述したS23により貸出設定金額
分のカード残高があると判断された場合は、S24に進
み、貸出設定金額分の玉の貸出し、貸出しの際の引落と
しによるカード残高減算のための演算、および、カード
残高の引落としに応じた更新表示を行なう処理がなされ
る。
【0189】次に、S25に進み、会員カード21にお
けるカード残高情報213の記録領域に記録されたカー
ド残高を貸出金額分だけ減算更新記録する処理がなされ
る。次に、S26に進み、カード残高が「0」になって
いるか否かの判断がなされる。
【0190】S26によりカード残高が「0」になって
いると判断された場合は、S27に進み、挿入されてい
る会員カード21を遊技者が取出し可能な位置まで排出
させる処理がなされる。これにより、カード残高がなく
なった会員カード21については、遊技者による返却操
作を経ずに返却される。このようにカード残高がなくな
った会員カード21が自動的に返却されることにより、
遊技者の操作負担を軽減することができるとともに、遊
技者が会員カード21を取り忘れるのを防ぐことができ
る。S27の後、この会員貸出処理が終了する。一方、
S26によりカード残高が「0」になっていないと判断
された場合は、会員カード21の返却の必要がないの
で、そのままこの会員貸出処理が終了する。
【0191】会員カード21は、前述したように、カー
ド残高がなくなった場合に遊技者が抜取り可能な状態で
排出されるが、このような排出後、再度同じカードユニ
ット3入金をする場合には、会員カード21を一旦抜取
った後に再度挿入すればよい。なお、カード残高がなく
なったことに応じて会員カード21が排出された場合に
は、その会員カード21がまだカード挿入排出口4に残
っている状態で貨幣の投入がされたことに応じて、会員
カード21を遊技者の挿入操作を経ずに自動的に内部へ
取込んで、入金をする制御を行なうようにしてもよい。
そのようにすれば、遊技者の操作負担を軽減することが
できる。
【0192】次に、図9のS7により実行されるビジタ
ー処理を説明する。このビジター処理は、制御部340
において実行されるサブルーチンプログラムのうちの1
つであり、ビジターカード23の発行およびそのカード
残高を用いた玉の貸出のために実行される処理である。
【0193】図12は、ビジター処理の処理内容を示す
フローチャートである。まず、S31により、投入金額
を金額表示器17に表示する処理がなされる。次に、S
32に進み、投入金額がビジター発行上限値を超えてい
るか否かの判断がなされる。ここで、ビジター発行上限
値とは、ビジターカードを発行する場合における投入金
額の上限値であり、その金額を超えた発行金額は許容さ
れない。
【0194】この実施の形態の場合、ビジター発行上限
値は、たとえば、1000円に設定されている。ビジタ
ー発行上限値は、会員とビジターとの関係において会員
の方に利用金額(会員の場合は入金金額に相当し、ビジ
ターの場合は発行金額に相当する金額)に関する特典を
付与するために、前述した会員カード21の入金額のオ
ンライン上限値よりも低い金額に設定される。なお、ビ
ジター発行上限値は、運用において、1000円以外の
500円等のその他の金額に設定変更してもよい。
【0195】S32によりビジター発行上限値を超えて
いると判断された場合は、S38に進んで投入金額を返
却する処理がなされた後、このビジター処理が終了す
る。一方、S32によりビジター発行上限値を超えてい
ないと判断された場合は、S33に進む。
【0196】S33に進んだ場合は、カードリーダライ
タ装置33において図5の(a)〜(c)に示されるよ
うな動作制御を行ないながら、ビジターカード23に前
述したようなカード情報を記録してそのビジターカード
23を発行するための処理がなされる。これにより、図
5の(c)に示される状態でビジターカード23の一部
が排出され、ビジターカード23が発行されたことが遊
技者に示される。
【0197】次に、S34に進み、カードリーダライタ
装置33においてカード図5の(c),(d)に示され
るような動作制御を行ないながら、ビジターカード23
を内部に取込み、ビジターカード23から発行時に記録
された記録情報を読出す処理がなされる。
【0198】次に、S35に進み、ビジターカード23
の全カード残高分の玉の一括貸出し、貸出しの際の引落
としによるカード残高減算のための演算、および、カー
ド残高の引落としに応じた更新表示を行なう処理がなさ
れる。
【0199】次に、S36に進み、ビジターカード23
におけるカード残高情報233の記録領域に記録された
カード残高を「0」(全額貸出のため「0」になる)に
更新記録する処理がなされる。そして、S37により金
額表示器17において表示されていた投入金額を「0」
にクリアする処理がなされる。これにより、投入金額分
だけ玉の貸出しのために引落とされたことを遊技者に明
確に示すことができる。S37の後、このビジター処理
が終了する。
【0200】また、会員カード21が挿入されている状
態で暗証番号が入力されれば、貯玉を用いた再プレイが
実行可能となるが、このような再プレイを行なうための
処理は、前述した図9〜図12とは別のサブルーチンに
より実行されるため、ここでは、その詳細な説明は行な
わない。
【0201】次に、カードユニット3の制御部340に
より実行されるサービス用情報の入出力に関連する処理
を説明する。
【0202】図13は、カードユニット3の制御部34
0により実行されるサービス用情報入力処理の処理内容
を示すフローチャートである。まず、S41により、補
給情報の入力があるか否かの判断がなされる。S41に
より補給情報の入力があると判断された場合は、S42
に進み、入力された補給情報をRAM343における補
給情報の記憶領域へ記憶する処理がなされた後、S43
に進む。一方、S41により補給情報の入力がないと判
断された場合は、そのままS43に進む。補給情報の場
合は、補給情報の入力があったことに応じて、出力タイ
ミング間に入力された補給情報により示される補給玉の
個数が加算記憶される。そのように記憶される補給玉の
個数は、記憶されているサービス用情報の出力の完了に
応じてクリアされる。
【0203】S43に進んだ場合は、排出情報の入力が
あるか否かの判断がなされる。S43により排出情報の
入力があると判断された場合は、S44に進み、入力さ
れた排出情報をRAM343における排出情報の記憶領
域へ記憶する処理がなされた後、S45に進む。一方、
S43により排出情報の入力がないと判断された場合
は、そのままS45に進む。排出情報の場合は、排出情
報の入力があったことに応じて、出力タイミング間に入
力された排出情報により示される排出玉の個数が加算記
憶される。そのように記憶される排出玉の個数は、記憶
されているサービス用情報の出力の完了に応じてクリア
される。
【0204】S45に進んだ場合は、特定リーチ情報の
入力があるか否かの判断がなされる。S45により特定
リーチ情報の入力があると判断された場合は、S46に
進み、入力された特定リーチ情報をRAM343におけ
る特定リーチ情報の記憶領域へ記憶する処理がなされた
後、S47に進む。このように記憶される特定リーチ情
報は、記憶されているサービス用情報の出力の完了に応
じてクリアされる。一方、S45により特定リーチ情報
の入力がないと判断された場合は、そのままS47に進
む。
【0205】S47に進んだ場合は、特定大当り図柄情
報の入力があるか否かの判断がなされる。S47により
特定大当り図柄情報の入力があると判断された場合は、
S48に進み、入力された特定大当り図柄情報をRAM
343における特定大当り図柄情報の記憶領域へ記憶す
る処理がなされた後、S49に進む。このように記憶さ
れる特定大当り図柄情報は、記憶されているサービス用
情報の出力の完了に応じてクリアされる。一方、S47
により特定大当り図柄情報の入力がないと判断された場
合は、そのままS49に進む。
【0206】S49に進んだ場合は、前述した会員貸出
処理の実行に応じて、玉の貸出に消費された金額を示す
貸出情報が発生しているか否かの判断がなされる。S4
9により貸出情報が発生していると判断された場合は、
S50に進み、貸出情報をRAM343における貸出情
報の記憶領域へ記憶する処理がなされた後、このサービ
ス用情報入力処理が終了する。一方、S49により貸出
情報が発生していないと判断された場合は、そのままこ
のサービス用情報入力処理が終了する。このように、貸
出情報の入力があったことに応じてその入力された貸出
情報により示される貸出額が記憶されるが、情報の出力
タイミングまでに複数回貸出情報が発生した場合には、
貸出額が加算されて合計値が記憶される。そのように記
憶される貸出額は、記憶されているサービス用情報の出
力の完了に応じてクリアされる。
【0207】図14は、カードユニット3の制御部34
0により実行されるサービス用情報出力処理の処理内容
を示すフローチャートである。まず、S61により、出
力中フラグがセットされているか否かの判断がなされ
る。ここで、出力中フラグとは、サービス用情報が出力
中の状態であることを示すフラグをいい、後述するS6
4によりセットされ、S67によりクリアされる。
【0208】S61により出力中フラグがセットされて
いると判断された場合は、後述するS65に進む。一
方、S61により出力中フラグがセットされていないと
判断された場合は、S62に進み、サービス用情報の出
力タイミングであるか否かの判断がなされる。サービス
用情報は、制御部340によってタイマ管理をすること
により、所定時間が経過するごとに出力される。このS
62では、タイマ管理に基づいて、サービス用情報の出
力タイミングになったか否かが判断される。
【0209】S62によりサービス用情報の出力タイミ
ングではないと判断された場合は、このサービス用情報
出力処理が終了する。一方、S62によりサービス用情
報の出力タイミングであると判断された場合は、S63
に進み、サービス用情報の出力を開始する処理がなされ
る。このS63においては、前述したサービス用情報入
力処理により記憶した各種サービス用情報を所定の順序
で出力する処理が行なわれる。この場合に出力されるサ
ービス用情報は、会員IDを特定可能な情報および出力
元のカードユニット3のカードユニット番号の情報が付
加されて出力される。このように会員IDに関する情報
が付加されることにより、サービス用情報の受取り側で
ある会員管理装置71では、受取ったサービス用情報が
どの会員に対応するものであるか容易に識別することが
できる。さらに、会員管理装置71では、サービス用情
報に出力元のカードユニット番号が付加されることによ
り、どのカードユニット3からサービス用情報が送られ
てきたのかを把握することができる。
【0210】次に、S64に進み、前述した出力中フラ
グをセットする処理がなされる。これにより、サービス
用情報の出力状態である旨が示される。S64の後、S
65に進む。S65では、返答情報があるか否かが判断
される。ここで、会員管理装置71では、カードユニッ
ト3からサービス用情報を受けた場合に、その受信の完
了時にその旨を示す返答情報をカードユニット3へ返信
する。このS65では、そのような返答情報があるか否
かを判断することにより、サービス用情報の受信が完了
したか否かを確認するのである。
【0211】S65により返答情報がないと判断された
場合は、返答情報を待つためにこのサービス用情報出力
処理が終了する。その場合、次のサービス用情報出力処
理の実行時には、出力中フラグがセットされているの
で、S61から直接的にS65の判断に進む。一方、S
65により返答情報があると判断された場合は、S66
に進み、サービス用情報の出力を停止する処理がなされ
る。そして、S67により、出力中フラグをクリアする
処理がなされる。次に、S68に進み、記憶しているサ
ービス用情報をクリアする処理がなされる。これによ
り、前述したように記憶されたサービス用情報は、会員
管理装置71による情報の受取りが完了したことを確認
するまで記憶保持がなされることとなる。S68の後、
このサービス用情報出力処理が終了する。
【0212】次に、カードユニット3からのサービス用
情報の出力に対応して会員管理装置71の制御部710
により実行される会員サービス処理を説明する。図15
は、会員管理装置71の制御部710により実行される
会員サービス処理の処理内容を示すフローチャートであ
る。
【0213】まず、S71により、サービス用情報の入
力があるか否かの判断がなされる。S72によりサービ
ス用情報の入力がないと判断された場合は、後述するS
73に進む。一方、S71によりサービス用情報の入力
があると判断された場合は、S72に進み、サービス用
情報に付加された会員IDの情報に基づいて、入力され
たサービス用情報がどの会員のサービス用情報であるか
判別し、入力されたサービス用情報を該当する会員のサ
ービス用情報記憶領域へ記憶させる処理がなされる。こ
こで、会員データベースには、各会員のサービス用情
報、ポイント数情報、および、ポイント外サービス情報
のそれぞれを記憶する領域が設けられており、その領域
に各会員のサービス用情報が記憶される。その場合、特
定リーチ情報および大当り図柄情報については、その情
報がそのまま記憶され、補給情報および排出情報のそれ
ぞれについては、入力情報が示す個数が累計して記憶さ
れる。また、貸出情報については、入力された情報が示
す貸出額が累計して記憶される。S72の後、S72a
に進み、前述した返答情報をサービス用情報の出力元の
カードユニット3へ返信する処理がなされる。S72a
の後、S73に進む。
【0214】S73に進んだ場合は、会員データベース
から各会員のサービス用情報を読出す処理がなされる。
そして、S74に進み、各会員の読出されたサービス用
情報について、予め定められたポイント付与条件が成立
しているか否かをチェックし、会員のうちに、ポイント
付与条件が成立している者がいるか否かの判断がなされ
る。
【0215】この場合のポイント付与条件は、たとえ
ば、次の〜のようなものである。 1日における差玉数(=補給玉数−排出玉数)がプラ
ス側に所定個数(たとえば、+10000個)となった
場合にポイント付与条件が成立し、2ポイントが付与さ
れる。1日における差玉数(=補給玉数−排出玉数)
がマイナス側に所定個数(たとえば、−5000個)と
なった場合にポイント付与条件が成立し、3ポイントが
付与される。特定リーチが発生した場合(特定リーチ
情報がある場合)にポイント付与条件が成立し、1ポイ
ントが付与される。特定大当り図柄での大当りが発生
した場合(特定大当り図柄情報がある場合)にポイント
付与条件が成立し、1ポイントが付与される。1日に
おける貸出額が累計して所定金額(たとえば、1000
0円)となった場合にポイント付与条件が成立し、1ポ
イントが付与される。
【0216】S74では、前述した〜のポイント付
与条件のうちの少なくとも1つのポイント付与条件が成
立している会員がいる場合に、ポイント付与条件が成立
している会員がいると判断する。S74によりポイント
付与条件が成立している会員がいないと判断された場合
は、この会員サービス処理が終了する。一方、S74に
よりポイント付与条件が成立している会員がいると判断
された場合は、S75に進む。
【0217】S75に進んだ場合は、会員データベース
に記憶されている該当会員のポイント数の情報をポイン
ト付与条件の成立に応じて加算更新する処理がなされ
る。次に、S76に進み、該当会員の会員カード21に
サービス用情報として記録されているポイント数の情報
をポイント付与条件の成立に応じて加算更新させるため
に、ポイント数の加算更新を指令する内容のサービス指
令情報を、サービス用情報の送信元のカードユニット3
へ向けて出力する処理がなされる。この場合のサービス
指令情報には、ポイントの加算更新を要求する情報、ポ
イント加算更新対象会員の会員ID情報、および、ポイ
ント加算数の情報が含まれる。このように出力されるサ
ービス指令情報がカードユニット3へ送られた場合に
は、制御部340が、その指令内容に従って、カードユ
ニット3に挿入されている該当会員の会員カード21に
おけるポイント数の情報を加算更新する制御が行なわれ
る。S76の後、S77に進む。
【0218】S77に進んだ場合は、ポイント外サービ
ス付与条件が成立しているか否かの判断がなされる。こ
こで、ポイント外サービス付与条件は、たとえば、1日
における貸出額が累計して所定金額(たとえば、100
00円)以上となっている状態において、前述したの
ポイント付与条件が成立した場合に成立する。
【0219】S77によりポイント外サービス付与条件
が成立していないと判断された場合は、この会員サービ
ス処理が終了する。一方、S77によりポイント外サー
ビス付与条件が成立していると判断された場合は、S7
8に進み、会員データベースにおいて該当会員のポイン
ト外サービス情報として、ポイント外サービス付与情報
を記憶する処理がなされる。このポイント外サービス付
与情報は、ポイント外サービスが会員に付与されること
を意味する。
【0220】次に、S79に進み、該当会員の会員カー
ド21にサービス情報として前述したポイント外サービ
ス付与情報を記録させるために、ポイント外サービス付
与情報を記録させることを指令する内容のサービス指令
情報を、サービス用情報の送信元のカードユニット3へ
向けて出力する処理がなされる。この場合のサービス指
令情報には、ポイント外サービス付与情報の記録を要求
する情報、および、ポイント外サービス付与情報記録対
象会員の会員ID情報が含まれる。このように出力され
るサービス指令情報がカードユニット3へ送られた場合
には、制御部340が、その指令内容に従って、カード
ユニット3に挿入されている該当会員の会員カード21
にポイント外サービス付与情報を記録する制御が行なわ
れる。このように、会員カード21にポイント外サービ
ス付与情報が記録された場合、たとえば、会員カード2
1が挿入されているカードユニット3が対応するパチン
コ遊技機2での遊技については、大当りが発生した場合
において出玉を景品交換しなければ遊技を続行できない
という遊技制限がある場合に、その遊技制限を解除する
という特典を付与するための制御が制御部340により
行なわれる。S79の後、この会員サービス処理が終了
する。
【0221】このように、サービス用情報に基づいてポ
イントおよびポイント外サービスが付与される。会員
は、会員カード21を遊技場のカウンタへ提出すると、
そのカードに記録されている付与されたポイント数の大
きさに応じて各種のサービスを受けることができる。そ
のサービスとしては、たとえば、ポイント数に応じて複
数種類定めされた所定の賞品が会員に与えられること、
および、所定ポイント数以上になると会員に特別の遊技
情報を見ることができる権利が与えられること(遊技情
報表示部において特別の遊技情報を見るパスワードが与
えられること)のように、会員が各種の特典を享受可能
となるサービスが付与される。
【0222】次に、この実施の形態により得られる主な
効果をまとめて説明する。図7等に示されるように、カ
ードユニット3において、サービス用情報が入力される
入力ポート361と、入力されたサービス用情報をカー
ドユニット3の外部に設けられた会員管理装置71へ出
力可能な出力ポート352aとが設けられたため、サー
ビス用情報の入出力を行なう装置を別途設置する必要が
なくなる。これにより、パチンコ遊技機2に対応して設
けられる装置の設置作業を簡素化することができる。さ
らに、カードユニット3がサービス用情報の入出力装置
を兼ねるので、1つの装置への機能の集約化により、設
置する装置数が減少するため、設置作業に要する費用が
低減できるとともにサービス用情報の入出力装置を別途
購入する必要がなくなり、結果的に、パチンコ遊技機2
に対応して設けられる装置の遊技場への導入費用を低減
することができる。さらに、カードユニット3がサービ
ス用情報の入出力装置を兼ねるので、パチンコ遊技機2
およびそれに対応する装置を遊技機設置島200aに設
置する場合において、遊技機設置島200a内での装置
の配置構成を簡素化することができる。
【0223】また、図7に示されるように、複数の入力
ポート361,…が設けられているため、情報入力部3
60から複数のサービス用情報を得ることができる。
【0224】また、図8に示されるように、入力切替回
路362aにより、サービス用情報の入力を受ける回路
が無電圧信号入力回路362bと有電圧信号入力回路3
62cとの間で切替え可能であるため、無電圧信号と有
電圧信号とのどちらの入力信号にも対応してサービス用
情報の入力を受けることができる。
【0225】また、図7に示されるように、情報出力部
352において、信号変換回路353により、パラレル
信号形式で入力されたサービス用情報がシリアル信号形
式に変換されるので、パラレルに入力された信号をシリ
アル信号の形式で出力するようにできるため、サービス
用情報出力用の信号線の本数を少なくすることができ
る。
【0226】また、図14のS63〜S68に示される
ように、サービス用情報を会員管理装置71へ出力する
場合に、会員管理装置71からサービス用情報を受けた
旨を示す返答情報の返信を受けるまで、出力中のサービ
ス用情報がRAM343に記憶保持されるため、たとえ
カードユニット3と会員管理装置71との間が通信不良
状態であっても、サービス用情報を確実に会員管理装置
71へ送ることができる。
【0227】また、制御部340により制御されるRA
M343およびバックアップ電源345の働きにより、
制御部340に入力されてRAM343に記憶されたサ
ービス用情報が、予め定められたバックアップ条件(停
電発生)の成立に応じてバックアップ保存されるので、
停電が生じた場合であっても入力されたサービス用情報
が保存できる。このため、停電時において、入力されて
いたがまだ出力されていなかったサービス用情報を保存
し、停電復旧後において、保存されているまだ出力され
ていないサービス用情報を出力することができる。
【0228】また、図12のビジター処理に示されるよ
うに、カードユニット3において、会員カード21の他
にビジターカード23についても玉の貸出に使用するこ
とができるため、あらゆる遊技者にとって利用しやすい
カードユニット3を提供することができる。
【0229】また、図10のS16に示されるように、
遊技者からの貨幣の受付に応じて、会員カード21のカ
ード残高を加算更新する入金が可能であるので、カード
ユニット3において遊技者がその場から離れずに入金が
できるようになり、カードユニット3およびパチンコ遊
技機2の稼動率を向上させることができる。
【0230】また、貸出情報のような会員カード21の
使用に関連する情報がサービス用情報に含まれているた
め、会員カード21の使用に関連してサービスを提供す
ることが可能となり、会員カード21の使用を促進する
ことができる。
【0231】また、図1〜図5等に示されるように、カ
ードユニット3において、繰返し発行可能な態様で貯留
(内蔵)されたビジターカード23が発行可能であるた
め、内蔵されたビジターカード23を繰返し発行するこ
とができる。これにより、カードの消費量が低減されて
カードのランニングコストを低減することができるとと
もに、カードの回収処理装置を設けることなくビジター
カード23が再利用されてカードの回収に関するコスト
を低減することができる。
【0232】また、図9のS1〜S3および図10のS
11〜S21に示されるように、会員カード21が受付
けられている状態で識別された貨幣の金額が存在すると
き、その貨幣の金額分に相当するカード残高を会員カー
ド21の記録情報から特定されるカード残高に対して加
算するための処理が行なわれるため、会員カード21の
カード残高への入金をパチンコ遊技機2に対応するカー
ドユニット3により行なうことができる。これにより、
遊技者がパチンコ遊技機2から離れなれた場所へ出向か
なくても入金を行なうことができるようになる。
【0233】また、図2および図6に示されるように、
会員カード21が挿入されてカード受付部33bに受付
けられている場合に発光することにより、その旨を遊技
者に報知する会員用発光ランプ241が設けられている
ため、その報知に基づいて、会員カード21が受付けら
れていることを容易に把握することができる。
【0234】また、図3および図4に示されるように、
ビジターカード23が、会員カード21よりも小型であ
るため、ビジターカード23の内蔵のために要する領域
を省スペース化することができ、これにより、カードユ
ニット3全体についての省スペース化を図ることができ
る。
【0235】また、図5および図10のS17,S18
に示されるように、会員カード21への入金が完了した
場合に、会員カード21の一部が、視認可能な態様で排
出された後、遊技者による操作を経ずに取込む動作が行
なわれるため、入金が完了したことを視覚的な面で容易
に把握することができる。
【0236】また、前述したように、紙幣投入口61お
よび硬貨投入口62により複数種別(たとえば、100
円、500円、1000円、2000円、5000円、
10000円)の貨幣を受付け可能であり、紙幣識別装
置31および硬貨識別装置32により複数種類の貨幣を
識別可能であるため、遊技者が希望する貨幣の使用に対
応することができ、その結果、遊技者の利便性を向上さ
せることができる。
【0237】次に、以上説明した実施の形態の変形例や
特徴点を以下に列挙する。 (1) 本実施の形態で説明した遊技機は、貸玉あるい
は貸コイン等の貸遊技媒体を払出すものを示したが、本
発明はこれに限らず、記録媒体の記録情報により特定さ
れる遊技用価値を引落して(使用して)、遊技媒体を払
出す代わりに、遊技機側でその引落し価値に相当する得
点を付与(貸玉あるいは貸コイン等の貸遊技媒体数を示
す得点を付与)することにより遊技者の得点を加算更新
し、その得点に相当する数の遊技媒体を用いて遊技が行
なわれるようにし、遊技の状況に応じて得点を増減させ
る制御をすることにより、遊技媒体を直接的に払出さな
いが、遊技媒体が得点という形式で遊技者に付与される
構成の遊技機であってもよい。さらに、遊技媒体に含ま
れる玉またはコインは、実際の玉またはコインの他に、
画像より表示されるものも含まれる。
【0238】前述した実施の形態においては、制御装置
34により会員カード21,ビジターカード23のカー
ド残高を引落として玉を貸出すための貸出指令信号を送
信する制御を行なうことが、記録媒体(会員カード2
1,ビジターカード23)の記録情報から特定される大
きさの遊技用価値(カード残高)を遊技機(パチンコ遊
技機2)による遊技に使用するための処理の一例として
示されている。ここで、カード残高に基づいて遊技媒体
(玉、コイン等)を払出す遊技機の場合、記録媒体の記
録情報から特定される大きさの遊技用価値を遊技機によ
る遊技に使用するための処理とは、記録媒体(カード)
の記録情報から特定される大きさの遊技用価値(カード
残高)を引落として遊技媒体(玉、コイン等)を払出す
ことに関わる処理であればあらゆる処理を含む処理であ
り、前述した貸出指令信号の送信等に限定されるもので
はない。また、カード残高に基づいて得点を付与する遊
技機の場合、記録媒体の記録情報から特定される大きさ
の遊技用価値を遊技機による遊技に使用するための処理
とは、記録媒体(カード)の記録情報から特定される大
きさの遊技用価値(カード残高)を引落として得点を付
与することに関わる処理であればあらゆる処理を含む処
理である。
【0239】また、遊技者がカバー24を破壊してビジ
ターカード23を引抜く異常事態を監視するべく、カバ
ー24の内面に配線を敷設し、その配線に電気を流し
て、電気が流れている状態を検出して正常と判断し、カ
バー24が破壊されることにより配線が切断されて電流
が流れなくなった異常を検出すれば、警報を鳴らす等の
異常時制御を行なってもよい。
【0240】(2) 前記カバー24により、記録媒体
発行手段(カードリーダライタ装置33)から発行され
た所有者不特定記録媒体(ビジターカード23)が遊技
者の手に渡るのを阻止する阻止手段が構成されている。
この阻止手段は、カバー24に限定されるものではな
く、たとえば、記録媒体発行手段から一部突出した状態
の所有者不特定記録媒体をロックして、遊技者が引抜こ
うとしても抜くことができないように固定するもの等、
どのようなものであってよい。
【0241】(3) 前記紙幣利用可ランプ13によ
り、遊技者所有の資金を用いて所有者不特定記録媒体
(ビジターカード23)を発行可能な旨を表示する所有
者不特定記録媒体発行可能表示手段が構成されている。
なお、ビジターカード23の発行は、紙幣の代わりに、
硬貨を用いてもよく、さらには、たとえばクレジットカ
ードの使用またはデビットカードの使用あるいは電子マ
ネーを使用して、発行できるようにしてもよい。このよ
うに、ビジターカードの発行には、紙幣に限らず、その
他の価値物体を使用してもよい。
【0242】(4) 前記金額表示器17により、ビジ
ターカードの記録情報により特定される遊技用価値(カ
ード残高)の大きさを表示する価値表示手段が構成され
ている。この価値表示手段は、異常発生時の異常原因を
認識可能な情報を表示する機能をも有する。
【0243】カード挿入中ランプ20により、既発行記
録媒体が挿入中であることを表示する既発行記録媒体挿
入中表示手段が構成されている。
【0244】(5) 前述した実施の形態では、会員カ
ード21あるいはビジターカード23に、カード番号等
の記録媒体識別情報の他に遊技用価値(カード残高)を
直接記録するようにしたが、これに加えて、遊技場のホ
ール用管理コンピュータあるいはカード発行会社の管理
コンピュータ(カードユニット管理装置400)にも、
記録媒体識別情報とともに当該記録媒体の現時点におけ
る遊技用価値を記憶させ、記録媒体使用時に当該記録媒
体の記録媒体識別情報を前記管理コンピュータに送信し
てその記録媒体識別情報に対応する遊技用価値を検索し
てもらい、検索された遊技用価値と会員カード21の遊
技用価値との大きさが一致することをチェックした上で
その遊技用価値を用いて遊技ができるように構成しても
よい。さらには、会員カード21には遊技用価値を記録
させず、ホール用管理コンピュータの方にのみ遊技用価
値を記録させ、前述と同様に会員カード21に記録され
ている記録媒体識別情報に基づいて対応する遊技用価値
を検索してその遊技用価値を用いて遊技媒体の貸与(貸
出し)ができるようにしてもよい。
【0245】さらに、前述した会員カード21とビジタ
ーカード23の両方あるいはいずれか一方を、接触型の
ICカードで構成してもよい。また、これらのカード
は、磁気ストライプが設けられた磁気記録式のカードで
構成してもよい。さらにまた、これらのカードの一方ま
たは両方を、一部に磁気ストライプが設けられた磁気記
録およびIC記録併用形式のICカードで構成してもよ
い。その場合、たとえば、会員カードを磁気記録および
IC記録併用形式のICカードとして、貯玉に関する情
報を磁気記録するようにしてもよい。
【0246】(6) 図1等に示されたカードユニット
3により、遊技媒体を使用して遊技がされる遊技機(パ
チンコ遊技機2)に対応して設けられ、所有者が特定さ
れた記録媒体であって遊技用価値を特定可能な情報が記
録される所有者特定記録媒体(会員カード21)の記録
情報により特定される遊技用価値(カード残高)を使用
して前記遊技媒体(玉)を貸与するための処理を行なう
記録媒体処理装置が構成されている。この記録媒体処理
装置は、貨幣だけでなく、デビットカード、クレジット
カード等の記録媒体を入金およびカード発行のために使
用できるものであってもよい。つまり、前記記録媒体処
理装置は、遊技媒体を使用して遊技がされる遊技機に対
応して設けられ、所有者が特定された記録媒体であって
遊技用価値を特定可能な情報が記録される所有者特定記
録媒体の記録情報により特定される遊技用価値を使用し
て前記遊技媒体を貸与するための処理を行なう記録媒体
処理装置であれば、どのようなものであっても対象とな
る。また、このような記録媒体処理装置がパチンコ遊技
機に対応して設けられる場合に払出される遊技媒体は玉
であり、このような記録媒体処理装置がコインを投入し
てスロットマシン遊技を行なうスロットマシンに対応し
て設けられる場合に払出される遊技媒体はコインであ
り、このような記録媒体処理装置がコインの投入の代わ
りに所定個数のパチンコ玉を投入してスロットマシン遊
技を行なう遊技機(たとえば、所謂パチロット、スリッ
トスロット等の遊技機)に対応して設けられる場合に払
出される遊技媒体は玉である。
【0247】(7) 前述した金額表示器17は、カー
ドユニット3に設ける代わりにパチンコ遊技機のたとえ
ば上皿等に設け、制御装置34と配線接続してカード残
高(カード度数)を表示するようにしてもよい。
【0248】(8) 記録媒体処理装置(カードユニッ
ト3)で受付けられる価値物体としては、紙幣、硬貨、
デビットカード、クレジットカードを使用してもよい
が、価値物体の真偽を識別する価値物体識別手段として
は、紙幣の場合は紙幣識別装置、硬貨の場合は硬貨識別
装置、デビットカードおよびクレジットカードの場合は
カード識別装置を用いる。
【0249】(9) 図5に示された中央管理装置50
1により、複数の遊技場100に設けられた複数の記録
媒体処理装置用管理装置(カードユニット管理装置40
0)を介して、各遊技場に設けられた複数の記録媒体処
理装置(カードユニット3)を集中的に管理する集中管
理装置が構成されている。
【0250】(10) 前記集中管理装置と、遊技場に
設けられた前記複数の記録媒体処理装置用管理装置との
間に、複数の記録媒体処理装置用管理装置を遊技場が存
在する地区(たとえば、全国を複数地区のブロックに分
ける等)ごとに複数のブロックに分けて管理するブロッ
ク管理装置を設けてもよい。その場合、ブロック管理装
置は、ブロック内の管理装置の売上情報を集計管理し、
その管理情報を前記集中管理装置へ送信する。そして、
集中管理装置では、各地区を管理する複数のブロック管
理装置から送信されてきた情報をさらに集計して管理す
る。すなわち、ブロック管理装置は、前述した実施の形
態に示された中央管理装置501の機能の一部を持たせ
られることとなる。このようにすれば、中央管理装置5
01とブロック管理装置とで集計管理の処理負担が分担
されるので、中央管理装置501の処理負担を軽減する
ことができる。
【0251】(11) 前記記録媒体処理装置用管理装
置は、実施の形態に示されたカードユニット管理装置4
00に限られるものではない。たとえば、カードユニッ
ト管理装置400を設けなくてもよく、実施の形態に示
した中央管理装置501が直接的にカードユニット3の
管理を行なうようにしてもよい。その場合には、中央管
理装置501が前記記録媒体処理装置用管理装置に該当
する。また、カードユニット管理装置400を遊技場内
ではなく、遊技場外部に設けてもよい。その場合には、
通信回線を用いて、各カードユニット3とカードユニッ
ト管理装置400とを接続し、前述した実施の形態で示
したような情報相互通信を行なう。そのように、カード
ユニット管理装置400を遊技場外部に設ける場合に
は、複数の遊技場(たとえば、所定領域内に設けられた
異なる経営の複数の遊技場、および、同一経営の複数の
遊技場の両方を含む)に対応して1つのカードユニット
管理装置400(複数の遊技場のカードユニット3を管
理するカードユニット管理装置)を設けてもよい。
【0252】(12) 前述した実施の形態では、貨幣
識別手段(紙幣識別装置31)により識別された貨幣の
金額の全金額に相当する遊技用価値(カード残高)を特
定可能な情報が記録された封入型記録媒体(ビジターカ
ード23)が発行される例のみを示したが、次のよう
に、カードユニット3に釣銭払出機能(釣銭払出部、釣
銭収納部、釣銭払出装置、および、釣銭払出制御手段)
を設け、識別された貨幣(紙幣)の一部の金額(たとえ
ば、1000円)に相当する遊技用価値(カード残高)
を特定可能な情報が記録されたビジターカード23を発
行し、残りの金額を釣銭として払出すようにしてもよ
い。たとえば、前述したような実施の形態において、1
0000円、5000円、2000円のような1000
円以上の紙幣を受付および識別できるようにし、所定額
(1000円)のカード残高を記録したビジターカード
23を発行する場合に、必要な釣銭(たとえば、500
0円受付の場合は4000円の釣銭)を計算して払出す
ようにしてもよい。つまり、封入型記録媒体(ビジター
カード23)は、貨幣識別手段により識別された貨幣の
金額の範囲内における所定額(全金額、一部金額の両方
を含む)に相当する遊技用価値(カード残高)を特定可
能な情報が記録されるものであればよい。
【0253】(13) 前述した実施の形態において
は、貯玉を用いた再プレイをする場合に、本人認証のた
めに暗証番号を用いたが、これに限らず、光彩、指紋、
顔、および拳形等の本人の身体的な特徴を用いて本人認
証をするようにしてもよい。また、筆跡等の本人の身体
的な特徴以外の本人の特徴を用いて本人認証をするよう
にしてもよい。つまり、このような本人の特徴点をデー
タ化して遊技場側が登録しておくとともに、カードユニ
ットにそのような特徴点を検出できる検出装置を設け、
そのような特徴点のデータが一致した場合に、本人であ
ると認証するようにしてもよい。なお、前述したような
暗証番号等による本人認証をせずに再プレイを許可する
ようにしてもよい。
【0254】(14) 前述した実施の形態において
は、遊技場に会員管理装置71を設けて貯玉を含む会員
情報の管理をする例を示したが、これに限らず、前述し
たカードユニット管理装置400が会員管理装置71を
兼用するようにしてもよい。
【0255】(15) 前述した実施の形態に示したカ
ード残高表示器8は、制御装置34の制御によって、会
員カード21のカード残高も表示する兼用表示器である
が、ビジターカード専用表示器と会員カード専用表示器
とをそれぞれ設けてもよい。また、設ける場合は、上皿
に限らず、他の箇所でもよく、たとえば幕板等でもよ
く、さらにはトラブルランプと同じ所に設けてもよい。
【0256】(16) 前述した実施の形態では、会員
カード21への入金およびビジターカード23の発行の
場合に、紙幣または硬貨を1枚に限り投入できる例を示
した。しかし、これに限らず、会員カード21への入金
およびビジターカード23の発行の場合には、紙幣およ
び硬貨をそれぞれ複数枚投入できるようにしてもよい。
【0257】(17) 前述した実施の形態では、会員
カード21を用いた貯玉をする場合に、遊技場のカウン
タにおいて貯玉の申請をする例を示したが、これに限ら
ず、カードユニット3において所定の操作をすることに
よりカードユニット自体で貯玉ができるようにしてもよ
い。また、遊技場にカードユニット3とは別に貯玉装置
を設け、その貯玉装置に会員カード21を挿入して所定
の操作をすることにより貯玉ができるようにしてもよ
い。
【0258】(18) 前述した実施の形態では、カー
ドユニット3とカードユニット管理装置400との間が
オフライン状態である場合の会員カード21の使用につ
いて、入金金額の上限値をオンライン状態よりも制限す
る例を説明した。しかし、これに限らず、オフライン状
態である場合には、入金金額の上限値の制限に加えて投
入金額の全額を一括的に玉の貸出しに用いる等、ビジタ
ーカード23と同様の処理を行なうようにしてもよい。
そのようにすることにより、オフライン状態における不
正行為を極力防ぐことができる。
【0259】(19) 前述した実施の形態では、ビジ
ターカード23が内蔵型である例を示したが、これに限
らず、ビジターカード23は、カードユニット3に内蔵
されず、会員カード21のように遊技者が持ち運び可能
なものであってもよい。
【0260】(20) 前述した実施の形態では、ビジ
ターカード23がカード残高を精算できないものである
例を示したが、これに限らず、ビジターカード23は、
会員カード21のようにカード残高を精算できるもので
あってもよい。そのような精算は、ビジターカード23
が内蔵型の場合にはカードユニット3にビジターカード
23の精算機能を設け、ビジターカード23が内蔵型で
ない場合には精算装置72において、ビジターカード2
3に関して、会員カード21と同様の精算ができる機能
を設ける。
【0261】(21) 前述した実施の形態では、補給
玉検出器701がパチンコ遊技機2の外部にある例を示
したが、これに限らず、補給玉検出器は、パチンコ遊技
機2の内部において補給玉を検出するものであってもよ
い。また、排出玉検出器702がパチンコ遊技機2の外
部にある例を示したが、これに限らず、排出玉検出器
は、パチンコ遊技機2の内部において排出玉を検出する
ものであってもよい。
【0262】(22) 前述したサービス用情報の出力
の条件となる特定大当り図柄は、確率変動となる大当り
図柄であってもよく、確率変動とならない大当り図柄で
あってもよい。また、制御部340において、その特定
大当り図柄を遊技場側が所定の入力手段から自由に入力
設定可能となるような制御用プログラムを実行できるよ
うにしてもよい。
【0263】(23) 前述した実施の形態では、サー
ビス用情報の1つである特定大当り図柄情報が出力され
る場合に、遊技制御部300側で特定大当り図柄が発生
したことを判断して特定大当り図柄情報を出力する例を
示したが、これに限らず、大当りが発生したすべての場
合に、大当り図柄情報を出力し、その情報を受ける制御
部340の側で特定大当り図柄情報であるか否かを判断
し、特定大当り図柄情報をサービス用情報として会員管
理装置71へ出力するようにしてもよい。
【0264】(24) 前述した実施の形態では、サー
ビス用情報の1つである特定リーチ情報が出力される場
合に、遊技制御部300側で特定リーチが発生したこと
を判断して特定リーチ情報を出力する例を示したが、こ
れに限らず、リーチが発生したすべての場合に、リーチ
図柄情報を出力し、その情報を受ける制御部340の側
で特定リーチ図柄情報であるか否かを判断し、特定リー
チ図柄情報をサービス用情報として会員管理装置71へ
出力するようにしてもよい。
【0265】(25) 前述した実施の形態では、制御
部340が入力されたサービス用情報を一旦記憶し、所
定時間間隔でサービス用情報を出力する例を示した。し
かし、これに限らず、制御部340は、入力されたサー
ビス用情報を、入力があるごとにリアルタイムで出力す
るようにしてもよい。
【0266】また、サービス用情報を、リアルタイムで
出力する情報と、所定時間蓄積してから出力する情報と
に分けて出力するようにしてもよい。その場合、たとえ
ば特定リーチ情報のように発生した場合に直ちにポイン
ト付与に結びつくものはリアルタイムで出力する情報と
した方が好ましく、たとえば補給情報および排出情報の
ように直ちにポイント付与に結びつかないようなものは
所定時間蓄積してから出力する情報とした方が好まし
い。このようにすれば、サービス情報の出力処理に要す
る制御部340の処理負担を軽減することができる。
【0267】(26) 前述した実施の形態では、会員
管理装置71において、サービス用情報に基づいてポイ
ントを付与するか否かの判断およびポイント外サービス
を付与するか否かの判断の両方を行なう例を示した。し
かし、これに限らず、いずれか一方の判断をカードユニ
ット3の制御部340の側で行なうようにしてもよく、
また、両方の判断をカードユニット3の制御部340の
側で行なうようにしてもよい。その場合には、会員管理
装置71からカードユニット3の制御部340へ前述し
た判断に必要となる情報を与える必要がある。
【0268】(27) 前述した実施の形態では、サー
ビス用情報の一例として特定リーチ情報、特定大当り図
柄情報等を示した。サービス用情報としては、これらの
情報に限らず、確率変動が発生した場合に確率変動が発
生した旨を示す確率変動情報等のその他の情報を用いて
もよい。
【0269】(28) 前述した実施の形態では、図8
に示された無電圧信号入力回路と有電圧信号入力回路の
切換えが人によるスイッチの切換え操作に応じて行なわ
れる例を示した。しかし、これに限らず、このような切
換えは、次のように制御部340が行なうようにしてよ
い。つまり、管理者は、制御部340に対して、所定の
スイッチ等の操作部からの入力操作を行なうことによ
り、予め無電圧信号入力回路と有電圧信号入力回路との
うちの選択する方の回路を指定する設定をしておく。そ
して、制御部340は、このような設定に応じて選択す
る回路を示す切替信号を出力する。
【0270】(29) 前述した実施の形態では、図7
に示されるように、カードユニット3が、入力されたサ
ービス用情報を制御部340を介して出力させる例を示
した。しかし、これに限らず、カードユニット3が、入
力されたサービス用情報をそのまま信号変換回路353
へ送って外部へ出力するように構成してもよい。つま
り、カードユニット3は、入力されたサービス用情報を
制御部340を介さずに出力させるようにしてもよい。
【0271】(30) 図1等に示されたカード挿入排
出口4により、所有者が特定された記録媒体であって遊
技に使用可能な遊技用価値(カード残高)の大きさを特
定可能な情報が記録された所有者特定記録媒体(会員カ
ード21)が挿入される記録媒体挿入口が構成されてい
る。この記録媒体挿入口は、前述した実施の形態に示す
ように、所有者特定記録媒体(会員カード21)を記録
媒体処理装置(カードユニット3)外部から挿入可能で
あり、遊技者により所有者不特定記録媒体(ビジターカ
ード23)の一部を遊技者の手に渡らない態様で出入れ
可能なものを含む。
【0272】(31) 前述した実施の形態に示された
パチンコ遊技機2は、玉を遊技領域へ弾発発射して遊技
が可能となるものを示した。つまり、実施の形態におい
ては、パチンコ遊技機2が遊技者がパチンコ玉を直接手
にすることが可能な遊技機である場合を説明したが、こ
れに限らず、前述したパチンコ遊技機2は、その内部に
封入されたパチンコ玉が循環して遊技に使用されるタイ
プの玉封入式のパチンコ遊技機等のその他の遊技機であ
ってもよい。また、前述したパチンコ遊技機2は、遊技
領域の構造物およびパチンコ玉等のパチンコ遊技機に関
連する物がCRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liqu
id Crystal Display)等の画像表示装置において画像に
より表示され、その表示された画像により遊技を行なう
ことが可能な画像式の遊技機等のその他の遊技機であっ
てもよい。
【0273】(32) 前述した実施の形態において
は、会員カード21への入金が、カード残高がない場合
(カード残高=0の場合)に可能となる例を示した。し
かし、これに限らず、会員カード21への入金が可能と
なる条件としては、カード残高がある場合(カード残高
>0の場合)としてもよい。また、会員カード21への
入金が可能となる条件としては、カード残高によらず、
いつでも入金可能となるようにしてもよい。
【0274】(33) 前述した実施の形態に示した会
員カード21に記録されたカード残高については、有効
期限があってもよく、また、有効期限がなくてもよい
(無期限)。カード残高に有効期限を設ける場合には、
有効期限を所定期間(たとえば、1日、1週間、1ヶ
月、1年等の一定期間)に設定するようにしてもよく、
また、有効期限が遊技者による更新基づいて所定期間ご
と(たとえば、30日ごと)に延長していくような不定
期間にするようにしてもよい。
【0275】(34) 前述した実施の形態において
は、記録媒体処理装置(カードユニット3)から記録媒
体管理装置(カードユニット管理装置400)へ送信す
る発行金額データ、入金金額データ、消費金額データ等
の情報が、発行、入金、消費等がなされた場合にリアル
タイムで出力される例を示したが、これに限らず、この
ように記録媒体処理装置から記録媒体管理装置への情報
の送信は、カードの使用終了タイミング(たとえば、会
員カード21の場合はカードの排出タイミング、ビジタ
ーカード23の場合はカードが待機位置まで戻ったタイ
ミング等)等のその他のタイミングで行なわれるように
してもよい。また、前述した実施の形態においては、会
員カード21用のカードリーダライタとビジターカード
23用のカードリーダライタとが1つのカードリーダラ
イタ(カードリーダライタ装置33)により構成されて
いる例を示したが、これに限らず、会員カード21用の
カードリーダライタとビジターカード23用のカードリ
ーダライタとを分けて別個に設けてもよい。
【0276】(35) 前述した実施の形態において
は、ビジターカード23がカードユニット3において発
行されるものである例を示した。しかし、これに限ら
ず、カードユニット3で使用されるビジターカード23
としては、カードユニット以外のカード発行機等の発行
装置により発行されてカードユニット3へ挿入すること
により使用できるものであってもよい。また、この実施
の形態では、ビジターカード23として、カードユニッ
ト3に内蔵されて外部に取出せないカードを例として挙
げたが、これに限らず、ビジターカードとしては、外部
に取出せるカードを用いてもよい(内蔵して繰返し使用
されるカードであるが、外部に取出せるようにしてもよ
く、また、内蔵せずに挿入および取出しが自由なカード
であってもよい。)。
【0277】(36) 前述した実施の形態では、遊技
機に対してカードユニットが1対1の対応で設けられて
いる例を示したが、これに限らず、遊技機に対してカー
ドユニットが2対1(複数対1)の対応で設けられてい
てもよい(たとえば、隣合う遊技機間にカードユニット
が設けられる)。
【0278】(37) 前述した実施の形態では、遊技
機の側方にカードユニットが配置された例を示したが、
これに限らず、カードユニットは、遊技機の上方、下方
等のその他の配設位置に設けられてもよい。
【0279】(38) 今回開示された実施の形態はす
べての点で例示であって制限的なものではないと考えら
れるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく
て特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均
等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれること
が意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 遊技機設置島に設置されたパチンコ遊技機お
よびカードユニットを示す正面図である。
【図2】 (a)はカードユニットの一部拡大正面図で
あり、(b)は(a)のA−A線によるカード挿入排出
口近傍の断面図である。
【図3】 会員カードおよびビジターカードの構成およ
び記録情報を示す図である。
【図4】 カードリーダライタ装置における会員カード
の処理動作を示すカードリーダライタ装置の断面図であ
る。
【図5】 カードリーダライタ装置におけるビジターカ
ードの処理動作を示すカードリーダライタ装置の断面図
である。
【図6】 カードユニット3の構成および遊技場内外の
管理システムの構成を示すブロック図である。
【図7】 サービス用情報の伝送経路の詳細な構成を示
すブロック図である。
【図8】 情報入力部における入力回路の構成を示すブ
ロック図である。
【図9】 カード処理の処理内容を示すフローチャート
である。
【図10】 会員入金処理の処理内容を示すフローチャ
ートである。
【図11】 会員貸出処理の処理内容を示すフローチャ
ートである。
【図12】 ビジター処理の処理内容を示すフローチャ
ートである。
【図13】 カードユニットの制御部により実行される
サービス用情報入力処理の処理内容を示すフローチャー
トである。
【図14】 カードユニットの制御部により実行される
サービス用情報出力処理の処理内容を示すフローチャー
トである。
【図15】 会員サービス処理の処理内容を示すフロー
チャートである。
【図16】 本発明の構成を示す機能ブロック図であ
る。
【符号の説明】
2 パチンコ遊技機、、21 会員カード21、3 カ
ードユニット、360情報入力部、71 会員管理装
置、352 情報出力部、361 入力ポート、362
b 無電圧信号入力回路、362c 有電圧信号入力回
路、353 信号変換回路、343 RAM、345
バックアップ電源、23 ビジターカード、33 カー
ドリーダライタ装置、34 制御装置、340 制御
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G07F 7/08 G07F 7/08 L Fターム(参考) 2C088 BA87 BA89 BB03 3E044 AA05 BA04 5B058 CA02 CA15 KA01 KA08 KA11 KA12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機に対応して設けられ、所有者が特
    定された記録媒体であって前記遊技機による遊技に使用
    可能な遊技用価値の大きさを特定可能な情報が記録され
    る所有者特定記録媒体の記録情報により特定される大き
    さの遊技用価値を該大きさの範囲内で遊技に使用するた
    めの使用処理を行なう記録媒体処理装置であって、 前記所有者特定記録媒体の所有者に対して所定のサービ
    スを提供するために用いられるサービス用情報が入力さ
    れる入力ポートと、 該入力ポートから入力された前記サービス用情報を前記
    記録媒体処理装置と通信接続される管理装置に出力する
    出力ポートとを含むことを特徴とする、記録媒体処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記入力ポートを複数備えることを特徴
    とする、請求項1に記載の記録媒体処理装置。
  3. 【請求項3】 前記入力ポートに対応して、 無電圧信号にて送信されるサービス用情報の入力を受け
    るための無電圧信号入力回路と、 有電圧信号にて送信されるサービス用情報の入力を受け
    るための有電圧信号入力回路と、 前記サービス用情報の入力を受ける回路を切替える切替
    手段とを含むことを特徴とする、請求項1または2に記
    載の記録媒体処理装置。
  4. 【請求項4】 前記入力ポートに入力された前記サービ
    ス用情報を示す信号をシリアル信号に変換する信号変換
    手段をさらに含むことを特徴とする、請求項1から3の
    いずれかに記載の記録媒体処理装置。
  5. 【請求項5】 前記管理装置は、前記出力ポートから出
    力された前記サービス用情報を受信した場合に、当該サ
    ービス用情報を受信した旨を示す情報を返信し、 前記記録媒体処理装置は、前記出力ポートから前記サー
    ビス用情報を前記管理装置へ出力した後に、前記管理装
    置から前記サービス用情報を受信した旨を示す情報の返
    信を受けるまで、出力したサービス用情報を記憶保持す
    る記憶保持手段をさらに含むことを特徴とする、請求項
    1から4のいずれかに記載の記録媒体処理装置。
  6. 【請求項6】 予め定められたバックアップ条件の成立
    に応じて、前記入力ポートより入力された情報をバック
    アップ保存するためのバックアップ手段をさらに含むこ
    とを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載の記
    録媒体処理装置。
  7. 【請求項7】 前記使用処理は、所有者が特定されない
    記録媒体であって前記遊技機による遊技に使用可能な遊
    技用価値を特定可能な情報が記録される所有者不特定記
    録媒体の記録情報により特定される大きさの遊技用価値
    を該大きさの範囲内で使用するための処理をさらに含む
    ことを特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載の
    記録媒体処理装置。
  8. 【請求項8】 前記所有者特定記録媒体の所有者からの
    貨幣の受付に応じて、前記所有者特定記録媒体の記録情
    報により特定される遊技用価値を加算更新する価値加算
    手段をさらに含むことを特徴とする、請求項1から7の
    いずれかに記載の記録媒体処理装置。
  9. 【請求項9】 前記出力ポートから出力されるサービス
    用情報には、前記所有者特定記録媒体の前記記録情報か
    ら特定される遊技用価値の使用に関する情報をさらに含
    むことを特徴とする、請求項1から8のいずれかに記載
    の記録媒体処理装置。
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