JP4156060B2 - 記録媒体管理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技に用いるカード等の記録媒体を管理する記録媒体管理システムに関し、詳しくは、遊技に使用可能な記録媒体を遊技者に対して個人別に発行し、その記録媒体を管理することが可能な記録媒体管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来においては、遊技用のカードに代表される遊技者所有の有価価値等の情報が記録可能な遊技用の記録媒体が遊技者個人別に1枚ずつ発行され、その記録媒体を所有する遊技者により、記録媒体が遊技機での遊技に使用されている。このような遊技用の記録媒体の発行を受けた遊技者の情報は、遊技場に設けられた遊技用記録媒体管理システムにおいて登録され、管理されていた。
【0003】
このように遊技用の記録媒体を遊技者が所有する場合には、遊技者が自己の記録媒体を紛失してしまうことがある。記録媒体を紛失した遊技者に対しては、遊技用の記録媒体が再発行され得る。
【0004】
このような遊技用の記録媒体の再発行を受ける場合には、再発行を希望する遊技者が遊技場側にその旨を届出る必要がある。そのような届出がなされると、遊技場の係員が、再発行の届出をしてきた遊技者について、登録されている遊技者本人であるか否かの判断を遊技者との面談等の所定の手続きにしたがって行ない、本人であると判断できた場合に、その遊技者に記録媒体を再発行していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の遊技用記録媒体管理システムにおいては、遊技用の記録媒体の再発行が係員の人的作業に委ねられていたため、再発行作業が煩雑であり、再発行に関する処理の処理効率が低いという問題があった。また、ただ単に記録媒体を再発行するだけでは、一人の遊技者に記録媒体が多重発行されることになるので、紛失した元の記録媒体が他人等の不正行為者によって不正に使用されてしまう可能性があるという問題があった。
【0006】
本発明は係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、遊技用の記録媒体の再発行に関する処理効率を向上させることを可能にするとともに、再発行の対象となった元の記録媒体の不正使用を防ぐことを可能にする記録媒体管理システムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、各遊技場に設けられ、会員登録を希望する遊技者から該遊技者本人を確認するための本人確認情報を含む会員情報を受付けたことを条件として、遊技者所有の有価価値を特定可能な情報が記録された会員記録媒体を発行する発行手段と、
各遊技場に設けられ、前記発行手段における会員記録媒体の発行に際して受付けた会員情報を当該会員記録媒体の会員情報として登録する会員登録手段と、
各遊技場に設けられ、当該遊技場の前記発行手段により発行された会員記録媒体を使用して、当該会員記録媒体を所有する遊技者が当該遊技場での遊技により獲得した獲得価値を前記有価価値として遊技場に預け入れるための処理を行なう獲得価値預入手段と、を含み、
前記会員情報が登録されている遊技場であるか否かに関わらず、前記会員記録媒体の記録情報により特定可能な前記有価価値のうち、前記獲得価値とは別の入金操作による入金に対する対価としての残額価値を使用した各遊技場での遊技を可能とする記録媒体管理システムであって、
前記発行手段は、前記会員記録媒体の再発行を希望する遊技者から本人確認情報を受付け、該受付けた本人確認情報が前記会員登録手段に登録されている本人確認情報と一致したことを条件として、会員記録媒体を再発行し、
前記発行手段により会員記録媒体の再発行が行なわれることに基づいて、再発行対象の元の会員記録媒体の使用を禁止するための処理を行なう使用禁止手段をさらに含み、
前記発行手段は、他の遊技場の発行手段において発行された他店会員記録媒体を受付けるとともに、当該遊技場での会員登録を希望する旨の登録追加操作を受付け、
前記会員登録手段は、前記登録追加操作の受付けに基づいて、前記他店会員記録媒体を当該遊技場においても前記獲得価値の預け入れに使用可能な会員記録媒体として登録するとともに、前記他店会員記録媒体の発行に際し前記他の遊技場の発行手段にて受付けられた会員情報を取得して、当該遊技場の会員の会員情報として登録し、
前記獲得価値預入手段は、前記会員登録手段により当該遊技場においても前記獲得価値の預け入れに使用可能な会員記録媒体として登録された他店会員記録媒体を使用して、該他店会員記録媒体を所有する遊技者が当該遊技場での遊技により獲得した獲得価値を前記他の遊技場での獲得価値とは別に前記会員記録媒体の記録情報により特定される遊技者所有の有価価値として当該遊技場に預け入れるための処理を行なうことを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記発行手段は、前記会員記録媒体を再発行する場合に、再発行する時点において再発行対象の元の会員記録媒体の記録情報により特定される大きさの前記遊技者所有の有価価値を特定可能な情報を再発行する会員記録媒体に記録することを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の本発明は、請求項1または2に記載の発明の構成に加えて、前記発行手段は、他の遊技場の発行手段により発行された会員記録媒体についても前記再発行を行なうことが可能であることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の本発明は、請求項3に記載の発明の構成に加えて、前記発行手段は、他の遊技場の発行手段において再発行対象の元の会員記録媒体が発行された旨を示す情報を、再発行を受ける者の操作により入力することが可能な入力操作手段をさらに含み、
記発行手段は、前記入力操作手段による操作に応じて、再発行対象の元の会員記録媒体の発行元の遊技場が他の遊技場であることを認識することを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の本発明は、請求項4に記載の発明の構成に加えて、前記入力操作手段は、他の遊技場の発行手段において再発行対象の元の会員記録媒体が発行されている場合に、前記再発行対象の元の会員記録媒体が発行された遊技場が存在する地域を特定可能な情報を、再発行を受ける者の操作によりさらに入力することが可能であり、
記発行手段は、前記入力操作手段による操作に応じて、再発行対象の元の会員記録媒体の発行元の遊技場が存在する地域をさらに認識することを特徴とする。
【0012】
【作用】
請求項1に記載の本発明によれば、次のように作用する。発行手段の働きにより、会員記録媒体の再発行を希望する遊技者から本人確認情報を受付け、該受付けた本人確認情報が会員登録手段に登録されている本人確認情報と一致したことを条件として、会員記録媒体が再発行される。使用禁止手段の働きにより、発行手段により会員記録媒体の再発行が行なわれることに基づいて、再発行対象の元の会員記録媒体の使用を禁止するための処理が行なわれる。発行手段の働きにより、他の遊技場の発行手段において発行された他店会員記録媒体が受付けられるとともに、当該遊技場での会員登録を希望する旨の登録追加操作が受付けられる。会員登録手段の働きにより、登録追加操作の受付けに基づいて、他店会員記録媒体が当該遊技場においても前記獲得価値の預け入れに使用可能な会員記録媒体として登録されるとともに、他店会員情報媒体の発行に際し他の遊技場の発行手段にて受付けられた会員情報が取得されて、当該遊技場の会員の会員情報として登録される。獲得価値預入手段の働きにより、会員登録手段により当該遊技場においても前記獲得価値の預け入れに使用可能な会員記録媒体として登録された他店会員記録媒体を使用して、該他店会員記録媒体を所有する遊技者が当該遊技場での遊技により獲得した獲得価値を前記他の遊技場での獲得価値とは別に前記会員記録媒体の記録情報により特定される遊技者所有の有価価値として当該遊技場に預け入れるための処理が行なわれる。会員記録媒体の再発行を希望する遊技者から本人確認情報を受付け、該受付けた本人確認情報が会員登録手段に登録されている本人確認情報と一致したことを条件として、会員記録媒体の再発行が自動的に行なわれるため、人手を要さずに会員記録媒体の再発行が行なわれる。これにより、会員記録媒体の再発行に関する処理効率を向上させることが可能になる。さらに、そのような再発行がなされる場合に、使用禁止手段によって再発行対象の元の記録媒体が使用禁止状態にされるため、一人の遊技者に対する会員記録媒体の多重発行が防がれ、会員記録媒体の再発行に対応して、再発行の対象となった元の会員記録媒体の不正使用を防ぐことが可能になる。
【0013】
請求項2に記載の本発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。発行手段のさらなる働きにより、会員記録媒体を再発行する場合に、再発行する時点において再発行対象の元の会員記録媒体の記録情報により特定される大きさの遊技者所有の有価価値を特定可能な情報が再発行する会員記録媒体に記録される。このため、たとえ、元の会員記録媒体を紛失してから新たな会員記録媒体が再発行されるまでの間に、不正行為により遊技者所有の有価価値が減少している場合であっても、それは遊技者側の責任になり、その減少分の有価価値を会員記録媒体の発行側が補填する必要がなくなるようにすることが可能になる。その結果、会員記録媒体を再発行する際に生じるおそれがある会員記録媒体の発行側の不測の不利益を回避することが可能になる。
【0014】
請求項3に記載の本発明によれば、請求項1または2に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。発行手段の働きにより、他の遊技場の発行手段により発行された会員記録媒体についても再発行を行なうことが可能である。このため、会員記録媒体の再発行を受ける場合に、遊技者がわざわざ他の遊技場に出向いて行かなくても、任意の遊技場において再発行を受けることが可能になる。その結果、会員記録媒体の再発行に関し、再発行を受ける遊技者の便宜を図ることが可能になる。
【0015】
請求項4に記載の本発明によれば、請求項3に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。入力操作手段の働きにより、他の遊技場の発行手段において再発行対象の元の会員記録媒体が発行された旨を示す情報を、再発行を受ける者の操作により入力することが可能になる。発行手段のさらなる働きにより、入力操作手段による操作に応じて、再発行対象の元の会員記録媒体の発行元の遊技場が他の遊技場であることが認識される。このように、会員記録媒体の再発行を受けるに際して、再発行を受ける者の操作による入力に応じて、再発行対象の元の会員記録媒体の発行元の遊技場が、他の遊技場であることが認識されるため、たとえば、再発行対象の元の会員記録媒体が実際に発行されているものであるか否かの確認等の発行元の情報の確認を行なう場合に、そのような確認をより速く行なうことが可能になる。
【0016】
請求項5に記載の本発明によれば、請求項4に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。入力操作手段のさらなる働きにより、他の遊技場の発行手段において再発行対象の元の会員記録媒体が発行されている場合に、再発行対象の元の会員記録媒体が発行された遊技場が存在する地域を特定可能な情報を、再発行を受ける者の操作によりさらに入力することが可能になる。再発行手段のさらなる働きにより、入力操作手段による操作に応じて、再発行対象の元の会員記録媒体の発行元の遊技場が存在する地域がさらに認識される。このように、会員記録媒体の再発行を受けるに際して、再発行を受ける者の操作による入力に応じて、再発行対象の元の会員記録媒体の発行元の遊技場が存在する地域がさらに認識されるため、たとえば、再発行対象の元の会員記録媒体が実際に発行されているものであるか否かの確認等の発行元の情報の確認を行なう場合に、遊技場が存在する地域がいち早く特定されるため、そのような確認をより速く行なうことが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
第1実施形態
図1は、本発明が適用される遊技用システムの一例の全体構成を概略的に示すシステムブロック図である。
【0019】
図1を参照して、この遊技用システムは、情報通信により全国的規模で形成されるパーラーネットと呼ばれる情報ネットワークシステムの機関によって運営される。パーラーネットは、PC(プリペイドカード)ネットワークシステム機関と、貯玉・再プレイネットワークシステム機関との2つのネットワークシステムの機関により管理される。このパーラーネットにおいては、全国各地の遊技場(以下、ホールと呼ぶ)1が加盟可能である。
【0020】
ここで、貯玉とは、遊技者所有の持点または玉等の価値を貯玉数としてホール側に預けいれることをいう。また、再プレイとは、遊技者が貯玉を用いて玉貸しを受けて遊技を行なうことをいう。
【0021】
このパーラーネットにおいては、遊技用の記録媒体として発行されるICカードが全国共通に使用される。このICカードは、任意に予め入金することが可能なプリペイドカードとしての機能を有し、各ホール1の会員カードおよびビジタカードに用いられる。ここで、会員カードは、パーラーネットの会員として登録された遊技者個人に1枚だけ発行されるカードであり、パーラーネットに加盟している全てのホール1において遊技用のカードとして共通に使用可能である。ビジタカードは、パーラーネットの会員以外の遊技者個人に1枚だけ発行されるカードであり、パーラーネットに加盟している全てのホール1において遊技用のカードとして共通に使用可能である。
【0022】
PCネットワークシステム機関では、たとえば電話回線を用いて情報通信のネットワークが形成される。このPCネットワークシステム機関は、主として登録された会員およびビジタの所有するICカードを管理する機関であり、PC中央管理センタ200、PC地方管理センタ201、PC都道府県管理センタ202、および、各ホール1内のPC用管理コンピュータ101を含む。これらの各管理センタでは、情報管理用のコンピュータを有し、カード情報の管理に関する所定の情報処理が行なわれる。
【0023】
PC中央管理センタ200は、PCネットワークシステム機関の管理の中枢部としての機能を有している。このPC中央管理センタ200は、所定の場所に設けられており、複数のPC地方管理センタ201とネットワーク上で情報通信可能に接続され、PCネットワーク機関全体を統括的に管理する。PC地方管理センタ201は、たとえば、関東地方、東海地方、…等に分けられる日本の各地方に設けられる。各PC地方管理センタ201は、担当する地方におけるPCネットワークシステム機関での情報管理の中心として機能し、PC中央管理センタ200および複数のPC都道府県管理センタ202とネットワーク上で情報通信可能に接続される。
【0024】
PC都道府県管理センタ202は、各都道府県に設けられる。各PC都道府県管理センタ202は、担当する都道府県におけるPCネットワークシステム機関での情報管理の中心として機能し、担当する都道府県が存在する地方のPC地方管理センタ201および担当する都道府県内に存在する複数のホール1とネットワーク上で情報通信可能に接続される。各ホール1内のPC用管理コンピュータ101は、各ホール1内において、情報管理を行なう。PC用管理コンピュータ101には、各ホール1において会員カードまたはビジタカードの発行を受けた遊技者に関する情報が常駐的に管理されている。
【0025】
このように、PCネットワークシステム機関においては、PC中央管理センタ200を中心として管理センタが階層的に設けられており、カード情報が階層的に管理される。このように、カード情報を階層的に管理するようにしたことにより、PCネットワーク上での情報の処理負担を分散し、PC中央管理センタ200の処理負担を軽減することができるとともに、PCネットワーク上での情報管理の処理速度を向上させることができる。
【0026】
なお、前述した管理センタの他に、PC都道府県管理センタ202の下位側にPCブロック管理センタを複数設けてもよい。そのPCブロック管理センタは、都道府県内の地域を複数のブロックに分割し、各ブロックにおいてブロック単位でカード情報を管理するものである。その場合に、各PCブロック管理センタは、担当するブロックが存在する都道府県のPC都道府県管理センタ202および担当するブロック内に存在する複数のホール1とネットワーク上で情報通信可能に接続される。そのようにすれば、PC都道府県管理センタ202の処理負担を軽減することができる。その結果として、PCネットワーク上での情報の処理負担をさらに分散し、PC中央管理センタ200の処理負担をさらに軽減することができるとともに、PCネットワーク上での情報管理の処理速度をさらに向上させることができる。
【0027】
また、前述した例では、PCネットワークが電話回線という汎用の回線を用いて形成される場合を説明したが、これに限らず、PCネットワーク専用の通信回線を用いてPCネットワークを形成してもよい。また、PCネットワークは、通信線を用いて情報の通信を行なうネットワークに限られるものではなく、通信衛星を用いて情報の通信を行なうネットワーク等、無線通信を用いて情報の通信を行なうことが可能なネットワークで形成されてもよい。PCネットワークにおいて通信衛星を用いて情報の通信を行なう場合には、階層的に設けられた管理センタの種類を少なくすることができるため、カード情報の情報管理の処理速度を向上させることができる。
【0028】
貯玉・再プレイネットワークシステム機関では、たとえば電話回線を用いて情報通信のネットワークが形成される。この貯玉・再プレイネットワークシステム機関は、主として、PCネットワークシステム機関において登録された会員の貯玉および貯玉を用いた再プレイに関する情報(たとえば貯玉数)を管理する機関であり、貯玉・再プレイ中央管理センタ300、貯玉・再プレイ地方管理センタ301、貯玉・再プレイ都道府県管理センタ302、および、各ホール1内の貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102を含む。これらの各管理センタでは、情報管理用のコンピュータを有し、貯玉および貯玉を用いた再プレイの情報の管理に関する所定の情報処理が行なわれる。
【0029】
貯玉・再プレイ中央管理センタ300は、貯玉・再プレイネットワークシステム機関の管理の中枢部としての機能を有している。この貯玉・再プレイ貯玉・再プレイ中央管理センタ300は、所定の場所に設けられており、複数の貯玉・再プレイ地方管理センタ301とネットワーク上で情報通信可能に接続され、貯玉・再プレイネットワークシステム機関全体を統括的に管理する。貯玉・再プレイ地方管理センタ301は、たとえば、関東地方、東海地方、…等に分けられる日本の各地方に設けられる。各貯玉・再プレイ地方管理センタ301は、担当する地方における貯玉・再プレイネットワークシステム機関での情報管理の中心として機能し、貯玉・再プレイ中央管理センタ300および複数の貯玉・再プレイ都道府県管理センタ302とネットワーク上で情報通信可能に接続される。
【0030】
貯玉・再プレイ都道府県管理センタ302は、各都道府県に設けられる。各貯玉・再プレイ都道府県管理センタ302は、担当する都道府県における貯玉・再プレイネットワークシステム機関での情報管理の中心として機能し、担当する都道府県が存在する地方の貯玉・再プレイ地方管理センタ301および担当する都道府県内に存在する複数のホール1とネットワーク上で情報通信可能に接続される。各ホール1内の貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102は、各ホール1内において、情報管理を行なう。
【0031】
このように、貯玉・再プレイネットワークシステム機関においては、貯玉・再プレイ中央管理センタ300を中心として管理センタが階層的に設けられており、貯玉および貯玉を用いた再プレイに関する情報が階層的に管理される。このように、貯玉および貯玉を用いた再プレイに関する情報を階層的に管理するようにしたことにより、貯玉・再プレイネットワーク上での情報の処理負担を分散し、貯玉・再プレイ中央管理センタ200の処理負担を軽減することができるとともに、貯玉・再プレイネットワーク上での情報管理の処理速度を向上させることができる。
【0032】
なお、前述した管理センタの他に、貯玉・再プレイ都道府県管理センタ202の下位側に貯玉・再プレイブロック管理センタを複数設けてもよい。その貯玉・再プレイブロック管理センタは、都道府県内の地域を複数のブロックに分割し、各ブロックにおいてブロック単位でカード情報を管理するものである。その場合に、各貯玉・再プレイブロック管理センタは、担当するブロックが存在する都道府県の貯玉・再プレイ都道府県管理センタ202および担当するブロック内に存在する複数のホール1とネットワーク上で情報通信可能に接続される。そのようにすれば、貯玉・再プレイ都道府県管理センタ202の処理負担を軽減することができる。その結果として、貯玉・再プレイネットワーク上での情報の処理負担をさらに分散し、貯玉・再プレイ中央管理センタ200の処理負担をさらに軽減することができるとともに、貯玉・再プレイネットワーク上での情報管理の処理速度をさらに向上させることができる。
【0033】
また、前述した例では、貯玉・再プレイネットワークが電話回線という汎用の回線を用いて形成される場合を説明したが、これに限らず、貯玉・再プレイネットワーク専用の通信回線を用いて貯玉・再プレイネットワークを形成してもよい。また、貯玉・再プレイネットワークは、通信線を用いて情報の通信を行なうネットワークに限られるものではなく、通信衛星を用いて情報の通信を行なうネットワーク等、無線通信を用いて情報の通信を行なうことが可能なネットワークで形成されてもよい。貯玉・再プレイネットワークにおいて通信衛星を用いて情報の通信を行なう場合には、階層的に設けられた管理センタの種類を少なくすることができるため、貯玉・再プレイの情報管理の処理速度を向上させることができる。
【0034】
また、前述した例では、PCネットワークと、貯玉・再プレイネットワークとが同一の形態のネットワークにより形成されている場合を示したが、これに限らず、それらのネットワークが互いに異なる形態のネットワークで形成されてもよい。
【0035】
以上に示したPCネットワークシステム機関および貯玉・再プレイネットワークシステム機関においては、遊技者所有の有価価値のうち、カード残高の管理をPCネットワークシステム機関が担当し、遊技において得た持点および貯玉の管理を貯玉・再プレイネットワークシステム機関が担当する。
【0036】
次に、ホール1の内部のシステムの構成を説明する。図2は、ホール1の内部のシステムの構成を示すブロック図である。
【0037】
図2を参照して、ホール1における内部のシステムには、前述したPC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102の他に、ホール用管理コンピュータ103、自動発行機104、景品交換機105、情報開示装置106、島管理装置107、台管理装置108、パチンコ遊技機109、カード処理装置110、および、情報開示装置111が含まれている。
【0038】
ホール1内には、パチンコ遊技機109が設置された遊技機設置島Iが複数設けられている。各遊技機設置島107においては、パチンコ遊技機109が複数台並んで配置されており、各パチンコ遊技機109に対応して、台管理装置108、カード処理装置110、および、情報開示装置111が設けられている。さらに、各遊技機設置島107には、遊技機設置島I内での各種情報を管理する島管理装置107が設けられている。
【0039】
このような遊技機設置島Iとは別に、ホール1内には、PC用管理コンピュータ101、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102、ホール用管理コンピュータ103、自動発行機104、景品交換機105、および、情報開示装置106が設置されている。
【0040】
自動発行機104は、主として、会員カードおよびビジタカードの発行処理を行なう装置である。自動発行機104においては、これらのカードの発行に関する処理の他に、会員カードおよびビジタカードへの入金処理等のカード情報に関するその他の処理も行なわれる。自動発行機104は、PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102とそれぞれ接続されており、これらとの間で、会員カードおよびビジタカードに関する各種情報のやり取りを行なう。
【0041】
パチンコ遊技機109は、たとえば封入玉式の遊技機である。パチンコ遊技機109は、図3で後述するように、その内部に封入されたパチンコ玉が循環して遊技に使用されるタイプの遊技機である。したがって、このパチンコ遊技機109で遊技を行なう遊技者は、パチンコ玉を直接手にすることはなく、パチンコ遊技機109に表示される持点に基づいて遊技を行なう。
【0042】
各パチンコ遊技機109には、カード処理装置110が隣接して設けられている。このカード処理装置110に遊技者所有の会員カードまたはビジタカードを挿入して所定の玉貸処理を行なうことにより、玉貸処理に基づいて遊技者に付与された持点を用いたパチンコ遊技機109での遊技が可能となる。会員カードおよびビジタカードの各々には、後述するような各種情報(図14および図15参照)が記録されている。
【0043】
パーラーネットに加盟しているホールで使用可能な会員カードまたはビジタカードを持合わせていない遊技者は、ホール1内に設置されている自動発行機104において会員カードまたはビジタカードの発行を受けることができる。
【0044】
遊技者が自動発行機104で会員カードまたはビジタカードの発行を受けると、その遊技者の個人情報が自動発行機104からPC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102に送られる。また、遊技者がカード残高の加算更新操作である入金操作を行えば、入金情報が自動発行機104からPC用管理コンピュータ101に送られる。これらの遊技者の個人情報および入金情報は、PC用管理コンピュータ101から各管理センタを介してPC中央管理センタ200に送られ、PC中央管理センタ200の管理コンピュータにより管理される。
【0045】
ホール用管理コンピュータ103は、ホール1がその経営に役立てるために所有している管理コンピュータであり、売上げ情報の管理等のホール1内での各種の情報の管理を行なう。ホール用管理コンピュータ103は、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102、情報開示装置106、島管理装置107、および、カード処理装置110と接続されている。
【0046】
カード処理装置110は、パチンコ遊技機109、ホール用管理コンピュータ103、PC用管理コンピュータ101、および、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102と接続されている。遊技者が会員カードまたはビジタカードをカード処理装置110へ挿入して暗証番号を入力して所定の玉貸操作を行なえば、カード処理装置110と、PC用管理コンピュータ101または貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102との間で情報の送受信が行われ、挿入されたカードの照合および暗証番号の照合の処理が行われる。暗証番号は、カード処理装置110に設けられた情報入力部(図示省略)において、入力することが可能である。カード残高を用いて玉貸操作が行われる場合には、カード処理装置110と、PC用管理コンピュータ101との間で情報の送受信が行われることにより、挿入されたカードの照合および暗証番号の照合が行われる。一方、貯玉を用いて玉貸操作が行われる場合(貯玉再プレイの場合)には、カード処理装置110と、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102との間で情報の送受信が行われることにより、挿入されたカードの照合および暗証番号の照合が行われる。
【0047】
カードの照合が行われた後、カード残高または貯玉数に相当する金額から所定額が減算されるのと引換えに遊技者に所定数の持点が付与され、その持点がパチンコ遊技機109に表示される。また、カードの引落額に関する引落額情報は、ホール用管理コンピュータ103に送られるとともに、カード残高または貯玉数の引落対象の種別に応じて、PC用管理コンピュータ101または貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102に送られる。
【0048】
遊技者が付与された持点を使用してパチンコ遊技機109で遊技を行なえば、遊技状態に応じて発生するさまざまな情報がパチンコ遊技機109から台管理装置108へ送信される。たとえば、パチンコ玉が弾発発射される毎に利益球数情報が台管理装置108へ送信される。また、弾発発射されたパチンコ玉が所定の入賞口へ入賞して遊技者に持点が付与されれば、それに応じて不利益球数情報が台管理装置108へ送信される。遊技状態に応じていわゆる大当りが発生すれば、大当り情報が台管理装置108へ送信される。このように、パチンコ遊技機109の遊技状況を表わすための各種情報を遊技情報と呼ぶ。パチンコ遊技機109から送信されるさまざまな遊技情報は台管理装置108において各遊技情報の種類毎に集計され、管理される。なお、台管理装置108は、パチンコ遊技機109毎に設けられており、対応する遊技機の遊技情報を管理している。
【0049】
台管理装置108は、対応するパチンコ遊技機109が設置されている遊技機設置島に設けられた島管理装置107と接続されている。島管理装置107は、前述したように遊技機設置島I毎に設けられており、担当する遊技機設置島Iに設置されている複数のパチンコ遊技機109に関する遊技情報を管理する。具体的には、遊技機設置島Iに設置されたパチンコ遊技機109と対応して設けられている台管理装置108から各パチンコ遊技機109の遊技情報を受信して各パチンコ遊技機109毎にその遊技情報を管理している。さらに島管理装置107は、ホール用管理コンピュータ103と接続されている。島管理装置107はホール用管理コンピュータ103へ各遊技設置島I毎に設置されたパチンコ遊技機109の遊技情報を送信する。ホール用管理コンピュータ103は、複数の島管理装置107より送信される遊技情報を受信して遊技機設置島I毎に各パチンコ遊技機109の遊技情報を管理する。このようにパチンコ遊技機109の遊技情報は、ホール用管理コンピュータ103、島管理装置107、台管理装置108により階層的に管理されている。
【0050】
情報開示装置111には、遊技者の操作によりさまざまな情報を表示させることが可能である。たとえば、テレビ放送番組や遊技情報などを表示させることができる。遊技者が遊技を行なっているパチンコ遊技機109の遊技情報を表示させるための所定の操作を行なえば、パチンコ遊技機109の遊技情報が台管理装置108から情報開示装置111へ送信され、情報開示装置111でその遊技情報が表示される。会員登録が行われている会員カードを使用して遊技が行われている場合には、自己のパチンコ遊技機109以外の他のパチンコ遊技機109に関する遊技情報を情報開示装置111に表示させることも可能である。その場合には、島管理装置107あるいはホール用管理コンピュータ103から必要な遊技情報が台管理装置108を介して情報開示装置111へ送信される。
【0051】
その他、情報開示装置111を操作することにより、パチンコ遊技機109での遊技を中断させることも可能である。これにより、特定のパチンコ遊技機109においての遊技をする権利を有した状態で当該パチンコ遊技機109から席を立ち、たとえば昼食に出向くことなどが可能である。このような中断操作を行なえば、情報開示装置111、台管理装置108、および、島管理装置107を介して中断情報がホール用管理コンピュータ103へ送られる。これによりホール用管理コンピュータ103は、特定のパチンコ遊技機109において特定の遊技者が遊技を中断していることを把握可能である。
【0052】
持点を有した状態で遊技を終了した遊技者が、所定のカード返却操作を行なえば、持点が「遊技可能持点」として会員カードまたはビジタカードに記録される。カード返却操作を行なった遊技者が他のパチンコ遊技機109で再び遊技を開始するために自己の遊技カード104を他のパチンコ遊技機109に対応したカード処理装置110へ挿入すれば、そのカードに対応した「遊技可能持点」が読出される。これにより、遊技者は前のパチンコ遊技機109における遊技で獲得した持点を使用して再遊技できる。なお、ホール1の運用により、たとえば、大当たりの発生に基づいて遊技者が獲得した持点については、再度これを遊技に使用できないようにして景品交換専用の「景品交換持点」として処理し、これを会員カードまたはビジタカードに記憶させることも可能である。
【0053】
「景品交換持点」および「遊技可能持点」は、これを獲得した当日のみ有効なものとして取扱われる。すなわち、日が変われば会員カードまたはビジタカードに記憶されているこれらの持点はすべて消去される。しかしながら、持点獲得当日に景品交換機105で持点預入操作、すなわち、貯玉操作を行えば、「景品交換持点」および「遊技可能持点」が「預り持点(貯玉数)」に変換され、翌日以降もこれを景品交換に有効に使用することが可能となる。
【0054】
景品交換機105では、遊技者が遊技当日に所有している「景品交換持点」や「遊技可能持点」、これまでの遊技を通して所有している「預り持点(貯玉数)」の他、会員カードまたはビジタカードに記録されているカード残高を所定の景品と交換するための操作を行なうことができる。
【0055】
この景品交換機105で所定の景品交換操作を行なえば、景品の種類および数の記録された景品交換用レシートが発行される。サービスカウンタなどでこの景品交換用レシートと、会員カードまたはビジタカードとを係員に提示することにより、景品交換用レシートと引換えに所望の景品が遊技者に手渡されることとなる。
【0056】
さらにこの景品交換機105では、カードが会員カードである場合に限って「預り持点」を「遊技可能持点」に変換する操作を行なうことができる。尚、この際には所定の手数料が預り持点から差し引かれる。
【0057】
また、情報開示装置109においては、各パチンコ遊技機109に対応して設けられた情報開示装置111と同様に、遊技者の操作によりさまざまな情報を表示させることが可能である。表示される各種情報は、ホール用管理コンピュータ103から与えられる。情報開示装置109では、たとえば、テレビ放送番組や遊技情報などを表示させることができる。また、情報開示装置109では、会員登録が行われている会員カードを使用して遊技者の操作が行なわれた場合には、ホール1内の各パチンコ遊技機109に関する遊技情報を表示させることも可能である。
【0058】
図3は、パチンコ遊技機109およびカード処理装置110の正面図である。カード処理装置110の内部には、これを制御するためのICカード処理装置制御用マイクロコンピュータを含むICカード処理装置基板(図示省略)が設けられている。
【0059】
カード処理装置110には、連結方向指示器67が設けられており、この点灯状況により、パチンコ遊技機109に対応するカード処理装置110が把握できる。利用可ランプ69が点灯していることを確認したうえで遊技カード104をカード挿入・排出口65に挿入すれば、カード挿入表示器68が点灯する。また、挿入された遊技カード104に記録されている情報がICカードリーダライタ72により読出される。読み出された記録情報はPC用管理コンピュータ101に送信され、記録情報の照合結果がPC用管理コンピュータ101から返信される。カード処理装置110は、照合内容が一致すれば、遊技カード104のカード残額をパチンコ遊技機109に設けられている操作部41の残高表示器86に表示する。
【0060】
ICカード処理装置7では、1回の引き落とし操作で引き落とされるカード残高の大きさを設定でき、設定内容が引落額表示ランプ82に点灯表示される。設定内容を変更したい場合には引落額切替スイッチ83を押圧すればよい。引落額切替スイッチ83を押圧する毎に引落額表示ランプ82が、「100」、「300」、「500」、「100」、…の順序で点灯し、設定内容が変更される。
【0061】
遊技者が操作部41に設けられている引落スイッチを操作して所定の玉貸操作を行なえば、予め入力設定されている貸出単位額分の残高がカード残高から減額されるとともに、引落額情報が信号回路(図示省略)より出力される。そして、貸出単位額分の持点が操作部41に設けられている持点表示器(図示省略)に加算更新して表示される。遊技カード処理装置7には、端数表示スイッチ66が設けられており、この端数表示スイッチ66を押圧操作することにより、たとえば、エラーが発生した場合のエラーコードなどの情報を前記持点表示器に表示させることが可能である。なお、操作部41には、再プレイ切換スイッチが設けられ、再プレイモード中は預り持点からの引落しとなる。また、再プレイによる引落額情報も信号回路より出力される。
【0062】
持点の存在する状態で、遊技者が打球操作ハンドル37を操作して遊技を開始すれば、打玉が一発ずつ遊技領域46に発射されるとともに、持点表示器より持点が減算表示される。遊技領域46に打込まれた打玉が通常入賞口57,55に入賞すれば、所定数の持点が持点表示器に加算表示される。一方、打玉が始動入賞口58に入賞すれば、可変表示装置47において図柄の可変表示が開始される。なお、可変表示装置47の可変表示中に打玉が始動入賞口58に入賞すれば、その入賞が記憶される。そして、前回の可変表示が終了した後に、その記憶に基づいた可変表示が開始される。可変表示装置47の可変表示結果が予め定められた特定の組合せ(たとえば図示する状態)となれば、いわゆる大当りが発生する。大当りが発生すれば、ソレノイド51が励磁されて可変入賞球装置48に設けられている開閉板50が開成し、可変入賞球装置48内に打玉を入賞させることが可能な遊技者にとって有利な第1の状態となる。また、大当りの発生とともに、効果音がスピーカ42あるいはスピーカ40より発せられる。また、サイドランプ61が点滅表示される。
【0063】
可変入賞球装置48の前記第1の状態は、開閉板50が開成状態となった後に、30秒が経過するか、または、可変入賞球装置48の大入賞口49に打玉が10個入賞するかのうちのいずれか早い方の条件が成立することにより終了して開閉板50が閉成状態となり、可変入賞球装置48に打玉を入賞させることが不可能な遊技者にとって不利な第2の状態となる。大入賞口49に入賞した打玉は、その内部に設けられた入賞玉検出器54により検出される。
【0064】
大入賞口49の内側の左側部分には、通常「Vポケット」と呼ばれる特定入賞領域が設けられている。打玉がこの特定入賞領域に入賞すれば、その入賞が特定入賞玉検出器53により検出される。特定入賞玉が検出されると、その回の可変入賞球装置48の前記第1の状態が終了するのを待って、再度、可変入賞球装置48を前記第1の状態に駆動制御する繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御により、可変入賞球装置48は最大16回連続して前記第1の状態となる。大当りが発生した後、この繰返し継続制御が行なわれている遊技状態を、特に特定遊技状態という。繰返し継続制御の終了後、可変入賞球装置48は、前記第1の状態から前記第2の状態に変化する。
【0065】
56は、ワープ入口であり、進入した打玉を始動入賞口58の上方部分に案内して解放する。
【0066】
一方、遊技領域46に打込まれた後、いずれの入賞口にも入賞しなかった打玉はアウト口60より回収される。また、発射勢いが弱すぎて遊技領域にまで到達しなかった打玉はファウル玉戻り口73より回収されてファウル玉検出器45で検出される。ファウル玉検出器45で検出された打玉数に相当する得点は前記得点表示器で加算表示される。なお、44は発射玉検出器であり、弾発発射された打玉が検出される。
【0067】
ホール側で予め定めたラッキーナンバーにより、大当りが発生した場合には、いわゆる持玉遊技が可能となる。持玉遊技とは、大当りに基づいて遊技者に付与された得点を用いて、その大当りの終了後、継続して遊技を行なうことが可能となるという、遊技者への特典の1つである。ラッキーナンバーで大当りが発生すれば、ラッキーナンバーで大当りしたことをホールの係員が確認し、リセットキースイッチ38に所定のキーを挿入して操作することにより、その操作をリセット操作検出器38aが検出し、遊技続行許容表示器39が点灯する。その後、持玉遊技ができなくなるか、その遊技者が遊技をやめる場合、もう一度リセットキースイッチ38を操作すれば遊技続行許容表示器39は消灯する。
【0068】
遊技領域46に打込まれた後、回収された打玉は、パチンコ遊技機109内を循環して、再び弾発発射可能位置に導かれるように構成されている。前面枠34には、操作部41が一体的に設けられた前面板36を開閉するための錠穴が設けられている。ホールの係員などが、この錠穴に所定の鍵を差込んで解錠操作した後、前面板開閉部62を操作すれば、前面板36が開成する。前面枠34を開成させることにより、玉出レバー部63を操作することが可能となる。玉出レバー部63を操作することにより、パチンコ遊技機109内で循環して使用されている封入玉を玉出穴64より取出すことが可能である。
【0069】
パチンコ遊技機109には、ホールの係員などにより、その開閉が自在となるガラス扉35が設けられている。
【0070】
パチンコ遊技機109における遊技を終了するためには、操作部41に設けられた返却スイッチを押圧操作すれぱよい。これにより、持点表示器に表示されている持点が「遊技可能持点」あるいは「景品交換持点」として遊技カード104に加算更新される。また、残高表示器86に表示されていたカード残高が遊技カード104に更新記録されることとなる。これらの持点やカード残高などの記録情報がPC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102に送信された後、更新記録の終了した会員カードまたはビジタカードがカード挿入・排出口65より排出される。
【0071】
また、昼食、その他の用事のために遊技中のパチンコ遊技機109を確保した状態で遊技を中断したい場合には、情報開示装置111(図1参照)で所定の中断操作を行なえばよい。中断操作を行なうことにより、残高表示器86の表示が遊技中断中である旨のメッセージ表示に切換わるとともにパチンコ遊技機109の打球操作ハンドル37がロックされ、遊技不能動状態となる。また、ICカードリーダライタ72に取込まれている遊技カード104には、遊技を中断したパチンコ遊技機109の台番号を特定可能な中断情報が記録される。なお、この中断情報は、会員カードまたはビジタカードのカード発行番号などとともにホール用管理コンピュータ103(図1参照)へ送信される。中断情報の記録されたカードは、カード挿入・排出口65より排出される。
【0072】
また、カード処理装置110は、この中断情報が記録されたカード以外の遊技カードの受付を禁止する。したがって、遊技を中断した者以外の他人が自己のカードを使用して遊技を行なうことができなくなる。このため、遊技者は、遊技をしていたパチンコ遊技機109を確保した状態で遊技を中断し、昼食などに出掛けることができる。
【0073】
なお、遊技を中断状態にした遊技者が再度遊技を再開させるためには、自己の所有する会員カードまたはビジタカードをカード挿入・排出口65に挿入すればよい。カード処理装置110は、挿入されたカードの記録情報を照合して中断情報が一致することを確認した後、残高表示器86の表示をカード残高の表示に切換えるとともに、パチンコ遊技機109の遊技不能動状態を解除する。これにより遊技者は、中断前の遊技状態から遊技を再開することができる。
【0074】
図4は、自動発行機104の全体正面図である。自動発行機104においては、正面側での上側の中央部にタッチパネル式の表示部121が設けられている。この表示部121により、入力操作用のメニュー画面等の画像表示がなされる。
【0075】
表示部121の右側には、紙幣を挿入するための紙幣挿入口122が設けられている。紙幣挿入口122の下方部分には、硬貨を投入するための硬貨挿入口123が設けられている。硬貨挿入口123の下方部分には、釣銭等の金銭を返却するための金銭返却口124が設けられている。
【0076】
表示部121の左側には、会員カードまたはビジタカードの発行を受けようとする遊技者の指紋を検出するための指紋検出部125が設けられている。その指紋検出部125は、指紋検出対象者の指を受入れることが可能な形状になっており、指紋検出対象者の指が受入れられると、その指の指紋を検出する。指紋検出部125の上方部分には、後述するような非常状態が発生した場合に点灯する非常表示ランプ133aが設けられている。非常表示ランプ133aの下方部分には、発行する会員カードが不足した場合に点灯する会員カード不足表示ランプ133bおよび発行するビジタカードが不足した場合に点灯するビジタカード不足表示ランプ133cが設けられている。ビジタカード不足表示ランプ133cの下方部分には、自動発行機104に故障が生じた場合に点灯する故障表示ランプ133dが設けられている。
【0077】
表示部121の下側には、発行された会員カードが排出される会員カード発行口126と、発行されたビジタカードが排出されるビジタカード発行口127とが横並びに設けられている。
【0078】
会員カード発行口126の下方部分には、会員カードまたはビジタカードへの入金を行なう場合、および、会員登録をして会員カードの発行を受けたホールまたはビジタカードの発行を受けたホール以外のホール(以下、他店という)で遊技を行なう場合等の所定の場合にカードを挿入するためのカード挿入口128が設けられている。カード挿入口128の奥側の自動発行機104内部には、カード挿入口128から挿入されたカードをチェックするとともにそのカードに対して情報の読出しおよび書込み等の処理を行なうための挿入カード処理装置606が設けられている。
【0079】
ビジタカード発行口127の下方部分には、不要になった会員カードまたはビジタカードを所有者が返却する際にそのカードを挿入するためのカード返却口129が設けられている。カード返却口129の奥側の自動発行機104内部には、カード返却口129から挿入されたカードをチェックするためのカードチェッカ130が設けられている。自動発行機104内部におけるカード返却口129の下方部分には、使用限度達成カード収納ボックス132と、満杯用カード収納ボックス131とが設けられている。
【0080】
会員カードおよびビジタカードには、カード処理装置110および自動発行機104に挿入して使用する回数(以下、使用回数という)に限度(以下、使用限度回数と呼ぶ)が予め定められている。その使用限度回数に達したカードがカード返却口129またはカード挿入口128から自動発行機104に挿入されると、自動発行機104は、そのカードを自動的に使用限度達成カード収納ボックス132に収納する。このような目的のために、使用限度達成カード収納ボックス132が用いられる。
【0081】
また、自動発行機104は、返却された会員カードおよびビジタカードを、新たにビジタカードとして発行するために、後述するカードステックに再収納する。ここで、カードステックとは、発行に用いるICカードを複数枚まとめて収納するための収納手段である。そのような収納の際に、カードステック内のカードが満杯状態の場合には、返却されたカードを満杯用カード収納ボックス132に収納する。使用限度達成カード収納ボックス132は、自動発行機104の正面側から見て、満杯用カード収納ボックス131よりも手前側に設けられている。
【0082】
図5は、自動発行機104の全体裏面図である。図5を参照して、自動発行機104の裏面側には、上下2つに分割された扉135,136が設けられている。これらの扉は、通常、施錠されて開閉不可能な状態にされており、自動発行機104にICカードを補充する際およびメンテナンスの際等の場合に、ホール1の係員により開閉される。扉135,136のそれぞれには、鍵穴137,138が設けられている。係員が所定の鍵を鍵穴137,138のそれぞれに差し込んで解錠操作することにより、扉135,136がそれぞれ開放可能になる。
【0083】
扉136を開けば、ICカードの補充およびメンテナンス等が可能になる。扉136の所定箇所には、扉136が開放中である旨を点灯により示す開放中ランプ139と、ICカードを収納する後述するステックが正常にセットされている旨を点灯により示す確認ランプ140とが設けられている。
【0084】
次に、自動発行機104の内部における要部の構成を説明する。まず、会員カードおよびビジタカードとして発行するICカードを会員カード用発行用のカード処理装置およびビジタカード発行用のカード処理装置にそれぞれセットする機構を説明する。
【0085】
図6は、会員カードおよびビジタカードのそれぞれを発行のためにセットする機構を示す自動発行機104の断面図である。
【0086】
図6を参照して、発行する会員カードおよびビジタカードに用いられるICカードは、カード収納体であるカードステック501,502に複数収納されて用いられる。カードステック501,502は、複数のICカードを重ねた態様で収納し、収納しているICカードをばねの付勢力により押し上げてICカードを外部へ取出し可能な状態にする構造を有する収納体である。カードステック501,502の詳しい構造については、図8を用いて後述する。
【0087】
会員カード用のICカードを収納したカードステック501は、第1セット装置142および第2セット装置143のそれぞれに1つずつ装着される。第1セット装置142および第2セット装置143の各々は、会員カード用のICカードを収納したカードステック501から会員カードを1枚ずつ取出して会員カード処理装置141に送る(セットする)機能を含む装置である。
【0088】
第1セット装置142および第2セット装置143は、いずれか一方が上側、他方が下側に配置され、その配置された位置が会員用セット切換装置144により切換えられる。会員用セット切換装置144は、楕円軌道を有するレール144aと、第1セット装置142が取付けられ、レール144aに沿って第1セット装置142を移動させる第1移動部材(図示省略)と、第2セット装置143が取付けられ、レール144aに沿って第2セット装置143を移動させる第2移動部材(図示省略)と、第1移動部材および第2移動部材を駆動する駆動モータ(図示省略)とを含む。
【0089】
このような会員用セット切換装置144の上方に会員カード処理装置141が設けられている。会員用セット切換装置144により上側に配置されたセット装置は、会員カード処理装置141に会員カードを送ることが可能な状態にされる。一方、会員用セット切換装置144により下側に配置されたセット装置は、装着されたカードステックを取外して、新たなカードステックに交換することが可能な状態にされる。
【0090】
上側に配置されたセット装置において、装着されているカードステック内の会員カード用のICカードが発行され尽くされたかまたは故障等の原因により、上側に配置されたセット装置がカードステックからICカードを取出せなくなった場合には、会員用セット切換装置144によって、図中の矢符に示されるようにセット装置が移動させられることにより、上側に配置されたセット装置の位置と、下側に配置されたセット装置の位置とが切換えられる。これにより、まだ会員カードを取出せるカードステックからICカードを取出すことが可能な状態にされる。その場合、係員が、下側に移動したセット装置においてカードステックを新たなカードステックに交換することが可能になる。このため、発行動作を中断することなく、会員カード用のICカードがなくなったかまたは故障したカードステックを新たなカードステックに交換することが可能になり、また、セット装置が故障した場合にも、発行動作を中断することなく修理を行なうことが可能になる。さらに、会員カードが取出せなくなったカードステックは、発行のために用いられないようになるため、そのカードステックに関して、故障の修理およびICカードの補充等の復旧のための対処を容易に行なうことが可能になる。
【0091】
ビジタカード用のICカードを収納したカードステック502は、第3セット装置152および第4セット装置153のそれぞれに1つずつ装着される。第3セット装置152および第4セット装置153の各々は、ビジタカード用のICカードを収納したカードステック502からICカードを1枚ずつ取出してビジタカード処理装置151に送る(セットする)機能を含む装置である。
【0092】
第3セット装置152および第4セット装置153は、いずれか一方が上側、他方が下側に配置され、その配置された位置がビジタ用セット切換装置154により切換えられる。ビジタ用セット切換装置154は、楕円軌道を有するレール154aと、第3セット装置152が取付けられ、レール154aに沿って第3セット装置152を移動させる第3移動部材(図示省略)と、第4セット装置153が取付けられ、レール154aに沿って第4セット装置153を移動させる第4移動部材(図示省略)と、第3移動部材および第4移動部材を駆動する駆動モータ(図示省略)とを含む。
【0093】
このようなビジタ用セット切換装置154の上方にビジタカード処理装置151が設けられている。ビジタ用セット切換装置154により上側に配置されたセット装置は、ビジタカード処理装置151にICカードを送ることが可能な状態にされる。一方、ビジタ用セット切換装置154により下側に配置されたセット装置は、装着されたカードステックを取外して、新たなカードステックに交換することが可能な状態にされる。
【0094】
上側に配置されたセット装置において、装着されているカードステック内のICカードが発行され尽くされたかまたは故障等の原因により、上側に配置されたセット装置がカードステックからICカードを取出せなくなった場合には、ビジタ用セット切換装置154によって、図中の矢符に示されるようにセット装置が移動させられることにより、上側に配置されたセット装置の位置と、下側に配置されたセット装置の位置とが切換えられる。これにより、まだICカードを取出せるカードステックからICカードを取出すことが可能な状態にされる。その場合、係員が、下側に移動したセット装置においてカードステックを新たなカードステックに交換することが可能になる。このため、発行動作を中断することなく、ビジタカードがなくなったかまたは故障したカードステックを新たなカードステックに交換することが可能になり、また、セット装置が故障した場合にも、発行動作を中断することなく修理を行なうことが可能になる。さらに、ICカードが取出せなくなったカードステックは、発行のために用いられないようになるため、そのカードステックに関して、故障の修理およびICカードの補充等の復旧のための対処を容易に行なうことが可能になる。措置を容易に行なうことが可能になる。
【0095】
この自動発行機104により会員カードおよびビジタカードとして発行されるICカードは、カード会社からホール1が購入する。カード会社は、すべてのICカードに異なる管理情報を付加してホール1に出荷する。ICカードの管理情報には、発行年月日(製造年月日)、ホール番号(各ホールについて予め定められた番号)、および、発行番号・乱数(発行したカードの番号と、乱数とを組み合わせたもの)の情報が含まれている。このように、各ICカードに管理情報を付加することにより、ICカードを1枚ずつ管理することが可能となる。
【0096】
ICカードは、所定枚数ずつカードステックに収納されて出荷される。すなわち、ICカードは、カードステック単位で出荷される。ICカードが出荷途中で盗難にあった場合には、カード会社とホール1との間で連絡を取合い、盗難されたICカードに付された管理情報を、PC中央管理センタ200および貯玉・再プレイ中央管理センタ300のそれぞれのコンピュータに入力し、その入力した情報をそれぞれのネットワークを介して各階層の管理コンピュータに転送する。
【0097】
そして、各ネットワークにおいて、盗難にあったICカードを使用禁止状態にする。具体的には、盗難にあったICカードがホール1において自動発行機104に挿入された場合には、自動発行機104自体はなにも報知せずに、PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のみに所定の警報を出力する。その警報は、画像の表示および音の出力により行なわれる。さらに、ホール用管理コンピュータ103にも所定の警報を出力し、画像および音で報知してもよい。
【0098】
このように、出荷するICカードを管理情報に基づいて管理し、盗難にあったICカードを使用禁止状態にすることにより、盗まれたICカードを不正に使用する行為を防ぐことができる。また、盗まれたICカードが使用されようとした場合には、自動発行機104の側で直接的に警報を出さずに管理コンピュータの側で警報を出すようにしたため、不正行為者に気づかれずに、不正行為者を取締まる処置を行なうことができる。
【0099】
ホール1に納入されたカードステックを自動発行機104内に入れる場合には、自動発行機104の扉135,136を開放するために、予め定められた扉開放用の暗証番号を係員がPC用管理コンピュータ101において入力する。その暗証番号の入力が行なわれた場合には、鍵を用いて扉135,136を開放することが可能な状態にする制御がPC用管理コンピュータ101により行なわれる。係員が鍵を用いて扉135,136を開放すると、自動発行機104側で開放中ランプ139が点灯状態になり、さらに入力された開放情報をもとにPC用管理コンピュータ101側で扉135,136が開放中である旨の表示がなされる。
【0100】
一方、前述した暗証番号の入力が行なわれないで、扉135,136が開放された場合には、自動発行機104側で非常表示ランプ133aが点灯状態になり、PC用管理コンピュータ101側で画像の表示および音の出力による非常警報がなされる。これにより、扉135,136が不正に開放された場合には、係員がその旨を容易に認識することができ、不正行為者を容易に取締まることができる。
【0101】
ホール1に納入された新規のICカードは、原則的に会員カードとして発行される。ビジタカードは、原則的に、返却されたICカードが再利用される。例外的に、返却されたICカードがない場合には、新規のICカードがビジタカードとして発行される。
【0102】
新たな会員カードおよびビジタカードを収納したカードステックをセット装置へ装着する作業は、前述したような手順で扉135,136が開放された自動発行機104において、会員用セット切換装置143,153により下側に位置させられた方のセット装置に対して係員により行なわれる。したがって、カードステックの交換は、下側に位置させられた方のセット装置に対して手作業で行なわれる。
【0103】
カードステックがセット装置に正常に取付けられると、確認ランプ140が点灯状態になる。このように確認ランプ140が点灯状態になることにより、係員が、カードステックの取付け状態を容易に確認することができ、取付け不良状態になったままカードの発行動作が実行されることを未然に防ぐことができる。その結果、取付け不良状態による発行不良動作を回避することができる。
【0104】
カードステックの取付けが済むと、扉135,136を手作業により閉じる。扉135,136が閉じられると、PC用管理コンピュータ101から自動発行機104にセキュリティの再セット完了信号が与えられ、その信号に応じて、開放中ランプ139が消灯し、カードステックの交換作業が完了する。このようにカードステックの交換が行なわれると、空のカードステックが生じるが、その空のカードステックは、まとめてカード会社へ返送する。その返送されたカードステックは、カード会社により整備されたのち、再使用される。
【0105】
次に、返却されたカードをビジタカード用のカードステックに収納する機構を説明する。
【0106】
図7は、返却されたカードを回収してビジタカード用のカードステックに収納する機構を示す自動発行機104の断面図である。この図7においては、返却されたカードを回収して収納する機構の説明に不要な部分の構成を省略して示している。
【0107】
図7を参照して、返却されるカードは、自動発行機104の前面側に設けられたカード返却口129から挿入される。自動発行機104の内部においては、カード返却口129に隣接してカードチェッカ130が設けられている。カード返却口129から挿入されたカードは、カードチェッカ130の内部に取込まれ、カードの使用回数およびカードの動作状態等の所定のチェックを受ける。カードチェッカ130には、カードが挿入されたことの検出を行なう返却カードセンサ195が設けられている。
【0108】
カードチェッカ130よりも奥側には、前述した第3セット装置152および第4セット装置153(この図7では図示省略)にセットされたカードステック502a,502bが上下方向に離れて位置している。第3セット装置152には第1満杯センサ191が設けられており、第4セット装置153には第2満杯センサ192が設けられている。このような各満杯センサは、対応するセット装置にセットされたカードステックにおけるICカードの収納枚数が予め定められた満杯数になったことを検出するためのセンサであり、対応するセット装置に固定的に配置されている。
【0109】
また、第3セット装置152または第4セット装置153が上側に位置させられた場合の配置位置の近傍には、上側に位置させられたセット装置に取付けられたカードステックの残り収納枚数が無くなったことを検出する第2残枚数センサ197が設けられている。第1セット装置142および第2セット装置143について同様の検出を行なう第1残枚数センサ196(図9参照)は、第1セット装置142または第2セット装置143が上側に位置させられた場合の配置位置の近傍に設けられている。
【0110】
第3セット装置152または第4セット装置153が上側に位置させられた場合の配置位置の上方には、ビジタカード処理装置151が設けられている。ビジタカード処理装置151は、第3セット装置152または第4セット装置153ら取出されたICカードをそれらのセット装置の後面側から受取って図中の破線で示される方向に搬送し、そのICカードの記録情報を初期化した後、そのICカードに所定の情報を記録してビジタカード発行口127から発行する。
【0111】
第3セット装置152または第4セット装置153が上側に位置させられた場合の配置位置の前面側には、返却されたICカードを上側に位置するセット装置のカードステックに収納する機能を有する第1カード収納装置161が設けられている。また、第3セット装置152または第4セット装置153が下側に位置させられた場合の配置位置の前面側には、返却されたICカードを下側に位置するセット装置のカードステックに収納する機能を有する第2カード収納装置162が設けられている。これらのカード収納装置の構成は、図8を用いて後述する。前述したように、自動発行機104の底部には、満杯カード収納ボックス131と、使用限度達成カード収納ボックス132とが設けられている。
【0112】
カードチェッカ130の出側流路177は、第1カード収納装置161の入口に通じる第1流路171と、第2カード収納装置162の方向(斜め下方向)へ向かう第2流路172とに分岐している。さらに、第2流路172は、第2カード収納装置162の入口に通じる第3流路173と、満杯カード収納ボックス131の方向(斜め下方向)へ向かう第4流路174とに分岐している。さらに、第4流路174は、満杯カード収納ボックス131の入口に通じる第5流路175と、使用限度達成カード収納ボックス132の入口に通じる第6流路176とに分岐している。これら第1流路171〜第6流路176は、カードチェッカ130の出側流路177から送出されたICカードを誘導するための流路である。
【0113】
第1流路171と第2流路172との分岐点には、出側流路177から送出されたICカードの流路を第1流路171と第2流路172とのどちらか一方に切換える第1流路切換レバー181が設けられている。第1流路切換レバー181は、後述する第1流路切換装置601により駆動される。第1流路切換レバー181により流路が第1流路171の側に切換えられた場合は、ICカードが、自重により第1カード収納装置161内に誘導され、第1カード収納装置161により、上側に位置するセット装置のカードステック内に収納される。一方、第1流路切換レバー181により流路が第2流路172の側に切換えられた場合は、ICカードが、自重により第2流路172内を誘導される。
【0114】
第3流路173と第4流路174との分岐点には、第2流路172内を誘導されてきたICカードの流路を第3流路173と第4流路174とのどちらか一方に切換える第2流路切換レバー182が設けられている。第2流路切換レバー182は、後述する第2流路切換装置602により駆動される。第2流路切換レバー182により流路が第3流路173の側に切換えられた場合は、ICカードが、自重により第2カード収納装置162内に誘導され、第2カード収納装置162により、下側に位置するセット装置のカードステック内に収納される。一方、第2流路切換レバー182により流路が第4流路174の側に切換えられた場合は、ICカードが、自重により第4流路174内を誘導される。
【0115】
第5流路175と第6流路176との分岐点には、第4流路174内を誘導されてきたICカードの流路を第5流路175と第6流路176とのどちらか一方に切換える第3流路切換レバー183が設けられている。第3流路切換レバー183は、後述する第3流路切換装置603により駆動される。第3流路切換レバー183により流路が第5流路175の側に切換えられた場合は、ICカードが、自重により満杯カード収納ボックス131内に誘導されて収納される。一方、第3流路切換レバー183により流路が第6流路176の側に切換えられた場合は、ICカードが、自重により使用限度達成カード収納ボックス132内に誘導されて収納される。
【0116】
前述した第1流路171〜第6流路176等のICカード回収用の流路には、搬送用のローラが多数設けられている。そのローラ上をICカードが滑ることによりICカードが自重により誘導される。返却されたICカードは、このように設けられた第1流路171〜第6流路176により誘導され、上側に位置するセット装置のカードステック内、下側に位置するセット装置のカードステック内、満杯カード収納ボックス131内、または、使用限度達成カード収納ボックス132内のうちのいずれかに収納される。
【0117】
カードチェッカ130により、返却のために挿入されたICカードが使用限度回数に達しているか否かのチェックが行なわれる。使用限度回数に達していないICカードは、上側に位置するセット装置のカードステックが満杯になるまでそのカードステック内に収納されていき、そのカードステックが満杯になると、下側に位置するセット装置のカードステックが満杯になるまでそのカードステックに収納されていく。両方のセット装置のカードステックが満杯になった場合には、ICカードが満杯カード収納ボックス131内に収納されていく。一方、使用限度回数に達したICカードは、常に使用限度達成カード収納ボックス132内に収納される。また、カード挿入口128から挿入されたカードが使用限度回数に達している場合には、そのカードが挿入カード処理装置606から所定の経路を通って使用限度達成カード収納ボックス132に送られ、その内部に収納される。
【0118】
このようにしてカードステック内に収納されたICカードは、自動的にビジタカードとして再使用される。また、このようにして満杯カード収納ボックス131内に収納されたICカードは、係員により自動発行機104の裏面側から外部に取出され、別に用意されたカードステック内に収納されて、ビジタカードとして再使用される。このように、返却されたICカードをビジタカードとして繰返し再使用することにより、ICカードに費やすコストを低減することができるとともに、省資源化を図ることができる。
【0119】
また、使用限度回数に達しているICカードには、カードチェッカ130により、不正使用が不可能になるようにICカードマイクロコンピュータの部分(後述するICカードマイクロコンピュータ702)に穴が開けられる。使用限度達成カード収納ボックス132内に収納されたICカードは、係員により自動発行機104の裏面側から取出され、ホール1からカード会社へ返送される。
【0120】
次に、第1カード収納装置161および第2カード収納装置162によりカードステック502aにICカードを収納する機構を説明する。これらのカード収納装置は、同様の構成であるため、第1カード収納装置161を代表例として説明する。
【0121】
図8は、ICカードを収納する機構の動作を概略的に示す図である。図8には、第1カード収納装置161およびカードステック502aの要部が示されている。
【0122】
図8を参照して、(a)、(b)、(c)の順に動作が進行することにより、ICカードがカードステック502a内に収納される。第1カード収納装置161内には、一対のローラ161a、案内部材161b、および、押込部材161cが含まれている。
【0123】
まず、カードステック502aの構成を説明する。カードステック502aは、本体部5020が、対向する側面部に開口部が形成された直方体をなしており、その上端部に、上方向に付勢されるICカードCを係止するストッパ部5021が設けられている。ストッパ部5021は、ICカードCを係止する構造になっているとともに、側面部から内部に案内部材161bが挿入されることが可能な構造になっている。さらに、ストッパ部5021においては、挿入された案内部材161bが下方向に移動することが可能な構造にもなっている。
【0124】
本体部5020の底部には、ばね5024が取付けられており、ばね5024の上端部には、ICカードCを載置するための板状のカード台部5023が取付けられている。ICカードCは、順次にカード台部5023上に載置されていき、下方に押下げられていく態様で、本体部5020内に収納される。ばね5024は、カード台部5023を上方向へ付勢する。これにより、最上部のICカードCが、ストッパ部5021に当接して係止される。本体部5020内に収納されたICカードは、案内部材161bが挿入される方向と反対方向の側からセット装置により発行のために取出される。
【0125】
前述した第1満杯センサ191および第2満杯センサ192は、カード台部5023の位置を検出することにより、収納されたICカードが満杯状態であることを検出する。また、前述した第1残枚数センサ196および第2残枚数センサ197は、カード台部5023の位置を検出することにより、収納されたICカードがなくなったことを検出する。
【0126】
図8の(a)に示されるように、案内部材161bは、セット装置が上側の位置に移動されてくると、カードステック502aのストッパ部5021内に挿入される。第1カード収納装置161に誘導されてきたICカードC2が、モータ(図示省略)により駆動される一対のローラ161aにより内部に取込まれると、案内部材161bが本体部5020の底部に向かって所定距離移動し、収納されているICカードCを押下げる。案内部材161bは、モータ(図示省略)により駆動される。
【0127】
これにより、図8の(b)に示されるように、ストッパ部5021と、案内部材161bとの間に隙間が生じる。そして、押込部材161cがカードステック502aの側に向かって移動し、ICカードC2を前述した隙間に押込んでいく。押込部材161cは、ソレノイド(図示省略)により駆動される。
【0128】
ICカードC2が本体部5020内に完全に押し込まれると、図8の(c)に示されるように、押込部材161cが元の位置まで後退し、案内部材161bも元の位置まで後退する。これにより、返却されたICカードC2が収納された状態で、再びばね5024の付勢力により、ICカードがストッパ部5021により係止される位置まで押上げられる。このようにして、返却されたICカードの収納が行なわれるのである。
【0129】
以上に示した機構を採用することにより、返却されたICカードを、係員の手作業を必要とすることなく、自動的にカードステック内に収納し、ビジタカードとして再使用することができる。これにより、ICカードの再使用のための収納に関する係員の作業負担が軽減される。
【0130】
次に、自動発行機104の制御装置について説明する。図9は、自動発行機104の制御装置の構成を示すブロック図である。
【0131】
図9を参照して、自動発行機104には、各種の制御を実行する制御部600が設けられている。制御部600は、マイクロコンピュータにより構成されており、CPU600a、ROM600b、RAM600c、および、バックアップメモリ600dを含む。ROM600bには、自動発行機104における各種の制御を実行するための制御用プログラム等の各種データが記憶されている。CPU600aは、ROM600bから制御用プログラムを含む各種データを読出して制御用プログラムを実行し、RAM600cを作業領域として用いて各種の制御を行なう。バックアップメモリ600dは、停電等の原因により自動発行機104の電源が断たれた場合に、電源が断たれる直前の制御状態を所定期間にわたって記憶するためのメモリである。
【0132】
第1残枚数センサ196の検出信号が制御部600に入力される。制御部600は、第1残枚数センサ196から入力された検出信号に基づいて、所定の処理を実行し、会員用セット切換装置144を駆動する制御を行なう。会員用セット切換装置144を駆動する場合には、制御部600から会員用セット切換装置144に制御信号が与えられる。また、会員用セット切換装置144を駆動する場合には、制御部600から会員カード用不足表示ランプ133b、ビジタカード用不足表示ランプ133c、または、故障表示ランプ133dに表示信号が与えられ、その表示信号に応じて、対応するランプが点灯される。
【0133】
第2残枚数センサ197の検出信号が制御部600に入力される。制御部600は、第2残枚数センサ197から入力された検出信号に基づいて、所定の処理を実行し、ビジタ用セット切換装置154を駆動する制御を行なう。ビジタ用セット切換装置154を駆動する場合には、制御部600からビジタ用セット切換装置154に制御信号が与えられる。
【0134】
第1満杯センサ191、第2満杯センサ192、および、返却カードセンサ195のそれぞれから検出信号が制御部600に入力されるとともに、カードチェッカ130からICカードのチェックデータが制御部600に入力される。制御部600は、そのように入力された検出信号およびチェックデータに基づいて、所定の処理を実行し、第1カード収納装置161、第2カード収納装置162、第1流路切換装置601、第2流路切換装置602、および、第3流路切換装置603を駆動する制御を行なう。これらの装置を駆動する場合には、制御部600から各装置に制御信号が与えられる。
【0135】
指紋検出部125から指紋検出データが制御部600に入力される。制御部600は、そのように入力された指紋検出データに基づいて、所定の処理を実行し、指紋の照合を行なう。
【0136】
PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102から情報入力部604を介して制御部600に各種の情報が入力される。また、制御部600から情報出力部609を介してPC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102に各種の情報が出力される。
【0137】
会員カード処理装置141から制御部600には、会員カードのカード情報等の各種情報が入力される。制御部600から会員カード処理装置141には、会員カード処理装置141を駆動するための制御信号および会員カードに書込む情報が与えられる。ビジタカード処理装置151から制御部600には、ビジタカードのカード情報等の各種情報が入力される。制御部600からビジタカード処理装置151には、ビジタカード処理装置151を駆動するための制御信号およびビジタカードに書込む情報が与えられる。
【0138】
挿入カード処理装置606から制御部600には、カード挿入口128にICカードが挿入された旨を示す情報およびカード挿入口128に挿入されたICカードのカード情報等の各種情報が入力される。制御部600から挿入カード処理装置606には、挿入カード処理装置606を駆動するための制御信号および挿入されたICカードに書込む情報が与えられる。
【0139】
画像表示装置607は、タッチパネルとしての機能を含む表示装置であり、表示部121に画像を表示するとともに、表示部121に表示された画像に応じた操作入力を受付ける。制御部600から画像表示装置607には、画像表示を制御するための制御信号が与えられる。画像表示装置607から制御部600には、表示部121に表示された画像に応じて操作入力された情報が入力される。制御部600は、画像表示装置607から入力された情報に従って所定の処理を行なう。
【0140】
制御部600から音出力装置608には、警報音および案内用の音声等の音を出力するための音制御信号が与えられる。音出力装置608は、与えられた音制御信号に応じて音を出力する。
【0141】
次に、自動発行機104の表示部121において表示される画像により形成される表示画面の一例を説明する。
【0142】
図10は、自動発行機104の表示部121において表示される初期画面を示す表示画面図である。図11は、自動発行機104の表示部121において表示される他店モード画面を示す表示画面図である。
【0143】
表示部121においては、遊技者等の利用者により入力操作がなされていない初期状態において、図10に示されるような初期画面が表示される。初期画面においては、選択ボタンとして、初めて発行ボタン121a、再発行ボタン121b、変更ボタン121c、入金ボタン121d、暗証番号表示ボタン121e、返却ボタン121f、および他店ボタン121gが表示される。これらのボタンは、利用者の入力操作を受付けるためのボタンである。その他には、現在表示されている画面が当店で会員カードまたはビジタカードの発行を受ける利用者または当店で既に発行された会員カードおよびビジタカードを所有する利用者向けの受付画面である旨を示す「当店」という文字が画面左上端に示される。
【0144】
初めて発行ボタン121aが操作されると、会員カードおよびビジタカードの発行を初めて受ける利用者に会員カードまたはビジタカードを発行するためのモードが実行される。再発行ボタン121bが操作されると、既に発行を受けている会員カードまたはビジタカードを紛失等して再発行を希望する利用者に会員カードまたはビジタカードを発行するためのモードが実行される。変更ボタン121cが操作されると、会員カードまたはビジタカードを所有する利用者が自己のカードのカード情報を変更するためのモードが実行される。入金ボタン121dが操作されると、既に発行を受けている会員カードまたはビジタカードに入金を行なうためのモードが実行される。暗証番号表示ボタン121eが操作されると、既に発行を受けている会員カードまたはビジタカードの暗証番号を表示するためのモードが実行される。返却ボタン121fが操作されると、既に発行を受けている会員カードまたはビジタカードを利用者がホールに返却するためのモードが実行される。
【0145】
他店ボタン121gが操作されると、他店で会員カードまたはビジタカードの発行を受けた利用者向けのモードである他店モードが実行される。つまり、他店ボタン121gは、今から実行される処理が、他店で発行を受けた会員カードおよびビジタカードに関する処理である旨を指定する入力手段である。この他店ボタン121gの操作により、自動発行機104の制御部600は、他店で発行を受けた会員カードおよびビジタカードに関する処理を行なうことを認識することができる。後述するように、カードの再発行等の各種の処理においては、会員カードおよびビジタカードのカード情報をPCネットワークシステム機関側で管理している情報と照合する場合がある。
【0146】
ホール1内のPC用管理コンピュータ101においては、当該ホール1で発行されたカードに関する情報については常駐管理しているが、その他のホールで発行されたカードに関する情報については常に管理しているわけではない。このため、他のホールで発行されたカードに関する情報についての照合を行なう場合には、PC中央管理センタ200等の上位側のセンタの管理コンピュータから情報をとり寄せる必要がある。このため、カードに関する処理を行なう場合には、処理の対象のカードが他店で発行されているものであることが容易に認識できれば、処理の対象のカードに関する情報がどこで管理されているものであるのかを特定する余計な処理を行なう必要が軽減される。これにより、情報の照合を行なう場合に、中央管理センタと早期に連絡をとりあうことができ、ホール内の管理コンピュータにおいて、カード情報の照合等をする場合に、中央管理センタと連絡をとりあってその他店の情報を読出す処理を高速化することができる。その結果、自動発行機104の処理速度を高速化することができる。
【0147】
次に、図11を参照して、他店ボタン121gが操作された場合に表示される他店モード画面について説明する。他店モード画面においては、選択ボタンとして、再発行ボタン121h、変更ボタン121i、暗証番号表示ボタン121j、返却ボタン121k、および戻りボタン121mが表示される。これらのボタンは、利用者の入力操作を受付けるためのボタンである。その他には、現在表示されている画面が他店で既に発行された会員カードおよびビジタカードを所有する利用者向けの受付画面である旨を示す「他店」という文字が画面左上端に示される。
【0148】
再発行ボタン121hは、前述した再発行ボタン121bと同様の機能を有する。変更ボタン121iは、前述した変更ボタン121cと同様の機能を有する。暗証番号表示ボタン121jは、前述した暗証番号表示ボタン121eと同様の機能を有する。返却ボタン121kは、前述した返却ボタン121fと同様の機能を有する。戻りボタン121mが操作されると、表示部121の表示画面が、現在表示されている他店モード画面から前述した初期画面に戻る処理が行なわれる。
【0149】
次に、会員カードおよびビジタカードとして用いられるICカードの構成を詳細に説明する。図12は、会員カードおよびビジタカードとして用いられるICカードの平面図である。
【0150】
図12を参照して、ICカード700は、カード処理装置に接触して使用される所謂接触型のICカードである。ICカード700には、コネクタ701、ICカードマイクロコンピュータ702、および、EEPROM703が設けられている。ICカードマイクロコンピュータ702およびEEPROM703は、カード内部に内蔵されており、コネクタ701がカード表面に露出している。
【0151】
次に、ICカード700に設けられている回路の構成を説明する。図13は、図12に示されたICカード700に設けられている回路の構成を示すブロック図である。
【0152】
コネクタ701は、前述した会員カード処理装置141およびビジタカード処理装置151等の外部機器との間で信号の入出力を行なうために設けられている。ICカードマイクロコンピュータ702には、CPU702a、ROM702b、および、RAM702cが含まれている。
【0153】
CPU702aは、ROM702bに格納されている制御プログラムに基づいて制御動作を所定の順序で実行する。RAM702c内には、CPU702aの演算に使用される各種演算カウンタが記憶されている。EEPROM703は、各種情報の再書込が可能なメモリであり、ICカードの種別を認識するためのカード種別番号、セキュリティコード、その他カードの種別に応じたさまざまな情報が記録されている。
【0154】
ICカードマイクロコンピュータ702には、前述したCPU702a、ROM702b、および、RAM702cの他に、コネクタ701を介して入力される入力信号を受けてCPU702aに入力データを与えるとともにCPU702aからの出力情報を受けてコネクタ701に出力する入出力インタフェースやパワーオンリセット回路,クロック発生回路,パルス分周回路,アドレスデコード回路などが設けられている。EEPROM703内には、会員カードまたはビジタカードというカードの種別を識別可能なカード種別番号の他、各カードに特有の情報がそれぞれ記憶されている。その記憶情報の一例は、図14および図15を用いて後述する。
【0155】
このようなICカード700が会員カード処理装置141およびビジタカード処理装置151等のICカード処理装置に挿入されると、ICカード処理装置内のリーダライタのコネクタがICカードのコネクタ701と電気的に接触し、ICカード内に記憶されている情報が読出し可能になり、またその情報が更新可能になる。
【0156】
次に、会員カードのEEPROM703内に記憶されている情報を説明する。図14は、会員カードのEEPROM703内に記憶されている情報を説明するための説明図である。
【0157】
カード種別番号801は、ICカードの種別を判別するために記録される情報であり、その情報により、ICカードが会員カードであるかビジタカードであるかが示される。会員カードの場合には、会員カードであることを示すカード種別番号が記録されている。これにより、挿入カード処理装置606等のICカード処理装置は、ICカードが会員カードであるか、ビジタカードであるかを判別できる。
【0158】
カード発行番号802は、複数のICカードの中から一のICカードを特定し識別するために用いられる情報であり、パーラーネットに加盟しているホール1から発行されるICカードには重複したカード発行番号が付されることはない。発行店コード803は、会員カードを発行したホールを特定するための情報である。この発行店コード803により、会員カードが、全国のホールのうちのどこのホール1で発行されたものであるのかを特定することが可能である。
【0159】
発行日804は、会員カードが発行された年月日を示す情報である。会員情報805には会員の遊技者の氏名、性別、住所、および指紋等の会員の個人情報が記録されている。暗証番号806は、会員登録の際に遊技者が決める情報である。その暗証番号806の情報は、会員カードの再発行を受ける際、遊技者が景品交換処理を行なう際、および、預け入れ持点を遊技可能持点に変換操作する際などにおいて、遊技者の使用している会員カードが遊技者本人のものであることを確認する際に使用されるものである。
【0160】
中断情報807は、遊技者が遊技の中断操作を行なった際に記録される情報であり、中断操作を行なったパチンコ遊技機の台番号などが記録されている。セキュリティコード808は、ICカードのセキュリティを保持するための情報である。セキュリティコード808は、挿入カード処理装置606等のICカード処理装置、ならびに、景品交換機105が会員カードの記録情報を読込むにあたって最初に読取られる情報である。このセキュリティコード808が予め登録されているコードと一致しない場合にはその他の記録情報の読取処理が実行されないように構成されている。
【0161】
カード残高809は、会員カードの残高であり、前述したように遊技者が玉貸操作を行なうことにより減算更新され、遊技者が入金操作を行なうことにより加算更新される。有効期限810は、会員登録の有効期限である。
【0162】
遊技可能持点811には、遊技に使用可能な持点の情報が記録される。履歴情報812は、会員における、過去の入会および脱会の履歴、過去のICカードの再発行回数の履歴、および、過去の不正行為の履歴等の各種の履歴に関する情報である。使用回数813には、ICカードが、自動発行機104およびカード処理装置110において使用された回数(たとえば挿入回数)の情報が記録される。この使用回数813は、ICカードが会員カードおよびビジタカードのどちらとして使用されたことにかかわらず、ICカードが最初に発行された後の積算使用回数であり、ICカードがどの種類のカードとして使用されても、使用されるごとに加算更新される。
【0163】
景品交換持点814には、景品交換することが可能な持点が記録される。遊技場預り持点815には、遊技場預り持点、すなわち、貯玉数の情報が記録される。会員カードには、以上に示した情報の他にも、その他の情報816として、ICカードの再発行回数およびカード会社により出荷の際に記録される前述した管理情報等の各種情報が記録される。
【0164】
次に、ビジタカードのEEPROM703内に記憶されている情報を説明する。図15は、ビジタカードのEEPROM703内に記憶されている情報を説明するための説明図である。ビジタカードのEEPROM703内に記憶されている情報は、会員カードの場合と比べて、遊技場預り持点の情報がない点が異なっている。
【0165】
カード種別番号901は、前述した会員カードのカード種別番号801と同様の情報である。ビジタカードの場合には、ビジタカードであることを示すカード種別番号が記録されている。カード発行番号902は、前述した会員カードのカード発行番号802と同様の情報である。発行店コード903は、ビジタカードを発行したホールを特定するための情報である。この発行店コード903により、ビジタカードが、全国のホールのうちのどこのホール1で発行されたものであるのかを特定することが可能である。
【0166】
発行日904は、ビジタカードが発行された年月日を示す情報である。ビジタ情報905にはビジタの遊技者の氏名、性別、住所、および指紋等のビジタの個人情報が記録されている。暗証番号906は、ビジタ登録の際に遊技者が決める情報である。その暗証番号906の情報は、ビジタカードの再発行を受ける際および遊技者が景品交換処理を行なう際などにおいて、遊技者の使用しているビジタカードが遊技者本人のものであることを確認する際に使用されるものである。
【0167】
中断情報907は、前述した会員カードの中断情報807と同様の情報である。セキュリティコード908は、前述した会員カードのセキュリティコード808と同様の情報である。セキュリティコード908は、挿入カード処理装置606等のICカード処理装置、ならびに、景品交換機105がビジタカードの記録情報を読込むにあたって最初に読取られる情報である。このセキュリティコード908が予め登録されているコードと一致しない場合にはその他の記録情報の読取処理が実行されないように構成されている。
【0168】
カード残高909は、ビジタカードの残高であり、前述したように遊技者が玉貸操作を行なうことにより減算更新され、遊技者が入金操作を行なうことにより加算更新される。有効期限910は、ビジタ登録の有効期限である。遊技可能持点911には、前述した会員カードの遊技可能持点811と同様の情報である。履歴情報912は、ビジタにおける、過去の入会、脱会の履歴、過去のICカードの再発行回数の履歴、および、過去の不正行為の履歴等の各種の履歴に関する情報である。使用回数913は、前述した会員カードの使用回数813と同様の情報である。景品交換持点914は、前述した会員カードの景品交換持点814と同様の情報である。その他の情報915は、前述した会員カードのその他の情報816と同様の情報である。
【0169】
次に、自動発行機104の制御部600により実行される制御処理について説明する。制御部600においては、自動発行機104の動作を制御するために、前述した制御用プログラムのメインプログラムが実行され、そのメインプログラムの実行にしたがって各種のサブルーチンプログラムが実行される。以下の説明においては、サブルーチンプログラムにより実行される処理を説明する。
【0170】
図16および図17は、カード使用処理の処理内容を示すフローチャートである。このカード使用処理は、自動発行機104においてICカードの発行等のICカードの使用に関連する制御を行なうためのサブルーチンプログラムの処理である。
【0171】
図16を参照して、まず、ステップS(以下、単にSと呼ぶ)1により、図10に示される初期画面を表示部121に表示する処理がなされる。次に、S2に進み、他店ボタン121gが操作されたか否かの判断がなされる。S2により他店ボタン121gが操作されたと判断された場合は、後述するS25に進む。一方、S2により他店ボタン121gが操作されていないと判断された場合は、S3に進み、初めて発行ボタン121aが操作されたか否かの判断がなされる。
【0172】
S3により初めて発行ボタン121aが操作されていないと判断された場合は、後述するS9に進む。一方、S3により初めて発行ボタン121aが操作されたと判断された場合は、S4に進み、会員・ビジタ選択画面を表示部121に表示する処理がなされる。これにより、ICカードの新規発行モードに入る。会員・ビジタ選択画面は、遊技者が会員カードと、ビジタカードとのどちらの発行を希望するかを選択するための表示画面であり、会員と、ビジタとを選択するためのボタンが表示される。
【0173】
次に、S5に進み、会員・ビジタ選択画面での選択操作があったか否かの判断がなされる。S5において選択操作がまだないと判断された場合には、S4に戻って、選択操作があるまで会員・ビジタ選択画面を継続的に表示する。一方、S5において選択操作があったと判断された場合は、S6に進み、会員およびビジタのどちらが選択されたのかについての選択判別がなされる。
【0174】
S6により会員の方が選択されたと判断された場合は、S7に進み、会員カードを新規に発行するための会員カード発行処理が実行される。会員カード発行処理の内容については、図18を用いて後述する。S7のビジタカード発行処理の後に、このカード使用処理が終了する。一方、S6によりビジタの方が選択されたと判断された場合は、S8に進み、ビジタカードを新規に発行するためのビジタカード発行処理が実行される。ビジタカード発行処理の内容については、図19を用いて後述する。S8のビジタカード発行処理の後に、このカード使用処理が終了する。
【0175】
また、前述したS3からS9に進んだ場合は、S9により、再発行ボタン121bの操作があったか否かの判断がなされる。S9により再発行ボタン121bが操作されていないと判断された場合は、後述するS15に進む。一方、S9により再発行ボタン121bが操作されたと判断された場合は、S10に進み、会員・ビジタ選択画面を表示部121に表示する処理がなされる。これにより、ICカードの再発行モードに入る。この場合の会員・ビジタ選択画面は、前述したS4の場合と同様の表示画面である。
【0176】
次に、S11に進み、会員・ビジタ選択画面での選択操作があったか否かの判断がなされる。S11において選択操作がまだないと判断された場合には、S10に戻って、選択操作があるまで会員・ビジタ選択画面を継続的に表示する。一方、S11において選択操作があったと判断された場合は、S12に進み、会員およびビジタのどちらが選択されたのかについての選択判別がなされる。
【0177】
S12により会員の方が選択されたと判断された場合は、S13に進み、当店で発行された会員カードを再発行するための当店会員再発行処理が実行される。当店会員再発行処理の内容については、図20を用いて後述する。S13の当店会員再発行処理の後に、このカード使用処理が終了する。
【0178】
一方、S12によりビジタの方が選択されたと判断された場合は、S14に進み、当店で発行されたビジタカードを再発行するための当店ビジタ再発行処理が実行される。当店ビジタ再発行処理の内容については、図21を用いて後述する。S14の当店ビジタ再発行処理の後に、このカード使用処理が終了する。
【0179】
また、前述したS9からS15に進んだ場合は、S15により、カード挿入口128にICカードの挿入があったか否かの判断がなされる。この場合のICカードの挿入の有無は、挿入カード処理装置606に設けられている挿入カードセンサ(図示せず)によるカードの検出信号に基づいて判断される。S15によりICカードの挿入がないと判断された場合は、後述するS23に進む。一方、S15によりICカードの挿入があったと判断された場合は、S16に進み、使用限度チェック処理が実行される。使用限度チェック処理の処理内容については、図22を用いて後述する。
【0180】
次に、S16からS17に進み、暗証番号表示ボタン121eの操作があったか否かの判断がなされる。S17により操作がなかったと判断された場合は、後述するS19に進む。一方、S17により操作があったと判断された場合は、S18に進み、会員カードまたはビジタカードの暗証番号を表示するための暗証番号表示処理が実行される。暗証番号表示処理の処理内容については、図23を用いて後述する。S18の暗証番号表示処理の後に、このカード使用処理が終了する。
【0181】
また、前述したS17からS19に進んだ場合は、S19により、変更ボタン121cの操作があったか否かの判断がなされる。S19により操作がなかったと判断された場合は、後述するS21に進む。一方、S19により操作があったと判断された場合は、S20に進み、会員カードまたはビジタカードについての登録情報を変更するための情報変更処理が実行される。情報変更処理の処理内容については、図24および図25を用いて後述する。S20の情報変更処理の後に、このカード使用処理が終了する。
【0182】
また、前述したS19からS21に進んだ場合は、S21により、入金ボタン121dの操作があったか否かの判断がなされる。S21により操作がなかったと判断された場合は、このカード使用処理が終了する。一方、S21により操作があったと判断された場合は、S22に進み、会員カードまたはビジタカードに入金を行なうための入金処理が実行される。入金処理の処理内容については、図26を用いて後述する。S22の入金処理の後に、このカード使用処理が終了する。
【0183】
また、前述したS15からS23に進んだ場合は、S23により、カード返却口129へのICカードの返却があったか否かの判断がなされる。この場合のICカードの返却の有無は、返却カードセンサ195の検出信号に基づいて判断される。S23により返却がなかったと判断された場合は、このカード使用処理が終了する。一方、S23により返却があったと判断された場合は、S24に進み、返却されたカードを収納するためのカード返却処理が実行される。カード返却処理の処理内容については、図27を用いて後述する。S24のカード返却処理の後に、このカード使用処理が終了する。
【0184】
また、前述したS2からS25に進んだ場合(図17参照)は、S25により、前述した図11に示される他店モード画面を表示部121に表示する処理がなされる。次に、S26に進み、再発行ボタン121hの操作があったか否かの判断がなされる。S26により再発行ボタン121hが操作されていないと判断された場合は、後述するS32に進む。一方、S26により再発行ボタン121hが操作されたと判断された場合は、S27に進み、会員・ビジタ選択画面を表示部121に表示する処理がなされる。これにより、ICカードの再発行モードに入る。この場合の会員・ビジタ選択画面は、前述したS4の場合と同様の表示画面である。
【0185】
次に、S28に進み、会員・ビジタ選択画面での選択操作があったか否かの判断がなされる。S28において選択操作がまだないと判断された場合には、S27に戻って、選択操作があるまで会員・ビジタ選択画面を継続的に表示する。一方、S28において選択操作があったと判断された場合は、S29に進み、会員およびビジタのどちらが選択されたのかについての選択判別がなされる。
【0186】
S29により会員の方が選択されたと判断された場合は、S30に進み、他店で発行された会員カードを再発行するための他店会員再発行処理が実行される。他店会員再発行処理の内容については、後述する。S30の他店会員再発行処理の後に、このカード使用処理が終了する。一方、S29によりビジタの方が選択されたと判断された場合は、S31に進み、他店で発行されたビジタカードを再発行するための他店ビジタ再発行処理が実行される。他店ビジタ再発行処理の内容については、後述する。S31の他店ビジタ再発行処理の後に、このカード使用処理が終了する。
【0187】
また、前述したS26からS32に進んだ場合は、S32により、カード挿入口128にICカードの挿入があったか否かの判断がなされる。この場合のICカードの挿入の有無は、挿入カード処理装置606に設けられている挿入カードセンサ(図示せず)によるカードの検出信号に基づいて判断される。S32によりICカードの挿入がないと判断された場合は、後述するS39に進む。一方、S32によりICカードの挿入があったと判断された場合は、S33に進み、使用限度チェック処理が実行される。使用限度チェック処理の処理内容については、図22を用いて後述する。
【0188】
次に、S33からS34に進み、暗証番号表示ボタン121jの操作があったか否かの判断がなされる。S34により操作があったと判断された場合は、前述したS18に進み、会員カードまたはビジタカードの暗証番号を表示するための暗証番号表示処理が実行される。一方、S34により操作がなかったと判断された場合は、S35に進み、変更ボタン121iの操作があったか否かの判断がなされる。
【0189】
S35により操作があったと判断された場合は、前述したS20に進み、会員カードまたはビジタカードについての登録情報を変更するための情報変更処理が実行される。一方、S35により操作がなかったと判断された場合は、S36に進み、挿入されたICカードの種別を判別する処理がなされる。
【0190】
S36によりICカードの種別が会員カードであると判別された場合は、S37に進み、他店で発行された会員カードを用いて遊技を行なうことを可能にするための他店会員遊技処理が実行される。他店会員遊技処理の処理内容については、図28を用いて後述する。S37の他店会員遊技処理の後に、このカード使用処理が終了する。一方、S36によりICカードの種別がビジタカードであると判別された場合は、S38に進み、他店で発行されたビジタカードを用いて遊技を行なうことを可能にするための他店ビジタ遊技処理が実行される。他店ビジタ遊技処理の処理内容については、図29を用いて後述する。S38の他店ビジタ遊技処理の後に、このカード使用処理が終了する。
【0191】
また、前述したS32からS39に進んだ場合は、S39により、カード返却口129へのICカードの返却があったか否かの判断がなされる。S39により返却がなかったと判断された場合は、このカード使用処理が終了する。一方、S39により返却があったと判断された場合は、前述したS24に進み、返却されたカードを収納するためのカード返却処理が実行される。S24のカード返却処理の後に、このカード使用処理が終了する。
【0192】
このように、カード使用処理においては、表示部121に画面表示を行なうとともに、その画面表示に応じた選択操作にしたがって各種サブルーチンを呼出す処理が行なわれる。以下に、カード使用処理において呼出されるサブルーチンの内容を順次説明する。
【0193】
まず、会員カード発行処理について説明する。図18は、前述したS7に示された会員カード発行処理の処理内容を示すフローチャートである。この会員カード発行処理は、会員の登録に際し、自動発行機104がPC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102と情報通信により連絡を取合いながら実行される。
【0194】
まず、ステップSA(以下、単にSAという)1により、会員用の確認事項および規約等の遊技者の承諾が必要な事項が表示部121に表示されるとともに、それについて遊技者が承諾をするか否かの選択操作を求める旨が表示される。次に、SA2に進み、SA1で表示された事項について遊技者本人の承諾があったか否かの判断がなされる。SA2により承諾がまだないと判断された場合には、SA1に戻って、選択操作があるまでSA1の表示が継続される。一方、SA2により承諾があったと判断された場合には、SA3に進む。
【0195】
SA3では、遊技者の個人情報に関する入力項目を表示部121に表示する処理がなされる。この場合には、遊技者が個人情報の入力操作を行なうための文字および数字を入力可能なキーボードボタン、入力した情報を画面上で修正することを可能にする修正ボタン、および、入力操作を中止して初期状態に戻ることを可能にする中止ボタン等の各種入力用のボタンが併せて表示される。この場合の遊技者の個人情報は、遊技者が入力する必要がある情報であり、遊技者の氏名、生年月日、現住所、および、男女別等の複数の入力項目よりなり、入力項目が順次表示される。このように入力項目が表示されると、遊技者は、前述したキーボードスイッチを操作することにより、自らの個人情報を入力する必要がある。
【0196】
この場合の現住所の入力の際には、入力の手間を省くために、次のような表示がなされる。すなわち、まず、ホール1の近辺の住所(細かい番地等の情報を除いた住所)の一覧のデータが表示される。この一覧においては、住所の情報をスクロール可能に表示することにより、1画面上に可能な限り多数の住所を表示可能とする。その一覧のデータは、自動発行機104のメーカまたはホール1により予め作成される。そして、遊技者が該当する住所を一覧から選択する操作を行なう。そして、細かい番地等の情報を遊技者が手入力する。このようにすれば、遊技者の入力操作の負担を軽減することができる。遊技者1人当りの入力所要時間を短縮することが可能になり、自動発行機104のカード発行処理を効率化することができる。
【0197】
次に、SA4に進み、遊技者による個人情報の入力が完了したか否かの判断がなされる。SA4により完了していないと判断された場合は、SA3に戻り、個人情報の入力が完了するまでSA3の表示が継続される。一方、SA4により完了したと判断された場合は、SA5に進み、指紋の入力を遊技者に要求する表示を表示部121において行なう処理がなされる。この場合、遊技者は、指紋検出部125において本人の指紋の検出を受ける必要がある。このような指紋の検出が行なわれたことが、指紋の入力を行なったことを意味する。
【0198】
次に、SA6に進み、指紋の入力があったか否かの判断がなされる。SA6により指紋の入力がまだないと判断された場合は、SA5に戻り、指紋の入力があるまでSA5の表示が継続される。SA6により指紋の入力があったと判断された場合は、SA7に進み、暗証番号の入力を遊技者に要求する表示を表示部121において行なう処理がなされる。この場合には、暗証番号を入力するための数字を入力可能な10キースイッチが併せて表示される。この場合、遊技者は、表示部121において任意の暗証番号を入力する必要がある。
【0199】
次に、SA8に進み、暗証番号の入力があったか否かの判断がなされる。SA8により暗証番号の入力がまだないと判断された場合は、SA7に戻り、暗証番号の入力があるまでSA7の表示が継続される。SA8により暗証番号の入力があったと判断された場合は、SA9に進み、SA3、SA5およびSA7での表示に応じて入力された入力事項をチェックする処理がなされる。この入力事項のチェックの際には、明らかな誤入力のチェックを始めとして、入力された指紋の情報に基づいて、遊技者が過去に不正行為を行なった者であるか否かのチェックも行なう。過去の不正行為の有無の判断は、PC用管理コンピュータ101が、PC中央管理センタ200から取り寄せた過去の不正行為の情報を自動発行機104が受取り、その過去の不正行為の情報に基づいて行なわれる。
【0200】
次に、SA10に進み、SA9でのチェックの結果がOK(会員カードを発行を認める判定がなされた場合)であるか否かの判断がなされる。前述したような明らかな誤入力があったことが判明した場合および過去の不正行為により会員カードの発行が禁止されている場合であることが判明した場合には、会員カードの発行が認められない。ここで、過去の不正行為により会員カードの発行が禁止されている場合とは、たとえば、過去の不正行為を原因として、会員規約等にしたがって強制的に脱会させられた後に課せられる発行禁止期間中である場合等の発行禁止状態にある場合をいう。
【0201】
SA10によりOKではないと判断された場合は、会員カードの発行を禁じるために、前述したSA3に戻り、今までの入力操作が無効にされる。SA10によりOKであると判断された場合は、SA11に進み、遊技者に、会員としての登録を認めることの選択を要求する表示を表示部121に行なう処理がなされる。この場合の表示には、登録することを選択する登録ボタンと、登録の中止を選択する中止ボタンとが含まれる。この場合、遊技者は、登録をするときには登録ボタンを操作し、登録を中止するときには中止ボタンを操作する必要がある。
【0202】
次に、SA12に進み、SA11での表示に応じた選択操作があったか否かの判断がなされる。SA12において選択操作がまだないと判断された場合には、SA11に戻って、選択操作があるまでSA11の表示が継続される。一方、SA12において選択操作があったと判断された場合は、SA13に進み、登録および中止のどちらが選択されたのかについての選択判別がなされる。
【0203】
SA13により中止の選択がなされたと判別された場合は、この会員カード発行処理が終了する。一方、SA13により登録の選択がなされたと判別された場合は、SA14に進み、保証金の預入を遊技者に要求する表示がなされる。この場合、遊技者は、所定額(たとえば500円)の保証金を紙幣挿入口122または硬貨挿入口123から入金する必要がある。
【0204】
次に、SA15に進み、保証金の入金があったか否かの判断がなされる。SA15により保証金の入金がまだないと判断された場合には、SA14に戻って、入金があるまでSA14の表示が継続される。一方、SA15により保証金の入金があったと判断された場合には、SA16に進み、会員登録処理がなされる。この会員登録処理は、会員登録を求めている遊技者を会員として登録し、前述したように入力された個人情報等の情報を会員情報として登録する処理である。
【0205】
会員の登録および会員情報の登録は、PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のそれぞれが、対応するPC中央管理センタ200の管理コンピュータおよび貯玉・再プレイ中央管理センタ300の管理コンピュータとネットワーク上での情報通信により相互に連絡を取合いながら行なう。会員の登録情報は、PC中央管理センタ200の管理コンピュータおよび貯玉・再プレイ中央管理センタ300の管理コンピュータにおいて管理されるとともに、会員登録が行なわれたホール1内のPC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のそれぞれにおいても管理される。
【0206】
次に、SA17に進み、遊技者に、発行しようとしている会員カードに入金をするか否かの選択を要求する表示を表示部121に行なう処理がなされる。この場合の表示には、入金の有無を選択する選択ボタンが併せて表示される。次に、SA18に進み、SA17での表示に応じた選択操作があったか否かの判断がなされる。SA18において選択操作がまだないと判断された場合には、SA17に戻って、選択操作があるまでSA17の表示が継続される。一方、SA18において選択操作があったと判断された場合は、SA19に進み、入金するのか入金しないのかのどちらが選択されたかについての選択判別がなされる。
【0207】
SA19により入金しない旨の判別がなされた場合は、後述するSA28に進む。一方、SA19により入金する旨の判別がなされた場合は、SA20に進み、入金を要求する表示を表示部121に行なう処理がなされる。この場合には、投入した金額のうちのいくらの金額を会員カードに入金するかを指定するための10キースイッチが併せて表示される。この場合、遊技者は、紙幣挿入口122または硬貨挿入口123から現金を投入し、希望の入金額を指定する必要がある。
【0208】
次に、SA21に進み、現金の投入があったか否かの判断がなされる。SA21により現金の投入がまだないと判断された場合には、SA20に戻って、現金の投入があるまでSA20の表示が継続される。一方、SA21により現金の投入があったと判断された場合には、SA22に進み、入金額の指定がなされたか否かの判断がなされる。SA22においては、入金額の指定がなされるのを待ってSA23に進む。SA23では、指定された入金額の確認を要求する表示を行なう処理がなされる。その表示においては、入金額を確認したことを選択する確認ボタンと、入金額を変更することを選択する確認ボタンとが併せて表示される。
【0209】
次に、SA24に進み、SA23での表示に応じた入金額の確認選択操作があったか否かの判断がなされる。SA24において選択操作がまだないと判断された場合には、SA23に戻って、選択操作があるまでSA23の表示が継続される。一方、SA24において選択操作があったと判断された場合は、SA25に進み、確認と、変更とのどちらが選択されたかについての選択判別がなされる。SA25により入金額の変更が選択されたと判断された場合は、前述したSA22に戻り、入金額の変更が可能になる。一方、SA25により入金額を確認したことが選択されたと判断された場合は、入金額が確定し、SA26に進む。SA26では、投入された金額と指定された入金額との関係により、釣銭があるか否かの判断がなされる。
【0210】
SA26により釣銭がないと判断された場合は、後述するSA28に進む。一方、SA26により釣銭があると判断された場合は、SA27に進み、釣銭を金銭返却口124から払出す処理がなされる。SA27の後、SA28に進む。
【0211】
SA28においては、前述した処理にしたがって会員登録がなされた遊技者に会員カードを発行するために、会員カード処理装置141によりICカードに図14で前述したようなカード情報を書込む処理がなされる。そして、SA29に進み、カード情報が書込まれたICカードを、遊技者の会員カードとして発行し、会員カード発行口126から排出する処理がなされる。その後、この会員カード発行処理が終了する。
【0212】
また、初めて会員カードの発行を受ける場合に限らず、過去に会員であったものが、一時脱会して、再び会員になる場合にも、同様に、初めて発行ボタン121aを操作して会員カードの新規発行を受ける必要がある。
【0213】
次に、ビジタカード発行処理について説明する。図19は、前述したS8に示されたビジタカード発行処理の処理内容を示すフローチャートである。このビジタカード発行処理は、ビジタの登録に際し、自動発行機104がPC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102と情報通信により連絡を取合いながら実行される。
【0214】
ビジタカード発行処理は、前述した会員カード発行処理と共通する部分が多いため、会員カード発行処理と異なる処理の部分を主として説明する。
【0215】
まず、ステップSB(以下、単にSBという)1により、ビジタ用の確認事項および規約等の遊技者の承諾が必要な事項が表示部121に表示されるとともに、それについて遊技者が承諾をするか否かの選択操作を求める旨が表示される。次に、SB2に進み、SB1で表示された事項について遊技者本人の承諾があったか否かの判断がなされる。SB2により承諾がまだないと判断された場合には、SB1に戻って、選択操作があるまでSB1の表示が継続される。一方、SB2により承諾があったと判断された場合には、SB3に進む。
【0216】
SB3〜SB15においては、前述した会員カード発行処理のSA3〜SA15において会員登録を対象として行なわれた処理と同様の処理がビジタ登録を対象として行なわれる。すなわち、ビジタカードの発行を受ける場合にも、個人情報の入力、遊技者の指紋の入力、暗証番号の入力、および、保証金の入金が必要となる。SB3〜SB15の処理の内容は、前述した処理をビジタ登録について置換えたものであり、ここでは、その詳細な説明を繰返し行なわない。
【0217】
SB15により保証金の入金があったと判断された場合には、SB16に進み、ビジタ登録処理がなされる。このビジタ登録処理は、ビジタ登録を求めている遊技者をビジタとして登録し、前述したように入力された個人情報等の情報をビジタ情報として登録する処理である。
【0218】
ビジタの登録およびビジタ情報の登録は、前述した会員登録の場合と同様に、PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のそれぞれが、対応するPC中央管理センタ200の管理コンピュータおよび貯玉・再プレイ中央管理センタ300の管理コンピュータとネットワーク上での情報通信により相互に連絡を取合いながら行なう。また、会員登録の場合と同様に、ビジタの登録情報は、PC中央管理センタ200の管理コンピュータおよび貯玉・再プレイ中央管理センタ300の管理コンピュータにおいて管理されるとともに、ビジタの登録がなされたホール1内のPC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のそれぞれにおいても管理される。
【0219】
SB16の後、SB17に進み、SB17〜SB27において、前述した会員カード発行処理のSA17〜SA27において会員登録を対象として行なわれた処理と同様の処理がビジタ登録を対象として行なわれる。すなわち、ビジタカードの発行を受ける場合にも、入金に関する処理が行なわれる。
【0220】
SB19で入金を選択しなかった場合、SB26で釣銭がない場合、および、SB27の後の場合において、SB28に進む。SB28においては、前述した処理にしたがってビジタ登録がなされた遊技者にビジタカードを発行するために、ビジタカード処理装置151によりICカードに図15で前述したようなカード情報を書込む処理がなされる。そして、SB29に進み、カード情報が書込まれたICカードを、遊技者のビジタカードとして発行し、ビジタカード発行口127から排出する処理がなされる。その後、このビジタカード発行処理が終了する。
【0221】
次に、当店会員再発行処理装置について説明する。既に発行を受けた会員カードまたはビジタカードが紛失等により使用できなくなった者は、所定条件下でカードの再発行を受けることが可能である。自動発行機104においては、当店で発行されたカードのみならず、他店で発行されたカードも再発行することが可能である。
【0222】
当店で発行されたカードを再発行するための処理は、会員カードを再発行するための当店会員再発行処理と、ビジタカードを再発行するための当店ビジタ再発行処理とに分けられている。
【0223】
図20は、前述したS13に示された当店会員再発行処理の処理内容を示すフローチャートである。この当店会員再発行処理は、会員カードの再発行に際し、自動発行機104がPC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102と情報通信により連絡を取合いながら実行される。
【0224】
当店会員再発行処理は、前述した会員カード発行処理と共通する部分が多いため、会員カード発行処理と異なる処理の部分を主として説明する。
【0225】
ステップSC(以下、単にSCという)1〜SC6においては、前述した会員カード発行処理のSA3〜SA8において会員登録を対象として行なわれた処理と同様の処理が再発行を対象として行なわれる。すなわち、会員カードの再発行を受ける場合にも、個人情報の入力、遊技者の指紋の入力、暗証番号の入力が必要となる。SC1〜SC6の処理の内容は、前述したSA3〜SA8と同様であるため、ここでは、その詳細な説明を繰返し行なわない。
【0226】
SC6により暗証番号の入力があったと判断されると、SC7に進む。SC7においては、ここまでに入力された情報に基づいて、該当する会員カードのカード情報を取得する処理がなされる。SC7におけるカード情報の取得は、次のように行なわれる。自動発行機104の情報出力部609からカード情報の取得要求情報が出力され、その取得要求情報に応答して、PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のそれぞれが、対応するPC中央管理センタ200の管理コンピュータおよび貯玉・再プレイ中央管理センタ300の管理コンピュータとネットワーク上での情報通信により相互に連絡を取合いながら行なう。その結果、PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のそれぞれから情報入力部604を介して、カード情報が自動発行機104内に与えられる。
【0227】
次に、SC8に進み、SC7において取得したカード情報に基づいて、前述したSC4およびSC6において入力された指紋データおよび暗証番号を既に登録されているはずの指紋データおよび暗証番号と比較照合する処理がなされる。次に、SC9に進み、SC8による照合がOK(入力された指紋および暗証番号と既に登録されている指紋および暗証番号とが一致したこと)であるか否かの判断がなされる。SC8による照合がOKではないと判断された場合(指紋および暗証番号が一致しない場合)は、再発行を受付けずに、この当店再発行処理を終了する。このように指紋および暗証番号が一致しない場合に再発行を受付けないようにすることにより、不正行為者による不正な再発行を防ぐことができる。
【0228】
一方、SC9による照合がOKであると判断された場合は、SC10に進み、再発行を受けようとしている遊技者の過去の不正履歴情報を取得し、その情報を参照する処理がなされる。SC9における不正履歴情報の取得は、前述したカード情報の取得と同様の手順で行なわれる。すなわち、PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のそれぞれと、対応するPC中央管理センタ200の管理コンピュータおよび貯玉・再プレイ中央管理センタ300の管理コンピュータのそれぞれとに、遊技者ごとの過去の不正履歴情報が遊技者の個人情報と関連付けられて記録されて管理されているのである。
【0229】
次に、SC11に進み、SC10による遊技者の過去の不正履歴情報の参照の結果、過去に不正行為を行なった履歴があるか否かの判断がなされる。SC10により不正行為を行なった履歴があると判断された場合は、再発行を受付けずに、この当店再発行処理を終了する。このように 過去の不正履歴がある者に対して再発行を受付けないようにすることにより、不正行為を未然に防ぐことができる。一方、SC10により不正行為を行なった履歴がないと判断された場合は、、SC12に進み、該当する遊技者の再発行回数に関する情報を参照する処理がなされる。
【0230】
このパーラーネットの場合には、自動発行機104を用いた会員カードおよびビジタカードの自動的な再発行が、たとえば1回に限り許されている。自動発行機104を直接的に用いる2回目以降の再発行は、自動発行機104では禁止されている。2回目以降の再発行を受ける場合、遊技者は、ホール1のカウンタにおいて所定の誓約書類に所定事項を記入するとともに、本人の署名をし、ホール1の責任者に提出する必要がある。その場合、ホール1の責任者は、PC用管理コンピュータ101において再発行処理の禁止を解除するための情報を入力し、再発行処理の禁止状態を解除する。これにより、遊技者が、自動発行機104を用いて再発行を受けることが可能となる。
【0231】
そのような再発行に関する管理を行なうために、会員カードおよびビジタカードのそれぞれの再発行回数の情報が、ICカードの他に、各会員情報に関連付けられてPC用管理コンピュータ101およびPC中央管理センタ200に記憶されている。このように、会員カードおよびビジタカードの再発行を厳しく管理することにより、会員カードおよびビジタカードの再発行枚数の無制限な増大化を防ぐことができる。このように再発行枚数の増大化を防ぐことにより、再発行枚数の増加に応じて問題となるパーラーネットの管理する情報量の増大化を抑制することができる。さらに、再発行枚数の増大化を防ぐことにより、虚偽により大量に発行を受けた再発行カードを改ざんして不正を行なう不正行為を行なう機会を減少させることにより、そのような不正行為を未然に防ぐことができる。
【0232】
さらに、再発行回数が3回目以上になった場合には、次のように取り扱うことが考えられる。2回目の再発行の場合と同様に、誓約書類を用いて再発行を行なう。その他の例として、3回目以降の再発行について、免許証の免停方式のように、所定期間再発行を禁止する。さらにその他の例として、2回目の再発行から3回目の再発行までの期間中において、誓約書類の提出を義務付けるかまたは所定期間再発行を禁止する。このようにすれば、不正行為をさらに厳しく防ぐことができる。
【0233】
SC12においては、以上のようなことを目的として管理されている再発行回数の情報を、前述したSC9における不正履歴情報の取得の場合と同様の手順で取得し、参照する。SC12の後に、SC13に進み、SC12により参照した再発行回数が規定値(この場合は、1回)以内であるか否かの判断がなされる。SC13により規定値以内ではないと判断された場合は、再発行を受付けずに、この当店再発行処理を終了する。このようにして当店再発行処理が終了された場合には、所定の別の処理が実行されることにより、再発行回数が規定値以上なのでカウンタまでお越しくださいという旨の表示が表示部121によりなされる。これにより、遊技者は、前述したような手順で再発行の申し込みを行なうこととなる。
【0234】
一方、SC13により規定値以内であると判断された場合は、SC14に進み、SC14およびSC15により、前述した会員カード発行処理のSA9およびSA10において会員登録を対象として行なわれた入力事項のチェックに関する処理と同様の処理が再発行を対象として行なわれる。SC15によりOKであると判断された場合は、SC16に進み、遊技者に、会員としての再登録を認めることの選択を要求する表示を表示部121に行なう処理がなされる。この場合の表示には、再登録することを選択する再登録ボタンと、登録の中止を選択する中止ボタンとが含まれる。この場合、遊技者は、再登録をするときには再登録ボタンを操作し、登録を中止するときには中止ボタンを操作する必要がある。
【0235】
次に、SC17に進み、SC16での表示に応じた選択操作があったか否かの判断がなされる。SC17において選択操作がまだないと判断された場合には、SC16に戻って、選択操作があるまでSC16の表示が継続される。一方、SC17において選択操作があったと判断された場合は、SC18に進み、再登録および中止のどちらが選択されたのかについての選択判別がなされる。SC18により中止の選択がなされたと判別された場合は、この会員カード発行処理が終了する。一方、SC18により再登録の選択がなされたと判別された場合は、SC19に進み、SC19およびSC20により、前述した会員カード発行処理のSA14およびSA15と同様の保証金の入金に関する処理がなされる。これにより、遊技者は、再発行の際にも、保証金を入金する必要がある。
【0236】
SC20により保証金の入金があったと判断された場合には、SC21に進み、会員についての再登録処理がなされる。この再登録処理は、再発行を求めている遊技者を会員として再登録し、前述したように入力された個人情報等の情報を会員情報として再登録する処理である。会員の再登録および会員情報の再登録は、前述した会員カード発行処理の場合と同様の手順により行なわれる。このように再登録が行なわれる場合には、元の登録情報が削除される。さらに、再発行の場合には、再発行回数を示す情報が会員情報に付加されて管理される。
【0237】
SC21の後、SC22に進み、前に所有していた会員カードである前カードについて全国的に使用禁止状態にする処理がなされる。この場合、前カードを全国的に使用禁止状態にすることを要求する情報が、自動発行機104からPC用管理コンピュータ101を介してPC中央管理センタ200に送信されるとともに、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102を介して貯玉・再プレイ中央管理センタ300に送信される。この要求情報を受けてPC中央管理センタ200および貯玉・再プレイ中央管理センタ300では、管理コンピュータが前カードを全国的に使用禁止状態にするための処理が行なわれる。
【0238】
このように、会員カードの再発行にあたって、前に所有していた会員カードを使用禁止状態にすることにより、一人の遊技者に対する会員カードの多重発行を防ぐことができるとともに、前に所有していた会員カードが不正行為に使用されることを防ぐことができる。
【0239】
次に、SC23に進み、SC23〜SC32において、前述した会員カード発行処理のSA17〜SA27において会員登録を対象として行なわれた処理と同様の処理が再発行を対象として行なわれる。すなわち、会員カードの再発行を受ける場合にも、入金に関する処理が行なわれる。
【0240】
SC24で入金を選択しなかった場合、SC31で釣銭がない場合、および、SC32の後の場合において、SC33に進む。SC33では、再発行する会員カードの残高を決定する処理がなされる。具体的に、SC33では、前述したSC7で取得したカード情報により示される残高を再発行する会員カードの残高として決定する。また、その場合、前述したSC23〜SC32により入金があった場合には、その入金額が残高に加算される。ここで用いられる残高は、前カードに対応してPC用管理コンピュータ101およびPC中央管理センタ200に記憶されている現在の残高であり、たとえば、前カードが紛失状態になった際の残高ではない。このため、たとえ、前カードが紛失状態になってから現在までの間において不正行為者により残高が減じられていても、それは遊技者側の責任となり、ホール1およびパーラーネットの側は、その間の使用額を遊技者に補填する必要がないので、そのような補填をする場合と比べて、ホール1およびパーラーネットの側が不測の損失(不利益)を被ることがないようにすることができる。
【0241】
SC33の後、SC34に進み、自動発行機104からPC用管理コンピュータ101を介してPC中央管理センタ200と情報通信を行なうとともに、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102を介して貯玉・再プレイ中央管理センタ300と情報通信を行なうことにより、前述したSC22により行なわれた前カードの使用禁止状態が確立しているか否かの判断がなされる。SC34により使用禁止状態が確立していないと判断された場合は、確立されるまで待ってSC35に進む。SC35においては、前述した処理にしたがって会員の再登録がなされた遊技者に会員カードを再発行するために、会員カード処理装置141によりICカードに前述したようなカード情報を書込む処理がなされる。その場合には、再発行回数を示す情報がカード情報に付加されて書込まれる。そして、SC36に進み、カード情報が書込まれたICカードを、遊技者の再発行用会員カードとして発行し、会員カード発行口126から排出する処理がなされる。
【0242】
そして、SC37に進み、前述したSC7により取得したカード情報に含まれる前述の履歴情報812に基づき、表示121において、前カードの過去の引落し額等の使用履歴を使用回数(カード処置装置110への挿入および自動発行機104への挿入)ごとに表示する処理がなされる。このように、再発行を受けた場合に、前カードの過去の使用履歴が表示されるので、次のような効果が得られる。前カードを紛失してからカードの再発行を受けるまでの間に不正使用がなされている場合には、表示された使用履歴を見ることにより、その事実を遊技者が知ることができるため、残高の減額原因がホール1の側にないことを認識することが可能になり、残高の多少を巡ってホール1の側と、遊技者との間でトラブルが発生することを回避できる。SC37の後、この当店会員再発行処理が終了する。
【0243】
このように、指紋データおよび暗証番号に代表されるカード情報の照合により、会員カードの所有者本人であることを判別し、その所有者本人である場合に、過去の不正行為の履歴がないことを条件として自動発行機104が自動的に会員カードの再発行を行なうため、会員カードの再発行に要する係員の手間を省くことができる。すなわち、人手を要さずに会員カードを発行することができる。その結果として、会員カードの再発行に関する処理効率を向上させることができる。
【0244】
また、前述したS30の他店会員再発行処理の処理内容は、以上に示した当店会員再発行処理の処理内容と同様である。したがって、他店会員再発行処理の処理内容の詳細な説明は、省略し、当店会員再発行処理の処理内容の説明をもって換える。すなわち、他店ボタン121gの操作により他店で発行されたことを区別する他は、当店会員再発行処理の処理内容と同様の処理により、他店で発行された会員カードの再発行が行なわれる。このように、会員カードの発行を受けたホール以外のホールにおいても会員カードの再発行を受けることができるため、再発行を受ける遊技者がわざわざ発行を受けたホールまで出向かなくて済むので、会員カードの再発行に関する遊技者の負担を軽減することができ、遊技者の便宜を図ることができる。
【0245】
また、会員カードが壊れたか、または、会員カードが変形等の理由により自動発行機104に入らなくなってしまい、再発行の必要が生じた場合には、紛失した場合と少し異なる手続きがとられる。すなわち、会員カードの所有者が会員カードをホール1のカウンタへ提出する。ホール1側では、見た目で明らかに壊れているカードについては係員がそのまま回収し、カード会社へ返送する。一方、見た目で明らかに壊れていると判断できないカードについては、その会員カードを係員が所定のカードチェッカによりチェックする。そして、カードチェッカのチェックによりカードの状態が不良であると判断された場合には、そのまま回収し、カード会社へ返送する。また、カードチェッカのチェックによりカードの状態が不良ではないと判断された場合には、その会員カードを係員が自動発行機104に挿入し、会員カードと、自動発行機104とのどちらが故障しているのかをチェックする。その結果、カードの方が故障していると判断された場合には、そのカードをカード会社へ返送する。
【0246】
会員カードが壊れたことを理由として会員カードを再発行する場合にも、所有者は、前述した再発行処理を受ける場合と同様の操作を行なう必要がある。これにより、前述した当店または他店の会員再発行処理が実行される。その場合、再発行を受けるものは、所定の操作により再発行が紛失を理由としない旨を特定する所定の操作を行なう。これとともに、ホール1側では、その再発行が、会員カードが壊れたことを理由とすることを確認した旨をPC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102において入力し、その情報を管理する。
【0247】
また、会員カードを所有する遊技者について、著しい不正行為または会員規約違反が発覚した場合には、PCネットワークシステム機関、貯玉・再プレイネットワークシステム機関、または、ホールのうちのいずれかが強制的な会員登録の取消しを行なう。ホールが強制的な会員登録の取消しを行なう場合には、会員カードを没収し、所定のカードチェッカでその会員カードから会員番号の情報を読取り、会員番号の情報に基づき、PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102において会員登録を取消す。そして、会員登録を取消した旨を示す情報をPC中央管理センタ200および貯玉・再プレイ中央管理センタ300に転送する。PC中央管理センタ200では、全国のホールのPC用管理コンピュータ101に、取消された会員についての情報を転送し、貯玉・再プレイ中央管理センタ300では、全国のホールの貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102に、取消された会員についての情報を転送する。
【0248】
PCネットワークシステム機関または貯玉・再プレイネットワークシステム機関が、それらの機関について不利益となる行為により強制的な会員登録の取消しを行なう場合には、ホールにおいて会員カードを没収し、会員登録の仮取消しを行なう。没収した会員カードは、ホールから該当するPCネットワークシステム機関または貯玉・再プレイネットワークシステム機関に発送される。その後、該当する機関が仮取消しを行なった遊技者の処分を決定し、会員登録を取消す場合には本取消し処分を行ない、会員登録を取消さない場合には仮取消し処分を解除する。これらの場合には、処分の結果を本人に通知する。この場合の会員登録に関するネットワーク上での処理は、前述した場合と同様の内容で行なわれる。
【0249】
また、会員カードを所有する遊技者がホールに会員カードを持ってくるのを忘れた場合でも、会員カードは重ねて発行しない。ただし、遊技者が遠方から来店した場合等のような特別の事情があり、ホールが認める場合には、会員カードを紛失した場合と同様に会員カードの再発行が可能とされる(ただし、再発行が不可能な場合は、再発行不可能)。その場合には、再発行された会員カードで遊技を行ない、後日、遊技者が忘れてきた会員カードをホール側に返却する。その場合には、再発行された会員カードから再発行回数の情報が減じられ、その再発行された会員カードのみが遊技者の所有カードとなる。ただし、再発行を受けたという履歴は、ホール側で管理される。そのような事情での再発行が頻繁に行なわれた遊技者については、不正行為の可能性があるため、次の再発行時には、前述したような誓約書類の提出を義務付けるか、または、再発行を所定期間禁止する等の処置を行なう。
【0250】
なお、この場合には、遊技者の個人情報等の既に登録されている事項について遊技者が再度入力する例を説明した。しかし、指紋等の本人であることを確認するための事項を除き、既に登録されている事項については、図34を用いて後述する会員登録処理の場合のように、自動発行機104の側で既登録事項を順次表示し、それに対して遊技者が確認の操作を行なうようことが可能な処理を行なうようにしてもよい。そのようにすれば、遊技者の入力の手間を省くことができ、再発行に関する処理を迅速に行なうことができる。このような処理は、この当店会員再発行処理に限らず、後述する当店ビジタ再発行処理、他店会員再発行処理、および、他店ビジタ再発行処理のそれぞれに用いてもよい。
【0251】
次に、当店ビジタ再発行処理について説明する。図21は、前述したS14に示された当店ビジタ再発行処理の処理内容を示すフローチャートである。この当店ビジタ再発行処理は、前述した当店会員再発行処理の場合と同様に、ビジタカードの再発行に際し、自動発行機104がPC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102と情報通信により連絡を取合いながら実行される。
【0252】
当店ビジタ再発行処理は、前述した当店会員再発行処理と共通する部分が多いため、当店会員再発行処理と異なる処理の部分を主として説明する。
【0253】
まず、ステップSD(以下、単にSDという)1〜SD6により、前述した当店会員再発行処理のSC1〜SC6において会員を対象として行なわれた処理と同様の処理がビジタを対象として行なわれる。すなわち、ビジタカードの再発行を受ける場合にも、個人情報の入力、遊技者の指紋の入力および暗証番号の入力が必要となる。SD6において暗証番号の入力があったと判断された場合には、SD7に進み、ここまでに入力された情報に基づいて、該当するビジタカードのカード情報を取得する処理がなされる。SD7におけるカード情報の取得は、前述したカードSC7における会員カードのカード情報の取得と同様の手順で行なわれる。
【0254】
SD7の後、SD8に進み、SD8〜SD15において、前述した当店会員再発行におけるSC8〜SC15と同様の処理がビジタを対象として行なわれる。SD15において入力事項のチェックがOKであると判断された場合は、SD16に進み、遊技者に、ビジタとしての再登録を認めることの選択を要求する表示を表示部121に行なう処理がなされる。この場合の表示には、会員の場合と同様に、再登録することを選択する再登録ボタンと、登録の中止を選択する中止ボタンとが含まれる。この場合、遊技者は、再登録をするときには再登録ボタンを操作し、登録を中止するときには中止ボタンを操作する必要がある。
【0255】
次に、SD17に進み、SD17〜SD20により、前述した当店会員再発行におけるSC17〜SC20と同様の処理がビジタを対象として行なわれる。SD20により保証金の入金があったと判断された場合には、SD21に進み、ビジタについての再登録処理がなされる。この再登録処理は、再発行を求めている遊技者をビジタとして再登録し、前述したように入力された個人情報等の情報をビジタ情報として再登録する処理である。ビジタの再登録およびビジタ情報の再登録は、前述した当店会員再発行処理の場合と同様の手順により行なわれる。このように再登録が行なわれる場合には、元の登録情報が削除される。
【0256】
SD21の後、SD22に進み、前に所有していたビジタカードである前カードについて全国的に使用禁止状態にする処理がなされる。この場合の使用禁止状態にする処理の詳細は、当店会員再発行処理の場合と同様である。このように、ビジタカードの再発行にあたって、前に所有していたビジタカードを使用禁止状態にすることにより、前に所有していたビジタカードが不正行為に使用されることを防ぐことができる。
【0257】
次に、SD23に進み、SD23〜SD33において、前述した当店会員再発行処理のSC23〜SC33において会員登録を対象として行なわれた処理と同様の処理がビジタカードの再発行を対象として行なわれる。すなわち、会員カードの再発行の場合と同様に、ビジタカードの再発行を受ける場合にも、入金に関する処理が行なわれ、再発行するビジタカードの残高を会員カードを再発行する場合と同様の手順で決定する処理がなされる。
【0258】
SD33の後、SD34に進み、前述したSD22により行なわれた前カードの使用禁止状態が確立しているか否かの判断がなされる。この場合の使用禁止状態にする処理の内容は、当店会員再発行処理の場合と同様である。SD34により使用禁止状態が確立していないと判断された場合は、確立されるまで待ってSD35に進む。SD35においては、前述した処理にしたがってビジタの再登録がなされた遊技者にビジタカードを再発行するために、ビジタカード処理装置151によりICカードに前述したようなカード情報を書込む処理がなされる。その場合には、再発行回数を示す情報が会員カード情報に付加されて書込まれる。そして、SD36に進み、カード情報が書込まれたICカードを、遊技者の再発行用ビジタカードとして発行し、ビジタカード発行口127から排出する処理がなされる。
【0259】
そして、SD37に進み、前述したSD7により取得したカード情報に含まれる前述の履歴情報912に基づき、表示121において、前カードの過去の引落し額等の使用履歴を使用回数(カード処置装置110への挿入および自動発行機104への挿入)ごとに表示する処理がなされる。このように、再発行を受けた場合に、前カードの過去の使用履歴が表示されるので、次のような効果が得られる。前カードを紛失してからカードの再発行を受けるまでの間に不正使用がなされている場合には、表示された使用履歴を見ることにより、その事実を遊技者が知ることができるため、残高の減額原因がホール1の側にないことを認識することが可能になり、残高の多少を巡ってホール1の側と、遊技者との間でトラブルが発生することを回避できる。SD37の後、この当店ビジタ再発行処理が終了する。
【0260】
このように、指紋データや暗証番号に代表されるカード情報の照合により、ビジタカードの所有者本人であることを判別し、その所有者本人である場合に、過去の不正行為の履歴がないことを条件として自動発行機104が自動的にビジタカードの再発行を行なうため、ビジタカードの再発行に要する係員の手間を省くことができる。
【0261】
また、前述したS31の他店ビジタ再発行処理の処理内容は、以上に示した当店ビジタ再発行処理の処理内容と同様である。したがって、他店ビジタ再発行処理の処理内容の詳細な説明は、省略し、当店ビジタ再発行処理の処理内容の説明をもって換える。すなわち、他店ボタン121gの操作により他店で発行されたことを区別する他は、当店ビジタ再発行処理の処理と同様の処理により他店で発行されたビジタカードの再発行が行なわれる。このように、ビジタカードの発行を受けたホール以外のホールにおいてもビジタカードの再発行を受けることができるため、再発行を受ける遊技者がわざわざ発行を受けたホールまで出向かなくて済むので、ビジタカードの再発行に関する遊技者の負担を軽減することができ、遊技者の便宜を図ることができる。
【0262】
また、ビジタカードが壊れた場合については、前述した会員カードが壊れた場合の再発行と同様の処理が行なわれる。また、遊技者がビジタカードをホールに持ってくるのを忘れた場合については、前述した遊技者が会員カードをホールに持ってくるのを忘れた場合と同様の処理が行なわれる。
【0263】
次に、使用限度チェック処理について説明する。このパーラーネットで使用されるICカードには、会員カードおよびビジタカードの種別を問わず使用限度回数が予め定められている。カード処理装置110および自動発行機104にICカードが挿入されると、その都度、ICカードに記録されている前述した使用回数813の情報および使用回数913の情報が加算更新され、使用回数の情報として用いられる。そのような情報により、カード処理装置110および自動発行機104により使用された回数の積算値が使用限度回数に達すると、その旨が自動発行機104において認識されてそのカードが回収され、その回収の引換えとして、新たなICカードが発行される。使用限度チェック処理は、そのようなカードの回収を実現するための処理である。
【0264】
次に、前述したS16およびS34の使用限度チェック処理について説明する。S16およびS34の使用限度チェック処理の内容は同様であるため、ここでは、これらをまとめて説明する。
【0265】
図22は、使用限度チェック処理の処理内容を示すフローチャートである。
まず、ステップSE(以下、単にSEという)1により、カード挿入口128に挿入されたICカードのカード情報を挿入カード処理装置606によって制御部600に読込む処理がなされる。次に、SE2に進み、SE1により読込んだカード情報に基づいて、当該ICカードの使用回数が使用限度回数以上であるか否かを判別する処理がなされる。
【0266】
SE2により使用限度回数以上ではないと判断された場合は、この使用限度チェック処理が終了する。その場合には、ICカードをまだ使用可能であるので、回収を行なわない。一方、SE2により使用限度回数以上であると判断された場合は、SE3に進み、カード挿入口128に挿入されたICカードを回収する処理がなされる。その場合には、該当するICカードを、図示されていない回収流路を通じて前述した使用限度達成カード収納ボックス132に送込む処理がなされる。
【0267】
次に、SE4に進み、回収したICカードの種別(会員カード、ビジタカードの別)に応じて、会員カード処理装置141またはビジタカード処理装置151により、SE1において読込んだカード情報を新たに発行するICカードに記録し、そのICカードを以降に行なわれる処理に用いることが可能な状態にセットする処理がなされる。SE4の後、この使用限度チェック処理が終了する。
【0268】
次に、前述したS18の暗証番号表示処理について説明する。図23は、暗証番号表示処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0269】
まず、ステップSF(以下、単にSFという)1により、カード挿入口128から挿入されたICカードのカード情報を読込む処理がなされる。このように読込まれたカード情報には、前述した会員情報805またはビジタ情報905に指紋情報が含まれている。
【0270】
次に、SF2に進み、指紋の入力を遊技者に要求する表示を表示部121において行なう処理がなされる。この場合、遊技者は、指紋検出部125において本人の指紋の検出を受ける必要がある。次に、SF3に進み、指紋の入力があった否かの判断がなされる。SF3により指紋の入力がまだないと判断された場合は、SF2に戻り、指紋の入力があるまでSF2の表示が継続される。
【0271】
SF3により指紋の入力があったと判断された場合は、SF4に進み、SF1により読込んだカード情報に含まれている指紋の情報と、指紋検出部125において検出された指紋の情報とを比較照合する処理がなされる。すなわち、この場合は、指紋の情報をICカードの使用者が本人であるか否かの判断に用いられるのである。
【0272】
次に、SF5に進み、SF4において照合された指紋が一致するか否かの判断がなされる。SF5により指紋が一致しないと判断された場合は、SF13に進み、異常時処理が実行された後、この暗証番号表示処理が終了する。この異常時処理においては、具体的に、PC管理コンピュータ101の側において、異常が発生した旨を示す表示および音の発生が行なわれる。この場合には、挿入されているICカードが排出されない。
【0273】
このように、異常が生じた場合には、ICカードが排出されないため、不正行為が行なわれた場合の証拠を残すことができ、不正行為の立証を行ないやすくすることができる。また、異常時処理においては、異常状態の発生が遊技者の側には知らされずに、PC管理コンピュータ101の側においてのみ知らされるので、不正行為者が逃げてしまうことを防ぐことができ、不正行為者を容易に取締まることが可能になる。また、指紋が一致しない場合に、暗証番号表示の受付けを禁止するため、ICカードの所有者以外の者が不正に暗証番号を知ろうとする不正行為を防ぐことができる。
【0274】
一方、SF5により指紋が一致したと判断された場合は、SF6に進み、SF1により読込んだカード情報に含まれている暗証番号の情報を取得する処理がなされる。次に、SF7に進み、表示部121において暗証番号表示ボタン121eの操作を要求する表示を行なう処理がなされる。この場合、遊技者は、暗証番号の表示を希望するタイミングで暗証番号表示ボタン121eを操作する必要がある。
【0275】
次に、SF8に進み、暗証番号表示ボタン121eの操作がなされているか否かの判断がなされる。SF8によりまだ暗証番号表示ボタン121eの操作がなされていないと判断された場合は、SF7に戻り、SF7による表示が継続される。一方、SF8により暗証番号表示ボタン121eの操作がなされていると判断された場合は、SF9に進み、SF6において取得した暗証番号の表示を表示部121において実行させる処理がなされる。
【0276】
次に、SF10に進み、暗証番号表示ボタン121eの操作が終了したか否かの判断がなされる。SF10により操作が終了していないと判断された場合は、SF9に戻り、操作が終了したと判断されるまで暗証番号の表示が継続される。一方、SF10により操作が終了したと判断された場合は、SF11に進み、暗証番号の表示を終了させる処理がなされる。すなわち、この場合の暗証番号の表示は、前述したような暗証番号表示ボタン121eの操作が継続されている間、継続して行なわれる。SF11の後に、SF12に進み、カード挿入口128から挿入されているICカードを排出する処理がなされる。ここで、前述した使用限度チェック処理により、挿入したカードが回収されている場合には、新たなICカードが会員カード発行口126またはビジタカード発行口127から排出される。その後、この暗証番号表示処理が終了する。
【0277】
なお、この例では、暗証番号を表示可能なタイミングにおいて、暗証番号表示ボタン121eの操作が継続されている期間中だけ継続して暗証番号の表示を行なうようにした。しかし、これに限らず、暗証番号表示ボタン121eが一度操作されると、それに応答して、所定期間継続して暗証番号の表示を行なうようにしてもよい。
【0278】
次に、前述したS20の情報変更処理について説明する。図24および図25は、情報変更処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0279】
まず、ステップSG(以下、単にSGという)1により、カード挿入口128から挿入されたICカードのカード情報を挿入カード処理装置606により読込む処理がなされる。このように読込まれたカード情報には、前述した会員情報805またはビジタ情報905に指紋情報が含まれている。
【0280】
次に、SG2に進み、変更項目選択画面を表示部121に表示する処理がなされる。ここで、変更項目選択画面とは、会員およびビジタのそれぞれについて登録されている個人情報のうちの変更を希望する項目を選択可能に表示した画面である。変更項目選択画面においては、住所の変更モード、氏名の変更モード、および、住所・氏名の変更モードの3種類の変更モードのうちから1つの変更モードを選択可能に選択用のボタンが表示される。この場合、遊技者は、表示部121において変更モードを選択する必要がある。
【0281】
次に、SG3に進み、SG2での表示に応じた選択操作があったか否かの判断がなされる。SG3において選択操作がまだないと判断された場合には、SG2に戻って、選択操作があるまでSG2の表示が継続される。一方、SG3において選択操作があったと判断された場合は、SG4に進み、どの変更モードが選択されたのかについての選択判別がなされる。
【0282】
SG4により住所の変更モードが選択されたと判別された場合は、SG5に進む。SG4により氏名の変更モードが選択されたと判別された場合は、SG19に進む。SG4により住所・氏名の変更モードが選択されたと判別された場合は、SG33に進む。
【0283】
住所の変更モードが選択された場合は、住所のみが変更可能であり、SG5により、指紋の入力を遊技者に要求する表示を表示部121において行なう処理がなされる。この場合、遊技者は、指紋検出部125において本人の指紋の検出を受ける必要がある。このような指紋の検出が行なわれたことが、指紋の入力を行なったことを意味する。
【0284】
次に、SG6に進み、指紋の入力があったか否かの判断がなされる。SG6により指紋の入力がまだないと判断された場合は、SG5に戻り、指紋の入力があるまでSG5の表示が継続される。SG6により指紋の入力があったと判断された場合は、SG7に進み、SG1により読込んだカード情報に含まれている指紋の情報と、指紋検出部125において検出された指紋の情報とを比較照合する処理がなされる。すなわち、この場合は、指紋の情報がICカードの使用者が本人であるか否かの判断に用いられるのである。
【0285】
次に、SG8に進み、SG7において照合された指紋が一致するか否かの判断がなされる。SG8により指紋が一致しないと判断された場合は、SG18に進み、異常時処理が行なわれた後、この情報変更処理が終了する。この異常時処理においては、具体的に、PC管理コンピュータ101の側において、異常が発生した旨を示す表示および音の発生が行なわれる。この場合には、挿入されているICカードが排出されない。
【0286】
このように、異常が生じた場合には、ICカードが排出されないため、不正行為が行なわれた場合の証拠を残すことができ、不正行為の立証を行ないやすくすることができる。また、異常時処理においては、異常状態の発生が遊技者の側には知らされずに、PC管理コンピュータ101の側においてのみ知らされるので、不正行為者が逃げてしまうことを防ぐことができ、不正行為者を容易に取締まることが可能になる。また、指紋が一致しない場合に、情報変更の受付けを禁止するため、ICカードの所有者以外の者が不正に情報を変更しようとする不正行為を防ぐことができる。
【0287】
一方、SG8により指紋が一致すると判断された場合は、SG9に進み、新住所入力用の画面を表示部121に表示する処理がなされる。この場合、遊技者は、新住所入力用の画面上で変更後の新住所を入力する必要がある。
【0288】
次に、SG10に進み、SG9の表示に応じて新住所が入力されたか否かの判断がなされる。SG10により新住所の入力がまだないと判断された場合は、SG9に戻り、新住所の入力があるまでSG9の表示が継続される。SG10により新住所の入力があったと判断された場合は、SG11に進み、表示部121において、入力された新住所が正しいか否かの確認を遊技者に要求する表示を行なう処理がなされる。その場合の表示画面には、新住所確認結果がOK(新住所を正しいと認めたという意味)であるか否かを選択する選択用のボタンが表示される。
【0289】
次に、SG12に進み、SG11の表示に応じた遊技者の確認結果がOKであるか否かの判断がなされる。SG12によりOKではないと判断された場合は、前述したSG9に戻り、新住所を再度入力することが可能となる。一方、SG12によりOKであると判断された場合は、SG13に進み、遊技者に、元の住所を新住所に変更する登録を認めることの選択を要求する表示を表示部121に行なう処理がなされる。この場合の表示には、登録することを選択する登録ボタンと、登録の中止を選択する中止ボタンとが含まれる。この場合、遊技者は、登録をするときには登録ボタンを操作し、登録を中止するときには中止ボタンを操作する必要がある。
【0290】
次に、SG14に進み、SG13での表示に応じた選択操作があったか否かの判断がなされる。SG14において選択操作がまだないと判断された場合には、SG13に戻って、選択操作があるまでSG13の表示が継続される。一方、SG14において選択操作があったと判断された場合は、SG15に進み、登録および中止のどちらが選択されたのかについての選択判別がなされる。
【0291】
SG15により中止の選択がなされたと判別された場合は、後述するSG17に進み、カード挿入口128から挿入されているICカードを排出する処理がなされた後、この情報変更処理が終了する。ここで、前述した使用限度チェック処理により、挿入したカードが回収されている場合には、新たなICカードが会員カード発行口126またはビジタカード発行口127から排出される。一方、SG15により登録の選択がなされたと判別された場合は、SG16に進み、住所の変更登録処理が実行される。これにより、遊技者が会員またはビジタとして登録した住所が新たな住所に変更される。次に、SG17に進み、カード挿入口128から挿入されているICカードを排出する処理がなされる。ここで、前述した使用限度チェック処理により、挿入したカードが回収されている場合には、新たなICカードが会員カード発行口126またはビジタカード発行口127から排出される。その後、この情報変更処理が終了する。
【0292】
また、前述した氏名の変更モードが選択された場合は、氏名のみが変更可能であり、SG19〜SG32により氏名の変更を行なうための処理が実行される。SG19〜SG31の処理内容は、前述した住所の変更モードにおけるSG5〜SG18と同様の処理を氏名の変更に置換えた処理内容であり、ここでは説明を繰返し行なわない。この氏名の変更モードの処理の実行により、遊技者が会員またはビジタとして登録した氏名が新たな氏名に変更される。
【0293】
また、前述した住所・氏名の変更モードが選択された場合は、住所および氏名の両方が変更可能であり、SG33〜SG54により住所および氏名の変更を行なうための処理が実行される。住所・氏名の変更モードにおいては、住所の変更のために、SG33〜SG44およびSG54により、前述した住所の変更モードにおけるSG5〜SG18と同様の処理が行なわれる。これにより、住所が変更登録される。さらに、SG45〜SG53により、前述した氏名の変更モードにおけるSG19〜SG31と同様の処理が行なわれる。これにより、氏名が変更登録される。このように、住所・氏名の変更モードにおいては、住所および氏名の両方を一度に変更登録することが可能である。
【0294】
このように、自動発行機104において情報変更処理が実行されることにより、遊技者の入力操作に応じて住所および氏名に関する情報の登録内容が自動的に変更されるため、そのような登録内容の変更に要するホール1側の手間を簡略化することができる。
【0295】
次に、前述したS22の入金処理について説明する。図26は、入金処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0296】
まず、ステップSH(以下、単にSHという)1により、カード挿入口128から挿入されたICカードのカード情報を挿入カード処理装置606により読込む処理がなされる。次に、SH2に進み、入金を要求する表示を表示部121に行なう処理がなされる。この場合には、投入した金額のうちのいくらの金額を会員カードに入金するかを指定するための10キースイッチが併せて表示される。この場合、遊技者は、紙幣挿入口122または硬貨挿入口123から現金を投入し、希望の入金額を指定する必要がある。
【0297】
次に、SH3に進み、現金の投入があったか否かの判断がなされる。SH3により現金の投入がまだないと判断された場合には、SH2に戻って、現金の投入があるまでSH2の表示が継続される。一方、SH3により現金の投入があったと判断された場合には、SH4に進み、入金額の指定がなされたか否かの判断がなされる。SH4においては、入金額の指定がなされるのを待ってSH5に進む。SH5では、指定された入金額の確認を要求する表示する処理がなされる。その表示においては、入金額を確認したことを選択する確認ボタンと、入金額を変更することを選択する確認ボタンとが併せて表示される。
【0298】
次に、SH6に進み、SH5での表示に応じた入金額の確認選択操作があったか否かの判断がなされる。SH6において選択操作がまだないと判断された場合には、SH5に戻って、選択操作があるまでSH5の表示が継続される。一方、SH6において選択操作があったと判断された場合は、SH7に進み、確認と、変更とのどちらが選択されたかについての選択判別がなされる。SH7により入金額の変更が選択されたと判断された場合は、前述したSH4に戻り、入金額の変更が可能になる。一方、SH7により入金額を確認したことが選択されたと判断された場合は、入金額が確定し、SH8に進む。SH8では、投入された金額と指定された入金額との関係により、釣銭があるか否かの判断がなされる。
【0299】
SH8により釣銭がないと判断された場合は、後述するSH10に進む。一方、SH8により釣銭があると判断された場合は、SH9に進み、釣銭を金銭返却口124から払出す処理がなされる。SH9の後、SH10に進む。
【0300】
SH10においては、入力がなされた遊技者のカードの残高を更新する処理がなされる。これにより、挿入されたICカードにおけるカード残高809またはカード残高909の情報と、PC用管理コンピュータ101およびPC中央管理センタ200の管理コンピュータにおいて管理している残高情報とが変更される。次に、カード挿入口128から挿入されて残高の情報が更新されたICカードを、カード挿入口128から排出する処理がなされる。ここで、前述した使用限度チェック処理により、挿入したカードが回収されている場合には、新たなICカードが会員カード発行口126またはビジタカード発行口127から排出される。その後、この入金処理が終了する。
【0301】
次に、前述したS24のカード返却処理について説明する。図27は、カード返却処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0302】
まず、ステップSI(以下、単にSIという)1により、カード返却口129から返却のために挿入されたICカードのカード情報を読込む処理がなされる。このように読込まれたカード情報には、前述した会員情報805またはビジタ情報905に指紋情報が含まれている。
【0303】
次に、SI2に進み、返却されたICカードの種類(会員カード、ビジタカードの別)を判別する処理がなされる。SI2により会員カードであると判別された場合は、SI3に進み、脱会についての処理が行なわれる旨を示す脱会表示を表示部121において行なう処理がなされた後、SI5に進む。一方、SI2によりビジタカードであると判別された場合は、SI4に進み、ICカードの返却についての処理が行なわれる旨を示す返却表示を表示部121において行なう処理がなされた後、SI5に進む。
【0304】
SI5では、指紋の入力を遊技者に要求する表示を表示部121において行なう処理がなされる。この場合、遊技者は、指紋検出部125において本人の指紋の検出を受ける必要がある。次に、SI6に進み、指紋の入力があった否かの判断がなされる。SI6により指紋の入力がまだないと判断された場合は、SI5に戻り、指紋の入力があるまでSI5の表示が継続される。
【0305】
SI6により指紋の入力があったと判断された場合は、SI7に進み、SF1により読込んだカード情報に含まれている指紋の情報と、指紋検出部125において検出された指紋の情報とを比較照合する処理がなされる。すなわち、この場合は、指紋の情報がICカードの使用者が本人であるか否かの判断に用いられるのである。
【0306】
次に、SI8に進み、SI7において照合された指紋が一致するか否かの判断がなされる。SI8により指紋が一致しないと判断された場合は、このカード返却処理が終了する。このように、指紋が一致しない場合に、ICカードの返却の受付けを禁止するため、ICカードの所有者以外の者が不正にICカードを返却しようとする不正行為を防ぐことができる。
【0307】
一方、SI8により指紋が一致したと判断された場合は、SI9に進み、SI1により読込んだカード情報に記録されている残高および貯玉数(遊技場預り持点)のそれぞれを表示部121に表示する処理がなされる。次に、SI10に進み、SI1により読込んだカード情報に基づいて、残高および貯玉数のうちの少なくとも一方があるか否かの判断がなされる。SI10により残高および貯玉数がないと判断された場合は、後述するSI16に進む。一方、SI10により残高および貯玉数のうちの少なくとも一方があると判断された場合は、SI11に進む。
【0308】
SI11においては、遊技者に、残高および貯玉数の残数について遊技者へ返却するか否かの選択を要求する表示を表示部121に行なう処理がなされる。この場合の表示には、返却することを選択する返却選択ボタンと、残高および貯玉数の残数の情報を消去する消去選択ボタンとが含まれる。この場合、遊技者は、残数の返却を希望するときには返却選択ボタンを操作し、残数の返却を希望しなしときには消去選択ボタンを操作する必要がある。ただし、返却額(残高等の残数)が少ない場合(予め定められた額以下の場合)には、残数を遊技者に返却しないようにしてもよい。また、残高等の残数があってもカードが自動発行機104に返却された場合は、その残数を遊技者に返却しないようにしてもよい。このように、残数を遊技者に返却しない場合は、残数を遊技者に返却しない旨を表示し、遊技者の了解を受けたことを条件として、残数を消去するようにしてもよい。
【0309】
次に、SI12に進み、SI11での表示に応じた選択操作があったか否かの判断がなされる。SA12において選択操作がまだないと判断された場合には、SI11に戻って、選択操作があるまでSI11の表示が継続される。一方、SI12において選択操作があったと判断された場合は、SI13に進み、返却および消去のどちらが選択されたのかについての選択判別がなされる。
【0310】
SI13により返却の選択がなされたと判別された場合は、SI14に進み、残高および貯玉数についての残数を現金化し、その現金を金銭返却口124から返却する処理がなされた後、SI16に進む。一方、SI13により消去の選択がなされたと判別された場合は、SI15に進み、残高および貯玉数についての残数を消去する処理がなされた後、SI16に進む。
【0311】
SI16においては、ICカードを返却するか否かの最終的な確認を遊技者に要求する表示を表示部121に表示させる処理がなされる。その表示においては、返却を確認したことを選択する確認ボタンと、返却を中止することを選択する中止ボタンとが併せて表示される。この場合、遊技者は、確認ボタンと中止ボタンとのどちらかを操作する必要がある。SI17に進み、SI16での表示に応じた選択操作があったか否かの判断がなされる。
【0312】
SI17において選択操作がまだないと判断された場合には、SI16に戻って、選択操作があるまでSI16の表示が継続される。一方、SI17において選択操作があったと判断された場合は、SI18に進み、確認と、中止とのどちらが選択されたかについての選択判別がなされる。SI18により中止が選択されたと判断された場合は、SI22に進み、ICカードをカード返却口129から排出する処理がなされた後、このカード返却処理が終了する。この場合には、ICカードの回収が行なわれず、遊技者に戻される。
【0313】
一方、SI18により確認が選択されたと判断された場合は、SI19に進み、カードの発行時に遊技者が支払った保証金を遊技者に返却するために、金銭返却口124から保証金を排出する処理がなされる。次に、SI20に進み、返却カード回収処理が実行される。これにより、返却されたカードが回収される。返却カード回収処理の処理内容については、図31を用いて後述する。
【0314】
次に、SI21に進み、会員の遊技者が脱会したことまたはビジタの遊技者がビジタカードを返却したことを示す所定の情報である脱会情報と、その脱会情報に対応する会員またはビジタのカード情報とを、PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102に転送する処理がなされる。これらの情報は、PC用管理コンピュータ101からPC中央管理センタ200の管理コンピュータに転送されるとともに、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102から貯玉・再プレイ中央管理センタ300の管理コンピュータに転送される。これにより、PCネットワークと、貯玉・再プレイネットワークとの双方において、該当する遊技者についての会員またはビジタの登録が抹消される。SI21の後、このカード返却処理が終了する。
【0315】
次に、前述したS37の他店会員遊技処理について説明する。ホール1においては、他店で会員カードの発行を受けた遊技者が遊技を行なう場合には、その遊技者が自己の所有する会員カードを自動発行機104に挿入して遊技を行なうための許可を受ける必要がある。そのような遊技の許可を行なうために、他店会員遊技処理が実行される。図28は、他店会員遊技処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0316】
まず、ステップSJ(以下、単にSJという)1により、カード挿入口128から挿入された会員カードのカード情報を読込んで取得する処理がなされる。次に、SJ2に進み、SJ1により取得した会員のカード情報と、PCネットワークにおいてPC中央管理センタ200の管理コンピュータ等により管理されているその会員のカード情報とを比較照合する処理がなされる。
【0317】
次に、SJ3に進み、SJ2での照合の結果、カード情報が一致しているか否かの判断がなされる。SJ3によりカード情報が一致していないと判断された場合は、SJ6に進み、異常時処理が行なわれた後、この他店会員遊技処理が終了する。この異常時処理においては、具体的に、PC管理コンピュータ101の側において、異常が発生した旨を示す表示および音の発生が行なわれる。この場合には、挿入されているICカードが排出されない。
【0318】
このように、異常が生じた場合には、ICカードが排出されないため、不正行為が行なわれた場合の証拠を残すことができ、不正行為の立証を行ないやすくすることができる。また、異常時処理においては、異常状態の発生が遊技者の側には知らされずに、PC管理コンピュータ101の側においてのみ知らされるので、不正行為者が逃げてしまうことを防ぐことができ、不正行為者を容易に取締まることが可能になる。また、照合した会員カード情報が一致しない場合に、処理の受付けを禁止するため、会員カードの所有者以外の者が他人の会員カードを用いて不正に遊技をしようとする不正行為を未然に防ぐことができる。
【0319】
一方、SJ3によりカード情報が一致していると判断された場合は、SJ4に進み、該当する会員カードを用いた遊技を許可するための処理がなされる。具体的には、ホール1での遊技を許可した旨を示す情報が会員カードに記録される。そのような遊技を許可した旨を示す情報が記録されていることにより、ホール1におけるカード処理装置110での会員カードの使用が可能となる。すなわち、カード処理装置110においては、会員カードが他店で発行されたものである場合に、前述した遊技を許可した旨を示す情報が記録されているか否かを判断し、記録されている場合にのみ、その会員カードのカード処理を受付け、記録されていない場合にエラー報知を行なう。
【0320】
SJ4の後、SJ5に進み、会員カードをカード挿入口128から排出させる処理がなされる。ここで、前述した使用限度チェック処理(S33)により、挿入したカードが回収されている場合には、新たなICカードが会員カード発行口126またはビジタカード発行口127から排出される。これにより、遊技が許可された会員カードが遊技者に戻される。その後、この他店会員遊技処理が終了する。
【0321】
次に、前述したS38の他店ビジタ遊技処理について説明する。ホール1においては、他店でビジタカードの発行を受けた遊技者が遊技を行なう場合には、その遊技者が自己の所有するビジタカードを自動発行機104に挿入して遊技を行なうための許可を受ける必要がある。そのような遊技の許可を行なうために、他店ビジタ遊技処理が実行される。図29は、他店ビジタ遊技処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0322】
まず、ステップSK(以下、単にSKという)1により、カード返却口129から返却のために挿入されたビジタカードのカード情報を読込んで取得する処理がなされる。次に、SK2に進み、SK1により取得したビジタのカード情報と、PCネットワークにおいてPC中央管理センタ200の管理コンピュータ等により管理されているそのビジタのカード情報とを比較照合する処理がなされる。
【0323】
次に、SK3に進み、SK2での照合の結果、カード情報が一致しているか否かの判断がなされる。SK3によりカード情報が一致していないと判断された場合は、SK6に進み、所定の警報を発生させる等の異常時処理が実行される。このように、ホール1での遊技を希望する遊技者が所有するビジタカードのカード情報が、登録されているカード情報と一致しない場合に遊技が許可されないため、不正なビジタカードを使用する遊技を未然に防ぐことができる。
【0324】
一方、SK3によりカード情報が一致していると判断された場合は、SK4に進み、該当するビジタカードを用いた遊技を許可するための処理がなされる。具体的には、ホール1での遊技を許可した旨を示す情報がビジタカードに記録される。そのような遊技を許可した旨を示す情報が記録されていることにより、ホール1におけるカード処理装置110でのビジタカードの使用が可能となる。すなわち、カード処理装置110においては、ビジタカードが他店で発行されたものである場合に、前述した遊技を許可した旨を示す情報が記録されているか否かを判断し、記録されている場合にのみそのビジタカードのカード処理を受付け、記録されていない場合にエラー報知を行なう。
【0325】
SK4の後、SK5に進み、ビジタカードをカード挿入口128から排出させる処理がなされる。ここで、前述した使用限度チェック処理(S33)により、挿入したカードが回収されている場合には、新たなICカードが会員カード発行口126またはビジタカード発行口127から排出される。これにより、遊技が許可されたビジタカードが遊技者に戻される。その後、この他店ビジタ遊技処理が終了する。
【0326】
次に、図16および図17に示されたカード使用処理に含まれる各種処理において、操作を中断して実行中の処理を中断するための操作中断処理について説明する。この操作中断処理は、前述したカード使用処理とは、別個に制御部600において実行される処理であり、カード使用処理の処理中に割込んで実行される。図30は、操作中断処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0327】
まず、ステップSL(以下、単にSLという)1により、カード使用処理が実行中であるか否かの判断がなされる。SL1によりカード使用処理が実行中ではないと判断された場合には、この操作中断処理が終了する。一方、SL1によりカード使用処理が実行中であると判断された場合は、SL2に進む。
【0328】
SL2においては、中断ボタンが操作されたか否かの判断がなされる。この中断ボタンは、前述したカード使用処理に含まれる各種処理が実行されている期間中において、前述したような各種ボタンとは別に表示部121に表示されるボタンであり、この中断ボタンが操作されれば、現在実行中の処理が強制終了させられる。
【0329】
SL2により中断ボタンが操作されていないと判断された場合は、この操作中断処理が終了する。一方、SL2により中断ボタンが操作されたと判断された場合は、SL3に進み、現在実行中のカード使用処理を初期状態に戻す処理がなされる。これにより、遊技者は、様々な都合により現在実行中の処理を強制終了させたい場合に、中断ボタンを操作することによって現在までに実行した入力情報等の操作を初期化することができる。このような強制終了を実行可能にすることにより、遊技者の誤操作等により遊技者が希望しない処理が実行されてしまうのを容易に防ぐことができる。これにより、遊技者が自動発行機104における入力操作について感じる不安感を抑制することができる。
【0330】
次に、前述した第1セット装置142、第2セット装置143、第3セット装置152および第4セット装置153の使用状態を切換えるために制御部600において実行されるセット装置切換処理について説明する。そのセット装置切換処理は、制御部600が会員用セット切換装置144およびビジタ用セット切換装置154のそれぞれを制御するために実行される処理である。
【0331】
このセット装置切換処理には、制御部600が会員用セット切換装置144を駆動制御するために実行する会員用セット切換装置用の処理と、制御部600がビジタ用セット切換装置154を駆動制御するために実行するビジタ用セット切換装置用の処理との2つの処理がある。これら2つの処理は、別個に実行されるが、処理内容が同様であるため、両方の処理内容を共通に説明することが可能な表現態様で示したフローチャートを用いて説明する。
【0332】
図31は、セット装置切換処理の処理内容を示すフローチャートである。まず、ステップSM(以下、単にSMという)1により、発行指令情報が出力されているか否かの判断がなされる。その発行指令情報とは、会員カードを発行する場合に制御部600から会員カード処理装置141に与えられる指令情報であり、また、ビジタカードを発行する場合に制御部600からビジタカード処理装置151に与えられる指令情報である。
【0333】
SM1により発行指令情報が出力されていないと判断された場合は、このセット装置切換処理が終了する。一方、SM1により発行指令情報が出力されていると判断された場合は、SM2に進み、前述した発行指令情報の出力タイミングから所定時間内(たとえば、発行指令情報が出力されてからカードが発行されるまでに通常要する時間と同等の時間)において、対応するカードが発行されたことが検出されたか否かの判断がなされる。この場合のカードの発行検出は、発行指令情報が与えられた会員カード処理装置141およびビジタカード処理装置151の各々に含まれて設けられているカード発行センサ(図示省略)により行なわれる。これにより、発行指令情報に応じて、対応するカードが正常に発行されているか否かの判断がなされる。
【0334】
SM2により所定時間内にカードが発行されたと判断された場合は、このセット装置切換処理が終了する。一方、SM2により所定時間内にカードが発行されなかったと判断された場合は、SM3に進み、現在カードの発行のために上側に位置されて使用されているセット装置(第1セット装置142および第2セット装置143の組の一方、または、第3セット装置152および第4セット装置153の組の一方に相当する)のカード残枚数を検出する処理がなされる。この場合のカード残枚数の検出は、第1残枚数センサ196と、第2残枚数センサ197とにより行なわれる。
【0335】
次に、SM4に進み、SM3により検出された残枚数が0枚であるか否かの判断がなされる。SM4により残枚数が0枚であると判断された場合は、カードの発行のために現在上側に位置されて使用されているセット装置がカードを発行し尽くして対応するカードステックがカード不足(残収納枚数が0枚)になっている状態であると認められるため、SM5に進み、不足警報を出力させる処理がなされる。その後、後述するSM7に進む。
【0336】
この不足警報は、カードの発行に現在使用されているカードステックがカード不足状態になっている旨を示す警報であり、音出力装置608からの音による警報と、不足表示ランプの点灯による警報とが含まれる。不足表示ランプは、会員カード不足表示ランプ133bと、ビジタカード不足表示ランプ133cとの2種類のものが設けられているため、不足したカードに対応する方の不足表示ランプが点灯させられる。このような警報が発せられることにより、係員が、容易にカードの不足状態を容易に知ることができ、その状態に応じて、空になったカードステックを新たなカードステック(カードを収納したもの)に迅速に取換えることができる。
【0337】
一方、SM4により残枚数が0枚ではないと判断された場合は、残枚数があるにもかかわらずカードが取出せない状態であり、カードの発行のために現在上側に位置されて使用されているセット装置またはそのセット装置に取付けられたカードステックが故障してカードを発行できない状態になっていると認められるため、SM6に進み、故障警報を出力させる処理がなされる。その後、SM7に進む。
【0338】
この故障警報は、カードの発行に現在使用されているセット装置またはそのセット装置に取付けられたカードステックが故障状態になっている旨を示す警報であり、音出力装置608からの音による警報、故障表示ランプ133dの点灯による警報、および、表示部121への故障箇所表示(故障したセット装置を特定する表示)が含まれる。このような警報が発せられることにより、係員が、容易にセット装置またはそのセット装置に取付けられたカードステックの故障状態を容易に知ることができ、その状態に応じて、セット装置またはそのセット装置に取付けられたカードステックを迅速に修理することができる。
【0339】
SM7においては、使用するセット装置を上下に入換える処理が行なわれる。つまり、第1セット装置142および第2セット装置143の組を例にすれば、第1セット装置142が現在上側に位置して発行に使用されている場合には、第1セット装置142を下側へ移動させるとともに、その代わりに第2セット装置143を上側に移動させて発行に使用する切換えが行なわれる。このような切換は、制御装置600から会員用セット切換装置144およびビジタ用セット切換装置154のうちの該当するものに制御信号を与え、セット装置の上下位置を切換える動作を実行させることにより行なわれる。SM7の後、このセット装置切換処理が終了する。
【0340】
このように、会員カードの発行およびビジタカードの発行の各々について、2つのカードステックが用いられ、一方のカードステックにおいてカードが発行し尽くされたことおよび故障の発生等の原因によりICカードが取出せなくなった場合には、そのカードステックに代わって他方のカードステックが発行に用いられるように制御される。このため、発行に用いているカードステックからICカードが取出せなくなった場合でも、ICカードの発行を継続させることができる。このように、発行に用いているカードステックからICカードが取出せなくなった場合でもICカードの発行を継続させることができると、ICカードの発行を継続しながらもICカードの補充および装置の故障の修理を行なうことができるので、自動発行機104の稼働率を向上させることができる。
【0341】
次に、図27のカード返却処理のSI20において前述した返却カード回収処理の処理内容を説明する。図32は、返却カード回収処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0342】
まず、ステップSN(以下、単にSNという)1により、カード返却口129へのICカードの挿入があったか否かの判断がなされる。この判断は、前述した返却カードセンサ195の検出情報に基づいて行なわれる。次に、SN2に進み、カード返却口129から返却のために挿入されたICカードのカード情報を読込む処理がなされる。次に、SN3に進み、SN2により読込んだカード情報に基づいて、当該ICカードの使用回数が使用限度回数以上であるか否かの判断がなされる。
【0343】
SN3により使用限度回数以上であると判断された場合は、後述するSN14に進む。一方、SN3により使用限度回数以上ではないと判断された場合は、SN4に進み、第1満杯センサ196の検出状態をチェックする処理がなされる。次に、SN5に進み、SN4でのチェックの結果、第3セット装置152および第4セット装置153のうちの上側に位置されてビジタカードの発行に使用されている方のセット装置に取付けられているカードステックが満杯であるか否かの判断がなされる。
【0344】
SN5により満杯であると判断された場合は、後述するSN7に進む。一方、SN5により満杯ではないと判断された場合は、SN6に進み、第1流路切換レバー181により、回収するカードの流路を第1流路171の側にセットする処理がなされた後、後述するSN13に進む。これにより、上側に位置されてビジタカードの発行に使用されている方のセット装置に取付けられているカードステックが満杯でない場合には、回収するカードが第1流路171へ誘導可能な状態になる。
【0345】
前述したSN5からSN7に進んだ場合は、第1流路切換レバー181により、回収するカードの流路を第2流路172の側にセットする処理がなされる。これにより、上側に位置されてビジタカードの発行に使用されている方のセット装置に取付けられているカードステックが満杯である場合には、回収するカードが第2流路172へ誘導可能な状態になる。
【0346】
次に、SN8に進み、第2満杯センサ197の検出状態をチェックする処理がなされる。次に、SN9に進み、SN8でのチェックの結果、第3セット装置152および第4セット装置153のうちの下側に位置されている方のセット装置に取付けられているカードステックが満杯であるか否かの判断がなされる。
【0347】
SN9により満杯であると判断された場合は、後述するSN11に進む。一方、SN9により満杯ではないと判断された場合は、SN10に進み、第2流路切換レバー182により、回収するカードの流路を第3流路173の側にセットする処理がなされた後、後述するSN13に進む。これにより、下側に位置されている方のセット装置に取付けられているカードステックが満杯でない場合には、回収するカードが第2流路172から第3流路173へ誘導可能な状態になる。
【0348】
前述したSN9からSN11に進んだ場合は、第2流路切換レバー182により、回収するカードの流路を第4流路174の側にセットする処理がなされる。これにより、下側に位置されてビジタカードの発行に使用されている方のセット装置に取付けられているカードステックが満杯である場合には、回収するカードが第2流路172から第4流路174へ誘導可能な状態になる。次に、SN12に進み、第3流路切換レバー183により、回収するカードの流路を第5流路175の側にセットする処理がなされる。これにより、下側に位置されてビジタカードの発行に使用されている方のセット装置に取付けられているカードステックが満杯である場合には、回収するカードが第2流路172および第4流路174を経て第5流路175へ誘導可能な状態になる。すなわち、回収するカードが満杯用カード収納ボックス131へ誘導可能な状態になる。その後、後述するSN13に進む。
【0349】
また、前述したSN3からSN14に進んだ場合は、第1流路切換レバー181により、回収するカードの流路を第2流路172の側にセットする処理がなされる。これにより、使用限度回数に達したカードの場合には、回収するカードが第2流路172へ誘導可能な状態になる。次に、SN15に進み、第2流路切換レバー182により、回収するカードの流路を第4流路174の側にセットする処理がなされる。これにより、使用限度回数に達したカードの場合には、回収するカードが第2流路172から第4流路174へ誘導可能な状態になる。誘導可能な状態になる。次に、SN16に進み、第3流路切換レバー183により、回収するカードの流路を第6流路176の側にセットする処理がなされる。これにより、使用限度回数に達したカードの場合には、回収するカードが第2流路172および第4流路174を経て第6流路176へ誘導可能な状態になる。すなわち、回収するカードが使用限度達成カード収納ボックス132へ誘導可能な状態になる。その後、SN13に進む。
【0350】
SN13においては、カードチェッカ130により、カード返却口129に挿入されたICカードを回収流路へ向けて送出させる処理がなされる。これにより、返却されたICカードは、カードステックへの収納、使用限度達成カード収納ボックス132への収納、または、満杯用カード収納ボックス131への収納のために回収流路内を誘導される。
【0351】
以上の制御動作をまとめると、次のとおりである。返却されたICカードが使用限度回数に達している場合は、第2流路172、第4流路174、および、第6流路176により回収流路が形成され、ICカードがその回収流路を通って使用限度達成カード収納ボックス132に誘導される。そして、使用限度回数に達したICカードは、係員の作業により使用限度達成カード収納ボックス132から取出され、ICカードの販売元のカード会社へ返送される。
【0352】
また、返却されたICカードが使用限度回数に達していない場合は、カードステックの収納状態に応じて、次のように回収流路の形成状態が変化する。上側に配置されているセット装置のカードステックが満杯でない場合は、第1流路171により回収流路の形成が形成され、ICカードがその回収流路を通って第1カード収納装置161に誘導される。そして、第1カード収納装置161により、上側に配置されているセット装置のカードステックにICカードが収納される。上側に配置されているセット装置のカードステックが満杯であり、下側に配置されているセット装置のカードステックが満杯でない場合は、第2流路172および第3流路173により回収流路が形成され、ICカードがその回収流路を通って第2カード収納装置162に誘導される。そして、第2カード収納装置162により、下側に配置されているセット装置のカードステックにICカードが収納される。
【0353】
このようにしてカードステックに収納されたICカードは、そのまま発行のために用いられる。返却されたICカードがカードステックに収納されるため、ICカードが返却されるごとにICカードが補充される。これにより、回収したICカードを係員がカードステックに収納する補充作業を省略することができる。
【0354】
上側に配置されているセット装置および下側に配置されているセット装置の両方のカードステックが満杯である場合は、第2流路172、第4流路174および第5流路175により回収流路が形成され、ICカードがその回収流路を通って満杯用カード収納ボックス131に誘導される。これにより、ビジタカードとして再使用可能なICカードを自動発行機104内部により多く回収することができる。回収したICカードを自動発行機104内でカードステックに収納できない場合に、さらに、回収したICカードを自動発行機104内でカードステックに収納できない場合に、回収流路でのICカードの滞留を防ぐこともできる。
【0355】
次に、貯玉および貯玉再プレイについて説明する。貯玉は、各ホールにおいて行なうことが可能である。貯玉数は、貯玉・再プレイ中央管理センタ300において統括的に管理されるとともに、各ホールの貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102においても管理される。貯玉を用いた再プレイについては、貯玉数を金額に変換する変換率(換金率)が予め定められており、貯玉を用いて再プレイを行なう場合には、各ホールにおいて、換金率に基づいて貯玉数が金額に換金され、その換金された金額が再プレイに用いられる。貯玉から変換された金額がある場合には、その貯玉についての金額が優先的に玉貸しに用いられる。
【0356】
次に、会員カードおよびビジタカードとして用いられるICカードが使用限度回数に達した場合のカード処理装置110における取扱いについて説明する。前述したように、自動発行機104において、使用限度回数に達したICカードが発見された場合には、自動発行機104によりICカードが自動的に回収されるが、カード処理装置110においては、次のように扱われる。カード処理装置110では、ICカードが挿入された場合に、そのICカードの使用回数の情報に基づいて、その使用回数が使用限度回数に達しているか否かの判断がなされる。そして、使用限度回数に達していると判断された場合は、ICカードの表示部(図示せず)において、遊技者にICカードの交換を要求する表示がなされる。この場合、遊技者は、ICカードを自動発行機104のカード挿入口128に挿入してICカードを新たなものに交換する必要がある。その場合には、自動発行機104に挿入されたICカードのカード情報が新たなICカードにコピーされ、その新たなICカードが、カードの種類に応じた発行口から発行される。
【0357】
次に、自動発行機104が故障した場合について説明する。自動発行機104が故障した場合には、その故障状態が自動発行機104により検出され、その検出情報としての故障情報がPC用管理コンピュータ101に与えられる。自動発行機104には、故障検出用の各種センサが設けられており、それらのセンサの検出情報に基づいて、自動発行機104が故障の発生の有無および故障箇所の自己診断を行なう。PC用管理コンピュータ101では、そのような故障の検出情報に基づいて自動発行機104が故障したことを認識すると、PC用管理コンピュータ101においてその旨を画面表示および音の出力により報知するとともに、自動発行機104の表示部121においてエラー表示を行なうための処理を行なう。
【0358】
その場合、自動発行機104の表示部121には、エラー確認ボタンおよびチェックボタンが表示される。係員がエラー確認ボタンを操作すると、表示部121において故障検出箇所が表示される。係員は、故障検出箇所が表示を見て該当する箇所を修理する。その修理が終了すると、係員がチェックボタンを操作する。そして、そのチェックボタンが操作されると、自動発行機104は、故障検出の自己診断を自動的に行ない、その結果、故障が解消された場合には、故障が解消された旨を表示部121に表示する。これにより、係員が故障が修復されたことを知り、修理作業が終了する。
【0359】
前述した自動発行機104は、ホール1内に1台だけ設けられてもよく、複数台設けられてもよい。ホール1においてすべての自動発行機104が故障したときには、次のような処理が行なわれる。
【0360】
ホール1内のPC用管理コンピュータ101からPC都道府県管理センタ202に自動発行機104が故障した旨を示す情報が送られる。そして、PC都道府県管理センタ202では、内部の管理コンピュータから故障したとみられる自動発行機104にPC用管理コンピュータ101を介してアクセスし、前述した故障情報を受け、その故障情報に基づいて、所定の故障判断処理を実行することにより、実際に故障しているか否かの判断がなされる。その判断の結果、実際に故障しているとPC都道府県管理センタ202が確認した場合には、PC都道府県管理センタ202の管理コンピュータからPC用管理コンピュータ101に、非常用カードの使用を許可する非常用カード使用許可情報が自動的に送られる。
【0361】
また、PC都道府県管理センタ202において自動発行機104が故障しているか否かを判断することが不可能である場合には、その旨を示す情報がPC都道府県管理センタ202からPC用管理コンピュータ101に送られる。その場合において、ホール1側が非常用カードの使用を希望する場合には、その非常用カードの使用を希望する旨をホール1の責任者がPC都道府県管理センタ202に電話等の通信手段で連絡する。その連絡を受けたPC都道府県管理センタ202では、管理者が非常用カード使用許可情報を送るための入力操作を行ない、管理コンピュータの判断にかかわらず非常用カード使用許可情報をPC用管理コンピュータ101に送る処理を行なう。
【0362】
ここで、非常用カードとは、前述した非常用カード使用許可情報がPC用管理コンピュータ101に送られた場合にのみ使用可能なICカードであり、自動発行機104により発行されるICカードの代わりに使用される。この非常用カードは、不正防止のために、正規の会員カードおよびビジタカードとして用いられるICカードとハードウェアの構成が一部異なるとともに、色等の外見も異なる。このため、たとえ不正行為者がICカードのソフトウェアを改ざんして使用しようとしても、不正行為が容易に発見可能である。この非常用カードは、ビジターカードとしてのみ取扱われる。
【0363】
このような非常用カードがカード処理装置110で使用された場合、カード処理装置110は、非常用カードである旨を認識し、PC用管理コンピュータ101に情報連絡をとって非常用カードが使用可能な状態にする。この非常用カードは、PC用管理コンピュータ101が前述した非常用カード使用許可情報を受取っていない場合にはカード処理装置110において使用できない。非常用カードが使用される場合、該当するパチンコ遊技機109においては、非常用カードが使用されている旨を示す非常用カード使用中ランプ(図示せず)が点灯される。これにより、非常用カードが使用中されているパチンコ遊技機109が容易に特定できる。
【0364】
次に、パーラーネットにおいて管理されるカード情報等の情報の優先順位について説明する。PCネットワーク機関および貯玉・再プレイネットワーク機関の各々において、管理されているある情報が各階層の管理センタの管理コンピュータで一致しない場合には、その情報の優先順位は、中央管理センタ、地方管理センタ、都道府県管理センタの順に優先される。すなわち、中央管理センタで管理されている情報が最も優先される。
【0365】
したがって、自動発行機104におけるカード情報の照合時において、中央管理センタ、地方管理センタ、および、都道府県管理センタのそれぞれで管理されているカード情報が一致しない場合には、中央管理センタで管理されているカード情報が正しい情報として用いられる。このように管理されているカード情報が一致しない場合には、自動発行機104において、その旨を表示部121において示すエラー表示および所定の音の出力により、そのような状態が生じている旨が報知される。また、ICカードに記録されているカード情報と、管理コンピュータ側で管理されているカード情報とが一致しない場合は、管理コンピュータ側の情報が正しいものと判断され優先的に用いられる。そのような情報の不一致の場合も前述した場合と同様の報知がなされる。
【0366】
情報が一致しない場合の処置は、次のように行なわれる。報知がなされたことに応じて、係員が、自動発行機104に行き、エラー表示の際に表示されるエラー確認ボタンを操作する。その操作に応じて、一致しない情報の項目について、優先順位の上位側の情報と、下位側の情報とが交互に表示される。そして、係員が遊技者に対して優先順位の上位側の管理コンピュータの情報を正しいものとして統一的に用いる旨の確認をした後、一致しない情報について、優先順位の下位側の情報を優先順位の上位側の情報に書換える。このように、階層的に管理している情報に優先順位をつけて管理することにより、管理している情報に狂いが生じた場合の各種のトラブルの発生を防ぐことができる。
【0367】
次に、自動発行機104においてカードの発行中に停電状態になった場合の処理について説明する。自動発行機104と、PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のそれぞれとの間の情報のやりとりは、常時、自動発行機104に設けられているバックアップメモリ600dおよび各管理コンピュータに設けられているバックアップメモリ(図示せず)にそれぞれ記憶される。
【0368】
停電状態になると、自動発行機104の表示部121において、「これまでの情報は記憶しました復旧するまでしばらくお待ち下さい」という旨のメッセージが表示される。停電期間中には、各バックアップメモリにより、停電前の前述した情報が継続して記憶されている。そして、停電が復旧すると、自動発行機104と、PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のそれぞれとの間で、バックアップされている停電前の情報を自動的に照合する。そして、照合の結果、情報が一致する場合には、バックアップされている情報にしたがって停電前の動作が引続き実行される。一方、照合の結果、情報が一致しない場合には、管理コンピュータ側のバックアップ情報が正として優先的に用られ、その情報にしたがって停電前の動作が引続き実行される。また、停電前に情報が上位側の管理センタに通信されている場合には、前述した優先順位にしたがって、最も優先順位が高い管理センタで管理されている情報が優先的に用いられる。
【0369】
停電の復旧時において、前述したようにバックアップされている情報が一致しない場合には、自動発行機104において、その旨を表示部121において示すエラー表示および所定の音の出力により、復旧に問題が生じている旨が報知される。そして、報知がなされたことに応じて、係員が、自動発行機104に行き、エラー表示の際に表示されるエラー確認ボタンを操作する。その操作に応じて、一致しない情報の項目について、優先順位の上位側の情報と、下位側の情報とが交互に表示される。そして、係員が遊技者に対して優先順位の上位側の管理コンピュータの情報を正しいものとして統一的に用いる旨の確認をした後、一致しない情報について、優先順位の下位側の情報を優先順位の上位側の情報に書換える。このように、階層的に管理している情報に優先順位をつけて管理することにより、管理している情報に狂いが生じた場合の各種のトラブルの発生を防ぐことができる。
【0370】
次に、会員カードを相続する場合について説明する。会員カードを用いた貯玉数が100円相当の金額等の高額である場合等、遊技者所有の有価価値が高額であり、そのような貯玉をしている会員が死亡した場合には、その有価価値についての相続が問題となる。このような場合には、次のような手順で、会員カードを相続させることを可能にする。まず、相続人が、会員本人の死亡証明書およびその者が相続人であることを証明する所定の証明書類をホールに持参し、ホール側に提出する。ホール側では、ホールの責任者が、暗証番号受取書を用意する。ホール側は、ホールの責任者が死亡証明書および証明書類を確認し、所定の相続の条件を満たしている場合に、相続人に対して暗証番号受取書への署名および押印を求める。その署名および押印がなされた場合、ホール側は、相続を認めて相続人に会員カードの暗証番号を知らせる。そして、ホール側は、PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のそれぞれにおいて相続登録をし、その相続登録に関する情報を対応するPC中央管理センタ200および貯玉・再プレイ中央管理センタ300へ転送し、その後の会員カードの管理を行なう。このように、相続に対応する処理を行なうことにより、会員が死亡した場合に生じる種々のトラブルを回避することが可能になる。
【0371】
第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。前述した第1実施形態では、パーラーネットにおいて、あるホール(遊技場)で会員登録をして会員カードの発行を受けた遊技者が他のホールでもそのまま会員として扱われる例を示した。それに対し、パーラーネットにおいて、あるホールで会員登録をして会員カードの発行を受けた遊技者がホール毎に会員登録を受けることにより、他のホールで会員として扱われるようにしてもよい。そのような運用を行なう場合の例を以下に説明する。なお、この運用では、会員登録しないホールでは、その会員カードはビジタカードと同様に扱われる。つまり、残高による引落し、持点による景品交換はできるが、持点の預け入れ(貯玉)、再プレイはできない。この場合、残高分については全国共通である。
【0372】
以下の説明においては、前述した第1実施形態と異なる部分を主に説明する。図33は、自動発行機104の表示部121において表示される他店モード画面のその他の例を示す表示画面図である。この図33は、前述した図11に対応するものである。ホールごとに会員登録をする場合には、前述した図11の他店モード画面に代えて、図33に示される他店モード画面が用いられる。
【0373】
図33を参照して、この場合の他店モード画面においては、前述した図11に示された各種ボタンに加えて、会員登録ボタン121nが表示される。この会員登録ボタン121nは、他店において会員カードの発行を受けた遊技者が当店でも会員として登録する場合に操作されるボタンである。カード挿入口128に会員カードが挿入され、前述した使用限度チェック処理(S33)を受けた後に会員登録ボタン121nが操作されると、次に示す会員登録処理が実行される。その会員登録処理は、前述したカード使用処理のサブルーチンとして実行される。
【0374】
図34は、会員登録処理の処理内容を示すフローチャートである。図34を参照して、まず、ステップSO(以下、単にSOという)1により、カード挿入口128から挿入された会員カードのカード情報を読込む処理がなされる。
【0375】
次に、SO2に進み、他店での登録済確認用画面を表示する処理がなされる。この他店での登録済確認用画面は、遊技者が他店で会員登録済であるか否かについて遊技者に確認を要求するための画面である。この他店での登録済確認用画面には、他店で会員登録済である場合に操作する登録済ボタンと、他店で会員登録済でない場合に操作する未登録ボタンとが表示される。この場合、遊技者は、登録済ボタンと、未登録ボタンとのどちらかを操作する必要がある。
【0376】
次に、SO3に進み、SO2の表示に応じた選択操作があったか否かの判断がなされる。SO3により選択操作がないと判断された場合は、SO2に戻ってSO2の表示を継続して行なう。一方、SO3により選択操作があったと判断された場合は、SO4に進み、登録済ボタンと未登録ボタンとのどちらが選択されたのかについての選択判別がなされる。
【0377】
SO4により未登録ボタンが選択操作されたと判別された場合は、この会員登録処理が終了する。一方、SO4により登録済ボタンが選択操作されたと判別された場合は、SO5に進み、指紋の入力を遊技者に要求する表示を表示部121において行なう処理がなされる。この場合、遊技者は、指紋検出部125において本人の指紋の検出を受ける必要がある。このような指紋の検出が行なわれたことが、指紋の入力を行なったことを意味する。
【0378】
次に、SO6に進み、指紋の入力があったか否かの判断がなされる。SO6により指紋の入力がまだないと判断された場合は、SO5に戻り、指紋の入力があるまでSO5の表示が継続される。SO6により指紋の入力があったと判断された場合は、SO7に進み、会員用の確認事項および規約等の遊技者の承諾が必要な事項が表示部121に表示されるとともに、それについて遊技者が承諾をするか否かの選択操作を求める旨が表示される。次に、SO8に進み、SO7で表示された事項について遊技者本人の承諾があったか否かの判断がなされる。SO8により承諾がまだないと判断された場合には、SO7に戻って、選択操作があるまでSO7の表示が継続される。一方、SO8により承諾があったと判断された場合には、SO9に進む。
【0379】
SO9においては、会員カードの発行を受けた他店において登録された個人情報等の登録事項を予め定められた順序で表示部121に順次表示していく処理がなされる。この場合の表示画面においては、遊技者による表示項目のチェックの結果がOKであるか否かを指定するためのOKボタンが表示される。OKボタンが操作されると、その際に表示されている項目が遊技者に確認されたものと見なされる。
【0380】
次に、SO10に進み、SO9により表示された項目についての遊技者のチェック結果がOKであるか否かの判断がなされる。SO10では、チェック結果がOKになるのを待ってSO11に進む。SO11では、順次表示される全項目についてのチェックが済んだか否かの判断がなされる。SO11により全項目についてのチェックが済んでいないと判断された場合は、前述したSO9に戻り、次の項目の表示が行なわれる。すなわち、SO9〜SO11のループが繰り返されることにより、複数種類の登録事項が順次表示され、そのチェックが順次行なわれるのである。このように、自動発行機104の側で既に登録されている事項を順次表示して遊技者に確認させる処理を行なうことにより、遊技者の入力の手間を省くことができ、会員登録の処理を迅速に行なうことができる。
【0381】
SO11により全項目についてのチェックが済んだと判断された場合は、SO12に進み、前述したように順次表示されて確認された事項(入力事項)をチェックする処理がなされる。この入力事項のチェックの際には、明らかな誤入力のチェックを始めとして、入力された指紋の情報に基づいて、遊技者が過去に不正行為を行なった者であるか否かのチェックも行なう。過去の不正行為の有無の判断は、PC用管理コンピュータ101が、PC中央管理センタ200および貯玉・再プレイ中央管理センタ300から取り寄せた過去の不正行為の情報を自動発行機104が受取り、その過去の不正行為の情報に基づいて行なわれる。
【0382】
次に、SO13に進み、SO12でのチェックの結果がOK(会員登録を認める判定がなされた場合)であるか否かの判断がなされる。前述したような明らかな誤入力があったことが判明した場合および過去の不正行為により会員登録が禁止されている場合であることが判明した場合には、会員登録が認められない。ここで、過去の不正行為により会員登録が禁止されている場合とは、たとえば、過去の不正行為を原因として、会員規約等にしたがって強制的に脱会させられた後に課せられる発行禁止期間中である場合等の発行禁止状態にある場合をいう。
【0383】
SO13によりOKではないと判断された場合は、会員登録を禁じるために、前述したSO9に戻り、今までに確認された入力操作が無効にされる。SO13によりOKであると判断された場合は、SO14に進み、遊技者に、当店の会員としての登録を認めることの選択を要求する表示を表示部121に行なう処理がなされる。この場合の表示には、登録することを選択する登録ボタンと、登録の中止を選択する中止ボタンとが含まれる。この場合、遊技者は、登録をするときには登録ボタンを操作し、登録を中止するときには中止ボタンを操作する必要がある。
【0384】
次に、SO15に進み、SO14での表示に応じた選択操作があったか否かの判断がなされる。SO15において選択操作がまだないと判断された場合には、SO14に戻って、選択操作があるまでSO14の表示が継続される。一方、SO15において選択操作があったと判断された場合は、SO16に進み、登録および中止のどちらが選択されたのかについての選択判別がなされる。
【0385】
SO16により中止の選択がなされたと判別された場合は、この会員登録処理が終了する。一方、SO16により登録の選択がなされたと判別された場合は、SO17に進み、会員登録処理がなされる。この会員登録処理は、当店での会員登録を求めている遊技者を当店の会員として登録し、前述したように入力された個人情報等の情報を当店での会員情報として登録する処理である。
【0386】
この場合の会員の登録および会員情報の登録は、PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のそれぞれが、対応するPC中央管理センタ200の管理コンピュータおよび貯玉・再プレイ中央管理センタ300の管理コンピュータとネットワーク上での情報通信により相互に連絡を取合いながら行なう。会員の登録情報は、PC中央管理センタ200の管理コンピュータおよび貯玉・再プレイ中央管理センタ300の管理コンピュータにおいて管理されるとともに、ホール1内のPC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のそれぞれにおいても管理される。この場合の登録情報は、会員カードの発行の際に先に登録されている登録情報に付加される形で登録されて管理される。さらに、どのホールにおいて会員登録されているかという情報が、後述するSO29において遊技者所有の会員カードに記録される。
【0387】
SO17の後、SO18に進む。SO18〜SO28においては、前述したSA17〜SA27と同様の処理が行なわれる。すなわち、この会員登録処理においても、前述した会員カード発行処理と同様の手順で入金を行なうことが可能である。
【0388】
次に、SO29に進み、前述した処理にしたがって当店での会員登録がなされた旨を示す情報を、元のカード情報に付加して書込む処理がなされる。この場合において、前述したSO18〜SO28により入金がなされた場合には、その入金にしたがって、カード残高の情報を書換える処理も行なわれる。そして、SO30に進み、新たな情報が書込まれた会員カードをカード挿入口128から排出する処理がなされる。これにより、遊技者は、排出された会員カードを用いて当店での遊技者を行なうことができる。その後、この会員登録処理が終了する。
【0389】
このように、遊技者が他店においてホールごとに会員登録をする場合には、貯玉が次のように管理される。この場合には遊技者が会員カードの発行を受けたホール以外の他店について選択的に会員になれるので、貯玉は、ホールごとに行なわれる。会員カードには、会員になっているホールに関する情報および各ホールに関連付けられたホールごとの貯玉数の情報が記録される。
【0390】
遊技者が他店において、貯玉を用いた再プレイをする場合には、自動発行機104に会員カードを挿入した際に、遊技を行なおうとしているホール以外のホールで行なわれた貯玉数が、貯玉が行なわれたホールで定められている貯玉換金率に基づいて金額に換金され、その情報が会員カードに記録される。そして、遊技者がカード処理装置110において会員カードを使用して玉貸しを受ける場合には、前述したように貯玉数から換金された金額が優先的に玉貸しに使用される。
【0391】
このように、あるホールで貯玉した貯玉数を他のホールで使用する場合には、貯玉に関する金額が次のようにやりとりされる。たとえば、Aホールで会員登録を受けた遊技者がAホールで貯玉した場合に、その遊技者がBホールで遊技者をする場合を例にとる。その場合、Bホールにおいて、Aホールでの貯玉換金率で貯玉数が金額に変換される。そして、Bホールにおいては、Bホールにおいて定められている玉貸し率(1個の玉貸しを行なう金額)に基づいて玉貸しが行なわれ、遊技者の貯玉から変換された金額から玉貸し金額が減算される。
【0392】
このような例の場合、Aホールは、遊技者によりBホールで使用された貯玉から変換された金額のうちの玉貸しに使用された金額分を第3者機関(貯玉・再プレイネットワークシステム機関)に支払う。一方、Bホールは、そのような第3者機関から遊技者によりBホールで使用された貯玉から変換された金額のうちの玉貸しに使用された金額分を受取る。
【0393】
ここで、あるホール(Aホール)で貯玉した貯玉数を他のホール(Bホール)で使用する場合について具体的な数値例を挙げて説明する。Aホールの貯玉換金率が1玉=2.5円であり、Bホールの玉貸し率が1玉=4円である。そして、遊技者がAホールで貯玉した貯玉数が2000玉であり、その遊技者がBホールにおいてAホールでの貯玉の一部を用いて500円分(125点(玉))の玉貸しを行なった。この場合、Bホールでの玉貸しに関するAホールの支払額が500円となり、Bホールでの玉貸しに関するBホールの受取額が500円となる。
【0394】
このような金額の流通システムを採用することにより、貯玉換金率(または玉貸率)が異なる複数のホールにおいて選択的に会員になることができる場合に、あるホールで得た貯玉を他のホールで使用することができるようになる。また、このような精算方法は、第1実施形態のように、すべてのホール(遊技場)で会員であるシステムでも適用できる。
【0395】
次に、以上説明した本実施の形態の変形例や特徴点を以下に列挙する。
(1) 前述した実施の形態においては、会員カードおよびビジタカードとして用いられるICカードに、登録された遊技者を管理するすべての情報を記録する例を示した。しかし、これに限らず、会員カードおよびビジタカードとして用いられるICカードには、遊技者本人を認識するための情報(たとえば、指紋または暗証番号等)のみを記録し、その他の各種情報をPCネットワークシステム機関および貯玉・再プレイネットワークシステム機関に設けられている管理コンピュータに記憶して管理するようにしてもよい。
【0396】
(2) 前述した実施の形態においては、会員カードおよびビジタカードとして用いられるICカードに、登録された遊技者を管理するすべての情報を記録する例を示した。しかし、これに限らず、会員カードおよびビジタカードとして用いられるICカードには、カード番号および会員番号等の遊技者個人を特定可能な情報(たとえば、指紋または暗証番号等)のみを記録し、その他の各種情報をPCネットワークシステム機関および貯玉・再プレイネットワークシステム機関に設けられている管理コンピュータに記憶して管理するようにしてもよい。
【0397】
(3) 前述した実施の形態においては、会員カードおよびビジタカードとして用いられるICカードとして、接触型ICカード700を用いた例を説明した。しかし、これに限らず、会員カードおよびビジタカードとして用いられるICカードとしては、カード処理装置と非接触で使用される所謂非接触型のICカードを用いてもよい。
【0398】
(4) 前述した実施の形態においては、会員カードおよびビジタカードとして用いられるカードとして、ICカードを用いた例を説明した。しかし、これに限らず、会員カードおよびビジタカードとして用いられるカードとしては、カードに形成された磁気ストライプに情報を記録する所謂磁気カードを用いてもよい。
【0399】
(5) 前述した実施の形態においては、会員カードおよびビジタカードとして用いられるカードとして、ICカードを用いた例を説明した。しかし、これに限らず、会員カードおよびビジタカードとして用いられるカードとしては、磁気併用型のICカードでもよい。また、マイクロコンピュータを内蔵しないICカード、所謂メモリカードでもよい。
【0400】
(6) 前述した実施の形態においては、自動発行機104において、保証金を徴収することと引換えに会員カードおよびビジタカードを発行する例を示した。しかし、これに限らず、保証金を徴収しないで会員カードおよびビジタカードを発行するようにしてもよい。
【0401】
(7) 前述した実施の形態においては、自動発行機104について主にICカードの発行機能およびカードの情報処理機能を持たせた例を示した。しかし、これに限らず、自動発行機104を、前述した景品交換機105の機能を兼ね備えるように構成してもよい。そのようにすれば、ホール内において景品交換機専用の装置を省略することができる。
【0402】
(8) 前述した実施の形態においては、ホール1内において遊技機設置島Iから離れた位置に、ホール内の遊技者が共用できる態様で自動発行機104を設けた例を示した。しかし、これに限らず、前述した自動発行機104を小型化し、遊技機設置島Iごとに設けてもよく、カード処理装置110と同様に、パチンコ遊技機109間に1台ずつ設けてもよい。そのようにすれば、遊技者の便宜に供することができる。
【0403】
(9) 前述した実施の形態においては、自動発行機104が、カードの発行機能と、入金機能との両方を持つ例を示した。しかし、これに限らず、自動発行機104がカードの発行機能を持ち、別体形成された他の装置が入金機能を持つようにしてもよい。
【0404】
(10) 前述した実施の形態においては、会員カードおよびビジタカードが全国共通で使用可能なカードである例を示したが、これに限らず、前述した会員カードおよびビジタカードICカードは、特定のホールのみで使用可能な所謂ハウスカードであってもよい。
【0405】
(11) 前述した実施の形態においては、第1セット装置142等のカードのセット装置がカードステックが1つだけ取付けられる例を示したが、これに限らず、セット装置は、カードステックが複数取付けられ、その複数のカードステックからカードを取出してセットすることが可能に構成されていてもよい。
【0406】
(12) 前述した実施の形態においては、会員カードおよびビジタカードの所有者本人を認識するために用いる情報として指紋の情報を用いたが、これに限らず、そのように会員カードおよびビジタカードの所有者本人を認識するために用いる情報としては、身体的特徴に関する形状(たとえば顔,目等)や、DNA等の個人ごとで異なり、その違いを検知できる情報であればよい。すなわち、会員カードおよびビジタカードの所有者本人を認識するために用いる情報としては、指紋以外の個人に特有の情報を用いてもよい。
【0407】
(13) 前述した実施の形態においては、会員カードおよびビジタカードの所有者本人を認識するために用いる情報として個人の身体的特徴である指紋の情報を用いた。しかし、これに限らず、会員カードおよびビジタカードの所有者本人を認識するために用いる情報としては、運転免許証等の個人別に発行された証明書類を用いてもよい。その場合には、証明書類の内容を検出するための検出部が自動発行機104に設られる。
【0408】
(14) 前述した実施の形態においては、他店ボタン121gを操作することにより、他店で発行を受けたカードについての処理が行なわれることを選択するようにした。しかし、これに限らず、他店で発行を受けたカードについての処理が行なわれることを区別するための入力手段として、その他店が存在する地域(たとえば都道府県)を選択可能なようにしてもよい。具体的には、図35に示される処理を行なう。
【0409】
図35は、他店で発行を受けたカードについての処理を行なう場合に他店が存在する地域を選択する例の処理内容を示すフローチャートである。この図35は、前述した図16および図17の処理に付加される処理内容を示している。図16のS2により他店ボタン121gが操作されたと判断された場合(YES)には、図35のS25aに進む。S25aでは、ICカードが発行されたホールが存在する地域を特定できるようにするために、都道府県選択画面を表示部121に表示する処理がなされる。この都道府県選択画面は、都道府県名が並んで表示される画面である。この場合、遊技者は、都道府県選択画面上で、ICカードの発行を受けた都道府県名を選択する操作を行なう必要がある。そして、S25bに進み、都道府県名を選択する選択操作がなされたか否かを判断する。選択操作がなされていない場合には、S25aに戻って、選択操作がなされるまで都道府県選択画面を表示し、選択操作がなされると、図17のS25に進み、他店モード画面が表示されて前述したような処理が実行される。このような処理により都道府県名が選択されると、その選択に応じて都道府県選択情報が得られる。そこで、自動発行機104およびホール内の管理コンピュータ側は、都道府県選択情報に基づいて、カード処理に用いる指紋等の照合用の情報を読出す管理コンピュータを特定する処理を行なう。
【0410】
そのようにすれば、ホール内の管理コンピュータにおいて、カード情報の照合等をする場合に、カードの発行を受けた遊技場が存在する地域がいち早く特定されるため、中央管理センタと連絡をとりあってその他店の情報を読出す処理を高速化することができる。その結果、遊技者本人の確認等のために行なわれるカード情報の照合等の処理速度を向上させることができ、自動発行機104の処理速度を高速化することができる。
【0411】
(15) 前述した実施の形態においては、ICカードの状態をチェックするためのカードチェッカ130が自動発行機104の内部に設けられている例を示したが、これに限らず、自動発行機104の外部にも、カードチェッカ130と同様の機能を有するカードチェッカを備え、ICカードの使用回数および動作状態等のチェックを行なうようにしてもよい。
【0412】
(16) 前述した実施の形態においては、返却されたICカードを回収するようにしたが、返却対象のICカードとして、ICカードが再発行された後の元のICカード(紛失していたICカード)を受付けるようにしてもよい。そのような元のICカードが返却される場合としては、紛失していたICカードが再発行後に見つかった場合が考えられる。そのように紛失していたICカードが再発行後に返却される際には、そのICカードに記録されているカード残高,貯玉をどのように取扱うかが問題となる。そこで、ICカードが返却された場合には、次のような処理を行なう。すなわち、返却されるICカードについて既に新たなカードの再発行がなされ、カード残高,貯玉が、新たなICカード(再発行されたもの)に移し換えられているか否かの判断を行なう。そのような判断は、ICカードのカード発行番号等のICカードを識別可能な情報に基づき、PCネットワークシステム機関で管理されている情報および貯玉・再プレイネットワークシステム機関で管理されている情報を用いて行なう。そして、そのICカードに対してICカードの再発行がなされ、カード残高,貯玉が新たなICカードに移し換えられていると判断された場合には、返却されたICカードのカード残高,貯玉を遊技者に返却しないように処理する。このようにすれば、紛失していたICカードにカード残高,貯玉が記録されている場合のカード返却時におけるカード残高,貯玉の取扱いについて生じるトラブルを回避することができる。さらに、そのように紛失していたICカードを回収可能なようにすることにより、紛失していたICカードを用いた不正行為を防ぐとともに、ICカードの再利用を促進することができる。
【0413】
(17) 前述した実施の形態においては、ICカードの再発行時における所有者本人の確認のために、指紋および暗証番号の両方を照合するようにした。しかし、これに限らず、このような所有者本人の確認は、指紋の照合のみで行なってもよく、または、暗証番号の照合のみで行なってもよい。その場合、指紋等の身体的特徴を照合する方が、暗証番号を照合することよりも望ましい。その理由は、指紋等の身体的特徴の方が本人特有のものなので、身体的特徴を照合する方がより確実に所有者本人の確認ができるからである。
【0414】
また、指紋および暗証番号の両方を照合する場合には、遊技者の入力ミスおよび指紋の照合精度等の原因により、一方の照合結果のみが一致しないと判別される場合が生じるおそれがある。このような場合には、2つの照合事項のいずれか一方が一致したことという条件で、とりあえずICカードの再発行をし、1つの照合事項について一致しなかった旨を報知するようにしてもよい。そのようにすれば、照合事項について一致しなかった照合事項を係員が再確認し、その確認結果に基づいて、再発行されているICカードの使用を許可することが可能になるため、自動発行機104の処理効率の低下を防ぐことができる。その場合には、再発行を受ける者が遊技者本人であるにもかかわらず、入力ミスおよび指紋の照合精度等の原因によりICカードの再発行が不可能になって再発行に長時間を要することを防ぐことが可能になり、柔軟な対応を行なうことにより遊技者側とホール側との間のトラブルの発生を防ぐことができる。
【0415】
また、前述したように2つの照合事項の一方が一致しない場合には、一致しなかった方の事項について再度、遊技者に入力または検出を要求し、その事項につて再度照合を行なうようにしてもよい。そのようにすれば、照合精度を向上させることができるとともに、係員による対応が省略できる。
【0416】
また、前述した実施の形態で示したように2つの照合事項について照合を行なうことにより、指紋の照合における一致判定をあまりシビアに行なう必要がなくなる。それは、2つの照合事項の両方が一致しないと再発行が認められないからである。このように、指紋の照合における一致判定をあまりシビアに行なう必要がないため、指紋データの照合に要するデータ処理量を減少させることができるので、照合に関する処理速度を高速化することが可能になる。そのように、指紋の照合における一致判定処理内容を簡素化しても、さらに暗証番号についても照合がなされるので、暗証番号のみを照合する場合よりも照合に関する信頼性が高い。このため、2つの照合事項を用いて遊技者本人の確認を行なうことにより、遊技者本人の確認についての信頼性を高くし、かつ、照合時間を短縮化することができる。
【0417】
【課題を解決するための手段の具体例】
(1) 図2等に示された自動発行機104により、再発行が許可された記録媒体(会員カード、ビジタカード)について再発行を行なうことが可能な再発行手段が構成されている。図4等に示された指紋検出部125および図20のSC3〜SC9等に示された遊技者本人確認用の処理ステップにより、記録媒体の再発行を受ける者が再発行対象の元の記録媒体の所有者であるか否かの判別を行なう所有者判別手段が構成されている。図20のSC9等の処理ステップにより、前記所有者判別手段により再発行対象の元の記録媒体の所有者である旨の判別がなされた場合に、前記再発行手段による記録媒体の再発行を許可する再発行許可手段が構成されている。図20のSC22およびSC34等の前カードを使用禁止状態にするための処理ステップにより、前記再発行手段により再発行がなされる場合に、再発行対象の元の記録媒体を使用禁止状態にする使用禁止手段が構成されている。
【0418】
(2) 図14および図15に示されるように、前記記録媒体は、遊技者所有の有価価値(カード残高)を特定可能な情報を記録することが可能である。図20に示されたSC33およびSC35等の再発行時のカード残額を記録するための処理ステップに示されるように、前記再発行手段は、前記記録媒体を再発行する場合に、再発行する時点において再発行対象の元の記録媒体の記録情報により特定される大きさの遊技者所有の有価価値を特定可能な情報を再発行する記録媒体に記録する。
【0419】
(3) 前記記録媒体は、予め定められた複数の遊技場(ホール1)のそれぞれにおいて発行され、該複数の遊技場において共通に遊技に使用することが可能である(図1参照)。図1および図2に示されるように、前記再発行手段は、前記複数の遊技場のそれぞれに設けられ、図17のS30およびS31に示されるように、再発行対象の元の記録媒体が発行された遊技場と異なる遊技場において記録媒体を再発行することが可能である。
【0420】
(4) 図10に示された他店ボタン121gを含む表示部121により、前記複数の遊技場のそれぞれに設けられ、再発行を受ける遊技場と異なる遊技場において再発行対象の元の記録媒体が発行された旨を示す情報を、再発行を受ける者の操作により入力することが可能な入力操作手段が構成されている。図16のS2の処理および図17のそれぞれの処理に示されるように、前記再発行手段は、前記入力操作手段による操作に応じて、再発行対象の元の記録媒体の発行元の遊技場が再発行を受ける遊技場と異なる遊技場であることを認識する。
【0421】
(5) 前述した変形例の(14)および図35に示されるように、前記入力操作手段は、再発行を受ける遊技場と異なる遊技場において再発行対象の元の記録媒体が発行されている場合に、前記再発行対象の元の記録媒体が発行された遊技場が存在する地域を特定可能な情報を、再発行を受ける者の操作によりさらに入力することが可能である。前記再発行手段は、前記入力操作手段による操作に応じて、再発行対象の元の記録媒体の発行元の遊技場が存在する地域をさらに認識する。
【0422】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】
請求項1に関しては、次のような効果を得ることができる。発行手段により、他の遊技場の発行手段において発行された他店会員記録媒体が受付けられるとともに、当該遊技場での会員登録を希望する旨の登録追加操作が受付けられる。そして、会員登録手段により、登録追加操作の受付けに基づいて、他店会員記録媒体が当該遊技場においても獲得価値の預け入れに使用可能な会員記録媒体として登録されるとともに、他店会員記録媒体の発行に際し他の遊技場の発行手段で受付けられた会員情報が取得されて、当該遊技場の会員の会員情報として登録される。これにより、他店会員記録媒体を当該遊技場で使用可能な会員記録媒体として登録するときに、他の遊技場の発行手段で受付けられた会員情報が会員登録手段により取得され、当該遊技場の会員の会員情報として登録されるので、遊技者から会員情報を受付けなくてもよくなる。したがって、遊技者の手間を省くことができ、このような会員登録の処理を迅速に行なうことができる。また、獲得価値預入手段により、会員登録手段により遊技場においても獲得価値の預け入れに使用可能な会員記録媒体として登録された他店会員記録媒体を使用して、該他店会員記録媒体を所有する遊技者が当該遊技場での遊技により獲得した獲得価値を他の遊技場での獲得価値とは別に会員記録媒体の記録情報により特定される遊技者所有の有価価値として遊技場に預け入れるための処理が行なわれるので、他店会員記録媒体を使用可能となった遊技場ごとに獲得価値を当該遊技場に預け入れることができる。また、会員記録媒体の再発行を希望する遊技者から本人確認情報を受付け、該受付けた本人確認情報が会員登録手段に登録されている本人確認情報と一致したことを条件として、記録媒体の再発行が自動的に行なわれるため、人手を要さずに会員記録媒体の再発行が行なわれる。これにより、会員記録媒体の再発行に関する処理効率を向上させることができる。さらに、そのような再発行がなされる場合に、使用禁止手段によって再発行対象の元の会員記録媒体が使用禁止状態にされるため、一人の遊技者に対する会員記録媒体の多重発行が防がれ、会員記録媒体の再発行に対応して、再発行の対象となった元の会員記録媒体の不正使用を防ぐことができる。
【0423】
請求項2に関しては、請求項1に関する効果に加えて、次のような効果を得ることができる。会員記録媒体再発行に際して、再発行時点において再発行対象の元の会員記録媒体の記録情報により特定される大きさの遊技者所有の有価価値を特定可能な情報が再発行する会員記録媒体に記録される。このため、たとえ、元の会員記録媒体を紛失してから新たな会員記録媒体が再発行されるまでの間に、不正行為により遊技者所有の有価価値が減少している場合であっても、それは遊技者側の責任になり、その減少分の有価価値を会員記録媒体の発行側が補填する必要がなくなるようにすることができる。その結果、会員記録媒体を再発行する際に生じるおそれがある会員記録媒体の発行側の不測の不利益を回避することができる。
【0424】
請求項3に関しては、請求項1または2に関する効果に加えて、次のような効果を得ることができる。どの遊技場で発行された元の会員記録媒体についても会員記録媒体が再発行可能である。このため、会員記録媒体の再発行を受ける場合に、遊技者がわざわざ他の遊技場に出向いて行かなくても、任意の遊技場において再発行を受けることができる。その結果、会員記録媒体の再発行に関し、再発行を受ける遊技者の便宜を図ることができる。
【0425】
請求項4に関しては、請求項3に関する効果に加えて、次のような効果を得ることができる。会員記録媒体の再発行を受けるに際して、再発行を受ける者の操作による入力に応じて、再発行対象の元の会員記録媒体の発行元の遊技場が、他の遊技場であることが認識されるため、たとえば、再発行対象の元の会員記録媒体が実際に発行されているものであるか否かの確認等の発行元の情報の確認を行なう場合に、そのような確認をより速く行なうことができる。
【0426】
請求項5に関しては、請求項4に関する効果に加えて、次のような効果を得ることができる。会員記録媒体の再発行を受けるに際して、再発行を受ける者の操作による入力に応じて、再発行対象の元の会員記録媒体の発行元の遊技場が存在する地域がさらに認識されるため、たとえば、再発行対象の元の会員記録媒体が実際に発行されているものであるか否かの確認等の発行元の情報の確認を行なう場合に、遊技場が存在する地域がいち早く特定されるため、そのような確認をより速く行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される遊技用システムの一例の全体構成を概略的に示すシステムブロック図である。
【図2】ホールの内部のシステムの構成を示すブロック図である。
【図3】パチンコ遊技機およびカード処理装置の正面図である。
【図4】自動発行機の全体正面図である。
【図5】自動発行機の全体裏面図である。
【図6】会員カードおよびビジタカードを発行のためにセットする機構を示す自動発行機の断面図である。
【図7】返却されたカードをビジタカード用のカードステックに収納する機構を示す自動発行機の断面図である。
【図8】ICカードを収納する機構の動作を概略的に示す図である。
【図9】自動発行機の制御装置の構成を示すブロック図である。
【図10】自動発行機の表示部において表示される初期画面を示す表示画面図である。
【図11】自動発行機の表示部において表示される他店モード画面を示す表示画面図である。
【図12】会員カードおよびビジタカードとして用いられるICカードの平面図である。
【図13】図12に示されたICカードに設けられている回路の構成を示すブロック図である。
【図14】会員カードのEEPROM内に記憶されている情報を説明するための説明図である。
【図15】ビジタカードのEEPROM内に記憶されている情報を説明するための説明図である。
【図16】カード使用処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図17】カード使用処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図18】会員カード発行処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図19】ビジタカード発行処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図20】当店会員再発行処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図21】当店ビジタ再発行処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図22】使用限度チェック処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図23】暗証番号表示処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図24】情報変更処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図25】情報変更処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図26】入金処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図27】カード返却処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図28】他店会員遊技処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図29】他店ビジタ遊技処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図30】操作中断処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図31】セット装置切換処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図32】返却カード回収処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図33】自動発行機の表示部において表示される他店モード画面のその他の例を示す表示画面図である。
【図34】会員登録処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図35】他店で発行を受けたカードについての処理を行なう場合に他店が存在する地域を選択する例の処理内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
104は自動発行機、600は制御部、125は指紋検出部、121は表示部、121gは他店ボタン、1はホール、101はPC用管理コンピュータ、102は貯玉・再プレイ用管理コンピュータである。

Claims (5)

  1. 各遊技場に設けられ、会員登録を希望する遊技者から該遊技者本人を確認するための本人確認情報を含む会員情報を受付けたことを条件として、遊技者所有の有価価値を特定可能な情報が記録された会員記録媒体を発行する発行手段と、
    各遊技場に設けられ、前記発行手段における会員記録媒体の発行に際して受付けた会員情報を当該会員記録媒体の会員情報として登録する会員登録手段と、
    各遊技場に設けられ、当該遊技場の前記発行手段により発行された会員記録媒体を使用して、当該会員記録媒体を所有する遊技者が当該遊技場での遊技により獲得した獲得価値を前記有価価値として遊技場に預け入れるための処理を行なう獲得価値預入手段と、を含み、
    前記会員情報が登録されている遊技場であるか否かに関わらず、前記会員記録媒体の記録情報により特定可能な前記有価価値のうち、前記獲得価値とは別の入金操作による入金に対する対価としての残額価値を使用した各遊技場での遊技を可能とする記録媒体管理システムであって、
    前記発行手段は、前記会員記録媒体の再発行を希望する遊技者から本人確認情報を受付け、該受付けた本人確認情報が前記会員登録手段に登録されている本人確認情報と一致したことを条件として、会員記録媒体を再発行し、
    前記発行手段により会員記録媒体の再発行が行なわれることに基づいて、再発行対象の元の会員記録媒体の使用を禁止するための処理を行なう使用禁止手段をさらに含み、
    前記発行手段は、他の遊技場の発行手段において発行された他店会員記録媒体を受付けるとともに、当該遊技場での会員登録を希望する旨の登録追加操作を受付け、
    前記会員登録手段は、前記登録追加操作の受付けに基づいて、前記他店会員記録媒体を当該遊技場においても前記獲得価値の預け入れに使用可能な会員記録媒体として登録するとともに、前記他店会員記録媒体の発行に際し前記他の遊技場の発行手段にて受付けられた会員情報を取得して、当該遊技場の会員の会員情報として登録し、
    前記獲得価値預入手段は、前記会員登録手段により当該遊技場においても前記獲得価値の預け入れに使用可能な会員記録媒体として登録された他店会員記録媒体を使用して、該他店会員記録媒体を所有する遊技者が当該遊技場での遊技により獲得した獲得価値を前記他の遊技場での獲得価値とは別に前記会員記録媒体の記録情報により特定される遊技者所有の有価価値として当該遊技場に預け入れるための処理を行なうことを特徴とする、記録媒体管理システム。
  2. 記発行手段は、前記会員記録媒体を再発行する場合に、再発行する時点において再発行対象の元の会員記録媒体の記録情報により特定される大きさの前記遊技者所有の有価価値を特定可能な情報を再発行する会員記録媒体に記録することを特徴とする、請求項1記載の記録媒体管理システム。
  3. 前記発行手段は、他の遊技場の発行手段により発行された会員記録媒体についても前記再発行を行なうことが可能であることを特徴とする、請求項1または2に記載の記録媒体管理システム。
  4. 前記発行手段は、他の遊技場の発行手段において再発行対象の元の会員記録媒体が発行された旨を示す情報を、再発行を受ける者の操作により入力することが可能な入力操作手段をさらに含み、
    前記発行手段は、前記入力操作手段による操作に応じて、再発行対象の元の会員記録媒体の発行元の遊技場が他の遊技場であることを認識することを特徴とする、請求項3記載の記録媒体管理システム。
  5. 前記入力操作手段は、他の遊技場の発行手段において再発行対象の元の会員記録媒体が発行されている場合に、前記再発行対象の元の会員記録媒体が発行された遊技場が存在する地域を特定可能な情報を、再発行を受ける者の操作によりさらに入力することが可能であり、
    前記発行手段は、前記入力操作手段による操作に応じて、再発行対象の元の会員記録媒体の発行元の遊技場が存在する地域をさらに認識することを特徴とする、請求項4記載の記録媒体管理システム。
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