JP6308824B2 - 遊技システム及び遊技媒体貸出方法 - Google Patents

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Description

この発明は、遊技客から受け付けた貨幣額をプリペイド価値として記憶して、記憶したプリペイド価値を減算して、減算したプリペイド価値に応じた数の遊技媒体の貸出を行う遊技システム及び遊技媒体貸出方法に関する。
従来、パチンコ店等の遊技店では、遊技客から貨幣を受け付けて、受け付けた貨幣に対応する価値をプリペイド価値として記憶媒体に関連付けて記憶して、当該プリペイド価値を減算して、減算したプリペイド価値に応じた数の遊技媒体の貸出を行うというサービスを行っている。
例えば、特許文献1には、遊技機に併設されるカード処理ユニットにプリペイド価値の関連付けられたプリペイドカードが挿入された状態において、貨幣の投入を受け付けたならば、当該プリペイドカードに関連付けられたプリペイド価値に、受け付けた貨幣の価値を加算し、プリペイド価値の関連付けられたプリペイドカードが挿入された状態において、当該カード処理ユニットにおいて遊技媒体の貸出操作を受け付けると、挿入されたプリペイドカードに関連付けられたプリペイド価値から所定の価値を減算して、減算した価値に応じた数の遊技媒体の貸出を行う技術が開示されている。
また、このように所定の価値を有する記憶媒体を一時的に貸与するような場合には、記憶媒体の貸与と引き換えにデポジットとして所定の金額を預かり、当該記憶媒体の回収時に預かったデポジットを返却するという技術も知られている。遊技店においても、この技術を用いて、プリペイド価値のうちの所定額をデポジットとして扱い、デポジット分については遊技媒体の貸出に使用できないようにして、精算などの処理でプリペイドカードなどの記憶媒体の回収と引き換えにデポジット分を含むプリペイド価値の返却を行うようにすることができる。
かかる特許文献1及びデポジットにかかる技術を用いると、事前にある程度の金額をプリペイド価値として入金して、入金額に応じたプリペイド価値の関連付けられたプリペイドカードなどの記憶媒体を使用すれば、遊技の状況に応じて遊技媒体の貸出が必要な時に、現金をその都度入金しなくても遊技媒体の貸出を行うことが可能となり遊技客の利便性を向上させることができる。また、プリペイド価値のうちの所定額をデポジットして扱うことによって、プリペイドカードなどの記憶媒体が返却されずに廃棄されてしまうことによる遊技店の損害も回避することができる。
特開2002−306824号公報
しかしながら、遊技店で遊技をする遊技客は会員と会員ではない一般の遊技客に区別され、会員に対しても一般会員と同様にデポジットをとるものとすると、会員による記憶媒体廃棄による損害は発生しないにもかかわらず会員の利便性を低下させるばかりか、遊技店にとっても売上の機会損失を招いてしまうことになる。
この点について詳しく説明する。会員ではない一般の遊技客がプリペイド価値の入金を行うと、入金されたプリペイド価値が関連付けられた一般カードが貸与される。しかし、会員の場合には、プリペイド価値の入金を行うと入金されたプリペイド価値が関連付けられた何らかの記憶媒体が新たに貸与されるわけではなく、入金されたプリペイド価値は会員登録時に発行された会員の所有する会員カードに関連付けて管理される。会員カードには、会員個人の所有品でありプリペイド価値だけではなく、会員個人情報や貯遊技媒体も関連付けられているものであることから、廃棄される可能性も低いが、仮に廃棄されたとしても遊技店の損害には直結するものではない。会員に対してデポジット運用を適用すると、会員にとってはプリペイド価値の一部が貸玉に利用できないという利便性を低下させてしまうことになるとともに、店舗にとってはデポジット分が玉貸に使用できないことによる売上の機会損失を招いてしまうことにもなるのである。
遊技媒体の貸出レートや遊技媒体の貸出単位数は、消費税などの外的要因や遊技店の営業戦略などに基づいて決定されるものであり、必ずしもプリペイド価値として入金可能な金額を使い切ることができるように設定されるとは限らない。そのため小額のプリペイド価値が残った場合に、プリペイド価値が関連付けられた記憶媒体が廃棄されることによる遊技店の損害の回避するためにプリペイド価値の一部をデポジットとして取り扱うことは非常に有効である。プリペイド価値の一部をデポジットとして扱うことによってプリペイド価値が関連付けられた記憶媒体の廃棄による遊技店の損害を回避しつつデポジットを適用することによる遊技客の利便性の低下や店舗の売上の機会損失を回避することは重要な課題である。
本発明は、上述した従来技術の課題を解決するためのものであって、プリペイド価値の一部をデポジットとして取り扱うことによってプリペイド価値が関連付けられた記憶媒体の廃棄による遊技店の損害を回避しつつデポジットを適用することによる遊技客の利便性の低下や店舗の売上の機会損失を回避することができる遊技システム及び遊技媒体貸出方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、受け付けた貨幣の価値であるプリペイド価値の一部を遊技媒体の貸出の制限を行う貸出利用制限分として扱い、前記プリペイド価値から前記貸出利用制限分を除外した貸出利用可能分を用いて遊技媒体の貸出を行う遊技システムであって、遊技客を会員として登録して前記遊技客に関連付けられた会員用記憶媒体を発行する会員記憶媒体発行手段と、遊技客が、前記プリペイド価値を前記会員記憶媒体発行手段で発行した会員用記憶媒体又は遊技客が所有する記憶媒体に関連付けて管理する第一の遊技客区分、若しくは前記プリペイド価値を前記会員記憶媒体発行手段で発行した会員用記憶媒体とは別の遊技店が貸与する記憶媒体に関連付けて管理する第二の遊技客区分のいずれの遊技客区分の遊技客なのかを判別する遊技客判別手段と、前記第一の遊技客区分の遊技客のプリペイド価値の一部を前記貸出利用制限分とするのか否かの情報である第一遊技客区分情報の設定を行う第一遊技客区分情報設定手段と、前記プリペイド価値の残高と前記遊技客区分と前記第一遊技客区分情報とに基づいて前記遊技媒体の貸出の可否の判定を行う貸出可否判定手段と、前記貸出可否判定手段によって前記遊技媒体の貸出が可能と判定された場合には、前記プリペイド価値の残高を減算して、減算した残高に応じた前記遊技媒体を遊技に使用可能な状態にする遊技媒体使用可能化手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記遊技客判別手段で判別した遊技客区分が前記第一遊技客区分で、前記第一遊技客区分情報設定手段で設定された第一遊技客区分情報に前記第一遊技客区分の遊技客はプリペイド価値の一部を前記貸出利用制限分としない旨の設定がされている場合には、プリペイド価値の残高が追加入金を許可する所定の閾値未満であった場合に前記貨幣の入金を可能と判定し、前記遊技客判別手段で判別した遊技客区分が前記第一遊技客区分ではなかった場合、若しくは前記遊技客判別手段で判別した遊技客区分が前記第一遊技客区分であっても前記第一遊技客区分情報設定手段で設定された第一遊技客区分情報に前記第一遊技客区分の遊技客はプリペイド価値の一部を前記貸出利用制限分とする旨の設定がされている場合には、プリペイド価値の残高から前記貸出利用制限分を除いた貸出可能分が追加入金を許可する所定の閾値未満であった場合に前記貨幣の入金を可能と判定する入金可否判定手段をさらに備えたことを特徴とする
また、本発明は、上記発明において、前記貸出可否判定手段は、前記遊技客判別手段で判別した遊技客区分が前記第一遊技客区分で、前記第一遊技客区分情報設定手段で設定された第一遊技客区分情報に前記第一遊技客区分の遊技客はプリペイド価値の一部を前記貸出利用制限分としない旨の設定がされている場合には、プリペイド価値の残高が前記遊技媒体の最小の貸出単位の価値以上である場合に前記遊技媒体の貸出を可能と判定し、前記遊技客判別手段で判別した遊技客区分が前記第一遊技客区分ではなかった場合、若しくは前記遊技客判別手段で判別した遊技客区分が前記第一遊技客区分であっても前記第一遊技客区分情報設定手段で設定された第一遊技客区分情報に前記第一遊技客区分の遊技客はプリペイド価値の一部を前記貸出利用制限分とする旨の設定がされている場合には、プリペイド価値の残高から前記貸出利用制限分を除いた貸出可能分が前記遊技媒体の最小の貸出単位の価値以上である場合に前記遊技媒体の貸出を可能と判定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記遊技媒体への貸出が可能なプリペイド価値が所定値未満の場合には、当該プリペイド価値を翌日以降に利用可能な価値に移行することを特徴とする。
また、本発明は、受け付けた貨幣の価値であるプリペイド価値の一部を遊技媒体の貸出の制限を行う貸出利用制限分として扱い、前記プリペイド価値から前記貸出利用制限分を除外した貸出利用可能分を用いて遊技媒体の貸出を行う遊技媒体貸出方法であって、遊技客を会員として登録して前記遊技客に関連付けられた会員用記憶媒体を発行する会員記憶媒体発行ステップと、遊技客が、前記プリペイド価値を前記会員記憶媒体発行ステップで発行した会員用記憶媒体又は遊技客が所有する記憶媒体に関連付けて管理する第一の遊技客区分、若しくは前記プリペイド価値を前記会員記憶媒体発行ステップで発行した会員用記憶媒体とは別の遊技店が貸与する記憶媒体に関連付けて管理する第二の遊技客区分のいずれの遊技客区分の遊技客なのかを判別する遊技客判別ステップと、前記第一の遊技客区分の遊技客のプリペイド価値の一部を前記貸出利用制限分とするのか否かの情報である第一遊技客区分情報の設定を行う第一遊技客区分情報設定ステップと、前記プリペイド価値の残高と前記遊技客区分と前記第一遊技客区分情報とに基づいて前記遊技媒体の貸出の可否の判定を行う貸出可否判定ステップと、前記貸出可否判定ステップによって前記遊技媒体の貸出が可能と判定された場合には、前記プリペイド価値の残高を減算して、減算した残高に応じた前記遊技媒体を遊技に使用可能な状態にする遊技媒体使用可能化ステップとを含んだことを特徴とする。
本発明によれば、遊技客を会員として登録して遊技客に関連付けられた会員用記憶媒体を発行し、遊技客が、受け付けた貨幣の価値であるプリペイド価値を発行した会員用記憶媒体又は遊技客が所有する記憶媒体に関連付けて管理する第一の遊技客区分、若しくはプリペイド価値を会員用記憶媒体とは別の遊技店が貸与する記憶媒体に関連付けて管理する第二の遊技客区分のいずれの遊技客区分の遊技客なのかを判別し、第一の遊技客区分の遊技客のプリペイド価値の一部を遊技媒体の貸出の行えない貸出利用制限分とするのか否かの情報である第一遊技客区分情報の設定を行い、プリペイド価値の残高と遊技客区分と第一遊技客区分情報とに基づいて遊技媒体の貸出の可否の判定を行い、遊技媒体の貸出が可能と判定された場合には、プリペイド価値の残高を減算して、減算した残高に応じた遊技媒体を遊技に使用可能な状態にするよう構成したので、プリペイド価値の一部をデポジットとして取り扱うことによってプリペイド価値が関連付けられた記憶媒体の廃棄による遊技店の損害を回避しつつデポジットを適用することによる遊技客の利便性の低下や店舗の売上の機会損失を回避することができる。
図1は、本実施例に係る会員と非会員との区分に基づいたプリペイド価値に係るサービス内容及びその差異の概要を説明するための説明図である。 図2は、本実施例に係る遊技システムのシステム構成を示す図である。 図3は、図2に示した台間カード処理機の外観構成を示す図である。 図4は、図2に示した台間カード処理機の本実施例に係る内部構成を示すブロック図である。 図5は、図2に示した台間カード処理機の本実施例に係るデータ構成について説明するための図である。 図6は、図2に示したカード管理装置の内部構成を示すブロック図である。 図7は、図2に示したカード管理装置の本実施例に係るデータ構成について説明するための図である。 図8は、図2に示した会員管理装置の本実施例に係る内部構成を示すブロック図である。 図9は、図2に示した会員管理装置の本実施例に係るデータ構成について説明するための説明図である。 図10は、図2に示した精算機における精算処理の内容を説明するための図である。 図11は、図2に示した台間カード処理機における貨幣の受付可否の制御処理の処理手順を示すフローチャートである。 図12は、図2に示した台間カード処理機における貨幣の受付時の処理手順を示すフローチャートである。 図13は、図2に示した台間カード処理機における玉貸処理の処理手順を示すフローチャートである。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る遊技システム及び遊技媒体貸出方法の好適な実施例を詳細に説明する。
まず、本実施例に係る会員と非会員との区分に基づいたプリペイド価値に係るサービス内容及びその差異の概要を、図1を用いて説明する。
図1に示す例は、108円で25玉を1回の貸出単位とする遊技において、会員となっている遊技客と、会員ではない一般の遊技客が、入金した1000円をプリペイド価値として当該プリペイド価値を使用して遊技の貸出を行う場合の例を示している。また、図1に示す例は、会員及び一般の遊技客に共通な設定として、プリペイド価値の上限金額を「10,000円」、デポジットを行う場合のデポジット金額を「300円」としている。また、図1に示す例は、会員はデポジットは不要で、会員ではない一般の遊技客はデポジットが必要という設定になっている例である。
会員の場合には、プリペイド価値は会員登録時に発行された会員カードのカードIDに関連付けて記憶される。一般の遊技客の場合には、貨幣を入金することによってプリペイド価値の関連付けられた一般の遊技客用のカード(以下、「一般カード」と言う)が発行され、プリペイド価値がゼロになった時点で回収される。また、プリペイド価値を使い切らない状態で遊技を終了した場合には、残のプリペイド価値の関連付けられたカードを精算機80へ挿入したならば、精算機80は当該カードに対応付けられたプリペイド価値を返金する。挿入されたカードが会員カードの場合には併せて会員カードも返却する。挿入されたカードが一般カードだった場合には、プリペイド価値の返金によって関連付けられたプリペイド価値がゼロになるので、カードは返却せずに回収されることとなる。このように、一般カードは一般の遊技客に一時的に貸し出して、遊技終了時点などにプリペイド価値などの関連付けられる価値が無くなった時点で回収する遊技店の備品である。
また、プリペイド価値は当日の使用が原則であり、退店時にプリペイド価値の残高がある場合には会員であっても精算機80で精算するのが原則である。ただし、精算し忘れて退店してしまった場合の対処として翌営業日以降にプリペイド価値の関連付けられたカードを使用して精算し忘れたプリペイド価値の精算することは可能であるが、翌営業日以降に残プリペイド価値を使用して玉貸を行うことはできない。また、前日以前に精算し忘れたプリペイド価値が残っている場合に当該プリペイド価値を使用して玉貸ができない場合には、精算機80以外では前日以前に精算し忘れたプリペイド価値の関連付けられているカードは受け付けないようにしてもよい。
まず、(a)に示す会員の場合の例を説明する。会員は1,000円の入金を行って、9回の玉貸を行ったことを示している。会員は、デポジットが不要であることから、1,000円のプリペイド価値で9回の玉貸を行うことが可能であり、9回の玉貸後のプリペイド価値の残金は28円となる。前述の通り会員であってもプリペイド価値は退店時には精算して返金することが原則であるが、会員に対してデポジットを適用しない場合には、会員については、プリペイド価値の残高がデポジット金額未満であれば、退店時にプリペイド価値を精算しなくても、次回来店時に当該プリペイド価値を当日のプリペイド価値として使用可能な状態に自動移行される。
次に、(b)に示す会員ではない一般の遊技客の場合の例を説明する。前述の通り、会員ではない一般の遊技客はデポジットが必要であるので、会員と同じように1,000円の入金を行ったとしてもプリペイド価値の残高がデポジット金額未満となるような玉貸を行うことができない。このことから、一般の遊技客は1,000円のプリペイド価値で玉貸は最大6回しか実施することはできない。また、玉貸を6回実施した時点で遊技を終了した場合には、遊技客は残高352円の関連付けられた一般カードを精算機80に挿入して、プリペイド価値の残金の払い戻しを行う必要がある。
図1では、会員の場合にプリペイド価値の残高がデポジット金額未満の場合を除いて、プリペイド価値を翌日以降に使用可能な価値として取り扱うことはできないという説明を行ってきたが、設定によって精算しなかったプリペイド価値を翌日以降に使用可能とするようにしてもよい。精算しなかったプリペイド価値を翌日以降に使用可能とするような設定が行われている場合においては、前日以前に精算しなかったプリペイド価値を利用して玉貸が可能であるが、玉貸ができるだけの残高がある状態における追加入金は制限される。また、前日以前に精算しなかったプリペイド価値を利用して玉貸を行った結果、プリペイド価値の残高がデポジット金額未満となった時点で、プリペイド価値の残高を当日入金のプリペイド価値に自動移行して、精算を行わなくとも追加入金を可能としてもよい。
このように、受け付けたプリペイド価値を会員カード又は遊技客の所有する記憶媒体に関連付けて管理する場合には、遊技客の所有する記憶媒体に関連付けられたプリペイド価値を使用して遊技媒体の貸出を可能とし、所定価値未満のプリペイド価値であれば翌日以降に移行を可能とした。また、受け付けたプリペイド価値を関連付けられた会員カードとは異なる記憶媒体を貸与する場合には、貸与した記憶媒体に関連付けられたプリペイド価値からデポジットに対応する価値を除いた価値を使用して遊技媒体の貸出を可能とし、プリペイド価値は翌日に移行することはできないものとしたので、プリペイド価値の一部をデポジットとして取り扱うことによってプリペイド価値が関連付けられた記憶媒体の廃棄による遊技店の損害を回避しつつデポジットを適用することによる遊技客の利便性の低下や店舗の売上の機会損失を回避することができる。
次に、本実施例に係る遊技システムのシステム構成を説明する。図2は、本実施例に係る遊技システムのシステム構成を示す図である。図2に示すように、遊技店には、複数の遊技機20と、各遊技機20にそれぞれ対応して設けられた台間カード処理機10が設置される。台間カード処理機10は、島コントローラ30を介して店内のネットワークである通信回線と接続する。通信回線には、島コントローラ30と、カード管理装置40と、会員管理装置50と、景品管理装置60と、精算機80とが接続される。
遊技機20は、遊技玉を遊技盤面に打ち込んで遊技を行う装置である。この遊技機20の遊技盤面には、複数の入賞領域(入賞口)が設けられており、当該入賞領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定個数の遊技玉を賞玉として付与するようになっている。また、遊技領域には、所定個数の始動領域(始動口)が設けられており、当該始動領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定の抽選を行うこととなっている。当該抽選が大当りとなれば、所定の可動部材等の作動により、前述の入賞領域あるいは他の始動領域への遊技玉の通過確率を向上する等、遊技上有利となる作動が行われる。なお、始動領域と入賞領域を兼ねた領域があってもよい。
上記入賞領域には、当該入賞領域への遊技玉の通過を検出するために入賞センサが設けられており、入賞センサにより入賞領域へ打ち込まれた遊技玉の通過(入賞)を検知するようになっている。また、遊技機20の制御装置は、入賞領域ごとに何個の遊技玉を賞玉として付与するかを記憶する賞玉メモリを有している。
したがって、打ち込んだ遊技玉の特定の入賞領域への通過が入賞センサにより検知されると、賞玉メモリの記憶内容と、入賞領域を通過した遊技玉数から付与すべき賞玉数を決定し、決定した賞玉数の遊技玉が払い出される。
台間カード処理機10は、入金の受付、遊技玉の貸出並びにカード管理装置40との通信を行う。台間カード処理機10は、遊技客が投入した紙幣を受け付けたならば、入金額を含む入金通知をカード管理装置40に送信することで、受け付けた紙幣の価値をカード管理装置40が管理するプリペイド価値に加算させる。そして、所定の玉貸し操作がなされたならば、玉貸要求をカード管理装置40に送信し、カード管理装置40が管理するプリペイド価値を減算させて、減算したプリペイド価値分に対応する数の遊技玉を払い出す。
また、台間カード処理機10は、カードの挿入を受け付けたならば、カード管理装置40にカード挿入通知を送信する。また、台間カード処理機10は、カード管理装置40からプリペイド価値、持玉又は貯玉の残高を受信した場合には、該残高を記憶する。そして、持玉の残高を受信し、記憶した場合には、カード管理装置40に対して持玉減算要求を送信することで、カード管理装置40が管理する持玉の残高をゼロにクリアする。
また、台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けると、自装置が管理する持玉数を所定数減算し、減算した持玉数に対応する数の遊技玉を払い出す。また、台間カード処理機10は、貯玉再プレイ操作を受け付けると、カード管理装置40に対して貯玉再プレイ要求を送信することで、会員管理装置50が管理する貯玉数を所定数減算させ、減算させた貯玉数に対応する数の遊技玉を払い出す。
台間カード処理機10は、カード返却操作を受け付けたならば、自装置が管理する持玉数を含む持玉加算要求をカード管理装置40に送信し、カード管理装置40に持玉を加算させた後、カード排出通知をカード管理装置40に送信し、カードを排出制御する。
島コントローラ30は、遊技島に設けられた一群の遊技機20及び台間カード処理機10を束ねる中継装置である。カード管理装置40は、カードのプリペイド価値及び持玉数等をカードデータとして管理する管理装置である。
カード管理装置40は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、挿入されたカードのIDと台間カード処理機10とを関連付けて管理し、該カードIDに関連付けられたプリペイド価値及び持玉の残高を台間カード処理機10に送信する。また、カード挿入通知に示されたカードIDが会員カードのカードIDである場合には、カード挿入通知を会員管理装置50に送信し、会員管理装置50から受信した貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から持玉減算要求を受信した場合には、持玉口座の残高をゼロにクリアし、台間カード処理機10から持玉加算要求を受信した場合には、持玉加算要求に示された持玉数を持玉口座に加算する。
また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から玉貸要求を受信した場合には、対応するプリペイド価値を所定値減算し、玉貸許可を台間カード処理機10に送信する。また、カード管理装置40は、貯玉再プレイ要求を受信した場合には、該貯玉再プレイ要求を会員管理装置50に送信し、会員管理装置50が貯玉再プレイデータを出力した場合には、貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、カード管理装置40は、景品管理装置60からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられた持玉数を景品管理装置60に対して通知する。さらに、精算機80からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられたプリペイド価値を精算機80に対して通知する。
会員管理装置50は、遊技店に会員登録された会員の会員管理データ55aを管理する管理装置である。具体的には、会員に対して発行した会員カードIDに関連付けて、貯玉数、ポイント、暗証番号及び氏名等を管理する。
会員管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、カード挿入通知に示されたカードIDに対応する貯玉口座の残高と暗証番号とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。また、会員管理装置50は、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求を受信したならば、貯玉再プレイ要求に示されたカードIDに関連付けられた貯玉口座の残高を所定数減算し、減算後の貯玉口座の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。なお、台間カード処理機10と会員管理装置50との通信は、カード管理装置40を介して行なわれる。
また、会員管理装置50は、景品管理装置60から貯玉数の問い合わせを受けたならば、指定されたカードIDに対応する貯玉口座の残高を景品管理装置60に通知する。
景品管理装置60は、遊技店内の景品交換カウンタに併設された景品交換用の端末装置であり獲得玉、貯玉及び持玉の景品交換処理を行う。この景品管理装置60には、カードのカードIDを読み取るカードリーダ及び景品を払い出す景品払出装置が接続されている。景品管理装置60は、カードリーダがカードを受け付けた場合には、カードリーダで読み出したカードのカードIDをカード管理装置40に送信して、該カードの持玉数を要求する。また、貯玉を景品交換する場合は、会員管理装置50に対して貯玉数を要求する。
精算機80は、プリペイド価値が対応付けられたカードが挿入されると、このカードのカードIDをカード管理装置40に送信し、該カードに関連付けられたプリペイド価値を取得し、取得したプリペイド価値に相当する現金の払出を行う。
図2に示したシステムで玉貸を行う場合の玉貸処理について説明する。遊技客が台間カード処理機10において玉貸操作を行うと、台間カード処理機10は、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、玉貸要求とを含む。
カード管理装置40は、玉貸要求を含む電文を受信すると、該電文内のカードIDに関連付けられたプリペイド価値を所定値減算して、玉貸許可を送信元の台間カード処理機10に送信する。玉貸許可を受信した台間カード処理機10は、減算したプリペイド価値に対応する数(例えば125玉)の遊技玉を払い出す。
次に、図2に示したシステムで持玉の再プレイを行う場合の持玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、一般カードあるいは会員カードの挿入を受け付けた場合に、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
カード管理装置40は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた各レートの持玉口座の残高を台間カード処理機10に通知する。
台間カード処理機10は、カード管理装置40から受信した持玉の残高を記憶する。そして、カードID及びレートを特定する情報と、持玉減算要求とを含む電文をカード管理装置40に送信する。カード管理装置40は、持玉減算要求を受信した場合には、カードIDにより特定される各レートの持玉口座の残高をゼロにクリアする。台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けた場合には、記憶した持玉の残高を所定数減算し、対応する数の遊技玉を払い出す。
台間カード処理機10は、カード返却操作を受け付けた場合には、カード管理装置40に対して持玉加算要求を含む電文を送信する。この電文は、排出するカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、各レートの持玉の残高と持玉加算要求とを含む。
カード管理装置40は、持玉加算要求を受け付けた場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた各レートの持玉口座の残高を受信した残高の値に更新する。
その後、台間カード処理機10は、カード管理装置40にカード排出通知を送信し、カードを排出制御する。
次に、図2に示したシステムで貯玉の再プレイを行う場合の貯玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、会員カードを挿入された場合、若しくは会員カードとして使用可能な携帯端末からカードIDに対応する識別情報を読み取った場合に、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードID(若しくは携帯端末から読み取ったカードIDに対応する識別情報。以降、カードIDという)と、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
カード管理装置40は、カード挿入通知の電文を会員管理装置50に送信する。会員管理装置50は、カード挿入通知の電文を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた暗証番号と、貯玉口座のうち、該電文により特定されたレートの貯玉口座の残高とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、受信した貯玉再プレイデータを記憶し、貯玉再プレイデータに示された貯玉口座の残高が貯玉再プレイにおける遊技玉の払出単位数(貯玉再プレイ単位数。例えば125玉)以上である場合には貯玉再プレイ操作を受け付け可能とする。なお、ここでは、貯玉口座の残高が払出単位数以上である場合に貯玉再プレイ操作を受け付け可能とする場合について説明を行なったが、貯玉再プレイデータに貯玉再プレイ可能回数が示されているならば、貯玉再プレイ可能回数が1以上である場合に貯玉再プレイ操作を受け付け可能としてもよい。
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータの記憶後、最初に貯玉再プレイ操作を受け付けた場合に、遊技客に対して暗証番号の入力を求め、入力された暗証番号が貯玉再プレイデータに示された暗証番号と一致するかを確認する。
台間カード処理機10は、暗証番号が一致した場合に、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、貯玉再プレイ要求とを含む。
カード管理装置40は、貯玉再プレイ要求の電文を会員管理装置50に送信する。会員管理装置50は、貯玉再プレイ要求の電文を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた貯玉口座のうち、該電文により特定されたレートの貯玉口座の残高を所定値減算し、減算後の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータを受信して貯玉口座の残高を更新し、遊技玉を貯玉再プレイ単位数だけ払い出す。また、更新後の貯玉口座の残高が貯玉再プレイ単位数未満となったかを判定し、貯玉再プレイ単位数未満となったならば、貯玉再プレイ操作を受け付け不能とする。更新後の貯玉口座の残高が貯玉再プレイ単位数以上であれば、再度貯玉再プレイ操作を受け付け可能であり、貯玉再プレイ操作を受け付けた場合には貯玉再プレイ要求を送信する。2回目以降の貯玉再プレイ操作では、暗証番号の確認は不要である。なお、暗証番号の確認を毎回行なうように設定してもよい。
次に、閉店処理における持玉からの貯玉への移行について説明する。カード管理装置40は、閉店処理時にカード管理データ45aの持玉口座の残高を確認し、持玉の残高が「0」より大きい持玉口座が存在する場合には、該持玉口座の残高をカードID及びレートとともに会員管理装置50に通知する。会員管理装置50は、カードID及びレートにより特定される貯玉口座の残高に通知された持玉口座残高を加算して更新する。その後、カード管理装置40は、該持玉口座の残高をゼロにクリアする。
次に、図2に示した台間カード処理機10の外観構成を説明する。図3は、台間カード処理機10の外観構成を示す図である。なお、図3には、遊技機20に接続された台間カード処理機10の外観構成を台間カード処理機10として示している。また、併設される遊技機20は、破線で図示している。また、図3では、紙幣のみを受け付ける台間カード処理機10を図示したが、硬貨受け付け用のユニットを設けることもできる。
図3に示すように、台間カード処理機10は、台間カード処理機10の装置の状態を所定色のランプの点灯あるいは点滅で表示する状態表示部11と、遊技玉を貸し出す際の各種紙幣を受け付ける紙幣挿入口12aとを有する。また、台間カード処理機10は、タッチパネルディスプレイ等の表示操作部13と、カードを受け付けるカード挿入口14aと、携帯端末等をかざすためのかざし部14bと、遊技玉を遊技機20に投出するノズルユニット18aと、遊技機20の下皿から落下させた遊技玉を計数する計数ユニット18bとを有する。
次に、図2に示した台間カード処理機10の本実施例に係る内部構成を説明する。図4は、台間カード処理機10の本実施例に係る内部構成を示すブロック図である。図4に示すように、台間カード処理機10は、紙幣搬送部12と、表示操作部13と、リーダライタ14と、かざし部14bと、通信部15と、記憶部16と、制御部17と、ノズルユニット18aと、計数ユニット18bとを有する。
紙幣搬送部12は、紙幣挿入口12aから挿入された紙幣の金種及び真偽を判別しつつ図示しない紙幣収納部に搬送する搬送部である。表示操作部13は、有価価値等の各種情報の表示と、玉貸し操作等の各種操作の受け付けを行なうタッチパネルディスプレイ等の入出力装置である。
リーダライタ14は、カード挿入口14aに挿入されたカードからカードIDを読み取る読取部である。なお、カード挿入口14aに挿入されたカードは、このリーダライタ14を経て図示しないカード収納部に収納される。かざし部14bは、携帯端末等がかざされた場合に、近距離無線通信によりカードID等の各種情報を読み取るインタフェースである。
通信部15は、遊技機20及び通信回線との間のデータ通信を行なうためのインタフェース部である。ノズルユニット18aは、玉貸し又は再プレイにより遊技玉を払い出す際に、その一部又は全ての払い出しに使用される。計数ユニット18bは、遊技玉を計数するユニットである。
記憶部16は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部16は、カードID16a、有価価値データ16b、装置ID16c、遊技設定データ16d及び貸遊技媒体パラメータ16eを記憶する。
カードID16aは、リーダライタ14により読み取られたカードIDである。カード挿入口14aから図示しないカード収納部にカードが搬送される場合には、この搬送途中でリーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードID16aが更新される。また、カードが挿入されていない状態で入金が行なわれたならば、図示しないカード収納部からリーダライタ14にカードが搬送され、リーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードID16aが更新される。なお、本実施例ではカードが挿入されていない状態の入金操作で、図示しないカード収納部からリーダライタ14にカードが搬送され、リーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードID16aが更新されるとしたが、これに限定するものではない。最後にカードが排出された時に、図示しないカード収納部の一番上にあるカードをリーダライタ14に搬送して、カードIDを読み取って記憶しておくことによって、遊技客によるカード挿入がされていない状態で入金された場合には、記憶しているカードIDでカードID16aを更新するものとしてもよい。
有価価値データ16bは、遊技玉の払い出しを受けるために使用可能な有価価値を示すデータである。この有価価値には、玉貸しに使用可能なプリペイド価値の残高、持遊技媒体口座の残高、貯玉再プレイ用の暗証番号並びに貯遊技媒体口座の残高を含む。
装置ID16cは、台間カード処理機10を遊技店内で一意に識別するための識別情報である。遊技設定データ16dは、台間カード処理機10に設定された遊技種等を示すデータである。遊技店内で複数のレートの遊技玉を扱う場合には、4円レートの遊技玉に「玉4円」、2円レートの遊技玉に「玉2円」、1円レートの遊技玉に「玉1円」のように、遊技種ごとに遊技種名を設定して管理している。また、遊技設定データ16dは、設定されている遊技種に対して使用する遊技媒体の種類や当該遊技媒体の貸出単価に係る情報を有する。
貸遊技媒体パラメータ16eは、遊技媒体の貸出に係る情報であり、遊技媒体の貸出に使用するプリペイド価値の限度額、デポジット金額、追加入金の可否、及び会員へのデポジット適用の有無などの情報を含む。
制御部17は、台間カード処理機10を全体制御する制御部であり、データ管理部17a、計数処理部17b、入金処理部17c及び玉貸処理部17dを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、それぞれに対応するプロセスを実行させることになる。
データ管理部17aは、カードが挿入された場合に、カードID16a及び装置ID16cを含むカード挿入通知をカード管理装置40に送信する。また、データ管理部17aは、カード管理装置40から有価価値(プリペイド価値、持玉及び貯玉の少なくともいずれか)を含むデータを受信した場合に、受信した有価価値により有価価値データ16bを更新する。データ管理部17aは、有価価値データ16bに示されたプリペイド価値、持玉及び貯玉の値を適宜表示操作部13に表示制御する。
また、データ管理部17aは、遊技客により持玉再プレイ操作が行なわれた場合に、有価価値データ16bに示された持玉口座の残高を所定数減算し、対応する数の遊技玉を払い出す。
また、データ管理部17aは、有価価値データ16bに示された貯玉口座の残高が貯玉再プレイ単位数以上である場合には、表示操作部13に貯玉再プレイボタンを表示し、貯玉再プレイ操作を受け付け可能とする。データ管理部17aは、遊技客により貯玉再プレイ操作が行なわれた場合に、カードID16a及び装置ID16cを含む貯玉再プレイ要求をカード管理装置40に送信する。この貯玉再プレイ要求への応答として貯玉再プレイデータを受信したならば、貯玉口座の残高を更新し、貯玉再プレイ単位数の遊技玉を払い出す。なお、初回の貯玉再プレイ操作時には、暗証番号の入力を求め、有価価値データ16bに示された暗証番号と一致することを貯玉再プレイ要求を送信するための条件とする。
また、データ管理部17aは、遊技客によりカード返却操作が行なわれた場合に、カードID16a、装置ID16c並びに持玉数を含む持玉加算要求をカード管理装置40に送信して、自装置持玉口座の残高を0にクリアした後、カード排出通知をカード管理装置40に送信し、カードを排出する。
計数処理部17bは、計数ユニット18bに遊技玉が投入された場合に、計数ユニット18bに遊技玉の計数を行わせ、計数結果を有価価値データ16bの持玉数に加算する処理を行なう。
入金処理部17cは、紙幣挿入口12aに紙幣が挿入されると、現在のプリペイド価値の状態と貸遊技媒体パラメータ16eに設定されているプリペイド価値の上限や追加入金可否の情報に基づいて入金の可否の判定を行い、入金が可能と判定した場合には挿入された紙幣の金額、カードID16a及び装置ID16cを含む入金通知をカード管理装置40に送信するとともに、有価価値データ16bのプリペイド価値に入金額を加算する。
玉貸処理部17dは、遊技客による玉貸操作を受け付けたならば、有価価値データ16bのプリペイド価値、遊技設定データ16dの遊技媒体の貸出単価と貸出単位及び貸遊技媒体パラメータ16eのデポジット金額に基づいて遊技媒体の貸出の可否の判定を行い、遊技媒体の貸出が可能と判定した場合には、貸し出す遊技媒体数と、当該貸出に対応してプリペイド価値から減算すべき金額とを算出する。また、玉貸処理部17dは、遊技媒体の貸出が可能と判定した場合には、カードID16a、装置ID16c及び当該貸出に対応してプリペイド価値から減算すべき金額を含む玉貸要求をカード管理装置40に送信する。この玉貸要求の応答として更新されたプリペイド価値を含む玉貸許可を受信したならば、玉貸処理部17dは、カード管理装置40から受け付けたプリペイド価値で有価価値データ16bの更新を行い、予め算出しておいた数の遊技媒体の貸出を行う。
次に、図2に示した台間カード処理機10の本実施例に係るデータ構成について説明する。図5は、台間カード処理機10の本実施例に係るデータ構成について説明するための説明図である。
有価価値データ16bは、カードID16aに関連付けて管理されているプリペイド価値、遊技種ごとの持遊技媒体の残高、貯玉再プレイ用の暗証番号及び遊技種ごとの貯遊技媒体の残高を有する。プリペイド価値には、当該プリペイド価値の入金を受け付けた日である入金日付、プリペイド価値の内訳のデポジットの金額とプリペイド価値からデポジット分を差し引いた貸遊技媒体用の預入金に対応する金額とを含む。図5の有価価値データ16bの例は、プリペイド価値の入金を受け付けた日が「2013/10/30」で、プリペイド価値の内、デポジットが「0」円で、貸遊技媒体用の預入金が「830」円で、持遊技媒体の玉4円の遊技種の残高が「0」玉、玉2円の遊技種の残高が「0」玉、玉1円の遊技種の残高が「0」玉、メダル20円の遊技種の残高が「0」枚、メダル5円の遊技種の残高が「0」枚で、貯玉再プレイ用の暗証番号が「1234」で、貯遊技媒体の玉4円の遊技種の残高が「200」玉、玉2円の遊技種の残高が「0」玉、玉1円の遊技種の残高が「2000」玉、メダル20円の遊技種の残高が「0」枚、メダル5円の遊技種の残高が「400」枚であることを示している。
遊技設定データ16dは、遊技種名と当該遊技種に対応する遊技媒体種と遊技媒体貸出最小単位と遊技媒体貸出単位とを含む。遊技媒体貸出最小単位には、遊技媒体数と当該遊技媒体数に対応する税込の価格とを有する。また、遊技媒体貸出単位は、通常の遊技媒体の貸出の単位である遊技媒体数と当該遊技媒体数に対応する税込の価格とを有する。図5の遊技設定データ16dの例は、遊技種名が「玉4円」で、使用する遊技媒体の種類が「遊技玉」で、遊技媒体貸出最小単位が遊技媒体数「25玉」が税込価格「108円」で、遊技媒体貸出単位が遊技媒体数「125玉」で税込価格「540円」であることを示している。
貸遊技媒体パラメータ16eは、プリペイド価値の上限額と、デポジット額と、追加入金の可否と、会員以外の一般の遊技客と会員ごとのデポジット関連情報と、会員以外の一般の遊技客と会員ごとの貸遊技媒体用預入金関連情報とを有する。プリペイド価値の上限額とは、プリペイド価値がゼロの状態において入金することのできる上限値である。追加入金の可否とは、貸遊技媒体用預入金の残高が遊技設定データ16dに設定される遊技媒体貸出最小単位の税込価格以上である場合(玉貸可能な金額が残っている場合)に追加入金の可否を示すパラメータである。
また、デポジット関連情報は、デポジットの要否の情報とデポジットの精算有効期限とを含む。デポジットの精算有効期限が設定されている場合には、精算有効期限を超えたデポジットの精算による返金を行うことはできない。また、貸遊技媒体用預入金関連情報は貸遊技媒体用預入金を玉貸に使用することのできる使用有効期限と、未使用の貸遊技媒体用預入金の精算有効期限を含む。使用有効期限以前には貸遊技媒体用預入金は玉貸に使用することは可能であり、使用有効期限を超えると貸遊技媒体用預入金は玉貸に使用することができなくなり、精算有効期限を超えた貸遊技媒体用預入金は精算による返金も行うことはできない。
図5の貸遊技媒体パラメータ16eの例は、プリペイド価値の上限額が「10000円」で、デポジット額が「300円」で、追加入金は「不可」で、会員ではない一般の遊技客はデポジットが「必要で」、デポジットの精算有効期限は「1週間」で、貸遊技媒体用預入金の使用有効期限は「当日」で精算有効期限は「1週間」で、会員はデポジットが「不要」で、貸遊技媒体用預入金の使用有効期限は「当日」で精算有効期限は「無」であり期限の制限のないことを示している。
図5に示す貸遊技媒体パラメータ16eの構造は、プリペイド価値の上限値、デポジット額及び追加入金可否は、一般の遊技客と会員に共通の設定しかできない構造としているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、これらの設定値を一般の遊技客及び会員ごとに設定できるようにして、いずれかを優遇するようにしてもよい。
次に、図2に示したカード管理装置40の内部構成を説明する。図6は、カード管理装置40の内部構成を示すブロック図である。図6に示すように、カード管理装置40は、表示部41及び入力部42と接続され、店舗ネットワーク通信部44、記憶部45及び制御部46を有する。
表示部41は、液晶パネルやディスプレイ装置等である。入力部42は、キーボードやマウス等である。店舗ネットワーク通信部44は、通信回線を介して台間カード処理機10、会員管理装置50、景品管理装置60等とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部45は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、カード管理データ45a及び貸遊技媒体パラメータ45bを記憶する。
カード管理データ45aは、カードIDに対し、プリペイド価値の残高と、遊技種ごとの持遊技媒体口座の残高と、該カードが挿入されている台間カード処理機10のIDを示す使用先IDとを対応付けたデータである。貸遊技媒体パラメータ45bは、台間カード処理機10の貸遊技媒体パラメータ16eと同じである。
制御部46は、カード管理装置40を全体制御する制御部であり、カード管理部46a、入金処理部46b及び玉貸処理部46cを有する。実際には、この機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、このプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、それぞれに対応するプロセスを実行させることになる。
カード管理部46aは、カード管理データ45aの管理を行なう処理部である。具体的には、カード管理部46aは、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信した場合には、カード挿入通知に示されたカードIDの使用先を、同じくカード挿入通知に示された装置IDとする。また、カード挿入通知に示されたカードIDに関連付けられたプリペイド価値と各遊技種の持遊技媒体口座の残高とを有価価値として台間カード処理機10に通知する。また、挿入されたカードが会員カードである場合には、会員管理装置50に対してカード挿入通知を転送する。カード管理部46aは、台間カード処理機10から持遊技媒体減算要求を受信した場合に、持遊技媒体減算要求に示された持遊技媒体口座の残高をゼロにクリアしてカード管理データ45aを更新する。
また、カード管理部46aは、台間カード処理機10から貯遊技媒体再プレイ要求を受信した場合には、該貯遊技媒体再プレイ要求を会員管理装置50に転送する。また、貯遊技媒体再プレイ要求に対する会員管理装置50からの応答についても、カード管理部46aが転送制御をおこなう。
また、カード管理部46aは、持遊技媒体加算要求を受信した場合には、持遊技媒体加算要求に示された持遊技媒体口座の残高に受信した持遊技媒体数を加算して、カード管理データ45aを更新する。また、カード管理部46aは、カード排出通知を受信した場合には、該カードIDの使用先について値を消去し、カード管理データ45aを更新する。
また、カード管理部46aは、景品管理装置60からカードIDを受信したならば、このカードIDに対応づけられた各遊技種の持遊技媒体口座の残高を景品管理装置60に対して通知する。
また、カード管理部46aは、閉店処理においてカード管理データ45aの中に会員の遊技客に関連付けられたプリペイド価値に残高が残っているレコードがあれば、当該プリペイド価値に含まれるプリペイド価値移管要求を会員管理装置50に送信して、当該プリペイド価値をクリアする。また、カード管理部46aは、閉店処理においてカード管理データ45aの中に会員ではない一般の遊技客に関連付けられたプリペイド価値に残高が残っているレコードがあった場合には、貸遊技媒体パラメータ45bの一般の遊技客のデポジットや貸遊技媒体用預入金の精算期限に従って精算期限を超過している場合にはデポジットや貸遊技媒体用預入金をゼロにクリアする。
入金処理部46bは、台間カード処理機10から入金金額、カードID16a及び装置ID16cを含む入金通知を受信した場合に、カード管理データ45aの該カードIDに関連付けられたプリペイド価値の入金日付に当日の日付を登録し、受け付けた入金金額をプリペイド価値の内数であるデポジット及び貸遊技媒体用預入金に加算する。
玉貸処理部46cは、台間カード処理機10からカードID及びプリペイド価値から減算すべき金額を含む玉貸要求を受信した場合に、該カードIDに関連付けられたプリペイド価値が受け付けたプリペイド価値から減算すべき金額以上であるか否かを判定する。プリペイド価値が受け付けたプリペイド価値から減算すべき金額以上である場合には、カード管理部46aは、プリペイド価値から指定された値を減算してカード管理データ45aを更新し、台間カード処理機10に更新後のプリペイド価値を含む玉貸許可を送信する。一方、プリペイド価値が受け付けたプリペイド価値から減算すべき金額未満である場合には、カード管理部46aは、台間カード処理機10に玉貸不可を通知する。
次に、図2に示したカード管理装置40の本実施例に係るデータ構成について説明する。図7は、カード管理装置40の本実施例に係るデータ構成について説明するための説明図である。
カード管理データ45aは、カードIDに関連付けて、該カードIDのカードを使用している装置の使用先IDと、プリペイド価値と、持遊技媒体数とを有する。プリペイド価値には、当該プリペイド価値の入金を受け付けた日である入金日付、プリペイド価値の内訳のデポジットの金額とプリペイド価値からデポジット分を差し引いた貸遊技媒体用の預入金に対応する金額とを含む。また、持遊技媒体数は、遊技種ごとの持遊技媒体の残高であり、遊技種が玉4円、玉2円、玉1円、メダル20円及びメダル5円の持遊技媒体の残高を有している。
図7のカード管理データ45aの例は、カードID「00001」のカードが、使用先IDが示す「5006」の装置で使用中で、プリペイド価値の入金を受け付けた日が「2013/10/30」で、プリペイド価値の内、デポジットが「0」円で、貸遊技媒体用の預入金が「830」円であり、玉4円の持玉数が「0」玉で、玉2円の持玉数が「0」玉で、玉1円の持玉数が「0」玉で、メダル20円の持メダル数が「0」枚で、メダル5円の持メダル数が「0」枚であることを示している。また、カードID「01001」のカードが、使用先IDが示す「2003」の装置で使用中で、プリペイド価値の入金を受け付けた日が「2013/10/30」で、プリペイド価値の内、デポジットが「300」円で、貸遊技媒体用の預入金が「530」円であり、玉4円の持玉数が「0」玉で、玉2円の持玉数が「0」玉で、玉1円の持玉数が「0」玉で、メダル20円の持メダル数が「600」枚で、メダル5円の持メダル数が「200」枚であることを示している。
次に、図2に示した会員管理装置50の本実施例に係る内部構成を説明する。図8は、会員管理装置50の本実施例に係る内部構成を示すブロック図である。図8に示すように、会員管理装置50は、表示部51及び入力部52と接続される。表示部51は、液晶パネルやディスプレイ装置等であり、入力部52は、キーボードやマウス等である。
また、会員管理装置50は、外部ネットワーク通信部53と、店舗ネットワーク通信部54と、記憶部55と、制御部56とを有する。外部ネットワーク通信部53は、遊技店外のネットワークを介してデータ通信するためのインタフェース部である。店舗ネットワーク通信部54は、遊技店内の通信回線を介して景品管理装置60及びカード管理装置40等とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部55は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、会員管理データ55a、遊技種設定データ55b、景品マスタ55c及び貸遊技媒体パラメータ55dを記憶する。会員管理データ55aは、会員に対して発行した会員カードのカードIDに関連付けて、氏名、貯玉、携帯IDm、住所、電話番号、未精算のプリペイド価値等を関連付けたデータである。
遊技種設定データ55bは、遊技種に対して貸出レート、交換レート及び表示名を関連付けたデータである。景品マスタ55cは、遊技玉を景品に交換する際に使用するデータである。貸遊技媒体パラメータ55dは、台間カード処理機10の貸遊技媒体パラメータ16e及びカード管理装置40の貸遊技媒体パラメータ45bと同じである。
制御部56は、会員管理装置50を全体制御する制御部であり、会員管理部56a及び景品マスタ管理部56bを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、それぞれに対応するプロセスを実行させることになる。
会員管理部56aは、会員管理データ55aの管理を行なう処理部である。会員管理部56aは、カード管理装置40及び景品管理装置60と通信して、カードIDに関連付けられた貯玉口座の残高を更新する。また、会員管理部56aは、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求を受信したならば、貯玉再プレイ要求に示されたカードIDに関連付けられた貯玉口座の残高を所定数減算し、減算後の貯玉口座の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。また、会員管理部56aは、会員登録要求を受け付けた場合には、会員管理データ55aに会員を追加する更新を行なう。景品マスタ管理部56bは、景品マスタ55cの更新及び更新を行った場合の景品管理装置60への配信処理を行う。
会員管理部56aは、閉店処理においてカード管理装置40から会員の未精算のプリペイド価値の通知である入金日付、デポジット及び貸遊技媒体用預入金の情報を含むプリペイド価値移管要求を受け付けたならば、受け付けた内容で会員管理データ55aのプリペイド価値の更新を行う。また、会員管理部56aは、閉店処理において会員管理データ55aの中にプリペイド価値に残高が残っているレコードがあった場合には、貸遊技媒体パラメータ55dの会員のデポジットや貸遊技媒体用預入金の精算期限に従って精算期限を超過している場合にはデポジットや貸遊技媒体用預入金をゼロにクリアする。
また、会員管理部56aは、貸遊技媒体パラメータ55dに会員のデポジットが必要と設定されている場合には、カード管理装置40から、カードIDを含むカード挿入通知を受け付けたならば、通知されたカードIDに対応する会員管理データ55aのプリペイド価値の入金日付が当日でなくて、貸遊技媒体用預入金の残高がデポジットとして規定されている金額未満である場合には入金日付を当日に更新することによって、貸遊技媒体用預入金の残高の当日の使用を有効化する。会員管理部56aは、カード管理装置40から、カード挿入通知を受け付けたならば、前述のように必要に応じて対応する会員に関連付けて記憶されているプリペイド価値の当日の利用の有効化を行ったうえで、通知されたカードIDに対応する会員管理データ55aの貯遊技媒体の情報等とともに、通知されたカードIDに対応する会員管理データ55aの貯遊技媒体のプリペイド価値の情報を送信して、会員管理データ55aの貯遊技媒体のプリペイド価値の情報をクリアする。このプリペイド価値を受け取ったカード管理装置40は、受け付けたプリペイド価値をカード管理データ45aの対応するカードIDに関連付けられたプリペイド価値に記憶して、会員カードが挿入された台間カード処理機10にも送信する。
次に、図2に示した会員管理装置50の本実施例に係るデータ構成について説明する。図9は、会員管理装置50の本実施例に係るデータ構成について説明するための説明図である。
会員管理データ55aは、カードIDに関連付けて、会員区分、携帯IDm、プリペイド価値、暗証番号、会員個人情報及び貯遊技媒体数をレコードの保有項目とするデータである。プリペイド価値は、会員が日を跨いで未精算のプリペイド価値である。また、プリペイド価値は、当該プリペイド価値の入金を受け付けた日である入金日付、プリペイド価値の内訳のデポジットと貸遊技媒体用預入金とを含む。会員個人情報には、氏名、住所、電話番号、暗証番号などの情報を有する。貯遊技媒体数は遊技種ごとに預け入れられた遊技媒体の数を有している。
図9の会員管理データ55aの例は、カードIDが「00001」の会員が、会員区分が「正規会員」で、未精算のプリペイド価値が有って当該プリペイド価値の入金を受け付けた日が「2013/10/30」で、プリペイド価値の内、デポジットが「0」円で、貸遊技媒体用の預入金が「830」円であり、遊技種が玉4円の貯玉が「200」玉で、遊技種が玉2円の貯玉が「0」玉で、遊技種が玉1円の貯玉が「2000」玉で、遊技種がメダル20円の貯メダルが「0」枚で、遊技種がメダル5円の貯メダルが「400」枚であることを示すレコードを有していることを表している。
遊技種設定データ55bは、遊技種名、遊技媒体種、貸出レート、交換レート及び表示名等をレコードの保有項目とするデータである。図9の遊技種設定データ55bの例は、遊技種名が「玉4円」の遊技種とは、遊技媒体種が「遊技玉」で、貸出レートが1玉「4.32円」で、交換レートが1玉「4円」で、表示名が「4パチ」であり、遊技種名が「玉2円」の遊技種とは、遊技媒体種が「遊技玉」で、貸出レートが1玉「2.16円」で、交換レートが1玉「2円」で、表示名が「2パチ」であることを示すレコードを有していることを表している。
景品マスタ55cは、景品を一意に識別する景品コードに対し、景品名、群コード、景品価値及び交換遊技媒体数を関連付けたデータである。ここで、群コードは景品を分類して管理する為の識別情報である。群コード「01」は、一定の手続きを経て所定の価値で譲渡可能な特殊景品を示す。群コード「02」以降は、特殊景品以外の日用品などを含む一般景品である。
図9の景品マスタ55cの例は、景品コード「0001」に対し、景品名「大景品」、群コード「01」、景品価値「1000」、玉4円の交換玉数「250」、玉2円の交換玉数「500」、玉1円の交換玉数「1000」、メダル20円の交換メダル数「50」並びにメダル5円の交換メダル数「200」を関連付けている。
また、図9の景品マスタ55cの例は、景品コード「0002」に対し、景品名「小景品」、群コード「01」、景品価値「100」、玉4円の交換玉数「25」、玉2円の交換玉数「50」、玉1円の交換玉数「100」、メダル20円の交換メダル数「5」並びにメダル5円の交換メダル数「20」を関連付けている。
次に、図2に示した精算機80における精算処理の内容を、図10を用いて説明する。図10(a)は、精算金額が100円未満の端数がない場合の精算機80における処理の内容を説明した図であり、図10(b)は精算金額が100円未満の端数がある場合の精算機80における処理の内容を説明した図である。
図10(a)に示すように、プリペイド価値として100円の関連付けられているカードを精算機80に挿入すると、精算機80はカードからカードIDを読み取って、カード管理装置40に精算要求を送信し、その応答として取得した精算金額(100円)を、出金口に投出する。
図10(b)は、カード管理装置40から取得した精算要求によって精算金額が36円という応答を受け付けた場合の処理の内容であり、精算機80は取得した精算金額が100円未満の端数がある場合には表示部に、カード管理装置40から取得した精算金額(36円)と、逆両替をする場合には小銭を投入する旨のメッセージと、逆両替をせずにそのまま精算することを指示するための「そのまま精算」ボタンとが配置された精算確認画面を表示する。
このように表示部に精算表示画面が表示された状態において、逆両替を行う場合には、小銭の投入を受け付けて、精算金額と合わせて100円未満の端数のない状態になったならば、精算金額と投入金額を合計した合わせた100円未満の端数のない金額の払出を行う。図10(b)の例では精算金額が36円であったので、64円を硬貨投入口より投入した時点で出金口に100円硬貨を1枚投出する。また、「そのまま精算」ボタンを押下した場合には、カード管理装置40から取得した精算金額(36円)を出金口に投出する。
ここに示した逆両替は、小銭の受け取りを嫌がる遊技客のニーズに適合するだけでなく、遊技店にとっても事前に準備する100円未満の精算用の硬貨を少なくすることができるというメリットがある。
次に、図2に示した台間カード処理機10における貨幣の受付可否の制御処理の処理手順を説明する。図11は、台間カード処理機10における貨幣の受付可否の制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
図12に示す貨幣の受付可否の制御処理は、プリペイド価値の入金や玉貸処理によってプリペイド価値が変動した時に動作するものである。プリペイド価値が変動したタイミングでプリペイド価値の残高がゼロではなく(ステップS101;Yes)、プリペイド価値の貸遊技媒体用預入金が貸遊技媒体パラメータ16eに規定される利用期限内で(ステップS102;Yes)、貸遊技媒体パラメータ16eの追加入金が「不可」で(ステップS103;No)、カードID16aの内容から遊技客が会員ではなくて(ステップS104;No)、プリペイド価値の残高が遊技設定データ16dの遊技媒体貸出最小単位の税込価格と、貸遊技媒体パラメータ16eのデポジット金額との合計値以上である場合(ステップS105;Yes)には、入金処理部17cは、紙幣挿入口12aに紙幣がセットされても内部に搬送されないようにするとともに表示操作部13に紙幣の挿入を受け付けない旨の表示を行って(ステップS106)、処理を終了する。
プリペイド価値の残高が遊技媒体貸出最小単位の税込価格とデポジット金額との合計額未満の場合(ステップS105;No)には、紙幣挿入口12aに紙幣がセットされたならば内部に搬送されるようにするとともに表示操作部13に紙幣の挿入を受け付ける旨の表示を行って(ステップS109)、処理を終了する。
また、カードID16aの内容から遊技客が会員の場合(ステップS104;Yes)には、貸遊技媒体パラメータ16eに基づいて会員のデポジットの要否の判定を行って(ステップS107)、会員もデポジットが必要な場合(ステップS107;Yes)には、ステップS105に移行する。また、会員はデポジットが不要な場合(ステップS107;No)で、プリペイド価値の残高が遊技媒体貸出最小単位の税込価格未満の場合(ステップS108;No)には、ステップS109に移行する。また、プリペイド価値の残高が遊技媒体貸出最小単位の税込価格以上の場合(ステップS108;Yes)には、ステップS106に移行する。
また、貸遊技媒体パラメータ16eの追加入金が「可」の場合(ステップS103;Yes)には、ステップS109に移行する。また、プリペイド価値の貸遊技媒体用預入金が貸遊技媒体パラメータ16eに規定される利用期限を超過している場合(ステップS102;No)には、ステップS106に移行する。また、プリペイド価値がない場合(ステップS101;No)には、ステップS109に移行する。
次に、図2に示した台間カード処理機10における貨幣の受付時の処理手順を説明する。図12は、台間カード処理機10における貨幣の受付時の処理手順を示すフローチャートである。
紙幣挿入口12aへの紙幣の挿入を受け付けて(ステップS201;Yes)、その時点で有価価値データ16bのプリペイド価値の残高がゼロではなく(ステップS202;Yes)、挿入された紙幣が貸遊技媒体パラメータ16eのプリペイド価値の上限額を超過している場合(ステップS203;Yes)には、入金処理部17cは、表示操作部13に入金限度額をオーバーしている旨のメッセージの表示を行って(ステップS204)、挿入された紙幣を紙幣挿入口12aに排出することによって遊技客に返却して(ステップS205)、処理を終了する。
挿入された紙幣が貸遊技媒体パラメータ16eのプリペイド価値の上限額を超過していない場合(ステップS203;No)には、受け付けた紙幣の真贋判定及び真券であると判定された紙幣を収納して(ステップS207)、収納した紙幣に対応する価値をプリペイド価値に加算して(ステップS208)、処理を終了する。
紙幣挿入口12aへの紙幣の挿入を受け付けた時点で有価価値データ16bのプリペイド価値の残高がゼロのである場合(ステップS202;No)には、挿入された紙幣とプリペイド価値の合計額が貸遊技媒体パラメータ16eのプリペイド価値の上限額の範囲内である場合(ステップS206;Yes)には、ステップS207に移行する。また、挿入された紙幣とプリペイド価値の合計額が貸遊技媒体パラメータ16eのプリペイド価値の上限額を超過している場合(ステップS206;No)には、ステップS204に移行する。
また、紙幣挿入口12aへの紙幣の挿入を受け付けていない場合(ステップS201;No)には、処理を終了する。
なお、図11及び図12で説明したように、追加入金が認められない状態においては、紙幣挿入口12aに紙幣をセットされても内部に搬送しないように制御し、追加入金が認められる状態においては、紙幣挿入口12aに紙幣をセットされた紙幣を内部に搬送して紙幣の金種を識別して、当該金種の紙幣の入金をした場合にプリペイド価値の上限額を超えるケースには一旦挿入された紙幣を返却するようにしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、追加入金が認められる状態なのか追加入金が認められない状態なのかにかかわらず、紙幣挿入口12aに紙幣をセットされた紙幣を内部に搬送して、追加入金が認められない状態の場合にはその旨のメッセージの表示をおこなった上で、挿入された紙幣を返却するようにしてもよい。
次に、図2に示した台間カード処理機10における玉貸処理の処理手順を説明する。図13は、台間カード処理機10における玉貸処理の処理手順を示すフローチャートである。
表示操作部13による玉貸操作を受け付けて(ステップS301;Yes)、カードID16aの内容から遊技客が会員ではない場合(ステップS302;No)には、その時点の有価価値データ16bのプリペイド価値の残高が遊技設定データ16dの遊技媒体貸出最小単位の税込価格と、貸遊技媒体パラメータ16eのデポジット金額との合計値以上である場合(ステップS303;Yes)には、玉貸処理部17dは、カード管理装置40に玉貸要求を送信する(ステップS304)。また、玉貸処理部17dは、カード管理装置40からの玉貸要求に対する応答を待ち合わせて、玉貸許可を受け付けた場合(ステップS305;Yes)には、遊技玉の払出を行って(ステップS306)、処理を終了する。カード管理装置40からの応答が玉貸不許可だった場合(ステップS305;No)には、玉貸処理部17dは、表示操作部13に玉貸不可の旨のメッセージを表示して(ステップS309)、処理を終了する。
また、有価価値データ16bのプリペイド価値の残高が遊技設定データ16dの遊技媒体貸出最小単位の税込価格と、貸遊技媒体パラメータ16eのデポジット金額との合計値未満である場合(ステップS303;No)には、ステップS309に移行する。
また、カードID16aの内容から遊技客が会員である場合(ステップS302;Yes)には、貸遊技媒体パラメータ16eに基づいて会員のデポジットの要否の判定を行って(ステップS307)、会員もデポジットが必要な場合(ステップS307;Yes)には、ステップS303に移行する。また、会員はデポジットが不要な場合(ステップS307;No)には、有価価値データ16bのプリペイド価値の残高が遊技設定データ16dの遊技媒体貸出最小単位の税込価格以上の場合(ステップS308;Yes)には、ステップS304に移行する。また、有価価値データ16bのプリペイド価値の残高が遊技設定データ16dの遊技媒体貸出最小単位の税込価格未満の場合(ステップS308;No)には、ステップS309に移行する。
また、玉貸操作を受け付けていない場合(ステップS301;No)には、処理を終了する。
上述してきたように、受け付けたプリペイド価値を会員カード又は遊技客の所有する記憶媒体に関連付けて管理する場合には、遊技客の所有する記憶媒体に関連付けられたプリペイド価値を使用して遊技媒体の貸出を可能とし、所定価値未満のプリペイド価値であれば翌日以降に移行を可能とし、受け付けたプリペイド価値を関連付けられた会員カードとは異なる記憶媒体を貸与する場合には、貸与した記憶媒体に関連付けられたプリペイド価値からデポジットに対応する価値を除いた価値を使用して遊技媒体の貸出を可能とし、プリペイド価値は翌日に移行を不可とするよう構成したので、プリペイド価値の一部をデポジットとして取り扱うことによってプリペイド価値が関連付けられた記憶媒体の廃棄による遊技店の損害を回避しつつデポジットを適用することによる遊技客の利便性の低下や店舗の売上の機会損失を回避することができる。
なお、上述の本実施例では、プリペイド価値の一部をデポジットとして玉貸に利用できない価値として扱ったが、本発明はプリペイド価値の一部をデポジットと取り扱うことに限定するものではない。例えば、遊技客から預かった所定数の持遊技媒体をデポジットとして扱うこととしてもよい。
また、上述の本実施例では、プリペイド価値を遊技媒体の貸出に使用することのできないデポジット分とプリペイド価値から当該デポジット分を除いた貸遊技媒体用の預入金とを別々に管理するという説明を行ってきたが、本発明はプリペイド価値を管理するデータ構造をこれに限定するものではない。例えば、プリペイド価値はデポジットを含むプリペイド価値全体のみで管理し、遊技客ごとにデポジットの適用の有無と適用している場合のデポジット額とが識別できるようになっていてもよく、そうすれば実施例で説明したのと同様の制御を行うことも可能である。
また、上述の本実施例では、遊技媒体の最小の貸出単位を用いて紙幣の入金可否の判定、遊技媒体の貸出の可否の判定に使用してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、通常の1回の貸出操作によって貸し出す単位を最小の貸出単位として紙幣の入金可否の判定、遊技媒体の貸出の可否の判定に使用してもよい。
また、上述の本実施例では、デポジットを玉貸に使用できないこととして説明してきたが、本発明はこれに限定されない。例えば、デポジットを含むプリペイド価値が1回の玉貸で端数なく使い切れる場合には、デポジットを玉貸に利用可能としてもよい。
また、上述の実施例では、遊技媒体を遊技機20もしくは台間カード処理機10のノズルユニット18aから払い出しを行う開放式の遊技機20を対象に説明を行ってきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技媒体の実物の払い出しを行わずに遊技に使用可能な遊技媒体の数をデータとして管理する封入式の遊技機であってもよい。
また、上述の実施例では、遊技玉を遊技媒体とする遊技機20及び該遊技機20に対応する台間装置に関する実施例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技玉以外の任意の遊技媒体を使用する遊技機に対応する台間装置における遊技媒体の貸出処理や遊技媒体の貸出に係る入金処理についても適用可能である。
また、上述の実施例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
以上のように、本発明に係る遊技システム及び遊技媒体貸出方法は、プリペイド価値の一部をデポジットとして取り扱うことによってプリペイド価値が関連付けられた記憶媒体の廃棄による遊技店の損害を回避しつつデポジットを適用することによる遊技客の利便性の低下や店舗の売上の機会損失を回避することに適している。
10 台間カード処理機
11 状態表示部
12 紙幣搬送部
12a 紙幣挿入口
13 表示操作部
14 リーダライタ
14a カード挿入口
14b かざし部
15 通信部
16、45、55 記憶部
16a カードID
16b 有価価値データ
16c 装置ID
16d 遊技設定データ
16e、45b、55d 貸遊技媒体パラメータ
17、46、56 制御部
17a データ管理部
17b 計数処理部
17c、46b 入金処理部
17d、46c 玉貸処理部
18a ノズルユニット
18b 計数ユニット
20 遊技機
30 島コントローラ
40 カード管理装置
41、51 表示部
42、52 入力部
44、54 店舗ネットワーク通信部
45a カード管理データ
46a カード管理部
46b 入金処理部
50 会員管理装置
53 外部ネットワーク通信部
55a 会員管理データ
55b 遊技種設定データ
55c 景品マスタ
56a 会員管理部
56b 景品マスタ管理部
60 景品管理装置
80 精算機

Claims (5)

  1. 受け付けた貨幣の価値であるプリペイド価値の一部を遊技媒体の貸出の制限を行う貸出利用制限分として扱い、前記プリペイド価値から前記貸出利用制限分を除外した貸出利用可能分を用いて遊技媒体の貸出を行う遊技システムであって、
    遊技客を会員として登録して前記遊技客に関連付けられた会員用記憶媒体を発行する会員記憶媒体発行手段と、
    遊技客が、前記プリペイド価値を前記会員記憶媒体発行手段で発行した会員用記憶媒体又は遊技客が所有する記憶媒体に関連付けて管理する第一の遊技客区分、若しくは前記プリペイド価値を前記会員記憶媒体発行手段で発行した会員用記憶媒体とは別の遊技店が貸与する記憶媒体に関連付けて管理する第二の遊技客区分のいずれの遊技客区分の遊技客なのかを判別する遊技客判別手段と、
    前記第一の遊技客区分の遊技客のプリペイド価値の一部を前記貸出利用制限分とするのか否かの情報である第一遊技客区分情報の設定を行う第一遊技客区分情報設定手段と、
    前記プリペイド価値の残高と前記遊技客区分と前記第一遊技客区分情報とに基づいて前記遊技媒体の貸出の可否の判定を行う貸出可否判定手段と、
    前記貸出可否判定手段によって前記遊技媒体の貸出が可能と判定された場合には、前記プリペイド価値の残高を減算して、減算した残高に応じた前記遊技媒体を遊技に使用可能な状態にする遊技媒体使用可能化手段と
    を備えたことを特徴とする遊技システム。
  2. 前記遊技客判別手段で判別した遊技客区分が前記第一遊技客区分で、前記第一遊技客区分情報設定手段で設定された第一遊技客区分情報に前記第一遊技客区分の遊技客はプリペイド価値の一部を前記貸出利用制限分としない旨の設定がされている場合には、プリペイド価値の残高が追加入金を許可する所定の閾値未満であった場合に前記貨幣の入金を可能と判定し、
    前記遊技客判別手段で判別した遊技客区分が前記第一遊技客区分ではなかった場合、若しくは前記遊技客判別手段で判別した遊技客区分が前記第一遊技客区分であっても前記第一遊技客区分情報設定手段で設定された第一遊技客区分情報に前記第一遊技客区分の遊技客はプリペイド価値の一部を前記貸出利用制限分とする旨の設定がされている場合には、プリペイド価値の残高から前記貸出利用制限分を除いた貸出可能分が追加入金を許可する所定の閾値未満であった場合に前記貨幣の入金を可能と判定する
    入金可否判定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技システム。
  3. 前記貸出可否判定手段は、
    前記遊技客判別手段で判別した遊技客区分が前記第一遊技客区分で、前記第一遊技客区分情報設定手段で設定された第一遊技客区分情報に前記第一遊技客区分の遊技客はプリペイド価値の一部を前記貸出利用制限分としない旨の設定がされている場合には、プリペイド価値の残高が前記遊技媒体の最小の貸出単位の価値以上である場合に前記遊技媒体の貸出を可能と判定し、
    前記遊技客判別手段で判別した遊技客区分が前記第一遊技客区分ではなかった場合、若しくは前記遊技客判別手段で判別した遊技客区分が前記第一遊技客区分であっても前記第一遊技客区分情報設定手段で設定された第一遊技客区分情報に前記第一遊技客区分の遊技客はプリペイド価値の一部を前記貸出利用制限分とする旨の設定がされている場合には、プリペイド価値の残高から前記貸出利用制限分を除いた貸出可能分が前記遊技媒体の最小の貸出単位の価値以上である場合に前記遊技媒体の貸出を可能と判定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技システム。
  4. 前記遊技媒体への貸出が可能なプリペイド価値が所定値未満の場合には、当該プリペイド価値を翌日以降に利用可能な価値に移行することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の遊技システム。
  5. 受け付けた貨幣の価値であるプリペイド価値の一部を遊技媒体の貸出の制限を行う貸出利用制限分として扱い、前記プリペイド価値から前記貸出利用制限分を除外した貸出利用可能分を用いて遊技媒体の貸出を行う遊技媒体貸出方法であって、
    遊技客を会員として登録して前記遊技客に関連付けられた会員用記憶媒体を発行する会員記憶媒体発行ステップと、
    遊技客が、前記プリペイド価値を前記会員記憶媒体発行ステップで発行した会員用記憶媒体又は遊技客が所有する記憶媒体に関連付けて管理する第一の遊技客区分、若しくは前記プリペイド価値を前記会員記憶媒体発行ステップで発行した会員用記憶媒体とは別の遊技店が貸与する記憶媒体に関連付けて管理する第二の遊技客区分のいずれの遊技客区分の遊技客なのかを判別する遊技客判別ステップと、
    前記第一の遊技客区分の遊技客のプリペイド価値の一部を前記貸出利用制限分とするのか否かの情報である第一遊技客区分情報の設定を行う第一遊技客区分情報設定ステップと、
    前記プリペイド価値の残高と前記遊技客区分と前記第一遊技客区分情報とに基づいて前記遊技媒体の貸出の可否の判定を行う貸出可否判定ステップと、
    前記貸出可否判定ステップによって前記遊技媒体の貸出が可能と判定された場合には、前記プリペイド価値の残高を減算して、減算した残高に応じた前記遊技媒体を遊技に使用可能な状態にする遊技媒体使用可能化ステップと
    を含んだことを特徴とする遊技媒体貸出方法。
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