JP2014079320A - 遊技媒体計数システム、遊技媒体計数装置及び遊技媒体計数方法 - Google Patents

遊技媒体計数システム、遊技媒体計数装置及び遊技媒体計数方法 Download PDF

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Abstract

【課題】非正規の遊技媒体の計数に対する効率的な対処を行なうこと。
【解決手段】台間メダル貸機10に遊技客が獲得したメダルを投入すると、台間メダル貸機10は、投入されたメダルが正規のメダルであるか否かを識別して計数し、正規メダルを正規メダル回収路へ投出し、非正規メダルを非正規メダルホッパに貯留する。台間メダル貸機10は、非正規メダルの混入率が判定閾値以上である場合には、遊技店員に対する報知を行なう。カード管理装置40は、台間メダル貸機10から収集した計数結果に基づいて判定閾値を算出し、各台間メダル貸機10に配信する。
【選択図】図1

Description

この発明は、遊技機による遊技に使用される遊技媒体を計数する遊技媒体計数システム、遊技媒体計数装置及び遊技媒体計数方法に関する。
従来、遊技店では、遊技玉やメダル等の遊技媒体を貸し出す貸出機と、遊技媒体の計数を行なう計数機とが設置されるのが一般的である。貸出機は、各遊技機にそれぞれ併設されており、遊技客の操作に基づいて所定数の遊技媒体を投出するものである。遊技客は、貸出機から投出された遊技媒体を使用して遊技を行なうことができる。
一方、計数機は、遊技店内の島端などに設置される装置であり、遊技客が獲得した遊技媒体の計数を行なうとともに、計数結果を印字したレシートや計数結果を関連付けたカードを発行するものである。例えば、特許文献1には、投入されたメダルを回転円板で1枚ずつ繰り出し、この繰り出されたメダルの枚数を計数センサでカウントして計数を行なうメダル計数機が開示されている。計数機による計数結果は、景品カウンタなどで景品交換に使用することができる。
特開平9−35107号公報
しかしながら、遊技店で貸し出された正規の遊技媒体以外の遊技媒体、例えば他店から持ち込んだ遊技媒体を不正に計数されると、遊技客が正当な遊技により獲得した遊技媒体数以上の景品を提供することとなり、遊技店にとって不利益となる。
また、近年、遊技店内を複数の区画に分け、区画毎に価値の異なる遊技媒体を使用することが行なわれているが、別の区画から持ち込んだ遊技媒体を計数した場合にも同様の問題が生じる。
遊技媒体がメダルである場合には、画像認識等によって正規のメダルと非正規のメダルとを識別できるのであるが、従来の技術では、他店からの持ち込みメダルと別区画からの持ち込みメダルとを区別できないという問題点があった。他店からの持ち込みメダルについては排除し、別区画からの持ち込みメダルについては本来の区画に戻すことが望ましいが、他店からの持ち込みメダルと別区画からの持ち込みメダルとの区別ができない場合には、かかる区別を人手により行なうこととなり、大きな作業負担となるのである。
また、計数時に非正規の遊技媒体の混入を検知した場合であっても、かかる混入が不正によるものであると断ずることは困難であった。非正規の遊技媒体が一旦混入すると、混入した非正規の遊技媒体が遊技店内で循環して貸出機から払い出される場合があり、計数時に非正規の遊技媒体であると識別したとしても、計数時の遊技客が不正に持ち込んだものであるか、遊技店内で循環して払い出されたものであるかの判別が困難であるためである。非正規の遊技媒体の混入は、貸し出される遊技媒体に限らず、遊技機からの賞出分にも含まれる可能性がある。これは、遊技客が遊技機に投入した遊技媒体が、その後、賞出時に用いられるためである。
また、遊技店で使用される遊技媒体全体に対する非正規の遊技媒体の混入率は、新たな混入があれば増加し、非正規の遊技媒体の除去が行なわれれば減少する。このように混入率が変動する関係から、計数時の非正規の遊技媒体の混入について、不正であると判定するための閾値を適切に設定することが困難であった。
また、非正規の遊技媒体の混入率の変化や、非正規の遊技媒体のうち、他店からの持ち込みと別区画からの持ち込みの比率などは、不正の発生状況を把握するために重要な指標となるが、従来の技術ではかかる指標を取得することもできなかった。
このように従来の技術では、非正規の遊技媒体の計数への対処が不十分であり、この対処をいかにして行なうかが重要な課題となっていた。かかる課題は、島端に計数機を設置する場合に限らず、遊技機毎に計数機を設置する場合にも発生する。特に、遊技機毎に計数機を設置する場合には、計数毎に遊技店員が立ち会うことが困難であるために、非正規の遊技媒体の計数が発生しやすく、かかる計数への対処が特に重要である。
本発明は、上述の問題点に鑑みなされたものであって、非正規の遊技媒体の計数に対する効率的な対処を行なうことのできる遊技媒体計数システム、遊技媒体計数装置及び遊技媒体計数方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、遊技店における遊技に使用される遊技媒体を計数する遊技媒体計数システムであって、前記遊技媒体を計数する計数手段と、前記計数手段の計数対象となる遊技媒体が、正規の遊技媒体であるか非正規の遊技媒体であるかを識別する識別手段と、前記識別手段による識別結果に基づいて、前記計数手段が計数した遊技媒体における前記非正規の遊技媒体の混入率を算出し、該混入率が混入閾値以上であるか否かを判定する混入判定手段と、前記混入率が前記混入閾値以上である場合に報知を行なう報知手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記識別手段による識別結果に基づいて算出された過去の混入率に基づいて、前記混入閾値を設定する閾値設定手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記混入率の履歴を管理する混入履歴管理手段と、前記混入履歴管理手段により管理された混入率の履歴に基づいて、前記混入率の推移を分析する分析手段とをさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記識別手段は、前記遊技店内の他の区画で使用される異区画遊技媒体と、前記遊技店で使用されていない異店舗遊技媒体とを前記非正規の遊技媒体としてそれぞれ識別することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記非正規の遊技媒体を選択的に排出するとともに、前記異区画遊技媒体と前記異店舗遊技媒体の一方を排出した場合には後続の処理を継続し、他方を排出した場合には後続の処理を停止する排出制御手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記計数手段は、前記正規の遊技媒体の計数結果と前記非正規の遊技媒体の計数結果を合算して出力することを特徴とする。
また、本発明は、遊技店における遊技に使用される遊技媒体を計数する遊技媒体計数装置であって、前記遊技媒体を計数する計数手段と、前記計数手段の計数対象となる遊技媒体が、正規の遊技媒体であるか非正規の遊技媒体であるかを識別する識別手段と、前記識別手段による識別結果に基づいて、前記計数手段が計数した遊技媒体における前記非正規の遊技媒体の混入率を算出し、該混入率が混入閾値以上であるか否かを判定する混入判定手段と、前記混入率が前記混入閾値以上である場合に報知を行なう報知手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記識別手段は、前記遊技店内の他の区画で使用される異区画遊技媒体と、前記遊技店で使用されていない異店舗遊技媒体とを前記非正規の遊技媒体としてそれぞれ識別し、前記非正規の遊技媒体を選択的に排出するとともに、前記異区画遊技媒体と前記異店舗遊技媒体の一方を排出した場合には後続の処理を継続し、他方を排出した場合には後続の処理を停止する排出制御手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、遊技機による遊技に使用される遊技媒体を計数する遊技媒体計数方法であって、前記遊技媒体を計数する計数ステップと、前記計数ステップの計数対象となる遊技媒体が、正規の遊技媒体であるか非正規の遊技媒体であるかを識別する識別ステップと、前記識別ステップによる識別結果に基づいて、前記計数ステップにより計数した遊技媒体における前記非正規の遊技媒体の混入率を算出し、該混入率が混入閾値以上であるか否かを判定する混入判定ステップと、前記混入率が前記混入閾値以上である場合に報知を行なう報知ステップとを含んだことを特徴とする。
本発明によれば、計数対象となる遊技媒体が、正規の遊技媒体であるか非正規の遊技媒体であるかを識別し、識別結果に基づいて、計数した遊技媒体における非正規の遊技媒体の混入率を算出し、該混入率が混入閾値以上であるか否かを判定し、混入率が前記混入閾値以上である場合に報知を行なうよう構成したので、非正規の遊技媒体の計数に対する効率的な対処を行なうことができる。
図1は、実施例1に係るメダル計数の概念を説明するための説明図である。 図2は、遊技店のシステム構成を示す図である。 図3は、図2に示した遊技機及び台間メダル貸機の外観構成を示す図である。 図4は、図2に示した台間メダル貸機の内部構成を示すブロック図である。 図5は、台間メダル貸機の記憶部が記憶するデータを説明するための説明図である。 図6は、台間メダル貸機のメダル計数時の処理手順について説明するためのフローチャートである。 図7は、図2に示したカード管理装置の内部構成を示すブロック図である。 図8は、カード管理装置の記憶部が記憶するデータを説明するための説明図である。 図9は、実施例2に係るメダル計数の概念を説明するための説明図である。 図10は、実施例2に係る遊技店のシステム構成を示す図である。 図11は、図10に示した島端計数機の外観構成を示す外観構成図である。 図12は、図10に示した島端計数機の内部構成を示すブロック図である。 図13は、島端計数機のメダル計数時の処理手順について説明するためのフローチャートである。 図14は、図13に示した処理停止制御の詳細な処理手順を示すフローチャートである。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る遊技媒体計数システム、遊技媒体計数装置及び遊技媒体計数方法の好適な実施例を詳細に説明する。
本明細書中にあって持メダルとは、遊技客が遊技において獲得した遊技媒体又は当該遊技媒体数を示すデータであって、その当日中(閉店より前の時間)のみ遊技に再度供することができるものを言う。貯メダルとは、遊技客が遊技において獲得した遊技媒体又は当該遊技媒体数を示すデータであって、翌日以降(閉店より後の時間)も遊技に再度供することができるものを言う。持メダルは、一般遊技客及び会員遊技客の双方が使用可能であり、遊技機を移動した場合などに使用する。貯メダルは通常、会員遊技客のみが使用可能であり、獲得した遊技媒体を翌日以降の遊技に用いる場合に使用する。貯メダルの使用には所定の手数料を課すこととしてもよい。
まず、本実施例1に係るメダル計数の概念について説明する。図1は、実施例1に係るメダル計数の概念を説明するための説明図である。図1に示す台間メダル貸機10は、メダルを遊技媒体として使用する遊技機20に併設され、使用可能なメダル枚数等をカードに関連付けて管理し、メダルの払い出しや計数を行なう。
台間メダル貸機10に遊技客が獲得したメダルを投入すると、台間メダル貸機10は、投入されたメダルが正規のメダルであるか否かを識別して計数する。非正規メダルには、自店舗の他の区画で計数されるべきレート違いのメダル(他レートメダル)と、自店舗で使用されていないメダル(他店メダル)とが含まれるが、台間メダル貸機10は、他レートメダルと他店メダルとをそれぞれ識別して計数する。
台間メダル貸機10は、計数したメダルが正規メダルである場合には、該メダルを正規メダル回収路へ投出し、計数したメダルが非正規メダルである場合には、該メダルを非正規メダルホッパに貯留する。
また、台間メダル貸機10は、投入された正規メダルの数と非正規メダルの数とをそれぞれ記憶し、非正規メダルの混入率が判定閾値以上であるか否かを判定する。そして、判定閾値以上である場合には、遊技店員に対する報知を行なう。混入率は、他レートメダルと他店メダルについてそれぞれ算出する。また、他レートメダルの混入率に対する判定閾値と、他店メダルの混入率に対する判定閾値とは個別に設定する。
台間メダル貸機10は、投入された獲得メダルの計数後、正規メダルの計数値と、他レートメダルの計数値と、他店メダルの計数値とを計数結果としてカード管理装置40に送信する。
カード管理装置40は、遊技店で使用されるカードを管理する装置であり、複数の台間メダル貸機10から計数結果を収集する機能を有する。カード管理装置40は、収集した計数結果に基づいて他レートメダルの判定閾値と他店メダルの判定閾値とをそれぞれ算出し、各台間メダル貸機10に配信する。
このように、台間メダル貸機10は、メダルを識別して計数し、計数結果に基づいて混入率と比較するための判定閾値を変更するので、遊技店内での非正規メダルの混入状況に合わせた適切な判定を行なうことができる。
また、他レートメダルと他店メダルとをそれぞれ識別し、他レートメダルの混入率に対する判定閾値と他店メダルの混入率に対する判定閾値とを個別に設定することで、精度よく判定を行なうことができる。
次に、遊技店のシステム構成について説明する。図2は、遊技店のシステム構成を示す図である。図2に示すように、遊技店には、複数の遊技機20と、各遊技機20にそれぞれ対応して設けられた台間メダル貸機10とが設置される。複数の遊技機20及び台間メダル貸機10は、使用するレートにより区画を分けて設置される。このレートとは、メダルの貸出単価を示し、図1では1枚20円で貸し出されるメダルを用いる20円スロット区画と、1枚5円で貸し出されるメダルを用いる5円スロット区画とを設けている。なお、メダルの意匠はレート毎に異なる。
台間メダル貸機10は、島コントローラ30を介して店内のネットワークである通信回線と接続する。通信回線には、島コントローラ30と、カード管理装置40と、会員管理装置50と、景品管理装置60と、精算機80とが接続される。
遊技機20は、遊技媒体であるメダルをメダル投入口に投入して、3個のドラムを回転させるとともに、ストップボタンを順次押して絵柄をそろえることにより遊技を行うスロットマシンである。3つのドラムの有効ラインに一定の絵柄が揃うと、遊技機20は、絵柄の種類に応じた枚数のメダルを獲得メダルとして払い出す。
台間メダル貸機10は、入金の受付、メダルの貸し出し並びにカード管理装置40との通信を行う。台間メダル貸機10は、遊技客が投入した紙幣を受け付けたならば、入金額を含む入金通知をカード管理装置40に送信することで、プリペイド価値をカード管理装置40が管理するプリペイド価値に加算させる。そして、所定のメダル貸操作がなされたならば、メダル貸要求をカード管理装置40に送信し、カード管理装置40が管理するプリペイド価値を減算させて、減算したプリペイド価値分に対応する数のメダルを払い出す。
また、台間メダル貸機10は、カードの挿入を受け付けたならば、カード管理装置40にカード挿入通知を送信する。また、台間メダル貸機10は、カード管理装置40からプリペイド価値、持メダル口座又は貯メダル口座の残高を受信した場合には、該残高を記憶する。そして、持メダル口座の残高を受信し、記憶した場合には、カード管理装置40に対して持メダル減算要求を送信することで、カード管理装置40が管理する持メダル口座の残高をゼロにクリアする。
また、台間メダル貸機10は、持メダル再プレイ操作を受け付けると、自装置が管理する持メダル口座の残高を所定数減算し、減算した数に対応する数のメダルを払い出す。また、台間メダル貸機10は、貯メダル再プレイ操作を受け付けると、カード管理装置40に対して貯メダル再プレイ要求を送信することで、会員管理装置50が管理する貯メダル口座の残高を所定数減算させ、減算した数に対応する数のメダルを払い出す。
台間メダル貸機10は、カード返却操作を受け付けたならば、自装置が管理する持メダル口座の残高を含む持メダル加算要求をカード管理装置40に送信し、カード管理装置40に持メダルを加算させた後、カード排出通知をカード管理装置40に送信し、カードを排出制御する。
島コントローラ30は、遊技島に設けられた一群の遊技機20及び台間メダル貸機10を束ねる中継装置である。カード管理装置40は、カードのプリペイド価値及び持メダル数等をカードデータとして管理する管理装置である。
カード管理装置40は、台間メダル貸機10からカード挿入通知を受信したならば、挿入されたカードのIDと台間メダル貸機10とを関連づけて管理し、該カードIDに関連づけられたプリペイド価値及び持メダル口座の残高を台間メダル貸機10に送信する。また、カード挿入通知に示されたカードIDが会員カードのカードIDである場合には、該カードIDに関連づけられた貯メダル口座の残高を会員管理装置50から取得し、プリペイド価値及び持メダル口座の残高とともに台間メダル貸機10に送信する。
また、カード管理装置40は、台間メダル貸機10から持メダル減算要求を受信した場合には、持メダル口座の残高をゼロにクリアし、台間メダル貸機10から持メダル加算要求を受信した場合には、持メダル加算要求に示された持メダル数を持メダル口座に加算する。
また、カード管理装置40は、台間メダル貸機10からメダル貸要求を受信した場合には、対応するプリペイド価値を所定値減算し、メダル貸許可を台間メダル貸機10に送信する。そして、貯メダル再プレイ要求を受信した場合には、該貯メダル再プレイ要求を会員管理装置50に送信し、会員管理装置50が貯メダル再プレイ許可を出力した場合には、貯メダル再プレイ許可を台間メダル貸機10に送信する。
また、カード管理装置40は、景品管理装置60からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられた持メダル口座の残高を景品管理装置60に対して通知する。さらに、精算機80からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられたプリペイド価値を精算機80に対して通知する。
会員管理装置50は、遊技店に会員登録された会員の会員管理データを管理する管理装置である。具体的には、会員に対して発行した会員カードIDに関連づけて、貯メダル数、ポイント、暗証番号及び氏名等を管理する。
会員管理装置50は、カード管理装置40から貯メダル口座残高の問い合わせを受けたならば、指定されたカードIDに対応する貯メダル口座の残高をカード管理装置40に通知する。また、会員管理装置50は、カード管理装置40を介して貯メダル再プレイ要求を受信したならば、貯メダル再プレイ要求に示されたカードIDに関連づけられた貯メダル口座の残高を所定数減算し、貯メダル再プレイ許可を出力する。
また、会員管理装置50は、景品管理装置60から貯メダル口座残高の問い合わせを受けたならば、指定されたカードIDに対応する貯メダル口座の残高を景品管理装置60に通知する。
景品管理装置60は、遊技店内の景品交換カウンタに併設された景品交換用の端末装置であり獲得メダル、貯メダル及び持メダルの景品交換処理を行う。この景品管理装置60には、カードのカードIDを読み取るリーダライタ及び景品を払い出す景品払出装置が接続されている。景品管理装置60は、リーダライタがカードを受け付けた場合には、リーダライタで読み出したカードのカードIDをカード管理装置40に送信して、該カードの持メダル口座残高を要求する。また、貯メダルを景品交換する場合は、会員管理装置50に対して貯メダル口座残高を要求する。
精算機80は、プリペイド価値が対応付けられたカードが挿入されると、このカードのカードIDをカード管理装置40に送信し、該カードに関連付けられたプリペイド価値を取得し、取得したプリペイド価値に相当する現金の払出を行う。
図2に示したシステムでメダル貸しを行う場合のメダル貸処理について説明する。遊技客が台間メダル貸機10に対してメダル貸操作を行うと、台間メダル貸機10は、カード管理装置40のローカルIPアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間メダル貸機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間メダル貸機10を特定するIPアドレス若しくは任意の識別情報と、メダル貸要求とを含む。
カード管理装置40は、メダル貸要求を含む電文を受信すると、該電文内のカードIDに関連付けられたプリペイド価値を所定値(例えば、100円=1度数の場合に5度数)減算してカード管理データを更新し、メダル貸許可を送信元の台間メダル貸機10に送信する。メダル貸許可を受信した台間メダル貸機10は、減算したプリペイド価値に対応する数(例えば25枚)のメダルを払い出す。
次に、図2に示したシステムで持メダルの再プレイを行う場合の持メダル再プレイ処理について説明する。台間メダル貸機10は、一般カードあるいは会員カードの挿入を受け付けた場合に、カード管理装置40のローカルIPアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間メダル貸機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間メダル貸機10を特定するIPアドレス若しくは任意の識別情報と、台間メダル貸機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
カード管理装置40は、台間メダル貸機10からカード挿入通知を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた持メダル口座のうち、該電文により特定されたレートの持メダル口座の残高を台間メダル貸機10に通知する。
台間メダル貸機10は、カード管理装置40から受信した持メダルの残高を記憶する。そして、カードID及びレートを特定する情報と、持メダル減算要求とを含む電文をカード管理装置40に送信する。カード管理装置40は、持メダル減算要求を受信した場合には、カードID及びレートにより特定される持メダル口座の残高をゼロにクリアする。台間メダル貸機10は、持メダル再プレイ操作を受け付けた場合には、記憶した持メダルの残高を所定数減算し、対応する数のメダルを払い出す。
台間メダル貸機10は、カード返却操作を受け付けた場合には、カード管理装置40に対して持メダル加算要求を含む電文を送信する。この電文は、排出するカードのカードIDと、送信元である台間メダル貸機10を特定するIPアドレス若しくは任意の識別情報と、台間メダル貸機10のレートを特定するための情報と、持メダルの残高と、持メダル加算要求とを含む。
カード管理装置40は、持メダル加算要求を受け付けた場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた持メダル口座のうち、該電文により特定されたレートの持メダル口座の残高を受信した残高の値に更新する。
その後、台間メダル貸機10は、カード管理装置40にカード排出通知を送信し、カードを排出制御する。
次に、図2に示したシステムで貯メダルの再プレイを行う場合の貯メダル再プレイ処理について説明する。台間メダル貸機10は、会員カードを挿入された場合、若しくは会員カードとして使用可能な携帯端末からカードIDに対応する識別情報を読み取った場合に、カード管理装置40のローカルIPアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間メダル貸機10に挿入されているカードのカードID(若しくは携帯端末から読み取ったカードIDに対応する識別情報。以降、カードIDという)と、送信元である台間メダル貸機10を特定するIPアドレス若しくは任意の識別情報と、台間メダル貸機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
カード管理装置40は、カード挿入通知の電文を会員管理装置50に送信する。会員管理装置50は、カード挿入通知の電文を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた暗証番号と、貯メダル口座のうち、該電文により特定されたレートの貯メダル口座の残高と、を含む貯メダル再プレイデータを台間メダル貸機10に送信する。
台間メダル貸機10は、受信した貯メダル再プレイデータを記憶し、貯メダル再プレイデータに示された貯メダル口座の残高が貯メダル再プレイにおけるメダルの払出単位数(貯メダル再プレイ単位数。例えば25枚)以上である場合には貯メダル再プレイ操作を受け付け可能とする。
台間メダル貸機10は、貯メダル再プレイデータの記憶後、最初に貯メダル再プレイ操作を受け付けた場合に、遊技客に対して暗証番号の入力を求め、入力された暗証番号が貯メダル再プレイデータに示された暗証番号と一致するかを確認する。
台間メダル貸機10は、暗証番号が一致した場合に、カード管理装置40のローカルIPアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間メダル貸機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間メダル貸機10を特定するIPアドレス若しくは任意の識別情報と、台間メダル貸機10のレートを特定するための情報と、貯メダル再プレイ要求とを含む。
カード管理装置40は、貯メダル再プレイ要求の電文を会員管理装置50に送信する。会員管理装置50は、貯メダル再プレイ要求の電文を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた貯メダル口座のうち、該電文により特定されたレートの貯メダル口座の残高を所定値減算し、減算後の残高を含む貯メダル再プレイデータを台間メダル貸機10に送信する。
台間メダル貸機10は、貯メダル再プレイデータを受信して貯メダル口座の残高を更新し、メダルを貯メダル再プレイ単位数だけ払い出す。また、更新後の貯メダル口座の残高が貯メダル再プレイ単位数未満となったかを判定し、貯メダル再プレイ単位数未満となったならば、貯メダル再プレイ操作を受け付け不能とする。更新後の貯メダル口座の残高が貯メダル再プレイ単位数以上であれば、再度貯メダル再プレイ操作を受け付け可能であり、貯メダル再プレイ操作を受け付けた場合には貯メダル再プレイ要求を送信する。2回目以降の貯メダル再プレイ操作では、暗証番号の確認は不要である。
次に、閉店処理における持メダルからの貯メダルへの移行について説明する。カード管理装置40は、閉店処理時にカード管理データの持メダル口座の残高を確認し、持メダルの残高が「0」より大きい持メダル口座が存在する場合には、該持メダル口座の残高をカードID及びレートとともに会員管理装置50に通知する。会員管理装置50は、カードID及びレートにより特定される貯メダル口座の残高に通知された持メダル口座残高を加算して更新する。その後、カード管理装置40は、該持メダル口座の残高をゼロにクリアする。
次に、図2に示した遊技機20及び台間メダル貸機10の外観構成について説明する。図3は、図2に示した遊技機20及び台間メダル貸機10の外観構成を示す図である。なお、紙幣のみを受け付ける台間メダル貸機10を図示したが、硬貨受付用のユニットを設けることもできる。
図3に示すように、遊技機20は、3つのドラムを有するドラム部21と、各種表示を行なう表示部22と、メダル投入口23と、ドラムの回転開始操作を受け付けるスタートレバーやドラムに対応して設けられた3つのストップボタン等を有する操作部24と、遊技機20から払い出されたメダルを受け入れる受け皿25とを有する。
また、台間メダル貸機10は、台間メダル貸機10の装置状態を所定色のランプの点灯あるいは点滅で表示する状態表示部11と、メダルを貸し出す際の各種紙幣を受け付ける紙幣挿入口12aと、タッチパネルディスプレイ等の表示操作部13と、カードを受け付けるカード挿入口14aと、携帯端末等をかざすためのかざし部14bと、メダルを遊技機に投出するノズル18aと、計数対象のメダルの投入を受け付けるメダル投入部19aとを有する。
次に、図2に示した台間メダル貸機10の内部構成について説明する。図4は、図2に示した台間メダル貸機10の内部構成を示すブロック図である。図4に示すように、台間メダル貸機10は、紙幣搬送部12と、表示操作部13と、リーダライタ14と、かざし部14bと、通信部15と、記憶部16と、制御部17と、ノズルユニット18と、計数ユニット19と、非正規メダルホッパ19bとを有する。
紙幣搬送部12は、紙幣挿入口12aから挿入された紙幣の金種及び真偽を判別しつつ図示しない紙幣収納部に搬送する搬送部である。リーダライタ14は、カード挿入口14aに挿入されたカードからカードIDを読み取る読取部である。なお、カード挿入口14aに挿入されたカードは、このリーダライタ14を経て図示しないカード収納部に収納される。通信部15は、遊技機20及び通信回線との間のデータ通信を行なうためのインタフェース部である。
計数ユニット19は、メダル投入部19aに投入されたメダルを計数するユニットであり、メダルの識別のためにメダル表面を撮影するカメラ部を内蔵する。また、計数ユニット19は、計数したメダルを図示しない正規メダル回収路と非正規メダルホッパ19bのいずれかに排出する排出切替機構を有する。非正規メダルホッパ19bは、計数ユニット19から排出された非正規メダルを貯留する貯留部である。
記憶部16は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部16は、カードID16a、有価価値データ16b、基準メダルデータ16c、判定閾値16d及び計数データ16eを記憶する。
カードID16aは、リーダライタ14により読み取られたカードIDである。図示しないカード収納部からカード挿入口14aにカードが搬送され、該カードが排出される場合には、この搬送途中でリーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードID16aが更新される。また、カード挿入口14aから図示しないカード収納部にカードが搬送される場合にも、この搬送途中でリーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードID16aが更新される。
有価価値データ16bは、遊技媒体の払い出しを受けるために使用可能な有価価値を示すデータである。この有価価値には、メダル貸しに使用可能なプリペイド価値の残高、持メダル口座の残高並びに貯メダル口座の残高を含む。
基準メダルデータ16cは、自店舗で使用されるメダルの画像データであり、メダルの識別に使用される。判定閾値16dは、非正規メダルの混入に対して報知するか否かを判定するための閾値であり、他レートメダルの混入に対する閾値と他店舗メダルの混入に対する閾値とを有する。計数データ16eは、メダルの計数値を示すデータである。
制御部17は、台間メダル貸機10を全体制御する制御部であり、データ管理部17a、計数処理部17b、識別処理部17c、判定処理部17d、報知部17e、排出制御部17f及び閾値設定部17gを有する。
データ管理部17aは、カードが挿入された場合に、カードID16a及び装置IDを含むカード挿入通知をカード管理装置40に送信する。また、データ管理部17aは、カード管理装置40から有価価値(プリペイド価値、持メダル及び貯メダルの少なくともいずれか)を受信した場合に、受信した有価価値により有価価値データ16bを更新する。データ管理部17aは、有価価値データ16bに示されたプリペイド価値、持メダル及び貯メダルの値を適宜表示操作部13に表示制御する。
また、データ管理部17aは、遊技客によりメダル貸操作が行なわれた場合に、カードID16a及び装置IDを含むメダル貸要求をカード管理装置40に送信する。このメダル貸要求への応答としてメダル貸許可を受信したならば、データ管理部17aは、所定数のメダルを払い出す。
また、データ管理部17aは、遊技客により持メダル再プレイ操作が行なわれた場合に、有価価値データ16bに示された持メダル口座の残高を所定数減算し、対応する数のメダルを払い出す。
また、データ管理部17aは、遊技客により貯メダル再プレイ操作が行なわれた場合に、カードID16a及び装置IDを含む貯メダル再プレイ要求をカード管理装置40に送信する。この貯メダル再プレイ要求への応答として貯メダル再プレイ許可を受信したならば、データ管理部17aは、所定数のメダルを払い出す。
また、データ管理部17aは、遊技客によりカード返却操作が行なわれた場合に、カードID16a、装置ID並びに持メダル数を含む持メダル加算要求をカード管理装置40に送信して、自装置持メダル口座の残高を0にクリアした後、カード排出通知をカード管理装置40に送信し、カードを排出する。
また、データ管理部17aは、紙幣挿入口12aに紙幣が挿入されると、挿入された紙幣の金額、カードID16a及び装置IDを含む入金通知をカード管理装置40に送信する。
また、データ管理部17aは、遊技客から持メダルを貯メダルに移行するための貯メダル移行操作を受け付けた場合に、カードID16aと、装置IDとを含む貯メダル移行要求をカード管理装置40に送信し、持メダルの一部又は全部を持メダルから貯メダルに移行させる。
なお、挿入されているカードが会員に対して発行される会員カードであれば、カードIDにより移行先の貯メダル口座が特定可能であるが、挿入されているカードが非会員でも使用可能な一般カードであれば、移行先の貯メダル口座を特定するために会員を識別するための情報が必要である。この会員を識別するための情報としては、携帯端末のIDmを使用可能である。携帯端末のIDmを使用する場合には、かざし部14bから読み取ったIDmを貯メダル移行要求に含めることとなる。なお、携帯端末での貯メダルには、IDmそのものを使うのではなく、事前にIDmにより会員カードIDを問い合わせ、応答で得た会員カードIDを利用して行なうようにしてもよい。
計数処理部17bは、計数ユニット19にメダルが投入された場合に、計数ユニット19にメダルの計数を行わせ、計数結果を有価価値データ16bの持メダル数に加算する処理を行う。
識別処理部17cは、計数ユニット19にメダルが投入された場合に、該メダルを撮像した画像データと基準メダルデータ16cとを比較して投入されたメダルを識別し、計数データ16eを更新する。また、識別処理部17cは、メダルの計数が終了した場合に、計数データ16eをカード管理装置40に送信し、計数データ16eをリセットする。
判定処理部17dは、計数データ16eが更新された場合に、更新された計数データ16eから他レートメダルの混入率と他店メダルの混入率をそれぞれ算出し、判定閾値16dに示された判定閾値と比較する処理を行なう。
報知部17eは、判定処理部17dにより、他レートメダルの混入率が他レートメダルの判定閾値以上である場合に、遊技店員に対して報知を行なう。同様に、他店メダルの混入率が他店メダルの判定閾値以上である場合に、遊技店員に対して報知を行なう。遊技店員に対する報知は、遊技店員が携行する店員端末への通信や、カード管理装置40への通信等、任意の方法を用いることができる。
排出制御部17fは、識別処理部17cによる識別結果に基づいて、計数後のメダルの排出制御を行なう。具体的には、計数されたメダルが正規メダルである場合には、正規メダル回収路に排出制御し、計数されたメダルが他レートメダル又は他店メダルである場合には、非正規メダルホッパ19bにメダルを貯留させる。
閾値設定部17gは、カード管理装置40から他レートメダルの判定閾値や他店メダルの判定閾値を受信した場合に、判定閾値16dを更新する処理を行なう。後述するように、カード管理装置40は、遊技店内で循環しているメダルにおける非正規メダルの混入状況に基づいて判定閾値を算出し、配信しているため。カード管理装置40から受信した判定閾値を用いることで、適切な判定を行なうことができる。
次に、台間メダル貸機10の記憶部16が記憶するデータの具体例について説明する。図5は、台間メダル貸機10の記憶部16が記憶するデータを説明するための説明図である。
図5(a)に示すカードID16aは、台間メダル貸機10に挿入されたカードのIDが「2002」であることを示している。なお、ここでは、カードIDの上1桁がカードの種別を示しており、上1桁が「1」のカードが一般カード、上1桁が「2」のカードが会員カードである。
図5(b)に示す有価価値データ16bは、プリペイド価値が「20度数」、メダル1の持メダル口座の残高が「1200枚」、メダル2の持メダル口座の残高が「400枚」、メダル1の貯メダル口座の残高が「1000枚」、メダル2の貯メダル口座の残高が「0枚」である状態を示している。なお、ここではプリペイド価値の度数は1度数が100円相当である。また、メダル1は1枚20円で貸し出されるメダルに対応し、メダル2は1枚5円で貸し出されるメダルに対応する。
図5(c)に示す基準メダルデータ16cは、自店舗で使用されるメダル1とメダル2の2種類のメダルについて、画像データを関連付けている。具体的には、メダル1の基準データとして「Med1.jpg」を関連付け、メダル2の基準データとして「Med2.jpg」を関連付けている。
図5(d)に示す判定閾値16dは、閾値設定部17gにより設定された他レートメダルの判定閾値が「0.05」であり、他店メダルの判定閾値が「0.01」であることを示している。
図5(e)に示す計数データ16eは、台間メダル貸機10が計数すべき正規メダルが「メダル1」であり、メダル1の計数値が「200」であることを示している。また他レートメダルであるメダル2の計数値が「7」であり、他店メダル、すなわちメダル1及び2以外のメダルの計数値が「3」であることを示している。
次に、台間メダル貸機10のメダル計数時の処理手順について説明する。図6は、台間メダル貸機10のメダル計数時の処理手順について説明するためのフローチャートである。
図6に示すように、台間メダル貸機10は、計数ユニット19にメダルが投入されていなければ(ステップS101;No)、計数処理を終了し、メダルの投入を待機する。そして、計数ユニット19にメダルが投入されたならば(ステップS101;Yes)、識別処理部17cが投入されたメダルのうち1枚を識別する(ステップS102)。
識別の結果、メダルが正規メダル、すなわち自レートのメダルである場合には(ステップS103;Yes)、識別処理部17cは、計数データ16eの自レートメダルの計数値を1加算する(ステップS112)。この場合には、排出制御部17fは、メダルを正規メダル回収路に排出する(ステップS113)。
識別の結果、メダルが自レートのメダルではなく(ステップS103;No)、他レートのメダルである場合には(ステップS104;Yes)、識別処理部17cは、計数データ16eの該当するレートの計数値を1加算する(ステップS111)。
また、識別の結果、メダルが他レートのメダルでもない、すなわち他店メダルである場合には(ステップS104;No)、識別処理部17cは、計数データ16eの他店メダルの計数値を1加算する(ステップS105)。
ステップS111又はステップS105の後、判定処理部17dは、更新された計数データ16eから他レートメダルの混入率と他店メダルの混入率をそれぞれ算出し、判定閾値16dに示された判定閾値と比較する(ステップS106)。
他レートメダルの混入率と他店メダルの混入率のいずれかが判定閾値以上であれば(ステップS106;Yes)、報知部17eは、遊技店員に対して報知を行なう(ステップS107)。ステップS107の報知の後、若しくは他レートメダルの混入率と他店メダルの混入率のいずれかも判定閾値未満である場合(ステップS106;No)、排出制御部17fは、メダルを非正規メダルホッパ19bに排出する(ステップS108)。
ステップS108又はステップS113によりメダルを排出した後、計数処理部17bは、投入されたメダルのうち、計数を行なっていないメダルが残っているかを判定する(ステップS109)。
メダルが残っているならば(ステップS109;Yes)、ステップS102に移行し、次のメダル1枚を識別する(ステップS102)。全てのメダルを計数し、メダルが残っていないならば(ステップS109;No)、計数結果の出力を行なって(ステップS110)、処理を終了する。計数結果の出力では、計数処理部17bは、計数したメダルの総数(自レートメダル、他レートメダル及び他店メダルの計数値の合計)を持メダルに加算する。また、識別処理部17cは、計数データ16eをカード管理装置40に送信し、計数データ16eをリセットする。
次に、図2に示したカード管理装置40の内部構成について説明する。図7は、図2に示したカード管理装置40の内部構成を示すブロック図である。図7に示すように、カード管理装置40は、表示部41及び入力部42と接続され、店舗ネットワーク通信部44、記憶部45及び制御部46を有する。
表示部41は、液晶パネルやディスプレイ装置等である。入力部42は、キーボードやマウス等である。店舗ネットワーク通信部44は、通信回線を介して台間メダル貸機10、会員管理装置50、景品管理装置60等とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部45は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、カード管理データ45a及び計数結果データ45bを記憶する。
カード管理データ45aは、カードIDに対し、プリペイド価値の残高と、各レートの持メダル口座の残高と、該カードが挿入されている台間メダル貸機のIDを示す使用先IDとを対応付けたデータである。計数結果データ45bは、台間メダル貸機10から受信した計数データ16eに基づいて生成されたデータであり、遊技店内における計数の履歴と、各メダルの混入の結果を示す。
制御部46は、カード管理装置40を全体制御する制御部であり、カード管理部46a、計数結果管理部46b、閾値算出部46c及び分析部46dを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、カード管理部46a、計数結果管理部46b、閾値算出部46c及び分析部46dにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
カード管理部46aは、カード管理データ45aの管理を行なう処理部である。具体的には、カード管理部46aは、台間メダル貸機10からカード挿入通知を受信した場合には、カード挿入通知に示されたカードIDの使用先を、同じくカード挿入通知に示された装置IDとする。また、カード挿入通知に示されたカードIDに関連付けられた有価価値を台間メダル貸機10に通知する。ここで、有価価値のうち、プリペイド価値と各レートの持メダル口座の残高については、カード管理データ45aから読みだす。また、挿入されたカードが会員カードである場合には、会員管理装置50に対してカードIDを通知し、該カードIDに関連付けられた各レートの貯メダル口座の残高を取得する。カード管理部46aは、台間メダル貸機10から持メダル減算要求を受信した場合に、持メダル減算要求に示された持メダル口座の残高をゼロにクリアしてカード管理データ45aを更新する。
また、カード管理部46aは、台間メダル貸機10からカードIDを含むメダル貸要求を受信した場合に、該カードIDに関連付けられたプリペイド価値が所定値以上であるか否かを判定する。プリペイド価値が所定値以上である場合には、カード管理部46aは、プリペイド価値を所定値減算してカード管理データ45aを更新し、台間メダル貸機10に更新後のプリペイド価値を含むメダル貸許可を送信する。一方、プリペイド価値が所定値未満である場合には、カード管理部46aは、台間メダル貸機10にメダル貸不可を通知する。
また、カード管理部46aは、台間メダル貸機10から金額、カードID16a及び装置IDを含む入金通知を受信した場合に、該カードID関連付けられたプリペイド価値を入金通知に示された金額に対応する度数分加算して、カード管理データ45aを更新する。
また、カード管理部46aは、台間メダル貸機10から貯メダル再プレイ要求を受信した場合には、該貯メダル再プレイ要求を会員管理装置50に転送する。また、貯メダル再プレイ要求に対する会員管理装置50からの応答についても、カード管理部46aが転送制御をおこなう。
また、カード管理部46aは、持メダル加算要求を受信した場合には、持メダル減算要求に示された持メダル口座の残高に受信した持メダル数を加算して、カード管理データ45aを更新する。また、カード管理部46aは、カード排出通知を受信した場合には、該カードIDの使用先について値を消去し、カード管理データ45aを更新する。
また、カード管理部46aは、景品管理装置60からカードIDを受信したならば、このカードIDに対応づけられた各レートの持メダル口座の残高を景品管理装置60に対して通知する。
計数結果管理部46bは、台間メダル貸機10から受信した計数データ16eに基づいて、計数結果データ45bを更新する処理部である。具体的には、計数結果を履歴として登録し、各メダルの混入状況を集計して、計数結果データ45bを更新する。
閾値算出部46cは、計数結果データ45bに基づいて判定閾値を算出し、算出した判定閾値を各台間メダル貸機10に配信する処理部である。具体的には、計数結果データ45bに示されたメダルの混入状況に基づいて他レートメダルの判定閾値と他店メダルの判定閾値をメダルの種別毎に算出する。
例えば、メダル1を用いる区画でのメダル1の計数値の合計が9700枚、他レートであるメダル2の計数値の合計が250枚、他店メダルの計数値の合計が50枚であれば、他レートメダルの混入率は
250÷(9700+250+50)=0.025
となるので、この混入率よりも十分大きい値(例えば0.05)をメダル1の他レートメダルに対する判定閾値とする。同様に、他店メダルの混入率は、
50÷(9700+250+50)=0.005
となるので、この混入率よりも十分大きい値(例えば0.01)をメダル1の他店メダルに対する判定閾値とする。
閾値算出部46cは、メダル1の他レートメダルに対する判定閾値と、メダル1の他店メダルに対する判定閾値とは、メダル1を正規メダルとして使用する区画に設置された台間メダル貸機10に配信する。
また、閾値算出部46cは、メダル2についても同様に、他レートメダルに対する判定閾値と、他店メダルに対する判定閾値とを算出し、メダル2を正規メダルとして使用する区画に設置された台間メダル貸機10に配信する。この場合には、他レートメダルは、メダル1となる。
分析部46dは、計数結果データ45bに基づいて各種分析を行ない、分析結果を出力する処理部である。具体的には、混入率の増加や減少を分析し、分析結果を出力する。この分析は、レート毎に行なうことが好ましい。また、他レートメダルの増減と、他店メダルの増減をそれぞれ区別して分析することが好ましい。
次に、カード管理装置40の記憶部45が記憶するデータの具体例について説明する。図8は、カード管理装置40の記憶部45が記憶するデータを説明するための説明図である。
図8(a)に示すカード管理データ45aでは、カードID「1001」にプリペイド価値「30度数」、メダル1の持メダル口座残高「800」、メダル2の持メダル口座残高「1600」が関連付けられている。また、カードID「1001」には使用先IDが関連付けられておらず、このカードが遊技に使用中ではないことを示している。
カードID「2002」には、プリペイド価値「20度数」、メダル1及びメダル2の持メダル口座の残高「0」、使用先ID「5006」が関連付けられている。すなわち、カードID「2002」のカードは、装置ID「5006」の台間メダル貸機10に挿入されており、持メダルについては台間メダル貸機10に管理が移っている。このため、各持メダル口座の残高はゼロとなっている。
図8(b)に示す計数結果データ45bは、メダル1を使用する区画に設けられた装置ID「5006」である台間メダル貸機10が、2012年9月1日の10時30分に、メダル1を「200枚」、メダル2を「7枚」、他店メダルを「3枚」計数したことを示している。また、計数結果データ45bは、メダル1を使用する区画に設けられた台間メダル貸機10により計数されたメダル1の計数値の合計が「9700枚」、メダル2の計数値の合計が「250枚」、他店メダルの計数値の合計が「50枚」であることを示している。図8(b)ではメダル1を使用する区画に設けられた台間メダル貸機10の計数結果を示したが、メダル2を使用する区画に設けられた台間メダル貸機10の計数結果についても同様のデータを有する。
上述してきたように、本実施例1では、台間メダル貸機10によりメダルを識別して計数し、非正規メダルの混入率が判定閾値以上である場合に報知を行なうように構成したので、非正規メダルの計数による不正を検知することができる。
また、非正規メダルについて、自店舗の他の区画で用いられる他レートメダルと、自店舗で使用していない他店メダルとを識別し、それぞれの混入を個別に判定するので、他レートメダルの持ち込みと、他店メダルの持ち込みとを判別可能である。
また、遊技店全体での非正規メダルの混入状態を管理して判定閾値を設定するので、不正な計数を精度良く判定することができる。また、の非正規メダルの混入状態を分析することで、不正の発生状況を把握するための指標を得ることができる。
上記実施例1では、台間メダル貸機10によりメダルの計数を行なう場合について説明したが、本発明は遊技島に設けた島端計数機に適用することもできる。そこで、本実施例では、島端計数機に本発明を適用した場合について説明する。
図9は、実施例2に係るメダル計数の概念を説明するための説明図である。図9に示す島端計数機120は、メダルを遊技媒体として使用する遊技機20が設置された遊技島に設けられ、該遊技島の遊技機20により獲得されたメダルを計数する装置である。
島端計数機120に遊技客が獲得したメダルを投入すると、島端計数機120は、投入されたメダルが正規のメダルであるか否かを識別して計数する。非正規メダルには、自店舗の他の区画で計数されるべきレート違いのメダル(他レートメダル)と、自店舗で使用されていないメダル(他店メダル)とが含まれるが、島端計数機120は、他レートメダルと他店メダルとをそれぞれ識別して計数する。
島端計数機120は、計数したメダルが正規メダルである場合には、該メダルを正規メダル回収路へ投出し、計数したメダルが非正規メダルである場合には、該メダルを非正規メダルホッパに貯留する。このとき、島端計数機120は、該非正規メダルが他レートメダルである場合には、後続の処理を継続するが、該非正規メダルが他店メダルである場合には処理を停止する。
島端計数機120による計数時には、遊技店員が立ち会っており、他店メダルの計数により処理が停止した場合には、非正規メダルホッパから他店メダルを排除する。他店メダルの計数により処理が停止しているため、他店メダルは非正規メダルホッパ内のメダルの最も上に所在しているので、他店メダルの排除は容易である。このように、他店メダルの計数時に処理を停止して他店メダルの排除を行なうことにより、非正規メダルホッパには他レートメダルのみが貯留されることとなる。
また、島端計数機120は、投入された正規メダルの数と非正規メダルの数とをそれぞれ記憶し、非正規メダルの混入率が判定閾値を超えるか否かを判定する。そして、判定閾値を超えた場合には、遊技店員に対する報知を行なう。混入率は、他レートメダルと他店メダルについてそれぞれ算出する。また、他レートメダルの混入率に対する判定閾値と、他店メダルの混入率に対する判定閾値とは個別に設定する。
島端計数機120は、投入された獲得メダルの計数後、正規メダルの計数値と、他レートメダルの計数値と、他店メダルの計数値とを計数結果としてカード管理装置40に送信する。また、島端計数機120は、正規メダルの計数値と、他レートメダルの計数値と、他店メダルの計数値の合計を獲得メダル数として印字した計数レシートを発行する。この計数レシートは、遊技客に渡される。
カード管理装置40は、遊技店で使用されるカードを管理する装置であり、複数の島端計数機120から計数結果を収集する機能を有する。カード管理装置40は、収集した計数結果に基づいて他レートメダルの判定閾値と他店メダルの判定閾値とをそれぞれ算出し、各島端計数機120に配信する。
このように、島端計数機120は、メダルを識別して計数し、計数結果に基づいて混入率と比較するための判定閾値を変更するので、遊技店内での非正規メダルの混入状況に合わせた適切な判定を行なうことができる。
また、他レートメダルと他店メダルとをそれぞれ識別し、他レートメダルの混入率に対する判定閾値と他店メダルの混入率に対する判定閾値とを個別に設定することで、精度よく判定を行なうことができる。
さらに、他店メダルの計数時に処理を停止することで、他店メダルと他レートメダルとの仕分けを簡易且つ確実に行なうことが可能である。
次に、遊技店のシステム構成について説明する。図10は、実施例2に係る遊技店のシステム構成を示す図である。図10に示すように、実施例2に係るシステム構成では、島コントローラ30に島端計数機120が接続されている。島端計数機120は、島コントローラ30を介してカード管理装置40と通信可能である。
また、実施例2に係るシステム構成では、遊技機20にはメダルの計数に関する機能を持たない台間メダル貸機110が併設される。その他の構成及び動作については実施例1に示したシステム構成と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
次に、図10に示した島端計数機120の外観構成について説明する。図11は、図10に示した島端計数機120の外観構成を示す外観構成図である。同図に示すように、島端計数機120は、表示操作部121と、メダルを貯留するホッパユニット122と、レシート発行部123とを有する。また、島端計数機120は、リーダライタ124と接続される。リーダライタ124は、カードを挿入するためのカード挿入口124aと、携帯対端末等をかざすためのかざし部124bとを有する。
次に、図10に示した島端計数機120の内部構成について説明する。図12は、図10に示した島端計数機120の内部構成を示すブロック図である。図12に示すように、島端計数機120は、表示操作部121と、レシート発行部123と、通信部125と、記憶部126と、制御部127と、計数ユニット129と、非正規メダルホッパ129bとを有する。
表示操作部121は、タッチパネルディスプレイ等により構成され、遊技客や店員からの操作の受け付けと各種情報の表示を行なう。レシート発行部123は、計数結果のバーコード印刷したレシートを発行する処理部である。通信部125は、通信回線との間のデータ通信を行なうためのインタフェース部である。
計数ユニット129は、ホッパユニット122に投入されたメダルを計数するユニットであり、メダルの識別のためにメダル表面を撮影するカメラ部を内蔵する。また、計数ユニット129は、計数したメダルを図示しない正規メダル回収路と非正規メダルホッパ129bのいずれかに排出する排出切替機構を有する。非正規メダルホッパ129bは、計数ユニット129から排出された非正規メダルを貯留する貯留部である。
記憶部126は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部126は、基準メダルデータ126c、判定閾値126d、計数データ126e及びレシートデータ126fを記憶する。
基準メダルデータ126cは、実施例1に示した基準メダルデータ16cと同様に、自店舗で使用されるメダルの画像データであり、メダルの識別に使用される。判定閾値126dは、実施例1に示した判定閾値16dと同様に、非正規メダルの混入に対して報知するか否かを判定するための閾値である。計数データ126eは、実施例1に示した計数データ16eと同様に、メダルの計数値を示すデータである。レシートデータ126fは、レシート発行部123により発行されたレシートの履歴を示すデータである。
制御部127は、島端計数機120を全体制御する制御部であり、レシート発行処理部127a、計数処理部127b、識別処理部127c、判定処理部127d、報知部127e、排出制御部127f及び閾値設定部127gを有する。
レシート発行処理部127aは、計数処理部127bによる計数結果をカードに関連付けるか、若しくはレシートにバーコード印刷して発行させる処理を行なう。カードに関連付ける場合には、リーダライタ124により読み取ったカードID若しくはかざし部124bにより読み取った識別情報とともに、計数結果をカード管理装置40に送信することで、持メダル口座の残高に加算させる。また、計数レシートを発行する場合には、計数結果をバーコードに符号化し、レシート発行部123に印刷させる。
計数処理部127bは、計数ユニット129にメダルが投入された場合に、計数ユニット129にメダルの計数を行わせ、計数結果をレシート発行処理部127aに出力する処理部である。
識別処理部127c、判定処理部127d、報知部127e及び閾値設定部127gの処理は、実施例1に示した識別処理部17c、判定処理部17d、報知部17e及び閾値設定部17gと同様であるので説明を省略する。
排出制御部127fは、識別処理部127cによる識別結果に基づいて、計数後のメダルの排出制御を行なう。具体的には、計数されたメダルが正規メダルである場合には、正規メダル回収路に排出制御し、計数されたメダルが他レートメダル又は他店メダルである場合には、非正規メダルホッパ129bにメダルを貯留させる。排出制御部127fは、該非正規メダルが他レートメダルである場合には、後続の処理を継続するが、該非正規メダルが他店メダルである場合には処理を停止する。
次に、島端計数機120のメダル計数時の処理手順について説明する。図13は、島端計数機120のメダル計数時の処理手順について説明するためのフローチャートである。図13に示した処理手順は、ステップS105とステップS106の間に所定停止フラグを1にセットする処理(ステップS201)が入り、ステップS108とステップS109の間に処理停止制御(ステップS202)が入る点が、図6に示した台間メダル貸機10の処理手順と異なる。また、計数結果の出力処理(ステップS203)の内容が図6に示したステップS110と異なる。その他の動作については、図6に示した処理手順と同様であるので説明を省略する。
図13に示した処理手順では、正規メダル又は他レートメダルを計数した場合には、図6に示した処理順と同じ動作となるのに対し、他店メダルを計数した場合には、処理停止フラグが1にセットされ、処理停止制御により一次的に処理が中断する。
また、図6に示した処理手順における計数結果の出力では、計数したメダルの総数(自レートメダル、他レートメダル及び他店メダルの計数値の合計)を持メダルに加算していたのに対し、図13に示す処理手順における計数結果の出力処理(ステップS203)では、計数したメダルの総数は、カードに関連付けられるか、計数レシートに印字される。なお、計数データ126eをカード管理装置40に送信し、計数データ126eをリセットする点については図6と同様である。
次に、図13に示した処理停止制御(ステップS202)の詳細な処理手順について説明する。図14は、図13に示した処理停止制御の詳細な処理手順を示すフローチャートである。
図14に示すように、排出制御部127fは、処理停止フラグが1であるか否かを判定し(ステップS301)、処理フラグが0である場合には(ステップS301;No)、そのまま処理停止制御を終了する。
一方、処理停止フラグが1である場合には(ステップS301;Yes)、排出制御部127fは、後続の処理を停止し(ステップS302)、店員による再開操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS303)。
再開操作を受け付けていなければ(ステップS303;No)、排出制御部127fは、ステップS303を繰り返す。そして、店員による再開操作を受け付けたならば(ステップS303;Yes)、処理停止フラグを0にリセットし(ステップS304)、処理を再開して(ステップS305)、処理停止制御を終了する。
上述してきたように、本実施例2では、島端計数機120によりメダルを識別して計数し、非正規メダルの混入率が判定閾値以上である場合に報知を行なうように構成したので、非正規メダルの計数による不正を検知することができる。
また、非正規メダルについて、自店舗の他の区画で用いられる他レートメダルと、自店舗で使用していない他店メダルとを識別し、それぞれの混入を個別に判定するので、他レートメダルの持ち込みと、他店メダルの持ち込みとを判別可能である。
また、遊技店全体での非正規メダルの混入状態を管理して判定閾値を設定するので、不正な計数を精度良く判定することができる。また、非正規メダルの混入状態を分析することで、不正の発生状況を把握するための指標を得ることができる。
さらに、他レートメダルを非正規メダルホッパに排出した場合にはそのまま処理を継続し、他店メダルを非正規メダルホッパに排出した場合には処理を一時停止するので、他レートメダルと他店メダルとの分別を簡易に行なうことができる。
なお、上述の実施例1及び2では、他レートメダルと他店メダルとを同一の非正規メダルホッパに排出する構成について説明したが、他レートメダルを排出するホッパと他店メダルを排出するホッパをそれぞれ設けてもよい。
また、非正規のメダルを貯留するホッパを設けず、非正規メダルを装置外部に払い出すように構成してもよい。
また、非正規のメダルを正規のメダルと同様に回収路に排出することとしてもよい。この場合であっても、計数結果の管理、閾値の算出、並びに非正規メダル混入状況の分析は可能である。
また、上述の実施例1及び2では、画像認識によりメダルの識別を行なう場合について説明したが、メダルの色等を特徴として取得し、識別に用いてもよい。
また、上述の実施例1及び2では、遊技中には台間メダル貸機が持メダルを管理する構成について説明したが、遊技中の持メダルの管理をカード管理装置40が行うこととしてもよい。
また、上述の実施例1及び2では、計数結果の管理、閾値の算出、並びに非正規メダル混入状況の分析をカード管理装置40に行なわせる構成について説明したが、カード管理装置40とは異なる管理装置を設置し、該管理装置により計数結果の管理、閾値の算出、並びに非正規メダル混入状況の分析を行なう構成としてもよい。
また、島端計数機120に、計数結果の管理、閾値の算出、並びに非正規メダル混入状況の分析の一部又は全てを行なわせるように構成してもよい。この構成は、店舗内に計数機を1台のみ設置する場合に特に有効である。
また、上述の実施例1では、メダルを貸し出す機能と計数機能とを有する台間メダル貸機について説明を行なったが、メダルを貸し出す装置と計数を行なう装置とを別体で構成してもよい。別体で構成する場合は、メダルとレートとを紐付けて管理するのではなく、計数を行なう装置が、自装置の計数対象のメダルであるかどうかを判定することとなる。
また、上述の実施例1及び2では、他店メダルについて詳細な識別を行なっていなかったが、他店メダルをさらに識別するよう構成してもよい。具体的には、自店舗で使用されていない他店メダルの計数時には該他店メダルの画像を記憶し、同一の他店メダルの計数に対してはより厳しい判定閾値を用いることで、他店メダルの持ち込みをさらに精度良く検知することができる。
また、上述の実施例1及び2では、カードの形態についての詳細な説明を省略したが、かかるカードには、磁気カード、ICカード等が含まれる。また、ここでは説明の便宜上「カード」を例にとって説明したが、かかるカード以外に、チップ、スティックであってもよい。
また、上述の実施例1及び2では、遊技媒体としてメダルを使用する場合を例に説明を行なったが、遊技媒体として遊技玉を使用する場合であっても本発明を適用可能である。
また、図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
以上のように、本発明に係る遊技媒体計数システム、遊技媒体計数装置及び遊技媒体計数方法は、非正規の遊技媒体の計数に対する対処に適している。
10、110 台間メダル貸機
11 状態表示部
12 紙幣搬送部
12a 紙幣挿入口
13、121 表示操作部
14、124 リーダライタ
14a、124a カード挿入口
14b、124b かざし部
15、125 通信部
16、45、126 記憶部
16a カードID
16b 有価価値データ
16c、126c 基準メダルデータ
16d、126d 判定閾値
16e、126e 計数データ
17、46、127 制御部
17a データ管理部
17b、127b 計数処理部
17c、127c 識別処理部
17d、127d 判定処理部
17e、127e 報知部
17f、127f 排出制御部
17g、127g 閾値設定部
18 ノズルユニット
18a ノズル
19、129 計数ユニット
19a メダル投入部
19b、129b 非正規メダルホッパ
20 遊技機
21 ドラム部
22、41 表示部
23 メダル投入口
24 操作部
25 受け皿
30 島コントローラ
40 カード管理装置
41 表示部
42 入力部
44 店舗ネットワーク通信部
45a カード管理データ
45b 計数結果データ
46a カード管理部
46b 計数結果管理部
46c 閾値算出部
46d 分析部
50 会員管理装置
60 景品管理装置
80 精算機
120 島端計数機
122 ホッパユニット
123 レシート発行部
126f レシートデータ
127a レシート発行処理部

Claims (9)

  1. 遊技店における遊技に使用される遊技媒体を計数する遊技媒体計数システムであって、
    前記遊技媒体を計数する計数手段と、
    前記計数手段の計数対象となる遊技媒体が、正規の遊技媒体であるか非正規の遊技媒体であるかを識別する識別手段と、
    前記識別手段による識別結果に基づいて、前記計数手段が計数した遊技媒体における前記非正規の遊技媒体の混入率を算出し、該混入率が混入閾値以上であるか否かを判定する混入判定手段と、
    前記混入率が前記混入閾値以上である場合に報知を行なう報知手段と
    を備えたことを特徴とする遊技媒体計数システム。
  2. 前記識別手段による識別結果に基づいて算出された過去の混入率に基づいて、前記混入閾値を設定する閾値設定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技媒体計数システム。
  3. 前記混入率の履歴を管理する混入履歴管理手段と、
    前記混入履歴管理手段により管理された混入率の履歴に基づいて、前記混入率の推移を分析する分析手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技媒体計数システム。
  4. 前記識別手段は、前記遊技店内の他の区画で使用される異区画遊技媒体と、前記遊技店で使用されていない異店舗遊技媒体とを前記非正規の遊技媒体としてそれぞれ識別することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の遊技媒体計数システム。
  5. 前記非正規の遊技媒体を選択的に排出するとともに、前記異区画遊技媒体と前記異店舗遊技媒体の一方を排出した場合には後続の処理を継続し、他方を排出した場合には後続の処理を停止する排出制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項4に記載の遊技媒体計数システム。
  6. 前記計数手段は、前記正規の遊技媒体の計数結果と前記非正規の遊技媒体の計数結果を合算して出力することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の遊技媒体計数システム。
  7. 遊技店における遊技に使用される遊技媒体を計数する遊技媒体計数装置であって、
    前記遊技媒体を計数する計数手段と、
    前記計数手段の計数対象となる遊技媒体が、正規の遊技媒体であるか非正規の遊技媒体であるかを識別する識別手段と、
    前記識別手段による識別結果に基づいて、前記計数手段が計数した遊技媒体における前記非正規の遊技媒体の混入率を算出し、該混入率が混入閾値以上であるか否かを判定する混入判定手段と、
    前記混入率が前記混入閾値以上である場合に報知を行なう報知手段と
    を備えたことを特徴とする遊技媒体計数装置。
  8. 前記識別手段は、前記遊技店内の他の区画で使用される異区画遊技媒体と、前記遊技店で使用されていない異店舗遊技媒体とを前記非正規の遊技媒体としてそれぞれ識別し、前記非正規の遊技媒体を選択的に排出するとともに、前記異区画遊技媒体と前記異店舗遊技媒体の一方を排出した場合には後続の処理を継続し、他方を排出した場合には後続の処理を停止する排出制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項7に記載の遊技媒体計数装置。
  9. 遊技機による遊技に使用される遊技媒体を計数する遊技媒体計数方法であって、
    前記遊技媒体を計数する計数ステップと、
    前記計数ステップの計数対象となる遊技媒体が、正規の遊技媒体であるか非正規の遊技媒体であるかを識別する識別ステップと、
    前記識別ステップによる識別結果に基づいて、前記計数ステップにより計数した遊技媒体における前記非正規の遊技媒体の混入率を算出し、該混入率が混入閾値以上であるか否かを判定する混入判定ステップと、
    前記混入率が前記混入閾値以上である場合に報知を行なう報知ステップと
    を含んだことを特徴とする遊技媒体計数方法。
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