(メダル計数管理システムの概要及び特徴)
まず最初に、本実施例に係るメダル計数管理システムの概要及び特徴を説明する。図1は、本実施例に係るメダル計数管理システムの概略構成を示す機能ブロック図である。また、図2は、図1に示したターミナルコントローラの概要を示す全体機能ブロック図を、図3は、計数情報データベースの構成内容を、図4は、他店メダル占有値設定テーブルの構成内容を、図5は、カメラサーバの概要を示す機能ブロック図を、図6は、メダル計数機の構成を示す機能ブロック図をそれぞれ示している。
図1に示すように、本実施例に係るメダル計数管理システムは、遊技店の事務所内に設置するターミナルコントローラ140(ホールコンピュータ)を中心として、このターミナルコントローラ140と、島コントローラ120に通信接続される複数のパチスロ機100及びメダル貸出機110と、メダル計数機200とにより構築されたシステムであり、ターミナルコントローラ140内に設けたカメラサーバ500と、メダル計数機200の周囲を撮影できる位置に据置された撮影カメラ400(請求項の「撮影手段」に相当する)とをLAN(Local Area Network)などの通信回線(ネットワーク)により接続した状態で構成されている。
すなわち、このメダル計数管理システムは、遊技店内のそれぞれ「島」と呼ばれるグループごとに複数のパチスロ機100と、このパチスロ機100に併設されたメダル貸出機110とが据置されており、さらに、遊技店内の島端などにメダル計数機200を据置し、このメダル計数機200により遊技客が遊技により獲得したメダルの計数管理を行なうともに、このメダル計数機200の周囲(メダル計数機200及びメダルの計数を行なう係員或いは遊技客)を撮影カメラ400により撮影し、この撮影情報をターミナルコントローラ140のカメラサーバ500で管理するシステムとして構築されている。以下、このメダル計数機管理システムの構成要素の概略を説明する。
島コントローラ120は、それぞれの島内のパチスロ機100、メダル貸出機110に対する制御機能及び管理機能を備えている。また、この島コントローラ120は、ターミナルコントローラ140により一括的に制御及び管理されている。
パチスロ機100は、メダルを使用して回転する絵柄を揃える操作により遊技を行なう遊技機である。メダル貸出機110は、このメダル貸出機110に紙幣が投入された際に、所定量(1000円で50枚)のメダルを投出して遊技用のメダルの貸し出し処理を行なう装置である。このメダル貸出機110は、遊技店に設置された複数のパチスロ機100それぞれに対して1台ずつペアとなるように用意され、パチスロ機100の相互間に挟まれるように設置してある。
メダル計数機200は、メダルホッパー内に投入されたメダルの総枚数を計数する機能及びメダルの計数時に、他店のメダルが混入した場合を想定し、自店で登録されているメダル(自店メダル)の枚数とそれ以外のメダル(非自店メダル)の枚数とをメダル判別部220(図6)により判別するとともに、メダルの総計数値とともに、自店メダルの枚数及び他店メダルの枚数を、表示部251(図6)に表示する機能を備えている。
また、このメダル計数機200は、他店メダルの計数枚数(混入枚数)が予め設定した上限値(占有値)よりも多いと判定された場合、ターミナルコントローラ140に対して「警戒信号」を送信する機能を備えている。ここで、このメダル計数機200によるメダルの計数は、不正操作などによる不正な計数を防止するため、遊技客ではなく遊技店内の係員が行なうこととする。なお、このメダル計数機200は、本発明の特徴部分であるため、その構成及び機能の詳細は、後述する。
レシート・カード端末機300は、メダル計数機200と接続ケーブルにより接続され、メダル計数機200の表示部251(図6)に表示されたメダルの計数値(メダル総枚数、自店メダル枚数、他店メダル枚数)を印字したレシートやメダルの総枚数を記憶したカードなどをレシート発行口350(図10)或いはカード挿入/排出口340から発行する機能を備えている。
なお、図1のシステム構成図では、メダル計数機200とレシート・カード端末機300とを別体構成として示しているが、このメダル計数機200とレシート・カード端末機300とは一体構成としてもよくメダル計数機200自体にレシート・カード端末機300と同等の機能を持たせてもよい。
ここで、遊技店内の係員は、それぞれ係員IDカードを所持しており、この係員IDカードには、係員個々を認証するための係員ID(例えば、002369・・・)が予め記録されている。この係員が所持する係員IDカードの係員IDは、レシート・カード端末機300のカードリーダ(カード情報読取部360)により読み取ることができる。
撮影カメラ400は、遊技店の天井などに取り付け固定され、この撮影カメラ400の撮影レンズはメダル計数機200の設置方向に向けられており、メダル計数機200及び実際にメダルの計数を行なう人物(遊技店の係員或いは、遊技客)を撮影する機能を備えている。
この撮影カメラ400により撮像された撮影情報は、カメラサーバ500に送信され、この撮影情報は、計数情報データベース170(図3)に記憶される。なお、この撮影カメラ400の構成及び機能の詳細についても、後述する。
以上のように構成されるメダル計数管理システムにおいて、本実施例に係るメダル計数機200は、メダル計数機200のメダルホッパー内に投入されたメダルが、自店メダルか他店メダルかをメダル判別部220(図6)により判別し、このメダル判別部220により判別された他店メダルの枚数が、予め設定した他店メダルの上限値(占有値)まで到達した場合に、メダル計数機200からターミナルコントローラ140に対して、他店メダルの混入割合(占有枚数)が多いことを報知する「警戒信号」を送信することに特徴がある。
また、ターミナルコントローラ140は、メダル計数機200から「警戒信号」が送信された際に、撮影カメラ400に対して、メダル計数機200の周囲を撮影する「撮影開始信号」を送信し、この撮影カメラ400により撮影された撮影情報(メダル計数時の係員或いは遊技客)を取得し、この取得した撮影情報に対応付けて、メダルの計数値(メダル総枚数/他店メダル枚数)を、計数情報データベース170(図3)に記憶/格納するようにしている。すなわち、撮影カメラ400によって撮影された撮影情報に基づいて、上限枚数に到達するまで他店メダルの計数を行なった人物(係員)及び周囲の状況を正確に把握(特定)できるようにしている。
また、このメダル計数機200では、計数されたメダルの総計数値と、メダル判別部220(図6)により判別された自店メダルの計数値と、他店メダルの計数値とを別々に表示部251(図6)に表示するようにしている。すなわち、これによって、自店で登録した自店メダル(指定メダル)のメダル枚数及び他店から持ち込まれた他店メダル枚数を正確に把握できるようにしている。
ここで、原則としてメダル計数機200によるメダルの計数は、不正行為を防止するためパチスロ遊技によりメダルを獲得した遊技客ではなく遊技店の係員が行なうこととしているが、遊技客が会員カードを所有する会員の場合は、身元が明確であるため係員ではなく会員自身でメダル計数機200による計数を行なうことができる。このため、メダル計数機200により計数を行なう人物が遊技店の係員ではなく会員の場合、この会員の顔画像が撮影カメラ400により撮影されることとなる。
(ターミナルコントローラ140の構成及び機能)
次に、ターミナルコントローラ140の構成及び機能について説明する。図2は、ターミナルコントローラ140の内部構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このターミナルコントローラ140は、主制御部141と、モニタ142と、表示制御部142aと、入力部143と、外部記憶部144(ハードディスク)と、出力部145と、通信I/F部146と、計数情報データベース170と、他店メダル占有値設定テーブル180とを備えている。
主制御部141は、他店メダル占有値管理部146を有しており、メダル計数管理システムに関するコントローラとしての機能を備えている。モニタ142は、CRTや液晶ディスプレイなどを備えて構成されており、このモニタ142には、操作ガイダンスや各登録/設定モード(1.自店メダル登録、2.他店占有値登録、3.レシート発行設定・・・)を選択/設定するメニュー画面(図12)や計数情報データベース170(図3)、他店メダル占有値設定テーブル180(図4)内に格納された情報を表示することができる。
なお、このモニタ142は、タッチパネルとして後述する入力部143の機能をも実現するようにしてもよい。表示制御部142aは、モニタ142に表示される表示内容を制御する表示制御機能を備えている。
入力部143は、各種の情報を入力するキーボード、マウス及びトラックボールなどの指示入力手段(入力用デバイス)であり、遊技店ホールの管理者や係員などの操作により、メニュー画面(図12)による各登録/設定モード(1.自店メダル登録、2.他店占有値登録、3.レシート発行設定・・・)の選択/設定を行なう手段として使用される。
外部記憶部144(ハードディスク)は、主制御部141による各種処理に必要なデータ及びプログラムを格納する格納手段(記憶手段)である。
出力部145はプリンタなどの印刷手段であり、本例では、モニタ142に表示される各種の表示内容(計数情報データベース170、他店メダル占有値設定テーブル180)や計数画像欄に記憶された画像情報を、この出力部145により印字(プリント)して、印字用紙を発行する機能を備えている。通信I/F146は、島コントローラ120及び撮影カメラ400と情報の送受信を行なうインターフェースとしての通信機能を備えている。
他店メダル占有値管理部146は、他店メダルの上限値(占有値)を設定する機能を備えるとともに、この他店メダル占有値管理部146により設定された他店メダルの上限値(占有値)に基づいて、メダル計数機200の他店メダル占有値設定部221(図6)により設定された他店メダルの占有値を再設定する機能を備えている。この他店メダル占有値管理部146により設定された他店メダルの占有値は、他店メダル占有値設定テーブル180に記憶/格納される。
具体的に説明すると、遊技店では、イベント期間や年末などには、営業時間を延長する場合が多く、この営業時間の延長(経過)にともなって、メダル計数機200のに他店メダルが混入する割合も多くなる。このため、ターミナルコントローラ140には、後述するメダル計数機200の他店メダル占有値設定部221(図6)と同様に、このターミナルコントローラ140側で他店メダルの占有値を設定する他店メダル占有値管理部146を設けている。そして、この他店メダル占有値管理部146により、例えば、遊技店の営業時間が延長した際などには、時間経過にともなって、他店メダルの上限値(占有値)が変動するように調整している。
すなわち、営業開始時から営業時間の経過にともなって、他店メダルが混入する割合も多くなることが予測される。このため、他店メダル占有値管理部146により他店メダルの上限値が時間経過にともなって変動する値(初期に設定された上限値の40枚を、例えば、60枚に設定する)となるように設定する。これによって、遊技店の営業時間が延長した際などでも、他店メダル数の上限値は固定値でなく、時間経過にともなって変動する値とすることができるため、汎用性の高い管理システムとすることができる。
(計数情報データベース170の構成及び機能の詳細)
次に、図3を参照して、計数情報データベース170の構成及び機能の詳細について説明する。図3は、計数情報データベース170の一例を示している。
同図に示すように、計数情報データベース170は、計数日時欄(「年(西暦)、月/日、時間」)と、取引ID欄と、係員ID欄と、計数枚数欄と、他店メダル枚数欄と、計数画像欄とにより構成されている。
計数日時欄には、計数を行なった日時(「年(西暦)、月/日、時間」)が、取引ID欄には、計数時のログ(01〜05)が、係員ID欄には、計数を行なった係員の係員IDが、計数枚数欄には、メダル計数機200により計数されたメダルの総計数枚数が、他店メダル枚数欄には、メダル判別部220(図6)により非自店メダルと判別された他店メダルの枚数がそれぞれ記憶/格納される。また、計数画像欄には、メダル計数機200の計数時に撮影カメラ400により撮影された撮影情報が記憶/格納される。この計数画像欄には、他店メダル枚数が予め設定された上限値(占有値)を超えた際に、計数を行なった人物(係員/遊技客)の撮影情報が記憶/格納されることとなる。
具体的に説明すると、図3に示した計数情報データベース170では、2004年7月20日(17時23分15秒)に係員(カードID「002369」)により、5128枚の計数(総計数枚)が行なわれ、この総計数値のうち他店のメダル枚数が10枚計数(判別)されたことを示している。ここで、例えば、他店メダル占有値設定部221(図6)により、他店メダル枚数の上限値(占有値)を40枚として設定している場合、他店メダルの枚数は上限値(占有値)以上の値となっていないため、カメラサーバ500(撮影カメラ400)は作動せず、計数画像欄に計数画像(係員/遊技客の撮影情報)は記憶/格納されない。
一方、同日の18時16分23秒に、同じく係員(カードID「002542」)により、8239枚の計数(総計数枚数)が行なわれ、この総計数枚数のうち他店メダルが124枚計数(判別)されていたことを示している。
この場合、他店メダル枚数が上限値(占有値)の40枚以上の値となっているため、ターミナルコントローラ140から撮影カメラ400に対して、「撮影開始信号」が送信され、これによって、撮影カメラ400により計数時の撮影情報(「0117394.jpg」)が撮影され、この撮影情報(「0117394.jpg」)が計数画像欄に記憶/格納されたことを示している。
また、本例では、図3に示すように、この計数画像欄に撮影情報が格納された際、画像情報(「0117394.jpg」)を直接マウスにより指定(クリック)することにより、この画像情報をポップアップ表示により確認することができる。
ここで、上述した計数情報データベース170では、計数画像欄に表示されている画像情報(例えば、「0117394.jpg」)をマウスで指定(クリック)することにより、撮影情報をポップアップ表示するようにしているが、ターミナルコントローラ140(図2)のモニタ142に撮影情報を検索するための検索画面(図示せず)を設け、この検索画面の検索設定欄に取引IDの入力或は、計数日時を入力することにより、この取引ID或は、計数日時に対応した撮影情報(係員の顔画像)を適宜、ポップアップ表示により確認できるようにしてもよい。
(他店メダル占有値設定テーブル180の構成及び機能の詳細)
次に、図4を参照して、他店メダル占有値設定テーブル180の構成及び機能の詳細について説明する。図4は、ターミナルコントローラ140に備えている他店メダル占有値設定テーブル180の構成を示している。同図に示すように、他店メダル占有値設定テーブル180は、計数日時欄(「年(西暦)、月/日、時間」)と、係員ID欄と、登録欄とにより構成されている。
計数日時欄には、他店メダルの上限値(占有値)を設定した日時(「年(西暦)、月/日、時間」)が、係員ID欄には、設定を行なった係員が所有する係員IDカードの係員IDが、登録欄には他店メダル占有値管理部146(図2)により設定された他店メダルの上限値(占有値)がそれぞれ記憶/格納される。図4に示す他店メダル占有値設定テーブル180では、2003年10月2日(17時23分15秒)に係員(カードID「002369」)により、他店メダルの上限値(占有値)を40枚として設定したことを示している。
この他店メダル占有値設定テーブル180による設定により、メダル判別部220(図6)により判別された他店メダルの枚数が40枚以上の値となった場合に、メダル計数機200からターミナルコントローラ140に対して、他店メダルが上限値(占有値)以上の値となったことを知らせる「警戒信号」が送信される。なお、この他店メダル占有値設定テーブル180を使用した他店メダル占有値設定手順については、後述する。なお、この他店メダル占有値設定テーブル180の構成と、後述するメダル計数機200に備えている他店メダル占有値設定テーブル223の構成とは同一の構成となっている。
(カメラサーバ500の構成及び機能の詳細)
次に、図5を参照して、カメラサーバ500の構成及び機能の詳細を説明する。図5は、カメラサーバ500の内部構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、カメラサーバ500は、ターミナルコントローラ140(図1)及び撮影カメラ400と通信接続されており、制御部510と、メモリ520(記憶部)と、通信I/F部530とから構成される。
カメラサーバ500は、撮影カメラ400から送信される撮影情報を収集する機能を備えたサーバコンピュータであり、メダル計数機200から送信された「警戒信号」を受信した際に、撮影カメラ400に対して計数を行なう係員を一定時間撮影する「撮影開始信号」を送信する機能を備えている。
制御部510は、カメラサーバ500による撮影を制御する機能を備えている。メモリ520(記憶部)は、撮影カメラ400から送信される撮影情報を一時的に記憶する機能を備えている。通信I/F部530は、撮影カメラ400と通信自在に接続され、この撮影カメラ400から送信されるメダル計数機200による撮影情報を収集する通信機能を備えている。
(メダル計数機200の構成及び機能の詳細)
次に、図6を参照してメダル計数機200の内部構成及び機能の詳細について説明する。すなわち、図6に示すように、メダル計数機200の内部は、自店メダル登録部210と、メダル判別部220と、メモリ230と、他店メダル排除機構240と、表示部251(モニタ)と、表示制御部252と、各種指示入力を受け付ける操作部260と、制御部265と、メダル計数機構270と、電源部280と、通信I/F部285とを備えている。このメダル計数機200は、2種類(通常メダル/沖縄メダル)のメダル(φ25/φ30)を計数する機能を備えており、自店で使用するメダルの表面及び裏面には、メダルを自店のメダルとして特定するための画像情報(模様/イメージ情報)が印刷或いは、刻印されている。
自店メダル登録部210は、特定情報登録部211と、自店メダル情報登録部212と、自店メダル登録テーブル214とを備えており、このうち、特定情報登録部211は、自店で所有するメダルの画像情報(模様/イメージ情報)を特定情報として登録する機能を備えている。また、自店メダル情報登録部212は、特定情報登録部211に基づいて、登録されたメダルの画像情報を自店/他店メダルの特定情報として登録する機能を備えている。
また、画像識別センサ213は、メダルホッパー内に投入されるメダルの表面及び裏面に印刷或いは、刻印されている特定の画像情報(模様/イメージ情報)を識別する機能を備えている。
なお、自店メダルの表面及び裏面に印刷或いは、刻印されている特定の画像情報(模様/イメージ情報)は、遊技店で開催されるイベントなどにより適宜、変更する場合がある。このため、特定情報登録部211には、1パターンの特定情報ではなく、複数種類の特定画像情報を登録できる機能を備えるようにしている。
自店メダル登録テーブル214は、自店メダル情報登録部212により登録された自店メダルの特定情報を記憶/格納する機能を備えている。この自店メダル登録テーブル214には、自店で所有する所定枚数分(約50枚分)のメダルの表裏に印刷(刻印)されている画像情報(特定情報)をサンプルデータとして記憶/格納することができる。
(自店メダル登録テーブル214の構成)
以下、図7を参照して、自店メダル登録テーブル214の構成及び機能の詳細について説明する。図7は、メダル計数機200に備えている自店メダル登録テーブル214の構成を示している。すなわち、図7に示すように、自店メダル登録テーブル214は、年(西暦)、月/日、時間(計数時間欄)と、係員ID欄と、自店メダルの登録枚数とが記憶される登録枚数欄とにより構成され、メダル計数機200により遊技店内のメダルを自店のメダルとして登録した年月日及び登録を行なった係員のカードIDとに対応付けて、自店のメダルとして登録したメダルの枚数を記憶/格納する機能を備えたデータベースである。ここで、図7に示す自店メダル登録テーブル214では、2003年10月2日(17時23分15秒)、係員(カードID「002088」)により、メダル計数機200で50枚の自店メダルが登録されたことを示している。この自店メダルの登録手順については、後述する。
ここで、本例では、メダルの表面及び裏面に印刷或は刻印されている画像情報を、画像識別センサ213により識別し、特定登録情報として登録しているが、このような登録以外に、画像情報ではなくメダル自体の材質を登録したり、メダルの内部にICチップを埋設することで、自店メダル他店メダルであるかの判別を行なうようにしてもよい。この場合、メダル計数機200には、メダルの材質を検出する材質検出センサ或いはメダルの内部に埋設するICチップを識別するICチップリーダを搭載するようにする。
メダル判別部220は、他店メダル占有値設定部221と、判別センサ224とを備えており、自店メダル登録テーブル214に記憶/格納された自店メダルの特定情報に基づいて、メダルホッパー内に投入された複数枚のメダルが自店メダルか他店メダルであるかを判別する機能を備えている。ここで、前述したように比較対象となる判別手段としては、メダルに登録した画像情報以外に、メダルの内部にICチップを埋め込み、このICチップの特定データを読み取り比較することで、自店のメダルか他店のメダルかを判別することもできる。
具体的には、メダルの表面に印字或いは刻印された画像情報を読み取り、他のメダルの画像情報と比較する機能を備えている。すなわち、予め、自店で使用しているメダルの表面に印字或いは刻印された画像情報を登録し、この登録した画像情報と、メダル計数機200に計数を目的として投入されたメダルの表面に印字或いは刻印された画像情報を読み取り、両者の画像情報を照合し、比較することで、自店のメダルであるか他店のメダル(他店外メダル)であるかの判定を行なう機能を備えている。
判別センサ224は、メダルホッパー内に投入されたメダルの表面及び裏面に印字或いは刻印された画像情報を読み取り、メダルが自店メダルか他店メダルかを判別する機能を備えている。具体的には、判別センサ224によってメダルホッパー内に投入されたメダル(表裏)の画像情報を検出し、その画像情報に基づく判別結果をメダル判別部220に出力する機能を備えている。
メダル判別部220は、判別センサ224により判別された画像情報を取得するとともに、この画像情報と予め、自店メダル登録テーブル214に記憶/格納された自店メダルの画像情報とを照合し、比較することで、自店メダルであるか他店メダルであるかの判定を行なうようにしている。なお、この判別センサ224は、メダルの模様を識別する画像識別センサ213と兼用することもできる。
また、他店メダル占有値設定部221は、他店メダル枚数の上限値(占有値)を設定する機能を備えている。前述したように、他店メダル枚数が他店メダル占有値設定部221により設定された上限値(占有値)以上の値となったと判定された場合、メダル計数機200からターミナルコントローラ140に対して、「警戒信号」が送信されることとなる。
この他店メダル占有値設定部221により設定された他店メダルの上限値(占有値)は、他店メダル占有値設定テーブル223に記憶/格納される。ここで、他店メダル占有値設定テーブル223の構成は、前述した他店メダル占有値設定テーブル180(図4)と同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。
メモリ230は、自店メダル枚数記憶部231と、他店メダル枚数記憶部232と、メダル枚数記憶部233と、自店/他店メダル情報データベース234とを備えている。このうち、自店メダル枚数記憶部231は、メダル判別部220により判別された自店のメダル枚数を記憶する機能を備えている。また、他店メダル枚数記憶部232は、メダル判別部220により判別された他店のメダル枚数を記憶する機能を備えている。
メダル枚数記憶部233は、後述するメダル計数機構270により計数されたメダル計数値の総数を記憶する機能を備えている。なお、自店メダル枚数記憶部231、他店メダル枚数記憶部232、メダル枚数記憶部233により記憶されたメダルの総枚数、自店メダル枚数、他店メダル枚数は、自店/他店メダル情報データベース234(図8)に記憶/格納される。
ここで、図8を参照して、自店/他店メダル情報データベース234の構成について説明する。すなわち、図8に示すように、自店/他店メダル情報データベース234は、メダル計数機200による計数時の月/日に対応付けて、メダル計数機200により計数されたメダルの総計数枚数と、自店メダルと判別された自店のメダル枚数と、他店メダルと判別された他店のメダル枚数とがそれぞれ記憶/格納されたデータベースである。図8に示す自店/他店メダル情報データベース234では、10月1日にメダル計数機200により計数を行なった際のメダルの計数値(メダルの総数が13000枚、自店メダルが12345枚、他店メダルが655枚)が記憶/格納されている。
図6に戻り、他店メダル排除機構240は、自店で登録された正規のメダル以外のメダル(指定外メダル/他店で所有しているメダル)がメダル計数機200に投入された場合に、この自店メダル以外のメダルを指定外メダル(他店メダル)として排除する機能を備えており、他店メダル分岐機構部241と、他店メダル搬送路242と排除された他店外メダルを回収する他店メダル回収ボックス245とにより構成される。この他店メダル排除機構240を構成する他店メダル分岐機構部241の詳細については、後述する。
表示部251は、例えば液晶表示器(LCD表示画面)などにより構成され、遊技客によりメダルホッパー内に投入されたメダルの総枚数及び自店メダルの枚数と他店メダルの枚数とを区分して表示する機能を備えている(図11−1)。なお、この表示部251は、従来と同様にカラー表示により景品数、余り数などの各種情報を表示する機能も備えている。表示制御部252は、表示部251による表示を制御する表示制御機能を備えている。
図11−1は、表示部251(図6)に表示される表示例を示している。図11−1に示すように、本例では、メダル計数機200により計数されたメダル総枚数(13000枚)に対して、自店メダル総枚数が12345枚で他店メダル総枚数が655枚であることを示している。これによって、遊技店では、自店のメダルとして計数された自店メダルの枚数以外に、他店のメダルとして計数された他店メダルの枚数を表示により正確に確認することができる。
制御部265は、メダル計数機200全体を統括的に制御する機能を備えている。電源部280は、メダル計数機200に対して、所定の電源(AC電源100V)を供給する機能を備えている。
メダル計数機構270は、メダル計数機200のメダルホッパー内に投入されたメダルの枚数をカウントするカウントセンサ275と、実際にメダルの計数(カウント)を行なうメダル計数部271と、メダルホッパー内に投入されたメダルを搬送するメダル搬送部272とを備えている。
通信I/F部285は、メダル計数機200に接続されたレシート・カード端末機300(図10)の通信I/F部395と、相互に通信を行なうための機能を備えている。具体的には、メダル計数機200の通信I/F部285からレシート・カード端末機300の通信I/F395(図10)を通じて、メダルの計数枚数(メダル総枚数/自店メダル枚数/他店メダル枚数)を送信する機能を備えている。
(メダル計数機構270及び他店メダル分岐機構部241の構成)
次いで、図9を参照して、図6に示したメダル計数機構270及び前述した他店メダル分岐機構部241の詳細について説明する。なお、この図9において、自店メダルの画像情報を「模様A」とし、他店メダルの画像情報を「模様B」としてい示している。すなわち、前述した図6に示したように、メダル計数機構270は、メダルの計数を行なうメダル計数部271と、遊技店の店員や遊技客により投入された複数枚のメダルの搬送を行なうメダル搬送部272とにより構成される。図9に示すように、メダル搬送部272は、他店メダル分岐機構部241によりメダルの搬送経路が2方向に分岐する自店メダル搬送路273と他店メダル搬送路242とにより構成されている。
また、メダルが搬送されるメダル搬送部272の途中には、メダルの計数を行なうカウントセンサ275とメダルの判別を行なう判別センサ224(イメージセンサ)とを有するセンサユニット276が配置されている。そして、係員或いは遊技客によりメダル計数機200のメダルホッパー内に投入された複数のメダルは1枚づつ、メダル搬送部272を搬送中にカウントセンサ275により検出されるとともに、メダル計数部271による計数が行なわれ、次いで、判別センサ224により1枚づつメダルが自店のメダル或いは他店のメダルであるかが判別されることとなる。なお、この場合、メダルの計数及び判別はほぼ同時に行なわれる。
ここで、他店メダル分岐機構部241は、例えば、メダル搬送部272を移動するメダルの搬送経路をソレノイドなどの作動によりメダルの搬送経路を自店メダル搬送路273或いは他店メダル搬送路242とに振り分ける振り分け板などにより構成することができ、この他店メダル分岐機構部241は、判別センサ224及びメダル判別部220によりメダルが他店のメダルであると判別した場合、図9に示すように、反時計方向に作動するようになっている。
ここで、図9に示すように、判別センサ224により、メダルホッパー内に投入されメダル搬送部272を移動するメダルが自店メダルと判別された場合、他店メダル分岐機構部241は作動しないようになっているため、自店メダルは、そのままメダル搬送部272を通じて、自店メダル搬送路273を経由して搬送される。一方、判別センサ224によりメダルが他店メダルと判別された場合、他店メダル分岐機構部241が作動し、これにより搬送中のメダルは、メダル搬送部272から他店メダル搬送路242を通じて、他店メダル回収ボックス245(図6)に回収されることとなる。
ここで、遊技店では、この遊技店の閉店時や定休日などを利用して、遊技客に貸し出すメダル貸出機110内に貯留しておくメダルを全て自店メダルとする業務がある。このため、このメダル計数管理システムを利用することにより他店メダルの排除を効率良く作業を行なうことができる。具体的には、メダル貸出機110内のメダルを全てメダル計数機200に投入することにより、他店メダル排除機構240により他店メダルを正確且つ、効率的に排除することができる。
(レシート・カード端末機300の構成及び機能の詳細)
次に、図10を参照して、メダル計数機200に接続されるレシート・カード端末機300の構成及び機能の詳細について説明する。
レシート・カード端末機300は、メダル計数機200の表示部251(図6)に表示されたメダル計数値(メダルの総枚数及び自店メダルの枚数と他店メダルの枚数)をレシートに印字(プリント)し、このレシート(図11−2)をレシート発行口350から出力(排紙)する機能を備えている。また、このレシート・カード端末機300は、会員用の会員カードの挿入時に、会員を特定する識別IDに関連付けて、会員が遊技により獲得したメダル枚数及び累積枚数(貯メダル枚数)を、会員カードに記録する機能を備えている。
すなわち、図10に示すように、レシート・カード端末機300は、表示部331と表示制御部331aと操作部332と、レシート発行設定部332aとからなる表示パネル部330と、カード挿入/返却口340と、レシート発行口350と、制御部380と、カード情報読取部360と、印字部370と、メモリ375と、電源部390と、通信I/F部395とにより構成されている。
表示パネル部330は、表示部331及びテンキー(0〜9)と、確認キーと、取消キーなどが配置された操作部332とを備えたタッチパネル式に構成されている。係員用のIDカードや会員カードの挿入時には、操作部332によるテンキーの入力操作により、暗証番号などを入力することができる。また、本例では、この表示パネル部330(表示部331)にメニュー画面(図12)を表示することができる。そして、このメニュー画面により、後述する各登録/設定モード(1.自店メダル登録、2.他店メダル占有値登録、3.レシート発行設定)による登録或いは、設定を行なうことができる。表示制御部331aは、表示部331による表示を制御する表示制御機能を備えている。
操作部332は、確認スイッチや取消スイッチなどの各種機能スイッチ、さらには係員の暗証番号を入力するためのテンキースイッチ(0〜9)を配置して構成したものであり、具体的には、係員が自店メダルの登録を行なう時などにIDカードをカード挿入/返却口340に挿入した際、テンキー操作により暗証番号を入力する場合に使用される。
レシート発行設定部332aは、メダル計数機200の表示部251(図6)に表示されたメダルの各計数値(枚数)をレシートに印字することを設定する機能を備えている。具体的には、メダルの総枚数及び自店メダルの枚数と他店メダルの枚数とを、レシート・カード端末機300により印字する機能を備えており、このレシート発行設定部332aによりレシート・カード端末機300のレシート発行口350から各メダルの計数値を印字したレシート(図11−2)を発行することができ、前述したように、この設定はメダル計数機200の表示部251に表示されたメニュー画面の「レシート発行設定モード」により設定することができる。なお、このレシート発行設定部332aによる設定手順の詳細は、後述する。
カード挿入/排出口340は、遊技店内の係員が所有する係員用のIDカードや会員用の会員カードを受け入れて、これら各カードをカード情報読取部360に取り込むとともに、このカード情報読取部360において所定の処理を施した後、各カードを再度、返却するための開口部である。ここで、係員用のIDカードは、遊技店内の係員が所有するとともに、係員個々を認証するための識別カードで、このIDカードには、個別のID番号(例えば、002369)が記録されている。
カード情報読取部360は、係員用のIDカードや会員カードに記録されたカード情報を読み取る機能を備えており、カード挿入/排出口340から挿入された係員用のIDカードや会員カードに記録された記録情報(識別ID)を読み取る機能(リード)機能を有している。具体的には、カード情報読取部360を構成する磁気ヘッドにより、各カードに記録されたカード情報の読み取りを行なうことができる。
印字部370は、メダル計数機200の表示部251(図6)に表示される遊技客或は係員により投入されたメダルの総枚数及び自店メダルの枚数と他店メダルの枚数を、印字(プリント)する機能を備えている。この印字部370により印字されたレシートは、レシート発行口350から発行することができる。
図11−2は、レシート・カード端末機300の印字部370により印字されるレシートの一例を示している。この図11−2に示すように、本例では、メダル計数機200により計数されたメダル総枚数(13000枚)に対して、自店メダル(当店メダル)の総枚数が12345枚で他店メダル総枚数が655枚であることを示している。これによって、遊技店では、自店のメダルとして計数されたメダルの枚数値以外に、他店のメダルとして計数されたメダルの枚数をレシートにより正確に確認/管理することができる。
なお、この図11−2において、レシート発行口350から発行されるレシートの余白位置(或は、バーコード内部の記録情報)には、同図に示すように、メダルの計数値(メダル総枚数、自店メダル数、他店メダル数)の他に、他店メダル枚数が上限値(占有値)以上の値となった際には、警戒状態を示す異常(不正)が発生した旨を表す表記を印字するようにしてもよい。この場合、レシートに印字された警戒を示す印字などにより、不正な計数に対する対応を即座に行なうことができる。
図10に戻り、メモリ375は、メダル計数機200の表示部251(図6)に表示されたメダルの総枚数及び自店メダルの枚数/他店メダルの枚数とを一時的に記憶する機能を備えている。
制御部380は、レシート・カード端末機300全体の制御を行なうためのOS(Operating System)などの制御プログラム及びメダルの印字処理に係わる種々の処理を実行する処理部としての機能を備えている。
電源部390は、レシート・カード端末機300に対して所定の電源を供給する機能を備えている。通信I/F部395は、メダル計数機200の通信I/F部285(図6)との間で、相互にデータの送受信を行なうインターフェースとして機能する。具体的には、メダル計数機200からメダルの計数値(メダルの総枚数及び自店メダルの枚数と他店メダルの枚数)を受信する機能を備えている。
次いで、図12を参照して、レシート・カード端末機300の表示パネル部330(表示部331)に表示されるメニュー画面の構成について説明する。図12は、メニュー画面を示す表示例の一例を示す図である。
すなわち、図12に示すように、このメニュー画面に表示された各登録/設定モード(1.自店メダル登録、2.他店メダル占有値登録、3.レシート発行設定・・・)のうち、いずれかを選択することにより、所定の登録/設定操作を実行することができる。ここで、自店メダル登録モードは、自店のメダルを特定する画像情報を画像識別センサ213(図6)で読み込んで登録するモードである。
他店メダル占有値登録モードは、他店のメダルの上限値(占有値)を設定するモードであり、この他店メダル占有値登録モードにより設定された上限値(占有値)に基づいて、メダル計数機200からターミナルコントローラ140に警戒信号を送信することができる。
また、レシート発行設定モードは、メダル計数機200の表示部251(図6)に表示されたメダルの計数値をレシートに印字し、レシート発行口350(図10)から発行するか否かを設定するモードである。このレシート発行設定モードの設定によりレシート発行口350からメダル計数機200の表示部251(図6)に表示された計数値が印字されたレシートを発行することができる(図11−2)。
(自店メダル登録モードによる自店メダルの登録設定手順)
以下、図13−1〜図13−4の表示例を参照して、自店メダル登録モードによる自店メダルの登録手順を説明する。図13−1は、レシート・カード端末機300の表示パネル部330(表示部331)に表示されるメニュー画面を、図13−2は、メダルの投入指示画面を、図13−3は、自店メダルの登録途中の画面を、図13−4は、登録完了画面をそれぞれ示している。
すなわち、係員が、図13−1に表示されたメニュー画面の各登録/設定モード(1.自店メダル登録、2.他店メダル占有値登録、3.レシート発行設定・・・)のうち、「1.自店メダル登録」を選択することにより、メニュー画面には、所定枚数分(本例では、50枚)のメダルの投入を指示する指示画面に切り換わる。具体的には、表示部331に「メダルを50枚投入して下さい」などのガイダンスが表示される(図13−2)。
以下、メダル計数機200にメダルを投入すると(投入後に、「OKボタン」押下)、表示部331の表示は、メダルの表面と裏面の画像を読み込んで登録する「登録中・・・」に切り換わり(図13−3)、次いで、「登録完了しました」(図13−4)となり、これによって、自店メダルの登録が完了するものとなる。
この図13−1〜図13−4の手順により登録された自店メダルの登録情報は、自店メダル登録部210(図6)の自店メダル情報登録部212により登録され、以降、この自店メダル情報は、自店メダル登録テーブル214に記憶/格納される。そして、この自店メダル登録テーブル214に記憶された自店のメダル情報に基づいて、自店メダルと他店メダルとの判別が行なわれる。
(他店メダルの占有値設定手順)
以下、図14−1〜図14−4の表示例を参照して、他店メダル占有値登録モードによる他店メダル占有有の登録手順を説明する。ここで、図14−1は、他店メダル占有値登録モード選択時の表示例を、図14−2は、他店メダル占有値(上限値)の入力指示画面を、図14−3は、他店メダルの上限値設定中の画面を、図14−5は、他店メダル上限値の設定完了時の画面を示す表示例をそれぞれ示している。
すなわち、係員が図14−1に示すメニュー画面に表示された各登録/設定モード(1.自店メダル登録、2.他店メダル占有値登録、3.レシート発行設定・・・)のうち、「2.他店メダル占有値登録」を選択することにより、メニュー画面は、他店メダルの上限値(占有値)を設定する設定画面に切り換わり(図14−2)、以下では、この設定画面に対する操作部332(図10)によるテンキー入力により他店メダルの上限値を設定することができる。
具体的には、テンキー入力により、例えば、上限値として40枚を入力すると、表示部331の表示は、「上限値設定中・・・」(図14−3)となり、以下、上限値(40枚)の登録が完了すると「設定完了しました」(図14−4)となり、ターミナルコントローラ140に対して、「警戒信号」を送信する条件となる他店メダルの上限値(占有値)の設定が完了するものとなる。
なお、この他店メダル占有値登録により設定された他店メダルの上限値(占有値)は、他店メダル占有値設定部221により、他店メダル占有値設定テーブル223(図6)に登録されることとなる。
(レシート発行設定モードの設定)
以下、図15−1、図15−2を参照して、レシート発行設定モードによるレシートの発行設定操作手順を説明する。図15−1は、レシート発行設定モードの選択時の画面を、図15−2は、レシート発行の設定画面を示す表示例である。すなわち、係員が、図15−1に表示されたメニュー画面の各登録/設定モード(1.自店メダル登録、2.他店メダル占有値登録、3.レシート発行設定・・・)のうち、「3.レシート発行設定」を選択することにより、メニュー画面は、レシートの発行を、「1.設定する、2.設定しない」を選択する選択画面に切り換わり(図15−2)、この図15−2に示す選択画面からレシートの発行を設定すると(テンキーで、「1」の入力)、メダル計数機200の表示部251(図6)に表示された計数値をレシートに印字し、レシート・カード端末機300のレシート発行口350(図10)から、これら各メダルの計数値を印字したレシート(図11−2)を発行することができる。
(メダル貸出機110の構成及び機能)
次に、図16を参照してメダル貸出機110の構成及び機能の詳細について説明する。図16は、メダル貸出機110の全体構成の機能ブロック図を示している。メダル貸出機110は、紙幣投入口111と、メダル枚数/エラー表示部112と、メダル投出装置113と、メモリ114と、紙幣識別装置115と、電源部116と、メダル貸出機110全体の制御を行なう貸出制御部117と、島コントローラ120との間で通信を行なう通信I/F部118と、メダル貸出機110からメダルを投出するメダル投出口119とを備えている。また、図示しないメダルを補給するためのメダル補給ドア、メダル補給から補給された所定量のメダルを貯留する補助タンクなどを備えている。
紙幣投入口111は、遊技客から投入された紙幣を受け入れて、この紙幣を紙幣識別装置115に取り込むための開口部である。この紙幣投入口111には、例えば、1000円の紙幣を投入することができる。
メダル枚数/エラー表示部112は、紙幣の投入時、メダル貸出機110から投出されるメダルの枚数及びエラーの発生時にエラー内容(エラー情報)を表示する機能を有している。
メモリ114は、一時的に紙幣の金額情報、メダルの投出情報などを記憶する記憶部である。紙幣識別装置115は、紙幣投入口111から投入された紙幣が正常であるかを識別する機能を備えており、正常と判定された紙幣を内部に収納する。一方、この紙幣識別装置115による判定により、識別不能と判定された不良紙幣などは紙幣投入口111を通じて返却される。
電源部116は、メダル貸出機110に対して所定の電源を供給する機能を備えている。貸出制御部117は、メダル貸出機110の各処理部を一括して制御する全体コントロール機能を備えている。この貸出制御部117は、紙幣の挿入にともなって、メダル投出口119から所定枚数のメダルを投出するメダル投出装置113に対してメダルの投出要求を通知することができる。
通信I/F部118は、島コントローラ120との間で相互にデータの送受信を行なうインターフェースとして機能する。
(自店メダルの登録手順)
次に、前述した図13−1〜図13−4及び図17のフローチャートを参照して、自店で所有するメダルを自店の指定メダルとして登録する自店メダル登録手順の詳細を説明する。すなわち、図17のフローチャートに示すように、先ず、レシート・カード端末機300のカード挿入/返却口340(図10)に係員IDカードを挿入すると(ステップS110)、カード情報読取部360(図10)により係員IDカードによるカードIDを読み取るとともに、次いで、係員IDカードを挿入した係員に対して暗証番号の入力を要求する暗証番号入力要求を行なう(ステップS111)。具体的には、レシート・カード端末機300の表示パネル部330(図10)の表示部331に「暗証番号を入力して下さい」などのガイダンスを表示する。
ここで、暗証番号の入力指示要求を表示部331の表示により確認した係員がテンキー入力(操作部332による入力)により暗証番号を入力すると(ステップS112肯定)、以下、表示部331にメニュー画面(図12)が表示された後、係員の選択により「自店メダル登録モード」に移行する(ステップS113)。
前述したように、この「自店メダル登録モード」は、表示部331に、表示される「メニュー画面」から「自店メダル登録」を選択し、自店メダルの登録枚数を設定する処理手順である。この「メニュー画面」に表示される各登録/設定モードは、「1.自店メダル登録」、「2.他店メダル占有値登録」、「3.レシート発行設定」であり、本例では、このうち「自店メダル登録」を選択することとなる。すなわち、この「自店メダル登録モード設定」は、図13−1から図13−2に示すように、表示部331に表示されるメニュー画面から「自店メダル登録」を選択することにより行なわれる(ステップS114)。そして、図13−2の選択画面により「1.自店メダル」を選択すると、図13−3に示すように、レシート・カード端末機300の表示部331には、メダルの投入指示メッセージが表示される(「メダルを50枚投入して下さい」)。
以下、この投入指示メッセージにより係員が、メダルを所定枚数(本例では、50枚)投入すると、画像識別センサ213(図6)により投入されたメダル50枚の画像情報の読み込むとともに、この読み取られた画像情報の登録が行なわれる。具体的には、ステップS116の処理により取得された所定枚数分(約50枚分)のメダルの表裏に印刷(刻印)されている画像情報(特定情報)をサンプルとして取得することができる。
すなわち、図17のフローチャートに示すように、メダルホッパーに投入されたメダルの枚数が50枚以上になったか否かの判定をおこない(ステップS115)、このステップS115の判定により、投入したメダルの枚数(N)が50枚以上(50枚≦N枚)になった場合には(ステップS115肯定)、以下、自店メダル情報の登録処理に移行する(ステップS116)。この時、表示部331(図10)の表示は、図13−3に示すように、「登録中」となっている。この自店メダル情報の登録は、画像識別センサ213により読み込んだ50枚分の自店メダルの画像情報(メダルの表裏画像情報)を自店メダル登録テーブル214(図7)に記憶/格納する処理である。
すなわち、図17のフローチャートに示すように、画像情報の保存が終了したかの判定により(ステップS117)、自店メダルの画像情報の保存が終了すると(ステップS117肯定)、レシート・カード端末機300から係員IDカードを返却し、全ての処理を終了する(エンド)。ここで、自店のメダル画像情報(50枚)を自店メダル登録テーブル24(図7)に記憶/格納すると、表示部331の表示は、図13−5に示すように、「登録完了しました」となる。以上のように、本実施例では、この「自店メダル登録モード」により登録された自店のメダル情報(特定画像情報)を利用して自店メダルと他店メダルとの判別を行なうこととなる。
(他店メダルの占有値設定手順)
次に、前述した図14−1〜図14−4及び図18のフローチャートを参照して、他店メダルの上限値(占有値)を設定する処理手順の詳細を説明する。すなわち、図18のフローチャートに示すように、先ず、レシート・カード端末機300のカード挿入/返却口340(図10)に係員IDカードを挿入すると(ステップS110)、カード情報読取部360(図10)により係員IDカードに記憶されたカードIDを読み取るとともに、次いで、係員IDカードを挿入した係員に対して暗証番号の入力を要求する暗証番号入力要求を行なう(ステップS111)。具体的には、レシート・カード端末機300の表示パネル部330(表示部331)に「暗証番号を入力して下さい」などのガイダンスを表示して、暗証番号の入力を促す。
ここで、暗証番号の入力指示要求を表示部331の表示により確認した係員がテンキー入力(操作部332による入力)により暗証番号を入力すると(ステップS112肯定)、以下、「他店メダル占有値設定モード」に移行する(ステップS113)。前述したように、この「他店メダル占有値設定モード」は、表示部331に、表示される「メニュー画面」から「他店メダル占有値登録」を選択し、他店メダルの上限値(占有値)を設定する処理手順である。
前述したように、この「メニュー画面」に表示される各登録/設定モードは、「1.自店メダル登録」、「2.他店メダル占有値登録」、「3.レシート発行設定」であり、本例では、このうち「他店メダル占有値登録」を選択することとなる(図14−1)。すなわち、図18のフローチャートに示すように、他店メダルの上限値設定が完了(OK?)したかの判定により(ステップS117)、他店メダルの上限値設定が完了した場合には(ステップS117肯定)、次いで、このステップS117により設定した他店メダルの上限値を他店メダル占有値設定テーブル223(図6)に記憶/格納する(ステップS118)。
具体的に説明すると、図14−2に示すように、上限値設定画面により、テンキー入力により上限値(本例では、40枚)が設定されると、この時、表示部331の表示は、図14−3に示すように、「上限値設定中」となる。
以下、この他店メダル占有値の設定手順により設定された他店メダルの占有値は、他店メダル占有値設定テーブル223(図6)に記憶/格納される。この時、表示部331の表示は、図14−4に示すように、「設定完了しました」となる。後述するように、この他店メダル占有値設定テーブル223により登録された他店メダル枚数に基づいて、撮影カメラ400による撮影の有無を行なうこととなる。なお、図14に示した他店メダル占有値設定テーブル223(図6)の場合、係員(カードID:002369)により他店メダルの上限枚数が40枚として設定されたことを示している。以下、図18のフローチャートに示すように、レシート・カード端末機300から係員IDカードを返却し、全ての処理を終了する(エンド)。
(メダル計数機200によるメダルの計数管理手順)
次に、図19のフローチャートを参照して、本実施例に係るメダルの計数管理手順を詳細に説明する。この図19に示すフローチャートは、ターミナルコントローラ140と、メダル計数機200と、撮影カメラ400との間で行なわれるメダル計数の管理手順を示している。ここで、以下の図19に示すフローチャートでは、他店メダル占有値設定部221(図6)により他店メダルの上限値(占有値)を、40枚に設定したとして説明する。
すなわち、図19のフローチャートに示すように、先ず、レシート・カード端末機300(図10)のカード挿入/返却口340に係員がIDカードを挿入すると(ステップS210)、カード情報読取部360により係員IDカードのカードIDを読み取るとともに、次いで、係員IDカードを挿入した係員に対して暗証番号の入力を要求する暗証番号の入力要求を行なう(ステップS220)。具体的には、レシート・カード端末機300の表示パネル部330の表示部331に所定のガイダンス(例えば、「暗証番号を入力して下さい」など)を表示する。
ここで、暗証番号の入力指示要求を表示部331の表示により確認した係員がテンキー入力(操作部332による入力)により暗証番号を入力すると(ステップS230肯定)、次いで、係員がメダルをメダル計数機200(メダルホッパー内)に投入したかの判定が行なわれ(ステップS240)、このステップS240の判定により、メダルが投入されたと判定された場合(ステップS240肯定)、以下、このメダルホッパー内に投入された複数枚のメダルを対象とするメダルの計数処理及び投入されたメダルが自店メダルか他店メダルであるかを判別する判別処理(メダル計数・判別処理)に移行する(ステップS250)。
このメダル計数・判別処理は、メダル計数機構270(図6)のメダル計数部271に設けられたセンサユニット276内のカウントセンサ275によって、メダルホッパー内に投入されたメダルの計数を行なうとともに、判別センサ224によって、投入されたメダルの画像情報に基づいて、メダルの判別を行なう処理である。
すなわち、ステップS250により判別された他店メダル枚数と予め設定された上限値(占有値)との比較処理を行なう(ステップS260)。この他店メダル枚数と上限値(占有値)との比較処理は、ステップS250により判定された他店のメダル枚数と、予め登録(設定)されている他店メダルの上限値(占有値)とを比較する処理である。具体的には、他店メダルの枚数(M枚)が予め設定した他店メダルの上限値(本例では、上限枚数40枚)まで到達したかの判定(「上限値(40枚)≦他店メダル枚数(M枚)?」)を行なう(ステップS270)。
そして、このステップS270の判定により、他店メダルの枚数(M枚)が上限値(40枚)に到達したと判定された場合(ステップS270肯定)、メダル計数機200からターミナルコントローラ140に対して、他店メダル数が上限値に到達したことを示す「警戒信号」を送信する(ステップS280)。
なお、ステップS270の判定により、他店メダルの枚数(M枚)が上限値(40枚)に到達していないと判定された場合には(ステップS270否定)、ステップS300に移行し、メダルの計数が全て終了したかの判定を行なう(ステップS300)。すなわち、メダルの計数が全て終了するまで、ステップS250のメダル計数・判別処理によるメダルの計数処理とともに、メダルの判別処理を行なうこととなる。
一方、ターミナルコントローラ140は、メダル計数機200から他店メダルの枚数が上限枚数に到達したことを示す「警報信号」が送信されたかの判定を行ない(ステップS281)、このステップS281の判定により、メダル計数機200から「警報信号」を受信したと判定された場合(ステップS281肯定)、ターミナルコントローラ140は撮影カメラ400に対して「撮影開始信号」を送信する(ステップS282)。
以降、ターミナルコントローラ140は、撮影カメラ400に「撮影開始信号」を送信した後では、撮影カメラ400による撮影時間をカウントしており、所定時間の撮影が完了(所定時間経過)したと判定された場合(ステップS283肯定)、このターミナルコントローラ140から撮影カメラ400に対して、「撮影停止信号」を送信することとなる(ステップS284)。
一方、撮影カメラ400は、ターミナルコントローラ140から送信された「撮影開始信号」を受信すると(ステップS285肯定)、メダル計数機200の周囲を撮影する撮影モードに移行する(ステップS286)。ここで、この場合の撮影対象は、メダル計数機200により実際に計数を行なう係員/遊技客が対象となり、この撮影カメラ400により、メダル計数機200及び係員(遊技客)を対象とする撮影を所定時間行なうことになる。
具体的には、ターミナルコントローラ140から送信された「撮影停止信号」を受信した撮影カメラ400は(ステップS287肯定)、撮影を中止するとともに(ステップS288)、次いで、この撮影カメラ400により撮影した撮影情報をターミナルコントローラ140に送信する(ステップS289)。なお、前述したように、ステップS287により撮影カメラ400からターミナルコントローラ140に対して送信される撮影情報は、この撮影カメラ400により撮影された計数を行なう係員の画像情報と、この係員の係員IDとを含む情報である。
一方、ターミナルコントローラ140は、メダル計数機200から送信される撮影情報を受信すると(ステップS290肯定)、この受信した撮影情報を記憶/格納する(ステップS291)。この撮影情報は、計数情報データベース170(図3)に記憶/格納される。
ここで、メダル計数機200の処理手順に戻り、ステップS300の判定によりメダルの計数が全て終了したと判定された場合(ステップS300肯定)、次いで、ターミナルコントローラ140に対して、ステップS250により計数処理されたメダルの計数値(メダルの総枚数、自店のメダルと判別された自店メダルの枚数、他店メダルと判別された他店メダルの枚数)を送信し(ステップS310)、以下、メダル計数結果の表示処理に移行する(ステップS320)。
このメダル計数結果の表示処理は、メダル計数機200の表示部251(図6)に、ステップS250により計数処理されたメダルの総枚数、自店のメダルと判別された自店メダルの枚数、他店メダルと判別された他店メダルの枚数をそれぞれ表示する処理である。これによって、遊技店では、メダルの総枚数及び自店のメダルとして計数されたメダルの枚数以外に、他店のメダルとして計数されたメダルの枚数を目視により正確に把握することができる。
以下、メダル計数機200は、レシート・カード端末機300(図10)の印字部370によりメダルの計数値(メダル総枚数、自店メダル枚数、他店メダル枚数)をレシートに印字し、このメダルの計数値が印字されたレシートをレシート発行口350から発行する(ステップS330)。次いで、レシート・カード端末機300のカード挿入/排出口340から係員IDカードを返却し(ステップS340)、以下、全ての処理を終了する(エンド)。
一方、ターミナルコントローラ140は、メダル計数機200から送信されるメダルの計数情報を受信すると(ステップS311肯定)、この受信したメダルの計数情報を記憶/格納する(ステップS312)。以降、ターミナルコントローラ140は、この計数情報データベース170に記憶された計数情報に基づいて、メダルの計数管理を行なうものとなる。
ここで、図19に示すフローチャートでは他店メダルの枚数が上限値(占有値)に到達したと判定された際に、ターミナルコントローラ140に対してメダル計数機200から「警戒信号」を送信し、メダル計数時の撮影情報を取得するようにしているが、さらに、メダル計数機200にパトライトなどの警報装置を設け、他店メダル枚数が上限値(占有値)に到達したと判定された際に、「警戒信号」の送信とともに、パトライトを点滅させることにより、周囲に警報を報知するようにしてもよい。
また、ターミナルコントローラ140においても、メダル計数機200から送信された「警戒信号」を受信した際に、遊技店内の各係員に対して、インカムを通じて他店メダルが大量に混入したことを知らせる警報を通知するようにしてもよい。この場合、メダル計数管理システムによる不正な計数(他店メダルの混入)に対する防止対策及びセキュリティ機能を向上することができる。
以上説明したように、本実施例に係るメダル計数管理システムによれば、メダル計数機200によるメダルの計数時に、自店メダルか他店メダルかをメダル判別部220により判別し、このメダル判別部220により判別された他店メダル数が、予め設定したメダルの上限値(占有値)以上の値となった場合に、ターミナルコントローラ140に対して、他店メダルの混入割合(占有枚数)が多い旨を知らせる「警戒信号」を送信するとともに、ターミナルコントローラ140は、メダル計数機200から警戒信号が送信された際に、撮影カメラ400に対して、メダル計数機200により計数を行なった人物(係員/遊技客)を撮影する「撮影開始信号」を送信し、この撮影カメラ400により撮影された人物の撮影情報に関連付けて、メダルの計数値(メダル総枚数/他店メダル枚数)を計数情報データベース170(図3)に記憶し、この記憶された撮影情報に基づく管理を行なうので、撮影カメラ400によって撮影された撮影情報に基づいて、所定量(上限値)以上の他店メダルの計数を行なった操作者の状況を正確に把握(特定)することができる。
また、他店メダル枚数を正確に把握することができるうえ、他店から大量に他店メダルが持込まれた場合を想定とする不正な計数に対する防止対策に基づくメダル計数管理システムを実現することができる。
(他の実施例)
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、上述した特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施例にて実施することができる。すなわち、本実施例では、本発明に係るメダル計数管理システムをパチスロ遊技に適用した場合を示しているが、本発明のメダル計数管理システムは、パチスロ遊技に限定することなく、例えば、パチンコ機による遊技媒体計数システムにも好適に適用することができる。
また、前述した実施例によるメダル計数管理システムでは、自店メダル登録部210の特定情報登録部211により自店メダルの画像情報を登録しているが、画像識別センサ213(判別センサ224)により他店メダルの画像情報を読み取ることができるため、メダルの計数時に非自店メダル(他店メダル)として判別されたメダルの画像情報を一時的に記憶し、この他店メダルの画像情報をメダル計数機200からターミナルコントローラ140に送信する構成とすることもできる。
この場合、ターミナルコントローラ140では、メダル計数機200により計数された他店メダルの計数情報に関連付けて、この他店メダルの画像情報も記憶するようにし、適宜、この他店メダルの画像情報をモニタ142(図2)に表示できるようにしてもよい。この場合、メダル計数機200に投入される他店メダルの混入割合とともに、使用頻度の高い他店メダルの画像情報の概要を把握することができる。なお、ターミナルコントローラ140に記憶される非自店メダルの画像情報は、取得された全ての画像情報ではなく選択的に抽出された画像情報とする。
また、前述した実施例によるメダル計数管理システムでは、メダル計数機200による計数が完了するまで、メダル判別部220(図6)により、自店メダルと他店メダルとの判別を行なっているが、これに限らず、初期に判別した他店のメダル枚数に応じて、他店から持ち込まれた他店メダルの枚数が多いと推測された場合にのみ、メダルの判別処理を継続して行なうようにし、初期に判別した他店メダルの枚数が少ない場合、メダルの判別処理を一時的に中断するようにしてもよい。この場合、メダルの計数速度を低下させることなく、効率的にメダルの判別処理及び自店メダル及び他店メダルの計数管理を行なうことができる。
また、前述した実施例によるメダル計数管理システムでは、メダル計数機200に接続されたレシート・カード端末機300からメダルの計数値(メダル総枚数、自店メダル枚数、他店メダル枚数)をレシートに印字して発行するようにしているが、このメダルの計数情報は、ターミナルコントローラ140(図2)の出力部145(プリンタ)を利用して、この出力部145から印字用紙などに印字して発行するようにしてもよい。
また、前述した実施例において説明した各処理のうち、自動的に行なわれるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行なうこともでき、或は、手動的に行なわれるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行なうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。