JP2005021277A - 遊技機及びネットワークシステム - Google Patents

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一 青木
Toshiya Ogawa
俊弥 小河
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Abstract

【課題】不正行為者を正確かつ迅速に特定して的確な措置等をとることが可能であり、さらに、不正行為者の警戒心を煽ったり、一般の遊技者に不信感や不快感を与えたりすることがない遊技機を提供すること。
【解決手段】筐体2に設けられた透明液晶パネル34と、透明液晶パネル34の背面側に設けられた複数のCCDカメラ70(70a〜70d)と、複数のCCDカメラ70により撮影された画像データを記憶するための記憶手段と、記憶手段により記憶された画像データを、外部の表示手段を備えた装置に送信する通信手段とを備えたことを特徴とする遊技機。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチスロ遊技装置、スロットマシン、パチンコ遊技機等の遊技機及びネートワークシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、複数の遊技機が設置された遊技場(所謂パチンコホール)においては、遊技者による不正行為を検出するための装置等が導入されており、不正行為の防止が図られている。
例えば、遊技盤にカメラが設置された遊技機が存在する(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の遊技機は、不正行為を検出する検出手段を備えており、検出手段により不正行為が検出されたときには、不正行為が行われたことを外部に通報するとともに、カメラにより不正行為者を撮影することができる。
【0003】
また、遊技性を高める目的で、大当たりとなった場合に、遊技盤上に設けた一つのカメラで遊技者を撮影し、上記遊技盤に設けた液晶表示装置に上記カメラで撮影した画像を利用した演出画面を表示するように構成された遊技機も存在している。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−233651号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の遊技機では、遊技盤にカメラが一台しか設置されていないため、そのアングルが悪いと、不正行為を行った遊技者をうまく撮影できない場合があるという問題があった。
【0006】
また、遊技を行っている状態で、遊技者の人相がわかるように撮影するためには、遊技盤の略中央にカメラを設ける必要があるが、この場合、遊技者がカメラを容易に認識することができ、不正行為者の警戒心を煽ってしまい、却って不正行為の悪質化を助長するおそれがあった。
【0007】
また、不正行為者は、不正行為を行う際に顔を隠したり、本等の障害物を設置したりするというような対策を事前に立てておくことも可能であり、不正行為を充分に防止することができないという問題があった。さらに、カメラの存在が明らかであるため、一般の遊技者にまで遊技場側の警戒心が伝わってしまい、不信感や不快感を与えてしまうおそれもあった。
【0008】
また、スロットマシンの場合、遊技者の顔を正視状態で撮影することができる位置に表示窓が設けられており、この表示窓を介して回転リールの図柄(識別情報)を視認することができるように構成されている。また、図柄は遊技に重要な要素であり、遮ることが法的に制限されているため、回転リールの前方部分を避けてカメラを配置するしかないが、カメラを設けた部分は、透明にする必要があるため、カメラが目立ってしまうという問題があった。
【0009】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、不正行為者を正確かつ迅速に特定して的確な措置等をとることが可能であり、さらに、不正行為者の警戒心を煽ったり、一般の遊技者に不信感や不快感を与えたりすることがない遊技機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上のような目的を達成するために、本発明は、以下のようなものを提供する。(1)筐体(例えば、筐体2)に設けられた透明液晶パネル(例えば、透明液晶パネル34)と、上記透明液晶パネルの背面側に設けられた複数のカメラ(例えば、CCDカメラ70a〜70d)と、上記複数のカメラにより撮影された画像データを記憶するための記憶手段と、上記記憶手段により記憶された上記画像データを、外部の表示手段を備えた装置(例えば、情報処理装置100)に送信する通信手段とを備えたことを特徴とする遊技機(図1、2、3参照)。
【0011】
(1)の発明によれば、複数のカメラを余り目立たないところに配置することができるため、不正行為者の警戒心を煽ったり、一般の遊技者に不信感や不快感を与えたりすることを防止することができる。また、複数のカメラで撮影するので、不正行為者がどのカメラで撮影されているか判別しにくくなり、不正行為者は、その容姿を隠したり、複数のカメラから撮影されないように障害物を設置したりすることが困難となる。さらに、複数のカメラで複数のアングルから撮影するため、何れかのカメラで撮影した画像データ(以下、撮影画像データという)に不正行為者の容姿を的確に撮影したものが存在することとなり、不正行為者を正確かつ迅速に特定することが可能となる。
【0012】
また、例えば、透明液晶パネルのカメラ撮影領域に当たる部分を、非撮影時には非透明とし、カメラの撮影時のみに透明とするように構成しておけば、カメラの存在や存在位置を不正行為者に察知されないようにすることができ、撮影に対する妨害が発生することなく、不正行為者の容姿を的確に撮影することができる。
【0013】
また、カメラを用いることにより、例えば、大当たり遊技状態等、特定の遊技状態となった場合や、遊技球やメダル等の遊技媒体を大量に獲得した場合に、その遊技者を撮影して表示装置等に表示したり、インターネットのホームページ上に掲示したりすることも可能であり、これにより遊技性をより高めることができる。
【0014】
さらに、遊技者を表示装置に表示したり、インターネットのホームページ上に掲載したりする場合、予め複数のカメラで撮影した複数の撮影画像データのなかから、遊技者の好みの撮影画像データを選択してもらうようにすることができ、これにより、より面白みのある遊技を提供することができる。
【0015】
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(2)複数の識別情報が表示された複数の回転リール(例えば、回転リール3L、3C、3R)の上記識別情報が視認可能なように表示窓(例えば、表示窓31a)が形成された正面パネル(例えば、正面パネル31)と、上記正面パネルの表示窓を含む部分に設けられた透明液晶パネル(例えば、透明液晶パネル34)と、上記透明液晶パネルの背面側であって、上記複数の回転リールの前方部分を除く領域に設けられた複数のカメラ(例えば、CCDカメラ70a〜70d)と、上記複数のカメラにより撮影された画像データを記憶するための記憶手段と、上記記憶手段により記憶された画像データを、外部の表示手段を含む装置(例えば、情報処理装置100)に送信する通信手段とを備えたことを特徴とする遊技機(図1、2、3参照)。
【0016】
(2)の発明によれば、カメラを複数にすることにより、余り目立たないところに配置することができるため、不正行為者の警戒心を煽ったり、一般の遊技者に不信感や不快感を与えたりすることを防止することができる。また、複数のカメラで撮影するので、不正行為者がどのカメラで撮影されているか判別しにくくなり、不正行為者は、その容姿を隠したり、複数のカメラから撮影されないように障害物を設置したりすることが困難になる。さらに、複数のカメラで複数のアングルから撮影するため、何れかのカメラで撮影した撮影画像データに不正行為者の容姿を的確に撮影したものが存在することとなり、不正行為者を正確かつ迅速に特定することが可能となる。
【0017】
また、例えば、透明液晶パネルのカメラの前面に当たる部分を、非撮影時には非透明とし、カメラの撮影時のみに透明とするように構成しておけば、カメラの存在や存在位置を不正行為者に察知されないようにすることができ、撮影に対する妨害が発生することなく、不正行為者の容姿を的確に撮影することができる。
【0018】
また、カメラを用いることにより、例えば、BB(ビッグボーナス)、RB(レギュラーボーナス)等の大当たり遊技状態となった場合や、当該大当たり遊技状態において大量のメダル等を獲得した場合に、その遊技者を撮影して表示装置等に表示したり、インターネットのホームページ上に掲示したりすることも可能であり、これにより遊技性をより高めることができる。
【0019】
さらに、遊技者を表示装置に表示したり、インターネットのホームページ上に掲示したりする場合、予め複数のカメラで撮影した複数の撮影画像データのなかから、遊技者の好みの撮影画像データを選択してもらうようにすることができ、これにより、より面白みのある遊技を提供することができる。
【0020】
また、本発明は、以下のようなものを提供する。
(3) 上記(1)又は(2)に記載の遊技機であって、
不正行為を検出する不正検出手段を備えるとともに、上記不正検出手段により不正行為が検出されたとき、上記複数のカメラにより同時に当該遊不正行為者を撮影する遊技機。
【0021】
(3)の発明によれば、不正行為が検出されたときに撮影するため、不正行為者を見逃さずに撮影することができ、また、短い時間ごとに撮影する場合と比べて撮影回数を減少させ、コストダウンを図ることができる。さらに、同時に複数のアングルから不正行為者を容姿を撮影することができるから、たとえ、カメラの解像度を落してコストダウンを図っても、不正行為者の容姿を把握することが容易となり、不正行為者の容姿の特徴に関する情報をより多く収集することができ、不正行為者をより正確かつ迅速に特定することが可能となる。
【0022】
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(4) 複数の上記(1)〜(3)のいずれか1に記載の遊技機(例えば、パチスロ遊技装置1A〜1L)と、
上記複数の遊技機に対してデータの送受信が可能となるように接続された情報処理装置(例えば、情報処理装置100)とを備え、
上記情報処理装置は、上記複数の遊技機が備える通信手段から送信される画像データに基づく複数の画像を表示することが可能な表示手段を備えたことを特徴とするネットワークシステム。
【0023】
(4)の発明によれば、遊技場の管理者は、複数のアングルから撮影された複数の画像を見ることにより不正行為者等を正確に認識することが可能となり、容姿を的確に表示する1又は2以上の撮影画像データを選択して保存等を行うことができるとともに、迅速かつ的確に対応措置を講ずることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
本発明の実施形態について図面を参照にして説明する。
図1は、第1実施形態に係るネットワークシステムを模式的に示す概念図である。
なお、以下において説明する第1実施形態においては、本発明の好適な実施形態として、本発明の遊技機をパチスロ遊技装置に適用し、本発明のネットワークシステムを複数のパチスロ遊技装置からなる遊技機群に適用した場合を示す。
【0025】
遊技機群111は、12台のパチスロ遊技装置1(1A〜1L)からなり、これらのパチスロ遊技装置1は、それぞれ配線網110を介して情報処理装置100に接続されている。
【0026】
パチスロ遊技装置1A〜1Lは、パチスロ遊技装置1A〜1Lがそれぞれ備える4つのCCDカメラ70(図示せず)により撮影された撮影画像データを記憶するための記憶手段と、当該記憶手段により記憶された撮影画像データを、情報処理装置100に送信する通信手段とを備えている。
また、情報処理装置100は、遊技機群111における複数のパチスロ遊技装置1A〜1Lの各々から送信される撮影画像データを受信し、当該撮影画像データに基づく画像(以下、撮影画像という)を表示させるための管理用表示装置132及び掲示用表示装置142を備えている。
【0027】
管理用表示装置132は、情報処理装置100と一体的に設けられており、遊技場の管理者のみが見ることができる場所に設置されている。不正行為者による不正行為が検出されたときには、4つのカメラ70により遊技者が撮影され、撮影画像データに基づく撮影画像がこの管理用表示装置132に表示される。
掲示用表示装置142は、情報処理装置100と別体で設けられており、遊技場内で遊技を行っている遊技者が見ることができる位置に設置されている。遊技者がBBとなった場合及び当該BBにおいて所定枚数以上のメダルを獲得した場合には、4つのカメラ70により遊技者が撮影され、撮影画像データに基づく撮影画像がこの掲示用表示装置142に表示される。
【0028】
第1実施形態では、遊技機がパチスロ遊技装置である場合について説明するが、本発明の遊技機は、パチスロ遊技装置に限定されるものではなく、例えば、パチンコ遊技装置、スロットマシン等を挙げることができる。
また、以下においては、パチンコ遊技装置が配線網を介して情報処理装置と接続されている場合について説明するが、本発明において、遊技機と情報処理装置とは、例えば、公衆電話回線、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)等の通信回線により接続されていてもよい。また、上記通信回線は、有線に限定されるものではなく、無線による伝送路も含むものである。
【0029】
図2は、図1に示したパチスロ遊技装置を模式的に示す斜視図である。
このパチスロ遊技装置1は、コイン、メダル又はトークン等の他、遊技者に付与されたか、若しくは、付与される遊技価値の情報を記憶したカード等の遊技媒体を用いて遊技を行うことが可能な遊技機であるが、以下においては、メダルを用いるものとして説明することとする。
【0030】
パチスロ遊技装置1の全体を形成している筐体2の正面には、液晶表示装置5が設置されている。この液晶表示装置5は、透明液晶パネル34(図示せず)を備えており、この透明液晶パネル34は、その一部又は全部を透明/非透明の状態に切り替えることが可能であるとともに、各種の画像を表示することが可能である。液晶表示装置5については、後で図4、図5を用いて説明することにする。
【0031】
また、液晶表示装置5の背面側には、各々の外周面に複数の図柄等の識別情報が表示された3個の回転リール3L、3C、3Rが回転可能に横一列に設けられている。各回転リール3L、3C、3Rの識別情報は、透明液晶パネル34が透明状態となった際に視認可能となる。
【0032】
液晶表示装置5の下方には、水平面を有する台座部10が形成されており、台座部10の右側には、メダル投入口22が設けられ、台座部10の左側には、1−BETスイッチ11及び最大BETスイッチ13が設けられている。
【0033】
台座部10の前面部の左寄りには、遊技者が遊技で獲得したメダルのクレジット/払い出しを押し操作により切り替える貯留メダル精算スイッチ14が設けられている。この貯留メダル精算スイッチ14の切り替えにより、正面下部のメダル払出口15からメダルが払い出され、払い出されたメダルはメダル受部16に溜められる。
【0034】
貯留メダル精算スイッチ14の右側には、遊技者の操作により回転リール3L、3C、3Rを回転させるためのスタートレバー6が所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。台座部10の前面部中央には、3個の回転リール3L、3R、3Cの回転をそれぞれ停止させるための3個の停止ボタン7L、7C、7Rが設けられている。
【0035】
台座部10の前面部の右寄りには、決定ボタン26及び取消ボタン27が設けられている。この決定ボタン26及び取消ボタン27を操作することにより、液晶表示装置5の表示画面の切替や指示の入力等を行うことができる。
台座部10の前面部の右寄りには、さらに、ドア開閉及び打ち止め解除装置29が設けられており、このドア開閉及び打ち止め解除装置29は、所定の鍵を用いて、右に回すことにより前面ドアの開閉を行い、左に回すことにより打ち止め解除を行う。
【0036】
筐体2の上方の左右には、スピーカ21L、21Rが設けられ、その2台のスピーカ21L、21Rの間には、入賞図柄の組み合わせ及びメダルの配当枚数等を示す配当表パネル23が設けられている。
【0037】
図3は、図1に示したパチスロ遊技装置が備える液晶表示装置近傍を示す拡大正面図である。
図2を用いて説明したように、液晶表示装置5の背面側には、各々の外周面に複数の識別情報である図柄が表示された3個の回転リール3(3L、3C、3R)が回転可能に横一列に設けられている。
【0038】
液晶表示装置5は、正面パネル31と、正面パネル31の裏面に設けられた透明液晶パネル34(図示せず)とを備えている。正面パネル31は、透明な表示窓31aと、絵柄が形成された絵柄形成領域31bとからなり、正面パネル31の裏面に設けられた透明液晶パネル34に表示された映像情報は、正面パネル31の表示窓31aを介して視認することができる。また、液晶パネル34の3個の回転リール3の前方部分が透明状態であるときには、3個の回転リール3に表示された図柄を、表示窓31aを介して視認することができる。
【0039】
液晶表示装置5の左側の背面側には、遊技開始表示ランプ25、WINランプ17、メダル投入ランプ24、最大BETランプ9c、2−BETランプ9b及び1−BETランプ9aの各種ランプと、払出枚数表示部18、メダル貯留枚数表示部19及び役物作動回数表示部20の各種表示部とが設けられている。なお、正面パネル31の絵柄形成領域31bは、上記各種ランプと上記各種表示部の前方部分が透明であり、上記各種ランプの光や、上記各種表示部の表示内容が視認可能である。
【0040】
1−BETランプ9a、2−BETランプ9b、最大BETランプ9cは、一のゲームを行うために賭けられたメダルの数(以下、BET数ともいう)に応じて点灯する。一のゲームは、全ての回転リールが停止したとき、又は、メダルの払い出しが行われる場合には、メダルが払い出されたときに終了する。
【0041】
WINランプ17は、BB(ビッグボーナス)又はRB(レギュラーボーナス)に内部当選した場合に所定確率で点灯し、また、BB又はRBの入賞が成立した場合にも点灯する。遊技メダル投入ランプ24は、メダルの投入が受け付け可能であるときに点滅する。遊技開始表示ランプ25は、少なくとも1本のラインが有効化されたときに点灯する。
【0042】
払出枚数表示部18は、入賞成立時のメダルの払出枚数を表示するものであり、メダル貯留枚数表示部19は、貯留されているメダルの枚数を表示するものであり、役物作動回数表示部20は、RBゲーム可能回数及びRBゲーム入賞可能回数等を表示する。これらの表示部は、7セグメント表示器からなるものである。
【0043】
液晶表示装置5の表示窓31aの背面側であって、3個の回転リール3の前方部分を除く領域には、4つのCCDカメラ70(70a〜70d)がそれぞれ設けられている。回転リール3Cの上側と下側とには、それぞれCCDカメラ70a、70bが設けられており、回転リール3Lの左側と回転リール3Rの右側とには、それぞれCCDカメラ70c、70dが設けられている。このCCDカメラ70による撮影が実行される際、透明液晶パネル34のカメラ撮影領域が非透明状態から透明状態に切り替えられる。すなわち、CCDカメラ70の非撮影時には、透明液晶パネル34のカメラ撮影領域が非透明状態となっている。このため、CCDカメラ70の存在や存在位置が不正行為者に察知されず、撮影に対する妨害が発生することがない。なお、上述した3個の回転リール3の前方部分を除く領域は、回転リール3Lと回転リール3Cとの間、及び、回転リール3Cと回転リール3Rとの間に設けられたリールフレーム74(図示せず)の前方部分をも含む領域である。
【0044】
これら4つのCCDカメラ70は、被写体となる遊技者又は不正行為者の位置等を考慮して、それぞれ手動又は自動によりその向きを予め調整しておくことが可能である。
例えば、CCDカメラ70aについては、液晶表示装置5の略正面がカメラ撮影領域となるように、その向きを調整し、CCDカメラ70cについては、液晶表示装置5の左側、CCDカメラ70dについては、液晶表示装置5の右側がカメラ撮影領域となるように、その向きを調整し、更に、CCDカメラ70bについては、液晶表示装置5の下側がカメラ撮影領域となるように、その向きを調整することにより、不正行為者の位置が液晶表示装置5の正面から左右又は下側にずれている場合であっても、いずれかのCCDカメラ70により不正行為者の容姿を的確に撮影することが可能である。さらに、この場合、例えば、CCDカメラ70bについては、不正行為者の手元を撮影することができるように、その向きを調整することも可能であり、不正行為者の容姿のみではなく、不正行為を行っている様子を撮影することも可能である。
【0045】
図4は、図3に示したパチスロ遊技装置のA−A線断面図である。なお、図4においては、各種ランプ及び各種表示部並びにそれらを動作させる電機回路等は図示していない。
回転リール3(3L、3C、3R)は、リールフレーム74に回転可能に支持されている。図示していないが、リールフレーム74には、各回転リール3(3L、3C、3R)を回転させるステッピングモータが設置されている。このリールフレーム74は、本体フレーム75に取り付けられた上フレーム72と下フレーム73との間に設置されている。また、上フレーム72の上面には支持台71aが設置されており、この支持台71aには、CCDカメラ70aが上下方向及び左右方向に所定範囲で回動可能に支持されている。これにより、CCDカメラ70aの向きを調整し、そのカメラ撮影領域を調整することができる。また、下フレーム73の下面には支持台71bが設置され、この支持台71bにCCDカメラ70bが上下方向及び左右方向に回動可能に支持されている。
なお、支持台71a、71bは、CCDカメラ70の向きを手動で調整することができるように構成されていてもよく、自動で調整することができるように構成されていてもよい。
また、図4には示していないが、図3に示したCCDカメラ70c、70dも、リールフレーム74の左側と右側とに、それぞれ所定範囲で回動可能に取り付けられている。
【0046】
回転リール3の前面には、液晶表示装置5が設置されている。液晶表示装置5は、上述したように、透明液晶パネル34を備えているのであるが、CCDカメラ70は、透明液晶パネル34のカメラ撮影領域が非透明状態から透明状態に切り替わったときに、透明状態となった透明液晶パネル34を含む液晶表示装置5を介して、被写体となる不正行為者又は遊技者を撮影することができる。
【0047】
パチスロ遊技装置1には、静止画像を撮影可能なCCDカメラ70が設置されているが、本発明の遊技機において、カメラは特に限定されるものではなく、動画像を撮影可能なCCDカメラを用いてもよい。また、動画像を撮影する場合には、CCDカメラではなく、例えば、撮像管を備えたカメラを採用することも可能である。なお、透明液晶パネル34に表示された背面表示画像と、被写体となる遊技者とを同時に撮影する場合には、CCDカメラを採用することが望ましい。被写体深度が深く、鮮明な画像を得ることができるからである。
なお、上記背面表示画像については後述することにする。
【0048】
図5は、図1に示したパチスロ遊技装置が備える液晶表示装置の概略構成を示す斜視図であり、図6は、図5に示した液晶表示装置の一部の構成の展開図である。
【0049】
液晶表示装置5は、保護ガラス32と表示板33とからなる正面パネル31、透明液晶パネル34、導光板35、反射フィルム36、所謂白色光源である蛍光ランプ37a、37b、38a、38b、ランプホルダ39a〜39h、及び、透明液晶パネル駆動用のICを搭載したテーブルキャリアパッケージ(TCP)からなり、TCPは、透明液晶パネル34の端子部に接続したフレキシブル基板(図示せず)等により構成される。
【0050】
この液晶表示装置5は、回転リール3L、3C、3Rの表示領域より手前側(表示面より手前側)に、回転リール3L、3C、3Rを跨いで設けられている。また、この回転リール3L、3C、3Rと液晶表示装置5とは、所定の間隔をあけて設けられている。
【0051】
保護ガラス32及び表示板33は、透明な部材で構成されており、保護ガラス32は、透明液晶パネル34の保護等を目的として設けられている。表示板33には、BETランプ9a〜9cに対応する位置等に絵柄等が形成されている。すなわち、表示板33の絵柄等が形成されている領域が、正面パネル31における絵柄形成領域31bであり、表示板33の絵柄等が形成されていない領域が、正面パネル31における表示窓31aである(図3参照)。なお、正面パネル31に絵柄形成領域31bを形成せず、正面パネル31の全面を表示窓31aとしてもよい。この場合、表示板33に絵柄を形成しないか、又は、表示板33を省略すればよい。
なお、表示板33の裏面側に配置される各種ランプ及び各種表示部を動作させる電気回路等は図示していない。
【0052】
透明液晶パネル34は、薄膜トランジスタ層が形成されたガラス板等の透明な基板と、これに対向する透明な基板との間隙部に液晶が封入されて形成されている。
この透明液晶パネル34の表示モードは、ノーマリーホワイトに設定されている。ノーマリーホワイトとは、液晶を駆動していない状態で白表示(表示面側に透過した光が外部より視認可能である)となる構成である。ノーマリーホワイトに構成された透明液晶パネル34を採用することにより、液晶を駆動することができない事態が生じた場合であっても、回転リール3L、3C、3Rに表示された図柄等の識別情報の可変表示及び停止表示を視認することができ、遊技を継続することができる。すなわち、そのような事態が発生した場合でも、回転リール3L、3C、3Rに表示された識別情報の変動表示態様及び停止表示態様を中心とした遊技を行うことができる。
【0053】
導光板35は、蛍光ランプ37a、37bからの光を透明液晶パネル34へ導き出す(透明液晶パネル34を照明する)ためのものであり、透明液晶パネル34の裏側に設けられ、例えば、2cm程度の厚さを有するアクリル系樹脂等の透明部材(導光機能を有する)で構成されている。
【0054】
反射フィルム36は、例えば、白色のポリエステルフィルムやアルミ薄膜に銀蒸着膜を形成したものが用いられ、導光板35に導入された光を導光板35の正面側へ向けて反射させる。この反射フィルム36は、反射領域36A及び非反射領域(透過領域)36Bにより構成されている。
非反射領域36Bは、透明な材料で形成され、正面パネル31の3個の回転リール3の前方部分、及び、正面パネル31の4つのCCDカメラ70のカメラ撮影領域を含む領域に設けられている。
【0055】
蛍光ランプ37a、37bは、導光板35の上端部及び下端部に沿って配置され、両端はランプホルダ39により支持されている。この蛍光ランプ37a、37bから照射される光は、反射フィルム36の反射領域36Aで反射して透明液晶パネル34を照明する。
【0056】
蛍光ランプ38a、38bは、反射フィルム36の裏側の上方位置及び下方位置に回転リール3L、3C、3Rに向かって配置されている。この蛍光ランプ38a、38bから出て回転リール3L、3C、3Rの表面で反射して非反射領域36Bへ入射した光は、透明液晶パネル34を照明する。
【0057】
このように、液晶表示装置5においては、蛍光ランプ37a、37bから照射され、反射フィルム36の反射領域36Aで反射した光と、蛍光ランプ38a、38bから照射され、回転リール3L、3C、3Rの表面で反射して非反射領域36Bへ入射した光とが、透明液晶パネル34を照明するのである。
従って、反射フィルム36の非反射領域36Bに対応する液晶表示装置5の領域は、液晶を駆動しているか否かによって、透明/非透明の状態に切り替わる領域であり、反射フィルム36の反射領域36Aに対応する液晶表示装置の領域は、液晶を駆動しているか否かに拘わらず非透明状態となる。上述したように、4つのCCDカメラ70の前方部分は、非反射領域36Bであるため、4つのCCDカメラ70のカメラ撮影領域は、透明/非透明の状態に切り替え可能である。
【0058】
第1実施形態のパチスロ遊技装置1では、液晶表示装置の一部の領域のみが、透明/非透明の状態に切り替わる領域であるが、本発明の遊技機において、液晶表示装置の表示画面は、その全領域が透明/非透明の状態に切り替わる領域であってもよい。この場合、パチスロ遊技装置1において、液晶表示装置5の全領域を透過状態又は非透過状態に切り替わる領域とする場合、反射フィルム36を全て非反射領域36Bとするか、反射フィルム36を省略すればよい。
【0059】
図7は、図1に示したパチスロ遊技装置の内部構成を示すブロック図である。
主制御回路81は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ40を主たる構成要素とするものである。マイクロコンピュータ40は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU41と、ROM42及びRAM43とを含む。CPU41には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路144及び分周器145と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器146及びサンプリング回路147とが接続されている。なお、乱数サンプリングのための手段として、CPU41の動作プログラム上で乱数のサンプリングを実行するように構成してもよい。また、ROM42には、副制御回路82へ送信するための各種制御指令(コマンド)等が格納されている。なお、副制御回路82が主制御回路81へコマンド等が入力されることはなく、主制御回路81から副制御回路82への一方向で通信が行われる。また、ROM42には、回転リール3L、3C、3Rの回転位置と回転リール外周面上に描かれた図柄とを対応付けるために、図柄テーブルが格納されており、また、入賞となる図柄の組み合わせと、入賞のメダル配当枚数と、その入賞を表す入賞判定コードとが対応付けられた入賞図柄組合せテーブルや、内部当選役を決定する抽選を行うために必要な抽選確率テーブル等が格納される。また、通信用インターフェイス回路44は、情報処理装置100とデータの送受信を行うためのものである。
【0060】
マイクロコンピュータ40からの制御信号により動作が制御される主要な周辺装置(アクチュエータ)としては、各種ランプ(1−BETランプ9a、2−BETランプ9b、最大BETランプ9c、WINランプ17、遊技メダル投入ランプ24、遊技開始表示ランプ25)と、各種表示部(払出枚数表示部18、メダル貯留枚数表示部19、役物作動回数表示部20)と、メダルを収納し、ホッパー駆動回路51の命令により所定枚数のメダルの払い出しを行うホッパー(払い出しのための駆動部を含む)50と、回転リール3L、3C、3Rを回転駆動するステッピングモータ59L、59C、59Rと、4つのCCDカメラ70(70a〜70d)とがある。
【0061】
さらに、ステッピングモータ59L、59C、59Rを駆動制御するモータ駆動回路49、ホッパー50を駆動制御するホッパー駆動回路51、各種ランプを駆動制御するランプ駆動回路55、各種表示部を駆動制御する表示部駆動回路58、及び、CCDカメラ70を駆動制御するカメラ駆動回路80が、I/Oポート48を介してCPU41の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU41から出力される駆動指令等の制御信号を受けて、各アクチュエータの動作を制御する。
【0062】
また、マイクロコンピュータ40が制御指令を発生するために必要な入力信号を発生させる主な入力信号発生装置としては、スタートスイッチ6S、1−BETスイッチ11、最大BETスイッチ13、貯留メダル精算スイッチ14、投入メダルセンサ22S、リセットスイッチ62、設定用鍵型スイッチ63、異物検出センサ68、電磁波センサ69、決定ボタン26、取消ボタン27、リール停止信号回路56、リール位置検出回路60、払い出し完了信号回路61、画像処理回路81がある。これらもI/Oポート48を介してCPU41に接続されている。
【0063】
スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6の操作を検出する。投入メダルセンサ22Sは、メダル投入口22に投入されたメダルを検出する。リール停止信号回路56は、各停止ボタン7L、7C、7Rの操作に応じて停止信号を発生する。
決定ボタン26及び取消ボタン27は、これらの操作により、液晶表示装置5の表示画面の切替や指示の入力等を行うことができる。また、後述する遊技者撮影処理においては、決定ボタン26の操作により、CCDカメラ70による撮影を実行させたり、決定ボタン26及び取消ボタン27の操作により、CCDカメラ70による撮影画像のなかから、1の撮影画像の選択を行ったりすることができる。
【0064】
リール位置検出回路60は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各回転リール3L、3C、3Rの位置を検出するための信号をCPU41に送信する。払出完了信号回路61は、メダル検出部50Sの計数値(ホッパー50から払い出されたメダルの枚数)が指定された枚数に達したとき、メダル払出完了信号を発生する。CPU41がこのメダル払出完了信号を受信すると、ホッパー駆動回路51を介してホッパー50の駆動を停止し、メダルの払出を完了させる。このメダル検出部50Sは、ホッパー50から払い出されるメダルを検出するための物理センサ等からなるメダルセンサを備えており、このメダルセンサにより払い出されるメダルの枚数の計数を行うことができる。
【0065】
ここで、例えば、不正行為者により、メダル払出口15からピアノ線等の異物が挿入されてメダル検出部50Sが備えるメダルセンサを刺激し、当該メダルセンサが上記異物を検知したままの状態になると、メダル検出部50Sは、払い出されるメダルの計数を行うことができず、メダル検出部50は、メダルの払い出し完了を検知する信号を発生することができない。その結果、ホッパー50からメダルが払い出され続けることとなる。
【0066】
異物検出センサ68は、メダル払出口15から入ったピアノ線等の異物を検出するためのセンサであり、物理センサ等の従来から用いられている公知のセンサを用いることが可能である。この異物検出センサ68は、所定時間(例えば、5秒間)連続で異物を検知したままの状態になると、検出信号を発生する。なお、異物検出センサ68を設けず、メダル検出部50Sが備えるメダルセンサが、所定時間連続で異物を検知したままの状態となったときに、検出信号を発生するように構成してもよい。
【0067】
電磁波センサ69は、不正行為者により、パチスロ遊技装置1に照射された所定強度以上の電磁波を検出するためのセンサであり、従来から用いられている公知のセンサを用いることができる。電磁波センサ69は、所定強度以上の電磁波の検出に応じて検出信号を発生する。なお、不正行為者が電磁波発生装置等を用いてパチスロ遊技装置1に強力な電磁波を照射すると、マイクロコンピュータ40等が誤動作し、強制的にBBやRBに当選したりしてしまう。
【0068】
このようなセンサとしては、例えば、電磁波を受信するアンテナ、直列共振回路、ダイオード及びフリップフロップ回路等を備えたセンサ等、種々の検出方式の電磁波センサ等を挙げることができる。
【0069】
このような電磁波センサは、上述した所定強度以上の電磁波を検出することができるとともに、検出可能な電磁波の強度を自由に設定することができることが望ましい。マイクロコンピュータ等に影響を与える電磁波の強度は、その種類(周波数)等により、一定であるとは限らないからである。
また、電磁波センサは、検出することができる電磁波の周波数を自由に設定することができることが望ましい。パチスロ遊技装置1に対して不正に照射される電磁波の周波数も一定であるとは限らないからである。
なお、異物検出センサ68及び電磁波センサ69は、それぞれ不正行為を検出する不正検出手段として機能する。
【0070】
画像処理回路81は、CCDカメラ70によって撮影された撮影画像データに所定の処理を施して、当該撮影画像データをCPU41に送信する。この撮影画像データは、RAM43に記憶され、更に、通信用インターフェイス回路44を介して、情報処理装置100に送信される。このとき、RAM43は、CCDカメラ70によって撮影された撮影画像データを記憶する記憶手段として機能する。なお、この撮影画像データは、RAM43に記憶されず、通信用インターフェイス回路44を介して、情報処理装置100に送信されることとしてもよい。
【0071】
副制御回路82は、主制御回路81からの制御指令(コマンド)に基づいて液晶表示装置5の表示制御及びスピーカ21L、21Rからの音の出力制御を行う。この副制御回路82は、主制御回路81を構成する回路基板とは別の回路基板上に構成され、マイクロコンピュータ(以下、サブマイクロコンピュータともいう)を主たる構成要素とし、液晶表示装置5の表示制御を行う画像制御回路、撮影画像データ等を記憶するメモリ、スピーカ21L、21Rにより出音される音を制御する音源IC、増幅器であるパワーアンプ等で構成されている。
【0072】
上記副制御回路82が備える画像制御回路は、主制御回路81からのコマンドに基づいて、透明液晶パネル34の一部又は全部を透明/非透明の状態に切り替えることにより液晶表示装置5の表示制御を行う。このとき、副制御回路82は、表示制御手段として機能する。
【0073】
副制御回路82が備えるメモリには、液晶表示装置5に遊技状況に応じた演出画像を表示させるための演出画像データが記憶される。
また、副制御回路82が備えるメモリには、CCDカメラ70により遊技者等の撮影を実行する際に、液晶表示装置5が備える透明液晶パネル34に、表裏反転文字を含む背面表示画像を表示させるための背面表示用データが記憶される。上記表裏反転文字は、不正行為が検出された日時や、不正行為が検出されたパチスロ遊技装置1の台番号や、検出された不正行為の種類を示す画像を含むものである。
【0074】
この背面表示画像は、文字等を含む画像が、液晶表示装置5に正面から見て表裏反転して表示されるのであるが、副制御回路82が備えるメモリには、背面表示用データとして、表裏反転文字を含む表裏反転した画像データが記憶される。なお、副制御回路82が備えるメモリには、表裏反転していない画像データが記憶されており、液晶表示装置5に表示する際、当該画像データにミラー反転処理を施すことにより、液晶表示装置5から見て表裏反転して表示されるようにしてもよい。なお、ミラー反転処理は、従来公知の技術であるので、ここでの説明は省略する。また、この副制御回路82は、透明液晶パネルに表示させる複数の表裏反転文字を含む背面表示用データを記憶する背面表示用データ記憶手段として機能する。
【0075】
図8は、図1に示した情報処理装置100の内部構成を模式的に示すブロック図である。
情報処理装置100は、CPU102と、ROM104と、RAM106と、通信用インターフェイス回路108と、表示制御回路110と、管理用表示装置132及び掲示用表示装置142とを備えている。ROM104には、例えば、通信用インターフェイス回路108により配線網111を介してパチスロ遊技装置1との通信を行うためのプログラム等が記憶されている。RAM106には、12台のパチスロ遊技装置1から送信される撮影画像データが、パチスロ遊技装置1毎に記憶される。
【0076】
また、管理用表示装置132及び掲示用表示装置142は、表示制御回路110を介してCPU102と接続されている。表示制御回路110は、パチスロ遊技装置1が備える4台のCCDカメラ70(70a〜70d)により撮影され、情報処理装置100に送信された撮影画像データに基づく画像を、管理用表示装置132(又は掲示用表示装置142)の画面に分割表示(マルチ画面表示)させることが可能である。なお、マルチ画面表示は、従来公知の技術であるので、ここでの説明は省略する。
【0077】
次に、パチスロ遊技装置1において実行される処理について図面を用いて説明する。以下においては、パチスロ遊技装置1は起動しており、CPU41において用いられる変数は所定の値に初期化されるとともに、設定値も所定の値に設定された状態で定常動作しているものとする。
【0078】
図9は、図1に示したパチスロ遊技装置1において実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンは、予め実行されているメインルーチンから所定のタイミングで呼び出されて実行されるものである。
まず、CPU41は、メダルの自動投入の要求があるか否かを判断する(ステップS120)。なお、自動投入の要求がある場合とは、先の遊技において再遊技(リプレイ)の入賞が成立した場合である。メダルの自動投入の要求があるときは、投入要求分のメダルを自動投入し(ステップS122)、副制御回路82にメダル投入コマンドを送信する(ステップS123)。
【0079】
一方、ステップS120において、メダルの自動投入の要求がないと判断した場合、CPU41は、実際にメダルが投入されたか否かを判断する(ステップS121)。すなわち、CPU41は、メダル投入口22にメダルが投入されたことを検知した投入メダルセンサ22Sにより発せられる検知信号を受信したか否かを判断することにより、メダルが投入されたか否かを判断する。
【0080】
ステップS121において、メダルが投入されていないと判断した場合、CPU41は、処理をステップS120に戻す。
また、ステップS121において、メダルが投入されたと判断した場合、又は、ステップS123の処理が実行された場合には、CPU41は、スタートレバー6が操作されたか否かを判断する(ステップS124)。すなわち、CPU41は、スタートスイッチ6Sからの入力信号を受信したか否かを判断するのである。
【0081】
ステップS124において、スタートレバー6が操作されていないと判断した場合、CPU41は、処理をステップS120に戻す。一方、ステップS124において、スタートレバー6が操作されたと判断した場合、CPU41は、各種設定に係る処理を行う(ステップS130)。この各種設定処理では、スタートレバー6が操作されたタイミングで、乱数発生器146から乱数のサンプリングを行い、当該サンプリングされた乱数値と、RAM43に設定されている抽選確率テーブルとに基づいて内部当選役(当選フラグ)を生成する抽選処理が行われる。また、この各種設定処理では、例えば、WINランプ点灯抽選処理、回転リールを停止させるための停止制御テーブルの選択に係る処理、遊技開始時の送信処理としてスタートコマンドを副制御回路82に送信する処理、リール回転用に初期化する処理等を行い、回転リール3(3L、3C、3R)の回転を開始させる。
【0082】
回転リール3L、3C、3Rの回転が開始された後、ステッピングモータ59L、59C、59Rの各々に送信される駆動パルスの数が計数され、その計数値はRAM43に記憶される。回転リール3L、3C、3Rから一回転ごとにリセットパルスが得られ、これらのパルスはリール位置検出回路60を介してCPU41に入力される。こうして得られたリセットパルスにより、RAM43で計数されている駆動パルスに計数値が「0」にクリアされる。このようにすることにより、RAM43内には、各回転リール3L、3C、3Rについての一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納される。
【0083】
また、回転リール3L、3C、3Rの回転位置と回転リール外周面上に描かれた図柄とを対応付けるためにROM42に格納された図柄テーブルでは、上述したリセットパルスが発生する回転位置を基準として、各回転リール3L、3C、3Rの一定の回転ピッチごとに順次付与されるコードナンバーと、それぞれのコードナンバーごとに対応して設けられた図柄を示す図柄コードとが対応付けられている。また、ROM42に格納された入賞図柄組合せテーブルは、各回転リール3L、3C、3Rの停止制御時、及び、全回転リール停止後の入賞確認を行うときに参照される。
【0084】
次に、CPU41は、リール停止信号回路56からの入力信号の有無により、停止ボタン7(7L、7C、7R)が「オン」であるか否かを判断する(ステップS131)。
停止ボタン7が「オン」ではないと判断した場合、CPU41は、自動停止タイマの値が「0」であるか否かを判断し(ステップS132)、「0」ではないと判断した場合には、処理をステップS131に戻す。
【0085】
一方、ステップS131において、停止ボタン7が「オン」であると判断した場合、又は、ステップS132において、自動停止タイマの値が「0」であると判断した場合、CPU41は、停止ボタン7に対応した回転リール3の回転を停止させるのであるが、その際、当選要求(内部当選役のこと)、図柄位置(操作時における回転リール3の回転位置)、選択されている停止制御テーブル等から滑りコマ数の決定する(ステップS133)。
次に、CPU41は、ステップS133において決定された滑りコマ数分、回転リール3を回転させて停止させる処理を行い(ステップS134)、一の回転リール3についての停止要求をセットする(ステップS135)。
【0086】
次に、CPU41は、3つの回転リール3(3L、3C、3R)の全てが停止したか否かを判断する(ステップS136)。全ての回転リールが停止していないと判断した場合、処理をステップS131に戻す。一方、全ての回転リールが停止したと判断した場合、CPU41は入賞検索を行う(ステップS138)。
このとき、ROM42に格納された入賞図柄組合せテーブル等が参照されることになる。また、入賞フラグが正常であるか否かを判断し、正常でない場合には、イリーガルエラーの表示を行って処理を中断することとしてもよい。
【0087】
次に、CPU41は、メダルの払出があるか否か、すなわち、入賞枚数の有無を判断する(ステップS139)。
メダルの払出があると判断した場合、CPU41は、遊技状態及び入賞役に応じた枚数のメダルの貯留又は払出を行う(ステップS140)。メダルの貯留を行う場合には、CPU41は、RAM43に記憶されたメダルの枚数を加算する処理を行う。一方、メダルの払出を行う場合には、CPU41は、払出指令信号をホッパー駆動回路51に送信してホッパー50から所定枚数のメダルの払出を行う。その際、メダル検出部50Sは、ホッパー50から払い出されるメダルの枚数を計数し、その計数値が指定された数に達したときに、メダル払出完了信号がCPU41に入力される。これにより、CPU41は、ホッパー駆動回路51を介してホッパー50の駆動を停止し、メダルの払出処理を終了する。
【0088】
次に、CPU41は、RBに入賞したか否かを判断する(ステップS142)。RBに入賞したと判断すると、CPU41は、RB設定に係る処理を行う(ステップS143)。このステップS143において、CPU41は、RB用の抽選確率テーブルや、RB用の入賞図柄組合せテーブルの設定に係る処理を行う。また、このステップS41において、CPU41は、RBゲーム入賞回数等の計数を開始し、その計数値を役物作動回数表示部20に表示させる処理を開始する。
【0089】
ステップS143の処理を実行するか、又は、ステップS142においてRBに入賞していないと判断した場合、CPU41は、BBに入賞したか否かを判断する(ステップS144)。BBに入賞したと判断すると、CPU41は、遊技者撮影処理を実行する(ステップS145)。この遊技者撮影処理において、CPU41は、CCDカメラ70による遊技者の撮影を実行するとともに、撮影画像データを情報処理装置100に送信する処理を行う。なお、この遊技者撮影処理については、後に図面(図11)を用いて詳述する。
【0090】
次に、CPU41は、BB設定に係る処理を行う(ステップS146)。このステップS146において、CPU41は、BB用の抽選確率テーブルや、BB用の入賞図柄組合せテーブル等の設定に係る処理を行う。また、このステップS146において、CPU41は、BBゲーム消化回数等の計数や、その計数値の役物動作回数表示部20への表示や、払い出されたメダルの計数等を開始する。
【0091】
ステップS146の処理を実行するか、又は、ステップS144においてBBに入賞していないと判断した場合、CPU41は、RBが終了したか否かを判断する(ステップS147)。RBが終了したと判断すると、次に、CPU41は、RB設定解除に係る処理を行う(ステップS148)。この、ステップ148において、CPU41は、ステップS143の処理で設定したRB用の抽選確率テーブルや、RB用の入賞図柄組合せテーブル等から、通常の遊技状態(RB及びBB以外)に用いられる抽選確率テーブルへの設定変更に係る処理を行う。
【0092】
ステップS148の処理を実行するか、又は、ステップS147においてRBが終了していないと判断した場合、CPU41は、BBが終了したか否かを判断する(ステップS149)。BBが終了したと判断すると、次に、CPU41は、BBにおいて獲得したメダルか所定枚数を超えたか否かを判断する(ステップS150)。所定枚数を超えたと判断すると、次に、CPU41は、遊技者撮影処理を実行する(ステップS145)。この遊技者撮影処理は、既に説明済であり、また、後に図面(図11)を用いて説明するので、ここでの説明を省略する。
【0093】
ステップS145の処理を実行するか、又は、ステップS150においてBBにおいて獲得したメダルが所定枚数を超えていないと判断した場合、次に、CPU41は、BB設定解除に係る処理を行う(ステップS151)。このステップS151において、CPU41は、ステップS146の処理で設定したBB用の抽選確率テーブルや、BB用の入賞図柄組合せテーブル等から、通常の遊技状態に用いられる抽選確率テーブルへの設定変更に係る処理を行う。
ステップS151の処理を実行すると、本サブルーチンを終了する。
【0094】
図9に示したサブルーチンを繰り返し実行することにより遊技が進行する。そして、遊技が進行しているときに、上述した異物検出センサ68及び電磁波センサ69により不正行為が検出された場合には、図10に示すサブルーチンが実行されることになる。
図10は、図1に示したパチスロ遊技装置1において実行される不正行為者撮影処理を行うサブルーチンを示すフローチャートである。このフローチャートは、予め実行されているメインルーチンから、異物検出センサ68及び電磁波センサ69により不正行為が検出された際に呼び出されて実行されるサブルーチンである。
【0095】
まず、CPU41は、副制御回路82に命令信号を送信し、透明液晶パネル34のカメラ撮影領域を含む領域を、非透明状態から透明状態に切り替える処理を行う(ステップS160)。このステップS160の処理では、4つのCCDカメラ70(70a〜70d)全てについて、カメラ撮影領域を含む領域が透明状態に切り替えられ、これにより、液晶表示装置5の背面側に設けられた4つのCCDカメラ70は、液晶表示装置5の略正面に位置する不正行為者の容姿を撮影することができるようになる。
【0096】
次に、CPU41は、副制御回路82に命令信号を送信し、副制御回路82が備えるメモリに記憶されている背面表示用データに基づいて、透明液晶パネル34に背面表示画像を表示させる処理を行う(ステップS161)。このステップS161の処理を実行すると、副制御回路82が備えるメモリに記憶されている背面表示用データに基づいて、不正行為が検出された日時や、不正行為が検出されたパチスロ遊技装置1の台番号や、検出された不正行為の種類を示す文字等が、透明液晶パネル34の4つのカメラ撮影領域に、それぞれ液晶表示装置5の正面から見て表裏反転して表示される。
このとき、制御回路81、副制御回路82及び透明液晶パネル34は、背面表示用データに基づく背面表示画像を、液晶パネルのカメラ撮影領域内に表示する背面表示画像表示手段として機能する。
【0097】
次に、CPU41は、CCDカメラ70による撮影を実行する(ステップS162)。このステップS162の処理を実行すると、4つのCCDカメラ70により、上述したステップS161の処理で透明液晶パネル34に表示された背面表示画像とともに遊技者の容姿が、それぞれ異なるアングルから撮影される。
また、このステップS162の処理を実行すると、4つのCCDカメラ70により撮影された撮影画像データがRAM43に記憶される。
【0098】
次に、CPU41は、通信用インターフェイス回路44により、RAM43に記憶されている撮影画像データを情報処理装置100に送信する(ステップS163)。情報処理装置100は、上記撮影画像データを受信すると、情報処理装置100が備える管理用表示装置132に撮影画像を表示する。このステップS163の処理を実行するとき、制御回路81は、RAM43に記憶されている撮影画像データを情報処理装置100に送信する通信手段として機能する。
【0099】
次に、CPU41は、副制御回路82に命令信号を送信し、透明液晶パネル34の一部を非透明状態に切り替える処理を行い(ステップS164)、本サブルーチンを終了する。このステップS64において、非透明状態に切り替える透明液晶パネル34の領域としては、3個の回転リール3L、3C、3Rのうち、少なくとも1以上の識別情報を視認することができない領域であれば、特に限定されるものではないが、3個の回転リールの全ての識別情報を視認することができない領域であることが望ましい。不正行為者が遊技を続行することを確実に防止することができるからである。
【0100】
さらに、非透明状態に切り替える透明液晶パネル34の領域は、表示窓31aの全面に対応する領域であることがより望ましい。不正行為者の近辺で遊技を行っている遊技者等が、この異常状態に気付き易く、異常状態に気付いた遊技者に、遊技場の管理者が駆けつけるまで不正行為者の行動を監視して貰える付随的効果をより期待することができるからである。
なお、異物検出センサ68及び電磁波センサ69により不正行為が検出されたことに応じて、図10に示すサブルーチンを実行するとき、制御回路81及びCCDカメラ70は、撮影手段として機能する。
【0101】
なお、カメラ撮影領域を含む領域が透明状態に切り替えられてから、CCDカメラによる撮影が実行され、透明液晶パネル34の一部が非透明状態に切り替えられるまでの時間は、比較的短い時間(例えば、0.2秒)に設定されることが望ましい。CCDカメラによる撮影が不正行為者に察知されにくくなるからである。
また、異常状態に気付いた不正行為者が逃げてしまうことを防止するために、上述したステップS164の処理を実行せずに、遊技場の管理者等が駆けつけるまで、不正行為者にそのまま遊技を続行させるようにしてもよい。
【0102】
図11は、図9に示したサブルーチンのステップS145において呼び出されて実行される遊技者撮影処理ルーチンを示すフローチャートである。
まず、CPU41は、副制御回路82に命令信号を送信し、透明液晶パネル34のカメラ撮影領域を、非透明状態から透明状態に切り替える処理を行う(ステップS170)。このステップS170の処理では、4つのCCDカメラ70全てのカメラ撮影領域が透明状態に切り替えられ、これにより、液晶表示装置5の背面側に設けられた4つのCCDカメラ70は、液晶表示装置5の正面に位置する遊技者の容姿を撮影することができるようになる。
【0103】
次に、CPU41は、副制御回路82に命令信号を送信し、副制御回路82が備えるメモリに記憶されている背面表示用データに基づいて、透明液晶パネル34に背面表示画像を表示させる処理を行う(ステップS171)。このステップS171の処理を実行すると、副制御回路82が備えるメモリに記憶されている背面表示用データに基づいて、透明液晶パネル34に背面表示画像が表示される。なお、このステップS171において、BBに入賞した場合と、BBにおいて所定枚数を超えるメダルを獲得した場合とでは、参照する背面表示用データが異なり、透明液晶パネル34には、それぞれ異なる背面表示画像が表示される。
【0104】
次に、CPU41は、副制御回路82に命令信号を送信し、透明液晶パネル34にモニタ映像を表示させる処理を行う(ステップS172)。このステップS172の処理を実行すると、CCDカメラ70に映し出されている遊技者の映像、及び、液晶パネル34に表示されている背面表示画像が、液晶パネル5の所定の領域に表示される。これにより、遊技者は、液晶パネル34に表示されている自身の姿を見ながら、その位置等を調整することができるようになる。
【0105】
次に、CPU41は、決定ボタン26が操作されたか否かを判断する(ステップS173)。すなわち、CPU41は、決定ボタン26の操作により、CCDカメラ70による撮影の指示の入力があったか否かを判断する。
決定ボタン26が操作されていないと判断すると、CPU41は、処理をステップS173に戻す。
【0106】
一方、決定ボタン26が操作されたと判断すると、CPU41は、CCDカメラ70による撮影を実行する(ステップS174)。このステップS174の処理を実行すると、4つのCCDカメラ70により、透明液晶パネル34に表示された背面表示画像とともに遊技者の容姿が、それぞれ異なるアングルから撮影される。また、このステップS174の処理を実行すると、4つのCCDカメラ70により撮影された撮影画像データがRAM43に記憶される。さらに、このステップS174の処理を実行すると、4つのCCDカメラ70により撮影された撮影画像が、それぞれ液晶パネル34に表示される。
【0107】
次に、CPU41は、撮影画像の選択指示があったか否かを判断する(ステップS175)。すなわち、CPU41は、決定ボタン26及び取消ボタン27の操作により、液晶パネル34に表示されている撮影画像のなかから、1の撮影画像を選択する旨の指示の入力があったか否かを判断する。
撮影画像の選択指示がなかったと判断すると、CPU41は、処理をステップS175に戻す。
【0108】
一方、撮影画像の選択指示があったと判断すると、次に、CPU41は、通信用インターフェイス回路44により、RAM43に記憶されている撮影画像データのなかから、選択指示のあった撮影画像に係る撮影画像データを情報処理装置100に送信する(ステップS176)。ステップS176の処理を実行すると、本サブルーチンを終了する。情報処理装置100は、上記撮影画像データを受信すると、情報処理装置100が備える掲示用表示装置142に撮影画像を表示する。このステップS176の処理を実行するとき、制御回路81は、RAM43に記憶されている撮影画像データを情報処理装置100に送信する通信手段として機能する。
なお、図11に示したサブルーチンを実行するとき、制御回路81及びCCDカメラ70は、撮影手段として機能する。
【0109】
図12は、図1に示した情報処理装置100において実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンは、予め実行されているメインルーチンから所定のタイミングで呼び出されて実行されるものである。
まず、CPU102は、不正行為検出による撮影画像データをパチスロ遊技装置1から受信したか否かを判断する(ステップS180)。このステップS180の処理は、図10に示したサブルーチンのステップS153の処理に対応するものである。
不正行為検出による撮影画像データを受信したと判断した場合、次に、CPU102は、表示制御回路110に命令信号を送信し、受信した撮影画像データに基づいて、管理用表示装置132に撮影画像を表示させる処理を行う(ステップS181)。この撮影画像については、後に図面(図14)を用いて説明する。
【0110】
ステップS181の処理を実行するか、又は、不正行為検出による撮影画像データを受信していないと判断した場合、次に、CPU102は、BB入賞又はメダル大量獲得による撮影画像データを受信したか否かを判断する(ステップS182)。このステップS182の処理は、図11に示したサブルーチンのステップS176の処理に対応するものである。
BB入賞又はメダル大量獲得による撮影画像データを受信したと判断した場合、次に、CPU102は、表示制御回路110に命令信号を送信し、掲示用表示装置142に撮影画像を表示させる処理を行う(ステップS183)。この撮影画像については、後に図面(図14)を用いて説明する。
ステップS183の処理を実行するか、又は、ステップS182において、BB入賞又はメダル獲得による撮影画像データを受信していないと判断した場合、本サブルーチンを終了する。
【0111】
次に、不正行為者による不正行為が検出され、CCDカメラ70による撮影が実行されるときの液晶表示装置5に表示される画面画像について説明する。
図13(a)〜(c)は、不正行為が検出されて、CCDカメラ70による撮影が実行されるときの液晶表示装置5の様子を示す図である。
【0112】
図13(a)において、4つのCCDカメラ(70a〜70d)のカメラ撮影領域を含む領域に、それぞれ豚を示す画像が表示されており、不透明状態となっている。また、表示窓31aの3つの回転リールの前方部分を除く領域も、不透明状態となっており、その奥側を視認することができないようになっている。
そして、異物検出センサ68又は電磁波センサ59により、不正行為が検出されると、図13(b)に示す画像が表示される。
【0113】
図13(b)では、液晶パネル34の4つのカメラ撮影領域を含む領域が透明状態に切り替わる。このとき、4つのCCDカメラ70により、パチスロ遊技装置1の前方に位置する不正行為者を撮影することができるようになる。
そして、4つのCCDカメラ70による撮影が実行されると、次に、図13(c)に示すように、液晶パネル34の3つの回転リール3の前方部分が透明状態から非透明状態に切り替わり、液晶パネル34の全領域が不透明状態となる。これにより、不正行為者は、3つの回転リール3を視認することができない。
【0114】
次に、不正行為者による不正行為が検出されたときに、情報処理装置100が備える管理用表示装置132に表示される撮影画像について図面を用いて説明する。
図14(a)〜(b)は、情報処理装置100の管理用表示装置132に表示される画面画像の一例を示す図である。
【0115】
図14(a)〜(b)に示すように、管理用表示装置132に画面には、4つのCCDカメラ70(70a〜70b)により撮影された4つの撮影画像が、それぞれ4分割表示されている。なお、図14(a)において、画面画像の左上には、CCDカメラ70aによる撮影画像が表示されており、画面画像の右上、左下、右下には、それぞれCCDカメラ70b、70c、70dによる撮影画像が表示されている(図3参照)。
【0116】
図14(a)に示す画面画像は、電磁波センサ69により不正行為が検出された後、図12に示したサブルーチンのステップS181において情報処理装置100の管理用表示装置132に表示される撮影画像である。なお、図14(a)では、不正行為者は、正面パネル31の正面よりも右側にずれた位置に存在している。
CCDカメラ70aに対応する撮影画像(画面画像の左上の撮影画像)の左上には、電磁波センサ69により不正行為が検出された日時、台番号、及び、電磁波センサ69により不正行為が検出されたことを示す画像が表示されている。この画像は、透明液晶パネル34に表示された上記背面表示画像(表裏反転文字)がCCDカメラ70aにより撮影されたものである。
【0117】
上述したように、不正行為者は、正面パネル31の正面によりも右側にずれた位置存在しているため、4分割表示された撮影画像のうち、CCDカメラ70dに対応する撮影画像(画面画像の右下の撮影画像)は、不正行為者の顔を含む容姿が、略正面から的確に撮影されたものとなっている。
【0118】
図14(b)に示す画面画像は、異物検出センサ68により不正行為が検出された後、図12に示したサブルーチンのステップS181において情報処理装置100の管理用表示装置132に表示される画面画像である。なお、図14(b)では、不正行為者は、正面パネル31の略正面に位置しており、4つのCCDカメラ70のうち、CCDカメラ70dの前面に本等の障害物を設置している場合について示している。
CCDカメラ70aに対応する撮影画像の左上には、異物検出センサ68により不正行為が検出された日時、台番号、及び、異物検出センサ68により不正行為が検出されたことを示す画像が表示されている。この画像は、透明液晶パネル34に表示された上記背面表示画像がCCDカメラ70aにより撮影されたものである。
【0119】
上述したように、不正行為者は、障害物によりCCDカメラ70dの前面を塞いでいるため、4分割された撮影画像のうち、CCDカメラ70dに対応する撮影画像では、不正行為者の容姿が撮影されていないが、CCDカメラ70a〜70cについては、不正行為者の容姿が撮影されたものとなっており、これらのなかで、CCDカメラ70aに対応する撮影画像(画面画像の左上の撮影画像)は、不正行為者の顔を含む容姿が、略正面から的確に撮影されたものとなっている。
【0120】
また、CCDカメラ70bに対応する撮影画像(画面画像の右上の撮影画像)は、不正行為者の上半身の着衣のほぼ全体が撮影されたものとなっており、これによっても、不正行為者の特徴を掴むことができる。
なお、CCDカメラ70が設けられる位置及び角度を調整することにより、不正行為者の容姿を、角度を変えて撮影することも可能である。
【0121】
なお、図14(a)、(b)では、4つのCCDカメラ70による撮影画像のうち、CCDカメラ70aに対応する撮影画像のみが、背面表示画像が撮影されたものとなっているが、例えば、透明液晶パネル34の4つのCCDカメラ70の全てのカメラ撮影領域に背面表示画像を表示させ、4つの撮影画像の全てが、背面表示画像が撮影されたものとなるようにしてもよい。
【0122】
次に、BBに入賞した場合、及び、BBにおいて所定枚数を超えるメダルを獲得した場合に、情報処理装置100が備える掲示用表示装置142に表示される撮影画像について図面を用いて説明する。
図15(a)〜(b)は、情報処理装置100の掲示用表示装置142に表示される画面画像の一例を示す図である。
【0123】
図15(a)に示す画面画像は、BBに入賞した後、図12に示したサブルーチンのステップS183において情報処理装置100の掲示用表示装置142に表示される撮影画像である。
図15(a)に示す画面画像の中央には、遊技者がCCDカメラ70により撮影された画像が表示されており、その上側には、「11番台 BIG入賞おめでとう」というBBに入賞したことと、BBに入賞した台番号とを示す画像が表示されている。この画像は、透明液晶パネル34に表示された背面表示画像(表裏反転文字)がCCDカメラ70により撮影されたものである。また、画面画像の周縁部には、額縁を示す画像が表示されている。この画像も、背面表示画像がCCDカメラ70により撮影されたものである。
【0124】
図15(b)に示す画像画像は、BBにおいて所定枚数を超えるメダルを獲得した後、図12に示したサブルーチンのステップS183において情報処理装置100の掲示用表示装置142に表示される撮影画像である。
図15(a)に示す画面画像の中央には、遊技者がCCDカメラ70により撮影された画像が表示されており、その上側には、「11番台 BIG 711枚獲得」というBBにおいて遊技者が獲得したメダルの枚数を示す画像が表示されている。この画像は、透明液晶パネル34に表示された背面表示画像(表裏反転文字)がCCDカメラ70により撮影されたものである。
【0125】
図15を用いて説明したように、第1実施形態では、BBに入賞した場合、及び、BBにおいて大量のメダルを獲得した場合に、遊技者が撮影され、遊技場内に設置された掲示用表示装置に表示されるため、BBに入賞したこと、及び、BBにおいて大量のメダルを獲得したことが、遊技場内で遊技を行っている他の遊技者に知れ渡ることとなり、遊技者は、BBに入賞したこと、及びBBにおいて大量のメダルを獲得したことに対する達成感を強く抱くことができる。なお、複数の遊技者について、略同時にBBに入賞した場合、上述した撮影画像を、情報処理装置100の掲示用表示装置142に分割表示させることとしてもよい。
【0126】
図1〜図15を用いて説明したように、第1実施形態によれば、透明液晶パネルの背面側であって、回転リールの前方部分を除く領域に複数のCCDカメラが設けられているため、CCDカメラが余り目立たず、不正行為者の警戒心を煽ったり、一般の遊技者に不信感や不快感を与えたりすることを防止することができる。また、複数のCCDカメラで撮影するので、不正行為者がどのカメラで撮影されているか判別し難くなり、不正行為者は、その容姿を隠したり、CCDカメラから撮影されないように本等の障害物を設置したりすることが困難になる。さらに、複数のCCDカメラで複数のアングルから撮影するため、いずれかのCCDカメラで撮影された撮影画像に不正行為者の容姿を的確に撮影したものが存在することとなり、不正行為者を正確かつ迅速に特定することが可能となる。
【0127】
また、第1実施形態によれば、透明液晶パネルのCCDカメラのカメラ撮影領域に対応する部分が、非撮影時には非透明状態であり、カメラ撮影時のみに透明状態となるため、カメラの存在や存在位置を不正行為者に察知されないようにすることができ、撮影に対する妨害が発生することなく、不正行為者の容姿を的確に撮影することができる。
【0128】
第1実施形態では、BBに入賞した場合、及び、BBにおいて所定枚数を超えるメダルを獲得した場合に、CCDカメラにより遊技者が撮影され、撮影画像データに基づく撮影画像が、遊技場内に設置された掲示用表示装置に表示される場合について説明したが、本発明では、例えば、上記撮影画像を、遊技店が運営するホームページ上に掲載したりすることも可能であり、これにより、より面白みのある遊技を提供することができる。
【0129】
また、第1実施形態では、電磁波センサ及び異物検出センサにより不正行為が検出される毎に、不正行為者を撮影し、管理用表示装置に撮影画像を表示させる場合について説明したが、本発明では、例えば、電磁波センサ及び異物検出センサにより所定回数(例えば、3回)不正行為が検出されたときに、不正行為者を撮影することとしてもよい。このようにすることにより、より確実に不正行為を特定することができるとともに、センサの誤動作等に対して遊技店の管理者が応対することによる当該管理者の手間を軽減することができる。また、不正行為を検出する方法としては、上述したような電磁波センサ及び異物検出センサを用いる方法に限定されるものではない。
【0130】
また、第1実施形態では、透明液晶パネルは、その一部又は全部を透明/非透明の状態に切り替えることが可能であり、かつ、各種の画像を表示することが可能である場合について説明したが、本発明では、上記透明液晶パネルとして、その一部又は全部を透明/非透明の状態に切り替えることのみが可能な所謂液晶シャッタを採用することも可能である。
また、透明液晶パネルに換えて、例えば、EL透明表示パネルを採用することも可能である。この場合、表示パネルに光を照射するための光源として、エレクトロルミネセンス(EL)が採用される。
【0131】
[第2実施形態]
以下の第2実施形態では、本発明の遊技機をパチンコ遊技装置に適用し、本発明のネットワークシステムを複数のパチンコ遊技装置からなる遊技機群に適用した場合を示す。
【0132】
第2実施形態に係るネットワークシステムのシステム構成(図1参照)については、遊技機群を構成する遊技機がパチンコ遊技装置であることを除いて、第1実施形態に係るメダル遊技機と略同様である。また、第2実施形態に係るネットワークシステムでは、不正行為が検出されたとき、及び、大当たり状態となったときにカメラによる撮影が実行される場合について説明するが、不正行為が検出されたときの処理は、図10に示したサブルーチンにおける処理と略同様であり、また、大当たり状態となったときの処理は、図11に示したサブルーチンにおける処理と略同様であるため、ここでは、遊技機群を構成するパチンコ遊技装置について説明することにする。
【0133】
図16は、第2実施形態に係るパチンコ遊技装置を模式的に示す分解斜視図である。
図16に示すように、パチンコ遊技装置210の全体を形成している筐体211には、開閉可能な窓枠216が取り付けられた本体枠212と、本体枠12に組み込まれた遊技盤214と、本体枠212の下部の前面に設けられた上皿220及び下皿222と、下皿222の右側に設けられた発射ハンドル226とが配置されている。
【0134】
遊技盤214は、透明樹脂等からなる透明基板により構成されており、その奥側を視認することができる。
遊技盤214の裏側の略中央には、液晶表示装置205が設けられている。この液晶表示装置205については、後に図面(図17、図18)を用いて説明する。
遊技盤214の前面には、複数の障害釘が、遊技盤214の前方向に突出するように植設されている。
【0135】
さらに、発射ハンドル226は、本体枠212に対して回動自在に設けられており、遊技者は発射ハンドル226を操作し、上皿220に貯留された遊技球を遊技盤214に順次発射することにより、パチンコ遊技を進めることができるのである。
【0136】
発射された遊技球は、遊技盤214上に設けられたガイドレール230に案内されて遊技盤214の上部に移動し、その後、上述した複数の障害釘との衝突によりその進行方向を変えながら遊技盤214の下方に向かって落下する。
【0137】
また、図示はしていないが、パチンコ遊技装置10には、異物検出センサ及び電磁波センサが設けられている。電磁波センサは、上述した電磁波センサ69と同様であるのでここでの説明を省略する。
また、異物検出センサは、上皿220又は下皿222から筐体212の内部に入ったピアノ線等の異物を検出するためのセンサであり、従来公知のセンサを用いることが可能である。この異物検出センサの動作等は、上述した異物検出センサ69と同様であるのでここでの説明を省略する。
【0138】
図17は、遊技盤14を模式的に示す拡大正面図であり、図18は、図17に示した遊技盤214のB−B線断面図である。なお、図17では、上述した障害釘について省略したものを示した。
【0139】
図17に示すように、遊技盤214の裏側の略中央には、透明液晶パネル234(図示せず)を備えた液晶表示装置205が設けられている。透明液晶パネル234には、遊技盤に相当する画像や、演出画像や、可変表示ゲームを示す識別情報を示す画像(識別情報画像)等が表示されることになる。また、例えば、所謂サブデジタルにおいて表示される識別情報画像(例えば、数字や記号を示す画像)や、保留された可変表示ゲームの回数を示す画像等も、透明液晶パネル234に表示される。また、遊技盤214の液晶表示装置205以外の領域には、絵柄が形成されており、遊技盤214の液晶表示装置205に対応する領域は透明となっている。
【0140】
図中では、透明液晶パネル234に、遊技盤214と同じ地模様からなる背景画像と、「7」−「6」−「7」の3つの識別情報画像と、保留された可変表示ゲームの回数に対応した4つのハートを示す画像とが表示されている。
このように、第2実施形態では、遊技盤に形成された絵柄の地模様と同じ地模様を、液晶パネルに表示させることが可能であり、このようにすることにより、遊技盤と液晶パネルに表示される画像との融合を図ることが可能である。その結果、遊技盤を広く見せることができるとともに、遊技盤と一体化した演出を行うことができる。
【0141】
また、透明液晶パネル234には、4匹の豚を示す画像が、透明液晶パネル234の4角にそれぞれ表示されている。さらに、液晶表示装置205の裏側であって、上記4匹の豚を示す画像に対応する部分には、4つのCCDカメラ270(270a〜270d)が設けられている。この4つのCCDカメラ270は、透明液晶パネル234の左上、右上、右下、左下の角に、それぞれCCDカメラ270a、270b、270c、270dが位置するように設けられている。なお、上記4匹の豚を示す画像は、4つのCCDカメラ270のカメラ撮影領域を含む領域にそれぞれ表示されている。
【0142】
また、遊技盤214の下部には、大入賞装置238が開閉自在に設けられており、大入賞装置238が開放状態となると、遊技球が入ることができるようになる。さらに、大入賞装置238の下側には、アウト口(図示せず)が設けられており、入賞装置等に入らなかった遊技球は、アウト口から排出されることになる。
【0143】
遊技盤214の液晶表示装置205の前方部の左右の両側には、一般入賞装置254a及び254bが設けられている。さらに、一般入賞装置254a、254bの下側には、それぞれ、一般入賞装置254c、254dが設けられている。また、遊技盤214の左右の端部には、特別入賞装置256a及び256bが設けられ、大入賞装置238の左右の両側には、特別入賞装置256c及び256dが設けられている。
なお、上述した一般入賞装置254a〜254d、並びに、特別入賞装置256a〜256dは、光透過性の樹脂製の部材を含んで構成されており、遊技盤214の後方から光が照射されると、一般入賞装置254a〜254d、並びに、特別入賞装置256a〜256dは、それぞれ光って見えるため、遊技者がその位置をはっきりと視認することができる。
【0144】
また、遊技盤214の液晶表示装置205の前方部の下方には、可変表示ゲームが開始される契機となる始動装置244が設けられている。
遊技球が通過したことを、始動装置244が備えるセンサ(図示せず)が検知したときには、所定数の遊技球が払い出されるとともに、液晶表示装置205においては、複数の識別情報が変動表示されて、可変表示ゲームが開始される。
【0145】
これらの大入賞装置238、始動装置244、一般入賞装置254a〜254d、並びに、特別入賞装置256a〜256dのいずれか1に遊技球が入ったときには、予め設定されている数の遊技球が下皿222に払い出されるようになっている。
【0146】
さらに、大入賞装置238、始動装置244、一般入賞装置254a〜254d、並びに、特別入賞装置256a〜256dのいずれか1に入った遊技球は、遊技盤214の内部を通って遊技盤214の裏面に設けられた開口から落下する。このとき、これらの遊技球は、遊技球が通過した際、赤外線等の光線が遮断されたり、光線の反射状態が異なったりすること等を利用して遊技球の通過を検出する光電式センサ等を設けておくことにより、検出することが可能である。
なお、遊技盤214の裏面下部には、上記開口から遊技球が落下した衝撃を吸収するための弾性シート等を配設しておくことが望ましい。
【0147】
また、液晶表示装置205の左右の両側には、遊技球の経路を所定の方向に誘導するための転動誘導部材260a及び260bが設けられている。また、遊技盤214の外側の上左側と上右側とには装飾ランプ236a及び236bが設けられている。
【0148】
図18に示すように、遊技盤214は、アクリル樹脂等の透明な樹脂からなる透明基板217と、透明基板217の前面に張付された絵柄フィルム215とからなる。絵柄フィルムは、絵柄が形成された絵柄描画領域215bと、液晶表示装置205の前方にある絵柄が形成されていない透明の非絵柄描画領域15aとからなる。従って、遊技者は、絵柄フィルム15の非絵柄描画領域15aと、透明基板17とを介して透明液晶パネル234に表示される画像を視認することができる。
【0149】
遊技盤214の裏面には、液晶表示装置205が設けられている。液晶表示装置205は、保護ガラス232、透明液晶パネル234、導光板235、反射フィルム237、白色光源である蛍光ランプ239a、239b、及び、透明液晶パネル駆動用のICを搭載したTPCからなり、TPCは、透明液晶パネル234の端部に接続したフレキシブル基板(図示せず)等により構成される。
なお、保護ガラス232、透明液晶パネル234、導光板235、蛍光ランプ239a、239bについては、図6を用いて説明した保護ガラス32、透明液晶パネル34、導光板35、蛍光ランプ37a、37bと同様であるので、ここでの説明は省略する。また、反射フィルム237の材質についても、図6を用いて説明した反射フィルム36の材質と同様であるのでここでの説明を省略する。
【0150】
反射フィルム237は、反射領域237A及び非反射領域(透過領域)237Bにより構成されている。非反射領域237Bは、透明液晶パネル34の4角に対応する部分(図17において、4匹の豚を示す画像に対応する部分)にそれぞれ設けられている。また、反射フィルム237の背面側であって、非反射領域237Bに対応する部分には、支持台271b、271cにそれぞれ回動可能に支持されたCCDカメラ270b、270cが設けられている。また、図18には示していないが、反射フィルム237の透明液晶パネル234の左上と左下に対応する部分には、非反射領域237Bが設けられており、反射フィルム237の背面側であって、透明液晶パネル234の左上と左下に対応する部分には、支持台271a、271dに、それぞれ回動可能に支持されたCCDカメラ270a、270dが設けられている。
【0151】
透明液晶パネル234の非反射領域237Bに対応する部分は、CCDカメラ270の非撮影時には、不透明状態となっているが、CCDカメラ270の撮影時には、透明状態に切り替わる。これにより、CCDカメラ70は、非反射領域237Bを含む液晶表示装置205、遊技盤214及び窓枠216を介して、被写体となる不正行為者又は遊技者を撮影することができる。
【0152】
図16〜図18を用いて説明したように、第2実施形態によれば、遊技盤の裏側に液晶表示装置が設けられているため、遊技盤上に打ち出された遊技球が通過し得る領域、及び、障害釘を植設可能な領域が、液晶表示装置により制限されることがない。その結果、遊技球の落下方向に多様性を持たせることができるため、バリエーションに富んだ遊技を提供することができる。
また、液晶表示装置が遊技盤上に設けられていないため、遊技盤上に設けられる入賞装置等によって、液晶表示装置の表示領域が制限されることがない。その結果、従来の液晶表示装置の表示領域より広い領域で演出画像等を表示することができるため、鮮明で臨場感や躍動感に溢れた演出を行うことができる。
【0153】
【発明の効果】
本発明の構成によれば、複数のカメラで撮影するので、例えば、不正行為者を撮影する場合には、不正行為者がどのカメラで撮影されているか判別し難くなり、不正行為者は、その容姿を隠したり、障害物を設置したりすることが困難となる。また、複数のカメラで複数のアングルから撮影するため、何れかのカメラで撮影した撮影画像データに不正行為者の容姿を的確に撮影したものが存在することとなり、不正行為者を正確かつ迅速に特定することが可能となる。
また、例えば、大当たり遊技状態等の特定の遊技状態となった遊技者や、遊技媒体を大量に獲得した遊技者を撮影し、遊技場内に設置された表示装置に表示したり、インターネットのホームページ上に掲示したりする場合には、複数のカメラで撮影した撮影画像データのなかから、遊技者の好みの撮影画像データを選択してもらうようにすることができ、より面白みのある遊技を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るネットワークシステムを模式的に示す概念図である。
【図2】図1に示したパチスロ遊技装置を模式的に示す斜視図である。
【図3】図1に示したパチスロ遊技装置が備える液晶表示装置近傍を模式的に示す拡大正面図である。
【図4】図3に示したパチスロ遊技装置のA−A線断面図である。
【図5】図1に示したパチスロ遊技装置が備える液晶表示装置の概略構成を示す斜視図である。
【図6】図5に示した液晶表示装置の一部の構成の展開図である。
【図7】図1に示したパチスロ遊技装置の内部構成を示すブロック図である。
【図8】図1に示した情報処理装置100の内部構成を模式的に示すブロック図である。
【図9】図1に示したパチスロ遊技装置において実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。
【図10】図1に示したパチスロ遊技装置において実行される不正行為者撮影処理を行うサブルーチンを示すフローチャートである。
【図11】図9に示したサブルーチンのステップS145において呼び出されて実行される遊技者撮影処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図12】図1に情報処理装置において実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。
【図13】(a)〜(c)は、不正行為が検出されてCCDカメラによる撮影が実行されるときの液晶表示装置の様子を示す図である。
【図14】図1に示した情報処理装置の管理用表示装置において表示される画面画像の一例を模式的に示す図である。
【図15】図1に示した情報処理装置の掲示用表示装置において表示される画面画像の一例を模式的に示す図である。
【図16】第2実施形態に係るパチンコ遊技装置を模式的に示す分解斜視図である。
【図17】図16に示したパチンコ遊技装置の遊技盤面を模式的に示す正面図である。
【図18】図16に示したパチンコ遊技装置のB−B線断面図である。
【符号の説明】
1 パチスロ遊技装置
2 筐体
3(3L、3C、3R) 回転リール
5、205 液晶表示装置
31 正面パネル
32、232 保護ガラス
33 表示板
34、234 透明液晶パネル
36、237反射フィルム
41 CPU
42 ROM
43 RAM
44 通信用インターフェイス回路
68 異物検知センサ
69 電磁波センサ
70 CCDカメラ
210 パチンコ遊技装置
214 遊技盤
212 本体枠
215 絵柄フィルム

Claims (4)

  1. 筐体に設けられた透明液晶パネルと、
    前記透明液晶パネルの背面側に設けられた複数のカメラと、
    前記複数のカメラにより撮影された画像データを記憶するための記憶手段と、
    前記記憶手段により記憶された画像データを、外部の表示手段を備えた装置に送信する通信手段と
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 複数の識別情報が表示された複数の回転リールの前記識別情報が視認可能なように表示窓が形成された正面パネルと、
    前記正面パネルの表示窓を含む部分に設けられた透明液晶パネルと、
    前記透明液晶パネルの背面側であって、前記複数の回転リールの前方部分を除く領域に設けられた複数のカメラと、
    前記複数のカメラにより撮影された画像データを記憶するための記憶手段と、
    前記記憶手段により記憶された画像データを、外部の表示手段を備えた装置に送信する通信手段と
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  3. 不正行為を検出する不正検出手段を備えるとともに、前記不正検出手段により不正行為が検出されたとき、前記複数のカメラにより同時に不正行為者を撮影する請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 複数の請求項1〜3のいずれか1に記載の遊技機と、
    前記複数の遊技機に対してデータの送受信が可能となるように接続された情報処理装置とを備え、
    前記情報処理装置は、前記複数の遊技機が備える通信手段から送信される複数の画像データを表示することが可能な表示手段を備えたことを特徴とするネットワークシステム。
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