JP2008132090A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】不正品と判別されたメダル115の再使用を防止しながら、遊技者の誤使用による不利益の発生を防止する。
【解決手段】累積回数データを記録したICチップ301が設けられたメダル115を使用する。メダル115の模様データが取得され、模様データに基づいて正規品か不正品かが判別された結果、メダルが不正品であると判別されるとメダルの累積回数データがカウントアップされてICチップ301のデータが書き替えられる。累積回数データが所定回数以上であるか否かが判定され、累積回数データが所定回数以上となるまでは、不正品と判別されたメダル115がメダル返却通路107を介して受皿に返却される。累積回数データが所定回数以上となったときに、メダル回収通路111に進路が変更され、回収タンク200に回収される。
【選択図】図3

Description

本発明は、メダルを用いて遊技を行うことが可能なパチスロ機やパチンコ機、その他の遊技機に関する。
従来、この種の遊技機は、通常、不正品のメダルを用いて遊技を行うことを防止するため、正規品か不正品かを判別する機構を備えている。判別する機構としては、例えば特許文献1に記載のものがある。具体的には、累積回数データを記録したICチップを内蔵したメダルを使用し、投入したメダルの進行中に、ICチップの累積回数データを読み取って正規品か不正品かを判別するように構成されている。そして、不正品のメダルが検出された場合、このメダルが受皿に排出されることによって、正規品のメダルのみが遊技に使用されるようになっている。
特開2006−185254号公報
しかしながら、上記従来のように、不正品のメダルを受皿に排出させる構成では、受皿に正規品のメダルと不正品のメダルとが混在することになるため、遊技者が誤って不正品のメダルを再使用する可能性がある。そこで、不正品のメダルを機内に回収することによって、再使用を防止することも考えられるが、この場合には、不正品と判別された原因が、他店のメダルを誤って使用したことであったり、ICチップの故障等によるものであると、遊技者に不利益を発生させてしまうことになる。
本発明の目的は、不正品と判別されたメダルの再使用を防止しながら、遊技者の誤使用による不利益の発生を防止することができる遊技機を提供することである。
課題を解決するための手段及び効果
本発明は、不正品として判別された累積回数を示す累積回数データを書き換え可能に記録する非接触型認識素子(ICチップ)が設けられたメダルを使用し、遊技結果に応じて前記メダルを受皿に払い出す遊技を行う遊技機であって、前記遊技を行うために投入された前記メダルが進行するメダル通路と、
前記メダル通路の末端に設けられたホッパーと、前記メダル通路中に配置され、前記メダルの模様を模様データとして取得する模様データ取得手段(メダルを線状(1次元的)に撮像するラインセンサ、メダルを面状(2次元的)に撮像するカメラ等)と、前記模様データ取得手段が前記模様データを取得する取得位置よりも前記メダルの進行方向の下流側位置で前記メダル通路から分岐され、末端が前記受皿に連絡されたメダル返却通路と、前記メダル通路と前記メダル返却通路との第1分岐部に設けられ、該第1分岐部を進行する前記メダルの進行方向を前記メダル通路と前記メダル返却通路とに切り替え可能な第1通路切替手段と、前記メダル通路中に配置され、前記メダルの前記非接触型認識素子から前記累積回数データを読み取る読取手段と、前記読取手段が前記累積回数データを読み取る読取位置よりも前記メダルの進行方向の下流側位置で前記メダル通路から分岐された不正メダル分岐路と、前記不正メダル分岐路の末端に設けられた回収タンクと、前記メダル通路と前記不正メダル分岐路との第2分岐部に設けられ、該第2分岐部を進行する前記メダルの進行方向を前記メダル通路と前記不正メダル分岐路とに切り替え可能な第2通路切替手段と、前記模様データ取得手段により読み取られた前記模様データに基づいて、前記メダルが正規品か不正品かを判別するメダル判別手段と、前記メダル判別手段において不正品と判別されたときに、前記読取手段で読み取られた前記累積回数データをカウントアップして前記メダルの前記非接触型認識素子の前記累積回数データを書き換えるカウントアップ手段と、前記メダル判別手段において正規品と判別された場合は、前記第1分岐部及び前記第2分岐部における前記メダルの進行方向を前記メダル通路に設定し、前記メダル判別手段において不正品と判別された場合は、前記読取手段で読み取られた前記累積回数データが所定回数以上であるか否かを判定し、所定回数以上でないと判定したときに前記第1分岐部における前記メダルの進行方向を前記メダル返却通路に設定するように第1通路切替手段を制御すると共に、前記所定回数以上であると判定したときに前記第2分岐部における前記メダルの進行方向を前記不正メダル分岐路に設定するように前記第2通路切替手段を制御する通路切替制御手段とを有する。
上記の構成によれば、メダルの模様データが模様データ取得手段により取得され、模様データに基づいて正規品か不正品かがメダル判別手段により判別された結果、メダルが不正品であると判別されると、カウントアップ手段においてメダルの累積回数データがカウントアップされて書き替えられる。また、累積回数データが所定回数以上であるか否かが判定され、累積回数データが所定回数以上となるまでは、不正品と判別されたメダルが受皿に返却される。そして、累積回数データが所定回数以上となったときに、不正メダル分岐路に進路が変更され、回収タンクに回収される。これにより、不正品と判別されたメダルの繰返し使用により悪意の使用の有無を判別し、悪意で使用された不正なメダルだけを回収タンクに回収して再使用を防止することができる。また、所定回数分の再使用までは、遊技者に返却されるため、不正品と判別された原因が、他店のものである場合、不正品と判別したメダルを遊技者に返還しない形態では、遊技者に不利益を発生させてしまうが、本発明の構成によれば、メダルを遊技者に返却できるため、遊技者の不利益の発生を防止することができる。
本発明は、さらに、前記メダル通路を進行する前記メダルの物性(熱的、電気的、磁気的、光学的、機械的等の性質)を検知する物性検知手段を有しており、前記メダル判別手段は、前記物性検知手段により検知された物性に基づいて正規品か不正品かを判別してもよい。
上記の構成によれば、模様データを情報処理することによる判別に加えて、メダルの物性に基づいて判別することが可能になるため、正規品と不正品のメダルの判別精度を一層高めることができる。
本発明の実施の形態を図1ないし図12に基づいて以下に説明する。
本実施の形態にかかる遊技機は、所謂『パチスロ機』であり、複数の図柄の変動表示を停止して表示される図柄に基づいて特定の入賞態様が成立するように、遊技者の操作により変動表示を停止可能に構成されている。
(遊技機1の機械的構成)
図1は、遊技機1の外観を示す斜視図である。遊技機1の全体を形成している筐体であるキャビネット2の正面には、略垂直面としてのパネル表示部2aが形成され、その中央には縦長矩形の表示窓4L・4C・4Rが設けられている。表示窓4L・4C・4Rには、入賞ラインとして水平方向にトップライン8b、センターライン8c及びボトムライン8d、斜め方向にクロスダウンライン8a及びクロスアップライン8eが設けられている。これらの入賞ラインは、後述の1−BETボタン11、2−BETボタン12、最大BETボタン13を操作すること、或いはメダル投入口22にメダル115を投入することにより、それぞれ1本、3本、5本が有効化される。どの入賞ラインが有効化されたかは、後で説明するBETランプ9a・9b・9cの点灯で表示される。
ここで、入賞ライン8a〜8eは、役の入賞の成否に関わる。具体的には、所定の役(例えば、『上チリの小役』)に対応する一の図柄(例えば、「上チリ」)が何れかの有効化された入賞ラインに対応する所定の位置(例えば、BET数が「3」であれば左の表示窓4L内の位置)に停止表示されること、又は所定の役に対応する図柄組合せを構成する図柄が何れかの有効化された入賞ラインに対応する所定の位置に並んで停止表示されることにより、所定の役の入賞が成立することとなる。尚、以下の説明において、有効化された入賞ラインを有効ラインと言う場合がある。
キャビネット2の内部には、3個のリール3L・3C・3Rが回転自在に横一列に設けられている。各リール3L・3C・3Rの外周面には、複数の図柄からなる図柄列が記されている。図柄列は、「00」〜「20」のコードナンバーが付された複数種類の図柄からなっている。具体的には、「赤7」、「青7」、「下チリ」、「ベル」、「スイカ」、「Replay」、および「上チリ」の図柄からなっている。各リールの図柄は、表示窓4L・4C・4Rを通して観察可能にされている。各リールは、定速回転(例えば80回転/分)で回転する。尚、上記の図柄列中における「赤7」、「青7」は、特定の入賞態様を構成するものとして設定されている。ここで、特定の入賞態様とは、後述のBBやRBのボーナスが成立する入賞態様を意味する。尚、特定の入賞態様は、内部当籤役を報知するST等のボーナス以外の有利な遊技状態を開始させる入賞態様を含む場合がある。ここで、STとは、スーパータイムの略称である。
表示窓4L・4C・4Rの左側には、1−BETランプ9a、2−BETランプ9b、最大BETランプ9c、クレジット表示部19が設けられている。1−BETランプ9a、2−BETランプ9b及び最大BETランプ9cは、一つのゲーム(単位遊技)を行うために賭けられたメダル115の数(以下『BET数』という)に応じて点灯する。ここで、本実施の形態では、一のゲームは、全てのリールが停止したときに終了する。1−BETランプ9aは、BET数が「1」で1本の入賞ラインが有効化されたときに点灯する。2−BETランプ9bは、BET数が「2」で3本の入賞ラインが有効化されたときに点灯する。最大BETランプ9cは、BET数が「3」で全て(5本)の入賞ラインが有効化されたときに点灯する。クレジット表示部19は、7セグメントLEDから成り、貯留されているメダル115の枚数を表示する。
表示窓4L・4C・4Rの右側には、当り表示ランプ(所謂WINランプ)17及び払出表示部18が設けられる。当り表示ランプ17は、基本的に、BB又はRBの入賞成立が実現可能となった後、BB又はRBの入賞が成立するまでの間、点灯する。ここで、BB及びRBを総称して、以下『ボーナス』という。払出表示部18は、7セグメントLEDから成り、入賞成立時のメダル115の払出枚数を表示する。
パネル表示部2aの右側上部には、ボーナス遊技情報表示部20が設けられている。ボーナス遊技情報表示部20は、7セグメントLEDを備えており、後で説明するBB一般遊技状態におけるゲームの回数等を表示する。表示窓4L・4C・4Rの下方には、水平面の台座部10が配置されている。台座部10と表示窓4L・4C・4Rとの間には、液晶表示装置5が設けられている。液晶表示装置5は、遊技に関連する情報、例えばST時における内部当籤役の入賞に関する情報や、遊技上の演出、不正品と判別されたメダル115の貯留等を表示画面5aに表示する。
液晶表示装置5の左側には、1−BETボタン11、2−BETボタン12、及び最大BETボタン13が設けられている。1−BETボタン11は、1回の押し操作により、クレジットされているメダル115のうちの1枚をゲームへの賭け枚数とする。2−BETボタン12は、1回の押し操作により、クレジットされているメダル115のうちの2枚をゲームへの賭け枚数とする。最大BETボタン13は、1回のゲームに賭けることが可能な最大枚数をゲームへの賭け枚数とする。これらのBETボタン11・12・13を操作することで、前述のとおり、所定の入賞ラインが有効化される。
一方、液晶表示装置5の右側には、メダル115の投入を可能にするメダル投入口22が配置されている。メダル投入口22は、図2に示すように、投入されたメダル115から不正品を排除して正規品を選別するメダル選別装置100に連絡されている。尚、メダル選別装置100の詳細については後述する。メダル選別装置100の後方には、メダル選別装置100から正規品のメダル115が送出されるホッパー40が配設されている。ホッパー40は、リール3L・3C・3Rの下方に設けられている。ホッパー40は、メダル115を貯留するホッパータンク40aと、貯留されたメダル115を排出するホッパー本体40bとを備えている。ホッパー本体40aの内部には、図示しないメダル投入機構が設けられており、遊技結果に基づいて所定枚数のメダル115を投出ノズル40cから投出するように構成されている。投出されたメダル115は、ドア部2bに開口したメダル払出口15を介して受皿であるメダル受部16に受け入れられるようになっている。
また、メダル選別装置100の下方には、メダル選別装置100から不正品のメダル115が送出される回収タンク200が配設されている。回収タンク200は、ドア部2bの裏面側において開閉可能にされている。これにより、回収タンク200は、オペレータがドア部2bを開いて保守点検をしているときに、ドア部2bの裏面側を開放することによって、内部に収容された不正品のメダル115を回収することを可能にしている。
一方、メダル選別装置100の前方には、図1に示すように、台座部10が配置されている。台座部10の前面部の左寄りには、遊技者がゲームで獲得したメダルのクレジット/払出しを押しボタン操作で切替えるC/Pボタン14が設けられている。このC/Pボタン14の切り替えにより、正面下部のメダル払出ロ15からメダルが払出され、払出されたメダル115はメダル受け部16(受皿)に溜められる。C/Pボタン14の右側には、スタートレバー6が配置されている。スタートレバー6は、所定の角度範囲で回動自在に取り付けられており、遊技者の操作により遊技開始指令信号を出力することによって、リール3L・3C・3Rを回転させ、表示窓4L・4C・4R内での図柄の変動表示を開始させる。また、スピーカ21L・21Rや配当表パネル23の上方には、LEDランプ29が設けられている。LEDランプ29は、遊技状態に応じた演出に伴い発光するようになっている。
キャビネット2の上部の左右には、スピーカ21L・21Rが設けられている。スピーカ21L・21Rの間には、入賞図柄の組合せ及びメダル115の配当枚数等を表示する配当表パネル23が設けられている。台座部10の前面部中央で、液晶表示装置5の下方位置には、3個のリール3L・3C・3Rの回転をそれぞれ停止させるための3個の停止ボタン7L・7C・7Rが設けられている。
(メダル115)
遊技機1に使用されるメダル115は、メダル識別面、即ち、メダル115の表面及び/又は裏面に模様が形成されている。具体的には、メダル115は、円形状の一定厚みに形成されたメダル基体115aと、メダル基体115aの外周端にメダル基体115aよりも大きな厚みで形成された周縁部115bと、周縁部115bの内周側に位置され、メダル基体115aよりも大きな厚みであって周縁部115bよりも小さな厚みで形成された環状部115cと、環状部115cの内周側に周縁部115bと同一厚みで形成された中央部115dとを有した構成にされることによって、メダル識別面に模様が形成されている。これにより、メダル115における表面及び裏面であるメダル識別面の断面状態は、周縁部115bと中央部115dとを基準深さとした場合、メダル基体115aが最深部、即ち、最も大きな深度となり、環状部115cが中間の深度となる3段階の深度を有した状態となっている。また、メダル115は、非磁性体の材料で形成されている。尚、深度は、2段階以上であれば、3段階に限定されるものではなく、さらに、連続的に変化するものであっても良い。
メダル115は、ICチップ301を内蔵している。ICチップ301は、不正品と判別された回数を示す累積回数データ等を記憶するメモリ307と、受信信号の解析や累積回数データの送信等の制御動作を実行するCPU306と、累積回数データ等の送信データを変調すると共に、受信データを復調する変復調回路305と、送信データの発信や受信データの受信を行うアンテナ303と、駆動電源を供給する電源制御回路304とを備えている。ICチップ301は、後述するメダル選別装置100のセレクタ制御部151に対して累積回数データを送信することによって、累積回数データに基づいてICチップ301を備えたメダル115が正規品か不正品かをセレクタ制御部151において判別可能にしている。
(メダル選別装置100の機械的構成)
メダル115を判別するメダル選別装置100は、図3(a)・(b)に示すように、遊技機1の内部に着脱可能に備えられている。尚、メダル選別装置100は、メダル投入口22が一体的に形成されていてもよいし、メダル投入口22を備えた部材が組み付けられるようになっていてもよい。メダル選別装置100は、外枠体101と、外枠体101の内部に設けられたメダル通路102とを有している。メダル通路102は、メダル115が自重で進行するように形成されている。メダル通路102は、メダル115の進行方向の上流端に位置し、メダル投入口22に連通されたメダル投入部102aと、メダル115の進行方向の下流端に位置し、図2のホッパー40に連絡されたメダル排出部102bとを有している。
さらに、メダル通路102は、図1のメダル受け部16(受皿)に連絡されたメダル返却部102cと、回収タンク200に連絡されたメダル回収部102jとを有している。メダル回収部102jとメダル排出部102bとの間には、正規メダル検出部102eが配置されている。メダル返却部102cの上流側には、不正メダル検出部102fが配置されている。不正メダル検出部102fの上流側には、メダル減速部102gが配置されている。即ち、メダル通路102は、メダル投入部102aとメダル減速部102gと不正メダル検出部102fとメダル返却部102cとメダル回収部102jと正規メダル検出部102eとメダル排出部102bとを、メダル115の進行方向の上流側から下流側にかけて、この順に有している。
上記のメダル減速部102gは、メダル通路102を進行するメダル115の進行速度を減速させる機能を有している。具体的に説明すると、メダル減速部102gは、メダル通路102を曲折して形成された曲折通路部102iを有しており、曲折通路部102iは、メダル115の進行方向を急激に変化させることによって、メダル115に対してブレーキ力を付与するようになっている。これにより、メダル減速部102gは、メダル115を減速させた後に不正メダル検出部102fに進行させることによって、メダル115が不正品か正規品かを判別する処理時間を充分に確保すると共に、判別処理後のメダル115の進行方向の切替時間を充分に確保している。換言すれば、メダル減速部102gは、メダル115がメダル回収部102jに到達する時間を判別の処理時間以上に設定するように、メダル115に対するブレーキ力が設定されている。
尚、メダル減速部102gは、上記の進行方向の急激な変化による曲折通路部102i等の減速機構の他、起毛やメッシュ等による機械的な接触(摩擦)による減速機構、エアーの吹き付けによる減速機構、磁力や圧力による吸引力による減速機構等であってもよいし、これら機構の2以上を組み合わせた構成であってもよい。
上記のメダル減速部102gの下流側には、不正メダル検出部102fが配置されている。不正メダル検出部102fには、磁気センサ106が設けられている。磁気センサ106は、不正メダル検出部102fを通過するメダル115の磁性の有無を検出するようになっている。磁気センサ106は、メダル115の磁性の有無によりメダル115が正規品か否かの判別を可能にしている。
また、不正メダル検出部102fには、メダル115の模様を模様データとして取得する模様データ取得機構が設けられている。模様データ取得機構は、メダル115のメダル識別面、即ち、メダル115の表面及び/又は裏面に光を照射する光源104と、光源104により照明されたメダル115を取得位置で撮像するラインセンサ105とを備えている。光源104は、赤外線LEDを1列状に配置した構成にされている。尚、光源104は、単色LEDやフルカラーLEDを備えていてもよく、フルカラーLEDの場合には、メダル115の色等を抽出して判別に使用することが可能になる。
ラインセンサ105は、多数の撮像部(受光部)が一列状に配置されており、メダル115の上端から下端にかけた全領域を撮像する撮像幅に設定されていると共に、メダル115の進行方向に対して撮像幅が直交するように設けられている。そして、ラインセンサ105は、図7に示すように、メダル115のメダル識別面の上下方向であって、このメダル識別面を反射した反射光の光量に応じたライン状の撮像信号(撮像データ)を模様データとして一定時間間隔で取得するように撮像タイミングが設定されている。尚、撮像タイミングは、ラインセンサ105側においてハードウエアにより設定されていてもよいし、本実施形態のようにラインセンサ105からのデータの取りこみタイミングで設定されてもよい。
これにより、ラインセンサ105は、図9に示すように、メダル115の上下方向においてはメダル115の進行速度(メダル移動速度)に関係なくメダル115のサイズに一致した画素数の撮像データを取得し、メダル115の進行方向においては進行速度に応じた画素数の撮像データを取得するようになっている。そして、ラインセンサ105は、メダル115の上下方向の撮像によりメダル115のサイズに基づいて正規品か否かの判別を可能にし、メダル115の進行方向の撮像によりメダル識別面の反射光量に対応した深度分布に基づいて正規品か否かの判別を可能にしている。
さらに、不正メダル検出部102fには、メダル115のICチップ301とのデータ通信を可能にするように、セレクタ基板150のアンテナ171が近接されている。セレクタ基板150のセレクタ制御部151は、メダル識別面の模様データ(撮像データ)に基づいてメダル115が正規品か不正品かを判別するメダル判別機能と、不正品と判別したときに累積回数データをカウントアップしてICチップ301のデータ内容を書き替える累積回数データ書換機能と、不正品のメダル115については所定回数まで返却する返却機能と、所定回数以上の繰り返し使用時に没収する没収機能とを有している。
不正メダル検出部102fの下流側には、メダル返却部102cが配置されている。メダル返却部102cは、受皿となるメダル受け部16に連絡されたメダル返却通路107がメダル分岐路として接続されている。また、メダル返却部102cには、メダル115の進行方向を切り替える通路切替機構108が設けられている。通路切替機構108は、切替ソレノイド109と、底面部を揺動自在に支持された断面L字形状の切替板110とを有している。切替ソレノイド109は、励磁及び非励磁により切替板110を揺動可能にしており、この揺動動作によりメダル115の進行方向を切り替え可能にしている。切替ソレノイド109は、セレクタ基板150からの制御指令に基づいて作動が制御されるようになっている。
上記のように構成された通路切替機構108は、所定以上の投入枚数、単位遊技中等となったときや、不正品のメダル115が所定回数未満で繰り返し使用されたときに、切替ソレノイド109の非励磁状態によりメダル115をメダル返却通路107に進行させてメダル受け部16に返却させるようになっている。また、通路切替機構108は、所定未満の投入枚数、単位遊技中でない場合等において、切替ソレノイド109の励磁状態によりメダル115を正規メダル検出部102e方向に進行させるようになっている。
メダル返却部102cの下流側には、メダル回収部102jが配置されている。メダル回収部102jは、回収タンク200に連絡されたメダル回収通路111が不正メダル分岐路として接続されている。また、メダル回収部102jには、メダル115の進行方向を切り替える通路切替機構118が設けられている。通路切替機構118は、上述のメダル返却部102cに設けられた通路切替機構108と同一の構成にされており、切替ソレノイド109と、底面部を揺動自在に支持された断面L字形状の切替板110とを有している。切替ソレノイド109は、励磁及び非励磁により切替板110を揺動可能にしており、この揺動動作によりメダル115の進行方向を切り替え可能にしている。切替ソレノイド109は、セレクタ基板150からの制御指令に基づいて作動が制御されるようになっている。
上記のように構成されたメダル回収部102jにおいて、セレクタ基板150が正規品と判別したときにメダル115の進行方向を正規メダル検出部102eに設定する一方、セレクタ基板150がメダル115を不正品と判別し、所定回数以上の繰り返し使用であると判定したときにメダル115の進行方向をメダル回収通路111(不正メダル分岐路)に設定するようになっている。
メダル回収部102jの下流側には、正規メダル検出部102eが配置されている。正規メダル検出部102eには、投入メダルセンサ103が設けられている。投入メダルセンサ103は、メダル115を検出することによりメダル115の枚数を計数するためのものである。投入メダルセンサ103は、例えば、互いに対向した発光部と受光部とを有して断面コ字状に形成され、その検出光軸を正規メダル検出部102e内に上方から臨ませて位置するフォトカプラである。尚、投入メダルセンサ103の断面は、コ字状に形成された発光部と受光部とを備えた構成に限定されるものではなく、受光部だけを設けた構成にされていてもよい。
(遊技機1の電気的構成:主制御回路71)
上記のメダル選別装置100が備えられた遊技機1は、図4に示すように、主基板に設けられた主制御回路71と、副基板に設けられた副制御回路72とで動作が制御されている。主制御回路71は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイクロコンピュータ30は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU31と、主基板側記憶手段であるROM32及びRAM33を有している。また、主制御回路71には、外部集中端子板89が接続されている。外部集中端子板89は、ホールコンピュータ300及びメダル選別装置100との間でデータ通信を可能にしている。
上記のCPU31には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路34及び分周器35と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器36及びサンプリング回路37とが接続されている。乱数発生器36は、一定の数値範囲に属する乱数を発生する。サンプリング回路37は、スタートレバー6が操作された後の適宜のタイミングで1個の乱数をサンプリングする。そして、CPU31は、これらの乱数発生器36及びサンプリング回路37でサンプリングされた乱数及びROM32内に格納されている確率抽籤テーブルに基づいて、内部当籤役を決定するようになっている。
尚、乱数サンプリングのための手段として、マイクロコンピュータ30内で、即ち、CPU31の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成してもよい。その場合、乱数発生器36及びサンプリング回路37は省略可能であり、或いは、乱数サンプリング動作のバックアップ用として残しておくことも可能である。
上記のマイクロコンピュータ30からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、各種ランプ(BETランプ9a・9b・9c、WINランプ17)と、各種表示部(払出表示部18、クレジット表示部19、ボーナス遊技情報表示部20)と、メダル115を収納し、ホッパー駆動回路41の命令により所定枚数のメダル115を払出す上述のホッパー(払出しのための駆動部を含む)40と、リール3L・3C・3Rを回転駆動するステッピングモータ49L・49C・49Rとがある。
さらに、ステッピングモータ49L・49C・49Rを駆動制御するモータ駆動回路39、ホッパー40を駆動制御するホッパー駆動回路41、各種ランプを駆動制御するランプ駆動回路45、及び各種表示部を駆動制御する表示部駆動回路48がI/Oポート38を介してCPU31の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU31から出力される駆動指令等の制御信号を受けて、各アクチュエータの動作を制御する。
また、主制御回路71は、制御指令を発生するために必要な入力信号を発生する入力信号発生手段に接続されている。主な入力信号発生手段としては、スタートスイッチ6S、1−BETスイッチ11S、2−BETスイッチ12S、最大BETスイッチ13S、C/Pスイッチ14S、リール停止信号回路46、リール位置検出回路50、払出完了信号回路51がある。これらもI/Oポート38を介してCPU31に接続されている。
スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6の操作を検出する。投入メダルセンサ22Sは、メダル投入口22に投入されたメダル115を検出する。リール停止信号回路46は、各停止ボタン7L・7C・7Rの操作に応じて停止信号を発生する。リール位置検出回路50は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各リール3L・3C・3Rの位置を検出するための信号をCPU31へ供給する。払出完了信号回路51は、メダル検出部40sの計数値(ホッパー40から払出されたメダル115の枚数)が指定された枚数データに達した時、メダル払出完了を検知するための信号を発生する。
また、主制御回路71のRAM33には、種々の情報が一時的に格納される。例えば、実行中の遊技状態や、投入されたメダル115の枚数等が格納される。一方、主制御回路71のROM32には、スタートレバー6を操作(スタート操作)する毎に行われる乱数サンプリングの判定に用いられる確率抽籤テーブルや停止ボタンの操作に応じてリールの停止態様を決定するための停止テーブル群等の各種のデータテーブルと、副制御回路72へ送信するための各種制御指令(コマンド)等が格納されている。また、ROM32には、後述の各処理ルーチンを実行するプログラム等が格納されている。
(遊技機1の電気的構成:副制御回路72)
上記の主制御回路71は、副制御回路72にコマンドや情報等を一方向に出力可能に接続されている。副制御回路72は、図5に示すように、主制御回路71からの制御指令(コマンド)に基づいて液晶表示装置5の表示制御及びスピーカ21L・21Rからの音の出力制御等を行なう。この副制御回路72は、主制御回路71を構成する主基板とは別の副基板上に構成され、マイクロコンピュータ(以下『サブマイクロコンピュータ』という)73を主たる構成要素とし、液晶表示装置5の表示制御手段としての画像制御回路81、スピーカ21L・21Rにより出音される音を制御する音源IC78、増幅器としてのパワーアンプ79、LEDランプ29を駆動するLED駆動回路77、外部集中端子板89に接続された通信部88を備えている。さらに、副制御回路72は、センサー入力回路90を備えている。センサー入力回路90は、図3の不正メダル検出部102fの磁気センサ106に接続され、メダル115を物性面から正規品か不正品かを判別するためのものである。
サブマイクロコンピュータ73は、主制御回路71から送信された制御指令に従って制御動作を行なうサブCPU74と、副基板側記憶手段としてのプログラムROM75と、ワークRAM76とを含む。尚、副制御回路72は、クロックパルス発生回路、分周器、乱数発生器及びサンプリング回路を備えていないが、サブCPU74の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成されている。この乱数サンプリングにより、CS、NS等を発生させるかどうかが決定される。プログラムROM75は、サブCPU74で実行するコマンド処理ルーチン等の制御プログラムを格納している。また、ワークRAM76は、上記制御プログラムをサブCPU74で実行するときの一時記憶手段として構成される。
画像制御回路81は、画像制御IC82、画像制御ワークRAM83、画像ROM86、及びビデオRAM87で構成される。画像制御IC82は、サブマイクロコンピュータ73で設定されたパラメータに基づき、画像制御プログラムに従って液晶表示装置5での表示内容を決定する。画像制御ワークRAM83は、画像制御プログラムを画像制御IC82で実行するときの一時記憶手段(バッファ)として構成される。画像ROM86は、画像を形成するためのドットデータを格納する。ビデオRAM87は、画像制御IC82で画像を形成するときの一時記憶手段として構成される。
(メダル選別装置100の電気的構成)
上記の副制御回路72及び主制御回路71は、外部集中端子板89を介して接続されたメダル選別装置100に接続されている。メダル選別装置100は、図6に示すように、セレクタ基板150を備えている。セレクタ基板150には、マイクロコンピュータ等で構成されたセレクタ制御部151と、光源104の発光量を設定する光源調整部153と、光源104に接続され、光源104を発光させる光源駆動部154と、ラインセンサ105に接続され、ラインセンサ105の各撮像部(受光部)で撮像されたアナログ量の撮像信号を出力する受光変換部155と、切替ソレノイド109に接続され、切替ソレノイド109を作動させるアクチュエータ駆動部156と、外部集中端子板89に着脱可能に接続されたコネクタ157と、アンテナ171とが実装されている。
上記のセレクタ制御部151は、入出力部160とA/D変換部161とアクチュエータ出力部162とメダルセンサ入力部163と通信部164と演算部165と記憶部166とを有している。入出力部160は、上述の磁気センサ106と光源調整部153とに接続されており、これら各部から入力された信号やデータをセレクタ制御部151での情報処理に適した状態に変換して取り込むことを可能にしている。A/D変換部161は、受光変換部155に接続されており、ラインセンサ105からの反射光量に対応した撮像信号をデジタル量に変換してメダル検出データ(撮像データ)として取り込むことを可能にしている。メダル検出データを詳細に説明すると、最も大きな深度のメダル基体115aにおいては、小さな反射光量により最も暗い状態になっているため、撮像信号の信号量を変換したメダル検出データが小さな値となっている。中間の深度の環状部115cにおいては、中程度の反射光量により薄暗い状態になっているため、撮像信号の信号量を変換したメダル検出データが中間程度の値となっている。最も浅い深度の周縁部115b及び中央部115dにおいては、大きな反射光量により明るい状態になっているため、撮像信号の信号量を変換したメダル検出データが大きな値となっている。
また、アクチュエータ出力部162は、アクチュエータ駆動部156に接続されており、アクチュエータ駆動部156を介して切替ソレノイド109を作動可能にしている。メダルセンサ入力部163は、投入メダルセンサ103に接続されており、投入メダルセンサ103からの信号をセレクタ制御部151での情報処理に適した状態に変換して取り込むことを可能にしている。通信部164は、コネクタ157に接続されており、外部集中端子板89を介して外部機器、即ち、主制御回路71や副制御回路72、ホールコンピュータ200等との間でデータ通信を可能にしている。
また、変復調部172は、アンテナ171に接続されている。変復調部172は、データを情報処理に適した信号形態から、アンテナ171を介したデータ通信に適した信号形態に変換する変調機能と、データ通信の信号形態から情報処理の信号形態に変換する復調機能とを有している。
また、記憶部166は、検出データ領域166aとワークデータ領域166cとプログラム領域166dとを有している。検出データ領域166aは、A/D変換部161から入力されたメダル検出データを入力毎に順番に一時的に格納する領域として使用される。ワークデータ領域は、検出データ領域166aのメダル検出データが転送され、このメダル検出データに基づいたメダル115の判別処理の領域として使用される。プログラム領域166dは、メダル判別処理ルーチンやメダル検出処理ルーチン等の各種のプログラム及び正規品のメダル115のサイズである基準サイズデータ等の各種のデータを読み出し可能及び書換え可能に格納している。尚、プログラム領域166dは、書換え不能にされていてもよい。
上記のメダル判別処理ルーチン等の各種プログラムは、演算部165において実行可能にされている。メダル判別処理ルーチンは、ラインセンサ105からのメダル検出データを検出データ領域166aに格納する機能と、メダル検出データに基づいてメダル115の先端部及び後端部を検出する機能と、メダル115の先端部から後端部までの一連のメダル検出データをワークデータ領域166cに転送する機能と、メダル115のサイズを検出する機能と、メダル115が正規品か否かを判別する機能とを演算部165に実行させるように有している。また、メダル分別処ルーチンは、単位遊技中においては無条件にメダル115を返却する機能と、メダル判別処理で不正品であると判別した回数が所定回数未満まではメダル115を返却する機能と、不正品のメダル115が所定回数以上繰り返して使用された場合にメダル115を回収タンク200に収容して没収する機能とを演算部165に実行させるように有している。
(遊技状態)
以上のように構成された遊技機1は、『一般遊技状態』、『RB遊技状態』及び『BB一般遊技状態』からなる3種類の遊技状態を出現させる。これら「3種類」の各遊技状態は、基本的に、内部当籤する可能性のある役の種類、再遊技に内部当籤する確率及び入賞成立を実現することが可能なボーナスの種別、内部当籤と入賞成立との関係により区別される。
各遊技状態の特徴、即ち、各遊技状態において内部当籤する役の種類、その確率及び各遊技状態におけるリール3L・3C・3Rの停止制御(入賞する可能性のある役の種類等)については後述する。また、各遊技状態間の移行は、ボーナス図柄の組合せが入賞ライン上に表示されたとき等により移行する。
BBの入賞は、一般遊技状態において「青7−青7−青7」又は「赤7−赤7−赤7」が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。BBの入賞が成立した後、遊技状態がBB一般遊技状態となる。RBの入賞は、一般遊技状態において「赤7−赤7−青7」が有効ラインに沿って並ぶこと、又はBB一般遊技状態において「Replay−Replay−Replay」が並ぶことにより成立する。BB一般遊技状態においてRBの入賞が成立することを、一般に『JACIN』と称する。RBの入賞が成立した後、遊技状態がRB遊技状態となる。
再遊技は、一般遊技状態において「Replay−Replay−Replay」が並ぶことにより成立する。再遊技が成立すると、投入したメダル115の枚数と同数のメダル115が自動投入されるので、遊技者はメダル115を消費することなく次回のゲームを行うことができる。また、一般遊技状態及びBB一般遊技状態では、『上チリの小役』、『下チリの小役』、『ベルの小役』、及び『スイカの小役』の入賞成立を実現することが可能である。尚、一般遊技状態においては、BBとRBと再遊技とベルの小役とスイカの小役と上チリの小役と下チリの小役とに入賞する可能性がある。そして、入賞成立が再遊技の場合、メダル115の払い出しはない。また、BB、RB、ベル、スイカ、上チリ、下チリの小役の場合、例えば、それぞれ15枚、15枚、10枚、3枚、1枚、7枚のメダル115が払い出される。
役物の入賞は、RB遊技状態において「Replay−Replay−Replay」、「赤7−Replay−Replay」又は「青7−Replay−Replay」が並ぶことにより成立する。役物の入賞成立回数が「8回」となったとき、又は、12回の遊技が終了したとき、遊技状態が移行する。ここで、役物の入賞が成立する可能性のあるRB遊技状態のゲームは、一般に『JACゲーム』と称される。
(主制御回路71の動作)
上記の構成において、図10に示すメインルーチンのフローチャートを参照して、主制御回路71のCPU31の制御動作について説明する。
先ず、電源が投入されると、遊技機1は、主制御回路71において図10のメインルーチンを実行することにより遊技を実施可能な状態になると共に、副制御回路72において図示しないリセットルーチンを実行することにより液晶表示装置5の演出画像の表示等を実施及び実施可能な状態になる。尚、主制御回路71及び副制御回路72は、メインルーチンやリセットルーチンとは別の処理ルーチンを独立して実行しており、副制御回路72においては、例えばST実行処理ルーチンを実行している。
主制御回路71によりメインルーチン等が実行されると、図10に示すように、遊技開始時の初期化が行われた後(S1)、ゲーム終了時のRAM33の所定の記憶内容が消去される(S2)。次に、メダル投入処理が実行され、メダル選別装置100やBETボタン11・12・13からの入力があるまで待機状態となる(S3)。そして、遊技者がメダル115を投入すると、このメダル115について正規品か不正品かがメダル選別装置100において判別された後、正規品のメダル115だけで遊技が行われることになる。尚、メダル選別装置100の動作については後述する。
次に、正規品のメダル115が投入されると、続いて、スタートレバー6の操作によりスタートスイッチ6Sがオンされたか否かが判定される(S4)。スタートスイッチ6Sがオンされなければ(S4,NO)、S4が再実行され、スタートレバー6が操作されるまで待機状態とされる。スタートスイッチ6Sがオンされると、リール回転信号が単位遊技の開始信号として副制御回路72及びメダル選別装置100にそれぞれ出力された後(S4,YES)、リール回転処理に実行が移行され(S5)、続いて抽籤用の乱数が抽出される(S6)。そして、遊技状態監視処理が実行されることによって、今回のゲームにおける遊技状態が確認される(S7)。
今回のゲームの遊技状態が確認されると、図示しない確率抽籤テーブルに基づく確率抽籤処理において遊技状態に対応した内部当籤役が抽籤され(S8)、選択された内部当籤役の情報が副制御回路72に格納される。内部当籤役を決定すると、停止テーブル群選択処理が実行される(S9)。この後、リール回転停止処理が実行され、何れかの停止ボタン7L・7C・7Rが操作されたタイミングや自動停止タイマの値が「0」になったタイミングで滑りコマ数が決定された後、滑りコマ数分、リールが回転されてから停止される。そして、全リール停止信号が単位遊技の終了信号として副制御回路72及びメダル選別装置100にそれぞれ出力される(S10)。この後、入賞判定(入賞検索)により表示窓4L・4C・4Rの図柄の停止態様に基づいて入賞役(入賞が成立した役)が識別され(S11)、遊技状態に応じてメダル115のクレジット又は払出しが行われる(S12)。尚、入賞役がBB又はRBであると判定された場合には、BB一般遊技状態又はRB遊技状態の発生が行われる。
次に、現在の遊技状態がBB一般遊技状態又はRB遊技状態であるか否かが判定される(S13)。遊技状態がBB一般遊技状態又はRB遊技状態でない場合には(S13,NO)、S2が再実行される。一方、S13において、遊技状態がBB一般遊技状態又はRB遊技状態である場合には(S13,YES)、ボーナスの『遊技数チェック処理』が行われる(S14)。この後、ボーナスの終了時であるか否かが判定され(S15)、ボーナスの終了時でないと判定された場合には(S15,NO)、S2が再実行される一方、ボーナスの終了時であると判定された場合には(S15,YES)、ボーナス終了信号が副制御回路72に出力された後(S16)、S2が再実行される。
(メダル選別装置100の動作)
上記のようにして主制御回路71においてメインルーチンが実行されているときに、メダル選別装置100においては、図11のメダル判別処理ルーチン及び図12のメダル分別処理ルーチンをそれぞれ独立して実行している。
即ち、図11に示すように、主制御回路71からのリール回転信号及び全リール停止信号に基づいて単位遊技中であるか否かを判定し(A1)、単位遊技中であると判定した場合には(A1,YES)、メダル115が無条件で返却されるため、正規品か否かの判別を行わずに本ルーチンを終了する。一方、単位遊技中でないと判定した場合には(A1,NO)、メダル115が正規品か否かを判別するため、先ず、図6に示すように、ラインセンサ105から受光変換部155及びA/D変換部161を介して入力されている反射光量に応じた1ライン分のメダル検出データを取得し、記憶部166の検出データ領域166aに格納する(A2)。
この後、メダル検出データに基づいてメダル115の先端部を検出する処理を実施する。具体的には、図7に示すように、1ライン分のメダル検出データが縦軸として入力されると、図8に示すように、このメダル検出データが順番に横軸方向に格納され、縦軸と横軸との2次元のデータ配置にされる。ところで、2次元のデータ配置は、メダル115のメダル識別面を平面的に示したものであり、メダル検出データは、反射光量に応じた数値であるため、メダル識別面の深度を示したものである。従って、メダル検出データを2次元のデータ配置とすることによって、メダル識別面の平面状態と各部の深度状態とでメダル115のメダル識別面が3次元的な深度分布として示されることになる(A3)。
次に、例えば縦軸方向の中央部に最小の検出部が出現するか否かを判定すると共に、メダル後端部の検出処理でないことを確認し、検出部が出現したときに、この検出部をメダル先端部として決定する処理を行う(A4)。そして、メダル先端部を検出したか否かを判定し(A5)、検出した場合には(A5,YES)、検出データ領域166aのメダル先端部アドレスを記憶する(A6)。そして、一定時間間隔でメダル検出データ(撮像データ)を取得するように、所定時間の待機の後(A7)、A2から再実行し、次のメダル検出データを取得する。
一方、メダル先端部を検出しない場合には(A5,NO)、続いてメダル後端部検出処理を実施する。即ち、図9に示すように、2次元のデータ配置において縦軸方向の両側に検出部が存在し、この両検出部の幅が縮小しながら縦軸方向の中央部に最小の検出部が出現するか否かを判定すると共に、メダル先端部の検出処理でないことを確認し、検出部が出現したときに、この検出部をメダル後端部として決定する処理を行う(A8)。そして、メダル後端部を検出したか否かを判定し(A9)、検出しない場合には(A9,NO)、一定時間間隔で撮像データを取得するように、所定時間の待機の後(A7)、A2から再実行し、次のメダル検出データを取得する。
一方、メダル後端部を検出した場合には(A9,YES)、検出データ領域166aのメダル後端部アドレスを記憶する(A10)。この後、メダル先端部アドレス及びメダル後端部アドレスに基づいて検出データ領域166aのメダル先端部からメダル後端部までの全メダル検出データをワークデータ領域166cに転送する(A11)。ワークデータ領域166cに転送すると、一定時間間隔でメダル検出データ(撮像データ)を取り込んでいることから、メダル先端部とメダル後端部との間の横軸方向のデータ数に基づいてメダル移動速度(メダル115の進行速度)を算出し、この移動速度を副制御回路72に出力する(A12)。尚、副制御回路72においては、メダル移動速度を用いてST動作を発動する抽籤レベルが設定される。
この後、縦軸方向のデータ数に基づいてメダル115のサイズを算出する(A13)。そして、メダル115のサイズが正規品のメダル115(正規メダル)のサイズと一致しているか否かを判定し(A14)、一致していなければ(A14,NO)、不正品のメダル115(不正メダル)としてメダルフラグに“0”をセットし(A18)、本ルーチンを終了する。一方、正規メダルのサイズであれば(A14,YES)、図9のメダルサイズを示す縦軸方向のデータ数に横軸方向のデータ数を一致させることによって、図10に示すように、メダル115の形状である円形状に補正する(A15)。そして、補正後のメダル検出データによるメダル識別面の深度分布と、基準メダルデータである正規メダルのメダル識別面の深度分布とを比較し(A16)、補正後のメダル検出データが適正か否かを判定する(A17)。補正後のメダル検出データが適正でない場合には(A17,NO)、不正品のメダル115(不正メダル)としてメダルフラグに“0”をセットし(A18)、本ルーチンを終了する。一方、補正後のメダルデータが適正である場合には(A17,YES)、正規品のメダル115(正規メダル)としてメダルフラグに“1”をセットし(A19)、本ルーチンを終了する。
これにより、メダル判別処理ルーチンを実行することによって、サイズやメダル識別面の深度分布が異なる不正品のメダル115を検出し、この検出結果をメダルフラグに格納して他のプログラムに受け渡すことが可能になっている。
上記のようにして図11のメダル判別処理ルーチンが実行されているときに、図12のメダル分別処理ルーチンも実行されている。このメダル分別処理ルーチンにおいては、先ず、単位遊技中であるか否かを判定し(B1)、単位遊技中であれば(B1,YES)、図3に示すように、メダル115を無条件に返却するようにメダル返却通路107を開口状態にし(B2)、本ルーチンを終了する。一方、単位遊技中でない場合には(B1,NO)、メダル返却通路107を閉鎖し(B3)、メダル回収通路111を閉鎖することによって(B4)、てメダル115の通過を許可する状態にする。
次に、ラインセンサ105がメダル115の画像データを取得位置で読み取ったときに、この取得位置を用いてメダル115が読取位置を通過したか否かを判定する(B5)。メダル115が読取位置を通過しなければ(B5,NO)、本ルーチンを終了する。一方、メダル115が読取位置を通過した場合には(B5,YES)、このメダル115の累積回数データを読み取る処理を行う。具体的には、セレクタ基板150から読み出し指令信号を送信し、メダル115のICチップ301に対して累積回数データの発信を要求する。そして、ICチップ301から累積回数データが発信されると、この累積回数データを図6のアンテナ171で受信し、ワークデータ領域166cに格納する(B6)。
次に、上述のメダル判別処理ルーチンにおいて不正メダルが検出されたか否かを判定するため、メダルフラグが不正メダルを示す“0”であるか否かを確認する(B7)。メダル判別処理ルーチンにおいて不正メダルを検出しなかった場合には(B7,NO)、本ルーチンを終了する。これにより、正規品のメダル115は、メダル通路102を進行し、遊技に使用されることになる。
一方、メダル115が不正品であると判定した場合には(B7,YES)、ワークデータ領域166cに格納された累積回数データに基づいてメダル115を返却すべきか回収すべきかを判定する。即ち、累積回数データが所定値以上であるか否かを判定する(B8)。所定値以上であると判定された場合には(B8,YES)、メダル回収通路111を所定時間、即ち、不正メダル検出部102fのメダル115がメダル回収部102jを通過するのに要する時間について開口することによって、不正品のメダル115を回収タンク200に回収する(A9)。これにより、不正品のメダル115が所定回数以上にわたって再使用された場合には、悪意の使用であると判断され、メダル115が没収されることになる。尚、メダル115が没収された旨は、画面表示や音声により遊技者、係員に報知されてもよい。
一方、累積回数データが所定値以上でないと判定した場合には(A8,NO)、累積回数データをカウントアップした後(B10)、この累積回数データをメダル115のICチップ301の累積回数データとして書き替える(B11)。この後、メダル返却通路107を所定時間、即ち、不正メダル検出部102fのメダル115がメダル返却部102cを通過するのに要する時間について開口する(B12)。これにより、不正品のメダル115がメダル返却部102cを介してメダル受け部16(受皿)に進行することによって、遊技者に返却される。これにより、不正品のメダル115が所定回数使用されるまでは、遊技者に返却されるため、他店のメダル115を勘違いして使用している善意の遊技者に対して不利益の発生を防止することができる。
(本実施形態の概要)
以上のように、本実施形態の遊技機1は、不正品として判別された累積回数を示す累積回数データを書き換え可能に記録する非接触型認識素子(ICチップ301)が設けられたメダル115を使用し、遊技結果に応じてメダル115を受皿(メダル受け部16)に払い出す遊技を行うものであって、遊技を行うために投入されたメダル115が進行するメダル通路102と、メダル通路102の末端に設けられたホッパー40と、メダル通路102中に配置され、メダル115の模様を模様データとして取得する模様データ取得手段(光源104、ラインセンサ105等)と、模様データ取得手段が模様データを取得する取得位置よりもメダル115の進行方向の下流側位置でメダル通路102から分岐され、末端がメダル受け部16に連絡されたメダル返却通路107と、メダル通路102とメダル返却通路107との第1分岐部(メダル返却部102c)に設けられ、該第1分岐部を進行するメダル115の進行方向をメダル通路102とメダル返却通路107とに切り替え可能な第1通路切替手段(通路切替機構108)と、メダル通路102中に配置され、メダル115の非接触型認識素子から累積回数データを読み取る読取手段(アンテナ171、変復調部172等)と、読取手段が累積回数データを読み取る読取位置よりもメダル115の進行方向の下流側位置でメダル通路102から分岐された不正メダル分岐路(メダル回収通路111)と、不正メダル分岐路の末端に設けられた回収タンク200と、メダル通路102と不正メダル分岐路との第2分岐部(メダル回収部102j)に設けられ、該第2分岐部を進行するメダル115の進行方向をメダル通路102と不正メダル分岐路とに切り替え可能な第2通路切替手段(通路切替機構118)と、模様データ取得手段により読み取られた模様データに基づいて、メダル115が正規品か不正品かを判別するメダル判別手段(セレクタ制御部151等)と、メダル判別手段において不正品と判別されたときに、読取手段で読み取られた累積回数データをカウントアップしてメダル115の非接触型認識素子の累積回数データを書き換えるカウントアップ手段(セレクタ制御部151等)と、メダル判別手段において正規品と判別された場合は、第1分岐部及び第2分岐部におけるメダル115の進行方向をメダル通路102に設定し、メダル判別手段において不正品と判別された場合は、読取手段で読み取られた累積回数データが所定回数以上であるか否かを判定し、所定回数以上でないと判定したときに第1分岐部におけるメダル115の進行方向をメダル返却通路107に設定するように第1通路切替手段を制御すると共に、所定回数以上であると判定したときに第2分岐部におけるメダル115の進行方向を不正メダル分岐路に設定するように第2通路切替手段を制御する通路切替制御手段(セレクタ制御部151等)とを有する構成にされている。
上記の構成によれば、メダル115の模様データが模様データ取得手段により取得され、模様データに基づいて正規品か不正品かがメダル判別手段により判別された結果、メダルが不正品であると判別されると、カウントアップ手段においてメダルの累積回数データがカウントアップされて書き替えられる。また、累積回数データが所定回数以上であるか否かが判定され、累積回数データが所定回数以上となるまでは、不正品と判別されたメダル115が受皿に返却される。そして、累積回数データが所定回数以上となったときに、不正メダル分岐路に進路が変更され、回収タンク200に回収される。これにより、不正品と判別されたメダル115の繰返し使用により悪意の使用の有無を判別し、悪意で使用された不正なメダル115だけを回収タンク200に回収して再使用を防止することができる。また、所定回数分の再使用までは、遊技者に返却されるため、不正品と判別された原因が、他店のものである場合、不正品と判別したメダル115を遊技者に返還しない形態では、遊技者に不利益を発生させてしまうが、本実施形態の構成によれば、メダル115を遊技者に返却できるため、遊技者の不利益の発生を防止することができる。
本発明は、さらに、メダル通路102を進行する前記メダルの物性(熱的、電気的、磁気的、光学的、機械的等の性質)を検知する物性検知手段(磁気センサ106等)を有しており、メダル判別手段は、物性検知手段により検知された物性に基づいて正規品か不正品かを判別する構成にされている。
上記の構成によれば、模様データを情報処理することによる判別に加えて、メダル115の物性に基づいて判別することが可能になるため、正規品と不正品のメダルの判別精度を一層高めることができる。
(本実施の形態の変形例)
以上、本発明の実施例を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
また、上述の実施の形態の遊技機は、以下の構成を上述の実施の形態における構成に加えて、或いは重複して備えていても良い。
即ち、遊技機は、所定の遊技結果が表示された場合に遊技者に遊技価値を付与する遊技価値付与手段と、遊技開始指令信号に基づいて所定の役を内部当籤役として決定する内部当籤役決定手段と、内部当籤役に基づいて変動表示手段に入賞態様を表示させる停止制御手段と、演出表示手段に遊技に関連した演出態様を表示させる演出表示制御手段と、遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示される以前に、特定の遊技結果が表示される可能性があることを予告表示手段に予告態様を表示させる予告表示制御手段と、遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示される以前に、特定の遊技結果が表示されることを告知表示手段に告知態様を表示させる予告表示制御手段と、遊技結果表示手段の表示制御を行う表示制御手段と、遊技結果表示手段又は変動表示手段の一部又は全部の可変表示を停止させる停止指令信号を出力する遊技者による操作が可能な位置に設けられた表示停止指令手段と、所定の単位遊技で内部当籤役決定手段が内部当籤役として決定した特定の役を次回の単位遊技にも内部当籤役として持ち越す内部当籤役持越手段と、内部当籤役決定手段が内部当籤役として決定した特定の役を蓄積して記憶する特定役蓄積手段と、特定役蓄積手段が蓄積して記憶している特定の役を内部当籤役とする蓄積特定役当籤手段とを少なくとも1つ以上備えていてもよい。
ここで、上記の『遊技結果表示手段』は、まとめると変動表示手段、演出表示手段、告知表示手段等を含んで構成されている。それらが、別体の表示装置であってもよいし、単一の表示装置に設けられた所定の表示部(スプライト、深度の異なる3Dオブジェクト)でもよい。また、重なって表示されてもよい。さらには、1又は複数の音、1又は複数の光、1又は複数の色、1又は複数の画像、1又は複数の臭い等、1又は複数の感触(振動、圧力)のうちの何れかの、複数又は全部により遊技者に報知を行うようになっていてもよい。
『遊技価値付与手段』は、遊技価値(コイン)を付与(払出)するプログラム等、有利状態発生手段を含み、賞媒体の払出、磁気カードへの記録、ゲームの得点加算も含む。
『表示制御手段』は、まとめると停止制御手段、演出表示制御手段、告知表示制御手段等を含んで構成されている。単一の基板に設けられていても、別体の複数の基板に設けられてもよいし、停止制御手段は内部当籤役決定手段と同一の基板に設けられてもよい。(別体でもよい。)さらには、演出表示制御手段及び告知表示制御手段は、内部当籤役決定手段と別体の基板に設けられてもよい。(別体でもよい。)
『変動表示手段』は、静止画像・動画像等を表示するものであり、リールやディスクによる移動表示、複数種類の図柄を可変表示または停止表示する1又は複数の図柄表示部から構成されている。例えばパチスロ機やビデオスロットの図柄、パチンコの特図、音図、判定図柄等を表示する。また、遊技結果として、特定の入賞態様を表示すれば何でもよい。
『表示停止指令手段』は、演出表示手段、変動表示手段、告知表示手段等のうちの1つ、複数、全ての可変表示を停止させる信号を出力してもよいし、1つ又は複数の表示部に対応して1つ設けられていてもよい(表示部は、図柄表示部等)。或いは、1つの表示部に対応して複数設けられていてもよい(表示部は、図柄表示部等)。
『有利状態発生手段』は、複数の遊技単位の間、継続して遊技者に有利な状態が続くものであれば何でもよい。例えば発生判定、継続判定、途中終了判定、発生、継続、終了等を行うプログラム等である。また、『内部当籤役決定手段』は、内部当籤役抽籤手段、内部当籤役持越手段、特定役蓄積手段、蓄積特定役当籤手段等から構成されている。
尚、本実施の形態において、『遊技機』は、パチンコ、パチスロ機、ビデオスロット等を含む。『遊技結果』は、入賞態様、外れ態様、演出態様、告知態様等を含む。『特定の入賞態様』は、特定の図柄の表示(『3』、『7』等)や特定の図柄の組み合わせの表示(『777』『776』等)、複数の図柄のうちに特定の図柄が含まれている(単チェリー、2連チェリー等)等を含む。
『外れ態様』は、変動表示手段に表示される入賞態様以外の態様、演出態様、告知態様等を含む。『所定の遊技結果』は、入賞態様等を含む。『演出態様』は、客待ち中、遊技中、遊技間、入賞(前、中、後)、有利状態(前、中、後)等を盛り上げる態様、または、それらの遊技情報(遊技案内)の報知態様、その他の態様等を含み、『大当り』、『ボーナス』、『外れ』、有利状態の継続数等の文字も含む。
『予告態様』は、所定の内部当籤役または特定の内部当籤役が決定されている可能性があることを遊技者に対して予告する態様や外れを予告する態様、また、その演出態様を含む。『外れ?』、『ベル?』、『大当り当籤?』、『ボーナス当籤?』、『遊技手順ナビゲート機能当籤?』等の文字も含む。『告知態様』は、所定の内部当籤役または特定の内部当籤役が決定されていることを遊技者に対して告知する態様や、所定の内部当籤役または特定の内部当籤役が決定されていないことを遊技者に対して告知する態様、また、その演出態様を含む。『大当り確定』、『ボーナス確定』、『外れ確定』、『ベル確定』、『遊技手順ナビゲート機能当籤?』等の文字も含む。
『態様』は、1又は複数の図柄(動/静止)画像、1又は複数のキャラクタ(動/静止)画像、1又は複数の背景(動/静止)画像、1又は複数の吹出し(動/静止)画像、1又は複数の文字、1図形、1又は複数の可動物の所定の動作等、1又は複数のランプの点灯、点滅等、1又は複数のスピーカの音等を含む。『遊技情報』は、遊技コンセプト(背景)、遊技のルール、操作説明、リーチ目、チャンス目、役・リプレイの説明、有利状態(BB、RB等)の説明、有利状態(BB,RB等)、確率、所定時点(ボーナス、BB、RB、所定操作等)からの経過ゲーム数等を含む。
『遊技開始指令手段』は、スタートレバー、スピンボタン等のスイッチ、遊技媒体投入、図柄始動口(ゲート)等を含む。『表示停止指令手段』は、ボタン、レバー、プログラム(計時手段)等を含む。『図柄表示手段』は、CRT,LCD、プラズマディスプレイ、7セグメント表示器、ドットマトリックス、ランプ、LED、蛍光灯、EL、電子ペーパ、フレキシブルLED、フレキシブル液晶、液晶プロジェクタ、リール、ディスク、可動物等を含む。それらが複数設けられたもの、それらが組み合わせられたもの等を含む。
『内部当籤役』は、複数の役から内部当籤役決定手段により内部当籤役として決定された1または複数の役を含む。『入賞役』は、内部当籤役に対応する入賞態様が表示された役を含む。『遊技価値』は、賞媒体(コイン、メダル、遊技球)の払出し、遊技結果記憶媒体(磁気カード等への所定の書き込み、リプレイ、得点の加算、有利状態の発生等を含む。『遊技媒体(賞媒体)』は、コイン、メダル、遊技球、貨幣、紙幣、磁気カード等を含む。
また、パチスロ等における役は、次のうちの1または複数を適用してもよい。外れ、所定枚数の賞媒体を払出す小役、内部当籤役決定手段が小役を内部当籤役と決定する確率を1単位遊技(1ゲーム)の間だけ高確率とするシングルボーナス、内部当籤役決定手段が小役を内部当籤役と決定する確率を複数単位遊技の間だけ高確率とするレギュラーボーナス、内部当籤役決定手段がレギュラーボーナスを内部当籤役に決定する確率を複数単位遊技の間だけ高確率とするビッグボーナス、内部当籤役決定手段が決定した内部当籤役に関する情報を遊技者による表示停止指令手段の操作より以前に報知する内部当籤役ナビゲート機能。停止パターン選択手段が選択した停止パターンに関する情報を遊技者による表示停止指令手段の操作より以前に報知する押順ナビゲート機能。遊技者にとって有利となる遊技手順を報知する遊技手順ナビゲート機能。
例えば、上述の内部当籤役ナビゲート機能は、左リール、中リール、右リールに対応する左、中、右リール停止ボタンを停止操作する以前に報知されるリール停止パターン(例えば、最初に左リールを停止し、次に中リールを停止、最後に右リールを停止するパターン、同様に左リール停止→右リール停止→中リール停止のパターン、中リール停止→右リール停止→左リール停止のパターン、中リール停止→左リール停止→右リール停止のパターン、右リール停止→左リール停止→中リール停止のパターン、右リール停止→中リール停止→左リール停止のパターンの6種類等)にしたがって、左、中、右リール停止ボタンを停止操作することで変動表示手段に所定の入賞態様が得られるリール停止ナビゲート機能等を含む。リール停止ナビゲート機能は全てのリール(リール以外で図柄を可変表示する画像表示手段も含まれる)の停止順序をナビゲートしなくても、所定回目(例えば、最初、2番目、3番目等)に停止させるリールを遊技者に報知するようなナビゲート機能も含む。また、所定回目に停止させるリールに所定の図柄が表示されている状態でリールを停止させた場合に変動表示手段に所定の入賞態様が得られるものも含む。遊技者による表示停止指令手段からの停止指令信号の出力から最小移動(又は略最小変動)で図柄を停止させる機能や、遊技媒体の投入無しで1単位遊技の遊技を開始できるリプレイも含む。
また、1回の単位遊技は、例えば次のようなもののうち何れかを適用してもよい。遊技開始指令手段からの遊技開始指令信号の出力から遊技結果の表示まで。スタートレバーの操作から変動表示手段(所定の表示手段)に遊技結果が表示されるまで。スタートレバーの操作から所定の表示手段に特定の表示(例えば、特定の文字情報、特定のキャラクタ、特定の画像)が表示されるまで。ベットボタンが遊技者により操作されたこと、または遊技メダルが遊技者により投入されたこと、等により遊技開始指令信号を出力するように構成し、ベットボタンの操作または遊技メダルの投入から変動表示手段に遊技結果が表示されるまで。ベットボタンが遊技者により操作されたこと、または遊技メダルが遊技者により投入されたこと、等により遊技開始指令信号を出力するように構成し、ベットボタンの操作または遊技メダルの投入から所定の表示手段に特定の表示が表示されるまで。遊技開始指令信号を出力する図柄始動手段が遊技媒体(例えば遊技球)の入賞または通過を検出してから変動表示手段(所定の表示手段)に遊技結果が表示されるまで。遊技開始指令信号を出力する図柄始動手段が遊技媒体の入賞または通過を検出してから所定の表示手段に特定の表示(例えば、特定の文字情報、特定のキャラクタ、特定の画像)が表示されるまで。また、複数単位遊技は、連続的または間欠的な複数回の単位遊技を適用してもよい。
さらに、本発明は、上述のパチスロ機やパチンコ遊技機等の実機の他、これらのパチスロ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用して遊技を実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
本実施の形態のパチスロ機の斜視図。 本実施の形態のパチスロ機の内部の構成を示す概略構成図 メダル選別装置の構造を示すものであり、(a)は縦断面図、(b)は(a)のA−A線矢視断面図。 主制御回路のブロック図。 副制御回路のブロック図。 メダル選別装置のブロック図。 ラインセンサの撮像状態を示す説明図。 撮像データが格納される状態を示す説明図。 撮像データが補正される状態を示す説明図。 メインルーチンのフローチャート。 メダル判別処理ルーチンのフローチャート。 メダル分別処理ルーチンのフローチャート。
符号の説明
1 遊技機
16 メダル受け部
102 メダル通路
102c メダル返却部
102j メダル回収部
104 光源
105 ラインセンサ
106 磁気センサ
107 メダル返却通路
108 通路切替機構
111 メダル回収通路
115 メダル
118 通路切替機構
151 セレクタ制御部
171 アンテナ
172 変復調部
301 ICチップ

Claims (2)

  1. 不正品として判別された累積回数を示す累積回数データを書き換え可能に記録する非接触型認識素子が設けられたメダルを使用し、遊技結果に応じて前記メダルを受皿に払い出す遊技を行う遊技機であって、
    前記遊技を行うために投入された前記メダルが進行するメダル通路と、
    前記メダル通路の末端に設けられたホッパーと、
    前記メダル通路中に配置され、前記メダルの模様を模様データとして取得する模様データ取得手段と、
    前記模様データ取得手段が前記模様データを取得する取得位置よりも前記メダルの進行方向の下流側位置で前記メダル通路から分岐され、末端が前記受皿に連絡されたメダル返却通路と、
    前記メダル通路と前記メダル返却通路との第1分岐部に設けられ、該第1分岐部を進行する前記メダルの進行方向を前記メダル通路と前記メダル返却通路とに切り替え可能な第1通路切替手段と、
    前記メダル通路中に配置され、前記メダルの前記非接触型認識素子から前記累積回数データを読み取る読取手段と、
    前記読取手段が前記累積回数データを読み取る読取位置よりも前記メダルの進行方向の下流側位置で前記メダル通路から分岐された不正メダル分岐路と、
    前記不正メダル分岐路の末端に設けられた回収タンクと、
    前記メダル通路と前記不正メダル分岐路との第2分岐部に設けられ、該第2分岐部を進行する前記メダルの進行方向を前記メダル通路と前記不正メダル分岐路とに切り替え可能な第2通路切替手段と、
    前記模様データ取得手段により読み取られた前記模様データに基づいて、前記メダルが正規品か不正品かを判別するメダル判別手段と、
    前記メダル判別手段において不正品と判別されたときに、前記読取手段で読み取られた前記累積回数データをカウントアップして前記メダルの前記非接触型認識素子の前記累積回数データを書き換えるカウントアップ手段と、
    前記メダル判別手段において正規品と判別された場合は、前記第1分岐部及び前記第2分岐部における前記メダルの進行方向を前記メダル通路に設定し、前記メダル判別手段において不正品と判別された場合は、前記読取手段で読み取られた前記累積回数データが所定回数以上であるか否かを判定し、所定回数以上でないと判定したときに前記第1分岐部における前記メダルの進行方向を前記メダル返却通路に設定するように第1通路切替手段を制御すると共に、前記所定回数以上であると判定したときに前記第2分岐部における前記メダルの進行方向を前記不正メダル分岐路に設定するように前記第2通路切替手段を制御する通路切替制御手段と
    を有することを特徴とする遊技機。
  2. さらに、前記メダル通路を進行する前記メダルの物性を検知する物性検知手段を有しており、
    前記メダル判別手段は、前記物性検知手段により検知された物性に基づいて正規品か不正品かを判別することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014144057A (ja) * 2013-01-28 2014-08-14 Glory Ltd 各台装置、遊技媒体管理システム及び遊技媒体管理方法
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