JPH11175823A - 遊技用記録媒体管理システム - Google Patents

遊技用記録媒体管理システム

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JPH11175823A
JPH11175823A JP34037497A JP34037497A JPH11175823A JP H11175823 A JPH11175823 A JP H11175823A JP 34037497 A JP34037497 A JP 34037497A JP 34037497 A JP34037497 A JP 34037497A JP H11175823 A JPH11175823 A JP H11175823A
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詔八 鵜川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技用の記録媒体の再発行に関する処理効率
を向上させることを可能にするとともに、再発行の対象
となった元の記録媒体の不正使用を防ぐことを可能にす
る遊技用記録媒体管理システムを提供することである。 【解決手段】 会員カードまたはビジタカードの再発行
を受ける者が再発行対象の元のカードの所有者であるか
否かの判別が、遊技者の指紋の照合に基づいて自動的に
行なわれる。その照合結果により、遊技者本人であるこ
とが判別されると、記録媒体の再発行が自動的に行なわ
れる(SC1〜SC37)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技に用いるカー
ド等の記録媒体を管理する遊技用記録媒体管理システム
に関し、詳しくは、遊技に使用可能な記録媒体を遊技者
に対して個人別に発行し、その記録媒体を管理すること
が可能な遊技用記録媒体管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来においては、遊技用のカードに代表
される遊技者所有の有価価値等の情報が記録可能な遊技
用の記録媒体が遊技者個人別に1枚ずつ発行され、その
記録媒体を所有する遊技者により、記録媒体が遊技機で
の遊技に使用されている。このような遊技用の記録媒体
の発行を受けた遊技者の情報は、遊技場に設けられた遊
技用記録媒体管理システムにおいて登録され、管理され
ていた。
【0003】このように遊技用の記録媒体を遊技者が所
有する場合には、遊技者が自己の記録媒体を紛失してし
まうことがある。記録媒体を紛失した遊技者に対して
は、遊技用の記録媒体が再発行され得る。
【0004】このような遊技用の記録媒体の再発行を受
ける場合には、再発行を希望する遊技者が遊技場側にそ
の旨を届出る必要がある。そのような届出がなされる
と、遊技場の係員が、再発行の届出をしてきた遊技者に
ついて、登録されている遊技者本人であるか否かの判断
を遊技者との面談等の所定の手続きにしたがって行な
い、本人であると判断できた場合に、その遊技者に記録
媒体を再発行していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
遊技用記録媒体管理システムにおいては、遊技用の記録
媒体の再発行が係員の人的作業に委ねられていたため、
再発行作業が煩雑であり、再発行に関する処理の処理効
率が低いという問題があった。また、ただ単に記録媒体
を再発行するだけでは、一人の遊技者に記録媒体が多重
発行されることになるので、紛失した元の記録媒体が他
人等の不正行為者によって不正に使用されてしまう可能
性があるという問題があった。
【0006】本発明は係る実情に鑑み考え出されたもの
であり、その目的は、遊技用の記録媒体の再発行に関す
る処理効率を向上させることを可能にするとともに、再
発行の対象となった元の記録媒体の不正使用を防ぐこと
を可能にする遊技用記録媒体管理システムを提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技に使用可能な記録媒体を遊技者に対して個人別
に発行し、その記録媒体を管理することが可能な遊技用
記録媒体管理システムであって、再発行が許可された前
記記録媒体について再発行を行なうことが可能な再発行
手段と、前記記録媒体の再発行を受ける者が再発行対象
の元の記録媒体の所有者であるか否かの判別を行なう所
有者判別手段と、該所有者判別手段により再発行対象の
元の記録媒体の所有者である旨の判別がなされた場合
に、前記再発行手段による記録媒体の再発行を許可する
再発行許可手段と、前記再発行手段により再発行がなさ
れる場合に、再発行対象の元の記録媒体を使用禁止状態
にする使用禁止手段とを含むことを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記記録媒体は、遊技者所有
の有価価値を特定可能な情報を記録することが可能であ
り、前記再発行手段は、前記記録媒体を再発行する場合
に、再発行する時点において再発行対象の元の記録媒体
の記録情報により特定される大きさの遊技者所有の有価
価値を特定可能な情報を再発行する記録媒体に記録する
ことを特徴とする。
【0009】請求項3に記載の本発明は、請求項1また
は2に記載の発明の構成に加えて、前記記録媒体は、予
め定められた複数の遊技場のそれぞれにおいて発行さ
れ、該複数の遊技場において共通に遊技に使用すること
が可能であり、前記再発行手段は、前記複数の遊技場の
それぞれに設けられ、再発行対象の元の記録媒体が発行
された遊技場と異なる遊技場において記録媒体を再発行
することが可能であることを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の本発明は、請求項3に記
載の発明の構成に加えて、前記複数の遊技場のそれぞれ
に設けられ、再発行を受ける遊技場と異なる遊技場にお
いて再発行対象の元の記録媒体が発行された旨を示す情
報を、再発行を受ける者の操作により入力することが可
能な入力操作手段をさらに含み、前記再発行手段は、前
記入力操作手段による操作に応じて、再発行対象の元の
記録媒体の発行元の遊技場が再発行を受ける遊技場と異
なる遊技場であることを認識することを特徴とする。
【0011】請求項5に記載の本発明は、請求項4に記
載の発明の構成に加えて、前記入力操作手段は、再発行
を受ける遊技場と異なる遊技場において再発行対象の元
の記録媒体が発行されている場合に、前記再発行対象の
元の記録媒体が発行された遊技場が存在する地域を特定
可能な情報を、再発行を受ける者の操作によりさらに入
力することが可能であり、前記再発行手段は、前記入力
操作手段による操作に応じて、再発行対象の元の記録媒
体の発行元の遊技場が存在する地域をさらに認識するこ
とを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、次のように
作用する。再発行手段の働きにより、再発行が許可され
た記録媒体について再発行を行なうことが可能になる。
所有者判別手段の働きにより、記録媒体の再発行を受け
る者が再発行対象の元の記録媒体の所有者であるか否か
の判別が行なわれる。所有者判別手段により再発行対象
の元の記録媒体の所有者である旨の判別がなされた場合
に、再発行許可手段の働きにより、再発行手段による記
録媒体の再発行が許可される。再発行手段により再発行
がなされる場合に、使用禁止手段の働きにより、再発行
対象の元の記録媒体が使用禁止状態にされる。このよう
に、記録媒体の再発行を受ける者が再発行対象の元の記
録媒体の所有者であるか否かの判別が所有者判別手段に
より行なわれ、その判別結果にしたがって再発行許可手
段により記録媒体の再発行が許可されると、記録媒体の
再発行が自動的に行なわれるため、人手を要さずに遊技
用の記録媒体の再発行が行なわれる。これにより、遊技
用の記録媒体の再発行に関する処理効率を向上させるこ
とが可能になる。さらに、そのような再発行がなされる
場合に、使用禁止手段によって再発行対象の元の記録媒
体が使用禁止状態にされるため、一人の遊技者に対する
記録媒体の多重発行が防がれ、遊技用の記録媒体の再発
行に対応して、再発行の対象となった元の記録媒体の不
正使用を防ぐことが可能になる。
【0013】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
記録媒体に、遊技者所有の有価価値を特定可能な情報を
記録することが可能である。再発行手段のさらなる働き
により、記録媒体を再発行する場合に、再発行する時点
において再発行対象の元の記録媒体の記録情報により特
定される大きさの遊技者所有の有価価値を特定可能な情
報が再発行する記録媒体に記録される。このため、たと
え、元の記録媒体を紛失してから新たな記録媒体が再発
行されるまでの間に、不正行為により遊技者所有の有価
価値が減少している場合であっても、それは遊技者側の
責任になり、その減少分の有価価値を記録媒体の発行側
が補填する必要がなくなるようにすることが可能にな
る。その結果、記録媒体を再発行する際に生じるおそれ
がある記録媒体の発行側の不測の不利益を回避すること
が可能になる。
【0014】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1または2に記載の発明の作用に加えて、次のように作
用する。記録媒体は、予め定められた複数の遊技場のそ
れぞれにおいて発行され、該複数の遊技場において共通
に遊技に使用することが可能である。再発行手段が、複
数の遊技場のそれぞれに設けられる。その再発行手段の
さらなる働きにより、再発行対象の元の記録媒体が発行
された遊技場と異なる遊技場において記録媒体を再発行
することが可能になる。このように、記録媒体が共通に
使用可能な複数の遊技場において、どの遊技場で発行さ
れた元の記録媒体についても記録媒体が再発行可能であ
る。このため、記録媒体の再発行を受ける場合に、遊技
者がわざわざ元の記録媒体の発行を受けた遊技場に出向
いて行かなくても、任意の遊技場において再発行を受け
ることが可能になる。その結果、記録媒体の再発行に関
し、再発行を受ける遊技者の便宜を図ることが可能にな
る。
【0015】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
3に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
複数の遊技場のそれぞれに設けられた入力操作手段の働
きにより、再発行を受ける遊技場と異なる遊技場におい
て再発行対象の元の記録媒体が発行された旨を示す情報
を、再発行を受ける者の操作により入力することが可能
になる。再発行手段のさらなる働きにより、入力操作手
段による操作に応じて、再発行対象の元の記録媒体の発
行元の遊技場が、再発行を受ける遊技場と異なる遊技場
であることが認識される。このように、記録媒体の再発
行を受けるに際して、再発行を受ける者の操作による入
力に応じて、再発行対象の元の記録媒体の発行元の遊技
場が、再発行を受ける遊技場と異なる遊技場であること
が認識されるため、たとえば、再発行対象の元の記録媒
体が実際に発行されているものであるか否かの確認等の
発行元の情報の確認を行なう場合に、そのような確認を
より速く行なうことが可能になる。
【0016】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
4に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
入力操作手段のさらなる働きにより、再発行を受ける遊
技場と異なる遊技場において再発行対象の元の記録媒体
が発行されている場合に、再発行対象の元の記録媒体が
発行された遊技場が存在する地域を特定可能な情報を、
再発行を受ける者の操作によりさらに入力することが可
能になる。再発行手段のさらなる働きにより、入力操作
手段による操作に応じて、再発行対象の元の記録媒体の
発行元の遊技場が存在する地域がさらに認識される。こ
のように、記録媒体の再発行を受けるに際して、再発行
を受ける者の操作による入力に応じて、再発行対象の元
の記録媒体の発行元の遊技場が存在する地域がさらに認
識されるため、たとえば、再発行対象の元の記録媒体が
実際に発行されているものであるか否かの確認等の発行
元の情報の確認を行なう場合に、遊技場が存在する地域
がいち早く特定されるため、そのような確認をより速く
行なうことが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0018】第1実施形態 図1は、本発明が適用される遊技用システムの一例の全
体構成を概略的に示すシステムブロック図である。
【0019】図1を参照して、この遊技用システムは、
情報通信により全国的規模で形成されるパーラーネット
と呼ばれる情報ネットワークシステムの機関によって運
営される。パーラーネットは、PC(プリペイドカー
ド)ネットワークシステム機関と、貯玉・再プレイネッ
トワークシステム機関との2つのネットワークシステム
の機関により管理される。このパーラーネットにおいて
は、全国各地の遊技場(以下、ホールと呼ぶ)1が加盟
可能である。
【0020】ここで、貯玉とは、遊技者所有の持点また
は玉等の価値を貯玉数としてホール側に預けいれること
をいう。また、再プレイとは、遊技者が貯玉を用いて玉
貸しを受けて遊技を行なうことをいう。
【0021】このパーラーネットにおいては、遊技用の
記録媒体として発行されるICカードが全国共通に使用
される。このICカードは、任意に予め入金することが
可能なプリペイドカードとしての機能を有し、各ホール
1の会員カードおよびビジタカードに用いられる。ここ
で、会員カードは、パーラーネットの会員として登録さ
れた遊技者個人に1枚だけ発行されるカードであり、パ
ーラーネットに加盟している全てのホール1において遊
技用のカードとして共通に使用可能である。ビジタカー
ドは、パーラーネットの会員以外の遊技者個人に1枚だ
け発行されるカードであり、パーラーネットに加盟して
いる全てのホール1において遊技用のカードとして共通
に使用可能である。
【0022】PCネットワークシステム機関では、たと
えば電話回線を用いて情報通信のネットワークが形成さ
れる。このPCネットワークシステム機関は、主として
登録された会員およびビジタの所有するICカードを管
理する機関であり、PC中央管理センタ200、PC地
方管理センタ201、PC都道府県管理センタ202、
および、各ホール1内のPC用管理コンピュータ101
を含む。これらの各管理センタでは、情報管理用のコン
ピュータを有し、カード情報の管理に関する所定の情報
処理が行なわれる。
【0023】PC中央管理センタ200は、PCネット
ワークシステム機関の管理の中枢部としての機能を有し
ている。このPC中央管理センタ200は、所定の場所
に設けられており、複数のPC地方管理センタ201と
ネットワーク上で情報通信可能に接続され、PCネット
ワーク機関全体を統括的に管理する。PC地方管理セン
タ201は、たとえば、関東地方、東海地方、…等に分
けられる日本の各地方に設けられる。各PC地方管理セ
ンタ201は、担当する地方におけるPCネットワーク
システム機関での情報管理の中心として機能し、PC中
央管理センタ200および複数のPC都道府県管理セン
タ202とネットワーク上で情報通信可能に接続され
る。
【0024】PC都道府県管理センタ202は、各都道
府県に設けられる。各PC都道府県管理センタ202
は、担当する都道府県におけるPCネットワークシステ
ム機関での情報管理の中心として機能し、担当する都道
府県が存在する地方のPC地方管理センタ201および
担当する都道府県内に存在する複数のホール1とネット
ワーク上で情報通信可能に接続される。各ホール1内の
PC用管理コンピュータ101は、各ホール1内におい
て、情報管理を行なう。PC用管理コンピュータ101
には、各ホール1において会員カードまたはビジタカー
ドの発行を受けた遊技者に関する情報が常駐的に管理さ
れている。
【0025】このように、PCネットワークシステム機
関においては、PC中央管理センタ200を中心として
管理センタが階層的に設けられており、カード情報が階
層的に管理される。このように、カード情報を階層的に
管理するようにしたことにより、PCネットワーク上で
の情報の処理負担を分散し、PC中央管理センタ200
の処理負担を軽減することができるとともに、PCネッ
トワーク上での情報管理の処理速度を向上させることが
できる。
【0026】なお、前述した管理センタの他に、PC都
道府県管理センタ202の下位側にPCブロック管理セ
ンタを複数設けてもよい。そのPCブロック管理センタ
は、都道府県内の地域を複数のブロックに分割し、各ブ
ロックにおいてブロック単位でカード情報を管理するも
のである。その場合に、各PCブロック管理センタは、
担当するブロックが存在する都道府県のPC都道府県管
理センタ202および担当するブロック内に存在する複
数のホール1とネットワーク上で情報通信可能に接続さ
れる。そのようにすれば、PC都道府県管理センタ20
2の処理負担を軽減することができる。その結果とし
て、PCネットワーク上での情報の処理負担をさらに分
散し、PC中央管理センタ200の処理負担をさらに軽
減することができるとともに、PCネットワーク上での
情報管理の処理速度をさらに向上させることができる。
【0027】また、前述した例では、PCネットワーク
が電話回線という汎用の回線を用いて形成される場合を
説明したが、これに限らず、PCネットワーク専用の通
信回線を用いてPCネットワークを形成してもよい。ま
た、PCネットワークは、通信線を用いて情報の通信を
行なうネットワークに限られるものではなく、通信衛星
を用いて情報の通信を行なうネットワーク等、無線通信
を用いて情報の通信を行なうことが可能なネットワーク
で形成されてもよい。PCネットワークにおいて通信衛
星を用いて情報の通信を行なう場合には、階層的に設け
られた管理センタの種類を少なくすることができるた
め、カード情報の情報管理の処理速度を向上させること
ができる。
【0028】貯玉・再プレイネットワークシステム機関
では、たとえば電話回線を用いて情報通信のネットワー
クが形成される。この貯玉・再プレイネットワークシス
テム機関は、主として、PCネットワークシステム機関
において登録された会員の貯玉および貯玉を用いた再プ
レイに関する情報(たとえば貯玉数)を管理する機関で
あり、貯玉・再プレイ中央管理センタ300、貯玉・再
プレイ地方管理センタ301、貯玉・再プレイ都道府県
管理センタ302、および、各ホール1内の貯玉・再プ
レイ用管理コンピュータ102を含む。これらの各管理
センタでは、情報管理用のコンピュータを有し、貯玉お
よび貯玉を用いた再プレイの情報の管理に関する所定の
情報処理が行なわれる。
【0029】貯玉・再プレイ中央管理センタ300は、
貯玉・再プレイネットワークシステム機関の管理の中枢
部としての機能を有している。この貯玉・再プレイ貯玉
・再プレイ中央管理センタ300は、所定の場所に設け
られており、複数の貯玉・再プレイ地方管理センタ30
1とネットワーク上で情報通信可能に接続され、貯玉・
再プレイネットワークシステム機関全体を統括的に管理
する。貯玉・再プレイ地方管理センタ301は、たとえ
ば、関東地方、東海地方、…等に分けられる日本の各地
方に設けられる。各貯玉・再プレイ地方管理センタ30
1は、担当する地方における貯玉・再プレイネットワー
クシステム機関での情報管理の中心として機能し、貯玉
・再プレイ中央管理センタ300および複数の貯玉・再
プレイ都道府県管理センタ302とネットワーク上で情
報通信可能に接続される。
【0030】貯玉・再プレイ都道府県管理センタ302
は、各都道府県に設けられる。各貯玉・再プレイ都道府
県管理センタ302は、担当する都道府県における貯玉
・再プレイネットワークシステム機関での情報管理の中
心として機能し、担当する都道府県が存在する地方の貯
玉・再プレイ地方管理センタ301および担当する都道
府県内に存在する複数のホール1とネットワーク上で情
報通信可能に接続される。各ホール1内の貯玉・再プレ
イ用管理コンピュータ102は、各ホール1内におい
て、情報管理を行なう。
【0031】このように、貯玉・再プレイネットワーク
システム機関においては、貯玉・再プレイ中央管理セン
タ300を中心として管理センタが階層的に設けられて
おり、貯玉および貯玉を用いた再プレイに関する情報が
階層的に管理される。このように、貯玉および貯玉を用
いた再プレイに関する情報を階層的に管理するようにし
たことにより、貯玉・再プレイネットワーク上での情報
の処理負担を分散し、貯玉・再プレイ中央管理センタ2
00の処理負担を軽減することができるとともに、貯玉
・再プレイネットワーク上での情報管理の処理速度を向
上させることができる。
【0032】なお、前述した管理センタの他に、貯玉・
再プレイ都道府県管理センタ202の下位側に貯玉・再
プレイブロック管理センタを複数設けてもよい。その貯
玉・再プレイブロック管理センタは、都道府県内の地域
を複数のブロックに分割し、各ブロックにおいてブロッ
ク単位でカード情報を管理するものである。その場合
に、各貯玉・再プレイブロック管理センタは、担当する
ブロックが存在する都道府県の貯玉・再プレイ都道府県
管理センタ202および担当するブロック内に存在する
複数のホール1とネットワーク上で情報通信可能に接続
される。そのようにすれば、貯玉・再プレイ都道府県管
理センタ202の処理負担を軽減することができる。そ
の結果として、貯玉・再プレイネットワーク上での情報
の処理負担をさらに分散し、貯玉・再プレイ中央管理セ
ンタ200の処理負担をさらに軽減することができると
ともに、貯玉・再プレイネットワーク上での情報管理の
処理速度をさらに向上させることができる。
【0033】また、前述した例では、貯玉・再プレイネ
ットワークが電話回線という汎用の回線を用いて形成さ
れる場合を説明したが、これに限らず、貯玉・再プレイ
ネットワーク専用の通信回線を用いて貯玉・再プレイネ
ットワークを形成してもよい。また、貯玉・再プレイネ
ットワークは、通信線を用いて情報の通信を行なうネッ
トワークに限られるものではなく、通信衛星を用いて情
報の通信を行なうネットワーク等、無線通信を用いて情
報の通信を行なうことが可能なネットワークで形成され
てもよい。貯玉・再プレイネットワークにおいて通信衛
星を用いて情報の通信を行なう場合には、階層的に設け
られた管理センタの種類を少なくすることができるた
め、貯玉・再プレイの情報管理の処理速度を向上させる
ことができる。
【0034】また、前述した例では、PCネットワーク
と、貯玉・再プレイネットワークとが同一の形態のネッ
トワークにより形成されている場合を示したが、これに
限らず、それらのネットワークが互いに異なる形態のネ
ットワークで形成されてもよい。
【0035】以上に示したPCネットワークシステム機
関および貯玉・再プレイネットワークシステム機関にお
いては、遊技者所有の有価価値のうち、カード残高の管
理をPCネットワークシステム機関が担当し、遊技にお
いて得た持点および貯玉の管理を貯玉・再プレイネット
ワークシステム機関が担当する。
【0036】次に、ホール1の内部のシステムの構成を
説明する。図2は、ホール1の内部のシステムの構成を
示すブロック図である。
【0037】図2を参照して、ホール1における内部の
システムには、前述したPC用管理コンピュータ101
および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102の他
に、ホール用管理コンピュータ103、自動発行機10
4、景品交換機105、情報開示装置106、島管理装
置107、台管理装置108、パチンコ遊技機109、
カード処理装置110、および、情報開示装置111が
含まれている。
【0038】ホール1内には、パチンコ遊技機109が
設置された遊技機設置島Iが複数設けられている。各遊
技機設置島107においては、パチンコ遊技機109が
複数台並んで配置されており、各パチンコ遊技機109
に対応して、台管理装置108、カード処理装置11
0、および、情報開示装置111が設けられている。さ
らに、各遊技機設置島107には、遊技機設置島I内で
の各種情報を管理する島管理装置107が設けられてい
る。
【0039】このような遊技機設置島Iとは別に、ホー
ル1内には、PC用管理コンピュータ101、貯玉・再
プレイ用管理コンピュータ102、ホール用管理コンピ
ュータ103、自動発行機104、景品交換機105、
および、情報開示装置106が設置されている。
【0040】自動発行機104は、主として、会員カー
ドおよびビジタカードの発行処理を行なう装置である。
自動発行機104においては、これらのカードの発行に
関する処理の他に、会員カードおよびビジタカードへの
入金処理等のカード情報に関するその他の処理も行なわ
れる。自動発行機104は、PC用管理コンピュータ1
01および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102と
それぞれ接続されており、これらとの間で、会員カード
およびビジタカードに関する各種情報のやり取りを行な
う。
【0041】パチンコ遊技機109は、たとえば封入玉
式の遊技機である。パチンコ遊技機109は、図3で後
述するように、その内部に封入されたパチンコ玉が循環
して遊技に使用されるタイプの遊技機である。したがっ
て、このパチンコ遊技機109で遊技を行なう遊技者
は、パチンコ玉を直接手にすることはなく、パチンコ遊
技機109に表示される持点に基づいて遊技を行なう。
【0042】各パチンコ遊技機109には、カード処理
装置110が隣接して設けられている。このカード処理
装置110に遊技者所有の会員カードまたはビジタカー
ドを挿入して所定の玉貸処理を行なうことにより、玉貸
処理に基づいて遊技者に付与された持点を用いたパチン
コ遊技機109での遊技が可能となる。会員カードおよ
びビジタカードの各々には、後述するような各種情報
(図14および図15参照)が記録されている。
【0043】パーラーネットに加盟しているホールで使
用可能な会員カードまたはビジタカードを持合わせてい
ない遊技者は、ホール1内に設置されている自動発行機
104において会員カードまたはビジタカードの発行を
受けることができる。
【0044】遊技者が自動発行機104で会員カードま
たはビジタカードの発行を受けると、その遊技者の個人
情報が自動発行機104からPC用管理コンピュータ1
01および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102に
送られる。また、遊技者がカード残高の加算更新操作で
ある入金操作を行えば、入金情報が自動発行機104か
らPC用管理コンピュータ101に送られる。これらの
遊技者の個人情報および入金情報は、PC用管理コンピ
ュータ101から各管理センタを介してPC中央管理セ
ンタ200に送られ、PC中央管理センタ200の管理
コンピュータにより管理される。
【0045】ホール用管理コンピュータ103は、ホー
ル1がその経営に役立てるために所有している管理コン
ピュータであり、売上げ情報の管理等のホール1内での
各種の情報の管理を行なう。ホール用管理コンピュータ
103は、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102、
情報開示装置106、島管理装置107、および、カー
ド処理装置110と接続されている。
【0046】カード処理装置110は、パチンコ遊技機
109、ホール用管理コンピュータ103、PC用管理
コンピュータ101、および、貯玉・再プレイ用管理コ
ンピュータ102と接続されている。遊技者が会員カー
ドまたはビジタカードをカード処理装置110へ挿入し
て暗証番号を入力して所定の玉貸操作を行なえば、カー
ド処理装置110と、PC用管理コンピュータ101ま
たは貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102との間で
情報の送受信が行われ、挿入されたカードの照合および
暗証番号の照合の処理が行われる。暗証番号は、カード
処理装置110に設けられた情報入力部(図示省略)に
おいて、入力することが可能である。カード残高を用い
て玉貸操作が行われる場合には、カード処理装置110
と、PC用管理コンピュータ101との間で情報の送受
信が行われることにより、挿入されたカードの照合およ
び暗証番号の照合が行われる。一方、貯玉を用いて玉貸
操作が行われる場合(貯玉再プレイの場合)には、カー
ド処理装置110と、貯玉・再プレイ用管理コンピュー
タ102との間で情報の送受信が行われることにより、
挿入されたカードの照合および暗証番号の照合が行われ
る。
【0047】カードの照合が行われた後、カード残高ま
たは貯玉数に相当する金額から所定額が減算されるのと
引換えに遊技者に所定数の持点が付与され、その持点が
パチンコ遊技機109に表示される。また、カードの引
落額に関する引落額情報は、ホール用管理コンピュータ
103に送られるとともに、カード残高または貯玉数の
引落対象の種別に応じて、PC用管理コンピュータ10
1または貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102に送
られる。
【0048】遊技者が付与された持点を使用してパチン
コ遊技機109で遊技を行なえば、遊技状態に応じて発
生するさまざまな情報がパチンコ遊技機109から台管
理装置108へ送信される。たとえば、パチンコ玉が弾
発発射される毎に利益球数情報が台管理装置108へ送
信される。また、弾発発射されたパチンコ玉が所定の入
賞口へ入賞して遊技者に持点が付与されれば、それに応
じて不利益球数情報が台管理装置108へ送信される。
遊技状態に応じていわゆる大当りが発生すれば、大当り
情報が台管理装置108へ送信される。このように、パ
チンコ遊技機109の遊技状況を表わすための各種情報
を遊技情報と呼ぶ。パチンコ遊技機109から送信され
るさまざまな遊技情報は台管理装置108において各遊
技情報の種類毎に集計され、管理される。なお、台管理
装置108は、パチンコ遊技機109毎に設けられてお
り、対応する遊技機の遊技情報を管理している。
【0049】台管理装置108は、対応するパチンコ遊
技機109が設置されている遊技機設置島に設けられた
島管理装置107と接続されている。島管理装置107
は、前述したように遊技機設置島I毎に設けられてお
り、担当する遊技機設置島Iに設置されている複数のパ
チンコ遊技機109に関する遊技情報を管理する。具体
的には、遊技機設置島Iに設置されたパチンコ遊技機1
09と対応して設けられている台管理装置108から各
パチンコ遊技機109の遊技情報を受信して各パチンコ
遊技機109毎にその遊技情報を管理している。さらに
島管理装置107は、ホール用管理コンピュータ103
と接続されている。島管理装置107はホール用管理コ
ンピュータ103へ各遊技設置島I毎に設置されたパチ
ンコ遊技機109の遊技情報を送信する。ホール用管理
コンピュータ103は、複数の島管理装置107より送
信される遊技情報を受信して遊技機設置島I毎に各パチ
ンコ遊技機109の遊技情報を管理する。このようにパ
チンコ遊技機109の遊技情報は、ホール用管理コンピ
ュータ103、島管理装置107、台管理装置108に
より階層的に管理されている。
【0050】情報開示装置111には、遊技者の操作に
よりさまざまな情報を表示させることが可能である。た
とえば、テレビ放送番組や遊技情報などを表示させるこ
とができる。遊技者が遊技を行なっているパチンコ遊技
機109の遊技情報を表示させるための所定の操作を行
なえば、パチンコ遊技機109の遊技情報が台管理装置
108から情報開示装置111へ送信され、情報開示装
置111でその遊技情報が表示される。会員登録が行わ
れている会員カードを使用して遊技が行われている場合
には、自己のパチンコ遊技機109以外の他のパチンコ
遊技機109に関する遊技情報を情報開示装置111に
表示させることも可能である。その場合には、島管理装
置107あるいはホール用管理コンピュータ103から
必要な遊技情報が台管理装置108を介して情報開示装
置111へ送信される。
【0051】その他、情報開示装置111を操作するこ
とにより、パチンコ遊技機109での遊技を中断させる
ことも可能である。これにより、特定のパチンコ遊技機
109においての遊技をする権利を有した状態で当該パ
チンコ遊技機109から席を立ち、たとえば昼食に出向
くことなどが可能である。このような中断操作を行なえ
ば、情報開示装置111、台管理装置108、および、
島管理装置107を介して中断情報がホール用管理コン
ピュータ103へ送られる。これによりホール用管理コ
ンピュータ103は、特定のパチンコ遊技機109にお
いて特定の遊技者が遊技を中断していることを把握可能
である。
【0052】持点を有した状態で遊技を終了した遊技者
が、所定のカード返却操作を行なえば、持点が「遊技可
能持点」として会員カードまたはビジタカードに記録さ
れる。カード返却操作を行なった遊技者が他のパチンコ
遊技機109で再び遊技を開始するために自己の遊技カ
ード104を他のパチンコ遊技機109に対応したカー
ド処理装置110へ挿入すれば、そのカードに対応した
「遊技可能持点」が読出される。これにより、遊技者は
前のパチンコ遊技機109における遊技で獲得した持点
を使用して再遊技できる。なお、ホール1の運用によ
り、たとえば、大当たりの発生に基づいて遊技者が獲得
した持点については、再度これを遊技に使用できないよ
うにして景品交換専用の「景品交換持点」として処理
し、これを会員カードまたはビジタカードに記憶させる
ことも可能である。
【0053】「景品交換持点」および「遊技可能持点」
は、これを獲得した当日のみ有効なものとして取扱われ
る。すなわち、日が変われば会員カードまたはビジタカ
ードに記憶されているこれらの持点はすべて消去され
る。しかしながら、持点獲得当日に景品交換機105で
持点預入操作、すなわち、貯玉操作を行えば、「景品交
換持点」および「遊技可能持点」が「預り持点(貯玉
数)」に変換され、翌日以降もこれを景品交換に有効に
使用することが可能となる。
【0054】景品交換機105では、遊技者が遊技当日
に所有している「景品交換持点」や「遊技可能持点」、
これまでの遊技を通して所有している「預り持点(貯玉
数)」の他、会員カードまたはビジタカードに記録され
ているカード残高を所定の景品と交換するための操作を
行なうことができる。
【0055】この景品交換機105で所定の景品交換操
作を行なえば、景品の種類および数の記録された景品交
換用レシートが発行される。サービスカウンタなどでこ
の景品交換用レシートと、会員カードまたはビジタカー
ドとを係員に提示することにより、景品交換用レシート
と引換えに所望の景品が遊技者に手渡されることとな
る。
【0056】さらにこの景品交換機105では、カード
が会員カードである場合に限って「預り持点」を「遊技
可能持点」に変換する操作を行なうことができる。尚、
この際には所定の手数料が預り持点から差し引かれる。
【0057】また、情報開示装置109においては、各
パチンコ遊技機109に対応して設けられた情報開示装
置111と同様に、遊技者の操作によりさまざまな情報
を表示させることが可能である。表示される各種情報
は、ホール用管理コンピュータ103から与えられる。
情報開示装置109では、たとえば、テレビ放送番組や
遊技情報などを表示させることができる。また、情報開
示装置109では、会員登録が行われている会員カード
を使用して遊技者の操作が行なわれた場合には、ホール
1内の各パチンコ遊技機109に関する遊技情報を表示
させることも可能である。
【0058】図3は、パチンコ遊技機109およびカー
ド処理装置110の正面図である。カード処理装置11
0の内部には、これを制御するためのICカード処理装
置制御用マイクロコンピュータを含むICカード処理装
置基板(図示省略)が設けられている。
【0059】カード処理装置110には、連結方向指示
器67が設けられており、この点灯状況により、パチン
コ遊技機109に対応するカード処理装置110が把握
できる。利用可ランプ69が点灯していることを確認し
たうえで遊技カード104をカード挿入・排出口65に
挿入すれば、カード挿入表示器68が点灯する。また、
挿入された遊技カード104に記録されている情報がI
Cカードリーダライタ72により読出される。読み出さ
れた記録情報はPC用管理コンピュータ101に送信さ
れ、記録情報の照合結果がPC用管理コンピュータ10
1から返信される。カード処理装置110は、照合内容
が一致すれば、遊技カード104のカード残額をパチン
コ遊技機109に設けられている操作部41の残高表示
器86に表示する。
【0060】ICカード処理装置7では、1回の引き落
とし操作で引き落とされるカード残高の大きさを設定で
き、設定内容が引落額表示ランプ82に点灯表示され
る。設定内容を変更したい場合には引落額切替スイッチ
83を押圧すればよい。引落額切替スイッチ83を押圧
する毎に引落額表示ランプ82が、「100」、「30
0」、「500」、「100」、…の順序で点灯し、設
定内容が変更される。
【0061】遊技者が操作部41に設けられている引落
スイッチを操作して所定の玉貸操作を行なえば、予め入
力設定されている貸出単位額分の残高がカード残高から
減額されるとともに、引落額情報が信号回路(図示省
略)より出力される。そして、貸出単位額分の持点が操
作部41に設けられている持点表示器(図示省略)に加
算更新して表示される。遊技カード処理装置7には、端
数表示スイッチ66が設けられており、この端数表示ス
イッチ66を押圧操作することにより、たとえば、エラ
ーが発生した場合のエラーコードなどの情報を前記持点
表示器に表示させることが可能である。なお、操作部4
1には、再プレイ切換スイッチが設けられ、再プレイモ
ード中は預り持点からの引落しとなる。また、再プレイ
による引落額情報も信号回路より出力される。
【0062】持点の存在する状態で、遊技者が打球操作
ハンドル37を操作して遊技を開始すれば、打玉が一発
ずつ遊技領域46に発射されるとともに、持点表示器よ
り持点が減算表示される。遊技領域46に打込まれた打
玉が通常入賞口57,55に入賞すれば、所定数の持点
が持点表示器に加算表示される。一方、打玉が始動入賞
口58に入賞すれば、可変表示装置47において図柄の
可変表示が開始される。なお、可変表示装置47の可変
表示中に打玉が始動入賞口58に入賞すれば、その入賞
が記憶される。そして、前回の可変表示が終了した後
に、その記憶に基づいた可変表示が開始される。可変表
示装置47の可変表示結果が予め定められた特定の組合
せ(たとえば図示する状態)となれば、いわゆる大当り
が発生する。大当りが発生すれば、ソレノイド51が励
磁されて可変入賞球装置48に設けられている開閉板5
0が開成し、可変入賞球装置48内に打玉を入賞させる
ことが可能な遊技者にとって有利な第1の状態となる。
また、大当りの発生とともに、効果音がスピーカ42あ
るいはスピーカ40より発せられる。また、サイドラン
プ61が点滅表示される。
【0063】可変入賞球装置48の前記第1の状態は、
開閉板50が開成状態となった後に、30秒が経過する
か、または、可変入賞球装置48の大入賞口49に打玉
が10個入賞するかのうちのいずれか早い方の条件が成
立することにより終了して開閉板50が閉成状態とな
り、可変入賞球装置48に打玉を入賞させることが不可
能な遊技者にとって不利な第2の状態となる。大入賞口
49に入賞した打玉は、その内部に設けられた入賞玉検
出器54により検出される。
【0064】大入賞口49の内側の左側部分には、通常
「Vポケット」と呼ばれる特定入賞領域が設けられてい
る。打玉がこの特定入賞領域に入賞すれば、その入賞が
特定入賞玉検出器53により検出される。特定入賞玉が
検出されると、その回の可変入賞球装置48の前記第1
の状態が終了するのを待って、再度、可変入賞球装置4
8を前記第1の状態に駆動制御する繰返し継続制御が行
なわれる。この繰返し継続制御により、可変入賞球装置
48は最大16回連続して前記第1の状態となる。大当
りが発生した後、この繰返し継続制御が行なわれている
遊技状態を、特に特定遊技状態という。繰返し継続制御
の終了後、可変入賞球装置48は、前記第1の状態から
前記第2の状態に変化する。
【0065】56は、ワープ入口であり、進入した打玉
を始動入賞口58の上方部分に案内して解放する。
【0066】一方、遊技領域46に打込まれた後、いず
れの入賞口にも入賞しなかった打玉はアウト口60より
回収される。また、発射勢いが弱すぎて遊技領域にまで
到達しなかった打玉はファウル玉戻り口73より回収さ
れてファウル玉検出器45で検出される。ファウル玉検
出器45で検出された打玉数に相当する得点は前記得点
表示器で加算表示される。なお、44は発射玉検出器で
あり、弾発発射された打玉が検出される。
【0067】ホール側で予め定めたラッキーナンバーに
より、大当りが発生した場合には、いわゆる持玉遊技が
可能となる。持玉遊技とは、大当りに基づいて遊技者に
付与された得点を用いて、その大当りの終了後、継続し
て遊技を行なうことが可能となるという、遊技者への特
典の1つである。ラッキーナンバーで大当りが発生すれ
ば、ラッキーナンバーで大当りしたことをホールの係員
が確認し、リセットキースイッチ38に所定のキーを挿
入して操作することにより、その操作をリセット操作検
出器38aが検出し、遊技続行許容表示器39が点灯す
る。その後、持玉遊技ができなくなるか、その遊技者が
遊技をやめる場合、もう一度リセットキースイッチ38
を操作すれば遊技続行許容表示器39は消灯する。
【0068】遊技領域46に打込まれた後、回収された
打玉は、パチンコ遊技機109内を循環して、再び弾発
発射可能位置に導かれるように構成されている。前面枠
34には、操作部41が一体的に設けられた前面板36
を開閉するための錠穴が設けられている。ホールの係員
などが、この錠穴に所定の鍵を差込んで解錠操作した
後、前面板開閉部62を操作すれば、前面板36が開成
する。前面枠34を開成させることにより、玉出レバー
部63を操作することが可能となる。玉出レバー部63
を操作することにより、パチンコ遊技機109内で循環
して使用されている封入玉を玉出穴64より取出すこと
が可能である。
【0069】パチンコ遊技機109には、ホールの係員
などにより、その開閉が自在となるガラス扉35が設け
られている。
【0070】パチンコ遊技機109における遊技を終了
するためには、操作部41に設けられた返却スイッチを
押圧操作すれぱよい。これにより、持点表示器に表示さ
れている持点が「遊技可能持点」あるいは「景品交換持
点」として遊技カード104に加算更新される。また、
残高表示器86に表示されていたカード残高が遊技カー
ド104に更新記録されることとなる。これらの持点や
カード残高などの記録情報がPC用管理コンピュータ1
01および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102に
送信された後、更新記録の終了した会員カードまたはビ
ジタカードがカード挿入・排出口65より排出される。
【0071】また、昼食、その他の用事のために遊技中
のパチンコ遊技機109を確保した状態で遊技を中断し
たい場合には、情報開示装置111(図1参照)で所定
の中断操作を行なえばよい。中断操作を行なうことによ
り、残高表示器86の表示が遊技中断中である旨のメッ
セージ表示に切換わるとともにパチンコ遊技機109の
打球操作ハンドル37がロックされ、遊技不能動状態と
なる。また、ICカードリーダライタ72に取込まれて
いる遊技カード104には、遊技を中断したパチンコ遊
技機109の台番号を特定可能な中断情報が記録され
る。なお、この中断情報は、会員カードまたはビジタカ
ードのカード発行番号などとともにホール用管理コンピ
ュータ103(図1参照)へ送信される。中断情報の記
録されたカードは、カード挿入・排出口65より排出さ
れる。
【0072】また、カード処理装置110は、この中断
情報が記録されたカード以外の遊技カードの受付を禁止
する。したがって、遊技を中断した者以外の他人が自己
のカードを使用して遊技を行なうことができなくなる。
このため、遊技者は、遊技をしていたパチンコ遊技機1
09を確保した状態で遊技を中断し、昼食などに出掛け
ることができる。
【0073】なお、遊技を中断状態にした遊技者が再度
遊技を再開させるためには、自己の所有する会員カード
またはビジタカードをカード挿入・排出口65に挿入す
ればよい。カード処理装置110は、挿入されたカード
の記録情報を照合して中断情報が一致することを確認し
た後、残高表示器86の表示をカード残高の表示に切換
えるとともに、パチンコ遊技機109の遊技不能動状態
を解除する。これにより遊技者は、中断前の遊技状態か
ら遊技を再開することができる。
【0074】図4は、自動発行機104の全体正面図で
ある。自動発行機104においては、正面側での上側の
中央部にタッチパネル式の表示部121が設けられてい
る。この表示部121により、入力操作用のメニュー画
面等の画像表示がなされる。
【0075】表示部121の右側には、紙幣を挿入する
ための紙幣挿入口122が設けられている。紙幣挿入口
122の下方部分には、硬貨を投入するための硬貨挿入
口123が設けられている。硬貨挿入口123の下方部
分には、釣銭等の金銭を返却するための金銭返却口12
4が設けられている。
【0076】表示部121の左側には、会員カードまた
はビジタカードの発行を受けようとする遊技者の指紋を
検出するための指紋検出部125が設けられている。そ
の指紋検出部125は、指紋検出対象者の指を受入れる
ことが可能な形状になっており、指紋検出対象者の指が
受入れられると、その指の指紋を検出する。指紋検出部
125の上方部分には、後述するような非常状態が発生
した場合に点灯する非常表示ランプ133aが設けられ
ている。非常表示ランプ133aの下方部分には、発行
する会員カードが不足した場合に点灯する会員カード不
足表示ランプ133bおよび発行するビジタカードが不
足した場合に点灯するビジタカード不足表示ランプ13
3cが設けられている。ビジタカード不足表示ランプ1
33cの下方部分には、自動発行機104に故障が生じ
た場合に点灯する故障表示ランプ133dが設けられて
いる。
【0077】表示部121の下側には、発行された会員
カードが排出される会員カード発行口126と、発行さ
れたビジタカードが排出されるビジタカード発行口12
7とが横並びに設けられている。
【0078】会員カード発行口126の下方部分には、
会員カードまたはビジタカードへの入金を行なう場合、
および、会員登録をして会員カードの発行を受けたホー
ルまたはビジタカードの発行を受けたホール以外のホー
ル(以下、他店という)で遊技を行なう場合等の所定の
場合にカードを挿入するためのカード挿入口128が設
けられている。カード挿入口128の奥側の自動発行機
104内部には、カード挿入口128から挿入されたカ
ードをチェックするとともにそのカードに対して情報の
読出しおよび書込み等の処理を行なうための挿入カード
処理装置606が設けられている。
【0079】ビジタカード発行口127の下方部分に
は、不要になった会員カードまたはビジタカードを所有
者が返却する際にそのカードを挿入するためのカード返
却口129が設けられている。カード返却口129の奥
側の自動発行機104内部には、カード返却口129か
ら挿入されたカードをチェックするためのカードチェッ
カ130が設けられている。自動発行機104内部にお
けるカード返却口129の下方部分には、使用限度達成
カード収納ボックス132と、満杯用カード収納ボック
ス131とが設けられている。
【0080】会員カードおよびビジタカードには、カー
ド処理装置110および自動発行機104に挿入して使
用する回数(以下、使用回数という)に限度(以下、使
用限度回数と呼ぶ)が予め定められている。その使用限
度回数に達したカードがカード返却口129またはカー
ド挿入口128から自動発行機104に挿入されると、
自動発行機104は、そのカードを自動的に使用限度達
成カード収納ボックス132に収納する。このような目
的のために、使用限度達成カード収納ボックス132が
用いられる。
【0081】また、自動発行機104は、返却された会
員カードおよびビジタカードを、新たにビジタカードと
して発行するために、後述するカードステックに再収納
する。ここで、カードステックとは、発行に用いるIC
カードを複数枚まとめて収納するための収納手段であ
る。そのような収納の際に、カードステック内のカード
が満杯状態の場合には、返却されたカードを満杯用カー
ド収納ボックス132に収納する。使用限度達成カード
収納ボックス132は、自動発行機104の正面側から
見て、満杯用カード収納ボックス131よりも手前側に
設けられている。
【0082】図5は、自動発行機104の全体裏面図で
ある。図5を参照して、自動発行機104の裏面側に
は、上下2つに分割された扉135,136が設けられ
ている。これらの扉は、通常、施錠されて開閉不可能な
状態にされており、自動発行機104にICカードを補
充する際およびメンテナンスの際等の場合に、ホール1
の係員により開閉される。扉135,136のそれぞれ
には、鍵穴137,138が設けられている。係員が所
定の鍵を鍵穴137,138のそれぞれに差し込んで解
錠操作することにより、扉135,136がそれぞれ開
放可能になる。
【0083】扉136を開けば、ICカードの補充およ
びメンテナンス等が可能になる。扉136の所定箇所に
は、扉136が開放中である旨を点灯により示す開放中
ランプ139と、ICカードを収納する後述するステッ
クが正常にセットされている旨を点灯により示す確認ラ
ンプ140とが設けられている。
【0084】次に、自動発行機104の内部における要
部の構成を説明する。まず、会員カードおよびビジタカ
ードとして発行するICカードを会員カード用発行用の
カード処理装置およびビジタカード発行用のカード処理
装置にそれぞれセットする機構を説明する。
【0085】図6は、会員カードおよびビジタカードの
それぞれを発行のためにセットする機構を示す自動発行
機104の断面図である。
【0086】図6を参照して、発行する会員カードおよ
びビジタカードに用いられるICカードは、カード収納
体であるカードステック501,502に複数収納され
て用いられる。カードステック501,502は、複数
のICカードを重ねた態様で収納し、収納しているIC
カードをばねの付勢力により押し上げてICカードを外
部へ取出し可能な状態にする構造を有する収納体であ
る。カードステック501,502の詳しい構造につい
ては、図8を用いて後述する。
【0087】会員カード用のICカードを収納したカー
ドステック501は、第1セット装置142および第2
セット装置143のそれぞれに1つずつ装着される。第
1セット装置142および第2セット装置143の各々
は、会員カード用のICカードを収納したカードステッ
ク501から会員カードを1枚ずつ取出して会員カード
処理装置141に送る(セットする)機能を含む装置で
ある。
【0088】第1セット装置142および第2セット装
置143は、いずれか一方が上側、他方が下側に配置さ
れ、その配置された位置が会員用セット切換装置144
により切換えられる。会員用セット切換装置144は、
楕円軌道を有するレール144aと、第1セット装置1
42が取付けられ、レール144aに沿って第1セット
装置142を移動させる第1移動部材(図示省略)と、
第2セット装置143が取付けられ、レール144aに
沿って第2セット装置143を移動させる第2移動部材
(図示省略)と、第1移動部材および第2移動部材を駆
動する駆動モータ(図示省略)とを含む。
【0089】このような会員用セット切換装置144の
上方に会員カード処理装置141が設けられている。会
員用セット切換装置144により上側に配置されたセッ
ト装置は、会員カード処理装置141に会員カードを送
ることが可能な状態にされる。一方、会員用セット切換
装置144により下側に配置されたセット装置は、装着
されたカードステックを取外して、新たなカードステッ
クに交換することが可能な状態にされる。
【0090】上側に配置されたセット装置において、装
着されているカードステック内の会員カード用のICカ
ードが発行され尽くされたかまたは故障等の原因によ
り、上側に配置されたセット装置がカードステックから
ICカードを取出せなくなった場合には、会員用セット
切換装置144によって、図中の矢符に示されるように
セット装置が移動させられることにより、上側に配置さ
れたセット装置の位置と、下側に配置されたセット装置
の位置とが切換えられる。これにより、まだ会員カード
を取出せるカードステックからICカードを取出すこと
が可能な状態にされる。その場合、係員が、下側に移動
したセット装置においてカードステックを新たなカード
ステックに交換することが可能になる。このため、発行
動作を中断することなく、会員カード用のICカードが
なくなったかまたは故障したカードステックを新たなカ
ードステックに交換することが可能になり、また、セッ
ト装置が故障した場合にも、発行動作を中断することな
く修理を行なうことが可能になる。さらに、会員カード
が取出せなくなったカードステックは、発行のために用
いられないようになるため、そのカードステックに関し
て、故障の修理およびICカードの補充等の復旧のため
の対処を容易に行なうことが可能になる。
【0091】ビジタカード用のICカードを収納したカ
ードステック502は、第3セット装置152および第
4セット装置153のそれぞれに1つずつ装着される。
第3セット装置152および第4セット装置153の各
々は、ビジタカード用のICカードを収納したカードス
テック502からICカードを1枚ずつ取出してビジタ
カード処理装置151に送る(セットする)機能を含む
装置である。
【0092】第3セット装置152および第4セット装
置153は、いずれか一方が上側、他方が下側に配置さ
れ、その配置された位置がビジタ用セット切換装置15
4により切換えられる。ビジタ用セット切換装置154
は、楕円軌道を有するレール154aと、第3セット装
置152が取付けられ、レール154aに沿って第3セ
ット装置152を移動させる第3移動部材(図示省略)
と、第4セット装置153が取付けられ、レール154
aに沿って第4セット装置153を移動させる第4移動
部材(図示省略)と、第3移動部材および第4移動部材
を駆動する駆動モータ(図示省略)とを含む。
【0093】このようなビジタ用セット切換装置154
の上方にビジタカード処理装置151が設けられてい
る。ビジタ用セット切換装置154により上側に配置さ
れたセット装置は、ビジタカード処理装置151にIC
カードを送ることが可能な状態にされる。一方、ビジタ
用セット切換装置154により下側に配置されたセット
装置は、装着されたカードステックを取外して、新たな
カードステックに交換することが可能な状態にされる。
【0094】上側に配置されたセット装置において、装
着されているカードステック内のICカードが発行され
尽くされたかまたは故障等の原因により、上側に配置さ
れたセット装置がカードステックからICカードを取出
せなくなった場合には、ビジタ用セット切換装置154
によって、図中の矢符に示されるようにセット装置が移
動させられることにより、上側に配置されたセット装置
の位置と、下側に配置されたセット装置の位置とが切換
えられる。これにより、まだICカードを取出せるカー
ドステックからICカードを取出すことが可能な状態に
される。その場合、係員が、下側に移動したセット装置
においてカードステックを新たなカードステックに交換
することが可能になる。このため、発行動作を中断する
ことなく、ビジタカードがなくなったかまたは故障した
カードステックを新たなカードステックに交換すること
が可能になり、また、セット装置が故障した場合にも、
発行動作を中断することなく修理を行なうことが可能に
なる。さらに、ICカードが取出せなくなったカードス
テックは、発行のために用いられないようになるため、
そのカードステックに関して、故障の修理およびICカ
ードの補充等の復旧のための対処を容易に行なうことが
可能になる。措置を容易に行なうことが可能になる。
【0095】この自動発行機104により会員カードお
よびビジタカードとして発行されるICカードは、カー
ド会社からホール1が購入する。カード会社は、すべて
のICカードに異なる管理情報を付加してホール1に出
荷する。ICカードの管理情報には、発行年月日(製造
年月日)、ホール番号(各ホールについて予め定められ
た番号)、および、発行番号・乱数(発行したカードの
番号と、乱数とを組み合わせたもの)の情報が含まれて
いる。このように、各ICカードに管理情報を付加する
ことにより、ICカードを1枚ずつ管理することが可能
となる。
【0096】ICカードは、所定枚数ずつカードステッ
クに収納されて出荷される。すなわち、ICカードは、
カードステック単位で出荷される。ICカードが出荷途
中で盗難にあった場合には、カード会社とホール1との
間で連絡を取合い、盗難されたICカードに付された管
理情報を、PC中央管理センタ200および貯玉・再プ
レイ中央管理センタ300のそれぞれのコンピュータに
入力し、その入力した情報をそれぞれのネットワークを
介して各階層の管理コンピュータに転送する。
【0097】そして、各ネットワークにおいて、盗難に
あったICカードを使用禁止状態にする。具体的には、
盗難にあったICカードがホール1において自動発行機
104に挿入された場合には、自動発行機104自体は
なにも報知せずに、PC用管理コンピュータ101およ
び貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のみに所定
の警報を出力する。その警報は、画像の表示および音の
出力により行なわれる。さらに、ホール用管理コンピュ
ータ103にも所定の警報を出力し、画像および音で報
知してもよい。
【0098】このように、出荷するICカードを管理情
報に基づいて管理し、盗難にあったICカードを使用禁
止状態にすることにより、盗まれたICカードを不正に
使用する行為を防ぐことができる。また、盗まれたIC
カードが使用されようとした場合には、自動発行機10
4の側で直接的に警報を出さずに管理コンピュータの側
で警報を出すようにしたため、不正行為者に気づかれず
に、不正行為者を取締まる処置を行なうことができる。
【0099】ホール1に納入されたカードステックを自
動発行機104内に入れる場合には、自動発行機104
の扉135,136を開放するために、予め定められた
扉開放用の暗証番号を係員がPC用管理コンピュータ1
01において入力する。その暗証番号の入力が行なわれ
た場合には、鍵を用いて扉135,136を開放するこ
とが可能な状態にする制御がPC用管理コンピュータ1
01により行なわれる。係員が鍵を用いて扉135,1
36を開放すると、自動発行機104側で開放中ランプ
139が点灯状態になり、さらに入力された開放情報を
もとにPC用管理コンピュータ101側で扉135,1
36が開放中である旨の表示がなされる。
【0100】一方、前述した暗証番号の入力が行なわれ
ないで、扉135,136が開放された場合には、自動
発行機104側で非常表示ランプ133aが点灯状態に
なり、PC用管理コンピュータ101側で画像の表示お
よび音の出力による非常警報がなされる。これにより、
扉135,136が不正に開放された場合には、係員が
その旨を容易に認識することができ、不正行為者を容易
に取締まることができる。
【0101】ホール1に納入された新規のICカード
は、原則的に会員カードとして発行される。ビジタカー
ドは、原則的に、返却されたICカードが再利用され
る。例外的に、返却されたICカードがない場合には、
新規のICカードがビジタカードとして発行される。
【0102】新たな会員カードおよびビジタカードを収
納したカードステックをセット装置へ装着する作業は、
前述したような手順で扉135,136が開放された自
動発行機104において、会員用セット切換装置14
3,153により下側に位置させられた方のセット装置
に対して係員により行なわれる。したがって、カードス
テックの交換は、下側に位置させられた方のセット装置
に対して手作業で行なわれる。
【0103】カードステックがセット装置に正常に取付
けられると、確認ランプ140が点灯状態になる。この
ように確認ランプ140が点灯状態になることにより、
係員が、カードステックの取付け状態を容易に確認する
ことができ、取付け不良状態になったままカードの発行
動作が実行されることを未然に防ぐことができる。その
結果、取付け不良状態による発行不良動作を回避するこ
とができる。
【0104】カードステックの取付けが済むと、扉13
5,136を手作業により閉じる。扉135,136が
閉じられると、PC用管理コンピュータ101から自動
発行機104にセキュリティの再セット完了信号が与え
られ、その信号に応じて、開放中ランプ139が消灯
し、カードステックの交換作業が完了する。このように
カードステックの交換が行なわれると、空のカードステ
ックが生じるが、その空のカードステックは、まとめて
カード会社へ返送する。その返送されたカードステック
は、カード会社により整備されたのち、再使用される。
【0105】次に、返却されたカードをビジタカード用
のカードステックに収納する機構を説明する。
【0106】図7は、返却されたカードを回収してビジ
タカード用のカードステックに収納する機構を示す自動
発行機104の断面図である。この図7においては、返
却されたカードを回収して収納する機構の説明に不要な
部分の構成を省略して示している。
【0107】図7を参照して、返却されるカードは、自
動発行機104の前面側に設けられたカード返却口12
9から挿入される。自動発行機104の内部において
は、カード返却口129に隣接してカードチェッカ13
0が設けられている。カード返却口129から挿入され
たカードは、カードチェッカ130の内部に取込まれ、
カードの使用回数およびカードの動作状態等の所定のチ
ェックを受ける。カードチェッカ130には、カードが
挿入されたことの検出を行なう返却カードセンサ195
が設けられている。
【0108】カードチェッカ130よりも奥側には、前
述した第3セット装置152および第4セット装置15
3(この図7では図示省略)にセットされたカードステ
ック502a,502bが上下方向に離れて位置してい
る。第3セット装置152には第1満杯センサ191が
設けられており、第4セット装置153には第2満杯セ
ンサ192が設けられている。このような各満杯センサ
は、対応するセット装置にセットされたカードステック
におけるICカードの収納枚数が予め定められた満杯数
になったことを検出するためのセンサであり、対応する
セット装置に固定的に配置されている。
【0109】また、第3セット装置152または第4セ
ット装置153が上側に位置させられた場合の配置位置
の近傍には、上側に位置させられたセット装置に取付け
られたカードステックの残り収納枚数が無くなったこと
を検出する第2残枚数センサ197が設けられている。
第1セット装置142および第2セット装置143につ
いて同様の検出を行なう第1残枚数センサ196(図9
参照)は、第1セット装置142または第2セット装置
143が上側に位置させられた場合の配置位置の近傍に
設けられている。
【0110】第3セット装置152または第4セット装
置153が上側に位置させられた場合の配置位置の上方
には、ビジタカード処理装置151が設けられている。
ビジタカード処理装置151は、第3セット装置152
または第4セット装置153ら取出されたICカードを
それらのセット装置の後面側から受取って図中の破線で
示される方向に搬送し、そのICカードの記録情報を初
期化した後、そのICカードに所定の情報を記録してビ
ジタカード発行口127から発行する。
【0111】第3セット装置152または第4セット装
置153が上側に位置させられた場合の配置位置の前面
側には、返却されたICカードを上側に位置するセット
装置のカードステックに収納する機能を有する第1カー
ド収納装置161が設けられている。また、第3セット
装置152または第4セット装置153が下側に位置さ
せられた場合の配置位置の前面側には、返却されたIC
カードを下側に位置するセット装置のカードステックに
収納する機能を有する第2カード収納装置162が設け
られている。これらのカード収納装置の構成は、図8を
用いて後述する。前述したように、自動発行機104の
底部には、満杯カード収納ボックス131と、使用限度
達成カード収納ボックス132とが設けられている。
【0112】カードチェッカ130の出側流路177
は、第1カード収納装置161の入口に通じる第1流路
171と、第2カード収納装置162の方向(斜め下方
向)へ向かう第2流路172とに分岐している。さら
に、第2流路172は、第2カード収納装置162の入
口に通じる第3流路173と、満杯カード収納ボックス
131の方向(斜め下方向)へ向かう第4流路174と
に分岐している。さらに、第4流路174は、満杯カー
ド収納ボックス131の入口に通じる第5流路175
と、使用限度達成カード収納ボックス132の入口に通
じる第6流路176とに分岐している。これら第1流路
171〜第6流路176は、カードチェッカ130の出
側流路177から送出されたICカードを誘導するため
の流路である。
【0113】第1流路171と第2流路172との分岐
点には、出側流路177から送出されたICカードの流
路を第1流路171と第2流路172とのどちらか一方
に切換える第1流路切換レバー181が設けられてい
る。第1流路切換レバー181は、後述する第1流路切
換装置601により駆動される。第1流路切換レバー1
81により流路が第1流路171の側に切換えられた場
合は、ICカードが、自重により第1カード収納装置1
61内に誘導され、第1カード収納装置161により、
上側に位置するセット装置のカードステック内に収納さ
れる。一方、第1流路切換レバー181により流路が第
2流路172の側に切換えられた場合は、ICカード
が、自重により第2流路172内を誘導される。
【0114】第3流路173と第4流路174との分岐
点には、第2流路172内を誘導されてきたICカード
の流路を第3流路173と第4流路174とのどちらか
一方に切換える第2流路切換レバー182が設けられて
いる。第2流路切換レバー182は、後述する第2流路
切換装置602により駆動される。第2流路切換レバー
182により流路が第3流路173の側に切換えられた
場合は、ICカードが、自重により第2カード収納装置
162内に誘導され、第2カード収納装置162によ
り、下側に位置するセット装置のカードステック内に収
納される。一方、第2流路切換レバー182により流路
が第4流路174の側に切換えられた場合は、ICカー
ドが、自重により第4流路174内を誘導される。
【0115】第5流路175と第6流路176との分岐
点には、第4流路174内を誘導されてきたICカード
の流路を第5流路175と第6流路176とのどちらか
一方に切換える第3流路切換レバー183が設けられて
いる。第3流路切換レバー183は、後述する第3流路
切換装置603により駆動される。第3流路切換レバー
183により流路が第5流路175の側に切換えられた
場合は、ICカードが、自重により満杯カード収納ボッ
クス131内に誘導されて収納される。一方、第3流路
切換レバー183により流路が第6流路176の側に切
換えられた場合は、ICカードが、自重により使用限度
達成カード収納ボックス132内に誘導されて収納され
る。
【0116】前述した第1流路171〜第6流路176
等のICカード回収用の流路には、搬送用のローラが多
数設けられている。そのローラ上をICカードが滑るこ
とによりICカードが自重により誘導される。返却され
たICカードは、このように設けられた第1流路171
〜第6流路176により誘導され、上側に位置するセッ
ト装置のカードステック内、下側に位置するセット装置
のカードステック内、満杯カード収納ボックス131
内、または、使用限度達成カード収納ボックス132内
のうちのいずれかに収納される。
【0117】カードチェッカ130により、返却のため
に挿入されたICカードが使用限度回数に達しているか
否かのチェックが行なわれる。使用限度回数に達してい
ないICカードは、上側に位置するセット装置のカード
ステックが満杯になるまでそのカードステック内に収納
されていき、そのカードステックが満杯になると、下側
に位置するセット装置のカードステックが満杯になるま
でそのカードステックに収納されていく。両方のセット
装置のカードステックが満杯になった場合には、ICカ
ードが満杯カード収納ボックス131内に収納されてい
く。一方、使用限度回数に達したICカードは、常に使
用限度達成カード収納ボックス132内に収納される。
また、カード挿入口128から挿入されたカードが使用
限度回数に達している場合には、そのカードが挿入カー
ド処理装置606から所定の経路を通って使用限度達成
カード収納ボックス132に送られ、その内部に収納さ
れる。
【0118】このようにしてカードステック内に収納さ
れたICカードは、自動的にビジタカードとして再使用
される。また、このようにして満杯カード収納ボックス
131内に収納されたICカードは、係員により自動発
行機104の裏面側から外部に取出され、別に用意され
たカードステック内に収納されて、ビジタカードとして
再使用される。このように、返却されたICカードをビ
ジタカードとして繰返し再使用することにより、ICカ
ードに費やすコストを低減することができるとともに、
省資源化を図ることができる。
【0119】また、使用限度回数に達しているICカー
ドには、カードチェッカ130により、不正使用が不可
能になるようにICカードマイクロコンピュータの部分
(後述するICカードマイクロコンピュータ702)に
穴が開けられる。使用限度達成カード収納ボックス13
2内に収納されたICカードは、係員により自動発行機
104の裏面側から取出され、ホール1からカード会社
へ返送される。
【0120】次に、第1カード収納装置161および第
2カード収納装置162によりカードステック502a
にICカードを収納する機構を説明する。これらのカー
ド収納装置は、同様の構成であるため、第1カード収納
装置161を代表例として説明する。
【0121】図8は、ICカードを収納する機構の動作
を概略的に示す図である。図8には、第1カード収納装
置161およびカードステック502aの要部が示され
ている。
【0122】図8を参照して、(a)、(b)、(c)
の順に動作が進行することにより、ICカードがカード
ステック502a内に収納される。第1カード収納装置
161内には、一対のローラ161a、案内部材161
b、および、押込部材161cが含まれている。
【0123】まず、カードステック502aの構成を説
明する。カードステック502aは、本体部5020
が、対向する側面部に開口部が形成された直方体をなし
ており、その上端部に、上方向に付勢されるICカード
Cを係止するストッパ部5021が設けられている。ス
トッパ部5021は、ICカードCを係止する構造にな
っているとともに、側面部から内部に案内部材161b
が挿入されることが可能な構造になっている。さらに、
ストッパ部5021においては、挿入された案内部材1
61bが下方向に移動することが可能な構造にもなって
いる。
【0124】本体部5020の底部には、ばね5024
が取付けられており、ばね5024の上端部には、IC
カードCを載置するための板状のカード台部5023が
取付けられている。ICカードCは、順次にカード台部
5023上に載置されていき、下方に押下げられていく
態様で、本体部5020内に収納される。ばね5024
は、カード台部5023を上方向へ付勢する。これによ
り、最上部のICカードCが、ストッパ部5021に当
接して係止される。本体部5020内に収納されたIC
カードは、案内部材161bが挿入される方向と反対方
向の側からセット装置により発行のために取出される。
【0125】前述した第1満杯センサ191および第2
満杯センサ192は、カード台部5023の位置を検出
することにより、収納されたICカードが満杯状態であ
ることを検出する。また、前述した第1残枚数センサ1
96および第2残枚数センサ197は、カード台部50
23の位置を検出することにより、収納されたICカー
ドがなくなったことを検出する。
【0126】図8の(a)に示されるように、案内部材
161bは、セット装置が上側の位置に移動されてくる
と、カードステック502aのストッパ部5021内に
挿入される。第1カード収納装置161に誘導されてき
たICカードC2が、モータ(図示省略)により駆動さ
れる一対のローラ161aにより内部に取込まれると、
案内部材161bが本体部5020の底部に向かって所
定距離移動し、収納されているICカードCを押下げ
る。案内部材161bは、モータ(図示省略)により駆
動される。
【0127】これにより、図8の(b)に示されるよう
に、ストッパ部5021と、案内部材161bとの間に
隙間が生じる。そして、押込部材161cがカードステ
ック502aの側に向かって移動し、ICカードC2を
前述した隙間に押込んでいく。押込部材161cは、ソ
レノイド(図示省略)により駆動される。
【0128】ICカードC2が本体部5020内に完全
に押し込まれると、図8の(c)に示されるように、押
込部材161cが元の位置まで後退し、案内部材161
bも元の位置まで後退する。これにより、返却されたI
CカードC2が収納された状態で、再びばね5024の
付勢力により、ICカードがストッパ部5021により
係止される位置まで押上げられる。このようにして、返
却されたICカードの収納が行なわれるのである。
【0129】以上に示した機構を採用することにより、
返却されたICカードを、係員の手作業を必要とするこ
となく、自動的にカードステック内に収納し、ビジタカ
ードとして再使用することができる。これにより、IC
カードの再使用のための収納に関する係員の作業負担が
軽減される。
【0130】次に、自動発行機104の制御装置につい
て説明する。図9は、自動発行機104の制御装置の構
成を示すブロック図である。
【0131】図9を参照して、自動発行機104には、
各種の制御を実行する制御部600が設けられている。
制御部600は、マイクロコンピュータにより構成され
ており、CPU600a、ROM600b、RAM60
0c、および、バックアップメモリ600dを含む。R
OM600bには、自動発行機104における各種の制
御を実行するための制御用プログラム等の各種データが
記憶されている。CPU600aは、ROM600bか
ら制御用プログラムを含む各種データを読出して制御用
プログラムを実行し、RAM600cを作業領域として
用いて各種の制御を行なう。バックアップメモリ600
dは、停電等の原因により自動発行機104の電源が断
たれた場合に、電源が断たれる直前の制御状態を所定期
間にわたって記憶するためのメモリである。
【0132】第1残枚数センサ196の検出信号が制御
部600に入力される。制御部600は、第1残枚数セ
ンサ196から入力された検出信号に基づいて、所定の
処理を実行し、会員用セット切換装置144を駆動する
制御を行なう。会員用セット切換装置144を駆動する
場合には、制御部600から会員用セット切換装置14
4に制御信号が与えられる。また、会員用セット切換装
置144を駆動する場合には、制御部600から会員カ
ード用不足表示ランプ133b、ビジタカード用不足表
示ランプ133c、または、故障表示ランプ133dに
表示信号が与えられ、その表示信号に応じて、対応する
ランプが点灯される。
【0133】第2残枚数センサ197の検出信号が制御
部600に入力される。制御部600は、第2残枚数セ
ンサ197から入力された検出信号に基づいて、所定の
処理を実行し、ビジタ用セット切換装置154を駆動す
る制御を行なう。ビジタ用セット切換装置154を駆動
する場合には、制御部600からビジタ用セット切換装
置154に制御信号が与えられる。
【0134】第1満杯センサ191、第2満杯センサ1
92、および、返却カードセンサ195のそれぞれから
検出信号が制御部600に入力されるとともに、カード
チェッカ130からICカードのチェックデータが制御
部600に入力される。制御部600は、そのように入
力された検出信号およびチェックデータに基づいて、所
定の処理を実行し、第1カード収納装置161、第2カ
ード収納装置162、第1流路切換装置601、第2流
路切換装置602、および、第3流路切換装置603を
駆動する制御を行なう。これらの装置を駆動する場合に
は、制御部600から各装置に制御信号が与えられる。
【0135】指紋検出部125から指紋検出データが制
御部600に入力される。制御部600は、そのように
入力された指紋検出データに基づいて、所定の処理を実
行し、指紋の照合を行なう。
【0136】PC用管理コンピュータ101および貯玉
・再プレイ用管理コンピュータ102から情報入力部6
04を介して制御部600に各種の情報が入力される。
また、制御部600から情報出力部609を介してPC
用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理
コンピュータ102に各種の情報が出力される。
【0137】会員カード処理装置141から制御部60
0には、会員カードのカード情報等の各種情報が入力さ
れる。制御部600から会員カード処理装置141に
は、会員カード処理装置141を駆動するための制御信
号および会員カードに書込む情報が与えられる。ビジタ
カード処理装置151から制御部600には、ビジタカ
ードのカード情報等の各種情報が入力される。制御部6
00からビジタカード処理装置151には、ビジタカー
ド処理装置151を駆動するための制御信号およびビジ
タカードに書込む情報が与えられる。
【0138】挿入カード処理装置606から制御部60
0には、カード挿入口128にICカードが挿入された
旨を示す情報およびカード挿入口128に挿入されたI
Cカードのカード情報等の各種情報が入力される。制御
部600から挿入カード処理装置606には、挿入カー
ド処理装置606を駆動するための制御信号および挿入
されたICカードに書込む情報が与えられる。
【0139】画像表示装置607は、タッチパネルとし
ての機能を含む表示装置であり、表示部121に画像を
表示するとともに、表示部121に表示された画像に応
じた操作入力を受付ける。制御部600から画像表示装
置607には、画像表示を制御するための制御信号が与
えられる。画像表示装置607から制御部600には、
表示部121に表示された画像に応じて操作入力された
情報が入力される。制御部600は、画像表示装置60
7から入力された情報に従って所定の処理を行なう。
【0140】制御部600から音出力装置608には、
警報音および案内用の音声等の音を出力するための音制
御信号が与えられる。音出力装置608は、与えられた
音制御信号に応じて音を出力する。
【0141】次に、自動発行機104の表示部121に
おいて表示される画像により形成される表示画面の一例
を説明する。
【0142】図10は、自動発行機104の表示部12
1において表示される初期画面を示す表示画面図であ
る。図11は、自動発行機104の表示部121におい
て表示される他店モード画面を示す表示画面図である。
【0143】表示部121においては、遊技者等の利用
者により入力操作がなされていない初期状態において、
図10に示されるような初期画面が表示される。初期画
面においては、選択ボタンとして、初めて発行ボタン1
21a、再発行ボタン121b、変更ボタン121c、
入金ボタン121d、暗証番号表示ボタン121e、返
却ボタン121f、および他店ボタン121gが表示さ
れる。これらのボタンは、利用者の入力操作を受付ける
ためのボタンである。その他には、現在表示されている
画面が当店で会員カードまたはビジタカードの発行を受
ける利用者または当店で既に発行された会員カードおよ
びビジタカードを所有する利用者向けの受付画面である
旨を示す「当店」という文字が画面左上端に示される。
【0144】初めて発行ボタン121aが操作される
と、会員カードおよびビジタカードの発行を初めて受け
る利用者に会員カードまたはビジタカードを発行するた
めのモードが実行される。再発行ボタン121bが操作
されると、既に発行を受けている会員カードまたはビジ
タカードを紛失等して再発行を希望する利用者に会員カ
ードまたはビジタカードを発行するためのモードが実行
される。変更ボタン121cが操作されると、会員カー
ドまたはビジタカードを所有する利用者が自己のカード
のカード情報を変更するためのモードが実行される。入
金ボタン121dが操作されると、既に発行を受けてい
る会員カードまたはビジタカードに入金を行なうための
モードが実行される。暗証番号表示ボタン121eが操
作されると、既に発行を受けている会員カードまたはビ
ジタカードの暗証番号を表示するためのモードが実行さ
れる。返却ボタン121fが操作されると、既に発行を
受けている会員カードまたはビジタカードを利用者がホ
ールに返却するためのモードが実行される。
【0145】他店ボタン121gが操作されると、他店
で会員カードまたはビジタカードの発行を受けた利用者
向けのモードである他店モードが実行される。つまり、
他店ボタン121gは、今から実行される処理が、他店
で発行を受けた会員カードおよびビジタカードに関する
処理である旨を指定する入力手段である。この他店ボタ
ン121gの操作により、自動発行機104の制御部6
00は、他店で発行を受けた会員カードおよびビジタカ
ードに関する処理を行なうことを認識することができ
る。後述するように、カードの再発行等の各種の処理に
おいては、会員カードおよびビジタカードのカード情報
をPCネットワークシステム機関側で管理している情報
と照合する場合がある。
【0146】ホール1内のPC用管理コンピュータ10
1においては、当該ホール1で発行されたカードに関す
る情報については常駐管理しているが、その他のホール
で発行されたカードに関する情報については常に管理し
ているわけではない。このため、他のホールで発行され
たカードに関する情報についての照合を行なう場合に
は、PC中央管理センタ200等の上位側のセンタの管
理コンピュータから情報をとり寄せる必要がある。この
ため、カードに関する処理を行なう場合には、処理の対
象のカードが他店で発行されているものであることが容
易に認識できれば、処理の対象のカードに関する情報が
どこで管理されているものであるのかを特定する余計な
処理を行なう必要が軽減される。これにより、情報の照
合を行なう場合に、中央管理センタと早期に連絡をとり
あうことができ、ホール内の管理コンピュータにおい
て、カード情報の照合等をする場合に、中央管理センタ
と連絡をとりあってその他店の情報を読出す処理を高速
化することができる。その結果、自動発行機104の処
理速度を高速化することができる。
【0147】次に、図11を参照して、他店ボタン12
1gが操作された場合に表示される他店モード画面につ
いて説明する。他店モード画面においては、選択ボタン
として、再発行ボタン121h、変更ボタン121i、
暗証番号表示ボタン121j、返却ボタン121k、お
よび戻りボタン121mが表示される。これらのボタン
は、利用者の入力操作を受付けるためのボタンである。
その他には、現在表示されている画面が他店で既に発行
された会員カードおよびビジタカードを所有する利用者
向けの受付画面である旨を示す「他店」という文字が画
面左上端に示される。
【0148】再発行ボタン121hは、前述した再発行
ボタン121bと同様の機能を有する。変更ボタン12
1iは、前述した変更ボタン121cと同様の機能を有
する。暗証番号表示ボタン121jは、前述した暗証番
号表示ボタン121eと同様の機能を有する。返却ボタ
ン121kは、前述した返却ボタン121fと同様の機
能を有する。戻りボタン121mが操作されると、表示
部121の表示画面が、現在表示されている他店モード
画面から前述した初期画面に戻る処理が行なわれる。
【0149】次に、会員カードおよびビジタカードとし
て用いられるICカードの構成を詳細に説明する。図1
2は、会員カードおよびビジタカードとして用いられる
ICカードの平面図である。
【0150】図12を参照して、ICカード700は、
カード処理装置に接触して使用される所謂接触型のIC
カードである。ICカード700には、コネクタ70
1、ICカードマイクロコンピュータ702、および、
EEPROM703が設けられている。ICカードマイ
クロコンピュータ702およびEEPROM703は、
カード内部に内蔵されており、コネクタ701がカード
表面に露出している。
【0151】次に、ICカード700に設けられている
回路の構成を説明する。図13は、図12に示されたI
Cカード700に設けられている回路の構成を示すブロ
ック図である。
【0152】コネクタ701は、前述した会員カード処
理装置141およびビジタカード処理装置151等の外
部機器との間で信号の入出力を行なうために設けられて
いる。ICカードマイクロコンピュータ702には、C
PU702a、ROM702b、および、RAM702
cが含まれている。
【0153】CPU702aは、ROM702bに格納
されている制御プログラムに基づいて制御動作を所定の
順序で実行する。RAM702c内には、CPU702
aの演算に使用される各種演算カウンタが記憶されてい
る。EEPROM703は、各種情報の再書込が可能な
メモリであり、ICカードの種別を認識するためのカー
ド種別番号、セキュリティコード、その他カードの種別
に応じたさまざまな情報が記録されている。
【0154】ICカードマイクロコンピュータ702に
は、前述したCPU702a、ROM702b、およ
び、RAM702cの他に、コネクタ701を介して入
力される入力信号を受けてCPU702aに入力データ
を与えるとともにCPU702aからの出力情報を受け
てコネクタ701に出力する入出力インタフェースやパ
ワーオンリセット回路,クロック発生回路,パルス分周
回路,アドレスデコード回路などが設けられている。E
EPROM703内には、会員カードまたはビジタカー
ドというカードの種別を識別可能なカード種別番号の
他、各カードに特有の情報がそれぞれ記憶されている。
その記憶情報の一例は、図14および図15を用いて後
述する。
【0155】このようなICカード700が会員カード
処理装置141およびビジタカード処理装置151等の
ICカード処理装置に挿入されると、ICカード処理装
置内のリーダライタのコネクタがICカードのコネクタ
701と電気的に接触し、ICカード内に記憶されてい
る情報が読出し可能になり、またその情報が更新可能に
なる。
【0156】次に、会員カードのEEPROM703内
に記憶されている情報を説明する。図14は、会員カー
ドのEEPROM703内に記憶されている情報を説明
するための説明図である。
【0157】カード種別番号801は、ICカードの種
別を判別するために記録される情報であり、その情報に
より、ICカードが会員カードであるかビジタカードで
あるかが示される。会員カードの場合には、会員カード
であることを示すカード種別番号が記録されている。こ
れにより、挿入カード処理装置606等のICカード処
理装置は、ICカードが会員カードであるか、ビジタカ
ードであるかを判別できる。
【0158】カード発行番号802は、複数のICカー
ドの中から一のICカードを特定し識別するために用い
られる情報であり、パーラーネットに加盟しているホー
ル1から発行されるICカードには重複したカード発行
番号が付されることはない。発行店コード803は、会
員カードを発行したホールを特定するための情報であ
る。この発行店コード803により、会員カードが、全
国のホールのうちのどこのホール1で発行されたもので
あるのかを特定することが可能である。
【0159】発行日804は、会員カードが発行された
年月日を示す情報である。会員情報805には会員の遊
技者の氏名、性別、住所、および指紋等の会員の個人情
報が記録されている。暗証番号806は、会員登録の際
に遊技者が決める情報である。その暗証番号806の情
報は、会員カードの再発行を受ける際、遊技者が景品交
換処理を行なう際、および、預け入れ持点を遊技可能持
点に変換操作する際などにおいて、遊技者の使用してい
る会員カードが遊技者本人のものであることを確認する
際に使用されるものである。
【0160】中断情報807は、遊技者が遊技の中断操
作を行なった際に記録される情報であり、中断操作を行
なったパチンコ遊技機の台番号などが記録されている。
セキュリティコード808は、ICカードのセキュリテ
ィを保持するための情報である。セキュリティコード8
08は、挿入カード処理装置606等のICカード処理
装置、ならびに、景品交換機105が会員カードの記録
情報を読込むにあたって最初に読取られる情報である。
このセキュリティコード808が予め登録されているコ
ードと一致しない場合にはその他の記録情報の読取処理
が実行されないように構成されている。
【0161】カード残高809は、会員カードの残高で
あり、前述したように遊技者が玉貸操作を行なうことに
より減算更新され、遊技者が入金操作を行なうことによ
り加算更新される。有効期限810は、会員登録の有効
期限である。
【0162】遊技可能持点811には、遊技に使用可能
な持点の情報が記録される。履歴情報812は、会員に
おける、過去の入会および脱会の履歴、過去のICカー
ドの再発行回数の履歴、および、過去の不正行為の履歴
等の各種の履歴に関する情報である。使用回数813に
は、ICカードが、自動発行機104およびカード処理
装置110において使用された回数(たとえば挿入回
数)の情報が記録される。この使用回数813は、IC
カードが会員カードおよびビジタカードのどちらとして
使用されたことにかかわらず、ICカードが最初に発行
された後の積算使用回数であり、ICカードがどの種類
のカードとして使用されても、使用されるごとに加算更
新される。
【0163】景品交換持点814には、景品交換するこ
とが可能な持点が記録される。遊技場預り持点815に
は、遊技場預り持点、すなわち、貯玉数の情報が記録さ
れる。会員カードには、以上に示した情報の他にも、そ
の他の情報816として、ICカードの再発行回数およ
びカード会社により出荷の際に記録される前述した管理
情報等の各種情報が記録される。
【0164】次に、ビジタカードのEEPROM703
内に記憶されている情報を説明する。図15は、ビジタ
カードのEEPROM703内に記憶されている情報を
説明するための説明図である。ビジタカードのEEPR
OM703内に記憶されている情報は、会員カードの場
合と比べて、遊技場預り持点の情報がない点が異なって
いる。
【0165】カード種別番号901は、前述した会員カ
ードのカード種別番号801と同様の情報である。ビジ
タカードの場合には、ビジタカードであることを示すカ
ード種別番号が記録されている。カード発行番号902
は、前述した会員カードのカード発行番号802と同様
の情報である。発行店コード903は、ビジタカードを
発行したホールを特定するための情報である。この発行
店コード903により、ビジタカードが、全国のホール
のうちのどこのホール1で発行されたものであるのかを
特定することが可能である。
【0166】発行日904は、ビジタカードが発行され
た年月日を示す情報である。ビジタ情報905にはビジ
タの遊技者の氏名、性別、住所、および指紋等のビジタ
の個人情報が記録されている。暗証番号906は、ビジ
タ登録の際に遊技者が決める情報である。その暗証番号
906の情報は、ビジタカードの再発行を受ける際およ
び遊技者が景品交換処理を行なう際などにおいて、遊技
者の使用しているビジタカードが遊技者本人のものであ
ることを確認する際に使用されるものである。
【0167】中断情報907は、前述した会員カードの
中断情報807と同様の情報である。セキュリティコー
ド908は、前述した会員カードのセキュリティコード
808と同様の情報である。セキュリティコード908
は、挿入カード処理装置606等のICカード処理装
置、ならびに、景品交換機105がビジタカードの記録
情報を読込むにあたって最初に読取られる情報である。
このセキュリティコード908が予め登録されているコ
ードと一致しない場合にはその他の記録情報の読取処理
が実行されないように構成されている。
【0168】カード残高909は、ビジタカードの残高
であり、前述したように遊技者が玉貸操作を行なうこと
により減算更新され、遊技者が入金操作を行なうことに
より加算更新される。有効期限910は、ビジタ登録の
有効期限である。遊技可能持点911には、前述した会
員カードの遊技可能持点811と同様の情報である。履
歴情報912は、ビジタにおける、過去の入会、脱会の
履歴、過去のICカードの再発行回数の履歴、および、
過去の不正行為の履歴等の各種の履歴に関する情報であ
る。使用回数913は、前述した会員カードの使用回数
813と同様の情報である。景品交換持点914は、前
述した会員カードの景品交換持点814と同様の情報で
ある。その他の情報915は、前述した会員カードのそ
の他の情報816と同様の情報である。
【0169】次に、自動発行機104の制御部600に
より実行される制御処理について説明する。制御部60
0においては、自動発行機104の動作を制御するため
に、前述した制御用プログラムのメインプログラムが実
行され、そのメインプログラムの実行にしたがって各種
のサブルーチンプログラムが実行される。以下の説明に
おいては、サブルーチンプログラムにより実行される処
理を説明する。
【0170】図16および図17は、カード使用処理の
処理内容を示すフローチャートである。このカード使用
処理は、自動発行機104においてICカードの発行等
のICカードの使用に関連する制御を行なうためのサブ
ルーチンプログラムの処理である。
【0171】図16を参照して、まず、ステップS(以
下、単にSと呼ぶ)1により、図10に示される初期画
面を表示部121に表示する処理がなされる。次に、S
2に進み、他店ボタン121gが操作されたか否かの判
断がなされる。S2により他店ボタン121gが操作さ
れたと判断された場合は、後述するS25に進む。一
方、S2により他店ボタン121gが操作されていない
と判断された場合は、S3に進み、初めて発行ボタン1
21aが操作されたか否かの判断がなされる。
【0172】S3により初めて発行ボタン121aが操
作されていないと判断された場合は、後述するS9に進
む。一方、S3により初めて発行ボタン121aが操作
されたと判断された場合は、S4に進み、会員・ビジタ
選択画面を表示部121に表示する処理がなされる。こ
れにより、ICカードの新規発行モードに入る。会員・
ビジタ選択画面は、遊技者が会員カードと、ビジタカー
ドとのどちらの発行を希望するかを選択するための表示
画面であり、会員と、ビジタとを選択するためのボタン
が表示される。
【0173】次に、S5に進み、会員・ビジタ選択画面
での選択操作があったか否かの判断がなされる。S5に
おいて選択操作がまだないと判断された場合には、S4
に戻って、選択操作があるまで会員・ビジタ選択画面を
継続的に表示する。一方、S5において選択操作があっ
たと判断された場合は、S6に進み、会員およびビジタ
のどちらが選択されたのかについての選択判別がなされ
る。
【0174】S6により会員の方が選択されたと判断さ
れた場合は、S7に進み、会員カードを新規に発行する
ための会員カード発行処理が実行される。会員カード発
行処理の内容については、図18を用いて後述する。S
7のビジタカード発行処理の後に、このカード使用処理
が終了する。一方、S6によりビジタの方が選択された
と判断された場合は、S8に進み、ビジタカードを新規
に発行するためのビジタカード発行処理が実行される。
ビジタカード発行処理の内容については、図19を用い
て後述する。S8のビジタカード発行処理の後に、この
カード使用処理が終了する。
【0175】また、前述したS3からS9に進んだ場合
は、S9により、再発行ボタン121bの操作があった
か否かの判断がなされる。S9により再発行ボタン12
1bが操作されていないと判断された場合は、後述する
S15に進む。一方、S9により再発行ボタン121b
が操作されたと判断された場合は、S10に進み、会員
・ビジタ選択画面を表示部121に表示する処理がなさ
れる。これにより、ICカードの再発行モードに入る。
この場合の会員・ビジタ選択画面は、前述したS4の場
合と同様の表示画面である。
【0176】次に、S11に進み、会員・ビジタ選択画
面での選択操作があったか否かの判断がなされる。S1
1において選択操作がまだないと判断された場合には、
S10に戻って、選択操作があるまで会員・ビジタ選択
画面を継続的に表示する。一方、S11において選択操
作があったと判断された場合は、S12に進み、会員お
よびビジタのどちらが選択されたのかについての選択判
別がなされる。
【0177】S12により会員の方が選択されたと判断
された場合は、S13に進み、当店で発行された会員カ
ードを再発行するための当店会員再発行処理が実行され
る。当店会員再発行処理の内容については、図20を用
いて後述する。S13の当店会員再発行処理の後に、こ
のカード使用処理が終了する。
【0178】一方、S12によりビジタの方が選択され
たと判断された場合は、S14に進み、当店で発行され
たビジタカードを再発行するための当店ビジタ再発行処
理が実行される。当店ビジタ再発行処理の内容について
は、図21を用いて後述する。S14の当店ビジタ再発
行処理の後に、このカード使用処理が終了する。
【0179】また、前述したS9からS15に進んだ場
合は、S15により、カード挿入口128にICカード
の挿入があったか否かの判断がなされる。この場合のI
Cカードの挿入の有無は、挿入カード処理装置606に
設けられている挿入カードセンサ(図示せず)によるカ
ードの検出信号に基づいて判断される。S15によりI
Cカードの挿入がないと判断された場合は、後述するS
23に進む。一方、S15によりICカードの挿入があ
ったと判断された場合は、S16に進み、使用限度チェ
ック処理が実行される。使用限度チェック処理の処理内
容については、図22を用いて後述する。
【0180】次に、S16からS17に進み、暗証番号
表示ボタン121eの操作があったか否かの判断がなさ
れる。S17により操作がなかったと判断された場合
は、後述するS19に進む。一方、S17により操作が
あったと判断された場合は、S18に進み、会員カード
またはビジタカードの暗証番号を表示するための暗証番
号表示処理が実行される。暗証番号表示処理の処理内容
については、図23を用いて後述する。S18の暗証番
号表示処理の後に、このカード使用処理が終了する。
【0181】また、前述したS17からS19に進んだ
場合は、S19により、変更ボタン121cの操作があ
ったか否かの判断がなされる。S19により操作がなか
ったと判断された場合は、後述するS21に進む。一
方、S19により操作があったと判断された場合は、S
20に進み、会員カードまたはビジタカードについての
登録情報を変更するための情報変更処理が実行される。
情報変更処理の処理内容については、図24および図2
5を用いて後述する。S20の情報変更処理の後に、こ
のカード使用処理が終了する。
【0182】また、前述したS19からS21に進んだ
場合は、S21により、入金ボタン121dの操作があ
ったか否かの判断がなされる。S21により操作がなか
ったと判断された場合は、このカード使用処理が終了す
る。一方、S21により操作があったと判断された場合
は、S22に進み、会員カードまたはビジタカードに入
金を行なうための入金処理が実行される。入金処理の処
理内容については、図26を用いて後述する。S22の
入金処理の後に、このカード使用処理が終了する。
【0183】また、前述したS15からS23に進んだ
場合は、S23により、カード返却口129へのICカ
ードの返却があったか否かの判断がなされる。この場合
のICカードの返却の有無は、返却カードセンサ195
の検出信号に基づいて判断される。S23により返却が
なかったと判断された場合は、このカード使用処理が終
了する。一方、S23により返却があったと判断された
場合は、S24に進み、返却されたカードを収納するた
めのカード返却処理が実行される。カード返却処理の処
理内容については、図27を用いて後述する。S24の
カード返却処理の後に、このカード使用処理が終了す
る。
【0184】また、前述したS2からS25に進んだ場
合(図17参照)は、S25により、前述した図11に
示される他店モード画面を表示部121に表示する処理
がなされる。次に、S26に進み、再発行ボタン121
hの操作があったか否かの判断がなされる。S26によ
り再発行ボタン121hが操作されていないと判断され
た場合は、後述するS32に進む。一方、S26により
再発行ボタン121hが操作されたと判断された場合
は、S27に進み、会員・ビジタ選択画面を表示部12
1に表示する処理がなされる。これにより、ICカード
の再発行モードに入る。この場合の会員・ビジタ選択画
面は、前述したS4の場合と同様の表示画面である。
【0185】次に、S28に進み、会員・ビジタ選択画
面での選択操作があったか否かの判断がなされる。S2
8において選択操作がまだないと判断された場合には、
S27に戻って、選択操作があるまで会員・ビジタ選択
画面を継続的に表示する。一方、S28において選択操
作があったと判断された場合は、S29に進み、会員お
よびビジタのどちらが選択されたのかについての選択判
別がなされる。
【0186】S29により会員の方が選択されたと判断
された場合は、S30に進み、他店で発行された会員カ
ードを再発行するための他店会員再発行処理が実行され
る。他店会員再発行処理の内容については、後述する。
S30の他店会員再発行処理の後に、このカード使用処
理が終了する。一方、S29によりビジタの方が選択さ
れたと判断された場合は、S31に進み、他店で発行さ
れたビジタカードを再発行するための他店ビジタ再発行
処理が実行される。他店ビジタ再発行処理の内容につい
ては、後述する。S31の他店ビジタ再発行処理の後
に、このカード使用処理が終了する。
【0187】また、前述したS26からS32に進んだ
場合は、S32により、カード挿入口128にICカー
ドの挿入があったか否かの判断がなされる。この場合の
ICカードの挿入の有無は、挿入カード処理装置606
に設けられている挿入カードセンサ(図示せず)による
カードの検出信号に基づいて判断される。S32により
ICカードの挿入がないと判断された場合は、後述する
S39に進む。一方、S32によりICカードの挿入が
あったと判断された場合は、S33に進み、使用限度チ
ェック処理が実行される。使用限度チェック処理の処理
内容については、図22を用いて後述する。
【0188】次に、S33からS34に進み、暗証番号
表示ボタン121jの操作があったか否かの判断がなさ
れる。S34により操作があったと判断された場合は、
前述したS18に進み、会員カードまたはビジタカード
の暗証番号を表示するための暗証番号表示処理が実行さ
れる。一方、S34により操作がなかったと判断された
場合は、S35に進み、変更ボタン121iの操作があ
ったか否かの判断がなされる。
【0189】S35により操作があったと判断された場
合は、前述したS20に進み、会員カードまたはビジタ
カードについての登録情報を変更するための情報変更処
理が実行される。一方、S35により操作がなかったと
判断された場合は、S36に進み、挿入されたICカー
ドの種別を判別する処理がなされる。
【0190】S36によりICカードの種別が会員カー
ドであると判別された場合は、S37に進み、他店で発
行された会員カードを用いて遊技を行なうことを可能に
するための他店会員遊技処理が実行される。他店会員遊
技処理の処理内容については、図28を用いて後述す
る。S37の他店会員遊技処理の後に、このカード使用
処理が終了する。一方、S36によりICカードの種別
がビジタカードであると判別された場合は、S38に進
み、他店で発行されたビジタカードを用いて遊技を行な
うことを可能にするための他店ビジタ遊技処理が実行さ
れる。他店ビジタ遊技処理の処理内容については、図2
9を用いて後述する。S38の他店ビジタ遊技処理の後
に、このカード使用処理が終了する。
【0191】また、前述したS32からS39に進んだ
場合は、S39により、カード返却口129へのICカ
ードの返却があったか否かの判断がなされる。S39に
より返却がなかったと判断された場合は、このカード使
用処理が終了する。一方、S39により返却があったと
判断された場合は、前述したS24に進み、返却された
カードを収納するためのカード返却処理が実行される。
S24のカード返却処理の後に、このカード使用処理が
終了する。
【0192】このように、カード使用処理においては、
表示部121に画面表示を行なうとともに、その画面表
示に応じた選択操作にしたがって各種サブルーチンを呼
出す処理が行なわれる。以下に、カード使用処理におい
て呼出されるサブルーチンの内容を順次説明する。
【0193】まず、会員カード発行処理について説明す
る。図18は、前述したS7に示された会員カード発行
処理の処理内容を示すフローチャートである。この会員
カード発行処理は、会員の登録に際し、自動発行機10
4がPC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレ
イ用管理コンピュータ102と情報通信により連絡を取
合いながら実行される。
【0194】まず、ステップSA(以下、単にSAとい
う)1により、会員用の確認事項および規約等の遊技者
の承諾が必要な事項が表示部121に表示されるととも
に、それについて遊技者が承諾をするか否かの選択操作
を求める旨が表示される。次に、SA2に進み、SA1
で表示された事項について遊技者本人の承諾があったか
否かの判断がなされる。SA2により承諾がまだないと
判断された場合には、SA1に戻って、選択操作がある
までSA1の表示が継続される。一方、SA2により承
諾があったと判断された場合には、SA3に進む。
【0195】SA3では、遊技者の個人情報に関する入
力項目を表示部121に表示する処理がなされる。この
場合には、遊技者が個人情報の入力操作を行なうための
文字および数字を入力可能なキーボードボタン、入力し
た情報を画面上で修正することを可能にする修正ボタ
ン、および、入力操作を中止して初期状態に戻ることを
可能にする中止ボタン等の各種入力用のボタンが併せて
表示される。この場合の遊技者の個人情報は、遊技者が
入力する必要がある情報であり、遊技者の氏名、生年月
日、現住所、および、男女別等の複数の入力項目よりな
り、入力項目が順次表示される。このように入力項目が
表示されると、遊技者は、前述したキーボードスイッチ
を操作することにより、自らの個人情報を入力する必要
がある。
【0196】この場合の現住所の入力の際には、入力の
手間を省くために、次のような表示がなされる。すなわ
ち、まず、ホール1の近辺の住所(細かい番地等の情報
を除いた住所)の一覧のデータが表示される。この一覧
においては、住所の情報をスクロール可能に表示するこ
とにより、1画面上に可能な限り多数の住所を表示可能
とする。その一覧のデータは、自動発行機104のメー
カまたはホール1により予め作成される。そして、遊技
者が該当する住所を一覧から選択する操作を行なう。そ
して、細かい番地等の情報を遊技者が手入力する。この
ようにすれば、遊技者の入力操作の負担を軽減すること
ができる。遊技者1人当りの入力所要時間を短縮するこ
とが可能になり、自動発行機104のカード発行処理を
効率化することができる。
【0197】次に、SA4に進み、遊技者による個人情
報の入力が完了したか否かの判断がなされる。SA4に
より完了していないと判断された場合は、SA3に戻
り、個人情報の入力が完了するまでSA3の表示が継続
される。一方、SA4により完了したと判断された場合
は、SA5に進み、指紋の入力を遊技者に要求する表示
を表示部121において行なう処理がなされる。この場
合、遊技者は、指紋検出部125において本人の指紋の
検出を受ける必要がある。このような指紋の検出が行な
われたことが、指紋の入力を行なったことを意味する。
【0198】次に、SA6に進み、指紋の入力があった
か否かの判断がなされる。SA6により指紋の入力がま
だないと判断された場合は、SA5に戻り、指紋の入力
があるまでSA5の表示が継続される。SA6により指
紋の入力があったと判断された場合は、SA7に進み、
暗証番号の入力を遊技者に要求する表示を表示部121
において行なう処理がなされる。この場合には、暗証番
号を入力するための数字を入力可能な10キースイッチ
が併せて表示される。この場合、遊技者は、表示部12
1において任意の暗証番号を入力する必要がある。
【0199】次に、SA8に進み、暗証番号の入力があ
ったか否かの判断がなされる。SA8により暗証番号の
入力がまだないと判断された場合は、SA7に戻り、暗
証番号の入力があるまでSA7の表示が継続される。S
A8により暗証番号の入力があったと判断された場合
は、SA9に進み、SA3、SA5およびSA7での表
示に応じて入力された入力事項をチェックする処理がな
される。この入力事項のチェックの際には、明らかな誤
入力のチェックを始めとして、入力された指紋の情報に
基づいて、遊技者が過去に不正行為を行なった者である
か否かのチェックも行なう。過去の不正行為の有無の判
断は、PC用管理コンピュータ101が、PC中央管理
センタ200から取り寄せた過去の不正行為の情報を自
動発行機104が受取り、その過去の不正行為の情報に
基づいて行なわれる。
【0200】次に、SA10に進み、SA9でのチェッ
クの結果がOK(会員カードを発行を認める判定がなさ
れた場合)であるか否かの判断がなされる。前述したよ
うな明らかな誤入力があったことが判明した場合および
過去の不正行為により会員カードの発行が禁止されてい
る場合であることが判明した場合には、会員カードの発
行が認められない。ここで、過去の不正行為により会員
カードの発行が禁止されている場合とは、たとえば、過
去の不正行為を原因として、会員規約等にしたがって強
制的に脱会させられた後に課せられる発行禁止期間中で
ある場合等の発行禁止状態にある場合をいう。
【0201】SA10によりOKではないと判断された
場合は、会員カードの発行を禁じるために、前述したS
A3に戻り、今までの入力操作が無効にされる。SA1
0によりOKであると判断された場合は、SA11に進
み、遊技者に、会員としての登録を認めることの選択を
要求する表示を表示部121に行なう処理がなされる。
この場合の表示には、登録することを選択する登録ボタ
ンと、登録の中止を選択する中止ボタンとが含まれる。
この場合、遊技者は、登録をするときには登録ボタンを
操作し、登録を中止するときには中止ボタンを操作する
必要がある。
【0202】次に、SA12に進み、SA11での表示
に応じた選択操作があったか否かの判断がなされる。S
A12において選択操作がまだないと判断された場合に
は、SA11に戻って、選択操作があるまでSA11の
表示が継続される。一方、SA12において選択操作が
あったと判断された場合は、SA13に進み、登録およ
び中止のどちらが選択されたのかについての選択判別が
なされる。
【0203】SA13により中止の選択がなされたと判
別された場合は、この会員カード発行処理が終了する。
一方、SA13により登録の選択がなされたと判別され
た場合は、SA14に進み、保証金の預入を遊技者に要
求する表示がなされる。この場合、遊技者は、所定額
(たとえば500円)の保証金を紙幣挿入口122また
は硬貨挿入口123から入金する必要がある。
【0204】次に、SA15に進み、保証金の入金があ
ったか否かの判断がなされる。SA15により保証金の
入金がまだないと判断された場合には、SA14に戻っ
て、入金があるまでSA14の表示が継続される。一
方、SA15により保証金の入金があったと判断された
場合には、SA16に進み、会員登録処理がなされる。
この会員登録処理は、会員登録を求めている遊技者を会
員として登録し、前述したように入力された個人情報等
の情報を会員情報として登録する処理である。
【0205】会員の登録および会員情報の登録は、PC
用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理
コンピュータ102のそれぞれが、対応するPC中央管
理センタ200の管理コンピュータおよび貯玉・再プレ
イ中央管理センタ300の管理コンピュータとネットワ
ーク上での情報通信により相互に連絡を取合いながら行
なう。会員の登録情報は、PC中央管理センタ200の
管理コンピュータおよび貯玉・再プレイ中央管理センタ
300の管理コンピュータにおいて管理されるととも
に、会員登録が行なわれたホール1内のPC用管理コン
ピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュー
タ102のそれぞれにおいても管理される。
【0206】次に、SA17に進み、遊技者に、発行し
ようとしている会員カードに入金をするか否かの選択を
要求する表示を表示部121に行なう処理がなされる。
この場合の表示には、入金の有無を選択する選択ボタン
が併せて表示される。次に、SA18に進み、SA17
での表示に応じた選択操作があったか否かの判断がなさ
れる。SA18において選択操作がまだないと判断され
た場合には、SA17に戻って、選択操作があるまでS
A17の表示が継続される。一方、SA18において選
択操作があったと判断された場合は、SA19に進み、
入金するのか入金しないのかのどちらが選択されたかに
ついての選択判別がなされる。
【0207】SA19により入金しない旨の判別がなさ
れた場合は、後述するSA28に進む。一方、SA19
により入金する旨の判別がなされた場合は、SA20に
進み、入金を要求する表示を表示部121に行なう処理
がなされる。この場合には、投入した金額のうちのいく
らの金額を会員カードに入金するかを指定するための1
0キースイッチが併せて表示される。この場合、遊技者
は、紙幣挿入口122または硬貨挿入口123から現金
を投入し、希望の入金額を指定する必要がある。
【0208】次に、SA21に進み、現金の投入があっ
たか否かの判断がなされる。SA21により現金の投入
がまだないと判断された場合には、SA20に戻って、
現金の投入があるまでSA20の表示が継続される。一
方、SA21により現金の投入があったと判断された場
合には、SA22に進み、入金額の指定がなされたか否
かの判断がなされる。SA22においては、入金額の指
定がなされるのを待ってSA23に進む。SA23で
は、指定された入金額の確認を要求する表示を行なう処
理がなされる。その表示においては、入金額を確認した
ことを選択する確認ボタンと、入金額を変更することを
選択する確認ボタンとが併せて表示される。
【0209】次に、SA24に進み、SA23での表示
に応じた入金額の確認選択操作があったか否かの判断が
なされる。SA24において選択操作がまだないと判断
された場合には、SA23に戻って、選択操作があるま
でSA23の表示が継続される。一方、SA24におい
て選択操作があったと判断された場合は、SA25に進
み、確認と、変更とのどちらが選択されたかについての
選択判別がなされる。SA25により入金額の変更が選
択されたと判断された場合は、前述したSA22に戻
り、入金額の変更が可能になる。一方、SA25により
入金額を確認したことが選択されたと判断された場合
は、入金額が確定し、SA26に進む。SA26では、
投入された金額と指定された入金額との関係により、釣
銭があるか否かの判断がなされる。
【0210】SA26により釣銭がないと判断された場
合は、後述するSA28に進む。一方、SA26により
釣銭があると判断された場合は、SA27に進み、釣銭
を金銭返却口124から払出す処理がなされる。SA2
7の後、SA28に進む。
【0211】SA28においては、前述した処理にした
がって会員登録がなされた遊技者に会員カードを発行す
るために、会員カード処理装置141によりICカード
に図14で前述したようなカード情報を書込む処理がな
される。そして、SA29に進み、カード情報が書込ま
れたICカードを、遊技者の会員カードとして発行し、
会員カード発行口126から排出する処理がなされる。
その後、この会員カード発行処理が終了する。
【0212】また、初めて会員カードの発行を受ける場
合に限らず、過去に会員であったものが、一時脱会し
て、再び会員になる場合にも、同様に、初めて発行ボタ
ン121aを操作して会員カードの新規発行を受ける必
要がある。
【0213】次に、ビジタカード発行処理について説明
する。図19は、前述したS8に示されたビジタカード
発行処理の処理内容を示すフローチャートである。この
ビジタカード発行処理は、ビジタの登録に際し、自動発
行機104がPC用管理コンピュータ101および貯玉
・再プレイ用管理コンピュータ102と情報通信により
連絡を取合いながら実行される。
【0214】ビジタカード発行処理は、前述した会員カ
ード発行処理と共通する部分が多いため、会員カード発
行処理と異なる処理の部分を主として説明する。
【0215】まず、ステップSB(以下、単にSBとい
う)1により、ビジタ用の確認事項および規約等の遊技
者の承諾が必要な事項が表示部121に表示されるとと
もに、それについて遊技者が承諾をするか否かの選択操
作を求める旨が表示される。次に、SB2に進み、SB
1で表示された事項について遊技者本人の承諾があった
か否かの判断がなされる。SB2により承諾がまだない
と判断された場合には、SB1に戻って、選択操作があ
るまでSB1の表示が継続される。一方、SB2により
承諾があったと判断された場合には、SB3に進む。
【0216】SB3〜SB15においては、前述した会
員カード発行処理のSA3〜SA15において会員登録
を対象として行なわれた処理と同様の処理がビジタ登録
を対象として行なわれる。すなわち、ビジタカードの発
行を受ける場合にも、個人情報の入力、遊技者の指紋の
入力、暗証番号の入力、および、保証金の入金が必要と
なる。SB3〜SB15の処理の内容は、前述した処理
をビジタ登録について置換えたものであり、ここでは、
その詳細な説明を繰返し行なわない。
【0217】SB15により保証金の入金があったと判
断された場合には、SB16に進み、ビジタ登録処理が
なされる。このビジタ登録処理は、ビジタ登録を求めて
いる遊技者をビジタとして登録し、前述したように入力
された個人情報等の情報をビジタ情報として登録する処
理である。
【0218】ビジタの登録およびビジタ情報の登録は、
前述した会員登録の場合と同様に、PC用管理コンピュ
ータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ1
02のそれぞれが、対応するPC中央管理センタ200
の管理コンピュータおよび貯玉・再プレイ中央管理セン
タ300の管理コンピュータとネットワーク上での情報
通信により相互に連絡を取合いながら行なう。また、会
員登録の場合と同様に、ビジタの登録情報は、PC中央
管理センタ200の管理コンピュータおよび貯玉・再プ
レイ中央管理センタ300の管理コンピュータにおいて
管理されるとともに、ビジタの登録がなされたホール1
内のPC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレ
イ用管理コンピュータ102のそれぞれにおいても管理
される。
【0219】SB16の後、SB17に進み、SB17
〜SB27において、前述した会員カード発行処理のS
A17〜SA27において会員登録を対象として行なわ
れた処理と同様の処理がビジタ登録を対象として行なわ
れる。すなわち、ビジタカードの発行を受ける場合に
も、入金に関する処理が行なわれる。
【0220】SB19で入金を選択しなかった場合、S
B26で釣銭がない場合、および、SB27の後の場合
において、SB28に進む。SB28においては、前述
した処理にしたがってビジタ登録がなされた遊技者にビ
ジタカードを発行するために、ビジタカード処理装置1
51によりICカードに図15で前述したようなカード
情報を書込む処理がなされる。そして、SB29に進
み、カード情報が書込まれたICカードを、遊技者のビ
ジタカードとして発行し、ビジタカード発行口127か
ら排出する処理がなされる。その後、このビジタカード
発行処理が終了する。
【0221】次に、当店会員再発行処理装置について説
明する。既に発行を受けた会員カードまたはビジタカー
ドが紛失等により使用できなくなった者は、所定条件下
でカードの再発行を受けることが可能である。自動発行
機104においては、当店で発行されたカードのみなら
ず、他店で発行されたカードも再発行することが可能で
ある。
【0222】当店で発行されたカードを再発行するため
の処理は、会員カードを再発行するための当店会員再発
行処理と、ビジタカードを再発行するための当店ビジタ
再発行処理とに分けられている。
【0223】図20は、前述したS13に示された当店
会員再発行処理の処理内容を示すフローチャートであ
る。この当店会員再発行処理は、会員カードの再発行に
際し、自動発行機104がPC用管理コンピュータ10
1および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102と情
報通信により連絡を取合いながら実行される。
【0224】当店会員再発行処理は、前述した会員カー
ド発行処理と共通する部分が多いため、会員カード発行
処理と異なる処理の部分を主として説明する。
【0225】ステップSC(以下、単にSCという)1
〜SC6においては、前述した会員カード発行処理のS
A3〜SA8において会員登録を対象として行なわれた
処理と同様の処理が再発行を対象として行なわれる。す
なわち、会員カードの再発行を受ける場合にも、個人情
報の入力、遊技者の指紋の入力、暗証番号の入力が必要
となる。SC1〜SC6の処理の内容は、前述したSA
3〜SA8と同様であるため、ここでは、その詳細な説
明を繰返し行なわない。
【0226】SC6により暗証番号の入力があったと判
断されると、SC7に進む。SC7においては、ここま
でに入力された情報に基づいて、該当する会員カードの
カード情報を取得する処理がなされる。SC7における
カード情報の取得は、次のように行なわれる。自動発行
機104の情報出力部609からカード情報の取得要求
情報が出力され、その取得要求情報に応答して、PC用
管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コ
ンピュータ102のそれぞれが、対応するPC中央管理
センタ200の管理コンピュータおよび貯玉・再プレイ
中央管理センタ300の管理コンピュータとネットワー
ク上での情報通信により相互に連絡を取合いながら行な
う。その結果、PC用管理コンピュータ101および貯
玉・再プレイ用管理コンピュータ102のそれぞれから
情報入力部604を介して、カード情報が自動発行機1
04内に与えられる。
【0227】次に、SC8に進み、SC7において取得
したカード情報に基づいて、前述したSC4およびSC
6において入力された指紋データおよび暗証番号を既に
登録されているはずの指紋データおよび暗証番号と比較
照合する処理がなされる。次に、SC9に進み、SC8
による照合がOK(入力された指紋および暗証番号と既
に登録されている指紋および暗証番号とが一致したこ
と)であるか否かの判断がなされる。SC8による照合
がOKではないと判断された場合(指紋および暗証番号
が一致しない場合)は、再発行を受付けずに、この当店
再発行処理を終了する。このように指紋および暗証番号
が一致しない場合に再発行を受付けないようにすること
により、不正行為者による不正な再発行を防ぐことがで
きる。
【0228】一方、SC9による照合がOKであると判
断された場合は、SC10に進み、再発行を受けようと
している遊技者の過去の不正履歴情報を取得し、その情
報を参照する処理がなされる。SC9における不正履歴
情報の取得は、前述したカード情報の取得と同様の手順
で行なわれる。すなわち、PC用管理コンピュータ10
1および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のそ
れぞれと、対応するPC中央管理センタ200の管理コ
ンピュータおよび貯玉・再プレイ中央管理センタ300
の管理コンピュータのそれぞれとに、遊技者ごとの過去
の不正履歴情報が遊技者の個人情報と関連付けられて記
録されて管理されているのである。
【0229】次に、SC11に進み、SC10による遊
技者の過去の不正履歴情報の参照の結果、過去に不正行
為を行なった履歴があるか否かの判断がなされる。SC
10により不正行為を行なった履歴があると判断された
場合は、再発行を受付けずに、この当店再発行処理を終
了する。このように 過去の不正履歴がある者に対して
再発行を受付けないようにすることにより、不正行為を
未然に防ぐことができる。一方、SC10により不正行
為を行なった履歴がないと判断された場合は、、SC1
2に進み、該当する遊技者の再発行回数に関する情報を
参照する処理がなされる。
【0230】このパーラーネットの場合には、自動発行
機104を用いた会員カードおよびビジタカードの自動
的な再発行が、たとえば1回に限り許されている。自動
発行機104を直接的に用いる2回目以降の再発行は、
自動発行機104では禁止されている。2回目以降の再
発行を受ける場合、遊技者は、ホール1のカウンタにお
いて所定の誓約書類に所定事項を記入するとともに、本
人の署名をし、ホール1の責任者に提出する必要があ
る。その場合、ホール1の責任者は、PC用管理コンピ
ュータ101において再発行処理の禁止を解除するため
の情報を入力し、再発行処理の禁止状態を解除する。こ
れにより、遊技者が、自動発行機104を用いて再発行
を受けることが可能となる。
【0231】そのような再発行に関する管理を行なうた
めに、会員カードおよびビジタカードのそれぞれの再発
行回数の情報が、ICカードの他に、各会員情報に関連
付けられてPC用管理コンピュータ101およびPC中
央管理センタ200に記憶されている。このように、会
員カードおよびビジタカードの再発行を厳しく管理する
ことにより、会員カードおよびビジタカードの再発行枚
数の無制限な増大化を防ぐことができる。このように再
発行枚数の増大化を防ぐことにより、再発行枚数の増加
に応じて問題となるパーラーネットの管理する情報量の
増大化を抑制することができる。さらに、再発行枚数の
増大化を防ぐことにより、虚偽により大量に発行を受け
た再発行カードを改ざんして不正を行なう不正行為を行
なう機会を減少させることにより、そのような不正行為
を未然に防ぐことができる。
【0232】さらに、再発行回数が3回目以上になった
場合には、次のように取り扱うことが考えられる。2回
目の再発行の場合と同様に、誓約書類を用いて再発行を
行なう。その他の例として、3回目以降の再発行につい
て、免許証の免停方式のように、所定期間再発行を禁止
する。さらにその他の例として、2回目の再発行から3
回目の再発行までの期間中において、誓約書類の提出を
義務付けるかまたは所定期間再発行を禁止する。このよ
うにすれば、不正行為をさらに厳しく防ぐことができ
る。
【0233】SC12においては、以上のようなことを
目的として管理されている再発行回数の情報を、前述し
たSC9における不正履歴情報の取得の場合と同様の手
順で取得し、参照する。SC12の後に、SC13に進
み、SC12により参照した再発行回数が規定値(この
場合は、1回)以内であるか否かの判断がなされる。S
C13により規定値以内ではないと判断された場合は、
再発行を受付けずに、この当店再発行処理を終了する。
このようにして当店再発行処理が終了された場合には、
所定の別の処理が実行されることにより、再発行回数が
規定値以上なのでカウンタまでお越しくださいという旨
の表示が表示部121によりなされる。これにより、遊
技者は、前述したような手順で再発行の申し込みを行な
うこととなる。
【0234】一方、SC13により規定値以内であると
判断された場合は、SC14に進み、SC14およびS
C15により、前述した会員カード発行処理のSA9お
よびSA10において会員登録を対象として行なわれた
入力事項のチェックに関する処理と同様の処理が再発行
を対象として行なわれる。SC15によりOKであると
判断された場合は、SC16に進み、遊技者に、会員と
しての再登録を認めることの選択を要求する表示を表示
部121に行なう処理がなされる。この場合の表示に
は、再登録することを選択する再登録ボタンと、登録の
中止を選択する中止ボタンとが含まれる。この場合、遊
技者は、再登録をするときには再登録ボタンを操作し、
登録を中止するときには中止ボタンを操作する必要があ
る。
【0235】次に、SC17に進み、SC16での表示
に応じた選択操作があったか否かの判断がなされる。S
C17において選択操作がまだないと判断された場合に
は、SC16に戻って、選択操作があるまでSC16の
表示が継続される。一方、SC17において選択操作が
あったと判断された場合は、SC18に進み、再登録お
よび中止のどちらが選択されたのかについての選択判別
がなされる。SC18により中止の選択がなされたと判
別された場合は、この会員カード発行処理が終了する。
一方、SC18により再登録の選択がなされたと判別さ
れた場合は、SC19に進み、SC19およびSC20
により、前述した会員カード発行処理のSA14および
SA15と同様の保証金の入金に関する処理がなされ
る。これにより、遊技者は、再発行の際にも、保証金を
入金する必要がある。
【0236】SC20により保証金の入金があったと判
断された場合には、SC21に進み、会員についての再
登録処理がなされる。この再登録処理は、再発行を求め
ている遊技者を会員として再登録し、前述したように入
力された個人情報等の情報を会員情報として再登録する
処理である。会員の再登録および会員情報の再登録は、
前述した会員カード発行処理の場合と同様の手順により
行なわれる。このように再登録が行なわれる場合には、
元の登録情報が削除される。さらに、再発行の場合に
は、再発行回数を示す情報が会員情報に付加されて管理
される。
【0237】SC21の後、SC22に進み、前に所有
していた会員カードである前カードについて全国的に使
用禁止状態にする処理がなされる。この場合、前カード
を全国的に使用禁止状態にすることを要求する情報が、
自動発行機104からPC用管理コンピュータ101を
介してPC中央管理センタ200に送信されるととも
に、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102を介して
貯玉・再プレイ中央管理センタ300に送信される。こ
の要求情報を受けてPC中央管理センタ200および貯
玉・再プレイ中央管理センタ300では、管理コンピュ
ータが前カードを全国的に使用禁止状態にするための処
理が行なわれる。
【0238】このように、会員カードの再発行にあたっ
て、前に所有していた会員カードを使用禁止状態にする
ことにより、一人の遊技者に対する会員カードの多重発
行を防ぐことができるとともに、前に所有していた会員
カードが不正行為に使用されることを防ぐことができ
る。
【0239】次に、SC23に進み、SC23〜SC3
2において、前述した会員カード発行処理のSA17〜
SA27において会員登録を対象として行なわれた処理
と同様の処理が再発行を対象として行なわれる。すなわ
ち、会員カードの再発行を受ける場合にも、入金に関す
る処理が行なわれる。
【0240】SC24で入金を選択しなかった場合、S
C31で釣銭がない場合、および、SC32の後の場合
において、SC33に進む。SC33では、再発行する
会員カードの残高を決定する処理がなされる。具体的
に、SC33では、前述したSC7で取得したカード情
報により示される残高を再発行する会員カードの残高と
して決定する。また、その場合、前述したSC23〜S
C32により入金があった場合には、その入金額が残高
に加算される。ここで用いられる残高は、前カードに対
応してPC用管理コンピュータ101およびPC中央管
理センタ200に記憶されている現在の残高であり、た
とえば、前カードが紛失状態になった際の残高ではな
い。このため、たとえ、前カードが紛失状態になってか
ら現在までの間において不正行為者により残高が減じら
れていても、それは遊技者側の責任となり、ホール1お
よびパーラーネットの側は、その間の使用額を遊技者に
補填する必要がないので、そのような補填をする場合と
比べて、ホール1およびパーラーネットの側が不測の損
失(不利益)を被ることがないようにすることができ
る。
【0241】SC33の後、SC34に進み、自動発行
機104からPC用管理コンピュータ101を介してP
C中央管理センタ200と情報通信を行なうとともに、
貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102を介して貯玉
・再プレイ中央管理センタ300と情報通信を行なうこ
とにより、前述したSC22により行なわれた前カード
の使用禁止状態が確立しているか否かの判断がなされ
る。SC34により使用禁止状態が確立していないと判
断された場合は、確立されるまで待ってSC35に進
む。SC35においては、前述した処理にしたがって会
員の再登録がなされた遊技者に会員カードを再発行する
ために、会員カード処理装置141によりICカードに
前述したようなカード情報を書込む処理がなされる。そ
の場合には、再発行回数を示す情報がカード情報に付加
されて書込まれる。そして、SC36に進み、カード情
報が書込まれたICカードを、遊技者の再発行用会員カ
ードとして発行し、会員カード発行口126から排出す
る処理がなされる。
【0242】そして、SC37に進み、前述したSC7
により取得したカード情報に含まれる前述の履歴情報8
12に基づき、表示121において、前カードの過去の
引落し額等の使用履歴を使用回数(カード処置装置11
0への挿入および自動発行機104への挿入)ごとに表
示する処理がなされる。このように、再発行を受けた場
合に、前カードの過去の使用履歴が表示されるので、次
のような効果が得られる。前カードを紛失してからカー
ドの再発行を受けるまでの間に不正使用がなされている
場合には、表示された使用履歴を見ることにより、その
事実を遊技者が知ることができるため、残高の減額原因
がホール1の側にないことを認識することが可能にな
り、残高の多少を巡ってホール1の側と、遊技者との間
でトラブルが発生することを回避できる。SC37の
後、この当店会員再発行処理が終了する。
【0243】このように、指紋データおよび暗証番号に
代表されるカード情報の照合により、会員カードの所有
者本人であることを判別し、その所有者本人である場合
に、過去の不正行為の履歴がないことを条件として自動
発行機104が自動的に会員カードの再発行を行なうた
め、会員カードの再発行に要する係員の手間を省くこと
ができる。すなわち、人手を要さずに会員カードを発行
することができる。その結果として、会員カードの再発
行に関する処理効率を向上させることができる。
【0244】また、前述したS30の他店会員再発行処
理の処理内容は、以上に示した当店会員再発行処理の処
理内容と同様である。したがって、他店会員再発行処理
の処理内容の詳細な説明は、省略し、当店会員再発行処
理の処理内容の説明をもって換える。すなわち、他店ボ
タン121gの操作により他店で発行されたことを区別
する他は、当店会員再発行処理の処理内容と同様の処理
により、他店で発行された会員カードの再発行が行なわ
れる。このように、会員カードの発行を受けたホール以
外のホールにおいても会員カードの再発行を受けること
ができるため、再発行を受ける遊技者がわざわざ発行を
受けたホールまで出向かなくて済むので、会員カードの
再発行に関する遊技者の負担を軽減することができ、遊
技者の便宜を図ることができる。
【0245】また、会員カードが壊れたか、または、会
員カードが変形等の理由により自動発行機104に入ら
なくなってしまい、再発行の必要が生じた場合には、紛
失した場合と少し異なる手続きがとられる。すなわち、
会員カードの所有者が会員カードをホール1のカウンタ
へ提出する。ホール1側では、見た目で明らかに壊れて
いるカードについては係員がそのまま回収し、カード会
社へ返送する。一方、見た目で明らかに壊れていると判
断できないカードについては、その会員カードを係員が
所定のカードチェッカによりチェックする。そして、カ
ードチェッカのチェックによりカードの状態が不良であ
ると判断された場合には、そのまま回収し、カード会社
へ返送する。また、カードチェッカのチェックによりカ
ードの状態が不良ではないと判断された場合には、その
会員カードを係員が自動発行機104に挿入し、会員カ
ードと、自動発行機104とのどちらが故障しているの
かをチェックする。その結果、カードの方が故障してい
ると判断された場合には、そのカードをカード会社へ返
送する。
【0246】会員カードが壊れたことを理由として会員
カードを再発行する場合にも、所有者は、前述した再発
行処理を受ける場合と同様の操作を行なう必要がある。
これにより、前述した当店または他店の会員再発行処理
が実行される。その場合、再発行を受けるものは、所定
の操作により再発行が紛失を理由としない旨を特定する
所定の操作を行なう。これとともに、ホール1側では、
その再発行が、会員カードが壊れたことを理由とするこ
とを確認した旨をPC用管理コンピュータ101および
貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102において入力
し、その情報を管理する。
【0247】また、会員カードを所有する遊技者につい
て、著しい不正行為または会員規約違反が発覚した場合
には、PCネットワークシステム機関、貯玉・再プレイ
ネットワークシステム機関、または、ホールのうちのい
ずれかが強制的な会員登録の取消しを行なう。ホールが
強制的な会員登録の取消しを行なう場合には、会員カー
ドを没収し、所定のカードチェッカでその会員カードか
ら会員番号の情報を読取り、会員番号の情報に基づき、
PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用
管理コンピュータ102において会員登録を取消す。そ
して、会員登録を取消した旨を示す情報をPC中央管理
センタ200および貯玉・再プレイ中央管理センタ30
0に転送する。PC中央管理センタ200では、全国の
ホールのPC用管理コンピュータ101に、取消された
会員についての情報を転送し、貯玉・再プレイ中央管理
センタ300では、全国のホールの貯玉・再プレイ用管
理コンピュータ102に、取消された会員についての情
報を転送する。
【0248】PCネットワークシステム機関または貯玉
・再プレイネットワークシステム機関が、それらの機関
について不利益となる行為により強制的な会員登録の取
消しを行なう場合には、ホールにおいて会員カードを没
収し、会員登録の仮取消しを行なう。没収した会員カー
ドは、ホールから該当するPCネットワークシステム機
関または貯玉・再プレイネットワークシステム機関に発
送される。その後、該当する機関が仮取消しを行なった
遊技者の処分を決定し、会員登録を取消す場合には本取
消し処分を行ない、会員登録を取消さない場合には仮取
消し処分を解除する。これらの場合には、処分の結果を
本人に通知する。この場合の会員登録に関するネットワ
ーク上での処理は、前述した場合と同様の内容で行なわ
れる。
【0249】また、会員カードを所有する遊技者がホー
ルに会員カードを持ってくるのを忘れた場合でも、会員
カードは重ねて発行しない。ただし、遊技者が遠方から
来店した場合等のような特別の事情があり、ホールが認
める場合には、会員カードを紛失した場合と同様に会員
カードの再発行が可能とされる(ただし、再発行が不可
能な場合は、再発行不可能)。その場合には、再発行さ
れた会員カードで遊技を行ない、後日、遊技者が忘れて
きた会員カードをホール側に返却する。その場合には、
再発行された会員カードから再発行回数の情報が減じら
れ、その再発行された会員カードのみが遊技者の所有カ
ードとなる。ただし、再発行を受けたという履歴は、ホ
ール側で管理される。そのような事情での再発行が頻繁
に行なわれた遊技者については、不正行為の可能性があ
るため、次の再発行時には、前述したような誓約書類の
提出を義務付けるか、または、再発行を所定期間禁止す
る等の処置を行なう。
【0250】なお、この場合には、遊技者の個人情報等
の既に登録されている事項について遊技者が再度入力す
る例を説明した。しかし、指紋等の本人であることを確
認するための事項を除き、既に登録されている事項につ
いては、図34を用いて後述する会員登録処理の場合の
ように、自動発行機104の側で既登録事項を順次表示
し、それに対して遊技者が確認の操作を行なうようこと
が可能な処理を行なうようにしてもよい。そのようにす
れば、遊技者の入力の手間を省くことができ、再発行に
関する処理を迅速に行なうことができる。このような処
理は、この当店会員再発行処理に限らず、後述する当店
ビジタ再発行処理、他店会員再発行処理、および、他店
ビジタ再発行処理のそれぞれに用いてもよい。
【0251】次に、当店ビジタ再発行処理について説明
する。図21は、前述したS14に示された当店ビジタ
再発行処理の処理内容を示すフローチャートである。こ
の当店ビジタ再発行処理は、前述した当店会員再発行処
理の場合と同様に、ビジタカードの再発行に際し、自動
発行機104がPC用管理コンピュータ101および貯
玉・再プレイ用管理コンピュータ102と情報通信によ
り連絡を取合いながら実行される。
【0252】当店ビジタ再発行処理は、前述した当店会
員再発行処理と共通する部分が多いため、当店会員再発
行処理と異なる処理の部分を主として説明する。
【0253】まず、ステップSD(以下、単にSDとい
う)1〜SD6により、前述した当店会員再発行処理の
SC1〜SC6において会員を対象として行なわれた処
理と同様の処理がビジタを対象として行なわれる。すな
わち、ビジタカードの再発行を受ける場合にも、個人情
報の入力、遊技者の指紋の入力および暗証番号の入力が
必要となる。SD6において暗証番号の入力があったと
判断された場合には、SD7に進み、ここまでに入力さ
れた情報に基づいて、該当するビジタカードのカード情
報を取得する処理がなされる。SD7におけるカード情
報の取得は、前述したカードSC7における会員カード
のカード情報の取得と同様の手順で行なわれる。
【0254】SD7の後、SD8に進み、SD8〜SD
15において、前述した当店会員再発行におけるSC8
〜SC15と同様の処理がビジタを対象として行なわれ
る。SD15において入力事項のチェックがOKである
と判断された場合は、SD16に進み、遊技者に、ビジ
タとしての再登録を認めることの選択を要求する表示を
表示部121に行なう処理がなされる。この場合の表示
には、会員の場合と同様に、再登録することを選択する
再登録ボタンと、登録の中止を選択する中止ボタンとが
含まれる。この場合、遊技者は、再登録をするときには
再登録ボタンを操作し、登録を中止するときには中止ボ
タンを操作する必要がある。
【0255】次に、SD17に進み、SD17〜SD2
0により、前述した当店会員再発行におけるSC17〜
SC20と同様の処理がビジタを対象として行なわれ
る。SD20により保証金の入金があったと判断された
場合には、SD21に進み、ビジタについての再登録処
理がなされる。この再登録処理は、再発行を求めている
遊技者をビジタとして再登録し、前述したように入力さ
れた個人情報等の情報をビジタ情報として再登録する処
理である。ビジタの再登録およびビジタ情報の再登録
は、前述した当店会員再発行処理の場合と同様の手順に
より行なわれる。このように再登録が行なわれる場合に
は、元の登録情報が削除される。
【0256】SD21の後、SD22に進み、前に所有
していたビジタカードである前カードについて全国的に
使用禁止状態にする処理がなされる。この場合の使用禁
止状態にする処理の詳細は、当店会員再発行処理の場合
と同様である。このように、ビジタカードの再発行にあ
たって、前に所有していたビジタカードを使用禁止状態
にすることにより、前に所有していたビジタカードが不
正行為に使用されることを防ぐことができる。
【0257】次に、SD23に進み、SD23〜SD3
3において、前述した当店会員再発行処理のSC23〜
SC33において会員登録を対象として行なわれた処理
と同様の処理がビジタカードの再発行を対象として行な
われる。すなわち、会員カードの再発行の場合と同様
に、ビジタカードの再発行を受ける場合にも、入金に関
する処理が行なわれ、再発行するビジタカードの残高を
会員カードを再発行する場合と同様の手順で決定する処
理がなされる。
【0258】SD33の後、SD34に進み、前述した
SD22により行なわれた前カードの使用禁止状態が確
立しているか否かの判断がなされる。この場合の使用禁
止状態にする処理の内容は、当店会員再発行処理の場合
と同様である。SD34により使用禁止状態が確立して
いないと判断された場合は、確立されるまで待ってSD
35に進む。SD35においては、前述した処理にした
がってビジタの再登録がなされた遊技者にビジタカード
を再発行するために、ビジタカード処理装置151によ
りICカードに前述したようなカード情報を書込む処理
がなされる。その場合には、再発行回数を示す情報が会
員カード情報に付加されて書込まれる。そして、SD3
6に進み、カード情報が書込まれたICカードを、遊技
者の再発行用ビジタカードとして発行し、ビジタカード
発行口127から排出する処理がなされる。
【0259】そして、SD37に進み、前述したSD7
により取得したカード情報に含まれる前述の履歴情報9
12に基づき、表示121において、前カードの過去の
引落し額等の使用履歴を使用回数(カード処置装置11
0への挿入および自動発行機104への挿入)ごとに表
示する処理がなされる。このように、再発行を受けた場
合に、前カードの過去の使用履歴が表示されるので、次
のような効果が得られる。前カードを紛失してからカー
ドの再発行を受けるまでの間に不正使用がなされている
場合には、表示された使用履歴を見ることにより、その
事実を遊技者が知ることができるため、残高の減額原因
がホール1の側にないことを認識することが可能にな
り、残高の多少を巡ってホール1の側と、遊技者との間
でトラブルが発生することを回避できる。SD37の
後、この当店ビジタ再発行処理が終了する。
【0260】このように、指紋データや暗証番号に代表
されるカード情報の照合により、ビジタカードの所有者
本人であることを判別し、その所有者本人である場合
に、過去の不正行為の履歴がないことを条件として自動
発行機104が自動的にビジタカードの再発行を行なう
ため、ビジタカードの再発行に要する係員の手間を省く
ことができる。
【0261】また、前述したS31の他店ビジタ再発行
処理の処理内容は、以上に示した当店ビジタ再発行処理
の処理内容と同様である。したがって、他店ビジタ再発
行処理の処理内容の詳細な説明は、省略し、当店ビジタ
再発行処理の処理内容の説明をもって換える。すなわ
ち、他店ボタン121gの操作により他店で発行された
ことを区別する他は、当店ビジタ再発行処理の処理と同
様の処理により他店で発行されたビジタカードの再発行
が行なわれる。このように、ビジタカードの発行を受け
たホール以外のホールにおいてもビジタカードの再発行
を受けることができるため、再発行を受ける遊技者がわ
ざわざ発行を受けたホールまで出向かなくて済むので、
ビジタカードの再発行に関する遊技者の負担を軽減する
ことができ、遊技者の便宜を図ることができる。
【0262】また、ビジタカードが壊れた場合について
は、前述した会員カードが壊れた場合の再発行と同様の
処理が行なわれる。また、遊技者がビジタカードをホー
ルに持ってくるのを忘れた場合については、前述した遊
技者が会員カードをホールに持ってくるのを忘れた場合
と同様の処理が行なわれる。
【0263】次に、使用限度チェック処理について説明
する。このパーラーネットで使用されるICカードに
は、会員カードおよびビジタカードの種別を問わず使用
限度回数が予め定められている。カード処理装置110
および自動発行機104にICカードが挿入されると、
その都度、ICカードに記録されている前述した使用回
数813の情報および使用回数913の情報が加算更新
され、使用回数の情報として用いられる。そのような情
報により、カード処理装置110および自動発行機10
4により使用された回数の積算値が使用限度回数に達す
ると、その旨が自動発行機104において認識されてそ
のカードが回収され、その回収の引換えとして、新たな
ICカードが発行される。使用限度チェック処理は、そ
のようなカードの回収を実現するための処理である。
【0264】次に、前述したS16およびS34の使用
限度チェック処理について説明する。S16およびS3
4の使用限度チェック処理の内容は同様であるため、こ
こでは、これらをまとめて説明する。
【0265】図22は、使用限度チェック処理の処理内
容を示すフローチャートである。まず、ステップSE
(以下、単にSEという)1により、カード挿入口12
8に挿入されたICカードのカード情報を挿入カード処
理装置606によって制御部600に読込む処理がなさ
れる。次に、SE2に進み、SE1により読込んだカー
ド情報に基づいて、当該ICカードの使用回数が使用限
度回数以上であるか否かを判別する処理がなされる。
【0266】SE2により使用限度回数以上ではないと
判断された場合は、この使用限度チェック処理が終了す
る。その場合には、ICカードをまだ使用可能であるの
で、回収を行なわない。一方、SE2により使用限度回
数以上であると判断された場合は、SE3に進み、カー
ド挿入口128に挿入されたICカードを回収する処理
がなされる。その場合には、該当するICカードを、図
示されていない回収流路を通じて前述した使用限度達成
カード収納ボックス132に送込む処理がなされる。
【0267】次に、SE4に進み、回収したICカード
の種別(会員カード、ビジタカードの別)に応じて、会
員カード処理装置141またはビジタカード処理装置1
51により、SE1において読込んだカード情報を新た
に発行するICカードに記録し、そのICカードを以降
に行なわれる処理に用いることが可能な状態にセットす
る処理がなされる。SE4の後、この使用限度チェック
処理が終了する。
【0268】次に、前述したS18の暗証番号表示処理
について説明する。図23は、暗証番号表示処理の処理
内容を示すフローチャートである。
【0269】まず、ステップSF(以下、単にSFとい
う)1により、カード挿入口128から挿入されたIC
カードのカード情報を読込む処理がなされる。このよう
に読込まれたカード情報には、前述した会員情報805
またはビジタ情報905に指紋情報が含まれている。
【0270】次に、SF2に進み、指紋の入力を遊技者
に要求する表示を表示部121において行なう処理がな
される。この場合、遊技者は、指紋検出部125におい
て本人の指紋の検出を受ける必要がある。次に、SF3
に進み、指紋の入力があった否かの判断がなされる。S
F3により指紋の入力がまだないと判断された場合は、
SF2に戻り、指紋の入力があるまでSF2の表示が継
続される。
【0271】SF3により指紋の入力があったと判断さ
れた場合は、SF4に進み、SF1により読込んだカー
ド情報に含まれている指紋の情報と、指紋検出部125
において検出された指紋の情報とを比較照合する処理が
なされる。すなわち、この場合は、指紋の情報をICカ
ードの使用者が本人であるか否かの判断に用いられるの
である。
【0272】次に、SF5に進み、SF4において照合
された指紋が一致するか否かの判断がなされる。SF5
により指紋が一致しないと判断された場合は、SF13
に進み、異常時処理が実行された後、この暗証番号表示
処理が終了する。この異常時処理においては、具体的
に、PC管理コンピュータ101の側において、異常が
発生した旨を示す表示および音の発生が行なわれる。こ
の場合には、挿入されているICカードが排出されな
い。
【0273】このように、異常が生じた場合には、IC
カードが排出されないため、不正行為が行なわれた場合
の証拠を残すことができ、不正行為の立証を行ないやす
くすることができる。また、異常時処理においては、異
常状態の発生が遊技者の側には知らされずに、PC管理
コンピュータ101の側においてのみ知らされるので、
不正行為者が逃げてしまうことを防ぐことができ、不正
行為者を容易に取締まることが可能になる。また、指紋
が一致しない場合に、暗証番号表示の受付けを禁止する
ため、ICカードの所有者以外の者が不正に暗証番号を
知ろうとする不正行為を防ぐことができる。
【0274】一方、SF5により指紋が一致したと判断
された場合は、SF6に進み、SF1により読込んだカ
ード情報に含まれている暗証番号の情報を取得する処理
がなされる。次に、SF7に進み、表示部121におい
て暗証番号表示ボタン121eの操作を要求する表示を
行なう処理がなされる。この場合、遊技者は、暗証番号
の表示を希望するタイミングで暗証番号表示ボタン12
1eを操作する必要がある。
【0275】次に、SF8に進み、暗証番号表示ボタン
121eの操作がなされているか否かの判断がなされ
る。SF8によりまだ暗証番号表示ボタン121eの操
作がなされていないと判断された場合は、SF7に戻
り、SF7による表示が継続される。一方、SF8によ
り暗証番号表示ボタン121eの操作がなされていると
判断された場合は、SF9に進み、SF6において取得
した暗証番号の表示を表示部121において実行させる
処理がなされる。
【0276】次に、SF10に進み、暗証番号表示ボタ
ン121eの操作が終了したか否かの判断がなされる。
SF10により操作が終了していないと判断された場合
は、SF9に戻り、操作が終了したと判断されるまで暗
証番号の表示が継続される。一方、SF10により操作
が終了したと判断された場合は、SF11に進み、暗証
番号の表示を終了させる処理がなされる。すなわち、こ
の場合の暗証番号の表示は、前述したような暗証番号表
示ボタン121eの操作が継続されている間、継続して
行なわれる。SF11の後に、SF12に進み、カード
挿入口128から挿入されているICカードを排出する
処理がなされる。ここで、前述した使用限度チェック処
理により、挿入したカードが回収されている場合には、
新たなICカードが会員カード発行口126またはビジ
タカード発行口127から排出される。その後、この暗
証番号表示処理が終了する。
【0277】なお、この例では、暗証番号を表示可能な
タイミングにおいて、暗証番号表示ボタン121eの操
作が継続されている期間中だけ継続して暗証番号の表示
を行なうようにした。しかし、これに限らず、暗証番号
表示ボタン121eが一度操作されると、それに応答し
て、所定期間継続して暗証番号の表示を行なうようにし
てもよい。
【0278】次に、前述したS20の情報変更処理につ
いて説明する。図24および図25は、情報変更処理の
処理内容を示すフローチャートである。
【0279】まず、ステップSG(以下、単にSGとい
う)1により、カード挿入口128から挿入されたIC
カードのカード情報を挿入カード処理装置606により
読込む処理がなされる。このように読込まれたカード情
報には、前述した会員情報805またはビジタ情報90
5に指紋情報が含まれている。
【0280】次に、SG2に進み、変更項目選択画面を
表示部121に表示する処理がなされる。ここで、変更
項目選択画面とは、会員およびビジタのそれぞれについ
て登録されている個人情報のうちの変更を希望する項目
を選択可能に表示した画面である。変更項目選択画面に
おいては、住所の変更モード、氏名の変更モード、およ
び、住所・氏名の変更モードの3種類の変更モードのう
ちから1つの変更モードを選択可能に選択用のボタンが
表示される。この場合、遊技者は、表示部121におい
て変更モードを選択する必要がある。
【0281】次に、SG3に進み、SG2での表示に応
じた選択操作があったか否かの判断がなされる。SG3
において選択操作がまだないと判断された場合には、S
G2に戻って、選択操作があるまでSG2の表示が継続
される。一方、SG3において選択操作があったと判断
された場合は、SG4に進み、どの変更モードが選択さ
れたのかについての選択判別がなされる。
【0282】SG4により住所の変更モードが選択され
たと判別された場合は、SG5に進む。SG4により氏
名の変更モードが選択されたと判別された場合は、SG
19に進む。SG4により住所・氏名の変更モードが選
択されたと判別された場合は、SG33に進む。
【0283】住所の変更モードが選択された場合は、住
所のみが変更可能であり、SG5により、指紋の入力を
遊技者に要求する表示を表示部121において行なう処
理がなされる。この場合、遊技者は、指紋検出部125
において本人の指紋の検出を受ける必要がある。このよ
うな指紋の検出が行なわれたことが、指紋の入力を行な
ったことを意味する。
【0284】次に、SG6に進み、指紋の入力があった
か否かの判断がなされる。SG6により指紋の入力がま
だないと判断された場合は、SG5に戻り、指紋の入力
があるまでSG5の表示が継続される。SG6により指
紋の入力があったと判断された場合は、SG7に進み、
SG1により読込んだカード情報に含まれている指紋の
情報と、指紋検出部125において検出された指紋の情
報とを比較照合する処理がなされる。すなわち、この場
合は、指紋の情報がICカードの使用者が本人であるか
否かの判断に用いられるのである。
【0285】次に、SG8に進み、SG7において照合
された指紋が一致するか否かの判断がなされる。SG8
により指紋が一致しないと判断された場合は、SG18
に進み、異常時処理が行なわれた後、この情報変更処理
が終了する。この異常時処理においては、具体的に、P
C管理コンピュータ101の側において、異常が発生し
た旨を示す表示および音の発生が行なわれる。この場合
には、挿入されているICカードが排出されない。
【0286】このように、異常が生じた場合には、IC
カードが排出されないため、不正行為が行なわれた場合
の証拠を残すことができ、不正行為の立証を行ないやす
くすることができる。また、異常時処理においては、異
常状態の発生が遊技者の側には知らされずに、PC管理
コンピュータ101の側においてのみ知らされるので、
不正行為者が逃げてしまうことを防ぐことができ、不正
行為者を容易に取締まることが可能になる。また、指紋
が一致しない場合に、情報変更の受付けを禁止するた
め、ICカードの所有者以外の者が不正に情報を変更し
ようとする不正行為を防ぐことができる。
【0287】一方、SG8により指紋が一致すると判断
された場合は、SG9に進み、新住所入力用の画面を表
示部121に表示する処理がなされる。この場合、遊技
者は、新住所入力用の画面上で変更後の新住所を入力す
る必要がある。
【0288】次に、SG10に進み、SG9の表示に応
じて新住所が入力されたか否かの判断がなされる。SG
10により新住所の入力がまだないと判断された場合
は、SG9に戻り、新住所の入力があるまでSG9の表
示が継続される。SG10により新住所の入力があった
と判断された場合は、SG11に進み、表示部121に
おいて、入力された新住所が正しいか否かの確認を遊技
者に要求する表示を行なう処理がなされる。その場合の
表示画面には、新住所確認結果がOK(新住所を正しい
と認めたという意味)であるか否かを選択する選択用の
ボタンが表示される。
【0289】次に、SG12に進み、SG11の表示に
応じた遊技者の確認結果がOKであるか否かの判断がな
される。SG12によりOKではないと判断された場合
は、前述したSG9に戻り、新住所を再度入力すること
が可能となる。一方、SG12によりOKであると判断
された場合は、SG13に進み、遊技者に、元の住所を
新住所に変更する登録を認めることの選択を要求する表
示を表示部121に行なう処理がなされる。この場合の
表示には、登録することを選択する登録ボタンと、登録
の中止を選択する中止ボタンとが含まれる。この場合、
遊技者は、登録をするときには登録ボタンを操作し、登
録を中止するときには中止ボタンを操作する必要があ
る。
【0290】次に、SG14に進み、SG13での表示
に応じた選択操作があったか否かの判断がなされる。S
G14において選択操作がまだないと判断された場合に
は、SG13に戻って、選択操作があるまでSG13の
表示が継続される。一方、SG14において選択操作が
あったと判断された場合は、SG15に進み、登録およ
び中止のどちらが選択されたのかについての選択判別が
なされる。
【0291】SG15により中止の選択がなされたと判
別された場合は、後述するSG17に進み、カード挿入
口128から挿入されているICカードを排出する処理
がなされた後、この情報変更処理が終了する。ここで、
前述した使用限度チェック処理により、挿入したカード
が回収されている場合には、新たなICカードが会員カ
ード発行口126またはビジタカード発行口127から
排出される。一方、SG15により登録の選択がなされ
たと判別された場合は、SG16に進み、住所の変更登
録処理が実行される。これにより、遊技者が会員または
ビジタとして登録した住所が新たな住所に変更される。
次に、SG17に進み、カード挿入口128から挿入さ
れているICカードを排出する処理がなされる。ここ
で、前述した使用限度チェック処理により、挿入したカ
ードが回収されている場合には、新たなICカードが会
員カード発行口126またはビジタカード発行口127
から排出される。その後、この情報変更処理が終了す
る。
【0292】また、前述した氏名の変更モードが選択さ
れた場合は、氏名のみが変更可能であり、SG19〜S
G32により氏名の変更を行なうための処理が実行され
る。SG19〜SG31の処理内容は、前述した住所の
変更モードにおけるSG5〜SG18と同様の処理を氏
名の変更に置換えた処理内容であり、ここでは説明を繰
返し行なわない。この氏名の変更モードの処理の実行に
より、遊技者が会員またはビジタとして登録した氏名が
新たな氏名に変更される。
【0293】また、前述した住所・氏名の変更モードが
選択された場合は、住所および氏名の両方が変更可能で
あり、SG33〜SG54により住所および氏名の変更
を行なうための処理が実行される。住所・氏名の変更モ
ードにおいては、住所の変更のために、SG33〜SG
44およびSG54により、前述した住所の変更モード
におけるSG5〜SG18と同様の処理が行なわれる。
これにより、住所が変更登録される。さらに、SG45
〜SG53により、前述した氏名の変更モードにおける
SG19〜SG31と同様の処理が行なわれる。これに
より、氏名が変更登録される。このように、住所・氏名
の変更モードにおいては、住所および氏名の両方を一度
に変更登録することが可能である。
【0294】このように、自動発行機104において情
報変更処理が実行されることにより、遊技者の入力操作
に応じて住所および氏名に関する情報の登録内容が自動
的に変更されるため、そのような登録内容の変更に要す
るホール1側の手間を簡略化することができる。
【0295】次に、前述したS22の入金処理について
説明する。図26は、入金処理の処理内容を示すフロー
チャートである。
【0296】まず、ステップSH(以下、単にSHとい
う)1により、カード挿入口128から挿入されたIC
カードのカード情報を挿入カード処理装置606により
読込む処理がなされる。次に、SH2に進み、入金を要
求する表示を表示部121に行なう処理がなされる。こ
の場合には、投入した金額のうちのいくらの金額を会員
カードに入金するかを指定するための10キースイッチ
が併せて表示される。この場合、遊技者は、紙幣挿入口
122または硬貨挿入口123から現金を投入し、希望
の入金額を指定する必要がある。
【0297】次に、SH3に進み、現金の投入があった
か否かの判断がなされる。SH3により現金の投入がま
だないと判断された場合には、SH2に戻って、現金の
投入があるまでSH2の表示が継続される。一方、SH
3により現金の投入があったと判断された場合には、S
H4に進み、入金額の指定がなされたか否かの判断がな
される。SH4においては、入金額の指定がなされるの
を待ってSH5に進む。SH5では、指定された入金額
の確認を要求する表示する処理がなされる。その表示に
おいては、入金額を確認したことを選択する確認ボタン
と、入金額を変更することを選択する確認ボタンとが併
せて表示される。
【0298】次に、SH6に進み、SH5での表示に応
じた入金額の確認選択操作があったか否かの判断がなさ
れる。SH6において選択操作がまだないと判断された
場合には、SH5に戻って、選択操作があるまでSH5
の表示が継続される。一方、SH6において選択操作が
あったと判断された場合は、SH7に進み、確認と、変
更とのどちらが選択されたかについての選択判別がなさ
れる。SH7により入金額の変更が選択されたと判断さ
れた場合は、前述したSH4に戻り、入金額の変更が可
能になる。一方、SH7により入金額を確認したことが
選択されたと判断された場合は、入金額が確定し、SH
8に進む。SH8では、投入された金額と指定された入
金額との関係により、釣銭があるか否かの判断がなされ
る。
【0299】SH8により釣銭がないと判断された場合
は、後述するSH10に進む。一方、SH8により釣銭
があると判断された場合は、SH9に進み、釣銭を金銭
返却口124から払出す処理がなされる。SH9の後、
SH10に進む。
【0300】SH10においては、入力がなされた遊技
者のカードの残高を更新する処理がなされる。これによ
り、挿入されたICカードにおけるカード残高809ま
たはカード残高909の情報と、PC用管理コンピュー
タ101およびPC中央管理センタ200の管理コンピ
ュータにおいて管理している残高情報とが変更される。
次に、カード挿入口128から挿入されて残高の情報が
更新されたICカードを、カード挿入口128から排出
する処理がなされる。ここで、前述した使用限度チェッ
ク処理により、挿入したカードが回収されている場合に
は、新たなICカードが会員カード発行口126または
ビジタカード発行口127から排出される。その後、こ
の入金処理が終了する。
【0301】次に、前述したS24のカード返却処理に
ついて説明する。図27は、カード返却処理の処理内容
を示すフローチャートである。
【0302】まず、ステップSI(以下、単にSIとい
う)1により、カード返却口129から返却のために挿
入されたICカードのカード情報を読込む処理がなされ
る。このように読込まれたカード情報には、前述した会
員情報805またはビジタ情報905に指紋情報が含ま
れている。
【0303】次に、SI2に進み、返却されたICカー
ドの種類(会員カード、ビジタカードの別)を判別する
処理がなされる。SI2により会員カードであると判別
された場合は、SI3に進み、脱会についての処理が行
なわれる旨を示す脱会表示を表示部121において行な
う処理がなされた後、SI5に進む。一方、SI2によ
りビジタカードであると判別された場合は、SI4に進
み、ICカードの返却についての処理が行なわれる旨を
示す返却表示を表示部121において行なう処理がなさ
れた後、SI5に進む。
【0304】SI5では、指紋の入力を遊技者に要求す
る表示を表示部121において行なう処理がなされる。
この場合、遊技者は、指紋検出部125において本人の
指紋の検出を受ける必要がある。次に、SI6に進み、
指紋の入力があった否かの判断がなされる。SI6によ
り指紋の入力がまだないと判断された場合は、SI5に
戻り、指紋の入力があるまでSI5の表示が継続され
る。
【0305】SI6により指紋の入力があったと判断さ
れた場合は、SI7に進み、SF1により読込んだカー
ド情報に含まれている指紋の情報と、指紋検出部125
において検出された指紋の情報とを比較照合する処理が
なされる。すなわち、この場合は、指紋の情報がICカ
ードの使用者が本人であるか否かの判断に用いられるの
である。
【0306】次に、SI8に進み、SI7において照合
された指紋が一致するか否かの判断がなされる。SI8
により指紋が一致しないと判断された場合は、このカー
ド返却処理が終了する。このように、指紋が一致しない
場合に、ICカードの返却の受付けを禁止するため、I
Cカードの所有者以外の者が不正にICカードを返却し
ようとする不正行為を防ぐことができる。
【0307】一方、SI8により指紋が一致したと判断
された場合は、SI9に進み、SI1により読込んだカ
ード情報に記録されている残高および貯玉数(遊技場預
り持点)のそれぞれを表示部121に表示する処理がな
される。次に、SI10に進み、SI1により読込んだ
カード情報に基づいて、残高および貯玉数のうちの少な
くとも一方があるか否かの判断がなされる。SI10に
より残高および貯玉数がないと判断された場合は、後述
するSI16に進む。一方、SI10により残高および
貯玉数のうちの少なくとも一方があると判断された場合
は、SI11に進む。
【0308】SI11においては、遊技者に、残高およ
び貯玉数の残数について遊技者へ返却するか否かの選択
を要求する表示を表示部121に行なう処理がなされ
る。この場合の表示には、返却することを選択する返却
選択ボタンと、残高および貯玉数の残数の情報を消去す
る消去選択ボタンとが含まれる。この場合、遊技者は、
残数の返却を希望するときには返却選択ボタンを操作
し、残数の返却を希望しなしときには消去選択ボタンを
操作する必要がある。ただし、返却額(残高等の残数)
が少ない場合(予め定められた額以下の場合)には、残
数を遊技者に返却しないようにしてもよい。また、残高
等の残数があってもカードが自動発行機104に返却さ
れた場合は、その残数を遊技者に返却しないようにして
もよい。このように、残数を遊技者に返却しない場合
は、残数を遊技者に返却しない旨を表示し、遊技者の了
解を受けたことを条件として、残数を消去するようにし
てもよい。
【0309】次に、SI12に進み、SI11での表示
に応じた選択操作があったか否かの判断がなされる。S
A12において選択操作がまだないと判断された場合に
は、SI11に戻って、選択操作があるまでSI11の
表示が継続される。一方、SI12において選択操作が
あったと判断された場合は、SI13に進み、返却およ
び消去のどちらが選択されたのかについての選択判別が
なされる。
【0310】SI13により返却の選択がなされたと判
別された場合は、SI14に進み、残高および貯玉数に
ついての残数を現金化し、その現金を金銭返却口124
から返却する処理がなされた後、SI16に進む。一
方、SI13により消去の選択がなされたと判別された
場合は、SI15に進み、残高および貯玉数についての
残数を消去する処理がなされた後、SI16に進む。
【0311】SI16においては、ICカードを返却す
るか否かの最終的な確認を遊技者に要求する表示を表示
部121に表示させる処理がなされる。その表示におい
ては、返却を確認したことを選択する確認ボタンと、返
却を中止することを選択する中止ボタンとが併せて表示
される。この場合、遊技者は、確認ボタンと中止ボタン
とのどちらかを操作する必要がある。SI17に進み、
SI16での表示に応じた選択操作があったか否かの判
断がなされる。
【0312】SI17において選択操作がまだないと判
断された場合には、SI16に戻って、選択操作がある
までSI16の表示が継続される。一方、SI17にお
いて選択操作があったと判断された場合は、SI18に
進み、確認と、中止とのどちらが選択されたかについて
の選択判別がなされる。SI18により中止が選択され
たと判断された場合は、SI22に進み、ICカードを
カード返却口129から排出する処理がなされた後、こ
のカード返却処理が終了する。この場合には、ICカー
ドの回収が行なわれず、遊技者に戻される。
【0313】一方、SI18により確認が選択されたと
判断された場合は、SI19に進み、カードの発行時に
遊技者が支払った保証金を遊技者に返却するために、金
銭返却口124から保証金を排出する処理がなされる。
次に、SI20に進み、返却カード回収処理が実行され
る。これにより、返却されたカードが回収される。返却
カード回収処理の処理内容については、図31を用いて
後述する。
【0314】次に、SI21に進み、会員の遊技者が脱
会したことまたはビジタの遊技者がビジタカードを返却
したことを示す所定の情報である脱会情報と、その脱会
情報に対応する会員またはビジタのカード情報とを、P
C用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管
理コンピュータ102に転送する処理がなされる。これ
らの情報は、PC用管理コンピュータ101からPC中
央管理センタ200の管理コンピュータに転送されると
ともに、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102から
貯玉・再プレイ中央管理センタ300の管理コンピュー
タに転送される。これにより、PCネットワークと、貯
玉・再プレイネットワークとの双方において、該当する
遊技者についての会員またはビジタの登録が抹消され
る。SI21の後、このカード返却処理が終了する。
【0315】次に、前述したS37の他店会員遊技処理
について説明する。ホール1においては、他店で会員カ
ードの発行を受けた遊技者が遊技を行なう場合には、そ
の遊技者が自己の所有する会員カードを自動発行機10
4に挿入して遊技を行なうための許可を受ける必要があ
る。そのような遊技の許可を行なうために、他店会員遊
技処理が実行される。図28は、他店会員遊技処理の処
理内容を示すフローチャートである。
【0316】まず、ステップSJ(以下、単にSJとい
う)1により、カード挿入口128から挿入された会員
カードのカード情報を読込んで取得する処理がなされ
る。次に、SJ2に進み、SJ1により取得した会員の
カード情報と、PCネットワークにおいてPC中央管理
センタ200の管理コンピュータ等により管理されてい
るその会員のカード情報とを比較照合する処理がなされ
る。
【0317】次に、SJ3に進み、SJ2での照合の結
果、カード情報が一致しているか否かの判断がなされ
る。SJ3によりカード情報が一致していないと判断さ
れた場合は、SJ6に進み、異常時処理が行なわれた
後、この他店会員遊技処理が終了する。この異常時処理
においては、具体的に、PC管理コンピュータ101の
側において、異常が発生した旨を示す表示および音の発
生が行なわれる。この場合には、挿入されているICカ
ードが排出されない。
【0318】このように、異常が生じた場合には、IC
カードが排出されないため、不正行為が行なわれた場合
の証拠を残すことができ、不正行為の立証を行ないやす
くすることができる。また、異常時処理においては、異
常状態の発生が遊技者の側には知らされずに、PC管理
コンピュータ101の側においてのみ知らされるので、
不正行為者が逃げてしまうことを防ぐことができ、不正
行為者を容易に取締まることが可能になる。また、照合
した会員カード情報が一致しない場合に、処理の受付け
を禁止するため、会員カードの所有者以外の者が他人の
会員カードを用いて不正に遊技をしようとする不正行為
を未然に防ぐことができる。
【0319】一方、SJ3によりカード情報が一致して
いると判断された場合は、SJ4に進み、該当する会員
カードを用いた遊技を許可するための処理がなされる。
具体的には、ホール1での遊技を許可した旨を示す情報
が会員カードに記録される。そのような遊技を許可した
旨を示す情報が記録されていることにより、ホール1に
おけるカード処理装置110での会員カードの使用が可
能となる。すなわち、カード処理装置110において
は、会員カードが他店で発行されたものである場合に、
前述した遊技を許可した旨を示す情報が記録されている
か否かを判断し、記録されている場合にのみ、その会員
カードのカード処理を受付け、記録されていない場合に
エラー報知を行なう。
【0320】SJ4の後、SJ5に進み、会員カードを
カード挿入口128から排出させる処理がなされる。こ
こで、前述した使用限度チェック処理(S33)によ
り、挿入したカードが回収されている場合には、新たな
ICカードが会員カード発行口126またはビジタカー
ド発行口127から排出される。これにより、遊技が許
可された会員カードが遊技者に戻される。その後、この
他店会員遊技処理が終了する。
【0321】次に、前述したS38の他店ビジタ遊技処
理について説明する。ホール1においては、他店でビジ
タカードの発行を受けた遊技者が遊技を行なう場合に
は、その遊技者が自己の所有するビジタカードを自動発
行機104に挿入して遊技を行なうための許可を受ける
必要がある。そのような遊技の許可を行なうために、他
店ビジタ遊技処理が実行される。図29は、他店ビジタ
遊技処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0322】まず、ステップSK(以下、単にSKとい
う)1により、カード返却口129から返却のために挿
入されたビジタカードのカード情報を読込んで取得する
処理がなされる。次に、SK2に進み、SK1により取
得したビジタのカード情報と、PCネットワークにおい
てPC中央管理センタ200の管理コンピュータ等によ
り管理されているそのビジタのカード情報とを比較照合
する処理がなされる。
【0323】次に、SK3に進み、SK2での照合の結
果、カード情報が一致しているか否かの判断がなされ
る。SK3によりカード情報が一致していないと判断さ
れた場合は、SK6に進み、所定の警報を発生させる等
の異常時処理が実行される。このように、ホール1での
遊技を希望する遊技者が所有するビジタカードのカード
情報が、登録されているカード情報と一致しない場合に
遊技が許可されないため、不正なビジタカードを使用す
る遊技を未然に防ぐことができる。
【0324】一方、SK3によりカード情報が一致して
いると判断された場合は、SK4に進み、該当するビジ
タカードを用いた遊技を許可するための処理がなされ
る。具体的には、ホール1での遊技を許可した旨を示す
情報がビジタカードに記録される。そのような遊技を許
可した旨を示す情報が記録されていることにより、ホー
ル1におけるカード処理装置110でのビジタカードの
使用が可能となる。すなわち、カード処理装置110に
おいては、ビジタカードが他店で発行されたものである
場合に、前述した遊技を許可した旨を示す情報が記録さ
れているか否かを判断し、記録されている場合にのみそ
のビジタカードのカード処理を受付け、記録されていな
い場合にエラー報知を行なう。
【0325】SK4の後、SK5に進み、ビジタカード
をカード挿入口128から排出させる処理がなされる。
ここで、前述した使用限度チェック処理(S33)によ
り、挿入したカードが回収されている場合には、新たな
ICカードが会員カード発行口126またはビジタカー
ド発行口127から排出される。これにより、遊技が許
可されたビジタカードが遊技者に戻される。その後、こ
の他店ビジタ遊技処理が終了する。
【0326】次に、図16および図17に示されたカー
ド使用処理に含まれる各種処理において、操作を中断し
て実行中の処理を中断するための操作中断処理について
説明する。この操作中断処理は、前述したカード使用処
理とは、別個に制御部600において実行される処理で
あり、カード使用処理の処理中に割込んで実行される。
図30は、操作中断処理の処理内容を示すフローチャー
トである。
【0327】まず、ステップSL(以下、単にSLとい
う)1により、カード使用処理が実行中であるか否かの
判断がなされる。SL1によりカード使用処理が実行中
ではないと判断された場合には、この操作中断処理が終
了する。一方、SL1によりカード使用処理が実行中で
あると判断された場合は、SL2に進む。
【0328】SL2においては、中断ボタンが操作され
たか否かの判断がなされる。この中断ボタンは、前述し
たカード使用処理に含まれる各種処理が実行されている
期間中において、前述したような各種ボタンとは別に表
示部121に表示されるボタンであり、この中断ボタン
が操作されれば、現在実行中の処理が強制終了させられ
る。
【0329】SL2により中断ボタンが操作されていな
いと判断された場合は、この操作中断処理が終了する。
一方、SL2により中断ボタンが操作されたと判断され
た場合は、SL3に進み、現在実行中のカード使用処理
を初期状態に戻す処理がなされる。これにより、遊技者
は、様々な都合により現在実行中の処理を強制終了させ
たい場合に、中断ボタンを操作することによって現在ま
でに実行した入力情報等の操作を初期化することができ
る。このような強制終了を実行可能にすることにより、
遊技者の誤操作等により遊技者が希望しない処理が実行
されてしまうのを容易に防ぐことができる。これによ
り、遊技者が自動発行機104における入力操作につい
て感じる不安感を抑制することができる。
【0330】次に、前述した第1セット装置142、第
2セット装置143、第3セット装置152および第4
セット装置153の使用状態を切換えるために制御部6
00において実行されるセット装置切換処理について説
明する。そのセット装置切換処理は、制御部600が会
員用セット切換装置144およびビジタ用セット切換装
置154のそれぞれを制御するために実行される処理で
ある。
【0331】このセット装置切換処理には、制御部60
0が会員用セット切換装置144を駆動制御するために
実行する会員用セット切換装置用の処理と、制御部60
0がビジタ用セット切換装置154を駆動制御するため
に実行するビジタ用セット切換装置用の処理との2つの
処理がある。これら2つの処理は、別個に実行される
が、処理内容が同様であるため、両方の処理内容を共通
に説明することが可能な表現態様で示したフローチャー
トを用いて説明する。
【0332】図31は、セット装置切換処理の処理内容
を示すフローチャートである。まず、ステップSM(以
下、単にSMという)1により、発行指令情報が出力さ
れているか否かの判断がなされる。その発行指令情報と
は、会員カードを発行する場合に制御部600から会員
カード処理装置141に与えられる指令情報であり、ま
た、ビジタカードを発行する場合に制御部600からビ
ジタカード処理装置151に与えられる指令情報であ
る。
【0333】SM1により発行指令情報が出力されてい
ないと判断された場合は、このセット装置切換処理が終
了する。一方、SM1により発行指令情報が出力されて
いると判断された場合は、SM2に進み、前述した発行
指令情報の出力タイミングから所定時間内(たとえば、
発行指令情報が出力されてからカードが発行されるまで
に通常要する時間と同等の時間)において、対応するカ
ードが発行されたことが検出されたか否かの判断がなさ
れる。この場合のカードの発行検出は、発行指令情報が
与えられた会員カード処理装置141およびビジタカー
ド処理装置151の各々に含まれて設けられているカー
ド発行センサ(図示省略)により行なわれる。これによ
り、発行指令情報に応じて、対応するカードが正常に発
行されているか否かの判断がなされる。
【0334】SM2により所定時間内にカードが発行さ
れたと判断された場合は、このセット装置切換処理が終
了する。一方、SM2により所定時間内にカードが発行
されなかったと判断された場合は、SM3に進み、現在
カードの発行のために上側に位置されて使用されている
セット装置(第1セット装置142および第2セット装
置143の組の一方、または、第3セット装置152お
よび第4セット装置153の組の一方に相当する)のカ
ード残枚数を検出する処理がなされる。この場合のカー
ド残枚数の検出は、第1残枚数センサ196と、第2残
枚数センサ197とにより行なわれる。
【0335】次に、SM4に進み、SM3により検出さ
れた残枚数が0枚であるか否かの判断がなされる。SM
4により残枚数が0枚であると判断された場合は、カー
ドの発行のために現在上側に位置されて使用されている
セット装置がカードを発行し尽くして対応するカードス
テックがカード不足(残収納枚数が0枚)になっている
状態であると認められるため、SM5に進み、不足警報
を出力させる処理がなされる。その後、後述するSM7
に進む。
【0336】この不足警報は、カードの発行に現在使用
されているカードステックがカード不足状態になってい
る旨を示す警報であり、音出力装置608からの音によ
る警報と、不足表示ランプの点灯による警報とが含まれ
る。不足表示ランプは、会員カード不足表示ランプ13
3bと、ビジタカード不足表示ランプ133cとの2種
類のものが設けられているため、不足したカードに対応
する方の不足表示ランプが点灯させられる。このような
警報が発せられることにより、係員が、容易にカードの
不足状態を容易に知ることができ、その状態に応じて、
空になったカードステックを新たなカードステック(カ
ードを収納したもの)に迅速に取換えることができる。
【0337】一方、SM4により残枚数が0枚ではない
と判断された場合は、残枚数があるにもかかわらずカー
ドが取出せない状態であり、カードの発行のために現在
上側に位置されて使用されているセット装置またはその
セット装置に取付けられたカードステックが故障してカ
ードを発行できない状態になっていると認められるた
め、SM6に進み、故障警報を出力させる処理がなされ
る。その後、SM7に進む。
【0338】この故障警報は、カードの発行に現在使用
されているセット装置またはそのセット装置に取付けら
れたカードステックが故障状態になっている旨を示す警
報であり、音出力装置608からの音による警報、故障
表示ランプ133dの点灯による警報、および、表示部
121への故障箇所表示(故障したセット装置を特定す
る表示)が含まれる。このような警報が発せられること
により、係員が、容易にセット装置またはそのセット装
置に取付けられたカードステックの故障状態を容易に知
ることができ、その状態に応じて、セット装置またはそ
のセット装置に取付けられたカードステックを迅速に修
理することができる。
【0339】SM7においては、使用するセット装置を
上下に入換える処理が行なわれる。つまり、第1セット
装置142および第2セット装置143の組を例にすれ
ば、第1セット装置142が現在上側に位置して発行に
使用されている場合には、第1セット装置142を下側
へ移動させるとともに、その代わりに第2セット装置1
43を上側に移動させて発行に使用する切換えが行なわ
れる。このような切換は、制御装置600から会員用セ
ット切換装置144およびビジタ用セット切換装置15
4のうちの該当するものに制御信号を与え、セット装置
の上下位置を切換える動作を実行させることにより行な
われる。SM7の後、このセット装置切換処理が終了す
る。
【0340】このように、会員カードの発行およびビジ
タカードの発行の各々について、2つのカードステック
が用いられ、一方のカードステックにおいてカードが発
行し尽くされたことおよび故障の発生等の原因によりI
Cカードが取出せなくなった場合には、そのカードステ
ックに代わって他方のカードステックが発行に用いられ
るように制御される。このため、発行に用いているカー
ドステックからICカードが取出せなくなった場合で
も、ICカードの発行を継続させることができる。この
ように、発行に用いているカードステックからICカー
ドが取出せなくなった場合でもICカードの発行を継続
させることができると、ICカードの発行を継続しなが
らもICカードの補充および装置の故障の修理を行なう
ことができるので、自動発行機104の稼働率を向上さ
せることができる。
【0341】次に、図27のカード返却処理のSI20
において前述した返却カード回収処理の処理内容を説明
する。図32は、返却カード回収処理の処理内容を示す
フローチャートである。
【0342】まず、ステップSN(以下、単にSNとい
う)1により、カード返却口129へのICカードの挿
入があったか否かの判断がなされる。この判断は、前述
した返却カードセンサ195の検出情報に基づいて行な
われる。次に、SN2に進み、カード返却口129から
返却のために挿入されたICカードのカード情報を読込
む処理がなされる。次に、SN3に進み、SN2により
読込んだカード情報に基づいて、当該ICカードの使用
回数が使用限度回数以上であるか否かの判断がなされ
る。
【0343】SN3により使用限度回数以上であると判
断された場合は、後述するSN14に進む。一方、SN
3により使用限度回数以上ではないと判断された場合
は、SN4に進み、第1満杯センサ196の検出状態を
チェックする処理がなされる。次に、SN5に進み、S
N4でのチェックの結果、第3セット装置152および
第4セット装置153のうちの上側に位置されてビジタ
カードの発行に使用されている方のセット装置に取付け
られているカードステックが満杯であるか否かの判断が
なされる。
【0344】SN5により満杯であると判断された場合
は、後述するSN7に進む。一方、SN5により満杯で
はないと判断された場合は、SN6に進み、第1流路切
換レバー181により、回収するカードの流路を第1流
路171の側にセットする処理がなされた後、後述する
SN13に進む。これにより、上側に位置されてビジタ
カードの発行に使用されている方のセット装置に取付け
られているカードステックが満杯でない場合には、回収
するカードが第1流路171へ誘導可能な状態になる。
【0345】前述したSN5からSN7に進んだ場合
は、第1流路切換レバー181により、回収するカード
の流路を第2流路172の側にセットする処理がなされ
る。これにより、上側に位置されてビジタカードの発行
に使用されている方のセット装置に取付けられているカ
ードステックが満杯である場合には、回収するカードが
第2流路172へ誘導可能な状態になる。
【0346】次に、SN8に進み、第2満杯センサ19
7の検出状態をチェックする処理がなされる。次に、S
N9に進み、SN8でのチェックの結果、第3セット装
置152および第4セット装置153のうちの下側に位
置されている方のセット装置に取付けられているカード
ステックが満杯であるか否かの判断がなされる。
【0347】SN9により満杯であると判断された場合
は、後述するSN11に進む。一方、SN9により満杯
ではないと判断された場合は、SN10に進み、第2流
路切換レバー182により、回収するカードの流路を第
3流路173の側にセットする処理がなされた後、後述
するSN13に進む。これにより、下側に位置されてい
る方のセット装置に取付けられているカードステックが
満杯でない場合には、回収するカードが第2流路172
から第3流路173へ誘導可能な状態になる。
【0348】前述したSN9からSN11に進んだ場合
は、第2流路切換レバー182により、回収するカード
の流路を第4流路174の側にセットする処理がなされ
る。これにより、下側に位置されてビジタカードの発行
に使用されている方のセット装置に取付けられているカ
ードステックが満杯である場合には、回収するカードが
第2流路172から第4流路174へ誘導可能な状態に
なる。次に、SN12に進み、第3流路切換レバー18
3により、回収するカードの流路を第5流路175の側
にセットする処理がなされる。これにより、下側に位置
されてビジタカードの発行に使用されている方のセット
装置に取付けられているカードステックが満杯である場
合には、回収するカードが第2流路172および第4流
路174を経て第5流路175へ誘導可能な状態にな
る。すなわち、回収するカードが満杯用カード収納ボッ
クス131へ誘導可能な状態になる。その後、後述する
SN13に進む。
【0349】また、前述したSN3からSN14に進ん
だ場合は、第1流路切換レバー181により、回収する
カードの流路を第2流路172の側にセットする処理が
なされる。これにより、使用限度回数に達したカードの
場合には、回収するカードが第2流路172へ誘導可能
な状態になる。次に、SN15に進み、第2流路切換レ
バー182により、回収するカードの流路を第4流路1
74の側にセットする処理がなされる。これにより、使
用限度回数に達したカードの場合には、回収するカード
が第2流路172から第4流路174へ誘導可能な状態
になる。誘導可能な状態になる。次に、SN16に進
み、第3流路切換レバー183により、回収するカード
の流路を第6流路176の側にセットする処理がなされ
る。これにより、使用限度回数に達したカードの場合に
は、回収するカードが第2流路172および第4流路1
74を経て第6流路176へ誘導可能な状態になる。す
なわち、回収するカードが使用限度達成カード収納ボッ
クス132へ誘導可能な状態になる。その後、SN13
に進む。
【0350】SN13においては、カードチェッカ13
0により、カード返却口129に挿入されたICカード
を回収流路へ向けて送出させる処理がなされる。これに
より、返却されたICカードは、カードステックへの収
納、使用限度達成カード収納ボックス132への収納、
または、満杯用カード収納ボックス131への収納のた
めに回収流路内を誘導される。
【0351】以上の制御動作をまとめると、次のとおり
である。返却されたICカードが使用限度回数に達して
いる場合は、第2流路172、第4流路174、およ
び、第6流路176により回収流路が形成され、ICカ
ードがその回収流路を通って使用限度達成カード収納ボ
ックス132に誘導される。そして、使用限度回数に達
したICカードは、係員の作業により使用限度達成カー
ド収納ボックス132から取出され、ICカードの販売
元のカード会社へ返送される。
【0352】また、返却されたICカードが使用限度回
数に達していない場合は、カードステックの収納状態に
応じて、次のように回収流路の形成状態が変化する。上
側に配置されているセット装置のカードステックが満杯
でない場合は、第1流路171により回収流路の形成が
形成され、ICカードがその回収流路を通って第1カー
ド収納装置161に誘導される。そして、第1カード収
納装置161により、上側に配置されているセット装置
のカードステックにICカードが収納される。上側に配
置されているセット装置のカードステックが満杯であ
り、下側に配置されているセット装置のカードステック
が満杯でない場合は、第2流路172および第3流路1
73により回収流路が形成され、ICカードがその回収
流路を通って第2カード収納装置162に誘導される。
そして、第2カード収納装置162により、下側に配置
されているセット装置のカードステックにICカードが
収納される。
【0353】このようにしてカードステックに収納され
たICカードは、そのまま発行のために用いられる。返
却されたICカードがカードステックに収納されるた
め、ICカードが返却されるごとにICカードが補充さ
れる。これにより、回収したICカードを係員がカード
ステックに収納する補充作業を省略することができる。
【0354】上側に配置されているセット装置および下
側に配置されているセット装置の両方のカードステック
が満杯である場合は、第2流路172、第4流路174
および第5流路175により回収流路が形成され、IC
カードがその回収流路を通って満杯用カード収納ボック
ス131に誘導される。これにより、ビジタカードとし
て再使用可能なICカードを自動発行機104内部によ
り多く回収することができる。回収したICカードを自
動発行機104内でカードステックに収納できない場合
に、さらに、回収したICカードを自動発行機104内
でカードステックに収納できない場合に、回収流路での
ICカードの滞留を防ぐこともできる。
【0355】次に、貯玉および貯玉再プレイについて説
明する。貯玉は、各ホールにおいて行なうことが可能で
ある。貯玉数は、貯玉・再プレイ中央管理センタ300
において統括的に管理されるとともに、各ホールの貯玉
・再プレイ用管理コンピュータ102においても管理さ
れる。貯玉を用いた再プレイについては、貯玉数を金額
に変換する変換率(換金率)が予め定められており、貯
玉を用いて再プレイを行なう場合には、各ホールにおい
て、換金率に基づいて貯玉数が金額に換金され、その換
金された金額が再プレイに用いられる。貯玉から変換さ
れた金額がある場合には、その貯玉についての金額が優
先的に玉貸しに用いられる。
【0356】次に、会員カードおよびビジタカードとし
て用いられるICカードが使用限度回数に達した場合の
カード処理装置110における取扱いについて説明す
る。前述したように、自動発行機104において、使用
限度回数に達したICカードが発見された場合には、自
動発行機104によりICカードが自動的に回収される
が、カード処理装置110においては、次のように扱わ
れる。カード処理装置110では、ICカードが挿入さ
れた場合に、そのICカードの使用回数の情報に基づい
て、その使用回数が使用限度回数に達しているか否かの
判断がなされる。そして、使用限度回数に達していると
判断された場合は、ICカードの表示部(図示せず)に
おいて、遊技者にICカードの交換を要求する表示がな
される。この場合、遊技者は、ICカードを自動発行機
104のカード挿入口128に挿入してICカードを新
たなものに交換する必要がある。その場合には、自動発
行機104に挿入されたICカードのカード情報が新た
なICカードにコピーされ、その新たなICカードが、
カードの種類に応じた発行口から発行される。
【0357】次に、自動発行機104が故障した場合に
ついて説明する。自動発行機104が故障した場合に
は、その故障状態が自動発行機104により検出され、
その検出情報としての故障情報がPC用管理コンピュー
タ101に与えられる。自動発行機104には、故障検
出用の各種センサが設けられており、それらのセンサの
検出情報に基づいて、自動発行機104が故障の発生の
有無および故障箇所の自己診断を行なう。PC用管理コ
ンピュータ101では、そのような故障の検出情報に基
づいて自動発行機104が故障したことを認識すると、
PC用管理コンピュータ101においてその旨を画面表
示および音の出力により報知するとともに、自動発行機
104の表示部121においてエラー表示を行なうため
の処理を行なう。
【0358】その場合、自動発行機104の表示部12
1には、エラー確認ボタンおよびチェックボタンが表示
される。係員がエラー確認ボタンを操作すると、表示部
121において故障検出箇所が表示される。係員は、故
障検出箇所が表示を見て該当する箇所を修理する。その
修理が終了すると、係員がチェックボタンを操作する。
そして、そのチェックボタンが操作されると、自動発行
機104は、故障検出の自己診断を自動的に行ない、そ
の結果、故障が解消された場合には、故障が解消された
旨を表示部121に表示する。これにより、係員が故障
が修復されたことを知り、修理作業が終了する。
【0359】前述した自動発行機104は、ホール1内
に1台だけ設けられてもよく、複数台設けられてもよ
い。ホール1においてすべての自動発行機104が故障
したときには、次のような処理が行なわれる。
【0360】ホール1内のPC用管理コンピュータ10
1からPC都道府県管理センタ202に自動発行機10
4が故障した旨を示す情報が送られる。そして、PC都
道府県管理センタ202では、内部の管理コンピュータ
から故障したとみられる自動発行機104にPC用管理
コンピュータ101を介してアクセスし、前述した故障
情報を受け、その故障情報に基づいて、所定の故障判断
処理を実行することにより、実際に故障しているか否か
の判断がなされる。その判断の結果、実際に故障してい
るとPC都道府県管理センタ202が確認した場合に
は、PC都道府県管理センタ202の管理コンピュータ
からPC用管理コンピュータ101に、非常用カードの
使用を許可する非常用カード使用許可情報が自動的に送
られる。
【0361】また、PC都道府県管理センタ202にお
いて自動発行機104が故障しているか否かを判断する
ことが不可能である場合には、その旨を示す情報がPC
都道府県管理センタ202からPC用管理コンピュータ
101に送られる。その場合において、ホール1側が非
常用カードの使用を希望する場合には、その非常用カー
ドの使用を希望する旨をホール1の責任者がPC都道府
県管理センタ202に電話等の通信手段で連絡する。そ
の連絡を受けたPC都道府県管理センタ202では、管
理者が非常用カード使用許可情報を送るための入力操作
を行ない、管理コンピュータの判断にかかわらず非常用
カード使用許可情報をPC用管理コンピュータ101に
送る処理を行なう。
【0362】ここで、非常用カードとは、前述した非常
用カード使用許可情報がPC用管理コンピュータ101
に送られた場合にのみ使用可能なICカードであり、自
動発行機104により発行されるICカードの代わりに
使用される。この非常用カードは、不正防止のために、
正規の会員カードおよびビジタカードとして用いられる
ICカードとハードウェアの構成が一部異なるととも
に、色等の外見も異なる。このため、たとえ不正行為者
がICカードのソフトウェアを改ざんして使用しようと
しても、不正行為が容易に発見可能である。この非常用
カードは、ビジターカードとしてのみ取扱われる。
【0363】このような非常用カードがカード処理装置
110で使用された場合、カード処理装置110は、非
常用カードである旨を認識し、PC用管理コンピュータ
101に情報連絡をとって非常用カードが使用可能な状
態にする。この非常用カードは、PC用管理コンピュー
タ101が前述した非常用カード使用許可情報を受取っ
ていない場合にはカード処理装置110において使用で
きない。非常用カードが使用される場合、該当するパチ
ンコ遊技機109においては、非常用カードが使用され
ている旨を示す非常用カード使用中ランプ(図示せず)
が点灯される。これにより、非常用カードが使用中され
ているパチンコ遊技機109が容易に特定できる。
【0364】次に、パーラーネットにおいて管理される
カード情報等の情報の優先順位について説明する。PC
ネットワーク機関および貯玉・再プレイネットワーク機
関の各々において、管理されているある情報が各階層の
管理センタの管理コンピュータで一致しない場合には、
その情報の優先順位は、中央管理センタ、地方管理セン
タ、都道府県管理センタの順に優先される。すなわち、
中央管理センタで管理されている情報が最も優先され
る。
【0365】したがって、自動発行機104におけるカ
ード情報の照合時において、中央管理センタ、地方管理
センタ、および、都道府県管理センタのそれぞれで管理
されているカード情報が一致しない場合には、中央管理
センタで管理されているカード情報が正しい情報として
用いられる。このように管理されているカード情報が一
致しない場合には、自動発行機104において、その旨
を表示部121において示すエラー表示および所定の音
の出力により、そのような状態が生じている旨が報知さ
れる。また、ICカードに記録されているカード情報
と、管理コンピュータ側で管理されているカード情報と
が一致しない場合は、管理コンピュータ側の情報が正し
いものと判断され優先的に用いられる。そのような情報
の不一致の場合も前述した場合と同様の報知がなされ
る。
【0366】情報が一致しない場合の処置は、次のよう
に行なわれる。報知がなされたことに応じて、係員が、
自動発行機104に行き、エラー表示の際に表示される
エラー確認ボタンを操作する。その操作に応じて、一致
しない情報の項目について、優先順位の上位側の情報
と、下位側の情報とが交互に表示される。そして、係員
が遊技者に対して優先順位の上位側の管理コンピュータ
の情報を正しいものとして統一的に用いる旨の確認をし
た後、一致しない情報について、優先順位の下位側の情
報を優先順位の上位側の情報に書換える。このように、
階層的に管理している情報に優先順位をつけて管理する
ことにより、管理している情報に狂いが生じた場合の各
種のトラブルの発生を防ぐことができる。
【0367】次に、自動発行機104においてカードの
発行中に停電状態になった場合の処理について説明す
る。自動発行機104と、PC用管理コンピュータ10
1および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のそ
れぞれとの間の情報のやりとりは、常時、自動発行機1
04に設けられているバックアップメモリ600dおよ
び各管理コンピュータに設けられているバックアップメ
モリ(図示せず)にそれぞれ記憶される。
【0368】停電状態になると、自動発行機104の表
示部121において、「これまでの情報は記憶しました
復旧するまでしばらくお待ち下さい」という旨のメッセ
ージが表示される。停電期間中には、各バックアップメ
モリにより、停電前の前述した情報が継続して記憶され
ている。そして、停電が復旧すると、自動発行機104
と、PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレ
イ用管理コンピュータ102のそれぞれとの間で、バッ
クアップされている停電前の情報を自動的に照合する。
そして、照合の結果、情報が一致する場合には、バック
アップされている情報にしたがって停電前の動作が引続
き実行される。一方、照合の結果、情報が一致しない場
合には、管理コンピュータ側のバックアップ情報が正と
して優先的に用られ、その情報にしたがって停電前の動
作が引続き実行される。また、停電前に情報が上位側の
管理センタに通信されている場合には、前述した優先順
位にしたがって、最も優先順位が高い管理センタで管理
されている情報が優先的に用いられる。
【0369】停電の復旧時において、前述したようにバ
ックアップされている情報が一致しない場合には、自動
発行機104において、その旨を表示部121において
示すエラー表示および所定の音の出力により、復旧に問
題が生じている旨が報知される。そして、報知がなされ
たことに応じて、係員が、自動発行機104に行き、エ
ラー表示の際に表示されるエラー確認ボタンを操作す
る。その操作に応じて、一致しない情報の項目につい
て、優先順位の上位側の情報と、下位側の情報とが交互
に表示される。そして、係員が遊技者に対して優先順位
の上位側の管理コンピュータの情報を正しいものとして
統一的に用いる旨の確認をした後、一致しない情報につ
いて、優先順位の下位側の情報を優先順位の上位側の情
報に書換える。このように、階層的に管理している情報
に優先順位をつけて管理することにより、管理している
情報に狂いが生じた場合の各種のトラブルの発生を防ぐ
ことができる。
【0370】次に、会員カードを相続する場合について
説明する。会員カードを用いた貯玉数が100円相当の
金額等の高額である場合等、遊技者所有の有価価値が高
額であり、そのような貯玉をしている会員が死亡した場
合には、その有価価値についての相続が問題となる。こ
のような場合には、次のような手順で、会員カードを相
続させることを可能にする。まず、相続人が、会員本人
の死亡証明書およびその者が相続人であることを証明す
る所定の証明書類をホールに持参し、ホール側に提出す
る。ホール側では、ホールの責任者が、暗証番号受取書
を用意する。ホール側は、ホールの責任者が死亡証明書
および証明書類を確認し、所定の相続の条件を満たして
いる場合に、相続人に対して暗証番号受取書への署名お
よび押印を求める。その署名および押印がなされた場
合、ホール側は、相続を認めて相続人に会員カードの暗
証番号を知らせる。そして、ホール側は、PC用管理コ
ンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュ
ータ102のそれぞれにおいて相続登録をし、その相続
登録に関する情報を対応するPC中央管理センタ200
および貯玉・再プレイ中央管理センタ300へ転送し、
その後の会員カードの管理を行なう。このように、相続
に対応する処理を行なうことにより、会員が死亡した場
合に生じる種々のトラブルを回避することが可能にな
る。
【0371】第2実施形態 次に、本発明の第2実施形態について説明する。前述し
た第1実施形態では、パーラーネットにおいて、あるホ
ール(遊技場)で会員登録をして会員カードの発行を受
けた遊技者が他のホールでもそのまま会員として扱われ
る例を示した。それに対し、パーラーネットにおいて、
あるホールで会員登録をして会員カードの発行を受けた
遊技者がホール毎に会員登録を受けることにより、他の
ホールで会員として扱われるようにしてもよい。そのよ
うな運用を行なう場合の例を以下に説明する。なお、こ
の運用では、会員登録しないホールでは、その会員カー
ドはビジタカードと同様に扱われる。つまり、残高によ
る引落し、持点による景品交換はできるが、持点の預け
入れ(貯玉)、再プレイはできない。この場合、残高分
については全国共通である。
【0372】以下の説明においては、前述した第1実施
形態と異なる部分を主に説明する。図33は、自動発行
機104の表示部121において表示される他店モード
画面のその他の例を示す表示画面図である。この図33
は、前述した図11に対応するものである。ホールごと
に会員登録をする場合には、前述した図11の他店モー
ド画面に代えて、図33に示される他店モード画面が用
いられる。
【0373】図33を参照して、この場合の他店モード
画面においては、前述した図11に示された各種ボタン
に加えて、会員登録ボタン121nが表示される。この
会員登録ボタン121nは、他店において会員カードの
発行を受けた遊技者が当店でも会員として登録する場合
に操作されるボタンである。カード挿入口128に会員
カードが挿入され、前述した使用限度チェック処理(S
33)を受けた後に会員登録ボタン121nが操作され
ると、次に示す会員登録処理が実行される。その会員登
録処理は、前述したカード使用処理のサブルーチンとし
て実行される。
【0374】図34は、会員登録処理の処理内容を示す
フローチャートである。図34を参照して、まず、ステ
ップSO(以下、単にSOという)1により、カード挿
入口128から挿入された会員カードのカード情報を読
込む処理がなされる。
【0375】次に、SO2に進み、他店での登録済確認
用画面を表示する処理がなされる。この他店での登録済
確認用画面は、遊技者が他店で会員登録済であるか否か
について遊技者に確認を要求するための画面である。こ
の他店での登録済確認用画面には、他店で会員登録済で
ある場合に操作する登録済ボタンと、他店で会員登録済
でない場合に操作する未登録ボタンとが表示される。こ
の場合、遊技者は、登録済ボタンと、未登録ボタンとの
どちらかを操作する必要がある。
【0376】次に、SO3に進み、SO2の表示に応じ
た選択操作があったか否かの判断がなされる。SO3に
より選択操作がないと判断された場合は、SO2に戻っ
てSO2の表示を継続して行なう。一方、SO3により
選択操作があったと判断された場合は、SO4に進み、
登録済ボタンと未登録ボタンとのどちらが選択されたの
かについての選択判別がなされる。
【0377】SO4により未登録ボタンが選択操作され
たと判別された場合は、この会員登録処理が終了する。
一方、SO4により登録済ボタンが選択操作されたと判
別された場合は、SO5に進み、指紋の入力を遊技者に
要求する表示を表示部121において行なう処理がなさ
れる。この場合、遊技者は、指紋検出部125において
本人の指紋の検出を受ける必要がある。このような指紋
の検出が行なわれたことが、指紋の入力を行なったこと
を意味する。
【0378】次に、SO6に進み、指紋の入力があった
か否かの判断がなされる。SO6により指紋の入力がま
だないと判断された場合は、SO5に戻り、指紋の入力
があるまでSO5の表示が継続される。SO6により指
紋の入力があったと判断された場合は、SO7に進み、
会員用の確認事項および規約等の遊技者の承諾が必要な
事項が表示部121に表示されるとともに、それについ
て遊技者が承諾をするか否かの選択操作を求める旨が表
示される。次に、SO8に進み、SO7で表示された事
項について遊技者本人の承諾があったか否かの判断がな
される。SO8により承諾がまだないと判断された場合
には、SO7に戻って、選択操作があるまでSO7の表
示が継続される。一方、SO8により承諾があったと判
断された場合には、SO9に進む。
【0379】SO9においては、会員カードの発行を受
けた他店において登録された個人情報等の登録事項を予
め定められた順序で表示部121に順次表示していく処
理がなされる。この場合の表示画面においては、遊技者
による表示項目のチェックの結果がOKであるか否かを
指定するためのOKボタンが表示される。OKボタンが
操作されると、その際に表示されている項目が遊技者に
確認されたものと見なされる。
【0380】次に、SO10に進み、SO9により表示
された項目についての遊技者のチェック結果がOKであ
るか否かの判断がなされる。SO10では、チェック結
果がOKになるのを待ってSO11に進む。SO11で
は、順次表示される全項目についてのチェックが済んだ
か否かの判断がなされる。SO11により全項目につい
てのチェックが済んでいないと判断された場合は、前述
したSO9に戻り、次の項目の表示が行なわれる。すな
わち、SO9〜SO11のループが繰り返されることに
より、複数種類の登録事項が順次表示され、そのチェッ
クが順次行なわれるのである。このように、自動発行機
104の側で既に登録されている事項を順次表示して遊
技者に確認させる処理を行なうことにより、遊技者の入
力の手間を省くことができ、会員登録の処理を迅速に行
なうことができる。
【0381】SO11により全項目についてのチェック
が済んだと判断された場合は、SO12に進み、前述し
たように順次表示されて確認された事項(入力事項)を
チェックする処理がなされる。この入力事項のチェック
の際には、明らかな誤入力のチェックを始めとして、入
力された指紋の情報に基づいて、遊技者が過去に不正行
為を行なった者であるか否かのチェックも行なう。過去
の不正行為の有無の判断は、PC用管理コンピュータ1
01が、PC中央管理センタ200および貯玉・再プレ
イ中央管理センタ300から取り寄せた過去の不正行為
の情報を自動発行機104が受取り、その過去の不正行
為の情報に基づいて行なわれる。
【0382】次に、SO13に進み、SO12でのチェ
ックの結果がOK(会員登録を認める判定がなされた場
合)であるか否かの判断がなされる。前述したような明
らかな誤入力があったことが判明した場合および過去の
不正行為により会員登録が禁止されている場合であるこ
とが判明した場合には、会員登録が認められない。ここ
で、過去の不正行為により会員登録が禁止されている場
合とは、たとえば、過去の不正行為を原因として、会員
規約等にしたがって強制的に脱会させられた後に課せら
れる発行禁止期間中である場合等の発行禁止状態にある
場合をいう。
【0383】SO13によりOKではないと判断された
場合は、会員登録を禁じるために、前述したSO9に戻
り、今までに確認された入力操作が無効にされる。SO
13によりOKであると判断された場合は、SO14に
進み、遊技者に、当店の会員としての登録を認めること
の選択を要求する表示を表示部121に行なう処理がな
される。この場合の表示には、登録することを選択する
登録ボタンと、登録の中止を選択する中止ボタンとが含
まれる。この場合、遊技者は、登録をするときには登録
ボタンを操作し、登録を中止するときには中止ボタンを
操作する必要がある。
【0384】次に、SO15に進み、SO14での表示
に応じた選択操作があったか否かの判断がなされる。S
O15において選択操作がまだないと判断された場合に
は、SO14に戻って、選択操作があるまでSO14の
表示が継続される。一方、SO15において選択操作が
あったと判断された場合は、SO16に進み、登録およ
び中止のどちらが選択されたのかについての選択判別が
なされる。
【0385】SO16により中止の選択がなされたと判
別された場合は、この会員登録処理が終了する。一方、
SO16により登録の選択がなされたと判別された場合
は、SO17に進み、会員登録処理がなされる。この会
員登録処理は、当店での会員登録を求めている遊技者を
当店の会員として登録し、前述したように入力された個
人情報等の情報を当店での会員情報として登録する処理
である。
【0386】この場合の会員の登録および会員情報の登
録は、PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プ
レイ用管理コンピュータ102のそれぞれが、対応する
PC中央管理センタ200の管理コンピュータおよび貯
玉・再プレイ中央管理センタ300の管理コンピュータ
とネットワーク上での情報通信により相互に連絡を取合
いながら行なう。会員の登録情報は、PC中央管理セン
タ200の管理コンピュータおよび貯玉・再プレイ中央
管理センタ300の管理コンピュータにおいて管理され
るとともに、ホール1内のPC用管理コンピュータ10
1および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のそ
れぞれにおいても管理される。この場合の登録情報は、
会員カードの発行の際に先に登録されている登録情報に
付加される形で登録されて管理される。さらに、どのホ
ールにおいて会員登録されているかという情報が、後述
するSO29において遊技者所有の会員カードに記録さ
れる。
【0387】SO17の後、SO18に進む。SO18
〜SO28においては、前述したSA17〜SA27と
同様の処理が行なわれる。すなわち、この会員登録処理
においても、前述した会員カード発行処理と同様の手順
で入金を行なうことが可能である。
【0388】次に、SO29に進み、前述した処理にし
たがって当店での会員登録がなされた旨を示す情報を、
元のカード情報に付加して書込む処理がなされる。この
場合において、前述したSO18〜SO28により入金
がなされた場合には、その入金にしたがって、カード残
高の情報を書換える処理も行なわれる。そして、SO3
0に進み、新たな情報が書込まれた会員カードをカード
挿入口128から排出する処理がなされる。これによ
り、遊技者は、排出された会員カードを用いて当店での
遊技者を行なうことができる。その後、この会員登録処
理が終了する。
【0389】このように、遊技者が他店においてホール
ごとに会員登録をする場合には、貯玉が次のように管理
される。この場合には遊技者が会員カードの発行を受け
たホール以外の他店について選択的に会員になれるの
で、貯玉は、ホールごとに行なわれる。会員カードに
は、会員になっているホールに関する情報および各ホー
ルに関連付けられたホールごとの貯玉数の情報が記録さ
れる。
【0390】遊技者が他店において、貯玉を用いた再プ
レイをする場合には、自動発行機104に会員カードを
挿入した際に、遊技を行なおうとしているホール以外の
ホールで行なわれた貯玉数が、貯玉が行なわれたホール
で定められている貯玉換金率に基づいて金額に換金さ
れ、その情報が会員カードに記録される。そして、遊技
者がカード処理装置110において会員カードを使用し
て玉貸しを受ける場合には、前述したように貯玉数から
換金された金額が優先的に玉貸しに使用される。
【0391】このように、あるホールで貯玉した貯玉数
を他のホールで使用する場合には、貯玉に関する金額が
次のようにやりとりされる。たとえば、Aホールで会員
登録を受けた遊技者がAホールで貯玉した場合に、その
遊技者がBホールで遊技者をする場合を例にとる。その
場合、Bホールにおいて、Aホールでの貯玉換金率で貯
玉数が金額に変換される。そして、Bホールにおいて
は、Bホールにおいて定められている玉貸し率(1個の
玉貸しを行なう金額)に基づいて玉貸しが行なわれ、遊
技者の貯玉から変換された金額から玉貸し金額が減算さ
れる。
【0392】このような例の場合、Aホールは、遊技者
によりBホールで使用された貯玉から変換された金額の
うちの玉貸しに使用された金額分を第3者機関(貯玉・
再プレイネットワークシステム機関)に支払う。一方、
Bホールは、そのような第3者機関から遊技者によりB
ホールで使用された貯玉から変換された金額のうちの玉
貸しに使用された金額分を受取る。
【0393】ここで、あるホール(Aホール)で貯玉し
た貯玉数を他のホール(Bホール)で使用する場合につ
いて具体的な数値例を挙げて説明する。Aホールの貯玉
換金率が1玉=2.5円であり、Bホールの玉貸し率が
1玉=4円である。そして、遊技者がAホールで貯玉し
た貯玉数が2000玉であり、その遊技者がBホールに
おいてAホールでの貯玉の一部を用いて500円分(1
25点(玉))の玉貸しを行なった。この場合、Bホー
ルでの玉貸しに関するAホールの支払額が500円とな
り、Bホールでの玉貸しに関するBホールの受取額が5
00円となる。
【0394】このような金額の流通システムを採用する
ことにより、貯玉換金率(または玉貸率)が異なる複数
のホールにおいて選択的に会員になることができる場合
に、あるホールで得た貯玉を他のホールで使用すること
ができるようになる。また、このような精算方法は、第
1実施形態のように、すべてのホール(遊技場)で会員
であるシステムでも適用できる。
【0395】次に、以上説明した本実施の形態の変形例
や特徴点を以下に列挙する。 (1) 前述した実施の形態においては、会員カードお
よびビジタカードとして用いられるICカードに、登録
された遊技者を管理するすべての情報を記録する例を示
した。しかし、これに限らず、会員カードおよびビジタ
カードとして用いられるICカードには、遊技者本人を
認識するための情報(たとえば、指紋または暗証番号
等)のみを記録し、その他の各種情報をPCネットワー
クシステム機関および貯玉・再プレイネットワークシス
テム機関に設けられている管理コンピュータに記憶して
管理するようにしてもよい。
【0396】(2) 前述した実施の形態においては、
会員カードおよびビジタカードとして用いられるICカ
ードに、登録された遊技者を管理するすべての情報を記
録する例を示した。しかし、これに限らず、会員カード
およびビジタカードとして用いられるICカードには、
カード番号および会員番号等の遊技者個人を特定可能な
情報(たとえば、指紋または暗証番号等)のみを記録
し、その他の各種情報をPCネットワークシステム機関
および貯玉・再プレイネットワークシステム機関に設け
られている管理コンピュータに記憶して管理するように
してもよい。
【0397】(3) 前述した実施の形態においては、
会員カードおよびビジタカードとして用いられるICカ
ードとして、接触型ICカード700を用いた例を説明
した。しかし、これに限らず、会員カードおよびビジタ
カードとして用いられるICカードとしては、カード処
理装置と非接触で使用される所謂非接触型のICカード
を用いてもよい。
【0398】(4) 前述した実施の形態においては、
会員カードおよびビジタカードとして用いられるカード
として、ICカードを用いた例を説明した。しかし、こ
れに限らず、会員カードおよびビジタカードとして用い
られるカードとしては、カードに形成された磁気ストラ
イプに情報を記録する所謂磁気カードを用いてもよい。
【0399】(5) 前述した実施の形態においては、
会員カードおよびビジタカードとして用いられるカード
として、ICカードを用いた例を説明した。しかし、こ
れに限らず、会員カードおよびビジタカードとして用い
られるカードとしては、磁気併用型のICカードでもよ
い。また、マイクロコンピュータを内蔵しないICカー
ド、所謂メモリカードでもよい。
【0400】(6) 前述した実施の形態においては、
自動発行機104において、保証金を徴収することと引
換えに会員カードおよびビジタカードを発行する例を示
した。しかし、これに限らず、保証金を徴収しないで会
員カードおよびビジタカードを発行するようにしてもよ
い。
【0401】(7) 前述した実施の形態においては、
自動発行機104について主にICカードの発行機能お
よびカードの情報処理機能を持たせた例を示した。しか
し、これに限らず、自動発行機104を、前述した景品
交換機105の機能を兼ね備えるように構成してもよ
い。そのようにすれば、ホール内において景品交換機専
用の装置を省略することができる。
【0402】(8) 前述した実施の形態においては、
ホール1内において遊技機設置島Iから離れた位置に、
ホール内の遊技者が共用できる態様で自動発行機104
を設けた例を示した。しかし、これに限らず、前述した
自動発行機104を小型化し、遊技機設置島Iごとに設
けてもよく、カード処理装置110と同様に、パチンコ
遊技機109間に1台ずつ設けてもよい。そのようにす
れば、遊技者の便宜に供することができる。
【0403】(9) 前述した実施の形態においては、
自動発行機104が、カードの発行機能と、入金機能と
の両方を持つ例を示した。しかし、これに限らず、自動
発行機104がカードの発行機能を持ち、別体形成され
た他の装置が入金機能を持つようにしてもよい。
【0404】(10) 前述した実施の形態において
は、会員カードおよびビジタカードが全国共通で使用可
能なカードである例を示したが、これに限らず、前述し
た会員カードおよびビジタカードICカードは、特定の
ホールのみで使用可能な所謂ハウスカードであってもよ
い。
【0405】(11) 前述した実施の形態において
は、第1セット装置142等のカードのセット装置がカ
ードステックが1つだけ取付けられる例を示したが、こ
れに限らず、セット装置は、カードステックが複数取付
けられ、その複数のカードステックからカードを取出し
てセットすることが可能に構成されていてもよい。
【0406】(12) 前述した実施の形態において
は、会員カードおよびビジタカードの所有者本人を認識
するために用いる情報として指紋の情報を用いたが、こ
れに限らず、そのように会員カードおよびビジタカード
の所有者本人を認識するために用いる情報としては、身
体的特徴に関する形状(たとえば顔,目等)や、DNA
等の個人ごとで異なり、その違いを検知できる情報であ
ればよい。すなわち、会員カードおよびビジタカードの
所有者本人を認識するために用いる情報としては、指紋
以外の個人に特有の情報を用いてもよい。
【0407】(13) 前述した実施の形態において
は、会員カードおよびビジタカードの所有者本人を認識
するために用いる情報として個人の身体的特徴である指
紋の情報を用いた。しかし、これに限らず、会員カード
およびビジタカードの所有者本人を認識するために用い
る情報としては、運転免許証等の個人別に発行された証
明書類を用いてもよい。その場合には、証明書類の内容
を検出するための検出部が自動発行機104に設られ
る。
【0408】(14) 前述した実施の形態において
は、他店ボタン121gを操作することにより、他店で
発行を受けたカードについての処理が行なわれることを
選択するようにした。しかし、これに限らず、他店で発
行を受けたカードについての処理が行なわれることを区
別するための入力手段として、その他店が存在する地域
(たとえば都道府県)を選択可能なようにしてもよい。
具体的には、図35に示される処理を行なう。
【0409】図35は、他店で発行を受けたカードにつ
いての処理を行なう場合に他店が存在する地域を選択す
る例の処理内容を示すフローチャートである。この図3
5は、前述した図16および図17の処理に付加される
処理内容を示している。図16のS2により他店ボタン
121gが操作されたと判断された場合(YES)に
は、図35のS25aに進む。S25aでは、ICカー
ドが発行されたホールが存在する地域を特定できるよう
にするために、都道府県選択画面を表示部121に表示
する処理がなされる。この都道府県選択画面は、都道府
県名が並んで表示される画面である。この場合、遊技者
は、都道府県選択画面上で、ICカードの発行を受けた
都道府県名を選択する操作を行なう必要がある。そし
て、S25bに進み、都道府県名を選択する選択操作が
なされたか否かを判断する。選択操作がなされていない
場合には、S25aに戻って、選択操作がなされるまで
都道府県選択画面を表示し、選択操作がなされると、図
17のS25に進み、他店モード画面が表示されて前述
したような処理が実行される。このような処理により都
道府県名が選択されると、その選択に応じて都道府県選
択情報が得られる。そこで、自動発行機104およびホ
ール内の管理コンピュータ側は、都道府県選択情報に基
づいて、カード処理に用いる指紋等の照合用の情報を読
出す管理コンピュータを特定する処理を行なう。
【0410】そのようにすれば、ホール内の管理コンピ
ュータにおいて、カード情報の照合等をする場合に、カ
ードの発行を受けた遊技場が存在する地域がいち早く特
定されるため、中央管理センタと連絡をとりあってその
他店の情報を読出す処理を高速化することができる。そ
の結果、遊技者本人の確認等のために行なわれるカード
情報の照合等の処理速度を向上させることができ、自動
発行機104の処理速度を高速化することができる。
【0411】(15) 前述した実施の形態において
は、ICカードの状態をチェックするためのカードチェ
ッカ130が自動発行機104の内部に設けられている
例を示したが、これに限らず、自動発行機104の外部
にも、カードチェッカ130と同様の機能を有するカー
ドチェッカを備え、ICカードの使用回数および動作状
態等のチェックを行なうようにしてもよい。
【0412】(16) 前述した実施の形態において
は、返却されたICカードを回収するようにしたが、返
却対象のICカードとして、ICカードが再発行された
後の元のICカード(紛失していたICカード)を受付
けるようにしてもよい。そのような元のICカードが返
却される場合としては、紛失していたICカードが再発
行後に見つかった場合が考えられる。そのように紛失し
ていたICカードが再発行後に返却される際には、その
ICカードに記録されているカード残高,貯玉をどのよ
うに取扱うかが問題となる。そこで、ICカードが返却
された場合には、次のような処理を行なう。すなわち、
返却されるICカードについて既に新たなカードの再発
行がなされ、カード残高,貯玉が、新たなICカード
(再発行されたもの)に移し換えられているか否かの判
断を行なう。そのような判断は、ICカードのカード発
行番号等のICカードを識別可能な情報に基づき、PC
ネットワークシステム機関で管理されている情報および
貯玉・再プレイネットワークシステム機関で管理されて
いる情報を用いて行なう。そして、そのICカードに対
してICカードの再発行がなされ、カード残高,貯玉が
新たなICカードに移し換えられていると判断された場
合には、返却されたICカードのカード残高,貯玉を遊
技者に返却しないように処理する。このようにすれば、
紛失していたICカードにカード残高,貯玉が記録され
ている場合のカード返却時におけるカード残高,貯玉の
取扱いについて生じるトラブルを回避することができ
る。さらに、そのように紛失していたICカードを回収
可能なようにすることにより、紛失していたICカード
を用いた不正行為を防ぐとともに、ICカードの再利用
を促進することができる。
【0413】(17) 前述した実施の形態において
は、ICカードの再発行時における所有者本人の確認の
ために、指紋および暗証番号の両方を照合するようにし
た。しかし、これに限らず、このような所有者本人の確
認は、指紋の照合のみで行なってもよく、または、暗証
番号の照合のみで行なってもよい。その場合、指紋等の
身体的特徴を照合する方が、暗証番号を照合することよ
りも望ましい。その理由は、指紋等の身体的特徴の方が
本人特有のものなので、身体的特徴を照合する方がより
確実に所有者本人の確認ができるからである。
【0414】また、指紋および暗証番号の両方を照合す
る場合には、遊技者の入力ミスおよび指紋の照合精度等
の原因により、一方の照合結果のみが一致しないと判別
される場合が生じるおそれがある。このような場合に
は、2つの照合事項のいずれか一方が一致したこととい
う条件で、とりあえずICカードの再発行をし、1つの
照合事項について一致しなかった旨を報知するようにし
てもよい。そのようにすれば、照合事項について一致し
なかった照合事項を係員が再確認し、その確認結果に基
づいて、再発行されているICカードの使用を許可する
ことが可能になるため、自動発行機104の処理効率の
低下を防ぐことができる。その場合には、再発行を受け
る者が遊技者本人であるにもかかわらず、入力ミスおよ
び指紋の照合精度等の原因によりICカードの再発行が
不可能になって再発行に長時間を要することを防ぐこと
が可能になり、柔軟な対応を行なうことにより遊技者側
とホール側との間のトラブルの発生を防ぐことができ
る。
【0415】また、前述したように2つの照合事項の一
方が一致しない場合には、一致しなかった方の事項につ
いて再度、遊技者に入力または検出を要求し、その事項
につて再度照合を行なうようにしてもよい。そのように
すれば、照合精度を向上させることができるとともに、
係員による対応が省略できる。
【0416】また、前述した実施の形態で示したように
2つの照合事項について照合を行なうことにより、指紋
の照合における一致判定をあまりシビアに行なう必要が
なくなる。それは、2つの照合事項の両方が一致しない
と再発行が認められないからである。このように、指紋
の照合における一致判定をあまりシビアに行なう必要が
ないため、指紋データの照合に要するデータ処理量を減
少させることができるので、照合に関する処理速度を高
速化することが可能になる。そのように、指紋の照合に
おける一致判定処理内容を簡素化しても、さらに暗証番
号についても照合がなされるので、暗証番号のみを照合
する場合よりも照合に関する信頼性が高い。このため、
2つの照合事項を用いて遊技者本人の確認を行なうこと
により、遊技者本人の確認についての信頼性を高くし、
かつ、照合時間を短縮化することができる。
【0417】
【課題を解決するための手段の具体例】(1) 図2等
に示された自動発行機104により、再発行が許可され
た記録媒体(会員カード、ビジタカード)について再発
行を行なうことが可能な再発行手段が構成されている。
図4等に示された指紋検出部125および図20のSC
3〜SC9等に示された遊技者本人確認用の処理ステッ
プにより、記録媒体の再発行を受ける者が再発行対象の
元の記録媒体の所有者であるか否かの判別を行なう所有
者判別手段が構成されている。図20のSC9等の処理
ステップにより、前記所有者判別手段により再発行対象
の元の記録媒体の所有者である旨の判別がなされた場合
に、前記再発行手段による記録媒体の再発行を許可する
再発行許可手段が構成されている。図20のSC22お
よびSC34等の前カードを使用禁止状態にするための
処理ステップにより、前記再発行手段により再発行がな
される場合に、再発行対象の元の記録媒体を使用禁止状
態にする使用禁止手段が構成されている。
【0418】(2) 図14および図15に示されるよ
うに、前記記録媒体は、遊技者所有の有価価値(カード
残高)を特定可能な情報を記録することが可能である。
図20に示されたSC33およびSC35等の再発行時
のカード残額を記録するための処理ステップに示される
ように、前記再発行手段は、前記記録媒体を再発行する
場合に、再発行する時点において再発行対象の元の記録
媒体の記録情報により特定される大きさの遊技者所有の
有価価値を特定可能な情報を再発行する記録媒体に記録
する。
【0419】(3) 前記記録媒体は、予め定められた
複数の遊技場(ホール1)のそれぞれにおいて発行さ
れ、該複数の遊技場において共通に遊技に使用すること
が可能である(図1参照)。図1および図2に示される
ように、前記再発行手段は、前記複数の遊技場のそれぞ
れに設けられ、図17のS30およびS31に示される
ように、再発行対象の元の記録媒体が発行された遊技場
と異なる遊技場において記録媒体を再発行することが可
能である。
【0420】(4) 図10に示された他店ボタン12
1gを含む表示部121により、前記複数の遊技場のそ
れぞれに設けられ、再発行を受ける遊技場と異なる遊技
場において再発行対象の元の記録媒体が発行された旨を
示す情報を、再発行を受ける者の操作により入力するこ
とが可能な入力操作手段が構成されている。図16のS
2の処理および図17のそれぞれの処理に示されるよう
に、前記再発行手段は、前記入力操作手段による操作に
応じて、再発行対象の元の記録媒体の発行元の遊技場が
再発行を受ける遊技場と異なる遊技場であることを認識
する。
【0421】(5) 前述した変形例の(14)および
図35に示されるように、前記入力操作手段は、再発行
を受ける遊技場と異なる遊技場において再発行対象の元
の記録媒体が発行されている場合に、前記再発行対象の
元の記録媒体が発行された遊技場が存在する地域を特定
可能な情報を、再発行を受ける者の操作によりさらに入
力することが可能である。前記再発行手段は、前記入力
操作手段による操作に応じて、再発行対象の元の記録媒
体の発行元の遊技場が存在する地域をさらに認識する。
【0422】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、次のような効果を得ることができる。この
ように、記録媒体の再発行を受ける者が再発行対象の元
の記録媒体の所有者であるか否かの判別が所有者判別手
段により行なわれ、その判別結果にしたがって再発行許
可手段により記録媒体の再発行が許可されると、記録媒
体の再発行が自動的に行なわれるため、人手を要さずに
遊技用の記録媒体の再発行が行なわれる。これにより、
遊技用の記録媒体の再発行に関する処理効率を向上させ
ることができる。さらに、そのような再発行がなされる
場合に、使用禁止手段によって再発行対象の元の記録媒
体が使用禁止状態にされるため、一人の遊技者に対する
記録媒体の多重発行が防がれ、遊技用の記録媒体の再発
行に対応して、再発行の対象となった元の記録媒体の不
正使用を防ぐことができる。
【0423】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。記録
媒体に遊技者所有の有価価値を特定可能な情報が記録さ
れる場合に、再発行に際して、再発行時点において再発
行対象の元の記録媒体の記録情報により特定される大き
さの遊技者所有の有価価値を特定可能な情報が再発行す
る記録媒体に記録される。このため、たとえ、元の記録
媒体を紛失してから新たな記録媒体が再発行されるまで
の間に、不正行為により遊技者所有の有価価値が減少し
ている場合であっても、それは遊技者側の責任になり、
その減少分の有価価値を記録媒体の発行側が補填する必
要がなくなるようにすることができる。その結果、記録
媒体を再発行する際に生じるおそれがある記録媒体の発
行側の不測の不利益を回避することができる。
【0424】請求項3に関しては、請求項1または2に
関する効果に加えて、次のような効果を得ることができ
る。記録媒体が共通に使用可能な複数の遊技場におい
て、どの遊技場で発行された元の記録媒体についても記
録媒体が再発行可能である。このため、記録媒体の再発
行を受ける場合に、遊技者がわざわざ元の記録媒体の発
行を受けた遊技場に出向いて行かなくても、任意の遊技
場において再発行を受けることができる。その結果、記
録媒体の再発行に関し、再発行を受ける遊技者の便宜を
図ることができる。
【0425】請求項4に関しては、請求項3に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。記録
媒体の再発行を受けるに際して、再発行を受ける者の操
作による入力に応じて、再発行対象の元の記録媒体の発
行元の遊技場が、再発行を受ける遊技場と異なる遊技場
であることが認識されるため、たとえば、再発行対象の
元の記録媒体が実際に発行されているものであるか否か
の確認等の発行元の情報の確認を行なう場合に、そのよ
うな確認をより速く行なうことができる。
【0426】請求項5に関しては、請求項4に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。記録
媒体の再発行を受けるに際して、再発行を受ける者の操
作による入力に応じて、再発行対象の元の記録媒体の発
行元の遊技場が存在する地域がさらに認識されるため、
たとえば、再発行対象の元の記録媒体が実際に発行され
ているものであるか否かの確認等の発行元の情報の確認
を行なう場合に、遊技場が存在する地域がいち早く特定
されるため、そのような確認をより速く行なうことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される遊技用システムの一例の全
体構成を概略的に示すシステムブロック図である。
【図2】ホールの内部のシステムの構成を示すブロック
図である。
【図3】パチンコ遊技機およびカード処理装置の正面図
である。
【図4】自動発行機の全体正面図である。
【図5】自動発行機の全体裏面図である。
【図6】会員カードおよびビジタカードを発行のために
セットする機構を示す自動発行機の断面図である。
【図7】返却されたカードをビジタカード用のカードス
テックに収納する機構を示す自動発行機の断面図であ
る。
【図8】ICカードを収納する機構の動作を概略的に示
す図である。
【図9】自動発行機の制御装置の構成を示すブロック図
である。
【図10】自動発行機の表示部において表示される初期
画面を示す表示画面図である。
【図11】自動発行機の表示部において表示される他店
モード画面を示す表示画面図である。
【図12】会員カードおよびビジタカードとして用いら
れるICカードの平面図である。
【図13】図12に示されたICカードに設けられてい
る回路の構成を示すブロック図である。
【図14】会員カードのEEPROM内に記憶されてい
る情報を説明するための説明図である。
【図15】ビジタカードのEEPROM内に記憶されて
いる情報を説明するための説明図である。
【図16】カード使用処理の処理内容を示すフローチャ
ートである。
【図17】カード使用処理の処理内容を示すフローチャ
ートである。
【図18】会員カード発行処理の処理内容を示すフロー
チャートである。
【図19】ビジタカード発行処理の処理内容を示すフロ
ーチャートである。
【図20】当店会員再発行処理の処理内容を示すフロー
チャートである。
【図21】当店ビジタ再発行処理の処理内容を示すフロ
ーチャートである。
【図22】使用限度チェック処理の処理内容を示すフロ
ーチャートである。
【図23】暗証番号表示処理の処理内容を示すフローチ
ャートである。
【図24】情報変更処理の処理内容を示すフローチャー
トである。
【図25】情報変更処理の処理内容を示すフローチャー
トである。
【図26】入金処理の処理内容を示すフローチャートで
ある。
【図27】カード返却処理の処理内容を示すフローチャ
ートである。
【図28】他店会員遊技処理の処理内容を示すフローチ
ャートである。
【図29】他店ビジタ遊技処理の処理内容を示すフロー
チャートである。
【図30】操作中断処理の処理内容を示すフローチャー
トである。
【図31】セット装置切換処理の処理内容を示すフロー
チャートである。
【図32】返却カード回収処理の処理内容を示すフロー
チャートである。
【図33】自動発行機の表示部において表示される他店
モード画面のその他の例を示す表示画面図である。
【図34】会員登録処理の処理内容を示すフローチャー
トである。
【図35】他店で発行を受けたカードについての処理を
行なう場合に他店が存在する地域を選択する例の処理内
容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
104は自動発行機、600は制御部、125は指紋検
出部、121は表示部、121gは他店ボタン、1はホ
ール、101はPC用管理コンピュータ、102は貯玉
・再プレイ用管理コンピュータである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技に使用可能な記録媒体を遊技者に対
    して個人別に発行し、その記録媒体を管理することが可
    能な遊技用記録媒体管理システムであって、 再発行が許可された前記記録媒体について再発行を行な
    うことが可能な再発行手段と、 前記記録媒体の再発行を受ける者が再発行対象の元の記
    録媒体の所有者であるか否かの判別を行なう所有者判別
    手段と、 該所有者判別手段により再発行対象の元の記録媒体の所
    有者である旨の判別がなされた場合に、前記再発行手段
    による記録媒体の再発行を許可する再発行許可手段と、 前記再発行手段により再発行がなされる場合に、再発行
    対象の元の記録媒体を使用禁止状態にする使用禁止手段
    とを含むことを特徴とする、遊技用記録媒体管理システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体は、遊技者所有の有価価値
    を特定可能な情報を記録することが可能であり、 前記再発行手段は、前記記録媒体を再発行する場合に、
    再発行する時点において再発行対象の元の記録媒体の記
    録情報により特定される大きさの遊技者所有の有価価値
    を特定可能な情報を再発行する記録媒体に記録すること
    を特徴とする、請求項1記載の遊技用記録媒体管理シス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体は、予め定められた複数の
    遊技場のそれぞれにおいて発行され、該複数の遊技場に
    おいて共通に遊技に使用することが可能であり、 前記再発行手段は、前記複数の遊技場のそれぞれに設け
    られ、再発行対象の元の記録媒体が発行された遊技場と
    異なる遊技場において記録媒体を再発行することが可能
    であることを特徴とする、請求項1または2に記載の遊
    技用記録媒体管理システム。
  4. 【請求項4】 前記複数の遊技場のそれぞれに設けら
    れ、再発行を受ける遊技場と異なる遊技場において再発
    行対象の元の記録媒体が発行された旨を示す情報を、再
    発行を受ける者の操作により入力することが可能な入力
    操作手段をさらに含み、 前記再発行手段は、前記入力操作手段による操作に応じ
    て、再発行対象の元の記録媒体の発行元の遊技場が再発
    行を受ける遊技場と異なる遊技場であることを認識する
    ことを特徴とする、請求項3記載の遊技用記録媒体管理
    システム。
  5. 【請求項5】 前記入力操作手段は、再発行を受ける遊
    技場と異なる遊技場において再発行対象の元の記録媒体
    が発行されている場合に、前記再発行対象の元の記録媒
    体が発行された遊技場が存在する地域を特定可能な情報
    を、再発行を受ける者の操作によりさらに入力すること
    が可能であり、 前記再発行手段は、前記入力操作手段による操作に応じ
    て、再発行対象の元の記録媒体の発行元の遊技場が存在
    する地域をさらに認識することを特徴とする、請求項4
    記載の遊技用記録媒体管理システム。
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