JP3992362B2 - 遊技用装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技用のカード処理装置等に代表される遊技用装置に関し、詳しくは、遊技用の記録媒体を使用することが可能な遊技用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊技機等の遊技機を設置した遊技場においては、遊技用カード等の遊技に使用可能な遊技用の記録媒体を遊技者に発行している。このような遊技用の記録媒体は、遊技者所有の有価価値を特定可能な情報等の所定の情報が記録されるように構成されており、遊技者に対して個人別に発行されていた。このように個人別に発行された遊技用の記録媒体は、カード処理装置等の遊技用装置において使用可能であり、遊技用装置において所定の処理を受けることにより遊技に使用されていた。
【0003】
遊技用の記録媒体については、記録媒体の使用者が所有者本人であることを確認する本人認証を行なうために用いるデータとして、暗証番号等の認証用データが管理上登録される場合と、登録されない場合とがある。認証用データの登録が行なわれた記録媒体が使用される遊技用装置は、記録媒体の使用に際して認証用データの入力を遊技者に要求し、入力された認証用データに基づく本人認証により所有者本人であることが確認されたことに応じて記録媒体の使用を許容していた。このように、記録媒体を使用するに際して認証用データを入力する必要がある場合は、所有者本人以外に記録媒体の使用ができないため、他人の記録媒体を取得した不正行為者による有価価値の不正使用等の記録媒体の不正使用が防がれるという利点があった。
【0004】
一方、認証用データの登録が行なわれない記録媒体が使用される遊技用装置は、記録媒体の使用者が所有者本人であるか否かの確認を行なわずに記録媒体の使用を許容していた。このように記録媒体を使用するに際して認証用データの入力の必要がない場合には、遊技者が記録媒体を使用するに際して煩雑な操作を要しないという利点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述した従来の遊技用装置には次のような問題があった。認証用データの登録が行なわれた記録媒体が使用される遊技用装置においては、記録媒体の使用に際して例外なく認証用データの入力が必要であるため、認証用データの入力を希望しない所有者の意に反しても認証用データの入力が要求されていた。また、たとえ記録媒体に記録されている有価価値が極めて少ない場合のように不正使用に対する保護があまり必要でない場合であっても、認証用データの入力という煩雑な操作が記録媒体の使用に際して常に要求されていた。また、認証用データの登録が行なわれない記録媒体が使用される遊技用装置においては、記録媒体の使用に際して、使用者が所有者であるか否かにかかわらずに例外なく使用が許容されるため、記録媒体に極めて多くの有価価値が記録されている場合のように不正使用に対する保護が必要とされる場合であっても、その保護が図れなかった。
【0006】
このように、従来の遊技用装置は、使用に際して認証用データの入力が必要な記録媒体は使用に際して常に認証用データの入力が必要であり、使用に際して認証用データの入力が必要とされない記録媒体は常に認証用データの入力が不要であるというというように、遊技用の記録媒体が単一種類の使用態様でしか使用できなかったため、遊技者のニーズを十分に反映したものではなく、利便性が低いという問題があった。
【0007】
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、遊技用の記録媒体の使用の際の利便性を向上させることが可能な遊技用装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、遊技者に発行された記録媒体を使用して第1の処理および第2の処理を行なう遊技用装置であって、
前記記録媒体の所有者の本人認証を行なうための認証用データを登録する認証用データ登録手段と、
前記記録媒体の使用に際して認証用データの入力を要する第1の使用態様と認証用データの入力を要しない第2の使用態様とのうち、前記記録媒体の発行に伴って遊技者により選択された使用態様を特定可能な選択情報を格納する選択情報格納手段と、
前記第1の処理を行なう場合に、前記選択情報格納手段に格納された選択情報に対応する使用態様が前記第1の使用態様であるか前記第2の使用態様であるかに関わらず、前記認証用データ登録手段により登録された認証用データと遊技者から入力された認証用データとを用いた本人認証結果に基づいて前記記録媒体の使用の許否を決定する第1の使用許否判定手段と、
前記第2の処理を行なう場合に、前記選択情報格納手段に格納された選択情報に対応する使用態様が前記第1の使用態様のときには遊技者から入力された認証用データと前記認証用データ登録手段により登録された認証用データとを用いた本人認証結果に基づいて前記記録媒体の使用の許否を決定し、前記使用態様が前記第2の使用態様のときには遊技者からの前記認証用データの入力を要さずに前記記録媒体の使用の許否を決定する第2の使用許否判定手段と
前記選択情報格納手段に格納された前記選択情報を、前記第1の使用態様に対応する選択情報から前記第2の使用態様に対応する選択情報へ、前記第2の使用態様に対応する選択情報から前記第1の使用態様に対応する選択情報へ、それぞれ遊技者による所定の選択操作に応じて変更する選択情報変更手段とを含むことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記記録媒体は、遊技に使用可能な有価価値であって、まだ遊技に使用されずに残っている残価値を特定可能な有価価値情報と、遊技の結果得られた遊技結果価値を特定可能な遊技結果価値情報とを記録することが可能であることを特徴とする。
請求項3に記載の本発明は、請求項1または請求項2に記載の発明の構成に加えて、前記選択情報変更手段は、前記認証用データ登録手段により登録された認証用データと前記選択操作により遊技者から入力された認証用データとを用いた本人認証結果に基づいて、前記選択情報格納手段に格納された前記選択情報を、前記第1の使用態様に対応する選択情報から前記第2の使用態様に対応する選択情報へ変更するか否かを決定することを特徴とする。
【0011】
【作用】
請求項1に記載の本発明によれば、認証用データ登録手段の働きにより、遊技者に発行された記録媒体の所有者の本人認証を行なうための認証用データが登録される。選択情報格納手段の働きにより、前記記録媒体の使用に際して認証用データの入力を要する第1の使用態様と認証用データの入力を要しない第2の使用態様とのうち、前記記録媒体の発行に伴って遊技者により選択された使用態様を特定可能な選択情報が格納される。第1の使用許否判定手段の働きにより、第1の処理を行なう場合に、前記選択情報格納手段に格納された選択情報に対応する使用態様が前記第1の使用態様であるか前記第2の使用態様であるかに関わらず、前記認証用データ登録手段により登録された認証用データと遊技者から入力された認証用データとを用いた本人認証結果に基づいて前記記録媒体の使用の許否が決定される。第2の使用許否判定手段の働きにより、第2の処理を行なう場合に、前記選択情報格納手段に格納された選択情報に対応する使用態様が前記第1の使用態様のときには遊技者から入力された認証用データと前記認証用データ登録手段により登録された認証用データとを用いた本人認証結果に基づいて前記記録媒体の使用の許否が決定され、前記使用態様が前記第2の使用態様のときには遊技者からの前記認証用データの入力を要さずに前記記録媒体の使用の許否が決定される。選択情報変更手段の働きにより、前記選択情報格納手段に格納された前記選択情報が、前記第1の使用態様に対応する選択情報から前記第2の使用態様に対応する選択情報へ、前記第2の使用態様に対応する選択情報から前記第1の使用態様に対応する選択情報へ、それぞれ遊技者による所定の選択操作に応じて変更される。
【0012】
請求項2に記載の本発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。記録媒体は、遊技に使用可能な有価価値であって、まだ遊技に使用されずに残っている残価値を特定可能な有価価値情報と、遊技の結果得られた遊技結果価値を特定可能な遊技結果価値情報とを記録することが可能である。これにより、これらの価値を1つの記録媒体を用いて管理することが可能になるため、価値の情報管理の面での記録媒体の利便性を向上させることが可能になる。
請求項3に記載の本発明によれば、請求項1または請求項2に記載の発明の作用に加えて、前記選択情報変更手段の働きにより、前記認証用データ登録手段により登録された認証用データと前記選択操作により遊技者から入力された認証用データとを用いた本人認証結果に基づいて、前記選択情報格納手段に格納された前記選択情報を、前記第1の使用態様に対応する選択情報から前記第2の使用態様に対応する選択情報へ変更するか否かが決定される。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
第1実施形態
図1は、本発明が適用される遊技用システムの一例の全体構成を概略的に示すシステムブロック図である。
【0016】
図1を参照して、この遊技用システムは、情報通信により全国的規模で形成されるパーラーネットと呼ばれる情報ネットワークシステムの機関によって運営される。パーラーネットは、PC(プリペイドカード)ネットワークシステム機関と、貯玉・再プレイネットワークシステム機関との2つのネットワークシステムの機関により管理される。このパーラーネットにおいては、全国各地の遊技場(以下、ホールと呼ぶ)1が加盟可能である。
【0017】
ここで、貯玉とは、遊技者所有の持点または玉等の価値を貯玉数としてホール側に預け入れることをいう。また、再プレイとは、遊技者が貯玉を用いて玉貸しを受けて遊技を行なうことをいう。
【0018】
このパーラーネットにおいては、遊技用の記録媒体として発行されるICカードが全国共通に使用される。このICカードは、任意に予め入金することが可能なプリペイドカードとしての機能を有し、各ホール1の会員カードおよびビジタカードに用いられる。ここで、会員カードは、パーラーネットの会員として登録された遊技者個人に1枚だけ発行されるカードであり、パーラーネットに加盟している全てのホール1において遊技用のカードとして共通に使用可能である。ビジタカードは、パーラーネットの会員以外の遊技者個人に発行されるカードであり、パーラーネットに加盟している全てのホール1において遊技用のカードとして共通に使用可能である。
【0019】
PCネットワークシステム機関では、たとえば電話回線を用いて情報通信のネットワークが形成される。このPCネットワークシステム機関は、主として登録された会員およびビジタの所有するICカードを管理する機関であり、PC中央管理センタ200、PC地方管理センタ201、PC都道府県管理センタ202、および、各ホール1内のPC用管理コンピュータ101を含む。これらの各管理センタでは、情報管理用のコンピュータを有し、カード情報の管理に関する所定の情報処理が行なわれる。
【0020】
PC中央管理センタ200は、PCネットワークシステム機関の管理の中枢部としての機能を有している。このPC中央管理センタ200は、所定の場所に設けられており、複数のPC地方管理センタ201とネットワーク上で情報通信可能に接続され、PCネットワークシステム機関全体を統括的に管理する。PC地方管理センタ201は、たとえば、関東地方、東海地方、…等に分けられる日本の各地方に設けられる。各PC地方管理センタ201は、担当する地方におけるPCネットワークシステム機関での情報管理の中心として機能し、PC中央管理センタ200および複数のPC都道府県管理センタ202とネットワーク上で情報通信可能に接続される。
【0021】
PC都道府県管理センタ202は、各都道府県に設けられる。各PC都道府県管理センタ202は、担当する都道府県におけるPCネットワークシステム機関での情報管理の中心として機能し、担当する都道府県が存在する地方のPC地方管理センタ201および担当する都道府県内に存在する複数のホール1とネットワーク上で情報通信可能に接続される。各ホール1内のPC用管理コンピュータ101は、各ホール1内において、情報管理を行なう。PC用管理コンピュータ101には、各ホール1において会員カードまたはビジタカードの発行を受けた遊技者に関する情報が常駐的に管理されている。
【0022】
このように、PCネットワークシステム機関においては、PC中央管理センタ200を中心として管理センタが階層的に設けられており、カード情報が階層的に管理される。このように、カード情報を階層的に管理するようにしたことにより、PCネットワーク上での情報の処理負担を分散し、PC中央管理センタ200の処理負担を軽減することができるとともに、PCネットワーク上での情報管理の処理速度を向上させることができる。
【0023】
なお、前述した管理センタの他に、PC都道府県管理センタ202の下位側にPCブロック管理センタを複数設けてもよい。そのPCブロック管理センタは、都道府県内の地域を複数のブロックに分割し、各ブロックにおいてブロック単位でカード情報を管理するものである。その場合に、各PCブロック管理センタは、担当するブロックが存在する都道府県のPC都道府県管理センタ202および担当するブロック内に存在する複数のホール1とネットワーク上で情報通信可能に接続される。そのようにすれば、PC都道府県管理センタ202の処理負担を軽減することができる。その結果として、PCネットワーク上での情報の処理負担をさらに分散し、PC中央管理センタ200の処理負担をさらに軽減することができるとともに、PCネットワーク上での情報管理の処理速度をさらに向上させることができる。
【0024】
また、前述した例では、PCネットワークが電話回線という汎用の回線を用いて形成される場合を説明したが、これに限らず、PCネットワーク専用の通信回線を用いてPCネットワークを形成してもよい。また、PCネットワークは、通信線を用いて情報の通信を行なうネットワークに限られるものではなく、通信衛星を用いて情報の通信を行なうネットワーク等、無線通信を用いて情報の通信を行なうことが可能なネットワークで形成されてもよい。PCネットワークにおいて通信衛星を用いて情報の通信を行なう場合には、階層的に設けられた管理センタの種類を少なくすることができるため、カード情報の情報管理の処理速度を向上させることができる。
【0025】
貯玉・再プレイネットワークシステム機関では、たとえば電話回線を用いて情報通信のネットワークが形成される。この貯玉・再プレイネットワークシステム機関は、主として、PCネットワークシステム機関において登録された会員の貯玉および貯玉を用いた再プレイに関する情報(たとえば貯玉数)を管理する機関であり、貯玉・再プレイ中央管理センタ300、貯玉・再プレイ地方管理センタ301、貯玉・再プレイ都道府県管理センタ302、および、各ホール1内の貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102を含む。これらの各管理センタでは、情報管理用のコンピュータを有し、貯玉および貯玉を用いた再プレイの情報の管理に関する所定の情報処理が行なわれる。
【0026】
貯玉・再プレイ中央管理センタ300は、貯玉・再プレイネットワークシステム機関の管理の中枢部としての機能を有している。この貯玉・再プレイ貯玉・再プレイ中央管理センタ300は、所定の場所に設けられており、複数の貯玉・再プレイ地方管理センタ301とネットワーク上で情報通信可能に接続され、貯玉・再プレイネットワークシステム機関全体を統括的に管理する。貯玉・再プレイ地方管理センタ301は、たとえば、関東地方、東海地方、…等に分けられる日本の各地方に設けられる。各貯玉・再プレイ地方管理センタ301は、担当する地方における貯玉・再プレイネットワークシステム機関での情報管理の中心として機能し、貯玉・再プレイ中央管理センタ300および複数の貯玉・再プレイ都道府県管理センタ302とネットワーク上で情報通信可能に接続される。
【0027】
貯玉・再プレイ都道府県管理センタ302は、各都道府県に設けられる。各貯玉・再プレイ都道府県管理センタ302は、担当する都道府県における貯玉・再プレイネットワークシステム機関での情報管理の中心として機能し、担当する都道府県が存在する地方の貯玉・再プレイ地方管理センタ301および担当する都道府県内に存在する複数のホール1とネットワーク上で情報通信可能に接続される。各ホール1内の貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102は、各ホール1内において、情報管理を行なう。
【0028】
このように、貯玉・再プレイネットワークシステム機関においては、貯玉・再プレイ中央管理センタ300を中心として管理センタが階層的に設けられており、貯玉および貯玉を用いた再プレイに関する情報が階層的に管理される。このように、貯玉および貯玉を用いた再プレイに関する情報を階層的に管理するようにしたことにより、貯玉・再プレイネットワーク上での情報の処理負担を分散し、貯玉・再プレイ中央管理センタ200の処理負担を軽減することができるとともに、貯玉・再プレイネットワーク上での情報管理の処理速度を向上させることができる。
【0029】
なお、前述した管理センタの他に、貯玉・再プレイ都道府県管理センタ202の下位側に貯玉・再プレイブロック管理センタを複数設けてもよい。その貯玉・再プレイブロック管理センタは、都道府県内の地域を複数のブロックに分割し、各ブロックにおいてブロック単位でカード情報を管理するものである。その場合に、各貯玉・再プレイブロック管理センタは、担当するブロックが存在する都道府県の貯玉・再プレイ都道府県管理センタ202および担当するブロック内に存在する複数のホール1とネットワーク上で情報通信可能に接続される。そのようにすれば、貯玉・再プレイ都道府県管理センタ202の処理負担を軽減することができる。その結果として、貯玉・再プレイネットワーク上での情報の処理負担をさらに分散し、貯玉・再プレイ中央管理センタ200の処理負担をさらに軽減することができるとともに、貯玉・再プレイネットワーク上での情報管理の処理速度をさらに向上させることができる。
【0030】
また、前述した例では、貯玉・再プレイネットワークが電話回線という汎用の回線を用いて形成される場合を説明したが、これに限らず、貯玉・再プレイネットワーク専用の通信回線を用いて貯玉・再プレイネットワークを形成してもよい。また、貯玉・再プレイネットワークは、通信線を用いて情報の通信を行なうネットワークに限られるものではなく、通信衛星を用いて情報の通信を行なうネットワーク等、無線通信を用いて情報の通信を行なうことが可能なネットワークで形成されてもよい。貯玉・再プレイネットワークにおいて通信衛星を用いて情報の通信を行なう場合には、階層的に設けられた管理センタの種類を少なくすることができるため、貯玉・再プレイの情報管理の処理速度を向上させることができる。
【0031】
また、前述した例では、PCネットワークと、貯玉・再プレイネットワークとが同一の形態のネットワークにより形成されている場合を示したが、これに限らず、それらのネットワークが互いに異なる形態のネットワークで形成されてもよい。
【0032】
以上に示したPCネットワークシステム機関および貯玉・再プレイネットワークシステム機関においては、遊技者所有の有価価値のうち、カード残高の管理をPCネットワークシステム機関が担当し、遊技において得た持点および貯玉の管理を貯玉・再プレイネットワークシステム機関が担当する。
【0033】
次に、ホール1の内部のシステムの構成を説明する。図2は、ホール1の内部のシステムの構成を示すブロック図である。
【0034】
図2を参照して、ホール1における内部のシステムには、前述したPC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102の他に、ホール用管理コンピュータ103、自動発行機104、景品交換機105、情報開示装置106、島管理装置107、台管理装置108、パチンコ遊技機109、カード処理装置110、および、情報開示装置111が含まれている。
【0035】
ホール1内には、自動発行機104およびパチンコ遊技機109が設置された遊技機設置島Iが複数設けられている。各遊技機設置島Iにおいては、パチンコ遊技機109が複数台並んで配置されており、各パチンコ遊技機109に対応して、台管理装置108、カード処理装置110、および、情報開示装置111が設けられている。さらに、各遊技機設置島Iにおいては、パチンコ遊技機109の列設方向の一端部に自動発行機104が配置されている。さらに、各遊技機設置島Iには、遊技機設置島I内での各種情報を管理する島管理装置107が設けられている。
【0036】
このような遊技機設置島Iとは別に、ホール1内には、PC用管理コンピュータ101、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102、ホール用管理コンピュータ103、景品交換機105、および、情報開示装置106が設置されている。
【0037】
自動発行機104は、主として、会員カードならびにビジタカードとして用いられるICカードの発行および回収に関する処理を行なう装置である。自動発行機104においては、これらのカードの発行および回収に関する処理の他に、会員カードおよびビジタカードへの入金処理等のカード情報に関するその他の処理も行なわれる。自動発行機104は、ホール用管理コンピュータ103、PC用管理コンピュータ101、および、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102とそれぞれ接続されており、これらとの間で、会員カードおよびビジタカードに関する情報等の各種情報のやり取りを行なう。
【0038】
パチンコ遊技機109は、たとえば封入玉式の遊技機である。パチンコ遊技機109は、図3で後述するように、その内部に封入されたパチンコ玉が循環して遊技に使用されるタイプの遊技機である。したがって、このパチンコ遊技機109で遊技を行なう遊技者は、パチンコ玉を直接手にすることはなく、パチンコ遊技機109に表示される持点に基づいて遊技を行なう。
【0039】
各パチンコ遊技機109には、カード処理装置110が隣接して設けられている。このカード処理装置110に遊技者所有の会員カードまたはビジタカードを挿入して所定の玉貸処理を行なうことにより、玉貸処理に基づいて遊技者に付与された持点を用いたパチンコ遊技機109での遊技が可能となる。会員カードおよびビジタカードの各々には、後述するような各種情報(図17および図18参照)が記録されている。
【0040】
パーラーネットに加盟しているホールで使用可能な会員カードまたはビジタカードを持合わせていない遊技者は、ホール1内に設置されている自動発行機104において会員カードまたはビジタカードの発行を受けることができる。
【0041】
遊技者が自動発行機104において会員カードまたはビジタカードの発行を受けると、その遊技者の個人情報が自動発行機104からPC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102に送られる。また、自動発行機104またはカード処理装置110において、遊技者がカード残高の加算更新操作である入金操作を行えば、入金情報が自動発行機104またはカード処理装置110からPC用管理コンピュータ101に送られる。これらの遊技者の個人情報および入金情報は、PC用管理コンピュータ101から各管理センタを介してPC中央管理センタ200に送られ、PC中央管理センタ200の管理コンピュータにより管理される。また、遊技者の個人情報は、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102から各管理センタを介して貯玉・再プレイ中央管理センタ300に送られ、貯玉・再プレイ中央管理センタ300内の管理コンピュータにより管理される。
【0042】
ホール用管理コンピュータ103は、ホール1がその経営に役立てるために所有している管理コンピュータであり、売上げ情報の管理等のホール1内での各種の情報の管理を行なう。ホール用管理コンピュータ103は、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102、自動発行機104、情報開示装置106、島管理装置107、および、カード処理装置110と接続されている。
【0043】
カード処理装置110は、パチンコ遊技機109、ホール用管理コンピュータ103、PC用管理コンピュータ101、および、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102と接続されている。遊技者が会員カードまたはビジタカードをカード処理装置110へ挿入し、遊技が許可されれば、そのカードが遊技に使用可能になり、玉貸等の所定の処理を行なうことが可能になる。カード処理装置110でのカードの使用に際しては、カード処理装置110と、PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102との間で情報の通信が行われ、カードの照合等の処理が行われる。
【0044】
カード処理装置110における遊技の許可の方法は、セーフティ機能の設定の有無に応じて異なる。ここで、セーフティ機能とは、カードの使用者がカードの所有者本人であるのを確認したこと(本人認証により本人であることが確認されたこと)を条件として遊技を許可する機能をいう。この場合には、カードの所有者の本人認証のために暗証番号が用いられる。セーフティ機能が設定されている場合には、カード照合の結果によりカードが正規のカードであると判断されたことを前提条件として、遊技者が暗証番号を入力し、入力された暗証番号が予め定められた暗証番号と一致する場合に限り遊技が許可される。一方、セーフティ機能が設定されていない場合には、暗証番号の入力を必要とせずに、カード照合の結果によりカードが正規のカードであると判断されたことを条件として遊技が許可される。暗証番号は、カード処理装置110に設けられた情報入力部(情報表示器82のタッチパネルにより入力)において、入力することが可能である。
【0045】
ICカードがカード処理110に挿入された場合には、挿入時にカード処理装置110と、PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102との間で情報の送受信が行われることにより、挿入されたカードの照合および暗証番号の照合が行われる。
【0046】
遊技が許可された場合、カード残高または貯玉数に相当する金額から所定額が減算されることの引換えに遊技者に所定数の持点が付与され、その持点がパチンコ遊技機109に表示される。このような持点の付与態様は、引落しと呼ばれる。また、カードの引落額に関する引落額情報は、ホール用管理コンピュータ103に送られるとともに、カード残高または貯玉数の引落対象の種別に応じて、PC用管理コンピュータ101または貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102に送られる。
【0047】
遊技者が付与された持点を使用してパチンコ遊技機109で遊技を行なえば、遊技状態に応じて発生するさまざまな情報がパチンコ遊技機109から台管理装置108へ送信される。たとえば、パチンコ玉が弾発発射される毎に利益球数情報が台管理装置108へ送信される。また、弾発発射されたパチンコ玉が所定の入賞口へ入賞して遊技者に持点が付与されれば、それに応じて不利益球数情報が台管理装置108へ送信される。遊技状態に応じていわゆる大当りが発生すれば、大当り情報が台管理装置108へ送信される。このように、パチンコ遊技機109の遊技状況を表わすための各種情報を遊技情報と呼ぶ。パチンコ遊技機109から送信されるさまざまな遊技情報は台管理装置108において各遊技情報の種類毎に集計され、管理される。なお、台管理装置108は、パチンコ遊技機109毎に設けられており、対応する遊技機の遊技情報を管理している。
【0048】
台管理装置108は、対応するパチンコ遊技機109が設置されている遊技機設置島に設けられた島管理装置107と接続されている。島管理装置107は、前述したように遊技機設置島I毎に設けられており、担当する遊技機設置島Iに設置されている複数のパチンコ遊技機109に関する遊技情報を管理する。具体的には、遊技機設置島Iに設置されたパチンコ遊技機109と対応して設けられている台管理装置108から各パチンコ遊技機109の遊技情報を受信して各パチンコ遊技機109毎にその遊技情報を管理している。さらに島管理装置107は、ホール用管理コンピュータ103と接続されている。島管理装置107はホール用管理コンピュータ103へ各遊技設置島I毎に設置されたパチンコ遊技機109の遊技情報を送信する。ホール用管理コンピュータ103は、複数の島管理装置107より送信される遊技情報を受信して遊技機設置島I毎に各パチンコ遊技機109の遊技情報を管理する。このようにパチンコ遊技機109の遊技情報は、ホール用管理コンピュータ103、島管理装置107、台管理装置108により階層的に管理されている。
【0049】
情報開示装置111には、遊技者の操作によりさまざまな情報を表示させることが可能である。たとえば、テレビ放送番組や遊技情報などを表示させることができる。遊技者が遊技を行なっているパチンコ遊技機109の遊技情報を表示させるための所定の操作を行なえば、パチンコ遊技機109の遊技情報が台管理装置108から情報開示装置111へ送信され、情報開示装置111でその遊技情報が表示される。会員登録が行われている会員カードを使用して遊技が行われている場合には、自己のパチンコ遊技機109以外の他のパチンコ遊技機109に関する遊技情報を情報開示装置111に表示させることも可能である。その場合には、島管理装置107あるいはホール用管理コンピュータ103から必要な遊技情報が台管理装置108を介して情報開示装置111へ送信される。
【0050】
その他、情報開示装置111を操作することにより、パチンコ遊技機109での遊技を中断させることも可能である。これにより、特定のパチンコ遊技機109においての遊技をする権利を有した状態で当該パチンコ遊技機109から席を立ち、たとえば昼食に出向くことなどが可能である。このような中断操作を行なえば、情報開示装置111、台管理装置108、および、島管理装置107を介して中断情報がホール用管理コンピュータ103へ送られる。これによりホール用管理コンピュータ103は、特定のパチンコ遊技機109において特定の遊技者が遊技を中断していることを把握可能である。
【0051】
持点を有した状態で遊技を終了した遊技者が、所定のカード返却操作を行なえば、持点が「遊技可能持点」として会員カードまたはビジタカードに記録される。カード返却操作を行なった遊技者が他のパチンコ遊技機109で再び遊技を開始するために自己の会員カードまたはビジタカードを他のパチンコ遊技機109に対応したカード処理装置110へ挿入すれば、そのカードに対応した「遊技可能持点」が読出される。これにより、遊技者は前のパチンコ遊技機109における遊技で獲得した持点を使用して再遊技できる。なお、ホール1の運用により、たとえば、大当たりの発生に基づいて遊技者が獲得した持点については、再度これを遊技に使用できないようにして景品交換専用の「景品交換持点」として処理し、これを会員カードまたはビジタカードに記憶させることも可能である。
【0052】
「景品交換持点」および「遊技可能持点」は、これを獲得した当日のみ有効なものとして取扱われる。すなわち、日が変われば会員カードまたはビジタカードに記憶されているこれらの持点はすべて消去される。しかしながら、持点獲得当日に景品交換機105で持点預入操作、すなわち、貯玉操作を行えば、「景品交換持点」および「遊技可能持点」が「預り持点(貯玉数)」に変換され、翌日以降もこれを景品交換に有効に使用することが可能となる。
【0053】
景品交換機105において貯玉操作がなされると、貯玉数等の貯玉に関する情報が会員カードに記録されるとともに、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102に与えられる。そのような貯玉に関する情報は、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102から各管理センタを介して貯玉・再プレイ中央管理センタ300の管理コンピュータに送られて管理される。
【0054】
景品交換機105では、遊技者が遊技当日に所有している「景品交換持点」や「遊技可能持点」、これまでの遊技を通して所有している「預り持点(貯玉数)」の他、会員カードまたはビジタカードに記録されているカード残高を所定の景品と交換するための操作を行なうことができる。
【0055】
この景品交換機105で所定の景品交換操作を行なえば、景品の種類および数の記録された景品交換用レシートが発行される。サービスカウンタなどでこの景品交換用レシートと、会員カードまたはビジタカードとを係員に提示することにより、景品交換用レシートと引換えに所望の景品が遊技者に手渡されることとなる。
【0056】
さらにこの景品交換機105では、カードが会員カードである場合に限って「預り持点」を「遊技可能持点」に変換する操作を行なうことができる。尚、この際には所定の手数料が預り持点から差し引かれる。
【0057】
また、情報開示装置106においては、各パチンコ遊技機109に対応して設けられた情報開示装置111と同様に、遊技者の操作によりさまざまな情報を表示させることが可能である。表示される各種情報は、ホール用管理コンピュータ103から与えられる。情報開示装置106では、たとえば、テレビ放送番組や遊技情報などを表示させることができる。また、情報開示装置106では、会員登録が行われている会員カードを使用して遊技者の操作が行なわれた場合には、ホール1内の各パチンコ遊技機109に関する遊技情報を表示させることも可能である。
【0058】
図3は、パチンコ遊技機109およびカード処理装置110の正面図である。カード処理装置110の内部には、これを制御するためのICカード処理装置制御用マイクロコンピュータを含むICカード処理装置基板(図示省略)が設けられている。
【0059】
カード処理装置110には、連結方向指示器67が設けられており、この点灯状況により、パチンコ遊技機109に対応するカード処理装置110が把握できる。利用可ランプ69が点灯していることを確認したうえで会員カードまたはビジタカードをカード挿入・排出口65に挿入すれば、カード挿入表示器68が点灯する。また、挿入されたカードに記録されている情報がICカードリーダライタ72により読出される。読み出された記録情報はPCネットワークシステム機関および貯玉・再プレイネットワークシステム機関のそれぞれにおいて管理去れているカード情報(カード管理情報)と比較照合される。カード処理装置110は、照合内容が一致すれば、カードが正規のカードであると判断される。そして、前述したセーフティ機能の設定の有無に応じた態様で遊技が許可されると、挿入されているカードのカード残額および貯玉数を情報表示器82の表示画面上に表示する。
【0060】
カード処理装置110では、1回の引き落とし操作で引き落とされるカード残高の大きさを設定でき、設定内容が情報表示器82に表示される。設定内容を変更したい場合には引落額切替スイッチ83を押圧すればよい。引落額切替スイッチ83を押圧する毎に設定値が、「100」、「300」、「500」、「100」、…の順序で情報表示器82に表示され、設定内容が変更される。情報表示器82は、引落額の設定値、広告情報および交換要求情報等の各種情報を表示するためのものであり、表示面が遊技者に視認可能な態様でカード処理装置110に取付けられている。
【0061】
遊技者が操作部41に設けられている引落スイッチ(後述する引落スイッチ85)を操作して所定の玉貸操作を行なえば、予め入力設定されている貸出単位額分の残高がカード残高から減額されるとともに、引落額情報が信号回路より出力される。そして、貸出単位額分の持点が操作部41に設けられている持点表示器に加算更新して表示される。カード処理装置110には、端数表示スイッチ66が設けられており、この端数表示スイッチ66を押圧操作することにより、たとえば、エラーが発生した場合のエラーコードなどの情報を前記持点表示器に表示させることが可能である。なお、操作部41には、再プレイ切換スイッチが設けられ、再プレイモード中は預り持点からの引落しとなる。また、再プレイによる引落額情報も信号回路より出力される。
【0062】
また、引落額切替スイッチ83の上方には、入金のために紙幣を挿入することが可能な紙幣挿入口81が設けられている。この紙幣挿入口81から遊技者が紙幣を挿入することにより、カード処理装置110において、挿入されているカードに入金を行なうことができる。
【0063】
持点の存在する状態で、遊技者が打球操作ハンドル37を操作して遊技を開始すれば、打玉が一発ずつ遊技領域46に発射されるとともに、持点表示器より持点が減算表示される。遊技領域46に打込まれた打玉が通常入賞口57,55に入賞すれば、所定数の持点が持点表示器に加算表示される。一方、打玉が始動入賞口58に入賞すれば、可変表示装置47において図柄の可変表示が開始される。なお、可変表示装置47の可変表示中に打玉が始動入賞口58に入賞すれば、その入賞が記憶される。そして、前回の可変表示が終了した後に、その記憶に基づいた可変表示が開始される。始動入賞の記憶については、最大4つの始動入賞が記憶される。可変表示装置47の可変表示結果が予め定められた特定の組合せ(たとえば図示する状態)となれば、いわゆる大当りが発生する。大当りが発生すれば、ソレノイド51が励磁されて可変入賞球装置48に設けられている開閉板50が開成し、可変入賞球装置48内に打玉を入賞させることが可能な遊技者にとって有利な第1の状態となる。また、大当りの発生とともに、効果音がスピーカ42あるいはスピーカ40より発せられる。また、サイドランプ61が点滅表示される。
【0064】
可変入賞球装置48の前記第1の状態は、開閉板50が開成状態となった後に、30秒が経過するか、または、可変入賞球装置48の大入賞口49に打玉が10個入賞するかのうちのいずれか早い方の条件が成立することにより終了して開閉板50が閉成状態となり、可変入賞球装置48に打玉を入賞させることが不可能な遊技者にとって不利な第2の状態となる。大入賞口49に入賞した打玉は、その内部に設けられた入賞玉検出器54により検出される。
【0065】
大入賞口49の内側の左側部分には、通常「Vポケット」と呼ばれる特定入賞領域が設けられている。打玉がこの特定入賞領域に入賞すれば、その入賞が特定入賞玉検出器53により検出される。特定入賞玉が検出されると、その回の可変入賞球装置48の前記第1の状態が終了するのを待って、再度、可変入賞球装置48を前記第1の状態に駆動制御する繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御により、可変入賞球装置48は最大16回連続して前記第1の状態となる。大当りが発生した後、この繰返し継続制御が行なわれている遊技状態を、特に特定遊技状態という。繰返し継続制御の終了後、可変入賞球装置48は、前記第1の状態から前記第2の状態に変化する。
【0066】
56は、ワープ入口であり、進入した打玉を始動入賞口58の上方部分に案内して解放する。
【0067】
一方、遊技領域46に打込まれた後、いずれの入賞口にも入賞しなかった打玉はアウト口60より回収される。また、発射勢いが弱すぎて遊技領域にまで到達しなかった打玉はファウル玉戻り口73より回収されてファウル玉検出器45で検出される。ファウル玉検出器45で検出された打玉数に相当する得点は前記得点表示器で加算表示される。なお、44は発射玉検出器であり、弾発発射された打玉が検出される。
【0068】
ホール側で予め定めたラッキーナンバーにより、大当りが発生した場合には、いわゆる持玉遊技が可能となる。持玉遊技とは、大当りに基づいて遊技者に付与された得点を用いて、その大当りの終了後、継続して遊技を行なうことが可能となるという、遊技者への特典の1つである。ラッキーナンバーで大当りが発生すれば、ラッキーナンバーで大当りしたことをホールの係員が確認し、リセットキースイッチ38に所定のキーを挿入して操作することにより、その操作をリセット操作検出器38aが検出し、遊技続行許容表示器39が点灯する。その後、持玉遊技ができなくなるか、その遊技者が遊技をやめる場合、もう一度リセットキースイッチ38を操作すれば遊技続行許容表示器39は消灯する。
【0069】
遊技領域46に打込まれた後、回収された打玉は、パチンコ遊技機109内を循環して、再び弾発発射可能位置に導かれるように構成されている。前面枠34には、操作部41が一体的に設けられた前面板36を開閉するための錠穴が設けられている。ホールの係員などが、この錠穴に所定の鍵を差込んで解錠操作した後、前面板開閉部62を操作すれば、前面板36が開成する。前面枠34を開成させることにより、玉出レバー部63を操作することが可能となる。玉出レバー部63を操作することにより、パチンコ遊技機109内で循環して使用されている封入玉を玉出穴64より取出すことが可能である。
【0070】
パチンコ遊技機109には、ホールの係員などにより、その開閉が自在となるガラス扉35が設けられている。
【0071】
パチンコ遊技機109における遊技を終了するためには、操作部41に設けられた返却スイッチ(返却スイッチ86)を押圧操作すればよい。これにより、持点表示器に表示されている持点が「遊技可能持点」あるいは「景品交換持点」として会員カードまたはビジタカードに加算更新される。また、情報表示器82に表示されていたカード残高が会員カードまたはビジタカードに更新記録されることとなる。これらの持点やカード残高などの記録情報がPC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102に送信された後、更新記録の終了した会員カードまたはビジタカードがカード挿入・排出口65より排出される。
【0072】
また、昼食、その他の用事のために遊技中のパチンコ遊技機109を確保した状態で遊技を中断したい場合には、情報開示装置111(図2参照)で所定の中断操作を行なえばよい。中断操作を行なうことにより、残高表示器の表示が遊技中断中である旨のメッセージ表示に切換わるとともにパチンコ遊技機109の打球操作ハンドル37がロックされ、遊技不能動状態となる。また、カード挿入・排出口65から挿入されてICカードリーダライタ72に取込まれているカードには、遊技を中断したパチンコ遊技機109の台番号を特定可能な中断情報が記録される。なお、この中断情報は、会員カードまたはビジタカードのカード発行番号などとともにホール用管理コンピュータ103(図1参照)へ送信される。中断情報の記録されたカードは、カード挿入・排出口65より排出される。
【0073】
また、カード処理装置110は、この中断情報が記録されたカード以外の遊技カードの受付を禁止する。したがって、遊技を中断した者以外の他人が自己のカードを使用して遊技を行なうことができなくなる。このため、遊技者は、遊技をしていたパチンコ遊技機109を確保した状態で遊技を中断し、昼食などに出掛けることができる。
【0074】
なお、遊技を中断状態にした遊技者が再度遊技を再開させるためには、自己の所有する会員カードまたはビジタカードをカード挿入・排出口65に挿入すればよい。カード処理装置110は、挿入されたカードの記録情報を照合して中断情報が一致することを確認した後、情報表示器82の表示をカード残高および貯玉数の表示に切換えるとともに、パチンコ遊技機109の遊技不能動状態を解除する。これにより遊技者は、中断前の遊技状態から遊技を再開することができる。なお、中断解除する場合も、セーフティ機能が有効であれば、暗証番号を入力させるようにしてもよい。
【0075】
図4は、情報表示器82の設置状態を示す斜視図である。図4においては、情報表示器82が設置された部分の近傍が拡大されて示されている。図4を参照して、情報表示器82は、情報を表示するための液晶表示パネル(タッチパネルとしての機能を含む)よりなる表示面820を有している。情報表示器82は、本体部がカード処理装置110におけるカード挿入・排出口65の上方に取付けられている。表示面820は、パチンコ遊技機109前に着座した遊技者の方を向く態様で設けられている。このように、情報表示器82は、表示面820が遊技者に向かっているため、表示内容が遊技者にとって容易に視認しやすいようになっている。
【0076】
情報表示器82においては、以下に示す情報を代表例とした各種情報が表示される。情報表示器82においては、カード処理装置110に挿入されて遊技が許可されたカードのカード残高および貯玉数が表示される。これにより、遊技者は、自らが所有するカード残高および貯玉数を容易に知ることができる。また、情報表示器82においては、その他の各種の操作ボタンの画像が表示される。
【0077】
また、情報表示器82においては、前述した交換要求情報が表示される。交換要求情報とは、会員カードおよびビジタカードとして使用されるICカードの使用回数が使用限度回数になった場合に、そのカードを新たなカードに交換することを遊技者に要求するために表示する情報をいい、たとえば、「このカードは使用限度に達したので自動発行機で新しいカードに交換して下さい」というような情報が表示される。
【0078】
また、使用限度回数とは、次のような回数である。会員カードおよびビジタカードとして用いられるICカードには、カード処理装置110および自動発行機104に挿入して使用する回数(以下、使用回数という)に限度(以下、使用限度回数と呼ぶ)が予め定められている。この使用限度回数は、ICカードのメーカが規定するICカードの使用保証回数以下の回数に設定される。このように使用限度回数を設定することにより、正常な使用が保証されない状態になる前にICカードを回収することが可能になり、使用されるICカードに異常状態が生じることを極力防ぐことができる。そのような使用限度回数に達したICカードは、自動発行機104において回収可能である。なお、カード残高および持点がない場合、カード処理装置110で自動回収するので、その際、使用限度に達したカードも同様に回収される。
【0079】
図5は、自動発行機104の全体正面図である。自動発行機104においては、正面側での上側の中央部にタッチパネル式の表示部121が設けられている。この表示部121により、入力操作用のメニュー画面等の画像表示がなされる。
【0080】
表示部121の右側には、紙幣を挿入するための紙幣挿入口122が設けられている。紙幣挿入口122の下方部分には、硬貨を投入するための硬貨挿入口123が設けられている。硬貨挿入口123の下方部分には、釣銭等の金銭を返却するための金銭返却口124が設けられている。
【0081】
表示部121の左側には、会員カードの発行を受けようとする遊技者の指紋を検出するための指紋検出部125が設けられている。その指紋検出部125は、指紋検出対象者の指を受入れることが可能な形状になっており、指紋検出対象者の指が受入れられると、その指の指紋を検出する。指紋検出部125の上方部分には、後述するような非常状態が発生した場合に点灯する非常表示ランプ133aが設けられている。非常表示ランプ133aの下方部分には、発行する会員カードが不足した場合に点灯する会員カード不足表示ランプ133bおよび発行するビジタカードが不足した場合に点灯するビジタカード不足表示ランプ133cが設けられている。ビジタカード不足表示ランプ133cの下方部分には、自動発行機104に故障が生じた場合に点灯する故障表示ランプ133dが設けられている。
【0082】
表示部121の下側には、発行された会員カードが排出される会員カード発行口126と、発行されたビジタカードが排出されるビジタカード発行口127とが横並びに設けられている。
【0083】
会員カード発行口126の下方部分には、会員カードまたはビジタカードへの入金を行なう場合、および、会員登録をして会員カードの発行を受けたホールまたはビジタカードの発行を受けたホール以外のホール(以下、他店という)で遊技を行なう場合等の所定の場合にカードを挿入するためのカード挿入口128が設けられている。カード挿入口128の奥側の自動発行機104内部には、カード挿入口128から挿入されたカードをチェックするとともにそのカードに対して情報の読出しおよび書込み等の処理を行なうための挿入カード処理装置606が設けられている。
【0084】
ビジタカード発行口127の下方部分には、不要になった会員カードおよびビジタカードを所有者が返却する際と、使用限度に達した会員カードまたはビジタカードを新たなカードに交換する際とにおいて、そのカードを挿入するためのカード返却口129が設けられている。カード返却口129の奥側の自動発行機104内部には、カード返却口129から挿入されたカードをチェックするためのカードチェッカ130が設けられている。自動発行機104内部におけるカード返却口129の下方部分には、使用限度達成カード収納ボックス132と、満杯用カード収納ボックス131とが設けられている。
【0085】
使用限度回数に達したICカードがカード返却口129またはカード挿入口128から自動発行機104に挿入されると、自動発行機104は、そのカードを自動的に使用限度達成カード収納ボックス132に収納する。このような目的のために、使用限度達成カード収納ボックス132が用いられる。
【0086】
また、自動発行機104は、返却された会員カードおよびビジタカードを、再利用して新たにビジタカードとして発行するために、後述するカードステックに再収納する。ここで、カードステックとは、発行に用いるICカードを複数枚まとめて収納するための収納手段である。そのような収納の際に、カードステック内がカードにより満杯状態の場合には、返却されたカードを満杯用カード収納ボックス132に収納する。使用限度達成カード収納ボックス132は、自動発行機104の正面側から見て、満杯用カード収納ボックス131よりも手前側に設けられている。
【0087】
自動発行機104の一側の側面部には、カード処理装置110において回収された現金(紙幣)を自動発行機104の内部に搬送するための現金搬送路410の一端部と、カード処理装置110において回収されたICカードを搬送するためのカード搬送路420の一端部とが取付けられている。カード搬送路420を通って自動発行機104の内部に搬送されたICカードは、前述したカードチェッカ130にセットされる。
【0088】
自動発行機104の裏面側には、上下2つに分割された扉(図示省略)が設けられている。これらの扉は、通常、施錠されて開閉不可能な状態にされており、自動発行機104にICカードを補充する際およびメンテナンスの際等の場合に、ホール1の係員により開閉される。各扉には、鍵穴が設けられている。係員が所定の鍵を各扉のそれぞれに差し込んで解錠操作することにより、各扉が開放可能になる。これらの扉を開けば、ICカードの補充およびメンテナンス等が可能になる。扉の所定箇所には、扉が開放中である旨を点灯により示す開放中ランプ(後述する開放中ランプ139)と、ICカードを収納する後述するステックが正常にセットされている旨を点灯により示す確認ランプ(後述する確認ランプ140)とが設けられている。
【0089】
次に、自動発行機104の内部における要部の構成を説明する。まず、会員カードおよびビジタカードとして発行するICカードを会員カード用発行用のカード処理装置およびビジタカード発行用のカード処理装置にそれぞれセットする機構を説明する。
【0090】
図6は、会員カードおよびビジタカードのそれぞれを発行のためにセットする機構を示す自動発行機104の断面図である。
【0091】
図6を参照して、発行する会員カードおよびビジタカードに用いられるICカードは、カード収納体であるカードステック501,502に複数収納されて用いられる。カードステック501,502は、複数のICカードを重ねた態様で収納し、収納しているICカードをばねの付勢力により押し上げてICカードを外部へ取出し可能な状態にする構造を有する収納体である。
【0092】
会員カード用のICカードを収納したカードステック501は、第1セット装置142および第2セット装置143のそれぞれに1つずつ装着される。第1セット装置142および第2セット装置143の各々は、会員カード用のICカードを収納したカードステック501から会員カードを1枚ずつ取出して会員カード処理装置141に送る(セットする)機能を含む装置である。
【0093】
第1セット装置142および第2セット装置143は、いずれか一方が上側、他方が下側に配置され、その配置された位置が会員用セット切換装置144により切換えられる。会員用セット切換装置144は、楕円軌道を有するレール144aと、第1セット装置142が取付けられ、レール144aに沿って第1セット装置142を移動させる第1移動部材(図示省略)と、第2セット装置143が取付けられ、レール144aに沿って第2セット装置143を移動させる第2移動部材(図示省略)と、第1移動部材および第2移動部材を駆動する駆動モータ(図示省略)とを含む。
【0094】
このような会員用セット切換装置144の上方に会員カード処理装置141が設けられている。会員用セット切換装置144により上側に配置されたセット装置は、会員カード処理装置141に会員カードを送ることが可能な状態にされる。一方、会員用セット切換装置144により下側に配置されたセット装置は、装着されたカードステックを取外して、新たなカードステックに交換することが可能な状態にされる。
【0095】
上側に配置されたセット装置において、装着されているカードステック内の会員カード用のICカードが発行され尽くされたかまたは故障等の原因により、上側に配置されたセット装置がカードステックからICカードを取出せなくなった場合には、会員用セット切換装置144によって、図中の矢符に示されるようにセット装置が移動させられることにより、上側に配置されたセット装置の位置と、下側に配置されたセット装置の位置とが切換えられる。これにより、まだ会員カードを取出せるカードステックからICカードを取出すことが可能な状態にされる。その場合、係員が、下側に移動したセット装置においてカードステックを新たなカードステックに交換することが可能になる。このため、発行動作を中断することなく、会員カード用のICカードがなくなったかまたは故障したカードステックを新たなカードステックに交換することが可能になり、また、セット装置が故障した場合にも、発行動作を中断することなく修理を行なうことが可能になる。さらに、会員カードが取出せなくなったカードステックは、発行のために用いられないようになるため、そのカードステックに関して、故障の修理およびICカードの補充等の復旧のための対処を容易に行なうことが可能になる。
【0096】
ビジタカード用のICカードを収納したカードステック502は、第3セット装置152および第4セット装置153のそれぞれに1つずつ装着される。第3セット装置152および第4セット装置153の各々は、ビジタカード用のICカードを収納したカードステック502からICカードを1枚ずつ取出してビジタカード処理装置151に送る(セットする)機能を含む装置である。
【0097】
第3セット装置152および第4セット装置153は、いずれか一方が上側、他方が下側に配置され、その配置された位置がビジタ用セット切換装置154により切換えられる。ビジタ用セット切換装置154は、楕円軌道を有するレール154aと、第3セット装置152が取付けられ、レール154aに沿って第3セット装置152を移動させる第3移動部材(図示省略)と、第4セット装置153が取付けられ、レール154aに沿って第4セット装置153を移動させる第4移動部材(図示省略)と、第3移動部材および第4移動部材を駆動する駆動モータ(図示省略)とを含む。
【0098】
このようなビジタ用セット切換装置154の上方にビジタカード処理装置151が設けられている。ビジタ用セット切換装置154により上側に配置されたセット装置は、ビジタカード処理装置151にICカードを送ることが可能な状態にされる。一方、ビジタ用セット切換装置154により下側に配置されたセット装置は、装着されたカードステックを取外して、新たなカードステックに交換することが可能な状態にされる。
【0099】
上側に配置されたセット装置において、装着されているカードステック内のICカードが発行され尽くされたかまたは故障等の原因により、上側に配置されたセット装置がカードステックからICカードを取出せなくなった場合には、ビジタ用セット切換装置154によって、図中の矢符に示されるようにセット装置が移動させられることにより、上側に配置されたセット装置の位置と、下側に配置されたセット装置の位置とが切換えられる。これにより、まだICカードを取出せるカードステックからICカードを取出すことが可能な状態にされる。その場合、係員が、下側に移動したセット装置においてカードステックを新たなカードステックに交換することが可能になる。このため、発行動作を中断することなく、ビジタカードがなくなったかまたは故障したカードステックを新たなカードステックに交換することが可能になり、また、セット装置が故障した場合にも、発行動作を中断することなく修理を行なうことが可能になる。さらに、ICカードが取出せなくなったカードステックは、発行のために用いられないようになるため、そのカードステックに関して、故障の修理およびICカードの補充等の復旧のための対処を容易に行なうことが可能になる。措置を容易に行なうことが可能になる。
【0100】
この自動発行機104により会員カードおよびビジタカードとして発行されるICカードは、カード会社からホール1が購入する。カード会社は、すべてのICカードに異なる管理情報を付加してホール1に出荷する。ICカードの管理情報には、発行年月日(製造年月日)、ホール番号(各ホールについて予め定められた番号)、および、発行番号・乱数(発行したカードの番号と、乱数とを組み合わせたもの)の情報が含まれている。このように、各ICカードに管理情報を付加することにより、ICカードを1枚ずつ管理することが可能となる。
【0101】
ICカードは、所定枚数ずつカードステックに収納されて出荷される。すなわち、ICカードは、カードステック単位で出荷される。ICカードが出荷途中で盗難にあった場合には、カード会社とホール1との間で連絡を取合い、盗難されたICカードに付された管理情報を、PC中央管理センタ200および貯玉・再プレイ中央管理センタ300のそれぞれのコンピュータに入力し、その入力した情報をそれぞれのネットワークを介して各階層の管理コンピュータに転送する。
【0102】
そして、各ネットワークにおいて、盗難にあったICカードを使用禁止状態にする。具体的には、盗難にあったICカードがホール1において自動発行機104に挿入された場合には、自動発行機104自体はなにも報知せずに、PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のみに所定の警報を出力する。その警報は、画像の表示および音の出力により行なわれる。さらに、ホール用管理コンピュータ103にも所定の警報を出力し、画像および音で報知してもよい。
【0103】
このように、出荷するICカードを管理情報に基づいて管理し、盗難にあったICカードを使用禁止状態にすることにより、盗まれたICカードを不正に使用する行為を防ぐことができる。また、盗まれたICカードが使用されようとした場合には、自動発行機104の側で直接的に警報を出さずに管理コンピュータの側で警報を出すようにしたため、不正行為者に気づかれずに、不正行為者を取締まる処置を行なうことができる。
【0104】
自動発行機104においてカードステックを着脱する場合には、所定の鍵を使用して自動発行機104の裏側の扉を開放してカードステックの着脱を行なう。
【0105】
ホール1に納入された新規のICカードは、原則的に会員カードとして発行される。ビジタカードは、原則的に、返却されたICカードが再利用される。例外的に、返却されたICカードがない場合には、新規のICカードがビジタカードとして発行される。
【0106】
新たな会員カードおよびビジタカードを収納したカードステックをセット装置へ装着する作業は、会員用セット切換装置144およびビジタ用セット切換装置154のそれぞれにより下側に位置させられた方のセット装置に対して係員により行なわれる。したがって、カードステックの交換は、下側に位置させられた方のセット装置に対して手作業で行なわれる。
【0107】
カードステックがセット装置に正常に取付けられると、確認ランプ140が点灯状態になる。このように確認ランプ140が点灯状態になることにより、係員が、カードステックの取付け状態を容易に確認することができ、取付け不良状態になったままカードの発行動作が実行されることを未然に防ぐことができる。その結果、取付け不良状態による発行不良動作を回避することができる。
【0108】
カードステックの交換が行なわれると、空のカードステックが生じるが、その空のカードステックは、まとめてカード会社へ返送する。その返送されたカードステックは、カード会社により整備されたのち、再使用される。
【0109】
次に、自動発行機104において会員カードおよびビジタカードとして用いられるICカードを回収する機構を説明する。ここでは、ICカードを回収する機構の例として、自動発行機104の内部に導かれたICカードの自動発行機104内部での搬送経路を説明する。
【0110】
図7は、自動発行機104の内部に導かれたICカードの自動発行機104内部での搬送経路を示す自動発行機104の断面図である。
【0111】
図7を参照して、返却または交換されるカードC2は、自動発行機104の前面側に設けられたカード返却口129から挿入される。自動発行機104の内部においては、カード返却口129に隣接してカードチェッカ130が設けられている。カード返却口129から挿入されたカードは、カードチェッカ130の内部に取込まれる。また、前述したように、前述したカード搬送路420を通って自動発行機104の内部に搬送されたICカードもカードチェッカ130の内部に取込まれる。
【0112】
カードチェッカ130の内部に取込まれたICカードは、カードの使用回数およびカードの動作状態等の所定のチェックを受ける。カードチェッカ130には、カードがカードチェッカ130内にセットされたことの検出を行なうカードセンサ195が設けられている。
【0113】
カードチェッカ130よりも奥側には、前述した第3セット装置152および第4セット装置153(この図7では図示省略)にセットされたカードステック502a,502bが上下方向に離れて位置している。第3セット装置152には第1満杯センサ191が設けられており、第4セット装置153には第2満杯センサ192が設けられている。このような各満杯センサは、対応するセット装置にセットされたカードステックにおけるICカードの収納枚数が予め定められた満杯数になったことを検出するためのセンサであり、対応するセット装置に固定的に配置されている。
【0114】
また、第3セット装置152または第4セット装置153が上側に位置させられた場合の配置位置の近傍には、上側に位置させられたセット装置に取付けられたカードステックの残り収納枚数が無くなったことを検出する第2残枚数センサ197が設けられている。第1セット装置142および第2セット装置143について同様の検出を行なう第1残枚数センサ196(図11参照)は、第1セット装置142または第2セット装置143が上側に位置させられた場合の配置位置の近傍に設けられている。
【0115】
第3セット装置152または第4セット装置153が上側に位置させられた場合の配置位置の上方には、ビジタカード処理装置151が設けられている。ビジタカード処理装置151は、第3セット装置152または第4セット装置153ら取出されたICカードをそれらのセット装置の後面側から受取って図中の破線で示される方向に搬送し、そのICカードの記録情報のうち、カードの使用回数の情報(後述する)を除く情報を初期化した後、そのICカードにC1に所定の情報を記録しビジタカードとしてビジタカード発行口127から発行する。
【0116】
第3セット装置152または第4セット装置153が上側に位置させられた場合の配置位置の前面側には、返却されたICカードを上側に位置するセット装置のカードステックに収納する機能を有する第1カード収納装置161が設けられている。また、第3セット装置152または第4セット装置153が下側に位置させられた場合の配置位置の前面側には、返却されたICカードを下側に位置するセット装置のカードステックに収納する機能を有する第2カード収納装置162が設けられている。前述したように、自動発行機104の底部には、満杯カード収納ボックス131と、使用限度達成カード収納ボックス132とが設けられている。
【0117】
カードチェッカ130の出側流路177は、第1カード収納装置161の入口に通じる第1流路171と、第2カード収納装置162の方向(斜め下方向)へ向かう第2流路172とに分岐している。さらに、第2流路172は、第2カード収納装置162の入口に通じる第3流路173と、満杯カード収納ボックス131の方向(斜め下方向)へ向かう第4流路174とに分岐している。さらに、第4流路174は、満杯カード収納ボックス131の入口に通じる第5流路175と、使用限度達成カード収納ボックス132の入口に通じる第6流路176とに分岐している。これら第1流路171〜第6流路176は、カードチェッカ130の出側流路177から送出されたICカードを誘導するための流路である。
【0118】
第1流路171と第2流路172との分岐点には、出側流路177から送出されたICカードの流路を第1流路171と第2流路172とのどちらか一方に切換える第1流路切換レバー181が設けられている。第1流路切換レバー181は、後述する第1流路切換装置601により駆動される。第1流路切換レバー181により流路が第1流路171の側に切換えられた場合は、ICカードが、自重により第1カード収納装置161内に誘導され、第1カード収納装置161により、上側に位置するセット装置のカードステック内に収納される。一方、第1流路切換レバー181により流路が第2流路172の側に切換えられた場合は、ICカードが、自重により第2流路172内を誘導される。
【0119】
第3流路173と第4流路174との分岐点には、第2流路172内を誘導されてきたICカードの流路を第3流路173と第4流路174とのどちらか一方に切換える第2流路切換レバー182が設けられている。第2流路切換レバー182は、後述する第2流路切換装置602により駆動される。第2流路切換レバー182により流路が第3流路173の側に切換えられた場合は、ICカードが、自重により第2カード収納装置162内に誘導され、第2カード収納装置162により、下側に位置するセット装置のカードステック内に収納される。一方、第2流路切換レバー182により流路が第4流路174の側に切換えられた場合は、ICカードが、自重により第4流路174内を誘導される。
【0120】
第5流路175と第6流路176との分岐点には、第4流路174内を誘導されてきたICカードの流路を第5流路175と第6流路176とのどちらか一方に切換える第3流路切換レバー183が設けられている。第3流路切換レバー183は、後述する第3流路切換装置603により駆動される。第3流路切換レバー183により流路が第5流路175の側に切換えられた場合は、ICカードが、自重により満杯カード収納ボックス131内に誘導されて収納される。一方、第3流路切換レバー183により流路が第6流路176の側に切換えられた場合は、ICカードが、自重により使用限度達成カード収納ボックス132内に誘導されて収納される。
【0121】
前述した第1流路171〜第6流路176等のICカード回収用の流路には、搬送用のローラが多数設けられている。そのローラ上をICカードが滑ることによりICカードが自重により誘導される。返却されたICカードは、このように設けられた第1流路171〜第6流路176により誘導され、上側に位置するセット装置のカードステック内、下側に位置するセット装置のカードステック内、満杯カード収納ボックス131内、または、使用限度達成カード収納ボックス132内のうちのいずれかに収納される。
【0122】
カードチェッカ130により、挿入されたICカードについて記録情報の読出しおよび所定のチェックが行なわれる。使用限度回数に達していないICカードは、上側に位置するセット装置のカードステックが満杯になるまでそのカードステック内に収納されていき、そのカードステックが満杯になると、下側に位置するセット装置のカードステックが満杯になるまでそのカードステックに収納されていく。両方のセット装置のカードステックが満杯になった場合には、ICカードが満杯カード収納ボックス131内に収納されていく。一方、使用限度回数に達したICカードは、常に使用限度達成カード収納ボックス132内に収納される。また、カード挿入口128から挿入されたカードが使用限度回数に達している場合には、そのカードが挿入カード処理装置606から所定の経路を通って使用限度達成カード収納ボックス132に送られ、その内部に収納される。
【0123】
また、前述したカード挿入口128から使用限度達成カード収納ボックス132ヘ使用限度達成カードを搬送する搬送路(図示省略)が、自動発行機104内部に設けられている。カード挿入口128から挿入されたICカードについては、前述した挿入カード処理装置606により使用回数のチェックが行なわれ、使用限度回数に達しているカードについては、カード挿入口128から使用限度達成カード収納ボックス132ヘの搬送路を通って使用限度達成カード収納ボックス132ヘ搬送され、収納される。
【0124】
前述したような経路でカードステック内に収納されたICカードは、自動的にビジタカードとして再使用される。また、このようにして満杯カード収納ボックス131内に収納されたICカードは、係員により自動発行機104の裏面側から外部に取出され、別に用意されたカードステック内に収納されて、ビジタカードとして再使用される。このように、返却されたICカードおよび回収されたICカードをビジタカードとして繰返し再使用することにより、ICカードに費やすコストを低減することができるとともに、省資源化を図ることができる。
【0125】
また、使用限度回数に達しているICカードには、カードチェッカ130または挿入カード処理装置606により、不正使用が不可能になるようにICカードマイクロコンピュータの部分(後述するICカードマイクロコンピュータ702)に穴が開けられる。使用限度達成カード収納ボックス132内に収納されたICカードは、係員により自動発行機104の裏面側から取出され、ホール1からカード会社へ返送される。
【0126】
次に、遊技機設置島Iにおける自動発行機104、パチンコ遊技機109、現金搬送路410、および、カード搬送路420の配置関係を説明する。図8は、遊技機設置島Iの一部破断正面図である。
【0127】
図8を参照して、遊技機設置島Iにおいては、多数のパチンコ遊技機109が横並びに隣接して配置されている。図には示されていないが、遊技機設置島Iにおいて、パチンコ遊技機109は、背中合わせに2列に並んで設けられている。
【0128】
遊技機設置島Iの一端部には、パチンコ遊技機109と並ぶ態様で自動発行機104が配置されている。この図においては、現金搬送路410およびカード搬送路420の配置状態がよくわかるように、一部のパチンコ遊技機109の図示を省略している。パチンコ遊技機109の裏面側に中空の形状の部材よりなる現金搬送路410およびカード搬送路420が設けられている。現金搬送路410およびカード搬送路420は、2列に並んだパチンコ遊技機109の裏面側に形成される空間内を遊技機設置島Iの長手方向に沿って平行に延在されている。
【0129】
現金搬送路410およびカード搬送路420の各々の内部においては、図9および図10に示されるような搬送ベルトが設けられている。つまり、現金搬送路410およびカード搬送路420の各々は、搬送ベルト周りを包むケースとしての役割をなすものである。
【0130】
現金搬送用の搬送ベルトは、カード処理装置110により回収された紙幣を載置して搬送する。ICカード搬送用の搬送ベルトは、カード処理装置110により回収されたICカードを載置して搬送する。現金搬送用の搬送ベルトを駆動する現金搬送駆動装置411と、ICカード搬送用の搬送ベルトを駆動するカード搬送駆動装置421とが自動発行機104の内部に設けられている。
【0131】
現金搬送駆動装置411およびカード搬送駆動装置421の各々は、搬送ベルトを巻いて巡回駆動させるベルト車およびそのベルト車を回転駆動するモータを含む。遊技機設置島Iの他端部には、現金搬送用の搬送ベルトが巻かれたベルト車と、ICカード搬送用の搬送ベルトが巻かれたベルト車とがそれぞれ設けられている。各搬送ベルトは、このように遊技機設置島Iの両端部に設けられたベルト車の間に巻かれ、各駆動装置により巡回駆動される。
【0132】
現金搬送駆動装置411およびカード搬送駆動装置421の各々は、対応するモータを駆動することにより、対応する搬送ベルトを自動発行機104に向かって移動させる。このような搬送ベルトの動作により、現金搬送路410の内部で自動発行機104に向かって現金が搬送され、カード搬送路420の内部で自動発行機104に向かってICカードが搬送される。
【0133】
図9は、図8のA−A線に沿う断面図である。この図9においては、カード処理装置110における現金およびICカードの回収経路の構成が示されている。なお、この図は、現金搬送路410およびカード搬送路420を省略して示している。
【0134】
図9を参照して、カード処理装置110の内部には、入金のために紙幣挿入口81から挿入された紙幣を回収する現金回収装置113と、カード挿入・排出口65から挿入されたICカードを回収するカード回収装置114とが設けられている。
【0135】
現金回収装置113は、紙幣挿入口81から挿入された紙幣を内部に取込む現金取込み部113aと、その現金取込み部113aに取込まれた紙幣を現金搬送用の搬送ベルト412まで送出する現金送出部113bとを含む。現金送出部113bにおける紙幣の出口は、搬送ベルト412上に設けられている。
【0136】
現金取込み部113aおよび現金送出部113bのそれぞれの内部には、紙幣搬送用のローラ(図示省略)が複数設けられている。それらの紙幣搬送用のローラは、入金処理の終了に伴って所定のモータ(図示省略)により駆動される。これにより、現金取込み部113aが入金処理の終わった紙幣を内部に取込んでその紙幣を現金送出部113bに送り、さらに、現金送出部113bがその紙幣を搬送ベルト412上まで運んで搬送ベルト412に向けて落下させる。これにより、回収された紙幣Mが搬送ベルト412上に載置される。
【0137】
現金送出部113bの出口近傍には、回収された紙幣を光学的に検出する回収現金センサ113cが設けられている。回収現金センサ113cにより紙幣が検出されると、搬送ベルト412が自動的に駆動され、搬送ベルト412上に載置された紙幣が自動発行機104に向けて搬送される。
【0138】
カード回収装置114は、カード挿入・排出口65から挿入されたICカードを内部に取込むカード取込み部114aと、そのカード取込み部114aに取込まれたICカードをカード搬送用の搬送ベルト422まで送出するカード送出部114bとを含む。カード送出部114bにおけるICカードの出口は、搬送ベルト422上に設けられている。
【0139】
カード取込み部114aおよびカード送出部114bのそれぞれの内部には、カード搬送用のローラ(図示省略)が複数設けられている。それらのカード搬送用のローラは、ICカードの回収条件の成立に伴って所定のモータ(図示省略)により駆動される。これにより、カード取込み部114aが回収すべきICカードを内部に取込んでそのICカードをカード送出部114bに送り、さらに、カード送出部114bがそのICカードを搬送ベルト422上まで運んで搬送ベルト422に向けて落下させる。これにより、回収されたICカード700が搬送ベルト422上に載置される。
【0140】
カード送出部114bの出口近傍には、回収されたICカードを光学的に検出する回収カードセンサ114cが設けられている。回収カードセンサ114cによりICカードが検出されると、搬送ベルト422が自動的に駆動され、搬送ベルト422上に載置されたICカードが自動発行機104に向けて搬送される。
【0141】
このような現金回収装置113、カード回収装置114、回収現金センサ113c、および、回収カードセンサ114cは、各カード処理装置110に設けられている。
【0142】
図10は、カード搬送路420の端部から自動発行機104の内部に至るICカードの回収経路の構成を示す縦断面図である。
【0143】
図10を参照して、自動発行機104の側面には、搬送ベルト422を取込むための開口部104aが形成されており、その開口部104aから内部に搬送ベルト422が取込まれている。自動発行機104の内部には、開口部104aに臨んでカード搬送駆動装置421が設けられている。カード搬送駆動装置421の内部には、前述したようなモータ423およびベルト車(図示省略)が設けられている。このようなカード搬送駆動装置421により、搬送ベルト422が駆動され、回収されたICカード700が自動発行機104の内部におけるカード搬送駆動装置421の内部まで搬送される。カード搬送駆動装置421の内部には、ICカード700を光学的に検出する搬送カードセンサ425が設けられている。
【0144】
カード搬送駆動装置421の内部に搬送されてきたICカードをカードチェッカ130にセットする動作を行なう搬送カードセット装置424が、カード搬送駆動装置421と、カードチェッカ130との間に設けられている。搬送カードセット装置424は、カード搬送駆動装置421の内部に搬送されてきたICカードを取込んでカードチェッカ130の内部に送込む所定の機構部(図示省略)およびその機構部を駆動する駆動部(図示省略)を有している。前述した搬送カードセンサ425により搬送されてきたICカード700が検出されると、それに応じて、搬送カードセット装置424の駆動部が機構部を動作させることにより、回収されたICカード700が、カードチェッカ130にセットされ、前述したようにカード返却口129から挿入されたICカードと同様に処理される。
【0145】
次に、自動発行機104の制御装置について説明する。図11は、自動発行機104の制御装置の構成を示すブロック図である。
【0146】
図11を参照して、自動発行機104には、各種の制御を実行する制御部600が設けられている。制御部600は、マイクロコンピュータにより構成されており、CPU600a、ROM600b、および、RAM600cを含む。ROM600bには、自動発行機104における各種の制御を実行するための制御用プログラム等の各種データが記憶されている。CPU600aは、ROM600bから制御用プログラムを含む各種データを読出して制御用プログラムを実行し、RAM600cを作業領域として用いて各種の制御を行なう。
【0147】
第1セット装置142および第2セット装置143のうちの上側に位置させられている方に装着されたカードステック内のICカードの残枚数がなくなったか否かを検出するための第1残枚数センサ196の検出信号が制御部600に入力される。制御部600は、第1残枚数センサ196から入力された検出信号に基づいて、所定の処理を実行し、会員用セット切換装置144を駆動する制御を行なう。会員用セット切換装置144を駆動する場合には、制御部600から会員用セット切換装置144に制御信号が与えられる。また、会員用セット切換装置144を駆動する場合には、制御部600から会員カード用不足表示ランプ133b、ビジタカード用不足表示ランプ133c、または、故障表示ランプ133dに表示信号が与えられ、その表示信号に応じて、対応するランプが点灯される。
【0148】
第3セット装置152および第4セット装置153のうちの上側に位置させられている方に装着されたカードステック内のICカードの残枚数がなくなったか否かを検出するための第2残枚数センサ197の検出信号が制御部600に入力される。制御部600は、第2残枚数センサ197から入力された検出信号に基づいて、所定の処理を実行し、ビジタ用セット切換装置154を駆動する制御を行なう。ビジタ用セット切換装置154を駆動する場合には、制御部600からビジタ用セット切換装置154に制御信号が与えられる。
【0149】
第1満杯センサ191、第2満杯センサ192、および、返却カードセンサ195のそれぞれから検出信号が制御部600に入力されるとともに、カードチェッカ130からICカードのチェックデータが制御部600に入力される。返却カードセンサ195は、カード返却口129から返却されたか否かを検出するセンサである。制御部600は、そのように入力された検出信号およびチェックデータに基づいて、所定の処理を実行し、第1カード収納装置161、第2カード収納装置162、第1流路切換装置601、第2流路切換装置602、および、第3流路切換装置603を駆動する制御を行なう。
【0150】
第1カード収納装置161は、第3セット装置152および第4セット装置153のうちの上側に位置させられた方に装着されたカードステックに対して、カード返却口129から返却されたカードをビジタカードとして再利用するために再収納する装置である。第2カード収納装置162は、第3セット装置152および第4セット装置153のうちの下側に位置させられた方に装着されたカードステックに対して、カード返却口129から返却されたカードをビジタカードとして再利用するために再収納する装置である。第1流路切換装置601、第2流路切換装置602、および、第3流路切換装置603は、カード返却口129から返却されたカードを第1カード収納装置161、第2カード収納装置162、満杯用カード収納ボックス131、および、使用限度達成カード収納ボックス132にそれぞれ振り分けて誘導するために、返却されたカードの流路を切換える装置である。これらの装置を駆動する場合には、制御部600から各装置に制御信号が与えられる。
【0151】
指紋検出部125から指紋検出データが制御部600に入力される。制御部600は、そのように入力された指紋検出データに基づいて、所定の処理を実行し、指紋の照合を行なう。
【0152】
PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102から情報入力部604を介して制御部600に各種の情報が入力される。また、制御部600から情報出力部609を介してPC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102に各種の情報が出力される。
【0153】
会員カード処理装置141から制御部600には、会員カードのカード情報等の各種情報が入力される。制御部600から会員カード処理装置141には、会員カード処理装置141を駆動するための制御信号および会員カードに書込む情報が与えられる。ビジタカード処理装置151から制御部600には、ビジタカードのカード情報等の各種情報が入力される。制御部600からビジタカード処理装置151には、ビジタカード処理装置151を駆動するための制御信号およびビジタカードに書込む情報が与えられる。
【0154】
挿入カード処理装置606から制御部600には、カード挿入口128にICカードが挿入された旨を示す情報およびカード挿入口128に挿入されたICカードのカード情報等の各種情報が入力される。制御部600から挿入カード処理装置606には、挿入カード処理装置606を駆動するための制御信号および挿入されたICカードに書込む情報が与えられる。
【0155】
画像表示装置607は、タッチパネルとしての機能を含む表示装置であり、表示部121に画像を表示するとともに、表示部121に表示された画像に応じた操作入力を受付ける。制御部600から画像表示装置607には、画像表示を制御するための制御信号が与えられる。画像表示装置607から制御部600には、表示部121に表示された画像に応じて操作入力された情報が入力される。制御部600は、画像表示装置607から入力された情報に従って所定の処理を行なう。
【0156】
制御部600から音出力装置608には、警報音および案内用の音声等の音を出力するための音制御信号が与えられる。音出力装置608は、与えられた音制御信号に応じて音を出力する。
【0157】
回収現金センサ113c、回収カードセンサ114c、および、搬送カードセンサ425から制御部600には、各センサの検出信号が与えられる。制御部600から現金搬送駆動装置411、カード搬送駆動装置421、および、搬送カードセット装置424のそれぞれには、駆動制御信号が個別に与えられる。
【0158】
制御部600は、回収現金センサ113cから現金の検出に応じた検出信号を受けた場合に、現金搬送駆動装置411に駆動制御信号を与える。これにより、現金搬送駆動装置411により搬送ベルト412が駆動され、カード処理装置110により回収されて搬送ベルト412上に載置された紙幣が自動発行機104の内部まで搬送される。制御部600は、回収カードセンサ114cからICカードの検出に応じた検出信号を受けた場合に、カード搬送駆動装置421に駆動制御信号を与える。これにより、カード搬送駆動装置421により搬送ベルト422が駆動され、カード処理装置110により回収されて搬送ベルト422上に載置されたICカードが自動発行機104の内部まで搬送される。
【0159】
制御部600は、搬送カードセンサ425から自動発行機104内に搬送されてきたICカードの検出に応じた検出信号を受けた場合に、搬送カードセット装置424に駆動制御信号を与える。これにより、搬送カードセット装置424が、カード搬送駆動装置421に到達したICカードをカードチェッカ130にセットする。
【0160】
次に、カード処理装置110における制御装置を説明する。図12は、カード処理装置110における制御装置の構成を示すブロック図である。
【0161】
図12を参照して、カード処理装置110には、会員カードおよびビジタカードに関する処理等の各種の制御処理を行なうためのカード処理制御部112が設けられている。カード処理制御部112は、マイクロコンピュータよりなり、CPU112a、ROM112b、および、RAM112cを含む。ROM112bには、制御処理を実行するための制御プログラム等の各種データが記憶されている。CPU112aは、ROM112bからデータを読出して制御プログラムを実行し、RAM112cを作業領域として用いて各種制御を行なう。
【0162】
カード処理装置110の外部からカード処理装置110に送られてくる各種情報が、情報入力部84を介してカード処理制御部112に与えられる。ICカードリーダライタ72からカード処理制御部112には、挿入されているカードに記録されている情報が与えられる。カード処理制御部112からICカードリーダライタ72には、挿入されているカードに記録する情報およびICカードリーダライタ72の動作を制御するための制御信号が与えられる。
【0163】
操作部41に設けられている前述の引落スイッチ85からカード処理制御部112には、引落スイッチ85の操作情報が与えられる。操作部41に設けられている前述の返却スイッチ86からカード処理制御部112には、返却スイッチ86の操作情報が与えられる。引落額切替スイッチ83からカード処理制御部112には、引落額切替スイッチ83の操作情報が与えられる。端数表示スイッチ66からカード処理制御部112には、端数表示スイッチ66の操作情報が与えられる。操作部41に設けられている前述の再プレイ切換スイッチ87からカード処理制御部112には、再プレイ切換スイッチ87の操作情報が与えられる。電源回路89からカード処理制御部112には、カード処理制御部112の動作のための電源電力が供給される。
【0164】
カード処理制御部112からスピーカ115には、警報音等の所定の音声を出力させるための音制御信号が与えられる。この音制御信号に応じて、スピーカ115から警報音等の所定の音声が出力される。カード処理制御部112からカード処理装置110の外部には、各種情報が情報出力部88を介して出力される。カード処理制御部112から情報表示器82には、情報表示器82の表示状態を制御するための表示制御信号が与えられる。また、情報表示器82はタッチパネルとしての機能を含む表示装置なのでそのタッチパネルの操作入力を受付ける。カード処理制御部112から利用可ランプ69には、利用可ランプ69の表示状態を制御するための制御信号が与えられる。カード処理制御部112からカード挿入表示器68には、カード挿入表示器68の表示状態を制御するための制御信号が与えられる。カード処理制御部112から連結方向指示器67には、連結方向指示器67の表示状態を制御するための制御信号が与えられる。カード処理制御部112から操作部41に設けられている前述の持点表示器91には、持点を表示するための表示制御信号が与えられる。
【0165】
カード処理制御部112からカード回収装置114には、所定条件の成立に応じて、カード処理装置110に挿入されたICカードを回収させる動作を実行させるための駆動制御信号が与えられる。これにより、カード取込み部114aおよびカード送出部114bが駆動され、カード処理装置110において使用されていたICカードが回収されて搬送ベルト422上に送られる。カード処理制御部112から現金回収装置113には、所定条件の成立に応じて、カード処理装置110に挿入された紙幣を回収させる動作を実行させる制御信号が与えられる。これにより、現金取込み部113aおよび現金送出部113bが駆動され、カード処理装置110において使用された紙幣が回収されて搬送ベルト412上に送られる。
【0166】
次に、自動発行機104の表示部121において表示される画像により形成される表示画面の一例を説明する。
【0167】
図13は、自動発行機104の表示部121において表示される初期画面を示す表示画面図である。図14は、自動発行機104の表示部121において表示される他店モード画面を示す表示画面図である。
【0168】
表示部121においては、遊技者等の利用者により入力操作がなされていない初期状態において、図13に示されるような初期画面が表示される。初期画面においては、選択ボタンとして、初めて発行ボタン121a、再発行ボタン121b、変更ボタン121c、入金ボタン121d、暗証番号表示ボタン121e、返却・交換ボタン121f、セーフティボタン121g、および、他店ボタン121hが表示される。これらのボタンは、利用者の入力操作を受付けるためのボタンである。その他には、現在表示されている画面が当店で会員カードまたはビジタカードの発行を受ける利用者または当店で既に発行された会員カードおよびビジタカードを所有する利用者向けの受付画面である旨を示す「当店」という文字が画面左上端に示される。
【0169】
初めて発行ボタン121aが操作されると、会員カードおよびビジタカードの発行を初めて受ける利用者に会員カードまたはビジタカードを発行するためのモードが実行される。再発行ボタン121bが操作されると、既に発行を受けている会員カードを紛失等して再発行を希望する利用者に会員カードを発行するためのモードが実行される。変更ボタン121cが操作されると、会員カードを所有する利用者が自己のカードのカード情報を変更するためのモードが実行される。入金ボタン121dが操作されると、既に発行を受けている会員カードまたはビジタカードに入金を行なうためのモードが実行される。暗証番号表示ボタン121eが操作されると、既に発行を受けている会員カードの暗証番号を表示するためのモードが実行される。返却・交換ボタン121fが操作されると、既に発行を受けている会員カードまたはビジタカードを利用者がホールに返却するため、または、使用限度回数に達した会員カードまたはビジタカードを新たなカードに交換するためのモードが実行される。
【0170】
セーフティボタン121gが操作されると、挿入されているICカードについてセーフティ機能の設定または解除を行なうためのセーフティ処理が実行される。
【0171】
他店ボタン121hが操作されると、他店で会員カードまたはビジタカードの発行を受けた利用者向けのモードである他店モードが実行される。つまり、他店ボタン121hは、今から実行される処理が、他店で発行を受けた会員カードおよびビジタカードに関する処理である旨を指定する入力手段である。この他店ボタン121hの操作により、自動発行機104の制御部600は、他店で発行を受けた会員カードおよびビジタカードに関する処理を行なうことを認識することができる。後述するように、カードの再発行等の各種の処理においては、会員カードおよびビジタカードのカード情報をPCネットワークシステム機関側で管理している情報と照合する場合がある。
【0172】
ホール1内のPC用管理コンピュータ101においては、当該ホール1で発行されたカードに関する情報については常駐管理しているが、その他のホールで発行されたカードに関する情報については常に管理しているわけではない。このため、他のホールで発行されたカードに関する情報についての照合を行なう場合には、PC中央管理センタ200等の上位側のセンタの管理コンピュータから情報をとり寄せる必要がある。このため、カードに関する処理を行なう場合には、処理の対象のカードが他店で発行されているものであることが容易に認識できれば、処理の対象のカードに関する情報がどこで管理されているものであるのかを特定する余計な処理を行なう必要が軽減される。これにより、情報の照合を行なう場合に、中央管理センタと早期に連絡をとりあうことができ、ホール内の管理コンピュータにおいて、カード情報の照合等をする場合に、中央管理センタと連絡をとりあってその他店の情報を読出す処理を高速化することができる。その結果、自動発行機104の処理速度を高速化することができる。
【0173】
次に、図14を参照して、他店ボタン121hが操作された場合に表示される他店モード画面について説明する。他店モード画面においては、選択ボタンとして、再発行ボタン121i、変更ボタン121j、暗証番号表示ボタン121k、返却・交換ボタン121m、セーフティボタン121n、および、戻りボタン121oが表示される。これらのボタンは、利用者の入力操作を受付けるためのボタンである。その他には、現在表示されている画面が他店で既に発行された会員カードおよびビジタカードを所有する利用者向けの受付画面である旨を示す「他店」という文字が画面左上端に示される。
【0174】
再発行ボタン121iは、前述した再発行ボタン121bと同様の機能を有する。変更ボタン121jは、前述した変更ボタン121cと同様の機能を有する。暗証番号表示ボタン121kは、前述した暗証番号表示ボタン121eと同様の機能を有する。返却・交換ボタン121mは、前述した返却ボタン121fと同様の機能を有する。セーフティボタン121nは、前述したセーフティボタン121gと同様の機能を有する。戻りボタン121oが操作されると、表示部121の表示画面が、現在表示されている他店モード画面から前述した初期画面に戻る処理が行なわれる。
【0175】
次に、会員カードおよびビジタカードとして用いられるICカードの構成を詳細に説明する。図15は、会員カードおよびビジタカードとして用いられるICカードの平面図である。
【0176】
図15を参照して、ICカード700は、カード処理装置に接触して使用される所謂接触型のICカードである。ICカード700には、コネクタ701、ICカードマイクロコンピュータ702、および、EEPROM703が設けられている。ICカードマイクロコンピュータ702およびEEPROM703は、カード内部に内蔵されており、コネクタ701がカード表面に露出している。
【0177】
次に、ICカード700に設けられている回路の構成を説明する。図16は、図15に示されたICカード700に設けられている回路の構成を示すブロック図である。
【0178】
コネクタ701は、前述した会員カード処理装置141およびビジタカード処理装置151等の外部機器との間で信号の入出力を行なうために設けられている。ICカードマイクロコンピュータ702には、CPU702a、ROM702b、および、RAM702cが含まれている。
【0179】
CPU702aは、ROM702bに格納されている制御プログラムに基づいて制御動作を所定の順序で実行する。RAM702c内には、CPU702aの演算に使用される各種演算カウンタが記憶されている。EEPROM703は、各種情報の再書込が可能なメモリであり、ICカードの種別を認識するためのカード種別番号、セキュリティコード、その他カードの種別に応じたさまざまな情報が記録されている。
【0180】
ICカードマイクロコンピュータ702には、前述したCPU702a、ROM702b、および、RAM702cの他に、コネクタ701を介して入力される入力信号を受けてCPU702aに入力データを与えるとともにCPU702aからの出力情報を受けてコネクタ701に出力する入出力インタフェースやパワーオンリセット回路,クロック発生回路,パルス分周回路,アドレスデコード回路などが設けられている。EEPROM703内には、会員カードまたはビジタカードというカードの種別を識別可能なカード種別番号の他、各カードに特有の情報がそれぞれ記憶されている。その記憶情報の一例は、図17および図18を用いて後述する。
【0181】
このようなICカード700が会員カード処理装置141およびビジタカード処理装置151等のICカード処理装置に挿入されると、ICカード処理装置内のリーダライタのコネクタがICカードのコネクタ701と電気的に接触し、ICカード内に記憶されている情報が読出し可能になり、またその情報が更新可能になる。
【0182】
次に、会員カードのEEPROM703内に記憶されている情報を説明する。図17は、会員カードのEEPROM703内に記憶されている情報を説明するための説明図である。
【0183】
カード種別番号801は、ICカードの種別を判別するために記録される情報であり、その情報により、ICカードが会員カードであるかビジタカードであるかが示される。会員カードの場合には、会員カードであることを示すカード種別番号が記録されている。これにより、挿入カード処理装置606等のICカード処理装置は、ICカードが会員カードであるか、ビジタカードであるかを判別できる。
【0184】
カード番号802は、複数のICカードの中から一のICカードを特定し識別するために用いられる情報であり、パーラーネットに加盟しているホール1から発行されるICカードには重複したカード番号が付されることはない。発行店コード803は、会員カードを発行したホールを特定するための情報である。この発行店コード803により、会員カードが、全国のホールのうちのどこのホール1で発行されたものであるのかを特定することが可能である。
【0185】
発行日804は、会員カードが発行された年月日を示す情報である。会員情報805には会員の遊技者の氏名、性別、住所、および指紋等の会員の個人情報が記録されている。暗証番号806は、会員登録の際に遊技者が決める情報である。その暗証番号806の情報は、会員カードの再発行を受ける際、遊技者が景品交換処理を行なう際、および、預け入れ持点を遊技可能持点に変換操作する際、および、カード処理それぞれ110において会員カードを使用する際などにおいて、遊技者の使用している会員カードが遊技者本人のものであることを認証する際に使用されるものである。
【0186】
中断情報807は、遊技者が遊技の中断操作を行なった際に記録される情報であり、中断操作を行なったパチンコ遊技機の台番号などが記録されている。セキュリティコード808は、ICカードのセキュリティを保持するための情報である。セキュリティコード808は、挿入カード処理装置606等のICカード処理装置、ならびに、景品交換機105が会員カードの記録情報を読込むにあたって最初に読取られる情報である。このセキュリティコード808が予め登録されているコードと一致しない場合にはその他の記録情報の読取処理が実行されないように構成されている。
【0187】
カード残高809は、会員カードの残高であり、前述したように遊技者が玉貸操作を行なうことにより減算更新され、遊技者が入金操作を行なうことにより加算更新される。有効期限810は、持点に関する(預り持点も含む)有効期限である。
【0188】
遊技可能持点(使用可能持点)811には、遊技に使用可能な持点の情報が記録される。履歴情報812は、会員における、過去の入会および脱会の履歴、過去のICカードの再発行回数の履歴、および、過去の不正行為の履歴等の各種の履歴および遊技者における履歴に関する情報である。使用回数813には、ICカードが、自動発行機104、カード処理装置110および景品交換機105において使用された回数(たとえば挿入回数)の情報が記録される。この使用回数813は、ICカードが会員カードおよびビジタカードのどちらとして使用されたかにかかわらず、ICカードが最初に発行された後の積算使用回数であり、ICカードがどの種類のカードとして使用されても、使用されるごとに加算更新される。
【0189】
景品交換持点814には、景品交換することが可能な持点が記録される。遊技場預り持点815には、遊技場預り持点、すなわち、貯玉数の情報が記録される。セーフティ情報816には、前述したセーフティ機能の設定をしているか否かを示す情報が記録される。会員カードには、以上に示した情報の他にも、その他の情報817として、ICカードの再発行回数およびカード会社により出荷の際に記録される前述した管理情報等の各種情報が記録される。
【0190】
このように、会員カードには、1枚のカードに、カード残高および遊技場預り持点(貯玉数)等の遊技者に使用可能な有価価値であってまだ遊技に使用されずに残っている残価値を特定可能な情報と、遊技可能持点(使用可能持点)および景品交換持点等の遊技の結果得られた遊技結果価値を特定可能な情報との両方を記録することが可能であるので、これらの価値を1つのカードを用いて管理することが可能になるため、価値の情報管理の面でのICカードの利便性を向上させることができる。さらに、カードを使用する遊技者の利便性も向上する。
【0191】
次に、ビジタカードのEEPROM703内に記憶されている情報を説明する。図18は、ビジタカードのEEPROM703内に記憶されている情報を説明するための説明図である。ビジタカードのEEPROM703内に記憶されている情報は、会員カードの場合と比べて、遊技場預り持点の情報がない点等が異なっている。
【0192】
カード種別番号901は、前述した会員カードのカード種別番号801と同様の情報である。ビジタカードの場合には、ビジタカードであることを示すカード種別番号が記録されている。カード発行番号902は、前述した会員カードのカード発行番号802と同様の情報である。発行店コード903は、ビジタカードを発行したホールを特定するための情報である。この発行店コード903により、ビジタカードが、全国のホールのうちのどこのホール1で発行されたものであるのかを特定することが可能である。
【0193】
発行日904は、ビジタカードが発行された年月日を示す情報である。暗証番号906は、ビジタ登録の際に遊技者が決める情報である。
【0194】
中断情報907は、前述した会員カードの中断情報807と同様の情報である。セキュリティコード908は、前述した会員カードのセキュリティコード808と同様の情報である。セキュリティコード908は、挿入カード処理装置606等のICカード処理装置、ならびに、景品交換機105がビジタカードの記録情報を読込むにあたって最初に読取られる情報である。このセキュリティコード908が予め登録されているコードと一致しない場合にはその他の記録情報の読取処理が実行されないように構成されている。
【0195】
カード残高909は、ビジタカードの残高であり、前述したように遊技者が玉貸操作を行なうことにより減算更新され、遊技者が入金操作を行なうことにより加算更新される。有効期限910は、持点に関する有効期限である。遊技可能持点911は、前述した会員カードの遊技可能持点811と同様の情報である。履歴情報912は、遊技における履歴に関する情報である。使用回数913は、前述した会員カードの使用回数813と同様の情報である。景品交換持点914は、前述した会員カードの景品交換持点814と同様の情報である。セーフティ情報915は、前述したセーフティ情報816と同様の情報である。その他の情報916は、前述した会員カードのその他の情報817と同様の情報である。
【0196】
次に、自動発行機104の制御部600により実行される制御処理について説明する。制御部600においては、自動発行機104の動作を制御するために、前述した制御用プログラムのメインプログラムが実行され、そのメインプログラムの実行にしたがって各種のサブルーチンプログラムが実行される。以下の説明においては、サブルーチンプログラムにより実行される処理を説明する。
【0197】
図19および図20は、カード使用処理の処理内容を示すフローチャートである。このカード使用処理は、自動発行機104においてICカードの発行等のICカードの使用に関連する制御を行なうためのサブルーチンプログラムの処理である。
【0198】
図19を参照して、まず、ステップS(以下、単にSと呼ぶ)1により、図13に示される初期画面を表示部121に表示する処理がなされる。次に、S2に進み、他店ボタン121hが操作されたか否かの判断がなされる。S2により他店ボタン121hが操作されたと判断された場合は、後述するS25に進む。一方、S2により他店ボタン121hが操作されていないと判断された場合は、S3に進み、初めて発行ボタン121aが操作されたか否かの判断がなされる。
【0199】
S3により初めて発行ボタン121aが操作されていないと判断された場合は、後述するS9に進む。一方、S3により初めて発行ボタン121aが操作されたと判断された場合は、S4に進み、会員・ビジタ選択画面を表示部121に表示する処理がなされる。これにより、ICカードの新規発行モードに入る。会員・ビジタ選択画面は、遊技者が会員カードと、ビジタカードとのどちらの発行を希望するかを選択するための表示画面であり、会員と、ビジタとの一方を選択するためのボタンが表示される。
【0200】
次に、S5に進み、会員・ビジタ選択画面での選択操作があったか否かの判断がなされる。S5において選択操作がまだないと判断された場合には、S4に戻って、選択操作があるまで会員・ビジタ選択画面を継続的に表示する。一方、S5において選択操作があったと判断された場合は、S6に進み、会員およびビジタのどちらが選択されたのかについての選択判別がなされる。
【0201】
S6により会員の方が選択されたと判断された場合は、S7に進み、会員カードを新規に発行するための会員カード発行処理が実行される。会員カード発行処理の内容については、図21を用いて後述する。S7のビジタカード発行処理の後に、このカード使用処理が終了する。一方、S6によりビジタの方が選択されたと判断された場合は、S8に進み、ビジタカードを新規に発行するためのビジタカード発行処理が実行される。S8のビジタカード発行処理の後に、このカード使用処理が終了する。
【0202】
また、前述したS3からS9に進んだ場合は、S9により、再発行ボタン121bの操作があったか否かの判断がなされる。S9により再発行ボタン121bが操作されていないと判断された場合は、後述するS15に進む。一方、S9により再発行ボタン121bが操作されたと判断された場合は、S13に進み、当店で発行された会員カードを再発行するための当店会員再発行処理が実行される。S13の当店会員再発行処理の後に、このカード使用処理が終了する。このように、再発行ボタン121bの操作に応じて会員カードの再発行が可能になる。この例では、ビジタカードは再発行対象とされていない。
【0203】
また、前述したS9からS15に進んだ場合は、S15により、カード挿入口128からICカードの挿入があったか否かの判断がなされる。この場合のICカードの挿入の有無は、挿入カード処理装置606に設けられている挿入カードセンサ(図示せず)によるカードの検出信号に基づいて判断される。S15によりICカードの挿入がないと判断された場合は、後述するS23に進む。一方、S15によりICカードの挿入があったと判断された場合は、S16に進み、使用限度チェック処理が実行される。その使用限度チェック処理においては、自動発行機104に挿入されたカードが前述した使用限度回数に達したか否かを判断し、使用限度回数に達したカードを自動的に回収して使用限度達成カード収納ボックス132に収納する。使用限度チェック処理の処理内容については、図22を用いて後述する。
【0204】
次に、S16からS17に進み、暗証番号表示ボタン121eの操作があったか否かの判断がなされる。S17により操作がなかったと判断された場合は、後述するS19に進む。一方、S17により操作があったと判断された場合は、S18に進み、会員カードの暗証番号を表示するための暗証番号表示処理が実行される。その暗証番号表示処理においては、所定の条件下で遊技者の希望に応じて、暗証番号が表示される。S18の暗証番号表示処理の後に、このカード使用処理が終了する。
【0205】
また、前述したS17からS19に進んだ場合は、S19により、変更ボタン121cの操作があったか否かの判断がなされる。S19により操作がなかったと判断された場合は、後述するS21に進む。一方、S19により操作があったと判断された場合は、S20に進み、会員カードについての登録情報を変更するための情報変更処理が実行される。その情報変更処理においては、カード所有者である遊技者の希望に応じて、本人の住所等の登録情報の変更が行なわれる。S20の情報変更処理の後に、このカード使用処理が終了する。
【0206】
また、前述したS19からS21に進んだ場合は、S21により、入金ボタン121dの操作があったか否かの判断がなされる。S21により操作がなかったと判断された場合は、後述するS22aに進む。一方、S21により操作があったと判断された場合は、S22に進み、会員カードまたはビジタカードに入金を行なうための入金処理が実行される。この入金処理によりカード残高が加算更新される。入金処理の処理内容については、図23を用いて後述する。S22の入金処理の後に、このカード使用処理が終了する。
【0207】
また、前述したS21からS22aに進んだ場合は、S22aにより、セーフティボタン121gの操作があったか否かの判断がなされる。S22aにより操作がなかったと判断された場合は、このカード使用処理が終了する。一方、S22aにより操作があったと判断された場合は、S22bに進み、セーフティ機能の設定および解除を行なうためのセーフティ処理が実行される。セーフティ処理の処理内容は、図27を用いて後述する。
【0208】
また、前述したS15からS23に進んだ場合は、S23により、カード返却口129へのICカードの返却・交換挿入があったか否かの判断がなされる。この場合のICカードの返却・交換挿入の有無は、返却カードセンサ195の検出信号に基づいて判断される。S23により返却・交換挿入がなかったと判断された場合は、このカード使用処理が終了する。一方、S23により返却・交換挿入があったと判断された場合は、S23aに進み、返却・交換ボタン121kの操作があったか否かの判断がなされる。S23aにより操作がなかったと判断された場合は、このカード使用処理が終了する。一方、S23aにより操作があったと判断された場合は、S24に進み、挿入されたカードを処理するためのカード返却・交換処理が実行される。そのカード返却・交換処理では、使用限度回数に達して交換のために挿入された場合に対応する処理と、単に遊技者が使用を希望しなくなり、返却のために挿入された場合に対応する処理とに大きく分けられる。カード返却・交換処理の処理内容については、図24および図25を用いて後述する。S24のカード返却・交換処理の後に、このカード使用処理が終了する。
【0209】
また、前述したS2からS25に進んだ場合(図20参照)は、S25により、前述した図14に示される他店モード画面を表示部121に表示する処理がなされる。次に、S26に進み、再発行ボタン121iの操作があったか否かの判断がなされる。S26により再発行ボタン121iが操作されていないと判断された場合は、後述するS32に進む。一方、S26により再発行ボタン121iが操作されたと判断された場合は、S30に進み、他店で発行された会員カードを再発行するための他店会員再発行処理が実行される。S30の他店会員再発行処理の後に、このカード使用処理が終了する。前述したように、この例では、ビジタカードは再発行対象とされていない。
【0210】
また、前述したS26からS32に進んだ場合は、S32により、カード挿入口128からICカードの挿入があったか否かの判断がなされる。この場合のICカードの挿入の有無は、挿入カード処理装置606に設けられている挿入カードセンサ(図示せず)によるカードの検出信号に基づいて判断される。S32によりICカードの挿入がないと判断された場合は、後述するS39に進む。一方、S32によりICカードの挿入があったと判断された場合は、S33に進み、使用限度チェック処理が実行される。使用限度チェック処理の処理内容については、前述した。
【0211】
次に、S33からS34に進み、暗証番号表示ボタン121kの操作があったか否かの判断がなされる。S34により操作があったと判断された場合は、前述したS18に進み、会員カードの暗証番号を表示するための暗証番号表示処理が実行される。一方、S34により操作がなかったと判断された場合は、S35に進み、変更ボタン121jの操作があったか否かの判断がなされる。
【0212】
S35により操作があったと判断された場合は、前述したS20に進み、会員カードまたはビジタカードについての登録情報を変更するための情報変更処理が実行される。一方、S35により操作がなかったと判断された場合は、S35aに進み、セーフティボタン121nの操作があったか否かの判断がなされる。S35aにより操作がなかったと判断された場合は、後述するS36に進む。一方、S35aにより操作があったと判断された場合は、前述したS22bに進み、セーフティ機能の設定および解除を行なうためのセーフティ処理が実行される。セーフティ処理の処理内容は、前述した。
【0213】
前述したS35aの判断によりS36に進んだ場合は、挿入されたICカードの種別を判別する処理がなされる。S36によりICカードの種別が会員カードであると判別された場合は、S37に進み、他店で発行された会員カードを用いて遊技を行なうことを可能にするための他店会員遊技処理が実行される。その他店会員遊技処理においては、挿入された会員カードが他店で発行された会員カードである場合に、その会員カードを当店で使用可能にする処理が行なわれる。S37の他店会員遊技処理の後に、このカード使用処理が終了する。
【0214】
一方、S36によりICカードの種別がビジタカードであると判別された場合は、S38に進み、他店で発行されたビジタカードを用いて遊技を行なうことを可能にするための他店ビジタ遊技処理が実行される。その他店ビジタ遊技処理においては、挿入されたビジタカードが他店で発行されたビジタカードである場合に、そのビジタカードを当店で使用可能にする処理が行なわれる。S38の他店ビジタ遊技処理の後に、このカード使用処理が終了する。
【0215】
また、前述したS32からS39に進んだ場合は、S39により、カード返却口129へのICカードの返却・交換挿入があったか否かの判断がなされる。S39により返却・交換挿入がなかったと判断された場合は、このカード使用処理が終了する。一方、S39により返却・交換挿入があったと判断された場合は、S39aに進み、返却・交換ボタン121mの操作があったか否かの判断がなされる。S39aにより操作がなかったと判断された場合は、このカード使用処理が終了する。一方、S39aにより操作があったと判断された場合は、前述したS24に進み、挿入されたカードを処理するためのカード返却・交換処理が実行される。カード返却・交換処理の処理内容については、前述した。
【0216】
このように、カード使用処理においては、表示部121に画面表示を行なうとともに、その画面表示に応じた選択操作にしたがって各種サブルーチンを呼出す処理が行なわれる。以下に、カード使用処理において呼出される主なサブルーチンの内容を順次説明する。
【0217】
まず、会員カード発行処理について説明する。図21は、前述したS7に示された会員カード発行処理の処理内容を示すフローチャートである。この会員カード発行処理は、会員の登録に際し、自動発行機104がPC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102と情報通信により連絡を取合いながら実行される。
【0218】
まず、ステップSA(以下、単にSAという)1により、会員用の確認事項および規約等の遊技者の承諾が必要な事項が表示部121に表示されるとともに、それについて遊技者が承諾をするか否かの選択操作を求める旨が表示される。次に、SA2に進み、SA1で表示された事項について遊技者本人の承諾があったか否かの判断がなされる。SA2により承諾がまだないと判断された場合には、SA1に戻って、選択操作があるまでSA1の表示が継続される。一方、SA2により承諾があったと判断された場合には、SA3に進む。
【0219】
SA3では、遊技者の個人情報に関する入力項目を表示部121に表示する処理がなされる。この場合には、遊技者が個人情報の入力操作を行なうための文字および数字を入力可能なキーボードボタン、入力した情報を画面上で修正することを可能にする修正ボタン、および、入力操作を中止して初期状態に戻ることを可能にする中止ボタン等の各種入力用のボタンが併せて表示される。この場合の遊技者の個人情報は、遊技者が入力する必要がある情報であり、遊技者の氏名、生年月日、現住所、および、男女別等の複数の入力項目よりなり、入力項目が順次表示される。このように入力項目が表示されると、遊技者は、前述したキーボードスイッチを操作することにより、自らの個人情報を入力する必要がある。
【0220】
この場合の現住所の入力の際には、入力の手間を省くために、次のような表示がなされる。すなわち、まず、ホール1の近辺の住所(細かい番地等の情報を除いた住所)の一覧のデータが表示される。この一覧においては、住所の情報をスクロール可能に表示することにより、1画面上に可能な限り多数の住所を表示可能とする。その一覧のデータは、自動発行機104のメーカまたはホール1により予め作成される。そして、遊技者が該当する住所を一覧から選択する操作を行なう。そして、細かい番地等の情報を遊技者が手入力する。このようにすれば、遊技者の入力操作の負担を軽減することができる。遊技者1人当りの入力所要時間を短縮することが可能になり、自動発行機104のカード発行処理を効率化することができる。
【0221】
次に、SA4に進み、遊技者による個人情報の入力が完了したか否かの判断がなされる。SA4により完了していないと判断された場合は、SA3に戻り、個人情報の入力が完了するまでSA3の表示が継続される。一方、SA4により完了したと判断された場合は、SA5に進み、指紋の入力を遊技者に要求する表示を表示部121において行なう処理がなされる。この場合、遊技者は、指紋検出部125において本人の指紋の検出を受ける必要がある。このような指紋の検出が行なわれたことが、指紋の入力を行なったことを意味する。
【0222】
次に、SA6に進み、指紋の入力があったか否かの判断がなされる。SA6により指紋の入力がまだないと判断された場合は、SA5に戻り、指紋の入力があるまでSA5の表示が継続される。SA6により指紋の入力があったと判断された場合は、SA7に進み、暗証番号の入力を遊技者に要求する表示を表示部121において行なう処理がなされる。この場合には、暗証番号を入力するための数字を入力可能なテンキースイッチが併せて表示される。この場合、遊技者は、表示部121において任意の暗証番号を入力する必要がある。
【0223】
次に、SA8に進み、暗証番号の入力があったか否かの判断がなされる。SA8により暗証番号の入力がまだないと判断された場合は、SA7に戻り、暗証番号の入力があるまでSA7の表示が継続される。SA8により暗証番号の入力があったと判断された場合は、SA9に進み、SA3、SA5およびSA7での表示に応じて入力された入力事項をチェックする処理がなされる。この入力事項のチェックの際には、明らかな誤入力のチェックを始めとして、入力された指紋の情報に基づいて、遊技者が過去に不正行為を行なった者であるか否かのチェックも行なう。過去の不正行為の有無の判断は、PC用管理コンピュータ101が、PC中央管理センタ200から取り寄せた過去の不正行為の情報を自動発行機104が受取り、その過去の不正行為の情報に基づいて行なわれる。
【0224】
次に、SA10に進み、SA9でのチェックの結果がOK(会員カードを発行を認める判定がなされた場合)であるか否かの判断がなされる。前述したような明らかな誤入力があったことが判明した場合および過去の不正行為により会員カードの発行が禁止されている場合であることが判明した場合には、会員カードの発行が認められない。ここで、過去の不正行為により会員カードの発行が禁止されている場合とは、たとえば、過去の不正行為を原因として、会員規約等にしたがって強制的に脱会させられた後に課せられる発行禁止期間中である場合等の発行禁止状態にある場合をいう。
【0225】
SA10によりOKではないと判断された場合は、会員カードの発行を禁じるために、前述したSA3に戻り、今までの入力操作が無効にされる。SA10によりOKであると判断された場合は、SA11に進み、遊技者に、会員としての登録を認めることの選択を要求する表示を表示部121に行なう処理がなされる。この場合の表示には、登録することを選択する登録ボタンと、登録の中止を選択する中止ボタンとが含まれる。この場合、遊技者は、登録をするときには登録ボタンを操作し、登録を中止するときには中止ボタンを操作する必要がある。
【0226】
次に、SA12に進み、SA11での表示に応じた選択操作があったか否かの判断がなされる。SA12において選択操作がまだないと判断された場合には、SA11に戻って、選択操作があるまでSA11の表示が継続される。一方、SA12において選択操作があったと判断された場合は、SA13に進み、登録および中止のどちらが選択されたのかについての選択判別がなされる。
【0227】
SA13により中止の選択がなされたと判別された場合は、この会員カード発行処理が終了する。一方、SA13により登録の選択がなされたと判別された場合は、SA16に進み、会員登録処理がなされる。この会員登録処理は、会員登録を求めている遊技者を会員として登録し、前述したように入力された個人情報等の情報を会員情報として登録する処理である。
【0228】
会員の登録および会員情報の登録は、PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のそれぞれが、対応するPC中央管理センタ200の管理コンピュータおよび貯玉・再プレイ中央管理センタ300の管理コンピュータとネットワーク上での情報通信により相互に連絡を取合いながら行なう。会員の登録情報は、PC中央管理センタ200の管理コンピュータおよび貯玉・再プレイ中央管理センタ300の管理コンピュータにおいて管理されるとともに、会員登録が行なわれたホール1内のPC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のそれぞれにおいても管理される。
【0229】
次に、SA16aに進み、遊技者に対し、ICカードにセーフティ機能を設定するか否かの選択を要求する表示を表示部121に行なう処理がなされる。この場合の表示には、セーフティ機能を設定することを選択する設定ボタンと、セーフティ機能を設定しないことを選択する非設定ボタンとが含まれる。この場合、遊技者は、セーフティ機能を設定するときには設定ボタンを操作し、セーフティ機能を設定しないときには非設定ボタンを操作する必要がある。
【0230】
次に、SA16bに進み、SA16aでの表示に応じた選択操作があったか否かの判断がなされる。SA16bにおいて選択操作がまだないと判断された場合には、SA16aに戻って、選択操作があるまでSA16aの表示が継続される。一方、SA16bにおいて選択操作があったと判断された場合は、SA16cに進み、設定および非設定のどちらが選択されたのかについての選択判別がなされる。
【0231】
SA16cにより非設定の選択がなされたと判別された場合は、後述するSA17に進む。一方、SA16cにより設定の選択がなされたと判別された場合は、SA16dに進み、発行するICカードに対してセーフティ機能を設定する処理がなされる。これにより、会員カードの新規発行時において、前述したセーフティ情報816に、セーフティ機能の設定をしていることを示す情報が記録される。SA16dの後、SA17に進む。一方、非設定の選択がなされた場合は、会員カードの新規発行時において、セーフティ機能の記憶領域(セーフティ機能816)にセーフティ機能の設定をしていないことを示す情報が記録される。
【0232】
このように、セーフティ機能を設定するか否かは、遊技者の希望により選択することができる。このようにセーフティ機能を利用するか否かが遊技者の判断に委ねられているため、セーフティ機能の設定を希望しない遊技者が、セーフティ機能の採用に関し、不満を持たないようにすることができる。また、ICカードの発行時において遊技者にセーフティ機能の選択の機会が与えられ、その選択にしたがってICカードの使用態様が設定されるため、ICカードの発行時点から早々と遊技者の好みに応じた態様でICカードを使用することができる。
【0233】
SA17では、遊技者に、発行しようとしている会員カードに入金をするか否かの選択を要求する表示を表示部121に行なう処理がなされる。この場合の表示には、入金の有無を選択する選択ボタンが併せて表示される(ただし、ビジタの場合には、ここで必ず入金してもらうようにする)。次に、SA18に進み、SA17での表示に応じた選択操作があったか否かの判断がなされる。SA18において選択操作がまだないと判断された場合には、SA17に戻って、選択操作があるまでSA17の表示が継続される。一方、SA18において選択操作があったと判断された場合は、SA19に進み、入金するのか入金しないのかのどちらが選択されたかについての選択判別がなされる。
【0234】
SA19により入金しない旨の判別がなされた場合は、後述するSA28に進む。一方、SA19により入金する旨の判別がなされた場合は、SA20に進み、入金を要求する表示を表示部121に行なう処理がなされる。この場合には、投入した金額のうちのいくらの金額を会員カードに入金するかを指定するためのテンキースイッチが併せて表示される。この場合、遊技者は、紙幣挿入口122または硬貨挿入口123から現金を投入し、希望の入金額を指定する必要がある。
【0235】
次に、SA21に進み、現金の投入があったか否かの判断がなされる。SA21により現金の投入がまだないと判断された場合には、SA20に戻って、現金の投入があるまでSA20の表示が継続される。一方、SA21により現金の投入があったと判断された場合には、SA22に進み、入金額の指定がなされたか否かの判断がなされる。SA22においては、入金額の指定がなされるのを待ってSA23に進む。SA23では、指定された入金額の確認を要求する表示を行なう処理がなされる。その表示においては、入金額を確認したことを選択する確認ボタンと、入金額を変更することを選択する確認ボタンとが併せて表示される。
【0236】
次に、SA24に進み、SA23での表示に応じた入金額の確認選択操作があったか否かの判断がなされる。SA24において選択操作がまだないと判断された場合には、SA23に戻って、選択操作があるまでSA23の表示が継続される。一方、SA24において選択操作があったと判断された場合は、SA25に進み、確認と、変更とのどちらが選択されたかについての選択判別がなされる。SA25により入金額の変更が選択されたと判断された場合は、前述したSA22に戻り、入金額の変更が可能になる。一方、SA25により入金額を確認したことが選択されたと判断された場合は、入金額が確定し、SA26に進む。SA26では、投入された金額と指定された入金額との関係により、釣銭があるか否かの判断がなされる。
【0237】
SA26により釣銭がないと判断された場合は、後述するSA28に進む。一方、SA26により釣銭があると判断された場合は、SA27に進み、釣銭を金銭返却口124から払出す処理がなされる。SA27の後、SA28に進む。
【0238】
SA28においては、前述した処理にしたがって会員登録がなされた遊技者に会員カードを発行するために、会員カード処理装置141によりICカードに図17で前述したようなカード情報を書込む処理がなされる。そして、SA29に進み、カード情報が書込まれたICカードを、遊技者の会員カードとして発行し、会員カード発行口126から排出する処理がなされる。その後、この会員カード発行処理が終了する。
【0239】
また、初めて会員カードの発行を受ける場合に限らず、過去に会員であったものが、一時脱会して、再び会員になる場合にも、同様に、初めて発行ボタン121aを操作して会員カードの新規発行を受ける必要がある。
【0240】
次に、ビジタカード発行処理について説明する。ビジタカード発行処理は、自動発行機104がPC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102と情報通信により連絡を取合いながら実行される。ビジタカードの発行が行なわれる場合には、個人情報(指紋入力も含む)を入力しなくともよい点と必ず入金しなくてはならない点と以外は、前述した図21の会員カード発行処理と基本的に同様の処理が行なわれる。これにより、図18で前述したようなカード情報がビジタカード処理装置151によりICカードに書込まれ、そのカードがビジタカードとしてビジタカード発行口127から発行(排出)される。
【0241】
次に、当店会員再発行処理についてだが、既に発行を受けた会員カードが紛失等により使用できなくなった者は、所定条件下でカードの再発行を受けることが可能である。自動発行機104においては、当店で発行されたカードのみならず、他店で発行されたカードも再発行することが可能である。
【0242】
次に、前述したS16およびS33の使用限度チェック処理について説明する。S16およびS33の使用限度チェック処理の内容は同様であるため、ここでは、これらをまとめて説明する。
【0243】
図22は、使用限度チェック処理の処理内容を示すフローチャートである。
まず、ステップSC(以下、単にSCという)1により、カード挿入口128に挿入されたICカードのカード情報を挿入カード処理装置606によって制御部600に読込む処理がなされる。次に、SC2に進み、SC1により読込んだカード情報に基づいて、当該ICカードの使用回数が使用限度回数になっているか否かを判別する処理がなされる。
【0244】
SC2により使用限度回数になっていないと判断された場合は、この使用限度チェック処理が終了する。その場合には、ICカードをまだ使用可能であるので、回収を行なわない。一方、SC2により使用限度回数になっていると判断された場合は、SC3に進み、カード挿入口128に挿入されたICカードが使用限度回数に到達した旨を示す使用限度回数到達表示を表示部121において実行させる処理がなされる。
【0245】
次に、SC6に進み、表示部121に暗証番号の入力を要求する表示をさせる処理が行なわれる。次に、SC7に進み、暗証番号の入力があった否かの判断がなされる。SC7により暗証番号の入力がまだないと判断された場合は、SC6に戻り、暗証番号の入力があるまでSC6の表示が継続される。
【0246】
SC7により暗証番号の入力があったと判断されると、SC8に進む。SC8においては、挿入されているICカードのカード番号に基づいて、そのカード番号のICカードに対応して管理されている暗証番号等のカード管理情報を取得する処理がなされる。このカード管理情報の取得は、次のように行なわれる。自動発行機104の情報出力部609からカード管理情報の取得要求情報が出力され、その取得要求情報に応答して、PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のそれぞれが、対応するPC中央管理センタ200の管理コンピュータおよび貯玉・再プレイ中央管理センタ300の管理コンピュータとネットワーク上での情報通信により相互に連絡を取合いながら行なう。その結果、PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のそれぞれから情報入力部604を介して、カード情報が自動発行機104内に与えられる。
【0247】
次に、SC9に進み、SC8において取得したカード管理情報に基づいて、前述したSC6の表示に応じて入力された暗証番号を既に登録されているはずの暗証番号と比較照合する処理がなされる。次に、SC10に進み、SC9による照合がOK(入力された暗証番号と既に登録されている暗証番号とが一致したこと)であるか否かの判断がなされる。SC10による照合がOKではないと判断された場合(暗証番号が一致しない場合)は、異常状態が発生した旨を示す報知の実行等の予め定められた異常処理が行なわれた後、この使用限度チェック処理が終了する。このように、暗証番号が一致しない場合に、新規カードへの交換が禁止されるため、ICカードの所有者以外の者が不正に新たなICカードを得る不正行為を防ぐことができる。
【0248】
一方、SC10による照合がOKであると判断された場合は、SC11に進み、カード挿入口128に挿入されたICカードを回収する処理がなされる。その場合には、該当するICカードを、図示されていない回収流路を通じて前述した使用限度達成カード収納ボックス132に送込む処理がなされる。SC11aに進み、前述したSC1により読込まれたカード情報に含まれるカード残高の情報について、そのカード残高の額を所定額(たとえば500円)加算する処理がなされる。このカード残額の加算分は、使用限度回数に到達したICカードを交換することに対して特典として遊技者に与えられるものである。
【0249】
次に、SC12に進み、回収したICカードの種別(会員カード、ビジタカードの別)に応じて、会員カード処理装置141またはビジタカード処理装置151により、SC1において読込んだカード情報を新たに発行するICカードに記録し、そのICカードを以降に行なわれる処理に用いることが可能な状態にセットする処理がなされる。その場合、発行されるICカードが未使用のICカードであるため、使用回数の情報は「0」にセットされる。SC12の後、この使用限度チェック処理が終了する。
【0250】
以上に示したように、使用限度回数に到達したICカードが挿入された場合に、そのICカードが使用限度回数に到達したものであることが表示により示されるため、ICカードが使用限界に達したことを遊技者が容易に把握することができる。また、ICカードの使用回数を特定可能な情報がICカードに記録されることにより記録媒体の使用回数が把握され、使用限度回数に到達したICカードが挿入された場合に、そのICカードが新たなICカードに自動的に交換されるため、係員の交換作業を要さずに容易にICカードの交換を行なうことができる。また、ICカードを挿入した遊技者がそのICカードの所有者本人であることが確認され、所有者本人であることを条件として、使用限度回数に到達したICカードの交換が行なわれるため、交換された新たなICカードが確実に所有者本人に付与されるようにすることができる。また、使用限度回数に達したICカードが交換される場合に、カード残高の加算更新という特典が遊技者に与えられるため、遊技者が、その特典獲得を一つの楽しみとしてICカードの使用に励むようになるとともに、使用限度回数に達したICカードの交換を積極的に望むようになる。このため、遊技者によるICカードの使用を促進させることができるとともに、ICカードの回収を促進させることができる。
【0251】
次に、前述したS22の入金処理について説明する。図23は、入金処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0252】
まず、ステップSD(以下、単にSDという)1により、カード挿入口128から挿入されたICカードのカード情報を挿入カード処理装置606により読込む処理がなされる。次に、SD2に進み、入金を要求する表示を表示部121に行なう処理がなされる。この場合には、投入した金額のうちのいくらの金額を会員カードまたはビジタカードに入金するかを指定するためのテンキースイッチが併せて表示される。この場合、遊技者は、紙幣挿入口122または硬貨挿入口123から現金を投入し、希望の入金額を指定する必要がある。
【0253】
次に、SD3に進み、現金の投入があったか否かの判断がなされる。SD3により現金の投入がまだないと判断された場合には、SD2に戻って、現金の投入があるまでSD2の表示が継続される。一方、SD3により現金の投入があったと判断された場合には、SD4に進み、入金額の指定がなされたか否かの判断がなされる。SD4においては、入金額の指定がなされるのを待ってSD5に進む。SD5では、指定された入金額の確認を要求する表示する処理がなされる。その表示においては、入金額を確認したことを選択する確認ボタンと、入金額を変更することを選択する確認ボタンとが併せて表示される。
【0254】
次に、SD6に進み、SD5での表示に応じた入金額の確認選択操作があったか否かの判断がなされる。SD6において選択操作がまだないと判断された場合には、SD5に戻って、選択操作があるまでSD5の表示が継続される。一方、SD6において選択操作があったと判断された場合は、SD7に進み、確認と、変更とのどちらが選択されたかについての選択判別がなされる。SD7により入金額の変更が選択されたと判断された場合は、前述したSD4に戻り、入金額の変更が可能になる。一方、SD7により入金額を確認したことが選択されたと判断された場合は、入金額が確定し、SD8に進む。SD8では、投入された金額と指定された入金額との関係により、釣銭があるか否かの判断がなされる。
【0255】
SD8により釣銭がないと判断された場合は、後述するSD10に進む。一方、SD8により釣銭があると判断された場合は、SD9に進み、釣銭を金銭返却口124から払出す処理がなされる。SD9の後、SD10に進む。
【0256】
SD10においては、入金がなされた遊技者のカードの残高を更新する処理がなされる。これにより、挿入されたICカードにおけるカード残高809またはカード残高909の情報と、PC用管理コンピュータ101およびPC中央管理センタ200の管理コンピュータにおいて管理している残高情報とが変更される。
【0257】
次に、SD11に進み、入金のために挿入されているICカードの使用回数を更新する処理がなされる。ここでは、具体的に、SD1により読込まれたカード情報に含まれる使用回数(使用回数813または使用回数913)を「1」加算する処理が行なわれる。次に、SD12に進み、挿入されているICカードにカード情報を記録する処理がなされる。この場合には、記録されるカード情報のうち、残高および使用回数の情報が更新されてICカードに記録される。
【0258】
以上に示したように、入金処理が実行されると入金のために挿入されたICカードの使用回数が加算更新される。また、入金処理以外に、暗証番号表示処理、情報変更処理、他店会員遊技処理、および、他店ビジタ遊技処理が実行されてICカードが排出される際にも、ICカードの使用回数が加算更新される。つまり、ICカードの発行(再発行を含む)および返却・交換以外のために、自動発行機104にICカードが挿入されて使用されると、ICカードの排出の際にICカードの使用回数が加算更新される。さらに、自動発行機104以外に、カード処理装置110および景品交換機105においてICカードが挿入されて使用された場合にも、ICカードの排出の際にICカードの使用回数が加算更新される。すなわち、ICカードが所定の情報処理のために使用されて排出されるごとに使用回数が更新されるのである。
【0259】
次に、SD13に進み、カード挿入口128から挿入されて残高および使用回数の情報が更新されたICカードを、カード挿入口128から排出する処理がなされる。ここで、前述した使用限度チェック処理により、挿入したカードが回収されている場合には、新たなICカードが会員カード発行口126またはビジタカード発行口127から排出される。その後、この入金処理が終了する。
【0260】
次に、前述したS24のカード返却・交換処理について説明する。図24および図25は、カード返却・交換処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0261】
まず、ステップSE(以下、単にSEという)1により、カード返却口129から挿入されたICカードのカード情報を読込む処理がなされる。次に、SE2に進み、表示部121において返却・交換選択要求表示を行なわせる処理がなされる。ここで、返却・交換選択要求表示とは、カード返却口129に挿入されたICカードが返却のために挿入されたものであるか、交換(使用限度回数に達したことに応じた交換)のために挿入されたものであるかの選択を遊技者に問い合わせるための表示である。その場合には、返却を選択するボタンと、交換を選択するボタンとが表示部121に表示され、遊技者がどちらかのボタンを操作して選択を行なう必要がある。
【0262】
次に、SE3に進み、SE2の返却・交換選択要求表示に応じた選択操作がなされたか否かの判断がなされる。SE3により選択操作がなされていないと判断された場合は、SE2に戻って返却・交換選択要求表示を継続して行なう。一方、SE3により選択操作がなされたと判断された場合は、SE4に進み、返却と交換とのどちらが選択されたかを判別する選択判別がなされる。SE4により交換が選択されたと判別された場合は、後述するSE26(図25参照)に進む。一方、SE4により返却が選択されたと判別された場合は、SE5に進む。
【0263】
SE5では、返却されたICカードの種類(会員カード、ビジタカードの別)を判別する処理がなされる。SE5により会員カードであると判別された場合は、SE6に進み、脱会についての処理が行なわれる旨を示す脱会表示を表示部121において行なう処理がなされた後、SE8に進む。一方、SE5によりビジタカードであると判別された場合は、SE7に進み、ICカードの返却についての処理が行なわれる旨を示す返却表示を表示部121において行なう処理がなされた後、SE8に進む。
【0264】
SE8では、暗証番号の入力を遊技者に要求する表示を表示部121において行なう処理がなされる。この場合には、暗証番号を入力するための数字を入力可能なテンキースイッチが併せて表示される。この場合、遊技者は、暗証番号を入力する必要がある。次に、SE9に進み、暗証番号の入力があった否かの判断がなされる。SE9により暗証番号の入力がまだないと判断された場合は、SE8に戻り、暗証番号の入力があるまでSE8の表示が継続される。
【0265】
SE9により暗証番号の入力があったと判断された場合は、SE10に進み、SE1により読込んだカード情報に含まれている暗証番号と、遊技者により入力された暗証番号とを比較照合する処理がなされる。すなわち、この場合は、暗証番号が、ICカードの使用者が所有者本人であるか否かの判断に用いられるのである。
【0266】
次に、SE11に進み、SE10において照合された暗証番号が一致するか否かの判断がなされる。SE11により暗証番号が一致しないと判断された場合は、このカード返却処理が終了する。このように、暗証番号が一致しない場合に、ICカードの返却の受付けを禁止するため、ICカードの所有者以外の者が不正にICカードを返却しようとする不正行為を防ぐことができる。
【0267】
一方、SE11により暗証番号が一致したと判断された場合は、SE12に進み、SE1により読込んだカード情報に記録されているカード残高および貯玉数(遊技場預り持点)のそれぞれを表示部121に表示する処理がなされる。次に、SE13に進み、SE1により読込んだカード情報に基づいて、残高および貯玉数のうちの少なくとも一方があるか否かの判断がなされる。SE13により残高および貯玉数がないと判断された場合は、後述するSE19に進む。一方、SE13により残高および貯玉数のうちの少なくとも一方があると判断された場合は、SE14に進む。
【0268】
SE14においては、遊技者に、残高および貯玉数の残数について遊技者へ返却するか否かの選択を要求する表示を表示部121に行なう処理がなされる。この場合の表示には、返却することを選択する返却選択ボタンと、残高および貯玉数の残数の情報を消去する消去選択ボタンとが含まれる。この場合、遊技者は、残数の返却を希望するときには返却選択ボタンを操作し、残数の返却を希望しなしときには消去選択ボタンを操作する必要がある。ただし、返却額(残高等の残数)が少ない場合(予め定められた額以下の場合)には、残数を遊技者に返却しないようにしてもよい。また、残高等の残数があってもカードが自動発行機104に返却された場合は、その残数を遊技者に返却しないようにしてもよい。このように、残数を遊技者に返却しない場合は、残数を遊技者に返却しない旨を表示し、遊技者の了解を受けたことを条件として、残数を消去するようにしてもよい。
【0269】
次に、SE15に進み、SE14での表示に応じた選択操作があったか否かの判断がなされる。SE15において選択操作がまだないと判断された場合には、SE14に戻って、選択操作があるまでSE14の表示が継続される。一方、SE15において選択操作があったと判断された場合は、SE16に進み、返却および消去のどちらが選択されたのかについての選択判別がなされる。
【0270】
SE16により返却の選択がなされたと判別された場合は、SE17に進み、残高および貯玉数についての残数を現金化し、その現金を金銭返却口124から返却する処理がなされた後、SE19に進む。一方、SE16により消去の選択がなされたと判別された場合は、SE18に進み、残高および貯玉数についての残数を消去する処理がなされた後、SE19に進む。
【0271】
SE19においては、ICカードを返却するか否かの最終的な確認を遊技者に要求する表示を表示部121に表示させる処理がなされる。その表示においては、返却を確認したことを選択する確認ボタンと、返却を中止することを選択する中止ボタンとが併せて表示される。この場合、遊技者は、確認ボタンと中止ボタンとのどちらかを操作する必要がある。SE20に進み、SE19での表示に応じた選択操作があったか否かの判断がなされる。
【0272】
SE20において選択操作がまだないと判断された場合には、SE19に戻って、選択操作があるまでSE19の表示が継続される。一方、SE20において選択操作があったと判断された場合は、SE21に進み、確認と、中止とのどちらが選択されたかについての選択判別がなされる。SE21により中止が選択されたと判断された場合は、SE23に進み、ICカードをカード返却口129から排出する処理がなされた後、このカード交換・返却処理が終了する。この場合には、ICカードの回収が行なわれず、遊技者に戻される。
【0273】
一方、SE21により確認が選択されたと判断された場合は、SE24に進み、第1カード回収処理が実行される。これにより、返却されたカードが回収される。第1カード回収処理の処理内容については、図26を用いて後述する。
【0274】
次に、SE25に進み、会員の遊技者が脱会したことまたはビジタの遊技者がビジタカードを返却したことを示す所定の情報である脱会情報(この情報は、対象となる者が会員である場合は脱会がなされた旨を意味し、対象となる者がビジタである場合はカードの返却がなれた旨を意味する)と、その脱会情報に対応する会員またはビジタのカード情報とを、PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102に転送する処理がなされる。これらの情報は、PC用管理コンピュータ101からPC中央管理センタ200の管理コンピュータに転送されるとともに、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102から貯玉・再プレイ中央管理センタ300の管理コンピュータに転送される。これにより、PCネットワークと、貯玉・再プレイネットワークとの双方において、会員の場合には該当する遊技者についての会員登録情報(カード管理情報を含む)が抹消され、ビジタの場合にはカード管理情報が抹消される。SE25の後、このカード返却処理が終了する。
【0275】
次に、図25を参照して、前述したSE4により交換が選択されたと判断されてSE26に進んだ場合は、SE26により、ICカードに記録されている使用回数の情報に基づいて、ICカードの使用回数が使用限度回数になったか否かの判断がなされる。SE26により使用限度回数になっていないと判断された場合は、このカード返却・交換処理が終了する。一方、SE26により使用限度回数になったと判断された場合は、SE27に進み、表示部121において使用限度回数到達表示を行なわせる処理がなされる。この場合の使用限度回数到達表示は、前述した使用限度チェック処理で説明した使用限度回数到達表示と同様の表示である。これにより、交換を希望するICカードが使用限度回数に到達している旨が遊技者に示される。
【0276】
次に、SE30に進み、SE30〜SE33において、前述したSC6〜SC9と同様の処理が実行されることにより、暗証番号が照合される。SE33の後、SE34に進み、SE33による照合がOK(入力された暗証番号と既に登録されている暗証番号とが一致したこと)であるか否かの判断がなされる。SE33による照合がOKではないと判断された場合(暗証番号が一致しない場合)は、このカード返却・交換処理が終了する。一方、SE33による照合がOKであると判断された場合(暗証番号が一致した場合)は、SE35に進み、後述する第1カード回収処理(図26参照)が実行される。
【0277】
次に、SE36に進み、前述したSE1により読込まれたカード情報に含まれるカード残高の情報について、そのカード残高の額を所定額(たとえば500円)加算する処理がなされる。このカード残額の加算分は、使用限度回数に到達したICカードを交換することに対して特典として遊技者に与えられるものである。SE37に進み、使用限度回数に到達したICカードと交換する新たなICカードに、カード情報をカード情報を記録する処理がなされる。この場合、交換のために挿入されたICカードが会員カードである場合には、カード情報が会員カード処理装置141において新たなICカードに記録される。一方、交換のために挿入されたICカードがビジタカードである場合には、カード情報がビジタカード処理装置151において新たなICカードに記録される。SE37の場合には、使用回数の情報およびカード残高の情報以外の情報は前述したSE1により読込まれた情報がそのまま記録され、使用回数の情報は初期値である「0」が記録され、カード残高の情報はSE36により加算更新された額が記録される。
【0278】
次に、SE38に進み、SE37により情報が記録された新規のICカードを、会員カードについては会員カード発行口126から、ビジタカードについてはビジタカード発行口127から発行する処理がなされる。これにより、遊技者は、使用限度回数に到達したICカードを新たなICカードに交換することができる。
【0279】
以上に示したように、カード返却・交換処理によれば、使用限度回数に到達したICカードが挿入されると、そのICカードと交換された新たなICカードが発行されるので、係員の交換作業を要さず、使用限度回数に達したICカードを容易に新たなICカードに交換することができる。また、ICカードを挿入した遊技者がそのICカードの所有者本人であることが確認され、所有者本人であることを条件として、使用限度回数に到達したICカードの交換が行なわれるため、交換された新たなICカードが確実に所有者本人に付与されるようにすることができる。また、使用限度回数に達したICカードを交換する場合に、カード残高の加算更新という特典が遊技者に与えられるため、遊技者が、その特典獲得を一つの楽しみとしてICカードの使用に励むようになるとともに、使用限度回数に達したICカードの交換を積極的に望むようになる。このため、遊技者によるICカードの使用を促進させることができるとともに、ICカードの回収を促進させることができる。
【0280】
次に、前述したカード返却・交換処理のSE24およびSE35により実行される第1カード回収処理の処理内容を説明する。図26は、第1カード回収処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0281】
まず、ステップSF(以下、単にSFという)1により、カード返却口129へ挿入されたICカードの使用回数の記録情報に基づいて、使用回数が使用限度回数に達しているか否かの判断がなされる。SF1により使用限度回数に達していると判断された場合は、後述するSF12に進む。一方、SF1により使用限度回数に達していないと判断された場合は、SF2に進み、第1満杯センサ196の検出状態をチェックする処理がなされる。次に、SF3に進み、SF4でのチェックの結果、第3セット装置152および第4セット装置153のうちの上側に位置されてビジタカードの発行に使用されている方のセット装置に取付けられているカードステックが満杯であるか否かの判断がなされる。
【0282】
SF3により満杯であると判断された場合は、後述するSF5に進む。一方、SF3により満杯ではないと判断された場合は、SF4に進み、第1流路切換レバー181により、回収するカードの流路を第1流路171の側にセットする処理がなされた後、後述するSF11に進む。これにより、上側に位置されてビジタカードの発行に使用されている方のセット装置に取付けられているカードステックが満杯でない場合には、回収するカードが第1流路171へ誘導可能な状態になる。
【0283】
前述したSF3からSF5に進んだ場合は、第1流路切換レバー181により、回収するカードの流路を第2流路172の側にセットする処理がなされる。これにより、上側に位置されてビジタカードの発行に使用されている方のセット装置に取付けられているカードステックが満杯である場合には、回収するカードが第2流路172へ誘導可能な状態になる。
【0284】
次に、SF6に進み、第2満杯センサ197の検出状態をチェックする処理がなされる。次に、SF7に進み、SF6でのチェックの結果、第3セット装置152および第4セット装置153のうちの下側に位置されている方のセット装置に取付けられているカードステックが満杯であるか否かの判断がなされる。
【0285】
SF7により満杯であると判断された場合は、後述するSF9に進む。一方、SF7により満杯ではないと判断された場合は、SF8に進み、第2流路切換レバー182により、回収するカードの流路を第3流路173の側にセットする処理がなされた後、後述するSF11に進む。これにより、下側に位置されている方のセット装置に取付けられているカードステックが満杯でない場合には、回収するカードが第2流路172から第3流路173へ誘導可能な状態になる。
【0286】
前述したSF7からSF9に進んだ場合は、第2流路切換レバー182により、回収するカードの流路を第4流路174の側にセットする処理がなされる。これにより、下側に位置されてビジタカードの発行に使用されている方のセット装置に取付けられているカードステックが満杯である場合には、回収するカードが第2流路172から第4流路174へ誘導可能な状態になる。次に、SF10に進み、第3流路切換レバー183により、回収するカードの流路を第5流路175の側にセットする処理がなされる。これにより、下側に位置されてビジタカードの発行に使用されている方のセット装置に取付けられているカードステックが満杯である場合には、回収するカードが第2流路172および第4流路174を経て第5流路175へ誘導可能な状態になる。すなわち、回収するカードが満杯用カード収納ボックス131へ誘導可能な状態になる。その後、後述するSF11に進む。
【0287】
また、前述したSF1からSF12に進んだ場合は、第1流路切換レバー181により、回収するカードの流路を第2流路172の側にセットする処理がなされる。これにより、使用限度回数に達したカードの場合には、回収するカードが第2流路172へ誘導可能な状態になる。次に、SF13に進み、第2流路切換レバー182により、回収するカードの流路を第4流路174の側にセットする処理がなされる。これにより、使用限度回数に達したカードの場合には、回収するカードが第2流路172から第4流路174へ誘導可能な状態になる。誘導可能な状態になる。次に、SF14に進み、第3流路切換レバー183により、回収するカードの流路を第6流路176の側にセットする処理がなされる。これにより、使用限度回数に達したカードの場合には、回収するカードが第2流路172および第4流路174を経て第6流路176へ誘導可能な状態になる。すなわち、回収するカードが使用限度達成カード収納ボックス132へ誘導可能な状態になる。その後、SF11に進む。
【0288】
SF11においては、カードチェッカ130により、カード返却口129に挿入されたICカードを回収流路へ向けて送出させる処理がなされる。これにより、返却されたICカードは、カードステックへの収納、使用限度達成カード収納ボックス132への収納、または、満杯用カード収納ボックス131への収納のために回収流路内を誘導される。
【0289】
以上の制御動作をまとめると、次のとおりである。カード返却口129に挿入されたICカードが使用限度回数に達している場合は、第2流路172、第4流路174、および、第6流路176により回収流路が形成され、ICカードがその回収流路を通って使用限度達成カード収納ボックス132に誘導される。そして、使用限度回数に達したICカードは、係員の作業により使用限度達成カード収納ボックス132から取出され、ICカードの販売元のカード会社へ返送される。
【0290】
また、カード返却口129に挿入されたICカードが使用限度回数に達していない場合は、カードステックの収納状態に応じて、次のように回収流路の形成状態が変化する。上側に配置されているセット装置のカードステックが満杯でない場合は、第1流路171により回収流路の形成が形成され、ICカードがその回収流路を通って第1カード収納装置161に誘導される。そして、第1カード収納装置161により、上側に配置されているセット装置のカードステックにICカードが収納される。上側に配置されているセット装置のカードステックが満杯であり、下側に配置されているセット装置のカードステックが満杯でない場合は、第2流路172および第3流路173により回収流路が形成され、ICカードがその回収流路を通って第2カード収納装置162に誘導される。そして、第2カード収納装置162により、下側に配置されているセット装置のカードステックにICカードが収納される。
【0291】
このようにしてカードステックに収納されたICカードは、そのまま発行のために用いられる。返却のために挿入されたICカードがカードステックに収納されるため、使用限度回数に達していないICカードが返却されるごとにICカードが補充される。これにより、回収したICカードを係員がカードステックに収納する補充作業を省略することができる。
【0292】
上側に配置されているセット装置および下側に配置されているセット装置の両方のカードステックが満杯である場合は、第2流路172、第4流路174および第5流路175により回収流路が形成され、ICカードがその回収流路を通って満杯用カード収納ボックス131に誘導される。これにより、ビジタカードとして再使用可能なICカードを自動発行機104内部により多く回収することができる。回収したICカードを自動発行機104内でカードステックに収納できない場合に、さらに、回収したICカードを自動発行機104内でカードステックに収納できない場合に、回収流路でのICカードの滞留を防ぐこともできる。
【0293】
次に、前述したS22bのセーフティ処理について説明する。図27は、セーフティ処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0294】
まず、ステップSG(以下、単にSGという)1により、カード挿入口128から挿入されたICカードに記録されたカード情報を読込む処理がなされる。次に、SG2に進み、SG1により読込んだカード情報のうちの前述したようなセーフティ情報に基づいて、セーフティ機能が設定済であるか否かの判断がなされる。
【0295】
SG2によりセーフティ機能が設定済であると判断された場合は、後述するSG7に進む。一方、SG2によりセーフティ機能が設定済ではないと判断された場合、すなわち、非設定の場合は、SG3に進み、遊技者に対し、ICカードにセーフティ機能を設定するか否かの選択を要求する表示を表示部121に行なう処理がなされる。この場合の表示には、セーフティ機能を設定することを選択する設定ボタンと、処理を中止することを選択する中止ボタンとが含まれる。この場合、遊技者は、セーフティ機能を設定するときには設定ボタンを操作し、処理を中止するときには中止ボタンを操作する必要がある。
【0296】
次に、SG4に進み、SG3での表示に応じた選択操作があったか否かの判断がなされる。SG4において選択操作がまだないと判断された場合には、SG3に戻って、選択操作があるまでSG3の表示が継続される。一方、SG4において選択操作があったと判断された場合は、SG5に進み、設定および中止のどちらが選択されたのかについての選択判別がなされる。
【0297】
SG5により中止の選択がなされたと判別された場合は、セーフティ機能の設定を行なわずにSG15に進み、挿入されているICカードを排出する処理がなされる。一方、SG5により設定の選択がなされたと判別された場合は、SG6に進み、挿入されているICカードに対してセーフティ機能を設定する処理がなされる。具体的には、前述したセーフティ情報の領域に、セーフティ機能が設定されている旨を示す情報が記録される。その後、SG15に進み、挿入されているICカードを排出する処理がなされる。
【0298】
また、前述したSG2によりセーフティ機能が設定済であると判断されてSG7に進んだ場合は、遊技者に対し、ICカードに設定されているセーフティ機能を解除するか否かの選択を要求する表示を表示部121に行なう処理がなされる。この場合の表示には、セーフティ機能を解除することを選択する解除ボタンと、処理を中止することを選択する中止ボタンとが含まれる。この場合、遊技者は、セーフティ機能を解除するときには解除ボタンを操作し、処理を中止するときには中止ボタンを操作する必要がある。
【0299】
次に、SG8に進み、SG7での表示に応じた選択操作があったか否かの判断がなされる。SG8において選択操作がまだないと判断された場合には、SG7に戻って、選択操作があるまでSG7の表示が継続される。一方、SG8において選択操作があったと判断された場合は、SG9に進み、解除および中止のどちらが選択されたのかについての選択判別がなされる。
【0300】
SG9により中止の選択がなされたと判別された場合は、セーフティ機能の解除を行なわずにSG15に進み、挿入されているICカードを排出する処理がなされる。一方、SG9により設定の選択がなされたと判別された場合は、SG10に進み、暗証番号の入力を遊技者に要求する表示を表示部121において行なう処理がなされる。この場合には、暗証番号を入力するための数字を入力可能なテンキースイッチが併せて表示される。この場合、遊技者は、表示部121において予め定められている暗証番号を入力する必要がある。
【0301】
次に、SG11に進み、暗証番号の入力があったか否かの判断がなされる。SG11により暗証番号の入力がまだないと判断された場合は、SG10に戻り、暗証番号の入力があるまでSG10の表示が継続される。SG11により暗証番号の入力があったと判断された場合は、SG12に進み、遊技者により入力された暗証番号を、前述したSG1でのカード情報の読込みにより得られた正規の暗証番号と、PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102からカード管理情報として取得した暗証番号との両方と照合する処理がなされる。この場合のカード管理情報は、自動発行機104からICカードのカード番号をカード管理情報要求情報とともに送り、その要求への返答として、PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102からカード管理情報を得る。
【0302】
次に、SG13に進み、SG12による照合がOK(暗証番号が一致したこと)であるか否かの判断がなされる。SG13により照合がOKではないと判断された場合(暗証番号が一致しなかった場合)は、このセーフティ処理が終了する。一方、SG13により照合がOKであると判断された場合は、SG14に進み、挿入されているICカードに対してセーフティ機能を解除する処理がなされる。具体的には、前述したセーフティ情報の領域に、セーフティ機能が設定されていない旨を示す情報が記録される。その後、SG15に進み、挿入されているICカードを排出する処理がなされる。
【0303】
このように、以上のようなセーフティ処理によれば、ICカードの発行後に、遊技者の希望に応じてセーフティ機能の設定および解除を任意に行なうことができる。たとえば、カード残高が少額である場合には、操作を容易にすることを優先してセーフティ機能を非設定状態にし、カード残高が多額である場合には、セキュリティの向上を優先してセーフティ機能を設定状態にする等、遊技者の好みに応じてセーフティ機能を利用することができる。これにより、遊技者のニーズに柔軟に対応して設定することが可能なセーフティ機能を提供することができ、ICカードの使用に関する利便性を向上させることができる。
【0304】
また、セーフティ機能を解除する際には、暗証番号の入力を求め、入力された暗証番号が正規の暗証番号であることが判断された場合にのみ、セーフティ機能を解除するようにした。このため、拾得等により不正に得たICカードを不正行為者がセーフティ機能の設定を解除して使用しようとしても、暗証番号が正しく入力できなければセーフティ機能の設定が解除できないので、不正行為者によるセーフティ機能の設定解除を防ぐことができる。
【0305】
なお、この実施の形態においては、セーフティ機能の設定および設定の解除の両方に兼用されるセーフティボタンを表示部121に表示する例を示した。しかし、これに限らず、セーフティボタンに換えて、セーフティ機能設定ボタンおよびセーフティ機能解除ボタンを表示部121に表示するようにしてもよい。その場合には、セーフティ機能設定ボタンが操作された場合に、前述したSG1〜SG6およびSG15の処理が実行されてセーフティ機能の設定が行なわれる。また、セーフティ機能解除ボタンが操作された場合に、前述したSG1,SG2,SG7〜SG13およびSG15の処理が実行されてセーフティ機能の設定解除が行なわれる。
【0306】
次に、貯玉および貯玉再プレイについて説明する。貯玉は、各ホールにおいて行なうことが可能である。貯玉数は、貯玉・再プレイ中央管理センタ300において統括的に管理されるとともに、各ホールの貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102においても管理される。貯玉を用いた再プレイについては、貯玉数を金額に変換する変換率(換金率)が予め定められており、貯玉を用いて再プレイを行なう場合には、各ホールにおいて、換金率に基づいて貯玉数が金額に換金され、その換金された金額が再プレイに用いられる。貯玉から変換された金額がある場合には、その貯玉についての金額が優先的に玉貸しに用いられる。
【0307】
次に、カード処理装置110のカード処理制御部112において実行される制御用プログラムのメインルーチンであるカードメイン処理について説明する。
【0308】
図28は、カード処理装置110のカード処理制御部112において実行されるカードメイン処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0309】
まず、ステップSH(以下、単にSHと呼ぶ)1により、再プレイ切換処理が実行される。再プレイ切換処理においては、引落し処理に関し、残高モードと、貯玉モードとの切換えが行なわれる。再プレイ切換処理の詳細な処理内容は、図29を用いて後述する。次に、SH2により、セーフティ機能処理が実行される。セーフティ機能処理においては、前述したセーフティ機能の設定の有無に応じてICカード(会員カード,ビジタカード)を使用した遊技を許可するか否かが決定される。セーフティ機能処理の詳細な処理内容は、図30を用いて後述する。
【0310】
次に、SH3により、使用回数チェック処理が実行される。使用回数チェック処理においては、前述したICカードの使用回数に基づいて所定の処理が実行される。使用回数チェック処理の詳細な処理内容は、図31を用いて後述する。次に、SH4により、入金処理が実行される。入金処理においては、ICカード(会員カード,ビジタカード)への入金に関する処理が行なわれる。入金処理の詳細な処理内容は、図32を用いて後述する。次に、SH5により、引落処理が実行される。引落処理においては、ICカード(会員カード,ビジタカード)から残高または貯玉を遊技のために引落す処理が行なわれる。引落処理の詳細な処理内容は、図33を用いて後述する。
【0311】
次に、SH6により、回収処理が実行される。回収処理においては、所定の回収条件が成立したICカード(会員カード,ビジタカード)を回収する処理が行なわれる。回収処理の詳細な処理内容は、図34を用いて後述する。次に、SH7により、返却処理が実行される。返却処理においては、返却スイッチ86の操作に応じてICカード(会員カード,ビジタカード)をカード挿入・排出口65から排出して遊技者に返却する処理が行なわれる。次に、SH8により、その他の処理が実行される。この場合のその他の処理は、前述したSH1〜SH7以外に実行される各種の処理をいい、ここではその詳細な内容を省略する。
【0312】
次に、前述したSH1の再プレイ切換処理の処理内容を説明する。図29は、再プレイ切換処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0313】
まず、ステップSI(以下、単にSIという)1により、再プレイ切換スイッチ87による再プレイ切換操作があったか否かの判断がなされる。SI1により再プレイ切換操作がなかったと判断された場合は、この再プレイ切換処理が終了する。一方、SI1により再プレイ切換操作があったと判断された場合は、SI1aに進み、貯玉(預り持点)があるか否かの判断がなされる。
【0314】
SI1aにより貯玉がないと判断された場合は、この再プレイ切換処理が終了する。一方、SI1aにより貯玉があると判断された場合は、SI2に進み、2つの引落モード(残高モード,貯玉モード)のうち、現在設定されている一方の引落モードから他方の引落モードに切換える処理がなされる。たとえば、現在残高モードが設定されている場合には、引落モードが残高モードから貯玉モードに切換えられる。この場合、ICカードの最初の挿入時は、引落モードが残高モードに設定されるようになっており、貯玉ができないビジタカードのように貯玉がない場合には、再プレイ切換操作があっても、引落モードの切換えが行なわれずに残高モードが維持される。また、会員カードの場合であっても、貯玉がなく、貯玉からの引落しができなければ、自動的に残高モードになるように制御がなされる。SI2の後、この再プレイ切換処理が終了する。
【0315】
次に、前述したSH2のセーフティ機能処理の処理内容を説明する。図30は、セーフティ機能処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0316】
まず、ステップSJ(以下、単にSJという)1により、カード挿入・排出口65からICカードが挿入されているか否かの判断がなされる。この判断は、ICカードリーダライタ72に設けられ、光学的にICカードの存在を検出するカード検出器(図示省略)からカード処理制御部112に与えられる検出信号に基づいて行なわれる。
【0317】
SJ1によりICカードが挿入されていないと判断された場合は、このセーフティ処理が終了する。一方、SJ1によりカードが挿入されていると判断された場合は、SJ2に進み、現在がカードの挿入時点であるか否かの判断がなされる。SJ2によりカードの挿入時点ではないと判断された場合(挿入時よりも後のタイミングであると判断された場合)は、このセーフティ処理が終了する。一方、SJ2によりカードの挿入時点であると判断された場合は、SJ3に進み、挿入されているICカードからカード情報(ICカードの記録情報)を読込む処理がなされる。
【0318】
次に、SJ4に進み、挿入されているICカードについてカード照合処理が行なわれる。この場合には、まず、挿入されているICカードのカード番号に基づいて、そのカード番号のICカードに対応して管理されている残高データ、セキュリティコード等のカード管理情報を取得する処理がなされる。このカード管理情報がカード照合情報として用いられる。カード管理情報の取得は、次のように行なわれる。カード処理装置110の情報出力部88からカード管理情報の取得要求情報が出力され、その取得要求情報に応答して、PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のそれぞれが、対応するPC中央管理センタ200の管理コンピュータおよび貯玉・再プレイ中央管理センタ300の管理コンピュータとネットワーク上での情報通信により相互に連絡を取合いながら行なう。その結果、PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のそれぞれから情報入力部84を介して、カード管理情報がカード処理装置110に与えられる。そして、カード処理装置110において、前述したように取得したカード管理情報と、SJ3により読込んだカード情報とについて残高データ、セキュリティコード等の予め定められた照合対象データを比較照合し、挿入されているICカードが正規のICカードであるか否かを判断する。
【0319】
次に、SJ5に進み、SJ4による照合がOK(照合対象データが一致したこと)であるか否かの判断がなされる。SJ5により照合がOKではないと判断された場合(照合対象データが一致しなかった場合)は、このセーフティ機能処理が終了する。一方、SJ5により照合がOKであると判断された場合は、SJ6に進み、前述したSJ3により読込んだカード情報のうちのセーフティ情報に基づいて、挿入されているICカードについてセーフティ機能が設定されているか否かの判断がなされる。
【0320】
SJ6によりセーフティ機能が設定されていないと判断された場合は、後述するSJ11に進む。一方、SJ6によりセーフティ機能が設定されていると判断された場合は、SJ7に進み、暗証番号の入力を遊技者に要求する表示を情報表示器82において行なう処理がなされる。この場合には、暗証番号を入力するための数字を入力可能なテンキースイッチが併せて表示される。この場合、遊技者は、情報表示器82において予め定められた暗証番号を入力する必要がある。
【0321】
次に、SJ8に進み、暗証番号の入力があったか否かの判断がなされる。SJ8により暗証番号の入力がまだないと判断された場合は、SJ7に戻り、暗証番号の入力があるまでSJ7の表示が継続される。SJ8により暗証番号の入力があったと判断された場合は、SJ9に進み、遊技者により入力された暗証番号を、前述したカード照合処理において得られた正規の暗証番号(ICカードに記録されていた暗証番号と、PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102からカード管理情報として取得した暗証番号とを含む)と照合する処理がなされる。
【0322】
次に、SJ10に進み、SJ9による照合がOK(暗証番号が一致したこと)であるか否かの判断がなされる。SJ10により照合がOKではないと判断された場合(暗証番号が一致しなかった場合)は、このセーフティ機能処理が終了する。一方、SJ10により照合がOKであると判断された場合は、SJ11に進む。
【0323】
SJ11においては、遊技許可フラグをセットする処理がなされる。ここで、遊技許可フラグは、遊技者所有のICカードを使用した遊技が許可された場合にセットされるフラグであり、返却スイッチ86の操作に基づく前記返却処理により遊技者にICカードが返却される場合および所定の回収条件が成立したことに基づく前記回収処理によりICカードが回収される場合にクリアされる。
【0324】
SJ11の後、SJ12に進み、SJ3により読込んだICカードの記録情報に基づいて、カード残高および貯玉数を情報表示器82に表示させる処理がなされる。これにより、遊技者は、自らのカード残高および貯玉数を容易に把握することができる。SJ12の後、このセーフティ機能処理が終了する。
【0325】
以上に示したように、遊技者がカード処理装置110に会員カードまたはビジタカードを挿入して遊技を行なおうとする場合において、ICカードにおいてセーフティ機能が設定されている場合には、正規の暗証番号の入力を条件として遊技が許可される。このように、ICカードにおいてセーフティ機能が設定されている場合には、正規の暗証番号を入力してICカードの使用者が所有者本人であることが確認されなければ遊技を行なうことができないので、ICカードの不正取得者等の不正行為者によるICカードの不正使用を防ぐことができる。一方、ICカードにおいてセーフティ機能が設定されていない場合には、暗証番号の入力を要さずに遊技が許可される。このように、ICカードにおいてセーフティ機能が設定されていない場合には、暗証番号の入力という煩雑な操作を行なうことなく遊技を行なうことができるので、ICカードを遊技に使用する際の操作を簡略化することができる。
【0326】
次に、前述したSH3の使用回数チェック処理の処理内容を説明する。図31は、使用回数チェック処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0327】
まず、ステップSK(以下、単にSKと呼ぶ)1により、前述した遊技許可フラグがセットされているか否かの判断がなされる。SK1により遊技許可フラグがセットされていないと判断された場合は、この使用回数チェック処理が終了する。一方、SK1により遊技許可フラグがセットされていると判断された場合は、SK2に進み、前述したSJ3により読込まれたカード情報に含まれる使用回数の情報に基づいて、ICカードの使用回数が使用限度回数に達しているか否かの判断がなされる。SK2により使用限度回数に達していないと判断された場合は、この使用回数チェック処理が終了する。したがって、使用限度回数に到達していないICカードは、そのままカード処理装置110において遊技のために使用することができる。
【0328】
一方、SK2により使用限度回数に達していると判断された場合は、SK3に進み、前述したような交換要求情報を情報表示器82に表示させる処理がなされる。この交換要求情報には、ICカードが使用限度回数に到達した旨の情報およびICカードを交換する必要がある旨の情報が含まれている。次に、SK4に進み、遊技許可フラグをクリアする処理がなされる。次に、SK5に進み、挿入されているICカードをカード処理装置110から排出させる処理がなされる。したがって、使用限度回数に到達したICカードは、カード処理装置110において遊技のために使用することができなくなる。その後、この使用回数チェック処理が終了する。このように、交換要求情報が表示されてICカードが排出された場合、遊技者は、前述したように自動発行機104においてICカードの交換を受ければよい。
【0329】
以上に示された使用回数チェック処理によれば、カード処理装置110に挿入されたICカードが使用限度回数に到達している場合に、ICカードが使用限度回数に到達した旨の情報を含む交換要求情報が表示される。このため、遊技者は、自らのICカードが使用限度回数に到達したことを容易に知ることができる。また、カード処理装置110に挿入されたICカードが使用限度回数に到達している場合に、ICカードを交換する必要がある旨の情報を含む交換要求情報が表示される。これにより、遊技者に対してICカードを交換することが促される。このため、遊技者は、自らのICカードを新たなICカードに交換する必要があることを容易に知ることができ、その結果として、使用限度回数に到達したICカードの交換を促進させることができる。また、使用限度回数に到達したICカードは、カード処理装置110において遊技のために使用することができなくされるため、使用限度回数に到達したICカードを交換する必要性を遊技者に確実に認識させることができ、その結果として、使用限度回数に到達したICカードの交換をさらに促進させることができる。
【0330】
次に、前述したSH4の入金処理の処理内容を説明する。図32は、入金処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0331】
まず、ステップSL(以下、単にSLと呼ぶ)1により、紙幣挿入口81から紙幣が挿入され、情報表示器82に表示されている入金ボタンの操作による入金操作がなされたか否かの判断がなされる。
【0332】
SL1により入金操作がなされていないと判断された場合は、この入金処理が終了する。一方、SL1により入金操作がなされたと判断された場合は、SL2に進み、現在が入金可能な状態であるか否かの判断がなされる。ここでは、後述する入金可フラグ(後述するSN12参照)がセットされている場合に入金可能な状態であると判断する。この入金可フラグは、後述するように、遊技終了判定がなされたこと(カード残高が「0」かつ持点が「0」の期間が所定時間継続した場合)に応じてセットされるフラグである。
【0333】
SL2により入金可能な状態ではないと判断された場合は、入金が認められず、SL3に進み、入金のために遊技者により挿入された紙幣を遊技者に返却する処理がなされる。これにより、紙幣が紙幣挿入口81から返却される。SL3の後、この入金処理が終了する。一方、SL2により入金可能な状態であると判断された場合は、入金が認められてSL4に進み、挿入された入金額に応じて、カード残高を加算更新させる処理がなされる。この場合のカード残高の更新は、カード処理制御部112のRAM112cの記憶データ上で行なう。次に、SL5に進み、SL4でのカード残高の更新に応じて、情報表示器82に表示されているカード残高の更新表示がなされる。その後、この入金処理が終了する。
【0334】
このように、カード処理装置110において入金を行なうことが可能であるため、遊技者がパチンコ遊技機109の前に座っている状態で入金でき、遊技者がわざわざ自動発行機104まで出向いて行って入金を行なう必要がなくなる。このため、ICカードを遊技に使用する場合の遊技者の手間を極力省くことができる。
【0335】
次に、前述したSH5の引落処理の処理内容を説明する。図33は、引落処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0336】
まず、ステップSM(以下、単にSMと呼ぶ)1により、前述した遊技許可フラグがセットされているか否かの判断がなされる。SM1により遊技許可フラグがセットされていないと判断された場合は、この引落処理が終了する。一方、SM1により遊技許可フラグがセットされていると判断された場合は、SM2に進み、現在設定されている引落モードが残高モードであるか否かの判断がなされる。
【0337】
SM2により残高モードではないと判断された場合(貯玉モードである場合)は、後述するSM8に進む。一方、SM2により残高モードであると判断された場合は、SM3に進み、引落スイッチ85による引落操作があったか否かの判断がなされる。SM3により引落操作がなかったと判断された場合は、この引落処理が終了する。一方、SM3により引落操作があったと判断された場合は、SM4に進み、引落可能なカード残高(引落残高)があるか否かの判断がなされる。
【0338】
SM4により引落残高がないと判断された場合は、この引落処理が終了する。一方、SM4により引落残高があると判断された場合は、SM5に進み、引落額切替スイッチ83の操作に基づいて設定された所定額の引落額をカード残高から引落す処理がなされる。次に、SM6に進み、SM5での引落しに応じて引落された額をカード残高から減算するカード残高の更新が行なわれる。この場合のカード残高の更新は、カード処理制御部112のRAM112cの記憶データ上で行なう。次に、SM7に進み、SM6でのカード残高の更新に応じて、情報表示器82に表示されているカード残高の更新表示がなされる。その後、この引落処理が終了する。
【0339】
また、前述したSM2により残高モードではないと判断され(貯玉モードである場合)、SM8に進んだ場合は、引落スイッチ85による引落操作があったか否かの判断がなされる。SM8により引落操作がなかったと判断された場合は、この引落処理が終了する。一方、SM8により引落操作があったと判断された場合は、SM9に進み、引落可能な貯玉数(引落貯玉数)があるか否かの判断がなされる。
【0340】
SM9により引落貯玉数がないと判断された場合は、この引落処理が終了する。一方、SM9により引落貯玉数があると判断された場合は、SM10に進み、引落額切替スイッチ83の操作に基づいて設定された所定額の引落数を貯玉数から引落す処理がなされる。次に、SM11に進み、SM10での引落しに応じて引落された引落貯玉数を貯玉数から減算する貯玉数の更新が行なわれる。この場合の貯玉数の更新は、カード処理制御部112のRAM112cの記憶データ上で行なう。次に、SM12に進み、SM11でのカード残高の更新に応じて、情報表示器82に表示されている貯玉数の更新表示がなされる。その後、この引落処理が終了する。
【0341】
次に、前述したSH6の回収処理の処理内容を説明する。図34は、回収処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0342】
まず、ステップSN(以下、単にSNと呼ぶ)1により、挿入されているICカードがビジタカードであるか否かの判断がなされる。SN1によりビジタカードではないと判断された場合は、すなわち、会員カードであると判断された場合は、この回収処理が終了する。一方、SN1によりビジタカードではないと判断された場合は、SN2に進み、前述した遊技許可フラグがセットされているか否かの判断がなされる。SN2により遊技許可フラグがセットされていないと判断された場合は、この回収処理が終了する。一方、SN2により遊技許可フラグがセットされていると判断された場合は、SN3に進み、回収待ちフラグがセットされているか否かの判断がなされる。ここで、回収待ちフラグは、ICカードの回収を待っているタミングであることを示すフラグであり、後述するSN12によりセットされる。
【0343】
SN3により回収待ちフラグがセットされていると判断された場合は、後述するSN18に進む。一方、SN3により回収待ちフラグがセットされていないと判断された場合は、SN4に進み、遊技終了待ち条件が成立したか否かの判断がなされる。ここで、遊技終了待ち条件が成立した場合とは、ビジタカードにおいて、カード残高が「0」、遊技中の持点が「0」(使用可能持点が「0」)になった状態をいう。言い換えると、遊技終了待ち条件が成立した場合は、ICカードに記録する遊技者所有の有価価値および持点がなくなった状態である。なお、遊技終了待ち条件としては、これらの条件に、始動入賞記憶数が「0」であることという条件を付加してもよい。
【0344】
SN4により遊技終了待ち条件が成立していないと判断された場合は、後述するSN15に進む。一方、SN4により遊技終了待ち条件が成立していると判断された場合は、SN5に進み、遊技終了待ちフラグがセットされているか否かの判断がなされる。ここで、遊技終了待ちフラグは、前述した遊技終了待ち条件が成立していることを示すフラグであり、後述するSN6によりセットされる。
【0345】
SN5により遊技終了待ちフラグがセットされていると判断された場合は、後述するSN8に進む。一方、SN5により遊技終了待ちフラグがセットされていないと判断された場合は、SN6に進み、遊技終了待ちフラグをセットする処理がなされる。これにより、遊技終了待ち条件の成立に応じて遊技終了待ちフラグがセットされることになる。SN6の後、SN7に進み、遊技終了待ち時間の計時を行なうために、第1タイマをセットする処理がなされる。この第1タイマは、予め定められた遊技終了待ち時間をダウンカウントするものであり、SN7においてたとえば60秒に相当するカウント数にセットされる。SN7の後、この回収処理が終了する。
【0346】
また、前述したSN5により遊技終了待ちフラグがセットされていると判断されてSN8に進んだ場合は、第1タイマのタイマ値を「1」だけ減算更新させる処理がなされる。つまり、前述したように遊技終了待ちフラグがセットされて第1タイマの計時が開始された後、回収処理が実行されるたびに第1タイマがダウンカウントされるのである。SN8の後、SN9に進み、第1タイマのタイマ値がダウンカウントの進行により「0」になっているか否かの判断がなされる。すなわち、SN9では、遊技終了待ち条件が60秒間継続したか否かの判断がなされるのである。
【0347】
SN9により第1タイマのタイマ値が「0」になっていないと判断された場合は、この回収処理が終了する。これにより、第1タイマによる計時が継続される。一方、SN9により第1タイマのタイマ値が「0」になったと判断された場合は、SN10に進み、遊技終了判定がなされる。つまり、この回収処理においては、遊技終了待ち条件の成立の当初から所定期間(たとえば60秒、持点が「0」になった時から、最後に発射された玉が回収されるのに充分な期間などであればよい)にわたって持点(遊技可能持点)が「0」になっている場合には、持点が「0」になった時から、すでに発射された打玉による入賞がなく、すべての打玉が回収されたと判定するものである。遊技終了待ち条件の成立後、所定期間の経過により、遊技に使用できる持点がすべて使用されて、持点「0」が確定した(遊技終了)とみなすのである。
【0348】
SN10の後、SN11に進み、遊技終了待ちフラグをクリアする処理がなされる。次に、SN12に進み、前述した回収待ちフラグをセットする処理がなされる。そして、SN12aに進み、入金可フラグをセットする処理がなされる。この入金可フラグは、前述した入金処理において遊技者による入金を許可するか否かの判定に用いられるフラグであり、この入金可フラグがセットされることにより、遊技者による入金が許可される。
【0349】
次に、SN13に進み、ICカードの回収待ち時間の計時を行なうために、第2タイマをセットする処理がなされる。この第2タイマは、予め定められたICカードの回収待ち時間をダウンカウントするものであり、SN13においてたとえば60秒に相当するカウント数にセットされる。SN13の後、SN14に進み、回収予告報知がなされる。この回収予告報知の具体的としては、現在挿入されているICカード(ビジタカード)を所定時間(60秒)経過後に自動的に回収する旨を予告するメッセージ(たとえば「1分以内に入金がなければ1分後にカードを回収します。」)と、回収までの残り時間(以下、回収残り時間という)とを情報表示器82に表示するとともに、所定の警報音をスピーカ115から発生させる処理が行なわれる。SN14の後、この回収処理が終了する。
【0350】
また、前述したSN4により遊技終了待ち条件が成立していないと判断されてSN15に進んだ場合は、遊技終了待ちフラグがセットされているか否かの判断がなされる。SN15により遊技終了待ちフラグがセットされていないと判断された場合は、この回収処理が終了する。一方、SN15により遊技終了待ちフラグがセットされていると判断された場合は、遊技終了待ち条件が成立した後に入賞玉による持点の発生等の原因により遊技終了待ち条件が消滅した場合であるので、SN16に進み、遊技終了待ちフラグをクリアした後、SN17に進み、第1タイマをクリアする処理がなされる。これにより、遊技終了待ち条件が所定期間継続しなかった場合には、遊技終了待ち状態が解除される。SN17の後、この回収処理が終了する。
【0351】
また、前述したSN3により回収待ちフラグがセットされていると判断されてSN18に進んだ場合は、遊技者による入金があったか否かの判断がなされる。具体的に、SN18では、前述した入金処理におけるSL4の実行によりカード残高が加算更新されか否かをチェックし、カード残高が加算更新されたことが確認された場合に、入金があったものと判断する。前述したように、回収待ちフラグがセットされている場合には、回収予告が行なわれているため、遊技の継続を希望する遊技者は入金を行なう必要がある。したがって、ここでは、入金の有無に応じて、ICカードの回収を中止するか否かを判断するのである。
【0352】
SN18により入金がなかったと判断された場合は、後述するSN19に進む。一方、SN18により入金があったと判断された場合は、SN25に進み、回収待ちフラグをクリアする処理がなされる。そして、SN26に進み、第2タイマをクリアする処理がなされる。その後、この回収処理が終了する。このように、回収待ちの状態において入金がなされれば、遊技を行ない得る状態になるので、回収待ちの状態が解除されるのである。
【0353】
また、前述したようにSN18により入金がなかったと判断されてSN19に進んだ場合は、第2タイマのタイマ値を「1」だけ減算更新させる処理がなされる。つまり、前述したように回収待ちフラグがセットされて第2タイマの計時が開始された後、回収処理が実行されるたびに第2タイマがダウンカウントされるのである。次に、SN20に進み、SN19での第2タイマのタイマ値の更新に応じて、回収残り時間を更新表示させる処理がなされる。これにより、時間経過にしたがって、回収残り時間がダウンカウント表示されるため、遊技者は、ICカードの回収までの残り時間を容易に把握することができる。
【0354】
次に、SN21に進み、第2タイマのタイマ値がダウンカウントの進行により「0」になっているか否かの判断がなされる。すなわち、SN21では、回収待ちの状態になってから入金がなされずに60秒経過したか否かの判断がなされるのである。SN21により第2タイマのタイマ値が「0」になっていないと判断された場合は、この回収処理が終了する。これにより、第2タイマによる計時が継続される。一方、SN21により第2タイマのタイマ値が「0」になったと判断された場合は、SN21aに進み、前述した入金可フラグをクリアする処理がなされる。次に、SN21bに進み、景品交換持点があるか否かの判断がなされる。SN21aにより景品交換持点があると判断された場合は、SN21cに進み、カード挿入・排出口65からICカードを排出させる処理がなされた後、この回収処理が終了する。これにより、景品交換持点が記録されているビジタカードについては、遊技者に返却される。
【0355】
一方、SN21aにより景品交換持点がないと判断された場合は、SN22に進み、挿入されているICカードを回収させる処理がなされる。具体的には、カード回収装置114に制御信号を与え、カード取込み部114aおよびカード送出部114bを動作させることにより、ICカードを回収して搬送ベルト422上に落下させる。
【0356】
次に、SN23に進み、回収待ちフラグをクリアさせる処理がなされる。そして、SN24に進み、遊技許可フラグをクリアさせる処理がなされる。その後、この回収処理が終了する。
【0357】
以上に示したように、カード残高(有価価値)および持点(遊技に使用できる持点、本実施形態では遊技に使用できない景品交換持点も含む)がすべてなくなり、かつ、遊技者による入金がなされないICカードが、カード処理装置110において自動的に回収されるため、不要になったICカードの回収率を従来よりも向上させることができる。つまり、ICカードが遊技者の手によらずに自動回収されるので、有価価値がすべて引落された記録媒体が放置されることがない。さらに、遊技者を続行したい場合は、遊技者が追加入金することで、そのまま遊技できるので、利便性を高することができる。また、以上のようにICカードが自動的に回収されることにより、ICカードの再利用に関する遊技者の手間を省くことができる。
【0358】
また、前述したように、ICカードを回収しようとする場合には、回収予告報知がなされるため、ICカードが回収される予定であることを遊技者が容易に把握することができる。このようにICカードが回収される予定であることを遊技者が容易に把握できることにより、ICカードが回収されることを希望しない遊技者は入金を行なってICカードの回収を阻止する。したがって、回収予告報知を行なうことにより、遊技者の意に反してICカードが回収されてしまうのを防ぐことができる。
【0359】
また、ICカードの回収待ち期間においては、回収予告報知に加えて回収までの残り時間が表示されるため、ICカードの回収待ち期間の進行中であることを遊技者が容易に把握することができる。
【0360】
前述したように、カード処理装置110においてICカードが回収された場合には、そのICカードが自動発行機104まで搬送されて自動発行機104内部に収納される。そのようなICカードの搬送およびICカードの自動発行機104内部への収納を行なうために自動発行機104において実行される処理を以下に説明する。以下に示す各種処理は、自動発行機104の制御部600により実行されるメインプログラムにしたがって実行されるサブルーチンプログラムである。
【0361】
なお、この実施の形態の場合には、情報表示器82への情報の表示と、スピーカからの警報音の発生とにより回収予告報知を行なう例を示したが、これに限らず、回収予告報知は、情報表示器82への情報の表示のみにより行なうようにしてもよい。また、回収予告報知は、前述した警報音の発生のみにより行なうようにしてもよい。また、回収予告報知は、カード挿入表示器68を点灯状態から点滅状態に変化させる等、所定のランプ表示により行なうようにしてもよい。また、回収予告報知は、前述した所定のランプ表示に加えて、「1分後にカードを回収します」というようなメッセージ音声を発生させることにより行なうようにしてもよい。また、回収予告報知は、以上に示した報知態様を適宜組み合わせて行なうようにしてもよい。
【0362】
また、この実施の形態の場合には、遊技終了判定がなされたことに応じて回収予告報知を行なう例を示したが、これに限らず、遊技終了待ち条件が成立した段階において残り時間を特定しない態様で回収予告報知を行なうようにしてもよい。また、そのような回収予告報知は、カード残高が「0」になった段階または持点が「0」になった段階で行なうようにしてもよい。
【0363】
また、この実施形態の形態においては、遊技終了待ち条件が成立してから所定時間の経過を待って遊技終了判定(持点が「0」になってからすべての打玉が回収されたとする判定)を行なう例を示した。しかし、これに限らず、回収された玉数に基づいて遊技終了判定を行なうようにしてもよい。すなわち、パチンコ遊技機109に封入されている玉数を予め定めておくとともに、遊技領域46に打込まれて回収された玉が待機する待機樋にその予め定めて封入した玉数がすべて待機した状態でその最後尾の玉を検出してすべての玉が回収されているか否かを検出する回収玉数センサを設け、遊技終了待ち条件が成立し、かつ、回収玉数センサによりすべての玉が回収されたことを検出した時点で遊技終了判定を行なうようにしてもよい。また、発射した玉数と回収した玉数とを計数して、それらの玉数が一致したことによりすべての玉が回収されたと判定してもよい。
【0364】
また、回収された玉数と、遊技終了待ち条件が成立してからの経過時間との両方に基づいて遊技終了判定を行なうようにしてもよい。すなわち、前述したように回収玉数センサによりすべての玉が回収されたという条件が成立したか否かの判定を行なうとともに、遊技終了待ち条件が成立してからの経過時間が所定時間になったという条件が成立したか否かの判定を行ない、それらのうちのどちらか一方の条件が満たされた場合に遊技終了判定を行なうようにしてもよい。その場合には、すべての玉がまだ回収されていなくても、遊技終了待ち条件が成立してからの経過時間が所定時間になれば、遊技終了判定が行なわれる。さらに、そのような遊技終了判定に際して、すべての玉が回収されていない場合には、所定の操作がなければ遊技終了判定が行なわれないようにしてもよい。
【0365】
また、会員カードが使用された場合における入金できるタイミングは、ビジタカードの場合と同様である。つまり、ビジタカードの場合と同様の条件で入力可フラグがセットされ、入金可能な状態にする処理が別途実行される。また、会員カードの場合は、ビジタカードが回収待ち状態にされる場合と同様の条件で自動排出待ち状態とされる。そして、所定の期間内に入金がない場合には、ビジタカードのように回収せずに、カード挿入・排出口65から自動排出させる処理が行なわれ、会員カードが遊技者に返却される。ただし、自動排出対象の会員カードが貯玉を有している場合には、自動排出されずに継続使用可能にする処理がなされる。
【0366】
図35は、カード搬送処理の処理内容を示すフローチャートである。まず、ステップSO(以下、単にSOという)1により、遊技機設置島I内のいずれかのカード処理装置110においてICカードが回収されたことが検出されたか否かの判断がなされる。具体的には、各カード処理装置110においてカード回収装置114が駆動されてICカードが回収された場合には、搬送ベルト422へ送られるICカードが回収カードセンサ114cにより検出される。したがって、SO1においては、回収カードセンサ114cの検出信号に基づいて、カード処理装置110においてICカードの回収があったか否かを判断する。
【0367】
SO1により、遊技機設置島I内のカード処理装置110においてICカードが回収されたことが検出されていないと判断された場合は、このカード搬送処理が終了する。一方、遊技機設置島I内のいずれかのカード処理装置110においてICカードが回収されたことが検出されたと判断された場合は、SO2に進み、カード搬送用の搬送ベルト422を駆動させる処理がなされる。これにより、搬送ベルト422上に載置されたICカードが自動発行機104まで搬送される。具体的には、カード搬送駆動装置421に制御信号を与えて搬送ベルト422を駆動させる。その場合、搬送ベルト422の搬送動作距離が、ICカードが回収されたカード処理装置110の位置に応じて、該当するカード処理装置110から自動発行機104の内部までの間でICカードを確実に搬送できる距離に設定され、その設定距離分だけカード搬送駆動装置421が搬送ベルト422を駆動する。これにより、各カード処理装置110において回収されたICカードは、確実に自動発行機104の内部まで搬送されることになる。
【0368】
図36は、搬送カード回収処理の処理内容を示すフローチャートである。まず、ステップSP(以下、単にSPという)1により、自動発行機104の内部において、搬送ベルト422により搬送されてきたICカードが検出されたか否かの判断がなされる。具体的には、搬送カードセンサ425の検出信号に基づいて、搬送されてきたICカードが自動発行機104の内部において検出されたか否かの判断がなされる。
【0369】
SP1によりICカードが検出されていないと判断された場合は、この搬送カード回収処理が終了する。一方、SP1によりICカードが検出されたと判断された場合は、SP2に進み、搬送されて来たICカードをカードチェッカ130にセットする処理がなされる。具体的には、搬送カードセット装置424に制御信号を与え、搬送カードセット装置424の機構部の動作により、カード搬送駆動装置421の内部まで搬送されてきたICカードを取込んでカードチェッカ130の内部に送込ませる。これにより、回収されて来たICカードをカードチェッカ130により処理することが可能になる。
【0370】
SP2の後、SP3に進み、第2カード回収処理が実行される。この第2カード回収処理においては、搬送カードセット装置424によりカードチェッカ130にセットされたICカードを対象として、前述した第1カード回収処理(図26参照)と同様の処理が行なわれることにより、回収されてきたICカードが自動発行機104の内部において分別して収納される。したがって、回収されてきたICカードは、自動発行機104においてそのままビジタカードの発行のために再利用され得る。回収されたICカードがビジタカードとして発行される場合も、前述した場合と同様に、既に入金がなされた状態でICカードを発行することができる。このため、ICカードの発行と、入金とを同時に行なうことができ、発行を受けてから入金を行なう場合に比べ遊技者の手間が省ける。
【0371】
図37は、第2カード回収処理の処理内容を示すフローチャートである。まず、ステップSQ(以下、単にSQという)1aにより、カードチェッカ130ににより、カードチェッカ130にセットされているICカードから使用回数情報を読込む処理がなされる。その後、SQ1〜SQ14により、第1カード回収処理(図26参照)におけるSF1〜SF14と同様の処理が実行される。これにより、カード処理装置110により回収されて自動発行機104まで搬送されてきたICカードが、使用回数に応じて、カードステック、使用限度達成カード収納ボックス132、または、満杯用カード収納ボックス131に収納される。
【0372】
使用限度回数に達していないICカードのうち、カードステックに収納されたものは、発行するビジタカードとしてそのまま再利用される。また、使用限度回数に達していないICカードのうち、カードステックに収納しきれずに満杯用カード収納ボックス131に収納されたものは、後でカードステックに収納されて発行するビジタカードとして再利用される。また、使用限度回数に達したICカードは、使用限度達成カード収納ボックス132に収納され、係員の作業により使用限度達成カード収納ボックス132から取出されてICカードの販売元のカード会社へ返送される。
【0373】
このように、カード処理装置110により自動的に回収されたICカードが、自動発行機104まで自動的に搬送された後、カードステックに自動的に収納されてビジタカードとして発行され得るため、自動的に回収したICカードを再利用する場合の係員等のカード取扱者の労力を省力化することができる。
【0374】
また、カード処理装置110により自動的に回収されたICカードのうち、使用限度回数に達しているものについては、使用限度回数に達していないICカードと分けて収納され、ビジタカードの発行のために再利用されないため、使用限度回数に達したICカードが発行されないようにすることができ、その結果として、発行されたICカードに異常状態が生じることを未然に防ぐことができる。
【0375】
第2実施形態
次に、第2実施形態について説明する。この第2実施形態においては、前述した第1実施形態における回収処理(図34参照)の変形例を説明する。この第2実施形態においては、第1実施形態と異なる部分を主に説明する。
【0376】
図38は、第2実施形態による回収処理の処理内容を示すフローチャートである。この図38の回収処理が図34のものと相違するのは、ステップSR(以下、単にSRという)13においてセットされる第2タイマの値が異なること、SR14における回収予告報知時に情報表示器82に延長ボタンが表示されること、および、SR27〜SR33の処理が付加されたことである。その他のSR1〜SR12a,SR15〜SR21,SR21a〜SR21c,SR22〜SR26の処理の内容は、図34に示された回収処理におけるSN1〜SN12a,SN15〜SN21,SN21a〜SN21c,SN22〜SN26の処理の内容と同様である。
【0377】
SR13においては、第2タイマが10秒に相当する値にセットされる。したがって、回収待ち時間は、当初10秒間という短い時間に設定される。次に、SR14においては、前述したSN14と同様の報知が行なわれる。ただし、前述したICカード自動的に回収する旨を予告するメッセージは、たとえば、「10秒以内に入金がなければ10秒後にカードを回収します。」となり、回収残り時間の表示の初期値が10秒となる。さらに、このような報知に加えて、情報表示器82の表示画面上に延長ボタンが表示される。この延長ボタンは、ICカードの回収待ち時間を延長する場合に操作するためのボタンであり、遊技者の判断に応じて操作される。
【0378】
次に、SR21において第2タイマのタイマ値が「0」になっていない場合には、そのまま回収処理を終了せずに、SR27に進む。SR27においては、延長フラグがセットされているか否かの判断がなされる。ここで、延長フラグは、回収待ち時間が延長された場合にセットされるフラグであり、後述するSR30によりセットされ得る。SR27により延長フラグがセットされていると判断された場合は、すでに回収待ち時間が延長されている状態であるので、この回収処理が終了する。一方、SR27により延長フラグがセットされていないと判断された場合は、回収待ち時間が延長されていない状態であり、SR28に進み、延長ボタンが操作されたか否かの判断がなされる。
【0379】
SR28により延長ボタンが操作されていないと判断された場合は、この回収処理が終了する。したがって、当初の10秒間の回収待ち時間中において延長ボタンが操作されなければ、回収待ち時間は10秒間で終了する。一方、SR28により延長ボタンが操作されたと判断された場合は、SR29に進み、第2タイマのタイマ値に予め定められた延長時間(120秒に相当する値)をセットする処理がなされる。これにより、回収待ち時間が、変更されて120秒に延長される。したがって、第2タイマによるダウンカウントは、この時点で120秒間に変更される。
【0380】
次に、SR30に進み、前述した延長フラグをセットする処理がなされる。これにより、回収待ち時間が延長されたことが示される。次に、SR31に進み、、回収予告延長報知がなされる。この回収予告延長報知の具体的としては、回収待ち時間が延長された旨を示すメッセージ(たとえば、「回収時期が120秒後に延長されました。」)を表示するとともに、予め定められた警報音をスピーカ115から発生させる。さらに、その際には、前述した回収残り時間の当初の表示を120秒に変更表示する。この回収残り時間の表示は、前述したSN20の場合と同様に、SR20によりダウンカウント表示される。SR31の後、この回収処理が終了する。
【0381】
また、SR21において第2タイマのタイマ値が「0」になったと判断されて、前述したSN21a,SN21b,SN22〜SN24と同様のSR21a,SR21b,SR22〜SR24が実行された後、SR32に進み、延長フラグがセットされているか否かの判断がなされる。SR32により延長フラグがセットされていないと判断された場合は、この回収処理が終了する。一方、SR32により延長フラグがセットされていると判断された場合は、SR33に進み、延長フラグをクリアする処理がなされた後、この回収処理が終了する。
【0382】
また、SR18において入金があったと判断されて、前述したSN25,SN26と同様のSR25,SR26が実行された後、前述したSR32およびSR33により、延長フラグがセットされている場合には、その延長フラグがクリアされる。
【0383】
以上に示した第2実施形態による回収処理によれば、前述した第1実施形態による回収処理において得られる効果に加えて、次のような効果を得ることができる。遊技者が延長ボタンを操作することにより、遊技者の希望に応じて回収待ち時間が延長されるため、入金することを希望する遊技者があわてずに入金を行なうことができる。
【0384】
また、入金をして遊技の続行を希望する遊技者は入金を確実に行なうために多くの場合に回収待ち時間を延長すると考えられるため、最初に設定される回収待ち時間を前述したように比較的短い時間に設定することが可能になる。このように最初に設定される回収待ち時間をできる限り短い時間に設定することができることにより、遊技の続行を希望しない遊技者についてのICカードの回収を早期に行なうことができる。
【0385】
また、回収待ち時間が延長された場合には、その旨が報知されるため、回収待ち時間が延長されたことを遊技者が容易に把握することができる。また、延長された回収待ち時間の値が表示されるため、入金を希望する遊技者が入金をする機会を逸してしまうのをできる限り防ぐことができる。
【0386】
第3実施形態
次に、第3実施形態について説明する。この第3実施形態においては、ビジタカードの運用のその他の例を説明する。
【0387】
この第3実施形態の場合、ビジタカードは、暗証番号を使用することなく遊技を行なうことができるようにする。すなわち、第1実施形態で示したようなセーフティ機能は、ビジタカードに持たせない。
【0388】
次に、第3実施形態によるビジタカードの構成を説明する。この場合のビジタカードは、前述した第1実施形態の場合と同様のICカードであるが、第1実施形態の場合と記録情報の種類が異なる。
【0389】
図39は、第3実施形態によるビジタカードのEEPROM(図16のEEPROM703)内に記憶されている情報を説明するための説明図である。
【0390】
カード種別番号921は、図18のカード種別番号901と同様の情報である。カード発行番号922は、図18のカード発行番号902と同様の情報である。発行店コード923は、図18の発行店コード903と同様の情報である。発行日924は、図18の発行日904と同様の情報である。中断情報925は、図18の中断情報907と同様の情報である。セキュリティコード926は、図18のセキュリティコード908と同様の情報である。カード残高927は、図18のカード残高909と同様の情報である。有効期限928は、図18の有効期限910と同様の情報である。遊技可能持点929は、図18の遊技可能持点911と同様の情報である。使用回数930は、図18の使用回数914と同様の情報である。景品交換持点931は、図18の景品交換持点913と同様の情報である。その他の情報932は、図18の前述した会員カードのその他の情報916と同様の情報である。
【0391】
このようなビジタカードは、暗証番号の登録を要することなく、前述した自動発行機104において発行される。したがって、遊技者が自動発行機104においてビジタカードの発行を受ける場合に要する登録操作が簡略化される。また、このビジタカードは、前述したカード処理装置110において使用する場合に、セーフティ機能の設定がなされていないICカードと同様に扱われ、遊技許可がされる。また、このビジタカードは、カード処理装置110における回収処理においては、第1実施形態におけるビジタカードと同様に扱われ、回収の条件が成立した場合には、カード処理装置110において自動的に回収され、自動発行機104へ搬送されて前述した場合と同様に再利用される。
【0392】
以上に示したような第3実施形態によるビジタカードを用いることにより、カードの発行時および使用時における操作が簡略されるため、遊技者による利便性が向上する。
【0393】
第4実施形態
次に、第4実施形態について説明する。この第4実施形態においては、会員カードの運用のその他の例を説明する。
【0394】
図40は、第4実施形態によるホール1の内部のシステムの構成を示すブロック図である。
【0395】
この第4実施形態の場合、会員カードは、貯玉専用カードとして用いられる。その会員カードには、少なくとも、カード番号、会員情報、暗証番号、セキュリュティコード、および、遊技場預り持点(貯玉数)の情報を記録し、遊技者がホール1のカウンタにおいて発行を受ける。そして、第3実施形態において示したビジタカードと同様のカードが、会員およびビジタの共通の遊技用カードとして自動発行機104bにおいて発行される。この場合の自動発行機104bは、遊技用カード専用の発行機として用いられる。このように、自動発行機104bは、貯玉に関連する情報を扱う必要がなくなるため、図40に示されるように、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102と接続されていない。
【0396】
この場合には、会員は、前述した貯玉専用の会員カードと、前述した遊技用カードとを所有する。また、ビジタは、前述した遊技用カードのみを所有する。会員およびビジタは、第3実施形態で説明したような運用に基づいて、遊技用カードのみを用いて遊技を行なう。つまり、この場合の遊技用カードは、第3実施形態で説明したビジタカードと同様に取扱われる。
【0397】
そして、会員は、貯玉をしたい場合には、景品交換機105aにおいて、遊技用カードおよび会員カードをともに挿入し、遊技用カードに記録されている持点を遊技場預り持点(貯玉数)に変換し、その遊技場預り持点を会員カードに記録する。景品交換機105aは、遊技用カードおよび会員カードをともに処理し、持点を貯玉数に変換する機能を有する。このようにして得られた遊技場預り持点(貯玉数)は、景品交換機105aから貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102に与えられ、貯玉・再プレイネットワークシステム機関において管理される。
【0398】
この第4実施形態の場合には、前述した第3実施形態の場合のビジタカードの場合と同様に、遊技用カードを用いて遊技を行なうに際して暗証番号等の本人確認用の情報を入力する必要がない。つまり、遊技用カードをカード処理装置110に挿入すると、暗証番号の入力を要することなく遊技が許可される。そして、、第1実施形態に示したような回収の条件が成立した場合には、カード処理装置110において遊技用カードが自動的に回収され、自動発行機104へ搬送されて第1実施形態に示した場合と同様に再利用される。
【0399】
このような第4実施形態によれば、遊技用のカードと、貯玉用のカードとが別のカードにされているため、このように機能を分けたことにより、遊技をするに際して煩雑な情報の入力操作を行なう必要がなくなり、遊技をする上での遊技者の利便性を向上させることができる。
【0400】
また、遊技用のカードと貯玉用のカードとを分けたが、これらに対しても暗証番号を入力させ、セーフティ機能により使用時の暗証番号入力を必要とするか否かを選択できるようにしてもよい。
【0401】
次に、以上説明した本実施の形態の変形例や特徴点を以下に列挙する。
(1) 前述した実施の形態においては、自動発行機104のみがICカードを発行する機能を有する例を示した。しかし、これに限らず、カード処理装置110が、自動発行機104と同様のICカードを発行する機能を有していてもよい。
【0402】
(2) 前述した実施の形態においては、カード処理装置110で回収したICカードを搬送ベルト422により自動発行機104まで搬送して自動発行機104内に収納する例を示した。しかし、これに限らず、各カード処理装置110にICカード用の回収ボックスを設け、その回収ボックス内にカード回収装置により回収したICカードを送って収納するようにしてもよい。そのようなICカード用の回収ボックス内のICカードは、遊技場の係員が取り出せるようにしてもよい。また、ICカード用の回収ボックスを着脱自在に各カード処理装置110に取付け、定期的または不定期に、係員がそのような回収ボックスをカード処理装置110から取り外して別に容易した空の回収ボックスと交換することができるような構成を採用してもよい。
【0403】
(3) 前述した実施の形態においては、セーフティ機能が設定された場合において、ICカードを使用する遊技者がそのICカードの所有者本人であることを認証する場合に、認証用データとして暗証番号を用い、その入力および照合により所有者本人であることの判断を行なう例を示した。しかし、これに限らず、セーフティ機能が設定された場合における所有者本人であることの判断は、遊技者の指紋、遊技者所有の身分証明書、遊技者の声紋、または、遊技者のDNA等のその他の認証用データの入力および照合に基づいて行なうようにしてもよい。
【0404】
(4) 前述した実施の形態においては、パチンコ遊技機109に隣接して設けられたカード処理装置110に、ICカードを回収する機能を持たせた例を示した。しかし、これに限らず、ICカードを回収する機能を持たせる対象の装置としては、景品交換機105等のその他のICカード処理機能を有する装置も含まれる。
【0405】
(5) 前述した実施の形態においては、セーフティ機能を設定するか否かを選択する機能を自動発行機104にのみ持たせた例を示した。しかし、これに限らず、セーフティ機能を設定するか否かを選択する機能は、カード処理装置110等のその他のICカード処理機能を有する装置に持たせてもよい。
【0406】
(6) 前述した実施の形態においては、セーフティ機能の設定およびその解除を遊技者の入力操作により行なう例を示した。しかし、これに限らず、セーフティ機能の設定およびその解除をカード処理装置110および自動発行機104等のICカードの処理装置が、カード残高、貯玉数、持点等の値に基づいて、自動的にセーフティ機能の設定およびその解除を行なうようにしてもよい。具体的には、カード残高等の遊技者所有の有価価値が所定値よりも大きくなった場合に、ICカードへの情報の記録時において自動的にセーフティ機能を設定し、一方、カード残高等の遊技者所有の有価価値が所定値以下になった場合に、ICカードへの情報の記録時において自動的にセーフティ機能を解除するようにしてもよい。
【0407】
(7) 前述した実施の形態においては、セーフティ機能の設定およびその解除を遊技者の入力操作により行なう例を示した。しかし、これに限らず、セーフティ機能の設定およびその解除をカード処理装置110および自動発行機104等のICカードの処理装置が、カード残高、貯玉数、持点等の値に基づいて、自動的にセーフティ機能の設定およびその解除を行なうようにしてもよい。具体的には、カード残高等の遊技者所有の有価価値が所定値よりも大きくなった場合に、ICカードへの情報の記録時において自動的にセーフティ機能を設定し、一方、カード残高等の遊技者所有の有価価値が所定値以下になった場合に、ICカードへの情報の記録時において自動的にセーフティ機能を解除するようにしてもよい。そのようにすれば、遊技者所有の有価価値が小さい場合には遊技の際の操作が簡単化され、遊技者所有の有価価値が大きい場合にはその有価価値が不正行為者により使用されることを防ぐことができる。また、そのようなセーフティ機能の自動変更は、ICカードに記録されているプログラムにしたがって、ICカード自体が実行してもよい。
【0408】
(8) 前述した実施の形態においては、ICカードの所有者の本人認証を行なうための認証用データとしての暗証番号をICカードと、PCネットワークシステム機関のコンピュータ(たとえばPC用管理コンピュータ101)および貯玉・再プレイネットワークシステム機関のコンピュータ(たとえば貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102)等の管理用のコンピュータとに記憶させ、それらの記憶された暗証番号と、遊技者により入力された暗証番号とをカード処理装置110等のカード処理装置において照合し、ICカードの所有者本人であるか否かを判断する例を示した。しかし、これに限らず、前記認証用データは、ICカードのみに記憶するようにしてもよく、管理用のコンピュータのみに記憶するようにしてもよい。また、前記認証用データの照合は、カード処理装置以外に、ICカード自体において行なうようにしてもよく、または、管理用のコンピュータにおいて行なうようにしてもよい。
【0409】
(9) 前述した実施の形態においては、ICカードにおいて、カード残高(有価価値)、持点、および貯玉数のすべてを記録する例と、カード残高および持点を記録する例と、貯玉数のみを記録する例とを示した。しかし、これに限らず、ホール1において使用されるICカードとしては、カード残高、持点、または貯玉数のいづれか1つの情報だけを記録するものであってもよい。
【0410】
(10) 前述した実施の形態においては、自動発行機104がICカードへの入金等のICカードの記録情報の更新をする機能を有する例を示した。しかし、これに限らず、自動発行機104は、ICカードの記録情報の更新機能を有さず、単にICカードを発行するものであってもよい。その場合には、入金等のICカードの記録情報の更新は、別に設けられた装置で行なうことになる。
【0411】
(11) 前述した実施の形態においては、カード処理装置110から回収されたICカードの搬送を受けてそのICカードを収納する自動発行機104を遊技機設置島Iに1台設けた例を示した。しかし、これに限らず、遊技機設置島Iには、同じ機能を有する自動発行機104を複数台設けてもよい。その場合には、カード処理装置110により回収されたICカードを、適宜複数台の自動発行機104に振り分けて搬送し、収納させるようにすればよい。そのような場合のカードの搬送装置の制御は、複数台の自動発行機104のうちの1台が統括して行なうか、または、別に設けられた装置が行なうようにしてもよい。また、そのような場合、ある自動発行機104におけるICカードの収納領域がICカードで満杯になったときには、そのような状態をセンサによって検出し、満杯になった自動発行機104にはICカードを搬送しないように制御する。また、複数台の自動発行機104間でICカードの搬送を双方向に行なえるような構成を採用してもよい。その場合において、ある自動発行機104におけるICカードの収納領域がICカードで満杯になったときには、満杯になった自動発行機104から満杯になっていない別の自動発行機104にICカードを搬送するように制御してもよい。そのようにすれば、ICカードが自動発行機104内に収納しきれないICカードが生じるのを防ぐことができる。
【0412】
(12) 前述した実施の形態においては、ICカードの発行を行なう自動発行機104と、遊技に使用されるICカードを処理するカード処理装置110とを別体で設けた例を示した。しかし、これに限らず、これらを一体化してもよい。すなわち、カード処理装置110にカード発行機能を持たせてもよい。
【0413】
(13) 前述した実施の形態においては、ICカードの発行を行なう自動発行機104と、ICカードを用いて景品交換を行なう景品交換機105とを別体で設けた例を示した。しかし、これに限らず、これらを一体化してもよい。
【0414】
(14) 前述した実施の形態においては、使用回数が使用限度回数に達したICカードを使用限度達成カード収納ボックス132に収納する例を示した。そのような構成を採用する場合には、さらに次のような構成を採用してもよい。使用限度達成カード収納ボックス132におけるICカードの入口において、ボックス内に送り込まれたICカードを検出するカードセンサを設け、そのカードセンサの検出信号に基づいて、制御部600が使用限度達成カード収納ボックス132に収納されたICカードの枚数を計数する。そして、その計数した枚数が所定値に(満タンになる枚数に相当する枚数)達した場合に、自動発行機104からホール用管理コンピュータ103に満タン信号を送る。ホール用管理コンピュータ103では、前記満タン信号を受けた場合に、所定の表示部に満タンである旨を表示するとともに、所定の警報音をスピーカから発生させる報知を行なう。そのような報知がホール用管理コンピュータ103でなされた場合には、係員が自動発行機104に出向いて手作業で使用限度達成カード収納ボックス132に収納されているICカードを回収するようにする。
【0415】
(15) 前述した実施の形態においては、各遊技機設置島Iに自動発行機104を設けた例を示した。しかし、これに限らず、一部の遊技機設置島のみに自動発行機104を設け、その他の島には搬送ベルト422から搬送されてきたICカードを受けて自動的に整列させて収納する自動整列機を設けてもよい。その場合には、自動整列機がICカードで満杯になったタイミングまたは所定周期のタイミングで係員が自動整列機内のICカードを手作業で回収し、その回収したICカードを一部の遊技機設置島に設置されている自動発行機104にセットして前述したカードチェッカ130に順次送り、そのICカードをチェックして前述したような態様で分別するようにしてもよい。また、自動整列機に回収されたICカードを手作業で回収せずに自動整列機に回収されたICカードを、搬送ベルト等の所定の搬送手段により他の遊技機設置島の自動発行機104まで自動的に搬送する構成を採用してもよい。このように自動発行機104を一部の遊技機設置島に設置する構成を採用した場合には、自動発行機104の設置台数が少ない台数になるため、すべての遊技機設置島に自動発行機104を設ける場合よりも、ホール1の設備費用を低減することができる。
【0416】
(16) 前述した実施の形態においては、ICカードに表示部を設けていない例を示した。しかし、前述したようなICカード700には、書換え可能な印字による情報表示を行なう表示部をカードの表面に設けてもよい。そのような表示部をICカードに設ける場合には、使用限度に達したICカードの表示部に、使用限度に達した旨を表示するようにしてもよい。そのようにすれば、あるICカードが使用限度に達しているか否かを確認したい場合に、所定の所定装置で情報処理を受けなくても、ICカードが使用限度に達しているか否かを認識することができる。その結果、ICカードが使用限度に達していることを遊技者が容易に確認できるとともに、ホール1側で回収したカードを取扱う場合に、ICカードの取扱いが容易になる。
【0417】
(17) 前述した実施の形態においては、ICカードの使用回数がメーカ保証の使用限度回数に基づいて設定された使用限度回数に達した場合に、そのICカードについては使用しないようにする例を示した。これに限らず、使用限度回数に達したICカードについて、まだ十分に誤動作なく使用可能であると判断された場合は、使用限度回数を増加設定するようにしてもよい。ICカードメーカが保証する使用限度回数は、十分な余裕を持たせた回数である。このため、ICカードの現実的な使用限度回数は、メーカが保証する回数よりもかなり多い回数であると考えられる。したがって。ICカードの使用回数がメーカが保証する回数をある程度超えてもICカードは誤動作しないものと考えられる。また、メーカでのICカードの発行数量と、ICカードのユーザ(この場合は、ホール)の需要数量との関係でICカードが市場で不足気味になる場合があると考えられる。ホール1においては、多数のICカードを発行する関係上、ICカードの新規購入数が不足気味になると運用上の問題が生じる。また、ICカードは、その他のカードと比べて高価なものであるため、ICカードは、運用コストの面を考慮すると新規購入数をできる限り少なくしたい。したがって、多数のICカードを使用するホールとしては、各ICカードをできる限り長く使用したいという要求がある。そこで、ICカードの記録情報のうちの使用回数の情報については、容易に書換え可能にする。そして、使用限度回数に達して使用限度達成カード収納ボックス132に収納されたICカードを再度ホール1側で動作チェックし、その結果、まだ十分に使用可能なICカードについては、所定の情報書換え装置において使用回数の情報を所定回数分減少更新させる。これにより、現在までの使用回数が所定回数分少なくなり、所定回数分多く使用することができるようになる。このようにすれば、ICカードをできる限り多くの回数使用できるようになるため、ICカードの運用コストを低減させることができるとともに、資源の無駄遣いを防ぐことができる。さらに、ICカードが市場で不足した際にも、一時的にICカードの使用限度回数を増加更新させることにより新規購入数を減少させることにより、容易に対応することができる。
【0418】
(18) 前述した実施の形態においては、遊技者が使用しないICカードの自動的な回収をカード処理装置110において行なうようにした例を示した。しかし、これに限らず、景品交換機105においてもICカードの回収をするようにしてもよい。たとえば、景品交換機105は、持点がすべて景品交換され、カード残高および貯玉数が「0」である場合において遊技者がICカードの継続使用を希望しなければ回収すればよい。その場合には、景品交換機105において、回収したカードの使用回数をチェックして使用限度回数に達したICカードと、達していないICカードとに分別して収納し、使用限度回数に達したICカードを自動発行機104に持って行ってビジタカードの発行のために再利用するようにすればよい。
【0419】
(19) 前述した実施の形態においては、会員カードに有効期限が定められていることを説明した。会員カードの有効期限は、貯玉・再プレイネットワークシステム機関が管理する貯玉の保証期間に合わせるのが妥当と考えられるため、貯玉・再プレイネットワークシステム機関が優先的に設定できるようにし、ホール1の側(ホール用管理コンピュータ103)では独自に有効期限を設定できないようにしてもよい。ただし、貯玉・再プレイネットワークシステム機関が貯玉の保証期間内ならばホール1が独自に有効期限を設定することを許可する場合には、ホール1の側(ホール用管理コンピュータ103)で独自に有効期限を設定するようにしてもよい。そのような許可は、貯玉・再プレイネットワークシステム機関のコンピュータと、ホール用管理コンピュータ103との間での情報通信に基づいてなされる。
【0420】
(20) 前述した実施の形態においては、ビジタカードに有効期限が定められていることを説明した。ビジタカードの有効期限は、入金による残金がある場合には、ホール1のシステムの大幅な変更があるまでの期間としてもよい。また、ホール1のシステムの大幅な変更が予定されており、システム変更後に現状のビジタカードが使用不可能になる場合には、現状のビジタカードを新たなビジタカードに変更することが許される変更期間を設け、その変更期間中にホールのカウンタに持ち込まれたビジタカードについてはカード残高を確認してそのカード残高の情報を新たなビジタカードへ移し替えた後、新たなビジタカードを発行する。
【0421】
(21) 前述した実施の形態において用いられるICカードには、電気的部品が露出している部分以外の面に文字および図形等を表わすことが可能である。したがって、そのようなICカードにおける電気的部品が露出している部分以外の面に、所定の広告(全国ネットの企業・団体の宣伝、各地区毎の企業・団体の宣伝、各ホールの宣伝、新曲(歌)の宣伝、催物の宣伝、ビデオの宣伝、メーカーの新機種の宣伝等の宣伝のうちのいずれかを個別にまたは適宜組み合わせた広告)を表示するようにしてもよい。そして、そのような広告表示についての広告料金でICカードの運用費用に負担してもよい。また、そのような広告は、ICカードを取扱うカード処理装置110、自動発行機104、および景品交換機105等の各種装置において行なうようにしてもよい。具体的には、各種装置にカセット式の広告部を設け、広告が表わされた交換可能なカセットを広告部にセットすることにより、その広告部において広告を表わすようにしてもよい。このようにICカード以外にも、ICカードの使用に関連する装置に広告を表示するようにすれば、広告料を増加させることができ、その結果として、ホールにおけるICカードの運用費用の負担を軽減することができる。
【0422】
(22) 前述した実施の形態においては、カード処理装置110にICカードの発行機能を持たせていない例を示したが、これに限らず、カード処理装置110に次のようなICカードの簡易的な発行機能を持たせてもよい。この場合、カード処理装置110に、前述した自動発行機104に用いたカードステックのようなICカードを収納するカードカセットを設けるとともに、ICカードリーダライタ72により処理されているICカードを一時的に退避させるカード退避領域を設ける。このカード処理装置においては、遊技者がカード挿入・排出口65にカードを挿入せずに紙幣挿入口81に紙幣を挿入すれば、その遊技者にICカードが仮に付与される。そのように仮に付与されるICカードは、遊技者による紙幣の挿入に応じて、前述したカードカセットからICカードリーダライタ72による処理位置にセットされる。そして、そのICカードには、そのカード処理装置が設けられているパチンコ遊技機の台番号を示す情報、および、挿入された紙幣の額に応じた金額がカード残高とを示す情報のみが記録される。そして、情報表示器82において、前述したように挿入された金額と、確認用のボタンとを表示する。これに応じて遊技者が確認用のボタンを操作すると、遊技許可がなされる。このような状態になると、遊技者が通常のようにカード挿入・排出口65にカードを挿入した状態と同じ状態になる。その後は、通常の場合と同様に引落し操作等の操作を行なって遊技を行なうことが可能になる。そして、カード残高の残金がなくなった場合には、さらに紙幣の挿入を行なうことによりカード残高を更新させる。この場合は、最初の紙幣の挿入を受けてセットされたICカードは、遊技が終了するまで排出されずにセットされ続けることとなる。そして、カード残額に残金がある状態で所定の終了ボタンを遊技者が操作すると、それに応じて前述したようにセットされていたICカードがカード挿入・排出口65から遊技者に排出される。一方、カード残額に残金がある状態で所定の終了ボタンを遊技者が操作すると、ICカードは排出されずにそのままの位置で残され、排出されない。したがって、カード残額がない状態で遊技が終了されると、ICカードの継続的使用を遊技者が希望しないものとみなし、ICカードを遊技者に発行しない。このようにICカードが残されている状態になっている場合には、所定のランプ兼用ボタンが点灯され、その旨が示される。そして、このような状態で他の遊技者が遊技者がICカードを挿入せずに紙幣を挿入した場合には、そのように残されているICカードに前述の場合と同様にパチンコ遊技機の台番号を示す情報、および、挿入された紙幣の額に応じた金額を示す情報のみを新たに書込んで(書換えて)遊技に使用できるようにする。また、ICカードが残されている状態において、ICカードを所持した他の遊技者が遊技しようとする場合には、点灯している前記ランプ兼用ボタンを操作する。その操作に応じて、残されているICカードを前記カード退避領域に退避させる。その場合には、カード挿入・排出口65に外部からICカードを挿入可能な状態になり、遊技者によるICカードの挿入が行なわれ得る。その状態で他の遊技者がICカードを挿入すると、その挿入されたICカードを用いて通常の引落処理等の処理が行なわれて遊技が行なわれ得る。そして、その遊技者が終了ボタンを操作してICカードが排出された場合には、前述したように退避していたICカードは、退避領域に保持され、次の遊技者による使用を待つ。そして、他の遊技者がICカードを挿入せずに紙幣のみを挿入した場合に、それに応じて、前述したように退避していたICカードが再びICカードリーダライタ72による処理位置にセットされる。これにより、再び、そのICカードが入金に応じて使用できるようになる。このように、退避領域にICカードが存在している場合には、カードカセット内のICカードよりもそのICカードが優先的に使用される。以上のような構成を採用すれば、ICカードを発行のために排出せずにカード処理装置内で繰返し使用することが可能になるため、ビジタカードのような一時的な使用目的のICカードの発行数を従来よりも少なくすることができる。その結果、ホール内で流通させるICカードの数を従来よりも少なくすることができ、カードに要するコストを従来よりも低減することができる。
【0423】
(23) 前述した実施の形態においては、会員カードおよびビジタカードとして用いられるICカードとして、接触型のICカード700を用いた例を説明した。しかし、これに限らず、会員カードおよびビジタカードとして用いられるICカードとしては、カード処理装置と非接触で使用される所謂非接触型のICカードを用いてもよい。また、会員カードおよびビジタカードとして用いられるカードとしては、非接触・接触併用型のICカードでもよい。
【0424】
(24) 前述した実施の形態においては、会員カードおよびビジタカードとして用いられるカードとして、ICカードを用いた例を説明した。しかし、これに限らず、会員カードおよびビジタカードとして用いられるカードとしては、カードに形成された磁気ストライプに情報を記録する所謂磁気カードを用いてもよい。また、会員カードおよびビジタカードとして用いられるカードとしては、磁気併用型のICカードでもよい。また、マイクロコンピュータを内蔵しないICカード、所謂メモリカードでもよい。
【0425】
(25) この実施の形態においては、カード処理装置110におけるICカードの回収待ちの期間については、タイマを用いた計時により所定期間が経過したことを条件として終了する場合を示した。しかし、これに限らず、その回収待ち期間は、次のような条件で延長させるようにしてもよい。たとえば、始動入賞記憶がある場合に回収待ち期間を延長してもよい。また、可変表示装置47が可変表示中である場合に回収待ち期間を延長してもよい。また、特定遊技状態(大当り)開始時から所定期間において回収待ち期間を延長してもよい。また、特定遊技状態(大当り)中において回収待ち期間を延長してもよい。
【0426】
(26) 前述したカード処理装置110におけるICカードの回収待ちの期間の計時に用いられるタイマ(第2タイマ)のダウンカウント時間は、始動入賞記憶が最大数(4つ)であってもそのすべてが消化するのに充分な時間にセットされる。また、ICカードの回収待ち期間においては、可変表示装置47で可変表示が行なわれる場合の可変表示時間(図柄の変動開始から終了までの時間)を通常よりも短くして始動入賞記憶の消化を早めるように制御してもよい。このようにすれば、ICカードの回収待ち期間において始動入賞記憶があっても、回収待ちの期間の計時用のタイマによる計時時間を延長させなくてもよい。また、遊技終了待ちの期間の計時に用いられるタイマ(第1タイマ)のダウンカウント時間についても、前述した回収待ちの期間の計時用のタイマの場合と同様のダウンカウント時間の設定を行なうようにしてもよい。さらに、遊技終了待ちの期間においては、前述した回収待ちの期間の場合と同様に、可変表示時間を通常よりも短くして始動入賞記憶の消化を早めるように制御してもよい。
【0427】
(27) この実施の形態においては、カード残高および持点がともに「0」になった後、遊技終了条件の成立が判定された段階で入金可能な状態にする例を示した。しかし、これに限らず、カード残高および持点がともに「0」になった時点で入金可能な状態にしてもよい。また、持点が「0」になり、かつ、始動入賞記憶がすべて消化された時点で入金可能な状態(回収待ち期間)にしてもよい。ただし、その場合には、始動入賞記憶の消化途中で特定遊技状態になった場合は入金可能な状態にするようにしてもよい。
【0428】
(28) この実施の形態においては、持点を、景品交換持点と遊技可能持点との2種類に区別して用いる例を示した。しかし、これに限らず、これらの持点を区別して用いずに、1つの持点に統一して取扱うようにしてもよい。すなわち、遊技可能持点以外の持点をすべて遊技可能持点に統一して取扱うようにしてもよい。また、貯玉とその他の持点とを区別して用いる例をこの実施の形態で示したが、そのような区別をせずに、貯玉と遊技可能持点とを1つの持点に統一して取扱うようにしてもよい。すなわち、貯玉を遊技可能持点に統一して取扱うようにしてもよい。
【0429】
(29) この実施の形態においては、カード処理装置110において会員カードを回収せずに遊技者に返却する例を示した。しかし、これに限らず、会員カードもビジタカードと同様の条件で回収する制御を行なうようにしてもよい。その場合における会員カードの再発行は、暗証番号の入力だけまたは指紋の入力だけのような簡易な手続きで行なえるようにするのが望ましい。
【0430】
(30) この実施の形態においては、カード処理装置110において回収されたICカードを自動発行機104まで送る構成として、ベルトコンベア形式の搬送ベルトで搬送する例を示した。しかし、これに限らず、カード処理装置110と自動発行機104との間の勾配を利用してICカードを送ることが可能な構成を採用してもよい。また、カード処理装置110と自動発行機104との間に設けられたICカードの搬送経路上に載せられたICカードを送風ファンからの送風力により搬送することが可能な構成を採用してもよい。つまり、このカード処理装置110において回収されたICカードを自動発行機104まで送る構成は、この実施の形態に示されたものに特に限定されるものではない。
【0431】
(31) 図9等に示されたカード回収装置114により、記録媒体(ICカード700)を回収する記録媒体回収手段が構成されている。図12に示されたカード処理制御部112により、前記記録媒体回収手段により記録媒体を回収させる制御を行なう記録媒体回収制御手段が構成されている。図34のSN13,14,SN18〜SN22の処理ステップに示されるように、前記記録媒体回収制御手段は、前記記録媒体の記録情報により特定される有価価値がすべて引落とされ、かつ、前記遊技終了判定手段により遊技の終了(カード残高が「0」、持点が「0」の状態が所定期間続いた場合)が判定されてから所定の回収待ち期間が経過するまでに前記有価価値更新手段による有価価値の加算更新がされなかったことを条件として、前記記録媒体回収手段により記録媒体を回収させる制御を行なう。この場合において、前記記録媒体回収制御手段は、景品交換可能な持点を遊技者が有する場合に、前記回収待ち期間が経過するまでに前記有価価値更新手段による有価価値の加算更新がされなかった場合でも前記記録媒体を回収させずに、遊技者に返却(カード処理装置110からの排出)する制御をさらに行なうようにしてもよい(図34のSN21b,SN21c等参照)。
【0432】
(32) また、前述したような前記記録媒体を回収させずに遊技者に返却する制御に代えて、前記記録媒体回収制御手段は、景品交換可能な持点を遊技者が有する場合に、前記回収待ち期間が経過するまでに前記有価価値更新手段による有価価値の加算更新がされなかった場合でも前記記録媒体を回収させずに、入金可能な状態を維持させる(カード処理装置110から排出せずに挿入状態を維持して入金可能な状態にする)制御をさらに行なうようにしてもよい。
【0433】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0437】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】
請求項1に関しては、次のような効果を得ることができる。使用に際して認証用データの入力を要する記録媒体の第1の使用態様と、使用に際して認証用データの入力を要しない記録媒体の第2の使用態様とが、遊技者の選択に応じて選択的に利用できる。このため、遊技者の意思に基づいて記録媒体の使用態様を選択することができ、遊技者のニーズに応じた記録媒体の使用態様を提供することができるので、記録媒体の使用の際の利便性を向上させることができる。また、選択情報格納手段に格納された選択情報を、第1の使用態様に対応する選択情報から第2の使用態様に対応する選択情報へ、第2の使用態様に対応する選択情報から第1の使用態様に対応する選択情報へ、それぞれ遊技者による所定の選択操作に応じて変更することができるため、遊技者のニーズに柔軟に対応して選択情報を設定することが可能な機能を提供することができ、記録媒体の使用に関する利便性を向上させることができる。
【0438】
請求項2に関しては、請求項1に関する効果に加えて、記録媒体が、まだ遊技に使用されずに残っている残価値を特定可能な有価価値情報と、遊技の結果得られた遊技結果価値を特定可能な情報との両方を記録することが可能であるので、これらの価値を1つの記録媒体を用いて管理することができるため、価値の情報管理の面での記録媒体の利便性を向上させることができる。
請求項3に関しては、請求項1または請求項2に関する効果に加えて、不正に得た記録媒体の選択情報の設定を第1の使用態様から第2の使用態様へ変更して使用しようとする不正行為を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される遊技用システムの一例の全体構成を概略的に示すシステムブロック図である。
【図2】ホールの内部のシステムの構成を示すブロック図である。
【図3】パチンコ遊技機およびカード処理装置の正面図である。
【図4】情報表示器の設置状態を示す斜視図である。
【図5】自動発行機の全体正面図である。
【図6】会員カードおよびビジタカードを発行のためにセットする機構を示す自動発行機の断面図である。
【図7】自動発行機の内部に導かれたICカードの自動発行機内部での搬送経路を示す自動発行機の断面図である。
【図8】遊技機設置島の一部破断正面図である。
【図9】図8のA−A線に沿う断面図である。
【図10】カード搬送路の端部から自動発行機の内部に至るICカードの回収経路の構成を示す縦断面図である。
【図11】自動発行機の制御装置の構成を示すブロック図である。
【図12】カード処理装置における制御装置の構成を示すブロック図である。
【図13】自動発行機の表示部において表示される初期画面を示す表示画面図である。
【図14】自動発行機の表示部において表示される他店モード画面を示す表示画面図である。
【図15】会員カードおよびビジタカードとして用いられるICカードの平面図である。
【図16】ICカードに設けられている回路の構成を示すブロック図である。
【図17】会員カードのEEPROM内に記憶されている情報を説明するための説明図である。
【図18】ビジタカードのEEPROM内に記憶されている情報を説明するための説明図である。
【図19】カード使用処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図20】カード使用処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図21】会員カード発行処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図22】使用限度チェック処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図23】入金処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図24】カード返却・交換処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図25】カード返却・交換処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図26】第1カード回収処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図27】セーフティ処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図28】カード処理装置のカード処理制御部において実行されるカードメイン処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図29】再プレイ切換処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図30】セーフティ機能処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図31】使用回数チェック処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図32】入金処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図33】引落処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図34】回収処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図35】カード搬送処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図36】搬送カード回収処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図37】第2カード回収処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図38】第2実施形態による回収処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図39】第3実施形態によるビジタカードのEEPROM内に記憶されている情報を説明するための説明図である。
【図40】第4実施形態によるホールの内部のシステムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
110はカード処理装置(遊技用装置)、700はICカード(記録媒体)、816,915はセーフティ情報(選択情報格納手段)、114,82は情報表示器(入力手段)、112はカード処理制御部、104,104bは自動発行機(記録媒体発行手段)、600は制御部、121は表示部(選択操作手段)、101はPC用管理コンピュータ、102は貯玉・再プレイ用管理コンピュータ、105,105aは景品交換機である。

Claims (3)

  1. 遊技者に発行された記録媒体を使用して第1の処理および第2の処理を行なう遊技用装置であって、
    前記記録媒体の所有者の本人認証を行なうための認証用データを登録する認証用データ登録手段と、
    前記記録媒体の使用に際して認証用データの入力を要する第1の使用態様と認証用データの入力を要しない第2の使用態様とのうち、前記記録媒体の発行に伴って遊技者により選択された使用態様を特定可能な選択情報を格納する選択情報格納手段と、
    前記第1の処理を行なう場合に、前記選択情報格納手段に格納された選択情報に対応する使用態様が前記第1の使用態様であるか前記第2の使用態様であるかに関わらず、前記認証用データ登録手段により登録された認証用データと遊技者から入力された認証用データとを用いた本人認証結果に基づいて前記記録媒体の使用の許否を決定する第1の使用許否判定手段と、
    前記第2の処理を行なう場合に、前記選択情報格納手段に格納された選択情報に対応する使用態様が前記第1の使用態様のときには遊技者から入力された認証用データと前記認証用データ登録手段により登録された認証用データとを用いた本人認証結果に基づいて前記記録媒体の使用の許否を決定し、前記使用態様が前記第2の使用態様のときには遊技者からの前記認証用データの入力を要さずに前記記録媒体の使用の許否を決定する第2の使用許否判定手段と
    前記選択情報格納手段に格納された前記選択情報を、前記第1の使用態様に対応する選択情報から前記第2の使用態様に対応する選択情報へ、前記第2の使用態様に対応する選択情報から前記第1の使用態様に対応する選択情報へ、それぞれ遊技者による所定の選択操作に応じて変更する選択情報変更手段とを含むことを特徴とする、遊技用装置。
  2. 前記記録媒体は、遊技に使用可能な有価価値であって、まだ遊技に使用されずに残っている残価値を特定可能な有価価値情報と、遊技の結果得られた遊技結果価値を特定可能な遊技結果価値情報とを記録することが可能であることを特徴とする、請求項1記載の遊技用装置。
  3. 前記選択情報変更手段は、前記認証用データ登録手段により登録された認証用データと前記選択操作により遊技者から入力された認証用データとを用いた本人認証結果に基づいて、前記選択情報格納手段に格納された前記選択情報を、前記第1の使用態様に対応する選択情報から前記第2の使用態様に対応する選択情報へ変更するか否かを決定することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の遊技用装置。
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