JPH11276710A - 遊技用装置 - Google Patents

遊技用装置

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JPH11276710A
JPH11276710A JP8446298A JP8446298A JPH11276710A JP H11276710 A JPH11276710 A JP H11276710A JP 8446298 A JP8446298 A JP 8446298A JP 8446298 A JP8446298 A JP 8446298A JP H11276710 A JPH11276710 A JP H11276710A
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JP
Japan
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JP8446298A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用限度に達した記録媒体の回収および交換
を容易化しながらも、交換のために新たに発行した記録
媒体を所有者本人に確実に付与することを可能にする遊
技用装置を提供することである。 【解決手段】 ICカードの使用回数の情報がICカー
ドに記録されることによりICカードの使用回数が把握
され、その使用回数が使用限度回数に達した場合に、回
収される記録媒体の所持者が当該記録媒体の発行を受け
た遊技者本人であるか否かの判別が行なわれ、本人であ
ることが判別した場合に限り記録媒体の交換のための新
たな記録媒体の発行を行なう(SE26〜SE38)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技用のカード処
理機等に代表される遊技用装置に関し、詳しくは、遊技
のために使用可能であって遊技者に対して個人別に発行
される記録媒体を取扱うことが可能な遊技用装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】パチンコ遊技機等の遊技機を設置した遊
技場においては、従来から会員カード等の遊技に使用す
ることが可能な記録媒体を遊技者個人別に発行してい
る。そのような記録媒体にはカード残高等の有価価値を
含む各種の情報が記録されている。各遊技者は、発行を
受けた記録媒体に記録された有価価値を遊技媒体(パチ
ンコ玉等)に変換する等して、遊技者所有の有価価値を
用いて遊技を行なうことが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述したような記録媒
体は、繰返し使用可能であるが、耐久性の面で使用回数
に限界がある。したがって、遊技場において記録媒体を
円滑に運用するためには、記録媒体の使用について使用
回数に限度を予め定めておき、使用限度に達した場合
に、その記録媒体を遊技場が回収して新たな記録媒体に
交換することが考えられている。
【0004】そのように記録媒体を交換する場合は、使
用限度に達した記録媒体を遊技者が遊技場側に提出し、
遊技場側がその提出された記録媒体を回収し、提出者に
対して、元の記録媒体の記録情報を複写記録した新たな
カードを発行する作業を自動的または手作業により行な
う必要がある。
【0005】しかし、使用限度に達した記録媒体を無制
限に新たな記録媒体に交換していたのでは、交換のため
に新たに発行した記録媒体が所有者本人に付与されるこ
とについての確実性に欠けるという問題がある。つま
り、使用限度に達して使用できなくなり所有者本人が不
用意に捨てた記録媒体を他人が拾得した場合および他人
が盗難等により記録媒体を得た場合等のように他人が記
録媒体を不当に得た場合に、その記録媒体を不正な交換
目的で遊技場側に提出する場合もあると考えられる。そ
のような場合には、交換のために新たに発行した記録媒
体が所有者本人に付与されないので、交換された記録媒
体が所有者本人に付与される確実性に欠けるのである。
【0006】本発明は、かかる実情に鑑み考え出された
ものであり、その目的は、使用限度に達した記録媒体の
回収および交換を容易化しながらも、交換のために新た
に発行した記録媒体を所有者本人に確実に付与すること
を可能にする遊技用装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技のために使用可能であって遊技者に対して個人
別に発行される記録媒体を取扱うことが可能な遊技用装
置であって、前記記録媒体を発行する発行手段と、発行
された前記記録媒体を回収する回収手段と、前記記録媒
体が所定の情報処理のために使用されるごとにその使用
回数を特定可能な情報を前記記録媒体に記録する使用回
数記録手段と、前記回収手段により回収される記録媒体
の所持者が当該記録媒体の発行を受けた遊技者本人であ
るか否かの判別を行なう遊技者判別手段と、前記記録媒
体の記録情報により特定される前記使用回数が所定回数
に達した場合に、前記回収手段により前記記録媒体を回
収させるとともに、回収された記録媒体の代わりに少な
くとも当該記録媒体の記録情報が記録された新たな記録
媒体を前記発行手段から発行させる制御を行なう制御手
段とを含み、該制御手段は、前記新たな記録媒体の発行
を受ける遊技者が回収される記録媒体の発行を受けた遊
技者本人であることが前記所有者判別手段により判別さ
れたことを条件として、回収された記録媒体の代わりに
新たな記録媒体を発行させる制御を行なう。
【0008】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、回収された記録媒体の代わり
に新たな記録媒体を発行する制御が前記制御手段により
行なわれる場合に、前記新たな記録媒体の発行を受けた
遊技者に所定の特典を付与する特典付与手段をさらに含
むことを特徴とする。
【0009】請求項3に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記記録媒体を受付け、受付
けた記録媒体を用いて所定の情報処理を行なう記録媒体
処理手段をさらに含み、該記録媒体処理手段は、受付け
た前記記録媒体の使用回数が前記所定回数に達した場合
に、所定の報知を行なう報知手段と、受付けた前記記録
媒体の使用回数が前記所定回数に達した場合に、当該記
録媒体を用いた前記所定の情報処理の実行を禁止する使
用禁止手段とをさらに含むことを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、遊技者に発行された前記記録
媒体について記録媒体別に前記使用回数の情報および前
記回収手段での回収履歴の情報を含む使用状況に関する
情報を管理する情報管理手段と、所定条件が成立した場
合に、既に遊技者に発行されている前記記録媒体を再発
行することが可能な再発行手段とをさらに含み、該再発
行手段は、前記情報管理手段により管理されている情報
に基づいて、再発行対象の元の記録媒体の使用回数が前
記所定回数に達しているにもかかわらず前記回収手段に
回収されていない場合に、当該元の記録媒体を再発行対
象とした記録媒体の再発行を禁止することを特徴とす
る。
【0011】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、次のように
作用する。発行手段の働きにより、記録媒体が発行され
る。回収手段の働きにより、発行された記録媒体が回収
される。使用回数記録手段の働きにより、記録媒体が所
定の情報処理のために使用されるごとにその使用回数を
特定可能な情報が記録媒体に記録される。遊技者判別手
段の働きにより、回収手段により回収される記録媒体の
所持者が当該記録媒体の発行を受けた遊技者本人である
か否かの判別が行なわれる。制御手段の働きにより、記
録媒体の記録情報により特定される使用回数が所定回数
に達した場合に、回収手段により記録媒体を回収させる
とともに、回収された記録媒体の代わりに少なくとも当
該記録媒体の記録情報が記録された新たな記録媒体を発
行手段から発行させる制御が行なわれる。制御手段のさ
らなる働きにより、新たな記録媒体の発行を受ける遊技
者が回収される記録媒体の発行を受けた遊技者本人であ
ることが所有者判別手段により判別されたことを条件と
して、回収された記録媒体の代わりに新たな記録媒体を
発行させる制御が行なわれる。このように、記録媒体の
使用回数を特定可能な情報が記録媒体に記録されること
により記録媒体の使用回数が特定され、その使用回数が
所定回数に達した場合に、回収手段により記録媒体を回
収し、当該記録媒体の記録情報が記録された新たな記録
媒体が発行される制御が行なわれるため、使用限度に達
した記録媒体の回収および交換を容易化することが可能
になる。しかも、回収される記録媒体の所持者が当該記
録媒体の発行を受けた遊技者本人であるか否かの判別が
行なわれ、本人であることが判別した場合に限り記録媒
体の交換のための新たな記録媒体の発行が行なわれるた
め、交換のために新たに発行した記録媒体を所有者本人
に確実に付与することが可能になる。
【0012】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
特典付与手段の働きにより、回収された記録媒体の代わ
りに新たな記録媒体を発行する制御が制御手段により行
なわれる場合に、新たな記録媒体の発行を受けた遊技者
に所定の特典が付与される。このように、回収された記
録媒体の代わりに新たな記録媒体を発行する制御が行な
われる場合に新たな記録媒体の発行を受けた遊技者に所
定の特典が付与されるため、遊技者が、その特典獲得を
一つの楽しみとして記録媒体の使用に励むようになると
ともに、使用回数が所定回数に達した記録媒体の交換を
積極的に望むようになる。このため、遊技者による記録
媒体の使用を促進させることが可能になるとともに、記
録媒体の回収を促進させることが可能になる。
【0013】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
記録媒体処理手段の働きにより、記録媒体を受付け、受
付けた記録媒体を用いて所定の情報処理が行なわれる。
記録媒体処理手段に含まれる報知手段の働きにより、受
付けた記録媒体の使用回数が所定回数に達した場合に、
所定の報知が行なわれる。記録媒体処理手段に含まれる
使用禁止手段の働きにより、受付けた記録媒体の使用回
数が所定回数に達した場合に、当該記録媒体を用いた所
定の情報処理の実行が禁止される。このように、記録媒
体の使用回数が所定回数に達した場合に所定の報知が行
なわれるため、記録媒体の使用回数が所定回数に達した
ことを遊技者が容易に認識することが可能になる。さら
に、記録媒体の使用回数が所定回数に達した場合に記録
媒体を用いた所定の情報処理の実行が禁止されるため、
使用限度を超えて記録媒体が使用されてしまうのを防ぐ
ことが可能になるとともに、遊技者に記録媒体の交換の
必要性を確実に認識させることが可能になる。
【0014】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
情報管理手段の働きにより、遊技者に発行された記録媒
体について記録媒体別に使用回数の情報および回収手段
での回収履歴の情報を含む使用状況に関する情報が管理
される。再発行手段の働きにより、所定条件が成立した
場合に、既に遊技者に発行されている記録媒体を再発行
することが可能になる。再発行手段のさらなる働きによ
り、情報管理手段により管理されている情報に基づい
て、再発行対象の元の記録媒体の使用回数が所定回数に
達しているにもかかわらず回収手段に回収されていない
場合に、当該元の記録媒体を再発行対象とした記録媒体
の再発行が禁止される。このように、遊技者に発行され
ている記録媒体を再発行することが可能であるが、記録
媒体別に使用回数の情報および回収履歴の情報を含む使
用状況に関する情報を管理し、再発行対象の元の記録媒
体の使用回数が所定回数に達しているにもかかわらず回
収されていない場合に、当該元の記録媒体を再発行対象
とした記録媒体の再発行が禁止される。このため、記録
媒体の再発行を受けるためには再発行対象の元の記録媒
体が回収されていることが必要となるので、使用限度に
達した記録媒体の回収の重要さを遊技者に認識させると
ともに、元の記録媒体が回収されていない遊技者をその
記録媒体の回収に仕向けさせることにより、使用限度に
達した記録媒体の回収の確実性を向上させることが可能
になる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0016】図1は、本発明が適用される遊技用システ
ムの一例の全体構成を概略的に示すシステムブロック図
である。
【0017】図1を参照して、この遊技用システムは、
情報通信により全国的規模で形成されるパーラーネット
と呼ばれる情報ネットワークシステムの機関によって運
営される。パーラーネットは、PC(プリペイドカー
ド)ネットワークシステム機関と、貯玉・再プレイネッ
トワークシステム機関との2つのネットワークシステム
の機関により管理される。このパーラーネットにおいて
は、全国各地の遊技場(以下、ホールと呼ぶ)1が加盟
可能である。
【0018】ここで、貯玉とは、遊技者所有の持点また
は玉等の価値を貯玉数としてホール側に預け入れること
をいう。また、再プレイとは、遊技者が貯玉を用いて玉
貸しを受けて遊技を行なうことをいう。
【0019】このパーラーネットにおいては、遊技用の
記録媒体として発行されるICカードが全国共通に使用
される。このICカードは、任意に予め入金することが
可能なプリペイドカードとしての機能を有し、各ホール
1の会員カードおよびビジタカードに用いられる。ここ
で、会員カードは、パーラーネットの会員として登録さ
れた遊技者個人に1枚だけ発行されるカードであり、パ
ーラーネットに加盟している全てのホール1において遊
技用のカードとして共通に使用可能である。ビジタカー
ドは、パーラーネットの会員以外の遊技者個人に1枚だ
け発行されるカードであり、パーラーネットに加盟して
いる全てのホール1において遊技用のカードとして共通
に使用可能である。
【0020】PCネットワークシステム機関では、たと
えば電話回線を用いて情報通信のネットワークが形成さ
れる。このPCネットワークシステム機関は、主として
登録された会員およびビジタの所有するICカードを管
理する機関であり、PC中央管理センタ200、PC地
方管理センタ201、PC都道府県管理センタ202、
および、各ホール1内のPC用管理コンピュータ101
を含む。これらの各管理センタでは、情報管理用のコン
ピュータを有し、カード情報の管理に関する所定の情報
処理が行なわれる。
【0021】PC中央管理センタ200は、PCネット
ワークシステム機関の管理の中枢部としての機能を有し
ている。このPC中央管理センタ200は、所定の場所
に設けられており、複数のPC地方管理センタ201と
ネットワーク上で情報通信可能に接続され、PCネット
ワークシステム機関全体を統括的に管理する。PC地方
管理センタ201は、たとえば、関東地方、東海地方、
…等に分けられる日本の各地方に設けられる。各PC地
方管理センタ201は、担当する地方におけるPCネッ
トワークシステム機関での情報管理の中心として機能
し、PC中央管理センタ200および複数のPC都道府
県管理センタ202とネットワーク上で情報通信可能に
接続される。
【0022】PC都道府県管理センタ202は、各都道
府県に設けられる。各PC都道府県管理センタ202
は、担当する都道府県におけるPCネットワークシステ
ム機関での情報管理の中心として機能し、担当する都道
府県が存在する地方のPC地方管理センタ201および
担当する都道府県内に存在する複数のホール1とネット
ワーク上で情報通信可能に接続される。各ホール1内の
PC用管理コンピュータ101は、各ホール1内におい
て、情報管理を行なう。PC用管理コンピュータ101
には、各ホール1において会員カードまたはビジタカー
ドの発行を受けた遊技者に関する情報が常駐的に管理さ
れている。
【0023】このように、PCネットワークシステム機
関においては、PC中央管理センタ200を中心として
管理センタが階層的に設けられており、カード情報が階
層的に管理される。このように、カード情報を階層的に
管理するようにしたことにより、PCネットワーク上で
の情報の処理負担を分散し、PC中央管理センタ200
の処理負担を軽減することができるとともに、PCネッ
トワーク上での情報管理の処理速度を向上させることが
できる。
【0024】なお、前述した管理センタの他に、PC都
道府県管理センタ202の下位側にPCブロック管理セ
ンタを複数設けてもよい。そのPCブロック管理センタ
は、都道府県内の地域を複数のブロックに分割し、各ブ
ロックにおいてブロック単位でカード情報を管理するも
のである。その場合に、各PCブロック管理センタは、
担当するブロックが存在する都道府県のPC都道府県管
理センタ202および担当するブロック内に存在する複
数のホール1とネットワーク上で情報通信可能に接続さ
れる。そのようにすれば、PC都道府県管理センタ20
2の処理負担を軽減することができる。その結果とし
て、PCネットワーク上での情報の処理負担をさらに分
散し、PC中央管理センタ200の処理負担をさらに軽
減することができるとともに、PCネットワーク上での
情報管理の処理速度をさらに向上させることができる。
【0025】また、前述した例では、PCネットワーク
が電話回線という汎用の回線を用いて形成される場合を
説明したが、これに限らず、PCネットワーク専用の通
信回線を用いてPCネットワークを形成してもよい。ま
た、PCネットワークは、通信線を用いて情報の通信を
行なうネットワークに限られるものではなく、通信衛星
を用いて情報の通信を行なうネットワーク等、無線通信
を用いて情報の通信を行なうことが可能なネットワーク
で形成されてもよい。PCネットワークにおいて通信衛
星を用いて情報の通信を行なう場合には、階層的に設け
られた管理センタの種類を少なくすることができるた
め、カード情報の情報管理の処理速度を向上させること
ができる。
【0026】貯玉・再プレイネットワークシステム機関
では、たとえば電話回線を用いて情報通信のネットワー
クが形成される。この貯玉・再プレイネットワークシス
テム機関は、主として、PCネットワークシステム機関
において登録された会員の貯玉および貯玉を用いた再プ
レイに関する情報(たとえば貯玉数)を管理する機関で
あり、貯玉・再プレイ中央管理センタ300、貯玉・再
プレイ地方管理センタ301、貯玉・再プレイ都道府県
管理センタ302、および、各ホール1内の貯玉・再プ
レイ用管理コンピュータ102を含む。これらの各管理
センタでは、情報管理用のコンピュータを有し、貯玉お
よび貯玉を用いた再プレイの情報の管理に関する所定の
情報処理が行なわれる。
【0027】貯玉・再プレイ中央管理センタ300は、
貯玉・再プレイネットワークシステム機関の管理の中枢
部としての機能を有している。この貯玉・再プレイ貯玉
・再プレイ中央管理センタ300は、所定の場所に設け
られており、複数の貯玉・再プレイ地方管理センタ30
1とネットワーク上で情報通信可能に接続され、貯玉・
再プレイネットワークシステム機関全体を統括的に管理
する。貯玉・再プレイ地方管理センタ301は、たとえ
ば、関東地方、東海地方、…等に分けられる日本の各地
方に設けられる。各貯玉・再プレイ地方管理センタ30
1は、担当する地方における貯玉・再プレイネットワー
クシステム機関での情報管理の中心として機能し、貯玉
・再プレイ中央管理センタ300および複数の貯玉・再
プレイ都道府県管理センタ302とネットワーク上で情
報通信可能に接続される。
【0028】貯玉・再プレイ都道府県管理センタ302
は、各都道府県に設けられる。各貯玉・再プレイ都道府
県管理センタ302は、担当する都道府県における貯玉
・再プレイネットワークシステム機関での情報管理の中
心として機能し、担当する都道府県が存在する地方の貯
玉・再プレイ地方管理センタ301および担当する都道
府県内に存在する複数のホール1とネットワーク上で情
報通信可能に接続される。各ホール1内の貯玉・再プレ
イ用管理コンピュータ102は、各ホール1内におい
て、情報管理を行なう。
【0029】このように、貯玉・再プレイネットワーク
システム機関においては、貯玉・再プレイ中央管理セン
タ300を中心として管理センタが階層的に設けられて
おり、貯玉および貯玉を用いた再プレイに関する情報が
階層的に管理される。このように、貯玉および貯玉を用
いた再プレイに関する情報を階層的に管理するようにし
たことにより、貯玉・再プレイネットワーク上での情報
の処理負担を分散し、貯玉・再プレイ中央管理センタ2
00の処理負担を軽減することができるとともに、貯玉
・再プレイネットワーク上での情報管理の処理速度を向
上させることができる。
【0030】なお、前述した管理センタの他に、貯玉・
再プレイ都道府県管理センタ202の下位側に貯玉・再
プレイブロック管理センタを複数設けてもよい。その貯
玉・再プレイブロック管理センタは、都道府県内の地域
を複数のブロックに分割し、各ブロックにおいてブロッ
ク単位でカード情報を管理するものである。その場合
に、各貯玉・再プレイブロック管理センタは、担当する
ブロックが存在する都道府県の貯玉・再プレイ都道府県
管理センタ202および担当するブロック内に存在する
複数のホール1とネットワーク上で情報通信可能に接続
される。そのようにすれば、貯玉・再プレイ都道府県管
理センタ202の処理負担を軽減することができる。そ
の結果として、貯玉・再プレイネットワーク上での情報
の処理負担をさらに分散し、貯玉・再プレイ中央管理セ
ンタ200の処理負担をさらに軽減することができると
ともに、貯玉・再プレイネットワーク上での情報管理の
処理速度をさらに向上させることができる。
【0031】また、前述した例では、貯玉・再プレイネ
ットワークが電話回線という汎用の回線を用いて形成さ
れる場合を説明したが、これに限らず、貯玉・再プレイ
ネットワーク専用の通信回線を用いて貯玉・再プレイネ
ットワークを形成してもよい。また、貯玉・再プレイネ
ットワークは、通信線を用いて情報の通信を行なうネッ
トワークに限られるものではなく、通信衛星を用いて情
報の通信を行なうネットワーク等、無線通信を用いて情
報の通信を行なうことが可能なネットワークで形成され
てもよい。貯玉・再プレイネットワークにおいて通信衛
星を用いて情報の通信を行なう場合には、階層的に設け
られた管理センタの種類を少なくすることができるた
め、貯玉・再プレイの情報管理の処理速度を向上させる
ことができる。
【0032】また、前述した例では、PCネットワーク
と、貯玉・再プレイネットワークとが同一の形態のネッ
トワークにより形成されている場合を示したが、これに
限らず、それらのネットワークが互いに異なる形態のネ
ットワークで形成されてもよい。
【0033】以上に示したPCネットワークシステム機
関および貯玉・再プレイネットワークシステム機関にお
いては、遊技者所有の有価価値のうち、カード残高の管
理をPCネットワークシステム機関が担当し、遊技にお
いて得た持点および貯玉の管理を貯玉・再プレイネット
ワークシステム機関が担当する。
【0034】次に、ホール1の内部のシステムの構成を
説明する。図2は、ホール1の内部のシステムの構成を
示すブロック図である。
【0035】図2を参照して、ホール1における内部の
システムには、前述したPC用管理コンピュータ101
および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102の他
に、ホール用管理コンピュータ103、自動発行機10
4、景品交換機105、情報開示装置106、島管理装
置107、台管理装置108、パチンコ遊技機109、
カード処理装置110、および、情報開示装置111が
含まれている。
【0036】ホール1内には、パチンコ遊技機109が
設置された遊技機設置島Iが複数設けられている。各遊
技機設置島Iにおいては、パチンコ遊技機109が複数
台並んで配置されており、各パチンコ遊技機109に対
応して、台管理装置108、カード処理装置110、お
よび、情報開示装置111が設けられている。さらに、
各遊技機設置島Iには、遊技機設置島I内での各種情報
を管理する島管理装置107が設けられている。
【0037】このような遊技機設置島Iとは別に、ホー
ル1内には、PC用管理コンピュータ101、貯玉・再
プレイ用管理コンピュータ102、ホール用管理コンピ
ュータ103、自動発行機104、景品交換機105、
および、情報開示装置106が設置されている。
【0038】自動発行機104は、主として、会員カー
ドならびにビジタカードとして用いられるICカードの
発行および回収に関する処理を行なう装置である。自動
発行機104においては、これらのカードの発行および
回収に関する処理の他に、会員カードおよびビジタカー
ドへの入金処理等のカード情報に関するその他の処理も
行なわれる。自動発行機104は、ホール用管理コンピ
ュータ103、PC用管理コンピュータ101、およ
び、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102とそれぞ
れ接続されており、これらとの間で、会員カードおよび
ビジタカードに関する情報等の各種情報のやり取りを行
なう。
【0039】パチンコ遊技機109は、たとえば封入玉
式の遊技機である。パチンコ遊技機109は、図3で後
述するように、その内部に封入されたパチンコ玉が循環
して遊技に使用されるタイプの遊技機である。したがっ
て、このパチンコ遊技機109で遊技を行なう遊技者
は、パチンコ玉を直接手にすることはなく、パチンコ遊
技機109に表示される持点に基づいて遊技を行なう。
【0040】各パチンコ遊技機109には、カード処理
装置110が隣接して設けられている。このカード処理
装置110に遊技者所有の会員カードまたはビジタカー
ドを挿入して所定の玉貸処理を行なうことにより、玉貸
処理に基づいて遊技者に付与された持点を用いたパチン
コ遊技機109での遊技が可能となる。会員カードおよ
びビジタカードの各々には、後述するような各種情報
(図15および図16参照)が記録されている。
【0041】パーラーネットに加盟しているホールで使
用可能な会員カードまたはビジタカードを持合わせてい
ない遊技者は、ホール1内に設置されている自動発行機
104において会員カードまたはビジタカードの発行を
受けることができる。
【0042】遊技者が自動発行機104で会員カードま
たはビジタカードの発行を受けると、その遊技者の個人
情報が自動発行機104からPC用管理コンピュータ1
01および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102に
送られる。また、遊技者がカード残高の加算更新操作で
ある入金操作を行えば、入金情報が自動発行機104か
らPC用管理コンピュータ101に送られる。これらの
遊技者の個人情報および入金情報は、PC用管理コンピ
ュータ101から各管理センタを介してPC中央管理セ
ンタ200に送られ、PC中央管理センタ200の管理
コンピュータにより管理される。また、遊技者の個人情
報は、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102から各
管理センタを介して貯玉・再プレイ中央管理センタ30
0に送られ、貯玉・再プレイ中央管理センタ300内の
管理コンピュータにより管理される。
【0043】ホール用管理コンピュータ103は、ホー
ル1がその経営に役立てるために所有している管理コン
ピュータであり、売上げ情報の管理等のホール1内での
各種の情報の管理を行なう。ホール用管理コンピュータ
103は、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102、
自動発行機104、情報開示装置106、島管理装置1
07、および、カード処理装置110と接続されてい
る。
【0044】カード処理装置110は、パチンコ遊技機
109、ホール用管理コンピュータ103、PC用管理
コンピュータ101、および、貯玉・再プレイ用管理コ
ンピュータ102と接続されている。遊技者が会員カー
ドまたはビジタカードをカード処理装置110へ挿入し
て暗証番号を入力して所定の玉貸操作を行なえば、カー
ド処理装置110と、PC用管理コンピュータ101ま
たは貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102との間で
情報の送受信が行われ、挿入されたカードの照合および
暗証番号の照合の処理が行われる。暗証番号は、カード
処理装置110に設けられた情報入力部(情報表示器8
2のタッチパネルにより入力)において、入力すること
が可能である。カード残高を用いて玉貸操作が行われる
場合には、カード処理装置110と、PC用管理コンピ
ュータ101との間で情報の送受信が行われることによ
り、挿入されたカードの照合および暗証番号の照合が行
われる。一方、貯玉を用いて玉貸操作が行われる場合
(貯玉再プレイの場合)には、カード処理装置110
と、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102との間で
情報の送受信が行われることにより、挿入されたカード
の照合および暗証番号の照合が行われる。
【0045】カードの照合が行われた後、カード残高ま
たは貯玉数に相当する金額から所定額が減算されるのと
引換えに遊技者に所定数の持点が付与され、その持点が
パチンコ遊技機109に表示される。また、カードの引
落額に関する引落額情報は、ホール用管理コンピュータ
103に送られるとともに、カード残高または貯玉数の
引落対象の種別に応じて、PC用管理コンピュータ10
1または貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102に送
られる。
【0046】遊技者が付与された持点を使用してパチン
コ遊技機109で遊技を行なえば、遊技状態に応じて発
生するさまざまな情報がパチンコ遊技機109から台管
理装置108へ送信される。たとえば、パチンコ玉が弾
発発射される毎に利益球数情報が台管理装置108へ送
信される。また、弾発発射されたパチンコ玉が所定の入
賞口へ入賞して遊技者に持点が付与されれば、それに応
じて不利益球数情報が台管理装置108へ送信される。
遊技状態に応じていわゆる大当りが発生すれば、大当り
情報が台管理装置108へ送信される。このように、パ
チンコ遊技機109の遊技状況を表わすための各種情報
を遊技情報と呼ぶ。パチンコ遊技機109から送信され
るさまざまな遊技情報は台管理装置108において各遊
技情報の種類毎に集計され、管理される。なお、台管理
装置108は、パチンコ遊技機109毎に設けられてお
り、対応する遊技機の遊技情報を管理している。
【0047】台管理装置108は、対応するパチンコ遊
技機109が設置されている遊技機設置島に設けられた
島管理装置107と接続されている。島管理装置107
は、前述したように遊技機設置島I毎に設けられてお
り、担当する遊技機設置島Iに設置されている複数のパ
チンコ遊技機109に関する遊技情報を管理する。具体
的には、遊技機設置島Iに設置されたパチンコ遊技機1
09と対応して設けられている台管理装置108から各
パチンコ遊技機109の遊技情報を受信して各パチンコ
遊技機109毎にその遊技情報を管理している。さらに
島管理装置107は、ホール用管理コンピュータ103
と接続されている。島管理装置107はホール用管理コ
ンピュータ103へ各遊技設置島I毎に設置されたパチ
ンコ遊技機109の遊技情報を送信する。ホール用管理
コンピュータ103は、複数の島管理装置107より送
信される遊技情報を受信して遊技機設置島I毎に各パチ
ンコ遊技機109の遊技情報を管理する。このようにパ
チンコ遊技機109の遊技情報は、ホール用管理コンピ
ュータ103、島管理装置107、台管理装置108に
より階層的に管理されている。
【0048】情報開示装置111には、遊技者の操作に
よりさまざまな情報を表示させることが可能である。た
とえば、テレビ放送番組や遊技情報などを表示させるこ
とができる。遊技者が遊技を行なっているパチンコ遊技
機109の遊技情報を表示させるための所定の操作を行
なえば、パチンコ遊技機109の遊技情報が台管理装置
108から情報開示装置111へ送信され、情報開示装
置111でその遊技情報が表示される。会員登録が行わ
れている会員カードを使用して遊技が行われている場合
には、自己のパチンコ遊技機109以外の他のパチンコ
遊技機109に関する遊技情報を情報開示装置111に
表示させることも可能である。その場合には、島管理装
置107あるいはホール用管理コンピュータ103から
必要な遊技情報が台管理装置108を介して情報開示装
置111へ送信される。
【0049】その他、情報開示装置111を操作するこ
とにより、パチンコ遊技機109での遊技を中断させる
ことも可能である。これにより、特定のパチンコ遊技機
109においての遊技をする権利を有した状態で当該パ
チンコ遊技機109から席を立ち、たとえば昼食に出向
くことなどが可能である。このような中断操作を行なえ
ば、情報開示装置111、台管理装置108、および、
島管理装置107を介して中断情報がホール用管理コン
ピュータ103へ送られる。これによりホール用管理コ
ンピュータ103は、特定のパチンコ遊技機109にお
いて特定の遊技者が遊技を中断していることを把握可能
である。
【0050】持点を有した状態で遊技を終了した遊技者
が、所定のカード返却操作を行なえば、持点が「遊技可
能持点」として会員カードまたはビジタカードに記録さ
れる。カード返却操作を行なった遊技者が他のパチンコ
遊技機109で再び遊技を開始するために自己の会員カ
ードまたはビジタカードを他のパチンコ遊技機109に
対応したカード処理装置110へ挿入すれば、そのカー
ドに対応した「遊技可能持点」が読出される。これによ
り、遊技者は前のパチンコ遊技機109における遊技で
獲得した持点を使用して再遊技できる。なお、ホール1
の運用により、たとえば、大当たりの発生に基づいて遊
技者が獲得した持点については、再度これを遊技に使用
できないようにして景品交換専用の「景品交換持点」と
して処理し、これを会員カードまたはビジタカードに記
憶させることも可能である。
【0051】「景品交換持点」および「遊技可能持点」
は、これを獲得した当日のみ有効なものとして取扱われ
る。すなわち、日が変われば会員カードまたはビジタカ
ードに記憶されているこれらの持点はすべて消去され
る。しかしながら、持点獲得当日に景品交換機105で
持点預入操作、すなわち、貯玉操作を行えば、「景品交
換持点」および「遊技可能持点」が「預り持点(貯玉
数)」に変換され、翌日以降もこれを景品交換に有効に
使用することが可能となる。
【0052】景品交換機105において貯玉操作がなさ
れると、貯玉数等の貯玉に関する情報が会員カードまた
はビジタカードに記録されるとともに、貯玉・再プレイ
用管理コンピュータ102に与えられる。そのような貯
玉に関する情報は、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ
102から各管理センタを介して貯玉・再プレイ中央管
理センタ300の管理コンピュータに送られて管理され
る。
【0053】景品交換機105では、遊技者が遊技当日
に所有している「景品交換持点」や「遊技可能持点」、
これまでの遊技を通して所有している「預り持点(貯玉
数)」の他、会員カードまたはビジタカードに記録され
ているカード残高を所定の景品と交換するための操作を
行なうことができる。
【0054】この景品交換機105で所定の景品交換操
作を行なえば、景品の種類および数の記録された景品交
換用レシートが発行される。サービスカウンタなどでこ
の景品交換用レシートと、会員カードまたはビジタカー
ドとを係員に提示することにより、景品交換用レシート
と引換えに所望の景品が遊技者に手渡されることとな
る。
【0055】さらにこの景品交換機105では、カード
が会員カードである場合に限って「預り持点」を「遊技
可能持点」に変換する操作を行なうことができる。尚、
この際には所定の手数料が預り持点から差し引かれる。
【0056】また、情報開示装置106においては、各
パチンコ遊技機109に対応して設けられた情報開示装
置111と同様に、遊技者の操作によりさまざまな情報
を表示させることが可能である。表示される各種情報
は、ホール用管理コンピュータ103から与えられる。
情報開示装置106では、たとえば、テレビ放送番組や
遊技情報などを表示させることができる。また、情報開
示装置106では、会員登録が行われている会員カード
を使用して遊技者の操作が行なわれた場合には、ホール
1内の各パチンコ遊技機109に関する遊技情報を表示
させることも可能である。
【0057】図3は、パチンコ遊技機109およびカー
ド処理装置110の正面図である。カード処理装置11
0の内部には、これを制御するためのICカード処理装
置制御用マイクロコンピュータを含むICカード処理装
置基板(図示省略)が設けられている。
【0058】カード処理装置110には、連結方向指示
器67が設けられており、この点灯状況により、パチン
コ遊技機109に対応するカード処理装置110が把握
できる。利用可ランプ69が点灯していることを確認し
たうえで会員カードまたはビジタカードをカード挿入・
排出口65に挿入すれば、カード挿入表示器68が点灯
する。また、挿入されたカードに記録されている情報が
ICカードリーダライタ72により読出される。読み出
された記録情報はPC用管理コンピュータ101に送信
され、記録情報の照合結果がPC用管理コンピュータ1
01から返信される。カード処理装置110は、照合内
容が一致すれば、遊技カード104のカード残額をパチ
ンコ遊技機109に設けられている操作部41の残高表
示器に表示する。
【0059】カード処理装置110では、1回の引き落
とし操作で引き落とされるカード残高の大きさを設定で
き、設定内容が情報表示器82に表示される。設定内容
を変更したい場合には引落額切替スイッチ83を押圧す
ればよい。引落額切替スイッチ83を押圧する毎に設定
値が、「100」、「300」、「500」、「10
0」、…の順序で情報表示器82に表示され、設定内容
が変更される。情報表示器82は、引落額の設定値、広
告情報および交換要求情報等の各種情報を表示するため
のものであり、表示面が遊技者に視認可能な態様でカー
ド処理装置110に取付けられている。
【0060】遊技者が操作部41に設けられている引落
スイッチ(後述する引落しスイッチ85)を操作して所
定の玉貸操作を行なえば、予め入力設定されている貸出
単位額分の残高がカード残高から減額されるとともに、
引落額情報が信号回路より出力される。そして、貸出単
位額分の持点が操作部41に設けられている持点表示器
に加算更新して表示される。カード処理装置110に
は、端数表示スイッチ66が設けられており、この端数
表示スイッチ66を押圧操作することにより、たとえ
ば、エラーが発生した場合のエラーコードなどの情報を
前記持点表示器に表示させることが可能である。なお、
操作部41には、再プレイ切換スイッチが設けられ、再
プレイモード中は預り持点からの引落しとなる。また、
再プレイによる引落額情報も信号回路より出力される。
【0061】持点の存在する状態で、遊技者が打球操作
ハンドル37を操作して遊技を開始すれば、打玉が一発
ずつ遊技領域46に発射されるとともに、持点表示器よ
り持点が減算表示される。遊技領域46に打込まれた打
玉が通常入賞口57,55に入賞すれば、所定数の持点
が持点表示器に加算表示される。一方、打玉が始動入賞
口58に入賞すれば、可変表示装置47において図柄の
可変表示が開始される。なお、可変表示装置47の可変
表示中に打玉が始動入賞口58に入賞すれば、その入賞
が記憶される。そして、前回の可変表示が終了した後
に、その記憶に基づいた可変表示が開始される。可変表
示装置47の可変表示結果が予め定められた特定の組合
せ(たとえば図示する状態)となれば、いわゆる大当り
が発生する。大当りが発生すれば、ソレノイド51が励
磁されて可変入賞球装置48に設けられている開閉板5
0が開成し、可変入賞球装置48内に打玉を入賞させる
ことが可能な遊技者にとって有利な第1の状態となる。
また、大当りの発生とともに、効果音がスピーカ42あ
るいはスピーカ40より発せられる。また、サイドラン
プ61が点滅表示される。
【0062】可変入賞球装置48の前記第1の状態は、
開閉板50が開成状態となった後に、30秒が経過する
か、または、可変入賞球装置48の大入賞口49に打玉
が10個入賞するかのうちのいずれか早い方の条件が成
立することにより終了して開閉板50が閉成状態とな
り、可変入賞球装置48に打玉を入賞させることが不可
能な遊技者にとって不利な第2の状態となる。大入賞口
49に入賞した打玉は、その内部に設けられた入賞玉検
出器54により検出される。
【0063】大入賞口49の内側の左側部分には、通常
「Vポケット」と呼ばれる特定入賞領域が設けられてい
る。打玉がこの特定入賞領域に入賞すれば、その入賞が
特定入賞玉検出器53により検出される。特定入賞玉が
検出されると、その回の可変入賞球装置48の前記第1
の状態が終了するのを待って、再度、可変入賞球装置4
8を前記第1の状態に駆動制御する繰返し継続制御が行
なわれる。この繰返し継続制御により、可変入賞球装置
48は最大16回連続して前記第1の状態となる。大当
りが発生した後、この繰返し継続制御が行なわれている
遊技状態を、特に特定遊技状態という。繰返し継続制御
の終了後、可変入賞球装置48は、前記第1の状態から
前記第2の状態に変化する。
【0064】56は、ワープ入口であり、進入した打玉
を始動入賞口58の上方部分に案内して解放する。
【0065】一方、遊技領域46に打込まれた後、いず
れの入賞口にも入賞しなかった打玉はアウト口60より
回収される。また、発射勢いが弱すぎて遊技領域にまで
到達しなかった打玉はファウル玉戻り口73より回収さ
れてファウル玉検出器45で検出される。ファウル玉検
出器45で検出された打玉数に相当する得点は前記得点
表示器で加算表示される。なお、44は発射玉検出器で
あり、弾発発射された打玉が検出される。
【0066】ホール側で予め定めたラッキーナンバーに
より、大当りが発生した場合には、いわゆる持玉遊技が
可能となる。持玉遊技とは、大当りに基づいて遊技者に
付与された得点を用いて、その大当りの終了後、継続し
て遊技を行なうことが可能となるという、遊技者への特
典の1つである。ラッキーナンバーで大当りが発生すれ
ば、ラッキーナンバーで大当りしたことをホールの係員
が確認し、リセットキースイッチ38に所定のキーを挿
入して操作することにより、その操作をリセット操作検
出器38aが検出し、遊技続行許容表示器39が点灯す
る。その後、持玉遊技ができなくなるか、その遊技者が
遊技をやめる場合、もう一度リセットキースイッチ38
を操作すれば遊技続行許容表示器39は消灯する。
【0067】遊技領域46に打込まれた後、回収された
打玉は、パチンコ遊技機109内を循環して、再び弾発
発射可能位置に導かれるように構成されている。前面枠
34には、操作部41が一体的に設けられた前面板36
を開閉するための錠穴が設けられている。ホールの係員
などが、この錠穴に所定の鍵を差込んで解錠操作した
後、前面板開閉部62を操作すれば、前面板36が開成
する。前面枠34を開成させることにより、玉出レバー
部63を操作することが可能となる。玉出レバー部63
を操作することにより、パチンコ遊技機109内で循環
して使用されている封入玉を玉出穴64より取出すこと
が可能である。
【0068】パチンコ遊技機109には、ホールの係員
などにより、その開閉が自在となるガラス扉35が設け
られている。
【0069】パチンコ遊技機109における遊技を終了
するためには、操作部41に設けられた返却スイッチ
(返却スイッチ86)を押圧操作すればよい。これによ
り、持点表示器に表示されている持点が「遊技可能持
点」あるいは「景品交換持点」として会員カードまたは
ビジタカードに加算更新される。また、残高表示器(残
高表示器90)に表示されていたカード残高が会員カー
ドまたはビジタカードに更新記録されることとなる。こ
れらの持点やカード残高などの記録情報がPC用管理コ
ンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュ
ータ102に送信された後、更新記録の終了した会員カ
ードまたはビジタカードがカード挿入・排出口65より
排出される。
【0070】また、昼食、その他の用事のために遊技中
のパチンコ遊技機109を確保した状態で遊技を中断し
たい場合には、情報開示装置111(図2参照)で所定
の中断操作を行なえばよい。中断操作を行なうことによ
り、残高表示器の表示が遊技中断中である旨のメッセー
ジ表示に切換わるとともにパチンコ遊技機109の打球
操作ハンドル37がロックされ、遊技不能動状態とな
る。また、カード挿入・排出口65から挿入されてIC
カードリーダライタ72に取込まれているカードには、
遊技を中断したパチンコ遊技機109の台番号を特定可
能な中断情報が記録される。なお、この中断情報は、会
員カードまたはビジタカードのカード発行番号などとと
もにホール用管理コンピュータ103(図1参照)へ送
信される。中断情報の記録されたカードは、カード挿入
・排出口65より排出される。
【0071】また、カード処理装置110は、この中断
情報が記録されたカード以外の遊技カードの受付を禁止
する。したがって、遊技を中断した者以外の他人が自己
のカードを使用して遊技を行なうことができなくなる。
このため、遊技者は、遊技をしていたパチンコ遊技機1
09を確保した状態で遊技を中断し、昼食などに出掛け
ることができる。
【0072】なお、遊技を中断状態にした遊技者が再度
遊技を再開させるためには、自己の所有する会員カード
またはビジタカードをカード挿入・排出口65に挿入す
ればよい。カード処理装置110は、挿入されたカード
の記録情報を照合して中断情報が一致することを確認し
た後、残高表示器の表示をカード残高の表示に切換える
とともに、パチンコ遊技機109の遊技不能動状態を解
除する。これにより遊技者は、中断前の遊技状態から遊
技を再開することができる。
【0073】図4は、情報表示器82の設置状態を示す
斜視図である。図4においては、情報表示器82が設置
された部分の近傍が拡大されて示されている。図4を参
照して、情報表示器82は、情報を表示するための液晶
表示パネル(タッチパネルとしての機能を含む)よりな
る表示面820を有している。情報表示器82は、本体
部がカード処理装置110におけるカード挿入・排出口
65の上方に取付けられている。表示面820は、パチ
ンコ遊技機109前に着座した遊技者の方を向く態様で
設けられている。このように、情報表示器82は、表示
面820が遊技者に向かっているため、表示内容が遊技
者にとって容易に視認しやすいようになっている。
【0074】情報表示器82においては、各種情報が表
示されるが、その情報の中には前述した交換要求情報が
含まれている。交換要求情報とは、会員カードおよびビ
ジタカードとして使用されるICカードの使用回数が使
用限度回数になった場合に、そのカードを新たなカード
に交換することを遊技者に要求するために表示する情報
をいう。
【0075】また、使用限度回数とは、次のような回数
である。会員カードおよびビジタカードとして用いられ
るICカードには、カード処理装置110および自動発
行機104に挿入して使用する回数(以下、使用回数と
いう)に限度(以下、使用限度回数と呼ぶ)が予め定め
られている。この使用限度回数は、ICカードのメーカ
が規定するICカードの使用保証回数以下の回数に設定
される。このように使用限度回数を設定することによ
り、正常な使用が保証されない状態になる前にICカー
ドを回収することが可能になり、使用されるICカード
に異常状態が生じることを極力防ぐことができる。その
ような使用限度回数に達したICカードは、自動発行機
104において回収可能である。
【0076】図5は、自動発行機104の全体正面図で
ある。自動発行機104においては、正面側での上側の
中央部にタッチパネル式の表示部121が設けられてい
る。この表示部121により、入力操作用のメニュー画
面等の画像表示がなされる。
【0077】表示部121の右側には、紙幣を挿入する
ための紙幣挿入口122が設けられている。紙幣挿入口
122の下方部分には、硬貨を投入するための硬貨挿入
口123が設けられている。硬貨挿入口123の下方部
分には、釣銭等の金銭を返却するための金銭返却口12
4が設けられている。
【0078】表示部121の左側には、会員カードまた
はビジタカードの発行を受けようとする遊技者の指紋を
検出するための指紋検出部125が設けられている。そ
の指紋検出部125は、指紋検出対象者の指を受入れる
ことが可能な形状になっており、指紋検出対象者の指が
受入れられると、その指の指紋を検出する。指紋検出部
125の上方部分には、後述するような非常状態が発生
した場合に点灯する非常表示ランプ133aが設けられ
ている。非常表示ランプ133aの下方部分には、発行
する会員カードが不足した場合に点灯する会員カード不
足表示ランプ133bおよび発行するビジタカードが不
足した場合に点灯するビジタカード不足表示ランプ13
3cが設けられている。ビジタカード不足表示ランプ1
33cの下方部分には、自動発行機104に故障が生じ
た場合に点灯する故障表示ランプ133dが設けられて
いる。
【0079】表示部121の下側には、発行された会員
カードが排出される会員カード発行口126と、発行さ
れたビジタカードが排出されるビジタカード発行口12
7とが横並びに設けられている。
【0080】会員カード発行口126の下方部分には、
会員カードまたはビジタカードへの入金を行なう場合、
および、会員登録をして会員カードの発行を受けたホー
ルまたはビジタカードの発行を受けたホール以外のホー
ル(以下、他店という)で遊技を行なう場合等の所定の
場合にカードを挿入するためのカード挿入口128が設
けられている。カード挿入口128の奥側の自動発行機
104内部には、カード挿入口128から挿入されたカ
ードをチェックするとともにそのカードに対して情報の
読出しおよび書込み等の処理を行なうための挿入カード
処理装置606が設けられている。
【0081】ビジタカード発行口127の下方部分に
は、不要になった会員カードおよびビジタカードを所有
者が返却する際と、使用限度に達した会員カードまたは
ビジタカードを新たなカードに交換する際とにおいて、
そのカードを挿入するためのカード返却口129が設け
られている。カード返却口129の奥側の自動発行機1
04内部には、カード返却口129から挿入されたカー
ドをチェックするためのカードチェッカ130が設けら
れている。自動発行機104内部におけるカード返却口
129の下方部分には、使用限度達成カード収納ボック
ス132と、満杯用カード収納ボックス131とが設け
られている。
【0082】使用限度回数に達したICカードがカード
返却口129またはカード挿入口128から自動発行機
104に挿入されると、自動発行機104は、そのカー
ドを自動的に使用限度達成カード収納ボックス132に
収納する。このような目的のために、使用限度達成カー
ド収納ボックス132が用いられる。
【0083】また、自動発行機104は、返却された会
員カードおよびビジタカードを、再利用して新たにビジ
タカードとして発行するために、後述するカードステッ
クに再収納する。ここで、カードステックとは、発行に
用いるICカードを複数枚まとめて収納するための収納
手段である。そのような収納の際に、カードステック内
がカードにより満杯状態の場合には、返却されたカード
を満杯用カード収納ボックス132に収納する。使用限
度達成カード収納ボックス132は、自動発行機104
の正面側から見て、満杯用カード収納ボックス131よ
りも手前側に設けられている。
【0084】自動発行機104の裏面側には、上下2つ
に分割された扉(図示省略)が設けられている。これら
の扉は、通常、施錠されて開閉不可能な状態にされてお
り、自動発行機104にICカードを補充する際および
メンテナンスの際等の場合に、ホール1の係員により開
閉される。各扉には、鍵穴が設けられている。係員が所
定の鍵を各扉のそれぞれに差し込んで解錠操作すること
により、各扉が開放可能になる。これらの扉を開けば、
ICカードの補充およびメンテナンス等が可能になる。
扉の所定箇所には、扉が開放中である旨を点灯により示
す開放中ランプ(後述する開放中ランプ139)と、I
Cカードを収納する後述するステックが正常にセットさ
れている旨を点灯により示す確認ランプ(後述する確認
ランプ140)とが設けられている。
【0085】次に、自動発行機104の内部における要
部の構成を説明する。まず、会員カードおよびビジタカ
ードとして発行するICカードを会員カード用発行用の
カード処理装置およびビジタカード発行用のカード処理
装置にそれぞれセットする機構を説明する。
【0086】図6は、会員カードおよびビジタカードの
それぞれを発行のためにセットする機構を示す自動発行
機104の断面図である。
【0087】図6を参照して、発行する会員カードおよ
びビジタカードに用いられるICカードは、カード収納
体であるカードステック501,502に複数収納され
て用いられる。カードステック501,502は、複数
のICカードを重ねた態様で収納し、収納しているIC
カードをばねの付勢力により押し上げてICカードを外
部へ取出し可能な状態にする構造を有する収納体であ
る。
【0088】会員カード用のICカードを収納したカー
ドステック501は、第1セット装置142および第2
セット装置143のそれぞれに1つずつ装着される。第
1セット装置142および第2セット装置143の各々
は、会員カード用のICカードを収納したカードステッ
ク501から会員カードを1枚ずつ取出して会員カード
処理装置141に送る(セットする)機能を含む装置で
ある。
【0089】第1セット装置142および第2セット装
置143は、いずれか一方が上側、他方が下側に配置さ
れ、その配置された位置が会員用セット切換装置144
により切換えられる。会員用セット切換装置144は、
楕円軌道を有するレール144aと、第1セット装置1
42が取付けられ、レール144aに沿って第1セット
装置142を移動させる第1移動部材(図示省略)と、
第2セット装置143が取付けられ、レール144aに
沿って第2セット装置143を移動させる第2移動部材
(図示省略)と、第1移動部材および第2移動部材を駆
動する駆動モータ(図示省略)とを含む。
【0090】このような会員用セット切換装置144の
上方に会員カード処理装置141が設けられている。会
員用セット切換装置144により上側に配置されたセッ
ト装置は、会員カード処理装置141に会員カードを送
ることが可能な状態にされる。一方、会員用セット切換
装置144により下側に配置されたセット装置は、装着
されたカードステックを取外して、新たなカードステッ
クに交換することが可能な状態にされる。
【0091】上側に配置されたセット装置において、装
着されているカードステック内の会員カード用のICカ
ードが発行され尽くされたかまたは故障等の原因によ
り、上側に配置されたセット装置がカードステックから
ICカードを取出せなくなった場合には、会員用セット
切換装置144によって、図中の矢符に示されるように
セット装置が移動させられることにより、上側に配置さ
れたセット装置の位置と、下側に配置されたセット装置
の位置とが切換えられる。これにより、まだ会員カード
を取出せるカードステックからICカードを取出すこと
が可能な状態にされる。その場合、係員が、下側に移動
したセット装置においてカードステックを新たなカード
ステックに交換することが可能になる。このため、発行
動作を中断することなく、会員カード用のICカードが
なくなったかまたは故障したカードステックを新たなカ
ードステックに交換することが可能になり、また、セッ
ト装置が故障した場合にも、発行動作を中断することな
く修理を行なうことが可能になる。さらに、会員カード
が取出せなくなったカードステックは、発行のために用
いられないようになるため、そのカードステックに関し
て、故障の修理およびICカードの補充等の復旧のため
の対処を容易に行なうことが可能になる。
【0092】ビジタカード用のICカードを収納したカ
ードステック502は、第3セット装置152および第
4セット装置153のそれぞれに1つずつ装着される。
第3セット装置152および第4セット装置153の各
々は、ビジタカード用のICカードを収納したカードス
テック502からICカードを1枚ずつ取出してビジタ
カード処理装置151に送る(セットする)機能を含む
装置である。
【0093】第3セット装置152および第4セット装
置153は、いずれか一方が上側、他方が下側に配置さ
れ、その配置された位置がビジタ用セット切換装置15
4により切換えられる。ビジタ用セット切換装置154
は、楕円軌道を有するレール154aと、第3セット装
置152が取付けられ、レール154aに沿って第3セ
ット装置152を移動させる第3移動部材(図示省略)
と、第4セット装置153が取付けられ、レール154
aに沿って第4セット装置153を移動させる第4移動
部材(図示省略)と、第3移動部材および第4移動部材
を駆動する駆動モータ(図示省略)とを含む。
【0094】このようなビジタ用セット切換装置154
の上方にビジタカード処理装置151が設けられてい
る。ビジタ用セット切換装置154により上側に配置さ
れたセット装置は、ビジタカード処理装置151にIC
カードを送ることが可能な状態にされる。一方、ビジタ
用セット切換装置154により下側に配置されたセット
装置は、装着されたカードステックを取外して、新たな
カードステックに交換することが可能な状態にされる。
【0095】上側に配置されたセット装置において、装
着されているカードステック内のICカードが発行され
尽くされたかまたは故障等の原因により、上側に配置さ
れたセット装置がカードステックからICカードを取出
せなくなった場合には、ビジタ用セット切換装置154
によって、図中の矢符に示されるようにセット装置が移
動させられることにより、上側に配置されたセット装置
の位置と、下側に配置されたセット装置の位置とが切換
えられる。これにより、まだICカードを取出せるカー
ドステックからICカードを取出すことが可能な状態に
される。その場合、係員が、下側に移動したセット装置
においてカードステックを新たなカードステックに交換
することが可能になる。このため、発行動作を中断する
ことなく、ビジタカードがなくなったかまたは故障した
カードステックを新たなカードステックに交換すること
が可能になり、また、セット装置が故障した場合にも、
発行動作を中断することなく修理を行なうことが可能に
なる。さらに、ICカードが取出せなくなったカードス
テックは、発行のために用いられないようになるため、
そのカードステックに関して、故障の修理およびICカ
ードの補充等の復旧のための対処を容易に行なうことが
可能になる。措置を容易に行なうことが可能になる。
【0096】この自動発行機104により会員カードお
よびビジタカードとして発行されるICカードは、カー
ド会社からホール1が購入する。カード会社は、すべて
のICカードに異なる管理情報を付加してホール1に出
荷する。ICカードの管理情報には、発行年月日(製造
年月日)、ホール番号(各ホールについて予め定められ
た番号)、および、発行番号・乱数(発行したカードの
番号と、乱数とを組み合わせたもの)の情報が含まれて
いる。このように、各ICカードに管理情報を付加する
ことにより、ICカードを1枚ずつ管理することが可能
となる。
【0097】ICカードは、所定枚数ずつカードステッ
クに収納されて出荷される。すなわち、ICカードは、
カードステック単位で出荷される。ICカードが出荷途
中で盗難にあった場合には、カード会社とホール1との
間で連絡を取合い、盗難されたICカードに付された管
理情報を、PC中央管理センタ200および貯玉・再プ
レイ中央管理センタ300のそれぞれのコンピュータに
入力し、その入力した情報をそれぞれのネットワークを
介して各階層の管理コンピュータに転送する。
【0098】そして、各ネットワークにおいて、盗難に
あったICカードを使用禁止状態にする。具体的には、
盗難にあったICカードがホール1において自動発行機
104に挿入された場合には、自動発行機104自体は
なにも報知せずに、PC用管理コンピュータ101およ
び貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のみに所定
の警報を出力する。その警報は、画像の表示および音の
出力により行なわれる。さらに、ホール用管理コンピュ
ータ103にも所定の警報を出力し、画像および音で報
知してもよい。
【0099】このように、出荷するICカードを管理情
報に基づいて管理し、盗難にあったICカードを使用禁
止状態にすることにより、盗まれたICカードを不正に
使用する行為を防ぐことができる。また、盗まれたIC
カードが使用されようとした場合には、自動発行機10
4の側で直接的に警報を出さずに管理コンピュータの側
で警報を出すようにしたため、不正行為者に気づかれず
に、不正行為者を取締まる処置を行なうことができる。
【0100】自動発行機104においてカードステック
を着脱する場合には、所定の鍵を使用して自動発行機1
04の裏側の扉を開放してカードステックの着脱を行な
う。
【0101】ホール1に納入された新規のICカード
は、原則的に会員カードとして発行される。ビジタカー
ドは、原則的に、返却されたICカードが再利用され
る。例外的に、返却されたICカードがない場合には、
新規のICカードがビジタカードとして発行される。
【0102】新たな会員カードおよびビジタカードを収
納したカードステックをセット装置へ装着する作業は、
会員用セット切換装置144およびビジタ用セット切換
装置154のそれぞれにより下側に位置させられた方の
セット装置に対して係員により行なわれる。したがっ
て、カードステックの交換は、下側に位置させられた方
のセット装置に対して手作業で行なわれる。
【0103】カードステックがセット装置に正常に取付
けられると、確認ランプ140が点灯状態になる。この
ように確認ランプ140が点灯状態になることにより、
係員が、カードステックの取付け状態を容易に確認する
ことができ、取付け不良状態になったままカードの発行
動作が実行されることを未然に防ぐことができる。その
結果、取付け不良状態による発行不良動作を回避するこ
とができる。
【0104】カードステックの交換が行なわれると、空
のカードステックが生じるが、その空のカードステック
は、まとめてカード会社へ返送する。その返送されたカ
ードステックは、カード会社により整備されたのち、再
使用される。
【0105】次に、自動発行機104において会員カー
ドおよびビジタカードとして用いられるICカードを回
収する機構を説明する。ここでは、ICカードを回収す
る機構の例として、カード返却口129から挿入された
ICカードの自動発行機104内部での搬送経路を説明
する。
【0106】図7は、カード返却口129から挿入され
たICカードの自動発行機104内部での搬送経路を示
す自動発行機104の断面図である。
【0107】図7を参照して、返却または交換されるカ
ードC2は、自動発行機104の前面側に設けられたカ
ード返却口129から挿入される。自動発行機104の
内部においては、カード返却口129に隣接してカード
チェッカ130が設けられている。カード返却口129
から挿入されたカードは、カードチェッカ130の内部
に取込まれ、カードの使用回数およびカードの動作状態
等の所定のチェックを受ける。カードチェッカ130に
は、カードが挿入されたことの検出を行なう返却カード
センサ195が設けられている。
【0108】カードチェッカ130よりも奥側には、前
述した第3セット装置152および第4セット装置15
3(この図7では図示省略)にセットされたカードステ
ック502a,502bが上下方向に離れて位置してい
る。第3セット装置152には第1満杯センサ191が
設けられており、第4セット装置153には第2満杯セ
ンサ192が設けられている。このような各満杯センサ
は、対応するセット装置にセットされたカードステック
におけるICカードの収納枚数が予め定められた満杯数
になったことを検出するためのセンサであり、対応する
セット装置に固定的に配置されている。
【0109】また、第3セット装置152または第4セ
ット装置153が上側に位置させられた場合の配置位置
の近傍には、上側に位置させられたセット装置に取付け
られたカードステックの残り収納枚数が無くなったこと
を検出する第2残枚数センサ197が設けられている。
第1セット装置142および第2セット装置143につ
いて同様の検出を行なう第1残枚数センサ196(図9
参照)は、第1セット装置142または第2セット装置
143が上側に位置させられた場合の配置位置の近傍に
設けられている。
【0110】第3セット装置152または第4セット装
置153が上側に位置させられた場合の配置位置の上方
には、ビジタカード処理装置151が設けられている。
ビジタカード処理装置151は、第3セット装置152
または第4セット装置153ら取出されたICカードを
それらのセット装置の後面側から受取って図中の破線で
示される方向に搬送し、そのICカードの記録情報のう
ち、カードの使用回数の情報(後述する)を除く情報を
初期化した後、そのICカードにC1に所定の情報を記
録しビジタカードとしてビジタカード発行口127から
発行する。
【0111】第3セット装置152または第4セット装
置153が上側に位置させられた場合の配置位置の前面
側には、返却されたICカードを上側に位置するセット
装置のカードステックに収納する機能を有する第1カー
ド収納装置161が設けられている。また、第3セット
装置152または第4セット装置153が下側に位置さ
せられた場合の配置位置の前面側には、返却されたIC
カードを下側に位置するセット装置のカードステックに
収納する機能を有する第2カード収納装置162が設け
られている。これらのカード収納装置の構成は、図8を
用いて後述する。前述したように、自動発行機104の
底部には、満杯カード収納ボックス131と、使用限度
達成カード収納ボックス132とが設けられている。
【0112】カードチェッカ130の出側流路177
は、第1カード収納装置161の入口に通じる第1流路
171と、第2カード収納装置162の方向(斜め下方
向)へ向かう第2流路172とに分岐している。さら
に、第2流路172は、第2カード収納装置162の入
口に通じる第3流路173と、満杯カード収納ボックス
131の方向(斜め下方向)へ向かう第4流路174と
に分岐している。さらに、第4流路174は、満杯カー
ド収納ボックス131の入口に通じる第5流路175
と、使用限度達成カード収納ボックス132の入口に通
じる第6流路176とに分岐している。これら第1流路
171〜第6流路176は、カードチェッカ130の出
側流路177から送出されたICカードを誘導するため
の流路である。
【0113】第1流路171と第2流路172との分岐
点には、出側流路177から送出されたICカードの流
路を第1流路171と第2流路172とのどちらか一方
に切換える第1流路切換レバー181が設けられてい
る。第1流路切換レバー181は、後述する第1流路切
換装置601により駆動される。第1流路切換レバー1
81により流路が第1流路171の側に切換えられた場
合は、ICカードが、自重により第1カード収納装置1
61内に誘導され、第1カード収納装置161により、
上側に位置するセット装置のカードステック内に収納さ
れる。一方、第1流路切換レバー181により流路が第
2流路172の側に切換えられた場合は、ICカード
が、自重により第2流路172内を誘導される。
【0114】第3流路173と第4流路174との分岐
点には、第2流路172内を誘導されてきたICカード
の流路を第3流路173と第4流路174とのどちらか
一方に切換える第2流路切換レバー182が設けられて
いる。第2流路切換レバー182は、後述する第2流路
切換装置602により駆動される。第2流路切換レバー
182により流路が第3流路173の側に切換えられた
場合は、ICカードが、自重により第2カード収納装置
162内に誘導され、第2カード収納装置162によ
り、下側に位置するセット装置のカードステック内に収
納される。一方、第2流路切換レバー182により流路
が第4流路174の側に切換えられた場合は、ICカー
ドが、自重により第4流路174内を誘導される。
【0115】第5流路175と第6流路176との分岐
点には、第4流路174内を誘導されてきたICカード
の流路を第5流路175と第6流路176とのどちらか
一方に切換える第3流路切換レバー183が設けられて
いる。第3流路切換レバー183は、後述する第3流路
切換装置603により駆動される。第3流路切換レバー
183により流路が第5流路175の側に切換えられた
場合は、ICカードが、自重により満杯カード収納ボッ
クス131内に誘導されて収納される。一方、第3流路
切換レバー183により流路が第6流路176の側に切
換えられた場合は、ICカードが、自重により使用限度
達成カード収納ボックス132内に誘導されて収納され
る。
【0116】前述した第1流路171〜第6流路176
等のICカード回収用の流路には、搬送用のローラが多
数設けられている。そのローラ上をICカードが滑るこ
とによりICカードが自重により誘導される。返却され
たICカードは、このように設けられた第1流路171
〜第6流路176により誘導され、上側に位置するセッ
ト装置のカードステック内、下側に位置するセット装置
のカードステック内、満杯カード収納ボックス131
内、または、使用限度達成カード収納ボックス132内
のうちのいずれかに収納される。
【0117】カードチェッカ130により、挿入された
ICカードについて記録情報の読出しおよび所定のチェ
ックが行なわれる。使用限度回数に達していないICカ
ードは、上側に位置するセット装置のカードステックが
満杯になるまでそのカードステック内に収納されてい
き、そのカードステックが満杯になると、下側に位置す
るセット装置のカードステックが満杯になるまでそのカ
ードステックに収納されていく。両方のセット装置のカ
ードステックが満杯になった場合には、ICカードが満
杯カード収納ボックス131内に収納されていく。一
方、使用限度回数に達したICカードは、常に使用限度
達成カード収納ボックス132内に収納される。また、
カード挿入口128から挿入されたカードが使用限度回
数に達している場合には、そのカードが挿入カード処理
装置606から所定の経路を通って使用限度達成カード
収納ボックス132に送られ、その内部に収納される。
【0118】また、前述したカード挿入口128から使
用限度達成カード収納ボックス132ヘ使用限度達成カ
ードを搬送する搬送路(図示省略)が、自動発行機10
4内部に設けられている。カード挿入口128から挿入
されたICカードについては、前述した挿入カード処理
装置606により使用回数のチェックが行なわれ、使用
限度回数に達しているカードについては、カード挿入口
128から使用限度達成カード収納ボックス132ヘの
搬送路を通って使用限度達成カード収納ボックス132
ヘ搬送され、収納される。
【0119】前述したような経路でカードステック内に
収納されたICカードは、自動的にビジタカードとして
再使用される。また、このようにして満杯カード収納ボ
ックス131内に収納されたICカードは、係員により
自動発行機104の裏面側から外部に取出され、別に用
意されたカードステック内に収納されて、ビジタカード
として再使用される。このように、返却されたICカー
ドをビジタカードとして繰返し再使用することにより、
ICカードに費やすコストを低減することができるとと
もに、省資源化を図ることができる。
【0120】また、使用限度回数に達しているICカー
ドには、カードチェッカ130または挿入カード処理装
置606により、不正使用が不可能になるようにICカ
ードマイクロコンピュータの部分(後述するICカード
マイクロコンピュータ702)に穴が開けられる。使用
限度達成カード収納ボックス132内に収納されたIC
カードは、係員により自動発行機104の裏面側から取
出され、ホール1からカード会社へ返送される。
【0121】次に、自動発行機104の制御装置につい
て説明する。図8は、自動発行機104の制御装置の構
成を示すブロック図である。
【0122】図8を参照して、自動発行機104には、
各種の制御を実行する制御部600が設けられている。
制御部600は、マイクロコンピュータにより構成され
ており、CPU600a、ROM600b、RAM60
0c、および、バックアップメモリ600dを含む。R
OM600bには、自動発行機104における各種の制
御を実行するための制御用プログラム等の各種データが
記憶されている。CPU600aは、ROM600bか
ら制御用プログラムを含む各種データを読出して制御用
プログラムを実行し、RAM600cを作業領域として
用いて各種の制御を行なう。バックアップメモリ600
dは、停電等の原因により自動発行機104の電源が断
たれた場合に、電源が断たれる直前の制御状態を所定期
間にわたって記憶するためのメモリである。
【0123】第1セット装置142および第2セット装
置143のうちの上側に位置させられている方に装着さ
れたカードステック内のICカードの残枚数がなくなっ
たか否かを検出するための第1残枚数センサ196の検
出信号が制御部600に入力される。制御部600は、
第1残枚数センサ196から入力された検出信号に基づ
いて、所定の処理を実行し、会員用セット切換装置14
4を駆動する制御を行なう。会員用セット切換装置14
4を駆動する場合には、制御部600から会員用セット
切換装置144に制御信号が与えられる。また、会員用
セット切換装置144を駆動する場合には、制御部60
0から会員カード用不足表示ランプ133b、ビジタカ
ード用不足表示ランプ133c、または、故障表示ラン
プ133dに表示信号が与えられ、その表示信号に応じ
て、対応するランプが点灯される。
【0124】第3セット装置152および第4セット装
置153のうちの上側に位置させられている方に装着さ
れたカードステック内のICカードの残枚数がなくなっ
たか否かを検出するための第2残枚数センサ197の検
出信号が制御部600に入力される。制御部600は、
第2残枚数センサ197から入力された検出信号に基づ
いて、所定の処理を実行し、ビジタ用セット切換装置1
54を駆動する制御を行なう。ビジタ用セット切換装置
154を駆動する場合には、制御部600からビジタ用
セット切換装置154に制御信号が与えられる。
【0125】第1満杯センサ191、第2満杯センサ1
92、および、カード返却口129から返却されたか否
かを検出する返却カードセンサ195のそれぞれから検
出信号が制御部600に入力されるとともに、カードチ
ェッカ130からICカードのチェックデータが制御部
600に入力される。制御部600は、そのように入力
された検出信号およびチェックデータに基づいて、所定
の処理を実行し、第1カード収納装置161、第2カー
ド収納装置162、第1流路切換装置601、第2流路
切換装置602、および、第3流路切換装置603を駆
動する制御を行なう。
【0126】第1カード収納装置161は、第3セット
装置152および第4セット装置153のうちの上側に
位置させられた方に装着されたカードステックに対し
て、カード返却口129から返却されたカードをビジタ
カードとして再利用するために再収納する装置である。
第2カード収納装置162は、第3セット装置152お
よび第4セット装置153のうちの下側に位置させられ
た方に装着されたカードステックに対して、カード返却
口129から返却されたカードをビジタカードとして再
利用するために再収納する装置である。第1流路切換装
置601、第2流路切換装置602、および、第3流路
切換装置603は、カード返却口129から返却された
カードを第1カード収納装置161、第2カード収納装
置162、満杯用カード収納ボックス131、および、
使用限度達成カード収納ボックス132にそれぞれ振り
分けて誘導するために、返却されたカードの流路を切換
える装置である。これらの装置を駆動する場合には、制
御部600から各装置に制御信号が与えられる。
【0127】指紋検出部125から指紋検出データが制
御部600に入力される。制御部600は、そのように
入力された指紋検出データに基づいて、所定の処理を実
行し、指紋の照合を行なう。
【0128】PC用管理コンピュータ101および貯玉
・再プレイ用管理コンピュータ102から情報入力部6
04を介して制御部600に各種の情報が入力される。
また、制御部600から情報出力部609を介してPC
用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理
コンピュータ102に各種の情報が出力される。
【0129】会員カード処理装置141から制御部60
0には、会員カードのカード情報等の各種情報が入力さ
れる。制御部600から会員カード処理装置141に
は、会員カード処理装置141を駆動するための制御信
号および会員カードに書込む情報が与えられる。ビジタ
カード処理装置151から制御部600には、ビジタカ
ードのカード情報等の各種情報が入力される。制御部6
00からビジタカード処理装置151には、ビジタカー
ド処理装置151を駆動するための制御信号およびビジ
タカードに書込む情報が与えられる。
【0130】挿入カード処理装置606から制御部60
0には、カード挿入口128にICカードが挿入された
旨を示す情報およびカード挿入口128に挿入されたI
Cカードのカード情報等の各種情報が入力される。制御
部600から挿入カード処理装置606には、挿入カー
ド処理装置606を駆動するための制御信号および挿入
されたICカードに書込む情報が与えられる。
【0131】画像表示装置607は、タッチパネルとし
ての機能を含む表示装置であり、表示部121に画像を
表示するとともに、表示部121に表示された画像に応
じた操作入力を受付ける。制御部600から画像表示装
置607には、画像表示を制御するための制御信号が与
えられる。画像表示装置607から制御部600には、
表示部121に表示された画像に応じて操作入力された
情報が入力される。制御部600は、画像表示装置60
7から入力された情報に従って所定の処理を行なう。
【0132】制御部600から音出力装置608には、
警報音および案内用の音声等の音を出力するための音制
御信号が与えられる。音出力装置608は、与えられた
音制御信号に応じて音を出力する。
【0133】次に、カード処理装置110の制御装置に
ついて説明する。図9は、カード処理装置110におけ
る制御装置の構成を示すブロック図である。
【0134】図9を参照して、カード処理装置110に
は、会員カードおよびビジタカードに関する処理等の各
種の制御処理を行なうためのカード処理制御部112が
設けられている。カード処理制御部112は、マイクロ
コンピュータよりなり、CPU112a、ROM112
b、および、RAM112cを含む。ROM112bに
は、制御処理を実行するための制御プログラム等の各種
データが記憶されている。CPU112aは、ROM1
12bからデータを読出して制御プログラムを実行し、
RAM112cを作業領域として用いて各種制御を行な
う。
【0135】カード処理装置110の外部からカード処
理装置110に送られてくる各種情報が、情報入力部8
4を介してカード処理制御部112に与えられる。IC
カードリーダライタ72からカード処理制御部112に
は、挿入されているカードに記録されている情報が与え
られる。カード処理制御部112からICカードリーダ
ライタ72には、挿入されているカードに記録する情報
およびICカードリーダライタ72の動作を制御するた
めの制御信号が与えられる。
【0136】操作部41に設けられている前述の引落ス
イッチ85からカード処理制御部112には、引落スイ
ッチ85の操作情報が与えられる。操作部41に設けら
れている前述の返却スイッチ86からカード処理制御部
112には、返却スイッチ86の操作情報が与えられ
る。引落額切替スイッチ83からカード処理制御部11
2には、引落額切替スイッチ83の操作情報が与えられ
る。端数表示スイッチ66からカード処理制御部112
には、端数表示スイッチ66の操作情報が与えられる。
操作部41に設けられている前述の再プレイ切換スイッ
チ87からカード処理制御部112には、再プレイ切換
スイッチ87の操作情報が与えられる。電源回路89か
らカード処理制御部112には、カード処理制御部11
2の動作のための電源電力が供給される。
【0137】カード処理制御部112からカード処理装
置110の外部には、各種情報が情報出力部88を介し
て出力される。カード処理制御部112から情報表示器
82には、情報表示器82の表示状態を制御するための
表示制御信号が与えられる。また、情報表示器82はタ
ッチパネルとしての機能を含む表示装置なのでそのタッ
チパネルの操作入力を受付ける。カード処理制御部11
2から利用可ランプ69には、利用可ランプ69の表示
状態を制御するための制御信号が与えられる。カード処
理制御部112からカード挿入表示器68には、カード
挿入表示器68の表示状態を制御するための制御信号が
与えられる。カード処理制御部112から連結方向指示
器67には、連結方向指示器67の表示状態を制御する
ための制御信号が与えられる。カード処理制御部112
から操作部41に設けられている前述の残高表示器90
には、残高を表示するための表示制御信号が与えられ
る。カード処理制御部112から操作部41に設けられ
ている前述の持点表示器91には、持点を表示するため
の表示制御信号が与えられる。
【0138】次に、自動発行機104の表示部121に
おいて表示される画像により形成される表示画面の一例
を説明する。
【0139】図10は、自動発行機104の表示部12
1において表示される初期画面を示す表示画面図であ
る。図11は、自動発行機104の表示部121におい
て表示される他店モード画面を示す表示画面図である。
【0140】表示部121においては、遊技者等の利用
者により入力操作がなされていない初期状態において、
図10に示されるような初期画面が表示される。初期画
面においては、選択ボタンとして、初めて発行ボタン1
21a、再発行ボタン121b、変更ボタン121c、
入金ボタン121d、暗証番号表示ボタン121e、返
却・交換ボタン121f、および他店ボタン121gが
表示される。これらのボタンは、利用者の入力操作を受
付けるためのボタンである。その他には、現在表示され
ている画面が当店で会員カードまたはビジタカードの発
行を受ける利用者または当店で既に発行された会員カー
ドおよびビジタカードを所有する利用者向けの受付画面
である旨を示す「当店」という文字が画面左上端に示さ
れる。
【0141】初めて発行ボタン121aが操作される
と、会員カードおよびビジタカードの発行を初めて受け
る利用者に会員カードまたはビジタカードを発行するた
めのモードが実行される。再発行ボタン121bが操作
されると、既に発行を受けている会員カードまたはビジ
タカードを紛失等して再発行を希望する利用者に会員カ
ードまたはビジタカードを発行するためのモードが実行
される。変更ボタン121cが操作されると、会員カー
ドまたはビジタカードを所有する利用者が自己のカード
のカード情報を変更するためのモードが実行される。入
金ボタン121dが操作されると、既に発行を受けてい
る会員カードまたはビジタカードに入金を行なうための
モードが実行される。暗証番号表示ボタン121eが操
作されると、既に発行を受けている会員カードまたはビ
ジタカードの暗証番号を表示するためのモードが実行さ
れる。返却・交換ボタン121fが操作されると、既に
発行を受けている会員カードまたはビジタカードを利用
者がホールに返却するため、または、使用限度回数に達
した会員カードまたはビジタカードを新たなカードに交
換するためのモードが実行される。
【0142】他店ボタン121gが操作されると、他店
で会員カードまたはビジタカードの発行を受けた利用者
向けのモードである他店モードが実行される。つまり、
他店ボタン121gは、今から実行される処理が、他店
で発行を受けた会員カードおよびビジタカードに関する
処理である旨を指定する入力手段である。この他店ボタ
ン121gの操作により、自動発行機104の制御部6
00は、他店で発行を受けた会員カードおよびビジタカ
ードに関する処理を行なうことを認識することができ
る。後述するように、カードの再発行等の各種の処理に
おいては、会員カードおよびビジタカードのカード情報
をPCネットワークシステム機関側で管理している情報
と照合する場合がある。
【0143】ホール1内のPC用管理コンピュータ10
1においては、当該ホール1で発行されたカードに関す
る情報については常駐管理しているが、その他のホール
で発行されたカードに関する情報については常に管理し
ているわけではない。このため、他のホールで発行され
たカードに関する情報についての照合を行なう場合に
は、PC中央管理センタ200等の上位側のセンタの管
理コンピュータから情報をとり寄せる必要がある。この
ため、カードに関する処理を行なう場合には、処理の対
象のカードが他店で発行されているものであることが容
易に認識できれば、処理の対象のカードに関する情報が
どこで管理されているものであるのかを特定する余計な
処理を行なう必要が軽減される。これにより、情報の照
合を行なう場合に、中央管理センタと早期に連絡をとり
あうことができ、ホール内の管理コンピュータにおい
て、カード情報の照合等をする場合に、中央管理センタ
と連絡をとりあってその他店の情報を読出す処理を高速
化することができる。その結果、自動発行機104の処
理速度を高速化することができる。
【0144】次に、図11を参照して、他店ボタン12
1gが操作された場合に表示される他店モード画面につ
いて説明する。他店モード画面においては、選択ボタン
として、再発行ボタン121h、変更ボタン121i、
暗証番号表示ボタン121j、返却・交換ボタン121
k、および戻りボタン121mが表示される。これらの
ボタンは、利用者の入力操作を受付けるためのボタンで
ある。その他には、現在表示されている画面が他店で既
に発行された会員カードおよびビジタカードを所有する
利用者向けの受付画面である旨を示す「他店」という文
字が画面左上端に示される。
【0145】再発行ボタン121hは、前述した再発行
ボタン121bと同様の機能を有する。変更ボタン12
1iは、前述した変更ボタン121cと同様の機能を有
する。暗証番号表示ボタン121jは、前述した暗証番
号表示ボタン121eと同様の機能を有する。返却・交
換ボタン121kは、前述した返却ボタン121fと同
様の機能を有する。戻りボタン121mが操作される
と、表示部121の表示画面が、現在表示されている他
店モード画面から前述した初期画面に戻る処理が行なわ
れる。
【0146】次に、カード処理装置110の情報表示器
82の表示面820において表示される情報の一例を説
明する。
【0147】図12は、カード処理装置110の情報表
示器82において表示される情報の一例を示す表示画面
図である。この図12においては、交換要求情報が一例
として示されている。カード処理装置110に挿入され
たICカードが使用限度回数に達している場合には、情
報表示器82の表示面820に「このカードは使用限度
に達したので自動発行機で新しいカードに交換して下さ
い」という交換要求情報が表示される。このような交換
要求情報が表示されると、遊技者が自らのカードが使用
限度に達したことを容易に知ることができるとともに、
遊技者にカードの交換を促すことができる。
【0148】次に、会員カードおよびビジタカードとし
て用いられるICカードの構成を詳細に説明する。図1
3は、会員カードおよびビジタカードとして用いられる
ICカードの平面図である。
【0149】図13を参照して、ICカード700は、
カード処理装置に接触して使用される所謂接触型のIC
カードである。ICカード700には、コネクタ70
1、ICカードマイクロコンピュータ702、および、
EEPROM703が設けられている。ICカードマイ
クロコンピュータ702およびEEPROM703は、
カード内部に内蔵されており、コネクタ701がカード
表面に露出している。
【0150】次に、ICカード700に設けられている
回路の構成を説明する。図14は、図13に示されたI
Cカード700に設けられている回路の構成を示すブロ
ック図である。
【0151】コネクタ701は、前述した会員カード処
理装置141およびビジタカード処理装置151等の外
部機器との間で信号の入出力を行なうために設けられて
いる。ICカードマイクロコンピュータ702には、C
PU702a、ROM702b、および、RAM702
cが含まれている。
【0152】CPU702aは、ROM702bに格納
されている制御プログラムに基づいて制御動作を所定の
順序で実行する。RAM702c内には、CPU702
aの演算に使用される各種演算カウンタが記憶されてい
る。EEPROM703は、各種情報の再書込が可能な
メモリであり、ICカードの種別を認識するためのカー
ド種別番号、セキュリティコード、その他カードの種別
に応じたさまざまな情報が記録されている。
【0153】ICカードマイクロコンピュータ702に
は、前述したCPU702a、ROM702b、およ
び、RAM702cの他に、コネクタ701を介して入
力される入力信号を受けてCPU702aに入力データ
を与えるとともにCPU702aからの出力情報を受け
てコネクタ701に出力する入出力インタフェースやパ
ワーオンリセット回路,クロック発生回路,パルス分周
回路,アドレスデコード回路などが設けられている。E
EPROM703内には、会員カードまたはビジタカー
ドというカードの種別を識別可能なカード種別番号の
他、各カードに特有の情報がそれぞれ記憶されている。
その記憶情報の一例は、図15および図16を用いて後
述する。
【0154】このようなICカード700が会員カード
処理装置141およびビジタカード処理装置151等の
ICカード処理装置に挿入されると、ICカード処理装
置内のリーダライタのコネクタがICカードのコネクタ
701と電気的に接触し、ICカード内に記憶されてい
る情報が読出し可能になり、またその情報が更新可能に
なる。
【0155】次に、会員カードのEEPROM703内
に記憶されている情報を説明する。図15は、会員カー
ドのEEPROM703内に記憶されている情報を説明
するための説明図である。
【0156】カード種別番号801は、ICカードの種
別を判別するために記録される情報であり、その情報に
より、ICカードが会員カードであるかビジタカードで
あるかが示される。会員カードの場合には、会員カード
であることを示すカード種別番号が記録されている。こ
れにより、挿入カード処理装置606等のICカード処
理装置は、ICカードが会員カードであるか、ビジタカ
ードであるかを判別できる。
【0157】カード発行番号802は、複数のICカー
ドの中から一のICカードを特定し識別するために用い
られる情報であり、パーラーネットに加盟しているホー
ル1から発行されるICカードには重複したカード発行
番号が付されることはない。発行店コード803は、会
員カードを発行したホールを特定するための情報であ
る。この発行店コード803により、会員カードが、全
国のホールのうちのどこのホール1で発行されたもので
あるのかを特定することが可能である。
【0158】発行日804は、会員カードが発行された
年月日を示す情報である。会員情報805には会員の遊
技者の氏名、性別、住所、および指紋等の会員の個人情
報が記録されている。暗証番号806は、会員登録の際
に遊技者が決める情報である。その暗証番号806の情
報は、会員カードの再発行を受ける際、遊技者が景品交
換処理を行なう際、および、預け入れ持点を遊技可能持
点に変換操作する際などにおいて、遊技者の使用してい
る会員カードが遊技者本人のものであることを確認する
際に使用されるものである。
【0159】中断情報807は、遊技者が遊技の中断操
作を行なった際に記録される情報であり、中断操作を行
なったパチンコ遊技機の台番号などが記録されている。
セキュリティコード808は、ICカードのセキュリテ
ィを保持するための情報である。セキュリティコード8
08は、挿入カード処理装置606等のICカード処理
装置、ならびに、景品交換機105が会員カードの記録
情報を読込むにあたって最初に読取られる情報である。
このセキュリティコード808が予め登録されているコ
ードと一致しない場合にはその他の記録情報の読取処理
が実行されないように構成されている。
【0160】カード残高809は、会員カードの残高で
あり、前述したように遊技者が玉貸操作を行なうことに
より減算更新され、遊技者が入金操作を行なうことによ
り加算更新される。有効期限810は、会員登録の有効
期限である。
【0161】遊技可能持点(使用可能持点)811に
は、遊技に使用可能な持点の情報が記録される。履歴情
報812は、会員における、過去の入会および脱会の履
歴、過去のICカードの再発行回数の履歴、および、過
去の不正行為の履歴等の各種の履歴に関する情報であ
る。使用回数813には、ICカードが、自動発行機1
04およびカード処理装置110において使用された回
数(たとえば挿入回数)の情報が記録される。この使用
回数813は、ICカードが会員カードおよびビジタカ
ードのどちらとして使用されたかにかかわらず、ICカ
ードが最初に発行された後の積算使用回数であり、IC
カードがどの種類のカードとして使用されても、使用さ
れるごとに加算更新される。
【0162】景品交換持点814には、景品交換するこ
とが可能な持点が記録される。遊技場預り持点815に
は、遊技場預り持点、すなわち、貯玉数の情報が記録さ
れる。会員カードには、以上に示した情報の他にも、そ
の他の情報816として、ICカードの再発行回数およ
びカード会社により出荷の際に記録される前述した管理
情報等の各種情報が記録される。
【0163】次に、ビジタカードのEEPROM703
内に記憶されている情報を説明する。図16は、ビジタ
カードのEEPROM703内に記憶されている情報を
説明するための説明図である。ビジタカードのEEPR
OM703内に記憶されている情報は、会員カードの場
合と比べて、遊技場預り持点の情報がない点が異なって
いる。
【0164】カード種別番号901は、前述した会員カ
ードのカード種別番号801と同様の情報である。ビジ
タカードの場合には、ビジタカードであることを示すカ
ード種別番号が記録されている。カード発行番号902
は、前述した会員カードのカード発行番号802と同様
の情報である。発行店コード903は、ビジタカードを
発行したホールを特定するための情報である。この発行
店コード903により、ビジタカードが、全国のホール
のうちのどこのホール1で発行されたものであるのかを
特定することが可能である。
【0165】発行日904は、ビジタカードが発行され
た年月日を示す情報である。ビジタ情報905にはビジ
タの遊技者の氏名、性別、住所、および指紋等のビジタ
の個人情報が記録されている。暗証番号906は、ビジ
タ登録の際に遊技者が決める情報である。その暗証番号
906の情報は、ビジタカードの再発行を受ける際およ
び遊技者が景品交換処理を行なう際などにおいて、遊技
者の使用しているビジタカードが遊技者本人のものであ
ることを確認する際に使用されるものである。
【0166】中断情報907は、前述した会員カードの
中断情報807と同様の情報である。セキュリティコー
ド908は、前述した会員カードのセキュリティコード
808と同様の情報である。セキュリティコード908
は、挿入カード処理装置606等のICカード処理装
置、ならびに、景品交換機105がビジタカードの記録
情報を読込むにあたって最初に読取られる情報である。
このセキュリティコード908が予め登録されているコ
ードと一致しない場合にはその他の記録情報の読取処理
が実行されないように構成されている。
【0167】カード残高909は、ビジタカードの残高
であり、前述したように遊技者が玉貸操作を行なうこと
により減算更新され、遊技者が入金操作を行なうことに
より加算更新される。有効期限910は、ビジタ登録の
有効期限である。遊技可能持点911には、前述した会
員カードの遊技可能持点811と同様の情報である。履
歴情報912は、ビジタにおける、過去の入会、脱会の
履歴、過去のICカードの再発行回数の履歴、および、
過去の不正行為の履歴等の各種の履歴に関する情報であ
る。使用回数913は、前述した会員カードの使用回数
813と同様の情報である。景品交換持点914は、前
述した会員カードの景品交換持点814と同様の情報で
ある。その他の情報915は、前述した会員カードのそ
の他の情報816と同様の情報である。
【0168】次に、自動発行機104の制御部600に
より実行される制御処理について説明する。制御部60
0においては、自動発行機104の動作を制御するため
に、前述した制御用プログラムのメインプログラムが実
行され、そのメインプログラムの実行にしたがって各種
のサブルーチンプログラムが実行される。以下の説明に
おいては、サブルーチンプログラムにより実行される処
理を説明する。
【0169】図17および図18は、カード使用処理の
処理内容を示すフローチャートである。このカード使用
処理は、自動発行機104においてICカードの発行等
のICカードの使用に関連する制御を行なうためのサブ
ルーチンプログラムの処理である。
【0170】図17を参照して、まず、ステップS(以
下、単にSと呼ぶ)1により、図10に示される初期画
面を表示部121に表示する処理がなされる。次に、S
2に進み、他店ボタン121gが操作されたか否かの判
断がなされる。S2により他店ボタン121gが操作さ
れたと判断された場合は、後述するS25に進む。一
方、S2により他店ボタン121gが操作されていない
と判断された場合は、S3に進み、初めて発行ボタン1
21aが操作されたか否かの判断がなされる。
【0171】S3により初めて発行ボタン121aが操
作されていないと判断された場合は、後述するS9に進
む。一方、S3により初めて発行ボタン121aが操作
されたと判断された場合は、S4に進み、会員・ビジタ
選択画面を表示部121に表示する処理がなされる。こ
れにより、ICカードの新規発行モードに入る。会員・
ビジタ選択画面は、遊技者が会員カードと、ビジタカー
ドとのどちらの発行を希望するかを選択するための表示
画面であり、会員と、ビジタとを選択するためのボタン
が表示される。
【0172】次に、S5に進み、会員・ビジタ選択画面
での選択操作があったか否かの判断がなされる。S5に
おいて選択操作がまだないと判断された場合には、S4
に戻って、選択操作があるまで会員・ビジタ選択画面を
継続的に表示する。一方、S5において選択操作があっ
たと判断された場合は、S6に進み、会員およびビジタ
のどちらが選択されたのかについての選択判別がなされ
る。
【0173】S6により会員の方が選択されたと判断さ
れた場合は、S7に進み、会員カードを新規に発行する
ための会員カード発行処理が実行される。会員カード発
行処理の内容については、図19を用いて後述する。S
7のビジタカード発行処理の後に、このカード使用処理
が終了する。一方、S6によりビジタの方が選択された
と判断された場合は、S8に進み、ビジタカードを新規
に発行するためのビジタカード発行処理が実行される。
S8のビジタカード発行処理の後に、このカード使用処
理が終了する。
【0174】また、前述したS3からS9に進んだ場合
は、S9により、再発行ボタン121bの操作があった
か否かの判断がなされる。S9により再発行ボタン12
1bが操作されていないと判断された場合は、後述する
S15に進む。一方、S9により再発行ボタン121b
が操作されたと判断された場合は、S10に進み、会員
・ビジタ選択画面を表示部121に表示する処理がなさ
れる。これにより、ICカードの再発行モードに入る。
この場合の会員・ビジタ選択画面は、前述したS4の場
合と同様の表示画面である。
【0175】次に、S11に進み、会員・ビジタ選択画
面での選択操作があったか否かの判断がなされる。S1
1において選択操作がまだないと判断された場合には、
S10に戻って、選択操作があるまで会員・ビジタ選択
画面を継続的に表示する。一方、S11において選択操
作があったと判断された場合は、S12に進み、会員お
よびビジタのどちらが選択されたのかについての選択判
別がなされる。
【0176】S12により会員の方が選択されたと判断
された場合は、S13に進み、当店で発行された会員カ
ードを再発行するための当店会員再発行処理が実行され
る。当店会員再発行処理の処理内容については、図20
を用いて後述する。S13の当店会員再発行処理の後
に、このカード使用処理が終了する。
【0177】一方、S12によりビジタの方が選択され
たと判断された場合は、S14に進み、当店で発行され
たビジタカードを再発行するための当店ビジタ再発行処
理が実行される。
【0178】また、前述したS9からS15に進んだ場
合は、S15により、カード挿入口128にICカード
の挿入があったか否かの判断がなされる。この場合のI
Cカードの挿入の有無は、挿入カード処理装置606に
設けられている挿入カードセンサ(図示せず)によるカ
ードの検出信号に基づいて判断される。S15によりI
Cカードの挿入がないと判断された場合は、後述するS
23に進む。一方、S15によりICカードの挿入があ
ったと判断された場合は、S16に進み、使用限度チェ
ック処理が実行される。その使用限度チェック処理にお
いては、自動発行機104に挿入されたカードが前述し
た使用限度回数に達したか否かを判断し、使用限度回数
に達したカードを自動的に回収して使用限度達成カード
収納ボックス132に収納する。使用限度チェック処理
の処理内容については、図21を用いて後述する。
【0179】次に、S16からS17に進み、暗証番号
表示ボタン121eの操作があったか否かの判断がなさ
れる。S17により操作がなかったと判断された場合
は、後述するS19に進む。一方、S17により操作が
あったと判断された場合は、S18に進み、会員カード
またはビジタカードの暗証番号を表示するための暗証番
号表示処理が実行される。その暗証番号表示処理におい
ては、所定の条件下で遊技者の希望に応じて、暗証番号
が表示される。S18の暗証番号表示処理の後に、この
カード使用処理が終了する。
【0180】また、前述したS17からS19に進んだ
場合は、S19により、変更ボタン121cの操作があ
ったか否かの判断がなされる。S19により操作がなか
ったと判断された場合は、後述するS21に進む。一
方、S19により操作があったと判断された場合は、S
20に進み、会員カードまたはビジタカードについての
登録情報を変更するための情報変更処理が実行される。
その情報変更処理においては、カード所有者である遊技
者の希望に応じて、本人の住所等の登録情報の変更が行
なわれる。S20の情報変更処理の後に、このカード使
用処理が終了する。
【0181】また、前述したS19からS21に進んだ
場合は、S21により、入金ボタン121dの操作があ
ったか否かの判断がなされる。S21により操作がなか
ったと判断された場合は、このカード使用処理が終了す
る。一方、S21により操作があったと判断された場合
は、S22に進み、会員カードまたはビジタカードに入
金を行なうための入金処理が実行される。この入金処理
によりカード残高が加算更新される。入金処理の処理内
容は図22を用いて後述する。S22の入金処理の後
に、このカード使用処理が終了する。
【0182】また、前述したS15からS23に進んだ
場合は、S23により、カード返却口129へのICカ
ードの返却・交換挿入があったか否かの判断がなされ
る。この場合のICカードの返却・交換挿入の有無は、
返却カードセンサ195の検出信号に基づいて判断され
る。S23により返却・交換挿入がなかったと判断され
た場合は、このカード使用処理が終了する。一方、S2
3により返却・交換挿入があったと判断された場合は、
S23aに進み、返却・交換ボタン121kの操作があ
ったか否かの判断がなされる。S23aにより操作がな
かったと判断された場合は、このカード使用処理が終了
する。一方、S23aにより操作があったと判断された
場合は、S24に進み、挿入されたカードを処理するた
めのカード返却・交換処理が実行される。そのカード返
却・交換処理では、使用限度回数に達して交換のために
挿入された場合に対応する処理と、単に遊技者が使用を
希望しなくなり、返却のために挿入された場合に対応す
る処理とに大きく分けられる。カード返却・交換処理の
処理内容については、図23および図24を用いて後述
する。S24のカード返却・交換処理の後に、このカー
ド使用処理が終了する。
【0183】また、前述したS2からS25に進んだ場
合(図18参照)は、S25により、前述した図11に
示される他店モード画面を表示部121に表示する処理
がなされる。次に、S26に進み、再発行ボタン121
hの操作があったか否かの判断がなされる。S26によ
り再発行ボタン121hが操作されていないと判断され
た場合は、後述するS32に進む。一方、S26により
再発行ボタン121hが操作されたと判断された場合
は、S27に進み、会員・ビジタ選択画面を表示部12
1に表示する処理がなされる。これにより、ICカード
の再発行モードに入る。この場合の会員・ビジタ選択画
面は、前述したS4の場合と同様の表示画面である。
【0184】次に、S28に進み、会員・ビジタ選択画
面での選択操作があったか否かの判断がなされる。S2
8において選択操作がまだないと判断された場合には、
S27に戻って、選択操作があるまで会員・ビジタ選択
画面を継続的に表示する。一方、S28において選択操
作があったと判断された場合は、S29に進み、会員お
よびビジタのどちらが選択されたのかについての選択判
別がなされる。
【0185】S29により会員の方が選択されたと判断
された場合は、S30に進み、他店で発行された会員カ
ードを再発行するための他店会員再発行処理が実行され
る。S30の他店会員再発行処理の後に、このカード使
用処理が終了する。一方、S29によりビジタの方が選
択されたと判断された場合は、S31に進み、他店で発
行されたビジタカードを再発行するための他店ビジタ再
発行処理が実行される。S31の他店ビジタ再発行処理
の後に、このカード使用処理が終了する。
【0186】また、前述したS26からS32に進んだ
場合は、S32により、カード挿入口128にICカー
ドの挿入があったか否かの判断がなされる。この場合の
ICカードの挿入の有無は、挿入カード処理装置606
に設けられている挿入カードセンサ(図示せず)による
カードの検出信号に基づいて判断される。S32により
ICカードの挿入がないと判断された場合は、後述する
S39に進む。一方、S32によりICカードの挿入が
あったと判断された場合は、S33に進み、使用限度チ
ェック処理が実行される。使用限度チェック処理の処理
内容については、前述した。
【0187】次に、S33からS34に進み、暗証番号
表示ボタン121jの操作があったか否かの判断がなさ
れる。S34により操作があったと判断された場合は、
前述したS18に進み、会員カードまたはビジタカード
の暗証番号を表示するための暗証番号表示処理が実行さ
れる。一方、S34により操作がなかったと判断された
場合は、S35に進み、変更ボタン121iの操作があ
ったか否かの判断がなされる。
【0188】S35により操作があったと判断された場
合は、前述したS20に進み、会員カードまたはビジタ
カードについての登録情報を変更するための情報変更処
理が実行される。一方、S35により操作がなかったと
判断された場合は、S36に進み、挿入されたICカー
ドの種別を判別する処理がなされる。
【0189】S36によりICカードの種別が会員カー
ドであると判別された場合は、S37に進み、他店で発
行された会員カードを用いて遊技を行なうことを可能に
するための他店会員遊技処理が実行される。その他店会
員遊技処理においては、挿入された会員カードが他店で
発行された会員カードである場合に、その会員カードを
当店で使用可能にする処理が行なわれる。S37の他店
会員遊技処理の後に、このカード使用処理が終了する。
【0190】一方、S36によりICカードの種別がビ
ジタカードであると判別された場合は、S38に進み、
他店で発行されたビジタカードを用いて遊技を行なうこ
とを可能にするための他店ビジタ遊技処理が実行され
る。その他店ビジタ遊技処理においては、挿入されたビ
ジタカードが他店で発行されたビジタカードである場合
に、そのビジタカードを当店で使用可能にする処理が行
なわれる。S38の他店ビジタ遊技処理の後に、このカ
ード使用処理が終了する。
【0191】また、前述したS32からS39に進んだ
場合は、S39により、カード返却口129へのICカ
ードの返却・交換挿入があったか否かの判断がなされ
る。S39により返却・交換挿入がなかったと判断され
た場合は、このカード使用処理が終了する。一方、S3
9により返却・交換挿入があったと判断された場合は、
S39aに進み、返却・交換ボタン121kの操作があ
ったか否かの判断がなされる。S39aにより操作がな
かったと判断された場合は、このカード使用処理が終了
する。一方、S39aにより操作があったと判断された
場合は、前述したS24に進み、挿入されたカードを処
理するためのカード返却・交換処理が実行される。カー
ド返却・交換処理の処理内容については、図23および
図24を用いて後述する。
【0192】このように、カード使用処理においては、
表示部121に画面表示を行なうとともに、その画面表
示に応じた選択操作にしたがって各種サブルーチンを呼
出す処理が行なわれる。以下に、カード使用処理におい
て呼出される主なサブルーチンの内容を順次説明する。
【0193】まず、会員カード発行処理について説明す
る。図19は、前述したS7に示された会員カード発行
処理の処理内容を示すフローチャートである。この会員
カード発行処理は、会員の登録に際し、自動発行機10
4がPC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレ
イ用管理コンピュータ102と情報通信により連絡を取
合いながら実行される。
【0194】まず、ステップSA(以下、単にSAとい
う)1により、会員用の確認事項および規約等の遊技者
の承諾が必要な事項が表示部121に表示されるととも
に、それについて遊技者が承諾をするか否かの選択操作
を求める旨が表示される。次に、SA2に進み、SA1
で表示された事項について遊技者本人の承諾があったか
否かの判断がなされる。SA2により承諾がまだないと
判断された場合には、SA1に戻って、選択操作がある
までSA1の表示が継続される。一方、SA2により承
諾があったと判断された場合には、SA3に進む。
【0195】SA3では、遊技者の個人情報に関する入
力項目を表示部121に表示する処理がなされる。この
場合には、遊技者が個人情報の入力操作を行なうための
文字および数字を入力可能なキーボードボタン、入力し
た情報を画面上で修正することを可能にする修正ボタ
ン、および、入力操作を中止して初期状態に戻ることを
可能にする中止ボタン等の各種入力用のボタンが併せて
表示される。この場合の遊技者の個人情報は、遊技者が
入力する必要がある情報であり、遊技者の氏名、生年月
日、現住所、および、男女別等の複数の入力項目よりな
り、入力項目が順次表示される。このように入力項目が
表示されると、遊技者は、前述したキーボードスイッチ
を操作することにより、自らの個人情報を入力する必要
がある。
【0196】この場合の現住所の入力の際には、入力の
手間を省くために、次のような表示がなされる。すなわ
ち、まず、ホール1の近辺の住所(細かい番地等の情報
を除いた住所)の一覧のデータが表示される。この一覧
においては、住所の情報をスクロール可能に表示するこ
とにより、1画面上に可能な限り多数の住所を表示可能
とする。その一覧のデータは、自動発行機104のメー
カまたはホール1により予め作成される。そして、遊技
者が該当する住所を一覧から選択する操作を行なう。そ
して、細かい番地等の情報を遊技者が手入力する。この
ようにすれば、遊技者の入力操作の負担を軽減すること
ができる。遊技者1人当りの入力所要時間を短縮するこ
とが可能になり、自動発行機104のカード発行処理を
効率化することができる。
【0197】次に、SA4に進み、遊技者による個人情
報の入力が完了したか否かの判断がなされる。SA4に
より完了していないと判断された場合は、SA3に戻
り、個人情報の入力が完了するまでSA3の表示が継続
される。一方、SA4により完了したと判断された場合
は、SA5に進み、指紋の入力を遊技者に要求する表示
を表示部121において行なう処理がなされる。この場
合、遊技者は、指紋検出部125において本人の指紋の
検出を受ける必要がある。このような指紋の検出が行な
われたことが、指紋の入力を行なったことを意味する。
【0198】次に、SA6に進み、指紋の入力があった
か否かの判断がなされる。SA6により指紋の入力がま
だないと判断された場合は、SA5に戻り、指紋の入力
があるまでSA5の表示が継続される。SA6により指
紋の入力があったと判断された場合は、SA7に進み、
暗証番号の入力を遊技者に要求する表示を表示部121
において行なう処理がなされる。この場合には、暗証番
号を入力するための数字を入力可能な10キースイッチ
が併せて表示される。この場合、遊技者は、表示部12
1において任意の暗証番号を入力する必要がある。
【0199】次に、SA8に進み、暗証番号の入力があ
ったか否かの判断がなされる。SA8により暗証番号の
入力がまだないと判断された場合は、SA7に戻り、暗
証番号の入力があるまでSA7の表示が継続される。S
A8により暗証番号の入力があったと判断された場合
は、SA9に進み、SA3、SA5およびSA7での表
示に応じて入力された入力事項をチェックする処理がな
される。この入力事項のチェックの際には、明らかな誤
入力のチェックを始めとして、入力された指紋の情報に
基づいて、遊技者が過去に不正行為を行なった者である
か否かのチェックも行なう。過去の不正行為の有無の判
断は、PC用管理コンピュータ101が、PC中央管理
センタ200から取り寄せた過去の不正行為の情報を自
動発行機104が受取り、その過去の不正行為の情報に
基づいて行なわれる。
【0200】次に、SA10に進み、SA9でのチェッ
クの結果がOK(会員カードを発行を認める判定がなさ
れた場合)であるか否かの判断がなされる。前述したよ
うな明らかな誤入力があったことが判明した場合および
過去の不正行為により会員カードの発行が禁止されてい
る場合であることが判明した場合には、会員カードの発
行が認められない。ここで、過去の不正行為により会員
カードの発行が禁止されている場合とは、たとえば、過
去の不正行為を原因として、会員規約等にしたがって強
制的に脱会させられた後に課せられる発行禁止期間中で
ある場合等の発行禁止状態にある場合をいう。
【0201】SA10によりOKではないと判断された
場合は、会員カードの発行を禁じるために、前述したS
A3に戻り、今までの入力操作が無効にされる。SA1
0によりOKであると判断された場合は、SA11に進
み、遊技者に、会員としての登録を認めることの選択を
要求する表示を表示部121に行なう処理がなされる。
この場合の表示には、登録することを選択する登録ボタ
ンと、登録の中止を選択する中止ボタンとが含まれる。
この場合、遊技者は、登録をするときには登録ボタンを
操作し、登録を中止するときには中止ボタンを操作する
必要がある。
【0202】次に、SA12に進み、SA11での表示
に応じた選択操作があったか否かの判断がなされる。S
A12において選択操作がまだないと判断された場合に
は、SA11に戻って、選択操作があるまでSA11の
表示が継続される。一方、SA12において選択操作が
あったと判断された場合は、SA13に進み、登録およ
び中止のどちらが選択されたのかについての選択判別が
なされる。
【0203】SA13により中止の選択がなされたと判
別された場合は、この会員カード発行処理が終了する。
一方、SA13により登録の選択がなされたと判別され
た場合は、SA14に進み、保証金の預入を遊技者に要
求する表示がなされる。この場合、遊技者は、所定額
(たとえば500円)の保証金を紙幣挿入口122また
は硬貨挿入口123から入金する必要がある。
【0204】次に、SA15に進み、保証金の入金があ
ったか否かの判断がなされる。SA15により保証金の
入金がまだないと判断された場合には、SA14に戻っ
て、入金があるまでSA14の表示が継続される。一
方、SA15により保証金の入金があったと判断された
場合には、SA16に進み、会員登録処理がなされる。
この会員登録処理は、会員登録を求めている遊技者を会
員として登録し、前述したように入力された個人情報等
の情報を会員情報として登録する処理である。
【0205】会員の登録および会員情報の登録は、PC
用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理
コンピュータ102のそれぞれが、対応するPC中央管
理センタ200の管理コンピュータおよび貯玉・再プレ
イ中央管理センタ300の管理コンピュータとネットワ
ーク上での情報通信により相互に連絡を取合いながら行
なう。会員の登録情報は、PC中央管理センタ200の
管理コンピュータおよび貯玉・再プレイ中央管理センタ
300の管理コンピュータにおいて管理されるととも
に、会員登録が行なわれたホール1内のPC用管理コン
ピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュー
タ102のそれぞれにおいても管理される。
【0206】次に、SA17に進み、遊技者に、発行し
ようとしている会員カードに入金をするか否かの選択を
要求する表示を表示部121に行なう処理がなされる。
この場合の表示には、入金の有無を選択する選択ボタン
が併せて表示される。次に、SA18に進み、SA17
での表示に応じた選択操作があったか否かの判断がなさ
れる。SA18において選択操作がまだないと判断され
た場合には、SA17に戻って、選択操作があるまでS
A17の表示が継続される。一方、SA18において選
択操作があったと判断された場合は、SA19に進み、
入金するのか入金しないのかのどちらが選択されたかに
ついての選択判別がなされる。
【0207】SA19により入金しない旨の判別がなさ
れた場合は、後述するSA28に進む。一方、SA19
により入金する旨の判別がなされた場合は、SA20に
進み、入金を要求する表示を表示部121に行なう処理
がなされる。この場合には、投入した金額のうちのいく
らの金額を会員カードに入金するかを指定するための1
0キースイッチが併せて表示される。この場合、遊技者
は、紙幣挿入口122または硬貨挿入口123から現金
を投入し、希望の入金額を指定する必要がある。
【0208】次に、SA21に進み、現金の投入があっ
たか否かの判断がなされる。SA21により現金の投入
がまだないと判断された場合には、SA20に戻って、
現金の投入があるまでSA20の表示が継続される。一
方、SA21により現金の投入があったと判断された場
合には、SA22に進み、入金額の指定がなされたか否
かの判断がなされる。SA22においては、入金額の指
定がなされるのを待ってSA23に進む。SA23で
は、指定された入金額の確認を要求する表示を行なう処
理がなされる。その表示においては、入金額を確認した
ことを選択する確認ボタンと、入金額を変更することを
選択する確認ボタンとが併せて表示される。
【0209】次に、SA24に進み、SA23での表示
に応じた入金額の確認選択操作があったか否かの判断が
なされる。SA24において選択操作がまだないと判断
された場合には、SA23に戻って、選択操作があるま
でSA23の表示が継続される。一方、SA24におい
て選択操作があったと判断された場合は、SA25に進
み、確認と、変更とのどちらが選択されたかについての
選択判別がなされる。SA25により入金額の変更が選
択されたと判断された場合は、前述したSA22に戻
り、入金額の変更が可能になる。一方、SA25により
入金額を確認したことが選択されたと判断された場合
は、入金額が確定し、SA26に進む。SA26では、
投入された金額と指定された入金額との関係により、釣
銭があるか否かの判断がなされる。
【0210】SA26により釣銭がないと判断された場
合は、後述するSA28に進む。一方、SA26により
釣銭があると判断された場合は、SA27に進み、釣銭
を金銭返却口124から払出す処理がなされる。SA2
7の後、SA28に進む。
【0211】SA28においては、前述した処理にした
がって会員登録がなされた遊技者に会員カードを発行す
るために、会員カード処理装置141によりICカード
に図14で前述したようなカード情報を書込む処理がな
される。そして、SA29に進み、カード情報が書込ま
れたICカードを、遊技者の会員カードとして発行し、
会員カード発行口126から排出する処理がなされる。
その後、この会員カード発行処理が終了する。
【0212】また、初めて会員カードの発行を受ける場
合に限らず、過去に会員であったものが、一時脱会し
て、再び会員になる場合にも、同様に、初めて発行ボタ
ン121aを操作して会員カードの新規発行を受ける必
要がある。
【0213】次に、ビジタカード発行処理について説明
する。ビジタカード発行処理は、ビジタの登録に際し、
自動発行機104がPC用管理コンピュータ101およ
び貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102と情報通信
により連絡を取合いながら実行される。ビジタカードの
発行が行なわれる場合には、前述した図19の会員カー
ド発行処理と基本的に同様の処理が行なわれる。つま
り、ビジタカード発行処理においては、前述した会員登
録の代わりに、遊技者がビジタとして登録される。ビジ
タ登録がなされた遊技者には、ビジタカードを発行する
ために、図15で前述したようなカード情報がビジタカ
ード処理装置151によりICカードに書込まれ、その
カードがビジタカードとしてビジタカード発行口127
から発行(排出)される。
【0214】次に、当店会員再発行処理装置について説
明する。既に発行を受けた会員カードまたはビジタカー
ドが紛失等により使用できなくなった者は、所定条件下
でカードの再発行を受けることが可能である。自動発行
機104においては、当店で発行されたカードのみなら
ず、他店で発行されたカードも再発行することが可能で
ある。
【0215】当店で発行されたカードを再発行するため
の処理は、会員カードを再発行するための当店会員再発
行処理と、ビジタカードを再発行するための当店ビジタ
再発行処理とに分けられている。
【0216】図20は、前述したS13に示された当店
会員再発行処理の処理内容を示すフローチャートであ
る。この当店会員再発行処理は、会員カードの再発行に
際し、自動発行機104がPC用管理コンピュータ10
1および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102と情
報通信により連絡を取合いながら実行される。
【0217】当店会員再発行処理は、前述した会員カー
ド発行処理と共通する部分が多いため、会員カード発行
処理と異なる処理の部分を主として説明する。
【0218】ステップSB(以下、単にSBという)1
〜SB6においては、前述した会員カード発行処理のS
A3〜SA8において会員登録を対象として行なわれた
処理と同様の処理が再発行を対象として行なわれる。す
なわち、会員カードの再発行を受ける場合にも、個人情
報の入力、遊技者の指紋の入力、暗証番号の入力が必要
となる。SB1〜SB6の処理の内容は、前述したSA
3〜SA8と同様であるため、ここでは、その詳細な説
明を繰返し行なわない。
【0219】SB6により暗証番号の入力があったと判
断されると、SB7に進む。SB7においては、ここま
でに入力された情報に基づいて、該当する会員カードの
カード情報を取得する処理がなされる。SB7における
カード情報の取得は、次のように行なわれる。自動発行
機104の情報出力部609からカード情報の取得要求
情報が出力され、その取得要求情報に応答して、PC用
管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コ
ンピュータ102のそれぞれが、対応するPC中央管理
センタ200の管理コンピュータおよび貯玉・再プレイ
中央管理センタ300の管理コンピュータとネットワー
ク上での情報通信により相互に連絡を取合いながら行な
う。その結果、PC用管理コンピュータ101および貯
玉・再プレイ用管理コンピュータ102のそれぞれから
情報入力部604を介して、カード情報が自動発行機1
04内に与えられる。
【0220】次に、SB8に進み、SB7において取得
したカード情報に基づいて、前述したSB4およびSB
6において入力が判断された指紋データおよび暗証番号
を既に登録されているはずの指紋データおよび暗証番号
と比較照合する処理がなされる。次に、SB9に進み、
SB8による照合がOK(入力された指紋および暗証番
号と既に登録されている指紋および暗証番号とが一致し
たこと)であるか否かの判断がなされる。SB8による
照合がOKではないと判断された場合(指紋および暗証
番号が一致しない場合)は、再発行を受付けずに、この
当店再発行処理を終了する。このように指紋および暗証
番号が一致しない場合に再発行を受付けないようにする
ことにより、不正行為者による不正な再発行を防ぐこと
ができる。
【0221】一方、SB9による照合がOKであると判
断された場合は、SB10に進み、再発行を受けようと
している遊技者の元の会員カードについてPC用管理コ
ンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュ
ータ102から使用回数の情報および返却履歴の情報を
取得して、それらの情報を参照する処理がなされる。P
C用管理コンピュータ101を含むPCネットワークシ
ステム機関および貯玉・再プレイネットワークシステム
機関においては、会員別の管理情報として、各会員の会
員カードの使用回数の情報および会員カードの返却履歴
(会員カードが返却された情報)をも管理しており、そ
の管理情報に基づいてSB10による情報の参照が行な
われる。 次に、SB11に進み、SB10により取得
した使用回数が使用限度回数に達しているか否かの判断
がなされる。すなわち、再発行対象の元の会員カードが
使用限度に達しているカードであるか否かの判断がなさ
れるのである。SB11により使用限度回数に達してい
ないと判断された場合は、その他の再発行条件の確認の
ために、後述するSB13に進む。
【0222】一方、SB11により使用限度回数に達し
ていると判断された場合は、SB12に進み、SB10
により取得した会員カードの返却履歴に基づいて、再発
行対象の元の会員カードが未返却であるか否かの判断が
なされる。すなわち、SB12では、再発行対象の元の
会員カードが使用限度回数に達しているのにまだ返却さ
れていないかどうかの確認がなされる。SB12によ
り、再発行対象の元の会員カードが未返却であると判断
された場合は、この当店会員再発行処理が終了する。こ
れにより、会員カードの再発行を受けようとする場合に
おいて、元の会員カードが使用限度回数に達したもので
あって、適正に返却されていないときには、会員カード
の再発行が行なわれない。一方、SB12により、再発
行対象の元の会員カード未返却でない、すなわち、返却
されていると判断された場合は、その他の再発行条件の
確認のために、後述するSB13に進む。これにより、
元の会員カードが使用限度回数に達したものであって
も、適正に返却されているときには、その他の再発行条
件を満たすことにより、会員カードの再発行が可能とな
る。
【0223】SB13では、再発行を受けようとしてい
る遊技者の過去の不正履歴情報を取得し、その情報を参
照する処理がなされる。SB13における不正履歴情報
の取得は、前述したカード情報の取得と同様の手順で行
なわれる。すなわち、PC用管理コンピュータ101お
よび貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のそれぞ
れと、対応するPC中央管理センタ200の管理コンピ
ュータおよび貯玉・再プレイ中央管理センタ300の管
理コンピュータのそれぞれとに、遊技者ごとの過去の不
正履歴情報が遊技者の個人情報と関連付けられて記録さ
れて管理されているのである。
【0224】次に、SB14に進み、SB13による遊
技者の過去の不正履歴情報の参照の結果、過去に不正行
為を行なった履歴があるか否かの判断がなされる。SB
14により不正行為を行なった履歴があると判断された
場合は、再発行を受付けずに、この当店再発行処理を終
了する。このように 過去の不正履歴がある者に対して
再発行を受付けないようにすることにより、不正行為を
未然に防ぐことができる。一方、SB14により不正行
為を行なった履歴がないと判断された場合は、、SB1
5に進み、該当する遊技者の再発行回数に関する情報を
参照する処理がなされる。
【0225】このパーラーネットの場合には、自動発行
機104を用いた会員カードおよびビジタカードの自動
的な再発行が、たとえば1回に限り許されている。自動
発行機104を直接的に用いる2回目以降の再発行は、
自動発行機104では禁止されている。2回目以降の再
発行を受ける場合、遊技者は、ホール1のカウンタにお
いて所定の誓約書類に所定事項を記入するとともに、本
人の署名をし、ホール1の責任者に提出する必要があ
る。その場合、ホール1の責任者は、PC用管理コンピ
ュータ101において再発行処理の禁止を解除するため
の情報を入力し、再発行処理の禁止状態を解除する。こ
れにより、遊技者が、自動発行機104を用いて再発行
を受けることが可能となる。
【0226】そのような再発行に関する管理を行なうた
めに、会員カードおよびビジタカードのそれぞれの再発
行回数の情報が、ICカードの他に、各会員情報に関連
付けられてPC用管理コンピュータ101およびPC中
央管理センタ200に記憶されている。このように、会
員カードおよびビジタカードの再発行を厳しく管理する
ことにより、会員カードおよびビジタカードの再発行枚
数の無制限な増大化を防ぐことができる。このように再
発行枚数の増大化を防ぐことにより、再発行枚数の増加
に応じて問題となるパーラーネットの管理する情報量の
増大化を抑制することができる。さらに、再発行枚数の
増大化を防ぐことにより、虚偽により大量に発行を受け
た再発行カードを改ざんして不正を行なう不正行為を行
なう機会を減少させることにより、そのような不正行為
を未然に防ぐことができる。
【0227】さらに、再発行回数が3回目以上になった
場合には、次のように取り扱うことが考えられる。2回
目の再発行の場合と同様に、誓約書類を用いて再発行を
行なう。その他の例として、3回目以降の再発行につい
て、免許証の免停方式のように、所定期間再発行を禁止
する。さらにその他の例として、2回目の再発行から3
回目の再発行までの期間中において、誓約書類の提出を
義務付けるかまたは所定期間再発行を禁止する。このよ
うにすれば、不正行為をさらに厳しく防ぐことができ
る。
【0228】SB15においては、以上のようなことを
目的として管理されている再発行回数の情報を、前述し
たSB13における不正履歴情報の取得の場合と同様の
手順で取得し、参照する。SB15の後に、SB16に
進み、SB15により参照した再発行回数が規定値(こ
の場合は、1回)以内であるか否かの判断がなされる。
SB16により規定値以内ではないと判断された場合
は、再発行を受付けずに、この当店再発行処理を終了す
る。このようにして当店再発行処理が終了された場合に
は、所定の別の処理が実行されることにより、再発行回
数が規定値以上なのでカウンタまでお越しくださいとい
う旨の表示が表示部121によりなされる。これによ
り、遊技者は、前述したような手順で再発行の申し込み
を行なうこととなる。
【0229】一方、SB16により規定値以内であると
判断された場合は、SB17に進み、SB17およびS
B18により、前述した会員カード発行処理のSA9お
よびSA10において会員登録を対象として行なわれた
入力事項のチェックに関する処理と同様の処理が再発行
を対象として行なわれる。SB18によりOKであると
判断された場合は、SB19に進み、遊技者に、会員と
しての再登録を認めることの選択を要求する表示を表示
部121に行なう処理がなされる。この場合の表示に
は、再登録することを選択する再登録ボタンと、登録の
中止を選択する中止ボタンとが含まれる。この場合、遊
技者は、再登録をするときには再登録ボタンを操作し、
登録を中止するときには中止ボタンを操作する必要があ
る。
【0230】次に、SB20に進み、SB19での表示
に応じた選択操作があったか否かの判断がなされる。S
B20において選択操作がまだないと判断された場合に
は、SB16に戻って、選択操作があるまでSB19の
表示が継続される。一方、SB20において選択操作が
あったと判断された場合は、SB21に進み、再登録お
よび中止のどちらが選択されたのかについての選択判別
がなされる。SB21により中止の選択がなされたと判
別された場合は、この会員カード発行処理が終了する。
一方、SB21により再登録の選択がなされたと判別さ
れた場合は、SB22に進み、SB22およびSB23
により、前述した会員カード発行処理のSA14および
SA15と同様の保証金の入金に関する処理がなされ
る。これにより、遊技者は、再発行の際にも、保証金を
入金する必要がある。
【0231】SB23により保証金の入金があったと判
断された場合には、SB24に進み、会員についての再
登録処理がなされる。この再登録処理は、再発行を求め
ている遊技者を会員として再登録し、前述したように入
力された個人情報等の情報を会員情報として再登録する
処理である。会員の再登録および会員情報の再登録は、
前述した会員カード発行処理の場合と同様の手順により
行なわれる。このように再登録が行なわれる場合には、
元の登録情報が削除される。さらに、再発行の場合に
は、再発行回数を示す情報が会員情報に付加されて管理
される。
【0232】SB24の後、SB25に進み、前に所有
していた会員カードである前カードについて全国的に使
用禁止状態にする処理がなされる。この場合、前カード
を全国的に使用禁止状態にすることを要求する情報が、
自動発行機104からPC用管理コンピュータ101を
介してPC中央管理センタ200に送信されるととも
に、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102を介して
貯玉・再プレイ中央管理センタ300に送信される。こ
の要求情報を受けてPC中央管理センタ200および貯
玉・再プレイ中央管理センタ300では、管理コンピュ
ータが前カードを全国的に使用禁止状態にするための処
理が行なわれる。
【0233】このように、会員カードの再発行にあたっ
て、前に所有していた会員カードを使用禁止状態にする
ことにより、一人の遊技者に対する会員カードの多重発
行を防ぐことができるとともに、前に所有していた会員
カードが不正行為に使用されることを防ぐことができ
る。
【0234】次に、SB26に進み、SB26〜SB3
5において、前述した会員カード発行処理のSA17〜
SA27において会員登録を対象として行なわれた処理
と同様の処理が再発行を対象として行なわれる。すなわ
ち、会員カードの再発行を受ける場合にも、入金に関す
る処理が行なわれる。
【0235】SB27で入金を選択しなかった場合、S
B34で釣銭がない場合、および、SB35の後の場合
において、SB36に進む。SB36では、再発行する
会員カードの残高を決定する処理がなされる。具体的
に、SB36では、前述したSB7で取得したカード情
報により示される残高を再発行する会員カードの残高と
して決定する。また、その場合、前述したSB26〜S
B35により入金があった場合には、その入金額が残高
に加算される。ここで用いられる残高は、前カードに対
応してPC用管理コンピュータ101およびPC中央管
理センタ200に記憶されている現在の残高であり、た
とえば、前カードが紛失状態になった際の残高ではな
い。このため、たとえ、前カードが紛失状態になってか
ら現在までの間において不正行為者により残高が減じら
れていても、それは遊技者側の責任となり、ホール1お
よびパーラーネットの側は、その間の使用額を遊技者に
補填する必要がないので、そのような補填をする場合と
比べて、ホール1およびパーラーネットの側が不測の損
失(不利益)を被ることがないようにすることができ
る。
【0236】SB36の後、SB37に進み、自動発行
機104からPC用管理コンピュータ101を介してP
C中央管理センタ200と情報通信を行なうとともに、
貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102を介して貯玉
・再プレイ中央管理センタ300と情報通信を行なうこ
とにより、前述したSB25により行なわれた前カード
の使用禁止状態が確立しているか否かの判断がなされ
る。SB37により使用禁止状態が確立していないと判
断された場合は、確立されるまで待ってSB38に進
む。SB38においては、前述した処理にしたがって会
員の再登録がなされた遊技者に会員カードを再発行する
ために、会員カード処理装置141によりICカードに
前述したようなカード情報を書込む処理がなされる。そ
の場合には、再発行回数を示す情報がカード情報に付加
されて書込まれる。そして、SB39に進み、カード情
報が書込まれたICカードを、遊技者の再発行用会員カ
ードとして発行し、会員カード発行口126から排出す
る処理がなされる。
【0237】そして、SB40に進み、前述したSB7
により取得したカード情報に含まれる前述の履歴情報8
12に基づき、表示部121において、前カードの過去
の引落し額等の使用履歴を使用回数(カード処置装置1
10への挿入および自動発行機104への挿入)ごとに
表示する処理がなされる。このように、再発行を受けた
場合に、前カードの過去の使用履歴が表示されるので、
次のような効果が得られる。前カードを紛失してからカ
ードの再発行を受けるまでの間に不正使用がなされてい
る場合には、表示された使用履歴を見ることにより、そ
の事実を遊技者が知ることができるため、残高の減額原
因がホール1の側にないことを認識することが可能にな
り、残高の多少を巡ってホール1の側と、遊技者との間
でトラブルが発生することを回避できる。SB40の
後、この当店会員再発行処理が終了する。
【0238】このように、指紋データおよび暗証番号に
代表されるカード情報の照合により、会員カードの所有
者本人であることを判別し、その所有者本人である場合
に、過去の不正行為の履歴がないことを条件として自動
発行機104が自動的に会員カードの再発行を行なうた
め、会員カードの再発行に要する係員の手間を省くこと
ができる。すなわち、人手を要さずに会員カードを発行
することができる。その結果として、会員カードの再発
行に関する処理効率を向上させることができる。
【0239】さらに、会員カードの再発行を受けるため
には再発行対象の元の会員カードが回収されていること
が必要となるので、使用限度回数に達した会員カードの
回収の重要さを遊技者に認識させるとともに、元の会員
カードが回収されていない遊技者をその会員カードの回
収に仕向けさせることにより、使用限度回数に達した会
員カードの回収の確実性を向上させることが可能にな
る。
【0240】また、前述したS30の他店会員再発行処
理の処理内容は、以上に示した当店会員再発行処理の処
理内容と同様である。したがって、他店会員再発行処理
の処理内容の詳細な説明は、省略し、当店会員再発行処
理の処理内容の説明をもって換える。すなわち、他店ボ
タン121gの操作により他店で発行されたことを区別
する他は、当店会員再発行処理の処理内容と同様の処理
により、他店で発行された会員カードの再発行が行なわ
れる。このように、会員カードの発行を受けたホール以
外のホールにおいても会員カードの再発行を受けること
ができるため、再発行を受ける遊技者がわざわざ発行を
受けたホールまで出向かなくて済むので、会員カードの
再発行に関する遊技者の負担を軽減することができ、遊
技者の便宜を図ることができる。
【0241】また、会員カードが壊れたか、または、会
員カードが変形等の理由により自動発行機104に入ら
なくなってしまい、再発行の必要が生じた場合には、紛
失した場合と少し異なる手続きがとられる。すなわち、
会員カードの所有者が会員カードをホール1のカウンタ
へ提出する。ホール1側では、見た目で明らかに壊れて
いるカードについては係員がそのまま回収し、カード会
社へ返送する。一方、見た目で明らかに壊れていると判
断できないカードについては、その会員カードを係員が
所定のカードチェッカによりチェックする。そして、カ
ードチェッカのチェックによりカードの状態が不良であ
ると判断された場合には、そのまま回収し、カード会社
へ返送する。また、カードチェッカのチェックによりカ
ードの状態が不良ではないと判断された場合には、その
会員カードを係員が自動発行機104に挿入し、会員カ
ードと、自動発行機104とのどちらが故障しているの
かをチェックする。その結果、カードの方が故障してい
ると判断された場合には、そのカードをカード会社へ返
送する。
【0242】会員カードが壊れたことを理由として会員
カードを再発行する場合にも、所有者は、前述した再発
行処理を受ける場合と同様の操作を行なう必要がある。
これにより、前述した当店または他店の会員再発行処理
が実行される。その場合、再発行を受けるものは、所定
の操作により再発行が紛失を理由としない旨を特定する
所定の操作を行なう。これとともに、ホール1側では、
その再発行が、会員カードが壊れたことを理由とするこ
とを確認した旨をPC用管理コンピュータ101および
貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102において入力
し、その情報を管理する。
【0243】また、会員カードを所有する遊技者につい
て、著しい不正行為または会員規約違反が発覚した場合
には、PCネットワークシステム機関、貯玉・再プレイ
ネットワークシステム機関、または、ホールのうちのい
ずれかが強制的な会員登録の取消しを行なう。ホールが
強制的な会員登録の取消しを行なう場合には、会員カー
ドを没収し、所定のカードチェッカでその会員カードか
ら会員番号の情報を読取り、会員番号の情報に基づき、
PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用
管理コンピュータ102において会員登録を取消す。そ
して、会員登録を取消した旨を示す情報をPC中央管理
センタ200および貯玉・再プレイ中央管理センタ30
0に転送する。PC中央管理センタ200では、全国の
ホールのPC用管理コンピュータ101に、取消された
会員についての情報を転送し、貯玉・再プレイ中央管理
センタ300では、全国のホールの貯玉・再プレイ用管
理コンピュータ102に、取消された会員についての情
報を転送する。
【0244】PCネットワークシステム機関または貯玉
・再プレイネットワークシステム機関が、それらの機関
について不利益となる行為により強制的な会員登録の取
消しを行なう場合には、ホールにおいて会員カードを没
収し、会員登録の仮取消しを行なう。没収した会員カー
ドは、ホールから該当するPCネットワークシステム機
関または貯玉・再プレイネットワークシステム機関に発
送される。その後、該当する機関が仮取消しを行なった
遊技者の処分を決定し、会員登録を取消す場合には本取
消し処分を行ない、会員登録を取消さない場合には仮取
消し処分を解除する。これらの場合には、処分の結果を
本人に通知する。この場合の会員登録に関するネットワ
ーク上での処理は、前述した場合と同様の内容で行なわ
れる。
【0245】また、会員カードを所有する遊技者がホー
ルに会員カードを持ってくるのを忘れた場合でも、会員
カードは重ねて発行しない。ただし、遊技者が遠方から
来店した場合等のような特別の事情があり、ホールが認
める場合には、会員カードを紛失した場合と同様に会員
カードの再発行が可能とされる(ただし、再発行が不可
能な場合は、再発行不可能)。その場合には、再発行さ
れた会員カードで遊技を行ない、後日、遊技者が忘れて
きた会員カードをホール側に返却する。その場合には、
再発行された会員カードから再発行回数の情報が減じら
れ、その再発行された会員カードのみが遊技者の所有カ
ードとなる。ただし、再発行を受けたという履歴は、ホ
ール側で管理される。そのような事情での再発行が頻繁
に行なわれた遊技者については、不正行為の可能性があ
るため、次の再発行時には、前述したような誓約書類の
提出を義務付けるか、または、再発行を所定期間禁止す
る等の処置を行なう。
【0246】なお、この場合には、遊技者の個人情報等
の既に登録されている事項について遊技者が再度入力す
る例を説明した。しかし、指紋等の本人であることを確
認するための事項を除き、既に登録されている事項につ
いては、自動発行機104の側で既登録事項を順次表示
し、それに対して遊技者が確認の操作を行なうようこと
が可能な処理を行なうようにしてもよい。そのようにす
れば、遊技者の入力の手間を省くことができ、再発行に
関する処理を迅速に行なうことができる。このような処
理は、この当店会員再発行処理に限らず、後述する当店
ビジタ再発行処理、他店会員再発行処理、および、他店
ビジタ再発行処理のそれぞれに用いてもよい。
【0247】次に、前述したS14に示された当店ビジ
タ再発行処理について説明する。当店ビジタ再発行処理
は、当店のビジタのビジタカードの再発行を対象とし
て、前述した当店会員再発行処理と基本的に同様の処理
が行なわれる。これにより、当店のビジタに対してビジ
タカードの再発行が可能となる。
【0248】次に、前述したS38に示された他店ビジ
タ再発行処理について説明する。他店ビジタ再発行処理
は、他店のビジタのビジタカードの再発行を対象とし
て、前述した他店会員再発行処理と基本的に同様の処理
が行なわれる。これにより、他店のビジタに対してビジ
タカードの再発行が可能となる。
【0249】次に、使用限度チェック処理について説明
する。このパーラーネットで使用されるICカードに
は、会員カードおよびビジタカードの種別を問わず使用
限度回数が予め定められている。カード処理装置110
および自動発行機104にICカードが挿入されると、
その都度、ICカードに記録されている前述した使用回
数813の情報および使用回数913の情報が加算更新
され、使用回数の情報として用いられる。そのような情
報により、カード処理装置110および自動発行機10
4により使用された回数の積算値が使用限度回数に達す
ると、その旨が自動発行機104において認識されてそ
のカードが回収され、その回収の引換えとして、新たな
ICカードが発行される。使用限度チェック処理は、そ
のようなカードの回収を実現するための処理である。
【0250】次に、前述したS16およびS34の使用
限度チェック処理について説明する。S16およびS3
4の使用限度チェック処理の内容は同様であるため、こ
こでは、これらをまとめて説明する。
【0251】図21は、使用限度チェック処理の処理内
容を示すフローチャートである。まず、ステップSC
(以下、単にSCという)1により、カード挿入口12
8に挿入されたICカードのカード情報を挿入カード処
理装置606によって制御部600に読込む処理がなさ
れる。次に、SC2に進み、SC1により読込んだカー
ド情報に基づいて、当該ICカードの使用回数が使用限
度回数になっているか否かを判別する処理がなされる。
【0252】SC2により使用限度回数になっていない
と判断された場合は、この使用限度チェック処理が終了
する。その場合には、ICカードをまだ使用可能である
ので、回収を行なわない。一方、SC2により使用限度
回数になっていると判断された場合は、SC3に進み、
カード挿入口128に挿入されたICカードが使用限度
回数に到達した旨を示す使用限度回数到達表示を表示部
121において実行させる処理がなされる。
【0253】次に、SC4に進み、指紋の入力を遊技者
に要求する表示を表示部121において行なう処理がな
される。この場合、遊技者は、指紋検出部125におい
て本人の指紋の検出を受ける必要がある。次に、SC5
に進み、指紋の入力があった否かの判断がなされる。S
C5により指紋の入力がまだないと判断された場合は、
SC4に戻り、指紋の入力があるまでSC4の表示が継
続される。
【0254】SC5により指紋の入力があったと判断さ
れた場合は、SC6に進み、表示部121に暗証番号の
入力を要求する表示をさせる処理が行なわれる。次に、
SC7に進み、暗証番号の入力があった否かの判断がな
される。SC7により暗証番号の入力がまだないと判断
された場合は、SC6に戻り、暗証番号の入力があるま
でSC6の表示が継続される。
【0255】SC7により暗証番号の入力があったと判
断されると、SC8に進む。SC8においては、挿入さ
れているICカードのカード番号に基づいて、そのカー
ド番号のICカードに対応して管理されている指紋デー
タおよび暗証番号等のカード管理情報を取得する処理が
なされる。このカード管理情報の取得は、次のように行
なわれる。自動発行機104の情報出力部609からカ
ード管理情報の取得要求情報が出力され、その取得要求
情報に応答して、PC用管理コンピュータ101および
貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のそれぞれ
が、対応するPC中央管理センタ200の管理コンピュ
ータおよび貯玉・再プレイ中央管理センタ300の管理
コンピュータとネットワーク上での情報通信により相互
に連絡を取合いながら行なう。その結果、PC用管理コ
ンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュ
ータ102のそれぞれから情報入力部604を介して、
カード情報が自動発行機104内に与えられる。
【0256】次に、SC9に進み、SC8において取得
したカード管理情報に基づいて、前述したSC4および
SC6の表示に応じて入力された指紋データおよび暗証
番号を既に登録されているはずの指紋データおよび暗証
番号と比較照合する処理がなされる。次に、SC10に
進み、SC9による照合がOK(入力された指紋および
暗証番号と既に登録されている指紋および暗証番号とが
一致したこと)であるか否かの判断がなされる。SC1
0による照合がOKではないと判断された場合(指紋お
よび暗証番号が一致しない場合)は、異常状態が発生し
た旨を示す報知の実行等の予め定められた異常処理が行
なわれた後、この使用限度チェック処理が終了する。こ
のように、指紋および暗証番号が一致しない場合に、新
規カードへの交換が禁止されるため、ICカードの所有
者以外の者が不正に新たなICカードを得る不正行為を
防ぐことができる。
【0257】一方、SC10による照合がOKであると
判断された場合は、SC11に進み、カード挿入口12
8に挿入されたICカードを回収する処理がなされる。
その場合には、該当するICカードを、図示されていな
い回収流路を通じて前述した使用限度達成カード収納ボ
ックス132に送込む処理がなされる。SC11aに進
み、前述したSC1により読込まれたカード情報に含ま
れるカード残高の情報について、そのカード残高の額を
所定額(たとえば500円)加算する処理がなされる。
このカード残額の加算分は、使用限度回数に到達したI
Cカードを交換することに対して特典として遊技者に与
えられるものである。
【0258】次に、SC12に進み、回収したICカー
ドの種別(会員カード、ビジタカードの別)に応じて、
会員カード処理装置141またはビジタカード処理装置
151により、SC1において読込んだカード情報を新
たに発行するICカードに記録し、そのICカードを以
降に行なわれる処理に用いることが可能な状態にセット
する処理がなされる。その場合、発行されるICカード
が未使用のICカードであるため、使用回数の情報は
「0」にセットされる。SC12の後、この使用限度チ
ェック処理が終了する。
【0259】以上に示したように、使用限度回数に到達
したICカードが挿入された場合に、そのICカードが
使用限度回数に到達したものであることが表示により示
されるため、ICカードが使用限界に達したことを遊技
者が容易に把握することができる。また、ICカードの
使用回数を特定可能な情報がICカードに記録されるこ
とにより記録媒体の使用回数が把握され、使用限度回数
に到達したICカードが挿入された場合に、そのICカ
ードが新たなICカードに自動的に交換されるため、係
員の交換作業を要さずに容易にICカードの交換を行な
うことができる。また、ICカードを挿入した遊技者が
そのICカードの所有者本人であることが確認され、所
有者本人であることを条件として、使用限度回数に到達
したICカードの交換が行なわれるため、交換された新
たなICカードが確実に所有者本人に付与されるように
することができる。また、使用限度回数に達したICカ
ードが交換される場合に、カード残高の加算更新という
特典が遊技者に与えられるため、遊技者が、その特典獲
得を一つの楽しみとしてICカードの使用に励むように
なるとともに、使用限度回数に達したICカードの交換
を積極的に望むようになる。このため、遊技者によるI
Cカードの使用を促進させることができるとともに、I
Cカードの回収を促進させることができる。
【0260】次に、前述したS22の入金処理について
説明する。図22は、入金処理の処理内容を示すフロー
チャートである。
【0261】まず、ステップSD(以下、単にSDとい
う)1により、カード挿入口128から挿入されたIC
カードのカード情報を挿入カード処理装置606により
読込む処理がなされる。次に、SD2に進み、入金を要
求する表示を表示部121に行なう処理がなされる。こ
の場合には、投入した金額のうちのいくらの金額を会員
カードに入金するかを指定するための10キースイッチ
が併せて表示される。この場合、遊技者は、紙幣挿入口
122または硬貨挿入口123から現金を投入し、希望
の入金額を指定する必要がある。
【0262】次に、SD3に進み、現金の投入があった
か否かの判断がなされる。SD3により現金の投入がま
だないと判断された場合には、SD2に戻って、現金の
投入があるまでSD2の表示が継続される。一方、SD
3により現金の投入があったと判断された場合には、S
D4に進み、入金額の指定がなされたか否かの判断がな
される。SD4においては、入金額の指定がなされるの
を待ってSD5に進む。SD5では、指定された入金額
の確認を要求する表示する処理がなされる。その表示に
おいては、入金額を確認したことを選択する確認ボタン
と、入金額を変更することを選択する確認ボタンとが併
せて表示される。
【0263】次に、SD6に進み、SD5での表示に応
じた入金額の確認選択操作があったか否かの判断がなさ
れる。SD6において選択操作がまだないと判断された
場合には、SD5に戻って、選択操作があるまでSD5
の表示が継続される。一方、SD6において選択操作が
あったと判断された場合は、SD7に進み、確認と、変
更とのどちらが選択されたかについての選択判別がなさ
れる。SD7により入金額の変更が選択されたと判断さ
れた場合は、前述したSD4に戻り、入金額の変更が可
能になる。一方、SD7により入金額を確認したことが
選択されたと判断された場合は、入金額が確定し、SD
8に進む。SD8では、投入された金額と指定された入
金額との関係により、釣銭があるか否かの判断がなされ
る。
【0264】SD8により釣銭がないと判断された場合
は、後述するSD10に進む。一方、SD8により釣銭
があると判断された場合は、SD9に進み、釣銭を金銭
返却口124から払出す処理がなされる。SD9の後、
SD10に進む。
【0265】SD10においては、入金がなされた遊技
者のカードの残高を更新する処理がなされる。これによ
り、挿入されたICカードにおけるカード残高809ま
たはカード残高909の情報と、PC用管理コンピュー
タ101およびPC中央管理センタ200の管理コンピ
ュータにおいて管理している残高情報とが変更される。
【0266】次に、SD11に進み、入金のために挿入
されているICカードの使用回数を更新する処理がなさ
れる。ここでは、具体的に、SD1により読込まれたカ
ード情報に含まれる使用回数(使用回数813または使
用回数913)を「1」加算する処理が行なわれる。次
に、SD12に進み、挿入されているICカードにカー
ド情報を記録する処理がなされる。この場合には、記録
されるカード情報のうち、残高および使用回数の情報が
更新されてICカードに記録される。
【0267】以上に示したように、入金処理が実行され
ると入金のために挿入されたICカードの使用回数が加
算更新される。また、入金処理以外に、暗証番号表示処
理、情報変更処理、他店会員遊技処理、および、他店ビ
ジタ遊技処理が実行されてICカードが排出される際に
も、ICカードの使用回数が加算更新される。つまり、
ICカードの発行(再発行を含む)および返却・交換以
外のために、自動発行機104にICカードが挿入され
て使用されると、ICカードの排出の際にICカードの
使用回数が加算更新される。さらに、自動発行機104
以外に、カード処理装置110および景品交換機105
においてICカードが挿入されて使用された場合にも、
ICカードの排出の際にICカードの使用回数が加算更
新される。すなわち、ICカードが所定の情報処理のた
めに使用されて排出されるごとに使用回数が更新される
のである。
【0268】次に、SD13に進み、カード挿入口12
8から挿入されて残高および使用回数の情報が更新され
たICカードを、カード挿入口128から排出する処理
がなされる。ここで、前述した使用限度チェック処理に
より、挿入したカードが回収されている場合には、新た
なICカードが会員カード発行口126またはビジタカ
ード発行口127から排出される。その後、この入金処
理が終了する。
【0269】次に、前述したS24のカード返却・交換
処理について説明する。図23および図24は、カード
返却・交換処理の処理内容を示すフローチャートであ
る。
【0270】まず、ステップSE(以下、単にSEとい
う)1により、カード返却口129から挿入されたIC
カードのカード情報を読込む処理がなされる。次に、S
E2に進み、表示部121において返却・交換選択要求
表示を行なわせる処理がなされる。ここで、返却・交換
選択要求表示とは、カード返却口129に挿入されたI
Cカードが返却のために挿入されたものであるか、交換
(使用限度回数に達したことに応じた交換)のために挿
入されたものであるかの選択を遊技者に問い合わせるた
めの表示である。その場合には、返却を選択するボタン
と、交換を選択するボタンとが表示部121に表示さ
れ、遊技者がどちらかのボタンを操作して選択を行なう
必要がある。
【0271】次に、SE3に進み、SE2の返却・交換
選択要求表示に応じた選択操作がなされたか否かの判断
がなされる。SE3により選択操作がなされていないと
判断された場合は、SE2に戻って返却・交換選択要求
表示を継続して行なう。一方、SE3により選択操作が
なされたと判断された場合は、SE4に進み、返却と交
換とのどちらが選択されたかを判別する選択判別がなさ
れる。SE4により交換が選択されたと判別された場合
は、後述するSE26(図24参照)に進む。一方、S
E4により返却が選択されたと判別された場合は、SE
5に進む。
【0272】SE5では、返却されたICカードの種類
(会員カード、ビジタカードの別)を判別する処理がな
される。SE5により会員カードであると判別された場
合は、SE6に進み、脱会についての処理が行なわれる
旨を示す脱会表示を表示部121において行なう処理が
なされた後、SE8に進む。一方、SE5によりビジタ
カードであると判別された場合は、SE7に進み、IC
カードの返却についての処理が行なわれる旨を示す返却
表示を表示部121において行なう処理がなされた後、
SE8に進む。
【0273】SE8では、指紋の入力を遊技者に要求す
る表示を表示部121において行なう処理がなされる。
この場合、遊技者は、指紋検出部125において本人の
指紋の検出を受ける必要がある。次に、SE9に進み、
指紋の入力があった否かの判断がなされる。SE9によ
り指紋の入力がまだないと判断された場合は、SE8に
戻り、指紋の入力があるまでSE8の表示が継続され
る。
【0274】SE9により指紋の入力があったと判断さ
れた場合は、SE10に進み、SE1により読込んだカ
ード情報に含まれている指紋の情報と、指紋検出部12
5において検出された指紋の情報とを比較照合する処理
がなされる。すなわち、この場合は、指紋の情報がIC
カードの使用者が本人であるか否かの判断に用いられる
のである。
【0275】次に、SE11に進み、SE10において
照合された指紋が一致するか否かの判断がなされる。S
E11により指紋が一致しないと判断された場合は、こ
のカード返却処理が終了する。このように、指紋が一致
しない場合に、ICカードの返却の受付けを禁止するた
め、ICカードの所有者以外の者が不正にICカードを
返却しようとする不正行為を防ぐことができる。
【0276】一方、SE11により指紋が一致したと判
断された場合は、SE12に進み、SE1により読込ん
だカード情報に記録されているカード残高および貯玉数
(遊技場預り持点)のそれぞれを表示部121に表示す
る処理がなされる。次に、SE13に進み、SE1によ
り読込んだカード情報に基づいて、残高および貯玉数の
うちの少なくとも一方があるか否かの判断がなされる。
SE13により残高および貯玉数がないと判断された場
合は、後述するSE19に進む。一方、SE13により
残高および貯玉数のうちの少なくとも一方があると判断
された場合は、SE14に進む。
【0277】SE14においては、遊技者に、残高およ
び貯玉数の残数について遊技者へ返却するか否かの選択
を要求する表示を表示部121に行なう処理がなされ
る。この場合の表示には、返却することを選択する返却
選択ボタンと、残高および貯玉数の残数の情報を消去す
る消去選択ボタンとが含まれる。この場合、遊技者は、
残数の返却を希望するときには返却選択ボタンを操作
し、残数の返却を希望しなしときには消去選択ボタンを
操作する必要がある。ただし、返却額(残高等の残数)
が少ない場合(予め定められた額以下の場合)には、残
数を遊技者に返却しないようにしてもよい。また、残高
等の残数があってもカードが自動発行機104に返却さ
れた場合は、その残数を遊技者に返却しないようにして
もよい。このように、残数を遊技者に返却しない場合
は、残数を遊技者に返却しない旨を表示し、遊技者の了
解を受けたことを条件として、残数を消去するようにし
てもよい。
【0278】次に、SE15に進み、SE14での表示
に応じた選択操作があったか否かの判断がなされる。S
A15において選択操作がまだないと判断された場合に
は、SE14に戻って、選択操作があるまでSE14の
表示が継続される。一方、SE15において選択操作が
あったと判断された場合は、SE16に進み、返却およ
び消去のどちらが選択されたのかについての選択判別が
なされる。
【0279】SE16により返却の選択がなされたと判
別された場合は、SE17に進み、残高および貯玉数に
ついての残数を現金化し、その現金を金銭返却口124
から返却する処理がなされた後、SE19に進む。一
方、SE16により消去の選択がなされたと判別された
場合は、SE18に進み、残高および貯玉数についての
残数を消去する処理がなされた後、SE19に進む。
【0280】SE19においては、ICカードを返却す
るか否かの最終的な確認を遊技者に要求する表示を表示
部121に表示させる処理がなされる。その表示におい
ては、返却を確認したことを選択する確認ボタンと、返
却を中止することを選択する中止ボタンとが併せて表示
される。この場合、遊技者は、確認ボタンと中止ボタン
とのどちらかを操作する必要がある。SE20に進み、
SE19での表示に応じた選択操作があったか否かの判
断がなされる。
【0281】SE20において選択操作がまだないと判
断された場合には、SE19に戻って、選択操作がある
までSE19の表示が継続される。一方、SE20にお
いて選択操作があったと判断された場合は、SE21に
進み、確認と、中止とのどちらが選択されたかについて
の選択判別がなされる。SE21により中止が選択され
たと判断された場合は、SE23に進み、ICカードを
カード返却口129から排出する処理がなされた後、こ
のカード返却処理が終了する。この場合には、ICカー
ドの回収が行なわれず、遊技者に戻される。
【0282】一方、SE21により確認が選択されたと
判断された場合は、SE22に進み、カードの発行時に
遊技者が支払った保証金を遊技者に返却するために、金
銭返却口124から保証金を排出する処理がなされる。
次に、SE24に進み、カード回収処理が実行される。
これにより、返却されたカードが回収される。カード回
収処理の処理内容については、図25を用いて後述す
る。
【0283】次に、SE25に進み、会員の遊技者が脱
会したことまたはビジタの遊技者がビジタカードを返却
したことを示す所定の情報である脱会情報と、その脱会
情報に対応する会員またはビジタのカード情報とを、P
C用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管
理コンピュータ102に転送する処理がなされる。これ
らの情報は、PC用管理コンピュータ101からPC中
央管理センタ200の管理コンピュータに転送されると
ともに、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102から
貯玉・再プレイ中央管理センタ300の管理コンピュー
タに転送される。これにより、PCネットワークと、貯
玉・再プレイネットワークとの双方において、該当する
遊技者についての会員またはビジタの登録が抹消され
る。SE25の後、このカード返却処理が終了する。
【0284】次に、図24を参照して、前述したSE4
により交換が選択されたと判断されてSE26に進んだ
場合は、SE26により、ICカードに記録されている
使用回数の情報に基づいて、ICカードの使用回数が使
用限度回数になったか否かの判断がなされる。SE26
により使用限度回数になっていないと判断された場合
は、このカード返却・交換処理が終了する。一方、SE
26により使用限度回数になったと判断された場合は、
SE27に進み、表示部121において使用限度回数到
達表示を行なわせる処理がなされる。この場合の使用限
度回数到達表示は、前述した使用限度チェック処理で説
明した使用限度回数到達表示と同様の表示である。これ
により、交換を希望するICカードが使用限度回数に到
達している旨が遊技者に示される。
【0285】次に、SE28に進み、SE28〜SE3
3において、前述したSC4〜SC9と同様の処理が実
行されることにより、指紋および暗証番号が照合され
る。SE33の後、SE34に進み、SE33による照
合がOK(入力された指紋および暗証番号と既に登録さ
れている指紋および暗証番号とが一致したこと)である
か否かの判断がなされる。SE33による照合がOKで
はないと判断された場合(指紋および暗証番号が一致し
ない場合)は、このカード返却・交換処理が終了する。
一方、SE33による照合がOKであると判断された場
合(指紋および暗証番号が一致した場合)は、SE35
に進み、後述するカード回収処理(図25参照)が実行
される。
【0286】次に、SE36に進み、前述したSE1に
より読込まれたカード情報に含まれるカード残高の情報
について、そのカード残高の額を所定額(たとえば50
0円)加算する処理がなされる。このカード残額の加算
分は、使用限度回数に到達したICカードを交換するこ
とに対して特典として遊技者に与えられるものである。
SE37に進み、使用限度回数に到達したICカードと
交換する新たなICカードに、カード情報をカード情報
を記録する処理がなされる。この場合、交換のために挿
入されたICカードが会員カードである場合には、カー
ド情報が会員カード処理装置141において新たなIC
カードに記録される。一方、交換のために挿入されたI
Cカードがビジタカードである場合には、カード情報が
ビジタカード処理装置151において新たなICカード
に記録される。SE37の場合には、使用回数の情報お
よびカード残高の情報以外の情報は前述したSE1によ
り読込まれた情報がそのまま記録され、使用回数の情報
は初期値である「0」が記録され、カード残高の情報は
SE36により加算更新された額が記録される。
【0287】次に、SE38に進み、SE37により情
報が記録された新規のICカードを、会員カードについ
ては会員カード発行口126から、ビジタカードについ
てはビジタカード発行口127から発行する処理がなさ
れる。これにより、遊技者は、使用限度回数に到達した
ICカードを新たなICカードに交換することができ
る。
【0288】以上に示したように、カード返却・交換処
理によれば、使用限度回数に到達したICカードが挿入
されると、そのICカードと交換された新たなICカー
ドが発行されるので、係員の交換作業を要さず、使用限
度回数に達したICカードを容易に新たなICカードに
交換することができる。また、ICカードを挿入した遊
技者がそのICカードの所有者本人であることが確認さ
れ、所有者本人であることを条件として、使用限度回数
に到達したICカードの交換が行なわれるため、交換さ
れた新たなICカードが確実に所有者本人に付与される
ようにすることができる。また、使用限度回数に達した
ICカードを交換する場合に、カード残高の加算更新と
いう特典が遊技者に与えられるため、遊技者が、その特
典獲得を一つの楽しみとしてICカードの使用に励むよ
うになるとともに、使用限度回数に達したICカードの
交換を積極的に望むようになる。このため、遊技者によ
るICカードの使用を促進させることができるととも
に、ICカードの回収を促進させることができる。
【0289】次に、前述したカード返却・交換処理のS
E24およびSE35により実行されるカード回収処理
の処理内容を説明する。図25は、カード回収処理の処
理内容を示すフローチャートである。
【0290】まず、ステップSF(以下、単にSFとい
う)1により、カード返却口129へ挿入されたICカ
ードの使用回数の記録情報に基づいて、使用回数が使用
限度回数に達しているか否かの判断がなされる。SF1
により使用限度回数に達していると判断された場合は、
後述するSF12に進む。一方、SF1により使用限度
回数に達していないと判断された場合は、SF2に進
み、第1満杯センサ196の検出状態をチェックする処
理がなされる。次に、SF3に進み、SF4でのチェッ
クの結果、第3セット装置152および第4セット装置
153のうちの上側に位置されてビジタカードの発行に
使用されている方のセット装置に取付けられているカー
ドステックが満杯であるか否かの判断がなされる。
【0291】SF3により満杯であると判断された場合
は、後述するSF5に進む。一方、SF3により満杯で
はないと判断された場合は、SF4に進み、第1流路切
換レバー181により、回収するカードの流路を第1流
路171の側にセットする処理がなされた後、後述する
SF11に進む。これにより、上側に位置されてビジタ
カードの発行に使用されている方のセット装置に取付け
られているカードステックが満杯でない場合には、回収
するカードが第1流路171へ誘導可能な状態になる。
【0292】前述したSF3からSF5に進んだ場合
は、第1流路切換レバー181により、回収するカード
の流路を第2流路172の側にセットする処理がなされ
る。これにより、上側に位置されてビジタカードの発行
に使用されている方のセット装置に取付けられているカ
ードステックが満杯である場合には、回収するカードが
第2流路172へ誘導可能な状態になる。
【0293】次に、SF6に進み、第2満杯センサ19
7の検出状態をチェックする処理がなされる。次に、S
F7に進み、SF6でのチェックの結果、第3セット装
置152および第4セット装置153のうちの下側に位
置されている方のセット装置に取付けられているカード
ステックが満杯であるか否かの判断がなされる。
【0294】SF7により満杯であると判断された場合
は、後述するSF9に進む。一方、SF7により満杯で
はないと判断された場合は、SF8に進み、第2流路切
換レバー182により、回収するカードの流路を第3流
路173の側にセットする処理がなされた後、後述する
SF11に進む。これにより、下側に位置されている方
のセット装置に取付けられているカードステックが満杯
でない場合には、回収するカードが第2流路172から
第3流路173へ誘導可能な状態になる。
【0295】前述したSF7からSF9に進んだ場合
は、第2流路切換レバー182により、回収するカード
の流路を第4流路174の側にセットする処理がなされ
る。これにより、下側に位置されてビジタカードの発行
に使用されている方のセット装置に取付けられているカ
ードステックが満杯である場合には、回収するカードが
第2流路172から第4流路174へ誘導可能な状態に
なる。次に、SF10に進み、第3流路切換レバー18
3により、回収するカードの流路を第5流路175の側
にセットする処理がなされる。これにより、下側に位置
されてビジタカードの発行に使用されている方のセット
装置に取付けられているカードステックが満杯である場
合には、回収するカードが第2流路172および第4流
路174を経て第5流路175へ誘導可能な状態にな
る。すなわち、回収するカードが満杯用カード収納ボッ
クス131へ誘導可能な状態になる。その後、後述する
SF11に進む。
【0296】また、前述したSF1からSF12に進ん
だ場合は、第1流路切換レバー181により、回収する
カードの流路を第2流路172の側にセットする処理が
なされる。これにより、使用限度回数に達したカードの
場合には、回収するカードが第2流路172へ誘導可能
な状態になる。次に、SF13に進み、第2流路切換レ
バー182により、回収するカードの流路を第4流路1
74の側にセットする処理がなされる。これにより、使
用限度回数に達したカードの場合には、回収するカード
が第2流路172から第4流路174へ誘導可能な状態
になる。誘導可能な状態になる。次に、SF14に進
み、第3流路切換レバー183により、回収するカード
の流路を第6流路176の側にセットする処理がなされ
る。これにより、使用限度回数に達したカードの場合に
は、回収するカードが第2流路172および第4流路1
74を経て第6流路176へ誘導可能な状態になる。す
なわち、回収するカードが使用限度達成カード収納ボッ
クス132へ誘導可能な状態になる。その後、SF11
に進む。
【0297】SF11においては、カードチェッカ13
0により、カード返却口129に挿入されたICカード
を回収流路へ向けて送出させる処理がなされる。これに
より、返却されたICカードは、カードステックへの収
納、使用限度達成カード収納ボックス132への収納、
または、満杯用カード収納ボックス131への収納のた
めに回収流路内を誘導される。
【0298】以上の制御動作をまとめると、次のとおり
である。カード返却口129に挿入されたICカードが
使用限度回数に達している場合は、第2流路172、第
4流路174、および、第6流路176により回収流路
が形成され、ICカードがその回収流路を通って使用限
度達成カード収納ボックス132に誘導される。そし
て、使用限度回数に達したICカードは、係員の作業に
より使用限度達成カード収納ボックス132から取出さ
れ、ICカードの販売元のカード会社へ返送される。
【0299】また、カード返却口129に挿入されたI
Cカードが使用限度回数に達していない場合は、カード
ステックの収納状態に応じて、次のように回収流路の形
成状態が変化する。上側に配置されているセット装置の
カードステックが満杯でない場合は、第1流路171に
より回収流路の形成が形成され、ICカードがその回収
流路を通って第1カード収納装置161に誘導される。
そして、第1カード収納装置161により、上側に配置
されているセット装置のカードステックにICカードが
収納される。上側に配置されているセット装置のカード
ステックが満杯であり、下側に配置されているセット装
置のカードステックが満杯でない場合は、第2流路17
2および第3流路173により回収流路が形成され、I
Cカードがその回収流路を通って第2カード収納装置1
62に誘導される。そして、第2カード収納装置162
により、下側に配置されているセット装置のカードステ
ックにICカードが収納される。
【0300】このようにしてカードステックに収納され
たICカードは、そのまま発行のために用いられる。返
却のために挿入されたICカードがカードステックに収
納されるため、使用限度回数に達していないICカード
が返却されるごとにICカードが補充される。これによ
り、回収したICカードを係員がカードステックに収納
する補充作業を省略することができる。
【0301】上側に配置されているセット装置および下
側に配置されているセット装置の両方のカードステック
が満杯である場合は、第2流路172、第4流路174
および第5流路175により回収流路が形成され、IC
カードがその回収流路を通って満杯用カード収納ボック
ス131に誘導される。これにより、ビジタカードとし
て再使用可能なICカードを自動発行機104内部によ
り多く回収することができる。回収したICカードを自
動発行機104内でカードステックに収納できない場合
に、さらに、回収したICカードを自動発行機104内
でカードステックに収納できない場合に、回収流路での
ICカードの滞留を防ぐこともできる。
【0302】次に、貯玉および貯玉再プレイについて説
明する。貯玉は、各ホールにおいて行なうことが可能で
ある。貯玉数は、貯玉・再プレイ中央管理センタ300
において統括的に管理されるとともに、各ホールの貯玉
・再プレイ用管理コンピュータ102においても管理さ
れる。貯玉を用いた再プレイについては、貯玉数を金額
に変換する変換率(換金率)が予め定められており、貯
玉を用いて再プレイを行なう場合には、各ホールにおい
て、換金率に基づいて貯玉数が金額に換金され、その換
金された金額が再プレイに用いられる。貯玉から変換さ
れた金額がある場合には、その貯玉についての金額が優
先的に玉貸しに用いられる。
【0303】次に、カード処理装置110のカード処理
制御部112において実行される制御用プログラムのメ
インルーチンであるカードメイン処理について説明す
る。
【0304】図26は、カード処理装置110のカード
処理制御部112において実行されるカードメイン処理
の処理内容を示すフローチャートである。
【0305】まず、ステップSG(以下、単にSGと呼
ぶ)1により、カード処理装置110のカード挿入・排
出口65に会員カードまたはビジタカードが挿入された
か否かの判断がなされる。このようなカードの挿入状態
は、ICカードリーダライタ72に設けられているカー
ド挿入センサ(図示省略)により検出され、そのカード
挿入センサの検出信号に基づいてカード処理制御部11
2が判断する。
【0306】SG1によりカードが挿入されていないと
判断された場合は、このカードメイン処理が終了する。
一方、SG1によりカードが挿入されていると判断され
た場合は、SG2に進み、現在がカードの挿入時点であ
るか否かの判断がなされる。SG2によりカードの挿入
時点ではないと判断された場合は、後述するSG4に進
む。一方、SG2によりカードの挿入時点であると判断
された場合は、SG3に進み、使用回数チェック処理が
実行される。その後、SG4に進む。この使用回数チェ
ック処理の実行により、挿入されているICカードの使
用回数がチェックされる。使用回数チェック処理の詳細
な内容については、図27を用いて後述する。
【0307】SG4においては、操作処理が実行され
る。この操作処理は、引落スイッチ85、返却スイッチ
86、引落額切替スイッチ83、端数表示スイッチ6
6、および再プレイ切換スイッチ87等のカードの処理
に関連するスイッチの遊技者による操作に応じた各種制
御を実行する処理である。SG4の後、このカードメイ
ン処理が終了する。
【0308】次に、前述したカードメイン処理により呼
出されて実行される使用回数チェック処理の内容を説明
する。図27は、使用回数チェック処理の処理内容を示
すフローチャートである。
【0309】まず、ステップSH(以下、単にSHと呼
ぶ)1により、挿入されたICカードのカード情報を読
込む処理がなされる。次に、SH2に進み、SH1によ
り読込まれたカード情報に含まれる使用回数の情報に基
づいて、ICカードの使用回数が使用限度回数か否かの
判断がなされる。SH2により使用限度回数ではないと
判断された場合は、この使用回数チェック処理が終了す
る。したがって、使用限度回数に到達していないICカ
ードは、カード処理装置110において遊技のために使
用することができる。
【0310】一方、SH2により使用限度回数であると
判断された場合は、SH3に進み、図12に示される交
換要求情報を情報表示器82に表示させる処理がなされ
る。この交換要求情報には、図12に示されるように、
ICカードが使用限度回数に到達した旨の情報およびI
Cカードを交換する必要がある旨の情報が含まれてい
る。次に、SH4に進み、挿入されているICカードを
カード処理装置110から排出させる処理がなされる。
したがって、使用限度回数に到達したICカードは、カ
ード処理装置110において遊技のために使用すること
ができなくなる。その後、この使用回数チェック処理が
終了する。
【0311】以上に示された使用回数チェック処理によ
れば、カード処理装置110に挿入されたICカードが
使用限度回数に到達している場合に、ICカードが使用
限度回数に到達した旨の情報を含む交換要求情報が表示
される。このため、遊技者は、自らのICカードが使用
限度回数に到達したことを容易に知ることができる。ま
た、カード処理装置110に挿入されたICカードが使
用限度回数に到達している場合に、ICカードを交換す
る必要がある旨の情報を含む交換要求情報が表示され
る。これにより、遊技者に対してICカードを交換する
ことが促される。このため、遊技者は、自らのICカー
ドを新たなICカードに交換する必要があることを容易
に知ることができ、その結果として、使用限度回数に到
達したICカードの交換を促進させることができる。ま
た、使用限度回数に到達したICカードは、カード処理
装置110において遊技のために使用することができな
くされるため、使用限度回数に到達したICカードを交
換する必要性を遊技者に確実に認識させることができ、
その結果として、使用限度回数に到達したICカードの
交換をさらに促進させることができる。
【0312】前述したカードメイン処理により呼出され
て実行される操作処理においては、各種スイッチの操作
に応じた処理を行なうための各種のサブルーチンが含ま
れており、操作されたスイッチに応じて、対応するサブ
ルーチンが実行される。それらのサブルーチンの中に
は、返却スイッチ86が操作された場合にICカードを
排出する処理ために実行されるカード排出処理が含まれ
ている。
【0313】次に、カード排出処理の処理内容を説明す
る。図28は、カード排出処理の処理内容を示すフロー
チャートである。
【0314】まず、ステップSI(以下単にSIとい
う)1により、返却操作、すなわち、返却スイッチ86
の操作がなされたか否かの判断がなされる。SI1によ
り、返却操作がなされていないと判断された場合は、こ
のカード排出処理が終了する。一方、SI1により、返
却操作がなされたと判断された場合は、SI2に進み、
挿入されているICカードの使用回数を更新させる処理
がなされる。具体的には、挿入されているICカードか
ら読込んだ使用回数の情報を「1」だけ加算更新する処
理がなされる。これにより、会員カードおよびビジタカ
ードは、カード処理装置110で使用された後、排出の
際に使用回数が「1」だけ加算される。すなわち、会員
カードおよびビジタカードは、カード処理装置110で
使用(挿入して情報処理が行なわれた後排出)されるご
とに使用回数が加算更新されるのである。
【0315】SI2の後、SI3に進み、SI2により
更新された使用回数が使用限度回数になったか否かの判
断がなされる。SI3により使用限度回数になっていな
いと判断された場合は、そのままSI5に進む。一方、
SI3により使用限度回数になったと判断された場合
は、SI4に進み、図12に示される交換要求情報を情
報表示器82に表示させる処理がなされるた後、SI5
に進む。これにより、ICカードが使用限度回数に到達
した旨およびICカードを新たなICカードに交換する
必要がある旨が遊技者に示される。
【0316】SI5では、挿入されているICカードに
カード情報を記録する処理がなされる。この場合には、
記録されるカード情報のうち、カード残高が使用額に応
じて更新されるとともに、使用回数の情報が更新されて
ICカードに記録される。次に、SI6に進み、カード
処理装置110に挿入されているICカードを排出させ
る処理がなされる。その後、このカード排出処理が終了
する。
【0317】以上に示されたカード排出処理によりカー
ドが排出されるが、その排出の際に、ICカードの使用
回数の情報が加算更新される。このように、カード処理
装置110でICカードが使用されるごとに使用回数が
更新されるのである。また、ICカードの使用によりI
Cカードの使用回数が使用限度回数に達した場合には、
ICカードが使用限度回数に到達した旨の情報を含む交
換要求情報が表示される。このため、遊技者は、自らの
ICカードが使用限度回数に到達したことを容易に知る
ことができる。また、カード処理装置110に挿入され
たICカードが使用限度回数に到達している場合に、I
Cカードを交換する必要がある旨の情報を含む交換要求
情報が表示される。このため、遊技者は、自らのICカ
ードを新たなICカードに交換する必要があることを知
ることができ、その結果として、使用限度回数に到達し
たICカードの交換を促進させることができる。
【0318】また、景品交換装置105においても、前
述したようなカード処理装置110におけるICカード
の使用回数のチェックと同様の処理が行なわれ、その結
果、使用限度回数に達していると判断された場合は、景
品交換が行なわれず、前述したような交換要求表示を行
なった後にICカードが排出される。
【0319】次に、以上説明した本実施の形態の変形例
や特徴点を以下に列挙する。 (1) 前述した実施の形態においては、ICカードの
使用回数が使用限度回数に達した場合に、自動発行機1
04によりICカードを自動的に交換し、または、カー
ド処理装置110により交換要求表示をした後に、自動
発行機104においてICカードを交換するようにした
例、すなわち、係員が介入せずにICカードを交換する
例を示した。しかし、これに限らず、次のように係員を
ICカードの交換に介入させるようにしてもよい。すな
わち、自動発行機104またはカード処理装置110に
おいて、使用されたICカードが使用限度回数に達して
いると判断した場合に、「係員が来るまでお待ちくださ
い。」等の遊技者をその場で待たせるメッセージを表示
してICカードを排出しないようにする。その際には、
自動発行機104またはカード処理装置110からホー
ル用管理コンピュータ103にICカードが使用限度回
数に達した旨を示す信号を送信する。そして、そのよう
な信号を受けたホール用管理コンピュータ103は、ホ
ール用管理コンピュータ103に設けられた表示器に、
ICカードが使用限度回数に達した旨の表示と、そのI
Cカードが使用された装置を特定する表示を行なう。そ
して、その表示を見た係員が該当する装置へ出向いて行
き、ICカードの交換が必要になった旨の説明を遊技者
に対して行なう。そして、遊技者が納得した後に、係員
がキー操作等の所定の操作を行なって(但し、遊技者が
そのICカードの所有者である旨の入力をしてもらい、
所有者本人であるかの確認をする)その場でICカード
を回収して交換した新たなICカードを排出させるか、
または、使用限度に達しているICカードをそのまま排
出させて遊技者をICカードの交換を行なう装置へ誘導
させる。このように、係員の説明を受けてICカードを
交換するようにすれば、係員がICカードが交換される
ことを納得できるとともに、遊技者が交換が必要な状況
であることを容易に理解することができる。
【0320】(2) 前述した実施の形態においては、
ICカードを交換する際の所有者本人であるか否かの判
断事項として、指紋の照合と暗証番号の照合との両方を
行なったが、これに限らず、指紋の照合と暗証番号の照
合とのどちらか一方を所有者本人であるか否かの判断に
用いてもよい。
【0321】(3) 前述した実施の形態においては、
使用限度回数に達したICカードを自動発行機104に
おいて回収する例を示したが、そのようにICカードを
回収する場合には、ICカードの記憶部(EEPROM
703等)に穴を開けて回収するなど使用不可状態にす
れば、回収されたICカードを不正に入手した者がIC
カードを不正改造することを未然に防ぐことができ、使
用限度回数に達したICカードであることを外見から容
易に判断することができる。また、使用限度回数に達し
たICカードを回収する場合には、そのICカードに使
用限度回数に達したことがわかる印刷を行なうようにし
てもよい。そのようにすれば、使用限度回数に達したI
Cカードであることを外見から容易に判断することがで
きる。
【0322】(4) 前述した実施の形態においては、
使用限度回数に達したICカードがある場合に、カード
処理装置110において交換要求表示をする例を示した
が、これに限らず、カード処理装置110が自動発行機
104と同様に、使用限度回数に達したICカードを回
収し、新たなICカードを発行するようにしてもよい。
【0323】(5) この実施の形態においては、使用
限度回数に達したICカードを新たなカードに交換した
場合に、遊技者に対する特典の付与としてカード残高の
所定額の加算を行なう例を示した。そのような特典は、
遊技者が喜ぶようなものであればよく、カードの加算に
限られない。したがって、そのような特典の付与のその
他の例として、次のような特典の付与を行なうようにし
てもよい。
【0324】前記特典の一例として、最新の遊技時にお
ける始動入賞回数、最新の遊技時における大当り回数、
最新の遊技時における玉貸使用金額、ホールの新装開店
情報、所定期間内でのICカードの使用頻度等の遊技者
が通常知ることができない遊技情報を遊技者に対して表
示(たとえば表示部121への表示)するようにしても
よい。
【0325】また、前記特典の一例として、遊技者個人
の景品交換率を向上させるようにしてもよい。また、前
記特典の一例として、遊技者個人における貯玉数を金額
に変換する変換率を向上させるようにしてもよい。ま
た、通常であれば景品交換しなければならない持点(持
玉)で1日中遊技可能になるなど営業形態におけるサー
ビスを向上させるものでもよい。
【0326】(6) 前述した実施の形態においては、
会員カードおよびビジタカードとして用いられるICカ
ードとして、接触型のICカード700を用いた例を説
明した。しかし、これに限らず、会員カードおよびビジ
タカードとして用いられるICカードとしては、カード
処理装置と非接触で使用される所謂非接触型のICカー
ドを用いてもよい。
【0327】(7) 前述した実施の形態においては、
会員カードおよびビジタカードとして用いられるカード
として、ICカードを用いた例を説明した。しかし、こ
れに限らず、会員カードおよびビジタカードとして用い
られるカードとしては、カードに形成された磁気ストラ
イプに情報を記録する所謂磁気カードを用いてもよい。
【0328】(8) 前述した実施の形態においては、
会員カードおよびビジタカードとして用いられるカード
として、ICカードを用いた例を説明した。しかし、こ
れに限らず、会員カードおよびビジタカードとして用い
られるカードとしては、磁気併用型のICカードでもよ
い。また、マイクロコンピュータを内蔵しないICカー
ド、所謂メモリカードでもよい。また、非接触・接触併
用型のICカードでもよい。
【0329】(9) 前述した実施の形態においては、
会員カードおよびビジタカードが全国共通で使用可能な
カードである例を示したが、これに限らず、前述した会
員カードおよびビジタカードは、特定のホールのみで使
用可能な所謂ハウスカードであってもよい。その場合に
は、会員およびビジタの個人情報等の各種情報は、ホー
ル管理コンピュータにより管理される。
【0330】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0331】
【課題を解決するための手段の具体例】(1) 図2に
示した自動発行機104およびカード処理装置110等
の装置により、遊技のために使用可能であって遊技者に
対して個人別に発行される記録媒体(会員カードおよび
ビジタカードとして使用されるICカード)を取扱うこ
とが可能な遊技用装置が構成されている。図5等に示し
た自動発行機104により、前記記録媒体を発行する発
行手段が構成されている。図5等に示した自動発行機1
04により、発行された前記記録媒体を回収する回収手
段が構成されている(図7参照)。図22に示したステ
ップSD11および図28に示したステップSI2等に
より、前記記録媒体が所定の情報処理(入金および引落
し等の処理)のために使用(自動発行機104およびカ
ード処理装置110装置への挿入)されるごとにその使
用回数を特定可能な情報(図15および図16に示され
た使用回数813,913)を前記記録媒体に記録する
使用回数記録手段が構成されている。図21に示された
ステップSC9および図24に示されたステップSE3
3等により、前記回収手段により回収される記録媒体の
所持者が当該記録媒体の発行を受けた遊技者本人である
か否かの判別を行なう遊技者判別手段が構成されてい
る。図8に示された制御部600により、前記記録媒体
の記録情報により特定される前記使用回数が所定回数
(使用限度回数)に達した場合に、前記回収手段により
前記記録媒体を回収させるとともに、回収された記録媒
体の代わりに少なくとも当該記録媒体の記録情報が記録
された新たな記録媒体を前記発行手段から発行させる制
御を行なう制御手段が構成されている(図21に示され
たステップSC2〜SC12および図24に示されたス
テップSE26〜SE38参照)。図21のステップS
C9〜SC12および図24に示されたステップSE3
3〜SE38に示されるように、前記制御手段は、前記
新たな記録媒体の発行を受ける遊技者が回収される記録
媒体の発行を受けた遊技者本人であることが前記所有者
判別手段により判別されたことを条件として、回収され
た記録媒体の代わりに新たな記録媒体を発行させる制御
を行なう。
【0332】(2) 図24に示すステップSE36に
より、回収された記録媒体の代わりに新たな記録媒体を
発行する制御が前記制御手段により行なわれる場合に、
前記新たな記録媒体の発行を受けた遊技者に所定の特典
を付与する特典付与手段が構成されている。
【0333】(3) 図2等に示されたカード処理装置
110により、前記記録媒体を受付け、受付けた記録媒
体を用いて所定の情報処理(引落し等)を行なう記録媒
体処理手段が構成されている。記録媒体処理手段は、報
知手段と、使用禁止手段とを含んでいる。図4等に示し
た情報表示器82および図27に示したステップSH3
により、受付けた前記記録媒体の使用回数が前記所定回
数(使用限度回数)に達した場合に、所定の報知を行な
う報知手段が構成されている。図27に示したステップ
SH4により、受付けた前記記録媒体の使用回数が前記
所定回数(使用限度回数)に達した場合に、当該記録媒
体を用いた前記所定の情報処理の実行を禁止する使用禁
止手段が構成されている。
【0334】(4) 図1に示すPC中央管理センタ2
00、PC地方管理センタ201、PC都道府県管理セ
ンタ202、PC用管理コンピュータ101、貯玉・再
プレイ中央管理センタ300、貯玉・再プレイ地方管理
センタ301、貯玉・再プレイ都道府県管理センタ30
2、および、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102
により、遊技者に発行された前記記録媒体について記録
媒体別に前記使用回数の情報および前記回収手段での回
収履歴の情報を含む使用状況に関する情報を管理する情
報管理手段が構成されている。図5等に示した自動発行
機104により、所定条件が成立した場合に、既に遊技
者に発行されている前記記録媒体を再発行することが可
能な再発行手段が構成されている(図20参照)。図2
0のステップSB10〜SB12に示されるように、前
記再発行手段は、前記情報管理手段により管理されてい
る情報に基づいて、再発行対象の元の記録媒体の使用回
数が前記所定回数(使用限度回数)に達しているにもか
かわらず前記回収手段に回収されていない場合に、当該
元の記録媒体を再発行対象とした記録媒体の再発行を禁
止する。
【0335】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、次のような効果を得ることができる。記録
媒体の使用回数を特定可能な情報が記録媒体に記録され
ることにより記録媒体の使用回数が特定され、その使用
回数が所定回数に達した場合に、回収手段により記録媒
体を回収し、当該記録媒体の記録情報が記録された新た
な記録媒体が発行される制御が行なわれるため、使用限
度に達した記録媒体の回収および交換を容易化すること
ができる。しかも、回収される記録媒体の所持者が当該
記録媒体の発行を受けた遊技者本人であるか否かの判別
が行なわれ、本人であることが判別した場合に限り記録
媒体の交換のための新たな記録媒体の発行が行なわれる
ため、交換のために新たに発行した記録媒体を所有者本
人に確実に付与することができる。
【0336】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。回収
された記録媒体の代わりに新たな記録媒体を発行する制
御が行なわれる場合に新たな記録媒体の発行を受けた遊
技者に所定の特典が付与されるため、遊技者が、その特
典獲得を一つの楽しみとして記録媒体の使用に励むよう
になるとともに、使用回数が所定回数に達した記録媒体
の交換を積極的に望むようになる。このため、遊技者に
よる記録媒体の使用を促進させることができるととも
に、記録媒体の回収を促進させることができる。
【0337】請求項3に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。記録
媒体の使用回数が所定回数に達した場合に所定の報知が
行なわれるため、記録媒体の使用回数が所定回数に達し
たことを遊技者が容易に認識することができる。さら
に、記録媒体の使用回数が所定回数に達した場合に記録
媒体を用いた所定の情報処理の実行が禁止されるため、
使用限度を超えて記録媒体が使用されてしまうのを防ぐ
ことができるとともに、遊技者に記録媒体の交換の必要
性を確実に認識させることができる。
【0338】請求項4に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。遊技
者に発行されている記録媒体を再発行することが可能で
あるが、記録媒体別に使用回数の情報および回収履歴の
情報を含む使用状況に関する情報を管理し、再発行対象
の元の記録媒体の使用回数が所定回数に達しているにも
かかわらず回収されていない場合に、当該元の記録媒体
を再発行対象とした記録媒体の再発行が禁止される。こ
のため、記録媒体の再発行を受けるためには再発行対象
の元の記録媒体が回収されていることが必要となるの
で、使用限度に達した記録媒体の回収の重要さを遊技者
に認識させるとともに、元の記録媒体が回収されていな
い遊技者をその記録媒体の回収に仕向けさせることによ
り、使用限度に達した記録媒体の回収の確実性を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される遊技用システムの一例の全
体構成を概略的に示すシステムブロック図である。
【図2】ホールの内部のシステムの構成を示すブロック
図である。
【図3】パチンコ遊技機およびカード処理装置の正面図
である。
【図4】情報表示器の設置状態を示す斜視図である。
【図5】自動発行機の全体正面図である。
【図6】会員カードおよびビジタカードを発行のために
セットする機構を示す自動発行機の断面図である。
【図7】カード返却口から挿入されたICカードの自動
発行機内部での搬送経路を示す自動発行機の断面図であ
る。
【図8】自動発行機の制御装置の構成を示すブロック図
である。
【図9】カード処理装置における制御装置の構成を示す
ブロック図である。
【図10】自動発行機の表示部において表示される初期
画面を示す表示画面図である。
【図11】自動発行機の表示部において表示される他店
モード画面を示す表示画面図である。
【図12】カード処理装置の情報表示器において表示さ
れる情報の一例を示す表示画面図である。
【図13】会員カードおよびビジタカードとして用いら
れるICカードの平面図である。
【図14】図13に示されたICカードに設けられてい
る回路の構成を示すブロック図である。
【図15】会員カードのEEPROM内に記憶されてい
る情報を説明するための説明図である。
【図16】ビジタカードのEEPROM内に記憶されて
いる情報を説明するための説明図である。
【図17】カード使用処理の処理内容を示すフローチャ
ートである。
【図18】カード使用処理の処理内容を示すフローチャ
ートである。
【図19】会員カード発行処理の処理内容を示すフロー
チャートである。
【図20】当店会員再発行処理の処理内容を示すフロー
チャートである。
【図21】使用限度チェック処理の処理内容を示すフロ
ーチャートである。
【図22】入金処理の処理内容を示すフローチャートで
ある。
【図23】カード返却・交換処理の処理内容を示すフロ
ーチャートである。
【図24】カード返却・交換処理の処理内容を示すフロ
ーチャートである。
【図25】カード回収処理の処理内容を示すフローチャ
ートである。
【図26】カードメイン処理の処理内容を示すフローチ
ャートである。
【図27】使用回数チェック処理の処理内容を示すフロ
ーチャートである。
【図28】カード排出処理の処理内容を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
104は自動発行機、110はカード処理装置、600
は制御部、200はPC中央管理センタ、201はPC
地方管理センタ、202はPC都道府県管理センタ、1
01はPC用管理コンピュータ、300は貯玉・再プレ
イ中央管理センタ、301は貯玉・再プレイ地方管理セ
ンタ、302は貯玉・再プレイ都道府県管理センタ、1
02は貯玉・再プレイ用管理コンピュータ、82は情報
表示器、112はカード処理制御部、105は景品交換
機、121は表示部である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技のために使用可能であって遊技者に
    対して個人別に発行される記録媒体を取扱うことが可能
    な遊技用装置であって、 前記記録媒体を発行する発行手段と、 発行された前記記録媒体を回収する回収手段と、 前記記録媒体が所定の情報処理のために使用されるごと
    にその使用回数を特定可能な情報を前記記録媒体に記録
    する使用回数記録手段と、 前記回収手段により回収される記録媒体の所持者が当該
    記録媒体の発行を受けた遊技者本人であるか否かの判別
    を行なう遊技者判別手段と、 前記記録媒体の記録情報により特定される前記使用回数
    が所定回数に達した場合に、前記回収手段により前記記
    録媒体を回収させるとともに、回収された記録媒体の代
    わりに少なくとも当該記録媒体の記録情報が記録された
    新たな記録媒体を前記発行手段から発行させる制御を行
    なう制御手段とを含み、 該制御手段は、前記新たな記録媒体の発行を受ける遊技
    者が回収される記録媒体の発行を受けた遊技者本人であ
    ることが前記所有者判別手段により判別されたことを条
    件として、回収された記録媒体の代わりに新たな記録媒
    体を発行させる制御を行なうことを特徴とする、遊技用
    装置。
  2. 【請求項2】 回収された記録媒体の代わりに新たな記
    録媒体を発行する制御が前記制御手段により行なわれる
    場合に、前記新たな記録媒体の発行を受けた遊技者に所
    定の特典を付与する特典付与手段をさらに含むことを特
    徴とする、請求項1記載の遊技用装置。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体を受付け、受付けた記録媒
    体を用いて所定の情報処理を行なう記録媒体処理手段を
    さらに含み、 該記録媒体処理手段は、 受付けた前記記録媒体の使用回数が前記所定回数に達し
    た場合に、所定の報知を行なう報知手段と、 受付けた前記記録媒体の使用回数が前記所定回数に達し
    た場合に、当該記録媒体を用いた前記所定の情報処理の
    実行を禁止する使用禁止手段とをさらに含むことを特徴
    とする、請求項1記載の遊技用装置。
  4. 【請求項4】 遊技者に発行された前記記録媒体につい
    て記録媒体別に前記使用回数の情報および前記回収手段
    での回収履歴の情報を含む使用状況に関する情報を管理
    する情報管理手段と、 所定条件が成立した場合に、既に遊技者に発行されてい
    る前記記録媒体を再発行することが可能な再発行手段と
    をさらに含み、 該再発行手段は、前記情報管理手段により管理されてい
    る情報に基づいて、再発行対象の元の記録媒体の使用回
    数が前記所定回数に達しているにもかかわらず前記回収
    手段に回収されていない場合に、当該元の記録媒体を再
    発行対象とした記録媒体の再発行を禁止することを特徴
    とする、請求項1記載の遊技用装置。
JP8446298A 1998-03-30 1998-03-30 遊技用装置 Withdrawn JPH11276710A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001178958A (ja) * 1999-12-24 2001-07-03 Sankyo Kk 遊技者照合確認システム
JP2002204885A (ja) * 2001-01-11 2002-07-23 Kobayashi Kirokushi Co Ltd 遊技機用コイン形プリペイド記録媒体の媒体処理装置
JP2009183612A (ja) * 2008-02-08 2009-08-20 Omron Corp 情報処理装置、および方法、遊技媒体管理システム、並びにプログラム。
JP2017140197A (ja) * 2016-02-09 2017-08-17 株式会社三共 遊技用システム及び遊技用装置

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