JPH11197343A - 遊技用装置 - Google Patents

遊技用装置

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JPH11197343A
JPH11197343A JP691098A JP691098A JPH11197343A JP H11197343 A JPH11197343 A JP H11197343A JP 691098 A JP691098 A JP 691098A JP 691098 A JP691098 A JP 691098A JP H11197343 A JPH11197343 A JP H11197343A
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JP691098A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技用の記録媒体を遊技場で用いる場合の遊
技者および遊技場の負担を軽減することが可能な遊技用
装置を提供することである。 【解決手段】 カード処理装置に会員カードまたはビジ
タカードが挿入された場合に、挿入されたカードに記録
されている広告表示情報に基づいて、広告情報をカード
処理装置の情報表示器に表示させる制御を行なう(SK
1〜SK6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技用のカード処
理機等に代表される遊技用装置に関し、詳しくは、所定
の情報が記録されて遊技に用いられる記録媒体が使用さ
れ、該記録媒体を取扱う所定の処理を行なうことが可能
な遊技用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技用装置として従来から一般
的に知られているものに、遊技者所有の有価価値等の所
定の情報が記録されて遊技に用いられる記録媒体が使用
されるものがあった。その記録媒体は、基本的に、遊技
者が所持して遊技に用いる。そのような遊技用装置で
は、たとえば遊技のために記録媒体において記録情報を
読出しおよび書込みする処理または記録媒体を発行する
処理等の記録媒体を取扱う所定の処理が行なわれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような遊技用装置
で使用することが可能な遊技用の記録媒体としては、I
Cカード等の各種記録媒体がある。このような遊技用の
記録媒体を遊技場で使用可能にする場合は、遊技者に発
行する記録媒体の導入に費用が生じる。このような記録
媒体は、基本的に遊技者が所持するため、記録媒体に要
する費用を誰が負担するかが問題となる。特に、セキュ
リィティ面で優れているICカードのように性能的に優
れている高価な記録媒体を遊技用の記録媒体に用いる場
合には、記録媒体に要する費用をどのように負担するか
が重要な課題となる。
【0004】たとえば、遊技用の記録媒体の費用を遊技
者側が負担するようにすれば、遊技者の遊技上の負担が
大きくなり、遊技者が不満感を持つ。一方、遊技用の記
録媒体の費用を遊技場側が負担するようにすれば、遊技
場の経営上の負担が大きくなる。このように、遊技者側
または遊技場側が遊技用の記録媒体の費用を負担する場
合には、費用の負担の面で円滑な運用が図りにくいとい
う問題が生じる。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑み考え出された
ものであり、その目的は、遊技用の記録媒体を遊技場で
用いる場合の遊技者および遊技場の負担を軽減すること
が可能な遊技用装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、所定の情報が記録されて遊技に用いられる記録媒体
が使用され、該記録媒体を取扱う所定の処理を行なうこ
とが可能な遊技用装置であって、前記所定の処理を行な
うために前記記録媒体の使用を受付ける使用受付手段
と、情報を表示することが可能な表示手段と、該表示手
段の表示状態を制御する表示制御手段とを含み、該表示
制御手段は、前記使用受付手段において記録媒体の使用
が受付けられたことに応答して、所定の広告情報を前記
表示手段に表示させる制御を行なうことを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記記録媒体の記録情報に
は、前記表示手段に表示する広告情報の内容を示す広告
内容情報が書換え可能な情報として含まれており、前記
表示制御手段は、前記使用受付手段において前記記録媒
体の使用が受付けられたことに応答して前記表示手段に
広告情報を表示させる場合に、前記記録媒体に記録され
ている広告内容情報に基づく広告情報を表示する制御を
行なうことを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の本発明は、請求項2に記
載の発明の構成に加えて、所定の条件が成立した場合
に、前記記録媒体に記録されている広告内容情報を書換
えることが可能な広告内容情報書換手段をさらに含むこ
とを特徴とする。
【0009】請求項4に記載の本発明は、請求項3に記
載の発明の構成に加えて、前記記録媒体には、遊技者所
有の有価価値を更新可能に記録することが可能であり、
前記広告内容情報書換手段は、前記記録媒体に記録され
ている遊技者所有の有価価値が更新されることを条件と
して、前記記録媒体に記録されている広告内容情報を書
換えることを特徴とする。
【0010】請求項5に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記表示手段に広告情報が表
示されている場合に、表示されている広告情報の表示が
終了するまで前記所定の処理の実行を禁止する禁止手段
をさらに含むことを特徴とする。
【0011】請求項6に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記記録媒体を発行する手段
であって、発行する記録媒体に前記広告内容情報を記録
する記録媒体発行手段をさらに含み、該記録媒体発行手
段は、前記記録媒体を所定数発行するごとに、記録する
広告内容情報を変更することを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、次のように
作用する。使用受付手段の働きにより、記録媒体を取扱
う所定の処理を行なうために記録媒体の使用が受付けら
れる。表示手段の働きにより、情報を表示することが可
能になる。表示制御手段の働きにより、表示手段の表示
状態が制御される。表示制御手段のさらなる働きによ
り、使用受付手段において記録媒体の使用が受付けられ
たことに応答して、所定の広告情報を表示手段に表示さ
せる制御が行なわれる。このように、記録媒体の使用が
受付けられたことに応答して所定の広告情報が表示され
るため、記録媒体が使用されるに際して、所定の広告情
報が必ず表示される。したがって、記録媒体が使用され
るごとに遊技者に所定の広告情報が提供されることにな
り、記録媒体の使用と広告情報の表示とが密接に関連す
る。また、記録媒体が遊技に用いられるものなので、遊
技者は遊技すれば広告情報をおのずと目にするようにな
る。すなわち、遊技者に対する広告宣伝効果が高いもの
となる。このような密接な関連性により、広告情報を表
示することの代価として、広告主に、広告情報の表示の
ために必要となる記録媒体に関する費用を支払ってもら
うようにすることが可能になる。その結果、遊技用の記
録媒体を遊技場で用いる場合の遊技者および遊技場のそ
れぞれの負担を軽減することが可能になる。
【0013】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
記録媒体の記録情報には、表示手段に表示する広告情報
の内容を示す広告内容情報が書換え可能な情報として含
まれている。使用受付手段において記録媒体の使用が受
付けられたことに応答して表示手段に広告情報を表示さ
せる場合に、表示制御手段のさらなる働きにより、記録
媒体に記録されている広告内容情報に基づく広告情報を
表示する制御が行なわれる。このように、記録媒体にお
いて変更可能に記録された広告内容情報に基づいて広告
情報が表示されるため、広告情報を変更する場合に、遊
技用装置側で広告情報の表示のための広告内容情報の設
定を変更する必要がなくなる。これにより、表示する広
告情報を変更したい場合には、遊技者に記録媒体を付与
する場合等の所定の時期において記録媒体に記録する広
告内容情報を変更すればよいため、遊技用装置側での煩
雑な設定変更作業を要さずに、表示する広告情報を変更
することが可能になる。このため、遊技場に広告情報を
表示する遊技用装置が多数存在する場合には、わざわざ
遊技用装置1台ずつに設定変更作業をしなくても済み、
また、全遊技用装置の広告情報を一括して設定変更する
大がかりなシステムを導入する必要もないので、表示す
る広告情報の変更作業が効率化される。さらに、記録媒
体別に広告内容を異ならせることが可能であるため、使
用される記録媒体に応じて、表示する広告情報を異なら
せることが可能になる。
【0014】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
2に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
広告内容情報書換手段の働きにより、所定の条件が成立
した場合に、記録媒体に記録されている広告内容情報を
書換えることが可能になる。このように、広告内容情報
書換手段により広告内容情報を書換えることが可能にな
るため、表示する広告情報を容易に変更することが可能
になる。
【0015】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
3に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
記録媒体に、遊技者所有の有価価値を更新可能に記録す
ることが可能になる。広告内容情報書換手段のさらなる
働きにより、記録媒体に記録されている遊技者所有の有
価価値が更新されることを条件として、記録媒体に記録
されている広告内容情報が書換えられる。このように、
記録媒体において遊技者所有の有価価値が更新されるご
とに広告内容情報が書換えられるため、短期間におい
て、できる限り多種類の広告情報を遊技者に見せること
が可能になる。
【0016】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
禁止手段の働きにより、表示手段に広告情報が表示され
ている場合に、表示されている広告情報の表示が終了す
るまで所定の処理の実行が禁止される。このように、広
告情報が表示される場合にはその表示が終了するまで、
記録媒体を取扱う所定の処理の実行が禁止されるため、
遊技者は、広告情報の表示が終了するまで待って記録媒
体の取扱い処理を受けることになる。このため、遊技者
の視線を、できる限り広告情報の表示に向けさせること
が可能になる。その結果、遊技者に対する広告の表示効
果を向上させることが可能になる。
【0017】請求項6に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
記録媒体を発行する記録媒体発行手段の働きにより、発
行する記録媒体に広告内容情報が記録される。記録媒体
発行手段のさらなる働きにより、記録媒体を所定数発行
するごとに、記録する広告内容情報が変更される。この
ように、記録媒体が発行される場合において、記録する
広告内容情報が、記録媒体が所定数発行されるごとに変
更される。このため、ある時期に表示したい広告情報が
複数種類ある場合には、発行される記録媒体に複数種類
の広告内容情報が均等に記録される。これにより、複数
種類の広告情報をできる限り均等に表示することが可能
になる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0019】図1は、本発明が適用される遊技用システ
ムの一例の全体構成を概略的に示すシステムブロック図
である。
【0020】図1を参照して、この遊技用システムは、
情報通信により全国的規模で形成されるパーラーネット
と呼ばれる情報ネットワークシステムの機関によって運
営される。パーラーネットは、PC(プリペイドカー
ド)ネットワークシステム機関と、貯玉・再プレイネッ
トワークシステム機関との2つのネットワークシステム
の機関により管理される。このパーラーネットにおいて
は、全国各地の遊技場(以下、ホールと呼ぶ)1が加盟
可能である。
【0021】ここで、貯玉とは、遊技者所有の持点また
は玉等の価値を貯玉数としてホール側に預け入れること
をいう。また、再プレイとは、遊技者が貯玉を用いて玉
貸しを受けて遊技を行なうことをいう。
【0022】このパーラーネットにおいては、遊技用の
記録媒体として発行されるICカードが全国共通に使用
される。このICカードは、任意に予め入金することが
可能なプリペイドカードとしての機能を有し、各ホール
1の会員カードおよびビジタカードに用いられる。ここ
で、会員カードは、パーラーネットの会員として登録さ
れた遊技者個人に1枚だけ発行されるカードであり、パ
ーラーネットに加盟している全てのホール1において遊
技用のカードとして共通に使用可能である。ビジタカー
ドは、パーラーネットの会員以外の遊技者個人に1枚だ
け発行されるカードであり、パーラーネットに加盟して
いる全てのホール1において遊技用のカードとして共通
に使用可能である。
【0023】PCネットワークシステム機関では、たと
えば電話回線を用いて情報通信のネットワークが形成さ
れる。このPCネットワークシステム機関は、主として
登録された会員およびビジタの所有するICカードを管
理する機関であり、PC中央管理センタ200、PC地
方管理センタ201、PC都道府県管理センタ202、
および、各ホール1内のPC用管理コンピュータ101
を含む。これらの各管理センタでは、情報管理用のコン
ピュータを有し、カード情報の管理に関する所定の情報
処理が行なわれる。
【0024】PC中央管理センタ200は、PCネット
ワークシステム機関の管理の中枢部としての機能を有し
ている。このPC中央管理センタ200は、所定の場所
に設けられており、複数のPC地方管理センタ201と
ネットワーク上で情報通信可能に接続され、PCネット
ワークシステム機関全体を統括的に管理する。PC地方
管理センタ201は、たとえば、関東地方、東海地方、
…等に分けられる日本の各地方に設けられる。各PC地
方管理センタ201は、担当する地方におけるPCネッ
トワークシステム機関での情報管理の中心として機能
し、PC中央管理センタ200および複数のPC都道府
県管理センタ202とネットワーク上で情報通信可能に
接続される。
【0025】PC都道府県管理センタ202は、各都道
府県に設けられる。各PC都道府県管理センタ202
は、担当する都道府県におけるPCネットワークシステ
ム機関での情報管理の中心として機能し、担当する都道
府県が存在する地方のPC地方管理センタ201および
担当する都道府県内に存在する複数のホール1とネット
ワーク上で情報通信可能に接続される。各ホール1内の
PC用管理コンピュータ101は、各ホール1内におい
て、情報管理を行なう。PC用管理コンピュータ101
には、各ホール1において会員カードまたはビジタカー
ドの発行を受けた遊技者に関する情報が常駐的に管理さ
れている。
【0026】このように、PCネットワークシステム機
関においては、PC中央管理センタ200を中心として
管理センタが階層的に設けられており、カード情報が階
層的に管理される。このように、カード情報を階層的に
管理するようにしたことにより、PCネットワーク上で
の情報の処理負担を分散し、PC中央管理センタ200
の処理負担を軽減することができるとともに、PCネッ
トワーク上での情報管理の処理速度を向上させることが
できる。
【0027】なお、前述した管理センタの他に、PC都
道府県管理センタ202の下位側にPCブロック管理セ
ンタを複数設けてもよい。そのPCブロック管理センタ
は、都道府県内の地域を複数のブロックに分割し、各ブ
ロックにおいてブロック単位でカード情報を管理するも
のである。その場合に、各PCブロック管理センタは、
担当するブロックが存在する都道府県のPC都道府県管
理センタ202および担当するブロック内に存在する複
数のホール1とネットワーク上で情報通信可能に接続さ
れる。そのようにすれば、PC都道府県管理センタ20
2の処理負担を軽減することができる。その結果とし
て、PCネットワーク上での情報の処理負担をさらに分
散し、PC中央管理センタ200の処理負担をさらに軽
減することができるとともに、PCネットワーク上での
情報管理の処理速度をさらに向上させることができる。
【0028】また、前述した例では、PCネットワーク
が電話回線という汎用の回線を用いて形成される場合を
説明したが、これに限らず、PCネットワーク専用の通
信回線を用いてPCネットワークを形成してもよい。ま
た、PCネットワークは、通信線を用いて情報の通信を
行なうネットワークに限られるものではなく、通信衛星
を用いて情報の通信を行なうネットワーク等、無線通信
を用いて情報の通信を行なうことが可能なネットワーク
で形成されてもよい。PCネットワークにおいて通信衛
星を用いて情報の通信を行なう場合には、階層的に設け
られた管理センタの種類を少なくすることができるた
め、カード情報の情報管理の処理速度を向上させること
ができる。
【0029】貯玉・再プレイネットワークシステム機関
では、たとえば電話回線を用いて情報通信のネットワー
クが形成される。この貯玉・再プレイネットワークシス
テム機関は、主として、PCネットワークシステム機関
において登録された会員の貯玉および貯玉を用いた再プ
レイに関する情報(たとえば貯玉数)を管理する機関で
あり、貯玉・再プレイ中央管理センタ300、貯玉・再
プレイ地方管理センタ301、貯玉・再プレイ都道府県
管理センタ302、および、各ホール1内の貯玉・再プ
レイ用管理コンピュータ102を含む。これらの各管理
センタでは、情報管理用のコンピュータを有し、貯玉お
よび貯玉を用いた再プレイの情報の管理に関する所定の
情報処理が行なわれる。
【0030】貯玉・再プレイ中央管理センタ300は、
貯玉・再プレイネットワークシステム機関の管理の中枢
部としての機能を有している。この貯玉・再プレイ貯玉
・再プレイ中央管理センタ300は、所定の場所に設け
られており、複数の貯玉・再プレイ地方管理センタ30
1とネットワーク上で情報通信可能に接続され、貯玉・
再プレイネットワークシステム機関全体を統括的に管理
する。貯玉・再プレイ地方管理センタ301は、たとえ
ば、関東地方、東海地方、…等に分けられる日本の各地
方に設けられる。各貯玉・再プレイ地方管理センタ30
1は、担当する地方における貯玉・再プレイネットワー
クシステム機関での情報管理の中心として機能し、貯玉
・再プレイ中央管理センタ300および複数の貯玉・再
プレイ都道府県管理センタ302とネットワーク上で情
報通信可能に接続される。
【0031】貯玉・再プレイ都道府県管理センタ302
は、各都道府県に設けられる。各貯玉・再プレイ都道府
県管理センタ302は、担当する都道府県における貯玉
・再プレイネットワークシステム機関での情報管理の中
心として機能し、担当する都道府県が存在する地方の貯
玉・再プレイ地方管理センタ301および担当する都道
府県内に存在する複数のホール1とネットワーク上で情
報通信可能に接続される。各ホール1内の貯玉・再プレ
イ用管理コンピュータ102は、各ホール1内におい
て、情報管理を行なう。
【0032】このように、貯玉・再プレイネットワーク
システム機関においては、貯玉・再プレイ中央管理セン
タ300を中心として管理センタが階層的に設けられて
おり、貯玉および貯玉を用いた再プレイに関する情報が
階層的に管理される。このように、貯玉および貯玉を用
いた再プレイに関する情報を階層的に管理するようにし
たことにより、貯玉・再プレイネットワーク上での情報
の処理負担を分散し、貯玉・再プレイ中央管理センタ2
00の処理負担を軽減することができるとともに、貯玉
・再プレイネットワーク上での情報管理の処理速度を向
上させることができる。
【0033】なお、前述した管理センタの他に、貯玉・
再プレイ都道府県管理センタ202の下位側に貯玉・再
プレイブロック管理センタを複数設けてもよい。その貯
玉・再プレイブロック管理センタは、都道府県内の地域
を複数のブロックに分割し、各ブロックにおいてブロッ
ク単位でカード情報を管理するものである。その場合
に、各貯玉・再プレイブロック管理センタは、担当する
ブロックが存在する都道府県の貯玉・再プレイ都道府県
管理センタ202および担当するブロック内に存在する
複数のホール1とネットワーク上で情報通信可能に接続
される。そのようにすれば、貯玉・再プレイ都道府県管
理センタ202の処理負担を軽減することができる。そ
の結果として、貯玉・再プレイネットワーク上での情報
の処理負担をさらに分散し、貯玉・再プレイ中央管理セ
ンタ200の処理負担をさらに軽減することができると
ともに、貯玉・再プレイネットワーク上での情報管理の
処理速度をさらに向上させることができる。
【0034】また、前述した例では、貯玉・再プレイネ
ットワークが電話回線という汎用の回線を用いて形成さ
れる場合を説明したが、これに限らず、貯玉・再プレイ
ネットワーク専用の通信回線を用いて貯玉・再プレイネ
ットワークを形成してもよい。また、貯玉・再プレイネ
ットワークは、通信線を用いて情報の通信を行なうネッ
トワークに限られるものではなく、通信衛星を用いて情
報の通信を行なうネットワーク等、無線通信を用いて情
報の通信を行なうことが可能なネットワークで形成され
てもよい。貯玉・再プレイネットワークにおいて通信衛
星を用いて情報の通信を行なう場合には、階層的に設け
られた管理センタの種類を少なくすることができるた
め、貯玉・再プレイの情報管理の処理速度を向上させる
ことができる。
【0035】また、前述した例では、PCネットワーク
と、貯玉・再プレイネットワークとが同一の形態のネッ
トワークにより形成されている場合を示したが、これに
限らず、それらのネットワークが互いに異なる形態のネ
ットワークで形成されてもよい。
【0036】以上に示したPCネットワークシステム機
関および貯玉・再プレイネットワークシステム機関にお
いては、遊技者所有の有価価値のうち、カード残高の管
理をPCネットワークシステム機関が担当し、遊技にお
いて得た持点および貯玉の管理を貯玉・再プレイネット
ワークシステム機関が担当する。
【0037】次に、ホール1の内部のシステムの構成を
説明する。図2は、ホール1の内部のシステムの構成を
示すブロック図である。
【0038】図2を参照して、ホール1における内部の
システムには、前述したPC用管理コンピュータ101
および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102の他
に、ホール用管理コンピュータ103、自動発行機10
4、景品交換機105、情報開示装置106、島管理装
置107、台管理装置108、パチンコ遊技機109、
カード処理装置110、および、情報開示装置111が
含まれている。
【0039】ホール1内には、パチンコ遊技機109が
設置された遊技機設置島Iが複数設けられている。各遊
技機設置島107においては、パチンコ遊技機109が
複数台並んで配置されており、各パチンコ遊技機109
に対応して、台管理装置108、カード処理装置11
0、および、情報開示装置111が設けられている。さ
らに、各遊技機設置島107には、遊技機設置島I内で
の各種情報を管理する島管理装置107が設けられてい
る。
【0040】このような遊技機設置島Iとは別に、ホー
ル1内には、PC用管理コンピュータ101、貯玉・再
プレイ用管理コンピュータ102、ホール用管理コンピ
ュータ103、自動発行機104、景品交換機105、
および、情報開示装置106が設置されている。
【0041】自動発行機104は、主として、会員カー
ドおよびビジタカードの発行処理を行なう装置である。
自動発行機104においては、これらのカードの発行に
関する処理の他に、会員カードおよびビジタカードへの
入金処理等のカード情報に関するその他の処理も行なわ
れる。自動発行機104は、ホール用管理コンピュータ
103、PC用管理コンピュータ101、および、貯玉
・再プレイ用管理コンピュータ102とそれぞれ接続さ
れており、これらとの間で、会員カードおよびビジタカ
ードに関する情報等の各種情報のやり取りを行なう。
【0042】パチンコ遊技機109は、たとえば封入玉
式の遊技機である。パチンコ遊技機109は、図3で後
述するように、その内部に封入されたパチンコ玉が循環
して遊技に使用されるタイプの遊技機である。したがっ
て、このパチンコ遊技機109で遊技を行なう遊技者
は、パチンコ玉を直接手にすることはなく、パチンコ遊
技機109に表示される持点に基づいて遊技を行なう。
【0043】各パチンコ遊技機109には、カード処理
装置110が隣接して設けられている。このカード処理
装置110に遊技者所有の会員カードまたはビジタカー
ドを挿入して所定の玉貸処理を行なうことにより、玉貸
処理に基づいて遊技者に付与された持点を用いたパチン
コ遊技機109での遊技が可能となる。会員カードおよ
びビジタカードの各々には、後述するような各種情報
(図14および図15参照)が記録されている。
【0044】パーラーネットに加盟しているホールで使
用可能な会員カードまたはビジタカードを持合わせてい
ない遊技者は、ホール1内に設置されている自動発行機
104において会員カードまたはビジタカードの発行を
受けることができる。
【0045】遊技者が自動発行機104で会員カードま
たはビジタカードの発行を受けると、その遊技者の個人
情報が自動発行機104からPC用管理コンピュータ1
01および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102に
送られる。また、遊技者がカード残高の加算更新操作で
ある入金操作を行えば、入金情報が自動発行機104か
らPC用管理コンピュータ101に送られる。これらの
遊技者の個人情報および入金情報は、PC用管理コンピ
ュータ101から各管理センタを介してPC中央管理セ
ンタ200に送られ、PC中央管理センタ200の管理
コンピュータにより管理される。また、遊技者の個人情
報は、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102から各
管理センタを介して貯玉・再プレイ中央管理センタ30
0に送られ、貯玉・再プレイ中央管理センタ300内の
管理コンピュータにより管理される。
【0046】ホール用管理コンピュータ103は、ホー
ル1がその経営に役立てるために所有している管理コン
ピュータであり、売上げ情報の管理等のホール1内での
各種の情報の管理を行なう。ホール用管理コンピュータ
103は、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102、
自動発行機104、情報開示装置106、島管理装置1
07、および、カード処理装置110と接続されてい
る。
【0047】カード処理装置110は、パチンコ遊技機
109、ホール用管理コンピュータ103、PC用管理
コンピュータ101、および、貯玉・再プレイ用管理コ
ンピュータ102と接続されている。遊技者が会員カー
ドまたはビジタカードをカード処理装置110へ挿入し
て暗証番号を入力して所定の玉貸操作を行なえば、カー
ド処理装置110と、PC用管理コンピュータ101ま
たは貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102との間で
情報の送受信が行われ、挿入されたカードの照合および
暗証番号の照合の処理が行われる。暗証番号は、カード
処理装置110に設けられた情報表示器82のタッチパ
ネルにより入力することが可能である。カード残高を用
いて玉貸操作が行われる場合には、カード処理装置11
0と、PC用管理コンピュータ101との間で情報の送
受信が行われることにより、挿入されたカードの照合お
よび暗証番号の照合が行われる。一方、貯玉を用いて玉
貸操作が行われる場合(貯玉再プレイの場合)には、カ
ード処理装置110と、貯玉・再プレイ用管理コンピュ
ータ102との間で情報の送受信が行われることによ
り、挿入されたカードの照合および暗証番号の照合が行
われる。
【0048】カードの照合が行われた後、カード残高ま
たは貯玉数に相当する金額から所定額が減算されるのと
引換えに遊技者に所定数の持点が付与され、その持点が
パチンコ遊技機109に表示される。また、カードの引
落額に関する引落額情報は、ホール用管理コンピュータ
103に送られるとともに、カード残高または貯玉数の
引落対象の種別に応じて、PC用管理コンピュータ10
1または貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102に送
られる。
【0049】遊技者が付与された持点を使用してパチン
コ遊技機109で遊技を行なえば、遊技状態に応じて発
生するさまざまな情報がパチンコ遊技機109から台管
理装置108へ送信される。たとえば、パチンコ玉が弾
発発射される毎に利益球数情報が台管理装置108へ送
信される。また、弾発発射されたパチンコ玉が所定の入
賞口へ入賞して遊技者に持点が付与されれば、それに応
じて不利益球数情報が台管理装置108へ送信される。
遊技状態に応じていわゆる大当りが発生すれば、大当り
情報が台管理装置108へ送信される。このように、パ
チンコ遊技機109の遊技状況を表わすための各種情報
を遊技情報と呼ぶ。パチンコ遊技機109から送信され
るさまざまな遊技情報は台管理装置108において各遊
技情報の種類毎に集計され、管理される。なお、台管理
装置108は、パチンコ遊技機109毎に設けられてお
り、対応する遊技機の遊技情報を管理している。
【0050】台管理装置108は、対応するパチンコ遊
技機109が設置されている遊技機設置島に設けられた
島管理装置107と接続されている。島管理装置107
は、前述したように遊技機設置島I毎に設けられてお
り、担当する遊技機設置島Iに設置されている複数のパ
チンコ遊技機109に関する遊技情報を管理する。具体
的には、遊技機設置島Iに設置されたパチンコ遊技機1
09と対応して設けられている台管理装置108から各
パチンコ遊技機109の遊技情報を受信して各パチンコ
遊技機109毎にその遊技情報を管理している。さらに
島管理装置107は、ホール用管理コンピュータ103
と接続されている。島管理装置107はホール用管理コ
ンピュータ103へ各遊技設置島I毎に設置されたパチ
ンコ遊技機109の遊技情報を送信する。ホール用管理
コンピュータ103は、複数の島管理装置107より送
信される遊技情報を受信して遊技機設置島I毎に各パチ
ンコ遊技機109の遊技情報を管理する。このようにパ
チンコ遊技機109の遊技情報は、ホール用管理コンピ
ュータ103、島管理装置107、台管理装置108に
より階層的に管理されている。
【0051】情報開示装置111には、遊技者の操作に
よりさまざまな情報を表示させることが可能である。た
とえば、テレビ放送番組や遊技情報などを表示させるこ
とができる。遊技者が遊技を行なっているパチンコ遊技
機109の遊技情報を表示させるための所定の操作を行
なえば、パチンコ遊技機109の遊技情報が台管理装置
108から情報開示装置111へ送信され、情報開示装
置111でその遊技情報が表示される。会員登録が行わ
れている会員カードを使用して遊技が行われている場合
には、自己のパチンコ遊技機109以外の他のパチンコ
遊技機109に関する遊技情報を情報開示装置111に
表示させることも可能である。その場合には、島管理装
置107あるいはホール用管理コンピュータ103から
必要な遊技情報が台管理装置108を介して情報開示装
置111へ送信される。
【0052】その他、情報開示装置111を操作するこ
とにより、パチンコ遊技機109での遊技を中断させる
ことも可能である。これにより、特定のパチンコ遊技機
109においての遊技をする権利を有した状態で当該パ
チンコ遊技機109から席を立ち、たとえば昼食に出向
くことなどが可能である。このような中断操作を行なえ
ば、情報開示装置111、台管理装置108、および、
島管理装置107を介して中断情報がホール用管理コン
ピュータ103へ送られる。これによりホール用管理コ
ンピュータ103は、特定のパチンコ遊技機109にお
いて特定の遊技者が遊技を中断していることを把握可能
である。
【0053】持点を有した状態で遊技を終了した遊技者
が、所定のカード返却操作を行なえば、持点が「遊技可
能持点」として会員カードまたはビジタカードに記録さ
れる。カード返却操作を行なった遊技者が他のパチンコ
遊技機109で再び遊技を開始するために自己の会員カ
ードまたはビジタカードを他のパチンコ遊技機109に
対応したカード処理装置110へ挿入すれば、そのカー
ドに対応した「遊技可能持点」が読出される。これによ
り、遊技者は前のパチンコ遊技機109における遊技で
獲得した持点を使用して再遊技できる。なお、ホール1
の運用により、たとえば、大当たりの発生に基づいて遊
技者が獲得した持点については、再度これを遊技に使用
できないようにして景品交換専用の「景品交換持点」と
して処理し、これを会員カードまたはビジタカードに記
憶させることも可能である。
【0054】「景品交換持点」および「遊技可能持点」
は、これを獲得した当日のみ有効なものとして取扱われ
る。すなわち、日が変われば会員カードまたはビジタカ
ードに記憶されているこれらの持点はすべて消去され
る。しかしながら、持点獲得当日に景品交換機105で
持点預入操作、すなわち、貯玉操作を行えば、「景品交
換持点」および「遊技可能持点」が「預り持点(貯玉
数)」に変換され、翌日以降もこれを景品交換に有効に
使用することが可能となる。
【0055】景品交換機105において貯玉操作がなさ
れると、貯玉数等の貯玉に関する情報が会員カードまた
はビジタカードに記録されるとともに、貯玉・再プレイ
用管理コンピュータ102に与えられる。そのような貯
玉に関する情報は、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ
102から各管理センタを介して貯玉・再プレイ中央管
理センタ300の管理コンピュータに送られて管理され
る。
【0056】景品交換機105では、遊技者が遊技当日
に所有している「景品交換持点」や「遊技可能持点」、
これまでの遊技を通して所有している「預り持点(貯玉
数)」の他、会員カードまたはビジタカードに記録され
ているカード残高を所定の景品と交換するための操作を
行なうことができる。
【0057】この景品交換機105で所定の景品交換操
作を行なえば、景品の種類および数の記録された景品交
換用レシートが発行される。サービスカウンタなどでこ
の景品交換用レシートと、会員カードまたはビジタカー
ドとを係員に提示することにより、景品交換用レシート
と引換えに所望の景品が遊技者に手渡されることとな
る。
【0058】さらにこの景品交換機105では、カード
が会員カードである場合に限って「預り持点」を「遊技
可能持点」に変換する操作を行なうことができる。尚、
この際には所定の手数料が預り持点から差し引かれる。
【0059】また、情報開示装置106においては、各
パチンコ遊技機109に対応して設けられた情報開示装
置111と同様に、遊技者の操作によりさまざまな情報
を表示させることが可能である。表示される各種情報
は、ホール用管理コンピュータ103から与えられる。
情報開示装置109では、たとえば、テレビ放送番組や
遊技情報などを表示させることができる。また、情報開
示装置106では、会員登録が行われている会員カード
を使用して遊技者の操作が行なわれた場合には、ホール
1内の各パチンコ遊技機109に関する遊技情報を表示
させることも可能である。
【0060】図3は、パチンコ遊技機109およびカー
ド処理装置110の正面図である。カード処理装置11
0の内部には、これを制御するためのICカード処理装
置制御用マイクロコンピュータを含むICカード処理装
置基板(図示省略)が設けられている。
【0061】カード処理装置110には、連結方向指示
器67が設けられており、この点灯状況により、パチン
コ遊技機109に対応するカード処理装置110が把握
できる。利用可ランプ69が点灯していることを確認し
たうえで会員カードまたはビジタカードをカード挿入・
排出口65に挿入すれば、カード挿入表示器68が点灯
する。また、挿入されたカードに記録されている情報が
ICカードリーダライタ72により読出される。読み出
された記録情報はPC用管理コンピュータ101に送信
され、記録情報の照合結果がPC用管理コンピュータ1
01から返信される。カード処理装置110は、照合内
容が一致すれば、遊技カード104のカード残額をパチ
ンコ遊技機109に設けられている操作部41の残高表
示器に表示する。
【0062】カード処理装置110では、1回の引き落
とし操作で引き落とされるカード残高の大きさを設定で
き、設定内容が情報表示器82に表示される。設定内容
を変更したい場合には引落額切替スイッチ83を押圧す
ればよい。引落額切替スイッチ83を押圧する毎に設定
値が、「100」、「300」、「500」、「10
0」、…の順序で情報表示器82に表示され、設定内容
が変更される。情報表示器82は、引落額の設定値およ
び広告情報等の各種情報を表示するためのものであり、
表示面が遊技者に視認可能な態様でカード処理装置11
0に取付けられている。
【0063】遊技者が操作部41に設けられている引落
スイッチを操作して所定の玉貸操作を行なえば、予め入
力設定されている貸出単位額分の残高がカード残高から
減額されるとともに、引落額情報が信号回路より出力さ
れる。そして、貸出単位額分の持点が操作部41に設け
られている持点表示器に加算更新して表示される。カー
ド処理装置110には、端数表示スイッチ66が設けら
れており、この端数表示スイッチ66を押圧操作するこ
とにより、たとえば、エラーが発生した場合のエラーコ
ードなどの情報を前記持点表示器に表示させることが可
能である。なお、操作部41には、再プレイ切換スイッ
チが設けられ、再プレイモード中は預り持点からの引落
しとなる。また、再プレイによる引落額情報も信号回路
より出力される。
【0064】持点の存在する状態で、遊技者が打球操作
ハンドル37を操作して遊技を開始すれば、打玉が一発
ずつ遊技領域46に発射されるとともに、持点表示器よ
り持点が減算表示される。遊技領域46に打込まれた打
玉が通常入賞口57,55に入賞すれば、所定数の持点
が持点表示器に加算表示される。一方、打玉が始動入賞
口58に入賞すれば、可変表示装置47において図柄の
可変表示が開始される。なお、可変表示装置47の可変
表示中に打玉が始動入賞口58に入賞すれば、その入賞
が記憶される。そして、前回の可変表示が終了した後
に、その記憶に基づいた可変表示が開始される。可変表
示装置47の可変表示結果が予め定められた特定の組合
せ(たとえば図示する状態)となれば、いわゆる大当り
が発生する。大当りが発生すれば、ソレノイド51が励
磁されて可変入賞球装置48に設けられている開閉板5
0が開成し、可変入賞球装置48内に打玉を入賞させる
ことが可能な遊技者にとって有利な第1の状態となる。
また、大当りの発生とともに、効果音がスピーカ42あ
るいはスピーカ40より発せられる。また、サイドラン
プ61が点滅表示される。
【0065】可変入賞球装置48の前記第1の状態は、
開閉板50が開成状態となった後に、30秒が経過する
か、または、可変入賞球装置48の大入賞口49に打玉
が10個入賞するかのうちのいずれか早い方の条件が成
立することにより終了して開閉板50が閉成状態とな
り、可変入賞球装置48に打玉を入賞させることが不可
能な遊技者にとって不利な第2の状態となる。大入賞口
49に入賞した打玉は、その内部に設けられた入賞玉検
出器54により検出される。
【0066】大入賞口49の内側の左側部分には、通常
「Vポケット」と呼ばれる特定入賞領域が設けられてい
る。打玉がこの特定入賞領域に入賞すれば、その入賞が
特定入賞玉検出器53により検出される。特定入賞玉が
検出されると、その回の可変入賞球装置48の前記第1
の状態が終了するのを待って、再度、可変入賞球装置4
8を前記第1の状態に駆動制御する繰返し継続制御が行
なわれる。この繰返し継続制御により、可変入賞球装置
48は最大16回連続して前記第1の状態となる。大当
りが発生した後、この繰返し継続制御が行なわれている
遊技状態を、特に特定遊技状態という。繰返し継続制御
の終了後、可変入賞球装置48は、前記第1の状態から
前記第2の状態に変化する。
【0067】56は、ワープ入口であり、進入した打玉
を始動入賞口58の上方部分に案内して解放する。
【0068】一方、遊技領域46に打込まれた後、いず
れの入賞口にも入賞しなかった打玉はアウト口60より
回収される。また、発射勢いが弱すぎて遊技領域にまで
到達しなかった打玉はファウル玉戻り口73より回収さ
れてファウル玉検出器45で検出される。ファウル玉検
出器45で検出された打玉数に相当する得点は前記得点
表示器で加算表示される。なお、44は発射玉検出器で
あり、弾発発射された打玉が検出される。
【0069】ホール側で予め定めたラッキーナンバーに
より、大当りが発生した場合には、いわゆる持玉遊技が
可能となる。持玉遊技とは、大当りに基づいて遊技者に
付与された得点を用いて、その大当りの終了後、継続し
て遊技を行なうことが可能となるという、遊技者への特
典の1つである。ラッキーナンバーで大当りが発生すれ
ば、ラッキーナンバーで大当りしたことをホールの係員
が確認し、リセットキースイッチ38に所定のキーを挿
入して操作することにより、その操作をリセット操作検
出器38aが検出し、遊技続行許容表示器39が点灯す
る。その後、持玉遊技ができなくなるか、その遊技者が
遊技をやめる場合、もう一度リセットキースイッチ38
を操作すれば遊技続行許容表示器39は消灯する。
【0070】遊技領域46に打込まれた後、回収された
打玉は、パチンコ遊技機109内を循環して、再び弾発
発射可能位置に導かれるように構成されている。前面枠
34には、操作部41が一体的に設けられた前面板36
を開閉するための錠穴が設けられている。ホールの係員
などが、この錠穴に所定の鍵を差込んで解錠操作した
後、前面板開閉部62を操作すれば、前面板36が開成
する。前面枠34を開成させることにより、玉出レバー
部63を操作することが可能となる。玉出レバー部63
を操作することにより、パチンコ遊技機109内で循環
して使用されている封入玉を玉出穴64より取出すこと
が可能である。
【0071】パチンコ遊技機109には、ホールの係員
などにより、その開閉が自在となるガラス扉35が設け
られている。
【0072】パチンコ遊技機109における遊技を終了
するためには、操作部41に設けられた返却スイッチを
押圧操作すればよい。これにより、持点表示器に表示さ
れている持点が「遊技可能持点」あるいは「景品交換持
点」として遊技カード104に加算更新される。また、
残高表示器86に表示されていたカード残高が遊技カー
ド104に更新記録されることとなる。これらの持点や
カード残高などの記録情報がPC用管理コンピュータ1
01および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102に
送信された後、更新記録の終了した会員カードまたはビ
ジタカードがカード挿入・排出口65より排出される。
【0073】また、昼食、その他の用事のために遊技中
のパチンコ遊技機109を確保した状態で遊技を中断し
たい場合には、情報開示装置111(図2参照)で所定
の中断操作を行なえばよい。中断操作を行なうことによ
り、残高表示器の表示が遊技中断中である旨のメッセー
ジ表示に切換わるとともにパチンコ遊技機109の打球
操作ハンドル37がロックされ、遊技不能動状態とな
る。また、カード挿入・排出口65から挿入されてIC
カードリーダライタ72に取込まれているカードには、
遊技を中断したパチンコ遊技機109の台番号を特定可
能な中断情報が記録される。なお、この中断情報は、会
員カードまたはビジタカードのカード発行番号などとと
もにホール用管理コンピュータ103(図1参照)へ送
信される。中断情報の記録されたカードは、カード挿入
・排出口65より排出される。
【0074】また、カード処理装置110は、この中断
情報が記録されたカード以外の遊技カードの受付を禁止
する。したがって、遊技を中断した者以外の他人が自己
のカードを使用して遊技を行なうことができなくなる。
このため、遊技者は、遊技をしていたパチンコ遊技機1
09を確保した状態で遊技を中断し、昼食などに出掛け
ることができる。
【0075】なお、遊技を中断状態にした遊技者が再度
遊技を再開させるためには、自己の所有する会員カード
またはビジタカードをカード挿入・排出口65に挿入す
ればよい。カード処理装置110は、挿入されたカード
の記録情報を照合して中断情報が一致することを確認し
た後、残高表示器の表示をカード残高の表示に切換える
とともに、パチンコ遊技機109の遊技不能動状態を解
除する。これにより遊技者は、中断前の遊技状態から遊
技を再開することができる。
【0076】図4は、情報表示器82の設置状態を示す
斜視図である。図4においては、情報表示器82が設置
された部分の近傍が拡大されて示されている。図4を参
照して、情報表示器82は、情報を表示するための液晶
表示パネル(タッチパネルとしての機能も含む)よりな
る表示面820を有している。情報表示器82は、本体
部がカード処理装置110におけるカード挿入・排出口
65の上方に取付けられている。表示面820は、パチ
ンコ遊技機109前に着座した遊技者の方を向く態様で
設けられている。このように、情報表示器82は、表示
面820が遊技者に向かっているため、表示内容が遊技
者にとって容易に視認しやすいようになっている。
【0077】情報表示器82において特徴的なことは、
表示される情報の中に広告情報が含まれていることであ
る。広告情報は、カード処理装置110において会員カ
ードおよびビジタカードに用いられるICカードの使用
が受付けられた場合に、情報表示器82に表示される。
したがって、広告情報の表示は、ICカードの使用と密
接に関連している。広告情報は、広告主がホール1に広
告料金を支払うこととの引換えに表示される。この広告
料金は、ホール1で発行する会員カードおよびビジタカ
ードの購入等のICカードの使用に要する経費を賄う目
的に使用されることがホール1での規約において規定さ
れている。その理由は、ICカードが使用されることに
より広告情報が表示されるため、広告情報の表示がIC
カードの使用と密接に関連しているので、広告料金の使
途が明確であり、遊技場および遊技者以外の第三者であ
る広告主にとっても広告料金を納得して支払いやすいか
らである。したがって、広告主は、そのような規定を了
承した上で、ICカードの使用に要する経費を広告料金
という形で負担する。
【0078】また、ICカードが大量に発行されて順調
に運用されれば、その広告効果が向上するので、広告効
果を期待する広告主にとっても、ICカードを運用する
ホール1にとっても利益が向上する。さらに、そのよう
に広告主がICカードの経費を負担することにより、I
Cカードを使用する場合のホール1および遊技者の負担
を軽減することができる。
【0079】広告料金は、使用が予想されるICカード
数を見込んだ定額料金としてもよく、または、使用され
るICカード数の実数に応じて変動する変動料金として
もよい。そのように、変動料金を採用した場合には、I
Cカード数が増大すると、料金が高額化するが、ICカ
ード数が増大することは広告効果が向上することにつな
がるため、広告料金の投資に見合った広告効果が得られ
ることになるので、広告主と、ホールとの間でのトラブ
ルが生じにくくなるものと考えられる。なお、この場
合、ICカードの使用回数を広告ごとに集計できるよう
に、広告を流すごとにPC用管理コンピュータ101に
信号を送るようにすればよい。
【0080】図5は、自動発行機104の全体正面図で
ある。自動発行機104においては、正面側での上側の
中央部にタッチパネル式の表示部121が設けられてい
る。この表示部121により、入力操作用のメニュー画
面等の画像表示がなされる。
【0081】表示部121の右側には、紙幣を挿入する
ための紙幣挿入口122が設けられている。紙幣挿入口
122の下方部分には、硬貨を投入するための硬貨挿入
口123が設けられている。硬貨挿入口123の下方部
分には、釣銭等の金銭を返却するための金銭返却口12
4が設けられている。
【0082】表示部121の左側には、会員カードまた
はビジタカードの発行を受けようとする遊技者の指紋を
検出するための指紋検出部125が設けられている。そ
の指紋検出部125は、指紋検出対象者の指を受入れる
ことが可能な形状になっており、指紋検出対象者の指が
受入れられると、その指の指紋を検出する。指紋検出部
125の上方部分には、後述するような非常状態が発生
した場合に点灯する非常表示ランプ133aが設けられ
ている。非常表示ランプ133aの下方部分には、発行
する会員カードが不足した場合に点灯する会員カード不
足表示ランプ133bおよび発行するビジタカードが不
足した場合に点灯するビジタカード不足表示ランプ13
3cが設けられている。ビジタカード不足表示ランプ1
33cの下方部分には、自動発行機104に故障が生じ
た場合に点灯する故障表示ランプ133dが設けられて
いる。
【0083】表示部121の下側には、発行された会員
カードが排出される会員カード発行口126と、発行さ
れたビジタカードが排出されるビジタカード発行口12
7とが横並びに設けられている。
【0084】会員カード発行口126の下方部分には、
会員カードまたはビジタカードへの入金を行なう場合、
および、会員登録をして会員カードの発行を受けたホー
ルまたはビジタカードの発行を受けたホール以外のホー
ル(以下、他店という)で遊技を行なう場合等の所定の
場合にカードを挿入するためのカード挿入口128が設
けられている。カード挿入口128の奥側の自動発行機
104内部には、カード挿入口128から挿入されたカ
ードをチェックするとともにそのカードに対して情報の
読出しおよび書込み等の処理を行なうための挿入カード
処理装置606が設けられている。
【0085】ビジタカード発行口127の下方部分に
は、不要になった会員カードまたはビジタカードを所有
者が返却する際にそのカードを挿入するためのカード返
却口129が設けられている。カード返却口129の奥
側の自動発行機104内部には、カード返却口129か
ら挿入されたカードをチェックするためのカードチェッ
カ130が設けられている。自動発行機104内部にお
けるカード返却口129の下方部分には、使用限度達成
カード収納ボックス132と、満杯用カード収納ボック
ス131とが設けられている。
【0086】会員カードおよびビジタカードには、カー
ド処理装置110および自動発行機104に挿入して使
用する回数(以下、使用回数という)に限度(以下、使
用限度回数と呼ぶ)が予め定められている。その使用限
度回数に達したカードがカード返却口129またはカー
ド挿入口128から自動発行機104に挿入されると、
自動発行機104は、そのカードを自動的に使用限度達
成カード収納ボックス132に収納する。このような目
的のために、使用限度達成カード収納ボックス132が
用いられる。
【0087】また、自動発行機104は、返却された会
員カードおよびビジタカードを、新たにビジタカードと
して発行するために、後述するカードステックに再収納
する。ここで、カードステックとは、発行に用いるIC
カードを複数枚まとめて収納するための収納手段であ
る。そのような収納の際に、カードステック内のカード
が満杯状態の場合には、返却されたカードを満杯用カー
ド収納ボックス132に収納する。使用限度達成カード
収納ボックス132は、自動発行機104の正面側から
見て、満杯用カード収納ボックス131よりも手前側に
設けられている。
【0088】図6は、自動発行機104の全体裏面図で
ある。図6を参照して、自動発行機104の裏面側に
は、上下2つに分割された扉135,136が設けられ
ている。これらの扉は、通常、施錠されて開閉不可能な
状態にされており、自動発行機104にICカードを補
充する際およびメンテナンスの際等の場合に、ホール1
の係員により開閉される。扉135,136のそれぞれ
には、鍵穴137,138が設けられている。係員が所
定の鍵を鍵穴137,138のそれぞれに差し込んで解
錠操作することにより、扉135,136がそれぞれ開
放可能になる。
【0089】扉136を開けば、ICカードの補充およ
びメンテナンス等が可能になる。扉136の所定箇所に
は、扉136が開放中である旨を点灯により示す開放中
ランプ139と、ICカードを収納する後述するステッ
クが正常にセットされている旨を点灯により示す確認ラ
ンプ140とが設けられている。
【0090】次に、自動発行機104の内部における要
部の構成を説明する。まず、会員カードおよびビジタカ
ードとして発行するICカードを会員カード用発行用の
カード処理装置およびビジタカード発行用のカード処理
装置にそれぞれセットする機構を説明する。
【0091】図7は、会員カードおよびビジタカードの
それぞれを発行のためにセットする機構を示す自動発行
機104の断面図である。
【0092】図7を参照して、発行する会員カードおよ
びビジタカードに用いられるICカードは、カード収納
体であるカードステック501,502に複数収納され
て用いられる。カードステック501,502は、複数
のICカードを重ねた態様で収納し、収納しているIC
カードをばねの付勢力により押し上げてICカードを外
部へ取出し可能な状態にする構造を有する収納体であ
る。
【0093】会員カード用のICカードを収納したカー
ドステック501は、第1セット装置142および第2
セット装置143のそれぞれに1つずつ装着される。第
1セット装置142および第2セット装置143の各々
は、会員カード用のICカードを収納したカードステッ
ク501から会員カードを1枚ずつ取出して会員カード
処理装置141に送る(セットする)機能を含む装置で
ある。
【0094】第1セット装置142および第2セット装
置143は、いずれか一方が上側、他方が下側に配置さ
れ、その配置された位置が会員用セット切換装置144
により切換えられる。会員用セット切換装置144は、
楕円軌道を有するレール144aと、第1セット装置1
42が取付けられ、レール144aに沿って第1セット
装置142を移動させる第1移動部材(図示省略)と、
第2セット装置143が取付けられ、レール144aに
沿って第2セット装置143を移動させる第2移動部材
(図示省略)と、第1移動部材および第2移動部材を駆
動する駆動モータ(図示省略)とを含む。
【0095】このような会員用セット切換装置144の
上方に会員カード処理装置141が設けられている。会
員用セット切換装置144により上側に配置されたセッ
ト装置は、会員カード処理装置141に会員カードを送
ることが可能な状態にされる。一方、会員用セット切換
装置144により下側に配置されたセット装置は、装着
されたカードステックを取外して、新たなカードステッ
クに交換することが可能な状態にされる。
【0096】上側に配置されたセット装置において、装
着されているカードステック内の会員カード用のICカ
ードが発行され尽くされたかまたは故障等の原因によ
り、上側に配置されたセット装置がカードステックから
ICカードを取出せなくなった場合には、会員用セット
切換装置144によって、図中の矢符に示されるように
セット装置が移動させられることにより、上側に配置さ
れたセット装置の位置と、下側に配置されたセット装置
の位置とが切換えられる。これにより、まだ会員カード
を取出せるカードステックからICカードを取出すこと
が可能な状態にされる。その場合、係員が、下側に移動
したセット装置においてカードステックを新たなカード
ステックに交換することが可能になる。このため、発行
動作を中断することなく、会員カード用のICカードが
なくなったかまたは故障したカードステックを新たなカ
ードステックに交換することが可能になり、また、セッ
ト装置が故障した場合にも、発行動作を中断することな
く修理を行なうことが可能になる。さらに、会員カード
が取出せなくなったカードステックは、発行のために用
いられないようになるため、そのカードステックに関し
て、故障の修理およびICカードの補充等の復旧のため
の対処を容易に行なうことが可能になる。
【0097】ビジタカード用のICカードを収納したカ
ードステック502は、第3セット装置152および第
4セット装置153のそれぞれに1つずつ装着される。
第3セット装置152および第4セット装置153の各
々は、ビジタカード用のICカードを収納したカードス
テック502からICカードを1枚ずつ取出してビジタ
カード処理装置151に送る(セットする)機能を含む
装置である。
【0098】第3セット装置152および第4セット装
置153は、いずれか一方が上側、他方が下側に配置さ
れ、その配置された位置がビジタ用セット切換装置15
4により切換えられる。ビジタ用セット切換装置154
は、楕円軌道を有するレール154aと、第3セット装
置152が取付けられ、レール154aに沿って第3セ
ット装置152を移動させる第3移動部材(図示省略)
と、第4セット装置153が取付けられ、レール154
aに沿って第4セット装置153を移動させる第4移動
部材(図示省略)と、第3移動部材および第4移動部材
を駆動する駆動モータ(図示省略)とを含む。
【0099】このようなビジタ用セット切換装置154
の上方にビジタカード処理装置151が設けられてい
る。ビジタ用セット切換装置154により上側に配置さ
れたセット装置は、ビジタカード処理装置151にIC
カードを送ることが可能な状態にされる。一方、ビジタ
用セット切換装置154により下側に配置されたセット
装置は、装着されたカードステックを取外して、新たな
カードステックに交換することが可能な状態にされる。
【0100】上側に配置されたセット装置において、装
着されているカードステック内のICカードが発行され
尽くされたかまたは故障等の原因により、上側に配置さ
れたセット装置がカードステックからICカードを取出
せなくなった場合には、ビジタ用セット切換装置154
によって、図中の矢符に示されるようにセット装置が移
動させられることにより、上側に配置されたセット装置
の位置と、下側に配置されたセット装置の位置とが切換
えられる。これにより、まだICカードを取出せるカー
ドステックからICカードを取出すことが可能な状態に
される。その場合、係員が、下側に移動したセット装置
においてカードステックを新たなカードステックに交換
することが可能になる。このため、発行動作を中断する
ことなく、ビジタカードがなくなったかまたは故障した
カードステックを新たなカードステックに交換すること
が可能になり、また、セット装置が故障した場合にも、
発行動作を中断することなく修理を行なうことが可能に
なる。さらに、ICカードが取出せなくなったカードス
テックは、発行のために用いられないようになるため、
そのカードステックに関して、故障の修理およびICカ
ードの補充等の復旧のための対処を容易に行なうことが
可能になる。措置を容易に行なうことが可能になる。
【0101】この自動発行機104により会員カードお
よびビジタカードとして発行されるICカードは、カー
ド会社からホール1が購入する。カード会社は、すべて
のICカードに異なる管理情報を付加してホール1に出
荷する。ICカードの管理情報には、発行年月日(製造
年月日)、ホール番号(各ホールについて予め定められ
た番号)、および、発行番号・乱数(発行したカードの
番号と、乱数とを組み合わせたもの)の情報が含まれて
いる。このように、各ICカードに管理情報を付加する
ことにより、ICカードを1枚ずつ管理することが可能
となる。
【0102】ICカードは、所定枚数ずつカードステッ
クに収納されて出荷される。すなわち、ICカードは、
カードステック単位で出荷される。ICカードが出荷途
中で盗難にあった場合には、カード会社とホール1との
間で連絡を取合い、盗難されたICカードに付された管
理情報を、PC中央管理センタ200および貯玉・再プ
レイ中央管理センタ300のそれぞれのコンピュータに
入力し、その入力した情報をそれぞれのネットワークを
介して各階層の管理コンピュータに転送する。
【0103】そして、各ネットワークにおいて、盗難に
あったICカードを使用禁止状態にする。具体的には、
盗難にあったICカードがホール1において自動発行機
104に挿入された場合には、自動発行機104自体は
なにも報知せずに、PC用管理コンピュータ101およ
び貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のみに所定
の警報を出力する。その警報は、画像の表示および音の
出力により行なわれる。さらに、ホール用管理コンピュ
ータ103にも所定の警報を出力し、画像および音で報
知してもよい。
【0104】このように、出荷するICカードを管理情
報に基づいて管理し、盗難にあったICカードを使用禁
止状態にすることにより、盗まれたICカードを不正に
使用する行為を防ぐことができる。また、盗まれたIC
カードが使用されようとした場合には、自動発行機10
4の側で直接的に警報を出さずに管理コンピュータの側
で警報を出すようにしたため、不正行為者に気づかれず
に、不正行為者を取締まる処置を行なうことができる。
【0105】ホール1に納入されたカードステックを自
動発行機104内に入れる場合には、自動発行機104
の扉135,136を開放するために、予め定められた
扉開放用の暗証番号を係員がPC用管理コンピュータ1
01において入力する。その暗証番号の入力が行なわれ
た場合には、鍵を用いて扉135,136を開放するこ
とが可能な状態にする制御がPC用管理コンピュータ1
01により行なわれる。係員が鍵を用いて扉135,1
36を開放すると、自動発行機104側で開放中ランプ
139が点灯状態になり、さらに入力された開放情報を
もとにPC用管理コンピュータ101側で扉135,1
36が開放中である旨の表示がなされる。
【0106】一方、前述した暗証番号の入力が行なわれ
ないで、扉135,136が開放された場合には、自動
発行機104側で非常表示ランプ133aが点灯状態に
なり、PC用管理コンピュータ101側で画像の表示お
よび音の出力による非常警報がなされる。これにより、
扉135,136が不正に開放された場合には、係員が
その旨を容易に認識することができ、不正行為者を容易
に取締まることができる。
【0107】ホール1に納入された新規のICカード
は、原則的に会員カードとして発行される。ビジタカー
ドは、原則的に、返却されたICカードが再利用され
る。例外的に、返却されたICカードがない場合には、
新規のICカードがビジタカードとして発行される。
【0108】新たな会員カードおよびビジタカードを収
納したカードステックをセット装置へ装着する作業は、
前述したような手順で扉135,136が開放された自
動発行機104において、会員用セット切換装置144
およびビジタ用セット切換装置154のそれぞれにより
下側に位置させられた方のセット装置に対して係員によ
り行なわれる。したがって、カードステックの交換は、
下側に位置させられた方のセット装置に対して手作業で
行なわれる。
【0109】カードステックがセット装置に正常に取付
けられると、確認ランプ140が点灯状態になる。この
ように確認ランプ140が点灯状態になることにより、
係員が、カードステックの取付け状態を容易に確認する
ことができ、取付け不良状態になったままカードの発行
動作が実行されることを未然に防ぐことができる。その
結果、取付け不良状態による発行不良動作を回避するこ
とができる。
【0110】カードステックの取付けが済むと、扉13
5,136を手作業により閉じる。扉135,136が
閉じられると、PC用管理コンピュータ101から自動
発行機104にセキュリティの再セット完了信号が与え
られ、その信号に応じて、開放中ランプ139が消灯
し、カードステックの交換作業が完了する。このように
カードステックの交換が行なわれると、空のカードステ
ックが生じるが、その空のカードステックは、まとめて
カード会社へ返送する。その返送されたカードステック
は、カード会社により整備されたのち、再使用される。
【0111】次に、自動発行機104の制御装置につい
て説明する。図8は、自動発行機104の制御装置の構
成を示すブロック図である。
【0112】図8を参照して、自動発行機104には、
各種の制御を実行する制御部600が設けられている。
制御部600は、マイクロコンピュータにより構成され
ており、CPU600a、ROM600b、RAM60
0c、バックアップメモリ600d、および、EEPR
OM600eを含む。ROM600bには、自動発行機
104における各種の制御を実行するための制御用プロ
グラム等の各種データが記憶されている。CPU600
aは、ROM600bから制御用プログラムを含む各種
データを読出して制御用プログラムを実行し、RAM6
00cを作業領域として用いて各種の制御を行なう。バ
ックアップメモリ600dは、停電等の原因により自動
発行機104の電源が断たれた場合に、電源が断たれる
直前の制御状態を所定期間にわたって記憶するためのメ
モリである。EEPROM600eは、前述した情報表
示器82に表示する広告情報等の各種データを書換可能
に記録するためのメモリである。
【0113】第1セット装置142および第2セット装
置143のうちの上側に位置させられている方に装着さ
れたカードステック内のICカードの残枚数がなくなっ
たか否かを検出するための第1残枚数センサ196の検
出信号が制御部600に入力される。制御部600は、
第1残枚数センサ196から入力された検出信号に基づ
いて、所定の処理を実行し、会員用セット切換装置14
4を駆動する制御を行なう。会員用セット切換装置14
4を駆動する場合には、制御部600から会員用セット
切換装置144に制御信号が与えられる。また、会員用
セット切換装置144を駆動する場合には、制御部60
0から会員カード用不足表示ランプ133b、ビジタカ
ード用不足表示ランプ133c、または、故障表示ラン
プ133dに表示信号が与えられ、その表示信号に応じ
て、対応するランプが点灯される。
【0114】第3セット装置152および第4セット装
置153のうちの上側に位置させられている方に装着さ
れたカードステック内のICカードの残枚数がなくなっ
たか否かを検出するための第2残枚数センサ197の検
出信号が制御部600に入力される。制御部600は、
第2残枚数センサ197から入力された検出信号に基づ
いて、所定の処理を実行し、ビジタ用セット切換装置1
54を駆動する制御を行なう。ビジタ用セット切換装置
154を駆動する場合には、制御部600からビジタ用
セット切換装置154に制御信号が与えられる。
【0115】第1満杯センサ191、第2満杯センサ1
92、および、カード返却口129から返却されたか否
かを検出する返却カードセンサ195のそれぞれから検
出信号が制御部600に入力されるとともに、カードチ
ェッカ130からICカードのチェックデータが制御部
600に入力される。制御部600は、そのように入力
された検出信号およびチェックデータに基づいて、所定
の処理を実行し、第1カード収納装置161、第2カー
ド収納装置162、第1流路切換装置601、第2流路
切換装置602、および、第3流路切換装置603を駆
動する制御を行なう。
【0116】第1カード収納装置161は、第3セット
装置152および第4セット装置153のうちの上側に
位置させられた方に装着されたカードステックに対し
て、カード返却口129から返却されたカードをビジタ
カードとして再利用するために再収納する装置である。
第2カード収納装置162は、第3セット装置152お
よび第4セット装置153のうちの下側に位置させられ
た方に装着されたカードステックに対して、カード返却
口129から返却されたカードをビジタカードとして再
利用するために再収納する装置である。第1流路切換装
置601、第2流路切換装置602、および、第3流路
切換装置603は、カード返却口129から返却された
カードを第1カード収納装置161、第2カード収納装
置162、満杯用カード収納ボックス131、および、
使用限度達成カード収納ボックス132にそれぞれ振り
分けて誘導するために、返却されたカードの流路を切換
える装置である。これらの装置を駆動する場合には、制
御部600から各装置に制御信号が与えられる。
【0117】指紋検出部125から指紋検出データが制
御部600に入力される。制御部600は、そのように
入力された指紋検出データに基づいて、所定の処理を実
行し、指紋の照合を行なう。
【0118】PC用管理コンピュータ101および貯玉
・再プレイ用管理コンピュータ102から情報入力部6
04を介して制御部600に各種の情報が入力される。
また、制御部600から情報出力部609を介してPC
用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理
コンピュータ102に各種の情報が出力される。
【0119】会員カード処理装置141から制御部60
0には、会員カードのカード情報等の各種情報が入力さ
れる。制御部600から会員カード処理装置141に
は、会員カード処理装置141を駆動するための制御信
号および会員カードに書込む情報が与えられる。ビジタ
カード処理装置151から制御部600には、ビジタカ
ードのカード情報等の各種情報が入力される。制御部6
00からビジタカード処理装置151には、ビジタカー
ド処理装置151を駆動するための制御信号およびビジ
タカードに書込む情報が与えられる。
【0120】挿入カード処理装置606から制御部60
0には、カード挿入口128にICカードが挿入された
旨を示す情報およびカード挿入口128に挿入されたI
Cカードのカード情報等の各種情報が入力される。制御
部600から挿入カード処理装置606には、挿入カー
ド処理装置606を駆動するための制御信号および挿入
されたICカードに書込む情報が与えられる。
【0121】画像表示装置607は、タッチパネルとし
ての機能を含む表示装置であり、表示部121に画像を
表示するとともに、表示部121に表示された画像に応
じた操作入力を受付ける。制御部600から画像表示装
置607には、画像表示を制御するための制御信号が与
えられる。画像表示装置607から制御部600には、
表示部121に表示された画像に応じて操作入力された
情報が入力される。制御部600は、画像表示装置60
7から入力された情報に従って所定の処理を行なう。
【0122】制御部600から音出力装置608には、
警報音および案内用の音声等の音を出力するための音制
御信号が与えられる。音出力装置608は、与えられた
音制御信号に応じて音を出力する。
【0123】次に、カード処理装置110の制御装置に
ついて説明する。図9は、カード処理装置110におけ
る制御装置の構成を示すブロック図である。
【0124】図9を参照して、カード処理装置110に
は、会員カードおよびビジタカードに関する処理等の各
種の制御処理を行なうためのカード処理制御部112が
設けられている。カード処理制御部112は、マイクロ
コンピュータよりなり、CPU112a、ROM112
b、および、RAM112cを含む。ROM112bに
は、制御処理を実行するための制御プログラム等の各種
データが記憶されている。CPU112aは、ROM1
12bからデータを読出して制御プログラムを実行し、
RAM112cを作業領域として用いて各種制御を行な
う。
【0125】カード処理装置110の外部からカード処
理装置110に送られてくる各種情報が、情報入力部8
4を介してカード処理制御部112に与えられる。IC
カードリーダライタ72からカード処理制御部112に
は、挿入されているカードに記録されている情報が与え
られる。カード処理制御部112からICカードリーダ
ライタ72には、挿入されているカードに記録する情報
およびICカードリーダライタ72の動作を制御するた
めの制御信号が与えられる。
【0126】操作部41に設けられている前述の引落ス
イッチ85からカード処理制御部112には、引落スイ
ッチ85の操作情報が与えられる。操作部41に設けら
れている前述の返却スイッチ86からカード処理制御部
112には、返却スイッチ86の操作情報が与えられ
る。引落額切替スイッチ83からカード処理制御部11
2には、引落額切替スイッチ83の操作情報が与えられ
る。端数表示スイッチ66からカード処理制御部112
には、端数表示スイッチ66の操作情報が与えられる。
操作部41に設けられている前述の再プレイ切換スイッ
チ87からカード処理制御部112には、再プレイ切換
スイッチ87の操作情報が与えられる。電源回路89か
らカード処理制御部112には、カード処理制御部11
2の動作のための電源電力が供給される。
【0127】カード処理制御部112からカード処理装
置110の外部には、各種情報が情報出力部88を介し
て出力される。カード処理制御部112から情報表示器
82には、情報表示器82に表示される広告情報等の各
種表示データが与えられる。カード処理制御部112か
ら情報表示器82には、情報表示器82の表示状態を制
御するための表示制御信号が与えられる。また、情報表
示器82はタッチパネルとしての機能を含む表示装置な
のでそのタッチパネルの操作入力を受付ける。カード処
理制御部112から利用可ランプ69には、利用可ラン
プ69の表示状態を制御するための制御信号が与えられ
る。カード処理制御部112からカード挿入表示器68
には、カード挿入表示器68の表示状態を制御するため
の制御信号が与えられる。カード処理制御部112から
連結方向指示器67には、連結方向指示器67の表示状
態を制御するための制御信号が与えられる。カード処理
制御部112から操作部41に設けられている前述の残
高表示器90には、残高を表示するための表示制御信号
が与えられる。カード処理制御部112から操作部41
に設けられている前述の持点表示器91には、持点を表
示するための表示制御信号が与えられる。
【0128】次に、自動発行機104の表示部121に
おいて表示される画像により形成される表示画面の一例
を説明する。
【0129】図10は、自動発行機104の表示部12
1において表示される初期画面を示す表示画面図であ
る。図11は、自動発行機104の表示部121におい
て表示される他店モード画面を示す表示画面図である。
【0130】表示部121においては、遊技者等の利用
者により入力操作がなされていない初期状態において、
図10に示されるような初期画面が表示される。初期画
面においては、選択ボタンとして、初めて発行ボタン1
21a、再発行ボタン121b、変更ボタン121c、
入金ボタン121d、暗証番号表示ボタン121e、返
却ボタン121f、および他店ボタン121gが表示さ
れる。これらのボタンは、利用者の入力操作を受付ける
ためのボタンである。その他には、現在表示されている
画面が当店で会員カードまたはビジタカードの発行を受
ける利用者または当店で既に発行された会員カードおよ
びビジタカードを所有する利用者向けの受付画面である
旨を示す「当店」という文字が画面左上端に示される。
【0131】初めて発行ボタン121aが操作される
と、会員カードおよびビジタカードの発行を初めて受け
る利用者に会員カードまたはビジタカードを発行するた
めのモードが実行される。再発行ボタン121bが操作
されると、既に発行を受けている会員カードまたはビジ
タカードを紛失等して再発行を希望する利用者に会員カ
ードまたはビジタカードを発行するためのモードが実行
される。変更ボタン121cが操作されると、会員カー
ドまたはビジタカードを所有する利用者が自己のカード
のカード情報を変更するためのモードが実行される。入
金ボタン121dが操作されると、既に発行を受けてい
る会員カードまたはビジタカードに入金を行なうための
モードが実行される。暗証番号表示ボタン121eが操
作されると、既に発行を受けている会員カードまたはビ
ジタカードの暗証番号を表示するためのモードが実行さ
れる。返却ボタン121fが操作されると、既に発行を
受けている会員カードまたはビジタカードを利用者がホ
ールに返却するためのモードが実行される。
【0132】他店ボタン121gが操作されると、他店
で会員カードまたはビジタカードの発行を受けた利用者
向けのモードである他店モードが実行される。つまり、
他店ボタン121gは、今から実行される処理が、他店
で発行を受けた会員カードおよびビジタカードに関する
処理である旨を指定する入力手段である。この他店ボタ
ン121gの操作により、自動発行機104の制御部6
00は、他店で発行を受けた会員カードおよびビジタカ
ードに関する処理を行なうことを認識することができ
る。後述するように、カードの再発行等の各種の処理に
おいては、会員カードおよびビジタカードのカード情報
をPCネットワークシステム機関側で管理している情報
と照合する場合がある。
【0133】ホール1内のPC用管理コンピュータ10
1においては、当該ホール1で発行されたカードに関す
る情報については常駐管理しているが、その他のホール
で発行されたカードに関する情報については常に管理し
ているわけではない。このため、他のホールで発行され
たカードに関する情報についての照合を行なう場合に
は、PC中央管理センタ200等の上位側のセンタの管
理コンピュータから情報をとり寄せる必要がある。この
ため、カードに関する処理を行なう場合には、処理の対
象のカードが他店で発行されているものであることが容
易に認識できれば、処理の対象のカードに関する情報が
どこで管理されているものであるのかを特定する余計な
処理を行なう必要が軽減される。これにより、情報の照
合を行なう場合に、中央管理センタと早期に連絡をとり
あうことができ、ホール内の管理コンピュータにおい
て、カード情報の照合等をする場合に、中央管理センタ
と連絡をとりあってその他店の情報を読出す処理を高速
化することができる。その結果、自動発行機104の処
理速度を高速化することができる。
【0134】次に、図11を参照して、他店ボタン12
1gが操作された場合に表示される他店モード画面につ
いて説明する。他店モード画面においては、選択ボタン
として、再発行ボタン121h、変更ボタン121i、
暗証番号表示ボタン121j、返却ボタン121k、お
よび戻りボタン121mが表示される。これらのボタン
は、利用者の入力操作を受付けるためのボタンである。
その他には、現在表示されている画面が他店で既に発行
された会員カードおよびビジタカードを所有する利用者
向けの受付画面である旨を示す「他店」という文字が画
面左上端に示される。
【0135】再発行ボタン121hは、前述した再発行
ボタン121bと同様の機能を有する。変更ボタン12
1iは、前述した変更ボタン121cと同様の機能を有
する。暗証番号表示ボタン121jは、前述した暗証番
号表示ボタン121eと同様の機能を有する。返却ボタ
ン121kは、前述した返却ボタン121fと同様の機
能を有する。戻りボタン121mが操作されると、表示
部121の表示画面が、現在表示されている他店モード
画面から前述した初期画面に戻る処理が行なわれる。
【0136】次に、会員カードおよびビジタカードとし
て用いられるICカードの構成を詳細に説明する。図1
2は、会員カードおよびビジタカードとして用いられる
ICカードの平面図である。
【0137】図12を参照して、ICカード700は、
カード処理装置に接触して使用される所謂接触型のIC
カードである。ICカード700には、コネクタ70
1、ICカードマイクロコンピュータ702、および、
EEPROM703が設けられている。ICカードマイ
クロコンピュータ702およびEEPROM703は、
カード内部に内蔵されており、コネクタ701がカード
表面に露出している。
【0138】次に、ICカード700に設けられている
回路の構成を説明する。図13は、図12に示されたI
Cカード700に設けられている回路の構成を示すブロ
ック図である。
【0139】コネクタ701は、前述した会員カード処
理装置141およびビジタカード処理装置151等の外
部機器との間で信号の入出力を行なうために設けられて
いる。ICカードマイクロコンピュータ702には、C
PU702a、ROM702b、および、RAM702
cが含まれている。
【0140】CPU702aは、ROM702bに格納
されている制御プログラムに基づいて制御動作を所定の
順序で実行する。RAM702c内には、CPU702
aの演算に使用される各種演算カウンタが記憶されてい
る。EEPROM703は、各種情報の再書込が可能な
メモリであり、ICカードの種別を認識するためのカー
ド種別番号、セキュリティコード、その他カードの種別
に応じたさまざまな情報が記録されている。
【0141】ICカードマイクロコンピュータ702に
は、前述したCPU702a、ROM702b、およ
び、RAM702cの他に、コネクタ701を介して入
力される入力信号を受けてCPU702aに入力データ
を与えるとともにCPU702aからの出力情報を受け
てコネクタ701に出力する入出力インタフェースやパ
ワーオンリセット回路,クロック発生回路,パルス分周
回路,アドレスデコード回路などが設けられている。E
EPROM703内には、会員カードまたはビジタカー
ドというカードの種別を識別可能なカード種別番号の
他、各カードに特有の情報がそれぞれ記憶されている。
その記憶情報の一例は、図14および図15を用いて後
述する。
【0142】このようなICカード700が会員カード
処理装置141およびビジタカード処理装置151等の
ICカード処理装置に挿入されると、ICカード処理装
置内のリーダライタのコネクタがICカードのコネクタ
701と電気的に接触し、ICカード内に記憶されてい
る情報が読出し可能になり、またその情報が更新可能に
なる。
【0143】次に、会員カードのEEPROM703内
に記憶されている情報を説明する。図14は、会員カー
ドのEEPROM703内に記憶されている情報を説明
するための説明図である。
【0144】カード種別番号801は、ICカードの種
別を判別するために記録される情報であり、その情報に
より、ICカードが会員カードであるかビジタカードで
あるかが示される。会員カードの場合には、会員カード
であることを示すカード種別番号が記録されている。こ
れにより、挿入カード処理装置606等のICカード処
理装置は、ICカードが会員カードであるか、ビジタカ
ードであるかを判別できる。
【0145】カード発行番号802は、複数のICカー
ドの中から一のICカードを特定し識別するために用い
られる情報であり、パーラーネットに加盟しているホー
ル1から発行されるICカードには重複したカード発行
番号が付されることはない。発行店コード803は、会
員カードを発行したホールを特定するための情報であ
る。この発行店コード803により、会員カードが、全
国のホールのうちのどこのホール1で発行されたもので
あるのかを特定することが可能である。
【0146】発行日804は、会員カードが発行された
年月日を示す情報である。会員情報805には会員の遊
技者の氏名、性別、住所、および指紋等の会員の個人情
報が記録されている。暗証番号806は、会員登録の際
に遊技者が決める情報である。その暗証番号806の情
報は、会員カードの再発行を受ける際、遊技者が景品交
換処理を行なう際、および、預け入れ持点を遊技可能持
点に変換操作する際などにおいて、遊技者の使用してい
る会員カードが遊技者本人のものであることを確認する
際に使用されるものである。
【0147】中断情報807は、遊技者が遊技の中断操
作を行なった際に記録される情報であり、中断操作を行
なったパチンコ遊技機の台番号などが記録されている。
セキュリティコード808は、ICカードのセキュリテ
ィを保持するための情報である。セキュリティコード8
08は、挿入カード処理装置606等のICカード処理
装置、ならびに、景品交換機105が会員カードの記録
情報を読込むにあたって最初に読取られる情報である。
このセキュリティコード808が予め登録されているコ
ードと一致しない場合にはその他の記録情報の読取処理
が実行されないように構成されている。
【0148】カード残高809は、会員カードの残高で
あり、前述したように遊技者が玉貸操作を行なうことに
より減算更新され、遊技者が入金操作を行なうことによ
り加算更新される。有効期限810は、会員登録の有効
期限である。
【0149】遊技可能持点811には、遊技に使用可能
な持点の情報が記録される。履歴情報812は、会員に
おける、過去の入会および脱会の履歴、過去のICカー
ドの再発行回数の履歴、および、過去の不正行為の履歴
等の各種の履歴に関する情報である。使用回数813に
は、ICカードが、自動発行機104およびカード処理
装置110において使用された回数(たとえば挿入回
数)の情報が記録される。この使用回数813は、IC
カードが会員カードおよびビジタカードのどちらとして
使用されたことにかかわらず、ICカードが最初に発行
された後の積算使用回数であり、ICカードがどの種類
のカードとして使用されても、使用されるごとに加算更
新される。
【0150】景品交換持点814には、景品交換するこ
とが可能な持点が記録される。遊技場預り持点815に
は、遊技場預り持点、すなわち、貯玉数の情報が記録さ
れる。広告表示情報816には、情報表示器82に広告
情報を表示するための表示データである広告表示情報が
記録される。その広告表示情報816は、表示する広告
情報の内容の変更に応じて変更される。カード処理装置
110のカード処理制御部112は、広告表示情報81
6に基づいて、情報表示器82に広告情報を表示する表
示制御を行なう。広告カウンタ値817には、会員カー
ドの発行後において、広告表示情報816として記録す
る広告表示情報を選択的に指定するために用いられる後
述するような計数値の情報が記録される。会員カードに
は、以上に示した情報の他にも、その他の情報818と
して、ICカードの再発行回数およびカード会社により
出荷の際に記録される前述した管理情報等の各種情報が
記録される。
【0151】次に、ビジタカードのEEPROM703
内に記憶されている情報を説明する。図15は、ビジタ
カードのEEPROM703内に記憶されている情報を
説明するための説明図である。ビジタカードのEEPR
OM703内に記憶されている情報は、会員カードの場
合と比べて、遊技場預り持点の情報がない点が異なって
いる。
【0152】カード種別番号901は、前述した会員カ
ードのカード種別番号801と同様の情報である。ビジ
タカードの場合には、ビジタカードであることを示すカ
ード種別番号が記録されている。カード発行番号902
は、前述した会員カードのカード発行番号802と同様
の情報である。発行店コード903は、ビジタカードを
発行したホールを特定するための情報である。この発行
店コード903により、ビジタカードが、全国のホール
のうちのどこのホール1で発行されたものであるのかを
特定することが可能である。
【0153】発行日904は、ビジタカードが発行され
た年月日を示す情報である。ビジタ情報905にはビジ
タの遊技者の氏名、性別、住所、および指紋等のビジタ
の個人情報が記録されている。暗証番号906は、ビジ
タ登録の際に遊技者が決める情報である。その暗証番号
906の情報は、ビジタカードの再発行を受ける際およ
び遊技者が景品交換処理を行なう際などにおいて、遊技
者の使用しているビジタカードが遊技者本人のものであ
ることを確認する際に使用されるものである。
【0154】中断情報907は、前述した会員カードの
中断情報807と同様の情報である。セキュリティコー
ド908は、前述した会員カードのセキュリティコード
808と同様の情報である。セキュリティコード908
は、挿入カード処理装置606等のICカード処理装
置、ならびに、景品交換機105がビジタカードの記録
情報を読込むにあたって最初に読取られる情報である。
このセキュリティコード908が予め登録されているコ
ードと一致しない場合にはその他の記録情報の読取処理
が実行されないように構成されている。
【0155】カード残高909は、ビジタカードの残高
であり、前述したように遊技者が玉貸操作を行なうこと
により減算更新され、遊技者が入金操作を行なうことに
より加算更新される。有効期限910は、ビジタ登録の
有効期限である。遊技可能持点911には、前述した会
員カードの遊技可能持点811と同様の情報である。履
歴情報912は、ビジタにおける、過去の入会、脱会の
履歴、過去のICカードの再発行回数の履歴、および、
過去の不正行為の履歴等の各種の履歴に関する情報であ
る。使用回数913は、前述した会員カードの使用回数
813と同様の情報である。景品交換持点914は、前
述した会員カードの景品交換持点814と同様の情報で
ある。広告表示情報915は、前述した会員カードの広
告表示情報816と同様の情報である。広告カウンタ値
916は、前述した会員カードの広告カウンタ値817
と同様の情報である。その他の情報915は、前述した
会員カードのその他の情報818と同様の情報である。
【0156】次に、自動発行機104の制御部600に
より実行される制御処理について説明する。制御部60
0においては、自動発行機104の動作を制御するため
に、前述した制御用プログラムのメインプログラムが実
行され、そのメインプログラムの実行にしたがって各種
のサブルーチンプログラムが実行される。以下の説明に
おいては、サブルーチンプログラムにより実行される処
理を説明する。
【0157】図16および図17は、カード使用処理の
処理内容を示すフローチャートである。このカード使用
処理は、自動発行機104においてICカードの発行等
のICカードの使用に関連する制御を行なうためのサブ
ルーチンプログラムの処理である。
【0158】図16を参照して、まず、ステップS(以
下、単にSと呼ぶ)1により、図10に示される初期画
面を表示部121に表示する処理がなされる。次に、S
2に進み、他店ボタン121gが操作されたか否かの判
断がなされる。S2により他店ボタン121gが操作さ
れたと判断された場合は、後述するS25に進む。一
方、S2により他店ボタン121gが操作されていない
と判断された場合は、S3に進み、初めて発行ボタン1
21aが操作されたか否かの判断がなされる。
【0159】S3により初めて発行ボタン121aが操
作されていないと判断された場合は、後述するS9に進
む。一方、S3により初めて発行ボタン121aが操作
されたと判断された場合は、S4に進み、会員・ビジタ
選択画面を表示部121に表示する処理がなされる。こ
れにより、ICカードの新規発行モードに入る。会員・
ビジタ選択画面は、遊技者が会員カードと、ビジタカー
ドとのどちらの発行を希望するかを選択するための表示
画面であり、会員と、ビジタとを選択するためのボタン
が表示される。
【0160】次に、S5に進み、会員・ビジタ選択画面
での選択操作があったか否かの判断がなされる。S5に
おいて選択操作がまだないと判断された場合には、S4
に戻って、選択操作があるまで会員・ビジタ選択画面を
継続的に表示する。一方、S5において選択操作があっ
たと判断された場合は、S6に進み、会員およびビジタ
のどちらが選択されたのかについての選択判別がなされ
る。
【0161】S6により会員の方が選択されたと判断さ
れた場合は、S7に進み、会員カードを新規に発行する
ための会員カード発行処理が実行される。会員カード発
行処理の内容については、図18を用いて後述する。S
7のビジタカード発行処理の後に、このカード使用処理
が終了する。一方、S6によりビジタの方が選択された
と判断された場合は、S8に進み、ビジタカードを新規
に発行するためのビジタカード発行処理が実行される。
ビジタカード発行処理の内容については、図19を用い
て後述する。S8のビジタカード発行処理の後に、この
カード使用処理が終了する。
【0162】また、前述したS3からS9に進んだ場合
は、S9により、再発行ボタン121bの操作があった
か否かの判断がなされる。S9により再発行ボタン12
1bが操作されていないと判断された場合は、後述する
S15に進む。一方、S9により再発行ボタン121b
が操作されたと判断された場合は、S10に進み、会員
・ビジタ選択画面を表示部121に表示する処理がなさ
れる。これにより、ICカードの再発行モードに入る。
この場合の会員・ビジタ選択画面は、前述したS4の場
合と同様の表示画面である。
【0163】次に、S11に進み、会員・ビジタ選択画
面での選択操作があったか否かの判断がなされる。S1
1において選択操作がまだないと判断された場合には、
S10に戻って、選択操作があるまで会員・ビジタ選択
画面を継続的に表示する。一方、S11において選択操
作があったと判断された場合は、S12に進み、会員お
よびビジタのどちらが選択されたのかについての選択判
別がなされる。
【0164】S12により会員の方が選択されたと判断
された場合は、S13に進み、当店で発行された会員カ
ードを再発行するための当店会員再発行処理が実行され
る。当店会員再発行処理の内容については、図20を用
いて後述する。S13の当店会員再発行処理の後に、こ
のカード使用処理が終了する。
【0165】一方、S12によりビジタの方が選択され
たと判断された場合は、S14に進み、当店で発行され
たビジタカードを再発行するための当店ビジタ再発行処
理が実行される。当店ビジタ再発行処理の内容について
は、図21を用いて後述する。S14の当店ビジタ再発
行処理の後に、このカード使用処理が終了する。
【0166】また、前述したS9からS15に進んだ場
合は、S15により、カード挿入口128にICカード
の挿入があったか否かの判断がなされる。この場合のI
Cカードの挿入の有無は、挿入カード処理装置606に
設けられている挿入カードセンサ(図示せず)によるカ
ードの検出信号に基づいて判断される。S15によりI
Cカードの挿入がないと判断された場合は、後述するS
23に進む。一方、S15によりICカードの挿入があ
ったと判断された場合は、S16に進み、使用限度チェ
ック処理が実行される。その使用限度チェック処理にお
いては、自動発行機104に挿入されたカードが前述し
た使用限度回数に達したか否かを判断し、使用限度回数
に達したカードを自動的に回収して使用限度達成カード
収納ボックス132に収納する。そのようにカードを回
収した場合には、そのカードの代わりに、新規のカード
を遊技者に付与する。
【0167】次に、S16からS17に進み、暗証番号
表示ボタン121eの操作があったか否かの判断がなさ
れる。S17により操作がなかったと判断された場合
は、後述するS19に進む。一方、S17により操作が
あったと判断された場合は、S18に進み、会員カード
またはビジタカードの暗証番号を表示するための暗証番
号表示処理が実行される。その暗証番号表示処理におい
ては、所定の条件下で遊技者の希望に応じて、暗証番号
が表示される。S18の暗証番号表示処理の後に、この
カード使用処理が終了する。
【0168】また、前述したS17からS19に進んだ
場合は、S19により、変更ボタン121cの操作があ
ったか否かの判断がなされる。S19により操作がなか
ったと判断された場合は、後述するS21に進む。一
方、S19により操作があったと判断された場合は、S
20に進み、会員カードまたはビジタカードについての
登録情報を変更するための情報変更処理が実行される。
その情報変更処理においては、カード所有者である遊技
者の希望に応じて、本人の住所等の登録情報の変更が行
なわれる。S20の情報変更処理の後に、このカード使
用処理が終了する。
【0169】また、前述したS19からS21に進んだ
場合は、S21により、入金ボタン121dの操作があ
ったか否かの判断がなされる。S21により操作がなか
ったと判断された場合は、このカード使用処理が終了す
る。一方、S21により操作があったと判断された場合
は、S22に進み、会員カードまたはビジタカードに入
金を行なうための入金処理が実行される。入金処理の処
理内容については、図22を用いて後述する。S22の
入金処理の後に、このカード使用処理が終了する。
【0170】また、前述したS15からS23に進んだ
場合は、S23により、カード返却口129へのICカ
ードの返却があったか否かの判断がなされる。この場合
のICカードの返却の有無は、返却カードセンサ195
の検出信号に基づいて判断される。S23により返却が
なかったと判断された場合は、このカード使用処理が終
了する。一方、S23により返却があったと判断された
場合は、S24に進み、返却されたカードを処理するた
めのカード返却処理が実行される。そのカード返却処理
においては、返却されたカードの残高の遊技者への払戻
し、および、返却されたカードの回収等の処理が行なわ
れる。S24のカード返却処理の後に、このカード使用
処理が終了する。
【0171】また、前述したS2からS25に進んだ場
合(図17参照)は、S25により、前述した図11に
示される他店モード画面を表示部121に表示する処理
がなされる。次に、S26に進み、再発行ボタン121
hの操作があったか否かの判断がなされる。S26によ
り再発行ボタン121hが操作されていないと判断され
た場合は、後述するS32に進む。一方、S26により
再発行ボタン121hが操作されたと判断された場合
は、S27に進み、会員・ビジタ選択画面を表示部12
1に表示する処理がなされる。これにより、ICカード
の再発行モードに入る。この場合の会員・ビジタ選択画
面は、前述したS4の場合と同様の表示画面である。
【0172】次に、S28に進み、会員・ビジタ選択画
面での選択操作があったか否かの判断がなされる。S2
8において選択操作がまだないと判断された場合には、
S27に戻って、選択操作があるまで会員・ビジタ選択
画面を継続的に表示する。一方、S28において選択操
作があったと判断された場合は、S29に進み、会員お
よびビジタのどちらが選択されたのかについての選択判
別がなされる。
【0173】S29により会員の方が選択されたと判断
された場合は、S30に進み、他店で発行された会員カ
ードを再発行するための他店会員再発行処理が実行され
る。S30の他店会員再発行処理の後に、このカード使
用処理が終了する。一方、S29によりビジタの方が選
択されたと判断された場合は、S31に進み、他店で発
行されたビジタカードを再発行するための他店ビジタ再
発行処理が実行される。S31の他店ビジタ再発行処理
の後に、このカード使用処理が終了する。
【0174】また、前述したS26からS32に進んだ
場合は、S32により、カード挿入口128にICカー
ドの挿入があったか否かの判断がなされる。この場合の
ICカードの挿入の有無は、挿入カード処理装置606
に設けられている挿入カードセンサ(図示せず)による
カードの検出信号に基づいて判断される。S32により
ICカードの挿入がないと判断された場合は、後述する
S39に進む。一方、S32によりICカードの挿入が
あったと判断された場合は、S33に進み、使用限度チ
ェック処理が実行される。使用限度チェック処理の処理
内容については、前述した。
【0175】次に、S33からS34に進み、暗証番号
表示ボタン121jの操作があったか否かの判断がなさ
れる。S34により操作があったと判断された場合は、
前述したS18に進み、会員カードまたはビジタカード
の暗証番号を表示するための暗証番号表示処理が実行さ
れる。一方、S34により操作がなかったと判断された
場合は、S35に進み、変更ボタン121iの操作があ
ったか否かの判断がなされる。
【0176】S35により操作があったと判断された場
合は、前述したS20に進み、会員カードまたはビジタ
カードについての登録情報を変更するための情報変更処
理が実行される。一方、S35により操作がなかったと
判断された場合は、S36に進み、挿入されたICカー
ドの種別を判別する処理がなされる。
【0177】S36によりICカードの種別が会員カー
ドであると判別された場合は、S37に進み、他店で発
行された会員カードを用いて遊技を行なうことを可能に
するための他店会員遊技処理が実行される。その他店会
員遊技処理においては、挿入された会員カードが他店で
発行された会員カードである場合に、その会員カードを
当店で使用可能にする処理が行なわれる。S37の他店
会員遊技処理の後に、このカード使用処理が終了する。
【0178】一方、S36によりICカードの種別がビ
ジタカードであると判別された場合は、S38に進み、
他店で発行されたビジタカードを用いて遊技を行なうこ
とを可能にするための他店ビジタ遊技処理が実行され
る。その他店ビジタ遊技処理においては、挿入されたビ
ジタカードが他店で発行されたビジタカードである場合
に、そのビジタカードを当店で使用可能にする処理が行
なわれる。S38の他店ビジタ遊技処理の後に、このカ
ード使用処理が終了する。
【0179】また、前述したS32からS39に進んだ
場合は、S39により、カード返却口129へのICカ
ードの返却があったか否かの判断がなされる。S39に
より返却がなかったと判断された場合は、このカード使
用処理が終了する。一方、S39により返却があったと
判断された場合は、前述したS24に進み、カード返却
処理が実行される。カード返却処理の処理内容について
は、前述した。S24のカード返却処理の後に、このカ
ード使用処理が終了する。
【0180】このように、カード使用処理においては、
表示部121に画面表示を行なうとともに、その画面表
示に応じた選択操作にしたがって各種サブルーチンを呼
出す処理が行なわれる。以下に、カード使用処理におい
て呼出される主なサブルーチンの内容を順次説明する。
【0181】まず、会員カード発行処理について説明す
る。図18は、前述したS7に示された会員カード発行
処理の処理内容を示すフローチャートである。この会員
カード発行処理は、会員の登録に際し、自動発行機10
4がPC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレ
イ用管理コンピュータ102と情報通信により連絡を取
合いながら実行される。
【0182】まず、ステップSA(以下、単にSAとい
う)1により、会員用の確認事項および規約等の遊技者
の承諾が必要な事項が表示部121に表示されるととも
に、それについて遊技者が承諾をするか否かの選択操作
を求める旨が表示される。次に、SA2に進み、SA1
で表示された事項について遊技者本人の承諾があったか
否かの判断がなされる。SA2により承諾がまだないと
判断された場合には、SA1に戻って、選択操作がある
までSA1の表示が継続される。一方、SA2により承
諾があったと判断された場合には、SA3に進む。
【0183】SA3では、遊技者の個人情報に関する入
力項目を表示部121に表示する処理がなされる。この
場合には、遊技者が個人情報の入力操作を行なうための
文字および数字を入力可能なキーボードボタン、入力し
た情報を画面上で修正することを可能にする修正ボタ
ン、および、入力操作を中止して初期状態に戻ることを
可能にする中止ボタン等の各種入力用のボタンが併せて
表示される。この場合の遊技者の個人情報は、遊技者が
入力する必要がある情報であり、遊技者の氏名、生年月
日、現住所、および、男女別等の複数の入力項目よりな
り、入力項目が順次表示される。このように入力項目が
表示されると、遊技者は、前述したキーボードスイッチ
を操作することにより、自らの個人情報を入力する必要
がある。
【0184】この場合の現住所の入力の際には、入力の
手間を省くために、次のような表示がなされる。すなわ
ち、まず、ホール1の近辺の住所(細かい番地等の情報
を除いた住所)の一覧のデータが表示される。この一覧
においては、住所の情報をスクロール可能に表示するこ
とにより、1画面上に可能な限り多数の住所を表示可能
とする。その一覧のデータは、自動発行機104のメー
カまたはホール1により予め作成される。そして、遊技
者が該当する住所を一覧から選択する操作を行なう。そ
して、細かい番地等の情報を遊技者が手入力する。この
ようにすれば、遊技者の入力操作の負担を軽減すること
ができる。遊技者1人当りの入力所要時間を短縮するこ
とが可能になり、自動発行機104のカード発行処理を
効率化することができる。
【0185】次に、SA4に進み、遊技者による個人情
報の入力が完了したか否かの判断がなされる。SA4に
より完了していないと判断された場合は、SA3に戻
り、個人情報の入力が完了するまでSA3の表示が継続
される。一方、SA4により完了したと判断された場合
は、SA5に進み、指紋の入力を遊技者に要求する表示
を表示部121において行なう処理がなされる。この場
合、遊技者は、指紋検出部125において本人の指紋の
検出を受ける必要がある。このような指紋の検出が行な
われたことが、指紋の入力を行なったことを意味する。
【0186】次に、SA6に進み、指紋の入力があった
か否かの判断がなされる。SA6により指紋の入力がま
だないと判断された場合は、SA5に戻り、指紋の入力
があるまでSA5の表示が継続される。SA6により指
紋の入力があったと判断された場合は、SA7に進み、
暗証番号の入力を遊技者に要求する表示を表示部121
において行なう処理がなされる。この場合には、暗証番
号を入力するための数字を入力可能な10キースイッチ
が併せて表示される。この場合、遊技者は、表示部12
1において任意の暗証番号を入力する必要がある。
【0187】次に、SA8に進み、暗証番号の入力があ
ったか否かの判断がなされる。SA8により暗証番号の
入力がまだないと判断された場合は、SA7に戻り、暗
証番号の入力があるまでSA7の表示が継続される。S
A8により暗証番号の入力があったと判断された場合
は、SA9に進み、SA3、SA5およびSA7での表
示に応じて入力された入力事項をチェックする処理がな
される。この入力事項のチェックの際には、明らかな誤
入力のチェックを始めとして、入力された指紋の情報に
基づいて、遊技者が過去に不正行為を行なった者である
か否かのチェックも行なう。過去の不正行為の有無の判
断は、PC用管理コンピュータ101が、PC中央管理
センタ200から取り寄せた過去の不正行為の情報を自
動発行機104が受取り、その過去の不正行為の情報に
基づいて行なわれる。
【0188】次に、SA10に進み、SA9でのチェッ
クの結果がOK(会員カードを発行を認める判定がなさ
れた場合)であるか否かの判断がなされる。前述したよ
うな明らかな誤入力があったことが判明した場合および
過去の不正行為により会員カードの発行が禁止されてい
る場合であることが判明した場合には、会員カードの発
行が認められない。ここで、過去の不正行為により会員
カードの発行が禁止されている場合とは、たとえば、過
去の不正行為を原因として、会員規約等にしたがって強
制的に脱会させられた後に課せられる発行禁止期間中で
ある場合等の発行禁止状態にある場合をいう。
【0189】SA10によりOKではないと判断された
場合は、会員カードの発行を禁じるために、前述したS
A3に戻り、今までの入力操作が無効にされる。SA1
0によりOKであると判断された場合は、SA11に進
み、遊技者に、会員としての登録を認めることの選択を
要求する表示を表示部121に行なう処理がなされる。
この場合の表示には、登録することを選択する登録ボタ
ンと、登録の中止を選択する中止ボタンとが含まれる。
この場合、遊技者は、登録をするときには登録ボタンを
操作し、登録を中止するときには中止ボタンを操作する
必要がある。
【0190】次に、SA12に進み、SA11での表示
に応じた選択操作があったか否かの判断がなされる。S
A12において選択操作がまだないと判断された場合に
は、SA11に戻って、選択操作があるまでSA11の
表示が継続される。一方、SA12において選択操作が
あったと判断された場合は、SA13に進み、登録およ
び中止のどちらが選択されたのかについての選択判別が
なされる。
【0191】SA13により中止の選択がなされたと判
別された場合は、この会員カード発行処理が終了する。
一方、SA13により登録の選択がなされたと判別され
た場合は、SA16に進み、会員登録処理がなされる。
この会員登録処理は、会員登録を求めている遊技者を会
員として登録し、前述したように入力された個人情報等
の情報を会員情報として登録する処理である。
【0192】会員の登録および会員情報の登録は、PC
用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理
コンピュータ102のそれぞれが、対応するPC中央管
理センタ200の管理コンピュータおよび貯玉・再プレ
イ中央管理センタ300の管理コンピュータとネットワ
ーク上での情報通信により相互に連絡を取合いながら行
なう。会員の登録情報は、PC中央管理センタ200の
管理コンピュータおよび貯玉・再プレイ中央管理センタ
300の管理コンピュータにおいて管理されるととも
に、会員登録が行なわれたホール1内のPC用管理コン
ピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュー
タ102のそれぞれにおいても管理される。
【0193】次に、SA17に進み、遊技者に、発行し
ようとしている会員カードに入金をするか否かの選択を
要求する表示を表示部121に行なう処理がなされる。
この場合の表示には、入金の有無を選択する選択ボタン
が併せて表示される。次に、SA18に進み、SA17
での表示に応じた選択操作があったか否かの判断がなさ
れる。SA18において選択操作がまだないと判断され
た場合には、SA17に戻って、選択操作があるまでS
A17の表示が継続される。一方、SA18において選
択操作があったと判断された場合は、SA19に進み、
入金するのか入金しないのかのどちらが選択されたかに
ついての選択判別がなされる。
【0194】SA19により入金しない旨の判別がなさ
れた場合は、後述するSA28に進む。一方、SA19
により入金する旨の判別がなされた場合は、SA20に
進み、入金を要求する表示を表示部121に行なう処理
がなされる。この場合には、投入した金額のうちのいく
らの金額を会員カードに入金するかを指定するための1
0キースイッチが併せて表示される。この場合、遊技者
は、紙幣挿入口122または硬貨挿入口123から現金
を投入し、希望の入金額を指定する必要がある。
【0195】次に、SA21に進み、現金の投入があっ
たか否かの判断がなされる。SA21により現金の投入
がまだないと判断された場合には、SA20に戻って、
現金の投入があるまでSA20の表示が継続される。一
方、SA21により現金の投入があったと判断された場
合には、SA22に進み、入金額の指定がなされたか否
かの判断がなされる。SA22においては、入金額の指
定がなされるのを待ってSA23に進む。SA23で
は、指定された入金額の確認を要求する表示を行なう処
理がなされる。その表示においては、入金額を確認した
ことを選択する確認ボタンと、入金額を変更することを
選択する確認ボタンとが併せて表示される。
【0196】次に、SA24に進み、SA23での表示
に応じた入金額の確認選択操作があったか否かの判断が
なされる。SA24において選択操作がまだないと判断
された場合には、SA23に戻って、選択操作があるま
でSA23の表示が継続される。一方、SA24におい
て選択操作があったと判断された場合は、SA25に進
み、確認と、変更とのどちらが選択されたかについての
選択判別がなされる。SA25により入金額の変更が選
択されたと判断された場合は、前述したSA22に戻
り、入金額の変更が可能になる。一方、SA25により
入金額を確認したことが選択されたと判断された場合
は、入金額が確定し、SA26に進む。SA26では、
投入された金額と指定された入金額との関係により、釣
銭があるか否かの判断がなされる。
【0197】SA26により釣銭がないと判断された場
合は、後述するSA28に進む。一方、SA26により
釣銭があると判断された場合は、SA27に進み、釣銭
を金銭返却口124から払出す処理がなされる。SA2
7の後、SA28に進む。
【0198】SA28においては、発行時広告決定処理
が実行される。この発行時広告決定処理により、発行す
る会員カードに記録する広告表示情報が決定される。発
行時広告決定処理の詳細な内容については、図26を用
いて後述する。
【0199】次に、SA29に進み、前述した処理にし
たがって会員登録がなされた遊技者に会員カードを発行
するために、会員カード処理装置141によりICカー
ドに図14で前述したようなカード情報を書込む処理が
なされる。そして、SA30に進み、カード情報が書込
まれたICカードを、遊技者の会員カードとして発行
し、会員カード発行口126から排出する処理がなされ
る。その後、この会員カード発行処理が終了する。
【0200】また、初めて会員カードの発行を受ける場
合に限らず、過去に会員であったものが、一時脱会し
て、再び会員になる場合にも、同様に、初めて発行ボタ
ン121aを操作して会員カードの新規発行を受ける必
要がある。
【0201】次に、ビジタカード発行処理について説明
する。図19は、前述したS8に示されたビジタカード
発行処理の処理内容を示すフローチャートである。この
ビジタカード発行処理は、ビジタの登録に際し、自動発
行機104がPC用管理コンピュータ101および貯玉
・再プレイ用管理コンピュータ102と情報通信により
連絡を取合いながら実行される。
【0202】ビジタカード発行処理は、前述した会員カ
ード発行処理と共通する部分が多いため、会員カード発
行処理と異なる処理の部分を主として説明する。
【0203】まず、ステップSB(以下、単にSBとい
う)1により、ビジタ用の確認事項および規約等の遊技
者の承諾が必要な事項が表示部121に表示されるとと
もに、それについて遊技者が承諾をするか否かの選択操
作を求める旨が表示される。次に、SB2に進み、SB
1で表示された事項について遊技者本人の承諾があった
か否かの判断がなされる。SB2により承諾がまだない
と判断された場合には、SB1に戻って、選択操作があ
るまでSB1の表示が継続される。一方、SB2により
承諾があったと判断された場合には、SB3に進む。
【0204】SB3〜SB13においては、前述した会
員カード発行処理のSA3〜SA13において会員登録
を対象として行なわれた処理と同様の処理がビジタ登録
を対象として行なわれる。すなわち、ビジタカードの発
行を受ける場合にも、個人情報の入力、遊技者の指紋の
入力、および、暗証番号の入力が必要となる。SB3〜
SB13の処理の内容は、前述した処理をビジタ登録に
ついて置換えたものであり、ここでは、その詳細な説明
を繰返し行なわない。
【0205】SB13により登録の選択がなされたと判
断された場合には、SB16に進み、ビジタ登録処理が
なされる。このビジタ登録処理は、ビジタ登録を求めて
いる遊技者をビジタとして登録し、前述したように入力
された個人情報等の情報をビジタ情報として登録する処
理である。
【0206】ビジタの登録およびビジタ情報の登録は、
前述した会員登録の場合と同様に、PC用管理コンピュ
ータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ1
02のそれぞれが、対応するPC中央管理センタ200
の管理コンピュータおよび貯玉・再プレイ中央管理セン
タ300の管理コンピュータとネットワーク上での情報
通信により相互に連絡を取合いながら行なう。また、会
員登録の場合と同様に、ビジタの登録情報は、PC中央
管理センタ200の管理コンピュータおよび貯玉・再プ
レイ中央管理センタ300の管理コンピュータにおいて
管理されるとともに、ビジタの登録がなされたホール1
内のPC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレ
イ用管理コンピュータ102のそれぞれにおいても管理
される。
【0207】SB16の後、SB17に進み、SB17
〜SB27において、前述した会員カード発行処理のS
A17〜SA27において会員登録を対象として行なわ
れた処理と同様の処理がビジタ登録を対象として行なわ
れる。すなわち、ビジタカードの発行を受ける場合に
も、入金に関する処理が行なわれる。
【0208】SB19で入金を選択しなかった場合、S
B26で釣銭がない場合、および、SB27の後の場合
において、SB28に進む。SB28においては、発行
時広告決定処理が実行され、発行するビジタカードに記
録する広告情報の内容が決定される。そして、SB29
に進み、前述した処理にしたがってビジタ登録がなされ
た遊技者にビジタカードを発行するために、ビジタカー
ド処理装置151によりICカードに図15で前述した
ようなカード情報を書込む処理がなされる。そして、S
B30に進み、カード情報が書込まれたICカードを、
遊技者のビジタカードとして発行し、ビジタカード発行
口127から排出する処理がなされる。その後、このビ
ジタカード発行処理が終了する。
【0209】次に、当店会員再発行処理装置について説
明する。既に発行を受けた会員カードまたはビジタカー
ドが紛失等により使用できなくなった者は、所定条件下
でカードの再発行を受けることが可能である。自動発行
機104においては、当店で発行されたカードのみなら
ず、他店で発行されたカードも再発行することが可能で
ある。
【0210】当店で発行されたカードを再発行するため
の処理は、会員カードを再発行するための当店会員再発
行処理と、ビジタカードを再発行するための当店ビジタ
再発行処理とに分けられている。
【0211】図20は、前述したS13に示された当店
会員再発行処理の処理内容を示すフローチャートであ
る。この当店会員再発行処理は、会員カードの再発行に
際し、自動発行機104がPC用管理コンピュータ10
1および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102と情
報通信により連絡を取合いながら実行される。
【0212】当店会員再発行処理は、前述した会員カー
ド発行処理と共通する部分が多いため、会員カード発行
処理と異なる処理の部分を主として説明する。
【0213】ステップSC(以下、単にSCという)1
〜SC6においては、前述した会員カード発行処理のS
A3〜SA8において会員登録を対象として行なわれた
処理と同様の処理が再発行を対象として行なわれる。す
なわち、会員カードの再発行を受ける場合にも、個人情
報の入力、遊技者の指紋の入力、暗証番号の入力が必要
となる。SC1〜SC6の処理の内容は、前述したSA
3〜SA8と同様であるため、ここでは、その詳細な説
明を繰返し行なわない。
【0214】SC6により暗証番号の入力があったと判
断されると、SC7に進む。SC7においては、ここま
でに入力された情報に基づいて、該当する会員カードの
カード情報を取得する処理がなされる。SC7における
カード情報の取得は、次のように行なわれる。自動発行
機104の情報出力部609からカード情報の取得要求
情報が出力され、その取得要求情報に応答して、PC用
管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コ
ンピュータ102のそれぞれが、対応するPC中央管理
センタ200の管理コンピュータおよび貯玉・再プレイ
中央管理センタ300の管理コンピュータとネットワー
ク上での情報通信により相互に連絡を取合いながら行な
う。その結果、PC用管理コンピュータ101および貯
玉・再プレイ用管理コンピュータ102のそれぞれから
情報入力部604を介して、カード情報が自動発行機1
04内に与えられる。
【0215】次に、SC8に進み、SC7において取得
したカード情報に基づいて、前述したSC4およびSC
6において入力された指紋データおよび暗証番号を既に
登録されているはずの指紋データおよび暗証番号と比較
照合する処理がなされる。次に、SC9に進み、SC8
による照合がOK(入力された指紋および暗証番号と既
に登録されている指紋および暗証番号とが一致したこ
と)であるか否かの判断がなされる。SC8による照合
がOKではないと判断された場合(指紋および暗証番号
が一致しない場合)は、再発行を受付けずに、この当店
再発行処理を終了する。このように指紋および暗証番号
が一致しない場合に再発行を受付けないようにすること
により、不正行為者による不正な再発行を防ぐことがで
きる。
【0216】一方、SC9による照合がOKであると判
断された場合は、SC10に進み、再発行を受けようと
している遊技者の過去の不正履歴情報を取得し、その情
報を参照する処理がなされる。SC9における不正履歴
情報の取得は、前述したカード情報の取得と同様の手順
で行なわれる。すなわち、PC用管理コンピュータ10
1および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のそ
れぞれと、対応するPC中央管理センタ200の管理コ
ンピュータおよび貯玉・再プレイ中央管理センタ300
の管理コンピュータのそれぞれとに、遊技者ごとの過去
の不正履歴情報が遊技者の個人情報と関連付けられて記
録されて管理されているのである。
【0217】次に、SC11に進み、SC10による遊
技者の過去の不正履歴情報の参照の結果、過去に不正行
為を行なった履歴があるか否かの判断がなされる。SC
10により不正行為を行なった履歴があると判断された
場合は、再発行を受付けずに、この当店再発行処理を終
了する。このように 過去の不正履歴がある者に対して
再発行を受付けないようにすることにより、不正行為を
未然に防ぐことができる。一方、SC10により不正行
為を行なった履歴がないと判断された場合は、、SC1
2に進み、該当する遊技者の再発行回数に関する情報を
参照する処理がなされる。
【0218】このパーラーネットの場合には、自動発行
機104を用いた会員カードおよびビジタカードの自動
的な再発行が、たとえば1回に限り許されている。自動
発行機104を直接的に用いる2回目以降の再発行は、
自動発行機104では禁止されている。2回目以降の再
発行を受ける場合、遊技者は、ホール1のカウンタにお
いて所定の誓約書類に所定事項を記入するとともに、本
人の署名をし、ホール1の責任者に提出する必要があ
る。その場合、ホール1の責任者は、PC用管理コンピ
ュータ101において再発行処理の禁止を解除するため
の情報を入力し、再発行処理の禁止状態を解除する。こ
れにより、遊技者が、自動発行機104を用いて再発行
を受けることが可能となる。
【0219】そのような再発行に関する管理を行なうた
めに、会員カードおよびビジタカードのそれぞれの再発
行回数の情報が、ICカードの他に、各会員情報に関連
付けられてPC用管理コンピュータ101およびPC中
央管理センタ200に記憶されている。このように、会
員カードおよびビジタカードの再発行を厳しく管理する
ことにより、会員カードおよびビジタカードの再発行枚
数の無制限な増大化を防ぐことができる。このように再
発行枚数の増大化を防ぐことにより、再発行枚数の増加
に応じて問題となるパーラーネットの管理する情報量の
増大化を抑制することができる。さらに、再発行枚数の
増大化を防ぐことにより、虚偽により大量に発行を受け
た再発行カードを改ざんして不正を行なう不正行為を行
なう機会を減少させることにより、そのような不正行為
を未然に防ぐことができる。
【0220】さらに、再発行回数が3回目以上になった
場合には、次のように取り扱うことが考えられる。2回
目の再発行の場合と同様に、誓約書類を用いて再発行を
行なう。その他の例として、3回目以降の再発行につい
て、免許証の免停方式のように、所定期間再発行を禁止
する。さらにその他の例として、2回目の再発行から3
回目の再発行までの期間中において、誓約書類の提出を
義務付けるかまたは所定期間再発行を禁止する。このよ
うにすれば、不正行為をさらに厳しく防ぐことができ
る。
【0221】SC12においては、以上のようなことを
目的として管理されている再発行回数の情報を、前述し
たSC9における不正履歴情報の取得の場合と同様の手
順で取得し、参照する。SC12の後に、SC13に進
み、SC12により参照した再発行回数が規定値(この
場合は、1回)以内であるか否かの判断がなされる。S
C13により規定値以内ではないと判断された場合は、
再発行を受付けずに、この当店再発行処理を終了する。
このようにして当店再発行処理が終了された場合には、
所定の別の処理が実行されることにより、再発行回数が
規定値以上なのでカウンタまでお越しくださいという旨
の表示が表示部121によりなされる。これにより、遊
技者は、前述したような手順で再発行の申し込みを行な
うこととなる。
【0222】一方、SC13により規定値以内であると
判断された場合は、SC14に進み、SC14およびS
C15により、前述した会員カード発行処理のSA9お
よびSA10において会員登録を対象として行なわれた
入力事項のチェックに関する処理と同様の処理が再発行
を対象として行なわれる。SC15によりOKであると
判断された場合は、SC16に進み、遊技者に、会員と
しての再登録を認めることの選択を要求する表示を表示
部121に行なう処理がなされる。この場合の表示に
は、再登録することを選択する再登録ボタンと、登録の
中止を選択する中止ボタンとが含まれる。この場合、遊
技者は、再登録をするときには再登録ボタンを操作し、
登録を中止するときには中止ボタンを操作する必要があ
る。
【0223】次に、SC17に進み、SC16での表示
に応じた選択操作があったか否かの判断がなされる。S
C17において選択操作がまだないと判断された場合に
は、SC16に戻って、選択操作があるまでSC16の
表示が継続される。一方、SC17において選択操作が
あったと判断された場合は、SC18に進み、再登録お
よび中止のどちらが選択されたのかについての選択判別
がなされる。SC18により中止の選択がなされたと判
別された場合は、この会員カード発行処理が終了する。
一方、SC18により再登録の選択がなされたと判別さ
れた場合は、SC21に進み、会員についての再登録処
理がなされる。この再登録処理は、再発行を求めている
遊技者を会員として再登録し、前述したように入力され
た個人情報等の情報を会員情報として再登録する処理で
ある。会員の再登録および会員情報の再登録は、前述し
た会員カード発行処理の場合と同様の手順により行なわ
れる。このように再登録が行なわれる場合には、元の登
録情報が削除される。さらに、再発行の場合には、再発
行回数を示す情報が会員情報に付加されて管理される。
【0224】SC21の後、SC22に進み、前に所有
していた会員カードである前カードについて全国的に使
用禁止状態にする処理がなされる。この場合、前カード
を全国的に使用禁止状態にすることを要求する情報が、
自動発行機104からPC用管理コンピュータ101を
介してPC中央管理センタ200に送信されるととも
に、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102を介して
貯玉・再プレイ中央管理センタ300に送信される。こ
の要求情報を受けてPC中央管理センタ200および貯
玉・再プレイ中央管理センタ300では、管理コンピュ
ータが前カードを全国的に使用禁止状態にするための処
理が行なわれる。
【0225】このように、会員カードの再発行にあたっ
て、前に所有していた会員カードを使用禁止状態にする
ことにより、一人の遊技者に対する会員カードの多重発
行を防ぐことができるとともに、前に所有していた会員
カードが不正行為に使用されることを防ぐことができ
る。
【0226】次に、SC23に進み、SC23〜SC3
2において、前述した会員カード発行処理のSA17〜
SA27において会員登録を対象として行なわれた処理
と同様の処理が再発行を対象として行なわれる。すなわ
ち、会員カードの再発行を受ける場合にも、入金に関す
る処理が行なわれる。
【0227】SC24で入金を選択しなかった場合、S
C31で釣銭がない場合、および、SC32の後の場合
において、SC33に進む。SC33では、再発行する
会員カードの残高を決定する処理がなされる。具体的
に、SC33では、前述したSC7で取得したカード情
報により示される残高を再発行する会員カードの残高と
して決定する。また、その場合、前述したSC23〜S
C32により入金があった場合には、その入金額が残高
に加算される。ここで用いられる残高は、前カードに対
応してPC用管理コンピュータ101およびPC中央管
理センタ200に記憶されている現在の残高であり、た
とえば、前カードが紛失状態になった際の残高ではな
い。このため、たとえ、前カードが紛失状態になってか
ら現在までの間において不正行為者により残高が減じら
れていても、それは遊技者側の責任となり、ホール1お
よびパーラーネットの側は、その間の使用額を遊技者に
補填する必要がないので、そのような補填をする場合と
比べて、ホール1およびパーラーネットの側が不測の損
失(不利益)を被ることがないようにすることができ
る。
【0228】SC33の後、SC34に進み、発行時広
告決定処理が実行され、発行する会員カードに記録する
広告表示情報が決定される。この発行時広告決定処理の
処理内容については、図26を用いて後述する。次に、
SC35に進み、自動発行機104からPC用管理コン
ピュータ101を介してPC中央管理センタ200と情
報通信を行なうとともに、貯玉・再プレイ用管理コンピ
ュータ102を介して貯玉・再プレイ中央管理センタ3
00と情報通信を行なうことにより、前述したSC22
により行なわれた前カードの使用禁止状態が確立してい
るか否かの判断がなされる。SC35により使用禁止状
態が確立していないと判断された場合は、確立されるま
で待ってSC36に進む。SC36においては、前述し
た処理にしたがって会員の再登録がなされた遊技者に会
員カードを再発行するために、会員カード処理装置14
1によりICカードに前述したようなカード情報を書込
む処理がなされる。その場合には、再発行回数を示す情
報がカード情報に付加されて書込まれる。そして、SC
37に進み、カード情報が書込まれたICカードを、遊
技者の再発行用会員カードとして発行し、会員カード発
行口126から排出する処理がなされる。
【0229】そして、SC38に進み、前述したSC7
により取得したカード情報に含まれる前述の履歴情報8
12に基づき、表示121において、前カードの過去の
引落し額等の使用履歴を使用回数(カード処置装置11
0への挿入および自動発行機104への挿入)ごとに表
示する処理がなされる。このように、再発行を受けた場
合に、前カードの過去の使用履歴が表示されるので、次
のような効果が得られる。前カードを紛失してからカー
ドの再発行を受けるまでの間に不正使用がなされている
場合には、表示された使用履歴を見ることにより、その
事実を遊技者が知ることができるため、残高の減額原因
がホール1の側にないことを認識することが可能にな
り、残高の多少を巡ってホール1の側と、遊技者との間
でトラブルが発生することを回避できる。SC38の
後、この当店会員再発行処理が終了する。
【0230】このように、指紋データおよび暗証番号に
代表されるカード情報の照合により、会員カードの所有
者本人であることを判別し、その所有者本人である場合
に、過去の不正行為の履歴がないことを条件として自動
発行機104が自動的に会員カードの再発行を行なうた
め、会員カードの再発行に要する係員の手間を省くこと
ができる。すなわち、人手を要さずに会員カードを発行
することができる。その結果として、会員カードの再発
行に関する処理効率を向上させることができる。
【0231】また、前述したS30の他店会員再発行処
理の処理内容は、以上に示した当店会員再発行処理の処
理内容と同様である。したがって、他店会員再発行処理
の処理内容の詳細な説明は、省略し、当店会員再発行処
理の処理内容の説明をもって換える。すなわち、他店ボ
タン121gの操作により他店で発行されたことを区別
する他は、当店会員再発行処理の処理内容と同様の処理
により、他店で発行された会員カードの再発行が行なわ
れる。このように、会員カードの発行を受けたホール以
外のホールにおいても会員カードの再発行を受けること
ができるため、再発行を受ける遊技者がわざわざ発行を
受けたホールまで出向かなくて済むので、会員カードの
再発行に関する遊技者の負担を軽減することができ、遊
技者の便宜を図ることができる。
【0232】また、会員カードが壊れたか、または、会
員カードが変形等の理由により自動発行機104に入ら
なくなってしまい、再発行の必要が生じた場合には、紛
失した場合と少し異なる手続きがとられる。すなわち、
会員カードの所有者が会員カードをホール1のカウンタ
へ提出する。ホール1側では、見た目で明らかに壊れて
いるカードについては係員がそのまま回収し、カード会
社へ返送する。一方、見た目で明らかに壊れていると判
断できないカードについては、その会員カードを係員が
所定のカードチェッカによりチェックする。そして、カ
ードチェッカのチェックによりカードの状態が不良であ
ると判断された場合には、そのまま回収し、カード会社
へ返送する。また、カードチェッカのチェックによりカ
ードの状態が不良ではないと判断された場合には、その
会員カードを係員が自動発行機104に挿入し、会員カ
ードと、自動発行機104とのどちらが故障しているの
かをチェックする。その結果、カードの方が故障してい
ると判断された場合には、そのカードをカード会社へ返
送する。
【0233】会員カードが壊れたことを理由として会員
カードを再発行する場合にも、所有者は、前述した再発
行処理を受ける場合と同様の操作を行なう必要がある。
これにより、前述した当店または他店の会員再発行処理
が実行される。その場合、再発行を受けるものは、所定
の操作により再発行が紛失を理由としない旨を特定する
所定の操作を行なう。これとともに、ホール1側では、
その再発行が、会員カードが壊れたことを理由とするこ
とを確認した旨をPC用管理コンピュータ101および
貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102において入力
し、その情報を管理する。
【0234】また、会員カードを所有する遊技者につい
て、著しい不正行為または会員規約違反が発覚した場合
には、PCネットワークシステム機関、貯玉・再プレイ
ネットワークシステム機関、または、ホールのうちのい
ずれかが強制的な会員登録の取消しを行なう。ホールが
強制的な会員登録の取消しを行なう場合には、会員カー
ドを没収し、所定のカードチェッカでその会員カードか
ら会員番号の情報を読取り、会員番号の情報に基づき、
PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用
管理コンピュータ102において会員登録を取消す。そ
して、会員登録を取消した旨を示す情報をPC中央管理
センタ200および貯玉・再プレイ中央管理センタ30
0に転送する。PC中央管理センタ200では、全国の
ホールのPC用管理コンピュータ101に、取消された
会員についての情報を転送し、貯玉・再プレイ中央管理
センタ300では、全国のホールの貯玉・再プレイ用管
理コンピュータ102に、取消された会員についての情
報を転送する。
【0235】PCネットワークシステム機関または貯玉
・再プレイネットワークシステム機関が、それらの機関
について不利益となる行為により強制的な会員登録の取
消しを行なう場合には、ホールにおいて会員カードを没
収し、会員登録の仮取消しを行なう。没収した会員カー
ドは、ホールから該当するPCネットワークシステム機
関または貯玉・再プレイネットワークシステム機関に発
送される。その後、該当する機関が仮取消しを行なった
遊技者の処分を決定し、会員登録を取消す場合には本取
消し処分を行ない、会員登録を取消さない場合には仮取
消し処分を解除する。これらの場合には、処分の結果を
本人に通知する。この場合の会員登録に関するネットワ
ーク上での処理は、前述した場合と同様の内容で行なわ
れる。
【0236】また、会員カードを所有する遊技者がホー
ルに会員カードを持ってくるのを忘れた場合でも、会員
カードは重ねて発行しない。ただし、遊技者が遠方から
来店した場合等のような特別の事情があり、ホールが認
める場合には、会員カードを紛失した場合と同様に会員
カードの再発行が可能とされる(ただし、再発行が不可
能な場合は、再発行不可能)。その場合には、再発行さ
れた会員カードで遊技を行ない、後日、遊技者が忘れて
きた会員カードをホール側に返却する。その場合には、
再発行された会員カードから再発行回数の情報が減じら
れ、その再発行された会員カードのみが遊技者の所有カ
ードとなる。ただし、再発行を受けたという履歴は、ホ
ール側で管理される。そのような事情での再発行が頻繁
に行なわれた遊技者については、不正行為の可能性があ
るため、次の再発行時には、前述したような誓約書類の
提出を義務付けるか、または、再発行を所定期間禁止す
る等の処置を行なう。
【0237】なお、この場合には、遊技者の個人情報等
の既に登録されている事項について遊技者が再度入力す
る例を説明した。しかし、指紋等の本人であることを確
認するための事項を除き、既に登録されている事項につ
いては、自動発行機104の側で既登録事項を順次表示
し、それに対して遊技者が確認の操作を行なうようこと
が可能な処理を行なうようにしてもよい。そのようにす
れば、遊技者の入力の手間を省くことができ、再発行に
関する処理を迅速に行なうことができる。このような処
理は、この当店会員再発行処理に限らず、後述する当店
ビジタ再発行処理、他店会員再発行処理、および、他店
ビジタ再発行処理のそれぞれに用いてもよい。
【0238】次に、当店ビジタ再発行処理について説明
する。図21は、前述したS14に示された当店ビジタ
再発行処理の処理内容を示すフローチャートである。こ
の当店ビジタ再発行処理は、前述した当店会員再発行処
理の場合と同様に、ビジタカードの再発行に際し、自動
発行機104がPC用管理コンピュータ101および貯
玉・再プレイ用管理コンピュータ102と情報通信によ
り連絡を取合いながら実行される。
【0239】当店ビジタ再発行処理は、前述した当店会
員再発行処理と共通する部分が多いため、当店会員再発
行処理と異なる処理の部分を主として説明する。
【0240】まず、ステップSD(以下、単にSDとい
う)1〜SD6により、前述した当店会員再発行処理の
SC1〜SC6において会員を対象として行なわれた処
理と同様の処理がビジタを対象として行なわれる。すな
わち、ビジタカードの再発行を受ける場合にも、個人情
報の入力、遊技者の指紋の入力および暗証番号の入力が
必要となる。SD6において暗証番号の入力があったと
判断された場合には、SD7に進み、ここまでに入力さ
れた情報に基づいて、該当するビジタカードのカード情
報を取得する処理がなされる。SD7におけるカード情
報の取得は、前述したカードSC7における会員カード
のカード情報の取得と同様の手順で行なわれる。
【0241】SD7の後、SD8に進み、SD8〜SD
15において、前述した当店会員再発行におけるSC8
〜SC15と同様の処理がビジタを対象として行なわれ
る。SD15において入力事項のチェックがOKである
と判断された場合は、SD16に進み、遊技者に、ビジ
タとしての再登録を認めることの選択を要求する表示を
表示部121に行なう処理がなされる。この場合の表示
には、会員の場合と同様に、再登録することを選択する
再登録ボタンと、登録の中止を選択する中止ボタンとが
含まれる。この場合、遊技者は、再登録をするときには
再登録ボタンを操作し、登録を中止するときには中止ボ
タンを操作する必要がある。
【0242】次に、SD17に進み、SD17〜SD1
8により、前述した当店会員再発行におけるSC17〜
SC18と同様の処理がビジタを対象として行なわれ
る。SD18により再登録の選択がなされたと判断され
た場合には、SD21に進み、ビジタについての再登録
処理がなされる。この再登録処理は、再発行を求めてい
る遊技者をビジタとして再登録し、前述したように入力
された個人情報等の情報をビジタ情報として再登録する
処理である。ビジタの再登録およびビジタ情報の再登録
は、前述した当店会員再発行処理の場合と同様の手順に
より行なわれる。このように再登録が行なわれる場合に
は、元の登録情報が削除される。
【0243】SD21の後、SD22に進み、前に所有
していたビジタカードである前カードについて全国的に
使用禁止状態にする処理がなされる。この場合の使用禁
止状態にする処理の詳細は、当店会員再発行処理の場合
と同様である。このように、ビジタカードの再発行にあ
たって、前に所有していたビジタカードを使用禁止状態
にすることにより、前に所有していたビジタカードが不
正行為に使用されることを防ぐことができる。
【0244】次に、SD23に進み、SD23〜SD3
3において、前述した当店会員再発行処理のSC23〜
SC33において会員登録を対象として行なわれた処理
と同様の処理がビジタカードの再発行を対象として行な
われる。すなわち、会員カードの再発行の場合と同様
に、ビジタカードの再発行を受ける場合にも、入金に関
する処理が行なわれ、再発行するビジタカードの残高を
会員カードを再発行する場合と同様の手順で決定する処
理がなされる。
【0245】SD33の後、SD34に進み、発行時広
告決定処理が実行され、発行するビジタカードに記録す
る広告表示情報が決定される。この発行時広告決定処理
の処理内容については、図26を用いて後述する。次
に、SC35に進み、前述したSD22により行なわれ
た前カードの使用禁止状態が確立しているか否かの判断
がなされる。この場合の使用禁止状態にする処理の内容
は、当店会員再発行処理の場合と同様である。SD35
により使用禁止状態が確立していないと判断された場合
は、確立されるまで待ってSD36に進む。SD36に
おいては、前述した処理にしたがってビジタの再登録が
なされた遊技者にビジタカードを再発行するために、ビ
ジタカード処理装置151によりICカードに前述した
ようなカード情報を書込む処理がなされる。その場合に
は、再発行回数を示す情報が会員カード情報に付加され
て書込まれる。そして、SD37に進み、カード情報が
書込まれたICカードを、遊技者の再発行用ビジタカー
ドとして発行し、ビジタカード発行口127から排出す
る処理がなされる。
【0246】そして、SD38に進み、前述したSD7
により取得したカード情報に含まれる前述の履歴情報9
12に基づき、表示121において、前カードの過去の
引落し額等の使用履歴を使用回数(カード処置装置11
0への挿入および自動発行機104への挿入)ごとに表
示する処理がなされる。このように、再発行を受けた場
合に、前カードの過去の使用履歴が表示されるので、次
のような効果が得られる。前カードを紛失してからカー
ドの再発行を受けるまでの間に不正使用がなされている
場合には、表示された使用履歴を見ることにより、その
事実を遊技者が知ることができるため、残高の減額原因
がホール1の側にないことを認識することが可能にな
り、残高の多少を巡ってホール1の側と、遊技者との間
でトラブルが発生することを回避できる。SD38の
後、この当店ビジタ再発行処理が終了する。
【0247】このように、指紋データや暗証番号に代表
されるカード情報の照合により、ビジタカードの所有者
本人であることを判別し、その所有者本人である場合
に、過去の不正行為の履歴がないことを条件として自動
発行機104が自動的にビジタカードの再発行を行なう
ため、ビジタカードの再発行に要する係員の手間を省く
ことができる。
【0248】また、前述したS31の他店ビジタ再発行
処理の処理内容は、以上に示した当店ビジタ再発行処理
の処理内容と同様である。したがって、他店ビジタ再発
行処理の処理内容の詳細な説明は、省略し、当店ビジタ
再発行処理の処理内容の説明をもって換える。すなわ
ち、他店ボタン121gの操作により他店で発行された
ことを区別する他は、当店ビジタ再発行処理の処理と同
様の処理により他店で発行されたビジタカードの再発行
が行なわれる。このように、ビジタカードの発行を受け
たホール以外のホールにおいてもビジタカードの再発行
を受けることができるため、再発行を受ける遊技者がわ
ざわざ発行を受けたホールまで出向かなくて済むので、
ビジタカードの再発行に関する遊技者の負担を軽減する
ことができ、遊技者の便宜を図ることができる。
【0249】また、ビジタカードが壊れた場合について
は、前述した会員カードが壊れた場合の再発行と同様の
処理が行なわれる。また、遊技者がビジタカードをホー
ルに持ってくるのを忘れた場合については、前述した遊
技者が会員カードをホールに持ってくるのを忘れた場合
と同様の処理が行なわれる。
【0250】次に、使用限度チェック処理について説明
する。このパーラーネットで使用されるICカードに
は、会員カードおよびビジタカードの種別を問わず使用
限度回数が予め定められている。カード処理装置110
および自動発行機104にICカードが挿入されると、
その都度、ICカードに記録されている前述した使用回
数813の情報および使用回数913の情報が加算更新
され、使用回数の情報として用いられる。そのような情
報により、カード処理装置110および自動発行機10
4により使用された回数の積算値が使用限度回数に達す
ると、その旨が自動発行機104において認識されてそ
のカードが回収され、その回収の引換えとして、新たな
ICカードが発行される。使用限度チェック処理は、そ
のようなカードの回収を実現するための処理である。
【0251】次に、前述したS22の入金処理について
説明する。図22は、入金処理の処理内容を示すフロー
チャートである。
【0252】まず、ステップSE(以下、単にSEとい
う)1により、カード挿入口128から挿入されたIC
カードのカード情報を挿入カード処理装置606により
読込む処理がなされる。次に、SE2に進み、入金を要
求する表示を表示部121に行なう処理がなされる。こ
の場合には、投入した金額のうちのいくらの金額を会員
カードに入金するかを指定するための10キースイッチ
が併せて表示される。この場合、遊技者は、紙幣挿入口
122または硬貨挿入口123から現金を投入し、希望
の入金額を指定する必要がある。
【0253】次に、SE3に進み、現金の投入があった
か否かの判断がなされる。SE3により現金の投入がま
だないと判断された場合には、SE2に戻って、現金の
投入があるまでSE2の表示が継続される。一方、SE
3により現金の投入があったと判断された場合には、S
E4に進み、入金額の指定がなされたか否かの判断がな
される。SE4においては、入金額の指定がなされるの
を待ってSE5に進む。SE5では、指定された入金額
の確認を要求する表示する処理がなされる。その表示に
おいては、入金額を確認したことを選択する確認ボタン
と、入金額を変更することを選択する確認ボタンとが併
せて表示される。
【0254】次に、SE6に進み、SE5での表示に応
じた入金額の確認選択操作があったか否かの判断がなさ
れる。SE6において選択操作がまだないと判断された
場合には、SE5に戻って、選択操作があるまでSE5
の表示が継続される。一方、SE6において選択操作が
あったと判断された場合は、SE7に進み、確認と、変
更とのどちらが選択されたかについての選択判別がなさ
れる。SE7により入金額の変更が選択されたと判断さ
れた場合は、前述したSE4に戻り、入金額の変更が可
能になる。一方、SE7により入金額を確認したことが
選択されたと判断された場合は、入金額が確定し、SE
8に進む。SE8では、投入された金額と指定された入
金額との関係により、釣銭があるか否かの判断がなされ
る。
【0255】SE8により釣銭がないと判断された場合
は、後述するSE10に進む。一方、SE8により釣銭
があると判断された場合は、SE9に進み、釣銭を金銭
返却口124から払出す処理がなされる。SE9の後、
SE10に進む。
【0256】SE10においては、入金時広告決定処理
が実行される。この入金時広告決定処理により、入金時
に会員カードまたはビジタカードに記録する広告表示情
報が決定される。入金時広告決定処理の詳細な内容につ
いては、図27を用いて後述する。次に、SE11に進
み、入金がなされた遊技者のカードの残高と、入金がな
された遊技者のカードに記録されている広告表示情報
と、広告カウンタ値とを更新する処理がなされる。これ
により、挿入されたICカードにおけるカード残高80
9またはカード残高909の情報と、PC用管理コンピ
ュータ101およびPC中央管理センタ200の管理コ
ンピュータにおいて管理している残高情報とが変更され
る。さらに、入金がなされた遊技者のカードに記録され
ている広告表示情報816または広告表示情報915が
変更されることにより、カードの使用時に表示される広
告情報の内容が変更される。その変更にあたっては、広
告カウンタ値817または広告カウンタ値916も更新
される。
【0257】次に、SE12に進み、カード挿入口12
8から挿入されて残高の情報および広告表示情報および
広告カウンタ値の情報が更新されたICカードを、カー
ド挿入口128から排出する処理がなされる。ここで、
前述した使用限度チェック処理により、挿入したカード
が回収されている場合には、新たなICカードが会員カ
ード発行口126またはビジタカード発行口127から
排出される。その後、この入金処理が終了する。
【0258】次に、この実施の形態における広告表示情
報の情報内容について説明する。この実施の形態におい
ては、ホール1内で、3種類の広告情報が表示可能であ
る。各広告情報に対応する広告表示情報には、広告表示
情報番号が付されて管理される。
【0259】図23は、広告表示情報番号と広告表示情
報の内容との関係を表形式で示す図である。図23にお
いては、各広告表示情報番号に対応する広告表示情報の
内容が示されている。この広告表示情報番号は、前述し
た広告カウンタの値と対応するものである。「1」の広
告表示情報番号が付された広告表示情報は、広告主であ
るA社の広告情報である。「2」の広告表示情報番号が
付された広告表示情報は、広告主であるB社の広告情報
である。「3」の広告表示情報番号が付された広告表示
情報は、広告主であるC社の広告情報である。このよう
な広告表示情報番号と、広告表示情報との関係は、ホー
ル用管理コンピュータ103のメモリおよび自動発行機
104のメモリ(EEPROM600e)に記憶されて
いる。このようにメモリに記憶された広告表示に関連す
る情報は、広告内容を変更する際に変更される。
【0260】なお、この場合には、ホール1内で3種類
の広告情報を表示させる例を示したが、それは一例であ
り、広告情報の種類数は3種類以外の種類数であっても
よい次に、広告表示情報をホール用管理コンピュータ1
03から自動発行機104に転送する処理について説明
する。ホール1においては、ホール用管理コンピュータ
103において広告表示内容が管理される。広告表示情
報は、ホール用管理コンピュータ103から自動発行機
104に転送され、自動発行機104において記憶され
る。そして、自動発行機104において記憶されている
広告表示情報が会員カードおよびビジタカードに記録さ
れるのである。ホール用管理コンピュータ103から自
動発行機104への広告表示情報の転送は、広告表示情
報の初期設定時および変更設定時等の広告表示情報を新
たなものにする場合に行なわれる。このように、自動発
行機104の広告表示情報を変更するだけでよいので、
カード処理装置110ごとに変更する必要がなく、シス
テムが簡略化され、コスト的にも安価なものとなる。
【0261】図24は、広告表示情報をホール用管理コ
ンピュータ103から自動発行機104に転送するため
の広告表示情報転送処理の処理内容を示すフローチャー
トである。この広告表示情報転送処理は、ホール用管理
コンピュータ103の演算制御部により実行される処理
である。
【0262】まず、ステップSF(以下、単にSFと呼
ぶ)1により、ホール用管理コンピュータ103の入力
部から入力された広告表示情報を取得する処理がなされ
る。ここで、広告表示情報を設定する場合は、係員がホ
ール用管理コンピュータ103の入力部から広告表示情
報を入力する。これにより、図23に示されたような広
告表示情報と広告表示情報番号との関係がホール用管理
コンピュータ103において設定されるのである。
【0263】次に、SF2により、SF1において取得
した広告表示情報を自動発行機104に向けて送信する
処理がなされる。その場合に送信される広告表示情報に
は、その広告表示情報に対応する広告表示情報番号を示
す情報も付加される。このSF2により、ホール用管理
コンピュータ103から自動発行機104には、最大3
種類の広告表示情報が転送される。なお、転送する広告
表示情報の種類の最大数は、3種類以外であってもよ
い。前述したSF1において取得した広告表示情報は、
ホール用管理コンピュータ103においても管理され
る。
【0264】次に、前述した広告表示情報転送処理の実
行によりホール用管理コンピュータ103から送信され
た広告表示情報を自動発行機104の側で受取って管理
するための広告表示情報設定処理について説明する。
【0265】図25は、広告表示情報設定処理の処理内
容を示すフローチャートである。この広告表示情報設定
処理は、自動発行機104の制御部600において実行
される制御用プログムのメインルーチンにより起動され
て実行されるサブルーチンプログムの1つである。
【0266】まず、ステップSG(以下、単にSGと呼
ぶ)1により、ホール用管理コンピュータ103から送
信された広告表示情報を受信したか否かの判断がなされ
る。SG1により受信していないと判断された場合は、
この広告表示情報設定処理が終了する。一方、SG1に
より受信したと判断された場合は、SG2に進み、受信
した広告表示情報を取得する処理がなされる。次に、S
G3に進み、SG2において取得した広告表示情報をE
EPROM600eに記憶することにより、会員カード
およびビジタカードに記録する広告表示情報を自動発行
機104の内部において設定する処理がなされる。その
設定の処理においては、受信した広告表示情報と広告表
示情報番号とを対応付けて記憶する。前述した3種類の
広告表示情報が既に記憶されている場合に、前述したよ
うに広告表示情報を受信したときには、その広告表示情
報に付された広告表示情報番号に基づいて、既に設定し
ている広告表示情報を新たに受信した広告表示情報に書
換える処理が行なわれる。SG3の後、この広告表示情
報設定処理が終了する。
【0267】自動発行機104においては、内部に設定
した3種類の広告表示情報のうちのいずれかを会員カー
ドおよびビジタカードに記録する。このようなカードへ
の広告表示情報の記録は、カードの発行時およびカード
への入金時のそれぞれにおいて行なわれる。そのように
記録する広告表示情報の決定は、カードの発行時および
カードへの入金時のそれぞれにおいて行なわれる。
【0268】次に、会員カードおよびビジタカードのそ
れぞれの発行時に自動発行機104において実行される
前述した発行時広告決定処理の処理内容について説明す
る。以下に説明する発行時広告決定処理は、前述したS
A28、SB28、SC34、および、SD34で呼出
されて実行される処理である。
【0269】図26は、発行時広告決定処理の処理内容
を示すフローチャートである。まず、ステップSH(以
下、単にSHと呼ぶ)1により、発行機側広告カウンタ
値を取得する処理がなされる。ここで、発行機側広告カ
ウンタとは、会員カードおよびビジタカードに記録する
広告表示情報の番号を指定するために自動発行機104
において用いられる広告カウンタである。発行機側広告
カウンタのカウンタ値は、記録する広告表示情報に対応
する広告表示情報番号を指定するために用いられる。こ
の場合のSH1において取得される発行機側広告カウン
タ値は、前回に行なわれた広告表示情報の記録に用いら
れた値であり、初期値は「0」である。
【0270】次に、SH2に進み、SH1において取得
された発行機側広告カウンタ値を「1」だけ加算更新す
る処理がなされる。次に、SH3に進み、加算更新後の
発行機側広告カウンタ値が「3」であるか否かの判断が
なされる。SH3により「3」ではないと判断された場
合は、そのまま、後述するSH5に進む。一方、SH3
により「3」であると判断された場合は、SH4に進
み、発行機側広告カウンタ値を「0」にセットした後
に、SH5に進む。このように、発行機側広告カウンタ
値の加算更新において、加算更新後の発行機側広告カウ
ンタ値が「3」になる場合には、加算更新の結果を強制
的に「0」にする。これにより、発行機側広告カウンタ
値は、「0」〜「2」の範囲で巡回更新されることにな
る。
【0271】SH5では、発行機側広告カウンタ値に対
応する広告表示情報番号が付されている広告表示情報
を、カード発行時に記録する広告表示情報として選択決
定する処理がなされる。このSH5においては、カード
に記録する広告カウンタ値(カード側広告カウンタ値)
を、発行機側広告カウンタ値と同じ値に決定する処理も
行なわれる。そのように決定された広告カウンタ値がカ
ード側広告カウンタ値の初期設定値となる。SH5の
後、この発行時広告決定処理が終了する。そして、この
ように決定された広告表示情報が、発行される会員カー
ドおよびビジタカードに記録されるのである。このよう
に、カード発行時に記録される広告表示情報は、予め定
められた複数種類のものが1つずつ順次記録されてい
く。このため、発行されるカードに記録される広告表示
情報は、複数種類のものが巡回する順序で変更されてい
く。
【0272】以上に説明した発行時広告決定処理は、会
員カードおよびビジタカードのそれぞれの新規発行時お
よび再発行時に実行される。このため、会員カードおよ
びビジタカードが発行される場合には、カードが発行さ
れるごとに記録される広告表示情報が順次巡回する態様
で変更される。したがって、複数種類の広告情報をでき
る限り均等な割合で、発行されるカードに記録すること
ができ、結果的に、ホール1内において、複数種類の広
告情報をできる限り均等な割合で情報表示器82により
表示させることができる。これにより、複数の広告主の
うちの一部が自らの広告情報の表示頻度について不満を
持つことをできる限り回避することができる。
【0273】なお、この例では、カードが1枚発行され
るごとに、記録する広告表示情報を変更するようにした
が、これに限らず、カードが予め定められた複数枚数発
行されるごとに広告表示情報を変更するようにしてもよ
い。
【0274】次に、会員カードおよびビジタカードを用
いた入金時に自動発行機104において実行される前述
した入金時広告決定処理の処理内容について説明する。
以下に説明する発行時広告決定処理は、前述したSE1
0で呼出されて実行される処理である。
【0275】図27は、入金時広告決定処理の処理内容
を示すフローチャートである。まず、ステップSI(以
下、単にSIと呼ぶ)1により、カード側広告カウンタ
値を取得する処理がなされる。ここで、カード側広告カ
ウンタ値とは、会員カードおよびビジタカードに記録さ
れている広告カウンタ値(広告カウンタ値817,91
6)をいう。このカード側広告カウンタ値は、カードに
記録する広告表示情報に対応する広告表示情報番号を指
定するために用いられるものであり、そのカウンタ値の
更新は自動発行機104の側で行なわれるが、そのカウ
ンタ値の更新値は、会員カードおよびビジタカードの側
に記録される。この場合のSI1において取得されるカ
ード側広告カウンタ値は、前回の広告表示情報の記録時
の値であり、入金のために挿入されている会員カードま
たはビジタカードから読出して取得する。
【0276】次に、SI2に進み、SI1において取得
されたカード側広告カウンタ値を「1」だけ加算更新す
る処理がなされる。次に、SI3に進み、加算更新後の
カード側広告カウンタ値が「3」であるか否かの判断が
なされる。SI3により「3」ではないと判断された場
合は、そのまま、後述するSI5に進む。一方、SI3
により「3」であると判断された場合は、SI4に進
み、カード側広告カウンタ値を「0」にセットした後
に、SI5に進む。このように、カード側広告カウンタ
値の加算更新において、加算更新後のカード側広告カウ
ンタ値が「3」になる場合には、加算更新の結果を強制
的に「0」にする。これにより、カード側広告カウンタ
値は、「0」〜「2」の範囲で巡回更新されることにな
る。
【0277】SI5では、カード側広告カウンタ値に対
応する広告表示情報番号が付された広告表示情報を、入
金時にカードに記録する広告表示情報として決定する処
理がなされる。SI5の後、この発行時広告決定処理が
終了する。そして、このように決定された広告表示情報
が、入金のために挿入された会員カードおよびビジタカ
ードに記録されるのである。これにより、入金が行なわ
れるごとにカードに記録される広告表示情報が変更され
る。
【0278】以上に説明した入金時広告決定処理は、会
員カードおよびビジタカードのそれぞれを用いた入金時
に実行される。このため、会員カードまたはビジタカー
ドを用いて入金が行なわれる場合には、入金がなされる
ごとに、記録される広告表示情報が変更される。一般的
に、そのような入金操作は、頻繁に行なわれやすいこと
であるため、カードに記録されている広告表示情報が比
較的頻繁に変更され得ることになる。その結果、比較的
頻繁に広告表示情報が変更されるカードを遊技者が使用
することにより、短期間において、できる限り多種類の
広告情報を情報表示器82によって遊技者に見せること
ができる。
【0279】次に、カード処理装置110のカード処理
制御部112において実行される制御用プログラムのメ
インルーチンであるカードメイン処理について説明す
る。
【0280】図28は、カード処理装置110のカード
処理制御部112において実行されるカードメイン処理
の処理内容を示すフローチャートである。
【0281】まず、ステップSJ(以下、単にSJと呼
ぶ)1により、カード処理装置110のカード挿入・排
出口65に会員カードまたはビジタカードが挿入された
か否かの判断がなされる。このようなカードの挿入状態
は、ICカードリーダライタ72に設けられているカー
ド挿入センサ(図示省略)により検出され、そのカード
挿入センサの検出信号に基づいてカード処理制御部11
2が判断する。
【0282】SJ1によりカードが挿入されていないと
判断された場合は、このカードメイン処理が終了する。
一方、SJ1によりカードが挿入されていると判断され
た場合は、SJ2に進み、現在がカードの挿入時点であ
るか否かの判断がなされる。SJ2によりカードの挿入
時点ではないと判断された場合は、後述するSJ4に進
む。一方、SJ2によりカードの挿入時点であると判断
された場合は、SJ3に進み、広告表示処理が実行され
る。その後、SJ4に進む。この広告表示処理の実行に
より、情報表示器82の表示面820に広告情報が表示
される。広告表示処理の詳細な内容については、図29
を用いて後述する。
【0283】SJ4においては、操作処理が実行され
る。この操作処理は、引落スイッチ85、返却スイッチ
86、引落額切替スイッチ83、端数表示スイッチ6
6、および再プレイ切換スイッチ87等のカードの処理
に関連するスイッチの遊技者による操作に応じた各種制
御を実行する処理である。SJ4の後、このカードメイ
ン処理が終了する。
【0284】次に、前述したカードメイン処理により呼
出されて実行される広告表示処理の内容を説明する。図
29は、広告表示処理の処理内容を示すフローチャート
である。
【0285】まず、ステップSK(以下、単にSKと呼
ぶ)1により、カード処理装置110に挿入されている
会員カードまたはビジタカードからカードリーダライタ
72により広告表示情報を読出し、その広告表示情報を
カード処理制御部112に読込む処理がなされる。次
に、SK2に進み、タイマ値を初期化する処理がなされ
る。このタイマ値とは、情報表示器82において広告情
報を表示する時間を計数するためのタイマの計時値をい
う。
【0286】次に、SK3に進み、SK1により読込ん
だ広告表示情報に基づいて、情報表示器82における広
告情報の表示を開始する処理がなされる。これにより、
広告表示情報に基づいて表示制御信号がカード処理制御
部112から情報表示器82に与えられ、情報表示器8
2において広告表示情報に対応する広告情報が表示され
る。この場合の広告情報は、文字および図形を用いて処
理される。なお、広告情報は、文字のみにより構成され
ていてもよい。また、アニメーションなどの動画データ
など、その画像データ(広告情報)はどのような形式の
ものでもよい。
【0287】次に、SK4に進み、タイマ値を加算更新
する処理がなされる。次に、SK5に進み、タイマ値が
所定値に達しているか否かの判断がなされる。この場合
の所定値は、情報表示器82において広告情報を表示す
る時間を規定する値に予め設定されている。SK5によ
りタイマ値が所定値に達していないと判断された場合
は、前述したSK4に戻り、SK4およびSK5の処理
が繰返し実行される。そして、SK5によりタイマ値が
所定値に達したと判断されると、SK6に進み、広告表
示情報に基づく広告情報の表示を終了させる処理がなさ
れる。これにより、SK3において開始された広告情報
の表示が所定期間経過後に終了する。SK6の後、この
広告表示処理が終了し、前述した操作処理の実行に移行
する。
【0288】このように、広告情報の表示は、遊技者に
よりカード処理装置110に会員カードまたはビジタカ
ードが挿入されたことをきっかけとして広告情報が表示
される。会員カードまたはビジタカードは、遊技用に用
いられるものなので、遊技者は遊技すれば広告情報をお
のずと目にするようになる。すなわち、遊技者に対する
広告宣伝効果が高いものとなる。
【0289】前述したように、広告情報の表示は、遊技
者によりカード処理装置110に会員カードまたはビジ
タカードが挿入されてから一定期間実行される。このよ
うな広告情報の表示期間が終了するまでは前述した操作
処理が実行されない。すなわち、ICカードの使用が受
付けられたことをきっかけとして広告情報の表示が開始
され、そして、予め定められた広告情報の表示期間が終
了するまでは、各種スイッチの操作が受付けられない。
このため、カードを使用して遊技を行なおうとする遊技
者は、広告情報の表示期間が終了するまで遊技の実行に
取りかかれないので、その表示期間の終了を待って遊技
の実行に取りかかることになる。これにより、遊技者
は、各種スイッチの操作が受付けられる状態にあるか否
かの判断を広告情報の表示の終了を目安にする。したが
って、遊技を行なおうとする遊技者が否応なしに広告情
報の表示を見ることになるため、遊技者の視線をできる
限り広告情報の表示に向けさせることができる。その結
果、遊技者に対する広告情報の表示効果を向上させるこ
とができる。
【0290】また、この実施の形態によれば、比較的多
量のデータを記憶可能なカードであるICカードの側に
広告表示情報を記録し、カード処理装置110の側では
ICカードに記録されている広告表示情報を読出し、そ
の情報に基づいて広告情報を表示するようにしたので、
広告情報を表示するためのデータである広告表示情報を
記憶する必要がなくなる。このため、広告情報を表示す
る場合のカード処理装置110の側の設備面での負担
(メモリの記憶容量増大の負担等)を軽減することがで
きる。さらに、広告表示情報がICカードの側に記録さ
れているため、広告情報の内容を変更する場合には、発
行時および入金時等の所定の条件下でICカードの側の
記録情報を変更すれば、カード処理装置110の側での
煩雑な設定変更作業を要さずに、表示する広告情報を変
更することが可能になる。このため、カード処理装置1
10のように、広告情報を表示する装置がホール内に多
数存在する場合には、わざわざ装置1台ずつに設定変更
作業をしなくても済み、全装置の広告表示に関する情報
を一括して設定変更する大がかりなシステムを導入する
必要もないので、表示する広告情報の変更作業が効率化
される。さらに、広告表示情報がICカードの側に記録
されているため、ICカード別に広告情報の内容を異な
らせることが可能であるため、使用されるICカードに
応じて、表示する広告情報を異ならせることができる。
【0291】また、この実施の形態によれば、入金時に
おいて、自動発行機104により、ICカードに記録さ
れている広告表示情報を書換えることが可能になる。こ
のように、自動発行機104により入金時において広告
表示情報が自動的に書換えられるため、表示する広告情
報を容易に変更することができる。
【0292】また、この実施の形態によれば、広告表示
情報をICカードに記録し、その記録情報に基づいて広
告情報を表示するようにしたため、広告情報の変更が容
易であり、たとえば広告情報をICカードに印刷して固
定的に用いる場合と比較して、広告情報の内容をより容
易に変更することができる。また、この実施の形態によ
れば、広告表示情報をICカードに記録し、その記録情
報に基づいてICカードとは別体の情報表示器82に表
示するようにしたため、ICカードに表示器を直接的に
設けて広告情報を表示する場合と比べてICカード単体
の費用を低減することができる。
【0293】次に、以上説明した本実施の形態の変形例
や特徴点を以下に列挙する。 (1) 前述した実施の形態においては、カード処理装
置110に設けられた情報表示器82により、カード処
理装置110においてICカードが受付けられた場合に
のみ広告情報を表示するようにした例を示した。これに
限らず、自動発行機104において、ICカードを発行
する場合、ICカードが挿入された場合等のICカード
の使用が受付けられた場合に広告情報を表示するように
してもよい。すなわち、広告情報を表示する装置は、カ
ード処理装置110以外の装置であってもよく、ICカ
ードの使用が受付けられる各種装置に所定の表示器を設
け、ICカードの挿入等によりICカードの使用が受付
けられた場合に、広告情報を表示するようにしてもよ
い。カード処理装置110以外のICカードの使用を受
付ける装置において広告情報を表示するようにすれば、
カード処理装置110において広告情報を表示する場合
と同様の効果を得ることができる。また、カード処理装
置110を含む、自動発行機104および景品交換機1
05等のICカードを受付ける複数種類の装置におい
て、広告情報を表示するようにすれば、広告情報の広告
効果がさらに向上する。
【0294】(2) 自動発行機104において、カー
ド発行時、入金時、またはカード発行時および入金時の
両方の時に所定方法による抽選を行ない、その抽選結果
が当たりになった場合に、その当りになった旨を示す当
り画像データおよび予め定められたプレミアのデータを
ICカードに書込むようにしてもよい。そのプレミアと
しては、カード残高が所定額増加することが一例として
考えられる。そのように当り画像データおよびプレミア
のデータがICカードに書き込まれた場合には、カード
処理装置110等の広告情報を表示する装置において、
通常の広告情報を表示した後に当り画像データに基づく
画像を表示するようにしてもよい。このようにすれば、
遊技者が当り画像を見たいがために、遊技者が当り画像
の表示前の広告情報の表示を最後まで見るようにするこ
とができる。そのような抽選があったか否かは、抽選時
に遊技者に知らせるようにしてもよいが、抽選時には遊
技者に知らせずにカード処理装置110における広告情
報の表示後に当り画像の表示の有無により遊技者に知ら
せるようにすることが好ましい。そのようにすれば、抽
選の結果に期待する遊技者の視線を広告表示が行なわれ
る情報表示器82に注目させることができる。このよう
な場合には、プレミア分の経費については、広告情報の
広告主に負担してもらうようにする。また、このような
抽選をすれば、遊技者の興趣が向上するとともに、IC
カードの使用について遊技者が興味を持つことによりI
Cカードの使用を促進することができる。
【0295】(3) 前述した実施の形態においては、
カード処理装置110にICカードが挿入されたタイミ
ングに基づいて広告情報を表示するようにしたが、これ
に限らず、広告情報を表示するタイミングは、ICカー
ドの挿入時以外のタイミング、たとえば、ICカードが
挿入されてから所定時間経過後のタイミング等のその他
のタイミングであってもよい。すなわち、ICカードの
使用を受付ける装置において、ICカードの使用が受付
けられたことに応答するタイミングであれば、ICカー
ドの挿入時以外のタイミングであってもよい。また、前
述した実施の形態においては、広告情報が終了するまで
は各種操作の受付けを禁止した例を示したが、これにか
ぎらず、そのような受付の禁止を行なわないようにして
もよい。
【0296】(4) 前述した実施の形態においては、
会員カードおよびビジタカードとして用いられるICカ
ードに、登録された遊技者を管理するすべての情報を記
録する例を示した。しかし、これに限らず、会員カード
およびビジタカードとして用いられるICカードには、
遊技者本人を認識するための情報(たとえば、指紋また
は暗証番号等)のみを記録し、その他の各種情報をPC
ネットワークシステム機関および貯玉・再プレイネット
ワークシステム機関に設けられている管理コンピュータ
に記憶して管理するようにしてもよい。
【0297】(5) 前述した実施の形態においては、
会員カードおよびビジタカードとして用いられるICカ
ードに、登録された遊技者を管理するすべての情報を記
録する例を示した。しかし、これに限らず、会員カード
およびビジタカードとして用いられるICカードには、
カード番号および会員番号等の遊技者個人を特定可能な
情報(たとえば、指紋または暗証番号等)のみを記録
し、その他の各種情報をPCネットワークシステム機関
および貯玉・再プレイネットワークシステム機関に設け
られている管理コンピュータに記憶して管理するように
してもよい。
【0298】(6) 前述した実施の形態においては、
会員カードおよびビジタカードとして用いられるICカ
ードとして、接触型のICカード700を用いた例を説
明した。しかし、これに限らず、会員カードおよびビジ
タカードとして用いられるICカードとしては、カード
処理装置と非接触で使用される所謂非接触型のICカー
ドを用いてもよい。
【0299】(7) 前述した実施の形態においては、
会員カードおよびビジタカードとして用いられるカード
として、ICカードを用いた例を説明した。しかし、こ
れに限らず、会員カードおよびビジタカードとして用い
られるカードとしては、カードに形成された磁気ストラ
イプに情報を記録する所謂磁気カードを用いてもよい。
【0300】(8) 前述した実施の形態においては、
会員カードおよびビジタカードとして用いられるカード
として、ICカードを用いた例を説明した。しかし、こ
れに限らず、会員カードおよびビジタカードとして用い
られるカードとしては、磁気併用型のICカードでもよ
い。また、マイクロコンピュータを内蔵しないICカー
ド、所謂メモリカードでもよい。
【0301】(9) 前述した実施の形態においては、
広告情報を表示することにより、広告主から広告代を支
払ってもらい、それをカードのコスト代にあてるように
したので、遊技者からカードの保証金を特に徴収する必
要がないが、再発行時はペナルティとして保証金を徴収
してもよい。そうすることにより余計な再発行を防止で
きる。
【0302】(10) 前述した実施の形態において
は、自動発行機104について主にICカードの発行機
能およびカードの情報処理機能を持たせた例を示した。
しかし、これに限らず、自動発行機104を、前述した
景品交換機105の機能を兼ね備えるように構成しても
よい。そのようにすれば、ホール内において景品交換機
専用の装置を省略することができる。
【0303】(11) 前述した実施の形態において
は、ホール1内において遊技機設置島Iから離れた位置
に、ホール内の遊技者が共用できる態様で自動発行機1
04を設けた例を示した。しかし、これに限らず、前述
した自動発行機104を遊技機設置島Iごとに設けても
よく、複数台設置してもよい。
【0304】(12) 前述した実施の形態において
は、自動発行機104が、カードの発行機能と、入金機
能との両方を持つ例を示した。しかし、これに限らず、
自動発行機104がカードの発行機能を持ち、別体形成
された他の装置が入金機能を持つようにしてもよい。
【0305】(13) 前述した実施の形態において
は、会員カードおよびビジタカードが全国共通で使用可
能なカードである例を示したが、これに限らず、前述し
た会員カードおよびビジタカードは、特定のホールのみ
で使用可能な所謂ハウスカードであってもよい。
【0306】(14) 前述した実施の形態において
は、遊技者が会員またはビジタとして登録されることに
より使用できるカードを遊技用のカードとして用いた。
しかし、これに限らず、単なるプリペイドカード、会員
登録のような登録をしなくても使えるカード(すなわ
ち、個人認識を必要としないカード)を遊技用のカード
として用いてもよい。また、遊技用のカードとしては、
使用にあたって、前述したような暗証番号の入力を必要
としないものを用いてもよい。
【0307】(15) 前述した実施の形態において
は、遊技用のカードとして、使用限度回数に達するまで
繰返し使用するICカードを用いた例を示した。しか
し、これに限らず、遊技用のカードは、使い捨て方式の
カードであってもよい。
【0308】(16) 前述した実施の形態において
は、自動発行機104が記憶している3つの広告表示情
報のうちの1つの広告表示情報のみを選択的にICカー
ドに記録して広告表示に用いる例を示した。しかし、こ
れに限らず、3つの広告表示情報のすべてを一度にIC
カードに書込んで記録するようにしてもよい。その場合
には、前述した広告カウンタのように広告表示情報を選
択するためのカウント値を更新するカウンタの値に応じ
て、ICカードに記録されている3つの広告表示情報の
うちの1つに基づく広告情報の表示を行なうようにして
もよい。たとえば、3つの広告表示情報と各広告表示情
報を選択するカウント値との関係を予め対応付けてお
き、ICカードに記録された広告カウンタ値を入金時に
自動発行機104により更新(巡回更新)し、ICカー
ドがカード処理装置110に挿入されたときに、ICカ
ードに記録されている広告カウンタ値に対応する広告表
示情報に基づく広告情報を表示するようにしてもよい。
このようにすれば、前述した場合と同様に、複数種類の
広告情報を順次表示することができる。
【0309】(17) 前述した実施の形態において
は、複数の広告情報を均等な割合で表示可能なようにし
た例を示した。しかし、これに限らず、広告主が支払う
広告代の金額の大きさにより広告を表示する割合を決
め、広告情報の表示のために設定するようにしてもよ
い。たとえば、広告主が支払った広告代の金額の大きさ
の比に応じて広告情報を表示する割合を決めてもよい。
具体的には、広告主が支払った広告代が高額になればな
るほど広告情報を表示する割合が大きくなるように設定
すればよく、一例として、広告主Aと広告主Bとの広告
代の金額比が2:1である場合に、広告表示割合を2:
1とするようにしてもよい。また、そのように広告代の
金額の大きさにより広告を表示する割合を決める場合に
は、ホール用管理コンピュータ103において各広告表
示情報の表示割合を決定する処理を行ない、その決定し
た表示割合を特定可能な情報をホール用管理コンピュー
タ103から自動発行機104へ送り、その情報にした
がって、自動発行機104の側で表示割合を設定し、会
員カードおよびビジタカードに記録する各広告表示情報
の割合を調節する制御を行なうようにすればよい。
【0310】(18) 前述した実施の形態において
は、カード処理装置110への会員カードまたはビジタ
カードの挿入後の所定期間において、すべての操作を無
効にして広告情報を表示するようにする例を示した。し
かし、これに限らず、カード処理装置110に会員カー
ドまたはビジタカードが挿入された場合に、暗証番号の
入力のみを受付けてその暗証番号の照合等のセキュリテ
ィチェックに関する処理をカード処理装置110におい
て実行し、その処理が実行される間(その処理の開始か
ら終了までの間)において広告情報を表示する制御を行
なうようにしてもよい(この間、各種の操作処理は受付
けない)。そのようにすれば、セキュリティチェック処
理に要する待ち時間を有効に活用することができる。な
お、そのような場合の広告情報の表示は、セキュリティ
チェックの処理の開始から終了までの期間に限らず、そ
の処理が終了した後にも継続して所定期間行なうように
してもよい。
【0311】
【課題を解決するための手段の具体例】(1) 図3等
に示されたカード処理装置110により、所定の情報が
記録されて遊技に用いられる記録媒体(会員カード、ビ
ジタカード)が使用され、該記録媒体を取扱う所定の処
理(カード情報の読取・書換処理、カードの発行等)を
行なうことが可能な遊技用装置が構成されている。図3
等に示されたカード挿入・排出口65により、前記所定
の処理を行なうために前記記録媒体の使用を受付ける使
用受付手段が構成されている。図4等に示された情報表
示器82により、情報を表示することが可能な表示手段
が構成されている。図9に示されたカード処理制御部1
12により、前記表示手段の表示状態を制御する表示制
御手段が構成されている。図28および図29のフロー
チャートに示されるように、前記表示制御手段は、前記
使用受付手段において記録媒体の使用が受付けられたこ
とに応答して、所定の広告情報を前記表示手段に表示さ
せる制御を行なう。
【0312】(2) 前記記録媒体の記録情報には、前
記表示手段に表示する広告情報の内容を示す広告内容情
報(図14の広告表示情報816、図15の広告表示情
報915)が書換え可能な情報として含まれている。図
29のステップSK3に示されるように、前記表示制御
手段は、前記使用受付手段において前記記録媒体の使用
が受付けられたことに応答して前記表示手段に広告情報
を表示させる場合に、前記記録媒体に記録されている広
告内容情報に基づく広告情報を表示する制御を行なう。
【0313】(3) 図5等に示された自動発行機10
4により、所定の条件が成立した場合(入金が行なわれ
る場合)に、前記記録媒体に記録されている広告内容情
報を書換えることが可能な広告内容情報書換手段が構成
されている(図22および図27のフローチャート参
照)。
【0314】(4) 前記記録媒体には、遊技者所有の
有価価値(図14のカード残高809、図15のカード
残高909)を更新可能に記録することが可能である
(図22のフローチャート参照)。図22(ステップS
E10、SE11)および図27のフローチャートに示
されるように、前記広告内容情報書換手段は、前記記録
媒体に記録されている遊技者所有の有価価値が更新され
ること(入金がなされること)を条件として、前記記録
媒体に記録されている広告内容情報を書換える。
【0315】(5) 図29に示されたステップSK
4,SK5により、前記表示手段に広告情報が表示され
ている場合に、表示されている広告情報の表示が終了す
るまで前記所定の処理の実行を禁止する禁止手段が構成
されている。
【0316】(6) 図5等に示された自動発行機10
4により、前記記録媒体を発行する手段であって、発行
する記録媒体に前記広告内容情報を記録する記録媒体発
行手段が構成されている。図18〜図21(ステップS
A28、SA29等)および図26のフローチャートに
示されるように、前記記録媒体発行手段は、前記記録媒
体を所定数発行するごとに、記録する広告内容情報を変
更する。
【0317】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、次のような効果を得ることができる。記録
媒体の使用が受付けられたことに応答して所定の広告情
報が表示されるため、記録媒体が使用されるに際して、
所定の広告情報が必ず表示される。したがって、記録媒
体が使用されるごとに遊技者に所定の広告情報が提供さ
れることになり、記録媒体の使用と広告情報の表示とが
密接に関連する。また、記録媒体が遊技に用いられるも
のなので、遊技者は遊技すれば広告情報をおのずと目に
するようになる。すなわち、遊技者に対する広告宣伝効
果が高いものとなる。このような密接な関連性により、
広告情報を表示することの代価として、広告主に、広告
情報の表示のために必要となる記録媒体に関する費用を
支払ってもらうようにすることが可能になる。その結
果、遊技用の記録媒体を遊技場で用いる場合の遊技者お
よび遊技場のそれぞれの負担を軽減することができる。
【0318】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。記録
媒体において変更可能に記録された広告内容情報に基づ
いて広告情報が表示されるため、広告情報を変更する場
合に、遊技用装置側で広告情報の表示のための広告内容
情報の設定を変更する必要がなくなる。これにより、表
示する広告情報を変更したい場合には、遊技者に記録媒
体を付与する場合等の所定の時期において記録媒体に記
録する広告内容情報を変更すればよいため、遊技用装置
側での煩雑な設定変更作業を要さずに、表示する広告情
報を変更することが可能になる。このため、遊技場に広
告情報を表示する遊技用装置が多数存在する場合には、
わざわざ遊技用装置1台ずつに設定変更作業をしなくて
も済み、また、全遊技用装置の広告情報を一括して設定
変更する大がかりなシステムを導入する必要もないの
で、表示する広告情報の変更作業を効率化することがで
きる。さらに、記録媒体別に広告内容を異ならせること
が可能であるため、使用される記録媒体に応じて、表示
する広告情報を異ならせることができる。
【0319】請求項3に関しては、請求項2に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。広告
内容情報書換手段により広告内容情報を書換えることが
可能になるため、表示する広告情報を容易に変更するこ
とができる。
【0320】請求項4に関しては、請求項3に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。記録
媒体において遊技者所有の有価価値が更新されるごとに
広告内容情報が書換えられるため、短期間において、で
きる限り多種類の広告情報を遊技者に見せることができ
る。
【0321】請求項5に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。広告
情報が表示される場合にはその表示が終了するまで、記
録媒体を取扱う所定の処理の実行が禁止されるため、遊
技者は、広告情報の表示が終了するまで待って記録媒体
の取扱い処理を受けることになる。このため、遊技者の
視線を、できる限り広告情報の表示に向けさせることが
できる。その結果、遊技者に対する広告の表示効果を向
上させることができる。
【0322】請求項6に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。記録
媒体が発行される場合において、記録する広告内容情報
が、記録媒体が所定数発行されるごとに変更される。こ
のため、ある時期に表示したい広告情報が複数種類ある
場合には、発行される記録媒体に複数種類の広告内容情
報が均等に記録される。これにより、複数種類の広告情
報をできる限り均等に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される遊技用システムの一例の全
体構成を概略的に示すシステムブロック図である。
【図2】ホールの内部のシステムの構成を示すブロック
図である。
【図3】パチンコ遊技機およびカード処理装置の正面図
である。
【図4】情報表示器の設置状態を示す斜視図である。
【図5】自動発行機の全体正面図である。
【図6】自動発行機の全体裏面図である。
【図7】会員カードおよびビジタカードを発行のために
セットする機構を示す自動発行機の断面図である。
【図8】自動発行機の制御装置の構成を示すブロック図
である。
【図9】カード処理装置における制御装置の構成を示す
ブロック図である。
【図10】自動発行機の表示部において表示される初期
画面を示す表示画面図である。
【図11】自動発行機の表示部において表示される他店
モード画面を示す表示画面図である。
【図12】会員カードおよびビジタカードとして用いら
れるICカードの平面図である。
【図13】図12に示されたICカードに設けられてい
る回路の構成を示すブロック図である。
【図14】会員カードのEEPROM内に記憶されてい
る情報を説明するための説明図である。
【図15】ビジタカードのEEPROM内に記憶されて
いる情報を説明するための説明図である。
【図16】カード使用処理の処理内容を示すフローチャ
ートである。
【図17】カード使用処理の処理内容を示すフローチャ
ートである。
【図18】会員カード発行処理の処理内容を示すフロー
チャートである。
【図19】ビジタカード発行処理の処理内容を示すフロ
ーチャートである。
【図20】当店会員再発行処理の処理内容を示すフロー
チャートである。
【図21】当店ビジタ再発行処理の処理内容を示すフロ
ーチャートである。
【図22】入金処理の処理内容を示すフローチャートで
ある。
【図23】広告表示情報番号と広告表示情報の内容との
関係を表形式で示す図である。
【図24】広告表示情報をホール用管理コンピュータか
ら自動発行機に転送するための広告表示情報転送処理の
処理内容を示すフローチャートである。
【図25】広告表示情報設定処理の処理内容を示すフロ
ーチャートである。
【図26】発行時広告決定処理の処理内容を示すフロー
チャートである。
【図27】入金時広告決定処理の処理内容を示すフロー
チャートである。
【図28】カード処理装置のカード処理制御部において
実行されるカードメイン処理の処理内容を示すフローチ
ャートである。
【図29】広告表示処理の処理内容を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
104は自動発行機、110はカード処理装置、65は
カード挿入・排出口、82は情報表示器、112はカー
ド処理制御部、105は景品交換機、121は表示部で
ある。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の情報が記録されて遊技に用いられ
    る記録媒体が使用され、該記録媒体を取扱う所定の処理
    を行なうことが可能な遊技用装置であって、 前記所定の処理を行なうために前記記録媒体の使用を受
    付ける使用受付手段と、 情報を表示することが可能な表示手段と、 該表示手段の表示状態を制御する表示制御手段とを含
    み、 該表示制御手段は、前記使用受付手段において記録媒体
    の使用が受付けられたことに応答して、所定の広告情報
    を前記表示手段に表示させる制御を行なうことを特徴と
    する、遊技用装置。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体の記録情報には、前記表示
    手段に表示する広告情報の内容を示す広告内容情報が書
    換え可能な情報として含まれており、 前記表示制御手段は、前記使用受付手段において前記記
    録媒体の使用が受付けられたことに応答して前記表示手
    段に広告情報を表示させる場合に、前記記録媒体に記録
    されている広告内容情報に基づく広告情報を表示する制
    御を行なうことを特徴とする、請求項1記載の遊技用装
    置。
  3. 【請求項3】 所定の条件が成立した場合に、前記記録
    媒体に記録されている広告内容情報を書換えることが可
    能な広告内容情報書換手段をさらに含むことを特徴とす
    る、請求項2記載の遊技用装置。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体には、遊技者所有の有価価
    値を更新可能に記録することが可能であり、 前記広告内容情報書換手段は、前記記録媒体に記録され
    ている遊技者所有の有価価値が更新されることを条件と
    して、前記記録媒体に記録されている広告内容情報を書
    換えることを特徴とする、請求項3記載の遊技用装置。
  5. 【請求項5】 前記表示手段に広告情報が表示されてい
    る場合に、表示されている広告情報の表示が終了するま
    で前記所定の処理の実行を禁止する禁止手段をさらに含
    むことを特徴とする、請求項1記載の遊技用装置。
  6. 【請求項6】 前記記録媒体を発行する手段であって、
    発行する記録媒体に前記広告内容情報を記録する記録媒
    体発行手段をさらに含み、 該記録媒体発行手段は、前記記録媒体を所定数発行する
    ごとに、記録する広告内容情報を変更することを特徴と
    する、請求項1記載の遊技用装置。
JP691098A 1998-01-16 1998-01-16 遊技用装置 Withdrawn JPH11197343A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007293879A (ja) * 1999-12-02 2007-11-08 Sony Computer Entertainment America Inc コンテンツ提供システムおよびその方法、コンソール並びに記録媒体

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