JP5749451B2 - 遊技媒体貸出装置 - Google Patents
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Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、遊技機に対して遊技媒体貸出装置が遊技媒体を貸し出す際の貸出単価に関する自由度を高めることを目的とする。
図1は、本実施形態に係る遊技サービスシステム1の構成を示す図である。
遊技サービスシステム1は、遊技店舗2に導入されている遊技管理システム3と、サービス提供サーバー群4とを備えている。遊技管理システム3は、遊技機の一例たるパチンコ機5から遊技情報を取得して管理するシステムであり、複数台のパチンコ機5及びCR(Card Reader)ユニット6等を備えて構成されている。サービス提供サーバー群4は、遊技管理システム3に対して各種サービスを提供するサーバー群である。
ベンダー系サーバー群4Aには、遊技機メーカーサーバー12Aと、販社・中古機業者サーバー12Bと、カード会社サーバー12Cと、コンテンツプロバイダーサーバー12Dとが含まれている。
遊技機メーカーサーバー12Aは、パチンコ機5を製造する遊技機メーカーが所有するサーバーであり、販社・中古機業者サーバー12Bは、パチンコ機5を販売する販売会社や中古のパチンコ機5を販売する中古機業者が所有するサーバーである。これら遊技機メーカーサーバー12A、及び販社・中古機業者サーバー12Bからは、製造、或いは販売したパチンコ機5の識別情報(例えば製造番号)と、認証用情報としての遊技機ID(例えば、遊技機メイン基板40のCPU固有ID61(図2))が遊技機ID管理センターサーバー13Dに送信され、当該遊技機ID管理センターサーバー13Dで管理される。
カード会社サーバー12Cは、遊技球の貸し出しに供する後述するプリペイド媒体14を製造販売するカード会社によって利用され、プリペイド媒体の製造番号やシリアル番号の照会サービスを提供するサーバーである。遊技店舗側は、かかる照会サービスを利用することで、偽造等された不正なプリペイド媒体を発見できる。
コンテンツプロバイダーサーバー12Dは、コンテンツを配信するプロバイダーによって利用され、各種コンテンツを配信するサーバーである。コンテンツの例としては、例えば遊技機メーカーによって登録されたパチンコ機5のPR(Public Relations)コンテンツや、遊技性能、遊技方法等の説明コンテンツなどが挙げられる。かかるコンテンツは、遊技管理システム3の例えば各CRユニット6に配信され、後述のタッチ液晶モジュール27などに表示されて遊技者に提供される。
コンテンツ配信データセンターサーバー13Aは、TVや映画などの動画や音楽等のエンターテイメントコンテンツを配信するサーバーであり、かかるコンテンツは、遊技管理システム3の各CRユニット6に配信されタッチ液晶モジュール27などに表示される。
プリペイド管理データセンターサーバー13Bは、遊技店舗2で利用されている各プリペイド媒体14の残価値の記録・照会サービスを提供するサーバーである。また第3者貯玉データ管理センターサーバー13Cは、遊技店舗2の会員となった遊技者ごとに遊技球の貯玉数の記録・照会サービスを提供するサーバーである。遊技店舗側は、これらプリペイド管理データセンターサーバー13B、及び第3者貯玉データ管理センターサーバー13Cが記録しているデータと遊技管理システム3で管理しているデータとの間の整合性を検証可能になっている。
不正情報監視センターサーバー13Eは、何らかの理由で不正と認められたパチンコ機5の識別情報を照会可能に管理するサーバーであり、遊技店舗が、所有のパチンコ機5が不正なものでないかを不正情報監視センターサーバー13Eに問い合わせて確認できる。
遊技管理システム3は、複数台のパチンコ機5及びCR(Card Reader)ユニット6と、精算機7と、管理コンピュータ群8とを備え、CRユニット6、精算機7及び管理コンピュータ群8のそれぞれが店内LAN9、或いは専用通信線10により通信可能に接続されている。
パチンコ機5は、遊技球を遊技媒体に使用する遊技機である。このパチンコ機5は、遊技者が、価値媒体たるプリペイド媒体14を購入、或いは、プリペイド媒体14に現金をチャージし、該プリペイド媒体14の残価値を代償として遊技球を借りて遊技する、いわゆるCR機と呼ばれる遊技機であり、パチンコ機5と、当該パチンコ機5と通信可能に接続され、プリペイド媒体14を読み取る上記CRユニット6とを備えて遊技システム15が構成され、パチンコ機5は、CRユニット6と電気的に接続されている(通電状態である)事を条件に遊技球を発射可能に構成されている。
またパチンコ機本体18の右下には、遊技球を遊技盤16の遊技領域に1発ずつ所定の時間間隔で発射する遊技球発射ハンドル26が設けられ、この遊技球発射ハンドル26の操作が発射制御基板43によって検出されると、発射制御基板43の制御により遊技球が発射される。遊技球発射ハンドル26の操作に伴って発射された遊技球が始動口19を通過したことを契機にパチンコ機5は特賞の当落抽選を行うとともに、遊技機液晶表示器24に図柄を後述する表示演出を伴って変動表示し、停止図柄により当落抽選結果を遊技者に通知する。また当選時には、パチンコ機5は、大入賞口21を開放して遊技球が入賞し易い状態とすることで遊技者に持玉を増やす機会を与える。
タッチ液晶モジュール27は、パチンコ機本体18の台枠に組み込まれたタッチ操作可能な表示ユニットであり、CRユニット6の操作部及び表示部として機能し、かかる構成については、後に詳述する。
さらに、本実施形態のCRユニット6は、遊技球の貸出単価の設定を、後述する遊技台計数管理装置35Aの制御により、或いはCRユニット6における操作により、変更可能に構成されている。以下の説明では一例として、CRユニット6が4円/玉と1円/玉の2種類の貸出単価で玉貸を行う場合について説明する。
CRユニット6は、紙幣挿入口28に紙幣が挿入された場合、管理コンピュータ群8と通信して紙幣の額面に応じた価値をプリペイド媒体14に付与する処理を行う。具体的には、CRユニット6は、プリペイド媒体14として会員カード14Bが挿入されている場合には、会員カード14Bの残価値を管理する管理コンピュータ群8に対し、会員カード14Bの識別情報に投入金額分の価値を付与する旨を通知する。これにより、会員カード14Bへのプリペイド残高のチャージが行われる。また、会員カード14Bが挿入されていない場合には、CRユニット6は、新規にICコイン14Aを発行するとともに、ICコイン14Aの残価値を管理する管理コンピュータ群8に対し、このICコイン14Aの識別情報に投入金額分の価値を付与する旨を通知する。これにより、会員カード14Bを持たない遊技者に、プリペイド媒体14としてのICコイン14Aが新規に発行される。
精算機7は、プリペイド媒体14の残価値を精算する装置であり、この精算機7には、ICコイン14Aのコイン投入口32及び会員カード14Bのカード挿入口33が設けられている。精算機7は、プリペイド媒体14が投入された場合、残価値を上記管理コンピュータ群8に問い合わせ、残価値に応じた金額を払い出す。精算機7は、金額払出完了後に、その旨を管理コンピュータ群8に通知し、管理コンピュータ群8が、そのプリペイド媒体14の残価値として記録している値をクリアすることで精算が完了する。
遊技台計数管理装置35Aは、いわゆるホールコンピュータ(図示では「ホールコン」)と呼ばれる装置であり、各パチンコ機5での出球や大当たり回数、エラー状況、パチンコ機5のパチンコ機本体18が備える扉の開放等の遊技機に係る遊技情報、並びに、各CRユニット6への入金や再プレイ、プリペイド残価値の消費等に関する情報をCRユニット6から取得して中枢的に管理する。遊技台計数管理装置35Aは、かかる各種の情報を、パチンコ機5からではなくCRユニット6から取得する。すなわち、遊技台計数管理装置35AとCRユニット6とはパラレル信号線10A、及び/或いはホールコンI/F装置36を中継器に備えたシリアル信号線10Bを介して接続されており、CRユニット6がパチンコ機5から逐次情報を受信して遊技台計数管理装置35Aに出力する。
プリペイド媒体14の残価値は、CRユニット6でのチャージによって増加し、また玉貸によって減少し、プリペイド管理サーバー35Bは、これらチャージ及び玉貸に応じて残価値を更新する。すなわち、CRユニット6が残価値をプリペイド媒体14にチャージした場合には、プリペイド管理サーバー35Bは、チャージされた残価値を識別情報とともに取得して残価値を加算更新する。貸出スイッチ25Aの操作に応じてCRユニット6が玉貸を行った場合には、プリペイド管理サーバー35Bは、かかる玉貸の代償価値をプリペイド媒体14の識別情報とともに取得して残価値を減算更新する。
このプリペイド管理サーバー35Bには、上述した精算機7が店内LAN9を介して接続されており、精算機7にプリペイド媒体14が投入されると、精算機7がプリペイド媒体14の残価値をプリペイド管理サーバー35Bに問い合わせて、残価値に応じた金額払い出し等の精算を行う。
CRユニット6は、会員カード14Bが挿入された場合、タッチ液晶モジュール27に暗証番号入力画面を表示して入力を促し、入力された暗証番号及び会員カード14Bの識別情報の正当性を会員・景品管理サーバー35Dに問い合わせる。ただし、会員カード14Bがビジター会員用である場合には、かかる問い合わせは省略しても良い。CRユニット6は、これらの正当性が会員・景品管理サーバー35Dによって認められた場合に限り、当該会員・景品管理サーバー35Dから貯玉数を取得し、タッチ液晶モジュール27に表示する。またCRユニット6は貯玉が使用されるごとに会員・景品管理サーバー35Dに貯玉使用数を送信し、これにより会員・景品管理サーバー35Dが当該顧客の貯玉数を減算更新する。
なお、以下の説明では、プリペイド媒体14として遊技者が会員カード14Bを使用して遊技を行うものとして説明する。
すなわち、遊技者が景品カウンター(図示せず)等で持玉を景品に交換した場合、当該景品カウンターに設置されたPOS端末を含むPOSシステム37から持玉を交換した旨が、プリペイド媒体14の識別情報とともに持玉管理サーバー35Cに入力され、持玉管理サーバー35Cがプリペイド媒体14の識別情報に対応する持玉数を減算更新することで交換が完了する。この際、POSシステム37では持玉の貸出単価を反映して景品交換が行われ、POSシステム37から持玉管理サーバー35Cに対して貸出単価ごとに交換した持玉数が入力される。持玉管理サーバー35Cは、貸出単価ごとに景品交換された持玉数を減算する。また、このとき、会員カード14Bを利用して遊技を行った顧客会員が景品交換した場合に、当該顧客会員が交換した景品を会員・景品管理サーバー35Dに記録して管理するようにしても良い。
また、顧客会員が持玉を貯玉に交換するときには、会員・景品管理サーバー35Dに、貯玉数がプリペイド媒体14の識別情報とともに送信され、顧客会員の会員カード14Bに対応付けて管理されている貯玉数が加算更新され、また同様に第3者貯玉データ管理センターサーバー13Cが管理する貯玉数のデータも更新される。ここで、プリペイド媒体14の識別情報に対応付けて複数の貸出単価ごとに持玉数が管理されている場合には、持玉管理サーバー35Cから会員・景品管理サーバー35Dに対して貸出単価ごとの持玉数が送信され、会員・景品管理サーバー35Dは、顧客会員の会員カード14Bに対応付けて、貸出単価ごとの貯玉数を管理する。
なお、遊技場の営業日の終了時に、持玉がゼロでない会員カード14Bが持玉管理サーバー35Cに記録されている場合に、当該持玉管理サーバー35Cが会員・景品管理サーバー35Dに記録を転送し、当該会員・景品管理サーバー35Dが管理する会員カード14Bの貯玉に持玉を加算することで、自動で振り替えるようにしても良い。
遊技機ID管理サーバー35Fは、所定のIDとパスワードを用いて遊技機ID管理センターサーバー13Dにアクセスし、パチンコ機5の識別情報(製造番号等)、遊技機ID、及び出荷先情報を上記遊技機ID管理センターサーバー13Dから取得して管理する。
図2は、パチンコ機5及びCRユニット6の機能的構成を示す図である。
パチンコ機5は、図2に示すように、主基板に分類される遊技機メイン基板40及び払出制御基板41と、主基板に対する周辺基板である演出用サブ基板42及び発射制御基板43とを備えている。主基板は、当落抽選及び遊技球の獲得に影響を及ぼし、又は及ぼすおそれがある機能を有する回路を実装した基板である。
遊技機メイン基板40は、入賞に伴う賞球の払出指示や特賞の当落を抽選する主制御CPU40Aを備えた基板である。具体的には、パチンコ機5は、始動口19、入賞口20及び大入賞口21のそれぞれに遊技球の入賞を検知する入賞検知センサ44を備え、検知信号が遊技機メイン基板40に出力される。遊技機メイン基板40、始動口19、入賞口20及び大入賞口21ごとに賞球数を対応付けて記憶する入賞口別賞球数記憶部45を備え、入賞口への入賞が検知されるごとに、当該入賞口に応じた数の賞球の払い出しを指示する賞球払出指示信号を払出制御基板41に出力し、また遊技盤16に賞球数別に設けた賞球通知灯46を点灯する。
ここで、このパチンコ機5は、上述の通り、封入球式の遊技機として構成されているため、遊技中にパチンコ機5の外から遊技球が投入されることはなく、当該遊技球の実際の投入に代えて、発射可能な遊技球の投入がデジタルデータ上で行われる。すなわち、払出制御基板41は、遊技者が発射可能な遊技球の残数(以下、「発射可能玉数」と言う)を記憶する遊技機管理発射可能玉数記憶部48(遊技可能媒体数記憶部)を備え、発射可能玉数が「ゼロ」でない事を条件に、遊技球の発射を許可する発射許可信号を後述する発射制御基板43に出力する。払出制御基板41は、CRユニット6から貸出指示信号が入力された場合、所定貸玉個数の遊技球の投入に代えて、当該所定貸玉個数分を発射可能玉数に加算し、加算結果をCRユニット6に返信する。
また払出制御基板41には、球磨制御基板53が接続されている。球磨制御基板53は、パチンコ機5に封入されている遊技球の玉磨機構を制御する基板である。払出制御基板41は、遊技球発射時に打ち出し可能な遊技球が無くならないように球磨制御基板53から玉磨状態を取得しながら制御する。さらに、払出制御基板41には、パチンコ機本体18に設けられた各種センサ(前面扉開放センサ、玉数異常検知センサ等)の検知情報を異常情報として遊技機メイン基板40に出力する。
外部端子板54は、遊技情報を示す外部端子出力信号SoutをCRユニット6に一方向に出力する端子板であり、CRユニット6から外部端子板54への信号入力は禁止されている。外部端子板54から出力される遊技情報は、遊技機メイン基板40及び払出制御基板41が管理する情報である。この遊技情報には、パチンコ機5での大当たり発生を示す大当たり信号、図柄表示部47での図柄の変動停止を示す図柄停止信号、賞球数を示す賞球信号、アウト玉数を示すアウト玉信号、ファウル玉数を示すファウル玉信号等が含まれている。この遊技情報をCRユニット6が取得することで、大当たり信号及び図柄変動停止信号に基づいて大当たり発生や大当たり発生回数、図柄変動回数を特定し、また、アウト玉信号、ファウル玉信号及び賞球信号に基づいて、払出制御基板41とは別に差玉を管理し、また、それらの情報を遊技台計数管理装置35Aに出力する。
遊技機搭載暗号基板56からCRユニット6に出力された認証結果は、遊技台計数管理装置35A及びタッチ液晶モジュール27に出力されるとともに、パチンコ機5に設けたLEDランプ等に直接出力される。
電源モジュール75は、CRユニット6の各部に電源を供給するとともに、上記のように、タッチ液晶モジュール27にも電力を供給する。また、この電源モジュール75の電力が貸出I/F用電源として、パチンコ機5の遊技機搭載暗号基板56、払出制御基板41、及びCR基板55のそれぞれに出力されている。遊技機搭載暗号基板56、及びCR基板55は、この貸出I/F用電源を駆動電源とし駆動し、また、払出制御基板41は貸出I/F用電源の入力を検知することでCRユニット6との導通状態を検知する。すなわち、払出制御基板41への貸出I/F用電源の入力を遮蔽することでパチンコ機5とCRユニット6とが非導通状態となり、パチンコ機5での遊技球の発射が禁止される。なお、遊技機搭載暗号基板56、及びCR基板55は、貸出I/F用電源の供給を検知していれば、パチンコ機5が備える電源を駆動電源として駆動しても良い。
主制御用のCPU76Aは、プリペイド媒体14や会員カード14Bのデータの読み書き、管理コンピュータ群8、及びデータ表示器34とのデータ送受等の制御、パチンコ機5に対する玉貸制御の他、さらに遊技中におけるプリペイド媒体14の残価値、持玉及び再プレイ可能玉数(貯玉数)を管理する。このCPU76Aは、残価値取得部、貸出制御部として機能する。
詳述すると、CPU76Aは、キャッシュメモリを備え、当該キャッシュメモリを、プリペイド残価値記憶部83、貸出装置管理持玉数記憶部84、再プレイ可能玉数記憶部85、遊技機管理残玉数記憶部86として機能させる。
プリペイド残価値記憶部83(残価値記憶部)は、プリペイド媒体14の残価値を記憶するものであり、プリペイド媒体14の投入時、或いは発行時にプリペイド管理サーバー35Bから取得した残価値を初期値として記憶し、玉貸操作に伴って残価値を減算更新し、またチャージ操作に伴って加算更新する。
なお、持玉管理サーバー35Cで管理されている持玉数を貸出装置管理持玉数記憶部84に格納する構成に限らず、例えばプリペイド媒体14に記録されている持玉数や会員・景品管理サーバー35Dで管理されている貯玉数を貸出装置管理持玉数記憶部84に格納しても良い。
また、遊技機管理発射可能玉数から持玉への移行の契機としては、上記の他にも、例えばタッチ液晶モジュール27に設けた移行操作のためのボタンに対するタッチ操作や、休憩時にパチンコ機5をロックするための休憩ボタンが操作されたときなどが挙げられる。この休憩ボタン操作時のパチンコ機5のロック機能によれば、ロック時には、CRユニット6が貸出指示信号を送信しないようにすることでパチンコ機5での遊技球の貸出動作が行われないようになり、また遊技機管理発射可能玉数が持玉に移行して「ゼロ」にクリアされることで、遊技球を用いた遊技ができない状態(ロック状態)に維持される。
また、貸出装置制御基板68には、パラレル信号線10Aを介して遊技台計数管理装置35Aと接続するためのパラレルポート92が設けられており、パラレルポート92からの出力が光MOSリレー等の駆動回路を備えた信号変換器93で信号変換され、パラレル出力用コネクタ94に接続されたパラレル信号線10Aを介して遊技台計数管理装置35Aに出力される。
この貸出単価の設定の変更は、遊技台計数管理装置35Aから店内LAN9を介してCRユニット6を制御して行う方法と、CRユニット6を直接操作して行う方法とがあり、遊技台計数管理装置35Aによる変更は遊技店舗の管理者が行い、CRユニット6を直接操作する方法では遊技者も貸出単価を変更できることとなる。遊技システム15では、遊技台計数管理装置35Aの制御により、CRユニット6の操作により貸出単価を変更できるかどうかを設定可能であり、CRユニット6を直接操作する方法では貸出単価を変更できないようにすることも可能である。
CRユニット6がいずれかの貸出単価が玉貸しした遊技球で遊技が行われ、この遊技で賞球が獲得された場合、この賞球がその後に持玉となるときの貸出単価は、この遊技のために玉貸された遊技球の貸出単価に合わせる必要がある。例えば、1円/玉で玉貸された後の遊技で獲得された賞球には、4円/玉で玉貸を行った場合の遊技で獲得された賞球とは異なる価値を持たせることが合理的かつ公平である。このため、本実施形態では、パチンコ機5の遊技機管理発射可能玉数記憶部48に記憶された発射可能玉数がゼロであることを、CRユニット6の貸出単価の変更が可能になるための条件としている。これにより、パチンコ機5において異なる価値の遊技球が混ざらないことが担保され、遊技の公平性を確保できる。
この図3に示す動作は、遊技台計数管理装置35Aの制御によって貸出単価を変更する場合の例であり、遊技店舗2の管理者が遊技台計数管理装置35Aを操作することで、図3の動作が開始される。
CRユニット6は、遊技台計数管理装置35Aから店内LAN9を介して単価変更の指示が入力されると(ステップS11)、パチンコ機5から入力される外部端子出力信号Soutに基づいてパチンコ機5の遊技状態を検出する(ステップS12)。ここで、CRユニット6は、パチンコ機5が通常遊技状態であるか否か、すなわち特別遊技状態でないか否かを判別し(ステップS13)、パチンコ機5が通常遊技状態でない場合には(ステップS13;No)、単価を変更できない状態であると判定する(ステップS14)。ここで、遊技台計数管理装置35Aを操作する管理者に対し、画面表示等によって、貸出単価の変更が不可である旨を報知しても良い。この場合、CRユニット6は、パチンコ機5が通常遊技状態に移行するまで待機するため、貸出単価の変更をキャンセルする操作が無ければ(ステップS15;No)、ステップS12に戻る。また、遊技台計数管理装置35Aにおいて貸出単価の変更をキャンセルする操作が行われた場合は(ステップS15;Yes)、本処理を終了する。
図4は、CRユニット6を直接操作する方法により貸出単価を変更する場合のCRユニット6の動作を示すフローチャートである。CRユニット6に対する操作は、タッチ液晶モジュール27に表示されたボタン類への接触操作、或いは、図示しないリモコン装置によりリモコン受光部72へ赤外線信号を送信することで行われる。なお、図4中、図3に示した動作ステップと同じ動作については同ステップ番号を付す。
CRユニット6は、パチンコ機5が通常遊技状態であるか否かを判別し(ステップS13)、パチンコ機5が通常遊技状態でない場合には(ステップS13;No)、単価を変更できない状態であると判定して(ステップS14)、タッチ液晶モジュール27において貸出単価を変更できない旨を表示する(ステップS22)。CRユニット6は、パチンコ機5が通常遊技状態に移行するまで待機するため、貸出単価の変更をキャンセルする操作が無ければ(ステップS15;No)、ステップS12に戻る。また、CRユニット6に対して貸出単価の変更をキャンセルする操作が行われた場合は(ステップS15;Yes)、本処理を終了する。
遊技の終了が指示された場合(ステップS24;Yes)、CRユニット6はパチンコ機5に発射可能玉数移行要求コマンドを送信し(ステップS18)、この発射可能玉数移行要求コマンドに応じてパチンコ機5が発射可能玉数をCRユニット6に価値移行すると、CRユニット6は、移行した価値を持玉に移行する。このステップS18の処理の後、CRユニット6はステップS25に移行して、タッチ液晶モジュール27の表示を更新して、単価変更が可能になった旨をタッチ液晶モジュール27に表示し、貸出単価を指定する操作が行われるまで待機する(ステップS26)。また、ステップS16で検出した発射可能玉数がゼロの場合には(ステップS17;Yes)、ステップS25に移行する。
貸出単価を指定する操作が行われた場合(ステップS26;Yes)、CRユニット6は、記憶部87に記憶している貸出単価を指定された単価に変更して、タッチ液晶モジュール27に変更後の貸出単価を表示し(ステップS27)、本処理を終了する。
この場合、遊技者は、入賞による払出が全て終了するまで遊技球発射ハンドル26を放して発射を休止していれば、その後に単価を変更することが可能となるので、遊技者にとっては選択肢が増え、利便性が高まる。
例えば、パチンコ機5が、遊技機管理発射可能玉数記憶部48において貸出単価ごとに発射可能玉数を記憶可能な構成とする。この構成では、CRユニット6からパチンコ機5へ玉貸が行われるごとに、CRユニット6が貸出指示信号とともに貸出単価を示す信号をパチンコ機5に出力する。パチンコ機5は、CRユニット6が出力した信号に基づいて、遊技機管理発射可能玉数記憶部48が記憶する発射可能玉数のうち、該当する貸出単価に対応付けられた発射可能玉数を加算する。そして、貸出単価が変更される場合には、CRユニット6からパチンコ機5に対して貸出単価の変更を示す信号が出力され、この信号に応じて、パチンコ機5は、遊技機管理発射可能玉数記憶部48において使用する貸出単価を切り換える。これにより、遊技機管理発射可能玉数記憶部48に記憶された貸出発射可能玉数のうち、対応する貸出単価の玉数に基づき、遊技が行われる。この構成によれば、パチンコ機5において発射可能玉数を貸出単価ごとに記憶することで、遊技機管理発射可能玉数記憶部48の発射可能玉数をゼロにしなくても貸出単価を変更できる。
また、この構成では、CRユニット6が遊技機管理発射可能玉数記憶部48に記憶されている貸出単価ごとの発射可能玉数を取得して、タッチ液晶モジュール27に常時表示する。これにより、遊技者が発射可能玉数を貸出単価ごとに容易に確認でき、利便性の向上を図ることができる。例えば、タッチ液晶モジュール27に貸出単価ごとの発射可能玉数を一覧表示すれば、異なる貸出単価の玉数を一見して容易に把握し、管理できるので、遊技者の負担を減らすことができる。また、CRユニット6は、例えば図5を参照して後述するように、貸出単価ごとの持玉数をタッチ液晶モジュール27に表示してもよく、この貸出単価ごとの持玉数とともに、貸出単価ごとの発射可能玉数を表示してもよい。この場合には遊技に使用可能な持玉数とパチンコ機5の残玉数を遊技者がより容易に、かつ詳細に認識できる。
また、遊技台計数管理装置35A、プリペイド管理サーバー35B等によりCRユニット6に対して、貸出単価の変更を可能とする条件を設定できるようにしてもよい。例えば、パチンコ機5における遊技がいったん終了されること、及び、パチンコ機5が通常遊技状態であることを必須とするか、遊技球発射ハンドル26が停止していれば遊技終了しなくても貸出単価を変更可能とするかを設定できるようにしてもよい。
図5(A)には、図4の動作においてパチンコ機5が特別遊技状態であった場合に、ステップS22で表示される画面121の例を示す。この画面121には、CRユニット6にセットされているプリペイド媒体14としての会員カード14Bに基づき、会員番号、会員カード14Bの識別番号、プリペイド残価値記憶部83に記憶しているプリペイド残価値の金額、貸出単価(1円/玉、4円/玉)ごとの持玉数が表示される情報表示部122が配置されている。この情報表示部122は、貸出装置管理持玉数記憶部84が記憶している貸出単価ごとの持玉数を表示する。情報表示部122は、貸出単価の変更が指示された場合に限らず、CRユニット6にプリペイド媒体14が投入されている間はタッチ液晶モジュール27に表示され、プリペイド残価値や持玉数が変化するごとに情報表示部122の表示が更新される。
図5(A)の例では、案内表示部137にはパチンコ機5が特別遊技状態にあるため貸出単価の変更ができない旨のメッセージが表示されている。
この画面125では、パチンコ機5の発射可能玉数が、現在設定されている貸出単価に基づいて持玉にされたため、画面123と比較して、情報表示部122に表示される4円/玉の持玉数が加算されている。そして、ボタン131の操作によって貸出単価の指定が可能出あるため、案内表示部137には、貸出単価の変更を行えることを知らせるメッセージが表示されている。
また、CRユニット6は、パチンコ機5から払い出された遊技球の数を、パチンコ機5に対して遊技球を貸し出した際の貸出単価ごとに、プリペイド媒体14に対応付けて記憶する貸出装置管理持玉数記憶部84を備えるので、異なる価値の持玉を混同することなく管理でき、より一層厳密に公平性を確保できる。
そして、パチンコ機5の前面に設けられたタッチ液晶モジュール27に、貸出装置管理持玉数記憶部84が記憶する持玉数が、貸出単価ごとに表示されるので、遊技者が異なる価値の持玉を容易に確認できる。
また、貸出単価を変更する動作においては、タッチ液晶モジュール27に貸出単価の変更が可能か否かを表示するので、CRユニット6を操作して貸出単価の変更を行う場合に、貸出単価の変更の可否を速やかに視認でき、貸出単価が変更可能となる条件が詳細に規定されている場合であっても、操作者が容易に、正しく操作を行える。
3 遊技管理システム
4 サービス提供サーバー群
5 パチンコ機(遊技機)
6 CRユニット
8 管理コンピュータ群
14 プリペイド媒体
15 遊技システム
16 遊技盤
18 パチンコ機本体
27 タッチ液晶モジュール(表示部)
40 遊技機メイン基板
41 払出制御基板(制御基板)
43 発射制御基板
48 遊技機管理発射可能玉数記憶部(遊技可能媒体数記憶部)
65 遊技球貸出装置(遊技媒体貸出装置)
76A CPU(残価値取得部、貸出制御部)
83 プリペイド残価値記憶部(残価値記憶部)
84 貸出装置管理持玉数記憶部(遊技媒体数記憶部)
Claims (5)
- 遊技者が遊技に使用可能な遊技媒体の数を記憶する遊技可能媒体数記憶部を備え、前記遊技媒体を用いた遊技によって所定の条件の成立ごとに特別遊技状態を発生させるとともに、前記遊技可能媒体数記憶部に記憶されている前記遊技媒体の数を遊技に基づき管理する封入式の遊技機に接続され、前記遊技者に貸し出す前記遊技媒体の数を当該遊技機に出力する遊技媒体貸出装置において、
前記遊技媒体の貸出に使用可能な価値情報に対応付けられた価値媒体が投入された場合に、当該価値媒体に対応付けられた価値情報を取得する残価値取得部と、
前記残価値取得部により取得された価値情報を記憶する残価値記憶部と、
前記遊技機に対して前記遊技者に貸し出す前記遊技媒体の数を出力し、対価として前記残価値記憶部に記憶された価値情報を減算する貸出制御部と、
前記遊技機の前記遊技可能媒体数記憶部に記憶されている前記遊技媒体の数を検出する手段と、
前記遊技機とは別に、前記遊技者が遊技に使用可能な遊技媒体の数を記憶する遊技媒体数記憶部と、を備え、
前記貸出制御部が前記遊技者に貸し出す前記遊技媒体の数を出力する際の、前記価値媒体に対応付けられた価値情報に対する前記遊技媒体の貸出単価を変更可能に構成され、
前記遊技媒体数記憶部には、前記遊技機に対して前記遊技媒体を貸し出した際の前記貸出単価ごとに、前記遊技者が遊技に使用可能な遊技媒体の数を記憶し、
前記遊技媒体の貸出単価を変更する場合に、前記遊技機に対して、前記遊技可能媒体数記憶部に記憶されている前記遊技媒体の数の送信を要求し、
当該遊技機の前記遊技可能媒体数記憶部に記憶されている前記遊技媒体の数がゼロであるときに、前記貸出制御部が遊技者に貸し出す前記遊技媒体の数を出力した際の前記貸出単価に対応して前記遊技媒体数記憶部に記憶されている遊技媒体の数を、前記遊技機から送信された遊技媒体の数に基づいて加算更新した後に、前記貸出単価を変更可能にする
ことを特徴とする遊技媒体貸出装置。 - 前記遊技機が特別遊技状態である場合には、前記貸出単価の変更が不可となるよう構成されたことを特徴とする請求項1記載の遊技媒体貸出装置。
- 前記遊技機の前面に設けられた表示部を備え、前記遊技媒体数記憶部に記憶した前記遊技媒体の数を、前記貸出単価ごとに前記表示部に表示することを特徴とする請求項2記載の遊技媒体貸出装置。
- 前記遊技機の前面に設けられた表示部を備え、前記貸出単価の変更が可能な状態か否かを前記表示部に表示することを特徴とする請求項1または2に記載の遊技媒体貸出装置。
- 前記遊技機の前面に設けられた表示部を備え、現在設定されている前記貸出単価を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1または2に記載の遊技媒体貸出装置。
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