JP2012024477A - 遊技機、及び遊技システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パチンコ機本体18に収めた遊技盤16と、当該遊技盤16に遊技球を発射して行われる遊技によって所定の抽選契機が成立するごとに当落抽選する主制御基板たる遊技機メイン基板40と、前記遊技盤16に設けられるとともに図柄を変動表示し変動停止時の図柄表示によって前記当落抽選の結果を報知する遊技機液晶表示器24と、前記当落抽選の結果に基づいて前記図柄の変動表示の表示演出を制御する演出用サブ基板42とを備えたパチンコ機5において、前記パチンコ機本体18に、前記遊技機液晶表示器24での図柄Zaの変動表示に連動して表示演出を行う表示手段たる液晶表示部66、及び、遊技者が操作可能なタッチパネル96を設け、前記液晶表示部66による表示演出を前記タッチパネル96のタッチ操作に応じて制御する構成とした。
【選択図】図2
Description
しかしながら、遊技盤に複数の液晶表示器を配置することは遊技領域を制限することになるため、結局は、各液晶表示器の表示領域を小さくしなければならず、各液晶表示器に表示できる情報量が制限されてしまうことから、多彩で多様なリーチ演出を表現するには限界があった。
図1は、本実施形態に係る遊技サービスシステム1の構成を示す図である。
遊技サービスシステム1は、遊技店舗2に導入されている遊技管理システム3と、サービス提供サーバー群4とを備えている。遊技管理システム3は、遊技機の一例たるパチンコ機5から遊技情報を取得して管理するシステムであり、複数台のパチンコ機5及び台間機の一例たるCR(Card Reader)ユニット(遊技球貸出装置)6等を備えて構成されている。サービス提供サーバー群4は、遊技管理システム3に対して各種サービスを提供するサーバー群である。
ベンダー系サーバー群4Aには、遊技機メーカーサーバー12Aと、販社・中古機業者サーバー12Bと、カード会社サーバー12Cと、コンテンツプロバイダーサーバー12Dとが含まれている。
遊技機メーカーサーバー12Aは、パチンコ機5を製造する遊技機メーカーが所有するサーバーであり、販社・中古機業者サーバー12Bは、パチンコ機5を販売する販売会社や中古のパチンコ機5を販売する中古機業者が所有するサーバーである。これら遊技機メーカーサーバー12A、及び販社・中古機業者サーバー12Bからは、製造、或いは販売したパチンコ機5の識別情報(例えば製造番号)と、後述する基板間認証に供される認証用情報としての遊技機ID(例えば、遊技機メイン基板40のCPU固有ID61(図2))と、出荷先とが後述する遊技機ID管理センターサーバー13Dに送信され、当該遊技機ID管理センターサーバー13Dで管理される。
カード会社サーバー12Cは、遊技球の貸し出しに供する後述するプリペイド媒体14を製造販売するカード会社によって利用され、プリペイド媒体の製造番号やシリアル番号の照会サービスを提供するサーバーである。遊技店舗側は、かかる照会サービスを利用することで、偽造等された不正なプリペイド媒体を発見できる。
コンテンツプロバイダーサーバー12Dは、コンテンツを配信するプロバイダーによって利用され、各種コンテンツを配信するサーバーである。コンテンツの例としては、例えば遊技機メーカーによって登録されたパチンコ機5のPR(Public Relations)コンテンツや、遊技性能、遊技方法等の説明コンテンツなどが挙げられる。かかるコンテンツは、遊技管理システム3の例えば各CRユニット6に配信され、後述のタッチ液晶モジュール27などに表示されて遊技者に提供される。
コンテンツ配信データセンターサーバー13Aは、TVや映画などの動画や音楽等のエンターテイメントコンテンツを配信するサーバーであり、かかるコンテンツは、遊技管理システム3の各CRユニット6に配信されタッチ液晶モジュール27などに表示される。
プリペイド管理データセンターサーバー13Bは、遊技店舗2で利用されている各プリペイド媒体14の残価値の記録・照会サービスを提供するサーバーである。また第3者貯玉データ管理センターサーバー13Cは、遊技店舗2の会員となった遊技者ごとに遊技球の貯玉数の記録・照会サービスを提供するサーバーである。遊技店舗側は、これらプリペイド管理データセンターサーバー13B、及び第3者貯玉データ管理センターサーバー13Cが記録しているデータと遊技管理システム3で管理しているデータとの間の整合性を検証可能になっている。
なお、遊技機ID管理センターサーバー13Dの管理データには、他に任意の情報を含めることができ、例えば遊技機メーカー名やパチンコ機5の機種名の情報等を含めても良い。
不正情報監視センターサーバー13Eは、何らかの理由で不正と認められたパチンコ機5の識別情報を照会可能に管理するサーバーである。遊技店舗側は、不正情報監視センターサーバー13Eに問い合わせることで、所有のパチンコ機5が不正なものでないかを確認できる。
遊技管理システム3は、複数台のパチンコ機5及びCR(Card Reader)ユニット(遊技球貸出装置)6と、精算機7と、管理コンピュータ群8とを備え、CRユニット6、精算機7及び管理コンピュータ群8のそれぞれが店内LAN9、或いは専用通信線10により通信可能に接続されている。
パチンコ機5は、遊技球を遊技媒体に使用する遊技機である。このパチンコ機5は、遊技者が、価値媒体たるプリペイド媒体14を購入、或いは、プリペイド媒体14に現金をチャージし、該プリペイド媒体14の残価値を代償として遊技球を借りて遊技する、いわゆるCR機と呼ばれる遊技機である。そして、かかるパチンコ機5と、当該パチンコ機5と通信可能に接続され、プリペイド媒体14を読み取る上記CRユニット6と、を備えて遊技システム15が構成されている。この遊技システム15では、パチンコ機5は、CRユニット6と電気的に接続されている(通電状態である)事を条件に遊技球を発射可能に構成されている。
遊技盤16の遊技領域16Aは、盤面に発射された遊技球が転動(移動)する領域としてレール部材等(図示せず)で例えば略円形に区画された領域である。この遊技領域16Aには、遊技球通過時に賞球が得られる入賞口として始動入賞口19や他の入賞口20、常閉状態の大入賞口(いわゆるアタッカー:可変入賞装置)21と、これら始動入賞口19、大入賞口21及び複数の他の入賞口20のいずれにも入賞しなかった遊技球(いわゆるアウト玉)を遊技領域から遊技盤16の裏側に導いて回収する回収口22と、多数の障害釘23と、始動入賞口19への遊技球の入賞(通過)に伴い図柄を変動表示する遊技機液晶表示器24とがそれぞれ設けられている。始動入賞口19、大入賞口21、及び他の入賞口20に入賞したときの賞球数はそれぞれ異なり、本実施形態では、始動入賞口19が3個、大入賞口21が15個、及び他の入賞口20が10個となっている。
またパチンコ機本体18の右下には、遊技球を遊技盤16の遊技領域16Aに1発ずつ発射する遊技球発射ハンドル26が設けられている。遊技球発射ハンドル26の操作に伴って発射された遊技球が遊技領域16Aの始動入賞口19を通過したことを抽選契機の成立としてパチンコ機5は当落抽選を行うとともに、遊技機液晶表示器24に図柄を後述する表示演出を伴って変動表示し、変動停止時の図柄表示により当落抽選結果を遊技者に通知する。また本実施形態のパチンコ機5では、当選時に、常閉の大入賞口21を開放して遊技球が入賞し易い状態とすることで遊技者が持玉を大幅に増やす機会を得る、遊技者に有利な特別遊技状態(いわゆる大当遊技状態)に移行する。
なお、当落抽選として、遊技者にとって有利な遊技状態に移行するための権利を発生させることや、賞球払出の条件が成立し易くなる遊技状態(例えば、確率変動遊技状態(いわゆる確変)や時間短縮遊技状態(いわゆる時短))に移行することを抽選しても良い。また当選時に移行する遊技状態は、遊技者にとって有利な遊技状態か否かにはかわらず、例えば通常遊技状態(非確率変動遊技状態)への移行を抽選しても良い。
また本実施形態では、始動領域に入賞口を設けて始動入賞口19を構成し、当該始動入賞口19の入賞時に当落抽選を行う構成としたが、この始動領域には、必ずしも入賞口を設ける必要はなく、単なる通過ゲートとして構成しても良い。
タッチ液晶モジュール27は、パチンコ機本体18の台枠に組み込まれたタッチ操作可能な表示ユニットであり、CRユニット6の操作部及び表示部として機能し、かかる構成については、後に詳述する。
CRユニット6は、紙幣挿入口28に紙幣が挿入された場合、管理コンピュータ群8と通信して紙幣の額面に応じた価値をプリペイド媒体14に付与する処理を行う。具体的には、CRユニット6は、プリペイド媒体14として会員カード14Bが挿入されている場合には、会員カード14Bの残価値を管理する管理コンピュータ群8に対し、会員カード14Bの識別情報に投入金額分の価値を付与する旨を通知する。これにより、会員カード14Bへのプリペイド残高のチャージが行われる。また、会員カード14Bが挿入されていない場合には、CRユニット6は、新規にICコイン14Aを発行するとともに、ICコイン14Aの残価値を管理する管理コンピュータ群8に対し、このICコイン14Aの識別情報に投入金額分の価値を付与する旨を通知する。これにより、会員カード14Bを持たない遊技者に、プリペイド媒体14としてのICコイン14Aが新規に発行される。
精算機7は、プリペイド媒体14の残価値を精算する装置であり、この精算機7には、ICコイン14Aのコイン投入口32及び会員カード14Bのカード挿入口33が設けられている。精算機7は、プリペイド媒体14が投入された場合、残価値を上記管理コンピュータ群8に問い合わせ、残価値に応じた金額を払い出す。精算機7は、金額払出完了後に、その旨を管理コンピュータ群8に通知し、管理コンピュータ群8が、そのプリペイド媒体14の残価値として記録している値をクリアすることで精算が完了する。
遊技台計数管理装置35Aは、いわゆるホールコンピュータ(図示では「ホールコン」)と呼ばれる装置であり、各パチンコ機5での出球や大当たり回数、エラー状況、パチンコ機5のパチンコ機本体18が備える扉の開放等の遊技機に係る遊技情報、並びに、各CRユニット6への入金や再プレイ、プリペイド残価値の消費等に関する情報をCRユニット6から取得して中枢的に管理する。遊技台計数管理装置35Aは、かかる各種の情報を、パチンコ機5からではなくCRユニット6から取得する。すなわち、遊技台計数管理装置35AとCRユニット6とはパラレル信号線10A、及び/或いはホールコンI/F装置36を中継器に備えたシリアル信号線10Bを介して接続されており、CRユニット6がパチンコ機5から逐次情報を受信して遊技台計数管理装置35Aに出力する。
プリペイド媒体14の残価値は、CRユニット6でのチャージによって増加し、また玉貸によって減少し、プリペイド管理サーバー35Bは、これらチャージ及び玉貸しに応じて残価値を更新する。すなわち、CRユニット6が残価値をプリペイド媒体14にチャージした場合には、プリペイド管理サーバー35Bは、チャージされた残価値を識別情報とともに取得して残価値を加算更新する。貸出スイッチ25Aの操作に応じてCRユニット6が玉貸を行った場合には、プリペイド管理サーバー35Bは、かかる玉貸の代償価値をプリペイド媒体14の識別情報とともに取得して残価値を減算更新する。
このプリペイド管理サーバー35Bには、上述した精算機7が店内LAN9を介して接続されており、精算機7にプリペイド媒体14が投入されると、精算機7がプリペイド媒体14の残価値をプリペイド管理サーバー35Bに問い合わせて、残価値に応じた金額払い出し等の精算を行う。
CRユニット6は、会員カード14Bが挿入された場合、タッチ液晶モジュール27に暗証番号入力画面を表示して入力を促し、入力された暗証番号及び会員カード14Bの識別情報の正当性を会員・景品管理サーバー35Dに問い合わせる。ただし、会員カード14Bがビジター会員用である場合には、かかる問い合わせは省略しても良い。CRユニット6は、これらの正当性が会員・景品管理サーバー35Dによって認められた場合に限り、当該会員・景品管理サーバー35Dから貯玉数を取得し、タッチ液晶モジュール27に表示する。またCRユニット6は貯玉が使用されるごとに会員・景品管理サーバー35Dに貯玉使用数を送信し、これにより会員・景品管理サーバー35Dが当該顧客の貯玉数を減算更新する。
すなわち、遊技者が景品カウンター(図示せず)等で持玉を景品に交換した場合、当該景品カウンターに設置されたPOS端末を含むPOSシステム37から持玉を交換した旨が、プリペイド媒体14の識別情報とともに持玉管理サーバー35Cに入力され、持玉管理サーバー35Cがプリペイド媒体14の識別情報に対応する持玉数を減算更新することで交換が完了する。このとき、会員カード14Bを利用して遊技を行った顧客会員が景品交換した場合に、当該顧客会員が交換した景品を会員・景品管理サーバー35Dに記録して管理するようにしても良い。
また、顧客会員が持玉を貯玉に交換するときには、会員・景品管理サーバー35Dに、貯玉数がプリペイド媒体14の識別情報とともに送信され、顧客会員の会員カード14Bに対応付けて管理されている貯玉数が加算更新され、また同様に第3者貯玉データ管理センターサーバー13Cが管理する貯玉数のデータも更新される。
なお、遊技場の営業日の終了時に、持玉がゼロでない会員カード14Bが持玉管理サーバー35Cに記録されている場合に、当該持玉管理サーバー35Cが会員・景品管理サーバー35Dに記録を転送し、当該会員・景品管理サーバー35Dが管理する会員カード14Bの貯玉に持玉を加算することで、自動で振り替えるようにしても良い。
遊技機ID管理サーバー35Fは、所定のデータアクセスIDとパスワードを用いて遊技機ID管理センターサーバー13Dにアクセスし、パチンコ機5の識別情報(製造番号等)、遊技機ID、及び出荷先情報を上記遊技機ID管理センターサーバー13Dから取得して管理する。
パチンコ機5は、図2に示すように、主基板(主制御基板)に分類される遊技機メイン基板40及び払出制御基板41と、主基板に対する周辺基板である演出用サブ基板42及び発射制御基板43とを備えている。主基板は、当落抽選及び遊技球の獲得に影響を及ぼし、又は及ぼすおそれがある機能を有する回路を実装した基板である。これら遊技機メイン基板40及び払出制御基板41のそれぞれは、開封の痕跡を残すことができる、いわゆる、かしめ構造を有したケース体(図示せず)に封入されている。
遊技機メイン基板40は、入賞に伴う賞球の払出指示や上述の当落抽選をする主制御CPU40Aを備えた基板である。具体的には、パチンコ機5は、大入賞口21、始動入賞口19、及び複数の他の入賞口20のそれぞれごとに、大入賞口入賞検知センサ44A、始動入賞口入賞検知センサ44B、及び複数の他の入賞口入賞検知センサ44Cを備え、入賞時には、対応する大入賞口入賞検知センサ44A、始動入賞口入賞検知センサ44B、及び複数の他の入賞口入賞検知センサ44Cのいずれかから検知信号が遊技機メイン基板40に出力される。
なお、遊技盤16には、複数の始動入賞口19が設けられている場合には、それぞれごとに始動入賞口入賞検知センサ44Bが設けられ、また同様に、複数の大入賞口21が設けられている場合には、それぞれごとに大入賞口入賞検知センサ44Aが設けられることとなる。
また遊技盤16には、図2及び図3に示すように、大入賞口21、始動入賞口19、及び複数の他の入賞口20のそれぞれごとに、入賞時に点灯して遊技者に通知する発光装置としての大入賞口入賞通知灯46A、始動入賞口入賞通知灯46B、及び複数の他の入賞口入賞通知灯46Cが設けられている。
ここで、このパチンコ機5は、上述の通り、封入球式の遊技機として構成されているため、遊技中にパチンコ機5の外から遊技球が投入されることはなく、当該遊技球の実際の投入に代えて、発射可能な遊技球の投入がデジタルデータ上で行われる。すなわち、払出制御基板41は、遊技者が発射可能な遊技球の残数(以下、「発射可能玉数」と言う)を記憶する遊技機管理発射可能玉数記憶部48を備え、発射可能玉数が「ゼロ」でない事を条件に、遊技球の発射を許可する発射許可信号を後述する発射制御基板43に出力する。払出制御基板41は、CRユニット6から貸出指示信号が入力された場合、所定貸玉個数の遊技球の投入に代えて、当該所定貸玉個数分を発射可能玉数に加算し、加算結果を貸出結果信号としてCRユニット6に返信する。
また払出制御基板41には、球磨制御基板53が接続されている。球磨制御基板53は、パチンコ機5に封入されている遊技球の玉磨機構を制御する基板である。払出制御基板41は、遊技球発射時に打ち出し可能な遊技球が無くならないように球磨制御基板53から玉磨状態を取得しながら制御する。
さらに、払出制御基板41には、パチンコ機本体18に設けられた各種センサ(前面扉開放センサ、玉数異常検知センサ等)の検知信号が入力され、当該検知信号が遊技機メイン基板40に出力されて異常が判定される。
外部端子板54は、遊技情報を示す外部端子出力信号SoutをCRユニット6に一方向に出力する端子板であり、CRユニット6から外部端子板54への信号入力は禁止されている。外部端子板54から出力される遊技情報は、遊技機メイン基板40及び払出制御基板41が管理する情報である。この遊技情報には、パチンコ機5での大当たり発生を示す大当たり信号、図柄表示部47での図柄の変動停止を示す図柄停止信号(スタート信号)、賞球数を示す賞球信号、アウト玉数を示すアウト玉信号、ファウル玉数を示すファウル玉信号等が含まれている。この遊技情報をCRユニット6が取得することで、大当たり信号及び図柄変動停止信号に基づいて大当たり発生や大当たり発生回数、図柄変動回数(スタート回数)を特定し、また、アウト玉信号、ファウル玉信号及び賞球信号に基づいて、払出制御基板41とは別に差玉を管理し、また、それらの情報を遊技台計数管理装置35Aに出力する。
遊技機搭載暗号基板56を通じてパチンコ機5とCRユニット6との間で送受される通信データは、主に、改ざん等により出球に影響を及ぼす虞れがあるデータであり、例えば、CRユニット6がパチンコ機5に入力する貸出指示信号(持玉使用時にあっては払出指示信号)や上記遊技機ID、払出制御基板41が出力する、玉貸し/払出しが正常に完了したか否かを示す貸出(払出結果信号)、CR基板55がCRユニット6に出力する貸出スイッチ25A及び返却スイッチ25Bのスイッチ押下信号などである。また遊技者の貯玉或いは持玉の払出操作はタッチ液晶モジュール27に対するタッチ操作により行われてCRユニット6に入力される。なお、上記外部端子板54と遊技機搭載暗号基板56を1つの中継基板の上に設けてもよい。
遊技機メーカーは、パチンコ機5の製造出荷時に、遊技機搭載暗号基板56、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のそれぞれに、認証キーたる遊技機ID(CPU固有ID61)を記録したセキュリティチップ60A、60B、60Cを実装して出荷し、また、遊技機ID管理センターサーバー13Dに、パチンコ機5の識別情報、出荷先、及び遊技機IDを送信して記録し、出荷先の遊技店舗2の遊技機ID管理サーバー35Fから参照可能にする。これらセキュリティチップ60B、60Cは、それぞれ上記遊技機搭載暗号基板56に設けたセキュリティチップ60Aと同じく、遊技機IDに基づいて暗号キーを生成し、当該暗号キーを用いてセキュリティチップ60A、60B、60Cの間の通信を暗号化/復号化して暗号通信する機能を備えている。
なお、遊技機搭載暗号基板56、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のそれぞれが遊技機IDに基づいて暗号キーを生成し暗号通信に用いる構成とした、これに限らず、遊技機ID以外の情報を暗号キー生成のためのシード情報として用いる構成としても良い。この場合、遊技機搭載暗号基板56とCRユニット6との間で共通の暗号キーを用いて暗号通信を可能にするために、暗号キーを生成するためのシード情報を、遊技機メーカーが遊技機ID管理センターサーバー13D、及び遊技機ID管理サーバー35Fを通じてCRユニット6が取得し暗号キーを生成可能にする。
このように、パチンコ機5に設けた各セキュリティチップ60A、60B、60Cが遊技機IDに基づいて生成される暗号キーで暗号通信し、またCRユニット6に設けたセキュリティチップ60Dは遊技機ID管理サーバー35Fから受け取った遊技機IDに基づいて暗号キーを生成する構成とすることで、暗号キー自体がパチンコ機5及びCRユニット6の間で送受されることがない。
また、遊技機搭載暗号基板56は、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のいずれかが不正に交換される等して相互認証が不成立となった場合には、払出制御基板41とCRユニット6の導通状態を遮断する等して遊技球の発射を禁止することで強制的に遊技不能状態にする。これにより、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のいずれかが不正交換された状態での遊技を禁止できる。
すなわち、先ず、遊技機搭載暗号基板56、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41に実装されたそれぞれのセキュリティチップ60A、60B、60Cが正規のものか否かを判定することで、遊技機搭載暗号基板56、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のそれぞれが正規のものか否かを判定し(正規基板判定)、次いで、遊技機メイン基板40の主制御CPU40とセキュリティチップ60Bのペア(対)が正しい組み合わせかを判定する(正規CPU判定)ことで行っても良い。
このように、正規基板判定と正規CPU判定を行うことで、基板の不正交換、並びに、遊技機メイン基板40の主制御CPU40Aの不正交換を確実に検知することができる。
また、遊技機メイン基板40の主制御CPU40とセキュリティチップ60Bのペア(対)の判定(正規CPU判定)は、遊技機搭載暗号基板56が遊技機メイン基板40にCPU固有ID61の返信を要求するときに、セキュリティチップ60Bに記録されたCPU固有ID61も合せて返信するように要求し、両者を比較し、一致/不一致を判定することにより行われる。この場合には、遊技機搭載暗号基板56、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のそれぞれのセキュリティチップ60A、60B、60CにCPU固有ID61を記録する必要はなく、遊技機メイン基板40のセキュリティチップ60BにのみCPU固有ID61を予め記録しておけば十分である。
電源モジュール75は、CRユニット6の各部に電源を供給するとともに、上記のように、タッチ液晶モジュール27にも電力を供給する。また、この電源モジュール75の電力が貸出I/F用電源として、パチンコ機5の遊技機搭載暗号基板56、払出制御基板41、及びCR基板55のそれぞれに出力されている。遊技機搭載暗号基板56、及びCR基板55は、この貸出I/F用電源を駆動電源とし駆動し、また、払出制御基板41は貸出I/F用電源の入力を検知することでCRユニット6との導通状態を検知する。すなわち、払出制御基板41への貸出I/F用電源の入力を遮蔽することでパチンコ機5とCRユニット6とが非導通状態となり、パチンコ機5での遊技球の発射が禁止される。なお、遊技機搭載暗号基板56、及びCR基板55は、貸出I/F用電源の供給を検知していれば、パチンコ機5が備える電源を駆動電源として駆動しても良い。
主制御用のCPU76Aは、プリペイド媒体14や会員カード14Bのデータの読み書き、管理コンピュータ群8、及びデータ表示器34とのデータ送受等の制御、パチンコ機5に対する玉貸制御の他、さらに遊技中におけるプリペイド媒体14の残価値、持玉及び再プレイ可能玉数(貯玉数)を管理する。
詳述すると、CPU76Aは、キャッシュメモリを備え、当該キャッシュメモリを、プリペイド残価値記憶部83、貸出装置管理持玉数記憶部84、再プレイ可能玉数記憶部85、遊技機管理残玉数記憶部86として機能させる。
プリペイド残価値記憶部83は、プリペイド媒体14の残価値を記憶するものであり、プリペイド媒体14の投入時、或いは発行時にプリペイド管理サーバー35Bから取得した残価値を初期値として記憶し、玉貸操作に伴って残価値を減算更新し、またチャージ操作に伴って加算更新する。
なお、持玉管理サーバー35Cで管理されている持玉数を貸出装置管理持玉数記憶部84に格納する構成に限らず、例えばプリペイド媒体14に記録されている持玉数や会員・景品管理サーバー35Dで管理されている貯玉数を貸出装置管理持玉数記憶部84に格納しても良い。
また、遊技機管理発射可能玉数から持玉への移行の契機としては、上記の他にも、例えばタッチ液晶モジュール27に設けた移行操作のためのボタンに対するタッチ操作や、休憩時にパチンコ機5をロックするための休憩ボタンが操作されたときなどが挙げられる。休憩ボタン操作時のパチンコ機5のロックについて簡単に説明すると、ロック時には、CRユニット6が貸出指示信号を送信しないようにすることでパチンコ機5での遊技球の貸出動作が行われないようになり、また遊技機管理発射可能玉数が持玉に移行して「ゼロ」にクリアされることで、遊技球を用いた遊技ができない状態(ロック状態)に維持される。
また、貸出装置制御基板68には、パラレル信号線10Aを介して遊技台計数管理装置35Aと接続するためのパラレルポート92が設けられており、パラレルポート92からの出力が光MOSリレー等の駆動回路を備えた信号変換器93で信号変換され、パラレル出力用コネクタ94に接続されたパラレル信号線10Aを介して遊技台計数管理装置35Aに出力される。
そしてCRユニット6では、貸出装置搭載暗号基板74と貸出装置制御基板68の間の相互認証結果が成立し貸出可能状態になっているとき、パチンコ機5から相互認証結果として相互認証成立の旨が入力されたことを条件に、貸出装置搭載暗号基板74、及び遊技機搭載暗号基板56が装置間の相互認証を行う。このときの装置間の相互認証には、例えば上記遊技機ID(CPU固有ID61)を認証キーに用いることができる。すなわち、貸出装置搭載暗号基板74のセキュリティチップ60Dは、遊技機ID管理サーバー35Fから取得して保持している遊技機IDを遊技機搭載暗号基板56のセキュリティチップ60Aに送信し、当該セキュリティチップ60Aは自身に格納されている遊技機IDを貸出装置搭載暗号基板74のセキュリティチップ60Dに送信し、各セキュリティチップ60A、60Dは、受信した遊技機IDと、自身が保持する遊技機IDとに基づいて相互に認証する。そして、装置間の相互認証が成立した場合にだけ、遊技球の貸出動作が可能になる。すなわち、貸出装置搭載暗号基板74が遊技機搭載暗号基板56の認証を認めなかった場合(パチンコ機5に不正改造の疑いがある場合)、貸出装置搭載暗号基板74は、パチンコ機5への貸出指示信号の出力を禁止し、或いはパチンコ機5との導通状態を非導通状態にするなどして、貸出動作を実行不能にする。一方、遊技機搭載暗号基板56が貸出装置搭載暗号基板74の認証を認めなかった場合(CRユニット6に不正改造の疑いがある場合)、遊技機搭載暗号基板56は、CRユニット6への貸出スイッチ25Aのスイッチ押下信号の出力を禁止するなどして貸出動作を実行不能にする。
図3は、タッチ液晶モジュール27での表示演出に係る主要な機能的構成を示すブロック図である。
遊技機メイン基板40は、上述の通り、始動入賞口19への遊技球の入賞を契機に当落抽選を行い、また、遊技盤16の遊技機液晶表示器24に当落抽選の結果を図柄Zaにより表示するために、演出用サブ基板42に大当り発生信号、及び演出指示信号等を送出する。図柄Zaは、遊技機メイン基板40が表示を制御する図柄表示部47で表示される図柄とは異なり、いわゆる装飾図柄と呼ばれるものであり、遊技機液晶表示器24に表示可能であって遊技者が識別可能な図象を有して成り、例えば数字、文字、記号、絵柄、図形、文様、或いはこれらの組み合わせから成る。本実施形態では、図柄Zaは、横一列に並んだ左図柄Za1、中図柄Za2、及び右図柄Za3を有する。そして、遊技機液晶表示器24での変動表示停止時に、これら左図柄Za1、中図柄Za2、及び右図柄Za3に同一のもの(例えば「777」)を表示することで、当落抽選の当選(いわゆる大当たり)を通知し、また、同一でないもの(例えば「767」)を表示することで外れを通知する。
演出指示信号は、図柄Zaの変動表示開始から変動表示停止までの変動表示時間、及び、当該変動表示時の遊技演出パターンを演出用サブ基板42に通知する信号である。遊技機演出パターンには、遊技機液晶表示器24での表示演出の態様を規定した表示演出パターン、音声出力の態様を規定した音声演出パターン、役物可動の態様を規定した役物演出パターン、ランプの点灯/点滅の態様を規定した照明演出パターン等が含まれている。
本実施形態では、リーチ演出パターンには、遊技機液晶表示器24だけを用いてリーチ演出を行う1画面リーチパターンと、遊技機液晶表示器24及びタッチ液晶モジュール27の両方を用いてリーチ演出を行う2画面使用リーチパターンとが規定されている。
なお、演出用サブ基板42は、図柄Zaの表示データや非リーチ演出時の変動表示のための表示データや、音声演出、役物演出、照明演出等のためのデータを格納したメモリ、及び、それらを制御するための制御部を備えている。
液晶表示部66は、CRユニット6からの画像表示制御信号Sgに基づいて表示を行うものであり、2画面使用リーチ演出時以外の通常時では、プリペイド媒体14の残度数や持玉数や貯玉数、大当履歴、前回大当たりからのスタート回数(図柄Zaの変動表示回数)といった遊技情報表示画面Ga(図4参照)を表示する。
タッチパネル96は、液晶表示部66の表示面へのタッチ操作を検出すると、かかる操作をタッチ操作入力信号StとしてCRユニット6に出力する。
タッチ液晶モジュール27には、上述の通り、演出用サブ基板42から演出画像スルー信号Shが入力されており、この演出画像スルー信号Shは、そのままCRユニット6に出力される。
これにより、タッチ操作によってミニゲームが進行する画面制御が実現され、遊技者がリーチ演出に参加する、いわゆる遊技者参加型のリーチ演出が実現される。
すなわち、当落抽選に当選している場合には、2画面使用リーチでは、図4(C)に示すように、タッチ液晶モジュール27でのミニゲームに遊技者が勝利でき(勝敗が当落抽選結果に影響を与える事がないため、必ずしもミニゲームに勝利しなくとも良い)、また、遊技機液晶表示器24では図柄Zaの変動表示停止時に、左図柄Za1、右図柄Za3、及び中図柄Za2に同一のものが表示されて大当たり(当選)が遊技者に通知される。
一方、当落抽選に外れている場合には、2画面使用リーチでは、図4(D)に示すように、タッチ液晶モジュール27でのミニゲームに遊技者は如何なる場合も勝利できることはなく、また、遊技機液晶表示器24では図柄Zaの変動表示停止時に、左図柄Za1、右図柄Za3、及び中図柄Za2に同一のものが揃わずに外れが遊技者に通知される。
これに加え、遊技者がタッチ液晶モジュール27のタッチ操作に応じてタッチ液晶モジュール27の表示演出が制御されるため、遊技者が表示演出に参加する、いわゆる遊技者参加型の表示演出が可能となり、遊技の興趣を高めることができる。
さらに、遊技球貸出装置65は、パチンコ機5の演出用サブ基板42から上記ゲーム等の表示演出に係る演出画像スルー信号Shが入力される構成としたため、演出用サブ基板42から演出画像スルー信号Shを受信するための配線を遊技球貸出装置65とパチンコ機5との間で行う必要がなく配線作業が容易となる。
これにより、遊技球貸出装置65等の台間機が備える表示部を遊技の表示演出に有効に利用することができる。
例えば図5(A)に示すように、2画面使用リーチ演出として、下側のタッチ液晶モジュール27から上側の遊技機液晶表示器24の所定位置(図示例ターゲット)に図柄Zaが向かうように発射方向を定めるゲームとしても良い。このゲームにおいては、発射方向が所定位置を向いて無い場合には、図5(B)に示すように、遊技機液晶表示器24では図柄Zaがターゲットを逸れて移動する表示演出がなされる。一方、発射方向が所定位置を向いていた場合には、図5(C)に示すように、遊技機液晶表示器24では図柄Zaがターゲットに当る表示演出がなされ、その後、大当たりが通知されることとなる。
さらに、遊技媒体の投入を条件に、所定の抽選契機成立時に当落抽選を行う遊技機であって、図柄を変動表示し変動停止時の図柄表示によって当落抽選の結果を報知する遊技機表示器を遊技機本体に備えた遊技機であれば、任意の遊技機に本発明を適用することができる。かかる遊技機には、例えば、遊技メダルを遊技媒体に使用し、遊技メダルの投入を条件に、操作レバーが操作された時に当落抽選を行い、当落抽選結果を円筒状の回転ドラム型の遊技機表示器によって表示するパチスロ機などが挙げられる。
6 CRユニット
14 プリペイド媒体
15 遊技システム
16 遊技盤
16A 遊技領域
18 パチンコ機本体(遊技機本体)
19 始動入賞口
24 遊技機液晶表示器(遊技機表示器)
25C プッシュボタン(操作手段)
27 タッチ液晶モジュール
40 遊技機メイン基板(主制御基板)
42 演出用サブ基板(サブ基板)
42B リーチ演出データメモリ
65 遊技球貸出装置(台間機)
66 液晶表示部(表示手段)
68 貸出装置制御基板
97 表示制御部(表示制御手段)
98 タッチ操作制御部
42B1 1画面リーチデータ
42B2 2画面使用リーチデータ
U 指
Fa 遊技機液晶表示器表示画面データ
Fb タッチ液晶モジュール表示画面データ
Ga 遊技情報表示画面
Gb 表示演出画面
Gc リーチ画面
Sg 画像表示制御信号
Sh 演出画像スルー信号
St タッチ操作入力信号
Za 図柄
Claims (4)
- 遊技機本体に遊技媒体を投入して行われる遊技によって所定の抽選契機が成立するごとに当落抽選する主制御基板と、図柄を変動表示し変動停止時の図柄表示によって前記当落抽選の結果を報知する遊技機表示器と、前記当落抽選の結果に基づいて前記図柄の変動表示の表示演出を制御するサブ基板とを備えた遊技機において、
前記遊技機本体に、前記遊技機表示器での図柄の変動表示に連動して表示演出を行う表示手段、及び、遊技者が操作可能な操作手段を設け、
前記表示手段による表示演出を前記操作手段の操作に応じて制御することを特徴とする遊技機。 - 前記遊技機表示器の下側に位置して前記表示手段を配置し、上側の前記遊技機表示器と下側の前記表示手段とのそれぞれで、上下の位置関係において連動する表示演出を行うことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記操作手段は、前記表示手段の表示領域へのタッチ操作を受け付けるタッチパネルを備え、
前記表示手段の表示領域に、前記遊技機表示器での図柄の変動表示に連動して、前記タッチ操作により操作可能なゲームを表示したことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の遊技機と、
前記遊技機に並設され、前記遊技機からのデータを受信する台間機と、を備え、
前記台間機は、
前記表示手段の表示を制御する表示制御手段を有するとともに、前記遊技機のサブ基板から前記表示演出に係るデータを前記表示手段を介して取得可能に構成され、
前記表示制御手段は、前記表示手段に遊技に係る情報を表示し、前記サブ基板から前記表示演出に係るデータが入力された場合には、当該データに基づいて表示演出を行うことを特徴とする遊技システム。
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