JP2012024194A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技盤16に発射された遊技球によって所定の抽選契機が成立するごとに当落抽選を行うとともに、前記遊技盤16に設けられた大入賞口21に前記遊技球が入賞するごとに賞球を払出し、遊技球貸出装置65から遊技球貸出指示が送出されるごとに遊技球の貸出を実行する主制御基板たる遊技機メイン基板40及び払出制御基板41を有するパチンコ機5において、前記払出制御基板41は、前記遊技盤16に発射された遊技球を累計する発射玉数累計部41A2と、前記入賞によって払出された賞球を累計する獲得玉数累計部41A3と、前記遊技球貸出指示に基づいて貸出された遊技球を累計する貸出玉数累計部41A4と、前記発射玉数累計部41A2、前記獲得玉数累計部41A3、及び前記貸出玉数累計部41A4による各累計値をそれぞれ表示する累計値表示手段たる表示灯群52とを備える構成とした。
【選択図】図3
Description
また、遊技機から遊技者に払出された遊技球の玉数を遊技機毎に個別に計数する個別計数機を遊技機毎に設け、個別計数機で計数された払出遊技球の玉数を表示することで遊技者に獲得遊技球の玉数を報知する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、遊技者が投入玉数を把握可能な情報を表示でき、なおかつ、その情報の信頼性を高めて遊技者が安心して遊技できる遊技機を提供することを目的とする。
これに加え、発射玉数累計手段、獲得玉数累計手段、及び貸出玉数累計手段のそれぞれと累計値表示手段とを共に、遊技球の払出を制御する主制御基板に設ける構成としたため、累計値の表示の信頼性を高めることができ、遊技者が安心して遊技を行うことができる。
図1は、本実施形態に係る遊技サービスシステム1の構成を示す図である。
遊技サービスシステム1は、遊技店舗2に導入されている遊技管理システム3と、サービス提供サーバー群4とを備えている。遊技管理システム3は、遊技機の一例たるパチンコ機5から遊技情報を取得して管理するシステムであり、複数台のパチンコ機5及びCR(Card Reader)ユニット(遊技球貸出装置)6等を備えて構成されている。サービス提供サーバー群4は、遊技管理システム3に対して各種サービスを提供するサーバー群である。
ベンダー系サーバー群4Aには、遊技機メーカーサーバー12Aと、販社・中古機業者サーバー12Bと、カード会社サーバー12Cと、コンテンツプロバイダーサーバー12Dとが含まれている。
遊技機メーカーサーバー12Aは、パチンコ機5を製造する遊技機メーカーが所有するサーバーであり、販社・中古機業者サーバー12Bは、パチンコ機5を販売する販売会社や中古のパチンコ機5を販売する中古機業者が所有するサーバーである。これら遊技機メーカーサーバー12A、及び販社・中古機業者サーバー12Bからは、製造、或いは販売したパチンコ機5の識別情報(例えば製造番号)と、後述する基板間認証に供される認証用情報としての遊技機ID(例えば、遊技機メイン基板40のCPU固有ID61(図2))と、出荷先とが後述する遊技機ID管理センターサーバー13Dに送信され、当該遊技機ID管理センターサーバー13Dで管理される。
カード会社サーバー12Cは、遊技球の貸し出しに供する後述するプリペイド媒体14を製造販売するカード会社によって利用され、プリペイド媒体の製造番号やシリアル番号の照会サービスを提供するサーバーである。遊技店舗側は、かかる照会サービスを利用することで、偽造等された不正なプリペイド媒体を発見できる。
コンテンツプロバイダーサーバー12Dは、コンテンツを配信するプロバイダーによって利用され、各種コンテンツを配信するサーバーである。コンテンツの例としては、例えば遊技機メーカーによって登録されたパチンコ機5のPR(Public Relations)コンテンツや、遊技性能、遊技方法等の説明コンテンツなどが挙げられる。かかるコンテンツは、遊技管理システム3の例えば各CRユニット6に配信され、後述のタッチ液晶モジュール27などに表示されて遊技者に提供される。
コンテンツ配信データセンターサーバー13Aは、TVや映画などの動画や音楽等のエンターテイメントコンテンツを配信するサーバーであり、かかるコンテンツは、遊技管理システム3の各CRユニット6に配信されタッチ液晶モジュール27などに表示される。
プリペイド管理データセンターサーバー13Bは、遊技店舗2で利用されている各プリペイド媒体14の残価値の記録・照会サービスを提供するサーバーである。また第3者貯玉データ管理センターサーバー13Cは、遊技店舗2の会員となった遊技者ごとに遊技球の貯玉数の記録・照会サービスを提供するサーバーである。遊技店舗側は、これらプリペイド管理データセンターサーバー13B、及び第3者貯玉データ管理センターサーバー13Cが記録しているデータと遊技管理システム3で管理しているデータとの間の整合性を検証可能になっている。
なお、遊技機ID管理センターサーバー13Dの管理データには、他に任意の情報を含めることができ、例えば遊技機メーカー名やパチンコ機5の機種名の情報等を含めても良い。
不正情報監視センターサーバー13Eは、何らかの理由で不正と認められたパチンコ機5の識別情報を照会可能に管理するサーバーである。遊技店舗側は、不正情報監視センターサーバー13Eに問い合わせることで、所有のパチンコ機5が不正なものでないかを確認できる。
遊技管理システム3は、複数台のパチンコ機5及びCR(Card Reader)ユニット(遊技球貸出装置)6と、精算機7と、管理コンピュータ群8とを備え、CRユニット6、精算機7及び管理コンピュータ群8のそれぞれが店内LAN9、或いは専用通信線10により通信可能に接続されている。
パチンコ機5は、遊技球を遊技媒体に使用する遊技機である。このパチンコ機5は、遊技者が、価値媒体たるプリペイド媒体14を購入、或いは、プリペイド媒体14に現金をチャージし、該プリペイド媒体14の残価値を代償として遊技球を借りて遊技する、いわゆるCR機と呼ばれる遊技機である。そして、かかるパチンコ機5と、当該パチンコ機5と通信可能に接続され、プリペイド媒体14を読み取る上記CRユニット6と、を備えて遊技システム15が構成されている。この遊技システム15では、パチンコ機5は、CRユニット6と電気的に接続されている(通電状態である)事を条件に遊技球を発射可能に構成されている。
またパチンコ機本体18の右下には、遊技球を遊技盤16の遊技領域に1発ずつ所定の時間間隔で発射する遊技球発射ハンドル26が設けられている。遊技球発射ハンドル26の操作に伴って発射された遊技球が始動入賞口19を通過したことを契機にパチンコ機5は特賞の当落抽選を行うとともに、遊技機液晶表示器24に図柄を後述する表示演出を伴って変動表示し、停止図柄により当落抽選結果を遊技者に通知する。また当選時には、パチンコ機5は、大入賞口21を開放して遊技球が入賞し易い状態とすることで遊技者に持玉を増やす機会を与える。
なお、本実施形態では、始動領域に入賞口を設けて始動入賞口19を構成し、当該始動入賞口19の入賞時に当落抽選を行う構成としたが、この始動領域には、必ずしも入賞口を設ける必要はなく、単なる通過ゲートとして構成しても良い。
タッチ液晶モジュール27は、パチンコ機本体18の台枠に組み込まれたタッチ操作可能な表示ユニットであり、CRユニット6の操作部及び表示部として機能し、かかる構成については、後に詳述する。
CRユニット6は、紙幣挿入口28に紙幣が挿入された場合、管理コンピュータ群8と通信して紙幣の額面に応じた価値をプリペイド媒体14に付与する処理を行う。具体的には、CRユニット6は、プリペイド媒体14として会員カード14Bが挿入されている場合には、会員カード14Bの残価値を管理する管理コンピュータ群8に対し、会員カード14Bの識別情報に投入金額分の価値を付与する旨を通知する。これにより、会員カード14Bへのプリペイド残高のチャージが行われる。また、会員カード14Bが挿入されていない場合には、CRユニット6は、新規にICコイン14Aを発行するとともに、ICコイン14Aの残価値を管理する管理コンピュータ群8に対し、このICコイン14Aの識別情報に投入金額分の価値を付与する旨を通知する。これにより、会員カード14Bを持たない遊技者に、プリペイド媒体14としてのICコイン14Aが新規に発行される。
精算機7は、プリペイド媒体14の残価値を精算する装置であり、この精算機7には、ICコイン14Aのコイン投入口32及び会員カード14Bのカード挿入口33が設けられている。精算機7は、プリペイド媒体14が投入された場合、残価値を上記管理コンピュータ群8に問い合わせ、残価値に応じた金額を払い出す。精算機7は、金額払出完了後に、その旨を管理コンピュータ群8に通知し、管理コンピュータ群8が、そのプリペイド媒体14の残価値として記録している値をクリアすることで精算が完了する。
遊技台計数管理装置35Aは、いわゆるホールコンピュータ(図示では「ホールコン」)と呼ばれる装置であり、各パチンコ機5での出球や大当たり回数、エラー状況、パチンコ機5のパチンコ機本体18が備える扉の開放等の遊技機に係る遊技情報、並びに、各CRユニット6への入金や再プレイ、プリペイド残価値の消費等に関する情報をCRユニット6から取得して中枢的に管理する。遊技台計数管理装置35Aは、かかる各種の情報を、パチンコ機5からではなくCRユニット6から取得する。すなわち、遊技台計数管理装置35AとCRユニット6とはパラレル信号線10A、及び/或いはホールコンI/F装置36を中継器に備えたシリアル信号線10Bを介して接続されており、CRユニット6がパチンコ機5から逐次情報を受信して遊技台計数管理装置35Aに出力する。
プリペイド媒体14の残価値は、CRユニット6でのチャージによって増加し、また玉貸によって減少し、プリペイド管理サーバー35Bは、これらチャージ及び玉貸しに応じて残価値を更新する。すなわち、CRユニット6が残価値をプリペイド媒体14にチャージした場合には、プリペイド管理サーバー35Bは、チャージされた残価値を識別情報とともに取得して残価値を加算更新する。貸出スイッチ25Aの操作に応じてCRユニット6が玉貸を行った場合には、プリペイド管理サーバー35Bは、かかる玉貸の代償価値をプリペイド媒体14の識別情報とともに取得して残価値を減算更新する。
このプリペイド管理サーバー35Bには、上述した精算機7が店内LAN9を介して接続されており、精算機7にプリペイド媒体14が投入されると、精算機7がプリペイド媒体14の残価値をプリペイド管理サーバー35Bに問い合わせて、残価値に応じた金額払い出し等の精算を行う。
CRユニット6は、会員カード14Bが挿入された場合、タッチ液晶モジュール27に暗証番号入力画面を表示して入力を促し、入力された暗証番号及び会員カード14Bの識別情報の正当性を会員・景品管理サーバー35Dに問い合わせる。ただし、会員カード14Bがビジター会員用である場合には、かかる問い合わせは省略しても良い。CRユニット6は、これらの正当性が会員・景品管理サーバー35Dによって認められた場合に限り、当該会員・景品管理サーバー35Dから貯玉数を取得し、タッチ液晶モジュール27に表示する。またCRユニット6は貯玉が使用されるごとに会員・景品管理サーバー35Dに貯玉使用数を送信し、これにより会員・景品管理サーバー35Dが当該顧客の貯玉数を減算更新する。
すなわち、遊技者が景品カウンター(図示せず)等で持玉を景品に交換した場合、当該景品カウンターに設置されたPOS端末を含むPOSシステム37から持玉を交換した旨が、プリペイド媒体14の識別情報とともに持玉管理サーバー35Cに入力され、持玉管理サーバー35Cがプリペイド媒体14の識別情報に対応する持玉数を減算更新することで交換が完了する。このとき、会員カード14Bを利用して遊技を行った顧客会員が景品交換した場合に、当該顧客会員が交換した景品を会員・景品管理サーバー35Dに記録して管理するようにしても良い。
また、顧客会員が持玉を貯玉に交換するときには、会員・景品管理サーバー35Dに、貯玉数がプリペイド媒体14の識別情報とともに送信され、顧客会員の会員カード14Bに対応付けて管理されている貯玉数が加算更新され、また同様に第3者貯玉データ管理センターサーバー13Cが管理する貯玉数のデータも更新される。
なお、遊技場の営業日の終了時に、持玉がゼロでない会員カード14Bが持玉管理サーバー35Cに記録されている場合に、当該持玉管理サーバー35Cが会員・景品管理サーバー35Dに記録を転送し、当該会員・景品管理サーバー35Dが管理する会員カード14Bの貯玉に持玉を加算することで、自動で振り替えるようにしても良い。
遊技機ID管理サーバー35Fは、所定のデータアクセスIDとパスワードを用いて遊技機ID管理センターサーバー13Dにアクセスし、パチンコ機5の識別情報(製造番号等)、遊技機ID、及び出荷先情報を上記遊技機ID管理センターサーバー13Dから取得して管理する。
パチンコ機5は、図2に示すように、主基板に分類される遊技機メイン基板40及び払出制御基板41と、主基板に対する周辺基板である演出用サブ基板42及び発射制御基板43とを備えている。主基板は、当落抽選及び遊技球の獲得に影響を及ぼし、又は及ぼすおそれがある機能を有する回路を実装した基板である。これら遊技機メイン基板40及び払出制御基板41のそれぞれは、開封の痕跡を残すことができる、いわゆる、かしめ構造を有したケース体(図示せず)に封入されている。
遊技機メイン基板40は、入賞に伴う賞球の払出指示や特賞の当落を抽選する主制御CPU40Aを備えた基板である。具体的には、パチンコ機5は、大入賞口21、始動入賞口19、及び複数の他の入賞口20のそれぞれごとに、大入賞口入賞検知センサ44A、始動入賞口入賞検知センサ44B、及び複数の他の入賞口入賞検知センサ44Cを備え、入賞時には、対応する大入賞口入賞検知センサ44A、始動入賞口入賞検知センサ44B、及び複数の他の入賞口入賞検知センサ44Cのいずれかから検知信号が遊技機メイン基板40に出力される。
なお、遊技盤16には、複数の始動入賞口19が設けられている場合には、それぞれごとに始動入賞口入賞検知センサ44Bが設けられ、また同様に、複数の大入賞口21が設けられている場合には、それぞれごとに大入賞口入賞検知センサ44Aが設けられることとなる。
また遊技盤16には、図2及び図3に示すように、大入賞口21、始動入賞口19、及び複数の他の入賞口20のそれぞれごとに、入賞時に点灯して遊技者に通知する発光装置としての大入賞口入賞通知灯46A、始動入賞口入賞通知灯46B、及び複数の他の入賞口入賞通知灯46Cが設けられている。
ここで、このパチンコ機5は、上述の通り、封入球式の遊技機として構成されているため、遊技中にパチンコ機5の外から遊技球が投入されることはなく、当該遊技球の実際の投入に代えて、発射可能な遊技球の投入がデジタルデータ上で行われる。すなわち、払出制御基板41は、遊技者が発射可能な遊技球の残数(以下、「発射可能玉数」と言う)を記憶する遊技機管理発射可能玉数記憶部48を備え、発射可能玉数が「ゼロ」でない事を条件に、遊技球の発射を許可する発射許可信号を後述する発射制御基板43に出力する。払出制御基板41は、CRユニット6から貸出指示信号が入力された場合、所定貸玉個数の遊技球の投入に代えて、当該所定貸玉個数分を発射可能玉数に加算し、加算結果を貸出結果信号としてCRユニット6に返信する。
また払出制御基板41には、球磨制御基板53が接続されている。球磨制御基板53は、パチンコ機5に封入されている遊技球の玉磨機構を制御する基板である。払出制御基板41は、遊技球発射時に打ち出し可能な遊技球が無くならないように球磨制御基板53から玉磨状態を取得しながら制御する。
さらに、払出制御基板41には、パチンコ機本体18に設けられた各種センサ(前面扉開放センサ、玉数異常検知センサ等)の検知信号が入力され、当該検知信号が遊技機メイン基板40に出力されて異常が判定される。
外部端子板54は、遊技情報を示す外部端子出力信号SoutをCRユニット6に一方向に出力する端子板であり、CRユニット6から外部端子板54への信号入力は禁止されている。外部端子板54から出力される遊技情報は、遊技機メイン基板40及び払出制御基板41が管理する情報である。この遊技情報には、パチンコ機5での大当たり発生を示す大当たり信号、図柄表示部47での図柄の変動停止を示す図柄停止信号(スタート信号)、賞球数を示す賞球信号、アウト玉数を示すアウト玉信号、ファウル玉数を示すファウル玉信号等が含まれている。この遊技情報をCRユニット6が取得することで、大当たり信号及び図柄変動停止信号に基づいて大当たり発生や大当たり発生回数、図柄変動回数(スタート回数)を特定し、また、アウト玉信号、ファウル玉信号及び賞球信号に基づいて、払出制御基板41とは別に差玉を管理し、また、それらの情報を遊技台計数管理装置35Aに出力する。
遊技機搭載暗号基板56を通じてパチンコ機5とCRユニット6との間で送受される通信データは、主に、改ざん等により出球に影響を及ぼす虞れがあるデータであり、例えば、CRユニット6がパチンコ機5に入力する貸出指示信号(持玉使用時にあっては払出指示信号)や上記遊技機ID、払出制御基板41が出力する、玉貸し/払出しが正常に完了したか否かを示す貸出(払出結果信号)、CR基板55がCRユニット6に出力する貸出スイッチ25A及び返却スイッチ25Bのスイッチ押下信号などである。また遊技者の貯玉或いは持玉の払出操作はタッチ液晶モジュール27に対するタッチ操作により行われてCRユニット6に入力される。なお、上記外部端子板54と遊技機搭載暗号基板56を1つの中継基板の上に設けてもよい。
遊技機メーカーは、パチンコ機5の製造出荷時に、遊技機搭載暗号基板56、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のそれぞれに、認証キーたる遊技機ID(CPU固有ID61)を記録したセキュリティチップ60A、60B、60Cを実装して出荷し、また、遊技機ID管理センターサーバー13Dに、パチンコ機5の識別情報、出荷先、及び遊技機IDを送信して記録し、出荷先の遊技店舗2の遊技機ID管理サーバー35Fから参照可能にする。これらセキュリティチップ60B、60Cは、それぞれ上記遊技機搭載暗号基板56に設けたセキュリティチップ60Aと同じく、遊技機IDに基づいて暗号キーを生成し、当該暗号キーを用いてセキュリティチップ60A、60B、60Cの間の通信を暗号化/復号化して暗号通信する機能を備えている。
なお、遊技機搭載暗号基板56、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のそれぞれが遊技機IDに基づいて暗号キーを生成し暗号通信に用いる構成とした、これに限らず、遊技機ID以外の情報を暗号キー生成のためのシード情報として用いる構成としても良い。この場合、遊技機搭載暗号基板56とCRユニット6との間で共通の暗号キーを用いて暗号通信を可能にするために、暗号キーを生成するためのシード情報を、遊技機メーカーが遊技機ID管理センターサーバー13D、及び遊技機ID管理サーバー35Fを通じてCRユニット6が取得し暗号キーを生成可能にする。
このように、パチンコ機5に設けた各セキュリティチップ60A、60B、60Cが遊技機IDに基づいて生成される暗号キーで暗号通信し、またCRユニット6に設けたセキュリティチップ60Dは遊技機ID管理サーバー35Fから受け取った遊技機IDに基づいて暗号キーを生成する構成とすることで、暗号キー自体がパチンコ機5及びCRユニット6の間で送受されることがない。
また、遊技機搭載暗号基板56は、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のいずれかが不正に交換される等して相互認証が不成立となった場合には、払出制御基板41とCRユニット6の導通状態を遮断する等して遊技球の発射を禁止することで強制的に遊技不能状態にする。これにより、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のいずれかが不正交換された状態での遊技を禁止できる。
すなわち、先ず、遊技機搭載暗号基板56、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41に実装されたそれぞれのセキュリティチップ60A、60B、60Cが正規のものか否かを判定することで、遊技機搭載暗号基板56、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のそれぞれが正規のものか否かを判定し(正規基板判定)、次いで、遊技機メイン基板40の主制御CPU40Aとセキュリティチップ60Bのペア(対)が正しい組み合わせかを判定する(正規CPU判定)ことで行っても良い。
このように、正規基板判定と正規CPU判定を行うことで、基板の不正交換、並びに、遊技機メイン基板40の主制御CPU40Aの不正交換を確実に検知することができる。
また、遊技機メイン基板40の主制御CPU40Aとセキュリティチップ60Bのペア(対)の判定(正規CPU判定)は、遊技機搭載暗号基板56が遊技機メイン基板40にCPU固有ID61の返信を要求するときに、セキュリティチップ60Bに記録されたCPU固有ID61も合せて返信するように要求し、両者を比較し、一致/不一致を判定することにより行われる。この場合には、遊技機搭載暗号基板56、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のそれぞれのセキュリティチップ60A、60B、60CにCPU固有ID61を記録する必要はなく、遊技機メイン基板40のセキュリティチップ60BにのみCPU固有ID61を予め記録しておけば十分である。
電源モジュール75は、CRユニット6の各部に電源を供給するとともに、上記のように、タッチ液晶モジュール27にも電力を供給する。また、この電源モジュール75の電力が貸出I/F用電源として、パチンコ機5の遊技機搭載暗号基板56、払出制御基板41、及びCR基板55のそれぞれに出力されている。遊技機搭載暗号基板56、及びCR基板55は、この貸出I/F用電源を駆動電源とし駆動し、また、払出制御基板41は貸出I/F用電源の入力を検知することでCRユニット6との導通状態を検知する。すなわち、払出制御基板41への貸出I/F用電源の入力を遮蔽することでパチンコ機5とCRユニット6とが非導通状態となり、パチンコ機5での遊技球の発射が禁止される。なお、遊技機搭載暗号基板56、及びCR基板55は、貸出I/F用電源の供給を検知していれば、パチンコ機5が備える電源を駆動電源として駆動しても良い。
主制御用のCPU76Aは、プリペイド媒体14や会員カード14Bのデータの読み書き、管理コンピュータ群8、及びデータ表示器34とのデータ送受等の制御、パチンコ機5に対する玉貸制御の他、さらに遊技中におけるプリペイド媒体14の残価値、持玉及び再プレイ可能玉数(貯玉数)を管理する。
詳述すると、CPU76Aは、キャッシュメモリを備え、当該キャッシュメモリを、プリペイド残価値記憶部83、貸出装置管理持玉数記憶部84、再プレイ可能玉数記憶部85、遊技機管理残玉記憶部86として機能させる。
プリペイド残価値記憶部83は、プリペイド媒体14の残価値を記憶するものであり、プリペイド媒体14の投入時、或いは発行時にプリペイド管理サーバー35Bから取得した残価値を初期値として記憶し、玉貸操作に伴って残価値を減算更新し、またチャージ操作に伴って加算更新する。
なお、持玉管理サーバー35Cで管理されている持玉数を貸出装置管理持玉数記憶部84に格納する構成に限らず、例えばプリペイド媒体14に記録されている持玉数や会員・景品管理サーバー35Dで管理されている貯玉数を貸出装置管理持玉数記憶部84に格納しても良い。
また、遊技機管理発射可能玉数から持玉への移行の契機としては、上記の他にも、例えばタッチ液晶モジュール27に設けた移行操作のためのボタンに対するタッチ操作や、休憩時にパチンコ機5をロックするための休憩ボタンが操作されたときなどが挙げられる。休憩ボタン操作時のパチンコ機5のロックについて簡単に説明すると、ロック時には、CRユニット6が貸出指示信号を送信しないようにすることでパチンコ機5での遊技球の貸出動作が行われないようになり、また遊技機管理発射可能玉数が持玉に移行して「ゼロ」にクリアされることで、遊技球を用いた遊技ができない状態(ロック状態)に維持される。
また、貸出装置制御基板68には、パラレル信号線10Aを介して遊技台計数管理装置35Aと接続するためのパラレルポート92が設けられており、パラレルポート92からの出力が光MOSリレー等の駆動回路を備えた信号変換器93で信号変換され、パラレル出力用コネクタ94に接続されたパラレル信号線10Aを介して遊技台計数管理装置35Aに出力される。
そしてCRユニット6では、貸出装置搭載暗号基板74と貸出装置制御基板68の間の相互認証結果が成立し貸出可能状態になっているとき、パチンコ機5から相互認証結果として相互認証成立の旨が入力されたことを条件に、貸出装置搭載暗号基板74、及び遊技機搭載暗号基板56が装置間の相互認証を行う。このときの装置間の相互認証には、例えば上記遊技機ID(CPU固有ID61)を認証キーに用いることができる。すなわち、貸出装置搭載暗号基板74のセキュリティチップ60Dは、遊技機ID管理サーバー35Fから取得して保持している遊技機IDを遊技機搭載暗号基板56のセキュリティチップ60Aに送信し、当該セキュリティチップ60Aは自身に格納されている遊技機IDを貸出装置搭載暗号基板74のセキュリティチップ60Dに送信し、各セキュリティチップ60A、60Dは、受信した遊技機IDと、自身が保持する遊技機IDとに基づいて相互に認証する。そして、装置間の相互認証が成立した場合にだけ、遊技球の貸出動作が可能になる。すなわち、貸出装置搭載暗号基板74が遊技機搭載暗号基板56の認証を認めなかった場合(パチンコ機5に不正改造の疑いがある場合)、貸出装置搭載暗号基板74は、パチンコ機5への貸出指示信号の出力を禁止し、或いはパチンコ機5との導通状態を非導通状態にするなどして、貸出動作を実行不能にする。一方、遊技機搭載暗号基板56が貸出装置搭載暗号基板74の認証を認めなかった場合(CRユニット6に不正改造の疑いがある場合)、遊技機搭載暗号基板56は、CRユニット6への貸出スイッチ25Aのスイッチ押下信号の出力を禁止するなどして貸出動作を実行不能にする。
この図に示すように、払出制御基板41は、遊技機管理発射可能玉数算出部41A1と、発射玉数累計部41A2と、獲得玉数累計部41A3と、表示灯制御部41Bと、表示灯群52とを備え、これらのうち、遊技機管理発射可能玉数算出部41A1、発射玉数累計部41A2、及び獲得玉数累計部41A3は、払出制御CPU41Aの機能によって構成されている。
表示灯群52は、数値を表示可能な例えば7セグ表示器や液晶表示器等から構成された複数の表示灯を備え、本実施形態では、上記遊技機管理発射可能玉数を表示する遊技機管理発射可能玉数表示灯52A、獲得玉数を表示する獲得玉数累計表示灯52B、貸出玉数を表示する貸出玉数累計表示灯52C、及び発射玉数を表示する発射玉数累計表示灯52Dを備えている。
表示灯群52は、遊技盤16での遊技球の移動の障害とならないように、遊技盤16の盤面内であって、パチンコ機本体18の正面から遊技者が視認可能な領域のうち、遊技領域(盤面に発射された遊技球が転動する領域)の外、或いは、遊技領域内に設けられた役物に付随して設けられている。
なお、表示灯群52は、表示灯制御部41Bが主制御基板たる払出制御基板41によって表示が制御される限りにおいて、遊技盤16ではなくパチンコ機本体18の枠体に設けても良い。
図4は、玉数表示処理の一例を示すフローチャートである。
上述の通り、遊技機管理発射可能玉数、獲得玉数、貸出玉数、及び発射玉数のそれぞれは、遊技終了に伴ってゼロクリアされる構成となっており、そのため払出制御基板41の払出制御CPU41Aは、先ず、遊技が終了したか否かを判定する(ステップS1)。本実施形態では、遊技者が返却スイッチ25Bを押下してプリペイド媒体14の返却が完了したとき遊技終了と見なしている。すなわち、CRユニット6は、返却スイッチ25Bの押下に応じてプリペイド媒体14を排出して返却すると、パチンコ機5の払出制御基板41に対して返却動作完了通知を通知する。払出制御基板41は、返却動作完了通知を取得した場合に遊技が終了したものと判定し(ステップS1:Yes)、上記の各玉数の累計値をゼロクリアして初期化する(ステップS2)。
なお、CRユニット6の貸出装置制御基板68が管理コンピュータ群8(例えば遊技台計数管理装置35A)からの指示に基づいて上記玉数リセット信号を払出制御基板41に出力する構成を更に備え、例えば遊技台計数管理装置35A等の管理コンピュータ群8から開店処理または閉店処理の信号をCRユニット6が受信した事を契機に玉数リセット信号を払出制御基板41に入力する構成としても良い。かかる構成により、開店処理または閉店処理の信号を各CRユニット6に送出するだけで、遊技店舗2内のパチンコ機5全てに対して、同時に累計値をクリアする事が出来る。
また、遊技機メイン基板40から賞球指示信号が入力された場合(ステップS8:Yes)、賞球で払出す遊技球数に基づいて獲得玉数累計部41A3が獲得玉数を累計し(ステップS9)、またステップS7に処理手順を進めて、遊技機管理発射可能玉数算出部41A1が遊技機管理発射可能玉数を加算更新する(ステップS7)。さらに、ファイル玉が検知された場合にも(ステップS10:Yes)、処理手順をステップS7に進めて、遊技機管理発射可能玉数算出部41A1が遊技機管理発射可能玉数を加算更新することとなる。
一方、発射検知信号が入力された場合(ステップS11:Yes)、払出制御基板41の発射玉数累計部41A2が発射玉数を累計し(ステップS12)、また、遊技機管理発射可能玉数算出部41A1が遊技機管理発射可能玉数を減算更新することとなる(ステップS13)。
なお、上述した玉数表示処理は、あくまでも一例であって、ステップS1、S5、S8、S10、S11のそれぞれの判定の順番は、同図に示す順番でなくとも良い事は勿論である。
特に、封入球式のパチンコ機5にあっては、遊技者の遊技中の持玉がデジタルデータたる発射可能玉数として管理されるため、発射可能玉数の表示が視認できなくなると、遊技に利用可能な残持玉数を遊技者が把握できなくなるものの、上記のように、パチンコ機5及びタッチ液晶モジュール27の両方に表示する構成とすることで、いずれかが故障しても遊技者はもう片方の表示から残持玉数を把握することができる。
さらに、タッチ液晶モジュール27においては、貸出装置制御基板68が外部端子出力信号Soutに基づいて、パチンコ機5の遊技状態(例えば、大当遊技状態、通常遊技状態、時短遊技状態、確率変動遊技状態など)を判定し、入賞が頻繁に発生し得る大当遊技状態においては、獲得玉数だけを、獲得玉数増加の演出を伴いながら表示する構成としても良い。この獲得玉数増加の表示演出としては、例えば、入賞に伴い賞球が払出されるごとに、タッチ液晶モジュール27の液晶表示部66に、ドル箱に遊技球が流れ込みドル箱内の遊技球が増えて行く映像表示等が考えられる。
また、これら発射玉数、獲得玉数、及び貸出玉数のそれぞれを表示する表示灯群52は、遊技球の払出を管理し、またかしめケース等に封入されてセキュリティが高められた払出制御基板41によって表示制御されているため、それらの表示の信頼性を高めることができ、遊技者が安心して遊技を行うことができる。
特に封入球式のパチンコ機5においては、遊技者の持玉が実球で払出されることがなく、全てデジタルデータ化されて管理されるため、玉数に係る情報が把握できないと、遊技に支障をきたす虞があり遊技者が不安になる。これに対して、本実施形態によれば、上記のように、液晶表示部66、及びパチンコ機5の表示灯群52のいずれかが故障等した場合でも、他方の表示から玉数に係る情報を把握することができるから、遊技に支障をきたすことがなく遊技者は安心して遊技することができる。
獲得玉数、貸出玉数、及び発射玉数のそれぞれを1つの表示灯に表示する構成においては、これらのうちどれを表示灯に表示するかを遊技状態に応じて変えても良く、例えば大当遊技状態中には、獲得玉数だけを表示し、その他の遊技状態においては、獲得玉数、貸出玉数、及び発射玉数のそれぞれを循環的に表示しても良い。このとき、表示灯に表示されている玉数が獲得玉数、貸出玉数、及び発射玉数のどれに該当するかも、例えばランプ点滅等で識別可能に表示される。
6 CRユニット
14 プリペイド媒体
15 遊技システム
16 遊技盤
18 パチンコ機本体
19 始動入賞口
20 入賞口
21 大入賞口
22 回収口
23 障害釘
24 遊技機液晶表示器
27 タッチ液晶モジュール
40 遊技機メイン基板(主制御基板)
40A 主制御CPU
41 払出制御基板(主制御基板)
41A 払出制御CPU
41A1 遊技機管理発射可能玉数算出部
41A2 発射玉数累計部
41A3 獲得玉数累計部
41A4 貸出玉数累計部
41B 表示灯制御部
48 遊技機管理発射可能玉数記憶部
49 アウト玉検知センサ
50 ファウル玉検知センサ
51 発射玉検知センサ
52 表示灯群(累計値表示手段)
52A 遊技機管理発射可能玉数表示灯
52B 獲得玉数累計表示灯(表示装置)
52C 貸出玉数累計表示灯(表示装置)
52D 発射玉数累計表示灯(表示装置)
54 外部端子板
65 遊技球貸出装置
66 液晶表示部
Sout 外部端子出力信号
Claims (4)
- 遊技盤に発射された遊技球によって所定の抽選契機が成立するごとに当落抽選を行うとともに、前記遊技盤に設けられた入賞口に前記遊技球が入賞するごとに賞球を払出し、遊技球貸出装置から遊技球貸出指示が送出されるごとに遊技球の貸出を実行する主制御基板を有する遊技機において、
前記主制御基板は、
前記遊技盤に発射された遊技球を累計する発射玉数累計手段と、
前記入賞によって払出された賞球を累計する獲得玉数累計手段と、
前記遊技球貸出指示に基づいて貸出された遊技球を累計する貸出玉数累計手段と、
前記発射玉数累計手段、前記獲得玉数累計手段、及び前記貸出玉数累計手段による各累計値をそれぞれ表示する累計値表示手段と
を備えることを特徴とする遊技機。 - 前記累計値表示手段は、
前記発射玉数累計手段、前記獲得玉数累計手段、及び前記貸出玉数累計手段による各累計値を1つの表示装置に表示するとともに、
前記当落抽選に当選したときの大当遊技状態中には、前記獲得玉数累計手段による累計数のみを前記表示装置に表示することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 遊技機本体に遊技球を封入し、前記遊技盤に発射された遊技球を前記遊技機本体内で回収して循環利用する封入球式に構成され、
前記主制御基板は、
前記発射玉数累計手段、前記獲得玉数累計手段、及び前記貸出玉数累計手段による各累計値に基づいて、遊技のために発射できる玉数を算出する発射可能玉数算出手段と、
前記発射可能玉数を表示する発射可能玉数表示手段と
を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。 - 前記主制御基板は、
前記遊技盤に発射されて遊技に用いられた遊技球数、及び前記賞球数を特定可能な信号を含む外部端子出力信号を前記遊技球貸出装置に出力し、
前記遊技球貸出装置が、前記外部端子出力信号、及び前記遊技球貸出指示の送出に基づいて、前記遊技盤に発射された遊技球の累計値、及び前記賞球の累計値、前記貸出された遊技球の累計値、及び、遊技のために発射できる玉数のそれぞれを算出し表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の遊技機。
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