JP2012029752A - 遊技媒体貸出装置、及び、遊技システム - Google Patents

遊技媒体貸出装置、及び、遊技システム Download PDF

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Abstract

【課題】遊技に使用する遊技媒体を、遊技媒体自体または遊技媒体に関する情報が記録された媒体を装置外に取り出すことなく、遊技以外の目的でも使用できるようにする。
【解決手段】遊技球を使用して遊技を実行し、遊技結果に応じて賞が獲得されるパチンコ機5に接続された遊技球貸出装置65は、パチンコ機5に対して貸出可能な持玉及び貯玉数を記憶する貸出装置管理持玉数記憶部84及び再プレイ可能玉数記憶部85と、持玉数又は貯玉数のパチンコ機5以外への支出を指示するタッチ液晶モジュール27と、パチンコ機5から遊技球が移行された場合に、持玉数又は貯玉数を加算し、タッチ液晶モジュール27による指示に従って持玉数又は貯玉数を減算するとともに、減算した遊技球の数を示す情報を外部装置に対して出力するCPU76Aと、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、遊技機に対して遊技媒体の貸出を行う遊技媒体貸出装置、及び、この遊技媒体貸出装置を備えた遊技システムに関する。
所定の抽選契機が成立するごとに当落抽選を行い、当選により遊技者が遊技媒体を増やせるようにした遊技機が知られている。この種の遊技機が設置される遊技場では、遊技媒体を対価として飲料やたばこ等の景品を購入できる(例えば、特許文献1、2参照)。具体的には、特許文献1に記載されたように、遊技機から排出された遊技媒体を専用の自動販売機に投入する例や、特許文献2に記載されたように、獲得した遊技媒体数をカード型の記録媒体に記録し、このカード型記録媒体を自動販売機に投入して景品を購入すると、カード型記録媒体に記録された遊技媒体数が減算される例があった。
特開平10−211339号公報 特開平10−328387号公報
ところで、上記従来の例では、遊技媒体そのもの、または遊技媒体数が記録された媒体を遊技機から取り出して、自動販売機や景品カウンターで交換しなければならない。このため、遊技者は、いったん遊技を中断して離席する必要があった。つまり、遊技者が獲得した遊技媒体を遊技以外の目的で使用するためには、遊技媒体自体、または、遊技媒体の価値に相当する価値情報が記録された媒体を装置外に取り出す必要があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、遊技機が遊技に使用する遊技媒体を、遊技媒体自体または遊技媒体に関する情報が記録された媒体を装置外に取り出すことなく、遊技以外の目的でも使用できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、遊技媒体を使用して遊技を実行し、遊技結果に応じて賞遊技媒体が獲得される遊技機に接続され、前記遊技機に対して遊技媒体の貸出を行う遊技媒体貸出装置であって、前記遊技機に対して貸出可能な遊技媒体数を記憶する貯遊技媒体数記憶部と、前記遊技機から遊技媒体が当該遊技媒体貸出装置に移行された場合に、前記貯遊技媒体数記憶部に記憶された遊技媒体数を加算する加算処理部と、前記貯遊技媒体数記憶部に記憶された遊技媒体の前記遊技機以外への支出を指示する指示部と、前記指示部による指示に従って前記貯遊技媒体数記憶部に記憶された遊技媒体数を減算するとともに、減算した遊技媒体の数を示す情報を外部装置に対して出力する支出処理部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、遊技媒体貸出装置が記憶する遊技媒体の支出を指示し、この指示に応じて遊技に使用可能な遊技媒体数を減算するので、遊技媒体を遊技媒体貸出装置の外に排出することなく、遊技以外の目的で遊技媒体を支出して決済を行うことができる。これにより、遊技で使用される遊技媒体の価値を遊技以外の目的で使用することができ、遊技者の利便性の向上を図ることができる。また、遊技機から遊技媒体を遊技媒体貸出装置に移行すると、貯遊技媒体数記憶部に記憶された遊技媒体数を加算できるので、遊技で獲得された賞遊技媒体を装置外部に取り出すことなく支出することも可能となる。
また、上記目的を達成するために、本発明は、遊技媒体を使用して遊技を実行し、遊技結果に応じて賞遊技媒体が獲得される遊技機に接続され、前記遊技機に対して遊技媒体の貸出を行う遊技媒体貸出装置と、前記遊技媒体貸出装置に通信可能に接続された管理装置とを備えた遊技システムであって、前記遊技媒体貸出装置は、前記遊技機に対して貸出可能な遊技媒体数を記憶する貯遊技媒体数記憶部と、前記遊技機から遊技媒体が当該遊技媒体貸出装置に移行された場合に、前記貯遊技媒体数記憶部に記憶された遊技媒体数を加算する加算処理部と、前記貯遊技媒体数記憶部に記憶された遊技媒体の前記遊技機以外への支出を指示する指示部と、前記指示部による指示に従って前記貯遊技媒体数記憶部に記憶された遊技媒体数を減算するとともに、前記管理装置に対して遊技媒体の支出の指示と減算した遊技媒体の数とを含む情報を出力する支出処理部と、を備え、前記管理装置は、前記遊技媒体貸出装置から遊技媒体の支出の指示と減算した遊技媒体の数とを含む情報が入力された場合、この入力された情報に基づく処理を行うことを特徴とする。
本発明によれば、遊技媒体貸出装置が記憶する遊技媒体の支出を指示し、この指示に応じて遊技に使用可能な遊技媒体数を減算するので、遊技媒体を遊技媒体貸出装置の外に排出することなく、遊技以外の目的で遊技媒体を支出して決済を行うことができる。これにより、遊技で使用される遊技媒体の価値を遊技以外の目的で使用することができ、遊技者の利便性の向上を図ることができる。また、遊技機から遊技媒体を遊技媒体貸出装置に移行すると、貯遊技媒体数記憶部に記憶された遊技媒体数を加算できるので、遊技で獲得された賞遊技媒体を装置外部に取り出すことなく支出することも可能となる。
上記構成において、前記遊技媒体貸出装置は、前記指示部により商品購入またはサービス提供の申し込みを受け付けて、前記支出処理部により、前記指示部が受け付けた申し込みの対価として遊技媒体数を減算し、申し込まれた商品購入またはサービス提供の内容を示す情報を前記外部装置または前記管理装置に出力するものとしてもよい。
この場合、遊技媒体貸出装置において商品の購入またはサービスの提供の申し込みを行い、その対価を遊技媒体で決済できるので、遊技媒体の価値の使用に係る自由度を大幅に高めることで、遊技者の利便性の向上を図ることができる。また、遊技媒体の使用に関して、利便性と興趣性に富むサービスを遊技者に提供できる。
また、上記構成において、前記遊技媒体貸出装置は、前記遊技機本体の前面に配置される表示装置を備え、前記指示部は、前記表示装置と一体に形成されてタッチ操作を検出するタッチパネルで構成されたものとしてもよい。この場合、遊技者は、遊技機の前から離れることなく、遊技媒体の使用に関する指示を手軽に入力できるので、より一層の利便性の向上を図ることができる。
さらに、遊技媒体貸出装置は、前記指示部により遊技媒体の支出が指示された場合に、指示された支出の内容および支出の結果を前記表示装置に表示してもよい。
また、前記遊技媒体貸出装置は、前記貯遊技媒体数記憶部に記憶された遊技媒体数に応じて、支出可能な目的と必要な遊技媒体数を前記表示装置に表示する構成としてもよい。この場合、例えば表示された支出目的をタッチ操作で選択することで、遊技媒体の支出の指示を簡単に行うことができる。また、現在の遊技媒体数でどのような支出が可能かを遊技者に案内することも可能となる。
また、上記構成において、前記遊技機は、遊技媒体を循環させて遊技を行う封入式の遊技機であり、前記遊技媒体貸出装置から貸し出された遊技媒体の数を使用可能媒体数として記憶する使用可能媒体記憶部と、遊技結果に応じて獲得された賞遊技媒体数を前記使用可能媒体記憶部に記憶された使用可能媒体数に加算する一方、遊技媒体の払出が指示された場合に前記使用可能媒体記憶部に記憶された使用可能媒体数を前記遊技媒体貸出装置に出力する前記媒体数制御部と、を備えた構成としてもよい。
この場合、封入式の遊技機において獲得した賞遊技媒体を、遊技機や遊技媒体貸出装置の装置外に実体として排出させることなく、遊技以外の目的で使用できる。このため、遊技媒体が装置外に排出されない形態の遊技機においても、遊技媒体を様々な目的で使用できるようになり、遊技者の利便性の向上を図ることができる。
また、本発明は、上記遊技システムにおいて、前記遊技媒体貸出装置は、前記指示部により他の遊技者を指定して遊技媒体の付与を指示可能であり、前記指示部により他の遊技者への付与が指示された場合に、前記支出処理部は、付与する遊技媒体数を前記貯遊技媒体数記憶部に記憶された遊技媒体数から減算し、指定された付与対象の遊技者と付与する遊技媒体数とを含む情報を前記管理装置に出力し、前記管理装置は、前記遊技機を使用する遊技者と、各遊技者が使用可能な遊技媒体数とを対応付けて記憶しており、前記遊技媒体貸出装置から、付与対象の遊技者と付与する遊技媒体数とを含む情報が入力された場合に、入力された情報に基づいて、付与対象の遊技者に対応付けて記憶している遊技媒体数を加算することを特徴とする。
本発明によれば、遊技媒体貸出装置が管理する遊技媒体を他の遊技者に付与することができるので、遊技者間で遊技媒体を相互に融通できる。このため、遊技機や遊技媒体貸出装置から実体として遊技媒体を排出させることなく遊技媒体の授受や貸し借りを行うことができ、遊技者の利便性の向上を図ることができる。
また、この構成によれば、遊技機が封入式であって、遊技機や遊技媒体貸出装置から実体として遊技媒体を排出することが容易でない場合も、遊技媒体の授受や貸し借りを自在に行えるという利点がある。
また、上記構成において、前記管理装置は複数の前記遊技媒体貸出装置に接続され、前記遊技媒体貸出装置は、当該遊技媒体貸出装置を使用する遊技者に対応づけて前記管理装置が記憶する遊技媒体数を取得し、前記支出処理部により遊技媒体数を減算した場合および前記加算処理部により遊技媒体数を加算した場合には、減算または加算後の遊技媒体数を前記管理装置に送信し、前記管理装置は、前記遊技媒体貸出装置から送信される遊技媒体数に基づいて、遊技者に対応付けて記憶している遊技媒体数を更新する構成としてもよい。
或いはまた、上記構成において、前記管理装置は、前記遊技媒体貸出装置から付与対象の遊技者と付与する遊技媒体数とを含む情報が入力された場合に、入力された情報に基づいて、付与対象の遊技者が使用する前記遊技媒体貸出装置に対して遊技媒体数の加算を指示する情報を出力し、前記遊技媒体貸出装置により遊技媒体数を加算させてもよい。
これらの構成によれば、管理装置と各々の遊技媒体貸出装置において遊技媒体数を変更した場合の数の不整合を生じることが無く、確実に遊技媒体数の変更を行える。
また、本発明は、上記遊技システムにおいて、前記管理装置は、1または複数の遊技者で構成されるグループと、各グループに所属する遊技者とを対応付けて記憶し、前記遊技媒体貸出装置から、前記遊技機で遊技中の遊技者及びそれ以外の遊技者を含む複数の遊技者を特定する情報が入力された場合に、新たなグループを生成し、入力された情報により特定される複数の遊技者を新たに生成したグループに所属する遊技者として記憶することを特徴とする。
本発明によれば、遊技媒体貸出装置により複数の遊技者を特定することで、これら複数の遊技者で構成される新たなグループが管理装置に記憶されるので、複数の遊技者がグループを構成したい場合に、速やかにグループを作成できる。
この構成において、前記遊技媒体貸出装置には、当該遊技媒体貸出装置を使用する遊技者と同じグループに所属する他の遊技者が一覧表示される構成としてもよい。この場合、遊技者は、自分と同じグループに所属する他の遊技者の情報を見ることができ、例えば、これらの遊技者が同一遊技場内で遊技中であるか否かを知り、或いは、各遊技者の遊技媒体数等を知ることが可能な構成を実現できる。
この構成において、上述したように前記遊技媒体貸出装置の前記指示部における操作により、同じグループに属する遊技者と付与する遊技媒体数とが指定され、指定された遊技者と遊技媒体数とを含む情報が前記管理装置に入力された場合、同じグループに所属する遊技者どうしが遊技媒体の授受や貸し借りを自在に行える。
また、本発明は、上記遊技システムにおいて、前記管理装置は、同一のグループに所属する複数の遊技者が使用する前記遊技媒体貸出装置をそれぞれ特定し、これら複数の前記遊技媒体貸出装置間の相互の情報通信を仲介することを特徴とする。
本発明によれば、同一のグループに所属する遊技者どうしが、互いに遊技機の前から離れることなく、他の遊技者の迷惑にもならずに意思疎通を図ることができる。これにより、遊技者の利便性の向上を図るとともに、遊技者が集団で遊技を楽しむことができ、興趣性の向上を図ることもできる。
この構成において、前記遊技媒体貸出装置が備える前記表示装置により、同一のグループに所属する他の遊技者を一覧表示し、前記指示部の操作によって一覧表示された遊技者の中から遊技者を選択した場合に、選択された遊技者が使用している前記遊技媒体貸出装置との間で相互に通信可能とする構成としてもよい。この場合、遊技者は通信を行う相手の遊技者を容易に選択できる。
ここで、貯遊技媒体数記憶部に記憶された遊技媒体数は、遊技機から遊技媒体貸出装置に移行された遊技媒体の価値に相当するものであり、遊技機に直接的に遊技媒体として移行し、遊技に使用可能なものを含み、何らかの手続を経て間接的に遊技機に移行することで、遊技媒体として遊技に使用可能となるものも含む。
本発明によれば、遊技媒体貸出装置が管理する遊技媒体や遊技機で獲得された賞遊技媒体を、遊技機や遊技媒体貸出装置から外部に取り出すことなく、遊技以外の目的で支出することが可能となる。
本発明の実施形態に係る遊技サービスシステムの全体構成を示す図である。 遊技システムの機能的構成を示す図である。 タッチ液晶モジュールに表示される画面の例を示す図である。 タッチ液晶モジュールに表示される画面の例を示す図である。 遊技球貸出装置の動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る遊技サービスシステム1の構成を示す図である。
遊技サービスシステム1は、遊技店舗2に導入されている遊技管理システム3と、サービス提供サーバー群4とを備えている。遊技管理システム3は、遊技機の一例たるパチンコ機5から遊技情報を取得して管理するシステムであり、複数台のパチンコ機5及びCR(Card Reader)ユニット6等を備えて構成されている。サービス提供サーバー群4は、遊技管理システム3に対して各種サービスを提供するサーバー群である。
サービス提供サーバー群4には、大別すると、ベンダー系に属するベンダー系サーバー群4Aと、データセンター系に属するデータセンター系サーバー群4Bとが含まれており、それぞれがインターネット等の広域網11を介して遊技管理システム3に通信可能に接続されている。
ベンダー系サーバー群4Aには、遊技機メーカーサーバー12Aと、販社・中古機業者サーバー12Bと、カード会社サーバー12Cと、コンテンツプロバイダーサーバー12Dとが含まれている。
遊技機メーカーサーバー12Aは、パチンコ機5を製造する遊技機メーカーが所有するサーバーであり、販社・中古機業者サーバー12Bは、パチンコ機5を販売する販売会社や中古のパチンコ機5を販売する中古機業者が所有するサーバーである。これら遊技機メーカーサーバー12A、及び販社・中古機業者サーバー12Bからは、製造、或いは販売したパチンコ機5の識別情報(例えば製造番号)と、認証用情報としての遊技機ID(例えば、遊技機メイン基板40のCPU固有ID61(図2))が遊技機ID管理センターサーバー13Dに送信され、当該遊技機ID管理センターサーバー13Dで管理される。
カード会社サーバー12Cは、遊技球の貸し出しに供する後述するプリペイド媒体14を製造販売するカード会社によって利用され、プリペイド媒体の製造番号やシリアル番号の照会サービスを提供するサーバーである。遊技店舗側は、かかる照会サービスを利用することで、偽造等された不正なプリペイド媒体を発見できる。
コンテンツプロバイダーサーバー12Dは、コンテンツを配信するプロバイダーによって利用され、各種コンテンツを配信するサーバーである。コンテンツの例としては、例えば遊技機メーカーによって登録されたパチンコ機5のPR(Public Relations)コンテンツや、遊技性能、遊技方法等の説明コンテンツなどが挙げられる。かかるコンテンツは、遊技管理システム3の例えば各CRユニット6に配信され、後述のタッチ液晶モジュール27などに表示されて遊技者に提供される。
データセンター系サーバー群4Bには、コンテンツ配信データセンターサーバー13Aと、プリペイド管理データセンターサーバー13Bと、第3者貯玉データ管理センターサーバー13Cと、遊技機ID管理センターサーバー13Dと、不正情報監視センターサーバー13Eとが含まれている。
コンテンツ配信データセンターサーバー13Aは、TVや映画などの動画や音楽等のエンターテイメントコンテンツを配信するサーバーであり、かかるコンテンツは、遊技管理システム3の各CRユニット6に配信されタッチ液晶モジュール27などに表示される。
プリペイド管理データセンターサーバー13Bは、遊技店舗2で利用されている各プリペイド媒体14の残価値の記録・照会サービスを提供するサーバーである。また第3者貯玉データ管理センターサーバー13Cは、遊技店舗2の会員となった遊技者ごとに遊技球の貯玉数の記録・照会サービスを提供するサーバーである。遊技店舗側は、これらプリペイド管理データセンターサーバー13B、及び第3者貯玉データ管理センターサーバー13Cが記録しているデータと遊技管理システム3で管理しているデータとの間の整合性を検証可能になっている。
遊技機ID管理センターサーバー13Dは、パチンコ機5の識別情報と、上記遊技機IDと、当該パチンコ機5の出荷先の遊技店舗2とを対応付けたデータを管理し、また照会可能にするサーバーである。かかるデータは、遊技機メーカー、販社、或いは中古機業者がパチンコ機5を出荷するごとに遊技機メーカーサーバー12A、及び販社・中古機業者サーバー12Bから登録され、また遊技店舗2がパチンコ機5を撤去するごとに、対応するパチンコ機5のデータが抹消される。また、データ登録者以外にデータを参照できる者を出荷先の遊技店舗2に限定するために、出荷先の遊技店舗2には、当該出荷先に対応付けられた遊技機IDを参照するためのデータ参照用のID及びパスワードが付与されている。遊技店舗2側は、これらを用いて遊技機ID管理センターサーバー13Dにアクセスすることで、当該遊技店舗2のみが遊技機IDを取得可能になる。なお、遊技機ID管理センターサーバー13Dの管理データには、他に任意の情報を含めることができ、例えば遊技機メーカー名やパチンコ機5の機種名の情報等を含めても良い。
不正情報監視センターサーバー13Eは、何らかの理由で不正と認められたパチンコ機5の識別情報を照会可能に管理するサーバーであり、遊技店舗が、所有のパチンコ機5が不正なものでないかを不正情報監視センターサーバー13Eに問い合わせて確認できる。
次いで、遊技管理システム3を構成する各装置について詳述する。
遊技管理システム3は、複数台のパチンコ機5及びCR(Card Reader)ユニット6と、精算機7と、管理コンピュータ群8とを備え、CRユニット6、精算機7及び管理コンピュータ群8のそれぞれが店内LAN9、或いは専用通信線10により通信可能に接続されている。
パチンコ機5は、遊技球を遊技媒体に使用する遊技機である。このパチンコ機5は、遊技者が、価値媒体たるプリペイド媒体14を購入、或いは、プリペイド媒体14に現金をチャージし、該プリペイド媒体14の残価値を代償として遊技球を借りて遊技する、いわゆるCR機と呼ばれる遊技機である。そして、かかるパチンコ機5と、当該パチンコ機5と通信可能に接続され、プリペイド媒体14を読み取る上記CRユニット6と、を備えて遊技システム15が構成されている。この遊技システム15では、パチンコ機5は、CRユニット6と電気的に接続されている(通電状態である)事を条件に遊技球を発射可能に構成されている。
パチンコ機5は、遊技盤(ゲージ盤)16の前面に前面ガラス17を設け、該前面ガラス17を通じて遊技盤16の遊技領域を視認可能に構成したパチンコ機本体18を備えている。遊技盤16の遊技領域には、遊技球通過時に賞球が得られる入賞口として始動入賞口19や他の入賞口20、常閉状態の大入賞口(いわゆるアタッカー)21と、これら始動入賞口19、他の入賞口20及び大入賞口21のいずれにも入賞しなかった遊技球(いわゆるアウト玉)を遊技領域から遊技盤16の裏側に導いて回収する回収口22と、多数の障害釘23と、始動入賞口19への遊技球の入賞(通過)に伴い図柄を変動表示する図柄表示ユニットとしての遊技機液晶表示器24とが設けられている。始動入賞口19、大入賞口21、及び他の入賞口20に入賞したときの賞球数はそれぞれ異なり、本実施形態では、始動入賞口19が3個、大入賞口21が15個、及び他の入賞口20が10個となっている。
パチンコ機本体18の正面には、遊技球の貸出操作用の貸出スイッチ25A、プリペイド媒体14の返却(遊技終了の指示)操作用の返却スイッチ25B、遊技機液晶表示器24での表示演出時などに操作入力するプッシュボタン25C等の各種操作ボタンが設けられている。
またパチンコ機本体18の右下には、遊技球を遊技盤16の遊技領域に1発ずつ所定の時間間隔で発射する遊技球発射ハンドル26が設けられている。
遊技球発射ハンドル26は時計回りに回動可能であり、パチンコ機5は、遊技者が操作しない状態における停止位置からの遊技球発射ハンドル26の回動量(操作量)を後述する発射制御基板43により検出し、この発射制御基板43の制御により遊技球を発射する発射機構(図示略)を備えている。この発射機構が遊技球を発射する力は可変であり、発射制御基板43の制御により、検出された遊技球発射ハンドル26の操作量が大きいほど強い弾発力で、遊技球を遊技領域に発射させる。
遊技球発射ハンドル26の操作に伴って発射された遊技球が始動入賞口19を通過したことを契機にパチンコ機5は特賞の当落抽選を行うとともに、遊技機液晶表示器24に図柄を後述する表示演出を伴って変動表示し、停止図柄により当落抽選結果を遊技者に通知する。また当選時には、パチンコ機5は、大入賞口21を開放して遊技球が入賞し易い状態とすることで遊技者に持玉を増やす機会を与える。
ここで、このパチンコ機5は、所定個数(例えば25個)の遊技球をパチンコ機本体18に封入し、これらの遊技球をパチンコ機本体18の中で循環利用する封入式の遊技機として構成されている。具体的には、パチンコ機5は、遊技盤16に発射され、始動入賞口19や大入賞口21、他の入賞口20に入賞した遊技球(いわゆるセーフ玉)及び回収口22に回収された遊技球(いわゆるアウト玉)をそれぞれ遊技盤16の裏側に回収し、発射位置に還流する循環流路(図示せず)を有し、当該循環流路内に所定個数の遊技球を封入して、封入した遊技球を繰り返して遊技領域に発射することで遊技を行うように構成されている。封入式のパチンコ機5においては、パチンコ機本体18の外部から遊技球を補充する必要がないため、パチンコ機本体18の正面に、遊技球を一時的に貯留するいわゆる上皿や、上皿からパチンコ機本体18の内部に遊技球を捕球する捕球口、上皿に賞球を排出する排出口等は設けられておらず、かかる上皿等が従来配設された箇所(すなわち、前面ガラス17の下)には、タッチ液晶モジュール27が設けられている。
タッチ液晶モジュール27は、パチンコ機本体18の台枠に組み込まれたタッチ操作可能な表示ユニットであり、CRユニット6の操作部及び表示部として機能し、かかる構成については、後に詳述する。
CRユニット6は、各パチンコ機5の片側に配置され互いに通信可能に接続されており、プリペイド媒体14の残価値がゼロでない事を条件に、貸出スイッチ25Aの操作を示す貸出操作信号をパチンコ機5から受信した場合に遊技球の貸出指示信号を出力する。プリペイド媒体14の残価値は管理コンピュータ群8(より正確には後述するプリペイド管理サーバー35B)に管理されており、CRユニット6は、玉貸完了時に、管理コンピュータ群8との間で貸出玉数に応じてプリペイド媒体14の残価値を減算する処理を行う。
なお、CRユニット6は、玉貸時における残価値の使用単位(例えば100円単位、500円単位など)や、1個の遊技球あたりの貸出単価(例えば4円/玉、1円/玉など)を予め設定可能に構成されており、遊技場側が営業形態に応じて適宜に設定・変更可能に成されている。
プリペイド媒体14にはICを内蔵した硬貨形状のICコイン14A及びカード型の会員カード14Bが用いられている。会員カード14Bは、遊技店に会員登録している顧客に貸与される記録媒体であり、ICコイン14Aは、それ以外の顧客(いわゆる、ビジター)に貸与される記録媒体である。プリペイド媒体14には、カード会社によって付された、一意に特定するための識別情報が付与されており、この識別情報と残価値とが対応付けられて管理コンピュータ群8により管理されている。
このCRユニット6は、プリペイド媒体14の発行機能を有し、紙幣(例えば、「一万円」、「五千円」や「二千円」などの紙幣)を挿入する紙幣挿入口28、ICコイン14Aを投入するコイン投入口29、ICコイン14Aを排出するコイン排出口30、会員カード14Bを挿入する会員カード挿入口31が設けられている。
CRユニット6は、紙幣挿入口28に紙幣が挿入された場合、管理コンピュータ群8と通信して紙幣の額面に応じた価値をプリペイド媒体14に付与する処理を行う。具体的には、CRユニット6は、プリペイド媒体14として会員カード14Bが挿入されている場合には、会員カード14Bの残価値を管理する管理コンピュータ群8に対し、会員カード14Bの識別情報に投入金額分の価値を付与する旨を通知する。これにより、会員カード14Bへのプリペイド残高のチャージが行われる。また、会員カード14Bが挿入されていない場合には、CRユニット6は、新規にICコイン14Aを発行するとともに、ICコイン14Aの残価値を管理する管理コンピュータ群8に対し、このICコイン14Aの識別情報に投入金額分の価値を付与する旨を通知する。これにより、会員カード14Bを持たない遊技者に、プリペイド媒体14としてのICコイン14Aが新規に発行される。
CRユニット6は、プリペイド媒体14が投入されている間、その残価値をタッチ液晶モジュール27に表示し、貸出スイッチ25Aの操作により玉貸が行われるごとに、残価値を減算更新し、また更新後の残価値をタッチ液晶モジュール27に表示する。また、CRユニット6は、返却スイッチ25Bが操作されたときには、プリペイド媒体14を排出するとともに、プリペイド媒体14の識別情報と残価値とを管理コンピュータ群8に送信し、これにより、CRユニット6から排出されたときのプリペイド媒体14の最終的な残価値が管理コンピュータ群8に記録される。
精算機7は、プリペイド媒体14の残価値を精算する装置であり、この精算機7には、ICコイン14Aのコイン投入口32及び会員カード14Bのカード挿入口33が設けられている。精算機7は、プリペイド媒体14が投入された場合、残価値を上記管理コンピュータ群8に問い合わせ、残価値に応じた金額を払い出す。精算機7は、金額払出完了後に、その旨を管理コンピュータ群8に通知し、管理コンピュータ群8が、そのプリペイド媒体14の残価値として記録している値をクリアすることで精算が完了する。
この遊技管理システム3においては、パチンコ機5ごとにデータ表示器34を備えている。データ表示器34は、対応するパチンコ機5の過去営業日の大当たり情報や、当日の大当たり回数、前回大当たりからの図柄変動回数(スタート回数)といった遊技情報を表示する表示パネル34Aを有する。またデータ表示器34には、表示パネル34Aの他にも、遊技場のホールスタッフを呼び出す呼出ボタンや、パチンコ機5の大当たり状態や確率変動遊技状態、時短遊技状態等の所定の遊技状態を報知するランプ等が設けられている。各データ表示器34は、対応するパチンコ機5と通信するCRユニット6に接続され、パチンコ機5が出力する遊技情報をCRユニット6から取得して表示パネル34Aに表示する。
管理コンピュータ群8は、遊技台計数管理装置35Aと、プリペイド管理サーバー35Bと、持玉管理サーバー35Cと、会員・景品管理サーバー35Dと、コンテンツサーバー35Eと、遊技機ID管理サーバー35Fとを備えている。
遊技台計数管理装置35Aは、いわゆるホールコンピュータ(図示では「ホールコン」)と呼ばれる装置であり、各パチンコ機5での出球や大当たり回数、エラー状況、パチンコ機5のパチンコ機本体18が備える扉の開放等の遊技機に係る遊技情報、並びに、各CRユニット6への入金や再プレイ、プリペイド残価値の消費等に関する情報をCRユニット6から取得して中枢的に管理する。遊技台計数管理装置35Aは、かかる各種の情報を、パチンコ機5からではなくCRユニット6から取得する。すなわち、遊技台計数管理装置35AとCRユニット6とはパラレル信号線10A、及び/或いはホールコンI/F装置36を中継器に備えたシリアル信号線10Bを介して接続されており、CRユニット6がパチンコ機5から逐次情報を受信して遊技台計数管理装置35Aに出力する。
プリペイド管理サーバー35Bは、プリペイド媒体14としてのICコイン14A及び会員カード14Bの各識別情報と残価値を対応付けて記憶し、これらの残価値を管理するサーバーである。CRユニット6は、プリペイド媒体14が投入されたときには、当該プリペイド媒体14の識別情報に対応する残価値をプリペイド管理サーバー35Bに問い合わせ、応答により得られた残価値をタッチ液晶モジュール27に度数表示する。
プリペイド媒体14の残価値は、CRユニット6でのチャージによって増加し、また玉貸によって減少し、プリペイド管理サーバー35Bは、これらチャージ及び玉貸に応じて残価値を更新する。すなわち、CRユニット6が残価値をプリペイド媒体14にチャージした場合には、プリペイド管理サーバー35Bは、チャージされた残価値を識別情報とともに取得して残価値を加算更新する。貸出スイッチ25Aの操作に応じてCRユニット6が玉貸を行った場合には、プリペイド管理サーバー35Bは、かかる玉貸の代償価値をプリペイド媒体14の識別情報とともに取得して残価値を減算更新する。
このプリペイド管理サーバー35Bには、上述した精算機7が店内LAN9を介して接続されており、精算機7にプリペイド媒体14が投入されると、精算機7がプリペイド媒体14の残価値をプリペイド管理サーバー35Bに問い合わせて、残価値に応じた金額払い出し等の精算を行う。
持玉管理サーバー35Cは、遊技者の持玉数を管理するサーバーである。具体的には、持玉管理サーバー35Cは、遊技者の持玉数を、投入されているプリペイド媒体14の識別情報とともに店内LAN9を介してCRユニット6から取得して管理する。遊技者は、獲得当日に限り、持玉を遊技に使用でき、CRユニット6は、プリペイド媒体14が投入されたときには、当該プリペイド媒体14の識別情報に対応する持玉数を持玉管理サーバー35Cに問い合わせ、応答により得られた持玉数をタッチ液晶モジュール27に表示する。このときCRユニット6は、持玉を使って遊技球の払い出しを受けるための持玉使用ボタン(図示せず)をタッチ液晶モジュール27に表示し、当該持玉使用ボタンが操作された場合には、所定玉数の遊技球の払出指示信号をパチンコ機5に出力するとともに、持玉管理サーバー35Cに対してプリペイド媒体14の識別情報とともに使用持玉数を送信する。持玉管理サーバー35Cは、使用持玉数を取得すると、対応するプリペイド媒体14の持玉数を減算更新する。また、CRユニット6は、プリペイド媒体14の排出時には、持玉管理サーバー35Cに対してプリペイド媒体14の識別情報とともに最終的な持玉数を送信し、この持玉数が持玉管理サーバー35Cに記録される。なお、持玉管理サーバー35CとCRユニット6との間の通信障害に備え、遊技者の持玉数をプリペイド媒体14にも記録する構成としても良い。
会員・景品管理サーバー35Dは、顧客会員と景品交換の管理をするサーバーである。顧客会員の管理について詳述すると、顧客の氏名や年齢、性別、職業、携帯電話番号、会員番号、サービス利用のための暗証番号、会員カード14Bの識別情報、顧客が遊技場に預けている再遊技可能な遊技媒体数(いわゆる貯玉数)、遊技履歴に係る情報が管理される。顧客会員には、氏名や年齢等を通知して会員登録を済ました顧客のみならず、会員登録をせずに遊技を行う顧客、いわゆるビジター会員も含まれる。すなわち、ビジター会員には当日限り有効の専用の会員カード14Bが発行され、当該会員カード14BをCRユニット6に挿入して遊技を行うこととなる。なお、ビジター会員に対し、会員カード14Bに代えて、上述のICコイン14Aを用いることができ、この場合には、CRユニット6に会員カード14Bを挿入せずともICコイン14Aを投入することで遊技を行う。
CRユニット6は、会員カード14Bが挿入された場合、タッチ液晶モジュール27に暗証番号入力画面を表示して入力を促し、入力された暗証番号及び会員カード14Bの識別情報の正当性を会員・景品管理サーバー35Dに問い合わせる。ただし、会員カード14Bがビジター会員用である場合には、かかる問い合わせは省略しても良い。CRユニット6は、これらの正当性が会員・景品管理サーバー35Dによって認められた場合に限り、当該会員・景品管理サーバー35Dから貯玉数を取得し、タッチ液晶モジュール27に表示する。またCRユニット6は貯玉が使用されるごとに会員・景品管理サーバー35Dに貯玉使用数を送信し、これにより会員・景品管理サーバー35Dが当該顧客の貯玉数を減算更新する。
なお、以下の説明では、プリペイド媒体14として遊技者が会員カード14Bを使用して遊技を行うものとして説明する。
遊技管理システム3においては、複数の遊技者が属するグループを管理可能である。このグループは、顧客会員として会員・景品管理サーバー35Dに登録されている遊技者を構成員とし、一つのグループに属する遊技者の数について制限は無い。会員・景品管理サーバー35Dには、グループごとに、グループを識別する識別符号(グループ番号、記号等)と、グループに属する会員(以下、グループメンバーという)を特定する情報(会員番号等)とが対応付けて記憶される。
同一グループに属するグループメンバーは、後述するように、互いの貯玉数及び持玉数をタッチ液晶モジュール27の表示により参照することができる。また、自分の貯玉の一部または全部を、同じグループに属する他のグループメンバーに与えることもできる。
また、この遊技管理システム3においては、遊技者が持玉を景品や貯玉に交換可能になされており、会員・景品管理サーバー35Dは、この景品交換の管理機能を有する。すなわち、遊技者が景品カウンター(図示せず)等で持玉を景品に交換した場合、当該景品カウンターに設置されたPOS端末を含むPOSシステム37から持玉を交換した旨が、プリペイド媒体14の識別情報とともに持玉管理サーバー35Cに入力され、持玉管理サーバー35Cがプリペイド媒体14の識別情報に対応する持玉数を減算更新することで交換が完了する。この際、POSシステム37では持玉の貸出単価を反映して景品交換が行われ、POSシステム37から持玉管理サーバー35Cに対して貸出単価ごとに交換した持玉数が入力される。持玉管理サーバー35Cは、貸出単価ごとに景品交換された持玉数を減算する。また、このとき、会員カード14Bを利用して遊技を行った顧客会員が景品交換した場合に、当該顧客会員が交換した景品を会員・景品管理サーバー35Dに記録して管理するようにしても良い。
また、顧客会員が持玉を貯玉に交換するときには、会員・景品管理サーバー35Dに、貯玉数がプリペイド媒体14の識別情報とともに送信され、顧客会員の会員カード14Bに対応付けて管理されている貯玉数が加算更新され、また同様に第3者貯玉データ管理センターサーバー13Cが管理する貯玉数のデータも更新される。ここで、プリペイド媒体14の識別情報に対応付けて複数の貸出単価ごとに持玉数が管理されている場合には、持玉管理サーバー35Cから会員・景品管理サーバー35Dに対して貸出単価ごとの持玉数が送信され、会員・景品管理サーバー35Dは、顧客会員の会員カード14Bに対応付けて、貸出単価ごとの貯玉数を管理する。
なお、遊技場の営業日の終了時に、持玉がゼロでない会員カード14Bが持玉管理サーバー35Cに記録されている場合に、当該持玉管理サーバー35Cが会員・景品管理サーバー35Dに記録を転送し、当該会員・景品管理サーバー35Dが管理する会員カード14Bの貯玉に持玉を加算することで、自動で振り替えるようにしても良い。
さらに、遊技管理システム3においては、後述するように、遊技者がCRユニット6を操作して持玉を景品またはサービスに交換するよう指示することができる。この操作に応じてCRユニット6から持玉管理サーバー35Cに対し、商品またはサービスへの交換の指示が送信され、持玉管理サーバー35Cは、この指示に応じて遊技者の持玉を減算し、景品カウンター(図示せず)等にいるホールスタッフに対して表示や音声により指示内容を出力する。この機能により、遊技者は、パチンコ機5の前から離席することなく景品交換を行って商品またはサービスの提供を受けることができる。
コンテンツサーバー35Eは、上記コンテンツプロバイダーサーバー12D、及び上記コンテンツ配信データセンターサーバー13Aのそれぞれから各種コンテンツを取得し、各CRユニット6に配信する。
遊技機ID管理サーバー35Fは、所定のIDとパスワードを用いて遊技機ID管理センターサーバー13Dにアクセスし、パチンコ機5の識別情報(製造番号等)、遊技機ID、及び出荷先情報を上記遊技機ID管理センターサーバー13Dから取得して管理する。
次いで、遊技システム15を構成するパチンコ機5及び遊技球貸出装置65の構成について詳述する。
図2は、遊技システム15の機能的構成を示す図である。
パチンコ機5は、図2に示すように、主基板に分類される遊技機メイン基板40及び払出制御基板41と、主基板に対する周辺基板である演出用サブ基板42及び発射制御基板43とを備えている。主基板は、当落抽選及び遊技球の獲得に影響を及ぼし、又は及ぼすおそれがある機能を有する回路を実装した基板である。
遊技機メイン基板40は、入賞に伴う賞球の払出指示や特賞の当落を抽選する主制御CPU40Aを備えた基板である。具体的には、パチンコ機5は、大入賞口21、始動入賞口19、及び他の入賞口20のそれぞれごとに、大入賞口入賞検知センサ44A、始動入賞口入賞検知センサ44B、及び他の入賞口入賞検知センサ44Cを備え、入賞時には、対応する入賞口の入賞検知センサ44A、44B、44Cから検知信号が遊技機メイン基板40に出力される。
遊技機メイン基板40は、始動入賞口19、他の入賞口20及び大入賞口21ごとに賞球数を対応付けて記憶する入賞口別賞球数記憶部45を備え、上記入賞検知センサ44A、44B、44Cにて入賞口への入賞が検知されるごとに、当該入賞口に対応する賞球数を入賞口別賞球数記憶部45から読み出し、当該賞球数の賞球払い出しを指示する賞球払出指示信号を払出制御基板41に出力する。
また遊技盤16には、始動入賞口19、他の入賞口20及び大入賞口21のそれぞれごとに、入賞時に点灯して遊技者に通知する大入賞口入賞通知灯46A、始動入賞口入賞通知灯46B、及び他の入賞口入賞通知灯46Cが設けられており、遊技機メイン基板40は、賞球払出指示信号の出力時に、遊技球が入賞した入賞口に対応する入賞通知灯46A、46B、46Cを1回点滅させる。これにより、遊技者が入賞口への入賞を入賞通知灯46A、46B、46Cの点滅で視覚的に把握できる。入賞通知灯46A、46B、46Cの点滅を把握することで、払出制御基板41の誤動作等の理由により賞球が払い出されなかった場合(遊技機管理発射可能玉数表示灯52の表示が更新されなかった場合)でも、遊技者は、これを速やかに把握できる。
なお、大入賞口入賞通知灯46A、始動入賞口入賞通知灯46B、及び他の入賞口入賞通知灯46Cごとに、点滅、或いは点灯のパターンを変えて、又は/及び発光色を異ならせて識別性を高めても良い。
また遊技機メイン基板40は、始動入賞口19への入賞の検知を契機として特賞の当落抽選を行い、当落抽選結果を図柄表示部(いわゆる、特別図柄表示器)47に表示する。特賞当選時には、遊技機メイン基板40は遊技状態を特別遊技状態(いわゆる大当たり遊技状態や確率変動状態、時間短縮遊技状態など)に移行させ、特別遊技状態の終了条件成立に伴って通常の遊技状態に移行する。大当たり遊技状態では大入賞口21が開放され、多くの賞球数を獲得できる状態となる。大当たり遊技状態では、大入賞口21は所定数の遊技球が入賞するか、所定時間が経過すると閉じられ、この動作が予め設定された回数だけ繰り返される。大当たり遊技状態には複数の種類があり、それぞれ、大入賞口21が開放される回数、大入賞口21が閉じられるまでの入賞球の数、大入賞口21の開放時間の少なくともいずれかが異なっている。また、大当たり状態が確定した場合に、遊技機メイン基板40は確率変動抽選を実行し、確率変動抽選に当選した場合には大当たりの当選確率が高まる確率変動状態に移行する。確率変動状態は大当たり終了後、次回の大当たり当選まで継続する。さらに、大当たり終了後には時間短縮遊技状態に移行することがあり、この時間短縮遊技状態では、図柄表示部47の図柄が変動する時間が短縮され、遊技盤16の電動役物(図示略)が始動入賞口19への入賞を促進するよう動作することで、当落抽選の機会が増加する。これらの特別遊技状態では、大入賞口21への入賞を容易にする、大当たり当選の確率が高まる、当落抽選の機会が増えるなど、いずれも、特別遊技状態以外の通常遊技状態に比べて賞球を獲得しやすくなっている。このため、通常遊技状態よりも多くの賞球の獲得が期待できる。
遊技機メイン基板40の抽選により特別遊技状態に移行した場合、遊技機メイン基板40は外部端子出力信号を生成して払出制御基板41に出力する。この外部端子出力信号は、特別遊技状態への移行を示す信号、及び、この特別遊技状態の種類を示す信号を含んでいる。上述のように特別遊技状態には様々な状態があり、それぞれ入賞のしやすさや入賞により見込める賞球数等が異なっている。遊技機メイン基板40は、これらの特別遊技状態を区別可能な外部端子出力信号を生成及び出力する。遊技機メイン基板40が出力した外部端子出力信号は、払出制御基板41及び外部端子板54を経由して、CRユニット6に外部端子出力信号Soutとして出力される。
図柄表示部47は、遊技盤16に視認可能に設けられ、例えば7セグメント表示器や多数のLEDランプにより構成されており、表示図柄(7セグ表示や点灯LEDランプの組み合わせ)によって当落抽選結果を表示する。図柄表示部47では、当落抽選結果を示す表示図柄が、遊技機メイン基板40が都度決定する時間の変動表示を経て表示される。また、遊技機メイン基板40は、遊技機液晶表示器24や音源、ランプ等により当落抽選結果に応じた遊技演出を行うべく、どういった演出を行うかを指定し、また図柄の変動時間(当落抽選結果の表示タイミング)等を指定する演出指示信号を、当落抽選結果を示す大当たり発生信号とともに演出用サブ基板42に出力する。さらに遊技機メイン基板40には、パチンコ機本体18に設けられた前面扉の開放等の各種異常情報が払出制御基板41から入力された場合には、音声やランプ、遊技機液晶表示器24などの演出に供する各種の手段を適宜用いて異常を報知する。
払出制御基板41は、遊技球の払出及び発射を管理する払出制御CPU41Aを備えた基板であり、CRユニット6との通電状態に基づいて接続状態を監視し、正常に接続されていない場合は、遊技球の発射を禁止する。
ここで、このパチンコ機5は、上述の通り、封入式の遊技機として構成されているため、遊技中にパチンコ機5の外から遊技球が投入されることはなく、当該遊技球の実際の投入に代えて、発射可能な遊技球の投入がデジタルデータ上で行われる。すなわち、払出制御基板41は、遊技者が発射可能な遊技球の残数(以下、「発射可能玉数」と言う)を記憶する遊技機管理発射可能玉数記憶部48を備え、発射可能玉数が「ゼロ」でない事を条件に、遊技球の発射を許可する発射許可信号を後述する発射制御基板43に出力する。払出制御基板41は、CRユニット6から貸出指示信号が入力された場合、所定貸玉個数の遊技球の投入に代えて、当該所定貸玉個数分を発射可能玉数に加算し、加算結果をCRユニット6に返信する。
また、払出制御基板41には、発射可能玉数の増減を管理可能にすべく、回収口22に回収されたアウト玉を検知するアウト玉検知センサ49、発射後遊技領域に到達しなかった遊技球であるファウル玉を検知するファウル玉検知センサ50、及び、発射された遊技球を検知する1或いは複数の発射球検知センサ51(図示例では1つ)のそれぞれの検知信号が入力される。そして、払出制御基板41は、遊技機メイン基板40から賞球払出指示信号を受けるごと、ファウル玉が検知されるごと、及びCRユニット6から貸出指示信号のいずれかが入力されるごとに発射可能玉数を加算更新し、また発射球検知センサ51の検知信号が入力されるごとに発射可能玉数を減算更新することで発射可能玉数を(すなわち遊技者の持玉数)を管理し、また、この発射可能玉数を遊技機管理発射可能玉数表示灯52に外部から視認可能に常時表示する。遊技中の発射可能玉数は、CRユニット6の制御の下、パチンコ機5に設けられたタッチ液晶モジュール27にも表示される。これに加え、遊技機管理発射可能玉数表示灯52を外部から視認可能に設けることで、タッチ液晶モジュール27が故障などしても、遊技者は遊技中の持玉数を把握できるようになっている。なお、アウト玉検知センサ49及びファウル玉検知センサ50の出力を遊技機メイン基板40に入力し、当該遊技機メイン基板40から払出制御基板41に出力する構成としても良い。また、上記貸出指示は、プリペイド媒体14の残価値を対価とした貸出に限らず、貯玉を用いた再プレイ、持玉の払い出しの利用に基づく指示も含む。このとき、不正防止を目的に1回の貸出あたりの玉数に上限をCRユニット6等に設定することもできる。
払出制御基板41が管理する上記発射可能玉数は、遊技終了時に決済される。すなわち、遊技者が遊技を終了すべく、会員カード14Bを返却するために返却スイッチ25Bを操作すると、CRユニット6から発射可能玉数移行要求コマンドが払出制御基板41に出力される。払出制御基板41は、この発射可能玉数移行要求コマンドを受信した場合、発射可能玉数をCRユニット6に価値移行する処理(決済処理)を行い、発射可能玉数をゼロにクリアする。CRユニット6に移行した価値は、当該CRユニット6から持玉管理サーバー35Cに持玉数として出力され、そのパチンコ機5に玉貸が行われたときの遊技球の貸出単価に対応する持玉数として記録される。
上記発射制御基板43は、発射許可信号が払出制御基板41から入力されている事を条件に遊技球の発射を制御する基板であり、また遊技球の発射が可能か否かを示す発射状態信号を払出制御基板41に出力する。この発射制御基板43により、図示せぬ発射装置が制御され、遊技球発射ハンドル26の操作量に応じた弾発力で遊技球が発射される。
また払出制御基板41には、球磨制御基板53が接続されている。球磨制御基板53は、パチンコ機5に封入されている遊技球の玉磨機構を制御する基板である。払出制御基板41は、遊技球発射時に打ち出し可能な遊技球が無くならないように球磨制御基板53から玉磨状態を取得しながら制御する。さらに、払出制御基板41には、パチンコ機本体18に設けられた各種センサ(前面扉開放センサ、玉数異常検知センサ等)の検知情報を異常情報として遊技機メイン基板40に出力する。
演出用サブ基板42は、遊技機メイン基板40の演出指示信号に基づいて、遊技機液晶表示器24や図示せぬ音源、台枠ランプを制御して、当落抽選結果に応じた遊技演出を行う回路を搭載した基板であり、遊技機メイン基板40に対して信号を出力することはなく、その動作が遊技機メイン基板40の当落抽選結果に影響を及ぼす事がないように構成されている。演出用サブ基板42は、各表示演出に用いる画像データを記憶し、遊技機メイン基板40の演出指示信号及び演出の進行に合わせて画像データを順次読み出し、この画像データに基づく画像信号を遊技機液晶表示器24に出力して、遊技機液晶表示器24に表示する。
またパチンコ機5は、上述した部材の他にも、図2に示すように、外部端子板54と、CR基板55と、遊技機搭載暗号基板56とを備え、さらに、パチンコ機本体18には上述したタッチ液晶モジュール27が組み込まれている。
外部端子板54は、遊技情報を示す外部端子出力信号SoutをCRユニット6に一方向に出力する端子板であり、CRユニット6から外部端子板54への信号入力は禁止されている。外部端子板54から出力される遊技情報は、遊技機メイン基板40及び払出制御基板41が管理する情報である。この遊技情報には、パチンコ機5での大当たり発生を示す大当たり信号、図柄表示部47での図柄の変動停止を示す図柄停止信号、賞球数を示す賞球信号、アウト玉数を示すアウト玉信号、ファウル玉数を示すファウル玉信号等が含まれている。この遊技情報をCRユニット6が取得することで、大当たり信号及び図柄変動停止信号に基づいて大当たり発生や大当たり発生回数、図柄変動回数を特定し、また、アウト玉信号、ファウル玉信号及び賞球信号に基づいて、払出制御基板41とは別に差玉を管理し、また、それらの情報を遊技台計数管理装置35Aに出力する。このCRユニット6により管理される差玉は後述する遊技機管理残玉数記憶部86に記憶され、タッチ液晶モジュール27にも随時表示される。
CR基板55は、上記貸出スイッチ25A及び返却スイッチ25Bのスイッチ操作信号をCRユニット6に出力する基板である。また、このCR基板55には、度数表示器57及び貸出可能ランプ58が接続されており、CR基板55は、CRユニット6から入力されたプリペイド媒体14の残価値を示す度数を度数表示器57に7セグメント等で表示するとともに、CRユニット6からの貸出許可信号の有無に応じて貸出可能ランプ58を点灯する。
遊技機搭載暗号基板56は、パチンコ機5が備える各基板の中で、いわゆる主基板に分類される上記遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のそれぞれを相互認証する認証基板である。遊技機搭載暗号基板56は、基板外部から内部の処理動作、処理内容等を特定不可能な、いわゆるブラックボックスとして構成され、各基板の相互認証を実行する専用の半導体チップであるセキュリティチップ60Aと、汎用CPU56Aとが実装されている。セキュリティチップ60Aは、遊技機ID管理センターサーバー13Dで管理されている遊技機IDを用いて各基板の相互認証を実行する。また、遊技機搭載暗号基板56は、セキュリティチップ60Aにより所定の暗号通信方式で上記遊技機IDを暗号鍵として通信データを暗号化/復号化する機能を備え、パチンコ機5とCRユニット6の間の通信データをセキュリティチップ60Aが暗号化/復号化することで暗号通信が行われる。遊技機搭載暗号基板56を通じてパチンコ機5とCRユニット6との間で送受される通信データは、主に、改ざん等により出球に影響を及ぼす虞があるデータであり、例えば、CRユニット6がパチンコ機5に入力する貸出指示信号(持玉使用時にあっては払出指示信号)や上記遊技機ID、払出制御基板41が出力する、玉貸/払出しが正常に完了したか否かを示す貸出(払出)結果信号、CR基板55がCRユニット6に出力する貸出スイッチ25A及び返却スイッチ25Bのスイッチ押下信号などである。なお、上記外部端子板54と遊技機搭載暗号基板56を1つの中継基板の上に設けてもよい。
上記遊技機IDは、パチンコ機5ごとに固有に割り振られたIDであり、本実施形態では、遊技機メイン基板40に搭載されている主制御CPU40AのCPU固有ID61を用いる。遊技機メーカーは、パチンコ機5の製造出荷時に、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のそれぞれに、当該CPU固有ID61を記録したセキュリティチップ60B、60Cを実装して出荷し、また、遊技機ID管理センターサーバー13Dに、パチンコ機5の識別情報、出荷先、及び遊技機IDを送信して記録し、出荷先の遊技店舗2の遊技機ID管理サーバー35Fから参照可能にする。これらセキュリティチップ60B、60Cは、それぞれ上記遊技機搭載暗号基板56に設けたセキュリティチップ60Aと同じく、遊技機IDに基づいて暗号キーを生成し、当該暗号キーを用いてセキュリティチップ60A、60B、60Cの間の通信を暗号化/復号化して暗号通信する機能を備えている。
なお、遊技機搭載暗号基板56、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のそれぞれが遊技機IDに基づいて暗号キーを生成し暗号通信に用いる構成とした、これに限らず、遊技機ID以外の情報を暗号キー生成のためのシード情報として用いる構成としても良い。この場合、遊技機搭載暗号基板56とCRユニット6との間で共通の暗号キーを用いて暗号通信を可能にするために、暗号キーを生成するためのシード情報を、遊技機メーカーが遊技機ID管理センターサーバー13D、及び遊技機ID管理サーバー35Fを通じてCRユニット6が取得し暗号キーを生成可能にする。
このように、パチンコ機5に設けた各セキュリティチップ60A、60B、60Cが遊技機IDに基づいて生成される暗号キーで暗号通信し、またCRユニット6に設けたセキュリティチップ60Dは遊技機ID管理サーバー35Fから受け取った遊技機IDに基づいて暗号キーを生成する構成とすることで、暗号キー自体がパチンコ機5及びCRユニット6の間で送受されることがない。
パチンコ機5の基板間の相互認証について具体的には、例えばパチンコ機5の毎回の電源投入時に、遊技機搭載暗号基板56のセキュリティチップ60Aが主導的に相互認証を行う。すなわち、セキュリティチップ60Aは遊技機メイン基板40のセキュリティチップ60B、及び払出制御基板41のセキュリティチップ60Cのそれぞれに対して認証開始要求を出力する。この認証開始要求を受けて、セキュリティチップ60Bがセキュリティチップ60A、60Cのそれぞれと遊技機IDを交換し、各セキュリティチップ60A、60B、60Cが受け取った遊技機IDと自身の遊技機IDとに基づいて認証を行うことで相互認証を行う。またセキュリティチップ60Cも同様に、セキュリティチップ60A、60Bと遊技機IDを交換し、各セキュリティチップ60A、60B、60Cが受け取った遊技機IDと自身の遊技機IDとに基づいて認証を行うことで相互認証を行う。これにより遊技機搭載暗号基板56、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41の各基板間で相互認証が行われる。そして各セキュリティチップ60B、60Cは認証結果をセキュリティチップ60Aに出力し、当該セキュリティチップ60Aは、セキュリティチップ60A、60B、60Cのそれぞれの認証結果の不成立の有無に基づいてパチンコ機5における基板間の相互認証結果(成立/不成立)を判定しCRユニット6に出力する。このように相互認証においては、遊技機搭載暗号基板56が主導的に行うことで、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41の不正改造などを発見し易くできる。
また、遊技機搭載暗号基板56は、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のいずれかが不正に交換される等して相互認証が不成立となった場合には、払出制御基板41とCRユニット6の導通状態を遮断する等して遊技球の発射を禁止することで強制的に遊技不能状態にする。これにより、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のいずれかが不正交換された状態での遊技を禁止できる。
なお、パチンコ機5の基板間認証を、遊技機搭載暗号基板56、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のそれぞれが同じCPU固有ID61を保持しているか否かを判定することで行う構成を例示したが、これに限らない。
すなわち、先ず、遊技機搭載暗号基板56、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41に実装されたそれぞれのセキュリティチップ60A、60B、60Cが正規のものか否かを判定することで、遊技機搭載暗号基板56、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のそれぞれが正規のものか否かを判定し(正規基板判定)、次いで、遊技機メイン基板40の主制御CPU40とセキュリティチップ60Bのペア(対)が正しい組み合わせかを判定する(正規CPU判定)ことで行っても良い。
このように、正規基板判定と正規CPU判定を行うことで、基板の不正交換、並びに、遊技機メイン基板40の主制御CPU40Aの不正交換を確実に検知することができる。
セキュリティチップ60A、60B、60Cが正規のものか否かの判定(正規基板判定)は、例えば遊技機搭載暗号基板56のセキュリティチップ60Aが、他のセキュリティチップ60B、60Cを認証することで行われる。この認証には任意の認証手法を用いることができる。
また、遊技機メイン基板40の主制御CPU40とセキュリティチップ60Bのペア(対)の判定(正規CPU判定)は、遊技機搭載暗号基板56が遊技機メイン基板40にCPU固有ID61の返信を要求するときに、セキュリティチップ60Bに記録されたCPU固有ID61も合せて返信するように要求し、両者を比較し、一致/不一致を判定することにより行われる。この場合には、遊技機搭載暗号基板56、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のそれぞれのセキュリティチップ60A、60B、60CにCPU固有ID61を記録する必要はなく、遊技機メイン基板40のセキュリティチップ60BにのみCPU固有ID61を予め記録しておけば十分である。
遊技機搭載暗号基板56からCRユニット6に出力された認証結果は、遊技台計数管理装置35A及びタッチ液晶モジュール27に出力されるとともに、パチンコ機5に設けたLEDランプ等に直接出力される。このように、相互認証結果をパチンコ機5の外部のみならずパチンコ機5のLEDランプ等にも出力することで、外部との通信線に対する不正行為により、相互認証結果が正常に出力されない場合でも、LEDランプの点灯等で遊技場の管理者にパチンコ機5の相互認証結果を通知することができる。
またパチンコ機5においては、遊技機メイン基板40を遊技盤16に取り付け、払出制御基板41をパチンコ機本体18の本体枠に取り付けて構成されている。この構成においては、パチンコ機本体18の本体枠を機種毎に共通に使用し、遊技盤16を機種毎に設けることで複数の機種が構成されており、実際に、遊技店舗2においてパチンコ機5を入れ替える時には、遊技盤16だけを取り替えるという運用が一般的である。このような場合に、パチンコ機本体18に、本来とは異なる他の遊技盤16を誤って取り付けてしまった場合、遊技機搭載暗号基板56により遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41の相互認証が不成立となることから、作業者は、上記のような誤取付を容易に察知でき、誤った組み合わせでのパチンコ機5の稼働を防止できる。
パチンコ機本体18に組み込まれたタッチ液晶モジュール27は、CRユニット6により制御されて当該CRユニット6の表示部として機能する。すなわち、CRユニット6が遊技球貸出装置の装置本体に、タッチ液晶モジュール27が遊技球貸出装置の表示部に相当し、これらによって遊技球貸出装置65(遊技媒体貸出装置)が構成される。
タッチ液晶モジュール27は、遊技球貸出装置65の装置本体たるCRユニット6に互いに通信可能に接続されており、タッチパネルを備えた液晶表示部66を備え、この液晶表示部66の表示画像を制御する画像表示制御信号SgがCRユニット6から入力されている。液晶表示部66に対するタッチ操作は、CRユニット6にタッチ操作入力信号Stとして出力され、当該CRユニット6にタッチ操作が入力される。すなわち、このタッチ液晶モジュール27は、パチンコ機5に組み込まれているものの、その表示動作はCRユニット6によって制御され、なおかつ、入力操作はCRユニット6に出力されており、CRユニット6の表示部及び操作部として構成されている。
また、CRユニット6からタッチ液晶モジュール27には、当該タッチ液晶モジュール27の電力供給線67を介して動作電力が供給されている。すなわち、タッチ液晶モジュール27は、CRユニット6との間でパチンコ機5を介さずに直接的に通信し、また、動作電力もCRユニット6から供給を受ける構成であるため、パチンコ機5が備える電気回路を変更する必要が無く、製造等が容易となる。
CRユニット6は、貸出装置制御基板68と、プリペイド媒体14を読み書きする価値媒体R/W69と、所定の遊技者に対してコンテンツ配信等のサービスを提供すべく遊技者IDを記録した例えば電子決済機能付き携帯電話等に対し遊技者IDを読み書きするID識別媒体R/W70と、紙幣識別機71と、リモコン操作を受け付けるためのリモコン受光部72と、各種異常等を検知するためのセンサ類73と、貸出装置搭載暗号基板74と、電源モジュール75とを備えている。
電源モジュール75は、CRユニット6の各部に電源を供給するとともに、上記のように、タッチ液晶モジュール27にも電力を供給する。また、この電源モジュール75の電力が貸出I/F用電源として、パチンコ機5の遊技機搭載暗号基板56、払出制御基板41、及びCR基板55のそれぞれに出力されている。遊技機搭載暗号基板56、及びCR基板55は、この貸出I/F用電源を駆動電源とし駆動し、また、払出制御基板41は貸出I/F用電源の入力を検知することでCRユニット6との導通状態を検知する。すなわち、払出制御基板41への貸出I/F用電源の入力を遮蔽することでパチンコ機5とCRユニット6とが非導通状態となり、パチンコ機5での遊技球の発射が禁止される。なお、遊技機搭載暗号基板56、及びCR基板55は、貸出I/F用電源の供給を検知していれば、パチンコ機5が備える電源を駆動電源として駆動しても良い。
貸出装置搭載暗号基板74と遊技機搭載暗号基板56とは、それぞれCRユニット6の電源モジュール75とパチンコ機5の電源とによって駆動されるが、相互間の通信路の電気的ノイズを低減するために、貸出装置搭載暗号基板74、及び遊技機搭載暗号基板56をCRユニット6、及びパチンコ機5から電気的に絶縁する構成としても良い。すなわち、貸出装置搭載暗号基板74、及び遊技機搭載暗号基板56の通信路用に供される専用の所定電圧の直流電源をCRユニット6に設ける構成としても良い。また、専用の直流電源に対して、所定電圧を生成するための電力をパチンコ機5側から電力線PLを介して供給する構成としても良い。
このCRユニット6には、パチンコ機5との接続コネクタとして、外部端子板54及び遊技機搭載暗号基板56との間の通信線を接続するコネクタCAと、タッチ液晶モジュール27との間の通信線を接続するコネクタCBとが、それぞれ別々に設けられている。
貸出装置制御基板68は、各部を制御する主制御用のCPU76Aと、高速I/O(Input/Output)用のCPU76Bとを、それぞれに別々に有している。CPU76Bは、主としてタッチ液晶モジュール27に各種情報を表示するための画像処理や、当該タッチ液晶モジュール27に対するタッチ操作の受付処理といった、高速なデータのI/Oを要求される処理の制御を主に実行するものである。すなわち、貸出装置制御基板68には、高速I/O部品として、コンテンツサーバー35Eとの通信インターフェースである高速I/F77と、ワンセグ放送(ワンセグ:携帯電話・移動体端末向けの1セグメント部分受信サービス)を受信してタッチ液晶モジュール27に表示するワンセグユニット78と、画像や動画のキャッシュとして機能する画像・動画一時記憶部79と、タッチ液晶モジュール27との間で画像表示制御信号Sgを送受する通信I/Fとである高速通信I/F80と、当該タッチ液晶モジュール27からのタッチ操作信号の入力インターフェースであるシリアル通信I/F81とが設けられており、これらがCPU76Bによって制御される。このように画像処理等のデータの高速I/Oが要求される処理用に専用のCPU76Bを設けることで処理の遅延が防止される。
2つのCPU76AとCPU76Bとは、それぞれCPU間通信I/F82A、82Bによって相互にデータ通信可能に接続され、連携が図られている。
主制御用のCPU76Aは、プリペイド媒体14や会員カード14Bのデータの読み書き、管理コンピュータ群8、及びデータ表示器34とのデータ送受等の制御、パチンコ機5に対する玉貸制御の他、さらに遊技中におけるプリペイド媒体14の残価値、持玉及び再プレイ可能玉数(貯玉数)を管理する。
詳述すると、CPU76Aは、キャッシュメモリを備え、当該キャッシュメモリを、プリペイド残価値記憶部83、貸出装置管理持玉数記憶部84、再プレイ可能玉数記憶部85、遊技機管理残玉数記憶部86として機能させる。
プリペイド残価値記憶部83は、プリペイド媒体14の残価値を記憶するものであり、プリペイド媒体14の投入時、或いは発行時にプリペイド管理サーバー35Bから取得した残価値を初期値として記憶し、玉貸操作に伴って残価値を減算更新し、またチャージ操作に伴って加算更新する。
貸出装置管理持玉数記憶部84は、遊技者の持玉数を記憶する。すなわち、プリペイド媒体14がCRユニット6に投入されたときに、持玉管理サーバー35Cで管理されている持玉数が読み出されて貸出装置管理持玉数記憶部84に貸出装置管理持玉数として格納され、またタッチ液晶モジュール27に表示される。この貸出装置管理玉数は、遊技者が持玉を使用するごとに減算更新される。また、この貸出装置管理玉数は、パチンコ機5に記録されている遊技機管理発射可能玉数をパチンコ機5からCRユニット6へ持玉に移行する操作を遊技者が行った事を契機に加算更新される。この貸出装置管理持玉数記憶部84の持玉数を加算する処理において、CPU76Aは加算処理部として機能する。本実施形態では、遊技終了のための返却スイッチ25Bの操作を移行操作とみなし、プリペイド媒体14の返却時に、貸出装置管理玉数を遊技機管理発射可能玉数で加算更新し、更新後の貸出装置管理玉数を持玉管理サーバー35Cに通知し、またプリペイド媒体14に記録する。この移行操作に伴い、遊技機管理発射可能玉数は「ゼロ」にクリアされる。
なお、持玉管理サーバー35Cで管理されている持玉数を貸出装置管理持玉数記憶部84に格納する構成に限らず、例えばプリペイド媒体14に記録されている持玉数や会員・景品管理サーバー35Dで管理されている貯玉数を貸出装置管理持玉数記憶部84に格納しても良い。
また、遊技機管理発射可能玉数から持玉への移行の契機としては、上記の他にも、例えばタッチ液晶モジュール27に設けた移行操作のためのボタンに対するタッチ操作や、休憩時にパチンコ機5をロックするための休憩ボタンが操作されたときなどが挙げられる。この休憩ボタン操作時のパチンコ機5のロック機能によれば、ロック時には、CRユニット6が貸出指示信号を送信しないようにすることでパチンコ機5での遊技球の貸出動作が行われないようになり、また遊技機管理発射可能玉数が持玉に移行して「ゼロ」にクリアされることで、遊技球を用いた遊技ができない状態(ロック状態)に維持される。
再プレイ可能玉数記憶部85は、遊技者の貯玉数を記憶するものであり、会員カード14Bの挿入後パスワード認証正常終了時に、会員・景品管理サーバー35Dから取得した貯玉数を初期値として記憶し、貯玉の払出操作に伴って貯玉数を減算更新する。この貯玉数は、タッチ液晶モジュール27に再プレイ可能玉数として表示され、返却スイッチ25Bの操作時に、再プレイ可能玉数記憶部85に記憶されている貯玉数が会員・景品管理サーバー35Dに送信されて記録される。なお、このキャッシュメモリは、その他、各種情報の記憶部87としても用いられる。
またCPU76Aは、上記CPU76Bが高速I/O部品を制御したのに対して、それよりも低速で良いI/O部品を制御する。すなわち、貸出装置制御基板68には、店内LAN9を介した管理コンピュータ群8との通信インターフェースであるシリアル通信I/F88と、ホールコンI/F装置36を介した遊技台計数管理装置35Aとの通信インターフェースであるシリアル通信I/F89と、パチンコ機5の外部端子板54との通信インターフェースである入力専用のシリアル通信I/F90と、後述する貸出装置搭載暗号基板74との通信インターフェースであるシリアル通信I/F91とを備え、これらがCPU76Aによって制御されている。
また、貸出装置制御基板68には、パラレル信号線10Aを介して遊技台計数管理装置35Aと接続するためのパラレルポート92が設けられており、パラレルポート92からの出力が光MOSリレー等の駆動回路を備えた信号変換器93で信号変換され、パラレル出力用コネクタ94に接続されたパラレル信号線10Aを介して遊技台計数管理装置35Aに出力される。
このように構成される遊技管理システム3においては、持玉管理サーバー35Cが遊技者毎に管理する持玉、及び、会員・景品管理サーバー35Dが遊技者毎に管理する貯玉を、遊技以外の目的で支出することができる。この支出の例として、景品交換を行う例、及び、他の遊技者に対して持玉または貯玉を与える例について説明する。以下の操作においては、タッチ液晶モジュール27は指示部として機能し、CPU76Aは支出処理部として機能する。また、持玉管理サーバー35C及び会員・景品管理サーバー35Dの少なくともいずれかは管理装置として機能し、貸出装置管理持玉数記憶部84と再プレイ可能玉数記憶部85との少なくともいずれかは貯遊技媒体記憶部として機能する。
図3は、タッチ液晶モジュール27に表示される画面の一例を示す図であり、図3(A)はメニュー画面120の例を示し、図3(B)は景品交換の指示を行う場合に表示されるサービス提供画面130の例を示す。
メニュー画面120及びサービス提供画面130は、CPU76Aの制御によりタッチ液晶モジュール27に表示され、これらメニュー画面120及びサービス提供画面130の表示中もパチンコ機5における遊技を継続して実行できる。
図3(A)に例示するメニュー画面120には、遊技中の顧客会員である遊技者に関する情報を表示する会員情報表示部121と、各種機能の実行モードへの移行を指示するボタン122〜125とが配置されている。会員情報表示部121には、遊技者の会員番号、会員カード14Bに固有の識別情報としてのカード番号、会員カード14Bのプリペイド残価値を示す金額、遊技者の貯玉数と持玉数との合計数(「貯玉・持玉」)が表示される。会員情報表示部121に表示されるプリペイド残価値はCRユニット6のプリペイド残価値記憶部83に記憶されている残価値であり、持玉数は貸出装置管理持玉数記憶部84に記憶されている数であり、貯玉数は再プレイ可能玉数記憶部85に記憶されている数である。上記のように、本実施形態の遊技システム15では遊技球の貸出単価を複数の値に切り換えることが可能なため、貸出装置管理持玉数記憶部84及び再プレイ可能玉数記憶部85には単価ごとに玉数が記憶されている。このため、会員情報表示部121においても持玉・貯玉数は単価ごとに表示される。なお、図3(A)のメニュー画面120では貯玉数と持玉数との合計値を表示しているが、貯玉数と持玉数とを別々に表示してもよい。
以下の説明において、「持玉・貯玉数」と表記した場合、持玉数と貯玉数との合計値、持玉数のみ、及び、貯玉数のみのいずれの場合をも含む意味で用いる。上述のように、遊技者は遊技で獲得した賞球を獲得当日に限り持玉として遊技に使用可能であり、この持玉を貯玉に交換すると、遊技者が再遊技可能な遊技媒体として遊技場に預けている形態となり、獲得翌日以後も保持できる。持玉と貯玉はいずれも遊技球相当の価値を持つものであるから、本発明の貯遊技媒体記憶部に記憶される遊技媒体(貯遊技媒体)に相当する。
ボタン122は、プリペイド残価値に基づく玉貸を指示するボタンであり、ボタン122の操作により、CRユニット6は玉貸の金額や玉数を指定する動作モードに移行する。この動作モードでは持玉もしくは貯玉からの払出を指示することもできる。
ボタン123は遊技終了を指示するボタンであり、このボタン123の操作によってパチンコ機5に対して遊技終了を指示する指示信号が送信され、パチンコ機5が、遊技機管理発射可能玉数記憶部48に記憶している発射可能玉数を、持玉に移行する処理を行う。この処理ではパチンコ機5からCRユニット6へ、持玉への移行の指示と移行する玉数とを示す信号が送信され、この信号を受信したCRユニット6のCPU76Aが、貸出装置管理持玉数記憶部84の持玉数に加算する処理を行う。
ボタン124は、景品交換の指示を行うサービス提供モードへの移行を指示するボタンであり、ボタン125はグループのメンバーに関する操作を行うグループモードへの移行を指示するボタンである。
メニュー画面120が表示された状態でボタン124が操作されると、CRユニット6はサービス提供モードに移行し、タッチ液晶モジュール27にサービス提供画面130を表示する。
図3(B)に例示するサービス提供画面130には、プリペイド残価値及び持玉・貯玉数等、遊技者が景品交換可能な価値を表示する交換価値表示部131、交換可能な商品やサービスのメニューを一覧表示するメニュー表示部132、メニュー表示部132に表示された中から遊技者が選択した商品やサービスの対価の合計を表示する対価表示部133、注文実行を指示する注文ボタン134、及び、サービス提供モードの終了を指示するメニューボタン135が配置されている。メニューボタン135の操作により、CRユニット6は元の動作モードに戻ってメニュー画面120を表示する。
メニュー表示部132には、飲料、食品、たばこ等の商品やサービスが表示される。これらメニュー表示部132に表示された商品やサービスの中から遊技者が所望のものをタッチ液晶モジュール27に対するタッチ操作により選択すると、選択された商品やサービスが、遊技者が離席しなくても提供される。メニュー表示部132には、注文可能な商品やサービスと、対価として必要な玉数とが表示されており、表示された商品やサービスをタッチ操作で選択することで、簡単に注文を行える。また、現在の遊技媒体数でどのような支出が可能かを遊技者に案内することも可能となる。
サービス提供モードでタッチ液晶モジュール27に対するタッチ操作(注文ボタン134の操作)により商品やサービスが注文された場合、CPU76Aは、注文された商品及びサービスの対価の合計を算出する。そして、対価の合計に相当する持玉がある場合には、対価相当分の持玉数を貸出装置管理持玉数記憶部84から減算するとともに、持玉管理サーバー35Cにアクセスして、持玉管理サーバー35Cが記憶する持玉数も同様に減算させて、対価を持玉で決済する。
決済が済むと、CPU76Aは遊技台計数管理装置35Aにアクセスして、遊技者が注文した商品またはサービスの内容、数量、対価等を含む情報を遊技台計数管理装置35Aに送信する。遊技台計数管理装置35Aは、例えば景品カウンター(図示略)に設置された表示装置や音声出力装置により、遊技者が注文した商品またはサービスの内容、数量及び当該遊技者が使用しているCRユニット6を特定する情報(例えば、CRユニット6の管理番号やCRユニット6の設置位置を示す記号等)を出力する。この情報に基づき、商品販売・サービス提供担当のホールスタッフが、注文された商品やサービスを、注文を行った遊技者に提供する。
ここで、対価の合計を貯玉により決済する場合、CPU76Aは、注文された商品及びサービスの対価の合計に相当する玉数を再プレイ可能玉数記憶部85から減算するとともに、会員・景品管理サーバー35Dにアクセスして、会員・景品管理サーバー35Dが記憶する貯玉数も同様に減算させる。決済に使用する持玉または貯玉の単価は、例えば遊技者がタッチ液晶モジュール27の操作により指定してもよいし、優先的に決済に使用する持玉・貯玉の単価が予め設定されていてもよい。
また、タッチ液晶モジュール27における操作により、現金での決済が指示された場合、CPU76Aは対価に相当する金額をプリペイド残価値記憶部83の金額から減算するとともに、プリペイド管理サーバー35Bにアクセスして、プリペイド管理サーバー35Bが記憶するプリペイド残価値をプリペイド残価値記憶部83の残価値と同期して減算させる。このように、サービス提供モードでは、CRユニット6の操作によって、遊技者が遊技に使用可能な持玉または貯玉を、商品やサービスの対価として支出できる。
図4は、タッチ液晶モジュール27に表示される画面の一例を示す図であり、図4(A)はグループメンバーの登録を行う場合に表示される登録画面140を示し、図4(B)はグループメンバーと持玉・貯玉を授受する場合に表示されるグループ画面150の例を示し、図4(C)はチャットを行う場合に表示されるチャット画面160の例を示す。
これら登録画面140、グループ画面150及びチャット画面160は、CPU76Aの制御によりタッチ液晶モジュール27に表示され、これら各画面の表示中もパチンコ機5における遊技を継続して実行できる。
図4(A)に例示する登録画面140は、図3(A)のメニュー画面120の表示中にボタン125が操作されて、CRユニット6がグループモードに移行すると、表示される。登録画面140は、CRユニット6を操作する遊技者が他の遊技者とともに新たにグループを作成したり、自分が属するグループに新たに他の遊技者をグループメンバーとして登録したりするための画面である。登録画面140には新たに登録する顧客会員である遊技者の会員番号を入力するための入力ボックス141、テンキー操作部142、及び登録実行を指示するボタン143が配置されている。テンキー操作部142の操作により会員番号が入力され、ボタン143の操作によって登録が指示されると、CPU76Aが会員・景品管理サーバー35Dにアクセスし、入力された会員番号の遊技者を新たにグループメンバーにするよう、会員・景品管理サーバー35Dがグループ毎に記憶しているグループメンバーを特定する情報の追記を要求する。この要求に応じて、会員・景品管理サーバー35Dは、当該CRユニット6を使用する遊技者と同じグループのグループメンバーに係る情報を更新する。図4(A)に示す登録画面140では会員番号のみ入力可能となっているが、グループ名を入力するボタンや入力ボックス等を追加して、新しいグループの作成、グループ名の変更等を指示する構成としてもよく、この場合、CPU76Aは、入力された情報に基づいて、会員・景品管理サーバー35Dに対して、会員・景品管理サーバー35Dがグループ毎に記憶している各種情報の更新を要求する。
また、登録画面140にはグループモードを終了してメニュー画面120に戻るよう指示するボタン135、グループメンバー間で持玉・貯玉を授受する動作への移行を指示するボタン144、及び、グループメンバー間でチャットを行う動作への移行を指示するボタン145が配置されている。
ボタン144が操作された場合、CPU76Aは、タッチ液晶モジュール27に表示する画面を、図4(B)に示すグループ画面150に切り換える。グループ画面150には、CRユニット6を操作する遊技者、すなわちCRユニット6に投入されている会員カード14Bに対応する遊技者と同一のグループに属する他の顧客会員の情報が、メンバー情報表示部151に表示される。このメンバー情報表示部151には会員番号や名前のほか、貯玉・持玉の数が貸出単価ごとに表示される。この表示は、他の全ての遊技者が使用するCRユニット6においても同様であり、遊技者は互いの持玉・貯玉数を知ることができる。
具体的には、CRユニット6は、会員カード14Bが投入された後、会員・景品管理サーバー35Dに対して問い合わせを送信し、会員・景品管理サーバー35Dは、CRユニット6の問い合わせに応じて会員の認証を行い、この認証に成功した場合に、この会員の貯玉の情報をCRユニット6に送信する。ここで、CRユニット6は持玉管理サーバー35Cに問い合わせを行い、この会員の持玉数を取得し、タッチ液晶モジュール27に持玉・貯玉数を表示する。
会員・景品管理サーバー35Dは、認証成功した会員がグループメンバーとなっているグループを特定し、このグループの他のグループメンバーを特定し、これら他のグループメンバーの会員番号または氏名、及び、各グループメンバーの貯玉数を示す情報をCRユニット6に送信する。CRユニット6は、会員・景品管理サーバー35Dから送信される情報に基づき、会員カード14Bを投入した会員の会員番号及び貯玉数とともに、この会員と同じグループのグループメンバーの会員番号、氏名及び各グループメンバーの貯玉数を取得する。CRユニット6は、取得した会員番号に基づいて会員・景品管理サーバー35Dが記憶している貯玉数および持玉管理サーバー35Cが記憶している持玉数を取得し、取得した情報をメンバー情報表示部151に表示する。このため、メンバー情報表示部151には、その時点で遊技場内にいない(パチンコ機5で遊技していない)グループメンバーの情報も表示される。
なお、メンバー情報表示部151の表示は、CRユニット6が会員・景品管理サーバー35Dに問い合わせて同じグループのメンバーの情報を取得することで表示されるので、会員・景品管理サーバー35Dが会員番号に基づいてCRユニット6を探索することで、各メンバーが同じ遊技管理システム3に属するCRユニット6を使用しているか否かを検出できる。このため、メンバー情報表示部151に、当該メンバーが同じ遊技管理システム3に属するCRユニット6を使用しているか否かを合わせて表示してもよい。
グループ画面150では一覧表示されたグループメンバーを選択して、そのグループメンバーに対して自分が持っている貯玉または持玉を与えることができる。具体的には、メンバー情報表示部151に表示されたメンバーを選択する操作、与える玉数を指定する操作、玉数を与える処理の実行を指示するボタン152の操作が行われる。これらの操作に応じて、CPU76Aは持玉管理サーバー35Cにアクセスし、選択された会員番号に対応付けて記憶されている持玉数を加算する一方、CRユニット6を使用している遊技者の持玉数を減算し、かつ、貸出装置管理持玉数記憶部84に記憶されている持玉数も同様に減算する。この場合、自身の持玉が相手の持玉に加算されるが、自身の貯玉を相手の持玉に加算することも、自身の持玉を相手の貯玉に加算することも可能である。この場合、CPU76Aは、貸出装置管理持玉数記憶部84及び再プレイ可能玉数記憶部85に記憶されている玉数と、持玉管理サーバー35Cまたは会員・景品管理サーバー35Dが記憶している玉数とを適宜減算及び加算する。この処理により、自分が所持している持玉または貯玉を、同じグループのメンバーに付与できる。与えることができるのは自分が所持している持玉または貯玉の範囲内とすることが適当であるが、自身の会員カード14Bに対応付けられたプリペイド残価値を持玉数に変換して付与してもよい。また、持玉及び貯玉の単価が複数ある場合には、どの単価の持玉・貯玉を付与するかも指定できるようにしてもよい。
さらに、持玉管理サーバー35Cまたは会員・景品管理サーバー35Dは、持玉・貯玉数を付与された遊技者がCRユニット6を使用している場合には、当該CRユニット6に対して付与後の持玉数または貯玉数を示す情報を送信し、このCRユニット6が記憶している持玉数または貯玉数を更新させる。
グループ画面150にはグループモードのメニュー画面である登録画面140に戻るよう指示するボタン155が配置され、このボタン155が操作されると、タッチ液晶モジュール27の表示は図4(A)に示す状態に遷移する。
また、登録画面140においてボタン145が操作された場合、CPU76Aは、タッチ液晶モジュール27に表示する画面をチャット画面160に切り換える。チャット画面160は、CRユニット6を使用している遊技者が、同じグループのメンバーである他の遊技者と、チャットをするために表示される画面である。ここで、チャットとは、複数の遊技者がそれぞれCRユニット6を操作してリアルタイムにメッセージを送受信する通信形態を意味し、本実施形態では、文字メッセージを送受信し、受信したメッセージがタッチ液晶モジュール27に表示される例について説明する。各遊技者はそれぞれ一つのCRユニット6を使用していればよく、典型的な例としては同じ遊技場内に設置された複数のCRユニット6の間でチャットを行うが、広域網11を介して接続された複数の遊技管理システム3に属するCRユニット6の間で、チャットを行うことも可能である。
本実施形態では一つの遊技場に設置され、同じ遊技システム15に属するCRユニット6同士の間でチャットが実行される。会員・景品管理サーバー35Dの仲介により行われる。すなわち、一つのCRユニット6が、ボタン145(図4(A))の操作に応じてチャットの開始要求とチャットの相手となるグループのメンバーの会員番号等を示す情報とを会員・景品管理サーバー35Dに送信すると、会員・景品管理サーバー35Dは、送信された情報に基づいてチャットの相手のメンバーが使用しているCRユニット6を探索する。該当するCRユニット6が発見された場合、会員・景品管理サーバー35Dは、発見されたCRユニット6と、チャットの開始要求を行ったCRユニット6との双方に対し、チャットを開始可能であることを示す情報を送信し、この情報に基づいて、各々のCRユニット6は、タッチ液晶モジュール27にチャット画面160を表示する。
チャット画面160には、チャットの相手先であるグループのメンバーの会員番号や名前を表示する相手先表示部161、相手から送信された(受信した)メッセージを表示する受信メッセージ表示部162、相手に送信するメッセージを表示する送信メッセージ表示部163、文字入力を行うためのソフトウェアキーボード164、及び、送信メッセージ表示部163に表示されたメッセージの送信実行を指示するボタン165が表示される。CRユニット6を操作する遊技者は、受信メッセージ表示部162に表示されるメッセージを見て、ソフトウェアキーボード164を操作してメッセージを入力し、送信メッセージ表示部163に表示された入力メッセージを確認してボタン165を操作する。CPU76Aは、ボタン165の操作により送信メッセージ表示部163に表示された文字メッセージを会員・景品管理サーバー35Dに送信し、会員・景品管理サーバー35Dは、チャット通信中の相手のCRユニット6に文字メッセージを送信する。これにより、同じグループのメンバー間で、互いにパチンコ機5の前から離れることなく意思の疎通を図ることができる。この場合、声や音を発しないため他の遊技者の迷惑とならず、パチンコ機5が発する演出音声を妨げることもない。
このチャット画面160にはグループモードのメニュー画面である登録画面140に戻るよう指示するボタン155が配置され、このボタン155の操作によりチャット通信を終了して図4(A)に示す状態に戻ることができる。
図5は、遊技球貸出装置65の動作を示すフローチャートであり、特に、図3及び図4を参照して説明したグループモードに係る動作を示す。
CRユニット6は、タッチ液晶モジュール27にグループモードの動作を開始すると(ステップS11)、タッチ液晶モジュール27に登録画面140を表示する。ここで、CRユニット6はメンバー又はグループの登録を行うか否かを判別し(ステップS12)、登録を行う場合は登録画面140における入力内容に基づいて会員・景品管理サーバー35Dにアクセスして、グループの新たなメンバーまたは新たなグループを登録して(ステップS13)、ステップS14に移行する。登録を行わない場合は、そのままステップS14に移行する。
ステップS14で、CRユニット6は持玉・貯玉をグループのメンバー間で授受するか否かを判別し、持玉・貯玉の授受を行う場合には、グループ画面150において入力された授受の相手先と送る玉数とを取得して(ステップS15)、取得した情報に基づいて持玉管理サーバー35Cまたは会員・景品管理サーバー35Dにアクセスし、相手先と、送る操作を行った遊技者との各々の持玉数または貯玉数を更新して(ステップS16)、ステップS17に移行する。持玉・貯玉の授受を行わない場合には、そのままステップS17に移行する。
ステップS17で、CRユニット6はチャットを行うか否かを判別し、チャットを行う場合には、タッチ液晶モジュール27により入力されたチャットの相手先を取得して(ステップS18)、取得した情報に基づいて会員・景品管理サーバー35Dにチャットの開始要求を行う。ここで、会員・景品管理サーバー35Dが、開始要求を行ったCRユニット6と相手先として指定された遊技者が使用するCRユニット6との双方に接続して通信可能な状態に移行すると(ステップS19)、CRユニット6はチャット画面160をタッチ液晶モジュール27に表示して通信を開始して(ステップS20)、ステップS21に移行する。ステップS21では通信終了の操作が行われるまで待機し、通信終了の操作に応じて本処理を終了する。また、チャットを行わない場合には、そのまま本処理を終了する。
以上のように、本発明を適用した実施形態では、遊技球を使用して遊技を実行し、遊技結果に応じて賞球が獲得されるパチンコ機5に接続され、パチンコ機5に対して遊技球の貸出を行うCRユニット6と、CRユニット6に通信可能に接続された管理装置とを備えた遊技システム15において、CRユニット6は、パチンコ機5に対して払出可能な持玉数を記憶する貸出装置管理持玉数記憶部84または貯玉数を記憶する再プレイ可能玉数記憶部85と、パチンコ機5から発射可能玉数が当該CRユニット6に移行された場合に、貸出装置管理持玉数記憶部84または再プレイ可能玉数記憶部85に記憶された玉数を加算するCPU76Aと、この記憶された持玉・貯玉のパチンコ機5以外への支出を指示するためのタッチ液晶モジュール27と、タッチ液晶モジュール27による指示に従って、貸出装置管理持玉数記憶部84または再プレイ可能玉数記憶部85に記憶された玉数を減算するとともに、持玉管理サーバー35Cまたは会員・景品管理サーバー35Dに対して遊技球の支出の指示と減算した玉数とを含む情報を出力するCPU76Aと、を備え、持玉管理サーバー35Cまたは会員・景品管理サーバー35Dは、CRユニット6から入力された情報に基づく処理を行う。すなわち、遊技者毎に対応付けて記憶している持玉数及び/または貯玉数を、CRユニット6が記憶している持玉数及び/または貯玉数と同期して増減させる。
このため、CRユニット6が記憶する遊技球の支出を指示し、この指示に応じて持玉数及び/または貯玉数を減算するので、遊技球をCRユニット6の外に排出することなく、遊技以外の目的で、賞球や持玉・貯玉を支出して決済を行うことができる。これにより、遊技で使用される賞球や持玉・貯玉の価値を遊技以外の目的で使用することができ、遊技者の利便性の向上を図ることができる。また、パチンコ機5から遊技球をCRユニット6に移行すると、持玉・貯玉が加算されるので、遊技で獲得した賞球を装置外部に取り出すことなく決済に使用できる。
また、CRユニット6は、タッチ液晶モジュール27により商品購入またはサービス提供の申し込みを受け付けた場合に、CPU76Aにより、タッチ液晶モジュール27が受け付けた申し込みの対価として持玉・貯玉数を減算し、申し込まれた商品購入またはサービス提供の内容を示す情報を、遊技台計数管理装置35Aに出力するので、遊技者は、CRユニット6において商品の購入またはサービスの提供の申し込みを行い、その対価を持玉・貯玉数で決済することができ、この注文に応じてホールスタッフにより商品・サービスを提供できる。
また、CRユニット6の指示部が、パチンコ機5本体の前面に配置され、ディスプレイとタッチ操作を検出するタッチパネルとを一体に備えたタッチ液晶モジュール27で構成されているので、遊技者は、パチンコ機5の前から離れることなく、持玉・貯玉数の支出に関する指示を手軽に入力できるので、より一層の利便性の向上を図ることができる。
また、パチンコ機5は、遊技球を循環させて遊技を行う封入式のパチンコ機5であり、CRユニット6から貸し出された遊技球の数を発射可能玉数として記憶する遊技機管理発射可能玉数記憶部48と、遊技結果に応じて獲得された賞球数を遊技機管理発射可能玉数記憶部48に記憶された発射可能玉数に加算する一方、払出制御基板41により、遊技球の払出が指示された場合に遊技機管理発射可能玉数記憶部48に記憶した発射可能玉数をCRユニット6に出力する機能を有する。これにより、封入式のパチンコ機5において獲得した賞球を、パチンコ機5やCRユニット6の装置外に実体として排出させることなく、遊技以外の目的で使用できる。このため、遊技球が装置外に排出されない形態のパチンコ機5においても、賞球を様々な目的で使用できるようになり、遊技者の利便性の向上を図ることができる。
また、CRユニット6は、タッチ液晶モジュール27により他のグループメンバーを指定して持玉・貯玉数の付与を指示可能であり、タッチ液晶モジュール27によりグループメンバーへの付与が指示された場合に、CPU76Aは、付与する持玉・貯玉数を84又は再プレイ可能玉数記憶部85に記憶された玉数から減算し、指定された付与対象のグループメンバーと付与する持玉・貯玉数とを含む情報を管理装置に出力する。持玉管理サーバー35Cまたは会員・景品管理サーバー35Dは、CRユニット6から、付与対象のグループメンバーと付与する持玉・貯玉数とを含む情報が入力された場合に、入力された情報に基づいて、付与対象のグループメンバーに対応付けて記憶している持玉・貯玉数を加算する。
このため、CRユニット6が管理する持玉・貯玉数を他のグループメンバーに付与できるので、グループメンバー間で持玉・貯玉を相互に融通できる。このため、パチンコ機5やCRユニット6から実体として遊技球を排出させることなく遊技球の授受や貸し借りを行うことができ、遊技者の利便性の向上を図ることができる。また、この構成によれば、パチンコ機5が封入式であって、パチンコ機5やCRユニット6から実体として遊技球を排出することが容易でない場合も、遊技球の授受や貸し借りを自在に行えるという利点がある。
また、持玉管理サーバー35C及び会員・景品管理サーバー35Dは、CRユニット6により持玉・貯玉数を減算した場合および持玉・貯玉数を加算した場合に、CRユニット6から送信される持玉・貯玉数に基づいて、遊技者に対応付けて記憶している持玉・貯玉数を更新する。
さらにまた、持玉管理サーバー35Cまたは会員・景品管理サーバー35Dは、CRユニット6から付与対象のグループメンバーと付与する持玉・貯玉数とを含む情報が入力された場合に、入力された情報に基づいて、付与対象のグループメンバーが使用するCRユニット6に対して持玉・貯玉数の加算を指示する情報を出力し、CRユニット6により持玉・貯玉数を加算させる。
これらの構成によれば、持玉管理サーバー35C、会員・景品管理サーバー35D及びCRユニット6において、持玉・貯玉数を変更した場合の数の不整合を生じることが無く、確実に持玉・貯玉数の変更を行える。
また、会員・景品管理サーバー35Dは、1または複数の遊技者で構成されるグループと、各グループに所属する遊技者とを対応付けて記憶し、CRユニット6から、パチンコ機5で遊技中の遊技者及びそれ以外の遊技者を含む複数の遊技者を特定する情報が入力された場合に、新たなグループを生成し、入力された情報により特定される複数の遊技者を新たに生成したグループに所属する遊技者として記憶する。この処理により新たなグループを作成できるので、速やかにグループを作成できる。また、既に存在するグループに新しい遊技者をグループメンバーとして登録することもできる。
さらにまた、CRユニット6を使用する遊技者と同じグループに所属する他の遊技者がタッチ液晶モジュール27に一覧表示されるので、遊技者は、自分と同じグループに所属する他の遊技者の情報を見ることができ、例えば、これらの遊技者が同一遊技場内で遊技中であるか否かを知り、或いは、各遊技者の持玉・貯玉数等を知ることが可能な構成を実現できる。
また、会員・景品管理サーバー35Dは、同一のグループに所属する複数の遊技者が使用するCRユニット6をそれぞれ特定し、これら複数のCRユニット6間でチャットによる相互の情報通信を仲介する。これにより、遊技者どうしが互いにパチンコ機5の前から離れることなく、他の遊技者の迷惑にもならずに意思疎通を図ることができる。これにより、遊技者の利便性の向上を図るとともに、遊技者が集団で遊技を楽しむことができ、興趣性の向上を図ることもできる。
ここで、CRユニット6が備えるタッチ液晶モジュール27により、同一のグループに所属する他の遊技者を一覧表示し、タッチ液晶モジュール27の操作によって一覧表示された遊技者の中から遊技者を選択した場合に、選択された遊技者が使用しているCRユニット6との間でチャットを可能とすることもできる。
なお、上述した実施形態においては、プリペイド媒体14として会員カード14BがCRユニット6に投入された場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、ICコイン14Aのプリペイド残価値を対価として玉貸を行う場合にも本発明を勿論適用可能である。また、上述した実施形態及び各変形例では、遊技機の一例としてパチンコ機5を例示したが、これに限らず、遊技媒体の投入を条件に、所定の抽選契機成立時に当落抽選を行う遊技機であれば、任意の遊技機に本発明を適用できる。かかる遊技機には、例えば、遊技メダルを遊技媒体に使用し、遊技メダルの投入を条件に、操作レバーが操作された時に当落抽選を行うパチスロ機などが挙げられる。この場合には、本発明の遊技媒体貸出装置が遊技メダルをパチスロ機に貸し出す遊技メダル貸出装置に適用される。
1 遊技サービスシステム
5 パチンコ機(遊技機)
6 CRユニット
14 プリペイド媒体
15 遊技システム
27 タッチ液晶モジュール(指示部)
35C 持玉管理サーバー(管理装置)
35D 会員・景品管理サーバー(管理装置)
40 遊技機メイン基板
41 払出制御基板
43 発射制御基板
48 遊技機管理発射可能玉数記憶部
65 遊技球貸出装置(遊技媒体貸出装置)
76A CPU(加算処理部、支出処理部)
83 プリペイド残価値記憶部
84 貸出装置管理持玉数記憶部(貯遊技媒体数記憶部)
85 再プレイ可能玉数記憶部(貯遊技媒体数記憶部)

Claims (5)

  1. 遊技媒体を使用して遊技を実行し、遊技結果に応じて賞遊技媒体が獲得される遊技機に接続され、前記遊技機に対して遊技媒体の貸出を行う遊技媒体貸出装置であって、
    前記遊技機に対して貸出可能な遊技媒体数を記憶する貯遊技媒体数記憶部と、
    前記遊技機から遊技媒体が当該遊技媒体貸出装置に移行された場合に、前記貯遊技媒体数記憶部に記憶された遊技媒体数を加算する加算処理部と、
    前記貯遊技媒体数記憶部に記憶された遊技媒体の前記遊技機以外への支出を指示する指示部と、
    前記指示部による指示に従って前記貯遊技媒体数記憶部に記憶された遊技媒体数を減算するとともに、減算した遊技媒体の数を示す情報を外部装置に対して出力する支出処理部と
    を備えることを特徴とする遊技媒体貸出装置。
  2. 遊技媒体を使用して遊技を実行し、遊技結果に応じて賞遊技媒体が獲得される遊技機に接続され、前記遊技機に対して遊技媒体の貸出を行う遊技媒体貸出装置と、前記遊技媒体貸出装置に通信可能に接続された管理装置とを備えた遊技システムであって、
    前記遊技媒体貸出装置は、
    前記遊技機に対して貸出可能な遊技媒体数を記憶する貯遊技媒体数記憶部と、
    前記遊技機から遊技媒体が当該遊技媒体貸出装置に移行された場合に、前記貯遊技媒体数記憶部に記憶された遊技媒体数を加算する加算処理部と、
    前記貯遊技媒体数記憶部に記憶された遊技媒体の前記遊技機以外への支出を指示する指示部と、
    前記指示部による指示に従って前記貯遊技媒体数記憶部に記憶された遊技媒体数を減算するとともに、前記管理装置に対して遊技媒体の支出の指示と減算した遊技媒体の数とを含む情報を出力する支出処理部と、を備え、
    前記管理装置は、前記遊技媒体貸出装置から遊技媒体の支出の指示と減算した遊技媒体の数とを含む情報が入力された場合、この入力された情報に基づく処理を行うこと
    を特徴とする遊技システム。
  3. 前記遊技媒体貸出装置は、前記指示部により他の遊技者を指定して遊技媒体の付与を指示可能であり、
    前記指示部により他の遊技者への付与が指示された場合に、前記支出処理部は、付与する遊技媒体数を前記貯遊技媒体数記憶部に記憶された遊技媒体数から減算し、指定された付与対象の遊技者と付与する遊技媒体数とを含む情報を前記管理装置に出力し、
    前記管理装置は、前記遊技機を使用する遊技者と、各遊技者が使用可能な遊技媒体数とを対応付けて記憶しており、
    前記遊技媒体貸出装置から、付与対象の遊技者と付与する遊技媒体数とを含む情報が入力された場合に、入力された情報に基づいて、付与対象の遊技者に対応付けて記憶している遊技媒体数を加算することを特徴とする請求項2記載の遊技システム。
  4. 前記管理装置は、1または複数の遊技者で構成されるグループと、各グループに所属する遊技者とを対応付けて記憶し、
    前記遊技媒体貸出装置から、前記遊技機で遊技中の遊技者及びそれ以外の遊技者を含む複数の遊技者を特定する情報が入力された場合に、新たなグループを生成し、入力された情報により特定される複数の遊技者を新たに生成したグループに所属する遊技者として記憶することを特徴とする請求項2または3記載の遊技システム。
  5. 前記管理装置は、同一のグループに所属する複数の遊技者が使用する前記遊技媒体貸出装置をそれぞれ特定し、これら複数の前記遊技媒体貸出装置間の相互の情報通信を仲介することを特徴とする請求項4記載の遊技システム。
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