JP2012029752A - 遊技媒体貸出装置、及び、遊技システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技球を使用して遊技を実行し、遊技結果に応じて賞が獲得されるパチンコ機5に接続された遊技球貸出装置65は、パチンコ機5に対して貸出可能な持玉及び貯玉数を記憶する貸出装置管理持玉数記憶部84及び再プレイ可能玉数記憶部85と、持玉数又は貯玉数のパチンコ機5以外への支出を指示するタッチ液晶モジュール27と、パチンコ機5から遊技球が移行された場合に、持玉数又は貯玉数を加算し、タッチ液晶モジュール27による指示に従って持玉数又は貯玉数を減算するとともに、減算した遊技球の数を示す情報を外部装置に対して出力するCPU76Aと、を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、遊技機が遊技に使用する遊技媒体を、遊技媒体自体または遊技媒体に関する情報が記録された媒体を装置外に取り出すことなく、遊技以外の目的でも使用できるようにすることを目的とする。
本発明によれば、遊技媒体貸出装置が記憶する遊技媒体の支出を指示し、この指示に応じて遊技に使用可能な遊技媒体数を減算するので、遊技媒体を遊技媒体貸出装置の外に排出することなく、遊技以外の目的で遊技媒体を支出して決済を行うことができる。これにより、遊技で使用される遊技媒体の価値を遊技以外の目的で使用することができ、遊技者の利便性の向上を図ることができる。また、遊技機から遊技媒体を遊技媒体貸出装置に移行すると、貯遊技媒体数記憶部に記憶された遊技媒体数を加算できるので、遊技で獲得された賞遊技媒体を装置外部に取り出すことなく支出することも可能となる。
本発明によれば、遊技媒体貸出装置が記憶する遊技媒体の支出を指示し、この指示に応じて遊技に使用可能な遊技媒体数を減算するので、遊技媒体を遊技媒体貸出装置の外に排出することなく、遊技以外の目的で遊技媒体を支出して決済を行うことができる。これにより、遊技で使用される遊技媒体の価値を遊技以外の目的で使用することができ、遊技者の利便性の向上を図ることができる。また、遊技機から遊技媒体を遊技媒体貸出装置に移行すると、貯遊技媒体数記憶部に記憶された遊技媒体数を加算できるので、遊技で獲得された賞遊技媒体を装置外部に取り出すことなく支出することも可能となる。
この場合、遊技媒体貸出装置において商品の購入またはサービスの提供の申し込みを行い、その対価を遊技媒体で決済できるので、遊技媒体の価値の使用に係る自由度を大幅に高めることで、遊技者の利便性の向上を図ることができる。また、遊技媒体の使用に関して、利便性と興趣性に富むサービスを遊技者に提供できる。
また、上記構成において、前記遊技媒体貸出装置は、前記遊技機本体の前面に配置される表示装置を備え、前記指示部は、前記表示装置と一体に形成されてタッチ操作を検出するタッチパネルで構成されたものとしてもよい。この場合、遊技者は、遊技機の前から離れることなく、遊技媒体の使用に関する指示を手軽に入力できるので、より一層の利便性の向上を図ることができる。
さらに、遊技媒体貸出装置は、前記指示部により遊技媒体の支出が指示された場合に、指示された支出の内容および支出の結果を前記表示装置に表示してもよい。
また、前記遊技媒体貸出装置は、前記貯遊技媒体数記憶部に記憶された遊技媒体数に応じて、支出可能な目的と必要な遊技媒体数を前記表示装置に表示する構成としてもよい。この場合、例えば表示された支出目的をタッチ操作で選択することで、遊技媒体の支出の指示を簡単に行うことができる。また、現在の遊技媒体数でどのような支出が可能かを遊技者に案内することも可能となる。
この場合、封入式の遊技機において獲得した賞遊技媒体を、遊技機や遊技媒体貸出装置の装置外に実体として排出させることなく、遊技以外の目的で使用できる。このため、遊技媒体が装置外に排出されない形態の遊技機においても、遊技媒体を様々な目的で使用できるようになり、遊技者の利便性の向上を図ることができる。
本発明によれば、遊技媒体貸出装置が管理する遊技媒体を他の遊技者に付与することができるので、遊技者間で遊技媒体を相互に融通できる。このため、遊技機や遊技媒体貸出装置から実体として遊技媒体を排出させることなく遊技媒体の授受や貸し借りを行うことができ、遊技者の利便性の向上を図ることができる。
また、この構成によれば、遊技機が封入式であって、遊技機や遊技媒体貸出装置から実体として遊技媒体を排出することが容易でない場合も、遊技媒体の授受や貸し借りを自在に行えるという利点がある。
或いはまた、上記構成において、前記管理装置は、前記遊技媒体貸出装置から付与対象の遊技者と付与する遊技媒体数とを含む情報が入力された場合に、入力された情報に基づいて、付与対象の遊技者が使用する前記遊技媒体貸出装置に対して遊技媒体数の加算を指示する情報を出力し、前記遊技媒体貸出装置により遊技媒体数を加算させてもよい。
これらの構成によれば、管理装置と各々の遊技媒体貸出装置において遊技媒体数を変更した場合の数の不整合を生じることが無く、確実に遊技媒体数の変更を行える。
本発明によれば、遊技媒体貸出装置により複数の遊技者を特定することで、これら複数の遊技者で構成される新たなグループが管理装置に記憶されるので、複数の遊技者がグループを構成したい場合に、速やかにグループを作成できる。
この構成において、前記遊技媒体貸出装置には、当該遊技媒体貸出装置を使用する遊技者と同じグループに所属する他の遊技者が一覧表示される構成としてもよい。この場合、遊技者は、自分と同じグループに所属する他の遊技者の情報を見ることができ、例えば、これらの遊技者が同一遊技場内で遊技中であるか否かを知り、或いは、各遊技者の遊技媒体数等を知ることが可能な構成を実現できる。
この構成において、上述したように前記遊技媒体貸出装置の前記指示部における操作により、同じグループに属する遊技者と付与する遊技媒体数とが指定され、指定された遊技者と遊技媒体数とを含む情報が前記管理装置に入力された場合、同じグループに所属する遊技者どうしが遊技媒体の授受や貸し借りを自在に行える。
本発明によれば、同一のグループに所属する遊技者どうしが、互いに遊技機の前から離れることなく、他の遊技者の迷惑にもならずに意思疎通を図ることができる。これにより、遊技者の利便性の向上を図るとともに、遊技者が集団で遊技を楽しむことができ、興趣性の向上を図ることもできる。
この構成において、前記遊技媒体貸出装置が備える前記表示装置により、同一のグループに所属する他の遊技者を一覧表示し、前記指示部の操作によって一覧表示された遊技者の中から遊技者を選択した場合に、選択された遊技者が使用している前記遊技媒体貸出装置との間で相互に通信可能とする構成としてもよい。この場合、遊技者は通信を行う相手の遊技者を容易に選択できる。
ここで、貯遊技媒体数記憶部に記憶された遊技媒体数は、遊技機から遊技媒体貸出装置に移行された遊技媒体の価値に相当するものであり、遊技機に直接的に遊技媒体として移行し、遊技に使用可能なものを含み、何らかの手続を経て間接的に遊技機に移行することで、遊技媒体として遊技に使用可能となるものも含む。
図1は、本実施形態に係る遊技サービスシステム1の構成を示す図である。
遊技サービスシステム1は、遊技店舗2に導入されている遊技管理システム3と、サービス提供サーバー群4とを備えている。遊技管理システム3は、遊技機の一例たるパチンコ機5から遊技情報を取得して管理するシステムであり、複数台のパチンコ機5及びCR(Card Reader)ユニット6等を備えて構成されている。サービス提供サーバー群4は、遊技管理システム3に対して各種サービスを提供するサーバー群である。
ベンダー系サーバー群4Aには、遊技機メーカーサーバー12Aと、販社・中古機業者サーバー12Bと、カード会社サーバー12Cと、コンテンツプロバイダーサーバー12Dとが含まれている。
遊技機メーカーサーバー12Aは、パチンコ機5を製造する遊技機メーカーが所有するサーバーであり、販社・中古機業者サーバー12Bは、パチンコ機5を販売する販売会社や中古のパチンコ機5を販売する中古機業者が所有するサーバーである。これら遊技機メーカーサーバー12A、及び販社・中古機業者サーバー12Bからは、製造、或いは販売したパチンコ機5の識別情報(例えば製造番号)と、認証用情報としての遊技機ID(例えば、遊技機メイン基板40のCPU固有ID61(図2))が遊技機ID管理センターサーバー13Dに送信され、当該遊技機ID管理センターサーバー13Dで管理される。
カード会社サーバー12Cは、遊技球の貸し出しに供する後述するプリペイド媒体14を製造販売するカード会社によって利用され、プリペイド媒体の製造番号やシリアル番号の照会サービスを提供するサーバーである。遊技店舗側は、かかる照会サービスを利用することで、偽造等された不正なプリペイド媒体を発見できる。
コンテンツプロバイダーサーバー12Dは、コンテンツを配信するプロバイダーによって利用され、各種コンテンツを配信するサーバーである。コンテンツの例としては、例えば遊技機メーカーによって登録されたパチンコ機5のPR(Public Relations)コンテンツや、遊技性能、遊技方法等の説明コンテンツなどが挙げられる。かかるコンテンツは、遊技管理システム3の例えば各CRユニット6に配信され、後述のタッチ液晶モジュール27などに表示されて遊技者に提供される。
コンテンツ配信データセンターサーバー13Aは、TVや映画などの動画や音楽等のエンターテイメントコンテンツを配信するサーバーであり、かかるコンテンツは、遊技管理システム3の各CRユニット6に配信されタッチ液晶モジュール27などに表示される。
プリペイド管理データセンターサーバー13Bは、遊技店舗2で利用されている各プリペイド媒体14の残価値の記録・照会サービスを提供するサーバーである。また第3者貯玉データ管理センターサーバー13Cは、遊技店舗2の会員となった遊技者ごとに遊技球の貯玉数の記録・照会サービスを提供するサーバーである。遊技店舗側は、これらプリペイド管理データセンターサーバー13B、及び第3者貯玉データ管理センターサーバー13Cが記録しているデータと遊技管理システム3で管理しているデータとの間の整合性を検証可能になっている。
不正情報監視センターサーバー13Eは、何らかの理由で不正と認められたパチンコ機5の識別情報を照会可能に管理するサーバーであり、遊技店舗が、所有のパチンコ機5が不正なものでないかを不正情報監視センターサーバー13Eに問い合わせて確認できる。
遊技管理システム3は、複数台のパチンコ機5及びCR(Card Reader)ユニット6と、精算機7と、管理コンピュータ群8とを備え、CRユニット6、精算機7及び管理コンピュータ群8のそれぞれが店内LAN9、或いは専用通信線10により通信可能に接続されている。
パチンコ機5は、遊技球を遊技媒体に使用する遊技機である。このパチンコ機5は、遊技者が、価値媒体たるプリペイド媒体14を購入、或いは、プリペイド媒体14に現金をチャージし、該プリペイド媒体14の残価値を代償として遊技球を借りて遊技する、いわゆるCR機と呼ばれる遊技機である。そして、かかるパチンコ機5と、当該パチンコ機5と通信可能に接続され、プリペイド媒体14を読み取る上記CRユニット6と、を備えて遊技システム15が構成されている。この遊技システム15では、パチンコ機5は、CRユニット6と電気的に接続されている(通電状態である)事を条件に遊技球を発射可能に構成されている。
またパチンコ機本体18の右下には、遊技球を遊技盤16の遊技領域に1発ずつ所定の時間間隔で発射する遊技球発射ハンドル26が設けられている。
遊技球発射ハンドル26は時計回りに回動可能であり、パチンコ機5は、遊技者が操作しない状態における停止位置からの遊技球発射ハンドル26の回動量(操作量)を後述する発射制御基板43により検出し、この発射制御基板43の制御により遊技球を発射する発射機構(図示略)を備えている。この発射機構が遊技球を発射する力は可変であり、発射制御基板43の制御により、検出された遊技球発射ハンドル26の操作量が大きいほど強い弾発力で、遊技球を遊技領域に発射させる。
遊技球発射ハンドル26の操作に伴って発射された遊技球が始動入賞口19を通過したことを契機にパチンコ機5は特賞の当落抽選を行うとともに、遊技機液晶表示器24に図柄を後述する表示演出を伴って変動表示し、停止図柄により当落抽選結果を遊技者に通知する。また当選時には、パチンコ機5は、大入賞口21を開放して遊技球が入賞し易い状態とすることで遊技者に持玉を増やす機会を与える。
タッチ液晶モジュール27は、パチンコ機本体18の台枠に組み込まれたタッチ操作可能な表示ユニットであり、CRユニット6の操作部及び表示部として機能し、かかる構成については、後に詳述する。
なお、CRユニット6は、玉貸時における残価値の使用単位(例えば100円単位、500円単位など)や、1個の遊技球あたりの貸出単価(例えば4円/玉、1円/玉など)を予め設定可能に構成されており、遊技場側が営業形態に応じて適宜に設定・変更可能に成されている。
CRユニット6は、紙幣挿入口28に紙幣が挿入された場合、管理コンピュータ群8と通信して紙幣の額面に応じた価値をプリペイド媒体14に付与する処理を行う。具体的には、CRユニット6は、プリペイド媒体14として会員カード14Bが挿入されている場合には、会員カード14Bの残価値を管理する管理コンピュータ群8に対し、会員カード14Bの識別情報に投入金額分の価値を付与する旨を通知する。これにより、会員カード14Bへのプリペイド残高のチャージが行われる。また、会員カード14Bが挿入されていない場合には、CRユニット6は、新規にICコイン14Aを発行するとともに、ICコイン14Aの残価値を管理する管理コンピュータ群8に対し、このICコイン14Aの識別情報に投入金額分の価値を付与する旨を通知する。これにより、会員カード14Bを持たない遊技者に、プリペイド媒体14としてのICコイン14Aが新規に発行される。
精算機7は、プリペイド媒体14の残価値を精算する装置であり、この精算機7には、ICコイン14Aのコイン投入口32及び会員カード14Bのカード挿入口33が設けられている。精算機7は、プリペイド媒体14が投入された場合、残価値を上記管理コンピュータ群8に問い合わせ、残価値に応じた金額を払い出す。精算機7は、金額払出完了後に、その旨を管理コンピュータ群8に通知し、管理コンピュータ群8が、そのプリペイド媒体14の残価値として記録している値をクリアすることで精算が完了する。
遊技台計数管理装置35Aは、いわゆるホールコンピュータ(図示では「ホールコン」)と呼ばれる装置であり、各パチンコ機5での出球や大当たり回数、エラー状況、パチンコ機5のパチンコ機本体18が備える扉の開放等の遊技機に係る遊技情報、並びに、各CRユニット6への入金や再プレイ、プリペイド残価値の消費等に関する情報をCRユニット6から取得して中枢的に管理する。遊技台計数管理装置35Aは、かかる各種の情報を、パチンコ機5からではなくCRユニット6から取得する。すなわち、遊技台計数管理装置35AとCRユニット6とはパラレル信号線10A、及び/或いはホールコンI/F装置36を中継器に備えたシリアル信号線10Bを介して接続されており、CRユニット6がパチンコ機5から逐次情報を受信して遊技台計数管理装置35Aに出力する。
プリペイド媒体14の残価値は、CRユニット6でのチャージによって増加し、また玉貸によって減少し、プリペイド管理サーバー35Bは、これらチャージ及び玉貸に応じて残価値を更新する。すなわち、CRユニット6が残価値をプリペイド媒体14にチャージした場合には、プリペイド管理サーバー35Bは、チャージされた残価値を識別情報とともに取得して残価値を加算更新する。貸出スイッチ25Aの操作に応じてCRユニット6が玉貸を行った場合には、プリペイド管理サーバー35Bは、かかる玉貸の代償価値をプリペイド媒体14の識別情報とともに取得して残価値を減算更新する。
このプリペイド管理サーバー35Bには、上述した精算機7が店内LAN9を介して接続されており、精算機7にプリペイド媒体14が投入されると、精算機7がプリペイド媒体14の残価値をプリペイド管理サーバー35Bに問い合わせて、残価値に応じた金額払い出し等の精算を行う。
CRユニット6は、会員カード14Bが挿入された場合、タッチ液晶モジュール27に暗証番号入力画面を表示して入力を促し、入力された暗証番号及び会員カード14Bの識別情報の正当性を会員・景品管理サーバー35Dに問い合わせる。ただし、会員カード14Bがビジター会員用である場合には、かかる問い合わせは省略しても良い。CRユニット6は、これらの正当性が会員・景品管理サーバー35Dによって認められた場合に限り、当該会員・景品管理サーバー35Dから貯玉数を取得し、タッチ液晶モジュール27に表示する。またCRユニット6は貯玉が使用されるごとに会員・景品管理サーバー35Dに貯玉使用数を送信し、これにより会員・景品管理サーバー35Dが当該顧客の貯玉数を減算更新する。
なお、以下の説明では、プリペイド媒体14として遊技者が会員カード14Bを使用して遊技を行うものとして説明する。
同一グループに属するグループメンバーは、後述するように、互いの貯玉数及び持玉数をタッチ液晶モジュール27の表示により参照することができる。また、自分の貯玉の一部または全部を、同じグループに属する他のグループメンバーに与えることもできる。
また、顧客会員が持玉を貯玉に交換するときには、会員・景品管理サーバー35Dに、貯玉数がプリペイド媒体14の識別情報とともに送信され、顧客会員の会員カード14Bに対応付けて管理されている貯玉数が加算更新され、また同様に第3者貯玉データ管理センターサーバー13Cが管理する貯玉数のデータも更新される。ここで、プリペイド媒体14の識別情報に対応付けて複数の貸出単価ごとに持玉数が管理されている場合には、持玉管理サーバー35Cから会員・景品管理サーバー35Dに対して貸出単価ごとの持玉数が送信され、会員・景品管理サーバー35Dは、顧客会員の会員カード14Bに対応付けて、貸出単価ごとの貯玉数を管理する。
なお、遊技場の営業日の終了時に、持玉がゼロでない会員カード14Bが持玉管理サーバー35Cに記録されている場合に、当該持玉管理サーバー35Cが会員・景品管理サーバー35Dに記録を転送し、当該会員・景品管理サーバー35Dが管理する会員カード14Bの貯玉に持玉を加算することで、自動で振り替えるようにしても良い。
遊技機ID管理サーバー35Fは、所定のIDとパスワードを用いて遊技機ID管理センターサーバー13Dにアクセスし、パチンコ機5の識別情報(製造番号等)、遊技機ID、及び出荷先情報を上記遊技機ID管理センターサーバー13Dから取得して管理する。
図2は、遊技システム15の機能的構成を示す図である。
パチンコ機5は、図2に示すように、主基板に分類される遊技機メイン基板40及び払出制御基板41と、主基板に対する周辺基板である演出用サブ基板42及び発射制御基板43とを備えている。主基板は、当落抽選及び遊技球の獲得に影響を及ぼし、又は及ぼすおそれがある機能を有する回路を実装した基板である。
遊技機メイン基板40は、入賞に伴う賞球の払出指示や特賞の当落を抽選する主制御CPU40Aを備えた基板である。具体的には、パチンコ機5は、大入賞口21、始動入賞口19、及び他の入賞口20のそれぞれごとに、大入賞口入賞検知センサ44A、始動入賞口入賞検知センサ44B、及び他の入賞口入賞検知センサ44Cを備え、入賞時には、対応する入賞口の入賞検知センサ44A、44B、44Cから検知信号が遊技機メイン基板40に出力される。
また遊技盤16には、始動入賞口19、他の入賞口20及び大入賞口21のそれぞれごとに、入賞時に点灯して遊技者に通知する大入賞口入賞通知灯46A、始動入賞口入賞通知灯46B、及び他の入賞口入賞通知灯46Cが設けられており、遊技機メイン基板40は、賞球払出指示信号の出力時に、遊技球が入賞した入賞口に対応する入賞通知灯46A、46B、46Cを1回点滅させる。これにより、遊技者が入賞口への入賞を入賞通知灯46A、46B、46Cの点滅で視覚的に把握できる。入賞通知灯46A、46B、46Cの点滅を把握することで、払出制御基板41の誤動作等の理由により賞球が払い出されなかった場合(遊技機管理発射可能玉数表示灯52の表示が更新されなかった場合)でも、遊技者は、これを速やかに把握できる。
遊技機メイン基板40の抽選により特別遊技状態に移行した場合、遊技機メイン基板40は外部端子出力信号を生成して払出制御基板41に出力する。この外部端子出力信号は、特別遊技状態への移行を示す信号、及び、この特別遊技状態の種類を示す信号を含んでいる。上述のように特別遊技状態には様々な状態があり、それぞれ入賞のしやすさや入賞により見込める賞球数等が異なっている。遊技機メイン基板40は、これらの特別遊技状態を区別可能な外部端子出力信号を生成及び出力する。遊技機メイン基板40が出力した外部端子出力信号は、払出制御基板41及び外部端子板54を経由して、CRユニット6に外部端子出力信号Soutとして出力される。
ここで、このパチンコ機5は、上述の通り、封入式の遊技機として構成されているため、遊技中にパチンコ機5の外から遊技球が投入されることはなく、当該遊技球の実際の投入に代えて、発射可能な遊技球の投入がデジタルデータ上で行われる。すなわち、払出制御基板41は、遊技者が発射可能な遊技球の残数(以下、「発射可能玉数」と言う)を記憶する遊技機管理発射可能玉数記憶部48を備え、発射可能玉数が「ゼロ」でない事を条件に、遊技球の発射を許可する発射許可信号を後述する発射制御基板43に出力する。払出制御基板41は、CRユニット6から貸出指示信号が入力された場合、所定貸玉個数の遊技球の投入に代えて、当該所定貸玉個数分を発射可能玉数に加算し、加算結果をCRユニット6に返信する。
また払出制御基板41には、球磨制御基板53が接続されている。球磨制御基板53は、パチンコ機5に封入されている遊技球の玉磨機構を制御する基板である。払出制御基板41は、遊技球発射時に打ち出し可能な遊技球が無くならないように球磨制御基板53から玉磨状態を取得しながら制御する。さらに、払出制御基板41には、パチンコ機本体18に設けられた各種センサ(前面扉開放センサ、玉数異常検知センサ等)の検知情報を異常情報として遊技機メイン基板40に出力する。
外部端子板54は、遊技情報を示す外部端子出力信号SoutをCRユニット6に一方向に出力する端子板であり、CRユニット6から外部端子板54への信号入力は禁止されている。外部端子板54から出力される遊技情報は、遊技機メイン基板40及び払出制御基板41が管理する情報である。この遊技情報には、パチンコ機5での大当たり発生を示す大当たり信号、図柄表示部47での図柄の変動停止を示す図柄停止信号、賞球数を示す賞球信号、アウト玉数を示すアウト玉信号、ファウル玉数を示すファウル玉信号等が含まれている。この遊技情報をCRユニット6が取得することで、大当たり信号及び図柄変動停止信号に基づいて大当たり発生や大当たり発生回数、図柄変動回数を特定し、また、アウト玉信号、ファウル玉信号及び賞球信号に基づいて、払出制御基板41とは別に差玉を管理し、また、それらの情報を遊技台計数管理装置35Aに出力する。このCRユニット6により管理される差玉は後述する遊技機管理残玉数記憶部86に記憶され、タッチ液晶モジュール27にも随時表示される。
なお、遊技機搭載暗号基板56、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のそれぞれが遊技機IDに基づいて暗号キーを生成し暗号通信に用いる構成とした、これに限らず、遊技機ID以外の情報を暗号キー生成のためのシード情報として用いる構成としても良い。この場合、遊技機搭載暗号基板56とCRユニット6との間で共通の暗号キーを用いて暗号通信を可能にするために、暗号キーを生成するためのシード情報を、遊技機メーカーが遊技機ID管理センターサーバー13D、及び遊技機ID管理サーバー35Fを通じてCRユニット6が取得し暗号キーを生成可能にする。
このように、パチンコ機5に設けた各セキュリティチップ60A、60B、60Cが遊技機IDに基づいて生成される暗号キーで暗号通信し、またCRユニット6に設けたセキュリティチップ60Dは遊技機ID管理サーバー35Fから受け取った遊技機IDに基づいて暗号キーを生成する構成とすることで、暗号キー自体がパチンコ機5及びCRユニット6の間で送受されることがない。
また、遊技機搭載暗号基板56は、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のいずれかが不正に交換される等して相互認証が不成立となった場合には、払出制御基板41とCRユニット6の導通状態を遮断する等して遊技球の発射を禁止することで強制的に遊技不能状態にする。これにより、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のいずれかが不正交換された状態での遊技を禁止できる。
すなわち、先ず、遊技機搭載暗号基板56、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41に実装されたそれぞれのセキュリティチップ60A、60B、60Cが正規のものか否かを判定することで、遊技機搭載暗号基板56、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のそれぞれが正規のものか否かを判定し(正規基板判定)、次いで、遊技機メイン基板40の主制御CPU40とセキュリティチップ60Bのペア(対)が正しい組み合わせかを判定する(正規CPU判定)ことで行っても良い。
このように、正規基板判定と正規CPU判定を行うことで、基板の不正交換、並びに、遊技機メイン基板40の主制御CPU40Aの不正交換を確実に検知することができる。
また、遊技機メイン基板40の主制御CPU40とセキュリティチップ60Bのペア(対)の判定(正規CPU判定)は、遊技機搭載暗号基板56が遊技機メイン基板40にCPU固有ID61の返信を要求するときに、セキュリティチップ60Bに記録されたCPU固有ID61も合せて返信するように要求し、両者を比較し、一致/不一致を判定することにより行われる。この場合には、遊技機搭載暗号基板56、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のそれぞれのセキュリティチップ60A、60B、60CにCPU固有ID61を記録する必要はなく、遊技機メイン基板40のセキュリティチップ60BにのみCPU固有ID61を予め記録しておけば十分である。
電源モジュール75は、CRユニット6の各部に電源を供給するとともに、上記のように、タッチ液晶モジュール27にも電力を供給する。また、この電源モジュール75の電力が貸出I/F用電源として、パチンコ機5の遊技機搭載暗号基板56、払出制御基板41、及びCR基板55のそれぞれに出力されている。遊技機搭載暗号基板56、及びCR基板55は、この貸出I/F用電源を駆動電源とし駆動し、また、払出制御基板41は貸出I/F用電源の入力を検知することでCRユニット6との導通状態を検知する。すなわち、払出制御基板41への貸出I/F用電源の入力を遮蔽することでパチンコ機5とCRユニット6とが非導通状態となり、パチンコ機5での遊技球の発射が禁止される。なお、遊技機搭載暗号基板56、及びCR基板55は、貸出I/F用電源の供給を検知していれば、パチンコ機5が備える電源を駆動電源として駆動しても良い。
主制御用のCPU76Aは、プリペイド媒体14や会員カード14Bのデータの読み書き、管理コンピュータ群8、及びデータ表示器34とのデータ送受等の制御、パチンコ機5に対する玉貸制御の他、さらに遊技中におけるプリペイド媒体14の残価値、持玉及び再プレイ可能玉数(貯玉数)を管理する。
詳述すると、CPU76Aは、キャッシュメモリを備え、当該キャッシュメモリを、プリペイド残価値記憶部83、貸出装置管理持玉数記憶部84、再プレイ可能玉数記憶部85、遊技機管理残玉数記憶部86として機能させる。
プリペイド残価値記憶部83は、プリペイド媒体14の残価値を記憶するものであり、プリペイド媒体14の投入時、或いは発行時にプリペイド管理サーバー35Bから取得した残価値を初期値として記憶し、玉貸操作に伴って残価値を減算更新し、またチャージ操作に伴って加算更新する。
なお、持玉管理サーバー35Cで管理されている持玉数を貸出装置管理持玉数記憶部84に格納する構成に限らず、例えばプリペイド媒体14に記録されている持玉数や会員・景品管理サーバー35Dで管理されている貯玉数を貸出装置管理持玉数記憶部84に格納しても良い。
また、遊技機管理発射可能玉数から持玉への移行の契機としては、上記の他にも、例えばタッチ液晶モジュール27に設けた移行操作のためのボタンに対するタッチ操作や、休憩時にパチンコ機5をロックするための休憩ボタンが操作されたときなどが挙げられる。この休憩ボタン操作時のパチンコ機5のロック機能によれば、ロック時には、CRユニット6が貸出指示信号を送信しないようにすることでパチンコ機5での遊技球の貸出動作が行われないようになり、また遊技機管理発射可能玉数が持玉に移行して「ゼロ」にクリアされることで、遊技球を用いた遊技ができない状態(ロック状態)に維持される。
また、貸出装置制御基板68には、パラレル信号線10Aを介して遊技台計数管理装置35Aと接続するためのパラレルポート92が設けられており、パラレルポート92からの出力が光MOSリレー等の駆動回路を備えた信号変換器93で信号変換され、パラレル出力用コネクタ94に接続されたパラレル信号線10Aを介して遊技台計数管理装置35Aに出力される。
メニュー画面120及びサービス提供画面130は、CPU76Aの制御によりタッチ液晶モジュール27に表示され、これらメニュー画面120及びサービス提供画面130の表示中もパチンコ機5における遊技を継続して実行できる。
図3(A)に例示するメニュー画面120には、遊技中の顧客会員である遊技者に関する情報を表示する会員情報表示部121と、各種機能の実行モードへの移行を指示するボタン122〜125とが配置されている。会員情報表示部121には、遊技者の会員番号、会員カード14Bに固有の識別情報としてのカード番号、会員カード14Bのプリペイド残価値を示す金額、遊技者の貯玉数と持玉数との合計数(「貯玉・持玉」)が表示される。会員情報表示部121に表示されるプリペイド残価値はCRユニット6のプリペイド残価値記憶部83に記憶されている残価値であり、持玉数は貸出装置管理持玉数記憶部84に記憶されている数であり、貯玉数は再プレイ可能玉数記憶部85に記憶されている数である。上記のように、本実施形態の遊技システム15では遊技球の貸出単価を複数の値に切り換えることが可能なため、貸出装置管理持玉数記憶部84及び再プレイ可能玉数記憶部85には単価ごとに玉数が記憶されている。このため、会員情報表示部121においても持玉・貯玉数は単価ごとに表示される。なお、図3(A)のメニュー画面120では貯玉数と持玉数との合計値を表示しているが、貯玉数と持玉数とを別々に表示してもよい。
以下の説明において、「持玉・貯玉数」と表記した場合、持玉数と貯玉数との合計値、持玉数のみ、及び、貯玉数のみのいずれの場合をも含む意味で用いる。上述のように、遊技者は遊技で獲得した賞球を獲得当日に限り持玉として遊技に使用可能であり、この持玉を貯玉に交換すると、遊技者が再遊技可能な遊技媒体として遊技場に預けている形態となり、獲得翌日以後も保持できる。持玉と貯玉はいずれも遊技球相当の価値を持つものであるから、本発明の貯遊技媒体記憶部に記憶される遊技媒体(貯遊技媒体)に相当する。
ボタン123は遊技終了を指示するボタンであり、このボタン123の操作によってパチンコ機5に対して遊技終了を指示する指示信号が送信され、パチンコ機5が、遊技機管理発射可能玉数記憶部48に記憶している発射可能玉数を、持玉に移行する処理を行う。この処理ではパチンコ機5からCRユニット6へ、持玉への移行の指示と移行する玉数とを示す信号が送信され、この信号を受信したCRユニット6のCPU76Aが、貸出装置管理持玉数記憶部84の持玉数に加算する処理を行う。
ボタン124は、景品交換の指示を行うサービス提供モードへの移行を指示するボタンであり、ボタン125はグループのメンバーに関する操作を行うグループモードへの移行を指示するボタンである。
図3(B)に例示するサービス提供画面130には、プリペイド残価値及び持玉・貯玉数等、遊技者が景品交換可能な価値を表示する交換価値表示部131、交換可能な商品やサービスのメニューを一覧表示するメニュー表示部132、メニュー表示部132に表示された中から遊技者が選択した商品やサービスの対価の合計を表示する対価表示部133、注文実行を指示する注文ボタン134、及び、サービス提供モードの終了を指示するメニューボタン135が配置されている。メニューボタン135の操作により、CRユニット6は元の動作モードに戻ってメニュー画面120を表示する。
メニュー表示部132には、飲料、食品、たばこ等の商品やサービスが表示される。これらメニュー表示部132に表示された商品やサービスの中から遊技者が所望のものをタッチ液晶モジュール27に対するタッチ操作により選択すると、選択された商品やサービスが、遊技者が離席しなくても提供される。メニュー表示部132には、注文可能な商品やサービスと、対価として必要な玉数とが表示されており、表示された商品やサービスをタッチ操作で選択することで、簡単に注文を行える。また、現在の遊技媒体数でどのような支出が可能かを遊技者に案内することも可能となる。
決済が済むと、CPU76Aは遊技台計数管理装置35Aにアクセスして、遊技者が注文した商品またはサービスの内容、数量、対価等を含む情報を遊技台計数管理装置35Aに送信する。遊技台計数管理装置35Aは、例えば景品カウンター(図示略)に設置された表示装置や音声出力装置により、遊技者が注文した商品またはサービスの内容、数量及び当該遊技者が使用しているCRユニット6を特定する情報(例えば、CRユニット6の管理番号やCRユニット6の設置位置を示す記号等)を出力する。この情報に基づき、商品販売・サービス提供担当のホールスタッフが、注文された商品やサービスを、注文を行った遊技者に提供する。
また、タッチ液晶モジュール27における操作により、現金での決済が指示された場合、CPU76Aは対価に相当する金額をプリペイド残価値記憶部83の金額から減算するとともに、プリペイド管理サーバー35Bにアクセスして、プリペイド管理サーバー35Bが記憶するプリペイド残価値をプリペイド残価値記憶部83の残価値と同期して減算させる。このように、サービス提供モードでは、CRユニット6の操作によって、遊技者が遊技に使用可能な持玉または貯玉を、商品やサービスの対価として支出できる。
これら登録画面140、グループ画面150及びチャット画面160は、CPU76Aの制御によりタッチ液晶モジュール27に表示され、これら各画面の表示中もパチンコ機5における遊技を継続して実行できる。
ボタン144が操作された場合、CPU76Aは、タッチ液晶モジュール27に表示する画面を、図4(B)に示すグループ画面150に切り換える。グループ画面150には、CRユニット6を操作する遊技者、すなわちCRユニット6に投入されている会員カード14Bに対応する遊技者と同一のグループに属する他の顧客会員の情報が、メンバー情報表示部151に表示される。このメンバー情報表示部151には会員番号や名前のほか、貯玉・持玉の数が貸出単価ごとに表示される。この表示は、他の全ての遊技者が使用するCRユニット6においても同様であり、遊技者は互いの持玉・貯玉数を知ることができる。
会員・景品管理サーバー35Dは、認証成功した会員がグループメンバーとなっているグループを特定し、このグループの他のグループメンバーを特定し、これら他のグループメンバーの会員番号または氏名、及び、各グループメンバーの貯玉数を示す情報をCRユニット6に送信する。CRユニット6は、会員・景品管理サーバー35Dから送信される情報に基づき、会員カード14Bを投入した会員の会員番号及び貯玉数とともに、この会員と同じグループのグループメンバーの会員番号、氏名及び各グループメンバーの貯玉数を取得する。CRユニット6は、取得した会員番号に基づいて会員・景品管理サーバー35Dが記憶している貯玉数および持玉管理サーバー35Cが記憶している持玉数を取得し、取得した情報をメンバー情報表示部151に表示する。このため、メンバー情報表示部151には、その時点で遊技場内にいない(パチンコ機5で遊技していない)グループメンバーの情報も表示される。
なお、メンバー情報表示部151の表示は、CRユニット6が会員・景品管理サーバー35Dに問い合わせて同じグループのメンバーの情報を取得することで表示されるので、会員・景品管理サーバー35Dが会員番号に基づいてCRユニット6を探索することで、各メンバーが同じ遊技管理システム3に属するCRユニット6を使用しているか否かを検出できる。このため、メンバー情報表示部151に、当該メンバーが同じ遊技管理システム3に属するCRユニット6を使用しているか否かを合わせて表示してもよい。
さらに、持玉管理サーバー35Cまたは会員・景品管理サーバー35Dは、持玉・貯玉数を付与された遊技者がCRユニット6を使用している場合には、当該CRユニット6に対して付与後の持玉数または貯玉数を示す情報を送信し、このCRユニット6が記憶している持玉数または貯玉数を更新させる。
グループ画面150にはグループモードのメニュー画面である登録画面140に戻るよう指示するボタン155が配置され、このボタン155が操作されると、タッチ液晶モジュール27の表示は図4(A)に示す状態に遷移する。
このチャット画面160にはグループモードのメニュー画面である登録画面140に戻るよう指示するボタン155が配置され、このボタン155の操作によりチャット通信を終了して図4(A)に示す状態に戻ることができる。
CRユニット6は、タッチ液晶モジュール27にグループモードの動作を開始すると(ステップS11)、タッチ液晶モジュール27に登録画面140を表示する。ここで、CRユニット6はメンバー又はグループの登録を行うか否かを判別し(ステップS12)、登録を行う場合は登録画面140における入力内容に基づいて会員・景品管理サーバー35Dにアクセスして、グループの新たなメンバーまたは新たなグループを登録して(ステップS13)、ステップS14に移行する。登録を行わない場合は、そのままステップS14に移行する。
このため、CRユニット6が記憶する遊技球の支出を指示し、この指示に応じて持玉数及び/または貯玉数を減算するので、遊技球をCRユニット6の外に排出することなく、遊技以外の目的で、賞球や持玉・貯玉を支出して決済を行うことができる。これにより、遊技で使用される賞球や持玉・貯玉の価値を遊技以外の目的で使用することができ、遊技者の利便性の向上を図ることができる。また、パチンコ機5から遊技球をCRユニット6に移行すると、持玉・貯玉が加算されるので、遊技で獲得した賞球を装置外部に取り出すことなく決済に使用できる。
また、CRユニット6の指示部が、パチンコ機5本体の前面に配置され、ディスプレイとタッチ操作を検出するタッチパネルとを一体に備えたタッチ液晶モジュール27で構成されているので、遊技者は、パチンコ機5の前から離れることなく、持玉・貯玉数の支出に関する指示を手軽に入力できるので、より一層の利便性の向上を図ることができる。
また、CRユニット6は、タッチ液晶モジュール27により他のグループメンバーを指定して持玉・貯玉数の付与を指示可能であり、タッチ液晶モジュール27によりグループメンバーへの付与が指示された場合に、CPU76Aは、付与する持玉・貯玉数を84又は再プレイ可能玉数記憶部85に記憶された玉数から減算し、指定された付与対象のグループメンバーと付与する持玉・貯玉数とを含む情報を管理装置に出力する。持玉管理サーバー35Cまたは会員・景品管理サーバー35Dは、CRユニット6から、付与対象のグループメンバーと付与する持玉・貯玉数とを含む情報が入力された場合に、入力された情報に基づいて、付与対象のグループメンバーに対応付けて記憶している持玉・貯玉数を加算する。
このため、CRユニット6が管理する持玉・貯玉数を他のグループメンバーに付与できるので、グループメンバー間で持玉・貯玉を相互に融通できる。このため、パチンコ機5やCRユニット6から実体として遊技球を排出させることなく遊技球の授受や貸し借りを行うことができ、遊技者の利便性の向上を図ることができる。また、この構成によれば、パチンコ機5が封入式であって、パチンコ機5やCRユニット6から実体として遊技球を排出することが容易でない場合も、遊技球の授受や貸し借りを自在に行えるという利点がある。
さらにまた、持玉管理サーバー35Cまたは会員・景品管理サーバー35Dは、CRユニット6から付与対象のグループメンバーと付与する持玉・貯玉数とを含む情報が入力された場合に、入力された情報に基づいて、付与対象のグループメンバーが使用するCRユニット6に対して持玉・貯玉数の加算を指示する情報を出力し、CRユニット6により持玉・貯玉数を加算させる。
これらの構成によれば、持玉管理サーバー35C、会員・景品管理サーバー35D及びCRユニット6において、持玉・貯玉数を変更した場合の数の不整合を生じることが無く、確実に持玉・貯玉数の変更を行える。
さらにまた、CRユニット6を使用する遊技者と同じグループに所属する他の遊技者がタッチ液晶モジュール27に一覧表示されるので、遊技者は、自分と同じグループに所属する他の遊技者の情報を見ることができ、例えば、これらの遊技者が同一遊技場内で遊技中であるか否かを知り、或いは、各遊技者の持玉・貯玉数等を知ることが可能な構成を実現できる。
ここで、CRユニット6が備えるタッチ液晶モジュール27により、同一のグループに所属する他の遊技者を一覧表示し、タッチ液晶モジュール27の操作によって一覧表示された遊技者の中から遊技者を選択した場合に、選択された遊技者が使用しているCRユニット6との間でチャットを可能とすることもできる。
5 パチンコ機(遊技機)
6 CRユニット
14 プリペイド媒体
15 遊技システム
27 タッチ液晶モジュール(指示部)
35C 持玉管理サーバー(管理装置)
35D 会員・景品管理サーバー(管理装置)
40 遊技機メイン基板
41 払出制御基板
43 発射制御基板
48 遊技機管理発射可能玉数記憶部
65 遊技球貸出装置(遊技媒体貸出装置)
76A CPU(加算処理部、支出処理部)
83 プリペイド残価値記憶部
84 貸出装置管理持玉数記憶部(貯遊技媒体数記憶部)
85 再プレイ可能玉数記憶部(貯遊技媒体数記憶部)
Claims (5)
- 遊技媒体を使用して遊技を実行し、遊技結果に応じて賞遊技媒体が獲得される遊技機に接続され、前記遊技機に対して遊技媒体の貸出を行う遊技媒体貸出装置であって、
前記遊技機に対して貸出可能な遊技媒体数を記憶する貯遊技媒体数記憶部と、
前記遊技機から遊技媒体が当該遊技媒体貸出装置に移行された場合に、前記貯遊技媒体数記憶部に記憶された遊技媒体数を加算する加算処理部と、
前記貯遊技媒体数記憶部に記憶された遊技媒体の前記遊技機以外への支出を指示する指示部と、
前記指示部による指示に従って前記貯遊技媒体数記憶部に記憶された遊技媒体数を減算するとともに、減算した遊技媒体の数を示す情報を外部装置に対して出力する支出処理部と
を備えることを特徴とする遊技媒体貸出装置。 - 遊技媒体を使用して遊技を実行し、遊技結果に応じて賞遊技媒体が獲得される遊技機に接続され、前記遊技機に対して遊技媒体の貸出を行う遊技媒体貸出装置と、前記遊技媒体貸出装置に通信可能に接続された管理装置とを備えた遊技システムであって、
前記遊技媒体貸出装置は、
前記遊技機に対して貸出可能な遊技媒体数を記憶する貯遊技媒体数記憶部と、
前記遊技機から遊技媒体が当該遊技媒体貸出装置に移行された場合に、前記貯遊技媒体数記憶部に記憶された遊技媒体数を加算する加算処理部と、
前記貯遊技媒体数記憶部に記憶された遊技媒体の前記遊技機以外への支出を指示する指示部と、
前記指示部による指示に従って前記貯遊技媒体数記憶部に記憶された遊技媒体数を減算するとともに、前記管理装置に対して遊技媒体の支出の指示と減算した遊技媒体の数とを含む情報を出力する支出処理部と、を備え、
前記管理装置は、前記遊技媒体貸出装置から遊技媒体の支出の指示と減算した遊技媒体の数とを含む情報が入力された場合、この入力された情報に基づく処理を行うこと
を特徴とする遊技システム。 - 前記遊技媒体貸出装置は、前記指示部により他の遊技者を指定して遊技媒体の付与を指示可能であり、
前記指示部により他の遊技者への付与が指示された場合に、前記支出処理部は、付与する遊技媒体数を前記貯遊技媒体数記憶部に記憶された遊技媒体数から減算し、指定された付与対象の遊技者と付与する遊技媒体数とを含む情報を前記管理装置に出力し、
前記管理装置は、前記遊技機を使用する遊技者と、各遊技者が使用可能な遊技媒体数とを対応付けて記憶しており、
前記遊技媒体貸出装置から、付与対象の遊技者と付与する遊技媒体数とを含む情報が入力された場合に、入力された情報に基づいて、付与対象の遊技者に対応付けて記憶している遊技媒体数を加算することを特徴とする請求項2記載の遊技システム。 - 前記管理装置は、1または複数の遊技者で構成されるグループと、各グループに所属する遊技者とを対応付けて記憶し、
前記遊技媒体貸出装置から、前記遊技機で遊技中の遊技者及びそれ以外の遊技者を含む複数の遊技者を特定する情報が入力された場合に、新たなグループを生成し、入力された情報により特定される複数の遊技者を新たに生成したグループに所属する遊技者として記憶することを特徴とする請求項2または3記載の遊技システム。 - 前記管理装置は、同一のグループに所属する複数の遊技者が使用する前記遊技媒体貸出装置をそれぞれ特定し、これら複数の前記遊技媒体貸出装置間の相互の情報通信を仲介することを特徴とする請求項4記載の遊技システム。
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