以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係る遊技媒体管理システムのシステム構成図の一例を示す図である。遊技媒体管理システムは、台間機100A、台間機100B、台間機100C、台間機100D、遊技媒体管理装置200、端末制御装置300、無線基地局310、顔認証装置320、台管理装置330、複数の表示端末400、POS端末420、カード読取装置430、および遊技媒体管理機関500を含む。台間機100A、台間機100B、台間機100C、および台間機100Dは、総称して台間機100と称する場合もある。
台間機100は、遊技機に併設される。遊技機は、パチンコ台、パチスロ台など遊技者が遊技する装置である。台間機100は、遊技者が遊技機で遊技する場合に、会員カード、プリペイドカードなどの有価価値記録媒体、または現金などにより遊技者が指定した度数、金額などを受け付け、受け付けた度数、金額などに応じた数の玉またはメダルなどの遊技媒体を貸し出す媒体貸出機である。
台間機100は、貸し出した遊技媒体の数の情報を遊技媒体管理装置200に供給する。台間機100は、遊技者から遊技媒体を景品に交換する景品交換の要求および景品交換に関する情報を受け付ける。台間機100は、景品交換の要求を表示端末400を介して景品提供者である遊技店の店員に通知するように、端末制御装置300に指示する。店員は、表示端末400に表示された景品交換に関する情報を参照して、景品交換を要求した遊技者に景品を提供する。
ここで、景品とは、いわゆる一般景品であり、遊技者が遊技により獲得した遊技媒体の数に応じた金銭価値を有する品である。台間機100を介して遊技媒体との交換が受け付けられる景品は、例えば、ワゴンサービスにより提供可能な飲食料品、嗜好品、および娯楽品のうち少なくとも1つでよい。
遊技者が所有する遊技媒体の中には、貯玉、貯メダルなどの貯遊技媒体および持玉、持メダルなどの持遊技媒体がある。貯遊技媒体は、例えば、第三者貯玉保証管理制度に従って遊技媒体を運用する遊技媒体管理機関500に預けられている遊技媒体である。遊技媒体管理機関500は、遊技店とは独立した機関でよい。持遊技媒体は、例えば、遊技媒体管理機関500に預けられていない遊技媒体である。持遊技媒体は、一日などの予め定められた期間内で使用可能な遊技媒体でよい。また、貯遊技媒体は、予め定められた期間を過ぎて使用可能な遊技媒体でよい。さらに、貯遊技媒体が預けられる機関等は、遊技媒体管理機関500以外でもよい。
通常、遊技者は、自身が仮想的に所有し、自身が自由に使用できる遊技媒体の数に応じた景品交換が可能であり、自身以外の者が仮想的に所有する遊技媒体の数に応じた景品交換をすることはできない。しかしながら、遊技者の家族などの特定の他の遊技者の遊技媒体の数に応じた景品交換ができれば、遊技者の利便性が向上する。
そこで、本実施形態に係る台間機100は、遊技者が仮想的に所有し、遊技者が自由に使用できる遊技媒体の数を示す計数データのほかに、その遊技者に予め関連付けられた家族などの同一グループの関係者が仮想的に所有し、原則的にはその関係者以外が自由に使用できない遊技媒体の数を示す計数データを使用した景品交換をできるように構成する。台間機100は、景品交換を要求してきた遊技者である要求者に、景品交換に利用する遊技媒体の数を示す計数データとして、要求者の遊技媒体の数を示す計数データ、または要求者と同一グループに属する関係者の遊技媒体の数を示す計数データを選択させる。
選択できる関係者は、現在遊技中の遊技者である関係者のみに制限してもよい。これにより、例えば、要求者が遊技中の遊技機に対応する台間機100Aは、関係者の遊技媒体の数を示す計数データが選択された場合、関係者が遊技中の遊技機に対応する台間機100Bを介して、関係者の遊技媒体の数を示す計数データを要求者に使用させてよいかどうか問い合わせることができる。そして、関係者が使用してもよいと回答した場合のみ、関係者の台間機100Bは、関係者の遊技媒体の数を示す計数データを使用して、要求者に対する景品交換の支払処理を実行し、その結果を要求者の台間機100Aに通知してよい。このように景品交換に使用する計数データとして、自身の遊技媒体の数を示す計数データ以外に自身と同一グループに属する関係者の遊技媒体の数を示す計数データを使用できるようにすることで、計数データを使用した景品交換の利便性を向上させることができる。
遊技媒体管理装置200は、受け付けた現金、会員カードまたはプリペイドカードの残度数などの情報と共に、貸し出した遊技媒体の数の情報を管理する。遊技媒体管理装置200は、遊技者毎に、遊技媒体管理機関500に預けられている遊技媒体である貯遊技媒体の数、および遊技媒体管理機関500に預けられていない遊技媒体である持遊技媒体の数を示す計数データを管理する。なお、景品交換に使用できる関係者の遊技媒体の数を示す計数データは、遊技媒体管理機関500に預けられている遊技媒体である貯遊技媒体の数を示す計数データのみに制限してもよい。
遊技媒体管理装置200は、定期的に、遊技者毎の貯遊技媒体の数を遊技媒体管理機関500に提供する。遊技媒体管理装置200は、例えば、遊技店の閉店後に、その遊技店が管理している遊技者毎の貯遊技媒体の数を遊技媒体管理機関500に提供する。遊技媒体管理機関500は、例えば、遊技店の開店前に、その遊技店が管理している遊技者毎の貯遊技媒体の数を遊技媒体管理装置200に提供する。
端末制御装置300は、台間機100からの指示に応じて、遊技店の店員が保持する表示端末400に無線基地局310を介して情報を提供する。無線基地局310は、いわゆるアクセスポイントであり、無線を介して表示端末400と通信する。表示端末400は、例えば、遊技者から景品交換の要求があったことを店員に通知する。表示端末400は、景品交換に関する情報を店員に通知する。
顔認証装置320は、遊技者の顔認証を行う。顔認証装置320は、認証装置の一例である。顔認証装置320は、例えば、遊技機に座っている遊技者の顔画像と、その遊技者が使用している会員カードの会員番号に予め関連付けられている顔画像との比較に基づき、遊技者が会員カードに登録された人物であることを認証する。顔認証装置320は、定期的に遊技者の顔画像を取得して、過去の顔画像と現在の顔画像とを比較することで、遊技者が離席したかどうかを定期的に判断してもよい。
台管理装置330は、台間機100に対応付けられた遊技機の稼動状況を管理する。台管理装置330は、例えば、遊技機で入賞した遊技媒体(セーフ球など)の数、および入賞しなかった遊技媒体(アウト球など)の数をカウントするカウンタから、入賞した遊技媒体の数、および入賞しなかった遊技媒体の数を示す情報を取得する。台管理装置330は、入賞した遊技媒体の数、または入賞しなかった遊技媒体の数の変化に基づいて、遊技機が稼動中か、稼動中でないかを判断してよい。つまり、台管理装置330は、入賞した遊技媒体の数、または入賞しなかった遊技媒体の数の変化に基づいて、遊技者が遊技中か遊技中でないかを判断してよい。顔認証装置320は、台管理装置330から定期的に遊技機が稼動中か否かを示す稼動情報を取得し、遊技者の顔画像と関連付けて、遊技者が存在する遊技機に関する稼動情報を管理してよい。
POS端末420は、販売時点情報管理装置であり、遊技店内の接客台などに設けられる。POS端末420は、要求者の会員カードを読み取る読取部を備える。店員は、接客台で景品交換を要求する要求者から会員カードを受け取り、会員カードを読取部で読み取らせる。POS端末420は、読み取った会員番号をキーとして、要求者の貯遊技媒体および持遊技媒体の数を示す計数データを遊技媒体管理装置200から取得する。POS端末420は、景品交換に必要な遊技媒体の数に応じて、要求者の貯遊技媒体または持遊技媒体の支払処理を遊技媒体管理装置200に指示する。カード読取装置430は、POS端末420と接続されている。カード読取装置430は、要求者の会員カードを読み取る読取部を備える。要求者が自身で会員カードの情報をカード読取装置430に読み取らせる場合に、カード読取装置430が利用されてよい。カード読取装置430で読み取られた要求者の会員番号などの情報は、POS端末420に提供される。
図2は、台間機100の外観斜視図の一例である。台間機100は、カード挿入部102、表示部106、および撮像部130を備える。カード挿入部102は、遊技者が所有する会員カードまたはプリペイドカードを挿入する挿入口である。表示部106は、遊技者に提供する情報を表示する。表示部106は、遊技者から指示を受け付けるタッチパネル形式の液晶パネルを含む。表示部106は、例えば、ワゴンサービスなどの景品交換に関する情報を表示する。表示部106は、遊技者からワゴンサービスなどの景品交換の要求を受け付ける。撮像部130は、台間機100に併設されている遊技機に座っている遊技者の顔を含む画像を撮像する。
図3は、POS端末420の外観図の一例を示す図である。POS端末420は、タッチパネル形式の液晶パネル422、および読取部424を備える。店員は、液晶パネル422を介して、景品交換処理などの各種処理を実行してよい。読取部424は、会員カードに記憶された会員番号などの会員情報を読み取る。
図4は、カード読取装置430の外観図の一例を示す図である。カード読取装置430は、タッチパネル形式の液晶パネル432、および読取部434を備える。顧客が自身の会員カードを読取部434に読み取らせる。液晶パネル432は、顧客の貯遊技媒体および持遊技媒体の数などの会員情報を表示してよい。液晶パネル432は、景品の選択などの顧客からの指示を受け付けてよい。
図5は、遊技媒体管理装置200の機能ブロックの一例を示す図である。遊技媒体管理装置200は、遊技媒体情報格納部202、遊技媒体情報提供部204、および遊技媒体情報更新部206を備える。遊技媒体情報格納部202は、遊技者毎の貯遊技媒体の数および持遊技媒体の数を示す計数データを含む遊技媒体情報を格納する。遊技媒体情報格納部202は、遊技者の会員番号に関連付けて、貯遊技媒体の数および持遊技媒体の数を示す計数データを含む遊技媒体情報を格納してよい。遊技媒体情報提供部204は、台間機100からの要求に応じて、指定された遊技者の貯遊技媒体の数および持遊技媒体の数を含む遊技媒体情報を台間機100に提供する。遊技媒体情報提供部204は、定期的に、例えば一日単位で、遊技者毎の貯遊技媒体の数を示す計数データを含む遊技媒体情報を遊技媒体管理機関500に提供してよい。
遊技媒体情報更新部206は、台間機100からの要求に応じて、遊技媒体情報格納部202に格納された、指定された遊技者の貯遊技媒体の数および持遊技媒体の数を示す計数データを含む遊技媒体情報を更新する。遊技媒体情報更新部206は、定期的に、例えば一日単位で、遊技媒体管理機関500から提供される遊技者毎の貯遊技媒体の数を示す計数データを含む遊技媒体情報に基づいて、遊技媒体情報格納部202に格納された遊技者毎の貯遊技媒体の数を更新してよい。
図6は、遊技媒体情報格納部202に格納される遊技媒体情報の一例を示す図である。遊技媒体情報格納部202には、会員番号に関連付けて、貯遊技媒体である貯玉の数、および持遊技媒体である持球の数が登録されたテーブルが格納される。
図7は、顔認証装置320の機能ブロックの一例を示す図である。顔認証装置320は、認証装置の一例である。顔認証装置320は、会員情報格納部322、顔画像取得部324、認証部326、および問合せ受付部328を備える。会員情報格納部322は、複数の遊技者の遊技者IDのそれぞれに対応づけて顔画像およびグループ情報を格納する。会員情報格納部322は、複数の遊技者の会員番号のそれぞれに対応付けて、それぞれの遊技者の顔画像およびグループ情報を格納してよい。会員情報格納部322は、遊技者が遊技している遊技機に対応する台番号を格納してよい。会員情報格納部322に、会員番号に関連付けられて台番号が格納されている場合には、その遊技者は、現在遊技中である、つまり遊技機が稼動中であることを示す。顔認証装置320は、台管理装置330から提供される各遊技機の稼動情報に基づいて、会員情報格納部322に会員番号に関連付けて格納されている台番号を更新してよい。
顔画像取得部324は、台間機100から認証要求を受信する。認証要求は、台間機100の撮像部130により撮像された台間機100に併設された遊技機の前に座っている遊技者の顔画像、カード挿入部102に挿入されている会員カードの会員番号、遊技者が利用する遊技機に対応する台番号を含んでよい。
認証部326は、遊技機の前に座っている遊技者の顔画像を、会員情報格納部322に格納されている複数の顔画像のそれぞれと比較する。認証部326は、比較結果に基づいて、その遊技者が、挿入されている会員カードの会員であるかそれ以外の遊技者であるかを判断する。その遊技者が、挿入されている会員カードの会員である場合、認証部326は、その遊技者の会員番号に関連付けて、その遊技者が利用する遊技機に対応する台番号を、会員情報格納部322に格納する。また、認証部326は、その遊技者が挿入されている会員カードの会員であると判断した場合、認証に成功したことを示す認証結果を台間機100に提供する。認証部326は、その遊技者が挿入されている会員カードの会員でないと判断した場合、認証に失敗したことを示す認証結果を台間機100に提供する。
問合せ受付部328は、景品交換を要求する要求者が使用している台間機100から、要求者が選択した関係者の貯遊技媒体の数を示す計数データを要求者が使用してよいか否かの問合せを受け付ける。認証部326は、問合せに応じて関係者の貯遊技媒体の数示す計数データを要求者が使用してよいか否かを認証する。認証部326は、関係者が遊技している遊技機に対応する台間機100に関係者への問合せ要求をし、関係者の台間機100からの問合せ結果に基づいて関係者の貯遊技媒体の数を示す計数データを要求者が使用してよいか否かを認証してよい。会員情報格納部322に、それぞれの会員番号に関連付けて、同一グループの関係者の貯遊技媒体の数を示す計数データの使用の可否を予め登録しておいてもよい。この場合、認証部326は、同一グループの関係者から遊技媒体の使用を許可すると予め登録されている場合、関係者の台間機100に問合せ要求をせずに、会員情報格納部322を参照して、関係者の貯遊技媒体の数を示す計数データを要求者が使用してよいかを認証してよい。
図8は、会員情報格納部322に格納される会員に関する情報を示すテーブルの一例を示す図である。会員情報格納部322は、会員番号、会員の顔画像、会員が属しているグループを識別するグループ情報、会員が遊技中の遊技機に対応する台番号を含むテーブルを格納している。認証部326は、台番号のフィールドに、台番号として数値が登録されている場合には、その会員が遊技中であると判断する。また、認証部326は、台番号としてNull値が登録されている場合には、その会員は未遊技であると判断する。そして、認証部326は、台番号のフィールドに、台番号として数値が登録されている場合、その台番号に対応する台間機100に、関係者が所有する遊技機を要求者が使用してよいか否かの問合せ要求をする。
図9は、台間機100の機能ブロックの一例である。台間機100は、要求者が用いる遊技機に対応する台間機である場合、第1台間機として機能する。要求者が用いる遊技機に対応する台間機が台間機100Aである場合、台間機100Aが第1台間機として機能する。また、台間機100は、関係者が用いる遊技機に対応する台間機である場合、第2台間機として機能する。関係者が用いる遊技機に対応する台間機が台間機100Bである場合、台間機100Bが第2台間機として機能する。
台間機100は、カード挿入部102、カード情報取得部104、表示部106、遊技処理部108、景品交換受付部110、撮像部130、画像処理部132、および問合せ処理部140を備える。景品交換受付部110は、景品交換受付装置の一例である。問合せ処理部140は、問合せ処理装置の一例である。表示部106は、第1表示部および第2表示部の一例である。
カード情報取得部104は、カード挿入部102に挿入されたカードに記憶されている会員番号などのカード情報を取得する。カード情報取得部104は、例えば、カード情報を遊技媒体管理装置200に提供する。遊技媒体管理装置200は、カード情報に示される会員番号などに基づいて、その会員の持遊技媒体および貯遊技媒体の数などの情報を特定し、台間機100に提供する。遊技処理部108は、遊技者の遊技に応じた遊技処理を実行する。
画像処理部132は、撮像部130により撮像された画像から顔を含む顔画像を抽出する。画像処理部132は、画像内から顔を構成する部位の配置などのパターンにより顔を含む顔画像を抽出してよい。画像処理部132は、顔画像に含まれる顔の特徴量を導出してよい。特徴量は、人物などの対象物を識別可能な情報であればよく、画像の画素値の情報、または画像に含まれる顔の目、鼻、口の間隔または大きさ、肌の色、髪型などの外見的特徴を数値で示した情報などでよい。画像処理部132は、顔画像および特徴量を顔認証装置320に提供する。顔認証装置320は、画像処理部132から提供された顔画像および特徴量を用いて、遊技者の顔認証を行う。
景品交換受付部110は、台間機100が景品交換を要求する要求者が遊技している遊技機に対応する台間機である場合、表示部106を介して要求者から景品交換の要求を受けたことに対応して、景品交換に使用する貯遊技媒体として、要求者の貯遊技媒体の数を示す計数データを使用するか、要求者と同一のグループに属する関係者貯遊技媒体の数を示す計数データを使用するかを要求者に選択させる。
問合せ処理部140は、台間機100が、関係者が遊技している遊技機に対応する台間機である場合に、顔認証装置320を介して、関係者の計数データを要求者が使用してよいかを関係者に問合せるための問合せ要求を受け付ける。
景品交換受付部110は、受付部112、問合せ部114、交換許可部116、第1遊技媒体情報取得部118、関係者情報取得部120、景品通知部122、景品選択部124、第1処理命令部126、第1表示制御部128、および表示命令部134を備える。
第1表示制御部128は、表示部106に表示させる画面を制御する。表示部106は、例えばタッチパネル形式の液晶パネルでよい。第1表示制御部128は、要求者から景品交換の要求を受けた場合、景品交換に使用する計数データとして、要求者の計数データを使用するか、関係者の計数データを使用するかを要求者に選択させるための選択画面を表示部106に表示させる。受付部112は、計数データを使用する景品交換の要求を要求者から受けた場合、景品交換に使用する計数データとして、要求者の計数データを使用するか、要求者と同一グループに属する関係者の計数データを使用するかに関する指示を表示部106を介して受け付ける。
問合せ部114は、関係者の計数データを使用することが指示された場合、関係者の計数データを要求者が使用してよいかを顔認証装置320に問合せる。問合せ部114は、関係者の計数データに示される遊技媒体の数を要求者からの景品交換に要する数だけ減じてよいか否かの問合せを顔認証装置320に対して行ってよい。交換許可部116は、顔認証装置320からの認証結果に基づいて、関係者の計数データの使用を許可するか否かを判断する。
関係者情報取得部120は、要求者の会員番号および顔画像を顔認証装置320に提供して、顔認証装置320から要求者に対応する少なくとも1人の関係者のそれぞれが予め定められた位置に存在するか否かを示す関係者情報を取得する。予め定められた位置は、例えば、遊技機で遊技している場合に遊技者が座っている座席の位置に対応している。関係者情報取得部120は、関係者が遊技している場合に、関係者が遊技している遊技機に対応する台番号を、予め定められた位置に関係者が存在することを示す情報として含む関係者情報を取得する。関係者情報取得部120は、関係者が遊技していない場合には、予め定められた位置に関係者が存在することを示す情報として台番号を含まない関係者情報を取得する。
受付部112は、関係者情報に基づいて、要求者と同一グループに属するそれぞれの関係者が予め定められた位置に存在するか否かを判断する。受付部112は、予め定められた位置に存在することが関係者情報に示されている関係者を、表示部106を介して要求者に通知してよい。受付部112は、遊技中であることが関係者情報に示されている関係者を、表示部106を介して要求者に通知してよい。
第1遊技媒体情報取得部118は、例えば、カード情報取得部104が取得した要求者の会員番号および顔認証装置320から提供された少なくとも1人の関係者のそれぞれの会員番号を提供し、要求者の貯遊技媒体の数、および少なくとも1人の関係者のそれぞれの貯遊技媒体の数を示すそれぞれの計数データを含む遊技媒体情報を遊技媒体管理装置200から取得する。受付部112は、遊技媒体情報に基づいて、遊技中である関係者のうち景品交換に要する数以上の貯遊技媒体の数を示す計数データの関係者を特定してよい。受付部112は、遊技中である関係者のうち景品交換に要する数以上の貯遊技媒体の数を示す計数データの関係者を、表示部106を介して要求者に通知してよい。
景品通知部122は、景品交換の要求を要求者から受けた場合、例えば景品と景品の交換に必要な遊技媒体の数とを関連付けたテーブルを参照して、遊技媒体情報に基づいて、要求者および少なくとも1人の関係者のうちの少なくとも1人の計数データに示される貯遊技媒体の数以下の数で景品交換が可能な少なくとも1つの景品を特定する。そして、景品通知部122は、特定された少なくとも1つの景品を表示部106を介して要求者に通知する。景品選択部124は、景品通知部122により通知された少なくとも1つの景品の中から景品交換の対象の景品を表示部106を介して要求者に選択させる。
交換許可部116は、景品交換に使用する計数データとして、要求者の計数データを選択した場合、景品交換に必要な遊技媒体の数が、要求者の計数データに示される遊技媒体の数以下であるかを判断する。交換許可部116は、景品交換に必要な遊技媒体の数が、要求者の計数データに示される貯遊技媒体の数以下である場合、要求者による景品交換を許可する。
第1処理命令部126は、要求者の計数データを使用した景品交換が許可された場合、要求者の計数データに示される貯遊技媒体の数を、景品交換に必要な遊技媒体の数だけ減じる処理を遊技媒体管理装置200に命令する。遊技媒体管理装置200は、命令を受けて、要求者の計数データに示される貯遊技媒体の数を、景品交換に必要な遊技媒体の数だけ減じる支払処理を実行して、支払処理が終了したことを交換許可部116に通知する。支払処理が終了したことの通知を交換許可部116が受けると、表示命令部134は、注文情報を端末制御装置300に送信する。注文情報は、要求者の会員カードの会員番号および顔画像、選択された景品の情報、景品の数、引き落としされる遊技媒体が持遊技媒体か貯遊技媒体かを示す引き落とし方法、引き落としされる遊技媒体の数、要求者が遊技中の遊技機の台番号などの要求者が存在する場所の情報などを含んでよい。端末制御装置300は、景品交換を担当する店員に対応する表示端末400に注文情報を送信する。表示端末400は、注文情報を表示して、店員に景品交換の注文を受け付けたことを通知する。
問合せ処理部140は、問合せ要求受付部142、許可問合せ部144、第2処理命令部146、第2遊技媒体情報取得部148、および第2表示制御部150を備える。第2表示制御部150は、表示部106に表示させる画面を制御する。問合せ要求受付部142は、顔認証装置320の認証部326から、関係者の計数データを要求者が使用してよいか否かを関係者へ問い合わせるための問合せ要求を受け付ける。第2表示制御部150は、問合せ要求に応じて、関係者の計数データの使用を要求者に許可するか否かを問い合わせるための問合せ画面を表示部106に表示させる。許可問合せ部144は、問合せ要求に応じて関係者の計数データの使用を要求者に許可するか否かを、表示部106を介して関係者に問合せ、問合せ結果を顔認証装置320の認証部326に提供する。
第2遊技媒体情報取得部148は、遊技媒体管理装置200から関係者の貯遊技媒体の数を示す計数データを含む遊技媒体情報を取得する。問合せ要求受付部142は、問合せ要求とともに、景品交換に要する遊技媒体の数を示す情報を認証部326から受け付ける。許可問合せ部144は、関係者の計数データに示される貯遊技媒体の数が景品交換に要する遊技媒体の数以上である場合、関係者の計数データに示される貯遊技媒体の数を要求者からの景品交換に要する数だけ減じてよいか否かを表示部106を介して関係者に問合せる。
第2処理命令部146は、許可問合せ部144が、関係者の計数データに示される貯遊技媒体の数を要求者からの景品交換に要する数だけ減じてよいことを示す回答を表示部106を介して関係者から受け付けた場合、関係者の計数データに示される貯遊技媒体の数を景品交換に要する数だけ減じる支払処理を遊技媒体管理装置200に対して命令する。第2処理命令部146は、処理命令部の一例である。
許可問合せ部144は、第2処理命令部146による命令に応じた支払処理を遊技媒体管理装置200が完了させたことに対応して、関係者の計数データの使用を要求者に許可することを示す問合せ結果を顔認証装置320の認証部326に提供してよい。
図10は、表示端末400の機能ブロックの一例を示す図である。表示端末400は、表示部402、表示制御部404、注文受付判定部406、およびサービス完了判定部408を備える。表示部402は、例えば、タッチパネル形式の液晶パネルである。表示部402は、端末制御装置300からの指示に応じて、会員情報格納部322に予め格納されている要求者の顔画像、および顔認証装置320の会員情報格納部322に予め格納されている関係者の顔画像を含む景品交換要求情報などを表示する。注文受付判定部406は、表示部402に表示された景品交換要求情報を参照して、遊技者から要求された景品の交換が可能であるかことを確認して注文を受け付けたことを、店員が表示部402を介して指示したか否かを判定する。注文受付判定部406は、店員が注文を受け付けたと判定した場合、その旨を端末制御装置300に通知する。端末制御装置300は、注文を受け付けたことを台間機100の表示部106を介して遊技者に通知するよう台間機100に指示する。
サービス完了判定部408は、注文された景品が要求者に提供されたことを店員が表示部402を介して操作したか否かを判定する。なお、店員は、表示部402に表示されている、使用中の会員カードの会員に予め関連付けて会員情報格納部322に格納されている顔画像と、要求者の実際の顔とを比較して、要求者が会員本人であるか否かを目視により確認する。店員は、本人確認できた場合のみ、注文された景品を要求者である要求者に提供する。店員は、景品が要求者に提供されたことを表示部402を介して指示する。サービス完了判定部408は、注文された景品が要求者に提供されたと判定した場合、その旨を端末制御装置300に通知する。端末制御装置300は、注文された景品が要求者に提供されたという通知を受けて、表示端末400への今回の景品交換に関する情報の表示を終了させるように表示端末400に指示してよい。
図11は、景品交換を要求する要求者の台間機での処理手順の一例を示すフローチャートである。以下、景品交換を要求する要求者の台間機が台間機100A、要求者から景品交換に自己の計数データの使用を依頼された関係者の台間機が台間機100Bである場合を例に説明する。図12Aから図12Eは、景品交換の処理中に要求者の台間機100Aの表示部106に表示される画面の一例を示す図である。
まず、遊技者が遊技機の前に座り、台間機100Aのカード挿入部102に会員カードを挿入すると、カード情報取得部104は、会員カードの挿入を検知して、挿入された会員カードから会員番号を取得する(S100)。さらに、台間機100Aは、顔認証装置320に遊技者の認証要求を行う(S102)。台間機100Aは、台間機100Aに設けられた撮像部130により遊技者を撮像し、撮像された画像から遊技者の顔を含む顔画像を抽出し、顔画像を顔認証装置320に提供することで、遊技者の認証要求を行う。
認証要求後、台間機100Aの第1表示制御部128は、表示部106にメインメニュー画面を表示する(S104)。台間機100Aの第1表示制御部128は、メインメニュー画面として、例えば、図12Aに示すような画面を台間機100Aの表示部106に表示させてよい。メインメニュー画面は、遊技者が飲食料品、嗜好品、娯楽品などの景品を遊技者が遊技している遊技機の所まで持ってきてもらうサービスであるワゴンサービスを要求できる「景品交換」ボタンを含む。
遊技者により景品交換が選択されると(S106)、台間機100Aの関係者情報取得部120は、要求者の会員番号および顔画像を顔認証装置320に提供して、景品交換を要求した要求者と同一グループの関係者に関する関係者情報を顔認証装置320から取得する(S108)。
関係者情報には、関係者が遊技中であれば、関係者の会員番号に関連付けて、関係者が遊技中の遊技機に対応する台番号が含まれている。台間機100Aの受付部112は、関係者情報を参照して、遊技中の関係者がいるか否かを判定する(S110)。遊技中の関係者がいない場合、台間機100Aの受付部112は、要求者から関係者の貯遊技媒体を示す計数データを使用するか否かの選択をさせずに、要求者の貯遊技媒体を示す計数データを使用した通常の景品交換処理に移行する(S136)。通常の景品交換処理において、台間機100Aの景品通知部122は、要求者の計数データに示される貯遊技媒体の数以下で交換可能な少なくとも1つの景品を表示部106を介して要求者に通知する。台間機100Aの景品選択部124は、台間機100Aの表示部106を介し要求者から景品の選択を受け付ける。台間機100Aの第1処理命令部126は、選択された景品に要する数だけ要求者の計数データに示される貯遊技媒体の数を減じる支払処理を遊技媒体管理装置200に命令する。遊技媒体管理装置200による支払処理が完了すると、台間機100Aの表示命令部134は、注文情報を端末制御装置300を介して店員の表示端末400に通知する。注文情報には、要求者の会員番号および顔画像、選択された景品の情報、景品の数、引き落とし方法、引き落としされる遊技媒体の数、要求者が遊技中の遊技機の台番号などの要求者がいる場所の情報などを含んでよい。
一方、遊技中の関係者がいる場合には、台間機100Aの第1遊技媒体情報取得部118は、要求者および遊技中の関係者の貯遊技媒体の数を示すそれぞれの計数データを含む遊技媒体情報を遊技媒体管理装置200から取得する(S112)。台間機100Aの受付部112は、遊技媒体情報を参照して、要求者および関係者のうち少なくとも1人の計数データに示される貯遊技媒体の数が、少なくとも1つの景品の交換に必要な遊技媒体の数以上であるか否かを判定する(S114)。要求者および関係者のうち少なくとも1人の計数データに示される貯遊技媒体の数が、少なくとも1つの景品の交換に必要な遊技媒体の数未満であれば、台間機100Aは、景品交換の処理フローから抜けて、通常の遊技処理を継続する(S138)。
要求者および関係者のうち少なくとも1人の計数データに示される貯遊技媒体の数が、少なくとも1つの景品の交換に必要な遊技媒体の数以上あれば、台間機100Aの景品通知部122は、要求者および関係者のうち少なくとも1人の計数データに示される貯遊技媒体の数以下で、交換可能な少なくとも1つの景品を示す景品交換メニュー画面を台間機100Aの表示部106に表示させる(S116)。
景品交換メニュー画面は、例えば、図12Bおよび図12Cに示すような画面でよい。要求者および関係者のうち少なくとも1人の計数データに示される貯遊技媒体の数が、景品交換に必要な数に満たない景品については、グレーアウトさせて要求者が選択できないようにしてもよい。
要求者が景品の選択操作をして、台間機100Aの景品選択部124が、台間機100Aの表示部106を介して要求者からの景品選択の指示を受け付けると(S118)、台間機100Aの受付部112は、選択された景品の交換に必要な数以上の貯遊技媒体の数を示す計数データの要求者または関係者のうちの少なくとも1人を選択可能な選択画面を台間機100Aの表示部106に表示させる(S120)。使用する貯遊技媒体を示す計数データの所有者を選択する選択画面は、例えば、図12Dに示すような画面でよい。台間機100Aの受付部112は、要求者および関係者のうち、台番としてNull値が登録されている人物、つまり未遊技である人物、および選択された景品の交換に必要な数以上の貯遊技媒体の数を示さない計数データの人物については、グレーアウトさせて要求者が選択できないようにしてもよい。
要求者が景品交換に使用する貯遊技媒体の数を示す計数データの所有者を選択すると(S122)、台間機100Aの受付部112は、その所有者が関係者であるか否かを判定する(S124)。所有者が要求者本人であれば、台間機100Aの受付部112は、要求者の計数データを使用した通常の景品交換処理に移行する(S136)。
景品交換に使用する貯遊技媒体の数を示す計数データの所有者が関係者であれば、問合せ部114が、顔認証装置320に関係者の貯遊技媒体の数を示す計数データを要求者が使用してよいか否かを問い合わせることで、関係者の貯遊技媒体の数を示す計数データを利用するための認証を顔認証装置320に依頼する(S126)。
顔認証装置320による認証処理の後、台間機100Aの問合せ部114は、顔認証装置320から認証結果を取得する(S128)。台間機100Aの交換許可部116は、認証結果を参照して、認証に成功したか否か、つまり関係者の貯遊技媒体の数を示す計数データを使用してよいか否かを判定する(S130)。認証に成功していない場合、台間機100Aは、景品交換の処理フローから抜けて、通常の遊技処理を継続する(S138)。
認証に成功した場合、台間機100Aの表示命令部134は、注文情報を端末制御装置300に送信する。端末制御装置300は、注文情報を受信すると、注文情報を景品交換を担当する店員の表示端末400に送信し、表示端末400の表示部402に注文内容を表示させる(S132)。表示命令部134は、注文情報を送信後、表示部106に図12Eに示すような注文受付画面を表示させる(S134)。
以上の処理により、景品交換の要求者は、景品交換に使用する計数データとして、要求者本人以外に、要求者と同一グループに属する関係者の計数データを選択できる。したがって、計数データを使用した景品交換の利便性を向上させることができる。
図13は、台間機100Aの関係者情報取得部120からの関係者情報の要求に応じて、顔認証装置320が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。
台間機100Aの関係者情報取得部120は、要求者の会員番号および顔画像を顔認証装置320に送信する。顔認証装置320は、要求者の会員番号および顔画像を受信すると(S200)、顔認証装置320は、会員情報格納部322を参照して、要求者が属するグループ情報を取得する(S202)。
顔認証装置320は、グループ情報を取得できたか否かを判定する(S204)。顔認証装置320は、グループ情報を取得できていれば、グループに属する関係者の関係者情報を取得する(S206)。顔認証装置320は、関係者情報として、関係者の顔画像、関係者の会員番号、グループ情報、台番号を取得する。顔認証装置320は、関係者が遊技中でない場合には、台番としてNull値を取得してよい。顔認証装置320は、取得した関係者情報を台間機100Aの関係者情報取得部120に送信し、台間機100Aに関係者情報取得部120は、関係者情報を受信して、台間機100Aの受付部112に提供する(S208)。
要求者と同一グループに属する関係者がいない場合には、顔認証装置320は、要求者に対応するグループがないことを台間機100Aの関係者情報取得部120に送信する。台間機100Aの関係者情報取得部120は、グループがないことを台間機100Aの受付部112に通知する(S210)。
以上の処理により、顔認証装置320は、要求者の台間機100Aからの要求に応じて、要求者と同一のグループに属する関係者がいるか否か、およびその関係者が現在遊技中であるか否か、および遊技中であれば、その遊技機で遊技中であるか否かを示す関係者情報を台間機100Aに提供する。
図14は、要求者の台間機100Aの第1遊技媒体情報取得部118からの要求に応じて、遊技媒体管理装置200が要求者および関係者の所有する貯遊技媒体の数を示す遊技媒体情報を台間機100Aに提供する処理手順の一例を示すフローチャートである。
台間機100Aの第1遊技媒体情報取得部118が、要求者が属するグループ内の全ての会員番号を遊技媒体管理装置200に送信する。遊技媒体管理装置200の遊技媒体情報提供部204は、会員番号を受信する(S300)。遊技媒体管理装置200の遊技媒体情報提供部204は、遊技媒体管理装置200の遊技媒体情報格納部202を参照して、受信した会員番号に対応する貯遊技媒体の数を示す計数データを含む遊技媒体情報を取得する(S302)。遊技媒体管理装置200の遊技媒体情報提供部204は、取得した遊技媒体情報を台間機100Aの第1遊技媒体情報取得部118に送信する。台間機100Aの第1遊技媒体情報取得部118は、遊技媒体情報を受信すると、遊技媒体情報を台間機100Aの受付部112に提供する(S304)。
遊技媒体管理装置200の遊技媒体情報提供部204は、受信したグループ内の全ての会員番号について遊技媒体情報を取得したか否かを判定する(S306)。全ての会員番号について遊技媒体情報を取得していなければ、遊技媒体管理装置200の遊技媒体情報提供部204は、全ての会員番号について遊技媒体情報を取得できるまで、ステップS302以降の処理を繰り返す。
以上の処理により、遊技媒体管理装置200の遊技媒体情報提供部204は、要求者が属するグループ内のそれぞれの会員の貯遊技媒体の数を示す計数データを含む遊技媒体情報を収集して、要求者の台間機100Aに提供できる。
図15は、要求者の台間機100Aが、関係者の貯遊技媒体の数を示す計数データを使用してよいか否かを顔認証装置320に問合せた場合の処理手順の一例を示すフローチャートである。図16Aおよび図16Bは、問合せ要求を受けた関係者の台間機100Bの表示部106に表示される画面の例を示す図である。
要求者の台間機100Aの問合せ部114が、関係者の貯遊技媒体の数を示す計数データを利用してよいか否かの問い合わせを顔認証装置320に送信する。台間機100Aの問合せ部114は、関係者の会員番号、要求者の会員番号、要求者が要求している景品に関する情報を顔認証装置320の認証部326に送信する。景品に関する情報には、例えば、景品の商品名、要求された景品の数、要求された景品の交換に必要な遊技媒体の数が含まれる。
顔認証装置320の認証部326が、問合せを受信すると(S400)、顔認証装置320の認証部326は、顔認証装置320の会員情報格納部322を参照して、対象の関係者の関係者情報を取得する(S402)。顔認証装置320の認証部326は、関係者情報を参照して、対象の関係者の遊技機が稼動中であるか否か、つまり、対象の関係者が遊技中であるか否かを判定する(S404)。関係者の遊技機が稼動中でなければ、顔認証装置320の認証部326は、関係者の貯遊技媒体の利用を拒否する旨の回答を要求者の台間機100Aの問合せ部114に送信する。台間機100Aの問合せ部114は、関係者の貯遊技媒体の数を示す計数データの利用を拒否する旨の回答を受信する(S430)。
関係者の遊技機が稼動中であれば、顔認証装置320の認証部326は、関係者が、要求者と同一グループに属しているか否かを、顔認証装置320の会員情報格納部322を参照して判定する(S406)。関係者が同一グループに属していなければ、顔認証装置320の認証部326は、関係者の貯遊技媒体の利用を拒否する旨の回答を要求者の台間機100Aの問合せ部114に送信する(S430)。
関係者が同一グループに属していれば、顔認証装置320の認証部326は、関係者の貯遊技媒体の数を示す計数データの利用の可否についての問合せ要求を関係者の台間機100Bに送信する。関係者の台間機100Bの問合せ要求受付部142は、顔認証装置320の認証部326からの問合せ要求を受信する(S408)。台間機100Bの問合せ要求受付部142が問合せ要求を受信すると、台間機100Bの第2遊技媒体情報取得部148は、関係者の遊技媒体情報を遊技媒体管理装置200に要求する。遊技媒体管理装置200は、要求を受けて、関係者の遊技媒体情報を台間機100Bの第2遊技媒体情報取得部148に提供する(S410)。
台間機100Bの第2遊技媒体情報取得部148は、遊技媒体管理装置200から関係者の遊技媒体情報を取得すると(S412)、関係者の遊技媒体情報を台間機100Bの許可問合せ部144に提供する。台間機100Bの許可問合せ部144は、関係者の遊技媒体情報を参照して、関係者の貯遊技媒体の数が、景品の交換に必要な数以上あるか否かを判定する(S414)。関係者の貯遊技媒体の数が、景品の交換に必要な数未満であれば、台間機100Bの許可問合せ部144は、関係者の貯遊技媒体の数が、景品の交換に必要な数未満であることを顔認証装置320の認証部326に通知して、顔認証装置320の認証部326は、関係者の貯遊技媒体の利用を拒否する旨の回答を要求者の台間機100Aの問合せ部114に送信する(S430)。
関係者の貯遊技媒体の数が、景品の交換に必要な数以上である場合、台間機100Bの許可問合せ部144は、台間機100Bの表示部106に図16Aに示すような利用許可問合せ画面を表示して、関係者の計数データに示される貯遊技媒体の数を要求者からの景品交換に要する数だけ減じてよいか否かの問合せを関係者に行う(S416)。関係者が問合せに対する回答操作をすると(S418)、台間機100Bの許可問合せ部144は、関係者の回答に基づいて、関係者が貯遊技媒体の数を示す計数データの使用を許可したか否かを判定する(S420)。
関係者の回答が拒否である場合、台間機100Bの許可問合せ部144は、関係者の回答が拒否であることを顔認証装置320の認証部326に通知して、顔認証装置320の認証部326は、関係者の貯遊技媒体の利用を拒否する旨の回答を要求者の台間機100Aの問合せ部114に送信する(S430)。
関係者の回答が許可である場合、台間機100Bの第2処理命令部146は、選択された景品に要する数だけ関係者の貯遊技媒体の数を減じる支払処理を遊技媒体管理装置200に命令する(S422)。遊技媒体管理装置200による支払処理が完了すると、台間機100Bの第2処理命令部146は、遊技媒体管理装置200から支払完了を受け付ける(S424)。支払完了を受けて、台間機100Bの許可問合せ部144は、図16Bに示すような支払完了画面を表示部106に表示させる(S426)。さらに、台間機100Bの許可問合せ部144は、関係者の貯遊技媒体の数を示す計数データの使用を許可する旨の回答を認証部326に送信する(S428)。顔認証装置320の認証部326は、関係者の貯遊技媒体の数を示す計数データの使用を許可する旨の回答を受けて、認証に成功した旨を要求者の台間機100Aの問合せ部114に送信する。
以上の処理により、要求者が関係者の貯遊技媒体の数を示す計数データを使用してよいかどうかを直接関係者に確認してから、要求者が関係者の計数データの使用が許可される。よって、要求者が、関係者の合意を得ることなく無断で関係者の貯遊技媒体を示す計数データを使用することを防止できる。
図17は、表示端末400における景品交換サービスの処理手順の一例を示すフローチャートである。図18Aから図18Cは、景品交換サービスの処理中に表示端末400の表示部402に表示される画面の一例を示す図である。
表示制御部404は、図11のステップS132で示すように要求者の台間機100Aから送信された注文情報を端末制御装置300を介して注文情報を受信して、図18Aに示すような注文受付画面を表示部402に表示している。店員が、注文受付画面を参照して、注文された景品が提供できると判断すると、注文受付画面上で店員が注文受付の操作を実行する(S500)。注文受付画面には、会員情報格納部322に格納された要求者として特定された遊技者の顔画像、会員番号、グループ名、氏名が登録カードの情報として含まれる。さらに、注文受付画面には、会員情報格納部322に格納された、貯遊技媒体の使用が許可された関係者に対応する顔画像、会員番号、グループ名、氏名が利用カードの情報として含まれる。また、注文受付画面には、要求者が遊技中の遊技機の台番号が、要求者がいる場所の情報として含まれる。
そして、図18Aに示す注文受付画面上の「受付」ボタンをタッチすることで、店員は注文受付の操作を実行する。注文受付判定部406は、注文受付画面上で店員が注文受付の操作を実行したか否かを判定する。
注文受付判定部406は、注文受付の操作が実行されたことを検知すると、注文受付完了を端末制御装置300に送信する(S502)。要求者の台間機100Aは、端末制御装置300を介して注文受付完了を受信する(S504)。次いで、要求者の台間機100Aの第1表示制御部128は、図12Eに示すような注文受付画面を台間機100Aの表示部106に表示する(S506)。台間機100Aの表示部106に注文受付画面が表示されると、台間機100Aは、注文受付画面が正常に表示されたことを示す注文完了受付を端末制御装置300を介して表示端末400に送信し(S508)、表示端末400は、注文完了受付を受信する(S510)。
表示端末400が注文完了受付を受信すると、端末制御装置300は、お届け情報画面を表示部402に表示するよう表示端末400に指示する。表示制御部404は、図18Bに示すようなお届け情報画面を表示部402に表示する(S512)。
店員は、景品の準備および遊技者への景品の運搬を行い(S514)、表示部402に表示されたお届け情報画面を参照して、実際に景品を要求してきた人物が、登録カードの顔画像、または利用カードの顔画像と同一人物であるか否かを目視で確認することで、本人確認を行う(S516)。
本人であることを確認できれば(S518)、店員は、景品として例えば飲料品を要求者に提供する(S520)。飲料品などの景品の提供が完了すると、店員は、景品の提供が終了したことを示すお届け完了の操作を実行する(S522)。店員は、図18Bに示すお届け情報画面上の「完了」ボタンをタッチすることで、お届け完了の操作を実行する。サービス完了判定部408は、お届け情報画面上の「完了」ボタンがタッチされたか否かを判定することで、注文された景品が遊技者に提供されたか否かを判定する。サービス完了判定部408は、お届け情報画面上の「完了」ボタンがタッチされたと判定すると、お届け完了を端末制御装置300に送信する(S524)。端末制御装置300は、お届け完了を受信すると(S526)、端末制御装置300は、図18Cに示すようなお届け完了画面を表示部402に表示するよう表示端末400に指示する。指示を受けて、表示制御部404は、お届け完了画面を表示部402に表示する(S528)。一定時間経過後、表示制御部404は、お届け完了画面を閉じて、お届け完了処理を行う(S530)。
本人であることが確認できなければ(S518)、店員は、お届け情報画面上の「キャンセル」ボタンをタッチすることで、キャンセル処理を実行する(S532)。サービス完了判定部408は、お届け情報画面上の「キャンセル」ボタンがタッチされたことと判定した場合、注文キャンセルを端末制御装置300に送信する。端末制御装置300は、注文キャンセルを受信すると、端末制御装置300は、キャンセル画面を表示部402に表示するよう表示端末400に指示する。指示を受けて、表示端末400は、キャンセル画面を表示する(S534)。
以上の通り、景品の提供を行う店員が所持する表示端末400には、要求者の顔画像と、関係者の顔画像とが表示される。要求者の顔画像が表示されることで、要求者と、要求者が使用している会員カードに対して登録されている会員とが同一人物であるかどうかを目視で確認できる。よって、他人の会員カードが不正に使用されることを未然に防ぐことができる。
以上、本実施形態によれば、貯遊技媒体の数を示す計数データを使用した景品交換の要求者は、要求者が所有する貯遊技媒体の数を示す計数データの他に、要求者と同一グループに属する関係者の貯遊技媒体の数を示す計数データを使用して、景品交換をすることができる。したがって、貯遊技媒体の数を示す計数データを使用した景品交換の利便性を向上させることができる。
なお、本実形態に係る台間機100が備える各部は、台間機100における景品交換受付に関する各種処理を行う、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムをインストールし、このプログラムをコンピュータに実行させることで、構成してもよい。つまり、コンピュータに台間機100の景品交換受付に関する各種処理を行うプログラムを実行させることにより、台間機100が備える各部としてコンピュータを機能させることで、台間機100を構成してもよい。
また、本実施形態では、台間機100が、景品交換受付部110および問合せ処理部140を備える例について説明した。しかし、景品交換受付部110および問合せ処理部140は、遊技者、または遊技者の指示に応じて処理をする店員が操作可能な装置であれば、他の装置に設けられてもよい。例えば、POS端末420またはカード読取装置430が景品交換受付部110を備えてもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。