以下に添付図面を参照して、本発明に係る遊技客サービス提供システムの好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本発明に係る遊技客サービス提供システムの概要について図1を用いて説明した後に、本発明に係る遊技客サービス提供システムについての実施例を図2〜図10を用いて説明することとする。また、以下では、携帯会員が使用する携帯端末が携帯電話である場合について説明することとする。
まず、本発明に係る遊技客サービス提供システムの概要について図1を用いて説明する。図1は、本発明に係る遊技客サービス提供システムの概要を示す図である。同図に示すように、本発明に係る遊技客サービス提供システムでは、携帯電話のタッチを促す情報を提供することで携帯電話のタッチ頻度の向上を図るとともに、同一の各台装置において、携帯電話のタッチ時に取得した携帯識別子が同一である期間を同一遊技客の遊技継続期間であると判定する。
ここで、携帯電話のタッチを促す情報としては、たとえば、来店ポイントを付与する旨の情報や、遊技時に投入した金額(利用金額)の総計に基づいた利用金額ポイントを付与する旨の情報などがある。また、遊技中のパチンコ機に関する遊技ガイドや、遊技に関する収支情報を提供することもできる。
このように、携帯会員にとって利益となる情報を提供することで、携帯電話のタッチ頻度を向上させることが可能となる。なお、携帯会員にとって不利益となる情報を提供することで、携帯電話のタッチ頻度を向上させることとしてもよい。たとえば、遊技台を離れる際にタッチをしないと、他の遊技台での遊技で遊技客サービスが制限されるなどの警告情報を提供することとしてもよい。
以下では、本発明に係る遊技客サービス提供システムの概要についてさらに詳細に説明する。図1に示すように、パチンコ店には、各台装置と、会員情報を管理している会員管理装置とが接続されており、各台装置には、パチンコ機が併設されているものとする。
そして、会員管理装置が備えるデータベースには、会員情報が記憶されている。ここで、会員情報は、たとえば、「携帯識別子」項目と、「来店ポイント」項目および「利用金額ポイント」項目を含んだ情報である。
「携帯識別子」項目は、携帯会員の所有する携帯電話の携帯識別子である。携帯会員が、遊技台に併設される各台装置に携帯電話をタッチすることで、IDmと呼ばれる携帯電話を識別する携帯識別子が読み取られる。なお、ここでは、携帯識別子をそのまま会員識別子として取り扱う場合について示すが、携帯識別子と会員識別子とをそれぞれ別個に設け、両者を関連付けることとしてもよい。
「来店ポイント」項目には、携帯会員が来店したことによって、付与されるサービスポイントが記憶される。ここで、来店ポイントは、携帯会員によって来店時に何れかの各台装置に携帯電話がタッチされた場合に付与される。また、「利用金額ポイント」項目には、携帯会員によって遊技中に挿入された貨幣の利用金額に応じて付与されるサービスポイントが記憶される。
たとえば、携帯会員は、来店前に遊技店からのメールによって、遊技開始時に遊技台に携帯電話のタッチをすると来店ポイントが付与される旨の特典情報を受け取る。そして、携帯会員は、実際に遊技店に出向いて遊技を始める際、「携帯識別子:101」である携帯電話を「台番号:1010」である各台装置にタッチする(図1の(1)参照)。
各台装置(台番号:1010)は、携帯識別子を読み取って、タッチされた時刻および読み取った携帯識別子(101)を、携帯タッチ情報として会員管理装置へ送信する。そして、会員管理装置は、受信した「携帯識別子:101」の携帯電話を所有する携帯会員へ来店ポイントを付与する(図の(2)参照)。具体的には、会員情報の「携帯識別子:101」の「来店ポイント」項目に対して所定のポイントが加算されることとなる。
なお、会員管理装置は、所定のウェブサーバ経由で、遊技店の特典情報等を携帯電話へ通知するサービスも提供しているものとする。具体的には、会員管理装置は、各種情報が記載されているウェブページのURL(Uniform Resource Locator)を、携帯会員の所有する携帯電話へメール等で通知する。
そして、携帯会員は自身の携帯電話で、通知されたURLに接続することで、遊技終了時のタッチを促す旨の情報や、特典情報等の各種情報が表示されたウェブページを閲覧することができる。
来店ポイントを付与した会員管理装置は、遊技終了時における携帯電話のタッチを促す旨の情報を含むサービス情報を各台装置に対して提供する(図1の(3)参照)。このようにすることで、携帯会員は遊技終了時に「携帯識別子:101」である携帯電話を各台装置(台番号:1010)へ再度タッチすることになる(図1の(4)参照)。
そして、携帯会員が遊技終了時に携帯電話を各台装置(台番号:1010)へタッチしたならば、各台装置(台番号:1010)は携帯識別子を読み取り、タッチされた時刻および携帯識別子(101)を、携帯タッチ情報として会員管理装置へ送信する。
一方、会員管理装置は、受信した携帯タッチ情報の携帯識別子と、前回各台装置(台番号:1010)から受信した携帯タッチ情報の携帯識別子とを比較し、双方が一致した場合、同一会員の遊技継続と判定する(図1の(5)参照)。そして、会員管理装置は、前回受信した携帯タッチ情報のタッチ時刻から今回受信した携帯タッチ情報のタッチ時刻までを、遊技継続期間と判定する。
なお、同一会員が遊技中に複数回タッチした場合は、かかる判定が繰り返し行われる。この場合、会員管理装置は、同一の各台装置について、時系列に連続した同一会員の携帯タッチ情報のうち、一番早いタッチ時刻から一番遅いタッチ時刻までを、遊技継続期間と判定する。
具体的には、各台装置(台番号:1010)に対して携帯識別子が異なる携帯電話、たとえば、「携帯識別子:102」である携帯電話がタッチされた場合、会員管理装置は、異なる会員によって遊技が開始されたと判定する。そして、最後に受信した「携帯識別子:101」の携帯タッチ情報を、「携帯識別子:101」の携帯電話を所有する会員の遊技継続終了点として確定する。
このようにして、遊技継続終了点が確定されると、会員管理装置は、携帯会員(携帯識別子:101)に対して遊技継続期間の利用金額に応じたポイントを付与する(図の(6)参照)。なお、ポイント算出方式の詳細については後述することとする。
また、一定のポイントが貯まったら、景品やパチンコ機ごとのプレミア演出画像等と交換できるようなサービスを行うこととしてもよい。このようにすることで、携帯会員による携帯電話のタッチ操作を促進することが可能となる。
以上のように、本発明に係る遊技客サービス提供システムは、各台装置から受信した携帯タッチ情報の携帯識別子と、前回同一の各台装置から受信した携帯識別子とが等しい場合に、同一会員の遊技継続と判定する。そして、かかる判定を繰り返すことによって、同一会員による遊技継続期間を判定することができる。
すなわち、本発明に係る遊技客サービス提供システムによれば、各携帯会員の正確な遊技継続期間を得ることができる。したがって、携帯会員が遊技中に獲得したパチンコ玉の数や遊技中の利用金額に基づいてポイントを付与したり、携帯会員の勝敗管理を行ったりといったサービスを提供することができる。
図2は、本実施例に係る遊技客サービス提供システムの構成を示すブロック図である。同図に示すように、遊技客サービス提供システムは、各台装置10と、会員管理装置20と、ウェブサーバ装置30とを含んでいる。なお、図2では、各台装置10、会員管理装置20およびウェブサーバ装置30の特徴点を説明するために必要な構成要素のみを抜粋して示している。
また、以下では、携帯会員が各台装置10へ携帯電話をタッチした場合に、各台装置10の表示操作部13を介してカード会員と同等の情報提供を行い、ウェブサーバ装置30経由の情報を表示する携帯電話を介して携帯会員専用の情報提供を行う場合について説明する。
まず、各台装置10について説明する。各台装置10は、遊技台に併設されており、通信I/F(インターフェース)11と、携帯読取部12と、表示操作部13と、制御部14とを備えている。また、制御部14は、携帯タッチ情報送信部14aと、会員サービス受付部14bとをさらに備えている。
通信I/F11は、LANカード等の通信デバイスで構成されている。通信I/F11は、たとえば、携帯タッチ情報送信部14aから受け取った携帯識別子を会員管理装置20へ送信する等、各台装置10と会員管理装置20との間のデータ送受信を行う。
携帯読取部12は、携帯会員の所有する携帯電話がタッチされた場合、IDmと呼ばれる携帯識別子を読み取る。そして、読み取った携帯識別子を携帯タッチ情報送信部14aへ渡す。なお、本実施例では、IDmを携帯識別子として用いる場合について示すが、携帯電話を一意に識別することができる情報、たとえば、メールアドレスなどを携帯識別子として用いることとしてもよい。
表示操作部13は、会員サービスのメインメニューや応答情報等を表示する表示部と、会員サービスの操作を行うボタンなどの操作部とを備えている。なお、この表示操作部13は、会員サービスの操作を受け付けると、受け付けた操作内容を、会員サービス受付部14bへ渡す。
ここで、かかる会員サービスは、携帯会員の所有する携帯電話が、携帯読取部12へタッチされた後に、利用が可能となる。また、会員サービスの内容としては、各種ポイントの付与、各種ポイントの参照、勝敗情報の参照、貯玉、携帯再プレイ等のサービスが挙げられる。
また、貯玉とは、携帯会員が獲得したパチンコ玉を遊技店に預けることができるサービスのことである。そして、携帯再プレイとは、貯玉されたパチンコ玉によって、翌日以降に携帯会員が携帯電話を使用して遊技店で再遊技をすることができるサービスのことである。
具体的には、携帯会員が貯玉を行う場合、携帯電話をタッチすることによって、各台装置10は携帯識別子に関連付けて貯玉を行うパチンコ玉の数(以下、「貯玉数」と記載する)を所定の記憶部に記憶する。なお、携帯識別子に関連付けた貯玉数を、会員管理装置20の会員情報22bに記憶することとしてもよい。
そして、翌日以降に携帯会員が携帯再プレイを行う場合、携帯電話をタッチすることによって、携帯識別子に関連付けられて記憶される貯玉数に応じ、各台装置10は、パチンコ玉の払出しを行うことになる。この場合、表示操作部13は、パチンコ玉の払出指示を受け付けつけるとともに、貯玉の残数を取得し、現在の貯玉数を表示することになる。
携帯タッチ情報送信部14aは、携帯読取部12から受け付けた携帯識別子と、各台装置10を識別する識別子たとえば台番号と、タッチされた時刻とを関連付けた情報を会員管理装置20へ送信する処理を行う処理部である。
会員サービス受付部14bは、表示操作部13から会員サービスの操作指示を受け付けて会員管理装置20へ送信する処理を行う処理部である。また、会員サービス受付部14bは、他装置から応答情報等を受け付ける処理を併せて行う。
つぎに、会員管理装置20の構成について説明する。会員管理装置20は、通信I/F21と、記憶部22と、制御部23とを備えている。また、制御部23は、携帯タッチ情報登録部23aと、遊技継続判定部23bと、会員情報更新部23cと、情報送信部23dと、受付部23eとをさらに備えており、記憶部22は、携帯タッチ情報22aと、会員情報22bとを記憶する。
通信I/F21は、LANカード等の通信デバイスで構成されており、LAN(Local Area Network)等のネットワーク経由で、各台装置10やウェブサーバ装置30との間のデータ送受信を行う。
記憶部22は、不揮発性メモリやハードディスクドライブといった記憶デバイスで構成される記憶部である。この記憶部22は、各台装置10から受信した携帯識別子と、台番号と、タッチされた時刻とを関連付けた情報を遊技継続開始終了識別とともに携帯タッチ情報22aとして記憶する。また、記憶部22は、携帯識別子と関連付けて来店ポイントや利用金額ポイント等を会員情報22bとして記憶する。
携帯タッチ情報登録部23aは、各台装置10の携帯タッチ情報送信部14aから受信した携帯識別子と、台番号と、タッチされた時刻とを関連付けた情報を携帯タッチ情報22aとして登録する処理を行う処理部である。
遊技継続判定部23bは、各台装置10の携帯タッチ情報送信部14aから受信した情報に基づいて同一会員の遊技継続であるか否かを判定する処理を行う処理部である。具体的には、遊技継続判定部23bは、あらたに携帯タッチ情報送信部14aから受信した情報の携帯識別子と、携帯タッチ情報22aに登録されている同一の各台装置10に関する携帯識別子とを比較する。そして、遊技継続判定部23bは、双方の携帯識別子が一致した場合は、同一会員の遊技継続と判定する。
一方、双方の携帯識別子が一致しなかった場合は、異なる会員によって遊技が開始されたと判定する。そして、遊技継続判定部23bは、同一の各台装置10に関する前回の携帯タッチ情報22aの時刻を先の会員についての遊技継続終了点とし、今回、あらたに受信した携帯タッチ情報22aの時刻をあらたな会員についての遊技継続開始点とする処理を併せて行う。
会員情報更新部23cは、各台装置10の携帯タッチ情報送信部14aから受信した情報に基づいて会員情報22bを更新する処理を行う処理部である。具体的には、会員情報更新部23cは、携帯タッチ情報22aが遊技継続開始点であると更新された場合には来店ポイントを付与し、遊技継続終了点であると更新された場合には利用金額ポイントを付与するよう会員情報22bを更新する。
情報送信部23dは、携帯タッチ情報送信部14aから受信した情報や会員情報22bに基づくサービス情報をウェブサーバ装置30へ送信する処理を行う処理部である。たとえば、情報送信部23dは、携帯タッチ情報22aが遊技継続開始点であると更新された場合には、遊技終了時における携帯電話のタッチを促す旨のサービス情報をウェブサーバ装置30へ通知する。
また、情報送信部23dは、会員情報更新部23cが各ポイントを更新した際、ポイントが貯まって景品交換が可能になった場合には、その旨を携帯会員に通知するために、ウェブサーバ装置30へ通知する。さらに、情報送信部23dは、各台装置10の表示操作部13から受け付けた会員サービス操作に基づく各種サービス情報を、ウェブサーバ装置30へ送信する処理を併せて行う。
たとえば、情報送信部23dが、受付部23e経由で、各台装置10の表示操作部13から「各種ポイントの参照」操作指示を受け付けたならば、かかる携帯会員の各種ポイントの貯蓄情報を各台装置10へ送信する。
受付部23eは、各台装置10の会員サービス受付部14bが受け付けた会員サービス操作に基づく処理を行う処理部である。たとえば、受付部23eは、携帯会員によって各台装置10の表示操作部13から「勝敗情報の参照」操作指示を受け付けたならば、勝敗情報をウェブサーバ装置30へ送信するように、情報送信部23dへ通知する。
つぎに、ウェブサーバ装置30について説明する。ウェブサーバ装置30は、携帯会員が所有する携帯電話に対してウェブページを提供するコンピュータである。ウェブサーバ装置30は、情報提供部31を備えている。
情報提供部31は、会員管理装置20の情報送信部23dから受信した携帯電話のタッチを促す情報を含む会員向けのサービス情報等をウェブページへ変換し、該当する携帯会員の携帯電話に対して送信する。なお、他のサービス情報としては、携帯電話による持玉遊技や残額精算等の情報がある。
つぎに、本実施例に係る遊技店の店内システムのシステム構成について図3を用いて説明する。
図3は、本実施例に係る店内システムのシステム構成図である。同図に示すように、遊技店に設置された会員管理装置20には、LAN(Local Area Network)等のネットワーク経由で、管理装置50と、島コントローラ60と、精算機70と、景品管理装置80と、会員用端末機90とが接続されている。
また、島コントローラ60の配下には、各台装置10と、パチンコ機40とが接続されている。なお、同図には、1台の島コントローラ60のみを示しているが、会員管理装置20には所定数の島コントローラ60が接続されるものとする。また、各台装置10は、島コントローラ60と各パチンコ機40との間に介在し、ひとつの島コントローラ60に対して、所定数の各台装置10が接続されるものとする。
会員管理装置20は、携帯タッチ情報22aおよび会員情報22bを会員管理装置20が備えるデータベースに記憶して、携帯会員の携帯タッチに関する情報や各種獲得ポイント等を管理している。
管理装置50は、遊技台情報(利用金額)51および遊技台情報(勝敗データ)52を管理装置50が備えるデータベースに記憶する。遊技台情報(利用金額)51は、各台装置10を識別する台番号に関連付けて入金額や払出金額等の取引金額とともに取引時刻を記憶する。なお、遊技台情報(利用金額)51の詳細については後述することとする。
また、遊技台情報(勝敗データ)52は、各台装置10を識別する台番号に関連付けて各台装置10に併設されるパチンコ機40において払出されたパチンコ玉または打ち込まれたパチンコ玉の数等を一定の時間ごとに集計して記憶する。
なお、図3においては、管理装置50が遊技台情報(利用金額)51および遊技台情報(勝敗データ)52を別々に記憶することとしたが、かかる2つの遊技台情報を1つのデータベースに記憶することとしてもよい。
また、図3においては、遊技台情報(利用金額)51および遊技台情報(勝敗データ)52を管理装置50が備えるデータベースに記憶することとしたが、会員管理装置20や他の管理装置が備えるデータベースに記憶することとしてもよい。
島コントローラ60は、周囲を通路に囲まれたスペース(遊技島)に設けられた一群のパチンコ機40および各台装置10を束ねる中継装置である。パチンコ機40は、パチンコ玉を遊技領域に打ち込んで遊技客がパチンコ遊技を行う装置である。
精算機70は、携帯電話に残額が関連付けられている場合、携帯電話がタッチされたら、残額に相当する現金の払出を行う。また、精算機70は、会員カードやプリペイドカードの残額が残っているカードによる精算も行うものとする。
景品管理装置80は、遊技店内の景品交換カウンタに併設された景品交換用の端末装置であり、図示しない交換玉数管理情報を用いて獲得玉と景品との交換を管理する。この交換玉数管理情報は、景品毎にその景品との交換に要する交換玉数を対応付けた情報である。
ここで、携帯会員は、景品交換カウンタへ携帯電話を持参し、景品管理装置80または景品管理装置80に併設された会員用端末機90に携帯電話をタッチすることで、携帯電話に関連付けられた持玉数に応じた景品を受け取ることができる。
なお、非携帯会員が、ビジターカードや会員カードを持参し、景品管理装置80にビジターカードを挿入したり、景品管理装置80に併設された会員用端末機90に携帯電話や会員カードをタッチしたりすることで、持玉数に応じた景品を受け取ることができる。
その際、景品交換カウンタ内の従業員が、遊技客により指定された景品に対応する交換ボタンを押下し、景品管理装置80は、当該景品に相当する交換玉数を獲得玉から減算する交換制御を実行させ、その後に従業員による手作業で遊技客に受け渡す。
つぎに、本実施例に係る同一会員による遊技継続期間の概念について図4を用いて説明する。
図4は、本実施例に係る遊技継続の概念を示す図である。なお、同図に示す横軸は時間軸を表すこととする。以下では、時刻t0から時刻t5まで同一会員による遊技が継続された場合について説明する。
図4に示したように、会員Aは時刻t0から遊技を開始して、会員Aが所有する携帯識別子が101である携帯電話を、時刻t1、t2、t3およびt4の計4回タッチして、時刻t5に遊技を終了したことを示す。
この場合、遊技継続判定部23bは、時刻t1から時刻t4までを会員Aによる遊技継続期間と判定する。これにより、会員情報更新部23cは、遊技継続期間の利用金額に応じたポイントを付与することとなる。
したがって、遊技継続判定部23bによって判定される遊技継続期間が、実際に会員Aが遊技をした期間(時刻t0から時刻t5)に近いほど、多くのポイントが付与されることになる。すなわち、t0とt1との差と、t4とt5との差を加算した時間が最短時間になることが、会員Aにとって最も有益であることがわかる。
このため、会員管理装置20は、携帯会員に対して携帯電話のタッチを促す情報を配信する。たとえば、会員管理装置20は、遊技開始時にタッチすれば来店ポイントを取得することができる旨、遊技終了時にタッチすれば利用金額に応じたポイントを取得することができる旨などの情報を携帯会員の携帯電話へ向けて配信する。
また、会員管理装置20は、遊技中に携帯電話をタッチすれば遊技台の攻略情報を取得することができる旨などの情報についても配信する。これにより、携帯電話のタッチ頻度の向上を見込むことができるので、たとえ、携帯会員が遊技終了時に携帯電話をタッチしない場合であっても、図4に示したt4をt5へ近づけることができる。したがって、携帯会員の遊技継続期間を精度良く判定することができる。
つぎに、判定された遊技継続期間中に携帯会員によって挿入された貨幣の利用金額の算出方式および利用金額に応じたポイント付与方式について図5〜図7を用いて詳細に説明する。
図5は、携帯タッチ情報22aの一例を示す図である。同図に示すように、携帯タッチ情報22aは、「携帯識別子」項目と、「台番号」項目と、「始点」項目と、「終点」項目と、「タッチ日時」項目とを含んでいる。
「始点」項目には、時系列に並びかえた連続する同一携帯識別子および同一台番号の携帯タッチ情報22aのうち、一番早いタッチ日時である携帯タッチ情報22aに対し遊技継続開始点である旨(ここでは1とする)が記憶される。
「終点」項目には、時系列に並びかえた連続する同一携帯識別子および同一台番号の携帯タッチ情報22aのうち、一番遅いタッチ日時である携帯タッチ情報22aに対し遊技継続終了点である旨(ここでは1とする)が記憶される。
「タッチ日時」項目には、「携帯識別子」である携帯電話が、「台番号」に対応する各台装置10でタッチされた日時を記憶する。このように、携帯タッチ情報22aには、携帯識別子に関連付けて台番号、始点、終点およびタッチ日時が記憶されている。
たとえば、台番号1010の各台装置10に、携帯識別子201の携帯電話がタッチされた後、同一各台装置10に、携帯識別子101の携帯電話がタッチされた場合について説明する。この場合、携帯識別子が101の携帯電話がタッチされた際に、携帯識別子が201とは異なるので、異なる会員によって遊技が開始されたと判定される。
そして、携帯識別子が201である携帯タッチ情報22aを遊技継続終了点とするとともに(図5の1行目参照)、携帯識別子が101である携帯タッチ情報22aを遊技継続開始点とする(図5の2行目参照)。
さらに、台番号1010の各台装置10に、携帯識別子が101の携帯電話が2回タッチされた後、同一各台装置10に、携帯識別子が301の携帯電話がタッチされた場合について説明する。この場合、携帯識別子が301の携帯電話がタッチされた際に、携帯識別子が101とは異なるので、異なる会員によって遊技が開始されたと判定される。
そして、携帯識別子が101である3回目の携帯タッチ情報22aを遊技継続終了点とするとともに(図5の4行目参照)、携帯識別子が301である携帯タッチ情報22aを遊技継続開始点とする(図5の5行目参照)。
なお、遊技継続終了点の判定には下記のように処理をしてもよい。携帯識別子が101の携帯電話が「11:10」にタッチされた際に、遊技継続開始点がタッチ日時「11:00」にあるので、タッチ日時「11:10」の携帯タッチ情報22aを「終点:1」とする。
そして、「11:50」に3回目のタッチがされた時点で、遊技継続終了点を「11:10」から「11:50」の携帯タッチ情報22aに更新する。ただし、2回目と3回目のタッチの間に、台番号1010の各台装置10には異なる識別子の携帯電話がタッチされていないこととする。
このように、時系列に並びかえた連続する同一携帯識別子および同一台番号の携帯タッチ情報22aのうち、「始点:1」であるタッチ日時から「終点:1」であるタッチ日時までを遊技継続期間と判定する。たとえば、図5の2行目から図5の4行目まで、すなわち、「11:00」から「11:50」までが携帯識別子101である会員の遊技継続期間と判定されることとなる。
なお、携帯タッチ情報登録部23aは、同一携帯識別子および同一台番号の携帯タッチ情報22aを受け付けた場合であっても(図5の7行目および9行目参照)、同一会員の遊技継続と判定しない場合がある。
具体的には、かかる2つの携帯タッチ情報22aのタッチ日時の期間中、同一携帯識別子で異なる台番号の携帯タッチ情報22aがある場合(図5の8行目参照)、携帯識別子401である会員は、途中で台番号1015の遊技台に移動して遊技をしたとみなされる。したがって、この場合は、図5の7行目から図5の9行目までを、携帯識別子401である会員の遊技継続とは判定しないことになる。
このように、「11:00」から「11:50」までが携帯識別子101の携帯会員の遊技継続期間と判定されたならば、つづいて、遊技継続期間に基づいて利用金額が算出される。以下では、かかる利用金額の算出方式について図6を用いて説明する。
図6は、遊技台情報(利用金額)51の一例を示す図である。同図に示すように、遊技台情報(利用金額)51は、「台番号」項目と、「取引種別」項目と、「更新額」項目と、「残額」項目と、「取引日時」項目とを含んでいる。
「取引種別」項目は、入金であるかパチンコ玉の払出が行われたのかを示す種別である。ここでは、「入金」または「払出」と記憶される。「更新額」項目には、1回の取引で入出金される金額が記憶される。「残額」項目には、取引後の残額が記憶される。「取引日時」項目には、「入金」または「払出」の取引が行われた日時が記憶される。
このように、遊技台情報(利用金額)51では、台番号に関連付けて各種情報を記憶することによって、各台装置10ごとに、入金または払出の取引の際に利用した金額が管理されている。
ここで、台番号1010の各台装置10に併設される遊技台で遊技を行った携帯識別子101である会員に関する利用金額の算出方式について説明する。
かかる会員の遊技継続期間は、図5を用いて既に説明したように、「11:00」から「11:50」までと判定された。そこで、判定された遊技継続期間に該当する遊技台情報(利用金額)51を抽出する。この場合、図6の3行目から6行目が抽出される。
そこで、抽出した取引の「取引種別」が「払出」である「更新額」をすべて加算する。ここでは、図6の4行目と6行目の更新額を加算するので、2000円となる。この加算額2000円が遊技継続期間中に携帯識別子101である会員によって使用された利用金額となる。
つづいて、携帯会員によって遊技中に挿入された貨幣の利用金額に応じて付与されるポイント付与方式について図7を用いて説明する。
図7は、会員情報22bの一例を示す図である。同図の(A)に示すように、会員情報22bは、「携帯識別子」項目と、「来店ポイント」項目と、「利用金額ポイント」項目とを含んでいる。
図7の(A)に示したように、算出された利用金額(2000円)に対して所定の割合で利用金額ポイントを算出する。たとえば、利用金額の10%を利用金額ポイントとするならば、200ポイント(2000円×10%)が携帯識別子101である会員に付与される利用金額ポイントとなる。
そして、会員情報22bの携帯識別子101である「利用金額ポイント」項目に対し、算出した利用金額ポイントを加算することによって、遊技継続期間中の利用金額に応じた利用金額ポイントが付与されることとなる。なお、ここでは遊技継続期間中の利用金額に応じた利用金額ポイントの付与方式について説明したが、遊技継続期間の時間に応じたポイントを付与することとしてもよい。
この場合、図7の(B)に示すように、会員情報22bに「遊技ポイント」項目を含めることとすればよい。そして、遊技継続期間と判定された期間中の時間を算出して、算出された時間に対して所定の割合で算出した遊技ポイントを付与することとすればよい。
たとえば、携帯識別子101である会員の遊技継続期間と判定された期間中の時間は、50分(11:50−11:00)となる。ここで、遊技継続期間の時間1分1ポイントを遊技ポイントとするならば、50ポイントが遊技ポイントとして付与されることとなる。
このように、遊技継続期間の時間によってポイントを付与する会員サービスを設けることとすれば、携帯会員は、遊技終了時に携帯電話のタッチを行うことによって、より多いポイントを取得することができることになる。したがって、遊技継続期間の判定精度を向上させることが可能となる。
なお、図7では、遊技台情報(利用金額)51に基づいて利用金額の算出を説明した。以下では、遊技台情報(勝敗データ)52に基づいて勝敗データを作成する方式について簡単に説明する。
管理装置50は、遊技台情報(勝敗データ)52を管理装置50が備えるデータベースに記憶する。遊技台情報(勝敗データ)52は、「台番号」項目と、「アウト玉数」項目と、「セーフ玉数」項目と、「集計日時」項目とを含んでいる。
「アウト玉数」項目には、パチンコ機40において遊技客によって打ち込まれたパチンコ玉の玉数が記憶され、「セーフ玉数」項目には、パチンコ機40において入賞時等に払出されたパチンコ玉の玉数が記憶される。
ここで、アウト玉数およびセーフ玉数については、一定時間ごとに時間内に計数されたアウト玉数およびセーフ玉数がそれぞれ集計されることとする。「集計日時」項目には、アウト玉数およびセーフ玉数の集計が行われた日時が記憶される。
上述した方式によって、ある会員の遊技継続期間が判定されたならば、判定された遊技継続期間に該当する遊技台情報(勝敗データ)52を抽出する。そして、かかる抽出結果に基づいて会員ごとの勝敗管理を行う。このように、高精度に判定された遊技継続期間を用いて会員ごとの勝敗管理を行うことで、高精度な勝敗管理サービスを提供することができる。
つぎに、本実施例に係る遊技客サービス提供システムで提供されるウェブページの表示例について図8を用いて説明する。
図8は、会員サービス情報の表示例を示す図である。まず、情報送信部23dは、同図(A)に示すように、携帯会員登録された会員Aに対して、来店ポイント付与サービスがある旨をメールで通知する。これにより、携帯会員に対して、遊技開始時に携帯タッチを促すことができる。なお、来店ポイント付与サービスがある旨が記載されたウェブページのアドレスを通知することとしてもよい。
また、携帯会員によって携帯タッチが行われたならば、遊技終了時にも遊技台に携帯タッチを促す旨の情報を含むサービス情報を、会員管理装置20はウェブサーバ装置30を介して提供する。
携帯会員は自身の携帯電話で、会員管理装置20から通知されたURLに接続することで、遊技終了時にもタッチを促す旨の情報や特典情報等の各種情報が表示されたウェブページを携帯電話によって閲覧することができる。
たとえば、図8(B)に示すように、会員管理装置20は、各種サービス情報が表示されるメニューに接続される旨を通知する。そして、携帯電話では、携帯会員によって「OK」ボタンが押下されると、各種情報の一覧を示すメニュー画面が表示される。
ここで、メニュー画面から「クーポンプレゼント」が選択された場合は、図8(C)に示すように、たとえば、遊技店内で利用することができるコーヒークーポンが表示される。また、メニュー画面から「特典情報」が選択された場合は、図8(D)に示すように、遊技終了時の携帯タッチを促す旨の情報を含むサービス情報が表示されることとなる。
このように、携帯電話を介して各種サービスを提供することによって、携帯会員に対して、気軽にかつ頻繁に携帯タッチを行うことを促進することができる。
つぎに、本実施例に係る遊技客サービス提供システムが実行する会員サービス処理について図9および図10を用いて説明する。
図9は、各台装置10が実行する会員サービス操作処理手順の概要を示すフローチャートである。同図に示すように、各台装置10では、携帯会員によって携帯読取部12に携帯電話がタッチされると(ステップS101)、携帯識別子を読み取る。
そして、携帯タッチ情報送信部14aは、読み取った携帯識別子および各台装置識別子とともに携帯タッチが行われた時刻を携帯タッチ情報として会員管理装置20へ送信する(ステップS102)。
その後、本人確認のために、表示操作部13に携帯会員が会員登録した際に登録した暗証番号の入力を促す旨を通知して、会員サービス受付部14bでは暗証番号が入力されたか否かを判定する(ステップS103)。
そして、会員サービス受付部14bは、暗証番号が入力されたと判定された場合(ステップS103,Yes)、表示操作部13から会員サービスの操作を受け付けた時点で、暗証番号が入力されてから一定時間内であるか否かを判定する(ステップS104)。
ここで、会員サービス受付部14bは、暗証番号が入力されてから一定時間内であると判定した場合(ステップS104,Yes)、表示操作部13から会員サービスの操作を受け付け(ステップS105)、操作指示に従って各種会員サービスを開始する。
そして、会員サービス受付部14bは、表示操作部13から会員サービス終了の操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS106)。ここで、会員サービス受付部14bは、会員サービス終了の操作を受け付けたと判定した場合(ステップS106,Yes)、一連の各台装置10が実行する会員サービス操作処理を終了する。
一方、会員サービス受付部14bは、会員サービス終了の操作を受け付けていないと判定した場合(ステップS106,No)、ステップS104以降の処理を繰り返す。また、会員サービス受付部14bは、ステップS103で暗証番号が入力されなかったと判定された場合(ステップS103,No)、一連の処理を終了する。
また、会員サービス受付部14bは、ステップS104で暗証番号が入力されてから一定時間を超過したと判定された場合(ステップS104,No)、一連の処理を終了する。
つづいて、会員管理装置20が実行する処理手順について図10を用いて説明する。図10は、会員管理装置20が実行する遊技継続判定処理手順の概要を示すフローチャートである。
図10に示すように、会員管理装置20の携帯タッチ情報登録部23aは、各台装置10の携帯タッチ情報送信部14aから、携帯タッチ情報として携帯識別子、各台装置識別子および携帯タッチが行われた時刻を取得する(ステップS201)。そして、携帯タッチ情報登録部23aは、受信した携帯タッチ情報を携帯タッチ情報22aとして登録する(ステップS202)。
その後、遊技継続判定部23bは、携帯タッチ情報22aを検索して、同一携帯識別子または同一各台装置識別子である前回携帯タッチ情報を取得する(ステップS203)。そして、遊技継続判定部23bは、携帯タッチ情報登録部23aで受信した携帯タッチ情報と前回の携帯タッチ情報とを比較して、携帯識別子が一致するか否かを判定する(ステップS204)。
ここで、遊技継続判定部23bは、携帯識別子が一致すると判定された場合(ステップS204,Yes)、各台装置識別子が一致するか否かを判定する(ステップS205)。遊技継続判定部23bは、各台装置識別子が一致すると判定された場合(ステップS205,Yes)、同一会員による遊技継続中と判定する(ステップS206)。
その後、情報送信部23dは、ウェブサーバ装置30へ各種会員サービス情報を送信する(ステップS210)。また、遊技継続判定部23bは、ステップS204で携帯識別子が一致しないと判定された場合(ステップS204,No)、および、ステップS205で各台装置識別子が一致しないと判定された場合(ステップS205,No)、ステップS207へ処理を移行する。
そして、遊技継続判定部23bは、前回携帯タッチ情報を遊技継続期間の終点と確定し(ステップS207)、遊技継続期間の利用金額に応じたポイントを付与した会員情報22bの更新を行う(ステップS208)。
また、遊技継続判定部23bは、携帯タッチ情報を遊技継続期間の始点と確定し(ステップS209)、ウェブサーバ装置30へ各種会員サービス情報を送信する(ステップS210)。
以上のように、本実施例に係る遊技客サービス提供システムは、携帯電話のタッチによって得られる利益を携帯会員に対して随時報知することで携帯電話のタッチ頻度を向上させ、携帯会員の遊技継続期間を高精度に判定する。これにより、携帯会員に対しても、カード会員と同様の会員サービスを提供することができるとともに、携帯会員の遊技状況を正確に把握することができる。
なお、上述した実施例では、携帯会員が使用する携帯電話を用いるような例を説明したが、携帯電話を所有する非会員の遊技客を対象とした場合にも同様に適用することができる。
なお、本発明請求項記載の各台装置は各台装置10、携帯識別子取得手段は携帯読取部12、取得情報記憶手段は携帯タッチ情報22a、遊技状況判定手段は遊技継続判定部23bに相当するものである。
ところで、これまで本発明の実施例について説明してきたが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。たとえば、上述した実施例では、携帯読取部を各台装置に設ける場合について説明したが、携帯読取部を、島端に設置されている島端計数機、精算機、景品管理装置などの各装置に設けることとしてもよい。
そして、各装置の携帯読取部によって読み取られた携帯タッチ情報を、携帯会員ごとに集計することとしてもよい。このようにすることで、来店した携帯会員の遊技店内における遊技状況(遊技中および遊技中以外の行動パターン)を幅広く収集することが可能となる。そして、収集した遊技状況に基づき、各携帯会員の滞在時間と収支状況との関係を分析することが可能となる。
なお、上述した実施例では、携帯会員が携帯電話から遊技店のウェブサイトにアクセスすることとした。しかし、携帯会員が保有する携帯型パソコンなどで、遊技店のウェブサイトにアクセスできることとしてもよい。
この場合、携帯会員に会員番号やあらかじめ設定しておいたパスワード等を入力させることで、ウェブサーバを介して会員向けのサービス情報を安全に閲覧させることができるサービスを提供することが可能となる。
また、上述した実施例では、携帯タッチを促進する情報をウェブサーバ装置30経由で携帯会員に報知することとした。しかし、各台装置10に備える表示操作部13等に携帯タッチを促す旨のランプを点灯させて報知させることとしてもよい。
また、上述した実施例では、会員管理装置20と管理装置50とを別体であるよう構成した。しかし、別体である必要はなく、一体であってもよい。
また、上述した実施例では、会員識別媒体が携帯電話である場合について説明したが、非接触式のカードを使用することとしてもよい。従来の会員カードの場合、会員カードの挿入前に入金した貨幣の入金残額がある間、各台装置10は各種会員サービス要求を受け付けることができなかった。
なぜならば、各台装置10は、カード読取部が1つだけしか備えていない。このため、会員カードの挿入前に貨幣が挿入された場合、入金残額がある間カード読取部は、各台装置10内のカードに残額を価値付けるため、別のカードの挿入を禁止している。
しかしながら、各台装置10にカード読取部を備えることとし、非接触式のカードをかざすまたはタッチすることによって、会員サービス要求を受け付けることとしてもよい。この場合、携帯会員のみならず、従来のカード会員に対しても利便性を高めることができる。
また、上述した実施例では、携帯会員の所有する携帯電話がタッチされた場合について説明したが、非会員の携帯電話をタッチすることによって、非会員の各種遊技情報を管理することとしてもよい。
この場合、非会員の携帯電話のIDmに関連付けて携帯タッチ情報22aを登録することによって、非会員の遊技客に対しても、遊技履歴状況等の勝敗管理サービスを提供することができる。
また、上述した実施例では、パチンコ遊技に適用する例を説明したが、パチスロ遊技を対象としてさらに含めた場合、または、パチスロ遊技のみを対象とした場合にも同様に適用することができる。なお、ここでは、パチンコ店に本発明を適用する例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ゲームセンタ等の遊技施設にも同様に適用することができる。