JP2015228967A - 遊技用装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者に違和感を与えることなく突破表示を行い、遊技興趣を向上させる新しい手法を提案する。【解決手段】第1遊技用システム1Aにおいて、パチンコ機2に対応して、遊技用装置の一種であるデータ表示装置4が設けられる。データ表示装置4は、第1始動カウンタ値が純増数クリア用始動カウンタ閾値に設定された値を超えるまでに大当り中信号を受信した場合に、純増数の加算/減算といった純増数の計数を継続し、大当り中信号を受信することなく第1始動カウンタ値が純増数クリア用始動カウンタ閾値に設定された値を超えた場合に純増数の計数を中断する。そして、純増数が所定の基準値を超えた場合に突破表示演出を行い、一旦純増数が所定の基準値を超え、突破表示演出が行われた後、純増数が基準値を下回った場合、所定条件が成立するまでの間、突破表示演出の実行を規制する。【選択図】図1

Description

本発明は、遊技機に対応して設けられる遊技用装置に関する。
遊技機の一種であるパチンコ機やスロットマシンが設置された店舗においては、これらの遊技機に対応して、該遊技機で遊技する遊技者の所持球数や所持メダル数を表示する台間計数機やカードユニット等の遊技用装置が設置される。
このような遊技用装置に関する発明として、特許文献1には、パチンコ機で遊技する遊技者の所持球数を計数し、その所持球数を所定画像によって表示するとともに、該所持球数に応じて表示する所定画像の数を変更する技術が開示されている。また、特許文献2には、遊技者の所持球数に応じて、表示する所定画像の表示数や表示態様を変更する技術が開示されている。また、特許文献3には、遊技者が獲得した遊技媒体の数量である獲得媒体数を表示する技術が開示されている。
特開2012−249650号公報 特開2013−42799号公報 特開2008−6223号公報
特許文献1〜3に開示されているような遊技者の所持球数や獲得媒体数に応じた表示を行う遊技用装置において、遊技者が獲得した遊技媒体数が規定数を突破した場合に、該突破したことを示す突破表示を行うことが考えられる。そして、このような場合に、例えば、遊技者にとって有利な期間である有利期間が終了しても、所定期間内に再び有利期間に移行可能な場合、前回の有利期間で獲得した遊技媒体数を継続して計数することにより、より多い規定数の突破表示を行うことが可能となり、興趣のより一層の向上を図ることが考えられる。
しかしながら、この場合、遊技者が遊技を継続するのに伴い遊技媒体を消費したことにより、再び同じ規定数となることがあり、これに伴って突破表示を行うことにすると、同じ規定数の突破表示が行われてしまうことで遊技者に違和感を与えるばかりでなく、遊技媒体が消費されたことを遊技者に印象付けてしまい、かえって遊技興趣が低下するおそれがあった。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、遊技者に違和感を与えることなく突破表示を行い、遊技興趣を向上させる新しい手法を提案することにある。
本発明は、上記の課題を解決するために、次のような手段を採る。なお、後述する発明を実施するための形態の説明及び図面で使用した符号を参考のために付記するが、本発明の構成要素は該符号を付したものには限定されない。
手段1に係る発明は、
遊技媒体(遊技球、メダル)を用いて遊技可能であり、遊技者にとって有利な有利期間(大当り遊技状態、確変状態及び時短状態のいずれかに制御されている期間、ボーナス(BB(ビッグボーナス)、RB(レギュラーボーナス)等)状態、チャンスタイム(ART(アシストリプレイタイム)、AT(アシストタイム)及びRT(リプレイタイム)等)状態のいずれかに制御されている期間)に制御可能な遊技機(パチンコ機2、封入式パチンコ機2B、スロットマシン、封入式スロットマシン)に対応して設けられる遊技用装置(カードユニット3、データ表示装置4、各台計数機7、呼出ランプ装置9)であって、
前記有利期間中に遊技者に付与された付与遊技媒体数(賞球数、付与メダル数)から該有利期間中に遊技者が遊技に使用した使用遊技媒体数(打込玉数、投入メダル数)を減算した遊技媒体純増数(遊技球の純増数である純増球数、メダルの純増数である純増メダル数)を記憶する記憶手段(RAM330:純増数データ332、記憶部490:純増数データ498)と、
前記記憶手段に記憶された遊技媒体純増数が規定値(基準値)に達したときに報知演出(表示部にメッセージや画像により基準値の突破を報知する突破表示演出、演出用ランプの点灯/点滅等により基準値の突破を報知する突破発光演出)を実行する報知演出実行手段(処理部310:純増数特別表示処理部310b、処理部410、純増数特別表示処理部415)と、
前記記憶手段に記憶された遊技媒体純増数が前記規定値に達した後、前記規定値を下回った場合には、前記遊技媒体純増数が再び前記規定値に達したときにも、所定条件が成立するまで前記報知演出の実行を規制する規制手段(処理部310:純増数特別表示処理部310b、処理部410、純増数特別表示処理部415)と、
を備えることを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、遊技者に違和感を与えることなく遊技媒体純増数に基づく報知演出を実行し、遊技興趣を向上させることができる。
手段2に係る発明は、
手段1に記載した遊技用装置であって、
前記記憶手段は、前記有利期間終了後も前記遊技媒体純増数を記憶しておき、前記有利期間終了後から所定期間内に再び前記有利期間に制御された場合には、記憶している前記遊技媒体純増数を更新可能であり(図24のR5、R9)、前記所定期間が経過しても再び前記有利期間に制御されない場合には、記憶している前記遊技媒体純増数を消去可能(図24のR17)であることを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、報知演出の実行するための条件となる遊技媒体純増数を適切に記憶更新することが可能となる。
手段3に係る発明は、
手段1又は2に記載した遊技用装置であって、
前記遊技媒体純増数を計数する遊技媒体純増数計数手段(制御ユニット300、計数払出ユニット380)をさらに備え、
前記遊技媒体純増数計数手段は、前記有利期間終了後も前記遊技媒体純増数を保持しておき、前記有利期間終了後から所定期間内に再び前記有利期間に制御された場合には、保持している遊技媒体純増数に基づいて計数を継続し、前記所定期間が経過しても再び前記有利期間に制御されない場合には、保持している遊技媒体純増数に基づく計数を終了し、
前記記憶手段は、前記遊技媒体純増数計数手段の計数結果に基づいて、前記遊技媒体純増数を更新することを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、遊技媒体純増数を適切に計数し、その計数結果に基づいて報知演出を適切に実行することができる。
手段4に係る発明は、
手段1〜3のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記規制手段は、前記遊技媒体純増数が前記規定値を下回ってからの遊技回数が規定回数(予め定められたスタート回数/ゲーム回数:始動カウンタ値)に達することを前記所定条件の成立として、前記報知演出の実行を規制可能であることを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、遊技媒体純増数が規定値を下回ってからの遊技回数に基づいて、報知演出の実行を適切に規制することができる。
手段5に係る発明は、
手段1〜4のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記規制手段は、前記遊技媒体純増数が前記規定値を下回ってからの経過時間が規定時間(予め定められた時間:タイマ値)に達することを前記所定条件の成立として、前記報知演出の実行を規制可能であることを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、遊技媒体純増数が規定値を下回ってからの経過時間に基づいて、報知演出の実行を適切に規制することができる。
手段6に係る発明は、
手段1〜5のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記遊技者による遊技の終了を判定する(稼働判定処理)遊技終了判定手段(処理部410、処理部310)をさらに備え、
前記規制手段は、前記遊技終了判定手段によって遊技が終了したと判定されること(遊技機が稼働状態ではないと判定されること:稼働中フラグがON→OFFに変化したこと)を前記所定条件の成立として、前記報知演出の実行を規制可能であることを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、遊技者の遊技終了を所定条件として、報知演出の実行を適切に規制することができる。
手段7に係る発明は、
手段1〜6のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記報知演出実行手段は、前記遊技媒体純増数が前記規定値に達した後、前記遊技媒体純増数が前記規定値を下回っても、前記報知演出を継続して実行可能(純増数が基準値を下回っても、突破表示消去条件が成立するまで突破表示を消去しない/演出用ランプの点灯/点滅を終了しない)であることを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、遊技媒体純増数が減少したことを遊技者が認識しにくくなるような報知演出を実現することができる。
手段8に係る発明は、
手段1〜7のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記報知演出実行手段は、前記所定条件よりも成立し易い条件として予め定められた終了条件(突破表示消去条件)が成立したことに基づいて前記報知演出を終了可能であることを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、一旦有利状態の制御が終了した後、次に有利状態に制御される前に報知演出を終了させることができる。
手段9に係る発明は、
手段1〜8のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記報知演出実行手段は、前記遊技媒体純増数が前記規定値に達したことを報知する報知演出として、表示演出(突破表示演出)、音出力演出(突破音出力演出)及び発光演出(突破発光演出)のうち少なくともいずれかの演出を実行可能であることを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、表示演出や音出力演出、発光演出といった報知演出によって、遊技媒体純増数が規定値に達したことを遊技者に効果的に報知することができる。
手段10に係る発明は、
手段1〜9のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
画像を表示可能な表示部(表示部350、第1表示部430、表示部730、表示部930)と、
前記遊技者の所持遊技媒体数(所持球数、所持メダル数)が第1値(第1表示閾値)に達した場合に所定画像(ドル箱、千両箱、玉嵩の段階的表示、メダル嵩の段階的表示)を前記表示部に表示させるための表示制御処理と、前記表示部に前記所定画像が表示されているときに前記所持遊技媒体数が前記第1値を下回っても、前記第1値よりも所定数分(第1表示閾値と第1非表示閾値との差:例えば、遊技球の1回の払戻数である125玉、メダルの1回の払戻数である50枚、又は、所定の設定値)小さい第2値(第1非表示閾値)に達していれば前記所定画像を非表示とせず、前記第2値を下回った場合に、前記所定画像を非表示とさせるための非表示制御処理とを実行可能な表示処理手段(処理部410、処理部310)と、
さらに備えることを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、所持遊技媒体数に基づいて所定画像を表示させることで、遊技者の所持遊技媒体数や遊技状態を示す直感的に分かり易い表示を実現することができる。また、所定画像を非表示とする第2値は、所定画像を表示させる第1値よりも所定数分小さい。この所定数分の第1値と第2値との差を設けたことにより、閾値間際の所持遊技媒体数の増減によって所定画像の表示/非表示が頻繁に切り替わることを防止することができる。
手段11に係る発明は、
手段10に記載した遊技用装置であって、
前記所持遊技媒体数を計数可能な所持遊技媒体数計数手段(計数払出ユニット380)をさらに備え、
前記表示処理手段は、前記所持遊技媒体数計数手段によって計数された所持遊技媒体数(計数された遊技球数やメダル数)に基づいて、前記表示制御処理及び前記非表示制御処理を実行することを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、所持遊技媒体数計数手段の計数結果に基づいて、所持遊技媒体数に応じた所定画像の表示制御/非表示制御を適切に行うことができる。
手段12に係る発明は、
手段10に記載した遊技用装置であって、
前記所持遊技媒体数を特定可能な信号を受信する受信手段(第3通信部485)をさらに備え、
前記表示処理手段は、前記受信手段が受信した信号に基づいて、前記表示制御処理及び前記非表示制御処理を実行することを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、所持遊技媒体数を特定可能な信号に基づいて、所持遊技媒体数に応じた所定画像の表示制御/非表示制御を行うことができる。
手段13に係る発明は、
手段11に記載した遊技用装置であって、
前記所持遊技媒体数の範囲内で前記遊技媒体を前記遊技者に払い戻す(カードユニット3の制御による遊技媒体の払い戻し、ノズルによる遊技媒体の払い戻し、封入式パチンコ機2B又は封入式スロットマシンでの遊技媒体の貸出操作に基づく減点を含む。)ための制御を行う払い戻し制御手段(計数払出ユニット380)をさらに備え、
前記所持遊技媒体数計数手段は、受け入れた遊技媒体数を計数可能な受入遊技媒体数計数手段(計数払出ユニット380の計数センサ)を有し、前記受入遊技媒体数計数手段の計数結果及び前記払い戻し制御手段による払戻数(遊技球やメダルの払戻数)に基づいて前記所持遊技媒体数を更新することを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、受け入れた遊技媒体の計数結果及び遊技媒体の払戻数に基づいて所持遊技媒体数を更新することで、正確な所持遊技媒体数を計数することが可能となり、所定画像の表示制御/非表示制御を適確に行うことが可能となる。
手段14に係る発明は、
手段12に記載した遊技用装置であって、
前記所持遊技媒体数を特定可能な信号は、間欠的なタイミング(所定の時間間隔毎のタイミング、計数払出ユニット380の計数結果が所定数に達したタイミング、計数払出ユニット380の計数がなくなってから所定時間が経過したら計数を確定し、その確定を待ったタイミング)で送信され、
前記表示処理手段は、前記受信手段が受信した前記間欠的なタイミングで送信される信号に基づいて、前記表示制御処理及び前記非表示制御処理を実行することを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、間欠的なタイミングで送信される所持遊技媒体数を特定可能な信号に基づいて所定画像の表示制御処理及び非表示制御処理を実行することで、所定画像の表示/非表示が頻繁に切り替わることを防止することができる。
手段15に係る発明は、
手段10〜14のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記表示処理手段は、前記所定画像の表示中に、前記所持遊技媒体数が、所定の契機(パチンコ機2やスロットマシンでの遊技球やメダルの1回の払い戻し、封入式パチンコ機2Bや封入式スロットマシンでの遊技媒体の1回の貸出操作に基づく減点)に前記所持遊技媒体数が減少する数(遊技球の1回の払戻数である125玉、メダルの1回の払戻数である50枚、1回当たりの減点数)に基づき設定される前記所定数分(遊技球の125玉に余裕を持たせた200玉、メダルの50枚に余裕を持たせた75枚、1回当たりの減点数に余裕を持たせた点数分)前記第1値よりも小さい前記第2値を下回った場合に、前記所定画像を非表示とさせる前記非表示制御処理を実行することを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、所定の契機に所持遊技媒体数が減少する数に基づくことで、第1値と第2値との差に相当する所定数を適正化することができる。その結果、閾値間際の所持遊技媒体数の増減によって所定画像の表示/非表示が頻繁に切り替わることが防止される。
手段16に係る発明は、
手段10〜15のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記表示処理手段は、前記所持遊技媒体数に応じて前記所定画像の表示を段階的に更新させる段階表示更新処理(ドル箱の表示数を増やす、玉嵩やメダル嵩の表示段数を上げる)を実行可能であり、
表示されている前記所定画像の表示段階を特定可能に(表示段階に応じた表示カウンタ値の更新、所定の基準遊技媒体数(例えば、第1表示閾値の整数倍に第1非表示閾値を加算した数)を基準とする表示フラグの設定)記憶する記憶手段(RAM330、記憶部490:第1表示カウンタ値、表示フラグ)をさらに備え、
前記表示処理手段は、前記記憶手段に記憶された表示段階及び前記所持遊技媒体数に基づいて、前記段階表示更新処理における前記所定画像の表示段階(ドル箱の表示数、玉嵩やメダル嵩の表示段数)を決定することを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、表示されている所定画像の表示段階を特定可能に記憶させておくことで、特に所定遊技媒体数が第1値と第2値との間の数である場合に、所定画像を表示させるべきか非表示とさせるべきかを適切に判断することができる。
手段17に係る発明は、
手段10〜16のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記表示処理手段は、前記所持遊技媒体数が前記第1値よりも大きい第3値(第2表示閾値)に達した場合に、前記所定画像を非表示とし(ドル箱、千両箱、玉嵩やメダル嵩の段階的表示を非表示とする)、前記所定画像とは異なる第2所定画像(特箱、万両箱、新たに玉嵩やメダル嵩を段階的表示)を表示させるための第2表示制御処理を実行可能であることを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、所持遊技媒体数の増加に応じて所定画像を非表示とした上で、新たに第2所定画像を表示させることができるため、表示の幅をより広げることができる。
手段18に係る発明は、
手段10〜16のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記表示処理手段は、前記所持遊技媒体数が前記第1値よりも大きい第3値(第2表示閾値)に達した場合に、前記所定画像の表示を継続し(ドル箱、千両箱、玉嵩やメダル嵩の段階的表示を継続させる)、前記所定画像とは異なる第2所定画像(特箱、万両箱、新たに玉嵩やメダル嵩を段階的表示)を表示させるための第2表示制御処理を実行可能であることを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、所持遊技媒体数の増加に応じて所定画像の表示を継続し、新たに第2所定画像を表示させることができるため、表示の幅をより広げることができる。
手段19に係る発明は、
手段17又は18に記載した遊技用装置であって、
前記表示処理手段は、前記第2所定画像が表示されているときに、前記所持遊技媒体数が前記第3値よりも第2所定数分(第2表示閾値と第2非表示閾値との差:例えば、遊技球の1回の払戻数である125玉、これに一定の余裕を持たせた200玉、メダルの1回の払戻数である50枚、これに一定の余裕を持たせた75枚、又は、所定の設定値)小さい第4値(第2非表示閾値)に達していれば前記第2所定画像を非表示とせず、前記第4値を下回った場合に、前記第2所定画像を非表示とさせるための第2非表示制御処理を実行可能であることを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、所持遊技媒体数の増加に応じて新たに第2所定画像を表示させることができる。また、第2所定画像を非表示とする第4値は、第2所定画像を表示させる第3値よりも第2所定数分小さい。この第2所定数分の第3値と第4値との差を設けたことにより、閾値間際の所持遊技媒体数の増減によって第2所定画像の表示/非表示が頻繁に切り替わることを防止することができる。
手段20に係る発明は、
手段19に記載した遊技用装置であって、
前記表示処理手段は、前記所定画像が表示されているときに、前記所持遊技媒体数が前記第1値よりも前記所定数分(第1表示閾値と第1非表示閾値との差:例えば、遊技球で200玉、メダルで75枚、又は、所定の第1設定値)小さい前記第2値を下回った場合に、前記非表示制御処理を実行し、前記第2所定画像が表示されているときに、前記所持遊技媒体数が、前記第1値と前記第2値との差よりも大きい値として設定される前記第2所定数分(第2表示閾値と第2非表示閾値との差:例えば、遊技球で400玉、メダルで150枚、又は、所定の第2設定値)前記第2値よりも小さい前記第4値を下回った場合に、前記第2非表示制御処理を実行することを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、第3値と第4値との差に相当する第2所定数は、第1値と第2値との差に相当する所定数よりも大きい。このため、第2所定画像については、所定画像と比べて非表示とされにくくなるようにすることができる。
手段21に係る発明は、
手段1〜9のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記遊技者が遊技する遊技位置から視認可能な方向に向けて(パチンコ機2の遊技領域と第1表示部430の表示画面とが平行となるように)形成され、前記遊技者向けに少なくとも該遊技機から出力される情報に基づく遊技情報(スタート回数、大当り回数、過去の大当り回数、ゲーム数、ボーナス回数、チャンスタイム回数、過去のボーナス回数、過去のチャンスタイム回数等)を表示する第1表示部(第1表示部430)と、
前記遊技者が前記遊技位置から視認できない方向に向けて((1)第1表示部430と直交する向きで、(2)第1表示部430に対して所定の開き角度を有する向きで、(3)データ表示装置4の本体側面に)形成され、前記遊技者以外の遊技客向けの情報(空き台情報、大当り中情報、潜伏確変情報、時短情報等)を表示する第2表示部(第2表示部440)と、
前記遊技者の所持する所持遊技媒体数(所持球数、所持メダル数)が第1値(第1表示閾値)に達した場合に所定画像(ドル箱、千両箱、玉嵩、メダル嵩の段階的表示)を前記第1表示部及び前記第2表示部のうちの少なくとも一方の表示部に表示させるための表示制御処理と、前記所定画像が表示されているときに前記所持遊技媒体数が前記第1値を下回っても、前記第1値よりも所定数分(第1表示閾値と第1非表示閾値との差:例えば、遊技球の1回の払戻数である125玉、メダルの1回の払戻数である50枚、又は、所定の設定値)小さい第2値(第1非表示閾値)に達していれば前記所定画像を非表示とせず、前記第2値を下回った場合に、前記所定画像を非表示とさせるための非表示制御処理とを実行可能な表示処理手段と、
を備えることを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、所持遊技媒体数に基づいて所定画像を表示させることで、遊技者の所持遊技媒体数や遊技状態を示す直感的に分かり易い表示を実現することができる。また、所定画像を非表示とする第2値は、所定画像を表示させる第1値よりも所定数分小さい。この所定数分の第1値と第2値との差を設けたことにより、閾値間際の所持遊技媒体数の増減によって所定画像の表示/非表示が頻繁に切り替わることを防止することができる。
手段22に係る発明は、
手段21に記載した遊技用装置であって、
前記第2表示部は、前記第1表示部と直交する方向に向けて(第1表示部430の表示面と第2表示部440の表示面とが垂直となるように)形成されていることを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、効果的に遊技者が遊技位置から第2表示部を視認することができないようにすることができる。
手段23に係る発明は、
手段21又は22に記載した遊技用装置であって、
前記所持遊技媒体数を特定可能な信号を受信する受信手段(第3通信部485)をさらに備え、
前記表示処理手段は、前記受信手段が受信した信号に基づいて、前記表示制御処理及び前記非表示制御処理を実行することを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、所持遊技媒体数を特定可能な信号に基づいて、所定画像の表示制御/非表示制御を適切に行うことができる。
手段24に係る発明は、
手段23に記載した遊技用装置であって、
前記所持遊技媒体数を特定可能な信号は、間欠的なタイミング(所定の時間間隔毎のタイミング、計数払出ユニット380の計数結果が所定数に達したタイミング、計数払出ユニット380の計数がなくなってから所定時間が経過したら計数を確定し、その確定を待ったタイミング)で送信され、
前記表示処理手段は、前記受信手段が受信した前記間欠的なタイミングで送信される信号に基づいて、前記表示制御処理及び前記非表示制御処理を実行することを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、間欠的なタイミングで送信される所持遊技媒体数を特定可能な信号に基づいて所定画像の表示制御処理及び非表示制御処理を実行することで、所定画像の表示/非表示が頻繁に切り替わることを防止することができる。
手段25に係る発明は、
手段21〜24のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記表示処理手段は、前記所定画像の表示中に、前記所持遊技媒体数が、所定の契機(パチンコ機2やスロットマシンでの遊技球やメダルの1回の払い戻し、封入式パチンコ機2Bや封入式スロットマシンでの遊技球やメダルの1回の貸出操作に基づく減点)に前記所持遊技媒体数が減少する数(遊技球の1回の払戻数である125玉、メダルの1回の払戻数である50枚、1回当たりの減点数)に基づき設定される前記所定数分(遊技球の125玉に余裕を持たせた200玉、メダルの50枚に余裕を持たせた75枚、1回当たりの減点数に余裕を持たせた点数分)前記第1値よりも小さい前記第2値を下回った場合に、前記所定画像を非表示とさせる前記非表示制御処理を実行することを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、所定の契機に所持遊技媒体数が減少する数に基づくことで、第1値と第2値との差に相当する所定数を適正化することができる。その結果、閾値間際の所持遊技媒体数の増減によって所定画像の表示/非表示が頻繁に切り替わることが防止される。
手段26に係る発明は、
手段21〜25のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記表示処理手段は、前記所持遊技媒体数に応じて前記所定画像の表示を段階的に更新させる段階表示更新処理(ドル箱の表示数を増やす、玉嵩やメダル嵩の表示段数を上げる)を実行可能であり、
表示されている前記所定画像の表示段階を特定可能に(表示段階に応じた表示カウンタ値の更新、所定の基準遊技媒体数(例えば、第1表示閾値の整数倍に第1非表示閾値を加算した数)を基準とする表示フラグの設定)記憶する記憶手段(RAM330、記憶部490:第1表示カウンタ値、表示フラグ)をさらに備え、
前記表示処理手段は、前記記憶手段に記憶された表示段階及び前記所持遊技媒体数に基づいて、前記段階表示更新処理における前記所定画像の表示段階(ドル箱の表示数、玉嵩やメダル嵩の表示段数)を決定することを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、表示されている所定画像の表示段階を特定可能に記憶させておくことで、特に所定遊技媒体数が第1値と第2値との間の数である場合に、所定画像を表示させるべきか非表示とさせるべきかを適切に判断することができる。
手段27に係る発明は、
手段21〜26のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記表示処理手段は、前記所持遊技媒体数が前記第1値よりも大きい第3値(第2表示閾値)に達した場合に、前記所定画像を非表示とし(ドル箱、千両箱、玉嵩やメダル嵩の段階的表示を非表示とする)、前記所定画像とは異なる第2所定画像(特箱、万両箱、新たに玉嵩やメダル嵩を段階的表示)を表示させるための第2表示制御処理を実行可能であることを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、所持遊技媒体数の増加に応じて所定画像を非表示とした上で、新たに第2所定画像を表示させることができるため、表示の幅をより広げることができる。
手段28に係る発明は、
手段21〜27のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記表示処理手段は、前記所持遊技媒体数が前記第1値よりも大きい第3値(第2表示閾値)に達した場合に前記所定画像の表示を継続し(ドル箱、千両箱、玉嵩やメダル嵩の段階的表示を継続させる)、前記所定画像とは異なる第2所定画像(特箱、万両箱、新たに玉嵩やメダル嵩を段階的表示)を表示させるための第2表示制御処理を実行可能であることを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、所持遊技媒体数の増加に応じて所定画像の表示を継続し、新たに第2所定画像を表示させることができるため、表示の幅をより広げることができる。
手段29に係る発明は、
手段27又は28に記載した遊技用装置であって、
前記表示処理手段は、前記第2所定画像が表示されているときに、前記所持遊技媒体数が前記第3値よりも第2所定数分(第2表示閾値と第2非表示閾値との差:例えば、遊技球の1回の払戻数である125玉、これに一定の余裕を持たせた200玉、メダルの1回の払戻数である50枚、これに一定の余裕を持たせた75枚、又は、所定の設定値)小さい第4値(第2非表示閾値)に達していれば前記第2所定画像を非表示とせず、前記第4値を下回った場合に、前記第2所定画像を非表示とさせるための第2非表示制御処理を実行可能であることを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、所持遊技媒体数の増加に応じて新たに第2所定画像を表示させることができる。また、第2所定画像を非表示とする第4値は、第2所定画像を表示させる第3値よりも第2所定数分小さい。この第2所定数分の第3値と第4値との差を設けたことにより、閾値間際の所持遊技媒体数の増減によって第2所定画像の表示/非表示が頻繁に切り替わることを防止することができる。
手段30に係る発明は、
手段29に記載した遊技用装置であって、
前記表示処理手段は、前記所定画像が表示されているときに、前記所持遊技媒体数が前記第1値よりも前記所定数分(第1表示閾値と第1非表示閾値との差:例えば、遊技球で200玉、メダルで75枚、又は、所定の第1設定値)小さい前記第2値を下回った場合に、前記非表示制御処理を実行し、前記第2所定画像が表示されているときに、前記所持遊技媒体数が、前記第1値と前記第2値との差よりも大きい値として設定される前記第2所定数分(第2表示閾値と第2非表示閾値との差:例えば、遊技球で400玉、メダルで150枚、又は、所定の第2設定値)前記第2値よりも小さい前記第4値を下回った場合に、前記第2非表示制御処理を実行することを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、第3値と第4値との差に相当する第2所定数は、第1値と第2値との差に相当する所定数よりも大きい。このため、第2所定画像については、所定画像と比べて非表示とされにくくなるようにすることができる。
手段31に係る発明は、
手段21〜30のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記表示処理手段は、前記遊技機から出力される情報に基づく遊技情報(空き台情報、大当り中情報、潜伏確変情報、時短情報等)を前記第2表示部に表示させることを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、周囲の遊技客に対して遊技機から出力される情報に基づく遊技情報を視認可能とすることができる。
手段32に係る発明は、
手段21〜31のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記第2表示部は、該第2表示部の周囲又は該第2表示部の全体若しくは一部を覆う覆体(図13のプラスチック蓋447、図14の庇体448)を着脱可能に構成されていることを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、周囲の遊技客向けの情報を遊技者が視認してしまうことを効果的に防止することができる。
手段33に係る発明は、
手段21〜32のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記表示処理手段は、前記第1表示部に表示させる情報よりも少ない情報(表示内容設定用テーブル681に設定されている情報)を前記第2表示部に表示させることを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、遊技者以外の遊技客に対して適切な情報量で情報を視認させることができる。第2表示部に表示させるのは、周囲の遊技客向けの情報であるため、遊技者が遊技中に確認する第1表示部に表示させる情報と比べて、少ない情報でよい。
手段34に係る発明は、
手段21〜33のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記表示処理手段は、前記第1表示部には、前記遊技機の種類に応じた表示内容(潜伏確変情報、時短情報、突確情報、小当り情報等)を表示させ、前記第2表示部には、前記遊技機の種類に因らない表示内容(大当り中情報、確変中情報、空き台中情報、回転数、入賞数等のパチンコ機のスペックに直接的に依存しない情報)を表示させることを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、遊技者が遊技を行っている遊技機の種類に応じた情報を適切に遊技者に視認させることができるとともに、周囲の遊技客に対しては遊技機の種類に因らず一貫性のある情報を視認させることができる。さらに言えば、第2表示部の表示を機種毎にいちいち変更するという面倒な設定作業を省くことができる。
手段35に係る発明は、
手段21〜34のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記表示処理手段は、外部装置(ホールコンピュータ6等の管理装置)から出力される表示指示信号と内部に備える計時手段(時計部455)の計時時間とのうち少なくともいずれか一方に基づいて、前記第1表示部に一斉に特定表示(大当りランニング演出、遊技機特別映像、特別キャラクタ映像等)を行わせることを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、第1表示部に表示させる特定表示によって、遊技者の興味を引きつけることができる。
手段36に係る発明は、
手段35に記載した遊技用装置であって、
複数の遊技機それぞれに対応して該遊技用装置が設けられており、
前記複数の遊技機は、所定タイミングで一斉に特定演出(キャラクタの対戦演出、楽曲のプロモーション演出やライブ演出等の一斉演出)を行うように構成されており、
前記表示処理手段は、前記特定演出と同期して前記第1表示部に前記特定表示を行わせる(上記の一斉演出と同期して特別映像や特別キャラクタ映像を表示させる)ことを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、遊技機における特定演出の演出効果を高めることができる。
手段37に係る発明は、
手段21〜36のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記表示処理手段は、前記遊技機が、(1)前記遊技者が唯一遊技した唯一遊技機種、(2)前記遊技者の遊技時間が第1の所定時間よりも長い長時間遊技機種、(3)前記遊技者が最初に遊技した初遊技機種、(4)前記遊技者の遊技時間が第2の所定時間よりも短い短時間遊技機種、の1以上の遊技機種のうちのいずれの遊技機種であるかの集計結果に関する情報(遊技機種集計グラフ等)を前記第2表示部に表示させることを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、遊技者が遊技した遊技機が、(1)遊技者が唯一遊技した遊技機の機種、(2)遊技者が長時間遊技した遊技機の機種、(3)遊技者が最初に遊技した遊技機の機種、及び(4)遊技者が短時間遊技した遊技機の機種、の1以上の遊技機種のうちのいずれの遊技機種であるかを周囲の遊技客に報知することができる。これにより、周囲の遊技客は、人気のある遊技機種や人気のない遊技機種を判断することができ、遊技する機種を選択する際の参考にすることができる。
手段38に係る発明は、
手段21〜37のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記遊技機は、前記遊技媒体を遊技領域に発射して遊技を行う遊技機(パチンコ機2、封入式パチンコ機2B)であり、
前記表示処理手段は、前記遊技媒体が前記遊技領域のうちの第1領域(始動入賞口、普通入賞口、大入賞口、左打領域、右打領域及びぶっ込み領域の少なくともいずれか)を通過した回数と割合とのうち少なくともいずれか一方、及び、前記遊技媒体が前記遊技領域のうちの第2領域(始動入賞口、普通入賞口、大入賞口、左打領域、右打領域及びぶっ込み領域の少なくともいずれか)を通過した回数と割合とのうち少なくともいずれか一方を、前記発射強度別に集計した集計結果に関する情報(発射強度別集計グラフ)を前記第2表示部に表示させることを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、遊技媒体が遊技領域のうちの第1領域を通過した回数及び割合の少なくとも一方と、遊技媒体が遊技領域のうちの第2領域を通過した回数及び割合の少なくとも一方とを発射強度別に集計した集計結果に関する情報を周囲の遊技客に報知することができる。これにより、周囲の遊技客は、発射強度に応じて遊技媒体がどの領域を通過する傾向にあるのか(発射強度に応じた各領域の通過し易さ)を把握することができる。なお、発射強度に応じた各領域の通過し易さを把握する際には、例えば第1領域の通過回数と第2領域の通過割合とを比較するようにしてもよい。
手段39に係る発明は、
手段21〜38のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記表示処理手段は、他の店舗に設置された前記遊技機での遊技に関連する情報(他の店舗のパチンコ機の大当り回数、他の店舗のスロットマシンのボーナス発生回数)を前記第2表示部に表示させることを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、周囲の遊技客は、他の店舗に設置された遊技機での遊技に関連する情報を把握することができる。これにより、例えば、第2表示部に表示されている該遊技機の大当り回数と、同じ機種の他店舗の大当り回数とを比較することができる。
第1遊技用システムのシステム構成の一例を示す図である。 第1遊技用システムにおける情報及び信号の流れの一例を示す図である。 パチンコ機及び台間計数ユニットの外観構成の一例を示す図である。 台間計数ユニットの機能構成の一例を示す図である。 ホールコンピュータの機能構成の一例を示す図である。 表示内容設定用テーブルのテーブル構成の一例を示す図である。 一斉演出時表示設定用テーブルのテーブル構成の一例を示す図である。 第1表示部表示態様設定用テーブルのテーブル構成の一例を示す図である。 第2表示部表示態様設定用テーブルのテーブル構成の一例を示す図である。 表示用設定データのデータ構成の一例を示す図である。 遊技集計データベースのデータ構成の一例を示す図である。 データ表示装置の外観構成の一例を示す図である。 データ表示装置の外観構成の一例を示す図である。 データ表示装置の第2表示部の庇体の一例を示す図である。 データ表示装置の機能構成の一例を示す図である。 所持球数特別表示用閾値テーブル及び純増数特別表示用閾値テーブルのテーブル構成の一例を示す図である。 管理処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図17の管理処理の続きである。 メイン処理の流れの一例を示すフローチャートである。 表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。 表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。 所持球数特別表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。 所持球数特別表示の原理の説明図である。 純増数記憶更新処理の流れの一例を示すフローチャートである。 純増数特別表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。 純増数特別表示処理における突破表示の規制と規制解除のタイミング一例を示すタイミングチャートである。 台間計数ユニット処理の流れを示すフローチャートである。 データ表示装置の表示画面の一例を示す図である。 データ表示装置の表示画面の一例を示す図である。 所持球数特別表示画面の一例を示す図である。 所持球数特別表示画面の一例を示す図である。 所持球数特別表示画面の一例を示す図である。 第2所持球数特別表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2遊技用システムのシステム構成の一例を示す図である。 第2遊技用システムにおける情報及び信号の流れの一例を示す図である。 パチンコ機及びカードユニットの外観構成の一例を示す図である。 カードユニットの機能構成の一例を示す図である。 持玉管理コンピュータの機能構成の一例を示す図である。 会員データのデータ構成の一例を示す図である。 カード管理データのデータ構成の一例を示す図である。 カードユニット処理の流れの一例を示すフローチャートである。 カードユニット処理の流れの一例を示すフローチャートである。 純増数カウント処理の流れの一例を示すフローチャートである。 持玉合算処理の流れの一例を示すフローチャートである。 持玉分割処理の流れの一例を示すフローチャートである。 カードユニットの表示部の表示画面の一例を示す図である。 データ表示装置の第2表示部に表示される遊技機種集計グラフの一例を示す図である。 データ表示装置の第2表示部に表示される遊技機種集計グラフの一例を示す図である。 発射強度しきい範囲テーブルのテーブル構成の一例を示す図である。 発射強度別通過領域データのデータ構成の一例を示す図である。 発射強度別打込領域データのデータ構成の一例を示す図である。 データ表示装置の第2表示部に表示される発射強度別集計グラフの一例を示す図である。 封入式パチンコ機及びカードユニットの外観構成の一例を示す図である。 第3遊技用システムのシステム構成の一例を示す図である。 データ表示装置の第2表示部に表示される自店及び他店の遊技情報の一例を示す図である。 各台計数機の表示画面の一例を示す図である。 変形例における表示用テーブルのテーブル構成の一例を示す図である。 変形例における第2表示部表示態様設定用テーブルのテーブル構成の一例を示す図である。 データ表示装置の第2表示部に表示される所持球数特別表示の表示画面の一例を示す図である。 LED発光テーブルのテーブル構成の一例を示す図である。 第1表示部表示態様設定用テーブルの変形例を示す図である。 データ表示装置の第1表示部に表示される表示画面例を示す図である。 データ表示装置の第1表示部に表示される表示画面例を示す図である。 データ表示装置の第1表示部に表示される表示画面例を示す図である。 データ表示装置の第1表示部に表示される表示画面例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明を適用した好適な実施形態の一例について説明する。但し、本発明を適用可能な実施形態が以下説明する実施形態に限定されるわけではない。
[1.第1実施形態]
[1−1.遊技用システムの構成]
図1は、第1実施形態における第1遊技用システム1Aのシステム構成の一例を表す図である。第1遊技用システム1Aは、不図示の遊技島に設置される遊技機の一種である複数のパチンコ機2と、各パチンコ機2に対応して設けられる遊技用装置及び情報表示装置の一種であるデータ表示装置4と、各パチンコ機2に対応して設けられる遊技用装置及び計数装置の一種である台間計数ユニット5と、制御装置及び管理装置の一種であるホールコンピュータ6と、制御装置及び管理装置の一種である持玉管理コンピュータ8とを備えて構成される。
本実施形態におけるパチンコ遊技機2は、遊技媒体の一種である遊技球(パチンコ玉)を用いて遊技可能であり、各々を識別可能な複数種類の識別情報(例えば特別図柄)を可変表示して表示結果を導出表示する可変表示手段(例えば特別図柄表示器)を備え、可変表示手段に導出表示された表示結果が特定表示結果(例えば大当り図柄)となったときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態(例えば大当り遊技状態)に制御される遊技機である。
各パチンコ機2は、台番号によって個々に識別可能に構成されており、各パチンコ機2、データ表示装置4及び台間計数ユニット5は、台端末10を介してホールコンピュータ6や持玉管理コンピュータ8に接続されている。なお、図1では、簡明化のために、遊技島に設置されるパチンコ機2を4台として図示している。
遊技島に設置される各パチンコ機2の上方所定位置には、カラーの液晶画面によってパチンコ機2での遊技に係る遊技情報や店舗の営業に係る店舗情報等の各種の情報を表示する情報表示装置の一種であるデータ表示装置4が設置されている。データ表示装置4は、後述するように第1表示部430と第2表示部440との2つの表示部を有し、第1表示部430と第2表示部440とでそれぞれ異なるデータを表示する。データ表示装置4は、遊技者や遊技客に対して情報を公開する端末であるため、情報公開端末と言い換えることもできる。
また、本実施形態において、データ表示装置4の第1表示部430はタッチパネル421を有して構成されており、第1表示部430に表示された呼出アイコンやメニューアイコン、バージョン情報アイコンを遊技者がタップすることにより、店員の呼出やメニュー選択(ワゴンサービスやおしぼり、食事休憩等)、パチンコ機2のバージョン情報の表示指示を行うことができるように構成されている。従って、データ表示装置4は、呼出ランプ装置と言い換えることもできる。
また、本実施形態において、データ表示装置4は、パチンコ機2から出力される遊技信号に基づいて、該パチンコ機2の大当り期間中に遊技者に付与された付与遊技媒体数である賞球数から該大当り期間中に遊技者が遊技に使用した使用遊技媒体数である打込玉数を減算した遊技球の純増数を算出して記憶し、該純増数に応じた特別表示を行うことが可能に構成されている。
台間計数ユニット5は、各パチンコ機の左方(或いは右方)に併設して設けられ、パチンコ機2の下皿に払い出された遊技球の数を計数する。台間計数ユニット5の最下方位置には、詳細後述する計数払出ユニット380が設けられている。計数払出ユニット380は、遊技球を計数して取り込み、該計数した遊技球を貯留するとともに、遊技者による遊技球の払い戻し操作に応じて、貯留した遊技球を所定数ずつ遊技者に払い戻す機能を有する。
ホールコンピュータ6は、店舗に設置された各パチンコ機2の遊技情報を統括的に管理するとともに、各パチンコ機2に対応して設けられたデータ表示装置4を管理し、各データ表示装置4の表示部(第1表示部430及び第2表示部440)の表示に係る設定(表示内容、表示条件、表示態様等の設定)を行う。
持玉管理コンピュータ8は、台間計数ユニット5において計数された計数済玉数の管理や、遊技者が再度の遊技に使用可能に所有する持玉カードに記録された持玉数の管理を行う。
なお、本実施形態では、本発明を遊技機の一種である通常のパチンコ機2に適用した場合の実施形態について説明するが、他の実施形態で後述するように、遊技機は通常のパチンコ機2に限らず、封入式のパチンコ機であってもよい。また、遊技機をスロットマシンとすることも可能である。
[1−2.情報及び信号の流れ]
図2は、第1遊技用システム1Aの各装置間における情報及び信号の流れの一例を示す図である。なお、図2では、説明の簡明化のために、台端末10については図示を省略している。
パチンコ機2からは、大当り中信号や確変中信号、時短中信号、打込信号、賞球信号、始動信号といった遊技に係る信号がデータ表示装置4及びホールコンピュータ6に出力される。
大当り中信号は、大当り遊技状態の期間中において出力状態とされる信号である。
確変中信号は、確変状態の期間中において出力状態とされる信号である。
時短中信号は、時短状態の期間中において出力状態とされる信号である。
打込信号は、所定玉数(例えば10玉)がアウト玉計数器により計数される毎に出力される所定幅のパルス信号である。
始動信号は、特図可変表示部28の表示結果が導出表示されたときに出力される所定幅のパルス信号である。
賞球信号は、所定玉数(例えば10玉)が払い出される毎に出力される所定幅のパルス信号である。これらの信号は、遊技機から出力される遊技信号の一例である。
台間計数ユニット5からは、計数払出ユニット380により計数された遊技者の所持球数を表す所持球信号がデータ表示装置4に出力される。本実施形態では、台間計数ユニット5は、間欠的なタイミングで所持球信号をデータ表示装置4に出力するように構成されている。ここで、本実施形態における間欠的なタイミングとは、随時(リアルタイム)のタイミングではなく、例えば、所定の時間間隔毎のタイミングや、計数払出ユニット380の計数結果が所定数に達したタイミング、計数払出ユニット380の計数がなくなってから所定時間が経過したら計数を確定し、その確定を待ったタイミングのことをいう。
台間計数ユニット5は、例えば、所定の時間間隔(例えば10秒)毎のタイミングや、計数払出ユニット380の計数数が所定数(例えば25球)に達する毎のタイミングで、所持球信号をデータ表示装置4に出力する。所持球信号は、遊技機で遊技する遊技者の所持遊技媒体数を特定可能な信号の一例である。
この他に、台間計数ユニット5からは、持玉カードが挿入されたことを示すカード挿入信号と持玉カードが排出されたことを示すカード排出信号(カード挿入/排出信号)がデータ表示装置4に出力される。また、台間計数ユニット5からは、遊技者の持玉数を含む持玉カード情報が持玉管理コンピュータ8に出力される。
ホールコンピュータ6からは、データ表示装置4の表示部(第1表示部430及び第2表示部440)の表示用の設定データである表示用設定データや、表示部に特定の表示を行わせるための表示指示信号がデータ表示装置4に出力される。
[1−3.パチンコ機の構成]
図3は、本実施形態におけるパチンコ機2の外観構成の一例を示す正面図である。
パチンコ機2は、額縁状に形成されたガラス扉枠22を備え、該ガラス扉枠22の下部表面には打球供給皿23を備えて構成される。打球供給皿23の上面所定箇所には、操作部14が設けられており、打球供給皿(上皿)23の下部には、打球供給皿23から溢れた遊技球を貯留する下皿24と、打球を発射する打球操作ハンドル(以下打球操作ノブと称する)25とが設けられている。
ガラス扉枠22の後方には、遊技盤26が着脱可能に取付けられている。また、遊技盤26の前面には遊技領域27が設けられている。この遊技領域27に向かって右側の下方領域に「特別図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される特図可変表示部28が設けられている。
また、遊技領域27の中央部には、「演出図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示されるとともに演出映像が表示される演出可変表示部29と、「普通図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される可変表示装置30とが設けられている。また、遊技盤26には、複数の入賞口44や通過ゲート31、始動入賞口34、可変入賞球装置36が設けられているとともに、遊技領域27の下部には、入賞しなかった打込玉を回収するアウト口46が形成されている。
これら各入賞口に打玉が入賞した(すなわち付与条件が成立した)場合には、各入賞口に応じた賞球が不図示の玉切り払い出し装置により払い出されるとともに、該玉切り払い出し装置により払い出された賞球数(付与玉数)に応じた賞球信号(10玉に1パルス)が外部に出力されることで、賞球数が外部に通知される。
また各入賞口に入賞した打玉及びアウト口46に回収された打玉の数は、該パチンコ機2に対応して設けられるアウト玉計数器(不図示)により計数され、該計数された打込玉数に応じた打込信号(10玉に1パルス)が外部に出力されることで、打込玉数が外部に通知される。
打球操作ノブ25の操作によって揺動されるハンマー(図示略)によって発射された打玉は、打球レールを通って遊技領域27に入り、その後、遊技領域27を流下していく。この際、発射勢いが弱すぎて遊技領域27に達しなかった遊技球は、環流経路(図示略)を通じて下皿24に環流される。
また、遊技領域27に打ち込まれた打込玉が通過ゲート31を通過すると、可変表示装置30に停止表示されている普通図柄が可変開始する。
可変表示装置30の可変表示動作後の表示結果が予め定められた特別表示結果(例えば○)となった場合、始動入賞口34に設けられた可動片35が所定時間開成して、始動入賞口34が開放され(開放状態となり)、始動入賞口34への遊技球の入賞が可能となる。すなわち、通過ゲート31の通過という普通始動条件が成立した後に、普通図柄の可変表示の開始を許容する普通開始条件(例えば普通図柄の可変表示が実行されておらず且つ可動片35が開放制御されていないこと)が成立したことに基づいて普通図柄の可変表示が実行され、表示結果として予め定められた特別表示結果が導出表示されたときに、始動入賞口34への遊技球の入賞が可能となる(特別図柄の可変表示に係る始動条件が成立可能となる)。
また、始動入賞口34に遊技球が入賞すると、特図可変表示部28において特別図柄が可変表示(変動表示)を開始するとともに、演出可変表示部29において演出表示が開始される。そして、その後、特図可変表示部28における特別図柄が停止し、その停止表示結果が予め定められた特定の表示態様(例えば大当り図柄)となった場合には、演出可変表示部29における左、中、右の演出図柄の可変表示も停止する。そして、その演出図柄の表示態様も予め定められた特定の表示態様(例えば777)とされることで、特定遊技状態(大当り遊技状態)が発生するとともに、大当り中信号が出力状態とされることで、該大当りの発生が外部に通知される。
また、特図可変表示部28における特別図柄が停止したときに、所定パルス幅の始動信号が出力され、特図可変表示部28における特別図柄の可変表示(変動表示)が実施されたことが外部に通知される。すなわち、始動入賞口34への遊技球の入賞という始動条件が成立した後に、特別図柄の可変表示の開始を許容する開始条件(例えば特別図柄の可変表示が実行されておらず、且つ、大当り遊技状態にも制御されていないこと)が成立したことに基づいて特別図柄の可変表示が実行され、表示結果として予め定められた大当り図柄が導出表示されたときに遊技者にとって有利な大当り遊技状態に制御される。
このように大当り遊技状態が発生した場合には、可変入賞球装置36に設けられた開閉板40が開成して大入賞口が開放され(開放状態となり)、大入賞口への遊技球の入賞が可能となる。大入賞口に遊技球が入賞すると、他の入賞口に遊技球が入賞した場合よりも多くの賞球が付与される。そして、可変入賞球装置36に設けられた開閉板40が開成して大入賞口が開放されてから(開放状態となってから)、所定期間(例えば30秒間)の経過又は遊技球の所定個数(たとえば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立すると、開閉板40が閉成して大入賞口が閉鎖され(閉鎖状態)、大入賞口への遊技球の入賞が不可能となる。
そして開放状態となっている可変入賞球装置36の大入賞口内に進入した打玉が特定入賞領域(Vポケット)に入賞して不図示のVカウントスイッチにより検出されれば、その回の開放状態の終了を待って閉鎖状態から開放状態に制御する繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御の上限回数は例えば15回と定められている。
なお、特定入賞領域(Vポケット)が設けられていない可変入賞球装置36を定められた回数(例えば15回)だけ閉鎖状態(大入賞口が閉鎖されている状態)から開放状態(大入賞口が開放されている状態)に制御する繰返し継続制御を実行するようにしてもよい。この開放状態は、所定期間(例えば30秒間)の経過又は遊技球の所定個数(たとえば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立することにより終了する。可変入賞球装置36を閉鎖状態から開放状態に制御する繰返し継続制御の実行回数は、例えば、複数存在する特定遊技状態(大当り遊技状態)の種別に応じて異なるように設定されており、該繰返し継続制御の実行回数が15回の大当りを15ラウンド大当り、該繰返し継続制御の実行回数が2回の大当りを2ラウンド大当りと称する場合がある。すなわち、大当り遊技状態では、大当り遊技状態の種別に応じた回数の繰返し継続制御が実行されることにより、大入賞口への遊技球の入賞が可能な状態となるため、遊技者にとって有利な有利期間となる。
この大入賞口に打玉が入賞した(即ち付与条件が成立した)場合にも、該入賞に応じた賞球が不図示の玉切り払い出し装置により払い出されるとともに、該玉切り払い出し装置により払い出された賞球数(付与玉数)に応じた賞球信号(10玉に1パルス)が外部に出力されることで、賞球数が外部に通知される。
特図可変表示部の表示結果並びに演出可変表示部の演出図柄の表示結果が予め定められた大当り図柄の組合せで停止表示されたときには上記のように、大当り遊技状態が発生するが、これら大当り図柄に停止表示される以前の状態において、リーチ状態が発生する場合がある。
特図可変表示部28並びに演出可変表示部29で可変表示された特別図柄並びに演出図柄が所定の確率変動図柄の種類に一致した図柄の組合せで停止表示されたときには、上記の繰返し継続制御による「大当り遊技状態」の終了後に、再度大当りとなる確率が通常遊技状態(低確率状態)よりも高い確率状態となる確率変動状態となるようになっており、これら確率変動図柄での大当りを通常の大当りと区別して「確変大当り」と呼称し、これら確変大当り終了後における確率変動状態中において、確変中信号が出力状態とされることで、該確率変動状態の発生が外部に通知される。
すなわち、確率変動状態においては、大当り遊技状態に制御される割合が通常遊技状態よりも高いため遊技者にとって有利な有利期間となる。例えば、確変大当りに係る大当り遊技状態終了後から次の大当りに係る大当り遊技状態に制御されるまでの期間は、確率変動状態に制御される。なお、確変大当りに係る大当り遊技状態終了後から次の大当りに係る大当り遊技状態に制御されるよりも前に、予め定められた所定回数(例えば100回)の特定表示結果とならない可変表示が実行されたことに基づいて確率変動状態が終了するようにしてもよい(所謂ST機であってもよい)。
また、特図可変表示部28並びに演出可変表示部29で可変表示された特別図柄並びに演出図柄が所定の確率変動図柄以外の図柄の組合せで停止表示されたときには、上記の繰返し継続制御による「大当り」の終了後に、特図可変表示部28並びに演出可変表示部29で可変表示が所定回数に達するか、又は、次の大当りが発生するまでの間、特図可変表示部28における特別図柄及び演出可変表示部29における演出図柄の可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態(非時短状態)よりも短縮される(特別図柄時短制御が実行される)時短状態となるようになっており、これら時短状態中において、時短中信号が出力状態とされることで、該時短状態の発生が外部に通知される。
特別図柄時短制御が実行されると、開始条件が成立し易くなり、特別図柄の可変表示が実行される頻度が高められて大当り遊技状態に制御され易くなるため、遊技者にとって有利な有利期間となる。また、時短状態において、普通図柄の可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態(非時短状態)よりも短縮される普通図柄時短制御が実行されるようにしてもよい。普通図柄時短制御が実行されると、普通開始条件が成立し易くなり普通図柄が可変表示される頻度が高められることに伴い(特別表示結果が導出表示される頻度も高まり)可動片35が開放制御される頻度も高くなるため、遊技者にとって有利な有利期間となる。また、時短状態において、普通図柄の表示結果が特別表示結果となる割合を通常遊技状態(非時短状態)よりも高める普通図柄確変制御が実行されるようにしてもよい。
普通図柄確変制御が実行されると、特別表示結果が導出表示される頻度が高まり可動片35が開放制御される頻度も高くなるため、遊技者にとって有利な有利期間となる。また、時短状態において、可動片35が開放制御される期間を延長したり、開放回数を増加させる開放延長制御が実行されるようにしてもよい。開放延長制御が実行されると、始動入賞口34への入賞頻度が高められるため、遊技者にとって有利な有利期間となる。時短状態では、上記の特別図柄時短制御、普通図柄時短制御、普通図柄確変制御、および開放延長制御のうちの1以上の制御が実行されるようにするとよい。
時短状態は、例えば、通常大当り(確変大当りではない大当り)に係る大当り遊技状態終了後から次の大当りに係る大当り遊技状態に制御されるよりも前に、予め定められた所定回数(例えば50回)の特定表示結果とならない可変表示が実行されたことに基づいて終了する。なお、この実施の形態では、後述する潜伏確変状態に制御される場合を除き、確変変動状態は時短状態を伴うものとする。このように、この実施の形態では、大当り遊技状態、確率変動状態、および時短状態のうち少なくとも1以上の状態に制御されている期間は有利期間であるものとする。
本実施形態のパチンコ機2には、これら各信号を外部出力するための不図示の情報出力基板が搭載されており、該情報出力基板とデータ表示装置4及びホールコンピュータ6とが、不図示の信号ケーブルを介して接続されており、情報出力基板からは、大当り中信号、確変中信号、時短中信号、始動信号、賞球信号からなる外部出力信号が、信号ケーブルを介してデータ表示装置4及びホールコンピュータ6に出力される。また、これらの信号の他に、不図示のアウト玉計数器によりアウト玉が計数され、このアウト玉の計数値が所定玉数(例えば10玉)に達する毎に、所定のパルス幅の打込信号がアウト玉計数器からデータ表示装置4及びホールコンピュータ6に出力される。
大当り中信号は、大当りが発生したことを示す信号であるとともに、大当り遊技状態に制御されていることを示す信号でもある。大当り遊技状態に制御されている期間は、大当り中信号をON状態とし、大当り遊技状態に制御されていない期間は大当り中信号をOFF状態とする制御を行う。これにより、データ表示装置4やホールコンピュータ6等、パチンコ機2に接続される遊技用装置において大当りが発生したこと及び大当り遊技状態に制御されていることを特定可能となる。
確変中信号は、大当りが発生する割合が通常状態(低確率状態)よりも高められた確変状態(高確率状態)に制御されていることを示す信号である。確変状態に制御されている期間は、確変中信号をON状態とし、確変状態に制御されていない期間は確変中信号をOFF状態とする制御を行う。これにより、データ表示装置4やホールコンピュータ6等、パチンコ機2に接続される遊技用装置において確変状態に制御されていることを特定可能となる。また、大当り遊技状態の終了に伴い確変状態に制御された場合には、確変大当りが発生したことを、これらの遊技用装置で特定可能となる。また、大当り遊技状態の終了に伴い確変状態に制御されなかった場合には、通常大当りが発生したことを、これらの遊技用装置で特定可能となる。これにより、遊技用装置側では、大当りの発生回数及び確変大当りと通常大当りの内訳を集計可能となる。
時短中信号は、可変表示装置の可変表示時間を短縮する時短状態に制御されていることを示す信号である。時短状態に制御されている期間は、時短中信号をON状態とし、時短状態に制御されていない期間は時短中信号をOFF状態とする制御を行う。これにより、データ表示装置4やホールコンピュータ6等、パチンコ機2に接続される遊技用装置において時短状態に制御されていることを特定可能となる。
また、大当り遊技状態の終了に伴い確変状態に制御されたものの時短状態には制御されなかった場合には、潜伏確変大当りが発生したことを、これらの遊技用装置で特定可能となる。ここで、潜伏確変大当りとは、大入賞口の開放パターンが小当りと共通の大当りであって、大当り遊技状態の終了後に確変状態(高確率状態)に制御される大当りである。なお、小当りとは、大入賞口が特定の開放パターン(例えば0.5秒の開放が2回)で開放するものの、大入賞口の開放制御終了後に遊技状態が変化していない制御態様をいう。従って、遊技者は、大入賞口が特定の開放パターンで開放されただけでは、小当りが発生したのか潜伏確変大当りが発生したのかを特定することは困難である。一方、パチンコ機2に接続される遊技用装置においては、確変状態であるにもかかわらず時短状態ではないことに基づいて、遊技者が把握困難な潜伏確変状態であることを特定可能である。
本実施形態のパチンコ機2には、該パチンコ機2における遊技を制御する遊技制御基板から、入賞に基づいて出力される賞球信号に基づいて所定数の賞球を計数して払出す制御を行うとともに、台間計数ユニット5で計数される遊技者の所持球数に基づいて、払出単位である125玉の遊技球を計数して貸出す制御を行う賞球制御基板(不図示)を備えており、該払出単位である125玉の倍数の遊技球の貸出を実施できるようになっている。
本実施形態に例示するパチンコ機は、各々を識別可能な複数種類の識別情報(例えば特別図柄や演出図柄)の可変表示を開始させた後に表示結果を導出表示する可変表示手段(例えば特図可変表示部28や演出可変表示部29)を備え、可変表示手段に予め定められた特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当り遊技状態)に制御し、特定遊技状態終了後に、遊技状態を、通常状態又は通常状態よりも可変表示手段の表示結果が特定表示結果となる確率が向上した高確率状態に制御する遊技機の一例である。
また、本実施形態に例示するパチンコ機は、各々を識別可能な複数種類の識別情報(例えば特別図柄や演出図柄)の可変表示を開始させた後に表示結果を導出表示する可変表示装置(例えば特図可変表示部28や演出可変表示部29)における識別情報の可変表示の表示結果が予め定められた特定表示結果となったときに、遊技者にとって有利な第1遊技状態(開放状態)と遊技者にとって不利な第2遊技状態(閉鎖状態)とのいずれかの状態に変化可能な可変入賞手段(大入賞口を開放状態又は閉鎖状態に切り替える特別可変入賞球装置)を第1状態に変化させる遊技機であって、
前記可変入賞手段を所定期間第1状態に変化させることを所定回数行う第1遊技状態(例えば最長30秒の開放を15回実行する大当り遊技状態)に制御する第1遊技状態制御手段と、
前記可変入賞手段を前記所定期間よりも短い期間及び前記所定回数より少ない回数の少なくともいずれかで第1状態に変化させる第2遊技状態(例えば最長0.5秒の開放を2回実行する大当り遊技状態(潜伏確変大当りに伴う大当り遊技状態))を実行した後、遊技状態を、通常状態よりも前記可変表示の表示結果が前記特定表示結果となる確率が向上した高確率状態に制御する第2遊技状態制御手段と、
前記可変入賞手段を前記第2遊技状態と同様に変化させる第3遊技状態(例えば最長0.5秒の開放を2回実行する小当り遊技状態)を実行した後、前記可変入賞手段を第1状態に変化させる前の遊技状態に制御する第3遊技状態制御手段と、
前記第1遊技状態に制御するか否かと、前記第2遊技状態に制御するか否かと、前記第3遊技状態に制御するか否かとを、前記可変表示の表示結果を導出表示する前に決定する事前決定手段と、
前記第2遊技状態に制御された後と前記第3遊技状態に制御された後とで、同じ演出態様となる特定演出状態に制御する演出状態制御手段と、を備える遊技機の一例である。
このような遊技機では、潜伏確変大当りが発生した場合と小当りが発生した場合とで、大入賞口の開放パターンが共通であり且つ演出態様も共通となるため、遊技者は潜伏確変大当りが発生したのか又は小当りが発生したのかを把握し難い構成となっている。
また、本実施形態に例示するパチンコ機は、
遊技媒体を遊技領域に発射することにより遊技者が遊技を行い、
前記遊技領域に設けられ、前記遊技媒体が入賞しにくい又は入賞できない不利状態(閉状態)と、前記遊技媒体が入賞し易い有利状態(開放状態)とに変化可能な可変入賞装置(可動片35(いわゆる電動チューリップ))と、
前記遊技領域に設けられた普通始動領域(通過ゲート31)を前記遊技媒体が通過したことに基づいて、各々を識別可能な複数種類の普通識別情報(普通図柄)を可変表示して、該可変表示の表示結果を普通識別情報可変表示装置(可変表示装置30)に導出表示する制御を行う普通識別情報可変表示制御手段と、
前記普通識別情報可変表示装置に導出表示された表示結果が所定の表示結果(当りを示すLEDの点灯状態)となったことに基づいて、前記可変入賞装置を有利状態に変化させる制御を行う可変入賞装置制御手段と、
所定の条件(例えば高ベース状態を伴う大当り種別(例えば潜伏確変大当り以外の大当り種別)の大当り遊技状態の終了)が成立したことに基づいて、前記可変入賞装置を有利状態とする割合の低い低ベース状態(通常状態:低ベース状態)から、前記可変入賞装置を有利状態とする割合の高い高ベース状態に制御する高ベース状態制御手段と、を備える遊技機の一例である。
このような遊技機では、例えば、低ベース状態で潜伏確変大当りが発生した場合には、大当り遊技状態終了後に高確率低ベース状態となり、小当りが発生した場合には小当り遊技状態終了後に低確率低ベース状態となるため、遊技者は大入賞口の開放制御終了後に低ベース状態に制御された場合に、潜伏確変大当りが発生したのか(高確率低ベース状態に制御されているのか)又は小当りが発生したのか(低確率低ベース状態に制御されているのか)を把握し難い構成となっている。
なお、図柄確定信号、大当り中信号、時短中信号及び確変中信号の出力経路は、本実施形態に示すものに限定されるわけではない。これらの信号は、いずれも主制御基板から出力されるようにしてもよい。例えば、主制御基板に、各々を識別可能な複数種類の識別情報(例えば特別図柄)の可変表示を開始させた後に表示結果を導出表示する可変表示手段(例えば特別図柄表示器)が接続される構成とし、この可変表示手段に予め定められた特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当り遊技状態)に制御する。そして、特定遊技状態終了後に、遊技状態を、通常状態又は通常状態よりも可変表示手段の表示結果が特定表示結果となる確率が向上した高確率状態に制御する。そして、主制御基板は、可変表示手段により可変表示が実行される毎に図柄確定信号を出力し、特定遊技状態に制御されている場合には大当り中信号を出力し、高確率状態に制御されている場合には確変中信号を出力し、高ベース状態に制御されている場合には時短中信号を出力するようにする。
このような遊技機において、例えば低確率低ベース状態で潜伏確変大当りが発生した場合には、大当り遊技状態終了後(大入賞口が最長0.5秒で2回開放後)に確変中信号はON、時短中信号はOFFとなり、同じく低確率低ベース状態で小当りが発生した場合には、小当り遊技状態終了後(大入賞口が最長0.5秒で2回開放後)に確変中信号はOFF、時短中信号はOFFとなる。そのため信号が入力されるデータ表示装置等の外部装置では、潜伏確変状態(確変中信号ON、時短中信号OFF)であるか否かを確変中信号と時短中信号とに基づいて判定可能となっている。
なお、本実施形態におけるパチンコ機2を、通常のパチンコ機2ではなく、後述する封入玉式のパチンコ機(以下、「封入式パチンコ機」と称す。)2Bとすることも可能である。封入式パチンコ機2Bでは、内部に遊技球が封入され、遊技者が打球操作ハンドルを操作することにより、発射装置の発射モータを駆動させて封入玉を1発ずつ遊技領域に打ち込んで遊技ができるように構成されている。遊技領域に打ち込まれた遊技球はいずれかの入賞口に入賞するかあるいは入賞することなくアウト口に回収される。いずれかの入賞口に入賞した遊技球及びアウト口に回収された遊技球は、再度遊技機内の回収経路を通って打球発射位置にまで還元される。そして、遊技者が打球操作ハンドルを操作することにより再びその打球発射位置の遊技球が遊技領域に打ち込まれる。
詳細は後述するが、封入式パチンコ機2Bでは、遊技者は持点によって遊技を行う。具体的には、発射装置に設けられた発射玉検出器により発射玉が検出される毎に持点を減算するとともに、ファール玉検出器でファール玉が検出される毎に持点を加算することで、持点を随時更新する。また、入賞口に遊技球が入賞した場合には、その入賞口への入賞に対応した点数を持点に加算することにより、持点を随時更新する。
本実施形態に封入式パチンコ機2Bを適用する場合は、遊技者の持点を所持遊技媒体数として扱って、後述する所持球数特別表示や純増数特別表示を行うようにすればよい。具体的には、遊技者の現在の持点に対する閾値(第1表示閾値、第1非表示閾値、第2表示閾値及び第2非表示閾値)を定めておき、遊技者の持点に対する閾値判定を行って、所定画像をデータ表示装置4の第1表示部430に表示/非表示させるようにすればよい。同様に、遊技者の持点の増減から遊技媒体純増数に相当する持点を判定し、判定した持点に対する閾値判定を行って、純増数の突破表示を第1表示部430に表示させるようにすればよい。所持球数特別表示や純増数特別表示については、詳細に後述する。
[1−4.台間計数ユニットの構成]
図3は、台間計数ユニット5の外観構成の一例を示す正面図であり、図4は、台間計数ユニット5の機能構成の一例を示すブロック図である。
台間計数ユニット5の前面には、図3に示すように、発券ボタン551及び払戻ボタン552を含む操作ボタン550と、遊技者が持玉カードを挿入/取り出すためのカード挿入口560とが設けられている。
遊技者が発券ボタン551を押下すると、その時点における遊技者の所持球数(持玉数)を記録した遊技用カードがカード挿入口560から発券される。また、遊技者が払戻ボタン552を押下すると、所持球数のうちの所定の単位球数がパチンコ機2に払い戻され、この払い戻された遊技球を用いて遊技者は遊技を行うことが可能となる。本実施形態では、1回の払い戻し操作で遊技者に払い戻される単位球数を「125発」として説明する。
ここで、「持玉」とは、遊技者が当日獲得した玉であり、持玉払出により遊技玉に変換される。持玉数は、遊技者がパチンコ機2で遊技を行った結果、遊技者の所有となった遊技玉数をカードに記録したものであって、未だに遊技場に預け入れられていない玉数のことである。一般的には、遊技場において当日遊技者が獲得した玉数を「持玉」と言い、前日以前に遊技者が獲得した玉数であって、遊技場に預け入れられた玉数を「貯玉」と言う。「遊技玉」とは、パチンコ機2で発射可能な玉であり、プリペイドカードの残額、持玉、又は、貯玉を引き落とすことと引き換えにして生成される。
なお、「貯玉」と「持玉」の違いは、遊技場に預け入れるための貯玉操作が行われて遊技場に預け入れられた玉数であるか、未だに遊技場に預け入れられていない段階の玉数であるかの違いであるため、「持玉」を持玉管理コンピュータ8で管理するようにしてもよい。
カード挿入口560は、図4に示すように、該カード挿入口560に対応する位置に内蔵される持玉カードリーダライタ(R/W)570に連接しており、持玉カードR/W570により、カード挿入口560から挿入される持玉カードに記録されているカードIDや所持球数(持玉数)の記録情報の読み出し及び書き込みが行われる。
また、台間計数ユニット5の略中央部位置には、該台間計数ユニット5を構成する各部と接続しやすいように該台間計数ユニット5の動作を制御する制御ユニット500が設けられており、該制御ユニット500によって該台間計数ユニット5の各種の動作が制御される。
また、台間計数ユニット5の最下方位置には、遊技球を計数して取り込み、該計数した遊技球を最大端数分、つまり、対応するパチンコ機2における払出単位である125個未満の単位未満端数の最大値である124個だけ貯留するとともに、該単位未満端数の遊技球を計数する計数払出ユニット380が設けられている。以下、「単位未満端数」を「端数」と称する。
図3に示すように、計数払出ユニット380には、パチンコ機2の下皿24と、遊技島の繕板との間に配置される横長の箱状とされた連結ボックス340が連結されるようになっている。
この連結ボックス340は、連結ボックス340の終端側に形成された、高さ方向の厚みが比較的大きな終端ボックス(不図示)と、高さ方向の厚みが比較的小さく、終端ボックスと計数払出ユニットとの連結部とを繋ぐように形成された経路ボックス(不図示)とから構成されている。
連結ボックス340は、計数払出ユニット380に連結することで、終端ボックスが下皿24の下方に位置するようになっており、該終端ボックスの上面には、下皿24から排出される遊技球が投入されるホッパ形状とされた投入部345が形成されている。また、終端ボックスの前面下部位置には、遊技者が開閉自在とされ、通常において閉状態となるように付勢されている開閉シャッタを有し、計数払出ユニット380から払い戻し(返却)される端数の遊技球が排出される返却口342が設けられている。
また、経路ボックス内の上部位置には、計数払出ユニット380に向けて傾斜するように設けられ、該投入部345に投入された遊技球を自然流下において計数払出ユニット380に導く2条の流路から成る計数通路343が設けられている。また、該計数通路343の下方位置に返却口342に向けて傾斜するように設けられ、計数払出ユニット380から払出された遊技球を自然流下において返却口342に導く返却通路344が設けられている。
なお、終端ボックス340aの前面上部位置には、遊技者がスライド操作可能とされた計数レバー341が設けられており、該計数レバー341を、付勢に抗してスライドさせることで、投入部345から計数通路343への侵入口に設けられた開閉シャッタ346が開放されるようになっている。
連結ボックス340が連結される計数払出ユニット380の内部には、計数通路343と連結され、台間計数ユニット5の前面側から台間計数ユニット5の内方側に向けて傾斜するように設けられた流入路を有し、該流入路の終端位置には、該流入路を流下する遊技球を検出して計数する計数センサ(不図示)が各条の流路毎に設けられており、計数通路343を通じて計数払出ユニット380に流入した遊技球が、該計数センサにより検出されて計数されるようになっている。計数センサによって計数された場合には、1球の遊技球の検出に応じて所定パルスの検出信号が計数払出ユニット380から制御ユニット500に対して出力される。制御ユニット500は、その検出信号が入力される毎に、記憶している所持球数を1加算する。
なお、遊技者の所持球数が増加する場合には、遊技者が計数レバー341を引いた状態としておくことでパチンコ機2から排出された遊技球が下皿24から計数通路343に随時に流入し、計数払出ユニット380により計数されることで随時に増加する場合と、遊技者が計数レバー341を引かずにパチンコ機2から排出された遊技球を下皿に溜めた状態としておき、ある程度遊技球が溜まった段階で計数レバー341を引くことで、溜められた遊技球が一気に計数通路343に流入し、計数払出ユニット380により計数されることで一気に増加する場合との2つのケースがある。
また、遊技者の所持球数が減少する場合は、遊技者の払い戻し操作により遊技球が遊技者に払い戻される場合であり、前述したように1回の払い戻し操作による払い戻し数は125発であるため、1回の払い戻し操作により所持球数は125発減少する。制御ユニット500は、1回の払い戻し操作が行われる毎に、記憶している所持球数を125減算し、所持球数データ497を更新する。ただし、所持球数が125未満であるときに払い戻し操作が行われた場合には、所持球数を0とする。すなわち、記憶している所持球数に相当する球数を減算する。
また、台間計数ユニット5とパチンコ機2とは、払出単位として予め定められた複数個の遊技球の貸出に伴う貸出関連信号を送受可能に構成されている。貸出関連信号には、台間計数ユニット5からパチンコ機2に遊技球の貸出しを行わせるための貸出要求信号や、パチンコ機2から出力される台端末貸出完了信号や台READY信号、台間計数ユニットREADY信号、台端末貸出要求完了確認信号等の信号が含まれる。また、パチンコ機2からは、大当り中信号、確変中信号、時短中信号、賞球信号、始動信号等の遊技信号や、該パチンコ機2に対応して設けられる打込玉カウンタ(不図示)から出力される打込玉信号を受信可能に構成されている。
図4に示すように、台間計数ユニット5は、制御ユニット500と、操作ボタン550と、持玉カード挿入/排出部565と、持玉カードR/W570と、計数払出ユニット380と、第1通信部570と、第2通信部580とを備えて構成される。
制御ユニット500は、CPUやDSP等のプロセッサを有して構成される制御装置の一種である処理部510と、不揮発性の記憶装置の一種であるROM520と、受付中の持玉カードに記録された持玉数等のカード情報533を記憶可能な揮発性の記憶装置の一種であるRAM530と、時刻情報やカレンダ情報等を出力可能なRTC等を有して構成される時計部540とを備えて構成される。RAM530は不図示の電池によりバックアップされており、電源が遮断されても、所定期間において記憶されているデータが保持される。
ROM520には、処理部510により読み出され、台間計数ユニット処理(図23参照)として実行される台間計数ユニット処理プログラム521が記憶されている。台間計数ユニット処理については、フローチャートを用いて詳細に後述する。
RAM530には、遊技者の所持している遊技球の数(所持球数)を示す所持球数データ531と、受け付けた遊技用カードに記録されるカードID(会員カードIDやビジターカードID)や遊技者の所持球数(持玉数)、プリペイド残額等の情報を含むカード情報533が記憶される。
第1通信部570は、データ表示装置4との間でデータの授受や信号の送受を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。第1通信部570は、処理部510の制御に従って、遊技者の所持球を示す所持球信号をデータ表示装置4に送信する。また、第1通信部570は、遊技者による持玉カードの挿入又は排出の操作が行われることにより、処理部510の制御に従って、カード挿入/排出信号をデータ表示装置4に送信する。
第2通信部580は、持玉管理コンピュータ8との間でデータの授受や信号の送受を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。第2通信部580は、処理部510の制御に従って、遊技者の持玉数を含む持玉カード情報を持玉管理コンピュータ8に送信する。
[1−5.ホールコンピュータの機能構成]
図5は、ホールコンピュータ6の機能構成の一例を示す図である。
ホールコンピュータ6は、処理部610と、入力部620と、表示部625と、音出力部630と、時計部635と、第1通信部640と、第2通信部650と、ROM670と、ハードディスク680と、RAM690とを備えて構成され、各部がバスを介して接続されるコンピューターシステムである。
処理部610は、ROM670に記憶されているシステムプログラム等の各種プログラムに従って、ホールコンピュータ6の各部を統括的に制御するCPUやDSP等プロセッサを有して構成される制御装置及び演算装置である。本実施形態において、処理部610は、主要な機能部として、表示設定部611と、遊技集計部612とを有する。
入力部620は、例えばキーボードやマウスを有して構成される入力手段であり、押下されたキーやボタンの信号(操作信号)を処理部610に出力する。この入力部620からの操作入力により、ハードディスク680に格納された各種データベースのデータの編集等の指示操作がなされる。
表示部625は、処理部610から出力される表示制御信号に基づいて各種の表示を行う表示装置であり、LCD等を有して構成される。表示部625には、ハードディスク680に格納された各種データベースのデータの内容等が表示される。
音出力部630は、処理部610から出力される音出力制御信号に基づく各種の音出力を行うスピーカなどの音出力装置である。音出力部630からは、例えば、注意を促す場合や、異常が発生した場合に、それを管理者に報知する警告音等が音出力される。
時計部635は、ホールコンピュータ6が備える内部時計であり、例えば、水晶振動子及び発振回路を含む水晶発振器を有して構成される。時計部635の計時時刻(日付を含む。)は処理部610に出力される。
第1通信部640は、パチンコ機2との間で通信を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。第1通信部640は、パチンコ機2から、大当り中信号や確変中信号、時短中信号、打込信号、賞球信号、始動信号等の遊技信号を受信する。なお、これらの遊技信号の他に、セーフ球の数を示すセーフ信号や、アウト球の数を示すアウト球信号を受信することとしてもよい。
第2通信部650は、データ表示装置4との間で通信を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。処理部610の制御に従って、第2通信部650は、表示用設定データ691や、一斉演出表示指示信号をデータ表示装置4に送信する。
ROM670は、読み出し専用の不揮発性の記憶装置であり、ホールコンピュータ6のシステムプログラム等の各種のプログラムを記憶している。本実施形態において、ROM670には、処理部610によって読み出され、管理処理(図17及び図18参照)として実行される管理プログラム671が記憶されている。管理プログラム671は、メイン処理(図19参照)として実行される表示設定プログラム671aをサブルーチンとして含む。これらの処理については、フローチャートを用いて詳細に後述する。
なお、ホールコンピュータ61Aが記憶装置としてROM670を備えないような構成とすることも可能であり、この場合は、上記の各種プログラムを、例えばハードディスク680に記憶させるようにすればよい。
ハードディスク680は、読み書き可能な不揮発性の記憶装置であり、データ表示装置4の表示設定に係る各種のデータや、パチンコ機2での遊技に係る各種のデータベースを記憶する。具体的には、表示内容設定用テーブル681と、一斉演出時表示設定用テーブル682と、表示態様設定用テーブル683と、遊技集計データベース684と、売上管理データベース689とが記憶される。
表示内容設定用テーブル681は、データ表示装置4の表示内容の設定に係るテーブルであり、そのテーブル構成の一例を図6に示す。表示内容設定用テーブル681には、パチンコ機IDと、機種名と、表示種別と、表示内容とが対応付けて記憶されている。
パチンコ機IDは、各パチンコ機2をユニークに識別するための番号(ID)であり、各パチンコ機2に個別に割り当てられている。
機種名は、該パチンコ機IDのパチンコ機2の機種名である。
表示種別は、データ表示装置4の表示の種別であり、本実施形態では「通常」と「一斉演出」との2種類が定められている。
表示内容は、データ表示装置4の表示部に表示させる表示内容であり、第1表示部430の表示内容と、第2表示部440の表示内容とがそれぞれ個別に定められている。
具体的には、パチンコ機IDがP1〜P20のパチンコ機2は、その機種名が「パチンコXXX」である。そして、通常時における第1表示部430の表示内容として、(1)パチンコ機機種名、(2)スタート回数、(3)大当り回数、(4)確変大当り回数、(5)通常大当り回数、(6)前日大当り回数、(7)前々日大当り回数、(8)所持球数特別表示、(9)バージョン情報、(10)純増数特別表示、が定められている。
(8)所持球数特別表示は、該データ表示装置4が対応して設けられたパチンコ機2で遊技する遊技者の所持球を、所定画像を用いて表示する特別表示である。遊技者の所持球を、所定画像を用いて簡易的に表す所持球簡易表示と言い換えることもできる。本実施形態では、データ表示装置4の第1表示部430に所持球数特別表示を行わせる場合を例に挙げて説明する。
(10)純増数特別表示は、該データ表示装置4が対応して設けられたパチンコ機2で遊技する遊技者が所持し、増加した遊技球の数であって、例えば、大当り遊技状態後の所定回数の遊技内に再度大当り遊技状態となる一連の大当り遊技状態が発生している(連荘中、連チャン中)等の所定状態において、純増数が規定数に達したことを遊技者に報知する報知演出の一例であり、例えば「連チャン××××発突破」といった表示メッセージによって純増数の規定数突破を祝福する突破表示演出である。本実施形態では、データ表示装置4の第1表示部430に純増数特別表示を表示させて突破表示演出を行う場合を例に挙げて説明する。
また、一斉演出時の第1表示部430の表示内容としては、(1)大当りランニング演出、(2)パチンコ機特別映像、(3)特別キャラクタ映像、が定められている。
(1)大当りランニング演出は、同機種のパチンコ機2の中に大当りしたパチンコ機2が存在する場合に、同機種の全てのパチンコ機2に対応して設けられたデータ表示装置4の第1表示部430に大当りを祝う特別映像を表示させる演出である。ランニング演出は、遊技島の端から端までデータ表示装置4に一定の時間差で大当り映像を表示させることにより実現する。
(2)パチンコ機特別映像は、該機種のパチンコ機2のプロモーション映像であり、同機種の全てのパチンコ機2に対応して設けられたデータ表示装置4の第1表示部430に一斉演出表示させる。
(3)特別キャラクタ映像は、該機種のパチンコ機2の隠れキャラクタやマスコットキャラクタの映像であり、同機種の全てのパチンコ機2に対応して設けられたデータ表示装置4の第1表示部430に一斉演出表示させる。
また、通常時の第2表示部440の表示内容としては、(1)空き台情報、(2)大当り情報、(3)潜伏確変情報、(4)時短情報、が定められている。
(1)空き台情報は、該パチンコ機2が現在空き台であることを示す情報である。
パチンコ機2が空き台であるか否かは、後述するデータ表示装置4の処理部410が実行する稼働判定処理によって判定することができる。
稼働判定処理では、例えば、パチンコ機2から一定時間以上遊技信号の受信がない場合(例えば、アウト信号やセーフ信号の受信がない場合)に、該パチンコ機2は稼働状態ではない(非稼働状態)と判定し、空き台であると判定することができる。
また、本実施形態において、パチンコ機2には台間計数ユニット5が併設されるため、この台間計数ユニット5からのカード挿入/排出信号や、遊技用カードに記録されている持玉数等の情報に基づいて稼働判定処理を行って、該パチンコ機2が空き台であるか否かを判定することも可能である。また、パチンコ機2からの信号と台間計数ユニット5からの信号とを併用し、これらの信号に基づいて稼働判定処理を行って、該パチンコ機2が空き台であるか否かを判定するようにしてもよい。この場合は、稼働判定及び空き台判定をより確実に行うことができる。
なお、本実施形態とは異なり、パチンコ機2に対応して、会員カードやビジターカードを受け付けてカード情報を処理する記録媒体処理装置として、第2実施形態で説明するようなカードユニット3を併設する実施形態も考えられる。この場合は、カードユニット3からのカード挿入/排出信号や、遊技用カードに記録されているプリペイド残額、持玉数等の情報に基づいて、該パチンコ機2が稼働状態であるか否か(空き台であるか否か)を判定することも可能である。また、パチンコ機2からの信号とカードユニット3からの信号とを併用して、該パチンコ機2が稼働状態であるか否か(空き台であるか否か)を判定するようにしてもよい。この場合も、稼働判定及び空き台判定をより確実に行うことができる。
また、パチンコ機2から一定時間以上遊技信号を受信しない場合であっても、遊技者が席を確保した上で、トイレ休憩等の理由で離席している可能性がある。そこで、遊技者が着座していないパチンコ機2については店員が見回りをし、その台が稼働状態であるか否か(空き台であるか否か)を確認するようにしてもよい。空き台であると判断した場合には、店員が手元の設定用リモコンを用いてデータ表示装置4に空き台であることを表示させるように設定を行うなどすればよい。
(2)大当り情報は、該パチンコ機2が大当り中であることを示す情報である。パチンコ機2から大当り中信号を受信している間は、該パチンコ機2が大当り中であると判断することができる。
(3)潜伏確変情報は、該パチンコ機2が現在潜伏確変状態であることを示す情報である。潜伏確変中は、確変状態が潜伏しており、抽選が確変確率で行われるため、遊技者はそのまま遊技を継続することで、大当りする可能性が高い。
(4)時短情報は、該パチンコ機2が現在時短状態であることを示す情報である。時短中は、遊技者は予め定められた回転数(例えば30回転)だけ電サポ(電動チューリップによるサポート)状態で回転させることができるが、抽選は通常確率で行われるため、大当りする可能性は通常時と変わらない。
また、一斉演出時の第2表示部440の表示内容としては、(1)店舗宣伝情報、(2)新台入替情報、(3)店舗イベント情報、が定められている。
(1)店舗宣伝情報は、該店舗の営業時間や設置しているパチンコ機2の機種名、サービス内容等を示す情報である。
(2)新台入替情報は、新台として導入したパチンコ機2を示す情報や、次回の新台入替の日時を告知するための情報である。
(3)店舗イベント情報は、該店舗で実施されるイベントに関する情報である。例えば、レディースデーやシルバーデーといった情報がこれに含まれる。
表示内容設定用テーブル681では、第2表示部440の表示内容として、パチンコ機2から出力される情報に基づく遊技情報が定められている。具体的には、通常時における第2表示部440の表示内容として定められた(1)空き台情報、(2)大当り情報、(3)潜伏確変情報、(4)時短情報は、パチンコ機2から出力される遊技信号に基づいて特定可能な情報である。従って、ホールコンピュータ6の表示内容設定部は、パチンコ機2から出力される情報に基づく遊技情報を第2表示部440の表示内容として設定することができる。これにより、遊技者以外の遊技客に対して遊技情報を視認可能とすることができる。例えば、遊技情報が潜伏確変状態の識別である場合は、遊技者に潜伏確変中であることを知られることなく、遊技者以外の遊技客に対して潜伏確変中であることを報知することが可能となる。
また、表示内容設定用テーブル681では、第2表示部440に表示させる情報として、第1表示部430に表示させる情報よりも少ない情報が定められている。これにより、ホールコンピュータ6の表示内容設定部は、第1表示部430に表示させる情報よりも少ない情報を第2表示部440に表示させるように表示内容を設定することになる。これによれば、遊技者以外の遊技客に対して適切な情報量で情報を視認させることができる。第2表示部440に表示させるのは、遊技者以外の遊技客向けの情報であるため、遊技者が遊技中に確認する第1表示部430に表示させる情報と比べて、少ない情報でよい。遊技客が遊技島全体を見て回る場合には、それほど細かい内容を通常見ないので、それで十分なケースが多いと考えられる。
上記の表示内容設定用テーブル681には、データ表示装置4の表示部(第1表示部430、第2、第2表示部440)に表示させる表示内容が定められており、処理部610は、この表示内容設定用テーブル681を用いて表示用設定データ691を作成することで、データ表示装置4の表示部の表示内容を設定する。従って、ホールコンピュータ6は、データ表示装置4の表示内容を設定する表示内容設定手段を有する。
一斉演出時表示設定用テーブル682は、一斉演出時におけるデータ表示装置4の表示設定に係るテーブルであり、そのテーブル構成の一例を図7に示す。一斉演出時表示設定用テーブル682には、機種名と、一斉演出種別と、一斉演出表示条件と、一斉演出映像データ493とが対応付けて定められている。
一斉演出種別は、表示内容設定用テーブル681の表示種別「一斉演出」に定められている各種の表示内容である。
一斉演出表示条件は、一斉演出を第1表示部430に表示させるための条件である。
一斉演出映像データ493は、一斉演出表示条件が成立した場合に、第1表示部430に表示させる映像のデータである。
例えば、機種名「パチンコXXX」に対しては、一斉演出種別として「大当りランニング演出」と、「パチンコ機特別映像」と、「特別キャラクタ映像」とが定められている。「大当りランニング演出」の一斉演出表示条件は、「同機種のパチンコ機の中に大当りしたパチンコ機があること」であり、この場合に第1表示部430に表示させる一斉演出映像は「Movie_XXX1」である。
「パチンコ機特別映像」の一斉演出表示条件は、「第1の規定時間が経過する毎」であり、この場合に第1表示部430に表示させる一斉演出映像は「Movie_XXX2」である。第1の規定時間は適宜設定可能であり、例えば3時間とすることができる。
「特別キャラクタ映像」の一斉演出表示条件は、「第2の規定時間が経過する毎」であり、この場合に第1表示部430に表示させる一斉演出映像は「Movie_XXX3」である。第2の規定時間は適宜設定可能であり、例えば2時間とすることができる。
なお、機種名「パチンコYYY」についても、図面に示したように、複数の一斉演出に係るデータが定められている。
上記の一斉演出時表示設定用テーブル682には、データ表示装置4の表示部の表示内容の他に表示条件も定められており、処理部610は、この一斉演出時表示設定用テーブル682を用いて表示用設定データ691を作成することで、データ表示装置4の表示内容や表示条件を設定する。従って、ホールコンピュータ6は、表示内容設定手段の他、データ表示装置4の表示条件を設定する表示条件設定手段も有する。
表示態様設定用テーブル683は、データ表示装置4の第1表示部430及び第2表示部440に表示させる情報の表示パターンを定めたテーブルであり、第1表示部表示態様設定用テーブル683aと、第2表示部表示態様設定用テーブル683bとがこれに含まれる。
図8は、第1表示部表示態様設定用テーブル683aのテーブル構成の一例であり、表示種別と、表示パターンと、第1表示部430の表示態様とが対応付けて定められている。表示種別には、前述したように「通常」と「一斉演出」との2種類が定められている。
表示種別「通常」の表示パターンには、「パターンA、パターンB、パターンC、パターンD、・・・」が定められている。例えば、「パターンA」には、第1表示部430の表示態様として、第1表示窓に「機種名」、第2表示窓に「スタート回数」、・・・、第7表示窓に「前々日大当り回数」、第8表示窓に「所持球数特別表示」、第9表示窓に「純増数特別表示」を表示させることが定められている。同様に、例えば「パターンC」には、第1表示窓に「機種名」、第2表示窓に「スタート回数」、・・・、第7表示窓に「確変大当り回数」、第8表示窓に「所持球数特別表示」、第9表示窓に「純増数特別表示」を表示させることが定められている。
表示種別「一斉演出」の表示パターンには、「パターンa、パターンb、パターンc、パターンd、・・・」が定められている。具体的には、第1表示部430の表示態様として、「パターンa」には「全画面大当りランニング映像」が、「パターンb」には「全画面にパチンコ機宣伝映像」、「パターンc」には「全画面特別キャラクタ映像」、「パターンd」には「ライブ映像」を表示させることがそれぞれ定められている。
図9は、第2表示部表示態様設定用テーブル683bのテーブル構成の一例であり、第1表示部表示態様設定用テーブル683aと同様に、表示種別と、表示パターンと、第2表示部440の表示態様とが対応付けて定められている。表示種別には、前述したように「通常」と「一斉演出」の2種類が定められている。
表示種別「通常」の表示パターンには、「パターンP、パターンQ、パターンR、パターンS、・・・」が定められている。そして、第2表示部440の表示態様として、「パターンP」には「全画面空き台情報」、「パターンQ」には「全画面大当り情報」、「パターンR」には「全画面潜伏確変情報」、「パターンS」には「全画面時短情報」を表示させることがそれぞれ定められている。
表示種別「一斉演出」の表示パターンには、「パターンp、パターンq、パターンr、・・・」が定められている。そして、第2表示部440の表示態様として、「パターンp」には「全画面店舗宣伝情報」、「パターンq」には「全画面新台入替情報」、「パターンr」には「全画面店舗イベント情報」を表示させることがそれぞれ定められている。
上記の表示態様設定用テーブル683には、データ表示装置4の表示部にどのような表示対象でデータを表示させるかが定められており、処理部610は、この表示態様設定用テーブル683を用いて表示用設定データ691を作成することで、データ表示装置4の表示態様を設定する。従って、ホールコンピュータ6は、表示内容設定手段や表示条件設定手段の他、データ表示装置4の表示態様を設定する表示態様設定手段を有する。
表示用設定データ691は、処理部610が、上述した表示内容設定用テーブル681、一斉演出時表示設定用テーブル682及び表示態様設定用テーブル683に基づいて各データ表示装置4に対して個別に設定する表示用の設定データであり、そのデータ構成の一例を図10に示す。
表示用設定データ691には、パチンコ機IDと、機種名と、設定データと、一斉演出時設定データとが対応付けて記憶される。
設定データには、表示種別と、表示内容と、表示パターンとが対応づけて記憶される。
表示内容及び表示パターンは、第1表示部430及び第2表示部440の表示内容及び表示パターンをそれぞれ含む。一斉演出時設定データには、一斉演出種別と、一斉演出表示条件と、一斉演出映像データ493とが対応付けて記憶される。
このような表示用設定データ691を複数のデータ表示装置4それぞれについて個別に作成し、対応するデータ表示装置4に送信することで、パチンコ機2の機種に関わらず、各データ表示装置4に適切な表示を行わせることが可能となる。
遊技集計データベース684は、各パチンコ機2における遊技に関連するデータが記憶されたデータベースであり、そのデータ構成の一例を図11に示す。
遊技集計データベース684には、パチンコ機2別に遊技集計データが記憶される。各遊技集計データには、パチンコ機2の識別情報であるパチンコ機IDと、機種名と、発生回数データと、平均大当り回数データとが対応付けて記憶される。
発生回数データには、例えば、日付と、スタート回数と、アウトと、セーフと、大当り回数とが対応付けて記憶される。大当り回数には、通常大当り回数と、確変大当り回数と、潜伏確変回数と、時短回数とが含まれる。なお、図示は省略しているが、パチンコ機2の機種によっては小当りや突確が存在する機種があるため、これらの発生回数も発生回数データに記憶させるようにするとよい。
平均大当り回数データには、通常大当りの発生回数の平均値と、確変大当りの発生回数の平均値とが記憶される。
なお、ホールコンピュータ6が集計するデータは、上記のデータに限られるわけではない。ホールコンピュータ6は、パチンコ機2毎に、店舗の損益に係るデータも集計・管理している。例えば、割数(機械割数や景品割数)や出玉率、客滞率、売上玉、景品玉、景品金額、玉粗利といったデータも集計しており、これらのデータもハードディスク680にデータベース化して記憶される。
売上管理データベース689は、店舗に設置されるパチンコ機2における売上に関連するデータが記憶されたデータベースである。売上管理データベース689には、店舗の売り上げに関する情報を管理する売上管理データが記憶され、例えば、割数(機械割数や景品割数)や出玉率、客滞率、売上玉、景品玉、景品金額、玉粗利といった売上管理用のデータが、処理部610によって集計されて記憶される。
RAM690は、読み書き可能な揮発性のメモリであり、本実施形態では各データ表示装置4に対する表示内容や表示条件、表示態様を設定した表示用設定データ691が記憶される。RAM690は不図示の電池によりバックアップされており、電源が遮断されても、所定期間において記憶されているデータが保持される。
[1−6.データ表示装置の構成]
図12及び図13は、データ表示装置4の外観構成の一例を示す図である。
データ表示装置4は、該パチンコ機2で遊技する遊技者向けに少なくとも該パチンコ機2から出力される情報に基づく遊技情報を表示する第1表示部430と、該パチンコ機2で遊技する遊技者以外の遊技客、つまり周囲の遊技客向けの情報を表示する第2表示部440との2つのディスプレイを有して構成される。
以下の説明では、パチンコ機2で遊技する遊技者を基準として、遊技者に対する手前方向及び奥方向を前後方向、遊技者を基準とする右方向及び左方向を左右方向、遊技者を基準とする上方向及び下方向を上下方向とそれぞれ定義する。
図12(1)及び図12(2)は、データ表示装置4の斜視図である。データ表示装置4の筐体は、正面視で左右方向に横長の矩形形状を有する基体部4Aと、基体部4Aの右端部及び左端部から、それぞれ手前方向に突出するように構成された扉部4Bとを有して構成される。左右の扉部4Bは、その幅が基体部4Aの幅の半分となるようにそれぞれ設計されている。
図12(3)は、データ表示装置4の正面図である。基体部4Aの前面には、正面視で左右方向に横長の矩形形状を有する第1表示部430が形成されている。第1表示部430は、遊技者に対向する向きに形成されており、パチンコ機2で遊技する遊技者は、遊技位置から第1表示部430を視認することができる。つまり、第1表示部430は、遊技者が遊技する遊技位置から該遊技者が視認可能な方向に向けて形成されている。
図12(4)は、データ表示装置4の右側面図である。扉部4Bの左右の面のうちの片面には、パチンコ機2で遊技する遊技者以外の遊技客向けの情報を表示する第2表示部440が形成されている。第2表示部440は、遊技者から見て右側の扉部4Bについては右面に、遊技者から見て左側の扉部4Bについては左面に形成されている。つまり、第2表示部440は、それぞれの扉部4Bのうちの外側の面に形成されており、遊技者は第2表示部440を遊技位置から視認することはできない。一方で、パチンコ機2を正面視しない遊技者以外の遊技客、例えば、遊技島の端からその遊技島のパチンコ機2を見渡して遊技を開始するパチンコ機2を選んでいるような遊技客は、第2表示部440を視認することができる。
図12(2)に示すように、左右の扉部4Bは、内側に向けて折り畳み収納可能に構成されている。具体的には、左右の扉部4Bは、それぞれヒンジ部4Cによって内側に向けて折り畳むことが可能である。左右の扉部4Bの幅はいずれもヒンジ部4Cを除いた基体部4Aの幅の半分となるように設計されているため、左右の扉部4Bを閉じると基体部4Aとちょうど重なり合った状態となり、このとき左右の扉部4Bは基体部4Aと平行になり、第1表示部430は左右の扉部4Bで覆われる。このように、左右の扉部4Bを内側に折り畳むことが可能となっているため、データ表示装置4を遊技島に設置する際や遊技島から取り外す際は、左右の扉部4Bを折り畳んだ状態で設置作業や取り外し作業を容易に行うことができる。
また、第2表示部440は、扉部4Bを開いた状態では遊技者が視認できない外側の面に形成されているが、扉部4Bを閉じた状態では、遊技者が第2表示部440を正面から視認可能な状態となる。このように、データ表示装置4は、第1表示部430を遊技者が視認可能であるが第2表示部440を遊技者が視認不能(一方で遊技者以外の遊技客は視認可能)な第1状態(第2表示部440が第1表示部430と垂直になった状態)とすることが可能であるとともに、第1表示部430を遊技者が視認不能であるが第2表示部440を遊技者が視認可能な第2状態(第2表示部440が第1表示部430と平行になった状態)にすることも可能である。
図13は、第2表示部440の詳細構成を示す図である。本実施形態において、第2表示部440は、該第2表示部440の全体を覆う透明なプラスチック蓋447を着脱可能に構成されている。第2表示部440の表示面は、扉部4Bを開いた状態でその筐体面よりも突出する(右側の扉部4Bであれば右側に突出し、左側の扉部4Bであれば左側に突出する)ように設けられており、第2表示部440の筐体面と第2表示部440の表示面との間の段差を形成する外向き嵌合段部441が設けられている。
図13に示すプラスチック蓋447は、底板442の外周端縁に周壁443を突設した蓋部材であり、透光性を有するプラスチック材料によって底板442と周壁443とが一体に成形されたトレイ形状を有している。この底板442の周壁443が突設された側の表面と周壁443の端面(トレイ形状の縁面)との間の段差を形成する内向き嵌合段部444が設けられており、この内向き嵌合段部444が外向き嵌合段部441と嵌合されることによって、内向き嵌合段部444の内面が外向き嵌合段部441の外面に係合した状態となり、プラスチック蓋447と第2表示部440とが一体化される構成となっている。
また、プラスチック蓋447の底板442と周壁443によって形成される凹部には、各種の情報を遊技客に報知するためのPOP広告445を入れ込むことが可能に構成されている。POP広告445には、例えば、パチンコ機2が設置された店舗の営業に関する情報や、店舗で行われるイベントに関する情報を掲載することができる。
図13では、POP広告445の一例として、当日がイベントデーの1つであるレディースデーであることを示すPOP広告445を示している。プラスチック蓋447の凹部にこのPOP広告445を入れ込んだ状態で、その内向き嵌合段部444を扉部4Bの外向き嵌合段部441と嵌合させると、POP広告445は底板442と第2表示部440の表示面との間に挟まれることにより支持され、第2表示部440の表示画面を覆い隠すようになる。
また、プラスチック蓋447は透光性を有するため、入れ込まれたPOP広告445は、底板442を介して外部から遊技客が視認可能である。対応するデータ表示装置4にレディースデーのPOP広告445が掲げられたパチンコ機2は女性専用台となり、女性のみが遊技をすることができる。
なお、POP広告は上記のイベントデーを告知するものに限らず、例えば、データ表示装置4が対応して設置されたパチンコ機2が新台であることを示す新台情報や、該パチンコ機2が4円パチンコや2円パチンコ、1円パチンコであることを示す情報、該パチンコ機2の機種名を示す情報といった各種の情報を掲載することが可能である。
このように第2表示部440にプラスチック蓋447を取り付け可能とすることで、遊技者以外の遊技客向けの情報を遊技者が視認してしまうことを防止することができる。また、POP広告を介在させてプラスチック蓋447を取り付けることで、周囲の遊技客は、店舗やパチンコ機2に関する情報を確認することができる。また、このようにPOP広告等によって第2表示部440を覆うことにより、第2表示部440に潜伏確変状態であることが表示されるような場合など、その表示を遊技者にも遊技者以外の遊技客にも見せたくないような場合に、第2表示部440の表示自体を視認できないようにすることができる。
ここで、仮に第2表示部440に潜伏確変状態であることを表示させないように設定するためには、ホールコンピュータ6あるいは各データ表示装置4側で、第2表示部440に潜伏確変状態であることを表示させないようにするための設定処理を行うことが必要となる。これに対して、第2表示部440をPOP広告等の覆体により覆うことにより、このような設定処理を要せず、仮に第2表示部440に潜伏確変状態であることが表示される場合であっても、これを遊技者及び遊技者以外の遊技客に視認させないようにすることができる。
また、例えばレディースデー等のイベント日において、イベントの対象となる遊技者(例えば女性客)に対してのみ、POP広告等を外して第2表示部440を視認可能とする運用を行うようにしてもよい。さらに、このようなイベントの対象となる遊技者(例えば女性客)が遊技を行う場合には、POP広告等を外した上で扉部4Bを内側に折り畳んだ状態(前述した第2状態)として第2表示部440を遊技者から視認可能とした上で、その第2表示部には、潜伏確変状態の表示を行うようにしてもよい。これによれば、イベント対象者等の特定の遊技者のみが、第2表示部440の表示内容を視認することができるようになる。
なお、図13ではデータ表示装置4の第2表示部440を覆う覆体としてプラスチック蓋447を例示したが、覆体はこれに限られるわけではない。覆体を蓋とするのであれば、プラスチック蓋447に限らず、ガラスの蓋や木製の蓋としてもよい。また、蓋以外の覆体として、第2表示部440を囲う庇体を本発明に係る覆体としてもよい。庇体は、例えば、付色されたプラスチック製やビニール製、木製の庇体とすることができる。
図14は、この場合における庇体の一例を示す図である。
第2表示部440が形成された扉部4Bには、その全体を囲うように庇体448が着脱可能に構成されている。具体的には、扉部4Bのうちヒンジ部4Cの接着面以外の面を囲うように正面視コの字型に成形された庇体448が扉部4Bに取り付け可能に構成されている。このような庇体448を扉部4Bに取り付けることで、遊技機で遊技している遊技者から第2表示部440がより一層視認できない状態を作り出すことができる。
なお、庇体448は、扉部4Bの内側の面を囲う底部を備えた底有り構造としてもよいし、底部を備えない底無し構造としてもよい。底有り構造を採用した場合は、庇体448によって扉部4Bの内側の面も囲われた状態となるため、遊技者からは扉部4Bの内側の面さえも視認できない状態となり、あたかも遊技者が隔離されたかのような状態を作り出すことができる。
また、上記の覆体は、必ずしも第2表示部440の全体を覆う覆体である必要はなく、第2表示部440の一部を覆う覆体してもよい。例えば、第2表示部440のうちの中央部のみが覆われるような覆体としてもよいし、第2表示部440の右半分や左半分、上半分、下半分を覆う覆体としてもよい。また、第2表示部440の周囲を覆う覆体としてもよい。
また、データ表示装置4の第1表示部430及び第2表示部440の表示内容に関して、第1表示部430にはパチンコ機2の種類に応じた情報を表示させ、第2表示部440にはパチンコ機2の種類に因らない情報を表示させるようにしてもよい。パチンコ機2の種類に因らない情報としては、大当り中、確変中、空き台中、回転数、入賞数等のパチンコ機2のスペックに直接的に依存しない情報が挙げられる。第1表示部430には、潜伏確変情報や時短情報、突確情報、小当り情報等のパチンコ機2の種類に依存する情報を表示させるように制御し、第2表示部440には、大当り中、確変中、空き台中、回転数、入賞数等のパチンコ機のスペックに直接的に依存しない情報を表示させるように制御すればよい。
図15は、データ表示装置4の機能構成の一例を示す図である。
データ表示装置4は、処理部410と、操作部420と、第1表示部430と、第2表示部440と、音出力部450と、時計部455と、近距離無線通信部460と、第1通信部470と、第2通信部480と、第3通信部485と、記憶部490とを備えて構成される。
処理部410は、記憶部490に記憶されているシステムプログラム等の各種プログラムに従って、データ表示装置4の各部を統括的に制御する制御装置及び演算装置であり、CPUやDSP等のプロセッサを有して構成される。処理部410は、主要な機能部として、初期表示設定部411と、第1表示制御部412と、第2表示制御部413と、所持球数特別表示処理部414と、純増数特別表示処理部415と、純増数記憶制御部416を有する。
操作部420は、第1表示部430と一体的に構成されたタッチパネル421を有する入力手段であり、タッチパネル421に対する操作入力信号を処理部410に出力する。タッチパネル421に対するタップ操作により、店員の呼び出しや、メニューの選択等の各種指示操作がなされる。
第1表示部430は、前述したように基体部4Aに形成されたディスプレイであり、LCD等を有して構成され、第1表示制御部412から出力される表示制御信号に基づいて各種の表示を行う表示装置である。
第2表示部440は、前述したように扉部4Bに形成されたディスプレイであり、LCD等を有して構成され、第2表示制御部413から出力される表示制御信号に基づいて各種の表示を行う表示装置である。
音出力部450は、処理部410から出力される音出力制御信号に基づく各種の音出力を行う音出力装置である。処理部410からは、該データ表示装置4の第1表示部430や第2表示部440に表示させる映像に係る音声等が音出力される。
近距離無線通信部460は、店員が所持する設定用リモコン等の通信装置と無線通信を行う通信装置である。近距離無線通信部460が無線通信を行う方式としては、代表的には赤外線通信を適用することができる。なお、赤外線通信に限らず、例えば、ZigBee(登録商標)やBluetooth(登録商標)といった通信規格に則った近距離無線通信を実現する近距離無線通信モジュールを内蔵させ、これらの通信方式に従って無線通信を行うようにすることも可能である。
時計部455は、データ表示装置4の内部時計であり、例えば、水晶振動子及び発振回路を含む水晶発振器を有して構成される。時計部455の計時時刻(日付を含む。)は処理部410に出力される。時計部455は、計時手段に相当する。
第1通信部470は、パチンコ機2との間で通信を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。第1通信部470は、パラレル通信端子を有し、パラレル通信方式に従ってパチンコ機2から各種の遊技信号を受信する。
なお、パチンコ機2を封入式パチンコ機2Bとする場合は、封入式パチンコ機2Bから持点に関する情報を含む遊技信号をシリアル通信方式で受信するためのシリアル通信端子を第1通信部470に設けることとし、シリアル通信方式に従って、封入式パチンコ機2Bから遊技信号を受信するようにすればよい。
第2通信部480は、ホールコンピュータ6との間で通信を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。第2通信部480は、パラレル通信端子を有し、パラレル通信方式に従ってホールコンピュータ6から表示用設定データ691や一斉演出表示指示信号を受信する。
第3通信部485は、台間計数ユニット5との間で通信を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。第3通信部485は、パラレル通信端子を有し、パラレル通信方式に従って台間計数ユニット5から所持球信号を受信する。
記憶部490は、ROMやフラッシュROM、RAM等のメモリを有して構成される記憶装置である。記憶部490には、処理部410により読み出され、メイン処理として実行されるメインプログラム491が記憶されている。メインプログラム491は、初期表示設定処理(図19参照)として実行される初期表示設定プログラム491aと、表示処理(図20及び図21参照)として実行される表示処理プログラム491bと、所持球数特別表示処理(図22参照)として実行される所持球数特別表示処理プログラム491cと、純増数特別表示処理(図25参照)として実行される純増数特別表示処理プログラム491dと、純増数記憶更新処理(図24参照)として実行される純増数記憶更新プログラム491eとをサブルーチンとして含む。これらの処理については、フローチャートを用いて詳細に後述する。
また、記憶部490には、表示用画像データ492と、一斉演出映像データ493と、所持球数特別表示用閾値テーブル495と、純増数特別表示用閾値テーブル496と、表示態様設定用テーブル683と、表示用設定データ691と、所持球数データ497と、純増数データ498と、処理用データ499とが記憶される。
表示用画像データ492は、第1表示部430や第2表示部440に表示させる画像のデータである。本実施形態において、表示用画像データ492には、所持球数特別表示を行う際の第1所定画像及び第2所定画像のデータが含まれる。
一斉演出映像データ493は、パチンコ機2の一斉演出時に第1表示部430に表示させる一斉演出の映像データである。一斉演出映像データ493には、大当りランニング演出を行うための映像データや、パチンコ機2のプロモーション映像データ、パチンコ機2の隠れキャラクタやマスコットキャラクタの映像データ、パチンコ機2のライブ映像データといった一斉演出に係る各種の映像データが含まれる。
所持球数特別表示用閾値テーブル495は、第1表示部430に所持球数特別表示を行わせる際の所持球に対する表示用閾値を定めたテーブルであり、そのテーブル構成の一例を図16(a)に示す。
所持球数特別表示用閾値テーブル495には、第1表示閾値と、第1非表示閾値と、第2表示閾値と、第2非表示閾値との4つの表示用閾値が定められている。
第1表示閾値は、第1表示部430に第1所定画像を表示させるための所持球数に対する閾値であり、例えば1000発が定められている。第1表示閾値は第1値に相当する。
第1非表示閾値は、第1表示部430に表示させた第1所定画像を非表示とさせるための所持球数に対する閾値であり、例えば800発が定められている。第1非表示閾値は第2値に相当する。
第1表示閾値と第1非表示閾値とは、所定球数分の差(以下、「第1所定数」と称する。)を有するように定められている。具体的には、図16(a)の例では、第1表示閾値は1000発であり、第1非表示閾値は800発であるため、第1非表示閾値は第1表示閾値よりも第1所定数として200発小さい値が定められている。このように第1表示閾値と第1非表示閾値との間に第1所定数分の差を持たせているのは、閾値間際の所持球数の増減で第1所定画像の表示非表示が頻繁に切り替わることを防止することを目的としたものである。
本実施形態において、第1所定数である200発は、所定の契機に遊技者の所持球数が減少する数に基づいて設定している。本実施形態では、所定の契機を、遊技者の払い戻し操作による遊技球の1回の払い戻しとする場合を例示する。遊技者の払い戻し操作により、1回に125発の遊技球が遊技者に払い戻される。つまり、1回の払い戻し操作により減少する遊技者の所持球数は125発である。この125発という払い戻し数に75発分の余裕を持たせた200発を第1所定数としている。
第2表示閾値は、第1表示部430に第2所定画像を表示させるための所持球数に対する閾値であり、例えば5000発が定められている。第2表示閾値は第3値に相当する。
第2非表示閾値は、第1表示部430に表示させた第2所定画像を非表示とさせるための所持球数に対する閾値であり、例えば4600発が定められている。第2非表示閾値は第4値に相当する。
第2表示閾値及び第2非表示閾値ついても、所定球数分の差(以下、「第2所定数」と称する。)を有するように閾値を定めている。具体的には、図16(a)の例では、第2表示閾値は5000発であり、第2非表示閾値は4600発であるため、第2非表示閾値は第2表示閾値よりも第2所定数として400発小さい値が定められている。このように第2表示閾値と第2非表示閾値との間に第2所定数分の差を持たせているのも、閾値間際の所持球数の増減で第2所定画像の表示非表示が頻繁に切り替わることを防止することを目的としたものである。
さらに、本実施形態では、第2所定数が第1所定数よりも大きくなるように閾値を設定している。図16(a)の例では、第1所定数は200発であり、第2所定数は400発であるため、第2所定数の方が第1所定数よりも大きい。これは、第2所定画像を非表示とする条件を、第1所定画像を非表示とする条件と比べて厳しくすることを目的としたものである。第2所定画像は、所持球数が5000発や10000発といった大きな数に達した場合に表示させる第1所定画像とは異なる特別な画像であり、遊技者に優越感を与えるとともに、周囲の遊技客にアピールすることを目的としたものであるため、第1所定画像と比べて第2所定画像は非表示とされにくくなるようにしている。
なお、第1所定数及び第2所定数は、第1表示閾値を超えない数とする必要がある。
また、上記の例では、1回の払い戻し操作により遊技者の所持球数が減少する数(125発)に余裕を持たせた数(200発)を第1所定数として定めているが、これに代えて、1回の払い戻し操作により遊技者の所持球数が減少する数(125発)を第1所定数として定めておくこととしてもよい。また、第1表示閾値に基づいて第1所定数を定めることとしてもよい。この場合、好適には第1表示閾値の1/3以下の数、より好適には第1表示閾値の1/5以下の数を第1所定数として定めておくとよい。
また、本実施形態では、第2所定数は第1所定数よりも大きい数が定められていることとして説明するが、第1所定数と同じ数を第2所定数として定めておくこととしてもよい。つまり、上記の例では、第2所定数を第1所定数と同じ200発としてもよい。但し、第2所定数は第1所定数よりも大きい数であることが望ましく、好適には第1所定数の1.5倍〜2倍程度の数を第2所定数として定めておくとよい。
また、上記とは異なり、台間計数ユニット5から出力される所持球信号が1回の信号で示す数を第1所定数として定めておくこととしてもよい。例えば、台間計数ユニット5が、遊技球の計数値が100発に達する毎に所持球信号をデータ表示装置4に出力するように構成するのであれば、所持球信号が1回の信号で示す数は100発であるため、この100発を第1所定数として定めておくこととしてもよい。
純増数特別表示用閾値テーブル496は、第1表示部430に純増数特別表示を行わせる際の純増数に対する表示用閾値を定めたテーブルであり、そのテーブル構成の一例を図16(b)に示す。
純増数特別表示用閾値テーブル496には、純増数単位閾値と、規制解除用タイマ閾値と、規制解除用始動カウンタ閾値と、純増数クリア用始動カウンタ閾値との4つの表示用閾値が定められている。
純増数単位閾値は、第1表示部430に純増数特別表示に係る所定のメッセージ表示(純増数の突破表示等)を行うための純増数に対する閾値であり、例えば1000発が定められている。
規制解除用タイマ閾値は、純増数特別表示の規制解除を行うまでの時間数をカウントするために設定されるタイマ値であり、例えば「600秒」が定められている。
規制解除用始動カウンタ閾値は、純増数特別表示の規制解除を行うまでの始動回数をカウントするために設定されるカウント値であり、例えば「101」が定められている。
なお、詳細は後述するが、一旦純増数特別表示が規制された場合は、設定された規制解除用タイマ閾値と規制解除用始動カウンタ閾値とのうちのいずれかが「0」となった場合に、該規制された純増数特別表示が解除される。
純増数クリア用始動カウンタ閾値は、純増数記憶更新処理において、純増数の計数を中断するために設定されるカウント値であり、例えば「50」が定められている。具体的に、大当り遊技状態が終了した後、純増数クリア用始動カウンタ閾値に設定されている回数の可変表示が行われた場合に、純増数の計数が中断され、それまで計数された純増数がクリア(純増数データが「0」に更新)される。
所持球数データ497は、該データ表示装置4に対応するパチンコ機2で遊技する遊技者の所持球数を記憶したデータであり、台間計数ユニット5から間欠的なタイミングで受信する所持球信号に基づいて更新される。
純増数データ498は、該データ表示装置4に対応するパチンコ機2で遊技する遊技者の純増数を記憶したデータであり、後述する純増数記憶更新処理において純増数が算出されて更新される。
処理用データ499は、処理部410が所持球数特別表示処理において所持球数特別表示を行うための処理用データであり、後述する第1表示カウンタ値や第2表示カウンタ値、第1整数n、第2整数m、中間所持球数といった処理用のデータが一時記憶される。
[1−7.処理の流れ]
[1−7−1.ホールコンピュータの処理]
図17及び図18は、ホールコンピュータ6の処理部610がROM670に記憶されている管理プログラム671に従って実行する管理処理の流れを示すフローチャートである。
処理部610は、各データ表示装置4についてループAの処理を行う(A1〜A11)。ループAは、各データ表示装置4に対して順番に又は並列的にループA内の各ステップを実行することを意味する。
ループAでは、表示設定部611は、該データ表示装置4について表示設定処理を行う(A3)。具体的には、表示設定部611は、ハードディスク680に記憶されている表示内容設定用テーブル681、一斉演出時表示設定用テーブル682及び表示態様設定用テーブル683を用いて、該データ表示装置4の表示用設定データ691を作成し、RAM690に記憶させる(A5)。そして、表示設定部611は、該パチンコ機2に対応して設けられたデータ表示装置4との間の接続確認を行い(A7)、接続確認がとれたならば、作成した表示用設定データ691を該データ表示装置4に送信する(A9)。そして、次のデータ表示装置4へと処理を移行する。
全ての次のデータ表示装置4に対するループAの処理を終了したならば(A11)、処理部610は、各パチンコ機2についてループBの処理を行う(A13〜A19)。ループBは、各パチンコ機2に対して順番に又は並列的にループB内の各ステップを実行することを意味する。
ループBでは、処理部610は、第1通信部640を介して該パチンコ機2から遊技信号を受信する(A15)。そして、受信した遊技信号に基づき、遊技集計部612が、該パチンコ機2の遊技集計データを更新し、ハードディスク680の遊技集計データベース684に記憶させる(A17)。そして、次のパチンコ機2へと処理を移行する。
全ての次のパチンコ機2に対するループBの処理を終了したならば(A19)、処理部610は、大当りランニング演出の表示条件が成立したか否かを判定し(A21)、成立したと判定したならば(A21;Yes)、大当りランニング演出表示指示信号を各データ表示装置4に送信する(A23)。この際、所定の時間差をもってデータ表示装置4に大当りランニング演出を行わせるように、各データ表示装置4に対して上記の時間差に相当する遅延時間分の遅延をかけた大当りランニング演出表示指示信号を送信する。そして、処理部610は、A29へと処理を移す。
大当りランニング演出の表示条件が成立しなかったと判定したならば(A21;No)、処理部610は、その他の一斉演出表示条件が成立したか否かを判定し(A25)、成立したと判定したならば(A25;Yes)、成立した一斉演出表示条件に対応する一斉演出映像の表示指示信号を各データ表示装置4に送信する(A27)。そして、処理部610は、A29へと処理を移す。また、その他の一斉演出表示条件が成立しなかったと判定したならば(A25;No)、処理部610は、A33へと処理を移す。
A23又はA27の後、処理部610は、一斉演出の終了タイミングであるか否かを判定し(A29)、終了タイミングであると判定したならば(A29;Yes)、一斉演出表示終了指示信号を各データ表示装置4に送信する(A31)。一斉演出の終了タイミングではないと判定したならば(A29;No)、処理部610は、A33へと処理を移す。
その後、処理部610は、処理を終了するか否かを判定する(A33)。例えば、店舗の営業終了時にホールコンピュータ6の電源を切断する場合に、処理を終了すると判定する。処理を継続すると判定したならば(A33;No)、処理部610は、A13へと処理を戻す。また、処理を終了すると判定したならば(A33;Yes)、管理処理を終了する。
[1−7−2.データ表示装置の処理]
図19は、データ表示装置4の処理部410が、記憶部490に記憶されているメインプログラム491に従って実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。
最初に、初期表示設定部411は、ホールコンピュータ6との通信を確立する(B1)。そして、初期表示設定部411は、該データ表示装置4の表示用設定データ691の送信をホールコンピュータ6に要求する(B3)。
次いで、初期表示設定部411は、ホールコンピュータ6から第2通信部480を介して表示用設定データ691を受信し、記憶部490に記憶させる(B5)。そして、受信した表示用設定データ691に基づいて、記憶部490に記憶されている初期表示設定プログラム491aに従って第1表示部430及び第2表示部440の初期表示設定処理を行う(B7)。初期表示設定を行ったならば、第1表示制御部412及び第2表示制御部413が、記憶部490に記憶されている表示処理プログラム491bに従って表示処理の実行を開始する(B9)。そして、初期表示設定部411は、メイン処理を終了する。
図20及び図21は、表示処理の流れを示すフローチャートである。
最初に、処理部410は、対応して設けられたパチンコ機2が稼働状態であるか否かを判定する稼働判定処理を行う(C1)。具体的には、前述したように、パチンコ機2から送信される遊技信号や台間計数ユニット5から送信されるカード排出信号に基づいて、該パチンコ機2が現在稼働状態であるか否か(又は現在空き台であるか否か)を判定する。その結果、稼働中である(空き台でない)と判定したならば(C3;No)、第2表示制御部413は、稼働中フラグを「OFF」に設定し(C4)、空き台情報を第2表示部440に表示させるように制御する(C6)。そして、C7へと処理を移す。
なお、稼働中であるか否か、すなわち、該パチンコ機2が空き台であるか否か、の判定は、パチンコ機2から送信される遊技信号や台間計数ユニット5から送信されるカード排出信号の他にも、例えば、該パチンコ機2に撮像装置(カメラ)を設けておき、撮像による遊技者の立ち去りを判定して、該パチンコ機2から遊技者が立ち去ったことを示す信号を送信することにより判定してもよい。また、赤外線センサ等の検出センサを設けておき、遊技者が立ち去ったことを示す信号を送信するようにしてもよい。
一方、現在稼働中である(空き台ではない)と判定したならば(C3;Yes)、処理部410は、稼働中フラグを「ON」に設定し(C5)、C7へと処理を移す。
次いで、処理部410は、該パチンコ機2で遊技が開始されたか否かを判定し(C7)、開始されたと判定したならば(C7;Yes)、第2表示部440に表示させた空き台情報を非表示とさせるように制御する(C9)。遊技が開始されなかったと判定したならば(C7;No)、処理部410は、C11へと処理を移す。
次いで、処理部410は、該パチンコ機2が遊技中であるか否かを判定し(C11)、遊技中であると判定したならば(C11;Yes)、受信した遊技信号に基づいて第1表示部430及び第2表示部440の表示を更新する制御を行う(C13)。そしてC15へと処理を移す。具体的には、パチンコ機2から受信した遊技信号に基づいて、第1表示部430に表示させている大当り回数や、スタート回数等の表示情報を更新するとともに、第2表示部440に表示させている大当り情報や潜伏確変情報、時短情報の表示を更新する。該パチンコ機2が遊技中ではないと判定したならば(C11;No)、処理部410は、C15へと処理を移す。
次いで、処理部410は、台間計数ユニット5から所持球信号を受信したか否かを判定し(C15)、受信したと判定したならば(C15;Yes)、受信した所持球信号に基づいて記憶部490の所持球数データ497を更新する(C17)。そして、処理部410は、記憶部490に記憶されている所持球数特別表示処理プログラム491cに従って所持球数特別表示処理を行う(C19)。そして、C20へと処理を移す。台間計数ユニット5から所持球信号を受信しなかったと判定したならば(C15;No)、処理部410は、C20へと処理を移す。
そして、処理部410は、記憶部490に記憶されている純増数記憶更新プログラム491eに従って純増数記憶更新処理を行う(C20)。C20の処理を実行した後は、記憶部490に記憶されている純増数特別表示処理プログラム491dに従って純増数特別表示処理を行う(C21)。
その後、第1表示制御部412は、ホールコンピュータ6から一斉演出表示指示信号を受信したか否かを判定し(C22)、受信したと判定したならば(C22;Yes)、大当りランニング演出の実行指示がなされたか否かを判定する(C23)。
大当りランニング演出の実行指示がなされたと判定したならば(C23;Yes)、第1表示制御部412は、表示用設定データ691に基づいて、大当りランニング映像を第1表示部430に表示させる制御を行う(C25)。上記のように、ホールコンピュータ6から出力されるランニング演出用の表示指示信号には、所定の時間差に相当する遅延時間分の遅延がかけられている。これにより、各データ表示装置4は、第1表示部430に上記の時間差をもって大当りランニング映像を表示させることになり、これにより大当りランニング演出が実現される。
一方、大当りランニング演出の実行指示がなされなかったと判定したならば(C23;No)、第1表示制御部412は、一斉演出表示指示信号に含まれる一斉演出表示条件に応じた一斉演出映像を第1表示部430に表示させる制御を行う(C27)。
次いで、第1表示制御部412は、一斉演出表示を終了するか否かを判定し(C29)、終了しないと判定したならば(C29;No)、そのまま待機する。また、終了すると判定したならば(C29;Yes)、第1表示部430の一斉演出表示を終了させる制御を行う(C31)。
C21においてホールコンピュータ6から一斉演出表示指示信号を受信しなかったと判定したならば(C21;No)、第1表示制御部412は、バージョン情報の表示タイミングであるか否かを判定する(C33)。バージョン情報の表示タイミングは、所定時間が経過する毎のタイミングとしてもよいし、遊技者や遊技客により第1表示部430に表示されたバージョン情報表示アイコンがタップされたことを検知したタイミングとしてもよい。また、バージョン情報の表示を一斉演出表示に含めることとし、パチンコ機2の一斉演出と同期して、バージョン情報の一斉演出表示を行わせるようにしてもよい。
バージョン情報の表示タイミングであると判定したならば(C33;Yes)、第1表示制御部412は、該データ表示装置4に対応して設けられたパチンコ機2のバージョン情報を第1表示部430に表示させる制御を行う(C35)。ここで第1表示部430に表示させるバージョン情報には、パチンコ機2の機種名や第何弾の機種(シリーズ)であるか、通常大当り確率、確変大当り確率、確変突入率、継続率等の情報が含まれる。
次いで、第1表示制御部412は、バージョン情報の表示終了タイミングであるか否かを判定し(C37)、表示終了タイミングではないと判定したならば(C37;No)、そのまま待機する。また、表示終了タイミングであると判定したならば(C37;Yes)、第1表示部430のバージョン情報の表示を終了させる制御を行う(C39)。
C31又はC39の後、処理部410は、処理を終了するか否かを判定する(C41)。例えば、データ表示装置4の電源を切断する操作がなされた場合に、処理を終了すると判定する。処理を継続すると判定したならば(C41;No)、処理部410は、C1に処理を戻す。また、処理を終了すると判定したならば(C41;Yes)、表示処理を終了する。
図22は、所持球数特別表示処理の流れを示すフローチャートである。本処理では、第1表示カウンタ値及び第2表示カウンタ値の2つの表示カウンタ値に応じて、第1所定画像及び第2所定画像の表示数を決定し、該表示数に基づいて第1所定画像及び第2所定画像を第1表示部430に表示させるように制御する。本処理では、第1所定画像の表示制御及び非表示制御に用いる係数(パラメーター値)の頭に「第1」を付し、第2所定画像の表示制御及び非表示制御に用いる係数(パラメーター値)の頭に「第2」を付して説明する。第1表示カウンタ値は、第1所定画像の表示数を示すカウンタ値であり、第2表示カウンタ値は、第2所定画像の表示数を示すカウンタ値であり、これらは処理用データ499の一種である。なお、第1表示カウンタ値及び第2表示カウンタ値は0に初期設定されていることとして説明する。
最初に、所持球数特別表示処理部414は、第2整数m=[所持球数/第2表示閾値]の整数部を算出する(D1)。第2整数mは、第2表示カウンタ値を設定するために用いる係数であり、処理用データ499の一種である。
次いで、所持球数特別表示処理部414は、中間所持球数=所持球数−(m×第2表示閾値)を算出する(D3)。中間所持球数は、第1表示カウンタ値及び第2表示カウンタ値を設定するために用いる係数であり、処理用データ499の一種である。
次いで、所持球数特別表示処理部414は、中間所持球数が第2非表示閾値に達しているか否かを判定する(D5)。この条件は、中間所持球数が第2非表示閾値と同じであるか、第2非表示閾値を超えている場合に成立する。
D5において条件が成立すると判定したならば(D5;Yes)、所持球数特別表示処理部414は、第2表示カウンタ値がmよりも大きいか否かを判定する(D7)。そして、この条件が成立すると判定したならば(D7;Yes)、所持球数特別表示処理部414は、第2表示カウンタ値にm+1を設定する(D9)。これは、最新の第2表示カウンタ値を維持することを意味する。そして、所持球数特別表示処理部414は、第1表示カウンタ値に0を設定した後(D11)、D25へと処理を移行する。
D5において条件が成立しないと判定した場合(D5;No)、又は、D7において条件が成立しないと判定した場合(D7;No)、所持球数特別表示処理部414は、第2表示カウンタ値にmを設定する(D13)。そして、所持球数特別表示処理部414は、第1整数n=[中間所持球数/第1表示閾値]の整数部を算出する(D15)。第1整数nは、第1表示カウンタ値を設定するために用いる係数であり、処理用データ499の一種である。
次いで、所持球数特別表示処理部414は、中間所持球数−(n×第1表示閾値)が第1非表示閾値に達しているか否かを判定する(D17)。この条件は、中間所持球数−(n×第1表示閾値)が第1非表示閾値と同じであるか、第1非表示閾値を超えている場合に成立する。そして、この条件が成立すると判定したならば(D17;Yes)、所持球数特別表示処理部414は、第1表示カウンタ値がnよりも大きいか否かを判定する(D21)。
D21において条件が成立すると判定したならば(D21;Yes)、所持球数特別表示処理部414は、第1表示カウンタ値にn+1を設定する(D23)。これは、最新の第1表示カウンタ値を維持することを意味する。そして、所持球数特別表示処理部414は、D25へと処理を移行する。
D17の条件が成立しないと判定した場合(D17;No)、又は、D21の条件が成立しないと判定した場合(D21;No)、所持球数特別表示処理部414は、第1表示カウンタ値にnを設定する(D19)。
次いで、所持球数特別表示処理部414は、第1表示カウンタ値に応じて第1所定画像を第1表示部430に表示させる制御を行う(D25)。具体的には、第1表示カウンタ値と同数の第1所定画像を第1表示部430に表示させる。
また、所持球数特別表示処理部414は、第2表示カウンタ値に応じて第2所定画像を第1表示部430に表示させる制御を行う(D27)。具体的には、第2表示カウンタ値と同数の第2所定画像を第1表示部430に表示させる。そして、所持球数特別表示処理部414は、所持球数特別表示処理を終了する。
図23は、上記の所持球数特別表示処理における所持球数特別表示の原理の説明図である。ここでは、第1表示閾値を1000発、第1非表示閾値を800発とし、第1所定画像としてドル箱を第1表示部430に表示させる場合を例に挙げて説明する。
図22の所持球数特別表示処理では、第1表示閾値である1000発を1つの表示単位数とし、所持球数がこの表示単位数に達する毎に(1000発、2000発、3000発、・・・)、ドル箱の表示を1つ増やす。また、第1非表示閾値である800発を1の非表示単位数とし、所定球数がこの非表示単位数を下回る毎に(800発、1800発、2800発、・・・)、ドル箱の表示を1つ減らす。
図23において、一番左には、所持球数=1800発である場合を図示しており、所持球数が表示単位数である1000発を超えているため、ドル箱が1つ表示されている。その後、所持球数が増加して所持球数=1900発となったが、所持球数は未だ表示単位数である2000発を超えていないため、ドル箱の表示は1つのままで変わらない。その後、所持球数が2000発に達すると、ドル箱が1つ増えて2つ表示される。
その後、所持球数が増加して2100発となったが、所持球数は表示単位数である3000発を超えていないため、ドル箱の表示は2つのままで変わらない。その後、遊技者が遊技球を払い戻したことで所持球数が減少し、所持球数が1900発まで減少したとする。この場合、所持球数が表示単位数である2000発を下回ったが、非表示単位数である1800発を下回っていないため、ドル箱の表示は2つのままで変わらない。
注目すべきは、所持球数が1800発から増加して1900発となった場合と、所持球数が2100発から減少して1900発となった場合とで、表示させるドル箱の数が異なる点である。これは、同じ所持球数であっても、所持球数が増加する方向に変化する場合と減少する方向に変化する場合とで、表示させるドル箱の数が異なる場合があることを意味する。この詳細は具体例を挙げて後述する。
その後、所持球数が減少して所持球数1800発となったが、所持球数は非表示単位数である1800発を下回っていないため、ドル箱の表示は2つのままで変わらない。そして、所持球数が減少して非表示単位数である1800発を下回ると、ドル箱が1つ減って1つ表示される。
次に、所持球数が異なる場合の複数の具体例を挙げて、図22の所持球数特別表示処理の詳細について説明する。以下の説明では、図22の所持球数特別表示処理の各ステップを参照して、各ステップにおける処理について説明する。
(1)具体例1
最初に、所持球数=1900発のケースを考える。
D1では、第2整数m=[所持球数/第2表示閾値]の整数部=[1900/5000]の整数部=0が算出される。
D3では、中間所持球数=所持球数−(m×第2表示閾値)=1900−(0×5000)=1900発が算出される。
D5では、中間所持球数=1900発が第2非表示閾値である4600発に達しているか否かが判定され、この判定結果は否定判定となるため、D13へと処理が移される。
D13では、m=0であるため、第2表示カウンタ値に0が設定される。
D15では、第1整数n=[中間所持球数/第1表示閾値]の整数部=[1900/1000]の整数部=1が算出される。
D17では、中間所持球数−(n×第1表示閾値)=1900−(1×1000)=900発が第1非表示閾値である800発に達しているか否かが判定され、この判定結果は肯定判定となるため、D21へと処理が移される。
D21では、第1表示カウンタ値がnよりも大きいか否かが判定される。ここで、所持球数が1900発まで増加した場合と、所持球数が2000発に達した後に1900発まで減少した場合とでは、第1表示カウンタ値が異なるため、D21の判定結果が異なってくる。
所持球数が1900発まで増加した場合は、所持球数が1000発に達した時点で第1表示カウンタ値=1となるため、n=1と同じ値となる。このため、D21の判定結果は否定判定となり、D19へと処理が移される。D19では、第1表示カウンタ値にn(=1)が設定される。その結果、最終的に第1表示カウンタ値=1、第2表示カウンタ値=0となるため、D25における第1所定画像の表示数は1、D27における第2所定画像の表示数は0となる。
それに対して、所持球数が2000発に達した後に1900発まで減少した場合は、所持球数が2000発に達した時点で第1表示カウンタ値=2となるため、n=1よりも大きくなる。このため、D21の判定結果は肯定判定となり、D23へと処理が移される。D23では、第1表示カウンタ値にn+1(=1+1=2)が設定される。つまり、第1表示カウンタ値が維持される。その結果、最終的に第1表示カウンタ値=2、第2表示カウンタ値=0となるため、D25における第1所定画像の表示数は2、D27における第2所定画像の表示数は0となる。
上記の例から、所持球数が同じ1900発であっても、所持球数が1900発まで増加した場合と、所持球数が2000発に達した後に1900発まで減少した場合とで、表示される第1所定画像の数が異なることがわかる。
(2)具体例2
次に、所持球数=7900発のケースを考える。
D1では、第2整数m=[所持球数/第2表示閾値]の整数部=[7900/5000]の整数部=1が算出される。
D3では、中間所持球数=所持球数−(m×第2表示閾値)=7900−(1×5000)=2900発が算出される。
D5では、中間所持球数=2900発が第2非表示閾値である4600発に達しているか否かが判定され、この判定結果は否定判定となるため、D13へと処理が移される。
D13は、m=1であるため、第2表示カウンタ値に1が設定される。
D15では、第1整数n=[中間所持球数/第1表示閾値]の整数部=[2900/1000]の整数部=2が算出される。
D17では、中間所持球数−(n×第1表示閾値)=2900−(2×1000)=900発が第1非表示閾値である800発に達しているか否かが判定され、この判定結果は肯定判定となるため、D21へと処理が移される。
D21では、第1表示カウンタ値がnよりも大きいか否かが判定される。ここで、所持球数が7900発まで増加した場合と、所持球数が8000発に達した後に7900発まで減少した場合とでは、第1表示カウンタ値が異なるため、D21の判定結果が異なってくる。
所持球数が7900発まで増加した場合は、所持球数が7000発に達した時点で第1表示カウンタ値=2となるため、n=2と同じ値となる。このため、D21の判定結果は否定判定となり、D19へと処理が移される。D19では、第1表示カウンタ値にn(=2)が設定される。その結果、最終的に第1表示カウンタ値=2、第2表示カウンタ値=1となるため、D25における第1所定画像の表示数は2、D27における第2所定画像
の表示数は1となる。
それに対し、所持球数が8000発に達した後に7900発まで減少した場合は、所持球数が8000発に達した時点で第1表示カウンタ値=3となるため、n=2よりも大きくなる。このため、D21の判定結果は肯定判定となり、D23へと処理が移される。D23では、第1表示カウンタ値にn+1(=2+1=3)が設定される。つまり、第1表示カウンタ値が維持される。その結果、最終的に第1表示カウンタ値=3、第2表示カウンタ値=1となるため、D25における第1所定画像の表示数は3、D27における第2所定画像の表示数は1となる。
(3)具体例3
次に、所持球数=9900発のケースを考える。
D1では、第2整数m=[所持球数/第2表示閾値]の整数部=[9900/5000]の整数部=1が算出される。
D3では、中間所持球数=所持球数−(m×第2表示閾値)=9900発−(1×5000)=4900発が算出される。
D5では、中間所持球数=4900発が第2非表示閾値である4600発に達しているか否かが判定され、この判定結果は肯定判定となるため、D7へと処理が移される。
D7では、第2表示カウンタ値がmよりも大きいか否かが判定される。ここで、所持球数が9900発まで増加した場合と、所持球数が10000発に達した後に9900発まで減少した場合とでは、第2表示カウンタ値が異なるため、D7の判定結果が異なってくる。
所持球数が9900発まで増加した場合は、所持球数が5000発に達した時点で第2表示カウンタ値=1となるため、m=1と同じ値となる。このため、D7の判定結果は否定判定となり、D13へと処理が移される。D13では、第2表示カウンタ値にm(=1)が設定される。
それに対し、所持球数が10000発に達した後に9900発まで減少した場合は、所持球数が10000発に達した時点で第2表示カウンタ値=2となるため、m=1よりも大きくなる。このため、D7の判定結果は肯定判定となり、D9へと処理が移される。D9では、第2表示カウンタ値にm+1(=1+1=2)が設定される。つまり、第2表示カウンタ値が維持される。そして、D11では、第1表示カウンタ値に0が設定される。その結果、最終的に第1表示カウンタ値=0、第2表示カウンタ値=2となるため、D25における第1所定画像の表示数は0、D27における第2所定画像の表示数は2となる。
前述したように、遊技者の所持球数が増加する場合には、遊技者が計数レバー341を引いた状態としておき、パチンコ機2から排出された遊技球が下皿24から計数通路343に随時に流入して計数されることで随時に増加する場合と、遊技者が計数レバー341を引かずにパチンコ機2から排出された遊技球が下皿24に溜めた状態としておき、ある程度遊技球が溜まった段階で計数レバー341を引くことで、溜められた遊技球が一気に計数通路343に流入して計数されることで、一気に増加する場合との2つのケースがある。
特に問題となるのは後者のケース(所持球数が一気に増加する場合)である。前述したように、データ表示装置4は間欠的なタイミングで台間計数ユニット5から所持球信号を受信するため、一のタイミングで受信した所持球信号から特定される所持球数と、次のタイミングで受信した所持球信号から特定される所持球数とに大きな差が生ずる場合がある。具体的には、遊技者が大当り中に賞球される遊技球を、下皿24が満タンとなるまで溜めておくことで、多量の遊技球が一気に計数され、所持球数が、例えば1000発〜2000発といった数値範囲で一度に増加する場合がある。この場合、第1表示閾値が1000発であることから、場合によっては、一度に第1表示閾値2つや3つ分を跨いで所持球数が増加するようなケースも考えられる。
このようなケースを想定し、図22の所持球数特別表示処理では、第1整数n及び第2整数mの2つの整数を算出し、これらの整数を用いて第1表示カウンタ値及び第2表示カウンタ値を設定することにしている。これにより、所持球数の増加の程度(増加度合)に関わらず、常に正しい数の所定画像を表示させることができる。
なお、表示カウンタ値(第1表示カウンタ及び第2表示カウンタ値)は、所定画像(第1所定画像及び第2所定画像)の表示段階を特定するための係数であり、表示段階が1段上がる毎に1ずつ増加するカウンタ値である。このような表示カウンタ値を記憶する代わりに、ある所持球数を基準遊技媒体数とする表示フラグを設定し、この表示フラグに基づいて、所定画像の表示を行わせるようにしてもよい。
具体的には、第1表示閾値の整数倍に第1非表示閾値を加算した値を基準遊技媒体数とし、この基準遊技媒体数に対する表示フラグを設定するようにすることが可能である。例えば、第1表示閾値を1000発、第1非表示閾値を800発とするのであれば、800発、1800発、2800発、・・・を基準遊技媒体数とし、この基準遊技媒体数に対する表示フラグを設定する。具体的には、所持球数が増加して第1表示閾値の整数倍に達する毎に表示フラグに「1」を設定する。また、所持球数が増加して基準遊技媒体数に達するか、又は、所持球数が減少して基準遊技媒体数を下回る毎に、表示フラグに「0」を設定する。そして、この表示フラグと、所持球数とに基づいて、所定画像の表示数を決定する。
基準遊技媒体数を1800発とする場合を説明する。前述したように、例えば、所持球数が増加して1900発となった場合の第1所定画像の表示数は1とし、所持球数が2000発に達した後に減少して1900発となった場合の第1所定画像の表示数は2とする必要がある。そこで、所持球数が増加して1800発に達した時点で表示フラグに「0」を設定し、所持球数が増加して2000発に達した時点で表示フラグに「1」を設定する。この場合、所持球数が2000発から減少したとしても、基準遊技媒体数である1800発を下回らなければ表示フラグは「1」に設定されたままである。つまり、所持球数が増加して1900発となった場合は表示フラグに「0」が設定されているのに対し、所持球数が2000発に達した後に減少して1900発となった場合は表示フラグに「1」が設定されていることになる。従って、所持球数の千の位が1であることに基づいて、前者の場合は第1所定画像の表示数を1と決定し、後者の場合は第1所定画像の表示数を2と決定することができる。
図24は、純増数記憶更新処理の流れを示すフローチャートである。本処理では、パチンコ機2から出力される遊技信号に基づいて、遊技者に賞球された賞球玉数及びアウト口46に回収された打込玉数を特定し、これに基づいて純増数を算出して、記憶部490の純増数データ498を更新する記憶制御を行う。また、本処理では、記憶部490に記憶されている純増数特別表示用閾値テーブル496における純増数クリア用始動カウンタ閾値に応じて、該純増数データ498を初期値である「0」にクリアする制御を行う。
最初に、純増数記憶制御部416は、パチンコ機2から第1通信部470を介して送信される大当り中信号、確変中信号、及び時短中信号のいずれかの信号(以下、「有利期間中信号」と称す。)の受信中であるか否かを判定する(R1)。この有利期間中信号は、パチンコ機2から出力され、該パチンコ機2において有利期間に制御されたか否かを外部装置において特定可能とするための信号である。大当り遊技状態(通常大当り又は確変大当り)、確変状態及び時短状態のいずれかに制御された場合に、データ表示装置4は該パチンコ機2が有利状態に制御されたと判定する。
有利期間中信号の受信中であると判定した場合(R1;Yes)、純増数記憶制御部416は、パチンコ機2から第1通信部470を介して送信される賞球信号を受信したか否かを判定する(R3)。賞球信号を受信したと判定した場合(R3;Yes)、純増数記憶制御部416は、記憶部490に記憶されている純増数データ498に「10」を加算して更新する(R5)。そして、R21へと処理を移す。なお、賞球信号は、10玉に1パルスの単位で送信されることから、R3の処理では、パルス数に応じて、パルス数の10倍の値を純増数データ498に加算して更新してもよい。
一方、賞球信号を受信していないと判定した場合(R3;No)は、パチンコ機2から第1通信部470を介して送信される打込信号を受信したか否かを判定する(R7)。打込信号を受信したと判定した場合(R7;Yes)、純増数記憶制御部416は、記憶部490に記憶されている純増数データ498から「10」を減算して更新する(R9)。そして、R21へと処理を移す。なお、打込信号は、10玉に1パルスの単位で送信されることから、R5の処理では、パルス数に応じて、パルス数の10倍の値を純増数データ498から減算して更新してもよい。
R1において有利期間中信号の受信中でないと判定した場合(R1;No)、純増数記憶制御部416は、パチンコ機2から第1通信部470を介して送信される始動信号を受信したか否かを判定する(R11)。始動信号を受信したと判定した場合(R11;Yes)、純増数記憶制御部416は、第1始動カウンタ値に「1」を加算して更新する(R13)。
次いで、純増数記憶制御部416は、第1始動カウンタ値が純増数クリア用始動カウンタ閾値を超えたか否かを判定する(R15)。具体的には、図16(b)に示すように、純増数クリア用始動カウンタ閾値には「50」が設定されていることから、R15の処理では、第1始動カウンタ値が「50」を超えているか、すなわち、「51」以上であるか否かを判定する。
第1始動カウンタ値が純増数クリア用始動カウンタ閾値を超えたと判定した場合(R15;Yes)、純増数記憶制御部416は、記憶部490に記憶されている純増数データ498を初期値である「0」にリセットする(R17)。そして、第1始動カウンタ値を「0」にリセットする(R19)。つまり、有利期間の終了後、パチンコ機2での遊技回数(スタート回数)が規定回数を超えた場合に、記憶している純増数を消去する。なお、R17の処理では、後述する突破表示カウンタ値を「00」にリセットする処理も含んでいる。
R5、R9、R19の処理を実行した後、又は、打込信号を受信していないと判定した場合(R7;No)、純増数記憶制御部416は、パチンコ機2から第1通信部470を介して送信される大当り中信号を受信したか否かを判定する(R21)。大当り中信号を受信したと判定した場合(R21;Yes)、第1始動カウンタ値を「0」にリセットして(R23)、純増数記憶更新処理を終了する。一方、大当り中信号を受信していないと判定した場合(R21;No)、そのまま純増数記憶更新処理を終了する。
このように、純増数記憶更新処理では、第1始動カウンタ値が純増数クリア用始動カウンタ閾値に設定された値を超えるまでに大当り中信号を受信した場合には、純増数の加算又は減算といった純増数の算出・記憶が継続され、大当り中信号を受信することなく、第1始動カウンタ値が純増数クリア用始動カウンタ閾値に設定された値を超えた場合には、純増数の算出・記憶は中断・停止され、純増数データ498は「0」にリセットされる。
図25は、純増数特別表示処理の流れを示すフローチャートである。本処理では、記憶部490に記憶されている純増数特別表示用閾値テーブル496における純増数単位閾値と、記憶部490に記憶されている純増数データ498と(後述する突破表示カウンタ値も含む)を用いて、純増数が基準値となる数を超えたことを示すメッセージ(純増数の突破表示)を第1表示部430に表示させるように制御する。
また、本処理では、一旦純増数が所定の基準値を超えたことを示すメッセージ(純増数の突破表示)を第1表示部430に表示させた後、純増数が該所定の基準値を下回った場合に、(1)基準値を下回ってから純増数特別表示用閾値テーブル496における規制解除用タイマ閾値に設定された時間が経過すること(経過時間に基づく条件)、(2)基準値を下回ってからの始動回数(遊技回数)が規制解除用始動カウンタ閾値に設定された始動回数に達すること(遊技回数に基づく条件)、(3)稼働中フラグがオン状態からオフ状態となってパチンコ機2が空き台になったと判定されること(遊技終了の判定に基づく条件)、の各条件のうちのいずれかの条件が成立するまでの間、純増数が再び該所定の基準値を超えた場合であっても、純増数の突破表示を規制する制御を行う。また、上記いずれかの条件が成立した場合には、該規制を解除する制御を行う。
最初に、純増数記憶制御部416は、パチンコ機2から有利期間中信号が非入力の状態であるか否かを判定し(T1)、非入力の状態ではない、つまり入力中の状態であると判定したならば(T1;No)、T15へと処理を移行する。
一方、有利期間中信号が非入力の状態であると判定したならば(T1;Yes)、純増数記憶制御部416は、タイマ値と第2始動カウンタ値のうち、少なくともいずれか一方が「0」であるか否かを判定する(T2)。タイマ値と第2始動カウンタ値は、初期値としてそれぞれ「0」が設定されている。
いずれか一方が「0」であると判定した場合(T2;Yes)、純増数記憶制御部416は、記憶部490に記憶されている純増数データ498を読み出す(T3)。そして、純増数データ498により示される純増数の万の位と千の位の値を特定し(例えば、純増数が「10000」である場合には「10」、「01100」である場合には、「01」などを、純増数/10000及び純増数/1000の解により特定し)、突破表示カウンタ値が、該特定した純増数の万の位と千の位の値(特定値)未満であるか否かを判定する(T5)。
突破表示カウンタ値には、初期値として「00」が設定されている。特定した値が「00」で突破表示カウンタ値が「01」などのように、突破表示カウンタ値が特定値未満であると判定した場合(T5;Yes)、純増数記憶制御部416は、該特定値を突破表示カウンタ値として設定する(T7)。
一方、突破表示カウンタ値が特定値以上であると判定した場合(T5;No)、T7の処理を行わず、T9へと処理を移す。従って、純増数が増加して一旦突破表示カウンタ値に特定値が設定された場合には、純増数が減少したとしても、突破表示カウンタ値は更新されないこととなる。例えば、3000発の突破表示を行った後、純増数が減少して3000発を下回った場合であっても、突破表示カウンタ値は「03」のままで更新されないため、2000発の突破表示ではなく、3000発の突破表示が維持されることになる。このようにすることで、規定値間際の純増数の増減を考慮した適切な突破表示を行うことが可能となる。
なお、設定されて突破表示カウンタ値は、図24の純増数記憶更新処理において純増数をクリアする際に、「00」にリセットされればよい。また、純増数単位閾値が、図16に示すように「1000発」となっていることから、T5の処理では、純増数の万の位と千の位の値を特定して突破表示カウンタ値と比較する例を示したが、純増数単位閾値が「100発」である場合には、純増数の万の位と千の位と百の位の値を特定してもよい。この場合、突破表示カウンタ値は3桁の数値とすればよい。
T7の処理を実行した後、又は突破表示カウンタ値が特定値以上であると判定した場合(T5;No)、純増数記憶制御部416は、純増数−(純増数単位閾値×突破表示カウンタ値)を単位純増数として算出する(T9)。そして、算出した単位純増数が純増数単位閾値に達したか否かを判定する(T11)。この条件は、算出した単位純増数が純増数単位閾値と同じであるか、純増数単位閾値を超えている場合に成立する。
そして、この条件が成立すると判定したならば(T11;Yes)、純増数特別表示処理部415は、純増数が「純増数単位閾値×突破表示カウンタ値」により示される数(基準値)を突破したことを示すメッセージ(図28に示す「連チャン3000発突破!」等)の純増数特別表示を第1表示部430に表示させることで、純増数が規定値に達したことを遊技者に報知する突破表示演出制御を行う(T13)。
次いで、純増数記憶制御部416は、突破表示フラグを「ON」にセットし(T15)、タイマ値を「0」にリセットするともに(T17)、第2始動カウンタ値を「0」にリセットする(T19)。なお、T17及びT19の処理では、該タイマ値及び第2始動カウンタ値が「0」であるか否かをそれぞれ判定し、「0」でなかった場合に「0」にリセットするようにしてもよい。
一方、T11において算出した単位純増数が純増数単位閾値に達していないと判定した場合(T11;No)、純増数記憶制御部416は、突破表示フラグがONにセットされているか否かを判定する(T21)。
突破表示フラグがONにセットされていると判定した場合には(T21;Yes)、純増数記憶制御部416は、一旦、T13の処理により突破表示演出制御が行われた後、純増数が「純増数単位閾値×突破表示カウンタ値」により示される数よりも減少したものと判定し、表示中の突破表示を消去するための条件となる突破表示消去条件が成立したか否かを判定する(T23)。
この突破表示消去条件は、例えば、T13における突破表示演出制御が行われてからの始動回数や時間経過であればよい。具体的には、T13の処理が実行された後、突破表示消去用の始動カウンタ値を設定しておき、該突破表示消去用の始動カウンタ値が予め定められた値(始動回数)(例えば「10回」など)となった場合に、突破表示消去条件が成立したと判定すればよい。また、T13の処理が実行された後に、突破表示消去用のタイマ値を設定しておき、該突破表示消去用のタイマ値が予め定められた値(例えば「60秒」)となった場合に、突破表示消去条件が成立したと判定すればよい。
このように、突破表示消去条件が設定されることにより、一旦突破表示が行われた後、純増数が基準値を下回ったとしても、該突破表示消去条件が成立するまでの期間は突破表示が継続して行われるため、純増数が減少したことの印象を遊技者に強く印象づけることを防止することができる。また、突破表示消去条件として設定されるタイマ値や始動回数は、純増数特別表示用閾値テーブル496における規制解除用タイマ閾値に設定された時間や、規制解除用始動カウンタ閾値に設定された始動回数よりも少ない値とすることが望ましい。これによれば、一旦突破表示が行われた後、再び突破表示が行われる前には該表示された突破表示が消去されるため、突破表示が継続して行われることを防止することができる。
なお、突破表示消去条件を設定せず、T23の処理をスキップすることとしてもよい。この場合には、突破表示が行われた後、純増数が基準値を下回った場合に、先に表示された突破表示を即座に消去することが可能となる。
T23において突破表示消去条件が成立したと判定した場合(T23;Yes)、T13の処理において表示した突破表示を消去する制御を行う(T25)。そして、T15においてONにセットされた突破表示フラグをOFFに設定する(T27)。
単位純増数が純増数単位閾値に達していないにも関わらず(T11;No)、突破表示フラグがONに設定されている場合は(T21;Yes)、純増数が規定値に達して突破表示が行われた後、純増数が規定値を下回ったことを意味する。そこで、この場合には、純増数が再び規定値に達したときにも、所定条件が成立するまで再度の突破表示を規制する。具体的には、純増数記憶制御部416は、タイマ値に規制解除用タイマ閾値をセットしてタイマをスタートさせ(T29)、第2始動カウンタ値に規制解除用カウンタ閾値をセットする(T31)。そして、純増数記憶制御部416は、タイマ値と第2始動カウンタ値のうち、少なくともいずれか一方が「0」となるまで(T2;Yes)、再度の突破表示の実行を規制する。
T31の処理を実行した後、T23において突破表示消去条件が成立していないと判定した場合(T23;No)、T21において突破表示フラグがOFFにセットされていると判定した場合(T21;No)、純増数記憶制御部416は、純増数特別表示処理を終了する。なお、T21において突破表示フラグがOFFにセットされている場合とは、突破表示演出制御が未だ行われていないことを示す。
T1においてタイマ値と第2始動カウンタ値とのいずれも「0」ではないと判定した場合(T1;No)、純増数記憶制御部416は、稼働中フラグがONからOFFに変化したか否かを判定する(T33)。稼働中フラグがONからOFFに変化したと判定した場合(T33;No)、パチンコ機2が空き台であるとして、T3へと処理を移行する。この場合には、タイマ値及び第2始動カウンタ値を「0」にリセットし、突破表示カウンタ値を「00」にリセットする。
一方、稼働中フラグがONからOFFに変化しなかったと判定した場合(T33;No)、純増数記憶制御部416は、パチンコ機2から第1通信部470を介して送信される始動信号を受信したか否かを判定する(T35)。始動信号を受信したと判定した場合、純増数記憶制御部416は、T31においてセットされた第2始動カウンタ値から「1」を減算する(T37)。T37の処理を実行した後、又は始動信号を受信していないと判定した場合(T35;No)、純増数記憶制御部416は、T29においてセットされたタイマ値を更新して(T39)、純増数特別表示処理を終了する。
このように、本実施形態では、一旦純増数が所定の基準値を超え、突破表示演出が行われ、純増数が該所定の基準値を下回った場合に、(1)基準値を下回ってからの経過時間が規定時間に達すること、(2)基準値を下回ってからの遊技回数が規定回数に達すること、(3)遊技者による遊技が終了したと判定されること、の各条件のうちのいずれかの条件の成立を所定条件の成立として、突破表示演出の実行が規制される。
図26は、突破表示が規制されてから該規制が解除されるタイミングを示すタイミングチャートである。図26(1)は、一旦突破表示が行われた後、純増数が減少して規制解除用カウンタ閾値となって第2始動カウンタ値に「101」がセットされた後、第2始動カウンタ値が「0」となり突破表示の規制が解除される例を示している。
図25のT35において始動信号を受信したと判定した場合(T35;Yes)、「101」にセットされている第2始動カウンタ値は、T37の処理により「100」に減算される。そして、この処理(T35とT37の処理)を繰り返し、第2始動カウンタ値が「1」となり、パチンコ機2における始動回数が100回目の変動表示が終了して始動信号を受信すると、第2始動カウンタ値が「0」となり、図25のT1において第2始動カウンタ値が「0」であると判定され(T1;Yes)、T3以降の処理が実行可能となる。これにより、T35とT37の処理を繰り返し行うのみで突破表示を行う処理を実行しない突破表示を規制している規制状態から、T3移行の処理に移行してT13の突破表示を実行可能な突破表示の規制を解除した解除状態へと移行することとなる。
図26(2)は、一旦突破表示が行われた後、純増数が減少して、規制解除用タイマ閾値としてタイマ値に「600」秒(s)がセットされた後、タイマ値が「0」となり突破表示の規制が解除される例を示している。図25のT29においてセットされたタイマ値「600」は、T39の処理において更新される。そして、T39の処理を繰り返し、タイマ値が「0」となると、図25のT1においてタイマ値が「0」であると判定され(T1;Yes)、T3以降の処理が実行可能となる。これにより、T39の処理を繰り返し行うのみで突破表示を行う処理を実行しない突破表示を規制している規制状態から、T3移行の処理に移行してT13の突破表示を実行可能な、突破表示の規制を解除した解除状態へと移行することとなる。
なお、図26(1)及び(2)に示す例では、第2始動カウンタ値とタイマ値のそれぞれについて説明したが、図25に示すように、第2始動カウンタ値とタイマ値のいずれかが「0」となった場合には突破表示の規制は解除される。また、第2始動カウンタ値とタイマ値のいずれも「0」になっていなくとも、稼働中フラグがオフ状態となった場合には、突破表示の規制は解除される(図25のT33)。
この処理では、例えば通常状態から大当り遊技状態に制御されて純増数が規定値に達すると、報知演出として突破表示が行われる。この場合、確変状態や時短状態において再び大当り遊技状態に制御された場合は、賞球により純増数が再び増加するため、純増数の増加数が規定値に達する毎に、新たな突破表示が表示される。
また、確変状態に制御された場合も、時短状態に制御された場合も、純増数の記憶更新は継続されるが、確変状態又は時短状態において遊技者が遊技球を消化することにより純増数が減少し、記憶されている純増数が規定値を下回ると、突破表示の表示を直ちに消去する(非表示とする)のではなく、その後の始動回数が10回といった値に達した場合や、タイマ値が60秒といった値に達した場合に、突破表示消去条件が成立したとして、突破表示の表示を消去する。
また、記憶されている純増数が規定値に達した後、上記のように規定値を下回った場合には、純増数が再び規定値に達したときにも、所定条件が成立するまで報知演出の実行が規制される。つまり、大当り遊技状態において純増数が増加して突破表示が実行されたにも関わらず、その後の確変状態又は時短状態において遊技者が遊技球を消化することにより純増数が減少し、純増数が規定値を下回った場合には、タイマ値や第2始動カウンタ値に規制解除用の閾値を設定し、これらのタイマ値や第2始動カウンタ値が0になるまでの間、再度の突破表示の実行が規制される。この突破表示の実行の規制は、タイマ値や第2始動カウンタ値が0になることで解除され、先の突破表示と同様に、純増数が規定値に達する毎に突破表示が実行される。
なお、純増数の記憶更新は、有利期間が終了したタイミングで直ちに終了することとしてもよいし、有利期間が終了した後、一定期間が経過するまでの間、純増数の記憶更新を継続的に実行することとしてもよい。
[1−7−3.台間計数ユニットの処理]
図27は、台間計数ユニット5の処理部510が、ROM520に記憶されている台間計数ユニット処理プログラム521に従って実行する台間計数ユニット処理の流れを示すフローチャートである。
最初に、処理部510は、遊技者により持玉カードが挿入されたか否かを判定し(E1)、挿入されたと判定したならば(E1;Yes)、持玉カードR/W570から持玉カードのカード情報を取得する(E3)。そして、取得したカード情報に含まれる所持球数を所持球数データ531としてRAM530に記憶させる(E5)。持玉カードが挿入されなかったと判定した場合は(E1;No)、処理部510は、E7へと処理を移す。
次いで、処理部510は、遊技者により発券ボタン551が押下されたか否かを判定し(E7)、押下されたと判定したならば(E7;Yes)、持玉カードを発券する持玉カード発券処理を行う(E9)。具体的には、持玉カードR/W570に対して、RAM530に記憶されている所持球数データ531により示される所持球数を対応付けたカード情報533を持玉カードに書き込ませる制御を行い、該持玉カードを持玉カード挿入/排出部565に排出させる制御を行う。発券ボタン551が押下されなかったと判定したならば(E7;No)、処理部510は、E11へと処理を移す。
次いで、処理部510は、遊技者により払戻ボタン552が押下されたか否かを判定し(E11)、押下されたと判定したならば(E11;Yes)、球払戻処理を行う(E13)。具体的には、計数払出ユニット380に所定数(125発)の遊技球を遊技者に払い戻させるように制御する。そして、処理部510は、RAM530の所持球数データ531を更新する(E15)。払戻ボタン552が押下されなかったと判定したならば(E11;No)、処理部510は、E17へと処理を移す。
次いで、処理部510は、計数払出ユニット380から計数結果を入力したか否かを判定し(E17)、入力したと判定したならば(E17;Yes)、RAM530の所持球数データ531を更新する(E19)。計数結果を入力しなかったと判定したならば(E17;No)、処理部510は、E21へと処理を移す。
その後、処理部510は、所持球信号の出力タイミングであるか否かを判定する(E21)。そして、出力タイミングであると判定したならば(E21;Yes)、データ表示装置4に所持球信号を出力するように制御する(E23)。所持球信号の出力タイミングではないと判定したならば(E21;No)、処理部510は、E25へと処理を移す。
その後、処理部510は、処理を終了するか否かを判定する(E25)。処理を継続すると判定したならば(E25;No)、処理部510は、E1に処理を戻す。一方、処理を終了すると判定したならば(E25;Yes)、処理部510は、台間計数ユニット処理を終了する。
[1−8.表示画面]
図28(1)は、第1表示部430の表示画面の一例を示す図である。第1表示部430の上部には、該データ表示装置4に対応して設けられたパチンコ機2の機種名が表示されている。その下には、大当り回数と、スタート回数と、確変大当り回数と、通常大当り回数と、前日大当り回数と、前々日大当り回数と、所持球数特別表示と、純増数特別表示とが、それぞれ個別に設けられた表示窓内に表示されている。
また、第1表示部430の下部には、呼出アイコンとメニューアイコンとバージョン情報アイコンとが表示されている。遊技者は、呼出アイコンを指でタップすることにより、店員を呼び出すことができる。また、遊技者は、メニューアイコンを指でタップすることにより、メニュー選択を行うことができる。メニューアイコンを指でタップすると、メニュー選択画面(不図示)に表示が切り替わり、過去のデータの表示や、各種のサービス(ワゴンサービスやおしぼり、食事休憩等)の提供を選択することができる。また、遊技者は、バージョン情報アイコンをタップすることで、第1表示部430にパチンコ機2のバージョン情報を表示させることができる。
図28(2)は、第2表示部440の表示画面の一例を示す図である。第2表示部440には、該パチンコ機2が空き台であることを示す空き台情報が表示されている。具体的には、画面中央部に「空き台」というメッセージとともに、「今なら遊技できます」というメッセージが表示されている。このメッセージにより、遊技客は、該パチンコ機2が現在空き台であり、遊技可能であることを知ることができる。
図28(3)は、第2表示部440の表示画面の別例を示す図である。第2表示部440には、該パチンコ機2が大当り中であることを示す大当り情報が表示されている。具体的には、画面中央部に炎が表示されており、その中に該パチンコ機2が大当り中であることを示す「大当り中」のメッセージが表示されている。このメッセージにより、遊技客は、該パチンコ機2が現在大当り中であることを知ることができる。
図29(1)は、第2表示部440の表示画面の別例を示す図である。第2表示部440には、画面中央部に該パチンコ機2が潜伏確変中であることを示す潜伏確変情報が表示されている。具体的には、画面中央部にギザギザ形状の吹き出しが表示されており、その中に「潜伏確変中」のメッセージが表示されている。また、画面下部には「今がチャンス!!」のメッセージが表示されている。
第2表示部440は遊技者の遊技位置からは視認できないため、遊技者は潜伏確変中であることを知ることはできない。一方、遊技客は、第2表示部440に目を向けることで、該パチンコ機2が潜伏確変中であることを知ることができる。つまり、観覧している遊技客はその台がチャンス状態であることを知っているが、遊技者はチャンス状態であることを知らずに遊技を続けことになる。また、仮に潜伏確変中であることを知らずに遊技者が遊技をやめて離席した場合、周囲の遊技客は、その台がチャンス状態であることを知っているため、その台に座って遊技を行うことで大当りを期待することができる。これにより、従来の呼出ランプ装置では実現することのできない新たな興趣を生み出すことができる。
図29(2)は、第2表示部440の表示画面の別例を示す図である。第2表示部440には、画面中央部に該パチンコ機2が時短中であることを示す時短情報が表示されている。具体的には、画面中央部に雲状の吹き出しが表示されており、その中に「時短中」のメッセージが表示されている。また、画面下部には「残念。次に期待を」のメッセージが表示されている。
第2表示部440は遊技者の遊技位置からは視認できないため、遊技者は時短中であることを知ることはできない。一方、観覧している遊技客は、第2表示部440に目を向けることで、該パチンコ機2が時短中であり、大当りする可能性が低いことを知ることができる。
図30は、第1表示部430に表示される所持球数特別表示の表示画面の一例を示す図である。図30には、遊技者の所持球数に応じて第1所定画像及び第2所定画像の表示が変化する様子を示している。ここでは、第1所定画像としてドル箱を、第2所定画像として特箱を表示する場合を図示する。また、第1表示閾値を1000発、第2表示閾値を5000発として説明する。
所持球数が1000発に達すると、ドル箱が1つ表示される(ドル箱第1表示段階)。所持球数が2000発に達すると、ドル箱が2つ表示される(ドル箱第2表示段階)。同様に、所持球数が3000発に達するとドル箱が3つ表示され(ドル箱第3表示段階)、所持球数が4000発に達するとドル箱が4つ表示される(ドル箱第4表示段階)。
所持球数が5000発に達すると、ドル箱の表示数は5となるが、特箱の表示条件が成立するため、全てのドル箱の表示を非表示とし、新たに特箱が1つ表示される(特箱第1表示段階)。所持球数が6000発に達すると、5000発を基準として所持球数が1000発増加したため、ドル箱が1つ表示され、特箱が1つ表示される(ドル箱第1表示段階&特箱第1表示段階)。
以下同様にして、所持球数が9000発に達すると、ドル箱4つと特箱1つとが表示される(ドル箱第4表示段階&特箱第1表示段階)。
所持球数が10000発に達すると、ドル箱の表示数は5となるが、特箱の表示条件が成立するため、全てのドル箱の表示を非表示とし、新たに特箱を1つ追加して特箱が2つ表示される(特箱第2表示段階)。そして、所持球数が11000発に達すると、10000発を基準として所持球数が1000発増加したため、ドル箱が1つ表示され、特箱2つが表示される(ドル箱第1表示段階&特箱第2表示段階)。
以下同様であり、例えば所持球数が15000発に達すると、特箱3つが表示される(特箱第3表示段階)。
この表示画面例では、所持球数1000発毎にドル箱(第1所定画像)の表示を1つずつ増やしていくが、所持球数の増分が5000発に達すると、ドル箱(第1所定画像)の表示を非表示として、特箱(第2所定画像)を新たに表示する。
なお、所持球数の増分が5000発に達した場合に、表示されているドル箱(第1所定画像)を非表示とせず、ドル箱(第1所定画像)の表示を継続させて、特箱(第2所定画像)を新たに表示させるようにしてもよい。つまり、第2所定画像を表示させる際に、第1所定画像を非表示とさせてもよいし、第1所定画像の表示を継続させてもよい。
図31は、第1表示部430に表示される所持球数特別表示の表示画面の別例を示す図である。ここでは、第1所定画像として千両箱に積まれる遊技球の玉嵩を、第2所定画像として万両箱を表示する場合を図示している。ここでは、第1表示閾値を1000発、第2表示閾値を10000発とする場合を例示する。
所持球数が1000発に達すると、千両箱に遊技球1段が表示される(千両箱第1玉嵩表示段階)。所持球数が2000発に達すると、千両箱に遊技球2段が表示される(千両箱第2玉嵩表示段階)。同様に、所持球数が3000発に達すると千両箱に遊技球3段が表示され(千両箱玉嵩第3玉嵩表示段階)、所持球数が4000発に達すると千両箱に遊技球4段が表示される(千両箱第4玉嵩表示段階)。
以下同様にして、所持球数が9000発に達すると、千両箱に遊技球9段が表示される(千両箱第9玉嵩表示段階)。そして、所持球数が10000発に達すると、千両箱の玉嵩が10段となるが、千両箱にこれ以上遊技球を積み上げることができないため、千両箱の玉嵩を全てクリアして、新たに万両箱が1つ表示される(万両箱第1表示段階)。
その後、所持球数が11000発に達すると、千両箱に遊技球1段が表示され、万両箱が1つ表示される(千両箱第1玉嵩表示段階&万両箱第1表示段階)。以下同様にして、所持球数が19000発に達すると、千両箱に遊技球9段が表示され、万両箱が1つ表示される(千両箱第9玉嵩表示段階&万両箱第1表示段階)。そして、所持球数が20000発に達すると、千両箱の玉嵩が10段となるが、千両箱にこれ以上遊技球を積み上げることができないため、千両箱の玉嵩を全てクリアして、新たに万両箱を1つ追加し、万両箱が2つ表示される(万両箱第2表示段階)。
この表示画面例では、所持球数1000発毎に千両箱の玉嵩(第1所定画像)の表示を1段ずつ増やしていくが、所持球数の増分が10000発に達すると、千両箱の玉嵩(第1所定画像)を非表示として、万両箱(第2所定画像)を新たに表示する。
なお、所持球数の増分が10000発に達した場合に、表示されている千両箱の玉嵩(第1所定画像)を非表示とせず、千両箱の玉嵩(第1所定画像)の表示を継続させて、万両箱(第2所定画像)を新たに表示させるようにしてもよい。つまり、第2所定画像を表示させる際に、第1所定画像を非表示とさせてもよいし、第1所定画像の表示を継続させてもよい。
図32は、第1表示部430に表示される所持球数特別表示の表示画面の別例を示す図である。ここでは、第1所定画像として一の玉箱に積まれる遊技球の玉嵩を、第2所定画像として別の玉箱に積まれる遊技球の玉嵩を表示する場合を図示している。ここでは、第1表示閾値を1000発、第2表示閾値を10000発とする場合を例示する。
所持球数が1000発に達すると、1つ目の箱に遊技球1段が表示される(第1玉嵩表示段階)。所持球数が2000発に達すると、1つ目の箱に遊技球2段が表示される(第2玉嵩表示段階)。同様に、所持球数が3000発に達すると1つ目の箱に遊技球3段が表示され(第3玉嵩表示段階)、所持球数が4000発に達すると1つ目の箱に遊技球4段が表示される(第4玉嵩表示段階)。
以下同様にして、所持球数が9000発に達すると、1つ目の箱に遊技球9段が表示される(第9玉嵩表示段階)。そして、所持球数が10000発に達すると、1つ目の箱に遊技球10段が表示される。この際、1つ目の箱に遊技球がそれ以上積み上げられない状態となるため、2つ目の箱が表示される(第10玉嵩表示段階)。
以下同様であり、所持球数が11000発に達すると、2つ目の箱に遊技球1段が表示される(第11玉嵩表示段階)。そして、所持球数が20000発に達すると、2つの目の箱に遊技球10段が表示される。この際、2つ目の箱に遊技球がそれ以上積み上げられない状態となるため、3つ目の箱が表示される(第20玉嵩表示段階)。
この表示画面例では、所持球数1000発毎に玉箱の玉嵩(第1所定画像)の表示を1段ずつ増やしていき、所持球数の増分が10000発に達した場合に、先に積み上げられた玉箱の玉嵩(第1所定画像)の表示をそのまま残して(継続して)、次の玉箱の玉嵩(第2所定画像)を新たに表示する。
なお、所持球数の増分が10000発に達した場合に、先に積み上げられた玉箱の玉嵩(第1所定画像)の表示を継続させず、先に積み上げられた玉箱の玉嵩(第1所定画像)を非表示として、次の玉箱の玉嵩(第2所定画像)を新たに表示させるようにしてもよい。つまり、第2所定画像を表示させる際に、第1所定画像を非表示とさせてもよいし、第1所定画像の表示を継続させてもよい。
[1−9.作用効果]
第1遊技用システム1Aでは、遊技球を用いて遊技するパチンコ機2に対応して、遊技用装置の一種であるデータ表示装置4が設けられる。データ表示装置4は、画像を表示可能な第1表示部430と、パチンコ機2から大当り中信号や確変中信号、時短中信号、打込信号、賞球信号、始動信号といった遊技に係る信号を受信する第1通信部470とを備える。
データ表示装置4の処理部410は、パチンコ機2が有利期間に制御されていない状態で、第1始動カウンタ値が純増数クリア用始動カウンタ閾値に設定された値を超えるまでに大当り中信号を受信した場合には、純増数の加算又は減算といった純増数の計数を継続し、大当り中信号を受信することなく、第1始動カウンタ値が純増数クリア用始動カウンタ閾値に設定された値を超えた場合には、純増数の算出を終了し、純増数を消去(クリア)する。
また、処理部410は、記憶している純増数が所定の基準値を超えた場合に、突破表示演出を行い、一旦純増数が所定の基準値を超え、突破表示演出が行われた後、純増数が該所定の基準値を下回った場合、純増数特別表示用閾値テーブル496における規制解除用タイマ閾値に設定された時間が経過したこと、規制解除用始動カウンタ閾値に設定された始動回数となったこと、稼働中フラグがオフ状態となりパチンコ機2が空き台となったこと、の各所定条件のうちいずれかの条件が成立するまでの間、突破表示演出の実行を規制する。これにより、遊技者に違和感を与えることなく突破表示を行うことができ、遊技興趣を向上させることができる。
また、第1遊技用システム1Aでは、遊技球を用いて遊技するパチンコ機2に対応して、遊技用装置の一種であるデータ表示装置4が設けられる。データ表示装置4は、画像を表示可能な第1表示部430と、パチンコ機2に対応して設けられた台間計数ユニット5から所持球数信号を受信する第3通信部とを備える。データ表示装置4の処理部410は、所持球数信号に基づき特定した所持球数が第1表示閾値に達した場合に第1所定画像を第1表示部430に表示させる表示制御処理を実行し、第1表示部430に第1所定画像が表示されているときに所持球数が第1表示閾値を下回っても、第1表示閾値よりも所定数分小さい第1非表示閾値に達していれば第1所定画像を非表示とせず、第1非表示閾値を下回った場合に、第1所定画像を非表示とさせる非表示制御処理を実行する。
これによれば、遊技者の所持球数に基づいて第1表示部430に第1所定画像を表示させることで、遊技機で遊技する遊技者や周囲の遊技客に、該遊技者の遊技状態(遊技媒体の所持数)を分かり易い形で報知することができる。また、所定画像を非表示とする第1非表示閾値は、所定画像を表示させる第1表示閾値よりも所定数分小さい。この所定数の閾値の差を設けたことにより、閾値間際の所持球数の増減によって所定画像の表示/非表示が頻繁に切り替わることを防止することができる。
[1−10.変形例]
データ表示装置4の処理部410が実行する純増数特別表示処理は、図25で説明した処理に限られるわけではない。以下、純増数特別表示処理の変形例について説明する。
図25に示す例では、図16に示す純増数特別表示用閾値テーブル496における純増数単位閾値が1種類であり、該1種類の純増数単位閾値に基づいて判定する場合について説明したが、純増数単位閾値は複数種類あってもよい。具体的には、図16に示す純増数単位閾値は「1000」が設定されているため、純増数が「1000」、「2000」、「3000」と増加した場合、図25に示した処理を実行することにより、それぞれ、「連チャン1000発突破」、「連チャン2000発突破」、「連チャン3000発突破」といったように、1000発単位で突破表示が行われる(T11、T13等)。これに加え、純増数単位閾値として、純増数特別表示用閾値テーブル496に設定されている1/2の値(この例では「500」)を第2純増数単位閾値として設定するようにしてもよい。
この場合、T11の処理において単位純増数が純増数単位閾値に達したと判定した後(T11;Yes)、単位純増数が第2純増数単位閾値に達したか否かをさらに判定し、達したと判定した場合には、T13の処理において「純増数単位閾値×突破表示カウンタ値+第2純増数単位閾値」の数を突破したことを示す突破表示演出を行えばよい。
なお、単位純増数が第2純増数単位閾値に達した場合にT13の処理において行う突破表示演出は、例えば、「純増数単位閾値×突破表示カウンタ値」の突破表示を行う場合とは異なる表示色としたり、メッセージのフォントを変更するなどして、表示態様を異ならせるようにしてもよい。
また、単位純増数が第2純増数単位閾値に達した場合にT13の処理において行う突破表示演出を、音出力部450から所定の音を音出力させる突破音出力演出としてもよい。つまり、純増数が規定数に達したことを遊技者に報知する報知演出として、ファンファーレ音や「連チャン××××発突破」等の音声メッセージを音出力部450から音出力させることによって純増数の規定数突破を祝福する突破音出力演出を行うようにしてもよい。
また、該データ表示装置4に演出用ランプ(LEDランプなど)を設けておき、単位純増数が第2純増数単位閾値に達した場合にT13の処理において行う突破表示演出を、該演出用ランプを点灯/点滅させる突破発光演出としてもよい。つまり、純増数が規定数に達したことを遊技者に報知する報知演出として、規定の発光色(例えば虹色や赤色)で演出用ランプを発光させることによって純増数の規定数突破を祝福する突破発光演出を行うようにしてもよい。
なお、上記の第1実施形態における報知演出についても、データ表示装置4の第1表示部430での突破表示演出を行う他、又はこれに代えて、音出力部450からの突破音出力演出や演出用ランプでの突破発光演出を行うこととしてもよい。また、上記の突破表示演出や突破音出力演出、突破発光演出は、それぞれ単体で行うこととしてもよいし、2以上の演出を複合的に行うこととしてもよい。
また、データ表示装置4の処理部410が実行する所持球数特別表示処理は、図22で説明した処理に限られるわけではない。以下、所持球数特別表示処理の変形例について説明する。
図33は、データ表示装置4の処理部410が、図22の所持球数特別表示処理に代えて実行する第2所持球数特別表示処理の流れを示すフローチャートである。
所持球数特別表示処理部414は、第1単位球数=所持球数−(第1表示カウンタ値×第1表示閾値)を算出する(F1)。また、所持球数特別表示処理部414は、第2単位球数=所持球数−(第2表示カウンタ値×第2単位球数)を算出する(F3)。ここで、第1単位球数は、第1表示閾値及び第1非表示閾値を用いた閾値判定を可能とするために、0発〜1000発の数値範囲に正規化した所持球数である。また、第2単位球数は、第2表示閾値及び第2非表示閾値を用いた閾値判定を可能とするために、0発〜5000発の数値範囲に正規化した所持球数である。
次いで、所持球数特別表示処理部414は、第1単位球数が第1表示閾値に達したか否かを判定し(F5)、達したと判定したならば(F5;Yes)、第1表示カウンタ値に1を加算する(F7)。そして、所持球数特別表示処理部414は、第2単位球数が第2表示閾値に達したか否かを判定し(F9)、達したと判定したならば(F9;Yes)、第2表示カウンタ値に応じた数の第2所定画像を第1表示部430に表示させるように制御する(F11)。
次いで、所持球数特別表示処理部414は、第1表示部430から第1所定画像を全表示消去させる制御を行う(F13)。そして、所持球数特別表示処理部414は、第2表示カウンタ値に1を加算するとともに(F15)、第1表示カウンタ値をリセットして(F17)、第2所持球数特別表示処理を終了する。
F9において第2単位球数が第2表示閾値に達していないと判定したならば(F9;No)、所持球数特別表示処理部414は、第1表示カウンタ値に応じた数の第1所定画像を第1表示部430に表示させるように制御する(F19)。そして、第2所持球数特別表示処理を終了する。
F5において第1単位球数が第1表示閾値に達していないと判定したならば(F5;No)、所持球数特別表示処理部414は、第1単位球数が第1非表示閾値を下回ったか否かを判定する(F21)。
第1単位球数が第1非表示閾値を下回ったと判定したならば(F21;Yes)、所持球数特別表示処理部414は、第1表示カウンタ値が0であるか否かを判定し(F23)、0ではないと判定したならば(F23;No)、第1表示カウンタ値から1を減算する(F25)。そして、第1表示カウンタ値に応じた数の第1所定画像を第1表示部430に表示させる制御を行う(F27)。
その後、所持球数特別表示処理部414は、第2単位球数が第2非表示閾値を下回ったか否かを判定する(F29)。そして、下回ったと判定したならば(F29;Yes)、第2表示カウンタ値が0であるか否かを判定し(F31)、0ではないと判定したならば(F31;No)、第2表示カウンタ値から1を減算する(F33)。そして、第2表示カウンタ値に応じた数の第2所定画像を第1表示部430に表示させる制御を行った後(F35)、第2所持球数特別表示処理を終了する。
このような第2所持球数特別表示処理を行うことによっても、遊技者の所持球数に応じて、第1所定画像及び第2所定画像を適切に表示/非表示させ、遊技機で遊技する遊技者や周囲の遊技客に、該遊技者の遊技状態(遊技媒体の所持数)を分かり易い形で報知することができる。
[2.第2実施形態]
[2−1.遊技用システムの構成]
図34は、第2実施形態における第2遊技用システム1Bのシステム構成の一例を示す図である。第2遊技用システム1Bは、不図示の遊技島に設置される遊技機の一種である複数のパチンコ機2と、各パチンコ機2に対応して設けられる遊技用装置及び計数装置の一種であるカードユニット3と、制御装置及び管理装置の一種であるホールコンピュータ6と、制御装置及び管理装置の一種である持玉管理コンピュータ8と、各パチンコ機2に対応して設けられる遊技用装置及び情報表示装置の一種である呼出ランプ装置9とを備えて構成される。
カードユニット3は、パチンコ機2の所定側の側方位置に該パチンコ機2に対して1対1に対応設置され、遊技場に会員登録をしていないビジター遊技者に対して発行される遊技用記録媒体であるビジターカードや、遊技場に会員登録をした会員遊技者に対して発行される遊技用記録媒体である会員カードを受け付けて、該ビジターカード又は会員カード(以下、包括的に「カード」と称する。)に記録された遊技用価値特定情報(プリペイド残額データ)から特定される有価価値の大きさ(プリペイド残額)に基づき、該パチンコ機2での遊技に使用される遊技媒体である遊技球を貸し出すための処理や、該パチンコ機2における遊技において獲得された遊技球を計数して、該計数済みの遊技球数の範囲内の遊技球を払い出す処理を行う。
呼出ランプ装置9は、正面視で横長の箱形の形状を呈する情報表示装置の一種であり、パチンコ機2で遊技を行っている遊技者が店員を呼び出すために用いられる他、パチンコ機2からの信号を受けて該パチンコ機2に関する遊技情報を、前面に設けられた表示部(ディスプレイ)930に表示する。
各パチンコ機2は、台番号によって個々に識別可能に構成されており、パチンコ機2、カードユニット3及び呼出ランプ装置9は、台端末10を介してホールコンピュータ6や持玉管理コンピュータ8に接続されている。なお、図1では、簡明化のために、遊技島に設置されるパチンコ機2を4台として図示している。
[2−2.情報及び信号の流れ]
図35は、第2遊技用システム1Bの各装置間における情報及び信号の流れの一例を示す図である。なお、図35では、説明の簡明化のために、台端末10については図示を省略している。
パチンコ機2からは、大当り中信号や確変中信号、時短中信号、打込信号、賞球信号、始動信号といった遊技に係る信号が呼出ランプ装置9及びホールコンピュータ6に出力される。
カードユニット3からは、計数払出ユニット380により計数された遊技者の所持球数を表す所持球数信号と、計数払出ユニット380により計数された遊技者の純増数を表す純増数信号と、持玉カードが挿入されたことを示すカード挿入信号と持玉カードが排出されたことを示すカード排出信号(カード挿入/排出信号)とが呼出ランプ装置9に出力される。また、カードユニット3からは、受付中の会員カードやビジターカードに記録されたカード情報が持玉管理コンピュータ8に出力される。
また、ホールコンピュータ6からは、呼出ランプ装置9の表示部に所定の表示を行わせるための指示や制御を行うための表示管理信号が該呼出ランプ装置9に出力される。
[2−3.パチンコ機及びカードユニットの構成]
図36は、第2実施形態におけるパチンコ機2及びカードユニット3の外観構成を示す正面図である。なお、パチンコ機2の構成は第1実施形態と同じであるため、再度の説明を省略する。
カードユニット3の前面には、フルカラーLEDにより構成されて複数の色に点灯することでカードユニット3の状態等を報知可能とされた多機能ランプ301と、紙幣を挿入するための紙幣挿入口302と、装置前面より装置前方側に突出形成された突出部305と、計数済玉数を払出すための計数払出操作を受付けるための払出ボタン311と、会員カードやビジターカードを挿入するためのカード挿入口309とが設けられている。
カードユニット3の前面に設けられたカード挿入口309は、該カード挿入口309に対応する位置に内蔵されるカードリーダライタ327のカードスロット392に連設されており、このカード挿入口309を介してビジターカードや会員カードをカードスロット392に挿入可能とされている。
ここで、ビジターカード及び会員カードには、種々のデータを記憶するための不揮発性メモリと、これら記録情報の書き換えや読み出しを実施するとともに、外部のリーダライタ装置との非接触通信を実施する制御部とを有するICチップが搭載されたICカードを使用しており、これらビジターカード並びに会員カードには、個々のカードを識別可能なカードIDが予め書き換え不能に記憶されている。そして、その種別がカードIDから識別可能とされているとともに、プリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データや、振分けの有無を特定可能な振分けフラグ等の各種データが記憶されている。
なお、会員カードは、遊技場に会員登録を実施した会員遊技者に対して発行されるものであり、該会員に対して付与される会員IDが書き換え不能に記憶されている。また、該会員カードを使用して会員遊技者は、後述するように、一度獲得して計数した遊技球を、その翌日以降においても再度遊技に使用したり、景品交換に使用できる貯玉を行うことができるようになっているが、該会員カードには、該貯玉が行われた遊技球数である貯玉数は直接記録されておらず、該貯玉数は、後述するように、持玉管理コンピュータ8において、会員カードIDと会員IDとに対応付けて記憶されることで、該会員カードIDや会員IDから特定されるようになっている。
また、会員カードには、該会員カードを所有する遊技者が計数した計数済玉数に基づく持玉数も直接記録されておらず、該持玉数も、後述するように、会員カードIDと会員IDとに対応付けて記憶されることで、該会員カードIDや会員IDから特定されるようになっており、該持玉数をその当日においてのみ、遊技場内の各カードユニット3において遊技に使用でき、また、景品交換POS端末(不図示)において景品交換に使用できるようになっている。
また、ビジターカードは、遊技場内に設置された不図示のカード発行・入金機において、購入、発行されるとともに、カードユニット3においても発行される。なお、ビジターカードには、該ビジターカードを所有する遊技者が計数した計数済玉数に基づく持玉数と日付とが記憶されており、該持玉数をその当日においてのみ、遊技場内の各カードユニット3において遊技に使用でき、また景品交換POS端末において景品交換に使用できるようになっている。
また、カードユニット3の前面には、前方に突出する態様において突出部305が設けられている。該突出部305において、遊技者と対向する面には、各種情報を表示可能な表示部350と、メインメニュー画面を表示させるためのメニューボタン316と、台データを表示させるための台データボタン318と、会員カードを受付けた場合において、該会員カードに記録された会員カードID並びに会員IDにより特定される貯玉数を用いた再プレイ遊技を実施するための再プレイボタン319と、再プレイボタン319の操作が有効であることを報知するための再プレイ表示部317と、遊技場の係員が所持する設定用リモコンからの赤外線信号を受信して電気信号に変換して出力するIR受光ユニット315とが設けられており、該表示部350の表面には、表示部350に表示された各表示項目を指触により入力可能とするための透明タッチパネル314が設けられている。
また、該突出部305内部には、表示部350を成す後述する液晶表示器313や各ボンに対応するスイッチが設けられており、これらが該突出部305に対応する装置内位置に設けられた表示制御基板329に接続されることで、液晶表示器313の表示制御や、透明タッチパネル314による入力位置検出等が、該表示制御基板329によって実施される。
カードユニット3内の上部位置には、紙幣挿入口302に連設され、該紙幣挿入口302に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を実施し、その識別結果を装置略中央部に設けられている後述する制御ユニット300に出力する紙幣識別ユニット302aが設けられており、該紙幣識別ユニット302aにおいて各種紙幣(1万円、5千円、2千円、千円の各紙幣)の受付が可能とされている。
また、カードユニット3の略中央部位置には、該カードユニット3を構成する各部と接続しやすいように該カードユニット3の動作を制御する制御ユニット300が設けられており、後述するように、該制御ユニット300によって該カードユニット3の各種の動作が制御されている。
また、カードユニット3の最下方位置には、遊技球を計数して取り込み、該計数した遊技球を最大端数分、つまり、対応するパチンコ機2における払出単位である125個未満の単位未満端数の最大値である24個だけ貯留するとともに、該単位未満端数の遊技球を計数して払出す計数払出ユニット380が設けられている。
[2−4.カードユニットの機能構成]
図37は、カードユニット3の機能構成の一例を示すブロック図である。
カードユニット3は、紙幣識別ユニット302aと、カードリーダライタ327と、表示制御基板329と、カードユニット3の各部の制御を制御プログラムにより実施して該カードユニット3の各種の機能を提供する制御ユニット300とから構成されており、紙幣識別ユニット302a、カードリーダライタ327及び表示制御基板329は制御ユニット300と接続されて各種データの送受が可能とされている。
カードリーダライタ327は、カード挿入口309から挿入される会員カード並びにビジターカードに記録されている(会員)カードIDや、会員ID(会員カードのみ)、プリペイド残額データ等の記録情報の読み出し及び書き込みを行う。
制御ユニット300は、処理部310と、ROM320と、RAM330と、時計部335とを備えて構成される。
処理部310は、カードユニット3を統括的に制御するCPUやDSP等のプロセッサを有して構成される制御装置及び演算装置である。本実施形態において、処理部310は、主要な機能部として、所持球数特別表示処理部310aと、純増数特別表示処理部310bと、純増数カウント処理部310cとを含む。
ROM320は、不揮発性の読み出し専用の記憶装置であり、処理部310により読み出され、カードユニット処理(図41及び図42参照)として実行されるカードユニット処理プログラム321と、所持球数特別表示用閾値テーブル322と、純増数特別表示用閾値テーブル323とを記憶している。
カードユニット処理プログラム321は、所持球数特別表示処理として実行される所持球数特別表示処理プログラム321aと、純増数特別表示処理として実行される純増数特別表示処理プログラム321bと、純増数カウント処理として実行される純増数カウント処理プログラム321cとをサブルーチンとして含む。カードユニット処理については、フローチャートを用いて詳細に後述する。
また、所持球数特別表示処理については、第1実施形態で説明した所持球数特別表示処理(図22参照)と同様の処理を適用可能であるため、再度の説明を省略する。また、所持球数特別表示用閾値テーブル322は、第1実施形態で説明した所持球数特別表示用閾値テーブル494(図16参照)を同様に適用可能であるため、再度の説明を省略する。
また、純増数特別表示処理についても、第1実施形態で説明した純増数特別表示処理(図25参照)と同様の処理を適用可能であるため、再度の説明を省略する。また、純増数特別表示用閾値テーブル323は、第1実施形態で説明した純増数特別表示用閾値テーブル496(図16参照)を同様に適用可能であるため、再度の説明を省略する。純増数カウント処理については、フローチャートを用いて詳細に後述する。
RAM330は、揮発性の読み書き可能な記憶装置であり、カードリーダライタ327に受付中のビジターカードや会員カードの(会員)カードID並びにプリペイド残額や、持玉数、貯蓄数、来店ポイント数、対応するパチンコ機2の台データ、遊技中の会員の遊技情報等の各種のデータを記憶する。RAM330は、不図示の電池によりバックアップされており、電源が遮断されても所定期間において記憶されているデータが保持される。
RAM330には、所持球数データ331と、純増数データ332と、カード情報333と、処理用データ334とが記憶される。
所持球数データ331及び処理用データ334は、処理部310が所持球数特別表示処理(図22参照)において所持球数特別表示を行うための処理用データであり、前述した第1表示カウンタ値や第2表示カウンタ値、第1整数n、第2整数mといった処理用のデータが一時記憶される。
純増数データ332は、後述する純増数カウント処理において更新されるデータであり、純増数特別表示処理(図25参照)において用いられる。
制御ユニット300は、前述したように遊技球の貸出に伴う各種の信号の授受を、パチンコ機2に設けられている不図示の賞球制御基板との間において実施可能に接続されているとともに、前述のように、信号ケーブルを介して、パチンコ機2の情報出力基板と接続されることで、大当り中信号等の各種の外部出力信号が入力可能とされている。
また、制御ユニット300は、対応するパチンコ機2の下方位置に設けられているアウト玉計数器16に接続されて該アウト玉計数器16による打込信号が入力可能とされており、これらアウト玉計数器16からの打込信号の入力に応じて、後述する遊技情報テーブルの総打込玉数の値に該打込信号に応じた所定数を加算更新する。
また、制御ユニット300は、計数払出ユニット380と接続されており、該計数払出ユニット380において遊技球の計数が行われたことにより出力される計数センサ信号を入力し、該計数センサ信号に基づいて所持球数を更新する。例えば、前述したように計数払出ユニット380に流入した遊技球が、計数センサにより検出され、1球の遊技球の検出に応じて所定パルスの検出信号が計数払出ユニット380から制御ユニット300に対して出力されて、制御ユニット300において記憶される所持球数(持玉数)が1ずつ増加する。なお、計数払出ユニット380の構成は、第1実施形態の台間計数ユニット3に設けられる計数払出ユニット380と同じであるため、再度の説明を省略する。
また、制御ユニット300は、装置前面の突出部305の下方位置に設けられた払出ボタン311に対応する払出ボタンスイッチ311’に接続されており、払出ボタン311の操作に応じた信号が、該払出ボタンスイッチ311’から入力されることにより、払出ボタン311の操作の有無を把握できるようになっている。払出ボタン311が押下されたことを検知すると、制御ユニット300は、所持球数のうちの所定の単位球数を遊技者に払い戻す。第1実施形態と同様に、1回の払い戻し操作で遊技者に払い戻される単位球数を125発として説明する。
制御ユニット300は、1回の払い戻し操作が行われる毎に、記憶している所持球数を125減算し、所持球数データ331を更新する。ただし、所持球数が125未満である場合に払い戻し操作が行われた場合には、所持球数を0とする。すなわち、記憶している所持球数に相当する球数を減算する。また、制御ユニット300は、詳細は後述するが、所持球数を減算するとともに、純増数も減算し、純増数データ332を更新する。
第1実施形態と同様に、遊技者の所持球数が増加する場合には、遊技者が計数レバー341を引いた状態としておくことでパチンコ機2から排出された遊技球が下皿24から計数通路343に随時に流入し、計数払出ユニット380により計数されることで随時に増加する場合と、遊技者が計数レバー341を引かずにパチンコ機2から排出された遊技球を下皿に溜めた状態としておき、ある程度遊技球が溜まった段階で計数レバー341を引くことで、溜められた遊技球が一気に計数通路343に流入し、計数払出ユニット380により計数されることで一気に増加する場合との2つのケースがある。また、遊技者の所持球数が減少する場合は、遊技者の払い戻し操作により遊技球が遊技者に払い戻される場合であり、前述したように1回の払い戻し操作による払い戻し数は125発であるため、1回の払い戻し操作により所持球数は125発減少する。
また、第2実施形態では、第1実施形態と異なり、大当り中に賞球され、計数払出ユニット380により計数された遊技球の数を純増数として加算するとともに、払出ボタン311が押下され、払い戻し操作が行われる毎に、払戻数を純増数から減算することにより、純増数を計数し、純増数データ332を更新する。このため、本実施形態における制御ユニット300及び計数払出ユニット380は、遊技球の純増数、つまり遊技媒体純増数を計数する遊技媒体純増数計数手段として機能する。
また、制御ユニット300には、前述したように、対応するパチンコ機2の操作部に設けられた残額表示器や、貸出ボタンの操作を検知する貸出ボタンスイッチや、受付中の会員カードやビジターカードを返却させる際に操作される返却ボタンの操作を検知する返却ボタンスイッチが接続されており、貸出ボタンの操作や返却ボタンの操作を検知できるとともに、これら残額表示器の表示制御を実施する。
制御ユニット300は、リモコンからの送信に応じたIR受光ユニット315からの出力や突出部305に設けられている各種ボタンの操作やタッチパネルの操作に応じて表示制御基板329から入力される各種情報や、紙幣識別ユニット302aによる貨幣識別情報、並びにカードリーダライタ327からのカード挿入情報やビジターカードの貯留状態情報等を受けて、制御ユニット300に接続されている前記多機能ランプ内に設けられたフルカラーLED301a等の各LEDの点灯制御、カードリーダライタ327、表示制御基板329の制御、残額表示器の表示制御等、全体の動作制御を行う。
また、制御ユニット300は、カード挿入口309に挿入された会員カードやビジターカードの利用の可/不可を判別するカード受付け処理や、受付中の会員カード或いはビジターカードから読み出したプリペイド残額データに基づくプリペイド残額を使用した玉貸を行う貸与処理や、貨幣の受付けに応じて、受付中の会員カードやビジターカードに残存するプリペイド残額への入金、或いは新たなビジターカードにプリペイド残額を書き込んで発行する発行・入金処理や、返却ボタンによる返却操作により受付中の会員カードやビジターカードの返却する返却処理や貯玉数を用いた再プレイ処理や、払出ボタン311の操作の受付けによって計数済玉数(挿入されたビジターカード並びに会員カードにより特定される持玉数を含む)からの払い出し(返却)を行って該払出した玉数を計数済玉数から減算更新する払出処理等の処理を実行する。
また、制御ユニット300は、HUBを介して、ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されているホールコンピュータ6や持玉管理コンピュータ8等の外部装置とデータ通信可能に接続されており、これらの各コンピュータと各種データの送受が可能とされている。
また、制御ユニット300に接続された表示制御基板329は、表示部350を成す液晶表示器313や、透明タッチパネル314や、各種スイッチ類(メニューボタン316に対応するメニュースイッチ316a、台データボタン318に対応する台データスイッチ318a、再プレイボタン319に対応する再プレイスイッチ319a)や、IR受光ユニット315、前述した再プレイ表示部内に設けられたLED320a等の電子部品が接続されており、これら透明タッチパネル314の操作情報や、各種スイッチ類の操作情報、IR受光ユニット315から出力された出力信号に基づく情報が、表示制御基板329を介して制御ユニット300に出力される。
本実施形態の表示制御基板329には、液晶表示器313の表示駆動を行う表示駆動回路(図示略)や、前記透明タッチパネル314からの出力信号に基づいて押圧操作された位置を特定して該特定した入力位置情報を出力する入力位置検出回路(図示略)や、表示部350に表示する表示映像に関する処理を行うVDP(図示略)や、メニュー表示等に使用する画像データ等を記憶するVROM(図示略)や、表示部350に表示する表示データを一時記憶するVRAM(図示略)や、制御ユニット300から独立して、各種スイッチ類やタッチパネル等の入力に伴う判断や処理を処理プログラムに基づいて実施する表示制御マイコン等が実装されており、制御ユニット300から出力される表示データ(ページデータ)等に基づいて、各種の表示画面を、表示部350を構成する液晶表示器313に表示可能とされている。
カードユニット3は、会員登録をしていない一般の遊技者に対して発行される遊技用記録媒体であるプリペイド機能を備えるビジターカード(一般カードとも言う)や、該遊技場に会員登録した会員遊技者に対して発行される遊技用記録媒体である会員カードを受付ける。ビジターカードや会員カードはICカードで構成されている。
それらのカードを受付けたカードユニット3は、カードの記録情報により特定される遊技者所有の遊技価値(例えばカード残額、持玉数、あるいは貯玉数等)を遊技玉に変換する機能を有する。
カードユニット3の前面には、紙幣を挿入するための紙幣挿入口、会員カードやビジターカードを挿入するためのカード挿入/排出口が設けられている。このカード挿入/排出口に挿入された会員カードやビジターカードがカードリーダライタに受け付けられ、そのカードに記録されている情報が読取られる。紙幣挿入口に挿入された紙幣は、貨幣識別器(図示省略)により取込まれてその真贋や紙幣種別の識別がなされる。
カードユニット3には、会員カードを受け付けた場合において、該会員カードに記録された会員カードID(以下、単に「カードID」という。)及びカードIDにより特定される貯玉数を用いた再プレイ遊技を実施するための再プレイボタン319が設けられている。
再プレイボタン319を操作した場合に、挿入されたカードに遊技者が獲得した持玉数が記録されているときにはその持玉数の一部を引落として遊技玉に変換し、変換した遊技玉に基づいてパチンコ機2による遊技を行うことが可能となる。一方、挿入されたカードが会員カードであり持玉数が記録されておらず、且つ、貯玉が持玉管理コンピュータ8に記録されている場合には、その貯玉の一部が引落とされて遊技玉に変換され、パチンコ機2による遊技が可能となる。つまり、挿入されたカードに対応付けて貯玉と持玉との双方が記憶されている場合には、持玉が優先的に引落とされる。なお、再プレイボタン319とは別に、持玉を引落とすための専用の持玉払出ボタンを設け、再プレイボタンは貯玉引落とし専用のボタンとしてもよい。
ここで、「貯玉」とは、前日以前に獲得した玉でホールに預けている玉であり、貯玉払出により遊技玉となる。また、貯玉は、遊技場に預け入れられた遊技媒体であり、持玉管理コンピュータ8により管理される。
前述したように、持玉数は、遊技者が遊技機により遊技を行った結果、遊技者の所有となった遊技玉数をカードに記録したものであって、未だに遊技場に預け入れられていない玉数のことである。前述したように、遊技場において当日遊技者が獲得した玉数を「持玉」と言い、前日以前に遊技者が獲得した玉数であって遊技場に預け入れられた玉数を「貯玉」と言う。「貯玉」と「持玉」の違いは、遊技場に預け入れるための貯玉操作が行われて遊技場に預け入れられた玉数であるか、未だに遊技場に預け入れられていない段階の玉数であるかの違いであるため、「持玉」を店舗に設置された持玉管理コンピュータ8で管理するようにしてもよい。
本実施形態において、貯玉データは会員カードに直接記録させず、店舗に設置された持玉管理コンピュータ8に会員カード番号と対応付けて記憶させ、会員カード番号に基づいて対応する貯玉を検索できるように構成されている。一方、持玉は、カードに直接記録している。しかし、それに限定されるものではなく、両者ともに持玉管理コンピュータ8にカード番号と対応付けて記憶させてもよい。ビジターカードの場合も、持玉は、ビジターカードに直接記録している。しかし、それに限定されるものではなく、持玉を持玉管理コンピュータ8にカード番号と対応させて記憶させてもよい。
なお、持玉をカード(会員カード、ビジターカード)又は持玉管理コンピュータ8に記憶させるタイミングは、計数ボタンが操作されて計数処理が行われる毎のタイミングとしてもよいし、一定時間毎のタイミングとしてもよいし、カードを返却するタイミングとしてもよい。
また、遊技者が遊技を終えてカードユニット3からカードの返却を受けたときには、カードユニット3に記憶していた持玉が一旦貯玉として持玉管理コンピュータ8に記憶されるようにし、その遊技者がカードの返却を受けた日と同じ日に再び同じ又は別のカードユニット3にカードを挿入したときには、一旦貯玉として記憶された当日分の持玉のみが再びそのカードユニット3に記憶され、その持玉の範囲で遊技玉を加算し、遊技できるようにしてもよい。
[2−5.持玉管理コンピュータの機能構成]
図38は、持玉管理コンピュータ8の機能構成の一例を示す図である。
持玉管理コンピュータ8は、処理部810と、入力部820と、表示部830と、通信部840と、時計部850と、記憶部860とを備えて構成される。
処理部810は、記憶部860に記憶されているシステムプログラム等の各種プログラムに従って、持玉管理コンピュータ8の各部を統括的に制御する制御装置及び演算装置であり、CPU等のプロセッサを有して構成される。
入力部820は、例えばキーボードやマウスを有して構成される入力手段であり、押下されたキーやボタンの信号(操作信号)を処理部810に出力する。
表示部830は、処理部810から出力される表示制御信号に基づいて各種の表示を行う表示装置であり、LCD等を有して構成される。表示部830には、記憶部860に記憶された各種データベースのデータの内容等が表示される。
通信部840は、カードユニット3との間で通信を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。通信部840は、カードユニット3からカード情報を受信する。
時計部850は、持玉管理コンピュータ8が備える内部時計であり、例えば、水晶振動子及び発振回路を含む水晶発振器を有して構成される。時計部850の計時時刻(日付を含む。)は処理部810に随時出力される。
記憶部860には、処理部810により持ち玉管理処理として実行される持ち玉管理プログラム861と、会員データ863と、カード管理データ865と、ユニット管理データ867とが記憶される。
図39は、会員データ863のデータ構成の一例を示す図である。会員データ863には、会員情報データと、会員遊技履歴データとが記憶される。会員情報データには、会員の個人情報が記憶される。具体的には、例えば、会員をユニークに識別するための会員IDと、該会員が自身で設定する暗証番号と、店舗に来店する度に該会員に付与される来店ポイントと、来店ポイントに応じて該会員に設定されるランクと、該会員の名字と、該会員の名前とが記憶される。
会員遊技履歴データには、会員IDと、来店日と、台番号と、機種名と、開始時刻と、終了時刻とが対応付けて記憶される。開始時刻は、該会員が該台番号のパチンコ機2で遊技を開始した時刻である。終了時刻は、該会員が該台番号のパチンコ機2で遊技を終了した時刻である。
図40は、カード管理データ865のデータ構成の一例を示す図である。
カード管理データ865には、会員カード管理データと、ビジターカード管理データとが記憶される。
会員カード管理データは、会員カードを管理するためのデータであり、例えば、会員カードをユニークに識別するためのカードIDと、会員IDと、持玉数と、貯玉数と、大当り回数とが対応付けて記憶される。
ビジターカード管理データは、ビジターカードを管理するためのデータであり、例えば、ビジターカードをユニークにするためのカードIDと、該ビジターカードの最新の発行日時である最新発行日時と、持玉数と、大当り回数とが対応付けて記憶される。
[2−6.処理の流れ]
図41及び図42は、カードユニット3の処理部310が、ROM320に記憶されているカードユニット処理プログラム321に従って実行するカードユニット処理の流れを示すフローチャートである。
最初に、処理部310は、カード返却操作がなされたか否かを判定し(H1)、なされたと判定したならば(H1;Yes)、カード返却処理を行う(H3)。具体的には、挿入されているカードをカード返却口に排出する処理を行う。そして、処理部310は、H20へと処理を移行する。
カード返却操作がなされなかったと判定したならば(H1;No)、処理部310は、持玉合算操作がなされたか否かを判定し(H5)、なされたと判定したならば(H5;Y
es)、持玉合算処理を行う(H7)。そして、処理部310は、H20へと処理を移行
する。
持玉合算操作がなされなかったと判定したならば(H5;No)、処理部310は、カードロック操作がなされたか否かを判定し(H9)、なされたと判定したならば(I9;Yes)、カードロック処理を行う(H11)。具体的には、挿入されているカードをカード返却ボタン312の押下のみでは返却されないようにロックする。ロックした後は、例えば暗証番号の入力を遊技者に求めるようにし、正しい暗証番号が入力されない限り、カードを遊技者に返却しないようにする。そして、処理部310は、H20へと処理を移行する。
カードロック操作がなされなかったと判定したならば(H9;No)、処理部310は、持玉分割操作がなされたか否かを判定し(H13)、なされたと判定したならば(H13;Yes)、持玉分割処理を行う(H15)。そして、処理部310は、H20へと処理を移行する。
持玉分割操作がなされなかったと判定したならば(H13;No)、処理部310は、情報照会操作がなされたか否かを判定し(H17)、なされたと判定したならば(H17;Yes)、情報照会処理を行う(H19)。具体的には、遊技者の操作に応じて、プリペイド残額(入金残額)や持玉数、貯玉数等の情報を表示部350に表示させる。そして、処理部310は、H20へと処理を移行する。
次いで、処理部310は、ROM320に記憶されている純増数カウント処理プログラム321cに従って純増数カウント処理を実行する(H20)。
次いで、処理部310は、計数払出ユニット380から計数結果を入力したか否かを判定し(H21)、入力したと判定したならば(H21;Yes)、所持球数データ331を更新する(H23)。そして、処理部310は、ROM320に記憶されている所持球数特別表示処理プログラム321aに従って所持球数特別表示処理(図22参照)を実行する(H25)。次いで、処理部310は、ROM320に記憶されている純増数特別表示処理プログラム321bに従って純増数特別表示処理(図25参照)を実行する(H26)。
その後、処理部310は、払戻ボタンが押下されたか否かを判定し(H27)、押下されたと判定したならば(H27;Yes)、球払戻制御処理を行う(H29)。そして、処理部310は、所持球数データ331及び純増数データ332を減算して更新した後(H31)、ROM320に記憶されている所持球数特別表示処理プログラム321aに従って所持球数特別表示処理(図22参照)を実行する(H33)。次いで、処理部310は、ROM320に記憶されている純増数特別表示処理プログラム321bに従って純増数特別表示処理(図25参照)を実行する(H34)。
その後、処理部310は、処理を終了するか否かを判定し(H35)、処理を継続すると判定したならば(H35;No)、H1に処理を戻す。また、処理を終了すると判定したならば(H35;Yes)、カードユニット処理を終了する。
図43は、処理部310の純増数カウント処理部310cが、ROM320に記憶されている純増数カウント処理プログラム321cに従って実行する純増数カウント処理の流れを示すフローチャートである。なお、この純増数カウント処理におけるS1〜S13までの処理については、第1実施形態において説明した図24における純増数記憶更新処理におけるR1〜R23までの処理とほぼ同様であるため、詳細な説明を省略する。但し、この純増数カウント処理では、純増数記憶更新処理におけるR3〜R9の処理は除外されている。
純増数カウント処理部310cは、パチンコ機2から第1通信部470を介して送信される大当り中信号を受信したか否かを判定する大当り中信号を受信したと判定した場合(S11;Yes)、第1始動カウンタ値を「0」にリセットする(S13)。
次いで、純増数カウント処理部310cは、計数払出ユニット380から計数結果を入力したか否かを判定し(S15)、入力したと判定したならば(S15;Yes)、純増数データ332を更新する(S17)。S17の処理では、大当り中に賞球された遊技球の数が計数結果として入力されているため、該計数結果が加算される。
S17の処理を実行した後、又は大当り中信号を受信していないと判定した場合(S11;No)、純増数カウント処理部310cは、純増数信号の出力タイミングであるか否かを判定する(S19)。そして、出力タイミングであると判定したならば(S19;Yes)、呼出ランプ装置9に純増数信号を出力するように制御する(S21)。
S21の処理を実行した後、又は純増数信号の出力タイミングでないと判定した場合(S19;No)、純増数カウント処理部310cは、純増数カウント処理を終了する。
このように、第2実施形態では、第1実施形態と異なり、大当り中に賞球された遊技球の数が計数払出ユニット380から計数結果として入力されることで純増数データ332を更新する(加算する)。また、図42のH27の処理により、払戻ボタンが押下された場合に、純増数データ332を更新する(減算する)。
なお、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、パチンコ機2からの賞球信号及び打込信号に基づいて純増数データ332を更新するようにしてもよい。
図44は、持玉合算処理の流れを示すフローチャートである。
持玉合算処理とは、複数枚のカードに対応付けられた持玉を合算して1枚のカードに対応付ける処理をいう。
処理部310は、会員カード受付中であるか否かを判定する(J3)。会員カード受付中である場合は(J3;Yes)、処理部310は、暗証番号の入力指示を行う(J5)。次いで、処理部310は、照合結果がOKであるか否かを判定し(J7)、OKであったならば(J7;Yes)、会員カードに持玉があるか否かを判定する(J9)。
持玉があると判定したならば(J9;Yes)、処理部310は、カードリーダライタ327の読取り位置のビジターカードを無効に変更して、会員カードを排出させる(J11)。そして、処理部310は、会員カード又はビジターカードを挿入するように遊技者に指示する(J13)。
次に、処理部310は、所定時間内にカードが挿入されたか否かを判定し(J15)、挿入されたと判定したならば(J15;Yes)、持玉を挿入カードに移行する(J17)。そして、処理部310は、挿入カードのカード情報を持玉管理コンピュータ8に送信した後(J19)、挿入カードを排出させる(J21)。そして、処理部310は、持玉合算処理を終了する。
J3、J7、J9又はJ15の判定結果が否定判定であった場合は、処理部310は、エラー報知を行う(J23)。そして、処理部310は、持玉合算処理を終了する。
図45は、持玉分割処理の流れを示すフローチャートである。
持玉分割処理とは、1枚のカード(分割元カード)の持玉を分割して複数のカードに対応付ける処理をいう。本実施形態では、受け付けられている会員カード(以下、「分割元カード」という。)の持玉のうち、一部の持玉を他の新たなビジターカード(以下、「分割先カード」という。)に対応付け、残りの持玉を分割元カードに残存させる。
最初に、処理部310は、暗証番号の入力指示を行う(K3)。次いで、照合結果がOKであるか否かを判定し(K5)、OKであると判定したならば(K5;Yes)、持玉が貸出単位額に相当する数の2倍以上あるか否かを判断する(K7)。持玉数が貸出単位額に相当する数に満たない場合は(K7;No)、通常は持玉を払出すことができないため、該カードと分割するカードとの分を合わせて、持玉数が貸出単位額に相当する数の2倍以上あることを必要とする。
2倍以上であると判定したならば(K7;Yes)、処理部310は、分割する持玉数を入力するための画面を表示制御する(K9)。分割数は、選択肢から選択できるようにしてもよいし、増加又は減少ボタンを操作することで貸出単位額に相当する数単位で増減させて入力できるようにしてもよいし、直接、数値入力できるようにしてもよい。
処理部310は、分割数が入力されるまで待機し(K11;No)、入力されたと判定したならば(K11;Yes)、会員カード受付中であるか否かを判定する(K13)。会員カード受付中であると判定したならば(K13;Yes)、処理部310は、持玉数から分割数を減算する(K15)。
次いで、処理部310は、会員カードを排出させる(K17)。次いで、処理部310は、カードリーダライタに設けられたカード貯留部からビジターカードを読取り位置に取出し、取出したビジターカードの発行処理を行う(K19)。具体的には、持玉管理コンピュータ8のビジター貯蓄管理テーブルの状況を利用中に変更して、最新発行日時を更新して、持玉管理コンピュータ8のビジター貯蓄管理テーブルの最新発行日時を更新し、両テーブルのその他の項目をリセットする。
そして、処理部310は、分割数を持玉数として該ビジターカードに対応付ける(K21)。具体的には、持玉管理コンピュータ8のビジター貯蓄管理テーブルの持玉数として分割数を記憶させる。次いで、処理部310は、該ビジターカードを排出させる(K23)。
次に、処理部310は、先に排出された会員カードの再挿入を促す旨を報知する(K25)。処理部310は、会員カードが挿入されるまで待機し(K27;Yes)、挿入されたならば(K27;Yes)、カード情報を持玉管理コンピュータ8に送信する(K41)。そして、処理部310は、持玉分割処理を終了する。
一方、会員カード受付中ではないと判定したならば(K13;No)、処理部310は、受付中のビジターカードのカード情報を、一旦、他のメモリ領域に退避させる(K29)。そして、処理部310は、受付中の読書き位置のビジターカードのカード情報をリセットし、発行処理を行う(K31)。次いで、処理部310は、分割数を持玉数として該ビジターカードに記録し(K33)、該ビジターカードを排出させる(K35)。
次に、処理部310は、カードリーダライタのカード貯留部からビジターカードを読取り位置に取出し、取出したビジターカードの発行処理を行う(K37)。そして、処理部310は、K29で退避させたカード情報を該ビジターカードに記録する(K39)。そして、処理部310は、K41へと処理を移行する。
[2−7.表示画面]
図46は、カードユニット3の液晶表示器313の表示画面の一例を示す図である。
液晶表示器313には、遊技者の所持球数に応じた所持球数特別表示と、所持球数と、純増数特別表示とが表示されている。
所持球数特別表示は、遊技者の所持球に応じた特別表示であり、図46では、第1所定画像としてドル箱が、第2所定画像として特箱が表示された状態を示している。これらの画像の表示方法は第1実施形態と同様であるため、再度の説明を省略する。なお、図46に限らず、第1所定画像及び第2所定画像の表示態様としては、第1実施形態で図30〜図32に示したような各種の表示態様を適用することが可能である。
また、所持球数は、遊技者の現在の所持球数であり、計数払出ユニット380から出力される計数結果と、遊技者の払い戻された払い戻し数とに基づいて、リアルタイムに表示更新される。また、純増数特別表示は、遊技者の純増数に応じた特別表示であり、図46では、基準値となる3000発を突破したことをメッセージ画像により表示した状態を示している。なお、この場合の表示方法は第1実施形態と同様であるため、再度の説明を省略する。
[2−8.作用効果]
第2遊技用システム1Bでは、遊技球を用いて遊技するパチンコ機2に対応してカードユニット3が設けられる。カードユニット3は、画像を表示可能な表示部350と、パチンコ機2で遊技する遊技者の所持球数を計数可能な計数払出ユニット380とを備える。
カードユニット3は、パチンコ機2から大当り中信号や確変中信号、時短中信号、打込信号、賞球信号、始動信号といった遊技に係る信号を受信する。そして、カードユニット3の純増数カウント処理部310cは、大当り中に賞球された遊技球の数が計数払出ユニット380から計数結果として入力されることにより純増数データ332を更新(加算)し、払戻ボタンが押下された場合に、純増数データ332を更新する(減算する)。
そして、純増数特別表示処理部310bは、第1始動カウンタ値が純増数クリア用始動カウンタ閾値に設定された値を超えるまでに大当り中信号を受信した場合には、純増数の加算又は減算といった純増数の計数を継続し、大当り中信号を受信することなく、第1始動カウンタ値が純増数クリア用始動カウンタ閾値に設定された値を超えた場合には、純増数の計数を中断する。
そして、純増数が所定の基準値を超えた場合に、純増数特別表示処理部310bは、突破表示演出制御を行い、一旦純増数が所定の基準値を超え、突破表示演出制御が行われた後、純増数が該所定の基準値を下回った場合、純増数特別表示用閾値テーブル323における規制解除用タイマ閾値に設定された時間が経過したこと、規制解除用始動カウンタ閾値に設定された始動回数となったこと、稼働中フラグがオフ状態となりパチンコ機2が空き台となったこと、の各所定条件のうちいずれかの所定条件が成立するまでの間、突破表示演出制御を規制する。これにより、遊技者に違和感を与えることなく突破表示を行うことができ、遊技興趣を向上させることができる。
また、第2遊技用システム1Bでは、遊技球を用いて遊技するパチンコ機2に対応してカードユニット3が設けられる。カードユニット3は、画像を表示可能な表示部350と、パチンコ機2で遊技する遊技者の所持球数を計数可能な計数払出ユニット380とを備える。そして、表示制御基板329は、計数払出ユニット380により計数された所持球数が第1表示閾値に達した場合に第1所定画像を表示部350に表示させるための表示制御処理と、表示部350に第1所定画像が表示されているときに所持球数が第1表示閾値よりも所定数分小さい第1非表示閾値に達していれば第1所定画像を非表示とせず、第1非表示閾値を下回った場合に、第1所定画像を非表示とさせるための非表示制御処理とを実行する。
これによれば、遊技機で遊技する遊技者の所持球数を計数払出ユニット380により計数し、計数した所持球数に基づいて表示部350に第1所定画像を表示させることで、遊技者の所持球数を示す直感的に分かり易い表示を実現することができる。また、第1所定画像を非表示とする第1非表示閾値は、第1所定画像を表示させる第1表示閾値よりも所定数分小さい。この所定数分の閾値の差を設けたことにより、閾値間際の所持球数の増減によって所定画像の表示/非表示が切り替わることを防止することができる。
[2−9.変形例]
カードユニット3が実行する持玉合算処理や持玉分割処理において、所持球数特別表示に関する例外的な処理を行うこととしてもよい。具体的には、例えば、持玉分割処理で持玉が分割された場合に、分割前のカードに記録された所持球数(持玉数)に基づいて、分割元のカードに記録された所持球数での画像の表示数と、分割先のカードに記録された所持球数での画像の表示数とを決定してもよい。
例えば、所持球数が3100発であり、遊技者がこれを1900発と1200発とに分割したとする。分割元のカードに記録された持玉数を1900発とし、分割先のカードに記録された持玉数を1200発とする。上記の所持球数特別表示処理によれば、所持球数が3100発の場合は、第1所定画像の表示数は3となる。そこで、例えば、分割元のカードと分割先のカードとで、第1所定画像の表示数の和が3となるように第1所定画像の表示数を振り分ける。具体的には、分割元のカードについては持玉数が1900発であるが、この場合の第1所定画像の表示数を例外的に2とし、分割先のカードについては持玉数が1200発であるため、原則通り第1所定画像の表示数を1とする。
第2所定画像についても同様である。
具体的な処理としては、分割前のカードに記録された所持球数に基づいて所定画像の表示数(以下、「総表示数」と称す。)を判定する。そして、持玉分割を行った場合に、分割元カードに記録された所持球数と分割先カードに記録された所持球数とに基づいて、それぞれのカードに記録された所持球数に対応する表示カウンタ値を判定する。
分割元カードの所持球数に対応する表示カウンタ値(以下、「分割元カード表示カウンタ値」と称す。)と分割先カードの所持球数に対応する表示カウンタ値(以下、「分割先カード表示カウンタ値」と称す。)との和が上記の総表示数と同じである場合は、そのままの表示カウンタ値に基づいて所定画像を表示する。一方、分割元カード表示カウンタ値と分割先カード表示カウンタ値との和が上記の総表示数と異なる場合は、その差を補償するように、分割元カード表示カウンタ値及び分割先カード表示カウンタ値のいずれか一方を補正する。この表示カウンタ値の補正処理を、第1表示カウンタ値及び第2表示カウンタ値のそれぞれについて行う。
また、この場合において、分割元カード表示カウンタ値と分割先カード表示カウンタ値とを、分割元カードと分割先カードとにそれぞれ記録させるようにすると好適である。このようにすることで、遊技者が他のパチンコ機2に移動して遊技を行う場合に、移動先のパチンコ機2に対応して設けられたカードユニット3は、受け付けたカードに記録された表示カウンタ値に基づいて、表示させる所定画像の数を決定することができる。
また、持玉合算処理が行われた場合、カードユニット3の処理部310は、受付中のカードに記録されている所持球数に基づいて上記の所持球数特別表示処理を行って、第1表示カウンタ値及び第2表示カウンタ値を設定し、これらのカウンタ値に基づいて所定画像を表示させるようにすればよい。
なお、持玉分割処理と同様に、持玉合算処理において合算結果の所持球数に応じた表示カウンタ値をカードに記録することとし、遊技者が他のパチンコ機2に移動して遊技を行う場合に、移動先のパチンコ機2に対応して設けられたカードユニット3が、受け付けたカードに記録された表示カウンタ値に基づいて、表示させる所定画像の数を決定するようにしてもよい。
[3.第3実施形態]
第3実施形態は、第1実施形態で説明したデータ表示装置4の第2表示部440に、遊技者が遊技したパチンコ機2が、(1)遊技者が唯一遊技した唯一遊技機種、(2)遊技者の遊技時間が第1の所定時間よりも長い長時間遊技機種、(3)遊技者が最初に遊技した初遊技機種、(4)遊技者の遊技時間が第2の所定時間よりも短い短時間遊技機種、の1以上の遊技機種のうちのいずれの遊技機種であるかの集計結果に関する情報を表示させる実施形態である。
また、本実施形態では、第1実施形態で説明したデータ表示装置4の第2表示部440に、パチンコ機2での遊技において、遊技球が遊技領域のうちの第1領域を通過した回数及び/又は割合と、遊技球が遊技領域のうちの第2領域を通過した回数及び/又は割合とを、遊技球の発射強度別に集計した集計結果に関する情報を表示させる実施形態である。
データ表示装置4の処理部410は、パチンコ機2に併設されるカードユニット3に挿入された会員カードに記録されたカード情報に基づいて、遊技者が遊技した遊技機種を判定する。図示は省略するが、カード情報には、会員IDと対応づけて、パチンコ機2のID別に、遊技者が該パチンコ機2での遊技時刻が記録される。遊技時刻には、該パチンコ機2での遊技を開始した遊技開始時刻と、該パチンコ機2での遊技を終了した遊技終了時刻とが含まれる。処理部410は、これらの遊技時刻に基づいて、遊技者が遊技した遊技機種が上記の(1)〜(4)のいずれの遊技機種であるかを判定する。
遊技機種の判定方法の一例を説明する。該会員IDの会員が遊技したパチンコ機2が1台のみである場合は、その台番号のパチンコ機2を唯一遊技機種と判定する。該会員IDの会員が遊技したパチンコ機2のうち、遊技開始時刻から遊技終了時刻までの時間として求められる遊技時間が第1の所定時間(例えば3時間)よりも長い台番号のパチンコ機2を長時間遊技機種と判定する。該会員IDの会員が遊技したパチンコ機2のうち、遊技開始時刻から遊技終了時刻までの時間として求められる遊技時間が第2の所定時間(例え15分)よりも短い台番号のパチンコ機2を短時間遊技機種と判定する。また、該会員IDの会員が遊技したパチンコ機2のうち、遊技開始時刻が最も古い台番号のパチンコ機2を初遊技機種と判定する。
処理部410は、上記の遊技機種の判定結果に基づいて、遊技者が遊技した遊技機種がいずれの遊技機種であるかを集計し、その集計結果をデータベース化して記憶する。そして、処理部410は、データベースに記憶された遊技機種の集計結果に基づいて、例えば、遊技機種を周囲の遊技客が視認しやすいようにグラフ化し、作成したグラフを第2表示部440に表示させる制御を行う。
図47は、この場合におけるデータ表示装置4の第2表示部440の表示画面の一例を示す図である。
図47(1)では、該パチンコ機2が長時間遊技機種として遊技者により遊技された割合を表す円グラフ(機種別長時間遊技機種割合円グラフ)が第2表示部440に表示されている。この円グラフの代わりに棒グラフで該パチンコ機2が長時間遊技機種として遊技者により遊技された割合を表したもの(機種別長時間遊技機種割合棒グラフ)が図47(2)であり、機種別長時間遊技機種割合棒グラフが第2表示部440に表示されている。第2表示部440に上記のようなグラフ表示を行うことで、周囲の遊技客は、該パチンコ機2で長時間遊技が行われた割合を知ることができる。
なお、上記は長時間遊技機種について作成した円グラフ及び棒グラフの表示画面の一例であるが、これに代えて、唯一遊技機種や初遊技機種、短時間遊技機種について作成した円グラフや棒グラフを第2表示部440に表示させるようにしてもよい。このような表示を行うことで、周囲の遊技客は、該パチンコ機2で唯一遊技や初遊技、短時間遊技が行われた割合を知ることができる。長時間遊技の割合が高いパチンコ機2は、人気のある機種であることがわかり、唯一遊技の割合が高いパチンコ機2は、非常に人気のある機種であることがわかる。また、短時間遊技の割合が高いパチンコ機2は、それほど人気のない機種であることがわかる。これにより、周囲の遊技客は、人気のある遊技機種や人気のない遊技機種を判断することができ、遊技する機種を選択する際の参考にすることができる。
図48は、第2表示部440の表示画面の別例を示す図である。
図48(1)では、パチンコ機2の機種Aについて、遊技者が遊技をした遊技機種の判定結果を示す円グラフが第2表示部440に表示されている。具体的には、機種Aついて、遊技者が初遊技をした割合、短時間遊技をした割合、長時間遊技をした割合及び唯一遊技をした割合が円グラフ形式で表されている。
これを棒グラフ形式で表したものが図48(2)であり、機種Aについて、遊技者が初遊技をした割合、短時間遊技をした割合、長時間遊技をした割合及び唯一遊技をした割合が棒グラフ形式で第2表示部440に表示されている。
このような表示を行うことで、周囲の遊技客は、該パチンコ機2が唯一遊技機種、長時間遊技機種、初遊技機種、短時間遊技機種として遊技された割合を知ることができ、該パチンコ機2が人気のある機種であるか人気のない機種であるかを判断することができる。
また、本実施形態において、パチンコ機2が備える発射装置は、遊技球の発射強度を検出する発射強度センサを有し、この発射強度センサにより、発射装置から発射された遊技球の発射強度を検出する。そして、検出した発射強度を示す発射強度信号をデータ表示装置4に出力する。また、パチンコ機2は、遊技領域に打ち込まれた遊技球が各入賞口(普通入賞口や始動入賞口、大入賞口)を通過した際に、遊技球が入賞口を通過したことを示す通過領域信号をデータ表示装置4に出力する。この際、パチンコ機2は、通過領域信号に遊技球の発射強度を紐付けて出力する。
データ表示装置4は、パチンコ機2から出力される発射強度信号や通過領域信号に基づいて、遊技球の発射強度や通過領域を判定する。そして、その判定結果に基づいて、遊技球が遊技領域のうちの第1領域を通過した回数及び/又は割合と、遊技球が遊技領域のうちの第2領域を通過した回数及び/又は割合とを、遊技球の発射強度別に集計する。ここで、第1領域及び第2領域には、遊技球が入賞する各種の入賞口(普通入賞口や始動入賞口、大入賞口)や、遊技領域内の区分けされた打込領域(右打領域や左打領域、ぶっ込み領域)が含まれる。
図49は、処理部410が、発射強度に応じていずれの打込領域に遊技球が打ち込まれたかを判定するために用いる発射強度しきい範囲テーブルのテーブル構成の一例を示す図である。
発射強度しきい範囲テーブルには、打込領域と、発射強度しきい範囲とが対応付けて記憶されている。打込領域は、例えば「右打領域」と、「左打領域」と、「ぶっ込み領域」とに分けられている。ここで、「右打領域」とは遊技領域の右側の領域であり、「左打領域」とは遊技領域の左側の領域である。また、「ぶっ込み領域」とは、この領域に遊技球が打ち込まれることで遊技球が始動入賞口の方へ流れやすいとされる領域である。
発射強度しきい範囲には、右打領域については発射強度しきい範囲AR(下限値ARlow〜上限値ARhi)が、左打領域については発射強度しきい範囲AL(下限値ALlow〜上限値ALhi)、ぶっ込み領域については発射強度しきい範囲AB(下限値ABlow〜上限値ABhi)がそれぞれ定められている。
処理部410は、パチンコ機2から出力される発射強度信号に基づいて総打込数及び総打込割合を集計する。また、発射強度信号から特定される発射強度が発射強度しきい範囲テーブルのいずれの発射強度しきい範囲に含まれるかを判定することで、遊技球の打込領域を判定し、その判定結果に基づいて、打込領域別に総打込数及び総打込割合を集計する。
図50は、処理部410が集計した発射強度別通過領域データのデータ構成の一例を示す図である。
発射強度別通過領域データは、発射強度別の遊技球の通過領域の集計結果のデータであり、パチンコ機IDと、遊技球の通過領域、総通過数及び発射強度別通過数とを対応付けた発射強度別通過数データと、遊技球の通過領域、総通過割合及び発射強度別通過割合を対応付けた発射強度別通過割合データとが記憶される。
通過領域には、第1始動入賞口、第2始動入賞口、第3始動入賞口、第1普通入賞口、第2普通入賞口、第3普通入賞口及び大入賞口が定められている。また、大入賞口は、確変入賞口を含む。各入賞口について、パチンコ機2から出力される発射強度信号及び通過領域信号に基づいて、通過領域別の総通過数、発射強度別通過数、総通過割合及び発射強度別通過割合を集計し、発射強度別通過領域データに記憶させる。
なお、本実施形態では、各パチンコ機2について、発射強度別通過数及び発射強度別通過割合の両方を集計することとして説明するが、これらのうちのいずれか一方のみを集計するようにしてもよい。つまり、発射強度別通過数のみを集計してもよいし、発射強度別通過割合のみを集計するようにしてもよい。
図51は、処理部410が集計した発射強度別打込領域データのデータ構成の一例を示す図である。
発射強度別打込領域データは、発射強度別の遊技球の打込領域の集計結果のデータであり、パチンコ機IDと、遊技球の打込領域、総打込数及び発射強度別打込数とを対応付けた発射強度別打込数データと、遊技球の打込領域、総打込割合及び発射強度別打込割合を対応付けた発射強度別打込割合データとが記憶される。
打込領域には、前述した右打領域、左打領域及びぶっ込み領域が含まれる。各打込領域について、処理部410は、パチンコ機2から出力される発射強度信号に基づいて総打込数及び総打込割合を集計する。また、発射強度信号から特定される発射強度が発射強度しきい範囲テーブルのいずれの発射強度しきい範囲に含まれるかを判定することで、遊技球の打込領域を判定し、その判定結果に基づいて、打込領域別に発射強度別打込数及び発射強度別打込割合を集計する。
なお、本実施形態では、各パチンコ機2について、発射強度別打込数及び発射強度別打込割合の両方を集計することとして説明するが、これらのうちのいずれか一方のみを集計するようにしてもよい。つまり、発射強度別打込数のみを集計してもよいし、発射強度別打込割合のみを集計するようにしてもよい。
処理部410は、上記の発射強度別の通過領域(打込領域を含む。)の集計結果に基づいて、例えば、遊技球の発射強度別の通過領域を周囲の遊技客が視認しやすいようにグラフ化し、作成したグラフを第2表示部440に表示させる制御を行う。
図52は、この場合におけるデータ表示装置4の第2表示部440の表示画面の一例を示す図である。
図52(1)では、発射強度別の始動入賞口への入賞の割合を示す円グラフが第2表示部440に表示されている。具体的には、始動入賞口への遊技球の入賞を示す割合が、発射強度「T0〜T9」〜発射強度「T90〜T99」別に表されている。
これを棒グラフ形式で表したのが図52(2)であり、発射強度別の始動入賞口への入賞の割合を示す棒グラフが第2表示部440に表示されている。このような表示を行うことにより、遊技者以外の遊技客は、発射強度に応じて遊技球がどの領域を通過する傾向にあり、どの程度のハンドル操作を行えば遊技球を始動入賞口に入賞させることができるかを把握することができる。
なお、始動入賞口ではなく、発射強度別の普通入賞口に入賞した遊技球の数や割合に関する情報をグラフ形式で第2表示部440に表示させるようにしてもよい。また、発射強度別の大入賞口や確変入賞口に入賞した遊技球や割合に関する情報をグラフ形式で第2表示部440に表示させるようにしてもよい。これにより、周囲の遊技客は、どの程度のハンドル操作を行えば遊技球を普通入賞口や大入賞口、確変入賞口に入賞させることができるかを把握することができる。
なお、本実施形態では、データ表示装置4の処理部410が遊技機種の集計を行うこととして説明したが、この遊技機種の集計をホールコンピュータ6の処理部610が行うようにしてもよい。この場合は、ホールコンピュータ6が集計結果をデータベース化して記憶するようにし、データベースに記憶された集計結果のデータを、データ表示装置4に送信するようにすればよい。また、持玉管理コンピュータ8が遊技機種の集計を行うようにしてもよい。また、ホールコンピュータ6や持玉管理コンピュータ8とは別に会員カードを管理する会員管理コンピュータを店舗に設置することとし、この会員管理コンピュータが遊技機種の集計を行うようにしてもよい。
また、ホールコンピュータ6、持玉管理コンピュータ8、会員管理コンピュータのうちの2つ又は3つの機能を兼ねたコンピュータが遊技機種の集計を行うようにしてもよい。つまり、(1)ホールコンピュータ6と持玉管理コンピュータ8の機能を兼ねたコンピュータ、(2)ホールコンピュータ6と会員管理コンピュータの機能を兼ねたコンピュータ、(3)持玉管理コンピュータ8と会員管理コンピュータの機能を兼ねたコンピュータ、(4)ホールコンピュータ6と持玉管理コンピュータ8と会員管理コンピュータの機能を兼ねたコンピュータのうちのいずれかのコンピュータが遊技機種の集計を行うようにしてもよい。
発射強度別の通過領域の集計についても同様であり、データ表示装置4の処理部410が発射強度別の通過領域の集計を行うようにするのではなく、ホールコンピュータ6の処理部610が発射強度別の通過領域の集計を行うようにしてもよい。この場合は、パチンコ機2が、前述した発射強度信号及び通過領域信号をホールコンピュータ6に出力すればよい。
[4.他の実施形態]
本発明を適用可能な実施形態は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下、他の実施形態について説明する。なお、上記の各実施形態と同一の構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
[4−1.遊技機]
上記の実施形態では、本発明に係る遊技機を通常のパチンコ機2として説明したが、遊技機はこれに限られないことは勿論である。前述したように、通常のパチンコ機2ではなく、封入式パチンコ機を本発明に係る遊技機としてもよい。
図53は、この場合における封入式パチンコ機2Bの外観構成の一例を示す正面図である。
封入式パチンコ機2Bは、前面に形成された筐体と、筐体の一側(向かって左側)に上下を回動自在で且つ着脱自在に軸支され、封入式パチンコ機2Bの主要構成部の略全てが集約して設けられる上部前面枠30Aと、この上部前面枠30Aの下側に位置して筐体の一側に上下を回動自在で且つ着脱自在に軸支された下部前面枠30Bと、下部前面枠30Bの前面に配置される表示用ユニット60とを備えている。封入式パチンコ機2Bでは、上部前面枠30Aと下部前面枠30Bと表示用ユニット60とで遊技機の前面枠を構成している。なお、上部前面枠30Aと下部前面枠30Bとが分離して設けられ、下部前面枠30Bの前面に表示用ユニット60が配置されるものに限らず、上部前面枠30Aと下部前面枠30Bとが一体化された単一の前面枠の前面に表示用ユニット60が配置されてもよいし、下部前面枠30Bに代えて、又は加えて、上部前面枠30Aの前面に表示用ユニット60が配置されてもよい。
上部前面枠30Aと下部前面枠30Bとは相互に分離しており、上部前面枠30Aは、一側上下に取り付けられた軸受部31a、31bが封入式パチンコ機2Bの筐体の不図示のヒンジ部に軸支されることによって、筐体に対して回動可能に取り付けられている。この上部前面枠30Aには遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)20が着脱自在に取り付けられている。遊技盤20には、ガイドレールによって囲まれた、外縁をほぼ円形状とする遊技領域が形成されている。この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が発射されて打ち込まれる。
遊技盤20の所定位置(例えば遊技領域の右下の縁上)には、第1特別図柄表示装置40Aと、第2特別図柄表示装置40Bとが設けられている。第1特別図柄表示装置40Aと第2特別図柄表示装置40Bはそれぞれ、例えば7セグメントやドットマトリクスのLED(発光ダイオード)等から構成され、可変表示ゲームの一例となる特図ゲームにおいて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(特別識別情報)である特別図柄(「特図」ともいう。)が、変動可能に表示(可変表示)される。例えば、第1特別図柄表示装置40Aと第2特別図柄表示装置40Bはそれぞれ、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成される複数種類の特別図柄を可変表示する。
複数種類の特別図柄には、それぞれに対応した図柄番号が付されている。一例として、「0」〜「9」を示す数字それぞれには、「0」〜「9」の図柄番号が付され、「−」を示す記号には、「10」の図柄番号が付されていればよい。以下では、第1特別図柄表示装置40Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置40Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。
遊技盤20における遊技領域の中央付近には、画像表示装置50が設けられている。画像表示装置50は、例えばLCD(液晶表示装置)等から構成され、各種の演出画像を表示する表示領域を形成している。画像表示装置50の表示領域では、特図ゲームにおける第1特別図柄表示装置40Aによる第1特図の可変表示や第2特別図柄表示装置40Bによる第2特図の可変表示のそれぞれに対応して、例えば3つといった複数の可変表示部となる飾り図柄表示エリアにおいて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(装飾識別情報)である飾り図柄が可変表示される。この飾り図柄の可変表示も、可変表示ゲームに含まれる。
一例として、画像表示装置50の表示領域には、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア50L、50C、50Rが配置されている。そして、特図ゲームにおいて第1特別図柄表示装置40Aにおける第1特図の変動と第2特別図柄表示装置40Bにおける第2特図の変動のうち、いずれかが開始されることに対応して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア50L、50C、50Rにおいて飾り図柄の変動(例えば上下方向のスクロール表示)が開始される。その後、特図ゲームにおける可変表示結果として確定特別図柄が停止表示されるときに、画像表示装置50における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア50L、50C、50Rにおいて、飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄(最終停止図柄)が停止表示される。
このように、画像表示装置50の表示領域では、第1特別図柄表示装置40Aにおける第1特図を用いた特図ゲーム、又は、第2特別図柄表示装置40Bにおける第2特図を用いた特図ゲームと同期して、各々が識別可能な複数種類の飾り図柄の可変表示を行い、可変表示結果となる確定飾り図柄を導出表示(単に「導出」ともいう。)する。
「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア50L、50C、50Rにおいて可変表示される飾り図柄には、例えば8種類の図柄(英数字「1」〜「8」あるいは漢数字や、英文字、所定のモチーフに関連する8個のキャラクタ画像、数字や文字あるいは記号とキャラクタ画像との組合せなどであればよく、キャラクタ画像は、例えば人物や動物、これら以外の物体、若しくは、文字などの記号、或いは、その他の任意の図形を示す飾り画像であればよい。)で構成される。飾り図柄のそれぞれには、対応する図柄番号が付されている。例えば、「1」〜「8」を示す英数字それぞれに対して、「1」〜「8」の図柄番号が付されている。なお、飾り図柄は8種類に限定されず、大当り組合せやハズレとなる組合せなど適当な数の組合せを構成可能であれば、何種類であってもよい(例えば7種類や9種類など)。
飾り図柄の可変表示が開始された後、可変表示結果となる確定飾り図柄が導出表示されるまでには、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア50L、50C、50Rにおいて、例えば図柄番号が小さいものから大きいものへと順次に上方から下方へと流れるようなスクロール表示が行われ、図柄番号が最大(例えば「8」)である飾り図柄が表示されると、続いて図柄番号が最小(例えば「1」)である飾り図柄が表示される。或いは、飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rのうち少なくともいずれか1つ(例えば「左」の飾り図柄表示エリア5Lなど)において、図柄番号が大きいものから小さいものへとスクロール表示を行って、図柄番号が最小である飾り図柄が表示されると、続いて図柄番号が最大である飾り図柄が表示されるようにしてもよい。
画像表示装置50の表示領域には、始動入賞記憶表示エリア50Hが配置されている。始動入賞記憶表示エリア50Hでは、特図ゲームに対応した可変表示の保留数(特図保留記憶数)を特定可能に表示する保留記憶表示が行われる。ここで、特図ゲームに対応した可変表示の保留は、普通入賞球装置60Aが形成する第1始動入賞口や、普通可変入賞球装置60Bが形成する第2始動入賞口を、遊技球が通過(進入)することによる始動入賞に基づいて発生する。すなわち、特図ゲームや飾り図柄の可変表示といった可変表示ゲームを実行するための始動条件(「実行条件」ともいう)は成立したが、先に成立した開始条件に基づく可変表示ゲームが実行中であることや封入式パチンコ機2Bが大当り遊技状態に制御されていることなどにより、可変表示ゲームの開始を許容する開始条件が成立していないときに、成立した始動条件に対応する可変表示の保留が行われる。
遊技盤20における遊技領域の下方には、普通入賞球装置60Aと、普通可変入賞球装置60Bとが設けられている。普通入賞球装置60Aは、例えば所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる始動領域(第1始動領域)としての第1始動入賞口を形成する。普通可変入賞球装置60Bは、不図示のソレノイドによって、垂直位置となる通常開放状態と傾動位置となる拡大開放状態とに変化する一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物(普通電動役物)を備え、始動領域(第2始動領域)第2始動入賞口を形成する。
一例として、普通可変入賞球装置60Bでは、普通電動役物用のソレノイドがオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、遊技球が第2始動入賞口を通過(進入)しがたい通常開放状態となる。その一方で、普通可変入賞球装置60Bでは、普通電動役物用のソレノイドがオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となる傾動制御により、遊技球が第2始動入賞口を通過(進入)しやすい拡大開放状態となる。なお、普通可変入賞球装置60Bは、通常開放状態であるときでも、第2始動入賞口には遊技球が進入可能であるものの、拡大開放状態であるときよりも遊技球が進入する可能性が低くなるように構成してもよい。或いは、普通可変入賞球装置60Bは、通常開放状態において、例えば第2始動入賞口を閉鎖することなどにより、第2始動入賞口には遊技球が進入しないように構成してもよい。このように、第2始動領域としての第2始動入賞口は、遊技球が通過(進入)しやすい拡大開放状態と、遊技球が通過(進入)しにくい又は通過(進入)できない通常開放状態とに変化する。
普通入賞球装置60Aに形成された第1始動入賞口や普通可変入賞球装置60Bに形成された第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球は、例えば不図示の第1始動口スイッチや第2始動口スイッチによって検出される。第1始動口スイッチによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の賞球数に相当する点数が現在の持点に加算され、第1特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第1始動条件が成立する。第2始動口スイッチによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の賞球数に相当する点数が現在の持点に加算され、第2特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第2始動条件が成立する。なお、第1始動口スイッチによって遊技球が検出されたことに基づいて付与される点数と、第2始動口スイッチによって遊技球が検出されたことに基づいて付与される点数は、互いに同一の個数であってもよいし、異なる個数であってもよい。
普通入賞球装置60Aと普通可変入賞球装置60Bの下方には、特別可変入賞球装置70が設けられている。特別可変入賞球装置70は、大入賞口扉用の不図示のソレノイドによって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。大入賞口への遊技球の入賞を検出する大入賞口スイッチによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば15個)の賞球数に相当する点数が現在の持点に加算される。通常、大入賞口への遊技球の入賞に基づいて付与される点数は、第1始動入賞口や第2始動入賞口への入賞に基づいて付与される点数よりも高く設定されている。
封入式パチンコ機2Bで遊技を行うためには、まず封入式パチンコ機2Bの側方に設けられたカード挿入口28に、ICカードからなる持点カードを挿入する。この持点カードは、例えば遊技場に設置されたカード販売機で購入することができる。カード販売機から発行された持点カードには、該カードが発行された遊技場を特定可能な遊技場コード、複数の持点カードの中から該持点カードを特定可能な識別情報、持点カード購入の際に遊技者が支払った金額に応じてその上限が定められるカード残高などが記録されている。
持点カードをカード挿入口28に挿入して、玉貸スイッチを押せば、持点カードのカード残高から所定数のカード残高の引き落としと引き換えに、所定数の持点が遊技者に付与される。持点が存在する状態で操作ハンドルを操作すれば、封入式パチンコ機2B内に封入されている打玉(遊技媒体)が不図示の打球ハンマにより一発ずつ遊技領域内に打ち込まれる。打ち込まれた打込玉は不図示の発射玉検出器により一つずつ検出され、検出される毎に持点が1ずつ減算更新される。
発射勢いが弱すぎて遊技領域にまで到達しなかった打玉はファール玉入口より回収され、遊技盤裏面に設けられた不図示のファール玉検出器で検出される。ファール玉が検出されるごとに持点が1ずつ加算更新される。これにより、遊技者の打玉が遊技領域にまで到達する機会を得ることなく、減算更新された持点を有効に再度使用することができる。
封入式パチンコ機2Bでは、遊技領域に設けられた通過ゲート26を通過した遊技球が不図示のゲートスイッチによって検出されたことといった、普通図柄表示器において普通図柄の可変表示を実行するための普図始動条件が成立した後に、例えば前回の普図ゲームが終了したことといった、普通図柄の可変表示を開始するための普図開始条件が成立したことに基づいて、普通図柄表示器による普図ゲームが開始される。
この普図ゲームでは、普通図柄の変動を開始させた後、普図変動時間となる所定時間が経過すると、普通図柄の可変表示結果となる確定普通図柄を停止表示(導出表示)する。このとき、確定普通図柄として、例えば「7」を示す数字といった、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、例えば「7」を示す数字以外の数字や記号といった、普図当り図柄以外の普通図柄が停止表示されれば、普通図柄の可変表示結果が「普図ハズレ」となる。普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となったことに対応して、普通可変入賞球装置60Bを構成する電動チューリップの可動翼片が傾動位置となる拡大開放制御(傾動制御)が行われ、所定時間が経過すると垂直位置に戻る通常開放制御が行われる。
普通入賞球装置60Aに形成された第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球が不図示の第1始動口スイッチによって検出されたことなどにより第1始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第1開始条件が成立したことに基づいて、第1特別図柄表示装置40Aによる特図ゲームが開始される。また、普通可変入賞球装置60Bに形成された第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球が不図示の第2始動口スイッチによって検出されたことなどにより第2始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第2開始条件が成立したことに基づいて、第2特別図柄表示装置40Bによる特図ゲームが開始される。
第1特別図柄表示装置40Aや第2特別図柄表示装置40Bによる特図ゲームでは、特別図柄の可変表示を開始させた後、特図ゲームが行われるごとに設定される特図変動時間としての可変表示時間が経過すると、特別図柄の可変表示結果となる確定特別図柄(特図表示結果)を導出表示する。このとき、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄)が停止表示されれば、特定表示結果としての「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄)が停止表示されれば、所定表示結果としての「小当り」となる。また、大当り図柄や小当り図柄とは異なる特別図柄が確定特別図柄として停止表示されれば「ハズレ」となる。
特図ゲームでの可変表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利なラウンド(「ラウンド遊技」ともいう)を所定回数実行する特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。特図ゲームでの可変表示結果が「小当り」になった後には、大当り遊技状態とは異なる特殊遊技状態としての小当り遊技状態に制御される。これら大当り遊技状態や小当り遊技状態では、特別可変入賞球装置70が所定回数(定められたラウンド数)開放制御されることにより大入賞口への遊技球の入賞が可能となる。すなわち、持点を増加させる機会が提供される。ただし、小当りや所定種別の大当り(例えば前述した潜伏確変大当り)では、大入賞口の開放時間が極めて短く(例えば0.5秒)、実質的には大入賞口への入賞を期待できないようになっている。
画像表示装置50に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア50L、50C、50Rでは、第1特別図柄表示装置40Aにおける第1特図を用いた特図ゲームと、第2特別図柄表示装置40Bにおける第2特図を用いた特図ゲームとのうち、いずれかの特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。そして、飾り図柄の可変表示が開始されてから「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア50L、50C、50Rにおける確定飾り図柄の停止表示により可変表示が終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示状態が所定のリーチ状態となったり、このリーチ状態となったことに対応して、画像表示装置50における表示動作や、スピーカ80L、80Rによる音声出力動作、遊技効果ランプ90などの発光体における点灯動作(点滅動作)により、リーチ状態となる以前とは異なる演出動作が実行される。
遊技を終了する場合には、遊技者は精算スイッチを押下する。これにより、遊技可能持点(遊技持玉)が、それぞれ更新後の情報として持点カードに記録される。なお、遊技可能持点の他に景品交換持点(景品持玉)などが存在する場合には、その情報が持点カードに記録されてもよい。
なお、既に持点カードに以前遊技で獲得した景品交換持点が記録されている場合には、景品交換持点が加算更新されることとなる。以上において、持点カードには、カード残高の他、遊技可能持点(遊技持玉)及び景品交換持点(景品持点)がそれぞれ記録されていることとなる。情報の書き換えが終了した持点カードは、カード挿入口28から排出される。
上記の封入式パチンコ機2Bでは、持点によって遊技が行われる。そこで、遊技者の持点に基づいて、遊技者の所持球数を示す所持球数特別表示や純増数特別表示を行うようにすると好適である。この場合、所持球数特別表示や純増数特別表示は、例えば封入式パチンコ機2Bの下部に設けられた表示用ユニット60に表示させることができる。
具体的には、発射玉検出器により発射玉が検出される毎に持点を減算するとともに、ファール玉検出器でファール玉が検出される毎に持点を加算することで、持点を随時更新する。また、前述したように入賞口(第1始動入賞口、第2始動入賞口、大入賞口、あるいは他の一般入賞口)に遊技球が入賞した場合には、その入賞口への入賞に対応した点数を持点に加算することにより、持点を随時更新する。そして、現在の持点に基づいて所持球数や純増数を判定し、判定した所持球数や純増数に対する閾値判定を行って、所定画像(第1所定画像及び第2所定画像)の表示/非表示を制御する。
純増数についての計数の期間については、上記第1実施形態における純増数記憶更新処理と同様に、第1始動カウンタ値が純増数クリア用始動カウンタ閾値に設定された値を超えるまでに大当りとなった場合には、純増数の加算又は減算といった純増数の計数を継続し、大当りとなることなく、第1始動カウンタ値が純増数クリア用始動カウンタ閾値に設定された値を超えた場合には、純増数の計数を中断するようにすればよい。
なお、これに代えて、持点に対する閾値を定めておき、持点に対する閾値判定を行って、遊技者の持点を示す所定画像(第1所定画像及び第2所定画像)の表示/非表示を行うようにしてもよい。
第1実施形態の台間計数ユニット5や第2実施形態のカードユニット3で計数されている所持球数(持玉数)は、計数払出ユニット380に流入した遊技球が、計数センサにより検出され、1球の遊技球の検出に応じて所定パルスの検出信号が計数払出ユニット380から制御ユニット500や制御ユニット300に対して出力されて、これに応じて制御ユニット500や制御ユニット300において記憶される所持球数(持玉数)が1ずつ増加する例について説明した。すなわち、1球の遊技球が検出されたことに基づいて直ちに所持球数(持玉数)が1増加する例について説明した。また、第1実施形態のデータ表示装置4や第2実施形態のカードユニット3で計数されている純増数についても、1球の遊技球が検出されたことに基づいて直ちに純増数が1増加する例について説明した。
しかし、このような形態に限らず、1球の遊技球が検出されたことに基づいて、直ちに所持球数(持玉数)や純増数を更新せずに、一旦「計数球数」を更新させ(1増加させ)、(1)所定期間内(例えば10秒以内)に「計数球数」が増加しなかったこと、(2)所定期間内の「計数球数」の増加数が所定値より小さくなったこと、(3)あるいは所定期間内の「計数球数」の増加率が所定率より小さくなったこと、等の所定条件に基づいて、該「計数球数」を所持球数(持玉数)に加算するようにしてもよい。
例えば、大当り遊技状態のときには、所定期間内に「計数球数」が増加するため、大当り遊技状態中(ラウンド中)は所持球数(持玉数)や純増数が増加せず、「計数球数」が大当り種別(大当り遊技状態に制御されている期間)に応じた数(例えば1000〜2000)まで増加する。そして、大当り遊技状態が終了して、大入賞口への入賞に基づく賞球の払出が終了した後のタイミングで、「計数球数」が所持球数(持玉数)や純増数に加算されることになる。この場合には、所持球数(持玉数)や純増数が急激に変化することになるが、前述した図22の所持球数特別表示処理や図25の純増数特別表示処理によって、適切に第1所定画像及び第2所定画像を表示させたり、突破表示演出等の報知演出を行うことが可能となる。
また、所持球数特別表示や純増数特別表示とは異なるが、上記の封入式パチンコ機2Bを本発明に係る遊技機とする場合において、広域の店舗に設置された全ての封入式パチンコ機2Bに通番のIDを割り当て、所定の管理装置(例えば各店舗に設置されるホールコンピュータ6)が、各店舗に設置された全ての封入式パチンコ機2Bの遊技情報を管理・集計する遊技用システムを構築することが可能である。ここで、「広域」とは、例えば、所定の区域(例えば都道府県別の区域)とすることもできるし、全国とすることもできる。この場合、一の店舗に設置されたホールコンピュータ6が、他の店舗に設置された封入式パチンコ機2Bでの遊技に関連する情報を、自店舗に設置されたデータ表示装置4に表示させるような遊技用システムを構築することが可能である。
図54は、この場合における第3遊技用システム1Cのシステム構成の一例を示す図である。なお、上記の実施形態で説明した第1遊技用システム1A及び第2遊技用システム1Bと同一の構成要素については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
第3遊技用システム1Cでは、複数の店舗それぞれについて、複数の封入式パチンコ機2Bと、各封入式パチンコ機2Bに対応して設けられたデータ表示装置4と、ホールコンピュータ6とを備えて構成され、封入式パチンコ機2B及びデータ表示装置4と、ホールコンピュータ6とが台端末10を介して接続されている。各店舗のホールコンピュータ6は、インターネット等のネットワークNを介して接続されており、相互に封入式パチンコ機2Bでの遊技に関連する情報を送受可能に構成されている。
本実施形態において、ホールコンピュータ6は、他の店舗のホールコンピュータ6と通信を行うための通信部を備える。ホールコンピュータ6の処理部610は、自店に設置された各封入式パチンコ機2Bの遊技結果を集計した自店遊技集計データを、通信部を介して他店のホールコンピュータ6に送信する。また、ホールコンピュータ6の処理部610は、他の店舗に設置されたホールコンピュータ6から、他店に設置された各封入式パチンコ機2Bの遊技結果を集計した他店遊技集計データを、通信部を介して受信する。自店遊技集計データ及び他店遊技集計データは、例えばハードディスク680にデータベース化して記憶される。
ホールコンピュータ6の処理部610は、所定のタイミング(例えば、所定時間が経過する毎のタイミング)で、自店及び他店の封入式パチンコ機2Bの機種別の遊技集計データを、該機種の封入式パチンコ機2Bに対応して設けられたデータ表示装置4に送信する。そして、データ表示装置4の処理部410は、ホールコンピュータ6から受信した遊技集計データに基づいて、自店及び他店の封入式パチンコ機2Bでの遊技に関連する情報を第2表示部440に表示させるように制御する。
図55は、この場合にデータ表示装置4の第2表示部440に表示される表示画面の一例を示す図である。
第2表示部440には、封入式パチンコ機2Bの機種である「パチンコXXX」について、自店の大当り平均回数である当店大当り平均回数と、他店であるA店の大当り平均回数とがそれぞれ表示されている。また、A店よりも自店の大当り平均回数の方が多かったため、「当店の方が大当り回数が多いです!!」というメッセージが表示されている。このような表示を行うことで、周囲の遊技客は、該店舗の封入式パチンコ機2Bの大当り回数に加えて、他店舗の封入式パチンコ機2Bの大当り回数を知ることができ、どの店舗で遊技を行えば有利であるかを把握することができる。
次に、本発明の遊技機について、パチンコ機2に代えて、スロットマシンを遊技機とすることも可能である。遊技機をスロットマシンとする場合は、遊技者の所持メダル数に応じて、上記の実施形態で説明した所持球数特別表示処理や純増数特別表示処理と同様の所持メダル数特別表示処理や純増メダル数特別表示処理を行って、所持メダル数に応じた第1所定画像及び第2所定画像を表示/非表示とさせるとともに、純増メダル数に応じた突破表示を表示又は消去する制御を行えばよい。
スロットマシンでは、遊技者にとって有利な有利状態として、ボーナス(RB(レギュラーボーナス)、BB(ビッグボーナス))状態やチャンスタイム(ART(アシストリプレイタイム)、AT(アシストタイム)及びRT(リプレイタイム))状態等の遊技者に対する特典が付与される状態に制御される。このため、ボーナス状態及びチャンスタイム状態の少なくともいずれかに制御される状態を有利状態として、上記の実施形態と同様の処理を行って所持メダル数特別表示やメダル純増数特別表示を行うようにすればよい。
この場合、第1実施形態のデータ表示装置4は、スロットマシンから出力される遊技信号であるメダルIN信号やメダルOUT信号に基づいてINメダル数及びOUTメダル数を特定し、INメダル数とOUTメダル数との差数に基づいてメダル純増数を算出して記憶するようにすればよい。また、第2実施形態のカードユニット3には、メダルの純増数を計数して払い出すメダル計数払出ユニットを備えることとし、このメダル計数払出ユニットの計数結果に基づいてメダル純増数をカウントするようにすればよい。
第1実施形態で説明したようにデータ表示装置4の表示部に所定画像を表示させるのであれば、台間計数ユニット5が遊技者の所持メダル数を示す所持メダル数信号をデータ表示装置4に出力するように構成し、データ表示装置4の処理部410は、台間計数ユニット5から出力される所持メダル数信号に基づいて遊技者の所持メダル数を特定して、所定画像の表示制御及び非表示制御を行えばよい。また、第1実施形態で説明したようにデータ表示装置4の表示部に突破表示を行うのであれば、データ表示装置4の処理部410が、純増メダル数を算出して記憶部490に記憶させ、第1実施形態における始動回数に対応するゲーム数をカウントして、突破表示演出を行えばよい。
また、第2実施形態で説明したようにカードユニット3の表示部に所定画像を表示させるのであれば、カードユニット3に設けられた計数払出ユニット380による所持メダル数の計数結果や純増メダル数の計数結果に基づいて遊技者の所持メダル数及び純増メダル数を判定して、所定画像の表示制御及び非表示制御(又は突破表示の表示制御/非表示制御)を行えばよい。
この場合、第1所定画像は、遊技者が獲得したメダルが投入されるメダル用のドル箱としたり、一の箱に積まれるメダルの嵩高とすることができる。また、第2所定画像は、遊技者が獲得したメダルが投入されるメダル用の特箱としたり、別の箱に積まれるメダルの嵩高とすることができる。
また、第1所定画像を表示させるための第1表示閾値(第1値)と、第1所定画像を非表示とさせるための第1非表示閾値(第2値)とは、所定の時間範囲内に所持メダル数が減少する数に基づいて定めておくことができる。具体的には、1回の払い戻し操作により遊技者に払い戻されるメダル数を50枚とした場合、例えば50枚に25枚分の余裕を持たせた75枚を第1表示閾値と第1表示非閾値との差(第1所定数)とする。そして、例えば、第1表示閾値を200枚とし、第1非表示閾値を125枚とする。
また、第2表示閾値が第1表示閾値よりも大きくなり、且つ、第2表示閾値と第2非表示閾値との差(第2所定数)が第1所定数よりも大きくなるように第2表示閾値と第2非表示閾値とを定めておく。例えば、第2所定数を150枚とし、第2表示閾値を1000枚、第2非表示閾値を850枚とする。
また、遊技機をスロットマシンとする場合において、データ表示装置4の第1表示部430の表示内容としては、スロットマシンの機種名やスタート回数、ボーナス発生回数(RB発生回数、BB発生回数)やチャンスタイム付与回数(ART付与回数、AT付与回数、RT付与回数)等の特典付与回数、スタート履歴グラフ等の情報を定めておけばよい。また、第2表示部440の表示内容としては、空き台情報やボーナス中情報、特典付与中情報等の情報を定めておけばよい。また、特定演出(一斉演出)に関する表示内容も上記の実施形態と同様に定めておくことができる。
また、台間計数ユニット5からデータ表示装置4に送信される所持遊技媒体数を特定可能な信号は、遊技者の所持球を示す所持球信号や、遊技者の所持メダル数を示す所持メダル数信号に限られるわけではない。これらの信号に代えて、遊技媒体(遊技球又はメダル)の増減数を示す信号(以下、「遊技媒体増減数信号」と称す。)をデータ表示装置4に送信するようにしてもよい。この場合、データ表示装置4は、台間計数ユニット5から送信される遊技媒体増減数信号に基づいて、遊技者の所持球数や所持メダル数、純増球数や純増メダル数を更新することで、所持遊技媒体数や遊技媒体純増数を判定するようにすればよい。
また、上記の所持遊技媒体数を特定可能な信号を出力するタイミングは、所定の時間間隔毎のタイミングや、計数払出ユニット380の計数結果が所定数に達したタイミング、計数払出ユニット380の計数がなくなってから所定時間(例えば10秒)が経過したら計数を確定し、その確定を待ったタイミングといった間欠的なタイミングとすればよく、いずれのタイミングで信号を出力するかは、適宜設計変更可能である。
[4−2.遊技用装置]
上記の実施形態のように、データ表示装置4の第1表示部430やカードユニット3の表示部350に所定画像(第1所定画像、第2所定画像)を表示させるのではなく、各パチンコ機2に対応して該パチンコ機2の下部に設けられる各台計数機7の前面に表示部730を構成し、この表示部に所定球特別表示や純増数特別表示を表示させるようにしてもよい。
図56は、この場合における各台計数機7に設けられた表示部730の構成の一例を示す図である。
パチンコ機2の下部には、各台計数機7が設けられており、パチンコ機2の下皿24から排出された遊技球を計数可能に構成されている。各台計数機7の前面には表示部730が設けられており、各台計数機7の制御ユニットは、上記の実施形態と同様の所持球数特別表示処理(図22参照)を行って、表示部730に第1所定画像及び第2所定画像を表示させるように制御する。また、各台計数機7の制御ユニットは、上記の実施形態と同様の純増数特別表示処理(図25参照)を行って、表示部730に突破表示を表示させる突破表示演出を行うように制御する。
また、遊技用装置は、データ表示装置4やカードユニット3、各台計数機7に限らず、上記の実施形態で説明した呼出ランプ装置9を本発明に係る遊技用装置としてもよい。この場合は、呼出ランプ装置9の表示部930に、所持球数特別表示や純増数特別表示を表示させるようにすればよい。
また、上記の実施形態では、データ表示装置4の第1表示部430にタッチパネル421を設けることとし、遊技者が指で画面をタップすることにより店員の呼び出しやメニュー選択を行うこととして説明した。しかし、タッチパネル421の代わりに筐体に呼出ボタンやメニュー選択ボタンを設けることとし、遊技者が呼出ボタンやメニュー選択ボタンを押下することにより、店員の呼び出しやメニュー選択を行うようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、第1表示部430の左右に1つずつ第2表示部440を設けることとして説明したが、左右のいずれか一方にのみ第2表示部440を設けることとしてもよい。また、第2表示部440を基体部4Aから通路側に突出するように設けるのではなく、基体部4Aの側面に設けることとしてもよい。この場合も、左右の両方の側面に第2表示部440を設けてもよいし、左右のいずれか一方の側面にのみ第2表示部440を設けることとしてもよい。
また、上記の実施形態では、データ表示装置4を、ヒンジ部4Cにより扉部4Bを回動させることで、第2表示部440の角度を第1表示部430に対して相対的に変化させることが可能な構成として説明したが、第2表示部440の角度が第1表示部430に対して相対的に変化しないような固定的な構成とすることも可能である。この場合は、第2表示部440を形成した部材(以下、「サブ基体部」という。)が、基体部4Aに対して所定の開き角度を有するように、基体部4Aとサブ基体部とを一体的に構成すればよい。
具体的には、基体部4Aとサブ基体部とが重なり合った状態の開き角度を0°とし、その状態からサブ基体部を扉のように開いて(基体部4Aの一端を基準として回転させて)、サブ基体部が基体部4Aに対して垂直となった状態の開き角度を90°と定義した場合、サブ基体部の設置角度は、例えば、60°〜90°の角度範囲に含まれる設置角度とすることができる。この角度範囲に含まれる設置角度とすれば、遊技機で遊技する遊技者の遊技位置から第2表示部440を視認することはできないが、遊技島の端から周囲の遊技客が第2表示部440を視認することができる。
また、上記の他に、第2表示部440をデータ表示装置4の本体側面(左右両方の側面又は左右一方の側面)に配置することとしてもよい。つまり、基体部4Aから通路側に突出するようにサブ基体部を設けるのではなく、基体部4Aの側面にサブ基体部を設けることとしてもよい。
また、上記の第1実施形態では、所持球数特別表示及び純増数特別表示をデータ表示装置4の第1表示部430に表示させることとして説明したが、第1表示部430ではなく、第2表示部440に表示させることとしてもよい。また、所持球数特別表示及び純増数特別表示のいずれか一方を第2表示部440に表示させることとしてもよい。
図57は、この場合にホールコンピュータ6のハードディスク680に記憶される表示内容設定用テーブル681の一例を示す図である。
この表示内容設定用テーブル681を見ると、第1表示部430の表示内容に所持球数特別表示及び純増数特別表示が定められておらず、それに代えて、第2表示部440の表示内容に、(1)所持球数特別表示、(4)純増数特別表示が定められている。
図58は、この場合にホールコンピュータ6のハードディスク680に記憶される第2表示部表示態様設定用テーブル683bの一例を示す図である。
この第2表示部表示態様設定用テーブル683bを見ると、第2表示部440の表示態様に、「パターンT」として全画面所持球数特別表示が定められている。また、「パターンU」として全画面純増数特別表示が定められている。
この場合、ホールコンピュータ6の処理部610は、上記のテーブルに基づいて表示用設定データ691を作成し、データ表示装置4に送信することで、データ表示装置4の表示設定を行うようにすればよい。
図59は、この場合に第2表示部440に表示される所持球数特別表示の表示画面の一例を示す図である。この図には、第1所定画像としてドル箱を、第2所定画像として特箱を表示する場合の所持球数特別表示の表示画面の一例を示している。なお、第1所定画像及び第2所定画像の表示方法は、第1実施形態及び第2実施形態で説明した表示方法と同様であるため、ここでは再度の説明を省略する。
なお、データ表示装置4の第1表示部430及び第2表示部440のいずれか一方の表示部に所持球数特別表示を表示させるのではなく、第1表示部430及び第2表示部440の両方の表示部に所持球数特別表示を表示させることとしてもよい。なお、純増数特別表示についても同様に、第1表示部430及び第2表示部440の両方の表示部に表示させることとしてもよい。
また、上記の実施形態では、所持球数特別表示と純増数特別表示とを、同じ表示画面に並列的に表示させる例について説明したが、所持球数特別表示と純増数特別表示とを異なる表示画面に個別に表示させるようにしてもよい。
また、第2表示部440は、必ずしも文字や数字で情報を表示するディスプレイである必要はなく、発光により情報を遊技客に報知するLEDランプとしてもよい。具体的には、例えば、円形や多角形(三角形や四角形、六角形等)のLEDランプを形成したサブ基体部をデータ表示装置4の本体側面(左右両方の側面又は左右一方の側面)に設けることでサイドランプを構成することができる。また、基体部4Aからブリッジを用いて通路側に突出させるような形でLEDランプを設けることとしてもよい。この場合、データ表示装置4の処理部410は、パチンコ機2の大当り中や確変中、潜伏確変中、時短中、空き台中といった情報を、それぞれ異なる発光色や発光パターンでLEDランプに発光させるように制御すればよい。
図60は、この場合におけるLEDランプの発光の設定に関するテーブルであるLED発光テーブルのテーブル構成の一例を示す図である。このLED発光テーブルは、ホールコンピュータ6のメモリ(記憶装置)に予め記憶させておくことができる。そして、ホールコンピュータ6の処理部610は、このLED発光テーブルに基づいて、データ表示装置4の第2表示部440の発光に関する設定を行う。
LED発光テーブルには、種別と、番号と、LEDランプの発光設定とが対応付けて記憶されている。LEDランプの発光設定には、報知内容と、発光色と、発光パターンとが定められている。報知内容は、その発光色及び発光パターンにより遊技客に報知する内容である。
例えば、該パチンコ機2が空き台であることを示す「空き台情報」には、発光色として「青色」が、発光パターンとして「点灯」が定められている。つまり、該パチンコ機2が空き台である場合は、LEDランプが青色に点灯制御されることになる。
該パチンコ機2が大当り中であることを示す「大当り情報」には、発光色として「赤色」が、発光パターンとして「α秒の時間間隔で点滅」が定められている。つまり、該パチンコ機2が空き台である場合は、LEDランプが赤色に点滅制御されることになる。
該パチンコ機2が潜伏確変中であることを示す「潜伏確変情報」には、発光色として「緑色」が、発光パターンとして「β秒の時間間隔で点滅」が定められている。つまり、該パチンコ機2が潜伏確変中である場合は、LEDランプが緑色に点灯制御されることになる。
該パチンコ機2が潜伏確変中であることを示す「潜伏確変情報」には、発光色として「黄色」が、発光パターンとして「γ秒の時間間隔で点滅」が定められている。つまり、該パチンコ機2が時短中である場合は、LEDランプが黄色に点灯制御されることになる。
なお、上記のLEDランプの発光設定に係る報知内容と発光色、発光パターンとの対応関係は一例に過ぎず、適宜設計変更可能である。LEDランプの点滅の時間間隔(例えば上記のα秒、β秒、γ秒)も適宜設定することが可能である。また、固定的な発光色でLEDランプを発光させるのではなく、種々の発光色を組み合わせたイルミネーションによって周囲の遊技客に情報を発信するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、データ表示装置4がホールコンピュータ6から一斉演出表示指示信号を受信した場合に、一斉演出表示を行うこととして説明した。しかし、データ表示装置4が具備する時計部455の計時時刻に基づいて、一斉演出表示を行うようにしてもよい。この場合、パチンコ機2が具備する時計部であるRTC235と時計部455とを同期させて、パチンコ機2が一斉演出を行うのと同じタイミングで一斉演出表示を行うようにすればよい。
また、大当りランニング演出では、ホールコンピュータ6が大当りランニング演出用の表示指示信号を所定の遅延時間分の遅延をかけて各データ表示装置4に送信することで、大当りランニング演出を行うこととして説明したが、大当りランニング演出を実現するための構成はこれに限られるわけではない。
例えば、データ表示装置4同士を所定の通信ケーブルを用いて接続し、大当りランニング演出実行信号をこの通信ケーブルを用いて相互に伝送するようにしてもよい。この場合は、データ表示装置4が、隣接するデータ表示装置4から大当りランニング演出実行信号を受信した場合に、所定の時間差だけ時間をずらして大当りランニング映像を表示し、次のデータ表示装置4に大当りランニング演出実行信号を送信するようにすればよい。つまり、大当りランニング演出実行信号をデータ表示装置4の識別番号に応じて昇順又は降順に順次に伝送していくようにすることで大当りランニング演出を実現することができる。
[4−3.管理装置]
上記の実施形態では、本発明に係る管理装置(制御装置)をホールコンピュータ6として説明したが、管理装置はホールコンピュータ6に限られないことは勿論である。遊技島毎に設置される台端末10を管理装置としてもよいし、台端末10とホールコンピュータ6とを中継する中継コンピュータを設置し、この中継コンピュータを本発明に係る管理装置としてもよい。また、持玉管理コンピュータ8を本発明に係る管理装置としてもよい。
なお、持玉管理コンピュータ8が会員のデータを管理するようにするのではなく、ホールコンピュータ6や持玉管理コンピュータ8とは別に、会員情報や会員カード情報を管理する会員管理コンピュータを店舗に設置し、この会員管理コンピュータを本発明に係る管理装置としてもよい。
また、ホールコンピュータ6、持玉管理コンピュータ8、会員管理コンピュータのうちの2つ又は3つの機能を兼ねたコンピュータを本発明に係る管理装置としてもよい。つまり、(1)ホールコンピュータ6と持玉管理コンピュータ8の機能を兼ねたコンピュータ、(2)ホールコンピュータ6と会員管理コンピュータの機能を兼ねたコンピュータ、(3)持玉管理コンピュータ8と会員管理コンピュータの機能を兼ねたコンピュータ、(4)ホールコンピュータ6と持玉管理コンピュータ8と会員管理コンピュータの機能を兼ねたコンピュータのうちのいずれかのコンピュータを本発明に係る管理装置としてもよい。
[4−4.純増数の記憶・計測]
上記の実施形態では、有利期間中に遊技者に付与された付与遊技媒体数から有利期間中に遊技者が遊技に使用した使用遊技媒体数を減算した遊技媒体純増数を記憶することとして説明した。この場合、有利期間を、パチンコ機2における大当り遊技状態、確変状態及び時短状態のいずれかに制御されている期間として説明した。
そして、第1実施形態のデータ表示装置4は、これらの有利期間終了後も純増数を記憶しておき、有利期間終了後から所定期間内に再び有利期間に制御された場合には、記憶している遊技媒体純増数を更新可能であり、所定期間が経過しても再び有利期間に制御されない場合には、記憶している純増数を消去(クリア)することとして説明した。また、第2実施形態のカードユニット3は、上記の有利期間終了後も純増数を保持しておき、有利期間終了後から所定期間内に再び有利期間に制御された場合には、保持している純増数に基づいて計数を継続し、所定期間が経過しても再び有利期間に制御されない場合には、保持している遊技媒体純増数に基づく計数を終了することとして説明した。
しかし、有利期間は、必ずしも大当り遊技状態、確変状態及び時短状態のいずれかに制御されている期間とする必要はなく、例えば、確変状態及び時短状態を有利状態から除外して、大当り遊技状態のみを有利期間としてもよい。この場合、確変状態や時短状態に制御されている期間に上記の実施形態で説明した所定条件が成立した場合には、記憶している純増数を消去(クリア)したり、純増数の計数を終了するようにしてもよい。
[4−5.報知演出の規制]
また、上記の実施形態では、純増数が規定値に達した後、規定値を下回った場合には、純増数が再び規定値に達したときにも、所定条件が成立するまで報知演出の実行を規制することとして説明した。上記の実施形態では、有利期間であるか非有利期間であるかに関わらず所定条件が成立した場合に報知演出の実行を規制した。
しかし、上記に代えて、有利期間中に、純増数が規定値に達した後、確変状態又は時短状態において遊技のために遊技球を消費したことにより純増数が規定値を下回ったが、大当り遊技状態に制御されたことにより純増数が再び規定値に達した場合に、所定条件が成立するまで報知演出の実行を規制することとしてもよい。
[4−6.表示画面]
データ表示装置4の第1表示部430や他の遊技用装置の表示部に表示させることが可能な表示画面は、上記の実施形態で説明した表示画面例に限られるわけではない。以下、表示画面の変形例について説明する。
図61は、この場合にホールコンピュータ6のハードディスク680に記憶される第1表示部表示態様設定用テーブル683aのテーブル構成の一例を示す図である。
第1表示部表示態様設定用テーブル683aは、パチンコ機2の機種名別に定められたテーブルであり、各パチンコ機2の機種について、表示画面種類と、表示画面名称と、表示パターンNoと、第1表示部の表示態様とが対応付けて定められている。
表示画面種類には、(A)〜(E)の5種類の表示画面の識別番号が定められている。
表示画面名称には、(A)〜(E)の5種類の表示画面に対応する表示画面の名称が定められている。
表示パターンは、各表示画面において情報を表示させる場合の表示のパターンであり、各表示画面について1以上のパターンが定められている。
第1表示部の表示態様は、データ表示装置4の第1表示部430に情報を表示させる表示の態様であり、情報を表示させる位置と、情報を表示させる色と、情報を表示させる大きさとが定められている。また、表示の色及び表示の大きさについては、表示画面に応じて、「デフォルト」と「カスタマイズ」との2種類が定められている。「デフォルト」とは、初期設定されている設定値のことを意味し、「カスタマイズ」とは、後述する表示カスタマイズによって遊技者が自由に設定可能な設定値のことを意味する。
具体的に説明する。
表示画面(A)については、表示パターンPA−1及びPA−2が定められている。
表示パターンPA−1では、情報を表示させる位置として、(a)パチンコ機2の「機種名」を第1表示枠に、(b)「スタート回数」を第2表示枠に、(c)「大当り回数」を第3表示枠に、・・・それぞれ表示させることが定められている。また、表示パターンPA−2では、(a)パチンコ機2の「機種名」を第1表示枠に、(b)「初当りゲーム数」を第2表示枠に、(c)「大当り内訳」を第3表示枠に、・・・表示させることが定められている。また、上記の文字や数字を表示させる色について、デフォルトとして「黒」、カスタマイズとして「青」、「緑」、「赤」が定められている。また、上記の文字や数字を表示させる大きさについて、デフォルトとして「小」、カスタマイズとして「中」が定められている。
表示画面(B)については、表示パターンPB−1及びPB−2が定められている。
表示パターンPB−1では、情報を表示させる位置として、画面中央枠に大当り履歴グラフ(大当り区別なし)を表示することが定められている。また、大当り履歴グラフを表示させる背景色について、デフォルトとして「青」、カスタマイズとして「緑」、「赤」が定められている。また、大当り履歴グラフを表示させる大きさについて、デフォルトとして「大」、カスタマイズとして「小」、「中」が定められている。
表示パターンPB−2では、情報を表示させる位置として、画面中央枠に大当り履歴グラフ(大当り区別あり)を表示することが定められている。また、大当り履歴グラフを表示させる背景色について、デフォルトとして「黄」、カスタマイズとして「紫」、「赤」が定められている。また、大当り履歴グラフを表示させる大きさについて、デフォルトとして「大」、カスタマイズとして「小」、「中」が定められている。
表示画面(C)については、表示パターンPC−1〜PC−3が定められている。
表示パターンPC−1では、情報を表示させる位置として、画面中央枠に差玉グラフ(日別)を表示させることが定められている。そして、差玉グラフ(日別)を表示させる背景色について、デフォルトとして「青」、カスタマイズとして「緑」、「赤」が定められている。また、差玉グラフ(日別)を表示させる大きさについて、デフォルトとして「中」、カスタマイズとして「小」、「大」が定められている。
表示パターンPC−2では、情報を表示させる位置として、画面中央枠に差玉グラフ(台別)を表示させることが定められている。そして、差玉グラフ(台別)を表示させる背景色について、デフォルトとして「緑」、カスタマイズとして「青」、「赤」が定められている。また、差玉グラフ(台別)を表示させる大きさについて、デフォルトとして「中」、カスタマイズとして「小」、「大」が定められている。
表示パターンPC−3では、情報を表示させる位置として、画面中央枠に差玉グラフ(個人別)を表示させることが定められている。そして、差玉グラフ(個人別)を表示させる背景色について、デフォルトとして「赤」、カスタマイズとして「青」、「緑」が定められている。また、差玉グラフ(個人別)を表示させる大きさについて、デフォルトとして「中」、カスタマイズとして「小」、「大」が定められている。
表示画面(D)については、表示パターンPD−1〜PD−3が定められている。
表示パターンPD−1では、画面中央枠に所持球数特別画像を、画面下部枠に純増数特別表示を表示させることが定められている。そして、所持球数特別画像について、ドル箱画像の表示色として、デフォルトとして「緑」、カスタマイズとして「赤」が定められている。また、特箱画像の表示色として、デフォルトとして「赤」、カスタマイズとして「虹」が定められている。また、ドル箱画像の表示の大きさとして、デフォルトとして「小」、カスタマイズとして「中」が定められている。また、特箱画像の表示の大きさとして、デフォルトとして「中」、カスタマイズとして「大」が定められている。
表示パターンPD−2では、画面中央枠に所持球数特別画像を、画面下部枠に純増数特別表示を表示させることが定められている。そして、所持球数特別画像について、千両箱画像の表示色として、デフォルトとして「白」、カスタマイズとして「銀」が定められている。また、万両箱画像の表示色として、デフォルトとして「赤」、カスタマイズとして「金」が定められている。また、千両箱画像の表示の大きさとして、デフォルトとして「小」、カスタマイズとして「中」が定められている。また、万両箱画像の表示の大きさとして、デフォルトとして「中」、カスタマイズとして「大」が定められている。
表示パターンPD−3では、画面中央枠に所持球数特別画像を、画面下部枠に純増数特別表示を表示させることが定められている。そして、所持球数特別画像について、玉嵩1画像の表示色として、デフォルトとして「銀」、カスタマイズとして「金」が定められている。また、玉嵩2画像の表示色として、デフォルトとして「銀」、カスタマイズとして「金」が定められている。また、玉嵩1画像の表示の大きさとして、デフォルトとして「小」、カスタマイズとして「中」が定められている。また、玉嵩2画像の表示の大きさとして、デフォルトとして「小」、カスタマイズとして「中」が定められている。
表示画面(E)については、表示パターンPE−1が定められている。
表示パターンPE−1では、情報を表示させる位置として画面中央枠が定められている。また、バージョン情報を表示させる文字について、デフォルトとして「黒」、カスタマイズとして「赤」が定められている。また、バージョン情報を表示させる文字の大きさについて、デフォルトとして「大」、カスタマイズとして「中」が定められている。
上記の(A)〜(E)の表示画面については、データ表示装置4において、遊技者の選択操作に応じて、表示画面を選択的に第1表示部430に表示させることができるように構成されている。つまり、遊技者による表示画面を選択するタップ操作等に応じて、データ表示装置4の処理部410は、一の表示画面を第1表示部430に選択的に切替表示させる選択切替表示処理を行う。
なお、この場合において、所持球数特別表示を表示させるための所持球数特別表示画面と、純増数特別表示を表示させるための純増数特別表示画面との2種類の特別表示画面を個別に定めておき、遊技者の選択操作に応じて、これらの2つの特別表示画面を切り替えて表示させるようにしてもよい。
また、上記のように各表示画面について定められた表示パターンにより、遊技者や他の遊技客がデータ表示装置4において表示カスタマイズ操作を行うことで、表示画面(A)〜(E)について、表示画面に表示される情報(文字や数字、背景)の色や大きさをカスタマイズすることが可能に構成されている。
なお、上記の表示画面の他にも、例えば、計数払出ユニット380による所持球の計数中に表示させる表示画面として、(F)計数中画面、を定めておくこととしてもよい。この計数中画面は、計数払出ユニット380による所持球の計数中に表示される特殊な表示画面であり、遊技者の選択操作により表示可能な画面ではないことから上記のテーブルからは除外しているが、上記のテーブルに含めることとしてもよい。
また、表示画面(A)〜(E)の全ての表示画面ではなく、表示画面(A)〜(E)のうちの一部の表示画面について表示カスタマイズを行うことができるように表示設定を行うこととしてもよい。また、表示画面(F)の計数中画面についても、遊技者が表示カスタマイズを行うことができるように表示設定を行うこととしてもよい。
図62〜図65は、上記の場合にデータ表示装置4の第1表示部430に表示される表示画面例を示す図である。
図62(1)は、遊技データ画面(表示画面(A))の一例を示す図である。
遊技データ画面の上部には、該データ表示装置4に対応して設けられたパチンコ機2の機種名(ここでは「パチンコXXX」)が表示されている。その下には、遊技データとして、大当り回数と、スタート回数と、確変大当り回数と、通常大当り回数と、前日大当り回数と、前々日大当り回数とが、それぞれ個別に設けられた表示枠内に表示されている。この表示画面により、遊技者は、現在遊技しているパチンコ機2の遊技データを把握することができる。
また、遊技データ画面の下部には、呼出アイコンと、サービスアイコンと、表示メニューアイコンとが表示されている。呼出アイコンをタップすることで、遊技者は店員を呼び出すことができる。また、サービスアイコンをタップすることで、遊技者はサービス選択を行うことができる。また、表示メニューアイコンがタップされると、表示メニュー画面に表示が切り替わる。
図62(2)は、表示メニュー画面の一例を示す図である。
表示メニュー画面には、画面中央部に、表示画面を選択するための表示画面選択アイコンと、表示カスタマイズを行うための表示カスタマイズアイコンとが表示されている。表示画面選択アイコンをタップすることで、表示画面が図62(3)の表示画面選択画面に表示が切り替わる。また、表示カスタマイズアイコンをタップすることで、表示画面が不図示の表示カスタマイズ画面に切り替わる。
表示カスタマイズ画面については図示を省略するが、表示カスタマイズ画面では、図61に示した第1表示部表示態様設定用テーブル683aで表示画面(A)〜(E)について定められた表示パターンに従って、遊技者や他の遊技客が、表示画面(A)〜(E)の表示カスタマイズをそれぞれ行うことが可能である。例えば、表示カスタマイズ画面には、それぞれの表示画面について、情報を表示させる色や大きさを指定するための指定アイコンが表示され、この指定アイコンをタップすることで、遊技者や他の遊技客は、それぞれの表示画面において情報を表示させる色や大きさを自由にカスタマイズすることを可能とする。これにより、従来の情報表示装置では実現することのできなかった新たな興趣を生み出すことができ、遊技者の注意や関心をデータ表示装置4の表示画面に一層引き付けることができる。
また、画面下部には、呼出アイコンと、サービスアイコンと、戻るアイコンとが表示されている。戻るアイコンをタップすることで、表示画面が1つ前の表示画面に切り替わる。これらのアイコンは、以下説明する表示画面においても同様である。
図62(3)は、表示画面選択画面の一例を示す図である。
表示画面選択画面には、画面中央部に、遊技データ画面を表示させるためのデータ表示アイコンと、大当り履歴グラフ画面を表示させるための大当り履歴グラフアイコンと、差玉グラフ画面を表示させるための差玉グラフアイコンと、バージョン情報画面を表示させるためのバージョン情報アイコンと、特別画像画面を表示させるための特別画像アイコンとが表示されている。これらのアイコンをタップすることで、遊技者は所望の表示画面を第1表示部430に表示させることができる。
図63(1)は、大当り履歴グラフ画面(表示画面(B))の一例を示す図である。この大当り履歴グラフ画面には、画面中央部に、横軸を日付とし、縦軸を大当り回数とする、過去30日分の大当りの発生回数を示す大当り履歴グラフが表示されている。この大当り履歴グラフは、大当りの種類(通常大当り及び確変大当り)による区別がなされていない大当り区別なしの大当り履歴グラフである。この大当り履歴グラフにおいて、白色の矩形が1回の大当りの発生を示している。また、画面右下部には、切替アイコンが表示されており、この切替アイコンがタップされることで、大当り履歴グラフの表示が、図63(2)に示すような大当り区別ありの大当り履歴グラフの表示に切り替わる。
図63(2)の大当り履歴グラフ画面では、画面中央部に表示された大当り履歴グラフにおいて、通常大当りの発生と確変大当りの発生とで色分けされた過去30日間分の大当り履歴グラフが表示されている。この大当り履歴グラフにおいて、白色の矩形は、1回の通常大当りの発生を示し、黒色の矩形は、1回の確変大当りの発生を示している。また、画面右下部には、切替アイコンが表示されており、この切替アイコンがタップされることで、大当り履歴グラフの表示が、図63(1)に示した大当り区別なしの大当り履歴グラフの表示に切り替わる。
図63(3)は、差玉グラフ画面(表示画面(C))の一例を示す図である。
差玉グラフ画面には、当日の対応するパチンコ機2における差玉を時系列にグラフ化した差玉グラフが表示されている。この差玉グラフにおいて、横軸は時間(又はスタート回数)であり、縦軸は差玉である。また、画面右部には、日別差玉グラフ表示を表示させるための日別差玉グラフアイコンと、台別差玉グラフを表示させるための台別差玉グラフアイコンと、個人別差玉グラフを表示させるための個人別差玉グラフアイコンとが表示されている。
図64(1)は、日別差玉グラフ画面(表示画面(C))の一例を示す図である。
この日別差玉グラフ画面には、当日から3日前までの4日分の差玉グラフがそれぞれ個別に設けられた枠内に表示されている。この表示画面により、遊技者は、現在遊技中のパチンコ機2の過去数日間分の差玉グラフ(日別の差玉グラフ)を確認することができる。
図64(2)は、台別差玉グラフ画面(表示画面(C))の一例を示す図である。
この台別差玉グラフ画面には、当日に該パチンコ機2で現在遊技している遊技者の差玉を示す差玉グラフ部分が、それよりも前の差玉グラフ部分と異なる態様で表示された差玉グラフが表示されている。具体的には、遊技者が該パチンコ機2で遊技を開始した開始時刻から現在時刻までの期間が区切られ、該期間における差玉グラフが太実線で、該期間よりも前の期間における差玉グラフが通常の実線で示されている。この表示画面により、遊技者は、現在遊技中のパチンコ機2の差玉グラフ(台別の差玉グラフ)を確認することができる。
図64(3)は、個人別差玉グラフ画面(表示画面(C))の一例を示す図である。
この個人別差玉グラフ画面には、該パチンコ機2で現在遊技している遊技者が、当日に遊技したパチンコ機2の設置番台別に、各設置番台のパチンコ機2での遊技における該遊技者の差玉を示す差玉グラフが表示されている。この表示画面により、遊技者は、これまでに遊技してきたパチンコ機2の差玉グラフ及び現在遊技中のパチンコ機2の差玉グラフ(自身の差玉グラフ)を確認することができる。
図65(1)は、特別画像画面(表示画面(D))の一例を示す図である。
この特別画像画面には、画面中央上部に、第1所定画像の一例であるドル箱画像と、第2所定画像の一例である特箱画像とが表示された所持球数特別表示が表示されている。また、その下に、「連チャン3000発突破!」の表示メッセージによって純増数が規定値に達したことを示す純増数特別表示が表示されている。この表示画面により、遊技者は、自身の所持球数をドル箱や特箱の画像によって把握することができ、また、自身の純増数を表示メッセージによって把握することができる。
また、特別画像画面の右部には、表示切替1アイコンと、表示切替2アイコンとの2つのアイコンが表示されている。表示切替アイコンがタップされることにより、特別画像画面に表示される第1所定画像及び第2所定画像の表示が切り替わる。具体的には、表示切替1アイコンがタップされると、第1所定画像を千両箱及びこの千両箱に積まれる遊技球の玉嵩とし、第2所定画像を万両箱画像とする後述する特別画像画面(図31参照)に表示画面が切り替わる。また、表示切替2アイコンがタップされると、第1所定画像を一の箱に積み上げられる遊技球の玉嵩の画像とし、第2所定画像を別の箱に積み上げられる遊技球の玉嵩の画像とする後述する特別画像画面(図32参照)に表示画面が切り替わる。
図65(2)は、バージョン情報画面(表示画面(E))の一例を示す図である。
このバージョン情報画面には、該パチンコ機2が第何弾のパチンコ機2であるかを示すシリーズと、通常時大当り確率と、確変時大当り確率と、確変突入率と、継続率とが、画面中央部の枠内に表示されている。この表示画面により、遊技者は、遊技中のパチンコ機2のバージョン情報を確認することができる。
図65(3)は、計数中画面(表示画面(F))の一例を示す図である。
この計数中画面には、「計数中」の文字が画面中央部の枠内に表示されている。また、その下に、計数されたパチンコの玉数である計数玉数が表示されている。この表示画面により、遊技者は、遊技球の計数中であることを知ることができ、さらに、自身の計数玉数を確認することができる。
1 遊技用システム
1A 第1遊技用システム
1B 第2遊技用システム
1C 第3遊技用システム
2 パチンコ機
2B 封入式パチンコ機
3 カードユニット
4 データ表示装置
5 台間計数ユニット
6 ホールコンピュータ
7 各台計数機
8 持玉管理コンピュータ
9 呼出ランプ装置
10 台端末

Claims (2)

  1. 遊技媒体を用いて遊技可能であり、遊技者にとって有利な有利期間に制御可能な遊技機に対応して設けられる遊技用装置であって、
    前記有利期間中に遊技者に付与された付与遊技媒体数から該有利期間中に遊技者が遊技に使用した使用遊技媒体数を減算した遊技媒体純増数を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された遊技媒体純増数が規定値に達したときに報知演出を実行する報知演出実行手段と、
    前記記憶手段に記憶された遊技媒体純増数が前記規定値に達した後、前記規定値を下回った場合には、前記遊技媒体純増数が再び前記規定値に達したときにも、所定条件が成立するまで前記報知演出の実行を規制する規制手段と、
    を備えることを特徴とする遊技用装置。
  2. 請求項1に記載した遊技用装置であって、
    前記遊技者による遊技の終了を判定する遊技終了判定手段をさらに備え、
    前記規制手段は、前記遊技終了判定手段によって遊技が終了したと判定されることを前記所定条件の成立として、前記報知演出の実行を規制可能であることを特徴とする遊技用装置。
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