以下、図面を用いて、本発明の一実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。まず、図1を用いて、本発明の実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製または樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。外レール202は演出装置206の上方から右方にまで延びており、演出装置206上部と外レール202との空間を通って遊技盤200の右側の遊技領域124まで遊技球が飛翔できるようになっている。つまり、遊技領域124は、発射された遊技球が流下する経路として装飾部材としての演出装置206を挟んで左側となる左打ち流下経路と、発射された遊技球が流下する経路として装飾部材を挟んで右側となる右打ち流下経路とを有している。
演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の右側(右打ち流下経路)に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央下部に配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
また、特図1始動口231は、本実施形態では後述する特図2始動口232の上方に配設している。特図1始動口231は、特図1始動口230と同様の作用機能を奏するため、詳細な説明は省略する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では普図始動口228の下方であって、遊技盤200の右側(右打ち流下経路)に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
普図始動口228およびその下方の特図2始動口232は、演出装置206を挟んで右側となる右打ち流下経路内にあるので、演出装置206を挟んで左側となる左打ち流下経路に進んだ遊技球が普図始動口228を通過したり、特図2始動口232に入賞したりすることはない。
また、特図1始動口230の右打ち流下経路側には遊技球の直径より短い間隔で複数の遊技釘238が配設されている。このため、右打ち流下経路側に進んだ遊技球が特図1始動口232に入賞することはない。従って、特図1始動口230には左打ち流化経路を進んだ遊技球のみが入賞できるようになっている。また、特図1始動口231の上方には複数の遊技釘238が配設されている。このため、特図1始動口231には遊技球が相対的に入賞し難くなっている。
入賞手段を構成する可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置212、214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間25秒、閉鎖時間1.0秒)、所定の回数(例えば16回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
遊技球検出手段を構成し、可変入賞口234に入賞した遊技球を検出するセンサ(不図示)は、例えば、可変入賞口234の底部左側に形成されてパチンコ機100の裏側に通じる開口部(不図示)に配置されている。また、可変入賞口234の底部は、右側から左側に向かって下方に傾斜している。このため、可変入賞口234は、上流側である右側から遊技球が当該センサの配置された当該開口部へ入賞が容易な構成となっている。所定数(例えば、10個)の遊技球を当該センサが検出したことにより可変入賞口234の閉鎖条件が成立した場合、所定数目(例えば、10個目)の遊技球を当該センサが検出した時点で後続の遊技球が可変入賞口234の上流側(右側)に到達している可能性がある。本実施の形態によるパチンコ機100は、所定数(例えば、10個)を超えて遊技球が入賞しやすい、いわゆるオーバー入賞しやすい可変入賞口234を含む遊技盤200を有している。可変入賞口234の底部は当該センサが配置される当該開口部に向かって下方に傾斜しているため、可変入賞口234に所定数を超えて入賞した遊技球は、インターバル時間内(後述)で速やかに当該センサで検出される。
可変入賞口234の左打ち流下経路側には遊技球の直径より短い間隔で複数の遊技釘238が配設されている。このため、左打ち流下経路側に進んだ遊技球が可変入賞口234に入賞することはない。従って、可変入賞口234には右打ち流化経路を進んだ遊技球のみが入賞できるようになっている。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124の左打ち流下経路または右打ち流下経路のいずれか一方へに打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら左打ち流下経路または右打ち流下経路を進んで下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224(図3では、不図示)を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球しやすくなるスペシャルルート244aを設けている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図4を用いて、パチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400および第2副制御部500についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。なお、パチンコ機100は、主制御部300から第1副制御部400への一方向通信に限られず、主制御部300と第1副制御部400との間で双方向にコマンド等の信号を送信できるように構成されていてもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506と、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動表示と称する。後述するように、図柄変動表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は16ラウンド(16R)特別大当り図柄である。「特図B」および「特図C」はランクアップボーナスと称される16R大当り図柄である。「特図D」は16R大当り図柄である。
本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、16R特別大当り遊技終了後および16R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(時短状態という場合もある)に移行する。電サポ状態については詳しくは後述するが、電サポ状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、電サポ状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。
16R特別大当り図柄である「特図A」、16R大当り図柄(ランクアップボーナス)である「特図B」および「特図C」は、特図高確率普図高確率状態である。また、16R大当り図柄である「特図D」は、特図低確率普図高確率状態である。「特図E」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。「特図F」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」〜「特図F」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R電サポ無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」および「特図H」の可変入賞口234の開放パターンは「特図F」の大当り遊技の可変入賞口234の開放パターンと見た目は略同じであるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」および「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。なお、本実施形態のパチンコ機100には、16R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、16R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
詳細は後述するが、本実施の形態によるパチンコ機100は、当否判定において大当りとするか、小当りとするか、はずれとするかの決定を行い、その後、当該当否判定の結果に基づいて、図柄変動表示後に「特図A」〜「特図J」のいずれを特図1または特図2表示装置212、214に停止表示するのかを決定するように構成されている。このため、本実施の形態によるパチンコ機100は、図柄変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)を決定することにより、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態(例えば、特図確変状態の有無や電サポ状態の有無)が自動的に決定されるようになっている。しかしながら、パチンコ機100は、これに限られず、例えば、停止図柄の決定とは別に、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するように構成されていてもよい。また、パチンコ機100は、例えば停止図柄を決定すると大当り遊技のラウンド数が自動的に決定するのに対し、大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するといったように、停止図柄、当該ラウンド数および当該利益状態を適宜関連付けて構成されていてもよい。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の16R特別大当りまたは「特図D」の16R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾2−装飾2−装飾2」や「装飾4−装飾4−装飾4」等)を停止表示する。「特図A」の16R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図B」および「特図C」のランクアップボーナスと称される16R大当りを報知する場合には、「装飾3−装飾5−装飾7」を停止表示する。また、「特図E」の突然確変と称される2R大当り、「特図F」の突然時短と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」または「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、大当りか否かの当否判定で大当りと判定された場合に、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる当り時用特図決定用乱数値を生成する当り時用特図決定用乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」と称する。)を更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」という。)を更新する。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタも同様に更新する。なお、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタに対応するそれぞれの初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207およびその次のステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。ステップS207の基本乱数初期値更新処理では、上記ステップS115で行った、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタにそれぞれ対応する初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次のステップS209の基本乱数更新処理では、主制御部300で使用する、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタが更新される。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、当り時用特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、当り時用特図決定用乱数カウンタが一周していると判定した場合には当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットすると共に、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。当り時用特図決定用乱数カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図タイマ番号決定用乱数値を生成する特図タイマ番号決定用乱数カウンタを更新する。また、普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図タイマ番号決定用乱数値を生成する普図タイマ番号決定用乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」または「特図1始動情報」と称する場合がある)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」または「特図2始動情報」と称する場合がある)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)およびはずれ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ミリ秒(ms)間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、普図当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数(本例では9つ)の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それとともに、特図2保留ランプ220の点消灯を制御する。例えば、図3の特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、特図Aフラグ〜特図Jフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、特図Aフラグがオンの場合には図5(a)に示す特図A、特図Bフラグがオンの場合には特図B、特図Cフラグがオンの場合には特図C、特図Dフラグがオンの場合には特図D、特図Eフラグがオンの場合には特図E、特図Fフラグがオンの場合には特図F、特図Gフラグがオンの場合には特図G、特図Hフラグがオンの場合には特図H、特図Iフラグがオンの場合には特図I、特図Jフラグがオンの場合には特図Jそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、特図A〜特図Jのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば25秒間、または可変入賞口234に所定数(例えば10個)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.0秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では16ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による制御状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が0より多い場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
特図2関連抽選処理(ステップS229)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2乱数値の組を取得し、取得した特図2乱数値の組のうちの当り判定用乱数値に対して図10(a)または図10(b)に示す当否判定用テーブルを参照して、大当りとするか、小当りとするか、はずれとするかの決定を行う。次いで主制御部300は、当否判定結果が大当りまたは小当りの場合は、取得した特図2乱数値記憶領域内の当り時用特図決定用乱数値に対して図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。詳細は後述するが、当否判定結果がはずれの場合は、はずれ図柄決定用乱数値を別途取得し、当該乱数値に対して図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を決定する。
特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされるとともに、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域(第2の始動情報記憶手段の一例)に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
特図1関連抽選処理(ステップS231)の場合も、特図2関連抽選処理(ステップS229)と同様であるのでその説明は省略する。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、FRAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている特図Aフラグ〜特図Jフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図タイマ番号を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、特図Aフラグ〜特図Jフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択した特図タイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、特図Aフラグ〜特図Jフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図8を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップS301の次のステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS305の次のステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS307の次のステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS309の次のステップS311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS311の次のステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS313の次のステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS315の次のステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS317の次のステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS319の次のステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図8(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS501の次のステップS503では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS321で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS601の次のステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS605の次のステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS607の次のステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図9を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS701の次のステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS705の次のステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS707の次のステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS709の次のステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS711の次のステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図9(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技について図10乃至図32を用いて説明する。まず、本実施の形態によるパチンコ機100において用いられる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルについて図10を用いて説明する。図10に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図10(a)および図10(b)は、主制御部タイマ割込処理の特図2または特図1関連抽選処理(ステップS229、S231)における特図2または特図1の当否判定処理で用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図10(a)は、特図高確率中に用いられるテーブルを示し、図10(b)は、特図低確率中に用いられるテーブルを示している。図10(c)は、図柄変動終了後に停止表示される図柄を決定するために用いられる特図決定用テーブルを示している。
図10(a)および図10(b)に示す当否判定用テーブルは、左から1列目に「特図確率」、2列目に「乱数範囲」、3列目に「当否結果」の項目で構成されている。図10(a)に示す1列目の「特図確率」での「高確率」は当否判定時の制御状態が特図高確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜11638および数値11639〜11940、数値11941〜65535の4つに区分されている。3列目の「当否結果」は、「高確率」かつ数値0〜10000、数値11941〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜11638に対応して「大当り」が割り当てられ、数値11639〜11940に対応して「小当り」が割り当てられている。
図10(b)に示す1列目の「特図確率」での「低確率」は当否判定時の制御状態が特図低確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜10162、数値10163〜10464および数値10465〜65535の4つに区分されている。3列目の「当否結果」は、「低確率」かつ数値0〜10000、数値10465〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜10162に対応して「大当り」が割り当てられ、数値10163〜10464に対応して「小当り」が割り当てられている。
主制御部300の基本回路302は、特図1または特図2の変動遊技の結果を当選(当り)とするか、不当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した当り判定用乱数値に対して当否判定用テーブルを参照して当否判定を行う。例えば、基本回路302は、当否判定時の制御状態が特図高確率状態である場合には図10(a)に示す当否判定用高確率テーブルをROM306から読み出し、当否判定時の制御状態が特図低確率状態である場合には図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルをROM306から読み出して、それぞれ参照するようになっている。
図10(c)は特図決定用テーブルを示している。特図決定用テーブルは、左列から「当否判定結果」、「図柄乱数の範囲」、「停止図柄」の項目で構成されている。左列の「当否判定結果」は「大当り」、「小当り」および「はずれ」に区分されている。「大当り」は図10(a)または図10(b)に示す特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「大当り」と判定された場合を示し、「小当り」は特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「小当り」と判定された場合を示し、「はずれ」は特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「はずれ」と判定された場合を示している。
図10(c)示すテーブルの中列の項目「図柄乱数の範囲」は、取得した当り時用特図決定用乱数値またははずれ図柄決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲を示している。「図柄乱数の範囲」は、左列「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜49、数値50〜53、数値54〜59、数値60〜79、数値80〜89および数値90〜99の6つに区分され、「小当り」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分され、「はずれ」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分されている。
図10(c)に示すテーブルの右列の項目「停止図柄」は、特図1変動遊技または特図2変動遊技における停止図柄を表している。「停止図柄」は、「大当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図A」、数値50〜53に対応して「特図B」、数値54〜59に対応して「特図C」、数値60〜79に対応して「特図D」、数値80〜89に対応して「特図E」、数値90〜99に対応して「特図F」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「停止図柄」は、「小当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図G」、数値50〜99に対応して「特図H」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。さらに、「停止図柄」は、「はずれ」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図I」、数値50〜99に対応して「特図J」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。
このように、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230または特図2始動口232への入賞に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図1表示装置212または特図2表示装置214に特図A〜特図Fのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。
また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230または特図2始動口232への入賞に基づく当否判定結果が小当りの場合、特図1表示装置212または特図2表示装置214に特図Gおよび特図Hのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。
また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230または特図2始動口232への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図1表示装置212または特図2表示装置214に特図Iおよび特図Jのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得したはずれ図柄決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。なお、はずれ図柄決定用乱数値は、はずれの停止図柄を決定する際に、RAM308に設けられたはずれ図柄決定用乱数カウンタから取得される。
次に、図11を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100における可変入賞口234の開放状態および閉鎖条件について説明する。図11に示すテーブルは、左から1列目に「特図の種類」、2列目に「可変入賞口の開放パターン」、3列目に「1回分の可変入賞口の閉鎖条件」の項目で構成されている。1列目の「特図の種類」は特図変動遊技終了後に特図1表示装置212や特図2表示装置214に停止表示される図柄を示している。2列目の「可変入賞口の開放パターン」は当り遊技(大当りおよび小当りを含む)における可変入賞口234の開放パターン(1回の開放時間×1Rでの開放回数×ラウンド数)を示している。3列目の「1回分の可変入賞口の閉鎖条件」は当り遊技における1回の開放に対する可変入賞口234の閉鎖条件(所定時間経過または所定数の遊技球の入賞)を示している。
図11に示すように、「特図の種類」が「特図A」の場合には、「可変入賞口の開放パターン」は「25s(1回の開放時間(秒))×1(1Rでの開放回数)×16回(ラウンド数)」となり、「1回分の可変入賞口の閉鎖条件」は「25sの経過または10個の入賞」となる。「特図の種類」が「特図B」の場合には、「可変入賞口の開放パターン」は「1s(1回の開放時間(秒))×3(1Rでの開放回数)×16回(ラウンド数)」となり、「1回分の可変入賞口の閉鎖条件」は「1sの経過または1Rで10個の入賞」となる。「特図の種類」が「特図C」の場合には、「可変入賞口の開放パターン」は「1s(1回の開放時間(秒))×2(1Rでの開放回数)×16回(ラウンド数)」となり、「1回分の可変入賞口の閉鎖条件」は「1sの経過または1Rで10個の入賞」となる。「特図の種類」が「特図D」の場合には、「可変入賞口の開放パターン」は「25s(1回の開放時間(秒))×1(1Rでの開放回数)×16回(ラウンド数)」となり、「1回分の可変入賞口の閉鎖条件」は「25sの経過または10個の入賞」となる。「特図の種類」が「特図E」の場合には、「可変入賞口の開放パターン」は「0.4s(1回の開放時間(秒))×1(1Rでの開放回数)×2回(ラウンド数)」となり、「1回分の可変入賞口の閉鎖条件」は「0.4sの経過または10個の入賞」となる。「特図の種類」が「特図F」の場合には、「可変入賞口の開放パターン」は「0.4s(1回の開放時間(秒))×1(1Rでの開放回数)×2回(ラウンド数)」となり、「1回分の可変入賞口の閉鎖条件」は「0.4sの経過または10個の入賞」となる。「特図の種類」が「特図G」および「特図H」の場合には、当り遊技におけるラウンドの概念はない。このため、「特図の種類」が「特図G」の場合には、「可変入賞口の開放パターン」は「0.39s(1回の開放時間(秒))×2回(開放回数)」となり、「1回分の可変入賞口の閉鎖条件」は「0.39sの経過または2回(2回の開放回数)で10個の入賞」となる。また、「特図の種類」が「特図H」の場合には、「可変入賞口の開放パターン」は「0.39s(1回の開放時間(秒))×2回(開放回数)」となり、「1回分の可変入賞口の閉鎖条件」は「0.39sの経過または2回(2回の開放回数)で10個の入賞」となる。
本実施の形態によるパチンコ機100は、可変入賞口234の閉鎖条件として、所定時間(例えば、25s、1s、0.4s、0.39s)経過と、所定数(例えば、10個)の遊技球の入賞との2種類の条件が設定されている。本実施の形態によるパチンコ機100は、当該1種類の条件うち先に成立した条件に基づいて可変入賞口234が開放状態から閉鎖状態へと制御状態が移行するように構成されている。
また、本実施の形態によるパチンコ機100では、可変入賞口234への遊技球の1個の入賞に対して賞球数は15個に設定されている。オーバー入賞を除くと、1ラウンドの最大入賞数は例えば10個であるため、「特図A」〜「特図F」では1ラウンドにおける最大賞球数は150個となる。また、オーバー入賞を除くと、1回の小当り遊技中の最大入賞数は10個であるため、「特図G」および「特図H」での小当り遊技における最大賞球数は150個である。また、本実施の形態によるパチンコ機100では、大当り遊技におけるインターバル時間は2.5sに設定されている。インターバル時間とは、1ラウンドが終了してから次のラウンドが開始されるまでの時間をいう。可変入賞口234の閉鎖条件が成立してから扉部材234aが閉鎖状態になるまでに入賞した遊技球が次のラウンドの開始後に遊技球検出手段で検出されないように、パチンコ機100は、可変入賞口234の閉鎖条件が成立してから扉部材234aが閉鎖状態になる直前に入賞した遊技球を遊技球検出手段で検出できるだけの十分な時間を確保できるようにインターバル時間が設定されている。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部賞球獲得情報生成処理について図12乃至図16を用いて説明する。図12乃至図16に示す第1副制御部賞球獲得情報生成処理は、図8に示す第1副制御部メイン処理での演出制御処理(ステップS309)において実行される。まず、図12を用いて、大当り開始コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理について説明する。図12は、大当り開始コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。本実施の形態によるパチンコ機100では、第1副制御部400は、CPU404によりRAM408等を制御して大当り開始コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行するようになっている。
図12に示すように、大当り開始コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理ではまず、特図A〜特図Dのいずれの大当りに当選したのかを判断する(ステップS1001)。例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信されRAM408の所定の記憶領域に記憶した特図A〜特図Fフラグの値をそれぞれ読み出して、特図A〜特図Dフラグのいずれか1つの値が「1」であれば、特図A〜特図Dのいずれかに当選したと判定してステップS1003に移行し、特図E、Fフラグのいずれか1つの値が「1」であれば、特図A〜特図Dのいずれにも当選していないと判定してステップS1003を実行せずに大当り開始コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。
ステップS1001の次のステップS1003では、1回の大当り遊技で獲得した賞球数を含む累積賞球獲得情報を装飾図柄表示装置208を制御する制御基板(不図示)に送信する。例えば、第1副制御部400は、後述する図16のステップS1405においてRAM408の所定の記憶領域に記憶される賞球獲得情報を累積していき、累積した賞球獲得数を含む累積賞球獲得情報を当該制御基板に送信して、大当り開始コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。これにより、累積賞球獲得数が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの所定箇所に表示される。
本実施の形態では、大当り開始コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理では、16R大当り時に累積された賞球獲得情報のみが装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示される。また、第1副制御部400は、時短状態で100回の特図変動遊技が連続して実行され、普図確率変動フラグおよび時短フラグの両方がオフ状態に変更されて実行されるその次の特図変動遊技開始時にRAM408に記憶されている累積賞球獲得情報をクリアする。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理について図13を用いて説明する。図13は、可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。本実施の形態によるパチンコ機100では、可変入賞口234に遊技球が入賞したと主制御部300が判定すると、主制御部300は、図7に示す主制御部タイマ割り込み処理のステップS233において、第1副制御部400に可変入賞口入賞コマンドを送信するように構成されている。第1副制御部400は、CPU404によりRAM408等を制御して可変入賞口入賞コマンド受信時に第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行するようになっている。
図13に示すように、可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理ではまず、可変入賞口234への遊技球の入賞があったときすでに遊技球10個の入賞があったか否かを判定する(ステップS1101)。例えば、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている入賞個数情報を読み出して、入賞個数情報に含まれる、1ラウンドでの可変入賞口234への遊技球の入賞数を示す入賞個数が10個未満であると判断するとステップS1103に移行し、当該入賞個数が10個未満でない、すなわち10個以上であると判断するとステップS1105に移行する。
ステップS1101の次のステップS1103では、入賞個数を1だけ増やす。例えば、第1副制御部400は、可変入賞口234への入賞個数が所定球数である10個以下であるので、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている入賞個数情報に含まれる入賞個数を1だけ増やし、増加後の入賞個数を含む入賞個数情報をRAM408の所定の記憶領域に記憶し直してステップS1115に移行する。
一方、ステップS1101の次のステップS1105では、1ラウンドでの可変入賞口234に入賞した遊技球が所定数を何球超えたかを示す余剰個数を1だけ増やす。例えば、第1副制御部400は、可変入賞口234に遊技球がすでに10個入賞しており、入賞個数が所定数(例えば、10個)を超えているので、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている余剰個数情報に含まれる余剰個数を1だけ増やし、増加後の余剰個数を含む余剰個数情報をRAM408の所定の記憶領域に記憶し直してステップS1107に移行する。
ステップS1105の次のステップS1107では、1回の大当り遊技において可変入賞口234への遊技球の入賞が所定数よりどれだけ不足しているのかを示す不足累積個数が0より大きいか否か判断する。例えば、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている不足累積個数の値を読み出して、当該値が0より大きいと判定すると、可変入賞口234に所定数の遊技球の入賞がなく遊技球の入賞数が不足していると判断してステップS1109に移行する。一方、当該値が0より大きくない、すなわち「0」であると判定すると、当該入賞数が不足していないと判断してステップS1113に移行する。
ステップS1107の次のステップS1109では、ステップS1105において1だけ増やした余剰個数を1だけ減らす。例えば、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている余剰個数情報に含まれる余剰個数を1だけ減らし、減少後の余剰個数を含む余剰個数情報をRAM408の所定の記憶領域に記憶し直してステップS1111に移行する。
ステップS1109の次のステップS1111では、不足累積個数を1だけ減らす。例えば、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている不足累積個数情報に含まれる不足累積個数を1だけ減らし、減少後の不足累積個数を含む不足累積個数情報をRAM408の所定の記憶領域に記憶し直してステップS1115に移行する。パチンコ機100は、ステップS1109およびステップS1111を実行することにより、現在実行中の大当り遊技中または小当り遊技中における遊技球の入賞の不足分を今回の可変入賞口234への遊技球の入賞による余剰個数から1だけ補充するようになっている。
一方、ステップS1107の次のステップS1113では、余剰累積個数を1だけ増やす。例えば、第1副制御部400は、可変入賞口234への遊技球の入賞数が不足していないので、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている余剰累積個数情報に含まれる余剰累積個数を1だけ増やし、増加後の余剰累積個数を含む余剰累積個数情報をRAM408の所定の記憶領域に記憶し直して可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。余剰累積個数は、1回の大当り遊技で入賞可能な可変入賞口234への遊技球の所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)を超えて入賞した入賞数である。本実施の形態によるパチンコ機100では、大当り遊技終了後に余剰累積個数に基づく賞球獲得数がまとめて報知されるようになっている。
ステップS1103またはステップS1111の次のステップS1115では、賞球獲得情報コマンドを装飾図柄表示装置208を制御する制御基板に送信する。例えば第1副制御部400は、大当り遊技での賞球獲得数の情報を含む賞球獲得情報コマンドを当該制御基板に出力し、可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。これにより、賞球獲得数が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの賞球獲得数表示領域800(後述)に表示される。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100のラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理について図14を用いて説明する。図14は、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。本実施の形態によるパチンコ機100では、第1副制御部400は、CPU404によりRAM408等を制御してラウンド開始時にラウンド指定コマンド受信して第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行するようになっている。
本実施の形態によるパチンコ機100では、大当り遊技における1ラウンドが終了してからラウンド指定コマンドを受信して次のラウンドが開始されるまでの期間内、すなわちインターバル時間内で前回のラウンドでの可変入賞口234への遊技球の入賞を認める有効期間が設定されている。パチンコ機100は、インターバル時間内であれば当該有効期間の延長または短縮を任意に設定することができるように構成されている。このため、最長の有効期間は、インターバル時間となる。
図14に示すように、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理ではまず、特図A〜特図Dのいずれかの大当りに当選して実行された大当り遊技中であるか否かを判定する(ステップS1201)。例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信されて、RAM408の所定の記憶領域に記憶した特図A〜特図Fフラグの値をそれぞれ読み出して、特図A〜特図Dフラグのいずれか1つの値が「1」であれば、特図A〜特図Dのいずれかの大当りに基づく大当り遊技中であると判定してステップS1203に移行し、特図E、Fフラグのいずれか1つの値が「1」であれば、特図A〜特図Dのいずれかの大当りに基づく大当り遊技中ではないと判定して特図EF入賞報知処理を実行するステップS1205に移行する。
ステップS1201の次のステップS1203では、前回のラウンドで可変入賞口234に所定数である10個の遊技球の入賞があったか否かを判断する。例えば、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている入賞個数情報を読み出して、入賞個数情報に含まれる入賞個数が10個未満であって前回のラウンドでの可変入賞口234への遊技球の入賞数に不足があったと判定するとステップS1207に移行し、当該入賞個数が10個以上であって前回のラウンドでの可変入賞口234への遊技球の入賞数に不足がなかったと判定するとステップS1217に移行する。
ステップS1203の次のステップS1207では、前回のラウンドでの可変入賞口234への入賞数の不足分を補充できるか否かを判断する。例えば、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている余剰累積個数情報に含まれる余剰累積個数の値を読み出して、当該値が0より大きく前回のラウンドでの可変入賞口234への入賞数の不足分を補充できると判定するとステップS1209に移行し、当該値が0より大きくない、すなわち当該値が0であって当該不足分を補充できないと判定するとステップS1215に移行する。
ステップS1207の次のステップS1209では、前回のラウンドでの可変入賞口234への入賞数の不足分を1だけ補充するために余剰累積個数を1だけ減らす。例えば、第1副制御部400は、不足累積個数を余剰累積個数から1だけ補充するためにRAM408の所定の記憶領域に記憶されている余剰累積個数情報に含まれる余剰累積個数を1だけ減らし、減少後の余剰累積個数を含む余剰累積個数情報をRAM408の所定の記憶領域に記憶し直してステップS1211に移行する。
ステップS1209の次のステップS1211では、前回のラウンドでの可変入賞口234への入賞数の不足分を1個だけ補充したので不足累積個数を1だけ減らす。例えば、第1副制御部400は、余剰累積個数から不足累積個数を1だけ補充したのでRAM408の所定の記憶領域に記憶されている不足累積個数情報に含まれる不足累積個数を1だけ減らし、減少後の不足累積個数を含む不足累積個数情報をRAM408の所定の記憶領域に記憶し直してステップS1213に移行する。
ステップS1211の次のステップS1213では、前回のラウンドでの可変入賞口234への入賞数の不足分を1個だけ補充したので入賞個数を1だけ増やす。例えば、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている入賞個数情報に含まれる入賞個数を1だけ増やし、増加後の入賞個数を含む入賞個数情報をRAM408の所定の記憶領域に記憶し直してステップS1203に移行する。
ステップS1203で入賞個数が10個未満でないと判断されるまで、また、ステップS1207で余剰累積個数が0個である判断されるまでステップS1203〜S1213の処理が繰り返し実行される。
一方、ステップS1207の次のステップS1215では、前回のラウンドでの可変入賞口234への入賞数の不足分を補充できないので全てのラウンドでの遊技球の入賞数の不足数を示す不足累積個数に当該不足分を加算する。例えば、第1副制御部400は、余剰累積個数が0であって可変入賞口234への遊技球の入賞数の不足分を補充できない場合は、可変入賞口234への遊技球の入賞数が所定数を超えた時点で可変入賞口234への遊技球の入賞数の不足分を可変入賞口入賞コマンド受信時に補充できるようにするために、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている不足累積個数情報に含まれる不足累積個数に当該不足分を加算して、ステップS1221に移行する。
一方、ステップS1203において前回のラウンドで可変入賞口234への遊技球の入賞数が10個以上であると判定されると、所定数を超えた分の入賞数を示す余剰個数が0より大きいか否かを判定する(ステップS1217)。例えば、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている余剰個数情報を読み出して、余剰個数情報に含まれる余剰個数が0より大きいと判断するとステップS1219に移行し、余剰個数が0より大きくない、すなわち余剰個数が0であると判定するとステップS1221に移行する。
ステップS1217の次のステップS1219では、余剰個数情報と閉鎖条件フラグに基づく報知演出コマンドを出力する。例えば、第1副制御部400は、後述の図18を参照して、装飾図柄表示装置208を制御する制御基板およびスピーカ120の制御を行うための音源IC416に報知演出コマンドを出力して、ステップS1221に移行する。これにより、可変入賞口234への遊技球の入賞数が所定数(例えば、10個)を超えたことを報知する所定の報知(以下、所定の報知を「所定の報知演出」と称する場合がある。)(後述)が装飾図柄表示装置208およびスピーカ120によって実行される。本実施形態によるパチンコ機100は、余剰個数情報に含まれる余剰個数の値により実行される所定の報知演出を変更するように構成されているが、余剰個数の値と同じ回数だけ同じ所定の報知演出が繰り返し実行されるように構成されていてもよい。
ステップS1215、ステップS1217またはステップS1219の次のステップS1221では、1ラウンドごとに管理している入賞個数情報をクリアする。例えば第1副制御部400は、前回のラウンドでの入賞個数情報をクリアするために、RAM408の所定の記憶領域に記憶された入賞個数情報に含まれる入賞個数の値を「0」に設定し、ステップS1223に移行する。
ステップS1221の次のステップS1223では、1ラウンドごとに管理している余剰個数情報をクリアする。例えば第1副制御部400は、前回のラウンドでの余剰個数情報をクリアするために、RAM408の所定の記憶領域に記憶された余剰個数情報に含まれる余剰個数の値を「0」に設定し、ステップS1225に移行する。
ステップS1223の次のステップS1225では、閉鎖条件フラグ(詳細は後述)をオフ状態に設定する。例えば第1副制御部400は、前回のラウンドの閉鎖条件をリセットするために、RAM408の所定の記憶領域に記憶された閉鎖条件フラグの値として「0」を記憶してラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。本実施の形態によるパチンコ機100は、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理と同様の処理を大当り遊技の16ラウンド終了時に実行するように構成されていてもよい。
次に、図15を用いて特図EF入賞報知処理について説明する。図15は、図14に示すラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理での特図EF入賞報知処理(ステップS1205)の流れを示すフローチャートである。
図15に示すように、特図EF入賞報知処理では、報知演出コマンドを出力する(ステップS1301)。例えば、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208を制御する制御基板およびスピーカ120の制御を行うための音源IC416に報知演出コマンドを出力して、特図EF入賞報知処理を終了する。これにより、可変入賞口234への遊技球の入賞があったことを報知する所定の報知演出(後述)が装飾図柄表示装置208およびスピーカ120によって実行される。本実施の形態によるパチンコ機100では、特図Eおよび特図Fの大当りでは可変入賞口234に遊技球が入賞し難くなっている。このため、本実施の形態によるパチンコ機100は特図Eまたは特図Fでの大当り遊技では可変入賞口234に遊技球が入賞したことのみに基づいて所定の報知演出を実行するように構成されている。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の大当り終了コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理について図16を用いて説明する。図16は、大当り終了コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。本実施の形態によるパチンコ機100では、第1副制御部400は、CPU404によりRAM408等を制御して大当り終了コマンド受信時に第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行するようになっている。
図16に示すように、大当り終了コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理ではまず、余剰累積個数が0より大きいか否かを判定する(ステップS1401)。例えば、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている余剰累積個数情報を読み出して、余剰累積個数情報に含まれる余剰累積個数が0より大きいと判定するとステップS1403に移行し、余剰累積個数が0より大きくない、すなわち余剰累積個数が「0」であると判定するとステップS1403を実行せずにステップS1405に移行する。
ステップS1401の次のステップS1403では、余剰累積個数情報に基づく報知演出コマンドを出力する。例えば、第1副制御部400は、大当り遊技中に獲得された余剰累積個数を含む賞球獲得数を装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示するために、装飾図柄表示装置208を制御する制御基板に報知演出コマンドを出力してステップS1405に移行する
ステップS1401またはステップS1403の次のステップS1405では、賞球獲得情報を記憶する。例えば、第1副制御部400は、当該大当り遊技における合計の賞球獲得数を記憶するために当該賞球獲得数を含む賞球獲得情報をRAM408の所定の記憶領域に記憶して、ステップS1407に移行する。
ステップS1405の次のステップS1407では、余剰累積個数情報をクリアする。例えば、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された余剰累積個数情報に含まれる余剰累積個数の値を「0」に設定し、ステップS1409に移行する。これにより、1回の大当り遊技において所定数(例えば、1ラウンド毎に10個であって16R大当りであれば合計160個)を超えて可変入賞口234に入賞した遊技球の累積数が0個にリセットされる。
ステップS1407の次のステップS1409では、入賞個数情報をクリアする。例えば、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された入賞個数情報に含まれる入賞個数の値を「0」に設定し、ステップS1411に移行する。これにより、1回の大当り遊技において可変入賞口234に入賞した遊技球の個数が0個にリセットされる。
ステップS1409の次のステップS1411では、余剰個数情報をクリアする。例えば、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された余剰個数情報に含まれる余剰個数の値を「0」に設定し、ステップS1413に移行する。これにより、最終ラウンドにおいて所定数(例えば、10個)を超えて可変入賞口234に入賞した遊技球の個数が0個にリセットされる。
ステップS1411の次のステップS1413では、不足累積個数情報をクリアする。例えば、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された不足累積個数情報に含まれる不足累積個数の値を「0」に設定する。これにより、1回の大当り遊技において可変入賞口234に入賞可能な所定数(例えば、1ラウンド毎に10個であって16R大当りであれば合計160個)に対して不足した遊技球の個数が0個にリセットされる。第1副制御部400は、ステップS1413の処理を実行したら大当り終了コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の可変入賞口閉鎖コマンド受信時の第1副制御部フラグ設定処理について図17を用いて説明する。図17は、可変入賞口閉鎖コマンド受信時の第1副制御部フラグ設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。本実施の形態によるパチンコ機100では、第1副制御部400は、CPU404によりRAM408等を制御して可変入賞口閉鎖コマンド受信時に第1副制御部フラグ設定処理を実行するようになっている。
図17に示すように、可変入賞口閉鎖コマンド受信時の第1副制御部フラグ設定処理ではまず、可変入賞口234の閉鎖条件が遊技球10個の入賞を検出したことであるか否かを判定する(ステップS1501)。例えば、第1副制御部400は、主制御部300から送信された可変入賞口閉鎖コマンドに当該閉鎖条件が可変入賞口234への遊技球10個の入賞を検出したことを示す情報が含まれていると判定すると、当該閉鎖条件が遊技球10個の入賞を検出したことであると判断してステップS1503に移行し、当該可変入賞口閉鎖コマンドに当該閉鎖条件が所定時間の経過であることを示す情報が含まれていると判定すると、当該閉鎖条件が遊技球10個の入賞を検出したことでないと判断してステップS1503の処理を実行せずに可変入賞口閉鎖コマンド受信時の第1副制御部フラグ設定処理を終了する。
ステップS1501の次のステップS1503では、閉鎖条件フラグをオン状態に設定する。閉鎖条件フラグは、可変入賞口234の閉鎖条件が遊技球10個の入賞を検出したことである場合にはオン状態に設定され、当該閉鎖条件が所定時間の経過である場合にはオフ状態に設定される。例えば第1副制御部400は、閉鎖条件フラグをオン状態に設定するために、例えば当該フラグの値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。第1副制御部400は、閉鎖条件フラグをオン状態に設定したら、可変入賞口閉鎖コマンド受信時の第1副制御部フラグ設定処理を終了する。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100での報知演出について図18および図19を用いて説明する。図18は、本実施の形態によるパチンコ機100での報知演出一覧テーブルを示している。図18に示す報知演出一覧テーブルは、例えばROM406に記憶されている。当該テーブルは、左から1列目に「特図の種類」、2列目に「可変入賞口閉鎖状態に移行するときの条件(可変入賞口閉鎖条件)」、3列目に「閉鎖状態移行後の入賞数」、4列目に「所定数を超えた入賞数」、5列目に「所定の報知演出」の項目で構成されている。図18に示す1列目の「特図の種類」は特図変動遊技終了後に特図1表示装置212や特図2表示装置214に停止表示される図柄を示している。2列目の「可変入賞口閉鎖状態に移行するときの条件(可変入賞口閉鎖条件)」は可変入賞口234の閉鎖条件を示している。可変入賞口234は、所定時間の経過または所定数(例えば、10個)の遊技球の入賞のいずれか一方が成立した場合に閉鎖状態に移行するようになっている。3列目の「閉鎖状態移行後の入賞数」は可変入賞口234の閉鎖状態移行後であって有効期間における遊技球の入賞数を示している。4列目の「所定数を超えた入賞数」は、1ラウンドおよびその後の有効期間内で当該所定数を超えて入賞した遊技球の数を示している。5列目の「所定の報知演出」は装飾図柄表示装置208やスピーカ120において行われる報知演出の種類を示している。図18において、「所定の報知演出」の欄が「演出なし」である場合には、所定の報知演出が実行されないことを示している。
図18において、「特図の種類」の欄の「特図A・D」は特図が特図Aまたは特図Dであることを示している。同様に、「特図の種類」の欄の「特図B・C」は特図が特図Bまたは特図Cであることを、「特図の種類」の欄の「特図E・F」は特図が特図Eまたは特図Fであることを、「特図の種類」の欄の「特図G・H」は特図が特図Gまたは特図Hであることをそれぞれ示している。
図18に示すように、「特図の種類」が「特図A・D」であり「可変入賞口閉鎖条件」が「所定時間(25s)経過」であり「閉鎖状態移行後の入賞数」が「1」であり「所定数を超えた入賞数」が「0」である場合には「所定の報知演出」は「演出なし」となる。「特図の種類」が「特図A・D」であり「可変入賞口閉鎖条件」が「所定時間(25s)経過」であり「閉鎖状態移行後の入賞数」が「2」であって、「所定数を超えた入賞数」が「0」である場合には「所定の報知演出」は「演出なし」となり、「所定数を超えた入賞数」が「1」である場合には「所定の報知演出」は「演出B」となる。「特図の種類」が「特図A・D」であり「可変入賞口閉鎖条件」が「所定時間(25s)経過」であり「閉鎖状態移行後の入賞数」が「3」であって、「所定数を超えた入賞数」が「0」である場合には「所定の報知演出」は「演出A」となり、「所定数を超えた入賞数」が「1」である場合には「所定の報知演出」は「演出B」となり、「所定数を超えた入賞数」が「2」である場合には「所定の報知演出」は「演出C」となる。「特図の種類」が「特図A・D」であり「可変入賞口閉鎖条件」が「所定時間(25s)経過」であり「閉鎖状態移行後の入賞数」が「4」であって、「所定数を超えた入賞数」が「0」である場合には「所定の報知演出」は「演出A」となり、「所定数を超えた入賞数」が「1」である場合には「所定の報知演出」は「演出B」となり、「所定数を超えた入賞数」が「2」である場合には「所定の報知演出」は「演出C」となり、「所定数を超えた入賞数」が「3以上」である場合には「所定の報知演出」は「演出X(特定)」となる。
「特図の種類」が「特図A・D」であり「可変入賞口閉鎖条件」が「所定数(10個)の入賞」であって、「閉鎖状態移行後の入賞数」が「1」であり「所定数を超えた入賞数」が「1」である場合には「所定の報知演出」は「演出C」となり、「閉鎖状態移行後の入賞数」が「2」であり「所定数を超えた入賞数」が「2」である場合には「所定の報知演出」は「演出D」となり、閉鎖状態移行後の入賞数」が「3以上」であり「所定数を超えた入賞数」が「3以上」である場合には「所定の報知演出」は「演出Y(特定)」となる。
「特図の種類」が「特図A・D」である場合には、閾値が「3」に設定されている。本実施の形態によるパチンコ機100は、「所定数を超えた入賞数」の値が閾値以上となる場合には、「所定の報知演出」として特定の報知演出を実行するように構成されている。例えば、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定時間(25s)経過」であって「所定数を超えた入賞数」が「3以上」の場合には、「所定の報知演出」として特別な報知演出である「演出X(特定)」が実行される。また、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定数(10個)の入賞」であって「所定数を超えた入賞数」が「3以上」の場合には、「所定の報知演出」として特別な報知演出である「演出Y(特定)」が実行される。
例えば、特図Aまたは特図Dでの大当り遊技中において、1ラウンドの所定時間(例えば25s)の経過時点で可変入賞口234に6個の遊技球が入賞しており、その後の有効期間内に4個の遊技球が可変入賞口234に入賞すると、「特図の種類」が「特図A・D」であり、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定時間(25s)経過」であり、「閉鎖状態移行後の入賞数」が「4」とであるので、1ラウンドおよび有効期間内での入賞数は10(=6+4)個であって当該入賞数は所定数と等しく当該所定数を超えていない。このため、「所定数を超えた入賞数」が「0」となり、「所定の報知演出」として「演出A」が選択される。また、例えば、特図Aまたは特図Dでの大当り遊技中において、1ラウンドの所定時間(例えば25s)の経過時点で可変入賞口234に7個の遊技球が入賞しており、その後の有効期間内に4個の遊技球が可変入賞口234に入賞すると、「特図の種類」が「特図A・D」であり、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定時間(25s)経過」であり、「閉鎖状態移行後の入賞数」が「4」となるので、1ラウンドおよび有効期間内での入賞数は11(=7+4)個であって当該入賞数は所定数を1だけ超える。このため、「所定数を超えた入賞数」が「1」となり、「所定の報知演出」として「演出B」が選択される。また、例えば、特図Aまたは特図Dでの大当り遊技中において、1ラウンドの所定時間(例えば25s)の経過時点で可変入賞口234に8個の遊技球が入賞しており、その後の有効期間内に4個の遊技球が可変入賞口234に入賞すると、「特図の種類」が「特図A・D」であり、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定時間(25s)経過」であり、「閉鎖状態移行後の入賞数」が「4」であるので、1ラウンドおよび有効期間内での入賞数は12(=8+4)個であって当該入賞数は所定数を2だけ超える。このため、「所定数を超えた入賞数」が「2」となり、「所定の報知演出」として「演出C」が選択される。また、例えば、特図Aまたは特図Dでの大当り遊技中において、1ラウンドの所定時間(例えば25s)の経過時点で可変入賞口234に9個の遊技球が入賞しており、その後の有効期間内に4個の遊技球が可変入賞口234に入賞すると、「特図の種類」が「特図A・D」であり、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定時間(25s)経過」であり、「閉鎖状態移行後の入賞数」が「4」であるので、1ラウンドおよび有効期間内での入賞数は13(=9+4)個であって当該入賞数は所定数を3だけ超える。このため、「所定数を超えた入賞数」が「3以上」であって閾値以上となり、「所定の報知演出」として「演出X(特定)」が選択される。
例えば、特図Aまたは特図Dでの大当り遊技中において、1ラウンドの所定時間(例えば25s)内で可変入賞口234に10個の遊技球が入賞しており、その後の有効期間内に1個の遊技球が可変入賞口234に入賞すると、「特図の種類」が「特図A・D」であり、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定数(10個)の入賞」であり、「閉鎖状態移行後の入賞数」が「1」であるので、1ラウンドおよび有効期間内での入賞数は11(=10+1)個であって当該入賞数は所定数を1だけ超える。このため、「所定数を超えた入賞数」が「1」となり、「所定の報知演出」として「演出C」が選択される。また例えば、特図Aまたは特図Dでの大当り遊技中において、1ラウンドの所定時間(例えば25s)内で可変入賞口234に10個の遊技球が入賞しており、その後の有効期間内に2個の遊技球が可変入賞口234に入賞すると、「特図の種類」が「特図A・D」であり、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定数(10個)の入賞」であり、「閉鎖状態移行後の入賞数」が「2」であるので、1ラウンドおよび有効期間内での入賞数は12(=10+2)個であって当該入賞数は所定数を2だけ超える。このため、「所定数を超えた入賞数」が「2」となり、「所定の報知演出」として「演出D」が選択される。また例えば、特図Aまたは特図Dでの大当り遊技中において、1ラウンドの所定時間(例えば25s)内で可変入賞口234に10個の遊技球が入賞しており、その後の有効期間内に3個の遊技球が可変入賞口234に入賞すると、「特図の種類」が「特図A・D」であり、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定数(10個)の入賞」であり、「閉鎖状態移行後の入賞数」が「3」であるので、1ラウンドおよび有効期間内での入賞数は13(=10+3)個であって当該入賞数は所定数を3だけ超える。このため、「所定数を超えた入賞数」が「3以上」であって閾値以上となり、「所定の報知演出」として「演出Y(特定)」が選択される。
また、図18に示すように、「特図の種類」が「特図B・C」であり、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定時間(1s)経過」であり、「閉鎖状態移行後の入賞数」が「1」であり、「所定数を超えた入賞数」が「0」である場合には、「所定の報知演出」は「演出A」となる。「特図の種類」が「特図B・C」であり、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定時間(1s)経過」であり、「閉鎖状態移行後の入賞数」が「2以上」であって、「所定数を超えた入賞数」が「1」である場合には「所定の報知演出」は「演出F」となり、「所定数を超えた入賞数」が「2以上」である場合には「所定の報知演出」は「演出Z(確変報知演出)」となる。「特図の種類」が「特図B・C」であり、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定数(10個)の入賞」であり、「閉鎖状態移行後の入賞数」が「0以上」であり、「所定数を超えた入賞数」が「0以上」である場合には、「所定の報知演出」は「演出V(特殊)」となる。「特図B」または「特図C」に基づく大当り遊技は可変入賞口234の1ラウンドでの開放期間が相対的に2sと短いため、この短い開放期間内に10個の遊技球を入賞して閉鎖状態に移行する場合には、パチンコ機100は、多くの遊技球を入賞させた特典として通常の演出とは異なる特殊な演出Vを実行するように構成されている。
「特図の種類」が「特図B・C」である場合には、閾値が「2」に設定されている。例えば、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定時間(25s)経過」であって「所定数を超えた入賞数」が「2以上」の場合には、「所定の報知演出」として特別な報知演出である「演出Z(確変報知演出)」が実行される。
また、図18に示すように、「特図の種類」が「特図E・F」であり、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定時間(0.4s)経過」であり、「閉鎖状態移行後の入賞数」が「1以上」であり、「所定数を超えた入賞数」が「0以上」である場合には、「所定の報知演出」は「演出Z(確変報知演出)」となる。「特図の種類」が「特図E・F」であり、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定数(10個)の入賞」であり、「閉鎖状態移行後の入賞数」が「0以上」であり、「所定数を超えた入賞数」が「0以上」である場合には、「所定の報知演出」は「エラー報知演出」となる。「特図F」に基づく大当り遊技終了後には遊技状態が特図確変状態に移行しない。このため、パチンコ機100は、「特図F」の大当り遊技において「所定時間(0.4s)経過」の条件成立後の有効期間内に遊技球が可変入賞口234に入賞しても所定の報知演出を実行しないようになっている。また、本実施の形態によるパチンコ機100は「特図E」に基づく大当り遊技中に所定の抽選を行い、当該抽選に当選すれば確変報知演出として「演出Z」を実行するように構成されていてもよい。当該構成を備えたパチンコ機100は、遊技者に遊技状態が特図確変状態に移行することの期待を持たせることができる場合がある。「特図E」または「特図F」に基づく大当り遊技は可変入賞口234の1ラウンドでの開放期間が0.4sと非常に短く、この短い開放期間内に10個の遊技球が入賞する確率は極めて0に近い。このため、当該大当り遊技中での閉鎖条件が「所定数(10個)の入賞」の場合には、可変入賞口234に不具合が発生しているか不正行為が行われているかのいずれかの可能性が高いため、パチンコ機100は、「閉鎖状態移行後の入賞数」や「所定数を超えた入賞数」の条件に関わらず、エラー報知演出を実行するように構成されている。
「特図の種類」が「特図E・F」である場合には、閾値が「0」に設定されている。例えば、「特図の種類」が「特図E」であり、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定時間(25s)経過」であり、「所定数を超えた入賞数」が「0以上」の場合には、「所定の報知演出」として特別な報知演出である「演出Z(確変報知演出)」が実行される。また、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定数(10個)の入賞」であって「所定数を超えた入賞数」が「0以上」の場合には、「所定の報知演出」として特別な報知演出である「エラー報知演出」が実行される。
また、図18に示すように、「特図の種類」が「特図G・H」であり、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定時間(0.39s)経過」であり、「閉鎖状態移行後の入賞数」が「0以上」であり、「所定数を超えた入賞数」が「0以上」である場合には、「所定の報知演出」は「演出なし」となる。「特図の種類」が「特図G・H」であり、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定数(10個)の入賞」であり、「閉鎖状態移行後の入賞数」が「0以上」であり、「所定数を超えた入賞数」が「0以上」である場合には、「所定の報知演出」は「エラー報知演出」となる。「特図G」または「特図H」に基づく小当り遊技は可変入賞口234の開放期間が0.39sと非常に短く、この短い開放期間内に10個の遊技球が入賞する確率は極めて0に近い。このため、当該小当り遊技中での閉鎖条件が「所定数(10個)の入賞」の場合には、可変入賞口234に不具合が発生しているか不正行為が行われているかのいずれかの可能性が高いため、パチンコ機100は、「閉鎖状態移行後の入賞数」や「所定数を超えた入賞数」の条件に関わらず、エラー報知演出を実行するように構成されている。
本実施の形態によるパチンコ機100は、「特図E」または「特図F」の場合には所定の報知演出を実行可能とし、「特図G」または「特図H」の小当り遊技の場合にはエラー報知以外の所定の報知演出を実行不可能に構成されているので、可変入賞口234の開放期間が非常に短い当り遊技中において可変入賞口234に遊技球が入賞した場合に所定の報知演出が実行されると当該当り遊技は突然確変と称される「特図E」に基づいている。この場合には、所定の報知演出を突然確変の潜伏を報知する潜伏報知として用いることができる。「特図E」または「特図F」に基づく大当り遊技中では可変入賞口234の開放時間は相対的に短いが、可変入賞口234に遊技球が入賞して所定の報知演出が実行されると当該大当り遊技は「特図E」の大当りであって当該大当り遊技の終了後に遊技状態が特図高確状態に移行する。このため、遊技者は、可変入賞口234の開放時間が相対的に短い2ラウンド大当り遊技中に可変入賞口234へ遊技球を入賞させて所定の報知演出の実行の有無により当該大当り遊技の終了後に遊技状態が特図高確状態に移行するか否かを確認しようとするので、2ラウンド大当り遊技中に遊技球を遊技領域124に発射させることができる場合がある。
また、本実施の形態によるパチンコ機100は「特図E」または「特図F」に基づく大当り遊技中には可変入賞口234に遊技球が入賞し難く構成されている。このため、「特図E」または「特図F」に基づく大当り遊技の可変入賞口234への遊技球の通常の入賞数を0とし、1個以上の遊技球が可変入賞口234に入賞した場合には所定の報知演出が実行される。また当該所定数は0であって、当該所定数と閾値とが同じ値でもよい。
このように、本実施の形態によるパチンコ機100は、入賞手段(例えば、可変入賞口234)を備えた遊技台であって、開放状態を所定時間(例えば、25s、1s)継続した後で開始される閉鎖状態中に当該入賞手段に遊技球が入賞した場合に所定の報知(例えば、図18および後述する図19に示す報知演出)を実行可能とされている。例えば、パチンコ機100では、所定の入賞手段(例えば、可変入賞口234)は、開放状態を所定時間(例えば、25s、1s)継続し、閉鎖条件が成立(例えば、所定数(10個)の入賞、所定時間の経過)した後で開始される閉鎖状態中に当該所定の入賞手段に遊技球が入賞したことに基づいて所定の報知演出(例えば、図18および後述する図19に示す報知演出)を実行可能な報知演出実行手段(例えば、スピーカ120、装飾図柄表示装置208)を備えている。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、所定の入賞手段の閉鎖状態中の遊技球の入賞に対して遊技者に興趣を抱かせることができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、規定個数(所定数、例えば、10個)の遊技球が入賞しなかったことに対する遊技者の不満を所定の報知演出により解消できる場合がある。
本実施の形態によるパチンコ機100は、遊技球の入賞数に関わる所定条件(例えば、閉鎖状態移行後における可変入賞口234への入賞)を達成した場合に所定の報知を実行可能とされている。例えば、パチンコ機100では、報知演出実行手段は、遊技球の入賞数に関わる所定条件(例えば、閉鎖状態移行後における可変入賞口234への入賞)を達成したことに基づいて所定の報知演出を実行可能なように構成されている。また、本実施の形態によるパチンコ機100は、所定の入賞手段への遊技球の入賞数が所定数(例えば、10個)のときに所定の報知演出を実行するように構成されている。
例えば、所定時間(例えば、25s、1s)の経過後に所定の入賞手段が開放状態から閉鎖状態に移行する場合には規定個数(所定数、例えば、10個)の遊技球が入賞していない状態であるが、その後に遊技球が入賞することにより規定個数(所定数、例えば、10個)に到達する場合がある。当該構成を備えたパチンコ機100によれば、このような場合に所定の報知演出を行うことで、所定数の遊技球が入賞したことを報知できるので、遊技者の不満を軽減できる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100は、遊技球の入賞数が規定個数(所定数、例えば、10個)を超える場合も所定の報知演出が実行可能であるため遊技の興趣を向上することができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100は、可変入賞口234に所定数(例えば、10個)を超えて遊技球が入賞した場合だけでなく、可変入賞口234に所定数(例えば、10個)に満たない遊技球の入賞しかなかった場合であっても、可変入賞口234の閉鎖条件成立後に遊技球が入賞すると所定の報知演出を実行するように構成されている。すなわち、当該構成を備えたパチンコ機100は、オーバー入賞がなかった場合でも所定の報知演出を実行することができるので遊技者の不満を緩和したり、遊技者にオーバー入賞があったと錯覚を起こさせたりすることができる場合がある。
当該入賞手段は、所定数(例えば、10個)の遊技球が入賞した場合にも開放状態から閉鎖状態となり、パチンコ機100は、開放状態を所定時間継続した後で開始される閉鎖状態中に当該入賞手段に所定数(例えば、10個)を超える遊技球が入賞した場合に所定の報知を実行可能とされている。
本実施の形態によるパチンコ機100は、所定の入賞手段に所定数(例えば、10個)の遊技球の入賞および所定時間(例えば、25s、1s)の経過のいずれかが成立した場合に、制御状態移行手段は所定の入賞手段を開放状態から閉鎖状態へ制御するよう構成されており、報知演出実行手段は、閉鎖状態中に当該所定の入賞手段に所定数(例えば、110個)を超える遊技球が入賞したことに基づいて所定の報知演出を実行可能となっている。
当該構成を備えたパチンコ機100は、所定の入賞手段への遊技球の入賞数が所定数(例えば、10個)を超えた場合に所定の報知演出を実行することが可能であるため、遊技者の興趣を向上することができる場合がある。
本実施の形態によるパチンコ機100は、所定の入賞手段への遊技球の入賞数が所定数(例えば、10個)を超えない場合は当該所定の報知演出の実行を規制する(例えば、図18における「所定の報知演出」での「演出なし」)ように構成されている。
本実施の形態によるパチンコ機100は、当該入賞手段に所定数(例えば、10個)の遊技球が入賞した後で開始される閉鎖状態中に当該入賞手段に遊技球が入賞した場合に所定の報知を実行可能とされている。例えば、パチンコ機100では、報知演出実行手段は、所定の入賞手段に所定数(例えば、10個)の遊技球が入賞した後で開始される当該所定の入賞手段閉鎖状態中に当該所定の入賞手段に遊技球が入賞したことに基づいて所定の報知演出を実行可能(例えば、図18における「可変入賞口閉鎖条件」が「所定数(10個)の入賞」である場合に「所定の報知演出」として「演出C」等を実行可能)に構成されている。
当該構成を備えたパチンコ機100は、所定の入賞手段への遊技球の入賞個数が所定数を超えた場合に所定の報知演出を実行することが可能であるため、遊技者の興趣を向上することができる場合がある。
本実施の形態によるパチンコ機100は、所定数(例えば、10個)を超えて入賞した遊技球の数に応じて所定の報知の演出内容を異ならせて実行可能とされている。例えば、パチンコ機100では、報知演出実行手段が所定数(例えば、10個)を超えて入賞した遊技球の数に応じて所定の報知演出を異ならせる(例えば、図18における「可変入賞口閉鎖条件」が「所定数(10個)の入賞」である場合に「所定数を超えた入賞数」に応じて「所定の報知演出」として選択される演出が異なる)ように構成されている。
当該構成を備えたパチンコ機100は、所定数を超えて入賞した遊技球の数に応じて所定の報知演出を異ならせることができるので、遊技球が所定数を何個超えて入賞したのかを遊技者に認識しやすくできる場合がある。
本実施の形態によるパチンコ機100は、報知演出実行手段が所定数(例えば、10個)を超えて入賞した遊技球の数に関わらず同一の所定の報知演出を実行可能なように構成されている。例えばパチンコ機100は、図18における「特図の種類」が「特図A・D」であり、「所定数を超えた入賞数」が「2」または「1」で異なっていても「所定の報知演出」として「演出C」が選択されるように構成されている。
本実施の形態によるパチンコ機100は、入賞手段に所定数を超えて入賞した遊技球の数が同じであっても、当該入賞手段に所定数の遊技球が入賞した後で開始される閉鎖状態中に遊技球が入賞した数と、当該入賞手段が開放状態を所定時間継続(例えば、25s、1s)した後で開始される閉鎖状態中に遊技球が入賞した数とが異なる場合に所定の報知の演出内容を異ならせて実行可能とされている。例えば、パチンコ機100では、入賞手段に所定数(例えば、10個)を超えて入賞した遊技球の数が同じであっても、報知演出実行手段は、当該入賞手段に当該所定数の遊技球が入賞した後で開始される閉鎖状態中に遊技球が入賞した場合と、当該入賞手段が開放状態を所定時間(例えば、25s、1s)継続した後で開始される閉鎖状態中に遊技球が入賞した場合とで所定の報知演出の報知態様を異ならせることができるように構成されている。
例えば、図18の「特図の種類」が「特図A・D」であり「可変入賞口閉鎖条件」が「所定時間(25s)経過」であり「閉鎖状態移行後の入賞数」が「3」であり「所定数を超えた入賞数」が「1」である場合には「所定の報知」として「演出B」が実行され、「特図の種類」が「特図A・D」であり「可変入賞口閉鎖条件」が「所定数(10個)の入賞」であり「閉鎖状態移行後の入賞数」が「1」であり「所定数を超えた入賞数」が「1」である場合には、「所定の報知」として「演出B」とは異なる「演出C」が実行される。
当該構成を備えたパチンコ機100は、所定の報知演出の報知態様を異ならせることによって、所定数(例えば、10個)の遊技球の入賞により閉鎖状態に制御されたのか、または所定時間(例えば、25s)の経過により閉鎖状態に制御されたのかを遊技者に認識させることができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100は、所定の入賞手段が閉鎖状態に移行した契機ごとに所定の報知演出の報知態様に差を設けるようにした場合には、いずれかの契機に基づく所定の報知演出を強調することができる場合がある。例えば、当該構成を備えたパチンコ機100は、所定数(例えば、10個)の遊技球が入賞して所定の入賞手段が閉鎖状態に移行した場合の報知演出を強調すれば、大当り遊技の1回のラウンドを相対的に早く消化でき、かつ所定数(例えば、10個)を超える遊技球の入賞、いわゆるオーバー入賞したという賞球の伴う満足感を遊技者に対して印象付けることができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100は、所定時間(例えば、25s)を経過して所定の入賞手段が閉鎖状態に移行した場合の報知演出を強調すれば、所定数(例えば、10個)の遊技球が不足なく入賞したことを報知する報知演出によって遊技者を満足させることができる場合がある。
本実施の形態によるパチンコ機100は、入賞手段が再び開放状態となるまでの間に設定された有効期間内に当該入賞手段に遊技球が入賞した場合に、所定の報知を実行可能とされている。例えば、パチンコ機100では、報知演出実行手段は、閉鎖状態になった所定の入賞手段が再び開放状態となるまでの間に設定された有効期間内に当該所定の入賞手段に遊技球が入賞したことに基づいて、所定の報知演出を実行可能に構成されている。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、有効期間の設定により、次のラウンドでの遊技球の入賞か否かを分かりやすくすることができる場合がある。
本実施の形態によるパチンコ機100は、有効期間終了後に所定数(例えば、10個)を超えて入賞した遊技球の数に応じて所定の報知を1回のみ実行可能とされている。例えば、パチンコ機100では、報知演出実行手段は、有効期間終了後に所定数(例えば、10個)を超えて入賞した遊技球の数に応じて所定の報知演出を1回のみ実行可能に構成されている。例えばパチンコ機100は、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1219、および、図18に示す「所定数を超えた入賞数」に応じて「所定の報知演出」として1種類の演出のみを選択するように構成されている。
例えば、所定数(例えば、10個)を超えて入賞した遊技球1個ごとに所定の報知演出を行うと当該報知演出同士が重複してしまい遊技者に当該報知演出を分かりやすく伝えることができない場合がある。このような場合、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、有効期間終了時に所定数(例えば、10個)を超えた遊技球の入賞数をまとめて計数し、所定の報知演出を1回にまとめて実行することで、遊技者に当該報知演出を分かりやすく伝えることができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100は、所定数(例えば、10個)を超えた遊技球の入賞数によって所定の報知演出を変える場合には、遊技者に当該報知演出をより分かりやすく伝えることができる場合がある。
本実施の形態によるパチンコ機100は、所定数を超えて入賞した遊技球の数が閾値以上となる場合は、所定の報知として特定の報知を実行可能とされている。例えば、パチンコ機100では、報知演出実行手段は、所定数(例えば、10個)を超えて入賞した遊技球の数が閾値(例えば、図18に示すように、「特図A・D」の場合は閾値は「3」、「特図B・C」の場合には閾値は「2」、「特図E・F」の場合には閾値は「0」)以上となる場合は、所定の報知演出として特定の報知演出を実行可能(例えば、図18および図19に示す「演出X(特定)」、「演出Y(特定)」、「演出Z(確変報知演出)」、「エラー報知演出」)に構成されている。
有効期間には限度があり、明らかに遊技球の発射間隔よりも過剰に多い遊技球が所定の入賞手段の閉鎖状態移行後に入賞した場合は、いわゆる磁石ゴト(ぶどうゴト)などの不正行為が行われたと想定される一方、偶然的になしえる場合も想定できる。このような場合に、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、所定の報知演出をエラーを報知する報知演出に用いることや、所定の報知演出を希少事象が生じたことを報知するプレミアムの報知演出に用いることができる場合がある。
本実施の形態によるパチンコ機100は、可変入賞口234への所定数(例えば、10個)を超える遊技球の入賞数、すなわちオーバー入賞数のみに応じて異なる所定の報知演出を実行するように構成されていてもよい。また、本実施の形態によるパチンコ機100は、可変入賞口234の閉鎖条件およびオーバー入賞数の両方に応じて異なる所定の報知演出を実行するように構成されていてもよい。この場合、所定の報知演出の内容は完全に異なっていてもよいし、所定時間(例えば、25s)の経過により可変入賞口234の閉鎖条件が成立し、その後に入賞した遊技球数が1個である場合と、その後に入賞した遊技球数が2個の場合とでは演出の内容の一部が同じ所定の報知演出を実行してもよい。
また、本実施の形態によるパチンコ機100は、オーバー入賞した遊技球の数に応じて異なる所定の報知演出が実行されるようになっていてもよい。また、本実施の形態によるパチンコ機100は、可変入賞口234の閉鎖条件の種別が異なる場合には、閉鎖条件成立後に入賞した遊技球の数が同じであっても実行する所定の報知演出を異ならせてもよい。当該構成を備えたパチンコ機100によれば、可変入賞口234の閉鎖条件が所定数(例えば、10個)の遊技球の入賞である場合に遊技者に高揚感をさらに付与できる場合や、可変入賞口234の閉鎖条件が所定時間(例えば、25s)経過の場合に規定個数(例えば、10個)以上入賞したという満足感を遊技者に付与できる場合がある。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100での報知演出一覧について説明する。図19は所定の報知演出が実行されている状態を示している。図19(a)〜(b)の図中中央には装飾図柄表示装置208が模式的に示され、その左側にスピーカ120が模式的に示されている。
図19(a)は、「演出A」の所定の報知演出が実行されている状態を示している。「演出A」では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「パンダ」を表した画像と「すごいね!」という文字画像とが表示され、スピーカ120から音声が発せられない。
図19(b)は、「演出B」の所定の報知演出が実行されている状態を示している。「演出B」では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「姫様の妹」を表した画像と「おまけ!」という文字画像とが表示され、スピーカ120から「キーン」という音声が発せられる。
図19(c)は、「演出C」の所定の報知演出が実行されている状態を示している。「演出C」では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「御局様」を表した画像と「入りすぎじゃ!」という文字画像とが表示され、スピーカ120から「ジャキーン」という音声が発せられる。
図19(d)は、「演出D」の所定の報知演出が実行されている状態を示している。「演出D」では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「姫様」を表した画像と「大量入賞!!」という文字画像とが表示され、スピーカ120から「キーンキーンキーン」という音声が発せられる。
図19(e)は、「演出F」の所定の報知演出が実行されている状態を示している。「演出F」では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「姫様」を表した画像と「よく入れたわね!!」という文字画像とが表示され、スピーカ120から「キュイーン」という音声が発せられる。
図19(f)は、「演出X」の所定の報知演出が実行されている状態を示している。「演出X」では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「吉宗」を表した画像と「大盤振舞!!!」という文字画像とが表示され、スピーカ120から「あっぱれじゃ」という音声が発せられる。
図19(g)は、「演出Y」の所定の報知演出が実行されている状態を示している。「演出Y」では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「サボハニ(サボテンと埴輪をモチーフとしたキャラクタ)」を表した画像と「伝説入賞!!!」という文字画像とが表示され、スピーカ120から「おめでとう」という音声が発せられる。
図19(h)は、特図確率変動を報知する「演出Z」の所定の報知演出が実行されている状態を示している。「演出Z」では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「姫様」を表した画像と「確変確定よ!」という文字画像とが表示され、スピーカ120から「確変」という音声が発せられる。
図19(i)は、「演出V」の所定の報知演出が実行されている状態を示している。「演出V」では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「吉宗」を表した画像と「満タン!!!」という文字画像とが表示され、スピーカ120から「満タン」という音声が発せられる。
図19(j)は、「エラー報知演出」が実行されている状態を示している。「エラー報知演出」では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「悪徳商人越後屋」を表した画像と「悪よのう。」という文字画像とが表示され、スピーカ120から「エラーです。台を確認してください」という音声が所定回数繰り返して発せられる。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の特図変動遊技について図20乃至図32を用いてより具体的に説明する。まず、図20乃至図25を用いて本実施の形態の実施例1によるパチンコ機100に特図変動遊技について説明する。図20乃至図25は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本実施例では、可変入賞口234への所定数の遊技球の入賞に基づく所定賞球獲得数を1ラウンド終了毎に報知し、所定賞球獲得数に有効期間内における遊技球の入賞に基づく賞球獲得数と、当該賞球獲得数と当該所定賞球獲得数とを合算した全賞球獲得数とを大当り遊技終了後に報知する例について説明する。図20(a)乃至図25はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図20(a)では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されて、特図変動遊技が16R特別大当り(確変大当り)に当選したことが報知されている。図示は省略するが特図1表示装置212には「特図A」が停止表示されている。
装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方左寄りに特図1保留表示領域208d1が設けられている。特図1保留表示領域208d1は、特図1乱数値記憶領域に記憶されている特図1乱数値の組の数を特図1保留数(特図1始動情報保留数)として遊技者に報知可能になっている。特図1保留表示領域208d1は、特図1乱数値記憶領域に記憶されている複数の特図1乱数値の組のうちの一の特図1乱数値の組に対して一の特図1変動遊技の保留表示を行うことで特図1保留数を報知可能に構成されている。図20(a)に示す時点では特図1変動遊技が1個だけ保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1が表示され、1個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。
また、演出表示領域208d内の下方右寄りには、特図2変動遊技に係る保留を表示する特図2保留表示領域208d2が設けられている。特図保留表示領域208d2は、特図2変動遊技の保留を表示することを除いて、特図1保留表示領域208d1と同様の作用機能を奏するため、詳細な説明は省略する。図20(a)に示す時点では、特図2変動遊技は保留されていないので、特図2保留表示領域208d2には、保留表示画像は表示されていない。
図20(a)に示す特図変動遊技が大当りであることを示す報知演出終了後に開始される大当り遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300から送信された大当り開始コマンドを受信した第1副制御部400は、図12に示す大当り開始コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された特図A〜特図Fフラグの値をそれぞれ読み出して、特図Aフラグの値が「1」であって当該大当り遊技は「特図A」の大当り遊技であると判定し(ステップS1001のYes)、装飾図柄表示装置208を制御する制御基板(不図示)に賞球獲得情報コマンドを送信して(ステップS1003)、大当り開始コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。例えば第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時に主制御部300から送信される図柄変動開始コマンドに含まれる特図Aフラグ〜特図Jフラグの値をRAM408の所定の記憶領域に記憶するようになっている。
以上の処理が終了すると、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の上方右寄りに設けられた賞球獲得数表示領域800に累積賞球獲得数を示す文字画像が表示される。図20(a)に示す時点では、パチンコ機100の例えば初当りであり累積賞球獲得数は0なので、賞球獲得数表示領域800には累積賞球獲得数が0個であることを示す「0GET」という文字画像が表示される。また、第1副制御部400は、主制御部300から送信された大当り開始コマンドを受信したら、遊技者に大当り遊技が開始されたことを報知するために装飾図柄表示装置208を制御する。この結果、図20(b)に示すように装飾図柄表示装置208の中央部下方であって演出表示領域208dに「大当り開始!」という文字画像が表示される。
また、図20(b)に示す当該大当り遊技での第1ラウンドの開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300から送信されたラウンド指定コマンドを受信した第1副制御部400は、図14に示すラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図Aフラグがオン状態であって当該大当り遊技が「特図A」の大当り遊技であると判定し(ステップS1201のYes)、当該大当り遊技は初当りであるので、前回のラウンドで可変入賞口234に所定数である10個の遊技球の入賞がなく、入賞個数は「0」であって10より小さいと判定し(ステップS1203のYes)、余剰累積個数が「0」であり、余剰累積個数が0より大きくないと判定し(ステップS1207のNo)、現時点では可変入賞口234への遊技球の入賞数に不足がないので、不足累積個数に0を加算し(ステップS1215)、入賞個数情報をクリアし(ステップS1221)、余剰個数情報をクリアし(ステップS1223)、閉鎖条件フラグをオフ状態に設定し(ステップS1225)、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。
以上の処理が終了すると、第1副制御部400は当該ラウンドが何ラウンドであるかを遊技者に報知するために装飾図柄表示装置208を制御する。この結果、図20(b)に示すように装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内であって賞球獲得数表示領域800の下方に設けられたラウンド表示領域810に当該ラウンドが第1ラウンドであることを示す「1R」という文字画像が表示される。
次に、可変入賞口234に遊技球が1個入賞し、当該入賞を遊技球検出手段が検出したことに基づいて、主制御部300は第1副制御部400に可変入賞口入賞コマンドを送信する。主制御部300から送信された可変入賞口入賞コマンドを受信した第1副制御部400は、図13に示す可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。例えば、可変入賞口入賞コマンドが当該大当り遊技の第1ラウンドでの1個目の遊技球の入賞を検出したことに基づいている場合には、RAM408に記憶された入賞個数情報に含まれる入賞個数は「0」なので、第1副制御部400は、入賞個数は10より小さいと判定し(ステップS1101のYes)、入賞個数を1だけ増やして入賞個数の値として「1」を記憶し(ステップS1103)、賞球獲得情報コマンドを装飾図柄表示装置208を制御する制御基板(不図示)に送信して、可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図示は省略するが装飾図柄表示装置208の賞球獲得数表示領域800に賞球獲得数を報知する文字画像が表示される。本実施の形態によるパチンコ機100では、可変入賞口234に遊技球が1個入賞すると賞球数は15個に設定されている。このため、当該大当り遊技の1ラウンドでの可変入賞口234への1個目の遊技球の入賞に基づく賞球獲得数を報知する「15GET」という文字画像が賞球獲得数表示領域800に表示される。
その後第1ラウンドにおける可変入賞口234への所定数(例えば、10個)内である2個目〜10個目の遊技球の入賞を遊技球検出手段が検出すると、主制御部300は、入賞毎に可変入賞口入賞コマンドを第1副制御部400に送信する。第1副制御部400は、当該コマンドを受信すると、可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1101、ステップS1103およびステップS1115の各処理を実行する。
この結果、図示は省略するが、装飾図柄表示装置208の賞球獲得数表示領域800には、1ラウンドにおける可変入賞口234への2個目〜10個目までの遊技球の入賞毎に、当該入賞に基づく賞球獲得数を表す文字画像が表示されるようになっている。
本例では、例えば、当該第1ラウンドにおいて、可変入賞口234の開放状態が所定時間(例えば、25s)経過する前に可変入賞口234に遊技球が10個入賞すると、当該10個の遊技球の入賞に基づいて可変入賞口234の閉鎖条件が成立する。可変入賞口234の閉鎖条件が成立すると、例えば、以下のような処理が実行される。主制御部300から送信された可変入賞口閉鎖コマンドを受信した第1副制御部400は、図17に示す可変入賞口閉鎖コマンド受信時の第1副制御部フラグ設定処理を実行する。例えば第1副制御部400は、可変入賞口234の閉鎖条件が可変入賞口234への遊技球10個の入賞であると判定し(ステップS1501のYes)、閉鎖条件フラグをオン状態に設定し(ステップS1503)、可変入賞口閉鎖コマンド受信時の第1副制御部フラグ設定処理を終了する。
本実施例では例えば、第1ラウンドでの可変入賞口234の閉鎖条件が成立した後で開始される閉鎖状態中であって有効期間内に、第1ラウンドでの可変入賞口234への11個目の入賞となる遊技球1個が入賞する。第1副制御部400は、可変入賞口234への11個目の遊技球の入賞を検出したことに基づく可変入賞口入賞コマンドを受信すると図13に示す可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。例えば、可変入賞口入賞コマンドが当該大当り遊技の1ラウンドでの11個目の入賞を検出したことに基づいている場合には、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された入賞個数情報に含まれる入賞個数が「10」であって10より小さくないと判定し(ステップS1101のNo)、余剰個数を1だけ増やして余剰個数の値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶し(ステップS1105)、現時点では可変入賞口234への遊技球の入賞数が不足しておらず不足累積個数は「0」であるので不足累積個数は0より大きくないと判定し(ステップS1107のNo)、余剰累積個数を1だけ増やして余剰累積個数の値として「1」を記憶し(ステップS1113)、可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。
このように、1ラウンドにおいて可変入賞口234への所定数(例えば、10)を超える遊技球の入賞があったとしても、第1副制御部400は余剰個数を累積してRAM408の所定の記憶領域に記憶しておくだけで当該入賞後直ちに当該入賞を報知するための制御を実行しない。
当該第1ラウンドでの可変入賞口234の閉鎖状態移行後からインターバル時間(例えば、2.5s)経過後に開始される、図20(c)に示す当該大当り遊技の第2ラウンドの開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300から送信されたラウンド指定コマンドを受信した第1副制御部400は、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図Aフラグがオン状態であって当該大当り遊技が「特図A」の大当り遊技であると判定し(ステップS1201のYes)、第1ラウンドで可変入賞口234に所定数(例えば、10個)を1個超える合計11個の遊技球の入賞があるので、RAM408の所定の記憶領域に記憶された入賞個数情報に含まれる入賞個数は「10」であって10より小さくないと判定し(ステップS1203のNo)、余剰個数は「1」であって0より大きいと判定する(ステップS1217のYes)。次いで、第1副制御部400はステップS1219の処理を実行し、図18に示す報知演出一覧テーブルを参照して、「特図の種類」が「特図A」であり、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定数(10個)の入賞」であり、「閉鎖状態移行後の入賞数」が「1」であり、「所定数を超えた入賞数」が「1」であるので、「所定の報知演出」として「演出C」を選択し、装飾図柄表示装置208を制御する制御基板およびスピーカ120の制御を行うための音源IC416に、余剰個数情報と閉鎖条件フラグに基づく所定の報知演出として「演出C」を実行するための報知演出コマンドを出力し(ステップS1219)、入賞個数情報をクリアし(ステップS1221)、余剰個数情報をクリアし(ステップS1223)、閉鎖条件フラグをオフ状態に設定し(ステップS1225)、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図20(c)に示すように、所定の報知演出として「演出C」が実行され、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「御局様」を表した画像と「入りすぎじゃ!」という文字画像とが表示され、スピーカ120から「ジャキーン」という音声が発せられる
本実施の形態によるパチンコ機100は、ラウンド開始時に前回のラウンドにおいて所定数(例えば、10個)を超えて可変入賞口234に入賞した遊技球に基づく賞球獲得数を報知しないように構成されている。したがって、第1副制御部400は、可変入賞口234への所定数(例えば、10個)の遊技球の入賞に基づく賞球獲得数のみを報知するために制御基板を介して装飾図柄表示装置208を制御する。この結果、図20(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の賞球獲得数表示領域800には賞球数が150個であることを示す「150GET」という文字画像が表示される。
また、第1副制御部400は当該ラウンドが何ラウンドであるかを遊技者に報知するために制御基板を介して装飾図柄表示装置208の制御をする。この結果、図20(c)に示すように装飾図柄表示装置208のラウンド表示領域810に当該ラウンドが第2ラウンドであることを示す「2R」という文字画像が表示される。
当該大当り遊技の第2ラウンドが開始された後、可変入賞口234に遊技球1個が入賞したことに基づいて、例えば以下の処理が実行される。主制御部300から送信された可変入賞口入賞コマンドを受信した第1副制御部400は、可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。第2ラウンド開始前に実行されたラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1221の処理により入賞個数情報がクリアされて入賞個数が「0」にリセットされているので、可変入賞口入賞コマンドが第2ラウンドでの1個目の遊技球の入賞を検出したことに基づいている場合には、第1副制御部400は、入賞個数が「0」であって10より小さいと判定し(ステップS1101のYes)、入賞個数を1だけ増やして入賞個数の値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶し(ステップS1103)、装飾図柄表示装置208を制御する制御基板に賞球獲得情報コマンドを送信して、可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。当該賞球獲得情報コマンドには、第1ラウンドにおいて獲得された、余剰累積個数を除く入賞個数に基づく賞球獲得数と、第2ラウンドでの当該1個目の入賞に基づく賞球獲得数とを合算した賞球獲得数の情報が含まれる。
以上の処理が終了すると、図20(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の賞球獲得数表示領域800には、第1ラウンドで獲得された賞球数150個と、当該第2ラウンドでの1個目の入賞に基づく賞球獲得数15個とを合算した賞球獲得数165個を報知するために「165GET」という文字画像が表示される。これにより、当該大当り遊技中における現時点での余剰累積個数に基づく賞球獲得数を除く合計の賞球獲得数が遊技者に報知される。
また、第1副制御部400は、図20(d)に示す時点では、当該大当り遊技は第2ラウンド中であるので、装飾図柄表示装置208のラウンド表示領域810に「2R」という文字画像を表示するために装飾図柄表示装置を制御する制御基板を介して装飾図柄表示装置208を制御する。この結果、装飾図柄表示装置208のラウンド表示領域810に「2R」という文字画像が継続して表示される。
また、第1副制御部400は、図20(d)に示すように、大当り遊技中であって所定の報知演出を実行していない場合には、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の中央部下方に「大当り中!」という文字画像を表示するために制御基板を介して装飾図柄表示装置208を制御する。これにより、パチンコ機100は、大当り遊技中であること遊技者に報知することができる。
第2ラウンドにおいて、可変入賞口234の開放状態が所定時間(例えば、25s)経過する前に可変入賞口234に遊技球が10個入賞したので、当該10個の入賞に基づいて可変入賞口234の閉鎖条件が成立する。可変入賞口234の閉鎖条件が成立すると、例えば、以下のような処理が実行される。主制御部300から送信された可変入賞口閉鎖コマンドを受信した第1副制御部400は、可変入賞口閉鎖コマンド受信時の第1副制御部フラグ設定処理を実行する。例えば第1副制御部400は、可変入賞口234の閉鎖条件は可変入賞口234の遊技球10個の入賞であると判定し(ステップS1501のYes)、閉鎖条件フラグをオン状態に設定し(ステップS1503)、可変入賞口閉鎖コマンド受信時の第1副制御部フラグ設定処理を終了する。
本例では例えば、当該第2ラウンドにおいて、可変入賞口234の閉鎖条件が成立した後で開始される閉鎖状態中であって有効期間内に、第2ラウンドでの可変入賞口234への11個目〜13個目の入賞となる遊技球3個が入賞する。第1副制御部400は、可変入賞口234への11個目の遊技球の入賞を検出したことに基づく可変入賞口入賞コマンドを受信すると、可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。例えば、主制御部300が当該第2ラウンドでの11個目の入賞を検出したことに基づいて可変入賞口入賞コマンドを第1副制御部400に送信した場合には、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された入賞個数情報に含まれる入賞個数が「10」であって10より小さくないと判定し(ステップS1101のNo)、余剰個数を1だけ増やして余剰個数の値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶し(ステップS1105)、現時点では可変入賞口234への遊技球の入賞数が不足しておらず不足累積個数は「0」であるので不足累積個数は0より大きくないと判定する(ステップS1107のNo)。第1ラウンドにおいてRAM408の所定の記憶領域には余剰累積個数「1」がすでに記憶されているので、第1副制御部400は、余剰累積個数を1だけ増やして余剰累積個数の値として「2」をRAM408の所定の記憶領域に記憶し(ステップS1113)、可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。
また、第1副制御部400は、12個目および13個目の入賞に基づく可変入賞口入賞コマンド受信した場合にも11個目とほぼ同様の処理を実行する。これにより、13個目の入賞に基づく可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理が終了すると、RAM408の所定の記憶領域には、余剰個数情報に含まれる余剰個数の値として「3」が記憶され、余剰累積個数情報に含まれる余剰累積個数の値として「4」が記憶される。
第2ラウンドでの可変入賞口234の閉鎖状態移行後からインターバル時間(例えば、2.5s)経過後に開始される、図20(e)に示す当該大当り遊技の第3ラウンドの開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300から送信されたラウンド指定コマンドを受信した第1副制御部400は、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図Aフラグがオン状態であって当該大当り遊技が「特図A」の大当り遊技であると判定し(ステップS1201のYes)、第2ラウンドで可変入賞口234に所定数(例えば、10個)を3個超える合計13個の遊技球の入賞があり、入賞個数が「10」であって10より小さくないと判定し(ステップS1203のNo)、余剰個数が「3」であって0より大きくいと判定する(ステップS1217のYes)。次いで、第1副制御部400はステップS1219の処理を実行し、図18に示す報知演出一覧テーブルを参照して、「特図の種類」が「特図A」であり、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定数(10個)の入賞」であり、「閉鎖状態移行後の入賞数」が「3」であり、「所定数を超えた入賞数」が「3」であるので、「所定の報知演出」として「演出Y(特定)」を選択し、装飾図柄表示装置208を制御する制御基板およびスピーカ120の制御を行うための音源IC416に、余剰個数情報と閉鎖条件フラグに基づく所定の報知演出として「演出Y(特定)」を実行するための報知演出コマンドを出力し(ステップS1219)、入賞個数情報をクリアし(ステップS1221)、余剰個数情報をクリアし(ステップS1223)、閉鎖条件フラグをオフ状態に設定し(ステップS1225)、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図20(e)に示すように、所定の報知演出として「演出Y」が実行され、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「サボハニ」を表した画像と「伝説入賞!!!」という文字画像とが表示され、スピーカ120から「おめでとう」という音声が発せられる。
また、本実施例によるパチンコ機100は、ラウンド開始時に各ラウンドにおける可変入賞口234への所定数(例えば、10個)を超える遊技球の入賞に基づく賞球獲得数は報知されないように構成されている。したがって、第1副制御部400は、可変入賞口234への所定数(例えば、1ラウンド毎に10)の遊技球の入賞に基づく賞球獲得数のみを報知するために制御基板を介して装飾図柄表示装置208を制御する。当該大当り遊技では、第1ラウンドおよび第2ランドにおいて可変入賞口234に10個以上の遊技球が入賞している。このため、図20(e)に示すように、装飾図柄表示装置208の賞球獲得数表示領域800には賞球数が15(遊技球1個の入賞に対する賞球数)×10(遊技球の入賞数)×2(ラウンド数)=300(個)であることを示す「300GET」という文字画像が表示される。
また、第1副制御部400は当該ラウンドが何ラウンドであるかを遊技者に報知するために制御基板を介して装飾図柄表示装置208を制御する。この結果、図20(e)に示すように装飾図柄表示装置208のラウンド表示領域810に当該ラウンドが第3ラウンドであることを示す「3R」という文字画像が表示される。
当該大当り遊技は、第3ラウンド、第4ラウンドと順次消化されていき、例えば第14ラウンド終了時点では、当該大当り遊技での可変入賞口234への所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)を超える遊技球の入賞数は7になっている。また、例えば第15ラウンドにおいて可変入賞口234に所定数(例えば、10個)の遊技球が入賞している。したがって、第15ラウンド終了時点において、RAM408の所定の記憶領域には、余剰累積個数の値として「7」が記憶され、余剰個数の値として「0」がそれぞれ記憶されている。
次に、図20(f)に示す、当該大当り遊技での第16ラウンドの開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300から送信されたラウンド指定コマンドを受信した第1副制御部400は、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。例えば第1副制御部400は、当該大当り遊技は「特図A」の大当り遊技であると判定し(ステップS1201のYes)、第15ラウンドで可変入賞口に10個の遊技球が入賞しており、RAM408の所定の記憶領域に記憶された入賞個数情報に含まれる入賞個数は「10」であって10より小さくないと判定し(ステップS1203のNo)、余剰個数が「0」であって0より大きくないと判定し(ステップS1217のNo)、入賞個数情報をクリアし(ステップS1221)、余剰個数情報をクリアし(ステップS1223)、閉鎖条件フラグをオフ状態に設定し(ステップS1225)、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。
また、本実施例によるパチンコ機100では、ラウンド開始時に前回までの各ラウンドにおける可変入賞口234への所定数(例えば、10個)を超える遊技球の入賞に基づく賞球獲得数は報知されないように構成されている。したがって、第1副制御部400は、可変入賞口234への所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)の遊技球の入賞に基づく賞球獲得数のみを報知するために制御基板を介して装飾図柄表示装置208を制御する。当該大当り遊技では、第1ラウンド〜第15ラウンドにおいて可変入賞口234に所定数(例えば、10個)以上の遊技球が入賞している。このため、図20(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の賞球獲得数表示領域800には賞球数が15(1球の入賞に対する賞球数)×10(遊技球の入賞数)×15(ラウンド数)=2250(個)であることを示す「2250GET」という文字画像が表示される。
以上の処理が終了すると、第1副制御部400は当該ラウンドが何ラウンドであるかを遊技者に報知するために制御基板を介して装飾図柄表示装置208を制御する。この結果、図20(f)に示すように装飾図柄表示装置208のラウンド表示領域810に当該ラウンドが第16ラウンドであることを示す「16R」という文字画像が表示される。
また、第15ラウンドでは可変入賞口234への遊技球の入賞数は10個であって所定数(例えば、10個)を超えた遊技球の入賞はなかったため、所定の報知演出は実行されず、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208の中央部下方に「大当り中!」という文字画像が表示され、大当り遊技中であることが遊技者に報知される。
当該第16ラウンドにおいて、可変入賞口234の開放状態が所定時間(例えば、25s)経過する前に可変入賞口234に遊技球が10個入賞したので、当該10個の入賞に基づいて可変入賞口234の閉鎖条件が成立する。可変入賞口234の閉鎖条件が成立すると、例えば、以下のような処理が実行される。主制御部300から送信された可変入賞口閉鎖コマンドを受信した第1副制御部400は、可変入賞口閉鎖コマンド受信時の第1副制御部フラグ設定処理を実行する。例えば第1副制御部400は、可変入賞口234の閉鎖条件が可変入賞口234の遊技球10個の入賞であると判定し(ステップS1501のYes)、閉鎖条件フラグをオン状態に設定し(ステップS1503)、可変入賞口閉鎖コマンド受信時の第1副制御部フラグ設定処理を終了する。
本例では例えば、当該第16ラウンドにおいて、可変入賞口234の閉鎖条件が成立した後で開始される閉鎖状態中であって有効期間内に、第16ラウンドでの可変入賞口234への11個目および12個目の入賞となる遊技球2個が入賞する。第1副制御部400は、可変入賞口234への11個目の遊技球の入賞を検出したことに基づく可変入賞口入賞コマンドを受信すると、可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された入賞個数情報に含まれる入賞個数は「10」であって10より小さくないと判定し(ステップS1101のNo)、余剰個数を1だけ増やして余剰個数の値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶し(ステップS1105)、現時点では可変入賞口234への遊技球の入賞数が不足しておらず不足累積個数は「0」であるので不足累積個数は0より大きくないと判定する(ステップS1107のNo)。第15ラウンド終了時点でRAM408の所定の記憶領域には余剰累積個数「7」がすでに記憶されているので、第1副制御部400は、余剰累積個数を1だけ増やして余剰累積個数の値として「8」をRAM408の所定の記憶領域に記憶し(ステップS1113)、可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。
第1副制御部400は、可変入賞口234への12個目の遊技球の入賞を検出したことに基づく可変入賞口入賞コマンドを受信すると上記と同様の処理を実行する。以上の処理が終了すると、第1副制御部400のRAM408の所定の記憶領域に記憶されている余剰個数情報に含まれる余剰個数の値として「2」が記憶され、余剰累積個数情報に含まれる余剰累積個数の値として「9」が記憶される。
当該第16ラウンドでの可変入賞口234の閉鎖状態移行後からインターバル時間所定時間(例えば、2.5s)が経過すると、主制御部300は第1副制御部400に大当り終了コマンドを送信する。本実施例によるパチンコ機100は、第1副制御部400が大当り終了コマンドを受信すると、最終ラウンド終了時に必要に応じて図19に示す所定の報知演出を実行できるように、図14に示すラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を図16に示す大当り終了コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理よりも先に実行するように構成されている。また、パチンコ機100は、第1副制御部400が大当り終了コマンドを受信して、特図A〜特図Dに基づく大当り遊技中であり、最終ラウンドでの入賞個数が10以上であり、最終ラウンドでの余剰個数が0より大きいと判定したら、ステップS1403においてステップS1219の処理を実行するように構成されていてもよい。また、パチンコ機100は、最終ラウンド終了時に当該所定の報知演出を必ず実行しないようにするためには、大当り終了コマンド受信時に図14に示すラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行しないように構成される。
大当り開始コマンドを受信した第1副制御部400は、図14に示すラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理と同様の処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図Aフラグがオン状態であって当該大当り遊技が「特図A」の大当り遊技であると判定し(ステップS1201のYes)、第16ラウンドで可変入賞口234に所定数(例えば、10個)を2個超える合計12個の遊技球の入賞があり、RAM408の所定の記憶領域に記憶された入賞個数情報に含まれる入賞個数は「10」であって10より小さくないと判定し(ステップS1203のNo)、余剰個数は「2」であって0より大きいと判定する(ステップS1217のYes)。次いで、第1副制御部400はステップS1219の処理を実行し、図18に示す報知演出一覧テーブルを参照して、「特図の種類」が「特図A」であり、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定数(10個)の入賞」であり、「閉鎖状態移行後の入賞数」が「2」であり、「所定数を超えた入賞数」が「2」であるので、「所定の報知演出」として「演出D」を選択し、装飾図柄表示装置208を制御する制御基板およびスピーカ120の制御を行うための音源IC416に、余剰個数情報と閉鎖条件フラグに基づく所定の報知演出として「演出D」を実行するための報知演出コマンドを出力し(ステップS1219)、入賞個数情報をクリアし(ステップS1221)、余剰個数情報をクリアし(ステップS1223)、閉鎖条件フラグをオフ状態に設定し(ステップS1225)、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。当該制御基板や音源IC416に送信される当該報知演出コマンドには、例えば「演出D」の実行時間の情報も含まれている。
次いで、第1副制御部400は、図16に示す大当り終了コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。例えば第1副制御部400は、余剰累積個数は「9」であるので0より大きく(ステップS1401のYes)、余剰累積個数情報に基づく報知演出コマンドを装飾図柄表示装置208を制御する制御基板およびスピーカ120の制御を行うための音源IC416に出力し(ステップS1403)、賞球獲得情報をRAM408の所定の記憶領域に記憶し(ステップS1405)、余剰累積個数情報をクリアし(ステップS1407)、入賞個数情報をクリアし(ステップS1409)、余剰個数情報をクリアし(ステップS1411)、不足累積個数情報をクリアし(ステップS1413)、大当り終了コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。当該制御基板や音源IC416に送信される余剰累積個数情報に基づく報知演出コマンドには、例えば当該報知演出の実行時間の情報も含まれている。
以上の処理が終了すると、図20(g)に示すように、所定の報知演出として「演出D」が実行され、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「姫様」を表した画像と「大量入賞!!」という文字画像とが表示され、スピーカ120から「キーンキーンキーン」という音声が発せられる。
また、図20(g)に示すように装飾図柄表示装置208の賞球獲得数表示領域800には賞球数が15(遊技球1個の入賞に対する賞球数)×10(遊技球の入賞数)×16(ラウンド数)=2400(個)であることを示す「2400GET」という文字画像が表示される。
また、「演出D」が開始されてから所定時間の経過後に、ステップS1403において第1副制御部400が送信した報知演出コマンドに基づいて、当該大当り遊技で可変入賞口234に所定数(例えば、160個)を超える遊技球の入賞があったことを示す報知演出が開始される。図20(h)に示すように例えば、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の略中央に「↓↓↓↓GET」という文字画像が表示され、スピーカ120から「ピュイピュイピュイ」という音声が発せられる。さらに、図20(h)に示す演出が開始されてから所定時間経過後に図20(i)に示すように例えば、当該大当り遊技では余剰累積個数は「9」であるので、当該余剰累積個数の「9」に基づく賞球獲得数を示す「+135」という文字画像と、余剰累積個数に基づく賞球獲得数を加えた当該大当り遊技において獲得された全賞球獲得数2535個を示す「2535GET」という文字画像とが演出表示領域208dに表示される。このように、本実施形態によるパチンコ機100は、余剰累積個数に基づく賞球獲得数の情報(余剰賞球獲得情報)に対応する余剰報知(本例では、「+135」という文字画像)を大当り遊技終了時に1回にまとめて報知するよう構成されている。パチンコ機100は、可変入賞口234の1回の開放で所定数を超えた分の入賞に関連する情報(例えば、入賞数や賞球獲得数)の報知を余剰報知として実行するようになっている。
また、終了した大当り遊技は、「特図A」の大当りに基づいているので、遊技状態が特図確変状態に移行する。このため、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方に「次回 確率変動!」という文字画像を表示するための制御を行う。これにより、パチンコ機100は遊技状態が特図確変状態に移行することを遊技者に報知するようになっている。
図示は省略するが大当り遊技終了直後に特図1始動口230に遊技球が1個入賞している。このため、当該大当り遊技が終了した後に特図1変動遊技は合計2個保留されている。
図20(j)に示すように、当該大当り遊技が終了してから所定時間経過後に開始される、最先に取得された特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図1変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果は16R大当り(例えば、停止図柄は「特図B」)となる。
以上の処理が終了すると、図20(j)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信している。このため、図20(j)に示すように保留表示画像a2は消去される。
当該特図1変動遊技中に特図2始動口232へ遊技球3個が入賞し、特図2変動遊技が3個保留される。このため、図20(j)に示すように、装飾図柄表示装置208の特図2保留表示領域208d2に、1個目〜3個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b1〜b3がそれぞれ表示され、3個の特図2変動遊技が保留されていることが報知される。
また、図20(j)示すように、遊技状態が特図確変状態中である場合には、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の上方に「確変中」という文字画像を表示するための制御を行う。これにより、パチンコ機100は遊技状態が特図確変状態中であることを遊技者に報知する。
当該特図1変動遊技が開始されてから所定時間の経過後に主制御部300は、「特図B」を停止表示するように特図1表示装置212を制御するとともに、図柄変動停止コマンドを第1副制御部400に送信する。これにより、図21(a)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾5−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がランクアップボーナスに当選したことが報知される。
また、当該特図1遊技中に特図2始動口232に遊技球1個がさらに入賞し、特図2変動遊技が新たに1個保留される。このため、図21(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の特図2保留表示領域208d2に、4個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b4が表示され、4個の特図2変動遊技が保留されていることが遊技者に報知される。
図21(a)に示す特図変動遊技が大当りであることを示す報知演出終了後に開始される大当り遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300から送信された大当り開始コマンドを受信した第1副制御部400は、大当り開始コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図Bフラグがオン状態であって当該大当り遊技は「特図B」の大当り遊技であると判定し(ステップS1001のYes)、賞球獲得情報コマンドを装飾図柄表示装置208を制御する制御基板(不図示)に送信して(ステップS1003)、大当り開始コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。
以上の処理が終了すると、装飾図柄表示装置208の賞球獲得数表示領域800に累積賞球獲得数を示す文字画像が表示される。前回の大当り遊技での賞球獲得数は2535個であったので、賞球獲得数表示領域800には、初当りからの累積賞球獲得数が2535個であることを示す「2535GET」という文字画像が表示される。
また、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶した特図Bフラグのオン状態中に主制御部300から送信された大当り開始コマンドを受信したら、遊技者にランクアップボーナスの大当り遊技が開始されたことを報知するために装飾図柄表示装置208を制御基板を介して制御する。この結果、図21(b)に示すように装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の中央部下方に「ランクアップボーナス!」という文字画像が表示される。
本実施の形態によるパチンコ機100は、「特図B」および「特図C」に係る大当り遊技の1ラウンドが「特図A」および「特図D」と比較すると非常に短い期間に設定されている。このため、本実施の形態によるパチンコ機100は、「特図B」および「特図C」に係る大当り遊技中には当該ラウンドが第何ラウンドであるかを装飾図柄表示装置208に表示しないように構成されている。したがって、当該「特図B」に基づく大当り遊技中には、当該ラウンドが何ラウンドであるか報知されない。
当該大当り遊技は「特図B」の大当りに当選したことに基づいている。このため、主制御部300は、第1ラウンド中に1秒間の開放を3回行うように可変入賞口234を制御する。
本実施例では、当該大当り遊技の第1ラウンドの1回目の可変入賞口234の開放において、開放状態中の可変入賞口234に遊技球が1個入賞し、可変入賞口234の閉鎖条件が成立したあとで開始される閉鎖状態中に可変入賞口234へ遊技球が1個入賞している。第1副制御部400は、「特図の種類」が「特図B」であり、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定時間(1s)経過」であり、「閉鎖状態移行後の入賞数」が「1」であり、「所定数を超えた入賞数」が「1」である場合には、「所定の報知演出」の「演出A」を選択する。このため、図21(c)に示すように、所定の報知演出として「演出A」が実行され、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「パンダ」を表した画像と「すごいね!」という文字画像とが表示される。また、「演出A」ではスピーカ120から音声は発せられない。
パチンコ機100は、「特図B」および「特図C」に係る大当り遊技中の1ラウンド中に実行される可変入賞口234の開閉動作に同期させて1回の開閉動作における賞球獲得数を入賞数に応じて遊技者に報知するように構成されている。当該賞球獲得数を報知するか否かの判断は、ROM406に記憶された賞球報知閾値に基づいて第1副制御部400が実行するようになっている。本実施例では、賞球報知閾値は、1回の開閉動作における入賞数に対応付けられており、例えば「2」に設定されている。第1副制御部400は、可変入賞口234の1回の開閉動作で賞球報知閾値以上の遊技球が入賞すると賞球獲得数を報知するようになっている。1ラウンドの1回目の可変入賞口234の開閉動作では、可変入賞口234に2個の遊技球が入賞している。遊技球の入賞数は賞球報知閾値以上であるため、第1副制御部400は、可変入賞口234への当該入賞に基づく賞球獲得数を報知するために装飾図柄表示装置208を制御する。この結果、図21(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の賞球獲得数表示領域800には賞球数が30個加えられ、初当り時からの賞球獲得数が2565個であることを示す「2565GET」という文字画像が表示される。
当該大当り遊技の第1ラウンドの最初の可変入賞口234の開放が終了してから所定時間経過後に開始される2回目の可変入賞口234の開放では、開放状態中の可変入賞口234に遊技球が2個入賞し、可変入賞口234の閉鎖条件が成立したあとで開始される閉鎖状態中に可変入賞口234へ遊技球が2個入賞している。第1副制御部400は、「特図の種類」が「特図B」であり、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定時間(1s)経過」であり、「閉鎖状態移行後の入賞数」が「2」であり、「所定数を超えた入賞数」が「2」の場合には、「所定の報知演出」の「演出F」を選択する。このため、図21(d)に示すように、所定の報知演出として「演出F」が実行され、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「姫様」を表した画像と「よくいれたわね!!」という文字画像とが表示され、スピーカ120から「キュイーン」という音声が発せられる。
第1ラウンドの2回目の可変入賞口234の開閉動作では、可変入賞口234に賞球報知閾値「2」以上の例えば4個の遊技球が入賞している。パチンコ機100は、賞球報知閾値を超えた分の入賞に基づく賞球獲得数を当該開閉動作の終了直後に報知しないように構成されている。このため、第1副制御部400は、賞球報知閾値「2」と等しい入賞数に基づく賞球獲得数を報知するために制御基板を介して装飾図柄表示装置208を制御する。この結果、1回目の開閉動作の終了後の賞球獲得数2565個に30個の賞球数が加えられ、図21(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の賞球獲得数表示領域800には初当りからの累積賞球獲得数が2595個であることを示す「2595GET」という文字画像が表示される。
当該第1ラウンドの3回目の可変入賞口234の開閉動作では例えば、開放状態中の可変入賞口234に遊技球が2個入賞し、その後の有効期間中に可変入賞口234に2個の遊技球が入賞している。第1ラウンドでの3回目の可変入賞口234の開閉動作では、可変入賞口234に賞球報知閾値「2」以上の4個の遊技球が入賞している。
賞球報知閾値を超えた分の入賞に基づく賞球獲得数は当該開閉動作の終了直後に報知されないので、第1副制御部400は、賞球報知閾値「2」と等しい入賞数に基づく賞球獲得数を報知するために制御基板を介して装飾図柄表示装置208を制御する。この結果、図21(e)に示すように、2回目の開閉動作の終了後の賞球獲得数2595個に30個の賞球数が加えられ、装飾図柄表示装置208の賞球獲得数表示領域800には、初当りからの累積賞球獲得数が2625個であることを示す「2625GET」という文字画像が表示される。
当該第1ラウンドでは、可変入賞口234に合計10個の遊技球が入賞している。第1副制御部400は、「特図の種類」が「特図B」であり、第1ラウンドにおいて可変入賞口234に10個以上の遊技球が入賞しており、「閉鎖状態移行後の入賞数」が「0以上」であり、「所定数を超えた入賞数」が「0以上」であると判断して、「所定の報知演出」として「演出V(特殊)」を選択する。このため、図21(e)に示すように、所定の報知演出として「演出V(特殊)」が実行され、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「吉宗」を表した画像と「満タン!!!」という文字画像とが表示され、スピーカ120から「満タン」という音声が発せられる。
当該大当り遊技では、全ラウンドでの可変入賞口234の全開閉動作において、2個以上の遊技球が入賞している。また、全ラウンド中に賞球報知閾値「2」を超える可変入賞口234への遊技球の入賞数を合計すると48個になっている。このため、RAM408の所定の記憶領域には、余剰累積個数情報に含まれる余剰累積個数の値として「48」が記憶される。当該48個の遊技球の入賞に基づく賞球数は当該大当り遊技終了後にまとめて報知される。このため、図21(f)に示すように、当該大当り遊技終了時には、装飾図柄表示装置208の賞球獲得数表示領域800には当該大当り遊技での賞球数である15(遊技球1個の入賞に対する賞球数)×2(1ラウンドの1回の可変入賞口234の開放における遊技球の入賞数)×3(1ラウンドにおける可変入賞口234の開放回数)×16(ラウンド数)=1440(個)が加えられて、初当りからの累積賞球獲得数が3975個であることを示す「3975GET」という文字画像が表示される。
パチンコ機100は、「特図B」の大当り遊技後には例えば図14に示すラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行しないようになっている。このため、「特図B」の大当り遊技が終了すると所定の報知演出は実行されず、可変入賞口234の閉鎖状態移行後からインターバル時間所定時間(例えば、2.5s)が経過すると、主制御部300は第1副制御部400に大当り終了コマンドを送信する。第1副制御部400は、大当り終了コマンドを受信すると図16に示す大当り終了コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。例えば第1副制御部400は、余剰累積個数は「48」であるので0より大きく(ステップS1401のYes)、余剰累積個数情報に基づく報知演出コマンドを装飾図柄表示装置208を制御する制御基板およびスピーカ120の制御を行うための音源IC416に出力し(ステップS1403)、賞球獲得情報をRAM408の所定の記憶領域に記憶し(ステップS1405)、余剰累積個数情報をクリアし(ステップS1407)、入賞個数情報をクリアし(ステップS1409)、余剰個数情報をクリアし(ステップS1411)、不足累積個数情報をクリアし(ステップS1413)、大当り終了コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。当該制御基板や音源IC416に送信される余剰累積個数情報に基づく報知演出コマンドには、例えば当該報知演出の実行時間の情報も含まれている。
以上の処理が終了すると、図21(f)に示すように装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方に「ランクアップボーナス終了」という文字画像が表示され、パチンコ機100はランクアップボーナスの大当り遊技が終了したことを遊技者に報知する。当該報知から所定時間経過後に当該大当り遊技で可変入賞口234に閾値を超える遊技球の入賞があったことを示す報知演出が開始される。このため、図21(g)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の略中央に「↓↓↓↓GET」という文字画像が表示され、スピーカ120から「ピュイピュイピュイ」という音声が発せられる。図21(g)に示す演出が開始されてから所定時間経過後に図20(h)に示すように、当該大当り遊技では可変入賞口234への閾値超える48個の遊技球の入賞があったので、当該入賞に基づく賞球獲得数が720(15×48)であることを示す「+720」という文字画像と、当該大当り遊技での可変入賞口234への全ての遊技球の入賞を含む、初当りからの累積賞球獲得数を示す「4695GET」という文字画像とが演出表示領域208dに表示される。
また、終了した大当り遊技は、「特図B」の大当りに基づいていたので、パチンコ機100の遊技状態は特図確変状態で継続される。このため、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方に「次回 確率変動!」という文字画像を表示するための制御を行う。これにより、パチンコ機100は次回の特図変動遊技の遊技状態が特図確変状態に移行することを報知する。
本実施の形態によるパチンコ機100は、特図1および特図2の始動情報がいずれも保留されている場合に特図2の始動情報を優先して消化する特図2優先変動機であるので、図21(i)に示すように、「特図B」の大当り遊技が終了してから所定時間経過後に開始される、最先に保留された特図2始動情報に係る特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先に記憶された特図2乱数値の組を取得してこれから開始される特図2変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果は16R大当り(例えば、停止図柄は「特図D」)となる。
以上の処理が終了すると、図21(i)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、保留表示画像b4は消去される。
また、特図1変動遊技の保留数は変化していないので、装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域208d1には1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1が表示され、1個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。
また、図21(i)示すように、遊技状態が特図確変状態中である場合には、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの上方に「確変中」という文字画像を表示するための制御を行う。これにより、パチンコ機100は遊技状態が特図確変状態中であることを遊技者に報知する。
当該特図2変動遊技が開始されてから所定時間の経過後に、主制御部300は、「特図D」を停止表示するように特図2表示装置214を制御するとともに、図柄変動停止コマンドを第1副制御部400に送信する。これにより、図21(j)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示されて、当該特図2変動遊技が16ラウンド大当りに当選したことが報知される。
図21(j)に示す特図2変動遊技が大当りであることを示す報知演出終了後に開始される大当り遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300から送信された大当り開始コマンドを受信した第1副制御部400は、大当り開始コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図Dフラグがオン状態であって当該大当り遊技が「特図D」の大当り遊技であると判定し(ステップS1001のYes)、賞球獲得情報コマンドを装飾図柄表示装置208を制御する制御基板(不図示)に送信して(ステップS1003)、大当り開始コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。
以上の処理が終了すると、装飾図柄表示装置208の賞球獲得数表示領域800に累積賞球獲得数を示す文字画像が表示される。図22(a)に示す時点では、初当りから賞球獲得数は4695個なので、賞球獲得数表示領域800には累積賞球獲得数が4695個であることを示す「4695GET」という文字画像が表示される。また、第1副制御部400は、主制御部300から送信された大当り開始コマンドを受信したら、遊技者に大当り遊技が開始されたことを報知するために制御基板を介して装飾図柄表示装置208を制御する。この結果、図22(a)に示すように装飾図柄表示装置208の中央部下方であって演出表示領域208dの中央部下方に「大当り開始!」という文字画像が表示される。
当該大当り遊技での第1ラウンドの開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300から送信されたラウンド指定コマンドを受信した第1副制御部400は、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。例えば第1副制御部400は、当該大当り遊技が「特図D」の大当り遊技であると判定し(ステップS1201のYes)、前回の大当り遊技終了時の大当り終了コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理において入賞個数情報がクリアされている(ステップS1409)ので入賞個数が「0」であって10より小さいと判定し(ステップS1203のYes)、当該第1副制御部賞球獲得情報生成処理において余剰累積個数情報がクリアされている(ステップS1407)ので余剰累積個数が「0」であって余剰累積個数が0より大きくないと判定し(ステップS1207のNo)、現時点では可変入賞口234への遊技球の入賞数に不足がないので、不足累積個数に0を加算し(ステップS1215)、入賞個数情報をクリアし(ステップS1221)、余剰個数情報をクリアし(ステップS1223)、閉鎖条件フラグをオフ状態に設定し(ステップS1225)、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。
以上の処理が終了すると、第1副制御部400は当該ラウンドが何ラウンド目であるかを遊技者に報知するために装飾図柄表示装置208の制御をする。この結果、図22(a)に示すように装飾図柄表示装置208のラウンド表示領域810に当該ラウンドが第1ラウンドであることを示す「1R」という文字画像が表示される。
本例では、例えば、当該第1ラウンドにおいて、可変入賞口234の開放状態が所定時間(例えば、25s)経過する前に可変入賞口234に遊技球が9個入賞している。主制御部300は、当該第1ラウンドにおける可変入賞口234への所定数(例えば、10個)内である1個目〜9個目の遊技球の入賞を遊技球検出手段が検出すると、入賞毎に可変入賞口入賞コマンドを第1副制御部400に送信する。第1副制御部400は、当該コマンドを受信すると、可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1101、ステップS1103およびステップS1115の各処理を実行する。したがって、RAM408の所定の記憶領域には、入賞個数情報に含まれる入賞個数の値として「9」が記憶されている。
当該第1ラウンドが開始され可変入賞口234が開放状態になってから所定時間(例えば、25s)が経過したことに基づいて可変入賞口234の閉鎖条件が成立する。可変入賞口234の閉鎖条件が成立すると、例えば、以下のような処理が実行される。主制御部300から送信された可変入賞口閉鎖コマンドを受信した第1副制御部400は、可変入賞口閉鎖コマンド受信時の第1副制御部フラグ設定処理を実行する。例えば第1副制御部400は、可変入賞口234の閉鎖条件が所定時間(例えば、25s)の経過であって可変入賞口234の遊技球10個の入賞でないと判定し(ステップS1501のNo)、可変入賞口閉鎖コマンド受信時の第1副制御部フラグ設定処理を終了する。
可変入賞口234の閉鎖条件が成立した後で開始される閉鎖状態中であって有効期間内に、当該1ラウンドでの可変入賞口234に例えば10個目〜13個目の入賞となる遊技球4個が入賞する。第1副制御部400は、可変入賞口234への10個目の遊技球の入賞を検出したことに基づく可変入賞口入賞コマンドを受信する毎に可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1101、ステップS1103およびステップS1115の各処理を実行する。また、第1副制御部400は、可変入賞口234への11個目〜13個目の遊技球の入賞を検出したことに基づく可変入賞口入賞コマンドを受信する毎に可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1101、ステップS1105、ステップS1107およびステップS1113の各処理を実行する。
可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理は、合計4回実行され、ステップS1103の処理が1回、ステップS1113の処理が3回実行されるので、第1副制御部400のRAM408の所定の記憶領域には、入賞個数情報に含まれる入賞個数の値として「1」が記憶され、余剰個数情報に含まれる余剰個数の値として「3」が記憶され、余剰累積個数情報に含まれる余剰累積個数の値として「3」が記憶される。
当該第1ラウンドでの可変入賞口234の閉鎖状態移行後から所定時間(例えば、2.5s)後に開始される、図22(b)に示す第2ラウンドの開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300から送信されたラウンド指定コマンドを受信した第1副制御部400は、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図Dフラグがオン状態であって当該大当り遊技は「特図D」の大当り遊技であると判定し(ステップS1201のYes)、第1ラウンドで可変入賞口234に所定数(例えば、10個)を3個超える合計13個の遊技球の入賞があり、RAM408の所定の記憶領域に記憶された入賞個数情報に含まれる入賞個数は「10」であって10より小さくないと判定し(ステップS1203のNo)、余剰個数は「3」であって0より大きいと判定する(ステップS1217のYes)。次いで、第1副制御部400はステップS1219の処理を実行し、図18に示す報知演出一覧テーブルを参照して、「特図の種類」が「特図D」であり、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定時間(25s)経過」であり、「閉鎖状態移行後の入賞数」が「4」であり、「所定数を超えた入賞数」が「3以上」であるので、「所定の報知演出」の「演出X」を選択し、装飾図柄表示装置208を制御する制御基板およびスピーカ120の制御を行うための音源IC416に、余剰個数情報と閉鎖条件フラグに基づく所定の報知演出として「演出X(特定)」を実行するための報知演出コマンドを出力し(ステップS1219)、入賞個数情報をクリアし(ステップS1221)、余剰個数情報をクリアし(ステップS1223)、閉鎖条件フラグをオフ状態に設定し(ステップS1225)、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図22(b)に示すように、所定の報知演出として「演出X」が実行され、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「吉宗」を表した画像と「大盤振舞!!!」という文字画像とが表示され、スピーカ120から「あっぱれじゃ」という音声が発せられる。
当該大当り遊技は第2ラウンド、第3ラウンドと順次消化されていき、第15ラウンド終了時点でRAM408の所定の記憶領域に記憶されている余剰累積個数情報に含まれる余剰累積個数は例えば「9」となっている。
当該大当り遊技での最終ラウンドである第16ラウンドでは可変入賞口234の開放状態が所定時間(例えば、25s)経過する前に可変入賞口234に遊技球が10個入賞したことに基づいて可変入賞口234の閉鎖条件が成立する。主制御部300から可変入賞口閉鎖コマンドを受信した第1副制御部400は、可変入賞口閉鎖コマンド受信時の第1副制御部フラグ設定処理を実行し、可変入賞口234の閉鎖条件は可変入賞口234の遊技球10個の入賞であると判定し(ステップS1501のYes)、閉鎖条件フラグをオン状態に設定し(ステップS1503)、可変入賞口閉鎖コマンド受信時の第1副制御部フラグ設定処理を終了する。
当該第16ラウンドでは、可変入賞口234の閉鎖条件が成立した後で開始される閉鎖状態中であって有効期間内に可変入賞口234へ11個目および12個目の入賞となる遊技球2個が入賞する。第1副制御部400は、可変入賞口234への11個目の遊技球の入賞を検出したことに基づく可変入賞口入賞コマンドを受信すると例えば以下の処理を実行する。例えば、可変入賞口入賞コマンドが第16ラウンドでの11個目の入賞を検出したことに基づいている場合には、第1副制御部400は、入賞個数が10個であって10より小さくないと判定し(ステップS1101のNo)、余剰個数を1だけ増やして余剰個数の値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶し(ステップS1105)、現時点では可変入賞口234への遊技球の入賞数が不足しておらず不足累積個数は「0」であるので不足累積個数は0より大きくないと判定し(ステップS1107のNo)、余剰累積個数を1だけ増やして余剰累積個数の値として「10」をRAM408の所定の記憶領域に記憶し(ステップS1113)、可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。
第1副制御部400は、可変入賞口234への12個目の遊技球の入賞を検出したことに基づく可変入賞口入賞コマンドを受信すると11個目のとほぼ同様の処理を実行する。これにより、第1副制御部400のRAM408の所定の記憶領域に記憶されている余剰個数情報に含まれる余剰個数は「2」となり、余剰累積個数情報に含まれる余剰累積個数の値は「11」となる。
当該第16ラウンドでの可変入賞口234の閉鎖状態移行後からインターバル時間(例えば、2.5s)が経過すると、主制御部300は第1副制御部400に大当り終了コマンドを送信する。主制御部300から送信された大当り終了コマンドを受信した第1副制御部400は、図14に示すラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理と同様の処理を実行し、特図Dフラグがオン状態であって当該大当り遊技が「特図D」の大当り遊技であると判定し(ステップS1201のYes)、第16ラウンドで可変入賞口234に所定数(例えば、10個)を2個超える合計12個の遊技球の入賞があり、RAM408の所定の記憶領域に記憶された入賞個数情報に含まれる入賞個数は「10」であって10より小さくないと判定し(ステップS1203のNo)、余剰個数は「2」であって0より大きいと判定する(ステップS1217のYes)。次いで、第1副制御部400はステップS1219の処理を実行し、図18に示す報知演出一覧テーブルを参照して、「特図の種類」が「特図D」であり、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定数(10個)の入賞」であり、「閉鎖状態移行後の入賞数」が「2」であり、「所定数を超えた入賞数」が「2」であるので、「所定の報知演出」として「演出D」を選択し、装飾図柄表示装置208を制御する制御基板およびスピーカ120の制御を行うための音源IC416に、余剰個数情報と閉鎖条件フラグに基づく所定の報知演出として「演出D」を実行するための報知演出コマンドを出力し(ステップS1219)、入賞個数情報をクリアし(ステップS1221)、余剰個数情報をクリアし(ステップS1223)、閉鎖条件フラグをオフ状態に設定し(ステップS1225)、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。当該制御基板や音源IC416に送信される当該報知演出コマンドには、例えば「演出D」の実行時間の情報も含まれている。
次いで、第1副制御部400は、大当り終了コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。例えば第1副制御部400は、余剰累積個数は「11」であるので0より大きく(ステップS1401のYes)、余剰累積個数情報に基づく報知演出コマンドを装飾図柄表示装置208を制御する制御基板およびスピーカ120の制御を行うための音源IC416に出力し(ステップS1403)、賞球獲得情報をRAM408の所定の記憶領域に記憶し(ステップS1405)、余剰累積個数情報をクリアし(ステップS1407)、入賞個数情報をクリアし(ステップS1409)、余剰個数情報をクリアし(ステップS1411)、不足累積個数情報をクリアし(ステップS1413)、大当り終了コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。当該制御基板や音源IC416に送信される余剰累積個数情報に基づく報知演出コマンドには、例えば当該報知演出の実行時間の情報も含まれている。
以上の処理が終了すると、図22(c)に示すように、所定の報知演出として「演出D」が実行され、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d1に「姫様」を表した画像と「大量入賞!!」という文字画像とが表示され、スピーカ120から「キーンキーンキーン」という音声が発せられる。
また、「演出D」が開始されてから所定時間の経過後に、ステップS1403において第1副制御部400が送信した報知演出コマンドに基づいて、当該大当り遊技で可変入賞口234に所定数(例えば、160個)を超える遊技球の入賞があったことを示す報知演出が開始される。図22(d)に示すように例えば、装飾図柄表示装置208の表示領域内の略中央であって演出表示領域208dに「↓↓↓↓GET」という文字画像が表示され、スピーカ120から「ピュイピュイピュイ」という音声が発せられる。さらに、図22(d)に示す演出が開始されてから所定時間経過後に図22(e)に示すように例えば、当該大当り遊技では余剰累積個数は「11」であるので、当該余剰累積個数の「11」に基づく賞球獲得数を示す「+165」という文字画像と、当該16ラウンドで獲得した余剰累積個数に基づく賞球獲得数を含み、初当り(本例では、前々回の大当り)から当該大当り遊技において獲得された累積賞球獲得数を示す「7260GET」という文字画像とが演出表示領域208dに表示される。
また、終了した大当り遊技は、「特図D」の大当りに基づいていたので、次回から100回先の特図変動遊技まで遊技状態が特図低確普図高確状態に移行する。このため、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方に「時短100回!」という文字画像を表示するための制御を行う。これにより、パチンコ機100は次回から100回先の特図変動遊技まで遊技状態が時短状態に移行することを遊技者に報知する。
図22(f)に示すように、「特図D」の大当り遊技が終了してから所定時間経過後に開始される、最先に取得された特図2始動情報に係る特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先に記憶された特図2乱数値の組を取得してこれから開始される特図2変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。
以上の処理が終了すると、図22(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、保留表示画像b3は消去される(不図示)。
当該特図2変動遊技中に特図2始動口232に遊技球が1個入賞して、特図2変動遊技は当該入賞分を加えて3個保留される。このため、図22(f)に示すように、特図2保留表示領域208d2には、3個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b3が表示される。
また、特図1変動遊技の保留数は変化していないので、装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域208d1には1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1が表示され、1個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。
また、図22(f)示すように、遊技状態が時短状態中である場合には、第1副制御部400は装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の上方に遊技状態が時短状態であることと、当該特図変動遊技を除いた残りの時短回数とを報知するために「時短中!残り99回」という文字画像を表示するための制御を行う。これにより、パチンコ機100は遊技状態が時短状態中であることと、時短状態での残余の特図変動遊技の回数とを遊技者に報知する。
遊技状態が時短状態中であると相対的に特図2始動口232に遊技球が入賞しやすくなる。このため、その後に98回の特図2変動遊技が実行され、1回目から99回目の特図2変動遊技は例えば全てはずれとなる。99回目の特図2変動遊技が終了してから所定時間の経過後に開始される、図22(g)に示す100回目の特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先に記憶された特図2乱数値の組を取得してこれから開始される特図2変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となる。
以上の処理が終了すると、図22(g)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、保留表示画像b4は消去される(不図示)。
当該特図2変動遊技中に特図2始動口232に遊技球が1個入賞して、特図2変動遊技は当該入賞分を加えて4個保留される。このため、図22(g)に示すように、特図2保留表示領域208d2には、1個目〜4個目の保留に係る特図2変動遊技にそれぞれ対応する保留表示画像b1〜b4が表示される。
また、図22(g)示すように、当該特図2変動遊技は、時短状態中の100回目の特図変動遊技であるため、第1副制御部400は、遊技状態が時短状態であることと、時短状態での特図変動遊技の実行回数が残り1回であって最後の時短状態中の特図変動遊技であることとを報知するために装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の上方に「時短中 ラスト」という文字画像を表示するための制御を行う。これにより、パチンコ機100は遊技状態が時短状態中であることと、時短状態での最後の特図変動遊技であることとを報知する。
本実施の形態によるパチンコ機100は特図2優先変動機であるので、時短状態中には、特図1変動遊技を消化させることなく遊技を進行させることが容易である。このため、図22(g)に示すように、時短状態の最後の特図2変動遊技中では、特図1変動遊技の保留数に変化はなく1個の特図1変動遊技が保留されたままであるので、特図1保留表示領域208d1には、1個目に保留されている特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1が表示されている。
図22(h)に示すように、当該特図2変動遊技が開始されてから所定時間経過後に装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾7−装飾3」が停止表示される。これにより、当該特図2変動遊技がはずれであることが遊技者に報知される。
また、当該特図2変動遊技が終了すると時短状態も終了する。このため、第1副制御部400は、時短状態が終了したことを遊技者に報知するために制御基板を介して装飾図柄表示装置208を制御する。この結果、図22(h)に示すように装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの上方に「時短終了」という文字画像が表示される。これにより、パチンコ機100は、時短状態が終了したことを遊技者に報知する。
左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾7−装飾3」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図22(i)に示す特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先に記憶された特図2乱数値の組を取得してこれから開始される特図2変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。
以上の処理が終了すると、図22(i)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、保留表示画像b4は消去される。
また、特図1変動遊技の保留数は変化していないので、装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域208d1には1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1が表示され、1個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。
当該特図2変動遊技の開始時には、遊技状態は時短状態から通常状態に移行している。本実施の形態によるパチンコ機100は、時短状態が終了して、遊技状態が通常状態に戻る際に、初当りから最後の当りまでの間に実行された大当り遊技や小当り遊技で獲得された、可変入賞口234の閉鎖条件成立前に入賞した累積個数に基づく賞球獲得数と、余剰累積個数に基づく賞球獲得数とを含む全累積賞球獲得数を報知するように構成されている。このため、第1副制御部400は、初当りから最後の当りまでに獲得された全累積賞球獲得数を報知するために制御基板を介して装飾図柄表示装置208を制御する。この結果、図22(i)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域内の上方であって演出表示領域208dに初当りから最後の当りまでの全累積賞球獲得数を示す「今回は7260GET!」という文字画像が表示される。
また、第1副制御部400は、普図確率変動フラグおよび時短フラグの両方がオフになる時短状態終了時の特図変動遊技の開始時であって装飾図柄表示装置208を制御する制御基板に全累積賞球獲得数の情報を含むコマンドを送信した後に、RAM408に記憶されている累積賞球獲得情報をクリアする。
当該特図2変動遊技の当否判定結果は例えばはずれであり、その後、1個目〜3個目に保留されていた特図2変動遊技が順次消化される。1個目および2個目に保留された特図2変動遊技の当否判定結果は例えばいずれもはずれとなる。
3個目に保留された特図2変動遊技が開始されてから所定時間の経過後に、図22(j)に示すように装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾1−装飾2−装飾3」が停止表示される。これにより、当該特図2変動遊技が小当りであることが報知される。図示は省略するが特図2表示装置214には「特図G」が停止表示されている。
また、保留されていた特図2変動遊技が全て消化されたので、保留表示領域208d2には保留表示画像が表示されていない。
また、特図1変動遊技の保留数は変化していないので、装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域208d1には1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1が表示され、1個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。
本実施の形態によるパチンコ機100では、小当りに当選して可変入賞口234に遊技球が入賞しても当該入賞に基づく演出は実行されない。このため、小当り遊技の終了演出において、図23(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の略中央に「小当り残念!」という文字画像が表示される。
当該小当り遊技が終了してから所定時間の経過後に開始される、最先に取得された特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図1変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果は2R大当り(例えば、停止図柄は「特図F」)となる。
以上の処理が終了すると、図23(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、保留表示画像a1は消去される。
当該特図1動遊技が開始されてから所定時間の経過後に、図23(c)に示すように装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾1−装飾3−装飾5」が停止表示される。これにより、当該特図1変動遊技が2R大当りであることが報知される。図示は省略するが特図2表示装置214には「特図F」が停止表示されている。
また、当該特図1変動遊技中に特図1始動口230に遊技球が3個入賞している。このため、図23(c)に示すように、特図1保留表示領域208d1には、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2と、3個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a3とが表示され、合計3個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。
詳細な説明は省略するが、第1副制御部400は、「特図F」に基づく大当り遊技中に受信したコマンドに応じて図12から図17に示す賞球獲得情報生成処理を実行するようになっている。本例では、可変入賞口234に遊技球が1個も入賞せずに当該大当り遊技が終了する。また、図18に示すように、「特図の種類」が「特図E・F」であって「可変入賞口閉鎖条件」が「所定時間(0.4s)経過」の場合に実行される所定の報知演出は、「演出Z(確変報知演出)」である。このため、パチンコ機100は、「特図F」の大当り遊技において「所定時間(0.4s)経過」の条件成立後の有効期間内に遊技球が可変入賞口234に入賞しても所定の報知演出を実行しないようになっている。また、パチンコ機100は、「特図F」の大当り遊技中には可変入賞口234に遊技球が入賞しても賞球獲得数を報知しないようになっている。「特図F」に基づく大当り遊技が終了すると、遊技状態は特図低確普図高確状態となり電サポ状態に移行される。遊技状態が電サポ状態に移行すると、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208を制御してチャンスモードに突入したことを報知する。この結果、図23(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の略中央に「チャンスモード突入」という文字画像が表示される。
また、本実施の形態によるパチンコ機100では、特図2始動口232が遊技盤124の右打ち流化経路に配置されている。このため、当該大当り遊技終了後に遊技状態が電サポ状態に移行すると、第1副制御部400は、遊技者に右打ちで遊技を進行させるために装飾図柄表示装置208を制御して、右打ち報知を行う。この結果、図23(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208の右寄り上方に「右打ち」という文字画像が表示される。
当該大当り遊技が終了してから所定時間の経過後に開始される、最先に取得された特図1始動情報に係る特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図1変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果は2R大当り(例えば、停止図柄は「特図E」)となる。
以上の処理が終了すると、図23(e)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、保留表示画像a3は消去される。
また、遊技状態が電サポ状態であってチャンスモード中である場合には、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208を制御してチャンスモード中であることを報知する。このため、図23(e)に示すように装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の中央部上方に「チャンスモード中」という文字画像が表示される。
当該特図1変動遊技中に特図2始動口232に2個の遊技球が入賞している。このため、図23(e)に示すように、特図2保留表示領域208d2には、1個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b1と、2個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b2とが表示され、合計2個の特図2変動遊技が保留されていることが報知される。
当該特図1変動遊技が開始してから所定時間の経過後に、図23(f)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾3−装飾5」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が2R大当りであることが報知される。図示は省略するが特図1表示装置212には「特図E」が停止表示されている。
「特図E」に係る大当り遊技に当選し当該特図1変動遊技の終了後も電サポ状態が継続される。このため、第1副制御部400は、チャンスモードが継続されることと、右打ちを指示することとを報知するために制御基板を介して装飾図柄表示装置208を制御する。この結果、図23(g)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の略中央に「チャンスモード継続」という文字画像と、演出表示領域208d内の右寄り上方に「右打ち」という文字画像とが表示される。
チャンスモードが継続されることを報知してから所定時間の経過後に開始される大当り遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300から送信された大当り開始コマンドを受信した第1副制御部400は、大当り開始コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図Eフラグがオン状態であって当該大当り遊技は「特図E」の大当り遊技であると判定し(ステップS1001のNo)、大当り開始コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。
第1ラウンドの開始時には、可変入賞口234に遊技球が入賞していないため、図18に示す「所定の報知演出」の実行条件が成立しない。このため、第1ラウンド開始時には所定の報知演出は実行されない。本例では、遊技球が1個も可変入賞口234に入賞せずに当該第1ラウンドが終了する。
第1ラウンドが終了してから所定時間の経過後に開始される第2ラウンド開始時も可変入賞口234に遊技球が入賞していないため、図18に示す「所定の報知演出」の実行条件が成立しない。このため、第2ラウンド開始時には所定の報知演出は実行されない。第2ラウンドでは、可変入賞口234の閉鎖条件が成立してから閉鎖状態となるまでの有効期間内に、例えば1個の遊技球が可変入賞口234に入賞する。可変入賞口入賞コマンドを受信した第1副制御部400は、可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された入賞個数情報に含まれる入賞個数の値が「0」であって入賞個数は10より小さいと判定し(ステップS1101のYes)、入賞個数を1増加し、増加後の入賞個数「1」を含む入賞個数情報をRAM408の所定の記憶領域に記憶し(ステップS1103)、装飾図柄表示装置208を制御する制御基板に賞球獲得情報コマンドを送信し(ステップS1115)、可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。賞球獲得情報コマンドが制御基板等に送信されるものの、当該入賞に基づく賞球分は賞球獲得情報外であるため賞球獲得数は遊技者に報知されない。
当該第2ラウンドでの可変入賞口234の閉鎖状態移行後からインターバル時間(例えば、2.5s)が経過すると、主制御部300は第1副制御部400に大当り終了コマンドを送信する。主制御部300から送信された大当り終了コマンドを受信した第1副制御部400は、図14に示すラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理と同様の処理を実行し、特図Eフラグがオン状態であって当該大当り遊技が「特図A」から「特図D」の大当り遊技でないと判定し(ステップS1201のNo)、特図EF入賞報知処理(ステップS1205)を開始する。特図EF入賞報知処理において第1副制御部400は、図18に示す報知演出一覧テーブルを参照して、「特図の種類」が「特図E」であり、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定時間(0.4s)経過」であり、「閉鎖状態移行後の入賞数」が「1以上」であり、「所定数を超えた入賞数」が「0以上」であるので、「所定の報知演出」の「演出Z(確変報知演出)」を選択し、装飾図柄表示装置208を制御する制御基板およびスピーカ120の制御を行うための音源IC416に、所定の報知演出として「演出Z(確変報知演出)」を実行するための報知演出コマンドを出力し(ステップS1301)、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理終了する。当該制御基板や音源IC416に送信される当該報知演出コマンドには、例えば「演出Z(確変報知演出)」の実行時間の情報も含まれている。
次いで、第1副制御部400は、大当り終了コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。例えば第1副制御部400は、余剰累積個数が「0」であって0より大きくないと判定し(ステップS1401のNo)、賞球獲得情報をRAM408の所定の記憶領域に記憶し(ステップS1405)、余剰累積個数情報をクリアし(ステップS1407)、入賞個数情報をクリアし(ステップS1409)、余剰個数情報をクリアし(ステップS1411)、不足累積個数情報をクリアし(ステップS1413)、大当り終了コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図23(h)に示すように、所定の報知演出として「演出Z(確変報知演出)が実行され、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「姫様」を表した画像と「確変確定よ!!」という文字画像とが表示され、スピーカ120から「確変」という音声が発せられる。
所定の報知演出として「演出Z」が終了してから所定時間の経過後に開始される、最先に取得された特図2始動情報に係る特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先に記憶された特図2乱数値の組を取得してこれから開始される特図2変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果は2R大当り(例えば、停止図柄は「特図F」)となる。
以上の処理が終了すると、図23(i)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、保留表示画像b2は消去される。
また、特図1変動遊技の保留数は変化していないので、装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域208d1には1個目および2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1およびa2がそれぞれ表示され、2個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。
また、前回の大当り遊技は「特図E」の大当りに基づいていたので、当該大当り遊技終了後の遊技状態が特図確変状態に移行する。このため、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の上方に「確変中」という文字画像を表示するための制御を行う。これにより、パチンコ機100は遊技状態が特図確変状態中であることを報知する。
当該特図2動遊技が開始されてから所定時間の経過後に、図23(j)に示すように装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾1−装飾3−装飾5」が停止表示される。これにより、当該特図2変動遊技が2R大当りであることが報知される。図示は省略するが特図2表示装置214には「特図F」が停止表示される。
「特図F」に基づく大当り遊技が終了すると、遊技状態は電サポ状態に移行するので、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208を制御してチャンスモードに突入したことを例えば大当り遊技開始演出において報知する。この結果、図24(a)に示すように装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の略中央に「チャンスモード突入」という文字画像が表示される。
また、遊技状態が電サポ状態に移行すると、第1副制御部400は、遊技者が右打ちで遊技を進行させるために装飾図柄表示装置208を制御して、右打ち報知を例えば当該大当り遊技開始演出において実行する。この結果、図24(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の右寄り上方に「右打ち」という文字画像が表示される。
また、特図1変動遊技の保留数は変化していないので、装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域208d1には1個目および2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1およびa2がそれぞれ表示され、2個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。
また、特図2変動遊技の保留数は変化していないので、装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域208d2には1個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b1が表示され、1個の特図2変動遊技が保留されていることが報知されている。
当該「特図F」の大当り遊技では、第1ラウンドおよび第2ラウンドで可変入賞口234に例えば合計10個の遊技球が入賞している。「特図F」の大当り遊技での可変入賞口234の開放パターンは、0.4s(1回の開放時間(秒))×1(1Rでの開放回数)×2回(ラウンド数)である。このため、「特図F」の大当り遊技で10個の遊技球が可変入賞口234に入賞することは非現実的であって何らかのエラーが発生したあるいは不正行為が行われたと考えられる。このため、第1副制御部400は、図18に示すテーブルを参照して、所定の報知演出として「エラー報知演出」を選択し、「エラー報知演出」を実行するために、装飾図柄表示装置208を制御する制御基板およびスピーカ120の制御を行うための音源IC416に報知演出コマンドを出力する。
以上の処理が終了すると、図24(b)に示すように、所定の報知演出である「エラー報知演出」が実行され、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「悪徳商人越後屋」を表した画像と「悪よのう。」という文字画像とが表示され、スピーカ120から「エラーです。台を確認してください」という音声が所定回数繰り返して発せられる。
パチンコ機100のエラーが解除されると所定の報知演出としての「エラー報知演出」は終了する。当該エラーが解除してから所定時間の経過後に開始される、最先に取得された特図2始動情報に係る特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先に記憶された特図2乱数値の組を取得してこれから開始される特図2変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果は16R大当り(例えば、停止図柄は「特図D」)となる。
以上の処理が終了すると、図24(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、保留表示画像b1は消去される。
また、特図1変動遊技の保留数は変化していないので、装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域208d1には1個目および2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1およびa2がそれぞれ表示され、2個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。
また、遊技状態が電サポ状態であってチャンスモード中であるので、第1副制御部400は、制御基板を介して装飾図柄表示装置208を制御してチャンスモード中であることを報知する。このため、図24(c)に示すように装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の中央部上方に「チャンスモード中」という文字画像が表示される。
当該特図2変動遊技が開始してから所定時間の経過後に、図24(d)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示されて、当該特図2変動遊技が16R大当りであることが報知される。図示は省略するが特図2表示装置214には「特図D」が停止表示されている。
また、当該特図2変動遊技中に特図2始動口232に遊技球が3個入賞している。このため図24(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の特図2保留表示領域208d1には1個目〜3個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b1〜b3がそれぞれ表示され、合計3個の特図2変動遊技が保留されていることが報知されている。
図24(d)に示す左中右図柄表示領域208a〜208cでの「装飾2−装飾2−装飾2」の停止表示後に開始される大当り遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300から送信された大当り開始コマンドを受信した第1副制御部400は、大当り開始コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図Dフラグがオン状態であって当該大当り遊技が「特図D」の大当り遊技であると判定し(ステップS1001のYes)、賞球獲得情報コマンドを装飾図柄表示装置208を制御する制御基板(不図示)に送信して(ステップS1003)、大当り開始コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図24(e)に示すように装飾図柄表示装置208の賞球獲得数表示領域800に累積賞球獲得数を示す文字画像が表示される。当該「特図D」の大当りは初当りであり累積賞球獲得数は0なので、賞球獲得数表示領域800には累積賞球獲得数が0であることを示す「0GET」という文字画像が表示される。また、第1副制御部400は、主制御部300から送信された大当り開始コマンドを受信したら、遊技者に大当り遊技が開始されたことを報知するために制御基板を介して装飾図柄表示装置208を制御する。この結果、図24(e)に示すように装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の中央部下方に「大当り開始!」という文字画像が表示される。
また、図24(e)に示す当該大当り遊技での第1ラウンドの開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300から送信されたラウンド指定コマンドを受信した第1副制御部400は、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図Dフラグがオン状態であって当該大当り遊技が「特図D」の大当り遊技であると判定し(ステップS1201のYes)、当該大当り遊技は初当りであるので、前回のラウンドで可変入賞口234に所定数である10個の遊技球の入賞がなく、入賞個数は「0」であって10より小さいと判定し(ステップS1203のYes)、余剰累積個数が「0」であり、余剰累積個数が0より大きくないと判定し(ステップS1207のNo)、現時点では可変入賞口234への遊技球の入賞数に不足がないので、不足累積個数に0を加算し(ステップS1215)、入賞個数情報をクリアし(ステップS1221)、余剰個数情報をクリアし(ステップS1223)、閉鎖条件フラグをオフ状態に設定し(ステップS1225)、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。
以上の処理が終了すると、第1副制御部400は当該ラウンドが何ラウンドであるかを遊技者に報知するために制御基板を介して装飾図柄表示装置208を制御する。この結果、図24(e)に示すように装飾図柄表示装置208のラウンド表示領域810に当該ラウンドが第1ラウンドであることを示す「1R」という文字画像が表示される。
当該第1ラウンドでは例えば、可変入賞口234に遊技球が9個入賞し、10個目の遊技球が入賞する前に可変入賞口234の1ラウンドの開放時間である所定時間(25s)が経過してしまう。
1回のラウンドにおける可変入賞口234への所定数内である1個目〜9個目の遊技球の入賞を遊技球検出手段が検出すると、主制御部300は入賞毎に可変入賞口入賞コマンドを第1副制御部400に送信する。第1副制御部400は、当該コマンドを受信すると、可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1101、ステップS1103およびステップS1115の各処理を実行する。合計9回の当該賞球獲得情報生成処理が実行されると、RAM408の所定の記憶領域には、入賞個数「9」を含む入賞個数情報と、余剰個数「0」を含む余剰個数情報と、余剰累積個数「0」を含む余剰累積個数情報と、不足累積個数「0」を含む不足累積個数情報とがそれぞれ記憶される。
以上の処理が終了すると、第1ラウンドで可変入賞口234に9個目の遊技球が入賞したことに基づく賞球獲得数が報知される。このため、図24(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の賞球獲得数表示領域800に賞球獲得数が135個であることを示す「135GET」という文字画像が表示される。
また、図24(f)に示すように、当該大当り遊技が第1ラウンドであることを報知するために、装飾図柄表示装置208のラウンド表示領域700に1ラウンドであることを示す「1R」という文字画像が表示されている。また、大当り遊技中であるので、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の略中央に「大当り中!」という文字画像が表示されている。
当該第1ラウンドでは、可変入賞口234が開放状態になってから可変入賞口234に9個の遊技球が入賞し、その後、所定時間(例えば、25s)が経過したことに基づいて、可変入賞口234の閉鎖条件が成立する。可変入賞口234の閉鎖条件が成立すると、例えば、以下のような処理が実行される。主制御部300から送信された可変入賞口閉鎖コマンドを受信した第1副制御部400は、可変入賞口閉鎖コマンド受信時の第1副制御部フラグ設定処理を実行する。例えば第1副制御部400は、可変入賞口234の閉鎖条件は所定時間(例えば、25s)の経過であって、遊技球10個の入賞でないと判定し(ステップS1501のNo)、可変入賞口閉鎖コマンド受信時の第1副制御部フラグ設定処理を終了する。
当該第1ラウンドでは、可変入賞口234の閉鎖条件が成立した後で開始される閉鎖状態中であって、有効期間内には可変入賞口234に遊技球が例えば入賞しない。
当該第1ラウンドでの可変入賞口234の閉鎖状態移行後からインターバル時間(例えば、2.5s)経過後に開始される、図24(g)に示す当該大当り遊技の第2ラウンドの開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300から送信されたラウンド指定コマンドを受信した第1副制御部400は、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。例えば第1副制御部400は、当該大当り遊技は「特図D」の大当り遊技であると判定し(ステップS1201のYes)、第1ラウンドでの可変入賞口234への遊技球の入賞数は合計9個であって所定数(例えば、10個)より少ないので、入賞個数が「9」であって10より小さいと判定し(ステップS1203のYes)、余剰累積個数は「0」であるので余剰累積個数が0より大きくないと判定し(ステップS1207のNo)、第1ラウンドでの入賞の不足数は1個(=10(所定数)−9(入賞数))であるため、不足累積個数に第1ラウンドでの入賞数の不足分「1」を加算して「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶し(ステップS1215)、入賞個数情報をクリアし(ステップS1221)、余剰個数情報をクリアし(ステップS1223)、閉鎖条件フラグをオフ状態に設定し(ステップS1225)、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理終了する。
第2ラウンド開始時に第1ラウンドにおいて入賞数が所定数(例えば、10個)より1個不足しているものの、現時点では余剰累積個数が0個であるので、第1ラウンドでの可変入賞口234への入賞数の不足分を補充できない。したがって、第1副制御部400は、可変入賞口234への所定数(例えば、10個)より1個少ない9個の遊技球の入賞に基づく賞球獲得数を報知するために制御基板を介して装飾図柄表示装置208を制御する。この結果、図24(g)に示すように、装飾図柄表示装置208の賞球獲得数表示領域800には賞球数が135個であることを示す「135GET」という文字画像が表示される。
また、本実施形態のパチンコ機100は、当該第1ラウンドのように可変入賞口234への遊技球の入賞数が所定数(例えば、10個)を超えない場合には所定の報知演出の実行は規制する。このため、図24(g)に示すように所定の報知演出は実行されてない。
また、第1副制御部400は当該ラウンドが何ラウンドであるかを遊技者に報知するために制御基板を介して装飾図柄表示装置208の制御をする。この結果、図24(g)に示すように装飾図柄表示装置208のラウンド表示領域810に当該ラウンドが第2ラウンドであることを示す「2R」という文字画像が表示される。
当該第2ラウンドでは、可変入賞口234の開放状態中に、可変入賞口234の開放時間である所定時間(例えば、25s)が経過する前に可変入賞口234に遊技球が10個入賞している。
1回のラウンドにおける可変入賞口234への所定数内である1個目〜10個目の遊技球の入賞を遊技球検出手段が検出すると、主制御部300は入賞毎に可変入賞口入賞コマンドを第1副制御部400に送信する。第1副制御部400は、当該コマンドを受信すると、可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1101、ステップS1103およびステップS1115の各処理を実行する。合計10回の当該賞球獲得情報生成処理が実行されるので、RAM408の所定の記憶領域には、入賞個数「10」を含む入賞個数情報と、余剰個数「0」を含む余剰個数情報と、余剰累積個数「0」を含む余剰累積個数情報と、不足累積個数「1」を含む不足累積個数情報とがそれぞれ記憶される。
当該第2ラウンドでは、可変入賞口234の開放状態が所定時間(例えば、25s)経過する前に可変入賞口234に遊技球が例えば10個入賞したので、当該10個の入賞に基づいて可変入賞口234の閉鎖条件が成立する。可変入賞口234の閉鎖条件が成立すると、例えば、以下のような処理が実行される。主制御部300から送信された可変入賞口閉鎖コマンドを受信した第1副制御部400は、可変入賞口閉鎖コマンド受信時の第1副制御部フラグ設定処理を実行する。例えば第1副制御部400は、可変入賞口234の閉鎖条件は可変入賞口234の遊技球10個の入賞であると判定し(ステップS1501のYes)、閉鎖条件フラグをオン状態に設定し(ステップS1503)、可変入賞口閉鎖コマンド受信時の第1副制御部フラグ設定処理を終了する。
当該第2ラウンドでは、可変入賞口234の閉鎖条件が成立した後で開始される閉鎖状態中であって有効期間内に第2ラウンドでの可変入賞口234への11個目および12個目の入賞となる遊技球2個が入賞する。第1副制御部400は、可変入賞口234への11個目の遊技球の入賞を検出したことに基づく可変入賞口入賞コマンドを受信すると例えば以下の処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された入賞個数情報に含まれる入賞個数は「10」であって10より小さくないと判定し(ステップS1101のNo)、余剰個数を1だけ増やして余剰個数の値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶し(ステップS1105)、不足累積個数は「1」であって0より大きいと判定し(ステップS1107のYes)、余剰個数を1だけ減らして余剰個数の値として「0」をRAM408の所定の記憶領域に記憶し(ステップS1109)、不足累積個数を1だけ減らして不足累積個数の値として「0」を記憶し(ステップS1111)、大当り遊技での賞球獲得数の情報を含む賞球獲得情報コマンドを装飾図柄表示装置208を制御する制御基板に出力し(ステップS1115)、可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。
以上の処理が終了すると、後述する図24(h)に示すように、第2ラウンドでの可変入賞口234への11個目の遊技球の入賞に基づく賞球獲得数を加えた賞球獲得数300を示す文字画像が装飾図柄表示装置208の賞球獲得数表示領域800に表示される。このように本実施の形態によるパチンコ機100は、可変入賞口234への遊技球の入賞数に不足が生じ、次回からのラウンドで所定数(例えば、10個)を超えて遊技球が入賞すると、所定数(例えば、10個)を超過した遊技球の入賞で当該不足を補って、賞球獲得情報を報知するようになっている。
また、第1副制御部400は、可変入賞口234への12個目の遊技球の入賞を検出したことに基づく可変入賞口入賞コマンドを受信すると例えば以下の処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、入賞個数は「10」であって10より小さくないと判定し(ステップS1101のNo)、余剰個数を1だけ増やして余剰個数の値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶し(ステップS1105)、不足累積個数は「0」であって0より大きくないと判定し(ステップS1107のNo)、余剰累積個数を1だけ増やして余剰累積個数の値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶し(ステップS1113)、可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。
第2ラウンドでの可変入賞口234の閉鎖状態移行後からインターバル時間(例えば、2.5s)経過後に開始される、図24(h)に示す当該大当り遊技の第3ラウンドの開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300から送信されたラウンド指定コマンドを受信した第1副制御部400は、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。例えば第1副制御部400は、特図Dフラグがオン状態であって当該大当り遊技が「特図D」の大当り遊技であると判定し(ステップS1201のYes)、第2ラウンドで可変入賞口234に所定数(例えば、10個)を2個超える合計12個の遊技球の入賞があり、そのうち1個は第1ラウンドでの可変入賞口234の遊技球の入賞数の不足分の補充に用いられたので、入賞個数が「10」であって10より小さくないと判定し(ステップS1203のNo)、余剰個数は「1」であって0より大きくいと判定する(ステップS1217のYes)。次いで、第1副制御部400はステップS1219の処理を実行し、図18に示す報知演出一覧テーブルを参照して、「特図の種類」が「特図D」であり、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定数(10個)の入賞」であり、「閉鎖状態移行後の入賞数」が「2」であり、「所定数を超えた入賞数」が「2」であるので、「所定の報知演出」として「演出D」を選択し、装飾図柄表示装置208を制御する制御基板およびスピーカ120の制御を行うための音源IC416に、余剰個数情報と閉鎖条件フラグに基づく所定の報知演出として「演出D」を実行するための報知演出コマンドを出力し(ステップS1219)、入賞個数情報をクリアし(ステップS1221)、余剰個数情報をクリアし(ステップS1223)、閉鎖条件フラグをオフ状態に設定し(ステップS1225)、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図24(h)に示すように、所定の報知演出として「演出D」が実行され、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「姫様」を表した画像と「大量入賞!!!」という文字画像とが表示され、スピーカ120から「キーンキーンキーン」という音声が発せられる。
また、第1副制御部400は当該ラウンドが何ラウンドであるかを遊技者に報知するために装飾図柄表示装置208の制御をする。この結果、図24(h)に示すように装飾図柄表示装置208のラウンド表示領域810に当該ラウンドが第3ラウンドであることを示す「3R」という文字画像が表示される。
当該大当り遊技は、第3ラウンド、第4ラウンドと順次消化されていき、例えば第16ラウンド開始時点では、当該大当り遊技での可変入賞口234への所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)を超える遊技球の入賞数は8になっている。このため、第16ラウンド終了時点において、RAM408の所定の記憶領域には、余剰累積個数の値として「8」が記憶されている。
当該大当り遊技の最終ラウンドである第16ラウンドでは、可変入賞口234の開放状態が所定時間(例えば、25s)経過する前に可変入賞口234に遊技球が例えば10個入賞したので、当該10個の入賞に基づいて可変入賞口234の閉鎖条件が成立する。可変入賞口234の閉鎖条件が成立すると、例えば、以下のような処理が実行される。主制御部300から送信された可変入賞口閉鎖コマンドを受信した第1副制御部400は、可変入賞口閉鎖コマンド受信時の第1副制御部フラグ設定処理を実行する。例えば第1副制御部400は、可変入賞口234の閉鎖条件は可変入賞口234の遊技球10個の入賞であると判定し(ステップS1501のYes)、閉鎖条件フラグをオン状態に設定し(ステップS1503)、可変入賞口閉鎖コマンド受信時の第1副制御部フラグ設定処理を終了する。
本例では例えば、当該第16ラウンドにおいて、可変入賞口234の閉鎖条件が成立した後で開始される閉鎖状態中に有効期間内に、第16ラウンドでの可変入賞口234への11個目および12個目の入賞となる遊技球2個が入賞する。第1副制御部400は、可変入賞口234への11個目および12個目の遊技球の入賞を検出したことに基づく可変入賞口入賞コマンドを受信すると、可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。例えば、主制御部300が当該第16ラウンドでの11個目および12個目の入賞を検出したことに基づいて可変入賞口入賞コマンドを第1副制御部400に送信した場合には、第1副制御部400は、可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1101、ステップS1105、ステップS1107およびステップS1113の各処理を実行する
以上の処理が終了すると、RAM408の所定の記憶領域には、余剰個数「2」を含む余剰個数情報と、余剰累積個数「10」を含む余剰累積個数情報とがそれぞれ記憶される。
当該第16ラウンドでの可変入賞口234の閉鎖状態移行後からインターバル時間(例えば、2.5s)が経過すると、主制御部300は第1副制御部400に大当り終了コマンドを送信する。主制御部300から送信された大当り終了コマンドを受信した第1副制御部400は、図14に示すラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理と同様の処理を実行し、特図Dフラグがオン状態であって当該大当り遊技が「特図D」の大当り遊技であると判定し(ステップS1201のYes)、第16ラウンドで可変入賞口234に所定数(例えば、10個)を2個超える合計12個の遊技球の入賞があり、入賞個数が「10」であって10より小さくないと判定し(ステップS1203のNo)、余剰個数は「2」であって0より大きいと判定する(ステップS1217のYes)。次いで、第1副制御部400はステップS1219の処理を実行し、図18に示す報知演出一覧テーブルを参照して、「特図の種類」が「特図D」であり、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定数(10個)の入賞」であり、「閉鎖状態移行後の入賞数」が「2」であり、「所定数を超えた入賞数」が「2」であるので、「所定の報知演出」として「演出D」を選択し、装飾図柄表示装置208を制御する制御基板およびスピーカ120の制御を行うための音源IC416に、余剰個数情報と閉鎖条件フラグに基づく所定の報知演出として「演出D」を実行するための報知演出コマンドを出力し(ステップS1219)、入賞個数情報をクリアし(ステップS1221)、余剰個数情報をクリアし(ステップS1223)、閉鎖条件フラグをオフ状態に設定し(ステップS1225)、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。当該制御基板や音源IC416に送信される当該報知演出コマンドには、例えば「演出D」の実行時間の情報も含まれている。
次いで、第1副制御部400は、大当り終了コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。例えば第1副制御部400は、余剰累積個数は「10」であるので0より大きく(ステップS1401のYes)、余剰累積個数情報に基づく報知演出コマンドを装飾図柄表示装置208を制御する制御基板およびスピーカ120の制御を行うための音源IC416に出力し(ステップS1403)、賞球獲得情報をRAM408の所定の記憶領域に記憶し(ステップS1405)、余剰累積個数情報をクリアし(ステップS1407)、入賞個数情報をクリアし(ステップS1409)、余剰個数情報をクリアし(ステップS1411)、不足累積個数情報をクリアし(ステップS1413)、大当り終了コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。当該制御基板や音源IC416に送信される余剰累積個数情報に基づく報知演出コマンドには、例えば当該報知演出の実行時間の情報も含まれている。
以上の処理が終了すると、図24(i)に示すように、所定の報知演出として「演出D」が実行され、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d1に「姫様」を表した画像と「大量入賞!!」という文字画像とが表示され、スピーカ120から「キーンキーンキーン」という音声が発せられる。
また、図24(i)に示すように、当該大当り遊技が第16ラウンドであることを報知するために、装飾図柄表示装置208のラウンド表示領域810には「16R」という文字画像が表示されている。
所定の報知演出の「演出D」開始後所定時間の経過後に、当該大当り遊技で可変入賞口234に所定数(例えば、160個)を超える遊技球の入賞があったことを示す報知演出が開始される。このため、図24(j)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の略中央に「↓↓↓↓GET」という文字画像が表示され、スピーカ120から「ピュイピュイピュイ」という音声が発せられる。図24(j)に示す演出が開始されてから所定時間経過後に図25に示すように、当該大当り遊技では余剰累積個数は「10」であるので、当該余剰累積個数の「10」に基づく賞球獲得数を示す「+150」という文字画像と、余剰累積個数に基づく賞球獲得数を加えた当該大当り遊技での合計の賞球獲得数を示す「2550GET」という文字画像とが演出表示領域208dに表示される。
また、終了した大当り遊技は、「特図D」の大当りに基づいていたので、次回から100回先の特図変動遊技まで遊技状態が特図低確普図高確状態に移行する。このため、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方に「次回 時短100回!」という文字画像を表示するための制御を行う。これにより、パチンコ機100は次回から100回先の特図変動遊技まで遊技状態が時短状態に移行することを報知する。
このように、本実施例によるパチンコ機100は、入賞手段(例えば、可変入賞口234)を備えた遊技台であって、当該入賞手段に入賞した遊技球の数に関連する情報(例えば、賞球獲得情報)に対応する報知が可能な報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120)を備え、当該報知手段は、当該入賞手段に入賞した遊技球の数が所定数(例えば、10個)を超えた場合の遊技球の数に関連する情報(例えば、余剰賞球獲得情報)に対応する余剰報知を所定回にまとめて実行可能とされている(例えば、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1219)。当該所定回は、1回でもよいし、複数回でもよい。
本実施例によるパチンコ機100は、賞球獲得情報報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120)が所定の入賞手段(例えば、可変入賞口234)の開放状態での所定数(例えば、10個)を超える入賞に基づく余剰賞球獲得情報を1回または複数回にまとめて報知する(例えば、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1219)ように構成されている。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技者に特別な利益が付与されたかのように報知できる場合がある。例えば、すべての賞球獲得情報を所定の入賞手段への遊技球の入賞を検出するごとに行うと、遊技者は得した賞球数を認識しにくい場合がある。このような場合、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、所定数を超える遊技球の入賞に基づく余剰賞球獲得情報を1回または複数回にまとめて報知することで、得した賞球数を遊技者に認識させやすくすることができる場合がある。特に、1回でまとめて当該余剰賞球獲得情報を報知する場合には、遊技者は、得した賞球数だけでなく、所定数の遊技球の入賞のみで獲得することができる賞球数を容易に認識できる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100は、入賞手段(例えば、可変入賞口234)に入賞した遊技球を検出する遊技球検出手段(例えば、各種センサ320)を備え、当該入賞手段は、当該遊技球検出手段が所定数の遊技球を検出すると開放状態から閉鎖状態とされ、報知手段は所定数の遊技球を検出した後に前記遊技球検出手段が遊技球を検出した場合に、余剰報知を所定回にまとめて実行可能とされている。
本実施例によるパチンコ機100では、当該入賞手段の制御状態を開放状態から閉鎖状態へと移行する条件には、当該開放状態で当該遊技球検出手段による遊技球の所定数(例えば、10個)の検出が含まれており(例えば、図18に示す「可変入賞口閉鎖条件」での「所定数(10個)の入賞」)、賞球獲得情報報知手段が当該所定数の検出後に当該遊技球検出手段が遊技球を検出したことに基づく余剰賞球獲得情報を1回または複数回にまとめて報知するように構成されている。
当該構成を備えたパチンコ機100は、所定の入賞手段の閉鎖条件となる所定数の遊技球の入賞を超えた分の入賞に基づく賞球の獲得情報を1回または複数回にまとめて報知するので、所定数(例えば、10個)を超えて入賞した遊技球に基づく賞球がどのくらいあるのか、またはどのくらい得をしたのかを遊技者が認識しやすく報知することができる場合がある。特に、1回でまとめて当該余剰賞球獲得情報を報知する場合には、特別遊技状態1回分の所定数(例えば、16R大当りで160個、2R大当りで20個)の遊技球の入賞に基づく賞球獲得情報を遊技者が認識できる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100は、報知手段が入賞手段に遊技球が所定数(例えば、10個)入賞するまでは遊技球検出手段で遊技球の入賞が検出されるごとに該入賞に関連する情報に対する報知を実行可能とされている。当該報知手段の一例が賞球獲得情報報知手段であり、該入賞に関連する情報の一例が賞球獲得情報である。
当該構成を備えたパチンコ機100は、特別遊技状態中に所定の入賞手段に確実に遊技球が入賞していることを遊技者に認識させやすいだけでなく、所定の入賞手段への遊技球の入賞個数が所定数である場合と、当該入賞個数が所定数を超えた場合とで賞球獲得情報の報知方法を異ならせることができるため、当該入賞個数が所定数を超えたことに基づく賞球獲得情報の報知により遊技者に遊技の興趣を抱かせることができる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100は、報知手段が入賞に関連する情報(例えば、賞球獲得情報)として、遊技球検出手段の検出に基づく賞球数を累積的に加算して入賞に関連する情報およびその他の情報を含む全賞球獲得数に関する情報の報知を実行可能とされている。
例えば、報知手段の一例である賞球獲得情報報知手段は、入賞に関連する情報として、当該情報の一例である賞球獲得情報およびその他の情報の一例である余剰賞球獲得情報を含む全賞球獲得情報を報知するように構成されている。
本実施例によるパチンコ機100は、賞球獲得情報報知手段が特定遊技状態中の特定の当否判定結果うちの特別な当否判定結果(例えば、「特図A」〜「特図D」に係る大当り)に基づいて特別遊技状態(例えば、特図高確状態、時短状態)に移行した場合は、前回の特別遊技状態で報知した全賞球獲得情報に加算して報知する(例えば、大当り開始コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1001のYesからステップS1003)ように構成されている。
本実施例によるパチンコ機100は、特別遊技状態への移行が特定遊技状態中の特別な当否判定結果に基づくものではない場合(例えば、大当り開始コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1001のNo)、賞球獲得情報報知手段が、当該特別遊技状態から賞球獲得情報を初期値から報知する(例えば、大当り開始コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1001のNo)ように構成されている。
次に、本実施の形態の実施例2によるパチンコ機100での特図変動遊技について図26を用いてより具体的に説明する。図26は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本実施例では、所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)を超える可変入賞口234への遊技球の入賞に基づく賞球獲得数の報知を4ラウンド毎に余剰報知として実行する例について説明する。図26(a)乃至図26(i)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。図26(a)乃至図26(i)では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、大当り遊技中であることを報知するために「大当り中!」という文字画像が表示されている。
図26(a)は、16ラウンド大当り遊技での第4ラウンドが終了した時点を示している。このため、装飾図柄表示装置208のラウンド表示領域810には、当該ラウンドが第4ラウンドであることを示す「4R」という文字画像が表示されている。
当該大当り遊技の第1ラウンド〜第4ラウンドにおいて、可変入賞口234に所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)以上の遊技球が入賞している。第4ラウンド終了時点での可変入賞口234への所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)の遊技球の入賞に基づく賞球獲得数は、150(1ラウンドでの賞球獲得数)×4(ラウンド)=600(個)である。このため、装飾図柄表示装置208の賞球獲得数表示領域800には、当該賞球獲得数が600個であることを示す「600GET」という文字画像が表示されている。
第1副制御部400のRAM408の所定の記憶領域には、可変入賞口234への所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)以内の遊技球の入賞数を4ラウンド毎に示す4R入賞個数を含む4R入賞個数情報と、可変入賞口234に所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)を超えた遊技球の入賞数を4ラウンド毎に示す4R余剰累積個数を含む4R余剰個数情報とが記憶されている。
本例では、例えば、第4ラウンド終了時点では、可変入賞口234に合計43個の遊技球が入賞している。したがって、第4ラウンドが終了すると、RAM408の所定の記憶領域には、4R入賞個数情報に含まれる入賞個数の値として「40」が記憶され、4R余剰累積個数情報に含まれる4R余剰累積個数の値として「3」が記憶される。
第4ラウンドが終了してインターバル時間(例えば、2.5s)経過後に開始される、第5ラウンドの開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300から送信されて第5ラウンドが開始されるという情報を含むラウンド指定コマンドを受信した第1副制御部400は、図14に示すラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得状態生成処理に代えて、以下のようなラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。例えば第1副制御部400は、当該大当り遊技は16ラウンド大当り遊技であると判定し、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている4R入賞個数は「40」であって4ラウンド分の所定数の40個より小さくないと判定し、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている4R余剰累積個数は「3」であって0より大きいと判定し、4R余剰累積個数に基づく賞球獲得数を報知するために4R余剰累積個数情報と報知演出コマンドを装飾図柄表示装置208を制御する制御基板およびスピーカ120の制御を行うための音源IC416に出力し、4R入賞個数情報をクリアし、4R余剰累積個数情報をクリアし、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。当該制御基板や音源IC416に送信される4R余剰累積個数情報に基づく報知演出コマンドには、例えば当該報知演出の実行時間の情報も含まれている。
以上の処理が終了すると、図26(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の略中央に「↓↓↓↓GET」という文字画像が表示され、スピーカ120から「ピュイピュイピュイ」という音声が発せられる。また、第5ラウンドが開始される。このため、装飾図柄表示装置208のラウンド表示領域810には当該ラウンドが第5ラウンドであることを示す「5R」という文字画像が表示される。
図26(b)に示す演出が開始されてから所定時間の経過後に図26(c)に示すように、4R余剰累積個数に基づく賞球獲得数が45個であることを示す「+45」という文字画像と、4R余剰累積個数に基づく賞球獲得数を加えた、当該大当り遊技において獲得された全賞球獲得数を示す「645GET」という文字画像とが演出表示領域208dに表示される。
当該大当り遊技は、第5ラウンド、第6ラウンドと順次消化されていき、図26(d)は第8ラウンドが終了した時点を示している。このため、装飾図柄表示装置208のラウンド表示領域810には、当該ラウンドが第8ラウンドであることを示すために「8R」という文字画像が表示されている。
当該大当り遊技の第5ラウンド〜第8ラウンドにおいて、可変入賞口234に少なくとも所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)以上の遊技球が入賞している。第5ラウンド〜第8ラウンド終了までの可変入賞口234への所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)の遊技球の入賞に基づく賞球獲得数は600個である。このため、装飾図柄表示装置208の賞球獲得数表示領域800には、第1ラウンド〜第4ラウンドまでの全賞球獲得数645個に600個を加えた全賞球獲得数が1245個であることを示す「1245GET」という文字画像が表示される。
本例では、例えば、当該大当り遊技の第5ラウンド〜第8ラウンドでは、可変入賞口234に合計44個の遊技球が入賞している。したがって、第8ラウンドが終了すると、RAM408の所定の記憶領域には、4R入賞個数情報に含まれる入賞個数の値として「40」が記憶され、4R余剰累積個数情報に含まれる4R余剰累積個数の値として「4」が記憶される。
第8ラウンドが終了してインターバル時間(例えば、2.5s)経過後に開始される、第9ラウンドの開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300から送信されて第9ラウンドが開始されるという情報を含むラウンド指定コマンドを受信した第1副制御部400は、第5ラウンド開始の情報を含むラウンド指定コマンドを受信したときと同様のラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。例えば第1副制御部400は、当該大当り遊技は16ラウンド大当り遊技であると判定し、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている4R入賞個数は「40」であって4ラウンド分の所定数の40個より小さくないと判定し、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている4R余剰累積個数は「4」であって0より大きいと判定し、4R余剰累積個数に基づく賞球獲得数を報知するために4R余剰累積個数情報と報知演出コマンドを装飾図柄表示装置208を制御する制御基板およびスピーカ120の制御を行うための音源IC416に出力し、4R入賞個数情報をクリアし、4R余剰累積個数情報をクリアし、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。当該制御基板や音源IC416に送信される4R余剰累積個数情報に基づく報知演出コマンドには、例えば当該報知演出の実行時間の情報も含まれている。
以上の処理が終了すると、図26(e)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の略中央に「↓↓↓↓GET」という文字画像が表示され、スピーカ120から「ピュイピュイピュイ」という音声が発せられる。また、第9ラウンドが開始される。このため、装飾図柄表示装置208のラウンド表示領域810には当該ラウンドが第9ラウンドであることを示す「9R」という文字画像が表示される。
図26(e)に示す演出が開始されてから所定時間の経過後に図26(f)に示すように、4R余剰累積個数に基づく賞球獲得数が60個であることを示す「+60」という文字画像と、4R余剰累積個数に基づく賞球獲得数を加えた、当該大当り遊技において獲得された全賞球獲得数を示す「1305GET」という文字画像とが演出表示領域208dに表示される。
当該大当り遊技は、第9ラウンド〜第11ラウンドと順次消化されていき、図26(g)は第12ラウンドが終了した時点を示している。このため、装飾図柄表示装置208のラウンド表示領域810には、当該ラウンドが第12ラウンドであることを示すために「12R」という文字画像が表示されている。
当該大当り遊技の第9ラウンド〜第12ラウンドにおいて、可変入賞口234に少なくとも所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)以上の遊技球が入賞している。第9ラウンド〜第12ラウンド終了までの可変入賞口234への所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)の遊技球の入賞に基づく賞球獲得数は600個である。このため、装飾図柄表示装置208の賞球獲得数表示領域800には、第5ラウンド〜第8ラウンドまでの全賞球獲得数1305個に600個を加えた全賞球獲得数が1905個であることを示す「1905GET」という文字画像が表示される。
第9ラウンド〜第12ラウンドでは、可変入賞口234に合計42個の遊技球が入賞している。したがって、第12ラウンドが終了すると、RAM408の所定の記憶領域には、4R入賞個数情報に含まれる入賞個数の値として「40」が記憶され、4R余剰累積個数情報に含まれる4R余剰累積個数の値として「2」が記憶される。
当該大当り遊技の第12ラウンドが終了してインターバル時間(例えば、2.5s)経過後に開始される、当該大当り遊技の13ラウンドの開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300から送信されて第13ラウンドが開始されるという情報を含むラウンド指定コマンドを受信した第1副制御部400は、第5ラウンド開始の情報を含むラウンド指定コマンドを受信したときと同様のラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。例えば第1副制御部400は、当該大当り遊技は16ラウンド大当り遊技であると判定し、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている4R入賞個数は「40」であって40より小さくないと判定し、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている4R余剰累積個数は「2」であって0より大きいと判定し、4R余剰累積個数に基づく賞球獲得数を報知するために4R余剰累積個数情報と報知演出コマンドを装飾図柄表示装置208を制御する制御基板およびスピーカ120の制御を行うための音源IC416に出力し、4R入賞個数情報をクリアし、4R余剰累積個数情報をクリアし、特定ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。当該制御基板や音源IC416に送信される4R余剰累積個数情報に基づく報知演出コマンドには、例えば当該報知演出の実行時間の情報も含まれている。
以上の処理が終了すると、図26(h)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の略中央に「↓↓↓↓GET」という文字画像が表示され、スピーカ120から「ピュイピュイピュイ」という音声が発せられる。また、第13ラウンドが開始される。このため、装飾図柄表示装置208のラウンド表示領域810には当該ラウンドが第13ラウンドであることを示す「13R」という文字画像が表示される。
図26(h)に示す演出が開始されてから所定時間の経過後に図26(i)に示すように、4R余剰累積個数に基づく賞球獲得数が30個であることを示す「+30」という文字画像と、4R余剰累積個数に基づく賞球獲得数を加えた当該大当り遊技において獲得された全賞球獲得数を示す「1935GET」という文字画像とが演出表示領域208dに表示される。
このように、本実施例によるパチンコ機100は、4ラウンド毎の余剰累積個数に基づく賞球獲得情報(余剰賞球獲得情報)に対応する余剰報知を次のラウンド開始時にまとめて実行するように構成されている。また、本実施例によるパチンコ機100は、賞球獲得情報を4ラウンド毎に報知するのではなく、任意のラウンド開始時にそれまでの余剰累積個数に基づく賞球獲得情報を報知するように構成されていてもよい。
次に、本実施の形態の実施例3によるパチンコ機100での特図変動遊技について図27を用いてより具体的に説明する。図27は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本実施例では、可変入賞口234に所定数(例えば、10個)の遊技球が入賞しなかったことに基づいて余剰累積個数に基づく賞球獲得情報をまとめて報知する例について説明する。図27(a)乃至図27(c)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。図27(a)乃至図27(c)では装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに大当り遊技中であることを報知するために「大当り中!」という文字画像が表示されている。
図27(a)は、16ラウンド大当り遊技の第7ラウンドが終了した時点を示している。このため、装飾図柄表示装置208のラウンド表示領域810には、当該ラウンドが第7ラウンドであることを示すために「7R」という文字画像が表示されている。
当該大当り遊技の第1ラウンド〜第6ラウンドにおいて、可変入賞口234に少なくとも所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)以上の遊技球が入賞している。このため、第6ラウンドが終了した時点での可変入賞口234への所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)の遊技球の入賞に基づく賞球獲得数は900個(150(1ラウンドでの賞球数))×6(ラウンド数))となる。
また、第6ラウンド終了時には、可変入賞口234に合計で69個の遊技球が入賞している。このため、第6ラウンドが終了するとRAM408の所定の記憶領域には、余剰累積個数情報に含まれる余剰累積個数の値として「9」が記憶される。
本例では例えば第7ラウンドにおいて、遊技球が可変入賞口234に所定数(例えば、10個)入賞する前に、可変入賞口234の開放時間である所定時間(例えば、25s)が経過して可変入賞口234の閉鎖条件が成立し、可変入賞口234が閉鎖状態に移行する。可変入賞口234の閉鎖状態移行後であって有効期間内に可変入賞口234に遊技球が入賞していない。このため、当該第7ラウンドでの可変入賞口234への遊技球の入賞数は、所定数(例えば、10個)より1個少ない合計9個となる。したがって、第7ラウンドが終了するとRAM408の所定の記憶領域には、入賞個数情報に含まれる入賞個数の値として「9」が記憶される。
当該第7ラウンドでの可変入賞口234への遊技球の入賞数(9個)に基づく賞球獲得数135個である。このため、図27(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の賞球獲得数表示領域800には、第1ラウンド〜第7ラウンドまでの可変入賞口234への所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)の遊技球の入賞に基づく賞球獲得数が1035個であることを示す「1035」という文字画像が表示されている。
当該大当り遊技の第7ラウンドが終了してからインターバル時間(例えば、2.5s)経過後に開始される第8ラウンドの開始に先立って、第1副制御部400は主制御部300から送信されたラウンド指定コマンドを受信する。ラウンド指定コマンドを受信した第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている入賞個数は「9」であって10より小さいと判定すると、図14に示すラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理に代えて次のようにラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている余剰累積個数は「4」であって0より大きいと判定し、余剰累積個数の値を1だけ減らして余剰累積個数の値として「8」をRAM408の所定の記憶領域に記憶し、余剰累積個数情報に基づく報知演出コマンドを装飾図柄表示装置208を制御する制御基板およびスピーカ120の制御を行うための音源IC416に出力し、余剰累積個数情報をクリアし、入賞個数情報をクリアし、大当り終了コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。当該制御基板や音源IC416に送信される余剰累積個数情報に基づく報知演出コマンドには、例えば当該報知演出の実行時間の情報も含まれている。
以上の処理が終了すると、図27(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の略中央に「↓↓↓↓GET」という文字画像が表示され、スピーカ120から「ピュイピュイピュイ」という音声が発せられる。また、第8ラウンドが開始される。このため、装飾図柄表示装置208のラウンド表示領域810には当該ラウンドが第8ラウンドであることを示す「8R」という文字画像が表示される。
図27(b)に示す演出が開始されてから所定時間の経過後に図27(c)に示すように、余剰累積個数に基づく賞球獲得数が120個であることを示す「+120」という文字画像と、余剰累積個数に基づく賞球獲得数を加えた当該大当り遊技の第7ラウンドまでに獲得された全賞球獲得数を示す「1155GET」という文字画像とが演出表示領域208dに表示される。
本実施例によるパチンコ機100は、所定数を超える入賞に関する入賞情報(例えば、余剰累積個数情報)を記憶する入賞情報記憶手段(例えば、RAM408)を備え、報知手段は、入賞手段に遊技球が所定数入賞する前に前記開放状態から前記閉鎖状態とされたこと(例えば、「可変入賞口閉鎖条件」として「所定時間(25s)経過」が成立)を契機に、当該入賞情報記憶手段に当該入賞情報が記憶されている場合には所定数に満たない分の遊技球の数に関連する情報を補った報知を実行可能とされている(例えば、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1203〜ステップS1213、S1217およびステップS1219)。
本実施例によるパチンコ機100は、所定の入賞手段の制御状態を開放状態から閉鎖状態へと移行する条件として、当該開放状態での所定時間の経過を含む(例えば、「可変入賞口閉鎖条件」としての「所定時間(25s、1s、0.4s。0.39s)経過」)とともに、先に成立した条件に基づいて前記開放状態から前記閉鎖状態へと制御状態が移行するよう構成されており、賞球獲得情報報知手段は、当該所定時間の経過により当該開放状態から当該閉鎖状態へと制御状態が移行した場合に、余剰累積個数情報の入賞情報を記憶したことに基づいて所定数(例えば、10個)に満たない分を補って賞球獲得情報を報知する(例えば、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1203〜ステップS1213、S1217およびステップS1219)ように構成されている。
本実施例によるパチンコ機100は、所定数(例えば、10個)を超える入賞に関する入賞情報(余剰累積個数情報)を記憶する入賞情報記憶手段(例えば、RAM408)を備え、賞球獲得情報報知手段は、所定の入賞手段に遊技球が所定数(例えば、10個)入賞する前に当該所定の入賞手段が開放状態から閉鎖状態となったときに、当該入賞情報記憶手段に当該入賞情報が記憶されている場合には、すべての当該入賞情報に基づく賞球獲得情報を報知(例えば、図27に示す実施例3の変形例)する(例えば、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1203〜ステップS1213、S1217およびステップS1219)ように構成されている。
例えば、所定数(例えば、10個)の遊技球が入賞する前に所定数の遊技球の入賞に基づく閉鎖条件とは異なる所定時間(例えば、25s)の経過等の閉鎖条件が成立すると、遊技球が所定数入賞していない場合がある。このような場合に遊技球の入賞数が所定数を超えたことに基づく賞球の賞球獲得情報を報知していないと、所定数(例えば、10個)より不足している遊技球の入賞に対応する賞球獲得情報を報知してしまう可能性がある。これに対し、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、入賞情報記憶手段が所定数を超える遊技球の入賞情報を記憶している場合に、まとめて報知する予定だった所定数を超える入賞に基づく賞球獲得情報から当該不足を補填して、所定数(例えば、10個)の遊技球の入賞に対応する賞球獲得情報を報知することで遊技者の不満を解消できる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100は、可変入賞口234の閉鎖条件が所定時間(25s)の経過であった場合を契機として、余剰累積個数に基づく賞球獲得数を報知するように構成されていてもよい。
次に、本実施の形態の実施例4によるパチンコ機100での特図変動遊技について図28を用いてより具体的に説明する。図28は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本実施例では、可変入賞口234に所定数(例えば、10個)に満たない遊技球が入賞した場合であっても可変入賞口234への所定数(例えば、10個)の遊技球の入賞数に基づく賞球獲得数を報知し、大当り遊技終了後に本来の賞球獲得数を報知する例について説明する。図28(a)乃至図28(d)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。図28(a)および図28(b)では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、大当り遊技中であることを報知するために「大当り中!」という文字画像が表示されている。
図28(a)は、例えば「特図A」に係る16ラウンド大当り遊技での第4ラウンドが終了した時点を示している。このため、装飾図柄表示装置208のラウンド表示領域810には、当該ラウンドが第4ラウンドであることを示すために「4R」という文字画像が表示されている。
本例では、例えば、当該大当り遊技の第4ラウンドが終了した時点で可変入賞口234に所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)より1個少ない合計39個の遊技球が入賞している。このため、第4ラウンド終了時点での可変入賞口234への所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)の遊技球の入賞に基づく賞球獲得数は所定数である600個より15個少ない585個である。本実施例によるパチンコ機100は、可変入賞口234への遊技球の入賞数が不足している場合であっても、当該不足分に関わらず、可変入賞口234への所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)の遊技球の入賞があった場合の賞球獲得数を報知する。したがって、装飾図柄表示装置208の賞球獲得数表示領域800には、賞球獲得数が600個であることを示す「600GET」という文字画像が表示される。
第1副制御部400は、1回のラウンドにおいて可変入賞口234に所定数(例えば、10個)より少ない遊技球の入賞があった、すなわち、1回のラウンドでの可変入賞口234への遊技球の入賞数が不足していると判断すると、不足累積個数情報に含まれる不足累積個数に当該不足分を加算して、加算後の不足累積個数をRAM408の所定の記憶領域に記憶し直す。このため本例では、第4ラウンドが終了するとRAM408の所定の記憶領域には、不足累積個数情報に含まれる不足累積個数の値として「1」が記憶される。
当該大当り遊技は第5ラウンド〜第16ラウンドと順次進行していき、第5ラウンド〜第16ラウンドでは、可変入賞口234に少なくとも所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)以上の遊技球が入賞している。
図28(d)は、当該大当り遊技の第16ラウンドが終了した時点を示している。このため、装飾図柄表示装置208のラウンド表示領域810には、当該ラウンドが第16ラウンドであることを示すために「16R」という文字画像が表示されている。
本実施の形態によるパチンコ機100は、相対的にオーバー入賞し易い可変入賞口234を有している。このため、当該大当りの最終ラウンドである第16ラウンドが終了するまでの間に、可変入賞口234に所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)を超えて遊技球が入賞している場合がある。本実施例では、例えば、第16ラウンド終了時点で合計9個の遊技球がオーバー入賞している。このため、当該第16ラウンドが終了するとRAM408の所定の記憶領域に記憶されている余剰累積個数情報に含まれる余剰累積個数の値として「9」が記憶される。
当該大当り遊技の終了に先立って、第1副制御部400は主制御部300から送信された大当り終了コマンドを受信する。大当り終了コマンドを受信した第1副制御部400は、図16に示す大当り終了コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理に代えて、例えば次のような処理を実行する。例えば第1副制御部400は、不足累積個数が「1」であって0より大きいと判定し、余剰累積個数が「9」であって0より大きいと判定し、余剰累積個数の値を1だけ減らして余剰累積個数の値として「8」をRAM408の所定の記憶領域に記憶し、余剰累積個数情報に基づく報知演出コマンドを装飾図柄表示装置208を制御する制御基板およびスピーカ120の制御を行うための音源IC416に出力し、余剰累積個数情報をクリアし、不足累積個数情報をクリアし、大当り終了コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。当該制御基板や音源IC416に送信される余剰累積個数情報に基づく報知演出コマンドには、例えば当該報知演出の実行時間の情報も含まれている。
以上の処理が終了すると、図28(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の略中央に「↓↓↓↓GET」という文字画像が表示され、スピーカ120から「ピュイピュイピュイ」という音声が発せられる。図28(c)に示す演出が開始されてから所定時間の経過後に図28(d)に示すように、余剰累積個数に基づく賞球獲得数が120個であることを示す「+120」という文字画像と、余剰累積個数に基づく賞球獲得数を加えた、当該大当り遊技において獲得された全賞球獲得数を示す「2520GET」という文字画像とが演出表示領域208dに表示される。
また、「特図A」に係る当該大当り遊技が終了してから所定時間の経過後に開始される次回の特図変動遊技の遊技状態が特図確変状態に移行する。このため、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方に「次回 確率変動!」という文字画像を表示するための制御を行う。これにより、パチンコ機100は次回の特図変動遊技の遊技状態が特図確変状態に移行することを報知する。
本実施例によるパチンコ機100では、報知手段は、入賞手段に遊技球が所定数入賞する前に開放状態から閉鎖状態とされたことを契機に、入賞情報記憶手段に入賞情報が記憶されていない場合には、入賞情報を記憶した場合に前記所定数に満たない分の遊技球の数に関連する情報を補った報知を実行可能とされている(例えば、可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1101、S1105〜S1111およびS1115)。
本実施例によるパチンコ機100は、賞球獲得情報報知手段が所定の入賞手段に遊技球が所定数(例えば、10個)入賞する前に当該所定の入賞手段が開放状態から閉鎖状態となったときに、入賞情報記憶手段に余剰累積個数情報の入賞情報が記憶されていない場合には、当該入賞情報を記憶したことに基づいて所定数(例えば、10個)に満たない分を補って賞球獲得情報を報知する(例えば、可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1101、S1105〜S1111およびS1115)ように構成されている。
当該構成を備えたパチンコ機100は、所定数を超える遊技球の入賞情報を記憶すると、所定数に満たない遊技球の入賞個数を当該入賞情報から補填して報知するので、所定数の遊技球の入賞個数が不足している場合に賞球が不足していることを含む賞球獲得情報の報知を防ぐことができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100は、当該入賞情報を記憶したことに基づいて所定数に満たない賞球の賞球獲得情報を補うので、遊技者の不満を解消または軽減しつつ、賞球獲得情報を過剰に報知することを防止でき、遊技者に過剰な報知内容の賞球獲得情報を報知する危険性を回避できる場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100によれば、初当り時には1回のラウンド可変入賞口234への所定数(例えば、10個)の遊技球の入賞に基づく賞球獲得数が分かりやすい場合があり、遊技者のストレスを緩和することができる場合がある。
次に、本実施の形態の実施例5によるパチンコ機100での特図変動遊技について図29を用いてより具体的に説明する。図29は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本実施例では、遊技球1個がオーバー入賞する度にオーバー入賞を報知する演出を実行する例について説明する。図29(a)乃至図29(c)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。また、図29(a)乃至図29(c)では大当り遊技の2ラウンドが終了する直前を示している。このため、図29(a)乃至図29(c)に示すように装飾図柄表示装置208のラウンド表示領域810に当該ラウンドが第2ラウンドであることを示す「2R」という文字画像が表示されている。
本例では、例えば、第1ラウンドで可変入賞口234に所定数(例えば、10個)の遊技球が入賞しており、第2ラウンドでは、図29(a)に示す時点で既に可変入賞口234に所定数(例えば、10個)の遊技球が入賞している。このため、図29(a)乃至図29(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の賞球獲得数表示領域800には賞球数が15(遊技球1個の入賞に対する賞球数)×10(遊技球の入賞数)×2(ラウンド数)=300(個)であることを示す「300GET」という文字画像が表示されている。
当該第2ラウンドで、可変入賞口234の閉鎖条件が成立してから閉鎖状態となるまであって有効期間内に、第2ラウンドでの可変入賞口234への11個目の遊技球の入賞があり、1個目のオーバー入賞が生じる。1個目のオーバー入賞を各種センサ320が検出したことに基づく可変入賞口入賞コマンドを受信した第1副制御部400は、図13に示す可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理に代えて、例えば次の処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている入賞個数が「10」であって10より小さくないと判定し、余剰個数を1だけ増やし、増加後の余剰個数の値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶し直し、1個目のオーバー入賞を報知するために余剰個数情報に基づく報知演出コマンドを装飾図柄表示装置208を制御する制御基板およびスピーカ120の制御を行うための音源IC416に出力する。この結果、図29(a)に示すように、「吉宗」が左腕を上げて、左手の人差し指のみを上方に伸ばした状態を表した画像が演出表示領域208dに表示されて、オーバー入賞が1個あったことが報知される。また、これと同時に、スピーカ120から「ピコーン」という音声が発せられる。
第2ラウンドの当該有効期間内に、1個目のオーバー入賞に続いて、第2ラウンドでの可変入賞口234への12個目の入賞であって2個目のオーバー入賞が生じる。2個目のオーバー入賞を各種センサ320が検出したことに基づく可変入賞口入賞コマンドを受信した第1副制御部400は、例えば1個目のとほぼ同様の処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている入賞個数が「10」であって10より小さくないと判定し、余剰個数を1だけ増やし、増加後の余剰個数の値として「2」をRAM408の所定の記憶領域に記憶し直し、2個目のオーバー入賞を報知するために余剰個数情報に基づく報知演出コマンドを装飾図柄表示装置208を制御する制御基板およびスピーカ120の制御を行うための音源IC416に出力する。この結果、図29(b)に示すように、「吉宗」が右腕を全方に突き出して、右手の人差し指と中指とを上方に伸ばした状態を表した画像が演出表示領域208dに表示されて、オーバー入賞が2個あったことが報知される。また、これと同時に、スピーカ120から「ピコーン」という音声が発せられる。
第2ラウンドの当該有効期間内に、2個目のオーバー入賞に続いて、第2ラウンドでの可変入賞口234への13個目の入賞であって3個目のオーバー入賞が生じる。3個目のオーバー入賞を各種センサ320が検出したことに基づく可変入賞口入賞コマンドを受信した第1副制御部400は、例えば1個目および2個目のとほぼ同様の処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている入賞個数が「10」であって10より小さくないと判定し、余剰個数を1だけ増やし、増加後の余剰個数の値として「3」をRAM408の所定の記憶領域に記憶し直し、3個目のオーバー入賞を報知するために余剰個数情報に基づく報知演出コマンドを装飾図柄表示装置208を制御する制御基板およびスピーカ120の制御を行うための音源IC416に出力する。この結果、図29(c)に示すように、「吉宗」が右腕を全方に突き出して、右手の人差し指と中指と薬指とを上方に伸ばした状態を表した画像が演出表示領域208dに表示されて、オーバー入賞が3個あったことが報知される。また、これと同時に、スピーカ120から「ピコーン」という音声が発せられる。
このように、本実施形態によるパチンコ機100は、入賞手段の開放状態で所定数を超える入賞があった時点で、当該入賞のみの報知(例えば、図29に示す「吉宗」を表した画像と所定の音声とによる報知演出)を実行可能とされている。
本実施形態によるパチンコ機100は、可変入賞口234の開放状態で所定数(例えば、10個)を超える遊技球の入賞があった時点で、当該入賞のみを報知する余剰入賞報知手段を備えている。当該構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技者は、所定数(例えば、10個)を超える遊技球の入賞があったことを当該入賞が生じた時点で当該入賞を認識することができ、まとめていくつの賞球を得た賞球獲得情報が報知されるのかを期待しながら特別遊技(当り遊技)を消化することができる場合がある。
また、可変入賞口234への遊技球の入賞数が遊技者に認識可能な報知態様であっても、賞球獲得情報報知手段のように賞球獲得数を直接的に報知しないものであれば、入賞のみを報知することに含まれる。
本実施例によるパチンコ機100は、入賞手段の開放状態で所定数(例えば、10個)を超える入賞があった時点で、当該入賞のみを報知(例えば、図29に示す「吉宗」を表した画像と所定の音声とによる報知演出)する余剰入賞報知手段(例えば、スピーカ120、装飾図柄表示装置208)を備えている。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技者は、所定数を超える遊技球の入賞があったことを当該入賞が生じた時点で当該入賞を認識することができ、いくつかの賞球をまとめて得られた賞球獲得情報がいつ報知されるのかを期待しながら特別遊技(当り遊技)を消化することができる場合がある。
以上説明したように、本実施例によるパチンコ機100は、遊技球のオーバー入賞がある度にオーバー入賞を報知する演出を実行可能に構成されている。本実施例によるパチンコ機100は、スピーカ120から発せられる音声が共通であるが、オーバー入賞毎に異なる所定の音声が発せられる演出によりオーバー入賞の報知を実行可能に構成されていてもよい。また、本実施例によるパチンコ機100は、遊技球のオーバー入賞がある度に関連付けられた画像が装飾図柄表示装置208に表示されるように構成されているが、オーバー入賞毎に関連性のない画像を装飾図柄表示装置208で表示してオーバー入賞を報知する演出を実行可能に構成されていてもよい。また、パチンコ機100は、装飾図柄表示装置208に表示する画像を異ならせることで、スピーカ120と装飾図柄表示装置208とを用いた任意の組合せでオーバー入賞を報知する演出が可能になる。
当該構成のパチンコ機100によれば、所定の報知演出の実行回数で遊技者にオーバー入賞した遊技球数を報知することができ、所定の報知演出の通算の実行時間も長くなるため、遊技の興趣を向上することができる場合がある。例えば、所定の報知演出をスピーカ120を用いて実行する場合には短期間に同じ音声が繰り返し発せられ、所定の報知演出が装飾図柄表示装置208を用いて実行される場合にはオーバー入賞した遊技球数に応じて当該演出での表示画像の表示時間が変化し、複数回のオーバー入賞があったことを効果的に演出することができる場合がある。
次に、本実施の形態の実施例6によるパチンコ機100での特図変動遊技について図30を用いてより具体的に説明する。図30は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本実施例では、電サポ状態中に前回の大当り遊技での賞球獲得数を報知し、時短終了時に前回の大当り遊技での余剰累積個数に基づく賞球獲得数と当該賞球獲得数を含めた全賞球獲得数とを報知する例について説明する。図30(a)乃至図30(h)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図30(a)は、16ラウンド大当り遊技が終了して、余剰累積個数に基づく賞球獲得数と当該賞球獲得数を含めた当該大当り遊技での全賞球獲得数とが報知されている状態を示している。当該大当り遊技では、第1ラウンド〜第16ラウンドの全ラウンドにおいて少なくとも可変入賞口234に所定数(例えば、10個)以上の遊技球が入賞している。本例では、例えば、当該大当り遊技で可変入賞口234に所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)を超えて入賞した遊技球は合計9個である。このため、図30(a)に示すように、当該大当り遊技では余剰累積個数は「9」であるので、当該余剰累積個数の「9」に基づく賞球獲得数を示す「+135」という文字画像と、余剰累積個数に基づく賞球獲得数を加えた当該大当り遊技での全賞球獲得数を示す「2535GET」という文字画像とが演出表示領域208dに表示されている。
また、当該大当り遊技が終了してから所定時間の経過後に開始される次回の特図変動遊技の遊技状態が特図確変状態に移行する。このため、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方に「次回 確率変動!」という文字画像を表示するための制御を行う。これにより、パチンコ機100は次回の特図変動遊技の遊技状態が特図確変状態に移行することを遊技者に報知する。
当該大当り遊技が終了した時点では、特図1変動遊技は1個保留されており、特図2変動遊技は4個保留されている。当該大当り遊技が終了してから所定時間の経過後に開始される、最先に取得された特図2始動情報に係る特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先に記憶された特図2乱数値の組を取得してこれから開始される特図2変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果は16R大当り(例えば、停止図柄は「特図D」)となる。
以上の処理が終了すると、図30(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、保留表示画像b4は消去される。
また、図30(b)に示すように、特図1変動遊技は1個保留されているので、装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域208d1には1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1が表示され、1個の特図1変動遊技が保留されていることが遊技者に報知されている。また、特図2変動遊技は3個保留されているので、装飾図柄表示装置208の特図2保留表示領域208d2には1個目〜3個個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b1〜b3が表示され、合計3個の特図2変動遊技が保留されていることが遊技者に報知されている。
本実施例によるパチンコ機100は、遊技状態が特図確変状態である場合の特図変動遊技中に前回の大当り遊技での全賞球獲得数を賞球獲得数表示領域800に表示するようになっている。本実施例では、賞球獲得数表示領域800は装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の左寄り上方に配置されるように構成されている。図30(b)に示すように、賞球獲得数表示領域800には、前回の大当り遊技での全賞球獲得数を示す「2535GET」という文字画像が表示されている。
また、当該特図2変動遊技中は遊技状態が特図確変状態になっている。このため、図30(b)および後述する図30(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の右寄り上方には「確変」という文字画像が表示されている。これにより、パチンコ機100は遊技状態が特図確変状態であることを遊技者に報知する。
当該特図2変動遊技中に特図2始動口232に遊技球1個が入賞し、特図2変動遊技が新たに1個保留される。このため、図30(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の特図2保留表示領域208d2に、4個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b4が表示され、合計4個の特図2変動遊技が保留されていることが遊技者に報知される。
賞球獲得数表示領域800に表示される賞球獲得数には、可変入賞口234の遊技球の入賞に基づく賞球獲得数のみが表示され、特図1始動口230や特図2始動口232や一般入賞口226への遊技球の入賞に基づく賞球の獲得数は含まれていない。このため、大当り遊技中でない特図確変状態中には、賞球獲得数表示領域800に表示される賞球獲得数に変化はない。
当該特図2変動遊技は「特図D」に当選している。このため、図示は省略するが、当該特図2変動遊技が開始してから所定時間の経過後に、特図2表示装置214には「特図D」が停止表示され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示されて、当該特図2変動遊技が16ラウンド大当りに当選したことが遊技者に報知される。
当該「特図D」の大当り遊技では、第1ラウンド〜第16ラウンドの全ラウンドにおいて、少なくとも所定数(例えば、10個)以上の遊技球が入賞している。また、当該大当り遊技の第1ラウンド〜第16ラウンドの全ラウンドの所定数(例えば、10個)を超えた遊技球の入賞数は合計8個になっている。このため、余剰累積個数情報に含まれる余剰累積個数の値として「8」がRAM408の所定の記憶領域に記憶されている。
当該大当り遊技が終了すると、大当り遊技での可変入賞口への所定数(例えば、16R大当り遊技で160個)の遊技球の入賞に基づく賞球獲得数が報知される。このため、図30(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の略中央に当該賞球獲得数を示す「2400GET」という文字画像が表示される。本実施例によるパチンコ機100は、現在の遊技状態が特図高確率状態であると判断すると、大当り遊技終了後に余剰累積個数に基づく賞球獲得数を演出表示領域208dに表示しないようになっている。
また、終了した大当り遊技は、「特図D」の大当りに基づいていたので、次回から100回先の特図変動遊技まで遊技状態が特図低確普図高確状態に移行する。このため、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方に「次回 時短100回!」という文字画像を表示するために制御基板を介して装飾図柄表示装置208を制御する。これにより、パチンコ機100は次回から100回先の特図変動遊技まで遊技状態が時短状態に移行することを遊技者に報知する。
「特図D」の大当り遊技が終了してから所定時間の経過後に開始される、最先に取得された特図2始動情報に係る特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先に記憶された特図2乱数値の組を取得してこれから開始される特図2変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。
以上の処理が終了すると、図30(e)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、保留表示画像b4は消去される。
また、特図1変動遊技の保留数は変化していないので、装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域208d1には1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1が表示され、1個の特図1変動遊技が保留されていることが遊技者に報知されている。
また、遊技状態が時短状態中である場合には、第1副制御部400は、遊技状態が時短状態中であることと、当該特図変動遊技を除いた残りの時短回数とを遊技者に報知するために制御基板を介して装飾図柄表示装置208を制御する。この結果、図30(e)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の上方に「時短中! 残り99回」という文字画像が表示される。
また、遊技状態が時短状態である場合の特図変動遊技中には、賞球獲得数表示領域800は装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の左寄り下方に配置される。図30(e)および後述する図30(f)に示すように、賞球獲得数表示領域800には、前回の大当り遊技での可変入賞口234への所定数(例えば、16R大当り遊技で160個)の遊技球の入賞に基づく賞球獲得数を示す「2400GET」という文字画像が表示されている。
本実施の形態によるパチンコ機100は特図2優先変動機であるので、時短状態中には、特図1変動遊技を消化させることなく遊技を進行させることが容易である。このため、図30(f)に示すように、時短状態の最後の特図2変動遊技中では、特図1変動遊技の保留数に変化はなく1個の特図1変動遊技が保留されたままであるので、特図1保留表示領域208d1には、1個目に保留されている特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1が表示されている。
当該特図2変動遊技中に特図2始動口232に遊技球が1個入賞して、特図2変動遊技は当該入賞分を加えて合計4個保留されている。このため、図30(f)に示すように、特図2保留表示領域208d2には、1個目〜4個目に保留されている特図2変動遊技にそれぞれ対応する保留表示画像b1〜b4が表示される。
例えば本例では、時短状態における1回目〜99回目までの特図2変動遊技で全てはずれとなる。時短状態における最後の特図2変動遊技が開始され当該特図2変動遊技の実行中には、第1副制御部400は、遊技状態が時短状態中であることと、当該特図変動遊技が終了すると時短状態が終了することとを遊技者に報知するために制御基板を介して装飾図柄表示装置208を制御する。この結果、図30(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の上方に「時短中! ラスト」という文字画像が表示される
図30(g)に示すように、当該特図2変動遊技が開始されてから所定時間経過後に装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾2−装飾7−装飾3」が停止表示される。これにより、当該特図2変動遊技がはずれであることが遊技者に報知される。
また、当該特図2変動遊技が終了すると、時短状態も終了する。このため、第1副制御部400は、時短状態が終了したことを遊技者に報知するために制御基板を介して装飾図柄表示装置208を制御する。この結果、図30(h)示すように装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの上方に「時短終了」という文字画像が表示される。これにより、パチンコ機100は時短状態が終了したことを遊技者に報知する。
本実施例によるパチンコ機100は、時短状態が終了すると、当該時短状態における1回目から100回目までの特図変動遊技において当りとなった場合に実行された大当り遊技で獲得された全賞球獲得数(本例では、全てはずれのため0個)に、当該時短状態前の前回の大当り遊技で獲得された賞球獲得数とを余剰累積個数に基づく賞球獲得数と、全ての遊技球の入賞に基づく賞球獲得数とを分けて報知する。このため、図30(h)に示すように、可変入賞口234に所定数(例えば、16R大当りで160個)を超えた遊技球の入賞に基づく賞球獲得数を示す「+120」という文字画像と、前回の大当り遊技から時短終了までに可変入賞口234に入賞した全遊技球に基づく全賞球獲得数2520個を示す「TOTAL2520GET」という文字画像とが演出表示領域に表示される。
また、第1副制御部400は、時短が終了して普図確率変動フラグおよび時短フラグの両方がオフ状態になる特図変動遊技開始時にRAM408に記憶されている累積賞球獲得情報をクリアする。
このように、本実施例によるパチンコ機100は、遊技状態が特図確変状態である場合の特図変動遊技中に前回の大当り遊技での全賞球獲得数を遊技者に報知するように構成されている。また、本実施例によるパチンコ機100は、時短状態が終了すると、当該時短状態における1回目から100回目までの特図変動遊技において当りとなった場合に実行された大当り遊技で獲得された全賞球獲得数に、当該時短状態前の前回の大当り遊技で獲得された賞球獲得数とを余剰累積個数に基づく賞球獲得数と、全ての遊技球の入賞に基づく賞球獲得数とを分けて遊技者に報知するように構成されている。これら構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技の興趣を向上することができる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100では、入賞手段は、遊技者に有利となる特別遊技状態中に開放状態となり、報知手段は、当該特別遊技状態終了時に余剰報知を実行可能とされている(例えば、大当り終了コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1403)。
本実施例によるパチンコ機100は、賞球獲得情報報知手段が特別遊技状態終了時に所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)を超える入賞に基づく余剰賞球獲得情報を報知する(例えば、大当り終了コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1403)ように構成されている。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、特別遊技状態終了時に所定数を超えた遊技球の入賞に基づく賞球の賞球獲得情報をまとめて報知するので、当該賞球獲得情報を正確に報知することができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技者が最初の大当り(所謂初当り時)に所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)の遊技球の入賞に基づく賞球獲得情報を認識することができる場合がある。特別遊技状態には、時短状態または特図高確状態が含まれてもよい。また、特図高確率状態には、潜伏確変が含まれるが、遊技球が減少しにくい電サポ状態であることがより好ましい。
次に、本実施の形態の実施例7によるパチンコ機100での特図変動遊技について図31を用いてより具体的に説明する。図31は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本実施例では、賞球獲得情報として賞球獲得数でなく入賞数を報知する例について説明する。本実施例によるパチンコ機100は、第1副制御部400がステップS1115において賞球獲得情報コマンドではなく入賞数を含む入賞個数情報コマンドを送信し、ステップS1405において賞球獲得情報ではなく入賞数を含む入賞個数情報をRAM408に記憶するように構成されている。図31(a)乃至図31(j)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。また、本実施例は、図20に示す実施例1での特図変装遊技と同様であるため、同一の処理や演出については詳細な説明を省略する。
図31(a)では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されて、特図変動遊技が16R特別大当り(確変大当り)に当選したことが報知されている。図示は省略するが特図1表示装置212には「特図A」が停止表示されている。また、特図1保留表示領域208d1には保留表示画像a1が表示されて1個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。
図31(a)に示す特図変動遊技が大当りであることを示す報知演出終了後に開始される大当り遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300から送信された大当り開始コマンドを受信した第1副制御部400は、図12に示す大当り開始コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された特図A〜特図Fフラグの値をそれぞれ読み出して、特図Aフラグの値が「1」であって当該大当り遊技は「特図A」の大当り遊技であると判定し(ステップS1001のYes)、装飾図柄表示装置208を制御する制御基板(不図示)に賞球獲得情報コマンドを送信して(ステップS1003)、大当り開始コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。
以上の処理が終了すると、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の上方右寄りに設けられた賞球獲得数表示領域800に累積賞球獲得数を示す文字画像が表示される。図31(a)に示す時点では、パチンコ機100の例えば初当りであり累積賞球獲得数は0なので、賞球獲得数表示領域800には累積賞球獲得数が0であることを示す「0GET」という文字画像が表示される。また、第1副制御部400は、主制御部300から送信された大当り開始コマンドを受信したら、遊技者に大当り遊技が開始されたことを報知するために装飾図柄表示装置208を制御する。この結果、図31(b)に示すように装飾図柄表示装置208の中央部下方であって演出表示領域208dに「大当り開始!」という文字画像が表示される。
当該第1ラウンドでは、可変入賞口234に所定数(例えば、10個)を1個超えて合計11個の遊技球が入賞している。このため、第1ラウンド終了時点において、入賞個数情報に含まれる入賞個数は「10」であり、余剰個数情報に含まれる余剰個数は「1」であり、余剰累積個数情報に含まれる余剰累積個数は「1」である。
主制御部300から送信されて第2ラウンド開始の情報を含むラウンド指定コマンドを受信した第1副制御部400は、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。本実施例では、第1副制御部400は、上記実施例1における第2ラウンド開始の情報を含むラウンド指定コマンド受信時とほぼ同様の処理を実行し、図18に示す報知演出一覧テーブルを参照して、「特図の種類」が「特図A」であり、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定数(10個)の入賞」であり、「閉鎖状態移行後の入賞数」が「1」であり、「所定数を超えた入賞数」が「1」であるので、「所定の報知演出」として「演出C」を選択し、装飾図柄表示装置208を制御する制御基板およびスピーカ120の制御を行うための音源IC416に、余剰個数情報と閉鎖条件フラグに基づく所定の報知演出として「演出C」を実行するための報知演出コマンドを出力する(ステップS1219)。これにより、図31(c)に示すように、所定の報知演出として「演出C」が実行され、スピーカ120から「ジャキーン」という音声が発せられる。
本実施例によるパチンコ機100は、大当り遊技中には所定数を超えた分の遊技球の入賞数は報知されないように構成されている。また、パチンコ機100は、賞球獲得数ではなく入賞数を報知するように構成されている。このため、図31(c)に示すように、第2ラウンドの開始時点では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの右寄り上方に設けられた入賞数表示領域820には、第1ラウンドでの所定数(例えば、10個)の遊技球の入賞数を示す「10GET」という文字画像が表示される。
また、本実施例によるパチンコ機100は、入賞数表示領域820には、可変入賞口234への遊技球の入賞数のみが表示され、特図1始動口230や特図2始動口232や一般入賞口226への遊技球の入賞数は表示されないようになっている。
詳細な説明は省略するが、第2ラウンドでの1個目の遊技球が可変入賞口234に入賞したことに基づいて、図13に示す可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理とほぼ同様の処理が実行される。本例では、例えば第1副制御部400は、ステップS1115において装飾図柄表示装置208を制御する制御基板に入賞数を含む入賞個数情報コマンドを送信するようになっている。これにより、図31(d)に示すように、入賞数表示領域820には、第1ラウンドでの入賞数に当該ラウンドでの1個目の入賞数を加算した11個を示す「11GET」という文字画像が表示されている。
当該第2ラウンドでは例えば、可変入賞口234の開放時間内に10個の遊技球が入賞し、その後の有効期間内に例えば3個以上の遊技球が入賞している。このため、第2ラウンドが終了して第3ラウンドの開始時点において、図31(e)に示すように、所定の報知演出として「演出Y(特定)」が演出表示領域208dにおいて実行され、入賞数表示領域820に第1ラウンドおよび第2ラウンドでの可変入賞口234への所定数(例えば、10個)以内の遊技球の入賞数を示す「20GET」という文字画像が表示されている。
その後、第3ラウンドから第15ラウンドまで順次実行され、第16ラウンドの開始時点では、図31(f)に示すように、入賞数表示領域820に第1ラウンド〜第15ラウンドでの可変入賞口234への所定数(例えば、10個)以内の遊技球の入賞数を示す「150GET」という文字画像が表示されている。
第16ラウンドでは例えば、可変入賞口234の開放時間(例えば、25s)内に10個の遊技球が入賞している。このため、第16ラウンドが終了すると、図31(g)に示すように、入賞数表示領域820に第1ラウンド〜第16ラウンドでの可変入賞口234への所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)以内の遊技球の入賞数を示す「160GET」という文字画像が表示される。
当該大当り遊技では、第1ラウンド〜第16ラウンドでの全てのラウンドにおいて可変入賞口234に所定数(例えば、10個)以上の遊技球が入賞している。また、第1ラウンド〜第16ラウンドで可変入賞口234に所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)を超えた分の遊技球の入賞数の合計、すなわち当該大当り遊技での余剰累積個数は15個である。
本実施例によるパチンコ機100は、上記実施例1によるパチンコ機100と同様に、大当り終了コマンドを受信すると、まず図14に示す処理を実行した後に図16に示す処理を実行するようになっている。このため、図31(g)に示すように、所定の報知演出として例えば「演出D」が実行され、「演出D」が実行されてから所定時間の経過後に、可変入賞口234に所定数(例えば、160個)を超える遊技球の入賞があったことを示す報知演出が開始される。図31(h)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の略中央に「オーバー入賞↓↓↓↓GET」という文字画像が表示され、スピーカ120から「ピュイピュイピュイ」という音声が発せられる。図31(h)に示す演出が開始されてから所定時間の経過後に図31(i)に示すように、当該大当り遊技での余剰累積個数が15個であること示す「+15上乗せ!」という文字画像と、余剰累積個数を加えた当該大当り遊技での可変入賞口234への合計の遊技球の入賞数を示す「175GET」という文字画像とが演出表示領域208dに表示される。
また、終了した大当り遊技は、「特図A」の大当りに基づいているので、次回から特図変動遊技の遊技状態が特図確変状態に移行する。このため、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方に「次回 確率変動!」という文字画像を表示するための制御を行う。これにより、パチンコ機100は次回の特図変動遊技の遊技状態が特図確変状態に移行することを遊技者に報知するようになっている。
図31(j)に示すように、当該大当り遊技が終了してから所定時間経過後に、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始される。
次に、本実施の形態の実施例8によるパチンコ機100での特図変動遊技について図32を用いてより具体的に説明する。図32は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本実施例によるパチンコ機100は、第1副制御部400がステップS1115において賞球獲得情報コマンドに加えて入賞数を含む入賞個数情報コマンドを送信し、ステップS1405において賞球獲得情報に加えて入賞数を含む入賞個数情報をRAM408に記憶するように構成されている。本実施例では、賞球獲得情報として賞球獲得数および入賞数を報知する例について説明する。図32(a)乃至図32(j)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。また、本実施例は、図20に示す実施例1での特図変装遊技と同様であるため、同一の処理や演出については詳細な説明を省略する。
図32(a)では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されて、特図変動遊技が16R特別大当り(確変大当り)に当選したことが報知されている。図示は省略するが特図1表示装置212には「特図A」が停止表示されている。また、特図1保留表示領域208d1には保留表示画像a1が表示されて1個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。
図32(a)に示す特図変動遊技が大当りであることを示す報知演出終了後に開始される大当り遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300から送信された大当り開始コマンドを受信した第1副制御部400は、図12に示す大当り開始コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された特図A〜特図Fフラグの値をそれぞれ読み出して、特図Aフラグの値が「1」であって当該大当り遊技は「特図A」の大当り遊技であると判定し(ステップS1001のYes)、装飾図柄表示装置208を制御する制御基板(不図示)に賞球獲得情報コマンドを送信して(ステップS1003)、大当り開始コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を終了する。
以上の処理が終了すると、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の上方右寄りに設けられた賞球獲得数表示領域800に累積賞球獲得数を示す文字画像が表示される。図32(a)に示す時点では、パチンコ機100の例えば初当りであり累積賞球獲得数は0なので、賞球獲得数表示領域800には累積賞球獲得数が0であることを示す「0GET」という文字画像が表示される。また、第1副制御部400は、主制御部300から送信された大当り開始コマンドを受信したら、遊技者に大当り遊技が開始されたことを報知するために装飾図柄表示装置208を制御する。この結果、図32(b)に示すように装飾図柄表示装置208の中央部下方であって演出表示領域208dに「大当り開始!」という文字画像が表示される。
当該第1ラウンドでは、可変入賞口234に所定数(例えば、10個)を1個超えて合計11個の遊技球が入賞している。このため、第1ラウンド終了時点において、入賞個数情報に含まれる入賞個数は「10」であり、余剰個数情報に含まれる余剰個数は「1」であり、余剰累積個数情報に含まれる余剰累積個数は「1」である。
主制御部300から送信されて第2ラウンド開始の情報を含むラウンド指定コマンドを受信した第1副制御部400は、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理を実行する。本実施例では、第1副制御部400は、上記実施例1における第2ラウンド開始の情報を含むラウンド指定コマンド受信時とほぼ同様の処理を実行し、図18に示す報知演出一覧テーブルを参照して、「特図の種類」が「特図A」であり、「可変入賞口閉鎖条件」が「所定数(10個)の入賞」であり、「閉鎖状態移行後の入賞数」が「1」であり、「所定数を超えた入賞数」が「1」であるので、「所定の報知演出」として「演出C」を選択し、装飾図柄表示装置208を制御する制御基板およびスピーカ120の制御を行うための音源IC416に、余剰個数情報と閉鎖条件フラグに基づく所定の報知演出として「演出C」を実行するための報知演出コマンドを出力する(ステップS1219)。これにより、図31(c)に示すように、所定の報知演出として「演出C」が実行され、スピーカ120から「ジャキーン」という音声が発せられる。
本実施例によるパチンコ機100は、大当り遊技中には所定数を超えた分の遊技球の入賞数および当該入賞数に基づく賞球獲得数は報知されないように構成されている。また、パチンコ機100は、賞球獲得数および入賞数を報知するように構成されている。本実施例によるパチンコ機100は、大当り遊技中において装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の右寄り上方に賞球数獲得表示領域800が配置され、演出表示領域208dの左寄り上方に入賞数表示領域820が配置されるようになっている。
図32(b)に示すように、第2ラウンドの開始時点では、装飾図柄表示装置208の入賞数表示領域820には、第1ラウンドでの所定数(例えば、10個)の遊技球の入賞数を示す「入賞10」という文字画像が表示され、賞球獲得数表示領域800には当該入賞数に基づく賞球獲得数を示す「150GET」という文字画像が表示される。
また、本実施例によるパチンコ機100は、入賞数表示領域820には可変入賞口234への遊技球の入賞数のみが表示され、特図1始動口230や特図2始動口232や一般入賞口226への遊技球の入賞数は表示されないようになっている。また、本実施例によるパチンコ機100は、賞球獲得数表示領域800には、可変入賞口234への遊技球の入賞数に基づく賞球獲得数のみが表示され、特図1始動口230や特図2始動口232や一般入賞口226への遊技球の入賞数に基づく賞球獲得数は表示されないようになっている。
詳細な説明は省略するが、当該第2ラウンドでの1個目の遊技球が可変入賞口234に入賞したことに基づいて、図13に示す可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理とほぼ同様の処理が実行される。本例では、例えば第1副制御部400は、ステップS1115において装飾図柄表示装置208を制御する制御基板に、賞球獲得情報コマンドと、入賞数を含む入賞個数情報コマンドとを送信するようになっている。これにより、図31(d)に示すように、入賞数表示領域820には、第1ラウンドでの入賞数に当該ラウンドでの1個目の入賞数を加算した11個を示す「入賞11」という文字画像が表示され、賞球獲得数表示領域800には第1ラウンドでの賞球獲得数150個に当該入賞に基づく賞球獲得数15個を加算した賞球獲得数165個を示す「165GET」という文字画像が表示される。
当該第2ラウンドでは例えば、可変入賞口234の開放時間内に10個の遊技球が入賞し、その後の有効期間内に例えば3個以上の遊技球が入賞している。このため、第2ラウンドが終了して第3ラウンドの開始時点において、図32(e)に示すように、所定の報知演出として「演出Y(特定)」が演出表示領域208dにおいて実行され、入賞数表示領域820に第1ラウンドおよび第2ラウンドでの可変入賞口234への所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)以内の遊技球の入賞数を示す「入賞20」という文字画像が表示され、賞球獲得数表示領域800には当該入賞数に基づく賞球獲得数を示す「300GET」という文字画像が表示される。
その後、第3ラウンドから第15ラウンドまで順次実行され、第16ラウンドの開始時点では、図32(f)に示すように、入賞数表示領域820に第1ラウンド〜第15ラウンドでの可変入賞口234への所定数(例えば、10個)以内の遊技球の入賞数を示す「入賞150」という文字画像が表示され、賞球獲得数表示領域800には当該入賞数に基づく賞球獲得数を示す「2250GET」という文字画像が表示される。
第16ラウンドでは例えば、可変入賞口234の開放時間(例えば、25s)内に10個の遊技球が入賞している。このため、第16ラウンドが終了すると、図32(g)に示すように、入賞数表示領域820に第1ラウンド〜第16ラウンドでの可変入賞口234への所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)以内の遊技球の入賞数を示す「入賞160」という文字画像が表示され、賞球獲得数表示領域800には当該入賞数に基づく賞球獲得数を示す「2400GET」という文字表示される。
当該大当り遊技では、第1ラウンド〜第16ラウンドでの全てのラウンドにおいて可変入賞口234に所定数(例えば、10個)以上の遊技球が入賞している。また、第1ラウンド〜第16ラウンドで可変入賞口234に所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)を超えた分の遊技球の入賞数の合計、すなわち当該大当り遊技での余剰累積個数は15個である。
本実施例によるパチンコ機100は、上記実施例1によるパチンコ機100と同様に、大当り終了コマンドを受信すると、まず図14に示す処理を実行した後に図16に示す処理を実行するようになっている。このため、図32(g)に示すように、所定の報知演出として例えば「演出D」が実行され、「演出D」が実行されてから所定時間の経過後に、可変入賞口234に所定数(例えば、160個)を超える遊技球の入賞があったことを示す報知演出が開始される。このため、図32(h)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の略中央に「オーバー入賞↓↓↓↓GET」という文字画像が表示され、スピーカ120から「ピュイピュイピュイ」という音声が発せられる。図32(h)に示す演出が開始されてから所定時間の経過後に図32(i)に示すように、当該大当り遊技での余剰累積個数が15個であることと、当該余剰累積個数に基づく賞球獲得数が225個であることとを示す「入賞15、225上乗せ」という文字画像と、当該大当り遊技での可変入賞口234への遊技球の入賞に基づく全賞球獲得数を示す「TOTAL2625GET」という文字画像とが演出表示領域208dに表示される。
また、本実施例によるパチンコ機100は、大当り遊技の終了後に開始される特図変動遊技中に前回の大当り遊技でのオーバー入賞数と可変入賞口234への遊技球の入賞に基づく全賞球獲得数とが装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの上方に表示されるようになっている。このため、図32(j)に示すように、演出表示領域208dの左寄り上方には当該余剰累積個数を示す「+15」という文字画像が表示され、演出表示領域208dの右寄り上方には当該賞球獲得数を示す「2625」という文字画像が表示される。
次に本実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤の変形例について説明する。図33は、本変形例による遊技盤900を正面から見た略示正面図である。また、図3に示す遊技盤200と同一の構成要件には同一の符号を付してその説明を省略する。
図33に示すように、本変形例の遊技盤900は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、入賞手段を構成し、中央部下方に配設された可変入賞口234を有している。また、本変形例の遊技盤900は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、入賞手段を構成し、可変入賞口234の右上に配設された可変入賞口235を有している。可変入賞口235は、遊技領域124の右打ち流下経路を通った遊技球の入賞を許容するシャッタ式入賞装置(入賞手段)700に設けられている。シャッタ式入賞装置700は、可変入賞口235に出没可能なシャッタを備え、シャッタが現出した状態(シャッタが閉じた状態)では球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄(例えば、図5(a)に示す特図A)を停止表示した場合にシャッタが所定の時間間隔(例えば、開放時間25秒、閉鎖時間1.0秒)、所定の回数(例えば16回)で現出と退出(シャッタが開いた状態)を繰り返す。可変入賞口235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。シャッタ式入賞装置700を備え遊技盤200の右下に設けられた可変入賞口235は、一般に遊技盤中央部下方の可変入賞口234よりも入球率が高く大当り遊技での消化効率に優れている。なお、可変入賞口235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
一方、シャッタ式入賞装置700は右打ち流下経路内の下方に配置されている。このため、大当り遊技中には右打ち(演出装置206上部と外レール202との空間を通って遊技盤200の右側の遊技領域124まで遊技球を飛翔させる打ち方)をして、右打ち流下経路に遊技球を飛翔させないと、シャッタ式入賞装置700の可変入賞口235に遊技球が入賞しない構成となっている。
本変形例によるパチンコ機100は、特別遊技状態(当り遊技)への移行に伴い、閉鎖状態から開放状態となる可変入賞口234、235を備えているが、可変入賞口234に遊技球が入賞したことに基づき所定の報知演出を実行するように構成されている。また、本変形例によるパチンコ機100は、可変入賞口235に遊技球が入賞したことに基づき所定の報知演出を実行するように構成されていてもよい。
本変形例によるパチンコ機100は、特別遊技状態(当り遊技)への移行に伴い、閉鎖状態から開放状態となる入賞手段(例えば、可変入賞口234、235)を複数備えるとともに、当該複数の入賞手段のうち所定の入賞手段(例えば、可変入賞口234)への遊技球の入賞に基づき所定の報知演出を実行するように構成されている。
次に、以上説明した一実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図1乃至図25を参照しつつ説明する。
(1−1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
入賞手段(例えば、可変入賞口234)を備えた遊技台であって、
開放状態を所定時間継続(例えば、25s、1s)した後で開始される閉鎖状態中に前記入賞手段に遊技球が入賞した場合に所定の報知(例えば、図18および図19に示す報知演出)を実行可能とされていること
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、入賞手段の閉鎖状態中の遊技球の入賞に対して遊技者に興趣を抱かせることができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、規定個数(所定数、例えば、10個)の遊技球が入賞しなかったことに対する遊技者の不満を所定の報知により解消できる場合がある。
(1−2)上記パチンコ機100であって、
遊技球の入賞数に関わる所定条件(例えば、閉鎖状態移行後における可変入賞口234への入賞)を達成した場合に前記所定の報知を実行可能とされていること
を特徴とする。
例えば、所定時間の経過後に入賞手段が開放状態から閉鎖状態に移行する場合には規定個数(所定数、例えば、10個)の遊技球が入賞していない状態であるが、その後に遊技球が入賞することにより規定個数(所定数、例えば、10個)に到達する場合がある。当該構成を備えたパチンコ機100によれば、このような場合に所定の報知を行うことで、所定数の遊技球が入賞したことを報知できるので、遊技者の不満を軽減できる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100は、遊技球の入賞数が規定個数(所定数、例えば、10個)を超える場合も所定の報知が実行可能であるため遊技の興趣を向上することができる場合がある。
(1−3)上記パチンコ機100であって、
前記入賞手段は、所定数(例えば、10個)の遊技球が入賞した場合にも前記開放状態から閉鎖状態となり、
前記開放状態を所定時間継続(例えば、25s、1s)した後で開始される閉鎖状態中に前記入賞手段に前記所定数を超える遊技球が入賞した場合に前記所定の報知を実行可能とされていること
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100は、入賞手段への遊技球の入賞数が所定数(例えば、10個)を超えた場合に所定の報知を実行することが可能であるため、遊技者の興趣を向上することができる場合がある。
(1−4)上記パチンコ機100であって、
前記入賞手段に前記所定数の遊技球が入賞した後で開始される閉鎖状態中に当該入賞手段に遊技球が入賞した場合に前記所定の報知を実行可能とされていること(例えば、図18における「可変入賞口閉鎖条件」が「所定数(10個)の入賞」である場合に「所定の報知」として「演出C」等を実行可能)
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100は、入賞手段への遊技球の入賞個数が所定数を超えた場合に所定の報知を実行することが可能であるため、遊技者の興趣を向上することができる場合がある。
(1−5)上記パチンコ機100であって、
前記所定数を超えて入賞した遊技球の数に応じて前記所定の報知の演出内容を異ならせて(例えば、図18における「可変入賞口閉鎖条件」が「所定数(10個)の入賞」である場合に「所定数を超えた入賞数」に応じて「所定の報知」として選択される報知の種類が異なる)実行可能とされていること
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100は、所定数を超えて入賞した遊技球の数に応じて所定の報知を異ならせることができるので、遊技球が所定数を何個超えて入賞したのか遊技者に認識しやすくできる場合がある。
(1−6)上記パチンコ機100であって、
前記入賞手段に前記所定数を超えて入賞した遊技球の数が同じであっても、前記入賞手段に前記所定数の遊技球が入賞した後で開始される閉鎖状態中に遊技球が入賞した数と、前記入賞手段が前記開放状態を所定時間継続した後で開始される閉鎖状態中に遊技球が入賞した数とが異なる場合に前記所定の報知の演出内容を異ならせて実行可能とされていること(例えば、図18の「特図の種類」が「特図A・D」であり「可変入賞口閉鎖条件」が「所定時間(25s)経過」であり「閉鎖状態移行後の入賞数」が「3」であり「所定数を超えた入賞数」が「1」である場合の「所定の報知」の「演出B」と、「特図の種類」が「特図A・D」であり「可変入賞口閉鎖条件」が「所定数(10個)の入賞」であり「閉鎖状態移行後の入賞数」が「1」であり「所定数を超えた入賞数」が「1」である場合の「所定の報知」の「演出C」)
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100は、所定の報知の報知態様を異ならせることによって、所定数(例えば、10個)の遊技球の入賞により閉鎖状態に制御されたのか、または所定時間(例えば、25s)の経過により閉鎖状態に制御されたのかを遊技者に認識させることができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100は、入賞手段が閉鎖状態に移行した契機ごとに所定の報知の報知態様に差を設けるようにした場合には、いずれかの契機に基づく所定の報知を強調することができる場合がある。例えば、当該構成を備えたパチンコ機100は、所定数(例えば、10個)の遊技球が入賞して入賞手段が閉鎖状態に移行した場合の報知を強調すれば、大当り遊技の1回のラウンドを相対的に早く消化でき、かつ所定数(例えば、10個)を超える遊技球の入賞、いわゆるオーバー入賞したという賞球の伴う満足感を遊技者に対して印象付けることができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100は、所定時間(例えば、25s)を経過して所定の入賞手段が閉鎖状態に移行した場合の報知を強調すれば、所定数(例えば、10個)の遊技球が不足なく入賞したことを報知することによって遊技者を満足させることができる場合がある。
(1−7)上記パチンコ機100であって、
前記入賞手段が再び前記開放状態となるまでの間に設定された有効期間内に当該入賞手段に遊技球が入賞した場合に、前記所定の報知を実行可能とされていること
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、有効期間の設定により、次のラウンドでの遊技球の入賞か否かを分かりやすくすることができる場合がある。
(1−8)上記パチンコ機100であって、
前記有効期間終了後に前記所定数を超えて入賞した遊技球の数に応じて前記所定の報知を1回のみ実行可能とされていること(例えば、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1219、および、図18に示す「所定数を超えた入賞数」に応じて「所定の報知」として1種類の演出のみが選択される)
を特徴とする。
例えば、所定数(例えば、10個)を超えて入賞した遊技球1個ごとに所定の報知を行うと当該報知同士が重複してしまい遊技者に当該報知を分かりやすく伝えることができない場合がある。このような場合、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、有効期間終了時に所定数(例えば、10個)を超えた遊技球の入賞数をまとめて計数し、所定の報知を1回にまとめて実行することで、遊技者に当該報知を分かりやすく伝えることができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100は、所定数(例えば、10個)を超えた遊技球の入賞数によって所定の報知を変える場合には、遊技者に当該報知をより分かりやすく伝えることができる場合がある。
(1−9)上記パチンコ機100であって、
前記所定数を超えて入賞した遊技球の数が閾値(例えば、図18に示すように、「特図A・D」の場合は閾値は「3」、「特図B・C」の場合には閾値は「2」、「特図E・F」の場合には閾値は「0」)以上となる場合は、前記所定の報知として特定の報知を実行可能とされていること(例えば、図18および図19に示す「演出X(特定)」、「演出Y(特定)」、「演出Z(確変報知演出)」、「エラー報知演出」)
を特徴とする。
有効期間には限度があり、明らかに遊技球の発射間隔よりも過剰に多い遊技球が所定の入賞手段の閉鎖状態移行後に入賞した場合は、磁石ゴト(ぶどうゴト)などの不正行為が行われたと想定される一方、偶然的になしえる場合も想定できる。このような場合に、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、所定の報知をエラーを報知する報知に用いることや、所定の報知を希少事象が生じたことを報知するプレミアムの報知演出に用いることができる場合がある。
また、以上説明した一実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図1乃至図19および図26乃至図32を参照しつつ説明する。
(2−1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
入賞手段(例えば、可変入賞口234)を備えた遊技台であって、
前記入賞手段に入賞した遊技球の数に関連する情報(例えば、賞球獲得情報)に対応する報知が可能な報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120)を備え、
前記報知手段は、前記入賞手段に入賞した遊技球の数が所定数(例えば、10個)を超えた場合の遊技球の数に関連する情報(例えば、余剰賞球獲得情報)に対応する余剰報知を所定回にまとめて実行可能とされていること(例えば、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1219)
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技者に特別な利益が付与されたかのように報知できる場合がある。例えば、すべての賞球獲得情報を入賞手段への遊技球の入賞を検出するごとに行うと、遊技者は得した賞球数を認識しにくい場合がある。このような場合、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、所定数を超える遊技球の入賞に基づく余剰報知を1回または複数回にまとめて報知することで、得した賞球数を遊技者に認識させやすくすることができる場合がある。特に、1回でまとめて当該余剰報知を報知する場合には、遊技者は、得した賞球数だけでなく、所定数の遊技球の入賞のみで獲得することができる賞球数を容易に認識できる場合がある。
(2−2)上記パチンコ機100であって、
前記入賞手段に入賞した遊技球を検出する遊技球検出手段(例えば、各種センサ320)を備え、
前記入賞手段は、前記遊技球検出手段が前記所定数の遊技球を検出すると開放状態から閉鎖状態とされ、
前記報知手段は前記所定数の遊技球を検出した後に前記遊技球検出手段が遊技球を検出した場合に、前記余剰報知を所定回にまとめて実行可能とされていること
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100は、入賞手段の閉鎖条件として設定された所定数を超えた分の入賞に基づく賞球の獲得情報を1回または複数回にまとめて報知するので、所定数(例えば、10個)を超えて入賞した遊技球に基づく賞球がどのくらいあるのか、またはどのくらい得をしたのかを遊技者に認識しやすく報知することができる場合がある。特に、1回でまとめて当該余剰報知を報知する場合には、特別遊技状態1回分の所定数(例えば、16R大当りで160個、2R大当りで20個)の遊技球の入賞に基づく賞球獲得情報を遊技者が認識できる場合がある。
(2−3)上記パチンコ機100であって、
前記報知手段は、前記入賞手段に遊技球が前記所定数入賞するまでは前記遊技球検出手段で遊技球の入賞が検出されるごとに該入賞に関連する情報に対する報知を実行可能とされていること(例えば、可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1115)
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100は、特別遊技状態中に入賞手段に確実に遊技球が入賞していることを遊技者に認識させやすいだけでなく、入賞手段への遊技球の入賞個数が所定数である場合と、当該入賞個数が所定数を超えた場合とで賞球獲得情報の報知方法を異ならせることができるため、当該入賞個数が所定数を超えたことに基づく賞球獲得情報の報知により遊技者に遊技の興趣を抱かせることができる場合がある。
(2−4)上記パチンコ機100であって、
前記所定数を超える入賞に関する入賞情報(例えば、余剰累積個数情報)を記憶する入賞情報記憶手段(例えば、RAM408)を備え、
前記報知手段は、前記入賞手段に遊技球が前記所定数入賞する前に前記開放状態から前記閉鎖状態とされたこと(例えば、「可変入賞口閉鎖条件」として「所定時間(25s)経過」が成立)を契機に、前記入賞情報記憶手段に前記入賞情報が記憶されている場合には前記所定数に満たない分の遊技球の数に関連する情報を補った報知を実行可能とされていること(例えば、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1203〜ステップS1213、S1217およびステップS1219)
を特徴とする。
例えば、所定数(例えば、10個)の遊技球が入賞する前に所定数の遊技球の入賞に基づく閉鎖条件とは異なる、所定時間(例えば、25s)の経過等の閉鎖条件が成立すると、遊技球が所定数入賞していない場合がある。このような場合に遊技球の入賞数が所定数を超えたことに基づく賞球の賞球獲得情報を報知していないと、所定数(例えば、10個)より不足している遊技球の入賞に対応する賞球獲得情報を報知してしまう可能性がある。これに対し、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、入賞情報記憶手段が所定数を超える遊技球の入賞情報を記憶している場合に、まとめて報知する予定だった所定数を超える入賞に基づく賞球獲得情報から当該不足を補填して、所定数(例えば、10個)の遊技球の入賞に対応する賞球獲得情報を報知することで遊技者の不満を解消できる場合がある。
(2−5)上記パチンコ機100であって、
前記報知手段は、前記入賞手段に遊技球が前記所定数入賞する前に前記開放状態から閉鎖状態とされたことを契機に、前記入賞情報記憶手段に前記入賞情報が記憶されていない場合には、前記入賞情報を記憶した場合に前記所定数に満たない分の遊技球の数に関連する情報を補った報知を実行可能とされていること(例えば、可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1101、S1105〜S1111およびS1115)
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100は、所定数を超える遊技球の入賞情報を記憶すると、所定数に満たない遊技球の入賞個数を当該入賞情報から補填して報知するので、所定数の遊技球の入賞個数が不足している場合に賞球が不足していることを含む賞球獲得情報の報知を防ぐことができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100は、当該入賞情報を記憶したことに基づいて所定数に満たない賞球の賞球獲得情報を補うので、遊技者の不満を解消または軽減しつつ、賞球獲得情報を過剰に報知することを防止でき、遊技者に過剰な報知内容の賞球獲得情報を報知する危険性を回避できる場合がある。
(2−6)上記パチンコ機100であって、
前記入賞手段は、遊技者に有利となる特別遊技状態中に前記開放状態となり、
前記報知手段は、前記特別遊技状態終了時に前記余剰報知を実行可能とされていること(例えば、大当り終了コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1403)
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、特別遊技状態終了時に所定数を超えた遊技球の入賞に基づく賞球の賞球獲得情報をまとめて報知するので、当該賞球獲得情報を正確に報知することができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技者が最初の大当り(所謂初当り時)に所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)の遊技球の入賞に基づく賞球獲得情報を認識することができる場合がある。
(2−7)上記パチンコ機100であって、
前記報知手段は、前記入賞に関連する情報(例えば、賞球獲得情報)として、前記遊技球検出手段の検出に基づく賞球数を累積的に加算して入賞に関連する情報およびその他の情報を含む全賞球獲得数に関する情報の報知を実行可能とされていること
を特徴とする。
(2−8)上記パチンコ機100であって、
前記入賞手段の開放状態で所定数を超える入賞があった時点で、当該入賞のみの報知(例えば、図29に示す「吉宗」を表した画像と所定の音声とによる報知演出)を実行可能とされていること
を特徴とする遊技台。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技者は、所定数を超える遊技球の入賞があったことを当該入賞が生じた時点で当該入賞を認識することができ、いくつかの賞球をまとめて得られた賞球獲得情報がいつ報知されるのかを期待しながら特別遊技(当り遊技)を消化することができる場合がある。
また、以上説明した一実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図1乃至図32を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
所定の当否判定条件が成立した場合に当否判定を行う当否判定手段(例えば、特図2関連抽選処理(ステップS229)や特図1関連抽選処理(ステップS231))と、
前記当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、当り)である場合に、遊技者に有利な特別遊技状態(例えば、当り遊技状態)に制御する特別遊技状態制御手段(例えば、特図2状態更新処理(ステップS225)や特図1状態更新処理(ステップS227))と、
前記特別遊技状態への移行に基づいて所定の入賞手段(例えば、可変入賞口234)を閉鎖状態から開放状態へと制御する制御状態移行手段(例えば、特図2状態更新処理(ステップS225)や特図1状態更新処理(ステップS227))と、
を備えた遊技台であって、
前記所定の入賞手段が、前記開放状態を所定時間継続し、閉鎖条件が成立(例えば、所定数(10個)の入賞、所定時間の経過)した後で開始される前記閉鎖状態中に当該所定の入賞手段に遊技球が入賞したことに基づいて所定の報知演出(例えば、図18および図19に示す報知演出)を実行可能な報知演出実行手段(例えば、スピーカ120、装飾図柄表示装置208)を備えたこと
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、所定の入賞手段の閉鎖状態中の遊技球の入賞に対して遊技者に興趣を抱かせることができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、規定個数(所定数、例えば、10個)の遊技球が入賞しなかったことに対する遊技者の不満を所定の報知演出により解消できる場合がある。
(2)上記パチンコ機100であって、
前記報知演出実行手段は、遊技球の入賞数に関わる所定条件(例えば、閉鎖状態移行後における可変入賞口234への入賞)を達成したことに基づいて前記所定の報知演出を実行可能とすること
を特徴とする。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記所定の入賞手段への遊技球の入賞数が所定数(例えば、10個)のときに前記所定の報知演出を実行すること
を特徴とする。
例えば、所定時間の経過後に所定の入賞手段が開放状態から閉鎖状態に移行する場合には規定個数(所定数、例えば、10個)の遊技球が入賞していない状態であるが、その後に遊技球が入賞することにより規定個数(所定数、例えば、10個)に到達する場合がある。当該構成を備えたパチンコ機100によれば、このような場合に所定の報知演出を行うことで、所定数の遊技球が入賞したことを報知できるので、遊技者の不満を軽減できる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100は、遊技球の入賞数が規定個数(所定数、例えば、10個)を超える場合も所定の報知演出が実行可能であるため遊技の興趣を向上することができる場合がある。
(4)上記パチンコ機100であって、
前記所定の入賞手段に所定数(例えば、10個)の遊技球の入賞および前記所定時間の経過のいずれかが成立した場合に、前記制御状態移行手段は前記所定の入賞手段を前記開放状態から前記閉鎖状態へ制御するよう構成されており、
前記報知演出実行手段は、前記閉鎖状態中に当該所定の入賞手段に前記所定数を超える遊技球が入賞したことに基づいて前記所定の報知演出を実行可能とすること
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100は、所定の入賞手段への遊技球の入賞数が所定数(例えば、10個)を超えた場合に所定の報知演出を実行することが可能であるため、遊技者の興趣を向上することができる場合がある。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記所定の入賞手段への遊技球の入賞数が所定数(例えば、10個)を超えない場合は前記報知演出の実行を規制する(例えば、図18における「所定の報知演出」での「演出なし」)こと
を特徴とする。
(6)上記パチンコ機100であって、
前記報知演出実行手段は、前記所定の入賞手段に所定数(例えば、10個)の遊技球が入賞した後で開始される前記閉鎖状態中に当該所定の入賞手段に遊技球が入賞したことに基づいて前記所定の報知演出を実行可能である(例えば、図18における「可変入賞口閉鎖条件」が「所定数(10個)の入賞」である場合に「所定の報知演出」として「演出C」等を実行可能)こと
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100は、所定の入賞手段への遊技球の入賞個数が所定数を超えた場合に所定の報知演出を実行することが可能であるため、遊技者の興趣を向上することができる場合がある。
(7)上記パチンコ機100であって、
前記報知演出実行手段は、前記所定数を超えて入賞した遊技球の数に応じて前記所定の報知演出を異ならせる(例えば、図18における「可変入賞口閉鎖条件」が「所定数(10個)の入賞」である場合に「所定数を超えた入賞数」に応じて「所定の報知演出」として選択される演出が異なる)こと
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100は、所定数を超えて入賞した遊技球の数に応じて所定の報知演出を異ならせることができるので、遊技球が所定数を何個超えて入賞したのか遊技者に認識しやすくできる場合がある。
(8)上記パチンコ機100であって、
前記報知演出実行手段は、前記所定数を超えて入賞した遊技球の数に関わらず同一の前記所定の報知演出を実行可能とする(例えば、図18における「特図の種類」が「特図A・D」であり、「所定数を超えた入賞数」が「2」または「1」の場合に、「所定の報知演出」として「演出C」が選択される場合がある)こと
を特徴とする。
(9)上記パチンコ機100であって、
前記報知演出実行手段は、前記所定の入賞手段に前記所定数を超えて入賞した遊技球の数が同じであっても、前記所定の入賞手段に前記所定数の遊技球が入賞した後で開始される前記閉鎖状態中に遊技球が入賞した場合と前記所定の入賞手段が前記開放状態を所定時間継続した後で開始される前記閉鎖状態中に遊技球が入賞した場合とで前記所定の報知演出の報知態様を異ならせること(例えば、図18の「特図の種類」が「特図A・D」であり「可変入賞口閉鎖条件」が「所定時間(25s)経過」であり「閉鎖状態移行後の入賞数」が「3」であり「所定数を超えた入賞数」が「1」である場合の「所定の報知演出」の「演出B」と、「特図の種類」が「特図A・D」であり「可変入賞口閉鎖条件」が「所定数(10個)の入賞」であり「閉鎖状態移行後の入賞数」が「1」であり「所定数を超えた入賞数」が「1」である場合の「所定の報知演出」の「演出C」)
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100は、所定の報知演出の報知態様を異ならせることによって、所定数(例えば、10個)の遊技球の入賞により閉鎖状態に制御されたのか、または所定時間(例えば、25s)の経過により閉鎖状態に制御されたのかを遊技者に認識させることができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100は、所定の入賞手段が閉鎖状態に移行した契機ごとに所定の報知演出の報知態様に差を設けるようにした場合には、いずれかの契機に基づく所定の報知演出を強調することができる場合がある。例えば、当該構成を備えたパチンコ機100は、所定数(例えば、10個)の遊技球が入賞して所定の入賞手段が閉鎖状態に移行した場合の報知演出を強調すれば、大当り遊技の1回のラウンドを相対的に早く消化でき、かつ所定数(例えば、10個)を超える遊技球の入賞、いわゆるオーバー入賞したという賞球の伴う満足感を遊技者に対して印象付けることができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100は、所定時間(例えば、25s)を経過して所定の入賞手段が閉鎖状態に移行した場合の報知演出を強調すれば、所定数(例えば、10個)の遊技球が不足なく入賞したことを報知する報知演出によって遊技者を満足させることができる場合がある。
(10)上記パチンコ機100であって、
前記報知演出実行手段は、前記所定の入賞手段が再び前記開放状態となるまでの間に設定された有効期間内に当該所定の入賞手段に遊技球が入賞したことに基づいて、前記所定の報知演出を実行可能であること
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、有効期間の設定により、次のラウンドでの遊技球の入賞か否かを分かりやすくすることができる場合がある。
(11)上記パチンコ機100であって、
前記報知演出実行手段は、前記有効期間終了後に前記所定数を超えて入賞した遊技球の数に応じて前記所定の報知演出を1回のみ実行可能とすること(例えば、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1219、および、図18に示す「所定数を超えた入賞数」に応じて「所定の報知演出」として1種類の演出のみが選択される)
を特徴とする。
例えば、所定数(例えば、10個)を超えて入賞した遊技球1個ごとに所定の報知演出を行うと当該報知演出同士が重複してしまい遊技者に当該報知演出を分かりやすく伝えることができない場合がある。このような場合、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、有効期間終了時に所定数(例えば、10個)を超えた遊技球の入賞数をまとめて計数し、所定の報知演出を1回にまとめて実行することで、遊技者に当該報知演出を分かりやすく伝えることができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100は、所定数(例えば、10個)を超えた遊技球の入賞数によって所定の報知演出を変える場合には、遊技者に当該報知演出をより分かりやすく伝えることができる場合がある。
(12)上記パチンコ機100であって、
前記報知演出実行手段は、前記所定数を超えて入賞した遊技球の数が閾値(例えば、図18に示すように、「特図A・D」の場合は閾値は「3」、「特図B・C」の場合には閾値は「2」、「特図E・F」の場合には閾値は「0」)以上となる場合は、前記所定の報知演出として特定の報知演出を実行可能とすること(例えば、図18および図19に示す「演出X(特定)」、「演出Y(特定)」、「演出Z(確変報知演出)」、「エラー報知演出」)
を特徴とする。
有効期間には限度があり、明らかに遊技球の発射間隔よりも過剰に多い遊技球が所定の入賞手段の閉鎖状態移行後に入賞した場合は、磁石ゴト(ぶどうゴト)などの不正行為が行われたと想定される一方、偶然的になしえる場合も想定できる。このような場合に、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、所定の報知演出をエラーを報知する報知演出に用いることや、所定の報知演出を希少事象が生じたことを報知するプレミアムの報知演出に用いることができる場合がある。
(13)上記パチンコ機100であって、
前記特別遊技状態への移行に伴い、閉鎖状態から開放状態となる入賞手段(例えば、可変入賞口234、235)を複数備えるとともに、前記複数の入賞手段のうち前記所定の入賞手段への遊技球の入賞に基づき前記所定の報知演出を実行すること
を特徴とする。
(14)本実施の形態によるパチンコ機100は、
所定の当否判定条件が成立した場合に当否判定を行う当否判定手段(例えば、特図2関連抽選処理(ステップS229)や特図1関連抽選処理(ステップS231))と、
前記当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、当り)である場合に、遊技者に有利な特別遊技状態(例えば、当り遊技状態)に制御する特別遊技状態制御手段(例えば、特図2状態更新処理(ステップS225)や特図1状態更新処理(ステップS227))と、
前記特別遊技状態への移行に基づいて所定の入賞手段(例えば、可変入賞口234)を閉鎖状態から開放状態へと制御する制御状態移行手段(例えば、特図2状態更新処理(ステップS225)や特図1状態更新処理(ステップS227))と、
前記所定の入賞手段に入賞した遊技球の数および当該入賞した遊技球に基づく賞球数の少なくともいずれか一方を含む賞球獲得情報を遊技者に報知する賞球獲得情報報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120)と、
を備えた遊技台であって、
前記賞球獲得情報報知手段は、前記所定の入賞手段の開放状態での所定数(例えば、10個)を超える入賞に基づく余剰賞球獲得情報を1回または複数回にまとめて報知すること(例えば、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1219)
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技者に特別な利益が付与されたかのように報知できる場合がある。例えば、すべての賞球獲得情報を所定の入賞手段への遊技球の入賞を検出するごとに行うと、遊技者は得した賞球数を認識しにくい場合がある。このような場合、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、所定数を超える遊技球の入賞に基づく余剰賞球獲得情報を1回または複数回にまとめて報知することで、得した賞球数を遊技者に認識させやすくすることができる場合がある。特に、1回でまとめて当該余剰賞球獲得情報を報知する場合には、遊技者は、得した賞球数だけでなく、所定数の遊技球の入賞のみで獲得することができる賞球数を容易に認識できる場合がある。
(15)上記パチンコ機100であって、
前記所定の入賞手段に入賞した遊技球を検出する遊技球検出手段(例えば、各種センサ320)を備え、
前記所定の入賞手段の制御状態を前記開放状態から前記閉鎖状態へと移行する条件には、当該開放状態で前記遊技球検出手段による遊技球の前記所定数の検出が含まれており(例えば、図18に示す「可変入賞口閉鎖条件」での「所定数(10個)の入賞」)、
前記賞球獲得情報報知手段は、前記所定数の検出後に前記遊技球検出手段が遊技球を検出したことに基づく前記余剰賞球獲得情報を1回または複数回にまとめて報知すること
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100は、所定の入賞手段の閉鎖条件として設定された所定数を超えた分の入賞に基づく賞球の獲得情報を1回または複数回にまとめて報知するので、所定数(例えば、10個)を超えて入賞した遊技球に基づく賞球がどのくらいあるのか、またはどのくらい得をしたのかを遊技者に認識しやすく報知することができる場合がある。特に、1回でまとめて当該余剰賞球獲得情報を報知する場合には、特別遊技状態1回分の所定数(例えば、16R大当りで160個、2R大当りで20個)の遊技球の入賞に基づく賞球獲得情報を遊技者が認識できる場合がある。
(16)上記パチンコ機100であって、
前記賞球獲得情報報知手段は、前記所定の入賞手段に遊技球が前記所定数入賞するまでは前記遊技球検出手段で遊技球の入賞が検出されるごとに前記賞球獲得情報を報知可能であること(例えば、可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1115)
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100は、特別遊技状態中に所定の入賞手段に確実に遊技球が入賞していることを遊技者に認識させやすいだけでなく、所定の入賞手段への遊技球の入賞個数が所定数である場合と、当該入賞個数が所定数を超えた場合とで賞球獲得情報の報知方法を異ならせることができるため、当該入賞個数が所定数を超えたことに基づく賞球獲得情報の報知により遊技者に遊技の興趣を抱かせることができる場合がある。
(17)上記パチンコ機100であって、
前記所定数を超える入賞に関する入賞情報(例えば、余剰累積個数情報)を記憶する入賞情報記憶手段(例えば、RAM408)を備え、
前記賞球獲得情報報知手段は、前記所定の入賞手段に遊技球が前記所定数入賞する前に前記開放状態から前記閉鎖状態となったときに(例えば、「可変入賞口閉鎖条件」として「所定時間(25s)経過」が成立)、前記入賞情報記憶手段に前記入賞情報が記憶されている場合には前記所定数に満たない分を補って前記賞球獲得情報を報知すること(例えば、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1203〜ステップS1213、S1217およびステップS1219)
を特徴とする。
(18)上記パチンコ機100であって、
前記所定の入賞手段の制御状態を前記開放状態から前記閉鎖状態へと移行する条件として、当該開放状態での所定時間の経過を含む(例えば、「可変入賞口閉鎖条件」としての「所定時間(25s、1s、0.4s。0.39s)経過」)とともに、先に成立した条件に基づいて前記開放状態から前記閉鎖状態へと制御状態が移行するよう構成されており、
前記賞球獲得情報報知手段は、前記所定時間の経過により前記開放状態から前記閉鎖状態へと制御状態が移行した場合に、前記入賞情報を記憶したことに基づいて前記所定数に満たない分を補って前記賞球獲得情報を報知すること(例えば、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1203〜ステップS1213、S1217およびステップS1219)
を特徴とする。
(19)上記パチンコ機100であって、
前記所定数を超える入賞に関する入賞情報(余剰累積個数情報)を記憶する入賞情報記憶手段(例えば、RAM408)を備え、
前記賞球獲得情報報知手段は、前記所定の入賞手段に遊技球が前記所定数入賞する前に前記開放状態から前記閉鎖状態となったときに、前記入賞情報記憶手段に前記入賞情報が記憶されている場合には、すべての当該入賞情報に基づく賞球獲得情報を報知(例えば、図27に示す実施例3の変形例)すること(例えば、ラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1203〜ステップS1213、S1217およびステップS1219)
を特徴とする。
例えば、所定数(例えば、10個)の遊技球が入賞する前に所定数の遊技球の入賞に基づく閉鎖条件とは異なる、所定時間(例えば、25s)の経過等の閉鎖条件が成立すると、遊技球が所定数入賞していない場合がある。このような場合に遊技球の入賞数が所定数を超えたことに基づく賞球の賞球獲得情報を報知していないと、所定数(例えば、10個)より不足している遊技球の入賞に対応する賞球獲得情報を報知してしまう可能性がある。これに対し、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、入賞情報記憶手段が所定数を超える遊技球の入賞情報を記憶している場合に、まとめて報知する予定だった所定数を超える入賞に基づく賞球獲得情報から当該不足を補填して、所定数(例えば、10個)の遊技球の入賞に対応する賞球獲得情報を報知することで遊技者の不満を解消できる場合がある。
(20)上記パチンコ機100であって、
前記賞球獲得情報報知手段は、前記所定の入賞手段に遊技球が前記所定数入賞する前に前記開放状態から前記閉鎖状態となったときに、前記入賞情報記憶手段に前記入賞情報が記憶されていない場合には、前記入賞情報を記憶したことに基づいて前記所定数に満たない分を補って前記賞球獲得情報を報知すること(例えば、可変入賞口入賞コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1101、S1105〜S1111およびS1115)
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100は、所定数を超える遊技球の入賞情報を記憶すると、所定数に満たない遊技球の入賞個数を当該入賞情報から補填して報知するので、所定数の遊技球の入賞個数が不足している場合に賞球が不足していることを含む賞球獲得情報の報知を防ぐことができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100は、当該入賞情報を記憶したことに基づいて所定数に満たない賞球の賞球獲得情報を補うので、遊技者の不満を解消または軽減しつつ、賞球獲得情報を過剰に報知することを防止でき、遊技者に過剰な報知内容の賞球獲得情報を報知する危険性を回避できる場合がある。
(21)上記パチンコ機100であって、
前記賞球獲得情報報知手段は、前記特別遊技状態終了時に前記所定数を超える入賞に基づく前記余剰賞球獲得情報を報知すること(例えば、大当り終了コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1403)
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、特別遊技状態終了時に所定数を超えた遊技球の入賞に基づく賞球の賞球獲得情報をまとめて報知するので、当該賞球獲得情報を正確に報知することができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技者が最初の大当り(所謂初当り時)に所定数(例えば、1ラウンド毎に10個)の遊技球の入賞に基づく賞球獲得情報を認識することができる場合がある。
(22)上記パチンコ機100であって、
前記賞球獲得情報報知手段は、前記賞球獲得情報として、前記遊技球検出手段の検出に基づく賞球数を累積的に加算して前記賞球獲得情報および前記余剰賞球獲得情報を含む全賞球獲得情報を報知すること(例えば、大当り終了コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1403)
を特徴とする。
(23)上記パチンコ機100であって、
前記所定の入賞手段の開放状態で所定数を超える入賞があった時点で、当該入賞のみを報知(例えば、図29に示す「吉宗」を表した画像と所定の音声とによる報知演出)する余剰入賞報知手段(例えば、スピーカ120、装飾図柄表示装置208)を備えたこと
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技者は、所定数を超える遊技球の入賞があったことを当該入賞が生じた時点で当該入賞を認識することができ、いくつかの賞球をまとめて得られた賞球獲得情報がいつ報知されるのかを期待しながら特別遊技(当り遊技)を消化することができる場合がある。
(24)上記パチンコ機100であって、
前記特別遊技状態終了後に遊技者にとって有利となる特定遊技状態を付与する特定遊技状態付与手段を備え、
前記賞球獲得情報報知手段は、前記特定遊技状態中の前記特定の当否判定結果うちの特別な当否判定結果(例えば、「特図A」〜「特図D」に係る大当り)に基づいて前記特別遊技状態(例えば、特図高確状態、時短状態)に移行した場合は、前回の特別遊技状態で報知した前記全賞球獲得情報に加算して報知すること(例えば、大当り開始コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1001のYesからステップS1003)
を特徴とする。
(25)上記パチンコ機100であって、
前記特別遊技状態への移行が前記特定遊技状態中の前記特別な当否判定結果に基づくものではない場合(例えば、大当り開始コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1001のNo)、
前記賞球獲得情報報知手段は、当該特別遊技状態から前記賞球獲得情報を初期値から報知するものであること(例えば、大当り開始コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1001のNo)
を特徴とする。
本発明は、上記実施の形態に限られず、種々の変形が可能である。
上記実施の形態によるパチンコ機100は、島設備に設置される遊技台であるが、本発明はこれに限られない。例えば、パチンコ機100は、封入式遊技台であっても、上記実施の形態によるパチンコ機100と同様の効果が得られる。
本実施形態によるパチンコ機100は、装飾図柄表示装置208およびスピーカ120を用いて所定の報知演出を実行するように構成されているが、本発明はこれに限られない。例えば、パチンコ機100は、枠ランプ122や遊技盤用ランプ532などの発光手段や演出可動体224を用いて所定の報知演出を実行するように構成されていてもよい。また、パチンコ機100は、装飾図柄表示装置208、スピーカ120およびこれらのランプや演出可動体224を適宜組み合わせて所定の報知演出を実行するように構成されていてもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、オーバー入賞した遊技球数に応じて所定の報知演出の実行時間を変化させるように構成されていてもよい。例えば、パチンコ機100は、オーバー入賞した遊技球数が1個よりも2個の方が所定の報知演出の実行時間が長くなるように構成されることにより、遊技者により大きな満足感を付与することができる場合がある。
本実施の形態によるパチンコ機100は、所定の報知演出として特別な演出(例えば、「演出X(特定)」等)を実行するか否かを判定する閾値を適宜変更するように構成されていてもよい。例えば、パチンコ機100は、可変入賞口234の扉部材234aの駆動速度、可変入賞口234の形態(扉・シャッタ等)、可変入賞口234内の遊技球検出手段(各種センサ320)の位置等によって当該閾値を最適な値に設定できるように構成されていてもよい。
また、本実施の形態によるパチンコ機100では、偶発的に起こり得る可変入賞口234への遊技球の入賞数と、不正行為の可能性が高い可変入賞口234への遊技球の入賞数とを考慮して当該閾値を設定してもよい。例えば、パチンコ機100は、閾値が相対的に小さい値に設定されていれば、遊技者を祝福する祝福演出として特定の報知演出を用いることができるのに対し、閾値が相対的に大きな値に設定されていれば、エラー報知演出として用いることができる場合がある。
また、本実施の形態によるパチンコ機100は、特定の報知演出以外の所定の報知演出の演出内容と、特定の報知演出の演出内容とを異ならせるだけでなく、特定の報知演出以外の所定の報知演出に用いる装置と、特定の報知演出に用いる装置とを変更してもよいし、特定の報知演出以外の所定の報知演出よりも多くの装置を用いて特定の報知演出を実行するように構成されていもよいし、特定の報知演出が遊技中の別目的で使用される演出で実行するように構成されていてもよい。
本実施形態では、所定の入賞手段として可変入賞口234を例にして説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、パチンコ機100は、特図1始動口230や特図2始動口232を所定の入賞手段としても適用することができる。例えば、特別遊技状態である場合に特図2始動口232の羽根部材232aが開放され、特図2始動口232への遊技球の入賞数が増加するようなゲーム性を有するパチンコ機100に本発明を最適に適用することができる。例えば、本実施の形態によるパチンコ機100での電サポ状態中の特図2始動口232への遊技球の入賞に対して本発明を適用することができる。
本実施形態によるパチンコ機100は、右打ち流下経路を通った遊技球のみが可変入賞口234に入賞することができるように構成されているが、これに限定されるものではない。例えば、パチンコ機100は、遊技球が右打ち流下経路および左打ち流化経路のいずれを通っても可変入賞口234に入賞できるように構成されていてもよいし、可変入賞口234は遊技領域124の上部に配置されていてもよい。また、可変入賞口234の扉部材234aは回動式の扉体であってもよいし、シャッタ式であってもよい。
本実施形態によるパチンコ機100は、「特図G」および「特図H」での小当り遊技中に可変入賞口234への遊技球の入賞に基づいて所定の報知演出が実行されるように構成されてもよい。また、本実施形態によるパチンコ機100は、特定の大当り遊技(例えば、特図Aまたは特図Dの大当り遊技)中にのみ所定の報知演出を実行するように構成してもよい。
また、本実施の形態によるパチンコ機100は、可変入賞口234の閉鎖条件と、可変入賞口234への所定数(例えば、10個)を超えた遊技球の入賞数とに基づいて、所定の報知演出を選択するようになっているが、本発明はこれに限られない。例えば、可変入賞口234の閉鎖条件を無視して可変入賞口234に所定数(例えば、10個)を超えた遊技球の入賞数のみに基づいて所定の報知演出を実行するように構成されていてもよい。この場合には、第1副制御部400は図17に示す可変入賞口閉鎖コマンド受信時の第1副制御部フラグ設定処理を実行しなくてもよい。また、第1副制御部400は、図14に示すラウンド指定コマンド受信時の第1副制御部賞球獲得情報生成処理のステップS1219の処理において余剰個数情報に基づく報知演出コマンドを出力するように構成されていればよい。
また、本実施の形態によるパチンコ機100は、「特図A」〜「特図D」の16ラウンド大当り遊技のみでの可変入賞口234への遊技球の入賞に基づく賞球獲得数を報知するように構成されているが、本発明はこれに限られない。本実施の形態によるパチンコ機100は、例えば、「特図E」および「特図F」の2ラウンド大当りや「特図G」および「特図H」の小当り遊技での可変入賞口234への遊技球の入賞に基づく賞球獲得数を含めて全賞球獲得数を報知するように構成されていてもよい。
また、本実施の形態によるパチンコ機100は、可変入賞口234への所定数(例えば、10個)を超えた遊技球の入賞数に基づいて所定の報知演出を選択するように構成されているが、本発明はこれに限られない。本実施の形態によるパチンコ機100は、例えば、可変入賞口234への所定数を超えて入賞した遊技球の数に関わらず同一の所定の報知演出を実行可能とするように構成されていてもよい。
また、本実施の形態によるパチンコ機100は、可変入賞口234への遊技球の入賞数が所定数(例えば、10個)を超えない場合は所定の報知演出の実行を規制するように構成されていてもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、可変入賞口234の閉鎖条件として、所定数(例えば、10個)の遊技球の入賞と、開放状態になってから所定時間(例えば、25s、1s、0.4s)の経過とが設定されている。「特図A」または「特図D」に係る大当り遊技の場合には、可変入賞口234の1回の開放時間は、例えば25秒になっており、相対的に長く設定されている。このため、「特図A」または「特図D」に係る大当り遊技の場合には、可変入賞口234の閉鎖条件として所定数(例えば、10個)の遊技球の入賞の方が成立しやすくなっている。一方、「特図B」または「特図C」に係る大当り遊技の場合には、可変入賞口234の1回の開放時間は、例えば1秒になっており、「特図E」または「特図F」に係る大当り遊技の場合には、可変入賞口234の1回の開放時間は、例えば0.4秒になっている。このように、「特図B」、「特図C」、「特図E」または「特図F」に係る大当り遊技の場合には、可変入賞口234の1回の開放時間は相対的に短く設定されている。このため、「特図B」、「特図C」、「特図E」または「特図F」に係る大当り遊技の場合には、可変入賞口234の閉鎖条件として、所定時間(例えば、1s、0.4s)の経過の方が成立しやすくなっている。したがって、本実施の形態によるパチンコ機100は、所定時間(例えば、1s、0.4s)内での遊技球の平均的な入賞数を所定数とし、当該所定数の遊技球の入賞があったことを可変入賞口234の閉鎖条件に設定されていてもよいし、賞球獲得情報をまとめて報知する割合の高低にあわせて当該所定数を調整するように構成されていてもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、可変入賞口234への遊技球の入賞に基づく賞球獲得数から発射数を減算して賞球獲得情報を報知するように構成されていてもよいし、特図1始動口230、特図2始動口232または一般入賞口226への遊技球の入賞に基づく賞球数を当該賞球獲得数に加算して賞球獲得情報を報知するように構成されていてもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、余剰累積個数に基づく賞球獲得数を含む賞球獲得情報は、大当り遊技の終了時に1回のみ報知するように構成されていてもよいし、4ラウンド終了毎に複数回報知するように構成されていてもよい。また、本実施の形態によるパチンコ機100は、賞球獲得数が所定値に達したことを契機に当該賞球獲得情報を報知するように構成されていてもよいし、特図高確率等の特別遊技状態の終了を契機に当該賞球獲得情報を報知するように構成されていてもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、大当り遊技中に可変入賞口234に所定数(例えば、10個)の遊技球が入賞しなかったことに基づいて賞球獲得情報をまとめて報知するように構成してもよい。当該構成を備えたパチンコ機100は、可変入賞口234への遊技球の入賞数が所定数(例えば、10個)より不足した場合に当該不足分だけでなくさらに賞球獲得情報が増加する可能性があるため、遊技者の不満の解消と賞球獲得情報の増加に対する期待を同時に付与することができる場合がある。
本実施の形態によるパチンコ機100は、可変入賞口234に所定数(例えば、10個)に満たない遊技球が入賞した場合であっても可変入賞口234への所定数(例えば、10個)の遊技球の入賞数に基づく賞球獲得数を報知してもよい。本実施の形態によるパチンコ機100は、オーバー入賞しやすい可変入賞口234を有しているため、可変入賞口234への遊技球の入賞数に不足が生じても、その後当該不足分を補える分の遊技球がオーバー入賞することがあり、大当り遊技の終了時点で帳尻を合わせて本来の賞球獲得数を報知することができる場合がある。
本実施形態では、所定の入賞手段として可変入賞口234を例にして説明したが、本発明を特図1始動口230や特図2始動口232を所定の入賞手段として適用してもよい。例えば、特別遊技状態中に特図2始動口232の羽根部材232aの開放を利用して賞球を増やすゲーム性を有するパチンコ機100では、特図2始動口232を所定の入賞手段として本発明を適用することが最適である。
本実施形態によるパチンコ機100は、大当り遊技中の賞球獲得情報として可変入賞口234への遊技球の入賞に基づく賞球獲得数をまとめて報知しているが、特図1始動口230、特図2始動口232や一般入賞口226への遊技球の入賞に基づく賞球を当該賞球獲得数に加算して賞球獲得情報を報知するように構成されていてもよい。
本実施形態によるパチンコ機100の有する遊技盤200は、右打ち流下経路を通った遊技球のみが可変入賞口234に入賞できるようになっており、左打ち流化経路を通った遊技球のみが特図1始動口230に入賞できるようになっている。このため、大当り遊技中である場合には、遊技者は右打ちをして遊技を進行させるので、大当り遊技中に特図1始動口230に遊技球が入賞することがほとんどなく、特図1始動口230への遊技球の入賞に基づく賞球を加算することができないが、一般入賞口226への遊技球の入賞に基づく賞球獲得数を含む賞球獲得情報を報知してもよい。当該構成を備えたパチンコ機100は、まとめて賞球獲得情報を報知する際の賞球獲得数が多くなる可能性があり、遊技の興趣をより向上することができる場合がある。
また、本実施の形態によるパチンコ機100は、オーバー入賞があったごとにオーバー入賞を報知する演出を実行できるように構成されているが、まとめて賞球獲得情報を報知するときに可変入賞口234以外の入賞口や始動口への遊技球の入賞に基づく賞球獲得数を当該賞球獲得情報に含めることで、遊技者に対してよい方向へ予想を裏切る報知を実行することができる場合がある。さらには、本実施の形態によるパチンコ機100は、電サポ中の可変入賞口234以外の入賞口や始動口への遊技球の入賞に基づく賞球獲得数を含む賞球獲得情報を報知するように構成されていてもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、本発明の特徴を活かすために、オーバー入賞が起こりやすくなる特別な手段を有していてもよい。本実施の形態によるパチンコ機100は、当該特別な手段として、例えば、可変入賞口234へ遊技球をまとめて誘導するための遊技球貯留装置や、可変入賞口234に向かった遊技球がほぼ可変入賞口234へこぼれずに入賞するような機構や、可変入賞口234内に到達した遊技球がセンサ等の遊技球検出手段に検出されるまでの時間を遅らせることができるような構成(遊技球検出手段の位置、可変入賞口234の傾斜角度など)を有していてもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、賞球獲得情報をまとめて報知するタイミングとして、大当り遊技中に限定されることなく、例えば、電サポ中や電サポ終了時であってもよいし、時短中や確変中の所定の変動(例えば、はずれリーチなど)を契機にしてもよい。特に電サポ状態中などの大当り遊技中ではないが遊技者に相対的に有利な遊技状態中に賞球獲得情報をまとめて報知するタイミングに設定したパチンコ機100は、遊技の興趣を向上することができる場合がある。この場合には、例えば、一般入賞口226や特図2始動口232への遊技球の入賞に基づく賞球獲得数もまとめて報知する賞球獲得情報に加算する対象としてもよい。このような構成のパチンコ機100は、大当り遊技で賞球獲得情報に対して電サポ状態中を含めてどのくらい賞球を増やすことができたのかという情報を遊技者に報知することができ、遊技の興趣を向上することができる場合がある。
本実施の形態によるパチンコ機100は、大当り遊技として1R大当りを含んでいてもよい。1R大当り遊技においては、1ラウンド中に可変入賞口234の開閉が1回のみ実行されてもよいし、複数回実行されてもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、インターバル時間内であれば当該有効期間の延長または短縮を任意に設定することができるように構成されている。このため、大当り遊技中の可変入賞口234の閉鎖状態中の全期間を有効期間として設定してもよいし、可変入賞口234の閉鎖状態中の一部期間を有効期間として設定してもよい。例えば、可変入賞口234が閉鎖状態となってからの所定期間を有効期間とし、当該所定期間経過後からインターバル時間終了までを非有効期間として設定してもよい。パチンコ機100は、非有効期間内における可変入賞口234への遊技球の入球を賞球の対象としないようになっている。
上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図34に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図34に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図35(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインタネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
上記実施の形態の遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記1)
入賞手段を備えた遊技台であって、
開放状態を所定時間継続した後で開始される閉鎖状態中に前記入賞手段に遊技球が入賞した場合に所定の報知を実行可能とされていること
を特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1記載の遊技台であって、
遊技球の入賞数に関わる所定条件を達成した場合に前記所定の報知を実行可能とされていること
を特徴とする遊技台。
(付記3)
付記2記載の遊技台であって、
前記入賞手段は、所定数の遊技球が入賞した場合にも前記開放状態から閉鎖状態となり、
前記開放状態を所定時間継続した後で開始される閉鎖状態中に前記入賞手段に前記所定数を超える遊技球が入賞した場合に前記所定の報知を実行可能とされていること
を特徴とする遊技台。
(付記4)
付記3記載の遊技台であって、
前記入賞手段に前記所定数の遊技球が入賞した後で開始される閉鎖状態中に当該入賞手段に遊技球が入賞した場合に前記所定の報知を実行可能とされていること
を特徴とする遊技台。
(付記5)
付記3または4に記載の遊技台であって、
前記所定数を超えて入賞した遊技球の数に応じて前記所定の報知の演出内容を異ならせて実行可能とされていること
を特徴とする遊技台。
(付記6)
付記5記載の遊技台であって、
前記入賞手段に前記所定数を超えて入賞した遊技球の数が同じであっても、前記入賞手段に前記所定数の遊技球が入賞した後で開始される閉鎖状態中に遊技球が入賞した数と、前記入賞手段が前記開放状態を所定時間継続した後で開始される閉鎖状態中に遊技球が入賞した数とが異なる場合に前記所定の報知の演出内容を異ならせて実行可能とされていること
を特徴とする遊技台。
(付記7)
付記1乃至6のいずれか1項に記載の遊技台であって、
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の遊技台であって、
前記入賞手段が再び前記開放状態となるまでの間に設定された有効期間内に当該入賞手段に遊技球が入賞した場合に、前記所定の報知を実行可能とされていること
を特徴とする遊技台。
(付記8)
付記7記載の遊技台であって、
前記有効期間終了後に前記所定数を超えて入賞した遊技球の数に応じて前記所定の報知を1回のみ実行可能とされていること
を特徴とする遊技台。
(付記9)
付記5乃至8のいずれか1項に記載の遊技台であって、
前記所定数を超えて入賞した遊技球の数が閾値以上となる場合は、前記所定の報知として特定の報知を実行可能とされていること
を特徴とする遊技台。
(付記10)
入賞手段を備えた遊技台であって、
前記入賞手段に入賞した遊技球の数に関連する情報に対応する報知が可能な報知手段を備え、
前記報知手段は、前記入賞手段に入賞した遊技球の数が所定数を超えた場合の遊技球の数に関連する情報に対応する余剰報知を所定回にまとめて実行可能とされていること
を特徴とする遊技台。
(付記11)
付記10記載の遊技台であって、
前記入賞手段に入賞した遊技球を検出する遊技球検出手段を備え、
前記入賞手段は、前記遊技球検出手段が前記所定数の遊技球を検出すると開放状態から閉鎖状態とされ、
前記報知手段は前記所定数の遊技球を検出した後に前記遊技球検出手段が遊技球を検出した場合に、前記余剰報知を所定回にまとめて実行可能とされていること
を特徴とする遊技台。
(付記12)
付記11に記載の遊技台であって、
前記報知手段は、前記入賞手段に遊技球が前記所定数入賞するまでは前記遊技球検出手段で遊技球の入賞が検出されるごとに該入賞に関連する情報に対する報知を実行可能とされていること
を特徴とする遊技台。
(付記13)
付記10乃至12のいずれか1項に記載の遊技台であって、
前記所定数を超える入賞に関する入賞情報を記憶する入賞情報記憶手段を備え、
前記報知手段は、前記入賞手段に遊技球が前記所定数入賞する前に前記開放状態から前記閉鎖状態とされたことを契機に、前記入賞情報記憶手段に前記入賞情報が記憶されている場合には前記所定数に満たない分の遊技球の数に関連する情報を補った報知を実行可能とされていること
を特徴とする遊技台。
(付記14)
付記13記載の遊技台であって、
前記報知手段は、前記入賞手段に遊技球が前記所定数入賞する前に前記開放状態から閉鎖状態とされたことを契機に、前記入賞情報記憶手段に前記入賞情報が記憶されていない場合には、前記入賞情報を記憶した場合に前記所定数に満たない分の遊技球の数に関連する情報を補った報知を実行可能とされていること
を特徴とする遊技台。
(付記15)
付記10乃至14のいずれか1項に記載の遊技台であって、
前記入賞手段は、遊技者に有利となる特別遊技状態中に前記開放状態となり、
前記報知手段は、前記特別遊技状態終了時に前記余剰報知を実行可能とされていること
を特徴とする遊技台。
(付記16)
付記10乃至15のいずれか1項に記載の遊技台であって、
前記報知手段は、前記入賞に関連する情報として、前記遊技球検出手段の検出に基づく賞球数を累積的に加算して前記入賞に関連する情報およびその他の情報を含む全賞球獲得数に関する情報の報知を実行可能とされていること
を特徴とする遊技台。
(付記17)
付記16記載の遊技台であって、
前記入賞手段の開放状態で所定数を超える入賞があった時点で、当該入賞のみの報知を実行可能とされていること
を特徴とする遊技台。