JP2012019989A - 遊技台 - Google Patents

遊技台 Download PDF

Info

Publication number
JP2012019989A
JP2012019989A JP2010160771A JP2010160771A JP2012019989A JP 2012019989 A JP2012019989 A JP 2012019989A JP 2010160771 A JP2010160771 A JP 2010160771A JP 2010160771 A JP2010160771 A JP 2010160771A JP 2012019989 A JP2012019989 A JP 2012019989A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
special
game
symbol
determination
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010160771A
Other languages
English (en)
Inventor
Rintaro Takenaka
倫太郎 竹中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daito Giken KK
Original Assignee
Daito Giken KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daito Giken KK filed Critical Daito Giken KK
Priority to JP2010160771A priority Critical patent/JP2012019989A/ja
Publication of JP2012019989A publication Critical patent/JP2012019989A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、変動パターンテーブルの変更を演出面に活かすことにより遊技性を高めた遊技台を提供することを目的とする。
【解決手段】パチンコ機100は、潜伏確変遊技状態で変動パターンテーブル変更用はずれ図柄(特図J)が特図1または特図2表示装置に停止表示された場合に、参照テーブル群を確変確定系の000番台の変動パターンテーブル群に変更する。パチンコ機100は、当該はずれ図柄が停止表示されるよりも前に、当該はずれ図柄が停止表示されることを装飾図柄表示装置208で事前報知する。
【選択図】図1

Description

本発明は、パチンコ機等に代表される遊技台に関する。
現在主流の遊技台は、遊技状態が変化すると変動パターンテーブルが変更されるものである。換言すると、変動パターンテーブルの変更は遊技状態の変化を示唆するので、該変動パターンテーブルの変更は遊技者にとって大変興味深いものであるといえる。
特開2008−200302号公報
しかしながら、従来の遊技台における変動パターンテーブルの変更は、遊技状態の変化に伴ってなされるものであるに過ぎなかったので、該変更を演出面に活かすことができず、興趣向上に寄与していなかった。
本発明の目的は、変動パターンテーブルの変更を演出面に活かすことにより遊技性を高めた遊技台を提供することにある。
上記目的は、図柄を停止表示可能な図柄表示部と、遊技球が始動領域に進入した場合に、始動情報を導出する始動情報導出手段と、前記導出した始動情報を所定の上限数まで記憶可能な始動情報記憶手段と、前記始動情報記憶手段から始動情報を取得する始動情報取得手段と、前記取得した始動情報に基づいて当否判定を行う当否判定手段と、一または複数の時間情報を含む時間情報テーブルと、複数種類の時間情報テーブルを記憶した時間情報テーブル記憶手段と、前記時間情報テーブル記憶手段から所定の時間情報テーブルを取得する時間情報テーブル取得手段と、前記取得した時間情報テーブルおよび前記当否判定結果に基づいて図柄の変動表示時間を決定する変動時間決定手段と、前記決定した図柄の変動表示時間に亘って前記図柄を変動表示させた後、前記当否判定結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を前記図柄表示部上で行う図柄表示制御手段と、前記当否判定結果が特定の当否判定結果である場合に、通常遊技状態よりも遊技者に対して有利である特別遊技状態に移行させる特別遊技移行制御手段と、複数の通常遊技状態の移行制御を行う遊技状態移行制御手段と、を備えた遊技台であって、前記遊技状態が移行した場合に、移行先の通常遊技状態に基づいて、前記時間情報テーブル取得手段が取得する時間情報テーブルを所定の時間情報テーブルに変更し、前記特定の当否判定結果とは異なるはずれの当否判定結果に対応したはずれ図柄態様のうち所定のはずれ図柄態様が前記図柄表示部上に停止表示された場合にも、前記時間情報テーブル取得手段が取得する時間情報テーブルを所定の時間情報テーブルに変更する時間情報テーブル変更手段と、前記所定のはずれ図柄態様が前記図柄表示部上に停止表示されるよりも前に、該所定のはずれ図柄態様が停止表示されることを事前報知する事前報知手段と、をさらに備えることを特徴とする遊技台によって達成される。
本発明によれば、変動パターンテーブルの変更を演出面に活かすことにより遊技性を高めることができる。
本発明の一実施の形態によるパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100を背面側から見た外観図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の制御部の回路ブロック図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100での表示図柄の一例であって、(a)は、特図の停止表示図柄の一例を示し、(b)は装飾図柄の一例を示し、(c)は普図の停止表示図柄の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300における特図先読み処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300における特図2状態更新処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300における特図ステータス関連情報設定処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100における特図ステータス関連情報設定用テーブルの一部を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300における特図ステータス関連情報更新処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300における特図1状態更新処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300における特図2関連抽選処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300における特図1関連抽選処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100における変動パターンテーブル決定用テーブルの一部を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100における変動パターンテーブルの具体例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第1副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第1副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第1副制御部タイマ割込処理の流れを示し、(d)は画像制御処理の流れを示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400における演出制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100における各種遊技状態の特図変動時間の例を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100における先読み報知演出のタイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100における先読み報知演出のタイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100における装飾図柄表示装置208、特図1表示装置212および特図2表示装置214の表示状態と、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の点灯状態とを時系列で示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100における装飾図柄表示装置208、特図1表示装置212および特図2表示装置214の表示状態と、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の点灯状態とを時系列で示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100における装飾図柄表示装置208、特図1表示装置212および特図2表示装置214の表示状態と、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の点灯状態とを時系列で示す図である。 本発明の一実施の形態の変形例によるパチンコ機100における当該変動予告報知演出のタイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の一実施の形態の変形例によるパチンコ機100における装飾図柄表示装置208、特図1表示装置212および特図2表示装置214の表示状態と、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の点灯状態とを時系列で示す図である。 従来のパチンコ機における装飾図柄表示装置208の表示状態の例を時系列で示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100において、未判定情報を用いない場合の装飾図柄表示装置208の表示状態の例を時系列で示す図である。 本発明の一実施の形態の変形例によるパチンコ機100における変動パターンテーブルの構成の例を示す図である。 本発明の一実施の形態の変形例によるパチンコ機100における変動パターンテーブルの構成の例を示す図である。 本発明の一実施の形態の変形例による遊技台としてのスロットマシン1000を正面から見た略示正面図である。 本発明の一実施の形態の変形例による遊技台を示す図であり、(a)はカジノマシン2000を示し、(b)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000を示し、(c)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000を示し、(d)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000を示し、(e)は本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000を示している。
以下、図面を用いて、本発明の一実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴遊技機)について詳細に説明する。まず、図1を用いて、本実施の形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きでかつ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製または樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きでかつ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能でかつ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図1では図示せず)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観斜視図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させるとともに、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローのいずれか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローのいずれか他方の信号を払出制御部600(図2では図示せず)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158と、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162と、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166と、遊技球の払出しに関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172と、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176と、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184と、払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186と、を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222とを配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し(図中、装飾図柄の変動を下向きの白抜き太矢印で表している)、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施の形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施の形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施の形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施の形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施の形態では特図1始動口230の真下に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な一対の羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施の形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設しているとともに、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242および前面ステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、前面ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方の前面ステージ244にワープ出口242bから排出する。前面ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、前面ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施の形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータを備え、肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インターフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インターフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S−ROM)416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタンセンサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタンセンサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)434と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インターフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512とを搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インターフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施の形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変または潜伏確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、いずれも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R時短無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、いずれも遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。本実施の形態の「特図J」は、後述するように、参照する変動パターンテーブルが変更される特別なはずれ図柄(以下、「変動パターンテーブル変更用はずれ図柄」という場合がある)である。
なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当りまたは「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変または潜伏確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
まずステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施の形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタの初期値を生成するための3つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタとを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述する基本乱数初期値更新処理(ステップS207)でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本例では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
まずステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本例では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本例では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施の形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
また、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207では基本乱数初期値更新処理を行い、その次のステップS209では基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図1乱数値生成用の乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用の乱数カウンタがそれぞれ1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施の形態では特図1乱数値を取得するためのカウンタと特図2乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。演出用乱数値としては、後述する変動パターンテーブルを用いて特図変動遊技の変動時間を決定するための変動時間決定用乱数値等がある。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図2当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図2乱数値生成用乱数カウンタから特図2乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)およびはずれ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、かつ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグをオンに設定する。不当選の場合には、普図当りフラグをオフに設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をする度に、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS223の次のステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理では、特図保留数が増加すると、当該増加した保留に係る乱数値の組を先読みし、当否判定時に用いるテーブルを参照し、当該保留に係る特図変動遊技の停止図柄を後述する特図関連処理(ステップS229、ステップS231)での当否判定よりも前に事前判定する。事前判定した特図変動遊技の停止図柄は、特図1または2の先読み結果(事前判定結果ともいう)として、RAM308内に設けられた先読み結果記憶部に記憶される。先読み結果記憶部に記憶された先読み結果は、コマンド設定送信処理(ステップS233)において、先読み結果情報コマンドとして第1副制御部400に送信される。特図先読み処理の詳細については後述する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行い(ステップS225)、次に、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。特図2状態更新処理および特図1状態更新処理の詳細については後述する。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。特図2関連抽選処理および特図1関連抽選処理の詳細については後述する。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施の形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、FRAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含み、先読み結果情報コマンドの場合であれば、先読み結果の情報(停止図柄情報)などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
図8は、主制御部タイマ割込処理の特図先読み処理(ステップS224)の流れを示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および2のそれぞれにおいて増加した始動情報を先読みして停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域が設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域が設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加しているか否かを判断する(ステップS301)。特図2の始動情報が増加しているか否かの判断は、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数と特図2先読み数とを比較して、「特図2保留数>特図2先読み数」の関係が成り立つ場合には特図2の始動情報が増加していると判断し、この関係が成り立たない場合には特図2の始動情報は増加していないと判断する。特図2の始動情報が増加していると判断した場合には、増加した始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を特図2乱数値記憶領域から先読みし、当否判定時に用いる当否判定テーブルおよび図柄決定テーブル(共に不図示)を参照して、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を事前判定する(ステップS303)。
次に、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶して(ステップS305)、ステップS307に移行する。ステップS301において、特図2の始動情報が増加していないと判断したら、ステップS303、S305を実行せずにステップS307へ移行する。
次に、主制御部300は、特図1の始動情報が増加しているか否かを判定する(ステップS307)。特図1の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS309に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了する。
ステップS309では、所定の未判定情報設定条件が成立しているか否かを判定する。未判定情報設定条件には、例えば、特別遊技(大当り遊技)中であること、電サポ中であること、特図1の始動情報について大当り図柄または変動パターンテーブル変更用はずれ図柄が事前判定または当否判定されていること等の複数のサブ条件が含まれている。本例では、上記複数のサブ条件のうちいずれか少なくとも1つが成立していれば未判定情報設定条件が成立していると判定し、上記複数のサブ条件がいずれも成立してなければ未判定情報設定条件が成立していないと判定する。
未判定情報設定条件が成立していないと判定した場合、増加した始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を特図1乱数値記憶領域から先読みし、不図示の当否判定テーブルおよび図柄決定テーブルを参照して、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を事前判定する(ステップS311)。
次に、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶して(ステップS313)、特図先読み処理を終了する。
一方、ステップS309で未判定情報設定条件が成立していると判定した場合には、増加した始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶して(ステップS315)、特図先読み処理を終了する。
ここで本例では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
図9は、主制御部タイマ割込処理の特図2状態更新処理(ステップS225)の流れを示すフローチャートである。まずステップS401では、変動時間の決定の際に参照される特図ステータス関連情報(特図ステータスおよび特図ステータスカウンタ)を設定する特図ステータス関連情報設定処理を行う。特図ステータス関連情報設定処理の詳細については後述する。
ステップS401の次のステップS403では、特図ステータス関連情報を更新する特図ステータス関連情報更新処理を行う。特図ステータス関連情報更新処理の詳細については後述する。
ステップS403の次のステップS405では、その他の特図2状態更新処理を行う。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図A(15R特別大当り図柄)、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフ、普図確率変動フラグがオンの場合には特図B(15R大当り図柄)、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグがオンの場合には特図C(突然確変図柄)、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフ、普図確率変動フラグがオンの場合には特図D(突然時短図柄)、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグがオフの場合には特図E(潜伏確変図柄)、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフ、普図確率変動フラグがオフの場合には特図F(突然通常図柄)、第1小当りフラグがオンの場合には特図G(第1小当り図柄)、第2小当りフラグがオンの場合には特図H(第2小当り図柄)、第1はずれフラグがオンの場合には特図I(第1はずれ図柄)、第2はずれフラグがオンの場合には特図J(第2はずれ図柄(変動パターンテーブル変更用はずれ図柄))それぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、特図A〜特図Jのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材234aの開放・閉鎖制御を所定回数(本実施の形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。
ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次の特図1状態更新処理(ステップS227)に移行するようにしている。
図10は、特図2状態更新処理の特図ステータス関連情報設定処理(ステップS401)の流れを示すフローチャートである。まずステップS501では、特図2変動遊技に係る特別遊技が終了したタイミング(例えば、終了演出期間が終了したタイミング)であるか否かを判定する。特図2変動遊技に係る特別遊技が終了したタイミングであると判定した場合、後述する特図ステータス関連情報設定用テーブルを参照し、特別遊技前の遊技状態および当該特別遊技に係る特図に基づいて、RAM308内の特別遊技後の特図ステータスおよび特図ステータスカウンタに所定の値をセットする(ステップS503)。その後、特図ステータス関連情報設定処理を終了する。一方、ステップS501で特別遊技が終了したタイミングでないと判定した場合には、そのまま特図ステータス関連情報設定処理を終了する。ここで、本例では特別遊技が終了したタイミングで特図ステータスおよび特図ステータスカウンタをセットしているが、別のタイミング(例えば、特別遊技が開始されるタイミング)でセットしてもよい。
図11は、例えば主制御部300のROM306に記憶されている特図ステータス関連情報設定用テーブルの一部を示している。特図ステータス関連情報設定用テーブルは、例えば、特図2状態更新処理の特図ステータス関連情報設定処理(ステップS401)および後述する特図1状態更新処理の特図ステータス関連情報設定処理(ステップS701)において共通に用いられる。図11に示す特図ステータス関連情報設定用テーブルは、「特別遊技前の遊技状態」、「特別遊技に係る特図」、「特別遊技後の特図ステータス」および「特別遊技後の特図ステータスカウンタ」の各列で構成されている。「特別遊技前の遊技状態」は、「通常遊技状態」および「確変遊技状態」等の複数の項目に区分されている(図11では、「通常遊技状態」および「確変遊技状態」の2項目のみを示している)。「特別遊技前の遊技状態」の複数の項目のそれぞれに対応して、「特別遊技に係る特図」は、「特図A」〜「特図H」に区分されている(図11では、「通常遊技状態」の項目に対応する「特図A」、「特図C」、「特図E」、「特図G」および「特図H」のみを示している)。
「通常遊技状態」の「特図A」および「特図C」のそれぞれに対応して、「特別遊技後の特図ステータス」には「1」が割り当てられ、「特別遊技後の特図ステータスカウンタ」には「0」が割り当てられている。また、「通常遊技状態」の「特図E」に対応して、「特別遊技後の特図ステータス」には「2」が割り当てられ、「特別遊技後の特図ステータスカウンタ」には「0」(「32」でもよい)が割り当てられている。さらに、「通常遊技状態」の「特図G」および「特図H」のそれぞれに対応して、「特別遊技後の特図ステータス」には「2」が割り当てられ、「特別遊技後の特図ステータスカウンタ」には「32」が割り当てられている。特図ステータスカウンタの値は、後述する特図ステータス関連情報更新処理(図12参照)において図柄が停止表示される度に1ずつ減算され、値が0になると特図ステータスの値が「2」から「1」に変更されるようになっている。すなわち、特別遊技に係る特図が特図G(第1小当り)または特図H(第2小当り)である場合には、当該特別遊技が終了してから32回目の特図変動遊技が終了するまでの間は特図ステータスの値が「2」に設定され、32回目の特図変動遊技が終了した後は特図ステータスの値が「1」に変更される。以下、特図Gまたは特図Hによる特別遊技が終了してから32回目の特図変動遊技が終了するまでの間の遊技状態を「小当り後32変動以内の遊技状態」という場合があり、また、上記32回目の特図変動遊技が終了した後の遊技状態を「小当り後32変動後の遊技状態」という場合がある。小当り後32変動後の遊技状態は、通常遊技状態と同一の状態であってもよいし、通常遊技状態とは異なる状態であってもよい。本例では、特図ステータスの値は「1」または「2」のいずれかである。
例えば、ステップS503において、特別遊技前の遊技状態が通常遊技状態であり、当該特別遊技に係る特図が特図A(15R特別大当り)または特図C(突然確変)である場合には、RAM308に設けた特図ステータス記憶領域の特図ステータスの値を「1」に設定し、RAM308に設けた特図ステータスカウンタ記憶領域の特図ステータスカウンタの値を「0」に設定する。特別遊技前の遊技状態が通常遊技状態であり、当該特別遊技に係る特図が特図E(潜伏確変)である場合には、特図ステータス記憶領域の特図ステータスの値を「2」に設定し、特図ステータスカウンタ記憶領域の特図ステータスカウンタの値を「0」に設定する。特別遊技前の遊技状態が通常遊技状態であり、当該特別遊技に係る特図が特図G(第1小当り)または特図H(第2小当り)である場合には、特図ステータス記憶領域の特図ステータスの値を「2」に設定し、特図ステータスカウンタ記憶領域の特図ステータスカウンタの値を「32」に設定する。
図12は、特図2状態更新処理の特図ステータス関連情報更新処理(ステップS403)の流れを示すフローチャートである。まずステップS601では、特図2表示装置214で図柄が停止表示されたタイミングであるか否かを判定する。図柄が停止表示されたタイミングであると判定した場合にはステップS603に進み、図柄が停止表示されたタイミングでないと判定した場合には特図ステータス関連情報更新処理を終了する。
ステップS603では、特図2表示装置214に停止表示された図柄が所定のはずれ図柄(本例では、特図J(変動パターンテーブル変更用はずれ図柄))であるか否かを判定する。停止表示された図柄が所定のはずれ図柄であると判定した場合にはステップS605に進み、所定のはずれ図柄でないと判定した場合にはステップS611に進む。
ステップS605では、特図ステータスの値を特図ステータス記憶領域から読み出し、読み出した特図ステータスの値が「2」であるか否かを判定する。特図ステータスの値が「2」であると判定した場合には、特図ステータスの値を「1」に変更して元の特図ステータス記憶領域に設定する(ステップS607)。続いて、特図ステータスカウンタ記憶領域内の特図ステータスカウンタの値を「0」に設定し(ステップS609)、特図ステータス関連情報更新処理を終了する。一方、ステップS605で特図ステータスの値が「2」でないと判定した場合(本例では、特図ステータスの値が「1」であると判定した場合)には、そのまま特図ステータス関連情報更新処理を終了する。
ステップS611では、特図ステータスカウンタの値を特図ステータスカウンタ記憶領域から読み出し、読み出した特図ステータスカウンタの値が0よりも大きいか否かを判定する。特図ステータスカウンタの値が0よりも大きいと判定した場合にはステップS613に進み、特図ステータスカウンタの値が0以下と判定した場合には特図ステータス関連情報更新処理を終了する。
ステップS613では、特図ステータスカウンタの値から1を減算して、元の特図ステータスカウンタ記憶領域に記憶する。ステップS613の次のステップS615では、特図ステータスカウンタの値が0であるか否かを判定する。特図ステータスカウンタの値が0であると判定した場合には、特図ステータスの値を特図ステータス記憶領域から読み出し、特図ステータスの値を「1」に設定して元の特図ステータス記憶領域に記憶し(ステップS617)、特図ステータス関連情報更新処理を終了する。一方、ステップS615で特図ステータスカウンタの値が0でないと判定した場合には、そのまま特図ステータス関連情報更新処理を終了する。
すなわち本実施の形態では、特別遊技に係る特図が特図E、特図Gまたは特図Hである場合には、当該特別遊技後の特図ステータスが「2」に設定される。特図ステータスが「2」の状態で、特図J(変動パターンテーブル変更用はずれ)が停止表示されると、特図ステータスは「1」に変更される。また、特別遊技に係る特図が特図Gまたは特図Hである場合には、当該特別遊技後32回目の特図1または2変動遊技が終了すると、特図ステータスが「2」から「1」に変更される。後述するように、変動パターンテーブルは特図ステータスに基づいて設定されるため、特図ステータスが変更されると変動パターンテーブルも変更される。
図13は、主制御部タイマ割込処理の特図1状態更新処理(ステップS227)の流れを示すフローチャートである。特図1状態更新処理では、特図ステータス関連情報設定処理(ステップS701)、特図ステータス関連情報更新処理(ステップS703)およびその他特図1状態更新処理(ステップS705)をこの順に行う。これらの各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した特図ステータス関連情報設定処理(ステップS401)、特図ステータス関連情報更新処理(ステップS403)およびその他特図2状態更新処理(ステップS405)の内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆であってもよい。
図14は、主制御部タイマ割込処理の特図2関連抽選処理(ステップS229)の流れを示すフローチャートである。まず、ステップS801では、所定条件を充足しているか否かを判定する。ここで所定条件には、例えば、現在特別遊技中でないこと、現在特図2変動中でないこと等の複数のサブ条件が含まれている。本例では、上記複数のサブ条件が全て成立していれば所定条件を充足していると判定し、上記複数のサブ条件のうちいずれか少なくとも1つが成立していなければ所定条件を充足していないと判定する。所定条件を充足していると判定した場合にはステップS803に進み、所定条件を充足していないと判定した場合には特図2関連抽選処理を終了する。
ステップS803では、保留数更新処理を行う。保留数更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それとともに、特図2保留ランプ220の点滅を制御する。例えば、図3に示す特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。また、特図2乱数値記憶領域から最先の始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取り出してRAM308に設けた一時領域に記憶し、特図2乱数値記憶領域における当該始動情報の記憶をクリアする。また、特図2乱数値記憶領域において当該始動情報がクリアされるのに同期して、当該始動情報に係る特図2先読み結果が特図2用先読み結果記憶部からクリアされるとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数が1減算される。
ステップS803の次のステップS805では、当否判定処理を行う。当否判定処理では、不図示の当否判定テーブルを参照し、RAM308の一時領域に記憶した始動情報に基づいて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の当否判定を行う。
ステップS805の次のステップS807では、図柄決定処理を行う。図柄決定処理では、不図示の図柄決定テーブルを参照し、RAM308の一時領域に記憶した始動情報に基づいて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を決定する。
ステップS807の次のステップS809では、変動時間決定処理を行う。変動時間決定処理では、まず、後述する変動パターンテーブル決定用テーブル(図16参照)を参照し、遊技状態、特図ステータス、当否判定結果、停止図柄および保留個数に基づいて、参照すべき変動パターンテーブルを決定して取得する。また、RAM308に設けた変動時間決定用乱数カウンタから変動時間決定用乱数値を取得する。次に、取得した変動パターンテーブルを参照し、変動時間決定用乱数値に基づいて、特図変動遊技の変動時間を決定する。
ステップS809の次のステップS811では、その他特図2関連抽選処理を行う。その後、特図2関連抽選処理を終了する。
図15は、主制御部タイマ割込処理の特図1関連抽選処理(ステップS231)の流れを示すフローチャートである。特図1関連抽選処理の各ステップS901、S903、S905、S907、S909およびS911は、特図2関連抽選処理の各ステップS801、S803、S805、S807、S809およびS811とそれぞれ同様の処理であるため、その説明は省略する。
図16は、遊技状態、特図ステータス、当否判定結果、停止図柄および保留個数(本例では特図1保留数と特図2保留数との和)に基づいて変動パターンテーブルを決定するための変動パターンテーブル決定用テーブルの一部を示している。図16に示す変動パターンテーブル決定用テーブルは、「遊技状態」、「特図ステータス」、「当否判定結果」、「停止図柄」、「保留個数」および「変動パターンテーブル」の各列で構成されている。遊技状態の列は、「確変遊技状態」、「時短遊技状態」および「通常遊技状態」の3つに区分されている。特図ステータスの列は、遊技状態の列の「確変遊技状態」、「時短遊技状態」および「通常遊技状態」の各区分のそれぞれに対応して、「1」および「2」に区分されている(図16では、「時短遊技状態」に対応する特図ステータスの区分は図示を省略している)。ここで、遊技状態が「確変遊技状態」で特図ステータスが「1」である状態は確変確定遊技状態であり、遊技状態が「確変遊技状態」で特図ステータスが「2」である状態は、確変遊技状態であることを秘匿している潜伏確変遊技状態である。
当否判定結果の列は、遊技状態「確変遊技状態」の特図ステータス「1」および「2」と、遊技状態「通常遊技状態」の特図ステータス「1」および「2」とのそれぞれに対応して、「はずれ」、「大当り」および「小当り」の3つに区分されている。停止図柄の列は、遊技状態「確変遊技状態」および「通常遊技状態」の特図ステータス「1」および「2」のそれぞれにおいて、「特図A」〜「特図J」に区分されている(図16では、当否判定結果「はずれ」に対応する「特図I」および「特図J」の区分と、当否判定結果「大当り」に対応する「特図A」および「特図B」の区分のみを示している)。
遊技状態「確変遊技状態」、特図ステータス「1」に対応する変動パターンテーブルの列には、停止図柄「特図I」、「特図J」(以上、当否判定結果「はずれ」)、「特図A」および「特図B」(以上、当否判定結果「大当り」)のそれぞれに対応して、保留個数に関わらず、「変動パターンテーブル001」、「変動パターンテーブル002」、「変動パターンテーブル003」および「変動パターンテーブル004」が割り当てられている。すなわち本例では、遊技状態「確変遊技状態」および特図ステータス「1」に対応する変動パターンテーブル群として、変動パターンテーブル001〜004(以下、「000番台の変動パターンテーブル群」または「確変確定系の変動パターンテーブル群」ともいう)が割り当てられている。
また、遊技状態「確変遊技状態」、特図ステータス「2」に対応する変動パターンテーブルの列には、停止図柄「特図I」(当否判定結果「はずれ」)に対応して、保留個数「0〜1個」に「変動パターンテーブル101」が割り当てられ、保留個数「2個」に「変動パターンテーブル102」が割り当てられ、保留個数「3〜7個」に「変動パターンテーブル103」が割り当てられている。また停止図柄「特図J」(当否判定結果「はずれ」)に対応して、保留個数「0〜1個」には「変動パターンテーブル104」が割り当てられ、保留個数「2個」には「変動パターンテーブル105」が割り当てられ、保留個数「3〜7個」には「変動パターンテーブル106」が割り当てられている。さらに停止図柄「特図A」(当否判定結果「大当り」)に対応して、保留個数に関わらず「変動パターンテーブル107」が割り当てられている。また停止図柄「特図B」(当否判定結果「大当り」)に対応して、保留個数「0〜2個」には「変動パターンテーブル108」が割り当てられ、保留個数「3〜7個」には「変動パターンテーブル109」が割り当てられている。すなわち本例では、遊技状態「確変遊技状態」および特図ステータス「2」に対応する変動パターンテーブル群として、変動パターンテーブル101〜109(以下、「100番台の変動パターンテーブル群」ともいう)が割り当てられている。
また、遊技状態「通常遊技状態」、特図ステータス「1」に対応する変動パターンテーブルの列には、停止図柄「特図I」(当否判定結果「はずれ」)に対応して、保留個数「0〜1個」に「変動パターンテーブル301」が割り当てられ、保留個数「2個」に「変動パターンテーブル302」が割り当てられ、保留個数「3〜7個」に「変動パターンテーブル303」が割り当てられている。また停止図柄「特図J」(当否判定結果「はずれ」)に対応して、保留個数「0〜1個」には「変動パターンテーブル304」が割り当てられ、保留個数「2個」には「変動パターンテーブル305」が割り当てられ、保留個数「3〜7個」には「変動パターンテーブル306」が割り当てられている。さらに停止図柄「特図A」(当否判定結果「大当り」)に対応して、保留個数に関わらず「変動パターンテーブル307」が割り当てられている。また停止図柄「特図B」(当否判定結果「大当り」)に対応して、保留個数「0〜2個」には「変動パターンテーブル308」が割り当てられ、保留個数「3〜7個」には「変動パターンテーブル309」が割り当てられている。すなわち本例では、遊技状態「通常遊技状態」および特図ステータス「1」に対応する変動パターンテーブル群として、変動パターンテーブル301〜309(以下、「300番台の変動パターンテーブル群」ともいう)が割り当てられている。
また、遊技状態「通常遊技状態」、特図ステータス「2」に対応する変動パターンテーブルの列には、停止図柄「特図I」(当否判定結果「はずれ」)に対応して、保留個数「0〜1個」に「変動パターンテーブル101」が割り当てられ、保留個数「2個」に「変動パターンテーブル102」が割り当てられ、保留個数「3〜7個」に「変動パターンテーブル103」が割り当てられている。また停止図柄「特図J」(当否判定結果「はずれ」)に対応して、保留個数「0〜1個」には「変動パターンテーブル104」が割り当てられ、保留個数「2個」には「変動パターンテーブル105」が割り当てられ、保留個数「3〜7個」には「変動パターンテーブル106」が割り当てられている。さらに停止図柄「特図A」(当否判定結果「大当り」)に対応して、保留個数に関わらず「変動パターンテーブル107」が割り当てられている。また停止図柄「特図B」(当否判定結果「大当り」)に対応して、保留個数「0〜2個」には「変動パターンテーブル108」が割り当てられ、保留個数「3〜7個」には「変動パターンテーブル109」が割り当てられている。すなわち本例では、遊技状態「通常遊技状態」および特図ステータス「2」に対応する変動パターンテーブル群として、遊技状態「確変遊技状態」および特図ステータス「2」に対応する変動パターンテーブル群と共通の100番台の変動パターンテーブル群が割り当てられている。これにより、遊技状態が「確変遊技状態」でかつ特図ステータスが「2」である場合と、遊技状態が「通常遊技状態」でかつ特図ステータスが「2」である場合とでは、当否判定結果、停止図柄および保留個数が同じであれば同一の変動パターンテーブルが選択される。
各変動パターンテーブルの構成について具体例を挙げて説明する。図17(a)は、遊技状態が「確変遊技状態」でかつ特図ステータスが「1」である場合(すなわち確変確定遊技状態)であって、停止図柄が「特図I」のときに参照される変動パターンテーブル001の一例を示している。図17(a)に示すように、変動パターンテーブル001は、「乱数値」および「変動時間」(変動表示時間)の各列で構成されている。乱数値の列には、取得した変動時間決定用乱数値(乱数値の範囲は0〜255)と比較する数値範囲が区分されている。変動時間の列には、変動時間決定用乱数値により決定される変動時間が割り当てられている。乱数値の範囲0〜252(数値範囲の大きさは253)には変動時間「1秒」が対応付けられ、乱数値の範囲253〜254(数値範囲の大きさは2)には変動時間「60秒」が対応付けられ、乱数値の範囲255(数値範囲の大きさは1)には変動時間「120秒」が対応付けられている。変動パターンテーブル001が参照される場合、約99%(=253/256)の確率で変動時間1秒(例えば、超短縮変動)が選択され、約0.4%(=2/256)の確率で変動時間60秒(例えば、ノーマルリーチ変動)が選択され、約0.8%(=1/256)の確率で変動時間120秒(例えば、ロングリーチ変動)が選択される。変動パターンテーブル001の平均変動時間は、約1.9(=1×253/256+60×2/256+120×1/256)秒である。
図17(b)は、遊技状態が「確変遊技状態」でかつ特図ステータスが「2」である場合(すなわち潜伏確変遊技状態)、または遊技状態が「通常遊技状態」でかつ特図ステータスが「2」である場合であって、停止図柄が「特図I」、保留個数が「0〜1個」のときに参照される変動パターンテーブル101の一例を示している。図17(b)に示すように、変動パターンテーブル101は、変動パターンテーブル001と同様に「乱数値」および「変動時間」の各列で構成されている。乱数値の範囲0〜127(数値範囲の大きさは128)には変動時間「10秒」が対応付けられ、乱数値の範囲128〜241(数値範囲の大きさは114)には変動時間「20秒」が対応付けられ、乱数値の範囲242〜249(数値範囲の大きさは8)には変動時間「30秒」が対応付けられ、乱数値の範囲250〜253(数値範囲の大きさは4)には変動時間「60秒」が対応付けられ、乱数値の範囲254〜255(数値範囲の大きさは2)には変動時間「120秒」が対応付けられている。変動パターンテーブル101が参照される場合、50%(=128/256)の確率で変動時間10秒が選択され、約45%(=114/256)の確率で変動時間20秒が選択され、約3%(=8/256)の確率で変動時間30秒が選択され、約2%(=4/256)の確率で変動時間60秒が選択され、約1%(=2/256)の確率で変動時間120秒が選択される。変動パターンテーブル101の平均変動時間は、変動パターンテーブル001よりも長い約17(=10×128/256+20×114/256+30×8/256+60×4/256+120×2/256)秒である。
このように、本実施の形態では、特図Eによる特別遊技終了後の潜伏確変遊技状態と、小当り後32変動以内の遊技状態とにおいては、いずれも100番台の変動パターンテーブル群が選択される。100番台の変動パターンテーブル群が選択された状態では、少なくとも停止図柄が特図Iである限り、特図変動遊技は比較的長い変動時間(本例では平均変動時間約17秒)で行われる。この状態の特図変動遊技において特図Jが停止表示された場合、変動パターンテーブル群が変更(すなわち、取得される変動パターンテーブルが変更)される。特図Eによる特別遊技終了後の潜伏確変遊技状態で特図Jが停止表示された場合には、000番台の変動パターンテーブル群に変更される。000番台の変動パターンテーブル群が選択された状態では、少なくとも停止図柄が特図Iである限り、特図変動遊技は、100番台の変動パターテーブル群が選択された状態よりも短い変動時間(本例では平均変動時間約1.9秒)で行われる。一方、小当り後32変動以内の遊技状態で特図Jが停止表示された場合、または小当り終了後32回目の特図変動遊技が終了した場合(言い換えれば、小当り後32変動以内の遊技状態から小当り後32変動後の遊技状態に移行した場合)には、100番台ではなく300番台の変動パターンテーブル群に変更される。
ここで、本例では1つの変動時間決定用乱数値を用いて変動時間を決定しているが、複数の乱数値を用いて変動時間を決定してもよい。例えば、予告報知用の変動時間を決定するための乱数値と、予告報知以外の変動時間を決定するための乱数値とを用いて総変動時間を決定してもよい。
次に、図18および図19を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。図18(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。まず、図18(a)のステップS1001では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS1001で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS1001の次のステップS1003では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS1005の処理に移行する。ステップS1005では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS1005の次のステップS1007では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS1007の次のステップS1009では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS1007で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理の詳細については後述する。
ステップS1009の次のステップS1011では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、チャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS1009で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS1011の次のステップS1013では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS1009で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS1013の次のステップS1015では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS1009で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS1015の次のステップS1017では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS1009で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS1017の次のステップS1019では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS1009で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS1019の次のステップS1021では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS1009で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS1003に戻る。
図18(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)の流れを示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1101では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図18(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS1201では、第1副制御部メイン処理のステップS1003において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS1003において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS1201の次のステップS1203では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS1021)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図18(d)は、第1副制御部メイン処理のステップS1013における画像制御処理の流れを示すフローチャートである。ステップS1301では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS1301の次のステップS1303では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS1305に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS1305では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS1301でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS1305の次のステップS1307では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS1307の次のステップS1309では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS1311に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS1311では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図19は、第1副制御部メイン処理のステップS1009における演出制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ステップS1401では、先読み結果コマンドにより取得した先読み結果情報に、先読み報知対象があるか否かを判定する。先読み報知対象となる情報は、本例では、特図A(15R特別大当り図柄)、特図B(15R大当り図柄)、特図C(突然確変図柄)、特図D(突然時短図柄)、特図E(潜伏確変図柄)、特図F(突然通常図柄)、特図G(第1小当り図柄)、特図H(第2小当り図柄)および特図J(第2はずれ図柄)の各停止図柄情報である。すなわち本例では、少なくとも特図I(第1はずれ図柄)の停止図柄情報および未判定情報以外の情報は、先読み報知対象である。ここで、特図Jは、所定の条件を満たすときにのみ先読み報知対象としてもよい。例えば、特図A〜特図Hは遊技状態に関わらず先読み報知対象とし、特図Jは、遊技状態が特定の遊技状態(例えば潜伏確変遊技状態)であるときにのみ先読み報知対象とする。
また、先読み結果が特図Iの停止図柄情報である場合に、先読み結果とは異なる事前報知を行う偽先読み報知(がせ先読み報知)を所定の確率で行うようにしてもよい。例えば、先読み結果が特図Iの停止図柄情報である場合に、RAM408内の乱数カウンタから所定の乱数値を取得し、所定のテーブルに基づいて偽先読み報知を実行するか否かを決定する。すなわち、先読み結果が特図Iの停止図柄情報である場合、偽先読み報知を実行すると決定したときには、ステップS1401において先読み報知対象があると判定し、偽先読み報知を実行しないと決定したときには、ステップS1401において先読み報知対象がないと判定する。
ステップS1401において先読み報知対象があると判定した場合には、ステップS1403に進み、先読み結果報知演出を行う。先読み結果報知演出では、装飾図柄表示装置208において先読み結果の事前報知を行うための設定処理を行う。一方、先読み結果に先読み報知対象がないと判定した場合にはステップS1405に進み、その他の演出制御処理を行う。
なお、本例では、始動情報に基づく当否判定を行う前に、当該始動情報の先読み結果を報知する先読み結果報知演出を行っているが、特図1または特図2の変動表示中(すなわち、始動情報に基づく当否判定を行った後)に、当該変動に係る停止図柄が特図A〜特図Hまたは特図Jであることを事前報知するようにしてもよい。本例では、当該変動に係る停止図柄が特図J(変動パターンテーブル変更用はずれ図柄)であることは、少なくとも図柄が停止表示される前(すなわち変動パターンテーブル群が変更される前)に報知すればよい。また、始動情報を先読みした場合に、先読み結果を直ちに報知するのではなく、図柄が停止表示される直前に報知するような態様でもよい。
図20(a)〜(c)は、各種遊技状態における特図変動時間の例を示すタイミングチャートである。図20(a)〜(c)のそれぞれにおいて、上段は特図確率変動フラグの状態を示し、「ON」は特図確率変動フラグがオンであることを表し、「OFF」は特図確率変動フラグがオフであることを表している。中段は特別遊技(大当り遊技)の実行状態を示し、「ON」は特別遊技中の状態を表し、「OFF」は特別遊技中以外の状態を表している。下段は特図変動遊技の実行状態を示し、「ON」は特図変動遊技中の状態を表し、「OFF」は特図変動遊技中以外の状態を表している。
図20(a)は、通常遊技状態における特図変動時間の例を示している。図20(a)に示すように、通常遊技状態では、確率変動フラグがオフであり、特別遊技は実行されていない。通常遊技状態での特図変動遊技は、比較的長い変動時間で行われる。
図20(b)は、潜伏確変遊技状態における特図変動時間の例を示している。図20(b)に示すように、潜伏確変遊技状態では、確率変動フラグがオンであり、特別遊技は実行されていない。潜伏確変遊技状態での特図変動遊技は、通常遊技状態と同様に比較的長い変動時間で行われる。
図20(c)は、確変確定遊技状態における特図変動時間の例を示している。図20(c)に示すように、確変確定遊技状態では、確率変動フラグがオンであり、特別遊技は実行されていない。確変確定遊技状態での特図変動遊技は、通常遊技状態や潜伏確変遊技状態よりも短い変動時間で行われる。
次に、潜伏確変遊技状態で行われる先読み結果報知演出の具体例について説明する。図21(a)、(b)および図22は、先読み結果報知演出のタイミングを示すタイミングチャートである。図23乃至図25は、装飾図柄表示装置208、特図1表示装置212および特図2表示装置214の表示状態と、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の点灯状態とを時系列で示している。ここで、図23乃至図25では、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の消灯部分を白抜きで表し、点灯部分を黒塗りで表している。また、特図1表示装置212の全てのセグメントが白抜きで表された状態は特図1の変動表示が行われていることを示し、特図2表示装置214の全てのセグメントが白抜きで表された状態は特図2の変動表示が行われていることを示している。
また、図23乃至図25において、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dのうち左下方の領域は、特図1の保留数や先読み結果を表示する特図1保留表示領域710として用いられている。特図1保留表示領域710には、特図1保留数記憶領域に記憶可能な最大の保留数に等しい数(本例では4つ)の円形画像が左右方向に並んで表示されている。本例では、特図1の保留数が0のときにはこれらの円形画像は全て白色(図中、白抜き)で表示され、特図1の保留数が1以上のときには、左方から順に保留数分の円形画像が所定の色(図中、グレーの網掛け)で表示される。ただし、先読み結果が先読み報知対象(例えば、特図A〜特図Hおよび特図J)である保留、または偽先読み報知を行う保留がある場合、当該保留に対応する円形画像は、上記所定の色とは異なる特定の色(図中、黒塗り)で表示される。
演出表示領域208dのうち右下方の領域は、特図2の保留数や先読み結果を表示する特図2保留表示領域712として用いられている。特図2保留表示領域712には、特図2保留数記憶領域に記憶可能な最大の保留数に等しい数(本例では4つ)の円形画像が左右方向に並んで表示されている。本例では、特図2の保留数が0のときにはこれらの円形画像は全て白抜きで表示され、特図2の保留数が1以上のときには、左方から順に保留数分の円形画像が所定の色(図中、グレーの網掛け)で表示される。ただし、先読み結果が先読み報知対象である保留、または偽先読み報知を行う保留がある場合、当該保留に対応する円形画像は、上記所定の色とは異なる特定の色(図中、黒塗り)で表示される。
まず、先読み報知が偽である場合について、図21(a)および図23を用いて説明する。図21(a)に示すように、特図1および特図2の保留数がいずれも0である時刻t1に特図1の始動情報(以下、便宜上「1つ目の特図1始動情報」という)を取得すると、当該始動情報に基づいて特図1変動遊技(以下、便宜上「1回目の特図1変動遊技」という)が開始される。ここで、1つ目の特図1始動情報の当否判定結果は特図Iである。特図Iは先読み報知対象ではないため、装飾図柄表示装置208での先読み結果報知演出は行われない。本例の遊技状態は潜伏確変遊技状態であるため、特図1変動遊技は比較的長い変動時間で行われる。
1回目の特図1変動遊技が行われている期間内の時刻t2に特図1の始動情報(以下、「2つ目の特図1始動情報」という)を取得すると、図23(a)に示すように特図1の保留数は1になる。ここで、2つ目の特図1始動情報の先読み結果は特図Iである。その後、1回目の特図1変動遊技が行われている期間内の時刻t3に特図1の始動情報(以下、「3つ目の特図1始動情報」という)を取得すると、特図1の保留数は2になる。ここで、3つ目の特図1始動情報の先読み結果は特図Iである。3つ目の特図1始動情報に対応して偽先読み報知を実行することを決定したとすると、装飾図柄表示装置208では先読み結果報知演出が行われ、特図1保留表示領域710の対応する円形画像は特定の色で表示される。その後、1回目の特図変動遊技が行われている期間内の時刻t4に特図1の始動情報(以下、「4つ目の特図1始動情報」という)を取得すると、特図1の保留数は3になる(図23(b)参照)。ここで、4つ目の特図1始動情報の先読み結果は特図Iである。
1回目の特図1変動遊技が時刻t5に終了すると、図23(c)に示すように、特図1表示装置212には特図Iが停止表示されるとともに、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾6−装飾7−装飾2」が停止表示される。
時刻t5から所定の停止表示期間が経過した時刻t6には、2つ目の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技(以下、「2回目の特図1変動遊技」という)が開始される(図23(d)参照)。2回目の特図1変動遊技が時刻t7に終了すると、図23(e)に示すように、特図1表示装置212には特図Iが停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾3−装飾1−装飾4」が停止表示される。
時刻t7から所定の停止表示期間が経過した時刻t8には、偽先読み報知の対象である3つ目の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技(以下、「3回目の特図1変動遊技」という)が開始される(図23(f)参照)。3回目の特図1変動遊技が時刻t9に終了すると、図23(g)に示すように、特図1表示装置212には特図Iが停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾2−装飾9−装飾1」が停止表示される。この特図1変動遊技の結果がはずれであるため、遊技者は、時刻t3に行われた先読み結果報知演出は偽であったことを認識する。時刻t9から所定の停止表示期間が経過した時刻t10には、4つ目の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技が開始される(図23(h)参照)。以降の説明は省略する。
次に、先読み報知の結果が大当りである場合について、図21(b)および図24を用いて説明する。図21(b)に示すように、特図1および特図2の保留数がいずれも0である時刻t1に1つ目の特図1始動情報を取得すると、当該始動情報に基づいて1回目の特図1変動遊技が開始される。ここで、1つ目の特図1始動情報の当否判定結果は特図Iである。本例の遊技状態は潜伏確変遊技状態であるため、特図1変動遊技は比較的長い変動時間で行われる。
1回目の特図1変動遊技が行われている期間内の時刻t2に2つ目の特図1始動情報を取得すると、図24(a)に示すように特図1の保留数は1になる。ここで、2つ目の特図1始動情報の先読み結果は特図Iである。その後、1回目の特図1変動遊技が行われている期間内の時刻t3に3つ目の特図1始動情報を取得すると、特図1の保留数は2になる。ここで、3つ目の特図1始動情報の先読み結果は特図A(15R特別大当り)である。特図Aは先読み報知対象であるため、装飾図柄表示装置208では先読み結果報知演出が行われ、特図1保留表示領域710の対応する円形画像は特定の色で表示される。その後、1回目の特図変動遊技が行われている期間内の時刻t4に4つ目の特図1始動情報を取得すると、特図1の保留数は3になる(図24(b)参照)。ここで、4つ目の特図1始動情報の先読み結果は特図Iである。
1回目の特図1変動遊技が時刻t5に終了すると、図24(c)に示すように、特図1表示装置212には特図Iが停止表示されるとともに、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾6−装飾7−装飾2」が停止表示される。
時刻t5から所定の停止表示期間が経過した時刻t6には、2つ目の特図1始動情報に基づく2回目の特図1変動遊技が開始される(図24(d)参照)。2回目の特図1変動遊技が時刻t7に終了すると、図24(e)に示すように、特図1表示装置212には特図Iが停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾3−装飾1−装飾4」が停止表示される。
時刻t7から所定の停止表示期間が経過した時刻t8には、3つ目の特図1始動情報に基づく3回目の特図1変動遊技が開始される(図24(f)参照)。3回目の特図1変動遊技が時刻t9に終了すると、図24(g)に示すように、特図1表示装置212には特図Aが停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、15R特別大当りを報知する図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示される。その後、大当り遊技が開始され、大当り遊技が終了した後には特図ステータスが1に変更されて確変確定遊技状態となる(図11の特図ステータス関連情報設定用テーブル参照)。確変確定遊技状態では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dで所定の確変確定演出(背景演出)が行われるとともに、変動パターンテーブルが000番台の変動パターンテーブル群に切り替わることによる超短縮変動が開始される(図24(h)参照)。
次に、先読み報知の結果が変動パターンテーブル変更用はずれ図柄である場合について、図22および図25を用いて説明する。図22に示すように、特図1および特図2の保留数がいずれも0である時刻t1に1つ目の特図1始動情報を取得すると、当該始動情報に基づいて1回目の特図1変動遊技が開始される。ここで、1つ目の特図1始動情報の当否判定結果は特図Iである。本例の遊技状態は潜伏確変遊技状態であるため、特図1変動遊技は比較的長い変動時間で行われる。
1回目の特図1変動遊技が行われている期間内の時刻t2に2つ目の特図1始動情報を取得すると、図25(a)に示すように特図1の保留数は1になる。ここで、2つ目の特図1始動情報の先読み結果は特図Iである。その後、1回目の特図1変動遊技が行われている期間内の時刻t3に3つ目の特図1始動情報を取得すると、特図1の保留数は2になる。ここで、3つ目の特図1始動情報の先読み結果は特図Jである。特図Jは先読み報知対象であるため、装飾図柄表示装置208では先読み結果報知演出が行われ、特図1保留表示領域710の対応する円形画像は特定の色で表示される。その後、1回目の特図変動遊技が行われている期間内の時刻t4に4つ目の特図1始動情報を取得すると、特図1の保留数は3になる(図25(b)参照)。ここで、4つ目の特図1始動情報の先読み結果は特図Iである。
1回目の特図1変動遊技が時刻t5に終了すると、図25(c)に示すように、特図1表示装置212には特図Iが停止表示されるとともに、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾6−装飾7−装飾2」が停止表示される。
時刻t5から所定の停止表示期間が経過した時刻t6には、2つ目の特図1始動情報に基づく2回目の特図1変動遊技が開始される(図25(d)参照)。2回目の特図1変動遊技が時刻t7に終了すると、図25(e)に示すように、特図1表示装置212には特図Iが停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾3−装飾1−装飾4」が停止表示される。
時刻t7から所定の停止表示期間が経過した時刻t8には、3つ目の特図1始動情報に基づく3回目の特図1変動遊技が開始される(図25(f)参照)。3回目の特図1変動遊技が時刻t9に終了すると、図25(g)に示すように、特図1表示装置212には特図Jが停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の所定の図柄組合せ「装飾7−装飾1−装飾1」が停止表示される。その後、停止図柄が特図Jであるため特図ステータスが1に変更され、変動パターンテーブル群が確変確定系(000番台)に切り替えられる。これにより、超短縮変動による特図変動遊技が開始される(図25(h)参照)。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは、所定の確変確定演出(背景演出)が行われる。
ここで、確変確定系の変動パターンテーブル群に切り替えられると超短縮変動による特図変動遊技が行われるため、遊技者は、確変確定演出が行われるまでもなく特図高確状態であることを認識することができる。したがって、確変確定演出は必ずしも行う必要はない。
次に、本実施の形態の変形例について説明する。本変形例は、特図先読み処理を行わず、停止図柄が特図A〜特図Hまたは特図Jであることを当該変動の開始後に示唆する当該変動予告報知演出を行う例である。図26は、本変形例における当該変動予告報知のタイミングを示すタイミングチャートである。図27は、装飾図柄表示装置208、特図1表示装置212および特図2表示装置214の表示状態と、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の点灯状態とを時系列で表している。図26に示すように、特図1および特図2の保留数がいずれも0である時刻t1に1つ目の特図1始動情報を取得すると、当該始動情報に基づいて1回目の特図1変動遊技が開始される。ここで、1回目の特図1変動遊技の停止図柄は特図Iである。本例の遊技状態は潜伏確変遊技状態であるため、特図1変動遊技は比較的長い変動時間で行われる。
1回目の特図1変動遊技が行われている期間内の時刻t2に2つ目の特図1始動情報を取得すると、図27(a)に示すように特図1の保留数は1になる。その後、1回目の特図1変動遊技が行われている期間内の時刻t3、t4にそれぞれ3つ目および4つ目の特図1始動情報を取得すると、特図1の保留数は3になる(図27(b)参照)。
1回目の特図1変動遊技が時刻t5に終了すると、図27(c)に示すように、特図1表示装置212には特図Iが停止表示されるとともに、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾6−装飾7−装飾2」が停止表示される。
時刻t5から所定の停止表示期間が経過した時刻t6には、2つ目の特図1始動情報に基づく2回目の特図1変動遊技が開始される(図27(d)参照)。ここで、2回目の特図1変動遊技の停止図柄は特図Iである。2回目の特図1変動遊技が時刻t7に終了すると、図27(e)に示すように、特図1表示装置212には特図Iが停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾3−装飾1−装飾4」が停止表示される。
時刻t7から所定の停止表示期間が経過した時刻t8には、3つ目の特図1始動情報に基づく3回目の特図1変動遊技が開始される(図27(f)参照)。ここで、3回目の特図1変動遊技の停止図柄は特図Jである。本変形例では、当該変動予告報知演出により、当該変動遊技において図柄Jが停止表示されることを図柄Jが停止表示される前に報知するようになっている。したがって、3回目の特図1変動遊技の期間内には、演出表示領域208d内の文字メッセージ表示領域720に、停止図柄が特図Jであることを遊技者に示唆する所定の文字メッセージが表示される。3回目の特図1変動遊技が時刻t9に終了すると、図27(g)に示すように、特図1表示装置212には特図Jが停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、所定の図柄組合せ「装飾7−装飾1−装飾1」が停止表示される。その後、停止図柄が特図Jであるため特図ステータスが1に変更され、変動パターンテーブル群が確変確定系に切り替えられる。これにより、超短縮変動による特図変動遊技が開始される(図27(h)参照)。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは、所定の確変確定演出(背景演出)が行われる。
ここで、本実施の形態の特図先読み処理において、未判定情報設定条件が成立したときには始動情報を先読みせずに未判定情報を特図1用先読み結果記憶部に記憶する理由について説明する。図28は、従来のパチンコ機における装飾図柄表示装置208の表示状態の例を時系列で示している。本例では、先読み結果が大当りである保留に対応する円形画像に「!」の図柄の画像が重畳して表示されることによって事前報知がなされる。図28(a)に示す状態では、特図1または2の変動遊技が行われており、特図1の保留数は4であり、特図2の保留数は0であり、特図1の最先の保留の先読み結果は大当りである。
上記の変動遊技が終了して所定の停止表示期間が経過すると、図28(b)に示すように、特図1の保留数が3に減少するとともに次の特図1変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されてから所定の変動時間が経過すると、図28(c)に示すように、例えば潜伏確変を報知する図柄組合せ「装飾1−装飾2−装飾3」が図柄表示領域208a〜208cに停止表示される。所定の停止表示期間が経過すると、図28(d)に示すように大当り遊技が開始され、大当り遊技終了後には図28(e)に示すように潜伏確変(潜確)状態に移行する。この状態は、特図変動遊技において潜伏確変用の変動パターンテーブルが選択されるため、遊技者には特図低確なのか特図高確なのかが分からない状態である。
図29は、本実施の形態のパチンコ機100において、未判定情報を用いない場合の装飾図柄表示装置208の表示状態の例を時系列で示している。本例では、先読み結果が大当りである保留に対応する円形画像には「!」の図柄の画像が重畳して表示されるのに加えて、先読み結果が変動パターンテーブル変更用はずれである保留に対応する円形画像には「☆」(星)の図柄の画像が重畳して表示される。図29(a)に示す状態では、特図1または2の変動遊技が行われており、特図1の保留数は4であり、特図2の保留数は0であり、特図1の最先の保留の先読み結果は大当りであり、特図1の3番目の保留の先読み結果は変動パターンテーブル変更用はずれである。
上記の変動遊技が終了して所定の停止表示期間が経過すると、図29(b)に示すように、特図1の保留数が3に減少するとともに次の特図1変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されてから所定の変動時間が経過すると、図29(c)に示すように、例えば潜伏確変を報知する図柄組合せ「装飾1−装飾2−装飾3」が図柄表示領域208a〜208cに停止表示される。所定の停止表示期間が経過すると、図29(d)に示すように大当り遊技が開始され、大当り遊技終了後には図29(e)に示すように潜伏確変遊技状態に移行する。この状態は、特図変動遊技において潜伏確変用の変動パターンテーブルが選択されるため、遊技者には特図低確なのか特図高確なのかが分からない状態である。このとき、特図1および特図2の保留数はいずれも4であるものとする。
本例では、特図1の2番目の保留の先読み結果が変動パターンテーブル変更用はずれであるため、遊技者は、この保留を消化させて現在の遊技状態を知ろうと考え、特図2の保留が増加しないように球の打出しを停止する場合がある。球の打出しが停止されると特図2の保留から順次消化され、図29(f)に示すように特図2の保留数が0になると、特図1の保留が順次消化される。
図29(g)に示すように、先読み結果が変動パターンテーブル変更用はずれである特図1の保留が消化されると、変動パターンテーブル群が特図超短縮変動の確変確定系に切り替わる。これにより遊技者は、現時点での遊技状態が特図高確であることを認識することができる。しかしながら、遊技機メーカーや遊技店にとっては、遊技状態が秘匿された状態を遊技者に楽しんでもらいため、秘匿された遊技状態を遊技者が容易に把握し得ることは好ましくない。したがって、本実施の形態では、所定の未判定情報設定条件(例えば、特図1の始動情報について大当り図柄が事前判定または当否判定されていること)が成立したときには始動情報を先読みせずに未判定情報を特図1用先読み結果記憶部に記憶するようになっている。
なお、本実施の形態において、大当り乱数の後に変動パターンテーブル変更用はずれ図柄に係る乱数が保留されている場合、変動パターンテーブル変更用はずれ図柄を先読み報知するようにしてもよいし、先読み報知しない(例えば、当該乱数に基づかずに報知する)ようにしてもよい。
ここで、本実施の形態における変動パターンテーブルの種々のテーブル構成について説明する。図30(a)〜(h)および図31(a)〜(c)は、変動パターンテーブルの構成の例を示している。本実施の形態における変動パターンテーブルは、全てのテーブルが以下のような構成を有していてもよいし、一部のテーブルが以下のような構成を有していてもよい。また、以下の複数種類の構成のテーブルが組み合わされていてもよい。
図30(a)に示す変動パターンテーブルは、常に固定の変動時間(本例では「10秒」)が選択される構成を有している。例えば、変動時間を決定する際に乱数値を取得せず常に固定時間を選択する場合、図30(a)に示すような変動パターンテーブルを有しているとみなすことができる。
図30(b)に示す変動パターンテーブルは、2種以上の変動時間(本例では「10秒」および「20秒」の2種)が周期的に繰り返し選択される構成を有している。例えば回数カウンタを持っていて、カウンタ値が奇数であれば変動時間を10秒とし、偶数であれば変動時間を20秒とする場合、図30(b)に示すような変動パターンテーブルを有しているとみなすことができる。あるいは、回数カウンタのカウンタ値の下一桁の数字に基づいて変動時間を決定する場合にも、図30(b)に示すような変動パターンテーブルを有しているとみなすことができる。
図30(c)に示す変動パターンテーブルは、乱数値の全範囲(本例では0〜255)で特定の変動時間(本例では「10秒」)が選択される構成を有している。例えば、取得した乱数の値に関わらず常に固定の変動時間を選択する場合、図30(c)に示すような変動パターンテーブルを有しているとみなすことができる。
図30(d)に示す変動パターンテーブルは、図17に例示した変動パターンテーブル001、101と同様に、取得した乱数値に基づいて2種以上の変動時間(本例では「10秒」および「20秒」の2種)のいずれかが選択される構成を有している。
図30(e)に示す変動パターンテーブルは、複数(例えば2つ)の乱数値に基づいて変動時間が選択される構成を有している。
図30(f)に示す変動パターンテーブルは、当否判定結果によらず共通に用いられるテーブルであり、当否判定結果および乱数値の双方に基づいて変動時間が選択される構成を有している。このように、当否判定結果によって変動パターンテーブルを使い分けるのではなく、共通の変動パターンテーブルを用いるようにしてもよい。
図30(g)に示す変動パターンテーブルは、保留数によらず共通に用いられるテーブルであり、保留数および乱数値の双方に基づいて変動時間が選択される構成を有している。このように、保留数によって変動パターンテーブルを使い分けるのではなく、共通の変動パターンテーブルを用いるようにしてもよい。
図30(h)に示す変動パターンテーブルは、保留数および当否判定結果によらず共通に用いられるテーブルであり、保留数、当否判定結果および乱数値に基づいて変動時間が選択される構成を有している。このように、保留数や当否判定結果によって変動パターンテーブルを使い分けるのではなく、共通の変動パターンテーブルを用いるようにしてもよい。
図31(a)に示すように、はずれ用の変動パターンテーブルと当り用の変動パターンテーブルとに分けられている場合であっても、当否判定結果および乱数値に基づいて変動時間が選択される1つの変動パターンテーブルとみなすことができる。
また、一または複数のプログラムの直値を1つのテーブルとみなすことができる。例えば、当否判定結果を示すフラグが「はずれ」でありかつ乱数値が「191以下」である場合には変動時間を「10秒」とし、同フラグが「はずれ」でありかつ乱数値が「192以上」である場合には変動時間を「20秒」とし、同フラグが「当り」でありかつ乱数値が「127以下」である場合には変動時間を「30秒」とし、同フラグが「当り」でありかつ乱数値が「128以上」である場合には変動時間を「40秒」とする、というプログラムは、図31(b)に示すように、当否判定結果および乱数値に基づいて変動時間が選択される1つの変動パターンテーブルとみなすことができる。
さらに、一または複数のプログラムの直値と一または複数のテーブルとの組合せを1つのテーブルとみなすことができる。例えば、それぞれ乱数値に基づいて変動時間が選択される「テーブルA」および「テーブルB」と、当否判定結果を示すフラグが「はずれ」であれば「テーブルA」を選択し、同フラグが「当り」であれば「テーブルB」を選択する、というプログラムとの組合せは、図31(c)に示すように、当否判定結果および乱数値に基づいて変動時間が選択される1つの変動パターンテーブルとみなすことができる。
以上説明したように、本実施の形態によるパチンコ機100は、図柄を停止表示可能な図柄表示部(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208)と、遊技球が始動領域(例えば、特図1始動口230、特図2始動口232)に進入した場合に、始動情報(例えば、特図1当選乱数値および特図1乱数値の組、特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を導出する始動情報導出手段(例えば、各種センサ320の入賞センサ、センサ回路322、カウンタ回路318、CPU304、RAM308内の特図1乱数値生成用乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用乱数カウンタ等、入賞受付処理(ステップS217))と、前記導出した始動情報を所定の上限数(例えば、4つまたは8つ)まで記憶可能な始動情報記憶手段(例えば、RAM308内の特図1乱数値記憶領域および特図2乱数値記憶領域)と、前記始動情報記憶手段から始動情報を取得する始動情報取得手段(例えば、特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231))と、前記取得した始動情報に基づいて当否判定を行う当否判定手段(例えば、特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231))と、一または複数の時間情報を含む時間情報テーブル(例えば、変動パターンテーブル001〜004、101〜109、301〜309のそれぞれ)と、複数種類の時間情報テーブルを記憶した時間情報テーブル記憶手段(例えば、ROM306)と、前記時間情報テーブル記憶手段から所定の時間情報テーブルを取得する時間情報テーブル取得手段(例えば、変動時間決定処理(ステップS809、ステップS909))と、前記取得した時間情報テーブルおよび前記当否判定結果に基づいて前記図柄の変動表示時間を決定する変動時間決定手段(例えば、変動時間決定処理(ステップS809、ステップS909))と、前記決定した図柄の変動表示時間に亘って前記図柄を変動表示させた後、前記当否判定結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を前記図柄表示部上で行う図柄表示制御手段(例えば、主制御部300、第1副制御部400)と、前記当否判定結果が特定の当否判定結果(例えば、大当り)である場合に、通常遊技状態(例えば、可変入賞口234が非動作状態(扉部材234aが閉状態))よりも遊技者に対して有利である特別遊技状態(例えば、可変入賞口234が動作状態(扉部材234aが開状態))に移行させる特別遊技移行制御手段(例えば、特図2状態更新処理(ステップS225)、特図1状態更新処理(ステップS227))と、複数の通常遊技状態(例えば、通常遊技状態(特図低確普図低確)、確変確定遊技状態(特図高確普図高確)、潜伏確変遊技状態(特図高確普図低確)、電サポ状態(特図低確普図高確)、小当り後32変動以内の遊技状態、小当り後32変動後の遊技状態等、遊技者にとって有利度が異なるものや有利度が同じものを含む)の移行制御を行う遊技状態移行制御手段(例えば、特図2状態更新処理(ステップS225)、特図1状態更新処理(ステップS227))と、を備えた遊技台であって、前記遊技状態が移行した場合(例えば、特別遊技状態から通常遊技状態に移行した場合、所定の通常遊技状態から別の通常遊技状態に移行した場合)に、移行先の通常遊技状態に基づいて、前記時間情報テーブル取得手段が取得する時間情報テーブルを所定の時間情報テーブルに変更し、前記特定の当否判定結果とは異なるはずれの当否判定結果に対応したはずれ図柄態様(例えば、特図I、特図J)のうち所定のはずれ図柄態様(例えば、特図J)が前記図柄表示部上に停止表示された場合にも、前記時間情報テーブル取得手段が取得する時間情報テーブルを所定の時間情報テーブル(例えば、変動パターンテーブル001〜004のいずれか、変動パターンテーブル301〜309のいずれか)に変更する時間情報テーブル変更手段(例えば、変動時間決定処理(ステップS809、ステップS909))と、前記所定のはずれ図柄態様が前記図柄表示部上に停止表示されるよりも前に、該所定のはずれ図柄態様が停止表示されることを事前報知する事前報知手段(例えば、第1副制御部400、装飾図柄表示装置208)と、をさらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、はずれ図柄が停止表示された場合にも変動パターンテーブルを変更すると共に該変更を事前に報知するよう構成しているので、興趣を更に高めることができる。
また本実施の形態によるパチンコ機100は、前記複数の通常遊技状態は、第一の通常遊技状態(例えば、通常遊技状態)、第二の通常遊技状態(例えば、確変確定遊技状態)および前記第二の通常遊技状態であることを秘匿している状態である第三の通常遊技状態(例えば、潜伏確変遊技状態)を含み、前記時間情報テーブル変更手段は、前記第一の通常遊技状態および前記第三の通常遊技状態に移行した場合には前記時間情報テーブル取得手段が取得する時間情報テーブルを第一の時間情報テーブル(例えば、変動パターンテーブル101〜109のいずれか)に変更し、前記第二の通常遊技状態に移行した場合には前記時間情報テーブル取得手段が取得する時間情報テーブルを第二の時間情報テーブル(例えば、変動パターンテーブル001〜004のいずれか、変動パターンテーブル301〜309のいずれか)に変更すると共に、前記第三の通常遊技状態中に前記所定のはずれ図柄態様が前記図柄表示部上に停止表示された場合にも前記時間情報テーブル取得手段が取得する時間情報テーブルを前記第二の時間情報テーブルに変更することを特徴とする。
この構成によれば、所定条件下で、所定の遊技状態で使用される変動パターンテーブル(使用される可能性の高い変動パターンテーブルを含む)に切り替わることを事前に報知するよう構成しているので、興趣を更に高めることができる場合がある。
また本実施の形態によるパチンコ機100は、前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報を先読みする始動情報先読手段(例えば、特図先読み処理(ステップS224))と、前記先読みした始動情報に基づいて、前記事前報知を行うか否かの決定および前記事前報知を行うと決定した場合には前記事前報知の内容(例えば、装飾図柄表示装置208において始動情報に対応する円形画像を特定の色で表示)の決定を行う事前報知可否決定・内容決定手段(例えば、第1副制御部400、演出制御処理(ステップS1009))と、を備え、前記事前報知手段は、前記所定のはずれ図柄態様が前記図柄表示部上に停止表示されるよりも前に、前記決定した事前報知内容に従って該所定のはずれ図柄態様が停止表示されることを事前報知することを特徴とする。
この構成によれば、保留先読み機能により変動パターンテーブルが切り替わることを事前に報知するよう構成しているので、より早く遊技者に該変更を報知可能になる結果、興趣を更に高めることができる場合がある。なお、先読みした始動情報に基づいて事前報知可否決定・内容決定手段が決定するのは、事前報知を行うか否かのみの場合と、事前報知の内容のみの場合と、事前報知を行うか否かおよび事前報知の内容の両方の場合とがある。
また本実施の形態によるパチンコ機100は、前記始動情報記憶手段に記憶されている所定の始動情報に基づく当否判定が前記当否判定手段によって行われるよりも前に、前記始動情報先読手段によって先読みされた該所定の始動情報に基づいて該当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを事前判定する事前判定手段(例えば、特図先読み処理(ステップS224))と、前記事前判定結果に基づいて、前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出することを事前予告するための事前予告報知(例えば、装飾図柄表示装置208において始動情報に対応する円形画像を特定の色で表示)を、前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に行う事前予告手段(例えば、第1副制御部400、画像制御処理(ステップS1013))と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、保留先読み報知を行うよう構成しているので、変動パターンテーブルが切り替わることを示唆する事前報知(保留先読み予告)であるのか当否を示唆する事前報知(保留先読み予告)であるのかが長時間に亘って識別困難(判別困難)になる結果、興趣を更に高めることができる場合がある。また、これらの事前報知等と、変動パターンテーブルが切り替わることを示唆する予告と、当否を示唆する予告とが識別困難(判別困難)になる結果、興趣を更に高めることができる場合がある。
また本実施の形態によるパチンコ機100は、前記当否判定結果を示唆する予告を行うか否かの決定、および予告を行うと決定した場合には予告内容(例えば、文字メッセージ表示領域720への文字メッセージの表示)の決定を行う予告可否決定・内容決定手段(例えば、第1副制御部400、演出制御処理(ステップS1009))と、前記決定した予告内容に従って前記予告を行う予告制御手段(例えば、第1副制御部400、画像制御処理(ステップS1013))と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、当該変動の当否を示唆する予告を行うよう構成しているので、変動パターンテーブルが切り替わることを示唆する予告であるのか当否を示唆する予告であるのかが識別困難(判別困難)になる結果、興趣を更に高めることができる場合がある。また、これらの予告等と、変動パターンテーブルが切り替わることを示唆する事前報知(保留先読み予告)とが識別困難(判別困難)になる結果、興趣を更に高めることができる場合がある。
従来、遊技状態秘匿モード時(時短か確変か認識し難い状態)に、該モードの終了を事前に報知する遊技機が存在する。この遊技機では、残りの変動遊技が10回程度になるとカウントダウンを開始し、カウントが0になったときに内部状態が時短なら該モードを終了し、内部状態が確変なら該モード継続または別の確定系のモードに移行するようになっている。この遊技機では、遊技状態の移行(変動パターンテーブルの変更)を事前に報知しているが、時短終了は100回転等に予め定まっている。これに対し、本実施の形態のパチンコ機100は、不定期に訪れる変動パターンテーブルの変更を事前に報知するよう構成しているので、遊技者を退屈させることがない。
本実施の形態によるパチンコ機100では、変動パターンテーブル変更用はずれ図柄に対応する保留表示を変化(例えば、円形画像を特定の色で表示)させている。また、変動パターンテーブル変更用はずれ図柄に対応する保留を他の当り図柄に対応する保留とは異なる態様で表示してもよい。これにより、変動パターンテーブルが切り替わる契機となる変動(図柄停止)が分かり易くなる場合がある。
本実施の形態によるパチンコ機100において、変動パターンテーブル変更用はずれ図柄に対応する保留の次の保留表示を変化(例えば、円形画像を特定の色で表示)させるようにしてもよい。これにより、実際に変動パターンテーブルが切り替わる変動が分かり易くなる場合がある。
本実施の形態によるパチンコ機100において、変更後の変動パターンテーブルの種類に基づき事前報知内容を決定するようにしてもよい。例えば、確変確定系の変動パターンテーブルに切り替わる場合には、熱い報知内容(例えば期待度の高い報知内容)にする。これにより、事前報知に対して更に興趣を付与可能な場合がある。
本実施の形態によるパチンコ機100において、大当り図柄に対応する保留よりも前に変動パターンテーブル変更用はずれ図柄に対応する保留がセットされている場合に、変動パターンテーブル変更用はずれ図柄が停止表示されることを事前報知するようにしてもよい。煽れるものが複数ある場合に最初の方を煽ることによって、早く煽ることができる場合があり、煽る機会を増やすことができる場合があり、段階的に煽ることができる場合がある。
本実施の形態によるパチンコ機100において、変動パターンテーブル変更用はずれ図柄により変更される変動パターンテーブルは、回数制限付きの変動パターンテーブル(例えば、比較的短い変動時間を含む)であってもよい。これにより、事前報知を見た遊技者は遊技状態を把握することが可能になり、遊技者の目を装飾図柄表示装置208に向けることができる場合がある。
本実施の形態によるパチンコ機100において、変動パターンテーブル変更用はずれ図柄により変更される変動パターンテーブルは、回数制限付きでかつ所定の固定時間が選択される確率の高い変動パターンテーブルであり、該固定時間では特殊演出(一連の演出)を行い、該固定時間が偶然連続した場合にも特殊演出を行うようにしてもよい。また、事前報知される確率は特殊演出の種類によって異なり、例えば、意図的な特殊演出の方が事前報知される確率が高くなるようにしてもよい。これにより、特殊演出の後に変動パターンテーブルが変更されたかどうかが判明するため、先読みから判明までの期間を長くすることができ、遊技者を楽しませることができる場合がある。
本実施の形態によるパチンコ機100において、高確率状態(潜伏確変遊技状態)で変動パターンテーブル変更用はずれ図柄が表示された場合には、上記の特殊演出が行われる確率が高くなるようにしてもよい。また、特殊演出が偶然行われた場合には、意図的な特殊演出が行われた場合よりも、大当りを事前報知する割合を高くしてもよいし低くしてもよい。これにより、特殊演出をより楽しませることが可能なので、事前報知段階での期待感をより向上させることができる場合がある。
本実施の形態によるパチンコ機100において、転落抽選を行うようにして、転落に係る保留を事前報知するように構成してもよい。これにより、遊技者の、遊技状態が確率変動遊技状態であることへの期待感と、遊技状態が確率変動遊技状態(潜伏確変)から通常遊技状態に転落することに対する危機感とをより煽ることができる場合がある。
本実施の形態によるパチンコ機100では、各変動パターンテーブル群(000番台、100番台、300番台)がいずれも複数の時間情報テーブルで構成されているが、変動パターンテーブル群は1つの時間情報テーブルで構成されていてもよい。また、1つの時間情報テーブルが複数のテーブル群に属していてもよい。
また、移行先の通常遊技状態に基づいて変動パターンテーブル群を変更する際、移行先の通常遊技状態と変更先の変動パターンテーブル群とは1対1で対応していてもよいし、1対1で対応していなくてもよい。例えば、移行先の通常遊技状態とその他の別の条件に基づき変動パターンテーブル群を変更してもよい。また、特定の通常遊技状態に移行した場合に、特定の変動パターンテーブルが100%ではないが高確率で選択されるような構成であってもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は1種1種タイプであるが、1種タイプのパチンコ機にも適用可能である。
本実施の形態によるパチンコ機100は、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動機であるが、特図1の保留が優先して消化される特図1優先変動や、始動口入賞順に保留が消化される始動口入賞順変動のパチンコ機にも適用できる。特図2または特図1の保留が優先して消化される優先変動機の場合、未判定情報に基づく保留先読み報知を使うべき場面が想定される。
本実施の形態によるパチンコ機100は、ST機であってもよい。ST機の場合、潜伏確変大当りと小当りの判別がつかないように構成し、潜伏確変遊技状態で変動パターンテーブル変更用はずれ図柄が停止表示された場合、確変確定系の変動パターンテーブル群(例えば000番台)に変更されると興趣の向上が図れる。遊技者にとって、潜伏確変大当りまたは小当りの後、最も嬉しいのは所定変動数以内に大当りとなることであり、次に嬉しいのは、現時点での遊技状態が判明することである。したがって、変動パターンテーブル変更用はずれ図柄が停止表示されることを事前報知することにより、遊技状態の判明する変動を事前に遊技者に示唆することができるため、遊技者の興趣が向上する場合がある。
本実施の形態によるパチンコ機100は、複数の通常遊技状態(例えば、高確確定、高確不明、通常確定、通常不明等)が設定されていることが好ましい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、潜伏確変遊技状態と小当り後32変動以内の遊技状態とで同一の変動パターンテーブル群(100番台)が選択されているが、完全に同一である必要はなく略同一であればよい。また、選択される変動パターンテーブル群は異なるが演出は同じとなるような構成でもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、変動パターンテーブル変更用はずれ図柄が停止表示されることにより変動パターンテーブル群を切り替えているが、変動パターンテーブル群の切替え方法はこれに限られない。例えば、はずれ図柄の種類によって切り替えられる変動パターンテーブル群が異なっていてもよい。また、変動パターンテーブル群が切り替えられるのは数ゲーム限定(例えば4変動だけ)であってもよい。例えば、1変動のみ超短縮変動として、該変動で遊技状態を示唆するような構成にしてもよい。この場合であっても変動パターンテーブル変更用はずれを事前報知することにより、遊技者が該変動を見逃してしまうことを防ぐことができる場合がある。また、この数ゲーム中に変動パターンテーブル変更用はずれ図柄が停止表示される場合には事前報知しないようにしてもよい。
変動パターンテーブル変更用はずれ図柄が停止表示される毎に変動パターンテーブル群が切り替わるのと共に、切り替わる毎に事前報知する確率が異なるように構成してもよい。これにより、大当りまでのプロセスに段階を設けることができる場合がある。
事前報知する対象は、変動パターンテーブル変更用はずれ図柄だけでなく、小当り図柄、大当り図柄、他のはずれ図柄等でもよい。
変動パターンテーブル変更用はずれ図柄の事前報知タイミングは、変動パターンテーブル群が切り替えられる前であればいつでもよい。
変動パターンテーブルが切り替わった後に変動パターンテーブル変更用はずれ図柄が停止表示された場合等、変動パターンテーブル変更用はずれ図柄が停止表示されても変動パターンテーブル群が切り替えられない場合には、変動パターンテーブル変更用はずれ図柄を事前報知しないようにしてもよい。
遊技状態を示唆した後は、変動パターンテーブル変更用はずれ図柄に係る事前報知及び予告を行わないよう構成してもよい。
変動パターンテーブル変更用はずれ図柄の報知態様は複数種類存在してもよい。例えば、複数種類の変動パターンテーブル変更用はずれ図柄が存在する場合に、変動パターンテーブル変更用はずれ図柄の種類によって報知態様を異ならせてもよい。
大当りの事前報知態様は複数種類存在してもよい。
変動パターンテーブル変更用はずれ図柄の種類は、大当り図柄の種類よりも少なくてもよいし多くてもよい。
変動パターンテーブル変更用はずれ図柄は、大当り図柄よりも目立たない図柄でもよいし、目立つ図柄でもよい。
変動パターンテーブル変更用はずれ図柄の事前報知態様は、大当り図柄の事前報知態様に対して一部が同一であってもよいし、完全同一であってもよいし、全て異なっていてもよい。これにより、変動パターンテーブル変更に対する期待感と大当りへの期待感の2つを付与することが可能になる場合がある。
変動パターンテーブル変更用はずれに係る演出内容と突系当りに係る演出内容を類似させるようにしてもよい。これにより、変動パターンテーブル変更用はずれに係る変動パターンテーブル変更と、突系当りに係る変動パターンテーブル変更とで混同させることができる場合がある。また、確率変動遊技状態に対する期待感を付与することが可能になる場合がある。ここで、突系当りは2R確変等や小当りを含む(小当り後に変動パターンテーブルを変更する場合。例えば、遊技状態秘匿状態中に小当りを引くと、本来の遊技状態用の変動パターンテーブルに変更)。
変動パターンテーブル変更用はずれ図柄による変動パターンテーブル群の変更は、当該はずれ図柄停止時の遊技状態とリンクするようにしてもよい。
変動パターンテーブル変更用はずれ図柄の事前報知確率は、遊技状態によって異なるようにしてもよい。例えば、普通の通常遊技状態では当該はずれ図柄の事前報知を行わないか低確率で行い、小当り後32変動以内の遊技状態では当該はずれ図柄の事前報知をそれより高確率で行う。これにより、盛り上げる期間をより盛り上げることができる場合がある。
事前報知は、偽か真かにより変動毎の煽り方が異なるように構成してもよい。これにより、実際に変動パターテーブル群が変更されるか否かが判明するまで盛り上げることができる場合がある。具体的には、遊技状態が確率変動遊技状態(潜伏確変)の場合には、通常遊技状態の場合よりも、演出が派手であったり、派手である確率が高いように構成することにより、演出に対して興味を引き付けることが可能になる場合がある。
本実施の形態では、テーブルと乱数値に基づいて変動時間を決定しているが、他の方法で変動時間を決定してもよい。
特図1または特図2のいずれか一方の先読み結果内に大当り図柄と変動パターンテーブル変更用はずれ図柄とが含まれる場合、当該はずれ図柄が大当り図柄よりも先(上位)であるときのみ、当該はずれ図柄の事前報知を行うようにしてもよい。また上記と同様の場合において、当該はずれ図柄が大当り図柄よりも先(上位)であるときに当該はずれ図柄の事前報知を行う確率を、当該はずれ図柄が大当り図柄よりも後(下位)であるときに当該はずれ図柄の事前報知を行う確率よりも高くするようにしてもよい。これにより、事前報知の結果が大当りでなくて遊技者ががっかりした後の変動で大当りとなるため、興趣を更に高めることができる場合がある。
変動パターンテーブル群変更前と変動パターンテーブル変更用はずれによる変動パターンテーブル群変更後とでは、演出が異なるように構成してもよい。偽の場合には演出を変えないようにしてもよい。
既に何らかの事前報知がされている場合には、変動パターンテーブル変更用はずれ図柄の事前報知をしないようにしてもよい。
入賞順変動機または優先変動機において、特別遊技状態では、変動パターンテーブル変更用はずれ図柄の事前報知をするようにしてもよいし、当該はずれ図柄の事前報知をしないようにしてもよい。例えば、遊技状態が秘匿状態となる図柄で特別遊技に移行した場合において、保留内に変動パターンテーブル変更用はずれ図柄に係る乱数が存在する場合には、特別遊技中に所定の演出を行って、確率変動遊技状態への期待感を付与することができる場合がある。
特図1における変動パターンテーブル変更用はずれ図柄の事前報知と、特図2における変動パターンテーブル変更用はずれ図柄の事前報知との間では、事前報知確率や事前報知態様等の種々の内容が異なるように構成してもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、前記事前判定手段による前記事前判定には基づかず、かつ所定の始動情報が第1の始動情報記憶手段(例えば、特図1乱数値記憶領域)に記憶されていることに基づいて、前記事前予告報知に関連した特定の報知態様(例えば、スピーカ120による「当り」の音声出力、演出表示領域208dによる特定の色での保留表示)で遊技を演出する事前演出を行う事前演出手段を備えていてもよい。例えば電サポ中に事前予告報知に関連した特定の報知態様で特図1保留に対する事前演出を行うことにより演出効果が向上し、遊技の興趣を向上できる。
本実施の形態によるパチンコ機100において、特定の始動情報(例えば、大当りになる始動情報)よりも後で導出された前記所定の始動情報が、前記第1の始動情報記憶手段に記憶されていることに基づいて、前記事前演出が行われるようにしてもよい。遊技者に有利な期間中に、遊技者に有利となる権利を複数保留させる可能性を低減させることで、遊技の公平性を担保することができる。
本実施の形態によるパチンコ機100において、特別な当否判定結果(例えば、大当り)であった場合に、前記制御状態移行手段は、前記第2の始動領域の入り口が第1の始動制御状態(例えば、非電サポ中での電チュー開放状態)よりも長期間大きくなる第2の始動制御状態(例えば、電サポ中での電チュー開放延長状態)に前記制御状態を移行させるように構成し、前記特定の始動情報よりも後で導出された前記所定の始動情報が、前記第1の始動情報記憶手段に記憶されていることに基づいて、前記事前演出が行われるようにしてもよい。第2の始動領域に遊技球が進入し易い期間中に、遊技者に有利となる権利を複数保留させる可能性を低減させることで、遊技の公平性を担保することができる場合がある。
本実施の形態によるパチンコ機100において、所定の閉状態(例えば、扉部材234aが閉状態)および該閉状態よりも遊技球の入賞が容易な所定の開状態(例えば、扉部材234aが開状態)のうちの一方から他方に開閉状態を変化可能な可変入賞手段(例えば、可変入賞口234)を備え、前記第2の制御状態は、前記閉状態から前記開状態に前記可変入賞手段の開閉状態を変化させる動作を含む制御状態(例えば、大当りに当選)と前記第2の始動制御状態(例えば、電サポ状態)を含み、前記第2の制御状態中は、前記事前予告報知および前記事前演出の両方が行われないようにしてもよい。これにより、特に第2の始動領域に遊技球が進入しやすい期間中に、遊技者に有利となる権利を複数保留させる可能性を低減させることで、遊技の公平性を担保することができる場合がある。
本実施の形態によるパチンコ機100において、前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に、前記第2の始動情報記憶手段(例えば、特図2乱数値記憶領域)に記憶されている始動情報(例えば、特図2乱数値の組)を先読みする特別な始動情報先読手段と、前記第2の始動情報記憶手段に記憶されている所定の始動情報(例えば、大当り)に基づく当否判定が行われるよりも前に、前記特別な始動情報先読手段によって先読みされた該所定の始動情報に基づいて該当否判定手段が前記特定の当否判定結果(例えば、大当りに当選)を導出するかどうかを事前判定する特別な事前判定手段と、前記特別な事前判定手段による事前判定結果に基づいて、前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出することを事前予告するための特別な事前予告報知を、前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に行う特別な事前予告手段と、を備え、前記第2の始動制御状態中は、前記事前予告手段による前記事前予告報知および前記事前演出手段による前記事前演出の両方が行われず、前記特別な事前予告手段による前記特別な事前予告報知が行われるようにしてもよい。これにより、特に第2の始動領域に遊技球が進入しやすい期間中に、遊技者に有利となる権利を複数保留させる可能性を低減させることで、遊技の公平性を担保しつつ、演出効果も保つことで興趣を向上できる場合がある。
本発明に係る遊技台は、図32に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
また、本発明に係る遊技台は図33(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006の操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2012で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2008が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、同図(d)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部とを備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部とを備えている。
同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部とを備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインタネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例に挙げたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
100 パチンコ機
208 装飾図柄表示装置
208a〜208c 図柄表示領域
208d 演出表示領域
212 特図1表示装置
214 特図2表示装置
218 特図1保留ランプ
220 特図2保留ランプ
300 主制御部
304、404 CPU
306、406 ROM
308、408 RAM
400 第1副制御部
500 第2副制御部
710 特図1保留表示領域
712 特図2保留表示領域
720 文字メッセージ表示領域

Claims (5)

  1. 図柄を停止表示可能な図柄表示部と、
    遊技球が始動領域に進入した場合に、始動情報を導出する始動情報導出手段と、
    前記導出した始動情報を所定の上限数まで記憶可能な始動情報記憶手段と、
    前記始動情報記憶手段から始動情報を取得する始動情報取得手段と、
    前記取得した始動情報に基づいて当否判定を行う当否判定手段と、
    一または複数の時間情報を含む時間情報テーブルと、
    複数種類の時間情報テーブルを記憶した時間情報テーブル記憶手段と、
    前記時間情報テーブル記憶手段から所定の時間情報テーブルを取得する時間情報テーブル取得手段と、
    前記取得した時間情報テーブルおよび前記当否判定結果に基づいて図柄の変動表示時間を決定する変動時間決定手段と、
    前記決定した図柄の変動表示時間に亘って前記図柄を変動表示させた後、前記当否判定結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を前記図柄表示部上で行う図柄表示制御手段と、
    前記当否判定結果が特定の当否判定結果である場合に、通常遊技状態よりも遊技者に対して有利である特別遊技状態に移行させる特別遊技移行制御手段と、
    複数の通常遊技状態の移行制御を行う遊技状態移行制御手段と、
    を備えた遊技台であって、
    前記遊技状態が移行した場合に、移行先の通常遊技状態に基づいて、前記時間情報テーブル取得手段が取得する時間情報テーブルを所定の時間情報テーブルに変更し、前記特定の当否判定結果とは異なるはずれの当否判定結果に対応したはずれ図柄態様のうち所定のはずれ図柄態様が前記図柄表示部上に停止表示された場合にも、前記時間情報テーブル取得手段が取得する時間情報テーブルを所定の時間情報テーブルに変更する時間情報テーブル変更手段と、
    前記所定のはずれ図柄態様が前記図柄表示部上に停止表示されるよりも前に、該所定のはずれ図柄態様が停止表示されることを事前報知する事前報知手段と、をさらに備えること
    を特徴とする遊技台。
  2. 請求項1記載の遊技台において、
    前記複数の通常遊技状態は、第一の通常遊技状態、第二の通常遊技状態および前記第二の通常遊技状態であることを秘匿している状態である第三の通常遊技状態を含み、
    前記時間情報テーブル変更手段は、前記第一の通常遊技状態および前記第三の通常遊技状態に移行した場合には前記時間情報テーブル取得手段が取得する時間情報テーブルを第一の時間情報テーブルに変更し、前記第二の通常遊技状態に移行した場合には前記時間情報テーブル取得手段が取得する時間情報テーブルを第二の時間情報テーブルに変更すると共に、前記第三の通常遊技状態中に前記所定のはずれ図柄態様が前記図柄表示部上に停止表示された場合にも前記時間情報テーブル取得手段が取得する時間情報テーブルを前記第二の時間情報テーブルに変更すること
    を特徴とする遊技台。
  3. 請求項1または2に記載の遊技台において、
    前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報を先読みする始動情報先読手段と、
    前記先読みした始動情報に基づいて、前記事前報知を行うか否かの決定および前記事前報知を行うと決定した場合には前記事前報知の内容の決定を行う事前報知可否決定・内容決定手段と、を備え、
    前記事前報知手段は、前記所定のはずれ図柄態様が前記図柄表示部上に停止表示されるよりも前に、前記決定した事前報知内容に従って該所定のはずれ図柄態様が停止表示されることを事前報知すること
    を特徴とする遊技台。
  4. 請求項3記載の遊技台において、
    前記始動情報記憶手段に記憶されている所定の始動情報に基づく当否判定が前記当否判定手段によって行われるよりも前に、前記始動情報先読手段によって先読みされた該所定の始動情報に基づいて該当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを事前判定する事前判定手段と、
    前記事前判定結果に基づいて、前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出することを事前予告するための事前予告報知を、前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に行う事前予告手段と、
    を備えることを特徴とする遊技台。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技台において、
    前記当否判定結果を示唆する予告を行うか否かの決定、および予告を行うと決定した場合には予告内容の決定を行う予告可否決定・内容決定手段と、
    前記決定した予告内容に従って前記予告を行う予告制御手段と、
    を備えることを特徴とする遊技台。
JP2010160771A 2010-07-15 2010-07-15 遊技台 Pending JP2012019989A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010160771A JP2012019989A (ja) 2010-07-15 2010-07-15 遊技台

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010160771A JP2012019989A (ja) 2010-07-15 2010-07-15 遊技台

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012019989A true JP2012019989A (ja) 2012-02-02

Family

ID=45774779

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010160771A Pending JP2012019989A (ja) 2010-07-15 2010-07-15 遊技台

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012019989A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5337918B1 (ja) * 2013-02-13 2013-11-06 豊丸産業株式会社 遊技機
JP2020174986A (ja) * 2019-04-19 2020-10-29 株式会社三洋物産 遊技機
JP2020174992A (ja) * 2019-04-19 2020-10-29 株式会社三洋物産 遊技機
JP2020182724A (ja) * 2019-05-09 2020-11-12 株式会社三洋物産 遊技機
JP2020182730A (ja) * 2019-05-09 2020-11-12 株式会社三洋物産 遊技機

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003290518A (ja) * 2002-04-05 2003-10-14 Sankyo Kk 遊技機
JP2005224379A (ja) * 2004-02-12 2005-08-25 Newgin Corp 遊技機
JP2009022373A (ja) * 2007-07-17 2009-02-05 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2009247702A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2010136984A (ja) * 2008-12-15 2010-06-24 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2010136839A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Sankyo Co Ltd 遊技機

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003290518A (ja) * 2002-04-05 2003-10-14 Sankyo Kk 遊技機
JP2005224379A (ja) * 2004-02-12 2005-08-25 Newgin Corp 遊技機
JP2009022373A (ja) * 2007-07-17 2009-02-05 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2009247702A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2010136839A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2010136984A (ja) * 2008-12-15 2010-06-24 Sophia Co Ltd 遊技機

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5337918B1 (ja) * 2013-02-13 2013-11-06 豊丸産業株式会社 遊技機
JP2014151116A (ja) * 2013-02-13 2014-08-25 Toyomaru Industry Co Ltd 遊技機
JP2020174986A (ja) * 2019-04-19 2020-10-29 株式会社三洋物産 遊技機
JP2020174992A (ja) * 2019-04-19 2020-10-29 株式会社三洋物産 遊技機
JP2023002803A (ja) * 2019-04-19 2023-01-10 株式会社三洋物産 遊技機
JP2020182724A (ja) * 2019-05-09 2020-11-12 株式会社三洋物産 遊技機
JP2020182730A (ja) * 2019-05-09 2020-11-12 株式会社三洋物産 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5923791B2 (ja) 遊技台
JP5564675B2 (ja) 遊技台
JP6159999B2 (ja) 遊技台
JP5256478B2 (ja) 遊技台
JP5120574B1 (ja) 遊技台
JP2012100872A (ja) 遊技台
JP4909425B2 (ja) 遊技台
JP2012143370A (ja) 遊技台
JP2012143371A (ja) 遊技台
JP2012019986A (ja) 遊技台
JP4832577B2 (ja) 遊技台
JP2012050790A (ja) 遊技台
JP5436286B2 (ja) 遊技台
JP4749488B2 (ja) 遊技台
JP2012040056A (ja) 遊技台
JP2012143552A (ja) 遊技台
JP6277431B2 (ja) 遊技台
JP2012245248A (ja) 遊技台
JP2012019989A (ja) 遊技台
JP6582248B2 (ja) 遊技台
JP2018075360A (ja) 遊技台
JP4824810B2 (ja) 遊技台
JP2011229697A (ja) 遊技台
JP2011200418A (ja) 遊技台
JP5740597B2 (ja) 遊技台

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130507

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130910