JP5120574B1 - 遊技台 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、回胴遊技機(スロットマシン)や弾球遊技機(パチンコ機)に代表される遊技台に関し、分かりやすい報知ができる遊技台を提供することを目的とする。
【解決手段】遊技者による所定の操作手段、例えば球発射ハンドル134の操作に関わる所定の情報、例えば、右打ち指示を報知する例えば、装飾図柄表示装置208、遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542、スピーカ120を備えた遊技台であって、情報報知手段は、右打ち指示を報知する報知条件を例えば、電サポなし時に大当りすることと、電サポ中に特図1始動口へ遊技球が入賞することとの2つを有し、いずれか1つの報知条件が成立することで右打ち指示を報知するとともに、成立した報知条件により右打ち指示を報知する報知態様(例えば、表示画像パターン、発光パターン、音声パターン)を異ならせるように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、回胴遊技機(スロットマシン)や弾球遊技機(パチンコ機)に代表される遊技台に関する。
近時における遊技台は、ゲーム性、演出などが多様となってきている(特許文献1)。
特開2008−200302号公報
そこで、遊技者の理解を深めるために所定の報知演出を実行する遊技台が出てきている。しかしながら、同種の報知に対して複数の成立条件が存在する場合は、いずれの条件に基づいて所定の報知演出がされたのか分かりにくいという問題がある。
本発明の目的は、分かりやすい報知ができる遊技台を提供することにある。
上記目的は、発射手段により発射された遊技球が流下可能な遊技領域と、当否判定条件が成立した場合に、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段と、図柄の変動表示を開始した後で、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、前記図柄表示手段に前記当否判定の結果のうちの特定の当否判定結果に対応する図柄態様が停止表示された後で、大当り遊技を開始可能な大当り遊技開始手段と、第一〜第三の遊技状態を少なくとも含む複数種類の遊技状態のうちの一の遊技状態に所定のタイミングで移行可能な遊技状態移行手段と、所定の情報を報知可能な情報報知手段とを備えた遊技台であって、前記遊技領域に装飾部材を備え、前記遊技領域は、第一の流下経路と第二の流下経路を有するものであり、前記第一の流下経路は、発射された遊技球が前記装飾部材の左側を流下可能なものであり、前記第二の流下経路は、発射された遊技球が前記装飾部材の右側を流下可能なものであり、前記複数種類の遊技状態に対応して前記第一の流下経路および第二の流下経路のいずれか一方が、特定の流下経路となっており、前記情報報知手段は、第一の報知と第二の報知が少なくとも可能なものであり、前記第一の報知および前記第二の報知の両方の報知は、前記特定の流下経路への発射を促す報知であり、前記第一の報知は、第一の報知条件が成立した場合に行われるものであり、前記第二の報知は、第二の報知条件が成立した場合に行われるものであり、前記第一の流下経路および前記第二の流下経路のいずれか一方が前記特定の流下経路となる場合における前記第一の報知と前記第二の報知は報知態様が異なるものであり、前記当否判定条件が相対的に成立しにくい第一の状態と、該当否判定条件が相対的に成立しやすい第二の状態を有し、前記当否判定手段は、前記特定の当否判定結果となる確率が第一の確率と、該第一の確率よりも高い第二の確率のいずれか一方の確率で前記当否判定を実行可能なものであり、前記第一の遊技状態は、前記第二の状態において前記第二の確率で前記当否判定を実行可能な遊技状態であり、前記第二の遊技状態は、前記第一の状態において前記第二の確率で前記当否判定を実行可能な遊技状態であり、前記第三の遊技状態は、前記第一の状態において前記第一の確率で前記当否判定を実行可能な遊技状態であり、前記遊技状態移行手段は、前記大当り遊技終了後に、前記第一の遊技状態、前記第二の遊技状態、前記第三の遊技状態の順で少なくとも前記遊技状態を移行可能なものであり、前記第一の遊技状態では、前記第二の流下経路が前記特定の流下経路となっており、前記第二の遊技状態および前記第三の遊技状態では、前記第一の流下経路が前記特定の流下経路となっており、前記第一の報知条件は、前記第一の遊技状態から前記第二の遊技状態に前記遊技状態が移行されることで、前記特定の流下経路が前記第二の流下経路から前記第一の流下経路へと変化して、少なくとも成立するものであり、前記第二の報知条件は、前記特定の流下経路が前記第一の流下経路である場合に、前記第二の流下経路に遊技球が発射されたことに関連して少なくとも成立するものであり前記情報報知手段は、前記第二の遊技状態である期間中に行われる前記図柄変動表示のうち、最初の図柄変動表示を含む複数回の図柄変動表示で前記第一の報知を実行可能なものであり、前記情報報知手段は、前記第二の報知条件の成立毎に前記第二の報知を実行可能なものであり、前記情報報知手段は、少なくとも前記第二の遊技状態である期間中における前記第一の報知の実行中は前記第二の報知条件が成立した場合であっても前記第二の報知を実行しないものであることを特徴とする遊技台によって達成される。
本発明によれば、報知する同一の所定の情報に対して、成立する報知条件により報知態様を異ならせたので、報知条件の識別が可能になる。
本発明の一実施の形態によるパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100を背面側から見た外観図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の制御部の回路ブロック図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100での表示図柄の一例であって、(a)は特図の停止表示図柄の一例を示し、(b)は装飾図柄の一例を示し、(c)は普図の停止表示図柄の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第1副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第1副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第1副制御部タイマ割込処理の流れを示し、(d)は第1副制御部画像処理の流れを示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第2副制御部での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第2副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第2副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は、第2副制御部タイマ割込処理の流れを示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300のROM306に記憶されたデータテーブルを示す図であり、(a)は高確率時に用いられる特図当否判定用テーブルの一例を示し、(b)は低確率時に用いられる特図当否判定用テーブルの一例を示し、(c)は特図決定用テーブルの一例を示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300のROM306に記憶されたデータテーブルを示す図であり、(a)は高確率時に用いられる普図当否判定用テーブルの一例を示し、(b)は低確率時に用いられる普図当否判定用テーブルの一例を示し、(c)は普通電動役物開放態様テーブルの一例を示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400または第2副制御部500の制御により装飾図柄表示装置208、遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542、またはスピーカ120に実行させる報知に関する情報報知テーブルの一例を示す図である。 図12に示した組合せ報知パターン「P」による報知態様の具体例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400あるいは第2副制御部500での報知制御処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400あるいは第2副制御部500での報知制御処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態の実施例1(その1)によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。 本発明の一実施の形態の実施例1(その2)によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。 本発明の一実施の形態の実施例1(その3)によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。 本発明の一実施の形態の実施例2によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。 本発明の一実施の形態の実施例3によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。 本発明の一実施の形態の実施例4(その1)によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。 本発明の一実施の形態の実施例4(その2)によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。 本発明の一実施の形態の変形例による遊技台としてのスロットマシンを正面から見た略示正面図である。 本発明の一実施の形態の変形例による遊技台を示す図であり、(a)はカジノマシン2000を示し、(b)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000を示し、(c)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000を示し、(d)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000を示し、(e)は本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000を示している。
以下、図面を用いて、本発明の一実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。まず、図1を用いて、本実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。外レール202は演出装置206の上方から右方にまで延びており、演出装置206上部と外レール202との空間を通って遊技盤200の右側の遊技領域124まで遊技球が飛翔できるようになっている。つまり、遊技領域124は、発射された遊技球が流下する経路として装飾部材としての演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路と、発射された遊技球が流下する経路として装飾部材を挟んで右側となる第二流下経路とを有している。
演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央下部に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では普図始動口228の下方に1つだけ配設している。なお、特図2始動口232は電チュー内に配設されているということもできる。特図2始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。普図始動口228およびその下方の特図2始動口232は、演出装置206を挟んで右側となる第二流下経路内にあるので、演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路に進んだ遊技球が普図始動口228を通過したり、特図2始動口232に入球したりすることはない。また、特図1始動口230は、演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路内にあるので、演出装置206を挟んで右側となる第二流下経路に進んだ遊技球が特図1始動口230に入球することはない。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置212、214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
図3中破線の円形A内に示すように、特図1始動口230から可変入賞口234の左端までの領域に複数の遊技釘238が遊技球の径より狭い間隔でほぼ一直線状に並んで配置されている。このため、大当り時には右打ち(演出装置206上部と外レール202との空間を通って遊技盤200の右側の遊技領域124まで遊技球を飛翔させる打ち方)をして、第二流下経路に遊技球を飛翔させないと、可変入賞口234に遊技球が入賞しない構成となっている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、およびステージ244の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図4を用いて、パチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400および第2副制御部500についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、枠ランプ122内の遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(時短状態という場合もある)に移行する。電サポ状態については詳しくは後述するが、電サポ状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、電サポ状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。「特図E」は隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、電サポ状態に移行しない状態である。なお、遊技状態が特図高確率普図高確率状態での特図変動遊技で特図Eまたは特図Fが停止表示された場合には、電サポ状態は維持される。また、遊技状態が特図低確率普図高確率状態での特図変動遊技で特図Eまたは特図Fが停止表示された場合には、改めて電サポ100回が付与される。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R電サポ無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当りまたは「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、大当りか否かの当否判定で大当りと判定された場合に、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる当り時用特図決定用乱数値を生成する当り時用特図決定用乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」と称する)を更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」という)を更新する。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタも同様に更新する。なお、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタに対応するそれぞれの初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207およびその次のステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。ステップS207の基本乱数初期値更新処理では、上記ステップS115で行った、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタにそれぞれ対応する初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次のステップS209の基本乱数更新処理では、主制御部300で使用する、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタが更新される。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、当り時用特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、当り時用特図決定用乱数カウンタが一周していると判定した場合には当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットすると共に、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。
また、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。当り時用特図決定用乱数カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図タイマ番号決定用乱数値を生成する特図タイマ番号決定用乱数カウンタを更新する。また、普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図タイマ番号決定用乱数値を生成する普図タイマ番号決定用乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」または「特図1始動情報」と称する場合がある)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」または「特図2始動情報」と称する場合がある)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)およびはずれ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ミリ秒(ms)間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、非当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグをオンに設定する。非当選の場合には、普図当りフラグをオフに設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数(本例では9つ)の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それとともに、特図2保留ランプ220の点滅を制御する。例えば、図3の特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオフの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Jそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による制御状態(遊技状態)をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。電サポ状態のときは特図変動遊技におけるはずれの図柄変動表示時間が短くなるように設定されているため、図柄変動表示の消化が速くなる。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が0より多い場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
特図2関連抽選処理(ステップS229)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留順位から特図2乱数値の組を取得し、取得した特図2乱数値の組のうちの当り判定用乱数値に対して図10(a)または図10(b)に示す当否判定用テーブルを参照して、大当りとするか、小当りとするか、はずれとするかの決定を行う。次いで主制御部300は、当否判定結果が大当りまたは小当りの場合は、取得した特図2乱数値記憶領域内の当り時用特図決定用乱数値に対して図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。詳細は後述するが、当否判定結果がはずれの場合は、はずれ図柄決定用乱数値を別途取得し、当該乱数値に対して図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を決定する。
特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされるとともに、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域(第2の始動情報記憶手段の一例)に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
特図1関連抽選処理(ステップS231)の場合も、特図2関連抽選処理(ステップS229)と同様であるのでその説明は省略する。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、FRAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図タイマ番号を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択した特図タイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図8を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップS301の次のステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS305の次のステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS307の次のステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS309の次のステップS311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS311の次のステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS313の次のステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS315の次のステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS317の次のステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS319の次のステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図8(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS501の次のステップS503では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS321で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS601の次のステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS605の次のステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS607の次のステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図9を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS701の次のステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS705の次のステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS707の次のステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS709の次のステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力し、ステップS703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図9(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技について図10乃至図22を用いて説明する。図10に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図10(a)および図10(b)は、主制御部タイマ割込処理の特図2または特図1関連抽選処理(ステップS229、S231)における特図2または特図1の当否判定処理で用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図10(a)は、特図高確率中に用いられるテーブルを示し、図10(b)は、特図低確率中に用いられるテーブルを示している。図10(c)は、図柄変動終了後に停止表示される図柄を決定するために用いられる特図決定用テーブルの一例を示している。
図10(a)および図10(b)に示す当否判定用テーブルは、左列に「特図確率」、中列に「乱数範囲」、右列に「当否結果」の項目で構成されている。図10(a)に示す左列の「特図確率」での「高確率」は当否判定時の遊技状態が特図高確率状態であることを表している。中列の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜11638、数値11639〜11940および数値11941〜65535の4つに区分されている。右列の「当否結果」は、「高確率」かつ数値0〜10000および数値11941〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜11638に対応して「大当り」が割り当てられ、数値11639〜11940に対応して「小当り」が割り当てられている。
図10(b)に示す左列の「特図確率」での「低確率」は当否判定時の遊技状態が特図低確率状態であることを表している。中列の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜10162、数値10163〜10464および数値10465〜65535の4つに区分されている。右列の「当否結果」は、「低確率」かつ数値0〜10000および数値10465〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜10162に対応して「大当り」が割り当てられ、数値10163〜10464に対応して「小当り」が割り当てられている。
主制御部300の基本回路302は、特図1または特図2の変動遊技の結果を当選(当り)とするか、非当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した当り判定用乱数値に対して当否判定用テーブルを参照して当否判定を行う。例えば、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態である場合には、取得した当り判定用乱数値が10001〜11638の範囲内にあれば特図変動遊技を当選(大当り)と判定し、取得した当り判定用乱数値が11639〜11940の範囲内にあれば特図変動遊技を当選(小当り)と判定し、取得した当り判定用乱数値が0〜10000および11941〜65535の範囲内にあれば非当選(はずれ)と判定する。
本例では、当り判定用乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)である。図10(a)に示すように、特図高確率状態で大当りと判定される当り判定用乱数値の数値範囲は10001〜11638(数値範囲の大きさは1638)であるから、特図高確率状態での特図変動遊技の大当りの当選確率は、約1/40(=1638/65536)である。また、特図高確率状態で小当りと判定される当り判定用乱数値の数値範囲は11639〜11940(数値範囲の大きさは302)であるから、特図高確率状態での特図変動遊技の小当りの当選確率は、約1/217(=302/65536)である。
また、主制御部300の基本回路302は、例えば、当否判定時の遊技状態が特図低確率状態である場合には、取得した当り判定用乱数値が10001〜10162の範囲内にあれば特図変動遊技を当選(大当り)と判定し、取得した当り判定用乱数値が10163〜10464の範囲内にあれば特図変動遊技を当選(小当り)と判定し、取得した当り判定用乱数値が0〜10000および10465〜65535の範囲内にあれば非当選(はずれ)と判定する。
図10(b)に示すように、特図低確率状態で大当りと判定される当り判定用乱数値の数値範囲は10001〜10162(数値範囲の大きさは162)であるから、特図低確率状態での特図変動遊技の大当りの当選確率は、約1/400(=162/65536)である。また、特図低確率状態で小当りと判定される当り判定用乱数値の数値範囲は10163〜10464(数値範囲の大きさは302)であるから、特図高確率状態での特図変動遊技の小当りの当選確率は、約1/217(=302/65536)である。
このように特図変動遊技の大当り当選確率は、特図高確率状態よりも特図低確率状態の方が低くなり、特図変動遊技の小当り当選確率は、特図高確率状態と特図低確率状態とで同じになるように設定されている。
図10(c)は特図決定用テーブルを示している。特図決定用テーブルは、左列から「当否判定結果」、「図柄乱数の範囲」、「停止図柄」の項目で構成されている。左列の「当否判定結果」は「大当り」、「小当り」および「はずれ」に区分されている。「大当り」は図10(a)および図10(b)に示す特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「大当り」と判定された場合を示し、「小当り」は特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「小当り」と判定された場合を示し、「はずれ」は特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「はずれ」と判定された場合を示している。
図10(c)に示すテーブルの中列の項目「図柄乱数の範囲」は、取得した当り時用特図決定用乱数値またははずれ図柄決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲を示している。「図柄乱数の範囲」は、左列「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜49、数値50〜69、数値70〜77、数値78〜83、数値84〜91および数値92〜99の6つに区分され、「小当り」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分され、「はずれ」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分されている。
図10(c)に示すテーブルの右列の項目「停止図柄」は、特図1変動遊技または特図2変動遊技における停止図柄を表している。「停止図柄」は、「大当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図A」、数値50〜69に対応して「特図B」、数値70〜77に対応して「特図C」、数値78〜83に対応して「特図D」、数値84〜91に対応して「特図E」、数値92〜99に対応して「特図F」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「停止図柄」は、「小当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図G」、数値50〜99に対応して「特図H」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。さらに、「停止図柄」は、「はずれ」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図I」、数値50〜99に対応して「特図J」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。
主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230または特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図1表示装置212または特図2表示装置214に特図A〜特図Fのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。当り時用特図決定用乱数値の数値範囲は0〜99(数値範囲の大きさは100)であるから、特図変動遊技に基づく大当りの場合の特図Aが選択される確率は1/2(=50/100)、特図Bが選択される確率は1/5(=20/100)、特図C、特図Eおよび特図Fが選択される確率は約1/12(=8/100)、特図Dが選択される確率は約1/17(=6/100)である。
主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230または特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が小当りの場合、特図1表示装置212または特図2表示装置214に特図Gおよび特図Hのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。当り時用特図決定用乱数値の数値範囲は0〜99(数値範囲の大きさは100)であるから、特図変動遊技に基づく小当りの場合の特図Gおよび特図Hのいずれかが選択される確率は1/2(=50/100)である。
主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230または特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図1表示装置212または特図2表示装置214に特図Iおよび特図Jのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得したはずれ図柄決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。はずれ図柄決定用乱数値の数値範囲は0〜99(数値範囲の大きさは100)であるから、特図変動遊技に基づくはずれの場合の特図Iおよび特図Jのいずれかが選択される確率は1/2(=50/100)である。
次に、図11に示すデータテーブルについて説明する。図11に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図11(a)および図11(b)は、主制御部タイマ割込処理の普図関連抽選処理(ステップS223)における普図の当否判定処理で用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図11(a)の普通図柄当否判定用高確率テーブルは、普図高確率中に用いられる。図11(b)の普通図柄当否判定用低確率テーブルは、普図低確率中に用いられる。図11(c)は、普図当否判定結果が「当り」の場合に普通電動役物(電チュー)の開放態様を決める普通電動役物(電チュー)開放態様(普通図柄当否判定当り時)テーブルの一例を示している。
図11(a)および図11(b)に示す当否判定用テーブルは、左列に「普図確率」、中列に「乱数範囲」、右列に「当否結果」の項目で構成されている。図11(a)に示す左列の「普図確率」での「高確率」は当否判定時の遊技状態が普図高確率状態であることを表している。中列の「乱数範囲」は、取得した普図当選乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜216)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜1、および数値2〜216の2つに区分されている。右列の「当否結果」は、「高確率」かつ数値0〜1に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値2〜216に対応して「当り」が割り当てられている。
図11(b)に示す左列の「普図確率」での「低確率」は当否判定時の遊技状態が普図低確率状態であることを表している。中列の「乱数範囲」は、取得した普図当選乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜216)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜213、および数値214〜216の2つに区分されている。右列の「当否結果」は、「低確率」かつ数値0〜213に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値214〜216に対応して「当り」が割り当てられている。
主制御部300の基本回路302は、普図変動遊技の結果を当選(当り)とするか、非当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した普図当選乱数値に対して当否判定用テーブルを参照して当否判定を行う。例えば、当否判定時の遊技状態が普図高確率状態である場合には、取得した普図当選乱数値が0〜1の範囲内にあれば普図変動遊技を当選(当り)と判定し、取得した普図当選乱数値が2〜216の範囲内にあれば普図変動遊技を非当選(はずれ)と判定する。
本例では、普図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜216(数値範囲の大きさは217)である。図11(a)に示すように、普図高確率状態で当りと判定される普図当選乱数値の数値範囲は2〜216(数値範囲の大きさは215)であるから、普図高確率状態での普図変動遊技の当りの当選確率は、約99%(=215/217)である。
また、主制御部300の基本回路302は、例えば、当否判定時の遊技状態が普図低確率状態である場合には、取得した普図当選乱数値が214〜216の範囲内にあれば普図変動遊技を当選(当り)と判定し、取得した普図当選乱数値が0〜213の範囲内にあれば普図変動遊技を非当選(はずれ)と判定する。
本例では、普図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜216(数値範囲の大きさは217)である。図11(b)に示すように、普図低確率状態で当りと判定される普図当選乱数値の数値範囲は214〜216(数値範囲の大きさは2)であるから、普図低確率状態での普図変動遊技の当りの当選確率は、約1%(=2/217)である。
このように普図変動遊技の当り当選確率は、普図高確率状態よりも普図低確率状態の方が低くなるように設定されている。
図11(c)は普通電動役物(電チュー)開放態様テーブルを示している。電チュー開放態様テーブルは、左列から「普通図柄抽選当選状態」、「1回の開放時間」、「開放回数」の項目で構成されている。左列の「普通図柄抽選当選状態」は「高確率」および「低確率」に区分されている。「高確率」は普図高確率状態であることを示し、「低確率」は普図低確率状態であることを示している。
図11(c)に示すテーブルの中列の項目「1回の開放時間」は、普図関連抽選処理(図7のステップS223)での普図当否判定の結果が当りの場合の特図2始動口(電チュー)232の羽根部材232aが1回開放する際の開放時間を示している。図11(c)に示すテーブルの右列の項目「開放回数」は、普図関連抽選処理での普図当否判定の結果が当りの場合の特図2始動口232の羽根部材232aの開放回数を示している。
図11(c)に示すように、普図高確率状態で普図変動遊技に当選すると、特図2始動口232の羽根部材232aは、1回当り1400msの開放時間で、3回の開放動作を行い、普図低確率状態で普図変動遊技に当選すると、特図2始動口232の羽根部材232aは、1回当り60msの開放時間で、1回の開放動作を行う。
主制御部300の基本回路302は、普図始動口228を遊技球が通過したことに基づいて普図関連抽選処理(図7のステップS223)において普図当否判定を行う。主制御部300は、普図高確率状態のときに遊技球が普図始動口228を通過した場合であって、当否判定の結果が当りの場合は、普図表示装置210で例えば1.5秒の変動時間で普図変動遊技を行い、図5(c)に示す当り図柄(普図A)を停止表示する。次いで、主制御部300は、普図状態更新処理(図7のステップS221)によって特図2始動口232の羽根部材232aを1回当り1400msの開放時間で3回の開放動作を行う。
また、主制御部300は、普図低確率状態のときに遊技球が普図始動口228を通過した場合であって、当否判定の結果が当りの場合は、普図表示装置210で例えば15秒の変動時間で普図変動遊技を行い、図5(c)に示す当り図柄(普図A)を停止表示する。次いで、主制御部300は、普図状態更新処理(図7のステップS221)によって特図2始動口232の羽根部材232aを1回当り60msの開放時間で1回の開放動作を行う。
このように、普図低確率状態では、普図変動遊技の変動時間が相対的に長くなると共に、普図変動遊技の結果が当りであっても電チューの開放時間が極端に短く開放回数も少ない。これに対し普図高確率状態では、普図変動遊技の変動時間が短いと共に、普図変動遊技の結果が当りの場合の電チューの開放時間が長く開放回数も多くなる。このため、普図高確率状態の方が普図低確率状態に比して特図2始動口232に遊技球が入賞する可能性が高くなっている。
本実施の形態のようなパチンコ機100では、普図低確率となる通常遊技状態(通常時ともいう)に右打ちして演出装置206の右側の第二流下経路に遊技球を飛翔させても、普図変動遊技の当選確率が極めて低いだけでなく、仮に当選しても電チューの開放時間が短くまた開放回数も少ないので特図2始動口232への入賞は極めて困難となる。つまり、普図低確率の非電サポ時の遊技状態では第一流下経路が正常な流下経路として設定されている。一方、電サポ時は普図高確率であるので、右打ちして第二流下経路に遊技球を飛翔させると、普図変動遊技の当選確率が極めて高いと共に、当選した場合の電チューの開放時間が長くまた開放回数も多いので特図2始動口232への入賞は極めて容易となる。つまり、普図高確率の電サポ時の遊技状態では第二流下経路が正常な流下経路として設定されている。なお、いずれの状態時においても左打ちにより演出装置206の左側の第一流下経路に遊技球を飛翔させて特図1始動口230へ入賞させることは許容される。
次に、本実施の形態による所定の情報報知の手段について説明する。以下、情報報知手段の一部を構成する第1副制御部400および第2副制御部500での処理について、図12乃至図15を用いて説明する。図12は、第1副制御部400または第2副制御部500の制御により装飾図柄表示装置208、遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542、またはスピーカ120で情報を報知させるための情報報知テーブルを示している。図12に示す情報は第1副制御部400のROM406内に格納されている。
図12に示す情報報知テーブルは大まかに言うと報知要件と報知態様の組合せを示している。情報報知テーブルは、左列から報知要件として「報知の種類(所定の情報)」、「報知条件(報知条件種別)」、および「報知タイミング」で構成され、報知態様として「報知パターン(表示)」、「報知パターン(ランプ)」、「報知パターン(音声)」、および「P」の項目で構成されている。
「報知の種類(所定の情報)」は、遊技者等に対して行う報知の内容を示している。「報知条件(報知条件種別)」は、遊技者等に対して報知を行うための条件を示している。「報知タイミング」は、報知の開始時期を示している。「報知パターン(表示)」は、装飾図柄表示装置208に表示させる報知態様を示している。「報知パターン(ランプ)」は、遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542の点滅による報知態様を示している。「報知パターン(音声)」は、スピーカ120から出力させる音声による報知態様を示している。「P」は、「報知パターン(表示)」、「報知パターン(ランプ)」、および「報知パターン(音声)」を組合せた組合せ報知パターンを示している。
最左列の「報知の種類(所定の情報)」は「右打ち指示の報知「A」」、「左打ち指示の報知「B」」、および「球抜き指示の報知「C」」に区分されている。「右打ち指示の報知「A」」は、遊技者に対し、遊技領域206の右側の第二流下経路に遊技球を落下させるように発射ハンドル134を操作するよう指示する報知であることを示している。「左打ち指示の報知「B」」は、遊技者に対し、遊技領域206の左側の第一流下経路に遊技球を落下させるように発射ハンドル134を操作するよう指示する報知であることを示している。「球抜き指示の報知「C」」は、遊技者に対し、球排出レバー132を操作して遊技球を下皿128からドル箱へ落下させるよう指示する報知であることを示している。
まず、「右打ち指示の報知「A」」の右側の各列について説明する。「右打ち指示の報知「A」」の「報知条件(報知条件種別)」は、「電サポなし時に特図AまたはBが大当り(1)」、「電サポなし時に特図CまたはDが大当り(1)」、「電サポ中か大当り中に特図1始動口へ遊技球が入賞(2)」の3つに区分されている。「電サポなし時に特図AまたはBが大当り(1)」は、遊技状態が非電サポ状態中に特図変動遊技の結果が特図AまたはBでの大当りとなることを示している。報知条件種別は(1)である。「電サポなし時に特図CまたはDが大当り(1)」は、遊技状態が非電サポ状態中に特図変動遊技の結果が特図CまたはDでの大当りとなることを示している。報知条件種別は(1)である。「電サポ中か大当り中に特図1始動口へ遊技球が入賞(2)」は、遊技状態が電サポ状態中か大当り遊技中に特図1始動口230に遊技球が入球したことを示している。報知条件種別は(2)である。報知条件種別は(1)の方が(2)より明確な報知態様となっている(詳細は後述)。
「右打ち指示の報知「A」」の「報知タイミング」は、「大当り開始時」、「条件成立直後」の2つに区分されている。「大当り開始時」は、特図A、B、C、またはDのいずれかに当選にして大当り遊技が開始されるときを示している。「条件成立直後」は、報知条件が成立した直後を示している。
「右打ち指示の報知「A」」の「報知パターン(表示)」は、「表示a1」、「表示a2」の2つに区分されている。本例では「表示a1」の方が「表示a2」より報知画像が大きく表示される。「報知パターン(ランプ)」は、「ランプa1」、「ランプa2」の2つに区分されている。本例では「ランプa1」の方が「ランプa2」より高速に点滅するようになっている。「報知パターン(音声)」は、「音声a1」、「音声a2」の2つに区分されている。本例では「音声a1」の方が「音声a2」より大きい音声出力になっている。
図12の項目「P」に示すように、組合せ報知パターン「PA1」は、「報知パターン(表示)」が「表示a1」、「報知パターン(ランプ)」が「ランプa1」、「報知パターン(音声)」が「音声a1」の組合せである。組合せ報知パターン「PA2」は、「報知パターン(表示)」が「表示a1」、「報知パターン(ランプ)」が「ランプa1」、「報知パターン(音声)」が「音声a2」の組合せである。組合せ報知パターン「PA3」は、「報知パターン(表示)」が「表示a2」、「報知パターン(ランプ)」が「ランプa2」、「報知パターン(音声)」が「音声a2」の組合せである。
図12に示すように、「右打ち指示の報知「A」」では、「報知条件(報知条件種別)」が「電サポなし時に特図AまたはBが大当り(1)」の場合、「報知タイミング」は、「大当り開始時」であり、組合せ報知パターンは「PA1」である。また、「報知条件(報知条件種別)」が「電サポなし時に特図CまたはDが大当り(1)」の場合、「報知タイミング」は、「大当り開始時」であり、組合せ報知パターンは「PA2」である。また、「報知条件(報知条件種別)」が「電サポ中か大当り中に特図1始動口へ遊技球が入賞(2)」の場合、「報知タイミング」は、「条件成立直後」であり、組合せ報知パターンは「PA3」である。この場合の「報知タイミング」は、「電サポ中か大当り中に特図1始動口へ遊技球が入賞した直後」である。
次に、「左打ち指示の報知「B」」の右側の各列について説明する。「左打ち指示の報知「B」」の「報知条件(報知条件種別)」は、「電サポ終了時(1)」、「通常時に普図始動口228を遊技球が通過(2)」の2つに区分されている。「電サポ終了時(1)」は、例えば電サポ回数100回が付与されている場合に当該電サポ回数の残回数が0になったときである。報知条件種別は(1)である。「通常時に普図始動口228を遊技球が通過(2)」は、遊技状態が通常遊技状態(特図低確率普図低確率状態)に普図始動口228を遊技球が通過したことを示している。報知条件種別は(2)である。
「左打ち指示の報知「B」」の「報知タイミング」は、「電サポ終了後1回転目の特図変動遊技の開始時」、「条件成立直後」の2つに区分されている。「電サポ終了後1回転目の特図変動遊技の開始時」は、電サポ状態が終了して非電サポ状態に移行した後の最初の特図1または特図2の変動遊技が開始したときである。
「左打ち指示の報知「B」」の「報知パターン(表示)」は、「表示b1」、「表示b2」の2つに区分されている。本例では「表示b1」の方が「表示b2」より報知画像が大きく表示される。「報知パターン(ランプ)」は、「ランプb1」、「ランプb2」の2つに区分されている。本例では「ランプb1」が低速点滅10回であり、「ランプb2」は低速点滅5回であり、「ランプb1」の方が「ランプb2」より点滅回数が多くなっている。「報知パターン(音声)」は、「音声b1」、「(音声なし)」の2つに区分されている。「(音声なし)」は、左打ち指示に関して音声による報知を行わないことを示している。
図12の項目「P」に示すように、組合せ報知パターン「PB1」は、「報知パターン(表示)」が「表示b1」、「報知パターン(ランプ)」が「ランプb1」、「報知パターン(音声)」が「音声b1」の組合せである。組合せ報知パターン「PB2」は、「報知パターン(表示)」が「表示b2」、「報知パターン(ランプ)」が「ランプb2」、「報知パターン(音声)」が「(音声なし)」の組合せである。
図12に示すように、「左打ち指示の報知「B」」では、「報知条件(報知条件種別)」が「電サポ終了時(1)」の場合、「報知タイミング」は、「電サポ終了後1回転目の特図変動遊技の開始時」であり、組合せ報知パターンは「PB1」である。また、「報知条件(報知条件種別)」が「通常時に普図始動口228を遊技球が通過(2)」の場合、「報知タイミング」は、「条件成立直後」であり、組合せ報知パターンは「PB2」である。この場合の「報知タイミング」は、「通常時に普図始動口228を遊技球が通過した直後」である。
次に、「球抜き指示の報知「C」」の右側の各列について説明する。「球抜き指示の報知「C」」の「報知条件(報知条件種別)」は、「大当り中に下皿満タンエラー(1)」、「大当り中以外で下皿満タンエラー(2)」の2つに区分されている。「大当り中に下皿満タンエラー(1)」は、大当り遊技の最中に下皿128が多数の遊技球で満タンになったことを下皿満タンセンサが検出し、主制御部300から送出された下皿満タンエラーを含むデバイス情報(下皿満タンエラーコマンド)を第1副制御部400が受信したことである。報知条件種別は(1)である。「大当り中以外で下皿満タンエラー(2)」は、通常遊技状態で下皿128が多数の遊技球で満タンになったことを下皿満タンセンサが検出し、主制御部300から送出された下皿満タンエラーコマンドを第1副制御部400が受信したことである。報知条件種別は(2)である。
「球抜き指示の報知「C」」の「報知タイミング」は「条件成立直後」である。「球抜き指示の報知「C」」の「報知パターン(表示)」は、「表示c1」、「表示c2」の2つに区分されている。本例では「表示c1」の方が「表示c2」より画像が大きく表示される。「報知パターン(ランプ)」は、「演出優先(ランプなし)」、「ランプc1」の2つに区分されている。「演出優先(ランプなし)」は、球抜き指示に関してランプによる報知を行わず、元々表示すべき演出を優先的に表示することを示している。「報知パターン(音声)」は、「音声c1」、「音声c2」の2つに区分されている。本例では「音声c1」の方が「音声c2」より大きい音声出力になっている。
図12の項目「P」に示すように、組合せ報知パターン「PC1」は、「報知パターン(表示)」が「表示c1」、「報知パターン(ランプ)」が「演出優先(ランプなし)」、「報知パターン(音声)」が「音声c2」の組合せである。組合せ報知パターン「PC2」は、「報知パターン(表示)」が「表示c2」、「報知パターン(ランプ)」が「ランプc1」、「報知パターン(音声)」が「音声c1」の組合せである。
図12に示すように、「球抜き指示の報知「C」」では、「報知条件(報知条件種別)」が「大当り中に下皿満タンエラー(1)」の場合、「報知タイミング」は、「条件成立直後」であり、組合せ報知パターンは「PC1」である。この場合の「報知タイミング」は、「大当り中に下皿満タンエラーコマンドを受信した直後」である。「報知条件(報知条件種別)」が「大当り中以外で下皿満タンエラー(2)」の場合、「報知タイミング」は、「条件成立直後」であり、組合せ報知パターンは「PC2」である。この場合の「報知タイミング」は、「大当り中以外で下皿満タンエラーコマンドを受信した直後」である。
図13は、図12に示す組合せ報知パターン「P」による報知態様の具体例を示している。図13中の各図は、中央に装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域を示し、当該長方形領域の外側上部に遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542による報知パターンを文字で説明し、当該長方形領域の外側下部にスピーカ120による音声の報知パターンを模式的に文字説明で示している。これ以降の音声パターンの図中の説明において音声出力の大きい場合は音声の内容を示す文字の大きさを大きく示し、音声出力の小さい場合は音声の内容を示す文字の大きさを小さく示すものとする。
図13(a)は、組合せ報知パターン「PA1」の一態様を示している。組合せ報知パターン「PA1」は右打ちを指示する報知「A」で用いられるので、「表示a1」の内容は「右打ち!」という文字情報を含み、「音声a1」の内容は「右を狙え!」という音声を含んでいる。表示される文字と音声の語句とは同じでもよいし、本例のように異なっていても報知の主旨が同じであればよい。また、表示および音声の態様は命令系であってもよいし、丁寧な調子であってもよいし、それらが混在していてももちろんよい。
さらに、「表示a1」は「表示a2」より表示が大きいので装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央に相対的に大きい画像面積で「右打ち!」が表示される。「表示a1」は「表示a2」より相対的に大きい画像面積で表示されるのでより明確な報知態様である。また、「音声a1」は「音声a2」より音が大きいのでスピーカ120から相対的に大きな音声で「右を狙え!」と出力される。「音声a1」は「音声a2」より相対的に大きな音声なのでより明確な報知態様である。「ランプa1」の内容はランプの点滅を含んでいる。また、「ランプa1」は「ランプa2」より高速で点滅する。「ランプa1」は「ランプa2」より相対的に高速に点滅するのでより明確な報知態様である。
図13(b)は、組合せ報知パターン「PA2」の一態様を示している。組合せ報知パターン「PA2」は装飾図柄表示装置208およびランプ120の報知パターンは組合せ報知パターン「PA1」と同一だが、音声による報知は「音声a2」であって「音声a1」より音が小さいのでスピーカ120から相対的に小さな音声で「右を狙え!」と出力される。
図13(c)は、組合せ報知パターン「PA3」の一態様を示している。組合せ報知パターン「PA3」は右打ちを指示する報知「A」で用いられるので、「表示a2」の内容は「右打ちしてね」という文字情報を含み、「音声a2」の内容は「右打ちしてね」という音声を含んでいる。「ランプa2」の内容はランプの点滅を含んでいる。さらに、「表示a2」は「表示a1」より表示が小さいので装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央に相対的に小さな画像面積で「右打ちしてね」が表示される。また、「音声a2」は「音声a1」より音が小さいのでスピーカ120から相対的に小さな音声で「右打ちしてね」と出力される。また、「ランプa2」は「ランプa1」より低速で点滅する。
このように、図13(a)〜(c)は「右打ち指示の報知「A」」の3態様を示している。図13(a)に示す報知は報知条件種別(1)の報知条件により実行されている。図13(b)に示す報知も報知条件種別(1)の報知条件により実行されている。図13(c)に示す報知は報知条件種別(2)の報知条件により実行されている。
「右打ち指示の報知「A」」の報知条件種別(1)は、電サポなし状態から大当り遊技を経て電サポ状態へ移行するという遊技状態の移行に関連して成立する第一の報知条件(電サポなし時に大当りすること)に付されている。一方、報知条件種別(2)は、電サポ中または大当り中で遊技状態の移行に関連せずに成立する第二の報知条件(電サポ中か大当り中に特図1始動口へ遊技球が入賞すること)に付されている。図13(a)〜(c)から明らかなように、本実施形態では報知条件種別(1)である第一の報知条件が成立する場合と、報知条件種別(2)である第二の報知条件が成立する場合とで報知態様を異ならせている。さらに本実施形態では、報知条件種別(1)の組合せ報知パターン「PA1」や「PA2」の方が報知条件種別(2)の組合せ報知パターン「PA3」より明確な報知態様となっている。
図13(d)は、組合せ報知パターン「PB1」の一態様を示している。組合せ報知パターン「PB1」は左打ちを指示する報知「B」で用いられるので、「表示b1」の内容は「左に戻して」という文字情報を含み、「音声b1」の内容は「左に戻してください」という音声を含んでいる。「ランプb1」の内容はランプの点滅を含んでいる。さらに、「表示b1」は「表示b2」より表示が大きいので装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央に相対的に大きい画像面積で「左に戻して」が表示される。「表示b1」は「表示b2」より相対的に大きい画像面積で表示されるのでより明確な報知態様である。また、「音声b1」はスピーカ120から所定の大きさの音声で「左に戻してください」と出力される。「音声b1」は「(音声なし)」より明確な報知態様である。また、「ランプb1」は「ランプb2」より多い回数の10回の低速点滅をする。「ランプb1」は「ランプb2」より相対的に多い回数の点滅をするのでより明確な報知態様である。
図13(e)は、組合せ報知パターン「PB2」の一態様を示している。組合せ報知パターン「PB2」は左打ちを指示する報知「B」で用いられるので、「表示b2」の内容は「左に戻して」という文字情報を含んでいる。「ランプb1」の内容はランプの点滅を含んでいる。さらに、「表示b2」は「表示b1」より表示が小さいので装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央に相対的に小さい画像面積で「左に戻して」が表示される。また、組合せ報知パターン「PB2」には報知パターン(音声)が含まれていないので、スピーカ120から本報知のための音声出力はない。音声出力がなくても装飾図柄表示装置208で所定の報知が行われるので遊技者が報知内容の把握に支障をきたすことはない。また、「ランプb2」は「ランプb1」より少ない回数の5回の低速点滅をする。
図13(d)、(e)は「左打ち指示の報知「B」」の2態様を示している。図13(d)に示す報知は報知条件種別(1)の報知条件により実行されている。図13(e)に示す報知は報知条件種別(2)の報知条件により実行されている。報知条件種別(1)は、電サポ状態から電サポなし状態への移行という遊技状態の移行に関連して成立する第一の報知条件(電サポ終了時であること)に付されている。一方、報知条件種別(2)は、遊技状態の移行に関連せずに成立する第二の報知条件(通常時に普図始動口228を遊技球が通過すること)に付されている。図13(d)、(e)から明らかなように、本実施形態では報知条件種別(1)である第一の報知条件が成立する場合と、報知条件種別(2)である第二の報知条件が成立する場合とで報知態様を異ならせている。さらに本実施形態では、報知条件種別(1)の組合せ報知パターン「PB1」の方が報知条件種別(2)の組合せ報知パターン「PB2」より明確な報知態様となっている。
図13(f)は、組合せ報知パターン「PC1」の一態様を示している。組合せ報知パターン「PC1」は球抜きを指示する報知「C」で用いられるので、「表示c1」の内容は「球抜きして」という文字情報を含み、「音声c1」の内容は「球を抜いてください」という音声を含んでいる。また、組合せ報知パターン「PC1」はランプによる報知はないので、ランプ類は他の演出に依存して点滅する。さらに、「表示c1」は「表示c2」より表示が大きいので装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央に相対的に大きい画像面積で「球抜きして」が表示される。「表示c1」は「表示c2」より相対的に大きい画像面積で表示されるのでより明確な報知態様である。また、「音声c2」は「音声c1」より音が小さいのでスピーカ120から相対的に小さな音声で「球を抜いてください」と出力される。
図13(g)は、組合せ報知パターン「PC2」の一態様を示している。組合せ報知パターン「PC2」は球抜きを指示する報知「C」で用いられるので、「表示c2」の内容は「球抜きして」という文字情報を含んでいる。「ランプc1」の内容はランプの高速点滅10回を含んでいる。「ランプc1」は「(ランプなし)」より明確な報知態様である。さらに、「表示c2」は「表示c1」より表示が小さく、さらに装飾図柄表示装置208の表示領域の上方に相対的に小さい画像面積で「球抜きして」が表示される。また、「音声c1」は「音声c2」より音が大きいのでスピーカ120から相対的に大きな音声で「球を抜いてください」と出力される。「音声c1」は「音声c2」より相対的に大きい音声なのでより明確な報知態様である。
図13(f)、(g)は「球抜き指示の報知「C」」の2態様を示している。図13(f)に示す報知は報知条件種別(1)の報知条件により実行されている。図13(g)に示す報知は報知条件種別(2)の報知条件により実行されている。報知条件種別(1)は、通常遊技状態から大当り遊技状態へ移行したことという遊技状態の移行に関連して成立する第一の報知条件(大当り中に下皿満タンエラーとなること)に付されている。一方、報知条件種別(2)は、通常遊技状態の継続中という遊技状態の移行に関連せずに成立する第二の報知条件(大当り中以外で下皿満タンエラーとなること)に付されている。図13(f)、(g)から明らかなように、本実施形態では報知条件種別(1)である第一の報知条件が成立する場合と、報知条件種別(2)である第二の報知条件が成立する場合とで報知態様を異ならせている。「球抜き指示の報知「C」」の例では、報知条件種別(1)と(2)のいずれが全体して明確な報知態様と感じるかは遊技者によって異なる。なお、第二の報知条件が成立した場合の報知態様の方が明確であってもよい。
次に、第1副制御部400あるいは第2副制御部500での報知制御処理について図14および図15に示すフローチャートを用いて説明する。図14および図15で示す処理は図8に示す第1副制御部400のメイン処理で実行される各処理内のサブ処理として実行される。
図14(a)は、組合せ報知パターン「PA3」による報知での制御処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は図8のステップS307のコマンド処理で特図1入賞コマンドを受信すると(ステップS1001)、図8のステップS309の演出制御処理で現在の遊技状態が電サポ中であるか否か、および大当り遊技中であるか否かを判断する(ステップS1003)。特図1入賞コマンドに代えて、主制御部300から送出された基本コマンド内のコマンドデータに含まれる特図1始動口230への入賞の有無の情報を用いてもよい。
また、現在の遊技状態が電サポ中であるか否かの判断は、主制御部300から送出された所定の制御コマンドに含まれる時短フラグの情報に基づいて行う。当該情報が時短フラグがオン状態であることを示している場合には電サポ中であると判断し、時短フラグがオフ状態であることが示されている場合には非電サポ中であると判断する。現在の遊技状態が大当り遊技中であるか否かの判断は、主制御部300から送出された大当り遊技開始コマンド等に基づいて行う。
第1副制御部400は、現在の遊技状態が電サポ中または大当り中であると判断したらステップS1005に移行し、現在の遊技状態が電サポ中でも大当り中でもないと判断したら本処理(PA3報知制御処理)を終了して第1副制御部メイン処理の所定の処理に戻る。
第1副制御部400は、ステップS1005に移行したら、組合せ報知パターン「PA3」に基づいて各種情報報知手段を制御する。その後、本処理(PA3報知制御処理)を終了して第1副制御部メイン処理の所定の処理に戻る。
ステップS1005の処理における第1副制御部400は、図8のメイン処理の画像制御処理(ステップS313)において、組合せ報知パターン「PA3」内の「表示a2」に基づいて、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央に相対的に小さな画像面積で「右打ちしてね」の文字を表示させる。また、メイン処理の音制御処理(ステップS317)において、組合せ報知パターン「PA3」内の「音声a2」に基づいて、スピーカ120から相対的に小さな音声で「右打ちしてね」と出力させる。
また、第1副制御部400は、メイン処理の情報送信処理(ステップS321)において、組合せ報知パターン「PA3」内の「ランプa2」に基づいてランプ制御をするためのコマンドを第2副制御部500に送出する。第2副制御部500は当該ランプ制御コマンドを受信すると、図9(a)の第2副制御部メイン処理のランプ制御処理(ステップS711)において、組合せ報知パターン「PA3」内の「ランプa2」に基づいて、遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542を相対的に低い点滅速度で点滅させる。
図14(b)は、組合せ報知パターン「PB2」による報知での制御処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は図8のステップS307のコマンド処理で普図始動口入賞コマンドを受信すると(ステップS1101)、図8のステップS309の演出制御処理で現在の遊技状態が非電サポ中であるか否かを判断する(ステップS1103)。普図始動口入賞コマンドは、主制御部300から送出された基本コマンド内のコマンドデータに含まれる普図始動口228への入賞の有無の情報を用いてもよい。
また、現在の遊技状態が非電サポ中であるか否かの判断は、主制御部300から送出された所定の制御コマンドに含まれる時短フラグの情報に基づいて行う。当該情報が時短フラグがオン状態であることを示している場合には電サポ中であると判断し、時短フラグがオフ状態であることが示されている場合には非電サポ中であると判断する。
第1副制御部400は、現在の遊技状態が非電サポ中であると判断したらステップS1105に移行し、現在の遊技状態が非電サポ中でないと判断したら本処理(PB2報知制御処理)を終了して第1副制御部メイン処理の所定の処理に戻る。
第1副制御部400は、ステップS1105に移行したら、組合せ報知パターン「PB1」による報知の実行中か否かを判断する。組合せ報知パターン「PB1」による報知の実行中か否かは、例えば、第1副制御部400のRAM408内にPB1報知実行中か否かを示すPB1報知実行フラグの記憶領域を設け、当該フラグの値を参照して判断する。組合せ報知パターン「PB1」による報知の実行中でないと判断したらステップS1107に移行する。第1副制御部400は、ステップS1107に移行したら、各種情報報知手段を組合せ報知パターン「PB2」に基づいて制御する。その後、本処理(PB2報知制御処理)を終了して第1副制御部メイン処理の所定の処理に戻る。
ステップS1105で組合せ報知パターン「PB1」による報知の実行中であると判断したら本処理(PB2報知制御処理)を終了して第1副制御部メイン処理の所定の処理に戻る。ステップS1105の処理により、組合せ報知パターン「PB2」による報知よりも組合せ報知パターン「PB1」による報知の実行を優先させることができる。
ステップS1107の処理における第1副制御部400は、図8のメイン処理の画像制御処理(ステップS313)において、組合せ報知パターン「PB2」内の「表示b2」に基づいて、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央に相対的に小さな画像面積で「左に戻して」の文字を表示させる。また、組合せ報知パターン「PB2」は「音声なし」であるため、メイン処理の音制御処理(ステップS317)は本報知処理に関するスピーカ120からの音出力をゼロに制御する。
また、第1副制御部400は、メイン処理の情報送信処理(ステップS321)において、組合せ報知パターン「PB2」内の「ランプb2」に基づいてランプ制御をするためのコマンドを第2副制御部500に送出する。第2副制御部500は当該ランプ制御コマンドを受信すると、図9(a)の第2副制御部メイン処理のランプ制御処理(ステップS711)において、組合せ報知パターン「PB2」内の「ランプb2」に基づいて、遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542を相対的に低速で5回点滅させる。
図14(c)は、組合せ報知パターン「PC1」または「PC2」による報知での制御処理の流れを示すフローチャートである。まず、主制御部300は、I/O310の入力ポートを介して下皿満タンセンサの検出信号を入力して下皿満タン信号の検出の有無を監視し、RAM308に設けた信号状態記憶領域に記憶する。主制御部300は下皿満タン信号を検出すると第1副制御部400に下皿満タンエラーコマンドを送出する。第1副制御部400は図8のステップS307のコマンド処理で下皿満タンエラーコマンドを受信すると(ステップS1201)、図8のステップS309の演出制御処理で現在の遊技状態が大当り遊技中であるか否かを判断する(ステップS1203)。現在の遊技状態が大当り遊技中であるか否かの判断は、主制御部300から送出された大当り遊技開始コマンド等に基づいて行う。
第1副制御部400は、大当り遊技中であると判断したらステップS1205に移行し、現在が大当り遊技中でないと判断したらステップS1207に移行する。
第1副制御部400は、ステップS1205に移行したら、組合せ報知パターン「PA1」または「PA2」による報知期間中か否かを判断する。組合せ報知パターン「PA1」または「PA2」による報知の実行中か否かは、例えば、第1副制御部400のRAM408内に「PA1」または「PA2」が報知実行中か否かを示すPA1/PA2報知実行フラグの記憶領域を設け、当該フラグの値を参照して判断する。組合せ報知パターン「PA1」または「PA2」による報知期間中でないと判断したらステップS1209に移行する。第1副制御部400は、ステップS1209に移行したら、各種情報報知手段を組合せ報知パターン「PC1」に基づいて制御する。その後、本処理(PC1・PC2報知制御処理)を終了して第1副制御部メイン処理の所定の処理に戻る。
ステップS1205で組合せ報知パターン「PA1」または「PA2」による報知期間中であると判断したら、ステップS1209に移行せずに本処理(PC1・PC2報知制御処理)を終了して第1副制御部メイン処理の所定の処理に戻る。大当り開始直後の右打ち指示の報知は下皿満タンエラーに関する報知より遊技者にとって重要なので、ステップS1205の処理により、組合せ報知パターン「PC1」による報知よりも組合せ報知パターン「PA1」または「PA2」による報知の実行を優先させるようにしている。
ステップS1209の処理における第1副制御部400は、図8のメイン処理の画像制御処理(ステップS313)において、組合せ報知パターン「PC1」内の「表示c1」に基づいて、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央に相対的に大きな画像面積で「球抜きして」の文字を表示させる。また、メイン処理の音制御処理(ステップS317)において、組合せ報知パターン「PC1」内の「音声c2」に基づいて、スピーカ120から相対的に小さな音声で「球を抜いてください」と出力させる。また、組合せ報知パターン「PC1」は「ランプなし」であるため、本報知処理に関するコマンドを第2副制御部500に送出しない。
ステップS1207の処理における第1副制御部400は、図8のメイン処理の画像制御処理(ステップS313)において、組合せ報知パターン「PC2」内の「表示c2」に基づいて、装飾図柄表示装置208の表示領域の上段に相対的に小さな画像面積で「球抜きして」の文字を表示させる。また、メイン処理の音制御処理(ステップS317)において、組合せ報知パターン「PC2」内の「音声c1」に基づいて、スピーカ120から相対的に大きな音声で「球を抜いてください」と出力させる。
また、第1副制御部400は、メイン処理の情報送信処理(ステップS321)において、組合せ報知パターン「PC2」内の「ランプc1」に基づいてランプ制御をするためのコマンドを第2副制御部500に送出する。第2副制御部500は当該ランプ制御コマンドを受信すると、図9(a)の第2副制御部メイン処理のランプ制御処理(ステップS711)において、組合せ報知パターン「PC2」内の「ランプc1」に基づいて、遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542を相対的に高速で10回点滅させる。
図15(a)は、組合せ報知パターン「PA1」または「PA2」による報知での制御処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は図8のステップS307のコマンド処理において、受信した図柄変動開始コマンド内の大当りフラグがオンであると(ステップS1301)、図8のステップS309の演出制御処理で大当り時の遊技状態が非電サポ状態であるか否かを判断する(ステップS1303)。大当り時の遊技状態が非電サポ中であるか否かの判断は、主制御部300から送出された図柄変動開始コマンド等に含まれるコマンドデータに基づいて行う。
第1副制御部400は、大当り時が非電サポ状態であると判断したらステップS1305に移行し、大当り時が非電サポ状態でないと判断したら本処理(PA1・PA2報知制御処理)を終了して第1副制御部メイン処理の所定の処理に戻る。
第1副制御部400は、ステップS1305に移行したら、停止図柄が特図Aまたは特図Bであるか否かを判断する。停止図柄の判断は、例えば、図柄変動停止コマンド内のコマンドデータのうち、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグの値等から判断する。停止図柄が特図Aまたは特図Bであると判断したらステップS1311に移行する。停止図柄が特図Aまたは特図Bでないと判断したらステップS1307に移行する。
ステップS1311に移行した場合は、各種情報報知手段を組合せ報知パターン「PA1」に基づいて制御する。その後、本処理(PA1・PA2報知制御処理)を終了して第1副制御部メイン処理の所定の処理に戻る。
ステップS1311の処理における第1副制御部400は、図8のメイン処理の画像制御処理(ステップS313)において、組合せ報知パターン「PA1」内の「表示a1」に基づいて、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央に相対的に大きな画像面積で「右打ち!」の文字を表示させる。また、メイン処理の音制御処理(ステップS317)において、組合せ報知パターン「PA1」内の「音声a1」に基づいて、スピーカ120から相対的に大きな音声で「右を狙え!」と出力させる。
また、第1副制御部400は、メイン処理の情報送信処理(ステップS321)において、組合せ報知パターン「PA1」内の「ランプa1」に基づいてランプ制御をするためのコマンドを第2副制御部500に送出する。第2副制御部500は当該ランプ制御コマンドを受信すると、図9(a)の第2副制御部メイン処理のランプ制御処理(ステップS711)において、組合せ報知パターン「PA1」内の「ランプa1」に基づいて、遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542を相対的に高速で点滅させる。
ステップS1307に移行した場合は、停止図柄が特図Cまたは特図Dであるか否かを判断する。停止図柄が特図Cまたは特図Dであると判断したらステップS1309に移行する。停止図柄が特図Cまたは特図Dでないと判断したら、本処理(PA1・PA2報知制御処理)を終了して第1副制御部メイン処理の所定の処理に戻る。
ステップS1309に移行した場合は、各種情報報知手段を組合せ報知パターン「PA2」に基づいて制御する。その後、本処理(PA1・PA2報知制御処理)を終了して第1副制御部メイン処理の所定の処理に戻る。
ステップS1309の処理における第1副制御部400は、図8のメイン処理の画像制御処理(ステップS313)において、組合せ報知パターン「PA2」内の「表示a1」に基づいて、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央に相対的に大きな画像面積で「右打ち!」の文字を表示させる。また、メイン処理の音制御処理(ステップS317)において、組合せ報知パターン「PA2」内の「音声a2」に基づいて、スピーカ120から相対的に小さな音声で「右を狙え!」と出力させる。
また、第1副制御部400は、メイン処理の情報送信処理(ステップS321)において、組合せ報知パターン「PA2」内の「ランプa1」に基づいてランプ制御をするためのコマンドを第2副制御部500に送出する。第2副制御部500は当該ランプ制御コマンドを受信すると、図9(a)の第2副制御部メイン処理のランプ制御処理(ステップS711)において、組合せ報知パターン「PA2」内の「ランプa1」に基づいて、遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542を相対的に高速で点滅させる。
図15(b)は、組合せ報知パターン「PB1」による報知での制御処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は図8のステップS307のコマンド処理で所定の制御コマンドを受信して時短フラグの値がオンかオフかを判断する(ステップS1401)。
第1副制御部400は、時短フラグの値がオフであると判断したらステップS1403に移行し、時短フラグの値がオンであると判断したら本処理(PB1報知制御処理)を終了して第1副制御部メイン処理の所定の処理に戻る。時短フラグの値がオフの情報は101回目の変動開始時に受け取る。
第1副制御部400は、ステップS1403に移行したら、各種情報報知手段を組合せ報知パターン「PB1」に基づいて制御する。その後、本処理(PB1報知制御処理)を終了して第1副制御部メイン処理の所定の処理に戻る。
ステップS1403の処理における第1副制御部400は、図8のメイン処理の画像制御処理(ステップS313)において、組合せ報知パターン「PB1」内の「表示b1」に基づいて、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央に相対的に大きな画像面積で「左に戻して」の文字を表示させる。また、メイン処理の音制御処理(ステップS317)において、組合せ報知パターン「PB1」内の「音声b1」に基づいて、スピーカ120から相対的に大きな音声で「左に戻してください」と出力させる。
また、第1副制御部400は、メイン処理の情報送信処理(ステップS321)において、組合せ報知パターン「PB1」内の「ランプb1」に基づいてランプ制御をするためのコマンドを第2副制御部500に送出する。第2副制御部500は当該ランプ制御コマンドを受信すると、図9(a)の第2副制御部メイン処理のランプ制御処理(ステップS711)において、組合せ報知パターン「PB1」内の「ランプb1」に基づいて、遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542を相対的に低い点滅速度で10回点滅させる。
以上説明した本実施の形態によるパチンコ機100についてまとめると以下のようになる。例えば、特図変動遊技または大当り遊技の非実行中に始動情報が取得されたこと、あるいは、特図変動遊技または大当り遊技の終了時に特図変動遊技が保留されていること等の所定の当否判定条件が成立した場合に、例えば、主制御部300のCPU304で特図2関連抽選処理(ステップS229)や特図1関連抽選処理(ステップS231)において当否判定が行われる。当該当否判定の結果が特定の当否判定結果としての例えば、大当りである場合に、特別遊技状態付与手段としての主制御部300のCPU304等の処理により、遊技者に有利な特別遊技状態(例えば、可変入賞口234が動作状態(扉部材234aが開状態となる大当り遊技状態)が付与される。
また、普図始動口228およびその下方の特図2始動口232は、演出装置206の右側の第二流下経路内にあるので、演出装置206の左側の第一流下経路に進んだ遊技球が普図始動口228を通過したり、特図2始動口232に入球したりすることはない。また、特図1始動口230は、演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路内にあるので、演出装置206を挟んで右側となる第二流下経路に進んだ遊技球が特図1始動口230に入球することはない。
従って、電サポ時に左打ちすると普図始動口228および特図2始動口232に入賞できないし、非電サポ時には右打ちしても電チューの開放時間が短く開放回数も少ないので特図2始動口232へ入賞し難いようになっている。
そこで、本実施の形態によるパチンコ機100は、遊技者による所定の操作手段としての例えば、球発射ハンドル134の操作に関わる右打ち指示や左打ち指示等の所定の情報や、遊技者による所定の操作手段としての例えば、球排出レバー132の操作に関わる球抜き指示等の所定の情報を報知する情報報知手段として、例えば、装飾図柄表示装置208、遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542、スピーカ120、およびそれらを制御する第1副制御部400および第2副制御部500を備えている。本実施の形態では、所定の情報を報知する情報報知手段として専用の装置を用いるのではなく、既存の図柄表示手段やスピーカ、ランプ等を用いている点にも特徴を有している。
さらに、本実施の形態では情報報知手段を用いて右打ち指示という同一の所定の情報を報知する場合、例えば、電サポなし時に大当りすること、または電サポ中か大当り中に特図1始動口230へ遊技球が入賞すること、という2つの報知条件を有している。また、左打ち指示という同一の所定の情報を報知する場合、例えば、電サポ終了時であること、または通常時に普図始動口228を遊技球が通過すること、という2つの報知条件を有している。また、球抜き指示という同一の所定の情報を報知する場合、例えば、大当り中に下皿満タンエラーとなること、または大当り中以外で下皿満タンエラーとなること、という2つの報知条件を有している。
本実施の形態では、いずれか1つの報知条件が成立することで所定の情報を報知するとともに、成立した報知条件により所定の情報を報知する報知態様を、例えば、表示画像パターン、発光パターン、音声パターンにおいて異ならせることを特徴としている。
例えば、情報報知手段は、装飾図柄表示装置208を含む所定の表示手段で構成され、報知条件により、所定の表示手段による報知態様として、表示回数、表示期間、表示態様の少なくとも1つを異ならせるようにしてもよい。
例えば、情報報知手段は、スピーカ120を含む所定の音声手段で構成され、報知条件により、所定の音声手段による報知態様として、音声の繰り返し回数、音声出力期間、音声内容、音量の少なくとも1つを異ならせるようにしてもよい。
例えば、情報報知手段は、遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542を含む所定の発光手段で構成され、報知条件により、所定の発光手段による報知態様として、発光パターン、発光期間、発光輝度の少なくとも1つを異ならせるようにしてもよい。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、報知態様の違いにより情報報知手段を不正行為等の確認に利用することができる場合がある。
このように本実施形態によるパチンコ機100では、同一種類の報知に対して、成立する報知条件を複数備え、成立した報知条件により報知態様を異ならせたので、報知条件の識別が可能になる。
本実施の形態での報知条件は、第一の報知条件と第二の報知条件とに区別できる。第一の報知条件は、例えば、電サポなし状態から電サポ状態への移行、電サポ状態から電サポなし状態への移行、通常遊技状態から大当り遊技状態への移行等の遊技状態の移行に関連して成立する報知条件種別(1)を付した報知条件であり、例えば、右打ち指示の報知では電サポなし時に大当りすること、左打ち指示の報知では電サポ終了時であること、球抜き指示の報知では大当り中に下皿満タンエラーとなることである。
第二の報知条件は、遊技状態の移行に関連せずに成立する報知条件種別(2)を付した報知条件であり、例えば、右打ち指示の報知では電サポ中か大当り中に特図1始動口230へ遊技球が入賞すること、左打ち指示の報知では通常時に普図始動口228を遊技球が通過すること、球抜き指示の報知では大当り中以外で下皿満タンエラーとなることである。
本実施の形態では、第一の報知条件が成立する場合と、第二の報知条件が成立する場合とで報知態様を異ならせている。また、「右打ち指示の報知「A」」と「左打ち指示の報知「B」」では、報知条件種別は(1)の方が(2)より明確な報知態様となっている場合を例示している。
本実施の形態による報知は、図3に示すパチンコ機100の遊技領域124が左右の第一または第二流下経路に分かれているため、遊技者にいずれかの流下経路に遊技球を打ち分けることを推奨する報知の側面を有している。例えば電サポ状態時に普図始動口228と特図2始動口232がある第二流下経路に遊技球を飛翔させる右打ちをしていたところ、電サポ状態が終了したら通常遊技状態に移行するので、電サポ終了時を第一の報知条件として、特図1始動口230のある第一流下経路に遊技球を飛翔させる左打ちをすべきことを報知する。また、左打ち時(通常遊技状態中)に右打ちを行っても特図2始動口232への入賞は極めて困難なので、通常遊技状態時に普図始動口228に入賞することを第二の報知条件として特図1始動口230のある第一流下経路に遊技球を飛翔させる左打ちをすべきことを報知する。
また例えば、非電サポ状態時に特図1始動口230のある第一流下経路に遊技球を飛翔させる左打ちをしていたところ、大当りに当選したことを第一の報知条件として、可変入賞口234のある第二流下経路に遊技球を飛翔させる右打ちをすべきことを報知する。また、右打ち時(電サポ中や大当り中)に左打ちを行って特図1始動口230へ入賞させるのは得策ではないので、電サポ中や大当り中に特図1始動口230に入賞することを第二の報知条件として特図2始動口232や可変入賞口234のある第二流下経路に遊技球を飛翔させる右打ちをすべきことを報知する。
また、電サポ状態が付与される大当りとなることで第一の報知条件が成立して大当り終了後に右打ちすることを報知するようにしてもよい。
また、第二の報知条件は、適宜変更してもよい。例えば、普図始動口228への入賞個数が2個以上になったことや、通常時に入賞が困難な特図2始動口232へ入賞したことを第二の報知条件にすれば、第二の報知条件の成立要因として偶発的要因を低下させることができる場合があり、第二の報知条件の成立に基づく報知態様は遊技者が意図的に行っている可能性が高いことを報知できる。また、第二の報知条件の成立毎に段階的に成立要因が困難になるようにしてもよい。この場合、複数回第二の報知条件の成立に基づく報知態様が行われることで遊技者が意図的に行っている可能性が高いことを報知できる。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技の実施例1について図16乃至図18を用いて説明する。まず図16について説明する。図16(a)乃至図16(k)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図16(a)は、例えば特図1変動遊技が行われ、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cにはずれを示す装飾図柄「装飾4−装飾1−装飾6」が停止表示されている状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示領域の左下部は特図1の保留表示領域となっている。特図1保留表示領域には2つの保留a1、a2がそれぞれ○印で表示されている。このときの遊技状態は特図低確率普図低確率状態で電サポなし状態であるものとする。また、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下部には、特図2変動遊技に係る保留を表示する特図2保留表示領域が設けられている。図16(a)における時点では、特図2変動遊技は保留されていないので、特図2保留表示領域には、保留表示画像は表示されていない。
図16(b)は、特図1の保留が1つ消化されて、保留表示領域に1つの保留a1が表示されると共に、特図1変動遊技が開始されている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている。特図1保留表示領域には1つの保留a1が表示されている。また、主制御部300による当否判定結果は、15R通常大当り(特図低確率普図高確率)の「特図B」であるものとする。
図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、図16(c)に示すように、左図柄表示領域208aに「装飾4」が停止表示され、右図柄表示領域208cに「装飾4」が停止表示されて、中図柄表示領域208bには演出表示領域308dの「リーチ」の文字が上書き表示されている。特図1保留表示領域には1つの保留a1が表示されている。
次いで図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、図16(d)に示すように、左と右の図柄表示領域208a、208cに「装飾4」が停止表示された状態で、中図柄表示領域208bには演出表示領域308dの「殿」のキャラクタが上書き表示されている。また、特図1保留表示領域には1つの保留a1が表示されている。
次いで図16(e)に示すように、左と右の図柄表示領域208a、208cに「装飾4」が停止表示されている状態で、中図柄表示領域208bにも「装飾4」が停止表示されて15R大当りであることが遊技者に報知される。また、特図1保留表示領域には1つの保留a1が表示されている。
次に、図16(f)に示すように、15R大当り遊技が開始される。左中右図柄表示領域208a、208b、208cは装飾図柄表示装置208の表示領域内の右上方に移動し、演出表示領域208dが表示領域中央大面積に広げられている。特図1保留表示領域には1つの保留a1が表示されている。
第1副制御部400は、図16(b)に示す特図1変動遊技の開始時に主制御部300から送出された図柄変動開始コマンドを受信している(図15(a)のステップS1301)。第1副制御部400は、受信した図柄変動開始コマンド内の15R大当りフラグがオンであることを確認し(ステップS1301)、15R大当り時の遊技状態が非電サポ状態であることを確認し(ステップS1303)、次いで、停止図柄が特図Bであることを確認する(ステップS1305)。停止図柄が特図Bであるので、第1副制御部400は、組合せ報知パターン「PA1」に基づいて各種情報報知手段を制御する(ステップS1311)。
第1副制御部400は、組合せ報知パターン「PA1」内の「表示a1」に基づいて、図16(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央に相対的に大きな画像面積で「右打ち!」の文字を表示させる。また、組合せ報知パターン「PA1」内の「音声a1」に基づいて、スピーカ120から相対的に大きな音声で「右を狙え!」と出力させる。これにより、遊技者に対し、第二流下経路に球を飛翔させて第二流下経路内にある可変入賞口234に入球させることを気付かせることができる場合がある。
また、第1副制御部400は、組合せ報知パターン「PA1」内の「ランプa1」に基づいてランプ制御をするためのコマンドを第2副制御部500に送出する。第2副制御部500は当該ランプ制御コマンドを受け取ると、図16(f)に示すように、組合せ報知パターン「PA1」内の「ランプa1」に基づいて、遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542を相対的に高速で点滅させる。これにより、右打ちすべきことを遊技者に気付かせることができる場合がある。
図16(g)は、15R大当り遊技が6ラウンド目に入ったことを示す演出として「6R」の文字が装飾図柄表示装置208の中央部の演出表示領域208dに表示されている状態を示している。また、特図1保留表示領域には1つの保留a1が表示され、特図2保留表示領域には1つの保留b1が表示されている。
図16(h)は、パチンコ機100の下皿128近傍を部分的に示す斜視図である。図示のように、下皿128には、15R大当り遊技の最中であり賞球の遊技球が大量に溜まっている状態を示している。主制御部300は、I/O310の入力ポートを介して下皿満タンセンサの検出信号を入力して下皿満タン信号の検出の有無を監視し、RAM308に設けた信号状態記憶領域に記憶する。主制御部300は下皿満タン信号を検出すると第1副制御部400に下皿満タンエラーコマンドを送出する。第1副制御部400は下皿満タンエラーコマンドを受信して(図14(c)のステップS1201)、現在の遊技状態が大当り遊技中であると確認し(ステップS1203)、また、組合せ報知パターン「PA1」または「PA2」による報知期間中でないことも確認し(ステップS1205)、組合せ報知パターン「PC1」に基づいて各種情報報知手段を制御する(ステップS1209)。
第1副制御部400は、組合せ報知パターン「PC1」内の「表示c1」に基づいて、図16(i)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央に相対的に大きな画像面積で「球抜きして」の文字を表示させる。また、組合せ報知パターン「PC1」内の「音声c2」に基づいて、スピーカ120から相対的に小さな音声で「球を抜いてください」と出力させる。これにより、大当り遊技中の遊技者の興趣を低下させずに下皿128に遊技球が大量に溜まっていることを気付かせることができる。また、組合せ報知パターン「PC1」は「ランプなし」であるため、本報知処理に関するコマンドを第2副制御部500に送出しない。このため、遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542からは15R大当り遊技に即したランプ演出が行われる。また、特図1保留表示領域には1つの保留a1が表示され、特図2保留表示領域には1つの保留b1が表示されている。
図16(j)は、15R大当り遊技が終了して、大当り遊技終了演出が実行されている状態を示している。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、「大当り終了」という文字列が表示され、その下段に「時短100回突入」という文字列が表示される。これ以降、遊技状態は特図低確率普図高確率状態で電サポ100回が付与されている。また、特図1保留表示領域には1つの保留a1が表示され、特図2保留表示領域には2つの保留b1、b2が表示されている。
図16(k)は、特図2の保留が1つ消化されて、特図1保留表示領域には1つの保留a1が表示され、特図2保留表示領域には1つの保留b1が表示されると共に、電サポ回数残り99回での特図2変動遊技が開始されている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている状態を示している。本例では図16(k)に示す段階で所定の情報報知はしていないが、右打ち指示の報知をするようにしてももちろんよい。
次に、図17について説明する。図17(a)乃至図17(i)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図17(a)は、図16(k)に示す特図2変動遊技の終了後、電サポ回数が残り60回での特図2変動遊技が開始されている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている。また、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの上段に位置する演出表示領域208dには「残り60回」という文字列が表示されて残りの電サポ回数を報知している。また、特図1保留表示領域には1つの保留a1が表示され、特図2保留表示領域には3つの保留b1、b2、b3が表示されている。
図17(b)は、パチンコ機100の下皿128近傍を部分的に示す斜視図である。図示のように、下皿128には、大当り遊技中でないにもかかわらず遊技球が大量に溜まっている。遊技者が故意に下皿128に遊技球を詰め込んだ可能性もある。主制御部300は下皿満タン信号を検出すると第1副制御部400に下皿満タンエラーコマンドを送出する。第1副制御部400は下皿満タンエラーコマンドを受信して(図14(c)のステップS1201)、現在の遊技状態が大当り遊技中でないことを確認し(ステップS1203)、組合せ報知パターン「PC2」に基づいて各種情報報知手段を制御する(ステップS1207)。
第1副制御部400は、組合せ報知パターン「PC2」内の「表示c2」に基づいて、図17(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域の上段に相対的に小さな画像面積で「球抜きして」の文字を表示させる。また、メイン処理の音制御処理(ステップS317)において、組合せ報知パターン「PC2」内の「音声c1」に基づいて、スピーカ120から相対的に大きな音声で「球を抜いてください」と出力させる。
また、第1副制御部400は、組合せ報知パターン「PC2」内の「ランプc1」に基づいてランプ制御をするためのコマンドを第2副制御部500に送出する。第2副制御部500は当該ランプ制御コマンドを受け取ると、図17(c)に示すように、組合せ報知パターン「PC2」内の「ランプc1」に基づいて、遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542を相対的に高速で10回点滅させる。組合せ報知パターン「PC2」による球抜き指示の報知により、電サポ中で大当りを期待している遊技者の気分を害さずに、下皿128に遊技球が大量に溜まってしまっていることを気付かせることができる場合がある。また、大当り時と異なる報知態様なので大当り時以外に下皿128が満タンになっていることを遊技店の店員に気付かせることができる場合がある。なお、特図1保留表示領域には1つの保留a1が表示され、特図2保留表示領域には3つの保留b1、b2、b3が表示されている。
図17(d)は、図17(a)に示す段階から特図変動遊技が51回消化されて電サポ回数が残り9回になったときの特図2変動遊技が開始されている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている。また、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの上段に位置する演出表示領域208dには「残り9回」という文字列が表示されて残りの電サポ回数を報知している。また、特図1保留表示領域には1つの保留a1が表示され、特図2保留表示領域には2つの保留b1、b2が表示されている。
図17(e)は図17(d)に示す特図2変動遊技の最中であり且つ電サポ中に特図1始動口230に遊技球Bが入球する状態を示している。
図17(f)は、図17(d)に示す特図2変動遊技の最中に図17(e)に示すように特図1始動口230に遊技球Bが入球した直後の状態を示している。特図1保留表示領域には保留が1つ追加されて2つの保留a1、a2が表示され、特図2保留表示領域には2つの保留b1、b2が表示されている。
第1副制御部400は特図1入賞コマンドを受信すると(ステップS1001)、現在の遊技状態が電サポ中であることを確認し(ステップS1003)、組合せ報知パターン「PA3」に基づいて各種情報報知手段を制御する(ステップS1005)。
第1副制御部400は、特図2変動遊技の最中の図17(f)に示すように、組合せ報知パターン「PA3」内の「表示a2」に基づいて、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央に相対的に小さな画像面積で「右打ちしてね」の文字を表示させる。また、組合せ報知パターン「PA3」内の「音声a2」に基づいて、スピーカ120から相対的に小さな音声で「右打ちしてね」と出力させる。
また、第1副制御部400は、組合せ報知パターン「PA3」内の「ランプa2」に基づいてランプ制御をするためのコマンドを第2副制御部500に送出する。第2副制御部500は当該ランプ制御コマンドを受信すると、図17(f)に示すように、組合せ報知パターン「PA3」内の「ランプa2」に基づいて、遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542を相対的に低い点滅速度で点滅させる。組合せ報知パターン「PA3」による右打ち指示の報知により、電サポ中で右打ちすべき遊技状態なのに、左打ちをしていることを遊技者の気分を害さずに気付かせることができる場合がある。また、大当り開始時と異なる報知態様なので電サポ中に遊技者が左打ちをしていることを遊技店の店員に気付かせることができる場合がある。
図17(g)は、電サポ回数が残り1回の電サポ状態での最後の特図2変動遊技が開始されている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている。また、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの上段に位置する演出表示領域208dには「ラスト!」という文字列が表示されて次回から非電サポ状態となることが報知されている。また、特図1保留表示領域には1つの保留a1が表示され、特図2保留表示領域には3つの保留b1、b2、b3が表示されている。
図17(h)は、図17(g)に示す特図2変動遊技の停止図柄が停止表示されている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cにはずれ図柄の「装飾1−装飾1−装飾6」が停止表示されている。また、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの上段に位置する演出表示領域208dには「ラスト!」という文字列が表示されて次回から非電サポ状態となることが報知されている。また、特図1保留表示領域には1つの保留a1が表示され、特図2保留表示領域には4つの保留b1、b2、b3、b4が表示されている。
図17(i)は、電サポ終了後の最初の特図2変動遊技であって、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている状態を示している。特図1保留表示領域には1つの保留a1が表示され、特図2の保留が1つ消化されて特図2保留表示領域には3つの保留b1、b2、b3が表示されている。
第1副制御部400は所定の制御コマンドを受信して時短フラグの値がオフであることを確認し(ステップS1401)、組合せ報知パターン「PB1」に基づいて各種情報報知手段を制御する(ステップS1403)。
第1副制御部400は、組合せ報知パターン「PB1」内の「表示b1」に基づいて、図17(i)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央に相対的に大きな画像面積で「左に戻して」の文字を表示させる。また、組合せ報知パターン「PB1」内の「音声b1」に基づいて、スピーカ120から相対的に大きな音声で「左に戻してください」と出力させる。
また、第1副制御部400は、組合せ報知パターン「PB1」内の「ランプb1」に基づいてランプ制御をするためのコマンドを第2副制御部500に送出する。第2副制御部500は当該ランプ制御コマンドを受信すると、組合せ報知パターン「PB1」内の「ランプb1」に基づいて、図17(i)に示すように、遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542を相対的に低い点滅速度で10回点滅させる。組合せ報知パターン「PB1」による左打ち指示の報知により、電サポ状態が終了したので右打ちから左打ちに切り替えて球を打つべきことを遊技者に確実に気付かせることができる場合がある。
次に、図18について説明する。図18(a)乃至図18(j)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図18(a)は、図17(i)に示す特図2変動遊技の終了後暫くしてから非電サポ状態で行われた特図1変動遊技を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている状態を示している。また、特図1保留表示領域には2つの保留a1、a2が表示され、特図2の保留はない。
図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、図18(b)に示すように、左図柄表示領域208aに「装飾7」が停止表示され、右図柄表示領域208cに「装飾7」が停止表示されて、中図柄表示領域208bには演出表示領域308dの「リーチ」の文字が上書き表示されている。特図1保留表示領域には2つの保留a1、a2が表示されている。
図18(c)は、パチンコ機100の下皿128近傍を部分的に示す斜視図である。図示のように、下皿128には、大当り遊技以外の状態で遊技球が大量に溜まっている。図18(d)に示すように、左と右の図柄表示領域208a、208cに「装飾7」が停止表示され、中図柄表示領域208bには演出表示領域308dの「殿」のキャラクタが上書き表示されている。また、特図1保留表示領域には2つの保留a1、a2が表示されている。
このとき、主制御部300は、下皿満タン信号を検出すると第1副制御部400に下皿満タンエラーコマンドを送出する。第1副制御部400は下皿満タンエラーコマンドを受信して(図14(c)のステップS1201)、現在の遊技状態が大当り遊技中でないことを確認し(ステップS1203)、組合せ報知パターン「PC2」に基づいて各種情報報知手段を制御する(ステップS1207)。
第1副制御部400は、組合せ報知パターン「PC2」内の「表示c2」に基づいて、図18(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域の上段に相対的に小さな画像面積で「球抜きして」の文字を表示させる。このように、表示領域の上段に相対的に小さな画像面積で球抜き指示の報知を行うようにしているので、リーチ演出の邪魔をせずに「殿」の画像に球抜き指示の報知画像が被ることを防いで、遊技者に不快感を持たせずに球抜き報知を円滑に行うことができる。また、メイン処理の音制御処理(ステップS317)において、組合せ報知パターン「PC2」内の「音声c1」に基づいて、スピーカ120から相対的に大きな音声で「球を抜いてください」と出力させる。
また、第1副制御部400は、組合せ報知パターン「PC2」内の「ランプc1」に基づいてランプ制御をするためのコマンドを第2副制御部500に送出する。第2副制御部500は当該ランプ制御コマンドを受信すると、組合せ報知パターン「PC2」内の「ランプc1」に基づいて、遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542を相対的に高速で10回点滅させる。また、特図1保留表示領域には2つの保留a1、a2が表示され、特図2保留表示領域には保留表示はない。
図18(e)は、図18(d)に示す特図1変動遊技の終了後、非電サポ状態での特図1変動遊技を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている状態を示している。また、特図1保留表示領域には2つの保留a1、a2が表示され、特図2の保留はない。
図18(f)は図18(e)に示す特図1変動遊技の最中に普図始動口228に遊技球Bが入球する状態を示している。普図始動口228への遊技球の入球時の遊技状態は通常遊技状態である。
図18(g)は、図18(e)に示す特図1変動遊技の最中に図18(f)に示すように普図始動口228に遊技球Bが入球した直後の状態を示している。特図1保留表示領域には2つの保留a1、a2が表示され、特図2保留表示領域には保留が表示されていない。
図18(e)に示す特図1変動遊技の最中に図18(f)に示すように普図始動口228に遊技球Bが入球すると、第1副制御部400は普図始動口入賞コマンドを受信し(ステップS1101)、現在の遊技状態が非電サポ中であることを確認し(ステップS1103)、さらに、組合せ報知パターン「PB1」による報知の実行中でないことを確認し(ステップS1105)、組合せ報知パターン「PB2」に基づいて各種情報報知手段を制御する(ステップS1107)。
第1副制御部400は、組合せ報知パターン「PB2」内の「表示b2」に基づいて、図18(g)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央に相対的に小さな画像面積で「左に戻して」の文字を表示させる。また、組合せ報知パターン「PB2」は「音声なし」であるため、メイン処理の音制御処理(ステップS317)は本報知処理に関するスピーカ120からの音出力をゼロに制御する。
また、第1副制御部400は、組合せ報知パターン「PB2」内の「ランプb2」に基づいてランプ制御をするためのコマンドを第2副制御部500に送出する。第2副制御部500は当該ランプ制御コマンドを受信すると、組合せ報知パターン「PB2」内の「ランプb2」に基づいて、図18(g)に示すように、遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542を相対的に低速で5回点滅させる。組合せ報知パターン「PB2」による左打ち指示の報知により、非電サポ状態なので左打ちで特図1始動口230を狙うべきであり、右打して普図始動口228を狙っても不利であることを遊技者に確実に気付かせることができる場合がある。また、電サポ終了時の報知と異なる態様なので非電サポ時に遊技者が右打ちをしていることを遊技店の店員に気付かせることができる場合がある。
図18(h)は、特図1の保留が1つ消化されて、保留表示領域には1つの保留a1が表示されると共に、特図1変動遊技が開始されている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている状態を示している。特図2保留表示領域には保留が表示されていない。
図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、図18(i)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾3−装飾5」が停止表示されて2R大当りであることが遊技者に報知される。また、特図1保留表示領域には1つの保留a1が表示されている。
次に、図18(j)に示すように、2R大当り遊技が開始される。演出表示領域208dが表示領域中央大面積に広げられている。第1副制御部400は、図18(h)に示す特図1変動遊技の開始時に主制御部300から送出された図柄変動開始コマンドを受信している(図15(a)のステップS1301)。第1副制御部400は、受信した図柄変動開始コマンド内の2R大当りフラグがオンであることを確認し(ステップS1301)、2R大当り時の遊技状態が非電サポ状態であることを確認し(ステップS1303)、さらに、停止図柄が特図Dであることを確認する(ステップS1305、S1307)。停止図柄が特図Dであるので、第1副制御部400はステップS1309に移行し、組合せ報知パターン「PA2」に基づいて各種情報報知手段を制御する。
第1副制御部400は、組合せ報知パターン「PA2」内の「表示a1」に基づいて、図18(j)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央に相対的に大きな画像面積で「右打ち!」の文字を表示させる。また、メイン処理の音制御処理(ステップS317)において、組合せ報知パターン「PA2」内の「音声a2」に基づいて、スピーカ120から相対的に小さな音声で「右を狙え!」と出力させる。これにより、遊技者に対し、第二流下経路に球を飛翔させて第二流下経路内にある可変入賞口234に入球させることを気付かせることができる場合がある。
また、第1副制御部400は、組合せ報知パターン「PA2」内の「ランプa1」に基づいてランプ制御をするためのコマンドを第2副制御部500に送出する。第2副制御部500は当該ランプ制御コマンドを受信すると、組合せ報知パターン「PA2」内の「ランプa1」に基づいて、遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542を相対的に高速で点滅させる。これにより、遊技者に対し、第二流下経路に球を飛翔させて第二流下経路内にある可変入賞口234に入球させることを気付かせることができる場合がある。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技の実施例2について図19を用いて説明する。図19(a)乃至図16(e)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図19(a)は、電サポ回数が残り1回の電サポ状態での最後の特図2変動遊技が開始されている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている。また、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの上段に位置する演出表示領域208dには「ラスト!」という文字列が表示されて次回から非電サポ状態となることが報知されている。また、特図1保留表示領域には1つの保留a1が表示され、特図2保留表示領域には3つの保留b1、b2、b3が表示されている。
図19(b)は、図19(a)に示す特図2変動遊技の停止図柄が停止表示されている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cにはずれ図柄の「装飾1−装飾1−装飾6」が停止表示されている。また、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの上段に位置する演出表示領域208dには「ラスト!」という文字列が表示されて次回から非電サポ状態となることが報知されている。また、特図1保留表示領域には1つの保留a1が表示され、特図2保留表示領域には4つの保留b1、b2、b3、b4が表示されている。
図19(c1)は、電サポ終了後の最初の特図2変動遊技であって、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている状態を示している。特図1保留表示領域には1つの保留a1が表示され、特図2の保留が1つ消化されて特図2保留表示領域には3つの保留b1、b2、b3が表示されている。
第1副制御部400は所定の制御コマンドを受信して時短フラグの値がオフであることを確認し(ステップS1401)、組合せ報知パターン「PB1」に基づいて各種情報報知手段を制御する(ステップS1403)。
第1副制御部400は、組合せ報知パターン「PB1」内の「表示b1」に基づいて、図19(c1)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央に相対的に大きな画像面積で「左に戻して」の文字を表示させる。また、組合せ報知パターン「PB1」内の「音声b1」に基づいて、スピーカ120から相対的に大きな音声で「左に戻してください」と出力させる。
また、第1副制御部400は、組合せ報知パターン「PB1」内の「ランプb1」に基づいてランプ制御をするためのコマンドを第2副制御部500に送出する。第2副制御部500は当該ランプ制御コマンドを受信すると、組合せ報知パターン「PB1」内の「ランプb1」に基づいて、図19(c1)に示すように、遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542を相対的に低い点滅速度で10回点滅させる。
図19(c2)は、図19(c1)に示すように特図2変動遊技中に組合せ報知パターン「PB1」に基づいて左打ち指示の報知が実行されている最中に普図始動口228に遊技球Bが入球する状態を示している。
第1副制御部400は普図始動口入賞コマンドを受信し(ステップS1101)、現在の遊技状態が非電サポ中であることを確認し(ステップS1103)、次に、組合せ報知パターン「PB1」による報知の実行中であることを確認し(ステップS1105)、組合せ報知パターン「PB2」に基づく各種情報報知手段の制御をせずに報知制御処理を終了する。このため、組合せ報知パターン「PB2」に基づく報知は実行されず組合せ報知パターン「PB1」に基づく報知が引き続き実行される。
組合せ報知パターン「PB1」による報知は報知条件種別が(1)の第一の報知条件の成立に基づき実行され、組合せ報知パターン「PB2」による報知は報知条件種別が(2)の第二の報知条件の成立に基づき実行されるが、本実施例では、情報報知手段は、第一の報知条件の成立に基づく報知実行中に第二の報知条件が成立した場合には、第二の報知条件に基づく報知態様での報知を実行しないことを特徴としている。本例では、第一の報知条件と第二の報知条件とは報知の種類が同じ範囲内としているが、報知の種類が異なるもの同士にも本例を適用するようにしてももちろんよい。
本実施例によれば、第一の報知条件の成立に基づく報知実行中を第二の報知条件に基づく報知態様での報知を規制可能な猶予期間として設定することができる場合がある。
図19(d)は、図19(c1)に示す特図2変動遊技の停止図柄が停止表示されている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cにはずれ図柄の「装飾6−装飾3−装飾5」が停止表示されている。また、特図1保留表示領域には1つの保留a1が表示され、特図2保留表示領域には3つの保留b1、b2、b3が表示されている。
図19(e)は、次の特図2変動遊技であって、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている状態を示している。特図1保留表示領域には1つの保留a1が表示され、特図2の保留が1つ消化されて特図2保留表示領域には2つの保留b1、b2が表示されている。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技の実施例3について図20を用いて説明する。図20(a)乃至図20(d)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図20(a)は、15R大当り遊技の最中であって当該大当り遊技が6ラウンド目に入ったことを示す演出として「6R」の文字が装飾図柄表示装置208の中央部の演出表示領域208dに表示されている状態を示している。また、特図1保留表示領域には1つの保留a1が表示され、特図2保留表示領域には1つの保留b1が表示されている。
図20(b)は図20(a)に示す15R大当り遊技の最中に特図1始動口230に遊技球Bが入球する状態を示している。
図20(c1)は、15R大当り遊技の最中に図20(b)に示すように特図1始動口230に遊技球Bが入球した直後の状態を示している。特図1保留表示領域には1つの保留a1が表示され、特図2保留表示領域には保留が1つ追加されて2つの保留b1、b2が表示されている。
第1副制御部400は特図1入賞コマンドを受信すると(ステップS1001)、現在の遊技状態が大当り遊技中であることを確認し(ステップS1003)、組合せ報知パターン「PA3」に基づいて各種情報報知手段を制御する(ステップS1005)。
第1副制御部400は、15R大当り遊技の最中の図20(c1)に示すように、組合せ報知パターン「PA3」内の「表示a2」に基づいて、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央に相対的に小さな画像面積で「右打ちしてね」の文字を表示させる。また、組合せ報知パターン「PA3」内の「音声a2」に基づいて、スピーカ120から相対的に小さな音声で「右打ちしてね」と出力させる。
また、第1副制御部400は、組合せ報知パターン「PA3」内の「ランプa2」に基づいてランプ制御をするためのコマンドを第2副制御部500に送出する。第2副制御部500は当該ランプ制御コマンドを受信すると、図20(c1)に示すように、組合せ報知パターン「PA3」内の「ランプa2」に基づいて、遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542を相対的に低い点滅速度で点滅させる。組合せ報知パターン「PA3」による右打ち指示の報知により、大当り中で右打ちをすべきであるのに左打ちをしていることを、遊技者の気分を害さずに気付かせることができる場合がある。また、大当り開始時と異なる報知態様なので大当り中に遊技者が左打ちをしていることを遊技店の店員に気付かせることができる場合がある。
図20(c2)は、パチンコ機100の下皿128近傍を部分的に示す斜視図である。図示のように、下皿128には、15R大当り遊技の最中であり賞球の遊技球が大量に溜まっている状態を示している。主制御部300は下皿満タン信号を検出すると第1副制御部400に下皿満タンエラーコマンドを送出する。第1副制御部400は下皿満タンエラーコマンドを受信して(図14(c)のステップS1201)、現在の遊技状態が大当り遊技中であると確認する(ステップS1203)。しかしながら、組合せ報知パターン「PA3」による報知期間であることを確認し(ステップS1205の変形)、組合せ報知パターン「PC1」に基づく各種情報報知手段の制御は行わない。このため、組合せ報知パターン「PC1」に基づく報知は実行されず組合せ報知パターン「PA3」に基づく報知が引き続き実行される。
組合せ報知パターン「PC1」による報知は報知条件種別が(1)の第一の報知条件の成立に基づき実行され、組合せ報知パターン「PA3」による報知は報知条件種別が(2)の第二の報知条件の成立に基づき実行されるが、本実施例では、情報報知手段は、第二の報知条件の成立に基づく報知実行中に第一の報知条件が成立した場合には、第一の報知条件に基づく報知態様での報知を実行しないことを特徴としている。
本実施例によれば、第二の報知条件の成立に基づく報知実行中を第一の報知条件に基づく報知態様での報知を規制可能な猶予期間として設定することができる場合がある。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技の実施例4について図21および図22を用いて説明する。図21(b)乃至図21(m)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。図22(a)乃至図22(e)もこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。本実施例は、いわゆるST機と呼ばれるパチンコ機100を用いている。ST機では、大当り遊技後に特図高確率状態に移行すると、その後の特図変動遊技の回数が所定回数に到達するまで特図高確率状態が継続する。しかしながら、当該所定回数に到達するまでに大当りに当選しない場合は、特図高確率状態は継続せず当該所定回数が経過した後に特図低確率状態へ移行する。本実施例では、所定回数は43回であり、そのうち最初から40回までは電サポ状態も付与される。41回から43回までは特図高確率状態かつ非電サポ中の状態となり、44回目以降は特図低確率状態かつ非電サポ中の状態となる。また、左打ち指示の報知「B」の報知条件種別(1)が付与される第一の報知条件は「特図高確率状態かつ非電サポ中」であるものとし、報知タイミングは「非電サポ状態となった特図変動遊技開始時」とする。また、本実施例での組合せ報知パターン「PB1」は、「報知パターン(表示)」が「表示b1」、「報知パターン(ランプ)」が「ランプなし」、「報知パターン(音声)」が「音声なし」の組合せである。また、組合せ報知パターン「PB2」は、「報知パターン(表示)」が「表示b2」、「報知パターン(ランプ)」が「ランプなし」、「報知パターン(音声)」が「音声なし」の組合せである。
図21(a)は、図5(a)と同様に、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図K」〜「特図P」までの6種類の特図を示している。「特図K」と「特図L」は15ラウンド(15R)大当り図柄であり、「特図M」と「特図N」は2ラウンド(2R)大当り図柄である。「特図O」は第1はずれ図柄、「特図P」は第2はずれ図図柄である。また、図示は省略したが、装飾図柄に関しては、「特図K」と「特図L」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。「特図M」と「特図N」の2R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ偶数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾2−装飾2−装飾2」や「装飾4−装飾4−装飾4」等)を停止表示する。
図21(b)は、例えば特図1変動遊技の結果が表示され、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cに15R大当りを示す装飾図柄「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されている。装飾図柄表示装置208の表示領域の左下部は特図1の保留表示領域となっている。特図1保留表示領域には1つの保留a1が○印で表示されている。また、当該特図1変動遊技が行われているときの遊技状態は特図低確率普図低確率状態で電サポなし状態であるものとする。また、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下部には、特図2変動遊技に係る保留を表示する特図2保留表示領域が設けられている。図21(b)における時点では、特図2変動遊技は保留されていないので、特図2保留表示領域には、保留表示画像は表示されていない。
次に、図21(c)に示すように、15R大当り遊技が開始される。左中右図柄表示領域208a、208b、208cは装飾図柄表示装置208の表示領域内の右上方に移動し、演出表示領域208dが表示領域中央大面積に広げられている。特図1保留表示領域には1つの保留a1が表示されている。
第1副制御部400は、図21(b)に示す特図1変動遊技の開始時に主制御部300から送出された図柄変動開始コマンドを受信している(図15(a)のステップS1301)。第1副制御部400は、受信した図柄変動開始コマンド内の15R大当りフラグがオンであることを確認し(ステップS1301)、15R大当り時の遊技状態が非電サポ状態であることを確認し(ステップS1303)、次いで、停止図柄が例えば特図Kであることを確認する(ステップS1305を「特図KL?」と読み替えるものとする)。停止図柄が特図Kであるので、第1副制御部400は、組合せ報知パターン「PA1」に基づいて各種情報報知手段を制御する(ステップS1311)。
第1副制御部400は、組合せ報知パターン「PA1」内の「表示a1」に基づいて、図21(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央に相対的に大きな画像面積で「右打ち!」の文字を表示させる。また、組合せ報知パターン「PA1」内の「音声a1」に基づいて、スピーカ120から相対的に大きな音声で「右を狙え!」と出力させる。
また、第1副制御部400は、組合せ報知パターン「PA1」内の「ランプa1」に基づいてランプ制御をするためのコマンドを第2副制御部500に送出する。第2副制御部500は当該ランプ制御コマンドを受け取ると、図21(c)に示すように、組合せ報知パターン「PA1」内の「ランプa1」に基づいて、遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542を相対的に高速で点滅させる。
図21(d)は、15R大当り遊技が終了して、大当り遊技終了演出が実行されている状態を示している。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、「大当り終了」という文字列が表示され、その下段に「チャンス40回」という文字列が表示される。これ以降、遊技状態は特図高確率状態が43回、電サポ状態が40回付与される。また、特図1保留表示領域には1つの保留a1が表示され、特図2保留表示領域には2つの保留b1、b2が表示されている。
図21(e)は、図21(d)に示す段階から特図2の保留が1つ消化されて電サポ回数が残り39回になったときの特図2変動遊技が開始されている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている。また、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの上段に位置する演出表示領域208dには「残り39回」という文字列が表示されて残りの電サポ回数を報知している。また、特図1保留表示領域には1つの保留a1が表示され、特図2保留表示領域には保留が1つ消化されて1つの保留b1が表示されている。
図21(f)は、電サポ回数が残り1回で高確状態が残り4回で特図2変動遊技が開始されている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている。また、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの上段に位置する演出表示領域208dには「ラスト!」という文字列が表示されて次回から非電サポ状態となることが報知されている。また、特図1保留表示領域には1つの保留a1が表示され、特図2保留表示領域には3つの保留b1、b2、b3が表示されている。
図21(g)は、図21(f)に示す特図2変動遊技の停止図柄が停止表示されている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cにはずれ図柄の「装飾1−装飾1−装飾6」が停止表示されている。また、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの上段に位置する演出表示領域208dには「ラスト!」という文字列が表示されて次回から非電サポ状態となることが報知されている。また、特図1保留表示領域には1つの保留a1が表示され、特図2保留表示領域には4つの保留b1、b2、b3、b4が表示されている。
図21(h)は、電サポ状態終了後の最初の特図2変動遊技であって、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている状態を示している。特図1保留表示領域には1つの保留a1が表示され、特図2の保留が1つ消化されて特図2保留表示領域には3つの保留b1、b2、b3が表示されている。
第1副制御部400は所定の制御コマンドを受信して特図高確率状態かつ非電サポ中であることを確認し(ステップS1401を「特図高確率状態かつ非電サポ中?」と読み替える)、組合せ報知パターン「PB1」に基づいて各種情報報知手段を制御する(ステップS1403)。
第1副制御部400は、組合せ報知パターン「PB1」内の「表示b1」に基づいて、図21(h)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央に相対的に大きな画像面積で「左に戻して」の文字を表示させる。本実施例での組合せ報知パターン「PB1」は、「報知パターン(ランプ)」が「ランプなし」、「報知パターン(音声)」が「音声なし」なので、ランプおよび音声による左打ち指示の報知は行われない。
図21(i)は、図21(h)に示す特図2変動遊技の停止図柄が停止表示されている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cにはずれ図柄の「装飾6−装飾3−装飾5」が停止表示されている。また、特図1保留表示領域には2つの保留a1、a2が表示され、特図2保留表示領域には3つの保留b1、b2、b3が表示されている。
図21(j)は、特図高確率状態終了後の2回目の特図2変動遊技であって、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている状態を示している。特図1保留表示領域には2つの保留a1、a2が表示され、特図2の保留が1つ消化されて特図2保留表示領域には2つの保留b1、b2が表示されている。
第1副制御部400は所定の制御コマンドを受信して特図高確率状態かつ非電サポ中であることを確認し(読み替えたステップS1401)、本例での組合せ報知パターン「PB1」に基づいて各種情報報知手段を制御する(ステップS1403)。
第1副制御部400は、組合せ報知パターン「PB1」内の「表示b1」に基づいて、図21(h)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央に相対的に大きな画像面積で「左に戻して」の文字を表示させる。
図21(k)は、図21(j)に示す特図2変動遊技の停止図柄が停止表示されている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cにはずれ図柄の「装飾6−装飾5−装飾1」が停止表示されている。また、特図1保留表示領域には2つの保留a1、a2が表示され、特図2保留表示領域には2つの保留b1、b2が表示されている。
図21(l)は、特図高確率状態終了後の3回目の特図2変動遊技であって、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている状態を示している。特図1保留表示領域には2つの保留a1、a2が表示され、特図2の保留が1つ消化されて特図2保留表示領域には1つの保留b1が表示されている。
第1副制御部400は所定の制御コマンドを受信して特図高確率状態かつ非電サポ中であることを確認し(読み替えたステップS1401)、本例での組合せ報知パターン「PB1」に基づいて各種情報報知手段を制御する(ステップS1403)。
第1副制御部400は、組合せ報知パターン「PB1」内の「表示b1」に基づいて、図21(h)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央に相対的に大きな画像面積で「左に戻して」の文字を表示させる。
図21(m)は、図21(l)に示す特図2変動遊技の停止図柄が停止表示されている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cにはずれ図柄の「装飾7−装飾1−装飾3」が停止表示されている。また、特図1保留表示領域には2つの保留a1、a2が表示され、特図2保留表示領域には1つの保留b1が表示されている。
図22(a)は、非電サポ状態での特図1変動遊技を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている。また、特図1保留表示領域には2つの保留a1、a2が表示され、特図2の保留はない。
図22(b)は図22(a)に示す特図1変動遊技の最中に普図始動口228に遊技球Bが入球する状態を示している。普図始動口228への遊技球の入球時の遊技状態は通常遊技状態である。
図22(c)は、図22(a)に示す特図1変動遊技の最中に図22(b)に示すように普図始動口228に遊技球Bが入球した直後の状態を示している。特図1保留表示領域には2つの保留a1、a2が表示され、特図2保留表示領域には保留が表示されていない。
図22(a)に示す特図1変動遊技の最中に図22(b)に示すように普図始動口228に遊技球が入球すると、第1副制御部400は普図始動口入賞コマンドを受信し(ステップS1101)、現在の遊技状態が非電サポ中であることを確認し(ステップS1103)、さらに、組合せ報知パターン「PB1」による報知の実行中でないことを確認し(ステップS1105)、組合せ報知パターン「PB2」に基づいて各種情報報知手段を制御する(ステップS1107)。
第1副制御部400は、組合せ報知パターン「PB2」内の「表示b2」に基づいて、図22(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央に相対的に小さな画像面積で「左に戻して」の文字を表示させる。本実施例での組合せ報知パターン「PB2」は、「報知パターン(ランプ)」が「ランプなし」、「報知パターン(音声)」が「音声なし」なので、ランプおよび音声による左打ち指示の報知は行われない。このように本実施例では、第二の報知条件が成立した場合には報知回数は1回のみとしている。
図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、図22(d)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにはずれ図柄の「装飾3−装飾7−装飾7」が停止表示される。また、特図1保留表示領域には2つの保留a1、a2が表示されている。
図22(e)は、特図1の保留が1つ消化されて、保留表示領域には1つの保留a1が表示されると共に、特図1変動遊技が開始されている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている状態を示している。特図1保留表示領域には1つの保留a1が表示されている。
次に、以上説明した本実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図1乃至図22を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
所定の当否判定条件が成立した場合(例えば、特図変動遊技または当り遊技の非実行中に始動情報が取得され、あるいは、特図変動遊技または当り遊技の終了時に特図変動遊技が保留されている場合)に当否判定を行う当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304、特図2関連抽選処理(ステップS229)や特図1関連抽選処理(ステップS231))と、
前記当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、当り)である場合に、遊技者に有利な特別遊技状態(例えば、可変入賞口234が動作状態(扉部材234aが開状態))を付与する特別遊技状態付与手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、
遊技者による所定の操作手段(例えば、球発射ハンドル134、球排出レバー132)の操作に関わる所定の情報(例えば、右打ち指示、左打ち指示、球抜き指示)を報知する情報報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208、遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542、スピーカ120、およびそれらを制御する第1副制御部400または第2副制御部500)と
を備えた遊技台であって、
前記情報報知手段は、
前記所定の情報(例えば、右打ち指示、左打ち指示、球抜き指示のいずれか一つ)を報知する条件となる報知条件を複数有し(例えば、右打ち指示の報知では電サポなし時に大当りすること、または電サポ中か大当り中に特図1始動口へ遊技球が入賞すること、左打ち指示の報知では電サポ終了時であること、または通常時に普図始動口228を遊技球が通過すること、球抜き指示の報知では大当り中に下皿満タンエラーとなること、または大当り中以外で下皿満タンエラーとなること)、
いずれか1つの前記報知条件が成立することで前記所定の情報を報知するとともに、成立した前記報知条件により前記所定の情報を報知する報知態様(例えば、表示画像パターン、発光パターン、音声パターン)を異ならせることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、同一種類の報知に対して、成立する報知条件を複数備え、成立した報知条件により報知態様を異ならせたので、報知条件の識別が可能になる。例えば、正常な遊技の流れの中で報知条件が成立する場合と、ゴト等に代表される不正が行われている可能性があるときに報知条件が成立する場合とで報知態様を異ならせることで、報知態様により報知条件を認識可能であるから、不正行為の確認に役立つ場合がある。
(2)上記パチンコ機100であって、
前記報知条件は、遊技状態の移行(例えば、電サポなし状態から電サポ状態への移行、電サポ状態から電サポなし状態への移行、通常遊技状態から大当り遊技状態への移行等)に関連して成立する第一の報知条件(例えば、右打ち指示の報知では電サポなし時に大当りすること、左打ち指示の報知では電サポ終了時であること、球抜き指示の報知では大当り中に下皿満タンエラーとなること)と、前記遊技状態の移行に関連せずに成立する第二の報知条件(例えば、右打ち指示の報知では電サポ中か大当り中に特図1始動口230へ遊技球が入賞すること、左打ち指示の報知では通常時に普図始動口228を遊技球が通過すること、球抜き指示の報知では大当り中以外で下皿満タンエラーとなること)を有しており、前記第一の報知条件が成立する場合と、前記第二の報知条件が成立する場合とで前記報知態様を異ならせたことを特徴とする。
例えば、上記実施例4で説明したように回数切り確変中(ST中)などの有利な遊技状態中に右打ちを行うことで特図2始動口232への遊技球の入賞を容易にする遊技台において、有利な遊技状態ではない左打ちを行うべき通常遊技状態中に右打ちを行う場合に左打ちすることを報知する場合は、右打ちにより不正なタイミングで特図2変動遊技の開始条件を満たしたり、不正に遊技球を増やしたりすることを意図して遊技されている可能性がある。また、大当り中でないのに下皿満タンエラーになっている場合は、遊技者が意図的に下皿に球をつめているためゴトなどの不正行為を行っている可能性も考えられる。つまり、第二の報知条件による報知態様を第一の報知条件による報知態様と識別可能とすることで、不正行為等の確認に利用することができる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記情報報知手段は、所定の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208およびそれを制御する第1副制御部400)を含んで構成され、
前記報知条件により、前記所定の表示手段による前記報知態様として、表示回数、表示期間、表示態様の少なくとも1つを異ならせたことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、報知態様の違いにより情報報知手段を不正行為等の確認に利用することができる場合がある。
(4)上記パチンコ機100であって、
前記情報報知手段は、所定の音声手段(例えば、スピーカ120およびそれを制御する第1副制御部400)を含んで構成され、
前記報知条件により、前記所定の音声手段による前記報知態様として、音声の繰り返し回数、音声出力期間、音声内容、音量の少なくとも1つを異ならせたことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、報知態様の違いにより情報報知手段を不正行為等の確認に利用することができる場合がある。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記情報報知手段は、所定の発光手段(例えば、遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542およびそれらを制御する第2副制御部500)を含んで構成され、
前記報知条件により、前記所定の発光手段による前記報知態様として、発光パターン、発光期間、発光輝度の少なくとも1つを異ならせたことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、報知態様の違いにより情報報知手段を不正行為等の確認に利用することができる場合がある。
(6)上記パチンコ機100であって、
前記第一の報知条件が成立する場合の前記報知態様は、前記第二の報知条件が成立する場合の前記報知態様に比べて明確な報知態様であることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100における明確な報知態様としては、第一の報知条件が成立する場合の報知態様の方が、報知回数が多い、報知期間が長い、表示が大きい、音量が大きい等、種々の態様がある。
遊技状態の移行に関連して成立する第一の報知条件に基づく報知態様は、遊技の流れに沿って遊技者に的確に情報を報知する必要がある可能性が考えられる。そのため、第二の報知条件に基づく報知態様よりも明確に報知することで遊技者に不利益を被らせないようにすることができる場合がある。
第二の報知条件の成立は遊技状態の移行には関連しないので、遊技者が意図的に行っている場合や偶然第二の報知条件が成立してしまう場合が考えられる。つまり、意図的に行って第二の報知条件を成立させている遊技者に対しては、最低限報知態様を変えることで外部から識別可能とし、偶然第二の報知条件が成立させてしまった遊技者には気分を害さない程度に報知することができる場合がある。
例えば下皿満タンエラーによる報知に関しては、大当り中(第一の報知条件成立)では遊技球が連続して払い出されるので、明確に球抜きレバー132の操作を報知することができる。
(7)上記パチンコ機100であって、
前記情報報知手段は、前記第一の報知条件の成立に基づく報知実行中に前記第二の報知条件が成立した場合には、当該第二の報知条件に基づく報知態様での報知を実行しないことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の報知条件の成立に基づく報知実行中を第二の報知条件に基づく報知態様での報知を規制可能な猶予期間として設定することができる場合がある。
(8)上記パチンコ機100であって、
打球操作部(例えば、球発射ハンドル134)の操作により発射された遊技球が流下可能な遊技領域(例えば、遊技領域124)と、
前記遊技領域に装飾部材(例えば、演出装置206)を備え、
前記遊技領域は、発射された遊技球が流下する経路として前記装飾部材を挟んで左側となる第一流下経路と、発射された遊技球が流下する経路として前記装飾部材を挟んで右側となる第二流下経路と、を有し、
前記遊技状態に対応して前記第一の流下経路及び第二の流下経路のいずれか一方が、正常な流下経路として設定されており、
前記情報報知手段は、前記遊技状態の移行に起因して前記正常な流下経路に変化が生じる前記第一の報知条件(例えば、右打ち指示の報知では電サポなし時大当り、左打ち指示の報知では電サポ終了時)が成立した場合に変化後の前記正常な流下経路について報知する第一の報知態様(例えば、右打ち指示の報知ではランプの高速点滅と「右打ち!」の大表示、左打ち指示の報知ではランプの低速点滅10回と「左に戻して」の大表示)と、前記正常な流下経路とは異なる流下経路に遊技球を発射したことに起因して前記第二の報知条件(例えば、右打ち指示の報知では電サポ中か大当り中に特図1始動口に入球、左打ち指示の報知では通常時に普図始動口を遊技球が通過)が成立した場合に前記正常な流下経路について報知する第二の報知態様(例えば、右打ち指示の報知ではランプの低速点滅と「右打ちしてね」の小表示、左打ち指示の報知ではランプの低速点滅5回と「左に戻して」の小表示)とで報知することを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の報知条件が成立する場合には、遊技者に不利益にならないように確実に報知することができる場合がある。一方、第二の報知条件が成立した場合の中には偶然条件が成立してしまう場合もある。このようなときにスーパーリーチ等の興趣の高い演出が行われている場合には、第二の報知態様で報知することで第一の報知態様と比べて遊技の興趣を損なわない場合がある。
(9)上記パチンコ機100であって、
前記正常な流下経路とは異なる流下経路の遊技球を発射した場合には前記正常な流下経路に遊技球を発射した場合に比べて遊技者に不利に設定されていることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第二の報知条件が成立した場合は、偶然第二の報知条件が成立させてしまった遊技者を配慮した報知を行いつつ、意図的な遊技者に対して有利に(不正に)遊技球を増加させることを抑制できる場合がある。
(10)また、上記パチンコ機100であって、
前記情報報知手段は、所定の可動手段を含んで構成され、前記報知条件により、前記所定の可動手段による前記報知態様として、可動回数、可動期間、可動パターンの少なくとも1つを異ならせたことを特徴とする。
例えば、演出装置206に演出可動体を配置して演出を行うものであってもよい。演出可動体は、例えば、人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部と前腕部とからなり、肩の位置に上腕部を回動させる上腕モータと肘の位置に前腕部を回動させる前腕モータを備えていてもよい。演出可動体は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動することにより種々の演出を行うことができる。情報報知手段は、この演出可動体を含んで構成され、上記実施の形態で説明した報知条件により、演出可動体による報知態様として、可動回数、可動期間、可動パターンの少なくとも1つを異ならせるようにしてもよい。
(11)また、上記パチンコ機100であって、
遊技球を貯留する皿部材を備え、前記情報報知手段は、前記皿部材に遊技球が満杯であることを条件に当該皿部材に貯留されている遊技球を当該皿部材外部に排出するために所定の操作手段の操作を促す報知を行うことを特徴とする。
(12)また、上記パチンコ機100であって、
遊技球を貯留する皿部材を備え、通常遊技状態から前記特別遊技状態へ移行し、当該特別遊技状態中に前記皿部材に遊技球が満杯となることで前記第一の報知条件が成立し、通常遊技状態中に前記皿部材に遊技球が満杯となることで前記第二の報知条件が成立することを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、下皿満タンスイッチがオンになる場合については、大当り中には遊技球が増えるため自然に球抜きを行うことが必要となるが、通常遊技状態では遊技球が増えることはないため、ゴト行為等が行われている危険性も考えられる。そのため報知態様を変えることで不正防止に役立つ場合がある。
本発明は、上記実施の形態に限らず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。
上記実施の形態では右打ち指示や左打ち指示等の球発射に関する報知と下皿満タンに関しての報知について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。遊技者が操作可能な操作手段としては、球発射ハンドル134や球排出レバー132の他にもチャンスボタン136を始めとする種々の演出ボタンや、上皿126の球抜ボタン130、球貸操作ボタン140や返却操作ボタン142等がある。同一種別の報知に対して異なる報知条件を有していれば本発明を適用可能である。
また、上記実施の形態では、右打ち指示の報知と左打ち指示の報知において、報知条件種別(1)である第一の報知条件が成立した場合の報知の方が報知条件種別(2)の第二の報知条件が成立した場合の報知より明確な報知態様にしているが、第二の報知条件が成立した場合の報知態様の方を第一の報知条件が成立した場合の報知態様より明確にしてもよい。上記実施の形態では球抜き指示の報知においては、第二の報知条件が成立した場合の報知パターン(ランプ)および(音声)の報知態様が第一の報知条件が成立した場合の報知態様より明確な報知態様となっている。なお、第二の報知条件が成立した場合に全ての報知パターン(ランプ)、(音声)、および(表示)の報知態様を第一の報知条件が成立した場合の報知態様より明確な報知態様としてもよい。
また、情報報知手段としては、音声出力をするスピーカ120、画像表示をする装飾図柄表示装置208、発光や消灯により情報を出力するランプ類(遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542)だけでなく種々の報知部材を用いることができる。例えば演出可動体等を単体で用いてもよいし、任意に組合せて用いてももちろんよい。
また、所定の情報を報知する報知態様は、表示画像パターン、発光パターン、音声パターンのうちの少なくとも1つが異なっていればよい。
また、報知態様が表示手段や音声手段を含んで実行される場合、一方の報知態様を「左打ち!」「左に打て!」等の命令系にしてもよい。例えば第一の報知条件が成立した場合の報知態様で採用した場合は、遊技者に不利にならないように強調的に報知することができ、第二の報知条件が成立した場合の報知態様で採用した場合は、注意喚起として強調的に報知できる。
上記実施の形態の実施例2では、第二の報知条件が成立しても、その報知を行わない場合を例示したが、本発明はこれに限られない。例えば、報知すべき内容が複数存在して、それぞれの第一の報知条件が成立した場合には、いずれかを規制するようにしてもよい。また、第二の報知条件が成立した場合の報知を実行中に第一の報知条件が成立した場合に当該第一の報知条件に基づく報知態様での報知を規制するようにしてもよい。例えば、発射に関する報知を優先させて球抜きに関する報知を規制するようにして、遊技者にとって重要な報知を優先するようにしてもよい。
報知条件の成立と報知の時系列の関係については、報知条件の成立と当該報知条件に対応する報知は報知条件が成立することが分かっている場合、例えば、電サポ100回目の変動がはずれであれば、必ず電サポ状態は終了して第一の報知条件が成立するので、当該100回目のはずれ変動中に左打ち報知を行ってもよく、報知が見た目の報知条件の成立よりも先でも構わない。
上記実施形態では、通常遊技状態で左打ち、確変・時短状態(電サポ中)で右打ちとしているが、本発明はこの遊技状態に限定されない。また、実施例4のようにST機で用いることができるだけでなく、転落抽選機にも適用できる。転落抽選機は、確率変動状態(特図高確率状態)において特図1または特図2始動口230、232への入球があるたびに当否判定結果が当りとなる確率を通常の確率(特図低確率状態)へ戻すか否かを決定するための転落抽選を実行する転落抽選手段を備えている。
なお、上記詳細な説明で説明した事項、特に実施例および変形例で説明した事項は組合せることが可能である。
上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図23に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図23に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図24(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインタネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
上記実施の形態の遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記1)
所定の当否判定条件が成立した場合に当否判定を行う当否判定手段と、
前記当否判定の結果が特定の当否判定結果である場合に、遊技者に有利な特別遊技状態を付与する特別遊技状態付与手段と、
遊技者による所定の操作手段の操作に関わる所定の情報を報知する情報報知手段と
を備えた遊技台であって、
前記情報報知手段は、
前記所定の情報を報知する条件となる報知条件を複数有し、
いずれか1つの前記報知条件が成立することで前記所定の情報を報知するとともに、成立した前記報知条件により前記所定の情報を報知する報知態様を異ならせること
を特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1記載の遊技台であって、前記報知条件は、遊技状態の移行に関連して成立する第一の報知条件と、前記遊技状態の移行に関連せずに成立する第二の報知条件を有しており、前記第一の報知条件が成立する場合と、前記第二の報知条件が成立する場合とで前記報知態様を異ならせたこと
を特徴とする遊技台。
(付記3)
付記1または2に記載の遊技台であって、
前記第一の報知条件が成立する場合の前記報知態様は、前記第二の報知条件が成立する場合の前記報知態様に比べて明確な報知態様であること
を特徴とする遊技台。
(付記4)
付記2または3に記載の遊技台であって、
前記情報報知手段は、前記第一の報知条件の成立に基づく報知実行中に前記第二の報知条件が成立した場合には、当該第二の報知条件に基づく報知態様での報知を実行しないこと
を特徴とする遊技台。
(付記5)
付記2乃至4のいずれか1項に記載の遊技台であって、
打球操作部の操作により発射された遊技球が流下可能な遊技領域と、
前記遊技領域に装飾部材を備え、
前記遊技領域は、発射された遊技球が流下する経路として前記装飾部材を挟んで左側となる第一流下経路と、発射された遊技球が流下する経路として前記装飾部材を挟んで右側となる第二流下経路と、を有し、
前記遊技状態に対応して前記第一の流下経路及び第二の流下経路のいずれか一方が、正常な流下経路として設定されており、
前記情報報知手段は、
前記遊技状態の移行に起因して前記正常な流下経路に変化が生じる前記第一の報知条件が成立した場合に変化後の前記正常な流下経路について報知する第一の報知態様と、前記正常な流下経路とは異なる流下経路に遊技球を発射したことに起因して前記第二の報知条件が成立した場合に前記正常な流下経路について報知する第二の報知態様とで報知すること
を特徴とする遊技台。
(付記6)
付記5に記載の遊技台であって、
前記正常な流下経路とは異なる流下経路の遊技球を発射した場合には、前記正常な流下経路に遊技球を発射した場合に比べて遊技者に不利に設定されていること
を特徴とする遊技台。
(付記7)
付記1乃至6のいずれか1項に記載の遊技台であって、
前記情報報知手段は、所定の表示手段を含んで構成され、
前記報知条件により、前記所定の表示手段による前記報知態様として、表示回数、表示期間、表示態様の少なくとも1つを異ならせたこと
を特徴とする遊技台。
(付記8)
発射手段により発射された遊技球が流下可能な遊技領域と、
所定の情報を報知可能な情報報知手段と
を備えた遊技台であって、
前記遊技領域に装飾部材を備え、
前記遊技領域は、発射された遊技球が前記装飾部材の左側を流下可能な第一流下経路と、発射された遊技球が前記装飾部材の右側を流下可能な第二流下経路と、を有し、
遊技状態に対応して前記第一流下経路および第二流下経路のいずれか一方が、特定流下経路となっており、
前記情報報知手段は、第一の報知と第二の報知が少なくとも可能なものであり、
前記第一の報知および前記第二の報知の両方の報知は、前記特定流下経路への発射を促す報知であり、
前記第一の報知は、第一の報知条件が成立した場合に行われるものであり、
前記第二の報知は、第二の報知条件が成立した場合に行われるものであり、
前記第一の報知条件は、前記遊技状態の移行に関連する前記特定流下経路の変化に応じて少なくとも成立し、
前記第二の報知条件は、前記特定流下経路とは異なる流下経路に遊技球が発射されたことに関連して少なくとも成立し、
前記第一流下経路および前記第二流下経路のいずれか一方が前記特定流下経路となる場合における前記第一の報知と前記第二の報知は報知態様が異なるものであること
を特徴とする遊技台。
(付記9)
付記8記載の遊技台であって、
前記情報報知手段は、前記第二の報知を前記第一の報知に比べて明確な報知態様で報知可能とするものであること
を特徴とする遊技台。
(付記10)
付記8または9に記載の遊技台であって、
前記情報報知手段は、前記第一の報知を実行中は前記第二の報知条件が成立した場合であっても前記第二の報知を実行しないこと
を特徴とする遊技台。
(付記11)
付記8乃至10のいずれか1項に記載の遊技台であって、
前記第二の報知条件は前記特定流下経路とは異なる流下経路に配設された所定の入賞領域に遊技球が入賞することを少なくとも含んで構成されること
を特徴とする遊技台。
(付記12)
付記11記載の遊技台であって、
前記第一流下経路に配置され、遊技球が進入したことを契機に当否判定を実行可能な第一の始動口と、
前記第二流下経路に配置され、遊技球が進入したことを契機に当否判定を実行可能な第二の始動口と、
前記第二流下経路に配置され、遊技球が進入したことを契機に補助当否判定を実行可能な第三の始動口と、
前記当否判定の結果が特定の当否判定結果である場合に遊技者に有利な遊技状態に制御することが可能であり、前記補助当否判定の結果が所定の当否判定結果である場合に遊技球が前記第二の始動口に進入し易くする遊技状態に制御することが可能な遊技制御手段と
を備え、
前記特定流下経路が前記第一流下経路となる場合は、前記所定の入賞領域は前記第三の始動口であり、前記特定流下経路が前記第二流下経路となる場合は、前記所定の入賞領域は前記第一の始動口であること
を特徴とする遊技台。
(付記13)
付記8乃至12のいずれか1項に記載の遊技台であって、
遊技球を貯留可能な皿部材を備え、
前記情報報知手段は、第三の報知と第四の報知が少なくとも可能なものであり、
前記第三の報知および前記第四の報知の両方の報知は、前記皿部材に貯留されている遊技球を外部に排出させることを促す報知であり、
前記第三の報知は、第三の報知条件が成立した場合に行われるものであり、
前記第四の報知は、第四の報知条件が成立した場合に行われるものであり、
前記第三の報知条件は、前記遊技状態が通常遊技状態のときに前記皿部材に遊技球が満杯となることで少なくとも成立し、
前記第四の報知条件は、前記遊技状態が通常遊技状態よりも遊技者に有利な遊技状態のときに前記皿部材に遊技球が満杯となることで少なくとも成立し、
前記第三の報知と前記第四の報知は報知態様が異なるものであること
を特徴とする遊技台。
(付記14)
付記8乃至13のいずれか1項に記載の遊技台であって、
前記情報報知手段は、所定の表示手段を含んで構成され、
前記報知条件により、前記所定の表示手段による前記報知態様として、表示回数、表示期間、表示態様の少なくとも1つを異ならせたこと
を特徴とする遊技台。
(付記15)
発射手段により発射された遊技球が流下可能な遊技領域と、
所定の情報を報知可能な情報報知手段と
を備えた遊技台であって、
前記遊技領域に装飾部材を備え、
前記遊技領域は、発射された遊技球が前記装飾部材の左側を流下可能な第一の流下経路と、発射された遊技球が前記装飾部材の右側を流下可能な第二の流下経路と、を有し、
遊技状態に対応して前記第一の流下経路および第二の流下経路のいずれか一方が、特定の流下経路となっており、
前記情報報知手段は、第一の報知と第二の報知が少なくとも可能なものであり、
前記第一の報知および前記第二の報知の両方の報知は、前記特定の流下経路への発射を促す報知であり、
前記第一の報知は、第一の報知条件が成立した場合に行われるものであり、
前記第二の報知は、第二の報知条件が成立した場合に行われるものであり、
前記第一の報知条件は、前記遊技状態の移行に関連する前記特定の流下経路の変化に応じて少なくとも成立し、
前記第二の報知条件は、前記特定の流下経路とは異なる流下経路に遊技球が発射されたことに関連して少なくとも成立し、
前記第一の流下経路および前記第二の流下経路のいずれか一方が前記特定の流下経路となる場合における前記第一の報知と前記第二の報知は報知態様が異なるものであり、
前記情報報知手段は、前記第一の報知を実行中は前記第二の報知条件が成立した場合であっても前記第二の報知を実行しないこと
を特徴とする遊技台。
(付記16)
付記15記載の遊技台であって、
図柄を変動表示した後で、当否判定に対応する図柄態様を停止表示する図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段を備え、
前記情報報知手段は、前記遊技状態が移行した後で最初に行われる前記図柄変動表示の開始を契機に前記第一の報知を実行可能とすること
を特徴とする遊技台。
(付記17)
付記16記載の遊技台であって、
前記情報報知手段は、前記遊技状態が移行した後で行われる前記図柄変動表示のうち最初の図柄変動表示を含む複数回の図柄変動表示において、同態様で前記第一の報知を実行可能とすること
を特徴とする遊技台。
(付記18)
付記15乃至17のいずれか1項に記載の遊技台であって、
前記情報報知手段は、前記第二の報知を前記第一の報知に比べて明確な報知態様で報知可能とするものであること
を特徴とする遊技台。
(付記19)
付記15乃至18のいずれか1項に記載の遊技台であって、
前記第二の報知条件は前記特定の流下経路とは異なる流下経路に配設された所定の入賞領域に遊技球が入賞することを少なくとも含んで構成されること
を特徴とする遊技台。
(付記20)
付記19記載の遊技台であって、
前記第一の流下経路に配置され、遊技球が進入したことを契機に当否判定を実行可能な第一の始動口と、
前記第二の流下経路に配置され、遊技球が進入したことを契機に当否判定を実行可能な第二の始動口と、
前記第二の流下経路に配置され、遊技球が進入したことを契機に補助当否判定を実行可能な第三の始動口と、
前記当否判定の結果が特定の当否判定結果である場合に遊技者に有利な遊技状態に制御することが可能であり、前記補助当否判定の結果が所定の当否判定結果である場合に遊技球が前記第二の始動口に進入し易くする遊技状態に制御することが可能な遊技制御手段と
を備え、
前記特定の流下経路が前記第一の流下経路となる場合は、前記所定の入賞領域は前記第三の始動口であり、前記特定の流下経路が前記第二の流下経路となる場合は、前記所定の入賞領域は前記第一の始動口であること
を特徴とする遊技台。
(付記21)
付記15乃至20のいずれか1項に記載の遊技台であって、
遊技球を貯留可能な皿部材を備え、
前記情報報知手段は、第三の報知と第四の報知が少なくとも可能なものであり、
前記第三の報知および前記第四の報知の両方の報知は、前記皿部材に貯留されている遊技球を外部に排出させることを促す報知であり、
前記第三の報知は、第三の報知条件が成立した場合に行われるものであり、
前記第四の報知は、第四の報知条件が成立した場合に行われるものであり、
前記第三の報知条件は、前記遊技状態が通常遊技状態のときに前記皿部材に遊技球が満杯となることで少なくとも成立し、
前記第四の報知条件は、前記遊技状態が通常遊技状態よりも遊技者に有利な遊技状態のときに前記皿部材に遊技球が満杯となることで少なくとも成立し、
前記第三の報知と前記第四の報知は報知態様が異なるものであること
を特徴とする遊技台。
100 パチンコ機
136 チャンスボタン
208 装飾図柄表示装置
208a 左図柄表示領域
208b 中図柄表示領域
208c 右図柄表示領域
208d 演出表示領域
226 一般入賞口
228 普図始動口
230 特図1始動口
232 特図2始動口
234 可変入賞口
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部

Claims (3)

  1. 発射手段により発射された遊技球が流下可能な遊技領域と、
    当否判定条件が成立した場合に、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段と、
    図柄の変動表示を開始した後で、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
    前記図柄表示手段に前記当否判定の結果のうちの特定の当否判定結果に対応する図柄態様が停止表示された後で、大当り遊技を開始可能な大当り遊技開始手段と、
    第一〜第三の遊技状態を少なくとも含む複数種類の遊技状態のうちの一の遊技状態に所定のタイミングで移行可能な遊技状態移行手段と、
    所定の情報を報知可能な情報報知手段と
    を備えた遊技台であって、
    前記遊技領域に装飾部材を備え、
    前記遊技領域は、第一の流下経路と第二の流下経路を有するものであり、
    前記第一の流下経路は、発射された遊技球が前記装飾部材の左側を流下可能なものであり、
    前記第二の流下経路は、発射された遊技球が前記装飾部材の右側を流下可能なものであり、
    前記複数種類の遊技状態に対応して前記第一の流下経路および第二の流下経路のいずれか一方が、特定の流下経路となっており、
    前記情報報知手段は、第一の報知と第二の報知が少なくとも可能なものであり、
    前記第一の報知および前記第二の報知の両方の報知は、前記特定の流下経路への発射を促す報知であり、
    前記第一の報知は、第一の報知条件が成立した場合に行われるものであり、
    前記第二の報知は、第二の報知条件が成立した場合に行われるものであり、
    前記第一の流下経路および前記第二の流下経路のいずれか一方が前記特定の流下経路となる場合における前記第一の報知と前記第二の報知は報知態様が異なるものであり、
    前記当否判定条件が相対的に成立しにくい第一の状態と、該当否判定条件が相対的に成立しやすい第二の状態を有し、
    前記当否判定手段は、前記特定の当否判定結果となる確率が第一の確率と、該第一の確率よりも高い第二の確率のいずれか一方の確率で前記当否判定を実行可能なものであり、
    前記第一の遊技状態は、前記第二の状態において前記第二の確率で前記当否判定を実行可能な遊技状態であり、
    前記第二の遊技状態は、前記第一の状態において前記第二の確率で前記当否判定を実行可能な遊技状態であり、
    前記第三の遊技状態は、前記第一の状態において前記第一の確率で前記当否判定を実行可能な遊技状態であり、
    前記遊技状態移行手段は、前記大当り遊技終了後に、前記第一の遊技状態、前記第二の遊技状態、前記第三の遊技状態の順で少なくとも前記遊技状態を移行可能なものであり、
    前記第一の遊技状態では、前記第二の流下経路が前記特定の流下経路となっており、
    前記第二の遊技状態および前記第三の遊技状態では、前記第一の流下経路が前記特定の流下経路となっており、
    前記第一の報知条件は、前記第一の遊技状態から前記第二の遊技状態に前記遊技状態が移行されることで、前記特定の流下経路が前記第二の流下経路から前記第一の流下経路へと変化して、少なくとも成立するものであり
    前記第二の報知条件は、前記特定の流下経路が前記第一の流下経路である場合に、前記第二の流下経路に遊技球が発射されたことに関連して少なくとも成立するものであり
    前記情報報知手段は、前記第二の遊技状態である期間中に行われる前記図柄変動表示のうち、最初の図柄変動表示を含む複数回の図柄変動表示で前記第一の報知を実行可能なものであり、
    前記情報報知手段は、前記第二の報知条件の成立毎に前記第二の報知を実行可能なものであり、
    前記情報報知手段は、少なくとも前記第二の遊技状態である期間中における前記第一の報知の実行中は前記第二の報知条件が成立した場合であっても前記第二の報知を実行しないものであること
    を特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記遊技状態移行手段は、前記第一の遊技状態である期間中に第一の回数の図柄変動表示を実行した後で、前記第二の遊技状態に少なくとも前記遊技状態を移行可能なものであり、
    前記遊技状態移行手段は、前記第二の遊技状態である期間中に、前記第一の回数よりも少ない回数である第二の回数の図柄変動表示を実行した後で、前記第三の遊技状態に少なくとも前記遊技状態を移行可能なものであること
    を特徴とする遊技台。
  3. 請求項1または2に記載の遊技台であって、
    前記第二の報知条件は、前記特定の流下経路とは異なる流下経路に配設された所定の入賞領域に遊技球が入賞することで少なくとも成立するものであり、
    前記第一の流下経路に配置され、遊技球が進入した場合に、前記当否判定を少なくとも実行可能な第一の始動口と、
    前記第二の流下経路に配置され、遊技球が進入した場合に、前記当否判定を少なくとも実行可能な第二の始動口と、
    前記第二の流下経路に配置され、遊技球が進入した場合に、補助当否判定を少なくとも実行可能な補助始動口と、を備え、
    前記所定の入賞領域は、前記第一の流下経路が前記特定の流下経路となる場合に、前記第二の始動口および補助始動口の少なくとも一方であり、
    前記所定の入賞領域は、前記第一の流下経路が前記特定の流下経路となる場合に、前記第一の始動口であること
    を特徴とする遊技台。
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