JP5564675B2 - 遊技台 - Google Patents

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本発明は、回胴遊技機(スロットマシン)や弾球遊技機(パチンコ機)に代表される遊技台に関する。
近年、遊技の興趣を高めることを目的としてさまざまな演出を有する遊技台が提案されている(特許文献1)。
特開2008−200302号公報
しかしながら、従来の遊技台は、演出の多様化に伴い、演出の示唆する内容が分かり難くなって興趣が低下してしまうという問題を有している。
本発明の目的は、特定の演出の出現を妨げることなく、説明演出を行うことができる遊技台を提供することにある。
上記目的は、
否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段と、
前記当否判定の結果が大当りの当否判定結果である場合に、大当り遊技状態を少なくとも開始可能な制御手段と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄表示手段は、第一の図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄表示手段は、第二の図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、第一の期間に第一の演出を少なくとも開始可能なものであり、
前記演出手段は、第二の期間に第二の演出を少なくとも開始可能なものであり、
前記第二の演出は、前記第一の演出の説明を少なくとも含むものであり、
前記第一の期間は、前記第一の図柄変動表示の実行期間であり、
前記第二の期間は、前記第二の図柄変動表示の実行期間であり、
前記第一の図柄変動表示は、リーチハズレ演出を少なくとも実行可能な図柄変動表示であり、
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも少なくとも後に開始される図柄変動表示である、
ことを特徴とする遊技台
によって達成される。
本発明によれば、特定の演出の出現を妨げることなく、説明演出を行うことができる。
本発明の一実施の形態によるパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100を背面側から見た外観図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の制御部の回路ブロック図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100での表示図柄の一例であって、(a)は特図の停止表示図柄の一例を示し、(b)は装飾図柄の一例を示し、(c)は普図の停止表示図柄の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第1副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第1副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第1副制御部タイマ割込処理の流れを示し、(d)は第1副制御部画像処理の流れを示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第2副制御部での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第2副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第2副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は、第2副制御部タイマ割込処理の流れを示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300のROM306に記憶されたデータテーブルを示す図であり、(a)は高確率時に用いられる当否判定用テーブルの一例を示し、(b)は低確率時に用いられる当否判定用テーブルの一例を示し、(c)は特図決定用テーブルの一例を示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300のROM306に記憶された特図1変動表示時間決定テーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300のROM306に記憶された特図2変動表示時間決定テーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400のROM406に記憶された通常共通予告テーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400のROM406に記憶された説明演出テーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100におけるリーチ演出および通常共通予告演出で用いられるキャラクタの図柄態様と、説明演出で用いられる説明演出用キャラクタ画像の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部における特図変動遊技開始時の第1副制御部側予告実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態の実施例1によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。 本発明の一実施の形態の実施例2によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。 本発明の一実施の形態の実施例3によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。 本発明の一実施の形態の実施例4によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。 本発明の一実施の形態の実施例5によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。 本発明の一実施の形態の実施例6によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。 本発明の一実施の形態の変形例による遊技台としてのスロットマシンを正面から見た略示正面図である。 本発明の一実施の形態の変形例による遊技台を示す図であり、(a)はカジノマシン2000を示し、(b)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000を示し、(c)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000を示し、(d)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000を示し、(e)は本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000を示している。
以下、図面を用いて、本発明の一実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。まず、図1を用いて、本実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では特図1始動口230の真下に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置212、214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図4を用いて、パチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400および第2副制御部500についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506と、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(時短状態という場合もある)に移行する。電サポ状態については詳しくは後述するが、電サポ状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、電サポ状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。「特図E」は隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、電サポ状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R電サポ無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当りまたは「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、大当りか否かの当否判定で大当りと判定された場合に、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる当り時用特図決定用乱数値を生成する当り時用特図決定用乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」と称する。)を更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」という。)を更新する。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタも同様に更新する。なお、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタに対応するそれぞれの初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207およびその次のステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。ステップS207の基本乱数初期値更新処理では、上記ステップS115で行った、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタにそれぞれ対応する初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次のステップS209の基本乱数更新処理では、主制御部300で使用する、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタが更新される。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、当り時用特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、当り時用特図決定用乱数カウンタが一周していると判定した場合には当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットすると共に、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。
また、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。当り時用特図決定用乱数カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図タイマ番号決定用乱数値を生成する特図タイマ番号決定用乱数カウンタを更新する。また、普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図タイマ番号決定用乱数値を生成する普図タイマ番号決定用乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」または「特図1始動情報」と称する場合がある)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」または「特図2始動情報」と称する場合がある)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)およびはずれ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ミリ秒(ms)間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、普図当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS223の次のステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理は、特図1始動口230または特図2始動口232に入賞があると、入賞により増加した保留に係る始動情報を先読みして、特図変動遊技の停止図柄等を特図関連抽選処理での当否判定より前に事前判定する。
例えば、特図先読み処理ではまず、現在の制御状態が電サポ中か否かを判断し、電サポ中であると判断すると、特図2始動口232への入賞があったか否かを判断し、特図2始動口232への入賞があったと判断すると、入賞した特図2始動情報に係る当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値を先読みする。次いで、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定に先立って、特図確率変動フラグの値と先読みした当り判定用乱数値と図10(a)または図10(b)に示す当否判定用テーブルとを用いて、当該当否判定が大当りとなるか否かの事前判定を行う。次いで、先読みした当り時用特図決定用乱数値と図10(c)に示す特図決定用テーブルとを用いて、特図2変動遊技後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定する。次いで、事前判定された停止図柄と、特図タイマ番号決定用乱数値と、図12に示す特図2変動表示時間決定テーブルとを用いて特図変動遊技の変動時間(特図タイマ番号)を事前判定する。次いで、事前判定して得られた事前判定結果(当否判定結果、停止図柄、特図タイマ番号)を主制御部300のRAM308内に設けられた特図2先読み結果記憶部(不図示)に記憶する。主制御部300は、事前判定した特図2変動遊技の停止図柄および特図タイマ番号を特図2先読み結果として、特図2先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶するようになっている。本実施の形態では、特図2先読み結果記憶部は、例えば4個まで特図2先読み結果を格納できるようになっている。
また、RAM308内には、特図2先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図2先読み結果の情報の次の順位に新たな特図2先読み結果の情報を書き込む。なお、本実施の形態では保留の増加分だけ先読み処理をするようにしているが、毎回全保留に対して特図先読み処理を実施するようにしてもよい。
特図先読み処理において、例えば主制御部300は、電サポ状態でないと判断すると、特図2始動情報と同様の処理に基づいて、特図1始動情報について特図先読み処理を実行する。なお、特図先読み処理は、当否判定時に用いる当否判定用テーブル、特図決定用テーブルを参照することにより実行されるが、先読み処理用に特別の判定テーブルを用いてもよい。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数(本例では9つ)の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それとともに、特図2保留ランプ220の点滅を制御する。例えば、図3の特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオフの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Jそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による制御状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が0より多い場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
特図2関連抽選処理(ステップS229)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2乱数値の組を取得し、取得した特図2乱数値の組のうちの当り判定用乱数値に対して図10(a)または図10(b)に示す当否判定用テーブルを参照して、大当りとするか、小当りとするか、はずれとするかの決定を行う。次いで主制御部300は、当否判定結果が大当りまたは小当りの場合は、取得した特図2乱数値記憶領域内の当り時用特図決定用乱数値に対して図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。詳細は後述するが、当否判定結果がはずれの場合は、はずれ図柄決定用乱数値を別途取得し、当該乱数値に対して図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を決定する。
特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされるとともに、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域(第2の始動情報記憶手段の一例)に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
特図1関連抽選処理(ステップS231)の場合も、特図2関連抽選処理(ステップS229)と同様であるのでその説明は省略する。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、先読み結果情報コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図タイマ番号を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、先読み結果情報コマンドには、コマンドデータに先読み結果記憶部に記憶された先読み結果の情報(先読みされた停止図柄の情報)と、当該先読みされた停止図柄が何個目の保留に対応しているのかを示す保留個数情報とが含まれる。先読み結果情報コマンド内の先読み結果の情報および保留個数情報は増加分のみでもよいし、全保留に対する先読み結果の情報および保留個数情報を含んでいるようにしてもよい。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択した特図タイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図8を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップS301の次のステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS305の次のステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS307の次のステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS309の次のステップS311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS311の次のステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS313の次のステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS315の次のステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS317の次のステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS319の次のステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図8(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS501の次のステップS503では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS321で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS601の次のステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS605の次のステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS607の次のステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図9を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS701の次のステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS705の次のステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS707の次のステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS709の次のステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS711の次のステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図9(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技について図10乃至図22を用いて説明する。図10に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図10(a)および図10(b)は、主制御部タイマ割込処理の特図2または特図1関連抽選処理(ステップS229、S231)における特図2または特図1の当否判定処理で用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図10(a)は、特図高確率中に用いられるテーブルを示し、図10(b)は、特図低確率中に用いられるテーブルを示している。図10(c)は、図柄変動終了後に停止表示される図柄を決定するために用いられる特図決定用テーブルの一例を示している。
図10(a)および図10(b)に示す当否判定用テーブルは、左列に「特図確率」、中列に「乱数範囲」、右列に「当否結果」の項目で構成されている。図10(a)に示す左列の「特図確率」での「高確率」は当否判定時の制御状態が特図高確率状態であることを表している。中列の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜11638、数値11639〜11940および数値11941〜65535の4つに区分されている。右列の「当否判定結果」は、「高確率」かつ数値0〜10000および数値11941〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜11638に対応して「大当り」が割り当てられ、数値11639〜11940に対応して「小当り」が割り当てられている。
図10(b)に示す左列の「特図確率」での「低確率」は当否判定時の制御状態が特図低確率状態であることを表している。中列の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜10162、数値10163〜10464および数値10465〜65535の4つに区分されている。右列の「当否判定結果」は、「低確率」かつ数値0〜10000および数値10465〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜10162に対応して「大当り」が割り当てられ、数値10163〜10464に対応して「小当り」が割り当てられている。
主制御部300の基本回路302は、特図1または特図2の変動遊技の結果を当選(当り)とするか、不当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した当り判定用乱数値に対して当否判定用テーブルを参照して当否判定を行う。例えば、当否判定時の制御状態が特図高確率状態である場合には、取得した当り判定用乱数値が10001〜11638の範囲内にあれば特図変動遊技を当選(大当り)と判定し、取得した当り判定用乱数値が11639〜11940の範囲内にあれば特図変動遊技を当選(小当り)と判定し、取得した当り判定用乱数値が0〜10000および11941〜65535の範囲内にあれば非当選(はずれ)と判定する。
本例では、当り判定用乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)である。図10(a)に示すように、特図高確率状態で大当りと判定される当り判定用乱数値の数値範囲は10001〜11638(数値範囲の大きさは1638)であるから、特図高確率状態での特図変動遊技の大当りの当選確率は、約1/40(=1638/65536)である。また、特図高確率状態で小当りと判定される当り判定用乱数値の数値範囲は11639〜11940(数値範囲の大きさは302)であるから、特図高確率状態での特図変動遊技の小当りの当選確率は、約1/217(=302/65536)である。
また、主制御部300の基本回路302は、例えば、当否判定時の制御状態が特図低確率状態である場合には、取得した当り判定用乱数値が10001〜10162の範囲内にあれば特図変動遊技を当選(大当り)と判定し、取得した当り判定用乱数値が10163〜10464の範囲内にあれば特図変動遊技を当選(小当り)と判定し、取得した当り判定用乱数値が0〜10000および10465〜65535の範囲内にあれば非当選(はずれ)と判定する。
本例では、当り判定用乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)である。図10(b)に示すように、特図低確率状態で大当りと判定される当り判定用乱数値の数値範囲は10001〜10162(数値範囲の大きさは162)であるから、特図低確率状態での特図変動遊技の大当りの当選確率は、約1/400(=162/65536)である。また、特図低確率状態で小当りと判定される当り判定用乱数値の数値範囲は10163〜10464(数値範囲の大きさは302)であるから、特図高確率状態での特図変動遊技の小当りの当選確率は、約1/217(=302/65536)である。
このように特図変動遊技の大当り当選確率は、特図高確率状態よりも特図低確率状態の方が低くなり、特図変動遊技の小当り当選確率は、特図高確率状態と特図低確率状態とで同じになるように設定されている。
図10(c)は特図決定用テーブルを示している。特図決定用テーブルは、左列から「当否判定結果」、「図柄乱数の範囲」、「停止図柄」の項目で構成されている。左列の「当否判定結果」は「大当り」、「小当り」および「はずれ」に区分されている。「大当り」は図10(a)および図10(b)に示す特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「大当り」と判定された場合を示し、「小当り」は特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「小当り」と判定された場合を示し、「はずれ」は特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「はずれ」と判定された場合を示している。
図10(c)示すテーブルの中列の項目「図柄乱数の範囲」は、取得した当り時用特図決定用乱数値またははずれ図柄決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲を示している。「図柄乱数の範囲」は、左列「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜49、数値50〜69、数値70〜77、数値78〜83、数値84〜91および数値92〜99の6つに区分され、「小当り」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分され、「はずれ」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分されている。
図10(c)に示すテーブルの右列の項目「停止図柄」は、特図1変動遊技または特図2変動遊技における停止図柄を表している。「停止図柄」は、「大当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図A」、数値50〜69に対応して「特図B」、数値70〜77に対応して「特図C」、数値78〜83に対応して「特図D」、数値84〜91に対応して「特図E」、数値92〜99に対応して「特図F」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「停止図柄」は、「小当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図G」、数値50〜99に対応して「特図H」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。さらに、「停止図柄」は、「はずれ」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図I」、数値50〜99に対応して「特図J」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。
主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230または特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図1表示装置212または特図2表示装置214に特図A〜特図Fのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。当り時用特図決定用乱数値の数値範囲は0〜99(数値範囲の大きさは100)であるから、特図変動遊技に基づく大当りの場合の特図Aが選択される確率は1/2(=50/100)、特図Bが選択される確率は1/5(=20/100)、特図C、特図Eおよび特図Fが選択される確率は約1/12(=8/100)、特図Dが選択される確率は約1/17(=6/100)である。
主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230または特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が小当りの場合、特図1表示装置212または特図2表示装置214に特図Gおよび特図Hのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。当り時用特図決定用乱数値の数値範囲は0〜99(数値範囲の大きさは100)であるから、特図変動遊技に基づく小当りの場合の特図Gおよび特図Hのいずれかが選択される確率は1/2(=50/100)である。
主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230または特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図1表示装置212または特図2表示装置214に特図Iおよび特図Jのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得したはずれ図柄決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。はずれ図柄決定用乱数値の数値範囲は0〜99(数値範囲の大きさは100)であるから、特図変動遊技に基づくはずれの場合の特図Iおよび特図Jのいずれかが選択される確率は1/2(=50/100)である。
図11は、特図1変動遊技における図柄変動停止表示の変動時間を決定する特図1変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図1変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図1関連抽選処理(ステップS231)において用いられる。図11に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図11に示すように、特図1変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「テーブル」、「乱数選択範囲」、「変動時間」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の5項目で構成されている。
左列の「停止特図」は、図10(c)の特図決定用テーブルを用いて決定された停止図柄であって、「特図A・特図B」、「特図C〜特図H」および2種類の「特図I・特図J」の4つ区分されている。「テーブル」は、4つに区分された「停止図柄」にそれぞれ対応して、「1」〜「4」の4つに区分されている。テーブル「1」は、「停止図柄」の「特図A・特図B」に対応し、テーブル「2」は、「特図C〜特図H」に対応している。「停止図柄」が「特図A・特図B」の場合に選択される「テーブル」は、変動時間決定時の制御状態が電サポ状態で有るか否か(電サポ有無)および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「1」で共通になっている。また、「停止図柄」が「特図C〜特図H」である場合に選択される「テーブル」は、変動時間決定時の電サポ有無および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「2」で共通になっている。
「停止図柄」が「特図I・特図J」の場合には、変動時間決定時の電サポ有無および特図1変動遊技の保留数に応じて、テーブル「3」またはテーブル「4」が選択されるようになっている。停止図柄として特図Iまたは特図Jのいずれかに決定され、電サポ無しかつ特図1変動遊技の保留数が3個の場合には、テーブル「3」が選択され電サポ無しかつ当該保留数が0〜2個の場合または電サポ有りかつ当該保留数が0〜3の場合にはテーブル「4」が選択されるようになっている。
「テーブル」の図中右隣の「乱数選択範囲」は、取得した特図タイマ番号決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。特図タイマ番号決定用乱数値は、例えば特図1の始動情報入賞時に取得されてRAM308の所定の記憶領域に記憶され、特図1変動表示時間決定時に当該所定の記憶領域から読み出されるようになっている。テーブル「1」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「2」では、「乱数選択範囲」は数値による区分がされていない。テーブル「3」では、「乱数選択範囲」は数値0〜65000、数値65001〜65400、数値65401〜65500および数値65501〜65535の4つに区分されている。テーブル「4」では、「乱数選択範囲」は数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000および数値65001〜65535の4つに区分されている。
「乱数選択範囲」の図中右隣の「変動時間」は、特図1変動遊技の変動時間を示している。「変動時間」は、テーブル「1」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「15000ms」、数値1001〜20000に対応して「45000ms」、数値20001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「2」かつ、乱数選択範囲が数値0〜65535に対応して「12000ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「3」かつ、乱数選択範囲が数値0〜65000に対応して「3000ms」、数値65001〜65400に対応して「10000ms」、数値65401〜65500に対応して「40000ms」、数値65501〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。さらに、「変動時間」は、テーブル「4」かつ、乱数選択範囲が数値0〜50000に対応して「8000ms」、数値50001〜60000に対応して「10000ms」、数値60001〜65000に対応して「40000ms」、数値65001〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」および選択された「変動時間」の組み合わせに対応する特図1変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図A・特図B」かつ、変動時間「1500ms」に対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間「45000ms」に対応して「リーチA当り」、変動時間「65000ms」に対応して「リーチB当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図C〜特図H」かつ変動時間「12000ms」に対応して「チャンス目全消灯」が割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図I・特図J」かつ、変動時間「3000ms」に対応して「短縮はずれ」、変動時間「8000ms」に対応して「はずれ」、変動時間「10000ms」に対応して「ノーマルリーチはずれ」、変動時間「40000ms」に対応して「リーチAはずれ」、変動時間「60000ms」に対応して「リーチBはずれ」がそれぞれ割り当てられている。
図12は、特図2変動遊技における図柄変動停止表示の変動時間を決定する特図2変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図2変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図2関連抽選処理(ステップS229)において用いられる。図12に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図12に示すように、特図2変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「テーブル」、「乱数選択範囲」、「変動時間」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の5項目で構成されている。
左列の「停止特図」は、図10(c)の特図決定用テーブルを用いて決定された停止図柄であって、「特図A・特図B」、「特図C〜特図H」および3種類の「特図I・特図J」の5つ区分されている。「テーブル」は、5つに区分された「停止図柄」にそれぞれに対応して「5」〜「9」の5つに区分されている。特図2変動表示時間決定テーブルにおける「テーブル」の番号は、特図1変動表示時間決定テーブルにおける「テーブル」の番号からの連番となっている。テーブル「5」は、「停止図柄」の「特図A・特図B」に対応し、テーブル「6」は、「特図C〜特図H」に対応している。「停止図柄」が「特図A・特図B」の場合に選択される「テーブル」は、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「5」で共通になっている。また、「停止図柄」が「特図C〜特図H」である場合に選択される「テーブル」は、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「6」で共通になっている。
「停止図柄」が「特図I・特図J」の場合には、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数に応じて、テーブル「7」乃至「9」のいずれかが選択されるようになっている。停止図柄として特図Iまたは特図Jのいずれかに決定され、電サポ有りかつ特図2変動遊技の保留数が1〜3個の場合には、テーブル「7」が選択され、電サポ有りかつ当該保留数が0個の場合には、テーブル「8」が選択され、電サポ無しかつ当該保留数が0〜3の場合にはテーブル「9」が選択されるようになっている。
「テーブル」の図中右隣の「乱数選択範囲」は、取得した特図タイマ番号決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。特図タイマ番号決定用乱数値は、例えば特図2の始動情報入賞時に取得されRAM308の所定の記憶領域に記憶され、特図2変動表示時間決定時に当該所定の記憶領域から読み出されるようになっている。テーブル「5」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「6」乃至「8」では、「乱数選択範囲」は数値による区分がされていない。テーブル「9」では、「乱数選択範囲」は数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65500および数値65001〜65535の4つに区分されている。
「乱数選択範囲」の図中右隣の「変動時間」は、特図2変動遊技の変動時間を示している。「変動時間」は、テーブル「5」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「15000ms」、数値1001〜20000に対応して「45000ms」、数値20001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「6」かつ乱数選択範囲が数値0〜65535に対応して「12000ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「7」かつ乱数選択範囲が数値0〜65535に対応して「1500ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「8」かつ乱数選択範囲が数値0〜65535に対応して「8000ms」が割り当てられている。さらに、「変動時間」は、テーブル「9」かつ、乱数選択範囲が数値0〜50000に対応して「8000ms」、数値50001〜60000に対応して「10000ms」、数値60001〜65000に対応して「40000ms」、数値65001〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」および選択された「変動時間」の組合わせに対応する特図2変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図A・特図B」かつ、変動時間1500msに対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間45000msに対応して「リーチA当り」、変動時間65000msに対応して「リーチB当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図C〜特図H」かつ変動時間12000msに対応して「チャンス目全消灯」が割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図I・特図J」かつ、変動時間1500msに対応して「超短縮はずれ」、変動時間8000msに対応して「はずれ」、変動時間10000msに対応して「ノーマルリーチはずれ」、変動時間40000msに対応して「リーチAはずれ」、変動時間60000msに対応して「リーチBはずれ」がそれぞれ割り当てられている。
本実施の形態によるパチンコ機100は、「装飾図柄表示装置での演出態様」が「はずれ」であって変動時間8000msの場合に、「装飾図柄表示装置での演出態様」が「チャンス目全消灯」であって変動時間12000msでのチャンス目(例えば、図5(b)に示す「装飾1−装飾2−装飾3」や「装飾1−装飾3−装飾5」)となる装飾図柄の組合せを導出するかのようなチャンス目ガセ演出を実行するようになっていてもよい。例えばパチンコ機100は、「装飾図柄表示装置での演出態様」が「はずれ」であって変動時間8000msの場合の図柄変動停止表示において、左図柄表示領域208aに「装飾1」を、右図柄表示領域208cに「装飾3」を、中図柄表示領域208bに上から下に移動(回転)する装飾図柄を表示した後に、中図柄表示領域208bに「装飾2」が停止するかのように見せかけて最終的に「装飾3」を停止して、左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾1−装飾3−装飾3」を停止表示するというチャンス目ガセ演出を実行することができるようになっていてもよい。パチンコ機100は、特図1変動遊技および特図2変動遊技のいずれの場合もチャンス目ガセ演出を実行できるように構成されている。
「リーチA」や「リーチB」は、例えばスーパーリーチと呼ばれるリーチ演出である。本実施の形態によるパチンコ機100は、他のリーチ演出やリーチ演出が実行されない図柄変動表示と比較して、「リーチA」や「リーチB」が実行されると特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性が高くなるように設定されている。特定の当否判定結果を導出する可能性の高低は、信頼度と呼ばれる。詳細な説明は省略するが、信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、および、所定のリーチ演出が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「リーチA」および「リーチB」が他のリーチ演出等よりも信頼度が高くなるように、「リーチA」および「リーチB」は、他のリーチ演出等と比較して、図11および図12に示す「乱数選択範囲」の乱数の振り分けが当りの場合に多くはずれの場合に少なくなるように設定されている。さらに、「リーチB」の方が「リーチA」よりも信頼度が高くなるように、「リーチB」は、「リーチA」と比較して「乱数選択範囲」の乱数の振り分けが当りの場合に多くはずれの場合に少なくなるように設定されている。
「リーチA」の信頼度よりも「リーチB」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「リーチA」を実行するよりも「リーチB」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。「リーチA」や「リーチB」は大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
図13は、後述の特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理におけるステップS1011およびS1013で用いられる通常共通予告テーブルの一例を示している。通常共通予告の「通常」は、これから開始する特図変動遊技の当否判定結果の予告を意味し、「共通」は、特図1及び特図2で共通の予告態様であることを意味している。通常共通予告テーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。通常共通予告テーブルは、これから開始する特図変動遊技の当否判定結果を予告する通常共通予告演出を実行するか否かを決定するために用いられる。また、通常共通予告テーブルに基づく通常共通予告演出は、リーチ形成前に実行されるようになっている。
図13に示す通常共通予告テーブルは、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「予告なし」、「予告X」および「予告Y」の5つに区分されている。「変動表示」は、図11または図12に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図7に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に特図タイマ番号として送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「8000ms」、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の7つに区分されている。本実施の形態によるパチンコ機100は、特図変動遊技の変動時間が相対的に長い(例えば、8000ms以上)の場合に、通常共通予告演出を実行するか否かを判断するようになっている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、特図変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図11または図12に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「変動時間」が「8000ms」では、「はずれ」となり、「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「予告なし」は、通常共通予告演出が実行されないことを示し、その右隣の「予告X」は、通常共通予告演出として予告Xに対応する予告報知が実行されることを示し、その右隣の「予告Y」は、通常共通予告演出として予告Yに対応する予告報知が実行されることを示している。「予告なし」、「予告X」および「予告Y」は、取得した通常予告実行判定乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分され、「変動時間」に対応して7つに区分されている。
「変動時間」が「8000ms」の場合には、「予告なし」に数値0〜89が割り当てられ、「予告X」に数値90〜99が割り当てられ、「予告Y」には数値が割り当てられていない。なお、図13では、数値が割り当てられていないことは、「−」として表されている。「変動時間」が「10000ms」の場合には、「予告なし」に数値0〜49が割り当てられ、「予告X」に数値50〜97が割り当てられ、「予告Y」に数値98〜99が割り当てられている。「変動時間」が「40000ms」の場合には、「予告なし」に数値0〜29が割り当てられ、「予告X」に数値30〜89が割り当てられ、「予告Y」に数値90〜99が割り当てられている。「変動時間」が「60000ms」の場合には、「予告なし」に数値0〜9が割り当てられ、「予告X」に数値10〜89が割り当てられ、「予告Y」に数値90〜99が割り当てられている。「変動時間」が「15000ms」の場合には、「予告なし」に数値0〜49が割り当てられ、「予告X」に数値50〜59が割り当てられ、「予告Y」に数値60〜99が割り当てられている。「変動時間」が「45000ms」の場合には、「予告なし」に数値0〜19が割り当てられ、「予告X」に数値20〜39が割り当てられ、「予告Y」に数値40〜99が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には、「予告なし」に数値0〜4が割り当てられ、「予告X」に数値5〜29が割り当てられ、「予告Y」に数値30〜99が割り当てられている。
本実施の形態によるパチンコ機100は、リーチ演出と同様に、通常共通予告演出によっても、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、通常共通予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定の通常共通予告演出が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「予告X」および「予告Y」が「予告なし」よりも信頼度が高くなるように、「予告X」および「予告Y」は、「予告なし」と比較して、図13に示す乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。さらに、「予告Y」の方が「予告X」よりも信頼度が高くなるように、「予告Y」は、「予告X」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「ノーマルリーチ当り」、「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。
「予告X」の信頼度よりも「予告Y」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「予告X」を実行するよりも「予告Y」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。「予告X」や「予告Y」は大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
図14は、後述の特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理におけるステップS1007で用いる説明演出テーブルの一例を示している。説明演出テーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。説明演出テーブルは、特定の当否判定結果(例えば、はずれ)とならない所定の図柄変動表示の終了後に所定条件が成立したこと(例えば、これから開始される図柄変動表示の変動時間が8000msであること)に基づいて、当該所定の図柄変動表示で実行された特定の演出(例えば、リーチ演出や通常共通予告演出等)に関して説明する説明演出の演出態様を決定するために用いられる。説明演出テーブルは、特図1および特図2で共通して用いられるようになっている。説明演出は、当否判定結果を予告する通常共通予告演出や特図先読み予告演出とは異なる演出である。説明演出が複数の図柄変動に跨って行われると、遊技者は説明演出を特図先読み予告と勘違いしてしまう可能性がある。このため、パチンコ機100は、1回の図柄変動表示内で説明演出を行うように構成されている。
図14(a)は、RAM408の記憶している変動時間が10000msであり、リーチ演出の種類がノーマルリーチはずれである場合に用いられる説明演出テーブルを示している。図14(b)は、RAM408の記憶している変動時間が40000msであり、リーチ演出の種類がリーチAはずれである場合に用いられる説明演出テーブルを示している。図14(c)は、RAM408の記憶している変動時間が60000msであり、リーチ演出の種類がリーチBはずれである場合に用いられる説明演出テーブルを示している。
図14(a)乃至図14(c)に示す各説明演出テーブルは、左列から「通常共通予告演出の種類」、「ノーマルリーチは期待薄」、「予告Xはチャンス!」および「予告Yは激熱!!」の4つに区分されている。「通常共通予告演出の種類」は、図13に示す通常共通予告テーブルを用いて決定された通常共通予告演出を示しており、「予告なし」、「予告X」および「予告Y」の3つに区分されている。「ノーマルリーチは期待薄」は、「ノーマルリーチは期待薄」という文字を含む画像により説明演出が実行されることを示し、その右隣の「予告Xはチャンス!」は、「予告Xはチャンス!」という文字を含む画像により説明演出が実行されることを示し、その隣の「予告Yは激熱!!」は、「予告Yは激熱!!」という文字を含む画像により説明演出が実行されることを示している。「ノーマルリーチは期待薄」、「予告Xはチャンス!」および「予告Yは激熱!!」は、「通常共通予告演出の種類」に対応して、取得した説明演出選択乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分されている。
図14(a)に示すように、RAM408に記憶されている変動時間が10000msでありリーチ演出がノーマルリーチはずれの場合に、「通常共通予告演出の種類」が「予告なし」または「予告X」では、「ノーマルリーチは期待薄」に数値0〜79が割り当てられ、「予告Xはチャンス!」に数値80〜89が割り当てられ、「予告Yは激熱!!」に数値90〜99が割り当てられている。また、RAM408に記憶されている変動時間が10000msでありリーチ演出がノーマルリーチはずれの場合に、「通常共通予告演出の種類」が「予告Y」では、「ノーマルリーチは期待薄」に数値0〜19が割り当てられ、「予告Xはチャンス!」には数値が割り当てられておらず、「予告Yは激熱!!」に数値20〜99が割り当てられている。なお、図14では、数値が割り当てられていないことは、「−」として表されている。
図14(b)に示すように、RAM408に記憶されている変動時間が40000msでありリーチ演出がリーチAはずれの場合に、「通常共通予告演出の種類」が「予告なし」または「予告X」では、「ノーマルリーチは期待薄」に数値0〜79が割り当てられ、「予告Xはチャンス!」に数値80〜89が割り当てられ、「予告Yは激熱!!」に数値90〜99が割り当てられている。また、RAM408に記憶されている変動時間が40000msでありリーチ演出がリーチAはずれの場合に、「通常共通予告演出の種類」が「予告Y」では、「ノーマルリーチは期待薄」に数値0〜19が割り当てられ、「予告Xはチャンス!」には数値が割り当てられておらず、「予告Yは激熱!!」に数値20〜99が割り当てられている。
図14(c)に示すように、RAM408に記憶されている変動時間が60000msでありリーチ演出がリーチBはずれの場合に、「通常共通予告演出の種類」が「予告なし」または「予告X」では、「ノーマルリーチは期待薄」に数値0〜79が割り当てられ、「予告Xはチャンス!」に数値80〜89が割り当てられ、「予告Yは激熱!!」に数値90〜99が割り当てられている。また、RAM408に記憶されている変動時間が60000msでありリーチ演出がリーチBはずれの場合に、「通常共通予告演出の種類」が「予告Y」では、「ノーマルリーチは期待薄」に数値0〜19が割り当てられ、「予告Xはチャンス!」には数値が割り当てられておらず、「予告Yは激熱!!」に数値20〜99が割り当てられている。
図14(a)乃至図14(c)に示すように、本実施の形態によるパチンコ機100では、「はずれ」に係る演出が説明演出の実行対象に設定されている。大当りの場合には、大当りに係る特図変動遊技の終了後に大当り遊技が開始されるので、遊技者は、例えば当該特図変動遊技において実行されたリーチ演出が大当りに当選することを期待できる期待度の高い演出であることを容易に認識できる。これに対し、はずれの場合には、はずれに係る特図変動遊技の終了後に何の演出もなされないと、遊技者は、当該特図変動遊技において実行された例えばリーチ演出が期待度の高い演出であるか否かを認識できず、リーチ演出を実行しても興趣の向上を図れない場合がある。本実施の形態によるパチンコ機100は、「はずれ」に係る演出を説明演出の実行対象に設定することにより、遊技の興趣の向上を図ることができる場合がある。
図14(a)乃至図14(c)に示すように、本実施の形態によるパチンコ機100では、RAM408に記憶されている変動時間およびリーチ演出に関わらず、「予告なし」、「予告X」および「予告Y」における「ノーマルリーチは期待薄」、「予告Xはチャンス!」および「予告Yは激熱!!」の乱数値の振り分けは同一になっている。本実施の形態では、説明演出選択乱数値の乱数範囲は0〜99であるため例えば、通常共通予告演出が「予告なし」または「予告X」において、「ノーマルリーチは期待薄」を用いた説明演出が実行される確率は80%(=(80−0)/100)であり、「予告Xはチャンス!」を用いた説明演出が実行される確率は10%(=(89−79)/100)であり、「予告Yは激熱!!」を用いた説明演出が実行される確率は10%(=(99−89)/100)である。
また例えば、通常共通予告演出が「予告Y」において、「ノーマルリーチは期待薄」を用いた説明演出が実行される確率は20%(=(20−0)/100)であり、「予告Xはチャンス!」を用いた説明演出が実行される確率は0%(=0/100)であり、「予告Yは激熱!!」を用いた説明演出が実行される確率は80%(=(99−19)/100)である。「予告Y」による通常共通予告演出は、相対的に信頼度の高い演出であり、遊技者にとって有用な情報を示唆する演出である。このため、パチンコ機100は、「予告Y」の場合には説明演出が実行され易いようになっている。また、「予告Y」による通常共通予告演出が実行された後に、「予告Y」よりも信頼度の低い「予告X」に関する説明を行う説明演出を実行しても、当該説明演出で説明される内容は遊技者にとってそれ程有用な情報にはならない場合がある。このため、パチンコ機100は、「予告Y」の場合には予告Xを説明する「予告Xはチャンス!」を選択せず、「予告Xはチャンス!」を用いた説明演出を実行しないように設定されている。
また、「予告なし」の通常共通予告演出が実行された後に「予告Xはチャンス!」または「予告Yは激熱!!」を用いた説明演出が実行されても、当該説明演出は「予告なし」の通常共通予告演出に関する内容を直接的に説明していない。しかしながら、予告演出が実行されない特図変動遊技がはずれとなり、例えばその次の特図変動遊技中に説明演出が実行されると、遊技者はリーチ演出時に「予告X」や「予告Y」による通常共通予告演出が実行されること、および、「予告X」や「予告Y」の期待度を認識することができる。したがって、「予告なし」の通常共通予告演出が実行された後に演出表示領域208dに表示される「予告Xはチャンス!」または「予告Yは激熱!!」は、説明演出としての機能を発揮する場合がある。
また、「予告X」の通常共通予告演出が実行された後に「予告Yは激熱!!」を用いた説明演出が実行されても、当該説明演出は「予告X」の通常共通予告演出に関する内容を直接的に説明していない。しかしながら、「予告X」による通常共通予告演出が実行された特図変動遊技の後に、例えばその次の特図変動遊技中に「予告Y」に関する説明演出が実行されると、遊技者は「予告X」よりも期待度の高い「予告Y」による通常共通予告演出が実行されることを認識することができる。したがって、「予告X」による通常共通予告演出が実行された後に演出表示領域208dに表示される「予告Yは激熱!!」は、説明演出としての機能を発揮する場合がある。
また、説明演出は、リーチ演出や通常共通予告演出等の特定の演出に関連する説明の他に、プレミア予告等(例えば、「予告Xの変わりに予告Zが出たら大当り」や「ノーマルリーチで予告Zが出れば大当り確定」などの予告)を説明する演出であってもよい。
遊技者は一般に、どうなれば大当りを期待できるのかを知りたいため、特定の演出やプレミア予告演出等の内容を説明する説明演出を設けて遊技者に分かり易く演出の内容を説明することにより、パチンコ機100は興趣の向上を図ることができる場合がある。
本実施の形態によるパチンコ機100は、説明演出の対象となる演出はリーチ演出や通常共通予告演出だけでなく、変動時間自体も説明演出の対象になっていてもよい。
図15は、リーチ演出および通常共通予告演出で用いられるキャラクタの図柄態様と、説明演出で用いられる説明演出用キャラクタ画像の一例を示している。図15(a)は、リーチが構成された場合に例えば装飾図柄表示装置208の装飾図柄表示領域208a〜208cのいずれかに表示されるキャラクタの図柄態様であって、図中左側には、「リーチA」のリーチ演出時に表示される「悪徳商人越後屋」を表した図柄が示され、図中左側には、「リーチB」のリーチ演出時に表示される「吉宗」を表した図柄が示されている。
図15(b)は、通常共通予告演出実行時に例えば装飾図柄表示装置208の装飾図柄表示領域208a〜208cのいずれかに表示されるキャラクタの図柄態様であって、図中左側には「予告X」の通常共通予告演出時に表示される「姫様」を表した図柄が示され、図中右側には「予告Y」の通常共通予告演出時に表示される「サボハニ」(サボテンと埴輪をモチーフとしたキャラクタ)を表した図柄が示されている。
図15(c)は、説明演出実行時に例えば装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示される説明演出用キャラクタ画像であって、「パンダ」を表した表示態様が示されている。詳細は後述するが、本実施の形態によるパチンコ機100は、図15(c)に示す説明演出用キャラクタ画像と、図14に示す「ノーマルリーチは期待薄」、「リーチAはチャンス!」、「リーチBは激熱!!」、「予告Xはチャンス!」または「予告Yは激熱!!」の文字画像とを演出表示領域208dに表示することにより、リーチ演出や通常共通予告演出に関する説明演出を実行するようになっている。
次に、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理について図16を用いて説明する。図16は、例えば図8に示す演出制御処理(ステップS309)において実行される特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、1回の特図変動遊技に対して1回実行される。本実施の形態によるパチンコ機100では、第1副制御部400は、CPU404によりRAM408等を制御して特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行するようになっている。特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理は、当否判定結果がはずれとなる図柄変動表示で実行されるリーチ演出や通常共通予告演出等の特定の演出に関する説明演出を、当該所定の図柄変動表示の終了後に所定条件が成立したことに基づいて実行する説明演出実行手段の一例である。
図16に示すように、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理ではまず、説明演出待機フラグがオン状態か否かを判断する(ステップS1001)。ステップS1001では、例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された説明演出待機フラグの値を読み出して、例えば当該値が「1」であって説明演出待機フラグがオン状態であると判断するとステップS1003に移行し、例えば当該値が「0」であって説明演出待機フラグがオフ状態であると判断するとステップS1013に移行する。本実施の形態によるパチンコ機100は、ステップS1001において説明演出フラグの状態を判定することにより、はずれに係るリーチ演出が少なくとも以前に実行されているか否かを確認するようになっている。
ステップS1001の次のステップS1003では、これから開始される特図変動遊技(当該特図変動遊技)の当否判定結果が「はずれ」であるか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに当否判定結果が「はずれ」であることを示す情報が含まれており、当該特図変動遊技がはずれであると判断するとステップS1005に移行し、当該コマンドに当否判定結果が「はずれ」であることを示す情報が含まれておらず、当該特図変動遊技がはずれでないと判断するとステップS1011に移行する。パチンコ機100は、はずれに係る特図変動遊技に関する説明を説明演出で実行することにより、パチンコ機100で行われているゲームの内容を遊技者に理解させることができる場合がある。本実施の形態によるパチンコ機100は、ステップS1003において当該特図変動遊技がはずれか否かを確認し、大当りの場合には後述のステップS1011において通常共通予告抽選処理を実行できるようになっている。
ステップS1003の次のステップS1005では、当該特図変動遊技の変動時間が8000msか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに変動時間が「8000ms」であることを示す特図タイマ番号が含まれており、当該特図変動遊技の変動時間が8000msであると判断するとステップS1007に移行し、当該コマンドに変動時間が「8000ms」であることを示す特図タイマ番号が含まれておらず、当該特図変動遊技の変動時間が8000msでないと判断するとステップS1011に移行する。
本実施の形態によるパチンコ機100は、当該特図変動遊技中に、説明演出を実行できる程度の時間が確保できるか否かを判定するために、ステップS1005において当該特図変動遊技の変動時間が8000msであるか否かを確認するようになっている。例えば当該特図変動遊技がはずれであって変動時間が8000msよりも短い場合には、説明演出を実行しても遊技者が当該演出により報知された内容を十分に認識できるだけの時間を確保できない場合がある。また、当該特図変動遊技においてリーチ演出が実行される場合には、当該リーチ演出における通常共通予告演出により遊技者に大当りに当選することを期待させることができるため、あえて説明演出を実行しなくてもよい場合がある。また、リーチ演出を実行中に説明演出が実行されると、リーチ演出の出現が妨げられる場合がある。このため、本実施の形態によるパチンコ機100は、遊技者が説明演出の内容を把握できる時間を確保できる変動時間を有し、かつリーチ演出の実行されない特図変動遊技中に説明演出が実行されるようになっている。
ステップS1005の次のステップS1007では、記憶している変動時間と通常共通予告演出の種類とを参照して説明演出の抽選処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、後述のステップS1017においてRAM408の所定の記憶領域に記憶した特図変動遊技の変動時間と通常共通予告演出の種類とを読み出し、読み出した変動時間に対応する説明演出テーブルをROM406から読み出し、さらに、RAM408に設けられた説明演出選択乱数カウンタから取得した説明演出選択乱数値を用いて、いずれの説明演出に当選したのかを判定し、ステップS1009に移行する。
ステップS1007の次のステップS1009では、説明演出待機フラグをオフ状態に設定する。例えば第1副制御部400は、当該フラグの値として「0」をRAM408の所定の記憶領域に記憶して当該フラグをオフ状態に設定し、ステップS1021に移行する。
ステップS1003またはステップS1005の次のステップ1011では、当否判定結果と特図変動遊技の変動時間とに基づいて通常共通予告演出の抽選処理を実行する。例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに含まれる当否判定結果および特図タイマ番号に対応する変動時間と、ROM406から読み出した図13に示す通常共通予告テーブルと、RAM408に設けられた通常共通予告実行判定乱数カウンタから取得した通常共通予告実行判定乱数値とを用いて、通常共通予告を実行するか否か、通常共通予告を実行する場合には予告Xおよび予告Yのいずれに当選したのかを判定し、ステップS1021に移行する。
ステップS1001の次のステップS1013では、当否判定結果と特図変動遊技の変動時間とに基づいて通常共通予告演出の抽選処理を実行する。ステップS1013では例えば、ステップS1011と同様の処理が実行される。例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに含まれる当否判定結果および特図タイマ番号に対応する変動時間と、ROM406から読み出した図13に示す通常共通予告テーブルと、RAM408に設けられた通常共通予告実行判定乱数カウンタから取得した通常共通予告実行判定乱数値とを用いて、通常共通予告を実行するか否か、通常共通予告を実行する場合には予告Xおよび予告Yのいずれに当選したのかを判定し、ステップS1015に移行する。
ステップS1013の次にステップS1015では、これから開始される特図変動遊技の変動時間が所定の変動時間(例えば、説明演出テーブルで設定された3つのはずれリーチ演出が実行される特図変動遊技の変動時間)か否かを判断する。例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに変動時間が「10000ms」、「40000ms」または「60000ms」のいずれかであることを示す特図タイマ番号が含まれており、当該特図変動遊技の変動時間が所定の変動時間であると判断するとステップS1017に移行し、当該コマンドに変動時間が「10000ms」、「40000ms」または「60000ms」であることを示す特図タイマ番号が含まれておらず、当該特図変動遊技の変動時間が所定の変動時間でないと判断すると後述のステップS1017およびS1019を実行せずにステップS1021に移行する。本実施の形態によるパチンコ機100は、説明演出待機フラグがオフ状態の場合に、ステップS1015において説明演出待機フラグをオン状態に設定するか否か、すなわち説明演出を当該特図変動遊技の後に実行するか否かを判定するようになっている。
ステップS1015の次のステップS1017では、これから開始される特図変動遊技の変動時間と抽選により選択された通常共通予告演出の種類とを記憶する。例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに含まれる変動時間と、ステップS1013での抽選処理において決定した通常共通予告演出の種類とをRAM408の所定の記憶領域に記憶し、ステップS1019に移行する。
ステップS1017の次のステップS1019では、説明演出待機フラグをオン状態に設定する。例えば第1副制御部400は、当該フラグの値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶して当該フラグをオン状態に設定し、ステップS1021に移行する。
ステップS1009、S1011、S1015またはS1019の次のステップS1021では、各ステップでの抽選結果に基づいてコマンドの出力処理を実行する。ステップS1009の次のステップS1021では、例えば第1副制御部400は、ステップS1007での抽選処理で決定した説明演出の情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力し、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を終了する。また、ステップS1011、S1015またS1019の次のステップS1021では、例えば第1副制御部400は、各ステップでの抽選処理で決定した通常共通予告演出の種類および変動時間の情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力し、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を終了する。
本実施の形態によるパチンコ機100は、説明演出待機フラグがオン状態の場合には、その説明演出が実行されるまでは、当該フラグがオフ状態にならないように構成されている。このため、パチンコ機100は、例えばはずれリーチ演出が連続することにより所定の変動時間(例えば、8000ms)の特図変動遊技が実行されない場合には、説明演出待機フラグをオン状態に設定することの契機となった一番先に出現したリーチ演出に関する説明演出を行うようになっているが、これに限られない。パチンコ機100は、例えば最新のはずれリーチ演出と通常共通予告演出の種類とを記憶するように設定されていてもよい。この場合、パチンコ機100は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理におけるステップS1011の処理は不要であり、ステップS1003およびステップS1005において「No」判定の場合には、ステップS1013に移行するように設定される。これにより、パチンコ機100は、最新のはずれリーチ演出の変動時間と通常共通予告演出の種類とをステップS1017で記憶することができる。また、この場合、パチンコ機100は、説明演出待機フラグをオン状態に維持できるのであれば、ステップS1019において説明演出待機フラグの値を上書きするように構成されていてもよいし、上書きしないように構成されていてもよい。
図16に示すように、本実施の形態によるパチンコ機100は、これから開始される図柄変動表示の変動時間が所定の変動時間(例えば、8000ms)である場合に、説明演出を行うように構成されている。また、パチンコ機100は、特定の演出が連続した場合には、一番古い特定の演出(パチンコ機100への電源投入後、または説明演出待機フラグがオン状態からオフ状態に切り替えられた後に最初に実行された特定の演出)に関する説明演出を行うようにしている。はずれリーチ演出の変動時間および通常共通予告演出等の特定の演出の種類を更新しない場合には、パチンコ機100は、リーチ演出や通常共通予告演出の出現順にこれらの説明を行うことができるので、特定の演出が示唆する内容が分かり易いという効果が得られる場合がある。
一方、パチンコ機100は、常に最新の特定の演出に書き換えて当該最新の特定の演出に関する説明演出を行うように構成されていてもよい。この場合、パチンコ機100は、最新のリーチ演出や通常共通予告演出の説明を行うことができ、直近で実行された演出を説明することができるので、リーチ演出や通常共通予告演出と説明演出とを関連付け易いという効果が得られる場合がある。
また、本実施の形態によるパチンコ機100は、はずれの特図変動遊技の場合に説明演出を実行するようになっているが、大当り遊技終了後に説明演出を実行できるように構成されていてもよい。この場合、大当り遊技が終了すると説明演出待機フラグがオフ状態に設定されるようになっていてもよい。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技について図17乃至図22を用いて説明する。図17は、本実施の形態の実施例1によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本実施例では、「リーチAはずれ」のリーチ演出時に「予告X」の通常共通予告演出が実行された後のはずれに係る特図変動遊技で「予告X」を説明する説明演出が実行される例について説明する。図17(a)乃至図17(j)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。本実施例および以下に説明する実施例2乃至6によるパチンコ機100は、制御状態が電サポ中(時短中)や特図確変状態では図柄変動時間が相対的に短くなるので、電サポ中(時短中)や特図確変状態では説明演出を実行しないように構成されている。
図17(a)は、例えば特図1変動遊技が既に開始されており、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている状態を示している。この図柄変動表示に先立って、以下の処理が実行される。
例えば、主制御部300は、当該特図1変動遊技に係る特図1始動情報の当否と、当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号とを判定し、これらの判定結果を第1副制御部400に送信する。本例では、例えば当否判定結果ははずれ、変動時間は3000msとなる。
これらの判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図16に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、説明演出待機フラグがオフ状態であり(ステップS1001のNo)、変動時間が3000msであるため通常共通予告演出を実行しないと判定し(ステップS1013)、これから開始される特図変動遊技の変動時間は3000msであって所定の時間でないと判定し(ステップS1015のNo)、変動時間「3000ms」とステップS1013での抽選結果とに基づいて、リーチ演出および通常共通予告演出を実行しないことを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1021)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を終了する。
また、この特図1変動遊技中に特図1始動口230に2個の遊技球が入賞し、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、導出された2個の特図1始動情報について特図先読み処理を実行する(主制御部タイマ割込み処理のステップS224)。主制御部300は、1個目に導出された特図1始動情報について、例えば図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定し、事前判定結果がはずれであり、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し、図11に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば40000msと決定し、2個目に導出された特図1始動情報について、例えば当該当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定し、事前判定結果がはずれであり、当該特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し、当該特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば8000msと決定し、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の左下方に設けられた特図1保留表示領域208d1に、円形白丸の表示態様による保留表示画像を表示するための保留コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する。これにより、図17(a)に示すように、特図1保留表示領域208d1には、1個目の特図1始動情報に対応する保留表示画像a1と、2個目の特図1始動情報に対応する保留表示画像a2とが表示される。
特図1保留表示領域208d1は、特図1乱数値記憶領域に記憶されている特図1乱数値の組の数を特図1保留数(特図1始動情報保留数)として遊技者に報知可能になっている。特図1保留表示領域208d1は、特図1乱数値記憶領域に記憶されている複数の特図1乱数値の組のうちの一の特図1乱数値の組に対して一の特図1変動遊技の保留表示を行うことで特図1保留数を報知可能に構成されている。また、特図1保留表示領域208d1は、事前予告報知の対象となる図柄変動表示に対応する特図1変動遊技の保留表示を変化させることで、先読み予告報知を実行可能なように構成されていてもよい。
本例では、特図1保留表示領域208d1に、保留表示画像a1、a2が表示され、合計2個の特図1変動遊技が保留されていることが示されている。なお、第1副制御部400は、特図1乱数値記憶領域に特図1乱数値の組が4個記憶されている場合には、特図1保留表示領域208d1に4個の保留表示画像を表示するように装飾図柄表示装置208を駆動するようになっている。
また、演出表示領域208d内の下方右寄りには、特図2変動遊技に係る保留を表示する特図2保留表示領域208d2が設けられている。特図2保留表示領域208d2は、特図2変動遊技の保留を表示することを除いて、特図1保留表示領域208d1と同様の作用機能を奏するため、詳細な説明は省略する。なお、図17(a)における時点では、特図2変動遊技は保留されていないので、特図2保留表示領域208d2には、保留表示画像は表示されていない。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間(例えば3000ms)経過後に、図17(b)に示すように、「装飾4−装飾1−装飾6」が左中右図柄表示領域208a、208b、208cに停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。本例では、変動時間が3000msであり通常共通予告演出の抽選に不当選であったため、図柄変動表示はリーチ演出や通常共通予告演出が実行されずに終了する。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾1−装飾6」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図17(c)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は40000msとなる。
また、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告処理が実行され、説明演出待機フラグがオン状態でなく(ステップS1001のNo)、当否判定結果と変動時間とに基づいて通常共通予告演出の抽選処理を実行して「予告X」に当選し(ステップS1013)、これから開始される特図変動遊技の変動時間は40000msであって所定の変動時間であり(ステップS1015のYes)、これから開始される特図変動遊技の変動時間として「40000ms」と、通常共通予告演出の種類として「予告X」とをRAM408の所定の記憶領域に記憶し(ステップS1017)、説明演出待機フラグをオン状態に設定し(ステップS1019)、変動時間「40000ms」とステップS1013での抽選結果とに基づいて、「リーチAはずれ」のリーチ演出時に「予告X」の通常共通予告演出を実行することを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1021)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図17(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図17(c)に示すように、保留表示画像a2は消去される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、実行中の当該特図1変動遊技の当否判定結果を予告報知するために通常共通予告報知が開始される。図17(d)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cでは図柄変動表示が継続され、中図柄表示領域208bに「姫様」の図柄が表示されて「予告X」の通常共通予告報知が実行される。さらにその後所定時間の経過後に、図17(e)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示され、中図柄表示領域208bには「姫様」に代えて「リーチ」という文字の図柄が表示され、さらにその後所定時間の経過後に、図17(f)に示すように、中図柄表示領域208bには「リーチ」に代えて「悪徳商人越後屋」の図柄が表示されて「リーチA」のリーチ演出が実行されていることが報知される。中図柄表示領域208bに「悪徳商人越後屋」が表示されてから所定時間の経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば40000ms時間の経過後)に、図17(g)に示すように、中図柄表示領域208bに「装飾6」が表示され、これにより、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾6−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「リーチAはずれ」であることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾6−装飾7」が停止表示されてから所定時間の経過後に、図17(h)に示すように、特図1変動遊技が開始されるが、当該特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。本実施例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。
また、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理が実行され、第1副制御部400は、説明演出待機フラグがオン状態であり(ステップS1001のYes)、これから開始される特図変動遊技は「はずれ」であり(ステップS1003のYes)、当該特図1変動遊技の変動時間は8000msであって所定の変動時間であり(ステップS1005のYes)、RAM408に記憶している前回の特図1変動遊技の変動時間「40000ms」および通常共通予告演出「予告X」の種類とに基づいて説明演出に関する抽選処理を実行して「予告Xはチャンス!」を用いる説明演出に当選し(ステップS1007)、説明演出待機フラグをオフ状態にし(ステップS1009)、ステップS1007での抽選結果に基づいて「予告Xはチャンス!」を用いる説明演出を実行することを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1021)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了した後に、図17(h)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図17(h)に示すように、保留表示画像a1は消去される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、図17(i)に示すように、演出表示領域208dには、説明演出用キャラクタ画像であるパンダの画像と、その右隣の「予告Xはチャンス!」の文字画像とが表示され、説明演出が実行される。説明演出は、遊技者が説明演出での報知内容を認識できるように、当該特図1変動遊技の変動時間8000msのうちの数msの間実行され続ける。また、本実施例によるパチンコ機100は、説明演出実行期間中には左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおける図柄変動表示を装飾図柄表示装置208の表示領域内に表示しないようになっている。
説明演出が実行されてから所定時間経過後に、例えば左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が再表示され、その後所定時間の経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば8000ms時間の経過後)に、図17(j)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾6−装飾2−装飾4」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
以上説明したように、本実施例によるパチンコ機100は、所定の当否判定条件が成立した場合(例えば、特図変動遊技または当り遊技の非実行中に始動情報が取得され、あるいは、特図変動遊技または当り遊技の終了時に特図変動遊技が保留されている場合)に当否判定を行う当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304、特図2関連抽選処理(ステップS229)や特図1関連抽選処理(ステップS231))と、当該当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、当り)である場合に、遊技者に有利な特別遊技状態(例えば、可変入賞口234が動作状態(扉部材234aが開状態))を付与可能な特別遊技状態付与手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、当該当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示するための図柄変動表示を行う図柄表示手段(例えば、特図1および特図2表示装置212、214や装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、当該特定の当否判定結果とならない所定の図柄変動表示(例えば、はずれに係る特図変動遊技)で実行される特定の演出(例えば、リーチ演出や通常共通予告演出)に関する説明演出(例えば、図14の上欄に示す説明文と、図15(c)に示す説明演出用キャラクタ画像とを用いて実行される演出)を、当該所定の図柄変動表示の終了後に所定条件が成立したこと(例えば、特図変動遊技の変動時間が8000msであること)に基づいて実行する説明演出実行手段(例えば、第1副制御部400のCPU404や図16に示す特図変動遊技の変動開始時の第1副制御部側予告実行処理)を備えている。当該構成を備えたパチンコ機100によれば、特定の演出が出現した後に出現した図柄変動表示後の所定条件の成立に基づいて当該特定の演出の説明演出を行うことができる場合がある。これにより、パチンコ機100は、特定の演出の出現を妨げることなく、説明演出を行うことができる場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100は、当該特定の演出は、当該特定の当否判定結果になるかどうかを予告する予告演出(例えば、「予告X」または「予告Y」を用いた通常共通予告演出)であり、当該説明演出実行手段は、当該予告演出の期待度を示唆する説明演出(例えば、「予告Xは、チャンス!」や「予告Yは激熱!!」の文字画像を用いた演出)を実行するよう構成されている。従来の遊技台は、はずれの図柄変動表示では大当りに当選する期待がどの程度持てたのかが遊技者に分かり難いという問題を有している。これに対し、当該構成を備えたパチンコ機100における説明演出は、予告演出が実行された場合に大当りに当選することの期待を示唆する「チャンス!」や「激熱!!」の文字を含んでいる。これにより、パチンコ機100は遊技者に対して、通常共通予告演出が大当りに当選することを期待できるか否かを説明演出を用いて分かり易く説明することができる場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100は、当該説明演出実行手段は、当該所定条件として、当該所定の図柄変動表示の終了後に実行される図柄変動表示(例えば、特図変動遊技の変動開始時の第1副制御部側予告実行処理のステップS1001のYes)が、当該特定の当否判定結果とならず(例えば、特図変動遊技の変動開始時の第1副制御部側予告実行処理のステップS1003のYes)、かつ、リーチ演出を実行しない図柄変動表示(例えば、特図変動遊技の変動開始時の第1副制御部側予告実行処理のステップS1005のYes)であることに基づいて当該説明演出を実行する(例えば、特図変動遊技の変動開始時の第1副制御部側予告実行処理のステップステップS1007、S1021)ように構成されている。当該構成を備えたパチンコ機100によれば、説明演出を実行する図柄変動表示をはずれの図柄変動表示に設定することにより、大当りの導出に影響の少ない図柄変動表示で通常共通予告演出とは異なる説明演出を実行することが可能となる場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100は、当該説明演出実行手段が直近(例えば、図16に示すステップS1017において変動時間及び通常共通予告演出の種類が記憶された特図変動遊技の終了後の最初)で成立した当該所定条件に基づいて当該説明演出を実行するように構成されている。当該構成を備えたパチンコ機100によれば、特定の演出の出現と、説明演出の出現とが時間的に近いため、遊技者は、特定の演出と説明演出との関連付けをし易く、特定の演出を示唆する内容(大当りへの期待度)を容易に理解することが可能な場合がある。
次に、本実施の形態の実施例2によるパチンコ機100での特図変動遊技について図18を用いて説明する。図18は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本実施例では、「リーチBはずれ」のリーチ演出時に「予告Y」の通常共通予告演出が実行された後に、「ノーマルリーチはずれ」のリーチ演出が実行され、さらにその後のはずれに係る特図変動遊技で「リーチB」を説明する説明演出が実行される例について説明する。図18(a)乃至図18(m)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図18(a)は、例えば特図1変動遊技が既に開始されており、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている状態を示している。この図柄変動表示に先立って、以下の処理が実行される。
例えば、主制御部300は、当該特図1変動遊技に係る特図1始動情報の当否と、当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号とを判定し、これらの判定結果を第1副制御部400に送信する。本例では、例えば当否判定結果ははずれ、変動時間は3000msとなる。
これらの判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図16に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、説明演出待機フラグがオフ状態であり(ステップS1001のNo)、変動時間が3000msであるため通常共通予告演出を実行しないと判定し(ステップS1013)、これから開始される特図変動遊技の変動時間は3000msであって所定の時間でないと判定し(ステップS1015のNo)、変動時間「3000ms」と、ステップS1013での抽選結果とに基づいて、リーチ演出および通常共通予告演出を実行しないことを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1021)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を終了する。
また、この特図1変動遊技中に特図1始動口230に2個の遊技球が入賞し、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、導出された3個の特図1始動情報について特図先読み処理を実行する(主制御部タイマ割込み処理のステップS224)。主制御部300は、1個目に導出された特図1始動情報について、例えば図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定し、事前判定結果がはずれであり、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し、図11に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば60000msと決定し、2個目に導出された特図1始動情報について、例えば当該当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定し、事前判定結果がはずれであり、当該特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し、当該特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば10000msと決定し、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の左下方に設けられた特図1保留表示領域208d1に、円形白丸の表示態様による保留表示画像を表示するための保留コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する。これにより、図18(a)に示すように、特図1保留表示領域208d1には、1個目の特図1始動情報に対応する保留表示画像a1と、2個目の特図1始動情報に対応する保留表示画像a2とが表示される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間(例えば3000ms)経過後に、図18(b)に示すように、「装飾4−装飾7−装飾6」が左中右図柄表示領域208a、208b、208cに停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。本例では、変動時間が3000msであり通常共通予告の抽選に不当選であったため、図柄変動表示はリーチ演出や通常共通予告演出が実行されずに終了する。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾7−装飾6」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図18(c)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は60000msとなる。
また、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告処理が実行され、説明演出待機フラグがオン状態でなく(ステップS1001のNo)、当否判定結果と変動時間とに基づいて通常共通予告演出の抽選処理を実行して「予告Y」に当選し(ステップS1013)、これから開始される特図変動遊技の変動時間は60000msであって所定の変動時間であり(ステップS1015のYes)、これから開始される特図変動遊技の変動時間として「60000ms」と、通常共通予告演出の種類として「予告Y」とをRAM408の所定の記憶領域に記憶し(ステップS1017)、説明演出待機フラグをオン状態に設定し(ステップS1019)、変動時間「60000ms」とステップS1013での抽選結果とに基づいて、リーチ演出としての「リーチBはずれ」と通常共通予告演出としての「予告Y」とを実行することを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1021)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図18(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、保留表示画像a2は消去される。
また、この特図1変動遊技中に特図1始動口230に1個の遊技球が入賞し、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、導出された特図1始動情報について特図先読み処理を実行し、例えば図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定し、事前判定結果がはずれであり、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し、図11に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば8000msと決定し、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図1保留表示領域208d2に、円形白丸の表示態様による保留表示画像を表示するための保留コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する。これにより、図18(c)に示すように、特図1保留表示領域208d1には、前回の図柄変動表示時に取得された特図1始動情報に対応する保留表示画像a1と、当該図柄変動表示時に取得された特図1始動情報に対応する保留表示画像a2とが表示される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、実行中の当該特図1変動遊技の当否判定結果を予告報知するために通常共通予告演出が開始される。図18(d)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cでは図柄変動表示が継続され、中図柄表示領域208bに「サボハニ」の図柄が表示されて「予告Y」の通常共通予告報知が実行される。さらにその後所定時間の経過後に、図18(e)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示され、中図柄表示領域208bには「サボハニ」に代えて「リーチ」という文字の図柄が表示され、さらにその後所定時間の経過後に、図18(f)に示すように、中図柄表示領域208bには「リーチ」に代えて「吉宗」の図柄が表示されて「リーチB」のリーチ演出が実行されていることが報知される。中図柄表示領域208bに「吉宗」が表示されてから所定時間の経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば60000ms時間の経過後)に、図18(g)に示すように、中図柄表示領域208bに「装飾6」が表示され、これにより、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾6−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「リーチBはずれ」であることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾6−装飾7」が停止表示されてから所定時間の経過後に、図18(h)に示すように、特図1変動遊技が開始されるが、当該特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は10000msとなる。
また、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理が実行され、第1副制御部400は、説明演出待機フラグがオン状態であり(ステップS1001のYes)、これから開始される特図変動遊技は「はずれ」であり(ステップS1003のYes)、当該特図1変動遊技の変動時間は10000msであって所定の変動時間でなく(ステップS1005のNo)、当否判定結果と変動時間とに基づいて通常共通予告演出の抽選処理を実行して「予告なし」に当選し(ステップS1013)、変動時間「10000ms」と、ステップS1013での抽選結果とに基づいて、リーチ演出として「ノーマルリーチはずれ」を実行し通常共通予告演出を実行しないことを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1021)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了した後に、図18(h)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図18(h)に示すように、保留表示画像a2は消去される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、図18(i)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cには「装飾4」が表示され、中図柄表示領域208bには「リーチ」という文字の図柄が表示され、さらにその後所定時間の経過後に、図18(j)に示すように、中図柄表示領域208bには「リーチ」に代えて「装飾1」が表示され、これにより、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾1−装飾4」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「ノーマルリーチはずれ」であることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾1−装飾4」が停止表示されてから所定時間の経過後に、図18(k)に示すように、特図1変動遊技が開始されるが、当該特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。本実施例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。
また、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理が実行され、第1副制御部400は、説明演出待機フラグがオン状態であり(ステップS1001のYes)、これから開始される特図変動遊技は「はずれ」であり(ステップS1003のYes)、当該特図1変動遊技の変動時間は8000msであって所定の変動時間であり(ステップS1005のYes)、RAM408に記憶している前々回の特図1変動遊技の変動時間「60000ms」および通常共通予告演出「予告Y」の種類とに基づいて説明演出に関する抽選処理を実行して「リーチBは激熱!!」を用いる説明演出に当選し(ステップS1007)、説明演出待機フラグをオフ状態にし(ステップS1009)、ステップS1007での抽選結果に基づいて「リーチBは激熱!!」を用いる説明演出を実行することを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1021)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了した後に、図18(k)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図18(h)に示すように、保留表示画像a1は消去される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、図18(l)に示すように、演出表示領域208dには、説明演出用キャラクタ画像であるパンダの画像と、その右隣の「リーチBは激熱!!」の文字画像とが表示され、説明演出が実行される。説明演出は、遊技者が説明演出での報知内容を認識できるように、当該特図1変動遊技の変動時間8000msのうちの数msの間実行され続ける。また、本実施例によるパチンコ機100は、説明演出実行期間中には左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおける図柄変動表示を装飾図柄表示装置208の表示領域内に表示しないようになっている。
説明演出が実行されてから所定時間経過後に、例えば左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が再表示され、その後所定時間の経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば8000ms時間の経過後)に、図18(m)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾7−装飾2」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
以上説明したように、本実施例によるパチンコ機100は、所定の当否判定条件が成立した場合(例えば、特図変動遊技または当り遊技の非実行中に始動情報が取得され、あるいは、特図変動遊技または当り遊技の終了時に特図変動遊技が保留されている場合)に当否判定を行う当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304、特図2関連抽選処理(ステップS229)や特図1関連抽選処理(ステップS231))と、当該当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、当り)である場合に、遊技者に有利な特別遊技状態(例えば、可変入賞口234が動作状態(扉部材234aが開状態))を付与可能な特別遊技状態付与手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、当該当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示するための図柄変動表示を行う図柄表示手段(例えば、特図1および特図2表示装置212、214や装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、当該特定の当否判定結果とならない所定の図柄変動表示(例えば、はずれに係る特図変動遊技)で実行される特定の演出(例えば、リーチ演出や通常共通予告演出)に関する説明演出(例えば、図14の上欄に示す説明文と、図15(c)に示す説明演出用キャラクタ画像とを用いて実行される演出)を、当該所定の図柄変動表示の終了後に所定条件が成立したこと(例えば、特図変動遊技の変動時間が8000msであること)に基づいて実行する説明演出実行手段(例えば、第1副制御部400のCPU404や図16に示す特図変動遊技の変動開始時の第1副制御部側予告実行処理)を備えている。当該構成を備えたパチンコ機100によれば、特定の演出が出現した後に出現した図柄変動表示後の所定条件の成立に基づいて当該特定の演出の説明演出を行うことができる場合がある。これにより、パチンコ機100は、特定の演出の出現を妨げることなく、説明演出を行うことができる場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100は、当該所定の図柄変動表示では、リーチ演出を実行可能なように構成されている。従来の遊技台は、はずれのリーチ演出において大当りに当選する期待がどの程度持てたのかが遊技者に分かり難いという問題を有している。これに対し、当該構成を備えたパチンコ機100における説明演出は、リーチ演出が実行された場合に大当りに当選することの期待を「ノーマルリーチは期待薄」、「リーチAはチャンス!」あるいは「リーチBは激熱!!」の文字に含まれる「期待薄」、「チャンス!」あるいは「激熱!!」により示唆するようになっている。これにより、パチンコ機100は遊技者に対して、リーチ演出が大当りに当選することを期待できるか否かを説明演出を用いて分かり易く説明することができる場合がある。
次に、本実施の形態の実施例3によるパチンコ機100での特図変動遊技について図19を用いて説明する。図19は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本実施例では、本来出現する場面で予告演出が出現せずに説明演出が実行される例について説明する。図19(a)乃至図19(j)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図19(a)は、例えば特図1変動遊技が既に開始されており、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている状態を示している。この図柄変動表示に先立って、以下の処理が実行される。
例えば、主制御部300は、当該特図1変動遊技に係る特図1始動情報の当否と、当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号とを判定し、これらの判定結果を第1副制御部400に送信する。本例では、例えば当否判定結果ははずれ、変動時間は3000msとなる。
これらの判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図16に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、説明演出待機フラグがオフ状態であり(ステップS1001のNo)、変動時間が3000msであるため通常共通予告演出を実行しないと判定し(ステップS1013)、これから開始される特図変動遊技の変動時間は3000msであって所定の時間でないと判定し(ステップS1015のNo)、変動時間「3000ms」とステップS1013での抽選結果とに基づいて、リーチ演出および通常共通予告演出を実行しないことを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1021)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を終了する。
また、この特図1変動遊技中に特図1始動口230に2個の遊技球が入賞し、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、導出された2個の特図1始動情報について特図先読み処理を実行する(主制御部タイマ割込み処理のステップS224)。主制御部300は、1個目に導出された特図1始動情報について、例えば図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定し、事前判定結果がはずれであり、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し、図11に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば40000msと決定し、2個目に導出された特図1始動情報について、例えば当該当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定し、事前判定結果がはずれであり、当該特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し、当該特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば8000msと決定し、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の左下方に設けられた特図1保留表示領域208d1に、円形白丸の表示態様による保留表示画像を表示するための保留コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する。これにより、図19(a)に示すように、特図1保留表示領域208d1には、1個目の特図1始動情報に対応する保留表示画像a1と、2個目の特図1始動情報に対応する保留表示画像a2とが表示される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間(例えば3000ms)経過後に、図19(b)に示すように、「装飾4−装飾1−装飾6」が左中右図柄表示領域208a、208b、208cに停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。本例では、変動時間が3000msであり通常共通予告の抽選に不当選であったため、図柄変動表示はリーチ演出や通常共通予告演出が実行されずに終了する。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾1−装飾6」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図19(c)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は40000msとなる。
また、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告処理が実行され、説明演出待機フラグがオン状態でなく(ステップS1001のNo)、当否判定結果と変動時間とに基づいて通常共通予告演出の抽選処理を実行して「予告なし」に当選し(ステップS1013)、これから開始される特図変動遊技の変動時間は40000msであって所定の変動時間であり(ステップS1015のYes)、これから開始される特図変動遊技の変動時間として「40000ms」と、通常共通予告演出の種類として「予告なし」とをRAM408の所定の記憶領域に記憶し(ステップS1017)、説明演出待機フラグをオン状態に設定し(ステップS1019)、変動時間「40000ms」とステップS1013での抽選結果とに基づいて、「リーチAはずれ」のリーチ演出時に「予告なし」の通常共通予告演出を実行する、すなわち通常共通予告演出を実行しないことを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1021)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図19(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図19(c)に示すように、保留表示画像a2は消去される。
本実施例では、通常共通予告演出に不当選となっているため、図19(d)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから通常共通予告演出が開始される時間に到達しても当該演出に係る図柄は表示されず、左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは図柄変動表示が継続される。さらにその後所定時間の経過後に、図19(e)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示され、中図柄表示領域208bには「リーチ」という文字の図柄が表示され、さらにその後所定時間の経過後に、図19(f)に示すように、中図柄表示領域208bには「リーチ」に代えて「悪徳商人越後屋」の図柄が表示されて「リーチA」のリーチ演出が実行されていることが報知される。中図柄表示領域208bに「悪徳商人越後屋」が表示されてから所定時間の経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば40000ms時間の経過後)に、図19(g)に示すように、中図柄表示領域208bに「装飾6」が表示され、これにより、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾6−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「リーチAはずれ」であることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾6−装飾7」が停止表示されてから所定時間の経過後に、図19(h)に示すように、特図1変動遊技が開始されるが、当該特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。本実施例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。
また、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理が実行され、第1副制御部400は、説明演出待機フラグがオン状態であり(ステップS1001のYes)、これから開始される特図変動遊技は「はずれ」であり(ステップS1003のYes)、当該特図1変動遊技の変動時間は8000msであって所定の変動時間であり(ステップS1005のYes)、RAM408に記憶している前回の特図1変動遊技の変動時間「40000ms」および通常共通予告演出の種類「予告なし」とに基づいて説明演出に関する抽選処理を実行して「予告Xはチャンス!」を用いる説明演出に当選し(ステップS1007)、説明演出待機フラグをオフ状態にし(ステップS1009)、ステップS1007での抽選結果に基づいて「予告Xはチャンス!」を用いる説明演出を実行することを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1021)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了した後に、図19(h)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図19(h)に示すように、保留表示画像a1は消去される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、図19(i)に示すように、演出表示領域208dには、説明演出用キャラクタ画像であるパンダの画像と、その右隣の「予告Xはチャンス!」の文字画像とが表示され、説明演出が実行される。説明演出は、遊技者が説明演出での報知内容を認識できるように、当該特図1変動遊技の変動時間8000msのうちの数msの間実行され続ける。また、本実施例によるパチンコ機100は、説明演出実行期間中には左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおける図柄変動表示を装飾図柄表示装置208の表示領域内に表示しないようになっている。
説明演出が実行されてから所定時間経過後に、例えば左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が再表示され、その後所定時間の経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば8000ms時間の経過後)に、図19(j)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾6−装飾2−装飾4」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
以上説明したように、本実施例によるパチンコ機100は、本来出現する場面で予告演出が出現しなくても説明演出を実行できるように構成されている。これにより、パチンコ機100は、通常共通予告演出が実行されない特図変動遊技がはずれとなり、例えばその次の特図変動遊技中に説明演出が実行されると、リーチ演出時に「予告X」や「予告Y」による通常共通予告演出が実行されること、および、「予告X」や「予告Y」の期待度を遊技者に認識させることができる場合がある。
次に、本実施の形態の実施例4によるパチンコ機100での特図変動遊技について図20を用いて説明する。図20は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本実施例では、特図先読み予告に関する保留表示画像の表示態様の変化も説明演出で説明する特定の演出に含まれる例について説明する。図20(a)乃至図20(j)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図20(a)は、例えば特図1変動遊技が既に開始されており、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている状態を示している。この図柄変動表示に先立って、以下の処理が実行される。
例えば、主制御部300は、当該特図1変動遊技に係る特図1始動情報の当否と、当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号とを判定し、これらの判定結果を第1副制御部400に送信する。本例では、例えば当否判定結果ははずれ、変動時間は3000msとなる。
これらの判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図16に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、説明演出待機フラグがオフ状態であり(ステップS1001のNo)、変動時間が3000msであるため通常共通予告演出を実行しないと判定し(ステップS1013)、これから開始される特図変動遊技の変動時間は3000msであって所定の時間でないと判定し(ステップS1015のNo)、変動時間「3000ms」とステップS1013での抽選結果とに基づいて、リーチ演出および通常共通予告演出を実行しないことを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1021)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を終了する。
また、この特図1変動遊技中に特図1始動口230に2個の遊技球が入賞し、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、導出された2個の特図1始動情報について特図先読み処理を実行する(主制御部タイマ割込み処理のステップS224)。主制御部300は、1個目に導出された特図1始動情報について、例えば図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定し、事前判定結果がはずれであり、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し、図11に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば60000msと決定し、2個目に導出された特図1始動情報について、例えば当該当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定し、事前判定結果がはずれであり、当該特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し、当該特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば8000msと決定し、特図先読み処理を終了する。
詳細な説明は省略するが、これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図先読み処理が実行された特図1始動情報毎に保留表示画像の表示態様を変更するか否かの抽選処理を実行する。本例では、例えば1個目に導出された特図1始動情報に対応する保留表示画像は、「姫様の妹」を表した表示態様に変更され、2個目に導出された特図1始動情報に対応する保留表示画像は、円形白丸を表したデフォルト表示であって表示態様が変更されないように決定される。これにより、図20(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の左下方に設けられた特図1保留表示領域208d1には、「姫様の妹」の表示態様による保留表示画像a1と、円形白丸の表示態様による保留表示画像a2とが表示される。
本実施例によるパチンコ機100は、図16のステップS1015における所定の変動時間の他に、保留表示画像の表示態様の変更の決定に基づいて、説明演出待機フラグがオン状態に設定されるようになっている。したがって、例えば第1副制御部400は、保留表示画像a1を「姫様の妹」の表示態様に変更することを決定した後に、RAM408の所定の記憶領域に記憶された説明演出待機フラグの値に例えば「1」を記憶して、当該フラグをオン状態に設定するようになっている。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間(例えば3000ms)経過後に、図20(b)に示すように、「装飾1−装飾4−装飾6」が左中右図柄表示領域208a、208b、208cに停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。本例では、変動時間が3000msであり通常共通予告演出の抽選に不当選であったため、図柄変動表示はリーチ演出や通常共通予告演出が実行されずに終了する。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾4−装飾6」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図20(c)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は60000msとなる。
また、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告処理が実行され、説明演出待機フラグがオン状態であり(ステップS1001のYes)、これから開始される特図1変動遊技の当否判定結果は「はずれ」であり(ステップS1003のYes)、当該特図1変動遊技の変動時間は60000msであって所定の変動時間でなく(ステップS1005のNo)、当否判定結果と変動時間とに基づいて通常共通予告演出の抽選処理を実行して「予告X」に当選し(ステップS1011)、変動時間「60000ms」とステップS1011での抽選結果とに基づいて、「リーチBはずれ」のリーチ演出時に「予告X」の通常共通予告演出を実行することを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1021)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を終了する。
また、本実施例によるパチンコ機100は、表示態様が変更された保留表示画像に対応する特図変動遊技の変動時間および通常共通予告演出の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶するように構成されている。したがって、パチンコ機100は、変動時間「60000ms」とステップS1011における通常共通予告演出の抽選結果である「予告X」とをRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
以上の処理が終了すると、図20(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図20(c)に示すように、保留表示画像a1は円形白丸の表示態様に変更され、保留表示画像a2は消去される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、実行中の当該特図1変動遊技の当否判定結果を予告報知するために通常共通予告報知が開始される。図20(d)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cでは図柄変動表示が継続され、中図柄表示領域208bに「姫様」の図柄が表示されて「予告X」の通常共通予告演出が実行される。さらにその後所定時間の経過後に、図20(e)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cには「装飾2」が表示され、中図柄表示領域208bには「姫様」に代えて「リーチ」という文字の図柄が表示され、さらにその後所定時間の経過後に、図20(f)に示すように、中図柄表示領域208bには「リーチ」に代えて「吉宗」の図柄が表示されて「リーチB」のリーチ演出が実行されていることが報知される。中図柄表示領域208bに「吉宗」が表示されてから所定時間の経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば60000ms時間の経過後)に、図20(g)に示すように、中図柄表示領域208bに「装飾1」が表示され、これにより、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾2−装飾1−装飾2」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「リーチBはずれ」であることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾2−装飾1−装飾2」が停止表示されてから所定時間の経過後に、図20(h)に示すように、特図1変動遊技が開始されるが、当該特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。本実施例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。
また、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理が実行され、第1副制御部400は、説明演出待機フラグがオン状態であり(ステップS1001のYes)、これから開始される特図変動遊技は「はずれ」であり(ステップS1003のYes)、当該特図1変動遊技の変動時間は8000msであって所定の変動時間であり(ステップS1005のYes)、RAM408に記憶している前回の特図1変動遊技の変動時間「60000ms」および通常共通予告演出の種類「予告X」とに基づいて、図14とは別に設けられた説明演出テーブルを用いて抽選処理を実行して「保留変化は熱い!」を用いる説明演出に当選し(ステップS1007)、説明演出待機フラグをオフ状態にし(ステップS1009)、ステップS1007での抽選結果に基づいて「保留変化は熱い!」を用いる説明演出を実行することを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1021)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を終了する。なお、本実施例によるパチンコ機100は、保留表示画像の表示態様の変更の決定に基づいて説明演出待機フラグをオン状態に設定した場合には、当該別に設けられた説明演出テーブルを参照するように構成されている。
以上の処理が終了した後に、図20(h)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図20(h)に示すように、保留表示画像a1は消去される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、図20(i)に示すように、演出表示領域208dには、説明演出用キャラクタ画像であるパンダの画像と、その右隣の「保留変化は熱い!」の文字画像とが表示され、説明演出が実行される。説明演出は、遊技者が説明演出での報知内容を認識できるように、当該特図1変動遊技の変動時間8000msのうちの数msの間実行され続ける。また、本実施例によるパチンコ機100は、説明演出実行期間中には左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおける図柄変動表示を装飾図柄表示装置208の表示領域内に表示しないようになっている。
説明演出が実行されてから所定時間経過後に、例えば左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が再表示され、その後所定時間の経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば8000ms時間の経過後)に、図20(j)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾6−装飾1−装飾2」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。また、当該所定時間内に特図1変動遊技の保留数に変化はないため、特図1保留表示領域208d1での表示態様は維持されている。
以上説明したように、本実施例によるパチンコ機100は、保留表示画像の表示態様の変更が説明演出の実行契機である特定の演出として設定され、説明演出において保留変化について説明されるようになっている。これにより、パチンコ機100は、遊技者に対して保留表示の表示態様に関する説明を実行できる場合がある。
次に、本実施の形態の実施例5によるパチンコ機100での特図変動遊技について図21を用いて説明する。図21は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本実施例では、第1副制御部400から装飾図柄表示装置208にデモコマンドが出力されることによって説明演出を開始するための所定条件が成立し、当該デモ演出中に説明演出が実行される例について説明する。図21(a)乃至図21(i)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図21(a)は、例えば特図1変動遊技が既に開始されており、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている状態を示している。この図柄変動表示に先立って、以下の処理が実行される。
例えば、主制御部300は、当該特図1変動遊技に係る特図1始動情報の当否と、当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号とを判定し、これらの判定結果を第1副制御部400に送信する。本例では、例えば当否判定結果ははずれ、変動時間は3000msとなる。
これらの判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図16に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、説明演出待機フラグがオフ状態であり(ステップS1001のNo)、変動時間が3000msであるため通常共通予告演出を実行しないと判定し(ステップS1013)、これから開始される特図変動遊技の変動時間は3000msであって所定の時間でないと判定し(ステップS1015のNo)、変動時間「3000ms」とステップS1013での抽選結果とに基づいて、リーチ演出および通常共通予告演出を実行しないことを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1021)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を終了する。
また、この特図1変動遊技中に特図1始動口230に1個の遊技球が入賞し、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、導出された1個の特図1始動情報について特図先読み処理を実行する(主制御部タイマ割込み処理のステップS224)。主制御部300は、導出された特図1始動情報について、例えば図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定し、事前判定結果がはずれであり、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し、図11に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば60000msと決定し、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の左下方に設けられた特図1保留表示領域208d1に、円形白丸の表示態様による保留表示画像を表示するための保留コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する。これにより、図21(a)に示すように、特図1保留表示領域208d1には、導出された特図1始動情報に対応する保留表示画像a1が表示される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間(例えば3000ms)経過後に、図21(b)に示すように、「装飾4−装飾7−装飾6」が左中右図柄表示領域208a、208b、208cに停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。本例では、変動時間が3000msであり通常共通予告の抽選に不当選であったため、図柄変動表示はリーチ演出や通常共通予告演出が実行されずに終了する。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾7−装飾6」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図21(c)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は60000msとなる。
また、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告処理が実行され、説明演出待機フラグがオン状態でなく(ステップS1001のNo)、当否判定結果と変動時間とに基づいて通常共通予告演出の抽選処理を実行して「予告Y」に当選し(ステップS1013)、これから開始される特図変動遊技の変動時間は60000msであって所定の変動時間であり(ステップS1015のYes)、これから開始される特図変動遊技の変動時間として「60000ms」と、通常共通予告演出の種類として「予告Y」とをRAM408の所定の記憶領域に記憶し(ステップS1017)、説明演出待機フラグをオン状態に設定し(ステップS1019)、変動時間「60000ms」とステップS1013での抽選結果とに基づいて、「リーチBはずれ」のリーチ演出時に「予告Y」の通常共通予告演出を実行することを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1021)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図21(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図21(c)に示すように、保留表示画像a1は消去される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、実行中の当該特図1変動遊技の当否判定結果を予告報知するために通常共通予告演出が開始される。図21(d)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cでは図柄変動表示が継続され、中図柄表示領域208bに「サボハニ」の図柄が表示されて「予告Y」の通常共通予告演出が実行される。さらにその後所定時間の経過後に、図21(e)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示され、中図柄表示領域208bには「サボハニ」に代えて「リーチ」という文字の図柄が表示され、さらにその後所定時間の経過後に、図21(f)に示すように、中図柄表示領域208bには「リーチ」に代えて「吉宗」の図柄が表示されて「リーチB」のリーチ演出が実行されていることが報知される。中図柄表示領域208bに「吉宗」が表示されてから所定時間の経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば60000ms時間の経過後)に、図21(g)に示すように、中図柄表示領域208bに「装飾6」が表示され、これにより、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾6−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「リーチBはずれ」であることが報知される。
第1副制御部400は例えば、図柄変動表示の停止や大当り遊技終了のコマンドを受信してから所定時間を経過しても図柄変動表示の開始コマンドを受信しないと、デモ演出を開始するためのデモコマンドを装飾図柄表示装置208に出力するようになっている。このため、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾6−装飾7」が停止表示されてから所定時間の経過後に、第1副制御部400がデモコマンドを装飾図柄表示装置208に送信することにより、図21(h)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いたデモ演出が開始される。本実施例によるパチンコ機100は、例えば「吉宗」の文字と、「吉宗」の文字の間に挟まれた家紋とを演出表示領域208dに表示することによりデモ演出が実行されるようになっている。
また、本実施例によるパチンコ機100は、図16のステップS1015における所定の変動時間の他に、デモコマンドの送信に基づいて説明演出を実行できるように構成されている。パチンコ機100は、例えば第1副制御部メイン処理の演出制御処理(ステップS311)において、デモコマンドが送信されているか否かを判断し、デモコマンドが送信されていると判断したら説明演出待機フラグがオン状態か否かを判断し、当該フラグがオン状態であると判断したら次いで、図16に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理のステップS1007と同様の処理を実行し、次いでステップS1009と同様の処理を実行し、次いでステップS1021と同様の処理を実行し、次いで第1副制御部メイン処理の演出制御処理(ステップS311)における他の処理を実行するように構成されている。パチンコ機100は、デモコマンドが送信されていない、または、デモコマンドが送信されているものの説明演出待機フラグがオフ状態であると判断したら、ステップS1007、S1009およびS1021と同様の処理を実行せずに、第1副制御部メイン処理の演出制御処理(ステップS311)における他の処理を実行するように構成されている。
図21(h)に示すように、デモ演出が開始されると例えば第1副制御部400は、デモコマンドを装飾図柄表示装置208に送信しており、説明演出待機フラグがオン状態であり、RAM408に記憶している前回の特図1変動遊技の変動時間「60000ms」および通常共通予告演出の種類「予告Y」とに基づいて説明演出に関する抽選処理を実行して「予告Yは激熱!!」を用いる説明演出に当選し、説明演出待機フラグをオフ状態にし、「予告Yは激熱!!」を用いる説明演出を実行することを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力する。
これにより、図21(i)に示すように、演出表示領域208dには、デモ演出用の画像に代えて、説明演出用キャラクタ画像であるパンダの画像と、その右隣の「予告Yは激熱!!」の文字画像とが表示され、説明演出が実行される。説明演出は、遊技者が説明演出での報知内容を認識できるように、数msの間実行され続ける。
以上説明したように、本実施例によるパチンコ機100は、デモ演出中に説明演出を実行できるように構成されている。これにより、パチンコ機100は、説明演出により所定の図柄変動表示中に実行される通常共通予告演出やリーチ演出が妨げられないという効果が得られる場合がある。
次に、本実施の形態の実施例6によるパチンコ機100での特図変動遊技について図22を用いて説明する。図22は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本実施例では、大当りに当選したことを契機に説明演出が設定される例について説明する。図22(a)乃至図22(c)および図22(e)乃至図22(h)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。また、図22(d)は、図22(c)に示す大当り遊技開始演出後に実行される大当り遊技を模式的に示している。
図22(a)は、例えば特図1変動遊技が既に開始されており、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている状態を示している。この図柄変動表示に先立って、以下の処理が実行される。
例えば、主制御部300は、当該特図1変動遊技に係る特図1始動情報の当否と、当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号とを判定し、これらの判定結果を第1副制御部400に送信する。本例では、例えば当否判定結果は大当り(停止図柄は、例えば「特図E」)、変動時間は12000msとなる。
これらの判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。本実施例によるパチンコ機100は、図16に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理におけるステップS1013とステップS1015との間に、これから開始される特図変動遊技が特図C〜特図Fの大当り(2R大当り)であるか否かを判断し、2R大当りでないと判断したらステップS1015に移行し、2R大当りであると判断したら、RAM408に大当りに係る停止図柄(特図C〜特図F)を記憶し、次いで説明演出待機フラグをオン状態にして、ステップS1021に移行するようになっている。
本例では、例えば第1副制御部400は、説明演出待機フラグがオフ状態であり(ステップS1001のNo)、変動時間が12000msであるため通常共通予告抽選処理で不当選となり、これから開始される特図1変動遊技が特図Eの大当りに当選していると判断し、RAM408に大当りに係る図柄として「特図E」を記憶し、説明演出待機フラグをオン状態に設定し、リーチ演出および通常共通予告演出を実行しないことを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1021)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を終了する。
また、この特図1変動遊技中に特図1始動口230に1個の遊技球が入賞し、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、導出された1個の特図1始動情報について特図先読み処理を実行する(主制御部タイマ割込み処理のステップS224)。主制御部300は、導出された特図1始動情報について、例えば図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定し、事前判定結果がはずれであり、図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し、図11に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば8000msと決定し、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の左下方に設けられた特図1保留表示領域208d1に、円形白丸の表示態様による保留表示画像を表示するための保留コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する。これにより、図22(a)に示すように、特図1保留表示領域208d1には、導出された特図1始動情報に対応する保留表示画像a1が表示される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間(例えば12000ms)経過後に、図22(b)に示すように、「装飾1−装飾2−装飾3」が左中右図柄表示領域208a、208b、208cに停止表示されて、当該特図1変動遊技が大当りに当選したことが報知される。本例では、変動時間が12000msであり通常共通予告の抽選に不当選であったため、図柄変動表示はリーチ演出や通常共通予告演出が実行されずに終了する。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾2−装飾3」が停止表示されてから所定時間の経過後に、図22(c)に示すように、大当り遊技開始演出が実行される。本例では、「吉宗」を表した画像と、その右隣に「潜伏モード突入」という文字画像とが演出表示領域208dに表示される。これにより、潜伏確変(隠れ確変)付き大当りに当選したことが報知される。
大当り遊技開始演出が開始されてから所定時間経過後に、図22(d)に示すように、可変入賞口234の扉部材234aが所定の時間間隔で2回開閉する大当り遊技が実行される。
大当り遊技が終了してから所定時間の経過後に、図22(e)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾2−装飾3」が再表示され、潜伏モードに移行したことを報知するために「潜伏モード中」という文字画像が演出表示領域208dに表示される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾2−装飾3」が再表示されてから所定時間の経過後に開始される、図22(f)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。
また、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理が実行される。本実施例によるパチンコ機100は、当該処理のステップS1007において、記憶している変動時間および通常共通予告演出の種類の他に、記憶している大当りに係る停止図柄に基づいて説明演出の抽選処理を実行できるように構成されている。パチンコ機100は、大当りに係る停止図柄に基づいて説明演出の抽選処理を実行する場合には、RAM408に記憶された当該抽選処理専用の説明演出テーブルを参照するようになっている。
例えば第1副制御部400は、説明演出待機フラグがオン状態であり(ステップS1001のYes)、これから開始される特図変動遊技は「はずれ」であり(ステップS1003のYes)、当該特図1変動遊技の変動時間は8000msであって所定の変動時間であり(ステップS1005のYes)、RAM408に記憶している大当りに係る図柄は「特図E」であることに基づいて説明演出に関する抽選処理を実行して「123が並ぶと大当りしやすくなるかも!」を用いる説明演出に当選し(ステップS1007)、説明演出待機フラグをオフ状態にし(ステップS1009)、ステップS1007での抽選結果に基づいて「123が並ぶと大当りしやすくなるかも!」を用いる説明演出を実行することを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1021)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了した後に、図22(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図22(f)に示すように、保留表示画像a1は消去される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、図22(g)に示すように、演出表示領域208dには、説明演出用キャラクタ画像であるパンダの画像と、その右隣の「123が並ぶと大当りしやすくなるかも!」の文字画像とが表示され、説明演出が実行される。説明演出は、遊技者が説明演出での報知内容を認識できるように、当該特図1変動遊技の変動時間8000msのうちの数msの間実行され続ける。また、パチンコ機100は、説明演出実行期間中も演出表示領域208dに「潜伏モード中」の文字画像を表示し続け、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおける図柄変動表示を装飾図柄表示装置208の表示領域内に表示しないようになっている。
説明演出が実行されてから所定時間経過後に、例えば左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が再表示され、その後所定時間の経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば8000ms時間の経過後)に、図22(h)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾1−装飾6」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
以上説明したように、パチンコ機100は、大当りの種別によって特定の演出(本実施例では、大当りに係る図柄変動表示)についての説明演出を実行するか否かを決定するように構成されていてもよい。例えば、図5に示す特図C〜特図H(特定の当否判定結果)となる場合は、大当り遊技中の所要時間は2Rであって極めて短く、大当り遊技終了後に説明演出を行ったとしても、説明演出の実行時期は特定の演出の出現からそれほど時間が経過していないため、遊技者に分かり易く特定の演出を説明する説明演出を行うことが可能な場合がある。
次に、以上説明した本実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図1乃至図22を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
所定の当否判定条件が成立した場合(例えば、特図変動遊技または当り遊技の非実行中に始動情報が取得され、あるいは、特図変動遊技または当り遊技の終了時に特図変動遊技が保留されている場合)に当否判定を行う当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304、特図2関連抽選処理(ステップS229)や特図1関連抽選処理(ステップS231))と、
前記当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、当り)である場合に、遊技者に有利な特別遊技状態(例えば、可変入賞口234が動作状態(扉部材234aが開状態))を付与可能な特別遊技状態付与手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、
前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示するための図柄変動表示を行う図柄表示手段(例えば、特図1および特図2表示装置212、214や装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記特定の当否判定結果とならない所定の図柄変動表示(例えば、はずれに係る特図変動遊技)で実行される特定の演出(例えば、リーチ演出や通常共通予告演出あるいは保留表示の表示態様を変更する演出)に関する説明演出(例えば、図14の上欄に示す説明文と、図15(c)に示す説明演出用キャラクタ画像とを用いて実行される演出)を、当該所定の図柄変動表示の終了後に所定条件が成立したこと(例えば、特図変動遊技の変動時間が8000msであること、デモコマンドが送信されたこと)に基づいて実行する説明演出実行手段(例えば、第1副制御部400のCPU404や図16に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理)を備えたこと
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、所定の図柄変動実行後の特図変動遊技で当該所定の図柄変動で実行された所定の演出の内容を説明する説明演出を実行することができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、特定の演出が出現した後に出現した図柄変動表示後の所定条件の成立に基づいて当該特定の演出の説明演出を行うことができる場合がある。これにより、パチンコ機100は、特定の演出の出現を妨げることなく、説明演出を行うことができる場合がある。
(2)上記パチンコ機100であって、
前記特定の演出は、前記特定の当否判定結果になるかどうかを予告する予告演出(例えば、「予告X」または「予告Y」による通常共通予告演出)であり、前記説明演出実行手段は、前記予告演出の期待度を示唆する説明演出(例えば、「予告Xは、チャンス!」や「予告Yは激熱!!」の文字画像を用いた演出)を実行すること
を特徴とする。
従来の遊技台は、はずれの図柄変動表示では大当りに当選する期待がどの程度持てたのかが遊技者に分かり難いという問題を有している。これに対し、当該構成を備えたパチンコ機100における説明演出は、通常共通予告演出が実行された場合に大当りに当選することの期待を示唆する「チャンス!」や「激熱!!」の文字を含んでいる。これにより、パチンコ機100は遊技者に対して、通常共通予告演出が大当りに当選することを期待できるか否かを説明演出を用いて分かり易く説明することができる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記所定の図柄変動表示では、リーチ演出(例えば、ノーマルリーチ演出、リーチA演出、リーチB演出)を実行可能であること
を特徴とする。
従来の遊技台は、はずれのリーチ演出において大当りに当選する期待がどの程度持てたのかが遊技者に分かり難いという問題を有している。これに対し、当該構成を備えたパチンコ機100における説明演出は、リーチ演出が実行された場合に大当りに当選することの期待を「ノーマルリーチは期待薄」、「リーチAはチャンス!」あるいは「リーチBは激熱!!」の文字に含まれる「期待薄」、「チャンス!」あるいは「激熱!!」により示唆するようになっている。これにより、パチンコ機100は遊技者に対して、リーチ演出が大当りに当選することを期待できるか否かを説明演出を用いて分かり易く説明することができる場合がある。
(4)上記パチンコ機100であって、
前記説明演出実行手段は、前記所定の図柄変動表示の終了後に実行される図柄変動表示(例えば、特図変動遊技の変動開始時の第1副制御部側予告実行処理のステップS1001のYes)が、前記特定の当否判定結果とならず(例えば、特図変動遊技の変動開始時の第1副制御部側予告実行処理のステップS1003のYes)、かつ、リーチ演出を実行しない図柄変動表示(例えば、特図変動遊技の変動開始時の第1副制御部側予告実行処理のステップS1005のYes)であることに基づいて前記説明演出を実行する(例えば、特図変動遊技の変動開始時の第1副制御部側予告実行処理のステップステップS1007、S1021)こと
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、説明演出を実行する図柄変動表示をはずれの図柄変動表示に設定することにより、大当りの導出に影響の少ない図柄変動表示で通常共通予告演出とは異なる説明演出を実行することが可能となる場合がある。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記説明演出実行手段は、直近(例えば、図16に示すステップS1017において変動時間及び通常共通予告演出の種類が記憶された特図変動遊技の終了後の最初)で成立した前記所定条件に基づいて前記説明演出を実行すること
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、特定の演出の出現と、説明演出の出現とが時間的に近いため、遊技者は、特定の演出と説明演出との関連付けをし易く、特定の演出を示唆する内容(大当りへの期待度)を容易に理解することが可能な場合がある。
(6)上記パチンコ機100であって、
前記リーチ演出を実行しない図柄変動表示の表示態様には、第一の時間(例えば、3000ms)となる第一の図柄変動表示時間で実行される図柄変動表示の表示態様(例えば、装飾図柄表示装置での演出態様が「短縮はずれ」)と、前記第一の時間よりも長い第二の時間(例えば、8000ms)となる第二の図柄変動表示時間で実行される図柄変動表示の表示態様(例えば、装飾図柄表示装置での演出態様が「はずれ」)とが含まれ、
前記説明演出実行手段は、前記特定の当否判定結果とならず(例えば、はずれ)、かつ、前記図柄変動表示を前記第二の図柄変動表示時間で実行することに基づいて前記説明演出を実行すること
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、特図変動遊技の変動時間が短すぎる場合には説明演出を実行しないようにすることが可能な場合がある。
上記実施の形態によるパチンコ機100は、リーチ演出を伴わないはずれの図柄変動表示(例えばリーチ演出を伴わないチャンス目系の変動など)で実行される演出も説明演出待機フラグをオン状態に移行させる契機である特定の演出に含まれるようになっていてもよい。
上記実施例3によるパチンコ機100のように、「予告X」や「予告Y」のようなチャンスアップ系の予告で例えば「姫様」や「サボハニ」のようなキャラクタ図柄が出現しない予告演出パターンも当該特定の演出に含まれる。またこの場合に実行される説明演出では、「予告Xが出現すれば激熱!!」など、実際に出現した予告演出の説明だけでなく出現する可能性がある予告演出の説明も実行されるようになっている。
上記実施例5によるパチンコ機100のように、第1副制御部400から装飾図柄表示装置208にデモコマンドを出力したことにより所定の条件が充足してデモ演出中に説明演出が実行されてもよい。
パチンコ機100は、大当りとなる図柄変動表示で出現する特定の演出についての説明演出を行うように構成されていてもよい。この場合、説明演出開始の契機である所定の条件は、大当り遊技中であってもよいし、大当り遊技終了後の図柄変動表示であってもよい。
また、パチンコ機100は、はずれとなる図柄変動表示に関連する説明および大当りとなる図柄変動表示に関連する説明演出のいずれも実行できるように構成されている場合、はずれ(はずれリーチ)後に行われる説明演出が出現する確率(出現率)と、大当り遊技後に行われる説明演出とが出現する確率(出現率)とに差を設けるように設定されていてもよい。例えば、パチンコ機100は、はずれリーチ後の方が大当り後よりも説明演出を実行し易いように構成されていてもよい。大当りに当選した場合は、その図柄変動表示は遊技者にとっては期待してもよい演出であることは明白である。また、大当りに当選した場合に期待の持てない演出が実行されたとしても、結果的に大当りに当選するため、遊技者は以後の同演出に対しても期待が持てる。一方、はずれの場合には、結果的にはずれとなってしまうので、遊技者は、はずれリーチ演出自体やはずれリーチ時に実行される特定の演出が大当りに当選することを期待してよい演出であるのか否かを認識し難い。つまり、例えばはずれリーチ時に大当りに当選することを期待できる演出が実行されても、結果的にはずれてしまうことから、遊技者は、次回以降も当該演出に対して大当りに当選することの期待を持ち難くなる場合がある。そこで、パチンコ機100は、例えばはずれの場合に説明演出を行い易く設定されることにより、遊技の興趣を向上することができる場合がある。
本発明は、上記実施の形態に限らず、種々の変形が可能である。
上記実施の形態によるパチンコ機100は、特図変動遊技の変動時間が8000msの場合に説明演出を行うように構成されているが、本発明はこれに限られない。例えば、パチンコ機100は、当該変動時間が8000msよりも短い、例えば短縮変動で説明演出を行うように構成されていてもよい。
上記実施の形態によるパチンコ機100は、制御状態が電サポ中でない非電サポ中に説明演出を実行するように構成されているが、本発明はこれに限られない。例えばパチンコ機100は、電サポ中であっても、図柄変動表示時間が相対的に長くなるはずれ変動において説明演出を行うように構成されていてもよい。例えば、パチンコ機100が特図2優先変動機の遊技台である場合、特図2変動遊技の保留数が少ない場合の図柄変動表示は、変動時間が相対的に長くなる場合があるため、この場合にはパチンコ機100は説明演出を行うように構成されていてもよい。また、特図2変動遊技の保留がない状態で大当りに当選した場合に相対的な利益が不利なものとなる特図1の図柄変動表示では変動時間が長くなる場合がある。このため、この場合にはパチンコ機100は説明演出を行うように構成されていてもよい。
上記実施の形態によるパチンコ機100は、説明演出待機フラグをオン状態に設定する契機となった所定の図柄変動表示が終了してから最初に所定条件が成立した場合、すなわち直近で所定条件が成立した場合に説明演出を実行するように構成されているが、本発明はこれに限られない。例えばパチンコ機100は、遊技者が当該所定の図柄変動表示で実行される特定の演出と説明演出とを関連付けて認識できるのであれば、所定条件の成立時期は直近でなくても当該所定の図柄変動表示の終了から近いタイミング(近い時期)に設定されていてもよい。
また、パチンコ機100は、所定の予告系統(チュートリアル)を選択することにより説明演出開始の契機となる所定条件が成立したと判定するように構成されていてもよい。例えば、パチンコ機100は、3つの予告系統A、B、Cを有しており、例えば予告系統Aを選択することにより、これから開始される図柄変動表示以前の図柄変動表示での演出に関する説明演出の予告を選択した場合には、予告系統Aを選択したことが当該所定の条件の成立要件となる。
当該所定条件は、上記実施例1乃至6によるパチンコ機100における要件(例えば、これから開始される図柄変動表示の変動時間が8000msであること、デモ演出開始コマンドを送信したこと)に限定されることなく、パチンコ機100は、当該所定条件として種々の条件が任意に設定されていてもよい。例えば、当該所定条件は、複数の予告の種類の中から所定の予告系統を選択することや、直近の大当りなどであってもよい。また、所定条件は1つに限られず2つ以上であってもよい。
上記実施の形態によるパチンコ機100は、説明演出を最適なタイミングで実行するために、特図先読み結果を用いるように設定されていてもよい。例えば特図先読み処理において、所定の特図変動遊技の特図先読み結果が「はずれリーチ」であり、当該特図変動遊技の次に保留された特図変動遊技の特図先読み結果が「はずれ(変動時間は8000ms)」であれば、パチンコ機100は、「はずれリーチ」演出が実行される特図変動遊技の次に実行される特図変動遊技において説明演出を出現させることができる場合がある。このように、パチンコ機100は、特図先読み結果を用いて説明演出を実行できる場合がある。
上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図23に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図23に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図24(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインタネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
上記実施の形態の遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記1)所定の当否判定条件が成立した場合に当否判定を行う当否判定手段と、前記当否判定の結果が特定の当否判定結果である場合に、遊技者に有利な特別遊技状態を付与可能な特別遊技状態付与手段と、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示するための図柄変動表示を行う図柄表示手段と、を備えた遊技台であって、前記特定の当否判定結果とならない所定の図柄変動表示で実行される特定の演出に関する説明演出を、当該所定の図柄変動表示の終了後に所定条件が成立したことに基づいて実行する説明演出実行手段を備えたことを特徴とする遊技台。
(付記2)付記1記載の遊技台であって、前記特定の演出は、前記特定の当否判定結果になるかどうかを予告する予告演出であり、前記説明演出実行手段は、前記予告演出の期待度を示唆する説明演出を実行することを特徴とする遊技台。
(付記3)付記1または2に記載の遊技台であって、前記所定の図柄変動表示では、リーチ演出を実行可能であることを特徴とする遊技台。
(付記4)付記1乃至3のいずれか1項に記載の遊技台であって、前記説明演出実行手段は、前記所定の図柄変動表示の終了後に実行される図柄変動表示が、前記特定の当否判定結果とならず、かつ、リーチ演出を実行しない図柄変動表示であることに基づいて前記説明演出を実行することを特徴とする遊技台。
(付記5)付記1乃至4のいずれか1項に記載の遊技台であって、前記説明演出実行手段は、直近で成立した前記所定条件に基づいて前記説明演出を実行することを特徴とする遊技台。
100 パチンコ機
136 チャンスボタン
208 装飾図柄表示装置
208a 左図柄表示領域
208b 中図柄表示領域
208c 右図柄表示領域
208d 演出表示領域
208d1、208d2 保留表示領域
226 一般入賞口
228 普図始動口
230 特図1始動口
232 特図2始動口
234 可変入賞口
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部

Claims (4)

  1. 否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段と、
    前記当否判定の結果が大当りの当否判定結果である場合に、大当り遊技状態を少なくとも開始可能な制御手段と、
    図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
    演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
    を備えた遊技台であって、
    前記図柄表示手段は、第一の図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
    前記図柄表示手段は、第二の図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
    前記演出手段は、第一の期間に第一の演出を少なくとも開始可能なものであり、
    前記演出手段は、第二の期間に第二の演出を少なくとも開始可能なものであり、
    前記第二の演出は、前記第一の演出の説明を少なくとも含むものであり、
    前記第一の期間は、前記第一の図柄変動表示の実行期間であり、
    前記第二の期間は、前記第二の図柄変動表示の実行期間であり、
    前記第一の図柄変動表示は、リーチハズレ演出を少なくとも実行可能な図柄変動表示であり、
    前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも少なくとも後に開始される図柄変動表示である、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記演出手段は、前記第二の演出として前記第一の演出の期待度を示唆することで、前記第一の演出の説明を少なくとも実行可能なものである、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項1または2に記載の遊技台であって、
    前記第二の演出は、文字による説明を少なくとも含むものである、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技台であって、
    前記第一の演出は、予告である、
    ことを特徴とする遊技台。
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