以下、図面を用いて、本発明の一実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。まず、図1を用いて、本発明の実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では特図1始動口230の真下に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置212、214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図4を用いて、パチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400および第2副制御部500についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。なお、パチンコ機100は、主制御部300から第1副制御部400への一方向通信に限られず、主制御部300と第1副制御部400との間で双方向にコマンド等の信号を送信できるように構成されていてもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506と、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動表示と称する。後述するように、図柄変動表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(時短状態という場合もある)に移行する。電サポ状態については詳しくは後述するが、電サポ状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、電サポ状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。「特図E」は隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、電サポ状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R電サポ無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
詳細は後述するが、本実施の形態によるパチンコ機100は、当否判定において大当りとするか、小当りとするか、はずれとするかの決定を行い、その後、当該当否判定の結果に基づいて、図柄変動表示後に「特図A」〜「特図J」のいずれを特図1または特図2表示装置212、214に停止表示するのかを決定するように構成されている。このため、本実施の形態によるパチンコ機100は、図柄変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)を決定することにより、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態(例えば、特図確変状態の有無や電サポ状態の有無)が自動的に決定されるようになっている。しかしながら、パチンコ機100は、これに限られず、例えば、停止図柄の決定とは別に、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するように構成されていてもよい。また、パチンコ機100は、例えば停止図柄を決定すると大当り遊技のラウンド数が自動的に決定するのに対し、大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するといったように、停止図柄、当該ラウンド数および当該利益状態を適宜関連付けて構成されていてもよい。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当りまたは「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、大当りか否かの当否判定で大当りと判定された場合に、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる当り時用特図決定用乱数値を生成する当り時用特図決定用乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」と称する。)を更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」という。)を更新する。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタも同様に更新する。なお、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタに対応するそれぞれの初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207およびその次のステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。ステップS207の基本乱数初期値更新処理では、上記ステップS115で行った、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタにそれぞれ対応する初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次のステップS209の基本乱数更新処理では、主制御部300で使用する、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタが更新される。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、当り時用特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、当り時用特図決定用乱数カウンタが一周していると判定した場合には当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットすると共に、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。当り時用特図決定用乱数カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図タイマ番号決定用乱数値を生成する特図タイマ番号決定用乱数カウンタを更新する。また、普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図タイマ番号決定用乱数値を生成する普図タイマ番号決定用乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」または「特図1始動情報」と称する場合がある)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」または「特図2始動情報」と称する場合がある)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)およびはずれ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ミリ秒(ms)間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、普図当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS223の次のステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理は、特図1始動口230または特図2始動口232に入賞があると、入賞により増加した保留に係る始動情報を先読みして、特図変動遊技の停止図柄等を特図関連抽選処理での当否判定より前に事前判定する。特図先読み処理の流れについては後程図18および図19を用いて詳述する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数(本例では9つ)の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それとともに、特図2保留ランプ220の点消灯を制御する。例えば、図3の特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオフの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Jそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による遊技状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が0より多い場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
特図2関連抽選処理(ステップS229)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2乱数値の組を取得し、取得した特図2乱数値の組のうちの当り判定用乱数値に対して図10(a)または図10(b)に示す当否判定用テーブルを参照して、大当りとするか、小当りとするか、はずれとするかの決定を行う。次いで主制御部300は、当否判定結果が大当りまたは小当りの場合は、取得した特図2乱数値記憶領域内の当り時用特図決定用乱数値に対して図11(b)に示す特図2決定用テーブルを参照して特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。詳細は後述するが、当否判定結果がはずれの場合は、はずれ図柄決定用乱数値を別途取得し、当該乱数値に対して図11(b)に示す特図2決定用テーブルを参照して停止図柄を決定する。
特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされるとともに、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域(第2の始動情報記憶手段の一例)に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
特図1関連抽選処理(ステップS231)の場合も、図11(a)に示す特図1決定用テーブルを参照する以外は特図2関連抽選処理(ステップS229)と同様であるのでその説明は省略する。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、先読み結果情報コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図タイマ番号を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、先読み結果情報コマンドには、コマンドデータに先読み結果記憶部に記憶された先読み結果の情報(先読みされた停止図柄の情報)と、当該先読みされた停止図柄が何個目の保留に対応しているのかを示す保留個数情報とが含まれる。先読み結果情報コマンド内の先読み結果の情報および保留個数情報は増加分のみでもよいし、全保留に対する先読み結果の情報および保留個数情報を含んでいるようにしてもよい。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択した特図タイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図8を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップS301の次のステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS305の次のステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS307の次のステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS309の次のステップS311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS311の次のステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS313の次のステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS315の次のステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS317の次のステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS319の次のステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図8(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS501の次のステップS503では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS321で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS601の次のステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS605の次のステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS607の次のステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図9を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS701の次のステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS705の次のステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS707の次のステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS709の次のステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS711の次のステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図9(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技等について図10乃至図39を用いて説明する。まず、本実施の形態によるパチンコ機100において用いられる当否判定用テーブルについて図10を用いて説明する。図10に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図10(a)および図10(b)は、主制御部タイマ割込処理の特図2または特図1関連抽選処理(ステップS229、S231)における特図2または特図1の当否判定処理で用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図10(a)は、特図高確率中に用いられるテーブルを示し、図10(b)は、特図低確率中に用いられるテーブルを示している。
図10(a)および図10(b)に示す当否判定用テーブルは、左から1列目に「特図確率」、2列目に「乱数範囲」、3列目に「当否結果」の項目で構成されている。図10(a)に示す1列目の「特図確率」での「高確率」は当否判定時の遊技状態が特図高確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜11638および数値11639〜11940、数値11941〜65535の4つに区分されている。3列目の「当否結果」は、「高確率」かつ数値0〜10000、数値11941〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜11638に対応して「大当り」が割り当てられ、数値11639〜11940に対応して「小当り」が割り当てられている。
図10(b)に示す1列目の「特図確率」での「低確率」は当否判定時の遊技状態が特図低確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜10162、数値10163〜10464および数値10465〜65535の4つに区分されている。3列目の「当否結果」は、「低確率」かつ数値0〜10000、数値10465〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜10162に対応して「大当り」が割り当てられ、数値10163〜10464に対応して「小当り」が割り当てられている。
主制御部300の基本回路302は、特図1または特図2の変動遊技の結果を当選(当り)とするか、不当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した当り判定用乱数値に対して当否判定用テーブルを参照して当否判定を行う。例えば、基本回路302は、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態である場合には図10(a)に示す当否判定用高確率テーブルをROM306から読み出し、当否判定時の遊技状態が特図低確率状態である場合には図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルをROM306から読み出して、それぞれ参照するようになっている。
図11は、図柄変動終了後に停止表示される図柄を決定するために用いられる特図決定用テーブルを示している。図11(a)は特図1決定用テーブルを示し、図11(b)は特図2決定用テーブルを示している。図11(a)に示す特図1決定用テーブルおよび図11(b)に示す特図2決定用テーブルは、左列から「当否判定結果」、「図柄乱数の範囲」、「停止図柄」の項目で構成されている。左列の「当否判定結果」は「大当り」、「小当り」および「はずれ」に区分されている。「大当り」は図10(a)または図10(b)に示す特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「大当り」と判定された場合を示し、「小当り」は特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「小当り」と判定された場合を示し、「はずれ」は特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「はずれ」と判定された場合を示している。
図11(a)に示すテーブルの中列の項目「図柄乱数の範囲」は、取得した当り時用特図1決定用乱数値またははずれ図柄決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲を示している。「図柄乱数の範囲」は、左列「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜49、数値50〜69、数値70〜77、数値78〜83、数値84〜91および数値92〜99の6つに区分され、「小当り」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分され、「はずれ」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分されている。
図11(a)に示すテーブルの右列の項目「停止図柄」は、特図1変動遊技における停止図柄を表している。「停止図柄」は、「大当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図A」、数値50〜69に対応して「特図B」、数値70〜77に対応して「特図C」、数値78〜83に対応して「特図D」、数値84〜91に対応して「特図E」、数値92〜99に対応して「特図F」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「停止図柄」は、「小当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図G」、数値50〜99に対応して「特図H」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。さらに、「停止図柄」は、「はずれ」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図I」、数値50〜99に対応して「特図J」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。
このように、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図1表示装置212に「特図A」〜「特図F」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図1決定用テーブルを参照して決定する。
また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が小当りの場合、特図1表示装置212に「特図G」および「特図H」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図1決定用テーブルを参照して決定する。
また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図1表示装置212に特図Iおよび特図Jのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得したはずれ図柄決定用乱数値に対して特図1決定用テーブルを参照して決定する。なお、はずれ図柄決定用乱数値は、はずれの停止図柄を決定する際に、RAM308に設けられたはずれ図柄決定用乱数カウンタから取得される。
図11(b)に示すテーブルの中列の項目「図柄乱数の範囲」は、取得した当り時用特図2決定用乱数値またははずれ図柄決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲を示している。「図柄乱数の範囲」は、左列「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜65および数値66〜99の2つに区分され、「小当り」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分され、「はずれ」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分されている。
図11(b)に示すテーブルの右列の項目「停止図柄」は、特図2変動遊技における停止図柄を表している。「停止図柄」は、「大当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜65に対応して「特図A」、数値66〜99に対応して「特図B」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「停止図柄」は、「小当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図G」、数値50〜99に対応して「特図H」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。さらに、「停止図柄」は、「はずれ」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図I」、数値50〜99に対応して「特図J」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。
このように、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図2表示装置214に「特図A」および「特図B」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図2決定用テーブルを参照して決定する。また、図11(b)に示すように、「当否判定結果」が「大当り」である場合の「図柄乱数の範囲」における乱数値は、「停止図柄」が「特図A」または「特図B」のみに振り分けられている。このため、特図2変動遊技において、当否判定結果が大当りである場合の停止図柄は「特図A」または「特図B」のいずれか一方に決定され、「特図C」〜「特図F」は選択されないようになっている。したがって、特図2変動遊技の大当り遊技は、特図1変動遊技の大当り遊技と比較して遊技者に対して有利に設定されている。
また、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が小当りの場合、特図2表示装置214に「特図G」および「特図H」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図2決定用テーブルを参照して決定する。
また、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図2表示装置214に特図Iおよび特図Jのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得したはずれ図柄決定用乱数値に対して特図2特図決定用テーブルを参照して決定する。なお、はずれ図柄決定用乱数値は、はずれの停止図柄を決定する際に、RAM308に設けられたはずれ図柄決定用乱数カウンタから取得される。
図12は、特図1変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する特図1変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図1変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図1関連抽選処理(ステップS231)において用いられる。図12に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図12に示すように、特図1変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「テーブル」、「乱数選択範囲」、「変動時間」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の5項目で構成されている。
左列の「停止図柄」は、図11(a)の特図1決定用テーブルを用いて決定された停止図柄であって、「特図A・特図B」、「特図C〜特図H」および2種類の「特図I・特図J」の4つに区分されている。「テーブル」は、4つに区分された「停止図柄」にそれぞれ対応して、「1」〜「4」の4つに区分されている。テーブル「1」は、「停止図柄」の「特図A・特図B」に対応し、テーブル「2」は、「特図C〜特図H」に対応している。「停止図柄」が「特図A・特図B」の場合に選択される「テーブル」は、変動時間決定時の遊技状態が電サポ状態で有るか否か(電サポ有無)および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「1」で共通になっている。また、「停止図柄」が「特図C〜特図H」である場合に選択される「テーブル」は、変動時間決定時の電サポ有無および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「2」で共通になっている。
「停止図柄」が「特図I・特図J」の場合には、変動時間決定時の電サポ有無および特図1変動遊技の保留数に応じて、テーブル「3」またはテーブル「4」が選択されるようになっている。停止図柄として特図Iまたは特図Jのいずれかに決定され、電サポ無しかつ特図1変動遊技の保留数が3個の場合にはテーブル「3」が選択され、電サポ無しかつ当該保留数が0〜2個の場合または電サポ有りかつ当該保留数が0〜3の場合にはテーブル「4」が選択されるようになっている。
「テーブル」の図中右隣の「乱数選択範囲」は、取得した特図タイマ番号決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。特図タイマ番号決定用乱数値は、例えば特図1の始動情報取得と同時に取得されてRAM308の所定の記憶領域に記憶され、特図1変動表示時間決定時に当該所定の記憶領域から読み出されるようになっている。テーブル「1」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「2」では、「乱数選択範囲」は数値による区分がされていない。テーブル「3」では、「乱数選択範囲」は数値0〜65000、数値65001〜65400、数値65401〜65500および数値65501〜65535の4つに区分されている。テーブル「4」では、「乱数選択範囲」は数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000および数値65001〜65535の4つに区分されている。
「乱数選択範囲」の図中右隣の「変動時間」は、特図1変動遊技の変動時間を示している。「変動時間」は、テーブル「1」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「15000ms」、数値1001〜20000に対応して「45000ms」、数値20001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「2」かつ、乱数選択範囲が数値0〜65535に対応して「12000ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「3」かつ、乱数選択範囲が数値0〜65000に対応して「3000ms」、数値65001〜65400に対応して「10000ms」、数値65401〜65500に対応して「40000ms」、数値65501〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。さらに、「変動時間」は、テーブル「4」かつ、乱数選択範囲が数値0〜50000に対応して「8000ms」、数値50001〜60000に対応して「10000ms」、数値60001〜65000に対応して「40000ms」、数値65001〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」および選択された「変動時間」の組合せに対応する特図1変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図A・特図B」かつ、変動時間「1500ms」に対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間「45000ms」に対応して「リーチA当り」、変動時間「65000ms」に対応して「リーチB当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図C〜特図H」かつ変動時間「12000ms」に対応して「チャンス目全消灯」が割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図I・特図J」かつ、変動時間「3000ms」に対応して「短縮はずれ」、変動時間「8000ms」に対応して「はずれ」、変動時間「10000ms」に対応して「ノーマルリーチはずれ」、変動時間「40000ms」に対応して「リーチAはずれ」、変動時間「60000ms」に対応して「リーチBはずれ」がそれぞれ割り当てられている。
図13は、特図2変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する特図2変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図2変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図2関連抽選処理(ステップS229)において用いられる。図13に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図13に示すように、特図2変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「テーブル」、「乱数選択範囲」、「変動時間」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の5項目で構成されている。
左列の「停止図柄」は、図11(b)の特図2決定用テーブルを用いて決定された停止図柄であって、「特図A・特図B」、「特図G・特図H」および3種類の「特図I・特図J」の5つに区分されている。「テーブル」は、5つに区分された「停止図柄」にそれぞれに対応して「5」〜「9」の5つに区分されている。特図2変動表示時間決定テーブルにおける「テーブル」の番号は、特図1変動表示時間決定テーブルにおける「テーブル」の番号からの連番となっている。テーブル「5」は、「停止図柄」の「特図A・特図B」に対応し、テーブル「6」は、「特図G・特図H」に対応している。「停止図柄」が「特図A・特図B」の場合に選択される「テーブル」は、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「5」で共通になっている。また、「停止図柄」が「特図G・特図H」である場合に選択される「テーブル」は、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「6」で共通になっている。
「停止図柄」が「特図I・特図J」の場合には、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数に応じて、テーブル「7」〜「9」のいずれかが選択されるようになっている。停止図柄として特図Iまたは特図Jのいずれかに決定され、電サポ有りかつ特図2変動遊技の保留数が1〜3個の場合には、テーブル「7」が選択され、電サポ有りかつ当該保留数が0個の場合には、テーブル「8」が選択され、電サポ無しかつ当該保留数が0〜3の場合にはテーブル「9」が選択されるようになっている。
「テーブル」の図中右隣の「乱数選択範囲」は、取得した特図タイマ番号決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。特図タイマ番号決定用乱数値は、例えば特図2の始動情報取得と同時に取得されRAM308の所定の記憶領域に記憶され、特図2変動表示時間決定時に当該所定の記憶領域から読み出されるようになっている。テーブル「5」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「6」〜「8」では、「乱数選択範囲」は数値による区分がされていない。テーブル「9」では、「乱数選択範囲」は数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000および数値65001〜65535の4つに区分されている。
「乱数選択範囲」の図中右隣の「変動時間」は、特図2変動遊技の変動時間を示している。「変動時間」は、テーブル「5」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「15000ms」、数値1001〜20000に対応して「45000ms」、数値20001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「6」かつ乱数選択範囲が数値0〜65535に対応して「12000ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「7」かつ乱数選択範囲が数値0〜65535に対応して「1500ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「8」かつ乱数選択範囲が数値0〜65535に対応して「8000ms」が割り当てられている。さらに、「変動時間」は、テーブル「9」かつ、乱数選択範囲が数値0〜50000に対応して「8000ms」、数値50001〜60000に対応して「10000ms」、数値60001〜65000に対応して「40000ms」、数値65001〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」および選択された「変動時間」の組合せに対応する特図2変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図A・特図B」かつ、変動時間15000msに対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間45000msに対応して「リーチA当り」、変動時間65000msに対応して「リーチB当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図G・特図H」かつ変動時間12000msに対応して「チャンス目全消灯」が割り当てられている。本実施の形態によるパチンコ機100の特図2変動遊技では、「特図C」〜「特図F」の停止図柄が選択されないので、停止図柄が小当りを報知する「特図G」または「特図H」のいずれかである場合にのみ「装飾図柄表示装置での演出態様」として「チャンス目全消灯」が選択されるようになっている。このため、「チャンス目全消灯」の演出態様で演出が実行されると小当りが確定する。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図I・特図J」かつ、変動時間1500msに対応して「超短縮はずれ」、変動時間8000msに対応して「はずれ」、変動時間10000msに対応して「ノーマルリーチはずれ」、変動時間40000msに対応して「リーチAはずれ」、変動時間60000msに対応して「リーチBはずれ」がそれぞれ割り当てられている。
次に、装飾図柄表示装置208の特図1および特図2保留表示領域208d1、208d2に表示される保留表示画像(詳細は後述)の表示態様を変更するか否かを抽選する際に参照する保留変化抽選テーブルについて図14を用いて説明する。図14(a)は、保留表示画像の表示態様を変更するか否かを抽選する保留変化抽選の際に参照する保留変化抽選テーブル1を示している。保留変化抽選テーブル1は、後述の始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理におけるステップS1207で用いられる。図14(b)および図14(c)は、保留表示画像の表示態様を変更するタイミングを抽選する保留変化タイミング抽選の際に参照する保留変化抽選テーブル2−Aおよび保留変化抽選テーブル2−Bをそれぞれ示している。保留変化抽選テーブル2−Aは、保留変化抽選テーブル1を用いた抽選によって保留表示の表示態様として保留Aまたは保留Bのいずれかを選択した場合であって非電サポ中の特図1変動遊技の保留表示画像に対する保留変化タイミング抽選の際に参照される。保留変化抽選テーブル2−Bは、保留変化抽選テーブル1を用いた抽選によって保留表示の表示態様として保留Aまたは保留Bのいずれかを選択した場合であって電サポ中の特図2変動遊技の保留表示画像に対する保留変化タイミング抽選の際に参照される。保留変化抽選テーブル2−Aおよび保留変化抽選テーブル2−Bは、後述の始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理におけるステップS1211で用いられる。保留変化抽選テーブル1、2−Aおよび2−Bは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。
図14(a)に示す保留変化抽選テーブル1は、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「変化なし」、「保留A」および「保留B(当確)」の5つに区分されている。「変動時間」は、図12または図13に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図7に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に特図タイマ番号として送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の5つに区分されている。本実施の形態によるパチンコ機100は、例えば特図変動遊技の変動時間が相対的に長い(例えば、15000ms以上)場合に、保留表示画像の表示態様を変更するか否かを判断するようになっている。また、パチンコ機100は例えば、特図変動遊技の変動時間が10000msのはずれのように変動時間が相対的に短い演出では、保留変化抽選が実行されずに保留表示画像の表示態様が変更しないようになっている。すなわち、パチンコ機100は、特図変動遊技の変動時間が図14(a)に示す変動時間以外の場合には、表示態様を変化させずにデフォルト表示の表示態様(詳細は後述)で保留表示画像を表示するようになっている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、特図変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図12または図13に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「変化なし」は、後述する図15(a)に「変化なし」として示す保留表示画像の表示態様が変化されずに、デフォルト表示(例えば、所定の色に塗り潰された円形の保留表示)のままで特図変動遊技の保留が表示されることを示し、その右隣の「保留A」は、後述する図15(b)に「保留A」として示す「悪徳商人越後屋」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の先読み予告が実行されることを示し、その右隣の「保留B(当確)」は、後述する図15(c)に「保留B(当確)」として示す「吉宗」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の先読み予告が実行されることを示している。「変化なし」、「保留A」および「保留B(当確)」は、「変動時間」に対応して、保留変化抽選用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた保留変化抽選用乱数カウンタから保留変化抽選用乱数値を取得するようになっている。
「変動時間」が「40000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜94が割り当てられ、「保留A」に数値95〜99が割り当てられ、「保留B(当確)」に数値が割り当てられていない。「変動時間」が「60000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜96が割り当てられ、「保留A」に数値97〜99が割り当てられ、「保留B(当確)」に数値が割り当てられていない。「変動時間」が「15000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜96が割り当てられ、「保留A」に数値97〜98が割り当てられ、「保留B(当確)」に数値99が割り当てられている。「変動時間」が「45000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜59が割り当てられ、「保留A」に数値60〜93が割り当てられ、「保留B(当確)」に数値94〜99が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜49が割り当てられ、「保留A」に数値50〜89が割り当てられ、「保留B(当確)」に数値90〜99が割り当てられている。なお、図14(a)並びに後述する図14(b)および図14(c)では、数値が割り当てられていないことは、「−」として表されている。
図14(a)に示すように、「装飾図柄表示装置での演出態様」が「リーチAはずれ」または「リーチBはずれ」の場合には、「保留B(当確)」の表示態様が選択されないようになっている。このため、本実施の形態によるパチンコ機100では、保留表示画像が「保留B(当確)」の表示態様で表示されると、当該保留表示画像に対応する特図変動遊技の当否判定結果は当り確定となる。
図14(b)および図14(c)に示す保留変化抽選テーブル2−Aおよび2−Bは、左列から「保留記憶数」、「保留種別」、「入賞時」、「保留3で変化」、「保留2で変化」および「保留1で変化」の6つに区分されている。図14(b)に示す「保留記憶数」は保留されている特図1変動遊技の数を示し、図14(c)に示す「保留記憶数」は保留されている特図2変動遊技の数を示している。「保留記憶数」は、1〜4の4つに区分されている。
「保留記憶数」の図中右隣の「保留種別」は、図14(a)に示す保留変化抽選テーブル1を用いた保留変化抽選の抽選結果を示している。図14(b)および図14(c)に示す「A/B共通」は保留変化抽選の抽選結果が「保留A」または「保留B(当確)」であって保留変化タイミング抽選用乱数値(詳細は後述)の振り分けが当該抽選結果によらずに共通化されていることを示し、「A」は保留変化抽選の抽選結果が「保留A」であることを示し、「B」は保留変化抽選の抽選結果が「保留B(当確)」であることを示している。
「保留種別」の図中右隣の「入賞時」は、特図1始動口230または特図2始動口232への遊技球の入賞時に保留表示画像の表示態様が変化することを示し、「入賞時」の図中右隣の「保留3で変化」は、保留されている特図変動遊技が3番目の保留になった場合に保留表示画像の表示態様が変化することを示し、「保留3で変化」の図中右隣の「保留2で変化」は、保留されている特図変動遊技が2番目の保留になった場合に保留表示画像の表示態様が変化することを示し、「保留2で変化」の図中右隣の「保留1で変化」は、保留されている特図変動遊技が1番目の保留になった場合に保留表示画像の表示態様が変化することを示している。以下、「保留3で変化」、「保留2で変化」および「保留1で変化」を「途中変化」または「途中変化パターン」と称する場合がある。
「入賞時」、「保留3で変化」、「保留2で変化」および「保留1で変化」は、「保留記憶数」および「保留種別」に対応して、保留変化タイミング抽選用乱数値と比較する数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた保留変化タイミング抽選用乱数カウンタから保留変化タイミング抽選用乱数値を取得するようになっている。
図14(b)に示す保留変化抽選テーブル2−Aでは、「保留記憶数」が「1」であり、「保留種別」が「A/B共通」の場合には、「入賞時」に数値0〜99が割り当てられ、「保留3で変化」、「保留2で変化」および「保留1で変化」に数値が割り当てられていない。また、「保留記憶数」が「2」であり、「保留種別」が「A/B共通」の場合には、「入賞時」に数値0〜79が割り当てられ、「保留3で変化」および「保留2で変化」に数値が割り当てられておらず、「保留1で変化」に数値80〜99が割り当てられている。また、「保留記憶数」が「3」であり、「保留種別」が「A」の場合には、「入賞時」および「保留3で変化」に数値が割り当てられておらず、「保留2で変化」に数値0〜59が割り当てられ、「保留1で変化」に数値60〜99が割り当てられている。また、「保留記憶数」が3であり、「保留種別」が「B」の場合には、「入賞時」に数値0〜9が割り当てられ、「保留3で変化」に数値が割り当てられておらず、「保留2で変化」に数値10〜49が割り当てられ、「保留1で変化」に数値50〜99が割り当てられている。また、「保留記憶数」が「4」であり、「保留種別」が「A」の場合には、「入賞時」および「保留3で変化」に数値が割り当てられておらず、「保留2で変化」に数値0〜59が割り当てられ、「保留1で変化」に数値60〜99が割り当てられている。また、「保留記憶数」が「4」であり、「保留種別」が「B」の場合には、「入賞時」に数値0〜9が割り当てられ、「保留3で変化」に数値10〜19が割り当てられ、「保留2で変化」に数値20〜69が割り当てられ、「保留1で変化」に数値70〜99が割り当てられている。
図14(c)に示す保留変化抽選テーブル2−Bでは、「保留記憶数」が「1」であり、「保留種別」が「A/B共通」の場合には、「入賞時」に数値0〜99が割り当てられ、「保留3で変化」、「保留2で変化」および「保留1で変化」に数値が割り当てられていない。また、「保留記憶数」が「2」であり、「保留種別」が「A/B共通」の場合には、「入賞時」に数値0〜79が割り当てられ、「保留3で変化」および「保留2で変化」に数値が割り当てられておらず、「保留1で変化」に数値80〜99が割り当てられている。また、「保留記憶数」が3であり、「保留種別」が「A/B共通」の場合には、「入賞時」に数値0〜9が割り当てられ、「保留3で変化」に数値が割り当てられておらず、「保留2で変化」に数値10〜49が割り当てられ、「保留1で変化」に数値50〜99が割り当てられている。また、「保留記憶数」が「4」であり、「保留種別」が「A」の場合には、「入賞時」に数値が割り当てられておらず、「保留3で変化」に数値0〜9が割り当てられ、「保留2で変化」に数値10〜59が割り当てられ、「保留1で変化」に数値60〜99が割り当てられている。また、「保留記憶数」が「4」であり、「保留種別」が「B」の場合には、「入賞時」に数値0〜9が割り当てられ、「保留3で変化」に数値10〜19が割り当てられ、「保留2で変化」に数値20〜69が割り当てられ、「保留1で変化」に数値70〜99が割り当てられている。
特図変動遊技の保留数を示す保留表示画像を「保留A」または「保留B(当確)」の保留表示態様で表示し、特定の当否判定結果(大当り)となるかどうかを予告する先読み予告は、当該保留数が所定数以下になった場合に実行可能になっている。当該所定数は、保留表示態様を変化させることによる先読み予告を必要以上に早くかつ遅く実行しないために設けられている。例えば大当りを示唆する先読み予告報知が4個目に保留された特図変動遊技に対して実行されると、遊技者は先読み予告の対象の特図変動遊技が実行されるまで遊技を中断してしまいパチンコ機100の稼働率が低下してしまう場合がある。一方、例えば大当りを示唆する先読み予告報知が次変動の特図変動遊技に対して実行されると、先読み予告報知の実行期間が短くなるので、遊技者は当該先読み予告を見逃してしまう可能性があり遊技の興趣の向上を図れない場合がある。このため、本実施の形態によるパチンコ機100は、先読み予告の開始時期を制御可能な所定数を設けることにより、パチンコ機100の稼働率の低下や遊技の興趣の低下等を防止できる場合がある。
このため、図14(b)に示す保留変化抽選テーブル2−Aでは、特図1変動遊技の「保留記憶数」が所定数を超える「3」であって「保留種別」が「保留A」である場合には「入賞時」を選択せず、「保留記憶数」が所定数を超える「4」であって「保留種別」が「保留A」である場合には「入賞時」および「保留3で変化」を選択せず、「保留記憶数」が所定数を超える「3」であって「保留種別」が「保留B(当確)」である場合には「入賞時」を選択可能とし、「保留記憶数」が所定数を超える「4」であって「保留種別」が「保留B(当確)」である場合には「入賞時」および「保留3で変化」を選択可能としている。
また、図14(c)に示す保留変化抽選テーブル2−Bでは、特図2変動遊技の「保留記憶数」が所定数を超える「4」あって「保留種別」が「保留A」である場合には「入賞時」を選択せず、「保留記憶数」が所定数を超える「4」あって「保留種別」が「保留B(当確)」である場合には「入賞時」を選択可能としている。
本実施の形態によるパチンコ機100では、遊技状態が非電サポ状態と比較して、電サポ状態では特図変動遊技の変動時間が短くなる。すなわち、パチンコ機100では、特図2変動遊技の1変動の平均の変動時間は特図1変動遊技の1変動の平均の変動時間よりも短くなる。このため、例えば大当りを示唆する先読み予告報知が4個目に保留された特図2変動遊技に対して実行されても、この先読み予告対象の特図2変動遊技はすぐに消化されるので、遊技者が遊技を中断する可能性が低くパチンコ機100の稼働率の低下に繋がり難い。一方、例えば特図2変動遊技中に大当りを示唆する先読み予告報知が次変動の特図2変動遊技に対して実行されると、先読み予告報知の実行期間が極めて短くなるので、遊技者は当該先読み予告を見逃してしまう可能性が高くなり遊技の興趣の向上を図れない場合がある。このため、本実施の形態によるパチンコ機100では、所定数は、特図1変動遊技よりも特図2変動遊技の方が大きい値に設定されている。このため、特図2変動遊技を対象とする先読み予告は、遊技者の止め打ちを生じさせずかつ遊技者が先読み予告を見逃さない程度の実行期間が確保される。また、特図1変動遊技を対象とする特図先読み予告の実行期間は、特図2変動遊技を対象とする先読み予告の実行期間と同等か長めになる。これにより、本実施の形態によるパチンコ機100は、特図1および特図2変動遊技のいずれの場合も稼働率の低下や遊技の興趣の低下等を防止できる場合がある。
また、図14(b)および図14(c)に示す保留変化抽選テーブル2−Aおよび2−Bでは、「保留記憶数」の保留数と途中変化パターンにおいて変化させるタイミングの保留数が一致する場合には、当該途中変化パターンを選択しないようになっている。具体的には、「保留記憶数」が「1」の場合には「保留1で変化」が選択されず、「保留記憶数」が「2」の場合には「保留2で変化」が選択されず、「保留記憶数」が「3」の場合には「保留3で変化」が選択されないようになっている。これは、保留表示態様が変化するタイミングの保留数になった際に実行されている特図変動遊技が終了すると、次の特図変動遊技の開始に伴い当該保留数に対応する保留表示画像が消えてしまうため、当該保留表示画像の表示時間が相対的に短くなるからである。
本実施の形態によるパチンコ機100では保留変化抽選処理において、保留変化抽選テーブル1と保留変化抽選テーブル2−Aと保留変化抽選テーブル2−Bとの3つのテーブルのうちの2つのテーブルを参照しているが、これに限られない。例えば、パチンコ機100は、保留変化抽選を実行する際に参照する情報と、保留変化タイミング抽選を実行する際に参照する情報とを含む1つのテーブルのみを参照して保留変化抽選処理を実行するように構成されていてもよい。
図15は、特図変動遊技の保留表示の表示態様と途中変化の一例を示している。パチンコ機100は、特図変動遊技の保留表示として例えば3つの表示態様を有している。図15(a)は、保留変化予告抽選において「変化なし」が選択された場合(保留変化抽選において不当選となった場合)の保留表示画像の表示態様を示している。図15(a)に示すように、「変化なし」での保留表示画像の表示態様は、例えば所定の色に塗り潰された円形の絵柄を表した表示態様となる。図15(a)に示す保留表示画像の表示態様は特図変動遊技の保留表示の表示態様が変更されない場合のデフォルト表示での表示態様である。このため、保留変化抽選が実行されない場合の保留表示画像も図15(a)に示す表示態様となる。「変化なし」の保留表示態様は、通常の表示態様に相当している。図15(b)は、保留変化予告抽選において「保留A」に当選した場合の保留表示画像の表示態様を示している。図15(b)に示すように、「保留A」に当選した場合の保留表示画像は、「悪徳商人越後屋」のキャラクタを表した表示態様となる。図15(c)は、保留変化予告抽選において「保留B(当確)」に当選した場合の保留表示画像の表示態様を示している。図15(c)に示すように、「保留B(当確)」に当選した場合の保留表示画像は、「吉宗」のキャラクタを表した表示態様となる。「保留A」または「保留B(当確)」の表示態様は、通常の表示態様とは異なる特別表示態様に相当している。「吉宗」を表した「保留B(当確)」の保留表示が用いられた保留に係る特図変動遊技は当り確定となる。このため、「保留B(当確)」は、当りの当否判定結果が導出される場合にのみ表示可能な特定表示態様に相当している。
図15(d)および図15(e)は、保留変化タイミング抽選において「途中変化」に当選した場合に保留表示画像の表示態様が変化する例を示している。図15(d)は、保留変化抽選において選択した「保留種別」が「保留A」である場合に、保留表示画像がデフォルト表示の表示態様から「悪徳商人越後屋」のキャラクタ画像を表した「保留A」の表示態様に変化する様子を示している。図15(e)は、保留変化抽選において選択した「保留種別」が「保留B(当確)」である場合に、保留表示画像がデフォルト表示の表示態様から「吉宗」のキャラクタ画像を表した「保留B(当確)」の表示態様に変化する様子を示している。
図16は、後述の特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理におけるステップS1317で用いられる通常予告抽選テーブルの一例を示している。通常予告抽選の「通常予告」は、これから開始する特図変動遊技の当否判定結果の予告を意味している。通常予告抽選テーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。通常予告抽選テーブルは、これから開始する特図変動遊技の当否判定結果を予告する通常予告演出を実行するか否かを決定するために用いられる。また、通常予告抽選テーブルに基づく通常予告演出は、リーチ形成前に実行されるようになっている。通常予告抽選テーブルは、特図1および特図2で共通して用いられるようになっている。
図16に示す通常予告抽選テーブルは、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「予告なし」、「予告A」および「予告B」の5つに区分されている。「変動時間」は、図12または図13に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図7に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に特図タイマ番号として送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の6つに区分されている。本実施の形態によるパチンコ機100は、特図変動遊技の変動時間が相対的に長い(例えば、10000ms以上)の場合に、通常予告演出を実行するか否かを判断するようになっている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、特図変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図12または図13に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「予告なし」は、通常予告演出が実行されないことを示し、その右隣の「予告A」は、通常予告演出として予告Aに対応する予告報知が実行されることを示し、その右隣の「予告B」は、通常予告演出として予告Bに対応する予告報知が実行されることを示している。「予告なし」、「予告A」および「予告B」は、取得した通常予告実行判定乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分され、「変動時間」に対応して6つに区分されている。
「変動時間」が「10000ms」の場合には通常予告実行判定乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「予告なし」に数値0〜69が割り当てられ、「予告A」に数値70〜89が割り当てられ、「予告B」に数値90〜99が割り当てられている。「変動時間」が「40000ms」の場合には当該数値範囲として、「予告なし」に数値が割り当てられず、「予告A」に数値0〜49が割り当てられ、「予告B」に数値50〜99が割り当てられている。なお、図16では、数値が割り当てられていないことは、「−」として表されている。「変動時間」が「60000ms」の場合には当該数値範囲として、「予告なし」に数値が割り当てられず、「予告A」に数値0〜59が割り当てられ、「予告B」に数値60〜99が割り当てられている。「変動時間」が「15000ms」の場合には当該数値範囲として、「予告なし」に数値0〜95が割り当てられ、「予告A」に数値96〜97が割り当てられ、「予告B」に数値98〜99が割り当てられている。「変動時間」が「45000ms」の場合には当該数値範囲として、「予告なし」に数値0が割り当てられ、「予告A」に数値1〜49が割り当てられ、「予告B」に数値50〜99が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には当該数値範囲として、「予告なし」に数値0が割り当てられ、「予告A」に数値1〜39が割り当てられ、「予告B」に数値40〜99が割り当てられている。
本実施の形態によるパチンコ機100は、リーチ演出と同様に、通常予告演出によっても、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、通常予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定の通常予告演出が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「予告A」および「予告B」が「予告なし」よりも信頼度が高くなるように、「予告A」および「予告B」は、「予告なし」と比較して、図16に示す乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。さらに、「予告B」の方が「予告A」よりも信頼度が高くなるように、「予告B」は、「予告A」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。
「予告A」の信頼度よりも「予告B」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「予告A」を実行するよりも「予告B」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。「予告A」や「予告B」は大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
図17は、通常予告演出およびリーチ演出で用いられるキャラクタ画像の一例を示している。図17(a)には「予告A」の通常予告演出時に表示される「パンダ」を表したキャラクタ画像が示され、図17(b)には「予告B」の通常予告演出時に表示される「サボハニ」(サボテンと埴輪をモチーフとしたキャラクタ)を表したキャラクタ画像が示されている。これらのキャラクタ画像は、通常予告演出実行時に例えば装飾図柄表示装置208の装飾図柄表示領域208a〜208cのいずれかと重なる領域の演出表示領域208dに表示される。
図17(c)および図17(d)には、リーチが構成された場合に例えば装飾図柄表示装置208の装飾図柄表示領域208a〜208cのいずれかと重なる領域の演出表示領域208dに表示されるキャラクタ画像であって、図17(c)には、「リーチA」のリーチ演出時に表示される「爺」を表したキャラクタ画像が示され、図17(d)には、「リーチB」のリーチ演出時に表示される「姫様」を表したキャラクタ画像が示されている。
次に、図18および図19を用いて特図先読み処理について説明する。図18および図19は、図7に示す主制御部タイマ割込み処理での特図先読み処理(ステップS224)の流れを示すフローチャートである。
図18に示すように、特図先読み処理ではまず、現在の遊技状態が電サポ中か否かを判断する(ステップS1000)。ステップS1000では、例えば主制御部300は、時短フラグがオン状態か否かを判断し、オン状態であって電サポ中であると判断するとステップS1001に移行する。
ステップS1000の次のステップS1001では、特図2始動口232への入賞があったか否かを判断する。例えば、当該入賞があったか否かの判断は、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、後述の特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数とを比較して行う。例えば主制御部300は、特図2保留数と特図2先読み数とを比較して、特図2保留数が特図2先読み数より大きい場合には特図2始動口232に入賞があったと判断して、ステップS1003へ移行する。一方、特図2保留数が特図2先読み数に等しい場合、または、特図2始動口232への入球が検知された際に特図2保留数記憶領域が満タンの場合には、主制御部300は、特図2始動口232に入賞がなかったと判断して、後述のステップS1003〜S1013の処理をせずに特図先読み処理を終了する。
ステップS1001の次のステップS1003では、事前判定結果が大当りであるか否かを判断する。例えば主制御部300は、事前判定結果が大当りである判断するとステップS1005に移行し、事前判定結果が大当りでないと判断するとステップS1007に移行する。
ステップS1003の次のステップS1005では、大当り図柄を決定する。例えば主制御部300は、先読みした当り時用特図決定用乱数値に対して図11(b)に示す特図2決定用テーブルを参照して、特図2変動遊技後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定し、ステップS1013へ移行する。
一方、ステップS1003の次のステップS1007では、事前判定結果が小当りであるか否かを判断する。例えば主制御部300は、事前判定結果が小当りである判断するとステップS1009に移行し、事前判定結果が小当りでないと判断するとステップS1011に移行する。
ステップS1007の次のステップS1009では、小当り図柄を決定する。例えば主制御部300は、先読みした当り時用特図決定用乱数値に対して図11(b)に示す特図2決定用テーブルを参照して、特図2変動遊技後の停止図柄を事前判定し、ステップS1013へ移行する。
一方、ステップS1007の次のステップS1011では、はずれ図柄を決定する。例えば主制御部300は、RAM308に記憶されたはずれ図柄決定用乱数値を先読みし、当該乱数値に対して図11(b)に示す特図2決定用テーブルを参照して、特図2変動遊技後の停止図柄を事前判定し、ステップS1013へ移行する。
ステップS1005、S1009またはS1011の次のステップS1013では、これらのステップにおいて事前判定された停止図柄に基づいて、特図変動遊技の変動時間の抽選を行う。例えば主制御部300は、当該停止図柄と、特図タイマ番号決定用乱数値と、図13に示す特図2変動表示時間決定テーブルとを用いて特図変動遊技の変動時間(特図タイマ番号)を決定し、特図先読み処理を終了する。
また、ステップS1013では例えば、特図2先読み処理を実行して事前判定した結果の特図2の事前判定結果(特図2先読み結果ともいう)と、ステップS1013で事前判定した特図タイマ番号とを主制御部300のRAM308内に設けられた特図2先読み結果記憶部(不図示)に記憶するようになっている。主制御部300は、事前判定した特図2変動遊技の停止図柄および特図タイマ番号を特図2先読み結果として、特図2先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶するようになっている。本実施の形態では、特図2先読み結果記憶部は、例えば4個まで特図2先読み結果を格納できるようになっている。
また、RAM308内には、特図2先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図2先読み結果の情報の次の順位に新たな特図2先読み結果の情報を書き込む。なお、本実施の形態では保留の増加分だけ先読み処理をするようにしているが、毎回全保留に対して特図先読み処理を実施するようにしてもよい。
ステップS1000において、例えば主制御部300は、時短フラグがオフ状態であって電サポ状態でないと判断すると、図19に示すステップS1101へ移行する。図19に示すステップS1101〜S1113で行う各処理は、図18を用いて説明したステップS1001〜S1013の内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。また、図18および図19に示す特図先読み処理は、当該処理を実行する対象の特図変動遊技の保留記憶数が上限範囲内である場合に実行する。
図18および図19における特図先読み処理は、当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを参照することにより実行されるが、先読み処理用に特別の判定テーブルを用いてもよい。
次に、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理について図20を用いて説明する。図20は、例えば図8に示す演出制御処理(ステップS309)において実行される始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。本実施の形態によるパチンコ機100では、第1副制御部400は、CPU404によりRAM408等を制御して始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理および後述の特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行するようになっている。
図20に示すように、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理ではまず、現在の遊技状態が電サポ中か否かを判断する(ステップS1201)。例えば、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された時短フラグの値を読み出して、当該値が「1」であれば、電サポ中であると判断してステップS1203に移行し、当該値が「0」であれば電サポ中でないと判断してステップS1205に移行する。RAM408に記憶された時短フラグの値は、主制御部タイマ割込み処理のコマンド設定送信処理(ステップS233)において主制御部300から送信されたコマンドに含まれる時短フラグのオン/オフ状態の情報に基づいて設定される。
ステップS1201の次のステップS1203では、遊技球の入賞が特図2であるか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、コマンド設定送信処理において主制御部300から送信されたコマンドに特図2始動情報が増加したことを示す情報が含まれていると判断すると、遊技球の入賞は特図2始動口232であると判定してステップS1207に移行し、当該コマンドに特図2始動情報が増加したことを示す情報が含まれていないと判断すると、後述のステップS1207〜S1219を実行せずにステップS1221に移行する。
一方、ステップS1201の次のステップS1205では、遊技球の入賞が特図1であるか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、コマンド設定送信処理において主制御部300から送信されたコマンドに特図1始動情報が増加したことを示す情報が含まれていると判断すると、遊技球の入賞は特図1始動口230であると判定してステップS1207に移行し、当該コマンドに特図1始動情報が増加したことを示す情報が含まれていないと判断すると、後述のステップS1207〜S1219を実行せずにステップS1221に移行する。
本実施の形態によるパチンコ機100では、第1副制御部400は、遊技状態が電サポ中に特図2始動口232に遊技球が入賞すると特図2について先読み予告実行処理を行い、遊技状態が非電サポ中に特図1始動口230に遊技球が入賞すると特図1について先読み予告実行処理を行うように構成されている。
ステップS1203またはステップS1205の次のステップS1207では、図14(a)に示す保留変化抽選テーブル1による保留変化抽選処理を実行する。例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに含まれる変動時間としての特図タイマ番号と、ROM406から読み出した図14(a)に示す保留変化抽選テーブル1と、RAM408に設けられた保留変化抽選用乱数カウンタから取得した保留変化抽選用乱数値とを用いて、保留変化抽選処理を実行する。ステップS1203に続くステップS1207では電サポ中かつ特図高確状態の特図2変動遊技の保留表示が抽選対象となり、ステップS1205に続くステップS1207では遊技状態が非電サポ中かつ特図低確率状態時の特図1変動遊技の保留表示が保留変化抽選の対象となる。このように、第1副制御部400は、遊技状態が非電サポ中であれば特図1変動遊技の保留変化について抽選し、遊技状態が電サポ中であれば特図2変動遊技の保留変化について抽選するようになっている。また、第1副制御部400は、保留変化抽選の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS1207の次のステップS1209では、ステップS1207において保留変化抽選処理を実行した結果、「保留A」または「保留B(当確)」のいずれかに当選したか否かを判定する。例えば、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている保留変化抽選の抽選結果を読み出して、当該抽選結果が「保留A」または「保留B(当確)」のいずれかに当選したと判定するとステップS1211に移行し、当該結果が「保留A」または「保留B(当確)」のいずれにも当選せず「変化なし」であると判断すると、後述のステップS1211〜S1219を実行せずにステップS1221に移行する。
ステップS1209の次のステップS1211では、図14(b)または図14(c)に示す保留変化抽選テーブル2−Aまたは2−Bのいずれかによる保留変化タインミング抽選処理を実行する。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された時短フラグの値を読み出して、当該値が「0」であって非電サポ中であると判断すると図14(b)に示す保留変化抽選テーブル2−AをROM406から読み出し、当該値が「1」であって電サポ中であると判断すると図14(c)に示す保留変化抽選テーブル2−BをROM406から読み出し、読み出した当該テーブルと、主制御部300から送信されたコマンドに含まれる保留個数情報と、RAM408に設けられた保留変化タイミング抽選用乱数カウンタから取得した保留変化タイミング抽選用乱数値とを用いて、保留変化タイミング抽選を実行する。このように、第1副制御部400は、保留表示画像の表示態様がいずれのタイミングで変化するのかを保留記憶数と変化する保留表示態様の種別(「保留A」または「保留B(当確)」)とに基づいて抽選するようになっている。また、第1副制御部400は、保留変化タイミング抽選の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS1211の次のステップS1213では、保留表示態様が「入賞時」ではなく「保留3で変化」、「保留2で変化」および「保留1で変化」のいずれのタイミング、すなわち「途中変化パターン」に当選したか否か判定する。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている保留変化タイミング抽選の抽選結果を読み出して、当該抽選結果が「途中変化パターン」に当選したと判定するとステップS1215に移行し、「途中変化パターン」に当選しなかったと判定すると後述するステップS1215を実行せずにステップS1217に移行する。
ステップS1213の次のステップS1215では、保留変化待機回数を設定する。例えば第1副制御部400は、保留変化抽選の対象となっている特図変動遊技の保留順位から途中変化するタイミングの保留順位を減算した値を保留変化待機回数として設定して次のステップS1217に移行する。保留変化待機回数の値は、例えば、RAM408の所定の記憶領域に記憶される。例えば第1副制御部400は、ステップS1201〜S1203およびステップS1207〜ステップS1213までの処理またはステップS1201およびS1205〜S1213までの処理を3個目の保留(保留個数情報は「3」)について実行し、ステップS1211において「保留2で変化」に当選している場合には、第1副制御部400は、先読み予告実行回数として例えば「1」(=3−2)をRAM408に設定する。
ステップS1213またはステップS1215の次のステップS1217では、例えば主制御部300から送信される先読み結果情報コマンドに含まれる保留個数情報に基づいて、先読み予告報知の実行回数を設定する。例えば第1副制御部400は、ステップS1201〜S1203およびステップS1207〜ステップ1213までの処理またはステップS1201およびS1205〜S1213までの処理を3個目の保留(保留個数情報は「3」)について実行した場合には、先読み予告実行回数として例えば「3」をRAM408に設定し、ステップS1219に移行する。本実施の形態によるパチンコ機100は、先読み予告実行回数と同数番目の保留表示画像の表示態様を保留変化抽選の当選内容に基づいて変更するようになっている。
ステップS1217の次のステップS1219では、先読み予告報知が実行中であることを示すために先読み予告実行中フラグをオン状態に設定する。第1副制御部400は、先読み予告報知が実行中であるか否かを示す先読み予告実行中フラグをオン状態に設定するために、例えば当該フラグの値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。これにより、先読み予告報知は実行中に設定される。なお、第1副制御部400は、先読み予告報知を非実行中とする場合には、当該フラグの値として「0」をRAM408の所定の記憶領域に記憶して、先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定する。第1副制御部400は、先読み予告実行中フラグをオン状態に設定したらステップS1221に移行する。
ステップS1203、ステップS1205、ステップS1209またはステップS1219の次のステップS1221では、保留変化抽選処理の抽選結果に基づく保留コマンドの出力処理を実行する。ステップS1203、S1205またはS1209に続くステップS1221では、例えば第1副制御部400は、入賞した始動情報に係る保留表示画像を「変化なし」のデフォルト表示とする情報を含む保留コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、所定の色に塗りつぶされた円形の保留表示の表示態様による保留表示画像が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの特図1および特図2保留表示領域208d1、d2の所定箇所に表示される。
また、保留変化タイミング抽選において「入賞時」を選択した場合(ステップS1213のNo)のステップS1219に続くステップS1221では、例えば第1副制御部400は、入賞した始動情報に係る保留表示画像を保留変化抽選結果に基づいて、「保留A」または「保留B(当確)」のいずれかに対応する保留表示態様の情報と、保留個数情報とを含む保留コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、「悪徳商人越後屋」の「保留A」または「吉宗」の「保留B(当確)」のいずれかの表示態様による保留表示画像が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの特図1および特図2保留表示領域208d1、d2の所定箇所に表示される。
また、保留変化タイミング抽選において「途中変化パターン」を選択した場合(ステップS1213のYes)のステップS1219に続くステップS1221では、例えば第1副制御部400は、入賞した始動情報に係る保留表示画像を「変化なし」のデフォルト表示とする情報を含む保留コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、デフォルト表示の保留表示画像が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの特図1および特図2保留表示領域208d1、d2の所定箇所に表示される。
次に、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理について図21を用いて説明する。図21は、例えば図8に示す演出制御処理(ステップS309)において実行される特図変動遊技開始時の第1副制御部先読み予告実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。本処理は1回の特図変動遊技に対して1回実行される。
図21に示すように、特図変動遊技開始時の第1副制御部先読み予告実行処理ではまず、先読み予告実行中フラグがオン状態であるか否かを判断する(ステップS1301)。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された先読み予告実行中フラグの値を読み出して、当該値が「1」であれば、先読み予告実行中フラグはオン状態であると判断してステップS1303に移行し、当該値が「0」であれば、先読み予告実行中フラグがオフ状態であると判断して後述するステップS1303〜ステップS1315の処理を実行せずにステップS1317に移行する。
本実施形態によるパチンコ機100では、ステップS1207の保留変化抽選処理において「保留A」または「保留B(当確)」に当選し(ステップS1209のYes)、ステップS1211の保留変化タイミング抽選処理において「入賞時」を選択した場合(ステップS1213のYes)または「途中変化パターン」を選択した場合(ステップS1213のNo)であって、「保留A」または「保留B(当確)」の表示態様の保留表示画像に対応する保留に係る特図変動遊技が消化されるまでの期間において、先読み実行中フラグはオン状態となっている。
ステップS1301の処理において先読み実行中フラグがオン状態と判定されると、ステップS1303に移行する前に現在の遊技状態と、これから開始される特図変動遊技が特図1または特図2のいずれであるかの確認をする。例えば、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された時短フラグの値を読み出して、当該値が「1」であれば現在の遊技状態が電サポ中であると判断して当該特図変動遊技が特図2変動遊技であるか否かの確認をし、当該値が「0」であれば現在の制御状態が電サポ中でなく非電サポ中であると判断して当該特図変動遊技が特図1変動遊技であるか否かの確認をする。第1副制御部400は、現在の遊技状態が電サポ中であって当該特図変動遊技が特図2変動遊技である、または現在の遊技状態が非電サポ中であって当該特図変動遊技が特図1変動遊技であると判断すると、ステップS1303に移行する。また、第1副制御部400は、現在の遊技状態が電サポ中であって当該特図変動遊技が特図1変動遊技である、または現在の遊技状態が非電サポ中であって当該特図変動遊技が特図2変動遊技であると判断すると、後述するステップS1303〜ステップS1315の処理を実行せずに、ステップS1317に移行する。
ステップS1301の次のステップS1303では、ステップS1211で「途中変化パターン」に当選した場合に保留表示画像の表示態様の変化するタイミングを示す保留変化待機回数が0より大きいか否か判断する。例えば、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている保留変化待機回数の値を読み出して、当該値が0より大きいと判定すると、ステップS1305に移行する。一方、第1副制御部400は、当該値が0より大きくない、すなわち「0」であると判定すると、後述するステップS1305〜ステップS1309の処理を実行せずにステップS1311に移行する。
ステップS1303の次のステップS1305では、保留変化待機回数を「1」だけ減らす。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された保留変化待機回数の値を読み出し、読み出された当該値から「1」を減算して、ステップS1307に移行する。
ステップS1305の次のステップS1307では、ステップS1307において「1」減算された保留変化待機回数が「0」であるか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、保留変化待機回数の減算後の値をRAM408の所定の記憶領域に記憶するとともに、減算後の保留変化待機回数が「0」であると判定すると保留表示画像の表示態様を変化させるタイミングであると判断してステップS1309に移行し、減算後の保留変化待機回数が「0」でないと判定すると保留表示画像の表示態様を変化させるタイミングでないと判断してステップS1309の処理を実行せずにステップS1311に移行する。
ステップS1307の次のステップS1309では、保留コマンドの出力処理を実行する。例えば第1副制御部400は、RAM408に記憶された保留変化抽選結果に対応する保留表示態様の情報と、保留表示態様を変化させる時間(特図変動遊技開始からの経過時間)の情報とを含む保留コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する。これにより、装飾図柄表示装置208は、当該特図変動遊技の開始から所定時間経過後に「悪徳商人越後屋」の「保留A」または「吉宗」の「保留B(当確)」のいずれかの表示態様による保留表示画像を演出表示領域208dの特図1および特図2保留表示領域208d1、d2の所定箇所に表示するようになっている。なお、パチンコ機100は、当該特図変動遊技と同時に保留表示態様を変化させる情報を装飾図柄表示装置208に送信し、または所定時間経過後に保留表示態様を変化させるという情報を装飾図柄表示装置208に送信せずに、当該特図変動遊技開始と同時に保留表示態様を変化させるようにしてもよい。
ステップS1303、ステップS1307またはS1309の次のステップS1311では、先読み予告実行回数を「1」だけ減らす。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された先読み予告実行回数の値を読み出し、読み出された当該値から「1」を減算して、ステップS1313に移行する。
ステップS1311の次のステップS1313では、ステップS1311において「1」減算された先読み予告実行回数が「0」であるか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、先読み予告実行回数の減算後の値をRAM408の所定の記憶領域に記憶するとともに、減算後の先読み予告実行回数が「0」であると判断するとステップS1315に移行し、減算後の先読み予告実行回数が「0」でないと判断するとステップS1315の処理を実行せずにステップS1317に移行する。
ステップS1313の次のステップS1315では、先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定する。例えば第1副制御部400は、先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定して先読み予告報知が終了したことを示すために、RAM408の所定の記憶領域に記憶された当該フラグの値として「0」を記憶し、ステップS1317に移行する。
ステップS1301、S1313またはS1315の次のステップS1317では、通常予告の抽選処理を実行する。例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに含まれる変動時間としての特図タイマ番号と、ROM406から読み出した図16に示す通常予告抽選テーブルと、RAM408に設けられた通常予告抽選用乱数カウンタから取得した通常予告抽選用乱数値とを用いて、通常予告を実行するか否か、通常予告を実行する場合には「予告A」および「予告B」のいずれに当選したのかを判定して、ステップS1319に移行する。
ステップS1317の次のステップS1319では、通常予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する。例えば、第1副制御部400は、ステップS1317において実行した通常予告抽選の抽選結果の情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告処理を終了する。これにより、装飾図柄表示装置208によって通常予告演出が実行される。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の特図変動遊技について図22乃至図39を用いてより具体的に説明する。まず、図22を用いて本実施の形態の実施例1によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例によるパチンコ機100は、特図1および特図2の始動情報がいずれも保留されている場合に特図2の始動情報を優先して消化する特図2優先変動機である。図22(a)乃至図22(j)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図22(a)では、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する、特図1変動遊技の実行中の図柄変動表示を示している。なお、現時点でのパチンコ機100の遊技状態は、電サポ状態ではない非電サポ状態であり、特図低確率状態である。
装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方左寄りに特図1保留表示領域208d1が設けられている。特図1保留表示領域208d1は、特図1乱数値記憶領域に記憶されている特図1乱数値の組の数を特図1保留数(特図1始動情報保留数)として遊技者に報知可能になっている。図22(a)に示す時点では特図1変動遊技が1個だけ保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1が表示され、1個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。
また、演出表示領域208d内の下方右寄りには、特図2変動遊技に係る保留を表示する特図2保留表示領域208d2が設けられている。特図保留表示領域208d2は、特図2変動遊技の保留を表示することを除いて、特図1保留表示領域208d1と同様の作用機能を奏するため、詳細な説明は省略する。本例では、特図2変動遊技は保留されていないので、特図2保留表示領域208d2には、保留表示画像は表示されていない。
この特図1変動遊技中に特図1始動口230に1個の遊技球が入賞し、当該特図変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、導出された特図1始動情報について図18および図19に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300は、例えば導出された特図1始動情報について、現在の遊技状態が電サポ中でないと判断し(ステップS1000のNo)、特図1始動口230への入賞であると判断し(ステップS1101のYes)、図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定結果がはずれであると判定し(ステップS1103のNo、ステップS1107のNo)、図11(a)に示す特図1決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し(ステップS1111)、図12に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば40000msと決定し(ステップS1113)、これらの事前判定結果の情報を含むコマンド(先読みコマンド)を第1副制御部400に送信して、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図20に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、現在の遊技状態が電サポ状態でないと判断し(ステップS1201のNo)、入賞は特図1始動口230への入賞であると判断し(ステップS1205のYes)、図14(a)に示す保留変化抽選テーブル1を参照して保留変化抽選を実行し(ステップS1207)、保留変化抽選において「保留A」に当選したと判定し(ステップS1209のYes)、図14(b)に示す保留変化抽選テーブル2−Aを参照して保留変化タイミング抽選を実行し(ステップS1211)、当該抽選において途中変化パターンに当選せずに「入賞時」に当選したと判定し(ステップS1213のNo)、2個目の保留であるため、先読み予告実行回数として「2」を設定し(ステップS1217)、先読み実行中フラグをオン状態に設定し(ステップS1219)、保留表示画像a2の表示態様を含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する(ステップS1221)。この結果、図22(b)に示すように、図15(b)に示す「保留A」に対応する表示態様の「悪徳商人越後屋」を表したキャラクタ画像で保留表示画像a2が保留表示領域208d1に表示される。本例では、当該入賞が特図1変動遊技の2個目の保留であり、保留数は所定数(例えば、2)以下の2であるので当該抽選において「入賞時」に当選することが可能である。
この特図1変動遊技が開始してから所定時間経過後に、不図示の特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに図22(c)に示すように左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾2−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾2−装飾3」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図22(d)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図タイマ番号の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、現在の遊技状態は非電サポ中であって当該特図変動遊技が特図1変動遊技であることを確認し、保留変化待機回数の値は「0」であって、0より大きくないと判定し(ステップS1303のNo)、先読み実行回数の値から1減算し(ステップS1311)、減算後の先読み実行回数の値は「1」であって0でないと判定し(ステップS1313のNo)、当該特図1変動遊技の変動時間は8000msであるため通常予告演出を実行しないと判定し(ステップS1317)、通常予告演出を実行しないので通常予告コマンドを出力せず(ステップS1319)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図22(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図22(d)に示すように、保留表示画像a1は「悪徳商人越後屋」の「保留A」の保留表示態様となり、保留表示画像a2は消去される。
この特図変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば8000ms時間の経過後)に、不図示の特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに図22(e)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾5−装飾0」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾5−装飾0」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図22(f)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して、特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は40000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図タイマ番号の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、現在の遊技状態は非電サポ中であって当該特図変動遊技が特図1変動遊技であることを確認し、保留変化待機回数の値は「0」であって0より大きくないと判定し(ステップS1303のNo)、先読み実行回数の値から1減算し(ステップS1311)、減算後の先読み実行回数の値は「0」であると判定し(ステップS1313のYes)、先読み実行中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1315)、当否判定結果と変動時間とに基づいて通常予告演出の抽選処理を実行して「予告A」に当選したと判定し(ステップS1317)、変動時間「40000ms」とステップS1317での抽選結果とに基づいて、リーチ演出としての「リーチAはずれ」と通常予告演出としての「予告A」とを実行することを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1319)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図22(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図22(f)に示すように、保留表示画像a1は消去される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、図22(g)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「パンダ」を表したキャラクタ画像が表示されて「予告A」の演出が実行されていることが報知される。演出表示領域208dに「パンダ」を表したキャラクタ画像が表示されてから所定時間の経過後に、図22(h)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cでは装飾図柄の「装飾7」が表示され、演出表示領域208dに表示されていた「パンダ」に代えて、中図柄表示領域208bには図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出が表示され、さらに演出表示領域208dの中央部下方には「リーチ!」という文字画像が表示されて、リーチ演出が実行されていることが報知される。演出表示領域208dに「リーチ!」という文字画像が表示されてから所定時間の経過後に、図22(i)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「爺」を表したキャラクタ画像が表示されて「リーチA」の演出が実行されていることが報知される。図柄変動表示が開始されてから例えば40000ms時間の経過後に、図22(j)に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「爺」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾6」が表示される。これにより、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾6−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「リーチAはずれ」であることが報知される。また、図示は省略するが、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾6−装飾7」が停止表示されるよりも前に特図1表示装置212には「特図I」が停止表示される。
このように本実施例によるパチンコ機100では、特図1変動遊技の保留数が所定数(例えば、2)以下であれば、先読み予告を装飾図柄表示装置208で実行可能に構成されている。これにより、先読み予告は、デフォルト表示で保留表示画像を表示する通常の予告と異なり、将来の特図1変動遊技に対して遊技者に期待を持たせつつ、遊技者を待たせすぎないようにすることができる場合がある。
次に、図23及び図24を用いて本実施の形態の実施例2によるパチンコ機100の特図変動遊技について説明する。本実施例によるパチンコ機100は、特図1および特図2の始動情報がいずれも保留されている場合に特図2の始動情報を優先して消化する特図2優先変動機である。図23(a)乃至図24(c)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図23(a)では、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する、特図1変動遊技の実行中の図柄変動表示を示している。なお、現時点でのパチンコ機100の遊技状態は、電サポ状態ではない非電サポ状態であり、特図低確率状態である。
図23(a)に示す時点では、特図1変動遊技が2個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2とがそれぞれ表示され、合計2個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。また、本例では、特図2変動遊技は保留されていないので、特図2保留表示領域208d2には、保留表示画像は表示されていない。
この特図1変動遊技中に特図1始動口230に1個の遊技球が入賞し、当該特図変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、導出された特図1始動情報について図18および図19に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300は、例えば導出された特図1始動情報について、現在の遊技状態が電サポ中でないと判断し(ステップS1000のNo)、特図1始動口230への入賞であると判断し(ステップS1101のYes)、図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定結果が大当りであると判定し(ステップS1103のYes)、図11(a)に示す特図1決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図A」と決定し(ステップS1105)、図12に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば65000msと決定し(ステップS1113)、これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信して、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図20に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、現在の遊技状態が電サポ状態でいと判断し(ステップS1201のNo)、入賞は特図1始動口230への入賞であると判断し(ステップS1205のYes)、図14(a)に示す保留変化抽選テーブル1を参照して保留変化抽選を実行し(ステップS1207)、保留変化抽選において「保留A」に当選したと判定し(ステップS1209のYes)、図14(b)に示す保留変化抽選テーブル2−Aを参照して保留変化タイミング抽選を実行し(ステップS1211)、当該抽選において、例えば「保留2で変化」に当選したと判定し(ステップS1213のYes)、保留変化タイミング抽選処理において3個目の保留に対して「保留2で変化」に当選したと判定しているので保留変化待機回数の値として「1」を設定し(ステップS1215)、3個目の保留であるため先読み予告実行回数として「3」を設定し(ステップS1217)、先読み実行中フラグをオン状態に設定し(ステップS1219)、途中変化パターンに当選しているので、デフォルト状態の保留表示画像a3の表示態様を含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する(ステップS1221)。この結果、図23(b)に示すように、円形のデフォルト表示の表示態様による保留表示画像a3が保留表示領域208d1に表示される。本例では、「保留A」に当選し、所定数(例えば、2)を超える3個目の保留であるので、保留変化タイミング抽選において「入賞時」に当選することはない。
このように、本実施例によるパチンコ機100では、特図1変動遊技の保留数が所定数(例えば、2)を超えている場合であっても、ステップS1207の保留変化抽選処理を実行して、「変化なし」、「保留A」および「保留B(当確)」のいずれを選択するかの抽選を行っている。この場合において、当該抽選で「保留A」に当選すると、ステップS1211の保留変化タイミング抽選処理において「入賞時」を選択することはなく、「途中変化パターン」を選択する。このため、図23(b)に示すように、「保留A」に当選していても実際には「保留A」の保留表示態様ではなく、「変化なし」のデフォルト表示の保留表示態様で保留表示画像a3が表示される。図23(b)に示す時点では、パチンコ機100は、特図1変動遊技の保留数が所定数(例えば、2)を超えているので遊技者に先読み予告が認識可能な特別表示態様で保留表示画像を表示せず、見かけ上、先読み予告を実行していることにはならない。一方、パチンコ機100は、保留変化タイミング抽選処理において途中変化パターンに当選したことに基づいて先読み予告の実行を設定した状態になっている。
この特図1変動遊技が開始してから所定時間経過後に、不図示の特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに図23(c)に示すように左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾4−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾4−装飾3」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図23(d)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図タイマ番号の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、現在の遊技状態は非電サポ中であって当該特図変動遊技が特図1変動遊技であることを確認し、保留変化待機回数の値は「1」であって、0より大きいと判定し(ステップS1303のYes)、保留変化待機回数の値を1減算し(ステップS1305のYes)、減算後の保留変化待機回数の値が「0」であると判定し(ステップS1307のYes)、保留表示画像a2の表示態様を「保留A」に対応する「悪徳商人越後屋」を表したキャラクタ画像の表示態様に変化させることを含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1309)、先読み実行回数の値から1減算し(ステップS1311)、減算後の先読み実行回数の値は「2」であって0でいと判定し(ステップS1313のNo)、当該特図変動遊技の変動時間は8000msであるため通常予告演出を実行しないと判定し(ステップS1317)、通常予告演出を実行しないので通常予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力せず(ステップS1319)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図23(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図23(d)に示すように、保留表示画像a3は消去される。なお、開始される特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1が「保留A」または「保留B(当確)」の特別表示態様で表示されている場合には、当該特図1変動遊技の開始直後に保留表示画像a1を消去するのではなく、当該特図1変動遊技の実行中であって、所定時間が経過した後に保留表示画像a1を消去してもよい。
また、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理のステップS1309において、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208に保留変化コマンドを送信している。このため、図23(e)に示すように、当該保留変化コマンドに基づいて、当該特図変動遊技が開始してから所定時間の経過後に、保留表示画像a2が「保留A」に対応する「悪徳商人越後屋」のキャラクタ画像の表示態様に変化して装飾図柄表示装置208に表示される。
この特図変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば8000ms時間の経過後)に、不図示の特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに図23(f)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾3−装飾9」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾3−装飾9」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図23(g)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図タイマ番号の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、現在の遊技状態は非電サポ中であって当該特図変動遊技が特図1変動遊技であることを確認し、保留変化待機回数の値は「0」であって0より大きくないと判定し(ステップS1303のNo)、先読み実行回数の値から1減算し(ステップS1311)、減算後の先読み実行回数の値は「1」であって0でないと判定し(ステップS1313のNo)、当該特図1変動遊技の変動時間は8000msであるため通常予告演出を実行しないと判定し(ステップS1317)、通常予告演出を実行しないので通常予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力せず(ステップS1319)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図23(g)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図23(g)に示すように、保留表示画像a1は「悪徳商人越後屋」の表示態様となり、保留表示画像a2は消去される。
この特図1変動遊技が開始してから所定時間経過後に、不図示の特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに図23(h)に示すように左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾1−装飾2」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾1−装飾2」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図23(i)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して、特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本例では例えば、当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図A」)となり、特図1変動遊技の変動時間は65000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図タイマ番号の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告処理が実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、現在の遊技状態は非電サポ中であって当該特図変動遊技が特図1変動遊技であることを確認し、保留変化待機回数の値は「0」であって0より大きくないと判定し(ステップS1303のNo)、先読み実行回数の値から1減算し(ステップS1311)、減算後の先読み実行回数の値は「0」であると判定し(ステップS1313のYes)、先読み実行中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1315)、当否判定結果と変動時間とに基づいて通常予告演出の抽選処理を実行して「予告B」に当選したと判定し(ステップS1317)、変動時間「65000ms」とステップS1317での抽選結果とに基づいて、リーチ演出としての「リーチB当り」と通常予告演出としての「予告B」とを実行することを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1319)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図23(i)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図23(i)に示すように、保留表示画像a1は消去される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、図23(j)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「サボハニ」を表したキャラクタ画像が表示されて「予告B」の演出が実行されていることが報知される。中図柄表示領域208bに「サボハニ」のキャラクタ画像が表示されてから所定時間の経過後に、図24(a)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cでは装飾図柄の「装飾3」が表示され、演出表示領域208dに表示されていた「サボハニ」に代えて、中図柄表示領域208bには図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出が表示され、さらに演出表示領域208dの中央部下方には「リーチ!」という文字画像が表示されて、リーチ演出が実行されていることが報知される。演出表示領域208dに「リーチ!」という文字画像が表示されてから所定時間の経過後に、図24(b)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「姫様」を表したキャラクタ画像が表示されて「リーチB」の演出が実行されていることが報知される。図柄変動表示が開始されてから例えば65000ms時間の経過後に、図24(c)に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「姫様」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾3」が表示される。これにより、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「リーチB当り」であることが報知される。また、図示は省略するが、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示されるよりも前に特図1表示装置212には「特図A」が停止表示される。
このように本実施例によるパチンコ機100では、特図1変動遊技の保留数が所定数(例えば、2)を超えている場合には、特図1変動遊技の保留数が所定数(例えば、2)以下になった際に先読み予告を装飾図柄表示装置208で実行可能に構成されている。これにより、遊技者が先読み予告の対象となる特図1変動遊技まで遊技球の発射を止めてしまうのを防止して長時間の遊技球の発射停止を抑制し得る場合がある。
次に、図25及び図26を用いて本実施の形態の実施例3によるパチンコ機100の特図変動遊技について説明する。本実施例によるパチンコ機100は、特図1および特図2の始動情報がいずれも保留されている場合に特図2の始動情報を優先して消化する特図2優先変動機である。図25(a)乃至図26(e)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図25(a)では、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する、特図2変動遊技の実行中の図柄変動表示を示している。なお、現時点でのパチンコ機100の遊技状態は、電サポ状態であり、特図高確率状態である。
図25(a)に示す時点では特図1変動遊技が1個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1が表示され、1個の特図変動遊技が保留されていることが報知されている。また、図25(a)に示す時点では、特図2変動遊技が3個保留されているので、特図2保留表示領域208d2に、1個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b1と、2個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b2と、3個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b3とがそれぞれ表示され、合計3個の特図2変動遊技が保留されていることが報知されている。
この特図2変動遊技中に特図2始動口232に1個の遊技球が入賞し、当該特図変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、導出された特図2始動情報について図18に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300は、例えば導出された特図2始動情報について、現在の遊技状態が電サポ中であると判断し(ステップS1000のYes)、特図2始動口232への入賞であると判断し(ステップS1001のYes)、図10(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照して事前判定結果が大当りであると判定し(ステップS1003のYes)、図11(b)に示す特図2決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図B」と決定し(ステップS1011)、図13に示す特図2変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば45000msと決定し(ステップS1013)、これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信して、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図20に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、現在の遊技状態が電サポ状態であると判断し(ステップS1201のYes)、入賞は特図2始動口232への入賞であると判断し(ステップS1203のYes)、図14に示す保留変化抽選テーブル1を参照して保留変化抽選を実行し(ステップS1207)、保留変化抽選において「保留A」に当選したと判定し(ステップS1209のYes)、図14(c)に示す保留変化抽選テーブル2−Bを参照して保留変化タイミング抽選を実行し(ステップS1211)、当該抽選において例えば「保留3で変化」に当選したと判定し(ステップS1213のYes)、保留変化抽選処理において4個目の保留に対して「保留3で変化」に当選しているので保留変化待機回数の値として「1」を設定し(ステップS1213のYes)、4個目の保留であるため先読み予告実行回数として「4」を設定し(ステップS1217)、先読み実行中フラグをオン状態に設定し(ステップS1219)、途中変化パターンに当選しているので、デフォルト状態の保留表示画像b4の表示態様を含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する(ステップS1221)。この結果、図25(b)に示すように、円形のデフォルト表示の表示態様の保留表示画像a3が保留表示領域208d1に表示される。本例では、「保留A」に当選し、所定数(例えば、3)を超える4個目の保留であるので、保留変化タイミング抽選において「入賞時」に当選することはない。
このように、本実施形態によるパチンコ機100は、特図2変動遊技の保留数が所定数(例えば、3)を超えている場合であっても、ステップS1207の保留変化抽選処理を実行して、「変化なし」、「保留A」および「保留B(当確)」のいずれを選択するかの抽選を行うようになっている。この場合において、パチンコ機100は、保留変化抽選で「保留A」に当選すると、ステップS1211の保留変化タイミング抽選処理において「入賞時」を選択することはなく、「途中変化パターン」を選択する。このため、図25(b)に示すように、「保留A」に当選していても実際には「保留A」の保留表示態様ではなく、「変化なし」のデフォルト表示の保留表示態様で保留表示画像b4が表示される。図25(b)に示す時点では、パチンコ機100は、特図2変動遊技の保留数が所定数(例えば、3)を超えているので遊技者に先読み予告が認識可能な特別表示態様で保留表示画像を表示せず、見かけ上、先読み予告を実行していることにはならない。一方、パチンコ機100は、保留変化タイミング抽選処理において途中変化パターンに当選したことに基づいて先読み予告の実行を設定した状態になっている。
この特図2変動遊技が開始してから所定時間経過後に、不図示の特図2表示装置214に「特図I」が停止表示されるとともに図25(c)に示すように左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾2−装飾4−装飾7」が停止表示され、当該特図2変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾2−装飾4−装飾7」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図25(d)に示す特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先に記憶された特図2乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先の特図2乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図2先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図2変動遊技の変動時間は1500msとなる。主制御部300は、特図2表示装置214において特図2変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図タイマ番号の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、現在の遊技状態は電サポ中であって当該特図変動遊技が特図2変動遊技であることを確認し、保留変化待機回数の値は「1」であって0より大きいと判定し(ステップS1303のYes)、保留変化待機回数の値を1減算し(ステップS1305のYes)、減算後の保留変化待機回数の値が「0」であると判定し(ステップS1307のYes)、保留表示画像b3の表示態様を「保留A」に対応する「悪徳商人越後屋」を表したキャラクタ画像の表示態様に変化させることを含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1309)、先読み実行回数の値から1減算し(ステップS1311)、減算後の先読み実行回数の値は「3」であって0でないと判定し(ステップS1313のNo)、当該特図2変動遊技の変動時間は1500msであるため通常予告演出を実行しないと判定し(ステップS1317)、通常予告演出を実行しないので通常予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力せず(ステップS1319)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図25(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図2変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図25(d)に示すように、保留表示画像b4は消去される。
また、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理のステップS1309において、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208に保留変化コマンドを送信している。このため、図25(e)に示すように、装飾図柄表示装置208には、当該特図変動遊技が開始してから所定時間の経過後に、当該保留変化コマンドに基づいて、保留表示画像b3が「保留A」に対応する「悪徳商人越後屋」を表したキャラクタ画像の表示態様に変化して表示される。
この特図2変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば1500ms時間の経過後)に、不図示の特図2表示装置214に「特図I」が停止表示されるとともに図25(f)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾7−装飾8」が停止表示されて、当該特図2変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾7−装飾8」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図25(g)に示す特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先に記憶された特図2乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先の特図2乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図2先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図2変動遊技の変動時間は1500msとなる。主制御部300は、特図2表示装置214において特図2変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図タイマ番号の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、現在の遊技状態は電サポ中であって当該特図変動遊技が特図2変動遊技であることを確認し、保留変化待機回数の値は「0」であって0より大きくないと判定し(ステップS1303のNo)、先読み実行回数の値から1減算し(ステップS1311)、減算後の先読み実行回数の値は「2」であって0でないと判定し(ステップS1313のNo)、当該特図2変動遊技の変動時間は1500msであるため通常予告演出を実行しないと判定し(ステップS1317)、通常予告演出を実行しないので通常予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力せず(ステップS1319)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図25(g)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図2変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図25(g)に示すように、保留表示画像b2は「保留A」に対応する「悪徳商人越後屋」を表したキャラクタ画像の表示態様になり、保留表示画像b3は消去される。
この特図2変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば1500ms時間の経過後)に、不図示の特図2表示装置214に「特図I」が停止表示されるとともに図25(h)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾2−装飾2−装飾3」が停止表示されて、当該特図2変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾2−装飾2−装飾3」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図25(i)に示す特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先に記憶された特図2乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先の特図2乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図2先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図2変動遊技の変動時間は1500msとなる。主制御部300は、特図2表示装置214において特図2変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図タイマ番号の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオン状態であると判断し(ステップS1301のYes)、現在の遊技状態は電サポ中であって当該特図変動遊技が特図2変動遊技であることを確認し、保留変化待機回数の値は「0」であって0より大きくないと判定し(ステップS1303のNo)、先読み実行回数の値から1減算し(ステップS1311)、減算後の先読み実行回数の値は「1」であって0でないと判定し(ステップS1313のNo)、当該特図2変動遊技の変動時間は1500msであるため通常予告演出を実行しないと判定し(ステップS1317)、通常予告演出を実行しないので通常予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力せず(ステップS1319)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図25(i)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図2変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図25(i)に示すように、保留表示画像b1は「保留A」に対応する「悪徳商人越後屋」を表したキャラクタ画像の表示態様になり、保留表示画像b2は消去される。
この特図2変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば1500ms時間の経過後)に、図25(j)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾6−装飾6−装飾7」が停止表示されて、当該特図2変動遊技がはずれであることが報知される。また、図示は省略するが、特図2表示装置214には「特図I」が停止表示されている。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾6−装飾6−装飾7」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図26(a)に示す特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先に記憶された特図2乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して、特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先の特図2乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図2先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本例では例えば、当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図B」)となり、特図2変動遊技の変動時間は45000msとなる。主制御部300は、特図2表示装置214において特図2変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図タイマ番号の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告処理が実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、現在の遊技状態は電サポ中であって当該特図変動遊技が特図2変動遊技であることを確認し、保留変化待機回数の値は「0」であって0より大きくないと判定し(ステップS1303のNo)、先読み実行回数の値から1減算し(ステップS1311)、減算後の先読み実行回数の値は「0」であると判定し(ステップS1313のYes)、先読み実行中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1315)、当否判定結果と変動時間とに基づいて通常予告演出の抽選処理を実行して「予告B」に当選したと判定し(ステップS1317)、変動時間「45000ms」とステップS1317での抽選結果とに基づいて、リーチ演出としての「リーチA当り」と通常予告演出としての「予告B」とを実行することを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1319)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図26(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図2変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図26(a)に示すように、保留表示画像b1は消去される。なお、開始される特図2変動遊技に対応する保留表示画像b1が「保留A」または「保留B(当確)」の特別表示態様で表示されている場合には、パチンコ機100は、当該特図2変動遊技の開始直後に保留表示画像a1を消去するのではなく、当該特図2変動遊技の実行中であって、所定時間が経過した後に保留表示画像b1を消去するようにしてもよい。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、図26(b)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「サボハニ」を表したキャラクタ画像が表示されて「予告B」の演出が実行されていることが報知される。演出表示領域208dに「サボハニ」を表したキャラクタ画像が表示されてから所定時間の経過後に、図26(c)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cには装飾図柄の「装飾4」が表示され、演出表示領域208dに表示されていた「サボハニ」に代えて、中図柄表示領域208bには図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出が表示され、さらに演出表示領域208dの中央部下方には「リーチ!」という文字画像が表示されて、リーチ演出が実行されていることが報知される。演出表示領域208dに「リーチ!」という文字画像が表示されてから所定時間の経過後に、図26(d)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「爺」を表したキャラクタ画像が表示されて「リーチA」の演出が実行されていることが報知される。図柄変動表示が開始されてから例えば40000ms時間の経過後に、図26(e)に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「爺」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾4」が表示される。これにより、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾4−装飾4」が停止表示されて、当該特図2変動遊技が「リーチA当り」であることが報知される。また、図示は省略するが、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾4−装飾4」が停止表示されるよりも前に特図2表示装置214には「特図B」が停止表示される。
このように本実施例によるパチンコ機100では、特図2変動遊技の保留数が所定数(例えば、3)を超えている場合には、特図2変動遊技の保留数が所定数(例えば、3)以下になった際に先読み予告を装飾図柄表示装置208で実行可能に構成されている。これにより、遊技者が先読み予告の対象となる特図2変動遊技まで遊技球の発射を止めてしまうのを防止して長時間の遊技球の発射停止を抑制し得る場合がある。
次に、図27及び図28を用いて本実施の形態の実施例4によるパチンコ機100の特図変動遊技について説明する。本実施例によるパチンコ機100は、特図1および特図2の始動情報がいずれも保留されている場合に特図2の始動情報を優先して消化する特図2優先変動機である。図27(a)乃至図28(b)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図27(a)では、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する、特図2変動遊技の実行中の図柄変動表示を示している。なお、現時点でのパチンコ機100の遊技状態は、電サポ状態であり、特図高確率状態である。
図27(a)に示す時点では特図1変動遊技が1個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1が表示され、1個の特図変動遊技が保留されていることが報知されている。また、図27(a)に示す時点では、特図2変動遊技が2個保留されているので、特図2保留表示領域208d2に、1個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b1と、2個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b2とがそれぞれ表示され、合計2個の特図2変動遊技が保留されていることが報知されている。
この特図2変動遊技中に特図2始動口232に1個の遊技球が入賞し、当該特図変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、導出された特図2始動情報について図18に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300は、例えば導出された特図2始動情報について、現在の遊技状態が電サポ中であると判断し(ステップS1000のYes)、特図2始動口232への入賞であると判断し(ステップS1001のYes)、図10(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照して事前判定結果が大当りであると判定し(ステップS1003のYes)、図11(b)に示す特図2決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図B」と決定し(ステップS1005)、図13に示す特図2変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば45000msと決定し(ステップS1013)、これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信して、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図27に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、現在の遊技状態が電サポ状態であると判断し(ステップS1201のYes)、入賞は特図2始動口232への入賞であると判断し(ステップS1203のYes)、図14に示す保留変化抽選テーブル1を参照して保留変化抽選を実行し(ステップS1207)、保留変化抽選において「保留B(当確)」に当選したと判定し(ステップS1209のYes)、図14(c)に示す保留変化抽選テーブル2−Bを参照して保留変化タイミング抽選を実行し(ステップS1211)、当該抽選において「入賞時」に当選して「途中変化パターン」に当選しなかったと判定し(ステップS1213のNo)、3個目の保留であるため、先読み予告実行回数として「3」を設定し(ステップS1217)、先読み実行中フラグをオン状態に設定し(ステップS1219)、「入賞時」に当選しているので、「保留B(当確)」に対応する「吉宗」を表したキャラクタ画像の保留表示画像b3の表示態様を含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する(ステップS1221)。この結果、図27(b)に示すように、図15(c)に示す「保留B(当確)」に対応する「吉宗」を表したキャラクタ画像の保留表示画像b3が保留表示領域208d1に表示される。本例では、3個目の保留であり、保留数は所定数(例えば、3)以下の2であるので当該抽選において「入賞時」に当選することが可能である。
この特図2変動遊技が開始してから所定時間経過後に、不図示の特図2表示装置214に「特図I」が停止表示されるとともに図27(c)に示すように左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾8」が停止表示され、当該特図2変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾8」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図27(d)に示す特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先に記憶された特図2乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先の特図2乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図2先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図2変動遊技の変動時間は1500msとなる。主制御部300は、特図2表示装置214において特図2変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図タイマ番号の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、現在の遊技状態は電サポ中であって当該特図変動遊技が特図2変動遊技であることを確認し、保留変化待機回数の値は「0」であって0より大きくないと判定し(ステップS1303のNo)、先読み実行回数の値から1減算し(ステップS1311)、減算後の先読み実行回数の値は「2」であって0でないと判定し(ステップS1313のNo)、当該特図2変動遊技の変動時間は1500msであるため通常予告演出を実行しないと判定し(ステップS1317)、通常予告演出を実行しないので通常予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力せず(ステップS1319)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図27(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図2変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図27(d)に示すように、保留表示画像b2は「保留B(当確)」に対応する「吉宗」を表したキャラクタ画像の表示態様になり、保留表示画像b3は消去される。
この特図2変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば1500ms時間の経過後)に、不図示の特図2表示装置214に「特図I」が停止表示されるとともに図27(e)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾3−装飾4」が停止表示されて、当該特図2変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾3−装飾4」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図27(f)に示す特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先に記憶された特図2乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先の特図2乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図2先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図2変動遊技の変動時間は1500msとなる。主制御部300は、特図2表示装置214において特図2変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図タイマ番号の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、現在の遊技状態は電サポ中であって当該特図変動遊技が特図2変動遊技であることを確認し、保留変化待機回数の値は「0」であって0より大きくないと判定し(ステップS1303のNo)、先読み実行回数の値から1減算し(ステップS1311)、減算後の先読み実行回数の値は「1」であって0でないと判定し(ステップS1313のNo)、当該特図2変動遊技の変動時間は1500msであるため通常予告演出を実行しないと判定し(ステップS1317)、通常予告演出を実行しないので通常予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力せず(ステップS1319)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図27(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図2変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図27(f)に示すように、保留表示画像b1は「保留B(当確)」に対応する「吉宗」を表したキャラクタ画像の表示態様になり、保留表示画像b2は消去される。
この特図2変動遊技が開始されてから所定時間経過後に(図柄変動表示が開始されてから例えば1500ms時間の経過後)に、不図示の特図2表示装置214に「特図I」が停止表示されるとともに図27(g)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾2−装飾7−装飾8」が停止表示されて、当該特図2変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾2−装飾7−装飾8」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図27(h)に示す特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先に記憶された特図2乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先の特図2乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図2先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本例では例えば、当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図B」)となり、特図2変動遊技の変動時間は45000msとなる。主制御部300は、特図2表示装置214において特図2変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図タイマ番号の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオン状態であると判断し(ステップS1301のYes)、現在の遊技状態は電サポ中であって当該特図変動遊技が特図2変動遊技であることを確認し、保留変化待機回数の値は「0」であって0より大きくないと判定し(ステップS1303のNo)、先読み実行回数の値から1減算し(ステップS1311)、減算後の先読み実行回数の値は「0」であると判定し(ステップS1313のYes)、先読み実行中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1315)、当否判定結果と変動時間とに基づいて通常予告演出の抽選処理を実行して「予告A」に当選したと判定し(ステップS1317)、変動時間「45000ms」とステップS1317での抽選結果とに基づいて、リーチ演出としての「リーチA当り」と通常予告演出としての「予告A」とを実行することを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1319)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図27(h)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図2変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図27(h)に示すように、保留表示画像b1は消去される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、図27(i)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「パンダ」を表したキャラクタ画像が表示されて「予告A」の演出が実行されていることが報知される。演出表示領域208dに「パンダ」を表したキャラクタ画像が表示されてから所定時間の経過後に、図27(j)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cには装飾図柄の「装飾8」が表示され、演出表示領域208dに表示されていた「パンダ」に代えて、中図柄表示領域208bには図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出が表示され、さらに演出表示領域208dの中央部下方には「リーチ!」という文字画像が表示されて、リーチ演出が実行されていることが報知される。演出表示領域208dに「リーチ!」という文字画像が表示されてから所定時間の経過後に、図28(a)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「爺」を表したキャラクタ画像が表示されて「リーチA」の演出が実行されていることが報知され、図柄変動表示が開始されてから例えば45000ms時間の経過後に、図28(b)に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「爺」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾8」が表示される。これにより、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾8−装飾8」が停止表示されて、当該特図2変動遊技が「リーチA当り」であることが報知される。また、図示は省略するが、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾8−装飾8」が停止表示されるよりも前に特図2表示装置214には「特図B」が停止表示される。
このように本実施例によるパチンコ機100では、特図2変動遊技の保留数が所定数(例えば、3)以下であれば、先読み予告を装飾図柄表示装置208で実行可能に構成されている。これにより、先読み予告は、デフォルト表示で保留表示画像を表示する通常の予告と異なり、将来の特図2変動遊技に対して遊技者に期待を持たせつつ、遊技者を待たせすぎないようにすることができる場合がある。
次に、図29および図30を用いて本実施の形態の実施例5によるパチンコ機100の特図変動遊技について説明する。本実施例によるパチンコ機100は、特図1始動口230または特図2始動口232の入賞順に特図変動遊技を消化していく入賞順変動のパチンコ機である。図29(a)乃至図30(b)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図29(a)では、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する、特図1変動遊技の実行中の図柄変動表示を示している。なお、現時点でのパチンコ機100の遊技状態は、電サポ状態ではない非電サポ状態であり、特図低確率状態である。
図29(a)に示す時点では、特図1変動遊技が1個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1が表示され、1個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。また、図29(a)に示す時点では、特図2変動遊技が1個保留されているので、特図2保留表示領域208d2に、1個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b1が表示され、1個の特図2変動遊技が保留されていることが報知されている。本例では、保留表示画像a1に対応する特図1変動遊技が保留され、次いで保留表示画像b1に対応する特図2変動遊技が保留されている。
この特図1変動遊技中に特図1始動口230に1個の遊技球が入賞し、当該特図変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、導出された特図1始動情報について図18および図19に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300は、例えば導出された特図1始動情報について、現在の遊技状態が電サポ中でないと判断し(ステップS1000のNo)、特図1始動口230への入賞であると判断し(ステップS1101のYes)、図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定結果が大当りであると判定し(ステップS1103のYes)、図11(a)に示す特図1決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図A」と決定し(ステップS1105)、図12に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば65000msと決定し(ステップS1113)、これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信して、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図20に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、現在の遊技状態が電サポ状態でないと判断し(ステップS1201のNo)、入賞は特図1始動口230への入賞であると判断し(ステップS1205のYes)、図14に示す保留変化抽選テーブル1を参照して保留変化抽選を実行し(ステップS1207)、保留変化抽選において「保留A」に当選したと判定し(ステップS1209のYes)、図14(b)に示す保留変化抽選テーブル2−Aを参照して保留変化タイミング抽選を実行し(ステップS1211)、当該抽選において「入賞時」に当選して「途中変化パターン」に当選しなかったと判定し(ステップS1213のNo)、特図1変動遊技の2個目の保留であるため先読み予告実行回数として「2」を設定し(ステップS1217)、先読み実行中フラグがオン状態に設定し(ステップS1219)、保留変化タイミング抽選処理において「入賞時」に当選しているので、「保留A」に対応する「悪徳商人越後屋」を表したキャラクタ画像の保留表示画像a2の表示態様を含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する(ステップS1221)。この結果、図29(b)に示すように、「保留A」に対応する「悪徳商人越後屋」を表したキャラクタ画像の保留表示画像a2が保留表示領域208d1に表示される。
本実施例によるパチンコ機100において、特図変動遊技の保留数を示す保留表示画像を特別表示態様の「保留A」または「保留B(当確)」の保留表示態様で表示する先読み予告は、当該保留数が所定数以下になった場合に実行可能になっている。本実施例によるパチンコ機100では、当該所定数を例えば3に設定し、特図1および特図2変動遊技の保留数の合計数が所定数(例えば、3)以下である場合に保留表示画像を特別表示態様で表示して先読み予告を実行可能としている。
また、特図2始動口232には特図1始動口230と比較して相対的に遊技球が入賞し難くなっているので、図14(b)に示す保留変化抽選テーブル2−Aのみを参照して、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理のステップS1211での保留変化タイミング抽選処理を実行してもよい。
この特図1変動遊技が開始してから所定時間経過後に、不図示の特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに図29(c)に示すように左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾4−装飾5」が停止表示され、当該特図変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾4−装飾5」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図29(d)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図2変動遊技の変動時間は1500msとなる。主制御部300は、特図2表示装置214において特図2変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図タイマ番号の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告処理が実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオン状態であると判断し(ステップS1301のYes)、現在の遊技状態は非電サポ中であって当該特図変動遊技が特図1変動遊技であることを確認し、保留変化待機回数の値は「0」であって0より大きくないと判定し(ステップS1303のNo)、先読み実行回数の値から1減算し(ステップS1311)、減算後の先読み実行回数の値は「1」であって0でないと判定し(ステップS1313のNo)、当該特図変動遊技の変動時間は8000msであるため通常予告演出を実行しないと判定し(ステップS1317)、通常予告演出を実行しないので通常予告コマンドを出力せず(ステップS1319)、これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信して、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図29(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図29(d)に示すように、保留表示画像a1は「保留A」に対応する「悪徳商人越後屋」を表したキャラクタ画像の表示態様になり、保留表示画像a2は消去される。
この特図変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば8000ms時間の経過後)に、図29(e)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾2−装飾8−装飾9」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。また、図示は省略するが、特図1表示装置212には「特図I」が停止表示されている。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾2−装飾8−装飾9」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図29(f)に示す特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図乱数値記憶領域の最先に記憶された特図2乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図乱数値記憶領域の最先の特図2乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図2先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図2変動遊技の変動時間は8000msとなる。主制御部300は、特図2表示装置214において特図2変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図タイマ番号の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告処理が実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオン状態であると判断し(ステップS1301のYes)、現在の遊技状態は非電サポ中であって電サポ中でなく当該特図変動遊技が特図2変動遊技であることを確認してステップS1303〜ステップS1315の処理を実行せずにステップS1317に移行し、当該特図2変動遊技の変動時間は8000msであるため通常予告演出を実行しないと判定し(ステップS1317)、通常予告演出を実行しないので通常予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力せず(ステップS1319)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図29(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図2変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図29(f)に示すように、保留表示画像b1は消去される。
この特図2変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば8000ms時間の経過後)に、不図示の特図2表示装置214に「特図I」が停止表示されるとともに図29(g)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾5−装飾1−装飾2」が停止表示されて、当該特図2変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾5−装飾1−装飾2」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図29(g)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して、特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本例では例えば、当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図A」)となり、特図1変動遊技の変動時間は65000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図タイマ番号の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、現在の遊技状態は非電サポ中であって当該特図変動遊技が特図1変動遊技であることを確認し、保留変化待機回数の値は「0」であって0より大きくないと判定し(ステップS1303のNo)、先読み実行回数の値から1減算し(ステップS1311)、減算後の先読み実行回数の値は「0」であると判定し(ステップS1313のYes)、先読み実行中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1315)、当否判定結果と変動時間とに基づいて通常予告演出の抽選処理を実行して「予告A」に当選したと判定し(ステップS1317)、変動時間「65000ms」とステップS1317での抽選結果とに基づいて、リーチ演出としての「リーチB当り」と通常予告演出としての「予告A」とを実行することを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1319)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図29(h)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図29(h)に示すように、保留表示画像a1は消去される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、図29(i)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「パンダ」を表したキャラクタ画像が表示されて「予告A」の演出が実行されていることが報知される。演出表示領域208dに「パンダ」を表したキャラクタ画像が表示されてから所定時間の経過後に、図29(j)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cには装飾図柄の「装飾7」が表示され、演出表示領域208dに表示されていた「パンダ」に代えて、中図柄表示領域208bには図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出が表示され、さらに演出表示領域208dの中央部下方には「リーチ!」という文字画像が表示され、リーチ演出が実行されていることが報知される。演出表示領域208dに「リーチ!」という文字画像が表示されてから所定時間の経過後に、図30(a)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「姫様」を表したキャラクタ画像が表示されて「リーチB」の演出が実行されていることが報知される。図柄変動表示が開始されてから例えば650000ms時間の経過後に、図30(b)に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「姫様」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾7」が表示される。これにより、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「リーチB当り」であることが報知される。また、図示は省略するが、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されるよりも前に特図1表示装置212には「特図A」が停止表示される。
このように本実施例によるパチンコ機100では、特図1および特図2変動遊技の合計の保留数が所定数(例えば、3)以下であれば、先読み予告を装飾図柄表示装置208で実行可能に構成されている。これにより、先読み予告は、デフォルト表示で保留表示画像を表示する通常の予告と異なり、将来の特図1または特図2変動遊技に対して遊技者に期待を持たせつつ、遊技者を待たせすぎないようにすることができる場合がある。
次に、図31および図32を用いて本実施の形態の実施例6によるパチンコ機100の特図変動遊技について説明する。本例によるパチンコ機100は、特図1始動口230または特図2始動口232の入賞順に特図変動遊技を消化していく入賞順変動のパチンコ機である。図31(a)乃至図32はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図31(a)では、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する、特図1変動遊技の実行中の図柄変動表示を示している。なお、現時点でのパチンコ機100の遊技状態は、電サポ状態であり、特図高確率状態である。
図31(a)に示す時点では、特図1変動遊技が3個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2と、3個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a3とがそれぞれ表示され、合計3個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。また、図31(a)に示す時点では、特図2変動遊技が2個保留されているので、特図2保留表示領域208d2に、1個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b1と、2個目に保留された特図2変動遊技に対応する保留表示画像b2とがそれぞれ表示され、合計2個の特図2変動遊技が保留されていることが報知されている。
この特図1変動遊技中に特図2始動口232に1個の遊技球が入賞し、当該特図変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、導出された特図2始動情報について図18に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300は、例えば導出された特図2始動情報について、現在の遊技状態が電サポ中であると判断し(ステップS1000のYes)、特図2始動口232への入賞であると判断し(ステップS1001のYes)、図10(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照して事前判定結果が大当りであると判定し(ステップS1003のYes)、図11(b)に示す特図2決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図A」と決定し(ステップS1005)、図13に示す特図2変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば45000msと決定し(ステップS1013)、これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信して、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図20に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、現在の遊技状態が電サポ状態であると判断し(ステップS1201のYes)、入賞は特図2始動口232への入賞であると判断し(ステップS1203のYes)、図14に示す保留変化抽選テーブル1を参照して保留変化抽選を実行し(ステップS1207)、保留変化抽選において「保留B(当確)」に当選したと判定し(ステップS1209のYes)、図14(c)に示す保留変化抽選テーブル2−Bを参照して保留変化タイミング抽選を実行し(ステップS1211)、当該抽選において「入賞時」に当選して途中変化パターンに当選しなかったと判定し(ステップS1213のNo)、特図2変動遊技の3個目の保留であるため先読み予告実行回数として「3」が設定され(ステップS1217)、先読み実行中フラグをオン状態に設定し(ステップS1219)、保留変化タイミング抽選で「入賞時」に当選しているので、保留表示画像b3の表示態様を「保留B(当確)」に対応する「吉宗」を表したキャラクタ画像の表示態様に変化させることを含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する(ステップS1221)。
本実施例によるパチンコ機100では、特図変動遊技の保留数を示す保留表示画像を特別表示態様の「保留A」または「保留B(当確)」の保留表示態様で表示する先読み予告は、当該保留数が所定数以下になった場合に実行可能に構成されている。さらに、パチンコ機100は、特図1および特図2変動遊技の保留数を合計した値が当該所定数を超える場合であっても、保留に係る特図2変動遊技で大当りが確定となる「保留B(当確)」が選択された場合には、特定表示態様の「保留B(当確)」の表示態様で表示する先読み予告を実行可能に構成されている。本実施例によるパチンコ機100では、当該所定数が例えば「3」に設定されている。図31(b)の時点では、特図1および特図2変動遊技の保留数を合計した値が「6」であって所定数「3」を超えているものの、保留変化抽選において「保留B(当確)」に当選しているので、第1副制御部400は、図31(b)に示すように、「保留B(当確)」に対応する「吉宗」を表したキャラクタ画像の表示態様で保留表示画像b3を保留表示領域208d1に表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。
この特図1変動遊技が開始してから所定時間経過後に、不図示の特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに図31(c)に示すように左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾9−装飾9−装飾0」が停止表示され、当該特図変動遊技がはずれであることが報知される。
その後、図31(d)に示すように、保留に係る特図変動遊技はいずれもはずれとして順次消化されていき、図31(e)では、図31(b)に示す時点で5番目に保留されていた特図2変動遊技の実行中であって、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始されている。
この特図2変動遊技が開始されてから所定時間経過後に、不図示の特図2表示装置214に「特図I」が停止表示されるとともに図31(f)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾5−装飾5−装飾4」が停止表示されて、当該特図2変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾5−装飾5−装飾4」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図31(g)に示す特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図乱数値記憶領域の最先に記憶された特図2乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して、特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先の特図2乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本例では例えば、当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図A」)となり、特図2変動遊技の変動時間は45000msとなる。主制御部300は、特図2表示装置214において特図2変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図タイマ番号の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告処理が実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオン状態であると判断し(ステップS1301のYes)、現在の遊技状態は電サポ中であって当該特図変動遊技が特図2変動遊技であることを確認し、保留変化待機回数の値は「0」であって、0より大きくないと判定し(ステップS1303のNo)、先読み実行回数の値から1減算し(ステップS1311)、減算後の先読み実行回数の値は「0」であると判定し(ステップS1313のYes)、先読み実行中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1315)、当否判定結果と変動時間とに基づいて通常予告演出の抽選処理を実行して「予告B」に当選したと判定し(ステップS1317)、変動時間「45000ms」とステップS1317での抽選結果とに基づいて、リーチ演出としての「リーチA当り」と通常予告演出としての「予告B」とを実行することを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1319)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図31(g)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図2変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図31(g)に示すように、保留表示画像b1は消去される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、図31(h)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「サボハニ」を表したキャラクタ画像が表示されて「予告B」の演出が実行されていることが報知される。演出表示領域208dに「サボハニ」を表したキャラクタ画像が表示されてから所定時間の経過後に、図31(i)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cには装飾図柄の「装飾9」が表示され、演出表示領域208dに表示されていた「サボハニ」に代えて、中図柄表示領域208bには図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出が表示され、さらに演出表示領域208dの中央部下方には「リーチ!」という文字画像が表示され、リーチ演出が実行されていることが報知される。演出表示領域208dに「リーチ!」という文字画像が表示されてから所定時間の経過後に、図31(j)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「爺」を表したキャラクタ画像が表示されて「リーチA」の演出が実行されていることが報知される。図柄変動表示が開始されてから例えば45000ms時間の経過後に、図32に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「爺」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾9」が表示される。これにより、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾9−装飾9−装飾9」が停止表示されて、当該特図2変動遊技が「リーチA当り」であることが報知される。また、図示は省略するが、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾9−装飾9−装飾9」が停止表示されるよりも前に特図2表示装置214には「特図A」が停止表示される。
このように本実施例によるパチンコ機100では、特図変動遊技において大当りとなる場合にのみ用いる保留表示画像の特定表示態様として「保留B(当確)」を備えており、先読み予告は、特図1および特図2変動遊技の合計の保留数が所定数(例えば、3)を超える場合であっても保留表示画像を特定表示態様で表示して先読み予告を実行可能に構成されている。特定表示態様は大当り確定となる場合に表示可能となるため、出現する確率はそれほど高く設定されていない。そのため、所定数を超える場合に出現したとしても止め打ちによるパチンコ機100の極度の稼動率低下を招くことがない。また、特定表示態様は当確のため出現率が低いものの所定数を超える場合にも出現するため、パチンコ機100は所定数を超える保留に対しても保留変化予告を実行することができ、遊技の興趣を向上できる場合がある。
次に、図33及び図34を用いて本実施の形態の実施例7によるパチンコ機100の特図変動遊技について説明する。本実施例では、特図1変動遊技および特図2変動遊技の保留数の上限が設定されていないパチンコ機100について説明する。「特図1変動遊技および特図2変動遊技の保留数の上限が設定されていない」ことには、特図1または特図2始動情報が取得されたものの特図1または特図2保留数記憶領域が満タンであったため、取得された特図1または特図2始動情報が特図1または特図2乱数値記憶領域に記憶されないという事態が生じない程度に十分な数の特図1または特図2乱数値記憶領域がRAM308に設けられていることが含まれる。また、本実施例によるパチンコ機100は、特図1および特図2の始動情報がいずれも保留されている場合に特図2の始動情報を優先して消化する特図2優先変動機である。図33(a)乃至図34(c)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。なお、本例でのパチンコ機100の遊技状態は、電サポ状態ではない非電サポ状態であり、特図低確率状態である。
本実施例によるパチンコ機100の装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域208d1には、一つの特図1変動遊技の保留に対して一つの保留表示画像を表示する第一保留表示部700と、複数の特図1変動遊技の保留をまとめて一つの保留表示画像として表示する第二保留表示部710とが設けられている。
第一保留表示部700は、特図1乱数値記憶領域に記憶されている特図1乱数値の組の数を特図1保留数(特図1始動情報保留数)として遊技者に報知可能になっている。第一保留表示部700は、一の始動情報に対応する特図変動遊技を一の保留表示画像で遊技者に報知可能になっている。また、第一保留表示部700は、最大で4個の特図1変動遊技の保留数を遊技者に報知できるようになっている。
第二保留表示部710は、特図1乱数値記憶領域に記憶されている特図1乱数値の組の少なくとも一部の当該組の数をまとめて特図1保留数(特図1始動情報保留数)として遊技者に報知可能になっている。第二保留表示部710には、「番長の舎弟」を表したキャラクタ画像と共に報知対象の乱数値の組の数を示す数字の文字画像が表示され、特図1変動遊技の保留数を遊技者に報知できるようになっている。
図33(a)に示す時点では、特図1変動遊技が14個保留されている。このため、第一保留表示部700に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2と、3個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a3と、4個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a4とがそれぞれ表示され、第二保留表示部710に「番長の舎弟」を表したキャラクタ画像と共に「10」という文字画像が表示され、合計14個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。
特図2保留表示領域208d2には、特図1保留表示領域208d1と同様の構成の第一保留表示部と第二保留表示部とが設けられている。当該第一保留表示部は、第一保留表示部700と同様に一つの特図2変動遊技の保留に対して一つの保留表示画像を表示するように構成されている。当該第二保留表示部は、第二保留表示部710と同様に複数の特図2変動遊技の保留をまとめて一つの保留表示画像として表示するように構成されている。本例では、特図2変動遊技が保留されていないので、特図2保留表示領域208d2の第一および第二保留表示部のいずれにも保留表示画像が表示されていない。
本実施例によるパチンコ機100は、保留表示画像を「保留A」または「保留B(当確)」の保留表示態様で表示する先読み予告を特図変動遊技の保留数が所定数以下になった場合に実行可能に構成されている。本実施例によるパチンコ機100では、当該所定数は、第一保留表示部700に保留表示可能な特図変動遊技の保留数の範囲内の値に設定されている。本実施例では、当該所定数は例えば第一保留表示部700に保留表示可能な最大値「4」と等しい値「4」に設定されている。
本例では、図33(a)の時点で保留表示画像a1〜a4に対応する特図1変動遊技に対して実行された始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理のステップS1207の保留変化抽選処理において、いずれも「変化なし」が選択されている。このため、図33(a)に示すように、保留表示画像a1〜a4は、いずれも「変化なし」に対応するデフォルト表示の表示態様で表示されている。
また、本例では、図33(a)の時点で6番目に保留されている特図1変動遊技に対して実行された始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理のステップS1207の保留変化抽選処理において、「保留A」に当選している。このため、6番目に保留されている特図1変動遊技に対して実行された始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理では、例えば、第1副制御部400は、現在の遊技状態が電サポ状態でないと判断し(ステップS1201のNo)、入賞は特図1始動口230への入賞であると判断し(ステップS1205のYes)、図14(a)に示す保留変化抽選テーブル1を参照して保留変化抽選を実行し(ステップS1207)、保留変化抽選において「保留A」に当選したと判定し(ステップS1209のYes)、保留変化タイミング抽選を実行し(ステップS1211)、当該抽選において例えば「保留4で変化」に当選したと判定し(ステップS1213のYes)、保留変化抽選処理において6個目の保留に対して「保留4で変化」に当選しているので保留変化待機回数の値として「2」を設定し(ステップS1215)、6個目の保留であるため先読み予告実行回数として「6」を設定し(ステップS1217)、先読み実行中フラグをオン状態に設定し(ステップS1219)、保留変化タイミング抽選処理において途中変化パターンに当選しているので、特定表示態様で保留表示画像を表示させることを含まない先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する(ステップS1221)。本例では、「保留A」に当選し、所定数(例えば、4)を超える6個目の保留であるので、保留変化タイミング抽選で「入賞時」に当選することはない。
このように、本実施例によるパチンコ機100では、特図1変動遊技の保留数が所定数(例えば、4)を超えている場合であっても、ステップS1207の保留変化抽選処理を実行して、「変化なし」、「保留A」および「保留B(当確)」のいずれを選択するかの抽選を行っている。この場合において、当該抽選で「保留A」に当選すると、ステップS1211の保留変化タイミング抽選処理において「入賞時」を選択することはなく、「途中変化パターン」を選択する。図33(a)に示す時点では、パチンコ機100は、6個目に保留されている特図1変動遊技の保留順位が所定数(例えば、4)を超えているので遊技者に先読み予告が認識可能な特別表示態様で保留表示画像を表示せず、見かけ上、先読み予告を実行していることにはならない。一方、パチンコ機100は、保留変化タイミング抽選処理において途中変化パターンに当選したことに基づいて先読み予告の実行を設定した状態になっている。
また、本例では、特図2変動遊技は保留されていないので、特図2保留表示領域208d2には、保留表示画像は表示されていない。
また、図33(a)では、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する、特図1変動遊技の実行中の図柄変動表示が開始されている。
この特図1変動遊技が開始してから所定時間経過後に、不図示の特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに図33(b)に示すように左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾4−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。なお、本実施例および後述の実施例8では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに表示される装飾図柄の表示態様は、図5(b)に示す装飾図柄の表示態様とは異なっている。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾4−装飾3」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図33(c)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得し、図12に示すテーブルとは異なる特図1変動表示時間決定テーブルを参照して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図タイマ番号の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオン状態であると判断し(ステップS1301のYes)、現在の遊技状態は非電サポ中であって当該特図変動遊技が特図1変動遊技であることを確認し、保留変化待機回数の値が「2」であって、0より大きいと判定し(ステップS1303のYes)、保留変化待機回数の値から1を減算し(ステップS1305)、減算後の保留変化待機回数の値は「1」であって0でないと判定し(ステップS1307のNo)、先読み実行回数の値から1減算し(ステップS1311)、減算後の先読み実行回数の値は「5」であって0でないと判断し(ステップS1313のNo)、当該特図変動遊技の変動時間は8000msであるため通常予告演出を実行しないと判定し(ステップS1317)、通常予告演出を実行しないので通常予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力せず(ステップS1319)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図33(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図33(c)に示すように、第一保留表示部700に保留表示画像a1〜a4が表示され、第二保留表示部710に「舎弟」のキャラクタ画像と共に「9」という文字画像が表示され、合計13個の特図1変動遊技が保留されていることが報知される。
この特図1変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば8000ms時間の経過後)に、不図示の特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに図33(d)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾6−装飾4−装飾5」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾6−装飾4−装飾5」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図33(e)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得し、図12に示すテーブルとは異なる特図1変動表示時間決定テーブルを参照して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図タイマ番号の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告処理が実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオン状態であると判断し(ステップS1301のYes)、現在の遊技状態は非電サポ中であって当該特図変動遊技が特図1変動遊技であることを確認し、保留変化待機回数の値が「1」であって、0より大きいと判定し(ステップS1303のYes)、保留変化待機回数の値から1を減算し(ステップS1305)、減算後の保留変化待機回数の値が「0」であると判定し(ステップS1307)、保留表示画像a2の表示態様を「保留A」に対応する表示態様に変化させることを含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1309)、先読み実行回数の値から1減算し(ステップS1311)、減算後の先読み実行回数の値は「4」であって0でないと判定し(ステップS1313のNo)、当該特図変動遊技の変動時間は8000msであるため通常予告演出を実行しないと判定し(ステップS1317)、通常予告演出を実行しないので通常予告コマンドを出力せず(ステップS1319)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図33(e)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図33(e)に示すように、第一保留表示部700に保留表示画像a1〜a4が表示され、第二保留表示部710に「舎弟」のキャラクタ画像と共に「8」という文字画像が表示され、合計12個の特図1変動遊技が保留されていることが報知される。
また、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理のステップS1309において、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208に保留変化コマンドを送信している。また、本実施例によるパチンコ機100では、「保留A」に対応する表示態様として、「悪徳商人越後屋」を表したキャラクタ画像に代えて「独眼のパンダ」を表したキャラクタ画像が用いられる。このため、図33(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の第一保留表示部700に表示された保留表示画像b4は、当該特図変動遊技が開始してから所定時間の経過後に当該保留変化コマンドに基づいて、デフォルト表示の表示態様から「独眼のパンダ」を表したキャラクタ画像の表示態様に変化して装飾図柄表示装置208に表示される。
その後、図33(g)に示すように、当該特図1変動遊技およびその後に実行された特図1変動遊技はいずれもはずれとして順次消化される。図33(h)では、図33(f)に示す保留表示画像a3に対応する特図1変動遊技が終了し、不図示の特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾2−装飾4」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾2−装飾4」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図33(i)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して、特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得し、図12に示すテーブルとは異なる特図1変動表示時間決定テーブルを参照して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図タイマ番号の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオン状態であると判断し(ステップS1301のYes)、現在の遊技状態は電サポ中でない非電サポ中あって、当該特図変動遊技が特図1変動遊技であることを確認し、保留変化待機回数の値は「0」であって0より大きくないと判定し(ステップS1303のNo)、先読み実行回数の値から1減算し(ステップS1311)、減算後の先読み実行回数の値は「0」であると判定し(ステップS1313のYes)、先読み実行中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1315)、当否判定結果と変動時間とに基づいて通常予告演出の抽選処理を実行して「予告A」を選択し(ステップS1317)、変動時間「40000ms」とステップS1317での抽選結果とに基づいて、リーチ演出としての「リーチA」と通常予告演出としての「予告A」とを実行することを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1319)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
本実施例によるパチンコ機100では、リーチ演出としての「リーチA」実行時に装飾図柄表示領域208a〜208cのいずれかの重なる領域の演出表示領域208dに「爺」のキャラクタ画像に代えて「番長の幼馴染」のキャラクタ画像が表示されるようになっている。
以上の処理が終了すると、図33(i)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図33(i)に示すように、第一保留表示部700に保留表示画像a1〜a4が表示され、第二保留表示部710に「舎弟」のキャラクタ画像と共に「4」という文字画像が表示され、合計8個の特図1変動遊技が保留されていることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「パンダ」を表したキャラクタ画像が表示されて「予告A」の演出が実行されていることが報知される(不図示)。中図柄表示領域208bに「パンダ」のキャラクタ画像が表示されてから所定時間の経過後に、図33(j)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cでは装飾図柄の「装飾4」が表示され、演出表示領域208dに表示されていた「パンダ」に代えて、中図柄表示領域208bには図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出が表示され、さらに演出表示領域208dの中央部上方には「リーチ!」という文字画像が表示されて、リーチ演出が実行されていることが報知される。演出表示領域208dに「リーチ!」という文字画像が表示されてから所定時間の経過後に、図34(a)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「幼馴染」を表したキャラクタ画像が表示されて「リーチA」の演出が実行されていることが報知される。演出表示領域208dに「幼馴染」を表したキャラクタ画像が表示されてから所定時間経過後に図34(b)に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「幼馴染」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾4」が表示され、図柄変動表示を開始してから40000ms経過後に、図34(c)に示すように中図柄表示領域208bには「装飾4」に代えて「装飾3」が表示される。これにより左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾3−装飾4」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「リーチAはずれ」であることが報知される。また、図示は省略するが、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾3−装飾4」が停止表示されるよりも前に特図1表示装置212には「特図I」が停止表示される。
このように、本実施例によるパチンコ機100は、一の始動情報(例えば、一の特図変動遊技)に対して一の始動保留表示で表示する(例えば、保留表示画像a1〜a4)第一始動保留表示部(例えば、第一保留表示部700)と、複数の始動情報(例えば、複数の特図変動遊技)をまとめて一の始動保留表示として表示する(例えば、「舎弟」キャラクタ画像と共に表示される文字画像)第二始動保留表示部(例えば、第二保留表示部710)とを有している。
また、本実施例によるパチンコ機100は、第一始動保留表示部(例えば、第一保留表示部700)に対応する始動情報(例えば、特図変動遊技)に対して先読み予告を実行可能とする予告手段(例えば、第1副制御部400、CPU404、装飾図柄表示装置208)を有している。
また、本実施例によるパチンコ機100では、始動保留表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は、第一始動保留表示部(例えば、第一保留表示部700)に表示される一の始動保留表示(例えば、保留表示画像a1〜a4)に対応する始動情報(例えば、特図変動遊技)が消化されたことに基づいて、消化された始動情報(例えば、特図変動遊技)を減算して複数の始動情報(例えば、特図変動遊技)をまとめて第二始動保留表示部(例えば、第二保留表示部710)に一の始動保留表示(例えば、「舎弟」キャラクタ画像と共に表示される文字画像)として表示できるようになっている。
また、第一始動保留表示部(例えば、第一保留表示部700)と同様に、第二始動保留表示部(例えば、第二保留表示部710)は、一の始動情報(例えば、一の特図変動遊技)に対して一の始動保留表示で表示してその際、当該始動保留表示を第一始動保留表示部での始動保留表示よりも小さくかつまとめて表示してもよい。
本実施例によるパチンコ機100によれば、所定数(例えば、4)を超える特図1変動遊技に対応する保留数の少なくとも一部はまとめて表示されるため、先読み予告報知が行われないことを認識しやすい場合がある。
次に、図35及び図36を用いて本実施の形態の実施例8によるパチンコ機100の特図変動遊技について説明する。本実施例では、特図1変動遊技の保留数の上限が特に設定されておらず、RAM308に記憶可能な特図1乱数値の組の数だけ、特図1変動遊技を保留することができ、RAM308に記憶可能な特図2乱数値の組の数だけ、特図2変動遊技を保留することができるパチンコ機100について説明する。また、本実施例によるパチンコ機100は、特図1および特図2の始動情報がいずれも保留されている場合に特図2の始動情報を優先して消化する特図2優先変動機である。図35(a)乃至図36(b)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技が大当りになる場合を時系列で示し、図35(a)乃至図36(a)および図36(c)は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技がはずれになる場合を時系列で示している。
図35(a)に示す時点では、特図1変動遊技が14個保留されている。このため、第一保留表示部700に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2と、3個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a3と、4個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a4とがそれぞれ表示され、第二保留表示部710に「番長の舎弟」を表したキャラクタ画像と共に「10」という文字画像が表示され、合計14個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。
本実施例によるパチンコ機100は、保留表示画像を「保留A」または「保留B(当確)」の保留表示態様で表示する先読み予告を特図変動遊技の保留数が所定数以下になった場合に実行可能に構成されている。本実施例によるパチンコ機100では、当該所定数は、第一保留表示部700に保留表示可能な特図変動遊技の保留数の範囲内の値に設定されている。本実施例では、当該所定数は例えば第一保留表示部700に保留表示可能な最大値「4」とは異なる値「2」に設定されている。このように、当該所定数は、第一保留表示部700に保留表示可能な特図変動遊技の保留数の最大値と一致させずに設定されていてもよい。
本例では、図35(a)の時点で保留表示画像a1、a2に対応する特図1変動遊技に対して実行された始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理のステップS1207の保留変化抽選処理において、いずれも「変化なし」が選択されている。このため、図35(a)に示すように、保留表示画像a1、a2は、いずれも「変化なし」のデフォルト表示の表示態様で表示されている。
本実施例によるパチンコ機100では、特図1変動遊技の保留数が所定数(例えば、2)を超えている場合であっても、ステップS1207の保留変化抽選処理を実行して、「変化なし」、「保留A」および「保留B(当確)」のいずれを選択するかの抽選を行っている。この場合において、当該抽選で「保留A」に当選すると、ステップS1211の保留変化タイミング抽選処理において「入賞時」を選択することはなく、「途中変化パターン」を選択する。図35(a)に示す時点では、パチンコ機100は、3個目に保留されている特図1変動遊技の保留順位が所定数(例えば、2)を超えているので遊技者に先読み予告が認識可能な特別表示態様で保留表示画像を表示せず、見かけ上、先読み予告を実行していることにはならない。一方、パチンコ機100は、保留変化タイミング抽選処理において途中変化パターンに当選したことに基づいて先読み予告の実行を設定した状態になっている。
特図2保留表示領域208d2には、特図1保留表示領域208d1と同様に一つの特図1変動遊技の保留に対して一つの保留表示画像を表示する第一保留表示部と、複数の特図1変動遊技の保留をまとめて一つの保留表示画像として表示する第二保留表示部とが設けられている。本例では、特図2変動遊技が保留されていないので、特図2保留表示領域208d2の第一および第二保留表示部のいずれにも保留表示画像が表示されていない。
また、図35(a)では、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する、特図1変動遊技の実行中の図柄変動表示が開始され。なお、現時点でのパチンコ機100の遊技状態は、電サポ状態ではない非電サポ状態であり、特図低確率状態である。
この特図1変動遊技が開始してから所定時間経過後に、不図示の特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに図35(b)に示すように左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾6−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾6−装飾3」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図35(c)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得し、図12に示すテーブルとは異なる特図1変動表示時間決定テーブルを参照して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図タイマ番号の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオン状態であると判断し(ステップS1301のYes)、現在の遊技状態は非電サポ中であって当該特図変動遊技が特図1変動遊技であることを確認し、保留変化待機回数の値が「1」であって0より大きいと判定し(ステップS1303のYes)、保留変化待機回数の値から1を減算し(ステップS1305)、減算後の保留変化待機回数の値が「0」であると判定し(ステップS1307)、保留表示画像a2の表示態様を「保留A」の表示態様に変化させることを含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1309)、先読み実行回数の値から1減算し(ステップS1311)、減算後の先読み実行回数の値は「2」であって0でないと判定し(ステップS1313のNo)、当該特図変動遊技の変動時間は8000msであるため通常予告演出を実行しないと判定し(ステップS1317)、通常予告演出を実行しないので通常予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力せず(ステップS1319)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図35(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図35(c)に示すように、第一保留表示部700に保留表示画像a1〜a4が表示され、第二保留表示部710に「舎弟」のキャラクタ画像と共に「9」という文字画像が表示され、合計13個の特図1変動遊技が保留されていることが報知される。
また、本実施例によるパチンコ機100では、「保留A」に対応する表示態様として、「悪徳商人越後屋」を表したキャラクタ画像に代えて「番長」を表したキャラクタ画像が用いられる。このため、図35(d)に示すように、保留表示画像a2は、当該特図1変動遊技が開始してから所定時間の経過後に、当該保留変化コマンドに基づいて、デフォルト表示の表示態様から「番長」を表したキャラクタ画像の表示態様に変化して装飾図柄表示装置208の第一保留表示部700に表示される。
この特図1変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば8000ms時間の経過後)に、不図示の特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに図35(e)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾9−装飾1−装飾0」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾9−装飾1−装飾0」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図35(f)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得し、図12に示すテーブルとは異なる特図1変動表示時間決定テーブルを参照して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図タイマ番号の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオン状態であると判断し(ステップS1301のYes)、現在の遊技状態は非電サポ中であって当該特図変動遊技が特図1変動遊技であることを確認し、保留変化待機回数の値が「0」であって0より大きくないと判定し(ステップS1303のNo)、先読み実行回数の値から1減算し(ステップS1311)、減算後の先読み実行回数の値は「1」であって0でないと判定し(ステップS1313のNo)、当該特図変動遊技の変動時間は8000msであるため通常予告演出を実行しないと判定し(ステップS1317)、通常予告演出を実行しないので通常予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力せず(ステップS1319)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図35(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図35(f)に示すように、第一保留表示部700には、「保留A」に対応する「番長」を表したキャラクタ画像の表示態様による保留表示画像a1と、円形のデフォルト表示の表示態様による保留表示画像a2〜a4とが表示され、第二保留表示部710には「舎弟」のキャラクタ画像と共に「8」という文字画像が表示され、合計12個の特図1変動遊技が保留されていることが報知される。
この特図1変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば8000ms時間の経過後)に、不図示の特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに図35(g)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾8−装飾9」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾8−装飾9」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図35(h)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図1変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して、特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得し、図12に示すテーブルとは異なる特図1変動表示時間決定テーブルを参照して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本例では例えば、当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図A」)となり、特図1変動遊技の変動時間は65000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図タイマ番号の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告処理が実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、現在の遊技状態は電サポ中でない非電サポ中あって、当該特図変動遊技が特図1変動遊技であることを確認し、保留変化待機回数の値は「0」であって0より大きくないと判定し(ステップS1303のNo)、先読み実行回数の値から1減算し(ステップS1311)、減算後の先読み実行回数の値は「0」であると判定し(ステップS1313のYes)、先読み実行中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1315)、当否判定結果と変動時間とに基づいて通常予告演出の抽選処理を実行して「予告B」に当選したと判定し(ステップS1317)、変動時間「65000ms」とステップS1317での抽選結果とに基づいて、リーチ演出としての「リーチB当り」と通常予告演出としての「予告B」とを実行することを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1319)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
本実施例によるパチンコ機100では、通常予告演出としての「予告B」実行時に装飾図柄表示領域208a〜208cのいずれかの重なる領域の演出表示領域208dに「番長の担任の先生」のキャラクタ画像が表示され、リーチ演出としての「リーチB」実行時に装飾図柄表示領域208a〜208cのいずれかの重なる領域の演出表示領域208dに「番長」のキャラクタ画像が表示されるようになっている。
以上の処理が終了すると、図35(h)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図35(h)に示すように、第一保留表示部700に保留表示画像a1〜a4が表示され、第二保留表示部710に「舎弟」のキャラクタ画像と共に「7」という文字画像が表示され、合計11個の特図1変動遊技が保留されていることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、図35(i)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「担任の先生」を表したキャラクタ画像が表示されて「予告B」の演出が実行されていることが報知される。中図柄表示領域208bに「担任の先生」のキャラクタ画像が表示されてから所定時間の経過後に、図35(j)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cには装飾図柄の「装飾2」が表示され、演出表示領域208dに表示されていた「担任の先生」に代えて、中図柄表示領域208bには図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出が表示され、さらに演出表示領域208dの中央部上方には「リーチ!」という文字画像が表示されて、リーチ演出が実行されていることが報知される。演出表示領域208dに「リーチ!」という文字画像が表示されてから所定時間の経過後に、図36(a)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「番長」を表したキャラクタ画像が表示されて「リーチB」の演出が実行されていることが報知される。演出表示領域208dに「番長」を表したキャラクタ画像が表示されてから所定時間経過後(図柄変動表示を開始してから65000ms経過後)に図36(b)に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「番長」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾2」が表示される。これにより左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「リーチB当り」であることが報知される。また、図示は省略するが、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示されるよりも前に特図1表示装置212には「特図A」が停止表示される。
一方、図35(h)に示す特図1変動遊技の開始に先立って開始される当否判定による当否判定結果が、はずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)であり、特図1変動遊技の変動時間は60000msである場合には、図36(a)に示す「リーチB」演出に続いて、図柄変動表示を開始してから60000ms経過後に、図36(c)に示すように、演出表示領域208dに表示されていた「番長」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾3」が表示される。これにより左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「リーチBはずれ」であることが報知される。
このように、本実施例によるパチンコ機100は、一の始動情報(例えば、一の特図変動遊技)に対して一の始動保留表示で表示する(例えば、保留表示画像a1〜a4)第一始動保留表示部(例えば、第一保留表示部700)と、複数の始動情報(例えば、複数の特図変動遊技)をまとめて一の始動保留表示として表示する(例えば、「舎弟」キャラクタ画像と共に表示される文字画像)第二始動保留表示部(例えば、第二保留表示部710)とを有している。
また、本実施例によるパチンコ機100は、第一始動保留表示部(例えば、第一保留表示部700)に対応する始動情報(例えば、特図変動遊技)に対して先読み予告を実行可能とする予告手段(例えば、第1副制御部400、CPU404、装飾図柄表示装置208)を有している。
本実施例では、当該所定数は例えば第一保留表示部700に保留表示可能な最大値「4」とは異なる値「2」に設定されている。このように、当該所定数は、第一保留表示部700に保留表示可能な特図変動遊技の保留数の最大値と一致させずに設定されていてもよい。
また、本実施例によるパチンコ機100では、始動保留表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は、第一始動保留表示部(例えば、第一保留表示部700)に表示される一の始動保留表示(例えば、保留表示画像a1〜a4)に対応する始動情報(例えば、特図変動遊技)が消化されたことに基づいて、消化された始動情報(例えば、特図変動遊技)を減算して複数の始動情報(例えば、特図変動遊技)をまとめて第二始動保留表示部(例えば、第二保留表示部710)に一の始動保留表示(例えば、「舎弟」キャラクタ画像と共に表示される文字画像)として表示できるようになっている。
また、第一始動保留表示部(例えば、第一保留表示部700)と同様に、第二始動保留表示部(例えば、第二保留表示部710)は、一の始動情報(例えば、一の特図変動遊技)に対して一の始動保留表示で表示してその際、当該始動保留表示を第一始動保留表示部での始動保留表示よりも小さくかつまとめて表示してもよい。
本実施例によるパチンコ機100によれば、所定数(例えば、2)を超える特図1変動遊技に対応する保留数の少なくとも一部はまとめて表示されるため、先読み予告報知が行われないことを認識しやすい場合がある。
次に、図37を用いて本実施の形態の変形例1によるパチンコ機100の保留表示の表示態様について説明する。本変形例では、特図1変動遊技の保留数の上限が特に設定されておらず、RAM308に記憶可能なだけ特図1変動遊技を保留することができるパチンコ機100について説明する。
本変形例によるパチンコ機100では、第一保留表示部700に最大で5個の特図1変動遊技の保留を表示することができるようになっている。図37(a)では、特図1変動遊技が15個保留されている状態を示している。第一保留表示部700には、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2と、3個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a3と、4個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a4と、5個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a5とがそれぞれ表示され、第二保留表示部710に「番長の舎弟」を表したキャラクタ画像と共に6〜15個目に保留された特図1変動遊技を一まとめにして示す「10」という文字画像が表示され、合計15個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。
図37(b)では、15個保留されていた特図変動遊技が1個消化されて、特図1変動遊技が14個保留されている状態を示している。第一保留表示部700には、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2と、3個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a3と、4個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a4とがそれぞれ表示され、第二保留表示部710に「番長の舎弟」を表したキャラクタ画像と共に5〜14個目に保留された特図1変動遊技を一まとめにして示す「10」という文字画像が表示され、合計14個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。
図37(c)では、14個保留されていた特図変動遊技が1個消化されて、特図1変動遊技が13個保留されている状態を示している。第一保留表示部700には、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2と、3個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a3とがそれぞれ表示され、第二保留表示部710に「番長の舎弟」を表したキャラクタ画像と共に4〜13個目に保留された特図1変動遊技を一まとめにして示す「10」という文字画像が表示され、合計13個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。
図37(d)では、13個保留されていた特図変動遊技が1個消化されて、特図1変動遊技が12個保留されている状態を示している。第一保留表示部700には、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2とがそれぞれ表示され、第二保留表示部710に「番長の舎弟」を表したキャラクタ画像と共に3〜12個目に保留された特図1変動遊技を一まとめにして示す「10」という文字画像が表示され、合計12個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。
図37(e)では、12個保留されていた特図変動遊技が1個消化されて、特図1変動遊技が11個保留されている状態を示している。第一保留表示部700には、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1が表示され、第二保留表示部710に「番長の舎弟」を表したキャラクタ画像と共に2〜11個目に保留された特図1変動遊技を一まとめにして示す「10」という文字画像が表示され、合計11個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。
このように、本変形例によるパチンコ機100は、特図1変動遊技が第一保留表示部700に表示可能な保留数を超えて保留されている場合において、第一保留表示部700に2つ以上の保留表示画像が表示されている状態から特図1変動遊技が1個だけ消化されると、第一保留表示部700に表示されている1の保留表示画像を消去して、最先に保留された特図1変動遊技が消化されたことを報知するようになっている。
本変形例によるパチンコ機100は、第一保留表示部700に1つの保留表示画像が表示されている状態から最先に保留された特図1変動遊技の消化後に特図1変動遊技が保留されていると、表示可能な分の保留表示画像を第一保留表示部700に表示し、特図1変動遊技の保留数から第一保留表示部700に表示された保留表示画像の個数を減算した値を「番長の舎弟」を表したキャラクタ画像と共に第二保留表示部710に表示するようになっている。
本例では、図37(e)に示す保留表示画像a1に対応する特図1変動遊技が消化されると、第二保留表示部710に「10」の文字画像で表示されているように、特図1変動遊技の保留数は10個になる。このため、図37(f)に示すように、表示可能な5個の保留表示画像a1〜a5が第一保留表示部700に表示され、特図1変動遊技の保留数10個から第一保留表示部700に表示された保留表示画像a1〜a5の個数を減算した値「5」が「番長の舎弟」を表したキャラクタ画像と共に第二保留表示部710に表示される。
これにより、図37(f)に示すように、第一保留表示部700には、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2と、3個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a3と、4個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a4と、5個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a5とがそれぞれ表示され、第二保留表示部710に「番長の舎弟」を表したキャラクタ画像と共に6〜10個目に保留された特図1変動遊技を一まとめにして示す「5」という文字画像が表示され、合計10個の特図1変動遊技が保留されていることが報知される。
図37(g)では、10個保留されていた特図変動遊技が1個消化されて、特図1変動遊技が9個保留されている状態を示している。第一保留表示部700には、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2と、3個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a3と、4個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a4とがそれぞれ表示され、第二保留表示部710に「番長の舎弟」を表したキャラクタ画像と共に5〜9個目に保留された特図1変動遊技を一まとめにして示す「5」という文字画像が表示され、合計9個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。
図37(h)では、9個保留されていた特図変動遊技が1個消化されて、特図1変動遊技が8個保留されている状態を示している。第一保留表示部700には、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2と、3個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a3とがそれぞれ表示され、第二保留表示部710に「番長の舎弟」を表したキャラクタ画像と共に4〜8個目に保留された特図1変動遊技を一まとめにして示す「5」という文字画像が表示され、合計8個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。
図37(i)では、8個保留されていた特図変動遊技が1個消化されて、特図1変動遊技が7個保留されている状態を示している。第一保留表示部700には、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2とがそれぞれ表示され、第二保留表示部710に「番長の舎弟」を表したキャラクタ画像と共に3〜7個目に保留された特図1変動遊技を一まとめにして示す「5」という文字画像がまとめて表示され、合計7個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。
図37(j)では、7個保留されていた特図変動遊技が1個消化されて、特図1変動遊技が6個保留されている状態を示している。第一保留表示部700には、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1が表示され、第二保留表示部710に「番長の舎弟」を表したキャラクタ画像と共に2〜6個目に保留された特図1変動遊技を一まとめにして示す「5」という文字画像が表示され、合計6個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。
このように、本変形例によるパチンコ機100では、始動保留表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は、第一始動保留表示部(例えば、第一保留表示部700)に表示される複数の始動保留表示(例えば、保留表示画像a1〜a5)に対応する始動情報(例えば、特図変動遊技)が消化されたことに基づいて、複数の消化された始動情報(例えば、特図変動遊技)を減算して複数の始動情報(例えば、特図変動遊技)をまとめて第二始動保留表示部(例えば、第二保留表示部710)に一の始動保留表示で表示(例えば、「舎弟」キャラクタ画像と共に表示される文字画像)する。
次に、図38用いて本実施の形態の変形例2によるパチンコ機100の特図変動遊技について説明する。本変形例によるパチンコ機100は、特図1および特図2の始動情報がいずれも保留されている場合に特図2の始動情報を優先して消化する特図2優先変動機である。図38(a)乃至図38(g)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図38(a)では、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する、特図1変動遊技の実行中の図柄変動表示が開始されている。なお、現時点でのパチンコ機100の遊技状態は、電サポ状態ではない非電サポ状態であり、特図低確率状態である。
図38(a)に示す時点では、特図1変動遊技が2個保留されているので、特図1保留表示領域208d1には、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2とが表示され、合計2個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。また、本例では、特図2変動遊技は保留されていないので、特図2保留表示領域208d2には、保留表示画像は表示されていない。
この特図1変動遊技中に特図1始動口230に1個の遊技球が入賞し、当該特図変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、導出された特図1始動情報について図18および図19に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300は、例えば導出された特図1始動情報について、現在の遊技状態が電サポ中でないと判断し(ステップS1000のNo)、特図1始動口230への入賞であると判断し(ステップS1101のYes)、図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定結果が大当りであると判定し(ステップS1103のYes)、図11(a)に示す特図1決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図A」と決定し(ステップS1105)、図12に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば65000msと決定し(ステップS1113)、これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信して、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図20に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、現在の遊技状態が電サポ状態でないと判断し(ステップS1201のNo)、入賞は特図1始動口230への入賞であると判断し(ステップS1205のYes)、図14(a)に示す保留変化抽選テーブル1を参照して保留変化抽選を実行し(ステップS1207)、保留変化抽選において「保留A」に当選したと判定し(ステップS1209のYes)、図14(b)に示す保留変化抽選テーブル2−Aを参照して保留変化タイミング抽選を実行し(ステップS1211)、当該抽選において例えば「保留2で変化」に当選したと判定し(ステップS1213のYes)、保留変化タイミング抽選処理において3個目の保留に対して「保留2で変化」に当選しているので保留変化待機回数の値として「1」を設定し(ステップS1215)、3個目の保留であるため先読み予告実行回数として「3」を設定し(ステップS1217)、先読み実行中フラグをオン状態に設定し(ステップS1219)、保留表示画像の表示態様を含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する(ステップS1221)。
本変形例によるパチンコ機100には、保留表示画像の表示態様として、円形のデフォルト表示の表示態様と、「悪徳商人越後屋」を表したキャラクタ画像の表示態様と、「番長」を表したキャラクタ画像の表示態様とを有している。本変形例によるパチンコ機100では、保留表示画像の表示態様に応じて特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低を示唆する信頼度が設定されている。例えば、パチンコ機100では、「番長」の表示態様は「悪徳商人越後屋」の表示態様よりも信頼度が高く設定されている。
本変形例によるパチンコ機100において、「悪徳商人越後屋」の表示態様は信頼度が相対的に低く例えば5%以下に設定されているため特別表示態様に相当せず、「番長」の表示態様は信頼度が相対的に高いため特別表示態様に相当している。
本変形例によるパチンコ機100では、特図1変動遊技の保留数を示す保留表示画像を「保留A」または「保留B(当確)」の保留表示態様で表示する先読み予告は、当該保留数が所定数以下になった場合に実行可能になっている。本変形例によるパチンコ機100では、当該所定数は、例えば2に設定されている。
本変形例によるパチンコ機100では、所定数(例えば、2)を超える保留順位の特図変動遊技に対応する保留表示画像は、「悪徳商人越後屋」の表示態様で表示することができ、「番長」の特別表示態様で表示することができないようになっている。
また、本変形例によるパチンコ機100では、所定数(例えば、2)を超える保留に係る始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理のステップS1207において「保留A」または「保留B(当確)」に当選した場合であって(ステップS1209のYes)、ステップS1211において「途中変化パターン」に当選した場合には(ステップS1213のYes)、新たに保留された特図変動遊技に対応する保留表示画像は入賞時にはデフォルト表示の表示態様でなく、信頼度の相対的に低い「悪徳商人越後屋」の表示態様で表示される。
このため、図38(b)に示すように、保留表示画像a3は、「悪徳商人越後屋」を表したキャラクタ画像の表示態様で保留表示領域208d1に表示される。
この特図1変動遊技が開始してから所定時間経過後に、不図示の特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに図38(c)に示すように左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾4−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾4−装飾3」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図38(d)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図タイマ番号の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、現在の遊技状態は非電サポ中であって当該特図変動遊技が特図1変動遊技であることを確認し、保留変化待機回数の値は「1」であって0より大きいと判定し(ステップS1303のYes)、保留変化待機回数の値を1減算し(ステップS1305)、減算後の保留変化待機回数の値が「0」であると判定し(ステップS1307のYes)、保留表示画像a2の表示態様を「番長」の表示態様に変化させることを含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1309)、先読み実行回数の値から1減算し(ステップS1311)、減算後の先読み実行回数の値は「2」であって0でないと判定し(ステップS1313のNo)、当該特図変動遊技の変動時間は8000msであるため通常予告演出を実行しないと判定し(ステップS1317)、通常予告演出を実行しないので通常予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力せず(ステップS1319)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図38(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図38(d)に示すように、保留表示画像a3は消去される。
また、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理のステップS1309において、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208に保留変化コマンドを送信している。また、本変形例によるパチンコ機100では、保留変化タイミング抽選において「途中変化パターン」に当選し、保留表示画像の表示態様を特別表示態様に変化させる場合には、一旦、通常の表示態様としてのデフォルト表示態様で保留表示画像を表示してから当該保留表示画像を特別表示態様に変化するようになっている。このため、図38(d)に示すように、当該保留変化コマンドに基づいて、特図1変動遊技の開始時に装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域208d1にはデフォルト表示の保留表示画像a2が表示され、図38(e)に示すように当該特図1変動遊技が開始してから所定時間の経過後に特図1保留表示領域208d1に保留表示画像a2が「番長」のキャラクタ画像の特別表示態様に変化して表示される。
この特図変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば8000ms時間の経過後)に、不図示の特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに図38(f)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾3−装飾9」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾3−装飾9」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図38(g)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図タイマ番号の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、現在の遊技状態は非電サポ中であって当該特図変動遊技が特図1変動遊技であることを確認し、保留変化待機回数の値は「0」であって0より大きくないと判定し(ステップS1303のNo)、先読み実行回数の値から1減算し(ステップS1311)、減算後の先読み実行回数の値は「1」であって0でないと判定し(ステップS1313のNo)、当該特図1変動遊技の変動時間は8000msであるため通常予告演出を実行しないと判定し(ステップS1317)、通常予告演出を実行しないので通常予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力せず(ステップS1319)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図38(g)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図38(g)に示すように、保留表示画像a1は「番長」の表示態様となり、保留表示画像a2は消去される。
以下では図示は省略するが、この特図1変動遊技が開始してから所定時間経過後に、特図1表示装置212には「特図I」が停止表示され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに例えば「装飾4−装飾1−装飾2」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾1−装飾2」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して、特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本例では例えば、当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図A」)となり、特図1変動遊技の変動時間は65000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図タイマ番号の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、現在の遊技状態は非電サポ中であって当該特図変動遊技が特図1変動遊技であることを確認し、保留変化待機回数の値は「0」であって0より大きくないと判定し(ステップS1303のNo)、先読み実行回数の値から1減算し(ステップS1311)、減算後の先読み実行回数の値は「0」であると判定し(ステップS1313のYes)、先読み実行中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1315)、当否判定結果と変動時間とに基づいて通常予告演出の抽選処理を実行して「予告B」に当選したと判定し(ステップS1317)、変動時間「65000ms」とステップS1317での抽選結果とに基づいて、リーチ演出としての「リーチB当り」と通常予告演出としての「予告B」とを実行することを示す情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して(ステップS1319)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、保留表示画像a1は消去される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「サボハニ」を表したキャラクタ画像が表示されて「予告B」の演出が実行されていることが報知される。中図柄表示領域208bに「サボハニ」のキャラクタ画像が表示されてから所定時間の経過後に、左右図柄表示領域208a、208cでは装飾図柄の「装飾3」が表示され、演出表示領域208dに表示されていた「サボハニ」に代えて、中図柄表示領域208bには装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出が表示され、さらに演出表示領域208dの中央部下方には「リーチ!」という文字画像が表示されて、リーチ演出が実行されていることが報知される。演出表示領域208dに「リーチ!」という文字画像が表示されてから所定時間の経過後に、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「姫様」を表したキャラクタ画像が表示されて「リーチB」の演出が実行されていることが報知される。図柄変動表示が開始されてから例えば65000ms時間の経過後に、演出表示領域208dに表示されていた「姫様」に代えて、中図柄表示領域208bには「装飾3」が表示される。これにより、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「リーチB当り」であることが報知される。また、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示されるよりも前に特図1表示装置212には「特図A」が停止表示される。
このように本変形例によるパチンコ機100は、低信頼度の予告(例えば、「悪徳商人越後屋」の保留表示態様)と、高信頼度の先読み予告(例えば、「番長」の保留表示態様)とを有し、低信頼度の予告は所定数(例えば、2)を超える保留順位の特図変動遊技に対しても実行可能に構成されている。
低信頼度の予告が所定数(例えば、2)を超える保留順位の特図変動遊技の保留表示として表示されても、遊技者はそのことに基づいて遊技を一時中断、すなわち止め打ちをすることが想定し難いため、遊技台の稼働率を低下させるおそれはほとんどない。
また、本変形例によるパチンコ機100は、保留変化抽選において「保留A」または「保留B(当確)」に当選した場合には、所定数(例えば、2)を超える保留順位の特図変動遊技に対応する保留表示画像を低信頼度の予告の表示態様(例えば、「悪徳商人越後屋」の保留表示態様)で表示し、当該特図変動遊技の保留順位が所定数(例えば、2)以下になった場合に一旦デフォルト表示で保留表示画像を表示した後、高信頼度の特別表示態様(例えば、「番長」の保留表示態様)で保留表示画像を表示するようになっている。
先読み予告報知が実行されていると、遊技者によっては先読み予告の対象となる特図変動遊技まで遊技球の発射を止めてしまう場合が想定される。このようなことが想定される場合に本変形例によるパチンコ機100によれば、保留表示画像の表示態様が変化するかもしれないことを期待して遊技者が遊技を継続するので、長時間の遊技球の発射停止を抑制できる場合がある。
次に、本実施の形態の変形例3によるパチンコ機100の特図変動遊技について図39を用いて説明する。本変形例によるパチンコ機100は、特図1および特図2の始動情報がいずれも保留されている場合に特図2の始動情報を優先して消化する特図2優先変動機である。図39(a)乃至図39(c)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図39(a)では、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する、特図1変動遊技の実行中の図柄変動表示が開始されている。なお、現時点でのパチンコ機100の遊技状態は、電サポ状態であり、特図高確率状態である。
装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方左寄りに第一保留表示領域800が設けられている。第一保留表示領域800は、特図1および特図2乱数値記憶領域
に記憶されている特図1および特図2乱数値の組の数を特図1および特図2保留数(特図1および特図2始動情報保留数)として遊技者に報知可能になっている。また、第一保留表示領域800は、1番目〜2番目に消化される特図変動遊技に対応する保留表示画像がそれぞれ表示できるようになっている。図39(a)に示す時点では、特図1変動遊技と特図2変動遊技とがそれぞれ1個ずつ保留されているので、第一保留表示領域800に、1番目(最先)に消化される特図2変動遊技に対応する保留表示画像b1と、2番目に消化される特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1がそれぞれ表示されている。
第一保留表示領域800は、先読み予告を表示することができる先読み予告表示可能領域に相当する。このため、特図1および特図2変動遊技の保留数を示す保留表示画像を「保留A」または「保留B(当確)」の保留表示態様で表示する先読み予告は、第一保留表示領域800において実行可能になっている。先読み予告は、特図1および特図2変動遊技の保留数が所定数以下になった場合に実行可能になっている。このため、本変形例によるパチンコ機100では、当該所定数は第一保留表示領域800に保留表示可能な特図変動遊技の保留数の値以下に設定されている。本実施例では、当該所定数は例えば第一保留表示領域800に保留表示可能な最大値「2」と等しい値「2」に設定されている。図39(a)に示すように、第一保留表示領域800には、保留表示画像a1が先読み予告である「吉宗」を表したキャラクタ画像の特別表示態様で表示されている。
また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方中央から下方右寄りであって第一保留表示領域800の右隣には、第二保留表示領域810が設けられている。第二保留表示領域810は、特図1および特図2乱数値記憶領域に記憶されている特図1および特図2乱数値の組の数を特図1および特図2保留数(特図1始動情報保留数)として遊技者に報知可能になっている。また、第二保留表示領域810は、3番目〜8番目に消化される特図変動遊技に対応する保留表示画像がそれぞれ表示できるようになっている。また、第二保留表示領域810に保留される特図1および特図2変動遊技の保留順位は、所定数(例えば、2)を超えている。このため、第二保留表示領域810は、先読み予告表示を表示することができないようになっている。図39(a)に示す時点では保留されている特図1および特図2変動遊技の合計は2個であるので、第二保留表示領域810には保留表示画像が表示されていない。
ここで、図39(b)に示すように、特図2始動口232の羽根部材232aが開放状態になった際に、遊技球900が特図2始動口232に入賞したとする。本変形例によるパチンコ機100は、特図2優先変動機であるので、当該入賞に基づく特図2変動遊技は、保留表示画像a1に対応する特図1変動遊技よりも先に消化される。このため、当該入賞に基づく特図2変動遊技は2番目に消化される特図変動遊技となる。
このため、図39(b)に示すように、特図1変動遊技の保留に対応する保留表示画像a1に代えて、特図2変動遊技の保留に対応する保留表示画像b2が第一保留表示領域800に表示される。また、保留表示画像a1に対応する特図1変動遊技は3番目に消化される特図変動遊技になるので、第二保留表示領域810に保留表示画像a1が表示される。
第二保留表示領域810は、先読み予告表示を表示することができないようになっているが、特図2変動遊技が割り込んで保留順位が繰り下がった特図1変動遊技に対応する保留表示画像が第一保留表示領域800において特別表示態様で表示されていた場合には、特別表示態様のまま第二保留表示領域810に表示される。このため、図39(c)に示すように、第二保留表示領域810には、「吉宗」のキャラクタ画像を表した特別表示態様で保留表示画像a1が表示される。
このように、本変形例によるパチンコ機100は、特図1および特図2の始動情報がいずれも保留されている場合に特図2の始動情報を優先して消化する特図2優先変動機であって、始動情報記憶手段(例えば、RAM308に設けられた特図1および特図2乱数値記憶領域)に記憶されている始動情報(例えば、特図1乱数値の組や特図2乱数値の組)に基づく図柄変動表示(例えば、特図変動遊技)の実行よりも前に、当該始動情報に基づく先読み予告(例えば、特別表示態様で保留表示画像を表示)を実行可能な予告手段(例えば、第1副制御部400のCPU404、装飾図柄表示装置208)と、所定数(例えば、2)以下の特図始動情報(例えば、特図1乱数値の組や特図2乱数値の組)を特別表示態様で表示して先読み予告表示を実行する先読み予告表示可能領域(例えば、第一保留表示領域800)と、所定数(例えば、2)を超える特図始動情報(例えば、特図1乱数値の組や特図2乱数値の組)を通常の表示態様(例えば、デフォルト表示)で表示して先読み予告表示のできない先読み予告表示不可能領域(例えば、第二保留表示領域810)とを有し、予告手段は、先読み予告表示可能領域に特別の表示態様で第一始動保留表示(例えば、「悪徳商人越後屋」や「吉宗」等のキャラクタ画像による保留表示画像)を表示してから先読み予告を実行した後に、第二始動情報(例えば、特図2乱数値の組)が割り込んで当該第一始動保留表示を先読み予告表示不可能領域に表示した場合には、当該第一始動保留表示を特別表示態様で継続して表示するようになっている。
次に、以上説明した一実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図1乃至図39を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技球が始動領域(例えば、特図1始動口230、特図2始動口232)に進入したことに基づいて生成した始動情報を記憶可能な始動情報記憶手段(例えば、主制御部300のRAM308に設けられた特図1乱数値記憶領域や特図2乱数値記憶領域)と、
前記始動情報記憶手段から取得した始動情報に基づいて当否判定を実行可能な当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304、特図2関連抽選処理(ステップS229)や特図1関連抽選処理(ステップS231))と、
図柄の変動表示を行った後に前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208)と、
所定の先読み予告条件が成立した場合に、先読み予告を実行可能な先読み予告手段(例えば、主制御部300のCPU304、特図先読み処理(ステップS224)、第1副制御部400のCPU404、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記先読み予告手段は、前記始動情報記憶手段に記憶されている前記始動情報の数が所定数以下である場合に前記先読み予告を実行可能に構成されている(例えば、図14に示す保留変化抽選テーブル1、2−Aおよび2−B、図20に示す始動情報取得時第1副制御部先読み予告実行処理、図21に示す特図変動遊技開始時第1副制御部先読み予告実行処理)こと
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、先読み予告は、通常の予告と異なり、将来の特図変動遊技に対して遊技者に期待を持たせつつ、遊技者を待たせすぎないようにすることができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100は、遊技者が先読み予告の対象となる図柄変動表示まで遊技球の発射を止めてしまうのを防止して長時間の遊技球の発射停止を抑制し得る場合がある。
(2)上記パチンコ機100であって、
前記所定数は、前記始動情報記憶手段に記憶可能な前記始動情報の上限数よりも小さく設定されていること
を特徴とする。
遊技者によっては先読み予告の対象となる特図変動遊技まで遊技球の発射を止めてしまう場合が想定される。このような場合に当該構成を備えたパチンコ機100によれば、長時間の遊技球の発射停止を抑制できる場合がある。
(2−2)上記パチンコ機100であって、
前記予告手段は、対象となる始動情報が認識可能な態様(例えば、「保留A」および「保留B(当確)」の表示態様)で前記先読みの予告を実行可能に構成されている(例えば、ステップS1207〜ステップS1215、ステップS1221、ステップS1303〜ステップS1309)こと
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、当りの期待が持てる特図変動遊技を遊技者に認識させることで遊技の興趣を向上できる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の数を始動保留表示(例えば、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、装飾図柄表示装置208の208d1、d2に表示される特図変動遊技の保留表示)として報知するよう構成され、
前記先読み予告手段は、前記始動保留表示を通常の表示態様(例えば、円形のデフォルト表示)とは異なる特別表示態様例えば、「悪徳商人越後屋」、「吉宗」、「独眼のパンダ」および「番長」のそれぞれを表したキャラクタ画像)で表示して前記先読み予告を実行可能に構成されていること
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、当りの期待が持てる特図変動遊技をより分かりやすく遊技者に認識させることができる場合がある。
(4)上記パチンコ機100であって、
前記先読み予告手段は、新たに取得した始動情報に対応する始動保留表示を前記特別表示態様で表示させる第一の先読み予告(例えば、特図1または特図2始動口への遊技球の入賞時に「悪徳商人越後屋」、「吉宗」、「独眼のパンダ」および「番長」のそれぞれを表したキャラクタ画像で保留表示画像を表示)を実行可能であり、
前記予告手段は、新たに取得した始動情報に対応する始動保留表示を前記通常の表示態様で一旦表示した後、所定条件の成立を契機に前記特別表示態様に変化させる第二の先読み予告(例えば、円形のデフォルト表示で保留表示画像を表示した後に「悪徳商人越後屋」、「吉宗」、「独眼のパンダ」および「番長」のそれぞれを表したキャラクタ画像で保留表示画像を表示)を実行可能であり、
前記先読み予告手段は、新たに取得した始動情報に対応する始動保留表示を行う時点で、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の数が前記所定数以下である場合には、前記第一の先読み予告および前記第二の先読み予告(例えば、図38(d)及び図38(e)の保留表示画像a2)のいずれか一方を実行可能であり(例えば、第一の先読み予告の一例として図22(b)の保留表示画像a1の表示、第二の先読み予告の一例として図38(d)から図38(e)の保留表示画像a2の表示態様の変更)、
前記先読み予告手段は、新たに取得した始動情報に対応する始動保留表示を行う時点で、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の数が前記所定数を超える場合には、前記第二の先読み予告を実行可能である(例えば、図23(b)から図23(e)の保留表示画像a3の表示態様の変更)こと
を特徴とする。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記先読み予告手段は、前記第二の先読み予告を実行する場合の前記所定条件の成立として、前記通常の表示態様で実行している始動保留表示が前記所定数以下に対応する表示位置に到来すること(例えば、特図1または特図2変動遊技が1個消化され、消化された特図変動遊技または特図1および特図2変動遊技の合計の保留数が所定数になること)を少なくとも含んで構成されること
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、保留変化のタイミングを複数備えることで遊技の興趣を向上しつつ、保留の表示態様が変化するのは所定数以下のため、保留の表示態様が変化してから当該保留が消化されるまでの期間が短くなるので、遊技者を待たせすぎず、止め打ちによるパチンコ機100の稼動率低下を防止することができる場合がある。パチンコ機100は、入賞時に所定数を越える始動保留については通常の表示態様でしか行わないが、表示態様が途中で変化可能に構成されているため遊技者の期待を損なうことがない。
(6)上記パチンコ機100であって、
前記始動保留表示は、前記特定の当否判定結果が導出される場合にのみ表示可能な特定表示態様(例えば、「保留B(当確)」)を備えており、
前記先読み予告手段は、前記所定数を超える場合であっても前記始動保留表示を前記特定表示態様で実行可能とすること
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100では、特定表示態様は大当り確定となる場合に表示可能となるため、出現する確率はそれほど高く設定されていない。そのため、所定数を超える場合に出現したとしても止め打ちによるパチンコ機100の極度の稼動率低下を招くことがない。また、特定表示態様は当確のため出現率が低いものの所定数を超える場合にも出現するため、パチンコ機100は所定数を超える保留に対しても保留変化予告を実行することができ、遊技の興趣を向上できる場合がある。
(7)上記パチンコ機100であって、
前記先読み予告手段は、前記所定数以下である始動情報に対応する始動保留表示を一の始動情報に対して一の始動保留表示で表示(例えば、第一保留表示部700に表示される保留表示画像)を行い、前記所定数を超える始動情報に対応する始動保留表示を少なくとも一部の複数の始動情報にまとめて一の始動保留表示で表示(例えば、第二保留表示部710に表示される数字の文字画像)を実行可能とすること
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、所定数を超える始動情報に対応する始動保留表示の少なくとも一部はまとめて表示されるため、先読み予告が行われないことを認識しやすい場合がある。
(8)上記パチンコ機100であって、
前記図柄表示手段に特定の図柄態様が停止表示した後で特別遊技状態(例えば、大当り遊技)に制御する遊技状態制御手段(例えば、主制御部300、CPU304、特図2状態更新処理(ステップS225)、特図1状態更新処理(ステップS227))をさらに有し、
所定の第一状態(例えば、非電サポ状態)と該第一状態よりも遊技球が前記始動領域に進入しやすい第二状態(例えば、電サポ状態)を備え、
前記第二状態における前記所定数は前記第一状態における所定数よりも大きく設定されていること
を特徴とする。
第二状態(電サポ状態)は、始動領域に遊技球が入賞しやすい状態であるため、それに伴い図柄変動表示の時間を短くするなどして保留の消化効率を高めている。そのため、電サポ状態では所定数が大きく設定されていたとしても、パチンコ機100の極端な稼動率の低下に繋がり難い。また、特図2での大当りが特図1の大当りで付与される特典よりも大きいような特2優先変動機においては、電サポ状態(特図2が変動しやすい状態)で先読み予告を開始した場合であっても、遊技者は特図2の保留が少なくなると相対的に不利な特図1の抽選にならないように遊技球を打ち続けるので遊技球の発射を止める可能性は低い。このため、パチンコ機100の稼動率の低下を招くことなく遊技の興趣を向上しうる場合がある。
(9)上記パチンコ機100であって、
前記予告手段は、前記遊技球が始動領域(例えば、特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞したことに基づいて前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報(例えば、特図1および特図2始動情報)の数(例えば、保留数)が前記所定数以下の場合と比較して前記所定数を超える場合に低確率で前記先読み予告を実行可能とすること
を特徴とする。
(11)上記パチンコ機100であって、
前記始動情報記憶手段は、前記始動領域のうち第一の始動領域(例えば、特図1始動口230)に遊技球が進入したことに基づいて生成した始動情報を記憶可能な第一の始動情報記憶手段(例えば、RAM308に設けられた特図1乱数値記憶領域)と、前記始動領域のうち第二の始動領域(例えば、特図2始動口232)に遊技球が入賞したことに基づいて生成した始動情報を記憶可能な第二の始動情報記憶手段(例えば、RAM308に設けられた特図2乱数値記憶領域)とを有し、
前記第一の始動情報記憶手段および前記第二の始動情報記憶手段の両方に前記始動情報が記憶されている場合には、前記第二の始動情報記憶手段から取得した始動情報に基づいて前記図柄変動表示を実行する一方、前記第一の始動情報記憶手段および前記第二の始動情報記憶手段の一方に前記始動情報が記憶されている場合には、前記始動情報が記憶されている始動情報記憶手段から取得した始動情報に基づいて前記図柄変動表示を実行するように構成され、
所定の第一状態(例えば、非電サポ状態)と該第一状態よりも遊技球が前記第二の始動領域に進入しやすい第二状態(例えば、電サポ状態)とを備え、
前記予告手段は、前記第二状態中では前記第二の始動情報記憶手段に記憶されている始動情報が所定数(例えば、3)以下となる場合に前記先読み予告を実行可能に構成されていること
を特徴とする。
(12)上記パチンコ機100であって、
前記始動情報記憶手段は、前記始動領域のうち第一の始動領域(例えば、特図1始動口230)に遊技球が進入したことに基づいて生成した始動情報を記憶可能な第一の始動情報記憶手段(RAM308の特図1保留数記憶領域)と、前記始動領域のうち第二の始動領域(例えば、特図2始動口232)に遊技球が進入したことに基づいて生成した始動情報を記憶可能な第二の始動情報記憶手段(RAM308の特図2保留数記憶領域)とを有し、
前記第一の始動情報記憶手段および前記第二の始動情報記憶手段の両方に前記始動情報が記憶されている場合には、前記第二の始動情報記憶手段から取得した始動情報に基づいて前記図柄変動表示を実行する一方、前記第一の始動情報記憶手段および前記第二の始動情報記憶手段の一方に前記始動情報が記憶されている場合には、前記始動情報が記憶されている始動情報記憶手段から取得した始動情報に基づいて前記図柄変動表示を実行するように構成され、
所定の第一状態(例えば、非電サポ状態)と該第一状態よりも遊技球が前記第二の始動領域に進入しやすい第二状態(例えば、電サポ状態)を備え、
前記予告手段は、前記第一状態中は前記第一の始動情報記憶手段に記憶されている始動情報が所定数(例えば、2)以下となる場合に前記先読み予告を実行可能とすること
を特徴とする。
(13)上記パチンコ機100であって、
前記始動情報記憶手段は、前記始動領域のうち第一の始動領域(例えば、特図1始動口230)に遊技球が入賞したことに基づいて生成した始動情報(例えば、特図1始動情報)を記憶可能な第一の始動情報記憶手段(例えば、RAM308に設けられた特図1乱数値記憶領域)と、前記始動領域のうち第二の始動領域(例えば、特図2始動口232)に遊技球が入賞したことに基づいて生成した始動情報(例えば、特図2始動情報)を記憶可能な第二の始動情報記憶手段(例えば、RAM308に設けられた特図2乱数値記憶領域)とを有し、
前記第一の始動情報記憶手段および前記第二の始動情報記憶手段に前記始動情報が記憶された順に、該始動情報に基づいて前記図柄変動表示を実行するように構成し、
所定の第一状態(例えば、非電サポ状態)と該第一状態よりも遊技球が前記第二の始動領域に進入しやすい第二状態(例えば、電サポ状態)を備え、
前記予告手段は、前記第一状態または第二状態にかかわらず前記第一の始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の数と前記第二の始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の数との合計値が前記所定数(例えば、特図1および特図2保留数を合計して3)以下となる場合に前記先読み予告を実行可能に構成されていること
を特徴とする。
(14)上記パチンコ機100であって、
前記第一状態における所定数(例えば、2)よりも前記第二状態における所定数(例えば、3)の方が大きく設定されていること
を特徴とする。
(15)上記パチンコ機100であって、
前記始動情報記憶手段は、前記始動領域のうち第一の始動領域(例えば、特図1始動口230)に遊技球が進入したことに基づいて生成した始動情報を記憶可能な第一の始動情報記憶手段(RAM308に設けられた特図1乱数値記憶領域)と、前記始動領域のうち第二の始動領域(例えば、特図2始動口232)に遊技球が入賞したことに基づいて生成した始動情報を記憶可能な第二の始動情報記憶手段(RAM308に設けられた特図2乱数値記憶領域)とを有し、
前記第一の始動情報記憶手段および前記第二の始動情報記憶手段の両方に前記始動情報が記憶されている場合には、前記第二の始動情報記憶手段から取得した始動情報に基づいて前記図柄変動表示を実行する一方、前記第一の始動情報記憶手段および前記第二の始動情報記憶手段の一方に前記始動情報が記憶されている場合には、前記始動情報が記憶されている始動情報記憶手段から取得した始動情報に基づいて前記図柄変動表示を実行するように構成され、
始動情報記憶手段(例えば、RAM308)に記憶されている始動情報(例えば、特図変動遊技)に基づく図柄変動表示(例えば、特図変動遊技)の実行よりも前に、当該始動情報に基づく先読み予告(例えば、特別表示態様で保留表示画像を表示)を実行可能な予告手段(例えば、第1副制御部400のCPU404、装飾図柄表示装置208)と、
所定数(例えば、2)以下の特図始動情報(例えば、特図1乱数値の組や特図2乱数値の組)を特別表示態様で表示して前記先読み予告表示を実行する先読み予告表示可能領域(例えば、第一保留表示領域800)と、
所定数(例えば、2)を超える特図始動情報(例えば、特図変動遊技)を通常の表示態様(例えば、デフォルト表示)で表示して前記先読み予告表示のできない先読み予告表示不可能領域(例えば、第二保留表示領域810)とを有し、
前記予告手段は、前記先読み予告表示可能領域に特別の表示態様で第一始動保留表示(例えば、「悪徳商人越後屋」や「吉宗」等のキャラクタ画像による保留表示画像)を表示してから前記先読み予告を実行した後に、第二始動情報(例えば、特図2乱数値の組)が割り込んで前記第一始動保留表示を前記先読み予告表示不可能領域に表示した場合には、前記第一始動保留表示を特別表示態様で継続して表示すること
を特徴とする。
本発明は、上記実施の形態に限られず、種々の変形が可能である。
上記実施の形態によるパチンコ機100は、島設備に設置される遊技台であるが、本発明はこれに限られない。例えば、パチンコ機100は、封入式遊技台であっても、上記実施の形態によるパチンコ機100と同様の効果が得られる。
上記実施の形態では、先読み予告を実行するか否を判断する所定数は、電サポの有無により異ならされているが(例えば、電サポ中で所定数は3、非電サポ中で所定数は2)、その他の条件で異ならされていてもよい。例えば、当該所定数は、特図高確率状態と特図低確率状態とによって異ならされていてもよいし、潜伏モード等の演出モードに応じて異ならされていてもよいし、種々の条件を組み合わせて異ならされていてもよい。また、当該所定数は条件に関わらず固定されていてもよい。
上記実施の形態では、同じ予告系統の一部を先読み予告としてもよい。例えば、保留表示画像の外形は同一で表示色を異ならせて先読み予告を報知したり、所定の演出の演出内容は同一で背景表示を異ならせて先読み予告を報知したりしてもよい。
上記実施の形態では、先読み予告のうちの信頼度の高い予告は、所定数を超える保留順位では出現率を低くし、所定数以下となる保留順位では出現率を高くするように設定されていてもよい。例えば、当確の保留表示態様(例えば、「保留B(当確)」)の出現率は、4番目の特図変動遊技の保留では1%とし、1番目の特図変動遊技の保留では10%程度に設定されていてもよい。この場合、大当りに当選する確率が1/400とすると、4番目の保留での特別表示態様の保留表示画像の出現率は1/40000となるので、パチンコ機100の極度の稼動率低下には繋がり難い。
上記実施の形態では、特図変動遊技の保留数が所定数を超える場合には、信頼度の低い表示態様の保留表示画像が表示されやすくなっていてもよい。保留表示画像が信頼度の低い表示態様に変化しても、遊技者は表示態様の変更した保留表示画像に対応する特図変動遊技の信頼度が低く大当りになる可能性が低いと判断して止め打ちをする可能性が低いので、パチンコ機100の稼働率低下には繋がり難い。
上記実施の形態では、通常の表示態様(例えば、デフォルト表示)と異なる信頼度の低い保留表示態様を特別表示態様に含めてもよいし、含めなくてもよい。
上記実施の形態では、特図変動遊技の保留がない状態で特図1および特図2始動口230、232のいずれかに遊技球が入賞した場合と、特図変動遊技の保留数が0でなくかつ満タンでない状態で特図1および特図2始動口230、232のいずれかに遊技球が入賞した場合とで特別表示態様の保留表示画像の出現率を変更してもよい。例えば、特図変動遊技の保留がない状態で特図1および特図2始動口230、232のいずれかに遊技球が入賞した場合には、特別表示態様の保留表示画像の出現率を相対的に高くしてもよい。当該出現率をこのように設定しても次の特図変動遊技の開始に基づき特別表示態様の保留表示画像は消去されて特別表示態様の保留表示画像の表示期間が短くなるので、パチンコ機100の稼働率低下とはなり難い。例えば、特図変動遊技の保留がない状態で特図1および特図2始動口230、232のいずれかに遊技球が入賞した場合の特別表示態様の保留表示画像の出現率を20%とし、特図変動遊技の保留がある状態で当該保留数が減少した際に特図1および特図2始動口230、232のいずれかに遊技球が入賞した場合の特別表示態様の保留表示画像の出現率を10%としてもよい。
始動保留表示(例えば、特図変動遊技の保留表示)は、ランプ等の発光手段であってもよい。この場合には、例えば、発光手段の点灯が通常の表示態様、発光手段の点滅が特別表示態様であってもよいし、通常の表示態様と特別表示態様とで異なる発光色を用いてもよいし、これらを組み合わせてもよい。
上記実施形態によるパチンコ機100では保留表示の表示態様の変化により先読み予告を実行しているが、本発明はこれに限られず、予告の対象となる始動情報(例えば、特図1乱数値の組や特図2乱数値の組)を特定可能とする先読み予告であればよい。例えば、カウントダウン予告と称される予告では、当該予告の対象となる図柄変動表示(特図変動遊技)が「0」をカウントする際に実行されるように、1回の図柄変動表示毎に1ずつカウントダウンするようにすればよい。始動情報の所定数が例えば2に設定されている場合には、保留数が所定数以下の図柄変動表示毎に「2」→「1」→「0」と予告を実行する。カウントダウン予告は、所定数を超える保留に係る特図変動遊技では実行されないため先読み予告として用いることができ、パチンコ機100の極端な稼働率低下を防止できる場合がある。また、カウントダウン予告以外の予告を先読み予告として用いてもよい。
上記実施形態では、特図1始動口230または特図2始動口232への遊技球の入賞時に当該入賞に基づく特図変動遊技の保留が消化されるまでの保留表示の表示態様の変化を決定するようにしているが、本発明はこれに限られない。特図1始動口230または特図2始動口232への遊技球の入賞時には、保留表示画像の入賞時の表示態様のみを決定し、特図変動遊技の開始ごとに再度抽選して保留中の特図変動遊技に対応する保留表示画像の表示態様を変更するようにしてもよい。この場合には、現在の保留順位や事前判定結果に基づいて再度の保留変化抽選を実行するようにすれば、始動情報の所定数と保留表示態様の関係が保持される。
上記実施の形態では、特図2優先変動のパチンコ機100において、始動情報の所定数を特図2始動情報のみに基づいて決定しているが、本発明はこれに限定されない。特図2優先変動機のパチンコ機100であっても、特図1および特図2の始動情報の記憶数の合計値(特図1および特図2変動遊技の合計の保留数)に基づいて当該所定数を決定するようにしてもよい。
特図2優先変動のパチンコ機100においても、特図1および特図2変動遊技の保留数を合計した値が所定数以下である場合に保留表示画像を特別表示態様で表示して先読み予告を実行可能としてもよい。このようなパチンコ機100は、例えば、以下のように表現される。
本発明のパチンコ機100であって、
前記始動情報記憶手段は、前記始動領域のうち第一の始動領域(例えば、特図1始動口230)に遊技球が進入したことに基づいて生成した始動情報を記憶可能な第一の始動情報記憶手段(RAM308に設けられた特図1乱数値記憶領域)と、前記始動領域のうち第二の始動領域(例えば、特図2始動口232)に遊技球が進入したことに基づいて生成した始動情報を記憶可能な第二の始動情報記憶手段(RAM308に設けられた特図2乱数値記憶領域)とを有し、
前記第一の始動情報記憶手段および前記第二の始動情報記憶手段の両方に前記始動情報が記憶されている場合には、前記第二の始動情報記憶手段から取得した始動情報に基づいて前記図柄変動表示を実行する一方、前記第一の始動情報記憶手段および前記第二の始動情報記憶手段の一方に前記始動情報が記憶されている場合には、前記始動情報が記憶されている始動情報記憶手段から取得した始動情報に基づいて前記図柄変動表示を実行するように構成され、
所定の第一状態(例えば、非電サポ状態)と該第一状態よりも遊技球が前記第二の始動領域に進入しやすい第二状態(例えば、電サポ状態)とを備え、
前記予告手段は、前記第一状態または第二状態にかかわらず前記第一の始動情報記憶手段に記憶されている始動情報と前記第二の始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の合計値が前記所定数(例えば、特図1保留数と特図2保留数とを合計した値)以下となる場合に前記先読み予告を実行可能とすること
を特徴とする。
このようなパチンコ機100では、例えば、以下の事象が起こり得る。例えば、特図1始動口230への遊技球の入賞時には特図1および特図2変動遊技の保留数を合計数が所定数であったので入賞した特図1始動情報に対応する保留表示画像を特別表示態様で表示することができ、その後の特図変動遊技中に特図2始動口232に遊技球が入賞して一時的に当該保留数が当該所定数を超えてしまい、その後、保留されていた特図変動遊技が消化されて当該保留数が当該所定数に戻る。この一連の動作において、入賞時に特別表示態様で表示された特図1始動情報に対応する保留表示画像は、特別表示態様で表示されたままになっているので、本発明の効果を損なうことはない。
特図2優先変動であって、特図1および特図2変動遊技の保留数を合計した値が所定数以下である場合に保留表示画像を特別表示態様で表示して先読み予告を実行可能としているパチンコ機100では、特図2始動口232に遊技球が入賞して特図2変動遊技が特図1変動遊技に割り込んで保留された場合には、当該特図2変動遊技を消化した後に当該保留数が所定数以下になっていれば先読み予告を実行可能としてもよい。このようなパチンコ機100は、例えば、以下のように表現される。
本発明のパチンコ機100であって、
前記始動情報記憶手段は、前記始動領域のうち第一の始動領域(例えば、特図1始動口230)に遊技球が進入したことに基づいて生成した始動情報を記憶可能な第一の始動情報記憶手段(RAM308に設けられた特図1乱数値記憶領域)と、前記始動領域のうち第二の始動領域(例えば、特図2始動口232)に遊技球が入賞したことに基づいて生成した始動情報を記憶可能な第二の始動情報記憶手段(RAM308に設けられた特図2乱数値記憶領域)とを有し、
前記第一の始動情報記憶手段および前記第二の始動情報記憶手段の両方に前記始動情報が記憶されている場合には、前記第二の始動情報記憶手段から取得した始動情報に基づいて前記図柄変動表示を実行する一方、前記第一の始動情報記憶手段および前記第二の始動情報記憶手段の一方に前記始動情報が記憶されている場合には、前記始動情報が記憶されている始動情報記憶手段から取得した始動情報に基づいて前記図柄変動表示を実行するように構成され、
前記予告手段は、前記第二の始動領域に遊技球が進入して第二の始動情報(例えば、特図2乱数値の組)が第一の始動情報(例えば、特図1乱数値の組)に割り込んだ場合には、前記第二始動情報が1個消化された後に、前記第一の始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の記憶数と前記第二の始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の記憶数との合計値が前記所定数(例えば、特図1および特図2保留数を合計した値)以下となる場合に前記先読み予告を実行可能に構成されていること
を特徴とする。
また、保留変化抽選において、「保留記憶数」の保留数と途中変化パターンにおいて変化させるタイミングの保留数とが一致する場合であっても、当該途中変化パターンを選択してもよい。
先読み予告を実行する条件として、例えば、取得した当り判定用乱数値と図10に示す当否判定用テーブルとを用いて判断された事前判定結果が大当りであった場合、事前判定結果が大当りであった場合に主制御部300から送信される先読みコマンドを受信した第1副制御部400が所定の乱数抽選を実行して当該抽選に当選した場合、特図変動遊技の保留の増加によりRAM308の所定の記憶領域に格納されている当り判定用乱数が増加した場合に主制御部300が所定の乱数抽選を実行して当該抽選に当選した場合、若しくは特図変動遊技の保留の増加によりRAM308の所定の記憶領域に格納されている当り判定用乱数が増加した場合に主制御部300から送信される先読みコマンドを受信した第1副制御部400が所定の乱数抽選を実行して当該抽選に当選した場合、またはこのうち少なくとも2つ以上の条件が満たされた場合を設定してもよい、また、先読み予告を実行する条件として、その他の任意の条件を設定してもよい。
また、パチンコ機100は、特図変動遊技の保留数が0である場合に先読み予告を実行してもよい。このようなパチンコ機100に備えられた先読み予告手段は、例えば第一の制御部(例えば、主制御部300)から送信された所定のコマンド(例えば、先読みコマンド)を第二の制御部(例えば、第1副制御部400)が受信したことを少なくとも条件として先読み予告を実行可能に構成されている。
上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図40に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図40に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図41(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインタネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
上記実施の形態は相互に組み合わせることができる。
上記実施の形態の遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記1)
遊技球が始動領域に進入したことに基づいて生成した始動情報を記憶可能な始動情報記憶手段と、
前記始動情報記憶手段から取得した始動情報に基づいて当否判定を実行可能な当否判定手段と、
図柄の変動表示を行った後に前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段と、
所定の先読み予告条件が成立した場合に、先読み予告を実行可能な先読み予告手段と、
を備えた遊技台であって、
前記先読み予告手段は、前記始動情報記憶手段に記憶されている前記始動情報の数が所定数以下である場合に前記先読み予告を実行可能に構成されていること
を特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1記載の遊技台であって、
前記所定数は、前記始動情報記憶手段に記憶可能な前記始動情報の上限数よりも小さく設定されていること
を特徴とする遊技台。
(付記3)
付記2記載の遊技台であって、
前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の数を始動保留表示として報知するよう構成され、
前記先読み予告手段は、前記始動保留表示を通常の表示態様とは異なる特別表示態様で表示して前記先読み予告を実行可能に構成されていること
を特徴とする遊技台。
(付記4)
付記3記載の遊技台であって、
前記先読み予告手段は、新たに取得した始動情報に対応する始動保留表示を前記特別表示態様で表示させる第一の先読み予告を実行可能であり、
前記予告手段は、新たに取得した始動情報に対応する始動保留表示を前記通常の表示態様で一旦表示した後、所定条件の成立を契機に前記特別表示態様に変化させる第二の先読み予告を実行可能であり、
前記先読み予告手段は、新たに取得した始動情報に対応する始動保留表示を行う時点で、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の数が前記所定数以下である場合には、前記第一の先読み予告および前記第二の先読み予告のいずれか一方を実行可能であり、
前記先読み予告手段は、新たに取得した始動情報に対応する始動保留表示を行う時点で、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の数が前記所定数を超える場合には、前記第二の先読み予告を実行可能であること
を特徴とする遊技台。
(付記5)
付記4記載の遊技台であって、
前記先読み予告手段は、前記第二の先読み予告を実行する場合の前記所定条件の成立として、前記通常の表示態様で実行している始動保留表示が前記所定数以下に対応する表示位置に到来することを少なくとも含んで構成されること
を特徴とする遊技台。
(付記6)
付記3乃至5のいずれか1項に記載の遊技台であって、
前記始動保留表示は、前記特定の当否判定結果が導出される場合にのみ表示可能な特定表示態様を備えており、
前記先読み予告手段は、前記所定数を超える場合であっても前記始動保留表示を前記特定表示態様で実行可能とすること
を特徴とする遊技台。