〔第1の実施の形態〕
以下、図面を用いて、本発明の第1の実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。まず、図1を用いて、本実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では特図1始動口230の真下に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置212、214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図4を用いて、パチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400および第2副制御部500についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506と、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(時短状態という場合もある)に移行する。電サポ状態については詳しくは後述するが、電サポ状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、電サポ状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。「特図E」は隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、電サポ状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R電サポ無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当りまたは「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、大当りか否かの当否判定で大当りと判定された場合に、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる当り時用特図決定用乱数値を生成する当り時用特図決定用乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」と称する。)を更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」という。)を更新する。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタも同様に更新する。なお、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタに対応するそれぞれの初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207およびその次のステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。ステップS207の基本乱数初期値更新処理では、上記ステップS115で行った、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタにそれぞれ対応する初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次のステップS209の基本乱数更新処理では、主制御部300で使用する、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタが更新される。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、当り時用特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、当り時用特図決定用乱数カウンタが一周していると判定した場合には当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットすると共に、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。
また、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。当り時用特図決定用乱数カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図タイマ番号決定用乱数値を生成する特図タイマ番号決定用乱数カウンタを更新する。また、普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図タイマ番号決定用乱数値を生成する普図タイマ番号決定用乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」または「始動情報」と略称する場合がある)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」または「始動情報」と略称する)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)およびはずれ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ミリ秒(ms)間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、普図当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS223の次のステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理は、特図1始動口230または特図2始動口232に入賞があると、入賞により増加した保留に係る始動情報を先読みして、特図変動遊技の停止図柄等を特図関連抽選処理での当否判定より前に事前判定する。特図先読み処理の流れについては後程図16および図17を用いて詳述する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数(本例では9つ)の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それとともに、特図2保留ランプ220の点滅を制御する。例えば、図3の特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオフの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Jそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による制御状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が0より多い場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
特図2関連抽選処理(ステップS229)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2乱数値の組を取得し、取得した特図2乱数値の組のうちの当り判定用乱数値に対して図10(a)または図10(b)に示す当否判定用テーブルを参照して、大当りとするか、小当りとするか、はずれとするかの決定を行う。次いで主制御部300は、当否判定結果が大当りまたは小当りの場合は、取得した特図2乱数値記憶領域内の当り時用特図決定用乱数値に対して図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。詳細は後述するが、当否判定結果がはずれの場合は、はずれ図柄決定用乱数値を別途取得し、当該乱数値に対して図10(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を決定する。
特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされるとともに、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域(第2の始動情報記憶手段の一例)に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
特図1関連抽選処理(ステップS231)の場合も、特図2関連抽選処理(ステップS229)と同様であるのでその説明は省略する。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、先読み結果情報コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、FRAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図タイマ番号を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、先読み結果情報コマンドには、コマンドデータに先読み結果記憶部に記憶された先読み結果の情報(先読みされた停止図柄の情報)と、当該先読みされた停止図柄が何個目の保留に対応しているのかを示す保留個数情報とが含まれる。先読み結果情報コマンド内の先読み結果の情報および保留個数情報は増加分のみでもよいし、全保留に対する先読み結果の情報および保留個数情報を含んでいるようにしてもよい。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択した特図タイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図8を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップS301の次のステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS305の次のステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS307の次のステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS309の次のステップS311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS311の次のステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS313の次のステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS315の次のステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS317の次のステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS319の次のステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図8(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS501の次のステップS503では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS321で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS601の次のステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS605の次のステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS607の次のステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図9を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS701の次のステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS705の次のステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS707の次のステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS709の次のステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS711の次のステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図9(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技について図10乃至図28を用いて説明する。図10に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図10(a)および図10(b)は、主制御部タイマ割込処理の特図2または特図1関連抽選処理(ステップS229、S231)における特図2または特図1の当否判定処理で用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図10(a)は、特図高確率中に用いられるテーブルを示し、図10(b)は、特図低確率中に用いられるテーブルを示している。図10(c)は、図柄変動終了後に停止表示される図柄を決定するために用いられる特図決定用テーブルを示している。
図10(a)および図10(b)に示す当否判定用テーブルは、左列に「特図確率」、中列に「乱数範囲」、右列に「当否結果」の項目で構成されている。図10(a)に示す左列の「特図確率」での「高確率」は当否判定時の制御状態が特図高確率状態であることを表している。中列の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜11638、数値11639〜11940および数値11941〜65535の4つに区分されている。右列の「当否判定結果」は、「高確率」かつ数値0〜10000および数値11941〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜11638に対応して「大当り」が割り当てられ、数値11639〜11940に対応して「小当り」が割り当てられている。
図10(b)に示す左列の「特図確率」での「低確率」は当否判定時の制御状態が特図低確率状態であることを表している。中列の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜10162、数値10163〜10464および数値10465〜65535の4つに区分されている。右列の「当否判定結果」は、「低確率」かつ数値0〜10000および数値10465〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜10162に対応して「大当り」が割り当てられ、数値10163〜10464に対応して「小当り」が割り当てられている。
主制御部300の基本回路302は、特図1または特図2の変動遊技の結果を当選(当り)とするか、不当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した当り判定用乱数値に対して当否判定用テーブルを参照して当否判定を行う。例えば、当否判定時の制御状態が特図高確率状態である場合には、取得した当り判定用乱数値が10001〜11638の範囲内にあれば特図変動遊技を当選(大当り)と判定し、取得した当り判定用乱数値が11639〜11940の範囲内にあれば特図変動遊技を当選(小当り)と判定し、取得した当り判定用乱数値が0〜10000および11941〜65535の範囲内にあれば非当選(はずれ)と判定する。
本例では、当り判定用乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)である。図10(a)に示すように、特図高確率状態で大当りと判定される当り判定用乱数値の数値範囲は10001〜11638(数値範囲の大きさは1638)であるから、特図高確率状態での特図変動遊技の大当りの当選確率は、約1/40(=1638/65536)である。また、特図高確率状態で小当りと判定される当り判定用乱数値の数値範囲は11639〜11940(数値範囲の大きさは302)であるから、特図高確率状態での特図変動遊技の小当りの当選確率は、約1/217(=302/65536)である。
また、主制御部300の基本回路302は、例えば、当否判定時の制御状態が特図低確率状態である場合には、取得した当り判定用乱数値が10001〜10162の範囲内にあれば特図変動遊技を当選(大当り)と判定し、取得した当り判定用乱数値が10163〜10464の範囲内にあれば特図変動遊技を当選(小当り)と判定し、取得した当り判定用乱数値が0〜10000および10465〜65535の範囲内にあれば非当選(はずれ)と判定する。
本例では、当り判定用乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)である。図10(b)に示すように、特図低確率状態で大当りと判定される当り判定用乱数値の数値範囲は10001〜10162(数値範囲の大きさは162)であるから、特図低確率状態での特図変動遊技の大当りの当選確率は、約1/400(=162/65536)である。また、特図低確率状態で小当りと判定される当り判定用乱数値の数値範囲は10163〜10464(数値範囲の大きさは302)であるから、特図高確率状態での特図変動遊技の小当りの当選確率は、約1/217(=302/65536)である。
このように特図変動遊技の大当り当選確率は、特図高確率状態よりも特図低確率状態の方が低くなり、特図変動遊技の小当り当選確率は、特図高確率状態と特図低確率状態とで同じになるように設定されている。
図10(c)は特図決定用テーブルを示している。特図決定用テーブルは、左列から「当否判定結果」、「図柄乱数の範囲」、「停止図柄」の項目で構成されている。左列の「当否判定結果」は「大当り」、「小当り」および「はずれ」に区分されている。「大当り」は図10(a)および図10(b)に示す特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「大当り」と判定された場合を示し、「小当り」は特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「小当り」と判定された場合を示し、「はずれ」は特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「はずれ」と判定された場合を示している。
図10(c)示すテーブルの中列の項目「図柄乱数の範囲」は、取得した当り時用特図決定用乱数値またははずれ図柄決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲を示している。「図柄乱数の範囲」は、左列「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜49、数値50〜69、数値70〜77、数値78〜83、数値84〜91および数値92〜99の6つに区分され、「小当り」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分され、「はずれ」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分されている。
図10(c)に示すテーブルの右列の項目「停止図柄」は、特図1変動遊技または特図2変動遊技における停止図柄を表している。「停止図柄」は、「大当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図A」、数値50〜69に対応して「特図B」、数値70〜77に対応して「特図C」、数値78〜83に対応して「特図D」、数値84〜91に対応して「特図E」、数値92〜99に対応して「特図F」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「停止図柄」は、「小当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図G」、数値50〜99に対応して「特図H」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。さらに、「停止図柄」は、「はずれ」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図I」、数値50〜99に対応して「特図J」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。
主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230または特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図1表示装置212または特図2表示装置214に特図A〜特図Fのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。当り時用特図決定用乱数値の数値範囲は0〜99(数値範囲の大きさは100)であるから、特図変動遊技に基づく大当りの場合の特図Aが選択される確率は1/2(=50/100)、特図Bが選択される確率は1/5(=20/100)、特図C、特図Eおよび特図Fが選択される確率は約1/12(=8/100)、特図Dが選択される確率は約1/17(=6/100)である。
主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230または特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が小当りの場合、特図1表示装置212または特図2表示装置214に特図Gおよび特図Hのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。当り時用特図決定用乱数値の数値範囲は0〜99(数値範囲の大きさは100)であるから、特図変動遊技に基づく小当りの場合の特図Gおよび特図Hのいずれかが選択される確率は1/2(=50/100)である。
主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230または特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図1表示装置212または特図2表示装置214に特図Iおよび特図Jのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得したはずれ図柄決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。はずれ図柄決定用乱数値の数値範囲は0〜99(数値範囲の大きさは100)であるから、特図変動遊技に基づくはずれの場合の特図Iおよび特図Jのいずれかが選択される確率は1/2(=50/100)である。
図11は、特図1変動遊技における図柄変動停止表示の変動時間を決定する特図1変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図1変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図1関連抽選処理(ステップS231)において用いられる。図11に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図11に示すように、特図1変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「テーブル」、「乱数選択範囲」、「変動時間」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の5項目で構成されている。
左列の「停止特図」は、図10(c)の特図決定用テーブルを用いて決定された停止図柄であって、「特図A・特図B」、「特図C〜特図H」および2種類の「特図I・特図J」の4つ区分されている。「テーブル」は、4つに区分された「停止図柄」にそれぞれ対応して、「1」〜「4」の4つに区分されている。テーブル「1」は、「停止図柄」の「特図A・特図B」に対応し、テーブル「2」は、「特図C〜特図H」に対応している。「停止図柄」が「特図A・特図B」の場合に選択される「テーブル」は、変動時間決定時の制御状態が電サポ状態で有るか否か(電サポ有無)および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「1」で共通になっている。また、「停止図柄」が「特図C〜特図H」である場合に選択される「テーブル」は、変動時間決定時の電サポ有無および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「2」で共通になっている。
「停止図柄」が「特図I・特図J」の場合には、変動時間決定時の電サポ有無および特図1変動遊技の保留数に応じて、テーブル「3」またはテーブル「4」が選択されるようになっている。停止図柄として特図Iまたは特図Jのいずれかに決定され、電サポ無しかつ特図1変動遊技の保留数が3個の場合には、テーブル「3」が選択され電サポ無しかつ当該保留数が0〜2個の場合または電サポ有りかつ当該保留数が0〜3の場合にはテーブル「4」が選択されるようになっている。
「テーブル」の図中右隣の「乱数選択範囲」は、取得した特図タイマ番号決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。特図タイマ番号決定用乱数値は、例えば特図1の始動情報入賞時に取得されてRAM308の所定の記憶領域に記憶され、特図1変動表示時間決定時に当該所定の記憶領域から読み出されるようになっている。テーブル「1」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「2」では、「乱数選択範囲」は数値による区分がされていない。テーブル「3」では、「乱数選択範囲」は数値0〜65000、数値65001〜65400、数値65401〜65500および数値65501〜65535の4つに区分されている。テーブル「4」では、「乱数選択範囲」は数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000および数値65001〜65535の4つに区分されている。
「乱数選択範囲」の図中右隣の「変動時間」は、特図1変動遊技の変動時間を示している。「変動時間」は、テーブル「1」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「15000ms」、数値1001〜20000に対応して「45000ms」、数値20001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「2」かつ、乱数選択範囲が数値0〜65535に対応して「12000ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「3」かつ、乱数選択範囲が数値0〜65000に対応して「3000ms」、数値65001〜65400に対応して「10000ms」、数値65401〜65500に対応して「40000ms」、数値65501〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。さらに、「変動時間」は、テーブル「4」かつ、乱数選択範囲が数値0〜50000に対応して「8000ms」、数値50001〜60000に対応して「10000ms」、数値60001〜65000に対応して「40000ms」、数値65001〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」および選択された「変動時間」の組み合わせに対応する特図1変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図A・特図B」かつ、変動時間「1500ms」に対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間「45000ms」に対応して「リーチA当り」、変動時間「65000ms」に対応して「リーチB当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図C〜特図H」かつ変動時間「12000ms」に対応して「チャンス目全消灯」が割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図I・特図J」かつ、変動時間「3000ms」に対応して「短縮はずれ」、変動時間「8000ms」に対応して「はずれ」、変動時間「10000ms」に対応して「ノーマルリーチはずれ」、変動時間「40000ms」に対応して「リーチAはずれ」、変動時間「60000ms」に対応して「リーチBはずれ」がそれぞれ割り当てられている。
図12は、特図2変動遊技における図柄変動停止表示の変動時間を決定する特図2変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図2変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図2関連抽選処理(ステップS229)において用いられる。図12に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図12に示すように、特図2変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「テーブル」、「乱数選択範囲」、「変動時間」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の5項目で構成されている。
左列の「停止特図」は、図10(c)の特図決定用テーブルを用いて決定された停止図柄であって、「特図A・特図B」、「特図C〜特図H」および3種類の「特図I・特図J」の5つ区分されている。「テーブル」は、5つに区分された「停止図柄」にそれぞれに対応して「5」〜「9」の5つに区分されている。特図2変動表示時間決定テーブルにおける「テーブル」の番号は、特図1変動表示時間決定テーブルにおける「テーブル」の番号からの連番となっている。テーブル「5」は、「停止図柄」の「特図A・特図B」に対応し、テーブル「6」は、「特図C〜特図H」に対応している。「停止図柄」が「特図A・特図B」の場合に選択される「テーブル」は、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「5」で共通になっている。また、「停止図柄」が「特図C〜特図H」である場合に選択される「テーブル」は、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「6」で共通になっている。
「停止図柄」が「特図I・特図J」の場合には、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数に応じて、テーブル「7」乃至「9」のいずれかが選択されるようになっている。停止図柄として特図Iまたは特図Jのいずれかに決定され、電サポ有りかつ特図2変動遊技の保留数が1〜3個の場合には、テーブル「7」が選択され、電サポ有りかつ当該保留数が0個の場合には、テーブル「8」が選択され、電サポ無しかつ当該保留数が0〜3の場合にはテーブル「9」が選択されるようになっている。
「テーブル」の図中右隣の「乱数選択範囲」は、取得した特図タイマ番号決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。特図タイマ番号決定用乱数値は、例えば特図2の始動情報入賞時に取得されRAM308の所定の記憶領域に記憶され、特図2変動表示時間決定時に当該所定の記憶領域から読み出されるようになっている。テーブル「5」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「6」乃至「8」では、「乱数選択範囲」は数値による区分がされていない。テーブル「9」では、「乱数選択範囲」は数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65500および数値65001〜65535の4つに区分されている。
「乱数選択範囲」の図中右隣の「変動時間」は、特図2変動遊技の変動時間を示している。「変動時間」は、テーブル「5」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「15000ms」、数値1001〜20000に対応して「45000ms」、数値20001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「6」かつ乱数選択範囲が数値0〜65535に対応して「12000ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「7」かつ乱数選択範囲が数値0〜65535に対応して「1500ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「8」かつ乱数選択範囲が数値0〜65535に対応して「8000ms」が割り当てられている。さらに、「変動時間」は、テーブル「9」かつ、乱数選択範囲が数値0〜50000に対応して「8000ms」、数値50001〜60000に対応して「10000ms」、数値60001〜65000に対応して「40000ms」、数値65001〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」および選択された「変動時間」の組み合わせに対応する特図2変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図A・特図B」かつ、変動時間1500msに対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間45000msに対応して「リーチA当り」、変動時間65000msに対応して「リーチB当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図C〜特図H」かつ変動時間12000msに対応して「チャンス目全消灯」が割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図I・特図J」かつ、変動時間1500msに対応して「超短縮はずれ」、変動時間8000msに対応して「はずれ」、変動時間10000msに対応して「ノーマルリーチはずれ」、変動時間40000msに対応して「リーチAはずれ」、変動時間60000msに対応して「リーチBはずれ」がそれぞれ割り当てられている。
図13は、後述の変動開始時第1副制御部の予告実行処理におけるステップS1301で用いられる通常共通予告テーブルの一例を示している。通常共通予告の「通常」は次に開始する特図変動遊技の当否判定結果の予告を意味し、「共通」は、全ての演出モードで共通の予告態様であることを意味している。通常共通予告テーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。通常共通予告テーブルは、次に開始する特図変動遊技の当否判定結果を予告する通常共通予告を実行するか否かを決定するために用いられる。通常共通予告テーブルは、特図1および特図2で共通して用いられるようになっている。また、通常共通予告テーブルに基づく通常共通予告は、演出モード変更の有効期間外であるリーチ形成後に出現するようになっている。
図13に示す通常共通予告テーブルは、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「予告なし」、「予告X」および「予告Y」の5つに区分されている。「変動表示」は、図11または図12に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図7に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に特図タイマ番号として送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「8000ms」、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の7つに区分されている。本実施の形態によるパチンコ機100は、特図変動遊技の変動時間が相対的に長い(例えば、8000ms以上)の場合に、通常共通予告を実行するか否かを判断するようになっている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、特図変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図11または図12に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「変動時間」が「8000ms」では、「はずれ」となり、「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「予告なし」は、通常共通予告が実行されないことを示し、その右隣の「予告X」は、通常共通予告として予告Xに対応する予告報知が実行されることを示し、その右隣の「予告Y」は、通常共通予告として予告Yに対応する予告報知が実行されることを示している。「予告なし」、「予告X」および「予告Y」は、取得した通常予告実行判定乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分され、「変動時間」に対応して7つに区分されている。
「変動時間」が「8000ms」の場合には、「予告なし」に数値0〜89が割り当てられ、「予告X」に数値90〜99が割り当てられ、「予告Y」には数値が割り当てられていない。なお、図13では、数値が割り当てられていないことは、「−」として表されている。「変動時間」が「10000ms」の場合には、「予告なし」に数値0〜49が割り当てられ、「予告X」に数値50〜89が割り当てられ、「予告Y」に数値90〜99が割り当てられている。「変動時間」が「40000ms」の場合には、「予告なし」に数値0〜29が割り当てられ、「予告X」に数値30〜79が割り当てられ、「予告Y」に数値80〜99が割り当てられている。「変動時間」が「60000ms」の場合には、「予告なし」に数値0〜9が割り当てられ、「予告X」に数値10〜59が割り当てられ、「予告Y」に数値60〜99が割り当てられている。「変動時間」が「15000ms」の場合には、「予告なし」に数値0〜49が割り当てられ、「予告X」に数値50〜79が割り当てられ、「予告Y」に数値80〜99が割り当てられている。「変動時間」が「45000ms」の場合には、「予告なし」に数値0〜19が割り当てられ、「予告X」に数値20〜69が割り当てられ、「予告Y」に数値70〜99が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には、「予告なし」に数値0〜4が割り当てられ、「予告X」に数値5〜39が割り当てられ、「予告Y」に数値40〜99が割り当てられている。
本実施の形態では、特図変動遊技の変動時間が長い方が、通常共通予告が実行され易いようになっている。例えば、「予告X」または「予告Y」が選択される確率は、「変動時間」が「8000ms」では10%(=10/100)となり、「10000ms」では50%(=40/100+10/100)となり、「15000ms」では50%(=30/100+20/100)となり、「40000ms」では70%(=50/100+20/100)、「45000ms」では80%(=50/100+30/100)となり、「60000ms」では90%(=50/100+40/100)となり、「65000ms」では95%(35/100+60/100)となっている。
また、「装飾図柄表示装置での演出態様」においてリーチ演出が同一の場合には、当りの方がはずれよりも「予告Y」に対応する予告が実行され易くなっている。例えば、「予告Y」が選択される確率は、「ノーマルリーチ当り」では20%(=20/100)であるのに対して「ノーマルリーチはずれ」では10%(=10/100)であり、「リーチA当り」では30%(=30/100)であるのに対して「リーチAはずれ」では20%(=20/100)であり、「リーチB当り」では60%(=60/100)であるのに対して「リーチBはずれ」では40%(=40/100)である。
図14は、後述の変動開始時第1副制御部の予告実行処理におけるステップS1304で用いるボタン予告テーブルの一例を示している。ボタン予告テーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。ボタン予告テーブルは、次に開始する特図変動遊技において当該変動の当否判定結果を報知するボタン予告演出を実行するか否かを決定するために用いられる。ボタン予告テーブルは、特図1および特図2で共通して用いられるようになっている。また、ボタン予告テーブルは、全ての演出モードで共通して用いられるようになっている。
図14に示すボタン予告テーブルは、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「ボタン演出非実行」、「チャンス!」および「激アツ!!」の5つに区分されている。「変動表示」は、図11または図12に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図7に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に特図タイマ番号として送信された変動時間を示している。「変動時間」は、図13に示す通常共通予告テーブルと同様に、「8000ms」、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の7つに区分されている。本実施の形態によるパチンコ機100は例えば、特図変動遊技の変動時間が1500msの短縮はずれのように変動時間が相対的に短い演出ではボタン操作の時間が確保できないので、ボタン予告演出が実行されないようになっている。また、ボタン予告演出が実行されている場合には、演出モードは変更されないようになっている。パチンコ機100は、例えば特図変動遊技の変動時間が相対的に長い(例えば、8000ms以上)場合に、ボタン予告演出を実行するか否かを判断するようになっている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、特図変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図13に示す通常共通予告テーブルと同様であるため、説明は省略する。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「ボタン演出非実行」は、ボタン予告演出が実行されないことを示し、その右隣の「チャンス!」は、「チャンス!」という文字を含む演出画像により予告演出が実行されることを示し、その右隣の「激アツ!!」は、「激アツ!!」という文字を含む演出画像により予告演出が実行されることを示している。「ボタン演出非実行」、「チャンス!」および「激アツ!!」は、「変動時間」に対応して、取得したボタン予告実行判定乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分されている。
「変動時間」が「8000ms」および「10000ms」の場合には、「ボタン演出非実行」に数値0〜99が割り当てられ、「チャンス!」および「激アツ!!」には数値が割り当てられていない。なお、図14では、数値が割り当てられていないことは、「−」として表されている。「変動時間」が「40000ms」の場合には、「ボタン演出非実行」に数値0〜89が割り当てられ、「チャンス!」に数値90〜95が割り当てられ、「激アツ!!」に数値96〜99が割り当てられている。「変動時間」が「60000ms」の場合には、「ボタン演出非実行」に数値0〜89が割り当てられ、「チャンス!」に数値90〜94が割り当てられ、「激アツ!!」に数値95〜99が割り当てられている。「変動時間」が「15000ms」の場合には、「ボタン演出非実行」に数値0〜97が割り当てられ、「チャンス!」に数値98が割り当てられ、「激アツ!!」に数値99が割り当てられている。「変動時間」が「45000ms」の場合には、「ボタン演出非実行」に数値0〜69が割り当てられ、「チャンス!」に数値70〜89が割り当てられ、「激アツ!!」に数値90〜99が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には、「ボタン演出非実行」に数値0〜69が割り当てられ、「チャンス!」に数値70〜79が割り当てられ、「激アツ!!」に数値80〜99が割り当てられている。
本実施の形態では、「装飾図柄表示装置での演出態様」が「はずれ」または図11に示す「短縮はずれ」の場合には、ボタン予告演出が実行されないようになっている。詳細は後述するが、本実施の形態では、「ボタン演出非実行」以外が選択されてボタン予告演出が実行されると、ボタン予告演出が実行されている当該特図変動遊技では、演出モードの変更が規制されるようになっている。
また、本実施の形態では、「装飾図柄表示装置での演出態様」においてリーチ演出が同じ場合には、当りの方がはずれよりもボタン予告演出が実行され易くなっている。例えば、「ノーマルリーチ」において、「はずれ」の場合に「チャンス!」または「激アツ!!」によるボタン予告演出が実行される確率は、0%(=0/100)であるのに対して「当り」の場合には2%(=1/100+1/100)である。「ノーマルリーチはずれ」の場合には、ボタン予告演出は実行されないので、「ノーマルリーチ」の際にボタン予告演出が実行されると、当該特図変動遊技は当り確定となる。
また、「リーチA」において、「はずれ」の場合に「チャンス!」または「激アツ!!」によるボタン予告演出が実行される確率は、10%(=6/100+4/100)であるのに対して「当り」の場合には30%(=20/100+10/100)である。「リーチB」において、「はずれ」の場合に「チャンス!」または「激アツ!!」によるボタン予告演出が実行される確率は、10%(=5/100+5/100)であるのに対して「当り」の場合には30%(=10/100+20/100)である。
図15は、後述の始動情報入賞時時第1副制御部の先読み予告実行処理におけるステップS1203で用いられる先読み予告テーブルの一例を示している。先読み予告テーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。先読み予告テーブルは、先読み予告報知を行うと決定した時点における直近の図柄変動停止表示から当該先読み予告報知を行うと決定した先読み結果に対応する始動情報(特図乱数値の組)に基づく図柄変動停止表示に亘って当該先読み予告報知を実行するか否かを決定するために用いられる。先読み予告テーブルは、特図1および特図2で共通して用いられるようになっている。
図15に示す先読み予告テーブルは、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「姫モード」、「吉宗モード」および「爺モード」の5つに区分されている。「変動表示」は、図11または図12に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図7に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に特図タイマ番号として送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「40000ms」、「60000ms」、「45000ms」および「65000ms」の4つに区分されている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、特図変動遊技の演出態様であって、先読み予告報知の実行対象の演出態様を示している。本実施の形態のパチンコ機100は、「装飾図柄表示装置での演出態様」が「リーチAはずれ」、「リーチBはずれ」、「リーチA当り」及び「リーチB当り」のいずれかの場合にのみ、先読み予告報知が実行されるように構成されている。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣からの「姫モード」、「吉宗モード」および「爺モード」は、本実施の形態によるパチンコ機100に設定されている演出モードの種類を示している。「姫モード」、「吉宗モード」および「爺モード」は、「変動時間」に対応してRAM408に設けられた先読み予告実行当選決定用乱数カウンタから取得した先読み予告実行当選決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分されている。
「姫モード」において、「変動時間」が「4000ms」(演出態様は「リーチAはずれ」)では数値0〜39、「60000ms」(演出態様は「リーチBはずれ」)では数値0〜29、「45000ms」(演出態様は「リーチA大当り」)では数値0〜19、「65000ms」(演出態様は「リーチB大当り」)では数値0〜9がそれぞれ割り当てられている。
また、「吉宗モード」において、「変動時間」が「4000ms」では数値0〜19、「60000ms」では数値0〜9、「45000ms」では数値0〜49、「65000ms」では数値0〜79がそれぞれ割り当てられている。
また、「爺モード」において、「変動時間」が「40000ms」および「60000ms」には数値が割り当てられておらず、「装飾図柄表示装置での演出態様」が「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」では、先読み予告報知が実行されないようになっている。一方、「爺モード」において、「変動時間」が「45000ms」では数値0〜9、「65000ms」では数値0〜19がそれぞれ割り当てられている。なお、図15では、数値が割り当てられていないことは、「−」として表されている。
ここで、「姫モード」、「吉宗モード」および「爺モード」の信頼度について説明する。信頼度(%)は、特定の当否判定結果を導出することの可能性の高低、すなわち先読み予告報知が実行された場合に「大当り」に当選する可能性の高低を表し、「(当り時の先読み予告報知の出現率)/(当り時の先読み予告報知の出現率+はずれ時の先読み予告報知の出現率)×100」で求められる。
図15に示すように、「姫モード」では、「リーチA当り」または「リーチB当り」よりも「リーチAはずれ」または「リーチBはずれ」の方が乱数の振り分けが多くなっている。このため、「姫モード」での先読み予告報知は、当りよりもはずれの場合に実行され易く大当りになる可能性が低いので、「姫モード」の信頼度は相対的に低くなる。また、「吉宗モード」では、「リーチAはずれ」または「リーチBはずれ」よりも「リーチA当り」または「リーチB当り」の方が乱数の振り分けが多くなっている。このため、「吉宗モード」での先読み予告報知は、はずれよりも当りの場合に実行され易く大当りになる可能性が高いので、「吉宗モード」の信頼度は相対的に高くなる。さらに、「爺モード」では、「リーチAはずれ」または「リーチBはずれ」には乱数が振り分けられていない。このため、「爺モード」での先読み予告報知は、当りの場合にのみ実行されて当りが確定するので、「爺モード」の信頼度は「吉宗モード」の信頼度よりも高くなる。
このように、本実施の形態では、先読み予告報知は、「姫モード」、「吉宗モード」および「爺モード」の演出モード毎に異なる信頼度に設定されている。本実施の形態では、先読み予告報知が実行された場合、「爺モード」、「吉宗モード」および「姫モード」の信頼度はこの順に高くなる。また、「爺モード」では、大当りの場合にのみ先読み予告報知が実行されるので、当該先読み予告報知の信頼度は100%となり、「爺モード」で先読み予告報知が実行されると、当該先読み予告報知の対象となった始動情報に基づく特図変動遊技は大当り確定となる。
次に、各演出モードにおける先読み予告報知の出現率について図15を用いて説明する。図15に示すように、「姫モード」における先読み予告報知の出現率は、「装飾図柄表示装置での演出態様」が「リーチAはずれ」の場合には40%(=40/100×100)となり、「リーチBはずれ」の場合には30%(=30/100×100)となり、「リーチA当り」の場合には20%(=20/100×100)、「リーチB当り」の場合には10%(=10/100×100)となる。また、「吉宗モード」における先読み予告報知の出現率は、「装飾図柄表示装置での演出態様」が「リーチAはずれ」の場合には20%(=20/100×100)となり、「リーチBはずれ」の場合には10%(=10/100×100)となり、「リーチA当り」の場合には50%(=50/100×100)、「リーチB当り」の場合には80%(=80/100×100)となる。さらに、「爺モード」における先読み予告報知の出現率は、「装飾図柄表示装置での演出態様」が「リーチAはずれ」の場合には0%(=0/100×100)となり、「リーチBはずれ」の場合には0%(=0/100×100)となり、「リーチA当り」の場合には10%(=10/100)、「リーチB当り」の場合には20%(=20/100×100)となる。
次に、図16および図17を用いて特図先読み処理について説明する。図16および図17は、図7に示す主制御部タイマ割込み処理での特図先読み処理(ステップS224)の流れを示すフローチャートである。
図16に示すように、特図先読み処理ではまず、現在の制御状態が電サポ中か否かを判断する(ステップS1000)。ステップS1000では、例えば主制御部300は、時短フラグがオン状態か否かを判断し、オン状態であって電サポ中であると判断するとステップS1001へ移行する。
ステップS1001では、特図2始動口232への入賞があったか否かを判断する。例えば、当該入賞があったか否かの判断は、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、後述の特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数と特図2先読み数とを比較して、特図2保留数が特図2先読み数より大きい場合には特図2始動口232に入賞があったと判断して、ステップS1002へ移行する。一方、特図2保留数が特図2先読み数に等しい場合、または、特図2始動口232への入球が検知された際に特図2保留数記憶領域が満タンの場合には、主制御部300は、特図2始動口232に入賞がなかったと判断して、後述のステップS1002〜S1007の処理をせずに特図先読み処理を終了する。
ステップS1002では、主制御部300は、入賞した特図2始動情報に係る当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値を先読みする。そして、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定に先立って、特図確率変動フラグの値と先読みした当り判定用乱数値と図10(a)または図10(b)に示す当否判定用テーブルとを用いて、当該当否判定が大当りとなるか否かの事前判定を行う。事前判定結果が大当りであると、主制御部300はステップS1003に移行する。
ステップS1003では、主制御部300は、先読みした当り時用特図決定用乱数値と図10(c)に示す特図決定用テーブルとを用いて、特図2変動遊技後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定し、ステップS1004へ移行する。
また、ステップS1002において、主制御部300は、事前判定結果が大当りでないと判断するとステップS1005へ移行する。ステップS1005では、主制御部300は、特図確率変動フラグの値と先読みした当り判定用乱数値と図10(a)または図10(b)に示す当否判定用テーブルとを用いて、当該当否判定が小当りとなるか否かの事前判定を行う。事前判定結果が小当りであると、主制御部300はステップS1006に移行する。
ステップS1006では、主制御部300は、先読みした当り時用特図決定用乱数値と図10(c)に示す特図決定用テーブルとを用いて、特図2変動遊技後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定し、ステップS1004へ移行する。
また、ステップS1005において、主制御部300は、事前判定結果が小当りでないと判断するとステップS1007へ移行する。ステップS1007では、主制御部300は、特図確率変動フラグの値と先読みしたはずれ図柄決定用乱数値と図10(c)に示す特図決定用テーブルとを用いて、特図2変動遊技後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定し、ステップS1004へ移行する。
ステップS1004では、ステップS1003、S1006またはS1007において事前判定された停止図柄に基づいて、特図変動遊技の変動時間の抽選を行う。主制御部300は、例えば当該停止図柄と、特図タイマ番号決定用乱数値と、図12に示す特図2変動表示時間決定テーブルとを用いて特図変動遊技の変動時間(特図タイマ番号)を決定し、特図先読み処理を終了する。
また、ステップS1004では例えば、特図2先読み処理を実行して事前判定した結果の特図2の事前判定結果(特図2先読み結果ともいう)と、ステップS1004で事前判定した特図タイマ番号とを主制御部300のRAM308内に設けられた特図2先読み結果記憶部(不図示)に記憶するようになっている。主制御部300は、事前判定した特図2変動遊技の停止図柄および特図タイマ番号を特図2先読み結果として、特図2先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶するようになっている。本実施の形態では、特図2先読み結果記憶部は、例えば4個まで特図2先読み結果を格納できるようになっている。
また、RAM308内には、特図2先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図2先読み結果の情報の次の順位に新たな特図2先読み結果の情報を書き込む。なお、本実施の形態では保留の増加分だけ先読み処理をするようにしているが、毎回全保留に対して特図先読み処理を実施するようにしてもよい。
ステップS1000において、例えば主制御部300は、時短フラグがオフ状態であって電サポ状態でないと判断すると、図17に示すステップS1101へ移行する。図17に示すステップS1101〜S1107で行う各処理は、図16を用いて説明したステップS1001〜S1007の内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。
図16および図17における事前判定処理は、当否判定時に用いる当否判定用テーブル、特図決定用テーブルを参照することにより実行されるが、先読み処理用に特別の判定テーブルを用いてもよい。
次に、始動情報入賞時の第1副制御部先読み予告実行処理について図18を用いて説明する。図18は、例えば図8に示す演出制御処理(ステップS309)において実行される始動情報入賞時の第1副制御部先読み予告実行処理の流れを示すフローチャートである。
図18に示すように、始動情報入賞時の第1副制御部先読み予告実行処理ではまず、先読み実行中フラグがオン状態であるか否かを判断する(ステップS1201)。ステップS1201では、例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された先読み実行中フラグの値を読み出して、当該値が「1」であれば、先読み実行中フラグはオン状態であると判断して後述のステップS1202〜S1208を実行せずに始動情報入賞時の第1副制御部先読み処理を終了し、当該値が「0」であれば、先読み実行中フラグがオフ状態であると判断してステップS1202へ移行する。
ステップS1201の次のステップS1202では、例えば第1副制御部400は、主制御部300から第1副制御部400に、ステップS1004で事前判定されて特図タイマ番号として送信された変動時間が図15に示すいずれかの「変動時間」(所定の変動時間)であるか否かを判断する。第1副制御部400は、特図タイマ番号として送信された変動時間が図15に示す「変動時間」のいずれかであると判断するとステップS1203に移行し、図15に示す「変動時間」のいずれでもないと判断すると後述のステップS1203〜S1208を実行せずに始動情報入賞時の第1副制御部先読み処理を終了する。
ステップS1202の次のステップS1203では、図15に示す先読み予告テーブルを用いて、先読み予告報知を実行するか否かを決定する。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域から読み出した演出モードフラグの値と、特図タイマ番号として送信された変動時間と、RAM408に設けられた先読み予告実行当選決定用乱数カウンタから取得された先読み予告実行当選決定用乱数値と、図15に示す先読み予告テーブルとを用いて、先読み予告報知の実行可否を抽選して、ステップS1204に移行する。本実施の形態では、演出モードフラグは、「姫モード」、「吉宗モード」および「爺モード」の3種類が用意されており、オン状態では当該フラグの値が「1」に設定され、オフ状態では当該フラグの値が「0」に設定される。本実施の形態では、演出モードは「姫モード」、「吉宗モード」および「爺モード」のうちのいずれか1つに必ず設定されるようになっているので、3種類の演出モードフラグのうちのいずれか1つは値が「1」となり、残余の2つは値が「0」となる。
ステップS1203の次のステップS1204では、ステップS1203における先読み予告報知の実行に当選したか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、先読み予告報知の実行に当選したと判断したらステップS1205に移行し、不当選と判断したら後述のステップS1205〜S1208を実行せずに始動情報入賞時の第1副制御部先読み処理を終了する。
ステップS1204の次のステップS1205では、例えば主制御部300から送信される先読み結果情報コマンドに含まれる保留個数情報に基づいて、先読み予告報知の実行回数を設定する。例えば、第1副制御部400は、ステップS1201〜S1204までの処理を3個目の保留(保留個数情報は「3」)について実行した場合には、先読み予告実行回数として例えば「3」をRAM408に設定し、ステップS1206に移行する。本実施の形態によるパチンコ機100は、保留個数情報に基づいて先読み予告報知の実行回数を決定することにより、先読み予告報知を行うと決定した時点における直近の図柄変動停止表示から当該先読み予告報知を行うと決定した先読み結果に対応する特図乱数値の組に基づく図柄変動停止表示までの1または複数の図柄変動に亘って先読み予告報知を実行することができるように構成されている。
ステップS1205の次のステップS1206では、先読み予告報知が実行中であることを示すために先読み予告実行中フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、先読み予告報知が実行中であるか否かを示す先読み実行中フラグをオン状態に設定するために、例えば当該フラグの値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。これにより、先読み予告報知は実行中に設定される。なお、第1副制御部400は、先読み予告報知を非実行中とする場合には、当該フラグの値として「0」をRAM408の所定の記憶領域に記憶して、先読み実行中フラグをオフ状態に設定する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグをオン状態に設定したら、ステップS1207に移行する。
ステップS1206の次のステップS1207では、先読み種別を記憶する。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に先読み種別として、事前判定された特図停止図柄と特図タイマ番号(変動時間)とを記憶し、ステップS1208に移行する。先読み種別として記憶された変動時間は、後述の先読み実行復活抽選において用いられる。
ステップS1207の次のステップS1208では、先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する。例えば第1副制御部400は、現時点での演出モードに対応する先読み予告報知画像(詳細は後述)と、保留表示画像(詳細は後述)の表示色との情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力し、始動情報入賞時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。本実施の形態では、保留表示画像の表示色は図15に示す先読み予告テーブルを参照して決定されるが、パチンコ機100は、保留表示画像の表示色決定用テーブルを別途設けていてもよい。
次に、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理について図18乃至図22を用いて説明する。図19乃至図20は、例えば図8に示す演出制御処理(ステップS309)において実行される特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告実行処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、1回の特図変動遊技に対して1回実行される。
図19に示すように、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理ではまず、通常共通予告の抽選処理が実行される(ステップS1301)。ステップS1301では、例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに含まれる特図タイマ番号としての変動時間と、ROM406から読み出した図13に示す通常共通予告テーブルと、RAM408に設けられた通常共通予告実行判定乱数カウンタから取得した通常共通予告実行判定乱数値とを用いて、通常共通予告を実行するか否か、通常共通予告を実行する場合には予告Xおよび予告Yのいずれに当選したのかを判定する。さらに、第1副制御部400は、これらの抽選結果の情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力して、ステップS1302に移行する。本実施の形態によるパチンコ機100は、相対的に変動時間の短い演出(例えば短縮変動)では通常共通予告報知が実行されないようになっている。
ステップS1301の次のステップS1302では、先読み実行中フラグがオン状態か否かを判断する。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された先読み実行中フラグの値を読み出して、当該値が「1」であれば、先読み実行中フラグはオン状態であると判断して図20に示すステップS1401に移行し、当該値が「0」であれば、先読み実行中フラグがオフ状態であると判断してステップS1303へ移行する。
ステップS1302の次のステップS1303では、次に開始される特図変動遊技の変動時間が特定の変動時間、すなわち、短縮はずれおよびチャンス目変動における変動時間を除く変動時間であるか否かを判断する。特定の変動時間は、遊技者が演出モードを変更するためにチャンスボタン136を操作できる程度の長さを有し、例えば図14に示すボタン予告テーブルの「変動時間」として設定されている7つの変動時間である。本実施の形態では、短縮変動は、変動時間が短く遊技者がチャンスボタン136を操作する時間を十分に確保できないので、特定の変動時間から除外されている。例えば、第1副制御部400は、ステップS1301で用いた変動時間が特定の変動時間に該当するか否かを判定し、該当すると判断するとステップS1304に移行し、該当しないと判断すると後述のステップS1304〜1308を実行せずに特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
ステップS1303の次のステップS1304では、ボタン予告の抽選処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、ステップS1303での判断対象とした変動時間と、ROM306から読み出した図14に示すボタン予告テーブルと、RAM408に設けられたボタン予告実行判定乱数カウンタから取得したボタン予告実行判定乱数値とを用い、ボタン予告の実行可否の抽選処理を実行し、ステップS1305に移行する。
ステップS1304の次にステップS1305では、ボタン予告に当選したか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、ボタン予告を実行することに当選したと判断すると、「チャンス!」または「激アツ!!」のいずれに当選したのかをRAM408の所定領域に記憶してステップS1306に移行する。
一方、第1副制御部400は、ボタン予告を実行することに当選しなかった(ボタン予告テーブルの「ボタン演出非実行」に当選)と判断するとステップS1308に移行し、ボタン演出処理2(詳細は後述)を実行して特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
ステップS1305の次のステップS1306では、ボタン予告が実行中であるか否かを示すボタン予告フラグをオン状態に設定するために、例えば当該フラグの値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。これにより、ボタン予告は実行中に設定され、図24を用いて後述する押しボタン予告演出が開始されるとともに、遊技者がスタートボタン136を操作しても演出モードが変更されないようになる。
ステップS1306の次のステップS1307では、ボタン演出処理1(詳細は後述)が実行され、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
ステップS1302の次のステップS1401では、先読み規制中フラグがオン状態か否かを判断する。ここで、先読み規制について説明する。先読み予告報知は、当該報知の実行時の演出モードに対応する報知態様で実行される。例えば、演出モードが「吉宗モード」の場合の先読み予告報知は、「吉宗」を表した画像を含む先読み予告報知画像を装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示することにより行なわれる。これにより、先読み予告報知と演出モードとの間で統一の取れた演出が可能になる。しかしながら、演出モードが変更されると、演出モードの表示態様が変更するのに対し、先読み予告報知画像の表示態様は変更されない。このため、先読み予告報知の表示態様と演出モードの表示態様とが対応しなくなり、先読み予告報知と演出モードとの間の統一性が失われてしまう。これにより、遊技者は装飾図柄表示装置208を用いて実行されている演出に対する不要な不信感を覚えてしまい、興趣が低下してしまう場合がある。そこで、本実施の形態によるパチンコ機100は、演出モードが変更された場合には、先読み予告報知を規制することにより興趣の低下を防止するようになっている。先読み予告報知の規制は、少なくとも遊技者に先読み予告報知画像を見えないようにすることで達成される。先読み予告報知の規制には、例えば先読み予告報知画像を演出表示領域208dから消去したり、他の画像等を先読み予告報知画像よりも遊技者側に表示して、当該他の画像等で先読み予告報知画像を隠蔽したりすることが含まれる。
ステップS1401では、例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された先読み規制中フラグの値を読み出して、当該値が「1」であれば、先読み規制中フラグはオン状態であると判断してステップS1402に移行し、当該値が「0」であれば、先読み規制中フラグがオフ状態であると判断して後述のステップS1402〜ステップS1405を実行せずにステップS1406に移行する。
ステップS1401の次のステップS1402では、始動情報入賞時の第1副制御部先読み予告実行処理でのステップS1207においてRAM408の所定領域に記憶した先読み種別に基づいて先読み実行復活抽選を実行する。先読み実行復活抽選とは、後述のボタン演出処理2において規制された先読み予告報知を、現在の演出モードに対応した先読み予告報知として再度実行するか否かを決定する抽選をいう。例えば第1副制御部400は、ROM406に記憶された先読み予告テーブルと、RAM408に記憶された先読み種別および演出モードフラグの値と、RAM408に設けられた先読み予告実行当選決定用乱数カウンタから取得された先読み予告実行当選決定用乱数値とを用いて、先読み予告報知を復活させるか否かを抽選して、ステップS1403に移行する。
ステップS1402の次のステップS1403では、ステップS1402における先読み予告報知の復活抽選に当選したか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、先読み予告報知の復活抽選に当選したと判断したらステップS1404に移行し、不当選と判断したら後述のステップS1404およびS1405を実行せずにステップS1406に移行する
ステップS1403の次のステップS1404では、先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する。例えば第1副制御部400は、現時点での演出モードに対応する先読み予告報知画像(詳細は後述)の情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力し、ステップS1405に移行する。
ステップS1404の次のステップS1405では、先読み規制中フラグがオフ状態に設定される。例えば第1副制御部400は、先読み予告報知が再度実行開始されて当該報知の規制が終了したことを設定するために、先読み規制中フラグの値として「0」をRAM408の所定の記憶領域に記憶して、ステップS1406に移行する。
ステップS1401、ステップS1403またはステップS1405の次のステップS1406では、演出モードが変更可能なボタン演出処理2(詳細は後述)が実行され、ステップS1407に移行する。
ステップS1406の次のステップS1407では、先読み予告実行回数を「1」だけ減らす。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された先読み予告実行回数の値を読み出し、読み出された当該値から「1」を減算して、ステップS1408に移行する。
ステップS1407の次のステップS1408では、ステップS1407において「1」減算された先読み予告実行回数が「0」であるか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、先読み予告実行回数の減算後の値をRAM408の所定の記憶領域に記憶するとともに、減算後の先読み予告実行回数が「0」であると判断するとステップS1409に移行し、「0」でないと判断すると後述のステップ1409を実行せずに特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
ステップS1408の次のステップS1409では、先読み実行中フラグおよび先読み規制中フラグがオフ状態に設定される。ステップS1407において先読み予告実行回数が「0」となり、先読み予告報知を実行すべき回数の特図変動遊技は終了する。このため、第1副制御部400は、先読み予告報知が終了したことを示すために例えば、先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定するために、RAM408の所定の記憶領域に記憶された当該フラグの値として「0」を記憶する。また、先読み予告報知を実行すべき特図変動遊技が終了して先読み予告報知を規制する必要がなくなるので、例えば第1副制御部400は先読み規制中フラグをオフ状態に設定するために、RAM408の所定の記憶領域に記憶された当該フラグの値として「0」を記憶し、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。これらのフラグのオフ状態は、ボタン演出処理2を実行してから設定される。
次に、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理におけるボタン演出処理1(ステップS1307)の具体的な処理について図21を用いて説明する。図21は、ボタン演出処理1の流れを示すフローチャートである。
図21に示すように、ボタン演出処理1ではまず、押しボタン予告演出の実行期間を設定する(ステップS1501)。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶され、押しボタン予告演出の実行期間としてのタイマ1を所定値(例えば、3秒)に設定し、ステップS1502に移行する。
ステップS1501の次のステップS1502では、タイマ1の減算処理を実行する。例えば第1副制御部400は、RAM408からタイマ1の値を読み出して、読み出した当該値を1減算してステップS1503に移行する。
ステップS1502の次のステップS1503では、ステップS1502において減算処理したタイマ1の値が「0」であるか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、タイマ1の値が「0」でないと判定すると、ステップS1504に移行し、当該値が「0」であると判定すると、押しボタン予告演出の実行期間が終了したと判断して、後述のステップS1504〜S1506を実行せずにステップS1507に移行する。
ステップS1503の次のステップS1504では、遊技者によるボタン入力が検出されたか否かを判断する。例えば、遊技者がチャンスボタン136を操作(押下)して、チャンスボタンセンサ426およびセンサ回路428によりボタン入力が検出されると、第1副制御部400はボタン入力が実行されたと判断して、ステップS1505に移行する。一方、チャンスボタンセンサ426およびセンサ回路428がボタン入力を検出しないと、第1副制御部400はボタン入力が実行されていないと判断して、ステップS1502に移行する。第1副制御部400は、タイマ1の値が「0」でなく、且つ、遊技者がチャンスボタン136を操作しない限り、ステップS1502〜S1504を繰り返し実行する。
ステップS1504の次のステップS1505では、ボタン予告コマンドの出力処理が実行される。例えば第1副制御部400はボタン予告演出を実行するために、押しボタン用の予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する。さらに、第1副制御部400は、現在の演出モードと、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告実行処理でのステップS1304においてRAM408に記憶した当選内容とに基づいて、ボタン予告演出の表示態様を決定し、当該ボタン予告演出の内容を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力してステップS1506に移行する。
ステップS1505の次のステップS1506では、タイマ1の値を「0」とする書換処理が実行される。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定領域に記憶されたタイマ1の値を「0」に書き換え、ステップS1507に移行する。ステップS1506の処理により、予告コマンド出力後のチャンスボタン136の操作(チャンスボタン136の2度押し)は無効となるようになっている。
ステップS1503またはステップS1506の次のステップS1507では、ボタン予告フラグがオフ状態に設定される。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されたボタン予告フラグの値を「0」に書き換え、ボタン予告フラグをオフ状態に設定してボタン演出処理1を終了する。本実施の形態によるパチンコ機100は、押しボタン予告演出の実行期間中にチャンスボタン136が操作された場合、または、チャンスボタン136が操作されずに当該実行期間が終了した場合に、ボタン予告演出を終了するようになっている。
ボタン演出処理1は、押しボタン予告用のタイマが0になるまでの、演出モード変更の有効期間(例えば3秒)中にチャンスボタン136の操作を伴うボタン予告演出を実行可能となっており、当該ボタン予告演出におけるチャンスボタン136の操作が可能な有効期間中(例えば、ボタン予告フラグがオン状態)では、ボタン予告演出を優先し、演出モードの変更を規制するようになっている。すなわち、ボタン予告フラグがオン状態の場合には、遊技者がチャンスボタン136を操作しても、演出モードの切り替わり(ステージチェンジ)は行われない。
次に、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理におけるボタン演出処理2(ステップS1307およびS1308)の具体的な処理について図22を用いて説明する。図22は、ボタン演出処理2の流れを示すフローチャートである。
図22に示すように、ボタン演出処理2ではまず、演出モードの変更可能期間を設定する(ステップS1601)。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶され、演出モード選択の有効期間として演出モード変更用のタイマ2を所定値(例えば、5秒)に設定し、ステップS1602に移行する。演出モード変更可能期間は例えば、特図変動遊技中に遊技者がチャンスボタン136を操作することが可能な期間であって、特図変動遊技が開始されてから1つ目の図柄が図柄変動を停止するまでの期間(本実施の形態では、5秒)に設定されている。
ステップS1601の次のステップS1602では、タイマ2の減算処理を実行する。例えば第1副制御部400は、RAM408からタイマ2の値を読み出して、読み出した当該値を1減算してステップS1603に移行する。
ステップS1602の次のステップS1603では、ステップS1602において減算処理したタイマ2の値が「0」であるか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、タイマ2の値が「0」でないと判定すると、ステップS1604に移行し、当該値が「0」であると判定すると、演出モード変更可能期間が終了したと判断して、後述のステップS1604〜S1608を実行せずにボタン演出処理2を終了する。
ステップS1603の次のステップS1604では、遊技者によるボタン入力が検出されたか否かを判断する。例えば、遊技者がチャンスボタン136を操作(押下)して、チャンスボタンセンサ426およびセンサ回路428によりボタン入力が検出されると、第1副制御部400はボタン入力が実行されたと判断して、ステップS1605に移行する。一方、チャンスボタンセンサ426およびセンサ回路428がボタン入力を検出しないと、第1副制御部400はボタン入力が実行されていないと判断して、ステップS1602に移行する。第1副制御部400は、タイマ2の値が「0」でなく、且つ、遊技者がチャンスボタン136を操作しない限り、ステップS1602〜S1604を繰り返し実行する。
ステップS1604の次のステップS1605では、演出モードの変更コマンドの出力処理が実行される。例えば第1副制御部400は演出モードを変更するために、演出モード変更コマンドを装飾図柄表示装置208に出力してステップS1606に移行する。ステップS1605の処理が実行されることにより、装飾図柄表示装置208の表示領域には、それまで表示されていた演出モードとは異なる絵柄による演出モードで種々の演出が実行される。また、ステップS1605では、演出モードフラグの値が書き換えられる。例えば、演出モードが「吉宗モード」から「爺モード」に変更されると、「吉宗モード」の演出モードフラグの値は「1」から「0」に書き換えられ、「爺モード」の演出モードフラグの値は「0」から「1」に書き換えられる。
ステップS1605の次のステップS1606では、先読み実行中フラグがオン状態か否かが判断される。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定領域に記憶された先読み実行中フラグの値を読み出して、当該値が「1」であるならば先読み予告報知の実行中であると判断してステップS1607に移行し、当該値が「0」であるならば先読み予告報知の実行中でないと判断してステップS1602に移行する。第1副制御部400は、タイマ2の値が「0」でなく、遊技者がチャンスボタン136を操作して演出モードが変更されても、先読み実行中フラグがオン状態でない限り、ステップS1602〜S1606を繰り返し実行する。本実施の形態によるパチンコ機100は、先読み予告報知を実行していない場合であって演出モード変更期間内であれば、遊技者がチャンスボタン136を操作する毎に「姫モード→吉宗モード→爺モード→姫モード」の順に繰り返し演出モードを変更するようになっている。
ステップS1606の次のステップS1607では、先読み予告規制コマンドの出力処理が実行される。例えば第1副制御部400は装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されている先読み予告報知画像の表示を規制するために、先読み予告規制コマンドを装飾図柄表示装置208に出力してステップS1608に移行する。ステップS1607の処理が実行されることにより、変更前の演出モードに対応するが変更後の演出モードに対応しない先読み予告報知画像は、遊技者に視認されないように、演出表示領域208dでの表示が規制される。
ボタン演出処理2は、図柄変動停止表示中に演出モード選択の有効期間である演出モード変更用のタイマを含んでおり、チャンスボタン136の操作により演出モードが変更された場合に、当該図柄変動停止表示中に先読み予告報知の実行を規制するように構成されている。また、ボタン演出処理2は、チャンスボタン136の操作による演出モードの変更を契機に、変更前の演出モードに対応する先読み予告報知を終了するように構成されている。
ステップS1607の次のステップS1608では、先読み規制中フラグがオン状態に設定される。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された先読み規制中フラグの値を「1」に書き換えて、先読み規制中フラグをオン状態に設定し、ステップS1602に移行する。ステップS1608の処理が実行されることにより、パチンコ機100は、先読み規制中フラグがオフ状態にならない限り、先読み予告報知を実行しなくなる。第1副制御部400は、タイマ2の値が「0」でなく、遊技者によるチャンスボタン136の操作があり、先読み実行中フラグがオン状態である場合には、ステップS1602〜S1608を繰り返し実行する。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技について図23乃至図28を用いてより具体的に説明する。図23は、本実施の形態の実施例1−1によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本実施例では、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理においてボタン予告に非当選(ステップS1305のNo)であって演出モードの変更が許容される例を説明する。図23(a)乃至図23(e)は、本実施例によるパチンコ機100での特図1変動遊技における演出モードの変更態様を図中直線矢印で示す順に時系列でそれぞれ示している。
図23(a)は、非電サポ中での特図1変動遊技が終了し、「装飾6−装飾4−装飾1」が左中右図柄表示領域208a〜208cに停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることを報知している状態を示している。また、現時点での演出モードは、「姫モード」に設定されている。ここで、特図1始動口230に遊技球が入賞し、図23(b)に示す特図1変動遊技を開始するまでの間に、以下の処理が実行される。
例えば、まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して次に開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行すると共に、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、同処理において、主制御部300は、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本実施例では例えば、当否判定結果ははずれとなり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。
図23(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、図18に示す始動情報入賞時の第1副制御部先読み予告実行処理が実行され、主制御部300から第1副制御部400に特図タイマ番号として送信された変動時間が8000msであって所定の変動時間ではないと判定され(ステップS1202のNo)、先読み予告報知を実行しないと決定される。さらに、図19に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理が実行され、通常共通予告の抽選処理(ステップS1301)で不当選となり、先読み実行中フラグがオフ(ステップS1302のNo)、変動時間が8000msであって特定の変動時間であり(ステップS1303のYes)、ボタン予告の抽選処理で不当選となる(ステップS1304、S1305のNo)。このため、図23(b)に示すように、ボタン予告演出は演出表示領域208dにおいて実行されない。
図23(c)に示すように、特図1変動遊技の開始後、第一図柄(左中右図柄表示領域208a、208b、208cで変動している装飾図柄のうちの最初に停止する図柄)が停止するまでの演出モードの変更可能期間内に、遊技者がチャンスボタン136を操作(押下)する。ボタン演出処理2(ステップS1308)が実行されており、演出モードの変更期間内にチャンスボタン136の操作が検出されると(ステップS1604のYes)、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208に演出モードの変更コマンドを出力する(ステップS1605)。
これにより、図23(d)に示すように、演出モードが変更され、装飾図柄表示装置208の表示領域が「吉宗モード」に対応した表示態様となる。その後、ボタン演出処理2が終了し、さらに所定時間が経過すると、図23(e)に示すように、特図1変動遊技が終了し、左中右図柄表示領域208a〜208cには「装飾6−装飾4−装飾1」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
以上説明したように、本実施例によるパチンコ機100は、ボタン予告の抽選処理に不当選であった場合には、特図1変動遊技の開始後所定期間内であれば、遊技者の操作により演出モードを変更できるようになっている。これにより、遊技者は自分の好みに応じて演出モードを変更できるので、チャンスボタン136を用いた演出の興趣の向上を図ることができる。また、本例では、特図1変動遊技を例にとって説明したが、本実施例によるパチンコ機100は、特図2変動遊技であっても同様に動作することができる。
次に、本実施の形態の実施例1−2によるパチンコ機100での特図変動遊技について図24を用いて説明する。図24は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本実施例では、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理においてボタン予告に当選し(ステップS1305のYes)、演出モードの変更よりもボタン予告演出が優先される例を説明する。なお、本実施例では、上記実施例1−1によるパチンコ機100と同様の作用・機能を奏する構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。図24(a)乃至図24(g)は、本実施例によるパチンコ機100での特図1変動遊技におけるボタン予告演出を図中直線矢印で示す順に時系列でそれぞれ示している。
図24(a)は、非電サポ中での特図1変動遊技が終了し、「装飾6−装飾4−装飾1」が左中右図柄表示領域208a〜208cに停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることを報知している状態を示している。また、現時点での演出モードは、「姫モード」に設定されている。ここで、特図1始動口230に遊技球が入賞し、図24(b)に示す特図1変動遊技を開始するまでの間に、以下の処理が実行される。
例えば、まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して次に開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、同処理において、主制御部300は、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定する。本実施例では例えば、当否判定結果は大当り(例えば停止図柄は「特図A」)となり、特図1変動遊技の変動時間は65000msとなる。
図24(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。本実施例では、中図柄表示領域208bの領域に後述のボタン予告画像700が表示されているので、中図柄表示領域208bでの図柄変動表示は、遊技者には見えなくなっている。
次に、図18に示す始動情報入賞時の第1副制御部先読み予告実行処理が実行され、主制御部300から第1副制御部400に特図タイマ番号として送信された変動時間が65000msであって所定の変動時間であると判定され(ステップS1202のYes)、先読み抽選処理が非当選と判定され(ステップS1203、S1204のYes)、先読み予告報知を実行しないと決定される。さらに、図19に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理が実行され、通常共通予告の抽選処理(ステップS1301)で「予告Y」に当選し、先読み実行中フラグがオフ(ステップS1302のNo)、変動時間が65000msであって特定の変動時間であり(ステップS1303のYes)、ボタン予告の抽選処理で「激アツ!!」に当選する(ステップS1304、S1305のYes)。
ボタン予告の抽選処理に当選することにより、ボタン予告フラグがオン状態となり(ステップS1306)、図24(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには押しボタン予告演出用のボタン予告画像700が表示される。ボタン予告画像700は、例えばチャンスボタン136を表した画像である。
図24(c)に示すように、特図1変動遊技の開始後、押しボタン予告演出の実行期間(ボタン演出処理1のタイマ1が0になるまでの期間)内に、遊技者がチャンスボタン136を操作(押下)する。ボタン演出処理1(ステップS1307)が実行されており、押しボタン予告演出の実行期間内にチャンスボタン136の操作が検出されると(ステップS1504のYes)、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208にボタン用予告コマンドを出力する(ステップS1505)。
これにより、図24(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域全体を占める演出表示領域208dには、ボタン予告の抽選処理(ステップS1304)の当選内容に基づくボタン予告報知画像800が表示され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおける特図1変動遊技は、遊技者には見えなくなる。本例では、現時点での演出モードが「姫モード」であるため、ボタン予告報知画像800は、「激アツ!!」と書かれた看板を姫様が持っている状態を表した画像となっている。これにより、ボタン予告報知画像800の表示態様は、演出モードの「姫モード」に対応するので、遊技者は当該画像と演出モードとの組合せに対する不要な不信感を覚えなくなり興趣の低下が防止される。また、本実施例では、ボタン予告の抽選処理に当選しているため、演出モードの変更よりもボタン予告報知演出が優先されるようになっている。このように、ボタン予告演出を伴う場合には、演出モードは変更されないようになっている。このため、遊技者がチャンスボタン136を押下すると、ボタン予告報知演出は実行されるが、演出モードは変更されないようになっている。これにより、本実施例によるパチンコ機100は、例えば当該特図変動遊技が大当りになる可能性があるという、より有益な情報を遊技者に報知できる場合がある。
ボタン予告報知画像800が演出表示領域208dに表示されてから所定時間が経過すると、ボタン予告報知画像800は演出表示領域208dから消去され、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図柄変動が再び表示される。さらに所定時間が経過すると、図24(e)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cにそれぞれ「装飾7」が停止表示され、中図柄表示領域208bには図柄変動表示が継続される。
本実施例では、通常共通予告の抽選処理において「予告Y」に当選しているので、さらに所定時間が経過すると、図24(f)に示すように、中図柄表示領域208bでの図柄変動表示に重なるように、通常共通予告報知画像910が演出表示領域208dに表示され、「予告Y」に係る通常共通予告報知演出が実行される。通常共通予告報知画像910は、演出モードによらず共通化されており、例えばサボテンと埴輪をモチーフとしたキャラクタの「サボハニ」を表した画像である。
さらに、所定の時間が経過すると、図24(g)に示すように、特図1変動遊技が終了し、左中右図柄表示領域208a〜208cには「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知される。
以上説明したように、本実施例によるパチンコ機100は、ボタン予告の抽選処理に当選した場合には、演出モードの変更よりもボタン予告報知演出を優先させることにより、より有益な情報を遊技者に報知できる場合がある。
次に、本実施の形態の実施例1−3によるパチンコ機100での特図変動遊技について図25を用いて説明する。図25は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本実施例では、特図変動遊技中に実行されていた先読み予告報知が規制される場合を例にとって説明する。なお、本実施例では、上記実施例1−1および1−2によるパチンコ機100と同様の作用・機能を奏する構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
図25(a)乃至図25(g)は、本実施例によるパチンコ機100での特図1変動遊技における先読み予告規制を図中直線矢印で示す順に時系列でそれぞれ示している。
図25(a)は、例えば非電サポ中に特図1変動遊技が既に開始されており、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aには「装飾6」が停止表示され、中右図柄表示領域208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている状態を示している。また、この特図1変動遊技中に特図1始動口230に3個の遊技球が入賞し、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。
例えば、主制御部300は、保留された3個の特図1変動遊技を先読みして事前判定するとともに、当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を事前判定し、これらの事前判定結果を第1副制御部400に送信する。事前判定結果は、例えば1個目が大当り(変動時間は65000ms)、2個目がはずれ(変動時間は8000ms)、3個目が大当り(変動時間は65000ms)となる。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図18に示す始動情報入賞時の第1副制御部先読み予告実行処理を事前判定結果毎に実行する。例えば、1個目および2個目の保留に係る特図1変動遊技は、先読みの抽選処理が非当選となる(ステップS1203、S1204のNo)。また、3個目の保留に係る特図1変動遊技は、先読みの抽選処理に当選し(ステップS1203、S1204のYes)、3個目の保留であるため、先読み予告実行回数として「3」が設定され(ステップS1205)、先読み実行中フラグがオン状態に設定され(ステップS1206)、先読み種別として事前判定結果(停止図柄(例えば、「特図A」および変動時間(65000ms))が記憶され(ステップS1207)、保留表示画像a3の表示色を含む先読み予告コマンドが装飾図柄表示装置208に出力される(ステップS1208)。この結果、図25(a)に示すように、所定の色に塗り潰された円形の保留表示画像a1、a2、a3が演出表示領域208d内の下方左寄りの保留表示領域208d1に表示される。
演出表示領域208dに設けられた保留表示領域208d1は、特図1乱数値記憶領域に記憶されている特図1乱数値の組の数を特図1保留数(始動保留数)として遊技者に報知可能になっている。保留表示領域208d1は、特図1乱数値記憶領域に記憶されている複数の特図1乱数値の組のうちの一の特図1乱数値の組に対して一の特図1変動遊技の保留表示を行うことで特図1保留数を報知可能に構成されている。また、保留表示領域208d1は、事前予告報知の対象(例えば、先読みの抽選処理(ステップS1203)に当選した保留)となる図柄変動表示に対応する特図1変動遊技の保留表示を変化させることで、先読み予告報知を実行可能なように構成されている。
本例では、保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2と、3個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a3とが表示され、合計3個の特図1変動遊技が保留されていることが示されている。また、1個目および2個目の保留に係る特図1変動遊技は、先読み抽選処理に非当選であったため、デフォルト色である例えば青色になっており、3個目の保留に係る特図1変動遊技は、先読み抽選処理に当選しているため、表示色が変化されて例えば赤色になっている。なお、第1副制御部400は、特図1乱数値記憶領域に特図1乱数値の組が4個記憶されている場合には、保留表示領域208d1に4個の保留表示画像を表示するように装飾図柄表示装置208を駆動するようになっている。
また、演出表示領域208d内の下方右寄りには、特図2変動遊技に係る保留を表示する保留表示領域208d2が設けられている。保留表示領域208d2は、特図2変動遊技の保留を表示することを除いて、保留表示領域208d1と同様の作用機能を奏するため、詳細な説明は省略する。なお、本例では、特図2変動遊技は保留されていないので、保留表示領域208d2には、保留表示画像は表示されていない。
左図柄表示領域208aに「装飾6」が停止表示されてから所定時間経過後に、図25(b)に示すように、「装飾4−装飾1」が中右図柄表示領域208b、208cに停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。また、当該所定時間内に特図1変動遊技の保留数に変化はないため、保留表示画像a1、a2、a3は保留表示領域208d1での表示が維持されている。
次に、図25(c)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して次に開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。本実施例では例えば、当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図A」)となり、特図1変動遊技の変動時間は65000msとなる。
図25(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。また、本実施例では、先読み実行中フラグがオン状態であるため、演出表示領域208dには、現在の演出モードである「吉宗モード」に対応した先読み予告報知画像710が表示される。先読み予告報知画像710は、例えば扇子を持った吉宗の立ち姿を表した画像である。先読み予告報知画像710と保留表示画像a3とは、同じ保留の先読み結果を示しているが出現タイミングは異なっている。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図25(c)に示すように、保留表示画像a1は青色の円形画像となり、保留表示画像a2は赤色の円形画像となり、保留表示画像a3の表示は消去される。
また、図19に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理が実行され、変動時間が65000msであって通常共通予告の抽選処理(ステップS1301)で「予告X」に当選し、先読み実行中フラグがオン(ステップS1302のYes)、先読み規制中フラグがオフ(ステップS1401のNo)であるため、ボタン演出処理2(ステップS1406)が実行される。
図25(d)に示すように、特図1変動遊技の開始後、第一図柄が停止するまでの演出モードの変更可能期間内(図22に示す演出モード変更用タイマであるタイマ2の初期設定時間内)に、遊技者がチャンスボタン136を操作(押下)する。ボタン演出処理2(ステップS1406)が実行されており、演出モードの変更期間内にチャンスボタン136の操作が検出されると(ステップS1604のYes)、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208に演出モードの変更コマンドを出力する(ステップS1605)。
これにより、図25(e)に示すように、演出モードが変更され、装飾図柄表示装置208の表示領域が「吉宗モード」から「爺モード」に対応した表示態様となる。さらに、先読み実行中フラグがオン状態であるため(ステップS1606のYes)、第1副制御部400は、先読み予告規制コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する(ステップS1607)とともに、先読み規制中フラグをオン状態に設定する(ステップS1608)。これにより、図25(e)に示すように、先読み予告報知画像710は演出表示領域208dから消去され、先読み予告報知は規制される。また、本実施例によるパチンコ機100は、先読み規制中フラグをオン状態に設定すると、変更前の演出モードに対応する先読み予告報知画像710のみでなく、変更後の演出モードに対応する先読み予告報知画像やボタン予告報知画像の表示も規制するようになっている。
本実施の形態によるパチンコ機100は、先読み予告報知画像および保留表示画像を用いて複数種類の先読み予告報知ができるようになっている。パチンコ機100は少なくとも1つの先読み予告報知を実行しないようにして、複数種類のうちのいずれかの先読み予告報知を規制できるようになっている。すなわち、複数種類のうちの1つの先読み予告報知が実行されていなければ、複数種類の残余の先読み予告報知が実行されていても、先読み予告報知が規制されていることに相当する。
図25(e)に示すように、先読み予告報知画像710の表示が規制されるとともに、装飾図柄表示装置208には、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾7」が停止表示され、中図柄表示領域208bで図柄変動表示が実行されるリーチ演出による特図1変動遊技が表示される。
本実施例では、通常共通予告の抽選処理において「予告X」に当選しているので、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾7」が停止表示してから所定時間が経過すると、図25(f)に示すように、中図柄表示領域208bでの図柄変動表示に重なるように、通常共通予告報知画像900が演出表示領域208dに表示される。これにより、「予告X」に係る通常共通予告報知演出が実行される。通常共通予告報知画像900は、演出モードによらず共通化されており、例えば扇子を持ったパンダを表した画像である。
さらに、所定の時間が経過すると、図25(g)に示すように、特図1変動遊技が終了し、左中右図柄表示領域208a〜208cには「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知される。なお、図25(e)乃至図25(g)に示す特図1変動遊技中に特図1保留数に変化はないので、保留表示画像a1、a2の表示態様は維持されている。
以上説明したように、本実施例によるパチンコ機100は、演出モードの変更を優先的に報知できる場合がある。また、本実施例によるパチンコ機100は、演出モードの変更を優先的に報知しつつ、演出モードと先読み予告報知との対応関係を維持することができ、例えば予告の出現率を演出モード毎に変化させるといった演出モード固有の特徴を持たせることが可能な場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100では、遊技者がチャンスボタン136を操作することにより、先読み予告報知画像の表示が規制されてしまう。しかしながら、遊技者の意思で変更した演出モードは重要な演出であり、新たに選択された演出モードを報知することで遊技者の興趣が向上する場合がある。また、先読み予告報知画像が消去されても、例えば保留表示画像等で先読み予告の最終変動を遊技者は認識可能となっているので、先読み予告報知画像よりも演出モードの報知のほうが遊技者にとって重要な演出である場合があり、遊技者の興趣を効果的に維持可能な場合がある。
次に、本実施の形態の実施例1−4によるパチンコ機100での特図変動遊技について図26乃至図28を用いて説明する。図26乃至図28は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本実施例では、特図変動遊技中に実行されていた先読み予告報知が規制された後に復活抽選が行われる例を説明する。なお、本実施例では、上記実施例1−1乃至1−3によるパチンコ機100と同様の作用・機能を奏する構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
図26(a)乃至図26(e)、図27(a)乃至図27(f)および図28(a)乃至図28(f)は、本実施例によるパチンコ機100での特図1変動遊技における先読み予告規制を図中直線矢印で示す順に時系列でそれぞれ示している。なお、図26(a)乃至図26(e)および図27(a)乃至図27(f)の時系列で示す特図1変動遊技が復活抽選に当選した場合を例示し、図26(a)乃至図26(e)および図28(a)乃至図28(f)の時系列で示す特図1変動遊技が復活抽選に当選しない場合を例示している。
図26(a)は、例えば非電サポ中に特図1変動遊技が既に開始されており、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aには「装飾6」が停止表示され、中右図柄表示領域208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている状態を示している。また、この特図1変動遊技中に特図1始動口230に3個の遊技球が入賞し、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。
例えば、主制御部300は、保留された3個の特図1変動遊技を先読みして事前判定するとともに、当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を事前判定し、これらの事前判定結果を第1副制御部400に送信する。事前判定結果は、例えば1個目および2個目がはずれ(変動時間はいずれも3000ms)、3個目が大当り(変動時間は65000ms)とする。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図18に示す始動情報入賞時の第1副制御部先読み予告実行処理を事前判定結果毎に実行する。例えば、1個目および2個目の保留に係る特図1変動遊技は、変動時間が3000msであって先読みの抽選処理が非当選となる(ステップS1202のNo)。また、3個目の保留に係る特図1変動遊技は、変動時間が65000msであって先読みの抽選処理に当選し(ステップS1203、S1204のYes)、3個目の保留であるため、先読み予告実行回数として「3」が設定され(ステップS1205)、先読み実行中フラグがオン状態に設定され(ステップS1206)、先読み種別として事前判定結果(停止図柄(例えば、「特図A」および変動時間(65000ms))が記憶され(ステップS1207)、保留表示画像a3の表示色を含む先読み予告コマンドが装飾図柄表示装置208に出力される(ステップS1208)。この結果、図26(a)に示すように、例えばデフォルト色の青色に塗りつぶされた円形の保留表示画像a1、a2と、赤色に塗りつぶされた円形の保留表示画像a3とが保留表示領域208d1に表示される。
左図柄表示領域208aに「装飾6」が停止表示されてから所定時間経過後に、図26(b)に示すように、「装飾4−装飾1」が中右図柄表示領域208b、208cに停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。また、当該所定時間内に特図1変動遊技の保留数に変化はないため、保留表示画像a1、a2、a3の表示態様は維持されている。
次に、図26(c)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して次に開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。本実施例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は3000msとなる。
次に、図19に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理が実行され、変動時間が3000msであって通常共通予告の抽選処理(ステップS1301)で非当選となり、先読み実行中フラグがオン(ステップS1302のYes)、先読み規制中フラグがオフ(ステップS1401のNo)であるため、ボタン演出処理2(ステップS1406)が実行される。
ここで、図26(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。また、本実施例では、先読み実行中フラグがオン状態であるため、演出表示領域208dには、現在の演出モードである「吉宗モード」に対応した先読み予告報知画像710が表示される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図26(c)に示すように、保留表示画像a1は青色の円形画像となり、保留表示画像a2は赤色の円形画像となり、保留表示画像a3の表示は消去される。
図26(d)に示すように、特図1変動遊技の開始後、第一図柄が停止するまでの演出モードの変更可能期間内に、遊技者がチャンスボタン136を操作(押下)すると、第1副制御部400は、演出モードの変更期間内にチャンスボタン136の操作が検出されたと判断して(ステップS1604のYes)、装飾図柄表示装置208に演出モードの変更コマンドを出力する(ステップS1605)。
これにより、図26(e)に示すように、演出モードが変更され、装飾図柄表示装置208の表示領域が「吉宗モード」から「爺モード」に対応した表示態様となる。さらに、先読み実行中フラグがオン状態であるため(ステップS1606のYes)、第1副制御部400は、先読み予告規制コマンドを出力するとともに(ステップS1607)、先読み規制中フラグをオン状態に設定する(ステップS1608)。これにより、図25(e)に示すように、演出表示領域208dの先読み予告報知画像710は消去され、先読み予告報知は規制される。さらに、第1副制御部400は、先読み実行回数を1減算して「2」とし(ステップS1407)、減算後の先読み実行回数が「0」でないため(ステップS1408のNo)、先読み実行中フラグおよび先読み規制中フラグをオフ状態とせずに特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。本実施例によるパチンコ機100は、上記実施例1−3によるパチンコ機100と同様に、先読み規制中フラグをオン状態に設定すると、変更前の演出モードに対応する先読み予告報知画像710のみでなく、変更後の演出モードに対応する先読み予告報知画像やボタン予告報知画像の表示も規制するようになっている。
さらに所定時間の経過後に、図26(e)に示すように、先読み予告報知画像710の表示が規制されるとともに、装飾図柄表示装置208には、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾5−装飾4」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。また、当該所定時間内に特図1変動遊技の保留数に変化はないため、保留表示画像a1、a2の表示態様は維持されている。
次に、図27(a)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、主制御部300は、図26(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立って行ったのとほぼ同様の処理を行い、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組と、取得した特図タイマ番号決定用乱数値とを用いて決定した当否判定結果および特図タイマ番号を第1副制御部400に送信する。本実施例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は3000msとなる。
図27(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図27(a)に示すように、保留表示画像a1は赤色の円形画像となり、保留表示画像a2の表示は消去される。
また、図19に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理が実行され、変動時間が3000msであって通常共通予告の抽選処理(ステップS1301)で非当選となり、先読み実行中フラグがオン(ステップS1302のYes)、先読み規制中フラグがオン(ステップS1401のYes)であるため、復活抽選が実行される(ステップS1402)。
例えば第1副制御部400は、ROM406に記憶された先読み予告テーブルと、RAM408に記憶された先読み種別および演出モードフラグの値と、RAM408に設けられた先読み予告実行当選決定用乱数カウンタから取得された先読み予告実行当選決定用乱数値とを用いて、先読み予告報知を復活させるか否かを抽選する。例えば、第1副制御部400は、当該乱数値が例えば0であり、先読み種別として記憶された「変動時間」が65000msであり、現在の演出モードは「爺モード」であるため、図15に示す先読み予告テーブルを参照して、復活抽選に当選したと判定し(ステップS1402、S1403のYes)、先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1404)、先読み規制中フラグをオフ状態に設定する(ステップS1405)。
これにより、図27(a)に示すように、演出表示領域208dには、現在の演出モードである「爺モード」に対応した先読み予告報知画像720が表示され、大当りが確定する。先読み予告報知画像720は、例えば書物を持った爺の立ち姿を表した画像である。本実施例によるパチンコ機100は、始動情報入賞時の先読み予告抽選処理は、先読み予告テーブルの「吉宗モード」の欄を用いて抽選したが、復活抽選では、「爺モード」の欄を用いて抽選するようになっている。すなわち、パチンコ機100は、先読み予告の抽選時の演出モードに応じて先読み予告抽選処理を実行するようになっている。
第1副制御部400は、先読み規制中フラグをオフ状態に設定した後にボタン演出処理2を開始する。特図1変動遊技の開始後、演出モードの変更可能期間内に、遊技者がチャンスボタン136を操作(押下)しないと、第1副制御部400は、演出モードの変更期間内にチャンスボタン136の操作が検出されなかったと判断して(ステップS1603のYes)、ボタン演出処理2を終了する。この結果、図27(b)に示すように、先読み予告報知画像720は、演出表示領域208dに表示され続ける。なお、当該演出モードの変更可能期間内に遊技者がスタートボタン136を押下すると、再び先読み予告報知が規制され、先読み予告報知画像720は例えば演出表示領域208dに表示されなくなる。
第1副制御部400は、ボタン演出処理2の終了後に、先読み実行回数を1減算して「1」とし(ステップS1407)、減算後の先読み実行回数が「0」でないため(ステップS1408のNo)、先読み実行中フラグをオフ状態とせずに特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
さらに、所定時間の経過後に、図27(b)に示すように、装飾図柄表示装置208には、先読み予告報知画像720に重なるように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾5−装飾4」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。また、当該所定時間内に特図1変動遊技の保留数に変化はないため、保留表示画像a1の表示態様は維持されている。
次に、図27(c)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、主制御部300は、図26(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立って行ったのとほぼ同様の処理を行い、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組と、取得した特図タイマ番号決定用乱数値とを用いて決定した当否判定結果および特図タイマ番号を第1副制御部400に送信する。本実施例では例えば、当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図A」)となり、特図1変動遊技の変動時間は65000msとなる。
図27(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図27(c)に示すように、保留表示画像a1の表示は消去される。
また、図19に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理が実行され、通常共通予告の抽選処理(ステップS1301)で「予告Y」に当選し、先読み実行中フラグがオン(ステップS1302のYes)、先読み規制中フラグがオフ(ステップS1401のNo)であるため、ボタン演出処理2が実行される(ステップS1406)。
第1副制御部400は、特図1変動遊技の開始後、演出モードの変更可能期間内に、遊技者がチャンスボタン136を操作(押下)しないと、演出モードの変更期間内にチャンスボタン136の操作が検出されなかったと判断して(ステップS1603のYes)、ボタン演出処理2を終了する。この結果、図27(c)に示すように、先読み予告報知画像720は、演出表示領域208dに表示され続ける。
第1副制御部400は、ボタン演出処理2の終了後に、先読み実行回数を1減算して「0」とし(ステップS1407)、減算後の先読み実行回数が「0」となり(ステップS1408のYes)、先読み実行中フラグをオフ状態に設定して特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
さらに、所定期間の経過後に、図27(d)に示すように、装飾図柄表示装置208には、リーチB演出が開始され、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾7」が停止表示され、中図柄表示領域208bでの図柄変動表示上に先読み予告報知画像720が重なって表示される。
本実施例では、通常共通予告の抽選処理において「予告Y」に当選しているので、図27(e)に示すように、さらに所定時間経過後に、先読み予告報知画像720が表示されていた場所であって演出表示領域208dに通常共通予告報知画像910が表示され、「予告Y」に係る通常共通予告報知演出が実行される。
さらに、所定の時間が経過すると、図27(f)に示すように、特図1変動遊技が終了し、左中右図柄表示領域208a〜208cには「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知される。なお、図27(d)乃至図27(f)に示す特図1変動遊技中に特図1保留数に変化はないので、保留表示領域208d1では、保留表示画像の非表示状態が維持されている。
次に、先読み予告報知が規制された後の復活抽選に当選しない場合の表示態様を図28を用いて説明する。なお、保留表示領域208d1における保留表示画像a1の表示態様は、図27で説明した当該表示態様と同様であるため、その説明は省略する。図26(a)乃至図26(e)に示すのと同様の特図1変動遊技が実行される。次に、図28(a)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、主制御部300は、図27(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立って行ったのとほぼ同様の処理を行い、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組と、取得した特図タイマ番号決定用乱数値とを用いて決定した当否判定結果および特図タイマ番号を第1副制御部400に送信する。本実施例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は3000msとなる。
また、図28(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、図19に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理が実行され、変動時間が3000msであって通常共通予告の抽選処理(ステップS1301)で非当選となり、先読み実行中フラグがオン(ステップS1302のYes)、先読み規制中フラグがオン(ステップS1401のYes)であるため、復活抽選が実行される(ステップS1402)。
例えば先読み予告実行当選決定用乱数カウンタから取得した先読み予告実行当選決定用乱数値が乱数範囲0〜19以外の例えば20であり、先読み種別として記憶された「変動時間」が65000msであり、現在の演出モードは「爺モード」であるため、第1副制御部400は、図15に示す先読み予告テーブルを参照して、復活抽選に非当選であると判定し(ステップS1402、S1403のNo)、先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力せずにボタン演出処理2を開始する。先読み予告コマンドが装飾図柄表示装置208に出力されないので、図28(a)に示すように、演出表示領域208dには、「爺モード」に対応する先読み予告報知画像720が表示されない。
開始されたボタン演出処理2において、特図1変動遊技の開始後、演出モードの変更可能期間内に遊技者がチャンスボタン136を操作(押下)しないと、第1副制御部400は、演出モードの変更期間内にチャンスボタン136の操作が検出されなかったと判断して(ステップS1603のYes)、ボタン演出処理2を終了する。この結果、図27(b)に示すように、演出モードとして「爺モード」が維持され続ける。
第1副制御部400は、ボタン演出処理2の終了後に、先読み実行回数を1減算して「1」とし(ステップS1407)、減算後の先読み実行回数が「0」でないため(ステップS1408のNo)、先読み実行中フラグおよび先読み規制中フラグをオフ状態とせずに特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
さらに、所定時間の経過後に、図28(b)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾5−装飾4」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。また、当該所定時間内に特図1変動遊技の保留数に変化はないため、保留表示領域208d1での表示態様は維持されている。
次に、図28(c)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、主制御部300は、図27(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立って行ったのとほぼ同様の処理を行い、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組と、取得した特図タイマ番号決定用乱数値とを用いて決定した当否判定結果および特図タイマ番号を第1副制御部400に送信する。本実施例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は60000msとなる。
図28(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、図19に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理が実行され、通常共通予告の抽選処理(ステップS1301)で「予告Y」に当選し、先読み実行中フラグがオン(ステップS1302のYes)、先読み規制中フラグがオン(ステップS1401のYes)であるため、復活抽選処理が実行されるが、図28(b)で説明したのと同様に、当該抽選が非当選となり(ステップS1402、S1403のNo)、先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力せずにボタン演出処理2が開始される。先読み予告コマンドが装飾図柄表示装置208に出力されないので、図28(c)に示すように、演出表示領域208dには、「爺モード」に対応する先読み予告報知画像720が表示されない。
特図1変動遊技の開始後、演出モードの変更可能期間内に、遊技者がチャンスボタン136を操作(押下)しないと、第1副制御部400は、演出モードの変更期間内にチャンスボタン136の操作が検出されなかったと判断して(ステップS1603のYes)、ボタン演出処理2を終了する。この結果、図28(c)に示すように、演出モードとして「爺モード」が維持され続ける。
第1副制御部400は、ボタン演出処理2の終了後に、先読み実行回数を1減算して「0」とし(ステップS1407)、減算後の先読み実行回数が「0」となり(ステップS1408のYes)、先読み実行中フラグおよび先読み規制中フラグをオフ状態に設定して特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
さらに、所定時間の経過後に、図28(d)に示すように、装飾図柄表示装置208には、リーチB演出が開始され、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾7」が停止表示され、中図柄表示領域208bには図柄変動が継続して表示される。また、当該所定時間内に特図1変動遊技の保留数に変化はないため、保留表示領域208d1での表示態様は維持されている。
本実施例では、通常共通予告の抽選処理において「予告Y」に当選しているので、図28(e)に示すように、さらに所定時間経過後に、中図柄表示領域208bで継続して表示されていた図柄変動表示に重なるように通常共通予告報知画像910が演出表示領域208dに表示され、「予告Y」に係る通常共通予告報知演出が実行される。
さらに、所定の時間が経過すると、図28(f)に示すように、特図1変動遊技が終了し、左中右図柄表示領域208a〜208cには「装飾7−装飾6−装飾7」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
以上説明したように、本実施例によるパチンコ機100は、演出モードが変更された特図変動遊技だけ先読み予告報知を行わないようにし、その後の特図変動遊技では変更後の演出モードに対応する表示態様で先読み予告報知を実行することにより、演出モードと先読み予告報知との対応関係を維持できるので、遊技者の興趣を維持できる場合がある。
さらに、本実施例によるパチンコ機100によれば、所定条件が成立した図柄変動でのみ先読み予告報知を規制し、次変動から先読み予告報知を再度表示することが可能になる。パチンコ機100は、例えば演出モード毎に先読み予告の報知態様が異なる構成であるため、遊技者が所望の演出モードに対応する先読み予告を見ることができる場合がある。また、パチンコ機100は、演出モードと先読み予告報知との関係を維持しながら第二の事前予告報知の示唆する図柄変動まで先読み予告報知を継続させることで遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。本実施の形態によるパチンコ機100の全体構成、制御部の回路構成、表示図柄、主制御部等の処理の流れおよび各種テーブルは、図1乃至図17および図19乃至図22を用いて説明した上記第1の実施の形態によるパチンコ機100と同様であるため、これらの説明は省略する。また、本実施の形態によるパチンコ機100は、上記第1の実施の形態によるパチンコ機100と同一の作用機能を奏する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
まず、本実施の形態によるパチンコ機100における始動情報入賞時の第1副制御部先読み予告実行処理について図29を用いて説明する。図29は、例えば図8に示す演出制御処理(ステップS309)において実行される始動情報入賞時の第1副制御部先読み予告実行処理の流れを示すフローチャートである。
図29に示すように、本実施の形態によるパチンコ機100における始動情報入賞時の第1副制御部先読み予告実行処理は、先読み実行中フラグのオン/オフ状態の判定処理(ステップS1201)がないことを除いて、上記第1の実施の形態によるパチンコ機100における当該先読み予告実行処理(図18参照)と同様である。図29に示すステップS1701〜S1707は、図18に示すステップS1202〜S1208にそれぞれ対応し、同様の処理が実行されるようになっている。
本実施の形態によるパチンコ機100は、先読み実行中フラグのオン/オフ状態の判定処理を実行しないことにより、先読み予告報知の実行中に増加した始動情報も先読み処理を実行できるようになっている。例えば第1副制御部400は、図15に示す先読み予告テーブルを参照し、先読み予告報知実行中に増加した始動情報について先読み予告の抽選処理を実行し(ステップS1702)、当該抽選処理に不当選であれば実行中の先読み予告報知を継続するようになっている。一方、第1副制御部400は、当該抽選処理に当選すると、当選時の保留数に基づいて先読み実行回数を上書きし(ステップS1704)、さらに、当該抽選処理に係る保留の先読み結果に基づいて先読み種別を上書きする(ステップS1706)ようになっている。これにより、本実施の形態によるパチンコ機100は、先読み予告報知の契機が2つ(既に実行中の先読み予告報知と、新たに当選した先読み予告報知)ある場合には、新たに当選した先読み予告報知を実行中の先読み予告報知よりも優先して実行するようになっている。この場合、既に実行中の先読み予告の対象となった始動情報に基づく当否は、新たに当選した先読み予告報知の実行中に判定される。このため、当該先読み予告報知の途中に当りが報知されたり、はずれが報知されたりしても、その後も先読み予告報知が継続される場合がある。
本実施の形態によるパチンコ機100は、新たに取得された始動情報に基づいて先読み予告の復活抽選を行うことができる場合がある。また、パチンコ機100は、実行中の先読み予告報知と、新たな始動情報に基づく先読み予告報知とを継続的に行うことが可能になる場合がある。また、パチンコ機100は、実行中の先読み予告報知の開始時には入賞していなかった始動情報に対しても継続的な先読み予告報知を実行できるので、特図変動遊技の保留の上限数を超える変動数の特図変動遊技に亘って一連の連続性のある先読み予告報知を継続できる場合がある。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100におけるボタン演出処理2について図30乃至図32を用いて説明する。図30は、ボタン演出処理2の処理の流れを示すフローチャートである。図31は、ボタン演出処理2における保留予告継続抽選処理(ステップS1806)の流れを示すフローチャートである。図32は、保留予告継続抽選処理において用いられる保留予告継続抽選テーブルの一例を示す図である。
図30に示すように、本実施の形態によるパチンコ機100におけるボタン演出処理2は、演出モードの変更コマンドの出力処理(ステップS1805)と、先読み実行中フラグのオン/オフ状態の判定処理(ステップS1807)との間に、保留予告継続抽選処理(ステップS1806)を有していることを除いて、上記第1の実施の形態によるパチンコ機100におけるボタン演出処理(図22参照)と同様である。図30に示すステップS1801〜S1805およびS1807〜S1809は、図22に示すステップS1601〜S1605およびS1606〜S1608にそれぞれ対応し、同様の処理が実行されるようになっている。
次に、図31を用いて保留予告継続抽選処理(ステップS1806)の処理について説明する。保留予告継続抽選処理では、先読み予告報知の対象となっている始動情報に対応する保留表示画像の表示色(本実施の形態では、赤色)を継続するか否かが決定される。保留予告継続抽選処理は演出モードが変更された場合に実行される。
図31に示すように、保留予告継続抽選処理では、まず保留色を継続するかの抽選処理が実行される(ステップS1901)。例えば第1副制御部400は、ROM406に記憶された保留予告継続抽選テーブル(詳細は後述)と、RAM408に記憶された先読み種別および演出モードフラグの値と、RAM408に設けられた保留予告継続抽選用乱数カウンタから取得された保留予告継続抽選用乱数値とを用いて、先読み予告報知の対象となっている始動情報に対応する保留表示画像の保留色を維持するか否かを抽選して、ステップS1902に移行する。
ステップS1901の次のステップS1902では、ステップS1901における保留色を継続するか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、保留色を継続しない(抽選処理に非当選)と判断したらステップS1903に移行し、保留色を継続する(抽選処理に当選)と判断したら、後述のステップS1903を実行せずに保留予告継続処理を終了する。保留表示画像の表示色が赤色の場合には、当該保留表示画像に対応する始動情報は大当りとなる可能性のあることを示しているので、保留表示画像の表示色が赤色からデフォルト色の青色に変更されると、当該大当りの情報が失われてしまう。従って、保留表示画像の表示色の赤色から青色への変更は、先読み予告報知の規制と同様の機能を発揮する。また、表示色が変わるのは先読み予告報知の対象となっている保留表示画像のみなので、保留表示画像の表示色の変化により先読み予告報知の対象となる図柄変動表示が何回目に実行されるのかを分かり易く報知できる場合がある。
次に、保留予告継続抽選処理で用いられる保留予告継続抽選テーブルについて図32を用いて説明する。保留予告継続抽選テーブルは、特図1および特図2で共通して用いられるようになっている。なお以下では、保留予告継続抽選テーブルの各項目に関し、図15に示す先読み予告テーブルの各項目と異なる点のみを説明する。
図32に示すように、「姫モード」、「吉宗モード」および「爺モード」は、RAM408に設けられた保留予告継続抽選用乱数カウンタから取得した保留予告継続抽選用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分され、「変動時間」に対応して4つに区分されている。
「姫モード」において、「変動時間」が「4000ms」(演出態様は「リーチAはずれ」)では数値0〜19の場合に、「60000ms」(演出態様は「リーチBはずれ」)では数値0〜29の場合に、「45000ms」(演出態様は「リーチA大当り」)では数値0〜29の場合に、「65000ms」(演出態様は「リーチB大当り」)では数値0〜59の場合に、保留表示画像の表示色が継続される。
また、「吉宗モード」において、「変動時間」が「4000ms」では数値0〜19の場合に、「60000ms」では数値0〜29の場合に、「45000ms」では数値0〜49の場合に、「65000ms」では数値0〜79の場合に、保留表示画像の表示色が継続される。
また、「爺モード」において、「変動時間」が「4000ms」では数値0〜19の場合に、「60000ms」では数値0〜29の場合に、「45000ms」では数値0〜59の場合に、「65000ms」では数値0〜79の場合に、保留表示画像の表示色が継続される。
本実施の形態では、保留表示画像の表示色を継続するか否かの当選確率は、先読み結果が「はずれ」の場合には、演出モードによらず同じに設定されており、「大当り」の場合には、信頼度の高い演出モードほど高く設定されている。すなわち、大当りの場合には、当該当選確率は、「爺モード」が最も高く、次いで「吉宗モード」が高く、「姫モード」が最も低くなっている。保留予告継続抽選処理は、演出モードによって当選確率が異なるように設定されている。また、信頼度は演出モード毎に異なっている。このため、保留予告継続抽選処理は、信頼度に基づいて当選確率が異なっている。なお、本実施の形態では、保留表示画像の表示色を継続するか否かは、変動パターンや変動時間および演出モードに基づいて抽選されるが、当否のみで抽選されるようになっていてもよい。
本実施の形態では、ボタン演出処理2は、所定条件の成立を契機に保留表示画像の表示色の継続可否を判定するように構成されており、保留予告継続抽選テーブルは、保留表示画像に対応する図柄変動表示が大当りを導出する場合(例えばリーチAまたはリーチB当りの場合)には、大当りを導出しない場合(例えばリーチAまたはリーチBはずれの場合)と比較して保留表示画像の表示色が継続され易いように構成されている。
本実施の形態によるパチンコ機100によれば、所定条件の成立時において、保留表示画像による先読み予告報知の継続率により、保留予告継続抽選処理は、遊技者を期待させることが可能な予告演出として機能する場合がある。特に、チャンスボタン136の操作により所定条件が成立する構成とすることにより、チャンスボタン136の操作を先読み予告に関連付けることが可能となり、遊技の興趣を高めることが可能になる場合がある。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技について図33乃至図41を用いてより具体的に説明する。まず、本実施の形態の実施例2−1によるパチンコ機100での特図変動遊技について図33および図34を用いて説明する。図33および図34は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本実施例では、特図変動遊技中に始動情報が増加する場合の先読み予告報知演出について説明する。図33(a)乃至図33(h)および図34(a)乃至図34(h)は、本実施例によるパチンコ機100での特図1変動遊技を図中直線矢印で示す順に時系列でそれぞれ示している。
図33(a)は、例えば非電サポ中且つ「吉宗モード」の演出モード中に特図1変動遊技が既に開始されており、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aには「装飾6」が停止表示され、中右図柄表示領域208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている状態を示している。また、この特図1変動遊技中に特図1始動口230に3個の遊技球が入賞し、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。
例えば、主制御部300は、保留された3個の特図1変動遊技を先読みして事前判定するとともに、当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を事前判定し、これらの事前判定結果を第1副制御部400に送信する。事前判定結果は、例えば1個目および2個目がはずれ(変動時間はいずれも3000ms)、3個目がはずれ(変動時間は40000ms)とする。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図29に示す始動情報入賞時の第1副制御部先読み予告実行処理を事前判定結果毎に実行する。例えば、1個目および2個目の保留に係る特図1変動遊技は、変動時間が3000msであって所定の変動時間ではないため(ステップS1701のNo)先読み抽選処理は実行されない。また、3個目の保留に係る特図1変動遊技は、変動時間が40000msであって所定の変動時間であり(ステップS1701のYes)、先読みの抽選処理に当選し(ステップS1702、S1703のYes)、3個目の保留であるため、先読み予告実行回数として「3」が設定され(ステップS1704)、先読み実行中フラグがオン状態に設定され(ステップS1705)、先読み種別として事前判定結果(例えば停止図柄「特図I」および変動時間「40000ms」)が記憶され(ステップS1706)、保留表示画像a3の表示色を含む先読み予告コマンドが装飾図柄表示装置208に出力される(ステップS1707)。この結果、図33(a)に示すように、例えばデフォルト色の青色に塗りつぶされた円形の保留表示画像a1、a2と、赤色に塗りつぶされた円形の保留表示画像a3とが保留表示領域208d1に表示される。
左図柄表示領域208aに「装飾6」が停止表示されてから所定時間経過後に、図33(b)に示すように、「装飾4−装飾1」が中右図柄表示領域208b、208cに停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。また、当該所定時間内に特図1変動遊技の保留数に変化はないため、保留表示画像a1、a2、a3は保留表示領域208d1での表示が維持されている。
次に、図33(c)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して次に開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。本実施例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は3000msとなる。
ここで、図33(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。また、本実施例では、先読み実行中フラグがオン状態であるため、演出表示領域208dには、現在の演出モードである「吉宗モード」に対応した先読み予告報知画像710が表示される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図33(c)に示すように、保留表示画像a1は青色の円形画像となり、保留表示画像a2は赤色の円形画像となり、保留表示画像a3の表示は消去される。
また、図19に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理が実行され、変動時間が3000msであって通常共通予告の抽選処理(ステップS1301)で非当選となり、先読み実行中フラグがオン(ステップS1302のYes)、先読み規制中フラグがオフ(ステップS1401のNo)であるため、ボタン演出処理2(ステップS1406)が実行される。
図33(d)に示すように、特図1変動遊技の開始後、第一図柄が停止するまでの演出モードの変更可能期間内(図30に示す演出モード変更用タイマであるタイマ2の初期設定時間内)に、遊技者がチャンスボタン136を操作(押下)すると、第1副制御部400は、演出モードの変更期間内にチャンスボタン136の操作が検出されたと判断して(ステップS1804のYes)、装飾図柄表示装置208に演出モードの変更コマンドを出力する(ステップS1805)。これにより、図33(e)に示すように、演出モードが変更されたことを遊技者が認識できるように、例えば「爺モード突入!」という画像とともに、装飾図柄表示装置208の表示領域が「吉宗モード」から「爺モード」に対応した表示態様となる。このように、本実施例によるパチンコ機100は、演出モードの切り替わり時に変更後の演出モードの種類を報知できるようになっている。変更後の演出モードを報知することにより、遊技者の興趣が向上する場合がある。
次いで第1副制御部400は、保留予告継続抽選処理を実行する(ステップS1806)。保留予告継続抽選処理では、例えば第1副制御部400は、ROM406に記憶された保留予告継続抽選テーブル(図32参照)と、RAM408に記憶された先読み種別および演出モードフラグの値と、RAM408に設けられた保留予告継続抽選用乱数カウンタから取得した保留予告継続抽選用乱数値とを用いて、先読み予告報知の対象となっている始動情報に対応する保留表示画像の保留色を維持するか否かを抽選する(ステップS1901)。例えば、第1副制御部400は、当該乱数値が例えば20であり、先読み種別として記憶された「変動時間」が40000msであり、現在の演出モードが「爺モード」であるため、図32に示す保留予告継続抽選テーブルを参照して、保留色を継続しない(抽選処理に非当選)と判定し(ステップS1902のYes)、保留表示画像a2の表示色を青色に変更するコマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1903)、保留予告継続抽選処理を終了する。これにより、図33(e)に示すように、保留表示画像a2の表示色は、赤色から青色に変化する。本例では、先読みの抽選処理に当選していることを表した保留表示画像は1つであるが、保留表示領域に複数の当該保留表示画像が表示されている場合には、1回の保留予告継続抽選処理の結果を当該保留表示画像の全てに反映させてもよいし、当該保留表示画像毎に保留予告継続抽選処理を実行してもよい。
また、先読み実行中フラグがオン状態であるため(ステップS1807のYes)、第1副制御部400は、先読み予告規制コマンドを出力する(ステップS1808)とともに、先読み規制中フラグをオン状態に設定する(ステップS1809)。これにより、図33(e)に示すように、演出表示領域208dにおける先読み予告報知画像710は消去されて先読み予告報知は規制される。
その後所定期間が経過してタイマ2の値が0になると、第1副制御部400は、先読み実行回数を1減算して「2」とし(ステップS1407)、減算後の先読み実行回数が「0」でないため(ステップS1408のNo)、先読み実行中フラグおよび先読み規制中フラグをオフ状態とせずに特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。本実施例によるパチンコ機100は、上記実施例1−3によるパチンコ機100と同様に、先読み規制中フラグをオン状態に設定すると、変更前の演出モードに対応する先読み予告報知画像710のみでなく、変更後の演出モードに対応する先読み予告報知画像やボタン予告報知画像の表示も規制するようになっている。
図33(e)に示すように、先読み予告報知画像710の表示が規制され、さらに保留表示画像a2の表示色が変更されるとともに、装飾図柄表示装置208には、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾5−装飾4」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
次に、図33(f)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、主制御部300は、図33(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立って行ったのとほぼ同様の処理を行い、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組と、取得した特図タイマ番号決定用乱数値とを用いて決定した当否判定結果および特図タイマ番号を第1副制御部400に送信する。本実施例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は3000msとなる。
図33(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図33(f)に示すように、保留表示画像a1は青色の円形画像となり、保留表示画像a2の表示は消去される。
次に、図19に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理が実行され、変動時間が3000msであって通常共通予告の抽選処理(ステップS1301)で非当選となり、先読み実行中フラグがオン(ステップS1302のYes)、先読み規制中フラグがオン(ステップS1401のYes)であるため、復活抽選が実行される(ステップS1402)。
例えば第1副制御部400は、ROM406に記憶された先読み予告テーブルと、RAM408に記憶された先読み種別および演出モードフラグの値と、RAM408に設けられた先読み予告実行当選決定用乱数カウンタから取得された先読み予告実行当選決定用乱数値とを用いて、先読み予告報知を復活させるか否かを抽選する。例えば、第1副制御部400は、当該乱数値(例えば、0)であり、先読み種別として記憶された「変動時間」が40000msであり、現在の演出モードは「爺モード」であるため、図15に示す先読み予告テーブルを参照して、復活抽選に当選しないと判定し(ステップS1402、S1403のNo)、ボタン演出処理2を開始する(ステップS1406)。これにより、図33(f)に示すように、演出表示領域208dには、先読み予告報知画像は表示されない。
特図1変動遊技の開始後、演出モードの変更可能期間内に、遊技者がチャンスボタン136を操作(押下)しないと、第1副制御部400は、演出モードの変更期間内にチャンスボタン136の操作が検出されなかったと判断して(ステップS1603のYes)、ボタン演出処理2を終了し、先読み実行回数を1減算して「1」とし(ステップS1407)、減算後の先読み実行回数が「0」でないため(ステップS1408のNo)、先読み実行中フラグおよび先読み規制中フラグをオフ状態にせずに特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
当該特図1変動遊技中に特図1始動口230に遊技球が1個入賞すると、主制御部300は、新たに保留された1個の特図1変動遊技を先読みして事前判定するとともに、当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を事前判定し、これらの事前判定結果を第1副制御部400に送信する。事前判定結果は、例えば大当り(停止図柄は「特図A」)であり、変動時間は650000msとなる。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図29に示す始動情報入賞時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。例えば、「変動時間」は65000msであって所定の変動時間であり(ステップS1701)、先読みの抽選処理に当選したと判定する(ステップS1702、S1703のYes)。特図1保留数は2であるため、第1副制御部400は、現時点で設定されている先読み予告実行回数の「1」を上書きして「2」と再設定し(ステップS1704)、先読み実行中フラグをオン状態に再設定し(ステップS1705)、先読み種別として事前判定結果(停止図柄(例えば、「特図A」および変動時間(65000ms))をRAM408の所定の記憶領域に記憶し(ステップS1706)、保留表示画像a2の表示色を含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する(ステップS1707)。この結果、図33(g)に示すように、遊技者側から見て保留表示画像a1の右隣に、赤色に塗りつぶされた円形の保留表示画像a2が保留表示領域208d1に表示される。
その後所定時間の経過後に、図33(h)に示すように、「装飾1−装飾5−装飾4」が左中右図柄表示領域208a,208b、208cに停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。また、当該所定時間内に特図1変動遊技の保留数に変化はないため、保留表示画像a1、a2は保留表示領域208d1での表示が維持されている。
次に、図34(a)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、主制御部300は、図33(c)に示す特図1変動遊技の開始に先立って行ったのとほぼ同様の処理を行い、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組と、取得した特図タイマ番号決定用乱数値とを用いて決定した当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。本実施例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は40000msとなる。
図33(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図34(a)に示すように、保留表示画像a1は赤色の円形画像となり、保留表示画像a2の表示は消去される。
次に、図19に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理が実行され、ROM406に記憶された通常共通予告テーブルと、RAM408に記憶された「変動時間」の値(40000ms)と、RAM408に設けられた通常共通予告実行判定乱数カウンタから取得された通常共通予告実行判定乱数値(例えば、80)とを用いて、通常共通予告の抽選処理を実行して「予告Y」に当選となり(ステップS1301)、先読み実行中フラグがオン(ステップS1302のYes)、先読み規制中フラグがオン(ステップS1401のYes)であるため、復活抽選が実行される(ステップS1402)。
例えば第1副制御部400は、図33(f)に示す特図1変動遊技において示したのとほぼ同様の復活抽選を実行する。RAM408に記憶された先読み種別は、現在実行中の特図1変動遊技の直近の特図1変動遊技中(図33(f)および図33(g)に示す特図1変動遊技中)に増加した始動情報に対する先読み予告実行処理において上書きされている。このため、RAM408に記憶された先読み種別に関する情報のうちの「変動時間」の値は、65000msとなっており、先読み予告実行当選決定用乱数値が例えば「0」であると、第1副制御部400は、図15に示す先読み予告テーブルを参照して、復活抽選に当選したと判定し(ステップS1402、S1403のYes)、先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し(ステップS1404)、先読み規制中フラグをオフ状態に設定する(ステップS1405)。
これにより、図34(a)に示すように、演出表示領域208dには、現在の演出モードである「爺モード」に対応した先読み予告報知画像720が表示される。先読み予告報知画像720は、演出表示領域208d内であって中図柄表示領域208bと重なる場所に表示されているので、中図柄表示領域208bにおいて実行されている変動遊技は遊技者には見えないようになっている。本実施例によるパチンコ機100は、始動情報入賞時の先読み予告抽選処理は、先読み予告テーブルの「吉宗モード」の欄を用いて抽選したが、復活抽選では、「爺モード」の欄を用いて抽選するようになっている。すなわち、パチンコ機100は、先読み予告の抽選時の演出モードに応じて先読み予告抽選処理を実行するようになっている。
第1副制御部400は、先読み規制中フラグをオフ状態に設定した後にボタン演出処理2を開始する。特図1変動遊技の開始後、演出モードの変更可能期間内に、遊技者がチャンスボタン136を操作(押下)しないと、第1副制御部400は、演出モードの変更期間内にチャンスボタン136の操作が検出されなかったと判断して(ステップS1803のYes)、ボタン演出処理2を終了する。この結果、図34(b)に示すように、先読み予告報知画像720は、演出表示領域208dに表示され続ける。なお、当該演出モードの変更可能期間内に遊技者がスタートボタン136を操作すると、再び先読み予告報知が規制され、先読み予告報知画像720は例えば演出表示領域208dに表示されなくなる。
第1副制御部400は、ボタン演出処理2の終了後に、先読み実行回数を1減算して「1」とし(ステップS1407)、減算後の先読み実行回数が「0」でないため(ステップS1408のNo)、先読み実行中フラグをオフ状態にせずに特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
さらに、所定期間の経過後に、図34(b)に示すように、装飾図柄表示装置208には、リーチB演出が開始され、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾7」が停止表示され、中図柄表示領域208bでの図柄変動表示上に先読み予告報知画像720が重なって表示される。
本実施例では、通常共通予告の抽選処理において「予告Y」に当選しているので、さらに所定時間経過後に、図34(c)に示すように、先読み予告報知画像720が表示されていた場所であって演出表示領域208dに、先読み予告報知画像720に代えて通常共通予告報知画像910が表示され、「予告Y」に係る通常共通予告報知演出が実行される。
さらに、所定期間の経過後に、図34(d)に示すように、通常共通予告報知画像910が消去されるとともに、中図柄表示領域208bには「装飾6」が停止表示される。これにより、装飾図柄表示装置208には、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾6−装飾7」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。また、リーチ演出中に特図1変動遊技の保留数に変化はないため、保留表示画像a1の表示態様は維持されている。
「爺モード」において先読み予告報知演出が実行されると、当該特図変動遊技は本来当り確定であるが、「爺モード」における復活抽選に当選して先読み予告報知演出が実行されても、本例のように当該特図変動遊技は大当りにならない場合がある。しかしながら、次の特図変動遊技で大当りとなるので、当該特図変動遊技で大当りにならないことは、遊技者にとって不利益とはならず問題にはならない。
次に、図34(e)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、主制御部300は、図34(a)に示す特図1変動遊技の開始に先立って行ったのとほぼ同様の処理を行い、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組と、取得した特図タイマ番号決定用乱数値とを用いて決定した当否判定結果および特図タイマ番号を第1副制御部400に送信する。本実施例では例えば、当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図A」)となり、特図1変動遊技の変動時間は65000msとなる。
図34(e)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、保留表示画像a1の表示は消去される。
また、図34(a)に示す特図1変動遊技での特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理とほぼ同様の処理が実行され、通常共通予告の抽選処理(ステップS1301)で「予告X」に当選し、先読み実行中フラグがオン(ステップS1302のYes)、先読み規制中フラグがオフ(ステップS1401のNo)であるため、ボタン演出処理2が実行される(ステップS1406)。
第1副制御部400は、特図1変動遊技の開始後、演出モードの変更可能期間内に、遊技者がチャンスボタン136を操作(押下)しないと、演出モードの変更期間内にチャンスボタン136の操作が検出されなかったと判断して(ステップS1803のYes)、ボタン演出処理2を終了する。この結果、図34(e)に示すように、先読み予告報知画像720は、演出表示領域208dに表示され続ける。先読み予告報知画像720は、演出表示領域208d内であって中図柄表示領域208bと重なる場所に表示されているので、中図柄表示領域208bにおいて実行されている変動遊技は遊技者には見えないようになっている。
第1副制御部400は、ボタン演出処理2の終了後に、先読み実行回数を1減算して「0」とし(ステップS1407)、減算後の先読み実行回数が「0」となり(ステップS1408のYes)、先読み実行中フラグをオフ状態に設定して特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
さらに、所定期間の経過後に、図34(f)に示すように、装飾図柄表示装置208には、リーチB演出が開始され、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾7」が停止表示され、中図柄表示領域208bでの図柄変動表示上に先読み予告報知画像720が重なって表示される。
本実施例では、通常共通予告の抽選処理において「予告X」に当選しているので、さらに所定時間経過後に、図34(g)に示すように、先読み予告報知画像720が表示されていた場所であって演出表示領域208dに、先読み予告報知画像720に代えて通常共通予告報知画像900が表示され、「予告X」に係る通常共通予告報知演出が実行される。
さらに、所定期間の経過後に、図34(h)に示すように、通常共通予告報知画像900が消去されるとともに、中図柄表示領域208bには「装飾7」が停止表示される。これにより、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知される。
本実施例によるパチンコ機100によれば、保留表示画像は、複数の特図変動遊技に亘って表示されて先読み予告の対象となる最終変動を示唆可能に構成されているため、当該複数の特図変動遊技の途中に先読み予告報知画像の表示が規制されたとしても、保留表示画像を継続して表示することにより、遊技者に先読み予告の期待感を維持させることができる場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100では、遊技者がチャンスボタン136を操作することにより、先読み予告報知画像の表示が規制されてしまう。しかしながら、遊技者の意思で変更した演出モードは重要な演出であり、新たに選択された演出モードを報知することで遊技者の興趣が向上する場合がある。また、先読み予告報知画像が消去されても、例えば保留表示画像等で先読み予告の最終変動を遊技者は認識可能となっているので、先読み予告報知画像よりも演出モードの報知のほうが遊技者にとって重要な演出である場合があり、遊技者の興趣を効果的に維持可能である場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100は、先読み予告報知の実行中に取得された特図乱数値の組についても先読みの演出処理が行われるので、実行中の先読み予告報知演出と、当該特図乱数値の組に基づいて実行される先読み予告報知演出とが連続する演出であるように見せることができる場合がある。
次に、本実施の形態の実施例2−2によるパチンコ機100での特図変動遊技について図35および図36を用いて説明する。図35および図36は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本実施例では、特図変動遊技中に演出モードとは無関係の先読み予告報知演出を実行することにより、当該演出モードに対応する先読み予告報知演出を規制する例を説明する。なお、本実施例では、上記実施例2−1によるパチンコ機100と同様の作用・機能を奏する構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。図35(a)乃至図35(e)および図36(a)乃至図36(i)は、本実施例によるパチンコ機100での特図1変動遊技を図中直線矢印で示す順に時系列でそれぞれ示している。
図35(a)は、例えば非電サポ中且つ「吉宗モード」の演出モード中に特図1変動遊技が既に開始されており、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aには「装飾6」が停止表示され、中右図柄表示領域208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている状態を示している。また、この特図1変動遊技中に特図1始動口230に3個の遊技球が入賞し、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。
例えば、主制御部300は、保留された3個の特図1変動遊技を先読みして事前判定するとともに、当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を事前判定し、これらの事前判定結果を第1副制御部400に送信する。事前判定結果は、例えば1個目および2個目がはずれ(変動時間はいずれも3000ms)、3個目が大当り(変動時間は65000ms)となる。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図29に示す始動情報入賞時の第1副制御部先読み予告実行処理を事前判定結果毎に実行する。例えば、1個目および2個目の保留に係る特図1変動遊技は、変動時間が3000msであって所定の変動時間ではないので(ステップS1701のNo)、先読みの抽選処理は実行されない。また、3個目の保留に係る特図1変動遊技は、変動時間が65000msであって所定の変動時間であって(ステップS1701のYes)、先読みの抽選処理に当選し(ステップS1702、S1703のYes)、3個目の保留であるため、先読み予告実行回数として「3」が設定され(ステップS1704)、先読み実行中フラグがオン状態に設定され(ステップS1705)、先読み種別として事前判定結果(例えば停止図柄「特図A」および変動時間「65000ms」)が記憶され(ステップS1706)、保留表示画像a3の表示色を含む先読み予告コマンドが装飾図柄表示装置208に出力される(ステップS1707)。この結果、図35(a)に示すように、例えばデフォルト色の青色に塗りつぶされた円形の保留表示画像a1、a2と、赤色に塗りつぶされた円形の保留表示画像a3とが保留表示領域208d1に表示される。
左図柄表示領域208aに「装飾6」が停止表示されてから所定時間経過後に、図35(b)に示すように、「装飾4−装飾1」が中右図柄表示領域208b、208cに停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。また、当該所定時間内に特図1変動遊技の保留数に変化はないため、保留表示画像a1、a2、a3の表示態様は維持されている。
次に、図35(c)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して次に開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。本実施例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は3000msとなる。
図35(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、保留表示画像a1は青色の円形画像となり、保留表示画像a2は赤色の円形画像となり、保留表示画像a3の表示は消去される。
また、図19に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理が実行され、変動時間が3000msであって通常共通予告の抽選処理(ステップS1301)で非当選となり、先読み実行中フラグがオン(ステップS1302のYes)、先読み規制中フラグがオフ(ステップS1401のNo)であるため、ボタン演出処理2(ステップS1406)が実行される。また、本実施例では、先読み実行中フラグがオン状態であるため、演出表示領域208dには、現在の演出モードである「吉宗モード」に対応した先読み予告報知画像710が表示される。
図35(d)に示すように、特図1変動遊技の開始後、第一図柄が停止するまでの演出モードの変更可能期間内(図30に示す演出モード変更用タイマであるタイマ2の初期設定時間内)に、遊技者がチャンスボタン136を操作(押下)すると、第1副制御部400は、演出モードの変更期間内にチャンスボタン136の操作が検出されたと判断して(ステップS1804のYes)、装飾図柄表示装置208に演出モードの変更コマンドを出力する(ステップS1805)。これにより、図35(e)に示すように、演出モードが変更され、装飾図柄表示装置208の表示領域が「吉宗モード」から「爺モード」に対応した表示態様となる。
次いで第1副制御部400は、上記実施例2−1によるパチンコ機100と同様の処理により保留予告継続抽選処理を実行し(ステップS1806)、例えば保留色を継続する(抽選処理に当選)と判定し(ステップS1902のNo)、保留表示画像a2の表示色を青色に変更するコマンドを装飾図柄表示装置208に出力せずに、保留予告継続抽選処理を終了する。これにより、図35(e)に示すように、保留表示画像a2の表示色は赤色に維持される。また、特図1変動遊技の保留数は変わらないため、保留表示画像a1、a2は保留表示領域208d1での表示が維持されている。本例では、先読みの抽選処理に当選していることを表した保留表示画像は1つであるが、保留表示領域に複数の当該保留表示画像が表示されている場合には、上記実施例2−1によるパチンコ機100と同様に、1回の保留予告継続抽選処理の結果を当該保留表示画像の全てに反映させてもよいし、当該保留表示画像毎に保留予告継続抽選処理を実行してもよい。
また、先読み実行中フラグがオン状態であるため(ステップS1807のYes)、第1副制御部400は、先読み予告規制コマンドを出力する(ステップS1808)とともに、先読み規制中フラグをオン状態に設定する(ステップS1809)。図35(e)に示すように、本実施例によるパチンコ機100は、先読み予告規制コマンドが装飾図柄表示装置208に出力されることにより、演出モードとは無関係な先読み予告報知画像730が表示され、先読み予告報知画像710は先読み予告報知画像730により隠蔽される。これにより、先読み予告報知画像710の表示は規制されて遊技者に見えなくなる。先読み予告報知画像730は演出モードに関連する先読み予告報知画像(本例では、先読み予告報知画像710)を隠している。この「隠している」状態は、遊技者が先読み予告報知画像730によって演出モードに関連する先読み予告報知画像が視認できない状態であればよく、当該先読み予告報知画像が装飾図柄表示装置208に表示されていても表示されていなくてもよい。
先読み予告報知画像730は、例えばボクシンググローブを装着したパンダと、事前予告報知の対象となる図柄変動表示を示唆する文字とを表した画像である。本実施例では、「先先熱!」という文字により、事前予告報知の対象となる図柄変動表示が示唆されている。すなわち、「先先熱!」は、事前予告報知(「熱!」は大当りになる可能性があることを示唆している)の対象となる特図1変動遊技は、当該特図1変動遊技の次の次(先先)であることを意味している。先読み予告報知画像730の「先」の文字数は、例えば先読み予告実行回数に基づいて決定され、先読み予告実行回数から1減算した個数となる。また、事前予告報知の対象となる図柄変動表示を示唆するのは文字に限られず、例えば保留表示画像のように所定の画像を複数個表示してもよい。
先読み予告報知画像710は、事前予告報知の対象となる図柄変動表示まで複数回の図柄変動に亘って先読み予告報知を実行可能になっている。一方、先読み予告報知画像730や赤色の保留表示画像は、少なくとも事前予告報知の対象となる図柄変動表示が何変動目に実行されるのかを示唆することが可能であり、さらに、事前予告報知の対象となる図柄変動表示まで複数回の図柄変動に亘って先読み予告報知を実行可能になっている。先読み予告報知画像710と先読み予告報知画像730とは、同じ保留の先読み結果を示しているが出現タイミングは異なっている。本実施例によるパチンコ機100は、複数種類の事前予告報知(例えば、先読み予告報知画像710、先読み予告報知画像730、保留表示画像)を備え、当該複数種類の事前予告報知のうちの少なくとも一部を少なくとも同時期に実行可能となっており、所定条件の成立(例えば、遊技者によるチャンスボタンの押下)を契機にいずれかの事前予告報知(例えば、先読み予告報知画像710)を規制するようになっている。
本実施の形態において、複数種類の事前予告報知が同時期に実行される場合には、複数種類の事前予告報知が同時に開始される場合だけでなく、開始時期が異なっていても複数種類の事前予告報知の実行時期が重なっている場合も含まれる。例えば本例では、先読み予告報知画像710を用いた先読み予告報知演出と保留表示画像a1、a2、a3を用いた先読み予告報知演出とは、同時に開始されていないが、図35(c)に示す特図1変動遊技において同時に実行、すなわち同時期に実行されている。また、先読み予告報知画像730を用いた先読み予告報知演出と保留表示画像a1、a2を用いた先読み予告報知とは、同時に開始されていないが、図35(e)乃至図36(c)に示す特図1変動遊技において同時に実行、すなわち同時期に実行されている。
また、本実施の形態によるパチンコ機100は、例えば先読み予告の対象となる特図変動遊技を示唆しているような、より重要な情報を報知している先読み予告(本例では、先読み予告報知画像730による予告)を残し、単に先読み予告が実行されたことを示唆するような相対的に重要でない情報を報知している先読み予告(本例では、先読み予告報知画像710による予告)を規制することが可能になっている。
また、本実施の形態によるパチンコ機100は、演出モードに対応する先読み予告報知画像(例えば、先読み予告報知画像710)、演出モードに対応しない先読み予告報知画像(例えば、先読み予告報知画像730)、保留表示画像および後述の先読み専用モードを用いて複数種類の先読み予告報知ができるようになっている。パチンコ機100は少なくとも1つの先読み予告報知を実行しないようにして、複数種類のうちのいずれかの先読み予告報知を規制するようになっている。すなわち、複数種類のうちの1つの先読み予告が報知されていなければ、複数種類の残余の先読み予告が報知されていても、先読み予告報知が規制されていることに相当する。
その後所定期間が経過してタイマ2の値が0になると、第1副制御部400は、先読み実行回数を1減算して「2」とし(ステップS1407)、減算後の先読み実行回数が「0」でないため(ステップS1408のNo)、先読み実行中フラグおよび先読み規制中フラグをオフ状態にせずに特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。本実施例によるパチンコ機100は、上記実施例1−3や実施例2−1によるパチンコ機100と同様に、先読み規制中フラグをオン状態に設定すると、変更前の演出モードに対応する先読み予告報知画像710のみでなく、変更後の演出モードに対応する先読み予告報知画像やボタン予告報知画像の表示も規制するようになっている。
その後所定時間が経過すると、図36(a)に示すように、装飾図柄表示装置208には、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾4−装飾6」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。また、当該所定時間内に特図1変動遊技の保留数に変化はないため、保留表示画像a1、a2の表示態様は維持されている。
次に、図36(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、主制御部300は、図35(c)に示す特図1変動遊技の開始に先立って行ったのとほぼ同様の処理を行い、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組と、取得した特図タイマ番号決定用乱数値とを用いて決定した当否判定結果および特図タイマ番号を第1副制御部400に送信する。本実施例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は3000msとなる。
図36(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、保留表示画像a1は赤色の円形画像となり、保留表示画像a2の表示は消去される。
また、図19に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理が実行され、変動時間が3000msであって通常共通予告の抽選処理(ステップS1301)で非当選となり、先読み実行中フラグがオン(ステップS1302のYes)、先読み規制中フラグがオン(ステップS1401のYes)であるため、復活抽選が実行される(ステップS1402)。
例えば第1副制御部400は、ROM406に記憶された先読み予告テーブルと、RAM408に記憶された先読み種別および演出モードフラグの値と、RAM408に設けられた先読み予告実行当選決定用乱数カウンタから取得された先読み予告実行当選決定用乱数値とを用いて、先読み予告報知を復活させるか否かを抽選する。第1副制御部400は、当該乱数値が例えば20であり、先読み種別として記憶された「変動時間」が65000msであり、現在の演出モードは「爺モード」であるため、図15に示す先読み予告テーブルを参照して、復活抽選に当選しないと判定する(ステップS1402、S1403のNo)。これにより、演出表示領域208dには、「爺モード」に対応する先読み予告報知画像は表示されず、演出モードに対応する先読み予告は規制されている。
また、先読み規制中フラグがオン状態であり、現時点で先読み予告実行回数の値は「2」であるため、図36(c)に示すように、第1副制御部400は、「先熱!」という文字画像を含む先読み予告報知画像730が演出表示領域208dに表示されるように装飾図柄表示装置208を制御する。
また、ボタン演出処理2が開始され、例えば特図1変動遊技の開始後、第一図柄が停止するまでの演出モードの変更可能期間内(図30に示す演出モード変更用タイマであるタイマ2の初期設定時間内)に、遊技者がチャンスボタン136を押下せず、ボタン演出処理2が終了する。これにより、図36(c)に示すように、演出モードとして「爺モード」が維持される。
ボタン演出処理2が終了すると、第1副制御部400は、先読み実行回数を1減算して「1」とし(ステップS1407)、減算後の先読み実行回数が「0」でないため(ステップS1408のNo)、先読み実行中フラグおよび先読み規制中フラグをオフ状態にせずに特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
その後所定時間が経過すると、図36(d)に示すように、装飾図柄表示装置208には、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾1−装飾6」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。また、当該所定時間内に特図1変動遊技の保留数に変化はないため、保留表示画像a1の表示態様は維持されている。
次に、図36(e)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、主制御部300は、図35(c)に示す特図1変動遊技の開始に先立って行ったのとほぼ同様の処理を行い、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組と、取得した特図タイマ番号決定用乱数値とを用いて決定した当否判定結果および特図タイマ番号を第1副制御部400に送信する。本実施例では例えば、当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図A」)となり、特図1変動遊技の変動時間は65000msとなる。
装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、保留表示画像a1の表示は消去される。
次に、図19に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理が実行され、取得した通常共通予告実行判定乱数値が例えば10であって通常共通予告の抽選処理(ステップS1301)で「予告X」に当選し、先読み実行中フラグがオン(ステップS1302のYes)、先読み規制中フラグがオン(ステップS1401のYes)であるため、復活抽選が実行される(ステップS1402)。
例えば第1副制御部400は、ROM406に記憶された先読み予告テーブルと、RAM408に記憶された先読み種別および演出モードフラグの値と、RAM408に設けられた先読み予告実行当選決定用乱数カウンタから取得された先読み予告実行当選決定用乱数値とを用いて、先読み予告報知を復活させるか否かを抽選する。例えば、第1副制御部400は、当該乱数値が例えば20であり、先読み種別として記憶された「変動時間」が65000msであり、現在の演出モードは「爺モード」であるため、図15に示す先読み予告テーブルを参照して、復活抽選に当選しないと判定する(ステップS1402、S1403のNo)。このため、図36(e)に示すように、演出表示領域208dには、「爺モード」に対応する先読み予告報知画像は表示されず、演出モードに対応する先読み予告は規制される。
先読み規制中フラグがオン状態であり、現時点で先読み予告実行回数の値は「1」であるため、図36(f)に示すように、第1副制御部400は、「熱!」という文字画像を含む先読み予告報知画像730が演出表示領域208dに表示されるように装飾図柄表示装置208を制御する。
ボタン演出処理2が開始され(ステップS1406)、例えば特図1変動遊技の開始後、第一図柄が停止するまでの演出モードの変更可能期間内(図30に示す演出モード変更用タイマであるタイマ2の初期設定時間内)に、遊技者がチャンスボタン136を押下せず、ボタン演出処理2が終了する。これにより、図36(f)に示すように、演出モードとして「爺モード」が維持される。
ボタン演出処理2の終了後、第1副制御部400は、先読み実行回数を1減算して当該回数を「0」に設定し(ステップS1407)、減算後の先読み実行回数が「0」であるため(ステップS1408のYes)、先読み実行中フラグおよび先読み規制中フラグをオフ状態として特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
さらに、所定時間の経過後に、図36(g)に示すように、先読み予告報知画像710、730は演出表示画像208dから消去され、装飾図柄表示装置208には、リーチB演出が開始され、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾7」が停止表示され、中図柄表示領域208bに図柄変動が表示される。
本実施例では、通常共通予告の抽選処理において「予告X」に当選しているので、さらに所定時間経過後に、図36(h)に示すように、中図柄表示領域208bの領域に重なる演出表示領域208dに、図柄変動表示に代えて通常共通予告報知画像900が表示され、「予告X」に係る通常共通予告報知演出が実行される。
さらに、所定期間の経過後に、図36(i)に示すように、通常共通予告報知画像900が消去されるとともに、中図柄表示領域208bには「装飾7」が停止表示される。これにより、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知される。
次に、本実施の形態の実施例2−3によるパチンコ機100での特図変動遊技について図37乃至図39を用いて説明する。図37乃至図39は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本実施例では、特図1の先読み予告報知の実行中に特図2変動遊技が保留された場合の先読み予告報知演出について説明する。なお、本実施例では、上記実施例2−1および2−2によるパチンコ機100と同様の作用・機能を奏する構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。図37(a)乃至図37(f)および図38(a)乃至図38(c)は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を図中直線矢印で示す順に時系列でそれぞれ示している。また、図38は、図37(f)の時点で電断が発生しない場合の装飾図柄表示装置208の表示状態を示し、図39は、当該時点で電断が発生し、その後復電した場合の装飾図柄表示装置208の表示状態を示している。
図37(a)は、例えば演出モードが「吉宗モード」であって非電サポ中に特図1変動遊技が既に開始されており、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aには「装飾6」が停止表示され、中右図柄表示領域208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている状態を示している。また、この特図1変動遊技中に特図1始動口230に3個の遊技球が入賞し、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。
例えば、主制御部300は、保留された3個の特図1変動遊技を先読みして事前判定するとともに、当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を事前判定し、これらの事前判定結果を第1副制御部400に送信する。事前判定結果は、例えば1個目および2個目がはずれ(変動時間は10000ms)、3個目が大当り(変動時間は65000ms)となる。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図29に示す始動情報入賞時の第1副制御部先読み予告実行処理を事前判定結果毎に実行する。例えば、1個目および2個目の保留に係る特図1変動遊技は、変動時間が10000msであって所定の変動時間でないため先読みの抽選処理が実行されない(ステップS1701のNo)。また、3個目の保留に係る特図1変動遊技は、変動時間が65000msであって所定の変動時間であるため先読みの抽選処理が実行され(ステップS1701のYes)、先読みの抽選処理に当選し(ステップS1702、S1703のYes)、3個目の保留であるため、先読み予告実行回数として「3」が設定され(ステップS1704)、先読み実行中フラグがオン状態に設定され(ステップS1705)、先読み種別として事前判定結果(停止図柄(例えば、「特図A」)および変動時間(65000ms))が記憶され(ステップS1706)、保留表示画像a3の表示色を含む先読み予告コマンドが装飾図柄表示装置208に出力される(ステップS1707)。この結果、図37(a)に示すように、青色円形の保留表示画像a1、a2と、赤色円形の保留表示画像a3が保留表示領域208d1に表示される。一方、特図2変動遊技の保留数は0であるため、保留表示領域208d2には、保留表示画像は表示されていない。
左図柄表示領域208aに「装飾6」が停止表示されてから所定時間経過後に、図37(b)に示すように、「装飾4−装飾1」が中右図柄表示領域208b、208cに停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。また、当該所定時間内に特図1および特図2変動遊技の保留数に変化はないため、保留表示領域208d1、208d2での表示状態は、図37(a)での表示状態が維持されている。
次に、図37(c)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して次に開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果および特図タイマ番号を第1副制御部400に送信する。本実施例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は10000msとなる。
図37(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
本実施例によるパチンコ機100は、図19に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行するに先立って、次に開始する特図変動遊技が特図1変動遊技および特図2変動遊技のいずれであるのかを判断する。例えば第1副制御部400は、次に開始する変動遊技が特図1変動遊技であると判断すると、図19に示す処理を実行し、特図2変動遊技であると判断すると図19に示す処理を実行しないようになっている。
主制御部300から次の特図変動遊技が特図1変動遊技であることを示すコマンドを受信した第1副制御部400は、次に開始する変動遊技が特図1変動遊技であると判断して、図19に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行し、通常共通予告の抽選処理(ステップS1301)で非当選(「予告せず」)となり、先読み実行中フラグがオン(ステップS1302のYes)、先読み規制中フラグがオフ(ステップS1401のNo)であるため、ボタン演出処理2(ステップS1406)を実行する。
本実施例によるパチンコ機100は、先読み実行中フラグがオン状態である場合には、演出表示領域208dに先読み予告報知画像を表示するのではなく、「吉宗モード」等の3つの演出モードのいずれにも対応しておらず各演出モードで共通して用いられる先読み専用モードを開始するようになっている。先読み専用モードは、事前予告報知の対象となる図柄変動表示まで複数回の図柄変動に亘って先読み予告報知を実行可能になっている。先読み専用モードは、特図1先読み予告報知の実行中に特図2変動遊技が割り込んで実行されても継続して実行されるようになっている。また、第1副制御部400は、先読み専用モードでは、ボタン演出処理2の実行中にチャンスボタンが押下されても、演出モードの変更コマンドを装飾図柄表示装置208に出力しないようになっている。これにより、先読み専用モードは遊技者の意思に基づいて変更できないようになっている。
例えば、特図1変動遊技の開始後、第一図柄が停止するまでの演出モードの変更可能期間内(図30に示す演出モード変更用タイマであるタイマ2の初期設定時間内)に、遊技者がチャンスボタン136を押下せず、ボタン演出処理2が終了し、次いで、第1副制御部400は、先読み予告実行回数を「3」から「2」に設定した後(ステップS1407)に、図19に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。その後に、第1副制御部400は、例えば特図2始動口232に3個の遊技球が入賞したことを示すコマンドを受信する(ステップS307)。これにより、第1副制御部400は、特図2用の保留表示領域208d2に、円形の3個の保留表示画像b1、b2、b3を表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。非電サポ中には特図2先読み処理は実行されないので(ステップS1000)、特図2先読み結果情報は第1副制御部400に送信されない。このため、第1副制御部400は、始動情報入賞時の第1制御部先読み予告実行処理を実行できず、装飾図柄表示装置208に先読み予告コマンドを出力することがなく、保留表示画像b1、b2、b3の表示色はデフォルト色の青色となる。
その後所定期間が経過すると、図37(d)に示すように、装飾図柄表示装置208には、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾5−装飾4」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。また、当該所定期間内に、特図1および特図2変動遊技の保留数に変化はないため、保留表示画像a1、a2は保留表示領域208d1での表示が維持され、保留表示画像b1、b2、b3は保留表示領域208d2での表示が維持されている。
ところで、本実施例によるパチンコ機100は、特図1乱数値記憶領域に特図1乱数値の組が記憶され、かつ、特図2乱数値記憶領域に特図2乱数値の組が記憶されている場合には、特図2乱数値記憶領域から特図2乱数値の組を取得し、特図1または特図2乱数値記憶領域のいずれか一方に特図乱数値の組が記憶されている場合には、特図乱数値の組が記憶されている当該記憶領域から特図乱数値の組を取得するようになっている。すなわち、パチンコ機100は、特図1変動遊技よりも特図2変動遊技を優先して実行する特図2優先変動機である。このため、次に開始される特図変動遊技は特図2変動遊技となる。
次に、図37(e)に示す特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図2乱数値記憶領域に最先に記憶された特図2乱数の組を取得して次に開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。本実施例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図2変動遊技の変動時間は8000msとなる。
ところで、本実施例によるパチンコ機100は、特図1先読み予告報知の実行中に割り込まれた特図2変動遊技の実行回数である特図2割込変動回数をRAM408の所定の記憶領域に記憶するようになっている。特図2割込変動回数の初期値は「0」である。特図2割込変動回数は、特図2変動遊技の開始コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する際に「1」増加するようになっている。本実施例によるパチンコ機100は、特図2割込変動回数が先読み予告実行回数に等しくなると、先読み専用モードを終了して「吉宗モード」等の通常の演出モードに変更するようになっている。これにより、先読み専用モードによる先読み予告報知は規制される。
図37(e)に示す特図2変動遊技の開始前では、特図2割込変動回数は「0」であり、先読み予告実行回数は「2」であって、特図2割込み変動回数は先読み予告実行回数より少ないので、第1副制御部400は、先読み専用モードの表示態様を維持するように装飾図柄表示装置208を制御する。さらに、第1副制御部400は、特図2割込変動回数に1加算して「1」とするとともに、図37(e)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図2変動遊技を開始するように装飾図柄表示装置208を制御する。また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、保留表示画像b3の表示を消去するように装飾図柄表示装置208を制御する。
また、主制御部300から次の特図変動遊技が特図2変動遊技であることを示すコマンドを受信した第1副制御部400は、次に開始する変動遊技が特図2変動遊技であると判断して、図19に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行しない。
その後所定時間が経過すると、図37(f)に示すように、装飾図柄表示装置208には、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾5−装飾4−装飾4」が停止表示され、当該特図2変動遊技がはずれであることが報知される。また、当該所定期間内に特図1および特図2変動遊技の保留は変更されていないので、保留表示画像a1、a2、b1、b2の表示態様は維持されている。
次に、図38(a)に示す特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、図37(e)に示す特図2変動遊技の開始に先立って実行したのとほぼ同じ処理を実行し、当該特図2変動遊技の当否判定と特図タイマ番号とを決定して、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。本実施例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図2変動遊技の変動時間は8000msとなる。
主制御部300から次の特図変動遊技が特図2変動遊技であることを示すコマンドを受信した第1副制御部400は、次に開始する変動遊技が特図2変動遊技であると判断して、図19に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行せずに、特図2割込変動回数と先読み予告実行回数とを比較する。特図2割込変動回数は「1」であり、先読み予告実行回数は「2」であって、特図2割込変動回数は先読み予告実行回数より少ないので、図38(a)に示すように、第1副制御部400は、先読み専用モードの表示態様を維持するように装飾図柄表示装置208を制御する。さらに、第1副制御部400は、特図2割込変動回数を1加算して「2」とするとともに、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図2変動遊技を開始するように装飾図柄表示装置208を制御する。
その後所定期間が経過すると、図38(b)に示すように、装飾図柄表示装置208には、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾6−装飾4−装飾5」が停止表示され、当該特図2変動遊技がはずれであることが報知される。また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、保留表示画像a1、a2の表示は維持され、保留表示画像b2は消去されている。
次に、図38(c)に示す特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、図37(e)に示す特図2変動遊技の開始に先立って実行したのとほぼ同じ処理を実行し、当該特図2変動遊技の当否判定と特図タイマ番号とを判定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。
本実施例によるパチンコ機100は、特図2変動遊技を優先して実行するので、第1副制御部400は、次に開始する変動遊技が特図2変動遊技であると判断して、図19に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行せずに、特図2割込み変動回数と先読み予告実行回数とを比較する。特図2割込変動回数は「2」であり、先読み予告実行回数は「2」であって、特図2割込み変動回数と先読み予告実行回数とは等しくなる。このため、図38(c)に示すように、第1副制御部400は、先読み専用モードの表示態様を例えば先読み専用モードに切り替わる前の演出モード(本例では、「吉宗モード」)の表示態様に変更するように装飾図柄表示装置208を制御する。
先読み専用モードは、図37(a)に示す保留表示画像a3に対応する特図1乱数値の組の先読み予告を報知している。当該特図1乱数値の組は、特図2変動遊技の割込みがあったため、現時点で消化されていない。しかしながら、本実施例のパチンコ機100は、先読み予告の対象となっている特図1乱数値の組が消化されていなくても、先読み予告開始時に予定(設定)された回数の特図変動遊技が終了した時点で、所定条件が成立したものとして先読み専用モードを終了するように構成されている。先読み専用モードが終了することにより、先読み予告報知は規制される。さらに、第1副制御部400は、先読み専用モードが終了したため、特図2割込変動回数を初期値にリセットとする。
また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図2変動遊技を開始するように装飾図柄表示装置208を制御する。
図示は省略するが、その後所定時間が経過すると、当該特図2変動遊技の当否判定結果に基づく図柄が装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cに停止表示され、当該特図2変動遊技の当否判定結果が報知される。
本実施例によるパチンコ機100は、先読み予告報知の対象となる特図1変動遊技が実行される前に特図2始動口232に遊技球が進入したことに基づく始動情報に対応する特図2変動遊技が所定回数実行されることを契機に先読み予告報知演出の1つである先読み専用モードを規制するようになっている。また、本実施例では、先読み専用モードが規制されるまでに実行される特図2変動遊技の所定回数は、先読み予告報知の対象となる特図1変動遊技の残余の変動回数(本例では、図27(e)から図38(b)に示す2変動)と同数に設定されている。なお、当該所定回数は、これに限られず、例えば特図2変動遊技の保留上限数(4個)や1回目の特図2変動遊技の開始時に予め任意に設定した変動数であってもよい。
先読み予告(事前予告)は、先読み結果(事前判定結果)に基づいて予告報知を実行するものであるため、特図変動遊技の保留記憶数の上限数以上となる変動回数や、先読み予告が特図1の変動のみで実施可能な回数(事前判定時の特図1乱数値記憶領域に記憶されている始動情報の数)を超える回数の特図1変動遊技に亘って先読み予告報知演出が継続すると、当該先読み予告報知演出は、先読み結果に基づいていないように見えてしまう。このため、このような先読み予告報知は遊技者にとって分かり難い演出となってしまう危険性がある。本実施例によるパチンコ機100は、特図1の先読み予告報知演出中に特図2変動遊技が割り込んで特図1変動遊技の予定変動数を超えてしまう場合には、当該特図1の先読み予告報知を規制することができるので、先読み予告報知が遊技者にとって分かり難くなることを防止できる場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100によれば、保留表示画像は、複数の特図変動遊技に亘って表示されて先読み予告の対象となる最終変動を示唆可能に構成されているため、当該複数の特図変動遊技の途中に先読み予告報知画像の表示が規制されたとしても、保留表示画像を継続して表示することにより、遊技者に先読み予告の期待感を維持させることができる場合がある。
次に、特図変動遊技中に電断が生じた場合の動作について図39を用いて説明する。例えば、図37(f)に示すように、特図2変動遊技が終了し、装飾図柄表示装置208には、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾5−装飾4−装飾4」が停止表示され、当該特図2変動遊技がはずれであることが報知される。ここで、電断が発生すると、例えば電圧監視回路338は、主制御部300を動作させるための電気系統に異常があることを表す電気系統異常信号として例えば低電圧信号を基本回路302に出力する(ステップS105)。
主制御部300は、当該低電圧信号が出力されると、遊技制御に関する情報として例えばスタックポインタの値やレジスタ値をRAM308に記憶する。主制御部300は、低電圧信号が出力された後に起動信号が入力されると、RAM308に記憶されている遊技制御に関する情報に基づいて、当該低電圧信号の出力時の制御状態に復帰する(ステップS111)。これにより、主制御部300は、各図柄表示装置210、212、214や各ランプ216、218、220等の表示状態を低電圧信号が出力される前の状態に復帰する。第1副制御部400は、主制御部300から復電コマンドを受信すると(ステップS233)、電断前の状態に復帰するがその際、先読み予告報知に関する情報を規制するように装飾図柄表示装置208を制御する。図37(f)に示すように電断前では、装飾図柄表示装置208の表示態様は先読み専用モードであり、保留表示画像a2の表示色は赤色であって先読み予告報知を実行しているのに対し、図39に示すように復電後では、装飾図柄表示装置208の表示態様はデフォルトの演出モードである「吉宗モード」となり、保留表示画像a2の表示色は青色になる。さらに、電断前に演出表示領域208dに表示されていた停止図柄「装飾5−装飾4−装飾4」は、停止図柄の初期図柄である「装飾1−装飾2−装飾3」となる。このように、電断・復電は先読み予告報知演出を規制するための契機となる。
第1副制御部400は、電断が発生したら、先読み予告に関する情報を記憶しないように構成されていてもよい。また、第1副制御部400は、電断が発生したら、先読み予告に関する情報をRAM408に記憶するが、復帰後の装飾図柄表示装置208の制御に当該情報を用いない、すなわち当該情報に基づかずに装飾図柄表示装置208を制御するように構成されていてもよい。また、上記第1の実施の形態および本実施例以外の本実施の形態によるパチンコ機100も、復電後に先読み予告報知演出を規制するように構成されていてももちろんよい。
本実施例によるパチンコ機100によれば、実施していた先読み予告報知を規制することにより、復電したことを遊技者や店員に認識させ易い場合がある。
次に、本実施の形態の実施例2−4によるパチンコ機100での特図変動遊技について図40および図41を用いて説明する。図40および図41は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。本実施例では、カウントダウン形式の先読み予告演出を実行中に特図2始動口232に遊技球が入賞した場合について説明する。なお、本実施例では、上記実施例2−1乃至2−3によるパチンコ機100と同様の作用・機能を奏する構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。図40(a)乃至図40(e)および図36(a)乃至図36(i)は、本実施例によるパチンコ機100での特図1変動遊技を図中直線矢印で示す順に時系列でそれぞれ示している。
図40(a)は、例えば演出モードが「吉宗モード」であって非電サポ中に特図1変動遊技が既に開始されており、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aには「装飾6」が停止表示され、中右図柄表示領域208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている状態を示している。また、この特図1変動遊技中に特図1始動口230に3個の遊技球が入賞し、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。
例えば、主制御部300は、保留された3個の特図1変動遊技を先読みして事前判定するとともに、当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を事前判定し、これらの事前判定結果を第1副制御部400に送信する。事前判定結果は、例えば1個目および2個目がはずれ(変動時間は10000ms)、3個目が大当り(変動時間は65000ms)となる。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図29に示す始動情報入賞時の第1副制御部先読み予告実行処理を事前判定結果毎に実行する。例えば、1個目および2個目の保留に係る特図1変動遊技は、変動時間が10000msであって所定の変動時間でないため先読みの抽選処理が実行されない(ステップS1701のNo)。また、3個目の保留に係る特図1変動遊技は、変動時間が65000msであって所定の変動時間であるため先読みの抽選処理が実行され(ステップS1701のYes)、先読みの抽選処理に当選し(ステップS1702、S1703のYes)、3個目の保留であるため、先読み予告実行回数として「3」が設定され(ステップS1704)、先読み実行中フラグがオン状態に設定され(ステップS1705)、先読み種別として事前判定結果(停止図柄(例えば、「特図A」)および変動時間(65000ms))が記憶され(ステップS1706)、保留表示画像a3の表示色を含む先読み予告コマンドが装飾図柄表示装置208に出力される(ステップS1707)。この結果、図40(a)に示すように、青色円形の保留表示画像a1、a2と、赤色円形の保留表示画像a3が保留表示領域208d1に表示される。一方、特図2変動遊技は保留されていないので、保留表示領域208d2には、保留表示画像は表示されていない。
左図柄表示領域208aに「装飾6」が停止表示されてから所定時間経過後に、図40(b)に示すように、「装飾4−装飾1」が中右図柄表示領域208b、208cに停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。また、当該所定時間内に特図1および特図2変動遊技の保留数に変化はないため、保留表示領域208d1、208d2での表示状態は、図40(a)での表示状態が維持されている。
次に、図40(c)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して次に開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。本実施例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は10000msとなる。
図40(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
本実施例によるパチンコ機100は、図19に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行するに先立って、次に開始する特図変動遊技が特図1変動遊技および特図2変動遊技のいずれであるのかを判断する。例えば第1副制御部400は、次に開始する変動遊技が特図1変動遊技であると判断すると、図19に示す処理を実行し、特図2変動遊技であると判断すると図19に示す処理を実行しないようになっている。
主制御部300から次の特図変動遊技が特図1変動遊技であることを示すコマンドを受信した第1副制御部400は、次に開始する変動遊技が特図1変動遊技であると判断して、図19に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行し、通常共通予告の抽選処理(ステップS1301)で非当選(「予告せず」)となり、先読み実行中フラグがオン(ステップS1302のYes)、先読み規制中フラグがオフ(ステップS1401のNo)であるため、ボタン演出処理2(ステップS1406)を実行する。
また、先読み実行中フラグがオン状態であるため、演出表示領域208dには、先読み予告報知画像740が表示される。先読み予告報知画像740は、「吉宗モード」等の3つの演出モードのいずれにも対応しておらず各演出モードで共通して用いられる。先読み予告報知画像740は、事前予告報知の対象となる図柄変動表示まで複数回の図柄変動に亘って先読み予告報知を実行可能になっている。例えば先読み予告報知画像740は、カウントダウン形式の表示態様を有しており、数変動先に大当りの期待できる特図変動遊技が実行されることを予告できるようになっている。先読み予告報知画像740は、中図柄表示領域208bの領域に重なる演出表示領域208dに表示される。先読み予告報知画像740は、丸印と、当該丸印の中に先読み予告報知の対象となる図柄変動表示を示唆する数字とを表した画像である。当該数字は、例えば先読み予告実行回数に基づいて決定され、先読み予告実行回数から1減算した値となる。現時点での先読み予告実行回数は「3」であるため、先読み予告報知画像740に表される数字は「2」となる。図40(c)に示すように、先読み予告報知画像740は演出表示領域208d内であって中図柄表示領域208bで実行されている図柄変動上に重なって表示される。このため、中図柄表示領域208bでの図柄変動表示は先読み予告報知画像740によって遊技者が視認できなくなる。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図40(c)に示すように、保留表示画像a1は青色の円形画像となり、保留表示画像a2は赤色の円形画像となり、保留表示画像a3は消去される。
例えば、特図1変動遊技の開始後、第一図柄が停止するまでの演出モードの変更可能期間内(図30に示す演出モード変更用タイマであるタイマ2の初期設定時間内)に、遊技者がチャンスボタン136を押下せず、ボタン演出処理2が終了し、次いで、第1副制御部400は、先読み予告実行回数を「3」から「2」に設定した後(ステップS1407)に、図19に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。その後に、第1副制御部400は、例えば特図2始動口232に1個の遊技球が入賞したことを示すコマンドを受信する(ステップS307)。これにより、第1副制御部400は、特図2用の保留表示領域208d2に、円形の1個の保留表示画像b1を表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。非電サポ中には特図2先読み処理は実行されないので(ステップS1000)、特図2先読み結果情報は第1副制御部400に送信されない。このため、第1副制御部400は、始動情報入賞時の第1制御部先読み予告実行処理を実行できない。従って、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208に先読み予告コマンドを出力することはないので、保留表示画像b1の表示色はデフォルト色の青色となる。
その後所定時間が経過すると、図40(d)に示すように、装飾図柄表示装置208には、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾5−装飾4」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。また、当該所定時間内に特図1および特図2変動遊技の保留数に変化はないため、保留表示画像a1、a2、b1の表示態様は維持されている。
本実施例によるパチンコ機100は特図2優先変動機であるため、図40(e)に示す特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図2乱数値記憶領域に最先に記憶された特図2乱数の組を取得して次に開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。本実施例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図2変動遊技の変動時間は8000msとなる。
図40(e)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図2変動遊技が開始される。
主制御部300から次の特図変動遊技が特図2変動遊技であることを示すコマンドを受信した第1副制御部400は、次に開始する変動遊技が特図2変動遊技であると判断して、図19に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行しない。
ところで、本実施例によるパチンコ機100は、特図1の先読み予告報知の実行中に特図2変動遊技が割り込まれると、先読み予告報知演出を一旦停止するために、先読み予告報知画像740の表示を中止するコマンドを装飾図柄表示装置208に送信するとともに、例えばRAM408の所定領域に設けられた先読み予告報知演出停止フラグをオン状態(例えば、フラグの値は「1」)とするようになっている。これにより、本実施例によるパチンコ機100は、先読み予告報知画像740に表された数字と、先読み予告の対象となる特図1変動遊技との間の不一致を防止するようになっている。当該先読み予告報知演出停止フラグは特図2変動遊技の割り込み後の最初の特図1変動遊技の開始時にオフ状態に設定される。
例えば第1副制御部400は、次に開始する変動遊技が特図2変動遊技であると判断すると、演出表示領域208dでの先読み予告報知画像740の表示を中止するように装飾図柄表示装置208を制御する。これにより、図40(e)に示すように、先読み予告報知画像740は演出表示領域208dに表示されなくなる。このように、本実施例によるパチンコ機100は、特図2変動遊技が保留されると所定の条件が成立したと判断して、先読み予告報知を規制するようになっている。すわなち、特図2変動遊技が保留されたことが先読み予告報知演出を規制するための契機となる。
また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、保留表示画像b1の表示を消去するように装飾図柄表示装置208を制御する。
その後所定時間が経過すると、図40(f)に示すように、装飾図柄表示装置208には、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾5−装飾4−装飾4」が停止表示され、当該特図2変動遊技がはずれであることが報知される。また、当該所定時間内に特図1および特図2保留数は変更されていないので、保留表示領域208d1、208d2での表示態様は維持されている。
次に、図41(a)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して次に開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。本実施例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は10000msとなる。
図41(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、主制御部300から次の特図変動遊技が特図1変動遊技であることを示すコマンドを受信した第1副制御部400は、次に開始する変動遊技が特図1変動遊技であると判断して先読み予告報知演出停止フラグをオフ状態(例えばフラグの値は「0」)とする。また、先読み実行中フラグがオン状態なので、第1副制御部400は、先読み予告報知画像740を演出表示領域208dに再び表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。現時点で先読み予告実行回数は「2」であるため、図41(a)に示すように、再表示された先読み予告報知画像740には、丸印内に数字「1」が表示されている。また、先読み予告報知画像740は、図40(c)の場合と同様に、演出表示領域208d内であって中図柄表示領域208bで実行されている図柄変動上に重なって表示される。このため、中図柄表示領域208bでの図柄変動表示は先読み予告報知画像740によって遊技者が視認できなくなる。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図41(a)に示すように、保留表示画像a1は赤色の円形画像となり、保留表示画像a2の表示は消去される。
パチンコ機100は、図19に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行するに先立って、次に開始する特図変動遊技が特図1変動遊技および特図2変動遊技のいずれであるのかを判断する。例えば第1副制御部400は、次に開始する変動遊技が特図1変動遊技であると判断して図19に示す処理を実行する。
第1副制御部400は、図19に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行し、通常共通予告の抽選処理(ステップS1301)で非当選(「予告せず」)となり、先読み実行中フラグがオン(ステップS1302のYes)、先読み規制中フラグがオフ(ステップS1401のNo)であるため、ボタン演出処理2(ステップS1406)を実行する。
例えば、特図1変動遊技の開始後、第一図柄が停止するまでの演出モードの変更可能期間内(図30に示す演出モード変更用タイマであるタイマ2の初期設定時間内)に、遊技者がチャンスボタン136を押下せず、ボタン演出処理2が終了し、次いで、第1副制御部400は、先読み予告実行回数を1減算して「1」とし(ステップS1407)、図19に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
その後所定期間が経過すると、図41(b)に示すように、装飾図柄表示装置208には、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾6−装飾4−装飾5」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。また、当該所定期間内に、特図1および特図2変動遊技の保留数に変化はないため、保留表示領域208d1、208d2での保留表示画像の表示態様は維持されている。
次に、図41(c)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得して次に開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間としての特図タイマ番号を決定し、当否判定結果と特図タイマ番号とを第1副制御部400に送信する。例えば、当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図A」)となり、特図1変動遊技の変動時間は65000msとなる。
図41(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、先読み予告報知演出停止フラグをオフ状態であり、先読み実行中フラグがオン状態であるため、先読み予告報知画像740を演出表示領域208dに表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。現時点で先読み予告実行回数は「1」であり、当該特図1変動遊技が先読み予告が対象としている特図変動遊技であるため、図41(c)に示すように、先読み予告報知画像740には、丸印と数字に代えて、「0!熱い!」という文字を表した画像となる。これにより、パチンコ機100は、当該特1変動遊技が大当りになる可能性が高いことを報知できる。また、先読み予告報知画像740は、図40(c)の場合と同様に、演出表示領域208d内であって中図柄表示領域208bで実行されている図柄変動上に重なって表示される。このため、中図柄表示領域208bでの図柄変動表示は先読み予告報知画像740によって遊技者が視認できなくなる。
また、パチンコ機100は、図19に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行するに先立って、次に開始する特図変動遊技が特図1変動遊技および特図2変動遊技のいずれであるのかを判断する。例えば第1副制御部400は、次に開始する変動遊技が特図1変動遊技であると判断して図19に示す処理を実行する。
第1副制御部400は、図19に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行し、通常共通予告の抽選処理(ステップS1301)で「予告X」に当選し、先読み実行中フラグがオン(ステップS1302のYes)、先読み規制中フラグがオフ(ステップS1401のNo)であるため、ボタン演出処理2(ステップS1406)を実行する。
例えば、特図1変動遊技の開始後、第一図柄が停止するまでの演出モードの変更可能期間内(図30に示す演出モード変更用タイマであるタイマ2の初期設定時間内)に、遊技者がチャンスボタン136を押下せず、ボタン演出処理2が終了し、次いで、第1副制御部400は、先読み予告実行回数を1減算して「0」とし(ステップS1407)、先読み実行中フラグおよび先読み規制中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1409)、図19に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
さらに、所定期間の経過後に、図41(d)に示すように、装飾図柄表示装置208には、リーチB演出が開始され、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾7」が停止表示される。また、当該特図1変動遊技において、通常共通予告の抽選処理において「予告X」に当選しているので、中図柄表示領域208bの領域に重なる演出表示領域208dに、先読み予告報知画像740に代えて通常共通予告報知画像900が表示され、「予告X」に係る通常共通予告報知演出が実行される。
さらに、所定期間の経過後に、図41(e)に示すように、通常共通予告報知画像900が消去されるとともに、中図柄表示領域208bには「装飾7」が停止表示される。これにより、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知される。
以上の通り本実施例によるパチンコ機100によれば、特図1の先読み予告報知の実行中に割り込んだ特図2変動遊技については先読み予告報知を規制することで、遊技者は先読み予告の対象が特図1に関する図柄変動表示であることを容易に認識できる場合がある。例えば、先読み予告報知に用いられる先読み予告報知画像が先読み予告報知の対象(最後)となる図柄変動表示までの図柄変動表示をカウントダウンするような予告形態の場合、特図2変動遊技が割り込むと、先読み予告報知の対象となる図柄変動表示と、先読み予告報知画像に表されたカウントダウンの表示との間に矛盾が生じる場合がある。本実施例によるパチンコ機100は、特図2変動遊技の実行期間には特図1の先読み予告報知を規制するので、先読み予告報知の対象となる図柄変動表示と、先読み予告報知画像に表されたカウントダウンの表示との間に矛盾が生じるのを防止でき、好適に遊技の興趣を維持できる場合がある。
次に、以上説明した第1の実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図1乃至図28を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技球が始動領域(例えば、特図1始動口230や特図2始動口232)に進入した場合に、始動情報(例えば、当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組)を導出する始動情報導出手段(例えば、乱数値生成回路318や入賞受付処理(ステップS217))と、
前記始動情報に基づいて当否判定を行う当否判定手段(例えば、特図2関連抽選処理(ステップS229)や特図1関連抽選処理(ステップS231))と、
前記当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、当り)である場合に、遊技者に対する有利度が第一の有利度である第一の制御状態(例えば、可変入賞口234が非動作状態(扉部材234aが閉状態))から該第一の有利度と有利度が異なる第二の有利度である第二の制御状態(例えば、可変入賞口234が動作状態(扉部材234aが開状態))に制御状態を移行させる制御状態移行手段(例えば、特図2状態更新処理(ステップS225)や特図1状態更新処理(ステップS227))と、
図柄を変動表示させた後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を行う図柄表示手段(例えば、特図1および特図2表示装置212、214や装飾図柄表示装置208)と、
前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを予告(例えば、通常共通予告報知画像やボタン予告報知画像を用いた予告)する予告手段(例えば、図18に示す始動情報入賞時第1副制御部先読み予告実行処理および図19に示す変動開始時第1副制御部予告実行処理)と、
複数種類の演出モード(例えば、姫モード、吉宗モード、爺モード)と、
遊技者の操作により前記複数種類の演出モードの中から一の演出モードを選択可能な操作手段(例えば、ボタン演出処理2やチャンスボタン136)と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄変動停止表示中に前記演出モード選択の有効期間(例えば、演出モード変更用のタイマ2(例えば5秒))を含んでおり、
前記予告手段は、前記操作手段の操作により前記演出モードが変更された場合(例えば、ボタン演出処理2でのステップS1604)に、当該図柄変動停止表示中に特定の予告(例えば、先読み予告報知画像を用いた先読み予告)の実行を規制する(例えば、図22に示すボタン演出処理2でのステップS1607)こと
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、演出モードの変更を優先的に報知できる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、演出モードを変更した場合に、演出モード変更の有効期間中に出現可能な変更後の演出モードの予告を規制することができる場合がある。
(2)上記パチンコ機100であって、
前記予告手段は、前記操作手段の操作による前記演出モードの変更を契機に、変更前の前記演出モードで前記予告手段が実行していた前記特定の予告を終了させること
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、演出モードの変更を優先的に報知しつつ、演出モードと先読み予告報知との対応関係を維持することが可能な場合がある。パチンコ機100は、当該対応関係を維持することにより、例えば演出モード毎に先読み予告の出現率を変化させるといった演出モード毎に固有の特徴を持たせることが可能になる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記特定の予告は、前記有効期間中に出現可能な予告(例えば、現時点または変更後の演出モードに対応した先読み予告画像を用いた先読み予告)であること
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、演出モードの変更後は、演出モード変更有効期間中に出現可能な先読み予告報知の実行を規制することで、演出モードを変更したことを遊技者に分かり易く見せることが可能になる場合がある。
(4)上記パチンコ機100であって、
前記特定の予告は、前記複数種類の演出モードで相互に異なる態様(例えば、先読み予告報知画像710および先読み予告報知画像720)で構成されていること
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、演出モードと先読み予告報知との対応関係を維持することが可能な場合がある。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記予告手段は、
前記演出モード変更の有効期間中(例えば、ボタン予告用のタイマ1(例えば3秒))に前記操作手段の操作を伴う操作手段予告(例えば、ボタン予告画像700を用いた予告)を実行可能(例えば、ボタン演出処理1でのステップS1505)となっており、
前記操作手段予告における前記操作手段の有効期間中(例えば、ボタン予告用のタイマ1(例えば3秒))では、前記演出モードの変更を規制する(例えば、変動開始時第1副制御部予告実行処理でのステップS1305〜S1307)こと
を特徴とする。
例えばチャンスボタン136のような操作手段の操作は、演出モードの変更以外にも図柄変動停止表示中にさまざまな演出のために使用されている。演出モードの変更は基本的には遊技者の好みによるため、パチンコ機100では、演出モードの変更可能な有効期間はさまざまな部分(例えば、ボタン演出処理2(ステップS1308やステップS1406))に設けられている。操作手段を使用するボタン予告を優先することにより遊技の興趣を高めることが可能な場合がある。
(6)上記パチンコ機100であって、
前記始動情報を所定の上限数(例えば、4個)まで記憶可能な始動情報記憶手段(例えば、RAM308に設けられた特図1乱数値記憶領域や特図2乱数値記憶領域)と、
前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報を先読みする始動情報先読手段(例えば、特図先読み処理(ステップS224))と、
前記始動情報記憶手段に記憶されている所定の始動情報に基づく当否判定が前記当否判定手段によって行なわれるよりも前に、前記始動情報先読手段によって先読みされた該所定の始動情報に基づいて該当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを事前判定する事前判定手段(例えば、特図先読み処理(ステップS224))と
を備え、
前記予告手段は、前記事前判定結果に基づいて、前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを事前予告するための事前予告報知として前記特定の予告を、前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に実行可能(例えば、図18に示す始動情報入賞時第1副制御部先読み予告実行処理でのステップS1203〜S1208)に構成されていること
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、先読み予告報知は基本的には大当りへの期待が持てる予告報知であり、信頼度や演出モードと、先読み予告報知との対応関係を維持することで遊技者に不要な不信感を与えてしまうことを防止できる場合がある。
(7)上記パチンコ機100であって、
前記予告手段は、
前記特定の予告を行うと決定した時点における直近の前記図柄変動停止表示から当該特定の予告を行うと決定した前記事前判定結果に対応する前記所定の始動情報に基づく図柄変動停止表示に亘って前記特定の予告を実行可能(例えば、図18に示す始動情報入賞時第1副制御部先読み予告実行処理でのステップS1205)となっており、
前記特定の予告の実行中に前記演出モードが変更された前記図柄変動停止表示が、前記所定の始動情報に基づく図柄変動停止表示でない場合に、当該図柄変動停止表示の次の図柄変動停止表示から前記特定の予告を再度実行可能に構成されている(例えば、変動開始時第1副制御部予告実行処理でのステップS1402〜S1406)こと
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、演出モードが変更された図柄変動だけ先読み予告報知を行わないようにして演出モードと先読み予告報知との対応関係を維持することにより、遊技者の興趣を維持できる場合がある。
(8)上記パチンコ機100であって、
前記特定の予告は、演出モード毎に異なる信頼度(例えば、爺モード、吉宗モード、姫モードはこの順に信頼度が高い)とされており、
前記予告手段は、前記特定の予告を実行するか否かを変更後の前記演出モードにおける前記信頼度に基づいて決定する(例えば、先読み予告テーブルを参照して決定する)こと
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、演出モード変更後の演出モードの信頼度に応じて先読み予告報知を出現させることができる。例えば、遊技者が先読み予告報知の実行時点よりも信頼度の高い演出モードに切り替えて、一旦規制された先読み予告報知が再度実行される否かを期待するという新しい楽しみ方も提供可能である。
(9)上記パチンコ機100であって、
前記予告手段は、前記予告を行うと決定した時点における直近の前記図柄変動停止表示から当該予告を行うと決定した前記事前判定結果に対応する前記所定の始動情報に基づく図柄変動停止表示に亘って実行可能(例えば、図29に示す始動情報入賞時の第1副制御部先読み予告処理でのステップS1704)となっており、前記予告の実行中に前記演出モードが変更された時点で前記所定の始動情報に基づく図柄変動停止表示までの予告の実行をすべて規制すること
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、先読み予告報知中に演出モードを変更すると先読み予告報知が全て失われてしまうため、遊技者は演出モードをあえて変更しない方が興趣の高まる場合がある。また、遊技者は、先読み予告報知の維持または演出モード変更のいずれかを適宜選択可能である。
また、以上説明した第2の実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図1乃至図21および図29乃至図41を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技球が始動領域(例えば、特図1始動口230や特図2始動口232)に進入した場合に、始動情報(例えば、当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組)を導出する始動情報導出手段(例えば、乱数値生成回路318や入賞受付処理(ステップS217))と、
前記導出した始動情報を所定の上限数(例えば、4個)まで記憶可能な始動情報記憶手段(例えば、RAM308に設けられた特図1乱数値記憶領域や特図2乱数値記憶領域)と、
前記始動情報記憶手段から始動情報を取得する始動情報取得手段(例えば、特図2関連抽選処理S229や特図1関連抽選処理S231)と、
前記取得した始動情報に基づいて当否判定を行う当否判定手段(例えば、特図2関連抽選処理(ステップS229)や特図1関連抽選処理(ステップS231))と、
前記当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、当り)である場合に、遊技者に対する有利度が第一の有利度である第一の制御状態(例えば、可変入賞口234が非動作状態(扉部材234aが閉状態))から該第一の有利度と有利度が異なる第二の有利度である第二の制御状態(例えば、可変入賞口234が動作状態(扉部材234aが開状態))に制御状態を移行させる制御状態移行手段(例えば、特図2状態更新処理(ステップS225)や特図1状態更新処理(ステップS227))と、
前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示するための図柄変動表示を行う図柄表示手段(例えば、特図1および特図2表示装置212、214や装飾図柄表示装置208)と、
前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報を先読みする始動情報先読手段(例えば、特図先読み処理(ステップS224))と、
前記始動情報記憶手段に記憶されている所定の始動情報に基づく当否判定が前記当否判定手段によって行なわれるよりも前に、前記始動情報先読手段によって先読みされた該所定の始動情報に基づいて該当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを事前判定する事前判定手段(例えば、特図先読み処理(ステップS224))と、
前記事前判定手段によって事前判定された事前判定結果に基づいて、前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを事前予告するための事前予告報知を、前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に行う事前予告手段(例えば、図29に示す始動情報入賞時第1副制御部先読み予告実行処理および図19に示す変動開始時第1副制御部予告実行処理)と、
を備えた遊技台であって、
前記事前予告報知を複数種類(例えば、先読み予告報知画像、先読み専用モード画像、保留表示画像を用いた先読み予告報知)備えるとともに、
前記事前予告手段は、
当該複数種類の事前予告報知を同時期に実行可能とされており、
前記図柄変動表示中における所定条件の成立(例えば、チャンスボタン136の操作、特図2始動口232への入賞、電断・復電)を契機にいずれかの前記事前予告報知を規制する(例えば、図30に示すボタン演出処理2でのステップS1806、S1808、図31に示す保留予告継続抽選処理でのステップS1903)こと
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、所定条件の成立を契機に複数の先読み予告報知のうちのいずれかを規制することができる場合がある。複数の先読み予告報知を行うことで興趣の向上を図り得るとともに、所定条件の成立時にはいずれかの先読み予告報知を規制することで、先読み予告の対象となっている特図変動遊技を遊技者に分かりやすく報知できる場合がある。
(2)上記パチンコ機100であって、
前記事前予告報知は、当該事前予告報知の対象となる前記図柄変動表示まで複数回の図柄変動表示に亘って予告を実行可能な第一の事前予告報知(例えば、先読み予告報知画像710、720や先読み専用モードを用いた予告報知)と、前記事前予告報知の対象となる前記図柄変動表示を示唆可能な第二の事前予告報知(例えば、先読み予告報知画像730や保留表示画像を用いた予告報知)とからなり、
前記事前予告手段は、前記所定条件の成立を契機に前記第一の事前予告報知を規制する(例えば、図30に示すボタン演出処理2でのステップS1808、S1808)こと
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数変動に亘って行う先読み予告を規制することができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第二の事前予告報知は、複数変動に亘って実行されて先読み予告の対象となる最終変動を示唆可能に構成されているため、第一の事前予告報知が規制されたとしても、第二の事前予告報知を継続することにより、遊技者に先読み予告の期待感を維持させることができる場合がある。
第一の事前予告報知は演出モード固有の予告報知であり、第二の事前予告報知は例えば保留表示画像の表示色を変えることによる予告報知であるが、これに限られない。例えば、所定条件の成立により、一時的に遊技者から認識不能となる先読み予告報知は、第一の事前予告報知に含まれる。また、遊技者が認識不能となるように、例えば遊技者が操作手段の操作することにより拡大出現するような、第一の事前予告報知を隠蔽する先読み予告報知は、第二の事前予告報知に含まれる。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記始動情報記憶手段に記憶されている前記始動情報の数を始動保留数として遊技者に報知可能な始動保留数報知手段(例えば、演出表示領域208d、保留表示領域208d1、208d2)を備え、
前記始動保留数報知手段は、前記始動情報記憶手段に記憶されている一の前記始動情報に対して一の始動保留表示(例えば、保留表示画像による表示)を行うことで前記始動保留数を報知可能に構成されるとともに、前記事前予告報知の対象となる前記図柄変動表示に対応する前記始動保留表示を変化する(例えば、保留表示画像の表示色を変える)ことで、前記第二の事前予告報知を実行可能に構成されていること
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、保留変化予告は事前予告報知の対象となる図柄変動表示を分かり易く報知できる場合がある。
(4)上記パチンコ機100であって、
複数種類の演出モード(例えば、姫モード、吉宗モード、爺モード)を備え、
前記第一の事前予告報知は、前記演出モードに基づいて事前予告報知(例えば、先読み予告報知画像710および先読み予告報知画像720を用いた先読み予告報知)を実行可能であり、
前記事前予告手段は、前記演出モードが変更されたことを契機に前記第一の事前予告報知を規制する(例えば、図30に示すボタン演出処理2でのステップS1805〜S1808)こと
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の事前予告報知は演出モード毎に異なっているものの、演出モードが変更となった場合に第一の事前予告報知を規制することができるので、演出モードと第一の事前予告報知との関係を好適に維持できる場合がある。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記事前予告手段は、変更後の前記演出モードの種類を報知可能(例えば、図33(e)に示す「爺モード突入!」の画像を表示)としたこと
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の事前予告報知の代わりに演出モードの報知を実施することができる場合がある。また、変更後の演出モードを報知することにより、遊技者の興趣が向上する場合がある。
(6)上記パチンコ機100であって、
前記事前予告手段は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン136)を備え、
前記操作手段の操作により、前記演出モードを変更可能に構成されている(例えば、図30に示すボタン演出処理2でのステップS1804、S1805)こと
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技者が操作可能な操作手段により先読み予告報知を規制するための所定条件を成立させることができる場合がある。遊技者の意思で変更した演出モードは重要な演出であり、新たに選択された演出モードを報知することで遊技者の興趣が向上する場合がある。また、第一の事前予告報知よりも演出モードの報知のほうが遊技者にとって重要な演出である場合に遊技者が第一の事前予告報知を規制しても、遊技者は第二の事前予告報知で先読み予告の最終変動を認識可能となっているので、遊技者の興趣を効果的に維持可能である場合がある。
(7)上記パチンコ機100であって、
前記第一の事前予告報知の実行中の前記所定条件の成立により、当該第一の事前予告報知が規制された前記図柄変動表示(例えば、図33(c)および図33(d))が、前記所定の始動情報に基づく図柄変動表示でない場合に、前記第一の事前予告報知は、当該図柄変動表示の次の図柄変動表示から実行可能に構成されている(例えば、変動開始時第1副制御部予告実行処理でのステップS1402〜S1405)こと
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、所定条件が成立した図柄変動でのみ第一の事前予告報知を規制し、次変動から第一の事前予告報知を再度実行することが可能になる。当該構成を備えたパチンコ機100は、例えば演出モード毎に先読み予告の報知態様が違う構成であるため、遊技者が所望の演出モードに対応する先読み予告を見ることができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100は、演出モードと第一の事前予告報知との関係を維持しながら第二の事前予告報知の示唆する図柄変動まで先読み予告報知を継続させることで遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
(8)上記パチンコ機100であって、
前記第一の事前予告報知を規制した前記図柄変動表示中に、前記始動情報先読み手段が新たな所定の始動情報を先読みした場合(例えば、図33(g))に、前記第一の事前予告報知は、当該図柄変動表示の次の図柄変動表示(例えば、図34(a))から実行可能に構成されている(例えば、変動開始時第1副制御部予告実行処理でのステップS1402〜S1405)こと
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100は、先読み予告の実行中に取得された新たな始動情報についても先読みの抽選処理が行われるので、実行中であった先読み予告と、当該新たな始動情報に基づいて実行される先読み予告とが連続して報知されているように遊技者に見せることができる場合がある。
(9)上記パチンコ機100であって、
前記所定条件の成立を契機に前記第二の事前予告報知の継続可否を判定する継続判定手段(例えば、図30に示すボタン演出処理2でのステップS1806)を備え、
前記継続判定手段は、前記第二の事前予告報知に対応する前記図柄変動表示が前記特定の当否判定結果を導出する場合には、前記特定の当否判定結果を導出しない場合に比して前記第二の事前予告報知を継続しやすく構成されている(例えば、図32に示す保留予告継続抽選テーブル)こと
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、所定条件の成立時において、第二の事前予告報知の継続率により、遊技者を期待させることが可能な予告演出として継続判定を機能させることができる場合がある。特に、操作手段の操作により所定条件が成立する構成によれば、操作手段の操作を先読み予告に関連付けることが可能であり、遊技の興趣を高めることが可能になる場合がある。
(10)上記パチンコ機100であって、
前記第一の事前予告報知の実行中に前記所定条件の成立により、当該第一の事前予告報知が規制された前記図柄変動表示が、前記所定の始動情報に基づく図柄変動表示でない場合、かつ、当該図柄変動表示中に前記始動情報先読み手段が新たな所定の始動情報を先読みした場合に、前記第一の事前予告報知は、当該図柄変動表示の次の図柄変動表示から前記新たな始動情報の先読みに基づいて実行可能に構成されている(例えば、図29に示す始動情報入賞時の第1副制御部予告処理)こと
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、新たに取得された始動情報に基づいて先読み予告の復活抽選を行うことができる場合がある。また、パチンコ機100は、実行中の先読み予告報知と、新たな始動情報に基づく先読み予告報知とを継続的に行うことが可能になる場合がある。また、パチンコ機100は、実行中の先読み予告報知の開始時には入賞していなかった始動情報に対しても継続的な先読み予告報知を実行できるので、特図変動遊技の保留の上限数を超える変動数の特図変動遊技に亘って先読み予告報知を継続できる場合がある。
(11)上記パチンコ機100であって、
所定の起動信号を入力したことに基づいて遊技制御を開始する遊技制御手段(例えば、主制御部300、主制御部メイン処理)と、
前記遊技制御手段を動作させるための電気系統に異常があることを表す電気系統異常信号(例えば、低電圧信号)を出力する電気系統異常信号出力手段(例えば、電圧監視回路338や主制御部メイン処理でのステップS105)と、
前記電気系統異常信号が出力された場合に、遊技制御に関する情報を記憶する遊技制御情報記憶手段(例えば、RAM308)と、
前記電気系統異常信号が出力された後に前記起動信号が入力されたことに基づいて、当該電気系統異常信号が出力された際の制御状態に、前記遊技制御情報記憶手段に記憶されている遊技制御に関する情報(例えば、スタックポインタの値やレジスタ値)に基づいて復帰させる制御状態復帰手段(例えば、主制御部メイン処理でのステップS111)と、を備え、
前記制御状態復帰手段が、前記事前予告報知が行われている状態(例えば、図37(f)に示す状態)で前記電気系統異常信号が出力され、その後に前記起動信号が入力されると、該電気系統異常信号が出力されるまで行われていた前記事前予告報知を規制する(例えば、図39に示す状態)こと
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、実施していた事前予告報知を規制することにより、復電したことを遊技者や店員に認識させ易い場合がある。
(12)上記パチンコ機100であって、
前記始動領域として第一の始動領域(例えば、特図1始動口230)および第二の始動領域(例えば、特図2始動口232)を備え、
前記始動情報記憶手段は、前記第一の始動領域に遊技球が進入したことに基づいて、前記始動情報導出手段が導出した始動情報を所定の上限数(例えば、4個)まで記憶可能な第一の始動情報記憶手段(例えば、RAM308に設けられた特図1乱数値記憶領域)と、
前記第二の始動領域に遊技球が進入したことに基づいて、前記始動情報導出手段が導出した始動情報を所定の上限数(例えば、4個)まで記憶可能な第二の始動情報記憶手段(例えば、RAM308に設けられた特図2乱数値記憶領域)を有し、
前記始動情報取得手段は、前記第一の始動情報記憶手段および前記第二の始動情報記憶手段のうちの両方に前記始動情報が記憶されている場合には、前記第二の始動情報記憶手段から始動情報を取得するとともに、前記第一の始動情報記憶手段および前記第二の始動情報記憶手段のうちの一方に前記始動情報が記憶されている場合には、前記始動情報が記憶されている始動情報記憶手段から始動情報を取得するようになっており、
前記事前予告報知の対象となる前記図柄変動表示が前記第一の始動情報に基づく図柄変動表示(例えば、図37および図38に示す図柄変動停止表示)であって、当該図柄変動表示の実行前の図柄変動表示中に前記事前予告報知(例えば、図38(a)および図38(b)に示す先読み専用モード画像)を実行している場合に、前記第二の始動領域に遊技球が進入したことを契機にいずれかの前記事前予告報知(例えば、先読み予告報知画像、先読み専用モード画像、保留表示画像のいずれか)を規制する(例えば、図38(c)では、先読み専用モード画像を規制)こと
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、特図2始動口の入賞を契機に事前予告報知を規制することができる場合がある。
(13)上記パチンコ機100であって、
前記第二の始動領域に遊技球が進入したことに基づく始動情報(例えば、図40(c)に示す保留表示画像b1)に対応する前記図柄変動表示中に前記事前予告報知を規制する(例えば、図40(e)での先読み予告報知画像740の規制)こと
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、割り込んだ特図2の変動については事前予告報知を規制することにより、遊技者に事前予告報知の対象が特図1に関する図柄変動表示であることを容易に認識させることができる場合がある。例えば、第一の事前予告報知が事前予告報知の対象(最後)となる図柄変動表示までの図柄変動表示をカウントダウンするような予告形態にあっては、特図2の図柄変動表示が割り込んできた場合に、カウントダウンと先読み予告の対象となる図柄変動表示との間に矛盾が生じる場合がある。このため、特図2の変動が割り込んだ場合には、第一の事前予告報知を規制することで、当該矛盾が生じないようにして好適に遊技の興趣を維持できる場合がある。
(14)上記パチンコ機100であって、
前記事前予告報知の対象となる前記図柄変動表示が実行される前に前記第二の始動領域に遊技球が進入したことに基づく始動情報に対応する前記図柄変動表示が所定回数(例えば、残余の先読み予告実行回数と同数)実行することを契機にいずれかの前記事前予告報知を規制する(例えば、図38(c)での先読み専用モード画像を規制)こと
を特徴とする。
(15)上記パチンコ機100であって、
前記所定回数は、前記所定の上限数または前記事前予告の対象となる前記図柄変動表示までに当該事前予告を実行可能な図柄変動表示の回数に設定されていること
を特徴とする。
事前予告は事前判定に基づいて実行されるものであるため、保留記憶の上限数以上となる回数や、事前予告が特図1の変動のみで実施可能な回数(事前判定時の第一の始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の数)を超える回数の事前予告の継続は事前判定に基づいていないように見えてしまい、遊技者にとって分かり難い演出となってしまう危険性がある。当該構成を備えたパチンコ機100は当該危険性を防止し得る場合がある。
(16)上記パチンコ機100であって、
前記第一の事前予告報知は、当該第一の事前予告報知を行うと決定した時点における直近の前記図柄変動停止表示から当該事前予告報知を行うと決定した前記事前判定結果に対応する前記所定の始動情報に基づく図柄変動停止表示に亘って実行可能(例えば、図29に示す始動情報入賞時の第1副制御部先読み予告処理でのステップS1704)となっており、前記第一の事前予告報知の実行中に前記演出モードが変更された時点で前記所定の始動情報に基づく図柄変動停止表示までの第一の事前予告報知の実行をすべて規制すること
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、先読み予告報知中に演出モードを変更すると先読み予告報知が全て失われてしまうため、遊技者は演出モードをあえて変更しない方が興趣の高まる場合があり、遊技者が適宜選択可能である。
本発明は、上記実施の形態に限らず、種々の変形が可能である。
上記実施の形態によるパチンコ機100では、特図変動遊技の変動開始から第一図柄停止までが演出モード変更の有効期間に設定されている。これにより、デモ中も演出モードを切り替えることが可能になる場合がある。当該有効期間は、適宜変更してももちろんよい。演出ボタン(チャンスボタン136)はリーチ中等の他の用途にも用いられるので、演出モード変更の有効期間をリーチ中の期間とは別の期間に設けることにより、演出ボンタを用いる時期が重なり難くなるように設定されていてもよい。
先読み予告が一旦規制されるため、先読み予告の最終変動(アツイ変動)が遊技者に容易に認識できるように、別の予告(例えば保留の色を変える)を併用してもよい。
上記実施の形態では、先読み予告報知は、装飾図柄表示装置208の表示領域内で報知される例を示したが、ランプや音声等による先読み予告の報知を適宜採用することが可能である。
上記実施の形態では、演出モードの切り替え(表示が切り替わった)時点で即時に先読み予告を規制しているが、本発明はこれに限られない。例えば、吉宗のキャラクタと適役のキャラクタとが斬り合いを演じる先読み予告報知演出の場合に、大当りに係る当該報知演出では吉宗が勝利し、はずれに係る当該演出では敵役が勝利するというような、先読み予告報知演出の実行期間の最終部分が信頼度を示唆するような予告形態である場合には、当該最終部分のみを規制するような構成であってもよい。
上記実施の形態によるパチンコ機100は、特図変動遊技の変動数によらず一律に先読み予告報知を規制するようになっているが、本発明はこれに限られない。例えば、先読み予告の最終変動はアツイ変動であるため、パチンコ機100は、演出モードが最終変動で変更されたとしても、先読み予告を規制しないように構成されていてもよい。このように、先読み予告の規制はゲーム性により局地的に変更してもよい。例えば、ボタン演出処理2よりも前に先読み実行中フラグをオフ状態とする処理を実行することにより、先読み予告規制コマンドが出力されなくなるので(ステップS1606のNo)、パチンコ機100は特図変動遊技の変動数によっては先読み予告を規制しないことを実現できる。
上記実施の形態によるパチンコ機100は、ボタン演出処理1および2においてそれぞれタイマを有しているが、本発明はこれに限られない。パチンコ機100は、ボタン演出処理1および2に共通のタイマを用いて当該タイマの時間を演出毎に可変するように構成されていてもよい。ボタン演出処理1および2のタイマが共通化されている場合の演出毎のタイマ時間の変更は、例えば次のように処理される。チャンスボタン136の押下が検出されたことの情報を含むコマンドが主制御部300から第1副制御部400に送信されると、第1副制御部400は当該コマンドが押しボタン予告演出処理の実行期間内(タイマ1の所定値の時間内。例えば3秒以内)および演出モード選択の有効期間(タイマ2の所定値の時間内。例えば5秒以内)に送信されたか否かを判断する。第1副制御部400は当該期間にコマンドが送信されたと判断したら、ボタン予告フラグがオン状態か否かを判断し、オン状態なら共通のタイマをボタン演出処理1用のタイマに設定し、オフ状態なら共通のタイマをボタン演出処理2用のタイマに設定する。また、第1副制御部400は当該コマンドが押しボタン予告演出処理の実行期間ではないが演出モード選択の有効期間に送信されたと判断したら、共通のタイマをボタン演出処理2用のタイマに設定する。
上記実施の形態によるパチンコ機100は、先読み予告報知演出を規制対象としているが、通常共通予告も演出モード変更の有効期間と重なる場合には規制の対象としてもよい。
上記第1の実施の形態によるパチンコ機100および上記第2の実施の形態の実施例2−1、2−3乃至2−5によるパチンコ機100は、実施例2−2によるパチンコ機100のように、変更後の演出モードの種類を報知できるように構成されていてももちろんよい。
上記実施の形態によるパチンコ機100は、第一の事前予告報知と第二の事前予告報知とは、契機は同じ始動入賞時であるにもかかわらず、始動入賞時に保留予告が変化し(第二の事前予告報知が実行)、次の図柄変動開始時に第一の事前予告報知が実行されており、第一および第二の事前予告報知の出現タイミングは異なっているが、本発明はこれに限られない。例えば、第二の事前予告報知は第一の事前予告報知の出現する図柄変動表示で出現するようにして、両報知が同じタイミングで出現するようにしてももちろんよい。
演出モードの変更は、操作手段の操作が伴わずに通常の予告と同じように実行されている場合であってもよい。
上記実施の形態では、先読み予告報知が規制される所定条件は、演出モードの変更や特図1先読み予告中の特図2変動遊技の割込み、あるいは電断・復電を例示したが、その他の条件も適宜採用し得る。
第一の事前予告報知が、第二の事前予告報知と同様に、例えばカウントダウン予告のような、事前予告報知の対象となる図柄変動表示を示唆可能な態様であってもよい。
上記実施の形態によるパチンコ機100は、先読み予告を行うと決定した時点における直近の図柄変動停止表示から当該先読み予告を行うと決定した事前判定結果(先読み結果)に対応する所定の始動情報に基づく図柄変動停止表示に亘って、先読み予告報知演出を実行可能となっており、当該先読み予告の実行中に演出モードが変更された時点で、当該所定の始動情報に基づく図柄変動停止表示までの先読み予告の実行を全て規制するようになっていてもよい。すなわち、パチンコ機100は、復活抽選を実行しないように構成されていてもよい。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、先読み予告報知中に演出モードを変更すると先読み予告報知が全て失われてしまうため、遊技者は演出モードをあえて変更しない方が興趣の高まる場合があり、遊技者が適宜選択可能である。
上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図42に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図42に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図43(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインタネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
上記実施の形態の遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記1)
遊技球が始動領域に進入した場合に、始動情報を導出する始動情報導出手段と、
前記始動情報に基づいて当否判定を行う当否判定手段と、
前記当否判定の結果が特定の当否判定結果である場合に、遊技者に対する有利度が第一の有利度である第一の制御状態から該第一の有利度と有利度が異なる第二の有利度である第二の制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段と、
図柄を変動表示させた後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を行う図柄表示手段と、
前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを予告する予告手段と、
複数種類の演出モードと、
遊技者の操作により前記複数種類の演出モードの中から一の演出モードを選択可能な操作手段と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄変動停止表示中に前記演出モード選択の有効期間を含んでおり、
前記予告手段は、前記操作手段の操作により前記演出モードが変更された場合に、当該図柄変動停止表示中に特定の予告の実行を規制すること
を特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1に記載の遊技台であって、
前記予告手段は、前記操作手段の操作による前記演出モードの変更を契機に、変更前の前記演出モードで前記予告手段が実行していた前記特定の予告を終了させること
を特徴とする遊技台。
(付記3)
付記1または2に記載の遊技台であって、
前記特定の予告は、前記有効期間中に出現可能な予告であること
を特徴とする遊技台。
(付記4)
付記1乃至3のいずれか1項に記載の遊技台であって、
前記特定の予告は、前記複数種類の演出モードで相互に異なる態様で構成されていること
を特徴とする遊技台。
(付記5)
付記1乃至4のいずれか1項に記載の遊技台であって、
前記予告手段は、
前記演出モード変更の有効期間中に前記操作手段の操作を伴う操作手段予告を実行可能となっており、
前記操作手段予告における前記操作手段の有効期間中では、前記演出モードの変更を規制すること
を特徴とする遊技台。
(付記6)
付記1乃至5のいずれか1項に記載の遊技台であって、
前記始動情報を所定の上限数まで記憶可能な始動情報記憶手段と、
前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報を先読みする始動情報先読手段と、
前記始動情報記憶手段に記憶されている所定の始動情報に基づく当否判定が前記当否判定手段によって行なわれるよりも前に、前記始動情報先読手段によって先読みされた該所定の始動情報に基づいて該当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを事前判定する事前判定手段と
を備え、
前記予告手段は、前記事前判定結果に基づいて、前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを事前予告するための事前予告報知として前記特定の予告を、前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に実行可能に構成されていること
を特徴とする遊技台。
(付記7)
付記6記載の遊技台であって、
前記予告手段は、
前記特定の予告を行うと決定した時点における直近の前記図柄変動停止表示から当該特定の予告を行うと決定した前記事前判定結果に対応する前記所定の始動情報に基づく図柄変動停止表示に亘って前記特定の予告を実行可能となっており、
前記特定の予告の実行中に前記演出モードが変更された前記図柄変動停止表示が、前記所定の始動情報に基づく図柄変動停止表示でない場合に、当該図柄変動停止表示の次の図柄変動停止表示から前記特定の予告を再度実行可能に構成されていること
を特徴とする遊技台。
(付記8)
付記7記載の遊技台であって、
前記特定の予告は、演出モード毎に異なる信頼度とされており、
前記予告手段は、前記特定の予告を実行するか否かを変更後の前記演出モードにおける前記信頼度に基づいて決定すること
を特徴とする遊技台。
(付記9)
遊技球が始動領域に進入したことに基づいて生成した始動情報を記憶可能な始動情報記憶手段と、
一の始動情報に対して一の始動保留表示を行うことで前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報の数を遊技者に報知可能な始動保留数報知手段と、
前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報を取得し、取得した始動情報に基づいて当否判定を行って当否判定結果を導出する当否判定手段と、
図柄の変動表示を行った後に前記当否判定結果に対応する図柄態様を停止表示する図柄変動表示を行う図柄表示手段と、
前記図柄表示手段に特定の当否判定結果に対応する特定の図柄態様が停止表示した後で特別遊技状態に制御する遊技状態制御手段と、
前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報に基づく図柄変動表示の実行よりも前に、該始動情報が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかの事前予告を実行可能な事前予告手段と、
前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを予告する予告手段と、
複数種類の演出モードと、
遊技者の操作により前記複数種類の演出モードの中から一の演出モードを選択可能な操作手段と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄変動表示中に前記演出モード選択の有効期間を含んでおり、
前記事前予告は、当該事前予告の対象となる前記図柄変動表示まで複数回の図柄変動表示に亘って前記演出モードに基づく予告を実行可能な第一の事前予告と、前記始動保留表示を変化することで前記事前予告の対象となる前記図柄変動表示を示唆可能な第二の事前予告との少なくとも一方を実行可能であり、
前記事前予告手段は、
前記第一および第二の事前予告を同時期に実行可能とされており、
前記図柄変動表示中に前記操作手段の操作により前記演出モードが変更されたことを契機に前記第一の事前予告を規制すること
を特徴とする遊技台。
(付記10)
付記9記載の遊技台であって、
前記事前予告手段は、
前記第一の事前予告を行うと決定した時点における直近の前記図柄変動表示から当該第一の事前予告を行うと決定した前記事前予告に対応する始動情報に基づく図柄変動表示に亘って前記第一の事前予告を実行可能となっており、
前記第一の事前予告の実行中に前記演出モードが変更された前記図柄変動表示が、当該始動情報に基づく図柄変動表示でない場合に、当該図柄変動表示の次の図柄変動表示から前記第一の事前予告を再度実行可能に構成されていること
を特徴とする遊技台。
(付記11)
付記10記載の遊技台であって、
前記第一の事前予告は、前記演出モード毎に異なる信頼度とされており、
前記事前予告手段は、前記第一の事前予告を実行するか否かを変更後の前記演出モードにおける前記信頼度に基づいて決定すること
を特徴とする遊技台。