JP2011200418A - 遊技台 - Google Patents

遊技台 Download PDF

Info

Publication number
JP2011200418A
JP2011200418A JP2010070360A JP2010070360A JP2011200418A JP 2011200418 A JP2011200418 A JP 2011200418A JP 2010070360 A JP2010070360 A JP 2010070360A JP 2010070360 A JP2010070360 A JP 2010070360A JP 2011200418 A JP2011200418 A JP 2011200418A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
special
game
state
symbol
variable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010070360A
Other languages
English (en)
Inventor
Toyoshi Harada
東洋志 原田
Kenichi Miyamoto
賢一 宮本
Rei Kobayashi
伶 小林
Takaya Tsujimoto
隆矢 辻本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daito Giken KK
Original Assignee
Daito Giken KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daito Giken KK filed Critical Daito Giken KK
Priority to JP2010070360A priority Critical patent/JP2011200418A/ja
Publication of JP2011200418A publication Critical patent/JP2011200418A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、パチンコ機等に代表される遊技台に関し、遊技客が離席してしまうことを防止して稼働率を向上できる遊技台を提供することを目的とする。
【解決手段】パチンコ機100は、大当り動作が作動から非作動に変更したこと基づいて開始される特図変動遊技の開始後であって特図始動口232に備えられた羽根部材232aが開状態となる前に、遊技者の離席を防止するために、確変状態であることを遊技者に期待させる離席防止演出を装飾図柄表示装置208に表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、パチンコ機等に代表される遊技台に関する。
従来、図柄変動時間短縮、抽選確率上昇および電チュー開放時間延長の各機能を含む普通図柄変動短縮機能(以下、「普図変短機能」と略記する)を有する遊技台がある。
特開2008−200302号公報
しかし、普図変短機能の作動の開始時に既に変動中の普図変動は、普図変短機能が作動しているにも関わらず、長時間変動が行われ、且つほぼ抽選結果がはずれになるため、当該普図変動中は遊技客が離席し易く、この離席により遊技台の稼働率が低下するという問題が生じていた。
本発明の目的は、遊技客が離席してしまうことを防止して稼働率を向上できる遊技台を提供することにある。
上記目的は、遊技球が進入する入り口の大きさが第1の大きさと該第1の大きさより大きな第2の大きさのうちのいずれか一方の大きさからいずれか他方の大きさに変化する始動領域と、遊技球が前記始動領域に進入した場合に、始動情報を導出する始動情報導出手段と、前記始動情報に基づいて当否判定を行う当否判定手段と、前記当否判定手段による当否判定の結果が特定の当否判定結果である場合に、遊技者に対する有利度が第1の有利度である第1の制御状態から該第1の有利度より前記有利度が高い第2の有利度である第2の制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段と、前記制御状態移行手段が前記第1の制御状態から前記第2の制御状態に前記制御状態を移行させる移行度合いが第1の度合いである第1の移行状態から前記移行度合いが前記第1の度合いよりも高い第2の度合いである第2の移行状態に移行状態を変化させる移行状態変化手段と、図柄を変動表示させた後、前記当否判定手段による当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を行う図柄表示手段と、前記制御状態移行手段により前記第2の制御状態から前記第1の制御状態に移行されたことに基づいて開始された前記図柄表示手段による図柄変動停止表示を開始した後であり、かつ前記始動領域の入り口の大きさを前記第1の大きさから前記第2の大きさに変化させるよりも前に、遊技者に前記移行状態が前記第2の移行状態であることを期待させる特定の演出表示を行う演出手段とを備えたことを特徴とする遊技台によって達成される。
本発明によれば、遊技客が離席してしまうことを防止して遊技台の稼働率を向上できる。
本発明の一実施の形態によるパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100を背面側から見た外観図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の制御部の回路ブロック図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100での表示図柄の一例であって、(a)は、特図の停止表示図柄の一例を示し、(b)は装飾図柄の一例を示し、(c)は普図の停止表示図柄の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部先読み処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部先読み処理で先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の普図状態更新処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の電チュー制御処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の普図関連抽選処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の特図状態更新処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の大当り制御処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100のアタッカ制御処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の小当り制御処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の特図関連抽選処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第1副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第1副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第1副制御部タイマ割込処理の流れを示し、(d)は第1副制御部画像制御処理の流れを示し、(e)は演出制御処理の流れを示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第2副制御部での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第2副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第2副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は、第2副制御部タイマ割込処理のフローチャートを示している。 本発明の一実施の形態の実施例1によるパチンコ機100の状態報知演出制御処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態の実施例1によるパチンコ機100の離席防止用演出について説明する図である。 本発明の一実施の形態の実施例1によるパチンコ機100の離席防止用演出に係るタイミングチャートである。 本発明の一実施の形態の実施例2および3によるパチンコ機100の状態報知演出制御処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態の実施例2によるパチンコ機100の離席防止用演出について説明する図である。 本発明の一実施の形態の実施例2によるパチンコ機100の離席防止用演出に係るタイミングチャートである。 本発明の一実施の形態の実施例3によるパチンコ機100の離席防止用演出について説明する図である。 本発明の一実施の形態の実施例3によるパチンコ機100の離席防止用演出に係るタイミングチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の変動期間情報テーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施の形態の変形例による遊技台としてのスロットマシンを正面から見た略示正面図である。 本発明の一実施の形態の変形例による遊技台を示す図であり、(a)はカジノマシン2000を示し、(b)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000を示し、(c)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000を示し、(d)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000を示し、(e)は本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000を示している。
以下、図面を用いて、本発明の一実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。まず、図1を用いて、本実施の形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。また、装飾図柄表示装置208は、例えば「○」、「×」または「−」のいずれかの図柄を表示可能な表示範囲を有し、右下角部に設けられた第4図柄表示領域(図3では不図示)を有している。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では2個の円形のLEDによって構成する。特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では装飾図柄表示装置208の下方に1つだけ配設している。特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が例えば大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が特図始動口232へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図4を用いて、パチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図始動口232に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の特図表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。特図始動口232に球が入球したことを始動口センサが検出したことを条件として特図変動遊技が開始される。特図変動遊技が開始されると、特図表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図の変動表示」を行う。この「特図の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図表示装置214は特図の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図の変動表示」を開始してから特図の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図の変動表示」を開始してから特図の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(時短状態という場合もある)に移行する。電サポ状態については詳しくは後述するが、電サポ状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、電サポ状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。「特図E」は隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、電サポ状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R電サポ無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図始動口232に球が入球したことを始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当りまたは「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、左右隣り合わせて並べられた2個の円形のLEDを交互に点滅を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図5(c)において、図中の白抜きの部分が消灯するLEDを示し、黒塗りの部分が点灯するLEDを示している。
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、大当りか否かの当否判定で大当りと判定された場合に、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる大当り時用特図決定用乱数値を生成する大当り時用特図決定用乱数カウンタの初期値を更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数カウンタの初期値を更新する。主制御部300のRAM308には、大当り時用特図決定用乱数カウンタと、普図当選乱数カウンタが設けられている。ステップS115では、これらのカウンタ初期値をそれぞれ更新する。例えば、大当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた初期値生成用乱数カウンタから0〜99のいずれかの値を取得して大当り時用特図決定用乱数カウンタ初期値を更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、および特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口228、232への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った大当り時用特図決定用乱数カウンタ初期値と、普図当選乱数カウンタ初期値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、大当り時用特図決定用乱数カウンタと、普図当選乱数カウンタが更新される。例えば、大当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、大当り時用特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた大当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の大当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の大当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、大当り時用特図決定用乱数カウンタが一周していると判定した場合には大当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、大当り時用特図決定用乱数カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する大当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、大当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、大当り時用特図決定用乱数カウンタにセットすると共に、大当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。
また、大当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図タイマ番号決定用乱数値を生成する特図タイマ番号決定用乱数カウンタの初期値を更新する。また、普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図タイマ番号決定用乱数値を生成する普図タイマ番号決定用乱数カウンタの初期値を更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口228、232に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、カウンタ回路(ハード乱数回路)318の特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した大当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた大当り時用特図決定用乱数カウンタから大当り時用特図決定用乱数値を取得して特図乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図乱数値記憶領域内の大当り判定用乱数値および大当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図乱数値の組」と略称する)は、特図保留数記憶領域に記憶された特図保留数と同数分だけ格納される。特図乱数値記憶領域内では、特図保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得するとともに、普図タイマ番号決定用乱数カウンタから普図タイマ番号決定用乱数値を取得して普図乱数値記憶領域に取得順に格納する。普図乱数値記憶領域内の普図当選乱数値および普図タイマ番号決定用乱数値の組(以下、「普図乱数値の組」と略称する)は、普図保留数記憶領域に記憶された普図保留数と同数分だけ格納される。普図乱数値記憶領域内では、普図保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の普図乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の普図乱数値の組のデータの保留順位が最下位の普図乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな普図乱数値の組のデータが書き込まれる。
可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS218では、先読み処理を行う。先読み処理の処理手順については後程図8を用いて説明するが、普図の先読み処理では、普図保留数記憶領域に記憶された普図保留数が増加すると、当該増加した保留に係る普図変動遊技の停止図柄および図柄変動時間を、後述する普図関連抽選処理(ステップS223)での当否判定に先立って事前判定(先読み)する。同様に、特図の先読み処理では、特図保留数記憶領域に記憶された特図保留数が増加すると、当該増加した保留に係る特図変動遊技の停止図柄を、後述する特図関連抽選処理(ステップS229)での当否判定に先立って事前判定する。
ここで、先読み処理(ステップS218)の処理手順について図8を用いて説明する。図8は先読み処理の流れを示すフローチャートである。図8に示すように、まず、主制御部300は、普図の保留(始動情報の一例)が増加しているか否かを判断する(ステップS301)。保留が増加しているか否かの判断は、普図保留数記憶領域に記憶されている普図保留数と、普図先読み数記憶領域に記憶された普図先読み数とを比較して行う。主制御部300は、普図保留数と普図先読み数とを比較して、「普図保留数>普図先読み数」の関係が成り立つ場合には普図の保留が増加していると判断し、この関係が成り立たない場合には普図の保留は増加していないと判断する。普図保留数が増加していると判断した場合には、増加した保留に係る普図乱数値の組を普図乱数値記憶領域から取得して停止図柄および普図変動時間を先読みする(ステップS302)。先読み処理は、当否判定決定時に用いる当り判定テーブルおよび普図タイマ番号決定用テーブル(共に不図示)を参照することにより実行される。
事前判定した普図変動遊技の停止図柄および普図変動時間は、普図の先読み結果(事前判定結果ともいう)としての停止図柄情報(後述する図柄情報および普図変動時間情報を含む)としてRAM308内に設けられた普図用先読み結果記憶部(詳細は後述)の最先の空き領域に記憶され(ステップS303)、ステップS304に移行する。なお、RAM308内には、普図用先読み結果記憶部に記憶された普図の先読み結果の数を普図先読み数として記憶する普図先読み数記憶領域が設けられている。
ステップS301において、普図の保留が増加していないと判断したら、ステップS302、S303を実行せずにステップS304へ移行する。
次に、主制御部300は、特図の保留(始動情報の一例)が増加しているか否かを判断する(ステップS304)。保留が増加しているか否かの判断は、例えば普図と同様に、特図保留数記憶領域に記憶されている特図保留数と、特図先読み数記憶領域に記憶された特図先読み数とを比較して行う。
特図保留数が増加していると判断した場合には、増加した保留に係る特図乱数値の組を特図乱数値記憶領域から取得して停止図柄を先読みする(ステップS305)。先読み処理は、当否判定決定時に用いる大当り判定テーブルおよび図柄決定テーブル(共に不図示)を参照することにより実行される。次に、先読みして得られた特図先読み結果としての停止図柄情報を例えばRAM308に設けられた特図用先読み結果記憶部(詳細は後述)の最先の空き領域に記憶して(ステップS306)、特図先読み処理を終了する。なお、RAM308内には、特図用先読み結果記憶部に記憶された特図の先読み結果の数を特図先読み数として記憶する特図先読み数記憶領域が設けられている。
図9は、先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図9(a)は、普図用先読み結果記憶部に先読み結果情報が記憶されている状態を例示しており、図9(b)は、特図用先読み結果記憶部に先読み結果情報が記憶されている状態を例示している。
図9(a)に示すように、普図用先読み結果記憶部は、例えば普図変動遊技の保留可能数と同数(本実施形態では、4つ)の記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」を有している。記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」は普図乱数値記憶領域の保留順序に対応付けられている。また、記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」には、先読みして得られた図柄情報と、普図変動遊技の変動時間情報とが記憶されるようになっている。
普図用先読み結果記憶部では、普図先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の先読み結果1のデータが消去されるとともに、残余の先読み結果2〜4のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、普図先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の普図先読み結果のデータの次の順位に新たな普図先読み結果のデータが書き込まれる。
図9(b)に示すように、特図用先読み結果記憶部は、例えば特図変動遊技の保留可能数と同数(本実施例では、4つ)の記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」を有している。記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」は特図乱数値記憶領域の保留順序に対応付けられている。
特図用先読み結果記憶部では、特図先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の先読み結果1のデータが消去されるとともに、残余の先読み結果2〜4のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図先読み結果のデータの次の順位に新たな特図先読み結果のデータが書き込まれる。
図9(a)では、記憶領域「先読み結果1」に停止図柄情報として「はずれ図柄」が記憶され、変動時間情報として「長変動」(変動時間が相対的に長い)が記憶されている。記憶領域「先読み結果2」〜「先読み結果4」に停止図柄情報として「当り図柄」がそれぞれ記憶され、変動時間情報として「短変動」(変動時間が相対的に短い)がそれぞれ記憶されている。
図9(b)では、記憶領域「先読み結果1」に停止図柄情報として「はずれ図柄2」が記憶され、記憶領域「先読み結果2」に停止図柄情報として「はずれ図柄1」が記憶され、記憶領域「先読み結果3」に停止図柄情報として「小当り図柄2」が記憶され、「先読み結果4」に停止図柄情報として「大当り図柄1」が記憶されている。
図7に戻って、ステップS218の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。ここで、普図状態更新処理について図10および図11を用いて説明する。図10は、普図状態更新処理の流れを示すフローチャートである。図11は、図10に示す電チュー制御処理(ステップS423)の流れを示すフローチャートである。ステップS221では、図10および図11に示す普図状態更新処理の複数の処理のうち、普図の状態に対応する1つの処理が実行される。
図10に示すように、普図状態更新処理では、まず、普図変動表示中であるか否かを判断する(ステップS401)。例えば、RAM308から読み出された普図表示図柄更新タイマの値が1以上であって普図変動表示中であるとCPU304が判断すると(ステップS401のYES)、ステップS403へ移行し、当該普図表示図柄更新タイマの値が0であって普図変動表示が終了しているとCPU304が判断すると(ステップS401のNO)、後述のステップS403〜S409を実行せずにステップS411へ移行する。
ステップS401の次のステップS403では、設定された普図変動時間が経過したか否かを判断する。例えば、普図表示図柄更新タイマが1から0になったタイミングで普図変動時間が経過したタイミングであるとCPU304が判断すると(ステップS403のYES)、ステップS405へ移行し、普図表示図柄更新タイマの値が1以上であり普図変動時間が経過していないとCPU304が判断すると(ステップS403のNO)、ステップS409へ移行する。
ステップS403に次いで、普図変動表示を確定中に設定する(ステップS405)。主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。例えば、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理(ステップS403のYES)の次のステップS405では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する2個の円形のLEDが同時に点灯駆動制御され、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する2個の円形のLEDが消灯駆動制御されるように、RAM308の上記設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。
ステップS405に続いて、普図確定表示開始処理を実行する(ステップS407)。ステップS407では、ステップS405において確定中に設定された当り図柄(図5(c)に示す普図A)およびはずれ図柄(図5(c)に示す普図B)のいずれか一方の図柄の確定表示を普図表示装置210に開始する。さらにその後、ステップS407では、所定の停止表示期間(例えば500ミリ秒(ms)間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定し、ステップS411へ移行する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
一方、普図変動表示の途中(上述の普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理(ステップS401のYES→ステップS403のNO)では、ステップS403に続いて普図変動表示処理を実行する(ステップS409)。ステップS409では、普図表示装置210を構成する2個の円形のLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行い、普図状態更新処理は終了する。
ステップS401のNOまたはステップS407に次いで、ステップS411では、普図の確定表示がされているか否かを判断する。ステップS411において、普図確定表示中であると判断すると(ステップS411のYES)、ステップS413に移行し、普図確定表示中でないと判断すると(ステップS411のNO)、後述のステップS413〜S419を実行せずにステップS421へ移行する。
ステップS411の次のステップS413では、普図の確定表示時間が経過したか否かを判断する。ステップS413では例えば、普図停止時間管理用タイマのタイマ値が1以上であるか否かを判断する。当該タイマ値が0の場合には普図の確定表示時間が経過しているとCPU304は判断して(ステップS413のYES)、ステップS415へ移行し、当該タイマ値が1以上の場合には普図の確定表示時間が経過していないとCPU304は判断して(ステップS413のNO)、普図状態更新処理を終了する。
ステップS413の次のステップS415では、普図抽選結果が当りか否かを判断する。ステップS415において、例えば普図当りフラグがオン状態であり普図抽選結果が当りであるとCPU304が判断すると(ステップS415のYES)、ステップS417へ移行し、普図当りフラグがオフ状態であり普図抽選結果がはずれであるとCPU304が判断すると(ステップS415のNO)、ステップS419へ移行する。
所定の停止表示期間(確定時間)が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)であって(ステップS413のYES)、普図当りフラグがオン(普図変動遊技の結果が当り)の場合(ステップS415のYES)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定し(ステップS417)、ステップS421へ移行する。
所定の停止表示期間(確定時間)が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)であって(ステップS413のYES)、普図当りフラグがオフ(普図変動遊技の結果がはずれ)の場合(ステップS415のNO)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に待機中(普図非作動中)を設定する(ステップS419)。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223(図7参照)に移行するようにしている。
ステップS411のNOまたはステップS417に次いで、ステップS421では、普図作動中であるか否かを判断する。ステップS421において例えば、CPU304は、普図当りフラグがオン状態であって普図作動中であると判断すると(ステップS421のYES)、ステップS423へ移行し、普図作動中でないと判断すると(ステップS421のNO)、ステップS423を実行せずに普図状態更新処理を終了する。
ステップS423における電チュー制御処理について図11を用いて説明する。図11に示すように、電チュー制御処理では、まず電チューの作動開始時期であるか否かを判断する(ステップS501)。ステップS501において例えば、CPU304が作動開始時期であると判断すると(ステップS501のYES)、ステップS503へ移行し、作動開始時期でないと判断すると、ステップS503の処理をせずにステップS505へ移行する。
ステップS503では例えば、特図始動口232の羽根部材232aの開閉パターンや開放期間等の作動パターンを設定する。
ステップS501のNOまたはステップS503の次のステップS505では、電チューへの遊技球の入賞数が上限値に到達しているか否かを判断する。本実施の形態によるパチンコ機100では、入賞数の上限値は例えば10球に設定されている。パチンコ機100は10球の入賞があると電チュー開放期間の経過終了前であっても電チューを閉じるように構成されている。例えばCPU304は、電チューへの入賞数が上限値に到達していると判断すると(ステップS505のYES)、ステップS507に移行して電チューの開放を終了するために電チューの作動終了時期に設定する(ステップS507)。一方、CPU304は、電チューへの入賞数が上限値に到達していないと判断すると(ステップS505のNO)、ステップS507を実行せずにステップS509へ移行する。
ステップS505のNOに続いて実行される電チューの開閉制御処理(ステップS509)では例えば、特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、所定の開放期間(例えば2秒間)羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。一方、ステップS507に続いて実行される電チューの開閉制御処理(ステップS509)では例えば、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖を示す情報を設定する。
ステップS509に次いで、電チューの作動が終了時期であるか否かが判断される(ステップS511)。ステップS511において、電チューの作動終了時期であると判断すると(ステップS511のYES)、ステップS513へ移行する。
ステップS513の次のステップS513では、電チューの所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)、または、閉鎖を示す情報が設定されている場合に、RAM308の設定領域に普図待機中(普図非作動中)を設定する。
ステップS513の処理が終了するか、または、ステップS511においてCPU304が電チューの作動終了時期でないと判断すると(ステップS511のNO)、電チュー制御処理を終了するとともに普図状態更新処理も終了して(図10参照)、次のステップS223に移行する(図7参照)。
図7に戻って、ステップS221の次のステップS223では、普図関連抽選処理を行う。普図関連抽選処理について図12を用いて説明する。図12は、普図関連抽選処理の流れを示すフローチャートである。ステップS223の普図関連処理処理では、まず、図12に示すように、普図の状態が待機中であるか否かを判断する(ステップS601)。ステップS601において例えば、CPU304は、普図変動遊技および特図始動口232の開閉制御を行っていない(普図の状態が待機中(非作動中))と判断すると(ステップS601のYES)、ステップS603へ移行し、普図の状態が待機中でないと判断すると(ステップS601のNO)、普図関連抽選処理を終了して、次のステップS225へ移行する(図7参照)。
普図の状態が待機中の場合には(ステップS601のYES)、次に、普図変動遊技の保留数が0より大きいか否かを判断する(ステップS603)。ステップS603において例えば、CPU304は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶された普図変動遊技の保留数の値を読み出して、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合には(ステップS603のYES)、読み出した保留数の値から1を減算した値をこの普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。それとともに、普図保留ランプ216の点滅を制御する。例えば、図3の普図保留ランプ216の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に普図保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
一方、ステップS603において例えば、保留している普図変動遊技の数が0である場合には(ステップS603のNO)、普図関連抽選処理を終了して、次のステップS225へ移行する(図7参照)。
ステップS605の次のステップS607では、普図抽選処理が実行される。ステップS607では例えば、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、普図当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ番号決定用乱数値を生成する普図タイマ番号決定用乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間(例えば図9(a)に示す、「長変動」や「短変動」)のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。また、当り判定に使用した乱数値を消去する。
さらに、記憶がクリアされた乱数値に基づく先読み結果情報は、普図乱数値記憶領域における当該普図乱数値の組の記憶がクリアされるのに同期して先読み結果記憶部からクリアされるとともに、先読み結果情報記憶部に記憶された先読み結果情報数を1減算する。
ステップS607の次のステップS609では、普図抽選処理の抽選結果に基づいて、普図変動時間を普図表示図柄更新タイマとしてRAM308に設定して、普図変動遊技を変動中に設定し、普図関連抽選処理を終了する。
図7に戻って、ステップS223に続いて、特図状態更新処理を行う(ステップS225)。特図状態更新処理について図13乃至図16を用いて説明する。図13は、特図状態更新処理の流れを示すフローチャートである。この特図状態更新処理では、特図の状態に応じて、図13乃至図16に示す複数の処理のうちの1つの処理が行なわれる。
図13に示すように、特図状態更新処理では、まず、特図変動表示中であるか否かを判断する(ステップS701)。例えば、RAM308から読み出された特図表示図柄更新タイマの値が1以上であって特図変動表示中であるとCPU304が判断すると(ステップS701のYES)、ステップS703へ移行し、当該特図表示図柄更新タイマの値が0であって特図変動表示が終了しているとCPU304が判断すると(ステップS701のNO)、後述のステップS703〜S709を実行せずにステップS711へ移行する。
ステップS701のYESの次のステップS703では、設定された特図変動時間が経過したか否かを判断する。例えば、特図表示図柄更新タイマが1から0になったタイミングで特図変動時間が経過したタイミングであるとCPU304が判断すると(ステップS703のYES)、ステップS705へ移行し、特図表示図柄更新タイマの値が1以上であり特図変動時間が経過したタイミングでないとCPU304が判断すると(ステップS703のNO)、ステップS709へ移行する。
ステップS703において特図変動時間が経過していると判断すると、次に、特図変動表示を確定中に設定する(ステップS705)。ステップS705では例えば、RAM308の設定領域に特図変動表示が確定中(特図停止表示中)であることを表す設定を行うために、RAM308の上記設定領域に特図変動表示が確定中であることを示す設定を行う。さらに、特図変動表示を確定中に設定するに際し、特図表示装置214で行う確定表示の図柄もRAM308の設定領域に設定する。例えば、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されており、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図Aを、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図Bを、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図Cを、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図Dを、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図Eを、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図Fを、第1小当りフラグがオンの場合には特図Gを、第2小当りフラグがオンの場合には特図Hを、第1はずれフラグがオンの場合には特図Iを、第2はずれフラグがオンの場合には特図Jを、確定表示用の図柄として設定する。
ステップS705に続いて、特図の確定表示開始処理を実行する(ステップS707)。ステップS707では、7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、ステップS705において確定中に設定された、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を特図表示装置214で行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図が所定期間停止表示され、特図変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、電サポフラグをオフにする。
一方、特図変動表示の途中(上述の特図表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図状態更新処理(ステップS701のYES→ステップS703のNO)では、ステップS703の次に特図変動表示処理を実行する(ステップS709)。ステップS709では、特図表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図表示装置214は特図の変動表示(特図変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してからステップS709の処理を終了するとともに特図状態更新処理を終了する。
ステップS701のNOまたはステップS707の次のステップS711では、特図の確定表示がされているか否かを判断する。ステップS711において、特図確定表示中であると判断すると(ステップS711のYES)、ステップS713に移行し、特図確定表示中でないと判断すると(ステップS711のNO)、後述のステップS713〜S723を実行せずにステップS725へ移行する。
ステップS711の次のステップS713では、特図の確定表示時間が経過したか否かを判断する。ステップS713では例えば、特図停止時間管理用タイマのタイマ値が1以上であるか否かを判断する。当該タイマ値が0の場合には特図の確定表示時間が経過しているとCPU304は判断して(ステップS713のYES)、ステップS715へ移行する。一方、当該タイマ値が1以上の場合には特図の確定表示時間が経過していないとCPU304は判断して(ステップS713のNO)、特図状態更新処理を終了する。
ステップS713の次のステップS715では、当否判定結果(抽選結果)が大当りであるか否かを判断する。ステップS715において、例えば大当りフラグがオン状態であり抽選結果が大当りであるとCPU304が判断すると(ステップS715のYES)、ステップS717へ移行し、大当りフラグがオフ状態であり抽選結果が大当りでないとCPU304が判断すると(ステップS715のNO)、ステップS719へ移行する。
特図変動遊技の結果が大当りであれば(ステップS715のYES)、後述するように、大当りフラグがオンにされる。所定の停止表示期間(確定時間)が終了したタイミング(特図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)であって、この大当りフラグがオンの場合(ステップS715のYES)における特図状態更新処理では、RAM308の設定領域に大当り作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する(ステップS717)。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図であることを示す特図識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了し、ステップS725に移行する。
一方、特図変動遊技の結果が大当りでなく(ステップS715のNO)、小当りであれば、後述するように、小当りフラグがオンにされる。所定の停止表示期間(確定時間)が終了したタイミング(特図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)であって、この小当りフラグがオンの場合(ステップS719のYES)における特図状態更新処理では、RAM308の設定領域に小当り作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による小当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する(ステップS721)。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶して、ステップS725に移行する。
ステップS719において、特図変動遊技の結果が小当りでなくはずれであると判断すると(ステップS719のNO)、ステップS723に移行する。ステップS723において、特図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)であって、このはずれフラグがオンの場合における特図状態更新処理では、RAM308の設定領域に待機中(特図非作動中)を設定する(ステップS723)。待機中の場合における特図状態更新処理では、何もせずに特図状態更新処理を終了して次のステップS229(図7参照)に移行するようにしている。
ステップS711のNO、ステップS717またはステップS721の次のステップS725では、大当り作動中であるか否かを判断する。ステップS725において例えば、CPU304は、大当りフラグがオン状態であって大当り作動中であると判断すると(ステップS725のYES)、ステップS727へ移行し、大当りフラグがオフ状態であって大当り作動中でないと判断すると(ステップS725のNO)、ステップS727を実行せずにステップS729に移行する。
ステップS727における大当り制御処理について図14を用いて説明する。図14は、図13に示す大当り制御処理(ステップS727)の流れを示すフローチャートである。図14に示すように、大当り制御処理では、まず大当り遊技の作動開始時期であるか否かを判断する(ステップS801)。ステップS801において例えば、CPU304が作動開始時期であると判断すると(ステップS801のYES)、ステップS803へ移行し、作動開始時期でないと判断すると、ステップS803およびステップS805を実行せずにステップS807へ移行する。
ステップS801の次のステップS803では、大当り作動パターンが設定される。ステップS803では、15R大当りフラグがオン状態の場合には大当り作動パターンとして最大ラウンド数を15に設定し、2R大当りフラグがオン状態の場合には大当り作動パターンとして最大ラウンド数を2に設定する。
ステップS803において大当り作動パターンの設定が終了すると、次に、大当り遊技の開始待ち中(大当り開始インターバル中)に設定する(ステップS805)。ステップS805では、大当り遊技開始時間管理用タイマを所定の値に設定する。
ステップS801のNOまたはステップS805に続いて、大当り遊技の開始待ち中であるか否かを判断する(ステップS807)。ステップS807において例えば、大当り遊技開始時間管理用タイマのタイマ値が1以上であり、CPU304が大当り遊技の開始待ち中であると判断すると(ステップS807のYES)、ステップS809へ移行し、当該タイマ値が0であり、CPU304が大当り遊技の開始待ち中でないと判断すると(ステップS807のNO)、ステップS809およびステップS811を実行せずにステップS813へ移行する。
ステップS807の次のステップS809では例えば、大当り遊技開始時間管理用タイマのタイマ値が1以上であるか否かを判断する。当該タイマ値が1から0になったタイミングの場合には大当り遊技の開始待ち時間が経過しているとCPU304は判断して(ステップS809のYES)、ステップS811へ移行し、当該タイマ値が1から0になったタイミングでない場合には大当り遊技の開始待ち時間が経過していないとCPU304は判断して(ステップS809のNO)、大当り制御処理を終了して、図13に示すステップS729へ移行する。
設定された大当り遊技の開始待ち時間が経過して、大当り遊技開始時間管理用タイマのタイマ値が0になったら、次に大当り遊技をラウンド中に設定する(ステップS811)。ステップS811では例えば、CPU304は、RAM308の設定領域から読み出されたラウンド数の値(初期値は0)に1を加算する。
ステップS807のNOまたはステップS811に続いて、ラウンド中であるか否かを判断する(ステップS813)。ステップS813では例えば、CPU304は、RAM308の設定領域から読み出してラウンド数の値が1以上である否かを判断する。CPU304は、ラウンド数が1以上であってラウンド中であると判断する(ステップS813のYES)と、ステップS815を実行し、ラウンド数が0であってラウンド中でないと判断する(ステップS813のNO)と、大当り制御処理を終了して、図13に示すステップS729を実行する。
ステップS813に続いて、アタッカ制御処理が実行される(ステップS815)。アタッカ制御処理(ステップS815)について、図15を用いて説明する。図15は、図14に示すアタッカ制御処理(ステップS815)の流れを示すフローチャートである。図15に示すように、アタッカ制御処理では、まず大当り遊技の作動開始時期であるか否かを判断する(ステップS901)。ステップS901において例えば、CPU304が作動開始時期であると判断すると(ステップS901のYES)、続いてステップS903を実行し、作動開始時期でないと判断すると(ステップS901のNO)、ステップS903を実行せずにステップS905を実行する。
ステップS903では例えば、可変入賞口234の扉部材234aの開閉パターンや開放期間等の作動パターンを設定する。また、電サポ中であれば、電サポフラグをオフにして、非電サポ状態にする。
ステップS901のNOまたはステップS903の次のステップS905では、アタッカへの遊技球の入賞数が上限値に到達しているか否かを判断する。本実施の形態によるパチンコ機100では、入賞数の上限値は例えば10球に設定されている。パチンコ機100は10球の入賞があるとアタッカ開放期間の経過終了前であってもアタッカを閉じるように構成されている。例えばCPU304は、アタッカへの入賞数が上限値に到達していると判断すると(ステップS905のYES)、続いてステップS907を実行し、アタッカへの入賞数が上限値に到達していないと判断すると(ステップS905のNO)、ステップS907を実行せずに続いてステップS909を実行する。
ステップS905の次のステップS907では、大当り遊技の作動を終了時期に設定する。ステップS907では例えば、CPU304はRAM308の設定領域に設けられたアタッカの作動を終了時期に設定し、続いてステップS909を実行する。
ステップS905のNOに続いて実行されるアタッカの開閉制御処理(ステップS909)では例えば、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に記憶された開放期間が所定の開放期間(例えば、29秒)を超えている場合には、可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
一方、アタッカの開放期間が所定の開放期間(例えば、29秒)を超えていない場合には、可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、ステップS907に続いて実行されるアタッカの開閉制御処理(ステップS909)では例えば、可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
ステップS909に次いで、アタッカの作動が終了時期であるか否かが判断される(ステップS911)。ステップS911において例えば、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間または閉鎖を示す情報が記憶されている場合には、CPU304はアタッカの作動終了時期であると判断して(ステップS911のYES)、RAM308の設定領域に設けられたアタッカの動作状態をアタッカ終了時期に設定する。
RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報が記憶されている場合(ステップS911のNO)、または、ステップS913においてRAM308の設定領域にアタッカ終了時期が設定されている場合には、CPU304はアタッカ制御処理を終了して、図14に示すステップS817を実行する。
図14に戻って、アタッカ制御処理(ステップS815)に続いて、アタッカ終了時期であるか否かを判断する(ステップS817)。ステップS817では例えば、CPU304は、RAM308の設定領域にアタッカ終了時期が設定されている場合には、アタッカ終了時期であると判断して、次のステップS819を実行する。一方、CPU304は、RAM308の設定領域にアタッカ終了時期が設定されていない場合には、アタッカ終了時期でないと判断して、大当り制御処理を終了して、図13に示すステップS729を実行する。
アタッカ終了時期であると、次にラウンド更新処理を実行する(ステップS819)。ステップS819では例えば、CPU304は、ステップS811における加算後のラウンド数の値をRAM308の設定領域に記憶する。
ステップS819に続いて、全ラウンドを消化したか否かを判断する(ステップS821)。ステップS821では例えば、CPU304は、RAM308に記憶されたラウンド数と設定されたラウンド数とを比較して、扉部材224aの開放・閉鎖制御が所定回数(15R大当りの場合には15回、2R大当りの場合には2回)繰り返されたかを判断し、両ラウンド数が等しく全ラウンドを消化したと判断したら、次のステップS823を実行し、両ラウンド数が等しくなく全ラウンド消化していないと判断したら、大当り制御処理を終了して図13に示すステップS729を実行する。
ステップS821の次のステップS823では、大当り終了待ち中(大当り終了インターバル中)に設定する。ステップS823では例えば、所定の終了演出期間(例えば3秒間)、すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。またステップS823では、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするとともに、RAM308に設けられた電サポフラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また電サポフラグをオンにすることもない。ここでの電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この電サポフラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による制御状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、電サポフラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
ステップS823の次のステップS825では、大当り終了待ち中、すなわち大当り終了インターバル中であるか否かを判断する(ステップS825)。ステップS823では例えば、CPU304は、大当り終了待ち中であると判断すると、続いてステップS827を実行し、大当り終了待ち中でないと判断すると、後述のステップS827およびS829を実行せずに大当り制御処理を終了し、図13に示すステップS723を実行する。
ステップS825の次のステップS827では、大当り終了待ち時間が経過しているか否かを判断する。ステップS827では例えば、CPU304は、上記の所定の終了演出期間が経過しているか否かを判断して経過していると判断した場合には、続いてステップS829を実行し、経過していないと判断した場合には後述のステップS829を実行せずに大当り制御処理を終了し、図13に示すステップS723を実行する。
ステップS827の次のステップS829では、大当り動作を待機中に設定する。ステップS829では、大当り終了待ち時間(終了演出期間)が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)において(ステップS827のYES)、大当りフラグをオフ状態にして大当り動作を待機中(非作動中)に設定して大当り制御処理を終了し、図13に示すステップS723を実行する。
図13に戻って、ステップS725のNOまたはステップS727の処理に続いて、小当りが作動中であるか否かを判断する(ステップS729)。ステップS729では例えば、CPU304は、小当りフラグがオン状態およびオフ状態のいずれの状態であるかを判断し、オン状態の場合(ステップS729のYES)には、続いてステップS731を実行し、オフ状態の場合(ステップS729のNO)には、ステップS731を実行せずに特図状態更新処理を終了して図7に示す特図関連抽選処理(ステップS229)を実行する。
小当り作動中である場合には(ステップS729のYES)、続いて小当り制御処理を実行する(ステップS731)。小当り制御処理について図16を用いて説明する。図16は、図13に示す小当り制御処理(ステップS731)の流れを示すフローチャートである。図16に示すように、小当り制御処理では、まずアタッカ制御処理が実行される(ステップS1001)。アタッカの開閉制御処理では例えば、CPU304は、扉部材234aが1作動中に、所定の時間間隔(例えば、開放時間10秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば2回)で開閉するように、アタッカを制御する。
ステップS1001に続いて、アタッカの開閉制御の終了時期であるか否かを判断する(ステップS1003)。ステップS1003では例えば、CPU304は、扉部材234aが2回開閉する時間が経過したらアタッカの開閉制御の終了時期であると判断し(ステップS1003のYES)、続いてステップS1005を実行する。一方、CPU304は、扉部材234aが2回開閉するだけの時間が経過しておらずアタッカの開閉制御の終了時期でないと判断したら(ステップS1003のNO)、ステップS1005の処理をせずに小当り制御処理を終了するとともに図13に示す特図状態更新処理も終了する。
ステップS1003の次のステップS1005では、小当り待機中に設定する。ステップS1005では例えば、CPU304は、小当りフラグをオフ状態にして小当り動作を待機中(非動作中)に設定し、小当り制御処理を終了すると共に図13に示す特図状態更新処理も終了する。
図7に戻って、ステップS225における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図関連抽選処理を行う(ステップS229)。特図関連抽選処理の詳細な処理手順については後程図17を用いて説明するが、特図関連抽選処理(ステップS229)では、特図乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図乱数値の組を取得し、不図示の判定用テーブルを用いて大当りとするか否かの決定、小当りとするか否かの決定、特図の変動表示を開始してから停止表示するまでの時間の決定、特図の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定などを行う。特図乱数値記憶領域から最先の特図乱数値の組を取り出した後、特図乱数値記憶領域における当該特図乱数値の組の記憶はクリアされるとともに、特図保留数を1減算する。このとき特図乱数値記憶領域から取り出した特図乱数値の組をRAM308に設けた一時領域(始動情報記憶手段の一例)に当該特図乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
図17は、特図関連抽選処理の流れを示すフローチャートである。図17に示すように、特図関連処理処理では、まず、待機中(特図変動遊技および特図始動口232の開閉制御のいずれも行っていない状態)であるか否かを判断する(ステップS1101)。ステップS1101において例えば、CPU304は、待機中であると判断すると(ステップS1101のYES)、ステップS1103を実行し、待機中でないと判断すると(ステップS1101のNO)、ステップS1103〜S1109を実行せずに特図関連抽選処理を終了し、図7に示すステップS233を実行する。
待機中の場合には(ステップS1101のYES)、次に、特図変動遊技の保留数が0より大きいか否かを判断する(ステップS1103)。ステップS1103において例えば、CPU304は、RAM308に設けた特図保留数記憶領域に記憶された特図変動遊技の保留数の値を読み出して、読み出された値が1以上である場合には(ステップS1103のYES)、続いてステップS1105を実行する。
一方、ステップS1103において例えば、保留している特図変動遊技の数が0である場合には(ステップS1103のNO)、ステップS1105〜S1109を実行せずに特図関連抽選処理を終了して、図7に示すステップS233を実行する。
ステップS1103において、特図変動遊技の保留数の値が1以上である場合には、特図変動遊技の保留数の減算処理を実行する(ステップS1105)。ステップS1105では例えば、RAM308に設けた特図保留数記憶領域に記憶された特図保留数から1減算した値を特図保留数記憶領域に記憶し直す。それとともに、特図保留ランプ220の点滅を制御する。例えば、図3の特図保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
ステップS1105の次のステップS1107では、特図抽選処理が実行される。ステップS1105では例えば、特図乱数値記憶領域内の大当り判定用乱数値および大当り時用特図決定用乱数値の組を取得し、取得した大当り判定用乱数値に基づいた乱数抽選により特図変動遊技の結果を当選(大当りまたは小当り)とするか、不当選(はずれ)とするかを決定する当否判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた特図当りフラグ(15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグまたは第2小当りフラグのいずれか)にオンを設定し、不当選の場合には、はずれフラグ(第1はずれフラグまたは第2はずれフラグのいずれか)にオンを設定する。また、当選の場合には、取得した大当り時用特図決定用乱数値に基づいて、特図変動遊技後に特図表示装置214に停止表示する図柄(特図A〜特図H)を決定し、不当選の場合には、RAM308に設けたはずれ図柄決定用乱数カウンタの乱数値を取得して、当該乱数値に基づいて、特図変動遊技後に特図表示装置214に停止表示する図柄(特図Iまたは特図J)を決定する。さらに、当否判定に使用した乱数値を消去する。
さらに、記憶がクリアされた乱数値に基づく先読み結果情報は、特図乱数値記憶領域における当該特図乱数値の組の記憶がクリアされるのに同期して先読み結果記憶部からクリアされるとともに、先読み結果情報記憶部に記憶された先読み結果情報数を1減算する。
ステップS1107の次のステップS1109では、特図抽選処理の抽選結果に基づいて、特図変動遊技を変動中に設定して、特図変動遊技を開始し、特図関連抽選処理を終了する。
図7に戻って、ステップS229の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、FRAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号、特図先読み処理の先読み結果情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図始動口232への入賞の有無、普図始動口228への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報、予告情報を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定したりする。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図18を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。同図(e)は、第1副制御部400の演出制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS1201では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS1201で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS1201の次のステップS1203では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS1205の処理に移行する。ステップS1205では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS1205の次のステップS1207では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS1207の次のステップS1209では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS1207で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
また、この演出制御処理では先読み報知処理が実行される。先読み報知処理では、第1副制御部400は、主制御部300から送信される先読み結果情報を取得する。取得された先読み結果情報に基づいて先読み報知演出の演出態様を決定する。第1副制御部400は、決定した演出態様に基づく画像を装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示することにより、先読み報知演出を実行する。
ステップS1209の次のステップS1211では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS1209で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS1211の次のステップS1213では、ステップS1209で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS1213の次のステップS1215では、ステップS1209で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS1215の次のステップS1217では、ステップS1209で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS1217の次のステップS1219では、ステップS1209で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS1219の次のステップS1221では、ステップS1209で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS1203へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1301では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS1401では、図8(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS1203において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS1203において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS1401の次のステップS1403では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS1221で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、先読み報知演出の報知態様決定用乱数値その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS1213の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。ステップS1501では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS1501の次のステップS1503では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS1505に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS1505では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS1501でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS1505の次のステップS1507では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS1507の次のステップS1509では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS1511に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS1511では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
次に、同図(e)を用いて、第1副制御部400の演出制御処理について説明する。この演出制御処理処理のステップS1601では、状態報知演出制御処理を実行する(詳細は後述する)。
ステップS1601の次のステップS1603では、その他演出制御処理を実行する。
図19を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS1701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS1701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS1701の次のステップS1703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS1705の処理に移行する。ステップS1705では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS1705の次のステップS1707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS1707の次のステップS1709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS1707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS1709の次のステップS1711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS1711の次のステップS1713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS1703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。ステップS1901では、図19(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS1703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS1703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS1903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
ところで、大当り遊技終了後から電チュー開放までに時間がかかると、電チュー開放前に遊技者が離席してしまうという問題がある。この問題を解決するために、大当り遊技終了時点の普図変動遊技の残りの変動時間を算出し、該残りの変動時間を大当り遊技終了後の終了インターバルの実行時間に設定するパチンコ機が知られている。
従来のパチンコ機は、大当り遊技終了後の終了インターバルの時間を変更するため、特図変動遊技の変動開始時刻を遅延させる場合があり、遊技者の不利益になる可能性がある。また、従来のパチンコ機では、特図変動遊技と普図変動遊技とがそれぞれ非同期で行われているため、特図変動遊技の抽選結果に基づいて実行される大当り遊技動作の終了時期に普図変動遊技動作を同期させ難く、これらの動作を同期させようとすると複雑な制御が必要になるという問題があった。
これに対し、本実施の形態によるパチンコ機100は、大当り遊技終了後の終了インターバル中から開始され大当り動作の終了後も継続して実行される普図変動遊技中に離席防止用の演出報知を行うように構成されている。これにより、パチンコ機100は、大当り遊技終了後の終了インターバルの時間を変更するというパチンコ機100の性能面に影響を与えないようになっている。また、本実施の形態によるパチンコ機100は、特図変動遊技および普図変動遊技に関する情報(変動時間等)を別個独立に用いて離席防止用演出の実行態様を変化させることができるので、普図変動遊技を特図変動遊技に同期させなくても遊技者の離席を防ぐことができる場合がある。
また、従来のパチンコ機は、普図および特図のいずれか一方の変動に基づき他方の変動に関する情報を変化させている。特図および普図の演出を同時に行う場合、例えば普図の演出を一旦非表示とし、その後に普図の演出を表示しようとする場合、特図の一連の演出中のどのタイミングでどのような態様の演出を表示させるのかを判断した後に、普図の演出を途中から実行する必要がある。このような演出制御は非常に複雑になり困難である。このような制御困難性の対処として、特図および普図の演出の一方を非表示にしている間も決定された一連の演出の内容の処理を実行し続ける方法が考えられる。この方法によれば、演出の制御は相対的に容易になるが、演出制御の処理量が多くなるので制御負荷が増大してしまう。
これに対し、本実施の形態によるパチンコ機100は、特図および普図の両方の情報に基づいて演出の実行時間や実行契機をそれぞれ設定している点において従来技術と異なっている。また、パチンコ機100は普図変動遊技と特図変動遊技との相対的なタイミングを調整する必要もないので、制御負荷の増大を防止できる場合がある。
次に、本実施の形態の実施例1乃至3によるパチンコ機100での離席防止用状態報知演出について図20乃至図28を用いて説明する。図20および図23は、図18(e)に示す状態報知演出制御処理の流れを示すフローチャートであって、図20は実施例1でのフローチャートを示し、図23は実施例2および3でのフローチャートを示している。図21、図24および図26のそれぞれは、図2に示す遊技盤200の正面図から装飾図柄表示装置208、特図表示装置214、特図保留ランプ220、普図表示装置210、普図保留ランプ216、特図始動口232およびそれに備えられた羽根部材232a並びに遊技釘238だけを抜き出して、特徴的な演出表示毎に示している。
図22、図25および図27のそれぞれは、実施例1乃至3における離席防止用状態報知演出のタイミングチャートの一例を示している。図22、図25および図27のそれぞれにおいて、図中上段から順に、特図変動遊技、普図変動時間短縮機能、大当り動作、アタッカ動作、普図変動遊技、電チュー動作および離席防止演出を表し、図中左から右に向かって時間の経過を表している。また、離席防止用状態報知演出が実行される期間は矢印で表されている。なお、大当り動作には、図14に示す大当り制御処理で実行される一連の動作が含まれており、具体的には大当り遊技開始前の開始インターバル動作、大当り遊技動作および大当り終了後の終了インターバル動作が含まれる。
まず、実施例1によるパチンコ機100の状態報知演出制御処理の流れについて図20を用いて説明する。本実施例によるパチンコ機100における状態報知演出制御処理では、図20に示すように、まず大当り動作が作動状態から非作動状態に変化したか否かを判断する(ステップS2001)。ステップS2001において例えば、次の条件1または2を満たす場合に、第1副制御部400は大当り動作が作動から非作動状態に変化していないと判断し(ステップS2001のNO)、続いてステップS2005を実行する。条件1は、主制御部300から送信されるコマンド中に、大当り動作が作動中であるという情報が含まれている場合であり、条件2は、今回および前回の当該コマンドのいずれにも大当り動作が非作動中であるという情報が含まれている場合である。
一方、ステップS2001において例えば、主制御部300から送信されるコマンド中に、大当り動作が非作動中である情報が含まれており、且つ、前回送信された当該コマンドに大当り動作が作動中である情報が含まれていた場合には、第1副制御部400は大当り動作が作動から非作動状態に変化していると判断し(ステップS2001のYES)、続いてステップS2003を実行する。
ステップS2001の次のステップS2005では、大当り動作が非作動であるか否かを判断する。ステップS2001において条件1が成立した後に続くステップS2005では、例えば第1副制御部400に備えられたCPU404は、大当り動作が非作動中でないと判断して(ステップS2005のNO)、状態報知演出制御処理を終了する。一方、ステップS2001において条件2が成立した後に続くステップS2005の処理では、例えばCPU404は、大当り動作が非作動中であると判断し(ステップS2005のYES)、続いてステップS2007を実行する。
ステップS2005の次のステップS2007では、大当り終了フラグが作動中であるか否かを判断する。ステップS2007において例えばCPU404は、RAM408の所定の設定領域に記憶された大当り終了フラグがオン状態(作動中)またはオフ状態(非作動中)のいずれの状態であるかを判定し、大当り終了フラグが作動中でないと判断したら(ステップS2007のNO)、状態報知演出制御処理を終了し、大当り終了フラグが作動中であると判断したら(ステップS2007のYES)、続いてステップS2009を実行する。
ステップS2001において大当り動作が作動から非作動に変化したと判断された場合(ステップS2001のYES)には続いて、例えばCPU404は所定の設定領域に記憶された大当り終了フラグの状態をオン状態(作動中)にする(ステップS2003)。
ステップS2003またはステップS2007のYESに次いで、普図変動時間短縮機能が作動中か否か、すなわち電サポ中であるか否かを判断する(ステップS2009)。ステップS2009において例えば、主制御部300から送信されるコマンド中に普図変動時間短縮機能が作動中であるという情報が含まれていると、第1副制御部400は、普図変動時間短縮機能が作動中であると判断し(ステップS2009のYES)、続いてステップS2011を実行する。一方、ステップS2009において例えば、主制御部300から送信されるコマンド中に普図変動時間短縮機能が非作動中であるという情報が含まれていると、第1副制御部400は、普図変動時間短縮機能が作動中でないと判断し(ステップS2009のNO)、状態報知演出制御処理を終了する。
ステップS2009の次のステップS2011では、普図変動遊技の状態が非作動中か否かを判断する。ステップS2011において例えば、主制御部300から送信されるコマンド中に普図変動遊技が非作動中であるという情報が含まれていると、第1副制御部400は、普図変動遊技が非作動中であると判断し(ステップS2011のYES)、続いてステップS2013を実行する。一方、ステップS2011において例えば、主制御部300から送信されるコマンド中に普図変動遊技が作動中であるという情報が含まれていると、第1副制御部400は、普図変動遊技が非作動中でないと判断し(ステップS2011のNO)、続いてステップS2017を実行する。
ステップS2011のYESの次のステップS2013では、現在の遊技状態に基づく状態報知演出を設定し、続いて大当り終了フラグを非作動に設定して(ステップS2015)状態報知演出制御処理を終了する。大当り終了後、最初の普図変動停止時にのみ状態報知演出が実行されるため、現在の遊技状態を知ろうとする遊技者は離席し難くなる場合がある。本実施例ではステップS2013において、現在の遊技状態を遊技者に報知しているが、本実施例はこれに限られない。遊技者が報知内容を知りたいと感じて離席を抑制できる内容であれば、例えばステップS2013の処理が実行される契機でしか出現しないプレミア画像等を装飾図柄表示装置208に表示してももちろんよい。
ステップS2011において、普図変動遊技が非作動中でないと判断された場合(ステップS2011のNO)には続いて、状態報知演出の実行に関する予告報知演出が設定され(ステップS2017)、状態報知演出制御処理が終了する。ステップS2017では、普図変動停止に基づいて遊技状態が報知されることを予め報知することで遊技者の離席をより防止できる場合がある。また、ステップS2017では、予告報知に限られず、普図変動停止時(普図変動遊技が作動から非作動に変更されるタイミング)に状態報知演出を実行することで、遊技者の離席を防止するようにしてももちろんよい。
次に、本実施例によるパチンコ機100の離席防止用の状態報知演出制御についてより具体的に図21および図22を用いて説明する。図21(a)は、図22に示す時刻taにおける大当り遊技の全ラウンド(本実施例では、16ラウンド)終了時の状態を示し、時刻taでは、特図表示装置214の7つのセグメントには所定のセグメントだけが点灯した特図の停止図柄態様が停止表示されて特図変動遊技は停止し、普図表示装置210の2つ円形のLEDが消灯した普図の停止図柄態様が停止表示されて普図変動遊技も停止している。特図の停止表示とともに装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の上方には、16ラウンドの大当り遊技が終了したことを示す「16R」の画像が表示され、その下方に前回の停止図柄が「装飾4」「装飾4」「装飾4」であったことを示す「装飾4」の図柄が表示されている。また、装飾図柄表示装置208の画面右下であって演出表示領域208dの下方に第4図柄表示領域208eが設けられており、前回の特図変動遊技が大当りであったことを示す「○」が停止図柄態様として停止表示されている。さらに、装飾図柄表示装置208の第4図柄表示領域208eの下方に普図の装飾図柄を表示する普図用装飾図柄表示領域208fが設けられており、前回の普図変動遊技がはずれであったことを示す「×」が停止図柄態様として停止表示されている。また、特図保留ランプ220は4個点灯(特図変動遊技の保留数は4つ)しており、普図保留ランプ216は3個点灯(普図変動遊技の保留数は3つ)している。さらに、時刻taのタイミングでは電チューは閉状態であるため、装飾図柄表示装置208の下方には、羽根部材232aが閉じた状態の特図始動口232が示されている。
図21(b)は、図22に示す時刻tbでの状態を示している。図21(b)に示すように、普図の保留数が3から2となり、普図変動遊技が開始され、普図表示装置210で2個の円形のLEDが交互に点滅を繰り返す普図の変動表示が行われ、さらに普図変動遊技が実行中であることを示す表示態様である「−」が普図用装飾図柄表示領域208fに表示されている。また、時刻tbから時刻tcまでは、図14に示すステップS823〜S827の処理期間中、すなわち大当り遊技の終了インターバル期間であるため、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、例えば大当り遊技の終了演出の画像として「大当り終了」が表示されている。
図21(c)は、図22に示す時刻tcの状態を示している。このタイミングで例えば、図21(c)に示すように、特図の保留数が4から3となり、特図変動遊技が開始され、特図表示装置214の7つのセグメントの中央のセグメントだけが点滅を繰り返す特図の変動表示が行われる。また、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには装飾図柄の変動表示が行われ(図中、装飾図柄の変動を下向きの太矢印で示す)、第4図柄表示領域208eにも特図の変動表示が行なわれていることを示す「−」の画像が表示されている。
図22に示すように、時刻tcでは、大当り動作が非作動となり(図20に示すステップS2001のYES)、普図変動時間短縮機能が作動となり(図20に示すステップS2009のYES)となり、さらに、普図変動遊技は変動中(図20に示すステップS2011のNO)となっている。このため、本実施例によるパチンコ機100は、離席防止用の状態報知演出の実行に関する予告報知演出を実行する(図20に示すステップS2017)。図21(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域内下方の演出表示領域208dには離席防止用の状態報知演出として、例えば「現在の・・・・」という画像による予告報知がされる。
図21(d)は、図22に示す時刻tdでの状態を示している。時刻tdでは、時刻tcにおいて実行中であった特図変動遊技と普図変動遊技が継続され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cおよび普図用装飾図柄表示領域208fには、同様の変動表示が継続して行われている。これに対し、離席防止用の状態報知演出は、図21(c)の当該演出内容を引き継いで、例えば「状態は・・・・」という画像による予告報知が装飾図柄表示装置208の表示領域内下方の演出表示領域208dに表示されている。このように、時間の経過とともに離席防止用の予告報知の内容を変更することにより、遊技者がより離席し難くなる場合がある。
図21(e)は、図22に示す時刻teの状態を示している。図22に示すように、時刻teでは、時刻tdにおいて実行中であった特図変動遊技は継続され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、同様の変動表示が継続して行われている。これに対し、普図変動遊技は変動期間が終了して非変動状態となっている。図21(e)に示すように、普図変動遊技は停止しており、普図表示装置210の2つ円形のLEDが消灯した普図の停止図柄態様が停止表示され、装飾図柄表示装置208の普図用装飾図柄表示領域208fには、停止図柄態様として「×」が停止表示されて普図変動遊技がはずれであることが報知されている。さらに、離席防止用の状態報知演出は、図21(d)の当該演出内容を引き継いで、例えば「確変中!」という画像による、遊技状態の状態報知が装飾図柄表示装置208の表示領域内下方の演出表示領域208dに表示されている。これにより、普図変動停止に基づき遊技状態が報知される。なお、普図変動遊技ははずれであったため、特図始動口232の羽根部材232aは閉状態を維持している。
図21(f)は、図22に示す時刻tfでの状態を示している。図22に示すように、時刻tfでは、時刻teにおいて実行中であった特図変動遊技は変動期間が終了して停止している。一方、時刻teにおいて停止表示中であった普図変動遊技が実行中(変動中)になっている。
図21(f)に示すように時刻tfでは、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾2」「装飾4」「装飾4」の装飾図柄が停止表示され、第4図柄表示領域208eには、「×」の画像が停止表示され、特図表示装置214の7つのセグメントには所定のセグメントだけが点灯した特図の停止図柄態様が停止表示され、特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、普図の保留数が2から1となり、普図表示装置210で2個の円形のLEDが交互に点滅を繰り返す普図の変動表示が行われ、さらに普図変動遊技の実行中であることを示す表示態様である「−」が普図用装飾図柄表示領域208fに表示されている。2回目の普図変動遊技が開始されたタイミングでは、普図変動時間短縮機能が作動中であり、大当り動作は非作動のままなので(図22参照)、離席防止用の演出表示は実行されない(図20に示すステップS2001のNO〜ステップS2005のNO)。
図21(g)は、図22に示す時刻tgでの状態を示している。図21(g)に示すように、時刻tgでは、特図の保留数が3から2となっており、特図変動遊技が変動中であり、特図表示装置214の7つのセグメントの中央のセグメントだけが点滅を繰り返す特図の変動表示が行われている。また、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには装飾図柄の変動表示が行われ(図中、装飾図柄の変動を下向きの太矢印で示す)、第4図柄表示領域208eにも変動表示が行なわれていることを示す「−」の画像が表示されている。
一方、普図変動遊技は変動期間が終了して非変動状態となっている。図21(g)に示すように、普図変動遊技は停止しており、普図表示装置210の2つ円形のLEDが点灯した普図の停止図柄態様が停止表示され、装飾図柄表示装置208の普図用装飾図柄表示領域208fには「○」が停止図柄態様として停止表示されて、普図変動遊技が当りであることを示している。これにより、特図始動口232の羽根部材232aは開状態(電チュー開放延長状態)となる。
2回目の特図変動遊技が開始されたタイミングにおいて、大当り動作は非作動のままなので、離席防止用の演出表示は実行されない(図20に示すステップS2001のNO〜ステップS2005のNO)。すなわち、本実施例によるパチンコ機100では、離席防止用の演出表示は大当り動作が非作動状態になった後の最初の特図変動遊技の開始時に普図変動遊技が作動中の場合に実行される場合がある。
以上説明したように、本実施例によるパチンコ機100は、大当り動作終了後、当該大当り動作終了の時刻を跨ぐ普図変動遊技の終了までの間で予告報知を実行し、当該普図変動遊技の終了時に状態報知をすることができる場合がある。これにより、パチンコ機100は、電チューの変短および開放延長が作動するまでに遊技者が離席してしまうことを防止できる場合がある。
離席防止用の演出に含まれる状態報知演出は上記タイミングに限られず、例えば大当り動作終了後の最初の普図変動遊技が開始したことに基づいて実行されてもよい。この場合、普図変動遊技の変動時間が短縮されているため、この時短以降、遊技者はより離席し辛くなる場合がある。
さらに、当該状態報知演出は上記タイミングに限られず、例えば大当り動作終了後の最初の普図変動遊技が停止したことに基づいて実行されてもよい。この場合、電チューの開放延長機能が作動するため、この開延以降、遊技者はより離席し辛くなる場合がある。
上記のいずれかのタイミングで遊技者が興味を抱く情報の報知が行われるため、遊技者は離席し辛くなる場合がある。
次に、実施例2および3によるパチンコ機100の状態報知演出制御処理の流れについて図23を用いて説明する。本実施例によるパチンコ機100における状態報知演出制御処理では、図23に示すように、まず大当り終了演出が実行中(大当り終了インターバル中)であるか否かを判断する(ステップS2101)。ステップS2101において例えば、主制御部300から送信されるコマンド中に、図14に示すステップS827における大当り終了待ち時間が経過しているという情報が含まれている場合には、第1副制御部400は大当り終了演出が実行中でない(終了している)と判断し(ステップS2101のNO)、状態報知演出制御処理を終了する。
一方、ステップS2101において例えば、主制御部300から送信されるコマンド中に、図14に示すステップS827における大当り終了待ち時間が経過していないという情報が含まれている場合には、第1副制御部400は大当り終了演出が実行中であると判断し(ステップS2101のYES)、続いてステップS2103を実行する。
ステップS2101の次のステップS2103では、普図変動遊技中であるか否かを判断する。ステップS2103では例えば、主制御部300から送信されるコマンド中に、図10に示すステップS401における普図変動遊技が変動中でないという情報が含まれている場合には、第1副制御部400は普図変動遊技が変動中でないと判断し(ステップS2103のNO)、状態報知演出制御処理を終了する。
一方、ステップS2103において例えば、主制御部300から送信されるコマンド中に、図10に示すステップS401における普図変動遊技が変動中であるという情報が含まれている場合には、第1副制御部400は普図変動遊技が変動中であると判断し(ステップS2103のYES)、続いてステップS2105を実行する。
ステップS2103の次のステップS2105では、普図変動遊技の残り変動時間と大当り終了演出実行時間とを比較する。ステップS2105において例えばCPU404は、普図変動遊技の残り変動時間が大当り終了演出実行時間より長いと判断したら(ステップS2105のYES)、続いてステップS2107を実行する。一方、ステップS2105において例えばCPU404は、普図変動遊技の残り変動時間が大当り終了演出実行時間より短いと判断したら(ステップS2105のNO)、続いてステップS2109を実行する。
ステップS2105のYESの次のステップS2107では、普図変動遊技の残り変動時間に基づいて離席防止演出実行時間を設定し、状態報知演出制御処理を終了する。普図変動遊技の残り変動時間が大当り終了演出実行時間より長い場合には、変動中の普図変動遊技は、大当り動作が作動から非作動となる時刻を跨ぐことになる。そこで、当該時刻以前に離席防止演出を実行することで、大当り動作終了後の遊技者の離席の防止を図ることができる場合がある。
ステップS2105のNOの次のステップS2109では、普図変動遊技の保留数が0より大きいか否かを判断する。ステップS2109では例えば、主制御部300から送信されるコマンド中に、普図変動遊技の保留数が0であるという情報が含まれている場合には、第1副制御部400は普図変動遊技の保留数が0より大きくないと判断し(ステップS2109のNO)、状態報知演出制御処理を終了する。実施例2および3によるパチンコ機100では、普図変動遊技の保留数が0の場合には、大当り終了演出の開始と同時に離席防止演出は行なわないように構成されている。しかしながら、普図変動遊技の保留数の増加する契機は不定であるため、上記実施例1のように、大当り終了時にも普図の変動状態を判定するようにパチンコ機100を構成してもよい。これにより、確実に遊技者の離席を防止できる場合がある。
一方、ステップS2109において、主制御部300から送信されるコマンド中に、普図変動遊技の保留数が0でないという情報が含まれている場合には、第1副制御部400は普図変動遊技の保留数が0より大きいと判断し(ステップS2109のYES)、続いてステップS2111を実行する。
ステップS2109のYESの次のステップS2111では、普図先読み結果に基づき離席防止演出実行時間を設定し、状態報知演出制御処理を終了する。現在の普図変動遊技の残余の変動時間が大当り終了演出実行時間より短くても、普図変動遊技に保留がある場合には、この保留に基づく普図変動遊技が大当り動作が作動から非作動となる時刻を跨ぐ可能性がある。このため、実施例2および3によるパチンコ機100は、普図変動遊技の保留を有している場合には、離席防止演出を実行するようになっている。
ステップS2111における離席防止演出実行時間は、普図の図柄確定表示時間や抽選間隔時間、先読み結果に基づく保留中の普図変動遊技の変動時間に基づいて、大当り動作が終了する時刻を跨ぐ普図変動遊技が大当り終了後にどの程度変動するかを算出することにより求められる。
次に、実施例2によるパチンコ機100の離席防止用の状態報知演出制御について図24および図25を用いてより具体的に説明する。本実施例によるパチンコ機100は、大当り動作中から離席防止演出を実行する点に特徴を有している。図24(a)に示す状態は、図21(a)に示す状態と同一であるため、説明を省略する。
図24(b)は、図25に示す時刻tbでの状態を示している。図24(b)に示すように、普図の保留数が3から2となり、普図変動遊技が開始されることにより、普図表示装置210で2個の円形のLEDが交互に点滅を繰り返す普図の変動表示が行われ、さらに普図変動遊技の実行中であることを示す表示態様である「−」が普図用装飾図柄表示領域208fに表示されている。また、時刻tbから時刻tcまでは、図14に示すステップS823〜S827の処理期間中、すなわち大当り終了インターバル期間であるため、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、例えば大当り終了演出の画像として「大当り終了」が表示される。
図25に示すように、時刻tbでは、大当り終了演出実行中であり(図23に示すステップS2101のYES)、普図変動遊技の変動中であり(ステップS2103のYES)、普図変動遊技の残りの変動時間は、大当り終了演出実行時間より長い(ステップS2105のYES)ので、例えば装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに、「↓ココに注目!」という画像と、その下方に複数の斜線で構成された画像とによる離席防止用の状態報知演出が表示されている。
図24(c)は、図25に示す時刻tcの状態を示している。図24(c)に示すように、時刻tcでは、例えば大当り動作が終了して作動から非作動に変化するとともに、特図の保留数が4から3となって特図変動遊技が実行中となり、特図表示装置214の7つのセグメントの中央のセグメントだけが点滅を繰り返す特図の変動表示が行われる。また、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには装飾図柄の変動表示が行われ(図中、装飾図柄の変動を下向きの太矢印で示す)、第4図柄表示領域208eにも変動表示が行なわれていることを示す「−」の画像が表示されている。
離席防止用の状態報知演出は、図24(b)の当該演出内容を引き継いで、例えば「現在の・・・・」という画像のみによる予告報知が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されている。時間の経過とともに離席防止用の予告報知の内容を変更することにより、遊技者がより離席し難くなる場合がある。
図24(d)は、図25に示す時刻tdでの状態を示している。時刻tdでは、時刻tcにおいて実行中であった特図変動遊技が継続され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、同様の変動表示が行われている。これに対し、普図変動遊技は変動期間が終了して非変動状態となっている。図24(d)に示すように、普図変動遊技は停止しており、普図表示装置210の2つ円形のLEDが消灯した普図の停止図柄態様が停止表示されるとともに普図用装飾図柄表示領域208fには「×」が停止表示され、普図変動遊技がはずれであることが報知されている。離席防止用の状態報知演出は、図24(c)の当該演出内容を引き継いで、例えば「状態は・・・・」という画像による予告報知が装飾図柄表示装置208の下方の演出表示領域208dに表示されている。
図24(e)は、図25に示す時刻teでの状態を示している。図25に示すように、時刻teでは、時刻tdにおいて実行中であった特図変動遊技が継続され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、同様の変動表示が行われている。これに対し、図24(e)に示すように、普図の保留数が2から1となり、普図表示装置210で2個の円形のLEDが交互に点滅を繰り返す普図の変動表示が行われ、さらに普図変動遊技の実行中を示す表示態様である「−」が普図用装飾図柄表示領域208fに表示されている。また、離席防止用の演出表示として、この普図変動遊技の開始に合わせて「確変中!」という画像を演出表示領域208dに表示することにより、遊技状態の報知が行われる。
図24(f)は、図25に示す時刻tfでの状態を示している。図25に示すように、時刻tfでは、時刻teにおいて実行中であった特図変動遊技が継続され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、同様の変動表示が行われている。一方、普図変動遊技は変動期間が終了して非変動状態となっている。図24(f)に示すように、普図変動遊技は停止しており、普図表示装置210の2つ円形のLEDが点灯した普図の停止図柄態様が停止表示され、装飾図柄表示装置208の普図用装飾図柄表示領域208fには「○」が停止図柄態様として停止表示されて、普図変動遊技が当りであることを示している。これにより、特図始動口232の羽根部材232aは開状態(電チュー開放延長状態)となる。
図24(g)は、図25に示す時刻tgでの状態を示している。図25に示すように、時刻tgでは、時刻tfにおいて実行中であった特図変動遊技は変動期間が終了して非変動状態となっている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾2」「装飾4」「装飾4」の装飾図柄が停止表示され、第4図柄表示領域208eには、「×」の画像が停止表示され、特図表示装置214の7つのセグメントには所定のセグメントだけが点灯した特図の停止図柄態様が停止表示され、はずれであることが報知されている。
一方、特図始動口232の羽根部材232aは閉状態となっている。また、普図の保留数が1から0となり、普図表示装置210で2個の円形のLEDが交互に点滅を繰り返す普図の変動表示が行われ、さらに普図変動遊技の実行中を示す表示態様である「−」が普図用装飾図柄表示領域208fに表示されている。この普図変動遊技が開始されたタイミングにおいて、大当り終了演出は実行中でないため、離席防止用の演出表示は実行されない(図23に示すステップS2101のNO)。
図24(h)は、図25に示す時刻thでの状態を示している。図25に示すように、時刻thでは、時刻tg後に開始された特図変動遊技は変動期間が終了して非変動状態となっている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾2」「装飾4」「装飾4」の装飾図柄が停止表示され、第4図柄表示領域208eには、「×」の画像が停止表示され、特図表示装置214の7つのセグメントには所定のセグメントだけが点灯した特図の停止図柄態様が停止表示され、はずれであることが報知されている。
普図変動遊技も同様に、変動期間が終了して非変動状態となっている。図24(h)に示すように、普図変動遊技は停止しており、普図表示装置210の2つ円形のLEDが点灯した普図の停止図柄態様が停止表示され、装飾図柄表示装置208の普図用装飾図柄表示領域208fには「○」が停止図柄態様として停止表示されて、普図変動遊技が当りであることを示している。これにより、特図始動口232の羽根部材232aは開状態(電チュー開放延長状態)となる。
以上説明したように、本実施例によるパチンコ機100は、アタッカの最終作動、すなわち最後のラウンドの大当り遊技が終了したことに基づいて、状態報知予告演出および状態報知演出を含む離席防止演出を実行することができる場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100では、大当り終了演出を特図変動遊技の開始(大当り動作終了)まで行うのではなく、大当り動作終了を跨ぐ普図変動遊技の変動停止まで実行してもよい。但し、この場合の大当り終了演出はあくまでも演出の1つであり、大当り動作が終了したら大当り終了演出中であっても、特図変動遊技は開始される。
次に、実施例3によるパチンコ機100の離席防止用の状態報知演出制御について図26および図27を用いてより具体的に説明する。本実施例によるパチンコ機100は、大当り終了演出(終了インターバル演出)が離席防止演出を兼ねる点に特徴を有している。図26(a)に示す状態は、図21(a)に示す状態と同一であるため、説明を省略する。
図26(b)は、図27に示す時刻tbでの状態を示している。図26(b)に示すように、普図の保留数が3から2となり、普図変動遊技が開始されることにより、普図表示装置210で2個の円形のLEDが交互に点滅を繰り返す普図の変動表示が行われ、さらに普図変動遊技の実行中であることを示す表示態様の「−」が普図用装飾図柄表示領域208fに表示されている。また、時刻tbから時刻tcまでは、図14に示すステップS823〜S827の処理期間中、すなわち大当り終了インターバル期間であるため、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、例えば「大当り終了」という画像と、その下方に遊技者参加型演出用の画像である、横長長方形状のゲージおよび「ゲージ満タンで確変!?」という画像とが大当り終了演出画像として表示されている。本実施例によるパチンコ機100の離席防止用演出は、チャンスボタン押下示唆等の遊技者参加型演出であるため、遊技者の離席をさらに防止できる場合がある。
本実施例のパチンコ機100では例えば、図23に示す状態報知演出制御処理において、離席防止演出実行時間を設定する処理(ステップS2107またはステップS2111)を実行する条件が成立する場合に、大当り終了演出が離席防止演出を兼ねるようになる。
図26(c)は、図27に示す時刻tcでの状態を示している。このタイミングで例えば、図26(c)に示すように、大当り動作が終了して作動から非作動に変化するとともに、特図の保留数が4から3となって特図変動遊技が実行中となり、特図表示装置214の7つのセグメントの中央のセグメントだけが点滅を繰り返す特図の変動表示が行われる。また、装飾図柄表示装置208の表示領域内の右上方の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには装飾図柄の変動表示が行われ(図中、装飾図柄の変動を下向きの太矢印で示す)、第4図柄表示領域208eにも特図の変動表示が行なわれていることを示す「−」の画像が表示される。
一方、時刻tcでは、時刻tbにおいて実行中であった普図変動遊技が継続され、同様の表示態様が普図用装飾図柄表示領域208fに表示されている。演出表示領域208dには、時刻tbにおいて表示されていた大当り終了演出が継続して表示されている。但し、この大当り終了演出は離席防止演出も兼ねているので、「大当り終了」および「ゲージ満タンで確変!?」の画像はそれぞれ消去され、離席防止用演出画像として、横長長方形状のゲージと「ボタンを連打しろ!」とが演出表示領域208dに表示されている。なお、当該ゲージの画像は、時刻tbと時刻tcとの間に遊技者がチャンスボタンを押下したことに基づき、ゲージが約1/3充填された状態を表している。離席防止用演出は、大当り動作が非作動になったこととは無関係(非同期)に実行されて特図変動遊技の開始後も継続して実行される。離席防止用演出の内容は遊技者の操作に基づき変化するので、遊技者がより離席し難くなる場合がある。
図26(d)は、図27に示す時刻tdでの状態を示している。時刻tdでは、時刻tcにおいて実行中であった特図変動遊技は変動期間が終了して変動停止状態となっている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾2」「装飾4」「装飾4」の装飾図柄が停止表示され、第4図柄表示領域208eには、「×」の画像が停止表示され、さらに特図表示装置214の7つのセグメントには所定のセグメントだけが点灯した特図の停止図柄態様が停止表示され、特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
一方、時刻tdでは、時刻tcにおいて実行中であった普図変動遊技が継続され、普図用装飾図柄表示領域208fには、時刻tcでの表示態様と同様の表示態様が表示されている。演出表示領域208dには、時刻tcにおいて表示されていた大当り終了演出の内容を引き継いで、例えばゲージが約2/3充填された状態の画像が表されている。離席防止用演出は、普図変動遊技の変動状態に応じて特図変動遊技停止時も継続して実行される。
図26(e)は、図27に示す時刻teでの状態を示している。時刻teでは、図26(e)に示すように、特図の保留数が3から2となって特図変動遊技が変動中となり、特図表示装置214の7つのセグメントの中央のセグメントだけが点滅を繰り返す特図の変動表示が行われている。また、装飾図柄表示装置208内の右上方の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには装飾図柄の変動表示が行われ(図中、装飾図柄の変動を下向きの太矢印で示す)、第4図柄表示領域208eにも変動表示が行なわれていることを示す「−」の画像が表示されている。
一方、普図変動遊技は変動期間が終了して非変動状態となっている。図26(e)に示すように、普図変動遊技は停止しており、普図表示装置210の2つ円形のLEDが消灯した普図の停止図柄態様が停止表示されるとともに普図用装飾図柄表示領域208fには、「×」が停止表示され、普図変動遊技がはずれであったことが報知されている。離席防止用の状態報知演出は、普図変動遊技の変動停止に合わせて終了される。離席防止用の状態報知演出は、図24(d)の当該演出内容を引き継いで、例えばゲージが満タンとなり「確変確定!!」という画像による報知が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されている。
図26(f)は、図27に示す時刻tfでの状態を示している。図27に示すように、時刻tfでは、時刻teにおいて実行中であった特図変動遊技が継続され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、同様の変動表示が行われている。これに対し、普図の保留数が2から1となり、普図表示装置210で2個の円形のLEDが交互に点滅を繰り返す普図の変動表示が行われ、さらに普図変動遊技の実行中を示す表示態様である「−」が普図用装飾図柄表示領域208fに表示されている。また、この普図変動遊技の開始とともに離席防止用の演出表示は演出表示領域208dから消去される。
図26(g)は、図27に示す時刻tgでの状態を示している。図27に示すように、時刻tgでは、時刻tfにおいて実行中であった特図変動遊技が継続され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、同様の変動表示が行われている。一方、普図変動遊技は変動期間が終了して非変動状態となっている。図26(g)に示すように、普図変動遊技は停止しており、普図表示装置210の2つ円形のLEDが点灯した普図の停止図柄態様が停止表示され、装飾図柄表示装置208の普図用装飾図柄表示領域208fには「○」が停止図柄態様として停止表示されて、普図変動遊技が当りであることが報知されている。これにより、特図始動口232の羽根部材232aは開状態(電チュー開放延長状態)となる。
以上説明したように、本実施例によるパチンコ機100は、アタッカの最終作動に基づいて、状態報知予告演出と状態報知演出とを含む離席防止演出を実行することができる場合がある。これにより、大当り終了演出の実行中に離席防止用演出も合わせて実行される場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100において、特図変動遊技の開始(大当り動作終了)以降の大当り終了演出はあくまでも演出の1つであり、大当り動作が終了したら大当り終了演出中であっても、特図変動遊技は開始される。
本実施例によるパチンコ機100は、離席防止用演出として操作示唆演出等の遊技者参加型の能動的な演出を実行することができるので、単に電サポの開始を受動的に待たせる従来のパチンコ機と比較して、遊技者の興趣の向上を図り、離席防止効果が一層向上する場合がある。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の特図変動期間および普図変動期間の関係について図28を用いて説明する。図28は、本実施の形態によるパチンコ機100で用いられる変動期間情報テーブルであって、図28(a)は、普図変動時間短縮機能が作動中(電サポ中)に参照される特図変動期間情報テーブルの一例を示し、図28(b)は、普図変動時間短縮機能が非作動中(非電サポ中)に参照される普図変動期間情報テーブルの一例を示している。図28(a)及び図28(b)にそれぞれ示す変動期間情報テーブルは例えば、主制御部300に備えられたROM306内に記憶されている。
図28(a)および図28(b)に示すテーブルは、「停止図柄」および「抽選確率」の各列で構成されている。図28(a)に示すように電サポ中では、例えば特図変動遊技の停止図柄がはずれ図柄(図5(a)に示す特図I又は特図J)である場合には、その後の特図変動期間として、2秒または4秒のいずれかが1/2の確率で選択される。また、例えば特図変動遊技の停止図柄が大当り図柄(図5(a)に示す特図A〜特図F)である場合には、その後の特図変動期間として、30秒が選択される。
図28(b)に示すように非電サポ中では、例えば普図変動遊技の停止図柄がはずれ図柄(図5(c)に示す普図B)である場合には、その後の普図変動期間として、30秒または40秒のいずれかが1/2の確率で選択される。また、例えば普図変動遊技の停止図柄が当り図柄(図5(c)に示す普図A)である場合には、その後の普図変動期間として、30秒が選択される。図28(a)および図28(b)において、停止図柄がはずれの場合の変動期間は例えば、RAM308の所定領域に設けられた変動期間抽選用乱数カウンタの乱数値に基づいて選択される。
図柄変動表示期間の長さの期待値は、変動期間情報テーブルに含められている複数の変動期間情報のそれぞれが示す期間の長さと、それら複数の変動期間情報の選択確率により算出される。例えば電サポ中に特図変動遊技が大当りとなる確率を1/300とすると、特図変動遊技における図柄変動表示期間の長さの期待値は、3.09(=30×1/300+(2×1/2+4×1/2)×299/300)となる。一方、非電サポ中に普図変動遊技が当りとなる確率を例えば1/101とすると、普図変動遊技における図柄変動表示期間の長さの期待値は、34.95(=30×1/101+(30×1/2+40×1/2)×100/101)となる。
例えば大当り動作中(非電サポ中)で行なわれた場合の普図変動遊技の普図変動表示期間の長さの期待値は、図28(a)に示す変動期間情報テーブルに基づいて決定される特図変動遊技の変動表示期間の長さの期待値より長くなっている。特図変動遊技の変動時間より普図変動遊技の変動時間の方が長いと、始動領域(例えば、普図始動口228)の作動契機(例えば、所定のフラグがオン状態になったこと、所定のカウンタのカウント値や所定の乱数の乱数値が所定値になったこと等)の成立から特図始動口232の入り口が開放するまでの時間が長くなり、その間に特図変動遊技が終了したり特図変動遊技の保留切れが生じたりして、離席する遊技客が増加し易い。しかしながら、本実施例では、離席防止用の演出を行うことにより、遊技客が離席してしまうことを防止して、パチンコ機100の稼働率を向上させられる場合がある。
次に、以上説明した本実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図1乃至図28を参照しつつ説明する。
遊技球が進入する入り口の大きさが第1の大きさと該第1の大きさより大きな第2の大きさのうちのいずれか一方の大きさからいずれか他方の大きさに変化する始動領域(例えば、特図始動口232)と、遊技球が前記始動領域に進入した場合に、始動情報(例えば、保留される大当り判定用乱数値や大当り時用特図決定用乱数値)を導出する始動情報導出手段(例えば、各種センサ320の入賞センサ、センサ回路322、カウンタ回路318、CPU304、RAM308内の大当り時用特図決定用乱数カウンタ等、入賞受付処理(ステップS217))と、前記始動情報に基づいて当否判定を行う当否判定手段(例えば、特図関連抽選処理(ステップS229))と、前記当否判定手段による当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、大当り)である場合に、遊技者に対する有利度が第1の有利度である第1の制御状態(例えば、可変入賞口234が非動作状態(扉部材234aが閉状態))から該第1の有利度より前記有利度が高い第2の有利度である第2の制御状態(例えば、可変入賞口234が動作状態(扉部材234aが開状態))に制御状態を移行させる制御状態移行手段(例えば、特図状態更新処理(ステップS225))と、前記制御状態移行手段が前記第1の制御状態から前記第2の制御状態に前記制御状態を移行させる移行度合いが第1の度合いである第1の移行状態(例えば、特図低確率状態)から前記移行度合いが前記第1の度合いよりも高い第2の度合いである第2の移行状態(例えば、特図高確率状態)に移行状態を変化させる移行状態変化手段(例えば、特図関連抽選処理(ステップS229))と、図柄を変動表示させた後、前記当否判定手段による当否判定の結果に対応した図柄態様(例えば、図5(a)に示す特図A〜特図J)を停止表示する図柄変動停止表示を行う図柄表示手段(例えば、特図表示装置214)と、前記制御状態移行手段により前記第2の制御状態から前記第1の制御状態に移行されたことに基づいて開始された前記図柄表示手段による図柄変動停止表示(例えば、図22、図25および図27に示す時刻tcから開始した特図変動遊技)を開始した後であり、かつ前記始動領域の入り口の大きさを前記第1の大きさから前記第2の大きさに変化させるよりも前(例えば、図22に示す時刻tg、図25に示す時刻tfおよび図27に示す時刻tgから開始される電チュー開放より前)に、遊技者に前記移行状態が前記第2の移行状態であることを期待させる特定の演出表示(例えば、離席防止演出)を行う演出手段(例えば、装飾図柄表示装置、状態報知演出制御処理のステップS2017、ステップS2107)とを備えたことを特徴とする。
遊技客は、特図変動遊技の保留があると離席せず、当該保留がなくなると離席してしまう。遊技客の離席を防止するために、当該保留がなくなることを契機に離席防止演出をしてしまうと、止め打ちされる問題が生じ得る。また、このタイミングで離席防止演出を実行すると、特図保留切れ後に遊技客にとって有利な状態が生じるかもしれないとの期待を抱かせ、特図保留切れ後であって電チュー開放延長の未作動状態という遊技客が最も離席し易くなる状態を狙われてしまうという問題が生じ得る。そこで、本実施の形態によるパチンコ機100は、大当り動作終了から特図保留切れまでの間に離席防止演出を開始できるように構成されている。パチンコ機100は、遊技客が最も離席し易い状態となる前であって遊技客が確実に着席している期間に離席防止演出を実行できる場合がある。これにより、パチンコ機100は、遊技客が離席してしまうことを防止して、稼働率を向上できる場合がある。
(2)上記パチンコ機100において、前記図柄表示手段による図柄変動停止表示中(例えば、図22、図25および図27に示す時刻tcから開始される特図変動遊技中)に、前記特定の演出を行うことを特徴とする。
これにより、遊技客は図柄変動停止表示の結果を確認するまでは着席し続けるので、図柄の変動中に特定の演出を行う、または、開始することで、図柄表示手段が図柄変動停止表示を行っていない状態(遊技機非稼働状態)の発生を低減できる場合がある。
(3)上記パチンコ機100において、前記状態移行手段によって前記第2の制御状態から前記第1の制御状態に前記制御状態を移行させてから、前記図柄表示手段による前記図柄変動停止表示を行うごとに前記特定の演出を行う確率が高まるように構成されていることを特徴とする。
例えば遊技客は、図柄変動停止表示が行われるたびに疲労するので気分転換のために離席する。そうすると遊技客の離席率が向上する。当該離席率の向上を防止するために、例えば、パチンコ機100は、普図変動時間短縮機能作動時の特図変動遊技の変動回数の増加に伴って、離席防止用演出が行われる確率が高くなるように構成されていてもよい。例えば、大当り動作終了後の1回目の特図変動遊技では、1/100の確率で離席防止用演出が実行され、2回目の特図変動遊技では、1/50の確率で離席防止用演出が実行され、3回目の特図変動遊技では、1/10の確率で離席防止用演出が実行され、4回目の特図変動遊技では、1/1の確率で離席防止用演出が実行されるようになっていてもよい。このように、図柄変動停止表示の回数増加に伴って、図柄の変動中に特定の演出を行う確率または開始する確率を向上させることで、遊技客の離席を防止して、図柄表示手段が図柄変動停止表示を行っていない状態(遊技機非稼働状態)の発生を低減できる場合がある。
(4)上記パチンコ機100において、前記始動情報導出手段が導出した始動情報を所定の上限数(例えば、保留数が4つ)まで記憶可能な始動情報記憶手段(例えば、RAM308内の特図乱数値記憶領域)と、前記始動情報記憶手段から前記始動情報を取得する始動情報取得手段(例えば、特図関連抽選処理)と、を備え、前記当否判定手段は、前記始動情報取得手段により取得された前記始動情報に基づいて当否判定を行うように構成され、前記図柄表示手段による図柄変動停止表示を終了した際に、前記始動情報記憶手段に前記始動情報が記憶されていない場合に、前記特定の演出を終了することを特徴とする。
保留切れの発生を遊技客が離席したか否かの判定材料に使用し、保留が切れて離席したと判定した場合に特定の演出を終了させてしまうことで、第2の制御状態から第1の制御状態に制御状態が次回移行する場合には、保留切れを発生させないことが重要だと遊技客に示すことができ、特定の演出を見るために遊技客に着席の継続を促すことができる場合がある。
(5)上記パチンコ機100において、遊技球が所定の作動領域(例えば、普図始動口228)に進入した場合に、作動情報(例えば、保留される普図乱数値)を導出する作動情報導出手段(例えば、各種センサ320の入賞センサ、センサ回路322、カウンタ回路318、CPU304、RAM308内の普図当選乱数カウンタ等、入賞受付処理(ステップS217))と、前記作動情報に基づいて前記始動領域の入り口の大きさを前記第1の大きさから前記第2の大きさに変化させるか否かを決定する作動可否決定手段(例えば、普図関連抽選処理(ステップS223))と、前記作動可否決定手段が前記始動領域の入り口の大きさを前記第1の大きさから前記第2の大きさに変化させると決定した場合に、所定の待機時間(例えば、電チュー制御処理のステップS501、S503)を経て前記始動領域の入り口の大きさを前記第1の大きさから前記第2の大きさに変化させる始動領域制御手段(例えば、電チュー制御処理のステップS509)と、1または複数の変動期間情報(例えば、図28(a)および図28(b)に示す変動期間テーブル中の変動時間)を含む変動期間情報テーブル(図28(a)および図28(b)に示す変動期間テーブル)と、複数の変動期間情報テーブルを記憶した変動期間情報テーブル記憶手段(例えば、ROM306)と、前記変動期間情報テーブル記憶手段から所定の変動期間情報テーブルを選択する変動期間情報テーブル選択手段(例えば、基本回路302)と、前記変動期間情報テーブル選択手段が選択した変動期間情報テーブルおよび前記当否判定手段による当否判定の結果に基づいて、図柄の変動表示期間の長さを決定する変動期間決定手段(例えば、CPU304)と、を備え、前記状態移行手段によって前記第2の制御状態から前記第1の制御状態に移行させてから、前記図柄表示手段による前記図柄変動停止表示を特定の回数行なうまでの間は、前記変動期間情報テーブル選択手段は特定の変動期間情報テーブル(例えば、図28(a)に示す特図変動期間テーブル)を選択するように構成され、前記作動可否決定手段による前記決定が前記第2の制御状態中に行なわれた場合の前記待機時間(例えば、図28(b)に基づいて決定される普図変動遊技の普図変動期間)は、前記特定の変動期間情報テーブルに基づいて、前記変動期間決定手段により決定される図柄の変動表示期間の長さの期待値より長く、前記変動表示期間の長さの期待値は、前記特定の変動期間情報テーブルに含められている複数の変動期間情報のそれぞれが示す期間の長さと、それら複数の変動期間情報の選択確率により算出されることを特徴とする。
特図変動遊技の変動時間より普図変動遊技の変動時間の方が長いと、始動領域(例えば、普図始動口228)の作動契機(例えば、所定のフラグがオン状態になったこと、所定のカウンタのカウント値や所定の乱数の乱数値が所定値になったこと等)の成立から特図始動口232の入り口が開放するまでの時間が長くなり、その間に特図変動遊技が終了したり特図変動遊技の保留切れが生じたりして、離席する遊技客が増加し易い。しかしながら、本実施例では、離席防止用の演出を行うことにより、遊技客が離席してしまうことを防止して、パチンコ機100の稼働率を向上させられる場合がある。
本発明は、上記実施の形態に限らず、種々の変形が可能である。
上記実施の形態では、離席防止用演出として、遊技者の利益を左右する遊技状態に関する情報を報知しているが、本発明はこれに限られない。例えば、報知により遊技者が離席を踏み留まる内容であればよく、例えばプレミア画像等の遊技者を煽ることが可能な演出であれば、上記実施の形態と同様の効果が得られる場合がある。
上記実施の形態によるパチンコ機100では、予告報知演出と状態報知演出とを合わせて離席防止用演出としているが、本発明はこれに限られない。例えば予告報知演出により、その後に状態報知が行われるかのように遊技者を煽るだけ煽り、遊技状態に関する明確な報知を行わなくても遊技者の離席を防ぐことが可能となる場合がある。
上記実施の形態によるパチンコ機100では、大当り動作終了から普図変動遊技の変動停止まで(図22の図中矢印で示す期間)、または、大当り終了演出の実行開始から大当り動作終了を跨いで普図変動遊技の変動停止まで(図25および図27の図中矢印で示す期間)を離席防止演出の実行期間としているが、本発明はこれに限られない。例えば、当該期間において、状態報知演出を常時行う必要はなく、当該期間を複数の期間に分け、抽選により状態報知演出を実行する期間を決定してもよい。この場合、遊技者はいつ状態報知が行われるか分からないため、さらに離席し辛くなる場合がある。
上記実施の形態によるパチンコ機100による離席防止用演出は、特図変動遊技の保留があることを条件に開始されるようにしてもよい。この場合、遊技客が最も離席し易くなる、特図保留切れから電チュー開放延長の未作動終了までの期間内に、離席防止用演出を行うことができるので、遊技客の離席を防止できるといる効果が得られる場合がある。
上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図29に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図29に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図30(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインタネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
100 パチンコ機
136 チャンスボタン
208 装飾図柄表示装置
208a 左図柄表示領域
208b 中図柄表示領域
208c 右図柄表示領域
208d 演出表示領域
226 一般入賞口
228 普図始動口
232 特図始動口
234 可変入賞口
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部

Claims (5)

  1. 遊技球が進入する入り口の大きさが第1の大きさと該第1の大きさより大きな第2の大きさのうちのいずれか一方の大きさからいずれか他方の大きさに変化する始動領域と、
    遊技球が前記始動領域に進入した場合に、始動情報を導出する始動情報導出手段と、
    前記始動情報に基づいて当否判定を行う当否判定手段と、
    前記当否判定手段による当否判定の結果が特定の当否判定結果である場合に、遊技者に対する有利度が第1の有利度である第1の制御状態から該第1の有利度より前記有利度が高い第2の有利度である第2の制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段と、
    前記制御状態移行手段が前記第1の制御状態から前記第2の制御状態に前記制御状態を移行させる移行度合いが第1の度合いである第1の移行状態から前記移行度合いが前記第1の度合いよりも高い第2の度合いである第2の移行状態に移行状態を変化させる移行状態変化手段と、
    図柄を変動表示させた後、前記当否判定手段による当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を行う図柄表示手段と、
    前記制御状態移行手段により前記第2の制御状態から前記第1の制御状態に移行されたことに基づいて開始された前記図柄表示手段による図柄変動停止表示を開始した後であり、かつ前記始動領域の入り口の大きさを前記第1の大きさから前記第2の大きさに変化させるよりも前に、遊技者に前記移行状態が前記第2の移行状態であることを期待させる特定の演出表示を行う演出手段と
    を備えたことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台において、
    前記図柄表示手段による図柄変動停止表示中に、前記特定の演出を行う
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項1または2に記載の遊技台において、
    前記状態移行手段によって前記第2の制御状態から前記第1の制御状態に前記制御状態を移行させてから、前記図柄表示手段による前記図柄変動停止表示を行うごとに前記特定の演出を行う確率が高まるように構成されている
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の遊技台において、
    前記始動情報導出手段が導出した始動情報を所定の上限数まで記憶可能な始動情報記憶手段と、
    前記始動情報記憶手段から前記始動情報を取得する始動情報取得手段と、を備え、
    前記当否判定手段は、前記始動情報取得手段により取得された前記始動情報に基づいて当否判定を行うように構成され、
    前記図柄表示手段による図柄変動停止表示を終了した際に、前記始動情報記憶手段に前記始動情報が記憶されていない場合に、前記特定の演出を終了する
    ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の遊技台において、
    遊技球が所定の作動領域に進入した場合に、作動情報を導出する作動情報導出手段と、
    前記作動情報に基づいて前記始動領域の入り口の大きさを前記第1の大きさから前記第2の大きさに変化させるか否かを決定する作動可否決定手段と、
    前記作動可否決定手段が前記始動領域の入り口の大きさを前記第1の大きさから前記第2の大きさに変化させると決定した場合に、所定の待機時間を経て前記始動領域の入り口の大きさを前記第1の大きさから前記第2の大きさに変化させる始動領域制御手段と、
    1または複数の変動期間情報を含む変動期間情報テーブルと、
    複数の変動期間情報テーブルを記憶した変動期間情報テーブル記憶手段と、
    前記変動期間情報テーブル記憶手段から所定の変動期間情報テーブルを選択する変動期間情報テーブル選択手段と、
    前記変動期間情報テーブル選択手段が選択した変動期間情報テーブルおよび前記当否判定手段による当否判定の結果に基づいて、図柄の変動表示期間の長さを決定する変動期間決定手段と、を備え、
    前記状態移行手段によって前記第2の制御状態から前記第1の制御状態に移行させてから、前記図柄表示手段による前記図柄変動停止表示を特定の回数行なうまでの間は、前記変動期間情報テーブル選択手段は特定の変動期間情報テーブルを選択するように構成され、
    前記作動可否決定手段による前記決定が前記第2の制御状態中に行なわれた場合の前記待機時間は、前記特定の変動期間情報テーブルに基づいて、前記変動期間決定手段により決定される図柄の変動表示期間の長さの期待値より長く、
    前記変動表示期間の長さの期待値は、前記特定の変動期間情報テーブルに含められている複数の変動期間情報のそれぞれが示す期間の長さと、それら複数の変動期間情報の選択確率により算出される
    ことを特徴とする遊技台。
JP2010070360A 2010-03-25 2010-03-25 遊技台 Pending JP2011200418A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010070360A JP2011200418A (ja) 2010-03-25 2010-03-25 遊技台

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010070360A JP2011200418A (ja) 2010-03-25 2010-03-25 遊技台

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011200418A true JP2011200418A (ja) 2011-10-13

Family

ID=44877835

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010070360A Pending JP2011200418A (ja) 2010-03-25 2010-03-25 遊技台

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011200418A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013135710A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Fujishoji Co Ltd 遊技機
JP2015077209A (ja) * 2013-10-16 2015-04-23 株式会社ニューギン 遊技機
JP2015116317A (ja) * 2013-12-18 2015-06-25 京楽産業.株式会社 遊技機

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0947566A (ja) * 1995-08-10 1997-02-18 Sankyo Kk 遊技機
JP2005131002A (ja) * 2003-10-29 2005-05-26 Heiwa Corp パチンコ機
JP2005152151A (ja) * 2003-11-21 2005-06-16 Aruze Corp 遊技機及びシミュレーションプログラム
JP2008110151A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Newgin Corp 遊技機
JP2009066383A (ja) * 2007-08-21 2009-04-02 Abilit Corp パチンコ遊技機

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0947566A (ja) * 1995-08-10 1997-02-18 Sankyo Kk 遊技機
JP2005131002A (ja) * 2003-10-29 2005-05-26 Heiwa Corp パチンコ機
JP2005152151A (ja) * 2003-11-21 2005-06-16 Aruze Corp 遊技機及びシミュレーションプログラム
JP2008110151A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Newgin Corp 遊技機
JP2009066383A (ja) * 2007-08-21 2009-04-02 Abilit Corp パチンコ遊技機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013135710A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Fujishoji Co Ltd 遊技機
JP2015077209A (ja) * 2013-10-16 2015-04-23 株式会社ニューギン 遊技機
JP2015116317A (ja) * 2013-12-18 2015-06-25 京楽産業.株式会社 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4897091B1 (ja) 遊技台
JP4897090B1 (ja) 遊技台
JP5277447B2 (ja) 遊技台
JP5576201B2 (ja) 遊技台
JP5120574B1 (ja) 遊技台
JP4909425B2 (ja) 遊技台
JP2012100872A (ja) 遊技台
JP5866602B2 (ja) 遊技台
JP6248307B2 (ja) 遊技台
JP2012050790A (ja) 遊技台
JP4832577B2 (ja) 遊技台
JP4749488B2 (ja) 遊技台
JP2013188545A (ja) 遊技台
JP5303811B2 (ja) 遊技台
JP2012040056A (ja) 遊技台
JP6195084B2 (ja) 遊技台
JP2012019989A (ja) 遊技台
JP2011200418A (ja) 遊技台
JP5315568B2 (ja) 遊技台
JP2012183231A (ja) 遊技台
JP5564663B2 (ja) 遊技台
JP5740597B2 (ja) 遊技台
JP2012080905A (ja) 遊技台
JP5802996B2 (ja) 遊技台
JP5303813B2 (ja) 遊技台

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121206

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130402