JPH0947566A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

Info

Publication number
JPH0947566A
JPH0947566A JP22710595A JP22710595A JPH0947566A JP H0947566 A JPH0947566 A JP H0947566A JP 22710595 A JP22710595 A JP 22710595A JP 22710595 A JP22710595 A JP 22710595A JP H0947566 A JPH0947566 A JP H0947566A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game
winning
ball
specific
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP22710595A
Other languages
English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP22710595A priority Critical patent/JPH0947566A/ja
Publication of JPH0947566A publication Critical patent/JPH0947566A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多様設定によって各種遊技機毎に個々の遊技
特徴を持たせた場合、このような遊技機の遊技特徴を把
握するためには実際に遊技を行わなければならなかっ
た。 【解決手段】 遊技上の特定要素60b〜60lにおけ
る他の遊技機との間でのランク付けを遊技者に認識させ
るためのランク表示シール60を遊技盤上に貼付して設
ける。これにより、遊技者は、各種遊技機間での遊技特
徴の比較検討が一目で行え、遊技機の特定要素を理解し
た上で遊技することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の遊技媒体を
使用して遊技が行われる遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、遊技機としてのパチンコ
遊技機には、複数列の可変表示部で識別情報(図柄)を
可変表示し得る可変表示装置が設けられていた。そし
て、始動入賞口への打玉の入賞に伴って各可変表示部の
変動を許容し、各可変表示部に停止表示される図柄の組
合せが予め定めた大当り図柄としての組合せ結果(特定
表示結果)となったときに特定遊技状態を発生してい
た。その後は、特定遊技状態の発生に伴って可変入賞球
装置(大入賞口)を所定態様にて開成制御することで、
大入賞口への打玉の入賞に応じた賞球の払い出しを行っ
ていた。また、可変表示装置には、所定の許容条件の成
立に伴い当り図柄の導出率を高確率に確率変動するもの
が提案されていた。なお、上記したような可変表示装置
が特定表示結果を導出する確率(大当り確率)に関連す
る事項(確変突入率等を含む)や可変入賞球装置の作動
に関連する事項(平均大当り出玉数等)は、各種遊技機
毎に種々多様に設定されており、このような多様性が各
遊技機毎の様々な遊技特徴を生み出していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した多
様設定によって各種遊技機毎に個々の遊技特徴を持たせ
た場合でも、このような遊技機の遊技特徴を把握するた
めには実際に遊技を行わなければならなかった。このた
め、遊技者は、各種遊技機間での遊技特徴の比較検討を
事前に行うことができなかった。本発明は、上記した問
題点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、
遊技上の特定要素において各種遊技機間でランク付けを
行いこのランク付けを表示することで、各種遊技機間で
の遊技特徴の比較検討が遊技前に行える遊技機を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】遊技機は、遊技上の特定
要素における他の遊技機との間でのランク付けを遊技者
に認識させるランク表示手段を備えたので、各種遊技機
間での遊技特徴の比較検討が遊技前に行え、遊技者は遊
技機の特定要素を理解した上で遊技することができる。
【0005】また、前記ランク表示手段がランク付け表
示する特定要素は、特定表示結果を導出したときに所定
の遊技価値を付与し得る可変表示装置が特定表示結果を
導出する確率に関連する事項としたり、あるいは所定条
件の成立により打玉を受け入れ易い状態に変化し得る可
変入賞球装置の作動に関連する事項とすることができ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。先ず、図1を参照して実施形
態に係る遊技機(図示ではパチンコ遊技機)の遊技盤1
の構成について説明する。図1は、遊技盤1を示す正面
図である。図1において、遊技盤1の表面には、発射さ
れた打玉を誘導するための誘導レール2がほぼ円状に植
立され、該誘導レール2で区画された領域が遊技領域3
を構成している。遊技領域3のほぼ中央には、左・中・
右の各図柄表示部での識別情報(以下、特別図柄とい
う)の可変表示(以下、変動ともいう)を可能にする可
変表示装置としての特別可変表示装置30が配置されて
いる。なお、特別可変表示装置30の詳細な構成につい
ては後に詳述するものである。
【0007】特別可変表示装置30の下方には、普通可
変入賞球装置5及び特別可変入賞球装置9等の各種構成
部材を遊技盤1に取り付けるための取付基板4が設けら
れている。取付基板4の中央上端部には、図2にも示す
ように、特別図柄の変動を許容する始動機能を有する普
通可変入賞球装置5が配置されている。この普通可変入
賞球装置5は、ソレノイド6によって垂直(通常開放)
位置と傾動(拡大開放)位置との間で可動制御される一
対の可動翼片7a・7bを有して、いわゆるチューリッ
プ型役物として構成され、その普通可変入賞球装置5に
は入賞した打玉を検出する始動玉検出器8が設けられて
いる。なお、可動翼片7a・7bが垂直(通常開放)位
置のときも普通可変入賞球装置5に入賞可能になってい
る。また、普通可変入賞球装置5への入賞に基づく特別
図柄の変動は、変動中を除いて所定回数(本実施形態で
は、4回)記憶され、その旨が後述の特別図柄記憶表示
LED36によって表示されるようになっている。
【0008】前記取付基板4の中央部には、ソレノイド
10によって入賞領域を開閉制御する開閉板11を備え
た可変入賞球装置としての特別可変入賞球装置9が配置
されている。開閉板11は、図2に示すように、その玉
受面11aが左側に下方傾斜して形成されて受け止めた
打玉を左側に流下するようになっており、また、これに
合せて特定玉検出器12及び入賞玉検出器13が入賞領
域内の左端部(特定領域)及びほぼ中央部(通常領域)
にそれぞれ配置されている。なお、特定玉検出器12
は、入賞玉の検出により開閉板11を再度開成可能とな
っている。従って、入賞領域に入った打玉は、特定玉検
出器12あるいは入賞玉検出器13によって素早く検出
されるので、出玉のバラツキを抑えることができる。即
ち、パチンコ遊技においては、遊技盤のセンターライン
に対して左側に打玉を打ち込むことが多いため、入賞領
域への打玉の入賞は、必然的に左側から入賞するものが
多くなっていた。しかしながら、従来の可変入賞球装置
では、通常、入賞領域内の左右の両端部に特定玉検出器
及び入賞玉検出器を離して配置していた。このため、入
賞領域に打玉が入賞した後でも入賞玉検出器はすぐに入
賞玉を検出せず、結果として所定の入賞玉数以上の打玉
を入賞領域に入賞させていた。これに対して本実施形態
の特別可変入賞球装置9では、特定玉検出器12及び入
賞玉検出器13をそれぞれ入賞領域内のセンターライン
から左側に寄せて配置すると共に、開閉板11の玉受面
11aを左側に下方傾斜して形成することで、入賞領域
内での打玉の検出を迅速化し出玉のバラツキを抑えてい
る。
【0009】次に、上記特定玉検出器12による入賞玉
(特定玉)の検出動作を図3(A)(B)及び図4(A)
(B)に基づいて説明する。なお、特定玉検出器12の
近傍には、ほぼL字状をなす玉止め部材14が設けられ
ている。該玉止め部材14は、その一端部が回動自在に
軸着されると共にバネ15によって常時A1方向に回転
付勢されている。また、玉止め部材14の他端部には、
入賞玉Bを支持する支持突起14aが形成されている。
図3(A)及び図4(A)において、特定遊技状態の発
生に伴って開閉板11が開成されると、開閉板11に形
成された係止突起11bが玉止め部材14の側端部14
bに係合することにより、支持突起14aを特定玉検出
器12の真下に配した状態で玉止め部材14が係止され
る。そして、このような玉止め部材14は、支持突起1
4aにて入賞玉Bを支持すると共に、この状態を入賞玉
検出器13が所定数の入賞玉を検知するまで保持し続け
る。その後、入賞玉検出器13が所定数の入賞玉を検知
すると、図3(B)及び図4(B)に示すように、開閉
板11が閉成され、開閉板11の係止突起11bと玉止
め部材14の側端部14bとの係合が解除される。これ
によって、玉止め部材14は、入賞玉Bの重量を直接支
持突起14aに受けるため、バネ15の付勢力に抗して
A2方向に回転し入賞玉Bを落下させる。そして、特定
玉検出器12は、落下する入賞玉Bを検出することで後
述する継続権の成立を許容するようになっている。
【0010】また、前記特別可変入賞球装置9の下方に
は、通過玉検出器15を備えた突出部材16が設けられ
ている。なお、突出部材16の左側部には、打玉を通過
玉検出器15に通過させるための通過口16aが穿設さ
れている。そして、通過玉検出器15は、通過玉を検出
すると後述する普通図柄表示器34に表示される普通図
柄の変動を許容するようになっている。なお、普通図柄
表示器34は、普通図柄が当り図柄となったときに、普
通可変入賞球装置5の可動翼片7a・7bを所定時間が
経過するまで開放制御するものであるが、後述する確率
変動(大当り判定確率が通常時と異なる高い確率に変更
した遊技状態)が生じたときには、開放時間が長くなる
ように設定されている。また、普通図柄の変動は、変動
中を除いて所定回数(本実施形態では、4回)記憶さ
れ、その旨が後述する普通図柄記憶表示LED35によ
って表示されるようになっており、その変動時間は、確
率変動時及び後述する所定条件成立に伴う短縮変動時に
通常時に比べて短縮されるようになっている。なお、こ
のような普通図柄の変動記憶は常に一定(例えば、4
回)に設定する必要はなく、例えば通常時では1回にす
る一方で、後述の確率変動中では4回にすることも可能
である。また、前記取付基板4の左右両端部には、それ
ぞれ飾りLED17(以下、飾りLED−Fという)を
備えた入賞口18が設けられている。また、前記特別可
変入賞球装置9の入賞領域内壁には、継続権の成立を許
容すべく前記支持突起14aに入賞玉が支持された旨を
報知する特定玉入賞表示LED19が設けられている。
【0011】しかして、上記のように構成される特別可
変入賞球装置9は、以下のように作動する。即ち、打玉
が普通可変入賞球装置5に入賞して始動玉検出器8をO
Nさせると、特別可変表示装置30が変動を開始し、一
定時間が経過すると、例えば左・右・中の順で特別図柄
が確定され、その確定された図柄が所定の大当り組合せ
をなす同一図柄のゾロ目(特定表示結果)となったとき
に特定遊技状態(大当り遊技状態ともいう)となる。そ
して、この特定遊技状態においては、特別可変入賞球装
置9の開閉板11が所定期間(例えば、29秒)あるい
は所定個数(例えば、10個)の入賞玉が発生するまで
開放(開放サイクル)するように設定され、その開放し
ている間遊技盤1の表面を落下する打玉を受け止めるよ
うになっている。そして、受け止められた打玉が特定玉
検出器12をONすると、再度上記した開放サイクルを
繰り返し、特定玉検出器12がONする毎に継続権が成
立して開放サイクルを最高16回繰り返すことができる
ようになっている。
【0012】また、遊技領域3を含む遊技盤1の表面に
は、上記した構成以外にも、風車ランプ20aを内蔵し
た風車20、左右一対の報知ランプ21a・21b、袖
ランプ22aを内蔵した入賞口22、サイドランプ23
aを内蔵したサイドランプ飾り23、アウト口24、バ
ック玉防止部材25等が設けられている。なお、報知ラ
ンプ21a・21bは、特別可変表示装置30の左右側
方にそれぞれ設けられ、後述する確率変動中又は短縮変
動中の旨を点灯動作により報知するようになっている。
また、パチンコ遊技機には、特定遊技状態時あるいは変
動時に点灯又は点滅してその旨を報知する遊技効果ラン
プ及び遊技効果LED(共に図示しない)が設けられる
と共に、効果音を発生するスピーカ26(符号のみ図6
参照)が設けられている。また、本実施形態の遊技機
は、特別可変表示装置30の上方側の遊技領域3に本発
明のランク表示手段をなすランク表示シール60が貼付
して設けられている。このランク表示シール60につい
ては後で詳述する。
【0013】次に、特別可変表示装置30の構成につい
て説明する。特別可変表示装置30は、前記遊技盤1の
表面に取り付けられる取付基板31を有し、該取付基板
31には、長方形状の窓枠部32が形成されている。そ
して、この窓枠部32の後方には、可変表示部33aを
有するLCD表示器33が臨設されている。なお、可変
表示部33aは、左・中・右に分割されて3つの図柄表
示部を形成し、これら3つの図柄表示部で左・中・右の
各特別図柄を可変表示し得るようになっている。また、
窓枠部32の上方には、普通図柄表示器34、普通図柄
記憶表示LED35、特別図柄記憶表示LED36、及
び飾りLED37が設けられ、窓枠部32の左右側方に
は、各飾りLED38・39が設けられている。一方、
窓枠部32の下方には、各飾りLED40・41が設け
られている。
【0014】また、上記LCD表示器33の可変表示部
33aに表示される左特別図柄は、図7に示すように、
「X・0・G・3〜5・7・6・1・8・R・9・F・
2・P」順の15種類から構成され、中・右の各特別図
柄は、それぞれ「X・0・2〜9・F・1・G・P・
R」順の15種類から構成されている。これら左・中・
右の各図柄には、後述するWCRND L・C・R(図
9参照)の各ランダム数が対応して設けられている。な
お、このような特別図柄のうち後述する確変図柄「1・
3・5・7・9」は、図柄色が赤色になっており、その
他の特別図柄は緑色になっている。これにより、大当り
時の遊技価値の違い(確変の有無)が遊技者に対して明
確に報知できるようになっている。また、大当り図柄の
組合せは、図8に示すように、左・中・右の各図柄が同
一図柄にて揃った組合せであり、この組合せは、WCR
ND Lのランダム数に基づいて決定される。
【0015】以上、特別可変表示装置30を含むパチン
コ遊技機の遊技盤1の構成について説明してきたが、そ
れらの遊技装置は、図5及び図6に示す遊技制御回路に
よって制御される。図5及び図6は、遊技制御回路をブ
ロック構成で示す回路図であり、MPU42a、図示し
ないROM、RAM、及び入出力回路を含む基本回路4
2によって制御されている。しかして、基本回路42
は、入力回路43を介して通過玉検出器15、始動玉検
出器8、特定玉検出器12、及び入賞玉検出器13から
の検出信号が入力され、アドレスデコード回路44から
基本回路42にチップセレクト信号が与えられる。ま
た、電源投入時に初期リセット回路45から基本回路4
2にリセット信号が与えられ、所定時間毎に定期リセッ
ト回路46から基本回路42に定期リセット信号が与え
られる。
【0016】一方、基本回路40からは、以下の装置及
び回路に制御信号が与えられる。即ち、LCD回路47
を介して特別可変表示装置30(図5中には、LCD表
示装置と記載)に表示制御信号が与えられ、LED回路
48を介して普通図柄表示器34、特別図柄記憶表示L
ED36、普通図柄記憶表示LED35、特定玉入賞表
示LED19、及び各飾りLED17・37〜41に表
示駆動信号が与えられ、ソレノイド回路49を介して各
ソレノイド6・10に駆動信号が与えられ、ランプ回路
50を介して風車ランプ20a、サイドランプ23a、
及び袖ランプ22aに表示制御信号が与えられ、音声合
成回路51及び音量増幅回路52を介してスピーカ26
に音声信号が与えられる。なお、ランプ回路50からは
各種のランプ制御データが出力されることで、上記した
構成部材以外のランプを表示制御するようになってい
る。さらに、基本回路42は、情報出力回路53を介し
て外部(ホールコンピュータや呼び出しランプ等)に情
報コモン、有効始動情報、大当り情報、確率変動情報、
及び短縮変動情報を出力し、また、賞球個数信号出力回
路54を介して外部に各種の賞球個数信号を出力してい
る。なお、上記した装置や回路には、電源回路55から
各種の電圧を有する電力が供給されている。また、上記
した基本回路42からLCD回路47を介して特別可変
表示装置30に送信される表示制御信号は、コマンドブ
ロックフォーマットが9バイトのコマンドデータからな
り、このコマンドデータは、基本回路42内のMPU4
2aから特別可変表示装置30内のMPU30aに送信
されるようになっている。また、短縮変動情報とは、普
通図柄の短縮変動時(確変時は除く)に出力される情報
である。
【0017】次に、前記特別可変表示装置30の可変表
示部33aに表示される特別図柄について説明する。ま
ず、特別図柄の変動に用いられるランダム数について説
明する。特別図柄に対しては、図9に示すような5種類
のランダム数が使用されており、これらのランダム数
は、大当り決定用のWCRND1と、左図柄表示用のW
CRND Lと、中図柄表示用のWCRND Cと、右
図柄表示用のWCRND Rと、リーチ動作指定用のWC
RND ACTと、から構成されている。WCRND1
は、「0〜370」の371通りの数値が0.002秒
毎に1ずつ加算されることで刻々と変化するものであ
り、WCRND Lは、「0〜14」の15通りの数値
が0.002秒毎に1ずつ加算されることで刻々と変化
するものであり、WCRND Cは、「0〜14」の1
5通りの数値が割り込み処理の余り時間に1ずつ加算さ
れることで刻々と変化するものであり、WCRND
は、「0〜14」の15通りの数値がWCRND Cの
桁上げ時に1ずつ加算されることで刻々と変化するもの
であり、WCRND ACTは、「0〜127」の12
8通りの数値が割り込み処理の余り時間に1ずつ加算さ
れることで刻々と変化するものである。
【0018】そして、図10に示すように、WCRND
1から抽出された値が「3」であり大当りと判定される
と、WCRND L(0〜14)のデータにより大当り
となる図柄が決定され、この大当り図柄が特別可変表示
装置30の可変表示部33aに表示される。一方、WC
RND1で「3」以外の値が抽出されて外れと判定され
ると、WCRND L・C・Rからの各抽出値に対応す
る図柄が外れ図柄として特別可変表示装置30の可変表
示部33aに表示される。なお、WCRND L・C・R
からの各抽出値が偶然にも大当り図柄と一致した場合に
は、WCRND Cのデータに「1」を加算して外れ図
柄にして表示するものである。なお、本実施形態では、
普通図柄と同様に、特別図柄においても大当りの確率変
動を行っており、この確率変動時(高確率時)には、W
CRND1内の「3・67・173・251・331」
の値が大当り決定用のランダム数となる。
【0019】次に、前記普通図柄表示器34に表示され
る普通図柄について説明する。普通図柄は、図11に示
すように、「0・2・4・6・8・F」の6種類であ
り、1図柄の表示時間を0.040秒とした1周期
(0.240秒)で変動表示される。また、これらの普
通図柄に対しては、図12に示すように、0.002秒
毎に1ずつ加算される当り決定用のWCRND2(3〜
13)と、0.002秒毎に1ずつ加算され且つ割り込
み処理余り時間に1ずつ加算される普通図柄表示用のW
CRND F(0〜5)と、が設けられている。WCR
ND F(0〜5)の各ランダム数は、図13に示すよ
うに、「0・2・4・6・8・F」の各普通図柄に対応
して設けられている。また、WCRND2(3〜13)
からのランダム数の抽出において、図14に示すよう
に、「3」の値が抽出されて当りと判定されると、普通
図柄表示器34にWCRND Fデータの「5」に対応
する「F」の当り図柄を表示して普通可変入賞球装置5
を所定時間開放(入賞口の拡大)する。一方、WCRN
D2で「3」以外の値が抽出されて外れと判定される
と、WCRND Fデータの値を抽出し、この値に対応
する外れ図柄を普通図柄表示器34に表示する。なお、
WCRND2で外れと判定されたにも関わらずWCRN
Fで抽出された値が偶然にも当り図柄となる場合に
は、「0」の外れ図柄を選択してこれを普通図柄表示器
34に表示するものである。また、上記WCRND2か
らの抽出データの判定は、当り確率が通常時の場合であ
り、高確率時には、WCRND2から抽出された値が
「3〜12」のうち何れかの値で当りと判定する一方、
それ以外の「13」の値で外れと判定するようになって
いる。
【0020】次に、上記した普通図柄表示器34での普
通図柄の変動動作を図15乃至図17のタイムチャート
に基づいて説明する。先ず、図15において、通過玉検
出器15(図15中には、始動玉検出器と記載)がON
すると、これと同時にWCRND2及びWCRND
の抽出及び格納が行われる。その後、通過玉検出器15
のONから所定時間(0.002秒)が経過すると、格
納したWCRND2の読み出し及び判定を行い、その
0.002秒後に普通図柄の変動を開始する。そして、
通過玉検出器15のONから所定時間(29.500
秒)後に変動を停止する。なお、図15に示す条件1で
ある確率変動時あるいは短縮変動時には、普通図柄の変
動時間が5.000秒に短縮され、図15に示す条件2
である確率変動時に普通図柄の始動記憶が3個以上ある
場合あるいは短縮変動時に普通図柄の始動記憶が3個以
上ある場合には、普通図柄の変動時間が2.000秒に
短縮されるものである。そして、通常確率時において停
止表示される普通図柄が当り図柄のときには、図16
(A)に示すように、普通図柄が停止してから所定時間
(0.500秒)後に普通可変入賞球装置5を0.50
0秒間開放する。その後、通過玉検出器15への通過記
憶がある場合には、普通可変入賞球装置5の閉鎖から
0.002秒後に、格納したWCRND2の読み出し及
び判定を行い、その0.002秒後に再度普通図柄の変
動を開始する。なお、このときの普通可変入賞球装置5
の開放動作は0.500秒間ではあるが、入賞玉が1個
入れば時間に満たなくてもその時点で開放を終了するも
のである。
【0021】また、確率変動時(高確率時)又は短縮変
動時において停止表示される普通図柄が当り図柄のとき
には、図16(B)に示すように、普通図柄が停止して
から所定時間(0.500秒)が経過すると普通可変入
賞球装置5を2.900秒間開放し、2.000秒のイ
ンターバルを置いた後に再度2.900秒間開放する。
その後、通過玉検出器15への通過記憶がある場合に
は、普通可変入賞球装置5の閉鎖から0.002秒後
に、格納したWCRND2の読み出し及び判定を行い、
その0.002秒後に再度普通図柄の変動を開始する。
なお、このときの普通可変入賞球装置5の開放動作は
2.900秒を2回繰り返すものであるが、それぞれの
開放において入賞玉が3個入れば時間に満たなくてもそ
の時点で開放を終了するものである。一方、停止表示さ
れる普通図柄が外れ図柄となった後に通過玉検出器15
への通過記憶がある場合には、図17に示すように、普
通図柄が停止してから所定時間(1.002秒)後に格
納したWCRND2の読み出し及び判定を行い、その
0.002秒後に再度普通図柄の変動を開始する。
【0022】次に、特別図柄及び普通図柄の確率変動に
ついて説明すると、図19に示すように、大当り時(条
件装置の作動時)に特別可変表示装置30に「1」
「3」「5」「7」「9」のうちいずれかの同一図柄の
ゾロ目(大当り図柄であり且つ確変図柄)が停止表示さ
れて大当り遊技状態となると、その後、無条件に確率変
動が所定回数(図19では2回)繰り返し行われる。こ
の確率変動は、確変図柄での特定遊技状態(大当り遊技
状態)発生の終了を契機に高確率に変動させた後、確変
図柄以外での特定遊技状態の発生を契機に通常時の確率
に戻す。また、確変時に再度確変図柄で大当りした場合
には、その時点から再度確率変動が所定回数(2回)繰
り返される。なお、確率変動の制御は、本実施形態中に
記載の制御に限定するものではなく、例えば特別図柄あ
るいは普通図柄いずれか一方の図柄のみを確率変動制御
してもよい。
【0023】次に、前記報知ランプ21a・21bの点
灯動作による短縮及び確率の各変動報知について図18
を参照して説明する。なお、左側の報知ランプ21a
は、短縮変動中の旨を遊技者に報知するためのランプで
あり、右側の報知ランプ21bは、確率変動中の旨を遊
技者に報知するためのランプである。図18に示すよう
に、通常時は、左右の各報知ランプ21a・21bが消
灯される。これに対して、短縮変動中では、左側の報知
ランプ21aのみが点灯されることでその旨が報知され
る。また、確率変動中の場合は、前述したように特別図
柄及び普通図柄の確率変動に伴って普通図柄の短縮変動
が行われるため、確率変動中の旨を報知する右側の報知
ランプ21bに加えて短縮変動中の旨を報知する左側の
報知ランプ21bが共に点灯される。
【0024】次に、前記ランク表示シール60について
図20乃至図22を参照して説明する。このランク表示
シール60は、遊技上の特定要素における他の遊技機と
の間でのランク付けを遊技者に認識させるためのもので
あり、図20(A)に示すように、大当り確率60b等
の各特定要素に対して「☆」が1〜5個の範囲で設けら
れることでランク付けの表示を行っている。なお、ラン
ク表示シール60では、「☆」の数が多いほどランクが
高く遊技者に有利な設定となっている。より具体的な表
示内容について説明すると、ランク表示シール60の上
端部分には、遊技機の機種名(CRフィーバーワンG
P)60aが記され、その下方部分には、各特定要素6
0b〜60lの名称とこれらに対応する「☆」とが記さ
れている。また、このような各特定要素60b〜60l
に対する「☆」の数は、図22の一覧表図に基づいて決
定されている。大当り確率60bは、1/371(図2
0(A)参照)であるため、図22の一覧表図より
「☆」の数が2個と決定される。平均投資金額60c
は、1/371の大当り確率60bということで特別図
柄を371回変動させれば確率上1回当ることになるの
で、この場合では特別図柄を371回変動させるのに必
要な金額となり、1000円で15回の変動を基準値と
することによって371÷15×1000≒24733
(円)となる。従って平均投資金額60cは、図22の
一覧表図より「☆」の数が2個と決定される。平均遊技
時間60dは、大当りするまでにかかる時間のことであ
り、1分間に6回の変動を基準値とすることによって3
71÷6≒62(分)となり、「☆」の数が2個と決定
される。なお、大当り出玉数60eは、1回の大当りで
得られる賞品玉数のことである。平均ラウンド数fは、
特別可変入賞球装置の開放(開放サイクル)の平均回数
のことであり、後述する第2種の遊技機では、特に機種
を選択するのに重要となる。操作性60gは、遊技する
上で打ち込み位置の変更を要するものなど操作技術の介
入度のことである。確率変動突入率60hは、大当りと
なる図柄のうち確率変動と図柄の割合のことである。確
率変動継続回数60iは、初回当り+確変後当った回数
の平均値(計算値)のことである。平均継続出玉数60
jは、大当り出玉数×確率変動継続回数のことである。
平均大当り出玉数60kは、大当り出玉数×平均大当り
回数のことである。平均大当り回数60lは、継続する
ものとしないものを合せた平均大当り回数のことであ
る。
【0025】以上のように、本実施形態の遊技機では、
遊技上の特定要素における他の遊技機との間でのランク
付けを遊技者に認識させるためのランク表示シール60
を遊技盤1上に貼付して設けている。このため、遊技者
は、各種遊技機間での遊技特徴の比較検討が一目で行
え、遊技機の特定要素を理解した上で遊技できる。
【0026】なお、ランク表示シール60によって遊技
盤1上にランク付け表示される特定要素は、上記した各
特定要素60b〜60lに限定するものではなく、遊技
機の遊技特徴となり得る要素であればよく、例えば、そ
の他として普通図柄の短縮変動等が特定要素としてあげ
られる。また、各特定要素60b〜60lの総合評価を
特定要素に加えることで遊技機全体をランク付けするこ
とも可能である。さらには、ランク表示シール60によ
るランク付け表示のフォーマットについても本実施形態
のものに限定するものではない。例えば、図20(B)
に示すように各特定要素を点数制にしこの合計値を最終
的に「☆」の総合評価によってランク付け表示したり、
図20(C)に示すようにランク付けする他の遊技機、
あるいはランク付けの対象外となり且つ知名度の高い他
の遊技機の機種名を各特定要素毎で設定順に帯グラフ状
に表示し、この帯グラフに当該遊技機の設定を目盛った
り、図20(D)に示すように各特定要素毎のランク付
け順位(過去の機種と合せて良い順に並べた順位)を表
示したり、図21に示すように各特定要素のランク付け
をレーダーチャートに表示することで、ランク付け表示
を行ってもよい。
【0027】ところで、本実施形態では、遊技盤1上に
貼付されたランク表示シール60を本発明のランク表示
手段としているが、ランク表示手段の構成はこれに限定
するものではなく、図23に示すようにパチンコ遊技機
の主要構成部(遊技盤1を含む)のほぼすべてが集約し
て設けられる枠基体61と、該枠基体61の前面上部に
開閉自在に設けられるガラス保持枠62との間の下側一
隅部に挟装した三角形状のランク表示板63をランク表
示手段として設けることも可能である。また、ランク表
示板63は、遊技説明用の表示板にランク付け表示の内
容を追加したものであってもよい。なお、ランク表示シ
ール60やランク表示板63をランク表示手段とした場
合は、安価に且つランク表示の更新が容易に行える利点
がある。その他の構成としては、遊技盤1上にランク表
示内容を直接印刷したり、可変表示装置(例えば、前記
特別可変表示装置30を構成するLCD表示器33を兼
用)に前述したようなランク付け表示を行わせることも
可能であり、このような場合は、シール60や板63と
違い偽造が困難になるため表示の信頼性が向上する利点
がある。また、前記スピーカ26からの音声発生によっ
てランク付けを遊技者に報知することも可能である。
【0028】また、本実施形態では、特別可変表示装置
30をLCD表示器33にて構成しているが、特にこれ
に限定するものではなく、CRT、LED、VFD、E
L、あるいはプラズマによる表示器や、ドラム式、ベル
ト式、あるいはリーフ式にて構成することも可能であ
る。さらに、本実施形態では、普通可変入賞球装置5、
始動玉検出器8、特別可変入賞球装置9、特別可変表示
装置30、及び普通図柄表示器34を備えた遊技機(こ
れを俗に第1種の遊技機という)を例示しているが、特
にこれに限定するものではなく、以下に例示する第2種
あるいは第3種の遊技機に本発明のランク表示手段を適
用しても構わない。
【0029】先ず、第2種の遊技機の機能及び構成を図
24及び図25に基づいて第二実施形態として説明す
る。図24において、第二実施形態に係る遊技機(図示
ではパチンコ遊技機)の遊技盤111には、ほぼ円状に
誘導レール112が植立され、この誘導レール112に
よって囲まれる領域が打玉の落下する遊技領域113を
構成している。遊技領域113のほぼ中央には、可変入
賞球装置140が配設されている。可変入賞球装置14
0は、後に詳述するように、7セグメントLED145
a・145bからなる普通図柄表示器145と、一対の
玉受部材155a・155bと、該玉受部材155a・
155bによって受け入れられた入賞玉が流下する入賞
空間157と、該入賞空間157の底面を構成する下部
玉転動板158で導かれた入賞玉が誘導される特定入賞
領域149を含む複数の入賞領域149・150a・1
50bとを有し、打玉が始動入賞玉検出器117・12
1で検出されたときや、あるいは後述する大当り遊技状
態(特定遊技状態ともいう)となったときに玉受部材1
55a・155bが左右方向に開閉動作して打玉を受け
入れ易いようになっている。なお、可変入賞球装置14
0については、後に詳述する。
【0030】可変入賞球装置140の下方には、電動役
物からなる始動入賞装置114が配設されており、該始
動入賞装置114は、始動入賞口115と、該始動入賞
口115の上端部に設けられた左右一対の開閉片116
a・116bと、始動入賞口115に入賞した打玉を検
出する始動入賞玉検出器117と、を備えている。開閉
片116a・116bは、それぞれ遊技盤111の裏面
に配置された図示しないソレノイドの駆動に基づいて傾
動位置と垂直位置との間で変動自在となっている。そし
て、開閉片116a・116bは、その上方に設けられ
た障害釘119との位置関係より、ソレノイドがONさ
れたときには、始動入賞口115を開放する傾動状態と
なる一方、ソレノイドがOFFされたときには、始動入
賞口115を閉塞する垂直状態となる。なお、開閉片1
16a・116bの開放動作は、後述する普通図柄表示
器145に予め定めた特定表示結果(当り図柄)が導出
されたときに行われるものである。始動入賞玉検出器1
17は、始動入賞口115への入賞玉を検出することで
可変入賞球装置140の玉受部材155a・155bに
対して所定時間(例えば、0.6秒)の開放動作を2回
行わせるようになっている。また、始動入賞装置114
の左右側方には、それぞれ始動入賞玉検出器121を内
蔵した始動入賞口120が配置されており、該始動入賞
口120に打玉が入賞すると、これを始動入賞玉検出器
121が検出することで、可変入賞球装置140の玉受
部材155a・155bに対して所定時間(例えば、
0.3秒)の開放動作を1回行わせるようになってい
る。なお、このように始動入賞玉検出器117・121
の入賞検出に伴って玉受部材155a・155bが開放
動作を行う状態を始動遊技状態という。
【0031】また、可変入賞球装置140の左側方に
は、図柄作動検出器123を内蔵してなる作動通過口1
22が配置されており、該作動通過口122は、通過す
る打玉を図柄作動検出器123で検出することで、普通
図柄表示器145に表示結果を導出させるようになって
いる。なお、遊技領域113には、上記した構成以外に
も、通常の入賞口124や、チューリップ式入賞口12
5や、ランプ付風車126や、風車(符号なし)等が配
設されている。入賞口124は、可変入賞球装置140
の右側方に配置され、その内部に肩ランプ127を内蔵
し、チューリップ式入賞口125は、可変入賞球装置1
40の下部側方に配設され、その内部に袖ランプ128
が内蔵されている。更に、遊技領域113の中央両端に
は、サイドランプ129も配設されている。これらの肩
ランプ127、袖ランプ128、及びサイドランプ12
9は、始動入賞時や大当り遊技状態時等に点灯または点
滅して遊技者にその旨を報知するためのものである。ま
た、遊技領域113の最下方には、上記したいずれの入
賞口、あるいは可変入賞球装置140にも入賞しなかっ
た打玉が取り込まれるアウト口130が形成されてい
る。なお、図示しないが、本実施形態のパチンコ遊技機
には、前記誘導レール112の外周に沿って配されるレ
ール飾りランプやパチンコ遊技機の前面上部に配される
遊技効果ランプが設けられると共に、遊技の進行に応じ
て発声される効果音を出すためのスピーカも設けられて
いる。
【0032】次に、可変入賞球装置140について図2
5を参照して説明する。図25において、可変入賞球装
置140は、前記遊技盤111の表面に取り付けられる
取付基板141を有している。取付基板141のほぼ中
央には、縦長状の窓開口147が形成され、該窓開口1
47の上縁部に沿って逆さ「コ」字状の上方枠142が
突設されている。この上方枠142の上辺は、打玉を誘
導するように誘導部として形成され、この誘導部に受け
止められた打玉は、取付基板141に形成された通常入
賞口143に入賞するようになっている。また、上方枠
142の前面には、上部装飾板144が取り付けられ、
該上部装飾板144には、「0〜9」の数字(普通図
柄)を可変表示し得る2つの7セグメントLED145
a・145bからなる普通図柄表示器145が臨設され
ている。また、普通図柄表示器145の両側には、複数
(4つ)の通過記憶表示LED146が設けられてい
る。この通過記憶表示LED146は、前記作動通過口
122への打玉の通過数を4個の範囲内で順次記憶表示
(点灯表示)するものである。もちろん、その点灯表示
は、普通図柄表示器145が変動表示される毎に順次消
灯されるものである。
【0033】ところで、普通図柄表示器145は、前記
図柄作動検出器123での打玉の検出動作に伴い各LE
D145a・145bでの普通図柄の変動を開始し、所
定時間の経過後停止図柄を表示するものであるが、各L
ED145a・145bに予め定めた特定表示結果(同
一図柄のゾロ目)を導出すると、これに応じて前記始動
入賞装置114の開閉片116a・116bを所定態様
にて開放制御するようになっている。なお、各LED1
45a・145bに変動表示される普通図柄は、それぞ
れ「0〜9」の計10図柄から構成されている。
【0034】また、窓開口147の両側縁部及び下縁部
に沿って上向き「コ」字状の下方枠148が突設されて
いる。下方枠148の下部には、一対の突片からなる特
定入賞領域形成部材149が突設され、その下方枠14
8の中央に特定入賞領域149が形成され、特定入賞領
域149の左右に通常入賞領域150a・150bが形
成されている。そして、特定入賞領域149に入賞した
打玉が遊技盤111の裏面側に設けられた特定入賞玉検
出器151(図24参照)に導かれ、該特定入賞玉検出
器151を作動させると大当り遊技状態となり、後に詳
述するように玉受部材155a・155bを開閉させて
多量の入賞玉が発生するような遊技状態とする。また、
特定入賞領域149の上部両端には、可動片152a・
152bが前後方向に出没するようになっている。この
可動片152a・152bの詳細については、後に詳述
する。また、特定入賞領域149及び通常入賞領域15
0a・150bに入賞した入賞玉は、遊技盤111の裏
面側に設けられた図示しない入賞玉検出器に導かれた
後、該入賞玉検出器を作動させることで、後述する入賞
個数表示LED164に入賞個数を表示するようになっ
ている。更に、特定入賞領域149及び通常入賞領域1
50a・150bの前面には、下部装飾板154が固定
され、可変入賞球装置140の下方部分の装飾効果を高
めている。
【0035】前記上方枠142と下方枠148との間に
は、一対の玉受部材155a・155bが左右方向に開
閉自在に設けられている。玉受部材155a・155b
は、周知のリンク機構を介して図示しない開閉ソレノイ
ドに連結され、該開閉ソレノイドがONとされたとき
に、玉受部材155a・155bが開放して上方枠14
2の両端部との間に打玉の通過可能な大きな間隙が形成
され、遊技者にとって有利な第一の状態となる。一方、
開閉ソレノイドがOFFとされたときには、玉受部材1
55a・155bが起立した状態となってその先端が上
方枠142の両端部と対設して打玉が通過しないように
され、遊技者にとって不利な第二の状態となる。なお、
遊技者にとって不利な第二の状態においては、玉受部材
155a・155bの先端と上方枠142の両端部との
間に打玉が1個通過し得る間隔を形成した入賞し難い状
態を含んでも良い。
【0036】より具体的に開閉ソレノイドの駆動制御に
ついて説明すると、前記普通図柄表示器145の当り表
示に伴う前記開閉片116a・116bの開放動作にお
いて、前記始動入賞口115に打玉が入賞して始動入賞
玉検出器117をONさせると、開閉ソレノイドが2回
ONし、これに伴って玉受部材155a・155bが2
回開閉動作する。また、前記始動入賞口120に打玉が
入賞して始動入賞玉検出器121をONさせると、開閉
ソレノイドが1回ONし、これに伴って玉受部材155
a・155bが1回開閉動作する。そして、玉受部材1
55a・155bの開閉動作中に受け入れられた入賞玉
が特定入賞領域149に入賞して特定入賞玉検出器15
1をONさせると、大当り遊技状態となり、開閉ソレノ
イドはON・OFF状態を繰り返す。このため玉受部材
155a・155bも連続的に開閉動作を繰り返すよう
になっている。しかして、そのような繰り返し回数は、
最高18回に設定され、また18回の動作中に入賞玉が
10個発生した場合には、その時点で開閉ソレノイドの
ON・OFF動作も終了するようになっている(以下、
このような開閉動作を開閉サイクルという)。更に、開
閉サイクルの途中に、再度特定入賞領域149に入賞玉
が入賞した場合には、継続権が成立すると共に直ちに開
閉サイクルを中断し、所定時間のインターバル時間の経
過後、次回の開閉サイクルに移行する。そして、開閉サ
イクルの許容継続回数は、15回許容されるようになっ
ている。
【0037】上記したように、本第二実施形態の可変入
賞球装置140は、大当り遊技状態になると、短時間に
多量の入賞玉を発生させるような構造になっているが、
大当り遊技状態を現出するためには、玉受部材155a
・155bに誘導される入賞玉を前記した複数の入賞領
域のうちの特定入賞領域149に入賞させなければなら
ない。しかして、図示の実施形態において、入賞玉は、
前記窓開口147の後方に形成される入賞空間157を
経て最終的に下部玉転動板158を流下して複数の入賞
領域149・150a・150bに到達することにな
る。そこで、入賞空間157内の構成について以下説明
する。
【0038】上記した玉受部材155a・155bによ
って受け入れられた入賞玉は、前記窓開口147のほぼ
中央に横臥された上下区画板159に到達する。この上
下区画板159は、玉受部材155a・155bで受け
入れた入賞玉を後方に導くよう後方に向かって下り傾斜
している。上下区画板159の下方には、下部玉転動板
158が配置されている。この下部玉転動板158は、
入賞空間157の底面を構成するものであり、入賞空間
157の後方から前方に向けて下り傾斜するように設け
られている。そして、下部玉転動板158の流下端に前
記複数の入賞領域149・150a・150bが臨むも
のである。
【0039】また、入賞空間157の中央には、貯留部
材160が配置され、開閉サイクル中に前記上下区画板
159の後端から落下する入賞玉の一部を貯留し、その
後開閉サイクルの後半において開放するようになってい
る。この貯留部材159の駆動は、図示しない駆動モー
タによって駆動され、その貯留状態と開放状態とを検知
するために駆動モータには、停止位置検出器(図示しな
い)が付設されている。なお、貯留部材160に貯留さ
れた入賞玉が開放されたときには、次に説明する可動片
152a・152bが図示しないソレノイドによって前
方に向かって突出されるため、突出しない場合に比較し
て特定入賞領域149に入賞し易くなっている。下部玉
転動板158の下方から前記特定入賞領域149の上部
両端に出没するように構成される可動片152a・15
2bは、特定入賞領域149の上端縁よりやや高い位置
に設けられると共に、その上面が内側に向かって傾斜す
るようにテーパ状に形成されているため、ソレノイドが
駆動されたときには、通常入賞領域150a・150b
の入賞範囲が縮小されて特定入賞領域149に打玉が入
賞し易くなっている。
【0040】以上、可変入賞球装置140の主要な構成
について説明してきたが、上記した構成以外に、遊技に
関連した数値を表示する表示器や可変入賞球装置140
を光によって装飾する飾りLEDやランプ等も設けられ
ている。具体的には、表示器として、可変入賞球装置1
40の取付基板141の中央左右に、大当り遊技状態中
の開閉サイクルの実行中の継続回数を表示する開成回数
表示LED163や、1回の開閉サイクル中に受け入れ
られた入賞玉数を表示する入賞個数表示LED164が
設けられている。また、装飾用のLEDやランプとし
て、前記玉受部材155a・155bの後面両側に設け
られる役物ランプ165等が設けられている。なお、上
記開成回数表示LED163は、1つの7セグメントL
EDによって構成されているので、2桁の数値を表示す
るときには、一の位の数値を点滅するか、あるいは2桁
となったときに色を変えて表示する。ただし、役物ラン
プ165は、許容継続回数が増加したときに、開成回数
表示LEDの機能を兼用するようになっている。この場
合、許容回数が増加したときにすべての役物ランプ16
5を点灯又は点滅してその旨を報知し、その後、実行継
続回数を表示するために一旦消灯してから、開閉サイク
ルの実行に伴って1個づつ点灯するようにすれば良い。
あるいは、点灯した状態を維持し、実行している開閉サ
イクルに対応する役物ランプ165を点滅したり、ある
いは許容継続回数と実行継続回数を色を変えて表示する
等して、その旨を報知するようにしても良い。
【0041】以上のように、上記した第2種の遊技機に
本発明のランク表示手段(例えば、前記第一実施形態の
ように遊技領域113にランク表示シールを貼付)を適
用し、各遊技機毎に遊技上の特定要素のランク付け表示
を行うことで、第2種における各種遊技機間での遊技特
徴の比較検討が一目で行え、遊技者は遊技機の特定要素
を理解した上で遊技することができる。なお、第2種の
遊技機に適用されるランク表示手段の特定要素として
は、V入賞率(初当り、大当り確率)、継続率(平均ラ
ウンド数)、大当り出玉数、投資金額、遊技時間が対象
となる。なお、大当り出玉数は、最終ラウンドまで継続
したことを前提としたり、あるいは平均ラウンド数に基
づいて算出することができる。また、1回大当りのとき
次の大当りがきやすくなる場合では、その突入率、継続
回数、継続出玉数、平均大当り回数、平均大当り出玉数
も対象とすることができる。
【0042】次に、第3種の遊技機の機能及び構成を図
26及び図27に基づいて第三実施形態として説明す
る。図26において、遊技盤201のほぼ円状に設けら
れた区画レール202の内側が遊技領域203として構
成され、該遊技領域203のほぼ中央に特別入賞装置2
30が配置されている。特別入賞装置230は、可変表
示装置237を構成する特別及び普通の各図柄表示部2
38a・238b・239と可変入賞球装置247を構
成する一対の玉受部材248a・248bと、を含み、
特別図柄表示部238a・238bの表示結果が予め定
めた特定表示結果となって後述する特定領域241に打
玉が誘導されて特定入賞玉検出器223をONさせたと
きに、特定遊技状態の一種である権利発生状態を生起せ
しめるようになっている。なお、特別入賞装置230の
構成については、後に詳述する。
【0043】また、遊技領域203には、複数の入賞口
204・205・207・209・210・214a・
214b・216a・216bと、通過ゲート212
と、ランプ付風車218a・218b、及び風車221
と、サイドランプ220a・220bと、アウト口22
2と、障害釘(一部のみ記載)等とがそれぞれ配設され
ている。まず、複数の入賞口のうち、入賞口204と入
賞口205は、特別入賞装置230の上部に1つの取付
板に一体的に配置されるもので、下部の入賞口205
は、電動ソレノイド206によって開閉されるチューリ
ップ型の電動入賞装置205を構成し、閉じた状態で上
部に位置する天入賞口204によって打玉の入賞が阻止
されるようになっている。ところで、電動入賞装置20
5は、後に詳述する作動入賞口210及び作動通過口2
12に打玉が入賞又は通過して可変表示装置237のう
ちの普通図柄表示部239が予め定めた特定表示結果
(当り図柄)となったときに、所定時間(例えば、2
秒)開放し、その開放中に受け入れた入賞玉を特別入賞
装置230に導くようになっている。また、天入賞口2
04も同様に受け入れた入賞玉を特別入賞装置230に
導くようになっているため、電動入賞装置205に入賞
しなくても権利発生(大当り)することができるので、
後述する普通図柄表示部239が通常変動(29.5
S)中であっても遊技者による玉の打ち止めを回避でき
るようになっている。
【0044】また、特別入賞装置230の下方に配置さ
れる入賞口207は、始動入賞口207と言われるもの
で、始動入賞玉検出器208を内蔵している。しかし
て、上記した権利発生状態中に打玉が始動入賞口207
に入賞して始動入賞玉検出器208をONさせると、特
別入賞装置230に設けられる可変入賞球装置247を
構成する玉受部材248a・248bが一定時間(例え
ば、9.8秒)が経過するまで、又はその一定時間が経
過するまでの間に所定個数(例えば、10個)の入賞玉
が発生するまで開放する。なお、権利発生状態中でない
ときに打玉が始動入賞口7に入賞した時には、単なる入
賞として扱われる。
【0045】ここで、権利発生状態における遊技内容を
簡単に説明すると、前記したように、特別図柄表示部2
38a・238bの表示結果が予め定められた特定表示
結果となって打玉が特定領域241に誘導され特定入賞
玉検出器223をONさせると、権利発生状態(制御的
には、特別装置が作動すると言う)となる。そして、権
利発生状態が継続しているときに、打玉が始動入賞口2
07に入賞して始動入賞玉検出器208をONさせる
と、玉受部材248a・248bが上述した開放動作を
行う。そして、そのような開放動作は、権利発生状態が
継続している限り、打玉が始動入賞口207に入賞する
毎に繰り返される。ただし、権利発生状態の継続は、権
利発生状態中に再度特別図柄表示部238a・238b
の表示結果が特定表示結果となって打玉が特定領域24
1に誘導され特定入賞玉検出器223をONさせたと
き、又は、始動入賞口207に所定個数(例えば、16
個)の打玉が入賞したときに終了するようになってい
る。
【0046】なお、始動入賞口207への入賞は、「所
定個数−1」個までの入賞玉が記憶され、その記憶値に
基づいて玉受部材248a・248bが開放動作される
が、所定個数に達して権利発生状態が消滅した時には、
所定個数に達した時点での開放動作(それが16回以下
の開閉動作であっても)が終了した後には、以降の開放
動作が行われない。したがって、始動入賞口7への入賞
と玉受部材248a・248bの開放動作とが交互に行
われることが望ましいが、本実施形態においては、玉受
部材248a・248bが開放した時に、開放状態の玉
受部材248a・248bが始動入賞口207方向への
打玉の流下を防止するようになっているので、始動入賞
口207への入賞と玉受部材248a・248bの開放
動作とが交互に行われる可能性が高くなっている。
【0047】上記した始動入賞口207の一側(図示左
側)側方に配置される入賞口210は、作動入賞口21
0と言われるもので、図柄作動検出器211を内蔵して
いる。しかして、打玉が作動入賞口210に入賞して図
柄作動検出器211をONさせたときには、可変表示装
置237のうちの普通図柄表示部239の変動を開始さ
せ、一定時間が経過したときに、表示結果を導出させる
ものである。この作動入賞口210と同じ機能を有する
ものとして、作動入賞口210の上方に作動通過口21
2が配置されている。作動通過口212にも図柄作動検
出器213が内蔵され、この図柄作動検出器213がO
Nしたときにも、普通図柄表示部239に表示結果を導
出させるものである。なお、作動通過口212は、通過
した打玉を再度遊技領域203に放出させるものである
が、これを入賞口として形成しても良いし、あるいは、
前記作動入賞口210を通過口として形成しても良い。
【0048】また、特別入賞装置230の上部に対応す
る左右側方に設けられる入賞口214a・214bは、
肩入賞口214a・214bと言われるもので、その内
部に肩ランプ215a・215bを内蔵している。特別
入賞装置230の下部の左右側方に設けられる入賞口2
16a・216bは、袖入賞口216a・216bと言
われるもので、その内部に袖ランプ217a・217b
を内蔵している。なお、始動入賞口207の他側(図示
右側)側方に配置される入賞口209は、単に打玉を入
賞させる通常の入賞口209を構成するものである。
【0049】遊技領域203に設けられる風車のうち、
風車221は、単に打玉の流下方向を変化させる通常の
風車であるが、前記天入賞口204の左右側方に設けら
れるランプ付風車218a・218bは、風車部分を照
明する風車ランプ219a・219bを有し、前記した
肩ランプ215a・215b、袖ランプ217a・21
7b、及び遊技領域203の両端部に設けられるサイド
ランプ220a・220b等共に、権利発生状態中等に
所定の態様で表示制御されるようになっている。なお、
図示しないが、それらのランプと同じ機能を有するもの
として遊技領域203の外周を飾るレール飾りランプ
や、遊技機の上部を飾る遊技効果ランプも設けられてい
る。
【0050】また、遊技領域203の最下方には、いず
れの入賞口又は入賞装置にも入賞しなかったアウト玉を
回収するアウト口222が設けられている。一方、遊技
盤201の裏面には、特別入賞装置230の特定領域2
41や可変入賞球装置247を構成する玉受部材248
a・248bに入賞した入賞玉を検出する検出器223
・224が設けられている。即ち、特定領域241に入
賞した入賞玉を検出し且つ権利発生状態の発生及び消滅
の信号を導出する特定入賞玉検出器223と、玉受部材
248a・248bの開放中に受け入れられた入賞玉を
計数するために検出する入賞玉検出器224が遊技盤2
01の裏面に止着されている。なお、図示しないが、遊
技機には、遊技の進行に応じて発声される効果音を出す
ためのスピーカも設けられている。
【0051】次に、遊技領域203の中央に配置される
特別入賞装置230の構成について図27を参照して説
明する。図27は、特別入賞装置230の正面図であ
る。図において、特別入賞装置230は、前記遊技盤2
01の表面に取り付けられる取付基板231を有し、そ
の取付基板231に可変表示装置237と可変入賞球装
置247とが一体的に形成されている。ところで、取付
基板231には、前記可変表示装置237及び特定領域
241を内部に含むほぼ円状の囲い枠232が突設さ
れ、該囲い枠232の上部に前記電動入賞装置205に
入った玉を受け入れる玉入口233が切欠形成されてい
る。
【0052】この玉入口233には、図示しない駆動モ
ータによって回転する回転体234が臨むように配置さ
れる。回転体234は、玉入口233から落入する打玉
を受け止める受止部を有し、その受止部で受け止めた玉
を半回転した位置で下方に向けて落下するようになって
いる。また、回転体234は、電源投入時から一定の周
期で回転駆動されるが、次に説明する図柄停止検出器2
35がONしたときには、その周期が長くなるように制
御される。また、回転体234の受止部が上方を向いた
位置か否かを検出するために停止位置検出器(図示しな
い)が設けられている。なお、前記電動入賞装置205
の開放中に複数個の打玉が玉入口233に導かれたとき
には、先頭の玉が回転体234の回転によって下方に落
下されて受止部が再度上方の位置に来るまで次位の玉
は、玉入口233部分及び玉入口と電動入賞装置205
の下端部との間で待機している。
【0053】上記した回転体234の回転によって下方
に落下する打玉は、その落下する過程で図柄停止検出器
235を通過する。図柄停止検出器235がONする
と、次に説明する可変表示装置237のうち常に可変表
示している特別図柄表示部238a・238bの可変表
示動作(以下、変動という)が停止して表示結果を導出
する。特別図柄表示部238a・238bの表示結果が
予め定めた特定表示結果(大当り図柄)であるときに
は、特定領域241を開閉する誘導部材242を駆動す
る図示しない誘導ソレノイドが所定時間ONされる。な
お、回転体234と図柄停止検出器235とは、その前
面を装飾板236によって被覆されている。
【0054】図柄停止検出器235の下方であって取付
基板231の表面には、可変表示装置237が臨むよう
に配置されている。この可変表示装置237は、特別図
柄表示部238a・238bと普通図柄表示部239と
によって構成され、左右の特別図柄表示部238a・2
38bは、前記図柄停止検出器235の検出信号に基づ
いて停止制御され、中央の普通図柄表示部239は、前
記図柄作動検出器211・213の検出信号に基づいて
変動制御されるようになっている。
【0055】上記した可変表示装置237の下方には、
前記図柄停止検出器235を通過した打玉を受け止める
回転体240が設けられている。この回転体240は、
図示しない駆動モータによって回転駆動され、通常は、
打玉を受け止める凹部が上を向いており、図柄停止検出
器235の検出信号が導出された後、微少時間遅れて回
転を開始し、1回転して停止する。そして、停止位置
(凹部が上を向いた位置)を検出するために図示しない
停止位置検出器が設けられている。なお、回転体240
が1回転する間に、当然のことながら、凹部に受け入れ
られた打玉は、下方に向けて落下する。
【0056】回転体240の下方には、落下する打玉を
通常の入賞とする通常領域244が形成され、該通常領
域244と回転体240との間に特定領域241が設け
られている。通常領域244は、前記囲い枠232の最
下方部分に形成され、その最下方部分の囲い枠232で
受け止められた打玉を取付基板231に開設された開口
から遊技盤201の裏面に導くように構成されるもので
ある。
【0057】また、特定領域241も取付基板231の
ほぼ中央に開設された開口として形成されている。この
ため、特定領域241に打玉を導くために取付基板23
1の表面に対して直行する方向であって前後方向にスラ
イド可能な誘導部材242が設けられている。この誘導
部材242は、通常時、その先端部が取付基板231と
同一平面となる位置に没入して特定領域241を閉塞
し、前記特別図柄表示部238a・238bが特定表示
結果を表示したときに、図示しない誘導ソレノイドが一
定時間の間駆動されて誘導部材242が前方に突出され
る。したがって、特別図柄表示部238a・238bが
特定表示結果を表示したときに、前記回転体240から
落下される打玉は、誘導部材242に受け止められて特
定領域241に入賞し、前記した特定入賞玉検出器22
3をONさせる。一方、特別図柄表示部238a・23
8bが特定表示結果を表示しなかったときは、誘導部材
242が没入しているので、回転体240から落下され
る打玉は、その下方の通常領域244に導かれて単なる
入賞玉として処理される。なお、取付基板231には、
突出した誘導部材242上に落下した打玉が左右にこぼ
れ落ちないように、特定領域形成突片243a・243
bが突設されている。
【0058】ところで、打玉が特定領域241に導かれ
て特定入賞玉検出器223をONさせたときには、前記
したように、権利発生状態を生起せしめるか、又は権利
発生状態を終了せしめるかのいずれかであるが、権利発
生状態を生起せしめる場合、特別図柄表示部238a・
238bが特定表示結果となった後に特定入賞玉検出器
223がONしたという正規の遊技手順を経たときだけ
に、権利発生状態となるようにしても良いし、あるいは
特定入賞玉検出器223だけがONしたという正規の遊
技手順を経ないときでも、権利発生状態となるようにし
ても良い。ただし、特定入賞玉検出器223だけがON
したときには、予め定めた処理が実行されるための出力
が基本制御回路(図示しない)から導出されるようにな
っている。
【0059】また、取付基板231に突設された囲い枠
232の内側中央両サイドには、7セグメントLEDか
らなる表示器245・246が設けられている。一方
(図示左側)の表示器245は、開成回数表示LED2
45と言われるもので、権利発生中における玉受部材2
48a・248bの開放回数を表示するものである。ま
た、他方(図示右側)の表示器246は、入賞個数表示
LED246と言われるもので、始動入賞に基づく玉受
部材248a・248bの1回の開放中に受け入れられ
た入賞玉数を表示するものである。
【0060】しかして、開成回数表示LED245は、
権利発生状態が生起されたときに「6」という数字を点
滅表示し、玉受部材248a・248bの開放状態が終
了する毎に順次点滅する数字をカウントダウンして
「0」の点滅とし、更に、玉受部材248a・248b
の開放状態が終了する毎に「9」〜「1」の点灯状態の
数字をカウントダウンするものである。つまり、数字の
点滅状態は、二桁の数字の一の位の数値を表示するもの
であり、数字の点灯状態は、一桁の数字の一の位の数値
を表示するものである。これにより、玉受部材248a
・248bの開放回数の残余回数を容易に理解すること
ができる。
【0061】取付基板231の下方部両側には、可変入
賞球装置247を構成する一対の玉受部材248a・2
48bが設けられている。この玉受部材248a・24
8bは、周知のリンク部材等を介して連結される図示し
ない開閉ソレノイドによって開閉駆動されるものであ
る。しかして、開閉ソレノイドがONしたときには、玉
受部材248a・248bが開放され、遊技領域203
を落下する打玉を受枠249で受け止めて取付基板23
1に開設された入賞口250に取り込んで入賞玉とし、
その入賞玉を図29に示す入賞玉検出器224によって
検出している。なお、本実施形態においては、可変入賞
球装置247を構成する玉受部材248a・248bを
特別入賞装置230と一体的に設けたものを示したが、
これを別体に構成して遊技盤201に配置しても良い。
同様に可変表示装置237も特別入賞装置230と別体
に構成して配置しても良い。また、可変入賞球装置24
7を構成する入賞口250の上方には、4個のLEDか
らなる記憶表示器251が設けられている。この記憶表
示器251は、前記作動入賞口210又は作動通過口2
12へ入賞又は通過した数を4個の範囲内で順次記憶表
示(点灯表示)するものである。もちろん、その点灯表
示は、普通図柄表示部239が変動表示される毎に順次
消灯されるものである。なお、本実施形態では、特別図
柄表示部238a・238b、普通図柄表示部239、
及び可変入賞球装置247を一体的に備えた特別入賞装
置230を示しているが、特にこのような構成に限定す
るものではなく、特別図柄表示部、普通図柄表示部、及
び可変入賞球装置をそれぞれ別体的に遊技盤に設けた構
成とすることも可能である。
【0062】以上のように、上記した第3種の遊技機に
本発明のランク表示手段(例えば、前記第一実施形態の
ように遊技領域203にランク表示シールを貼付)を適
用し、各遊技機毎に遊技上の特定要素のランク付け表示
を行うことで、第3種における各種遊技機間での遊技特
徴の比較検討が一目で行え、遊技者は遊技機の特定要素
を理解した上で遊技することができる。なお、第3種の
遊技機に適用されるランク表示手段の特定要素として
は、前記第一及び第二の実施形態に記載した特定要素の
なかで第3種の遊技機に適用し得るものであればよい。
ただし、第3種の遊技機において大当り確率は権利発生
の確率となり、このような権利発生としては、図柄が揃
って直接権利発生となるものや、メカ的要素によって権
利発生となるものや、図柄とメカ的要素とからなる2段
階判定のものがある。また、ラウンド数は、始動口の有
効個数となる。
【0063】なお、以上のような第一乃至第三の各実施
形態は、本発明を限定するものではなく、本発明の範囲
内で種々の変更が可能である。例えば、遊技機全体をL
CD表示器等の表示装置にて構成する、即ち「打玉」
「可変入賞球装置」等の構成部材を疑似的に表示器に表
示することで遊技機を構成することも可能である。な
お、この場合では、賞球の払出しを得点等で代行しても
良い。また、各実施形態では、いずれも本発明に係る遊
技機をパチンコ遊技機として例示しているが、これに限
らず、スロットマシンあるいはアレンジボールをランク
表示手段を適用する遊技機としてもよい。
【0064】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、遊技機は、遊技上の特定要素に
おける他の遊技機との間でのランク付けを遊技者に認識
させるランク表示手段を備えたので、各種遊技機間での
遊技特徴の比較検討が遊技前に行え、遊技者は遊技機の
特定要素を理解した上で遊技することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における遊技盤を示す正面
図である。
【図2】特別可変入賞球装置等の各種構成部材を取り付
けた取付基板を示す斜視図である。
【図3】同図(A)(B)は、各々、特別可変入賞球装置
内での特定玉の動きを示す縦断面図である。
【図4】同図(A)(B)は、各々、特別可変入賞球装置
内での特定玉の動きを示す横断面図である。
【図5】遊技動作を制御する制御回路を示すブロック図
の一部である。
【図6】遊技動作を制御する制御回路を示すブロック図
の一部である。
【図7】特別図柄の種類を示す一覧表図である。
【図8】大当り図柄の種類を示す一覧表図である。
【図9】特別図柄の変動に用いられる各種ランダム数の
一覧表図である。
【図10】選択されたランダム数によって特別図柄の当
り外れを決定する動作を説明するための簡単なフローチ
ャートである。
【図11】普通図柄の種類を示す一覧表図である。
【図12】普通図柄の変動に用いられる各種ランダム数
の一覧表図である。
【図13】普通図柄とWCRND Fとの関係を示す一
覧表図である。
【図14】選択されたランダム数によって普通図柄の当
り外れを決定する動作を説明するための簡単なフローチ
ャートである。
【図15】通過玉検出器での通過検出に伴う普通図柄の
変動動作を示すタイムチャートである。
【図16】同図(A)は通常時において普通図柄が当り
となるときの普通可変入賞球装置の開放動作を示すタイ
ムチャートであり、また、同図(B)は高確率時におい
て普通図柄が当りとなるときの普通可変入賞球装置の開
放動作を示すタイムチャートである。
【図17】普通図柄が外れた後に通過記憶によって再度
普通図柄が変動する動作を示すタイムチャートである。
【図18】報知ランプの動作条件を示す一覧表図であ
る。
【図19】確変図柄の停止表示による確率変動の動作を
示すタイムチャートである。
【図20】同図(A)〜(D)は、各々ランク表示シー
ルを示す正面図である。
【図21】レーダーチャートのランク表示シールを示す
正面図である。
【図22】ランク付けするための基準表となる一覧表図
である。
【図23】ランク表示板を設けたパチンコ遊技機を示す
正面図である。
【図24】本発明の他の実施形態における遊技盤を示す
正面図である。
【図25】上記遊技盤に設けられる可変入賞球装置を示
す正面図である。
【図26】本発明の他の実施形態における遊技盤を示す
正面図である。
【図27】上記遊技盤に設けられる特別入賞装置を示す
正面図である。
【符号の説明】
1 遊技盤 3 遊技領域 5 普通可変入賞球装置 8 始動玉検出器 9 特別可変入賞球装置(可変入賞球装置) 11 開閉板 12 特定玉検出器 13 入賞玉検出器 15 通過玉検出器 19 特定玉入賞表示LED 30 特別可変表示装置(可変表示装置) 33 LCD表示器 34 普通図柄表示器 35 普通図柄記憶表示LED 36 特別図柄記憶表示LED 42 基本回路 60 ランク表示シール(ランク表示手段) 60b〜60l 特定要素 63 ランク表示板(ランク表示手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の遊技媒体を使用して遊技が行われ
    る遊技機であって、該遊技機は、 遊技上の特定要素における他の遊技機との間でのランク
    付けを遊技者に認識させるランク表示手段を備えたこと
    を特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記遊技機は、特定表示結果を導出した
    ときに所定の遊技価値を付与し得る可変表示装置を備
    え、 該可変表示装置が特定表示結果を導出する確率に関連す
    る事項を前記ランク表示手段がランク付け表示する特定
    要素としたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記遊技機は、所定条件の成立により打
    玉を受け入れ易い状態に変化し得る可変入賞球装置を備
    え、 該可変入賞球装置の作動に関連する事項を前記ランク表
    示手段がランク付け表示する特定要素としたことを特徴
    とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
JP22710595A 1995-08-10 1995-08-10 遊技機 Withdrawn JPH0947566A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22710595A JPH0947566A (ja) 1995-08-10 1995-08-10 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22710595A JPH0947566A (ja) 1995-08-10 1995-08-10 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0947566A true JPH0947566A (ja) 1997-02-18

Family

ID=16855561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22710595A Withdrawn JPH0947566A (ja) 1995-08-10 1995-08-10 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0947566A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002360850A (ja) * 2001-06-11 2002-12-17 Heiwa Corp 遊技機
JP2009061088A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2011200418A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2013027611A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Daikoku Denki Co Ltd 遊技情報表示装置
JP2013052098A (ja) * 2011-09-02 2013-03-21 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2017074400A (ja) * 2016-12-09 2017-04-20 株式会社ソフイア 遊技機

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002360850A (ja) * 2001-06-11 2002-12-17 Heiwa Corp 遊技機
JP2009061088A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2011200418A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2013027611A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Daikoku Denki Co Ltd 遊技情報表示装置
JP2013052098A (ja) * 2011-09-02 2013-03-21 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2017074400A (ja) * 2016-12-09 2017-04-20 株式会社ソフイア 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3998273B2 (ja) 弾球遊技機
JP2006150145A (ja) 遊技機
JP2005095427A (ja) 遊技機
JPH0947566A (ja) 遊技機
JP4365801B2 (ja) 遊技機
US20070021178A1 (en) Gaming machine
JP4931968B2 (ja) メダルセレクタ及び遊技機
JP4052830B2 (ja) 遊技機
JP2008000259A (ja) 遊技機
JP2007289484A (ja) 遊技機
JP4253730B2 (ja) パチンコ機
JP2006187539A (ja) 遊技機
JPH08229212A (ja) パチンコ機
JP2004230073A (ja) 遊技機
JP2003340056A (ja) 遊技機
JP2686968B2 (ja) 弾球遊技機
JP2006204405A (ja) メダルセレクタ及びそれを備えた遊技機
JP3016329B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2854624B2 (ja) 弾球遊技機
JPH08238364A (ja) 弾球遊技機
JP2005288008A (ja) 遊技機
AU2012200828B2 (en) Gaming machine
JPH07148316A (ja) 弾球遊技機
JP2824225B2 (ja) 遊技機用の表示装置
JP2008000445A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20050317

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761