JP4931968B2 - メダルセレクタ及び遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、メダルセレクタ及び遊技機に関する。
例えばスロットマシンやビンゴゲーム機等の遊技機は、メダルを投入することで遊技を行うことが可能になる。この種の遊技機には、投入されたメダルの検知や選別を行うメダルセレクタが内蔵されている。メダルセレクタは、その内部に形成されたメダル通路を取込状態と返却状態に切り替えることができる。また、メダルセレクタにおいてメダル通路の出口付近には、メダルを計数するためのメダルセンサが設けられている。
ところでスロットマシンでは、ゴト等の不正行為を防ぐため、スタートレバーが操作されてリールの始動が許可されると、投入メダルの計数処理を無効にする。また、メダル通路を取込状態から返却状態に切り替えるには一定の時間がかかる。例えばソレノイドを使用してメダル通路を切り替える場合、取込状態から返却状態への切り替えには30〜100ミリ秒程度の時間を要する。このためスタートレバーが操作されたときにメダルセンサの直前までメダルが到達していると、このメダルは、メダル通路の切り替えが間に合わないため返却できないばかりか、投入メダルの計数処理が無効化されているため計数することもできずにスロットマシン内に取り込まれてしまう。
このようなメダルの飲み込みを防ぐため、例えば特許文献1には、投入されたメダルが流下する傾斜路61において、メダルを排出するメダルキャンセル装置63の下流に投入メダルを計数するための投入メダル検出器62を設ける一方、メダルキャンセル装置63の上流に通過メダルを検出するための通過メダル検出器64を設け、通過メダル検出器64から通過メダル検出信号が入力されると、投入メダル検出器62から投入メダル検出信号が入力されるまで、スタートスイッチ32からのスタート信号を無効にするスロットマシン10が記載されている。このスロットマシン10では、通過メダル検出信号が入力されてから投入メダル検出信号が入力されるまでの間、スタートスイッチ32が操作されても回動リールを始動させないようにしており、これによりスタートスイッチ32が操作されたときに投入メダル検出器62の直前まで到達しているメダルがあったとしても、このメダルを飲み込まずに投入メダルとして計数できるようにしている。
特開平7−108081号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたスロットマシン10において傾斜路61にメダルが2連続で連なって流れてくると、2つ目のメダルを飲み込むおそれがある。つまり、1つ目のメダルの通過に伴って投入メダル検出器62から投入メダル検出信号が入力された時点でスタート信号を無効にする期間が終了するため、その直後にスタートスイッチ32が操作されると、2つ目のメダルは、メダルキャンセル装置63の動作が間に合わないため傾斜路61から排出できず、しかも投入メダルの計数処理が無効化されているため計数することもできずにスロットマシン10内に取り込まれてしまう。
また、スロットマシン等の遊技機用のメダルセレクタは、所定の径を有する正規メダルのみによって遊技を行うことを可能にするため、正規メダルよりも小径のメダル(以下、小径メダル)を排除する機構を備える必要がある。特許文献1に記載されたメダルセレクターユニット60では、メダルキャンセル装置63に備わる鉄板67の下部に設けられた開口部(特許文献1の図3参照)が小径メダルを排出する役割を担っているものと考えられる。この場合、メダルセレクターユニット60において小径メダルは、通過メダル検器64で検出された後、投入メダル検器62で検出される前に、メダルキャンセル装置63の部分で排出されることになるので、スロットマシン10では、次の正規メダルを投入しない限りいつまでも投入メダル検出器62からの投入メダル検出信号待ちの状態になり、スタートスイッチ32の無効状態が続いてしまう。このような欠点を補う手段としてタイマーを設けてスタートスイッチ32の無効時間を制限するといったことが考えられるが、そのためにはある程度の容量の制御プログラムを遊技機内に組み込まなければならない。また、通過メダル検出器64よりも上流に小径メダルの排出機構を移設することも考えられるが、いずれにせよ特許文献1に記載されたメダルセレクターユニット60は、設計上の制限が多いものとなっている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、メダルの飲み込みを改善したメダルセレクタ及びこれを用いた遊技機を提供することを解決課題とする。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするため添付図面の参照符号等を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
上述した課題を解決するため、本発明に係るメダルセレクタ(50)は、所定の直径のメダルが自重によって移動し上流から下流に向けて通過可能なメダル通路(50f)と、前記メダル通路(50f)の一部の区間(SE)において前記所定の直径のメダルが当該区間(SE)を通過することができるように当該所定の直径のメダルを支持可能であり、前記区間(SE)を通過する前記所定の直径のメダルを支持するための支持位置(図9(B))と、前記区間(SE)においてメダルを前記メダル通路(50f)から排出するための排出位置(図9(C))とに移動可能な可動ガイド部材(51)と、前記メダル通路(50f)において前記区間(SE)より下流又は前記区間(SE)内の下流側でメダルの有無を検知する第1検知部(58a,58b)と、前記メダル通路(50f)において前記第1検知部(58a,58b)の検知範囲(RD2)より上流で通過物の有無を検知する第2検知部(57,56)とを備え、前記所定の直径のメダルの通過に伴い、前記第2検知部(57,56)の検知結果が通過物ありから通過物なしになる前に前記第1検知部(58a,58b)の検知結果がメダルなしからメダルありになるように、前記第2検知部(57,56)の検知範囲(RD1)における下流端の位置及び前記第1検知部(58a,58b)の検知範囲(RD2)における上流端の位置が定められ、前記第2検知部(57,56)の検知範囲(RD1)の上流端は、少なくとも、前記メダル通路(50f)における前記所定の直径のメダルの最大通過速度と、前記可動ガイド部材(51)を前記支持位置(図9(B))から前記排出位置(図9(C))に移動するのに要する時間との積で定まる距離だけ前記区間(SE)の下流端より上流に位置することを特徴とする。
以上の構成によれば、メダルセレクタにおいて第2検知部の検知範囲は、第1検知部の検知範囲の直前に位置する。また、遊技の開始が許可されると投入メダルの計数が無効になる遊技機に本発明に係るメダルセンサを搭載し、この遊技機において、第2検知部の検知結果が通過物ありの場合は当該検知結果が通過物なしになるまで、遊技の開始が指示されてもその開始を許可しないようにすれば、遊技の開始が指示されても第2検知部の検知範囲内にメダルが1つ以上存在する場合は、第2検知部の検知範囲内にメダルが1つも存在しない状態になるまで、メダルの計数を継続させることが可能になる。従って、遊技の開始が指示されたときに第1検知部の検知範囲(メダルの計数位置)の直前にメダルが2連続で連なって流れていても、それら2つのメダルを飲み込むことなく投入メダルとして計数することができる。また、第2検知部の検知範囲における上流端の位置を、メダルを飲み込む可能性のある範囲より上流に定めることができるので、メダルの飲み込みを確実に防ぐことができる。
このように本発明によれば、メダルの飲み込みを改善することが可能なメダルセレクタを提供することができる。
なお、第2検知部は、通過物として、メダルを検知する構成であってもよいし、メダルとメダル以外の通過物体(例えばゴト器具)を検知する構成であってもよい。また、第1検知部と第2検知部の各々は、複数のセンサで構成されていてもよいし、1つのセンサで構成されていてもよい。また、所定の直径を有するメダル(正規メダル)よりも小径のメダルを排除するための区間(SE)は、第1検知部の検知範囲の下流端よりも上流にあればよい。
また、上述したメダルセレクタ(50)において、前記第2検知部(57,56)の検知範囲(RD1)における下流端と、前記第1検知部(58a,58b)の検知範囲(RD2)における上流端との距離は、前記所定の直径(2r)未満である。
また、上述したメダルセレクタ(50)において、前記メダル通路(50f)の一方の側面には、前記所定の直径のメダルの上端部を支持するための支持部(51c)と、前記メダル通路(50f)における前記支持部(51c)の下側部分を切り欠いた切欠部(50k)とが設けられており、前記第2検知部(57,56)は、当該第2検知部(57,56)の検知範囲(RD1)において通過物と接触し、通過物が接触すると前記メダル通路(50f)の他方の側面方向に押し込まれると共に接触中の通過物に対して前記一方の側面方向に押力を与える接触部材(56)と、前記接触部材(56)の位置に基づいて通過物の有無を検知するセンサ(57)とを備え、少なくとも前記接触部材(56)の一部と前記切欠部(50k)の一部が前記メダル通路(50f)を挟んで対向している構成としてもよい。
この構成によれば、所定の直径のメダルより小さい小径メダルは、メダルの上端部が支持部によって支持されないことに加え、接触部材によって切欠部方向に押されるので、切欠部において斜めに傾く。このためメダル通路の途中で小径メダルを傾けて通路外に排出することができる。このように第2検知部は、メダルの飲み込みを防ぐ役割の他に、小径メダルをメダル通路の途中で排出する手段としても機能する。
また、上述したメダルセレクタ(50)において、前記接触部材(56)のうち上流部分では、通過物が接触する接触面(56a)と、当該接触面(56a)に対向する前記一方の側面との距離が、下流に向かうほど小さい構成としてもよい。
このような構成にすると、接触部材は、流れてくるメダルに対してスムーズに接触することができるので、メダルを止めて詰まらせてしまうことがない。
また、上述したメダルセレクタ(50)において、前記接触部材(56)の一部は、通過するメダルの進行方向と直交する高さ方向の幅が前記接触部材(56)の他の部分より大きい構成としてもよい。
このような構成にすると、接触部材のうち、他の部分よりもメダルの進行方向と直交する高さ方向の幅が大きい部分で、クレマンゴト器具等の細長い異物を検知することができる。このように第2検知部は、メダルの飲み込みを防ぐ役割の他に、ゴト等の不正行為を検知する手段としても機能する。
また、前記接触部材(56)の前記高さ方向の幅が全体的に幅広であった場合はメダルとの接触が多い分だけ摩擦が増大してメダル詰まりの恐れが高まるが、一部のみが幅広であることで余分な摩擦増大を防ぐことができる。
また、上述したメダルセレクタ(50)において、前記第2検知部(57,56)の検知結果が通過物ありの場合は、当該検知結果が通過物なしになるまで、当該メダルセレクタ(50)を備えた遊技機(1)に対して遊技の開始を許可しないよう指示する制御信号(CTL)を出力する制御部(変形例3:制御回路)をさらに備える構成としてもよい。
この場合、遊技の開始が許可されると投入メダルの計数が無効になる遊技機では、メダルセレクタからの制御信号によって指示される期間において、遊技の開始が指示されてもその開始を許可しないようにすればよいので、メダルの飲み込みを防ぐための制御構成を簡素化できる。
また、上述したメダルセレクタ(50)において、前記第1検知部(58a,58b)の検知結果がメダルありの場合、又は前記第2検知部(57,56)の検知結果が通過物ありの場合は、前記第1検知部(58a,58b)と前記第2検知部(57,56)の両方の検知結果がなしになるまで、当該メダルセレクタ(50)を備えた遊技機(1)に対して遊技の開始を許可しないよう指示する制御信号(CTL)を出力する制御部(変形例3:制御回路)をさらに備える構成としてもよい。
この場合も、遊技の開始が許可されると投入メダルの計数が無効になる遊技機では、メダルセレクタからの制御信号によって指示される期間において、遊技の開始が指示されてもその開始を許可しないようにすればよいので、メダルの飲み込みを防ぐための制御構成を簡素化できる。また、第1検知部の検知範囲の下流端を投入メダルの計数位置とする場合においてもメダルの飲み込みを防ぐことができる。
また、本発明に係る遊技機(1)は、メダルを投入するための投入口(10)と、本明細書の段落0009,0012,0013,0014,0015のいずれかに記載されたメダルセレクタ(50)と、前記メダル通路(50f)の途中で排出されたメダルを返却するための返却口(40a)と、遊技の開始を指示する開始指示手段(12,107,101)と、前記開始指示手段(12,107,101)が遊技の開始を指示すると、前記第2検知部(57,56)の検知結果に基づいて遊技の開始を許可するか否かを決定する決定手段(100A)と、遊技が開始された後、所定の条件が成立すると遊技を終了する遊技終了手段(100A)と、前記第1検知部(58a,58b)の検知結果に基づいて前記所定の直径のメダルを計数する計数手段(100A)とを備え、前記計数手段(100A)は、前記決定手段(100A)が遊技の開始を許可してから前記所定の条件が成立するまでの期間において前記メダルの計数を行わず、前記決定手段(100A)は、前記第2検知部(100A)の検知結果が通過物ありの場合は、当該検知結果が通過物なしになるまで、前記開始指示手段(12,107,101)が遊技の開始を指示しても遊技の開始を許可しない、ことを特徴とする。
以上の構成によれば、第2検知部の検知結果が通過物ありの場合は当該検知結果が通過物なしになるまで、遊技の開始が指示されてもその開始を許可しないようにすることができる。従って、計数手段は、遊技の開始が指示されても第2検知部の検知結果が通過物ありの場合は当該検知結果が通過物なしになるまで、メダルの計数を継続して行うことが可能になる。つまり、遊技の開始が指示されたときに第2検知部の検知範囲内にメダルが1つ以上存在する場合は、第2検知部の検知範囲内にメダルが1つも存在しない状態になるまで、計数手段によるメダルの計数が継続される。従って、遊技の開始が指示されたときに第1検知部の検知範囲(メダルの計数位置)の直前にメダルが2連続で連なって流れていても、それら2つのメダルを飲み込むことなく投入メダルとして計数することができる。
なお、所定の条件が成立するとは、例えば、後述する実施形態に記載したスロットマシン1の場合、入賞判定結果が非入賞(ハズレ)であるという条件と、入賞した賞に応じた遊技価値を付与したという条件のいずれか一方が成立することである。また、遊技の開始とは、例えば、後述する実施形態に記載したスロットマシン1において、リールR1〜R3を始動させることに相当する。また、遊技の開始の許可とは、例えば、後述する実施形態に記載したスロットマシン1において、始動許可フラグをセットし、リールR1〜R3の始動を許可することに相当する。
また、上述した遊技機(1)において、前記決定手段(100A)は、前記開始指示手段(100A)が遊技の開始を指示すると、前記第1検知部(58a,58b)の検知結果と前記第2検知部(57,56)の検知結果に基づいて遊技の開始を許可するか否かを決定し、前記第1検知部(58a,58b)の検知結果がメダルありの場合、又は前記第2検知部(57,56)の検知結果が通過物ありの場合は、前記第1検知部(58a,58b)と前記第2検知部(57,56)の両方の検知結果がなしになるまで、前記開始指示手段(100A)が遊技の開始を指示しても遊技の開始を許可しない構成としてもよい。
この構成によれば、第1検知部の検知範囲の下流端をメダルの計数位置とする場合においてもメダルの飲み込みを防ぐことができる。
また、本発明に係る遊技機(1)は、メダルを投入するための投入口(10)と、本明細書の段落0016又は0017に記載されたメダルセレクタ(50)と、前記メダル通路(50f)の途中で排出されたメダルを返却するための返却口(40a)と、遊技の開始を指示する開始指示手段(12,107,101)と、前記開始指示手段(12,107,101)が遊技の開始を指示すると、前記制御信号(CTL)に基づいて遊技の開始を許可するか否かを決定する決定手段(100A)と、遊技が開始された後、所定の条件が成立すると遊技を終了する遊技終了手段(100A)と、前記第1検知部(58a,58b)の検知結果に基づいて前記所定の直径のメダルを計数する計数手段(100A)とを備え、前記計数手段(100A)は、前記決定手段(100A)が遊技の開始を許可してから前記所定の条件が成立するまでの期間において前記メダルの計数を行わず、前記決定手段(100A)は、前記制御信号(CTL)が遊技の開始を許可しないよう指示している期間中は、前記開始指示手段(12,107,101)が遊技の開始を指示しても遊技の開始を許可しない、ことを特徴とする。
以上の構成であっても上述した遊技機の場合と同様に、遊技の開始が指示されたときに第1検知部の検知範囲(メダルの計数位置)の直前にメダルが2連続で連なって流れていても、それら2つのメダルを飲み込むことなく投入メダルとして計数することができる。また、遊技機では、メダルセレクタからの制御信号によって指示される期間において、遊技の開始が指示されてもその開始を許可しないようにすればよいので、メダルの飲み込みを防ぐための制御構成を簡素化できる。
また、本発明に係る遊技機(1)は、メダルを投入するための投入口(10)と、本明細書の段落0009,0012,0013,0014,0015のいずれかに記載されたメダルセレクタ(50)と、前記メダル通路(50f)の途中で排出されたメダルを返却するための返却口(40a)と、各々が複数種類の図柄を巡回的に可変表示する複数の表示列(R1〜R3)と、前記複数の表示列(R1〜R3)の各々について図柄が表示される位置として一又は複数の表示位置(M1〜M3,U1〜U3,D1〜D3)が設けられており、前記複数の表示列(R1〜R3)ごとに特定した表示位置の組を入賞ライン(L1〜L5)として有効化させることを指示するための第1操作子(11a〜11c)と、前記複数の表示列(R1〜R3)の可変表示の開始を指示するための第2操作子(12)と、前記複数の表示列(R1〜R3)の各々に対応して設けられ、対応する表示列の可変表示の停止を指示するための複数の第3操作子(13a〜13c)と、前記第1操作子(11a〜11c)の操作に応じて入賞ライン(L1〜L5)を有効化させる処理が終了した後、前記第2操作子(12)が操作されたことを検知すると、前記第2検知部(57,56)の検知結果に基づいて前記複数の表示列(R1〜R3)の可変表示の開始を許可するか否かを決定する決定手段(100A)と、前記決定手段(100A)が前記可変表示の開始を許可すると、前記複数の表示列(R1〜R3)を可変表示させ、前記複数の表示列(R1〜R3)の全てが一定の速度で可変表示している状態で前記複数の第3操作子(13a〜13c)の各々が操作されたことを検知すると、対応する表示列の可変表示を停止させる可変表示制御手段(100A)と、前記複数の表示列(R1〜R3)の全ての可変表示が停止した状態において、有効化された入賞ライン上の図柄の並びを検知し、いずれかの賞に入賞したか否かを判定する入賞判定手段(100A)と、前記入賞判定手段(100A)がいずれかの賞に入賞したと判定した場合、入賞した賞に応じた遊技価値を付与する遊技価値付与手段(100A)と、前記第1検知部(58a,58b)の検知結果に基づいて前記所定の直径のメダルを計数する計数手段(100A)とを備え、前記計数手段(100A)は、前記決定手段(100A)が前記可変表示の開始を許可してから前記入賞判定手段(100A)が非入賞と判定するまでの期間、又は前記決定手段(100A)が前記可変表示の開始を許可してから前記遊技価値付与手段(100A)が遊技価値を付与するまでの期間において、前記メダルの計数を行わず、前記決定手段(100A)は、前記第2検知部(57,56)の検知結果が通過物ありの場合は、当該検知結果が通過物なしになるまで、前記第2操作子(12)が操作されたことを検知しても前記可変表示の開始を許可しない、ことを特徴とする。
以上の構成によれば、第2検知部の検知結果が通過物ありの場合は当該検知結果が通過物なしになるまで、第2操作子が操作されても可変表示の開始を許可しないようにすることができる。従って、計数手段は、第2操作子が操作されても第2検知部の検知結果が通過物ありの場合は当該検知結果が通過物なしになるまで、メダルの計数を継続して行うことが可能になる。つまり、第2操作子が操作されたときに第2検知部の検知範囲内にメダルが1つ以上存在する場合は、第2検知部の検知範囲内にメダルが1つも存在しない状態になるまで、計数手段によるメダルの計数が継続される。従って、第2操作子が操作されたときに第1検知部の検知範囲(メダルの計数位置)の直前にメダルが2連続で連なって流れていても、それら2つのメダルを飲み込むことなく投入メダルとして計数することができる。
また、本発明に係る遊技機(1)は、メダルを投入するための投入口(10)と、本明細書の段落0016又は0017に記載されたメダルセレクタ(50)と、前記メダル通路(50f)の途中で排出されたメダルを返却するための返却口(40a)と、各々が複数種類の図柄を巡回的に可変表示する複数の表示列(R1〜R3)と、前記複数の表示列(R1〜R3)の各々について図柄が表示される位置として一又は複数の表示位置(M1〜M3,U1〜U3,D1〜D3)が設けられており、前記複数の表示列(R1〜R3)ごとに特定した表示位置の組を入賞ライン(L1〜L5)として有効化させることを指示するための第1操作子(11a〜11c)と、前記複数の表示列(R1〜R3)の可変表示の開始を指示するための第2操作子(12)と、前記複数の表示列(R1〜R3)の各々に対応して設けられ、対応する表示列の可変表示の停止を指示するための複数の第3操作子(13a〜13c)と、前記第1操作子(11a〜11c)の操作に応じて入賞ライン(L1〜L5)を有効化させる処理が終了した後、前記第2操作子(12)が操作されたことを検知すると、前記制御信号(CTL)に基づいて遊技の開始を許可するか否かを決定する決定手段(100A)と、前記決定手段(100A)が前記可変表示の開始を許可すると、前記複数の表示列(R1〜R3)を可変表示させ、前記複数の表示列(R1〜R3)の全てが一定の速度で可変表示している状態で前記複数の第3操作子(13a〜13c)の各々が操作されたことを検知すると、対応する表示列の可変表示を停止させる可変表示制御手段(100A)と、前記複数の表示列(R1〜R3)の全ての可変表示が停止した状態において、有効化された入賞ライン上の図柄の並びを検知し、いずれかの賞に入賞したか否かを判定する入賞判定手段(100a)と、前記入賞判定手段(100a)がいずれかの賞に入賞したと判定した場合、入賞した賞に応じた遊技価値を付与する遊技価値付与手段(100a)と、前記第1検知部(58a,58b)の検知結果に基づいて前記所定の直径のメダルを計数する計数手段(100a)とを備え、前記計数手段(100a)は、前記決定手段(100a)が前記可変表示の開始を許可してから前記入賞判定手段(100a)が非入賞と判定するまでの期間、又は前記決定手段(100a)が前記可変表示の開始を許可してから前記遊技価値付与手段(100a)が遊技価値を付与するまでの期間において、前記メダルの計数を行わず、前記決定手段(100a)は、前記制御信号(CTL)が遊技の開始を許可しないよう指示している期間中は、前記第2操作子(12)が操作されたことを検知しても遊技の開始を許可しない、ことを特徴とする。
以上の構成であっても上述した遊技機の場合と同様に、第2操作子が操作されたときに第1検知部の検知範囲(メダルの計数位置)の直前にメダルが2連続で連なって流れていても、それら2つのメダルを飲み込むことなく投入メダルとして計数することができる。また、遊技機では、メダルセレクタからの制御信号によって指示される期間において、遊技の開始が指示されてもその開始を許可しないようにすればよいので、メダルの飲み込みを防ぐための制御構成を簡素化できる。
また、上述した遊技機(1)において、前記第1検知部(58a,58b)の検知結果がメダルなしからメダルありに変化したときに前記第2検知部(57,56)の検知結果が通過物なしの場合は、不正行為が行われていることを報知する報知手段(100A,100B,100C)をさらに備える構成としてもよい。
この構成によれば、第2検知部がメダル等の通過物を検知していない状態であるにも係らず第1検知部がメダルを検知した場合に、糸吊りやゴト等の不正行為が行われていると判断してこれを報知することができる。このように第2検知部は、メダルの飲み込みを防ぐ役割の他に、糸吊りやゴト等の不正行為を検知する手段としても機能する。
また、上述した遊技機(1)において、前記第2検知部(57,56)の検知結果が所定時間以上にわたって通過物ありに維持された場合は、前記メダルセレクタ(50)内でメダルが詰まったこと、又は不正行為が行われていることを報知する報知手段(100A,100B,100C)をさらに備える構成としてもよい。
この構成によれば、第2検知部がメダル等の通過物があると検知している状態が所定時間以上続いた場合に、メダルセレクタ内でメダルの詰まりが発生した、又はゴト等の不正行為が行われていると判断してこれを報知することができる。このように第2検知部は、メダルの飲み込みを防ぐ役割の他に、メダルの詰まりや、ゴト等の不正行為を検知する手段としても機能する。
本発明によれば、メダルセレクタや遊技機においてメダルの飲み込みを改善することができる。
スロットマシンの外観を示す斜視図である。 入賞ラインを説明するための図である。 メダルセレクタの外観を示す斜視図(その1)である。 メダルセレクタの外観を示す斜視図(その2)である。 トップAssyとベースAssyを分離した状態を示す斜視図である。 トップAssyの分解斜視図である。 ベースAssyの分解斜視図である。 テンショナーと切欠部について説明するための図である。 メダルセレクタの要部断面図である。 メダルセレクタの要部斜視図である。 図10に示した斜視図に対応する平面図である。 センサの検知範囲とメダルセンサの検知範囲について説明するための図である。 スタートレバーの操作を無効にする無効区間について説明するための図である。 スロットマシンの電気的構成を示すブロック図である。 メイン制御基板とメダルセレクタについて説明するための図である。 正規のメダルがメダル通路を最後まで通過した場合のセンサ及びメダルセンサの信号波形を示すタイミングチャートである。 1遊技の処理の流れを示すフローチャートである。 割込処理の流れを示すフローチャートである。 入力情報処理の流れを示すフローチャートである。 始動制御処理の流れを示すフローチャートである。 スタートレバー無効期間の変形例について説明するための図である。 メダルセレクタ内の制御回路で生成される無効信号について説明するための図である。
以下、添付した図面を参照して本発明に係る実施の形態を説明する。
なお、以下の実施形態では本発明に係るメダルセレクタをスロットマシンに適用した場合について説明する。
<1:スロットマシンの外観構成>
図1は、スロットマシン1の外観を示す斜視図である。
スロットマシン1は、前面が開口した箱状の本体2と、本体2の前面に配置した前面扉3を備える。本体2と前面扉3は、片側で蝶番により固定され開閉できるようになっている。前面扉3は、遊技者によって操作されるボタン類が配置された操作部OPと、リール可変表示装置RLの図柄を視認させるためのリール窓20や遊技に関する情報が表示される表示器類が配置されたパネル表示部DPと、液晶表示器30や電飾装置が配置された演出表示部TPと、受皿部BPを備える。
操作部OPには、メダル投入口10、1枚ベットボタン11a、2枚ベットボタン11b、3枚ベットボタン11c、スタートレバー12、左ストップボタン13a、中ストップボタン13b、及び右ストップボタン13cが設けられている。操作部OPの上面右側に配置されたメダル投入口10は、正規のメダルがちょうど入る大きさを有しており、正規のメダルより直径が大きい非正規メダルや、正規のメダルより厚みのある非正規メダルは投入できないようになっている。また、貯留ベット操作を行うための1枚ベットボタン11a、2枚ベットボタン11b、及び3枚ベットボタン11cが操作部OPの上面左側に配置されている。
ベットボタン11a〜11cの下方には、リールR1〜R3の回転を開始させるためのスタートレバー12が配置され、その右側には左リールR1の回転を停止させるための左ストップボタン13a、中リールR2の回転を停止させるための中ストップボタン13b、及び右リールR3の回転を停止させるための右ストップボタン13cが配置され、遊技の基本の操作順序となる、貯留ベット操作→スタートレバー操作→左ストップボタン操作→中ストップボタン操作→右ストップボタン操作の一連の流れの操作を行い易いようになっている。但し、ストップボタン操作は上記の順序に限らず、左ストップボタン操作→右ストップボタン操作→中ストップボタン操作の順番や、右ストップボタン操作→中ストップボタン操作→左ストップボタン操作の順番等であっても遊技を進行させることができる。
パネル表示部DPには、リール窓20と、入賞ライン表示器21と、遊技ガイド表示器22と、遊技価値情報表示部23が設けられている。リール窓20は、1つのリールにつき3個の連続した図柄をのぞむ透明な合成樹脂板からなり、遊技者は3つのリールで計9個分の図柄をリール窓20を通して目視することができる。このリール窓20の左側には、後述する入賞ラインL1〜L5(図2)の各々に対応した入賞ライン表示器21が設けられており、メダルが1枚投入されると入賞ラインL1に対応した入賞ライン表示器21が点灯し、メダルが2枚投入されると入賞ラインL1に加えて入賞ラインL2及びL3に対応した入賞ライン表示器21が点灯し、メダルが3枚投入されると入賞ラインL1〜L3に加えて入賞ラインL4及びL5に対応した入賞ライン表示器21が点灯するようになっている。また、遊技の結果、いずれかの入賞ライン上に所定の図柄の組み合わせが成立した場合には、成立した入賞ラインに対応した入賞ライン表示器21を点滅させ、遊技者に知らせるようになっている。
また、リール窓20の右側には、入賞した場合や遊技状態に応じて点灯する遊技ガイド表示器22が設けられている。さらにリール窓20の下方に設けられた遊技価値情報表示部23には、貯留装置に蓄えられたクレジット数を表示するクレジット数表示器23aと、所定ゲーム(例えばBBゲーム)中に付与された配当数を累積して獲得枚数の表示を行う獲得枚数表示器23bと、入賞した場合に付与された配当数を表示する配当数表示器23cが設けられている。また、演出表示部TPには、遊技に関する各種の情報が表示される液晶表示器30の他に、遊技の進行状態等に応じて色彩や点灯パターンが変化する電飾LEDや、スピーカ等が設けられている。また、受皿部BPには、メダル払出口40aから排出されたメダルを貯めるメダル受皿40が設けられている。
図2は、入賞ラインL1〜L5を説明するための図である。
9個分の図柄が表示される位置を、それぞれ左リールR1の上段表示位置(U1)、左リールR1の中段表示位置(M1)、左リールR1の下段表示位置(D1)、中リールR2の上段表示位置(U2)、中リールR2の中段表示位置(M2)、中リールR2の下段表示位置(D2)、右リールR3の上段表示位置(U3)、右リールR3の中段表示位置(M3)、右リールR3の下段表示位置(D3)と言う。また、リール窓20上には、水平方向の入賞ラインL1(M1−M2−M3)、L2(U1−U2−U3)、及びL3(D1−D2−D3)と、斜め方向の入賞ラインL4(U1−M2−D3)及びL5(D1−M2−U3)が定められている。
<2:スロットマシンで行われるメダルに関する処理と遊技方法>
(1)投入ベット処理
スロットマシン1では、メダル投入口10にメダルを投入することで遊技を行うことが可能になる。1枚目のメダルの投入で入賞ラインを1本(L1)選択して有効化し、2枚目のメダルの投入で入賞ラインをさらに2本(L2、L3)選択して有効化し、3枚目のメダルの投入で入賞ラインをさらに2本(L4、L5)選択して有効化する。このようにメダルを投入して入賞ラインを有効化することを投入ベット操作と言う。
(2)投入クレジット処理
投入ベット操作によって総ての入賞ラインL1〜L5を有効化した後、遊技者がさらにメダルを投入すると、クレジットとして50枚分までメダルを貯留装置に貯留することができる。貯留したメダルの枚数が50枚に到達した後、遊技者がさらにメダルを投入した場合、投入したメダルはメダル受皿40に戻される。なお、貯留装置とは、遊技を行うために投入されたメダルや入賞により払い出されたメダルをクレジットとして電気的又は磁気的に記憶できる装置のことである。
(3)貯留ベット処理
投入ベット操作の他に、貯留装置に貯留されたクレジットを使用して遊技を開始することができる。この場合、遊技者はベットボタン11a〜11cを操作する。1枚ベットボタン11aが押下された場合は入賞ラインを1本(L1)選択して有効化し、2枚ベットボタン11bが押下された場合は入賞ラインを3本(L1、L2、L3)選択して有効化し、3枚ベットボタン11cが押下された場合は入賞ラインを5本(L1〜L5)選択して有効化する。このようにベットボタン11a〜11cを操作して入賞ラインを有効化することを貯留ベット操作と言う。また、貯留ベット操作と投入ベット操作を合わせて単にベット操作と言う。
(4)配当クレジット処理
遊技者がスタートレバー12を操作するとリールR1〜R3が回転し始め、所定の加速期間を経て全てのリールR1〜R3の回転が一定速度に到達した後、遊技者がストップボタン13a〜13cのそれぞれを押下すると、押下したストップボタンに対応するリールの回転が停止する。全てのリールR1〜R3の回転が停止したときに、有効化された入賞ライン上にあらかじめ定められた図柄の組み合わせが揃うと入賞となり、図柄の組み合わせ(役)ごとに定められた遊技価値が付与される。付与される遊技価値がメダルの配当である場合、メダルはまず貯留装置にクレジットとして貯留される。
(5)配当払出処理
配当を付与する過程で、貯留されたメダルの枚数が50枚に到達した場合は、残りのメダルをメダル受皿40に払い出す。
<3:メダルセレクタの構成>
図3及び図4は、メダルセレクタ50の外観を示す斜視図である。
メダルセレクタ50は前面扉3の裏面に取り付けられている。図3に示すようにメダルセレクタ50の上面左端には、メダル投入口10から投入されたメダルをメダルセレクタ50内に受け入れるための入口50aが設けられている。また、メダルセレクタ50の右側面下部には出口50bが設けられている。メダルセレクタ50は、大別すると、図中手前側のトップAssy50cと、図中奥側のベースAssy50dに区分される。なお、Assyとは、複数の部品を組み合わせた集合部品(ユニット)のことである。また、トップAssy50cとベースAssy50dは、蝶番部50eによって片側が固定され、図4に示すように開閉することができる。このように開閉可能な機構とすることで、メダルセレクタ50の点検や保守を簡単に行えるようにしている。また、このように開閉可能な機構とすることで、メダル詰まりが発生した場合でも、詰まったメダルを容易に取り除くことができる。
図5は、トップAssy50cとベースAssy50dを分離した状態を示す斜視図である。
トップAssy50cとベースAssy50dとの境界面には、入口50aと出口50bをつなぐ下り傾斜したメダル通路50fが形成されている。投入されたメダルは、自重によって入口50aから出口50bに向けてメダル通路50fを通過する。メダル通路50fの側面には、メダルとの摩擦を減らすため複数の溝が形成されている。また、メダル通路50fの一部の区間は、可動自在なメダルガイドレール51によって構成されている。なお、51aはメダルガイドレール51の上端部である。また、メダルガイドレール51の下側部分には、メダルをメダル受皿40に返却するための排出口50gが設けられている。この排出口50gは、スロットマシン1のメダル払出口40aに連通している。
図6は、トップAssy50cの分解斜視図である。
トップAssy50cには、ベースAssy50d側に設けられたメダルガイドレール51の位置や、メダルの通過を阻止する阻止部材55の位置を切り替えるためのブロッカーが設けられている。このブロッカーの構成部品として、ソレノイド52と、アマチュア53(可動片)と、復帰バネと、レバー54と、阻止部材55がトップAssy50cに設けられている。なお、ソレノイド52、アマチュア53及び復帰バネからなる組み合わせを「フラッパーソレノイド」と称することがあり、復帰バネは一般的なフラッパーソレノイドと同様に図6の符号SP1の付近に設けられている。ブロッカーは、アマチュア53の先端部53aによってメダルガイドレール51を動かし、メダル通路50fを取込状態と返却状態に切り替えることができる。また、ブロッカーは、アマチュア53の先端部53b及びレバー54よって阻止部材55を動かし、阻止部材55の先端部をメダル通路50f内に突出させたり、メダル通路50f内から退避させることができる。
また、トップAssy50cには、メダル通路50fにおける通過物(メダルを含む)と接触するテンショナー56と、テンショナー56に付勢力を与えるためのバネSP2と、テンショナー56を回動自在に支持するための軸AX1と、テンショナー56の位置に基づいて通過物の有無を検知するセンサ57が設けられている。本実施形態においては、センサ57としてフォトインタラプタを用いており、テンショナー56はその一部分がセンサ57の発光部と受光部の間の空間を移動可能である。テンショナー56がメダル等の通過物に接触していない状態においては、テンショナー56はセンサ57の発光部から受光部へ向かう光を遮らず、センサ57は通過物なしを意味するHiレベルの検知信号を出力する。一方、後述するようにテンショナー56がメダル等の通過物に接触して軸AX1を中心に回動すると、テンショナー56はセンサ57の発光部から受光部へ向かう光を遮り、これによってセンサ57は通過物ありを意味するLowレベルの検知信号を出力する。本実施形態におけるテンショナー56とセンサ57の組み合わせは本発明の第2検知部の好適な実施形態であるが、第2検知部はこの組み合わせに限定されるものではなく、多種多様な検知手段を採用することができる(変形例は後述)。
また、トップAssy50cには保護カバー50hが取り付けられている。この保護カバー50hは、ソレノイド52が高温になることから主に火傷防止のために取り付けられている。保護カバー50hは、耐熱性及び透過性の高い材料で形成され、トップAssy50cの内部を目視可能である。このため目視による点検が簡単に行える。また、保護カバー50hは、ネジSCによってトップAssy50cの本体に固定される。なお、図6では図示を省略しているが、図7に示すようにネジ留めされた部分にはさらに封印用の保護キャップがカシメ留めされる。これにより保護キャップや保護カバー50hを壊さない限り、トップAssy50cに対して不正な細工ができないようになっている。
なお、メダル通路50fの切り替えについては後述するため説明を控えるが、ここでは阻止部材55に関するブロッカーの動作について説明する。ソレノイド52が非励磁の場合、アマチュア53の先端部53bとレバー54の上端部は離れている。この場合、レバー54は、内蔵しているバネの付勢力によって阻止部材55をベースAssy50d側に押し込んでいる。従って、阻止部材55の先端部は、メダル通路50f内に突き出てメダルの進行を阻止する。一方、ソレノイド52が励磁されると、アマチュア53の先端部53bは、レバー54の上端部をベースAssy50d側に押し込む。この場合、レバー54は、ベースAssy50dとは反対方向に阻止部材55を移動させることになる。従って、阻止部材55の先端部は阻止部材55の内部にあるバネ(非図示)の付勢力によって、メダル通路50f外に退避する。この場合、メダル通路50fを通過中のメダルは、阻止部材55の先端部によって進行を阻止されることなく出口50bに導かれる。
図7は、ベースAssy50dの分解斜視図である。
ベースAssy50dには、メダルガイドレール51と、メダルガイドレール51に付勢力を与えるためのバネSP3と、メダルガイドレール51を回動自在に支持するための軸AX2が設けられている。また、ベースAssy50dには、メダルを計数するためのメダルセンサユニット58が設けられている。このメダルセンサユニット58には、2つのメダルセンサ58a,58bが備わる。本実施形態においてメダルセンサ58a,58bはフォトインタラプタである。本実施形態におけるメダルセンサユニット58は本発明の第1検知部の好適な実施形態であるが、1つ或いは3つ以上のメダルセンサから構成されるものであってもよく、また、メダルセンサとしてフォトリフレクタ等の非接触型センサを用いてもよい(変形例は後述)。
また、ベースAssy50dには保護カバー50iが取り付けられている。保護カバー50iは、透過性の高い材料で形成され、ベースAssy50dの内部を目視可能である。このため目視による点検が簡単に行える。また、保護カバー50iは、ネジSCによってベースAssy50dの本体に固定され、ネジ留めされた部分にはさらに封印用の保護キャップCAがカシメ留めされる。この保護カバー50iは、ゴト対策のために取り付けられており、保護キャップCAや保護カバー50iを壊さない限り、メダルセンサユニット58に対して不正な細工ができないようになっている。また、万一、メダルセンサユニット58に対して不正な細工が行われた場合は、保護キャップCAや保護カバー50iが壊されていることになるので、不正行為の発見も容易である。
図8は、テンショナー56と切欠部50kについて説明するための図である。
図8(A)は、トップAssy50c側から見たときのメダル通路50fの側面図である。メダル通路50fにおいてメダルの進行方向と直交する高さ方向の幅hは、正規のメダルMの直径とほぼ同じである。また、メダル通路50fのうちベースAssy50d側の側面の一部には切欠部50kが設けられている。この切欠部50kは、正規のメダルMより直径が小さい小径メダル(非正規のメダル)の上端部を図中奥側に傾かせるためのものである。また、テンショナー56のうちメダルと接触する先端部56aは、メダルの進行方向に沿って所定の長さを有する。また、テンショナー56の先端部56aの一部と、切欠部50kの一部は、メダル通路50fを挟んで対向している。また、ガイドレール51の一部はメダルMの上端部を支持するための支持部51cを形成しており、ソレノイド52が励磁されているときはガイドレール51の支持部51cが切欠部50kの上部に位置してメダルMを支持する。
次に、図8(B)及び図8(C)は、メダル通路50fを上側から見たときの断面図である。テンショナー56の先端部56aは、図6に示したバネSP2によって図中右方向に付勢されているため、メダルMと接触していない場合は図8(B)に示す位置をとる。一方、メダルMが接触すると、テンショナー56の先端部56aは、メダルMによって図中左方向に押し込まれ、図8(C)に示す位置をとる。なお、テンショナー56には図6に示したバネSP2からの付勢力が常時加わっている。このためテンショナー56の先端部56aは、接触中のメダルMに対し、図中右方向への押力をその中心よりも上側の部分に加えることになる。
ここで、投入されたメダルMが正規のメダルの場合は、図8(A)に示した支持部51cによってその上端部が支持される。このため正規のメダルの場合は、テンショナー56からの押力を受けても切欠部50kにおいて傾くことはない。これに対し、投入されたメダルMが小径メダルの場合は、直立した状態にある小径メダルの上端部が図8(A)に示した支持部51cによって支持されないばかりか、その中心よりも上側の部分にテンショナー56から図中右方向への押力が加わる。このため小径メダルの場合は、切欠部50kにおいて図中右方向に傾くことになる。
なお、図8(B)や図8(C)から明らかとなるように、テンショナー56の先端部56aは、その上流部分において、ベースAssy50d側の側面との距離が下流に向かうほど小さくなるように勾配がつけられている。このような勾配をつけると、テンショナー56の先端部56aは、流れてくるメダルMに対してスムーズに接触することができるので、メダルMを止めて詰まらせてしまうことがない。
図9は、メダルセレクタ50の要部断面図である。
まず、図9(A)は、ソレノイド52が励磁されており、かつメダルが通過していない場合を示す断面図である。ソレノイド52が励磁されると、アマチュア53は図中右方向に移動する。この場合、アマチュア53の先端部53aがメダルガイドレール51の上端部51aを図中右方向に押し込む。このためメダルガイドレール51は、軸AX2の中心を支点にして図中時計方向に回動する。従って、メダルガイドレール51の下端部51bによってメダル通路50fの下端部分が形成される。また、テンショナー56は、軸AX1の中心を支点にして回動可能であるが、図6に示したバネSP2によってその先端部56aが図中右方向に付勢されており、メダル等の通過物が存在しない場合は同図(A)に示す位置をとる。なお、テンショナー56には、ゴト器具等の通過を検知又は阻止するための板状部材56bが取り付けられている。この板状部材56bは、メダル通路50fにおける高さ方向の幅が先端部56aよりも大きく、クレマンゴト器具等の細長い異物の通過を検知又は阻止しやすいようになっている。
次に、図9(B)は、ソレノイド52が励磁されており、かつメダルMが通過している場合を示す断面図である。ソレノイド52が励磁されている場合、上述したようにメダルガイドレール51の下端部51bによってメダル通路50fの下端部分が形成される。従って、投入されたメダルMが正規のメダルであれば、直立した状態にあるメダルMの下端部と上端部の両方がガイドレール51の下端部51b及び支持部51cによって支持されることになる。また、テンショナー56の先端部56aがメダルMによって図中左方向に押し込まれるので、テンショナー56は軸AX1の中心を支点にして図中時計方向に回動することになる。また、テンショナー56の先端部56aは、メダルMに対して図中右方向の押力を加えるが、正規のメダルであれば、上述したように上端部と下端部の両方が支持されるので、切欠部50kにおいて斜めに傾くことがない。このため正規のメダルMは、メダルガイドレール51の部分で落下することなく下流に導かれる。
これに対し、投入されたメダルMが小径メダルの場合は、直立した状態にあるメダルMの上端部が支持部51cによって支持されないことに加え、メダルMの中心よりも上側の部分にテンショナー56から図中右方向への押力が加わる。このため切欠部50kにおいてメダルMの上端部が図中右方向に傾き、下端部は図中左方向に傾くことになる。従って、小径メダルの場合は、その下端部がメダル通路50fから外れて排出口50gに落下し、メダル受皿40に返却される。なお、同図(B)に示すように、テンショナー56に取り付けられた板状部材56bは、通過するメダルMと接触しないようになっている。これは、メダルMとの接触面積が増えるとその分だけ摩擦が増大し、メダルMを止めて詰まらせてしまうおそれがあるためである。
次に、図9(C)は、ソレノイド52が非励磁の場合を示す断面図である。
ソレノイド52が励磁から非励磁に切り替えられると、アマチュア53は、復帰バネSP1からの付勢力により図中左方向に移動する。この場合、アマチュア53の先端部53aがメダルガイドレール51の上端部51aから離れる。メダルガイドレール51には、図7に示したバネSP3からの付勢力が与えられている。このためメダルガイドレール51は、アマチュア53の先端部53aが離れると、軸AX2の中心を支点にして図中反時計方向に回動する。また、メダルガイドレール51の下端部51bがセレクタベース59の上端部によって係止されるため、メダルガイドレール51は同図(C)に示す位置をとる。この場合、メダルガイドレール51の下端部51bは、メダル通路50fから離れているため、メダル通路50fの下端部分が形成されない状態となる。従って、ソレノイド52が非励磁の場合、投入された総てのメダルMは、メダルガイドレール51の部分まで到達すると、排出口50gに落下してメダル受皿40に返却される。
このようにメダルセレクタ50(ブロッカー)は、ソレノイド52が非励磁から励磁に切り替わると、メダルガイドレール51を図9(B)に示す位置(支持位置)に移動し、正規のメダルのみをメダルガイドレール51の下流に導く。また、ソレノイド52が励磁されている場合、前述したように阻止部材55の先端部はメダル通路50f外に退避している。従って、メダルセレクタ50は、ソレノイド52が励磁されている場合にメダル通路50fを取込状態にして、正規のメダルのみメダル通路50fを最後まで通過させて出口50bから排出することができる。
また、メダルセレクタ50(ブロッカー)は、ソレノイド52が励磁から非励磁に切り替わると、メダルガイドレール51を図9(C)に示す位置(排出位置)に移動する。また、ソレノイド52が非励磁の場合、前述したように阻止部材55の先端部はメダル通路50f内に突出している。従って、メダルセレクタ50は、ソレノイド52が非励磁の場合にメダル通路50fを返却状態にして、正規/不正規に係らず、投入された総てのメダルMをメダルガイドレール51の部分で排出口50gに落下させ、メダル受皿40に返却することができる。
図10は、メダルセレクタ50の要部斜視図である。
テンショナー56は、先端部56aがメダルM等の通過物と接触していない場合、あるいは接触していても先端部56aの上流部分のごく僅かな範囲でしか通過物と接触していない場合、図10(A)に示す位置をとる。また、テンショナー56は、先端部56aが通過物によってトップAssy50c側に押し込まれると、図10(B)に示す位置をとる。センサ57は、テンショナー56の回動位置によって通過物の有無を検知する。このセンサ57は、後述する図16にも示すように、テンショナー56の位置が図10(A)である期間においてHiレベルとなり、テンショナー56の位置が図10(B)である期間においてLowレベルとなる検知信号1を出力する。このようにセンサ57は、通過物が存在する場合にLowレベルとなる検知信号1を出力する。
また、メダル通路50fの出口50b付近には、メダルを計数するための2つのメダルセンサ58a,58bがメダルMの進行方向に沿って並んで設けられている。なお、このようにメダルセンサ58a,58bを2つ設けているのは、糸吊りやクレマンゴト等の不正行為を防ぐためである。メダルセンサ58aは、後述する図16にも示すように、メダルMがメダルセンサ58aの部分を通過している期間においてLowレベルとなり、メダルMがメダルセンサ58aの部分を通過していない期間においてHiレベルとなる検知信号2を出力する。同様に、メダルセンサ58bは、後述する図16にも示すように、メダルMがメダルセンサ58bの部分を通過している期間においてLowレベルとなり、メダルMがメダルセンサ58bの部分を通過していない期間においてHiレベルとなる検知信号3を出力する。
図11は、図10に示した斜視図に対応する平面図である。
なお、図11(A)は図10(A)に対応しており、図11(B)は図10(B)に対応している。図11(A)及び図11(B)に示すように、メダルセンサ58aは、メダルガイドレール51によって構成される区間SE内の下流側に位置する。また、メダルセンサ58bは区間SEよりも下流に位置する。また、区間SE内には切欠部50kが設けられている。この切欠部50kと対向するようにテンショナー56が設けられているが、テンショナー56の先端部56aのうち上流側の端部は、切欠部50kの上流端や区間SEよりもさらに上流に位置する。また、テンショナー56の先端部56aのうち下流側の端部は、切欠部50の下流端や区間SEの下流端よりも上流に位置する。また、テンショナー56や切欠部50kは、メダルセンサ58a,58bよりも上流に位置する。
図12は、センサ57の検知範囲RD1とメダルセンサ58a,58bの検知範囲RD2について説明するための図である。
検知範囲RD1は、センサ57によってメダルM等の通過物を検知可能な範囲であり、センサ57からの検知信号1がLowレベルになる区間である。この検知範囲RD1の上流端は、センサ57のON位置、すなわちメダルMの通過に伴ってセンサ57からの検知信号1がHiレベルからLowレベルに切り替わる位置である。また、検知範囲RD1の下流端は、センサ57のOFF位置、すなわちメダルMの通過に伴ってセンサ57からの検知信号1がLowレベルからHiレベルに切り替わる位置である。
また、検知範囲RD2は、2つのメダルセンサ58a,58bによってメダルMを検知可能な範囲である。この検知範囲RD2の上流端は、メダルセンサ58aのON位置、すなわちメダルMの通過に伴ってメダルセンサ58aからの検知信号2がHiレベルからLowレベルに切り替わる位置である。また、検知範囲RD2の下流端は、メダルセンサ58bのOFF位置、すなわちメダルMの通過に伴ってメダルセンサ58bからの検知信号3がLowレベルからHiレベルに切り替わる位置である。
本実施形態に係るメダルセレクタ50は、正規のメダル(所定の直径を有するメダル)の通過に伴い、センサ57からの検知信号1がLowレベルからHiレベルに切り替わる前に、メダルセンサ58aからの検知信号2がHiレベルからLowレベルに切り替わるように、検知範囲RD1の下流端の位置(テンショナー56の先端部56aにおける下流端の位置)と、検知範囲RD2の上流端の位置(メダルセンサ58aの位置)が定められている。つまり、センサ57からの検知信号1がLowレベルになる期間と、メダルセンサ58aからの検知信号2がLowレベルになる期間が必ず重なるようになっている。例えば、図12(B)に示すように、メダル通路50fの中心線(高さ:h/2)に沿ってテンショナー56の先端部56aと2つのメダルセンサ58a,58bが設けられている場合、検知範囲RD1の下流端から検知範囲RD2の上流端までの距離Dは、正規のメダルの直径未満であればよい。なお、メダル通路50fの高さ方向の幅hは正規のメダルの直径とほぼ等しいので、距離Dは、メダル通路50fの高さ方向の幅h未満であるとも言える。
また、メダルセンサ58aとメダルセンサ58bについても、正規のメダルの通過に伴い、メダルセンサ58aからの検知信号2がLowレベルからHiレベルに切り替わる前に、メダルセンサ58bからの検知信号3がHiレベルからLowレベルに切り替わるように、メダルセンサ58aの位置とメダルセンサ58bの位置が定められている。つまり、メダルセンサ58aからの検知信号2がLowレベルになる期間と、メダルセンサ58bからの検知信号3がLowレベルになる期間についても必ず重なるようになっている。
図13は、スタートレバー12の操作を無効にする無効区間について説明するための図である。
同図において、“ON位置(57)”は、センサ57のON位置であって、センサ57の検知範囲RD1の上流端である。また、“ON位置(58a)”は、メダルセンサ58aのON位置であって、メダルセンサ58a,58bの検知範囲RD2の上流端である。また、“OFF位置(58b)”は、メダルセンサ58bのOFF位置であって、メダルセンサ58a,58bの検知範囲RD2の下流端である。なお、詳細については後述するが、本実施形態に係るスロットマシン1では、メダルセンサ58bのOFF位置にメダルが到達し、メダルセンサ58bからの検知信号3がLowレベルからHiレベルに切り替わったタイミングで、投入メダルの枚数をカウントアップする。つまり、メダルセンサ58bのOFF位置が投入メダルのカウント位置になる。
また、同図における“突出位置(55)”は、阻止部材55の先端部が突出する位置である。この突出位置は、投入メダルのカウント位置より上流に設けられている。なお、この突出位置は、阻止部材55によって停止させたメダルの重心(中心)がメダルガイドレール51の区間SE内に収まるように定められていることが望ましい。このように突出位置を定めると、阻止部材55によって停止させたメダルMを排出口50gに落下させ、メダル受皿40に返却することができる。
また、同図における“メダル飲込範囲”は、メダルを飲み込んでしまう可能性のある範囲である。メダル通路50fにおける正規メダルの通過速度を測定した結果、平均通過速度は約0.6mm/mSECであり、最大でも1.2mm/mSECを超えないことがわかった。また、ソレノイド52を非励磁に切り替えてから、阻止部材55の先端部がメダル通路50f内に突出し終えるまでの復帰時間は、最大でも30mSECを超えないことがわかった。従って、図13に示す阻止部材55の突出位置から、正規メダルの最大通過速度(1.2mm/mSEC)と、阻止部材55の復帰時間(30mSEC)との積で求まる距離(36mm)だけ上流の位置までが、メダルを飲み込んでしまう可能性のある範囲になる。よって、阻止部材55の突出位置から36mmを超える距離だけ上流にセンサ57のON位置を定めれば、メダルの飲み込みを確実に防ぐことが可能になる。但し、センサ57のON位置を闇雲に上流に持っていくことには問題もある。テンショナー56には、小径メダルを傾けてメダル通路50fから排除する役割があるため、テンショナー56の先端部56aの上流端を必要以上に上流に持っていくと、メダルに押力が長くかかることになるのでメダルを止めて詰まらせてしまうおそれがあるためである。
なお、阻止部材55を備えていない構成の場合は、阻止部材55の復帰時間の代わりにメダルガイドレール51の復帰時間を用いると共に、阻止部材55の突出位置ではなくメダルガイドレール51によって構成される区間SEの下流端を基準にすればよい。つまり、阻止部材55を備えていない構成の場合は、センサ57のON位置(検知範囲RD1の上流端)を、少なくとも、正規メダルの最大通過速度と、メダルガイドレール51の復帰時間との積で求まる距離だけ区間SEの下流端よりも上流に定めれば、メダルの飲み込みを防ぐことができる。なお、メダルガイドレール51の復帰時間は、ソレノイド52を非励磁に切り替えてからメダルガイドレール51が排出位置(図9(C))に移動し終えるまでの時間であり、メダルガイドレール51を支持位置(図9(B))から排出位置(図9(C))に移動するのに要する時間である。
また、図13における“スタートレバー無効範囲”は、スタートレバー12の操作を無効にする範囲である。詳細については後述するが、本実施形態に係るスロットマシン1では、センサ57からの検知信号1がLowレベルになると、この検知信号1と、メダルセンサ58aからの検知信号2と、メダルセンサ58bからの検知信号3の全てがHiレベルになるまで、スタートレバー12が操作されてもリールR1〜R3の始動を許可しないようにする。つまり、センサ57のON位置からメダルセンサ58bのOFF位置までの範囲内にメダルが1つ以上存在する場合は、その範囲内にメダルが1つも存在しない状態になるまで、スタートレバー12が操作されてもリールR1〜R3の始動を許可しないようにする。従って、スタートレバー12が操作されたときにセンサ57のON位置からメダルセンサ58bのOFF位置までの範囲内にメダルが1つ以上存在する場合は、この範囲内にメダルが1つも存在しない状態になるまで、投入メダルの計数処理を継続して行うことが可能になる。このためスタートレバー12が操作されたときに投入メダルのカウント位置(メダルセンサ58bのOFF位置)の直前に複数のメダルが連続して連なって流れていても、それらの複数のメダルを飲み込むことなく投入メダルとして計数することができる。
<4:スロットマシンの電気的構成>
図14は、スロットマシン1の電気的構成を示すブロック図である。
スロットマシン1は、遊技の主たる制御を行うメイン制御基板100Aと、液晶表示器30の表示制御を行う表示制御基板100Bと、LED類や効果音の制御を行う電飾制御基板100Cを備える。メイン制御基板100Aは、CPU(Central Processing Unit)101と、クロック発生回路a102と、クロック発生回路b103と、ROM(Read-Only Memory)104と、RAM(Random-Access Memory)105と、データ送出回路106と、入出力ポート107を備える。なお、CPU101としてROMやRAMを内蔵しているものを採用することができる。その場合には、外付けのROM104、RAM105は不要となる。
CPU101は、ROM104に記憶されたプログラムを、クロック発生回路a102で発生したCLK信号のタイミングに基づいて読み出し、プログラムを逐次実行する。CPU101は、電源が投入されるとあらかじめ定められたアドレスからメインプログラムを実行し、クロック発生回路a102の周期とは異なるクロック発生回路b103で発生したINTR信号(割込信号)のタイミングで、あらかじめ定められたアドレスから始まる割込みプログラムを実行する。また、CPU101はプログラムの実行に応じて、各種フラグ、各種カウンタ値、各種遊技情報をRAM105に保存する。外部から供給される電源が遮断された場合でも、RAM105は電池により記憶情報が保持されており、その後電源が復帰した場合には、電源断発生の直前の状態から再開する。CPU101は、入出力ポート107を介して各種ボタン及び各種センサの状態を読み取る。また、CPU101は、入出力ポート107を介して各種モータ及び各種LEDを駆動する。
ベット操作指示信号111a〜111c、開始操作指示信号112、及び停止操作指示信号113a〜113cは、それぞれ操作部OPに設けられたベットボタン11a〜11c、スタートレバー12、ストップボタン13a〜13cを遊技者が操作したことに応じて検知される信号であり、入出力ポート107を介してCPU101に送られる。表示制御信号123a〜123cは、それぞれパネル表示部DPに設けられたクレジット数表示器23a、獲得枚数表示器23b、配当数表示器23cに情報を表示するための信号であり、CPU101から入出力ポート107を介して出力される。リール位置検出信号155a〜155cは、リールR1〜R3の各々が1回転するたびに1回検出される信号であり、入出力ポート107を介してCPU101に送られる。リール駆動信号154a〜154cは、リールR1〜R3を駆動するためのパルス信号であり、CPU101から入出力ポート107を介して出力される。
メダル払出信号162は、メダル払出装置から払い出されたメダルを検知するメダル払出センサの信号であり、入出力ポート107を介してCPU101に送られる。払出駆動信号163は、メダル払出装置に設けられたモータを駆動する信号であり、CPU101から入出力ポート107を介して出力される。また、メダルセレクタ50に設けられた3つのセンサ(センサ57、メダルセンサ58a,58b)からの検知信号が入出力ポート107を介してCPU101に送られると共に、メダルセレクタ50に設けられたソレノイド52を駆動するための駆動制御信号がCPU101から入出力ポート107を介して出力される。
CPU101は、データ送出回路106を介して表示制御基板100B及び電飾制御基板100Cに各種コマンドを出力する。電飾制御基板100Cは、メイン制御基板100Aから受信した各種コマンドに基づいて、入賞ライン表示器21、遊技ガイド表示器22、電飾LED及びバックライト装置の点灯制御と、スピーカからの効果音や音声メッセージ等の出力を制御する。
表示制御基板100Bは、CPU191と、クロック発生回路c192と、クロック発生回路d193と、ROM194と、RAM195と、データ入力回路196と、その周辺回路からなる表示回路197を備える。CPU191は、ROM194に記憶されたプログラムを、クロック発生回路c192で発生したCLK信号のタイミングに基づいて読み出し、プログラムを逐次実行する。CPU191は、電源が投入されるとあらかじめ定められたアドレスからメインプログラムを実行し、クロック発生回路c192の周期とは異なるクロック発生回路d193で発生したINTR1信号のタイミングで、あらかじめ定められたアドレスから始まる割込みプログラムを実行する。また、CPU191は、プログラムの実行に応じて、各種フラグ、各種カウンタ、各種遊技情報をRAM195に保存する。データ入力回路196は、メイン制御基板100A(データ送出回路106)からデータ送出のタイミングに同期して送出されるストローブ信号に基づいて、INTR2信号を発生させる。CPU191は、このINTR2信号のタイミングで、あらかじめ定められたアドレスから始まる割込みプログラムを実行する。
図15は、メイン制御基板100Aとメダルセレクタ50について説明するための図である。
メイン制御基板100AのCPU101は、3つのリールR1〜R3を用いて行われる遊技の全般を制御する。また、CPU101は、メダルセンサ58a,58bからの検知信号2,3に基づいて、投入メダルの計数処理を行う。図16に正規のメダルがメダル通路50fを最後まで通過した場合のセンサ57及びメダルセンサ58a,58bの信号波形を示す。CPU101は、メダルセンサ58aからの検知信号2がLowレベルからHiレベルに切り替わった後、メダルセンサ58bからの検知信号3がLowレベルからHiレベルに切り替わると、検知信号3がLowレベルからHiレベルに切り替わったタイミングTaで、投入メダルの枚数をカウントアップ(+1)する。また、CPU101は、このようにして新たなメダルの投入を検知すると、投入ベット処理や投入クレジット処理を行う。なお、検知信号3がHiレベルからLowレベルに切り替わったタイミングで、投入メダルの枚数をカウントアップする構成であってもよい。
また、メイン制御基板100AのCPU101は、図16に“スタートレバー無効期間”として示すように、検知信号1がLowレベルになると、検知信号1〜3の全てがHiレベルになるまで、スタートレバー12が操作されてもリールR1〜R3の始動を許可しないようにする。従って、CPU101は、スタートレバー12が操作されても、図13に示したセンサ57のON位置からメダルセンサ58bのOFF位置までの範囲内にメダルが1つ以上存在する場合は、この範囲内にメダルが1つも存在しない状態になるまで、投入メダルの計数処理を継続して行うことが可能になる。このためスタートレバー12が操作されたときに投入メダルのカウント位置(メダルセンサ58bのOFF位置)の直前に複数のメダルが連続して連なって流れていても、それらの複数のメダルを飲み込むことなく投入メダルとして計数することができる。
また、メイン制御基板100AのCPU101は、検知信号2がHiレベルからLowレベルに切り替わったタイミングTb(図16)で、検知信号1の信号レベルをチェックする。タイミングTbにおいて検知信号1の信号レベルがLowでない場合、CPU101は、エラー報知処理を行う。つまり、センサ57がメダル等の通過物を検知していない状態であるにも係らず、メダルセンサ58aがメダルの通過を検知した場合は、糸吊りやゴト等の不正行為が行われていると判断する。この場合、CPU101は、不正行為が行われていることを示す不正検出信号を表示制御基板100Bに送信する。表示制御基板100BのCPU191は、不正検出信号を受信すると、糸吊りやゴト等の不正行為が行われていることを示す警告画像を液晶表示器30に表示する。なお、不正検出信号を電飾制御基板100Cに送信してもよい。この場合、電飾制御基板100Cは、受信した不正検出信号に基づいて、糸吊りやゴト等の不正行為が行われていることを示す警報音や音声メッセージをスピーカから出力すると共に、電飾LEDを点灯させて不正行為が行われていることを報知する。
また、メイン制御基板100AのCPU101は、検知信号1についてLowレベルの継続時間を計時し、計時した継続時間があらかじめ定められた規定時間(例えば5.0秒)を超えると、エラー報知処理を行う。つまり、あらかじめ定められた規定時間を超えてセンサ57が通過物を検知し続けている場合は、メダルセレクタ50においてメダルの詰まりが発生した、あるいはゴト等の不正行為が行われていると判断する。この場合、CPU101は、メダルの詰まり又は不正行為が発生したことを示す異常検出信号を表示制御基板100Bに送信する。表示制御基板100BのCPU191は、異常検出信号を受信すると、メダルの詰まり又は不正行為が発生したことを示す画像を液晶表示器30に表示する。なお、上述した不正検出信号の場合と同様に、異常検出信号を電飾制御基板100Cに送信し、スピーカや電飾LEDを使用して報知を行ってもよい。
また、検知信号1〜3に基づく不正行為やメダルの詰まりの監視は、表示制御基板100Bで行ってもよい。この場合、メイン制御基板100Aは、検知信号1〜3を表示制御基板100Bに転送する。あるいはメダルセレクタ50からの検知信号1〜3をメイン制御基板100Aだけでなく表示制御基板100Bにも供給する構成であってもよい。
また、図15に示すように、メイン制御基板100AのCPU101は、ソレノイド52の励磁/非励磁を制御するための駆動制御信号を出力する。駆動信号生成回路70は、メイン制御基板100Aから受信した駆動制御信号に基づいて、ソレノイド52に供給する駆動信号を生成する。例えば、CPU101は、リールR1〜R3の始動が許可された場合に、ベット操作を禁止すると共にソレノイド52を励磁から非励磁に切り替える。これによりメダルセレクタ50では、メダル通路50fが取込状態から返却状態に切り替わる。また、CPU101は、全てのリールR1〜R3の回転が停止した後、有効な入賞ライン上の図柄の並びが非入賞(ハズレ)であると判定した場合、あるいはいずれかの賞に入賞している場合は入賞した賞に応じた遊技価値を付与した後、ベット操作の禁止を解除すると共にソレノイド52を非励磁から励磁に切り替える。これによりメダルセレクタ50では、メダル通路50fが返却状態から取込状態に切り替わる。なお、遊技価値の付与とは、配当メダルの払い出しや、BBゲーム,RBゲーム等への移行である。また、メイン制御基板100AのCPU101は、リールR1〜R3の始動を許可してから非入賞であると判定するまで、あるいはリールR1〜R3の始動を許可してから入賞した賞に応じた遊技価値を付与するまで、投入メダルの計数処理を無効にしている。
<5:スロットマシンの動作>
メイン制御基板100AのCPU101は、スロットマシン1の主電源が投入されると初期化処理を行った後、図17〜図20に示す処理を実行する。
<5−1:1遊技の処理の流れ>
図17は、1遊技の処理の流れを示すフローチャートである。
なお、同図に示す1遊技の処理は、ベット操作(投入ベット操作又は貯留ベット操作)が行われたことを検知すると実行される。
ステップS11:CPU101は、遊技開始前の設定処理を行う。ここでは、ワーク領域や各種フラグ類のクリア等を行う。例えば、前回の遊技で当選となった賞が当選の持ち越しができない開始賞や小役賞であれば、その当選フラグをクリアする。なお、前回の遊技で当選となった賞が次の遊技以降も当選の持ち越しができる開始賞(例えばBB賞)であれば、その当選フラグはクリアせずに残す。
ステップS12:CPU101は、始動許可フラグをクリアする。始動許可フラグは、リールR1〜R3の始動(回動開始)を許可するか否かを定めるものであり、後述する始動制御処理(図20)のステップS53でセットされる。
ステップS13:CPU101は、リール可変表示装置RLの始動確認を行う。ここでは、始動許可フラグがセットされている場合に始動確認がOKとなり、ステップS14に進んでリール可変表示装置RLを始動させる。また、始動許可フラグがセットされていない場合は、始動確認がNGとなり、始動許可フラグがセットされるまで待機する。
なお、始動許可フラグは、遊技開始前の設定処理の一環として、上述したステップS12でクリアされている。しかしながら、始動許可フラグをセットする始動制御処理(図20)は、1遊技の処理と並行して行われる後述する割込処理(図18)のサブルーチンである。このため始動確認がNGとなって待機している間に、始動制御処理(図20)によって始動許可フラグがセットされることになる。
ステップS14:CPU101は遊技処理を行う。遊技処理では、可変表示制御処理と、入賞判定処理と、遊技価値付与処理が行われる。CPU101は、可変表示制御処理において、リールR1〜R3の回転を開始させ、全てのリールR1〜R3が一定の速度で回転している状態でストップボタン13a〜13cの各々が押下されたことを検知すると、押下したストップボタンに対応するリールの回転を停止させる。また、CPU101は、全てのリールR1〜R3の回転が停止すると入賞判定処理を実行する。入賞判定処理では、有効化された入賞ライン上の図柄の並びに基づいて、いずれかの賞に入賞したか否かが判定される。また、CPU101は、入賞判定処理でいずれかの賞に入賞したと判定した場合に遊技価値付与処理を実行する。遊技価値付与処理では、入賞した賞に応じた遊技価値が付与され、例えば、配当メダルの払い出しや、BBゲーム,RBゲーム等への移行が行われる。
また、CPU101は、入賞判定処理で非入賞(ハズレ)と判定した場合や、遊技価値付与処理で遊技価値を付与し終えた場合に、遊技を終了させる。この際、CPU101は、ベット操作の禁止を解除すると共にソレノイド52を非励磁から励磁に切り替える。これによりメダルセレクタ50では、メダル通路50fが返却状態から取込状態に切り替わる。また、CPU101は、投入メダルの計数処理を有効化する。以上の処理を終えると、CPU101は、1遊技の処理を終了する。
<5−2:割込処理の流れ>
図18は、割込処理の流れを示すフローチャートである。
なお、同図に示す割込処理は、クロック発生回路b103から出力されるINTR信号に基づいて所定時間(例えば1.4896ミリ秒)ごとに実行される。従って、割込処理は、図17に示した1遊技の処理中においても極めて短い時間間隔で何度も実行されることになる。
ステップS21:CPU101は入力ポート処理を行う。ここでは、入出力ポート107を介して各種ボタン及び各種センサの状態を読み取る。この入力ポート処理によって、例えば開始操作指示信号112や検知信号1〜3等が取り込まれる。
ステップS22:CPU101は、後述する入力情報処理(図19)を行う。この入力情報処理によってスタートレバー無効フラグがセットされる。スタートレバー無効フラグは、スタートレバー12への操作を無効な操作として受け付けないようにするか否かを定めるものである。
ステップS23:CPU101は、回動制御メイン処理を行う。ここでは、個々の割込タイミングごとにリールR1〜R3の回動を制御する。例えば、加速期間中であればリールR1〜R3の回転速度を徐々に速くし、減速期間中であればリールR1〜R3の回転速度を徐々に遅くする。
ステップS24:CPU101は、投入メダル読取処理を行う。この投入メダル読取処理の中で、投入メダルの計数処理が行われる。CPU101は、投入メダルの計数処理において、例えば、図16に“Ta”として示したタイミングで、投入メダルの枚数をカウントアップする。なお、投入メダルの計数処理は、始動許可フラグがセットされてから非入賞であると判定されるまで、あるいは始動許可フラグがセットされてから入賞した賞に応じた遊技価値が付与されるまで、無効化される。
ステップS25:CPU101は、貯留メダル精算処理を行う。ここでは、精算ボタンが押下されたことを検知すると、貯留装置にクレジットとして貯留されている分のメダルをメダル受皿40に払い出す。なお、精算ボタンは、図1においてスタートレバー12の左隣に設けられている。
ステップS26:CPU101は、貯留メダル投入処理を行う。ここでは、ベット操作指示信号111a〜111cに基づいて貯留ベット操作が行われたか否かを判定する。
ステップS27:CPU101は、CPU101は、後述する始動制御処理(図20)を行う。この始動制御処理によって始動許可フラグがセットされる。
ステップS28:CPU101は、ラインへのメダル投入処理を行う。例えば、ベット操作指示信号111cを検知した場合は、3枚ベットボタン11cが操作された場合であるので入賞ラインを5本(L1〜L5)選択して有効化する。また、投入メダルの計数処理によって1枚目の投入メダルがカウントされると、入賞ラインを1本(L1)選択して有効化する。なお、このようにして1つ以上の入賞ラインが有効化されると、スタートレバー12への操作が有効な操作として受け付けられるようになる。
ステップS29:CPU101は、メダル払出処理を行う。ここでは、遊技価値付与処理で付与される遊技価値がメダルの配当である場合に、配当をクレジットとして貯留装置に貯留する。また、配当を付与する過程でクレジットが上限値(50枚)に到達した場合は、メダル払出装置を駆動して残りのメダルをメダル受皿40に払い出す。
ステップS30:CPU101は、遊技関連LED処理を行い、各種LEDの点灯制御を行う。
ステップS31:CPU101は出力ポート処理を行う。ここでは、ソレノイド52、各種モータ及び各種LEDを駆動するための信号を入出力ポート107に出力する。この出力ポート処理によって、例えばソレノイド52を駆動するための駆動制御信号が出力される。
ステップS32:CPU101は、コマンド送信処理を行う。ここでは、表示制御基板100B及び電飾制御基板100Cに対して各種コマンドを送信する。このコマンド送信処理によって、例えば不正検出信号や異常検出信号が送信される。
また、CPU101は、ステップS32までの処理を終えると割込処理を終了する。
<5−3:入力情報処理の流れ>
図19は、入力情報処理の流れを示すフローチャートである。
なお、同図に示す入力情報処理は、図18に示した割込処理においてステップS22に処理が移行したことに伴い実行される。
ステップS41:CPU101は、操作系入力情報を生成する。ここでは、入力ポート処理(割込処理のステップS21)の処理結果に基づいて、各種ボタンが操作されたか否かを示す操作系入力情報を生成する。
ステップS42:CPU101は、センサ系入力情報を生成する。ここでは、入力ポート処理(割込処理のステップS21)の処理結果に基づいて、各種センサの検知結果を示すセンサ系入力情報を生成する。このステップS42に示す処理によって、センサ57からの検知信号1がLowレベル(通過物あり)とHiレベル(通過物なし)のいずれであるのかを示す情報が生成される。また、メダルセンサ58aからの検知信号2がLowレベル(メダルあり)とHiレベル(メダルなし)のいずれであるのかを示す情報が生成される。また、メダルセンサ58bからの検知信号3がLowレベル(メダルあり)とHiレベル(メダルなし)のいずれであるのかを示す情報が生成される。
ステップS43:CPU101は、センサ系入力情報に基づいて、スタートレバー無効期間であるか否かを判定する。図16にも示したようにスタートレバー無効期間は、検知信号1がLowレベルになってから、検知信号1〜3の全てがHiレベルになるまでの期間である。従って、CPU101は、検知信号1〜3のうち1以上の信号がLowレベルの場合は、全ての信号がHiレベルになるまで、スタートレバー無効期間であると判定する。CPU101は、スタートレバー無効期間であると判定した場合にステップS44に進み、スタートレバー無効期間でないと判定した場合はステップS45に進む。
ステップS44:CPU101は、スタートレバー無効フラグをセットする。
ステップS45:CPU101は、スタートレバー無効フラグをクリアする。
このステップS43〜S45に示す処理により、スタートレバー無効期間になるとスタートレバー無効フラグがセットされ、スタートレバー無効期間が終わるとスタートレバー無効フラグがクリアされる。
また、CPU101は、ステップS44又はS45に示す処理を終えると、図18に示した割込処理のステップS23に移行する。
<5−4:始動制御処理の流れ>
図20は、始動制御処理の流れを示すフローチャートである。
なお、同図に示す始動制御処理は、図18に示した割込処理においてステップS27に処理が移行したことに伴い実行される。
ステップS51:CPU101は、操作系入力情報に基づいて、スタートレバー12が操作されたか否かを判定する。CPU101は、スタートレバー12が操作されたと判定した場合にステップS52に進む。また、スタートレバー12が操作されていないと判定した場合は、始動制御処理を終了し、図18に示した割込処理のステップS28に移行する。
ステップS52:CPU101は、入力開放チェックを行う。ここでは、スタートレバー無効フラグがセットされている場合に、入力開放チェックがNGとなる。この場合は、始動制御処理を終了し、図18に示した割込処理のステップS28に移行する。一方、スタートレバー無効フラグがセットされていない場合は、入力開放チェックがOKとなり、ステップS53に進む。
ステップS53:CPU101は、始動許可フラグをセットする。
このように始動制御処理では、スタートレバー12が操作されてもスタートレバー無効期間内である場合は、始動許可フラグをセットせず、リールR1〜R3の始動を許可しない。一方、スタートレバー12が操作されたタイミングがスタートレバー無効期間内でない場合は、始動許可フラグをセットしてリールR1〜R3の始動を許可する。
なお、ステップS53で始動許可フラグをセットすると、CPU101は、ベット操作を禁止し、ソレノイド52を励磁から非励磁に切り替える。これによりメダルセレクタ50では、メダル通路50fが取込状態から返却状態に切り替わる。また、CPU101は、始動許可フラグをセットすると、投入メダルの計数処理を無効化する。以上の処理を終えると、CPU101は、始動制御処理を終了する。なお、始動許可フラグは、図17に示した1遊技の処理のステップS12でクリアされる。
<6.変形例>
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下の変形が可能である。また、以下に示す2以上の変形を適宜組み合わせることもできる。
[変形例1]
上述した実施形態では、メダルガイドレール51によって構成される区間SE内の下流側にメダルセンサ58aを設けた場合について説明したが、メダルセンサ58aとメダルセンサ58bの両方を区間SEより下流に設けてもよい。また、メダルセンサ58aとメダルセンサ58bの両方を区間SE内の下流側に設けてもよい。また、メダルセンサ58a,58bは、非接触型のセンサに限らず接触型のセンサであってもよい。
[変形例2]
上述した実施形態では、糸吊りやクレマンゴト等の不正行為を防ぐためメダルセンサを2個備えた構成を例示したが、メダルセンサの個数は1個であってもよいし、3個以上であってもよい。
また、例えばメダルセンサとしてメダルセンサ58aのみを備え、図21に示すように、メダルセンサ58aからの検知信号2がHiレベルからLowレベルに切り替わったタイミングTcで投入メダルの枚数をカウントアップする場合(すなわち、メダルセンサ58aのON位置を投入メダルのカウント位置とする場合)、スタートレバー無効期間は、センサ57からの検知信号1がLowレベルの期間とすることができる。この場合、メイン制御基板100AのCPU101は、検知信号1がLowレベルの期間において、スタートレバー12が操作されても始動許可フラグをセットしないようにすればよい。
[変形例3]
メダルセレクタ50内でスタートレバー12の操作を無効にする期間を示す無効信号を生成し、これをスロットマシン1に出力する構成としてもよい。図22は、メダルセレクタ50内の制御回路で生成される無効信号CTLについて説明するための図である。
なお、制御回路は、メダルセレクタ50においてトップAssy50cとベースAssy50dのいずれに内蔵されていてもよいが、この制御回路には、センサ57からの検知信号1と、メダルセンサ58aからの検知信号2と、メダルセンサ58bからの検知信号3が供給される。制御回路では、同図に示すように、検知信号1がLowレベルになると検知信号1〜3の全てがHiレベルになるまで、その信号レベルがLowとなる無効信号CTLを生成する。つまり、制御回路は、検知信号1〜3のうち1以上の信号がLowレベルの場合は、全ての信号がHiレベルになるまで、無効信号CTLの信号レベルをLowにする。この場合、無効信号CTLの信号レベルがLowとなる期間が、スタートレバー無効期間になる。また、このようにして制御回路で生成された無効信号CTLは、検知信号1〜3と共にスロットマシン1のメイン制御100Aに供給される。この場合、メイン制御100AのCPU101は、検知信号1〜3の信号波形を監視せずとも、メダルセレクタ50からの無効信号CTLがLowレベルの期間において、スタートレバー12が操作されても始動許可フラグをセットしないようにすればよい。
また、上述した変形例2で説明したように、メダルセンサとしてメダルセンサ58aのみを備え、このメダルセンサ58aのON位置を投入メダルのカウント位置とする場合、制御回路は、センサ57からの検知信号1がLowレベルになる期間において、無効信号CTLの信号レベルをLowとすればよい。
[変形例4]
第2検知部は、接触型のセンサ(センサ57+テンショナー56)ではなく、非接触型のセンサであってもよい。例えば、フォトリフレクタやフォトインタラプタ等の光学センサを、メダル通路50fの側面にメダルの進行方向に沿って複数並べてもよい。また、メダル通路50fの側面に、メダルの進行方向に沿って横長の検知範囲を有する1つの光学センサを配置してもよい。また、アクチュエータが組み込まれたフォトセンサを第2検知部として用いてもよい。
[変形例5]
上述した実施形態では、可動ガイド部材として、直立した状態にあるメダルの上端部と下端部の両方を支持するメダルガイドレール51を例示したが、可動ガイド部材は、直立した状態にあるメダルの下端部のみを支持するものであってもよい。また、可動ガイド部材は、例えば、特開平8−24434号公報に記載された可動ガイド板51のように、コイン通路14の上側の幅を調整し、直立した状態にあるコインの上端部分のみを支持するものであってもよい。また、メダルを直立させた状態ではなく、やや斜めに傾かせた状態で下流に通過させるメダル通路の場合は、メダルが下流に通過できるようメダルの側面部分を支持する可動ガイド部材とすることもできる。
[変形例6]
上述した実施形態では、機械式のリールを備えたスロットマシンに本発明を適用した場合について説明したが、本発明は、液晶表示パネル等のディスプレイにリールの画像を表示するビデオリール式のスロットマシンにも適用可能である。この場合、ビデオリール式のスロットマシンでは、各ビデオリールにおける所定数の図柄があらかじめ定められた順序で一巡するように図柄の可変表示を制御する。また、本発明はスロットマシンに限定されず、メダルを投入することで遊技を行うことが可能になる各種の遊技機に適用可能である。
1…スロットマシン、10…メダル投入口、11a〜11c…ベットボタン、12…スタートレバー、13a〜13c…ストップボタン、40a…メダル払出口、R1〜R3…リール、L1〜L5…入賞ライン、M1〜M3,U1〜U3,D1〜D3…表示位置、50…メダルセレクタ、50a…入口、50b…出口、50c…トップAssy、50d…ベースAssy、50f…メダル通路、50g…排出口、50k…切欠部、51…メダルガイドレール、51a…上端部、51b…下端部、51c…支持部、52…ソレノイド、53…アマチュア、55…阻止部材、56…テンショナー、56b…板状部材、57…センサ、58a,58b…メダルセンサ、56a…先端部、100A…メイン制御基板、101…CPU、100B…表示制御基板、191…CPU、100C…電飾制御基板、SE…メダルガイドレールによって構成される区間、RD1…センサの検知範囲、RD2…メダルセンサの検知範囲、M…メダル。

Claims (14)

  1. 所定の直径のメダルが自重によって移動し上流から下流に向けて通過可能なメダル通路と、
    前記メダル通路の一部の区間において前記所定の直径のメダルが当該区間を通過することができるように当該所定の直径のメダルを支持可能であり、前記区間を通過する前記所定の直径のメダルを支持するための支持位置と、前記区間においてメダルを前記メダル通路から排出するための排出位置とに移動可能な可動ガイド部材と、
    前記メダル通路において前記区間より下流又は前記区間内の下流側でメダルの有無を検知する第1検知部と、
    前記メダル通路において前記第1検知部の検知範囲より上流で通過物の有無を検知する第2検知部とを備え、
    前記所定の直径のメダルの通過に伴い、前記第2検知部の検知結果が通過物ありから通過物なしになる前に前記第1検知部の検知結果がメダルなしからメダルありになるように、前記第2検知部の検知範囲における下流端の位置及び前記第1検知部の検知範囲における上流端の位置が定められ
    前記第2検知部の検知範囲の上流端は、少なくとも、前記メダル通路における前記所定の直径のメダルの最大通過速度と、前記可動ガイド部材を前記支持位置から前記排出位置に移動するのに要する時間との積で定まる距離だけ前記区間の下流端より上流に位置する
    ことを特徴とするメダルセレクタ。
  2. 前記第2検知部の検知範囲における下流端と、前記第1検知部の検知範囲における上流端との距離は、前記所定の直径未満であ
    ことを特徴とする請求項1に記載のメダルセレクタ。
  3. 前記メダル通路の一方の側面には、前記所定の直径のメダルの上端部を支持するための支持部と、前記メダル通路における前記支持部の下側部分を切り欠いた切欠部とが設けられており、
    前記第2検知部は、
    当該第2検知部の検知範囲において通過物と接触し、通過物が接触すると前記メダル通路の他方の側面方向に押し込まれると共に接触中の通過物に対して前記一方の側面方向に押力を与える接触部材と、
    前記接触部材の位置に基づいて通過物の有無を検知するセンサとを備え、
    少なくとも前記接触部材の一部と前記切欠部の一部が前記メダル通路を挟んで対向している
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のメダルセレクタ。
  4. 前記接触部材のうち上流部分では、通過物が接触する接触面と、当該接触面に対向する前記一方の側面との距離が、下流に向かうほど小さい
    ことを特徴とする請求項3に記載のメダルセレクタ。
  5. 前記接触部材の一部は、通過するメダルの進行方向と直交する高さ方向の幅が前記接触部材の他の部分より大きい
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載のメダルセレクタ。
  6. 前記第2検知部の検知結果が通過物ありの場合は、当該検知結果が通過物なしになるまで、当該メダルセレクタを備えた遊技機に対して遊技の開始を許可しないよう指示する制御信号を出力する制御部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載のメダルセレクタ。
  7. 前記第1検知部の検知結果がメダルありの場合、又は前記第2検知部の検知結果が通過物ありの場合は、前記第1検知部と前記第2検知部の両方の検知結果がなしになるまで、当該メダルセレクタを備えた遊技機に対して遊技の開始を許可しないよう指示する制御信号を出力する制御部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載のメダルセレクタ。
  8. メダルを投入するための投入口と、
    請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載されたメダルセレクタと、
    前記メダル通路の途中で排出されたメダルを返却するための返却口と、
    遊技の開始を指示する開始指示手段と、
    前記開始指示手段が遊技の開始を指示すると、前記第2検知部の検知結果に基づいて遊技の開始を許可するか否かを決定する決定手段と、
    遊技が開始された後、所定の条件が成立すると遊技を終了する遊技終了手段と、
    前記第1検知部の検知結果に基づいて前記所定の直径のメダルを計数する計数手段とを備え、
    前記計数手段は、前記決定手段が遊技の開始を許可してから前記所定の条件が成立するまでの期間において前記メダルの計数を行わず、
    前記決定手段は、前記第2検知部の検知結果が通過物ありの場合は、当該検知結果が通過物なしになるまで、前記開始指示手段が遊技の開始を指示しても遊技の開始を許可しない
    ことを特徴とする遊技機。
  9. 前記決定手段は、
    前記開始指示手段が遊技の開始を指示すると、前記第1検知部の検知結果と前記第2検知部の検知結果に基づいて遊技の開始を許可するか否かを決定し、
    前記第1検知部の検知結果がメダルありの場合、又は前記第2検知部の検知結果が通過物ありの場合は、前記第1検知部と前記第2検知部の両方の検知結果がなしになるまで、前記開始指示手段が遊技の開始を指示しても遊技の開始を許可しない
    ことを特徴とする請求項8に記載の遊技機。
  10. メダルを投入するための投入口と、
    請求項6又は7に記載されたメダルセレクタと、
    前記メダル通路の途中で排出されたメダルを返却するための返却口と、
    遊技の開始を指示する開始指示手段と、
    前記開始指示手段が遊技の開始を指示すると、前記制御信号に基づいて遊技の開始を許可するか否かを決定する決定手段と、
    遊技が開始された後、所定の条件が成立すると遊技を終了する遊技終了手段と、
    前記第1検知部の検知結果に基づいて前記所定の直径のメダルを計数する計数手段とを備え、
    前記計数手段は、前記決定手段が遊技の開始を許可してから前記所定の条件が成立するまでの期間において前記メダルの計数を行わず、
    前記決定手段は、前記制御信号が遊技の開始を許可しないよう指示している期間中は、前記開始指示手段が遊技の開始を指示しても遊技の開始を許可しない
    ことを特徴とする遊技機。
  11. メダルを投入するための投入口と、
    請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載されたメダルセレクタと、
    前記メダル通路の途中で排出されたメダルを返却するための返却口と、
    各々が複数種類の図柄を巡回的に可変表示する複数の表示列と、
    前記複数の表示列の各々について図柄が表示される位置として一又は複数の表示位置が設けられており、
    前記複数の表示列ごとに特定した表示位置の組を入賞ラインとして有効化させることを指示するための第1操作子と、
    前記複数の表示列の可変表示の開始を指示するための第2操作子と、
    前記複数の表示列の各々に対応して設けられ、対応する表示列の可変表示の停止を指示するための複数の第3操作子と、
    前記第1操作子の操作に応じて入賞ラインを有効化させる処理が終了した後、前記第2操作子が操作されたことを検知すると、前記第2検知部の検知結果に基づいて前記複数の表示列の可変表示の開始を許可するか否かを決定する決定手段と、
    前記決定手段が前記可変表示の開始を許可すると、前記複数の表示列を可変表示させ、前記複数の表示列の全てが一定の速度で可変表示している状態で前記複数の第3操作子の各々が操作されたことを検知すると、対応する表示列の可変表示を停止させる可変表示制御手段と、
    前記複数の表示列の全ての可変表示が停止した状態において、有効化された入賞ライン上の図柄の並びを検知し、いずれかの賞に入賞したか否かを判定する入賞判定手段と、
    前記入賞判定手段がいずれかの賞に入賞したと判定した場合、入賞した賞に応じた遊技価値を付与する遊技価値付与手段と、
    前記第1検知部の検知結果に基づいて前記所定の直径のメダルを計数する計数手段とを備え、
    前記計数手段は、前記決定手段が前記可変表示の開始を許可してから前記入賞判定手段が非入賞と判定するまでの期間、又は前記決定手段が前記可変表示の開始を許可してから前記遊技価値付与手段が遊技価値を付与するまでの期間において、前記メダルの計数を行わず、
    前記決定手段は、前記第2検知部の検知結果が通過物ありの場合は、当該検知結果が通過物なしになるまで、前記第2操作子が操作されたことを検知しても前記可変表示の開始を許可しない
    ことを特徴とする遊技機。
  12. メダルを投入するための投入口と、
    請求項6又は7に記載されたメダルセレクタと、
    前記メダル通路の途中で排出されたメダルを返却するための返却口と、
    各々が複数種類の図柄を巡回的に可変表示する複数の表示列と、
    前記複数の表示列の各々について図柄が表示される位置として一又は複数の表示位置が設けられており、
    前記複数の表示列ごとに特定した表示位置の組を入賞ラインとして有効化させることを指示するための第1操作子と、
    前記複数の表示列の可変表示の開始を指示するための第2操作子と、
    前記複数の表示列の各々に対応して設けられ、対応する表示列の可変表示の停止を指示するための複数の第3操作子と、
    前記第1操作子の操作に応じて入賞ラインを有効化させる処理が終了した後、前記第2操作子が操作されたことを検知すると、前記制御信号に基づいて遊技の開始を許可するか否かを決定する決定手段と、
    前記決定手段が前記可変表示の開始を許可すると、前記複数の表示列を可変表示させ、前記複数の表示列の全てが一定の速度で可変表示している状態で前記複数の第3操作子の各々が操作されたことを検知すると、対応する表示列の可変表示を停止させる可変表示制御手段と、
    前記複数の表示列の全ての可変表示が停止した状態において、有効化された入賞ライン上の図柄の並びを検知し、いずれかの賞に入賞したか否かを判定する入賞判定手段と、
    前記入賞判定手段がいずれかの賞に入賞したと判定した場合、入賞した賞に応じた遊技価値を付与する遊技価値付与手段と、
    前記第1検知部の検知結果に基づいて前記所定の直径のメダルを計数する計数手段とを備え、
    前記計数手段は、前記決定手段が前記可変表示の開始を許可してから前記入賞判定手段が非入賞と判定するまでの期間、又は前記決定手段が前記可変表示の開始を許可してから前記遊技価値付与手段が遊技価値を付与するまでの期間において、前記メダルの計数を行わず、
    前記決定手段は、前記制御信号が遊技の開始を許可しないよう指示している期間中は、前記第2操作子が操作されたことを検知しても遊技の開始を許可しない
    ことを特徴とする遊技機。
  13. 前記第1検知部の検知結果がメダルなしからメダルありに変化したときに前記第2検知部の検知結果が通過物なしの場合は、不正行為が行われていることを報知する報知手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項8乃至12のうちいずれか一項に記載の遊技機。
  14. 前記第2検知部の検知結果が所定時間以上にわたって通過物ありに維持された場合は、前記メダルセレクタ内でメダルが詰まったこと、又は不正行為が行われていることを報知する報知手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項8乃至13のうちいずれか一項に記載の遊技機。
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