JP4523985B2 - メダルセレクタ及び遊技機 - Google Patents
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Description
したがって、例えば、可動ガイド部材の位置を支持位置にする場合に第1ソレノイドを励磁し、可動ガイド部材の位置を排出位置にする場合に第1ソレノイドを非励磁にする一方、第1ソレノイドが励磁から非励磁に切り替えられて可動ガイド部材が支持位置から排出位置に移動する場合に、可動ガイド部材が支持位置から移動し始めるよりも前の時点で、阻止部材がメダル通路内に突出しているように第2ソレノイドを非励磁から励磁に切り替え、可動ガイド部材が排出位置に移動し終えた後に第2ソレノイドを励磁から非励磁に切り替えるよう、第1ソレノイドと第2ソレノイドの励磁/非励磁を制御してやれば、可動ガイド部材が支持位置から排出位置まで移動している期間中は、阻止部材がメダル通路内に突出していることになるので、メダルの進行を第1位置の手前で阻止することができる。また、阻止部材により進行を阻止したメダルは、可動ガイド部材が排出位置に移動すると、メダル通路から排出される。よって、メダルの飲み込みの不具合を改善することができると共に、阻止部材により進行を阻止したメダルをメダル通路内に滞留させることなく排出することができる。
なお、この構成は、可動ガイド部材が支持位置から排出位置に向けて移動中であっても、可動ガイド部材が排出位置に移動し終える前までは、メダルが可動ガイド部材によって支持され下流に通過可能な場合である。すなわちメダルを排出可能な位置が「排出位置」である場合であり、「排出位置に移動するよりも前の時点」とは、可動ガイド部材が支持位置からまったく移動していない時点と、可動ガイド部材が支持位置から移動を始めた後、メダルを排出可能な位置(排出位置)まで移動していない時点とを含む。
また、第2ソレノイドを励磁する期間は、例えば、第1ソレノイドを非励磁にすることが指示されている期間とすることができる。この場合、第1ソレノイドと第2ソレノイドの励磁/非励磁の関係が単に反転させただけになるので、第2ソレノイドに対する励磁と非励磁の制御が簡素化できる。
同様に「非励磁にさせるように指示する」とは、駆動信号によってソレノイドへの電流の供給を遮断し始めることを指し、ソレノイドの磁力がなくなった状態を指すものではない。一般的に、ソレノイドは、電流の供給を遮断しても磁力が残留し、十分に磁力がなくなるまでには若干の時間がかかる。したがって、電流の供給を遮断し始めたのと同時にソレノイドの磁力がなくなる訳ではない。
この場合、第2ソレノイドを長時間励磁せずに済むので、第2ソレノイドとして100%デューティサイクルのものを使用せずに済む。したがって、より磁力の強いソレノイドを第2ソレノイドとして使用することができるから、その分、阻止部材を突出させるのに要する所要時間を短縮することができる。つまり、第2ソレノイドとしてより反応速度の速いソレノイドを採用することができる。また、第2ソレノイドを長時間励磁せずに済むので、第2ソレノイドによる消費電力や発熱の影響を抑えられる。
この場合、第1ソレノイドと第2ソレノイドの励磁/非励磁の関係が単に反転させただけになるので、生成回路の構成を簡素化できる。
同様に「非励磁にさせるように指示する」とは、駆動信号によってソレノイドへの電流の供給を遮断し始めることを指し、ソレノイドの磁力がなくなった状態を指すものではない。一般的に、ソレノイドは、電流の供給を遮断しても磁力が残留し、十分に磁力がなくなるまでには若干の時間がかかる。したがって、電流の供給を遮断し始めたのと同時にソレノイドの磁力がなくなる訳ではない。
なお、制御部は、後述する実施形態や変形例1に記載しているように、変換基板80等のハードウェアを用いて第1ソレノイドと第2ソレノイドの励磁/非励磁を制御する構成であってもよいし、変形例2や変形例3に記載しているように、ソフトウェア制御によって第1ソレノイドと第2ソレノイドの励磁/非励磁を制御する構成であってもよい。
この場合、第2ソレノイドを長時間励磁せずに済むので、第2ソレノイドとして100%デューティサイクルのものを使用せずに済む。したがって、より磁力の強いソレノイドを第2ソレノイドとして使用することができるから、その分、阻止部材を突出させるのに要する所要時間を短縮することができる。つまり、第2ソレノイドとしてより反応速度の速いソレノイドを採用することができる。また、第2ソレノイドを長時間励磁せずに済むので、第2ソレノイドによる消費電力や発熱の影響を抑えられる。
この場合、第1ソレノイドと第2ソレノイドの励磁/非励磁の関係が単に反転させただけになるので、制御部の回路構成やソフトウェア制御を簡素化できる。
この構成によれば、メダルの連続投入中に貯留枚数が上限値に到達した場合であっても、メダルの飲み込みを発生させることなく、返却すべきメダルを返却口に戻すことができる。なお、クレジットとは、ゲームプレイの権利のことである。例えばスロットマシンでは、メダルを投入する代わりにクレジットを使用することによって、入賞ラインを有効化することができる。また、貯留装置は、例えば後述する実施形態において、メダルセンサ63,64によって検出された投入メダルの枚数と、ベット操作によって使用したメダルの枚数(ゲームで消費したメダルの枚数)と、入賞によって払い出されたメダルのうち貯留装置に貯留されるメダルの枚数とに基づいて、貯留枚数(クレジット数)の増減を管理する。
この構成によれば、メダルの連続投入中に開始用操作子が操作された場合であっても、メダルの飲み込みを発生させることなく、返却すべきメダルを返却口に戻すことができる。なお、「開始用操作子の操作の受付けが有効な場合」とは、例えば後述する実施形態において、投入ベット操作や貯留ベット操作が行われた場合である。
なお、以下の実施形態では本発明に係るメダルセレクタをスロットマシンに適用した場合について説明する。
図1は、スロットマシン1の外観を示す斜視図である。
スロットマシン1は、前面が開口した箱状の本体2と、本体2の前面に配置した前面扉3を備える。本体2と前面扉3は、片側で蝶番により固定され開閉できるようになっている。前面扉3は、遊技者によって操作されるボタン類が配置された操作部OPと、リール可変表示装置RLの図柄を視認させるためのリール窓20やゲームに関する情報が表示される表示器類が配置されたパネル表示部DPと、ゲームの進行状態等を示す画像を表示する液晶表示器類や電飾装置が配置された演出表示部TPと、受皿部BPを備える。
また、受皿部BPには、メダル払出口40aから排出されたメダルを貯めるメダル受皿40が設けられている。
(1)投入ベット処理
スロットマシン1では、メダル投入口10にメダルを投入することでゲームを行うことが可能になる。1枚目のメダルの投入で入賞ラインを1本(L1)選択して有効化し、2枚目のメダルの投入で入賞ラインをさらに2本(L2、L3)選択して有効化し、3枚目のメダルの投入で入賞ラインをさらに2本(L4、L5)選択して有効化する。このようにメダルを投入して入賞ラインを有効化することを投入ベット操作と言う。
(2)投入クレジット処理
投入ベット操作によって総ての入賞ラインL1〜L5を有効化した後、遊技者がさらにメダルを投入すると、クレジットとして50枚分までメダルを貯留装置に貯留することができる。貯留したメダルの枚数が50枚に到達した後、遊技者がさらにメダルを投入した場合、投入したメダルはメダル受皿40に戻される。なお、貯留装置とは、ゲームを行うために投入されたメダルを電気的又は磁気的に記憶できる装置のことであり、投入されたメダル及び入賞により払い出されたメダルが貯留される。
投入ベット操作の他に、貯留装置に貯留されたクレジットを使用してゲームを開始することができる。この場合、遊技者はベットボタン11a〜11cを操作する。1枚ベットボタン11aが押下された場合は入賞ラインを1本(L1)選択して有効化し、2枚ベットボタン11bが押下された場合は入賞ラインを3本(L1、L2、L3)選択して有効化し、3枚ベットボタン11cが押下された場合は入賞ラインを5本(L1〜L5)選択して有効化する。このようにベットボタン11a〜11cを操作して入賞ラインを有効化することを貯留ベット操作と言う。また、貯留ベット操作と投入ベット操作を合わせて単にベット操作と言う。
遊技者がスタートレバー12を操作するとリールR1〜R3の回転が開始され、遊技者がストップボタン13a〜13cのそれぞれを押下すると、押下したストップボタンに対応するリールが停止される。全てのリールR1〜R3が停止したときに、あらかじめ定められた図柄の組み合わせが有効化された入賞ライン上に揃うと入賞となり、図柄の組み合わせ(役)ごとに定められた遊技価値が付与される。付与される遊技価値がメダルの配当である場合、メダルはまず貯留装置にクレジットとして貯留される。
(5)配当払出処理
配当を付与する過程で、貯留されたメダルの枚数が50枚に到達した場合は、残りのメダルをメダル受皿40に払い出す。
図3は、メダルセレクタ50の外観を示す斜視図である。
メダルセレクタ50は前面扉3の裏面に取り付けられている。同図に示すようにメダルセレクタ50の上面左端には、メダル投入口10から投入されたメダルをメダルセレクタ50内に受け入れるための入口50aが設けられている。また、メダルセレクタ50の右側面下部には、スロットマシン1の内部に取り込むメダルを排出するための出口50bが設けられている。メダルセレクタ50は、大別すると、図中手前側のトップAssy50cと、図中奥側のベースAssy50dに区分され、トップAssy50cには半透明の保護カバー50eが取り付けられている。なお、Assyとは、複数の部品を組み合わせた集合部品(ユニット)のことである。
また、トップAssy50cには、飲み込み防止用の突起片(図11参照)をメダル通路50f内に突出させてメダルの進行を阻止するための第2ブロッカーが設けられている。この第2ブロッカー用の構成部品として、第2ソレノイド54と復帰バネ55がトップAssy50cに設けられている。
第1ソレノイド52が非励磁の場合、第1ソレノイド52に取り付けられたアマチュア53は、不図示の復帰バネからの付勢力によって同図に示す位置をとる。この場合、アマチュア53の先端部53aは、これと対向するメダルガイドレール51の上端部51aと非接触である。また、メダルガイドレール51は、支点Aを回転軸として回動自在に取り付けられている。このメダルガイドレール51には、支点Aを中心として図中時計方向にメダルガイドレール51を回転させる付勢力が不図示のバネによって常時加えられている。なお、メダルガイドレール51の下端部51bがセレクタベース58の上端部によって係止されるため、第1ソレノイド52が非励磁の場合、メダルガイドレール51は同図に示す位置(排出位置)をとる。
なお、テンショナー56は、メダル通路50fにおいてメダルガイドレール51の部分を通過するメダルMを検出するための部材である。テンショナー56は、支点Bを回転軸として回動自在に取り付けられており、通過するメダルMによって図中右方向に押し込まれる。
第1ソレノイド52が励磁されると、アマチュア53は図7に示す位置から図8に示す位置に移動する。この場合、アマチュア53の先端部53aがメダルガイドレール51の上端部51aを図中左方向に押し込むことになるため、メダルガイドレール51は支点Aを中心にして図中反時計方向に回転する。したがって、メダルガイドレール51の下端部51bによってメダル通路50fの下端部分(下側の側面部分を含む)が形成される。このため第1ソレノイド52が励磁されている場合、投入されたメダルMが正規のメダルであれば、直立した状態にあるメダルMの上端部と下端部の両方が支持されることになる。また、メダルMによってテンショナー56が図中右方向に押し込まれる。よって、正規のメダルMは、メダルガイドレール51の部分で落下することなく下流に導かれる。
なお、メダル通路50fが取込状態の場合であっても、投入されたメダルMが小径メダル(非正規のメダル)の場合は、図9に示すように、直立した状態にあるメダルMの上端部が支持されないことに加え、メダルMの中心よりも上側の部分にテンショナー56から図中左方向への押力が加わる。このため図9に点線で示すようにメダルMは傾き、メダル通路50fから落下してメダル受皿40に返却される。
メダル通路50fの出口50b付近には、2個のセンサ用窓61,62がメダルMの進行方向に沿って並んで設けられている。図12には図示していないが、メダルセレクタ50には、センサ用窓61の部分を通過したメダルMを検出するメダルセンサ63(図13)と、センサ用窓62の部分を通過したメダルMを検出するメダルセンサ64(図13)が設けられている。なお、このようにメダルセンサ63,64を2個設けているのは、糸吊りやクレマンゴト(メダルMを投入せずに、不正な冶具によってクレジットを投入すること)等の不正行為を防ぐためである。メダルセンサ63は、後述する図14にも示すように、メダルMがセンサ用窓61の部分を通過中の期間においてLowレベルとなり、メダルMがセンサ用窓61の部分を非通過の期間においてHiレベルとなる検出信号2を出力する。同様に、メダルセンサ64は、後述する図14にも示すように、メダルMがセンサ用窓62の部分を通過中の期間においてLowレベルとなり、メダルMがセンサ用窓62の部分を非通過の期間においてHiレベルとなる検出信号3を出力する。また、詳細については後述するが、スロットマシン1のメイン制御基板では、メダルセンサ63からの検出信号2とメダルセンサ64からの検出信号3に基づいて、投入メダルの枚数をカウントする。
図13は、スロットマシン1の電気的構成を示す要部ブロック図である。
スロットマシン1は、CPUやROM等を備えたメイン制御基板70と、変換基板80と、メダルセレクタ50を備える。メイン制御基板70は、3つのリールR1〜R3を用いて行われるゲームの全般を制御する。また、メイン制御基板70は、メダルセンサ63,64からの検出信号2,3に基づいて、メダルMがカウント位置(センサ用窓62)を通過したことを検出する。図14に正規のメダルMがメダル通路50fを最後まで通過した場合のアクチュエータ型センサ60及びメダルセンサ63,64の信号波形を示す。メイン制御基板70は、例えば、メダルセンサ63からの検出信号2がLowレベルからHiレベルに切り替わると共に、メダルセンサ64からの検出信号3がLowレベルからHiレベルに切り替わると、検出信号3がLowレベルからHiレベルに切り替わったタイミングTaで、新たなメダルMがカウント位置を通過したことを検出する。また、このようにしてメダルMの通過を検出すると、メイン制御基板70は投入ベット処理や投入クレジット処理を行う。
なお、メダル通路50fを取込状態から返却状態に切り替える場合、第1ソレノイド52を励磁から非励磁に切り替えることを指示してから、メダルガイドレール51が排出位置に移動し終えるまでに50〜100ミリ秒程度の時間がかかるため、これにマージンを加えて駆動信号2がLowレベルとなる期間を300ミリ秒に設定している。
また、第1ソレノイド52に供給する駆動信号1と第2ソレノイド54に供給する駆動信号2を変換基板80で生成しているので、スロットマシン1(メイン制御基板70)では、第1ブロッカーと連動させて第2ブロッカーを動作させるための制御プログラムが不要となり、その分だけROM容量の節約を図ることができる。さらに、変換基板80では、第1ソレノイド52用の一つの駆動制御信号に基づいて、第1ソレノイド52に供給する駆動信号1と第2ソレノイド54に供給する駆動信号2を生成することができるので、第1ソレノイド52用の駆動制御信号のみをメイン制御基板から出力する従来のスロットマシンに対しても、メイン制御基板の出力系統や制御プログラムを変更することなく、本発明のメダルセレクタ50を適用することが可能である。
メイン制御基板70に備わるCPUは、スロットマシン1の主電源が投入されると、初期化処理を行った後、図17及び図18に示す処理を実行する。なお、初期化処理では、クレジット数をゼロにセットすると共に、変換基板80に供給する駆動制御信号をLowレベルにする。したがって、図17及び図18に示す処理を開始する段階で、第1ソレノイド52は励磁されており、メダル通路50fは取込状態になっている。また、第2ソレノイド54は非励磁であり、突起片59はメダル通路50fの外に退避した状態になっている。
ステップS12:CPUは、ベット数が最大枚数(3枚)に到達しているか否かを判定し、到達していると判定した場合はステップS20に進む。
ステップS13:CPUは投入ベット処理を行う。すなわち、CPUは、1枚目のメダルMであれば入賞ラインを1本(L1)選択して有効化し、2枚目のメダルMであれば入賞ラインをさらに2本(L2、L3)選択して有効化し、3枚目のメダルMであれば入賞ラインをさらに2本(L4、L5)選択して有効化する。
ステップS14:CPUは、ベットフラグの値を“1”にセットしてステップS23に進む。
ステップS16:CPUは、ベット数が最大枚数(3枚)に到達しているか否かを判定し、到達していると判定した場合はステップS23に進む。
ステップS17:CPUは、操作されたベットボタンに対応するクレジット数が残っているか否かを判定し、残っていないと判定した場合はステップS23に進む。
ステップS18:CPUは貯留ベット処理を行う。すなわち、CPUは、1枚ベットボタン11aが押下された場合は入賞ラインを1本(L1)選択して有効化し、2枚ベットボタン11bが押下された場合は入賞ラインを3本(L1、L2、L3)選択して有効化し、3枚ベットボタン11cが押下された場合は入賞ラインを5本(L1〜L5)選択して有効化する。また、CPUは、貯留ベット処理で使用した分だけクレジット数を減算する。
ステップS19:CPUは、ベットフラグの値を“1”にセットしてステップS23に進む。
ステップS21:CPUは、クレジット数が50枚に到達しているか否かを判定し、到達していないと判定した場合はステップS23に進む。
ステップS22:CPUは、変換基板80に供給する駆動制御信号をLowレベルからHiレベルに切り替えた後、ステップS23に進む。このステップS22に示す処理により、クレジット数が50枚に到達した場合に、第1ソレノイド52が励磁から非励磁に切り替えられると共に、第2ソレノイド54が非励磁から励磁に切り替えられる。したがって、メダル通路50fが取込状態から返却状態に切り替えられると共に、突起片59がメダル通路50f内に突出される。この際、図16に示したように、メダルガイドレール51が支持位置から排出位置に移動するまでの期間Pにおいては、突起片59が突出された状態になっている。よって、メダルMの連続投入中にクレジット数が50枚に到達した場合であっても、50枚目としてカウントしたメダルMに後続する51枚目以降のメダルMを、飲み込みことなくメダル受皿40に返却することができる。
ステップS24:CPUは、ベットフラグの値が“1”であるか否かを判定し、“1”でないと判定した場合はステップS11に戻る。但し、メダルセンサ63とメダルセンサ64の一方以上がメダルMの通過を検出しているときに、スタートレバー12に対する操作に応じて、突出片59をメダル通路50f内に突出させてしまうと、メダルMに突出片59が衝突してしまう場合がある。したがって、メダルセンサ63とメダルセンサ64の一方以上がメダルMの通過を検出しているときは、例外的にスタートレバー12の操作を受付けず、メダルセンサ63とメダルセンサ64の両方がメダルMの通過を検出しなくなった時点(検出信号2,3がともにHiレベルになった時点)から、スタートレバー12が操作されたか否かの判定を再開する。
ステップS27:CPUは配当付与処理を行う。すなわち、CPUは、遊技の結果、有効化された入賞ライン上に役が成立して入賞していた場合は、役ごとに設定した遊技価値を付与する。付与される遊技価値がメダルMの配当である場合、CPUは、まず、配当されるメダルMを貯留装置に貯留し、クレジット数としてカウントする(配当クレジット処理)。また、配当を付与する過程でクレジット数が50枚に到達した場合は、残りのメダルMをメダル受皿40に払い出す(配当払出処理)。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下に述べる変形が可能である。
[変形例1]
上述した実施形態では、パルス生成回路81において、駆動信号1の立下りエッジに同期して300ミリ秒だけLowレベルとなる駆動信号2を生成する場合について説明したが(図15)、パルス生成回路81は、図19に示すように、駆動信号1がLowレベルの場合にHiレベルとなり、駆動信号1がHiレベルの場合にLowレベルとなる駆動信号2を生成する構成であってもよい。この場合、第2ソレノイド54として100%デューティサイクルのものを使用しなければならないが、単に駆動信号1の信号波形を反転すればよいだけなのでパルス生成回路81をインバータのみで構成することができる。よって、パルス生成回路81の部品点数を減らし、パルス生成回路81の回路構成を簡素化できる。なお、図19においても駆動信号2がLowレベルとなる期間(タイミングTcからタイミングTdまでの期間)が、第2ソレノイド54を励磁することを指示する期間となる。
また、要は、メダルガイドレール51が支持位置から排出位置に移動するまでの期間Pにおいて突起片59をメダル通路50f内に突出できていればよいので、上述した実施形態において、駆動信号2をLowレベルにする期間は、メダルガイドレール51が支持位置から排出位置に移動するまでの所要時間以上であればよく、300ミリ秒以下であってもよい。また、駆動信号2をLowレベルにする期間は、駆動信号1の立下りエッジに同期していなくてもよい。
図17及び図18に示したフローチャートにおいて、ステップS22とステップS25の代わりに図20に示す処理を行うと共に、ステップS28の代わりに図21に示す処理を行う構成としてもよい。この場合、変換基板80を備えずともソフトウェア制御によって、図15に示した駆動信号1と駆動信号2を生成することができる。
ステップS31:CPUは、第1ソレノイド52に供給する駆動信号1をLowレベルからHiレベルに切り替える。
ステップS32:CPUは、第2ソレノイド54に供給する駆動信号2をHiレベルからLowレベルに切り替える。
このステップS31及びS32に示す処理により、第1ソレノイド52が励磁から非励磁に切り替えられると共に、第2ソレノイド54が非励磁から励磁に切り替えられる。したがって、メダル通路50fが取込状態から返却状態に切り替えられると共に、突起片59がメダル通路50f内に突出される。この際、図16に示したように、メダルガイドレール51が支持位置から排出位置に移動するまでの期間Pにおいては、突起片59が突出された状態になっている。よって、メダルMの連続投入中にクレジット数が50枚に到達した場合や、メダルMの連続投入中にスタートレバー12が操作された場合であっても、メダルMの飲み込みを発生させることなく、返却すべきメダルMをメダル受皿40に戻すことができる。
ステップS34:CPUは、計測時間が300ミリ秒に到達したか否かを判定し、到達していない場合は計測時間が300ミリ秒に到達するまで待機する。
ステップS35:CPUは、計測時間が300ミリ秒に到達すると、第2ソレノイド54に供給する駆動信号2をLowレベルからHiレベルに切り替える。このステップS35に示す処理により、第2ソレノイド54が励磁から非励磁に切り替えられ、突起片59がメダル通路50fの外に退避する。
ステップS41:CPUは、第1ソレノイド52に供給する駆動信号1をHiレベルからLowレベルに切り替える。このステップS41に示す処理により、第1ソレノイド52が非励磁から励磁に切り替えられる。よって、メダル通路50fが取込状態から返却状態に切り替えられ、新たなメダルMの取り込みが可能になる。
図17及び図18に示したフローチャートにおいて、ステップS22とステップS25の代わりに図22に示す処理を行うと共に、ステップS28の代わりに図23に示す処理を行う構成としてもよい。この場合、変換基板80を備えずともソフトウェア制御によって、図19に示した駆動信号1と駆動信号2を生成することができる。
ステップS51:CPUは、第1ソレノイド52に供給する駆動信号1をLowレベルからHiレベルに切り替える。
ステップS52:CPUは、第2ソレノイド54に供給する駆動信号2をHiレベルからLowレベルに切り替える。
このステップS51及びS52に示す処理により、第1ソレノイド52が励磁から非励磁に切り替えられると共に、第2ソレノイド54が非励磁から励磁に切り替えられる。したがって、メダル通路50fが取込状態から返却状態に切り替えられると共に、突起片59がメダル通路50f内に突出される。この際、メダルガイドレール51が支持位置から排出位置に移動するまでの期間Pにおいては、突起片59が突出された状態になっている。よって、メダルMの連続投入中にクレジット数が50枚に到達した場合や、メダルMの連続投入中にスタートレバー12が操作された場合であっても、メダルMの飲み込みを発生させることなく、返却すべきメダルMをメダル受皿40に戻すことができる。
ステップS61:CPUは、第1ソレノイド52に供給する駆動信号1をHiレベルからLowレベルに切り替える。
ステップS62:CPUは、第2ソレノイド54に供給する駆動信号2をLowレベルからHiレベルに切り替える。
このステップS61及びS62に示す処理により、第1ソレノイド52が非励磁から励磁に切り替えられると共に、第2ソレノイド54が励磁から非励磁に切り替えられる。したがって、メダル通路50fが返却状態から取込状態に切り替えられると共に、突起片59がメダル通路50fの外に退避し、新たなメダルMの取り込みが可能になる。
上述した実施形態では、図14に示すように、メダルセンサ64からの検出信号3がLowレベルからHiレベルに切り替わったタイミングTaで、新たなメダルMをカウントする構成を例示したが、例えば、クレジット数が50枚目のメダルMをカウントする際には、図14にTbとして示すタイミングでカウントを行い、さらにこのタイミングTbで駆動制御信号をLowレベルからHiレベルに切り替えるようにしてもよい。この場合、メダル通路50fを取込状態から返却状態に切り替えるタイミングと、突起片59を突出させるタイミングをタイミングTaからタイミングTbに前倒しすることができる。
上述した実施形態では、可動ガイド部材として、直立した状態にあるメダルMの下端部分を支持するメダルガイドレール51を例示したが、可動ガイド部材は、特許文献1に記載された可動ガイド板51のように、コイン通路14の上側の幅を調整し、直立した状態にあるコインの上端部分を支持するものであってもよい。また、メダルを直立させた状態ではなく、やや斜めに傾かせた状態で下流に通過させるメダル通路の場合は、メダルが下流に通過できるようメダルの側面部分を支持する可動ガイド部材を設けてもよい。
上述した実施形態では、糸吊りやクレマンゴト等の不正行為を防ぐためメダルセンサを2個備えた構成を例示したが、メダルセンサの個数は1個であってもよいし、3個以上であってもよい。また、本発明はスロットマシンに限定されず、メダルを投入することでゲームを行うことが可能になる各種の遊技機に適用可能である。また、本発明に係るメダルセレクタは遊技機以外にも自動販売機等に適用可能である。
上述した実施形態では、変換基板80をメイン制御基板70とは別に設けた構成を例示したが、変換基板80とメイン制御基板70を分けずにメイン制御基板70内に変換基板80の回路を含む構成としてもよい。
また、変換基板80をメダルセレクタ50内に備える構成としてもよい。例えば、変換基板80をトップAssy50c(保護カバー50eの内側)に組み込むことが可能である。この場合、変換基板80はメダルセレクタ50の構成要素になるため、メイン制御基板70から供給される駆動制御信号に基づいて、メダルセレクタ50内で、第1ソレノイド52に供給する駆動信号1と第2ソレノイド54に供給する駆動信号2が生成されることになる。この場合もスロットマシン1では、第1ブロッカーと連動させて第2ブロッカーを動作させるための制御プログラムが不要となるので、その分だけROM容量の節約を図ることができる。また、第1ソレノイド52用の駆動制御信号のみをメイン制御基板から出力する従来のスロットマシンに対し、メイン制御基板の出力系統や制御プログラムを変更することなく、変換基板80を内蔵したメダルセレクタ50を適用することができる。
なお、このように変換基板80をメダルセレクタ50内に備える構成とした場合についても、変形例1に記載したように、駆動信号2をLowレベルにする期間は、メダルガイドレール51が支持位置から排出位置に移動するまでの所要時間以上であればよく300ミリ秒以下であってもよいし、駆動信号2をLowレベルにする期間は駆動信号1の立下りエッジに同期していなくてもよい。また、変換基板80では、図19に示したように、駆動信号1がLowレベルの場合にHiレベルとなり、駆動信号1がHiレベルの場合にLowレベルとなる駆動信号2を生成することもできる。
上述した実施形態では、図15に示したように、駆動信号1による第1ソレノイド52の励磁から非励磁への切り替えの指示と、駆動信号2による第2ソレノイド54の非励磁から励磁への切り替えの指示を同じタイミングTcで行う場合について説明した。しかしながら、要は、メダルガイドレール51が支持位置から排出位置に移動するまでの期間Pにおいて突起片59をメダル通路50f内に突出できていればよいので、駆動信号1による第1ソレノイド52の励磁から非励磁への切り替えの指示と、駆動信号2による第2ソレノイド54の非励磁から励磁への切り替えの指示を必ずしも同じタイミングで行う必要はない。
例えば、駆動信号2による第2ソレノイド54の非励磁から励磁への切り替えの指示を行い、突起片59をメダル通路50f内に突出させた後に、駆動信号1による第1ソレノイド52の励磁から非励磁への切り替えの指示を行う構成としてもよい。また、突起片59をメダル通路50f内に突出させるのに要する所要時間は4〜10ミリ秒程度と極めて短いので、駆動信号1による第1ソレノイド52の励磁から非励磁への切り替えの指示を行った後に、駆動信号2による第2ソレノイド54の非励磁から励磁への切り替えの指示を行う構成とすることもできる。
上述した実施形態や変形例1,8では、メダルガイドレール51が支持位置から排出位置に移動するまでの期間Pにおいて突起片59をメダル通路50f内に突出しているようにした。これは、メダルガイドレール51の移動範囲である支持位置と排出位置の間に、実質的にメダルMが排出可能になる位置が存在する場合を想定したためである。しかしながら、メダルMが排出可能になる位置が「排出位置」である場合、すなわち、メダルガイドレール51が支持位置から排出位置に向けて移動中であっても、メダルガイドレール51が排出位置に移動し終える前までは、メダルMがメダルガイドレール51によって支持され下流に通過可能な構成も考えられる。このような構成の場合は、第1ソレノイド52を励磁から非励磁に切り替えることでメダルガイドレール51が支持位置から排出位置に移動する場合に、メダルガイドレール51が排出位置に移動し終えるよりも前の時点で、突起片59がメダル通路50f内に突出しているように第2ソレノイド54を非励磁から励磁に切り替え、メダルガイドレール51が排出位置に移動し終えた後に第2ソレノイド54を励磁から非励磁に切り替えてやればよい。
上述した実施形態において、突起片59の突出位置は、カウント位置(センサ用窓62)より上流で、メダルガイドレール51より下流に設けられるものとした(図12参照)。しかしながら、例えば図24に示すように、メダルガイドレール51の下端部51bを下流側に距離Eだけ延長した場合のように、突起片59の突出位置は、カウント位置(センサ用窓62)より上流にあるものの、メダルガイドレール51より下流ではなく、メダルガイドレール51の区間L’内の下流部分に設けられる構成であってもよい。このような構成であっても、突起片59を突出して停止させたメダルM(図中点線)は、メダルガイドレール51の区間L’内に位置するから、メダルガイドレール51が排出位置に移動すると、メダル通路50fから排出されてメダル受皿40に返却される。よって、上述した実施形態の場合と同様に、メダルMの飲み込みを防ぐことができると共に、突起片59により停止させたメダルMをメダル通路50f内に滞留させることなく返却することができる。なお、このように突起片59の突出位置を、カウント位置(センサ用窓62)より上流で、メダルガイドレール51の区間L’内の下流部分に設けた場合についても、変形例1〜9に記載した変形が適用可能である。
10 メダル投入口
12 スタートレバー
40 メダル受皿
40a メダル払出口
50 メダルセレクタ
50a 入口
50b 出口
50c トップAssy
50d ベースAssy
50f メダル通路
51 メダルガイドレール
52 第1ソレノイド
53 アマチュア(可動片)
54 第2ソレノイド
55 復帰バネ
59 突起片
60 アクチュエータ型センサ
61 センサ用窓
62 センサ用窓
63 メダルセンサ
64 メダルセンサ
70 メイン制御基板
80 変換基板
81 パルス生成回路
M メダル
L 区間
Claims (12)
- 投入されたメダルが下流に向けて通過するメダル通路と、
前記メダル通路の一部の区間において当該区間を通過することができるようにメダルを支持可能であり、前記区間を通過するメダルを支持するための支持位置と、前記区間においてメダルを前記メダル通路から排出するための排出位置とに移動可能な可動ガイド部材と、
前記可動ガイド部材を駆動するための第1ソレノイド及び第1付勢部材を有し、前記第1ソレノイドが励磁されることにより前記可動ガイド部材の位置を前記支持位置にしてメダルを前記区間の下流に通過させ、前記第1ソレノイドが非励磁にされることにより前記第1付勢部材の付勢力で前記可動ガイド部材の位置を前記排出位置にしてメダルを前記メダル通路から排出する第1ブロッカーと、
前記メダル通路において前記区間より下流の第1位置を通過するメダルを検出する検出部と、
前記メダル通路において前記区間より下流で前記第1位置より上流の第2位置に突出可能であり、突出された場合にメダルの進行を前記第2位置で阻止する阻止部材と、
前記阻止部材を駆動するための第2ソレノイド及び第2付勢部材を有し、前記第2ソレノイドが励磁されることにより前記阻止部材を前記メダル通路内に突出させてメダルの進行を前記第2位置で阻止し、前記第2ソレノイドが非励磁にされることにより前記第2付勢部材の付勢力で前記阻止部材を前記メダル通路内から退避させてメダルを前記第2位置の下流に通過させる第2ブロッカーとを備え、
前記第2位置は、前記阻止部材により進行を阻止したメダルを、前記可動ガイド部材が前記排出位置に位置している場合に排出することが可能な位置に定められ、
前記第1ソレノイドは、外部から供給される第1駆動信号によって励磁および非励磁の何れかに指示され、
前記第2ソレノイドは、外部から供給される第2駆動信号によって励磁および非励磁の何れかに指示され、
前記第1駆動信号による指示が励磁から非励磁に切り替えられるタイミングに同期して、前記第2駆動信号による指示が非励磁から励磁に切り替えられることによって、前記可動ガイド部材の位置が前記支持位置から前記排出位置に前記タイミングから50ミリ秒以上100ミリ秒以下の時間で切り替えられるとき、前記可動ガイド部材が前記排出位置に移動するよりも前の時点であって前記タイミングから4ミリ秒以上10ミリ秒以下の時間で前記阻止部材が前記メダル通路内に突出する、
ことを特徴とするメダルセレクタ。 - 前記第2位置は、前記阻止部材により進行を阻止したメダルの重心が前記区間内に収まるように定められている
ことを特徴とする請求項1に記載のメダルセレクタ。 - 投入されたメダルが下流に向けて通過するメダル通路と、
前記メダル通路の一部の区間において当該区間を通過することができるようにメダルを支持可能であり、前記区間を通過するメダルを支持するための支持位置と、前記区間においてメダルを前記メダル通路から排出するための排出位置とに移動可能な可動ガイド部材と、
前記可動ガイド部材を駆動するための第1ソレノイド及び第1付勢部材を有し、前記第1ソレノイドが励磁されることにより前記可動ガイド部材の位置を前記支持位置にしてメダルを前記区間の下流に通過させ、前記第1ソレノイドが非励磁にされることにより前記第1付勢部材の付勢力で前記可動ガイド部材の位置を前記排出位置にしてメダルを前記メダル通路から排出する第1ブロッカーと、
前記メダル通路において前記区間より下流の第1位置を通過するメダルを検出する検出部と、
前記メダル通路において前記区間内の下流部分に定められた第2位置に突出可能であり、突出された場合にメダルの進行を前記第2位置で阻止する阻止部材と、
前記阻止部材を駆動するための第2ソレノイド及び第2付勢部材を有し、前記第2ソレノイドが励磁されることにより前記阻止部材を前記メダル通路内に突出させてメダルの進行を前記第2位置で阻止し、前記第2ソレノイドが非励磁にされることにより前記第2付勢部材の付勢力で前記阻止部材を前記メダル通路内から退避させてメダルを前記第2位置の下流に通過させる第2ブロッカーと、を備え、
前記第1ソレノイドは、外部から供給される第1駆動信号によって励磁および非励磁の何れかに指示され、
前記第2ソレノイドは、外部から供給される第2駆動信号によって励磁および非励磁の何れかに指示され、
前記第1駆動信による指示が励磁から非励磁に切り替えられるタイミングに同期して、前記第2駆動信号による指示が非励磁から励磁に切り替えられることによって、前記可動ガイド部材の位置が前記支持位置から前記排出位置に前記タイミングから50ミリ秒以上100ミリ秒以下の時間で切り替えられるとき、前記可動ガイド部材が前記排出位置に移動するよりも前の時点であって前記タイミングから4ミリ秒以上10ミリ秒以下の時間で前記阻止部材が前記メダル通路内に突出する、
ことを特徴とするメダルセレクタ。 - 前記第2ソレノイドは、前記可動ガイド部材が前記排出位置に移動し終えた後に励磁から非励磁に切り替えられる、
ことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載のメダルセレクタ。 - 投入されたメダルが下流に向けて通過するメダル通路と、
前記メダル通路の一部の区間において当該区間を通過することができるようにメダルを支持可能であり、前記区間を通過するメダルを支持するための支持位置と、前記区間においてメダルを前記メダル通路から排出するための排出位置とに移動可能な可動ガイド部材と、
前記可動ガイド部材を駆動するための第1ソレノイド及び第1付勢部材を有し、前記第1ソレノイドが励磁されることにより前記可動ガイド部材の位置を前記支持位置にしてメダルを前記区間の下流に通過させ、前記第1ソレノイドが非励磁にされることにより前記第1付勢部材の付勢力で前記可動ガイド部材の位置を前記排出位置にしてメダルを前記メダル通路から排出する第1ブロッカーと、
前記メダル通路において前記区間より下流の第1位置を通過するメダルを検出する検出部と、
前記メダル通路において前記区間内の下流部分に定められた第2位置に突出可能であり、突出された場合にメダルの進行を前記第2位置で阻止する阻止部材と、
前記阻止部材を駆動するための第2ソレノイド及び第2付勢部材を有し、前記第2ソレノイドが励磁されることにより前記阻止部材を前記メダル通路内に突出させてメダルの進行を前記第2位置で阻止し、前記第2ソレノイドが非励磁にされることにより前記第2付勢部材の付勢力で前記阻止部材を前記メダル通路内から退避させてメダルを前記第2位置の下流に通過させる第2ブロッカーと、
外部から供給される一の制御信号に基づいて、前記第1ソレノイドに供給する第1駆動信号と前記第2ソレノイドに供給する第2駆動信号を生成する生成回路と、を備え、
前記生成回路は、
前記制御信号に基づいて、前記可動ガイド部材の位置を前記支持位置にする場合に前記第1ソレノイドを励磁させるように指示し、前記可動ガイド部材の位置を前記排出位置にする場合に前記第1ソレノイドを非励磁にさせるように指示する前記第1駆動信号を生成し、
前記第1ソレノイドを非励磁にすることが前記第1駆動信号によって指示されている期間のうち、前記第1ソレノイドを励磁から非励磁に切り替えることが前記第1駆動信号によって指示された時点から前記可動ガイド部材が前記排出位置に移動するまでの期間を含む所定期間において前記第2ソレノイドを励磁させるように指示し、前記所定期間以外において前記第2ソレノイドを非励磁にさせるように指示する前記第2駆動信号を生成し、
前記第1駆動信による指示が励磁から非励磁に切り替えられるタイミングに同期して、前記第2駆動信号による指示が非励磁から励磁に切り替えられることによって、前記可動ガイド部材の位置が前記支持位置から前記排出位置に前記タイミングから50ミリ秒以上100ミリ秒以下の時間で切り替えられるとき、前記可動ガイド部材が前記排出位置に移動するよりも前の時点であって前記タイミングから4ミリ秒以上10ミリ秒以下の時間で前記阻止部材が前記メダル通路内に突出する、
ことを特徴とするメダルセレクタ。 - 前記所定期間は、前記第1ソレノイドを励磁から非励磁に切り替えることが前記第1駆動信号によって指示された時点から前記可動ガイド部材が前記排出位置に移動するまでの期間である
ことを特徴とする請求項5に記載のメダルセレクタ。 - 前記所定期間は、前記第1ソレノイドを非励磁にすることが前記第1駆動信号によって指示されている期間である
ことを特徴とする請求項5に記載のメダルセレクタ。 - メダルを投入するための投入口と、
請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載されたメダルセレクタと、
前記区間において前記メダル通路から排出されたメダルを返却するための返却口と、
前記第1ソレノイドの励磁及び非励磁と前記第2ソレノイドの励磁及び非励磁を制御する制御部と、
を備える遊技機であって、
前記制御部は、
前記可動ガイド部材の位置を前記支持位置にする場合に前記第1ソレノイドを励磁させるように指示し、前記可動ガイド部材の位置を前記排出位置にする場合に前記第1ソレノイドを非励磁にさせるように指示し、
前記第1ソレノイドを非励磁にすることを指示している期間のうち、前記第1ソレノイドを励磁から非励磁に切り替えることを指示した時点から前記可動ガイド部材が前記排出位置に移動するまでの期間を含む所定期間において前記第2ソレノイドを励磁させるように指示し、前記所定期間以外において前記第2ソレノイドを非励磁にさせるように指示する
ことを特徴とする遊技機。 - 前記所定期間は、前記第1ソレノイドを励磁から非励磁に切り替えることを指示した時点から前記可動ガイド部材が前記排出位置に移動するまでの期間である
ことを特徴とする請求項8に記載の遊技機。 - 前記所定期間は、前記第1ソレノイドを非励磁にすることを指示している期間である
ことを特徴とする請求項8に記載の遊技機。 - クレジットとして貯留されたメダルの枚数である貯留枚数を管理する貯留装置をさらに備え、
前記制御部は、前記貯留枚数が予め定められた上限値に到達した場合に、前記第1ソレノイドを励磁から非励磁に切り替えることを指示すると共に前記第2ソレノイドを非励磁から励磁に切り替えることを指示する
ことを特徴とする請求項8乃至10のうちいずれか一項に記載の遊技機。 - 可変表示可能な複数の表示列と、
前記複数の表示列の可変表示の開始を指示するための開始用操作子とをさらに備え、
前記制御部は、前記開始用操作子の操作の受付けが有効な場合に前記開始用操作子の操作を検知すると、前記第1ソレノイドを励磁から非励磁に切り替えることを指示すると共に前記第2ソレノイドを非励磁から励磁に切り替えることを指示する
ことを特徴とする請求項8乃至10のうちいずれか一項に記載の遊技機。
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