JP5231141B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関し、さらに詳しくは、駆動開始手段のスタート信号の出力を契機に、各回転リールが時を異にして回転を開始する遊技機に関するものである。
従来、遊技媒体としてメダルを用いて遊技を行う遊技機には、周面に複数の図柄が付された3個の回転リールと、各回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、対応する回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、対応する回転リールを駆動するためのステッピングモータと、各回転リールの所定位置にそれぞれ設けられたインデックスと、回転リールが1回転する度にインデックスを検出するためのインデックスセンサーとを備えたスロットマシンが知られている。
このようなスロットマシンでは、スタートスイッチの操作を契機に、各回転リールが回転を開始するとともに、複数の当選役のいずれに当選かまたはハズレかの抽選が行われる。そして、各回転リールが一定の回転速度まで加速して定常回転するようになると、ストップスイッチの操作を受け付けるようになり、その後ストップスイッチの操作を契機に、対応する回転リールの停止制御を行う。
また、スロットマシンでは、抽選で特定の当選役に当選したことを報知する報知演出が行われることがある。例えば、液晶ディスプレイに所定の画像を表示させたり、ランプを所定のパターンで点滅させたり、スピーカに所定の音声を出力させたりすることで、抽選で特定の当選役に当選したことを報知する(特許文献1参照)。
また、抽選で当選役にハズレたときには、一斉に各回転リールの回転を開始させるが、抽選で当選役に当選したときには、時期をずらして各回転リールの回転を開始させる(以下「開始不同回転」という)ことにより、抽選で当選役に当選したことを報知するスロットマシンが公開されている(特許文献2参照)。
特開2002−355363号公報 特開2003−169892号公報
ところで、特許文献2に記載されたようなスロットマシンでは、スタートスイッチの操作を契機に回転リールの開始不同回転を行い、その後各回転リールが一定の回転速度まで加速して定常回転するとともに、各ストップスイッチの操作を受け付けるようになる。したがって、開始不同回転を行う時間が長くなると、スタートスイッチを操作した以後各ストップスイッチの操作を受け付けるようになるまでの待ち時間(以下「遊技待ち時間」という)が長くなることから、開始不同回転を行う時間が長くなり過ぎると、遊技の興趣を低下させるおそれがある。
また、ステッピングモータでは、駆動を停止した状態から徐々に回転速度を上げるスローアップ制御が行われる。さらに、ステッピングモータは、ステップ角毎に移動と静止を繰り返しながら回転するため、低速で回転すると振動が大きくなる。したがって、ステッピングモータが駆動を開始した時の回転リールの回転位置によっては、回転リールが大きく振動して、インデックスセンサーがインデックスを短い間隔で複数回検知することがある。
ここで、1または2個の回転リールの回転中に他の回転リールが回転を開始した場合において、インデックスセンサーがインデックスを短い間隔で複数回検知したときに、これをエラーと判断して開始不同回転を最初から遣り直すと、さらに遊技待ち時間が長くなることから、遊技者を苛立たせるおそれがある。
そこで、本発明は、上述のような問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、抽選で特定の当選役に当選したことを回転リールの開始不同回転により報知することができ、且つ遊技待ち時間が長くなり過ぎない遊技機を提供することである。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、
表面に複数の図柄が付された複数個の回転リール(23)と、
各回転リール(23)の所定位置にそれぞれ設けられたインデックス(62)と、
各回転リール(23)に対応して設けられ、回転リール(23)が1回転する度にこの回転リール(23)のインデックス(62)を検出するためのインデックスセンサー(65)と、
各回転リール(23)に対応して設けられ、回転リール(23)を駆動するためのステッピングモータ(64)と、
各ステッピングモータ(64)の駆動を開始させるためのスタート信号を出力する駆動開始手段と、
各ステッピングモータ(64)に対応して設けられ、ステッピングモータ(64)を制御するためのパルス信号を出力するパルス発振器と、
各ステッピングモータ(64)に対応して設けられ、パルス発振器からのパルス信号に基づいてステッピングモータ(64)に駆動パルスを出力する駆動回路と、
各ステッピングモータ(64)に対応して設けられ、各回転リール(23)が回転を開始して各インデックスセンサー(65)がインデックスを検出したことを契機に、駆動回路の駆動パルスを出力する回数をカウントするパルスカウンタ(140)と、
駆動開始手段のスタート信号の出力を契機に各回転リール(23)が一斉に回転を開始して第1の回転速度になるように、各パルス発振器のパルス信号の出力を制御する一斉開始回転制御手段(240)と、
各回転リール(23)が第1の回転速度で定常回転するように、各パルス発振器のパルス信号の出力を制御する定常回転制御手段(250)と、
駆動開始手段のスタート信号の出力を契機に各回転リール(23)が時を異にして回転を開始するとともに第1の回転速度になるように、各パルス発振器のパルス信号の出力を制御する開始不同回転制御手段(260)とを備え、
駆動開始手段のスタート信号の出力を契機に、一斉開始回転制御手段(240)または開始不同回転制御手段(260)のいずれか一方の制御を開始し、その後各回転リール(23)が第1の回転速度になると、定常回転制御手段(250)の制御に移行する遊技機であって、
インデックスセンサー(65)がインデックス(62)を検出したことを契機に、当該の回転リール(23)に関するパルスカウンタ(140)のカウント数をリセットし、
パルスカウンタ(140)のカウント数について予め下限を記憶し、
各パルスカウンタ(140)がカウントを開始した以後、インデックスセンサー(65)がインデックス(62)を検出した場合に、対応する回転リール(23)に関するパルスカウンタ(140)のカウント数が下限に達しなかったときに、一斉開始回転制御手段(240)または定常回転制御手段(250)の制御の実行中においてはエラーと判断するが、開始不同回転制御手段(260)の制御の実行中においてはエラーと判断しないことを特徴とする特徴とする遊技機に関するものである。
「遊技機」とは、具体的には、スロットマシン(S)やパチンコ機などが挙げられる。
「駆動開始手段」は、各ステッピングモータ(64)の駆動を開始させるためのスタート信号を出力するものである。具体的には、例えば、スロットマシン(S)においては、スタートスイッチ(53)が駆動開始手段に該当する。このスタートスイッチ(53)が操作されると、スタート信号を出力する。また、例えば、パチンコ機においては、スタートチャッカーが駆動開始手段に該当する。このスタートチャッカーにパチンコ玉が入賞すると、スタート信号を出力する。
請求項1に記載の発明によれば、駆動開始手段のスタート信号の出力を契機に、一斉開始回転制御手段(240)または開始不同回転制御手段(260)のいずれか一方の制御を実行する。
具体的には、例えば、抽選で特定の当選役に当選し、さらに所定の条件を満たす場合に、開始不同回転制御手段(260)の制御を実行する。また、抽選で特定の当選役に当選したが、所定の条件を満たさない場合、若しくは抽選で特定の当選役に当選しなかった場合に、一斉開始回転制御手段(240)の制御を実行する。したがって、開始不同回転制御手段(260)の制御を実行して、各回転リール(23)が時を異にして回転を開始することにより、抽選で特定の当選役に当選したことを報知することができる。
「各回転リール(23)が時を異にして回転を開始する」は、複数個の回転リール(23)がそれぞれ時をずらして回転を開始することを含む。具体的には、例えば、左回転リール(23L)、中央回転リール(23M)及び右回転リール(23R)を備えたスロットマシン(S)において、最初に左回転リール23Lが回転を開始し、次に中央回転リール23Mが回転を開始し、最後に右回転リール23Rが回転を開始するようにしてもよい。
また、「各回転リール(23)が時を異にして回転を開始する」は、複数個の回転リール(23)のうちの一部(2個以上)が同時に回転を開始し、残りの回転リール(23)が時をずらして回転を開始するようにしてもよい。具体的には、例えば、左回転リール(23L)、中央回転リール(23M)及び右回転リール(23R)を備えたスロットマシン(S)において、最初に左回転リール23L及び右回転リール23Rが同時に回転を開始し、次に中央回転リール23Mが回転を開始するようにしてもよく、また、最初に中央回転リール23Mが回転を開始し、次に左回転リール23L及び右回転リール23Rが同時に回転を開始するようにしてもよい。
また、開始不同回転制御手段(260)の制御の実行中に、回転リール(23)の回転速度が第1の回転速度よりも遅いときに、当該回転リール(23)が大きく振動することがある。そして、回転リール(23)が大きく振動すると、インデックスセンサー(65)がインデックス(62)を短い間隔で複数回検知することがある。そこで、請求項1に記載の発明では、各パルスカウンタ(140)がカウントを開始した以後、インデックスセンサー(65)がインデックス(62)を検出した場合に、対応する回転リール(23)に関するパルスカウンタ(140)のカウント数が下限に達しなかったときに、開始不同回転制御手段(260)の制御の実行中においてはエラーと判断しない。そして、開始不同回転制御手段(260)の制御がそのまま継続されることになる。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の特徴に加え、
開始不同回転制御手段(260)は、第2の回転速度で各回転リール(23)が回転を開始した場合に、定常回転する回転リール(23)に対して他の回転リール(23)が回転速度を下げることにより各回転リール(23)の特定の図柄を並列させるとともに、各回転リール(23)がこの並列を維持しながら第1の回転速度になるように、パルス発振器のパルス信号の出力を制御することを特徴とする遊技機に関するものである。
具体的には、例えば、開始不同回転制御手段(260)は、抽選で特定の当選役に当選した場合に、各回転リール(23)が回転を開始したときに、各回転リール(23)における当該当選役に係る図柄を並列させるとともに、各回転リール(23)がこの並列を維持しながら第1の回転速度になるように、パルス発振器のパルス信号の出力を制御する。これにより、各回転リール(23)における当選役に係る図柄を並列させた状態で各回転リール(23)が回転するので、抽選で特定の当選役に当選したことを報知することができる。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明の特徴に加え、
開始不同回転制御手段(260)は、他の回転リール(23)が複数個である場合にそれぞれが同じ回転速度で回転して特定の図柄を並列させるように、パルス発振器のパルス信号の出力を制御することを特徴とする遊技機に関するものである。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明の特徴に加え、
開始不同回転制御手段(260)は、他の回転リール(23)が複数個である場合にそれぞれが同じタイミングで特定の図柄を並列させるように、パルス発振器のパルス信号の出力を制御することを特徴とする遊技機に関するものである。
本発明によれば、抽選で特定の当選役に当選したことを回転リールの開始不同回転により報知することができ、且つ遊技待ち時間が長くなり過ぎない遊技機を提供することができる。
本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
(図面の説明)
図1ないし図12は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1は、スロットマシンSを示す斜視図である。図2は、スロットマシンSにおいて前扉3を取り外した状態を示す斜視図である。図3は、スロットマシンSにおける図柄表示窓31及び有効ライン37を示す正面図である。図4は、スロットマシンSにおいて各回転リール23のリールテープ28の一部を展開して示す展開図である。図5は、スロットマシンSにおけるリールユニット22の一部の分解斜視図である。図6は、スロットマシンSにおけるリールユニット22の一部の部分横断面図である。図7は、スロットマシンSにおける制御装置10の入力、制御及び出力の概略を示すブロック図である。図8は、スロットマシンSにおける変動回転テーブルを示す説明図である。図9は、スロットマシンSにおける一斉開始回転制御手段240の制御による各回転リール23の動作を説明するためのタイムチャートである。図10は、スロットマシンSにおける開始不同回転制御手段260の制御による各回転リール23の動作を説明するためのタイムチャートである。図11及び図12は、スロットマシンSの動作の概略を示すフローチャートである。
なお、「正面」とは、スロットマシンSにおける、遊技者が遊技を行う際に向き合う面をいう。また、「右側」とは、スロットマシンSの正面に向き合う遊技者から見て右側を意味し、「左側」とは、スロットマシンSの正面に向き合う遊技者から見て左側を意味する。
(スロットマシンS)
本発明の実施の形態に係る遊技機は、スロットマシンSである。スロットマシンSは、図1及び図2に示すように、正面側に開口する正面開口部11を有する箱形の筐体1を備えている。また、筐体1の正面には、筐体1の正面開口部11を開閉可能に閉塞する前扉3が設けられている。また、筐体1の内部には、交換ユニット2が着脱可能に設けられている
また、前扉3は、正面開口部11の上部(開口上部13)を開閉可能に閉塞する上扉30と、正面開口部11の下部(開口下部14)を開閉可能に閉塞する下扉40とを備えている。
(筐体1)
筐体1は、図2に示すように、底板15、左右の側板である左側板16Bと右側板16A、天板17及び背板(図示せず)からなる正面側に開口する箱形に形成されている。また、右側板16A及び左側板16Bには、筐体1の高さ方向略中央で水平となるように中板12が設けられている。
そして、底板15の上面には、各部品に電力を供給するための電源装置を内蔵した電源ユニット4が固定されている。また、電源ユニット4の前面には、電源のON/OFFの切り替えを行うための電源スイッチ、設定変更のON/OFFの切り替えを行うための設定キースイッチ、設定値を変更するための設定変更スイッチ、エラーを解除するためのリセットスイッチ等が設けられている。
また、底板15の上面には、内部にメダルを貯留するとともに、その貯留したメダルをメダル受け皿43へ払い出すための払い出し装置5が設置されている。電源ユニット4及び払い出し装置5は、交換ユニット2の交換に際し、必ずしも交換する必要のないものであり、交換時には筐体1に設置されたままにしておけるようになっている。
また、左側板16B内面の正面側の端部における中板12よりも下方の位置には、図2に示すように、下扉40を係合させ、回転自在に支持するための筐体側蝶番18が、上下方向に間隔をおいて2つ設けられている。
(交換ユニット2)
交換ユニット2は、図2に示すように、直方体状に組まれた金属枠である枠体21と、枠体21に固定されたリールユニット22と、枠体21に固定された基板ユニット24Aとを備えている。また、交換ユニット2は、中板12の上に乗せ、筐体1内部に収納される。
枠体21は、リールユニット22及び基板ユニット24Aを支持するとともに、これらを一体に取り扱うためのものである。また、枠体21の正面左側の縦枠には、上扉30を係合させ、回動自在に支持するための枠体側蝶番25が、上下方向に間隔をおいて2つ設けられている。
基板ユニット24Aは、CPU、ROM、RAM、I/O等の電子部品を備えた基板を、基板ケースに収納したものである。そして、基板ユニット24Aは、スロットマシンSの遊技を制御するための遊技制御装置100として機能する。
また、基板ユニット24Aには、ステッピングモータ64を制御するためのパルス信号を出力するパルス発振器と、パルス発振器からのパルス信号に基づいてステッピングモータ64に駆動パルスを出力する駆動回路とが、各ステッピングモータ64に対応して設けられている。
(上扉30)
上扉30は、図1及び図2に示すように、筐体1の開口上部13を開閉可能に閉塞するための扉である。
また、上扉30の左側裏面端部には、上扉側蝶番36が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。そして、この上扉側蝶番36を、枠体21に設けられた枠体側蝶番25と係合させることで、上扉30は、交換ユニット2の枠体21に回動自在に取り付けられている。
また、上扉30は、略中央部に回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を備えている。図柄表示窓31は、図3に示すように、各回転リール23の図柄が3個ずつ表示可能に形成されている。ここで、3個の図柄が図柄表示窓31に適正な位置で表示されるときの各回転リール23の停止位置を、「停止基準位置」という。
また、図柄表示窓31には、水平に伸びる有効ライン37が上段、中段及び下段の3本、並びに図柄表示窓31の対角線に伸びる有効ライン37が2本形成されている。
また、本実施の形態では、水平に伸びる中段の有効ライン37を第一有効ライン37Aとし、水平に伸びる上段の有効ライン37を第二有効ライン37Bとし、水平に伸びる下段の有効ライン37を第三有効ライン37Cとし、図柄表示窓31の対角線に伸びる右下がりの有効ライン37を第四有効ライン37Dとし、図柄表示窓31の対角線に伸びる右上がりの有効ライン37を第五有効ライン37Eとする。
そして、図柄表示窓31の上方には、図1に示すように、画像表示装置34が設けられている。画像表示装置34は、各当選役の図柄配列や遊技履歴等の情報の画像や、遊技の状態や当選役の抽選結果を報知する画像等を表示するためのものである。画像表示装置34は、具体的には、例えば、液晶ディスプレイやCRT等を用いることができる。
また、画像表示装置34の周囲には、報知などを行うためのランプ33が設けられている。
また、図柄表示窓31の下方には、図1に示すように、7セグメント表示器などを用いて、クレジットされたメダルの枚数や設定値を表示するための数値表示部32が設けられている。
ここで、クレジットとは、メダル投入口42から投入され、メダルセレクター6により正規なメダルとして払い出し装置5へ移送されるメダル、または所定の入賞により払い出されるメダルを、スロットマシンS内部に貯留することである。また、本実施の形態においては、最大50枚までクレジット可能に形成されている。
また、上扉30の裏面上部には、図2に示すように、基板ユニット24Bが設けられている。基板ユニット24Bは、スロットマシンSの演出を制御するための演出制御装置300として機能する。
また、上扉30の裏面上部の左右には、図2に示すように、種々のサウンドを出力するためのスピーカ35が設けられている。
なお、上扉30は、筐体1の側板16に取り付けるように形成してもよい。
(下扉40)
下扉40は、図1及び図2に示すように、筐体1の開口下部14を開閉可能に閉塞するための扉である。また、下扉40は、施錠装置(図示せず)を備えており、閉じると施錠されるようになっている。遊技場では、遊技場のスタッフは解錠して下扉40を開放できるが、遊技者は下扉40を開放できないのが通常である。
また、下扉40の左側裏面端部には、下扉側蝶番46が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。そして、この下扉側蝶番46を、筐体1の左側板16Bに設けられた筐体側蝶番18と係合させることで、下扉40は、筐体1の左側板16Bに回動自在に取り付けられている。また、下扉40が上扉30よりも先に開かれるように、下扉40の上面は、閉扉時において、上扉30の下端よりも正面側に突出するようになっている。つまり、下扉40が開放されると、上扉30も開放可能となるように形成されている。
また、下扉40の上部は、図1に示すように、スロットマシンSを操作するための操作部50が設けられている。操作部50には、クレジットされたメダルを減じてメダルの投入に代えるためのベットスイッチ51、クレジットされたメダルを払い出すための精算スイッチ52、ゲームを開始させるためのスタートスイッチ53、回転リール23の回転を停止させるためのストップスイッチ54が設けられている。
また、図1に示すように、下扉40の上部右側には、メダルを1枚ずつ投入するためのメダル投入口42が設けられている。また、下扉40の下部には、スロットマシンS内部よりメダルを排出するためのメダル払い出し口41と、メダル払い出し口41から排出されたメダルを溜めておくためのメダル受け皿43とが形成されている。
また、下扉40の裏面には、図2に示すように、メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながら真贋で選別するためのメダルセレクター6が設けられている。また、下扉40の裏面には、メダルセレクター6の下方に開口し、メダル払い出し口41に連通するメダル排出部44が設けられている。
(リールユニット22)
リールユニット22は、図5及び図6に示すように、枠体21に固定された3枚の支持板63と、各支持板63に固定された3個のステッピングモータ64と、各々のステッピングモータ64の駆動軸に固定された3個の回転リール23とを備えている。
各ステッピングモータ64は、それぞれの駆動軸に固定された回転リール23を回転駆動するものとして機能する。
また、図3に示すように、3個の回転リール23のうち、左側に位置するのが左回転リール23Lであり、中央に位置するのが中央回転リール23Mであり、右側に位置するのが右回転リール23Rである。
また、各回転リール23は、合成樹脂からなる回転ドラム61と、回転ドラム61の周囲に貼付されるテープ状のリールテープ28とを備えている。このリールテープ28の外周面には、複数個(例えば21個)の図柄が表示されている。具体的には、図4に示すように、「7(赤色)」「BAR」「ベル」「スイカ」「チェリー」「REP」の図柄が配置されている。
また、各回転リール23の回転ドラム61には、突起状のインデックス62が設けられるとともに、リールユニット22の各支持板63には、インデックス62を検出するためのインデックスセンサー65が設けられている。
また、本実施の形態では、4相のステッピングモータ64を、1−2相励磁方式で制御している。また、各回転リール23のステップ角は約0.71度であり、1回転させるためには504ステップ必要となる。また、各回転リール23には、21個の図柄が配置されていることから、各回転リール23を1図柄分回転させるためには、24ステップ必要となる。
(インデックスセンサー65)
インデックスセンサー65は、各回転リール23に対応して設けられ、対応する回転リール23が1回転する度にこの回転リール23に設けられたインデックス62を検出するためのものである。本実施の形態では、インデックスセンサー65は、各回転リール23に対応する3枚の支持板63に、それぞれ1個ずつ設けられている。
また、本実施の形態では、インデックスセンサー65として透過型光センサーが用いられている。透過型光センサーは、発光部から受光部へ向けて光を照射しており、回転リール23の回転にともないインデックス62が発光部と受光部との間隙に位置すると、光が遮断されることにより、インデックス62を検出するようになっている(図6参照)。また、透過型光センサーは、発光部から受光部へ向けて照射した光がインデックス62により遮断されると、インデックス検出信号を出力するようになっている。
(払い出し装置5)
払い出し装置5は、内部にメダルを貯留するとともに、その貯留したメダルをメダル受け皿43へ払い出すためのものである。払い出し装置5は、特に図示しないが、メダルを貯留するためのメダルタンクと、メダルタンクに貯留されているメダルを1枚ずつ排出するための送り出し機構と、送り出し機構により排出されたメダルを検出するための払い出しセンサーとを備えている。
また、送り出し機構により排出されたメダルは、メダル排出部44を通ってメダル受け皿43に払い出されるようになっている。
(メダルセレクター6)
メダルセレクター6は、メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながら真贋で選別するためのものである。また、メダルセレクター6は、下扉40の裏面に設けられている。
また、メダルセレクター6は、メダル投入口42から投入されたメダルを払い出し装置5へ誘導するためのメダル通路(図示せず)と、メダル通路の下流に設けられた投入センサー7と、メダル通路を流下するメダルを投入センサー7に検出される前にメダル排出部44へ排除するためのブロッカー装置(図示せず)とを備えている。また、ブロッカー装置は、1ゲームが進行している最中や、クレジットされているメダルが上限の50枚に達しているときに、メダル通路を流下するメダルをメダル排出部44へ排除するようになっている。
(投入センサー7)
投入センサー7は、メダルセレクター6に設けられている。また、投入センサー7は、メダル投入口42から投入されてメダルセレクター6に到達したメダルのうち、払い出し装置5へ誘導される正規のメダルを検出するためのものである。
(ベットスイッチ51)
ベットスイッチ51は、クレジットとして貯留されたメダルをベットするためのものである。具体的には、ベットスイッチ51が操作されると、クレジットとして貯留されたメダルの内から3枚ベットされるようになっている。
また、ベットスイッチ51は、図1に示すように、操作部50の上面左寄りに設けられている。
(精算スイッチ52)
精算スイッチ52は、クレジットされたすべてのメダルを払い戻させるためのものである。具体的には、精算スイッチ52が操作されると、払い出し装置5がその時点でクレジットされているメダルと同じ枚数のメダルを払い出すことにより、クレジットされたメダルを払い戻すようになっている。
また、精算スイッチ52は、図1に示すように、操作部50の上面左寄りに設けられている。
(スタートスイッチ53)
スタートスイッチ53は、所定枚数以上のメダルがベットされていることを条件に、または、前回のゲームで「リプレイ(再遊技)当選役」に入賞した場合において前回のゲーム終了から所定時間が経過したことを条件に、次のゲームを開始させるためのものである。
「リプレイ(再遊技)」とは、「REP」の図柄が有効化された有効ライン37上に揃うと、新たにメダルをベットすることなく1ゲーム行うことができるものである。
スタートスイッチ53は、図1に示すように、操作部50の正面左寄りに設けられている。また、スタートスイッチ53は、上下方向に揺動可能な操作レバーを備えている。この操作レバーが揺動操作されると、スタート信号が出力されて、リールユニット22の各ステッピングモータが駆動される。
(ストップスイッチ54)
ストップスイッチ54は、図1に示すように、操作部50の正面の中央部に設けられ、各回転リール23の回転を停止させるためのものである。具体的には、操作部50の前面の中央部には、各回転リール23に対応した3個のストップスイッチ54が、横並びに設けられている。
そして、ストップスイッチ54の操作により、このストップスイッチ54に対応した回転リール23が回転を停止するように設定されている。具体的には、左側に位置するストップスイッチ54(以下「左ストップスイッチ54L」という)を操作すると、左回転リール23L用のストップ信号が出力されて、左回転リール23Lが停止する。また、中央に位置するのストップスイッチ54(以下「中央ストップスイッチ54M」という)を操作すると、中央回転リール23M用のストップ信号が出力されて、中央回転リール23Mが停止する。また、右側に位置するストップスイッチ54(以下「右ストップスイッチ54R」という)を操作すると、右回転リール23R用のストップ信号が出力されて、右回転リール23Rが停止する。
(演出装置8)
演出装置8は、情報を出力するためのものである。本実施の形態では、演出装置8として、ランプ33、画像表示装置34及びスピーカ35が設けられている。そして、画像表示装置34に所定の画像を表示させたり、スピーカ35から所定の音声を出力させたり、ランプ33を所定のパターンで点滅させたり等することにより、情報を出力することができる。
(制御装置10)
制御装置10は、スロットマシンSを制御するためのものである。また、制御装置10は、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。
本実施の形態では、制御装置10は、主にスロットマシンSの遊技を制御する遊技制御装置100と、遊技制御装置100からの信号を受信して、主にスロットマシンSの演出を制御する演出制御装置300とを備えている。このように、遊技を司る制御装置と演出を司る制御装置とを別個に構成することにより、演出制御に割り当てるメモリを大幅に増やすことができるとともに、演出のみを変更することも可能になっている。
(遊技制御装置100)
遊技制御装置100は、スロットマシンSの遊技を制御するためのものである。
また、遊技制御装置100の入力段には、図7に示すように、投入センサー7、ベットスイッチ51、精算スイッチ52、スタートスイッチ53、ストップスイッチ54、インデックスセンサー65などのパーツが接続されている。
また、遊技制御装置100の出力段には、図7に示すように、ステッピングモータ64、払い出し装置5、メダルセレクター6、数値表示部32などのパーツが接続されている。
また、遊技制御装置100は、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することにより、通常遊技制御手段110、特別遊技制御手段120、当選抽選手段130、パルスカウンタ140、回転位置判断手段150、停止制御手段160、入賞判定手段170、ベット数記憶手段180、クレジット数記憶手段190、遊技状態更新手段200、支払制御手段210、リプレイ入賞ベット手段220、回転始動選択制御手段230、一斉開始回転制御手段240、定常回転制御手段250、開始不同回転制御手段260、上限到達エラー検出手段270、下限未達エラー検出手段280、変動回転タイマー290などとして機能する(図7参照)。
次に、遊技制御装置100が備える各手段について説明する。
(ベット数記憶手段180)
ベット数記憶手段180は、ベットされたメダルの枚数(以下「ベット数」という)を記憶するためのものである。また、ベット数記憶手段180は、メダル投入口42からメダルが投入されて、投入センサー7がメダルを検出すると、ベット数に「1」を加算する更新を行うようになっている。
また、ベット数記憶手段180のベット数には、上限が設定されている。本実施の形態では、ベット数記憶手段180のベット数の上限は「3」に設定されている。
また、有効ライン37は、ベットされたメダルの枚数に応じて有効化される。具体的には、ベット数記憶手段180のベット数が「0」のときに、メダルを1枚投入すると、ベット数記憶手段180のベット数が「1」に更新されるとともに、第一有効ライン37Aが有効化される。そして、メダルをもう1枚投入すると、ベット数記憶手段180のベット数が「2」に更新されるとともに、第二有効ライン37B及び第三有効ライン37Cが有効化される。さらに、メダルをもう1枚投入すると、ベット数記憶手段180のベット数が「3」に更新されるとともに、第四有効ライン37D及び第五有効ライン37Eが有効化される。
(クレジット数記憶手段190)
クレジット数記憶手段190は、クレジットされたメダルの枚数(以下「クレジット数」という)を記憶するためのものである。また、クレジット数記憶手段190は、ベット数記憶手段180のベット数が上限の「3」に到達している場合に、投入センサー7がメダルを検出すると、クレジット数に「1」を加算する更新を行うようになっている。
また、クレジット数記憶手段190のクレジット数には、上限が設定されている。本実施の形態では、クレジット数記憶手段190のクレジット数の上限は「50」に設定されている。
また、クレジット数記憶手段190のクレジット数が上限の「50」に到達している場合に、メダルがメダル投入口42から更に投入されたときには、メダルが投入センサー7に検出される前にメダルセレクター6からメダル排出部44に排出されて、メダル受け皿43に返却される。
また、本実施の形態では、ベットスイッチ51の操作によるクレジット数記憶手段190のクレジット数の減算をもってメダルの投入に代えることが可能になっている。
(通常遊技制御手段110)
通常遊技制御手段110は、通常遊技を行わせるためのものである。
ここで、本実施の形態における通常遊技について説明する。
ベット数記憶手段180の記憶するベット数が「3」である場合に、スタートスイッチ53が操作されると、リールユニット22の各ステッピングモータ64の駆動により各回転リール23が回転を開始する。
その後、ストップスイッチ54が操作されると、対応する回転リール23の回転が停止する。そして、すべての回転リール23の回転が停止したときに、当選役の図柄の組み合わせが有効ライン37上に揃うように各回転リール23が停止すると、該当選役の入賞となって遊技者に所定の利益が付与される。
当選役には、有効ライン37上に「ベル」の図柄が3個揃うと入賞となり、メダルが支払われる「ベル当選役」と、有効ライン37上に「スイカ」の図柄が3個揃うと入賞となり、メダルが支払われる「スイカ当選役」と、左回転リール23Lの有効ライン37上に「チェリー」の図柄が停止されると入賞となり、メダルが支払われる「チェリー当選役」と、有効ライン37上に「7(赤色)」の図柄が3個揃うと入賞となり、特別遊技(ビッグボーナス)が開始される「赤セブン当選役」と、有効ライン37上に「BAR」の図柄が3個揃うと入賞となり、特別遊技(レギュラーボーナス)が開始される「BAR当選役」と、有効ライン37上に「REP」の図柄が3個揃うと入賞となり、メダルを新たにベットすることなく再度1ゲームを行うことができる「リプレイ(再遊技)当選役」とがある。
なお、メダルの支払いは、クレジット数記憶手段190のクレジット数が上限値の「50」に到達している場合には、払い出し装置5によりメダル受け皿43にメダルを払い出すようになっている。また、クレジット数記憶手段190のクレジット数が「50」未満である場合には、払い出し装置5によりメダル受け皿43にメダルを払い出す代わりに、クレジット数記憶手段190のクレジット数に加算するようになっている。
(特別遊技制御手段120)
特別遊技制御手段120は、当選抽選手段130の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのものである。
上記特別遊技としては、大別すると、次の遊技がある。
(1)ビッグボーナス(以下「BB」という)
(2)レギュラーボーナス(以下「RB」という)
なお、特別遊技としては、上記した遊技に限定されるものではない。
特別遊技制御手段120は、大別すると、次の手段を備える。
(1)BB制御手段
(2)RB制御手段
(BB制御手段)
BB制御手段は、BBを制御するためのものである。
ここで、本実施の形態におけるBBについて説明する。
通常遊技において「7(赤色)」の図柄が有効ライン37上に3個揃うと、BBに移行される。そして、ベット数記憶手段180の記憶するベット数が「3」である場合に、スタートスイッチ53が操作されると、リールユニット22の各ステッピングモータ64の駆動により各回転リール23が回転を開始する。
その後、ストップスイッチ54が操作されると、対応する回転リール23の回転が停止する。そして、すべての回転リール23の回転が停止したときに、当選役の図柄の組み合わせが有効ライン37上に揃うように各回転リール23が停止すると、該当選役の入賞となって遊技者に所定の利益が付与される。
また、BB中の当選役には、「ベル当選役」、「スイカ当選役」、「チェリー当選役」及び「リプレイ当選役」がある。また、BB中は、「ベル当選役」、「スイカ当選役」及び「チェリー当選役」に当選する確率が通常遊技中よりも高くなるように設定されている。
なお、BB中に465枚を超えるメダルの支払いが行われると、BBを終了して通常遊技に移行する。
(RB制御手段)
RB制御手段101は、RBを制御するためのものである。
ここで、本実施の形態におけるRBについて説明する。
通常遊技において「BAR」の図柄が有効ライン37上に3個揃うと、RBに移行される。そして、ベット数記憶手段180の記憶するベット数が「3」である場合に、スタートスイッチ53が操作されると、リールユニット22の各ステッピングモータ64の駆動により各回転リール23が回転を開始する。
その後、ストップスイッチ54が操作されると、対応する回転リール23の回転が停止する。そして、すべての回転リール23の回転が停止したときに、当選役の図柄の組み合わせが有効ライン37上に揃うように各回転リール23が停止すると、該当選役の入賞となって遊技者に所定の利益が付与される。
また、RB中の当選役には、「ベル当選役」、「スイカ当選役」、「チェリー当選役」及び「リプレイ当選役」がある。また、RB中は、「ベル当選役」、「スイカ当選役」及び「チェリー当選役」に当選する確率が通常遊技中よりも高くなるように設定されている。
なお、RB中に140枚を超えるメダルの支払いが行われると、RBを終了して通常遊技に移行する。
(当選抽選手段130)
当選抽選手段130は、複数の当選役のいずれに当選かまたはハズレかの抽選を行うためのものである。そして、この抽選で当選すると、当該当選に対応した当選フラグが立てられる。
また、本実施の形態では、当選抽選手段130の抽選結果には、「ベル当選役」の当選となる「ベル当選」と、「スイカ当選役」の当選となる「スイカ当選」と、「チェリー当選役」の当選となる「チェリー当選」と、「赤セブン当選役」の当選となる「赤セブン当選」と、「BAR当選役」の当選となる「BAR当選」と、「リプレイ当選役」の当選となる「リプレイ当選」と、いずれの当選役にも入賞不可能となる「ハズレ」とがある。
また、当選抽選手段130は、大別すると、以下の手段を有している。
(1)乱数発生手段
(2)乱数抽出手段
(3)当選判定テーブル記憶手段
(4)当選判定テーブル選択手段
(5)当選判定手段
(6)当選フラグ設定手段
なお、当選抽選手段130としては、上記手段に限定されるものではない。
(乱数発生手段)
乱数発生手段は、当選抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0〜65535)で発生させるものである。
(乱数抽出手段)
乱数抽出手段は、乱数発生手段が発生させる乱数から1つの数値を抽出するためのものである。なお、この抽出した数値を「抽出乱数データ」とする。
本実施の形態では、乱数抽出手段は、ベット数記憶手段180の記憶するベット数が「3」である場合において、スタートスイッチ53の操作を契機に抽出乱数データを抽出するようになっている。
なおここで、「乱数発生手段」としては、ソフト乱数としての平方採中法等で乱数を発生させることができるものの他に、一定範囲の数字を高速で1ずつ加算するカウンタを用いて構成することもできる。例えば、0〜65535の範囲の数字を、1秒間に700万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、「乱数抽出手段」としては、スタートスイッチ53を押したタイミングでカウンタの数字を読みとることとなる。
このように形成すると、「乱数発生手段」では乱数を発生しているわけではないものの、「乱数抽出手段」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となる。このように、結果として乱数のような分布を示す数値が得られる手段を、ここでは「乱数発生手段」あるいは「乱数抽出手段」に含めて考えるものとする。
(当選判定テーブル記憶手段)
当選判定テーブル記憶手段は、複数の当選判定テーブルを予め記憶するものである。
当選判定テーブルは、乱数発生手段が発生させる各乱数について、いずれかの当選役に当選かまたはハズレかを割り振ったテーブルである。また、当選判定テーブルは、特に図示しないが、通常遊技用の当選判定テーブル、ボーナス当選フラグ保有時の通常遊技用の当選判定テーブル、BB用の当選判定テーブル、RB用の当選判定テーブル等が設けられている。具体的には、例えば、通常遊技用の当選判定テーブルには、「ベル当選」、「スイカ当選」、「チェリー当選」、「赤セブン当選」、「BAR当選」、「リプレイ当選」及び「ハズレ」の領域が割り振られている。また、例えば、ボーナス当選フラグ保有時の通常遊技用の当選判定テーブルには、「ベル当選」、「スイカ当選」、「チェリー当選」、「リプレイ当選」及び「ハズレ」の領域が割り振られている。また、例えば、BB用及びRB用の当選判定テーブルには、「ベル当選」、「スイカ当選」、「チェリー当選」、「リプレイ当選」及び「ハズレ」の領域が割り振られている。
また、BB用の当選判定テーブル及びRB用の当選判定テーブルは、通常遊技用の当選判定テーブル及びボーナス当選フラグ保有時の通常遊技用の当選判定テーブルよりも「ベル当選」、「スイカ当選」及び「チェリー当選」の領域が大きくなるとともに、「ハズレ」の領域が小さくなるように、各領域が割り振られている。
(当選判定テーブル選択手段)
当選判定テーブル選択手段は、当選判定テーブル記憶手段から1つの当選判定テーブルを選択するためのものである。
本実施の形態では、当選判定テーブル選択手段は、乱数抽出手段により抽出乱数データが抽出されたことを契機に、スロットマシンSの遊技の設定値や遊技状態に応じて当選判定テーブルを選択する。
例えば、当選判定テーブル選択手段は、通常遊技中において、遊技制御装置100のRAMの所定領域にボーナス当選フラグを有さない場合には、通常遊技用の当選判定テーブルを選択する。
また、例えば、当選判定テーブル選択手段は、通常遊技中において、遊技制御装置100のRAMの所定領域にボーナス当選フラグを有する場合には、ボーナス当選フラグ保有時の通常遊技用の当選判定テーブルを選択する。
(当選判定手段)
当選判定手段は、乱数抽出手段の抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル選択手段の選択した当選判定テーブルとを対比し、複数の当選役のいずれに当選かまたはハズレかを決定するためのものである。
具体的には、当選判定手段は、乱数抽出手段の抽出した抽出乱数データを、当選判定テーブル選択手段の選択した当選判定テーブルにおける各当選役の当選領域と対比する。そして、当該抽出乱数データがいずれかの当選領域に属する場合には当該当選領域に対応する当選を決定し、当該抽出乱数データがいずれの当選領域にも属さない場合には、「ハズレ」の決定をする。
(当選フラグ設定手段)
当選フラグ設定手段は、当選判定手段により当選役の当選が決定されたときに、この当選に応じた当選フラグを設定するためのものである。
「当選フラグ」は、当選の有無について当選役毎に関連づけされた変数であり、制御装置10に当選抽選手段130の抽選結果を記憶させるためのものである。具体的には、当選判定手段により当選役の当選が決定されたときには、遊技制御装置100のRAMの所定領域に、この当選に応じた当選フラグが設定される。また、当選フラグには、「小役当選フラグ」と「ボーナス当選フラグ」とがある。
「小役当選フラグ」は、当選フラグ設定手段により当選フラグが設定されたが、この当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせが図柄表示31に表示されていないと入賞判定手段170により判定された場合において、次のゲームが開始される前に消去される当選フラグを意味する。本実施の形態では、「ベル当選」に対応した「ベル当選フラグ」、「スイカ当選」に対応した「スイカ当選フラグ」、「チェリー当選」に対応した「チェリー当選フラグ」、及び「リプレイ当選」に対応した「リプレイ当選フラグ」が、小役当選フラグである。
「ボーナス当選フラグ」は、当選フラグ設定手段により当選フラグが設定されたが、この当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせが図柄表示窓31に表示されていないと入賞判定手段170により判定された場合において、消去されずに次のゲームに持ち越される当選フラグを意味する。本実施の形態では、「赤セブン当選」に対応した「赤セブン当選フラグ」、及び「BAR当選」に対応した「BAR当選フラグ」が、ボーナス当選フラグである。
(パルスカウンタ140)
パルスカウンタ140は、各ステッピングモータ64に対応して設けられている。また、パルスカウンタ140は、各回転リール23が回転を開始して各インデックスセンサー65がインデックス62を検出したことを契機に、駆動回路の駆動パルスを出力する回数をカウントする。
また、インデックスセンサー65がインデックス62を検出したことを契機に、当該の回転リール23に関するパルスカウンタ140のカウント数をリセットし、カウントし直す。つまり、インデックスセンサー65によりインデックス62が検出される回転位置を基準に「0」からカウントを開始する。そして、通常は、パルスカウンタ140のカウント数が「504」に達したときに、インデックスセンサー65がインデックス62を検出して、パルスカウンタ140のカウント数を「0」にリセットする。
(回転位置判断手段150)
回転位置判断手段150は、各回転リール23の回転位置を特定するためのものである。
具体的には、各回転リール23が回転を開始したことを契機に、各インデックスセンサー65がインデックス62の検出を開始する。各インデックスセンサー65がインデックス62を検出したことを契機に、パルスカウンタ140が駆動回路の駆動パルスを出力する回数をカウントするとともに、回転位置判断手段がパルスカウンタ140のカウント数に基づいて対応する回転リール23の回転位置を特定する。
また、各回転リール23に21個ずつ付された図柄には、インデックスセンサー65がインデックス62を検出した時の回転位置を基準にした図柄番号が割り振られている。具体的には、インデックスセンサー65がインデックス62を検出したときに第一有効ライン37A上にある図柄から、順次「00」〜「20」の図柄番号が割り振られている。また、それぞれの図柄番号に対応する図柄の種類を各回転リール23毎に記憶している。そして、回転リール23の回転位置、すなわちパルスカウンタ140のカウント数に基づいて、第一有効ライン37A上にある図柄の図柄番号を特定し、この図柄番号に基づいて図柄の種類を特定するようになっている。
(変動回転選択手段230)
変動回転選択手段230は、回転を開始する各回転リール23が一定の回転速度になるまでの間にどのような回転動作を行うか、つまりどのように各パルス発振器のパルス信号の出力を制御するかを選択するものである。
ここで、回転を開始する各回転リール23が一定の回転速度になるまでの回転動作を、以下「変動回転」という。
本実施の形態は、変動回転選択手段230は、スタートスイッチ53が操作されて当選抽選手段130の抽選が行われたことを契機に、どのような変動回転を行うかを、当選抽選手段130の抽選結果に基づいて抽選で選択する。
また、変動回転選択手段230は、大別すると、以下の手段を有している。
(1)乱数発生手段
(2)変動回転用乱数抽出手段
(3)変動回転テーブル記憶手段
(4)変動回転テーブル選択手段
(5)変動回転決定手段
なお、変動回転選択手段230としては、上記手段に限定されるものではない。
(変動回転用乱数抽出手段)
変動回転用乱数抽出手段は、乱数発生手段が発生させる乱数から1つの数値を抽出するためのものである。ここで、この抽出した数値を「変動回転用抽出乱数データ」とする。
本実施の形態では、変動回転用乱数抽出手段は、当選抽選手段130の抽選が行われたことを契機に、変動回転用抽出乱数データを抽出するようになっている。
なお、乱数発生手段は、当選抽選手段130と変動回転選択手段230とで共用する。
(変動回転テーブル記憶手段)
変動回転テーブル記憶手段は、複数の変動回転テーブルを予め記憶するものである。
変動回転テーブルは、乱数発生手段が発生させる各乱数について、いずれかの変動回転を割り振ったテーブルである。
「赤セブン変動回転テーブル」は、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「赤セブン当選フラグ」を有するときに用いられる。また、図8(A)に示すように、「赤セブン変動回転テーブル」には、「一斉開始回転制御手段240の制御による変動回転を実行する」、「開始不同回転制御手段260の制御による変動回転を左始動モードで実行する・7(赤色)の図柄の並列を実行しない」、及び「開始不同回転制御手段260の制御による変動回転を左始動モードで実行する・7(赤色)の図柄の並列を実行する」の領域が割り振られている。
「BAR変動回転テーブル」は、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「BAR当選フラグ」を有するときに用いられる。また、図8(B)に示すように、「BAR変動回転テーブル」には、「一斉開始回転制御手段240の制御による変動回転を実行する」、「開始不同回転制御手段260の制御による変動回転を右始動モードで実行する・BARの図柄の並列を実行しない」、及び「開始不同回転制御手段260の制御による変動回転を右始動モードで実行する・BARの図柄の並列を実行する」の領域が割り振られている。
「普通変動回転テーブル」は、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「赤セブン当選フラグ」及び「BAR当選フラグ」を有さないときに用いられる。「普通変動回転テーブル」には、図8(C)に示すように、「一斉開始回転制御手段240の制御による変動回転を実行する」、「開始不同回転制御手段260の制御による変動回転を左始動モードで実行する・7(赤色)の図柄の並列を実行しない」、及び「開始不同回転制御手段260の制御による変動回転を右始動モードで実行する・BARの図柄の並列を実行しない」の領域が割り振られている。
(変動回転テーブル選択手段)
変動回転テーブル選択手段は、変動回転テーブル記憶手段から1つの変動回転テーブルを選択するためのものである。
本実施の形態では、変動回転テーブル選択手段は、変動回転用乱数抽出手段により変動回転用抽出乱数データが抽出されたことを契機に、当選抽選手段の抽選結果に応じて変動回転テーブルを選択する。
具体的には、変動回転テーブル選択手段は、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「赤セブン当選フラグ」を有するときに、「赤セブン変動回転テーブル」を読み出す。
また、変動回転テーブル選択手段は、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「BAR当選フラグ」を有するときに、「BAR変動回転テーブル」を読み出す。
また、変動回転テーブル選択手段は、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「赤セブン当選フラグ」及び「BAR当選フラグ」を有さないときに、「普通変動回転テーブル」を読み出す。
(変動回転決定手段)
変動回転決定手段は、変動回転用乱数抽出手段の抽出した変動回転用抽出乱数データと、変動回転テーブル選択手段の選択した変動回転テーブルとを対比し、いずれかの変動回転を決定するためのものである。
具体的には、変動回転決定手段は、変動回転用乱数抽出手段の抽出した変動回転用抽出乱数データを、変動回転テーブル選択手段の選択した変動回転テーブルの領域と対比する。そして、変動回転用抽出乱数データの属する領域に対応する変動回転を行う旨を決定する。
例えば、変動回転決定手段は、変動回転テーブル選択手段が「赤セブン変動回転テーブル」を選択した場合に、変動回転用抽出乱数データが「開始不同回転制御手段260の制御による変動回転を左始動モードで実行する・7(赤色)の図柄の並列を実行しない」の領域に属するときには、その領域に対応する変動回転を行う旨を決定する。
また、例えば、変動回転決定手段は、変動回転テーブル選択手段が「BAR変動回転テーブル」を選択した場合に、変動回転用抽出乱数データが「開始不同回転制御手段260の制御による変動回転を右始動モードで実行する・BARの図柄の並列を実行する」の領域に属するときには、その領域に対応する変動回転を行う旨を決定する。
また、例えば、変動回転決定手段は、変動回転テーブル選択手段が「普通変動回転テーブル」を選択した場合に、変動回転用抽出乱数データが「一斉開始回転制御手段240の制御による変動回転を実行する」の領域に属するときには、その領域に対応する変動回転を行う旨を決定する。
ただし、当選フラグ設定手段が遊技制御装置100のRAMの所定領域に「赤セブン当選フラグ」を設定した以後、「赤セブン当選役」に入賞する前に「開始不同回転制御手段260の制御による変動回転を左始動モードで実行する・7(赤色)の図柄の並列を実行しない」変動回転を行った場合には、その後「赤セブン当選役」に入賞するまでの間、変動回転決定手段は、変動回転用抽出乱数データが「開始不同回転制御手段260の制御による変動回転を左始動モードで実行する・7(赤色)の図柄の並列を実行しない」の領域に属していても、「一斉開始回転制御手段240の制御による変動回転を実行する」旨を決定する。
また、当選フラグ設定手段が遊技制御装置100のRAMの所定領域に「赤セブン当選フラグ」を設定した以後、「赤セブン当選役」に入賞する前に「開始不同回転制御手段260の制御による変動回転を左始動モードで実行する・7(赤色)の図柄の並列を実行する」変動回転を行った場合には、その後「赤セブン当選役」に入賞するまでの間、変動回転決定手段は、変動回転用抽出乱数データが「開始不同回転制御手段260の制御による変動回転を左始動モードで実行する・7(赤色)の図柄の並列を実行しない」の領域、または「開始不同回転制御手段260の制御による変動回転を左始動モードで実行する・7(赤色)の図柄の並列を実行する」の領域に属していても、「一斉開始回転制御手段240の制御による変動回転を実行する」旨を決定する。
また、当選フラグ設定手段が遊技制御装置100のRAMの所定領域に「BAR当選フラグ」を設定した以後、「BAR当選役」に入賞する前に「開始不同回転制御手段260の制御による変動回転を右始動モードで実行する・BARの図柄の並列を実行しない」変動回転を行った場合には、その後「BAR当選役」に入賞するまでの間、変動回転決定手段は、変動回転用抽出乱数データが「開始不同回転制御手段260の制御による変動回転を右始動モードで実行する・BARの図柄の並列を実行しない」の領域に属していても、「一斉開始回転制御手段240の制御による変動回転を実行する」旨を決定する。
また、当選フラグ設定手段が遊技制御装置100のRAMの所定領域に「BAR当選フラグ」を設定した以後、「BAR当選役」に入賞する前に「開始不同回転制御手段260の制御による変動回転を右始動モードで実行する・BARの図柄の並列を実行する」変動回転を行った場合には、その後「BAR当選役」に入賞するまでの間、変動回転決定手段は、変動回転用抽出乱数データが「開始不同回転制御手段260の制御による変動回転を右始動モードで実行する・BARの図柄の並列を実行しない」の領域、または「開始不同回転制御手段260の制御による変動回転を右始動モードで実行する・BARの図柄の並列を実行する」の領域に属していても、「一斉開始回転制御手段240の制御による変動回転を実行する」旨を決定する。
(一斉開始回転制御手段240)
一斉開始回転制御手段240は、スタートスイッチ53の操作を契機に各回転リール23が一斉に回転を開始して第1の回転速度になるように、各パルス発振器のパルス信号の出力を制御するためのものである。
本実施の形態に係る一斉開始回転制御手段240は、各回転リール23が以下のように変動回転するように、各パルス発振器のパルス信号の出力を制御する。
スタートスイッチ53の操作により当選抽選手段130の抽選が行われて、変動回転決定手段が「一斉開始回転制御手段240の制御による変動回転を実行する」旨を決定したことを契機に、一斉に各パルス発振器のパルス信号の出力を開始させて、各回転リール23の回転を開始させる。そして、各回転リール23が同調して回転速度が第1の回転速度(具体的には、約79rpm(回転数/分))に達するまで加速するように、各パルス発振器のパルス信号の出力を制御する。換言すると、パルス信号の速度を徐々に約668ppsまで上げるスローアップ制御を行う。
(定常回転制御手段250)
定常回転制御手段250は、各回転リール23が第1の回転速度で定常回転するように、各パルス発振器のパルス信号の出力を制御するためのものである。
本実施の形態では、定常回転制御手段250は、一斉開始回転制御手段240または開始不同回転制御手段260の制御により各回転リール23の回転が約79rpmまで加速すると、各回転リール23が約79rpmで定常回転するように各パルス発振器のパルス信号の出力を制御するようになっている。
(開始不同回転制御手段260)
開始不同回転制御手段260は、スタートスイッチ53の操作を契機に各回転リール23が時を異にして回転を開始するとともに第1の回転速度になるように、各パルス発振器のパルス信号の出力を制御するためのものである。
本実施の形態では、「各回転リール23が時を異にして回転を開始する」方法として、スタートスイッチ53の操作を契機に、最初に左回転リール23Lが回転を開始し、次に中央回転リール23Mが回転を開始し、最後に右回転リール23Rが回転を開始する「左始動モード」と、最初に右回転リール23Rが回転を開始し、次に中央回転リール23Mが回転を開始し、最後に左回転リール23Lが回転を開始する「右始動モード」とがある。
本実施の形態に係る開始不同回転制御手段260は、各回転リール23が以下のように変動回転するように、各パルス発振器のパルス信号の出力を制御する。
最初に、変動回転決定手段が「開始不同回転制御手段260の制御による変動回転を左始動モードで実行する・7(赤色)の図柄の並列を実行しない」旨を決定した場合について、図9を参照しつつ説明する。
スタートスイッチ53の操作により当選抽選手段130の抽選が行われて、変動回転決定手段が「開始不同回転制御手段260の制御による変動回転を左始動モードで実行する・7(赤色)の図柄の並列を実行しない」旨を決定した場合には、これを契機に左回転リール23Lに関するパルス発振器のパルス信号の出力を開始させて、左回転リール23Lの回転を開始させる(図9のS1を参照)。そして、左回転リール23Lの回転速度が第1の回転速度として約79rpmに達するまで加速するようにパルス発振器のパルス信号の出力を制御する。換言すると、パルス信号の速度を徐々に約668ppsまで上げるスローアップ制御を行う(図9のA1を参照)。
また、左回転リール23Lの回転が約79rpmまで加速すると、左回転リール23Lが約79rpmで定常回転するようにパルス発振器のパルス信号の出力を制御するとともに、中央回転リール23Mに関するパルス発振器のパルス信号の出力を開始させて、中央回転リール23Mの回転を開始させる(図9のS2を参照)。そして、中央回転リール23Mの回転速度が約79rpmに達するまで加速するようにパルス発振器のパルス信号の出力を制御する(図9のA2を参照)。
また、中央回転リール23Mの回転が約79rpmまで加速すると、中央回転リール23Mが約79rpmで定常回転するようにパルス発振器のパルス信号の出力を制御するとともに、右回転リール23Rに関するパルス発振器のパルス信号の出力を開始させて、右回転リール23Rの回転を開始させる(図9のS3を参照)。そして、右回転リール23Rの回転速度が約79rpmに達するまで加速するようにパルス発振器のパルス信号の出力を制御する(図9のA3を参照)。さらに、右回転リール23Rの回転が約79rpmまで加速すると、定常回転制御手段240の制御に移行する(図9のS4を参照)。
次に、変動回転決定手段が「開始不同回転制御手段260の制御による変動回転を左始動モードで実行する・7(赤色)の図柄の並列を実行する」旨を決定した場合について、図10を参照しつつ説明する。
スタートスイッチ53の操作により当選抽選手段130の抽選が行われて、変動回転決定手段が「開始不同回転制御手段260の制御による変動回転を左始動モードで実行する・7(赤色)の図柄の並列を実行する」旨を決定した場合には、これを契機に左回転リール23Lに関するパルス発振器のパルス信号の出力を開始させて、左回転リール23Lの回転を開始させる(図10のT1を参照)。そして、左回転リール23Lの回転速度が第2の回転速度として約39.5rpmに達するまで加速するようにパルス発振器のパルス信号の出力を制御する。換言すると、パルス信号の速度を徐々に約334ppsまで上げるスローアップ制御を行う(図10のL1を参照)。
また、左回転リール23Lの回転が約39.5rpmまで加速すると、左回転リール23Lが約39.5rpmで定常回転するようにパルス発振器のパルス信号の出力を制御するとともに、中央回転リール23Mに関するパルス発振器のパルス信号の出力を開始させて、中央回転リール23Mの回転を開始させる(図10のT2・L2を参照)。そして、中央回転リール23Mの回転速度が約39.5rpmに達するまで加速するようにパルス発振器のパルス信号の出力を制御する(図10のM1を参照)。
また、中央回転リール23Mの回転が約39.5rpmまで加速すると、中央回転リール23Mが約39.5rpmで定常回転するようにパルス発振器のパルス信号の出力を制御するとともに、右回転リール23Rに関するパルス発振器のパルス信号の出力を開始させて、右回転リール23Rの回転を開始させる(図10のT3・M2を参照)。そして、右回転リール23Rの回転速度が約39.5rpmに達するまで加速するようにパルス発振器のパルス信号の出力を制御する(図10のR1を参照)。さらに、右回転リール23Rの回転が約39.5rpmまで加速すると、右回転リール23Rが約39.5rpmで定常回転するようにパルス発振器のパルス信号の出力を制御するようになっている(図10のT4・R2を参照)。
さらに、各回転リール23が回転を開始した場合に、第2の回転速度で定常回転する左回転リール23Lに対して中央回転リール23M及び右回転リール23Rが回転速度を変えることにより各回転リール23の「7(赤色)」の図柄を並列させるとともに、各回転リール23がこの並列を維持しながら一定の回転速度になるように、パルス発振器のパルス信号の出力を制御する。また、開始不同回転制御手段260は、中央回転リール23M及び右回転リール23Rが同じ回転速度で回転して「7(赤色)」の図柄を並列させるように、パルス発振器のパルス信号の出力を制御する。
ここで、遊技制御装置100は、中央回転リール23M及び右回転リール23Rの回転位置について、左回転リール23Lのインデックスセンサー65がインデックス62を検出したときの回転位置(つまり、パルス信号の速度を約111ppsに落とすときの回転位置)と、パルス信号の速度を約334ppsに戻すときの回転位置とを対応付けた回転位置テーブルを予め記憶する。
そして、右回転リール23Mの回転が約39.5rpmまで加速した、つまりパルス信号の速度が約334ppsに達した以後、最初に左回転リール23Lのインデックスセンサー65がインデックス62を検出したときに、このときの中央回転リール23M及び右回転リール23Rの回転位置に基づいて、パルス信号の速度を約334ppsに戻すときの中央回転リール23M及び右回転リール23Rの回転位置を回転位置テーブルから読み出す。
そして、開始不同回転制御手段260は、左回転リール23Lが第2の回転速度として約39.5rpmで定常回転するように、且つ中央回転リール23M及び右回転リール23Rが約13.1rpmで定常回転するように、各パルス発振器のパルス信号の出力を制御する。つまり、左回転リール23Lについてのパルス信号の速度を約334ppsに維持したままで、中央回転リール23M及び右回転リール23Rについてのパルス信号の速度を約111ppsに落とす(図10のT5を参照)。これにより、左回転リール23Lの「7(赤色)」の図柄が、中央回転リール23M及び右回転リール23Rの「7(赤色)」の図柄に追い付いて並列するようになる(図10のL3・M3・R3を参照)。
さらに、中央回転リール23Mが回転位置テーブルから読み出した回転位置まで回転して、左回転リール23Lの「7(赤色)」の図柄と中央回転リール23Mの「7(赤色)」の図柄とが並列したとき、中央回転リール23Mについてのパルス信号の速度を約334ppsに戻す(図10のT6を参照)。これにより、中央回転リール23Mがこの並列を維持しながら約39.5rpmで定常回転するようになる(図10のM4を参照)。また、右回転リール23Rが回転位置テーブルから読み出した回転位置まで回転して、左回転リール23Lの「7(赤色)」の図柄と右回転リール23Rの「7(赤色)」の図柄とが並列したとき、右回転リール23Rについてのパルス信号の速度を約334ppsに戻す(図10のT7を参照)。これにより、右回転リール23Rがこの並列を維持しながら約39.5rpmで定常回転するようになる(図10のR4を参照)。
そして、各回転リール23の「7(赤色)」の図柄が並列してから所定の時間が経過すると、パルス信号の速度を徐々に約56ppsまで下げるスローダウン制御を行い、各回転リール23の回転速度が約6.6rpmまで減速する(図10のL4・M5・R5を参照)。さらに、各回転リール23の回転が約6.6rpmまで減速すると、各回転リール23が約6.6rpmで定常回転するように各パルス発振器のパルス信号の出力を制御するようになっている(図10のL5・M6・R6を参照)。これにより、各回転リール23の「7(赤色)」の図柄が、並列した状態で図柄表示窓31をゆっくりと通過するようになる。
そして、各回転リール23が所定の時間約6.6rpmで定常回転すると、パルス信号の速度を徐々に約668ppsまで上げるスローアップ制御を行い、各回転リール23の回転速度が約79.0rpmまで加速する(図10のL6・M7・R7を参照)。さらに、各回転リール23の回転が約79.0rpmまで加速すると、定常回転制御手段240の制御に移行する(図10のT8を参照)。
次に、変動回転決定手段が「開始不同回転制御手段260の制御による変動回転を右始動モードで実行する・BARの図柄の並列を実行しない」旨を決定した場合について説明する。
スタートスイッチ53の操作により当選抽選手段130の抽選が行われて、変動回転決定手段が「開始不同回転制御手段260の制御による変動回転を右始動モードで実行する・BARの図柄の並列を実行しない」旨を決定した場合には、これを契機に右回転リール23Rに関するパルス発振器のパルス信号の出力を開始させて、右回転リール23Rの回転を開始させる。そして、右回転リール23Rの回転速度が第1の回転速度として約79rpmに達するまで加速するようにパルス発振器のパルス信号の出力を制御する。換言すると、パルス信号の速度を徐々に約668ppsまで上げるスローアップ制御を行う。
また、右回転リール23Rの回転が約79rpmまで加速すると、右回転リール23Rが約79rpmで定常回転するようにパルス発振器のパルス信号の出力を制御するとともに、中央回転リール23Mに関するパルス発振器のパルス信号の出力を開始させて、中央回転リール23Mの回転を開始させる。そして、中央回転リール23Mの回転速度が約79rpmに達するまで加速するようにパルス発振器のパルス信号の出力を制御する。
また、中央回転リール23Mの回転が約79rpmまで加速すると、中央回転リール23Mが約79rpmで定常回転するようにパルス発振器のパルス信号の出力を制御するとともに、左回転リール23Lに関するパルス発振器のパルス信号の出力を開始させて、左回転リール23Lの回転を開始させる。そして、左回転リール23Lの回転速度が約79rpmに達するまで加速するようにパルス発振器のパルス信号の出力を制御する。さらに、左回転リール23Lの回転が約79rpmまで加速すると、定常回転制御手段240の制御に移行する。
次に、変動回転決定手段が「開始不同回転制御手段260の制御による変動回転を右始動モードで実行する・BARの図柄の並列を実行する」旨を決定した場合について説明する。
スタートスイッチ53の操作により当選抽選手段130の抽選が行われて、変動回転決定手段が「開始不同回転制御手段260の制御による変動回転を右始動モードで実行する・BARの図柄の並列を実行する」旨を決定した場合には、これを契機に右回転リール23Rに関するパルス発振器のパルス信号の出力を開始させて、右回転リール23Rの回転を開始させる。そして、右回転リール23Rの回転速度が第2の回転速度として約39.5rpmに達するまで加速するようにパルス発振器のパルス信号の出力を制御する。換言すると、パルス信号の速度を徐々に約334ppsまで上げるスローアップ制御を行う。
また、右回転リール23Rの回転が約39.5rpmまで加速すると、右回転リール23Rが約39.5rpmで定常回転するようにパルス発振器のパルス信号の出力を制御するとともに、中央回転リール23Mに関するパルス発振器のパルス信号の出力を開始させて、中央回転リール23Mの回転を開始させる。そして、中央回転リール23Mの回転速度が約39.5rpmに達するまで加速するようにパルス発振器のパルス信号の出力を制御する。
また、中央回転リール23Mの回転が約39.5rpmまで加速すると、中央回転リール23Mが約39.5rpmで定常回転するようにパルス発振器のパルス信号の出力を制御するとともに、左回転リール23Lに関するパルス発振器のパルス信号の出力を開始させて、左回転リール23Lの回転を開始させる。そして、左回転リール23Lの回転速度が約39.5rpmに達するまで加速するようにパルス発振器のパルス信号の出力を制御する。さらに、左回転リール23Lの回転が約39.5rpmまで加速すると、左回転リール23Lが約39.5rpmで定常回転するようにパルス発振器のパルス信号の出力を制御するようになっている。
さらに、各回転リール23が回転を開始した場合に、第2の回転速度で定常回転する右回転リール23Rに対して左回転リール23L及び中央回転リール23Mが回転速度を変えることにより各回転リール23の「BAR」の図柄を並列させるとともに、各回転リール23がこの並列を維持しながら一定の回転速度になるように、パルス発振器のパルス信号の出力を制御する。また、開始不同回転制御手段260は、左回転リール23L及び中央回転リール23Mが同じ回転速度で回転して「BAR」の図柄を並列させるように、パルス発振器のパルス信号の出力を制御する。
ここで、遊技制御装置100は、左回転リール23L及び中央回転リール23Mの回転位置について、右回転リール23Rのインデックスセンサー65がインデックス62を検出したときの回転位置(つまり、パルス信号の速度を約111ppsに落とすときの回転位置)と、パルス信号の速度を約334ppsに戻すときの回転位置とを対応付けた回転位置テーブルを予め記憶する。
そして、左回転リール23Lの回転が約39.5rpmまで加速した、つまりパルス信号の速度が約334ppsに達した以後、最初に右回転リール23Rのインデックスセンサー65がインデックス62を検出したときに、このときの左回転リール23L及び中央回転リール23Mの回転位置に基づいて、パルス信号の速度を約334ppsに戻すときの左回転リール23L及び中央回転リール23Mの回転位置を回転位置テーブルから読み出す。
そして、開始不同回転制御手段260は、右回転リール23Rが第2の回転速度として約39.5rpmで定常回転するように、且つ左回転リール23L及び中央回転リール23Mが約13.1rpmで定常回転するように、各パルス発振器のパルス信号の出力を制御する。つまり、右回転リール23Rについてのパルス信号の速度を約334ppsに維持したままで、左回転リール23L及び中央回転リール23Mについてのパルス信号の速度を約111ppsに落とす。これにより、右回転リール23Rの「BAR」の図柄が、左回転リール23L及び中央回転リール23Mの「BAR」の図柄に追い付いて並列するようになる。
さらに、中央回転リール23Mが回転位置テーブルから読み出した回転位置まで回転して、右回転リール23Rの「BAR」の図柄と中央回転リール23Mの「BAR」の図柄とが並列したとき、中央回転リール23Mについてのパルス信号の速度を約334ppsに戻す。これにより、中央回転リール23Mがこの並列を維持しながら約39.5rpmで定常回転するようになる。また、左回転リール23Lが回転位置テーブルから読み出した回転位置まで回転して、右回転リール23Rの「BAR」の図柄と左回転リール23Lの「BAR」の図柄とが並列したとき、左回転リール23Lについてのパルス信号の速度を約334ppsに戻す。これにより、左回転リール23Lがこの並列を維持しながら約39.5rpmで定常回転するようになる。
そして、各回転リール23の「BAR」の図柄が並列してから所定の時間が経過すると、パルス信号の速度を徐々に約56ppsまで下げるスローダウン制御を行い、各回転リール23の回転速度が約6.6rpmまで減速する。さらに、各回転リール23の回転が約6.6rpmまで減速すると、各回転リール23が約6.6rpmで定常回転するように各パルス発振器のパルス信号の出力を制御するようになっている。これにより、各回転リール23の「BAR」の図柄が、並列した状態で図柄表示窓31をゆっくりと通過するようになる。
そして、各回転リール23が所定の時間約6.6rpmで定常回転すると、パルス信号の速度を徐々に約668ppsまで上げるスローアップ制御を行い、各回転リール23の回転速度が約79.0rpmまで加速する。さらに、各回転リール23の回転が約79.0rpmまで加速すると、定常回転制御手段240の制御に移行する。
(上限到達エラー検出手段270)
上限到達エラー検出手段270は、開始不同回転制御手段260の制御の実行中にインデックスセンサー65がインデックス62を検出した場合において、再度インデックス62を検出する前にパルスカウンタ140のカウント数が上限に達したときには、上限到達エラーと判断するものである。
具体的には、上限到達エラー検出手段270は、インデックスセンサー65がインデックス62を検出してから再度インデックス62を検出するまでに出力を要する駆動パルスの回数を基準に、パルスカウンタ140のカウント数について予め「516」を上限として記憶する。
また、上限到達エラー検出手段270は、開始不同回転制御手段260の制御の実行中にインデックスセンサー65がインデックス62を検出した場合において、再度インデックス62を検出する前にパルスカウンタ140のカウント数が上限の「516」に達したときには、上限到達エラーと判断する。
また、上限到達エラー検出手段270が上限到達エラーを検出したときには、開始不同回転制御手段260の制御を中止するとともに一斉開始回転制御手段240の制御を開始する。具体的には、上限到達エラー検出手段270が上限到達エラーを検出すると、各ステッピングモータ64の所定のコイルを励磁させたまま、各パルス発振器のパルス信号の出力を停止させる。そして、所定の時間が経過した後に、一斉開始回転制御手段240のスローアップ制御を開始するようになっている。
(下限未達エラー検出手段280)
下限未達エラー検出手段280は、各パルスカウンタ140がカウントを開始した以後、インデックスセンサー65がインデックス62を検出した場合に、対応する回転リール23に関するパルスカウンタ140のカウント数が下限に達しなかったときには、下限未達エラーと判断するものである。
具体的には、下限未達エラー検出手段280は、パルスカウンタ140のカウント数について予め「13」を下限として記憶する。
また、下限未達エラー検出手段280は、一斉開始回転制御手段240または定常回転制御手段の制御の実行中において、各パルスカウンタ140がカウントを開始した以後、インデックスセンサー65がインデックス62を検出した場合に、対応する回転リール23に関するパルスカウンタ140のカウント数が下限の「13」に達しなかったときには、下限未達エラーと判断する。
そして、一斉開始回転制御手段240の制御の実行中に下限未達エラー検出手段280が下限未達エラーを検出したときには、一斉開始回転制御手段240の制御を中止して、改めて一斉開始回転制御手段240の制御を開始する。また、定常回転制御手段の制御の実行中に下限未達エラー検出手段280が下限未達エラーを検出したときには、定常回転制御手段の制御を中止して、改めて一斉開始回転制御手段240の制御を開始する。
具体的には、下限未達エラー検出手段280が下限未達エラーを検出すると、各ステッピングモータ64の所定のコイルを励磁させたまま、各パルス発振器のパルス信号の出力を停止させる。そして、所定の時間が経過した後に、一斉開始回転制御手段240のスローアップ制御を遣り直すようになっている。
なお、下限未達エラー検出手段280は、開始不同回転制御手段260の制御の実行中には、下限未達エラーの検出を行わないようになっている。
(変動回転タイマー290)
変動回転タイマー290は、開始不同回転制御手段260が各パルス発振器のパルス信号の出力を制御した時間を計時するためのものである。
具体的には、スタートスイッチ53の操作を契機に、開始不同回転制御手段260の制御を開始するとともに、変動回転タイマー290の計時時間をリセットして計時を開始する。そして、変動回転タイマー290の計時時間が40秒に達すると、計時を終了するとともに40秒経過信号を出力する。
また、変動回転タイマー290の計時時間が40秒に達する前に、開始不同回転制御手段260の制御から定常回転制御手段の制御へ移行する場合には、変動回転タイマー290の計時を終了する。また、変動回転タイマー290の計時時間が40秒に達する前に、開始不同回転制御手段260の制御を中止して一斉開始回転制御手段240の制御を開始する場合には、変動回転タイマー290の計時を終了する。
なお、変動回転タイマー290の計時時間が40秒に達したときには、開始不同回転制御手段260の制御を中止するとともに一斉開始回転制御手段240の制御を開始する。具体的には、変動回転タイマー290が40秒経過信号を出力すると、各ステッピングモータ64の所定のコイルを励磁させたまま、各パルス発振器のパルス信号の出力を停止させる。そして、所定の時間が経過した後に、一斉開始回転制御手段240のスローアップ制御を開始するようになっている。
(停止制御手段160)
停止制御手段160は、ストップスイッチ54の操作を契機に、当選抽選手段130の抽選結果及び回転リール23の回転位置に基づいて、当該ストップスイッチ54に対応する回転リール23の停止制御を行うためのものである。
具体的には、停止制御手段160は、ストップスイッチ54が操作された場合に、当選フラグを有しているときには、この操作時の回転リール23の回転位置に基づいて、当該当選フラグに係る当選役が入賞し得るように且つその他の当選役が入賞しないように回転リール23の停止制御を行う。また、停止制御手段160は、ストップスイッチ54が操作された場合に、当選フラグを有していないときには、この操作時の回転リール23の回転位置に基づいて、いずれの当選役も入賞しないように回転リール23の停止制御を行う。
なお、本実施の形態では、一斉開始回転制御手段240または開始不同回転制御手段260の制御から定常回転制御手段250の制御に移行したことを契機に、停止制御手段160による回転リール23の停止制御が可能になる。つまり、ストップスイッチ54の操作を受け付けるようになる。
ここで、ストップスイッチ54が操作されたときに、第一有効ライン37A上に直ちに停止できる回転リール23の図柄を、「基準図柄」という。また、ストップスイッチ54が操作されてから回転リール23が停止基準位置に停止するまでの間に、第一有効ライン37Aを通過する図柄の数を、「滑りコマ数」という。
例えば、滑りコマ数「0」は、ストップスイッチ54が操作されたときに、基準図柄が第一有効ライン37A上に停止することを意味する。また、滑りコマ数「1」は、ストップスイッチ54が操作されてから回転リール23が停止基準位置に停止するまでの間に、1個の図柄(基準図柄)が第一有効ライン37Aを通過することを意味する。また、滑りコマ数「2」は、ストップスイッチ54が操作されてから回転リール23が停止基準位置に停止するまでの間に、基準図柄を含めた2個の図柄が第一有効ライン37Aを通過することを意味する。滑りコマ数「3」は、ストップスイッチ54が操作されてから回転リール23が停止基準位置に停止するまでの間に、基準図柄を含めた3個の図柄が第一有効ライン37Aを通過することを意味する。滑りコマ数「4」は、ストップスイッチ54が操作されてから回転リール23が停止基準位置に停止するまでの間に、基準図柄を含めた4個の図柄が第一有効ライン37Aを通過することを意味する。
また、停止制御手段160は、当選抽選手段130の抽選結果に基づいて、滑りコマ数「0」ないし「4」の範囲で回転リール23を停止基準位置に停止させるようになっている。
また、停止制御手段160は、大別すると、以下の手段を有している。
(1)停止テーブル記憶手段
(2)停止テーブル選択手段
(3)回転リール停止手段
また、停止制御手段160としては、上記した(1)ないし(3)に限定されるものではない。
(停止テーブル記憶手段)
停止テーブル記憶手段は、複数の停止テーブルを記憶するためのものである。
停止テーブルは、ストップスイッチ54が操作されたときの回転リール23の回転位置に基づき、回転リール23が停止基準位置に停止するまでの滑りコマ数を、回転リール23毎にテーブル上に規定したものである。
本実施の形態では、停止テーブル記憶手段は、当選抽選手段130の抽選結果に応じた複数の停止テーブルを記憶している。具体的には、当選フラグを有する場合には、この当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせが有効ライン37上に揃い得るように、且つその他の当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせが有効ライン37上に揃わないように、回転リール23の回転停止までの滑りコマ数を回転リール23毎に規定した停止テーブルが、当選役毎に記憶されている。また、いずれの当選フラグも有さない場合には、いずれの当選役の図柄の組み合わせも有効ライン37上に揃わないように、回転リール23の回転停止までの滑りコマ数を回転リール23毎に規定した停止テーブルが記憶されている。
本実施の形態では、「赤セブン当選フラグ」に対応する「赤セブン停止テーブル」、「BAR当選フラグ」に対応する「BAR停止テーブル」、「ベル当選フラグ」に対応する「ベル停止テーブル」、「スイカ当選フラグ」に対応する「スイカ停止テーブル」、「チェリー当選フラグ」に対応する「チェリー停止テーブル」、「リプレイ当選フラグ」に対応する「リプレイ停止テーブル」、及び「ハズレ」に対応する「ハズレ停止テーブル」等の停止テーブルが記憶されている。
具体的には、例えば「赤セブン停止テーブル」は、「7(赤色)」の図柄が有効ライン37上に3個揃いえるように、且つ「赤セブン当選役」以外の当選役の図柄の組み合わせが有効ライン37上に揃わないように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定されている。
また、「チェリー停止テーブル」は、「チェリー」の図柄が左回転リール23Lの有効ライン37上に停止しえるように、且つ「チェリー当選役」以外の当選役の図柄の組み合わせが有効ライン37上に揃わないように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定されている。
また、「ハズレ停止テーブル」は、いずれの当選役の図柄の組み合わせも有効ライン37上に揃わないように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定されている。
また、本実施の形態では、「ベル当選フラグ」と「赤セブン当選フラグ」とを同時に有するときに用いられる「ベル・赤セブン停止テーブル」、「スイカ当選フラグ」と「赤セブン当選フラグ」とを同時に有するときに用いられる「スイカ・赤セブン停止テーブル」、「チェリー当選フラグ」と「赤セブン当選フラグ」とを同時に有するときに用いられる「チェリー・赤セブン停止テーブル」等が設けられている。
「ベル・赤セブン停止テーブル」、「スイカ・赤セブン停止テーブル」及び「チェリー・赤セブン停止テーブル」は、「7(赤色)」の図柄が優先的に有効ライン37上に3個揃いえるように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定されている。具体的には、例えば「ベル・赤セブン停止テーブル」は、「ベル」の図柄よりも「7(赤色)」の図柄が優先的に有効ライン37上に3個揃いえるように、且つ「ベル当選役」及び「赤セブン当選役」以外の図柄の組み合わせが有効ライン37上に揃わないように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定されている。
また、本実施の形態では、「ベル当選フラグ」と「BAR当選フラグ」とを同時に有するときに用いられる「ベル・BAR停止テーブル」、「スイカ当選フラグ」と「BAR当選フラグ」とを同時に有するときに用いられる「スイカ・BAR停止テーブル」、「チェリー当選フラグ」と「BAR当選フラグ」とを同時に有するときに用いられる「チェリー・BAR停止テーブル」等が設けられている。
「ベル・BAR停止テーブル」、「スイカ・BAR停止テーブル」及び「チェリー・BAR停止テーブル」は、「BAR」の図柄が優先的に有効ライン37上に3個揃いえるように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定されている。具体的には、例えば「ベル・BAR停止テーブル」は、「ベル」の図柄よりも「BAR」の図柄が優先的に有効ライン37上に3個揃いえるように、且つ「ベル当選役」及び「BAR当選役」以外の図柄の組み合わせが有効ライン37上に揃わないように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定されている。
また、本実施の形態では、「リプレイ当選フラグ」と「赤セブン当選フラグ」とを同時に有するときに用いられる「リプレイ・赤セブン停止テーブル」、「リプレイ当選フラグ」と「BAR当選フラグ」とを同時に有するときに用いられる「リプレイ・BAR停止テーブル」等が設けられている。
「リプレイ・赤セブン停止テーブル」及び「リプレイ・BAR停止テーブル」は、「リプレイ」の図柄が優先的に有効ライン37上に3個揃いえるように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定されている。具体的には、例えば「リプレイ・赤セブン停止テーブル」は、「7(赤色)」の図柄よりも「リプレイ」の図柄が優先的に有効ライン37上に3個揃いえるように、且つ「リプレイ当選役」及び「赤セブン当選役」以外の図柄の組み合わせが有効ライン37上に揃わないように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定されている。
(停止テーブル選択手段)
停止テーブル選択手段は、当選抽選手段130の抽選結果に応じて、複数ある停止テーブルのいずれかを選択するためのものである。本実施の形態では、停止テーブル選択手段は、有している当選フラグに対応する停止テーブルを、停止テーブル記憶手段から1つ選択するようになっている。
具体的には、停止テーブル選択手段は、例えば、当選抽選手段130により当選役の抽選が行われたことを契機に、「赤セブン当選フラグ」を有するときには「赤セブン停止テーブル」を読み出す。また、停止テーブル選択手段は、例えば、当選抽選手段130により当選役の抽選が行われたことを契機に、いずれの当選フラグも有さないときには「ハズレ停止テーブル」を読み出す。
また、停止テーブル選択手段は、ボーナス当選フラグと小役当選フラグとを同時に有する場合には、当該ボーナス当選フラグ及び小役当選フラグに応じた停止テーブルを選択するようになっている。具体的には、停止テーブル選択手段は、例えば、当選抽選手段130により当選役の抽選が行われたことを契機に、「ベル当選フラグ」と「赤セブン当選フラグ」とを同時に有するときには「ベル・赤セブン停止テーブル」を読み出す。
(回転リール停止手段)
回転リール停止手段は、停止テーブル選択手段により選択された停止テーブルとストップスイッチ54が操作されたときの回転リール23の回転位置とに基づいて滑りコマ数を決定するとともに、決定した滑りコマ数の図柄が第一有効ライン37Aを通過した後に最初に表示される停止基準位置に回転リール23を停止させるためのものである。
具体的には、回転リール停止手段は、ストップスイッチ54の操作を契機に、停止テーブル選択手段により読み出された停止テーブルを参照して、操作されたストップスイッチ54に対応する回転リール23についてストップスイッチ54の操作時の回転位置に応じた滑りコマ数を取得する。そして、取得した滑りコマ数の図柄が第一有効ライン37Aを通過した後に最初に表示される停止基準位置に当該回転リール23を停止させるように、パルス発振器のパルス信号の出力を制御する。
(入賞判定手段170)
入賞判定手段170は、すべての回転リール23の回転が停止したことを契機に、複数の当選役のいずれかに入賞か又は入賞なしかの判定を行うためのものである。
本実施の形態では、入賞判定手段170は、すべての回転リール23が停止されたときに、それぞれの当選役に係る図柄の組み合わせについて、有効ライン37上に揃うように各回転リール23が停止されたか否かの判定を行う。そして、入賞判定手段170は、当選役に係る図柄の組み合わせが有効ライン37上に揃うように各回転リール23が停止されたときには、当該当選役に入賞したと判定する。
入賞判定手段170は、例えば、すべての回転リール23が停止された場合において、「7(赤色)」の図柄が有効ライン37上に揃うように各回転リール23が停止されたときには、「赤セブン当選役の入賞」と判定する。
また、入賞判定手段170は、例えば、すべての回転リール23が停止された場合において、「チェリー」の図柄が有効ライン37上に停止するように左回転リール23Lが停止されたときには、「チェリー当選役の入賞」と判定する。
また、入賞判定手段170は、例えば、すべての回転リール23が停止された場合において、どの種類の図柄も有効ライン37上に3個揃わないように各回転リール23が停止され、且つ「チェリー」の図柄が有効ライン37上に停止しないように左回転リール23Lが停止されたときには、「入賞なし」と判定する。
(支払制御手段210)
支払制御手段210は、特定の当選役に入賞したと入賞判定手段170により判定されたことを契機に、メダルを支払う制御を行うためのものである。
「特定の当選役」は、本実施の形態では、「ベル当選役」、「スイカ当選役」及び「チェリー当選役」が該当する。
また、支払制御手段210は、「ベル当選役の入賞」により10枚のメダルを支払う制御を行い、「スイカ当選役の入賞」により6枚のメダルを支払う制御を行い、「チェリー当選役の入賞」により2枚のメダルを支払う制御を行う。
「メダルを支払う制御」とは、「払い出し装置5にメダルを払い出させる制御」を行ってもよいし、「クレジット数記憶手段190のクレジット数を増加させる制御」を行ってもよい。
支払制御手段210は、大別すると、次の手段を備える。
(1)支払数カウント手段
(2)クレジット数増加手段
(3)払い出し制御手段
なお、支払制御手段210としては、上記した(1)ないし(3)に限定されるものではない。
(支払数カウント手段)
支払数カウント手段は、支払制御手段210の制御により支払われるメダルの数をカウントするためのものである。
本実施の形態では、「特定の当選役(ベル当選役、スイカ当選役またはチェリー当選役)の入賞」と入賞判定手段170により判定されたことを契機に、当該当選役に応じた支払予定数が支払数カウント手段にセットされる。
そして、クレジット数記憶手段190のクレジット数に「1」を加算する更新が行われる度に、または1枚のメダルが払い出し装置5の払い出しセンサーにより検出される度に、支払数カウント手段のカウント数から「1」を減算する更新が行われる。
なお、支払数カウント手段のカウント数が「0」に到達すると、メダルを支払う制御を終了するようになっている。
(クレジット数増加手段)
クレジット数増加手段は、クレジット数記憶手段190のクレジット数に、支払数カウント手段にセットされた数を加算する更新を行うためのものである。
なお、クレジット数記憶手段190のクレジット数が上限の「50」に達しているときには、メダルを払い出し装置5に払い出させる制御が払い出し制御手段により行われる。
(払い出し制御手段)
払い出し制御手段は、クレジット数記憶手段190のクレジット数の上限を超えてメダルを支払う場合に、上限を超えた数のメダルを払い出し装置5に払い出させる制御を行うためのものである。
具体的には、払い出し制御手段は、「特定の当選役の入賞」と入賞判定手段170により判定された場合に、クレジット数記憶手段190のクレジット数が上限の「50」に達しているときには、支払数カウント手段にセットされた数のメダルを払い出し装置5に払い出させる制御を行うようになっている。
なお、クレジット数記憶手段190のクレジット数に支払数カウント手段にセットされた枚数を加算すると上限の「50」を超える場合には、クレジット数記憶手段190のクレジット数が「50」に達するまで加算する更新がクレジット数増加手段により行われるとともに、上限を超えた数のメダルを払い出し装置5に払い出させる制御が払い出し制御手段により行われるようになっている。
(遊技状態更新手段200)
遊技状態更新手段200は、次のゲームに持ち越す必要のないRAMのデータをクリアするためのものである。
具体的には、遊技状態更新手段200が遊技制御装置100のRAMの所定領域をクリアすることにより、小役当選フラグの消去、入賞済みのボーナス当選フラグの消去、ベット数記憶手段180のベット数のクリア、スイカ報知決定フラグの消去、チェリー報知決定フラグの消去、赤セブン報知決定フラグの消去、BAR報知決定フラグの消去等がなされる。
(リプレイ入賞ベット手段220)
リプレイ入賞ベット手段220は、入賞判定手段170により「リプレイ当選役の入賞」と判定されたことを契機に、新たにメダルを消費することなく、スロットマシンSをメダルがベットされた状態にするためのものである。
具体的には、リプレイ入賞ベット手段220は、入賞判定手段170により「リプレイ当選役の入賞」と判定されるとともに、遊技状態更新手段200により遊技制御装置100のRAMの所定領域がクリアされたことを契機に、前回のゲームでベットされたメダルの枚数、つまり「3」をベット数記憶手段180のベット数に加算する更新を行う。
(演出制御装置300)
演出制御装置300は、遊技制御装置100からの信号に基づいて演出装置8の出力を制御するためのものである。
また、演出制御装置300の出力段には、図7に示すように、演出装置8(ランプ33、画像表示装置34、スピーカ35)などのパーツが接続されている。
演出制御装置は、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することにより、画像データ記憶手段310、画像表示制御手段320、音声データ記憶手段330、音声出力制御手段340、ランプ点滅制御手段350などとして機能する(図7参照)。
次に、演出制御装置300が備える各手段について説明する。
(画像データ記憶手段310)
画像データ記憶手段310は、画像表示装置34に表示させる画像に関するデータ(画像データ)を記憶する。この画像データは、ROMに格納されており、必要に応じてCPUに出力される。
(画像表示制御手段320)
画像表示制御手段320は、画像データ記憶手段310の記憶する画像データに基づいて、画像表示装置34の画像の表示を制御するためのものである。換言すると、遊技制御装置100からの信号に基づき、画像データ記憶手段310の記憶する画像データを選択し、この画像データに従って画像表示装置34に画像を表示させるようになっている。
(音声データ記憶手段330)
音声データ記憶手段330は、スピーカ35に出力させる音声に関するデータ(音声データ)を記憶する。この音声データは、ROMに格納されており、必要に応じてCPUに出力される。
(音声出力制御手段340)
音声出力制御手段340は、音声データ記憶手段330の記憶する音声データに基づいて、スピーカ35の音声の出力を制御するためのものである。換言すると、遊技制御装置100からの信号に基づき、音声データ記憶手段330の記憶する音声データを選択し、この音声データに従ってスピーカ35にBGMや効果音を発生させるようになっている。
(ランプ点滅制御手段350)
ランプ点滅制御手段350は、ランプ33の点滅を制御するためのものである。具体的には、ランプ点滅制御手段350は、遊技制御装置100からの信号に基づき、複数の点滅パターンから1つ選択し、この点滅パターンに従ってランプ33を点滅させるようになっている。
(スロットマシンSの動作)
本実施の形態に係るスロットマシンSの動作の概略について、図9及び図10に示したフローチャートを用いて説明する。
ステップ101において、遊技状態更新処理が行われる。具体的には、RAMの所定の領域がクリアされて、通常当選フラグの消去、入賞済みのボーナス当選フラグの消去、ベット数記憶手段180のベット数のクリア等がなされる。そして、ステップ102に進む。
ステップ102において、前回のゲームでリプレイ当選役に入賞したか否かの判断が行われる。そして、前回のゲームでリプレイ当選役に入賞したと判断した場合には、ステップ103に進む。前回のゲームでリプレイ当選役に入賞していないと判断した場合には、ステップ104に進む。
ステップ103において、リプレイ入賞ベット処理が行われる。具体的には、前回のゲームでベットされたメダルの枚数、つまり「3」をベット数記憶手段180のベット数に加算する更新が行われる。そして、ステップ105に進む。
ステップ104において、ベット処理が行われる。具体的には、投入センサー7がメダルを検出すると、クレジット数記憶手段180のベット数に「1」を加算する更新が行われる。または、ベットスイッチ51が操作されると、クレジット数記憶手段190のクレジット数を減じるとともに、クレジット数記憶手段180のベット数に加算する更新が行われる。そして、ステップ105に進む。
ステップ105において、スタートスイッチ53が操作されたか否かの判断が行われる。そして、スタートスイッチ53が操作されたと判断したときには、ステップ106に進む。スタートスイッチ53が操作されていないと判断したときには、ステップ105に戻る。
ステップ106において、当選抽選手段130による当選抽選処理が行われる。具体的には、複数の当選役のいずれに当選かまたはハズレかの抽選が行われる。そして、ステップ107に進む。
ステップ107において、変動回転選択手段230による変動回転選択処理が行われる。具体的には、当選抽選手段130の抽選結果に基づいて、どのような変動回転を行うかを抽選で選択する。そして、ステップ108に進む。
ステップ108において、変動回転決定手段の決定が「一斉開始回転制御手段240の制御による変動回転を実行する」であるか否かの判断が行われる。そして、変動回転決定手段の決定が「一斉開始回転制御手段240の制御による変動回転を実行する」でない場合には、ステップ109に進む。変動回転決定手段の決定が「一斉開始回転制御手段240の制御による変動回転を実行する」である場合には、ステップ118に進む。
ステップ109において、開始不同回転制御手段260の制御を開始する。そして、ステップ110に進む。
ステップ110において、変動回転タイマー290が計時時間をリセットするとともに計時を開始する。そして、ステップ111に進む。
ステップ111において、変動回転タイマー290の計時時間が40秒に達したか否かの判断が行われる。そして、変動回転タイマー290の計時時間が40秒に達していないと判断した場合には、ステップ112に進む。変動回転タイマー290の計時時間が40秒に達したと判断した場合には、ステップ117に進む。
ステップ112において、各インデックスセンサー65がインデックス62を検出したか否かの判断が行われる。そして、各インデックスセンサー65がインデックス62を検出したと判断したときには、ステップ113に進む。いずれかのインデックスセンサー65がインデックス62を検出していないと判断したときには、ステップ111に戻る。
ステップ113において、パルスカウンタ140がカウント数をリセットするとともに、駆動回路の駆動パルスを出力する回数のカウントを開始する。そして、ステップ114に進む。なお、パルスカウンタ140は、対応するインデックスセンサー65がインデックス62を検出する度に、カウント数をリセットしてカウントし直す。
ステップ114において、パルスカウンタ140のカウント数が上限の「516」に達したか否かの判断が行われる。そして、パルスカウンタ140のカウント数が上限の「516」に達していないと判断したときには、ステップ115に進む。パルスカウンタ140のカウント数が上限の「516」に達したと判断したときには、ステップ117に進む。
ステップ115において、変動回転タイマー290の計時時間が40秒に達したか否かの判断が行われる。そして、変動回転タイマー290の計時時間が40秒に達していないと判断した場合には、ステップ116に進む。変動回転タイマー290の計時時間が40秒に達したと判断した場合には、ステップ117に進む。
ステップ116において、各パルス発振器のパルス信号の速度が約668ppsになったか否かの判断が行われる。そして、各パルス発振器のパルス信号の速度が約668ppsになったと判断した場合には、ステップ125に進む。各パルス発振器のパルス信号の速度が約668ppsになっていないと判断した場合には、ステップ114に戻る。
ステップ111、ステップ114またはステップ115からステップ117へ進んだ場合において、開始不同回転制御手段260の制御を中止する。具体的には、各ステッピングモータ64の所定のコイルを励磁させたまま、各パルス発振器のパルス信号の出力を停止させる。そして、ステップ118に進む。
ステップ118において、一斉開始回転制御手段240の制御を開始する。そして、ステップ119に進む。
ステップ119において、各インデックスセンサー65がインデックス62を検出したか否かの判断が行われる。そして、各インデックスセンサー65がインデックス62を検出したと判断したときには、ステップ120に進む。いずれかのインデックスセンサー65がインデックス62を検出していないと判断したときには、ステップ119に戻る。
ステップ120において、パルスカウンタ140がカウント数をリセットするとともに、駆動回路の駆動パルスを出力する回数のカウントを開始する。そして、ステップ121に進む。なお、パルスカウンタ140は、対応するインデックスセンサー65がインデックス62を検出する度に、カウント数をリセットしてカウントし直す。
ステップ121において、いずれか一のインデックスセンサー65がインデックス62を検出したか否かの判断が行われる。そして、一のインデックスセンサー65がインデックス62を検出したと判断したときには、ステップ122に進む。いずれのインデックスセンサー65もインデックス62を検出していないと判断したときには、ステップ124に進む。
ステップ122において、当該インデックスセンサー65に対応する回転リール23に関するパルスカウンタ140のカウント数が、下限の「13」未満であるか否かの判断が行われる。そして、パルスカウンタ140のカウント数が下限の「13」未満であると判断した場合には、ステップ123に進む。パルスカウンタ140のカウント数が下限の「13」以上であると判断した場合には、ステップ124に進む。
ステップ123において、一斉開始回転制御手段240の制御を中止する。具体的には、各ステッピングモータ64の所定のコイルを励磁させたまま、各パルス発振器のパルス信号の出力を停止させる。そして、ステップ118に戻る。
ステップ124において、各パルス発振器のパルス信号の速度が約668ppsになったか否かの判断が行われる。そして、各パルス発振器のパルス信号の速度が約668ppsになったと判断した場合には、ステップ125に進む。各パルス発振器のパルス信号の速度が約668ppsになっていないと判断した場合には、ステップ121に戻る。
ステップ125において、定常回転制御手段の制御に移行する。そして、ステップ126に進む。
ステップ126において、遊技制御装置100のRAMの所定領域に有する当選フラグに対応して、停止テーブルが読み出される。そして、ステップ127に進む。
ステップ127において、いずれか一のインデックスセンサー65がインデックス62を検出したか否かの判断が行われる。そして、一のインデックスセンサー65がインデックス62を検出したと判断したときには、ステップ128に進む。いずれのインデックスセンサー65もインデックス62を検出していないと判断したときには、ステップ130に進む。
ステップ128において、当該インデックスセンサー65に対応する回転リール23に関するパルスカウンタ140のカウント数が、下限の「13」未満であるか否かの判断が行われる。そして、パルスカウンタ140のカウント数が下限の「13」未満であると判断した場合には、ステップ129に進む。パルスカウンタ140のカウント数が下限の「13」以上であると判断した場合には、ステップ130に進む。
ステップ129において、定常回転制御手段の制御を中止する。具体的には、各ステッピングモータ64の所定のコイルを励磁させたまま、各パルス発振器のパルス信号の出力を停止させる。そして、ステップ118に進む。
ステップ130において、N番目(「N」は1〜3)のストップスイッチ54が操作されたか否かの判断が行われる。そして、N番目のストップスイッチ54が操作されたと判断したときには、ステップ131に進む。N番目のストップスイッチ54が操作されていないと判断したときには、ステップ127に戻る。
ステップ131において、読み出した停止テーブルを参照して、操作されたストップスイッチ54に対応する回転リール23の滑りコマ数を取得する。そして、ステップ132に進む。
ステップ132において、当該回転リール23が、取得した滑りコマ数分の停止基準位置を通過させてから最初に図柄表示窓31に表示される停止基準位置に停止する。そして、ステップ133に進む。
ステップ133において、すべての回転リール23が回転を停止したか否かの判断が行われる。そして、すべての回転リール23が回転を停止したと判断した場合には、ステップ134に進む。いずれかの回転リール23が回転していると判断した場合は、ステップ127に戻る。
ステップ134において、入賞判定手段170による入賞判定処理が行われる。具体的には、複数の当選役のいずれに入賞か又は入賞なしかの判定が行われる。そして、ステップ135に進む。
ステップ135において、支払制御手段210による支払制御処理が行われる。具体的には、入賞判定結果が「ベル当選役の入賞」である場合には、10枚のメダルを支払う制御を行う。また、入賞判定結果が「スイカ当選役の入賞」である場合には、6枚のメダルを支払う制御を行う。また、入賞判定結果が「チェリー当選役の入賞」である場合には、2枚のメダルを支払う制御を行う。そして、ステップ136に進む。
ステップ136において、遊技移行処理が行われる。そして、ゲームを終了する。
以上のように、本実施の形態によれば、開始不同回転制御手段260は、当選抽選手段130の抽選で「赤セブン当選役」に当選した場合に、「1番目・左回転リール23L→2番目・中央回転リール23M→3番目・右回転リール23R」の順序で回転を開始するように、パルス発振器のパルス信号の出力を制御することがある。これにより、遊技者は、当選抽選手段130の抽選で「赤セブン当選役」に当選したことを推測できる。また、開始不同回転制御手段260は、当選抽選手段130の抽選で「BAR当選役」に当選した場合に、「1番目・右回転リール23R→2番目・中央回転リール23M→3番目・左回転リール23L」の順序で回転を開始するように、パルス発振器のパルス信号の出力を制御することがある。これにより、遊技者は、当選抽選手段130の抽選で「BAR当選役」に当選したことを推測できる。
また、開始不同回転制御手段260は、「1番目・左回転リール23L→2番目・中央回転リール23M→3番目・右回転リール23R」の順序で回転を開始した場合に、各回転リール23における「7(赤色)」の図柄を並列させるとともに、各回転リール23がこの並列を維持しながら第1の回転速度になるように、パルス発振器のパルス信号の出力を制御することがある。これにより、遊技者は、当選抽選手段130の抽選で「赤セブン当選役」に当選したことを認識できる。また、開始不同回転制御手段260は、「1番目・右回転リール23R→2番目・中央回転リール23M→3番目・左回転リール23L」の順序で回転を開始した場合に、各回転リール23における「BAR」の図柄を並列させるとともに、各回転リール23がこの並列を維持しながら第1の回転速度になるように、パルス発振器のパルス信号の出力を制御することがある。これにより、遊技者は、当選抽選手段130の抽選で「BAR当選役」に当選したことを認識できる。
また、開始不同回転制御手段260の制御の実行中に、回転リール23の回転速度が第1の回転速度よりも遅いときに、当該回転リール23が大きく振動することがある。そして、回転リール23が大きく振動すると、インデックスセンサー65がインデックス62を短い間隔で複数回検知することがある。回転リールが大きく振動すると、インデックスセンサー65がインデックス62を短い間隔で複数回検知することがある。そこで、本実施の形態では、各パルスカウンタ140がカウントを開始した以後、インデックスセンサー65がインデックス62を検出した場合に、対応する回転リール23に関するパルスカウンタ140のカウント数が下限の「13」に達しなかったときに、開始不同回転制御手段260の制御の実行中においてはエラーと判断しない。そして、開始不同回転制御手段260の制御がそのまま継続されるので、遊技待ち時間が長くなり過ぎない。
また、開始不同回転制御手段260の制御の実行中にインデックスセンサー65がインデックス62を検出した場合において、再度インデックス62を検出する前にパルスカウンタ140のカウント数が上限の「516」に達したときには、開始不同回転制御手段260の制御を中止するとともに一斉開始回転制御手段240の制御を開始して、すみやかに各回転リール23の回転を約79rpmまで加速する。これにより、開始不同回転制御手段260の制御の実行中に駆動回路が駆動パルスを出力してもインデックスセンサー65がインデックス62を検出しない場合には、開始不同回転制御手段260の制御を中止するとともに一斉開始回転制御手段250の制御を開始するので、円滑に定常回転制御手段250の制御へ移行するとともに、ストップスイッチ54の操作を受け付けるようになるので、遊技待ち時間が長くなり過ぎない。
さらに、開始不同回転制御手段260の制御の実行中において、パルスカウンタ140のカウント数が上限の「516」に達したか否かを監視することにより、回転リール23の回転に関する不具合(例えば、ステッピングモータ64が脱調した、または回転リール23が固定されたために、回転リール23が回転しない等)を検出することができる。
また、開始不同回転制御手段260の制御の実行中に変動回転タイマー290が40秒を計時したときには、開始不同回転制御手段260の制御を中止するとともに一斉開始回転制御手段250の制御を開始して、すみやかに各回転リール23の回転を約79rpmまで加速する。これにより、開始不同回転制御手段260の制御の実行中に各回転リール23における「7(赤色)」の図柄が中々並列しない、または各回転リール23における「BAR」の図柄が中々並列しない場合には、開始不同回転制御手段260の制御を中止するとともに一斉開始回転制御手段250の制御を開始するので、円滑に定常回転制御手段250の制御へ移行するとともに、ストップスイッチ54の操作を受け付けるようになり、遊技待ち時間が長くなり過ぎない。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形や改良も含むものである。
本実施の形態では、開始不同回転制御手段260は、「1番目・左回転リール23L→2番目・中央回転リール23M→3番目・右回転リール23R」の順序で回転を開始させたり、「1番目・右回転リール23R→2番目・中央回転リール23M→3番目・左回転リール23L」の順序で回転を開始させたりするが、例えば、「1番目・左回転リール23L→2番目・右回転リール23R→3番目・中央回転リール23M」、「1番目・右回転リール23R→2番目・左回転リール23L→3番目・中央回転リール23M」、「1番目・中央回転リール23M→2番目・左回転リール23L→3番目・右回転リール23R」、または「1番目・中央回転リール23M→2番目・右回転リール23R→3番目・左回転リール23L」の順序で回転を開始させてもよい。また、開始不同回転制御手段260は、例えば、最初に左回転リール23L及び中央回転リール23Mの回転を同時に開始させ、次に右回転リール23Rの回転を開始させたり、最初に左回転リール23L及び右回転リール23Rの回転を同時に開始させ、次に中央回転リール23Mの回転を開始させたり、または、最初に中央回転リール23M及び右回転リール23Rの回転を同時に開始させ、次に左回転リール23Lの回転を開始させたりしてもよい。また、開始不同回転制御手段260は、例えば、最初に左回転リール23Lの回転を開始させ、次に中央回転リール23M及び右回転リール23Rの回転を同時に開始させたり、最初に中央回転リール23Mの回転を開始させ、次に左回転リール23L及び右回転リール23Rの回転を同時に開始させたり、または、最初に右回転リール23Rの回転を開始させ、次に左回転リール23L及び中央回転リール23Mの回転を同時に開始させたりしてもよい。
また、本実施の形態では、開始不同回転制御手段260は、定常回転する左回転リール23Lに対して中央回転リール23M及び右回転リール23Rが回転速度を下げることにより各回転リール23の「7(赤色)」の図柄を並列させたり、または、定常回転する右回転リール23Rに対して左回転リール23L及び中央回転リール23Mが回転速度を下げることにより各回転リール23の「BAR」の図柄を並列させたりするが、例えば、定常回転する中央回転リール23Mに対して左回転リール23L及び右回転リール23Rが回転速度を下げることにより各回転リール23の「7(赤色)」若しくは「BAR」の図柄を並列させてもよい。また、開始不同回転制御手段260は、例えば、定常回転する左回転リール23Lに対して中央回転リール23M及び右回転リール23Rが回転速度を上げることにより、中央回転リール23M及び右回転リール23Rの「7(赤色)」の図柄が定常回転する左回転リール23Lの「7(赤色)」の図柄に追い付いくように並列させてもよい。
また、本実施の形態では、開始不同回転制御手段260は、各回転リール23が回転を開始した後に、それぞれの回転リール23の「7(赤色)」の図柄を並列させるが、例えば、先行して回転する回転リールに対し、後から回転を開始する回転リールが、互いの「7(赤色)」または「BAR」の図柄を並列させるようにしてもよい。
具体的には、例えば、スタートスイッチ53の操作により当選抽選手段130の抽選が行われて、変動回転決定手段が「開始不同回転制御手段260の制御による変動回転を左始動モードで実行する・7(赤色)の図柄の並列を実行しない」旨を決定した場合に、これを契機に左回転リール23Lに関するパルス発振器のパルス信号の出力を開始させて、左回転リール23Lの回転を開始させる。そして、左回転リール23Lの回転速度が約79rpmに達するまで加速するようにパルス発振器のパルス信号の出力を制御する。
また、左回転リール23Lの回転が約79rpmまで加速すると、左回転リール23Lが約79rpmで定常回転するようにパルス発振器のパルス信号の出力を制御する。そして、左回転リール23Lが所定の回転位置になると、中央回転リール23Mに関するパルス発振器のパルス信号の出力を開始させて、中央回転リール23Mの回転を開始させる。さらに、中央回転リール23Mの回転速度が約79rpmに達するまで加速するようにパルス発振器のパルス信号の出力を制御する。
また、中央回転リール23Mの回転が約79rpmまで加速すると、左回転リール23L及び中央回転リール23Mの「7(赤色)」の図柄が並列する。そして、中央回転リール23Mが約79rpmで定常回転するようにパルス発振器のパルス信号の出力を制御して、「7(赤色)」の図柄の並列を維持する。また、中央回転リール23Mが所定の回転位置になると、右回転リール23Rに関するパルス発振器のパルス信号の出力を開始させて、右回転リール23Rの回転を開始させる。そして、右回転リール23Rの回転速度が約79rpmに達するまで加速するようにパルス発振器のパルス信号の出力を制御する。
また、右回転リール23Rの回転が約79rpmまで加速すると、左回転リール23L、中央回転リール23M及び右回転リール23Rの「7(赤色)」の図柄が並列する。そして、右回転リール23Rが約79rpmで定常回転するようにパルス発振器のパルス信号の出力を制御して、「7(赤色)」の図柄の並列を維持するように形成してもよい。
また、本実施の形態では、変動回転選択手段230は、どのような変動回転を行うかを、当選抽選手段130の抽選結果に基づいて抽選で選択するが、本発明は、これに限定されるものではない。
具体的には、例えば、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「赤セブン当選フラグ」が設定された場合に、当該ゲームにおいて開始不同回転制御手段260の制御による変動回転を左始動モードで実行するようにしてもよい。
また、例えば、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「赤セブン当選フラグ」が設定された場合に、当該ゲームにおいて一斉開始回転制御手段240の制御による変動回転を実行する。そして、当該ゲームで「赤セブン当選役」に入賞せず、次のゲームに「赤セブン当選フラグ」が持ち越されたときに、開始不同回転制御手段260の制御による変動回転を左始動モードで実行するようにしてもよい。
また、例えば、スロットマシンSは、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「赤セブン当選フラグ」を有するゲームにおいて、「赤セブン当選役」に入賞しなかった場合に、回転リール23が図柄表示窓31に特定の出目(いわゆる「リーチ目」)を表示することがある。また、遊技制御装置100のRAMの所定領域に「赤セブン当選フラグ」が設定された場合に、当該ゲームにおいて一斉開始回転制御手段240の制御による変動回転を実行する。そして、当該ゲームで「赤セブン当選役」に入賞せず、且つ回転リール23が図柄表示窓31にリーチ目を表示しなかったときに、「赤セブン当選フラグ」が持ち越された次のゲームにおいて開始不同回転制御手段260の制御による変動回転を左始動モードで実行するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、スタートスイッチ53の操作を契機に、開始不同回転制御手段260の制御を開始するとともに、変動回転タイマー290の計時時間をリセットして計時を開始する。そして、開始不同回転制御手段260の制御の実行中に、変動回転タイマー290の計時時間が40秒に達したときには、開始不同回転制御手段260の制御を中止するとともに一斉開始回転制御手段240の制御を開始する。また、変動回転タイマー290の計時時間が40秒に達する前に、開始不同回転制御手段260の制御から定常回転制御手段250または一斉開始回転制御手段240の制御へ移行するときには、変動回転タイマー290の計時を終了する。ただし、本発明は、これに限定されるものではない。
具体的には、例えば、変動回転タイマー290は、計時時間が40秒に達する前に、開始不同回転制御手段260の制御から定常回転制御手段250または一斉開始回転制御手段240の制御へ移行しても、計時を継続する。そして、変動回転タイマー290の計時時間が40秒に達した場合に、開始不同回転制御手段260の制御を実行しているときには、開始不同回転制御手段260の制御を中止するとともに一斉開始回転制御手段240の制御を開始し、また、定常回転制御手段250または一斉開始回転制御手段240の制御を実行しているときには、実行中の制御を継続するようにしてもよい。
(他の実施の形態)
上述した実施の形態では、開始不同回転制御手段260は、他の回転リールが複数個である場合にそれぞれが同じ回転速度で回転して特定の図柄を並列させるように、パルス発振器のパルス信号の出力を制御するが、他の回転リールが複数個である場合にそれぞれが同じタイミングで特定の図柄を並列させるように、パルス発振器のパルス信号の出力を制御してもよい。
例えば、中央回転リール23M及び右回転リール23Rが同じタイミングで「7(赤色)」の図柄を並列させるように、パルス発振器のパルス信号の出力を制御してもよい。
具体的には、遊技制御装置100は、中央回転リール23M及び右回転リール23Rについて、左回転リール23Lのインデックスセンサー65がインデックス62を検出したときの回転位置と、同じタイミングで「7(赤色)」の図柄を並列させるパルス信号の速度と、パルス信号の速度を約334ppsに戻すときの回転位置とを対応付けたパルス信号速度テーブルを予め記憶する。
また、開始不同回転制御手段260の制御を開始してパルス信号の速度が約334ppsに達した以後、最初に左回転リール23Lのインデックスセンサー65がインデックス62を検出したときに、このときの中央回転リール23M及び右回転リール23Rの回転位置に基づいて、中央回転リール23M及び右回転リール23Rについてのパルス信号の速度と、パルス信号の速度を約334ppsに戻すときの中央回転リール23M及び右回転リール23Rの回転位置とをパルス信号速度テーブルから読み出す。
そして、開始不同回転制御手段260は、左回転リール23Lについてのパルス信号の速度を約334ppsに維持したままで、中央回転リール23M及び右回転リール23Rについてはパルス信号速度テーブルから読み出したパルス信号の速度に切り替える。これにより、各回転リール23の「7(赤色)」の図柄が並列するようになる。
さらに、中央回転リール23M及び右回転リール23Rがパルス信号速度テーブルから読み出した回転位置まで回転して、各回転リール23の「7(赤色)」の図柄が並列したとき、中央回転リール23M及び右回転リール23Rについてのパルス信号の速度を約334ppsに戻す。これにより、中央回転リール23M及び右回転リール23Rがこの並列を維持しながら約39.5rpmで定常回転するようになる。
なお、上述した実施の形態では、本発明を適用したスロットマシンについて説明したが、本発明を、複数の回転リールを備えたパチンコ機に適用することも可能である。これにより、抽選で特定の当選役に当選したことを回転リールの演出回転により報知することができ、且つ遊技待ち時間が長くなり過ぎないパチンコ機を提供することができる。
本発明の実施の形態に係るスロットマシンを示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るスロットマシンにおいて前扉を取り外した状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るスロットマシンにおける図柄表示窓及び有効ラインを示す正面図である。 本発明の実施の形態に係るスロットマシンにおいて各回転リールのリールテープの一部を展開して示す展開図である。 本発明の実施の形態に係るスロットマシンにおけるリールユニットの一部の分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係るスロットマシンにおけるリールユニットの一部の部分横断面図である。 本発明の実施の形態に係るスロットマシンにおける制御装置の入力、制御及び出力の概略を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るスロットマシンにおける変動回転テーブルを示す説明図である。 本発明の実施の形態に係るスロットマシンにおける一斉開始回転制御手段の制御による各回転リールの動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明の実施の形態に係るスロットマシンにおける開始不同回転制御手段の制御による各回転リールの動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明の実施の形態に係るスロットマシンの動作の概略を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るスロットマシンの動作の概略を示すフローチャートである。
符号の説明
S スロットマシン 1 筐体
2 交換ユニット 3 前扉
4 電源ユニット 5 払い出し装置
6 メダルセレクター 7 投入センサー
8 演出装置
10 制御装置 11 正面開口部
12 中板 13 開口上部
14 開口下部 15 底板
16A 右側板 16B 左側板
17 天板 18 筐体側蝶番
21 枠体 22 リールユニット
23 回転リール 24 基板ユニット
25 枠体側蝶番 28 リールテープ
30 上扉 31 図柄表示窓
32 数値表示部 33 ランプ
34 画像表示装置 35 スピーカ
36 上扉側蝶番 37 有効ライン
40 下扉 41 メダル払い出し口
42 メダル投入口 43 メダル受け皿
44 メダル排出部 46 下扉側蝶番
50 操作部 51 ベットスイッチ
52 精算スイッチ 53 スタートスイッチ
54 ストップスイッチ
61 回転ドラム 62 インデックス
63 支持板 64 ステッピングモータ
65 インデックスセンサー
100 遊技制御装置 110 通常遊技制御装置
120 特別遊技制御手段 130 当選抽選手段
140 パルスカウンタ 150 回転位置判断手段
160 停止制御手段 170 入賞判定手段
180 ベット数記憶手段 190 クレジット数記憶手段
200 遊技状態更新手段 210 支払制御手段
220 リプレイ入賞ベット手段 230 変動回転選択手段
240 一斉開始回転制御手段 250 定常回転制御手段
260 開始不同回転制御手段 270 上限到達エラー検出手段
280 下限未達エラー検出手段 290 変動回転タイマー
300 演出制御装置 310 画像データ記憶手段
320 画像表示制御手段 330 音声データ記憶手段
340 音声出力制御手段 350 ランプ点滅制御手段

Claims (4)

  1. 表面に複数の図柄が付された複数個の回転リールと、
    各回転リールの所定位置にそれぞれ設けられたインデックスと、
    各回転リールに対応して設けられ、回転リールが1回転する度にこの回転リールのインデックスを検出するためのインデックスセンサーと、
    各回転リールに対応して設けられ、回転リールを駆動するためのステッピングモータと、
    各ステッピングモータの駆動を開始させるためのスタート信号を出力する駆動開始手段と、
    各ステッピングモータに対応して設けられ、ステッピングモータを制御するためのパルス信号を出力するパルス発振器と、
    各ステッピングモータに対応して設けられ、パルス発振器からのパルス信号に基づいてステッピングモータに駆動パルスを出力する駆動回路と、
    各ステッピングモータに対応して設けられ、各回転リールが回転を開始して各インデックスセンサーがインデックスを検出したことを契機に、駆動回路の駆動パルスを出力する回数をカウントするパルスカウンタと、
    駆動開始手段のスタート信号の出力を契機に各回転リールが一斉に回転を開始して第1の回転速度になるように、各パルス発振器のパルス信号の出力を制御する一斉開始回転制御手段と、
    各回転リールが第1の回転速度で定常回転するように、各パルス発振器のパルス信号の出力を制御する定常回転制御手段と、
    駆動開始手段のスタート信号の出力を契機に各回転リールが時を異にして回転を開始するとともに第1の回転速度になるように、各パルス発振器のパルス信号の出力を制御する開始不同回転制御手段とを備え、
    駆動開始手段のスタート信号の出力を契機に、一斉開始回転制御手段または開始不同回転制御手段のいずれか一方の制御を開始し、その後各回転リールが第1の回転速度になると、定常回転制御手段の制御に移行する遊技機であって、
    インデックスセンサーがインデックスを検出したことを契機に、当該の回転リールに関するパルスカウンタのカウント数をリセットし、
    パルスカウンタのカウント数について予め下限を記憶し、
    各パルスカウンタがカウントを開始した以後、インデックスセンサーがインデックスを検出した場合に、対応する回転リールに関するパルスカウンタのカウント数が下限に達しなかったときに、一斉開始回転制御手段または定常回転制御手段の制御の実行中においてはエラーと判断するが、開始不同回転制御手段の制御の実行中においてはエラーと判断しないことを特徴とする遊技機。
  2. 開始不同回転制御手段は、各回転リールが回転を開始した場合に、第2の回転速度で定常回転する回転リールに対して他の回転リールが回転速度を下げることにより各回転リールの特定の図柄を並列させるとともに、各回転リールがこの並列を維持しながら第1の回転速度になるように、パルス発振器のパルス信号の出力を制御することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 開始不同回転制御手段は、他の回転リールが複数個である場合にそれぞれが同じ回転速度で回転して特定の図柄を並列させるように、パルス発振器のパルス信号の出力を制御することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 開始不同回転制御手段は、他の回転リールが複数個である場合にそれぞれが同じタイミングで特定の図柄を並列させるように、パルス発振器のパルス信号の出力を制御することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
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