JP2009082560A - スロットマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】クレジット数から何枚ベットされるか遊技者には予め分からないという点で遊技の興趣が増したスロットマシンを提供する。
【解決手段】スロットマシンは、クレジット数が所定数以上である場合においてスタートスイッチが操作されたことを契機に、ベット数を複数の枚数条件の中から抽選で1つ選択するためのベット数選択手段と、ベット数選択手段によりベット数が選択されたことを契機に、クレジット数から該ベット数を減じてベットするためのベット実行手段と、クレジット数が所定数以上である場合においてスタートスイッチが操作されたことを契機に、複数の当選役のいずれに当選か又はハズレかの抽選を行うための当選抽選手段とを備える。当選抽選手段の抽選で各当選役に当選する確率は、ベット数選択手段の選択したベット数に影響されない。
【選択図】図8

Description

本発明は、スロットマシンに関し、さらに詳しくは、スタートスイッチまたはベットスイッチの操作を契機にクレジット数をランダムに減じてメダルをベットするスロットマシンに関するものである。
従来、メダルをクレジットすることができる遊技機として、周面に複数の図柄が付された3個の回転リールと、メダルを投入するためのメダル投入口と、クレジットされたメダルをベットするためのベットスイッチと、ゲームを開始させるためのスタートスイッチと、それぞれの回転リールに対応して設けられ、対応する回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチとを備えたスロットマシンが知られている。
このようなスロットマシンでは、メダル投入口にメダルが投入されてベットされると、ゲームが開始可能になる。そして、スタートスイッチの操作を契機に、3個の回転リールが回転を開始するとともに、複数の当選役のいずれかに当選かまたはハズレかの抽選が行われる。ここで、抽選で当選役に当選した場合に、ストップスイッチが操作されると、この当選役に係る図柄の組み合わせが入賞有効ライン上に揃い得るように各回転リールの停止制御が行われる。また、すべての回転リールの回転が停止されたときに、当選役に係る図柄の組み合わせが入賞有効ライン上に揃うと、この当選役の入賞となって遊技者に所定の利益が付与される。
また、メダル投入口にメダルを投入する代わりに、ベットスイッチを操作してクレジットされたメダルをベットすることができる(特許文献1参照)。
特開2006−263210号公報
ところで、上述したようなスロットマシンでは、ベットスイッチが操作されると、クレジットされたメダルの枚数(以下「クレジット数」という)に応じてクレジット数から一律の枚数が減算される。したがって、ベットスイッチの操作は、遊技者にとって、ゲームを開始するための単調な作業であるという問題があった。
そこで、各請求項に記載された発明は、上述のような問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、スタートスイッチの操作を契機にクレジット数をランダムに減じることにより、クレジット数から何枚ベットされるか遊技者には予め分からないという点で遊技の興趣が増したスロットマシンを提供することを目的とする。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、ベットスイッチの操作を契機にクレジット数をランダムに減じることにより、クレジット数から何枚ベットされるか遊技者には予め分からないという点で遊技の興趣が増したスロットマシンを提供することを目的とする。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1または2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項3に記載の発明によれば、少ないメダルの消費で遊技を行うことができるという点で遊技の興趣が増したスロットマシンを提供することを目的とする。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、
表面に複数の図柄が付された複数個の回転リール(23)と、
ゲームを開始させるためのスタートスイッチ(53)と、
クレジットされたメダルの枚数(以下「クレジット数」という)を記憶するためのクレジット数記憶手段(180)とを備え、
クレジット数記憶手段(180)の記憶するクレジット数が所定数以上である場合においてスタートスイッチ(53)が操作されたことを契機に、各回転リール(23)の回転が開始されるスロットマシン(S)において、
クレジット数記憶手段(180)の記憶するクレジット数が所定数以上である場合においてスタートスイッチ(53)が操作されたことを契機に、ベットするメダルの枚数(以下「ベット数」という)を複数の枚数条件の中から抽選で1つ選択するためのベット数選択手段(190)と、
ベット数選択手段(190)によりベット数が選択されたことを契機に、クレジット数記憶手段(180)の記憶するクレジット数から該ベット数を減じてベットするためのベット実行手段(200)と、
クレジット数記憶手段(180)の記憶するクレジット数が所定数以上である場合においてスタートスイッチ(53)が操作されたことを契機に、複数の当選役のいずれに当選か又はハズレかの抽選を行うための当選抽選手段(130)とを備え、
当選抽選手段(130)は、各当選役に当選する確率がベット数選択手段(190)の選択したベット数に影響されないように形成されたことを特徴とするスロットマシン(S)に関するものである。
「ベット数選択手段(190)」は、クレジット数記憶手段(180)の記憶するクレジット数が所定数以上である場合においてスタートスイッチ(53)が操作されたことを契機に、ベットするメダルの枚数(以下「ベット数」という)を複数の枚数条件の中から抽選で1つ選択する。
具体的には、例えば、クレジット数記憶手段(180)の記憶するクレジット数が所定数以上である場合においてスタートスイッチ(53)が操作されたことを契機に、乱数発生手段(131)の発生させる乱数から乱数抽出手段(132)によって1つの数値が抽出される。そして、この抽出された数値と、各乱数について複数の枚数条件のいずれかを割り振ったベット数判定テーブルとを比較し、ベット数を決定するように形成することができる。
「当選抽選手段(130)」は、クレジット数記憶手段(180)の記憶するクレジット数が所定数以上である場合においてスタートスイッチ(53)が操作されたことを契機に、複数の当選役のいずれに当選か又はハズレかの抽選を行う。
具体的には、例えば、クレジット数記憶手段(180)の記憶するクレジット数が所定数以上である場合においてスタートスイッチ(53)が操作されたことを契機に、乱数発生手段(131)の発生させる乱数から乱数抽出手段(132)によって1つの数値が抽出される。そして、この抽出された数値と、各乱数について複数の当選役のいずれに当選か又はハズレかを割り振った当選判定テーブルとを比較し、当選か又はハズレかを決定するように形成することができる。
また、当選抽選手段(130)は、各当選役に当選する確率がベット数選択手段(190)の選択したベット数に影響されないように形成される。換言すると、当選抽選手段(130)は、ベット数選択手段(190)により何れのベット数が選択されても、各当選役に当選する確率が変化しないように形成される。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、
表面に複数の図柄が付された複数個の回転リール(23)と、
ゲームを開始させるためのスタートスイッチ(53)と、
クレジットされたメダルをベットするためのベットスイッチ(51)と、
クレジットされたメダルの枚数(以下「クレジット数」という)を記憶するためのクレジット数記憶手段(180)とを備え、
ベットスイッチ(51)が操作されてメダルがベットされた場合においてスタートスイッチ(53)が操作されたことを契機に、各回転リール(23)の回転が開始されるスロットマシン(S)において、
クレジット数記憶手段(180)の記憶するクレジット数が所定数以上である場合においてベットスイッチ(51)が操作されたことを契機に、ベットするメダルの枚数(以下「ベット数」という)を複数の枚数条件の中から抽選で1つ選択するためのベット数選択手段(190)と、
ベット数選択手段(190)によりベット数が選択されたことを契機に、クレジット数記憶手段(180)の記憶するクレジット数から該ベット数を減じてベットするためのベット実行手段(200)と、
ベット実行手段(200)によりメダルがベットされた場合においてスタートスイッチ(53)が操作されたことを契機に、複数の当選役のいずれに当選か又はハズレかの抽選を行うための当選抽選手段(130)とを備え、
当選抽選手段(130)は、各当選役に当選する確率がベット数選択手段(190)の選択したベット数に影響されないように形成されたことを特徴とするスロットマシン(S)に関するものである。
「ベット数選択手段(190)」は、クレジット数記憶手段(180)の記憶するクレジット数が所定数以上である場合においてベットスイッチが操作されたことを契機に、ベットするメダルの枚数(以下「ベット数」という)を複数の枚数条件の中から抽選で1つ選択する。
具体的には、例えば、クレジット数記憶手段(180)の記憶するクレジット数が所定数以上である場合においてベットスイッチ(51)が操作されたことを契機に、乱数発生手段(131)の発生させる乱数から乱数抽出手段(132)によって1つの数値が抽出される。そして、この抽出された数値と、各乱数について複数の枚数条件のいずれかを割り振ったベット数判定テーブルとを比較し、ベット数を決定するように形成することができる。
「当選抽選手段(130)」は、ベット実行手段(200)によりメダルがベットされた場合においてスタートスイッチ(53)が操作されたことを契機に、複数の当選役のいずれに当選か又はハズレかの抽選を行う。
具体的には、例えば、ベット実行手段(200)によりメダルがベットされた場合においてスタートスイッチ(53)が操作されたことを契機に、乱数発生手段(131)の発生させる乱数から乱数抽出手段(132)によって1つの数値が抽出される。そして、この抽出された数値と、各乱数について複数の当選役のいずれに当選か又はハズレかを割り振った当選判定テーブルとを比較し、当選か又はハズレかを決定するように形成することができる。
また、当選抽選手段(130)は、各当選役に当選する確率がベット数選択手段(190)の選択したベット数に影響されないように形成される。換言すると、当選抽選手段(130)は、ベット数選択手段(190)により何れのベット数が選択されても、各当選役に当選する確率が変化しないように形成される。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明の特徴に加え、
普通ベット遊技期間と、普通ベット遊技期間とは異なった特殊ベット遊技期間とを備え、
ベット数選択手段(190)は、特殊ベット遊技期間において複数の枚数条件の中から少ない枚数をベット数に選択する確率が普通ベット遊技期間よりも高くなるように形成されたことを特徴とするスロットマシン(S)に関するものである。
具体的には、例えば、普通ベット遊技期間においてベット数選択手段の抽選で用いる普通ベット数判定テーブルと、特殊ベット遊技期間においてベット数選択手段の抽選で用いる特殊ベット数判定テーブルとを設け、複数の枚数条件の中から少ない枚数をベット数に選択する確率が普通ベット数判定テーブルよりも特殊ベット数判定テーブルの方が高くなるように形成することができる。
(請求項1)
請求項1に記載の発明によれば、スタートスイッチの操作を契機にクレジット数をランダムに減じることにより、クレジット数から何枚ベットされるか遊技者には予め分からないという点で遊技の興趣が増したスロットマシンを提供することができる。
(請求項2)
請求項2に記載の発明によれば、ベットスイッチの操作を契機にクレジット数をランダムに減じることにより、クレジット数から何枚ベットされるか遊技者には予め分からないという点で遊技の興趣が増したスロットマシンを提供することができる。
(請求項3)
請求項3に記載の発明によれば、上記した請求項1または2に記載の発明の効果に加え、特殊ベット遊技期間中は普通ベット遊技期間中よりも少ないメダルの消費で遊技を行うことができるという点で遊技の興趣が増したスロットマシンを提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態を2例挙げて、図面を参照しつつ順次説明する。
(第1の実施の形態)
(図面の説明)
図1ないし図11は、第1の実施の形態を示すものである。
図1は、スロットマシンSを示す斜視図である。図2は、スロットマシンSにおいて前扉3を取り外した状態を示す斜視図である。図3は、スロットマシンSにおける図柄表示窓31及び入賞有効ライン37を示す正面図である。図4は、スロットマシンSにおいて各回転リール23のリールテープ28を展開して示す展開図である。図5は、スロットマシンSにおける制御装置10の入力、制御及び出力の概略を示すブロック図である。図6は、スロットマシンSにおけるベット数選択手段190及び当選抽選手段130を示すブロック図である。図7は、スロットマシンSにおけるベット数判定テーブルを示す説明図である。図8及び図9は、スロットマシンSの動作の概略を示すフローチャートである。図10は、スロットマシンSにおけるベット実行処理を示すフローチャートである。図11は、スロットマシンSにおける支払い制御処理を示すフローチャートである。
なお、「正面」とは、スロットマシンSにおける、遊技者が遊技を行う際に向き合う面をいう。また、「右側」とは、スロットマシンSの正面に向き合う遊技者から見て右側を意味し、「左側」とは、スロットマシンSの正面に向き合う遊技者から見て左側を意味する。
(スロットマシンS)
本実施の形態に係るスロットマシンSは、図1及び図2に示すように、正面側に正面開口部11を有する箱形の筐体1を備えている。また、筐体1の正面には、筐体1の正面開口部11を開閉可能に閉塞する前扉3が設けられている。また、筐体1の内部には、交換ユニット2が着脱可能に設けられている
また、前扉3は、正面開口部11の上部(開口上部13)を開閉可能に閉塞する上扉30と、正面開口部11の下部(開口下部14)を開閉可能に閉塞する下扉40とを備えている。
(筐体1)
筐体1は、図2に示すように、底板15、左右の側板である左側板16Bと右側板16A、天板17及び背板(図示せず)からなる正面側に開口する箱形に形成されている。また、右側板16A及び左側板16Bには、筐体1の高さ方向略中央で水平となるように中板12が設けられている。
そして、底板15の上面には、各部品に電力を供給するための電源装置を内蔵した電源ユニット4が固定されている。また、電源ユニット4の前面には、電源のON/OFFの切り替えを行うための電源スイッチ、設定変更のON/OFFの切り替えを行うための設定キースイッチ、設定値を変更するための設定変更スイッチ、エラーを解除するためのリセットスイッチ等が設けられている。
また、底板15の上面には、内部にメダルを貯留するとともに、その貯留したメダルをメダル受け皿43へ払い出すための払い出し装置5が設置されている。電源ユニット4及び払い出し装置5は、交換ユニット2の交換に際し、必ずしも交換する必要のないものであり、交換時には筐体1に設置されたままにしておけるようになっている。
また、左側板16B内面の正面側の端部における中板12よりも下方の位置には、図2に示すように、下扉40を係合させ、回転自在に支持するための筐体側蝶番18が、上下方向に間隔をおいて2つ設けられている。
また、右側板16Aの内面における中板12よりも上方の位置、及び左側板16Bの内面における中板12よりも上方の位置には、交換ユニット2を固定するための係合クリップ26が設けられている。
(交換ユニット2)
交換ユニット2は、図2に示すように、直方体状に組まれた金属枠である枠体21と、枠体21に固定されたリールユニット22と、枠体21に固定された基板ユニット24Aとを備えている。
枠体21は、リールユニット22及び基板ユニット24Aを支持するとともに、これらを一体に取り扱うためのものである。また、枠体21の正面左側の縦枠には、上扉30を係合させ、回動自在に支持するための枠体側蝶番25が、上下方向に間隔をおいて2つ設けられている。さらに、枠体21の正面側の左右の縦枠には、筐体1の係合クリップ26に固定するための係合フック27がそれぞれ設けられている。
また、リールユニット22は、特に図示しないが、枠体21に固定された3枚の支持板と、各支持板に固定された3個のステッピングモーターと、各々のステッピングモーターの出力軸に固定された3個の回転リール23とを備えている。また、図3に示すように、3個の回転リール23のうち、左側に位置するのが左回転リール23Lであり、中央に位置するのが中央回転リール23Mであり、右側に位置するのが右回転リール23Rである。
また、基板ユニット24Aは、CPU、ROM、RAM、I/O等の電子部品を備えた基板を、基板ケースに収納したものである。そして、基板ユニット24Aは、スロットマシンSの遊技を制御するための遊技制御装置100として機能する。
また、交換ユニット2は、図2に示すように、中板12の上に乗せ、筐体1内部に収納される。そして、係合フック27を係合クリップ26に引っ掛けて止めることにより、交換ユニット2は筐体1内部に固定される。
(上扉30)
上扉30は、図1及び図2に示すように、筐体1の開口上部13を開閉可能に閉塞するための扉である。
また、上扉30の左側裏面端部には、上扉側蝶番36が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。そして、この上扉側蝶番36を、枠体21に設けられた枠体側蝶番25と係合させることで、上扉30は、交換ユニット2の枠体21に回動自在に取り付けられている。
また、上扉30は、略中央部に回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を備えている。図柄表示窓31は、図3に示すように、各回転リール23の図柄が3個ずつ表示可能に形成されている。ここで、3個の図柄が図柄表示窓31に適正な位置で表示されるときの各回転リール23の停止位置を、「停止基準位置」という。
また、図柄表示窓31には、水平に伸びる入賞有効ライン37が上段、中段及び下段の3本、並びに図柄表示窓31の対角線に伸びる入賞有効ライン37が2本形成されている。
また、本実施の形態では、水平に伸びる中段の入賞有効ライン37を第一入賞有効ライン37Aとし、水平に伸びる上段の入賞有効ライン37を第二入賞有効ライン37Bとし、水平に伸びる下段の入賞有効ライン37を第三入賞有効ライン37Cとし、図柄表示窓31の対角線に伸びる右下がりの入賞有効ライン37を第四入賞有効ライン37Dとし、図柄表示窓31の対角線に伸びる右上がりの入賞有効ライン37を第五入賞有効ライン37Eとする。
そして、図柄表示窓31の上方には、図1に示すように、画像表示装置34が設けられている。画像表示装置34は、各当選役の図柄配列や遊技履歴等の情報の画像や、遊技の状態や当選役の抽選結果を報知する画像等を表示するためのものである。画像表示装置34は、具体的には、例えば、液晶表示装置やCRT等を用いることができる。
また、画像表示装置34の周囲には、報知などを行うためのランプ33が設けられている。
また、図柄表示窓31の下方には、図1に示すように、7セグメント表示器などを用いて、クレジットされたメダルの枚数や設定値を表示するための数値表示部32が設けられている。
ここで、クレジットとは、メダル投入口42から投入され、メダルセレクター6により正規なメダルとして払い出し装置5へ移送されるメダル、または所定の入賞により払い出されるメダルを、スロットマシンS内部に貯留することである。また、本実施の形態においては、最大50枚までクレジット可能に形成されている。
また、上扉30の裏面上部には、図2に示すように、基板ユニット24Bが設けられている。基板ユニット24Bは、スロットマシンSの演出を制御するための演出制御装置300として機能する。
また、上扉30の裏面上部の左右には、図2に示すように、種々のサウンドを出力するためのスピーカ35が設けられている。
なお、上扉30は、筐体1の側板16に取り付けるように形成してもよい。
(下扉40)
下扉40は、図1及び図2に示すように、筐体1の開口下部14を開閉可能に閉塞するための扉である。
また、下扉40の左側裏面端部には、下扉側蝶番46が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。そして、この下扉側蝶番46を、筐体1の左側板16Bに設けられた筐体側蝶番18と係合させることで、下扉40は、筐体1の左側板16Bに回動自在に取り付けられている。また、下扉40が上扉30よりも先に開かれるように、下扉40の上面は、閉扉時において、上扉30の下端よりも正面側に突出するようになっている。つまり、下扉40が開放されると、上扉30も開放可能となるように形成されている。
また、下扉40の上部は、図1に示すように、スロットマシンSを操作するための操作部50が設けられている。操作部50には、クレジットされたメダルを払い出すための精算スイッチ52、ゲームを開始させるためのスタートスイッチ53、回転リール23の回転を停止させるためのストップスイッチ54が設けられている。
また、図1に示すように、下扉40の上部右側には、メダルを投入するためのメダル投入口42が設けられている。また、下扉40の下部には、スロットマシンS内部よりメダルを排出するためのメダル払い出し口41と、メダル払い出し口41から排出されたメダルを溜めておくためのメダル受け皿43とが形成されている。また、操作部50とメダル受け皿43との間には、遊技内容その他の表示をするための前パネル45が取り付けられている。
また、下扉40の裏面には、図2に示すように、メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながら真贋で選別するためのメダルセレクター6が設けられている。また、下扉40の裏面には、メダルセレクター6の下方に開口し、メダル払い出し口41に連通するメダル排出部44が設けられている。
(リールユニット22)
リールユニット22は、特に図示しないが、枠体21に固定された3枚の支持板と、各支持板に固定された3個のステッピングモーターと、各々のステッピングモーターの出力軸に固定された3個の回転リール23とを備えている。
また、各回転リール23は、合成樹脂からなる回転ドラムと、回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ28とを備えている。このリールテープ28の外周面には、複数個(例えば21個)の図柄が表示されている。具体的には、図4に示すように、「7(赤色)」「7(青色)」「BAR」「ベル」「スイカ」「チェリー」「REP」の図柄が配置されている。
また、各回転リール23の回転ドラムには、突起状のインデックスが設けられるとともに、リールユニット22の各支持板には、インデックスを検出するためのインデックスセンサーが設けられている。また、インデックスセンサーには、光透過型センサーが用いられており、インデックスは、回転リール23の回転にともないインデックスセンサーの光軸を遮断することにより検出されるようになっている。
(払い出し装置5)
払い出し装置5は、内部にメダルを貯留するとともに、その貯留したメダルをメダル受け皿43へ払い出すためのものである。払い出し装置5は、特に図示しないが、メダルを貯留するためのメダルタンクと、メダルタンクに貯留されているメダルを1枚ずつ排出するための送り出し機構と、送り出し機構により排出されたメダルを検出するための払い出しセンサーとを備えている。
また、送り出し機構により排出されたメダルは、メダル排出部44を通ってメダル受け皿43に払い出されるようになっている。
(メダルセレクター6)
メダルセレクター6は、メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながら真贋で選別するためのものである。また、メダルセレクター6は、下扉40の裏面に設けられている。
また、メダルセレクター6は、メダル投入口42から投入されたメダルを払い出し装置5へ誘導するためのメダル通路(図示せず)と、メダル通路の下流に設けられた投入センサー7と、メダル通路を流下するメダルを投入センサー7に検出される前にメダル排出部44へ排除するためのブロッカー装置(図示せず)とを備えている。また、メダルセレクター6は、スタートスイッチ53の操作からこのスタートスイッチ53の操作を契機に開始されたゲームが終了するまでの間、メダル通路を流下するメダルをブロッカー装置によりメダル排出部44へ排除するようになっている。これにより、メダル投入口42から投入されたメダルは、投入センサー7に検出される前にブロッカー装置によりメダル排出部44へ排除されるようになる。
また、メダルセレクター6は、ゲームが終了してから次のゲームが開始されるまでの間、メダル通路を流下するメダルが払い出し装置5へ誘導されることをブロッカー装置で妨げないようになっている。これにより、メダル投入口42から投入された正規のメダルは、投入センサー7に検出されるとともに、払い出し装置5に貯留されるようになる。ただし、メダルセレクター6は、スロットマシンSに50枚のメダルがクレジットされている場合には、メダル通路を流下するメダルをブロッカー装置によりメダル排出部44へ排除するようになっている。
ここで、ブロッカー装置がメダル通路を流下するメダルをメダル排出部44へ排除する状態を「メダル排除可能状態」という。また、ブロッカー装置がメダル通路を流下するメダルを妨げない状態を「メダル通過可能状態」という。
(投入センサー7)
投入センサー7は、メダルセレクター6に設けられている。また、投入センサー7は、メダル投入口42から投入されてメダルセレクター6に到達したメダルのうち、払い出し装置5へ誘導される正規のメダルを検出するためのものである。
(精算スイッチ52)
精算スイッチ52は、クレジットされた枚数分のメダルを払い出し装置5に払い出させるためのものである。
具体的には、精算スイッチ52が操作されると、その時点でクレジットされているメダルの枚数と同じ枚数のメダルを払い出し装置5によって払い出すようになっている。
(スタートスイッチ53)
スタートスイッチ53は、所定枚数以上のメダルがクレジットされていることを条件に、または、前回のゲームで「リプレイ(再遊技)当選役」に入賞した場合において前回のゲーム終了から所定時間が経過したことを条件に、次のゲームを開始させるためのものである。
なお、「リプレイ(再遊技)」とは、「REP」の図柄が入賞有効ライン37上に揃うと、新たにメダルをベットすることなく1ゲーム行うことができるものである。
また、スタートスイッチ53は、上下方向に揺動可能な操作レバーを備えている。この操作レバーは、下扉40から略水平に突出するようにスプリングにより付勢されており、上方向または下方向に揺動操作されても、常態に復帰するようになっている。
(ストップスイッチ54)
ストップスイッチ54は、図1に示すように、操作部50の前面の中央部に設けられ、各回転リール23の回転を停止させるためのものである。具体的には、操作部50の前面の中央部には、各回転リール23に対応した3個のストップスイッチ54が、横並びに設けられている。
そして、ストップスイッチ54の操作により、このストップスイッチ54に対応した回転リール23が回転を停止するように設定されている。具体的には、左側に位置するストップスイッチ54(以下「左ストップスイッチ54L」という)を操作すると、左回転リール23L用のストップ信号が出力されて、左回転リール23Lが停止する。また、中央に位置するのストップスイッチ54(以下「中央ストップスイッチ54M」という)を操作すると、中央回転リール23M用のストップ信号が出力されて、中央回転リール23Mが停止する。また、右側に位置するストップスイッチ54(以下「右ストップスイッチ54R」という)を操作すると、右回転リール23R用のストップ信号が出力されて、右回転リール23Rが停止する。
(報知装置8)
報知装置8は、情報を出力するためのものである。本実施の形態では、報知装置8として、ランプ33、画像表示装置34及びスピーカ35が設けられている。そして、画像表示装置34に所定の画像を表示させたり、スピーカ35から所定の音声を出力させたり、ランプ33を所定のパターンで点滅させたり等することにより、情報を出力することができる。
(制御装置10)
制御装置10は、スロットマシンSを制御するためのものである。また、制御装置10は、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。
本実施の形態では、制御装置10は、主にスロットマシンSの遊技を制御する遊技制御装置100と、遊技制御装置100からの信号を受信して、主にスロットマシンSの演出を制御する演出制御装置300とを備えている。このように、遊技を司る制御装置と演出を司る制御装置とを別個に構成することにより、演出制御に割り当てるメモリを大幅に増やすことができるとともに、演出のみを変更することも可能になっている。
(遊技制御装置100)
遊技制御装置100は、スロットマシンSの遊技を制御するためのものである。
また、遊技制御装置100の入力段には、図5に示すように、精算スイッチ52、スタートスイッチ53、ストップスイッチ54、投入センサー7などのパーツが接続されている。
また、遊技制御装置100の出力段には、図5に示すように、リールユニット22、払い出し装置5、数値表示部32、メダルセレクター6、報知装置8(ランプ33、画像表示装置34及びスピーカ35)などのパーツが接続されている。
また、遊技制御装置100は、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することにより、通常遊技制御手段110、特別遊技制御手段120、当選抽選手段130、回転制御手段140、回転位置判断手段150、停止制御手段160、入賞判定手段170、クレジット数記憶手段180、ベット数選択手段190、ベット実行手段200、支払い制御手段210などとして機能する。
次に、遊技制御装置100が備える各手段について説明する。
(クレジット数記憶手段180)
クレジット数記憶手段180は、クレジットされたメダルの枚数(以下「クレジット数」という)を記憶するためのものである。具体的には、クレジット数記憶手段180は、投入センサー7がメダルを検出すると、クレジット数に「1」を加算する更新を行うようになっている。
また、クレジット数記憶手段180のクレジット数には、上限が設定されている。本実施の形態では、クレジット数記憶手段180のクレジット数の上限は「50」に設定されている。つまり、クレジット数記憶手段180のカウント可能な最大値は、「50」となっている。
また、クレジット数記憶手段180のクレジット数が最大値に到達している場合において、メダルがメダル投入口42から更に投入されたときには、メダルが投入センサー7に検出される前にメダルセレクター6からメダル排出部44に排出されて、メダル受け皿43に返却される。
また、本実施の形態では、ベットスイッチ51の操作によるクレジット数記憶手段180のクレジット数の減算をもってメダルの投入に代えることが可能になっている。
(ベット数選択手段190)
ベット数選択手段190は、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数が所定数以上である場合においてスタートスイッチ53が操作されたことを契機に、ベットするメダルの枚数(以下「ベット数」という)を複数の枚数条件の中から抽選で1つ選択するためのものである。
ベット数選択手段190は、図6に示すように、大別すると、以下の手段を有している。
(1)クレジット数判定手段191
(2)乱数発生手段192
(3)乱数抽出手段193
(4)ベット数判定テーブル記憶手段194
(5)ベット数判定テーブル選択手段195
(6)ベット数判定手段196
なお、ベット数選択手段190としては、上記手段に限定されるものではない。
(クレジット数判定手段191)
クレジット数判定手段191は、スタートスイッチ53が操作されたことを契機に、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数が所定数以上であるか否かの判定を行うためのものである。
具体的には、クレジット数判定手段191は、すべての回転リール23が回転を停止している場合にスタートスイッチ53が操作されたことを契機に、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数が「6」以上であるか否かの判定を行う。
(乱数発生手段192)
乱数発生手段192は、乱数を所定の領域内(例えば十進数で0〜65535)で発生させるものである。
(乱数抽出手段193)
乱数抽出手段193は、乱数発生手段192の発生する乱数から1つの数値を抽出するためのものである。なお、この抽出した数値を抽出乱数データとする。
具体的には、乱数抽出手段193は、クレジット数記憶手段の記憶するクレジット数が「6」以上であるとクレジット数判定手段191により判定されたことを契機に、乱数発生手段192の発生する乱数から抽出乱数データを抽出する。
なおここで、「乱数発生手段192」としては、ソフト乱数としての平方採中法等で乱数を発生させることができるものの他に、一定範囲の数字を高速で1ずつ加算するカウンタを用いて構成することもできる。例えば、0〜65535の範囲の数字を、1秒間に700万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、「乱数抽出手段193」としては、スタートスイッチ53を押したタイミングとほぼ同時にカウンタの数字を読みとることとなる。
このように形成すると、「乱数発生手段192」では乱数を発生しているわけではないものの、「乱数抽出手段193」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となる。このように、結果として乱数のような分布を示す数値が得られる手段を、ここでは「乱数発生手段192」あるいは「乱数抽出手段193」に含めて考えるものとする。
なお、クレジット数判定手段191、乱数発生手段192及び乱数抽出手段193は、後述する当選抽選手段130としても機能する。
(ベット数判定テーブル記憶手段194)
ベット数判定テーブル記憶手段194は、複数のベット数判定テーブルを記憶するためのものである。
ベット数判定テーブルは、乱数発生手段192が発生させる各乱数について、複数の枚数条件のいずれをベット数に決定するかを割り振ったテーブルである。
また、ベット数判定テーブルは、図7に示すように、普通ベット遊技期間に用いられる普通ベット数判定テーブルと、特殊ベット遊技期間に用いられる特殊ベット数判定テーブルとを備えている。
本実施の形態では、通常遊技中またはビッグボーナス中を「普通ベット遊技期間」に設定し、レギュラーボーナス中を「特殊ベット遊技期間」に設定する。
(ベット数判定テーブル選択手段195)
ベット数判定テーブル選択手段195は、遊技期間に応じたベット数判定テーブルを選択するためのものである。
本実施の形態では、ベット数判定テーブル選択手段195は、普通ベット遊技期間中(通常遊技中またはビッグボーナス中)である場合に、乱数抽出手段193により抽出乱数データが抽出されたことを契機に、普通ベット数判定テーブルを読み出す。また、ベット数判定テーブル選択手段195は、特殊ベット遊技期間中(レギュラーボーナス中)である場合に、乱数抽出手段193により抽出乱数データが抽出されたことを契機に、特殊ベット数判定テーブルを読み出す。
(ベット数判定手段196)
ベット数判定手段196は、乱数抽出手段193が抽出した抽出乱数データと、ベット数判定テーブル選択手段195が選択したベット数判定テーブルとを対比し、ベット数を決定するためのものである。具体的には、ベット数判定手段196は、乱数抽出手段193が抽出した抽出乱数データをベット数判定テーブル選択手段195が読み出したベット数判定テーブルと照合し、当該抽出乱数データが属する領域に対応するベット数に決定する。
例えば、ベット数判定テーブル選択手段195により「普通ベット数判定テーブル」が読み出され、乱数抽出手段193により抽出乱数データとして「5000」が抽出されたときには、ベット数判定手段196によりベット数が「2」に決定される。また、例えば、ベット数判定テーブル選択手段195により「特殊ベット数判定テーブル」が読み出され、乱数抽出手段193により抽出乱数データとして「5000」が抽出されたときには、ベット数判定手段196によりベット数が「1」に決定される。
(ベット実行手段200)
ベット実行手段200は、ベット数選択手段190によりベット数が選択されたことを契機に、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数から該ベット数を減じてベットするためのものである。
本実施の形態では、ベット実行手段200は、ベット数判定手段196によりベット数が決定されたことを契機に、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数から該ベット数を減算する更新を行う。
(通常遊技制御手段110)
通常遊技制御手段110は、通常遊技を行わせるためのものである。
ここで、本実施の形態における通常遊技について説明する。
クレジット数記憶手段180のクレジット数が「6」以上である場合に、スタートスイッチ53が操作されてベット実行手段200によりメダルがベットされると、各入賞有効ライン37が有効化されるとともに、リールユニット22の各ステッピングモーターが駆動されて各回転リール23が回転を開始する。
その後、ストップスイッチ54が操作されると、対応する回転リール23の回転が停止する。そして、すべての回転リール23の回転が停止したときに、当選役の図柄の組み合わせが入賞有効ライン37上に揃うように各回転リール23が停止すると、該当選役の入賞となって遊技者に所定の利益が付与される。
当選役には、入賞有効ライン37上に「ベル」の図柄が3個揃うと入賞となり、所定枚数(例えば10枚)のメダルが支払われる「ベル当選役」と、入賞有効ライン37上に「スイカ」の図柄が3個揃うと入賞となり、所定枚数(例えば6枚)のメダルが支払われる「スイカ当選役」と、左回転リール23Lの入賞有効ライン37上に「チェリー」の図柄が停止されると入賞となり、所定枚数(例えば2枚)のメダルが支払われる「チェリー当選役」と、入賞有効ライン37上に「7(赤色)」の図柄が3個揃うと入賞となり、ビッグボーナスが開始される「7(赤色)当選役」と、入賞有効ライン37上に「7(青色)」の図柄が3個揃うと入賞となり、ビッグボーナスが開始される「7(青色)当選役」と、入賞有効ライン37上に「BAR」の図柄が3個揃うと入賞となり、レギュラーボーナスが開始される「BAR当選役」と、入賞有効ライン37上に「REP」の図柄が3個揃うと入賞となり、メダルを新たに投入することなく再度遊技を行うことができる「リプレイ(再遊技)当選役」とがある。
なお、メダルの払い出しは、クレジット数記憶手段180のクレジット数が上限値の「50」に到達している場合には、払い出し装置5によりメダル受け皿43にメダルを払い出すようになっている。また、クレジット数記憶手段180のクレジット数が「50」未満である場合には、払い出し装置5によりメダル受け皿43にメダルを払い出す代わりに、クレジット数記憶手段180のクレジット数に加算するようになっている。
(特別遊技制御手段120)
特別遊技制御手段120は、当選抽選手段130の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのものである。
上記特別遊技としては、大別すると、次のゲームがある。
(1)ビッグボーナス(以下「BB」という)
(2)レギュラーボーナス(以下「RB」という)
なお、特別遊技としては、上記した遊技に限定されるものではない。
特別遊技制御手段120は、大別すると、次の手段を備える。
(1)BB制御手段121
(2)RB制御手段122
(BB制御手段121)
BB制御手段121は、BBを制御するためのものである。
ここで、本実施の形態におけるBBについて説明する。
通常遊技において「7(赤色)」または「7(青色)」の図柄が入賞有効ライン37上に3個揃うと、BBに移行される。
BBに移行すると、通常遊技と同様に、クレジット数記憶手段180のクレジット数が「6」以上である場合に、スタートスイッチ53が操作されてベット実行手段200によりメダルがベットされると、各入賞有効ライン37が有効化されるとともに、リールユニット22の各ステッピングモーターが駆動されて各回転リール23が回転を開始する。
その後、ストップスイッチ54が操作されると、対応する回転リール23の回転が停止する。そして、すべての回転リール23の回転が停止したときに、当選役の図柄の組み合わせが入賞有効ライン37上に揃うように各回転リール23が停止すると、該当選役の入賞となって遊技者に所定の利益が付与される。
BBの当選役には、入賞有効ライン37上に「ベル」の図柄が3個揃うと入賞となり、所定枚数(例えば15枚)のメダルが支払われる「ベル当選役」と、入賞有効ライン37上に「スイカ」の図柄が3個揃うと入賞となり、所定枚数(例えば15枚)のメダルが支払われる「スイカ当選役」と、左回転リール23Lの入賞有効ライン37上に「チェリー」の図柄が停止されると入賞となり、所定枚数(例えば15枚)のメダルが支払われる「チェリー当選役」とがある。
なお、BB中に465枚を超えるメダルの払い出しが行われると、BBは終了するようになっている。
(RB制御手段122)
RB制御手段101は、RBを制御するためのものである。
ここで、本実施の形態におけるRBについて説明する。
通常遊技において「BAR」の図柄が入賞有効ライン37上に3個揃うと、RBに移行される。
RBに移行すると、通常遊技と同様に、クレジット数記憶手段180のクレジット数が「6」以上である場合に、スタートスイッチ53が操作されてベット実行手段200によりメダルがベットされると、各入賞有効ライン37が有効化されるとともに、リールユニット22の各ステッピングモーターが駆動されて各回転リール23が回転を開始する。
その後、ストップスイッチ54が操作されると、対応する回転リール23の回転が停止する。そして、すべての回転リール23の回転が停止したときに、当選役の図柄の組み合わせが入賞有効ライン37上に揃うように各回転リール23が停止すると、該当選役の入賞となって遊技者に所定の利益が付与される。
また、RB中は、最大12回遊技を行うことができ、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、RB中に12回遊技を行うか、または8回入賞すると、RBは終了する。
なお、RBの当選役は、BBの当選役と同様なので、説明を省略する。
(当選抽選手段130)
当選抽選手段130は、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数が所定数以上である場合においてスタートスイッチ53が操作されたことを契機に、複数の当選役のいずれに当選かまたはハズレかの抽選を行うためのものである。そして、当選抽選手段130の抽選で当選役に当選すると、この当選に対応した当選フラグが立てられる。さらに、当選フラグが立てられると、この当選フラグに対応する当選役の図柄が入賞有効ライン37上に揃い得るように回転リール23の停止制御が行われる。
また、本実施の形態では、当選役抽選手段130の抽選結果には、「ベル当選役」の当選となる「ベル当選」と、「スイカ当選役」の当選となる「スイカ当選」と、「チェリー当選役」の当選となる「チェリー当選」と、「7(赤色)当選役」の当選となる「7(赤色)当選」と、「7(青色)当選役」の当選となる「7(青色)当選」と、「BAR当選役」の当選となる「BAR当選」と、「リプレイ当選役」の当選となる「リプレイ当選」と、いずれの当選役にも入賞不可能となる「ハズレ」とがある。
また、当選抽選手段130は、各当選役に当選する確率がベット数選択手段190の選択したベット数に影響されないように形成される。換言すると、当選抽選手段130は、ベット数選択手段190により何れのベット数が選択されても、各当選役に当選する確率が変化しないように形成される。
当選抽選手段130は、図6に示すように、大別すると、以下の手段を有している。
(1)クレジット数判定手段191
(2)乱数発生手段192
(3)乱数抽出手段193
(4)当選判定テーブル記憶手段133
(5)当選判定テーブル選択手段134
(6)当選判定手段135
(7)当選フラグ成立手段136
なお、当選抽選手段130としては、上記手段に限定されるものではない。
(当選判定テーブル記憶手段133)
当選判定テーブル記憶手段133は、複数の当選判定テーブルを記憶するためのものである。
当選判定テーブルは、乱数発生手段192が発生させる各乱数について、いずれかの当選役に当選かまたはハズレかを割り振ったテーブルである。また、この当選判定テーブルは、特に図示しないが、通常遊技用の当選判定テーブル、ボーナス当選フラグ成立時の通常遊技用の当選判定テーブル、BB用の当選判定テーブル、RB用の当選判定テーブル等が設けられている。具体的には、例えば、通常遊技用の当選判定テーブルには、「ベル当選」、「スイカ当選」、「チェリー当選」、「7(赤色)当選」、「7(青色)当選」、「BAR当選」、「リプレイ当選」及び「ハズレ」の領域が割り振られている。また、例えば、ボーナス当選フラグ成立時の通常遊技用の当選判定テーブルには、「ベル当選」、「スイカ当選」、「チェリー当選」、「リプレイ当選」及び「ハズレ」の領域が割り振られている。また、例えば、BB用及びRB用の当選判定テーブルには、「ベル当選」、「スイカ当選」、「チェリー当選」及び「ハズレ」の領域が割り振られている。
また、通常遊技用の当選判定テーブル及びボーナス当選フラグ成立時の通常遊技用の当選判定テーブルには、スロットマシンSの遊技の設定値に応じて、複数の当選役のいずれかに当選かまたはハズレかの割り振り方が異なるものが複数設けられている。
具体的には、例えば、通常遊技用の当選判定テーブルには、設定値(「1」ないし「6」の6段階)に応じた6種類の当選判定テーブルが設けられている。この6種類の当選判定テーブルは、対応する設定値の値が大きいほど、「スイカ当選」、「チェリー当選」、「7(赤色)当選」、「7(青色)当選」及び「BAR当選」の領域が大きくなるとともに、「ハズレ」の領域が小さくなるように、各領域が割り振られている。
また、例えば、ボーナス当選フラグ成立時の通常遊技用の当選判定テーブルには、設定値(「1」ないし「6」の6段階)に応じた6種類の当選判定テーブルが設けられている。この6種類の当選判定テーブルは、対応する設定値の値が大きいほど、「スイカ当選」及び「チェリー当選」の領域が大きくなるとともに、「ハズレ」の領域が小さくなるように、各領域が割り振られている。
(当選判定テーブル選択手段134)
当選判定テーブル選択手段134は、乱数抽出手段193により抽出乱数データが抽出されたことを契機に、スロットマシンSの設定値や遊技状態に応じた当選判定テーブルを選択するためのものである。例えば、当選判定テーブル選択手段134は、BB中であり且つ設定値が「6」である場合に、乱数抽出手段193により抽出乱数データが抽出されたことを契機に、BB用の当選判定テーブルのうちで設定値「6」用のものを読み出す。
(当選判定手段135)
当選判定手段135は、乱数抽出手段193が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル選択手段134が選択した当選判定テーブルとを対比し、複数の当選役のいずれに当選か又はハズレかの判定を行うためのものである。具体的には、当選判定手段135は、乱数抽出手段193が抽出した抽出乱数データを当選判定テーブル選択手段134が選択した当選判定テーブルと照合し、当該抽出乱数データが当選の領域のいずれかに属する場合には、当該領域に対応する当選役の当選を決定し、当該抽出乱数データがいずれの当選の領域にも属さない場合には、「ハズレ」の決定をする。例えば、当選判定手段135は、抽出乱数データが「7(赤色)当選」の領域に属する場合には、「7(赤色)当選」を決定する。
(当選フラグ成立手段136)
当選フラグ成立手段136は、当選判定手段135により当選役の当選が決定されたときに、この当選に対応する当選フラグを立てるためのものである。
「当選フラグ」は、当選の有無について当選役毎に関連づけされた変数であり、制御装置10に当選抽選手段130の抽選結果を記憶させるためのものである。具体的には、当選判定手段135により当選役の当選が決定されたときには、遊技制御装置100のRAMの所定領域に、この当選に対応する当選フラグが立てられる。また、当選フラグには、「通常当選フラグ」と「ボーナス当選フラグ」とがある。
「通常当選フラグ」は、当選フラグ成立手段136により立てられたが、対応する当選役が同ゲーム中に入賞しなかった場合に、次のゲームが開始される前に消滅される当選フラグを意味する。本実施の形態では、「ベル当選」に対応する「ベル当選フラグ」、「スイカ当選」に対応する「スイカ当選フラグ」、「チェリー当選」に対応する「チェリー当選フラグ」、及び「リプレイ当選」に対応する「リプレイ当選フラグ」が、通常当選フラグである。
「ボーナス当選フラグ」は、当選フラグ成立手段136により立てられたが、対応する当選役が同ゲーム中に入賞しなかった場合に、次のゲームに持ち越される当選フラグを意味する。本実施の形態では、「7(赤色)当選」に対応する「7(赤色)当選フラグ」、「7(青色)当選」に対応する「7(青色)当選フラグ」、及び「BAR当選」に対応する「BAR当選フラグ」が、ボーナス当選フラグである。
(回転制御手段140)
回転制御手段140は、各回転リール23の回転を制御するためのものである。具体的には、回転制御手段140は、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数が所定数以上である場合においてスタートスイッチ53が操作されたことを契機に、各回転リール23の回転を開始させ、回転速度が所定の速度に達するまで各回転リール23の回転を加速させた後、回転速度を所定の速度に保って各回転リール23を回転させる。
また、本実施の形態では、4相のステップ角1.43度のステッピングモーター60を、1−2相励磁方式で制御している。したがって、各回転リール23を1回転させるためには、504パルス必要となる。また、各回転リール23には、21個の図柄が配置されていることから、各回転リール23を1図柄分回転させるためには、24パルス必要となる。
(回転位置判断手段150)
回転位置判断手段150は、各回転リール23の現在の回転位置を特定するためのものである。具体的には、回転速度が所定の速度に達するまで各回転リール23の回転が加速され、各回転リール23が所定の速度を保って回転されるようになった後に、インデックスセンサーによりインデックスを検出してからのパルス数をカウントし、このパルス数に基づいて各回転リール23の現在の回転位置を特定する。また、パルス数は、インデックスを検出する度にリセットされ、あらたにパルス数がカウントされる。つまり、インデックスセンサーによりインデックスが検出される回転位置を基準に「0」からパルス数のカウントを開始して、パルス数が「503」に達するまでカウントし、更にインデックスセンサーによりインデックスが検出されると、パルス数が「0」にリセットされる。
また、回転リール23に付された21個の図柄には、インデックスセンサーがインデックスを検出した時の回転位置を基準にして、回転リール23毎にそれぞれ図柄番号が割り振られている。具体的には、インデックスセンサーがインデックスを検出したときに第二入賞有効ライン37B上にある図柄から、順次「00」〜「20」の図柄番号が割り振られている。また、それぞれの図柄番号に対応する図柄の種類を各回転リール23毎に記憶している。そして、回転リール23の回転位置、すなわちパルス数に基づいて、各有効ライン37上にある図柄の図柄番号を特定し、この図柄番号に基づいて図柄の種類を特定するようになっている。
(停止制御手段160)
停止制御手段160は、ストップスイッチ54の操作を契機にこのストップスイッチ54に対応する回転リール23の回転を停止させるとともに、複数の当選役のいずれかに当選している場合にはこの当選役が入賞し得るように且つその他の当選役のいずれも入賞しないように回転リール23を停止させ、いずれの当選役も当選していない場合にはいずれの当選役も入賞しないように回転リール23を停止させるためのものである。
ここで、ストップスイッチ54が操作されたときに、第二入賞有効ライン37B上に直ちに停止できる回転リール23の図柄を、「基準図柄」という。また、ストップスイッチ54が操作されてから回転リール23が停止基準位置に停止するまでの間に、第二入賞有効ライン37Bを通過する図柄の数を、「滑りコマ数」という。
例えば、滑りコマ数「0」は、ストップスイッチ54が操作されたときに、基準図柄が第二入賞有効ライン37B上に停止することを意味する。また、滑りコマ数「1」は、ストップスイッチ54が操作されてから回転リール23が停止基準位置に停止するまでの間に、1個の図柄(基準図柄)が第二入賞有効ライン37Bを通過することを意味する。また、滑りコマ数「2」は、ストップスイッチ54が操作されてから回転リール23が停止基準位置に停止するまでの間に、基準図柄を含めた2個の図柄が第二入賞有効ライン37Bを通過することを意味する。滑りコマ数「3」は、ストップスイッチ54が操作されてから回転リール23が停止基準位置に停止するまでの間に、基準図柄を含めた3個の図柄が第二入賞有効ライン37Bを通過することを意味する。滑りコマ数「4」は、ストップスイッチ54が操作されてから回転リール23が停止基準位置に停止するまでの間に、基準図柄を含めた4個の図柄が第二入賞有効ライン37Bを通過することを意味する。
また、停止制御手段160は、当選抽選手段130の抽選結果に基づいて、滑りコマ数「0」ないし「4」の範囲で回転リール23を停止基準位置に停止させるようになっている。
そして、この停止制御手段160は、大別すると、次の手段を備える。
(1)停止テーブル記憶手段161
(2)停止テーブル選択手段162
(3)回転リール停止手段163
また、停止制御手段160としては、上記した(1)ないし(3)に限定されるものではない。
(停止テーブル記憶手段161)
停止テーブル記憶手段161は、複数の停止テーブルを記憶するためのものである。
停止テーブルは、ストップスイッチ54が操作されたときの回転リール23の回転位置に基づき、回転リール23が停止基準位置に停止するまでの滑りコマ数を、回転リール23毎にテーブル上に規定したものである。
本実施の形態では、停止テーブル記憶手段161は、当選抽選手段130の抽選結果に応じた複数の停止テーブルを記憶している。具体的には、当選フラグが成立している場合には、この当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせが入賞有効ライン37上に揃い得るように、且つその他の当選フラグに係る当選役の図柄の組み合わせが入賞有効ライン37上に揃わないように、回転リール23の回転停止までの滑りコマ数を回転リール23毎に規定した停止テーブルが、当選役毎に記憶されている。また、いずれの当選フラグも成立していない場合には、いずれの当選役の図柄の組み合わせも入賞有効ライン37上に揃わないように、回転リール23の回転停止までの滑りコマ数を回転リール23毎に規定した停止テーブルが記憶されている。
本実施の形態では、「7(赤色)当選フラグ」に対応する「7(赤色)停止テーブル」、「7(青色)当選フラグ」に対応する「7(青色)停止テーブル」、「BAR当選フラグ」に対応する「BAR停止テーブル」、「ベル当選フラグ」に対応する「ベル停止テーブル」、「スイカ当選フラグ」に対応する「スイカ停止テーブル」、「チェリー当選フラグ」に対応する「チェリー停止テーブル」、「リプレイ当選フラグ」に対応する「リプレイ停止テーブル」及び「ハズレ」に対応する「ハズレ停止テーブル」等の停止テーブルが記憶されている。
具体的には、例えば「7(赤色)停止テーブル」は、「7(赤色)」の図柄が入賞有効ライン37上に3個揃いえるように、且つ「7(赤色)当選役」以外の当選役の図柄の組み合わせが入賞有効ライン37上に揃わないように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定されている。
また、「チェリー停止テーブル」は、「チェリー」の図柄が左回転リール23Lの入賞有効ライン37上に停止しえるように、且つ「チェリー当選役」以外の当選役の図柄の組み合わせが入賞有効ライン37上に揃わないように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定されている。
また、「ハズレ停止テーブル」は、いずれの当選役の図柄の組み合わせも入賞有効ライン37上に揃わないように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定されている。
また、本実施の形態では、「ベル当選フラグ」と「7(赤色)当選フラグ」とが同時に立っているときに用いられる「ベル・7(赤色)停止テーブル」、「スイカ当選フラグ」と「7(赤色)当選フラグ」とが同時に立っているときに用いられる「スイカ・7(赤色)停止テーブル」、「チェリー当選フラグ」と「7(赤色)当選フラグ」とが同時に立っているときに用いられる「チェリー・7(赤色)停止テーブル」等が設けられている。
「ベル・7(赤色)停止テーブル」、「スイカ・7(赤色)停止テーブル」及び「チェリー・7(赤色)停止テーブル」は、「7(赤色)」の図柄が優先的に入賞有効ライン37上に3個揃いえるように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定されている。具体的には、例えば「ベル・7(赤色)停止テーブル」は、「ベル」の図柄よりも「7(赤色)」の図柄が優先的に入賞有効ライン37上に3個揃いえるように、且つ「ベル当選役」及び「7(赤色)当選役」以外の図柄の組み合わせが入賞有効ライン37上に揃わないように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定されている。
また、本実施の形態では、「ベル当選フラグ」と「7(青色)当選フラグ」とが同時に立っているときに用いられる「ベル・7(青色)停止テーブル」、「スイカ当選フラグ」と「7(青色)当選フラグ」とが同時に立っているときに用いられる「スイカ・7(青色)停止テーブル」、「チェリー当選フラグ」と「7(青色)当選フラグ」とが同時に立っているときに用いられる「チェリー・7(青色)停止テーブル」等が設けられている。
「ベル・7(青色)停止テーブル」、「スイカ・7(青色)停止テーブル」及び「チェリー・7(青色)停止テーブル」は、「7(青色)」の図柄が優先的に入賞有効ライン37上に3個揃いえるように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定されている。具体的には、例えば「ベル・7(青色)停止テーブル」は、「ベル」の図柄よりも「7(青色)」の図柄が優先的に入賞有効ライン37上に3個揃いえるように、且つ「ベル当選役」及び「7(青色)当選役」以外の図柄の組み合わせが入賞有効ライン37上に揃わないように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定されている。
また、本実施の形態では、「ベル当選フラグ」と「BAR当選フラグ」とが同時に立っているときに用いられる「ベル・BAR停止テーブル」、「スイカ当選フラグ」と「BAR当選フラグ」とが同時に立っているときに用いられる「スイカ・BAR停止テーブル」、「チェリー当選フラグ」と「BAR当選フラグ」とが同時に立っているときに用いられる「チェリー・BAR停止テーブル」等が設けられている。
「ベル・BAR停止テーブル」、「スイカ・BAR停止テーブル」及び「チェリー・BAR停止テーブル」は、「BAR」の図柄が優先的に入賞有効ライン37上に3個揃いえるように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定されている。具体的には、例えば「ベル・BAR停止テーブル」は、「ベル」の図柄よりも「BAR」の図柄が優先的に入賞有効ライン37上に3個揃いえるように、且つ「ベル当選役」及び「BAR当選役」以外の図柄の組み合わせが入賞有効ライン37上に揃わないように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定されている。
また、本実施の形態では、「リプレイ当選フラグ」と「7(赤色)当選フラグ」とが同時に立っているときに用いられる「リプレイ・7(赤色)停止テーブル」、「リプレイ当選フラグ」と「7(青色)当選フラグ」とが同時に立っているときに用いられる「リプレイ・7(青色)停止テーブル」、「リプレイ当選フラグ」と「BAR当選フラグ」とが同時に立っているときに用いられる「リプレイ・BAR停止テーブル」等が設けられている。
「リプレイ・7(赤色)停止テーブル」、「リプレイ・7(青色)停止テーブル」及び「リプレイ・BAR停止テーブル」は、「リプレイ」の図柄が優先的に入賞有効ライン37上に3個揃いえるように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定されている。具体的には、例えば「リプレイ・7(赤色)停止テーブル」は、「7(赤色)」の図柄よりも「リプレイ」の図柄が優先的に入賞有効ライン37上に3個揃いえるように、且つ「リプレイ当選役」及び「7(赤色)当選役」以外の図柄の組み合わせが入賞有効ライン37上に揃わないように、各回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が規定されている。
(停止テーブル選択手段162)
停止テーブル選択手段162は、当選抽選手段130の抽選結果に応じて、複数ある停止テーブルのいずれかを選択するためのものである。換言すると、停止テーブル選択手段162は、立っている当選フラグに対応する停止テーブルを選択するようになっている。
具体的には、停止テーブル選択手段162は、当選抽選手段130により当選役の抽選が行われたことを契機に、例えば「7(赤色)当選フラグ」が立っているときには「7(赤色)停止テーブル」を読み出す。
また、停止テーブル選択手段162は、ボーナス当選フラグと通常当選フラグとが同時に立っている場合には、立っているボーナス当選フラグ及び通常当選フラグに応じた停止テーブル161を選択するようになっている。具体的には、停止テーブル選択手段162は、例えば「ベル当選フラグ」と「7(赤色)当選フラグ」とが同時に立っている場合には、「ベル・7(赤色)停止テーブル」を読み出す。
(回転リール停止手段163)
回転リール停止手段163は、停止テーブル選択手段162により選択された停止テーブルとストップスイッチ54が操作されたときの回転リール23の回転位置とに基づいて滑りコマ数を決定するとともに、決定した滑りコマ数の図柄が第二入賞有効ライン37Bを通過した後に最初に表示される停止基準位置に回転リール23を停止させるためのものである。
具体的には、回転リール停止手段163は、操作されたストップスイッチ54に対応する回転リール23について、停止テーブル選択手段162により読み出された停止テーブル161を参照して、ストップスイッチ54が操作されたときの回転リール23の回転位置に応じた滑りコマ数を取得する。そして、回転リール停止手段163は、取得した滑りコマ数の図柄が第二入賞有効ライン37Bを通過してから最初に表示される停止基準位置に、当該回転リール23を停止させるようになっている。
(入賞判定手段170)
入賞判定手段170は、すべての回転リール23の回転が停止したことを契機に、複数の当選役のいずれかに入賞か又は入賞なしかの判定を行うためのものである。
本実施の形態では、入賞判定手段170は、すべての回転リール23が停止されたときに、それぞれの当選役に係る図柄の組み合わせについて、入賞有効ライン37上に揃うように各回転リール23が停止されたか否かの判定を行う。そして、入賞判定手段170は、当選役に係る図柄の組み合わせが入賞有効ライン37上に揃うように各回転リール23が停止されたときには、当該当選役に入賞したと判定する。
入賞判定手段170は、例えば、すべての回転リール23が停止された場合において、「7(赤色)」の図柄が入賞有効ライン37上に揃うように各回転リール23が停止されたときには、「7(赤色)当選役に入賞した」と判定する。
また、入賞判定手段170は、例えば、すべての回転リール23が停止された場合において、「チェリー」の図柄が入賞有効ライン37上に停止するように左回転リール23Lが停止されたときには、「チェリー当選役に入賞した」と判定する。
また、入賞判定手段170は、例えば、すべての回転リール23が停止された場合において、どの種類の図柄も入賞有効ライン37上に3個揃わないように各回転リール23が停止され、且つ「チェリー」の図柄が入賞有効ライン37上に停止しないように左回転リール23Lが停止されたときには、「入賞なし」と判定する。
(支払い制御手段210)
支払い制御手段210は、当選役に入賞したと入賞判定手段170により判定されたことを契機に、この当選役に応じた枚数のメダルを支払う制御を行うためのものである。
「メダルを支払う制御」とは、「払い出し装置5にメダルを払い出させる制御」を行ってもよいし、「クレジット数記憶手段180のクレジット数を増加させる制御」を行ってもよい。
支払い制御手段210は、大別すると、次の手段を備える。
(1)支払い枚数カウント手段211
(2)クレジット数増加手段212
(3)払い出し制御手段213
また、支払い制御手段210としては、上記した(1)ないし(3)に限定されるものではない。
(支払い枚数カウント手段211)
支払い枚数カウント手段211は、支払い制御手段210の制御により支払われるメダルの枚数をカウントするためのものである。
本実施の形態では、当選役に入賞したと入賞判定手段170により判定されたことを契機に、この当選役に応じた枚数が読み出され、支払い枚数カウント手段211にセットされる。
(クレジット数増加手段212)
クレジット数増加手段212は、クレジット数記憶手段180のクレジット数に、支払い枚数カウント手段211にセットされた枚数を加算する更新を行うためのものである。
また、クレジット数記憶手段180のクレジット数が上限の「50」に達した場合には、この上限を超えた枚数のメダルを払い出し装置5に払い出させる制御が払い出し制御手段213により行われる。
(払い出し制御手段213)
払い出し制御手段213は、クレジット数記憶手段180のクレジット数が上限の「50」に達した場合に、この上限を超えた枚数のメダルを払い出し装置5に払い出させる制御を行うためのものである。
具体的には、払い出し制御手段213は、当選役に入賞したと入賞判定手段170により判定された場合に、クレジット数記憶手段180のクレジット数が上限の「50」に達しているときに、支払い枚数カウント手段211にセットされた枚数のメダルを払い出し装置5に払い出させる制御を行うようになっている。
また、払い出し制御手段213は、クレジット数増加手段212が支払い枚数カウント手段211にセットされた枚数をクレジット数記憶手段180のクレジット数に加算すると、クレジット数記憶手段180のクレジット数が上限の「50」を超える場合には、この上限を超えた枚数のメダルを払い出し装置5に払い出させる制御を行うようになっている。
(演出制御装置300)
演出制御装置300は、遊技制御装置100からの信号に基づいて報知装置8の出力を制御するためのものである。
また、演出制御装置00の出力段には、図5に示すように、報知装置8(ランプ33、画像表示装置34及びスピーカ35)などのパーツが接続されている。
演出制御装置は、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することにより、演出データ記憶手段310、演出出力制御手段320などとして機能する。なお、演出制御装置300は、上記以外の手段を有していても構わない。
次に、演出制御装置300が備える各手段について説明する。
(演出データ記憶手段310)
演出データ記憶手段310は、報知装置8に出力させる演出に関するデータを記憶するためのものである。具体的には、例えば、画像表示装置34に表示される画像、スピーカ35から発生されるサウンド、ランプ33の点滅パターン等をデータで記憶する。
(演出出力制御手段320)
演出出力制御手段320は、演出データ記憶手段310の記憶するデータに基づいて、報知装置8の出力を制御するためのものである。換言すると、遊技制御装置100からの信号に基づき、演出データ記憶手段310の記憶する演出データを選択し、この演出データに従って報知装置8の出力を制御するようになっている。
(スロットマシンSの動作)
本実施の形態に係るスロットマシンSの動作の概略について、図8及び図9に示したフローチャートを用いて説明する。なお、スタート時のメダルセレクター6のブロッカー装置は「メダル排除可能状態」になっている。
ステップ101において、遊技状態更新処理が行われる。具体的には、RAMの所定の領域がクリアされて、通常当選フラグの消去、入賞済みのボーナス当選フラグの消去等がなされる。そして、ステップ102に進む。
ステップ102において、前回のゲームでリプレイ当選役に入賞したか否かの判断が行われる。そして、前回のゲームでリプレイ当選役に入賞したと判断した場合には、ステップ103に進む。前回のゲームでリプレイ当選役に入賞していないと判断した場合には、ステップ106に進む。
ステップ103において、各入賞有効ライン37が有効化される。そして、ステップ104に進む。
ステップ104において、スタートスイッチ53が操作されたか否かの判断が行われる。そして、スタートスイッチ53が操作されたと判断したときには、ステップ105に進む。スタートスイッチ53が操作されていないと判断したときには、ステップ104に戻る。
ステップ105において、抽出乱数データが抽出される。そして、ステップ120に進む。
ステップ106において、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数が「50」であるか否かの判定が行われる。そして、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数が「50」でないと判定したときには、ステップ107に進む。クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数が「50」であると判定したときには、ステップ112に進む。
ステップ107において、メダルセレクター6のブロッカー装置が「メダル通過可能状態」になる。そして、ステップ108に進む。
ステップ108において、投入センサー7がメダルを検出したか否かの判断が行われる。そして、投入センサー7がメダルを検出したと判断したときには、ステップ109に進む。投入センサー7がメダルを検出していないと判断したときには、ステップ112に進む。
ステップ109において、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数に「1」を加算する更新が行われる。そして、ステップ110に進む。
ステップ110において、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数が「50」であるか否かの判定が行われる。そして、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数が「50」であると判定したときには、ステップ111に進む。クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数が「50」でないと判定したときには、ステップ112に進む。
ステップ111において、メダルセレクター6のブロッカー装置が「メダル排除可能状態」になる。そして、ステップ112に進む。
ステップ112において、スタートスイッチ53が操作されたか否かの判断が行われる。そして、スタートスイッチ53が操作されたと判断したときには、ステップ113に進む。スタートスイッチ53が操作されていないと判断したときには、ステップ108に戻る。
ステップ113において、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数が「6」以上であるか否かの判定が行われる。そして、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数が「6」以上であると判定したときには、ステップ114に進む。クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数が「6」未満であると判定したときには、ステップ108に進む。
ステップ114において、メダルセレクター6のブロッカー装置が「メダル排除可能状態」になる。そして、ステップ115に進む。
ステップ115において、抽出乱数データが抽出される。そして、ステップ116に進む。
ステップ116において、遊技期間に応じたベット数判定テーブルが読み出される。具体的には、普通ベット遊技期間中(通常遊技中またはビッグボーナス中)である場合には、普通ベット数判定テーブルが読み出され、特殊ベット遊技期間中(レギュラーボーナス中)である場合には、特殊ベット数判定テーブルが読み出される。そして、ステップ117に進む。
ステップ117において、ステップ115で抽出された抽出乱数データと、ステップ116で読み出されたベット数判定テーブルとを対比し、ベット数が決定される。そして、ステップ118に進む。
ステップ118において、ベット実行処理が行われる。そして、ステップ119に進む。
ステップ119において、各入賞有効ライン37が有効化される。そして、ステップ120に進む。
ステップ120において、3個の回転リール23の回転が開始される。そして、ステップ121に進む。
ステップ121において、スロットマシンSの設定値や遊技状態に応じた当選判定テーブルが読み出される。そして、ステップ122に進む。
ステップ122において、当選判定処理が行われる。具体的には、ステップ105またはステップ115で抽出された抽出乱数データと、ステップ121で読み出された当選判定テーブルとを対比し、複数の当選役のいずれに当選か又はハズレかの判定が行われる。そして、ステップ123に進む。
ステップ123において、ステップ122の判定結果に応じた当選フラグが立てられる。そして、ステップ124に進む。
ステップ124において、立っている当選フラグに対応する停止テーブルが読み出される。そして、ステップ125に進む。
ステップ125において、ストップスイッチ54が操作されたか否かの判断が行われる。そして、ストップスイッチ54が操作されたと判断したときには、ステップ126に進む。ストップスイッチ54が操作されていないと判断したときには、ステップ125に戻る。
ステップ126において、ステップ124で読み出した停止テーブルを参照して、操作されたストップスイッチ54に対応する回転リール23の滑りコマ数を取得する。そして、ステップ127に進む。
ステップ127において、ステップ126で取得した滑りコマ数の図柄を通過させて回転リール23を停止基準位置に停止させる。そして、ステップ128に進む。
ステップ128において、すべての回転リール23が回転を停止したか否かの判断が行われる。そして、すべての回転リール23が回転を停止したと判断した場合には、ステップ129に進む。いずれかの回転リール23が回転していると判断した場合は、ステップ125に戻る。
ステップ129において、入賞判定処理が行われる。具体的には、複数の当選役のいずれかに入賞か又は入賞なしかの判定が入賞判定手段170により行われる。そして、ステップ130に進む。
ステップ130において、メダルの支払いを伴う当選役(「ベル当選役」、「スイカ当選役」または「チェリー当選役」)に入賞したか否かの判断が行われる。そして、メダルの支払いを伴う当選役に入賞したと判断した場合には、ステップ131に進む。メダルの支払いを伴う当選役に入賞していないと判断した場合には、ゲームが終了する。
ステップ131において、支払い制御処理が行われる。そして、ゲームが終了する。
次に、上述したステップ118のベット実行処理について、図10に示したフローチャートを用いて説明する。
ステップ201において、ベット実行カウンタをステップ116で決定されたベット数と同数にセットする。そして、ステップ202に進む。
ステップ202において、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数から「1」を減算する更新を行う。そして、ステップ203に進む。
ステップ203において、ベット実行カウンタのカウント数から「1」を減算する更新を行う。そして、ステップ204に進む。
ステップ204において、ベット実行カウンタのカウント数が「0」になっているか否かの判断が行われる。そして、ベット実行カウンタのカウント数が「0」になっていると判断した場合には、ベット実行処理を終了する。ベット実行カウンタのカウント数が「0」になっていないと判断した場合には、ステップ202に戻る。
次に、上述したステップ131の支払い制御処理について、図11に示したフローチャートを用いて説明する。
ステップ301において、入賞したと入賞判定手段170により判定された当選役に応じた枚数が読み出され、支払い枚数カウント手段211にセットされる。そして、ステップ302に進む。
ステップ302において、クレジット数記憶手段180のクレジット数が上限の「50」に達しているか否かの判断が行われる。そして、クレジット数が「50」に達していないと判断した場合には、ステップ303に進む。クレジット数が「50」に達していると判断した場合には、ステップ306に進む。
ステップ303において、クレジット数記憶手段180のクレジット数に「1」を加算する更新を行う。そして、ステップ304に進む。
ステップ304において、支払い枚数カウント手段211のカウント数から「1」を減算する更新を行う。そして、ステップ305に進む。
ステップ305において、支払い枚数カウント手段211のカウント数が「0」になっているか否かの判断が行われる。そして、支払い枚数カウント手段211のカウント数が「0」になっていると判断した場合には、支払い制御処理を終了する。支払い枚数カウント手段211のカウント数が「0」になっていないと判断した場合には、ステップ302に戻る。
ステップ306において、払い出し装置5の送り出し機構の作動を開始する。そして、ステップ307に進む。
ステップ307において、払い出し装置5の払い出しセンサーにより1枚のメダルの排出を検出したか否かの判断が行われる。そして、1枚のメダルの排出を検出したと判断した場合には、ステップ308に進む。1枚のメダルの排出を検出していないと判断した場合には、ステップ307に戻る。
ステップ308において、払い出し装置5の送り出し機構の作動を停止する。そして、ステップ304に進む。
以上のように、本実施の形態によれば、スタートスイッチ53の操作を契機にクレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数をランダムに減じることにより、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数から何枚ベットされるか遊技者には予め分からないという点で遊技の興趣が増したスロットマシンSを提供することができる。
また、本実施の形態によれば、特殊ベット遊技期間中は普通ベット遊技期間中よりも少ないメダルの消費で遊技を行うことができるという点で遊技の興趣が増したスロットマシンSを提供することができる。
また、本実施の形態によれば、クレジットされたメダルをベットする専用スイッチ(いわゆる「ベットスイッチ」)を設ける必要がないので、部品点数を削減することができる。
また、本実施の形態によれば、スタートスイッチ51の操作により、クレジットされたメダルのベット、各回転リール23の回転開始、及び当選役の抽選が行われ、ベットスイッチを毎ゲーム操作する必要がないため、遊技の操作を簡略にすることができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係るスロットマシンSは、ベットスイッチ51を除くハードウエアの構成については、第1の実施の形態に係るスロットマシンSと同様である。
また、第1の実施の形態では、スタートスイッチ51の操作により、クレジットされたメダルのベット、各回転リール23の回転開始、及び当選役の抽選が行われるが、第2の実施の形態では、ベットスイッチ51の操作により、クレジットされたメダルがベットされ、スタートスイッチ53の操作により、各回転リール23の回転開始及び当選役の抽選が行われるようになっている。
そこで、第2の実施の形態では、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
(図面の説明)
図12ないし図16は、第2の実施の形態を示すものである。
図12は、スロットマシンSを示す斜視図である。図13は、スロットマシンSにおける制御装置10の入力、制御及び出力の概略を示すブロック図である。図14は、スロットマシンSにおけるベット数選択手段190及び当選抽選手段130を示すブロック図である。図15及び図16は、スロットマシンSの動作の概略を示すフローチャートである。
(操作部50)
下扉40の上部は、図12に示すように、スロットマシンSを操作するための操作部50が設けられている。
操作部50には、クレジットされたメダルをベットするためのベットスイッチ51、クレジットされたメダルを払い出すための精算スイッチ52、ゲームを開始させるためのスタートスイッチ53、回転リール23の回転を停止させるためのストップスイッチ54が設けられている。
(ベットスイッチ51)
ベットスイッチ51は、図12に示すように、操作部50の上面の左側端部に設けられている。また、ベットスイッチ51は、所定枚数以上のメダルがクレジットされていることを条件に、クレジットされたメダルを減じてベットするためのものである。
(精算スイッチ52)
精算スイッチ52は、クレジットされた枚数分のメダルを払い出し装置5に払い出させるためのものである。
具体的には、精算スイッチ52が操作されると、その時点でクレジットされているメダルの枚数と同じ枚数のメダルを払い出し装置5によって払い出すようになっている。
なお、本実施の形態では、ベットスイッチ51が操作されてメダルがベットされた場合において、精算スイッチ52が操作されたときも、クレジットされた枚数分のメダルを払い出し装置5より払い出し、メダルがベットされた状態を維持するようになっている。つまり、一旦メダルをベットすると、キャンセルすることができないようになっている。
(スタートスイッチ53)
スタートスイッチ53は、ベットスイッチ51が操作されてメダルがベットされていることを条件に、または、前回のゲームで「リプレイ(再遊技)当選役」に入賞した場合において前回のゲーム終了から所定時間が経過したことを条件に、ゲームを開始させるためのものである。
また、スタートスイッチ53は、上下方向に揺動可能な操作レバーを備えている。この操作レバーは、下扉40から略水平に突出するようにスプリングにより付勢されており、上方向または下方向に揺動操作されても、常態に復帰するようになっている。
(遊技制御装置100)
遊技制御装置100は、スロットマシンSの遊技を制御するためのものである。
また、遊技制御装置100の入力段には、図13に示すように、精算スイッチ52、スタートスイッチ53、ストップスイッチ54、投入センサー7、ベットスイッチ51などのパーツが接続されている。
また、遊技制御装置100の出力段には、図13に示すように、リールユニット22、払い出し装置5、数値表示部32、メダルセレクター6などのパーツが接続されている。
また、遊技制御装置100は、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することにより、通常遊技制御手段110、特別遊技制御手段120、当選抽選手段130、回転制御手段140、回転位置判断手段150、停止制御手段160、入賞判定手段170、クレジット数記憶手段180、ベット数選択手段190、ベット実行手段200、支払い制御手段210などとして機能する。
次に、上記手段のうち、第1の実施の形態と相違する手段について説明する。
(ベット数選択手段190)
ベット数選択手段190は、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数が所定数以上である場合においてベットスイッチ51が操作されたことを契機に、ベットするメダルの枚数(以下「ベット数」という)を複数の枚数条件の中から抽選で1つ選択するためのものである。
ベット数選択手段190は、図14に示すように、大別すると、以下の手段を有している。
(1)クレジット数判定手段191
(2)乱数発生手段192
(3)ベット数選択乱数抽出手段197
(4)ベット数判定テーブル記憶手段194
(5)ベット数判定テーブル選択手段195
(6)ベット数判定手段196
なお、ベット数選択手段190としては、上記手段に限定されるものではない。
(クレジット数判定手段191)
クレジット数判定手段191は、ベットスイッチ51が操作されたことを契機に、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数が所定数以上であるか否かの判定を行うためのものである。
具体的には、クレジット数判定手段191は、すべての回転リール23が回転を停止している場合にベットスイッチ51が操作されたことを契機に、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数が「6」以上であるか否かの判定を行う。
(乱数発生手段192)
乱数発生手段192は、乱数を所定の領域内(例えば十進数で0〜65535)で発生させるものである。
なお、乱数発生手段192は、後述する当選抽選手段130としても機能する。
(ベット数選択乱数抽出手段197)
ベット数選択乱数抽出手段197は、乱数発生手段192の発生する乱数から1つの数値を抽出するためのものである。なお、この抽出した数値を抽出乱数データとする。
具体的には、ベット数選択乱数抽出手段197は、クレジット数記憶手段の記憶するクレジット数が「6」以上であるとクレジット数判定手段191により判定されたことを契機に、乱数発生手段192の発生する乱数から抽出乱数データを抽出する。
なおここで、「乱数発生手段192」としては、ソフト乱数としての平方採中法等で乱数を発生させることができるものの他に、一定範囲の数字を高速で1ずつ加算するカウンタを用いて構成することもできる。例えば、0〜65535の範囲の数字を、1秒間に700万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、「ベット数選択乱数抽出手段197」としては、ベットスイッチ51を押したタイミングとほぼ同時にカウンタの数字を読みとることとなる。
このように形成すると、「乱数発生手段192」では乱数を発生しているわけではないものの、「ベット数選択乱数抽出手段197」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となる。このように、結果として乱数のような分布を示す数値が得られる手段を、ここでは「乱数発生手段192」あるいは「ベット数選択乱数抽出手段197」に含めて考えるものとする。
(ベット数判定テーブル記憶手段194)
ベット数判定テーブル記憶手段194は、複数のベット数判定テーブルを記憶するためのものである。
ベット数判定テーブルは、乱数発生手段192が発生させる各乱数について、複数の枚数条件のいずれをベット数に決定するかを割り振ったテーブルである。
また、ベット数判定テーブルは、図7に示すように、普通ベット遊技期間に用いられる普通ベット数判定テーブルと、特殊ベット遊技期間に用いられる特殊ベット数判定テーブルとを備えている。
本実施の形態では、通常遊技中またはビッグボーナス中を「普通ベット遊技期間」に設定し、レギュラーボーナス中を「特殊ベット遊技期間」に設定する。
(ベット数判定テーブル選択手段195)
ベット数判定テーブル選択手段195は、遊技期間に応じたベット数判定テーブルを選択するためのものである。
本実施の形態では、ベット数判定テーブル選択手段195は、普通ベット遊技期間中(通常遊技中またはビッグボーナス中)である場合に、ベット数選択乱数抽出手段197により抽出乱数データが抽出されたことを契機に、普通ベット数判定テーブルを読み出す。また、ベット数判定テーブル選択手段195は、特殊ベット遊技期間中(レギュラーボーナス中)である場合に、ベット数選択乱数抽出手段197により抽出乱数データが抽出されたことを契機に、特殊ベット数判定テーブルを読み出す。
(ベット数判定手段196)
ベット数判定手段196は、ベット数選択乱数抽出手段197が抽出した抽出乱数データと、ベット数判定テーブル選択手段195が選択したベット数判定テーブルとを対比し、ベット数を決定するためのものである。具体的には、ベット数判定手段196は、ベット数選択乱数抽出手段197が抽出した抽出乱数データをベット数判定テーブル選択手段195が読み出したベット数判定テーブルと照合し、当該抽出乱数データが属する領域に対応するベット数に決定する。
例えば、ベット数判定テーブル選択手段195により「普通ベット数判定テーブル」が読み出され、乱数抽出手段193により抽出乱数データとして「5000」が抽出されたときには、ベット数判定手段196によりベット数が「2」に決定される。また、例えば、ベット数判定テーブル選択手段195により「特殊ベット数判定テーブル」が読み出され、乱数抽出手段193により抽出乱数データとして「5000」が抽出されたときには、ベット数判定手段196によりベット数が「1」に決定される。
(通常遊技制御手段110)
通常遊技制御手段110は、通常遊技を行わせるためのものである。
ここで、本実施の形態における通常遊技について説明する。
クレジット数記憶手段180のクレジット数が「6」以上である場合に、ベットスイッチ51が操作されてベット実行手段200によりメダルがベットされると、各入賞有効ライン37が有効化される。そして、スタートスイッチ53が操作されると、リールユニット22の各ステッピングモーターが駆動されて各回転リール23が回転を開始する。
その後、ストップスイッチ54が操作されると、対応する回転リール23の回転が停止する。そして、すべての回転リール23の回転が停止したときに、当選役の図柄の組み合わせが入賞有効ライン37上に揃うように各回転リール23が停止すると、該当選役の入賞となって遊技者に所定の利益が付与される。
(特別遊技制御手段120)
特別遊技制御手段120は、当選抽選手段130の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのものである。
上記特別遊技としては、大別すると、次のゲームがある。
(1)ビッグボーナス(以下「BB」という)
(2)レギュラーボーナス(以下「RB」という)
なお、特別遊技としては、上記した遊技に限定されるものではない。
特別遊技制御手段120は、大別すると、次の手段を備える。
(1)BB制御手段121
(2)RB制御手段122
(BB制御手段121)
BB制御手段121は、BBを制御するためのものである。
ここで、本実施の形態におけるBBについて説明する。
通常遊技において「7(赤色)」または「7(青色)」の図柄が入賞有効ライン37上に3個揃うと、BBに移行される。
BBに移行すると、通常遊技と同様に、クレジット数記憶手段180のクレジット数が「6」以上である場合に、ベットスイッチ51が操作されてベット実行手段200によりメダルがベットされると、各入賞有効ライン37が有効化される。そして、スタートスイッチ53が操作されると、リールユニット22の各ステッピングモーターが駆動されて各回転リール23が回転を開始する。
その後、ストップスイッチ54が操作されると、対応する回転リール23の回転が停止する。そして、すべての回転リール23の回転が停止したときに、当選役の図柄の組み合わせが入賞有効ライン37上に揃うように各回転リール23が停止すると、該当選役の入賞となって遊技者に所定の利益が付与される。
(RB制御手段122)
RB制御手段101は、RBを制御するためのものである。
ここで、本実施の形態におけるRBについて説明する。
通常遊技において「BAR」の図柄が入賞有効ライン37上に3個揃うと、RBに移行される。
RBに移行すると、通常遊技と同様に、クレジット数記憶手段180のクレジット数が「6」以上である場合に、ベットスイッチ51が操作されてベット実行手段200によりメダルがベットされると、各入賞有効ライン37が有効化される。そして、スタートスイッチ53が操作されると、リールユニット22の各ステッピングモーターが駆動されて各回転リール23が回転を開始する。
その後、ストップスイッチ54が操作されると、対応する回転リール23の回転が停止する。そして、すべての回転リール23の回転が停止したときに、当選役の図柄の組み合わせが入賞有効ライン37上に揃うように各回転リール23が停止すると、該当選役の入賞となって遊技者に所定の利益が付与される。
(当選抽選手段130)
当選抽選手段130は、ベット実行手段200によりメダルがベットされた場合においてスタートスイッチ53が操作されたことを契機に、複数の当選役のいずれに当選か又はハズレかの抽選を行う。そして、当選抽選手段130の抽選で当選役に当選すると、この当選に対応した当選フラグが立てられる。さらに、当選フラグが立てられると、この当選フラグに対応する当選役の図柄が入賞有効ライン37上に揃い得るように回転リール23の停止制御が行われる。
また、当選抽選手段130は、各当選役に当選する確率がベット数選択手段190の選択したベット数に影響されないように形成される。換言すると、当選抽選手段130は、ベット数選択手段190により何れのベット数が選択されても、各当選役に当選する確率が変化しないように形成される。
当選抽選手段130は、図14に示すように、大別すると、以下の手段を有している。
(1)乱数発生手段192
(2)当選抽選乱数抽出手段132
(3)当選判定テーブル記憶手段133
(4)当選判定テーブル選択手段134
(5)当選判定手段135
(6)当選フラグ成立手段136
なお、当選抽選手段130としては、上記手段に限定されるものではない。
(当選抽選乱数抽出手段132)
当選抽選乱数抽出手段132は、乱数発生手段192の発生する乱数から1つの数値を抽出するためのものである。なお、この抽出した数値を抽出乱数データとする。
具体的には、当選抽選乱数抽出手段132は、ベット実行手段200によりメダルがベットされた場合においてスタートスイッチ53が操作されたことを契機に、乱数発生手段192の発生する乱数から抽出乱数データを抽出する。
(当選判定テーブル記憶手段133)
当選判定テーブル記憶手段133は、複数の当選判定テーブルを記憶するためのものである。
当選判定テーブルは、乱数発生手段192が発生させる各乱数について、いずれかの当選役に当選かまたはハズレかを割り振ったテーブルである。また、この当選判定テーブルは、特に図示しないが、通常遊技用の当選判定テーブル、ボーナス当選フラグ成立時の通常遊技用の当選判定テーブル、BB用の当選判定テーブル、RB用の当選判定テーブル等が設けられている。
また、通常遊技用の当選判定テーブル及びボーナス当選フラグ成立時の通常遊技用の当選判定テーブルには、スロットマシンSの遊技の設定値に応じて、複数の当選役のいずれかに当選かまたはハズレかの割り振り方が異なるものが複数設けられている。
(当選判定テーブル選択手段134)
当選判定テーブル選択手段134は、当選抽選乱数抽出手段132により抽出乱数データが抽出されたことを契機に、スロットマシンSの設定値や遊技状態に応じた当選判定テーブルを選択するためのものである。例えば、当選判定テーブル選択手段134は、BB中であり且つ設定値が「6」である場合に、当選抽選乱数抽出手段132により抽出乱数データが抽出されたことを契機に、BB用の当選判定テーブルのうちで設定値「6」用のものを読み出す。
(当選判定手段135)
当選判定手段135は、当選抽選乱数抽出手段132が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル選択手段134が選択した当選判定テーブルとを対比し、複数の当選役のいずれに当選か又はハズレかの判定を行うためのものである。具体的には、当選判定手段135は、当選抽選乱数抽出手段132が抽出した抽出乱数データを当選判定テーブル選択手段134が選択した当選判定テーブルと照合し、当該抽出乱数データが当選の領域のいずれかに属する場合には、当該領域に対応する当選役の当選を決定し、当該抽出乱数データがいずれの当選の領域にも属さない場合には、「ハズレ」の決定をする。例えば、当選判定手段135は、抽出乱数データが「7(赤色)当選」の領域に属する場合には、「7(赤色)当選」を決定する。
(当選フラグ成立手段136)
当選フラグ成立手段136は、当選判定手段135により当選役の当選が決定されたときに、この当選に対応する当選フラグを立てるためのものである。
「当選フラグ」は、当選の有無について当選役毎に関連づけされた変数であり、制御装置10に当選抽選手段130の抽選結果を記憶させるためのものである。具体的には、当選判定手段135により当選役の当選が決定されたときには、遊技制御装置100のRAMの所定領域に、この当選に対応する当選フラグが立てられる。
(回転制御手段140)
回転制御手段140は、各回転リール23の回転を制御するためのものである。具体的には、回転制御手段140は、ベット実行手段200によりメダルがベットされた場合においてスタートスイッチ53が操作されたことを契機に、各回転リール23の回転を開始させ、回転速度が所定の速度に達するまで各回転リール23の回転を加速させた後、回転速度を所定の速度に保って各回転リール23を回転させる。
(スロットマシンSの動作)
本実施の形態に係るスロットマシンSの動作の概略について、図15及び図16に示したフローチャートを用いて説明する。なお、スタート時のメダルセレクター6のブロッカー装置は「メダル排除可能状態」になっている。
ステップ401において、遊技状態更新処理が行われる。具体的には、RAMの所定の領域がクリアされて、通常当選フラグの消去、入賞済みのボーナス当選フラグの消去等がなされる。そして、ステップ402に進む。
ステップ402において、前回のゲームでリプレイ当選役に入賞したか否かの判断が行われる。そして、前回のゲームでリプレイ当選役に入賞したと判断した場合には、ステップ403に進む。前回のゲームでリプレイ当選役に入賞していないと判断した場合には、ステップ405に進む。
ステップ403において、各入賞有効ライン37が有効化される。そして、ステップ404に進む。
ステップ404において、スタートスイッチ53が操作されたか否かの判断が行われる。そして、スタートスイッチ53が操作されたと判断したときには、ステップ419に進む。スタートスイッチ53が操作されていないと判断したときには、ステップ404に戻る。
ステップ405において、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数が「50」であるか否かの判定が行われる。そして、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数が「50」でないと判定したときには、ステップ406に進む。クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数が「50」であると判定したときには、ステップ411に進む。
ステップ406において、メダルセレクター6のブロッカー装置が「メダル通過可能状態」になる。そして、ステップ407に進む。
ステップ407において、投入センサー7がメダルを検出したか否かの判断が行われる。そして、投入センサー7がメダルを検出したと判断したときには、ステップ408に進む。投入センサー7がメダルを検出していないと判断したときには、ステップ411に進む。
ステップ408において、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数に「1」を加算する更新が行われる。そして、ステップ409に進む。
ステップ409において、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数が「50」であるか否かの判定が行われる。そして、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数が「50」であると判定したときには、ステップ410に進む。クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数が「50」でないと判定したときには、ステップ411に進む。
ステップ410において、メダルセレクター6のブロッカー装置が「メダル排除可能状態」になる。そして、ステップ411に進む。
ステップ411において、ベットスイッチ51が操作されたか否かの判断が行われる。そして、ベットスイッチ51が操作されたと判断したときには、ステップ412に進む。ベットスイッチ51が操作されていないと判断したときには、ステップ407に戻る。
ステップ412において、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数が「6」以上であるか否かの判定が行われる。そして、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数が「6」以上であると判定したときには、ステップ413に進む。クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数が「6」未満であると判定したときには、ステップ407に戻る。
ステップ413において、メダルセレクター6のブロッカー装置が「メダル排除可能状態」になる。そして、ステップ414に進む。
ステップ414において、抽出乱数データが抽出される。そして、ステップ415に進む。
ステップ415において、遊技期間に応じたベット数判定テーブルが読み出される。具体的には、普通ベット遊技期間中(通常遊技中またはビッグボーナス中)である場合には、普通ベット数判定テーブルが読み出され、特殊ベット遊技期間中(レギュラーボーナス中)である場合には、特殊ベット数判定テーブルが読み出される。そして、ステップ416に進む。
ステップ416において、ステップ414で抽出された抽出乱数データと、ステップ415で読み出されたベット数判定テーブルとを対比し、ベット数が決定される。そして、ステップ417に進む。
ステップ417において、ベット実行処理が行われる。そして、ステップ418に進む。
ステップ418において、各入賞有効ライン37が有効化される。そして、ステップ419に進む。
ステップ419において、3個の回転リール23の回転が開始される。そして、ステップ420に進む。
ステップ420において、抽出乱数データが抽出される。そして、ステップ421に進む。
ステップ421において、スロットマシンSの設定値や遊技状態に応じた当選判定テーブルが読み出される。そして、ステップ422に進む。
ステップ422において、当選判定処理が行われる。具体的には、ステップ420で抽出された抽出乱数データと、ステップ421で読み出された当選判定テーブルとを対比し、複数の当選役のいずれに当選か又はハズレかの判定が行われる。そして、ステップ423に進む。
ステップ423において、ステップ422の判定結果に応じた当選フラグが立てられる。そして、ステップ424に進む。
ステップ424において、立っている当選フラグに対応する停止テーブルが読み出される。そして、ステップ425に進む。
ステップ425において、ストップスイッチ54が操作されたか否かの判断が行われる。そして、ストップスイッチ54が操作されたと判断したときには、ステップ426に進む。ストップスイッチ54が操作されていないと判断したときには、ステップ425に戻る。
ステップ426において、ステップ424で読み出した停止テーブルを参照して、操作されたストップスイッチ54に対応する回転リール23の滑りコマ数を取得する。そして、ステップ427に進む。
ステップ427において、ステップ426で取得した滑りコマ数の図柄を通過させて回転リール23を停止基準位置に停止させる。そして、ステップ428に進む。
ステップ428において、すべての回転リール23が回転を停止したか否かの判断が行われる。そして、すべての回転リール23が回転を停止したと判断した場合には、ステップ429に進む。いずれかの回転リール23が回転していると判断した場合は、ステップ425に戻る。
ステップ429において、入賞判定処理が行われる。具体的には、複数の当選役のいずれかに入賞か又は入賞なしかの判定が入賞判定手段170により行われる。そして、ステップ430に進む。
ステップ430において、メダルの支払いを伴う当選役(「ベル当選役」、「スイカ当選役」または「チェリー当選役」)に入賞したか否かの判断が行われる。そして、メダルの支払いを伴う当選役に入賞したと判断した場合には、ステップ431に進む。メダルの支払いを伴う当選役に入賞していないと判断した場合には、ゲームが終了される。
ステップ431において、支払い制御処理が行われる。そして、ゲームが終了される。
なお、上述したステップ417のベット実行処理については、第1の実施の形態に係るベット実行処理と同様なので、説明を省略する。また、上述したステップ431の支払い制御処理については、第1の実施の形態に係る支払い制御処理と同様なので、説明を省略する。
以上のように、本実施の形態によれば、ベットスイッチ51の操作を契機にクレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数をランダムに減じることにより、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数から何枚ベットされるか遊技者には予め分からないという点で遊技の興趣が増したスロットマシンSを提供することができる。
また、本実施の形態によれば、特殊ベット遊技期間中は普通ベット遊技期間中よりも少ないメダルの消費で遊技を行うことができるという点で遊技の興趣が増したスロットマシンSを提供することができる。
また、本実施の形態によれば、ベットスイッチ51の操作により、クレジットされたメダルがベットされ、スタートスイッチ53の操作により、各回転リール23の回転開始及び当選役の抽選が行われる。これにより、従来のスロットマシンと同様な操作手順で遊技を行うことができるため、遊技者が遊技の操作手順に違和感を覚えずに済む。
また、本実施の形態では、ベットスイッチ51が操作されてメダルがベットされた場合、つまり、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数からベット数選択手段190の選択したベット数を減算する更新がベット実行手段200により行われた場合において、精算スイッチ52が操作されても、ベットされた状態を維持するようになっている。すなわち、一旦メダルをベットすると、キャンセルすることができないようになっている。これにより、遊技者は、精算スイッチ52及びベットスイッチ51の操作を繰り返して、所望のベット数が選択されるまでメダルのベットを遣り直すことができない。したがって、何度もメダルのベットを遣り直すことにより、遊技時間が極端に長くなり、遊技場における遊技者の回転率が著しく低下することはない。
(他の実施の形態)
本発明は、第1の実施の形態または第2の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形や改良も含むものである。
例えば、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、通常遊技中またはビッグボーナス中を「普通ベット遊技期間」に設定し、レギュラーボーナス中を「特殊ベット遊技期間」に設定したが、本発明は、これに限定されるものではない。
具体的には、例えば、「ビッグボーナスが終了して通常遊技に移行した以後の100ゲーム間」を「特殊ベット遊技期間」に設定し、これを除く期間を「普通ベット遊技期間」に設定することもできる。また、例えば、「スイカ当選役に入賞した以後の10ゲーム間」を「特殊ベット遊技期間」に設定し、これを除く期間を「普通ベット遊技期間」に設定することもできる。
また、第1の実施の形態と第2の実施の形態を適宜組み合わせることができる。例えば、所定枚数以上のメダルがクレジットされており、且つメダルがベットされていない場合において、スタートスイッチ51の操作を契機に、クレジットされたメダルのベット、各回転リール23の回転開始、及び当選役の抽選が行われ、または、ベットスイッチ51の操作を契機、クレジットされたメダルがベットされ、さらにスタートスイッチ53の操作を契機に、各回転リール23の回転開始及び当選役の抽選が行われるようにすることができる。
具体的には、クレジット数選択手段190は、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数が所定数以上であり、且つメダルがベットされていない場合において、スタートスイッチ53またはベットスイッチ51のいずれか一方が操作されたことを契機に、ベット数を複数の枚数条件の中から抽選で1つ選択するように形成される。
また、ベット実行手段200は、ベット数選択手段190によりベット数が選択されたことを契機に、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数から該ベット数を減じてベットするように形成される。
また、当選抽選手段130は、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数が所定数以上であり、且つメダルがベットされていない場合において、スタートスイッチ53が操作されたことを契機に、または、ベット実行手段200によりメダルがベットされた場合において、スタートスイッチ53が操作されたことを契機に、複数の当選役のいずれに当選か又はハズレかの抽選を行うように形成される。
また、回転制御手段140は、クレジット数記憶手段180の記憶するクレジット数が所定数以上であり、且つメダルがベットされていない場合において、スタートスイッチ53が操作されたことを契機に、または、ベット実行手段200によりメダルがベットされた場合において、スタートスイッチ53が操作されたことを契機に、各回転リール23の回転を開始させるように形成される。
これにより、スタートスイッチ51のみの操作でゲームを開始させるか、または従来のスロットマシンと同様な操作手順でゲームを開始させるか、遊技者が自由に選択することができるため、遊技における操作性の向上を図ることができる。
第1の実施の形態に係るスロットマシンを示す斜視図である。 第1の実施の形態に係るスロットマシンにおいて前扉を取り外した状態を示す斜視図である。 第1の実施の形態に係るスロットマシンにおける図柄表示窓及び入賞有効ラインを示す正面図である。 第1の実施の形態に係るスロットマシンにおいて各回転リールのリールテープを展開して示す展開図である。 第1の実施の形態に係るスロットマシンにおける制御装置の入力、制御及び出力の概略を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係るスロットマシンにおけるベット数選択手段及び当選抽選手段を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係るスロットマシンにおけるベット数判定テーブルを示す説明図である。 第1の実施の形態に係るスロットマシンの動作の概略を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係るスロットマシンの動作の概略を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係るスロットマシンにおけるベット実行処理を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係るスロットマシンにおける支払い制御処理を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係るスロットマシンを示す斜視図である。 第2の実施の形態に係るスロットマシンにおける制御装置の入力、制御及び出力の概略を示すブロック図である。 第2の実施の形態に係るスロットマシンにおけるベット数選択手段及び当選抽選手段を示すブロック図である。 第2の実施の形態に係るスロットマシンの動作の概略を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係るスロットマシンの動作の概略を示すフローチャートである。
符号の説明
S スロットマシン 1 筐体
2 交換ユニット 3 前扉
4 電源ユニット 5 払い出し装置
6 メダルセレクター 7 投入センサー
8 報知装置
10 制御装置 11 正面開口部
12 中板 13 開口上部
14 開口下部 15 底板
16A 右側板 16B 左側板
17 天板 18 筐体側蝶番
21 枠体 22 リールユニット
23 回転リール 24 基板ユニット
25 枠体側蝶番 26 係合クリップ
27 フック部 28 リールテープ
30 上扉 31 図柄表示窓
32 数値表示部 33 ランプ
34 画像表示装置 35 スピーカ
36 上扉側蝶番 37 入賞有効ライン
40 下扉 41 メダル払い出し口
42 メダル投入口 43 メダル受け皿
44 メダル排出部 45 前パネル
46 下扉側蝶番
50 操作部 51 ベットスイッチ
52 精算スイッチ 53 スタートスイッチ
54 ストップスイッチ
100 遊技制御装置 110 通常遊技制御装置
120 特別遊技制御手段 121 BB制御手段
122 RB制御手段
130 当選抽選手段 132 当選抽選乱数抽出手段
133 当選判定テーブル記憶手段 134 当選判定テーブル選択手段
135 当選判定手段 136 当選フラグ成立手段
140 回転制御手段 150 回転位置判断手段
160 停止制御手段 161 停止テーブル
162 停止テーブル選択手段 163 回転リール停止手段
170 入賞判定手段 180 クレジット数記憶手段
190 ベット数選択手段 191 クレジット数判定手段
192 乱数発生手段 193 乱数抽出手段
194 ベット数判定テーブル記憶手段 195 ベット数判定テーブル選択手段
196 ベット数判定手段 197 ベット数選択乱数抽出手段
200 ベット実行手段
210 支払い制御手段 211 支払い枚数カウント手段
212 クレジット数増加手段 213 払い出し制御手段
300 演出制御装置 310 演出データ記憶手段
320 演出出力制御手段

Claims (3)

  1. 表面に複数の図柄が付された複数個の回転リールと、
    ゲームを開始させるためのスタートスイッチと、
    クレジットされたメダルの枚数(以下「クレジット数」という)を記憶するためのクレジット数記憶手段とを備え、
    クレジット数記憶手段の記憶するクレジット数が所定数以上である場合においてスタートスイッチが操作されたことを契機に、各回転リールの回転が開始されるスロットマシンにおいて、
    クレジット数記憶手段の記憶するクレジット数が所定数以上である場合においてスタートスイッチが操作されたことを契機に、ベットするメダルの枚数(以下「ベット数」という)を複数の枚数条件の中から抽選で1つ選択するためのベット数選択手段と、
    ベット数選択手段によりベット数が選択されたことを契機に、クレジット数記憶手段の記憶するクレジット数から該ベット数を減じてベットするためのベット実行手段と、
    クレジット数記憶手段の記憶するクレジット数が所定数以上である場合においてスタートスイッチが操作されたことを契機に、複数の当選役のいずれに当選か又はハズレかの抽選を行うための当選抽選手段とを備え、
    当選抽選手段は、各当選役に当選する確率がベット数選択手段の選択したベット数に影響されないように形成されたことを特徴とするスロットマシン。
  2. 表面に複数の図柄が付された複数個の回転リールと、
    ゲームを開始させるためのスタートスイッチと、
    クレジットされたメダルをベットするためのベットスイッチと、
    クレジットされたメダルの枚数(以下「クレジット数」という)を記憶するためのクレジット数記憶手段とを備え、
    ベットスイッチが操作されてメダルがベットされた場合においてスタートスイッチが操作されたことを契機に、各回転リールの回転が開始されるスロットマシンにおいて、
    クレジット数記憶手段の記憶するクレジット数が所定数以上である場合においてベットスイッチが操作されたことを契機に、ベットするメダルの枚数(以下「ベット数」という)を複数の枚数条件の中から抽選で1つ選択するためのベット数選択手段と、
    ベット数選択手段によりベット数が選択されたことを契機に、クレジット数記憶手段の記憶するクレジット数から該ベット数を減じてベットするためのベット実行手段と、
    ベット実行手段によりメダルがベットされた場合においてスタートスイッチが操作されたことを契機に、複数の当選役のいずれに当選か又はハズレかの抽選を行うための当選抽選手段とを備え、
    当選抽選手段は、各当選役に当選する確率がベット数選択手段の選択したベット数に影響されないように形成されたことを特徴とするスロットマシン。
  3. 普通ベット遊技期間と、普通ベット遊技期間とは異なった特殊ベット遊技期間とを備え、
    ベット数選択手段は、特殊ベット遊技期間において複数の枚数条件の中から少ない枚数をベット数に選択する確率が普通ベット遊技期間よりも高くなるように形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のスロットマシン。
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