JP4752206B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機、特に適正なメダルの投入によって作動が開始されるスロットマシンに関する。
現在のスロットマシン等の遊技機では、遊技機の各構成部を制御する制御装置により遊技管理が行われており、多数のメダルを取得することができる大当たり状態に対する興味が遊技指向を高めている。その反面、短時間で大当たり状態が多数回に亘って連続すると、極めて大きな利益を得ることができるので、各種の不正行為が行われるおそれがあり、現実にそのような状況が生じている。
この種の不正行為の1つに、投入されたメダルの形状等に基づいて適正なメダルを選別すると共に、投入されたメダルの枚数をカウントする投入メダル認識部であるセレクタに対する不正行為、すなわちセレクタゴトがある。セレクタゴトには、例えば、糸等で吊されたメダル(コイン)を一旦投入して、メダルの投入を遊技機の制御装置に認識させた後、投入されたメダルを再び引き抜く行為又は長尺状の異物をメダル投入口から挿入して往復操作して制御装置にメダルの投入として認識させる行為がある。
また、最近では、セレクタのメダル通路に設けられたメダルの通過を検出する光センサに対する不正行為、すなわち検知可能な赤外線等を照射する発光体を先端側に有する特殊な器具をメダル投入口から挿入し、先端側の発光体を光センサの受光部に対して照射し、極めて短時間のうちに発光体の点滅を繰り返して所定枚数のメダルが投入されたかのごとく遊技機の制御装置に認識させる行為等がある。
このような不正行為によって、遊技場の経営者に対して多大な損害を与えるばかりでなく、正規に遊技を行っている一般の遊技者には、遊技そのものに対する信頼性を減退させることが懸念される。したがって、従来から適正に投入されたメダルだけを認識することができる投入メダル認識部を備えた種々の遊技機が提案されている。
この種の投入メダル認識部を備えた遊技機は、例えば図6に示すように、投入されたメダルMを案内するガイドレール101から連続するメダル通路102に設けられた2個のメダル検知用の近接センサ103a、103bと、各近接センサ103a、103bの出力に基づいてメダル通路102をメダルMが通過したか否かを判断する判定部とを備え、各近接センサ103a、103bはメダル通路の幅方向に連続するメダル検知領域を有し、このメダル検知領域はメダル通路102の全域に亘って設定されている。
上記構成を有する遊技機の場合、投入された所定枚数のメダルMがメダル通路102を通過するときに各近接センサ103a、103bの出力は、未検知状態から検知状態に変化した後に検知状態から未検知状態に変化する。その際に、上流側の近接センサ103aの出力状態が最初に変化し、その後に下流側の近接センサ103bの出力状態が変化することを投入されたメダルMの所定枚数分だけ繰り返すので、判定部はメダルの通過として認識することができる。
したがって、糸等で吊されたメダルまたは長尺状の異物がメダル投入口から挿入されると、これらの挿入時には上流側の近接センサ103aの出力状態が最初に変化し、その後に下流側の近接センサ103bの出力状態が変化するが、これらを引き抜くときに下流側の近接センサ103bの出力状態が最初に変化し、その後に上流側の近接センサ103aの出力状態が変化するので、適正に投入されたメダルが通過するときと出力状態の変化の順序が反対になり、投入メダル認識部100に対する不正行為を検出することができる(例えば特許文献1参照)。
特開2002−342814、図2
しかしながら、特許文献1に開示された投入メダル認識部100を備えた遊技機の場合、糸等で吊されたメダルまたは長尺状の異物の挿入による不正行為に対して有効であるものの、その他の不正、例えば先端側に発光体を有する特殊な器具による不正行為は、発光体から照射される光の点滅を繰り返すことにより近接センサ103が反応して、遊技機の制御装置上ではメダルの通過として認識されるので、不正行為を確実に検出できない。
本発明は、このような問題に鑑みて、従来技術の課題を解決すべくなされたものであり、その目的は、投入メダル認識部であるセレクタに対する不正行為を検出できる遊技機を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に係る遊技機の発明は、メダルが投入されるメダル投入部と、該メダル投入部に投入された前記メダルが通過するメダル通路部と、該メダル通路部に設けられメダルの通過を検出する第1投入メダル通過検出センサと、前記メダル通路部における前記第1投入メダル検出センサの下流に設けられメダルの通過を検出する第2投入メダル通過検出センサと、を有する投入メダル検出部と、前記第1投入メダル通過検出センサ及び前記第2投入メダル検出センサにより通過が検出されたメダル枚数をカウントするメダル数カウント手段と、該メダル数カウント手段によりカウントされる複数枚数のメダルであって予め定められた数のメダルが前記第1投入メダル検出センサ及び前記第2投入メダル検出センサを通過する場合に、前記予め定められた数のメダルの内の最初のメダルが前記第1投入メダル検出センサに達してから、前記予め定められた数のメダルのうち最後のメダルが前記第2投入メダル検出センサを通過し終えるまでの時間をトータル時間として計測する経過時間計測手段と、前記予め定められた数のメダルのカウント値に対応して、該予め定められた数のメダルの内の最初のメダルが前記第1投入メダル通過検出センサに達してから、前記予め定められた数のメダルの内の最後のメダルが第2投入メダル検出センサを通過し終えるまでの時間を予め定められた基準トータル時間として記憶した基準トータル時間記憶手段と、前記計測されたトータル時間を、前記基準トータル時間記憶手段に記憶された前記カウント値に対応する基準トータル時間と比較するトータル時間比較手段と、前記トータル時間が前記基準トータル時間以上のときには前記メダルが前記メダル通路部を適正に通過したものと判定し、前記トータル時間が前記基準トータル時間未満のときには異常と判定するメダル通過判定部と、を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、経過時間計測手段によって計測されるトータル時間を基準時間と比較することによって、例えば従来課題となっていた発光手段を用いて極めて短時間のうちに所定枚数のメダルの通過と誤認識させる不正行為のときに計測されるトータル時間は極めて小さいことから、トータル時間は基準時間未満となるので、このような不正行為を確実に検出することができる。
なお、基準時間は、経過時間計測手段によって計測されるトータル時間に関して、メダル投入部から所定枚数のメダルが適正に投入されてメダル通路部を通過するときに経過時間計測手段によって計測されるトータル時間を通過メダル数ごとに予め実験的に求めて設定した閾値である。
請求項2に記載の発明は、メダルが投入されるメダル投入部と、該メダル投入部に投入された前記メダルが通過するメダル通路部と、該メダル通路部に設けられメダルの通過を検出する第1投入メダル通過検出センサと、前記メダル通路部における前記第1投入メダル検出センサの下流に設けられメダルの通過を検出する第2投入メダル通過検出センサと、を有する投入メダル検出部と、前記第1投入メダル通過検出センサ及び前記第2投入メダル検出センサにより通過が検出されたメダル枚数をカウントするメダル数カウント手段と、該メダル数カウント手段によりカウントされる複数枚数のメダルであって予め定められた数のメダルが前記第1投入メダル検出センサ及び前記第2投入メダル検出センサを通過する場合に、前記予め定められた数のメダルの内の最初のメダルが前記第1投入メダル検出センサに達してから、前記予め定められた数のメダルのうち最後のメダルが前記第2投入メダル検出センサを通過し終えるまでの時間をトータル時間として計測する経過時間計測手段と、前記経過時間計測手段で計測された前記トータル時間を複数個記憶し、該複数個のトータル時間を相互に比較するトータル時間比較手段と、前記比較された複数個のトータル時間の相互差が、ほぼ同じ場合には異常と判定し、前記相互差がほぼ同じでない場合には前記メダルが前記メダル通路部を適正に通過したものと判定するメダル通過判定部と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、同一の所定枚数について得られた複数のトータル時間を相互に比較することによって、その差が所定の範囲内にあるときには所定枚数のメダルが適正に投入されていないものと認識することができるので、従来課題となっていた発光手段を用いた不正行為を確実に検出することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記メダル通過判定部は、前記トータル時間の相互差がほぼ同じであるということが複数回得られた場合、異常と判定することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記投入メダル検出部は、メダルの通過を検出し検出信号を出力する第1検出信号発生手段と、該第1検出信号発生手段よりも下流側に位置してメダルの通過を検出し検出信号を出力する第2検出信号発生手段と、を有し、前記経過時間計測手段は、前記メダルの通過過程で前記第1検出信号発信手段によって最初の検出信号が出力されてから、前記トータル時間を計測する前記予め定められた枚数のメダルの前記メダル検出部の通過過程で前記第2検出信号発信手段によって最後に通過するメダルの検出信号が出力されるまでの経過時間を計測することを特徴とする。
本発明にかかる遊技機によれば、投入メダル認識部であるセレクタに対する不正行為を検出できる。
はじめに、本実施の形態から抽出され得る発明群を手段n(n=0,1,2・・・)として区分して示し、それらを必要に応じて効果等を示しつつ説明する。
手段0.メダルが投入されるメダル投入部と、該メダル投入部に投入された前記メダルが通過するメダル通路部と、該メダル通路部に設けられメダルの通過を検出する第1投入メダル通過検出センサと、前記メダル通路部における前記第1投入メダル検出センサの下流に設けられメダルの通過を検出する第2投入メダル通過検出センサと、を有する投入メダル検出部と、前記第1投入メダル通過検出センサ及び前記第2投入メダル検出センサにより通過が検出されたメダル枚数をカウントするメダル数カウント手段と、該メダル数カウント手段によりカウントされる複数枚数のメダルであって予め定められた数のメダルが前記第1投入メダル検出センサ及び前記第2投入メダル検出センサを通過する場合に、前記予め定められた数のメダルの内の最初のメダルが前記第1投入メダル検出センサに達してから、前記予め定められた数のメダルのうち最後のメダルが前記第2投入メダル検出センサを通過し終えるまでの時間をトータル時間として計測する経過時間計測手段と、前記予め定められた数のメダルのカウント値に対応して、該予め定められた数のメダルの内の最初のメダルが前記第1投入メダル通過検出センサに達してから、前記予め定められた数のメダルの内の最後のメダルが第2投入メダル検出センサを通過し終えるまでの時間を予め定められた基準トータル時間として記憶した基準トータル時間記憶手段と、前記計測されたトータル時間を、前記基準トータル時間記憶手段に記憶された前記カウント値に対応する基準トータル時間と比較するトータル時間比較手段と、前記トータル時間が前記基準トータル時間以上のときには前記メダルが前記メダル通路部を適正に通過したものと判定し、前記トータル時間が前記基準トータル時間未満のときには異常と判定するメダル通過判定部と、を備えたことを特徴とする。
手段0によれば、経過時間計測手段によって計測されるトータル時間を基準時間と比較することによって、例えば従来課題となっていた発光手段を用いて極めて短時間のうちに所定枚数のメダルの通過と誤認識させる不正行為のときに計測されるトータル時間は極めて小さいことから、トータル時間は基準時間未満となるので、このような不正行為を確実に検出することができる。
したがって、従来のメダル通過判定手段のように、メダルの通過過程において複数の通過位置で出力される検出信号に基づいてのみメダル通路部におけるメダルの通過を判定するのではなく、例えば発光手段を用いたような不正行為を確実に検出することができるので、遊技機の構成に新たな部品を追加することなく低コストでこのような不正行為を検出することができる。
手段1.メダルが投入されるメダル投入部と、該メダル投入部に投入されたメダルが通過するメダル通路部と、該メダル通路部に設けられ、投入された1枚のメダルの通過過程における複数の通過位置でそれぞれ検出信号を出力する検出信号発信手段と、該複数の検出信号の検知によりメダルの通過を検出するメダル数カウント手段と、所定枚数のメダルの通過するトータル時間を計測する経過時間計測手段と、該トータル時間を予め設定された基準時間と比較して、該トータル時間が該基準時間以上のときには所定枚数のメダルがメダル通路部を適正に通過したものと判定し、該トータル時間が該基準時間未満のときには所定枚数のメダルがメダル通路部を適正に通過していないものと判定するメダル通過判定部とを備えたことを特徴とする。
手段1によれば、経過時間計測手段によって計測されるトータル時間を基準時間と比較することによって、例えば従来課題となっていた発光手段を用いて極めて短時間のうちに所定枚数のメダルの通過と誤認識させる不正行為のときに計測されるトータル時間は極めて小さいことから、トータル時間は基準時間未満となるので、このような不正行為を確実に検出することができる。
手段2.メダルが投入されるメダル投入部と、
該メダル投入部に投入された前記メダルが通過するメダル通路部と、該メダル通路部に設けられメダルの通過を検出する第1投入メダル通過検出センサと、前記メダル通路部における前記第1投入メダル検出センサの下流に設けられメダルの通過を検出する第2投入メダル通過検出センサと、を有する投入メダル検出部と、前記第1投入メダル通過検出センサ及び前記第2投入メダル検出センサにより通過が検出されたメダル枚数をカウントするメダル数カウント手段と、該メダル数カウント手段によりカウントされる複数枚数のメダルであって予め定められた数のメダルが前記第1投入メダル検出センサ及び前記第2投入メダル検出センサを通過する場合に、前記予め定められた数のメダルの内の最初のメダルが前記第1投入メダル検出センサに達してから、前記予め定められた数のメダルのうち最後のメダルが前記第2投入メダル検出センサを通過し終えるまでの時間をトータル時間として計測する経過時間計測手段と、前記経過時間計測手段で計測された前記トータル時間を複数個記憶し、該複数個のトータル時間を相互に比較するトータル時間比較手段と、前記比較された複数個のトータル時間の相互差が、ほぼ同じ場合には異常と判定し、前記相互差がほぼ同じでない場合には前記メダルが前記メダル通路部を適正に通過したものと判定するメダル通過判定部と、を備えたことを特徴とする。
手段2によれば、同一の所定枚数について得られた複数のトータル時間を相互に比較することによって、その差が所定の範囲内にあるときには所定枚数のメダルが適正に投入されていないものと認識することができるので、従来課題となっていた発光手段を用いた不正行為を確実に検出することができる。
手段3.検出信号発信手段は、メダル通路部に沿って順に設けられた第1検出信号発信手段および第2検出信号発信手段を有し、経過時間計測手段は、メダルの通過過程で第1検出信号発信手段によって最初の検出信号が出力されてから、所定枚数後のメダルの通過過程で第2検出信号発信手段によって最後の検出信号が出力されるまでの経過時間を計測することを特徴とする。
手段3によれば、検出信号発信手段を第1検出信号発信手段および第2検出信号発信手段とする最小限の構成にしても、トータル時間を基準時間と比較するメダルの通過判定を充分に行うことができるので、簡易な構成で請求項1の作用を得ることができる。
手段4は、メダル通過判定は、所定枚数のメダルの適正な通過ではないと判定したときに遊技機外に不正報知信号を出力する不正信号出力手段を有することを特徴とする。
手段4によれば、メダル通過判定部により不正行為が生じたものと判定されたときに不正信号出力手段から不正報知信号を遊技機外、例えば遊技機を監理するホールコンピュータに送信することにより、不正行為の発生を早期に認識して迅速に対応することができる。
以下、本発明にかかる遊技機の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明では、遊技機としてスロットマシン1を例にして説明する。
図1は、スロットマシン1の前面扉3が閉じた状態を示した斜視図、図2は、スロットマシン1の前面扉3が開いた状態を示した斜視図である。スロットマシン1は、図1に示すように本体2と前面扉3とからなる正面視略矩形状の筐体4を有している。
本体2はスロットマシン1の骨格をなす部材であり、図2に示すように、前面側が開放された箱形状を有している。本体2の内部には、各種の図柄等が表示される複数個の回転ドラム11、図4に示されたスロットマシン1の遊技動作を制御するメイン制御基板60等を収納した制御基板収納ボックス12、電源スイッチ13a、リセットスイッチ13b等を備える電源ボックス13、遊技媒体としてのメダルMを貯留する補助タンク14a及び補助タンク14a内のメダルを払出通路7からメダル払出口41に払い出す支払装置14bを備えたホッパ14等が収納されている。
前面扉3は、図2に示すように、左側辺部の上下2カ所がヒンジ5によって本体2に連結されて取り付けられており、本体2の前面開放部分を容易に閉塞及び開放できるように構成されている。
前面扉3は、図1に示すように、上方から下方に向かって順番に表示部3A、操作部3B、貯留部3Cの3つの部分を備えている。表示部3Aは、前面扉3の上方に沿って設けられ遊技の進行に伴って点灯・点滅する上部ランプ28と、上部ランプ28の下方位置で左右両側のそれぞれに配置されて種々の効果音等を発生させる一対のスピーカ21と、これら一対のスピーカ21の間に配設されて画像・映像等の種々の情報を表示する液晶ディスプレイ22(以下、LCDと略す)を有している。また、表示部3Aのほぼ中央高さ位置には、筐体4内で回転する複数個の回転ドラム11をそれぞれ視認するための視認窓23が設けられており、視認窓23の左側にはメダルの賭け数(ベット数)に応じて点灯するベットランプ24が配設されている。そして、表示部3Aの下部には、左側から右側に向かって順番にクレジット枚数表示部25、ゲーム数表示部26、払出枚数表示部27が設けられている。
操作部3Bは、表示部3Aの下端で折曲されて前面側(手前側)に向かって延在する平面部分31と、その平面部分31の手前側の端部で折曲されて下方に向かって垂下する縦壁部分32を有しており、平面部分31には、左側位置に1枚用と2枚用のそれぞれのベットボタン33、34が設けられ、その右側近傍位置には、3枚用のいわゆるマックスベットボタン35が設けられている。そして、平面部分31の右側位置には、メダル投入部としてのメダル投入口36が配設されている。なお、本実施の形態のスロットマシン1では、既に投入されているメダルの枚数を含めて最大53枚まで投入可能に設定されている。
縦壁部分32の上部の略中央部分において左側から右側に向かって順番に、回転ドラム11の回転開始を指示するスタートレバー37と、回転する回転ドラム11の回転停止を指示するストップボタン38が設けられている。スタートレバー37は、縦壁部分32から手前側に向かって突設されており、下方に押し下げるか、または上方に押し上げることによって操作される。ストップボタン38は、各回転ドラム11に対応する位置にそれぞれ配設されており、押し動作によって操作される。また、操作部3Bの下部には、スロットマシン1の機種名や遊技に関わるキャラクタ等が表示された表示プレート39等が設けられている。
貯留部3Cは、操作部3Bの下方位置で左右方向に亘って延在するように配置形成されており、メダル払出口41から払い出されたメダルを受けて貯留するメダル受け皿42や灰皿43等が設けられている。
次に、メダル投入口36から投入されたメダルが供給されるセレクタ50について説明する。図3は、セレクタ50の内部構造を示す図である。
投入メダル認識部としてのセレクタ50は、前面扉3の背面に沿って上下方向に延在するように配置されており、セレクタボディ51には、メダル投入口36から投入されたメダルMが通過すると共に貯留用通路6に導くメダル通路部としてのメダル通路52が設けられている。
メダル通路52は、図3に矢印Aで示すように、セレクタボディ51のボディ上面左側部分から垂下してセレクタボディ51の高さ位置の略中央でボディ右側に向かってカーブし、さらに矢印Bで示すように所定の傾斜角度で右面の下部まで延在しており、投入されたメダルMが通過できるように形成されている。本実施の形態において、メダル通路52は、セレクタボディ51から図の手前側に突出する突条52aによって底部が構成されており、投入されたメダルMは、突条52a上を転がりながら矢印Bで示した下流方向に向かって流れる。
メダル通路52の途中位置には、図に矢印Cで示すように、メダル通路52から分岐して排出用通路7に連通する分岐通路53が形成されており、メダル通路切替手段54によってメダルを貯留用通路6と排出用通路7のいずれに供給するかを選択できるように構成されている。
メダル通路切替手段54は、メダル通路52に対して出没自在な切替片54aと、この切替片54aを作動させるためのソレノイド(図示せず)とを備えている。ソレノイドの非励磁時には、メダル通路52内に切替片54aを突出させることによって貯留用通路6へのメダルMの流れを阻止し、メダルMを突条52aの上から図中の手前側に移動させて下方に落下させて分岐通路53に誘導し、分岐通路53から排出用通路7に導いて、前面扉3のメダル払出口41からメダル受け皿42に排出させる。一方、ソレノイドの励磁時には、メダル通路52外に切替片54aを没入させて、メダルMをメダル通路52に沿って移動させて貯留用通路6に導き、筐体4の内部に収容されたホッパ14に供給する。
メダル通路52の中央よりやや下流側位置には、メダル通路52におけるメダルMの通過を検出する検出信号発信手段55が設けられている。検出信号発信手段55は、通過するメダルMの両側に一対の投光部と受光部(それぞれ図示せず)を有するフォトカプラによって構成されており、本実施の形態においては第1投入メダル通過検出センサ55aと第2投入メダル通過検出センサ55bを備えており、少なくとも通過する1枚のメダルMを同時に検出しうる程度に近接した状態で上流側と下流側に並設されている。各投入メダル通過検出センサ55a、55bは受光時には「Lo」信号、遮光時には「Hi」信号をそれぞれ出力するように設定されている。
検出信号発信手段55は、メダル通路切替手段54のソレノイド非励磁時に投入されたメダルMがメダル通路52の途中で下方に落下して分岐通路53に誘導されたときには、各投入メダル通過検出センサ55a、55bによるメダルMの通過の検出はない。また、メダル通路切替手段54のソレノイド励磁時には投入されたメダルMがメダル通路52の上流側から下流側に移動するので、各投入メダル通過検出センサ55a、55bによりメダルMの通過が検出される。
次に、図4は、スロットマシン1の電気的構成を説明するブロック図であり、以下に制御基板収納ボックス12の内部に配設されるスロットマシン1のメイン制御基板60等について同図に基づいて説明する。
メイン制御基板60には、演算装置である1チップマイコンとしてのMPU61と、そのMPU61に接続されると共にセンサ類やスイッチ類等の各種の入出力手段に接続された入出力ポート62が搭載されている。
MPU61には、MPU61により実行されるメダル通過判定プログラム等の各種の制御プログラムや基準時間等の固定値データを記憶したROM63と、そのROM63内に記憶される制御プログラムの実行にあたって各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM64(記憶部)と、各投入メダル通過検出センサ55a、55bから出力された検出信号に基づいて投入された所定枚数のメダルが通過するトータル時間を計測する経過時間計測手段としてのトータル時間計測タイマ65等の各種回路と、通過メダル数をカウントするメダル数カウンタ68等が内蔵されている。
入出力ポート62には、リセットスイッチ13b、スタートレバー37、第1投入メダル通過検出センサ55a、第2投入メダル通過検出センサ55b、1枚〜3枚ベットランプ24、クレジット枚数表示部25、ゲーム数表示部26、払出枚数表示部27、サブ制御基板66、外部集中端子板81等が接続されている。
サブ制御基板66は、メイン制御基板60から送信されるコマンドを受信して所定の制御処理を行うものであり、本実施の形態において、スピーカ21から効果音および上部ランプ28の点灯・点滅等の出力制御、表示用制御基板67を制御してLCD22上に演出表示等を行わせるように構成されている。サブ制御基板66には、上部ランプ28、スピーカ21、表示用制御基板67等が接続されており、表示用制御基板67との間ではデータ等を双方向に送受信可能に構成されている。
電源基板70は、上述した電源ボックス13(図2参照乞う)内に設けられており、メイン制御基板60の他に、スロットマシン1の各電子機器に駆動電源を供給する電源部71と、電源断の発生を監視する停電監視回路72等の各種回路を備えている。スロットマシン1の電源オフ後には、電源基板70の電源部71からRAM64にバックアップ電圧が供給される。
メイン制御基板60は、入出力ポート62を介してMPU61に接続されている各種センサ類、スイッチ類からの検出信号等およびトータル時間計測タイマ65の計測等に基づき、ROM63内に格納されているプログラムを実行することによって種々の処理を行う制御部を構成する。例えば、セレクタ50のメダル通路52内をメダルMが通過し、各投入メダル通過検出センサ55a、55bの投光部と受光部との間の光路がメダルMによって遮蔽されると、検出信号が各投入メダル通過検出センサ55a、55bから入出力ポート62を介してMPU61に入力される。
MPU61は、入力した検出信号をプログラムに基づいて解析し、メダルMの通過と判定すると、入出力ポート62を介してスピーカ21から効果音を発生させる信号をサブ制御基板66に出力し、メダルの投入に対応した効果音をスピーカ21から発生させる。
次に、上記構成を有するスロットマシン1においてメダルの投入による適切な通過であるのか、または不正行為によってメダルの通過と誤認識させたのかについて判定するときのメイン制御基板60等の動作について図5に基づいて説明する。
図5は、1枚のメダルMの通過状態および各投入メダル通過検出センサ55a、55bの検出を示すタイミングチャートを示す説明図であり、同図に基づいてメダルMの通過検出について以下に説明する。なお、図5のt1〜t4はメダルの通過タイミングを示している。
遊技者等がメダル受け皿42等に貯留されている所定枚数のメダルMを掴み取りメダル投入口36からメダルMが投入されると、メダル通路切替手段54がメダル通路52内に没入しているときにメダル通路52の突条52a上を移動して下流方向に流れる。メダルMの投入後、第1投入メダル通過検出センサ55aおよび第2投入メダル通過検出センサ55bを通過するまでは、これらの各投入メダル通過検出センサ55a、55bの光路はメダルMによって遮蔽されないことから、図5のタイミングチャートで示したように各投入メダル通過検出センサ55a、55bからの検出信号の出力状態は、それぞれ符号200および300で表したものとなる。すなわち、出力信号200および300はそれぞれ「Lo」のままである。
投入された所定枚数のメダルMがメダル通路52を移動して、最初のメダルM(1枚目のメダル)の先端部が第1投入メダル通過検出センサ55aの投光部と受光部の光路を遮蔽すると(タイミングt1)、第1投入メダル通過検出センサ55aからの出力信号200が「Lo」から「Hi」に変化する。すなわち、同図においてP−Aの領域からP−Bの領域へ変化した状態である(このとき、第2投入メダル通過検出センサ55bからの出力信号に変化はない)。
そして、先頭のメダルMがさらに移動して、先頭のメダルMの先端部が第2投入メダル通過検出センサ55bの投光部と受光部の光路を遮蔽すると(タイミングt2)、第2投入メダル通過検出センサ55bからの出力信号300が「Lo」から「Hi」に変化する。すなわち同図のタイミングチャートにおいてP−Bの領域からP−Cの領域へ変化した状態である。この時点で、先頭のメダルMは未だ第1投入メダル通過検出センサ55aの光路を遮蔽した状態であり、出力信号200は「Hi」の状態にある。
先頭のメダルMが更に移動すると、第2投入メダル通過検出センサ55bの光路を遮蔽した状態で第1投入メダル通過検出センサ55aを通り過ぎ、光路の遮蔽状態が終了すると(タイミングt3)、第1投入メダル通過検出センサ55aからの出力信号200が「Hi」から「Lo」に変化する。すなわち、同図においてP−Cの領域からP−Dの領域へ変化した状態である。
更に連続して先頭のメダルMが移動し、第2投入メダル通過検出センサ55bを通り過ぎ、光路の遮蔽状態が終了すると(タイミングt4)、第2投入メダル通過検出センサ55bからの出力信号300が「Hi」から「Lo」に変化する。すなわち、同図においてP−Dの領域からP−Eの領域へ変化した状態である(通常、このt4までのメダルMの移動動作は連続して一気に行われる)。このとき、MPU61では、メダル通路52を先頭のメダルMが通過したものと判断し、通過メダル数としてメダル数カウンタ68に「+1」が加算される。
このようにして、先頭のメダルMに続いてメダル通路52を通過するメダルM(2枚目以降のメダル)についても、先頭のメダルMと同様に各投入メダル通過検出センサ55a、55bの光路の遮蔽等を繰り返し、検出信号が出力される。これにより、2枚目以降のメダルMについても、図5に示すタイミングチャートと同様のタイミングチャートを得ることができると共に、通過メダル数としてメダル数カウンタ68に順次加算される。
上記各投入メダル通過検出センサ55a、55bから出力された検出信号は、図4に示したように、入出力ポート62を介してメイン制御基板60に送信されて記憶部としてのRAM64に一時的に格納される。ここでメダル通過判定手段としてのMPU61により、ROM63に格納されているメダル通過判定プログラムを実行して、所定枚数のメダルMがメダル通路52を通過したのか否かの判断がされる。すなわち、メダルの適正な投入が行われたものか否かが判定される。以下にその手順をメダル投入口36から30枚のメダルMが投入された場合を例にしてさらに詳細に説明する。
MPU61では、まず30枚のメダルMがメダル通路52を通過するのに要したトータル時間を計測する。具体的には、先頭のメダルMがメダル通路52を移動し、第1投入メダル通過検出センサ55aの光路を遮蔽等を行ったタイミングt1の時点でトータル時間計測タイマ65(図4参照乞う)によってトータル時間の計測を開始する。
その後、先頭のメダルMが移動して第2投入メダル通過検出センサ55bを通過すると、先頭のメダルMに続く2枚目〜29枚目のメダルMについても先頭のメダルMと同様の動作が繰り返される。このとき、上述したようにメダルMが通過するごとに、各投入メダル通過検出センサ55a、55bから検出信号が出力され、MPUのRAM64に一時的に格納されると共に、メダル数カウンタ68によって29枚目までの通過メダル数「2」から「29」までが順番にカウントされる。なお、この時点ではトータル時間計測タイマ65によるトータル時間の計測が継続されている。
そして、30枚目のメダルMがメダル通路52を移動して第1投入メダル通過検出センサ55aの遮蔽等を行い、続いて第2投入メダル通過検出センサ55bの光路を遮蔽した後に更に移動して第2投入メダル通過検出センサ55bの光路の遮蔽状態が終了した時点、すなわち図5のタイミングチャートに示したタイミングt4に対応する時点でトータル時間計測タイマ65による経過時間の計測を終了すると共に、メダル数カウンタ68に「+1」が加算され合計して「30」がカウントされる。このようにしてトータル時間計測タイマ65によって計測されたトータル時間およびメダル数カウンタ68のカウント値は、MPU61のRAM64に一時的に格納される。
次に、MPU61では、計測されたトータル時間および取得したカウント値を基にして予め設定されている基準時間と比較することによって実際に30枚のメダルMが通過したのか否かを最終的に判定する。
本実施の形態においては、メダル数カウンタ68によってカウントされたカウント値「30」がRAM64に格納されているので、30枚に対応した基準時間をROM63に設定されている基準時間テーブルから取り出し、計測値としてのトータル時間と比較する。
ここでトータル時間との比較対象になる基準時間は、遊技者等によって30枚のメダルMがメダル投入口36から適正に投入され、メダル通路52において、先頭のメダルMが第1投入メダル通過検出センサ55aの光路の遮蔽状態が開始してから30枚目のメダルMによる第2投入メダル通過検出センサ55bの光路の遮蔽状態が終了するまでのトータル時間を繰り返し実験的に求めた閾値であり、基準時間テーブルとしてROM63に格納されている。上述したようにスロットマシン1に投入可能なメダルMの枚数は53枚に設定されていることから、基準時間は投入枚数(2〜53枚)ごとに対応してROM63に基準時間テーブルとして設定されている。
また、メダルMの条件(材質、厚さ、直径)、メダル通路52の状態(材質、メダル通路52の傾斜、各投入メダル通過検出センサ55a、55bの間隔)等に応じて、同一の投入枚数でもトータル時間に差異が生じることもあるので、設定する基準時間に補正を加え種々の基準時間を設定することも可能である。また、基準時間は実験的に求められたいわゆるミニマム値を設定することも可能である。
これにより、MPU61では、実際の計測値としてのトータル時間と基準時間とを比較して、実際のトータル時間が基準時間以上であるとき、計測されたトータル時間は適正、すなわち実際に30枚のメダルMが通過したものと判定される。これにより、適正でないと判定された場合には、適正なメダル投入が行われていないものと判定される。
例えば、従来のスロットマシンで課題となっていた先端側に発光体を有する特殊な器具による不正行為の場合、先端側の発光体を点灯した状態で各投入メダル通過検出センサ55a、55bのそれぞれの光路に対応した位置まで進入させ、そして最初に第1投入メダル通過検出センサ55a側、その後に第2投入メダル通過検出センサ55b側に対応した発光体を順番に点滅させて、これを繰り返し、最終的に発光体を再び点灯させた状態で引き抜くことによって所定枚数のメダルMの通過と誤認識させることができる場合もある。
しかしながら、このような発光手段を用いた不正行為は可能な限り周囲に発見されないように行われることから、発光体の点滅は極めて短時間のうちに繰り返され、本発明の特徴的構成であるトータル時間判定によるメダル通過判定プログラムの処理により、このような不正行為を確実に検知することができる。すなわち、発光手段を用いた不正行為の場合、トータル時間計測タイマ65によって計測されMPU61において演算されるトータル時間は、適正にメダルMが投入されたときに計測されるトータル時間に比べて極めて短い時間(現実には投入できない速い速度による時間)であり、基準時間との比較において両者の差が極めて大きくなって、基準時間を大きく下回ることから、所定枚数のメダルMの通過ではないと判定され、セレクタゴトを確実に検出することができる。
上述した不正行為によるトータル時間と適正投入によるトータル時間との差は、本実施の形態において投入された30枚のように、メダルMの投入枚数が多くなるほど顕著となる傾向にあり、投入枚数の上限として設定されている53枚の投入の場合、両者の差は更に顕著なものとなる。したがって、基準時間と比較するトータル時間判定によるメダル通過判定プログラムは、メダル投入口36から投入されるメダルMの枚数が多いときほど有効である。
更に、得られた計測値(トータル時間)を、1回のメダルの通過判定終了後にRAM64からクリアすることなくそのまま格納しておくことも可能である。これにより、例えば30枚のメダルMが投入されたときのトータル時間を複数得ることができ、これらのデータを相互に比較することによって、得られたデータの間で殆ど差がない、すなわちほぼ同じトータル時間が連続して計測されたときには、セレクタ50に対する不正行為の発生を認識することができるので、不正行為の検知精度を高めることができる。
また、30枚のメダルMが投入されたときのトータル時間が複数得られたときに、例えばその中の1つのデータが、基準時間との比較または他のデータとの比較において、適正なメダルの投入と判定できないような場合、その1つのデータに基づき不正行為と判定しないようにしても良い。30枚のメダルMを投入した結果、偶発的に不正の投入と判定されるようなデータを得ることもあるので、複数のデータが得られたうちの、例えば1つがこのようなデータであるときには不正行為が行われたものと判定しないようにすることができる。
この適正なメダルの通過の判定に基づきMPU61において30枚のメダルの投入として認識されると、スロットマシン1の以後の通常の動作が開始される。例えば、MPU61から入出力ポート62を介して所定の信号が送信されて、全てのベットランプ24が点灯する(先頭のメダルM〜3枚目のメダルM)と共に、クレジット枚数表示部25に表示されている数値が加算され(4枚目のメダルM〜30枚目のメダルM)、サブ制御基板66を介してスピーカ21からメダルの投入に関する効果音が出力される。そして、スタートレバー37の操作によって遊技が開始される。
一方、メダル通過判定プログラムに基づき適正なメダルの投入ではないと認識された場合、MPU61はセレクタ50において不正が行われたものと判断して、入出力ポート62を介して外部集中端子板81(不正信号出力手段)からスロットマシン1に外部接続されていると共にスロットマシン1を監理するいわゆるホールコンピュータ(メインコンピュータ)に異常を知らせる信号を送信する。これにより、遊技場側では発生した異常を早期に認識して、セレクタゴトを迅速に発見することができる。また、遊技場のホールコンピュータに送信されるだけであるので、適正にメダルを投入したにもかかわらず、不正と判定されたような場合に、確認なしで遊技の進行が中断されるようなことは生じない。
あるいは、メダルMを適正に投入したときでも、その投入速度等によっては基準時間との比較において適正なメダルの投入ではないと判断されることもある。このような判定は、遊技の進行中に殆ど発生しないので、信号をホールコンピュータに送信したときに遊技の進行を中断するようにしても良い。
また、本実施の形態で投入される30枚のように、比較的多数のメダルMが一回に連続して投入された場合、MPU61は、その状態を知らせる信号をホールコンピュータに送信するようにしても良い。例えば、遊技者がメダル受け皿42等に貯留されているメダルMを掴み取ってメダル投入口36から投入する場合、掌の中でメダルMを一列に整列させてから投入することが多い。このときに、掌の中で整列させることができるメダルMの枚数はそれほど多くなく、30枚のような比較的多数のメダルMを掌の中で整列させて投入することは困難なことが多い。したがって、このような比較的多数のメダルMが一回に連続して投入されたことを遊技場側が認識することによって、セレクタゴトに対する意識を高めることができる。
更に、MPU61において不正行為の発生を認識した場合、エラー報知にかかる信号を入出力ポート62を介してサブ制御基板66に出力し、サブ制御基板66から上部ランプ28、スピーカ21および表示用制御基板67を介してLCD22にエラーの発生を報知するような強行な処理を行わせることも可能である。これにより、不正の発生を早期に開示できるのでセレクタゴトに迅速に対応することができるだけでなく、不正行為そのものの抑止力とすることができる。
上記構成を有するスロットマシン1によれば、メダル投入口36から投入されたメダルMがメダル通路52を通過するときに検出信号発信手段50の第1投入メダル通過検出センサ55aの光路の遮蔽が開始されてから、所定枚数後のメダルMがメダル通路52を通過するときに第2投入メダル通過検出センサ55bの光路の遮蔽状態が終了するまでのトータル時間が、トータル時間計測タイマ65によって計測されると共に、各投入メダル通過検出センサ55a、55bからの検出信号の出力に基づいて通過メダル数がメダル数カウンタ68によってカウントされる。
このようにトータル時間が計測されると共に、通過メダル数がカウントされると、MPU61ではメダル通過判定プログラムを実行することにより、計測されたトータル時間をメダル数カウンタ68のカウント値に対応してROM63に予め設定されている基準時間と比較し、トータル時間が基準時間以上であるときに、所定枚数のメダルMがメダル通路52を通過したものと判定することから、適正に投入されたメダルMの通過だけを確実に認識することができる。
一方、トータル時間が基準時間未満であるときにはセレクタ50において不正行為が行われたものと判定することができる。
したがって、例えば従来のセレクタ50を備えたスロットマシン1において課題となっていた先端側に発光体を有する特殊な器具を用いた不正行為の場合、発光体から照射される光の点滅は極めて短時間のうちに繰り返されることから、トータル時間計測タイマ65によってトータル時間を計測し、その計測値としてのトータル時間を基準時間と比較すると、トータル時間は基準時間未満となることから、セレクタ50に対する不正行為と判定し、このような不正行為を確実に検出することができる。
このように不正行為によるトータル時間と適正投入によるトータル時間との差は、メダル数カウンタ68にカウントされたメダルMの枚数が多いときほど顕著となるので、トータル時間による判定は、例えば上述の発光体による不正行為で頻繁に行われる、上限の投入枚数に対する検出信号発信手段50の誤認識を確実に検出することができる。
スロットマシン1の前面扉3が閉じた状態を示す斜視図である。 スロットマシン1の前面扉3が開いた状態を示す斜視図である。 セレクタ50の内部構造を示した図である。 スロットマシン1の電気的構成を説明するブロック図である。 メダル通路52における1枚のメダルの通過状態および各投入メダル通過検出センサ55a、55bの検出を示すタイミングチャートを示した説明図である。 従来技術を説明する図である。
1 スロットマシン1(遊技機)
12 基板収納ボックス
21 スピーカ
28 上部ランプ
36 メダル投入口(メダル投入部)
37 スタートレバー
41 メダル払出口
50 セレクタ
52 メダル通路(メダル通路部)
55 検出信号発信手段
55a 第1投入メダル通過検出センサ
55b 第2投入メダル通過検出センサ
60 メイン制御基板
61 MPU(メダル通過判定部)
65 トータル時間計測タイマ(経過時間計測手段)
66 サブ制御基板
68 メダル数カウンタ(メダル数カウント手段)
81 外部集中端子板(不正信号発信手段)
M メダル

Claims (4)

  1. メダルが投入されるメダル投入部と、
    該メダル投入部に投入された前記メダルが通過するメダル通路部と、
    該メダル通路部に設けられメダルの通過を検出する第1投入メダル通過検出センサと、前記メダル通路部における前記第1投入メダル検出センサの下流に設けられメダルの通過を検出する第2投入メダル通過検出センサと、を有する投入メダル検出部と、
    前記第1投入メダル通過検出センサ及び前記第2投入メダル検出センサにより通過が検出されたメダル枚数をカウントするメダル数カウント手段と、
    該メダル数カウント手段によりカウントされる複数枚数のメダルであって予め定められた数のメダルが前記第1投入メダル検出センサ及び前記第2投入メダル検出センサを通過する場合に、前記予め定められた数のメダルの内の最初のメダルが前記第1投入メダル検出センサに達してから、前記予め定められた数のメダルのうち最後のメダルが前記第2投入メダル検出センサを通過し終えるまでの時間をトータル時間として計測する経過時間計測手段と、
    前記予め定められた数のメダルのカウント値に対応して、該予め定められた数のメダルの内の最初のメダルが前記第1投入メダル通過検出センサに達してから、前記予め定められた数のメダルの内の最後のメダルが第2投入メダル検出センサを通過し終えるまでの時間を予め定められた基準トータル時間として記憶した基準トータル時間記憶手段と、
    前記計測されたトータル時間を、前記基準トータル時間記憶手段に記憶された前記カウント値に対応する基準トータル時間と比較するトータル時間比較手段と、
    前記トータル時間が前記基準トータル時間以上のときには前記メダルが前記メダル通路部を適正に通過したものと判定し、前記トータル時間が前記基準トータル時間未満のときには異常と判定するメダル通過判定部と、
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. メダルが投入されるメダル投入部と、
    該メダル投入部に投入された前記メダルが通過するメダル通路部と、
    該メダル通路部に設けられメダルの通過を検出する第1投入メダル通過検出センサと、 前記メダル通路部における前記第1投入メダル検出センサの下流に設けられメダルの通過を検出する第2投入メダル通過検出センサと、を有する投入メダル検出部と、
    前記第1投入メダル通過検出センサ及び前記第2投入メダル検出センサにより通過が検出されたメダル枚数をカウントするメダル数カウント手段と、
    該メダル数カウント手段によりカウントされる複数枚数のメダルであって予め定められた数のメダルが前記第1投入メダル検出センサ及び前記第2投入メダル検出センサを通過する場合に、前記予め定められた数のメダルの内の最初のメダルが前記第1投入メダル検出センサに達してから、前記予め定められた数のメダルのうち最後のメダルが前記第2投入メダル検出センサを通過し終えるまでの時間をトータル時間として計測する経過時間計測手段と、
    前記経過時間計測手段で計測された前記トータル時間を複数個記憶し、該複数個のトータル時間を相互に比較するトータル時間比較手段と、
    前記比較された複数個のトータル時間の相互差が、ほぼ同じ場合には異常と判定し、前記相互差がほぼ同じでない場合には前記メダルが前記メダル通路部を適正に通過したものと判定するメダル通過判定部と、
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  3. 前記メダル通過判定部は、前記トータル時間の相互差がほぼ同じであるということが複数回得られた場合、異常と判定することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記投入メダル検出部は、メダルの通過を検出し検出信号を出力する第1検出信号発生手段と、該第1検出信号発生手段よりも下流側に位置してメダルの通過を検出し検出信号を出力する第2検出信号発生手段と、を有し、
    前記経過時間計測手段は、前記メダルの通過過程で前記第1検出信号発信手段によって最初の検出信号が出力されてから、前記トータル時間を計測する前記予め定められた枚数のメダルの前記メダル検出部の通過過程で前記第2検出信号発信手段によって最後に通過するメダルの検出信号が出力されるまでの経過時間を計測することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
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