JP6172890B2 - 遊技媒体検出装置及び遊技媒体検出方法 - Google Patents

遊技媒体検出装置及び遊技媒体検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、メダルまたは遊技球といった遊技媒体の投入を偽装する不正行為による遊技媒体の誤検出を防止可能な遊技媒体検出装置及び遊技媒体検出方法に関する。
従来より、回胴遊技機などの遊技機には、有価価値を持つメダルが投入されると、そのメダルに応じて遊技者が遊技できる回数などを決定するために、投入されたメダルを識別するメダル識別装置が搭載されている。このようなメダル識別装置では、例えば、メダル識別装置内のメダルの通路に沿って、メダルが通過したことを検知する光学センサが設けられる。光学センサは、例えば、発光ダイオードなどの発光素子と、フォトダイオードなどの受光素子とを有し、その発光素子と受光素子とが通路を挟んで対向し、発光素子からの光が受光素子に達するように設置される。そのため、メダルが発光素子と受光素子の間を通る瞬間だけ、メダルによって発光素子からの光が遮られ、その結果として受光素子により検知される受光量が低下することで、光学センサはメダルが通過したことを検知できる。また、弾球遊技機においても、入賞口に入った遊技球を検知するために、遊技球の通路を挟んで対向するように配置された発光素子と受光素子とを有する光学センサが用いられる。
また、発光素子と受光素子との間に異物を差し入れて、受光素子が発光素子からの光を検知できないようにして、メダルまたは遊技球といった遊技媒体の通過を偽装する不正行為が知られている。このような不正行為を防止するために、発光素子を所定の間隔で明滅させ、受光素子では、発光素子が点灯していることを検知した回数をカウントすることで遊技媒体を検出する遊技媒体検出装置も提案されている。
さらに、近年、複数の発光ダイオードを有する不正治具を入賞口に近づけて遊技球が入賞口を通過したこと、またはそのような不正治具をメダル識別装置内に挿入してメダル識別装置にメダルを投入したことを偽装する不正行為が問題となっている。このような不正治具では、不正行為者がその不正治具の手元側のスイッチを操作することにより、各発光ダイオードを、遊技媒体検出装置の発光素子の発光間隔と同程度の間隔で順番に明滅させることができる。これにより、この不正治具は、遊技媒体検出装置にメダルあるいは遊技球が通過したと誤認識させる。
そこでこのような不正行為を防止するために、センサの投光素子点灯時に、これと同期制御される受光部が受光しているか否かを判定する第1判定部と、センサの投光素子消灯時に受光部が受光していないか否かを判定する第2判定部とを備え、第1及び第2判定部により複数回の適正な受光/遮光であると判定された時、受光信号を出力する一方、第2判定部により投光素子消灯時に受光部が受光していると判定された時、次のタイミングで投光素子を点灯させないようにした投入メダル選別装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2005−270621号公報
しかし、特許文献1に開示された技術でも、投光素子の発光タイミングと同期して、不正治具の発光ダイオードを明滅させると、メダルの投入を偽装する不正行為を完全に防止することができないおそれがあった。
そこで、本発明は、遊技媒体の通過を偽装する不正行為による遊技媒体の誤検出を防止可能な遊技媒体検出装置を提供することを目的とする。
本発明の一つの形態として、遊技媒体検出装置が提供される。この遊技媒体検出装置は、所定の周期で可変なパルス幅を持つパルス光を出力する発光部と、発光部と遊技媒体が通過する通路を挟んで対向するように配置され、検知した光に応じた信号を出力する受光部と、発光部が発するパルス光のパルス幅及び発光強度の少なくとも一方を設定し、設定されたパルス幅及び発光強度を持つパルス光を発光部に出力させ、かつ、受光部からの信号に応じて受光部が検知した光がパルス光か否か判定し、第1の所定数のパルス光を連続して検知しなかった後に第2の所定数のパルス光を検出すると通路を遊技媒体が通過したと判定する制御回路とを有する。そして制御回路は、第1の所定数のパルス光を連続して検知しなかった後にパルス光が検出される度に、その検出されたパルス光に後続する第3の所定数のパルス光を変調する。
この遊技媒体検出装置において、制御回路は、発光部からのパルス光が検出されなくなるか、または第1の所定数のパルス光を連続して検知しなかった後にパルス光が検出される度に乱数を発生させ、第3の所定数のパルス光のそれぞれのパルス幅または発光強度の組み合わせを規定する複数の第1の発光パターンの中から、発生させた乱数に応じて何れかの発光パターンを選択し、選択した発光パターンに応じて第3の所定数のパルス光のパルス幅または発光強度を設定することが好ましい。
この場合において、制御回路は、受光部が第1の所定数のパルス光を連続して検知しなかった後に検出された第2の所定数のパルス光のパルス幅のうちの少なくとも一つが制御回路が設定した第2の所定数のパルス光のパルス幅と異なる場合、次に受光部が第1の所定数のパルス光を連続して検知しなかった後にパルス光を検出したときの第3の所定数のパルス光のパルス幅または発光強度を、複数の第1の発光パターンの何れとも異なるように設定することが好ましい。
さらに制御回路は、受光部が第1の所定数のパルス光を連続して検知しなかった後に検出された第2の所定数のパルス光のパルス幅のうちの少なくとも一つが制御回路が設定したその第2の所定数のパルス光のパルス幅と異なる場合、第3の所定数のパルス光のそれぞれのパルス幅または発光強度の組み合わせを規定し、かつ、複数の第1の発光パターンの何れとも異なる発光パターンを含む複数の第2の発光パターンのなかから選択した発光パターンに従って、次に受光部が第1の所定数のパルス光を連続して検知しなかった後にパルス光を検出したときの第3の所定数のパルス光のパルス幅または発光強度を設定することが好ましい。
また、複数の第2の発光パターンのうちの少なくとも一つは、複数の第1の発光パターンの何れにも規定されていないパルス幅を第3の所定数のパルス光の何れかについて規定することが好ましい。
さらに、第2の発光パターンの数は第1の発光パターンの数よりも多いことが好ましい。
また制御回路は、受光部が第1の所定数のパルス光を連続して検知しなかった後に検出された第2の所定数のパルス光のパルス幅のうちの少なくとも一つが制御回路が設定したその第2の所定数のパルス光のパルス幅と異なる場合、不正行為が行われたことを表す信号を出力することが好ましい。
本発明の他の形態によれば、所定の周期で可変なパルス幅を持つパルス光を出力する発光部と、発光部と遊技媒体が通過する通路を挟んで対向するように配置され、検知した光に応じた信号を出力する受光部とを有する遊技媒体検出装置における遊技媒体検出方法が提供される。この遊技媒体検出方法は、パルス光のパルス幅及び発光強度の少なくとも一方を設定し、設定されたパルス幅及び発光強度を持つパルス光を発光部に出力させるステップと、受光部からの信号に応じて受光部が検知した光がパルス光か否か判定し、第1の所定数のパルス光を連続して検知しなかった後に第2の所定数のパルス光を検出すると通路を遊技媒体が通過したと判定するステップと、第1の所定数のパルス光を連続して検知しなかった後にパルス光が検出される度に、検出されたパルス光に後続する第3の所定数のパルス光のそれぞれのパルス幅または発光強度の組み合わせを規定する複数の第1の発光パターンの中から何れかの発光パターンを選択するステップと、第1の所定数のパルス光を連続して検知しなかった後に検出されたパルス光に後続する第3の所定数のパルス光を、選択した発光パターンに応じて変調するステップと、受光部が第1の所定数のパルス光を連続して検知しなかった後に検出された第2の所定数のパルス光のパルス幅のうちの少なくとも一つがその第2の所定数のパルス光のパルス幅と異なる場合、次に受光部が第1の所定数のパルス光を連続して検知しなかった後にパルス光を検出したときの第3の所定数のパルス光のパルス幅または発光強度を、複数の第1の発光パターンの何れとも異なるように設定するステップとを含む。
本発明に係る遊技媒体検出装置は、遊技媒体の通過を偽装する不正行為による遊技媒体の誤検出を防止できるという効果を奏する。
本発明の遊技媒体検出装置の一例であるメダル識別装置の概略上面図である。 メダル識別装置の概略背面図である。 撮像部のカバーを外したときのメダル識別装置の概略背面図である。 図1のAA’で示された断面を矢印の方向から見た、メダル識別装置の概略断面図である。 図2のBB’で示された断面を矢印の方向から見た、メダル識別装置の概略断面図である。 メダル識別装置の回路ブロック図である。 メダルの位置と発光素子の発するパルス光及び受光素子の検知出力との関係を表すシーケンス図である。 (a)は、受光素子がパルス光を検知できなくなったときのパルス幅の組み合わせを表す発光パターンの一例を示す図であり、(b)は、受光素子が再びパルス光を検知できるようになったときのパルス幅の組み合わせを表す発光パターンの一例を示す図である。 組み合わせテーブルの一例を示す図である。 (a)〜(c)は、それぞれ、受光素子による検出結果が異常となる場合の例を示す図である。 不正行為の実施が疑われる場合に使用される組み合わせテーブルの一例を示す図である。 制御回路により実行される遊技媒体検出処理の動作フローチャートである。 制御回路により実行される遊技媒体検出処理の動作フローチャートである。 本発明の一つの実施形態に係る遊技媒体検出装置を備えた回胴遊技機の概略斜視図である。 前面パネルを開いた状態における、本発明の一つの実施形態に係る遊技媒体検出装置を備えた回胴遊技機の概略斜視図である。 回胴遊技機の回路ブロック図である。 (a)及び(b)は、それぞれ、遊技球を検出するように構成された、他の実施形態による遊技媒体検出装置を異なる方向から見た概略斜視図であり、(c)は、遊技媒体検出装置内に配置された制御基板の概略斜視図である。 図17(a)〜(c)に示した遊技媒体検出装置を備えた弾球遊技機の概略斜視図である。 遊技機システムの概略構成図である。
以下、図を参照しつつ、本発明の一つの実施形態による遊技媒体検出装置について説明する。この遊技媒体検出装置は、メダルまたは遊技球といった遊技媒体が通る通路を挟んで互いに対向するように設置された発光素子と受光素子とを有し、所定の周期で発光素子から可変なパルス幅を持つパルス光を出力させ、受光素子でそのパルス光を検出する。そしてこの遊技媒体検出装置は、連続する第1の所定数のパルス光を検出できなくなり、その後に連続する第2の所定数のパルス光を検出し、検知した各パルス光のパルス幅が同じタイミングで発光している発光素子のパルス光のパルス幅と略一致していると、遊技媒体が発光素子と受光素子の間を通過したと判定する。そしてこの遊技媒体検出装置は、発光素子からのパルス光が検出できなくなる度、あるいは、一定期間パルス光が検出されなかった後にパルス光を検出できるようになる度に、その後に続く連続する第3の所定数のパルス光のパルス幅の組み合わせをランダムに変更して、不正治具の光源の明滅で遊技媒体の通過を偽装されても、遊技媒体の誤検出を防ぐ。なお、本実施形態では、第1及び第2の所定数は3であり、第3の所定数は2である。
図1は、本発明の遊技媒体検出装置の一例であるメダル識別装置1の概略平面図であり、図2は、メダル識別装置1の概略背面図である。図3は、撮像部(後述)のカバーを外したときのメダル識別装置1の概略背面図である。図4は、図1のAA’で示された断面を矢印の方向から見た、メダル識別装置1の概略断面図である。図5は、図2のBB’で示された断面を矢印の方向から見た、メダル識別装置1の概略断面図である。また図6は、メダル識別装置1の回路ブロック図である。
メダル識別装置1は、筺体2と、発光素子3と、受光素子4と、制御基板5とを有する。発光素子3、受光素子4及び制御基板5は、筺体2内に収容されている。そして発光素子3及び受光素子4は、制御基板5と信号線を介して接続されている。なお、制御基板5は、筺体2の外部に設置されていてもよい。さらに制御基板5は、メダル識別装置1が搭載される遊技機の主制御回路(図示せず)と信号線を介して接続され、その主制御回路へ、遊技媒体の一例であるメダルを検知したことを表す信号または不正行為を検知したことを表す信号を出力する。
筺体2は、例えば、図1に示されたu軸の方向が、回胴遊技機の前面と略平行となり、かつ図2に示されたw軸の方向が、回胴遊技機の縦方向と略平行となるように、回胴遊技機に取り付けられる。そこで、以下では、便宜上、u方向を幅方向と呼び、w方向を高さ方向と呼ぶ。また、図1に示されたv軸の方向を奥行き方向と呼ぶ。
図1に示されるように、筺体2の上面には、メダル投入口2aが形成されている。メダル投入口2aは、筺体2の幅方向に沿って、メダルの直径に所定のオフセット(例えば、1mm〜2mm)を加えた長さを持ち、筺体2の奥行き方向に、メダルの厚さに所定のオフセット(例えば、0.5mm〜1mm)を加えた長さを持つ。
図3及び図4に示されるように、筺体2は、メダルが流下する通路6をその内部に形成するとともに、発光素子3及び受光素子4を収容する。そのために、筺体2は、例えば、樹脂を成型することにより所望の形状となるように形成された複数の部品を組み合わせることにより構成される。あるいは、筺体2は、鉄、アルミニウム、銅などの金属により形成されてもよく、あるいは、金属により形成された部品と樹脂により形成された部品とが組み合わされていてもよい。
筺体2内に形成された通路6は、筺体2の上端側では高さ方向に沿って形成され、途中で筺体2の幅方向に沿って湾曲した後、右下方へ向けて斜めに形成されている。そして通路6の上端はメダル投入口2aと直結し、一方通路6の下端は、筺体2の右端に形成されたメダル排出口2bと直結されている。そのため、メダル投入口2aから投入されたメダルは、矢印で示されるように、通路6に沿って筺体2内を流下した後、筺体2の右側のメダル排出口2bからメダル識別装置1の外に排出される。
通路6は、メダルがスムーズに流下可能なように、筺体2の幅方向及び高さ方向に沿って、メダルの直径に所定のオフセット(例えば、1mm〜2mm)を加えた長さを持ち、筺体2の奥行き方向に沿って、メダルの厚さに所定のオフセット(例えば、0.5mm〜1mm)を加えた長さを持つ。
なお、通路6の側面には、メダルとの接触面積を減らすために、メダルの流下方向の沿って複数の溝が形成されていてもよい。
図4及び図5に示されるように、通路6の湾曲部の下方には、後述するように、発光素子3と受光素子4とが通路6を挟んで対向するように設置されている。また発光素子3と受光素子4とは、複数のメダルが互いに接しながら通路6を流下する場合でも、個々のメダルを識別できるように、例えば、通路6の床面からメダルの直径の1/5〜1/3の高さ、あるいはメダルの直径の2/3〜4/5の高さの位置に設置されることが好ましい。
発光素子3は、例えば、所定の波長を持つ光(例えば、赤外光)を発する発光ダイオードを有し、制御基板5から電力供給されている間発光する。本実施形態では、制御基板5は、発光素子3に対して所定の周期ごとに、あるパルス幅だけ電力供給する。そしてそのパルス幅は可変となっている。そのため、発光素子3は所定の周期ごとに可変なパルス幅を持つパルス光を発する。なお、所定の周期は、例えば、メダルが発光素子3と受光素子4の間を通過する間に複数回から十数回のパルス光が発せられる周期に設定される。
一方、受光素子4は、例えば、フォトダイオードと、フォトダイオードから出力された、検知光量に応じた電流を電圧に変換する電流−電圧変換回路と、その電流−電圧変換回路から出力された電圧を所定の基準電圧と比較するコンパレータとを有する。そして受光素子4は、検出した光量がその基準電圧に対応する光量よりも大きいときに相対的に高い電圧となる信号を出力し、検知した光量がその基準電圧に対応する光量以下のときには相対的に低い電圧となる信号を出力する。受光素子4から出力された信号は制御基板5に入力される。なお、受光素子4の前面には、発光素子3が発する光の波長と同じ波長の光を透過させる光学フィルタ(例えば、赤外線透過フィルタ)が設置されてもよい。これにより、発光素子3以外の光源から発し、メダル識別装置1内に達した迷光を、受光素子4が誤って検知する可能性を低減できる。
上記のように、発光素子3と受光素子4とは、通路6を挟んで対向して設置されている。そのため、通路6をメダルMが流下して、発光素子3と受光素子4との間を横切っている間、発光素子3からのパルス光はメダルMに遮られ、受光素子4はそのパルス光を検知できない。そのため、メダルMが発光素子3と受光素子4との間を横切っている間、受光素子4は、相対的に低い電圧となる信号を出力する。
一方、発光素子3と受光素子4の間に何も存在しなければ、受光素子4は、発光素子3がパルス発光している間、相対的に高い電圧となる信号を出力する。
図6に示されるように、制御基板5は、制御回路51と、メモリ52と、駆動回路53とを有する。制御回路51は、例えば、プロセッサとその周辺回路とを有する。そして制御回路51は、受光素子4からの出力信号の電圧変化を解析することにより、パルス光を受光したか否か、及び、パルス光を受光している期間及びタイミングを求め、その結果に基づいて、メダル識別装置1に投入されたメダルを検知する。また制御回路51は、発光ダイオードを備えた不正治具を用いてメダルの投入を偽装する不正行為を防止するために、発光素子3が発するパルス光のパルス幅を制御する。そのために、制御回路51は、発光素子3を駆動する駆動回路53に対して発光素子3に電力供給するか否かを制御する制御信号を出力する。
メモリ52は、例えば、不揮発性の読み出し専用の半導体メモリと、揮発性の読み書き可能な半導体メモリとを有する。そしてメモリ52は、制御回路51で実行される遊技媒体検出処理のプログラム、及び、遊技媒体検出処理で用いられるパラメータ及び遊技媒体検出処理の途中で算出される様々な中間計算値などを記憶する。
駆動回路53は、制御回路51からの制御信号に応じて発光素子3に電力供給する。例えば、駆動回路53は、発光素子3と定電圧源Vccとの間に接続されたトランジスタTrを有し、トランジスタTrのベース端子に制御回路51からの制御信号が入力される。そして制御信号が相対的に高い電圧を持ち、トランジスタTrがONになっている間、定電圧源Vccから発光素子3に電力供給されて発光素子3が発光する。一方、制御信号が相対的に低い電圧を持ち、トランジスタTrがOFFになっている間、トランジスタTrを電流が流れないので、発光素子3への電力供給が停止される。そして発光素子3は消灯する。
以下、制御回路51による、メダルの検出及び不正行為の検出に関する処理について説明する。
図7は、メダルの位置と発光素子3の発するパルス光及び受光素子4の検知出力との関係を表すシーケンス図である。
図7において、横軸は時間を表す。区間700は、メダルが発光素子3と受光素子4とを結ぶ線よりもメダル投入口2a側に位置している場合に対応し、区間701は、メダルが発光素子3と受光素子4との間に位置している場合に対応する。そして区間702は、メダルが発光素子3と受光素子4とを結ぶ線よりもメダル排出口2b側に位置している場合に対応する。
グラフ710は、発光素子3の明滅を表しており、グラフ710がONに相当する期間、制御回路51から駆動回路53をONにする制御信号が出力されて発光素子3がパルス光を発し、グラフ710がOFFに相当する期間、制御回路51から駆動回路53をOFFにする制御信号が出力されて発光素子3は消灯している。またグラフ720は、受光素子4による出力信号を表しており、グラフ720がONに相当する期間、受光素子4が光を検知し、相対的に高い電圧を出力している。さらにグラフ730は、制御回路51によるメダルの検知状態を表す。グラフ730がONとなっている期間、制御回路51は、発光素子3と受光素子4の間にある物体を検知している。そして制御回路51は、一旦検知状態がONとなってから、検知状態がOFFに戻ったときに、遊技機の主制御回路へメダルを検知したことを表す信号を出力する。なお、検知状態を表すフラグは、メモリ52に記憶され、検知状態が変わる度に制御回路51はそのフラグの値を最新の検知状態を表す値に書き換える。
区間700では、制御回路51は、発光素子3に一定周期で同じ基準パルス幅を持つパルス光を出力させる。そしてパルス光はメダルにより遮られないので、受光素子4による出力信号も、パルス光が発せられるタイミングで、基準パルス幅とほぼ等しい期間、ONとなる。
その後、区間701となり、メダルによって発光素子3からのパルス光が遮られると、受光素子4は、そのパルス光を検知できなくなる。例えば、メダルが発光素子3と受光素子4の間に流下してきてから最初にパルス光が発せられた時刻t1以降、発光素子3からパルス光が出力されているにもかかわらず、受光素子4からの出力信号はOFFのままとなる。この場合、制御回路51は、検知できなかったパルス光711以後の二つのパルス光712、713のパルス幅の組み合わせを規定する発光パターンをランダムに変更する。そして連続する3個のパルス光711〜713が出力されている間、受光素子4が光を検知しないと、制御回路51は、何らかの物体が発光素子3と受光素子4の間に位置すると判定し、検知状態をONにする。また連続する3個のパルス光711〜713が出力された後の時刻t2において、制御回路51は、パルス光のパルス幅の決定に利用される乱数を発生させる。
なお、制御回路51は、パルス光713の後、発光素子3に再び基準パルス幅を持つパルス光を出力させる。
その後、メダルが発光素子3と受光素子4の間を通り過ぎた状態に対応する区間702となると、受光素子4は、再び発光素子3からのパルス光を検出できるようになる。そしてメダル通過後において最初に発したパルス光714が受光素子4において検知されると、制御回路51は、時刻t2にて発生させた乱数に従って、パルス光714以後の二つのパルス光715、716のパルス幅の組み合わせを規定する発光パターンをランダムに変更する。そして制御回路51は、受光素子4の出力信号がONとなっている期間の長さが、パルス光714〜716のパルス幅とそれぞれ一致していると、メダルが通路6を通過したと判定する。そして検知状態がOFFに戻り、制御回路51は主制御回路へメダルを検知したことを表す信号を出力する。また制御回路51は、連続する3個のパルス光714〜716が出力された後の時刻t3において、パルス光のパルス幅の決定に利用される乱数を発生させる。
図8(a)は、受光素子4がパルス光を検知できなかったときに未検出のパルス光に後続する所定個のパルス光のパルス幅の組み合わせを規定する発光パターンの一例を示す図である。本実施形態では、未検出のパルス光に後続する二つのパルス光のパルス幅を変調する。図8(a)において横軸は時間を表す。そしてパターンA及びパターンBは、それぞれ、一つの発光パターンを表す。パターンAでは、図7に示したパルス光712、713に相当する二つのパルス光のパルス幅は、それぞれ、基準パルス幅Pの1/2、1/4に設定される。一方、パターンBでは、その二つのパルス光のパルス幅は、それぞれ、基準パルス幅Pの1/4、1/2に設定される。
同様に、図8(b)は、受光素子4が再びパルス光を検知できるようになったときに最初に検出されたパルス光に後続する所定個のパルス幅の組み合わせを規定する発光パターンの一例を示す図である。図8(b)において横軸は時間を表す。そしてパターンC及びパターンDは、それぞれ、一つの発光パターンを表す。パターンCでは、図7に示したパルス光715、716に相当する二つのパルス光のパルス幅は、それぞれ、基準パルス幅Pの1/2、1/4に設定される。一方、パターンDでは、その二つのパルス光のパルス幅は、それぞれ、基準パルス幅Pの1/4、1/2に設定される。
メモリ52は、それぞれの発光パターンを表す識別番号と、選択される発光パターンを決定するために利用される代表値とを関連付けた組み合わせテーブルを記憶する。
図9は、組み合わせテーブルの一例を示す。組み合わせテーブル900には、左端から順に代表値、パルス光未検出時の発光パターンの識別番号、パルス光再検出時の発光パターンの識別番号を表す。各発光パターンの識別番号A〜Dは、それぞれ、図8(a)または図8(b)に示された発光パターンA〜Dに対応する。
制御回路51は、利用する発光パターンを決定する際、自身が発生させた乱数を代表値が取り得る値の範囲で正規化し、その正規化された乱数に最も近い代表値を決定する。そして制御回路51は、決定した代表値に対応する発光パターンを選択する。例えば、制御回路51は、図7に示された時刻t2において発生させた乱数の正規化値が、各代表値のうちの'4'に最も近い場合、制御回路51は、発光パターンとして、代表値'4'に対応する発光パターンB及び発光パターンDを選択する。そして時刻t2以降では、最初にパルス幅の変調が行われるのは、受光素子4がパルス光を再検出するときなので、発光パターンDに従って、再検出されたパルス光に後続する二つのパルス光のパルス幅を調整する。
その後、制御回路51は、図7に示された時刻t3において発生させた乱数の正規化値が、各代表値のうちの'1'に最も近い場合、制御回路51は、発光パターンとして、代表値'1'に対応する発光パターンA及び発光パターンCを選択する。そして時刻t3以降では、最初にパルス幅の変調が行われるのは、通路6を次に流下するメダルが発光素子3からのパルス光を遮ったときなので、制御回路51は、発光パターンAに従って未検出のパルス光に後続する二つのパルス光のパルス幅を調整する。
なお、制御回路51は、例えば、線形合同法あるいは線形フィードバックシフトレジスタといった擬似乱数発生法に従って乱数を発生させればよい。
このように、このメダル識別装置1は、発光パターンをランダムに変更し、その発光パターン通りに受光素子4がパルス光を検知しないとメダルを検知しないので、不正治具の光源を明滅させてメダルの投入を偽装する不正行為が成功する確率を著しく低減させることができる。
さらに制御回路51は、不正行為の実施が疑われる場合に、通常に用いられる発光パターンとは異なる発光パターンを用いるようにしてもよい。
まず、どのような場合に不正行為の実施が疑われるかを説明するために、受光素子4による検知結果が異常となる想定し得る様々なケースについて説明する。
図10(a)〜図10(c)は、それぞれ、受光素子4による検出結果が異常となるケースを示す。図10(a)〜図10(c)のそれぞれについて、横軸は時間を表す。また上側に示されたパターンは発光素子3の発光パターンを表し、下側に示されたパターンは受光素子4の出力信号の時間変化を表す。
図10(a)に示された例では、発光パターン1001に示されるように、一定周期で発光素子3がパルス光を発しても、受光素子4からの出力信号1002は常にOFFとなっており、受光素子4が光を検知していない状態が継続していることを表している。この場合、発光素子3と受光素子4との間に何らかの異物が挿入されているか、メダルが詰まっているために発光素子3からのパルス光が遮られていると推定される。
また、図10(b)に示された例では、発光パターン1011とは異なる周期、及び各パルス光のパルス幅とは異なる時間長だけ受光素子4からの出力信号1012がONとなっている。あるいは、点線で示された出力信号1013のように、受光素子4からの出力信号が常にONとなっている。この場合、受光素子4は、メダル識別装置1内に達した迷光を検知している可能性が高い。
これに対し、図10(c)に示された例では、発光パターン1021とは同一の周期で受光素子4からの出力信号1022もONとなっているが、個々のパルス光のパルス幅と受光素子4が光を検知している期間の長さが異なっている。特にこの例では、発光素子3が発した2番目と3番目のパルス光と、受光素子4が検知した2番目のパルス光と3番目のパルス光の順序が入れ替わっているだけである。このような状態は、発光素子3からの光を遮り、かつ、発光素子3とは別の光源を人為的に明滅させない限り生じない。したがって、この場合には、メダルの投入を偽装する不正行為が実施されたと推定される。
そこで制御回路51は、受光素子4からの出力信号を解析して、発光素子3の発光周期と同一の周期で受光素子4が光を検知し、かつ、個々の検知期間が発光素子3のパルス光のパルス幅と異なっている場合に、不正行為が行われたと判定し、通常時に用いられる発光パターンとは異なる発光パターンを用いる。例えば、制御回路51は、不正行為検知時に使用される複数の発光パターンの中から一つの発光パターンを選択して利用する。なお、不正行為検知時用の発光パターンの数は、不正行為者に発光パターンを突き止められ難くするよう、通常時の発光パターンの数よりも多いことが好ましい。
なお、制御回路51は、図10(a)または図10(b)に示された場合に相当すると判定したときには、何らかの異常が生じたことを表す信号を遊技機の主制御回路へ出力してもよい。
図11は、不正行為の実施が疑われる場合に使用される組み合わせテーブルの一例を示す。組み合わせテーブル1100には、左端から順に代表値、パルス光未検出時に変調対象となる二つのパルス光のパルス幅、パルス光再検出時に変調対象となる二つのパルス光のパルス幅を表す。なお、この例では、パルス幅は、基準パルス幅Pに対する比で表されている。この例では、通常時には使用されないパルス幅(3/4)Pも利用される。
制御回路51は、不正行為の実施が疑われると判定された場合も、通常時と同様に、自身が発生させた乱数を代表値が取り得る値の範囲で正規化し、その正規化された乱数に最も近い代表値を決定する。そして制御回路51は、決定した代表値に対応する発光パターンを選択する。例えば、制御回路51は、図7に示された時刻t2において発生させた乱数の正規化値が、各代表値のうちの'5'に最も近い場合、制御回路51は、受光素子4がパルス光を再検出すると、再検出されたパルス光に後続する二つのパルス光のパルス幅を、それぞれ基準パルス幅Pの(3/4)及び基準パルス幅Pの(1/4)に設定する。
このように、不正行為の実施が疑われる場合には、通常時とは異なる発光パターンで発光素子を明滅させるので、メダル識別装置1は、光源を備えた不正治具を用いた不正行為が行われても、メダルの投入を誤検知する確率を非常に小さくすることができる。
図12及び図13は、制御回路51により実行される遊技媒体検出処理の動作フローチャートである。
制御回路51は、発光素子3に、基準パルス幅を持つパルス光を出力させる(ステップS101)。そして制御回路51は、メモリ52に記憶されている検知状態フラグが物体を検出中の状態を表す値か否か判定する(ステップS102)。なお、検知状態フラグは、初期設定では物体を検出していないことを表す値を持つ。検知状態フラグが物体を検出していない状態を表す値である場合(ステップS102−No)、制御回路51は、受光素子4からの出力信号を参照して、パルス光を検知したか否か判定する(ステップS103)。なお、制御回路51は、受光素子4からの出力信号がONである区間の長さを計測し、その区間の長さが基準パルス幅と略一致し、かつ、パルス光が出力されているタイミングと出力信号がONになっているタイミングが同一とみなせる程度のずれである場合、発光素子3からのパルス光を受光素子4にて検知したと判定する。
パルス光が検知されている場合(ステップS103−Yes)、制御回路51は、発光素子3と受光素子4の間に物体は無いと判断し、ステップS101〜S103の処理を繰り返す。
一方、パルス光を検知できなかった場合(ステップS103−No)、制御回路51は、後続する二つのパルス光のパルス幅を選択された発光パターンに応じて変調し、発光素子3に順次そのパルス光を出力させる(ステップS104)。そして制御回路51は、その二つのパルス光が出力されている間に受光素子4が光を検知したか否か判定する(ステップS105)。受光素子4が光を検知していなければ(ステップS105−No)、制御回路51は、メダルが発光素子3からのパルス光を遮っている可能性があると判定する。そして制御回路51は、検知状態フラグの値を物体を検出中の状態を表す値に書き換える(ステップS106)。一方、受光素子4が光を検知していれば(ステップS105−Yes)、制御回路51は、ステップS103でパルス光が検知されなかったのは、メダルが発光素子3からのパルス光を遮ったことによるものではないと判定する。
ステップS106の後、あるいは、ステップS105にて受光素子4が光を検知している場合、制御回路51は、乱数を発生させ、その乱数に基づいて通常用の複数の発光パターンの中から一つの発光パターンを選択する(ステップS107)。その後、制御回路51は、ステップS101以降の処理を繰り返す。
一方、ステップS102にて、検知状態フラグが物体を検出している状態を表す値である場合(ステップS102−Yes)、図13に示されるように、制御回路51は、受光素子4からの出力信号を参照して、パルス光を検知したか否か判定する(ステップS108)。パルス光を検知していなければ(ステップS108−No)、制御回路51は、物体が発光素子3からのパルス光を遮った状態が継続していると判定する。そして制御回路51は、ステップS101以降の処理を繰り返す。
一方、パルス光を検知できている場合(ステップS108−Yes)、制御回路51は、後続する二つのパルス光のパルス幅を選択された発光パターンに応じて変調し、発光素子3に順次そのパルス光を出力させる(ステップS109)。そして制御回路51は、その二つのパルス光が出力されている間に受光素子4が光を検知したか否か判定する(ステップS110)。二つのパルス光のうち、少なくとも一つのパルス光が検出されなかった場合(ステップS110−No)、制御回路51は、ステップS110でパルス光が検知されたのは、メダルの通過によるものではないと判定する。そして制御回路51は、ステップS107の発光パターン選択処理を実行し、その後、再度ステップS101から処理を繰り返す。
一方、二つのパルス光の両方が検出された場合(ステップS110−Yes)、制御回路51は、二つのパルス光のそれぞれについて、パルス光が検出された期間がそのパルス光のパルス幅と一致するか否か判定する(ステップS111)。
二つのパルス光の両方について、パルス光が検出された期間がそのパルス光のパルス幅と一致する場合(ステップS111−Yes)、制御回路51は、メダルが発光素子3と受光素子4の間を通過したと判定する。そして制御回路51は、メダルを検知したことを表す信号を遊技機の主制御回路へ出力する(ステップS112)。また制御回路51は、検知状態フラグの値を物体を検知していないことを表す値に戻す(ステップS113)。そして制御回路51は、ステップS107の発光パターン選択処理を実行し、その後、再度ステップS101から処理を繰り返す。
一方、二つのパルス光の少なくとも一方について、パルス光が検出された期間がそのパルス光のパルス幅と一致しない場合(ステップS111−No)、制御回路51は、光源を備えた不正治具を用いた不正行為が実施されたと判定する。そして制御回路51は、乱数を発生させ、その乱数に基づいて不正検知時用の複数の発光パターンの中から一つの発光パターンを選択する(ステップS114)。その後、制御回路51は、ステップS101以降の処理を繰り返す。
なお、制御回路51は、ステップS114の不正検知時用の発光パターン選択処理とともに、あるいは、不正検知時用の発光パターン選択処理の代わりに、不正行為が行われたことを表す信号を遊技機の主制御回路へ通知してもよい。
また、制御回路51は、ステップS111において、二つのパルス光の両方についてパルス光が検出された期間がそのパルス光のパルス幅と一致しない場合に限り、ステップS114の不正検知時用の発光パターン選択処理、または不正行為を通知する処理を実行してもよい。この場合において、二つのパルス光の一方についてのみ、パルス光が検出された期間がそのパルス光のパルス幅と一致しなければ、制御回路51は、メダルを検知したとも、不正行為が行われたとも判定せず、単にステップS107の発光パターン選択処理を実行してもよい。
さらに、制御回路51は、一旦不正行為が実施されたと判定した後は、遊技機の主制御回路からリセット信号を受け取るまで、ステップS107においても不正検知時用の発光パターンの中から利用する発光パターンを選択するようにしてもよい。
さらに、制御回路51は、ステップS105にて受光素子4が光を検知した場合、及び、ステップS110にて受光素子4が光を検知できなかった場合、何らかの異常が生じた可能性がある。そこで制御回路51は、異常な事態の発生回数を記録する異常発生カウンタをメモリ52に記憶させてもよい。この場合、メダル識別装置1が起動されると、異常発生カウンタは0にリセットされる。そして制御回路51は、ステップS105にて受光素子4が光を検知する度に、異常発生カウンタを1インクリメントする。同様に、制御回路51は、ステップS110にて受光素子4が光を検知できなかった度に、異常発生カウンタを1インクリメントする。そして制御回路51は、異常発生カウンタの値が所定の閾値(例えば、5)以上となったとき、異常が発生したことを表す信号を遊技機の主制御回路へ通知してもよい。
以上に説明してきたように、遊技媒体検出装置の一例であるメダル識別装置は、メダルが発光素子からのパルス光を遮る度、あるいは、メダルが発光素子と受光素子の間を通り過ぎる度に、複数のパルス光のパルス幅の組み合わせを表す発光パターンをランダムに変更する。そしてメダル識別装置は、受光素子による各パルス光の検知期間がその発光パターンと一致している場合に限り、メダルを検知したと判定する。これにより、光源を備えた不正治具にてメダルの投入を偽装する不正行為が行われても、光源の明滅を発光パターンと一致させることは困難であるため、このメダル識別装置は、そのような不正行為によるメダルの誤検出を防止できる。さらにこのメダル識別装置は、受光素子により検知されたパルス光のパターンと発光パターンとを比較することで、不正行為が実施されたか否かを判定できる。そのため、このメダル識別装置は、不正行為を通報できる。さらにこのメダル識別装置は、不正行為が実施された場合に限り、通常とは異なる発光パターンを用いるので、不正治具の光源の発光パターンを発光素子の発光パターンに一致させることをより困難とし、不正行為によるメダルの誤検出をより確実に防止できる。
なお、変形例によれば、制御回路51は、受光素子4がパルス光の検知に失敗してから所定数(例えば、2個)のパルス光が出力されるのに要する時間が経過したとき(図7における時刻t2)のみ、乱数を発生させ、その乱数に応じて発光素子3の発光パターンを変えてもよい。あるいは、制御回路51は、受光素子4がパルス光を再び検知できるようになってから所定数(例えば、2個)のパルス光が出力されるのに要する時間が経過したとき(図7における時刻t3)のみ、乱数を発生させ、その乱数に応じて発光素子3の発光パターンを変えてもよい。
また他の変形例によれば、制御回路51は、パルス光ごとに乱数を発生させ、その乱数に基づいてパルス光ごとにパルス幅を決定してもよい。例えば、制御回路51は、各パルスについて、乱数を0〜1の範囲で正規化し、その正規化した乱数を基準パルス幅に乗じたパルス幅としてもよい。
また、パルス光の未検出時またはパルス光の再検出時においてパルス幅を変調するパルス光の数(すなわち第3の所定数)は2でなくてもよい。変調されるパルス光の数は、1個のメダルが発光素子3と受光素子4の間を通り過ぎるまでの期間に発せられるパルス光の数、及び1個のメダルが通過してから次のメダルが発光素子3と受光素子4の間を遮るまでの期間に発せられるパルス光の数よりも少なく、かつ、1個以上であればよい。さらに、パルス光未検出時にパルス幅を変調するパルス光の数と、パルス光再検出時にパルス幅を変調するパルス光の数は異なっていてもよい。さらに、検知状態と判断するために必要な未検出パルス数(すなわち、第1の所定数)と、未検知状態と判断するために必要な検出パルス数(すなわち、第2の所定数)も、互いに異なっていてもよい。
さらに他の変形例によれば、制御回路51は、所定数のパルス光が連続して未検出となった後に検出されたパルス光に後続する所定数のパルス光についてのみ、変調してもよい。
さらに他の変形例によれば、制御回路51は、乱数を用いずに、複数の発光パターンの中から予め設定された順番に従って使用する発光パターンを選択してもよい。特に、発光パターンの数が多ければ、一定の順番に従って発光パターンを選択しても、不正行為者が正確にその発光パターンを突き止めることは困難である。
さらに他の変形例によれば、制御回路51は、不正行為の実施が疑われる場合、パルス幅の代わりに、あるいはパルス幅とともに、発光素子3の発光強度を変えてもよい。受光素子4が有するコンパレータに入力される電圧は、積分回路の出力のように、受光量の時間積分に応じて変化する。そして、発光素子3の発光強度が大きいほど、受光素子4の受光量も大きくなるので、結局、受光素子4からの出力信号がONとなる期間も長くなる。したがって、制御回路51は、出力信号がONとなっている期間の長さを計測することで、発光素子3の発光強度の変化を検知できる。なお、発光強度を変える度に、駆動回路53は、発光素子3と直列に接続された可変抵抗器を有し、発光素子3の発光強度に応じて制御回路51がその可変抵抗器の抵抗値を制御してもよい。あるいは、駆動回路53は、発光素子3に対して直列に、かつ、互いに並列に接続された抵抗器とスイッチング素子(例えば、トランジスタ)とを有してもよい。この場合、制御回路51がスイッチング素子のON/OFFを切り替えることで発光素子3に流れる電流量が変わるので、制御回路51は発光素子3の発光強度を調節できる。
図14は、本発明の実施形態または変形例によるメダル識別装置を備えた回胴遊技機100の概略斜視図である。また図15は、前面パネルを開いた状態における、回胴遊技機100の概略斜視図である。そして図16は、回胴遊技機100の回路ブロック図である。図14及び図15に示すように、回胴遊技機100は、遊技機本体である本体筺体101と、発光ドラム102a〜102cと、スタートレバー103と、ストップボタン104a〜104cと、前面パネル105とを有する。
また回胴遊技機100は、本体筺体101内に、前面パネル105の背面側に取り付けられたメダル識別装置106と、各種の制御回路などが収容された制御ボックス107と、主制御回路110からの制御信号に応じてメダルを一時貯留し、かつメダルを排出するためのメダル貯留・排出機構108を有する。
そして図16に示されるように、制御ボックス107内には、例えば、回胴遊技機100全体を制御する主制御回路110と、遊技の演出に関連する各部を制御する演出用制御回路111と、回胴遊技機100の各部に電力を供給する電源回路112などが収容されている。また発光ドラム102a〜102cの代わりに表示装置が設けられている場合には、制御ボックス107は、その表示装置を制御する表示制御回路(図示せず)を有していてもよい。また主制御回路110は、例えば、回胴遊技機100の各部に対する制御信号を生成するプロセッサと、回胴遊技機100の識別番号を含む各種の情報を記憶するメモリと、ローカルエリアネットワークに接続するための通信インターフェース回路とを有する。
前面パネル105の前面の中央上部には開口105aが形成されており、その開口105aを通じて、発光ドラム102a〜102cが視認可能になっている。また開口105aの下側の枠105bの上面には、メダルを投入するための開口105cが形成されており、この開口105cとメダル識別装置106の上面に設けられたメダル投入口とが一致するように、メダル識別装置106が配置されている。なお、メダル識別装置106のメダル排出口は、メダル貯留・排出機構108と接続されており、メダル識別装置106から排出されたメダルは、メダル貯留・排出機構108に回収される。
前面パネル105の下部には、下パネルとして、複数の発光ダイオードを含む装飾装置が設けられていてもよい。さらに、装飾装置の下方において、前面パネル105には、メダルを排出するためのメダル排出口105dが形成されている。そしてメダル排出口105dの下方には、排出されたメダルが落下することを防止するためのメダル受け皿105eが取り付けられている。また前面パネル105の左上端近傍及び右上端近傍にはスピーカ(図示せず)が取り付けられてもよい。
発光ドラム102a〜102cは、演出用制御回路111からの制御信号に応じて、本体筺体101の前面に対して略平行かつ略水平な回転軸(図示せず)を回転中心として、それぞれ、別個に回転可能となっている。各発光ドラム102a〜102cの表面は、それぞれ、回転方向に沿って複数の略同一幅を持つ領域に区切られ、領域ごとに様々な図柄が描かれている。なお、発光ドラム102a〜102cの代わりに、液晶ディスプレイなどの表示装置が、その表示画面が開口105aを介して視認可能なように設けられてもよい。この場合、表示装置は、表示制御回路からの制御信号に応じて、複数のドラムを模擬的に示した画像を表示画面に表示させてもよい。
スタートレバー103は、前面パネル105の枠105bの前面に向かって左側に設けられている。また、枠105bの前面略中央には、ストップボタン104a〜104cが設けられている。ストップボタン104a〜104cは、それぞれ、発光ドラム102a〜102cに対応する。
メダル識別装置106は、上記の実施形態または変形例による遊技媒体検出装置である。そしてメダルが開口105cを通じてメダル識別装置106のメダル投入口に投入されると、メダル識別装置106は、投入されたメダルを検知して、その旨を主制御回路110へ出力する。そして主制御回路110は、投入されたメダルに応じて、遊技の回数などを決定し、回胴遊技機100が遊技を開始することを許可する。その後に、スタートレバー103が操作されると、スタートレバー103が操作されたことを示す信号が主制御回路110へ伝達される。そして主制御回路110は、演出用制御回路111に、発光ドラム102a〜102cの回転を開始させる。また演出用制御回路111は、発光ドラム102a〜102cの回転中、遊技者の興趣を高めるために、発光ドラム102a〜102cが停止しているときとは異なる効果音をスピーカを通じて出力させたり、装飾装置の発光ダイオードを明滅させたりしてもよい。
その後、ストップスイッチ104a〜104cの何れかが押下されると、主制御回路110は、その押下されたスイッチから押下されたことを示す信号を受信し、その押下されたスイッチに対応する発光ドラムの回転を演出用制御回路111を介して停止させる。あるいは、主制御回路110は、発光ドラム102a〜102cのうち、回転を開始してから所定期間が経過するまでに、対応するストップスイッチが押下されなかった発光ドラムを、その所定期間経過後に、演出用制御回路111を介して停止させる。
そして全ての発光ドラムが停止した時点で、同一の図柄が全ての発光ドラムにわたって一列に並んでいると、主制御回路110は、その図柄に応じた所定枚数のメダルをメダル排出口を通じて排出する。またこの場合、演出用制御回路111は、ドラムの回転時及び同一の図柄が全ての発光ドラムにわたって一列に並ばなかったときとは異なる効果音をスピーカを介して出力し、装飾装置の発光ダイオードをその最大輝度で点灯させてもよい。
一方、メダル識別装置106は、メダルの投入を不正治具を用いて偽装する不正行為が行われたと判定した場合には、不正行為が行われたことを表す信号を主制御回路110へ通知する。そして主制御回路110は、例えば、回胴遊技機100が設置されたホールの管理システムへ、回胴遊技機100の識別番号とともに、不正行為が行われた旨を通知する。さらに主制御回路110は、回胴遊技機100が表示装置を有している場合、表示制御回路を介して、その表示装置へ警告メッセージを表示させてもよい。
なお、本発明による遊技媒体検出装置は、弾球遊技機において、遊技媒体の他の一例である遊技球を検出するために用いられてもよい。
図17(a)及び図17(b)は、遊技球を検出するように構成された、他の実施形態による遊技媒体検出装置を異なる方向から見た概略斜視図であり、図17(c)は、遊技媒体検出装置内に配置された制御基板の概略斜視図である。この遊技媒体検出装置10は、筺体11と、発光素子12と、受光素子13と、制御基板14とを有する。
筺体11は、直方体の一端に、コの字型の凹部が形成された形状を有している。そしてその凹部は、遊技球を通す遊技球通路11aである。そして遊技球通路11aを挟んで対向するように、筺体11には、投光用スリット11bと受光用スリット11cが形成されている。発光素子12は、その発光面が投光用スリット11bに面するように、筺体11内に配置され、これにより、発光素子12から発したパルス光の一部が投光用スリット11bを通って受光用スリット11cに達するようになっている。一方、受光素子13は、その受光面が受光用スリット11cに面するように筺体11内に配置され、これにより、受光用スリット11cに入射した発光素子12からのパルス光を検出できるようになっている。なお、発光素子12及び受光素子13は、それぞれ、上記のメダル識別装置が有する発光素子3及び受光素子4と同様の素子とすることができる。
なお、遊技球通路11aを通過する遊技球の端部近傍が投光用スリット11bと受光用スリット11cとを結ぶ線を横切るように、投光用スリット11bと受光用スリット11cは遊技球通路11aの端部近傍に形成されている。これにより、遊技媒体検出装置10は、複数の遊技球が連なって遊技球通路11aを通過しても、遊技球を一つずつ検出できる。
制御基板14は、発光素子12の発光パターンを制御するとともに、受光素子13からの出力信号を解析することで、遊技球通路11aを通過する遊技球を検知する。また制御基板14は、光源を備えた不正治具を用いた不正行為を検知する。そして制御基板14は、遊技機の主制御回路と接続するためのインターフェース141を介して、遊技球を検知したことを通知する信号、あるいは不正行為を検知したことを通知する信号を出力する。
なお、制御基板14の構成、及び制御基板14による発光パターンの制御、遊技球の検知及び不正検知の処理は、上記のメダル識別装置の制御基板5と同様であるので、その詳細についての説明は省略する。
図18は、図17(a)〜(c)に示した遊技媒体検出装置10を備えた弾球遊技機201の概略斜視図である。なお、弾球遊技機201も、図16の回路ブロック図に示された回路構成と同様の回路構成を有する。
図18に示すように、弾球遊技機201は、上部から中央部の大部分の領域に設けられた遊技盤202と、下部に配設された玉受け部203及び回転ハンドル204などで構成される。弾球遊技機201では、遊技者が回転ハンドル204を回動させると、弾球遊技機201に内蔵された発射装置が、一定の発射間隔で、その回転角に応じた発射速度で遊技球を発射する。発射された遊技球は、遊技盤202の側方に設けられたレール205に沿って上方へ移動し、遊技盤202上に設けられた多数の障害釘206の間を落下する。そして、その落下する遊技球が入賞口207に入ると、すなわち、入賞すると、その入賞口に設けられた遊技媒体検出装置10によって遊技球が検出される。そして遊技媒体検出装置10から、遊技球を検出したことが主制御回路(図示せず)に通知されると、主制御回路からの指示に応じて、所定個数の遊技球が遊技盤202の背面に設置された賞球払出装置(図示せず)を通じて玉受け部203へ払い出される。さらに、遊技盤202の略中央部に配設された表示装置208は、入賞の有無などに応じて様々に変化する遊技情報を遊技者に表示する。
また遊技媒体検出装置10は、光源を備えた不正治具によって遊技球が入賞したことを偽装する不正行為を検出すると、その旨を表す信号を主制御回路へ通知する。そして主制御回路は、例えば、弾球遊技機201が設置されたホールの管理システムへ、弾球遊技機201の識別番号とともに、不正行為が行われた旨を通知する。あるいは、主制御回路は、表示制御回路(図示せず)を介して表示装置208に警告メッセージを表示させてもよい。
以下、本発明の実施形態または変形例による遊技媒体検出装置を備えた遊技機を有する遊技機システムについて説明する。
図19は遊技機システム300の概略構成図である。遊技機システム300は、遊技機301と、遊技店管理装置302と、遊技機管理データベース303と、管理装置304と、遊技店管理データベース305とを有する。このうち、遊技機301、遊技店管理装置302及び遊技機管理データベース303は、遊技店ごとに設置され、例えば、公衆通信回線または専用通信回線を通じて管理センタに配置された管理装置304と接続される。
各遊技店内では、少なくとも一台の遊技機301が、例えば、イーサネット(登録商標)などで構築されるローカルエリアネットワークを介して遊技店管理装置302と接続され、互いに通信可能となっている。さらにこのローカルエリアネットワークには、貸し出した遊技球の数などを管理する遊技媒体貸出装置、遊技者が獲得した遊技球の数を計数する計数機、遊技球を貸し出す貸出機などが接続されていてもよい。
また、遊技店管理装置302と遊技機管理データベース303とは、例えば、ピアツーピアの通信回線により互いに接続されている。
遊技機301は、例えば、図14〜図16に示した回胴遊技機または図18に示した弾球遊技機であり、上記の実施形態またはその変形例による遊技媒体検出装置311を有する。
遊技機301の主制御回路312は、遊技媒体検出装置311から不正行為が行われたことを示す信号を受信すると、その遊技機の識別番号とともに、不正行為が行われたことを示す信号を遊技店管理装置302へ通知する。また主制御回路312は、一定周期ごとに、あるいは、故障発生を検知した時、若しくは不正行為を検知した時といった特定のイベントが発生したときに、遊技機301の状態を表す各種の情報を、遊技機301の識別情報とともに遊技店管理装置302へ通知する。
遊技店管理装置302は、第1の管理装置の一例であり、例えば、いわゆるコンピュータと、そのコンピュータに接続された表示装置及びキーボードといった入力装置によって構成され、遊技店内に設置された各遊技機301を管理する。例えば、遊技店管理装置302は、遊技機301から通知された各種の情報を、その遊技機301の識別情報とともに、遊技機管理データベース303に記憶させる。また遊技店管理装置302は、故障が発生したことを表す信号または不正行為を検知したことを表す信号を何れかの遊技機301から受け取ったとき、表示装置に遊技機301の識別情報とともに、故障の発生または不正行為の検知を知らせるメッセージを表示装置に表示させる。さらに、遊技店管理装置302は、遊技機301から不正行為が行われたことを示す信号を受け取ると、その信号に、遊技店の識別番号及び遊技機の識別番号を付加して、管理装置304へ転送する。
このように、当業者は、本発明の範囲内で、実施される形態に合わせて様々な変更を行うことができる。
1 メダル識別装置(遊技媒体検出装置)
2 筺体
2a メダル投入口
2b メダル排出口
3 発光素子
4 受光素子
5 制御基板
51 制御回路
52 メモリ
53 駆動回路
6 通路
10 遊技媒体検出装置
11 筺体
11a 遊技球通路
11b 投光用スリット
11c 受光用スリット
12 発光素子
13 受光素子
14 制御基板
100 回胴遊技機
101 本体筺体
102a〜102c 回転ドラム
103 スタートレバー
104a〜104c ストップボタン
105 前面パネル
106 メダル識別装置
107 制御ボックス
108 メダル貯留・排出機構
110 主制御回路
111 演出用制御回路
112 電源回路
201 弾球遊技機
202 遊技盤
203 玉受け部
204 回転ハンドル
205 レール
206 障害釘
207 入賞口
208 表示装置
300 遊技機システム
301 遊技機
302 遊技店管理装置
303 遊技機管理データベース
304 管理装置
305 遊技店管理データベース
311 遊技媒体検出装置
312 主制御回路

Claims (6)

  1. 所定の周期で可変なパルス幅を持つパルス光を出力する発光部と、
    前記発光部と遊技媒体が通過する通路を挟んで対向するように配置され、検知した光に応じた信号を出力する受光部と、
    前記パルス光のパルス幅及び発光強度の少なくとも一方を設定し、該設定されたパルス幅及び発光強度を持つ前記パルス光を前記発光部に出力させ、かつ、前記信号に応じて前記受光部が検知した光が前記パルス光か否か判定し、第1の所定数の前記パルス光を連続して検知しなかった後に第2の所定数の前記パルス光を検出すると前記通路を遊技媒体が通過したと判定する制御回路とを有し、
    前記制御回路は、
    前記パルス光が検出されなくなるか、または前記第1の所定数の前記パルス光を連続して検知しなかった後に前記パルス光が検出される度に乱数を発生させ、該検出されたパルス光に後続する第3の所定数のパルス光のそれぞれのパルス幅または発光強度の組み合わせを規定する複数の第1の発光パターンの中から、前記乱数に応じて何れかの発光パターンを選択し、選択した発光パターンに応じて前記第3の所定数のパルス光のパルス幅または発光強度を設定し、
    前記受光部が前記第1の所定数の前記パルス光を連続して検知しなかった後に検出された前記第2の所定数の前記パルス光のパルス幅のうちの少なくとも一つが前記制御回路が設定した当該第2の所定数の前記パルス光のパルス幅と異なる場合、次に前記受光部が前記第1の所定数のパルス光を連続して検知しなかった後にパルス光を検出したときの前記第3の所定数のパルス光のパルス幅または発光強度を、前記複数の第1の発光パターンの何れとも異なるように設定する、
    遊技媒体検出装置。
  2. 所定の周期で可変なパルス幅を持つパルス光を出力する発光部と、
    前記発光部と遊技媒体が通過する通路を挟んで対向するように配置され、検知した光に応じた信号を出力する受光部と、
    前記パルス光のパルス幅及び発光強度の少なくとも一方を設定し、該設定されたパルス幅及び発光強度を持つ前記パルス光を前記発光部に出力させ、かつ、前記信号に応じて前記受光部が検知した光が前記パルス光か否か判定し、第1の所定数の前記パルス光を連続して検知しなかった後に第2の所定数の前記パルス光を検出すると前記通路を遊技媒体が通過したと判定する制御回路とを有し、
    前記制御回路は、
    前記パルス光が検出されなくなるか、または前記第1の所定数の前記パルス光を連続して検知しなかった後に前記パルス光が検出される度に乱数を発生させ、該検出されたパルス光に後続する第3の所定数のパルス光のそれぞれのパルス幅または発光強度の組み合わせを規定する複数の第1の発光パターンの中から、前記乱数に応じて何れかの発光パターンを選択し、選択した発光パターンに応じて前記第3の所定数のパルス光のパルス幅または発光強度を設定し、
    記受光部が前記第1の所定数の前記パルス光を連続して検知しなかった後に検出された前記第2の所定数の前記パルス光のパルス幅のうちの少なくとも一つが前記制御回路が設定した当該第2の所定数の前記パルス光のパルス幅と異なる場合、前記第3の所定数のパルス光のそれぞれのパルス幅または発光強度の組み合わせを規定し、かつ、前記複数の第1の発光パターンの何れとも異なる発光パターンを含む複数の第2の発光パターンのなかから選択した発光パターンに従って、次に前記受光部が前記第1の所定数のパルス光を連続して検知しなかった後に前記パルス光を検出したときの前記第3の所定数のパルス光のパルス幅または発光強度を設定する、遊技媒体検出装置。
  3. 前記複数の第2の発光パターンのうちの少なくとも一つは、前記複数の第1の発光パターンの何れにも規定されていないパルス幅を前記第3の所定数のパルス光の何れかについて規定する、請求項に記載の遊技媒体検出装置。
  4. 前記第2の発光パターンの数は前記第1の発光パターンの数よりも多い、請求項2または3に記載の遊技媒体検出装置。
  5. 前記制御回路は、前記受光部が前記第1の所定数の前記パルス光を連続して検知しなかった後に検出された前記第2の所定数の前記パルス光のパルス幅のうちの少なくとも一つが前記制御回路が設定した当該第2の所定数の前記パルス光のパルス幅と異なる場合、不正行為が行われたことを表す信号を出力する、請求項1〜の何れか一項に記載の遊技媒体検出装置。
  6. 所定の周期で可変なパルス幅を持つパルス光を出力する発光部と、前記発光部と遊技媒体が通過する通路を挟んで対向するように配置され、検知した光に応じた信号を出力する受光部とを有する遊技媒体検出装置における遊技媒体検出方法であって、
    前記パルス光のパルス幅及び発光強度の少なくとも一方を設定し、該設定されたパルス幅及び発光強度を持つ前記パルス光を前記発光部に出力させるステップと、
    前記信号に応じて前記受光部が検知した光が前記パルス光か否か判定し、第1の所定数の前記パルス光を連続して検知しなかった後に第2の所定数の前記パルス光を検出すると前記通路を遊技媒体が通過したと判定するステップと、
    前記第1の所定数の前記パルス光を連続して検知しなかった後に前記パルス光が検出される度に、該検出されたパルス光に後続する第3の所定数のパルス光のそれぞれのパルス幅または発光強度の組み合わせを規定する複数の第1の発光パターンの中から何れかの発光パターンを選択するステップと、
    前記第1の所定数の前記パルス光を連続して検知しなかった後に検出されたパルス光に後続する前記第3の所定数のパルス光を、前記選択した発光パターンに応じて変調するステップと、
    前記受光部が前記第1の所定数の前記パルス光を連続して検知しなかった後に検出された前記第2の所定数の前記パルス光のパルス幅のうちの少なくとも一つが当該第2の所定数の前記パルス光のパルス幅と異なる場合、次に前記受光部が前記第1の所定数のパルス光を連続して検知しなかった後にパルス光を検出したときの前記第3の所定数のパルス光のパルス幅または発光強度を、前記複数の第1の発光パターンの何れとも異なるように設定するステップと、
    を含む遊技媒体検出方法。
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