JP6323021B2 - 物体検知センサ及び遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、発光素子から発した光を受光素子で検出できたか否かにより、被検知物体を検知する物体検知センサ、及びそのような物体検知センサを有する遊技機に関する。
従来より、発光素子から発した光を受光素子で検出できたか否かにより、被検知物体を検知する物体検知センサが利用されている。このような物体検知センサは、例えば、遊技機において、所定の場所を通過する遊技球を検知するために利用される。
例えば、特許文献1には、装置本体内に、発光素子と受光素子とが光学的に結合するよう収納され、被検出物体の通過の有無を無接点で検出する光結合装置が開示されている。この光結合装置では、装置本体を貫通して被検出物体を通過させるための通過孔が形成され、通過孔に発光素子からの光を受光素子に導くためのオプティカルガイドが設けられる。
しかしながら、特許文献1に開示された光結合装置では、発光素子からの光のうち、オプティカルガイドを通らない迷光が受光素子に達してしまい、被検出物体が通過孔を通過しているにもかかわらず、被検出物体を検知できないおそれがあった。
そこで、発光部から出射された光を効率よく受光部に入射させるために、基板上に対向配置される発光素子及び受光素子と、発光素子及び受光素子を封止する透光樹脂体に、遮光又は反射作用を備えた被覆部材を隙間なく被覆したフォトインタラプタが提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
実開平4−23151号公報 特開2007−59658号公報
しかし、特許文献2に開示されたフォトインタラプタは、被検知物体が通過する方向と略平行に基板が配置され、かつ、その基板上に設けられた発光素子及び受光素子が透光樹脂で覆われるだけでなく、さらに透光樹脂体全体が被覆部材で被覆されるため、小型化、特に、被検知物体が通過する方向の厚さを薄くすることが困難であった。
そこで、本発明は、小型化が可能で、かつ、発光素子からの迷光が受光素子に入射することを抑制可能な物体検知センサを提供することを目的とする。
本発明の一つの形態として、発光素子と受光素子とを有し、発光素子から発した光を受光素子で検知できないときに被検知物体を検知したことを表す信号を出力する物体検知センサが提供される。この物体検知センサは、被検知物体が通過する通過部が第1の端部側に形成される第1のケースであって、第1の端部の中心と第1の端部と対向する第1のケースの第2の端部の中心とを結ぶ中心線に対する一方の側の通過部の一端に第1のケースの内部から外部へ光が透過可能な第1のスリットが設けられ、かつ、中心線に対する他方の側の通過部の他の一端に、第1のケースの外部から内部へ光が透過可能な第2のスリットが設けられた第1のケースと、通過部よりも第2の端部側において第1のケース内に収容され、中心線に対する一方の側において、一方の面上に通過部へ光を発する発光面を向けて配置された発光素子と、中心線に対する他方の側において、一方の面上に通過部へ光を受光する受光面を向けて配置された受光素子とを有する基板と、基板の一方の面を覆い、基板とともに第1のケース内に収容され、かつ、発光素子の発光面と第1のスリットの間に設けられ、発光面から発した光を第1のスリットを通して通過部へ導く発光側導光部と、受光素子の受光面と第2のスリットの間に設けられ、発光側導光部から出射して通過部及び第2のスリットを通って入射した光を受光面に導く受光側導光部とを有し、発光素子から発した光が透過可能な部材で形成された第2のケースとを有する。そして第2のケースにおける、受光素子を挟んで基板と対向する位置に開口が形成され、かつその開口の通過部から遠い方に位置する第1のエッジが受光素子の受光面よりも第2の端部に近いことを特徴とする。
この物体検知センサにおいて、第2のケースの開口の第1のエッジにおける、基板と対向する第2のケースの面が受光素子の受光面に近づくにつれて基板から離れるテーパ状に形成されることが好ましい。
この場合において、テーパ状に形成された基板と対向する面の傾きは、発光面から発し、第2のケース内を伝搬する光がその面にて全反射するように設定されることが好ましい。
またこの物体検知センサにおいて、第1のケース内であって、中心線に沿って発光素子と受光素子の間に、通過部から発光素子の発光面及び受光素子の受光面よりも第2の端部側まで延伸され、かつ、発光素子から発した光に対して不透明な遮光壁が設けられることが好ましい。
この場合において、第2のケースの開口の第1のエッジは、遮光壁の第2の端部側の端部よりも第1の端部側に位置することが好ましい。
本発明の他の形態によれば、遊技機本体と、遊技機本体の前面に設けられ、その前面に沿って遊技球が流下可能な複数の経路の何れかに設けられる入賞装置と、発光素子と受光素子とを有し、入賞装置に遊技球が入ったことを、発光素子から発した光を受光素子で検知できないときに検知する物体検知センサと、遊技球を払い出す玉払い出し装置と、物体検知センサにより入賞装置に入った遊技球が検知されると、所定個数の遊技球を玉払い出し装置に払い出させる制御部とを有する遊技機が提供される。この遊技機において、物体検知センサは、上記の何れかの物体検知センサである。
本発明に係る物体検知センサは、小型化が可能で、かつ、発光素子からの迷光が受光素子に入射することを抑制できるという効果を奏する。
(a)は、本発明の一つの実施形態による物体検知センサを斜め上方から見た概略斜視図であり、(b)は、(a)に示された物体検知センサを斜め下方から見た概略斜視図である。 図1に示された物体検知センサの部品展開図である。 図1に示された物体検知センサの透過平面図である。 図3における矢印AA’で示される線における物体検知センサの側面断面図である。 (a)は、発光素子からの光の伝搬経路を示す透過平面図であり、(b)は、発光素子からの光の伝搬経路を示す透過側面図である。 内側ケースに開口が形成されていない場合における、発光素子からの光の伝搬経路を示す透過側面図である。 本発明の実施形態または変形例による物体検知センサが組み込まれた弾球遊技機の概略斜視図である。
以下、図を参照しつつ、本発明の一つの実施形態による物体検知センサについて説明する。この物体検知センサは、遊技球といった被検知物体を光を用いて検知するものである。そしてこの物体検知センサは、発光素子及び受光素子を収容するケースの一部を、発光素子からの光を被検知物体が通過する通過孔へ導き、かつ、通過孔を経由したその光を受光素子へ導く導光部と一体形成することで薄型化する。さらに、この物体検知センサは、導光部を通らずにケースの部材内を伝搬する迷光が受光素子へ達しないように、受光素子の近傍において、ケースに開口を設ける。
図1(a)は、本発明の一つの実施形態による物体検知センサを斜め上方から見た概略斜視図であり、図1(b)は、図1(a)に示された物体検知センサを斜め下方から見た概略斜視図である。また図2は、図1に示された物体検知センサの部品展開図である。さらに、図3は、図1に示された物体検知センサの透過平面図である。
物体検知センサ1は、基板2と、発光素子3と、受光素子4と、内側ケース5(第2のケース)と、外側ケース6(第1のケース)とを有する。そして物体検知センサ1は、発光素子3から発した光を、内側ケース5と一体形成された発光側導光部5aによって外側ケース6の表面から裏面へ貫通するように形成された通過孔6aへ導き、通過孔6aを経由した光を受光側導光部5bによって受光素子4に導く。そして物体検知センサ1では、通過孔6aを被検知物体が通過すると、受光素子4が、発光素子3からの光が検知できなくなるので、物体検知センサ1は、受光素子4が検知した光の光量が所定の閾値未満になると、被検知物体を検知したことを表す信号を出力する。
なお、以下では、説明の便宜上、通過孔6aが形成された側の端部を先端(第1の端部)と呼び、先端と対向する側の端部を後端(第2の端部)と呼ぶ。
基板2は、例えば、FR4といった、不透明な誘電体で板状に形成される。基板2は、外側ケース6の後端側に、通過孔6aを被検知物体が通過する方向に対して略直交するように収容される。そして基板2上に、発光素子3及び受光素子4と、発光素子3及び受光素子4を制御し、かつ、受光素子4が検知した光の光量が所定の閾値未満になると、被検知物体を検知したことを表す出力信号を生成する回路(図示せず)が配置される。
本実施形態では、少なくとも、発光素子3及び受光素子4は、基板2の同一面上に配置される。なお、以下では、説明の便宜上、発光素子3及び受光素子4が配置される側の基板2の面を、基板2の表面と呼び、反対側の面を基板2の裏面と呼ぶ。
さらに、後端側、すなわち、通過孔6aから遠い側の基板2の端部には、物体検知センサ1を他の回路(図示せず)と接続するためのケーブルを接続するための接続コネクタ2aが設けられる。
一方、先端側、すなわち、通過孔6aに面する側の基板2の端部には、発光素子3と受光素子4の間に、先端の中点と後端の中点とを結ぶ中心線(図3に示される線300)に沿って、外側ケース6の内部に形成される遮光壁6eを挿入するための溝2bが形成される。
発光素子3は、例えば、近赤外光といった、所定の波長を持つ光を発する発光ダイオードであり、基板2の先端側、かつ、中心線300よりも基板2の一方の側において基板2の表面に配置される。さらに、発光素子3の発光面3aが、基板2の表面に対して略垂直となり、かつ、通過孔6aと対向するように配置される。したがって、発光素子3から発した光の大部分は、基板2の表面に沿って先端側に向かい、内側ケース5本体と一体的に形成される発光側導光部5aに入射する。
発光素子3は、例えば、図示しない制御回路から検知動作の実行開始を指示する検知開始信号を物体検知センサ1が受け取ってから、検知動作の実行を終了を指示する検知終了信号を受け取るまでの間、点灯を継続する。あるいは、発光素子3は、物体検知センサ1が、検知開始信号を受け取ってから、検知終了信号を受け取るまでの間、被検知物体が通過孔6aを通過するのに要する時間よりも短い所定の周期で点灯と消灯を繰り返してもよい。
受光素子4は、例えば、発光素子3から発する光に感度を持つフォトダイオードであり、基板2の先端側、かつ、中心線300に対して発光素子3が設けられた側とは反対側において基板2の表面に配置される。さらに、受光素子4の受光面4aが、基板2の表面に対して略垂直となり、かつ、通過孔6aと対向するように配置される。
物体検知センサ1が、検知開始信号を受け取ってから検知終了信号を受け取るまでの間、受光素子4が検知した光量が所定の閾値以上である場合、発光素子3からの光が受光素子4に入射しており、被検知物体は通過孔6aを通過していないと判断されるので、物体検知センサ1は、被検知物体を検知したことを表す信号を出力しない。一方、物体検知センサ1が、検知開始信号を受け取ってから検知終了信号を受け取るまでの間、受光素子4が検知した光量が所定の閾値未満となると、被検知物体が通過孔6aを通過することで発光素子3からの光が遮られたと判断されるので、物体検知センサ1は、被検知物体を検知したことを表す信号を接続コネクタ2aを介して出力する。なお、発光素子3が、所定の周期で点灯と消灯を繰り返している場合、発光素子3が点灯しているタイミングにおいて受光素子4が検知した光量が所定の閾値未満となると、物体検知センサ1は、被検知物体を検知したことを表す信号をコネクタソケット2aに接続されたコネクタ(図示せず)を介して出力するようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、発光素子3の発光面3aが、物体検知センサ1の先端よりも数度程度物体検知センサ1の発光素子3側の側面を向くように配置され、かつ、受光素子4の受光面4aが、物体検知センサ1の先端よりも数度程度物体検知センサ1の受光素子4側の側面を向くように配置される。これにより、発光素子3から発した光の一部が、内側ケース5と基板2内の空間を伝搬して受光素子4に達し難くなるので、被検知物体の検知漏れを抑制できる。
内側ケース5は、基板2の表面全体を覆うように形成される。また内側ケース5の先端側には、中心線300に対する一方の側において、発光素子3の発光面3aから通過孔6aの一端に形成されたスリット6bまで延伸される突起状の発光側導光部5aが形成される。さらに、内側ケース5の先端側には、中心線300に対する他方の側において、受光素子4の受光面4aから通過孔6aの他の一端に形成されたスリット6cまで延伸される突起状の受光側導光部5bが形成される。
一方、内側ケース5の後端側には、コネクタソケット2aに接続されたコネクタ(図示せず)を係止するための係止爪が設けられてもよい。
さらに、内側ケース5の側面には、内側ケース5を外側ケース6内に固定するための爪が設けられてもよい。
発光側導光部5a及び受光側導光部5bと内側ケース5の本体部分とは、例えば、射出成形により一体的に形成される。これにより、部品点数が少なくて済むので、物体検知センサ1の組み立てが容易になる。
発光側導光部5aの一端である入射面は、発光素子3の発光面3aと面している。また、発光側導光部5aの他端は、外側側面が先端に向けて細くなるようにテーパ状に形成されている。そしてそのテーパ状に形成された面と反対側に位置する出射面は、通過孔6aの一端に形成されたスリット6bと面する。そのため、発光素子3から発した光は、発光側導光部5a内を直進または全反射しつつ伝搬して、そのテーパ状に形成された面で反射された後、出射面からスリット6bを介して通過孔6aへ向けて出射される。なお、そのテーパ状の面の傾き及び出射面の傾きは、発光素子3から発した光が、そのテーパ状の面で全反射して出射面から出た後に、スリット6cを介して受光側導光部5bの入射面に入射するように調節される。
受光側導光部5bの一端である出射面は、受光素子4の受光面4aと面している。また、受光側導光部5bの他端は、外側側面が先端に向けて細くなるようにテーパ状に形成されている。そしてそのテーパ状に形成された面と反対側に位置する入射面は、通過孔6aの他の一端に形成されたスリット6cと面する。そのため、発光素子3から発し、発光側導光部5a及び通過孔6aを通って受光側導光部5bの入射面に入射した光は、そのテーパ状の面で全反射された後、受光側導光部5b内を直進または全反射しつつ伝搬して、出射面から受光素子4の受光面4aへ向けて出射する。なお、受光側導光部5bのテーパ状の面の傾き及び入射面の傾きは、発光素子3から発し、発光側導光部5a及び通過孔6aを通って受光側導光部5bの入射面に入射した光が、そのテーパ状の面で全反射して出射面へ向かうように調節される。
発光側導光部5a及び受光側導光部5bは、その内部を発光素子3から発した光が伝搬可能なように、発光素子3から発する光が透過可能な材料、例えば、光学樹脂で形成される。なお、発光側導光部5a及び受光側導光部5bを形成する材料の環境光に対する透過率は、発光素子3から発する光に対する透過率よりも低いことが好ましい。これにより、環境光が受光側導光部5bを通って受光素子4に達することが困難となる。
ここで、発光側導光部5a及び受光側導光部5bと一体的に形成される内側ケース5本体も、発光素子3から発する光が透過可能となる。そのため、発光素子3から発した光の一部は、発光側導光部5a及び受光側導光部5bを経由せずに、内側ケース5本体内を伝搬するか、内側ケース5と基板2との間の空間を伝搬する迷光となる。
そこで、そのような迷光が受光素子4の受光面4aに達しないように、内側ケース5の先端側にも、発光側導光部5aと受光側導光部5bの間に、外側ケース6に形成される遮光壁6eを挿入するための溝5cが形成される。
さらに、受光素子4を挟んで基板2と対向する位置において、内側ケース5には、開口5dが形成される。開口5dの後端側のエッジ5e(第1のエッジ)は、受光素子4の受光面4aよりも後端側に位置する。これにより、内側ケース5本体内を伝搬する迷光が受光素子4の受光面4aに達することが開口5dにより防止される。さらに、開口5dの後端側のエッジ5eは、外側ケース6に形成される遮光壁6eの後端よりも先端側に位置することが好ましい。これにより、遮光壁6eを迂回して内側ケース5本体内を伝搬する迷光が開口5dに遮られずに受光素子4の受光面4aに達することがより困難となる。
また、開口5dは、上方から開口5dを基板2に投影したときに、開口5d内に受光素子4が収まるように形成されることが好ましい。これにより、開口5d内に受光素子4の上端部分を挿入することが可能となり、基板2から内側ケース5の上面までの距離を短縮できるので、物体検知センサ1がより薄型化される。
図4は、図3における矢印AA’で示される線における物体検知センサの側面断面図である。開口5dの後端側のエッジ5eでは、内側ケース5の下面、すなわち、基板2に対向する側の面が、先端側、すなわち、受光面4aに近づくにつれて、内側ケース5の上面に近づくようにテーパ状に形成される。そしてこのテーパ部分の面取りの傾き(内側ケース5の上面に垂直な方向に対する角度)は、内側ケース5本体内を伝搬する迷光がそのテーパ部分によって全反射されて、内側ケース5の上方へ出射するように設定される。
本実施形態では、発光素子3から発した近赤外光に対する内側ケース5を形成する部材の屈折率は1.59であり、テーパ部分の面取りの傾きが39°以上であれば、内側ケース5本体内を基板2の表面と平行に直進する光は全反射する。そのため、本実施形態では、テーパ部分の面取りの傾きは45°に設定される。これにより、内側ケース5本体内をその上面と下面との間で全反射しつつ伝搬する迷光も、テーパ部分により全反射されて上方へ出射する。
なお、開口5dの後端側以外のエッジについても、内側ケース5の下面が、受光面4aに近づくにつれて内側ケース5の上面に近づくようにテーパ状に形成されることが好ましい。これにより、開口5dの後端以外から内側ケース5本体内を受光素子4の受光面4aへ向けて伝搬する迷光も、開口5dのエッジのテーパ部分で全反射して内側ケース5の上方へ出射するので、迷光が受光素子4に入射することがより防止される。
図5(a)は、発光素子からの光の伝搬経路を示す透過平面図であり、図5(b)は、発光素子からの光の伝搬経路を示す透過側面図である。
発光素子3が、例えば、発光ダイオードである場合、その放射特性は、発光面3aの正面方向が強くなる指向性を示すものの、発光素子3から発した光の一部は、迷光となって発光面3aの後方にも広がり、内側ケース5本体内に入射する。そして図5(a)の矢印501に示されるように、内側ケース5本体内を、その上面、下面または側面において全反射されつつ、内側ケース5の後端側から遮光壁6eを迂回して受光素子4へ向かう。
しかし、図5(b)の矢印502に示されるように、その迷光は、開口5dの後端側のエッジ5eのテーパ部分により上方へ向けて全反射され、内側ケース5の上面から出射する。この迷光は、外側ケース6の内側面により吸収または散乱されるので、受光素子4の受光面4aにはほとんど達しない。したがって、迷光が受光素子4の受光面4aに入射することが防止される。
図6は、参考として、内側ケース5に開口5dが形成されていない場合における、発光素子3からの光の伝搬経路を示す透過側面図である。この場合には、矢印601に示されるように、内側ケース5本体内を伝搬する迷光は、受光素子4の受光面4aの前面側まで達するので、受光面4aの前面側の何れかの面で反射されて受光面4aに入射するおそれがある。
このように、受光素子4近傍の開口5dの存在により、受光素子4の受光面4aに入射する迷光が少なくなることが分かる。
外側ケース6は、発光素子3から発する光及び環境光に対して不透明な材質、例えば、樹脂により形成される。そして外側ケース6は、基板2及び内側ケース5を通過孔6aよりも後端側に収容する。そのために、外側ケース6は、基板2及び内側ケース5が組み立てられた状態で、基板2及び内側ケース5の外周を覆うように形成される。また外側ケース6の後端には挿入口6dが形成されており、挿入口6dから基板2及び内側ケース5が外側ケース6内に挿入される。そのため、受光素子4の周囲は外側ケース6で覆われているので、環境光が直接受光素子4に入射することが防止される。
また上記のように、外側ケース6の先端側には、表面から裏面へ貫通するように、被検知物体が通過する通過部の一例である、円筒状の通過孔6aが形成される。そして通過孔6aの側面のうち、中心線300よりも発光素子3側の一端には、発光側導光部5aの出射面に面する位置に、スリット6bが形成され、発光側導光部5aから出射した光がスリット6bを通って通過孔6a内に達することが可能となっている。さらに、通過孔6aの側面のうち、中心線300よりも受光素子4側の一端には、受光側導光部5bの入射面に面する位置に、スリット6cが形成され、発光側導光部5aから通過孔6a内に入射した光がスリット6cを通って受光側導光部5bの入射面から入射することが可能となっている。
なお、被検知物体が通過する部分の形状は、円筒状の開口形状でなくてもよく、被検知物体が物体検知センサの近傍を通過する際に、発光側導光部5aから出射して受光側導光部5bに入射するまでの光の経路を確実に遮るように被検知物体を導ける形状であればよい。例えば、通過孔6aは、ロの字型の開口、または、先端側が開いたU字状またはコの字状に形成されてもよい。
さらに、外側ケース6の内部に、通過孔6aから後端側へ向けて、外側ケース6の上面から下面までに及ぶ遮光壁6eが形成される。この遮光壁6eは、発光素子3の発光面3a及び受光素子4の受光面4aよりも後端の近くにまで延伸される。そして遮光壁6eは、基板2に形成された溝2b及び内側ケース5に形成された溝5cに挿入される。したがって、遮光壁6eにより、発光素子3から発して基板2と内側ケース5に挟まれた空間を通る迷光が直接受光素子4の受光面4aに入射することが防止される。
以上に説明してきたように、この物体検知センサでは、内側ケースを発光側導光部及び受光側導光部と一体的に形成することで、発光側導光部及び受光側導光部を固定するための部材を配置するスペースを不要とし、物体検知センサを薄型化している。そして受光素子の近傍において、内側ケースに開口が形成され、その開口で内側ケース内を伝搬する迷光を内側ケースの外部へ出射させることで、この物体検知センサは、迷光が受光素子の受光面に達することを抑制し、その結果として、被検知物体の検知漏れを抑制できる。
なお、変形例によれば、内側ケース5の開口5d内に、発光素子3から発した光に対して不透明な部材が挿入されてもよい。この不透明な部材は、例えば、外側ケース6の一部とすることができる。この場合、内側ケース5内を伝搬する迷光は、開口5d内に挿入された部材により遮られるので、受光素子4の受光面4aに達することが防止される。この場合には、開口5dのエッジはテーパ状に形成されなくてもよい。
図7は、本発明の実施形態または変形例による物体検知センサを備えた弾球遊技機100の概略斜視図である。図7に示すように、弾球遊技機100は、上部から中央部の大部分の領域に設けられ、遊技機本体である遊技盤101と、遊技盤101の下方に配設された球受け部102と、ハンドルを備えた操作部103と、遊技盤101の略中央に設けられた表示装置104とを有する。
また遊技盤101の側方にはレール105が配設されている。また遊技盤101上には遊技球が流下する複数の経路を規定する多数の障害釘106及び何れかの経路上に少なくとも一つの入賞装置107が設けられている。そして各入賞装置107には、遊技球が入賞装置107に入ったことを検知するために、本発明の実施形態または変形例による物体検知センサ108が、その通過孔が入賞装置107に入った遊技球の経路上に位置するように配置される。
そして弾球遊技機100の背面には、例えば、弾球遊技機100全体を制御する主制御回路(図示せず)、及び、表示装置104及びスピーカ(図示せず)といった、遊技の演出に関連する各部を制御するサブ制御回路(図示せず)などが配置されている。
操作部103は、遊技者の操作によるハンドルの回動量に応じて図示しない発射装置より所定の力で遊技球を発射する。発射された遊技球は、レール105に沿って上方へ移動し、多数の障害釘106の間を落下する。そして遊技球が何れかの入賞装置107に入ったことを、物体検知センサ108により検知すると、遊技盤101の背面に設けられた主制御回路(図示せず)は、遊技球が入った入賞装置107に応じた所定個の遊技球を玉払い出し装置(図示せず)を介して球受け部102へ払い出す。
このように、当業者は、本発明の範囲内で、実施される形態に合わせて様々な変更を行うことができる。
1 物体検知センサ
2 基板
2a コネクタソケット
2b 溝
3 発光素子
3a 発光面
4 受光素子
4a 受光面
5 内側ケース(第2のケース)
5a 発光側導光部
5b 受光側導光部
5c 溝
5d 開口
5e 後端側エッジ
6 外側ケース(第1のケース)
6a 通過孔
6b スリット(第1のスリット)
6c スリット(第2のスリット)
6d 挿入口
6e 遮光壁
100 弾球遊技機
101 遊技盤
102 球受け部
103 操作部
104 表示装置
105 レール
106 障害釘
107 入賞装置
108 物体検知センサ

Claims (6)

  1. 発光素子と受光素子とを有し、前記発光素子から発した光を前記受光素子で検知できないときに被検知物体を検知したことを表す信号を出力する物体検知センサであって、
    前記被検知物体が通過する通過部が第1の端部側に形成される第1のケースであって、前記第1の端部の中心と前記第1の端部と対向する前記第1のケースの第2の端部の中心とを結ぶ中心線に対する一方の側の前記通過部の一端に前記第1のケースの内部から外部へ光が透過可能な第1のスリットが設けられ、かつ、前記中心線に対する他方の側の前記通過部の他の一端に、前記第1のケースの外部から内部へ光が透過可能な第2のスリットが設けられた第1のケースと、
    前記通過部よりも前記第2の端部側において前記第1のケース内に収容され、前記中心線に対する前記一方の側において、一方の面上に前記通過部へ光を発する発光面を向けて配置された前記発光素子と、前記中心線に対する前記他方の側において、前記一方の面上に前記通過部へ光を受光する受光面を向けて配置された前記受光素子とを有する基板と、
    前記基板の前記一方の面を覆い、前記基板とともに前記第1のケース内に収容され、かつ、前記発光素子の前記発光面と前記第1のスリットの間に設けられ、前記発光面から発した光を前記第1のスリットを通して前記通過部へ導く発光側導光部と、前記受光素子の前記受光面と前記第2のスリットの間に設けられ、前記発光側導光部から出射して前記通過部及び前記第2のスリットを通って入射した光を前記受光面に導く受光側導光部とを有し、前記発光素子から発した光が透過可能な部材で形成された第2のケースと、
    を有し、
    前記第2のケースにおける、前記受光素子を挟んで前記基板と対向する位置に開口が形成され、かつ該開口の前記通過部から遠い方に位置する第1の開口端が前記受光面よりも前記第2の端部に近いことを特徴とする物体検知センサ。
  2. 前記開口の前記第1の開口端は、前記基板と対向する前記第2のケースの面が前記受光面に近づくにつれて前記基板から離れるテーパ状に形成される、請求項1に記載の物体検知センサ。
  3. 前記テーパ状に形成された前記基板と対向する面の傾きは、前記発光面から発し、前記第2のケース内を伝搬する光が当該面にて全反射するように設定される、請求項2に記載の物体検知センサ。
  4. 前記第1のケース内であって、前記中心線に沿って前記発光素子と前記受光素子の間に、前記通過部から前記発光素子の前記発光面及び前記受光素子の前記受光面よりも前記第2の端部側まで延伸され、かつ、前記発光素子から発した光に対して不透明な遮光壁が設けられる、請求項1〜3の何れか一項に記載の物体検知センサ。
  5. 前記開口の前記第1の開口端は、前記遮光壁の前記第2の端部側の端部よりも前記第1の端部側に位置する、請求項4に記載の物体検知センサ。
  6. 遊技機本体と、
    前記遊技機本体の前面に設けられ、該前面に沿って遊技球が流下可能な複数の経路の何れかに設けられる入賞装置と、
    発光素子と受光素子とを有し、前記入賞装置に遊技球が入ったことを、前記発光素子から発した光を前記受光素子で検知できないときに検知する、請求項1〜5の何れか一項に記載の物体検知センサと、
    遊技球を払い出す玉払い出し装置と、
    前記物体検知センサにより前記入賞装置に入った遊技球が検知されると、所定個数の遊技球を前記玉払い出し装置に払い出させる制御部と、
    を有する遊技機。
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