JP2010201106A - 遊技機 - Google Patents

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Keisuke Nakajima
圭介 中島
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Abstract

【課題】遊技機のメダル投入口から異物を投入して行われる不正行為を直ちに発見することを可能にする。
【解決手段】メダル投入口25からメダル検出センサ56までのメダル通路57の任意の場所に設けられ、前記メダル投入口に投入したメダルが当接することにより回転する回転ローラ63と、前記回転ローラ63の回転方向を検出する回転方向検出手段と、前記回転ローラ63が正常な方向とは異なる方向に回転したことが検出されたことに基づき、遊技機の異常と判断する異常判別手段とを設ける。
【選択図】図5

Description

本発明はメダルやコインのような遊技媒体を利用して遊技を行う遊技機に係り、詳しくは投入口に投入される遊技媒体を、これと接触する回転ローラを用いて所定方向へ導くように構成した遊技機に関する。
スロットマシン、ルーレットゲーム装置、プッシャーゲーム装置等の遊技機では、メダルやコインといった遊技媒体(以下「メダル」と称する)を投入することで遊技が開始される。
この種の遊技機において、メダルの投入操作を円滑にするため、メダル投入口の喉部に回転ローラを設け、その順方向の回転力によりメダルを姿勢変化させながら投入口に案内する構造としたメダル案内装置が知られている(下記特許文献1)。
このメダル案内装置は、回転ローラの順方向の回転つまりメダル送り込み方向の回転だけを許容し、回転ローラの逆方向の回転についてはこれを阻止する構造となっている。これは投入口から異物を進入させて、その内部に配設された判別装置(セレクタ装置)に対して不正な行為が行われるのを防止するためである。
代表的な不正行為は、図14に示すように、不正行為者が遊技機のメダル投入口から俗に「クレマン君」と称される不正器具Fをメダルセレクタ900へ挿入し、その先端に設けた発光素子Fl、Flを順に発光させることにより、メダルの通過を擬似的に再現して2つのフォトセンサからなるメダル検出センサ901、902を誤作動させ、クレジットを短時間で大幅に増加させるものである。
回転ローラが順方向のみ回転可能で逆方向には回転しない構造であれば、上記不正器具Fの如き異物を投入口から進入させて判別装置を作動させたとしても、その異物を引き抜くことが不可能となるため、上記異物による不正行為を効果的に防止することが可能となる。
特開2007−082698号公報
しかしながら、回転ローラの順方向の回転を阻止する構造だけでは上記のような異物の進入による不正行為を防止できない場合がある。すなわち、差し込まれる異物は通常長い板状の不正器具であるため、この板状の不正器具に潤滑剤等を付着させておくと、たとえ回転ローラが回転阻止状態であっても回転ローラに対する摩擦力が小さくなるため、板状の不正器具をすべらせて引き抜くことが可能となる。このため容易に不正行為ができてしまう。しかも痕跡が残らない可能性があり、不正行為を発見する時期が遅れるという問題がある。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、メダル投入口から異物を投入して行われる不正行為を直ちに発見することができる遊技機を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。なお括弧内は実施形態中の対応要素を示すものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
(1)遊技媒体投入口(メダル投入口25)からメダル検出センサ(56)までの遊技媒体通路(メダル通路57)の任意の場所に設けられ、前記遊技媒体投入口に投入した遊技媒体が当接することにより回転する回転ローラ(回転ローラ63)と、
前記回転ローラの回転方向を検出する回転方向検出手段(回転方向検出センサ70)と、
前記回転方向検出手段により前記回転ローラが前記遊技媒体を流下させる正常な方向とは異なる方向に回転したことが検出されたことに基づき、前記遊技媒体通路への異物の挿入による異常と判断する異常判別手段(ステップS101)と、
を有することを特徴とする遊技機。
(2)前記異常判別手段は、前記回転ローラが正常な方向とは異なる方向に所定角度を超えて回転した場合に、前記異常と判断する、ことを特徴とする上記(1)に記載の遊技機。
(3)前記所定角度は、前記回転ローラの周面が前記遊技媒体の直径より長く移動する距離に相当する角度である、ことを特徴とする上記(2)に記載の遊技機。
(4)前記異常判別手段により前記異常と判断されたことに基づき、異常報知信号を出力する異常報知手段(ステップS102)を、さらに有することを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の遊技機。
本発明によれば、仮にメダル投入口からメダルセレクタ内に不正器具を侵入させて不正行為を行おうとしても、侵入させた不正器具を引き出す際に、回転ローラが逆方向に回転するため、不正器具による不正行為あったことが迅速に検出され、結果として不正を未然に防止することができる。また、回転ローラが逆方向に回転した場合でも、メダルの直径より長い距離に相当する所定角度を超えて回転した場合にのみ異常と判断するため、通常のメダル詰まりの除去に際して生じる回転ローラの逆回転であれば、特には異常報知は行われない。したがって、真に異常な不正行為が行われる場合のみ、その旨の警報を発することができる。
本発明に係る遊技機の外観を示す正面側の斜視図である。 本発明に係る遊技機の筐体内部の概略的な構成を示す図である。 本発明に係る遊技機の前面扉の背面側の概略的な構成を示す図である。 本発明に係る遊技機のメダルセレクタを示す図である。 本発明に係る遊技機のメダル通路とこれに設けられた回転ローラとの位置関係を示した図である。 本発明に係る遊技機のメダル通路を通過するメダルの方向と回転ローラの回転方向との関係を示した図である。 本発明に係る遊技機の回転方向検出センサの構成と回転ローラの回転方向を検出する原理の説明に供する図である。 本発明に係る遊技機の回転ローラの回転方向が逆方向の場合に異常を報知するフローチャートを示した図である。 本発明に係る遊技機の回転ローラとメダルとの摩擦を増大させる構成例を示したもので、(a)は表面を粗面化した構造を、(b)はフリクション層とした構造を、(c)はメダル通路に突起を設けた構造を示した図である。 (a)は投入口に異物を侵入する際の作用を示す図、(b)は投入口から異物を引き出す際の作用を示す図である。 従来のメダルセレクタの構成及び課題を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る回胴式遊技機の実施形態について詳細に説明する。
本実施形態における回胴式遊技機は、図1に示すように、前面側が開放された矩形状の筐体1と、その筐体1の前面側を覆う矩形状の前扉2とを備えている。
筐体1は木製で、左側板3および右側板4の上端同士および下端同士を上板5及び底板6で連結し、裏面側を背板7で覆うことにより、前側が開放された箱形に形成されている。
筐体1内には、図2に示すように、左右の側板3、4の間に金属製の中間棚8を渡してあり、この中間棚8上に横並びに3個の回胴9を並置した構造の回胴装置ユニット10が、着脱可能に取り付けてある。
各回胴9は、その外周に複数種類の図柄が表示された図柄配列帯を有しており、各回胴9の停止時の上記図柄の組み合せによって遊技結果を表示する。この各回胴9は、それぞれ図示してないパルスモータにより回転駆動され、上記図柄が変動表示可能となっている。
また筐体1の底板6には、投入されたメダルを貯留すると共に、メダル受け皿35(図1参照)にメダルを払い出し可能なメダル払出装置11が取り付けられている。このメダル払出装置11は、払い出し用のメダルを貯留するメダルホッパー12、このメダルホッパー12内のメダルを払い出すメダル払出装置本体13、メダルホッパー12から溢れたメダルをメダル補助収納庫14側に排出する余剰メダル排出口15等を備え、底板6上に着脱自在に装着されている。
さらに筐体1内には、電源基板が格納された電源基板ケース16、遊技に関する制御を司る主制御基板21を収容した主制御基板ケース17、出玉率に変化をもたらす回胴設定基板(操作基板)18、メダル払出装置11を駆動制御するメダル払出制御基板(図示はしていない)等が配設されている。
図1に示すように、前扉2には、遊技機のほぼ中央部に回胴視認部19を、またその上方に液晶画面視認部20を設けてある。
回胴視認部19内には、上記した回胴装置ユニット10の3個の回胴9が位置しており、遊技者側から視認し得るようになっている。また図面には示してないが、回胴視認部19には、ここを横および斜めに横断する形で計5本の入賞ラインが施されている。これらの入賞ラインは、単位遊技(1ゲーム)に対するメダルの投入枚数(賭け数)に応じてそれぞれ有効になる。この有効となった入賞ライン上で、3つの回胴9が停止した際の停止図柄の組み合わせが、当選した入賞役と一致した場合に入賞が確定し、上記停止図柄の組み合わせに応じた遊技価値が遊技者に付与される。
また、液晶画面視認部20内には液晶表示装置22(LCDユニット22)が位置しており、遊技者はこの液晶画面視認部20を介して液晶表示装置22の表示画面23を前側から視認可能となっている。この液晶表示装置22の表示画面23には、遊技に伴う演出が画像表示されると共に、過去の遊技の履歴、クレジット数、メダルの投入枚数、入賞による払い出し枚数等の遊技情報も表示される。
回胴視認部19の左右側には、LEDを内蔵し、光の装飾により遊技に伴う演出を現出する装飾ランプ部24が設けられている。
また液晶画面視認部20の下方の段部には、遊技に供する遊技媒体としてのメダルを投入するためのメダル投入口25を有するメダル投入装置38と、貯留装置(遊技機に投入されたメダル、または入賞によって獲得したメダルを貯留して、その貯留数を電磁的方法よって記憶可能とする機能を備えた装置)に貯留された範囲、すなわちクレジットされた範囲内で、メダルを最大枚数賭けで一度に擬似投入し得るMAXBETボタン27と、押した回数に応じて最大賭け枚数まで加算的に擬似投入し得る貯留メダル投入ボタン28と、クレジットされたメダルの精算を行う貯留メダル精算ボタン29とが設けられている。
さらにまた、回胴視認部19の下側に横長状に設けられた操作パネル部30には、メダル投入口25内に詰まったメダルを返却させるための返却ボタン26、回胴9の回転を一斉に開始させるための回胴回転始動レバー31、および各回胴9の回転を個別に停止させるための3個の回胴回転停止ボタン32等が設けられている。また操作パネル部30の右側には、鍵穴33が設けられている。この鍵穴33は前扉2を解錠するためのものであり、この穴に所定の鍵を差し込んで回すと、前扉2の錠装置における施錠機構のロックが解除される。
また操作パネル部30の下方には、遊技機をアピールするための装飾が施された装飾パネル部34が設けられている。装飾パネル部34の下方には、前扉2と一体的に装着された横長状のメダル受け皿35が設けられ、このメダル受け皿35には、上記メダル払出装置11から払い出されたメダルや返却されたメダルを前側に排出するためのメダル払出口36が開口している。また、前扉2の前面上部両側および前面下部両側には、遊技に伴う演出効果音を外部に出力する音響出力部としてのスピーカ37が設けられている。
次に、前扉2の背面側の構成について説明する。図3に示すように、前扉2の背面側の上部には、スピーカ37や装飾ランプ部24(図1参照)などの演出手段を制御する演出制御基板39、液晶表示装置22を駆動制御する液晶制御基板40などの基板が防護用ケースKに収納されて取り付けられている。
回胴視認部19の下方には、回胴回転停止ボタン32が操作された旨を検出したり、回胴回転停止ボタン32の内部のLED(図示せず)を発光させたりする回胴停止スイッチ基板41が配置されている。
回胴停止スイッチ基板41の下方には、貯留メダル精算ボタン29、貯留メダル投入ボタン28、MAXBETボタン27、回胴回転始動レバー31、回胴回転停止ボタン32などの各種遊技部品が操作されたときに生成される検出情報を主制御基板21に送信するための遊技中継基板42が配置されている。
そして、前扉2の裏面側のメダル投入装置38に対応する位置には、メダル投入口25に投入されたメダルが正規か否かを選別して、正規のメダルをメダルホッパー12に導くメダルセレクタ43が配設されている。
メダルセレクタ43によって選別されたメダルが正規のメダルである場合にはスロープ(メダル誘導路)48を通ってメダルホッパー12に誘導され、それ以外のメダルである場合にはキャンセルシュータ54からメダル払出通路45を通ってメダル払出口36に誘導されるようになっている。また、メダル払出通路45は、メダルホッパー12から払い出されたメダルをメダル受け皿35に誘導する機能も有している。
図4は、このメダルセレクタ43の一構成例を示す。前扉2の内部フレームに装着されたブラケット46には、メダルセレクタ43によって選別された正規のメダル47を、メダルホッパー12に案内する案内路48aを具備したスロープ48が一体形成されている。
また、メダルセレクタ43の矩形状のベース49の上面部には、側部がサブプレート50によって覆われ、メダル投入口25から落下するメダルを受け入れるメダル入口51が設けられており、このメダル入口51から入り込むメダルは、ベース49に形成されたメダルレール52に沿って案内されるようになっている。このメダルレール52の中間位置には、正規の大きさのメダルのみをガイドするセレクトプレート53が配置されている。
これらのセレクトプレート53は、投入されたメダルが規格寸法よりも小さいと、そのメダルをセレクトプレート53で案内することなく、メダルセレクタ43の直下に位置するキャンセルシュータ54(上記した前扉2の正面下部のメダル払出し口36に接続されている)に落下させる機能を有する。また、投入されたメダルが適正なものである場合、そのメダルは、セレクトプレート53に沿って案内され、メダルレール52の下流側に案内され、下端の出口55からスロープ48へと抜け出る(図5のメダルM4)。
なお、セレクトプレート53は、図示してないソレノイドによって、メダルガイド位置又はメダル排出位置に位置付けされており、通常は、メダルガイド位置に位置付けされて、上記した適正メダルのガイド、及び適正でないメダルの排出を行なう。
上記メダルレール52の下流側には、メダルが流れる方向に沿って2つのフォトセンサ(ダブル反射型フォトセンサ)からなるメダル検出センサ56が配設されており、メダルがこれらのメダル検出センサ56を通過すると、所定時間、タイミングをずらした検知信号を、遊技中継基板42を介してスロットマシンの本体側の主制御基板21に出力する。このように2つのメダル検出センサ56を配置することで、メダルセレクタ43を通過するメダルの適正な数がカウントできると共に、メダルの詰まりや不正操作等の異常動作を確実に検出することが可能となる。そして、この2つのメダル検出センサ56を通過したメダルは、ブラケット46に設けられたスロープ48を介してスロットマシンの本体側に設置されたメダルホッパー12に案内される。
上記したように、セレクトプレート53は、通常、ソレノイドによって、メダルガイド位置に位置付けされているが、所定の条件の場合(例えば、規定枚数のメダルが既に投入されている場合、エラー発生中の場合、遊技が開始されている場合等)、セレクトプレート53は、メダル排出位置に位置付けされ、メダル投入口25から投入されるメダルを強制的にキャンセルシュータ54に排出する。
上記したように、メダルセレクタ43は、メダル投入口25から投入され遊技機に使用されるメダルが正規か否かを選別し、正規のメダル47をメダルホッパー12への移送路に導く機能を備えている。
図5は、メダル投入装置38のメダル投入口25から上記メダルセレクタ43の出口55にかけて形成されるメダル通路57を概略的に示したものである。
このメダル通路57は、メダル投入装置38のメダル投入口25の下方にメダル投入口に沿って連続するように形成したメダル投入部58と、このメダル投入部58に連通されてメダルセレクタ43のメダル進行方向の上流端に位置し、メダルの厚さ程度のメダル投入口25から投入されたメダルM0を、そのままの状態(メダルの進入方向に対して平行な状態)で案内するメダル受入部59と、このメダル受入部59に続く湾曲通路60および斜行通路61と、メダルの進行方向の下流端に位置し、メダルホッパー12(図2)に連絡されたメダル排出部62と、メダル受入部59とメダル排出部62との間に位置し、非正規メダルM3をキャンセルシュータ54に落下させてメダル払出口36へ戻すメダル返却部74とにより構成されている。上記メダル通路57の湾曲通路60と斜行通路61は、メダル投入口25から投入されたメダルM1が通過する際に、メダル自体の自重によりメダル通路57の上流側(図5の上方)から下流側(図5の下方)に向かってメダルが進行可能となる形状に形成されている。この湾曲通路60を通過させることでメダルM1の進行速度を減速させる。
上記のメダル通路57には、そのメダル投入口25からメダルセレクタ43内の出口55近傍に位置するメダル検出センサ56までの適所に、メダルに接触してメダルを下流側に案内する回転ローラ63が、その回転軸64を中心として自在に回転するように設けられる。本実施形態の場合、回転ローラ63はメダルセレクタ43のメダル受入部59に設けられている。しかし、回転ローラ63は、上記メダル通路57内の任意の場所に設けることができる。たとえば図5に示唆するように、メダル投入装置38のメダル投入部58に設ける形態とすることができ、あるいはメダルセレクタ43の斜行通路61に設ける形態とすることができる。
上記のいずれの場所に設ける場合も、回転ローラ63は、図6に示すように、その回転軸64が流下するメダル47の面に平行で且つメダル通路57に直交する方向の姿勢に維持され、メダルセレクタ43のベース49に回転自在に支持される。また、回転ローラ63は、その外周面がメダル通路57の内側に若干量だけ露出するように設けられる。若干量というのは、メダル受入部59に流下して来る投入メダルM1を回転ローラ63の表面に接触させて回転ローラ63を回転させることができ、メダルM1の姿勢を正して、これにより複数枚のメダルの連続投下を可能とする一方で、メダルM1の自重による円滑な自然流下を阻害しない回転ローラ外周面の突入量である。
このように回転ローラ63が配設されている結果、遊技者がメダルをメダル投入口25に投入すべく、メダル47をメダルガイド部65の案内面に、図6に示すように、起立させた状態で載置すると、メダル47は、メダル投入口25からメダル投入部58の若干下り傾斜した案内面58aに沿って滑り落ちて行き、回転ローラ63に向かう。そして、メダルがメダル受入部59の付近まで滑り落ちると、メダル47の表面が下端部から回転ローラ63に当接し、回転ローラ63が図6に矢印で示す順方向に回転し、その回転作用(下向きの回転作用)によって、メダル47は姿勢変化をメダル通路57に沿った方向に受けながら自重で更に下方に向けて案内される。この姿勢修正作用に基づき、回転ローラ63が設置されると、多数枚のメダル47の連続的かつ円滑な投入が可能となる。
回転ローラ63の回転軸64には、図7に示すように、外周部に周方向に間隔を置いて複数の作用翼66(遮光部または反射部)を有する回転体67が固定されると共に、その回転体67の外周囲には、発光部と受光部とからなる透過式または反射式の2つのフォトインタラプタ68、69(光センサ68、69)が周方向に相前後して設けられ、フォトインタラプタ68、69が回転体67の作用翼66を検出する順序により回転ローラ63の回転方向を判別する回転方向検出センサ70が構成されている。
例えば、正規のメダル47が通過することにより回転ローラ63が順方向(図6で反時計回り)に回転した場合は、一緒に回転体67も順方向(図7で反時計方向)に回転し、その作用翼66によりフォトインタラプタ68、69の光路がa、bの順序で遮光される。このときフォトインタラプタ68、69から出力される検出パルス信号は、図7(イ)に示すように、パルスa、bの順序となる。
ここで不正行為として、メダル投入口25から図11で説明した不正器具Fを図10(a)の如く侵入させてメダルセレクタ43内のメダル検出センサ56を不正に操作し、その後に図(b)のように不正器具Fをメダル投入口25から引き出す行為を考えてみる。このような不正行為があった場合、異物を引き出す際に回転ローラ63が不正器具Fとの接触摩擦力により回転し、回転ローラ63の回転方向は、図10(b)に示すように、正常時の回転方向(図6)とは逆方向(図10(b)で反時計回り)になる。このように回転ローラ63が逆方向に回転した場合、一緒に図7の回転体67も逆方向に回転し、その作用翼66によりフォトインタラプタ68、69の光路がb、aの順序で遮光される。したがってフォトインタラプタ68、69から出力される検出パルス信号は、図7(ロ)に示すように、パルスb、aの順序となる。
図8は、この回転方向検出センサ70から出力される検出パルス信号の順序に基づき、異常かどうかを判断する制御を示したものである。主制御装置は回転ローラ63の回転方向が順方向である間は(ステップS101:YES)、特に異常信号を発生せず、逆方向の回転が検出されたとき(ステップS101:NO)のみ異常である旨の報知信号を発生する(ステップS102)。ただし、メダルがメダル通路57に詰まり、このメダルを除去する際にも回転ローラ63が逆方向に回転することがあり得る。そこで実際には、回転ローラ63が許容できる所定の回転角度を超えて逆方向に回転したことが検出されたとき、異常である旨の報知信号を発生する構成とすることが好ましい。
ここでメダルの直径をD、使用する回転ローラ63の直径をrとすると、検出精度を高める上で、回転ローラ63は少なくともメダルの直径Dで1回転すること、つまり、r≦D/πの関係にあることが望まれる。例えば、メダルの直径DがD=25mmとすると、使用する回転ローラ63の直径rはr≦25/3.14、つまり直径が約8mmより直径の小さい回転ローラ63を用いることが望ましい。このように構成すると、主制御基板21に搭載したCPU(異常判別手段)は、回転ローラ63が正常な方向とは異なる方向に、正規の遊技メダル47の直径より長い距離に相当する所定角度、正確には回転ローラ63の周面がメダル47の直径より長く移動する距離に相当する角度を超えて回転した場合に、メダル通路57への異物の挿入による異常と判断することになる。
また、回転ローラ63の外周の移動距離と挿入した不正器具の移動量との間にすべりにより相違が発生していると、このすべりが検出誤差となり得るので、回転ローラ63の外周面には、接触抵抗を増大させる表面加工を施すことが好ましい。たとえば、図9(a)に示すように回転ローラ63の表面に回転軸線方向に筋状痕71が残る形状に形成しまたは多数の突起を形成することによりローラ表面を粗面にする方法、図9(b)に示すように回転ローラ63の表面に接触抵抗の大きい材質で覆ってフリクション層72を形成する方法、図9(c)に示すようにメダル通路57の回転ローラ63と反対側の案内面に突起73を形成し、不正器具Fを引き抜こうとした際に突起73と回転ローラ63との間でニップして引き抜き方向の動きを阻止する方法、などである。
上記実施形態では、回転ローラ63の逆方向の回転を特に制限しなかったが、ブレーキシューなどの回転方向規制手段によって、回転ローラ63の逆方向の回転が規制されている構成であってもよい。この構成の下では、不正行為等を目的としてメダル投入口25に異物を侵入した際に、それを引き出すことが困難となることから不正行為の抑制効果がある。回転ローラ63も逆方向に回転することが難い状態となるが、完全に逆方向回転しないという訳ではないので、そのような構成の下で不正器具を挿入し、これを強引に引き出した場合、回転ローラ63が無視できない回転角度で回転することになるからである。このような回転角度を検出した場合、不正行為があったと判断して、異常を報知することができる。
本発明は、投入口に投入される遊技媒体を、これと接触する回転ローラを用いて所定方向へ導くように構成した遊技機に適用することができる。
1 筐体、
2 前扉、
3 左側板、
4 右側板、
5 上板、
6 底板、
7 背板、
8 中間棚、
9 回胴、
10 回胴装置ユニット、
11 メダル払出装置、
12 メダルホッパー、
13 メダル払出装置本体、
14 メダル補助収納庫、
15 余剰メダル排出口、
16 電源基板ケース、
17 主制御基板ケース、
18 回胴設定基板(操作基板)、
19 回胴視認部、
20 液晶画面視認部、
21 主制御基板、
22 液晶表示装置(LCDユニット)、
23 表示画面、
24 装飾ランプ部、
25 メダル投入口、
26 返却ボタン、
27 MAXBETボタン、
28 貯留メダル投入ボタン、
29 貯留メダル精算ボタン、
30 操作パネル部、
31 回胴回転始動レバー、
32 回胴回転停止ボタン、
33 鍵穴、
34 装飾パネル部、
35 メダル受け皿、
36 メダル払出口、
37 スピーカ、
38 メダル投入装置、
39 演出制御基板、
40 液晶制御基板、
41 回胴停止スイッチ基板、
42 遊技中継基板、
43 メダルセレクタ、
45 メダル払出通路、
46 ブラケット、
47 正規のメダル、
48 スロープ、
49 ベース、
50 サブプレート、
51 メダル入口、
52 メダルレール、
53 セレクトプレート、
54 キャンセルシュータ、
55 出口、
56 メダル検出センサ、
57 メダル通路、
58 メダル投入部、
59 メダル受入部、
60 湾曲通路、
61 斜行通路、
62 メダル排出部、
63 回転ローラ、
64 回転軸、
65 メダルガイド部、
66 作用翼、
67 回転体、
68 フォトインタラプタ、
69 フォトインタラプタ(光センサ)、
70 回転方向検出センサ、
71 筋状痕、
72 フリクション層、
73 突起
74 メダル返却部。

Claims (4)

  1. 遊技媒体投入口からメダル検出センサまでの遊技媒体通路の任意の場所に設けられ、前記遊技媒体投入口に投入した遊技媒体が当接することにより回転する回転ローラと、
    前記回転ローラの回転方向を検出する回転方向検出手段と、
    前記回転方向検出手段により前記回転ローラが前記遊技媒体を流下させる正常な方向とは異なる方向に回転したことが検出されたことに基づき、前記遊技媒体通路への異物の挿入による異常と判断する異常判別手段と、
    を有することを特徴とする遊技機。
  2. 前記異常判別手段は、前記回転ローラが正常な方向とは異なる方向に所定角度を超えて回転した場合に、前記異常と判断する、ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記所定角度は、前記回転ローラの周面が前記遊技媒体の直径より長く移動する距離に相当する角度である、ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記異常判別手段により前記異常と判断されたことに基づき、異常報知信号を出力する異常報知手段を、さらに有する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
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