JP2012170653A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract


【課題】簡易な構成で、遊技時においては遊技媒体を円滑に投入することができるとともに、遊技媒体の投入に関する不正行為を防止し、あるいは未然に抑制し、ひいては不正行為の痕跡を残すことができる遊技機を提供する。
【解決手段】遊技媒体投入口25から遊技媒体検出センサ56までの遊技媒体通路57の任意の場所に設けられ遊技媒体投入口25に投入された遊技媒体47が当接することにより遊技媒体47を遊技媒体検出センサ56に案内する案内部材63、80、を備えた遊技機であって、案内部材63は、遊技媒体通路57に挿入された不正部材Fが引き抜かれるときに、遊技媒体通路57の隙間を狭くする。
【選択図】 図12

Description

本発明は、例えば、メダルやコインのような遊技媒体を利用して遊技を行う遊技機に関する。
スロットマシン、ルーレットゲーム装置、プッシャーゲーム装置等の遊技機では、メダルやコインといった遊技媒体(以下、適宜「メダル」と称する)を投入することで遊技が開始される。
この種の遊技機において、メダルの投入操作を円滑にするため、メダル投入口の喉部に回転ローラを設け、その順方向の回転力によりメダルを姿勢変化させながら投入口に案内する構造としたメダル案内装置が知られている(下記特許文献1)。
このメダル案内装置は、回転ローラの順方向の回転つまりメダル送り込み方向の回転だけを許容し、回転ローラの逆方向の回転についてはこれを阻止する構造となっている。これは投入口から異物を進入させて、その内部に配設された判別装置(セレクタ装置)に対して不正な行為が行われるのを防止するためである。
代表的な不正行為は、図19に示すように、不正行為者が遊技機のメダル投入口から俗に「クレマン君」と称される不正器具Fをメダルセレクタ900へ挿入し、その先端に設けた発光素子Fl、Flを順に発光させることにより、メダルの通過を擬似的に再現して2つのフォトセンサからなるメダル検出センサ901、902を誤作動させ、クレジットを短時間で大幅に増加させるものである。
回転ローラが順方向のみ回転可能で逆方向には回転しない構造であれば、上記不正器具Fの如き異物を投入口から進入させて判別装置を作動させたとしても、その異物を引き抜くことが不可能となるため、上記異物による不正行為を効果的に防止することが可能となる。
特開2007−082698号公報
しかしながら、上記した遊技機では、回転ローラの逆方向の回転を阻止する構造だけでは上記のような異物の進入による不正行為を防止できない場合がある。すなわち、差し込まれる異物は通常長い板状の不正器具であるため、この板状の不正器具に潤滑剤等を付着させておくと、たとえ回転ローラが回転阻止状態であっても回転ローラに対する摩擦力が小さくなるため、板状の不正器具をすべらせて引き抜くことが可能となる。このため、容易に不正行為ができてしまう。しかも、痕跡が残らない可能性があり、不正行為を発見する時期が遅れるという問題がある。
また、上記した遊技機では、回転ローラの逆回転を規制するための回転方向規制手段が必要となり、装置の大型化及び複雑化を招き、製造コストが増加するという問題もある。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、簡易な構成で、遊技時においては遊技媒体を円滑に投入することができるとともに、遊技媒体の投入に関する不正行為を防止し、あるいは未然に抑制し、ひいては不正行為の痕跡を残すことができる遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、遊技媒体投入口から遊技媒体検出センサまでの遊技媒体通路の任意の場所に設けられ前記遊技媒体投入口に投入された遊技媒体が当接することにより前記遊技媒体を前記遊技媒体検出センサに案内する案内部材、を備えた遊技機であって、前記案内部材は、前記遊技媒体通路に挿入された不正部材が引き抜かれるときに、前記遊技媒体通路の隙間を狭くすることを特徴とする。
この場合、前記案内部材は、順方向に回転することにより前記遊技媒体投入口に投入された前記遊技媒体を前記遊技媒体検出センサに案内する回転ローラと、前記遊技媒体通路に挿入された前記不正部材が引き抜かれるときに逆方向に回転する前記回転ローラによって押し出されて前記遊技媒体通路側に進入し、前記不正部材の引き抜きを阻止する干渉部材と、を有することが好ましい。
この場合、前記案内部材は、順方向に回転することにより前記遊技媒体投入口に投入された前記遊技媒体を前記遊技媒体検出センサに案内する回転ローラと、前記回転ローラと前記遊技媒体通路との隙間を調整するための位置調整手段と、を有し、前記位置調整手段は、前記遊技媒体投入口に投入された前記遊技媒体から前記回転ローラに対して押圧力が作用したときに、前記回転ローラと前記遊技媒体通路との隙間を広げる方向への前記回転ローラの移動を許容し、前記遊技媒体通路に挿入された前記不正部材が引き抜かれるときに、前記回転ローラの位置を固定して、前記回転ローラと前記遊技媒体通路との隙間を狭くすることが好ましい。
この場合、前記回転ローラは、回転軸の軸回りに回転し、前記位置調整手段は、前記回転軸が挿通される挿通孔部であり、前記挿通孔部は、前記回転ローラが前記回転ローラと前記遊技媒体通路との隙間を広げる方向に移動するときに前記回転軸が進入するガイド孔と、前記ガイド孔に連続して形成され前記遊技媒体通路に挿入された前記不正部材が引き抜かれるときに前記回転軸が進入して当該回転軸が位置決めされる位置決め孔と、で構成されていることが好ましい。
この場合、前記案内部材は、回転軸に装着され前記回転軸の軸回りに回転する回転中心部と、前記回転中心部に設けられた第1片部と、前記回転中心部に設けられた第2片部と、を有し、前記第2片部の質量は、前記第1片部の質量よりも大きく設定され、前記遊技媒体投入口に投入された前記遊技媒体から前記第1片部に対して押圧力が作用したときに、前記案内部材が前記回転軸の軸回りに順方向に回転して前記第1片部が前記遊技媒体通路から退避し、前記遊技媒体通路に挿入された前記不正部材が引き抜かれるときに、前記案内部材が前記回転軸の軸回りに逆方向に回転して前記第1片部が前記遊技媒体通路側に進入し、前記不正部材の引き抜きを阻止することが好ましい。
本発明によれば、簡易な構成で、遊技時においては遊技媒体を円滑に投入することができるとともに、遊技媒体の投入に関する不正行為を防止し、あるいは未然に抑制し、ひいては不正行為の痕跡を残すことができる。
本発明の各実施形態に係る遊技機の外観を示す正面側の斜視図である。 本発明の各実施形態に係る遊技機の筐体内部の概略的な構成を示す図である。 本発明の各実施形態に係る遊技機の前面扉の背面側の概略的な構成を示す図である。 本発明の各実施形態に係る遊技機のメダルセレクタを示す図である。 本発明の各実施形態に係る遊技機のメダル通路とこれに設けられた回転ローラとの位置関係を示した図である。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の案内部材の初期状態(メダルが投入されておらず及び不正部材が挿入されていない状態)を示した説明図である。 本発明の第1実施形態に係る遊技機のメダル通路に不正部材が挿入されているときの状態を示した説明図である。 本発明の第1実施形態に係る遊技機のメダル通路に挿入された不正部材が引き抜かれるときの状態を示した説明図である。 本発明の第2実施形態に係る遊技機の案内部材を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る遊技機の初期状態(メダルが投入されておらず及び不正部材が挿入されていない状態)を示した説明図である。 本発明の第2実施形態に係る遊技機のメダル通路に不正部材が挿入されているときの状態を示した説明図である。 本発明の第2実施形態に係る遊技機のメダル通路に挿入された不正部材が引き抜かれるときの状態を示した説明図である。 本発明の第3実施形態に係る遊技機の案内部材を示す概念図である。 本発明の第3実施形態に係る遊技機の初期状態(メダルが投入されておらず及び不正部材が挿入されていない状態)を示した説明図である。 本発明の第3実施形態に係る遊技機のメダル通路に不正部材が挿入されているときの状態を示した説明図である。 本発明の第3実施形態に係る遊技機のメダル通路に挿入された不正部材が引き抜かれるときの状態を示した説明図である。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の案内部材と組み合わされる回転方向検出センサの構成と回転ローラの回転方向を検出する原理の説明に供する図である。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の回転ローラの回転方向が逆方向の場合に異常を報知するフローチャートを示した図である。 従来技術となる遊技機のメダルセレクタの構成及び課題を説明するための図である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係る遊技機について、図面を参照して説明する。本実施形態は、本発明をスロットマシン(回胴式遊技機)に適用した一例である。
図1及び図2に示すように、本実施形態における回胴式遊技機は、前面側が開放された矩形状の筐体1と、その筐体1の前面側を覆う矩形状の前扉2と、を備えている。
筐体1は、木製であり、左側板3および右側板4の上端同士および下端同士を上板5及び底板6で連結し、裏面側を背板7で覆うことにより、前側が開放された箱形に形成されている。
図2に示すように、筐体1内には、左右の側板3、4の間に金属製の中間棚8を渡してあり、この中間棚8上に横並びに3個の回胴9を並置した構造の回胴装置ユニット10が、着脱可能に取り付けてある。
各回胴9は、その外周に複数種類の図柄が表示された図柄配列帯を有しており、各回胴9の停止時の上記図柄の組み合せによって遊技結果を表示する。この各回胴9は、それぞれ図示してないパルスモータにより回転駆動され、上記図柄が変動表示可能となっている。
また、筐体1の底板6には、投入されたメダルを貯留すると共に、メダル受け皿35(図1参照)にメダルを払い出し可能なメダル払出装置11が取り付けられている。このメダル払出装置11は、払い出し用のメダルを貯留するメダルホッパー12、このメダルホッパー12内のメダルを払い出すメダル払出装置本体13、メダルホッパー12から溢れたメダルをメダル補助収納庫14側に排出する余剰メダル排出口15等を備え、底板6上に着脱自在に装着されている。
さらに、筐体1内には、電源基板が格納された電源基板ケース16、遊技に関する制御を司る主制御基板21を収容した主制御基板ケース17、出玉率に変化をもたらす回胴設定基板(操作基板)18、メダル払出装置11を駆動制御するメダル払出制御基板(図示はしていない)等が配設されている。
図1に示すように、前扉2には、遊技機のほぼ中央部に回胴視認部19を、またその上方に液晶画面視認部20を設けてある。
回胴視認部19内には、上記した回胴装置ユニット10の3個の回胴9が位置しており、遊技者側から視認し得るようになっている。また図面には示してないが、回胴視認部19には、ここを横および斜めに横断する形で計5本の入賞ラインが施されている。これらの入賞ラインは、単位遊技(1ゲーム)に対するメダルの投入枚数(賭け数)に応じてそれぞれ有効になる。この有効となった入賞ライン上で、3つの回胴9が停止した際の停止図柄の組み合わせが、当選した入賞役と一致した場合に入賞が確定し、上記停止図柄の組み合わせに応じた遊技価値が遊技者に付与される。
また、液晶画面視認部20内には液晶表示装置22(LCDユニット22)が位置しており、遊技者はこの液晶画面視認部20を介して液晶表示装置22の表示画面23を前側から視認可能となっている。この液晶表示装置22の表示画面23には、遊技に伴う演出が画像表示されると共に、過去の遊技の履歴、クレジット数、メダルの投入枚数、入賞による払い出し枚数等の遊技情報も表示される。
回胴視認部19の左右側には、LEDを内蔵し、光の装飾により遊技に伴う演出を現出する装飾ランプ部24が設けられている。
また、液晶画面視認部20の下方の段部には、遊技に供する遊技媒体としてのメダルを投入するためのメダル投入口25を有するメダル投入装置38と、貯留装置(遊技機に投入されたメダル、または入賞によって獲得したメダルを貯留して、その貯留数を電磁的方法よって記憶可能とする機能を備えた装置)に貯留された範囲、すなわちクレジットされた範囲内で、メダルを最大枚数賭けで一度に擬似投入し得るMAXBETボタン27と、押した回数に応じて最大賭け枚数まで加算的に擬似投入し得る貯留メダル投入ボタン28と、クレジットされたメダルの精算を行う貯留メダル精算ボタン29と、が設けられている。
さらにまた、回胴視認部19の下側に横長状に設けられた操作パネル部30には、メダル投入口25内に詰まったメダルを返却させるための返却ボタン26、回胴9の回転を一斉に開始させるための回胴回転始動レバー31、および各回胴9の回転を個別に停止させるための3個の回胴回転停止ボタン32等が設けられている。また操作パネル部30の右側には、鍵穴33が設けられている。この鍵穴33は前扉2を解錠するためのものであり、この穴に所定の鍵を差し込んで回すと、前扉2の錠装置における施錠機構のロックが解除される。
また、操作パネル部30の下方には、遊技機をアピールするための装飾が施された装飾パネル部34が設けられている。装飾パネル部34の下方には、前扉2と一体的に装着された横長状のメダル受け皿35が設けられ、このメダル受け皿35には、上記メダル払出装置11から払い出されたメダルや返却されたメダルを前側に排出するためのメダル払出口36が開口している。また、前扉2の前面上部両側および前面下部両側には、遊技に伴う演出効果音を外部に出力する音響出力部としてのスピーカ37が設けられている。
次に、前扉2の背面側の構成について説明する。図3に示すように、前扉2の背面側の上部には、スピーカ37や装飾ランプ部24(図1参照)などの演出手段を制御する演出制御基板39、液晶表示装置22を駆動制御する液晶制御基板40などの基板が防護用ケースKに収納されて取り付けられている。
回胴視認部19の下方には、回胴回転停止ボタン32が操作された旨を検出したり、回胴回転停止ボタン32の内部のLED(図示せず)を発光させたりする回胴停止スイッチ基板41が配置されている。
回胴停止スイッチ基板41の下方には、貯留メダル精算ボタン29、貯留メダル投入ボタン28、MAXBETボタン27、回胴回転始動レバー31、回胴回転停止ボタン32などの各種遊技部品が操作されたときに生成される検出情報を主制御基板21に送信するための遊技中継基板42が配置されている。
そして、前扉2の裏面側のメダル投入装置38に対応する位置には、メダル投入口25に投入されたメダルが正規か否かを選別して、正規のメダルをメダルホッパー12に導くメダルセレクタ43が配設されている。
メダルセレクタ43によって選別されたメダルが正規のメダルである場合にはスロープ(メダル誘導路)48を通ってメダルホッパー12に誘導され、それ以外のメダルである場合にはキャンセルシュータ54からメダル払出通路45を通ってメダル払出口36に誘導されるようになっている。また、メダル払出通路45は、メダルホッパー12から払い出されたメダルをメダル受け皿35に誘導する機能も有している。
図4は、このメダルセレクタ43の一構成例を示す。前扉2の内部フレームに装着されたブラケット46には、メダルセレクタ43によって選別された正規のメダル47を、メダルホッパー12に案内する案内路48aを具備したスロープ48が一体形成されている。
また、メダルセレクタ43の矩形状のベース49の上面部には、側部がサブプレート50によって覆われ、メダル投入口25から落下するメダルを受け入れるメダル入口51が設けられている。このメダル入口51から入り込むメダルは、ベース49に形成されたメダルレール52に沿って案内されるようになっている。このメダルレール52の中間位置には、正規の大きさのメダルのみをガイドするセレクトプレート53が配置されている。
これらのセレクトプレート53は、投入されたメダルが規格寸法よりも小さいと、そのメダルをセレクトプレート53で案内することなく、メダルセレクタ43の直下に位置するキャンセルシュータ54(上記した前扉2の正面下部のメダル払出し口36に接続されている)に落下させる機能を有する。また、投入されたメダルが適正なものである場合、そのメダルは、セレクトプレート53に沿って案内され、メダルレール52の下流側に案内され、下端の出口55からスロープ48へと抜け出る(図5のメダルM4)。
上記メダルレール52の下流側には、メダルが流れる方向に沿って2つのフォトセンサ(ダブル反射型フォトセンサ)からなるメダル検出センサ56が配設されており、メダルがこれらのメダル検出センサ56を通過すると、所定時間、タイミングをずらした検知信号を、遊技中継基板42を介してスロットマシンの本体側の主制御基板21に出力する。このように2つのメダル検出センサ56を配置することで、メダルセレクタ43を通過するメダルの適正な数がカウントできると共に、メダルの詰まりや不正操作等の異常動作を確実に検出することが可能となる。そして、この2つのメダル検出センサ56を通過したメダルは、ブラケット46に設けられたスロープ48を介してスロットマシンの本体側に設置されたメダルホッパー12に案内される。
上記したように、セレクトプレート53は、通常、ソレノイドによって、メダルガイド位置に位置付けされているが、所定の条件の場合(例えば、規定枚数のメダルが既に投入されている場合、エラー発生中の場合、遊技が開始されている場合等)、セレクトプレート53は、メダル排出位置に位置付けされ、メダル投入口25から投入されるメダルを強制的にキャンセルシュータ54に排出する。
上記したように、メダルセレクタ43は、メダル投入口25から投入され遊技機に使用されるメダルが正規か否かを選別し、正規のメダル47をメダルホッパー12への移送路に導く機能を備えている。
図5は、メダル投入装置38のメダル投入口25から上記メダルセレクタ43の出口55にかけて形成されるメダル通路57を概略的に示したものである。
このメダル通路57は、メダル投入装置38のメダル投入口25の下方にメダル投入口に沿って連続するように形成したメダル投入部58と、このメダル投入部58に連通されてメダルセレクタ43のメダル進行方向の上流端に位置し、メダルの厚さ程度のメダル投入口25から投入されたメダルM0を、そのままの状態(メダルの進入方向に対して平行な状態)で案内するメダル受入部59と、このメダル受入部59に続く湾曲通路60および斜行通路61と、メダルの進行方向の下流端に位置し、メダルホッパー12(図2)に連絡されたメダル排出部62と、メダル受入部59とメダル排出部62との間に位置し、非正規メダルM3をキャンセルシュータ54に落下させてメダル払出口36へ戻すメダル返却部74と、により構成されている。
上記メダル通路57の湾曲通路60と斜行通路61は、メダル投入口25から投入されたメダルM1が通過する際に、メダル自体の自重によりメダル通路57の上流側(図5の上方)から下流側(図5の下方)に向かってメダルが進行可能となる形状に形成されている。この湾曲通路60を通過させることでメダルM1の進行速度を減速させる。
上記のメダル通路57には、そのメダル投入口25からメダルセレクタ43内の出口55近傍に位置するメダル検出センサ56までの適所に、メダルに接触してメダルを下流側に案内する回転ローラ63が、その回転軸64を中心として自在に回転するように設けられる。
なお、回転ローラ63は、上記メダル通路57内の任意の場所に設けることができる。たとえば図5に示唆するように、メダル投入装置38のメダル投入部58に設ける形態とすることができ、あるいはメダルセレクタ43の斜行通路61に設ける形態とすることができる。さらには、複数の箇所の各々に、回転ローラ63を備えた構成にしてもよい。
上記のいずれの場所に設ける場合も、回転ローラ63は、回転自在に支持される。また、回転ローラ63は、その外周面がメダル通路57側に若干量だけ露出するように設けられる。若干量というのは、メダル受入部59に流下して来る投入メダルM1を回転ローラ63の表面に接触させて回転ローラ63を回転させることができ、メダルM1の姿勢を正して、これにより複数枚のメダルの連続投下を可能とする一方で、メダルM1の自重による円滑な自然流下を阻害しない回転ローラ外周面の突入量である。
このように、回転ローラ63が配設されている結果、メダル47は、メダル投入口25からメダル投入部58の若干下り傾斜した案内面58aに沿って滑り落ちて行き、回転ローラ63に向かう。そして、メダル47がメダル受入部59の付近まで滑り落ちると、メダル47の表面が下端部から回転ローラ63に当接し、回転ローラ63が図6に矢印Aで示す順方向に回転する。回転ローラ63の回転作用(下向きの回転作用)によって、メダル47は、姿勢変化をメダル通路57に沿った方向に受けながら自重で更に下方に向けて案内される。この姿勢修正作用に基づき、回転ローラ63が設置されると、多数枚のメダル47の連続的かつ円滑な投入が可能となる。
ここで、回転ローラ63の詳細な構成について説明する。なお、以下の説明では、回転ローラ63は、メダル投入装置38のメダル投入部58近傍に設ける形態を例に挙げる。
図6に示すように、回転ローラ63は、回転軸64と、回転軸64に取り付けられたローラ本体75と、を備えている。また、回転ローラ63の近傍には、干渉部材80が配置されている。ローラ本体75の外周面には、径が大きい大径部76と、径が小さい小径部77と、が設けられている。そして、大径部76と小径部77とは連続的に形成されており、両者の接続部には段部78が形成されている。
干渉部材80は、回転ローラ63が順方向(図6中矢印A方向)に回転するときには、段部78が接触せず、段部78によってメダル通路57側に押し出されない。また、干渉部材80は、回転ローラ63が逆方向(図6中矢印B方向)に回転するときには、段部78が接触し、段部78によってメダル通路57側に押し出される。これにより、干渉部材80は、メダル通路57側に進入して、メダル通路57に挿入された不正器具Fに対して接触する。
一方、遊技開始時のように、回転ローラ63が順方向(図6中矢印A方向)に回転する場合には、干渉部材80は、移動しない。このため、干渉部材80がメダル通路57に進入せず、メダル47に接触することはない。この結果、干渉部材80がメダル47の落下に支障をきたすことがないため、メダル47は、メダル通路57を円滑に滑り落ちる。
詳細には、メダル47は、メダル投入口25から投入されると、回転ローラ63に当接する。これにより、回転ローラ63が図6に矢印で示す順方向に回転する。このように、メダル47を投入する場合には、メダル47が回転ローラ63の外周面に接触することになるが、回転ローラ63の段部78が干渉部材80を押し出さないため、干渉部材80は、メダル通路57側に進入しない。このため、回転ローラ63が順方向に回転するだけであり、メダル47がメダル通路57を何ら支障なく通過する。
一方、図7及び図8に示すように、不正行為者によってメダル通路57内に挿入された不正器具Fが引き抜かれるときには、回転ローラ63は、不正器具Fからの回転力を受けて、順方向とは逆方向に回転する(図8中矢印B方向)。このとき、回転ローラ63の段部78が干渉部材80の端部を押し出し、干渉部材80がメダル通路57内に進入する。干渉部材80がメダル通路57内に進入すると、干渉部材80がメダル通路57の隙間を狭くするとともに、干渉部材80が不正器具Fに接触し、不正器具Fを強く押圧する。
また、回転ローラ63が複数配置されている構成では、全ての回転ローラ63のローラ本体75の近傍に干渉部材80を配置しても良いし、あるいは任意の回転ローラ63のローラ本体の近傍にのみ干渉部材80を配置してもよい。
次に、本発明の第1実施形態の遊技機の作用効果について説明する。
(メダル投入時)
メダル47は、メダル投入口25から投入されると、メダル47の表面が回転ローラ63のローラ本体75の外周面に当接(接触)する。このとき、メダル47から回転力を受けて回転する回転ローラ63の回転作用(順方向(図6中矢印A方向)の回転)によって、メダル47は、姿勢変化をメダル通路57に沿った方向に受けながら自重で更に下方に向けて案内される。この姿勢修正作用に基づき、回転ローラ63が設置されると、多数枚のメダル47の連続的かつ円滑な投入が可能となる。このようにして、メダルがメダル検出センサ56(図5参照)で検出されて、遊技が可能になる。
(不正器具の挿入時)
次に、不正行為者が不正器具Fをメダル通路57に挿入して不正行為を行う場合を考える。このような不正行為は、例えば、不正器具Fの先端部に取り付けたメダルをメダル検出センサ56(図5参照)で検出させることにより、不正に遊技を開始させることを目的にして行われる。
なお、不正器具Fとは、メダルに治具を取り付けたものや、メダルに糸を取り付けたものが想定される。また、不正器具Fは、メダル検出センサ56(図5参照)を誤作動させるものの他に、メダルセレクタ43の電子部品や機械部品を不正に操作して遊技を開始させる目的のものも含まれる。
図7に示すように、不正器具Fがメダル通路57に挿入されていくと、回転ローラ63と接触する。このときも、メダル47の投入時と同様にして、不正器具Fの表面がローラ本体75の外周面に当接(接触)する。そして、回転ローラ63が順方向(図7中矢印A方向)に回転するとともに、不正器具Fがさらにメダル通路57を進入して、メダル検出センサ56(図5参照)の近傍を通過する。これにより、不正器具Fの先端部に取り付けられたメダルがメダル検出センサ56(図5参照)により検出される。この結果、不正に遊技が開始される(不正遊技の開始)。
(不正器具の引き抜き時)
図8に示すように、不正遊技を終了する場合には、不正遊技の痕跡を消すために、不正器具Fをメダル通路57内から引き抜くことが想定される。不正器具Fを引き抜くと、不正器具Fがメダル通路57を逆方向に移動していく。このとき、不正器具Fが回転ローラ63のローラ本体75の外周面に接触していると、不正器具Fの引き抜き動作に伴って、不正器具Fから回転ローラ63に回転力(メダル投入時に作用する回転力と逆方向の回転力)が作用する。これにより、回転ローラ63は、逆方向(図8中矢印B方向)に回転する。
回転ローラ63が逆方向(図8中矢印B方向)に回転すると、回転ローラ63の段部78が干渉部材80の一方の端部80Aを押圧して、干渉部材80がメダル通路57側に移動する。そして、干渉部材80の他方の端部80Bがメダル通路57上に進入する。これにより、不正器具Fに干渉部材80の他方の端部80Bが接触してメダル通路57の隙間を塞ぐ。具体的には、干渉部材80の他方の端部80Bが不正器具Fと回転ローラ63とにより挟まれた状態になる。
干渉部材80の他方の端部80Bが不正器具Fと回転ローラ63とにより挟まれた状態で、不正器具Fを引き抜こうとしても、メダル通路57の隙間が塞がれているため、不正器具Fを引き抜くことが困難になる。これにより、不正器具Fを用いた不正行為の痕跡を残すことができる。
以上のように、第1実施形態の遊技機によれば、遊技時においてはメダル47を円滑に投入することができるとともに、メダル47の投入に関する不正行為を防止し、あるいは未然に抑制し、ひいては不正行為の痕跡を残すことができる。
なお、第1実施形態では、「回転ローラ63」と「干渉部材80」とが、本発明の『案内部材』に該当する。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る遊技機について、図面を参照して説明する。なお、第1実施形態の遊技機の構成と同一の構成には同符号を付し、その説明を適宜省略する。
図9乃至図12に示すように、第2実施形態に係る遊技機は、メダル投入口25に投入されたメダル47をメダル検出センサ56(図5参照)に案内する回転ローラ63と、回転ローラ63と遊技媒体通路との隙間を調整するための位置調整手段81と、を有している。
上記した位置調整手段81は、メダル投入口25に投入されたメダル47から回転ローラ63に対して押圧力が作用したときに、回転ローラ63とメダル通路57との隙間を広げる方向への回転ローラ63の移動を許容し、メダル通路57に挿入された不正器具Fが引き抜かれるときに、回転ローラ63の位置を固定して、回転ローラ63とメダル通路57との隙間を狭くする。
具体的には、位置調整手段81は、回転ローラ63の一部を覆うローラハウジング83に形成され回転ローラ63の回転軸64が挿通される挿通孔部82である。
挿通孔部82は、回転ローラ63が回転ローラ63とメダル通路57との隙間を広げる方向に移動するときに回転軸64が進入するガイド孔84と、ガイド孔84に連続して形成されメダル通路57に挿入された不正器具Fが引き抜かれるときに回転軸64が進入して当該回転軸64が位置決めされる位置決め孔85と、で構成されている。
具体的には、ガイド孔84は、長円状に形成されており、位置決め孔85は、半円状に形成されている。なお、ガイド孔84と位置決め孔85は、連通している。
位置決め孔85の径は、回転軸64の径と同じかあるいは若干大きな径となるように設定されている。
次に、本発明の第2実施形態の遊技機の作用効果について説明する。
(メダル投入時)
メダル47が回転ローラ63に接触していない状態(ローラの初期状態(図10に示す状態))では、回転ローラ63の回転軸64のガイド孔84の下端に位置し、ローラ本体75の外周面がメダル投入口25から投入されたメダル47に接触する。この状態において、メダル47は、メダル投入口25から投入されると、回転ローラ63のローラ本体75の外周面に当接(接触)する。このとき、メダル47から回転ローラ63に対して押圧力(回転ローラ63の自重よりも大きな圧力)が作用して、回転ローラ63は、回転軸64回りを順方向に回転しながら、回転ローラ63とメダル通路57との隙間を広げる方向(図10中矢印X方向)へ移動する。具体的には、回転ローラ63の回転軸64がガイド孔84の中央側に移動して、メダル47の進入が許容される。
一方、メダル47が落下して回転ローラ63との接触が解除されると、回転ローラ63は、初期状態(図10に示す状態)に戻る。すなわち、回転ローラ63は、メダル47から押圧力を受けないため、回転ローラ63の自重の作用により、回転軸64がガイド孔84の下端側に移動する。このようにして、回転ローラ63は、初期状態(図10に示す状態)の位置に移動する。
(不正器具の挿入時)
図11に示すように、不正器具Fがメダル通路57に挿入されていくと、回転ローラ63と接触する。このときも、メダル47の投入時と同様にして、不正器具Fの表面がローラ本体75の外周面に当接(接触)し、押圧する。このとき、不正器具Fから回転ローラ63に対して押圧力(回転ローラ63の自重よりも大きな圧力)が作用して、回転ローラ63は、回転軸64回りを順方向(図11矢印A方向)に回転しながら、回転ローラ63とメダル通路57との隙間を広げる方向(図10中矢印X方向)へ移動する。そして、不正器具Fがメダル通路57をさらに進入して、その先端部に取り付けられたメダルがメダル検出センサ56により検出される。この結果、不正に遊技が開始される(不正遊技の開始)。
なお、図11に示すように、不正遊技の継続中は、回転ローラ63の回転軸64がガイド孔84の中央寄りに移動している。
(不正器具の引き抜き時)
図12に示すように、不正遊技を終了するときに、不正器具Fを引き抜くと、不正器具Fがメダル通路57を逆方向に移動していく。このとき、不正器具Fが回転ローラ63のローラ本体75の外周面に接触していると、不正器具Fの引き抜き動作に伴って、不正器具Fから回転ローラ63に対して引き抜き方向(図12中矢印Y方向)に向う押圧力が作用する。不正器具Fから回転ローラ63に対して引き抜き方向(本実施形態では上方向)に向う押圧力が作用すると、回転ローラ63が逆方向(図12中矢印B方向)に回転しながら、その回転軸64が位置決め孔85に進入する。
ここで、回転軸64の径が位置決め孔85の径と略同じ径であるため、回転軸64が位置決め孔85に進入すると、回転軸64は位置決め孔85によって位置決めされる。このため、回転ローラ63は、メダル通路57の隙間が狭くなる位置で位置決めされる。換言すれば、回転ローラ63は、不正器具Fから離間していく方向(図11中矢印X方向)に向って移動不可能な状態になっている。このとき、回転ローラ63のローラ本体75が不正器具Fを強い圧力で押圧した状態になっている。
不正行為者が不正器具Fの引き抜き動作を継続している状態では、常に、回転ローラ63の回転軸64が位置決め孔85に進入して、回転ローラ63が位置決めされている。このため、回転ローラ63から不正器具Fに対して作用する押圧力によって、不正器具Fをそれ以上引き抜くことができなくなる。
以上のように、第2実施形態の遊技機によれば、遊技時においてはメダル47を円滑に投入することができるとともに、メダル47の投入に関する不正行為を防止し、あるいは未然に抑制し、ひいては不正行為の痕跡を残すことができる。
なお、第2実施形態では、「回転ローラ63」と「位置調整手段81」とが、本発明の『案内部材』に該当する。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る遊技機について、図面を参照して説明する。なお、第1実施形態の遊技機の構成と同一の構成には同符号を付し、その説明を適宜省略する。
図13乃至図16に示すように、第3実施形態に係る遊技機は、回転ローラ63に替えて、シーソー部材87を備えた態様である。シーソー部材87は、回転軸64に装着され前記回転軸の軸回りに回転する筒状の回転中心部88と、回転中心部88に設けられた第1片部89と、回転中心部88に設けられた第2片部90と、を有している。
ここで、第2片部90に、錘91が取り付けられており、第2片部90の質量が、第1片部89の質量よりも大きく設定されている。そして、シーソー部材87全体の重心位置は、第2片部90上に位置するように構成されている。このため、メダル47が投入されていない初期状態において、第2片部90が下がり、第1片部89が上がるようになる。その結果、初期状態において、シーソー部材87の第1片部89は、常に、メダル通路57を閉塞している。
また、メダル投入口25に投入されたメダル47から第1片部89に対して押圧力が作用したときに、シーソー部材87が回転軸64の軸回りに順方向に回転して第1片部89が下がり、第2片部90が上がる。これにより、第1片部89は、メダル通路57から退避する。第1片部89がメダル通路57から退避するとともに、メダル47はメダル通路57を落下し、メダル検出センサ56に誘導される。メダル47がメダル検出センサ56で検出されることにより、遊技を開始することができる。
さらに、メダル47が第1片部89に対して接触していない状態では、第1片部89にはメダル47から押圧力が作用していない。この状態では、シーソー部材87全体の重心位置が第2片部90上に位置するように構成されているため、第2片部90が下がり、第1片部89が上がるようになる。その結果、シーソー部材87の第1片部89は、メダル通路57を閉塞する。
次に、本発明の第3実施形態の遊技機の作用効果について説明する。
(メダル投入時)
メダル47が接触していない状態(シーソー部材87の初期状態(図14の状態))では、上述した通り、シーソー部材87の第1片部89は、メダル通路57を閉塞している。そして、メダル47が投入されると、メダル47が第1片部89に接触して押圧する。これにより、シーソー部材87が順方向に回転して、第1片部89が下方に移動し、第2片部90が上方に移動する。さらに、メダル47がダル通路57を流下し、メダル検出センサ56で検出されると、遊技が開始される。
一方、メダル47が落下してシーソー部材87の第1片部89との接触が解除されると、シーソー部材87は、初期状態(図14の状態)に戻る。すなわち、シーソー部材87が逆方向に回転して、第1片部89がメダル通路57を閉塞するようになる。
(不正器具の挿入時)
図15に示すように、不正器具Fがメダル通路57に挿入されていくと、シーソー部材87の第1片部89と接触する。このときも、メダル47の投入時と同様にして、不正器具Fの表面が第1片部89に当接(接触)し、押圧する。このとき、不正器具Fから第1片部89に対して押圧力(第2片部90の自重よりも大きな圧力)が作用して、シーソー部材87は、第1片部89がメダル通路57の隙間をあけるように、順方向(図15中矢印A方向)に回転する。そして、不正器具Fの先端部に取り付けられたメダルがメダル検出センサ56により検出される。この結果、不正に遊技が開始される(不正遊技の開始)。
ここで、不正器具Fがメダル通路57に挿入された状態では、第1片部89が不正器具Fに対して当接している。
(不正器具の引き抜き時)
図16に示すように、不正遊技を終了するときに、不正器具Fを引き抜くと、シーソー部材87が逆方向(図16中矢印B方向)に回転し、第1片部89が上方に持ち上がる。そして、シーソー部材87の第1片部89は、メダル通路57側に進入して不正器具Fに突き当たる。さらに、不正器具Fを引き抜こうとすればするほど、シーソー部材87の第1片部89が不正器具Fに対して強く押圧する。この結果、不正器具Fのそれ以上の引き抜きが不可能になる。
以上のように、第3実施形態の遊技機によれば、遊技時においてはメダル47を円滑に投入することができるとともに、メダル47の投入に関する不正行為を防止し、あるいは未然に抑制し、ひいては不正行為の痕跡を残すことができる。
なお、第3実施形態では、「シーソー部材」が、本発明の『案内部材』に該当する。
また、上記各実施形態では、機械的な構成により、本発明を実現したものであるが、電気的な構成を付加させて、本発明の完成度を上げてもよい。
(第1実施形態+電気的構成要素)
第1実施形態では、回転ローラ63が逆方向に回転しているときに異常と判断して、異常を報知させる構成が考えられる。
具体的には、図17に示すように、回転ローラ63の回転軸64には、外周部に周方向に間隔を置いて複数の作用翼66(遮光部または反射部)を有する回転体67が固定される。また、その回転体67の外周囲には、発光部と受光部とからなる透過式または反射式の2つのフォトインタラプタ68、69(光センサ68、69)が周方向に相前後して設けられている。そして、フォトインタラプタ68、69が回転体67の作用翼66を検出する順序により、回転ローラ63の回転方向を判別する回転方向検出センサ70が構成されている。
例えば、正規のメダル47が通過することにより回転ローラ63が順方向に回転した場合は、一緒に回転体67も順方向(図17で反時計方向)に回転し、その作用翼66によりフォトインタラプタ68、69の光路がa、bの順序で遮光される。このときフォトインタラプタ68、69から出力される検出パルス信号は、図17(イ)に示すように、パルスa、bの順序となる。
ここで、不正行為として、メダル投入口25から不正器具Fを挿入させてメダルセレクタ43内のメダル検出センサ56を不正に操作し、その後に不正器具Fをメダル投入口25から引き出す行為を考えてみる。このような不正行為があった場合、異物を引き出す際に回転ローラ63が不正器具Fとの接触摩擦力により回転する。このとき、回転ローラ63の回転方向は、逆方向になる。反時計回りになる。このように、回転ローラ63が逆方向に回転した場合、一緒に回転体67も逆方向に回転し、その作用翼66によりフォトインタラプタ68、69の光路がb、aの順序で遮光される。したがってフォトインタラプタ68、69から出力される検出パルス信号は、図17(ロ)に示すように、パルスb、aの順序となる。
図18は、回転方向検出センサ70から出力される検出パルス信号の順序に基づき、異常かどうかを判断する制御を示したものである。主制御装置は、回転ローラ63の回転方向が順方向である間は(ステップS101:YES)、特に異常信号を発生せず、逆方向の回転が検出されたとき(ステップS101:NO)のみ異常である旨の報知信号を発生する(ステップS102)。
(第2実施形態+電気的構成要素)
第2実施形態では、回転ローラ63の回転軸64が位置決め孔85に進入したことを検知したときに、異常と判断して、異常を報知させる構成が考えられる。
具体的には、回転ローラ63の回転軸64が位置決め孔85に進入したことを検知したことを検知する光センサ(図示省略)を設けたり、回転軸64を金属部材にして、位置決め孔85の端子に回転軸64が接触して導通状態となったことを検知するための検知手段(図示省略)を設けてもよい。
これにより、光センサから出力される検出パルス信号の有無、あるいはスイッチでの検知信号の有無に基づき、異常かどうかを判断することができる。主制御装置は、メダル47を投入している場合には、回転ローラ63の回転軸64が位置決め孔85に進入しないため、異常信号を発生しない。そして、不正器具Fが引き抜かれて、回転ローラ63の回転軸64が位置決め孔85に進入したときに、光センサから出力される検出パルス信号、あるいは検知手段での検知信号に基づいて異常である旨の報知信号を発生する。
(第3実施形態+電気的構成要素)
第3実施形態では、シーソー部材87の第1片部89がメダル通路57に設けた端子に対して所定の時間以上にわたって非接触となったときに、異常と判断して、異常を報知させる構成が考えられる。
具体的には、第1片部89が接触可能なメダル通路57の一部に端子を設ける。また、第1片部89を金属部材で構成する。そして、第1片部89がメダル通路57の端子に対して所定の時間以上にわたって非接触となったときに、異常と判断する検知手段(図示省略、タイマ内蔵のもの)を設ける。
メダルが投入されて遊技(不正ではない遊技)が行われている場合には、シーソー部材87の第1片部89がメダル通路57の端子に対して所定の時間以上にわたって非接触とならない。このとき、タイマでカウントされており、カウント値が所定時間未満である場合には、検知手段からの検知信号は出力されない。
一方、不正器具Fがメダル通路57に挿入されて不正遊技が行われている場合には、シーソー部材87の第1片部89がメダル通路57の端子に対して所定の時間以上にわたって非接触になる。このとき、タイマでカウントされており、カウント値が所定時間以上である場合には、検知手段から検知信号が出力される。このとき、異常である旨の報知信号を発生して、異常を報知させる。
25 メダル投入口(遊技媒体投入口)
47 メダル(遊技媒体)
56 メダル検出センサ(遊技媒体検出センサ)
57 メダル通路(遊技媒体通路)
63 回転ローラ(案内部材)
64 回転軸
80 干渉部材(案内部材)
82 挿通孔部(位置調整手段、案内部材)
84 ガイド孔
85 位置決め孔
87 シーソー部材(案内部材)
88 回転中心部
89 第1片部
90 第2片部
F 不正器具(不正部材)

Claims (5)

  1. 遊技媒体投入口から遊技媒体検出センサまでの遊技媒体通路の任意の場所に設けられ前記遊技媒体投入口に投入された遊技媒体が当接することにより前記遊技媒体を前記遊技媒体検出センサに案内する案内部材、を備えた遊技機であって、
    前記案内部材は、前記遊技媒体通路に挿入された不正部材が引き抜かれるときに、前記遊技媒体通路の隙間を狭くすることを特徴とする遊技機。
  2. 前記案内部材は、
    順方向に回転することにより前記遊技媒体投入口に投入された前記遊技媒体を前記遊技媒体検出センサに案内する回転ローラと、
    前記遊技媒体通路に挿入された前記不正部材が引き抜かれるときに逆方向に回転する前記回転ローラによって押し出されて前記遊技媒体通路側に進入し、前記不正部材の引き抜きを阻止する干渉部材と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記案内部材は、
    順方向に回転することにより前記遊技媒体投入口に投入された前記遊技媒体を前記遊技媒体検出センサに案内する回転ローラと、
    前記回転ローラと前記遊技媒体通路との隙間を調整するための位置調整手段と、
    を有し、
    前記位置調整手段は、
    前記遊技媒体投入口に投入された前記遊技媒体から前記回転ローラに対して押圧力が作用したときに、前記回転ローラと前記遊技媒体通路との隙間を広げる方向への前記回転ローラの移動を許容し、
    前記遊技媒体通路に挿入された前記不正部材が引き抜かれるときに、前記回転ローラの位置を固定して、前記回転ローラと前記遊技媒体通路との隙間を狭くすることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  4. 前記回転ローラは、回転軸の軸回りに回転し、
    前記位置調整手段は、前記回転軸が挿通される挿通孔部であり、
    前記挿通孔部は、前記回転ローラが前記回転ローラと前記遊技媒体通路との隙間を広げる方向に移動するときに前記回転軸が進入するガイド孔と、前記ガイド孔に連続して形成され前記遊技媒体通路に挿入された前記不正部材が引き抜かれるときに前記回転軸が進入して当該回転軸が位置決めされる位置決め孔と、で構成されていることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記案内部材は、
    回転軸に装着され前記回転軸の軸回りに回転する回転中心部と、
    前記回転中心部に設けられた第1片部と、
    前記回転中心部に設けられた第2片部と、
    を有し、
    前記第2片部の質量は、前記第1片部の質量よりも大きく設定され、
    前記遊技媒体投入口に投入された前記遊技媒体から前記第1片部に対して押圧力が作用したときに、前記案内部材が前記回転軸の軸回りに順方向に回転して前記第1片部が前記遊技媒体通路から退避し、
    前記遊技媒体通路に挿入された前記不正部材が引き抜かれるときに、前記案内部材が前記回転軸の軸回りに逆方向に回転して前記第1片部が前記遊技媒体通路側に進入し、前記不正部材の引き抜きを阻止することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020065648A (ja) * 2018-10-23 2020-04-30 株式会社マーベラス 盗難防止機構およびそれを備えるゲーム装置
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